約 15,340 件
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/803.html
連休初日、家でのんびりしていると翠星石たちが遊びに来た。 今日は雛苺や金糸雀、真紅までもが連れ立ってる。 マ「お茶入れたよ。おやつにしようか。」 みんなでおやつを食べて駄弁っているといきなり雛苺が言った。 雛「ねえねえ、金糸雀のお名前って漢字でどう書くの?」 金「黄金の『金』、お裁縫なんかの『糸』、鳥の『雀』かしら。」 翠「黄金ですか!なんだかゴールデンでゴージャスですね!!」 真「ゴールデンといえば、何かを思い出すわね。」 一同が揃って視線をこちらに向ける。 練習してきたようだがはっきり言ってさっきからとってもわざとらしい。 蒼「何か・・・求められてるみたいだよ?」 マ「あのさ、わざわざ小芝居しなくてもいいから、単刀直入にどうぞ。」 その言葉に一同が顔を合わせる。 そして代表して翠星石が口を開いた。 翠「せっかくのゴールデンウィークだからどっか連れてきやがれです!」 マ「なぜ僕が。」 真「せっかくの連休だから泊りがけで出かけたくもなるじゃない。」 マ「泊まりで、ねえ。」 蒼「僕らはそんなに休日って関係ないけどね。」 雛「出かけたいの、出かけたいのー!!」 金「こういうのは理屈じゃなくって雰囲気が大事なのかしら♪」 マ「で、他の人達は?」 金「みっちゃんは連休なのにお仕事だし、」 雛「トモエはガッシュクなの。」 真「ジュンものりもちょっと無理だそうなのよ。」 マ「で、皆さんを一人でお相手しろと。」 翠「大丈夫です!もうプランは考えてありますから。」 翠星石が胸を張って自信満々に宣言した。 マ「いつも当事者不在で勝手に話を進めるよね。」 蒼「それって大丈夫の根拠になってないよ。それに今から準備できるの?」 翠「まあ聞けです。」 金「聞いたらきっと行きたくなっちゃうかしらー!!」 雛「バッチリの計画なのー!」 マ「じゃあ聞かせてよ。」 翠「まず大きめのレンタカーを借ります。お前は運転できますよね?」 マ「うん。」 翠「そして山にドライブです。」 マ「ほう。」 蒼「そんな場所へ行って人目は?」 真「穴場があるそうよ。」 金「この時期じゃまだ寒くて誰も行かないと評判のところがあったかしら♪」 マ「そんなところに行きたいの?」 翠「で、後はキャンプしてサバイバルです。」 マ「サバイバル?」 雛「大自然とふれ合うのよ。」 真「おやつや遊び道具も現地調達するから荷物も少なくて済むわ。」 蒼「それが・・・プラン?」 はっきり言ってずさんで行き当たりばったりとしか思えない。 それならいっそマスターに任せてミステリーツアーにした方が遥かに良いのではないだろうか。 まあ・・・マスターがその気になってくれればだが。 マ「なるほどそいつは楽しそうだ。」 蒼「えぇっ!?」 何やら意外な方向で乗り気になっているようだ。 マ「たまには文明の利器のありがたさを知るのもいいかも。」 翠「ですよねー?」 金「じゃあ連れてってくれるのかしらー?」 マ「だがノン!」 雛「えー、ひどいのー!ケチケチしないでなの!!」 マ「ケチではなく、先約が入ってるんだ。」 真「だったら仕方ないけれど、それを先に言いなさいよ。」 翠「無駄に期待させんじゃねえです!」 マ「内容次第ではなんとかなるかとも思ったんだけどね。 まあ無理っぽいからそのプランはまたの機会にでもね。」 翠「ま、まさか蒼星石と二人っきりでどこかに行ってアバンチュールを・・・」 蒼「・・・そうなの?」 マ「だったらいいがそれも違う。人と会うんだよ。」 真「まあ無理なら長居は無用ね。」 金「連休中はみんなで集まって遊んでましょ。」 雛「桃鉄全シリーズ99年制覇しちゃるのー!!」 翠「蒼星石も暇な時に来てくださいね。」 蒼「99年・・・気が向いたらね。」 マ「じゃあまたね。」 マ「ゴールデンウィークと言っても結構みんな忙しいみたいだね。」 要求が通らないと分かった途端に薄情にもみんな帰ってしまった。 静かになって落ち着いたところで改めてマスターと一服する。 蒼「はいお茶。それで・・・連休中の予定だけど・・・」 マ「うん?」 蒼「その・・・二人でどこかに行くとか・・・」 マ「どこにも行けないけど・・・んー、蒼星石はどこか出かけたかった?」 蒼「え、違うよ!?マスターの予定を確認したいだけだよ、あはは・・・。」 ついつい未練がましい言い方になってしまっていたのだろうか。 だけど返答を聞いてちょっとがっかりしたのも事実だ。 マ「明日の4日にさ、連休のど真ん中なのに両親が観光がてら様子を見に来るんだってさ。」 蒼「マスターのご両親が?」 マ「そ。まあ様子見がてら観光かもね、寂しい一人暮らしと思われてるし。」 蒼「あ・・・そっか。」 マ「もちろん実際はちっとも寂しくなんかないけどさ。」 マスターが僕の頭を撫でる。 マ「まあ来てくれること自体はありがたいんだけどね。ただ・・・」 マスターの表情がわずかに曇る。 蒼「どうしたの?仲でも悪いの?」 マ「いや、違うよ。たださ、顔を合わせるといろいろ口うるさく言われてね。」 蒼「それは仕方ないよ。マスターの事が大切だからこそ心配なんだよ。」 マ「そうなのかもね。妹も一人居るけど、みんな仲良くやってけてると思う。 その事自体はとてもありがたいと思ってる。」 蒼「ふうん、そうなんだ。どんな人達なんだろう。」 マスターを育てたご両親、マスターに面倒を見てもらったり、時にはケンカしたりしたであろう妹さん。 僕以上に長い時間をマスターと共に過ごしたのがどんな人達なのか気になった。 マ「それなりに不自由なく『普通』に育ててくれたし、尊敬してるよ。 会ってみる?素敵な子だと紹介させてもらうけど?」 蒼「それはちょっと・・・僕らの存在がいたずらに知られるのは良くないと思うし。」 マ「だよね。仕方が無いけど。その間はどこかに行ってもらってた方がお互い安心かな。」 蒼「分かった。明日はどこかに出かけておくよ。」 マ「お願いするよ。日帰りらしいから夜には戻ってきてくれればいいから。 もちろんどこかに外泊してくれても構わないけどさ。」 蒼「ううん、帰ってくるよ。せっかくの連休だしマスターと一緒に過ごしたいからね。」 マ「ごめんね、連休なのに分断されちゃうから何もしてあげられなそうだ。」 蒼「別にいいんだよ。一緒に居てくれるだけで僕は幸せだよ。」 一緒にどこかへ出かけたい気持ちもちょっぴりあったのは確かだが、この言葉は僕の本音だ。 マ「ありがとう・・・。」 マスターが今度は僕を抱き締めてくれた。 さて、そんな訳で日中は主におじいさんのお宅で過ごした。 なんだかんだでだいぶ遅い時間になってしまった。 帰り際、おじいさん達は明日は子供の日だからマスターとまたおいでと言ってくれた。 それにしても、翠星石のところにも顔を出してはみたが・・・あれは凄かった。 昨日の宣言どおりにゲームをやっていたが、もう形勢が固まっていて作業のようだった。 しかもぶっ続けでやってくたびれたところに足の引っ張り合い、もめ合い・・・阿鼻叫喚である。 もう少しで99年終わりそうだから見ていたが、思いの外に時間を取られてしまった。 次のゲームに移る際、翠星石に参加しないかと言われたがとてもそんな気にはなれなかった。 もしも参加していたらこの時間にもまだ帰れなかっただろう。 何はともあれ今はマスターに会いたい。 蒼「あれ?」 何やら居間の方から話し声が聞こえた。 様子を窺うと複数の人の気配がする。 どうやら電話ではなさそうだ。 開いた戸の傍で聞き耳を立てて状況を確認する。 父「悪いな、急に泊めてもらっちゃって。」 マ「まあいいさ。せっかく久し振りに会えたんだし。」 母「そうよね、滅多にできない団欒だもんね。」 マ「まあ一人だけ居ないけどね。」 父「あいつは友達と二泊三日の旅行に行っちゃったからな。」 マ「薄情だなあ。前は帰省のタイミングを合わせたりしてくれたのに。」 父「いやいや、若いうちはそうやってみんなで遊んだ方がいいんだ。 むしろお前だってそういった事をやらなきゃ駄目だぞ。」 マ「連休のど真ん中にやって来られたら泊りがけで出かけるなんて無理じゃん。」 父「お前が寂しい思いをしないように来てやったんじゃないか。」 マ「その言い草はないよ。わざわざこっちに出てくるって言うから予定もキャンセルしたのに。」 父「ほう、どんな予定だったんだ?」 母「旅行?」 マ「えーと、まあね。」 マスターが言うんじゃなかったと思った時の顔になる。 母「誰と?」 父「友達か?」 マ「うーん・・・ちょっと違うかな。・・・女の子。」 父「二人でか!?」 マ「一応ね。」 母「キャンセルしたって事は泊りがけよね。」 マ「さっきも言ったじゃない。」 憮然とした感じのマスターの声。 あんな事を言ってたけど僕とどこかに行くつもりだったのだろうか? ちょっと気になって戸から身を乗り出して中を覗く。 マスターの姿は見えるがご両親の姿はちょうど死角で見えない。 少し残念だがこれなら見つかったとしてもマスターにだけで済むだろう。 そのまま室内に目を向ける。 マスターはまだこちらに気付いていない。 母「で、どんな子なの?」 マ「えーとね・・・。」 マスターはお酒が入ってる事もあってか真っ赤な顔だ。 そして傍らにあったコードを指でくるくると巻いてもてあそんでいる。 父「最近は変な女も多いから気をつけるんだぞ。」 マ「違うよ!可愛い上に家庭的でとっても気は利くし、謙虚で知性的な子だよ。」 マスターの照れながらの指遊びがいっそう激しくなった。 ご両親の前だからかなんだか子供っぽくて、それが僕には可愛く見えた、 父「そりゃ凄いな。」 母「本当にそんな子が居るものなのね。」 ご両親の半信半疑の声。 かく言う自分も・・・果たして自分の事なのか自信が無くなってきた。 父「でもそんな立派な子だとライバルも多くて大変だろ。」 マ「うーん、かもね。だけど今は多分お互いに一番長い時間を一緒に過ごせてると思う。」 多分、僕の事・・・だろう。 父「ほう。そのまま逃がすんじゃないぞ。」 マ「そうしたいね、心の支えになってくれる子だし。 だけど家庭の事情がなあ・・・。」 母「何があるの?」 マ「うーん、その子の姉妹とか・・・あと父親がね。」 これは・・・僕だな、さすがに。 母「ファザコン?」 父「じゃあ俺も脈アリか!」 マ「ありえないが万一の時は実力行使に訴えてでも止める! ・・・まあでもそれに近いかもね。 自分よりも父親の方を選ばれてしまうかもしれない。」 母「頑張ってね、ううっ・・・。」 マ「どうしたの?」 母「ああ・・・この子がこんな風に女の子の事を話すなんて初めてだから・・・。」 マ「いやまあ、そんなに話すような話題でもないし。」 父「確かに。これで二人とも安心できる。いいか、なんとしてもその子を射止めろよ。」 母「明日は帰ったらお赤飯炊いてお祝いしなきゃ!」 父「ご先祖様や親戚にも報告しなきゃだな!」 マ「馬鹿なこと言わないでよ。おつまみに何か作ってくるから待ってて!」 大袈裟に盛り上がるご両親との話を打ち切ってマスターが立ち上がった。 先に台所の方へと移動しておく事にした。 マスターが有り合わせの物でおつまみを用意している。 蒼「・・・マスター・・・。」 マ「・・・ん?ああ、蒼星石帰ってたんだね。」 蒼「うん、さっきね。」 マ「ごめんね、親が急に泊まるって言い出して。伝える暇もなかった。」 蒼「いいんだよ、そんなの。」 マ「あ、でも鞄だけは鏡の脇のところに運べたからさ、どこか適当な場所を探して蒼星石は寝てて。」 蒼「分かった。」 マ「本当に申し訳ない。」 蒼「ねえ一つ聞いていいかな?」 マ「何?」 蒼「マスターってさ、とっても素敵な女性とお知り合いだったんだね。」 マ「ぶっ!!」 蒼「僕はそんな事ちっとも知らなかったよ。」 マ「さっきの話・・・聞いてたの?」 蒼「たまたまね。で、誰なのかな?」 マ「うー・・・。」 蒼「そんな人が居たら僕もお役御免になっちゃうね。」 マ「意地悪だなぁ、蒼星石に決まってるじゃないか!」 紅潮した顔で確かにそう言った。 蒼「ごめんなさい、でもマスターの口から確認しないと不安で・・・。」 マ「不安なのはこっちだよ。いつ見放されちゃうかも分からないんだから。」 ぶつくさ言いながら料理を再開する。 蒼「ねえ、マスター。」 マ「ん、なんだい?」 蒼「僕は・・・今はマスターの方がお父様よりもずっとずっと大事だよ。」 それを聞いたマスターがぽかんとしている。 マ「どういう・・・こと?本当にそれで・・・いいの?」 蒼「ふふ・・・お父様を裏切る事になっちゃうのかな? でもいいんだ、僕はマスターと共に在りたい。」 マスターが黙ったまま固まってしまう。 蒼「あ、はは・・・突然変な事を言っちゃってごめんね。」 マ「いや・・・」 マスターの目から大粒の涙がこぼれた。 蒼「ど、どうしたの!?」 マ「ありがとう・・・嬉しいよ。」 マスターが目頭の辺りを押さえている。 蒼「ちょっと、落ち着いてよ。ご両親が心配しちゃうよ。」 マ「あはは、そうだね。玉葱でも刻んでごまかそうかな。」 蒼「もう、マスターったら。そんな程度じゃすぐばれちゃうよ。」 マ「違いない。」 二人で顔を見合わせて笑った。 その後マスターは料理を終えご両親のところに戻った。 一方僕はというと・・・また居間の戸の陰にいた。 こんな時間になってよそに押しかけるわけにも行かない。 家で寝るのならもう少しマスターのご家族を様子を知っておいてもいいだろう。 正直に言えばどんな話をするのかに興味があるのだが。 マ「お待たせ。」 父「ほう、またいろいろ作ったな。」 マ「有り合わせだけどね。まあ料理は好きだから。」 マスターが楽しそうに言った。 父「でもそうやって気付いたら自分が作る役にされていたとか無いようにしろよ。」 マ「大丈夫だよ。」 父「いや、結婚すると女は変わるぞ。うちがそうだった。」 マ「はは・・・結婚ね。」 何やら勝手に話が進んでいる。 でも不思議と悪い気はしない。 父「何を言うんだ、大事な問題だろ。お前だってそろそろそう言った事を考えてだな・・・。」 マ「また・・・そんな話?」 何故だかマスターの機嫌がさっきから急に悪くなっているような気がした。 母「でも確かにそろそろ、ね。」 父「そうだそうだ、早く結婚して孫の顔を見せてくれよ。」 マ「!!」・蒼(!!) 父「もうお父さん達も若くないからな、孫の顔を見て隠居したいもんだ。」 マ「その辺と血筋を残すのはもう妹に任せたよ。」 父「そういうもんじゃないだろ。やっぱりお前だって子供を持って一人前の男としてだな・・・」 マ「でも・・・僕は・・・まだそういうのは考えられないな。縁があればあるいは、だけど。」 途切れ途切れになりながら何とか言葉をつなげる。 母「でもね、子供が生まれるってとても幸せよ?お母さんはあなた達に恵まれてとっても幸せなんだから。」 マ「う・・・ありがとう。」 父「そうだぞ、お父さんもお前達のおかげで幸せだ。」 マ「・・・まだ・・・自分には早いよ。・・・相手があっての事だしね。」 マスターが声を絞り出すようにしてそう言った。 母「でも相手はいるんでしょ?」 父「そうだぞ、お互いにその辺りの将来設計もしっかり考えてだな・・・。」 マ「お父さん達の言いたい事は分かるけど・・・相手の事情もあるからね。今は・・・ごめん。」 父「いつもそうだな。まあいいさ、相手が見つかったんならもうすぐだからな。」 母「楽しみね。」 父「今から相談して名前でも考えておくか。」 マ「楽しそうだね・・・まあもう一杯どうぞ。」 父「おおすまんな。お前も飲むか?」 マ「うん、貰うよ。」 マスターはお酒を注いで貰うとそれまでよりもハイペースで飲みだした。 子供・・・それは決して自分には能わぬ事だ・・・。 さっきのご両親の嬉しそうな声とマスターの悲痛な表情が脳裏にまとわりつく。 今日はもう寝る事にしたが、鞄に入っても気分がもやもやとして寝付けなかった。 どれ位の時が経ったのだろうか?何やら外が騒がしい。 マ「もう帰るの?朝ご飯くらい食べていきなよ。」 父「いや、道が混む前に帰りたいからな。」 母「それに昨日遅くまで暴飲暴食したから食欲が無いのよ。」 マ「そう。じゃあ仕方が無いね。気をつけて帰ってね。」 父「ああ、お前も元気でな。」 母「離れてても応援してるからいろいろ頑張ってね。」 マ「本当にいろいろ・・・ありがとう。」 父「じゃあな!」 母「体には気をつけてね。」 バタンと戸が閉じる。 しばらくして鞄から外に出る。 マ「あ、おはよう。今朝食の仕度してるからもう少し待っててね。」 蒼「僕も手伝うよ。」 マ「そう・・・ありがとう。」 何か言いたかったが、何を言っていいのか分からないままで二人並んで黙々と朝食の仕度をした。 マ「じゃあ食べようか。」 蒼「いただきます。」 マ「いただきます。」 やはり会話の無いままだ。 いつもなら天気の話とか他愛の無いことでも話題は尽きないのに。 蒼「あのさ・・・」 マ「なんだい?」 蒼「えーと・・・」 なんとなく黙っているのが辛くて話をしようとしたが後が続かない。 そうやって戸惑っているとマスターが言った。 マ「蒼星石、あの後の話を聞いたの?」 蒼「・・・うん。」 こくりとうなずく。 マ「そうか、やっぱりね。」 蒼「ごめんなさい。」 マ「別に気にしなくていいさ。たいした話でもないし。」 蒼「違うよ、その・・・僕じゃあ・・・マスターの子供は・・・」 マ「それも気にしなくていいんだよ。」 蒼「だけどマスターは子供を欲しくはないの?」 マ「・・・平気だよ。」 蒼「正直に答えてる?」 マスターはある意味僕の求める答えをしてくれたのにさらに追及する。 マ「ふぅ・・・こう答えればいいのかな?子供自体は欲しいよ。 子供好きで世話好きだと思うし、多分子煩悩の親馬鹿になるだろうね。」 マスターがうっすらと笑いながら言った。 蒼「やっぱり・・・そうだよね。」 それを聞いたマスターの笑顔が消える。 マ「でもね、僕だってもう子供じゃない。分かってるさ、あれもこれも欲しいってのがわがままだって事くらい。 自分で選んだんだよ。蒼星石と共に居られる事を優先しただけさ。子供よりも・・・両親よりもね。」 蒼「僕のせいで・・・。」 マスターが首を横に振る。 マ「違うよ、これは自分の意思だ。自分の責任で、僕“も”両親を“裏切る”事にしたんだ。」 その言葉を聞いて僕は気付いた。 昨日の自分の過ちに、自身の愚かさに。 そして・・・マスターの涙の意味に。 昨日の僕の軽はずみな発言のせいで、悩んでいたマスターを追い詰めてしまった。 自分はお父様との問題を先延ばしにしたに過ぎない。 数十年もしたら、また次の時代でやり直しが利くかもしれない。 だけどマスターは・・・ご両親が亡くなられたらもう取り返しはつかないのだ。 それがどれだけ後の事かは分からない。 しかしそれから後もずっと、マスターは一生自分を責め続けるのだろう。 僕の軽はずみな発言がマスターにその決心をさせてしまったのだ。 その後、二人とも一言も発さずに時は過ぎていった。 続き
https://w.atwiki.jp/ao-ohanashi/pages/804.html
前へ 朝食の後もずっと気まずい沈黙は続いていた。 一緒には居るものの、二人ともなんとなく居心地が悪そうだ。 だいぶ時間が経ち、お昼も近くなった頃マスターが口を開いた。 マ「もうすぐお昼だけどどうする? 連休中に出かけられない分だけ出費も少ないからさ、パーッと贅沢しちゃう? 外食は無理でも何か宅配してもらったり、豪華な物を買うとかさ。」 蒼星石を元気付けるように無理に明るく話しかける。 蒼「あ、忘れてた。あのね・・・おじいさんが今日のお昼にマスターを連れて二人で来なさいって。」 マ「柴崎のおじいさんが?」 蒼「うん。今日は子供の日だし、お祝いをしたいんだって。」 マ「そっか。あの二人にとっては蒼星石は自分達の子供みたいなものだものね。」 蒼「あと、マスターもだって。」 マ「へえ、僕もか。」 蒼「もしも・・・あんな事故が無かったらこんな感じだったんじゃないかと時々思うんだってさ。」 マ「じゃあ度々お世話になってるし、顔を出しておこうか。」 蒼「うん。」 マ「じゃあ急いで仕度をして出かけようか。そうだな・・・十五分もあればいいかな?」 蒼「分かった。」 仕度、といっても身だしなみやちょっとした手土産の用意程度だが、を済ませて二人で芝崎家を訪れる。 マ「こんにちは。」 蒼「お邪魔します。」 ま「あら、いらっしゃい。」 元「おうおう、首を長くして二人を待っとったぞ。」 蒼「遅くなってすみませんでした。」 マ「お招きに預かり感謝します。」 元「ははは、そんな他人行儀になりなさんな。さあ昼食の用意は出来とるぞ。」 ま「二人が来るからお寿司を取ったのよ。」 通された部屋の向こうに見えるテーブルの上にはお寿司が並んでいる。 マ「おい、大変だぁ、すごいぞ、あっちの部屋に寿司がある。ウニもあるぞ!」 蒼「もうマスターったら、恥ずかしいなあ。」 元「はっはっは、いいんじゃいいんじゃ。そうやって楽しんでくれればワシらも嬉しい。」 マ「あのー、これって結構なお値段なんじゃ。ですからせめて僕の分だけでも・・・」 ま「あらあら、そんな遠慮しないでくださいな。」 元「そうじゃよ。今日は子供の日なんだからな。若いモンは大人しくもてなされてればいいんじゃ。」 マ「えーと。子供・・・ですか?」 ま「あなただって私達から見ればまだまだ子供みたいな年齢ですよ。」 元「それにお前さんは別の意味でもワシらの子供みたいなもんじゃからな。」 マ「ありがとうございます。」 元「よーし、じゃあそんな話は終わりにして新鮮な内に早速食べようじゃないか。」 みんなで仲良く座ってお寿司を食べる。 マ「蒼星石、手が届かないの?」 蒼「ちょっと遠いね。」 マ「じゃあお皿に取るよ。何が食べたい?」 蒼「えーと、じゃあ赤身と・・・」 元「たまには贅沢してイクラでもどうかな?」 お皿に軍艦巻きが乗る。 ま「ウニも美味しいわよ。」 さらにもう一貫。 マ「じゃあ数の子も。」 またもう一貫。 ・・・ マ「はい。」 蒼「あのさ・・・いっぺんにこんなに取られても困るよ。」 お皿の上にはお寿司がてんこ盛りになっていた。 マ「まあまあ、ゆっくり食べなよ。」 元「そうとも。たっぷりとお食べ。」 ま「足りなくなったらお替わりもしてね。」 蒼「あ、あはは・・・。」 そんなこんなでみんなで話しつつお寿司を平らげた。 ま「おやつに柏餅と粽なんていかがかしら?端午の節句ですしね。」 マ「ありがとうございます。」 元「どれ、お茶くらいワシが入れるか。」 蒼「あ、おじいさん僕がやりますよ。」 元「いいんじゃよ、今日は二人が主役なんじゃからな。この位やらせておくれ。」 そう言われ、蒼星石も引き下がった。 しばらくして二人の前にお茶が出される。 元「さてと・・・二人ともどうした?」 マ「え?」 蒼「どうしたって、何の事ですか?」 ま「二人ともなんだか元気が無いじゃない。」 マ「そんな事ないですよ。ねえ。」 蒼「うん、そうだよね。」 二人とも明るい声を出す。 元「確かにワシらはそこまで深い関係でもないかもしれん。だが全くの他人でもない。 いつもと様子が違えばなんとなくではあるが分かってしまうもんじゃぞ。」 ま「二人ともなんだか悩んでる事を隠しているような・・・。」 マ「・・・・・・。」 蒼「・・・・・・。」 二人が黙りこくってしまう。 元「無理に話せとは言わん。相談されて力になれるかも分からん。 だが誰かに話す事で楽になるかもしれんぞ?」 マ「実は・・・」 マスターが昨夜と今朝にあった事をかいつまんで話す。 元「なるほど、ご両親とそんな話をしたのか。」 マ「すいません、こんな事を話されても困りますよね。」 元「確かに。ワシらじゃあ孫を待ち望む気持ちは分からんからな。」 マ「あ、いや、そんなつもりじゃ!我が家の事情で、凄く個人的な問題なのに・・・。」 ま「それであなたはどう考えてるの?」 マ「今まで自分を育ててくれた両親には感謝していますし、恩返しもしたい。 どうすれば喜んでくれるのかも分かっている、だけど・・・我が身可愛さでそれをしないんです。」 マスターが辛そうな顔をする。 それを見た蒼星石も悲しげな表情になってしまう。 元「我が身可愛さか。」 マ「はい。両親が孫を、僕の子供を見たらどれだけ喜んでくれるかは分かってます。 でも自分は、それが恐らくは無理だろうと分かっている選択を望んでいるんです。」 元「さっきはああ言ったが、ワシらも子を持つ親の気持ちなら一応分かる。 もちろんお前さんの家の事情とは違うかもしれんが、意見させてもらおう。」 マ「はい、お願いします。」 元「お前さんは親に孝行をしたいわけじゃな?」 マ「はい。でも・・・」 マスターが続けようとしたところを元治が制す。 元「まあ待ちなさい。じゃあその孝行とはなんじゃ?」 マ「え・・・?」 元「何かを買ってやる事か?老後の面倒を見る事か?実家に顔を出したり声を聞かせたりする事か?」 マ「そういうのもあるとは思いますけど、なんというか、もっといろいろと喜んでもらえる事を・・・。」 元「そうだな。では喜んでもらえるのはどんな事だと思う? ・・・ワシが思うには親よりも長く生き、幸せな姿を見せてやる事だと思う。」 そこで元治が一息つくと気持ちを整理してから語り出す。 元「カズキは・・・ワシらの息子の事じゃな、交通事故で親よりも先に死んでしまった。 とんでもない親不孝じゃ!とは言え、ワシらだっていろいろと責任を感じ、後悔してもしきれなかった。」 マスターはただ黙って聞いている。 元「だがな、あの子が最後にワシらのところに来て、辛くないと笑顔を見せてくれた。 それだけの事だが、それによってワシらは救われたんじゃ。 幸福にはしてやれんかったかもしれんが、不幸ではないと言ってくれたからじゃ。」 傍で話を聞いていたマツさんも頷く。 元「親というのは子に幸せになってもらいたい。それに人生の先の展開を一応は知っている。 もちろん自身が体験したり、他人の人生の一部を見たりといった範囲でしかないがな。 それだからあれこれと世話を焼いてしまうし、こうすれば幸せだろうと思ったらそうするように薦める。」 マ「でも・・・子供の件は・・・。」 元「ある意味・・・孫が欲しいというのもその一つだと思う。 まあ自立した子供の代わりに世話を焼ける相手が出来るというのもあるじゃろうがな。」 ま「確かに今日はとっても楽しかったですよ。」 マツさんが笑いながら言った。 元「もしもそうでなくとも孫がどうのでお前さんが辛そうにしてたらご両親も悲しむぞ。 逆に蒼の事を楽しそうに話をした時は我が事のように喜ばれていたんじゃろ?」 マ「あ・・・。」 ま「少なくともあなたが幸せと感じられる選択をした方がいいわよ。 さっきみたいに私達にでも見抜けるようじゃ、ご両親はもっとごまかせませんよ。」 マ「・・・そうかもしれませんね。隠そうとしたところできっとお見通しでしょうね。」 元「まあ子供を生めと言ってくるということはご両親自身は子に恵まれたと思っておるんじゃろう。」 ま「それも兄妹お二人も。なんだかうらやましいですね。」 元「なーに、まだ遅くないかもしれんぞ。ワシらも再チャレンジで・・・」 ま「いやですよ、おじいさん。二人が見てるじゃありませんか。」 マツさんがすり寄ってくる元治を照れながら諌める。 口ではそんな事を言っているがまんざらでもなさそうだ。 二人の事はもうお構い無しにじゃれあっている。 マ「はははっ・・・。」 蒼「二人とも・・・幸せそうだね。」 マ「そうだね。子供とか関係なく幸せに・・・僕らもなれるかな?」 蒼「きっとなれるよ。マスターと・・・そうなりたい。」 元「ところで・・・ちょっとお前さんと腹を割って話し合いたいんじゃが。」 マ「え、僕とですか。」 元「そうじゃ、男同士の大事な話じゃ。二人だけで話がしたい。」 何やら真剣そのものなまなざしだった。 ま「あらあら、じゃあ私たちは外してますね。」 元「うむ。ワシらが出るまでこの部屋に入ってはいかんぞ。」 蒼「分かりました。ごゆっくりどうぞ。」 そう言って女性陣が退出した。 元「さて・・・」 マ「大事な話とは・・・一体?」 マスターが固唾を飲み込んで尋ねる。 元「今夜、酒でも飲みにいかんか?」 マ「へ?いや・・・別にお酒を入れなくても本音で語り合わせていただきますけど。」 元「違う違う、そうじゃなくてもっと、こう・・・若いおなごに囲まれてじゃな。」 マ「えーと、大事なお話ってそれですか?」 拍子抜けしたような、どこか呆れたような様子で確認する。 元「まあまあ、飲む・打つ・買うは男の甲斐性じゃないか。」 マ「いや、僕はちょっとそういうのは良くないかなと。」 元「今の時代は確かにそうかもしれんな。しかしじゃ!君も若い男じゃ、いろいろと大変じゃろう?」 マ「いろいろと、ですか?」 元「そうじゃ、やっぱり時には悶々としたりして発散させなきゃじゃろう。」 マ「え、それって・・・な、な、なにを!そんなの平気です!!」 元「恥ずかしがらんでもいい。生き物としての本能じゃないか。な?」 マ「な?じゃありません。そういった欲求はあんまり無い方だから大丈夫です。」 元「そんな事ないじゃろう、かく言うワシだってマツがおらんで寂しかった頃はブイブイ言わしたもんじゃ。」 マ「別に他人の考え方にまで文句はつけませんけど、行くのならお一人でどうぞ。」 元「いやいや、やっぱり若い兄ちゃんが居た方が女の子の乗りも良くってのう。」 マ「そんな理由で巻き込まないで下さいよ。」 元「君だって健全な青年なら女性に興味はあるだろう?うん?」 マ「そりゃ無い訳じゃありませんけど・・・。」 元「じゃあ行こうじゃないか。いろいろな女性を知っておいた方が男としてレベルアップできるぞ?」 マ「いや、でも・・・分不相応ですよ。そんな経済的な余裕も無いですし。」 少しずつ反論の勢いが弱まりを見せてきた気がしないでもない。 元「待て待て、では君の分の代金はワシが持とう。どうじゃ?」 マ「そんな申し訳ないこと出来ません。えーと、半額ぐらいなら出しますから。」 元「はっはっは、気にせんでいいわい!こりゃあご両親に孫を見せてやれるかも知れんな。」 マ「なっ!やっぱやめます!!誰とでもいい訳じゃありません!!」 元「こらこら、あんまり大声を出すとマツ達が何事かと思うぞ。」 部屋の戸がガラリと開いた。 マ「あ。」 そこに笑顔のままのマツさんが立っていた。 元「こら、まだ話の途中じゃ。」 ま「いえね、時計の修理を頼むというお客さんが見えたんですよ。」 元「なんじゃそうか。」 ま「それじゃあ悪いけど、あなたに応対を頼んでいいかしら?」 マツさんがマスターの方を見る。 マ「へ、僕ですか?」 元「こら、客人に何をさせるんじゃ。ワシに任せなさい。」 ま「あら、あなたは忙しいでしょ。・・・私にどうブイブイ言わせてたのか話してもらわないと。」 マ「うわ・・・。」 笑顔のままのマツさんの背後にオーラが見えるような気がした。 満面の笑みの迫力に大の男が二人とも凍りつく。 元「お前、さっき男同士の話だからと言ったろう!」 ま「様子が変だとは思ったんですが、そう言われていたので困りましたよ。 だから・・・部屋の外で聞かせてもらいましたけど?」 腰が引けたままの元治の襟首をマツさんがつかんだ。 ま「それじゃあお客さんの方はお願いしますね。」 マ「は、はいっ!」 元「ま、待て!話せば分かる!!」 ま「だからこれから二人でみっちりと語り合いましょうね、拳とかも交えて。」 元「た、助けてくれ。カーズーキーーー!!」 マ「ごめんなさい、おじいさん。助けを求められても僕には無理です。」 マスターは、元治が引きずられていく様子をがくがくと震えながら見ているしか出来なかった。 蒼「ねえマスター、お客さんが待ってるみたいだけどどうしたの?」 ひょっこりと蒼星石が顔を出す。 マ「あ、蒼星石。」 マスターの震えが収まった。 マ「まあ・・・おじいさんが二人でお酒を飲みに行こうって誘ってくれたんだけど・・・ そうしたお店の女性との関係を疑われておじいさんがマツさんに連行されちゃったんだ。」 極力ショッキングな言い方は避けソフトに伝える。 蒼「ふうん、やり過ぎじゃないのかな?」 マ「かもね。でも愛情の裏返しなんだよ。」 余裕を取り戻したマスターがのんきに笑いながら言った。 蒼「この分じゃお酒を飲みにはいけないね。残念だった?」 蒼星石も笑いながら言う。 マ「別にそんなには。」 蒼「本当に?マスターはそういうお店ってのに興味ないの?」 マ「たとえどんなに美人だったとしてもお仕事で愛想よくされてもね。 でもそういうのじゃなくて・・・僕の事を大好きだって子に迫られちゃったら少しぐらい・・・」 その時カランと澄んだ音が蒼星石の背後からした。 蒼「あ。」 マスターがそちらに目をやると見覚えのある庭師の鋏。 どうやら立てかけてあったのが倒れたらしい。 蒼「少しぐらい・・・何かな?」 蒼星石が先程のマツさんを彷彿とさせる笑みで尋ねてくる。 ぶるり、とマスターが一瞬だけ震える。 マ「蒼星石も・・・マツさんと一緒に聞いてたね?」 マスターがこわばった笑みで尋ね返す。 蒼「さあ?」 マ「へえ・・・。」 しばし二人とも沈黙する。 何やら真剣な顔での対峙が続いた。 マ「まあ何事もやり過ぎは良くないよね!」 マスターが笑いながら言った。 蒼「やだなあ、愛情の裏返しでしょ?」 蒼星石も笑いながら返した。 マ「ではこちらの品の修理をご希望ですね。ではお名前とご連絡先をこちらにいただけますでしょうか。 あと修理に関してのご希望もあればご記入をお願いします。」 マスターがなんだかんだで待たされ続けたお客さんの対応をする。 マ「分かりました。ではこちらからご連絡を差し上げますので・・・はい、今後ともよろしくお願いします。」 なんとか接客を終えて居間に戻る。 部屋にはみんな揃っていた。 何やら元治はボロボロになっていたが全員あえてスルーしている。 マ「一応ですがお客さんの対応しましたけど。」 ま「ありがとうございます。」 元「貸してみなさい。」 マ「これです。」 元「なんじゃ、こんなチャチな時計か。これならうちで新しいのを買った方がお互い得じゃぞ。」 マ「だけど大事な品らしいんですよ。お子さんが誕生日に贈ってくれたとかで。 もちろんそんな高い物じゃないそうですが、なんとしても直して欲しいと。」 元「ほう・・・なら任せときなさい!ちゃっちゃと直したるわい!」 早速工具を取り出し分解にかかる。 マ「大丈夫ですか?」 元「なーに、ワシの腕ならこの程度の時計の一つや二つここで十分じゃ。」 マ「いや、腕の心配というか・・・。」 蒼「顔とか頭とかのお怪我の方が・・・。」 目の辺りも腫れていて、拡大鏡も使いにくそうだ。 二人が不安げに見ているうちにさっさと作業を進める。 元「ふうむ、分かったぞ。これが原因じゃな。」 ピンセットで何かを取り出した。 蒼「もう分かっちゃったんですか!」 マ「凄いですね。」 さっきまで心配していた二人が舌を巻く。 ま「この人は腕の方は確かだから任せておけば大丈夫よ。」 元「その通り。さすがマツは良く分かっとる。」 ま「ただ、任せておけない部分もあるみたいですけどね。」 元「マツーーー!」 どうやら先程の禍根はまだくすぶっているらしい。 マ「えーっと、一体どこが原因で壊れてたんですか?」 マスターが話を逸らしてフォローする。 元「うむ、これじゃよ。この歯車が欠けてしまったせいじゃな。」 蒼「ずいぶん小さな歯車ですね。」 元「確かに。この中では一番小さいかもしれん。 じゃがこれが機能しなくなるとこの時計の全ての機能に関わる重要な奴なんじゃ。 例えばあっちの大きな歯車なら短針が止まるだけで済む。 まあどっちも時計として使えんのは一緒じゃがな。」 マ「こんな小さい歯車に大事な部分が集約してるんですね。」 元「そういう事じゃ。しかもこの時計の持ち主にとってはただの機能以上の意味もな。 ・・・人生というのにも同じようなものがあるかもしれん。」 マ「え?」 元「さっきの中途で終わった話の続きじゃが、生きていれば時として人は取捨選択を強いられる。 その時に本人から、あるいは周囲から見たらちっぽけな物が本当は大事な物かもしれん。 ただ時計と違って人生じゃそのつながりは分からんかもしれんがな。」 マ「なるべくなら後悔の無いように選びたいですね。」 元「そこは時計と一緒で何を選んでも何かしら失うもんじゃよ。 あまり悩んでも仕方が無いわい。 ただ・・・極力後悔したくないなら自分自身の意思で選ぶんじゃな、他人のためにとかではなく自分のために。」 マ「自分のため・・・。」 元「わがままとは違うがな、ただ自分が幸せでない者が本当の意味で他者を幸せにできるとは思えん。」 ま「あなたの幸せはどこにあると思ってるのかしら?」 マ「それは・・・蒼星石と一緒の時に・・・。」 元「だったら悩んでも仕方ないじゃろう。誰だってどうせ人生において失敗に一つや二つはするんじゃ。 気にせずに自分がそうしたいと思う道を選べ。その上でご両親も喜ばせてこそ真の親孝行じゃ。」 マ「・・・はい!ありがとうございました。」 マスターの顔に元気が戻る。 それを見て蒼星石にも笑顔が戻った。 マ「すいませんでした、いろいろと相談に乗っていただき、こんなに長居までしてしまって。」 元「まあまあ気にするな。」 蒼「そろそろお夕飯の支度をしなきゃだね。」 マ「そうだね。お邪魔になるといけないし、もうおいとましよ・・・」 元「まあ待ちなさい。夕食も何か取ってご馳走しよう。」 マ「お昼にもお世話になったのに申し訳ないですよ。」 元「待ちたまえ。せっかくだから一緒に、な!」 元治がマスターの両肩をつかむ。 必死な目で訴える方を見るとマツさんの笑顔。 マ「ああ、なるほど・・・じゃあご相伴します。」 元「そうかそうか、それは良かった。」 マ「でも店屋物を取るとお金がかかりますから何か作りませんか?二人で。」 元「ワシとか?」 マ「ええ。」 元「うーむ、ワシは料理なんぞとんと・・・」 マ「多少はご機嫌取りになるかもしれませんよ?」 マスターが元治だけに聞こえるように小声で言った。 元「うむ・・・まあたまにはマツにも楽してもらわんとな。」 マ「そういうことでお台所お借りしてよろしいですか?」 ま「ええ、構いませんよ。じゃあ蒼ちゃん、私達は二人で待ってましょうね。」 蒼「はい。」 そして二人で作った男の料理が出来た。 食卓へと運び、みんな揃っていただきますをする。 まるで本当の家族のようだ。 ま「あら・・・」 お味噌汁をすすったマツさんがつぶやく。 元「どうした?」 ま「このお味噌汁、ダシはどうしたのかしら?」 元「あー、えー、そりゃあ・・・」 マ「鰹節と煮干でとりましたけど。」 言葉に詰まった元治をフォローする。 ま「なんか生臭いわね・・・ダシをとる時間が長かったんじゃないの?」 マ「はあ・・・。」 ま「ねえあなた、煮干の頭なんかはちゃんと取ったんでしょうね?」 元「あ、いや。取っとらん。」 ま「まったく・・・その所為で風味が台無しじゃないの。」 元「ううむ、すまん。」 マ「あ、いや、お味噌汁を担当したのは僕なんで、すみません!」 まるで本当の姑のようだ。 ま「これって合わせ味噌よね?」 マ「はい。お味噌が二種類あったのでお借りして。」 ま「いつもよりもだいぶ薄味ね。」 マ「あ、すいません。自分の慣れた味にしてしまいまして・・・。」 マツさんが元治の方に鋭い視線を向けた。 ま「あなた、何をしていたの?そのくらい教えるのも出来なかったのかしら?」 マ「すいません、すいません。言う前に何も聞かずにお味噌を入れてしまいました!」 ま「まあそういう事にしておきましょう。ところでこの煮物。」 マスターの言葉が聞こえないかのように矛先を移す。 マ「はい。」 ま「具材の面取りが粗いわね。」 マ「あ、すいません。」 ま「あなたがやったのね?」 マ「はい。」 ま「味付けなんかは?」 マ「それも僕の責任で・・・。」 マツさんが視線を元治の方へ向ける。 ま「そう。・・・で、あなたは何をしたの?」 元「えーと、そのー、なー・・・」 マ「ぜ、全体的に・・・いろいろとご指導いただいたり・・・」 ま「じゃあやっぱりさっきの責任の所在は・・・」 マ「あ、いや、それは違うような・・・。 えーと、材料のありかを教えていただいたり、煮ている最中の見張りとか・・・」 ま「何もしてなかったような物って事かしら?」 マ「う、いや、違うような気がいたします、はい!」 ま「それじゃあ、この・・・」 なおも追及が続く。 マスターは懸命にフォローを試みるがだんだんと一杯一杯になってきた。 蒼星石もどうして良いのか分からないのか黙って見守っている。 終始そんな感じで食事は続いた。 ま「まあ総じて美味しい出来だったわよ。ご馳走様でした。」 マ「お粗末様です。」 どこかげっそりした感じのマスターが言った。 元「すまんかったな、もう後は気にせず帰っておくれ。」 マ「大丈夫ですか?」 元「正直、今はワシがそれを聞きたい。」 マ「じゃあお言葉に甘える事にします。ありがとうございました。」 元「こちらこそ本当にすまんかった。」 へとへとになったマスターの両肩に元治が両手を置く。 何やら男同士の友情めいた物が生まれたようである。 蒼「じゃあ今日はありがとうございました。失礼します。」 ま「じゃあ蒼ちゃん、しっかりと頑張ってね。」 蒼「・・・はい。」 そして女性同士にも何かが・・・。 マ「ふう。」 マスターがお風呂から上がった。 マ「今日は・・・疲れた。」 先程まで針のむしろでくるまれた気分だった。 損な性分なもので自分がちょっとでも関与したことの矛先が他人に向かうとかえって辛い。 いっそ自分が直接責められた方が楽というものだ。 マ「嫁姑の問題って奴はもっと凄いんだろうなあ・・・。」 何故に世間であれ程まで嫁と姑の戦いがクローズアップされるかが分かった気がする。 家族と言っても所詮は他人。人と人の間に争いは絶えないのだ。 マ「蒼星石、お茶飲むかい?昨日親がお土産に新茶をくれたんだ。」 蒼「マスターお風呂上がったの?」 マ「うん、おかげさまでいいお湯だったよ。」 寝る前に少しでも安息を得るためにお茶の用意をしながら答える。 蒼星石は向こうで何かしていたようだ。 蒼「ねえマスター。」 いつの間に移動したのか横からくっつく蒼星石。 蒼星石の方からそうやって来るのは珍しい。 マ「くっついてくれるのは嬉しいけど、お茶入れるから後にして。危ないよ?」 蒼「マスターあったかいなあ。」 マ「お風呂上りだもの。そりゃ・・・あ・・・。」 何気なく蒼星石の方を見たマスターが固まる。 蒼「どうしたの?」 ザーッと新茶が急須の中に滝のように吸い込まれる。 蒼「ちょっと、それじゃ濃すぎて飲めないよ。」 マ「うわっ!」 両手に持った物を慌てて卓上に置く。 蒼「ふふふ、マスターったら変なの。」 マ「だ、だって・・・」 真っ赤な顔を逸らす。 蒼星石はマツさんが用意した着物を着ていた。 それもちょっとはだけさせた感じで、襟元も大きく開いたもので・・・ マ(な、な、あんなんじゃ下着が見えたり・・・いやむしろ何も着けて・・・って何を見てんだ!) 蒼(ここまではいい、これからが本番だ) 慌てまくりのマスターに対し、蒼星石は冷静に自分に言い聞かせる。 おばあさんは言っていた。 『世界は自分を中心に回っている、そう思った方が楽しい』 とりあえず自信を持って堂々と振舞えという意味らしい。 マスター達が夕飯の用意をしている間の事である。 ま「いい?私があの人の精神をすり減らしておくから蒼ちゃんはそこに付け込むのよ。」 蒼「付け込む?」 ま「疲れて乾ききった心に潤いを与えて、あの人の心をがっちりとつかんでおしまいなさい。 あの人がもう自分から離れられないようにがっちりとね。」 蒼「ええっ!?そ、そんなの僕には・・・。」 蒼星石がぱたぱたと両手を振る。 ま「蒼ちゃん、いいかしら。さっきの話を聞いたでしょう? 男ってのは口では何を言っていても本能的にあんな物よ?」 蒼「でもマスターは・・・」 ま「そんな風に信じたい大事な人だからこそ!決して逃がしてはいけないの。 あの人を他の誰かに取られちゃってからじゃ手遅れなのよ?」 蒼「そんなの嫌ですけど・・・僕なんかじゃ。」 ま「安心して、私がおじいさんを仕留めたやり方を伝授するから。これでイチコロよ!」 蒼「・・・お願いします!」 ま「じゃあ早速衣装を用意して、あとは演技指導ね。」 蒼「はい!」 そして二人で練った筋書き通りに事は運びつつある。 蒼「どうしたのさ?ねえ、こっちを見てよ。」 マ「いや、その、ちょっと大胆な格好をなさってるので、はい。」 蒼「じゃあこうしちゃおうか。」 蒼星石が恥ずかしそうにそっぽを向いたマスターの腕を抱き締める。 マスターの心臓がドキンとはね上がる。 マ「あ、当た、当た・・・直接当たって・・・」 蒼「一つ教えて欲しいな。」 マ「な、何を!?」 ただの質問に対して動揺しまくりのマスターの返事。 声がすっかり上ずっている。 蒼「お昼に言ってたけどさ、マスターの事を大好きだって子に迫られちゃったら、どうなるの?」 マ「え、それは・・・。」 蒼「言えないならいいよ。見せてもらっちゃうから。」 マ「え?え?」 蒼「僕が・・・マスターに迫っちゃうから。」 マ「あ、あひゃ?」 蒼「それとも僕みたいな可愛くない子じゃダメ?」 マ「ないない、そんなこと全然ない!」 マスターが首をぶんぶん振りながら答える。 蒼「ふふ、一体どうなっちゃうのかな?」 マ「そ、そんな事をされたら・・・。」 蒼「されたら?」 マ「さ、流石に限界だ!!」 蒼「!?」 腕にしがみついていた蒼星石を力任せに抱き寄せて唇を奪う。 マ「ぷはぁ。」 蒼「はぁ・・・。」 息が続かなくなりやっと唇が離された。 マ「・・・ごめん。」 我に返ったマスターが小声で気まずそうに謝った。 蒼「ふうん、マスターってば好きって子が来たらすぐこうなっちゃうんだ、危険だなあ。」 内心は気にしていないが意地悪をしてわざとすねた様に言う。 マ「ち、違う違う!蒼星石じゃなきゃこんな事はないさ!」 蒼「本当?」 マ「本当だよ、蒼星石だけが特別なの!」 蒼「じゃあさ、ちょっとお願いしちゃってもいい?」 マ「何?言ってみてよ。」 蒼「明日はお休みだし、行きたいところがあるんだ。」 蒼星石が教わった台詞を反芻しながら言葉をつむぐ。 マ「次の日は平日だから遠出は出来ないけれど、どこへ?」 蒼「・・・天国。今から二人で、行こ?」 その言葉と共にマスターの胸へと飛び込む。 マ「・・・・・・。」 しかし何も反応が無い。 蒼「やっぱ僕とじゃ・・・いや?」 少し不安な表情になってマスターに寄りかかる。 ぐらり、とマスターの体がそのまま倒れていく。 マスターが真っ赤な顔のままで布団に沈んだ。 蒼「あ、あれ?マスター、マスター!」 確かにイチコロだったようだ。 蒼「もう、だらしないんだから。でも・・・かわいいな。」 蒼星石は倒れたマスターに笑いながら布団をかけてあげる。 蒼「じゃあお休みなさい。」 そのまま布団にもぐりこんで一緒に寝る事にした。 ~おまけ~ マ「・・・うーん、あれ?」 昨日は途中から記憶が無い。 そう言えばちょっとずつ思い出してきた。 確か蒼星石が・・・ マ「ええ!?」 ふと気付くと自分の胸の中で蒼星石が気持ち良さそうに眠っている。 蒼「・・・んー、あ、おはよ。」 口をぱくぱくさせていると蒼星石が言った。 蒼「どうしたの?」 マ「えーと、これは・・・昨日は何を?」 きょとんとした表情の蒼星石。 それがいきなり歪む。 蒼「ひどいよマスター。昨日の事みんな忘れちゃったの?僕は・・・しっかりと覚えてるのに。」 マ「ええっ!?ご、ごめんね。昨夜はなんだか理性が吹っ飛んでしまって。」 それで僕は一体何をどこまで?まさか最後まではしでかしてないよね? 蒼「え?」 動揺のあまり心の声と口にする言葉が入れ替わってた。 マ「あ、いや・・・ごめんね。何をしたのかな?した事の責任は取るから。」 蒼星石がいっそう寂しそうな顔になる。 蒼「いいんだよ、マスターが悪いんじゃない。マスターは何もしていないんだから忘れて。」 あまりにも健気な蒼星石の言葉。 同時に自分が嫌になってくる。 マ「本当にごめん。もうこんな事はしないからね。大事にするよ。」 蒼星石をぎゅっと抱き締める。 蒼「気にしないでいいのに。・・・ありがとう。」 そう言って蒼星石はしばらく腕の中で微笑んでいた。
https://w.atwiki.jp/semavatarheroes/pages/917.html
端午の兜 (男性用) 頭 合成ランク4(紅) ブロンズパーツ×1+アイアンパーツ×2+煌く玉鋼×1+東洋の神秘×1 POW3 DEX- INT- CHA- LUK1 (+4) 頭 合成ランク4(蒼) シルバーパーツ×1+アイアンパーツ×2+煌く玉鋼×1+東洋の神秘×1 POW- DEX- INT- CHA- LUK- 情報お願いします 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/pldb/pages/181.html
端午の節句 2009年期間限定で復刻リリースあり。 1.長屋の壁 2.砂利道の床 3.節句の兜鎧セット 4.かわらに乗せた柏餅 5.ボク5歳 6.菖蒲の花 7.そよぐ鯉のぼり 8.伸びをするカラス 9.団子屋の布 10.跳ねる鯉 11.木造りの立て看板 レア(2009年追加分) 4.読書のお供に柏餅 7.エルフ♂と少年 10.空を泳ぐ鯉のぼり 11.隠れんぼフェアリー♂ 9.空を舞う侍ジン 週がわりクエストにて入手 10.仕事人ハル G購入にて入手
https://w.atwiki.jp/playstationhome/pages/1295.html
目次 概要端午の節句イベント入手リワード 注意事項 関連項目 内容 概要 謎のレポート発見!? Lプロジェクトで人工物を生成しよう! イベント概要:http //playstationhome.jp/world/special/peakvoxlabs.html 端午の節句イベント 端午の節句イベント:2013年4月25日(木) 00 00 00 ~ 2013年5月12日(日) 23 59 59 まで 「ヒビキさんと会話」を選ぶとリワード「紙かぶと・男の子用」がもらえる。 リワードの詳細を見ると研究記録が書かれており、その通り培養すると培養結果とは別にリワードがもらえる。 イベント期間中を超えての培養完了後の取得では入手出来ない。(2013年05月12日(日) 23 59 59 まで) 記載リワード 入手方法 紙かぶと・男の子用 イベント期間中に「ヒビキさんと会話」 紙かぶと・女の子用 紙かぶと・男の子用の研究記録を全て完成させる 金紙かぶと・男の子用金紙かぶと・女の子用 紙かぶと・女の子用の研究記録を全て完成させる 新聞紙かぶと・男の子用新聞紙かぶと・女の子用 金紙かぶとの研究記録を全て完成させる 記載リワード 研究記録 培養結果 時間 取得リワード 紙かぶと・男の子用 宿木+飛翼属の羽 血塊石 15分 鯉のぼり 飛翼属のツメ+天然ゴム カーネーション 30分 太刀飾り・風雷 紙かぶと・女の子用 血塊石+怪鳥の羽 白檀 1時間 金屏風 カーネーション+凶獣の牙 サメの皮 1時間 弓飾り・藤娘 金紙かぶと・男の子用金紙かぶと・女の子用 金鉱石+絶滅種の頭蓋 ファントムクォーツ 4時間 金のオノ(男性用) 金鉱石+ファントムクォーツ 湾曲した角 4時間 金のオノ(女性用) 白檀+巨大な甲殻 ファントムクォーツ 4時間 LMO-鯉のぼり 緋鯉 サメの皮+コウモリの翼 ファントムクォーツ 4時間 LMO-鯉のぼり 子鯉 新聞紙かぶと・男の子用新聞紙かぶと・女の子用 ファントムクォーツ+地底湖の水 古代知識のカケラ 6時間 LMO-鯉のぼり 真鯉 怪鳥の翼+古代知識のカケラ 真珠 7時間 LMO-鯉のぼり peakvoxカラー 湾曲した角+真珠 ラフレシア 7時間 太刀・風雷(男性用) 一角獣の角+アダマンタイト ラフレシア 7時間 太刀・風雷(女性用) ファントムクォーツ+怪鳥の翼 一角獣の角 7時間 弓・藤娘(男性用) ラフレシア+地底湖の沈殿物 アダマンタイト 7時間 弓・藤娘(女性用) 入手リワード 名称 備考 紙かぶと・男の子用 ヘッドアクセサリ 紙かぶと・女の子用 金紙かぶと・男の子用金紙かぶと・女の子用 新聞紙かぶと・男の子用新聞紙かぶと・女の子用 鯉のぼり 装飾品 太刀飾り・風雷 金屏風 弓飾り・藤娘 金のオノ(男性用) 手 金のオノ(女性用) LMO-鯉のぼり 緋鯉 LMO(ポータブルアイテム)移動中に□ボタンを押すことで、さらに早く移動することができます。移動速度◆◆◆◆~◆◆◆◆◆ LMO-鯉のぼり 子鯉 LMO-鯉のぼり 真鯉 LMO-鯉のぼり peakvoxカラー 太刀・風雷(男性用) 手 太刀・風雷(女性用) 弓・藤娘(男性用) 弓・藤娘(女性用) 注意事項 関連項目 Lプロジェクト コメント欄 ※掲載情報に関するコメントはこちらへどうぞ(スパム防止のため、URLの投稿は禁止しています)。 ※Wiki編集方法が分からない方は、こちらか情報提供板へ情報をお寄せください。文章体で書き込んで頂けると、Wikiへの反映もはやくなるかと思います。 ※攻略等の質問は質問掲示板へどうぞ。 名前 コメント すべてのコメントを見る リワード漁りにすかいくりーなーやってたらコツはわかった 中央から消していけばあとはなんとかなるね あと下手に動くと予測弾道に入るから所々止まるなりして弾道を変えさせるしかない 一応それでレベル2は通った 3はわからん -- (名無しさん) 2014-10-18 17 58 32 □ボタンでアクセル加速出来ませんR2ボタンだけ対応してます -- (名無しさん) 2014-07-14 12 25 18 クエストが「悪魔降臨」から進みません。 -- (匿名希望) 2014-07-02 19 01 58 少し訂正します。前日のボーナス、土日0の付く日が貰える条件20から25秒以内は確定ですが、当日のボーナスがもう一度貰える事に何か条件が有るようです。 -- (MLG42822) 2014-06-16 00 06 20 0時過ぎてまだ「0の付く日のキャンペーン」のテロップの流れている内にボーナスを貰うとすこやかアンプル小が貰える。テロップ更新時間は、0時から20~25秒後の間。11日に確認しました。すぐにはその日のボーナスは支給済みになり貰えませんが、後で行くともう一度その日のボーナスを貰えます。これは余談。 -- (MLG42822) 2014-06-11 00 09 54
https://w.atwiki.jp/gurunyaga/pages/28.html
端午の節句~さニャだ兄弟~ 端午の節句~さニャだ兄弟~イベント概要 攻略情報 報酬 コメント イベント概要 開催期間:15/4/30 17 30~15/5/11 14 00 全20ステージで構成。行動力ではなく専用ゲージ無限力消費。 攻略情報 ダンジョンは空属性ダンジョンが多く、敵の編成は足軽主体騎馬が有利 特効武将本イベントダンジョン内で体力・攻撃力2倍 パーティに参加させることで得られるポイントが上昇(1体につき100%、最大で6倍) 真田昌幸・真田幸隆・真田大助・猿飛佐助・真田信綱 報酬 Pt報酬 個人 衆Pt 報酬 Pt 報酬 2 真田信綱 180 経験値巫女・特 10 経験値巫女・上 350 経験値巫女・特 30 経験値巫女・上 600 経験値巫女・特 100 内藤昌豊 1200 経験値巫女・特 200 経験値巫女・上 2000 経験値巫女・特 400 本多忠勝 3000 馬場信春 650 経験値巫女・上 7000 経験値巫女・特 900 経験値巫女・上 12500 経験値巫女・特 1600 真田幸村 20000 馬場信春 2500 経験値巫女・上 30000 経験値巫女・特 3600 内藤昌豊 40000 服部半蔵 5000 経験値巫女・上 50000 経験値巫女・特 6500 本多忠勝 60000 真田信之 8200 経験値巫女・特 75000 経験値巫女・特 10000 真田幸村 90000 馬場信春 12000 経験値巫女・特 110000 経験値巫女・超 14300 内藤昌豊 130000 服部半蔵 16800 経験値巫女・特 150000 経験値巫女・超 19500 本多忠勝 175000 真田信之 22500 経験値巫女・特 200000 経験値巫女・超 25900 経験値巫女・特 220000 馬場信春 30000 真田幸村 250000 経験値巫女・超 35000 経験値巫女・超 270000 経験値巫女・超 41000 経験値巫女・超 300000 服部半蔵 48000 内藤昌豊 330000 経験値巫女・天 56000 経験値巫女・超 360000 経験値巫女・天 65000 本多忠勝 400000 経験値巫女・天 75000 経験値巫女・超 430000 真田信之 88000 経験値巫女・超 470000 経験値巫女・天 100000 真田幸村 500000 経験値巫女・天 550000 経験値巫女・天 590000 服部半蔵 630000 経験値巫女・天 680000 経験値巫女・天 750000 経験値巫女・天 850000 経験値巫女・天 980000 真田信之 コメント 名前 コメント タグ: イベント ダンジョン 無限ダンジョン LastUpdate:2015/07/14 Tue 15 00 11
https://w.atwiki.jp/ameba_pigg/pages/678.html
赤ちゃん鯉のぼり(手持ち)(1) 折り紙かぶと(3) 母さん鯉のぼり(手持ち)(1) 家族鯉のぼりピグ(1) 5月の金太郎ピグ(1) 最高級かぶと(1) 父さん鯉のぼり(手持ち)(1)
https://w.atwiki.jp/ameba_pigg/pages/2681.html
折り紙のかぶと(6) 金太郎のかつら(1) 金太郎の服(1) 金太郎のまさかり(1) 鯉のぼり(1) 鯉のぼりが見える窓(1) 豪華なかぶと(1) 五月人形(1) 新聞紙のかぶと(1) 手持ち鯉のぼり(5)
https://w.atwiki.jp/giurasu/pages/1230.html
公式サイト 毎年恒例の端午の節句イベント。今年は弓があらたに追加された。 相手?例によって例の如くですお客様 しかしながら今年は「ニャキ×」ではないぞ! 最近のイベントとは違い、新武器を持っていかないと過去武器のクエを受けられないと言うこともない。 クエスト 依頼書を見る限りでは、いつもとは逆に過去武器クエスト→最新武器クエストという流れが存在しているようだ。 ただしどちらのクエも装備一式貸し出しなので意識する必要はない。 真っ赤に燃える2頭と武者 HR/SR 17~ エリア 火山 ターゲット ヴォルガノス2頭の討伐 サブA ヴォルガノス1頭の討伐 その他 装備貸し出し(武器 節刀皐月【破邪】貸与 防具 武者F(剛体珠×5)貸与) 討伐だからな!捕獲は・・・できません。 相手は俗に言う「極小ヴォル」。ヴォルのくせに極長槍だと攻撃が当たらない厄介な相手。 しかしながら今回は武器まで貸し出しなのでニャキ×募集をする理由は一切ない。 強力な武器で圧倒することもできない(といってもそこまで弱い太刀でもないが)のでご注意を。 ……って火属性武器じゃねーかっ!!(ヴォルは全部位火属性肉質0) ソロだとそれなりに時間がかかるのでレスタを使うと楽。アシストが無ければ猟団部屋へ。 アイテムの持ち込みは自由。爆弾や会心の砥石で火力を補える。 カフは有効なので、水激剣で弱点を突けばダメージが増える。GP交換の水獄剣晶があるとなお良い。 水激剣カフSA1は祭カフ(思い出30枚)なので服の制限はない。 爆撃剣も良いが、SR効果や武器術があるなら部位によってはかえって逆効果になる場合も。 このクエで弓の生産素材を入手可能。 2頭討伐で10個確定だが、メインとサブで5個ずつ確定なので面倒なら1匹倒してサブクリ2回でもOK。 まあ1匹倒せたんならそのまま2匹目も倒した方が楽だとは思うけどアイテムが尽きたとかなら。 なおイベクエ素材にブーストは乗らない。 ちなみに武者Fシリーズは天嵐防具だったりする。 この武器とクエストでは天嵐防具の特性を活かせないが、スキルアップグレードがどんなものかを見ることぐらいは出来るだろう。 スキルアップが発動している状態では砥匠によって、研げば一時的に斬れ味をアップさせることができる。 また前述の剣晶カフをつけている場合、体力を維持すれば+2で使うことができる。 立身出世を叶える暴れん坊!? HR/SR 17~ エリア 火山 ターゲット ヴォルガノス(若個体)の狩猟 その他 装備貸し出し(武器 節刀皐月【破邪】貸与 防具 武者F(剛体珠×5)貸与) こちらは普通サイズだが、若個体なので恐れることはない。 過去武器の武器の強化に使う素材が4個ずつ固定で出る模様。5回で2セットが揃うことになる。 なお2年前以前の過去武器についても、G級強化のキー素材は廃止されている。 武器 今回の新武器は雷貫通弓「鎧兜弓」。 HCまで強化しないと貫通Lv4にならないが、HC武器としてはかなり良好なスペックを持つのでSR上げなどにどうぞ。 強撃オンリーなのでパートナーにプレゼントするのも手。 HC強化に舞雷竜の靭尾を使うことには注意。
https://w.atwiki.jp/risingbeat/pages/346.html
<開催期間> 2018/04/26 (木) 15 00 ~2018/05/05 (木) 14 59 <報酬受け取り期間> 2018/05/05 (木) 15 00 ~ 2018/05/12 (水) 14 59 (開催期間中に達成したミッションの報酬受け取りのみができる期間です。開催中も受け取ることができます。) 今回のイベントの見どころ イベント報酬楽曲だろい?はGREENタイプ! イベントミッションに「デイリー」が登場 すべてのミッションクリアで称号を獲得! 購入できるマイスペアイテムはミッションでも取得可能 イベント概要 進め方 +表示する 画像を閉じる イベント取得楽曲 イベント取得楽曲 曲名 曲タイプ だろい? GREEN 難易度 楽曲Lv 消費AP EASY 5 17 NORMAL 11 19 HARD 16 22 EXPERT 25 25 限定マイスペース アイテム イベント開催中のみの限定購入可能なマイスペースアイテム イベントミッション デイリーミッション(4 00~翌日3 59でリセット) 回数 交換アイテム 備考 試合で楽曲をクリアする 3 ライジングコイン×10 試合で楽曲をクリアする 5 ライジングコイン×10 条件 回数 交換アイテム 備考 デイリー以外のイベントミッションをクリアする 10 楽曲「だろい?」 20 クレヨンパーテーション×10 マイスペ設置物 30 ビートストーン×100 40 キャラスター(大)×2 45 ライジングコイン×150 デイリー以外のイベントミッションを全てクリアする - 称号:「こどもの日」ミッションマスター 「丸井ブン太」のシーンカードを編成して楽曲「だろい?」をクリアする 1 折り紙テーブル×1 マイスペ設置物 楽曲「だろい?」をクリアする 3 クレヨンパーテーション×5 マイスペ設置物 7 折り紙テーブル×1 マイスペ設置物 10 レアガチャチケット×1 15 ビートストーン×50 楽曲「だろい?」をフルコンボでクリアする 1 クレヨンパーテーション×5 マイスペ設置物 5 APドリンク10×2 10 レアガチャチケット×1 100000ゴールド手に入れる ー APドリンク30×2 試合で楽曲をクリアする 20 ライジングコイン×25 50 ライジングコイン×50 75 ライジングコイン×75 楽曲タイプ 回数 交換アイテム 備考 RED(回数) 1 こいのぼり布団(赤)×2 マイスペ設置物 3 こいのぼり布団(赤)×3 5 パズルマットの床×1 マイスペ床 10 シューズ・赤×5 15 こいのぼり布団(赤)×5 20 ラケット・赤×3 マイスペ設置物 RED(フルコンボ) 5 シューズ・赤×5 10 ラケット・赤×2 楽曲タイプ 回数 交換アイテム 備考 BLUE(回数) 1 こいのぼり布団(青)×2 マイスペ設置物 3 こいのぼり布団(青)×3 5 空模様の壁 マイスペ壁 10 シューズ・青×5 15 こいのぼり布団(青)×5 20 ラケット・青×3 5 シューズ・青×5 BLUE(フルコンボ) 10 ラケット・青×2 楽曲タイプ 回数 交換アイテム 備考 GREEN(回数) 1 こいのぼり布団(緑)×2 マイスペ設置物 3 こいのぼり布団(緑)×3 5 こどもの日テーマの背景×1 マイスペ背景 10 キャラスター(中)×2 15 こいのぼり布団(緑)×15 マイスペ設置物 20 キャラスター(大)×1 GREEN(フルコンボ) 5 APドリンク10×1 10 APドリンク20×2 楽曲タイプ 回数 交換アイテム 備考 ALL(回数) 1 ミニこいのぼり×2 マイスペ設置物 3 ミニこいのぼり×3 5 クレヨンとパズルマットの台座×1 マイスペ台座 10 シューズ・青×5 15 ミニこいのぼり×5 マイスペ設置物 20 ラケット・青×3 ALL(フルコンボ) 5 シューズ・青×5 10 ラケット・青×2