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笑顔を求めて 今日は3月12日、すでに中学を卒業した御坂美琴は有名新学校に受験にきていた美琴の恋人となった上条は高校2年生、4月からは無事3年になれそうだ。この高校は超が何個もつくほどの難関高校だが美琴にとって受かることはたやすい。だが自分の席につきテストの開始を待つ美琴はなんともいえない表情をしている。原因は簡単なこと。本当は上条と同じ高校に行きたかったのだしかし学校や親からはもちろん、上条にまで反対されてしまった。それでしかたなくこの高校を受験することにしたのだ。しかたなく受けるレベルの高校ではないのだが…(なんでよ…当麻のばか…)上条と同じ高校に入ってもたった1年しか一緒にはいられないそれでも、1年だけでもいいから上条と一緒に学校生活を送りたかった。その理由を上条に告げてもかたくなに断られたのだから不機嫌になるのは当たり前だ。だが美琴の機嫌が悪いのは受験のことだけではない。それは最近上条の様子がおかしいのだ。明らかに何かを隠している。受験だから、という理由でなかなか会ってくれないし、上条の寮に行こうとしても断られることも多かった。また2週間ほど前、上条の寮へ行った時に上条の携帯に電話がかかってきた。なにやらとても嬉しそうに話していたので美琴は電話が終わったあとに誰からの電話か尋ねた。上条は「学校の友達だ」と言っていたがそのときの嬉しそうな表情が何かひっかかった。1時間目のテストが始まったあともいろいろ思い悩んでいたが問題は完璧に解いていく。50分間のテストだったが20分も余った。流石は名門常盤台生だ。(もうあとは適当にやろうかな……)1時間目が終わったあと美琴はそんなことを考えていた。残りの教科でわざと低い点をとれば落ちることは確実だ。落ちれば上条の通う高校に行けるかもしれない。そんな考えが美琴の頭をよぎったときマナーモードにしてあった携帯が震えた。そこに表示されていた名前は上条。(当麻から!?)超電磁砲もビックリのスピードで携帯を開けメールを見る。メールを見た美琴の表情は先ほどと打って変わって穏やかになった。『そろそろ1時間目が終わったところか?美琴なら絶対に受かる。ガンバれよ!!』たったこれだけのメールだったが美琴には十分だった。先ほどまでの不安やわざと落ちようなどという考えはすっかり消えていた。(そうだよね…当麻は私のことを考えて反対してくれたんだもん…頑張らなきゃ!!)こうして残りの教科はリラックスして受けることができた。休み時間ごとに送られてくる上条からのメールはより一層美琴を元気づけたのだ。「あ~疲れた!でも当麻のおかげで頑張れたわね…そうだ何かお礼しなきゃ!」そう思いついたのは4時間目の休み時間。美琴は早速上条に『受験終わったあと会えない?』、とメールする。上条に話したいこともたくさんあるしとりあえず会おうと考えたわけである。その後の5時間目のテストも難なく解答し、美琴は受験を終えた。現在は16時を回っておりあたりも薄暗くなり始めている。「よし完璧!これで受からないはずがないわ。さて、当麻からのメールは…あれ?」なんて返信がきているだろうと思い携帯を見てみるがこの1時間の間に受信したメールは黒子22通、美鈴1通だけで肝心の上条からのメールはなかった。いつもならすぐに返事をくれるはずだが1時間以上も時間が経っているのになんの返事もないことに不思議に思いとりあえず電話をかける。しかし電話にも全くでないので美琴は徐々に不安になってきた。もしかしてまた何か事件に巻き込まれたのではないか。そう考えた美琴は急いでバスに乗り込み上条の寮へむかった。寮にいるとは限らないが何もしないわけにはいかないのでとりあえず行ってみようと考えたわけだ。「当麻…無事でいてよね……」上条の寮の最寄り駅で降り、そこから猛スピードで走ろうとしたとき美琴の携帯が鳴った。この音は上条からのメール、急いで携帯を開けメールを見る。『悪い気づかなかった!なんだか電話が通じないからメールで済ます。 俺も会いたいから5時にいつもの公園に来てくれ。大事な話がある。』それを読んだ美琴は事件ではなかったと安心し胸をなでおろした。「あ~よかったなんともなくて。それにしても大事な話ってなんだろな…。」公園に着くまでの間は“大事な話”について考えながら歩いていく。、バス停から公園までは近かったのですぐに到着した。まだ5時にはなっておらず見渡す限り上条の姿も確認できない。「なんだ…まだ来てないのか…」残念そうにつぶやくと側にある電灯にもたれる。そして“大事な話”について再び考え始める。これだけ心配させておいて課題が終わらないので手伝ってくださいとか言いだしたら無意識のうちに超電磁砲を打ってしまいそうだ。(いったいなんの話なのかしらね……まさかプロポーズとか!?…ないない!…でももしそうだったら…)などとありったけ幸福なことを妄想し顔を赤くする。そんなことを考えドキドキしながら待っていると待ち人の姿が見えた。向こうはまだ気づいてないらしくキョロキョロと辺りを見渡している。「ま、この位置じゃ見えないか。さて、と!大事な話とやらを聞かせてもらお―――」そこまで言って言葉が途切れ、上条がいる方向へ歩き出したはずの足も止まる。なぜならば上条の隣には見知らぬ女性がいたからだ。別にただいるだけなら何も問題はないのだがやけに親しそうだ。それに何を話しているかはわからないが楽しそうに会話をしている。(あ、あんなのただの知り合いに決まってるじゃない!早く当麻の見えるところへ行かないと…)そう頭では考えられるが最近の上条の行動に対する不安感からか体は上条の方向へ動いてくれない。しかたがないのでとりあえず物陰に隠れ、2人がこっちへ来るのを待つことにした。上条は辺りを見回しながら美琴が隠れている場所のすぐ側までやってきた。(とりあえず2人の会話を聞こう!それから出て行っても遅くはないし…。)そういうわけで美琴は2人の会話を聞くことにした。だが盗聴系の能力者でもなくそういった機械ももちろん美琴は持ち合わせていないわけで会話はところどころしか聞こえない。(う~ん…うまく聞こえないな…私がいないみたいなことを話してるみたいなんだけど…)それでも聞き続けると話題が変わりいくつかの単語が聞こえた。その単語というのが、別れる、飽きた、めんどくさい、などといったものだった。(うそ―――)それを聞いた美琴は絶句する。(うそ、うそ、うそ、よね、当麻…そんなわけ…)「まあアイツも高校生になったし調度いいかと思いましてね。」上条達は美琴の近くまできたためその言葉だけははっきりと聞こえた。大事な話とは別れ話だった、それがわかった瞬間美琴の目の前は真っ暗になった。この状況で自分の姿を見られるわけにはいかない。そう考えると美琴は常盤台の寮へと走っていった。◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇寮に帰ってくると美琴はすぐにベッドに倒れこんだ。ここまで全力で走ってきたのだから疲れているのは当たり前だ。だがベッドに倒れこんだ原因はそれだけではない。上条と別れる、その闇に支配された美琴はうつぶせのまま泣き始める。「う…うう…なんで…当麻…なんでよ…ヒック…どうして……やだ、やだよ…うう…」汗をかいていることや足がつりかけていることなどもはやどうでもいい。なぜ別れなければならないのか、美琴の頭の中はその疑問で埋め尽くされた。するとふいに携帯電話が鳴る。この着信音は上条、それも電話のようだ。今の美琴が電話にでられるはずもなく1分ほど鳴り続いたあとその音は消えた。すると今度は別の着信音、これは上条のメールの音だ。美琴は携帯を手に取りおそるおそるメールを見てみる。『もう5時半だけどどうした?何かあったのか?連絡をくれ。』このメールが別れ話ではないことに少しほっとする。しかしもう今日会うわけにはいかない。この状態で会ってもろくに話しなどできないだろう。だが連絡しないわけにもいかないのでメールを送る。『心配かけてごめんね。今日は入試のことを学校に報告しないといけないから行けそうにないわ。 こっちから誘ったのに本当にごめんね。』真っ赤な嘘だがこの際しかたない。あの会話を聞いていて走って寮に戻ったなどと本当のことを話すわけにもいかない。震える手でなんとか送信を完了する。するとすぐに返信がきた。美琴は先ほどと同じくおそるおそるメールを見る。『そうか…残念だな。まあ何かあったのかと思ってたから無事でよかったよ。また明日にでも連絡する。受験お疲れ。』このメールを見て美琴は少し冷静になった。このメールを見る限り別れ話をしようという感じではなく、ただ純粋に心配してくれているだけだ。美琴は体を起こしベッドに座り公園での出来事を思い出す。先ほどは上条の言葉を聞き気が動転してしまい悪い方向にばかり思考が進んでいた。しかし冷静になってからあの公園での出来事を考えるとまだ別れ話だと決まったわけではないと思うようになった。だいたい別れるからといってあの上条が“飽きた”や“めんどくさい”などと他人に漏らすだろうか。冷静に考えればそれはありえない。それにはっきり聞こえた上条の言葉では『美琴』ではなく『アイツ』と言っていた。ならば先ほどのことは自分の勘違いで本当は別の話ではないか、と美琴は考えた。しかしすべての不安が消えたわけではない。別れ話でなくても最近上条が自分に何かを隠していることは明らかだ。今日上条の隣にいた女性やその前の電話など不審なところが多すぎる。…まあ女性関連についてはそれ以前、ずっと前からいろいろと問題があるのだが。気分は落ち着いたため美琴は上条に電話をかけようとする。“大事な話”や最近のことについていろいろと聞くためだ。だがあとボタン1つで電話がかかる、というところで美琴の指が止まる。上条があのようなことを言うなどありえない、だがもし上条に心境の変化があってそれがありえたとしたら?電話で理由もわからないまま一方的に別れ話をされたら?そしてそのまま上条と会えなくなったら?美琴はまた悪い方向へと考えてしまった。この指があと少し下に動くだけですべてがわかるのに、美琴には電話をかけることができなかった。結局この後美琴は不安のため上条に電話もメールもしなかった。(明日会えば…すべてわかる……)こうして美琴は再度気持ちを落ち着かせる。もうすぐ帰ってくる黒子に今の心境を悟られないためにも。◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇翌朝目を覚ますとなくなりはしていないものの昨日ほどの不安はなかった。この日は休日、まあ卒業した美琴にとって3月はすべて休みということになるのだが。部屋に黒子の姿が見えないのは風紀委員の仕事へ行ったからのようだ。顔を洗い着替えをしてから携帯を見ると上条からメールがきていた。送られてきた時間は今から1時間前。その内容は『悪いけど急に1日中補習があることになって今日は会えない。また夜に電話かメールするよ。』上条に会えないとわかると残念だと思った反面少し安心した。安心したというのは別れ話をされるのではないかという不安がまだ完全には消えていないからだ。美琴は上条と会う予定がなくなったので朝食を摂った後、引越しの準備をすることにした。3月の終わりには新入生が寮に入ってくる。それまでに卒業生は退寮し新しい下宿先を見つけなければならないが下宿先については美琴は受かった高校の寮に入る予定なのでなんの問題もない。だが本当は寮などではなく上条と一緒に住みたかった。実際美琴は上条に高校生になったら一緒に住みたいと言ったことがある。上条の寮は男子寮なのでもちろんそこに住むわけにはいかない。だから他に部屋を借りて住みその費用は私が負担するから、などと説得を試みた。しかし上条からはお前にお金を払わせるわけにはいかない、とあっさり断られていた。数時間後、片付けを終えベッドへ倒れこむ。片付けといってもあと数日はここにいるためすべて片付けてしまうわけではない。今日行ったのは不要なものの処分と簡単な荷造りだ。「あらかた片付いたわね……立ち読みでもしてこよっかな。」片づけを終えた美琴は寮にいても暇なので立ち読みをするためコンビニに行くことにした。だが今日は運が悪くいつものコンビニに読みたい雑誌がなかった。「あーもう!なんでないのよ…」愚痴を言いながら少し遠めのコンビニに到着し目当ての雑誌があったため早速立ち読みを開始。こうしている間だけは不安から逃れることができた。立ち読みを始めて20分、読みたいものはすべて読み終わった。移動時間と合わせて1時間ほど時間が経っておりもう昼時であるため昼食を摂るため移動しようとする。「さてと…次はファミレスにでも……え?」美琴がコンビニの中から見たもの、それは補習があるといって学校に行っているはずの上条だった。時刻は12時を少し回ったところ、補習ならまだやっているはずだ。昼食を食べに来たとしても上条の学校からは離れすぎている。(なんで…ここに?急に補習がなくなったとか?…いやそれなら連絡をくれるはず…)不振に思った美琴は上条の後をつけることにした。話しかけることも考えたが昨日のことと朝のメールのこともあり話しかけずらかった。上条は全く美琴に気づいていない。(何を隠してるのかは知らないけど絶対に暴いてやるんだから!)こうして尾行を始めて30分、すでに美琴のイライラはMAXに近くなっていた。それもそのはず、この30分の間に上条はフラグを立てまくっていたからだ。まさに歩くフラグメイカーである。そこからさらに30分が経過。フラグを立てまくる以外には特に何も変わったことはなかった。強いていうならば上条の不幸さが改めてわかったくらいだ。尾行を始めて1時間近く経ったのにただ第7学区を歩き回るだけの上条。何件か店に入っていったがそれは食料品の安さを調べているだけで事意外本当に何も起こらない。(はぁ…何もなさそうだし帰ろうかな…それともここで声をかけようかな……)あまりの何もなさにいい加減飽きてきた美琴は悩み始めた。帰るか、声をかけるか、美琴が迷っているときについに上条が動いた。上条はポケットから取り出した携帯を見てそれに従い歩いていく。美琴は先ほどまで帰るか、話しかけるかなどと考えていたがもはやそんなことはどうでもよくなっていた。上条に気づかれないように今まで以上に慎重につけていく。美琴は自分の鼓動が少し早くなるのを感じた。するとたどり着いたのはそこそこ大きなマンション。上条はそのマンションに入っていった。(まずい!エレベーターを使われたら見失う!)そう思った美琴は何か策を練ろうとしたが必要なかった。なぜかエレベーターがこない。故障中でもないのにだ。上条はただ一言「不幸だ…」と言うと階段を上っていった。美琴はそれを見てどう反応していいか困った。(初めて当麻が不幸でよかったと思っちゃったわ…ごめんね当麻…)などと心の中で一応謝る。そんなこんなで目的の階らしい5階に到着。上条がインターホンを押して誰かが出てくるのを待っているのを美琴は隠れて見ていた。鼓動は先ほどより早くなっており冷や汗がにじむ。嫌な予感がする。美琴はその予感が当たってほしくないと願った。しかしその願いは叶ってはくれなかった。出てきたのは昨日の若い女性。美琴は目の前の現実を信じたくはなかったがその光景は変わらない。さらに聞こえてきた会話が追い討ちをかける。『あら、遅かったわね。』『すいません、まだこの辺の道よくわからなくて……』『ところで本当に彼女さんに内緒でこんなことしていいの?』『本当は昨日言う予定だったんですけどね、ここまできたら内緒にしとこうと思いまして。』『そうなんだ。まあ私が口出しすることじゃないわね。さ、早く上がって。』そうして上条はその部屋に入っていった。昨日と違いこの会話ははっきりと聞こえた。そして美琴は静かにその場を去った。昨日のように走るのではなく、泣くこともなく、ゆっくりとマンションをあとにした。美琴は気がつけば常盤台の寮に戻ってきていた。どうやって帰ってきたかなど覚えていない。無意識のうちに帰ってきたようだ。今日の出来事はあまりにもショックが強すぎた。昨日をはるかに上回る絶望感。顔は真っ青で全身の震えが止まらない。昨日はまだ自分の勘違い、ということも十分ありえた。しかし今日は違う。上条は自分を捨てた、もう別の女のところへいってしまった。それがはっきりとわかった、わかってしまった。ここで今朝の上条のメールを思い出した。夜には電話かメールをすると書いてあったはずがそのときに別れ話をされるかもしれない。上条はあの女との会話で内緒にしておくと言っていたが本当に内緒にするとは限らない。まだ別れたくない、その一心から美琴はポケットから携帯を取り出し電源を切った。こうして美琴は上条との連絡を絶った。◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇それから3日後の16日合格発表の日の朝、なんともいえない疲労感と喪失感に見舞われながら美琴は目を覚ました。上条に捨てられたショックで寝込みこの4日間は1度も部屋から出ていない。黒子や寮監は何があったのかと心配してくれたが体調が悪いと言ってごまかしていた。本当に体調は悪かったがその原因を言うわけにもいかないし、もし言えば黒子は上条に危害を加えるからだ。たとえ上条が自分を捨てたとしても上条が傷つくのは絶対に嫌だった。あれから数日間いろいろなことを考えた。あのときの電話相手はマンションの女性だったのか。最近付き合いが悪かったのはあの女性と会うためだったのか。受験を頑張れとメールしてくれたのは同じ学校に入らせず自分を遠ざけるためだったのだろうか。悪い方向に思考が進むことが多かった。しかし1番多く考えたことは上条との楽しかった日々だった。学校が終わると毎日のようにデートし、土日はいろいろなところへ遊びに行った。遊園地や映画館、ゲームセンター、水族館にプール、劇場や旅行にも行った。もうあの楽しかった日々は戻ってこない。最終的にはそう考えてしまい毛布に包まって泣く、そんな繰り返しだった。この日もずっと寮にいたかったが合格発表に行かないわけにはいかない。風邪は治っておりいるが重い足取りで受験した高校に向かう。結果は「合格……か。」周りでは受かって騒いでいる子や落ちて落ち込んでいる子がいる。だが美琴はそのどちらでもなかった。受かって落ち込んでいるのだ。理由はもちろん上条の存在。「受けてる時は楽しみだったんだけどな…4月からの生活…」頼もしい存在であった上条はもう自分のもとにはいてくれない。だが受かったことで逆に踏ん切りがついた。上条に会おう。会ってすべてを終わらせてこよう。そうして4月からの新しい生活をむかえよう。そう決意した。そして美琴は受付でいくつかの書類をもらうとその学校を後にした。いや正確には後にしようとした。「よ、久しぶりだな。その書類を見る限り受かったみたいだな。」その声の主は上条、いくら会おうと決意したといえどこれは早すぎる。ついつい書類を落っことしそうになる。美琴は会っていろいろな話がしたかったが何もでてこなかった。でてきたのは単純な質問だけだった。「な…んで…ここに…?」「なんでって彼女の合格発表の日だぞ?しばらく連絡つかなくて心配だったしここに来るのも当たり前だろ?。」上条が来たことがありえない、という表情をしている美琴を見て上条はため息をつく。「はぁ…なんて表情してんだよ…そんなに俺が来たことが嫌だったか?」「い、嫌なんかじゃない!でも…」思わず美琴は叫んだ。周りの視線が2人に集まる。「でも…なんだよ。まあいいや、俺も話したいことあるしちょっと移動しようぜ。」話したいこと、その言葉を聞いて美琴は上条から離れたくなった。しかしこれ以上上条に迷惑をかけるわけにもいかない。歩き出した上条にとりあえずついていくことにした。◇ ◇ ◇歩くこと数分、やってきたのはあのマンションだった。この時点で美琴は泣きそうになった。ひょっとしたらもう涙目になっているかもしれない。だが前を歩く上条はそんなことに気づかない。(今までなら絶対隣を歩いてくれたのに…)明らかに今日の上条は歩くペースが速かった。だから何回追いついても美琴は上条から数歩遅れてしまう。また手をつなごうにも上条は両手に荷物を持っていてつなぐことができなかった。上条はマンションのエレベーターの手前まで来てようやく歩くのが速かったことに気づいたようだ。「悪い!少しでも早くここに来たくてさ。」「別に…それだけ大事なことだもんね…」上条の言葉に美琴は自分の中にどす黒い感情が生まれたのがわかった。自分から上条を奪い取ったあの女が憎い。そしてその感情は1分でも、1秒でも時間が経てばどんどん膨れ上がっていくこともわかった。(あの女に会ったら速攻で電撃をくらわせてやる)部屋に着くまで上条が何か話しているようだったが美琴はそれを一切聞いていなかった。電撃をくらわせるなどと物騒なことを考えているうちにあの部屋の前にたどり着いた。インターホンを鳴らすのかと思いきや上条は鍵を取り出すとそれを使いドアを開ける。この時点で美琴はかなり帯電していた。しかし上条が右手で美琴の腕をつかんだため帯電していた電気は消える。「さ、入ろうぜ。」「え?ちょ、ちょっと!!」上条はドアを開けると美琴の腕をつかみ強引に引っ張って中へと入る。美琴はそれを振り払おうとしたが玄関を上がったところで上条のほうから離した。再び帯電しかけたがそこで美琴はあることに気づく。(あの女は…いない…?)中に人の気配はなかった。美琴の能力でも誰もいないということがわかる。そして通路の先の部屋に入ってみても女の人が生活しているような様子はなかった。それ以前に置いてある物がやけに少ない。まるで引越ししたてのようだ。そこでふと上条のほうを見ると顔を少し赤くし何か言いたそうだった。「まあ言いたいことはいろいろあるけどまずは美琴、合格おめでとう!お前なら絶対受かると思ってたよ。」「あ、ありがと……で、この部屋なんなの?」「ああ今から説明する。と、その前にこれ受け取ってくれ。ちょっと遅くなったけどバレンタインのお返しだ。」そういって手渡されたのは小さな四角い箱。きれいに包装されておりどう見てもどこかの店で買ってきたものだ。「(今年は手作りじゃないんだ…)わざわざ悪いわね。」お返しをもらえたことはもちろん嬉しい。だが去年は手作りだったことを考えるとやはり自分はこの程度の存在なのかと思ってしまう。まあずっと手に持っているわけにもいかないのでその箱を持っていたカバンにしまおうとすると「あ、あのさ…それ今開けてみてくれないか?」美琴はなぜ今?と思ったが別に断る理由などないので開けることにした。結構頑丈な包装ほどくと出てきたのは何やら立派な箱。(お菓子にしてはえらい豪華な箱ね―――え!?これは…)美琴の予想に反しその中身は――――――――――――指輪美琴が驚きのあまり固まっていると指輪を上条が手に取る。そして無言のままその指輪を美琴の薬指にはめる。上条は美琴の指のサイズなど知っているはずがないのだがなぜかぴったりだった。さらによく見てみるとその指輪には『KAMIJOU TOUMA KAMIJOU MIKOTO 』と刻印があった。さすがは学園都市製、小さな指輪だが文字ははっきりと見えるよう刻印されている。「それでだな、美琴も4月から高校生になって常盤台の寮を出ることになるしさ」そこでいったん言葉を区切り上条は美琴に優しく微笑みかける。「ここで俺と一緒に暮らさないか?」美琴はまだ目の前の状況が理解できなかった。ここはあの女の部屋ではなかったのか、上条は私を捨てたのではなかったのか。その他にも膨大な疑問が浮かんできたが、今はそんなことはどうでもよかった。嬉しさとともに涙がこぼれた。1粒、2粒とこぼれるともう止まらない。目の前で焦っている様子の上条の姿が歪んでいく。「え!?なんで!?ひょっとして嫌だったのか!!?指輪か!?一緒に暮らすってことか!?」それを言葉で否定しようとしたが泣いているためうまくしゃべれない。首を小さく横に振ると美琴は上条に抱きついた。上条はそんな美琴に驚いたようだったがすぐに腕をまわし優しく抱きしめる。久しぶりの彼の体温、久しぶりの彼の匂い、久しぶりの彼の抱擁。すべてが懐かしく、そして恋しかった。それから何分経ったのだろうか。美琴としてはもっとこうしていたかったが気分は落ち着いたし言わなければならないことがある。美琴は名残惜しそうに上条からそっと離れる。数分間立ちっぱなしだったため2人はとりあえずその場に座ることにした。それから少しの沈黙の後美琴が口を開く。「ありがとう、当麻…指輪も、一緒に住もうって言ってくれたこともすごく嬉しい…覚えててくれたんだ。」公園のことやあの女のことなど多くの疑問があったが美琴はとにかくお礼を言いたかった。「そんな大事なこと忘れるわけないだろ?前は美琴がお金を払うって言ったから断っただけだったしな。」美琴は手に目をやり薬指に指輪がはめられているのを確認する。しっかりと感触がある、夢ではない。と、ここで美琴は重大な問題に気がついた。「……あ…でも一緒に住むって言ったらうちの親がなんて言うかな…」それは両親が許可してくれるかどうか、ということだ。美琴としては一緒に暮らすのはもちろんOKだ。しかし美鈴はともかく旅掛はこういうことに厳しい。なんて説得しようかと美琴が迷っていると「それなら問題ないぞ。もう許可もらってるからな。」またしても上条に驚かされた。「受験の少し前だったかな、ほら美琴がうちに来てた時に電話かかってきたことあっただろ? あの電話の相手は美鈴さんで許可がおりたとこだったんだよ。 まあ一緒に住ませてくれって最初に頼んだのはもっと前だったけどな。」「そんなに前から……じゃ、じゃあ受験の前あんまり会ってくれなかったのは私の親を説得するため…?」「あー…いや、それはまた別のことでだな……」上条が言葉を濁す。と、ここで美琴は上条の変化に気づいた。今日はまだ上条の顔をしっかり見たことがなかったので気がつかなかったが前よりも痩せた気がする、というか明らかに痩せた。目元に隈もできており疲れがみえる。そこから導き出された答えは1つ。「ねえ……マンションと指輪のお金って…どうしたの?」「え!?……こ、これくらい上条さんにとって支払うのはたやすいことですよ?」明らかに嘘だった。片方でもかなりお金がかかりそうなのに貧乏学生である上条が簡単に両方支払えるわけがない。バイトをしていたに決まっている。それもかなりの時間を。「……バイトしてたんでしょ?」その言葉に上条はビクッっとする。図星のようで美琴を見てはいるが目は合わせていない。「し、してたけどほんの少しだぞ?1週間…いや4日くらいだったかな~……。」「ねぇ……本当のことを話して……。」美琴は上条をじっと見つめる。それに対し上条はしばらく考えたあと口を開く。「……わかったよ。話すからそんな悲しそうな顔するなって。」どうやら隠しても無駄と思ったようだ。「俺はここ2ヶ月くらいバイトしてた。お前も受験勉強で忙しくて会えないだろうから調度いいと思ってさ。 そんでそのバイトのお金で指輪買ったんだ。ま、そんな疲れるバイトじゃなかったから心配すんなよ。 欲をいえば受験の日にマンションのことを話してホワイトデーに指輪を渡したかったんだけどな、まあ風邪ひいてたならしょうがないよな。」「え?」美琴は上条の言葉に耳を疑った。今上条はなんと言った?受験の日にマンションのことを話してホワイトデーに指輪を渡したかった?「あ、のさ……まさか…受験の日の“大事な話”って…この部屋のことだったの…?」「ん?ああ。俺としては12日に一緒に住もうって言って13日に引越しの準備、 んで14日に引っ越して指輪を渡すって予定だったからな。」上条はまあ今日同時にプレゼントできたから結果オーライだけど、と言っていたが美琴の耳にははいっていかない。上条を尾行したときのような冷や汗が流れる。「それと……なんで風邪のこと知ってるの?」風邪をひいたということを上条が知っているのはおかしい。風邪だと言って部屋にこもり始めたのは13日からでそれから今日まで上条とは1度会っていない。町で黒子に会い聞いたのだろうか、と思ったがその答えは予想外のものだった。「なんでって…13日の夜に常盤台の寮まで行って寮監から聞いたからじゃないか。 ていうか最近は毎日行ってたんだけど寮監から俺のこと聞いてないのか?」「え……あ―――――」上条の言葉を聞いて美琴は思い出した。確かに13日の夜に寮監は美琴の部屋に来て何か話そうとしていた。しかし美琴は体調が悪いことを理由にそれを聞かなかった。そしてそれ以降も同じように寮監が来ても話を聞こうとはしなかった。上条が来てくれていたということに驚いている美琴を見て上条は不思議そうな表情を浮かべる。「まさか知らなかったのか?おかしいな…寮監に伝えてくれって頼んだのに。」対する美琴は今上条が言っていることが信じられないというような表情だった。だがそれは紛れもない事実、すべては美琴の勘違いだったのだから。「そ、そんな…バイトも大変だったはずなのに…わざわざ来てくれてたの…?」とんでもない勘違いをしてしまった、という思いから顔が青ざめていく美琴。だが上条は自分がバイトのことを話したことが原因だと思い慌てて弁解する。「い、いやだから別に大変ってことはないぞ!?さっきも言ったけど疲れるバイトじゃなかったし 美琴の笑顔が見れることを考えれば楽しいくらいだったしな!」「ッ―――――」大変でないはずがない。疲れないわけがない。上条の姿を見ればわかることだ。毎日のようにきついバイトをして食事なども削っていたに違いない。それなのに心配をかけないようバイトをしていたことを隠そうとしていた。それだけ苦労してホワイトデーことを計画してくれていたのに自分の勘違いで台無しにしてしまった。(最低だな……私……)美琴は謝らずにはいられなくなった。「……ごめんね…」「へ?何がだ?」「実はね…私こないだ当麻を尾行してたの…」それを聞いた上条は驚いたようだったが何も聞き返さず黙って話の続きを聞いていた。美琴は受験の日からのことをずべて上条に話す。「その前の日に公園で女の人といるのを見て…不安になって…それで次の日たまたま外で当麻を見かけてここまでつけてたのよ…」美琴の声が涙声になる。目からは先ほどと別の涙があふれそうになる。美琴は自分を責めた。なぜ上条を信じることができなかったのか。そんな自分が心底嫌になった。「その時この部屋から女の人がでてきたからてっきり浮気してるのかと思って…それで…連絡もしなくて…」「美琴…」「部屋にこもってて…当麻がきてくれてたのに……気づかずに自分の都合で追い返して…」上条はそこまで聞くと美琴を抱き寄せた。「まさか不安にさせてたなんてな……でも安心してくれ。あの人はここの管理人さんなんだ。 受験の日はたまたま会っただけだったしその次の日はちょっとした用事でここに来てたんだ。 本当ごめんな美琴……。」「と、当麻が謝る必要なんてないわよ!私の勘違いが全部悪いんだから!」上条に謝られたため美琴は慌てて反論する。「当麻は…私のこと考えてくれてたのに…私は…私は勝手に勘違いして落ち込んで…勝手にいらついて……それに―――」そこまで言って美琴の言葉が途切れる。上条がキスをしたためだ。「ん…それ以上は言わなくてもいい。そんなことより笑ってくれよ。」「え?」「俺は美琴の笑顔が見たくて指輪とこの部屋を用意したんだ。美琴が笑ってくれないと意味ないだろ?」「あ……」上条の言葉通りこの日美琴は1度も笑っていなかった。それどころか上条を尾行した日からずっと笑ったことがなかった。今朝まではもうこれから先は笑うことができないかもしれないとさえも美琴は思っていた。だが上条はこれからも自分の側にいてくれる。また笑うことができるのだ。上条から離れた美琴は泣きかけていたため目をふき顔を上げる。「ありがとう当麻」2度目のお礼の言葉とともに最高の笑顔を上条にみせる。それは作られたものではなく嬉しいという気持ちが心の底から現れたものだった。◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇そしてあれから1カ月後、新学期が始まり、とあるマンションで暮らす2人の姿があった。「ほら当麻起きて!朝ごはんできてるわよ。」「んー……」美琴に起こされると上条は寝むたそうに洗面所へと向う。上条が顔を洗っている間に美琴は朝ごはんをテーブルへと運ぶ。「おー……今日は普通だな。」「え?いつもと変わらないじゃない。」美琴が用意した朝食はパンとちょっとしたおかず、いつものメニューだ。「いや…美琴の格好がさ。」その言葉に美琴の顔は真っ赤になる。今の美琴の服装はパジャマにエプロンをしている。が、昨日はパジャマを着ていなかった。つまり…裸エプロンである。それを見た上条は暴走、ことが終わるころにはとっくに学校は始まっており2人とも休むはめになった。「……ま、まあ…あれは休みの日だけにしておくわ。毎日してたら学校に行けそうにないし……」休みの日はするのか、と上条は思った。「それにしても…毎日メシ作ってもらって悪いな…他の家事もまかせっきりだし…」上条の言葉通りこの部屋で暮らすようになってから家事はすべて美琴が行っていた。上条も手伝うと言ってくれたが美琴は断っていた。上条には指輪とマンションのお礼、という理由にしていたが本当は上条を疑ってしまった償いでもあった。また家事以外にも上条のためにできることはなんでもしようとしていた。ちなみに裸エプロンも償いの1つである。それからもう1つの美琴が家事をする理由、それは「何言ってるのよ!私は当麻のお、お嫁さんなんだから当たり前でしょ。」家の中では美琴は完全に『上条美琴』モードであるからでもあった。そして2人で朝食を食べ学校へ行く準備をする。「美琴ーもう行くぞー。」「ちょっと待ってー…ってお弁当忘れてるわよ!」「何ぃ!?美琴の愛妻弁当を忘れるとはなんたる不覚!!」「愛妻って…まあその通りだけど…///」「悪い悪い、じゃ行くか!」そして2人は途中までだが一緒に登校していく。初めてマンションに来たときと違い上条は美琴の隣を歩き手をつないでいる。その指には指輪があり今の美琴に不安は一切ない。「それにしても……美琴といると幸せだな。」「い、いきなり何よ。」突然の上条の言葉に美琴の顔は少し赤くなる。そんな美琴を見て上条は笑いながら答える。「いや~好きな子と一緒に住んで毎日その笑顔が見れるんだからな、この上ない幸せ者だよ俺は。」それを聞いた美琴は立ち止まり上条もつられて止まる。そして美琴は笑顔で上条に問いかける。「ねぇ当麻……これからも一生私の側にいて私の笑顔を見続けてくれる?」上条はすぐに美琴の問いかけに答えた。その答えは言わずともわかるだろう―――――
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民主党ですがサッカーも大料理です http //anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1276533058/ 9 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/06/15(火) 02 10 22 ID ??? 空母が1隻だけあったって、「持ってますよ」という以上の意味なぞないような ▼ 10 名前:74 ◆/z6zeh6m8Q [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 02 11 49 ID ??? 1さん 乙で御座るど 9さん シャルル・ド・ゴールをDisるのはやめてください!(>< ) 前スレッド 985さん はい、その通りです。 ▼ 14 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/06/15(火) 02 13 29 ID ??? 10 何気にドゴール級空母好きなんだよね なんでだろうか? 特に格好良いとも思えないが嫌いになれない不思議な空母 ▼ 19 名前:74 ◆/z6zeh6m8Q [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 02 19 32 ID ??? 14さん あの空母も、建造までに模型を何十個と作って本邦の事業仕分け連中よりも劣る連中相手に プレゼンを行った結果だそうですから・・・・ リシュリュー級と変わらない船体にステルス機能と無理な格納庫サイズを押し込んでいるのに キモ空母になっていないのはフランスデザインの勝利でしょうか・・・ ▼ 24 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/06/15(火) 02 23 39 ID ??? 19 マジかw 文章ベースのソースがあれば読みたいぬ 昔の世艦とかだったらもう古本屋で偶然見かけるに賭けるしかないがw ▼ 28 名前:74 ◆/z6zeh6m8Q [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 02 27 15 ID ??? 24さん はい、昔の世艦を立ち読みした時のチョ路っと書かれて居りました。 ▼ 29 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/06/15(火) 02 27 41 ID ??? 28 あぁ、そりゃ読めん 残念 ▼ 34 名前:74 ◆/z6zeh6m8Q [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 02 35 35 ID ??? 29さん まぁベアルンの時も 仏海軍「船体の上に飛行甲板を張ってテストをしたいんですが」 議 会「なんでそんな半端な代物に予算を出さないといけないんですか! どうせならばイギリスとタメを 張れる物を作りなさい!」 その後、モックアップを持って再び議会に 議 会「なんで大砲が付いていないんですか!もしも外洋で敵に襲われたら逃げるだけですか!」 側面部に大砲をつけた模型を持って再び(ry 議 会「このだだっぴろい部分にはどれだけの防御がされていますか?軽巡洋艦に撃たれても大丈夫ですか?」 仏海軍「いえ、この部分は木製です。」 議 会「なんで最も広い場所に防御を貼らないんですか!」 飛行甲板に対6インチ防御の設計をしてから再び議会に 議 会「わかりました、海軍の要求に応じて予算を認可したいと思います」 仏海軍(要求したのはそっちだろうに・・・) こうして、装甲飛行甲板と15.5cm砲を持つフランス最初の航空母艦が誕生した。 ▼ 36 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/06/15(火) 02 39 56 ID ??? 34 ワロタw でもベアルンは初期空母とは思えん垢抜けたデザインだが その影響もあるのかな? ちなみにそれも昔の世艦? ▼ 39 名前:74 ◆/z6zeh6m8Q [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 02 49 48 ID ??? 36さん いえ、洋書のベアルンの項目を昔のコテハンさんが小話にしてくれた物です。 実際は「巡洋艦の機能を持たせる」→「あのー水雷学校から対潜設備のテストをしたいそうです」 →何故か対潜ソナーと爆雷投下装置が建造後に追加。 「クレーンが折りたたみ式にする」→「艦上爆撃機の予算が下りないから陸軍のポテーズ540双発爆撃機を 載せるために大型のクレーンを追加」 →実際に双発爆撃機を洋上で発艦させるテストが行われる。後に専用の艦上爆撃機と雷撃機が開発された。 「大砲は元設計の13.9cm砲でいいやね」→「陸軍と砲弾の共用ができるように15.5cm砲にしましょ」 →搭載数が12門から8門に減少。 ▼ 41 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/06/15(火) 02 50 52 ID ??? 39 ベアルン実験台過ぎる… ▼ 45 名前:74 ◆/z6zeh6m8Q [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 02 58 01 ID ??? 41さん 航空母艦なのに艦載機なしでWW2でUボート狩りをやっていますからねぇ・・・ 歴代艦長はWW1で装甲巡洋艦でUボート狩りをしたエースだったとかで、初代さんはノルマンディー級戦艦の 艦長が内定していたのが、軍縮条約によりポシャって、辞める気でいたのが「ベアルン」が航空母艦に改装 される事で初代空母艦長となったとか 普通は航空母艦の主砲とかは役立たずですが、イギリス海軍の「イーグル」と同じく、ベアルンの艦長は内筒 交換する位に砲撃訓練を欠かさず、一定の練度を確保していたとか 面白エピソードに事欠きません。 ▼ 48 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/06/15(火) 03 01 40 ID ??? 45 >航空母艦なのに艦載機なしでWW2でUボート狩りをやっていますからねぇ・・・ WW2の時期なのに最早意味がわからん そしてWW1だと装甲巡洋艦でUボート狩りか 時期的にUボート側もショボいかもしれんが大変そうだ ▼ 51 名前:74 ◆/z6zeh6m8Q [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 03 07 50 ID ??? 48さん >そしてWW1だと装甲巡洋艦でUボート狩りか 当時のUボートは「攻撃の時だけ潜れる水雷艇」みたいな代物ですから、しかも潜望鏡で 照準する時間が長いので装甲巡洋艦の衝角で真っ二つとか、主砲で潜望鏡を攻撃とか 搭載爆雷で撃沈とか出来た模様です。 ちなみにベアルンは大西洋でバラバラの機体を輸送中にUボート三隻から攻撃を受け、 商船に向かっていた魚雷三本を船体で弾いて壊し、逃げるUボートの潜望鏡に向けて 主砲弾34発と魚雷2本を発射、撃退しております。 一緒に航行していたブーゲンヴィル級通報艦も爆雷攻撃でUボートに浸水被害を与えておりますからねぇ ロイアル・ネイビーをして「連中は頭がおかしい」と言われる戦果を出しています。 ▼ 53 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/06/15(火) 03 09 56 ID ??? 51 フランス海軍頑張るなぁw 魚雷を弾くとかw ▼ 56 名前:74 ◆/z6zeh6m8Q [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 03 16 49 ID ??? 53さん WW1の頃の装甲巡洋艦上がりの艦長ならば普通にこなすスキルだそうです。レシプロ機関は低速からの ブーストに強いんです。だから、急な逆進とブーストを組み合わせて駆逐艦の前に躍り出て魚雷を弾く 変態機動が可能なんです。 ロイアル・ネイビーでも舵効きの悪いロドネーで船体を横滑りさせて魚雷を避けたトーヴィさんがおりますし… 直進性の良すぎるフッドさんでわざと腰を振って急旋回させたのとか聞きますね ▼ 62 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/06/15(火) 03 23 01 ID ??? 56 軍艦の予想以上の凄さにびっくり 61 ヘリ母艦乙 63 名前:74 ◆/z6zeh6m8Q [sage] 投稿日:2010/06/15(火) 03 28 12 ID ??? スペインの「ペラヨ」なんかもフランス製だもんでUボートに誤認雷撃されたのを左右逆進でバックして交わしております。 後のモロッコのリーフ共和国紛争時はフランス・スペイン連合艦隊に混じってモロッコ民のクルップ砲台を8,000m先から ピンポイント砲撃で潰すとか・・・ 腐ってもアルマダでしょうか ttp //battleships.ru/warships/pelayo_1885_spmalkov/ship_rsmalkov.html
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Q.それでは参ります。 A.先に謝ろう、面白くなくてごめんね!!! Q1.あなたのコテを教えてください。 A.791の人 Q2.そのコテの由来はなんですか? A.きのたけの会議所に初めて書き込んだ時のレス番が、791だった Q3.ほかの兵士からはなんと呼ばれていますか? A.みんな791をナクイって読んでるらしい Q4.顔文字を教えてください。 A.( *´7`*) Q5.一人称はなんですか? A.自分 Q6.誕生日を教えてください。 A.節分 Q7.血液型は? A.A Q8.何歳ですか? A.女性に年齢をきくとか、万死に値する。 Q9.性別は? A.女 Q10.身長は? A.162 Q11.体重は? A.増えた。 Q12.出身はどちらですか? A.埼玉 Q13.今お住まいの場所は? A.埼玉 Q14.家の近くにあるものは? A.斉藤さんの家 Q15.職業はなんですか? A.社畜。。。 Q16.家族構成を教えてください。 A.父母妹弟 Q17.今の健康状態を教えてください。 A.ぼちぼち Q18.あなたの性格を一言で言うと? A.マイペース Q19.長所は? A.素直 Q20.短所は? A.余裕がなくなると、すっごく機嫌が悪くなること Q21.何か持っている資格はありますか? A.ない Q22.きのたけにはいつから? A.会議所★73 Q23.好きなルールは? A.兵種性!制圧兵で逆転のチャンスがあるのがいいと、この間思った Q24.ほかによく行くコンマスレは? A.ない Q25.2chはいつから? A.会議所★73 Q26.2chでよく行く板は? A.その時やってるゲームの攻略板 Q27.専ブラは何を使っていますか? A.パソコン→Jane Style、携帯→2chMate Q28.携帯派ですか?PC派ですか? A.基本携帯だけど、大戦は絶対PC Q29.特技はなんですか? A.机の上を散らかすこと Q30.(学生時代の)得意科目は? A.美術 Q31.(学生時代の)苦手科目は? A.英語とか地理とか暗記物 Q32.受験の時の思い出の品物は? A.緊張してたのか、何一つ思い出せない Q33.趣味を教えてください。 A.ゲーム Q34.休日の過ごし方は? A.土曜日の10時は戦場に!それ以外は、ひたすらゲーム Q35.好きなタレントさんは? A.タレントあんまり知らない Q36.好きなテレビ番組は? A.テレビあんま見ない Q37.よく聴く音楽は? A.妹の鼻歌(最近の曲知らないから、何歌ってるのかサッパリ) Q38.いつもどんな服装ですか? A.帰って来ても、大体仕事の時の服装 Q39.どんな髪型ですか? A.その時による Q40.好きな漫画のタイトルを教えてください。 A.ストレンジプラス Q41.好きな漫画家さんは? A.美川べるの Q42.好きなゲームはありますか? A.ファンタシースターシリーズ、ポケモン、どうぶつの森、モンスターハンター、逆転裁判&検事(まとまりないね) Q43.よく行く場所は? A.甘いものが売ってるところ Q44.苦手な場所は? A.寒い場所 Q45.行ってみたい場所は? A.北海道で、食い倒れの旅がしたい Q46.尊敬する人は誰ですか? A.親とか、会社の上司とか先輩とか、いっぱいいる Q47.裸眼ですか? A.いいえ、メガネです Q48.裸眼での視力は? A.0.0いくつだった気がする。視力検診とかって、まず指示棒が見えない Q49.今欲しいものは? A.PSVITA Q50.50問目です。しんどいですか? A.うん、とっても。こんなに時間が掛かると思わなかった Q51.最近の悩みは? A.仕事が忙しくなってきた Q52.異性の好みのタイプは? A.自立してる人 Q53.異性の嫌いなタイプは? A.いきなりあだ名つけてくる人 Q54.デートに行くならどんな場所? A.とりあえず、食事で Q55.Sですか?Mですか? A.相手による Q56.何フェチですか? A.背筋のライン Q57.好きなサイトは? A.仕事の合間に見るYAHOOの知恵袋 Q58.もしも生まれ変わるなら? A.飼い猫がいい Q59.幸せな瞬間はどんなとき? A.食べるとき、寝るとき、ゲームしてるとき Q60.将来の夢は? A.今更将来とか Q61.好きな食べ物は? A.梨 Q62.嫌いな食べ物は? A.冷奴、辛いもの Q63.好きな飲み物は? A.爽健美茶、紅茶 Q64.嫌いな飲み物は A.お酒(弱いんだよちくしょう) Q65.好きな季節は? A.春 Q66.嫌いな季節は? A.冬 Q67.好きな天気は? A.快晴 Q68.嫌いな天気は? A.雨 Q69.どんな財布を使っていますか? A.小銭が取り出しやすいタイプのやつ Q70.あなたの宝物は? A.家族、友達 Q71.好きなスポーツは? A.運動苦手 Q72.今までで一番痛かったことは? A.弟と喧嘩してて、蹴りを外して打撲した時 Q73.これはすごい!と思った物は? A.仕事で使ってるホチキス。使い勝手最高 Q74.外出するときに手放せないものは? A.携帯(時計代わり) Q75.得意料理はなんですか? A.目玉焼き Q76.最近一番頑張ったことは? A.これ。 Q77.最近一番笑ったことは? A.ありすぎてわからない Q78.最近一番ムカついたことは? A.溜まっていく書類 Q79.自室の掃除はどのくらいのペースでしますか? A.う、うん。 Q80.家ではスリッパを履きますか? A.はかない Q81.よく買う雑誌は? A.あんま買わない Q82.よく立ち読みする雑誌は? A.しない Q83.口癖はありますか? A.「なるほど」 Q84.好きな映画は A.これ!っていうのがない Q85.これだけはほかの人に負けない!ということは? A.机の上の汚さ Q86.好きな言葉は? A.為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり ↑当たり前の事を言ってるのに、なぜか格言っぽい Q87.朝食はパン派?ご飯派? A.ご飯 Q88.無人島にひとつだけ持って行くなら? A.生死の別れる状況なのに、ひとつだけって・・・ Q89.鼻をかんだあと、ティッシュの中を見ますか? A.見ちゃうんだよね。青かったら、風邪治ってきたなーって思う。 Q90.やってみたい職業は? A.自宅警備員 Q91.公園の好きな遊具は? A.ブランコ。靴飛ばして競争するのが好き Q92.最後に泣いたのはいつ? A.トイストーリー3を見た時 Q93.他人の許せない行動は? A.痰を道端に吐くこと Q94.もしも願いがひとつ叶うなら? A.たくさん願い事を叶える力が欲しい Q95.自画像を描くならどんな感じに? A.割かし似てる感じに Q96.ひとつだけ呪文を使えるなら? A.ルーラ Q97.ついつい口ずさんでしまう曲は? A.なにかしらのCMソング Q98.カラオケで歌うのはor歌うとすればどんな曲? A.一緒に行く人による Q99.最近後悔したことは? A.明日仕事なのに、この質問を書き始めてしまったこと Q100.最後に、きのたけ兵士の誰かに一言。 A.下ネタマジで自重。 Q.ありがとうございました。 A.(まぁ、たまにはいいけど。たまにだからな、たまに)
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今日はバイトが休みで、家にいる筈なのだ。 律「唯ー!」 返事はない。 律「寝てるのか、二階に行くか」 律は、少し戻って二階へと通じる階段を上った。 唯の部屋の前に来ると、深呼吸を一回した。 唾をゴクリと飲む。 律は、恐る恐るドアノブを回す。そして、開けた。 目を閉じて、叫んだ。 律「唯! 生きててくれっ!」 外で、車の走る音がする。 しかし、それ以外の音が部屋から聞こえてくる事はなかった。 悪臭。 目を閉じた律には、それだけが部屋からの返事であった。 死んだ・・・唯が・・・。 瞼をわずかに上げた。 部屋には、青いバケツが置いてある。 が、唯の姿はない。 律「え? あれ?」 律は、その後も家内を探し回ったが唯は居なかった。 律「どこに行ったんだんだよ、唯・・・」 とある、洋風屋敷の庭で唯は紅茶を口にしていた。 そう、紬の家に居たのだ。 唯「はあ、幸せ・・・」 翌日、唯は律に詰め寄られた。 律「何処に行ってたんだよ!」 唯「えっと・・・」 律「家、あのままじゃ駄目だろ。憂ちゃんが帰ってきたらどうすんだよ」 唯「ご、ごめんなさい」 律「謝るなら、梓に謝った方が良いぞ。凄い怒ってたからな」 唯「今、電話止まってて」 律「え? 止まってるって」 唯「払い方分からないから・・・」 律「・・・水道とかは?」 唯「止まってる・・・」 律「・・・どうやって、生活してるんだよ」 唯「・・・内緒だったけどね、最近はムギちゃんの家に泊まってるんだ」 律「はあ!?」 律は開いた口が塞がらなかった。 律「おい、唯!」 唯「は、はい!」 律「梓になんて言われたか覚えてるか?」 唯「え、えっと、自分でやれって」 律「なのに、何でムギに世話になってるんだよ! 違うだろ、やってることが!」 唯「ご、ごめんなさい」 律「もういいよ、勝手にやってくれ」 唯「りっちゃん・・・」 紬の家に戻った唯に、更なる追い討ちをかける。 紬「あのね、今日でこういうの終わりにしよう」 事実上の戦力外通告だった。 唯は夜の繁華街を彷徨った。 途中、一本の路地裏を通る。 そこに、子犬が居た。 ダンボールに拾ってくださいと書いてある、捨て犬らしい。 唯は子犬を抱きかかえた。 唯「可愛いなあ。なんか、私と似てるねえ」 犬は大人しく、円らな瞳を唯に向けていた。 唯「そっか、一人なんだね」 唯は子犬を連れて、途中コンビニで食品を買い、家に戻った。 月明かりのみの室内で、唯と子犬は静かな食卓を広げた。 唯「美味しい? プー太郎」 どうやら、犬の名前らしい。 朝目覚めると、プー太郎は居なかった。 唯「また、一人か・・・」 唯は、公園に向かった。 トイレは、公園等で済ませているのだ。 便器に座りながら、唯は思った。 もう頼れる人はいない。 どうやって生きていくのか。 唯「社会って、厳しいね」 友人を失って実感する。 が、高い授業料を払った割には今更である。 次に向かったのは、和の家だ。 しかし、留守であった。 唯は後悔した。 こんな事になるなら、もっと真面目になれば良かった。 腹が鳴る。 コンビニへ向かった。 しかし、悲劇の連鎖は止まらない。 コンビニで、品を選んでいると叫び声が聞こえた。 万引きらしかった。 店員は外に出て行ったらしい。 唯はレジで待った。 店員が戻ってきた。どうやら、獲り逃したようだ。 店員は愚痴を零しながら、唯を見る。 口角が上に変化する。 五分後、警察官が到着した。 店員「やったのはコイツです」 唯「え、私やってない」 店員「その手に持ってるのはなんだよ」 唯「これは」 警察官「話はあとで聞くから」 警察官は唯の腕を引っ張る。 背後では、店員が薄ら笑いを浮かべていた。 唯は言われるがまま、コンビニを出る。 しかし、店員に企みは打ち砕かれる。 「待って下さい!」 立っていたのは、美人女教師だった。 唯「さわちゃん先生!」 さわ子の証言により、唯は解放。 警察官の手は、店員へと移る。 唯「ここで、何してるんですか?」 さわ子「なにって、立ち読みよ。それより、唯ちゃん服汚れてるけど」 唯「それが・・・」 言いかけて、唯はふと思った。 さわ子にお世話になることだって出来る。 しかし、それでは今までと変わらない。 このままじゃいけないと。 唯「あの、先生」 さわ子「なに?」 唯「お願いがあります!」 唯の家にさわ子の姿はあった。 さわ子「唯ちゃん、良いわね」 唯「はい、先生!」 さわ子の指示に従い、唯は家のゴミをまとめ始める。 暑い、臭い、疲れるのを我慢して動きまわった。 全ては、軽音部のメンバーと笑顔で笑いあえる日々を目指してだ。 しかし、量は予想以上に多かった。 唯「誰だ、こんなに散らかしたのお」 文句を言いながらも、続々とゴミ袋が増えていった。 午後の三時には大体終わり、公共料金の支払いを済まそうと外に出る。 電話がないので、さわ子の携帯を借りて事情を説明。 担当者が苦戦必死の電話であったことは、言うまでもない。 二日後には、家はほぼ元通りであった。 さわ子「や、やったわね」 唯「ありがとお、先生」 さわ子「唯ちゃんが、頑張ったのよ」 唯は達成感を感じていた。 憂が居なくても、生きていける。 自分だって、やれば出来る。 成し遂げたことに、貧しい胸を張った。 しかし、失ったものは大きい。 学生時代の友人は、一生ものの付き合いになる事は少なくない。 唯は学生時代の友人を失った。 つまり、人生の一部を削ったのである。 それでも、まだ手の届く場所に居るのだ。 であるなら、失ったものは取り戻せる筈。 唯は、“自分”の家を出た。 干からびた蛙が蘇ったように話す唯に、紬は理解を示した。 残るは律と梓である。 唯は律の家に向かった。 家の玄関で、二人は向かい合う。 二人とも、視線は泳いでいる。 唯はストレートに訴えた。 わたしは変わった。 だから、仲直りしたいと。 律も、あっさりと首肯した。 次なるは、梓だ。 唯は梓の家の前で、衝撃の光景を目の当たりにする。 見知らぬ男と梓は親しげに話をしていた。 唯「あれって、彼氏なのかなあ」 短髪で顔も整った顔立ちである。 所謂、“イケメン”だ。 やがて、別れの時間になったらしく梓は家へ戻ろうとする。 それを、男は手を掴み引き止めると、梓の口元へ顔を近づけ接吻した。 唯「あっ」 自分の知らない友人の姿。 それは友人と呼べるのだろうか。 今の唯には、解らなかった。 梓と唯は話す。 梓は時間が経った分、寛容であった為すんなり受け入れてくれた。 唯はその日以来、人が変わったように家の炊事やら洗濯やら家事をこなす。 律や梓も家に来ては、唯の分からないことを教えた。 全ては順調そうに見える。 だが、人生には突然不幸が訪れるのだ。 交通事故で、ラーメン屋勤務の女性が死亡したという記事が新聞の片隅に載った。 女性の名は、平沢唯。 妹を見舞いした帰りであった。 深く深く沈んだ意識から、目を覚ます。 瞳に映るは、自宅の居間の天井。 憂「あ、お姉ちゃん。今、ご飯作るからね」 妹の声が、更に意識をはっきりさせた。 今のは、夢だったのか。 それとも、これが夢か。 唯は体を起こす。 固まった筋肉が軋む感覚。 生きてる。 これが現実なのだろう。 痛んだ感覚で生を実感した。 唯は進言した。 唯「わたしも手伝うよお」 憂「え、お姉ちゃんは座ってていいよ」 唯「大丈夫、やれば出来るんだからあ」 生憎、夢で得たスキルは引き継がれなかったらしく指を切っていた。 けれども、人間は学びと経験という財産を持つことが出来る。 夢であっても、そこから学ぶことは可能なのかもしれない。 有効期限は短いかもしれないが、唯は夢で意識を変えたのだから。 この言葉を最後に、このお話は終わりとさせて頂くとする。 おわり 戻る
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そうだ。あの日も寄り道して帰ったんだった。 「りっちゃん、りっちゃん」 「んー? なぁに、みおちゃん」 「あのね、……だいすきっ!」 「……えへ。わたしも!」 で、そっから七年くらい経って、 ◆ ◆ ◆ そこでじゃれ合ってる長い黒髪と明るい短髪の二人が やけに小さくかわいらしく見えるのは 二階喫煙カウンター席の窓から見下ろしてる空間的距離ってやつのせいで、 向かいのビルが伸ばした影と焼け付く太陽光の境目を ちらちら踏んだり退いたり飛び越えたりしながら ケータイ覗きあってくすくすやってるのが、 こう、 小動物的な意味でいとおしくなってしまって、 ずっと見下ろしてたら急に周りがうるさく聞こえ出したんだ――ちがう、 プレイヤーの音楽が鳴り止んでただけだった。 再生し直そうと伸ばした手は、 クーラーで誰かみたいに喉をやられてたからかな、 プレイヤーではなく 結露でべしょべしょになったアイスコーヒーのカップへと寄せられて ほとんど無意識でストローに口をつけると もう水っぽい薄い味だった。 四時半の傾く陽差しに透けて見えた薄い色合い、 もうウーロン茶なんかと変わんない。 もらったまま入れそびれたシロップを拾い上げて 半ばヤケで流し込む。あまい。 さっきの水コーヒーよりは味がしてマシな気がした。 嘘つけ、 飲めた味じゃねーだろこれ。 お代わりを頼める相手はいなかった。 振り向けばすぐ後ろの席で 干からびた汗の塊みたいなスーツのおっちゃんが ずぶずぶ眠り込んでて、 向こうの壁際で 色落ちしてプリン頭のカップルが ネチョネチョくっついてる。 女の方、 男のシャツに頭を寄せてるくせに 自分のスマホしか見てやしない。 その身体を支える男の太い腕の先が テーブルと女の背中で隠れて見えなくて心からよかった。 ちょうど反対の席、トレイ回収場所のそばで 緑チェックのシャツに黒メガネの兄ちゃんが マックブックをにやにや打ってる。 ネトゲ、いやツイッターか。どうでもいいけど。 そう広くはない二階席がよけいに狭くみえるのは淀んだ空気のせいだ。 おっちゃんの背中が膨らんではしぼんでイビキをザリザリ響かす。 プリン頭がゲラゲラ笑った。 足下に重ねたバッグがあって私は動くに動けない。 イヤホンを掛けてブロックパーティーのセカンドを再生する。 1曲目、アカペラのバックで勝手に挿し込まれる現実の笑い声。 2曲目に飛ばして爆音にした。 笑い声がサンプリング音声に混じって消えていく。 前に組んだ腕に重たい頭を乗せると、ガラスに自分の顔が写ってサイコーだ。 今すぐ世界が滅べばいいのに。 外で寄り添ってる二人もケータイを見てた。 無邪気にすり寄る短髪の女の子。 長い黒髪の女の子がちょっとどぎまぎしてるのに気づかない。 唯とかこういうとこあるからな……。 すると急にすり寄ってた方が焦ってケータイをひったくろうとする。 すかさず黒髪は回避。その手を追っかける短髪ちゃん。 黒髪さんはよろけそうになりつつ短髪の必死の猛攻をよけて回る。 あはは、見られたくない写真でもあったんだな。 そこで左手の画面を引ったくろうとして短髪ちゃんが ぽてっとコケた。 すぐには立ち上がらない。 ひざまずいたような姿勢で、顔も上げられない。 黒髪さんも思わず腰を屈めて様子をうかがう。 ようやく上げた顔の歪みよう、あれたぶん泣いてる。 どうしよう、超かわいい。 昔もこんな光景をどっかで見た。 なんだっけあれ……と、甘ったるい味。 もう捨てようかないい加減これ。 思い出した。 小5の縄跳び大会だ。思い出さなきゃよかった。 居残り自主練で、夕方四時半くらいだった。 あのときは配役も何もかもが逆で、 私が転んだ澪を立たせる方だった。 クラスで一番目立つ女子グループが変に張り切ってて、 誰かが転ぶたんびにネチネチ言ってきたんだ。 周りが言えないことをハッキリ言うワタシがカッコいいとか思ってるタイプ。 くそ、今さら腹が立ってきた。 あのときもう少し幼かったら あの女をひっぱたいてしまってたかもしれない。 でも、 さすがの私もその頃には喧嘩して敵を倒せばハッピーエンド、 みたいな単純痛快な人間関係なんかないのを悟ってたから、 私は澪より先に引っかかって転んでみせるくらいしかできなかった。 違う。 大会のこととか澪のことばっか考えてたから ぼんやりして転んじゃったんだ。 そう言い訳したんだった。 私は澪を笑わせることにだけは成功して、 乾いたささくれの痛む手を引いて 二人で陽の沈む通学路を 少し寄り道しながら帰った。 なんで今さら思い出しちゃったんだろう。 どうせ澪は忘れてるんだし、今やもう転ばなくなって、 むしろあんな風に手を差し伸べる方の、 基本的には強い人だってのに。 私のケータイもチカチカ光ってた。 見なきゃよかった。 不在着信、弟から。諦めが悪いな、って思わず笑う。 何様のつもりなんだろう、私ら。 ムギからまたメール。梓とさわちゃんからも。その他諸々。 珍しいとこではいちごから。 その中で私が反応したのはカラオケの会員登録メールだけだ。 しょせん金欠の学生だから50円でも100円でも割引できると助かる。 どうせならシャワーも浴びたい。 そしたらこのケータイはなくしたっていい。 嘘だ、それはさすがにできない。 うざいメールや電話だけ通じなくする方法とかないのかな。 いろいろ設定をいじくって、 結局また電源切るしか思いつかなかった。 自分のなのに、使い慣れてるはずなのに、未だに何も分かってない。 電源を切ろうとしたとき着信が入った。 澪からだ。 見下ろすと店の下で黒髪のあいつがケータイで喋ってる。 なにか焦った顔。 私は左のイヤホンだけ外して ああ うん そうだな わかってる だいじょぶだって ありがとう そうだな うんうん と適当に返す。 そしたら窓の外で黒髪が怒り出した。 肩をいからせて電話と反対の手を握りしめてる。 何か吐き出すように重たい溜め息が聞こえた。 あわてて短髪ちゃんが止めに入る。車の音で聞き取れない。 「って、律。聞いてる? 私たちもう、」 受話器越しの不安げな声をどうにかなだめて、 いいから戻ってこいよと説得する。 「戻るってどこのこと?」 いやだからマックの二階だってさっきから言ってんじゃん。 「そうじゃなくて、ああもう……あは」 「なんだよ澪」 「ふふ、うん。やっと喋った」 今まで会話してた相手にそう言われた。 「どーゆう意味だよ。 ってか午後ティー買ってくるんじゃなかったの? おせえぞ」 ごめん、ちょっと立ち読みしてて、と謝る声が聞こえる。 水っぽい甘さ。うぇ。 「律だってずっと立ち読みしてただろ」 また水コーヒーに口をつけてしまう。 「ちげえって。このアイスコーヒー薄くってさ、ってか大丈夫だよな?」 ぞわり、と胸の奥で不安が湧いたのは 流してた曲の雰囲気が急に変わったせいだ。『Uniform』は5曲目だったか。 そういえば私の制服ハンガーに掛けてきたっけ。 アホか、どうでもいいんだよそんなことは。 澪、私、今からそっち行こうか? 「ねぇ律。よく聞いて」 ――私はもう、大丈夫だから。二人とも、大丈夫だから。 「はっ?おい澪、お前まさか――」 すぐ行くから待ってて、とだけ言い残して電話が切れた。 窓の外に目を走らせる。 黒髪のあいつはまだ受話器に耳を当てたままだった。 こわばった肩と全身で吐き捨てるように顔を背けた。 右耳の電子音がよけいに不安を逆立てる。 溜め息の音まで聞こえそうな気がした。 すると、短髪の子がすくっと立ち上がってあいつの左手をとる。 両手でさするように、何か話しかけてるらしい。 黒髪の子は携帯をしまうと余った手で彼女の頭をなでた。 私もようやくケータイから耳を離すことができた。 心拍数がひどくて、 後ろの物音が聞こえないうちにイヤホンを付け直す。 次の曲はやけに静かに始まった。 ドラッグをキメた快感の曲だって澪から教わった気がする。 前にその話を聞いた時は、どんな感じか想像もつかなかったけど。 気づけば小さい方の女の子は、 黒髪の左手をつかんで抱きしめたまま泣きじゃくっていた。 黒髪ちゃんはその明るい髪をなでながら、 うまく気持ちを吐き出させるようにと背中をさすっているようだ。 この期に及んで、私はまだその場を離れられずにいる。 足がしびれたせいだ。 違う。 行き違いになるのが怖い。 そうだけど違う。 携帯やプレイヤーの充電が終わってないから。 全っ然ちげえよバーカ。 店内の空気が相変わらず重たいからだ。 私は振り返った。 足下まで白い液体が伸びている。 あわてて二人分のバッグをテーブルの上に載せる。 チャックが開いてて私の財布がテーブルにこぼれ落ちる。 店員はモップを構えて ここぞとばかりに床拭き洗剤を塗りたくって行った。 ったく、 客の荷物汚したらどうするつもりなんだよ。 客の様子もやっぱり変わってない。 おっさんはもう座席に脂っこい頭をひっつけるようにして寝ていて、 兄ちゃんは小声のつもりでボイチャか何かを始めてた。 聞こえてんだよ、プリキュアがどうとか。 せいぜいプリン頭の奴らが少し静かになったぐらいだ。 私は澪の荷物を抱きしめたまま、財布をしまおうとしたら 白いのが目に入る。レシート、 そこのゴミ箱に捨てとこうかな。 だいぶ少なくなった五千円や千円札の隙間から まとまったレシートの束を出してそこに開けた。 ガスト、セブン、カラ館、 ファミマ、東京サニタリーサー……飛ばしてまたファミマ、 ルノワール、ニューデイズ、セブン、ガスト、ダイソー、無印、セブン―― セブン多いなおい。 昨日の夜からこの財布はあまり使ってなかったから、ほんとはもっと多かった。 ここ数日の記憶がざーっと駆け抜けてゆく。 「ウイダーイン・ゼリー ヨーグルト味 ¥178」の印字だけで 澪のひそめた眉と今にも何か言いたげな唇が 浮かんで消える。 そうだ、 ボックス席で真っ正面から 「いいから飲んでみろ」って押しつけられたんだった。 舌のヒダから思い出しかかる例の味を水コーヒーで塗りつぶす。 あのゼリーよりはマシな味だと思えた。 これも嘘だ。 あの子まだ泣きやまない。 コップの結露が濡らした指先と手の汗が混じって居心地悪い。 ちらかしたレシートに水滴が付かないように手首でどかすと さっきの名刺サイズの割引券が腕に引っかかってみせる。 人目に隠すようにレシートの束に混ぜて、 結局どれも捨てられずに、財布に戻した。 霧雨のようにしとしと泣いているのが見える。 その子の頭に乗せられた小さな右手、 そのまま撫で続けて間を持たすのも限界があって、 不安そうな目を辺りに散らすけど 二人に寄ってくる大人は一人もいなかった。 どこかへ行ったり 誰かに助けを求めたりすればいいのに、 自分一人の役目だとでも思ってるのかな、 勝手に動けなくなっているのにイライラする。 ああもう、何してんだよ。 いっそこっち来いよ、ハッピーセットぐらいおごってあげるから。 動けない黒髪の子に短髪の子が強くしがみつくもんだから、 ビルの影どころか車道の方に押され気味だった。 こんな時間だ、 たまに過ぎてくタクシーやトラックのスピードは速い。 いてもたってもいられなくなって財布を自分のバッグに投げ込んだ。 そして二人分抱えて トレイを持ち上げたらバッグの重さに転びそうになった瞬間、 横断歩道が青になって、暗がりから出てきたのが、 澪だった。 固まった。 一瞬、目が錯覚を起こしたのかと思った。 澪だ。 そりゃあ、澪だよ。 あっちの小学生かせいぜい中学一年生くらいの女の子だって 長い黒髪がかわいらしいけど、後ろでくくってポニテにしてるし、 澪じゃない。 錯覚なんて最初からなかった、 どうみても別人だ、まず歳が全然違う、 なのに、 どうして私はあの子たちを見間違えたんだ? 澪は二人に気づくとたぶんいつもの柔らかいほほえみを見せて (あいにく街灯と影が邪魔してここからは見えなかった) 短髪で唯に似てる方の足下にしゃがんで ポーチから何か取り出して貼り付けてあげる。 そして頭をなでる、ちゃんと二人分。 ポニテの方がほんの少し身を引いてたじろいだけど、 結局あいつの広い手になでられた。 腰にふたりしてしがみつかれて、澪が困ったように笑っていたら (光の下まで二人に圧されたせいで 今度こそあいつの顔が見えてしまった) 向こうのビル一階のスタバの方から 三十代くらいの男女が駆け寄ってくる。 澪は二人を立たせると、彼女たちの親元へと背中を押した、ように見えた。 それからこちらを見上げて 私に向かって笑った、 本当にそう見えたから、思わず視線をそらした。 ストローの端に残った私のリップを、目をそらしたまま 何度も拭き取る。 下ろすのに慣れてない前髪が瞼の上でちらつく。 あの顔が頭から離れない。 何度も、何度も。 階段を上ってくる足音で気付いて振り向くと、 新しいトレイに紙カップを二つ載せていた。 片方にはでかいスプーンが突き刺さっている。 ……その、私を見つけるとすぐ、 いつもちょっとうれしそうな顔すんのやめてくれないかな。困るから。 ってか前髪うざい。 誰もみてないし、戻してよくない? 「だめだって。大人っぽくしようって言ったの、律じゃん」 隣に座って頬杖ついてこっちを見る睫毛の長さ。 テーブルについた小さな肘を寄せて、組んだ指先に頬を乗せてる姿。 「ってか、もしかして見てた?」 と窓越しに交差点を見やって言った。 こう、 回転いすをくるりと回して向き直って。 私は水滴でにじんだマクドナルドの白いロゴばっかにらんでいて、 たぶんロクな相づちも打てやしない。 あの細かい仕草の一つ一つに胸が鳴ってしまって、 数十時間前の熱いめまいを思い出しそうで、全然落ち着けやしない。 このまま私までなでられたら、もうほんとだめになる。 みんな寝てる、と澪がつぶやいた。 気付いてなかった。 綿のように柔らかく固まった空気が辺りに降りていて、 少し前まで突っ伏して寝てた私の方も眠気に誘われそうだ。 こういう雰囲気っていいな、と澪がいう。 つい聞き返した。 「なんだろ、やさしさに包まれてるようで」 なにそれ、ユーミンかよ。 吹き出す私を横に、澪があのカップルを見ていた。 「あの女の人、 彼氏さんに自分のカーディガンを掛けてあげてる。 肩とか冷えそうな格好なのに。でも、あったかいんだね」 目を閉じて寄り添う女性は、ぬくい笑みをかすかに浮かべている。 そんな彼女を大きな腕で引き寄せて、 二の腕を暖めるようにしてぐうすか寝ている男。 すると後ろの席でびくん、と物音がする。 スーツのおっちゃんが目覚めたらしい。 高そうな腕時計を何度も見て舌打ちしている。 上着を抱えるとトレイを持って出て行こうとする。 そこに澪が呼びかけた。 「あの、カバン忘れてますよ!」 おお、 と調子の外れた声で振り向いたおじさんが、 澪に頭を何度か下げつつ重そうなカバンを受け取った。 「悪いね、ありがとうね」 おじさんが照れ笑いをしながら階段へと走っていく。 入り口で上がってきた若い女の人とぶつかりそうになり、 またあのとぼけた声で 悪いね って言ってた。 女の人は腕を組んで寝ている緑チャックの兄ちゃんのテーブルに しれっと自分の荷物を置くと、彼にでこぴんを一発食らわせた。 飛び上がる勢いで立ち上がり、 まだ寝ぼけた様子で目を何度かこすると、二人で何か言い合って笑ってた。 女の人のスマホに付いたラブライブのストラップが 太陽みたいにきらきら輝いてみえて、 その瞬間、 私は消えてしまいたいと思った。 「ね、律。この時間のマックって、なんだか守られてる感じしない?」 そう言う澪の後ろからまだ傾いた日差しが射し込む。 つややかな髪に淡い光が射して、まるで天使の輪っかのようだ。 「私たちも、あんなふうになりたいな」 イスに腰掛けた足をぶらつかせて、 私に肩を寄せて こっそりそうささやく。 なんだよ澪、お前どうしてそうなんだよ。 お前、なんなんだよ…… 光に照らされる店内の中で、 私のなかに溜まった澱まで見透かされそうで、 いっそ 私だけ夜に引きずり込まれてしまえばいい と願った。 澪の方、もう見ることもできない。 気の置けない笑い声が遠くから聞こえる。 もぞもぞと動き出したプリン頭の二人、 しびれた彼氏の腕をさすってくすくす笑ってる。 窓の外に必死で目を落とす。 でももう私の顔も、下の二人も見えやしなかった。 陽は落ちるどころか明けていく一方で、 もう月のかすかな光もわからない。 「さっきのおじさん、始発間に合ったかな?」 赤い光に満たされるフロアの中で、つぶれてしまいそうだった。 夕方だったらよかったのに、とずっと思っていた。 縄跳び大会の夕暮れ通学路みたいに、 私が先に転んで、澪をずっと引っ張って、守ってあげて、 そういう風にしてれば二人でずっといられる。 ずっとそう思っていた。 でも今はただの明け方五時で、 十七歳の私たちの居場所は少しずつ削れていく。 何もかもがずっと変わらないって思いこみたかったんだ。 でも昔とは全然違った。 本当はもう逃走資金だって残っちゃいない。 誰よりも尊い人をこんな場所まで引きずり込んでしまって、 私はもうすぐ地獄に堕ちるだろう。ああ。 両肩に手が触れた。 薄目で見えた澪の両目がまっすぐ私を見つめるから、もう逃げられない。 イヤホンも外れてしまって、 澪の言葉を受け取るしかなかった。 「律、帰ろうよ。 今から新幹線に乗れば、夜には家に着けるから」 2
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入れ替わり not ラブラブ編 by 243さん 7 奈緒子は上田を抱き締めたまま起き上がり、そっと体を倒した。 疲れてしまったのか、上田は虚ろな目をして奈緒子を黙って見つめている。 「…えーと。上田さん、正常位でいいんですか?」 「へ?あ、あぁ…任せる」 少しは知識があるようだ。 雑誌の立ち読みなどで覚えたのだろうか。 「…あんまり長くはもたないと思います…」 「何回でもすればいいじゃないか。 今日は何も用事はないから」 「明日は?」 「明日は大学に行かなきゃならないんだ。 まぁ俺がサポートするから心配しなくていい」 「心配するなと言われても」 「…話はこれくらいにしないか?」 「あ…はい」 繋がったまま普通に会話するとは、やっぱり俺たちはどこかずれているのかもしれない。 そんなことを呑気に考えていると、奈緒子が腰を強く打ち付け始めた。 突然の衝撃で頭がくらくらする。 「あっ…やっ、奈緒…っ」 「気持ちいいですか?」 上田はもはや頷くこともできなかった。 振動に任せて体ががくがく震える。 「…ふぁっ…あ、あ」 奈緒子が何度も体を引いては、最奥まで突いてくる。 突然頭の中が真っ白になり、体が熱くなる。 「…っあっあぁーっ!!」 体が大きくびくんと跳ねる。 秘部から愛液が溢れ、力強くペニスを銜え込んだ。 薄れる意識の中、奈緒子の体に必死にしがみついた。 「上田さん、いった?…だめ、きつぃっ…」 「…なぉ…ひゃうっ!」 絶頂を迎えて敏感になっている秘部を、奈緒子は何度も突き続ける。 結合部がぎゅっと収縮した瞬間、奈緒子も絶頂を迎えた。 「…あぁっ!!」 上田の体の中でペニスがどくどくと熱を放つ。 はぁはぁと息を荒げ、二人はぎゅっと抱き締めあった。 「…上田さん…すき」 「…奈緒子?」 奈緒子は繋がったまま離れようとしない。 上田は不安になり、そっと結合部に手を伸ばした。 「…奈緒子、まさか外れないわけじゃ…」 「違…もう少しこのままでいさせて」 離れたくないのだろう、体が震えている。 不安にさせたくない。 上田はその一心で、奈緒子を精一杯抱き寄せた。 「…結婚、しよう」 奈緒子は体を起こして、涙が溜まった目で上田を見つめた。 上田は秘部からペニスを抜き、奈緒子に向き合って笑う。 「恐いかもしれないけど、俺がいるから」 奈緒子は両手で顔を覆い、頷きながら泣いていた。 きっと大丈夫。 奈緒子と俺なら、きっと幸せになれる。 それから、俺たちはセックスをしまくった。 人間の生まれついての欲、食欲・睡眠欲を忘れて とにかく性欲しか残っていなかった。 幸福、恐怖、不安、何もかもが性欲に変わっていった。 まるでセックスの快感を覚えたての幼いカップルのように。 「う…ん?もう朝か…」 一体何時間寝ていたのだろうか。 性欲が尽きたあと、押し寄せた多大な睡眠欲に負けたらしい。 隣では、むにゃむにゃと寝言を言いながら奈緒子が眠っている。 か細く柔らかな体を抱き寄せ、長い髪を撫でた。 なんて幸せな朝なんだ…。 …ん? 隣に眠っているのは、…奈緒子…。奈緒子!? 上田は瞬時に起き上がり、自分の股間を見つめた。 見慣れた巨根に安堵と歓喜を覚え、思わずガッツポーズをとる。 そばに置いてあった眼鏡をかけ、奈緒子の体を揺さぶり、叩き起こした。 「おい起きろ!奈緒子っ」 「うにゃ~…ビビンバ…冷し中華」 睡眠欲の次は食欲か。 奈緒子が目を擦りながら無意識に唇を寄せてくる。 一度だけ口付け、目が完全に覚めるまで顔を押さえて待った。 「奈緒子…わかるか?俺だよ」 「……。上田さん!?」 やっと起きたか。 口をぱくぱくさせる奈緒子を、ぎゅっと強く抱き締めた。 「よかったな…奈緒子」 奈緒子は何も答えず、上田の体を押し離した。 不安そうに涙を湛え、震えた目で上田を見上げる。 「どうした?嬉しくないのか」 「戻ったから…結婚、する意味なくなっちゃいましたね…」 奈緒子は真剣に落ち込んでいるらしい。 思わず鼻で笑ってしまった。 「馬鹿だな。戻れたからこそ結婚するんだよ」 「…ほんと?」 奈緒子は安心したようにふにゃっと笑った。 溜まっていた涙が、一筋頬を伝って落ちる。 上田は奈緒子の頭を撫で、頬を流れる涙を唇で受けとめた。 「…上田さん、すき」 「結婚するのに『上田さん』はないだろ」 「う…ぇ、あう…」 俯き、困ったように髪の先を弄んでいる。 やがてちらりと目を上げ、真っ赤な顔で唇をそっと開いた。 「じ…次郎、さん…?」 これはなんだ、予想以上に…その、 …かわいいじゃないか。 何も言えず、奈緒子を抱える腕に力を込めた。 奈緒子は苦しそうに藻掻き、腕の中でくすくす笑っている。 「好き、大好き…」 寄り添って、耳元に舌を這わせてくる。 昨日も思ったが、奈緒子は意外と積極的だ。 あぁ、でも今日は… 「奈緒子、今日は大学に行くから…」 「…ちぇ」 残念そうに耳にかぷっと噛み付き、奈緒子は腕を振りほどいた。 本当は講義も学会も捨ててしまいたいくらい、奈緒子が愛しいのに…。 無言で服を探して身を包んでいく奈緒子を見ていると、忘れていたことに気が付いた。 「そうだ!服…」 シンクには、水を含んだままのズボンと下着が放置されている。 服のボタンを留めながら近寄ってきた奈緒子が、笑って言った。 「あーあ。普通、洗ったら干すでしょ」 おいおい、そもそも奈緒子が射精したから俺が洗ってやったんだろ。 …多分、服が乾くまで一緒にいられると喜んでいるんだろう。 期待に添えなくて悪いが、今日は本当に急いでいる。 「…ジャージ借りるぞ」 「はっ!?入るわけないだろ!」 それもそうか。仕方なくそばにあったタオルを拾いあげて腰に巻いた。 その格好でいいのか…という視線を感じるが、他に方法もない。 家に帰るまでに誰にも見られなければ怪しまれることはないんだ。 「YOU、ここまでどうやって来た」 「上…次郎さんの車で」 よし、それならすぐに身を隠せるな。 唯一乾いたままのシャツを身にまとっていると、奈緒子が背中にもたれかかってきた。 昨晩と違い、恐ろしい程か弱く健気な女に見える。 一瞬騙されているのかと思ってしまうが、顔が見られなければ素直になれるのだろう。 向き直って奈緒子を見つめてみると、恥ずかしそうに顔を背けた。 おもしろい奴だ。 できることならもう少しこの反応を楽しみたい。 「…またすぐ会いに来るよ」 小さく頷く奈緒子の手を握り、ドアに向かった。 玄関前で数回キスを交わし、名残惜しそうに手を離すと、 上田は周囲を気にしながら階段を駆けおりていく。 「さよなら~」 階段の上から、ジロー号にこそこそと乗り込んだ上田を手を振って見送ると、 奈緒子は一目散に部屋に戻って電話に向かった。 「…もしもし、奈緒子です!」 電話の相手は、奈緒子の母・山田里見だった。 いつもの穏やかな声が返ってくる。 「あら奈緒子。恋愛成就のお守り届いた? 正式に結婚決めてほしくて作ったんだけど、よく効いたでしょう」 母の心遣いが嬉しく、奈緒子は思わず顔を綻ばせた。 「うん、すごく効い…じゃなくて!」 それどころじゃない、あの謎を説き明かしたい。 奈緒子は原因が里見にあるのではと考えていた。 「自分でも信じたくないんだけど、私たち体が入れ替わってね」 「お母さん忙しいから切るわね」 「ちょっと待って、何度考えてもトリックがわからないんだけど…ねぇお母さん」 「上田先生によろしくね~」 喚いている奈緒子を無視し、里見は受話器を置いた。 「…販売したら、いくら取れるかしら」 にやっと笑い、いそいそとパソコンを立ち上げる。 たくさんのお札やお守りの中に、新しい画像が追加された。 「文字の力は、愛の力…」 里見は怪しげにほくそ笑んでいた。 =END=
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Q.それでは参ります。 A.へい Q1.あなたのコテを教えてください。 A.埼玉、スマホではさいたまになるよ Q2.そのコテの由来はなんですか? A. \ │ / / ̄\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ─( ゚ ∀ ゚ )< さいたまさいたま! \_/ \_________ / │ \ ∩ ∧ ∧∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ∩∧ ∧∩\( ゚∀゚)< さいたまさいたまさいたま!さいたま~~~~! >( ゚∀゚ )/ | / \__________________/ | 〈 | | / /\_」 / /\」  ̄ / /  ̄ 埼玉県人たるものこのAAを使うべしと太陽に言われた気がしたので Q3.ほかの兵士からはなんと呼ばれていますか? A.埼玉(さん) Q4.顔文字を教えてください。 A.( ゚∀゚) Q5.一人称はなんですか? A.自分orたまー Q6.誕生日を教えてください。 A.1月30日 Q7.血液型は? A.A型 Q8.何歳ですか? A.18だよ(2013.5/5時点) Q9.性別は? A.男 Q10.身長は? A.大体180 Q11.体重は? A.大体60、 Q12.出身はどちらですか? A.( ゚∀゚)さいたまさいたまー Q13.今お住まいの場所は? A.( ゚∀゚)さいたまさいたまー Q14.家の近くにあるものは? A.住宅街だしあんまり派手なものは無いはず Q15.職業はなんですか? A.学生です Q16.家族構成を教えてください。 A.父、母、妹、爺 Q17.今の健康状態を教えてください。 A.悪くは無い、はず… Q18.あなたの性格を一言で言うと? A.普通、のはずなんだけどなぁ… Q19.長所は? A.得意なものは徹底している Q20.短所は? A.苦手なものは立ち向かわず全力で迂回する Q21.何か持っている資格はありますか? A.無いかな Q22.きのたけにはいつから? A.2011年の夏か秋か Q23.好きなルールは? A.兵種かな Q24.ほかによく行くコンマスレは? A.戦場、最近ご無沙汰だけどね Q25.2chはいつから? A.いつだかわかんないけどたぶん夏厨だったんだろう Q26.2chでよく行く板は? A.VIP、臨時地震 Q27.専ブラは何を使っていますか? A.JaneStyle Q28.携帯派ですか?PC派ですか? A.PC派 Q29.特技はなんですか? A. Q30.(学生時代の)得意科目は? A.政治経済 Q31.(学生時代の)苦手科目は? A.英語 Q32.受験の時の思い出の品物は? A.湯島の四角い鉛筆 Q33.趣味を教えてください。 A.撮り鉄です Q34.休日の過ごし方は? A.天気が良ければ撮影に Q35.好きなタレントさんは? A.タレント何それおいしいの状態 Q36.好きなテレビ番組は? A.なんか暇な時にとりあえずつけっぱなしにしとくレベルなので Q37.よく聴く音楽は? A.あんまりCDとか持ってないんだよね Q38.いつもどんな服装ですか? A.なんか黒い Q39.どんな髪型ですか? A.ハネを抑えた寝ぐせとでも言うのだろうか Q40.好きな漫画のタイトルを教えてください。 A.彼岸島とかもやしもんとか、統一感ねーなおい Q41.好きな漫画家さんは? A.よくわからない Q42.好きなゲームはありますか? A.最近はMinecraft Q43.よく行く場所は? A.なんかそこらへんの線路っぱたに出没する Q44.苦手な場所は? A.騒がしいとこ Q45.行ってみたい場所は? A.景色いいとこならどこでも Q46.尊敬する人は誰ですか? A.人脈の凄い人 Q47.裸眼ですか? A.眼鏡かけてます Q48.裸眼での視力は? A.日常生活なら全然困らないレベル Q49.今欲しいものは? A.車。ってか免許 Q50.50問目です。しんどいですか? A.そうでもない Q51.最近の悩みは? A.英語のポンコツっぷり Q52.異性の好みのタイプは? A.優しい人 Q53.異性の嫌いなタイプは? Aおっかない人 Q54.デートに行くならどんな場所? A.とりあえずディズニー Q55.Sですか?Mですか? A.どちらでも Q56.何フェチですか? A.あんまりないかな…無いよな! Q57.好きなサイトは? A.浅く広くが自分のネットの基本なので… Q58.もしも生まれ変わるなら? A.生まれ変わると言うのかはわからんが自分の居た世界を見下ろす感じで見てみたい Q59.幸せな瞬間はどんなとき? A.写真撮ってプレビューで確認してうまく映ってた時 Q60.将来の夢は? A.まだよくわからないし多分これからもわからんだろう Q61.好きな食べ物は? A.天ぷらとか唐揚げとか揚げ物、ただしかきふらいてめーはダメだ Q62.嫌いな食べ物は? A.ぬるっとしてるやつ、なめこは例外 Q63.好きな飲み物は? A.炭酸系 Q64.嫌いな飲み物は A.甘すぎるもの Q65.好きな季節は? A.秋 Q66.嫌いな季節は? A.夏、というか梅雨時 Q67.好きな天気は? A.晴れか雪か Q68.嫌いな天気は? A.曇り Q69.どんな財布を使っていますか? A.なんか黒い二つ折りの Q70.あなたの宝物は? A.一眼カメラ Q71.好きなスポーツは? A.水泳か卓球か Q72.今までで一番痛かったことは? A.もう覚えてない Q73.これはすごい!と思った物は? A.中国雑技団 Q74.外出するときに手放せないものは? A.眼鏡と腕時計 Q75.得意料理はなんですか? A.塩豚のトマト煮込み Q76.最近一番頑張ったことは? A.受験…だったんだけどなぁ Q77.最近一番笑ったことは? A.ネタスレだったか誰かの一発芸だったか Q78.最近一番ムカついたことは? A.無いはず Q79.自室の掃除はどのくらいのペースでしますか? A.一週間に一回出来たらいいな Q80.家ではスリッパを履きますか? A.裸足こそ至高 Q81.よく買う雑誌は? A.鉄道ダイヤ情報 Q82.よく立ち読みする雑誌は? A.こだわりは無い Q83.口癖はありますか? A.無いはず Q84.好きな映画は A.派手なやつ Q85.これだけはほかの人に負けない!ということは? A.写真は負けたくない Q86.好きな言葉は? A.僕の前に道はない、僕の後ろに道はできる Q87.朝食はパン派?ご飯派? A.ご飯だね Q88.無人島にひとつだけ持って行くなら? A.minecraftをやっていると斧がほしくなる Q89.鼻をかんだあと、ティッシュの中を見ますか? A.普通は見ない Q90.やってみたい職業は? A.旅行関係 Q91.公園の好きな遊具は? A.なんかあの丸くてぐるぐる回るジャングルジムみたいなやつ Q92.最後に泣いたのはいつ? A.覚えてない Q93.他人の許せない行動は? A.唐揚げにレモン Q94.もしも願いがひとつ叶うなら? A.花粉症治して Q95.自画像を描くならどんな感じに? A.見る人が見れば一目で自分とわかるように Q96.ひとつだけ呪文を使えるなら? A.メラゾーマ Q97.ついつい口ずさんでしまう曲は? A.ちょっと前にテレビでやってた曲とか、曲名は不明なことが多い Q98.カラオケで歌うのはor歌うとすればどんな曲? A.最近の曲 Q99.最近後悔したことは? A.寝坊して珍しい列車を撮り逃がした Q100.最後に、きのたけ兵士の誰かに一言。 A.集計班さんいつもありがとう Q.ありがとうございました。 A.いえいえ
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「……はぁ」 意味もなく溜め息をつきながら休日の朝の街中をふらつく。 無意識に携帯でVIPに繋いで、『新ジャンル』で検索をかけた。 間違いなく末期だな、と自嘲気味に微笑んでみた。きめえ。 「……ん」 まだ葉の蒼い並木通りを歩いていると、前方に跳び跳ねる少女…いや、幼女を発見した。 やたらテンションが高い幼女だな、と思ったがそうではなかった。 跳び跳ねる先に視線をやると、並木の半ばくらいの所に風船が引っ掛かっていた。 「風船が引っ掛かっちゃったのか?」 「え?…そ、そうだけど…」 幼女の身長ではあと何百回跳んでも届かないだろう。 「…よっ、と」 俺は風船を枝の間から外すと幼女に差し出した。 「あ…べ、別に私一人でも取れたんだからね!…でも、ありがと」 幼女は顔を赤くして喚いた後にぼそりと礼を言い、去っていった。 …素直じゃない幼女だ。 並木通りを抜け、いつものゲーセンに立ち寄る。 馴染みの格闘ゲームや麻雀で暇を潰す。休日ゆえか人は多めだった。 「あれ?ねえ、このUFOキャッチャー動かないよ?」 「そうね、まずはお金を入れましょうか」 間の抜けた感じの娘と冷めた口調の娘がUFOキャッチャーに興じていた。 友達と呼べるような存在と最後にゲーセンで遊んだのはいつだったか。 思い出せなかった。 麻雀中によそ見と考え事をしていたせいで、思わぬ振り込みを喫してしまった。 ……腹が減ってきたな。 惨敗した麻雀を早々と切り上げ、俺はゲーセンを後にした。 あの二人はいつの間にかいなくなっていた。 俺は空腹を満たすべく街をさまよった。 別にマックでも構わなかったが、今日は知らない店に行ってみたい気分であった。 少し裏路地に入ってみると、なんとそこには看板を持った娘さんがいた。 これがホントの看板娘。素晴らしいセンスだ、と思った。 娘さんが持っている看板には、『今日のオススメ トンカツ定食』と書かれていた。 …トンカツか。悪くないな。 ふと、看板娘さんと目が合った。 一秒後、娘さんがにこっ、と微笑みをくれた。…可愛い。 今日の昼食が決まった。 「いらっしゃい」 店長とおぼしき声がぶっきらぼうに俺を迎えいれた。 トンカツ定食を、と注文すると、あいよ、と気持ちのいい返事が帰ってきた。 トンカツ定食はすぐに出来た。かなり手慣れている様子だ。 「んん~、うまいっ!」 びっくりした。 歓喜の声に反応して振り返ると、女子高生くらいに見える娘さんがご飯をがっついていた。 心から幸せ、という表情を浮かべて銀シャリを頬張る。 娘さんが食べているのはドンブリに山盛りになったご飯と僅かな漬物のみであった。 「親父さん、これは…ソウゴン米だな!?」 「おう、やっぱり気付いたか。たまたま手に入ったんでな…」 「このツヤ、こく、キレ、甘み…流石はソウゴン米…!」 米の種類が判るのか。ソウゴン米…聞いたことのない銘柄だ。 よっぽど米が好きな娘さんなのであろう。 俺も一口食べて納得した。文句なしに旨かった… トンカツも、ご飯も。 …ご馳走様でした。 『おう、また来なよ』 親父さんのさりげない、そして暖かい言葉が有り難かった。 朝よりも少しだけ軽い足取りで、俺は古本屋に入った。 「…すまない、そこの人」 漫画を立ち読みしていたら、綺麗で少し小柄な女性に話しかけられた。 もしやフラグか?…もちろん違った。 「上の棚にある、あの本を取って欲しいのだが。お願いできるか?」 まるで男のような口調が、この人のクールな美しさを引き立てていた。 「これですか?」 「いや、その右隣りだ…そう、それだ」 はい、とお望みの本を手渡す。 女性は真っ直ぐに俺を見つめ、ありがとう、と礼を述べるとレジへと向かった。 今朝の幼女とは対照的な人だな、と思った。 しばらくの間漫画を読みふけっていたが、ちょっと飽きてきた。 とくに新ジャンルのネタになりそうなものは無かった。まあ人生そんなもんだ。 我が家である安アパートへの帰路の途中、公園に差し掛かった。 10月とはいえまだ暖かな陽差しの下で人々は楽しげなひとときを過ごしていた。 噴水のへりに腰掛け、一息つく。 わあっ、と、噴水から見える広場で喚声が沸き上がった。 何事かと様子を見に行くと、そこではサッカーの試合が行われていた。 どうやら女の選手だけで試合をしているようだ。 ひときわ大きな声が響いた。 「うおおおぉぉっ、いくぞぉぉぉ!!」 ダッ! その選手はボールを奪うと疾風のように駆けた。 瞬時にシュートの射程に入ると、右足を大きく振りかぶり、 「おりゃああぁぁぁっ!!!」 バシュッ! 容赦ないパワーでボールを蹴った。ゴールネットが激しく揺れた。 熱い女が活躍を続ける公園を後にして、俺は再び並木通りを歩いている。 「……」 …つけられている? 金も容姿も夢も希望もない俺にまさかストーカーがつくとは。 意を決して振り向くと、そこにはイメージしていた黒服の男ではなく幼女がいた。 ぽけ~っとした顔で俺を見ている。 ……今日は幼女に縁があるな、と思った。 とことこ、とことこ。 俺が歩く後ろを幼女がついてくる。 はたから見れば兄妹に…いや、親子に見えるかもしれない。 とことこ、とことこ。 程なくして、青年がこちらへと走ってきた。 「ひより!こんなところにいたのか…」 …まずい。このままでは俺は幼女を連れ去ろうとした変態扱いを受けるかもしれない。 弁明をしようとしたが、その前に頭を下げられた。 「すみません…この子、人についていっちゃう癖がありまして…」 危なっかしい癖だ。 妹さんですか、と尋ねると、そんなものです、と曖昧な返事をしてくれた。 幼女は青年の後ろについて去っていった。 とことこ、とことこ。 今日の晩飯と夜食を求め、俺はコンビニを訪れた。 適当に旨そうな弁当とカップ麺、そして欠かせない一品であるピザポテトを買った。が。 ……足りない!十二円足りない! 小心者の俺は軽いパニックに陥った。 「あれ?お客さんお金足りないんすかwww」 店員の嘲笑う声が焦りを加速させる。 仕方ない、カップ麺を安いやつに替えて…と思った矢先、十二円がレジに差し出された。 驚いた俺に、十二円を差し出してくれたお姉さんが笑いかける。 「十二円、あげるんだよー」 ほんわかした口調のお姉さんが軽くうなづく。 いや、そんな訳には…と断ろうとしたが、 「困った時はお互い様なんだよー。だからいいんだよー」 グリーンダヨー。 優しいお姉さんに礼を言い、恥ずかしさを隠すように足早にコンビニを出た。 ガチャ。 やっと我が家に帰り着いた俺は、ソファにだらしなく倒れこんだ。 いつもと変わらない休日の過ごしかただったが、何故か今日は楽しかった。 無意識に携帯でVIPに繋いで、『新ジャンル』で検索をかけた。 間違いなく末期だな、と自嘲気味に微笑んでみた。こんなのも悪くない。 学園スレの完スレを見届けたあとで睡魔が襲ってきた。 長編の続きを書かなきゃな、とか、いい短編を書きたいな、とか。 そんなことを考えながら、俺は眠りについた。 (完) ~数年後~ 作家になった彼は、その日の出来事を元に ツンデレ クール ヒート ひよこ 優 など、画期的なキャラを多数生み出し、富と名声を手に入れた。 男は思う。 あの日、あの出会いが俺を変えた。 なんでもない少年少女の振る舞いに、なぜあそこまで心を惹かれたのか。 そりゃあ、俺も男だ。同世代の人間を見て、ふとした仕草や言動に心を奪われることもある。 憧れたり、手を貸してやりたくなったり、萌え苦しんだりもする。 しかし、「ときめき」と言えばいいのだろうか。 そういうものを感じなくなった。 もう一度見たい。 俺を突き動かした、あの瞬間を。 もう一度見たい。 胸の奥を擽られるような、今を生きる彼らの笑顔を。 ずっと見ていたい。 あの日の、少年少女の輝きを。 男は服を売った。 家具を売った。 車を売った。 家を売った。 全てを失った。 そして、そして----------- --------試立 新ジャンル学園 始動--------