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ゆき★こな(黒かがみ) 「今日もいい天気だね~、かがみん」 「そうね、いい天気ね」 「あ、ゆきちゃんだ」 「え!?あ、みゆきさーん!!」 「あ、皆さん。ごきげんよう♪」 「こなたさん、おはようございます。ふふ♪」 「みゆきさん~、おはよう♪」 陽が昇り、草木の雫が眩しい光を放つ心地よい朝 柊姉妹から数メートル離れた所で元気に挨拶をするみゆきとこなた そこだけ別の空間のようだ 「こなたさん、今日も可愛いですね、ふふ☆」 「そんなぁ、みゆきさんは今日も綺麗だね~★」 「ほんと、あの二人は仲良しだよね~、お姉ちゃん♪」 「…そうね。」 みゆきとこなたは恋人同士 品行方正 高良みゆきとB組の異端児 泉こなたの幻のコンビ 曰く、空前絶後の奇跡のコラボレーション 曰く、歴史上未確認異色タッグ 曰く、最強の凸と最強の凹 一時はそう噂されたこの二人だが、今ではここ陵桜学園高校の公認カップルである 始まりは何時からで終わりは何時までか、一体どちらから告白したのか? 誰もが謎に思った二人の関係なのだが、入学当初からの交際である事が数週間前に発覚した 事の発端はB組の白石みのるが、この二人の放課後のラブシーン(キスまで)を目撃! 取り乱した白石が友人に漏らした一言は波紋を呼び そこから噂は瞬く間に広まり、校内を驚愕の坩堝となった 白石は語る 『あの光景はまるで御伽噺の世界に足を踏み入れた様な絶景だった』と 後に白石は二代目同姓カップルの女房役として名を馳せる事になるのだが、この話は割愛することにする 「二人ともおはようさん!朝から見せ付けてくれるやないかぁ?」 学校には不似合いなほどの無邪気な教師が至福の二人に声をかけてきた 「黒井先生おはようございます♪」 「あ、おはよう先生~、いいでしょ~★」 こなたはこれ見よがしに、みゆきの腕をぎゅっと抱き占めてみせる 「はいはい、しっかし高良ぁ…こんな奴のどこがええんや?」 「そうですねぇ、………一週間待ってもらえませんでしょうか?」 「は?」 「もし、お時間を頂けるのでしたら泉さんの好きな所を纏めたレポートを…」 「いや、遠慮しとくわ」 「そうですか…残念です。↓」 本気で残念がるみゆきにこなたが頬ずりをはじめた 「みゆきさ~ん、大好きだよ~♪」 「ええ、私も大好きですよ♪」 二人の担任である黒井ななこは少し困ったようなうらやましい様な、そんな笑みを浮かべると 仲むつまじい二人の姿に数週間前の出来事を思い出す 「お前ら、自分が何やってんのか解ってんねんか!?」 「…。」 「はい、解っています」 不可解な噂、捏造されたニュース、たちの悪い悪戯だと思っていた まさか自分が受け持つクラスの女子生徒二人が、この様な関係になろうとは思いもしなかった 「そやかてお前ら女同士やんか?それでええと思てんのか?」 「そだよ…」 「いけませんか?」 自分をまっすぐと見据える高良みゆき、みゆきの腕をしっかり掴んで離さない泉こなた あの時の二人は恐らく、世界中のどんな恋人たちにも引けを取らない程にお似合いだった その姿にほだされてか、それとも『性別など関係ない』と訴えかけるみゆきの眼差しに打たれたのか ななこは二人を応援することに決めた 後で聞いて驚いたのだがこのカップル成立に置いて、告白をしたのはみゆきの方だったらしい だが、何となく納得してしまうような気もした キーンコーンカーンコーン♪ 朝のチャイムが鳴る みゆきは腕を絡ませて微笑むこなたの頭を撫で、 「そろそろ教室に行きましょうか」と笑っている 教育委員会からの指導、保護者からのクレーム、学校の意向、障害は沢山あった 恐らく、黒井ななこ無くして今の二人の関係は成り立たなかっただろう みゆきは軽く会釈をすると、こなたを連れて教室へと向かう ななこはそんな幸せそうな二人を見送りながら小さく、小さく呟いた 「ウチには出来んかったことやからなぁ…」 「ほら、お姉ちゃん遅刻するよ~」 「あ…?うん、行こっか」 みゆきとこなたに遅れて教室に向かう柊姉妹 教務室に向かうななことすれ違う 「あう、く、黒井先生…お、おはようございます!」 「おはようございます…」 「お、柊姉妹やないかぁ今日もがんばろな?妹の方はまた教室でなぁ」 「あ、はあい!」 「…。」 「なんや、変や奴やなw ほら、はよう行かんか」 「はぁ…黒井先生ぇ…」 つかさはななこの背中を目で追いながら切ない溜め息を付くが、 お構い無しに教室へと向かうかがみに気付くと、小走りで姉を追いかけた 昼休み、かがみはC組の教室で、しかも一人で昼食を採っていた 「いや、でも…ブツブツ…」 弁当を広げてはいるが、ほとんど手をつけていない 「どうしたんだ柊、最近ずっと怖い顔して?金魚が死んだのか?体重が増えたのか?」 「こら、みさちゃん」 「ブツブツ…」 少し前まではみさおの言う事にいちいち目くじらを立てていたかがみも 今では二人の会話に参加することすら少なくなっていた 「柊元気ねえな。最近チビッ子の所にも行かなくなっちまったし、相手してくれねえし」 「そうね、きっと悩みが有るんじゃないかしら?」 峰岸あやのと日下部みさおの両名が心配するのもお構い無しに昼休みを終始俯き加減で過ごす柊かがみ ここ数週間で、かがみの塞ぎ込む姿がこの教室では日常と化してしまっていた 所変わってB組の教室では、いつもの様に愛のお弁当タイムが繰り広げられている 「はい、みゆきさんアーン♪」 「あ~ん♪」 パク モグモグ 「どうどう?美味しい?美味しい?」」 「ええ、とっても美味しいですよ♪じゃあ今度は私が…」 「アーーン♪」 「ふふ☆」 教室だろうが校庭だろうが、はたまた電車の中だろうがこの二人は場所を選ばない 何時見ても仲むつまじい恋人同士だ 「はぁ…いいなあ…」 つかさは摘み上げた卵焼きを箸に挟んだままの格好で、率直な意見を述べる こなたのアンテナが反応した 「つかざぁごほごほ!!」 「ああ、こなたさん!大変!?」 「…(汗)」 物を食べながら喋ろうとしたこなたがムセてしまった様だ みゆきは「お行儀が悪いですよ?」と諭しながらもこなたの背中をさすり、お茶を飲ませる カップルというより娘を介抱する母親にも見えてしまうほどの愛情だ 程なくして復活したこなたが放った言葉に、つかさは度肝を抜かれる 「つかさ、あんた恋してるね?」 「え?ええ!?こなちゃん、なんで解るの??」 案の定つかさは卵焼を床に落としてしまった みゆきは「あらあら」と言いながらそれをティッシュにくるんで始末すると 「そうなんですか?」と、つかさに向き直る その落ち着きた物腰たるや私服で外出した際にOLに間違えられるのも頷けるというものだ 「そりゃあ、解るよぉ~☆で、相手は誰なの?年上?男?女?」 「ん~、教えないよ~だ♪」 つかさは黙秘権を行使するのだが、みゆきの声がそれを阻止した 「女性ですね★」 「あうう!?なんでぇ!?」 「流石私のみゆきさん♪」 「ふふ♪」 「ゆきちゃんってば、最近こなちゃんに似てきたかも…」 「ありがとうございます☆」 「似たものカップルだね♪」 「それで?誰なんですか?」 「私たち夫婦が力になるよ!?」 「泉さんったら、夫婦だなんて…(ぽっ」 「あは…みゆきさんったら照れてる☆かわいい~♪」 「どんだけ~」 結局この後、この最強タッグの強行よってつかさの恋の相手が黒井ななこである事が判明し 昼休みの残り時間は柊つかさ原作の大人の女性と少女の淡いラブロマンスの妄想話を 二人そろって延々と聞かされる羽目になってしまった 「でねでね、二人で埠頭に行ってね、バスサミコ酢をね…うんぬんかんぬん」 かくして柊つかさの恋の行方はいかに 「で?何であんたが私の家にいるのよ…」 学校が終わり、鬱蒼とした気持ちのまま帰宅したかがみ 最近は帰宅の時間を三人とずらしているのだが、今日は家に帰ってみると こなたがつかさの部屋にいた 「いやね、つかさの恋を応援する為に作戦を練らないといけない訳で」 「こなちゃん、私頑張るよ!」 「その意気だよ、つかさ!」 「はぁ…、で?相手は誰な訳?」 この状況では、かがみの心境もどこ吹く風だ 久しぶりにこなたが家に遊びに来た事もあるし、妹の恋のお相手に興味がない訳でもない 着替えを済ませたかがみは三人分の飲み物を持ってつかさの部屋に訪れていた 「ええ!?あんた正気なの!!?」 「本気だよぉ」 「そうなんだよ~」 『前から様子がおかしいとは思ってたけど…まさか、黒井先生だったなんて』 「? どうしたの、お姉ちゃん?」 「あ、いや、なんでもないわよ」 「ところでこなた、みゆきはどうしたのよ?」 「みゆきさんは習い事があるから今日は別行動なんだ。私は寂しいよ↓」 「そうなんだ」 聞いたところ、みゆきは週に5日も習い事をしているらしく休み日くらいしかまともに遊べず その休みの日ですら、家庭の事情などで消え去ることも多いらしい こなたは「みゆきさんや~、私をおいて行かないで~」と天に助けを求めるポーズをとって見せた つかさは「あはは~」と笑いながらこなたに問いかけた 「そういえばさぁ、告白したのってゆきちゃんだったんでしょ?」 「そだよ?」 「参考までに聞きたいんだけど、なんて言われたの?」 「…えへへ~♪教えな~い♪」 「え~、ずるいよ~☆」 「……。」 無言で二人の会話を眺めるかがみは、照れながら「まいったな~」などとはぐらかすこなたに 言い知れぬ感覚を覚える 前まではこなたのどんな表情も好きだったのに、今はこの顔が嫌い 黙ってオレンジジュースに口をつけると、その水面には蛍光灯の明かりが反射していた 「へ!?」 学校帰りの喫茶店 四人で角の席を陣取っていたのだが、こなたが突然話があると言い出したのだ その内容を聞いたかがみは思わずオレンジジュースを吹き出してしまった 「あんた、冗談よね?」 「こなちゃんがゆきちゃんと?」 「えへへ~♪」 「ええ、前からお付き合いさせて頂いておりまして」 「ふーん、そうなんだ…」 「全然気が付かなかったよ~☆」 「いやね、かがみとつかさにはもっと早く言おうと思ってたんだけどね~」 「なかなか、きっかけと言うかタイミングが解りませんで」 何か大きな杭のような物が自分の胸を貫いたのではないか?と思うほどの衝撃がかがみを襲った 心臓に風穴が開いた様なその感覚が何なのか、理解できないまま会話が進む 「へ~、そうなんだぁ。前からって何時からなの?」 「ええ、丁度入学してから一ヶ月くらいでしたでしょうか?」 「うん、桜の木の下で告白されたんだよ~♪」 「…」 「ふふ♪そうなんです☆」 「え?ゆきちゃんから告白したのぉ!?」 「つかさ、そんなに驚かなくても…」 「…」 「それからもう、毎日薔薇色なんだ~♪」 「もう、こなたさんったら♪」 『こなたさん』、みゆきは今日の昼まで『泉さん』と呼んでいたのに… そういえば何度か学校で『こなたさん』と言っているのを聞いたことが有った 「…。」 「いや~、照れますな~♪」 「ゆきちゃんは何ていって告白したの?」 「ふふ、内緒です☆ね、こなたさん?」 「んふふ~♪」 「え~、ずるいよ~☆」 談笑する三人を尻目に、かがみはオレンジジュースに映る蛍光灯を眺めながら 自分に問いかけてみた 『なんだろ、この微妙な感覚…』 結局その日かがみは、会話にはまともに参加せずに自分の部屋にこなたを見送った 「も~、みゆきさんったら~♪」 「うふふ、こなたさん☆」 数日、数週間、数ヶ月経ってもこの二人は変わらない 学校では片時も離れずにお互いを愛であっている 廊下で、教室で、体育館で、購買部で、学食で、図書室で、喫茶店で 二人はあと数ミリ近寄れば唇が触れ合ってしまうのではないかと言う程に密着して 頬を染めあいながら愛の語らいを繰り広げる こなたのわがままも寛大に受け止めるみゆき ナイーブなみゆきを慰めるこなた 知識、雰囲気、性格などあらゆる面でお互いを補い合う二人、 既にそこいらのカップルなど歯が立たない程に二人の距離は無くなっていた カチカチ カチカチカチカチ こなたの部屋でコントローラの操作音が響く 紫色のツインテールと青い長髪がやや離れ気味に座っている 「ねえ、こなた」 「ん?なぁに、かがみん?」 二人は画面を見ながら会話を始めた 格闘ゲームの対戦では、一瞬の隙が命取りだ こなたのコンボをガードキャンセルで抜けるかがみ、こなたは「惜しい」といいながら 飛び道具で削ってくるがこれも緊急避難で回避された 「みゆきのどこが好きなの?」 「ええ?」 『キャーー・・・・2P WIN』 「あ…負けちゃった」 ほんの一瞬戸惑っただけで、あっという間に超必で極められてしまう いつもいつもこなたの相手をしていたかがみはいつの間にかゲームの腕を上げていた 「あひゃ~、参ったなあ…」 「しっかし、かがみもゲーム上手になったよね~」 「そうね、誰かさんのせいで、ね」 今日、みゆきは習い事でこなたと一緒にいない 退屈なこなたはかがみを家に招き、格闘ゲームの対戦相手をして貰っているのだが 「暇ならたまには誘いなさいよ」というかがみの言葉がなければこの状況は無かったと言える つかさはと言うと例によって、ななこを落とすための作戦を考える為 恋愛小説を片っ端から読み漁り、恋愛映画を延々と見続けていてここの所学校以外は家から出てこない 「油断大敵よ、トリッキーなのはあんたの専売特許でしょうが?」 「うう、手厳しい」 「じゃあ、もう一回…」 プツン 再チャレンジしようとするこなたを阻止するように、かがみはテレビの電源を切った 「ちょっとかが、うわ!」 抗議の声を上げようとしたこなたにかがみが抱き付く 「え!ちょっと、あの~、かがみさん?」 「……」 こなたは突然の襲撃に思わずよろめき、二人は床に倒れ込むとかがみがこなたに覆いかぶさる形になる 「こなた、なんでみゆきなの?」 「え、かがみん、ちょっと!マジ?」 「なんで私じゃないの!?」 「や、やめてよ!冗談でしょ!?」 かがみはこなたの両手を掴み、華奢な体を組み伏せた 「こんなにアンタのことが好きなのに!なんでみゆきなの!?」 「いや!離して!!」 かがみの突然の乱心、さっきまでの和やかな雰囲気は一変して こなたの表情はこわばる 二人きりの家で、廊下にまで声が響く 目を瞑り、唇を硬く結ぶこなたは明らかにかがみを拒否していた 「こなたぁ…」 「やめ!むぎいうう…」 かがみは強引にキスを迫りこなたの唇を塞ぐとバタバタと暴れる足に自分の足を絡ませて 愛しい少女への侵略行為を開始する 「やめてやめて!」 「はあ…はあ…こなた、ごめんね…」 そのまま、かがみはこなたの下着に手を伸ばし、侵略を進めていった 「うう…みゆきさん…」 「こなた、好き…」 数時間が経った後、かがみは侵略行為を完了していた 「ひっく…えっ…ひどいよかがみん、初めてだったのに…」 「…ごめん…」 こなたは今すぐにでも消えてしまいたかった 初めての行為、それはみゆきと卒業までとっておこう、と約束したのに それをかがみに邪魔されてしまった 「…私、帰るから…もう来ないわ」 かがみは自分の服を着なおすと、乱れた服装のこなたを薄い笑みを浮かべて撫でる こなたはその手を払いのけた 「…はやく出てって。」 「うん、さよならこなた。みゆきによろしくね」 かがみは笑っていた 『こなたとみゆきの約束』 「契りの行為はお互いが卒業するまで待つ…」 かがみは、その話をみゆきに聞いて既に知っていたのだ これはみゆきとこなたを別れさせるための作戦だ 無論、これでこなたが自分になびくことは無い だが、愛しいこなたが自分以外の誰かと一緒にいることはそれ以上に我慢できない それならばと、何時までも可能性の無い希望を持ち続ける事よりも 多少強引にでもお互いの関係を破局させる事をえらんだ訳だ かがみは、今頃泣き崩れているであろうこなたの姿を想像して胸を弾ませ家路に着いた 「みゆきのバーカ、こなたの初めては私がもらったわよ♪」 「おはようございます、こなたさん♪」 やや曇り気味の朝でもみゆきは元気に挨拶をしてくる が、こなたは何やら元気が無い 「こなたさん?」 「あ、み、みゆきさんおはよ…また後でね…」 かがみと関係を持った翌日から、こなたのみゆきに対する態度が一変した ソワソワと何処かよそよそしく、こなたがみゆきを怖がっているようだ 「みゆき、こなたと喧嘩でもしたの?」 「あ、かがみさん…とんでもありません、私がこなたさんと喧嘩なんてするはず無いじゃないですか」 「そうなの、じゃあどうしたのかしら。なんだかみゆきの事避けてるみたいだったわよ?」 「きっと何か隠し事が有るんじゃないかしら、あとで聞いてみたら?」 「そうですね、そうしましょう。」 かがみは心の中で笑っていた こなたの貞操を奪ったのは昨日、まさかこなたがちゃんと登校するとは思っても見なかった 通学途中でも何食わぬ顔でつかさと一緒にこなたを迎えに行き これまでと何一つ変わらない態度でこなたに話しかける 「こなた、おはよう♪」 「…かがみ、おはよ」 「こなちゃんなんか元気ないね~」 「そ、そうかな?昨日ネトゲしすぎてさ、はは」 「まったく、そんなんだったらその内みゆきに愛想付かされるわよ?」 「え、いや、たはは」 「え~、それは無いよ~♪だってゆきちゃんはこなちゃんの事すっごく好きだもんね☆」 「そ、そうだよ~。そんな事無いよ~」 「どうかしらね~、ま…あんたがとっても大事な約束でも破らない限りそれは無いかもね♪」 「…。」 「あ、それはあるかも…ゆきちゃんったらこなちゃんの事信頼してるって言うか、溺愛してるからね★」 「そ、そだね…気をつけるよ」 こなたは『約束』や『別れ』に近いニュアンスに敏感に反応していた 貞操を奪う。男女間であれば明白な肉体関係であるが、女同士ならどうだろうか? 心の結びつきを重視する女性同士の恋愛、それは信頼関係が絶対条件だ したがって一時の肉体関係で終わる男女間での侵略行為には快楽や肉体の結び付きでは劣るだろうが 心の結びつきと言う点ではそれに勝るといっても過言では無いだろう かがみはこなたの心にその侵略行為の傷跡を深々と残していた つまり、何が言いたいかというと 「…裏切り者」 かがみはつかさに聞こえないようにこなたの耳元で傷口を抉る言葉を呟いた こなたは体を震わせて瞳を潤ませるが、つかさに悟られてはいけないと懸命に平静を装った 昨日のこなたの姿といい、今日の登校時の彼女の表情といい かがみの気分を晴れやかなものにするには十分な要素 出来ればそれらをみゆきにも見せてやりたいが、それではつまらない 「こなたさん、どうなさったんですか?」 「あ、みゆきさん…」 みゆきは自分の恋人の頬に手を添えて、その瞳をしっかりと見据える こなたはそのまっすぐな瞳に『約束』の二文字を思い出して思わず目を逸らしてしまった 「あ、うん…ちょっと気分が悪くって…」 「…そうですか、それでは保健室に行きましょう」 みゆきは腑に落ちない気持ちを押し込めて、こなたを連れて保健室へと歩き出した 具合が悪いといわれてしまえば他にどうしようもない それに本当に悪いのかもしれないし、違うかもしれない 何しろ相手は自分と同じ年の女の子だ、容姿が幼いといっても『アレ』は来る こなたの『アレ』はそうとう欝なものだった、ひょっとしたら『アレ』かもしれない 「さ、着きましたよ。何か冷たいものを買ってきますので休んでてくださいね?」 「うん、みゆきさん有難う」 こなたはみゆきの顔がまっすぐ見れないまま、彼女の背中を見送った 目を見れば罪悪感が胸を潰し、声を聞けば涙が溢れてしまいそうでいたたまれなかった ガラッ ベットに横たわろうとした時ドアが開いた、みゆきだろうか?随分早い買い物だ ここから自動販売機までは少なくとも15分かかかる筈だ、何か忘れ物だろうか? 「みゆきさん?」 こなたがドアのほうに目線を送ると、そこに居たのはあの女だった 「やっほー♪こなたぁ」 「かがみ…」 かがみは悪戯っぽい笑みでこなたに近づくとこなたの頭を両手で掴み 彼女の唇を強引に塞ぐ 「むぐううう!」 「ん…っむう…うんん…」 こなたは両手でかがみを引き離そうとするが、かがみに腕をつかまれ、身動きが取れなくなった かがみはこなたをベットに倒すと、そのままスカートの中に顔を埋めピチャピチャと舌を鳴らし始める 「いやあ、やああ!」 「あらぁ?いいのか?みゆきにバラしちゃうわよ~♪」 「え、駄目…そんなぁ…」 「じゃあ、黙って私に愛されなさいよ。大丈夫、あたしが満足させてあげるからさ☆」 かがみはこなたの抗議にお構い無しで少女の肌を求め、汚していく 「うう…くう…みゆきさんに…見つかっちゃうよ…やめてよ」 「はああ、こなた気持ち良い?ふふ、可愛いわね、あんた★」 ……… ………… …………… 「美味しかったわよ、こなた♪これからも仲良くしましょうね☆」 「うえ…ひぐ…ううっ……ひっくひっく…」 かがみは、満足げな顔で泣きじゃくるこなたを置いて保健室の扉の前に立つと 「みゆきには『先生が探してた』っていってあるから」と言い残して出て行ってしまった その間に衣類を正せということだろう 保健室に残されたこなたは半裸同然で、濡れた下着を履きなおしながら弱弱しく呟く 「みゆきさん…どうしよう、私…」 かがみの行動は確実にこなたの心を蝕んでいった 「少し遅くなってしまいましたね、こなたさん大丈夫でしょうか?」 ガラ… みゆきはりんごジュースを片手に保健室のドアを開ける 「あ、みゆきさん、遅かったね?」 「申し訳有りません、先生に呼ばれたもので…あ、これどうぞ♪」 「ありがと…」 みゆきはベットに腰掛けて、蓋を開けた缶ジュースを手渡そうとした時あるものに目が行った 動きを止めたみゆきを変に思ったのか、こなたが首をかしげる 「? どうしたの、みゆきさん」 「え、いえ、何でもありません」 「あの、こなたさん…」 「うん、なあに?」 「私…授業が有りますのでそろそろ戻りますね」 「うん、また後でね」 「失礼します」 いつもとさほど変わらない会話だったが、 どこかよそよそしい感じでみゆきは保健室を後にした こなたはみゆきの様子がおかしいと思い、彼女が見ていた方向を目で追ってみる 「…まさか!?」 こなたは立ち上がって、鏡の前に立ち髪を掻き揚げてみる そこには虫さされのような赤い斑点がクッキリと残っていた それはかがみが残した刻印、みゆきはそれに気が付いたのだ 『だからあんな…』 「…キスマークなんて、ああ、もう!私はどうしたらいいの!?」 一方みゆきは教室で虚空を見つめていた 『アレはキスマークというものなんでしょうか?それとも虫刺され?』 教科書を読んでも、黒板を見ても頭が働かない 『それに、ベットに落ちていた髪の毛は明らかにこなたさんのものでは有りませんでした』 みゆきは考えるあまり、俯き加減で渋い顔をする 『しかし、学校のベットですから気にしなくても……しかし、あの制服の皺は…』 「…ら…たか…高良!?」 「あ、はい!!?」 みゆきは驚いて声のほうを見上げた 「授業を終わりたいんだが、号令は無いのかな?」 「あ、すいません…」 この日からみゆきとこなたの関係に少しずつ亀裂が入り始める事になる 最近のこなたは、明らかにおかしかった 恋人のみゆきがみてそう思うレベルではなく、周囲の誰が見ても明らかな異変 当たり前だ、あれから今までの間 度重なるかがみからの精神的な陵辱、そして性的な虐待が繰り返されているのだから 毎日では無いにしても、その行為自体に衰弱しない方がどうかしている 体育館で、保健室で、屋上で、非常階段で、放課後の教室で、かがみの家で かがみはみゆきがいない隙を狙ってはこなたに近づき、一方的な愛情表現でこなたを苦しめた そして、それを武器にしてはこなたを脅し、翌日には何食わぬ顔でこなたと登校する その繰り返し 地獄の繰り返しだ なかでも最悪だったのは、みゆきが公欠(親類の結婚式)で休んだ日 こなたはこの日、少しの時間を置いてかがみとの事からなんとか立ち上がったばかりだった 放課後、こなたは帰り支度を済ませると尿意を催し、女子トイレに向かう 何気に携帯を開くと、みゆきからの「会いたいです」とか「寂しい」という内容のメールが この一日だけで10件以上も来ていた 「むふふ~♪」 もちろん既読なのだが、それを読むだけで心が温かくなり、口元が緩んだ 愛されている事にさらに愛おしさを感じる至福のひと時 こなたはみゆきに当てたメールを打ちながら廊下を歩く 「今日はみゆきさんの顔が見れないから寂しかったよ(涙)みゆきさん大好き(ハート三つ)…っと」 ※メールの()内は絵文字と思うべし 送信ボタンを押すと、数分後にまたメールが返ってきた 『私も早く会いたいです、結婚式は良いものですね(ハート)私もこなたさんと式を挙げたいものです(照)』 「みゆきさんったら…私のツボを心得てるなぁ~」 携帯を片手にトイレに入り、個室の扉を開け鞄を台座に置いてからドアを閉める バン! 「ひええ!?」 閉まった筈の扉が勢い良く開いて、こなたは悲鳴を上げた 見ればドアは何者かの手によって、半開きの状態にされている そして、その人物は…もはや語るまでも無いであろう 「こなた、楽しそうね~♪私が後ろから来てたのに気が付かなかったのかしら♪♪」 「か、かがみん…ドア…閉めてよ…」 こなたは携帯を握り締めて震える声を絞り出した 「あ、ごめんごめん☆今からトイレよね~、じゃあ一緒にしよっか★」 かがみはそう言って個室に入り込み、鍵を閉めるとこなたを見てニッコリ笑う 「や、出てってよ…」 「まあまあ、そう言わないで…ほらぁ手伝ってあげるからさぁ♪」 かつての親友は容赦なくこなたのスカートに手を掛け、下着まで脱がそうとしゃがみ込んだ こなたは怖くて逆らえず、かがみのされるがままに半裸の状態に… 「いやぁ、助けて…」 「やっぱりあんたって可愛いわね~、っと油断させておいて…それ☆」 かがみはこなたの手を握り、携帯電話を毟り取る そして、その中身を見てこなたを舐める様に見た 「あんた、まだ話してないんだぁ…私との関係★ま、そうだろうと思ったけどね♪」 「ああ、返してよ~」 「なになに?『私もこなたさんと式を挙げたいものです』だって、みゆきらしいわね~」 「返してよぉ…」 「こなたが初めてじゃないって解ったら、みゆきはどう思うのかしらねぇ?」 「え…」 「みゆきったらショックのあまり死んじゃうんじゃないかなぁ?それとも男に走るかも♪」 「…」 こなたは顔を真っ青にして抗議するのをやめた 「ふふ、解ってきたじゃないの…裏切り者のあんたに選択権はないのよ?こなたぁ♪」 「…どうしたら、いいの?また私を弄ぶつもり?」 こなたの諦めたような、泣き出しそうな顔がかがみの心をくすぐる 「じゃあ、そのまま後ろ向きなさい。そして壁に手をつくの…」 「…」 こなたは何度かエロゲーで見たことのある体位を取る いわゆる「バック」という奴だ こなたの小ぶりな臀部がツンと冷たい空気に触れて震える、 そのまま流れるように流線型を魅せる太ももは頼りなく細いが、 腰からのラインはまるで美術の彫刻のようにハリがあり 隙間からのぞく花園は雨上がりの桜の様に妖艶な紅みを帯びている 「改めて見ると、あんた肌綺麗ね~」 かがみは思わず、その柔肌に手を伸ばし、『つつっぅ』と指でナゾっていく こなたは既に尿意をもよおしている上に、必要以上の刺激に振るえ ぎゅっと両の手のひらを握り、必死で耐えていた 「そうそう、はいそのまま動かないでね」 パシャ! 「え!?」 突然のシャッター音に耳を疑うこなた 振り返ってみれば、かがみが二つの携帯でこなたのあられもない姿を激写している 「ちょ!?やめ…」 思わず声が大きくなってしまった、とこなたは声のトーンを落とす 「なにするの…」 「何って、私のは保存用で…あんたのは布教用♪」 「悪い冗談はやめてよかがみ…」 「冗談なんか言ってないわよ?これをみゆきに送ってあげようと思ってね♪」 いたずらっぽく笑うかがみに、こなたは非難の声を上げていたが その内、嗚咽が混ざり始めた 「やめてぇ…もういやだよぉ…消してよぉ…ひぐぅ…」 「あんたのその顔、好きよ♪でも、可愛そうだから送らないであげようかな…」 「ぐす…ほんと…?」 「ええ…言うことを聞けばね…」 そのまま、かがみはこなたの秘所が見える高さで反対の壁を背にして座ると 自分の携帯電話をこなたに向ける 「そのままの格好で済ませちゃいなさいよ☆そしたら許してあげるから♪」 「え…」 「さあさあ、早くしよ~☆」 「ん…。」 「ほらほら~♪」 「…。」 「早くしないと許してあげないわよ~☆」 「んく…(みゆきさん)」 こなたは、目を閉じて恋人の事を思った 『こんな事で失いたくない、こんな事で幸せを逃したくない』 たとえそれがかがみを満足させる結果になろうとも… …… ……… ………… 「あははぁ、こなたったらいじらしいわね~。まさかここまでやるなんて☆」 「うう…」 「ま、約束は約束だもんね。お陰でいい動画が取れたしね♪♪」 「……。」 「ほら携帯はスカートと一緒に鞄の上においておくからね?」 「…。」 「じゃあ、私は帰るけど。あんたも早く帰るのよ?風邪引いたら大変だもんね♪」 「ぐす…」 かがみは、座り込んだこなたにキスをして個室からでるともう一度振り返る 「あ、そうそうアンタのパンツもらって帰るからね~。バイバ~イ★」 「…。」 こなたはそのまま、なんとか起き上がり便座に座り込むと扉を閉め、スカートを履く 下着が無いのでスースーするがかがみが持っていってしまったので仕方ない 嬉しそうなかがみの顔を思い出すととてつもなくやるせない気持ちになる ボーっとしていると携帯が鳴った、メールの様だ 操作して新着メールを開くと、みゆきからのものだったのを覚えている 内容は… 『先ほどかがみさんから、こなたさんの体調が悪い様だと連絡がありましたが、大丈夫ですか?心配です…』 というものだ これは、『自分はいつでも二人の関係を裂ける』というかがみからの脅迫に他ならない こなたは涙目の瞳を擦ると 『大丈夫だよ、ごめんね』 とみゆきに返信し、うずくまって気が済むまで泣いていた その日はそれ以降、みゆきからのメールを返さなかった もちろんその日以降も、かがみからの愛情表現が続いていたのは言うまでもないだろう 「そういえばさあ、この前トイレでうめき声が聞こえてきてさぁ」 「え!?ちょっと、お姉ちゃんやめてよ」 「ふーん…」 「つかさは怖がりねぇ♪そういえば、非常階段で少女の泣きそうな声が聞こえたって話もあったわね★」 「わーん!こなちゃん~お姉ちゃんが苛めるよ~(泣)」 「か、かがみん駄目だよぉ…」 「あらぁ?何よあんた、まさか怖くってお漏らしとかするんじゃないでしょうね☆ね?こ・な・た♪」 「いくら私でもそんな事しないよぉ~でも…おトイレ行けなくなるかもぉ(汗)」 「…。」 今日もこなたはかがみとつかさと三人で登校する かがみは朝の時間を使って、こなたに圧をかけてくる 何気ない会話にふくまれる言葉でこなたを陵辱して楽しんでいるのだ こなたがみるみる視線を地面に落としていくとかがみはこなたの隣に来て 『もっとその顔を良く見せて、泣いて見せて』と、つかさに聞こえないように囁く 毎朝の登校時間が何時間にも感じるが、それを我慢すればみゆきの待つ校門へとたどり着く これが今のこなたの日常と化していた それでも日に日にみゆきに対するこなたの態度は変化していく 「こなたさん、おはようございます。」 「あ…みゆきさん、おはよう♪」 「お加減が優れないようですが、どうかされましたか?」 「え?そ、そんな事無いよ…。す、数学の宿題をやってたら眠れなくって」 「あら?数学の宿題なんか出てましたっけ?」 「え…で、出てなかったっけ?おかしいな…はは」 「こなたさん、最近眠れてないんですか?目の下にクマが…」 「そ、そんな事無いよぉ☆私はいつも元気100倍だよ★」 傷心の少女は力コブを出すようなポーズをとって見せるが、どこかぎこちない こなたは何か無理に明るく振舞っている みゆきの目にはそう映った みゆきはそんなこなたに少し悲しそうな目で素直な気持ちを述べた 「こなたさん…こんな言い方失礼かもしれませんが、何か私に不満があるんでしょうか…?」 「え…?そんな事…」 「だって、そうでしょう?最近のあなたは何かを誤魔化してばかりで…」 「あ…」 「まるで何か、私の事を避けてる様な…う…え…そんなの嫌です…ひっく…」 「みゆきさん…」 朝日に輝く長髪の美女は、公衆の目を気にせずその場に崩れてこなたを抱きしめた 「場所、変えようか…みゆきさん」 「…。」 みゆきとこなた、校内の話題のカップルである二人は学校の近くにある喫茶店で テーブルを挟んでお互い無言で座っている お互いの目の前にあるホットコーヒーが、一口も飲まないうちから湯気を発さなくなってしまった 普段なら愛の語らい場であるこの喫茶店も重苦しい空気に包まれて、今では呼吸一つ一つが苦しい 「学校…サボっちゃったね…」 「…そうですね…」 この空気に耐え兼ねたのはこなた、目の前のみゆきはただただ涙を流すばかりで 普段のおっとりした雰囲気は枯れて散ったかの様に口をつぐむ いかに優等生であろうともやはり年頃の女の子だ この状況で平静を装える程、安定した精神は持ち合わせていない こころの中はこなたの事で一杯 恋人の今まで見せなかった拒絶の姿勢を間のあたりにして、涙の栓は完全に機能しなくなっている 「みゆきさん、泣かないで…」 「…だって…うう、ひっく…」 テーブル越しに伸ばしたこなたの手がみゆきの頬に触れて、涙のしずくを拭っていった みゆきは、その手を両手でそっと包み込んでそれに寄り添った 赤く腫れてしまってもなお美しい澄んだ瞳がこなたを襲う 「…。」 思わず、目を逸らしてしまった こなたにはその眩しい眼差しに応える術が無い みゆきが怖い 「何故…こちらを…えぐ…見てくれないんですか…?」 「…。」 「ぐじゅ…私が…お嫌いですか?」 「違うよ…そんなこと無い」 「だったら……私の目を…ひく…見て下さい…」 「…。」 こなたは必死にみゆきの瞳に自らの視線を合わせたが、思わず目を逸らしそうになる 『駄目…目を逸らしちゃ…』 自分に言い聞かせた、 愛しい人の泣き顔をこれ以上見たくない、そんなのは嫌だ が、恐怖がそれを上回った…、こなたは目を逸らし「ごめんね」と小さく呟いて グッと俯く 「…こなたさん…。」 「……。」 「………私たち…」 「…。」 「もう終わりなんでしょうか……」 「……。」 気が付けば窓の外は曇っていた まるで二人の少女の心の様に… ゆき★こな(黒かがみ)②へ
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目次 1.私の本体はミケランジェロ、過去世は鑑真 2.霊的世界を描き出す神理芸術が台頭しよう 3.芸術家でも一流となれば、世界を揺り動かせる 4.これからは個性の時代、優れた個性が世をリードしていく 5.霊文明を切り開くまで「神理」の書を徹底的に書き続けよ 6.断固妥協するな、徹底的なる個性の追究発現を果たせ 7.神理を銃弾の如く撃ち出せ、評価、枠組は後世人の仕事 8.強靭なる精神で書き、吼え続けよ 9.圧倒的な霊言量で、世の常識をぶち破れ (1988年1月6日の霊示) 1.私の本体はミケランジェロ、過去世は鑑真 ピカソ ピカソです。 ―― 只今、先生の二年前のお説を再拝聴しておりましたのですけども、非常に感銘を新たに致しましたのですが、一応その他の方がたのお説も承ったところで、最終的な総括をお願いして、そして、今までのピカソ先生のお言葉を表題として出したいと、このように思います。そこで、全体を見渡して、さらに先生のお教えを一層学ばせていただくとして、なお、この上のご指教を賜ったなら幸いと思いますので、よろしくお願い致します。 ピカソ ま、私の二年程前の話を聞きながら、いろんなことをあなた方は考えておられたようです。 ご推定の通り、私は非常に宗教的な魂です。ギリシャにも出たことがあるという話もしましたが、もちろん、それ以後も何度かは地上に出たことがあります。ま、この辺がご関心のあるところのようですから、話しを致しますと、ピカソとして出た以前に、私は、実はミケランジェロという名で出た者です。本当はそうなのです。 ミケランジェロというのは、どちらかと言えば、私の本体部分に当たる者です。ピカソという魂と同一ではありません。本体部分に近い部分が、ミケランジェロと言われている者です。霊的にも、その格においても、もちろんミケランジェロの方が遙(はる)かに私よりは上でありますが、そういう魂を本体部分に持っております。 それ以外に出たことがあるかと言われば、出たことはあります。ミケランジェロとして、中世のヨーロッパにも出たことがありますが、それ以前には、実は――日本にも一度出ているのです。日本にも一度出ていて、まあ、こういう話が可能かどうか、いろいろと考えるものでありますけれども――。 ―― やはり鎌倉時代、その辺でありますか。 ピカソ いや、もっと前です。 ―― では、平安。 ピカソ ま、近いですが、実はピカソとしてのイメージが変わってしまう恐れはあるのです。それを言うとね。 ―― やはり、美術関係、建築関係、宗教方面ですか。 ピカソ ま、そういうこともないとは言えませんが、実はもう少し違った仕事を私はやったことがあるのです。 ―― 宗教関係――。 ピカソ そうです。 ―― やはり、そうしますと仏教関係――。 ピカソ そうです。 ―― ああ、そうですか。仏教関係でしたら、やはり何でしょうか、天台系統の――。 ピカソ もう少し前になりましょうか、どうでしょうか、微妙なところではございますが。ま、正直に中せば、日本人というよりも、日本に渡来した僧であります。 ―― ああ、では、鑑真――。 ピカソ そう鑑真です。鑑真和尚というのは、あなた方も御存知と思うのですが、中国から日本に何度も渡航して、失明しながら、日本に仏法を伝えた僧です。ま、信念、意志の人ですが、この鑑真も、実は私の過去世の姿の一つであります。鑑真、ミケランジェロ、ピカソと転生してきているのです。ま、それ以前にも、もちろんローマの時代にも出たことはあります。ローマの時代にも出ました。ある有名な人間として、出たことがあります。 その以前には、ギリシャにも出たことがあります。まあ、こういうことです。こうしたことは、にわかには信じ難(がた)いでしょうが、私自身のなかに、宗教的な部分と、絵画、芸術的な部分と、両方をもちろん持っているわけであって、前回にも言いましたように、ギリシャでかつてパルテノン神殿という偉大な神殿ができた時にも、その建築家をやったのはこの私です。 さらに過去を辿(たど)れば、エジプトの地に出て、さまざまな芸術を創ったり、ま、そういうふうにいろんな所を転生している魂でありますし、その行動様式においては、あなた方の魂の転生と同じような計画の下(もと)に、いろんなかたちで地上に降りて、法を学び、法を説いてきた、そういう魂の仲間です。霊系団的には、そう変わらない仲間どうしであります。そういう仲間、グループの一人です。 今世においては、ピカソという名で、芸術、特に絵画、彫刻、陶器、ま、そういうことを中心にやりましたが、私自身の本当の世界観というのは、もっと霊的なものです。それがたまたま近代における、あるいは現代における新芸術を創るという使命を持って出ただけであって、また違った時代には違ったかたちで出るのです。 ―― 私が鎌倉時代、あるいは、それ以前にも、天上界でピカソ先生のお教えを受けたということを、前回ちょっとお話を承ったのですが――。 ピカソ ま、そうしたこともあったでありましょう。光の天使の主流系団というものは、いつも共に学び合い、いろいろと啓発し合い、また計画をして、いろんなかたちで地上に出てきているのです。ですから、過去を紐解(ひもと)けば同時代に出たこともあるし、また片方が出て片方が指導霊をやったこともあります。そうしたことは、いろいろとあったわけです。 そういう意味で、長い転生輪廻のなかでは、法友は数多くいるわけです。日蓮聖人なども、結構よく交流のある魂の一人です。転生において、縁の深い魂の一人です。 ま、こうしたことをピカソが言っていたのでは、なかなか世の納得が得られないかも知れません。そこで、最後ということでもあるので、また違った話もしておこうと思います。 ―― できましたら、一つお願い致します。 2.霊的世界を描き出す神理芸術が台頭しよう ピカソ それでは、最後に締め括(くく)りという意味で、新時代の芸術観の展望について、いくらかの話をしておきたい、このように思います。 今、二十世紀ももう終わりが近づいております。二十一世紀以降、どういう新世界が展開するのか、こうしたことを考えてみると、これから神理の時代が来ることは確かであります。 ただ、神理の時代といっても、恐らくこれは単に抹香(まっこう)臭い宗教のみの時代ではない、総合的な霊文化の時代になってくるであろうし、その一端を担(にな)うものとしての芸術、この重要性というのは否めないであろうと思います。これは、単に絵画のみならず、文学や詩やそうしたものにも重要性があるということ、これは、他の諸霊もすでにお話をしたであろうと思います。 そこで、これからの新時代に当たっての芸術観、芸術観の新展開ということについての話を、しばらくやってみたい。こういうふうに思います。 これからは、もう単なる写実の時代でもなく、単なる色彩の時代でもない。単なるハーモニーの時代でもないであろう。ま、これが間違いのないことであろうと私は思います。 新時代というものは、これはもう人間の心にプラスする、この方向性がなければ、もはや芸術としての存立基盤があり得ない、という時代でもありましょう。恐らくそういうふうになります。絵画を描くということは、絵画そのもののなかに、やはり、何らかの神理のよすが、悟りのよすががなければ、絵画として意味のない、値打ちのないものとされる時代となってくるでありましょう。 絵画というものは、本来、神の世界を教え、人に生き方を教え、美とは何かを教える、そうした教育的なる役割をも数多く持っているもので、こういう意味において、時代のリード役としての画家、こうしたものが活躍してくる時代が近づいているように思います。 私の「ゲルニカ」という絵にも、時代の精神が含まれたということは言われますし、起爆剤である、爆薬であるというようなことも言われました。そうしたナチ、彼らの暴虐(ぼうぎゃく)に対する反抗の現れと、まあ、こういうふうなことで世界の注目を集めたわけでありますが、絵画を通して、世界の世論に訴えかけるという試みを、私は初めてなしたわけです。 それは、神理であるとか、思想であるとかそうした領域でなくとも、単なる絵描きであっても、世界的なる名声を得ていれば、それだけの仕事ができる。可能である。まあこういう証拠、証左であろうと私は感じます。 たとえば、トルストイの思想が世界を揺り動かしたように、画家は絵筆でもって世界を揺り動かすこともできるのです。 ですから、これからは音楽でもって世界を揺り動かすような、そういった音楽家も出なくてはならない。ただ、音楽の自由性、素晴らしさということは、あり得るでしょうが、説得力と客観性という意味においては、絵画の方が私は優れているように思うのです。音楽では、その作品の主題というものは、聴く人びとの耳といいますか、心といいますか、感性にまかされているけれども、絵画にはある程度の客観性があることはある。 ま、そういう意味において、より多くの思想性を盛り込むことができるのではないか、そういうふうに私は思うわけです。私のその「ゲルニカ」の考え方を、今後新展開していくとするならば、新しい時代の到来を告げる絵画の続出――これが予想されるわけです。新世界の続出、あるいは、新たな神理の像についての絵画。こうしたものが要請されるのではないのか。このように私は思います。 これからは、もっと新しい局面を絵に描いていくという、そうした作業が必要であろうと思います。そして、できるならば、この地上を去った世界、四次元世界、五次元世界、六次元世界、さまざまな世界が展開しておりますが、こうした世界の様相をも絵画にしていく画家が欲しい。できれば欲しい。こうした霊の世界を、人びとに視覚によって訴えかける画家が欲しい。天才的な画家であって、そうした霊的世界を人びとに教える画家が欲しい。書物として、霊言集として出すこともあるであろう。しかし、それは一冊の書物であり、読む人の範囲が限定され、読むという時間において、労力は非常にかかります。しかし、絵は一瞬です。一瞬にしてその思想がわかる。こうした新たな神理芸術、これの気運が高まってこなければいけない。 そのためには、まず、霊界の様相についての絵が欲しい。あるいは、天使の活躍についての絵が欲しい。また、地上にある人びと、生きざま、あるいは風景における天国的なる情景の絵が欲しい。また、間違った思想や間違った行動、間違った考え方に対する批判の絵が欲しい。それらを風刺するものも欲しい。こういうふうに、芸術というものを通して、時代を良き方向にリードしていくための力として欲しい。私はそう思います。 3.芸術家でも一流となれば、世界を揺り動かせる ピカソ それは、確かに、宗教家であるとか、思想家であるとかで、非常に力を持った方にはそれなりの仕事というのがあり得ると思いますが、ただ、そうではなくて、芸術というものでも、世界的に名声を得れば、それだけのことができるということを知って欲しい。私はそのように感じるものです。 私自身も、九十何歳という長寿を全(まっと)う致しましたし、生きている間に名声も富も社会的地位も得ました。お城のなかで、お城をアトリエにして絵を描いていた。ま、そういうことはご存知であろうと思います。そして、世界の重要人物ともずいぶん会いましたし、私を核としていろんな人びとの集まりもありました。サルトルであるとか、ボーボワールであるとか、そうした人たちとの交流があったことも、あなた方はご存知でありましょう。 こうして、私を中心に文化的サロンができていった、ということも事実です。そして振り返ってみるならば、青年時代から営々と築き上げてきた努力によって、自らの地歩を固め、地位を固め、名声を固めたことによって、その後の自由奔放(ほんぽう)な活動ができたということは、これは皆さん方がご承知の通りであろうと思います。 こうした自分の過去を振り返ってみると、あなた方にもやはり比較的早い時期に、私はさまざまな名声や地位、実績、こうしたものを築いていただいて、そして、その後自由自在な活動を展開していただきたい。こういうふうに思います。 かつて、あなた方のところにソクラテスという方が霊言を送っておりました。その方は、自分が日本に生まれるとするなら、日本一の学者となって、その後、その後ろ姿でもって人びとを導くと、こういうことを言っておられたように私は聞いておりました。 ところで、それは学者でなくとも私はよいと思うのです。芸術であっても、日本一の芸術家となって、世界一の芸術家となって、その力でもって世の中を揺り動かしていける人が必要ではないのか。芸術のみと言わずとも、科学の世界でもよい、科学者として世界の一流となって、その考えでもって世の中を変えていくことも可能です。 4.これからは個性の時代、優れた個性が世をリードしていく ピカソ 私はこれからはね、大衆の時代ではないと思う。皆さんは民主主義ということで、大衆大衆と言って多数決ということを考えるけれども、私は多数決の時代はもう終わったと思います。多数決の時代は終わって、やはり優れたる個の時代です。優れたる個性の時代です。優れたる個性が恐らく時代をリードしていくであろう。私はそう感じますし、それに間違いがないと思います。優れたる個性の時代です。 そうであるならば、時代をリードしていく人というのは、優れたる個性を持たねばいけません。優れたる個性というものは、他の者と同じであってはいけない。自分の突出した性格、性質、能力、これを思う存分に発揮する。そして、社会的にある程度認められる。評価を得て、そしてそれ以外の世界をどんどんと出していく。こういうことが、私は大事であろうと思います。 日本においても、今必要なのは、傑出した画家であり、傑出した音楽家であり、傑出した教育者であり、傑出した政治家であり、傑出した経済学者であり、傑出した詩人。こういう人が必要だと思うのです。こういう人がいれば、世の中は変わってくる。 平凡な人がいっぱい集まるということも大事だけれども、やはり、これからの新時代を揺り動かすのは、個の時代、個性の時代であろうと思います。そういうことで、一万人の平均的実力を上げるよりは、優れた十人、二十人、五十人を出すことの方に時代の要請は傾いてきている。私はそのように思います。 ですから、絵なら絵で、傑出した人物を創るための努力、音楽なら音楽で傑出した人物を、科学なら科学で傑出した人物を生み出す。そのためには、そうした教育、及び社会環境の整備、これが非常に大事であろうと思います。自由奔放に生きていける人間、その個性の発現、これが必要であろう。こういうふうに思います。 あるいは、芸術のみならず、宗教の世界でもそうかも知れない。過去の教えに捕らわれることなく、キリスト教だ、仏教だ、という過去の教えに捕らわれることなく、これからはそうした新しい思想家群、宗教家群が出てきてよい。 その個性のままに、自由奔放に生きていく宗教家、新たな思考方法と、新たな行動様式を持った個の出現、これが大事です。どうか、そうした思想的な側面からのアプローチをするにしても、自らの個性を最大限に伸ばして、その優れた個性でもって、世界の名声を築くという作業を忘れないでいただきたいと思います。 あなた方に対する具体的なアドバイスとして考えるならば、たとえば今、霊界通信というか、霊示というか、霊言というか、私たちの言葉を伝えるという仕事をしています。これに対して抵抗をし、アレルギーを起こす方々もいるでしょう。そうした人たちの気を紛(まぎ)らわすために、中間領域といいますか、あまり霊的ではない、宗教的ではない領域をも広げねばならんと、こういうふうに考えるかも知れない。ま、これはこれで確かに当たってはいるわけですが、それがあなた方の個性を殺す方向に動いていってはいけない。特色を殺す方向に動いていってはいけない。やはり、自分の最大限の能力と、特色の面でもって、時代の新局面を切り聞いていく必要がある。 霊界通信なら霊界通信でよい。そのかわり、かつてない、空前絶後、前代未聞、未曽有(みぞうう)の霊言を出していく。こういうことが必要だと思う。 5.霊文明を切り開くまで「神理」の書を徹底的に書き続けよ ピカソ こうした勇気と、努力、行動力によって新時代の局面が開けていく。新時代の局面を開くのは常識ではない。常識の枠のなかで、重きにつき、主流についている人びとでもっては新世界は築けない。今の時代において異端視され、例外視されるなかにこそ、本当は新時代の局面があるのです。 そうであるならば、自分たちの個性を発揮する場を見出したなら、徹底的にそれを追究していきなさい。それを切り裂き、切り裂き、切り進んでいくうちに一流となっていくでしょう。その時に、その返(かえ)す刀で世の中をいろいろと切り刻(きざ)んでいきなさい。いろんな局面を切り開いていきなさい。それ以前において、総花的な人生を送ったり、世に迎合するような生き方をしてはならない。徹底的にやりなさい。新局面、時代の新局面が切り開けるまでは、自分たちの特色を生かして徹底的にそれを追究していきなさい。 これでもか、これでもか、というかたちです。画家にしてもそうです。私たちは絵を描かねば、うまくはならないし、描かねば有名にもならん。私が一枚の絵を描いただけでは有名にならない。毎日毎日、毎月毎月、毎年毎年、いろんな絵を描いていて、そのなかで初めて光るものが出てくるのです。それは、ダイヤモンドの鉱山を発掘しているのと一緒です。ダイヤモンドの山で、いろいろと泥や砂利と一緒に掘っているうちに、ダイヤモンドがコロコロと出てくるのです。そうしたものです。ダイヤモンドだけを掘り出そうとしても、そうはいかないのです。そうしたものです。 ですから、数を作っていくということも大事なことです。今は、私はあなた方に、私たちの世界からアドバイスをするとするならば、絵を描いていると思いなさい。絵をね。ピカソの絵が百枚あろうが、千枚あろうがそれでもって値打ちが下がることもない。一枚一枚描いていくことによって、一つの画境が開け、一つの世界観ができてくる。絵が多い方がいいでしょう。私の絵が何百点あったか、何千点あったか私自身も知りません。ただ、それが多ければ多い程、世の中のためになったであろうと私は思います。それが、いくらいい絵であっても、五点や十点しかないのでは、世の中を変え、世界に影響を与えることはできなかったでありましょう。私はそう思うのです。 そうであるならば、あなた方はとにかく右顧左眄(うこさべん)することなく、自分たちのこの神理を神理だと思うならば、どしどしと、もう怯(ひる)まずに絵を描いていくつもりで、一作一作、世に問うていくことです。これが、いちばん間違いのない方法であろうと思います。 そして、この時代に対して迎合しないという新しい方法論のなかに、新時代の局面、新局面を切り開くものが何か出てくるはずです。それを徹底的に追究してみて下さい。そして、比較的短期間のうちに、自らの地歩を築いてみて下さい。そうすれば、それ以外のところに浸透し、参入していくことはそれほど難しくはない。 今、あなた方がこうした神理の探究ということをおろそかにして、やはり芸術論であるとか、そうしたことをやっていても、それほど大きな仕事は多分できないであろうと私は思います。ですから、神理なら神理で結構、新局面をとにかく開くまでは、がむしゃらに進む。時代の新局面を開くまではとにかく前へ進んでゆく。 画家が絵を描く時は、もうそれはキャンバスとの取っ組み合いです。寝食を忘れて、とにかく出来上るまでは何もできないのです。そうしたものです。一作一作絵を描いていると思えば、十作描こうが二十作描こうが満足しないものはしない。いくらでも描かざるを得ない、次から次へと。そうしたものだと思いなさい。 絵には限界がありません。私も同じ絵をいくつも描いたわけではない。一つ一つの絵が違う。同じように、神理の書も一冊一冊が違う。この一冊でもって、自分の絵が完成したということはないであろう。そうしたものです。ですから、徹底的に絵を描くつもりで一作一作新たなものを書いていく。そのうち名作が出てくる。こういう考え方をとっていきなさい。これが間違いがないと思う。 その意味においては、あなた方は何百冊もの書物を出していくであろうけれども、私の対話者をしているあなたにしても、まだまだそうしたことで満足してはならんと思う。あなた自身の仕事を見ても、まだまだ私は三合目程度ではないか、そういう感じを受けます。まだ、五合目、七合目、八合目、九合目、十合目と残りがあると思う。 ま、時代が非常に恵まれている時代であるのだから、この時代を最大限に生かさねばいけない。私はかつて鑑真として出た時に、何度も何度も日本に渡航しようとしては、嵐にあって流し戻された。そして、失明までして日本に法を伝えたことがあるわけです。こうしたことを考えてみると、その方法論で費した時間と手段、方法の部分で費した時間の多さその苦役の多さ疲労の多さ、というものを考えた時に、やはり内容そのものに費せる時間があるということが、一体どれだけ大事であるか、それを感じるわけです。 今、そうした恵まれた時代にある、法の本論に入っていける時代にあるということは、これは怠けてはいけない。心をもっともっと引き締め、心を鬼にして、芸術家だと思って、一枚一枚の絵を描いていかねばならん。 画家は絵を描かねば、それでは飢え死にです。それでは画家は画家でなくなるんです。画家は絵を永遠に描き続けているということにおいて、画家であることが許される。芸術家であることを許される。一作一作が、秀作であるか駄作であるかは、それはわからない。それは、自分で思うこともあるし、世間の人が認めることもあるし、あるいは、時代が過ぎ去って人が認めてくれることもある。しかし、描いている最中、製作の途中においては、一心不乱です。人が認めようが認めまいが、とにかくやっていく。こういうことであろうと思います。 この意味においては、あなたも一つ一つ絵を描いているのだから、絵というものは十作や二十作で満足できるものではないということを知らねばならない。数多く作れば作るほど、いろんなものに対して好感を持つ人の層が増えてくる。そう私は思えるのです。ですから、自分で一作一作が駄作であるか、あるいは素晴らしい作であるか、傑作であるか、こうしたことは考え過ぎないで、絵を描いていると思って一作一作仕上げていくことです。これが大事です。 6.断固妥協するな、徹底的なる個性の追究発現を果たせ ピカソ それと、先ほど言ったように決して逃げてはいけない。時代の新局面を切り開くまでは、決して逃げてはいけない。断固として、自分らが正しいと思うものを追究せよ。そこで価値を認められるまで、止めてはいけない。徹底的にやりなさい。妥協的性格では新時代は築けない。妥協的性格では天才とはなれない。断固として、徹底的にやりなさい。 あなた方は、天才となるべく生まれている人たちなのです。今、死して天才と言われるかどうか、よく自問自答しなさい。そして、まだその境地に達していないと思うならば、それはまだまだ手ぬるいのです。仕事において手ぬるい。もっと徹底的にやらねばならんのです。徹底的にやらねばならん。あくまでも、他人が何と言おうとも、信念のなかで、徹底的に生き抜くことが大事です。芸術だと思って、手を抜いてはならん。芸術に妥協はない。徹底的に個性の発現を、個の発現をしていかねばならん。人から良い人間であるとか、良い人柄であるとか、褒めてもらおうと思ってはならん。 芸術家がそれを描こうとしている時には、もう徹底して集中するしかないのです。没頭あるのみです。人の言葉や惑わし、こんなものを受けてはならん。一喜一憂してはならん。人の評価で一喜一憂したり、人のものの言い方で内容を変えたり、そんなことをしてはならない。徹底的にやりなさい。まだまだ足りない。徹底的にいきなさい。徹底的にやりなさい。それを貪欲(どんよく)にやりなさい。自分一人でできないと思えば、どんどん助手でも何でも入れて、徹底的に、時代の新局面を開くまでは、止(と)めない、止(や)めない、そういうつもりでやっていきなさい。 小さくまとまってはいけない。決して小さくまとまってはいけない。人が何を言おうがそんなことは気にしてはいけない。キュービズムの世界などは、これは人の評価を受け入れるものではない。しかし、徹底的にやった時に、そこに新時代の芽が出てくる。平面的な美を超越したもの、それは次のステップです。自分自身のものが完成されたものでなくとも、新時代のキュービズムが次なるステップを生んでいくのです。あなた方も、そうしたものでありなさい。 こうした高級霊の言葉や、神近き人たちの言葉を伝えられるということは、かつての時代になかったし、今後もなかなか出ないことでしょう。後世の人から見ても、これだけの証拠があるなら動かし難い、と言われるだけの仕事を徹底的にすることです。徹底的にやりなさい。 あれだけ絵を描いたからこそ、ピカソという人がいたということは、これは動かし難いものとなるのです。一枚や五枚、十枚の絵を描いたところで、どんな人間がいたかいないかわからない。徹底的に自分としての個性を訴え続ける。そのためには、やはりそれだけの実績を積むことが大事です。 私の立体の絵を観ても、そのままでいいとは思わんであろう。ただ、その前に、私はちゃんとした軌跡を通っているから、それなりの評価がある。いきなりあの絵を描いたのでは、そうは思われんであろう。したがって、それだけの積み重ねがあったということが、評価を生むこととなったのです。 したがって、あなた方も一冊一冊を積み重ねていって、世を唸(うな)らせるだけの実績をつくったならば、初めて聞く人から見れば、絵空ごと、夢物語のように聞こえることでも、真実味を帯びて聞こえてくるようになるのです。 ですから、最後に当たるかも知れませんが、断じて妥協してはならん。徹底的個性の展開。時代の新局面を切り開くまでは、絶対に止めない。こういう気持を、私は大事にして欲しい。良い人である必要はないのです。変わった人でも悪人でも何でもよい。少なくとも、時代を切り開くまでは、止めない。愛人がいようが、恋人がいようが、結婚を何度しようが関係はない。そんなものではない。断固として新時代を築く。そういう気持が大事です。 ま、これについて何か質問があればお答えしましょう。 7.神理を銃弾の如く撃ち出せ、評価、枠組は後世人の仕事 ―― まあ、先ほどダンテ先生からいろいろご教示を賜ったのですが、あの方がもう少し幅の広いところでその霊界の状況の説明とかいうようなことを強調されたのですが、それについても私は一理あると思いました。ただ、今の先生のお話では、我々の核となるものはやはり、この断固とした個性の追究なり、展開であるというふうにお聴きしたわけですが、やはり、これを核として、ダンテ先生のそういう考えも許されるということでよろしいでしょうか。 ピカソ まあ、ですから私にしてみればね、画家でなければいけないのか、彫刻家でなければいけないのか、一体何でなければいけないのかといった、こうでなければいけないというものに、私ははまりたくないのです。私はやりたいようにやり、描きたいように描き、彫刻を作りたければ彫刻を作る、絵を描きたければ絵を描くのです。しかし、結局のところ追究しているのは何かというと、それは徹底して美の精神を追究し続けたということであろうと思います。それが、いろんなかたちで出てくるだけです。 したがって、あなた方は何を追究しているのか。追究しているものが、いろんなかたちで出てくるだけのことです。 だから、自分たちが宗教をやっているのだとか、芸術をやっているのだとか、文学をやっているのだとか、哲学をやっているのだとか、こうした枠に入れてはならんということです。本質的なものを求めていて、その展開として、いろんなものが出てくるのでよいのです。 したがって、自分たちは宗教家だからこうあるべきだとか、自分たちは思想家だからこうあるべきだとか、こういう考えは持たないことだと思う。私はたとえば画家なんだ、という定義でいけば、絵を描く以外何もできないことになる。そういうことです。私は自分のことを美の精神の探究者だと思っているから、何にでも手を出すことができるのです。 したがって、あなた方は神の探究者であるべきです。神の探究者であるのならば、神を説明し、神を知らしめるためのあらゆる活動を行うということです。自分たちで定義をしてはならない。これを、私は言っておきたいと思います。 それで、ダンテの如く現実妥協論もあるでしょうし、それはそれなりの根拠も恐らくあるであろうと私は思いますが、そこにはやはり、今ひとつ自分の個性を貫いていないというところにおいて、少し残念さがあるのではないのか。もっと徹底的に自分というものを主張すればよかったのではないのか。あるいは、信奉者というのが少なかったのではないのか。まあそういう感じを受けるわけです。孤独に自分ひとりで闘った人は、そうなることもあるでしょう。 だから、その過程において数多くの信奉者を得ておくという順序ですね、これを間違わないことです。孤独な闘いだけをするのではないという意味でです。もちろん神理において、芸術において孤独さということはあるでしょうが、その客観性ということを常に忘れず、人々の評価、名声も博することを辞さない、こういう考え方が大事であろと思います。 比較的初期において、そうした名声をつくっておくことです。これが恐らくあなた方を守ります。あなた方は今、神理の書物を出しているけども、まず最初の数年のうちに、その値打ち、評価を固めてしまうことです。この評価が、あなた方を守ります。今後何をしようとも。それが宗教であろうがなかろうが、関係なくあなた方を守るようになる。まず、そうした世間的な評価を得ること。これから二、三年以内に確立してしまうぐらいのつもりで、やればよい。 また、偉大な芸術家は、たいていの場合、多作であるということを知らねばならない。それをね、言っておきます。 だから、まず評価が固まってくれば、その評価があなた方を守ってくれるでしょう。宗教だから間違いであるとか、何々だからどうかということではなくて、中身の評価があなた方の活動を守ってくれるでしょう。私のキュービズムにしても、ピカソが描くのだから、何かそこに美があるのではないか、意味があるのではないかという見方をされたわけです。「ピカソが」というところがなければ、誤解を生むことになる。ま、ピカソという名に、それだけの価値ができていたということであります。 そうであるならば、あなた方はあなた方の名前に、それだけの価値をつくっておくことです。これに最初の二、三年はできるだけ私は力を注ぐことを勧めます。 そうであれば、一年に書物も二十冊であろうが、三十冊であろうが、四十冊であろうが断固として出し続けなくてはいけない。これは絵を描いているのと同じだと思いなさい。画家は一年に何作描くということが決まっていますか。一年に一作ですか。十作ですか。五十作ですか。百作ですか。いくら描いてもよいのです。そのなかで、いいものがあればよいのです。一つあればよい。いいものが一つでも出ればいい。ま、そうしたつもりでね、神理というものを銃弾の如く撃ち出していく。この姿勢に間違いがないと、私は思います。 神の探究者なんだから、神の探究者として、今後あらゆる活動をしていくということです。その枠が先にあって、そのなかで動くのではない、中身があってそのあとに枠が用意されていくのだ。こういうふうに考えなさい。 そして、あなた方にどのようなレッテルを貼るかは、これは他の人びとの仕事です。あるいは後世の人の仕事です。私はそう思います。レッテルは他人に貼らせなさい。自分たちは、中身をつくることに生きることです。 8.強靭(きょうじん)なる精神で書き、吼(ほ)え続けよ ピカソ ま、私からあなたに言わしていただければ、まだまだ仕事量としては遙かに不足をしているように思います。一生の目標として上げるならば、私はあなたには、講演は五百回以上はやっていただきたい。五百回以上の講演。百冊以上の著書。これをやっていただきたい。これは、私からのお願いです。同僚としての、かつての同僚としての、また、今あなた方の指導霊団の一人としての私の願いは、あなた個人にとっても五百回以上の講演と、百冊以上の著書の刊行、ここまではがんばっていただきたい。これは可能であると思います。おそらく、可能である。それは意志と努力です。これさえあれば可能です。 ―― 先生は万という単位の作品を生み出されたということでございますが。 ピカソ その通りです。それが、百枚であろうが、五千枚であろうが、誰に遠慮することもないのです。神理というものであっても、一冊でも多くの書物、一回でも多くの記事、一言でも多くの演説をすることです。これが記録となり、人びとの肥(こ)やしとなるのです。数多く講演しているうちに、いいものも出てくるのです。それでよいのです。一回一回がダイヤモンドの如くである必要はない。数多くをやっているうちに、いいものができるのです。それでよいのです。 画家だとしても、画家の絵はすべてが褒(ほ)められることはない。駄作と言われるものはいくらでもある。しかし、そんなことで意気消沈していては、真の芸術家にはなれない。そうではないだろうか。そういう意味で、あなた方はもっと図太くなければいけない。もっと強い強い精神、強靭(きょうじん)な精神を持たねばいけない。はね返していくだけの精神。駄作を一つつくれば、もっといい作、素晴らしい作を十作つくればよい。こういう気持でやっていけばよい。 どうかどうか、目標を大きくおいて、もっと荒々しく逞(たくま)しく生きていかねばいけないと思う。書き続けることです。吼(ほ)え続けることです。これが大事だと、私は思います。 あなたに、もう一度目標を言っておきます。五百回以上の講演と、百冊以上の著書の刊行。これが終わるまでは還って来るな。これを私は言っておきたい。今、そのうちの何パーセント、達成しているでしょうか。よくよく考えていただきたい。精神力があればそこまでもっていけるはずです。 画家であれば絵を描く。画家でないならば、あなた方は講演をし、書物を書く以外にないではないか。それを徹底的にやることです。それが生命のエネルギーであり、個性の発現ということです。それをやらずして、いくら言い訳をしても、人の言葉にいくら耳を傾けても、そんなものは何の役にも立たないということです。 ピカソが人の批判を受けて、そして「ゲルニカ」以降、たとえば制作を中止にしたところで、それが何になりますか。何にもならない。止めないから値打ちがあるわけです。徹底的にやることです。 信念が強い場合、世間がそれに合わせてくるのです。認めざるを得なくなるのです。そこまでやるなら本当だろうと、思う時が来るのです。神の世界、霊の世界ということについては、人びとはまだ藪(やぶ)のうちであり、山の向こうです。そう思っている。しかし、ここまでやるなら本当であろうと、思う時が来ます。それまでやり抜くことです。止めないことです。徹底的にやることです。一枚一枚、絵を描いていると思って書いていきなさい。 五百回以上の講演。百冊以上の著書。何度も言っておきます。この程度書かねば、ピカソの業績とは少なくとも匹敵(ひってき)しない。あなたは、あの世では私とだいたい同じ位の境涯に還ってくることになっているのだから、それに匹敵させるためには、神理という面において少なくともその程度の仕事をして還らなければ、匹敵しない。そういうことを言っておきたいと思います。 ま、そういうことです。この辺で話を打ち切ろうとは思いますが、最後に何か一言聞きたいことがありますか。
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第2ラウンドSS・軍用施設その2 ■■■■■ 「……つまんないなあ」 マンションの一室で、そう呟いたのは部屋の主・支倉饗子。 「つまんない、実につまんない。ちいっとも面白くない」 ベットの上で気だるげに手足を投げ出し、何をするでもなく、まんじりと天井を眺める。 彼女がこうなってしまったのは、先日のDSSバトルが原因だった。 数日前の戦い。支倉は恋語ななせという女学生と戦っていた。そして、彼女は勝った。 ……否、それは戦いなどではなかった。 それは支倉にとっていつも通りの『食事』だった。支倉が食べられ、食べた者が支倉になる。普段と何ら変わらない生活の営み。 試合内容もなにもなく、最初から最後まで、恋語が支倉の手のひらの上で踊っていただけ。 そういうものに見慣れていない視聴者にはエキサイティングに見えたのだろう。 だが、支倉にとっては違う。ただの日常だ。 意外性もなにもあったものではない、これならフードファイトでもやった方が楽しかっただろう。 さらに言えば、それが起こした結果も彼女にとっては面白くない。 確かに支倉は食べられた。『イート・ライク・ユー』も発動した。 ……しかし、恋語ななせには彼女が期待したような変化はなかった。 VRという状況もあり、もしかして私が増えちゃったりするのかな?となんとなく期待していたのだが、結果は知ってのとおり。 期待外れも甚だしい。これなら増えたほうが楽しかった。そうしないと決めたやつはあほだ、と彼女は思った。 「はあーあ、なんかもうやんなっちゃったな……」 ようするに、期待外れに期待外れを重ねられたことにより、現在の支倉饗子にはDSSバトルへのモチベーションがこれっぽっちも残っていないのだった。 そもそもとして、彼女にはDSSバトルに参加する理由はない。 カードを手に入れた経緯は既に他人事であるし、一回戦はなんとなく面白そうだからやってみたものの結果はあのザマ。 一応ファイトマネーは貰ったものの、それをモチベーションにするのも無理だ。 彼女には以前の『自分』の遺産があり、お金には困っていない。運営から貰った額など、はっきり言ってはした金である。 そういう事で、彼女にはもう続ける意思も、戦う理由も何ひとつ存在しなかった。 「やめちゃおうかな……私も暇じゃあないし……」 もはやリタイア待ったなし。 こうしてDSSバトルから参加者が減っていくのであった……。 いずれは参加者現象に歯止めがきかなくなり人口減少、生産性低下、租税乱造されるSSキャンペーン……焦った運営は労働力を賄うためにレプリカントを創造し、使役し、そして反乱されるだろう。 逃げるハリソン・フォード、追うライアン・ゴズリング……AR表示されるラブプラスは、全人類をフヌケにする……人間とは、人間らしさとは何なのか……ブレードランナー2049、絶賛公開中……。 ぴんぽーん! その時、どこからともなく音が響いた。 それは……何を隠そう、玄関のチャイムの音である。 「うん?なんだろ、宅配便かな」 弛緩していた四肢の筋肉に力を入れ、支倉はがばりと身体を起こした。 ベットの脇に脱ぎ捨てられたスリッパを履きなおし、玄関にむかってぱたぱたと足音を立てながら向かう。 「はーい、どちら様ですかー?」 そう言いつつ、扉を開ける。 するとそこには、一人の少女が立っていた。 それは。 「ああ、うん……あれ?なんで?」 混乱する支倉。 それもそのはず。そこに居たのは、そこに居るはずのない人間だった。 「こんにちは、『私』。入ってもいい?」 少女……『支倉饗子』は、扉を開けた支倉饗子にそう言った。 ■■■■■ 「……つまんないなあ」 病院の一室で、そう呟いたのは部屋の主・進道ソラ。 「つまんない、実につまんない。ちいっとも面白くない」 ベットの上で気だるげに手足を投げ出し、何をするでもなく、まんじりと天井を眺める。 彼女がこうなってしまったのは、先日のDSSバトルが原因だった。 数日前。彼女は今と同じ病室で、ある試合を視聴していた。 彼女の能力『Cinderella-Eater』の効果は『物語を食べること』。彼女はその日もその能力を使ってDSSバトルを食べ、味わう事で喪われた味覚の代償行為をしていた。 そして運が悪いことに、その試合に出ていた選手の能力は『食べられることで自己を上書きすること』だった。 試合結果はその選手の勝利。すこし変則的だったが、それ自体は何の問題でもない。 ……問題なのは、ソラがその選手を、『物語ごと食べてしまった』事だった。 その結果、互いの能力が複雑に作用しあい、新道ソラの人格は『支倉饗子』に上書きされてしまったのだ。 ここで読者の方々は「それは負けた試合の内容だから正史にはならないんじゃないか」と思うかもしれない。たしかにそうだ。それが書かれた試合はネットの闇に消えた。 だが、聡明な読者なら気づくはずだ。つまり『ソラが試合を食べるのはどんな正史でも変わらない』、そして『ソラが求める限り進道美樹は試合を食べさせる』。 つまり、支倉饗子が本戦に残ってしまった以上、こうなることはどうあっても避けられなかったのである。 たとえこのSSが再びネットの闇に消えたとしても、その結果だけは変えることが出来ないだろう……。 一方、当の本人はさきほどからずっと天井を見続けていた。 つまらない、と言ったのはDSSバトルについてではない。 『支倉饗子』はDSSバトルに興味などない。彼女の興味は食べる事にのみ向いている。 だが、現在彼女はその『食べる事』が出来なくなっていた。 正確には、味わうことが出来なくなっている。新道ソラには味覚がないからだ。 元の人格は能力で補っていたのだが、それは上書きされることによって消えてしまった。彼女は今、完全に味を感じられなくなったのである。 「はあーあーあーあー……なんでこうなっちゃったかなあ、もう」 口をついて出てくるのは溜め息ばかり。それも無理はない、彼女は生きがいを喪ったのだ。 一応、まだ『次の自分に食べられる』という目的はあるものの、現在の進道ソラの肉体は美味しそうからは程遠い。 ろくに食べていなかったのだろう、肉が薄い上に運動不足で締まりがない。怪我はともかくこんなに不味そうなのはいただけない。食べる方にも失礼というものだ。 これを食べるのに適した体に作り替えるには、並々ならぬ努力が必要とされることが予想される。そして、それに伴うストレスも並大抵のものではないことは明らかだ。 だが、今の彼女にはストレスを食事で発散できない。健康のために食べるには食べるが、味がないのではいまいち気が乗らない。そも食べ過ぎはよくない。 運動で発散してもいいが、しかしやりすぎて身体を壊しては元も子もない。今の身体は虚弱で、長時間の運動はまだ早いだろう。 「うーん、どうしたもんか」 乗っ取った相手の健康を気遣う、という変な状況になっているが、彼女はいたって真面目である。 せめて食事に彩りでもあれば、と考えるもののうまい方法は思いつかない。 こんな事では、いずれストレスでご飯が喉を通らなくなってしまうだろう……そうなれば日本のお米消費量は激減し、コメ農家は廃業、国内のお米産業は大打撃を受けるだろう。 そうなれば外国からの輸入米が蔓延り、それに反発したレジスタンスが徹底抗戦……帝国は新しいデス・スターを建造……逃げるマーク・ハミル、追うアダム・ドライバー……ジェダイ……シス……宇宙のバランス……スター・ウォーズ/最後のジェダイ、12月15日公開……。 味覚がないのが、こんなにつらいなんて。 出来る事なら誰かに変わってもらいたいが、そもそも変わった結果がこれである。じゃあ私の代わりは誰が……。 「ん、代わり?」 そこで、彼女は閃いた。 発想を逆転させよう。私が味わえないのなら、誰かが代わりに味わってくれればいいのだ。 そして、味覚のない私でではない、味覚のある『私』に味わってもらえば、それは私が味わっているのと変わらないのではないだろうか、と。 自分の代理に自分を立てるのは簡単。きっと向こうも納得してくれるはず。 だって他ならぬ私のお願いだもんね! そうと決まれば話は早い。ソラは自分の思いつきを叶えるべく、彼女の『お姉ちゃん』、DSSバトルの運営を一手に引き受けている魔人・進道美樹を呼び出すのだった。 ■■■■■ VR空間。地形は『軍用施設』。 そこでは今、史上最大・空前絶後の戦いが始まろうとしていた。 目撃者は言うだろう、あんな戦い見たことがない、と。 参加者は言うだろう、この戦列に加われたことすら光栄の極みだ。と。 運営者は言うだろう、なんでこんな戦いをするかになったかはノーコメントで、と。 そう、これこそは二十一世紀を代表することになるだろう大戦争。 その名も……。 【腹ペコ魔人大激突!チキチキ・フードファイト帝王決定戦!】 「なんでさーーーーーーーー!!!???」 軍用施設内・特設ステージにてそう叫んだのは変幻怪盗ニャルラトポテト(本名・鳴神ヒカリ)。 彼の困惑も無理はない。試合開始五分前にいきなり「今回はちょっとルールを変えることになりました」と言われ、詳しい説明を聞く間もなくVR空間に送り込まれてみればこんな状況である。むしろ困惑で済んでいるのは驚異的な環境適応能力というしかない。 もしここにいるのが他の参加者であれば、怒ったり泣いたり喚いたり、運営に苦情のリプライを送ってブロックされたりしたのだろうが、変幻怪盗ニャルラトポテト(本名・鳴神ヒカリ)はそうはしない。 なぜならば、彼女(彼)は開始前の運営からの報告に際し、一つの手紙を受け取っているからである。 その手紙は……ファンレター、それも進道ソラからのものだ。 内容は「美味しいごはんがんばってください!ファイトです!」の一文のみ。 だが彼女(彼)にとってはそれで十分! むしろ今では、この訳の分からないルールをわざわざ忠告してくれた(ように読める)というだけで、彼の心は温かいものに満たされ、明らかな異常を受け入れてしまったのだ。ちょろい。 実際のところ、手紙はフードファイト参加者全員に送られた汎用レターなのだが、まあ知らぬが仏である。 もちろん、こんな頭の変な状況になったのには理由がある。裏から進道ソラが手を回したである。 具体的には『お姉ちゃん』を呼び出し「この試合のルールをフードファイトにして」とお願いしたのだ。精一杯の可愛い声で。 お姉ちゃん・進道美樹はそれに応えた。 むしろ応え過ぎた。妹可愛さにやりすぎた。 彼女は戦場セッティングプログラマや各種企業、世界各地の闇フードファイト連盟などあちらこちらに手を回しまくって、ひとつの試合を世界的な一大フードファイト大会に変えてしまったのだ。 本来ストップをかけるはずの社長が、『露出卿』の無修正放送の件で事情聴取を受けていたため不在だったのも大きかっただろう。 社長がいなければ美樹が実質トップ、止められる者など誰もいなかったのである。 様々な思いと困惑、ソラの暗躍と美樹の暴走、そして今はいない社長の胃痛を乗せて、今世紀最高のフードファイト大会は始まろうとしていた……! ■■■■■ (全選手入場と紹介・割愛) ■■■■■ ステージ上、所定された席に座った怪盗ニャルラトポテト(本名・鳴神ヒカリ)は周囲を見渡す。 隣には、彼が座ったような席が何個もつながっている。その数、およそ五十席。 今回の戦いはフードファイト大会、つまり一対一ではなく大人数で行われ、その中から優勝者が決められるのだ。 残りの席にも、先ほど紹介されたフードファイターや運営に用意されたNPCフードファイター、VR八兵衛などが座っている。誰もが歴戦のつわものといった面構え。油断ならぬ強敵どもだ。 だが、彼らの事は置いておいても構わないだろうとニャルラトポテト(本名・鳴神ヒカリ)は考える。 なぜならば、自分が勝つべきなのはあくまでDSSバトルであって、フードファイト大会ではないからだ。 最初の衝撃から一息おいて冷静になった彼は、VR空間内にいた運営関係者を相手にルール確認(と言う名の尋問)をおこなった。すると、ある事実が判明した。 すなわち、DSSバトル自体のルールは変更されておらず、フードファイト大会はあくまでVR戦場内で行われるイベントに過ぎない、という事だ。 なぜそうなったかと言えば理由は簡単であり、もともとDSSバトル用に組み上げられたプログラムをフードファイト用に組み直すには時間が足りなかったからである。 門外漢のニャルポテト(本名・鳴神ヒカリ)にはよく分からないが、プログラミングはそんなに便利なものではないらしい。 そのため一応フードファイト大会の体は成しているものの、DSSバトルの勝敗には関係がないということだった。 勝つためには従来通りの方法で勝てばいいのである。 そういう事で、ニャルポテ(本名・鳴神ヒカリ)の狙いはフードファイト大会優勝ではなく、会場に居るであろう対戦者・支倉饗子をどさくさに紛れて倒すことなのだった。 「ヤンス!絶対優勝してみせるでヤンス~!」 左の席に座ったVR八兵衛の声を聴き、ニャルポ(本名・鳴神ヒカリ)は我に返った。もうすぐフードファイトが始まる時間だ。 見れば選手はほとんど席についている。だが、その中に支倉饗子の姿はない。 (どこだ、どこにいる……まさか、観客側に?) そう思い、観客席を見る。しかし人でごったがえすその中から個人を見つけるのは至難の業だろう。 なにより彼は支倉の顔を直接見たことはない。前回の試合の放送を見たきりである。 そう、前回の試合。支倉饗子は対戦相手の少女に『食われた』。 そのことにより能力の概要は分かったが、その戦闘能力についてはまったく不明のままだ。 もしかしたら彼よりも強いかもしれない。なにか隠された技能を持っている可能性もある。 つまり、何をしてくるのかわからない。そこが不気味だった。 「すみません、遅れました」 その時。ニャポ(本名・鳴神ヒカリ)の右の席に、彼女が現れた。 『おおっと、ここで最後の選手が入場だ―ーー!!!』ワーワー 「な、」 煽る司会者。騒ぐ観衆。彼らは皆、最後の入場者に期待を込めて注目する。 だが、鳴神ヒカリの反応は違った。 『最後の入場者、栄えある帝王決定戦の参加者の名前はーーー!!!』ワーワー 「な、なんで」 上がりに上がった会場のボルテージに応えるように、司会者は彼女の名を高らかに謳いあげる。 そしてヒカリも、彼女の名を叫んだ。 『支倉ッッ饗子だァァァァァァァァァァアアアッッッ!!!!!』 「なんで君がいるんだ、進道ソラッッッ!!!?」 現れた少女……進道ソラは歓声に沸く観客に手を振ると、隣に座る彼の顔を見て、そして微笑みながら言った。 「今日はよろしくね、『変幻怪盗ニャルラトポテト』さん?」 ■■■■■ 「も、もう食えないでヤンス……ガクッ」 大健闘を見せたVR八兵衛がついに倒れ、残るフードファイターは片手で数えるばかりとなった。 そしてもちろん、鳴神ヒカリと進道ソラは、その中に残っていた。 ヒカリは目の前に置かれた厚切りステーキにナイフを突き立てつつ、隣に座った少女を盗み見る。その眼付は険しかった。 ここに至るまで、彼らは厳しいフードファイトを潜り抜けてきた。 ある時は極寒の海中に潜り、ある時は大気圏スレスレの空を飛び、またある時は軍用施設に隠された核搭載二足歩行兵器と戦いながら、厚切りステーキを食べ続けた。 そしてその中で、ヒカリはある事実を認めざるを得なくなった。 すなわち、いまの『進道ソラ』が『支倉饗子』だという事を。 認めたくはない。あの病室で、自分が感じたあの温かさが永遠に消え去ったなどと、断じて認めたくはなかった。 だが、軍用施設から現れた無数のミュータントどもを駆逐しつつステーキを食べる最中、彼は『TRPG』によってソラをトレースせざるを得なくなり、そしてその中身を垣間見てしまった。 筆者と読者の発狂を避けるため詳しい描写は省くが、その瞬間に彼は一度壊れた。壊れ、そして自らの能力によって、かろうじて自我を再建したのだ。 一歩間違えば二度と戻ること話できない危ない賭けだったが、彼はそれに勝利し、そして悲しい現実に打ち付けられたのだった。 そして今。彼らは並んでステーキを食べている。もはやこれ以上の妨害が入ることはないだろう、あとはただ食べるのみ、だ。 だが、実際のところ食べる必要はない。 お忘れの読者もいるかもしれないが、これはDSSバトルである。なにもフードファイトで決着をつけなくとも、ヒカリが支倉饗子を殺せば、この無益な戦いは終わるのだ。 かつてのアイドルならいず知らず、現在の進道ソラの肉体に戦闘能力はない。ヒカリであれば軽くひねるだけで殺すことが可能だろう。 ……だが、今の今まで彼はそれができなかった。 すぐ隣、手が届くところに居るにも関わらず、である。 何故か? 決まっている。かつて見惚れた女が、味覚がなく飯も満足に食わなかったような女が、笑顔でステーキを頬張っているのだ。幸せそうに、顔をほころばせて。それも、自分の隣で。 たとえその人格がかつての彼女のものではなかったとしても、彼女の幸せを願う以上、その邪魔をすることだけはできない。 もしできる奴がいるとすれば、そんな奴は男でなければ怪盗でもない、ただの屑だ。 「……」 「もぐ、むぐ、もぐ」 ソラの持つナイフが肉を切り分け、まだ赤い断面から透明な肉汁が溢れ出る。 ステーキソースと混ざったそれを、丁寧に肉に絡め、口に運ぶ。 唇が肉をはむ。舌が迎え入れ、歯が噛みしめる。 肉の脂が口内の熱で溶け、柔らかな筋肉繊維がほろりと解ける。 「んっ、むぐ、ふう」 ソラは肉を呑み込むと、また次の肉を切り分けにかかる。 ヒカリは、その様子をまじまじと見つめる自分に気づいた。 だが、それを止めようとは、微塵も思わなかった。 彼が思うのは、ただただ『美味しそうだ』という事だけだった。 ナイフが肉を切り分ける。おいしそうだ。 赤い断面から肉汁が溢れる。おいしそうだ。 肉汁とソースが混ざる。おいしそうだ。 肉にソースが絡む。おいしそうだ。 唇がはむ。おいしそうだ。 舌が。おいしそうだ。 歯。おいしそうだ。 おいしそうだ。 おいしそうだ。 おいしそうだ。 彼女は、とてもおいしそうだ。 「……ぐ、が、ァ」 倒れ伏す進道ソラの喉に、ナイフが突き刺さっていた。 それを実行し、そして倒れた被害者を見下ろすのは、『変幻怪盗ニャルラトポテト』。 鳴神ヒカリではない、変幻怪盗ニャルラトポテトである。 彼女は冷え切った目を進道ソラに向けた。 怪盗にとってそれはただの敵だ。どんな状況でも、倒すことを躊躇することはない。 怪盗にとってそれはただの敵だ。どんな状況でも、食べることなど考えはしない。 『それ』が初めから鳴神ヒカリの内側に居たのか、それとも『TRPG』を重ねる中で徐々に形作られていったのか、それは誰にもわからないだろう。 だが、はっきり言えることは、『それ』が『鳴神ヒカリ』の代わりに、主人格に収まったということである。 もともと彼は『TRPG』の多用によって不安定になっていたし、それは彼自身も自覚があった。ゆえにこうならないよう自我を保つよう努力していた。 だが今回の事件により『鳴神ヒカリ』の人格は一度完全に破壊され、能力で無理やり再建したものも精神汚染によって溶けて消えた。 そして、空いた場所に『それ』が入った。もう跡形もない彼の代わりに。 「ぐ、あ、う、」 「……」 ニャルラトポテトは敵の側にかがみこむと、刺さったナイフに手をかけ、引き抜いた。 「ぐあ、っ!」 「……」 「ぎゃ、ッぁ!」 そして刺した。もう一度。今度は胸に。 「がッ、」 また引き抜く。 「ーッ、ぁ」 また刺す。 「ぅ、あ」 また引き抜く。 「ッぅ」 また刺す。 「ぁ」 抜く。 「…」 刺す。 「…」 抜く。 刺す。 抜く。 刺す・ そうして敵が動かなくなるまで、抜いて刺すことを繰り返した。 静寂。 そして。 『ザッケンナコラー!』『スッゾコラー!』『チャルワレッケオラー!』 アブナイ!暴動だ! フードファイトを楽しく観戦していた観客たちが、突然の殺人事件発生と、それに伴うフードファイト大会中止に怒ったのだ! 観客たちはパイプ椅子や鉄パイプやちょっと長めのパイプを掲げ、ステージに殺到する。目標は大会中止の原因、変幻怪盗ニャルラトポテト! 「ザッケンナコラー!」 刺す。 「グワーッ!」 抜く。 「スッゾコラー!」 刺す。 「アバーッ!」 抜く。 「ドグサレッガー!」 刺す。 「グワーッ!」 抜く。 「テメッコラー!」 きりがない! なんたるフードファイト大会の人気と観客動員数を逆手に取った人海戦術か! 「チャルワレッケオラー!ガガガガガ!」 「っ!?」 軍用施設の倉庫からガトリング砲を持ち出した、暴動ガトリング観客だ! いかに変幻怪盗ニャルラトポテトであっても、ガトリング砲の前ではハリケーンの前のハツカネズミと同じ。銃弾が飛び交う中、慌てて身を隠す! 「ガガガガガ!ワメッコラー!」 「シャ……ッ!!」 「ガガガグワーッ!」 暴動ガトリング観客の喉にナイフが突き刺さる。ニャルラトポテトが投擲したのだ!命中精度! だが、これで終わりではない。ガトリングは悪夢の始まりにすぎなかったのだ……! 「ゴーメ―スー」 なんということか、量産型ゴメスパロボだ! それはなんだかんだで量産計画が進んだものの、開発途中で「あっこれ駄目だ兵器向きじゃねえな」と軍用施設にて死蔵されていたものである。観客はそんなものまで使えるのか!? 「ゴーメース―」 「ゴーメース―」 しかも三体! いかに変幻怪盗ニャルラトポテトと言ってもこれでは苦しい戦いになることは必至! 「……くるなら、来いッ!」 だが、彼女は引かない! 彼女が変幻怪盗である限り、その辞書には撤退の文字はないのだ! ……それに、DSSバトルに決着がついた以上、そろそろ現実に戻れるはずだからだ。 「ゴーメース―」 「ゴーメース―」 「ゴーメース―」 だが。 「……戻れない?」 いつまで経っても、彼女が現実世界へ戻る気配は、なかった。 なぜ。たしかに敵にはとどめを刺したはず。でも、戻れない? ニャルラトポテトの脳内で疑念が膨れ上がる。 クエスチョンマークが頭の中をグルグルの回るが、しかし答えは出ない。 そうしている間にも、量産型ゴメスパロボたちが迫る! 「ゴメスマッシュ!」 「ゴメスライダー!」 「ゴメスイーツ!」 パイロット観客たちが思い思いのスイッチを押す! そして! 「あ、間違えた」 そして腹ペコ魔人大激突!チキチキ・フードファイト帝王決定戦は崩壊した。 ■■■■■ ニャルラトポテトが目を覚ますと、そこはまだVR空間の中だった。 「う……ぐッ」 身体を起こそうとするが、激痛が走るだけでまったく動かない。 それでもしばらくは動こうとしていたが、痛いだけだとわかると、彼女は諦めた。 「……ッ、はぁ、ふぅー」 次は声を出そうとしてみる。しかし口から出るのは言葉にならない吐息だけ。 動くことも、喋ることもできない。 赤ん坊だってもっと活発的だろう、と彼女は自らの状態を嘲った。 その時、近くで物音をするのを、彼女の耳は捉えた。 なにかが滴る音。 なにかが千切れる音。 なにかが潰れる音。 なにかが折れる音。 正体は分からないが、あの大破壊を経てもなお動くものがいるらしい。 そちらを見ようとしてみたが、もはや首すら動かなかった。 観客であればニャルラトポテトを殺すだろう。 だが、もはや彼女には抵抗するすべはない。 なるようになれ。彼女は心の中でそう叫んだ。 そしてしばらくして、音の主がニャルラトポテトに気づいた。 「あら、あなたは……たしか、宅配便の」 「……」 「あはは、冗談よ。知ってる。ニャルラトポテトさんでしょう?」 その女は、そこに居るはずのない人物。 だが、ニャルラトポテトは彼女を知っていた。 何故か? なんのことはない、全選手入場の時に名前を聞いていたのだ。 鳴神ヒカリは支倉饗子にしか気を配っていなかったから、その女がいる不自然さに気づけなかった。 だが変幻怪盗たる彼女は、その存在に気づいていた。その不自然さに気づいていた。 しかし、それが意味することにまでは気づいていなかった。 その女は、恋語ななせだった。 ■■■■■ 試合前。 突然現れた恋語ななせ、恋語ななせの顔をした『支倉饗子』を、支倉饗子は自室に迎え入れていた。 「いやー、まさかそんな風に『成って』いるとは……」 「驚いたでしょ、私も我ながらびっくりだもん」 小さなテーブルを挟んで談笑する二人。他人が見れば、二人の細かい仕草がまったく同じだという事に気づけるだろう。 何を隠そう、今の恋語ななせの人格は『支倉饗子』である。 ななせ本人は、VR空間内での出来事のため、精神汚染がフィードバックされなかったと信じているが、しかし現実はそう甘くない。 魔人能力は一種のミーム汚染である。魔人という個人が抱いた妄想を他者に押し付け、共有することで能力が発動する。 であれば、実際に食べたかどうかは関係がない。本人が『食べた』と認識したのなら、『支倉饗子』は発動する。たとえそれが『物語ごと食べた』などという抽象的なモノであってもだ。 だがしかし、今回はいささか事例が特殊過ぎた。 恋語ななせは実際に『食べた』と認識しているが、一方でVRゆえに『食べてない』とも認識している。 結果、彼女の脳内では支倉饗子を食べた『支倉饗子』と、支倉饗子を食べていない『恋語ななせ』が同時に存在している状態になってしまった。 ……ようするに、二重人格と化してしまったのだ。 「難儀な能力をしてるね、私って」 「本当にね」 うふふあははと笑い合う二人。仲のいい姉妹に見えなくもない。 「今はどんな状態なの?」 「んーとね、ななせちゃんが寝ていたり、VRに入っていたり……とにかく意識がない間は私が出てこれる感じ」 「ふむふむ」 「たぶん起きてる間は『僕は人食いなんてしてないー!』って思い続けてるからなんだろうけど、寝ると忘れちゃうのかしらね?」 「なるほどー」 つまり日中はあまり活動できないらしい。 実際、いまも時刻は深夜を回った頃である。 おそらく、ななせは自宅で寝ているつもりなのだろう。 「それで、なんでウチに?ご飯ならあるけど」 「そうじゃなくってね、その、頼みづらいんだけど……」 「そんなこと、自分相手なんだから気兼ねなく言ってよー」 「それじゃあ言うけど……そっちの身体、食べさせてくれない?もうちょっと食べたら人格もちゃんとする気がするの」 まるでお昼代を借りるがごとく、気軽に「食われてくれ」と頼む恋語。だが。 「えー、やだ」 「そんな!」 支倉の答えは否だった。 「どうして!?」 「だって、同じ人に食べられたら食べられ損じゃん……他にもいい人はいそうだし……」 「ぐぬぬ、自分の事だから言いたいことは分かるし納得できちゃう……」 それは共感というにはあまりに奇妙だったが、しかし意思伝達はスムーズだった。 もっとも恋語の言う通り食べたとしても、人格統合が果たされるかどうかは不明なのだが。 「じゃあ代案。こっちなら聞いてもらえると思う」 「ほう、なになに」 代案と聞いて支倉は姿勢を直す。 「えっとね、DSSのカードを譲って」 「オーケー、はいコレ。頑張ってね!」 「早い!もう飽きてるとは思ったけど!」 恋語が代案を言い終える前に、支倉はカードを投げてよこしたのだった。 ■■■■■ 「そういうわけで、今回からは支倉饗子に代わって私・支倉饗子が試合をすることになったのでしたー、わーぱちぱち」 「……」 ニャルラトポテトは生まれて初めて眩暈を覚えた。 つまり、自分が殺したあの女は、ただのフードファイト参加者だったということなのか。 頭痛がした。もし腕が無事なら頭を抱えていたことだろう。 原状、ニャルラトポテトは身動き一つとれない。 対して『支倉饗子』はというと、おそらく五体満足である。 戦力差など考えるだけおこがましい。彼女はまな板の上の鯉だった。 彼女は観念してとどめの一撃を待つことにした。 怪盗は泣きも喚きもしない、最後まで誇り高いのだ、とかつての鳴神ヒカリは考えていたし、今の彼女も同じ気持ちだった。 ……だが、いくら待っても、とどめの一撃はやってこなかった。 代わりにあるのは、先ほどと同じ、なにかが壊れる音。 彼女はそれをしばらく聞いていたが、少し考えるとその正体は明らかだった。 血液が滴る音。 筋肉が千切れる音。 内臓が潰れる音。 骨が折れる音。 ……つまり、食べる音だ。 『支倉饗子』が『支倉饗子』を食べる音だったのだ。 はあー、と溜め息をつく。 気づいてしまったのだ。アレは変幻怪盗ニャルラトポテトになど興味はない。 自分を食べること以外に、興味などないのだろう。 なら、とどめを刺しに来るはずもない。待つだけ無駄だ。 そして、変幻怪盗ニャルラトポテト、かつて鳴神ヒカリだった彼女は、考えるのを止めた。 ■■■■■ 『試合が終わりました。VR空間を解除します』 「んむ、あむ、そっか、試合だったっけ」 アナウンスの音声を聞き、恋語ななせは食事を止め顔をあげた。 足元には進道ソラの亡骸。血液を飲まれ、筋肉を齧られ、内臓を喰われ、骨髄を啜られたソレを彼女は一瞥する。 なぜこんなところに自分がいるのか、少し不思議だったが、そんなことには興味がない。 食べる理由はなかったし、そもそも食べるところの少ない身体だ。 だが、食べた。食べたらきっと、人格の調子がよくなる気がして。 ……いや、そんな理由も後付けなのかもしれない。とにかく、食べたかったのだ。 「はー、つかれた」 血に濡れた手で、肩をとんとんと叩く。 服が汚れるがどうせVRだ。気にすることもない。 ついでに汚れを服で拭き、綺麗になった自分の手をじっと見つめる。 血色もいいし、肉付きも悪くない。うん、美味しそうだ。 ……でも、最近少しやつれたような気がする。 きっと『恋』というやつが原因なのだろう、と食人鬼は考える。 思えば、恋語ななせの『恋』を台無しにしたのは、何者でもない自分である。 悪いことをしたなあ、とちょっぴり思う。 だって、それで体を壊したら、せっかくの美味しさが落ちてしまう。 自分が美味しい方が私はうれしいし、きっと『僕』もうれしいはずだ。 だから、私が新しい恋を見つけてあげよう。 『僕』が立ち直れるように。『僕』が美味しくなれるように。 新しい恋があれば、きっと『僕』はもっと美味しくなれるだろう。 DSSはそのための手段。 白衣の自分に言った通り、今の私は『僕』が眠っている間しか動けない。 でも、それは現実での話だ。 私が『僕』がVRにいる時には出られるように、『僕』が外にいる時は、私はVRの中に存在できる。私たちは表裏一体なのだ。 そしてVRの中なら、現実で会うよりもたくさんの人に出会える。その中に新しい恋もあるかもしれない。 いや、きっとある。見つけてみせる。他ならぬ『僕』のために。 「待っててね、『僕』。きっと、新しい恋を見つけてあげるから」 恋語ななせはそう呟くと、美味しそうな手で、自分の顔をなでた。 【勝者・支倉饗子(恋語ななせ)】 【変幻怪盗ニャルラトポテト:主人格変更】 【支倉饗子:戦線離脱】 【恋語ななせ:二重参加】 ■■■■■ 進道美樹は、病院の廊下で頭を抱えていた。 (なんであんな事しちゃったんだろう……) 考えるのは、例のフードファイト大会の事である。 あの後、結局大会そのものはお流れになってしまい、残ったのは無理を言ったあちらこちらへの多大な借りと、闇フードファイト連盟との確執だけだった。 冷静になって考えてみると、あの時の自分は頭がどうにかしていたとしか思えない。 いくら妹の頼みだからってDSSバトルの戦場に勝手に手を加え、さらに妹本人を戦場に観戦に行かせるなど。 まあ観戦については、直前になってソラが「ヒャアがまんできねえフードファイトだ!」と言い出し、無理やり飛び込んだのが原因なのだが。 しかもそれらを社長の留守中にしでかしたのだ。何と言われるか分かったものではない。 最悪、クビになってしまうかもしれない。 だがそれだけは、なんとしても避けなければならない。ソラの生きがいたるDSSバトルが出来なくなってしまえば、妹は悲しむだろう。そんな事にはしたくない。 そこまで考えて、思考は妹の事にシフトする。 最近のソラは、以前に比べて明るくなった。 むやみやたらとモノにあたらなくなったし、ご飯も食べるようになった。聞く話によるとリハビリも再開したらしい。確実に彼女は美味しくなっている。 少し前に雰囲気が変わって以来、なにか違和感を感じていたが、しかしそれはよくなる前兆のようなものだったのかもしれない。 そう考えると、少しだけ元気が出てきた。ぱんっ、と両の頬を叩いて気合を入れ直す。 (それじゃあ、会いに行こうかな) 美樹は廊下を進む。目指すは、妹の病室だ。 元気そうな顔を一目見れば、これから起こる事へのやる気も湧いてくるだろう。 だが、待っていたのは、想像していたよりももっと悪い事態だった。 「困るんだよねェ、ああいう勝手をされるとさァ……!」 妹の病室からは、語気の荒れた男の声が響いていた。 その声は間違えるはずもない、C3ステーション社長・鷹岡集一郎のそれである。 だが、なぜ彼が妹に詰め寄っているのか。美樹にはわからなかった。 「言う通りにしないなら、君のお姉さんが困るんだよゥ……それでもいいのかいィ?」 美樹には話している内容は分からなかったが、社長がなにかおかしいのは分かった。特に語尾が。 きっと留置場生活で精神をやられてしまったのだろう、かわいそうに。 すこし沈痛な気持ちになったが、しかしそんな人を放っておくわけにもいかない。彼女は覚悟を決めると、妹の病室に踏み込んだ。 「社長、失礼しま」 「もう我慢の限界だァ!食うゥ!お前を食ってやるゥ!!!」 「ワーッ!!?」 そこに居たのは全裸中年男性!滝のような涎を垂らし、今にもソラに襲い掛かろうとしている! 「ヒャーッ!!?」 「ギョーッ!!?」 「ウワーーッ!!?」 「ギャーーッ!!?」 驚く美樹!もっと驚く全裸中年男性!つられて叫ぶ美樹!もっと叫ぶ全裸中年男性! 「ハッ!!?これは!!」 美樹が鞄にしまっていた出刃包丁(刃渡り180mm)の存在に気づく!とっさに構え、突撃! 「くらえーーーッ!!!」 「グワァー――ッ!!?」 出刃包丁は全裸中年男性の急所(詳細は省略)に命中!全裸中年男性はサシミになった! 「だ、大丈夫、ソラ!?怪我してない!」 「え、あ、うん。だいじょうぶ、かな」 出刃包丁を投げ捨て、ソラに駆け寄る美樹。 一方のソラはというと、目の前で起こったことのあまりのあまりさに、なかば放心していた。食人鬼すら放心するほどの緊急事態だったのだ。 「ああ、よかった……私、あなたに何かあったらどうしようかって、それだけが心配で」 「あ、ありがとうお姉ちゃん……でも、よかったの?」 「ソラが無事ならなんだっていいの!」 「そ、そう?でもあれ、社長さんなんじゃ……」 「……え?」 そう言われ、美樹はもう一度全裸中年男性、その亡骸を見る。 よく見てみると、確かに社長みたいな目をしているし、よく見なくとも社長みたいな鼻をしているし、どう見ても社長みたいな口をしている。 確かにそれは、服を着ていないこと以外は、社長に似ていた。 「というか社長だ……」 なぜ社長が死んでいるのだろう。美樹は疑問を覚えた。 だがそれは今はどうでもいい。肝心なのは、ソラが無事だったという事だけだ。 「ああ、よかった……私、あなたに何かあったらどうしようかって、それだけが心配で」 「えっそれまた言うの」 「ソラが無事ならなんたっていいの!」 「えっ怖……」 妹が無事。ただその喜びだけが美樹の脳内を満たしていた。 そして、なぜ社長が妹に襲い掛かったのか、なぜ自分は社長と同じように涎を垂らしているのか、なぜ自分が出刃包丁を鞄に忍ばせていたのかという疑問は、あっという間に霧散してしまったのだった。 【つづく】
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アイドル八犬伝 part32-400,382~402 400 :アイドル八犬伝:2007/09/02(日) 02 38 41 ID Qq87IEty0 人物紹介(八犬志だけ) ・エリカ 本名西園寺エリカ。西園寺家の三女。 歌と踊りと微笑みで、スーパーアイドルを目指す。基本的に抜けてる子。 ・ホシミ 予言が得意で、特に星に囲まれるとその能力が高まる。「おこたえします」が口癖。 ちなみに太った人が死ぬほど嫌いらしい。本名しんじつホシミ(?) ・ヤヨイ 銀座の和菓子屋、たまかしやで働いている。17歳にして株の才能があり、とんでもない資金を稼げたりする。 エリカ・プロジェクトの財政面を支える。「こういってはなんだけど」が口癖。 ・ミサオ 本名あおやまミサオ。コンピューターが得意な少女。関西弁を操る眼鏡っ娘。 ・ヤチヨ 本名チャバタケ・ヤチヨ。8人の中では最年長の女性で、日本一のショー・プロデューサー。 エリカ・プロジェクトの総指揮をとる。 ・ムラサキ 本名えどがわムラサキ。若くして花火職人を束ねる棟梁。 火薬の扱いはお手のもので、花火のみならず戦闘時にその能力を発揮する。 ・ミドリ 暴走族のリーダー。カラテ3段の実力者で、エリカのボディーガードをつとめる。 ・モモミ アイドルの追っ掛けであり、芸能界の様々な情報に物凄く詳しい。 382 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 00 39 20 ID Qq87IEty0 アイドル八犬伝 日本有数の大財閥、西園寺家の長老トミコにも寿命が来たようだ。 そこで跡取りと目される三人の娘達… 若くして数十の会社を束ねる天才実業家の長女シズカ。 数々の特許と博士号を持ち、天才の名を欲しいままにする次女レイカ。 そして… なーーーーーんもできないミソッカスの三女エリカちゃんである。 トミコ「おお、お前達。良く来た。わしもそろそろ寿命じゃ。ついてはこれから三ヶ月の間、全力を挙げて自分の名を挙げる仕事をしてみせよ。 わしはそれによってお前達の器量を測り、跡継ぎを決める」 シズカ「オホホホホ。この勝負、私とレイカとの争いになりそうね。エリカなんかに何ができるっていうの」 レイカ「あーら当然よ。私なんかエリカの事最初っから勘定に入れて無いわ。オーホッホッホ 西園寺家の次期頭首は私よ」 そして、我らがエリカちゃんは……… エリカ「私にはお姉さんのような才能は無いわ。私にできる事と言えば、歌う事ぐらい……」 乳母「そうですわ、お嬢様!歌で世界に轟くスーパーアイドルを目指すのです」 エリカ「歌……………スーパーアイドル?」 383 :アイドル八犬伝:2007/09/02(日) 00 40 25 ID Qq87IEty0 ACT1 「アイドル誕生」 エリカは乳母のミホが連れてきた、芸能界の生き字引、アイドル追っかけの長老と言われる真実イチロウと出会う。 そして彼から、空前絶後のアイドルスターになれる素質があると太鼓判を押される。 真実は占いもしており、その占いで今年日本に史上最大のアイドルが生まれると出たらしい。そして、それがエリカの事なのだ。 しかし、エリカが才能を開花させるためには、後7人の仲間を集めなければいけないとの事。 更に、その内の一人は真実の孫娘ホシミらしい。早速ホシミが現われる。 「お答えいたします(←口癖)。私の予言の力で残り6人を探しましょう」 ホシミの予言で、都内で一番高い所…ザンシャインビル辺りにヒントがあるらしい。 早速二人はザンシャインビルに出かけて行く。 ザンシャインビルでは何か催し物(サイバー・ゴング・ショー)がなされていた。 おまけにホシミによると、中から強い「気」を感じるとの事。 早速中に入ろうとするが、警備員がやってきて、チケットが無いと入れないと言われる。 中に入るには、歌を歌って心を動かせ、とホシミに言われるエリカ。 「なんだろな~♪なんだろな~♪観たいの♪観たいの♪エリカちゃん♪」 しかし、警備員は無反応。経験が不足しているためだと察し、仕方なく下の売店に移動する二人。 売店のおばさんに聞き込みをしようとするエリカ。ザンシャインより高い建物について聞くが、 帰ってきた答えは、「これが銘菓 ザンシャインのビル風 ですだっぴょ」 何か買わないと駄目なのでは…と思い、菓子を買うエリカ。そして再び尋ねるが、 今度は「この週刊誌、今日出たばかりですだっぴょ」週刊誌も買うエリカ。 3度尋ねてみると、帰ってきた答えは「?」だった。 2個も買ったのに…と文句を言うエリカだが、ホシミは焦らず週刊誌でも読んで休みましょうと言う。 週刊誌を読むエリカだが、字が多くて目がクラクラするとの理由で、さっさとホシミに雑誌を渡す。 曰く、都内で一番値段の高い喫茶店の記事がある。との事。 何か関係がありそう、とホシミが言うので、喫茶店”べらんめぇ”に向かう。 384 :アイドル八犬伝:2007/09/02(日) 00 41 32 ID Qq87IEty0 喫茶べらんめぇにいたのは、店主と、雑誌の記事を書いたヤケニクワシだった。 「ラッピー。やけにくわしさん?」 「オー、僕の事を知っているとは、ありがタイヨーホエールズ」 ザンシャイン以外に高いところを聞くエリカ。答えは、銀座3丁目の和菓子屋”たましかや”だという。 ”たましかや”の土地代は日本一高いらしい。 ”たましかや”にやってきたエリカは早速店員に、「何かの特技を持った私くらいの女の子」について尋ねる。 「うちのヤヨイさんはたった17なのに、株の凄い才能がある」らしい。 丁度その時ヤヨイが現われる。エリカは早速ヤヨイに経緯を話す。 「こういってはなんだけど(←口癖)、私は”たまかしや”の暖簾を守らなければならないのよ。 貴方達の道楽に付き合っていられるほど暇じゃないわ」 しかし、ここで引き下がる訳にも行かないエリカは、思い切って歌い出す。 「ど~んと♪稼ごう~♪稼ぎましょう~♪」 「素晴らしい歌声!こう言ってはなんだけど、芸能界でビッグマネーを稼ぎ出すのも悪く無いわね」 と言う事で、ヤヨイも共に来る事に。 「それじゃあ、感謝の意味も込めて何かお菓子を買っていくね」とエリカ。 「だったら”たましかや”秘伝のみょうがまんじゅうをオススメするわ」 みょうがまんじゅうを食べたら物忘れが激しくなるという、とんでもないおまんじゅうらしい。 エリカはそれを購入する。ホシミの助言によると、やはりヒントはザンシャインにあるとの事なので、再びザンシャインへ。 ザンシャインに来たエリカ。ふと見ると吸殻が溜まっている(大理石で出来ている)灰皿が。 綺麗好きなエリカはそれを片付ける。と、一人のおじさんがやってきて、ご褒美にとプラネタリウムのチケットをもらうのだった。 プラネタリウムにやってきた3人。ホシミは、星に囲まれて予知能力が飛躍的に増大したらしい。 そして、ホシミから出てきた単語はクルミだった。プラネタリウムを出てクルミを探す3人。 385 :アイドル八犬伝:2007/09/02(日) 00 42 32 ID Qq87IEty0 売店では、おみくじくるみが売っていた。早速購入してみるが、中のおみくじは、くるみが硬くて割れないので取れなかった。 くるみ割り売ってないかと店の人に聞くと、水族館に行ってみると良いらしい。水族館…?と頭を捻るが、結局そこに行く事に。 水族館に行くと、待っていたのはラッコ。ラッコにくるみを割ってもらえば良い、と考えたエリカ。 しかし、ラッコにどうやって頼むか…思案の結果、歌ってみる事に。 「お願い、くるみを、割ってよね♪ ラッコのパワーで、割ってよね♪」 「ぐしゃっと、砕いて、スプラッター♪ そんな、あなたは、そんなあなたは♪」 「ラッコさん♪」 歌がラッコの心に届いたのか、クルミを割ろうとするラッコ。 しかし、クルミより硬いものを持っていないため、割れなかった。 それより硬いもの…さっきの大理石の灰皿を利用して、遂にクルミが割れた。 しかし、当然ながら中のおみくじは水槽の底へと沈んでしまった。 ショックを受けるエリカだが、隣の水槽では餌付けショーのために水槽に入っているお姉さんが。 なんとかお姉さんに訴えようとするエリカだが、声が届かないため、踊ってみる事に。 「おねえさんクイッ、こっちをクイッ、向いてクィクィ、気付いてクイッ」 なんとか気付いてもらえたエリカは、おみくじを取るように頼んでみる。が、自分の仕事ではないとあっさりと断られる。 仕方ないので、お菓子”ザンシャインのビル風”をあげるからというと、あっさりとおみくじを拾ってもらえらのだった。 「ありがトーワチキ」(※アイドル八犬伝はトーワチキ産のソフトです) おみくじを見てみると、…コンピューターに詳しい人とお友達になれば、ハッピー間違いなしよ…と書かれていた。 386 :アイドル八犬伝:2007/09/02(日) 00 43 13 ID Qq87IEty0 ヤヨイによると、友達には凄腕のパソコンマニアがいる。今日は三国一のパソコン大会があるので、秋葉原のハードという店にいるらしい。 パソコン大会がやっているというハードの地下にやってきた3人。 そこでは男と女が一騎打ちの戦いをしていた。 観客席にはヤケニクワシが。話しかけて大会の詳細を尋ねてみると、 二人の腕に付いてるワッカのパスワードを先に探して腕輪を外した方が勝利というゲームをやっているらしい。 が、べこいち(男の方)はコネを効かせ、一般ユーザーには手の届かないデータ・バンクにパスワードをセットしてしまった。 エリカ達が助けなければ、ミサオ(女の方)の勝利は無いらしい。 エリカは早速その場で歌いだす。観客の注意がエリカに行った時、ホシミがべこいちの口にみょうがまんじゅうを押し込んだ。 べこいちはたちまち物忘れが激しくなり、キーボードもまともに叩けなくなってしまう。 ミサオはこの期を逃さず、鉄壁のガードを潜り抜け、パスワードを拾い出した。ミサオの勝利である。 ミサオはエリカ達に感謝して、事情を聞いた後に仲間になるのだった。 3人目の仲間を手に入れたエリカはホシミの霊感に導かれ。またまたザンシャインビルへと訪れる。 そして、再び警備員に阻まれる。エリカは再び歌いだす。 「なんだろな~♪ なんだろな~♪ みたいの♪ みたいの♪ エリカちゃん♪」 更に警備員に微笑みかけると、とうとう入場を許可されたのだった。 場内では、なぜか騒然となっていた。 その理由は、ステージの上に、ダイナマイトを体中に巻きつけた男がいたためである。 男は、自分の人生は暗かったので、せめて華やかな場所で死んでやる。と叫ぶ。 歌うしか無い、とエリカは感じた。 「なんで なんで 死んじゃうの♪ 楽しく生きれば いいじゃない♪」 「いちごのケーキを♪ おいしく食べて♪ 甘いココアでひとやすみー♪」 そして、微笑むエリカに、男は、生きる希望が沸いて来たと言い自殺を取りやめるのだった。 外に出たエリカの前に、一人の女性が接近する。 名は茶畑ヤチヨ。ショーのプロデューサーで、エリカに目をつけたらしい。 エリカが仲間を探しているという経緯を説明すると、喜んで仲間に入ってくれた。 丁度その頃、都内某所ではヤケニクワシが、暗黒イロモノ大王という者と何やら良からぬ会話をしているようだった。 彼らは、エリカの能力の真の開花を待ち、その上で我が軍団に加える…という事を画策していた。 387 :アイドル八犬伝:2007/09/02(日) 00 43 57 ID Qq87IEty0 ACT2 「ミラクル ボイス」 大分仲間が揃ってきたエリカ達。今後の事を考えてみる事に。 ヤチヨはエリカを売り出すためのプロジェクトを練る事、そしてヤヨイとホシミは株でお金を稼ぐ事に。 エリカは、歌唱力に磨きをかけるために、5年前に引退した演歌の女王みやこカルミに弟子入りをする事に。 残ったミサオと二人でみやこカルミを捜す事に。パソコンで得た情報によると、みやこカルミはK県のカキナベ市にいるらしい。 早速カキナベ市を訪れる二人。駅前で聞き込みをしていた二人は、ナンパ男に絡まれ花火に誘われる。 ナンパ男を遠ざけ、二人で花火を見に行く事に。 河原では、花火職人がいたが、やってきた暴走族が花火を勝手にいじっていたために喧嘩になってしまった。 仲裁のために歌いだすエリカ。 「仲良くしましょう~♪ 争わないで~♪ みんな仲良く♪」 「手を取り合って♪ ベルマークでも♪ 集めましょ~♪」 そして微笑むと、暴走族は毒気を抜かれ去って行く。 花火職人の棟梁、江戸川ムラサキからも礼を言われる。 ムラサキにみやこカルミの事を聞くと、この先のスーパーマーケットでは噂好きの奴が多いから、何かがわかるかも。と言われる。 「ありがとサンゲリア。早速行ってみるわ」 という事で、スーパーマーケットにて再び聞き込みをするエリカ。 その最中、手毬を購入する。マーケットでは何も得られず、駅前に戻ったエリカは、花屋でアマリリスを購入。 その時、突然ヤケニクワシが現われる。花火を見に来たらしい。 みやこカルミについて聞くと、カキナベ山の麓のじーさまに聞くと良いと言われ、麓を目指す。 麓のじーさまにカルミについて尋ねるが、耳が遠いらしく聞こえていない様子。踊り出すエリカ。 「元歌手のクイッ、みやこカルミさんがクイッ、このあたりにクイッ、住んでるってクイッ、本当ですかクイックイッ?」 ボディランゲージが通じたらしく、山頂を指すじーさま。 しかし、一本道の山道の途中でなぜか進めなくなってしまう。原因不明だが、一旦町に戻ることに。 「途中から前へクイッ、進めなくなっちゃうの、なんで?クイックイッ」 じーさまに尋ねたが、返事は無かった。ふと、近くのお地蔵さんを見てみると、花が無い事に気がつく。 寂しそうなので、アマリリスを捧げてみるエリカは、お堂の中にある張り紙を見つける。 ”注意!この先には物の怪ぬりかべが出ます”と書いてあった。 ぬりかべの退治方法を求めて町を歩き回るが、特に重要な手がかりは見つからず。 388 :アイドル八犬伝:2007/09/02(日) 00 44 39 ID Qq87IEty0 そんな中、ミカという子供がねだる為に、遊んであげる事に。手毬を使って手毬歌を歌うエリカ。 「てん てん てんまり♪ てんてまり~♪ とんで はずんで タリラリラン♪」 ミカは喜び、自分も歌うと言う。 「とおせんぼ とおせんぼ♪ もののけ じゃまっけ とおせんぼ♪」 「あしを はらって とおりゃんせ♪ ほうきで はらって とおりゃんせ♪」 ミサオはその歌がぬりかべの退治方法だと気付き、ホウキを探す事にする。 町の人たちが貸してくれなかったが、お地蔵様を掃除する時のホウキを発見する。 「山の上の掃除用に借りてこーっと」と、とぼけるエリカだったが、 「ぬりかべ撃退にいるんじゃろ、持ってけや。あんたの踊りは面白かったよ」とじーさま。 じーさまはボケた振りをしていただけだった・・・ ホウキを手に入れ、山道へとやってきたエリカは、ホウキでぬりかべの足を払う。 ぬりかべが退散し、奥へと進めるようになった。進んでいくと、みやこカルミの家を発見。 家に入ろうとすると、みやこカルミが現われる。弟子にしてくれと言うが、弟子は取らないらしい。 歌いだすエリカ。 「歌こそ人生、私の命~♪ だから~私を弟子にし~て~♪ ラララー、マーーイ、ウエイーー♪ と、きたもんだっ」 するとカルミはエリカの才能を感じ、近くの湖一杯に花を咲かす事が出来たなら弟子にする。と言う。 その方法を探し、エリカは街中を再び歩き回る。 花火職人のいた河原で、ムラサキは小型の花火をくれる。その後は収穫は無かった。 みやこカルミの家の前の湖でエリカは、むしゃくしゃするから花火でもやろうと言う。 花火に火をつけると、湖に花火が映る。ミサオは、大きな花火を打ち上げて湖に映し出せば湖一杯に大輪の花が咲くはずだと気がつく。 早速二人はムラサキに依頼してみる。快く了解してくれたが、問題はあった。花火を打ち上げる場所である。 ミサオの計算によると山の中腹のカキナベ寺からなら良いと言うことだが、車も通らない山の上にすぐに道具を運ぶのは無理と言う事だった。 困っていると、そこに喧嘩していた暴走族のリーダー、ミドリが現われ、協力を申し出る。 エリカの歌に感動して、一度謝ろうと思っていたらしい。モトクロス・バイクで花火を運んでくれる事に。 みやこカルミ宅で湖に映る花火を見る。カルミはそれを見て、入門を許可するのだった。 数日間の厳しい修行を経て、エリカはみやこカルミの歌の全てを身につけた。 エリカは、世界中のあらゆるものを感動させる、奇跡の歌声ミラクル・ボイスを身につけた。 順風満帆に見えたが、暗黒イロモノ大王という怪物に注意しろとカルミに言われるエリカ。 カルミに礼を言い、下山するエリカは、ムラサキとミドリを仲間に誘う。二人は承諾する。7人目の仲間である。 エリカ達4人は仲間の3人が待つエリカ(トミコ)の家へと向かうのであった。 389 :アイドル八犬伝:2007/09/02(日) 00 45 25 ID Qq87IEty0 ACT3 「ホエホエ むすめ」 エリカがミラクルボイスを手に入れたという噂はたちまち広がり、エリカは一躍時の人となった。 ヤチヨは、エリカのデビュー曲の目星がついたらしい。史上最大の名曲”きみはホエホエむすめ”である。 それは、どこにあるかも分からない伝説の曲らしいが、大手プロダクション、ポリナベプロの社長が隠しているらしい。 それを探すために、エリカ、ムラサキ、ミドリの3人は、ヤチヨに業界の大抵の所はフリーパスの名刺をもらいポリナベプロへと向かう。 ポリナベプロの社長と面会するが、”きみはホエホエむすめ”の行方についてはとぼけるばかり。 ふと、近くの掛け軸をいじってみると、金庫を発見。社長は、開けられるのなら開けてみろと言って来る。 ムラサキは金庫に花火をしかけ爆発させる。開く…というか蓋が無くなる金庫。 中にあったノートには…社長とアイドルの見るのも恥ずかしい交換日記があった。 日記と”きみはホエホエむすめ”を交換を要求するエリカ。 社長は仕方なく、譜面を渡す。が、曲しかなく、詩の方は作詞家が持ったままどこかに言ってしまったらしい。 とりあえずヤチヨ達のもとへ戻る3人。 他方、暗黒イロモノ大王のアジトでは、エリカの姉二人が大王と対面していた。 姉は今や時の人となったエリカをイロモノタレントに堕とし跡取り争うから脱落させようと企むのだった。 エリカが家に戻ると、歌詞の方もホシミの占いで大体の場所が分かったとの事だった。 作詞家はFテレビの局内にいるらしい。ホシミと二人でFテレビへと向かう。 Fテレビでは、地下に何か感じるとホシミがいうが、警備員に阻まれる。 「私は新人歌手よ。今日は収録なの」ととぼけると証拠を見せろと来る。 歌いだすと、エリカの歌力はまさしく歌手だと思った警備員はそのまま通してくれる。 地下に行くと、いきなり一人の女の子が声をかけてくる。 サインをねだられたのでしてやると、女の子…モモミはホタルげんじとかの追っ掛けもやってて、芸能界に詳しいと言って去って行く。 ホシミは突然、何かに呼ばれるようにフラフラと何処かへ行ってしまう。 驚いて追ってみると、そこにヤケニクワシが現われる。会わせたい人がいるとの事で、二人は付いて行く。 そこには暗黒イロモノ大王が。仲間に誘われるが、エリカはそれを拒否し、歌いだす。 「歌はー 感動ー♪ 歌はー 命ー♪」 暗黒イロモノ大王は、それに感動しかけるが、それに対抗し、究極・イロモノ・ポーズをとって対抗する。勝負は引き分けとなる。 そして、イロモノ大王から、作詞家の行方を教えてもらう。4スタジオにいるらしい。 しかし、そこに行くまでの1~3スタにはイロモノ軍団が通せんぼしているとのこと。 390 :アイドル八犬伝:2007/09/02(日) 00 45 58 ID Qq87IEty0 エリカは早速1スタへと向かう。そこでは、すっかり落ち目になりテレビ出演といえばスター大運動会だけ、というタレント勢が。 イロモノ軍団にスカウトされるためにエリカを倒そうとしてくる。エリカvs落ち目タレントのダンス対決が始まった。 落ち目タレント勢のダンスはかなりのハイペースで踊っていたため、エリカのダンスでは勝ち目が無かった。 落ち目の勝因は、なんと酸素ボンベ。エリカはホシミの肩に捕まり、ロビーへと退散していくのだった・・・ ロビーではモモミがいて心配してくるので、これまでの事を説明してみる。 すると、面白そうだから仲間にしてくれと言ってくる。あっさりと承諾するエリカ。 最後の仲間なのに簡単に決めすぎだとホシミに言われるが、8人揃えば大スターなんだから早く揃えるに越した事は無いと言う。 モモミを連れ、再び1スタへと侵入するエリカ。 芸能ミーハーのモモミは、歌手の名前のほとんどを覚えていた。 「わ~、みんな ゆ~め~ なんですね。 へ~、すご~い 尊敬しちゃうな」とエリカがとぼけてみる。 いい気になった元アイドル軍団に隙ができる。その隙に酸素ボンベを奪うのだった。再びダンス合戦となる。 勝利したのはエリカだった。1スタを突破し、2スタへと進む。 2スタでは一人の野球選手が通せんぼしていた。タイエー・ベットコズのガガワという者だ。 無視して3スタへ行こうとするが、行けず。何を考えたのかガガワはマイクを取って歌いだした。 「ぎーんざの♪ ふーなの♪ もーのがーたりー♪」 エリカはそのヘタクソな歌に対し、手本を見せてやるとガガワはあっさりと引き上げる。 391 :アイドル八犬伝:2007/09/02(日) 00 47 01 ID Qq87IEty0 残された1本のバットを拾い、3スタへと向かう。3スタでは5人の相撲取りが待っていた。 ヨルシオとお笑いセキトリ・ブラザーズに歌で迫る。 「わたしの♪ わたしの♪ 彼はー♥ お相撲さん♪」 セキトリ・ブラザーズもそれに対抗し、歌いだす。 「土俵の俵に♪ 足かけて♪ 食べて嬉や♪ ちゃんこナベ♪ はードスコーイ ドスコーイ♪」 セキトリは意外に歌が上手かったらしく、勝負は延長戦に。 そんな中、部屋が息苦しくなる。狭い部屋に相撲取りが5人で熱唱していたためである。 先ほどの酸素ボンベで酸素を補給するエリカ。しかしセキトリは酸欠状態に陥り、意識を失うのだった。 いよいよ作詞家に会える。と思い4スタジオに入ったエリカだったが、そこには誰もいなかった。 ホシミが言うには、作詞家はここで死んだらしい。霊魂が残っているが、邪悪な霊なのでコンタクトするのは危険らしい。 「私は~ ゆ~れいを なぐさめるうたを 歌っているのよ~♪」とエリカが歌う。 怨念が和らいだので、霊を呼び出そうとするが、星に囲まれないと力が出せず無理とホシミは言う。 エリカは突然バットを握り締め、ホシミの頭をバットでブン殴った。 頭から星を出す(←ギャグ漫画で良くあるアレ)ホシミ。その隙に霊を呼び寄せる。 作詞家は女に振られて自殺したらしい。いつまでも恨んでないであの世で恋人でも見つけたら、と微笑むエリカ。 それを見た幽霊は、心が晴れやかになっていき、エリカに歌詞を読み上げようとする。 モモミがサイン頂戴用に常時持っているペンを使い、歌詞をメモするのだった。 こうして、目的を達成したエリカ達はヤチヨ達の元へ戻っていくのだった。 394 :アイドル八犬伝:2007/09/02(日) 02 31 36 ID Qq87IEty0 ACT4 「イロモノ してんのう」 ヤヨイ達のマネーゲームで有り余る資金(小さな国の1つや2つなら買える程)を手に入れたエリカ達は、エリカ・プロジェクトを立ち上げる。 エリカの事を売り出すためだけの衛星放送、”ラブ・エリカ・チャンネル”L・E・Cを作る事に。 テストが始まると言う事で、テレビを見てみるエリカ達だったが、テレビに映ったのはイロモノ大王だった。 イロモノ大王曰く、ホシミを預かっている。返してほしくば、エリカ一人でK県はASO山に位置する暗黒イロモノ城に来いと言う事だった。 いつの間にか攫われていたホシミを取り戻すため、エリカは単身K県へと向かう。 K県に辿り着いたエリカ。城を見ていると、背後に奇妙なぬいぐるみを被った女の子が。 イロモノ軍団の一員、ヤモリミユキだった。ヤモリミユキの案内で、イロモノ城の中へと入る。 中にいたイロモノ大王に再度スカウトされる。断ったエリカは、その場で地下に落とされてしまう。 地下にいるイロモノ四天王を倒せばホシミを返してくれるらしい。 エリカは意を決し、玄武の間へと入り込む。ちなみにエリカのいた場所は朱雀の間。 玄武の間では突然サングラスの男が現われて、通せんぼしてきた。 ミュージシャンからイロモノタレントになったタジロマサシである。 タジロマサシはサングラスをしていたため、暗闇に弱いと気がつき、シャンデリアのスイッチを切った。 その隙に青龍の間へ入る。そこで待っていたのは、ヤケニクワシだった。 スタンガンを手に行く手を阻むヤケニクワシに、エリカは溜まらず引き返す。 朱雀の間に戻ったエリカを待っていたのは、モモミだった。心配だから付いて来たらしい。 ここに来られたのは、モモミくらいの追っ掛けになると色々な裏道等を知っているからだとか。 再び青龍の間に。モモミ曰く、ヤケニクワシは変な頭をしている時しかお調子もんになれないらしい。 頭の結び目を取れば元に戻る…と思い飛び掛るが、スタンガンで阻まれる。 調子に乗り(というかいつもだが)妙な掛け声でスタンガンをかざすクワシ「くたばれ…レーガンは第50代大統領パーンチ!」 エリカはそれに対し、レーガンは40代大統領だと間違いを指摘。物知りコラムニストのクワシは動揺する。 この隙に髪の結び目を取ってみると、クワシは正気に戻るのだった。スタンガンを受け取り、そのまま次の間に進む。 395 :アイドル八犬伝:2007/09/02(日) 02 32 55 ID Qq87IEty0 イロモノ大王はそんな様子を見守っていた。エリカには100年に一人のイロモノの才能があり、大王はそれを狙っていた。 エリカは四天王と戦っていくうちに、知らず知らずイロモノに染まっていく。 そんな事情も知らず、白虎の間に侵入する。そこで待ってたのは、太ってしまってイロモノになった、われなべトオルだった。 トオルはエリカ達に襲い掛かる。スタンガンで牽制し、部屋を出るが、トオルは追いかけてくる。 朱雀の間まで押されたエリカだったが、火事場の馬鹿力か、傍にあった石灯籠を持ち上げぶつけようとする。 その時、壁が音を立てて崩れ始め、秘密の入り口が出現。秘密の入り口に入るエリカと、追うトオル。 出た先は鏡張りの部屋だった。そこに辿り着くと、トオルは突然汗をかき、悲鳴を上げる。 トオルは醜い自分を見てしまい、動けなくなってしまうのだった。そのまま朱雀の間に戻るエリカ。 朱雀の間では、サングラスを外したタジロマサシが。やむを得ず鏡の部屋に戻ってみると、そこには見知らぬ男が気絶していた。 われなべトオルだった。汗を大量に流し、痩せたらしい。そんな時、タジロマサシは追いかけてくる。 ナイフで切りかかって来るタジロをスタンガンで牽制し、歌いだす。 「もう おっきちゃっ いかがっと カッコがなくー♪ トオルさん さっさと おきてー ♪」 起き上がったトオルはエリカを助けるために盾になり、凶刃に倒れる。 最後に歌を聞かせてというトオルの希望通り、歌うエリカ。タジロはそんな様子を見て、負けを認めるのだった。 タジロの指示通り、先ほどトオルが流した汗を瓶に詰め、その傷口に塗る。なんとか助かりそうだ。 タジロはイロモノを辞め、出て行く。モモミをトオルの看病に残し、エリカは一人先を行く。 鳳凰の間で待っていたのはヤモリミユキ。 ミユキは四天王の3人も倒したエリカに感心し、イロモノ大王のいる天守閣へとエリカを連れて行くのであった… 396 :アイドル八犬伝:2007/09/02(日) 02 33 52 ID Qq87IEty0 ACT5 「イロモノ だいおう」 エリカは天守閣でイロモノ大王と向かい合った。 エリカが大王にホシミの奪還を要求すると、大王はあっさりとホシミを放す。 エリカは一緒に帰るように言うが、ホシミはそれはできないと言う。 理由を問いただすエリカ。その答えは…ホシミは実はスパイだったのだ。 そして、真実イチロウの正体はイロモノ大王その人だった。 イロモノ大王がホシミ、クワシを送り込み修行の手助けをさせたのは、暗黒イロモノ天国の乱に協力させるためだと言う。 拒否するエリカに、大王は更に衝撃的な発言をする…エリカはイロモノ界のサラブレッド、つまるところ大王の孫である、と。 衝撃を受けるエリカに、大王は、仲間に加われ我が孫よ。そして軍団の女王となれ。と迫る。 しかし、エリカはNOと言う。大王は怒り、エリカにイロモノα光線(これを浴びると正常な思考ができなくなる)を浴びせる。 光線が直撃したエリカだが、怯まない。再度NOの返事をぶつける。 光線を浴び続けると、脳が完全に破壊され、イロモノ女王どころか単なるイロモノ馬鹿に成り下がる。 エリカは一計を案じ、降参する振りをする。イロモノ女王になりますと言うと、大王はあっさりと騙された。 エリカが、どのように世界制服をするのかと尋ねると、大王はASO山内部の秘密要塞にエリカを案内する。 中にある巨大なパラボラアンテナで、宇宙中の人工衛星を自由に操り、大王のイロモノα光線を世界中の通信施設、テレビ受像機に送り込む。 そうすれば世界中が皆イロモノ馬鹿になってしまう。というものだった。 エリカが、よくこんなものを作るお金がありましたね、と聞くと、その場にエリカの姉、シズカとレイカが現われる。 但し、すっかりイロモノの格好で言葉も通じない。エリカは激怒し、大王を問い詰める。 大王は、エリカをイロモノタレントにしてくれと頼みに来たので、魔力で洗脳したと言う。 激怒しているエリカは大王の隙を見つけ、スタンガンを押し付ける 大王が怯んだ隙にドアの外に飛び出る。出た先には通信室があった。エリカはそこに潜り込む。 そこにいた雑兵をスタンガンで気絶させると、通信機で仲間達と連絡を取る。 仲間達は今ASO山の麓まで来ているらしい。すぐに合流すると言い、エリカは傍の雑兵が持っていたピストルを奪い外に出る。 397 :アイドル八犬伝:2007/09/02(日) 02 34 38 ID Qq87IEty0 が、通信室の外にはイロモノ大王が待ち構えていた。大王は、ドラッグ野郎、爆走一番星のベン・ベンソンを呼び出す。 筋肉もりもりの黒人がその場に現われる。ピストルを撃つ事もできず、結局エリカは逃げ出すが崖っぷちに追い詰められる。 やむを得ず、エリカはピストルで牽制する。構わず接近するベン・ベンソンを脅すつもりで空に向け発砲。 バーン。その音を聞いたベン・ベンソンはなぜか陸上競技のスタート・ダッシュの真似をした。 この人は練習のしすぎで、条件反射でそうなっているんだ。とエリカは判断し、エリカは降参した振りをする。 ベン・ベンソンがゆっくりと近づいてきたその時、再び空に向けて発砲。ロケット・スタートで飛び出し、そのまま崖下へと落下していった。 「オリンピック選手なんだから、このぐらいの崖から落ちても平気よね…きっと」 こうしてベン・ベンソンを振り切ったエリカは、モモミのいる鏡の間へと移動する。 鏡の間でモモミと合流したエリカは、モモミの案内で、裏道を通りイロモノ城から脱出するのだった。 城外で仲間達と再会したエリカ達は、イロモノ大王の企みを打ち砕く決意を固める。 そして、ホシミを除く7人で要塞内に侵入する。中ではイロモノ大王が待ち構えていた。 イロモノ大王は、エリカ達に無数の雑兵をけしかける(ちなみに、ここらへんの兵士、大王その他はエリカ対策に耳栓をしている)。 どうしよー、とエリカが言うと、ムラサキが火薬で雑兵を吹っ飛ばす。 次に大王が怒り狂って突っ込んでくる。ミドリに助けを求めると、カラテで大王を仕留めようと向かっていく。 が、大王の指先から出たイロモノα光線がミドリを直撃。ミドリはイロモノの人になってしまう。 次に、今まで怖がっていたヤヨイが突然大王に飛び掛かる。 しかし、イロモノ大王の必殺技によって、エリカ達6人はまとめてへたり込んでしまう。 更に接近してくるイロモノ大王。ヤチヨは先ほどエリカが持っていたピストルを手に、大王を目掛けて発射する。 しかし狙いは外れ、馬の人形(イロモノギャロップ)を掠めただけであった。 398 :アイドル八犬伝:2007/09/02(日) 02 35 14 ID Qq87IEty0 大王は逆上し、大きなカタナを抜き放ち、襲い掛かってくる。動けないエリカ達。 その時、ホシミが駆け寄り、エリカ達の盾となり大王の一撃を受ける。 ホシミの悲鳴を聞いたエリカは呪縛を破り、呆然としている大王向けてスタンガンを押し付ける。 最大出力のスタンガンを2発当て、大王の動きを止めたエリカは、ホシミの所へ駆け寄る。 「お答えいたします。エリカさん、騙していてごめんなさい。本当は貴女達とずっと一緒にいたかった…」 大王から受けた刀傷が致命傷となり、起き上がれないホシミ。 エリカは持っていたわれなべトオルの汗をホシミの傷に塗りこみ、ホシミの回復を待つ。 エリカはホシミから、大王の弱点…イロモノギャロップについて聞く。 ギャロップを奪うために飛び掛かるエリカだが、大王に止められ床に倒れこむ。 大王はその頭と、そしてスタンガンを持つ右腕を踏みつける。 エリカはトオルの汗を持ち…大王の目に引っ掛けた。大王は目を押さえてのた打ち回る。 更にエリカは、大王の股間にスタンガンを押し付け、隙を生む。 その隙にイロモノギャロップを奪い取ったエリカ。大王は凄まじい叫び声を上げ、そのまま失神する。 大王は真実イチロウに戻る。真実は昔エリカと同じようにイロモノ軍団と戦い壊滅させたが、大王を倒しイロモノギャロップを手にした瞬間、 自分がイロモノ大王となってしまった事を打ち明ける。イロモノ大王の正体はイロモノギャロップだったのだ。 そんな中、仲間達は、ここでエリカのデビューイベントをやると言う。 イロモノ大王の用意していた設備を利用し、エリカの歌を世界中に流すのである。 そして、全く突然、世界中のテレビにエリカは映し出された。 驚くべき電波ジャックだったが、エリカのミラクルボイスの前には些細な問題となり、世界は瞬く間に熱狂の渦に包み込まれるのだった。 エリカは、世界中の人に向けてデビュー曲”きみはホエホエむすめ”を歌う。 399 :アイドル八犬伝:2007/09/02(日) 02 35 58 ID Qq87IEty0 「♪ おねだりしちゃう ♪ おねだりしちゃう ♪ おねだりしちゃう ♪ つれてって ♪」 「♪ おねだりしちゃう ♪ おねだりしちゃう ♪ おねだりしちゃう ♪ ホエホエって ♪」 「♪ ほしの イリュージョン ♪ オチャメな ムスメ ♪ ベルマーク ♪ でもでも ♪」 「♪ つぶらな こころが ♪ ポイント ミリョク ♪ わたしとて ♪ ヒューヒュー ♪」 「♪ たに に ♪ むかって ♪ ホエホエむすめなの ♪ 1の ♪ つぎは2 ♪ 3はパス ♪」 「♪ ダメなのよさー ♪」 エリカは、姉二人に、自分にとって大切なものは、歌と仲間達であり、それ以外は不要である。 だから西園寺家の財産は姉に譲ると宣言する。姉二人はエリカの言葉に、自身の敗北を悟るのだった。 「♪ おねがいよねえ ♪ おねがいよねえ ♪ おねがいよねえ ♪ シュークリーム ♪」 「♪ おねがいよねえ ♪ おねがいよねえ ♪ おねがいよねえ ♪ シュガーベイブ ♪」 「♪ ねこのインビテーション ♪ ぎゃふんと わたし ♪ うちょうてん ♪ ロリロリ (ハート)」 「♪ かわに みをまかせ ♪ ドーナツ アンパン ♪ ダイエット ♪ モグモグ ♪」 「♪ さきに ♪ てをうつ ♪ ホエホエむすめです ♪ みのる ♪ ゆめかつ ♪ うちゅう1 ♪」 「♪ しげき てきよー ♪」 仲間7人もエリカを応援する。 「♪ まぶしいわ きみ ♪ いきが できない ♪ まぶしいわ きみ ♪ きみの めが ♪」 「♪ まぶしいわ きみ ♪ たってられない ♪ まぶしいわ きみ ♪ きみのゆめ ♪」 「♪ とくしゅ ソラリゼーション ♪ ズゲッと きたワ ♪ ためらうの ♪ キュンキュン ♪」 「♪ なりは キラリなの ♪ いてざで Bがた ♪ ホロリだわ ♪ まあまあ ♪」 「♪ たまに ♪ TELして ♪ ホエホエむすめGO! ♪ とおる ♪ みちあけ ♪ そこ のけよー ♪」 「♪ とんちがきくー ♪」 おわり 401 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/09/02(日) 02 40 56 ID Qq87IEty0 アイドル八犬伝 終わり。 ところで、大王=エリカが孫(大王は祖父)ってのはやっぱり嘘だったのかなー…。 もしそうなら、ホシミと姉妹って事に。まあ、これ以上はファンサイトやら掲示板で。
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オーブ / United Emirates of ORB オーブ / United Emirates of ORB トップ 構成員仮面ライダーズ 【階級】 【組織の概要・沿革】 【組織の拠点】 【議長スレでの歴史】【議長スレの歴史 初期】 【議長スレの歴史 第1次オーブ侵攻戦】 【議長スレの歴史 成都包囲網】 【議長スレの歴史 オーブその後】 【組織の傾向など】 【オーブ連合首長国の政治制度・傾向】 【炒飯城】【アースクレイドル―炒飯城地下最高機密区域―】 【ライダー部隊】 【オーブ軍通常戦力】【MS部隊】 【艦隊】 【キャラ考察】【代表考察:カガリ・ユラ・アスハ ―オーブの女神―】 【キャラ考察:ロンド・ミナ・サハク ―不屈の軍神―】 【キャラ考察:トダカ一佐 ―鎮国将軍―】 【キャラ考察:衛宮士郎 ―護国の志士―】 【キャラ考察:間桐桜 ―蒼天の花嫁―】 【キャラ考察:デューク・フリード(宇門大介) ―宇宙の王者―】 【キャラ考察:皆城乙姫・皆城総士 ―蒼穹の兄妹―】 【キャラ考察:橘朔也 ―仮面ライダーギャレン―】 【キャラ考察:カルラ ―オーブのピグモン―】 【キャラ考察:烏丸ちとせ ―光の乙女―】 【キャラ考察:リースリット・ノエル ―英知の番人―】 【キャラ考察:レン ―お騒がせCAT―】 【キャラ考察:南光太郎 ―仮面ライダーBLACK―】 【キャラ考察:天道総司 ―天の道を往き、総てを司る男―】 【キャラ考察:明石暁 ―熱き冒険者―】 【キャラ考察:沖一也 ―金の心を持つ闘士―】 おまけ『エミリア活動内容報告書』【1stアルバム Royal Spirit】 【2ndアルバム It defends.】 【写真集】 【その他活動】 トップ カガリ・ユラ・アスハ 構成員 衛宮士郎【城主】 間桐桜 デューク・フリード(宇門大介) 皆城乙姫(ツバキ)/皆城総士 真壁一騎 カルラ 烏丸ちとせ リースリット・ノエル 明石暁(ボウケンレッド) エクセレン・ブロウニング 冴島大河 ウォーダン・ユミル MS部隊(ムラサメ、M1アストレイ) 仮面ライダーズ 橘朔也(仮面ライダーギャレン) 南光太郎(仮面ライダーBLACK RX) 沖一也(仮面ライダースーパー1) 津上翔一(仮面ライダーアギト) 日高仁志(仮面ライダー響鬼) ライダー少女部隊 ライダー部隊 【階級】 名前 階級 備考 搭乗機体 カガリ・ユラ・アスハ 代表首長(国家元首) 五大氏族の一つ アカツキ 衛宮士郎 一等海佐 炒飯城城主 ダイセイバー 間桐桜 炒飯城女将 アウゼンライダー デューク・フリード ロンド旗本 宇宙科学研究所所長 グレンダイザー 皆城乙姫 竜宮島管理者 F.M.ザイン (所有) 橘朔也 一等海尉 近衛隊長 仮面ライダーギャレン エクセレン・ブロウニング 二等海尉 ヴァイスリッター 烏丸ちとせ 三等海尉 シャープシューター 《戦死者またはMIA指定者》 トダカ 一等海佐 仮面ライダーサソードに変身可能(ゼクターは現在神代剣に譲渡) タケミカヅチ ロンド・ミナ・サハク 元帥 五大氏族の一つ ゴールドフレーム天ミナ ドクター・バイル レン 天道総司(仮面ライダーカブト) 【組織の概要・沿革】 オーブ連合首長国(United Emirates of ORB)とは、アニメ「機動戦士ガンダムSEED」「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」に出てくる国家。 南太平洋ソロモン諸島に存在する島国で、君主(首長)制を採用している。 公用語は日本語。 永世中立を国是としており、国際連合には非加盟。地球連邦の統治権も及ばない純独立国家である。領土に関しては絶対不可侵を主張しているものの、地政学的理由から多勢力の介入が激しい地域でもある。そのため、軍は基本的に国家の防衛のために戦う。 国家元首であるカガリ・ユラ・アスハをはじめ、基本はモビルスーツ(MS)系統が主流の戦力であるが、衛宮士郎三佐以下構成員においてMSを動かしている将はいない。 他にもイージス艦や大型空母(代表的なのはタケミカヅチ)を有している。 【組織の拠点】 オーブ群島(ヤラファス、オノゴロ、アカツキ、カグヤの主要4島他大小島嶼から構成)をはじめ、宇宙ではアメノミハシラを持っている。また竜宮島を保護下に置く。 ヤラファス島にある首都オロファトにはディアッカ・エルスマン店長が創業し、衛宮士郎が再建した「炒飯城」という要塞都市兼アミューズメントパークが存在する。 さらに、宇宙科学研究所を宇門大介の指揮下で存在している。 実在国家に近い組織ゆえか数々の侵略を受けており、一時は国土そのものを失う事態もあったが、オーブの旗を降ろすことなく戦い現在に至る。 【議長スレでの歴史】 【議長スレの歴史 初期】 オーブという国家ははじめは弱小組織であった。 カガリ・ユラ・アスハは当初テロリストAA(のちのラクシズ)とともに行動をしていたが、負債軍によるコロニー落しに疑問を感じ帰国。 兵力はカガリとM1アストレイ部隊しかいない状況が長らく続いた。 この時期からオーブは戦火に見舞われており、その度にゴンドールの兵達が修復、復興作業に精を出していた。 その後、トダカ一佐やロンド・ミナ・サハクの合流などによって戦力が拡大し始め、各勢力に目をつけられることになる。 【議長スレの歴史 第1次オーブ侵攻戦】 デビルゲッターガンダム戦以降、オーブが主体になる戦争が続くこととなる。 ほぼ全勢力がオーブに対して侵攻、攻撃を加え、オーブ本土に戦火が撒かれる。(第42話「オーブ絶対防衛線」~) ちょうど同時期に炒飯城が武装化。炒飯屋が要塞になったのもこの頃である。 数々のオーブ侵攻戦においてドラマが生まれるが、オーブ戦に介入したBF団丞相諸葛亮と連邦軍ジュピトリス(当時)のパプテマス・シロッコの論戦(第43話「エクスカイザー暁に散る」。議事録はこちら)は後の語り草。これによってオーブは国家消滅の危機を逃れる。 だがその後も侵攻軍の攻勢は続き、連邦軍による傀儡政権の樹立、議長軍の離反、挟撃によりオーブ政府は本土を脱出。竜宮島経由で一路成都に向かうことになる(第44話「落日のオーブ」~)。 (この時、炒飯城がオロファト本店と成都支店に分かれた。オロファト本店の店長代理はアスラン。成都支店は衛宮士郎が店長) 【議長スレの歴史 成都包囲網】 BF団の手引きによって成都に臨時亡命政府を立てたオーブであるが、BF団、テロリストAA以外の組織は追撃を開始する。 さらに連邦軍によって成都を包囲され長く篭城戦を行うこととなる。 この包囲網は長く続き、オーブは本土侵攻より実に31スレに渡り劣勢に立たされて戦うことになる。 しかしながらオーブ勢はよく凌ぎ、最後の大隊による包囲網攻撃、新興勢力である日本の行動によって包囲の糸がほつれはじめ、最後はBF団十傑集である衝撃のアルベルトの機転によって、成都から追放されるという形で包囲網を突破。焦土と化し無政府状態にあった本土に帰還した(第72話「敗者に送る凱旋の歌」)。 【議長スレの歴史 オーブその後】 国土回復後の第一次日本戦争では日本軍に消極的介入を行い、その解体に関わる傍ら、国土の再建に力を裂く。 銀河帝国の侵略や木星帝国の攻撃などもあり相変わらず狙われやすいが、復活したトダカ一佐や、成長したカガリが跳ね返している。 炒飯城は武力部分をオーブ軍に移譲。現在は要塞化はされていないようだが、衛宮士郎が城主にあり、構成員には衛宮士郎の妻である間桐桜やカルラ、皆城兄妹も在籍しており、オーブの将達の憩いの場となっている。 最近ではベイオウーフことキョウスケ・ナンブが(よく斬艦刀をフルスイングする)衛宮士郎と一緒になって仕事をしている。また仮面ライダーを最も多く擁する。 【組織の傾向など】 「中立」という国是から、オーブ軍は専守防衛が軍事方針の基本となっている。 そのためオーブ主体の戦い以外では後方支援という形になっているが、同盟先の勇者新党などの要請などで出撃することもある。 カガリ・ユラ・アスハに関しては原作の少女の雰囲気というよりはどちらかといえば政治家として成長したイメージがある。 また、戦力としてはオーブの三大神と衛宮士郎が指揮をとることが多い。 エースにデューク・フリード(宇門大介)、皆城兄弟を置き戦闘を行う。 戦力の出入りが激しい組織であり、入りやすく出やすいため、定住する人間があまり多くないのも難点である。 元々専守防衛の組織のため活躍場面は限られてくるのは致し方のないところであるが、一般兵の士気の高さは最後の大隊やモルドール(怪獣軍団)に匹敵し、ここぞの部分では他の組織よりも活躍が輝く度合いが大きい。 【オーブ連合首長国の政治制度・傾向】 オーブという組織はその特色上、国家としての側面が他の組織(特に国家の形態を採る木星帝国や銀河帝国、連邦)よりも強く出ている。 それは、土地(惑星上の陸地)付きであるという事実もあるが、数々のオーブにまつわる戦争において政治戦もあったからだろう。 オーブの政体は首長国制。五大氏族と呼ばれる古来からの有力者(アスハ、サハク、セイラン、グロード、他1家。但しセイラン家は第187話「黄金の意思」において失脚)から国家元首たる代表首長が選出される。 カガリ・ユラ・アスハはその中でも最大の有力氏族アスハ家の出であり、前代表の一人娘であったために代表を事実上世襲した。 政策決定プロセスはトップダウン方式であるらしく、カガリのカリスマ性もあって代表首長の影響力はかなり強い。 議会は存在するものの形骸化しており、そのため第1次オーブ侵攻戦において議会を利用しようとした連邦軍の思惑は潰えている。 以上の点からオーブは立憲君主制とは言い難く、むしろ啓蒙専制君主を戴いた国家と言えるが、良くも悪くも長き歴史のの上に形成されたシステムであるため、国民の不満は特にないのだろう。 政策の実行に関しては閣議を積極的に行うところから密室政治ではなく、かなり風通しのよいものになっている。 現実として、カガリ達は「地球圏の火薬庫」と形容していいほど戦火の耐えないオーブをよく立て直し発展させている。 銀河帝国がクローンを使ってオーブの内政を揺るがそうとした(第4次オーブ侵攻戦。別名「オーダー66」)ものの、カガリは勅命を行使して危機を脱した。また木星帝国が通信兵の工作やセイラン家の取り込みなどによってオーブを掌握しようとした際には、カガリは自ら「私か、セイランか」とシロッコに迫り、工作断念に追い込んでいる。 議長スレにおいてはカガリが国政を執るのは第1次オーブ侵攻戦以降の話となる。 それまでは直情型の戦士であり、宰相役のロンドがフォローに入ることが度々あったし、外部から丞相である諸葛孔明を招くあたり、カガリは内政が苦手だったようである。 しかし、成都からの帰還後はそれまで苦手であった内政部分で努力し、焼け野原であったオーブを見事復興させた。 また、議長スレにおいてもオーブ勢による政治議論がよく見られる。 オーブ内での政治的指向の違いというものは見ていて興味深いものがあり、個々人によってその方針は若干違うようだが、基本的には「自国防衛」を念頭においた戦略を全員が採っている。 【炒飯城】 元々ディアッカ・エルスマンがオーブの首都オロファトで開業した炒飯屋であったが、第1次オーブ侵攻戦の折要塞化。 住みやすい事から大量の人員が出入りしために度々狙われることとなる。 現城主は衛宮士郎。大炒飯劇場においては名アイドル「エミリア」になるなど、精力的に活動している。 炒飯城はオロファト市沿岸部に位置し、総面積は40k㎡(城塞部、市街部合わせ)。中には勇者ロボさえ入る食堂、温泉、プールまである。さながら一大アミューズメントパークである。 しかしながら地下には軍事基地が備わっており、地下にはMSや特機、いわゆるスーパーロボットなどが存在している。 この規模はオーブ軍随一であり、ここの城主には多面性の職務があるのだろう。 その証左に天守閣へは一般の立ち入りは不可となっており、ここにオーブ軍最高司令部が存在することは公然の秘密である。 城塞部は本丸・二の丸・三の丸・西の丸(政庁)・西の丸下・北の丸から成る、かなり大規模な城である。 本丸にある天守閣は地上十三層、高さ127メートルの天守閣を誇り、天下一の景観を極める。櫓(やぐら)もその数168基と空前絶後である。 (櫓とは、木で作れた監視塔のような印象を受けるが、この場合は小さい城みたいなものである。高高度速射砲やミサイル施設がある) 平城(平地に建設された城)であるために、周りには支城の建設が行われている。 地下施設部は、世界的に有名なオーストラリアのジェノラン鍾乳洞をはるかに凌ぐ超巨大地底湖を利用している。 城壁や市街部やついてはかなり綺麗に整備されている。市街部の区画は京都や許昌などをモデルにし、街並みは中世の日本がモデル。 海洋に面しているために港湾としても利用され、城内には空港まで有していることから、オーブの玄関口としての需要も高い。もはや炒飯城はオロファト市そのものであると言っていいだろう。 ともあれ、オーブの土地柄高層ビルの類は法律上制限が厳しく、炒飯城並みに巨大な建設物というのはオーブ史上類を見ない。 要塞化には多大な予算が必要とされるなど、侵攻戦後のオーブでは到底建設可能な規模ではなかったのだが、建設は(支城も含め)予定通り行われている。 これは恐らく一時的に逃げ込んだ先のBF団の強力なバックアップや、炒飯城の国営化などの政策で完成したと思われる。 オーブ軍属が普請を請け負っており、その詳細は軍機として未だに公開されていない。 恐らくは着工から発展までの過程は、どの建設現場の想像をも超えた内容であったことは間違いないだろう。 炒飯城要塞化はある意味公共事業でもあったようで、オーブ再建の立役者的な存在でもある。 周辺の有力者を手なずけ、学校を建設し、人目につかぬ犯罪をつぶさに摘み取り、堤防を建設し灌漑を整備し稲作まで行っている。 よく爆発に巻き込まれたり落城寸前まで押されたりと散々だったりするのだが、次回にはきっちり直ってたりする。 このあたりは某戦艦の第三艦橋みたいなものだろう。 【アースクレイドル―炒飯城地下最高機密区域―】 炒飯城の地下に世界最大級の洞窟が存在し、ここにオーブ軍の主要基地が存在する事は前述したが、その最深部には「アースクレイドル」と呼ばれる施設が設けられている。 その一部は最高機密区域として厳重に封印されており、開封にはカガリとロンドがそれぞれ持つ鍵が必要となる(ロンドの鍵は彼女の戦死と共に行方不明となった)。 アースクレイドルが現在の炒飯城の地下に建築されたのは、科学者ビアン・ソルダークの危機感がきっかけであった。早い段階から外宇宙勢力の来寇を予期していたビアンは、時の代表首長ウズミ・ナラ・アスハと国家元帥コトー・サハクに支援を求めた。オーブの国政と軍事を司るこの両者が受け容れた事で、ビアンは地球防衛の為の研究に着手する。 だが、アースクレイドルが竣工する以前よりオーブは地政学上の重要地点であり、この地の制圧を企てる国家・勢力も少なくはなかった。オーブはアースクレイドルの存在を秘匿するため、サハク家を中心にあらゆる手段を講じた(358話でのロンドの告白によれば、オーブ戦争もその一環であったという)。その過程でオーブが払った代償は多大で、その中にはウズミとコトーの戦死も含まれていた。 やがてビアンも他界し、アースクレイドルの管理権はウズミの娘カガリと、コトーの子であるミナとギナの「双子のロンド」に託された(ロンド・ギナはそこでロンド・ミナ言うところの「禁忌」に関しての研究を行っていた)。 その後もオーブに戦火の止む日は無く、政府・軍司令部を海外に亡命させざるを得ない時期もあったが(第1次オーブ侵攻戦)、アースクレイドルの存在は徹底的に秘匿されていた――Gウイルスワクチンを巡る連邦の謀略に嵌められたモルドールが、オーブを他勢力駆逐の場とした後(第357話「正義 絶望 焦がれるはオーブ」)、カガリとロンドが最高機密区域の封印を解くまでは。 【ライダー部隊】 元ネタは仮面ライダー555劇場版に登場したライダー1万人部隊。 橘朔也が結成した、特殊な人間(改造人間、オルフェノクetc)1万人だけで編成された部隊である。 (兄弟部隊として、普通の人間だけで構成されたSPIRITSという部隊があるとかないとか。) 構成員は橘朔也、剣崎一真、ライオトルーパー部隊、ライダー少女部隊の計1万人。 現在は炒飯城の守備隊である侍部隊と共にオーブの警護についてたり おやっさん経営の喫茶かバイクショップかよくわからないお店の手伝いをさせられてたりする…が、一部の部隊は、世界各地に現れる未確認生命体やワーム等から、人知れず奮闘中だとか。 【オーブ軍通常戦力】 【MS部隊】 国防軍はモルゲンレーテ社が開発したMBF-M1アストレイ系列の機体を多数保有している。通常型のM1/M1Aのほか、回転翼の飛行補助ユニット『シュライク』を背部に装備したタイプ、 宇宙用に特化したシビリアンアストレイ(DSSDカスタム)などの存在が確認されている。 同様に可変型MSのMVF-M11Cムラサメも相当数が配備されている模様。 その戦闘能力は全一般兵の中でも最高クラスとの誉れが高く、過去のオーブ侵攻戦では 悲痛な特攻や、強敵への絶望的状況下での逆転劇を幾度も演じている事でも知られる。 【艦隊】 四方を海に囲まれた海洋国家オーブにとって海上防衛は死活問題である。 その為、ガンダム作品としては異例とも言えるほどに海上戦力の充実が図られている。 主に水上戦闘艦で構成されており、現実世界の艦隊とイメージ的には極めて近い。 標準型のクラオミカミ級護衛艦を始め、イージス艦、輸送艦といった多様な艦船を擁する。 他に代表的な艦船としては、トダカ一佐の指揮する航空母艦タケミカズチが存在する。 議長スレ世界では、クロガネ登場以前まではオーブ軍の旗艦として前線で活躍した。 【キャラ考察】 【代表考察:カガリ・ユラ・アスハ ―オーブの女神―】 オーブで代表首長を務める彼女であるが、原作ではその年齢もあってか感情を制御できず、政治に対して感情的になってしまう側面もあった。 議長スレでも第1次オーブ侵攻戦においては原作と変わらず自身が戦場の先鋒に立ち戦うことに相成った。 だが、成都からの帰還後は内政を重視。トダカ一佐と共にオーブ政府の内部を統率した。 結果、カガリという少女は大きく成長することとなる。前線で立つ姿、国家元首・軍最高司令官として部下を最後まで気遣おうとする姿はオーブの女神である。 彼女もまた、原作以上に昇華された人間性を持った人間といえよう。 【キャラ考察:ロンド・ミナ・サハク ―不屈の軍神―】 オーブ五大氏族の中でも軍事を司るサハク家の後継者。宇宙軍事基地アメノミハシラは彼女の直接管理下にある。 原作においてはカガリ・ユラ・アスハのアスハ家とは仲が悪かったようだが、こちらではよく補佐をしておりカガリとも仲がいい。 これは原作風に言えば機動戦士ガンダムSEED ASTRAY終了後のifと言ったところだろうか。 男装の麗人とも言えるべき美しい容姿をしており、オーブ国内でも人気である。 議長スレにおいては「オーブの軍神」と呼ばれており、その能力は最後の大隊の少佐をも倒す能力を持っている。 彼女自身も内政よりも戦闘向きな性格のようで、第1次オーブ侵攻戦においては圧倒的な敵軍を倒すため、特攻しようとするほどである(この時はムラサメ部隊の決死の説得によって思いとどまった)。 これほどまでに非の打ち所のない人物であるが、唯一の欠点は料理。自ら味見をして、あまりの不味さに死にかかった一件は語り草になっている。 国家防衛のためとはいえ、多くの国民・兵士を死に至らしめた事に対しては自責の念が強く、アースクレイドル攻防戦においては、オーブ戦争で両親を失った過去を持つシン・アスカの前で、自身の罪を告白している。だが、一瞬垣間見せたその人間的な弱さが、皮肉にも彼女の死を、それ以上に地球の危機を招くことになる――。 【キャラ考察:トダカ一佐 ―鎮国将軍―】 議長スレで忘れてはいけない人物。男の中の男である。 オーブに帰還したカガリを支援するために空母タケミカヅチを指揮し、数々の戦いを戦い抜いたまさに歴戦の守護神。 オーブが攻められたとき、彼は必ず最前線に立っていた。 かの第1次オーブ侵攻戦においても真っ先に先陣に立ち、敵勢の苛烈な攻撃に対して意気軒昂に耐え抜き、避難民の収容を手助けする。 その後もオーブに来る新参者達にも公平に接し、新兵であった衛宮士郎、柏葉巴などの戦士たちの兄貴分として世話をし、彼らを成長させた。彼の人柄に惚れる人間も少なくない。 カガリにもよく進言するが分も弁え「自分は軍人ですから」と言いカガリをよく支える。 勇者新党とのパイプも厚く、勇者特急マイトガインと盟約を交わす。 他にもトダカ一佐といえばコスモスとの父子のふれあいがある。 コスモスと出会ったとき彼は娘として扱いその感情を開花させた。彼らの様子は嫉妬団ですら手を出さなかったほどである。 その後の彼は、オーブの守備をロンド、士郎達に任せカガリと共に内政に従事する。 しかし第3次オーブ侵攻戦(第151~152話)では戦陣に復帰。楽団のモーターヘッド部隊を殲滅し、銀河帝国の旗艦エグゼキューターを大破させ、首都オロファトに突入したレビル将軍直卒の混成部隊を大混乱に陥れるなどの戦果を上げてオーブを死守し、その指揮能力は議長スレ世界でも随一と知らしめた。 補足説明としてトダカ一佐は実はエヴォリュダーであり、オーブ戦争で一度死んでいる。 しかしながら、何者かの手によって復活。現在に至る。 だからこそなのか、仮面ライダーたる能力も保持しており、第3次オーブ侵攻戦では仮面ライダーサソード(初代)に変身。楽団の新参だった村上征樹には敗れたものの、モルドールの魔王様を撃破している。 【キャラ考察:衛宮士郎 ―護国の志士―】 オーブの三神に次ぐ地位を持つのがこの衛宮士郎である。彼は議長スレ第四期シリーズの主役である。 彼の成長劇に関しては各期主役参照。 オーブの将としては彼はDGG1号機「武神装甲ダイセイバー」を使い、数々の敵軍の侵攻を食い止めるなどの活躍を見せる。 しかしながら、彼がこの一佐という階級に上がったことは戦闘に関する功績よりも内政面での功績が大きいようだ。 ある意味オーブの殖産興業兼軍事基地である炒飯城築城や、その管理からオーブ軍の指揮代行などの功績が認められたのだろう。 原作Fateからはもはや想像もつかないくらいの働きであり、その性格も原作とは大分違っている。 【キャラ考察:間桐桜 ―蒼天の花嫁―】 オーブ軍一佐衛宮士郎の妻である。DGG2号機「アウゼンライダー」に搭乗する女性。 彼女はオーブの学生であったが、炒飯城に士郎がいたことで一緒に働くことになった。 その後幾度とない逢引や、士郎との殺し愛やら第六天魔王を倒したりと波乱万丈な恋路を歩きながらも無事結婚。 その結婚式は勢力を越えて数多くの人たちが祝福した。 気立てもよく可憐な少女ではあるが、魔術師でありその力量は士郎よりも上で、パイロット技能も士郎よりも優れた一面を持つ。 衛宮士郎をよく支えるほか、炒飯城のサイフの紐を持っているのは彼女であり皆頭が上がらない。 オーブ国内では若女将として人気のようである。 【キャラ考察:デューク・フリード(宇門大介) ―宇宙の王者―】 長くからオーブに仕える正義の人。オーブのエース。 その正体は宇宙の遥か彼方、フリード星から来た異星の王子である。 しかしながらその性格は温和で誠実。彼自体戦闘以外は寡黙ではあるが彼に信頼を寄せる者も多く、カガリの信任も厚い。 スーパーロボット、グレンダイザーはフリード星の守り神でありその戦闘能力は高い。 (しかしながら、デュークにも操作できないほどの暴走状態になることも稀にある) 必殺技はダブルハーケン、反重力ストームと、地球の科学力では解析不可能な秘めた力を持っている。 また、彼はオーブの宇宙科学研究所の所長であり、日頃はそこで研究などを行っている好青年のようだ。 【キャラ考察:皆城乙姫・皆城総士 ―蒼穹の兄妹―】 オーブのエースの双璧。F.M.ザイン(ファフナー・Mk.Sein)を操り敵勢を翻弄、壊滅させる戦闘スタイルが特徴である。 彼らはオーブ近海にある竜宮島(たつみやじま)を統治している兄妹で、竜宮島とは宝物を守るために竜になった伝説の巨人が住まう場所でもある。 第1次オーブ侵攻戦時にカガリたちを竜宮島へ避難を呼びかけた。 しかし、オーブの同盟相手でありながら議長軍の策にはまった勇者新党の攻撃によって竜宮島もまた戦火に巻き込まれることになる。 戦闘や通常会話において彼らの掛け合いは見ていてほほえましいものがあり、オーブ国内でもファンは多く、フィギアまであるとか。 カガリも乙姫の肌を羨ましがっている描写がある。 現在もオーブの将兼竜宮島の管理を行っており、多忙な毎日を過ごす。 【キャラ考察:橘朔也 ―仮面ライダーギャレン―】 仮面ライダーギャレンに変身する好青年。正義感が強いが、他人の言動に左右されやすい(正確に言うと騙され易い)。 ギャレンとはトランプのダイヤとクワガタ虫がモチーフとされ、銃の形をした覚醒機・醒銃ギャレンラウザーを持つ。 原作では体の不調を訴えており、本人はそれを急遽完成させたライダーシステムの弊害と思い込んでいたが、実際には橘の恐怖のビジョンが体にまで影響を及ぼしているに過ぎなかったという(しかし、深沢小夜子の死を克服することで乗り越える)。 一時期は小夜子を間接的に死に追いやった事を後悔し、BOARDの烏丸啓所長にギャレンバックルを返したが、BOARDの先輩でギャレンの試験装着者だった桐生豪との再会、仮面ライダーレンゲルこと上条睦月との出会いにより、ギャレンに戻ることを決意する。 (詳しくは「仮面ライダー剣」を見てね!) 議長スレにおいてははじめは連邦軍として成都包囲網に参加。しかし同僚の非人道的行為に絶望し離反。その後日本軍に所属するが、玖我なつき政権の解体によってかねてより縁のあったオーブに移る。その後はオーブに定住。カガリの近衛隊長として仕えることとなる。 だが、ロンドのゴールドフレーム天を魔族と誤認して発砲し銀河帝国に亡命したり、烏丸ちとせとただならぬ関係だったり、木星帝国の暗黙の支援の下カガリに対して謀反を起こしたユウナ・ロマ・セイランにちとせ共々騙されかけ、ギャレンラウザーでユウナをパニシするなどと色々忙しい毎日である。 ライダー部隊(一般兵)の開発担当であり、量産型のライダーは彼が作ったとされている。 ちなみに、相当の悪食らしくとんでもないモノを軽く平らげたりする。 【キャラ考察:カルラ ―オーブのピグモン―】 オーブの、というより炒飯城に住んでいるギリヤギナ族の女性。鎖つきの大きな首輪が特徴である。 スタイル抜群で剣の腕も一流。常人では振るえぬほどの重さの剣を軽々使い敵勢を圧倒する。おっぱいも大きい。 お酒が大好きで、炒飯城のお酒を日がな一日飲んでいる(これは衛宮士郎も間桐桜も容認している風である)。 彼女の幸せはお酒を飲むことで、飲みたい放題の炒飯城は天国なのだろう。月の酒代はかなりものもだとか。 しかしながら、彼女も乙女。トダカ一佐の指揮能力や凛々しさに思うところがあるようである。 どうやらある所からある物を炒飯城地下に持ってきたらしいが…? 【キャラ考察:烏丸ちとせ ―光の乙女―】 第三次オーブ侵攻戦の最中、橘に誘われてオーブに入軍した少女。CVは後藤さん。 自らは機動力を特化させた『シャープシューター』という戦闘機に乗り国土防衛任務に就く。 必殺技は「フェイタルアロー」。まだまだ実戦経験は浅いものの、それなりの戦果を収めている。 また、彼女はある能力を保持しているようで、光の巨人になるという情報も入っている。 ちなみに上司達からの受けは上々のようだ。 206話で戦死、彼女は地獄へ落ちた――――愛する橘を残して と思ったら地獄でメロンソーダ風呂に気に入って入ってたようです、どう見ても平和です本当に(ry 【キャラ考察:リースリット・ノエル ―英知の番人―】 月の御姫様がいるスフィア王国出身の金髪の子。愛称はリース。 どうみても幼女なのだがアーバレストを持ってたりする。 自身の中にはもう一人の人格である「フィアッカ・マルグリット」も存在しているようで、そちらが火器管制や機体整備などを得意としているようだ。 オーブに所属後は炒飯城で衛宮士郎の下、皆で暮らしている。 キョウスケとはフラグクラッシュ、現在一人身まっしぐらな状態である 【キャラ考察:レン ―お騒がせCAT―】 元々は夢魔というサキュバスの一種のような使い魔。 ある人物によって作られ真祖とも言われている吸血鬼の元に預けられていたが、ひょんなことからオーブに迷い込む。 そこでリースと出会い、炒飯城に居つくようになった。 彼女は基本的に黒猫ではあるのだが、白いバージョンで見かけられることもある。 本人は人間形態になれるようで、リースと同じ幼女である。 この時も黒い時は無口。白いときにはおしゃべりとなっており、リースと同じ人格のチェンジがされているのではないかと推察される。 気になるのだがネコだけに昼寝とか好きなんだろうか。 【キャラ考察:南光太郎 ―仮面ライダーBLACK―】 第196話「ダンセイニの島」でちとせの誘いからオーブに加入した青年。通称「てつを」。 彼は仮面ライダーブラックに変身し、ライダーパンチやライダーキックなどを技とする。 (ちなみにオーブに所属する前はどこかをうろうろしていたりしていた) 彼の魅力といえば名言とかであろう。「ゴルゴムの仕業か!」(実際使ってない)とか歌では「信じるやつが正義(ジャスティス)」などである。 さらには政宗ボイス(仮面ライダーBLACKのナレーター)によって何度も助けられたであろう。 そのおかげか第197話「フォーメーションG、発令!!」では勇者新党のフォーメーションGによってオーブ勢が光になっている最中で生き残ったという。 【キャラ考察:天道総司 ―天の道を往き、総てを司る男―】 第203話「強襲せよ!ファントムペイン!」でオーブに現れ、第205話「真実のガンエデン」で正式にオーブ軍に加わった青年。 彼も仮面ライダーであり、仮面ライダーカブトに変身する。 オーブに来る前はシンと愉快な仲間達で料理長を務めていたが、ホンコン戦(第202話「香港の夕暮れ」)の後シンが旅に出たのを機にシンゆかを去っていた。 天性の俺様体質だが、シンゆかでは似たような性格のシンや九郎がいたこともあって、彼らにたいするツッコミ役としてそこそこ上手くやっていたようだ。 【キャラ考察:明石暁 ―熱き冒険者―】 初登場は第206話「我らこそ 神魔を断つ剣なり」。第二次ガンエデン計画で世界が揺れる最中、アルティメットダイボウケンを持ってたSPD@シンゆかを呼び止めようとした際に橘に勧誘されオーブ軍に入った。 彼の口癖は「アタック!」であり元トレジャーハンターだろうか冒険や宝には目がないらしい。 そして「熱き冒険者」ボウケンレッドでもある。ボウケンシルバーこと高丘映士もいるそうだ。 同じ所属の天道とは仲がよい(?)らしい。 【キャラ考察:沖一也 ―金の心を持つ闘士―】 原作は言うまでもなく「仮面ライダースーパー1」。 宇宙開発という人類の夢に、その身体を差し出した。 しかし、研究所がドグマに襲われ、沖は重傷を負うばかりか、変身できなくなってしまう。 その後、赤心少林拳をマスターし、変身能力を取り戻すばかりか、心身共に成長を遂げる。 そして、人々の夢、希望を守る為、彼はドグマ、ジンドグマと戦っていく。 (詳しくは「仮面ライダースーパー1」を見てね!) 初登場は第226話「仮面ライダー魂!力と技の風車をまわせ!!」。オーブが新興勢力グランショッカーの攻撃を受けている最中、外宇宙から帰還。そのままオーブ軍入りを果たした。 議長スレではアメノミハシラに常勤しており、デブリの除去などを担当。 一見地味な活動だが、第248話「水銀党・炎」では、連邦により太陽へと飛ばされたジェネシックガオガイガー(獅子王凱は宇宙開発公団の後輩に当たる)を救出するという成果を挙げ、また四国に怪しく立ち込めていた雷雲を、ファイブハンドの一撃のもとに粉砕している。 沖の場合、こういった突破や阻止の成功率が極めて高い(といっても2回だけだが)。 クライシス要塞がオーブの街を焼き払おうとした時には、99をたたき出し完全にシャットアウトした。 そして、阻止したその身体でキョウスケの援護へと向かい、ガテゾーンと勝負するも力尽き、背中に死兆星を背負うも、キョウスケの新たな力と絆により、一命を取り留める。 性格はやや天然だが、悪を憎む気持ちは強いようだ。 さらに毎日のトレーニングをかかさず、その向上心は議長スレでも屈指である。 そして今日も彼は戦う。自分の身体の意味を成す為に。 おまけ『エミリア活動内容報告書』 【1stアルバム Royal Spirit】 1.エミ笑ミユカイ (原曲:ハレ晴レユカイ ……「涼宮ハルヒの憂鬱」エンディングテーマ) 2.GONG -emilia ver- (原曲:GONG ……「第三次スーパーロボット大戦α」主題歌) 3.夢のヒロイン (原曲:夢のヒーロー ……「電光超人グリッドマン」主題歌) 4.Double-Action -emilia&城主ver- (原曲:Double-Action ……「仮面ライダー電王」挿入歌) 5.エミリアのラブソング (原曲:ラムのラブソング ……「うる星やつら」主題歌) 6.蒼天のダイセイバー (原曲:創聖のアクエリオン ……「創聖のアクエリオン」主題歌) 7.灼熱な誓い (原曲:真赤な誓い ……「武装錬金」主題歌) 8.EXIST (原曲EXIST ……PS2「灼眼のシャナ」主題歌) 9.being (原曲:being ……「灼眼のシャナ」主題歌) 10.This illusion (原曲:This illusion ……「Fate/staynight」主題歌) 11.英雄 -emiria ver- (原曲:英雄 ……「ウルトラマンネクサス」前期主題歌) 12.CHA-HAN HEAD-CHA-LA (原曲:CHA-LA HEAD CHA-LA ……「ドラゴンボールZ」(第1話~第199話)主題歌) 13.虹の彼方 (原曲:虹の彼方 ……「ガン×ソード」挿入歌) 14.桜花絢爛 (原曲:議長スレオリジナル) 【解説】 記念すべきエミリアのファーストアルバム。エミリアの半生を歌として封入した歌の数々はどれも圧巻。 かなり懐かしい曲から最新の曲まで幅広くカバーしているのが特徴。 オブコンチャート(オーブのランキング)ではぶっちぎりの一位。世界でも有数のアーティストとなる。 【2ndアルバム It defends.】 1.ignited -emilia ver- (原曲:ignited ……「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」主題歌) 2.勇者王誕生!-emilia ver- (原曲:勇者王誕生!集大成神話 ……「勇者王ガオガイガーFINAL」主題歌) 3.HEAT -emilia ver- (原曲:HEAT ……「真(チェンジ)!!ゲッターロボ 世界最後の日」主題歌) 4.Meteor -emilia ver- (原曲:Meteor ……「機動戦士ガンダムSEED」挿入歌) 5.静かな夜に-emilia ver- (原曲:静かな夜に ……「機動戦士ガンダムSEED」挿入歌) 6.RHYTHM EMOTION -emilia ver- (原曲:RHYTHM EMOTION ……「新機動戦記ガンダムW」主題歌) 7.RISING FORCE -emilia ver- (原曲:RISING FORCE ……「スーパーロボット大戦OG ディバインウォーズ」主題歌) 8.嵐の勇者 -emilia ver- (原曲:嵐の勇者 ……「勇者特急マイトガイン」主題歌) 9.BRAVE PHOENIX -emilia ver- (原曲:BRAVE PHOENIX ……「魔法少女リリカルなのはA s」挿入歌) 10.機神咆吼ッ! デモンベイン! -emilia ver- (原曲:機神咆吼ッ! デモンベイン! ……「斬魔大聖デモンベイン」主題歌) 11.もってけ!メロンパン (原曲:もってけ!セーラーふく ……「らき☆すた」主題歌)※スレ中では「えみ☆すた」主題歌 12.いつか見た夢 (議長スレオリジナル) 【解説】 エミリアセカンドアルバムは彼女を取り巻く多くの人たちとの友情が込められている。 曲としては全体的にスピーディな曲が多い。 【写真集】 1st写真集「炒飯城であそぼ!」 2nd写真集「海の覇者!」 3rd写真集「スーパーライヴ!」 【解説】 写真集は現在三冊が刊行されている。 いずれも初回限定版は予約の段階で売り切れた。現在も炒飯出版より好評発売中。 【その他活動】 エミリアのオールナイトオーブ! ドラマ「灼眼のエミリア」(後に劇場版が製作される) ドラマ「灼眼のエミリア 第二期」 ドラマ「えみ☆すた」 ほか
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501 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/16(月) 21 53 05 ID QWWu6AzA0 [3/4] 500 ヴェルミリオム師が浸食を受けていたってことは、やっぱヒュドも受けてたっぽい気がしてw 駄目だwww この二人がここまで動揺することは、たぶん空前絶後だw 外部記憶が保管されてるとか、やはりあのクラスの魔術師は、わりかしヤバい形でいろんなものを改変してるんだと納得してみたり。納得それは銀の月が輝く漆黒の夜にあるようなry ヴェルミオリム師的には、いろいろあるスペアの機能とかちょっと使う、程度なんでしょうけれど。まさにバックアップ。 元の橙子さん、劇場版の例のマンションの戦いで怒ってるのを見てるので、割と納得、納得、それは(しつこいw 502 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2[!stock sage] 投稿日:2014/06/16(月) 21 57 28 ID FLXqABPk0 [4/4] 501 ヒュドも受けた可能性がありますねいw 確かにこの二人がここまで狼狽するのは始めてかもしれませぬ。まあ、考えてみれば帝國SSでは最も異色な魔術ではありますしw というか、あんな魔術師がそうそういたらたまりませんがwww 503 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/16(月) 23 51 48 ID XGoJX1Mk0 [1/2] 496 更新お疲れ様です。ニクシアが本当に白雪先生で。 そして「相手がポエムを歌ってきたなら、返歌すればいいだろう。」と私の中のアウルスがささやき始めました。 それも漢詩で。濃い墨汁したたる黒文字の世界が展開するという。 白雪と詩で会話するおハルさん(この場合ソープ?)という光景が脳内に形成されてw そして二人して詩言語というかヒュムノスを歌いながら、白と黒で対極が構築されるのです(ぉ 504 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/16(月) 23 55 02 ID XGoJX1Mk0 [2/2] というか、ニクシアがやらかしたのは魔導的に大惨事なので、帝都から観測した瞬間にすっ飛んでいきそうな気がするw 505 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/16(月) 23 59 01 ID QWWu6AzA0 [4/4] 504 破壊してるだけじゃなくて、連続的に書き換え『続けてる』だけなんで、たぶん人の認識の干渉が大規模になっただけだと思うんです。 詩が聞こえない、影響圏外にたぶん悪影響ないんで。 506 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 00 02 46 ID ASGfaqqo0 [1/12] 505 ケイレイ様 ごきげんよう。 事情を塗りつぶしているというより書き換え続けていると。 つまり無名が殺さなくても歌が終われば元に戻るのでしょうか? 507 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 00 06 57 ID 7tlfggsM0 [1/2] 506 あの時点では、まだ誰も「効果」を十分に認識してなかったみたいですから、あれほどの高度浸蝕性があるとは本人も気付かなかったみたいで。 魔導部隊だし、導師もいるしで、テストしてみたらああだった、 止めさせたのはヴェルミオリム導師のようですから、予想外だったんでしょう。 508 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 00 10 13 ID ASGfaqqo0 [2/12] 507 少なくともフェイトとヴェルミリオムの2人いますからね。 しかし爆弾の多い部隊だなあw 509 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 00 10 49 ID 7tlfggsM0 [2/2] 508 合法的封印、とはさすがに言えないですw 510 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 00 17 05 ID ASGfaqqo0 [3/12] 509 封印指定ですね、わかりますw 511 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 00 30 38 ID 6MSL0fEc0 [1/9] 510 いや、実は「どういう選抜基準なのか」は非開示なんですよ。 ちょこちょことは話の筋状、出てますけど。単なる才能で選んでるわけではないようです。最終的には、レイヒルフトとの面接が行われてるようです。 すべてに。 そしてすべての101/902の近衛騎士には、それなりの目的と言うか、理由はあるようです。 だから僕もルキについては考えています。 マル子は形の上は901組というか、レオニダス公爵家推挙なのでw 101/902組同様の面接があったとは思っていません。ただ対面して対決とは言わないけれど圧倒されてきた経験はあるはずですが。 512 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 00 33 25 ID ASGfaqqo0 [4/12] 511 最終面接がレイヒルフトとはいや過ぎるw 513 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 00 35 22 ID 6MSL0fEc0 [2/9] その上で訓練を施してるので、というかほとんど会津の什とか、スパルタのアレみたいな共同生活を踏み越えた環境を構築してるので、明らかに何かの意図があるようです。 だから異能の発揮は、多分予定の範囲内ですよ。 514 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 00 36 35 ID ASGfaqqo0 [5/12] 513 とするとルキの時も予想の範囲内? 515 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 00 37 26 ID 6MSL0fEc0 [3/9] 514 こないだの安全装置ですか? あれはレイヒルフトではなくて、カタリナ様の笑顔の範囲内ですw 516 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 00 41 51 ID ASGfaqqo0 [6/12] 515 ま た カ タ リ ナ 様 か ! (w 517 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 00 57 38 ID ASGfaqqo0 [7/12] でも納得というか。 かなり前に聞いた、アレクシアとルキの事故はまだ残っているんでしたっけ。 518 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 01 00 35 ID 6MSL0fEc0 [4/9] 517 まだ残してます。 残した筋を伸ばして、今回の安全装置が働きました。あの辺、時空的にも浮いてるんですけど、浮いてるということ自体がたぶんネタなんで 519 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 01 08 09 ID ASGfaqqo0 [8/12] 518 確かに「いつ起きたかよくわからない」事自体に意味がありそうな。 ニクシアのあれは制御方法見つけないといかんのでしょうが、どうなりますかねw 520 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 01 11 33 ID 6MSL0fEc0 [5/9] 519 時系列上はちゃんと決まってます。アル・カディアから帰ってきた94年の年末から95年の春にかけてです。 クラウディアたちが学院の3年目に、ノイナが2年目になったとき。 ニクシアのアレは「魔術師として修業できるまで使えない」なので、南方戦役で使う決断をするかどうか、でしょうねえ。 521 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 01 13 54 ID ASGfaqqo0 [9/12] 520 彼女達が修行できる時期って決まってましたっけ。 522 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 01 15 36 ID 6MSL0fEc0 [6/9] 521 時間的には2年くらいありますけど、魔術師として全般じゃなくて、範囲を絞った教授ができるのがおねいちゃんだけなので、いかがしますかという伺い立てまででしたねえ。今回は。 523 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 01 18 37 ID ASGfaqqo0 [10/12] 522 魔術教育って長そうですからねえ 524 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 01 19 28 ID 6MSL0fEc0 [7/9] 523 僕らが数学や物理学や化学やソフトウェア工学をやるようなものですしw 525 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 01 21 04 ID ASGfaqqo0 [11/12] 524 軍人として必要な教育に絞ってもかなり長そうです。 前にTVでちょろっと見たのですが、アメリカの軍隊って座学みっちりやるんですよね 526 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 01 22 22 ID 6MSL0fEc0 [8/9] 525 だから特技持ちの下士とか実際他に代替が無い技術者あつかいだそうです。語学とかもそうらしいです。 核兵器関係なんて、直接に安全保障にかかわるんで、士官みたいな扱いだったとか。 527 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 01 24 54 ID ASGfaqqo0 [12/12] 526 なので魔導教育できる人材がカメリアしかいないって多分そういう事なんだろうなあと。 四大系統の魔術は教官もっといるんでしょうけどね。 528 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/17(火) 01 27 44 ID 6MSL0fEc0 [9/9] 527 でも四大分野の分類しか無いんですよw 風に雷が補相扱いですけど、どういう相性なのかはきっと統計がとれていない=システム化されてないでしょうし。 水は氷化がほぼ可能なようですけど、治療は補相的なのか、とか。 火や土の補相ってなんだろう、とか。システム化、つかルールとして正規化されてないんで、再現性のない術として覚えるしかないという。 529 名前:名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2[!stock sage] 投稿日:2014/06/18(水) 08 32 21 ID UZu514/c0 とりあえず帝國SS世界は、前近代社会なので、システム化された教育体制そのものが無いという。なので、一種徒弟制みたいな感じで教えてゆくしかないので。特に魔術なんてものはそうなんじゃないかと。 おねいちゃんは、考えてみればカタリナ様やセルベニアたんをはじめとして多数の高名な弟子を輩出しているので、確かに魔導の教育者として名声があるのかも。最近だとイサラとか世に出していますし。すげえな、おいw 503 葬務官様 ごきげんよう。 ニクシアは漢詩の素養がありませんので、それで返されたらそこで「声」が止まってしまって終りでしょうね。でも、そもそも帝國に漢詩はないんじゃないかとw 白雪先生の「声」は、あれは独特の世界観に基づいた「声」ですから、あれについてゆくのは難しいでしょう。 というわけで、ある一定空間内を、白雪先生の心象風景で塗りつぶしていくだけの魔術なんですが、それが空間内の人間の精神も侵食してゆく、というとっても嫌な付随効果付きであった、と。 505 ケイレイ様 ごきげんよう。 仰る通りで、あれは不断に「声」を紡ぎ続けることで世界を書き換えているので、「声」が終われば自動的に書き換えも終わるんじゃあないでしょうか。 あと、やはり声が聞こえなければ影響されないわけで。 やはりこれまで誰もニクシアに「声」を紡がせよう、なんて考えもしなかったので、じゃあ試しにやってみよう、というくらいの軽いもんだったんじゃないかと思います。結果はこの有様だったんですがw 530 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/18(水) 20 25 44 ID /lGDY3K60 [1/2] 529 蟹様ごきげんよう。 たぶん、弟子として成功した人は、おねいちゃんのことを非常に愛してるんだと思うんですよ。理解の有無で評価されない、勉強そのものの場をとても大事にしてくれる人、みたいな感じで。 こんなんで教育しづらい領域の提示にたくみで、弟子が達成した時に示す達成感に共振して、まれに見せてくれる一面とかに┣¨惚れしちゃう、みたいなw こないだユリアの17を読み返していて思ったんですが、ユリアが主に怖いと表現してるのはレイヒルフトとカタリナ様で、カメリアおねいちゃんについてはその二人の「怖さ」とは若干違うようで。 イサラのスケッチでもそうでしたけれど、おねいちゃんには理解してもらえると考えるからこそ、イサラはああやって動けたのでしょうし。 考えてみれば、おねいちゃんが上手くゆかなかったのはカイルとシル子の二人で、もちろん他にも上手く関係を築けなかった人たちは(ものすごくたくさん)いるんでしょうけど、実に極端で。 逆か。個人的な親密な関係を作りえる環境にあって、なお上手くゆかなかった二人が、子供だったというのが、おねいちゃんもやっぱり人の子だったのだと妙な感慨があったりw 531 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/18(水) 23 32 36 ID /lGDY3K60 [2/2] ものすごくこそこそこそっと更新 532 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/18(水) 23 58 50 ID nfeEw5hM0 529 蟹様 ごきげんよう。 漢詩を出したのは、無名が世界を壊したのを見て彼女なら知っているかなあと思ったのですw 鬼族に曹操がいるくらいですから、漢詩があってもいいかなと。和歌の方なのかもしれませんがw もし将来的に鬼族と帝國が戦争するなら、漢詩で宣戦布告の辞を送りつけてくる曹操に、詩を返してそれで律詩が一つ完成するとかロマンだなあとw 531 ケイレイ様 お疲れ様です。 「マジで死んでいた。」と「もちろん、このあと、めちゃくちゃ打ち据えられた。」に思わず笑ってしまいましたw 533 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/18(水) 23 59 45 ID ftElfa7k0 一度ウケたネタをもう一度使いたくなる欲望に負けてry 534 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 02 08 ID 5wOG1nqs0 [1/38] 533 天丼ですか?(w 535 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 02 55 ID QLfUtD2E0 [1/31] 534 いや、別のところで乗っちゃったんで、ウミヘビとかクモノスとか書く余裕がなくなったんでw 536 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 04 59 ID 5wOG1nqs0 [2/38] 535 つまりマル子はあの後電撃ビリビリされたわけですかw 確かにイジメだw 537 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 06 26 ID QLfUtD2E0 [2/31] 536 初めは林の中で、気配を探るとかやってたんですけど、この人らのこと全然知らんし、そもそもどういう経緯を書きたかったんだっけ、と思って初めから整理し直したら、初めにメモってた部分が1行になっちゃったんですよw 538 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 10 39 ID 5wOG1nqs0 [3/38] 537 そして気が付くとミーナとアクションしてるとw 539 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 11 30 ID QLfUtD2E0 [3/31] あれは収まりがつかなかったからです。だから困って苦し紛れにw 540 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 12 29 ID 5wOG1nqs0 [4/38] しかもその後のオチが「このあと(ry」ですかw 541 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 13 05 ID QLfUtD2E0 [4/31] 決まったでしょう(ドヤ顔 542 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 14 41 ID 5wOG1nqs0 [5/38] 541 むしろあの結末に持っていくための文章かと思いましたw 543 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 15 10 ID QLfUtD2E0 [5/31] 542 ちがいますよっ! でも決まりすぎてて、自分でもそう思っちゃうw 544 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 17 55 ID 5wOG1nqs0 [6/38] 543 文章書いていると時々そういう事ありますよねw 545 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 30 37 ID 5wOG1nqs0 [7/38] アウルスが四人とあった時の「どうしてこうなった?」は今思うとあれで難易が色々なものが決まってしまった気がしてw あれは最初全然書くつもりのない一言だったのにw 546 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 31 59 ID QLfUtD2E0 [6/31] 545 いや、ホントに別のところで乗っちゃって200行も書いちゃったから、仕方なくなんですってw 547 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 35 12 ID 5wOG1nqs0 [8/38] 546 200行 なんとまあw 548 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 35 40 ID QLfUtD2E0 [7/31] だからミーナのあれだって40行くらいしかないわけですよw 549 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 41 52 ID 5wOG1nqs0 [9/38] 548 もしその200行がなかったらどうなってたんでしょう? 550 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 43 11 ID QLfUtD2E0 [8/31] 549 書かなかったです。だからほんとにまとめをつけるためのアクションと、ギャグ終わりなんです 551 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 45 10 ID 5wOG1nqs0 [10/38] 550 そこでまとめに出てくるのがヤザンじゃなくてミーナなのがキャラなのかなあと 552 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 46 02 ID QLfUtD2E0 [9/31] 551 ヤザン出したらヤザンの戦闘をやらないと駄目だからですよ。 ミーナなら、もう出まくってるキャラなんで、説明は最小限でいいんで 553 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 47 06 ID 5wOG1nqs0 [11/38] 552 確かにミーナは色々固まっているキャラですね。 554 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 53 33 ID 5wOG1nqs0 [12/38] どうでもいいけど、ストパンキャラはさすがに機装甲の中ではズボンはいてるんだろうなあw 555 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 54 26 ID QLfUtD2E0 [10/31] 554 軍装は同じなはずですよw 黒の。でもボトムスは適度にぴっちりしてていいんですよ?脳内ですしw 556 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 57 46 ID 5wOG1nqs0 [13/38] 555 昔は一門ごとに色々バリエーションがあったのかもと考えていたりします>戦闘服 557 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 58 05 ID 5wOG1nqs0 [14/38] 黄色中隊専用戦闘服とかw 558 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 00 58 44 ID QLfUtD2E0 [11/31] 556 あ、一門ごとにはそうでしょう。 黒になったのは、皇帝軍の東方化後でしょうから、それ以前はもっと派手とかバラバラとかで。 559 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 00 29 ID 5wOG1nqs0 [15/38] 558 機装甲を作れるのは王家のみだそうですが、戦闘服を作るというのもある種の技術力の結晶だよなあと。 560 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 02 52 ID QLfUtD2E0 [12/31] 559 まあ、結果としてそうなんでしょうけど、魔術的中枢と、機体構造と、魔術的駆動系と、この三つは自動車みたいなものですから。 561 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 05 40 ID 5wOG1nqs0 [16/38] 560 個別の要素技術もさることながら、それをまとめ上げる実力が要求されるんでしょうねえ。 562 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 06 24 ID QLfUtD2E0 [13/31] それこそイサラのごとく、なんでしょう 563 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 07 48 ID 5wOG1nqs0 [17/38] 562 トップにどうしても導師クラスの人材が必要、と。 564 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 11 21 ID QLfUtD2E0 [14/31] 563 いや、そうだったら機装甲の技術は1000年も引き継げなかったですよ。 古代魔導帝國の双性者は、僕らで言えば「完成されたニュータイプ」たちですから。 量子論を知らなくても人類が文明を築いてきたように、魔導前にすでに広範な魔術文明があって、それが最終的に機神を作り出し、機神のバックボーンには当然ながら魔導がある、と。 魔導文明が失われても、魔術自体が失われた訳ではない、と 565 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 14 07 ID 5wOG1nqs0 [18/38] 564 ローマ帝国が崩壊しても維持されたローマ水道みたいなイメージでいいんでしょうか。 566 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 14 37 ID 5wOG1nqs0 [19/38] いや、少し違うのか。 567 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 14 49 ID QLfUtD2E0 [15/31] 565 それどころか自前で作ってますからねえ。 568 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 16 13 ID 5wOG1nqs0 [20/38] 567 馬車ぐらいの位置なのかもしれませんね。 569 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 17 29 ID QLfUtD2E0 [16/31] とりあえず、ワースの操兵と違って、肺を模したフイゴとかは無いようです。 有ると思われているのは、魔術的中枢、一対の仮面、仮面へ情報を送り込む目などのセンサ、収縮帯と呼ばれる筋肉システム、収縮帯継手と言われるリンク、骨格系、動力源である魔晶石、この辺ですから。 570 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 19 21 ID QLfUtD2E0 [17/31] あ、神経系に精霊銀を使ってるかどうかって話はあったんだ。で、産出量的に銀では無理で、別のものだろう、と。 571 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 22 44 ID 5wOG1nqs0 [21/38] 569 570 内部構造は色々興味深いというか、そのためにワースの本を探して買いましたw 572 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 24 03 ID QLfUtD2E0 [18/31] 571 ワース自体もわりとテキトーだったりしますけどw ワースみたいに水が必須じゃないみたいだし、仮面から魔力が揮発するかどうかも良くわからないんですけどw いわゆる古操兵が機神で、フェンサーが機装甲、パイカーが機卒、と 573 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 25 39 ID 5wOG1nqs0 [22/38] 572 ワースもなんか本によって微妙に書いてあることが違ってますしねw 574 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 27 44 ID QLfUtD2E0 [19/31] 573 帝國の方が縛りがきついんで。類感魔術で認識され、動かされるから、ヒトガタ、人の持つ器官が基準で、それ以外のものは過ぎると類感ができずに動かせないあたりで。 非常に上手いアイデアで 575 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 31 04 ID 5wOG1nqs0 [23/38] 574 実は最初にこの辺りの話を知った時、シークエンスパラディウムというゲームを思い出したんですが、一見してどうも違うっぽいとわかって。 あとシル子がいたおかげか、パワードールとかも思い出したり。わからなかったらごめんなさいw 576 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 31 49 ID QLfUtD2E0 [20/31] パワードールは大丈夫です。でも総統昔のゲームだった気が。続編も出てますけど。 577 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 33 10 ID 5wOG1nqs0 [24/38] 576 だいぶ昔です。私もあんまり思い出せないくらいにw 578 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 37 39 ID 5wOG1nqs0 [25/38] というか私も遊んだのは第2部というか、続編のほうなのですが。 579 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 46 47 ID 5wOG1nqs0 [26/38] 実は機神も類感魔術で動くと知った時、空飛べるのかと不安になって、先行のSSで飛んでいる作品があったのでほっとしたのは今だから言える秘密。 580 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 47 53 ID QLfUtD2E0 [21/31] 579 ちゃんと理屈が着いたのは、魔導八相の開示後ですけどねw それ以前は勇み足でしたw 581 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 50 42 ID 5wOG1nqs0 [27/38] 580 いまやラインの乙女やらホワグリやらいますからねえw AC要素がここまで濃くなるとはw 582 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 53 15 ID QLfUtD2E0 [22/31] 581 変な話、キャラが立てばなんでもありなんですよ。書き手の主観のキャラ立ちじゃなくて、読み手が思わず、これはしかたないな、って思えばそれで、というw そうするように書こうという気はあって、読み終わった後に何だこれ、になると大変なんで(少なからず自分に感じるんでw)何とか納まりをつけようとしてるわけですよ。 今も変な話、大北方戦争と南方戦役との狭間の国外情勢を徐々に埋めてるようなもので 583 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 54 44 ID 5wOG1nqs0 [28/38] 582 キャラのイメージが変わっていくこともありますしね。 エウセビアが千早からふじのんになったり、ブリュンヒルデにセレンさん要素が付け加わったり。 584 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 01 58 57 ID QLfUtD2E0 [23/31] 583 エウセピアはそうとう苦労されたんだと思うんですよ。千早っつー10代のキャラのいろいろな制約に。 そういう意味では、アレ以後の蟹様のキャラ立て自体が拡張されてる感じがするくらいに。だって千早のイメージを引きずったまま、試練にぶつけると、内に籠っちゃうところがあるから。 愉悦っていうのは、そういうのがくるっと裏返ったものなんで、キャラトポロジカルというかw クラインのツボというかw 表裏の位相が変わったというか。 585 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 02 00 41 ID 5wOG1nqs0 [29/38] 584 アニマスで千早をみて、これは面倒くさい(酷いw)と思ったのを覚えていますw 586 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 02 03 22 ID QLfUtD2E0 [24/31] 変な話、大人と子供の違いってあって、実はアイマスのキャラが大人になったらどうなるって、割とわからないんですよ。僕には。 既に大人のりっちゃんとか、あずささんとか、おひめちんを除いては。春香さんですら、良くわからないという。良い子過ぎて、大人になれるのかって思っちゃうくらいでw その辺はランカちゃんもそうだから。アルト姫は挫折して、挫折の後に立ち上がれるようにすれば何とかなるとは思いましたけど。 587 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 02 04 42 ID 5wOG1nqs0 [30/38] 586 双海姉妹とかどう転ぶか想像付かないですよね(^^;; 588 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 02 06 11 ID QLfUtD2E0 [25/31] 587 その辺、さくっとひぐらしの双子に入れ替えちゃったのは賢いわけで。モリフォリウスも事実上オリキャラ化してますし。 永遠の日常を演出するために調整されてるとも言えるんですけどね、アイマスのキャラって 589 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 02 08 37 ID 5wOG1nqs0 [31/38] 588 永遠の日常とか、うる星やつらみたいでw いやメガネとりっちゃんとか違和感なく混ざりそうな気はするのですがw 590 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 02 12 16 ID QLfUtD2E0 [26/31] 589 何週もまわってもらうのが前提みたいなところがあるゲームなんで。 何度でも同じことを繰り返しながら、ちょっとだけ変化する。まあアレもあの時代の認識の作ったゲームなんでしょうけど。 僕は物語を始めたら容赦なく変化させることを、僕自身のルールで決めてたんで、容赦なく改変していったんですがw だから帝國SS上にも相克めいたアトモスフィアがあるんですよ。定常性と変化とがせめぎあってる。 変化がおきると、ドカンと進むんですが 591 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 02 14 08 ID 5wOG1nqs0 [32/38] 590 先日のイサクリウスの件のように? 592 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 02 15 42 ID QLfUtD2E0 [27/31] 591 その通りです。あれは実は、ディアニキウスとコルネリア、コルネリアとアイデシア、アイデシアとニコラと、902組にそれぞれ萌えポイントを乗せていって、 さらにイサクリウスとシャルルまで乗せたんで、充分に高いポテンシャルを得て、そこにフェイトそんのアイデアが乗っかって、どっと動いたんですが。 593 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 02 20 34 ID 5wOG1nqs0 [33/38] 592 見ていると、動かすキーになるキャラがいるなあと。 クラウディアとかフェイトとか。彼女らのキャラクターが強度高いからなのかもしれませんが。 594 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 02 22 35 ID Ov4QXWBI0 593 実は彼女らが動かしてるんじゃなくて、彼女らはむしろ、杭みたいになってるんですよ。彼女らが、シェアワールド上で確固とした位置をもってるんで、それに捕まると、自動的にその位置を基準に動けるわけです。 フェイトそんは養殖最強なんで。これにガリルちんをくわえてブーストアップした環境を作ったんで、イサクリウスはその環境に合わせてパワーアップした、と。 595 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 02 23 36 ID 5wOG1nqs0 [34/38] 594 養殖最強w 生簀みたいだなと思いましたが、実はあっているのかもしれないと。 596 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 02 24 19 ID QLfUtD2E0 [28/31] 595 それは蟹様の表現ですw 無名は天然最強 597 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 02 27 10 ID 5wOG1nqs0 [35/38] 596 なんか本マグロみたいですねw 598 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 02 30 38 ID QLfUtD2E0 [29/31] ここのところの動きは、実に萌えレート的にいろいろ面白い動きなんですよ。 直接の発端はラインの乙女と、マドカの結合だったんですが、 その直前に、枠がちょっと変わっていて、小隊固定編成を止めてた。 で、それに合わせて萌えポイントを注ぐのと、ラインの乙女系が動くのと、ラインの乙女とアルファルデスチームの動きと、面子をいろいろ入れ替えたのと。 それでイサクリウスまで行ったので、実はヒュドとアリシアとニクシアまで相転移してるんです。 599 名前:名無し葬務官 ◆469DvWy22w[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 02 33 06 ID 5wOG1nqs0 [36/38] ディアキニウスとコルネリアがよそから見るといかに強いか、みたいな話も出ましたね。 600 名前:∠(,,゚Д゚)ケイレイ ◆nbyvo04lz.[sage] 投稿日:2014/06/19(木) 02 35 06 ID QLfUtD2E0 [30/31] 599 あれは、近衛騎士団のレートが上がりすぎたんで、対等に書くのが非常に難しくなったからです。だから蟹様をして、ディア/コル視点を切らざるを得なかった、と。 同様にディア/コルと、アルファルデスとの間でレートがかなり違うんで、アルファルデスを分離して特別に書かざるを得なかったのが僕、と。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2151.html
ウサギのナミダ コメントログ コメントに書き込みを頂いた過去ログです。 長くなりましたので、こちらにまとめました。 テストです。 -- トミすけ (2009-06-24 01 25 20) 過去話は現在話同様、時系列的未来に向って進行しているのに 妙な重さが有りますねぇ 哀しい過去を・・・とか言う有りがちな展開へ発展するのか 今後の展開が楽しみです -- 名無しさん (2009-06-24 02 48 56) どうも、ICHGUCです。 この作品を一言で言うなら、「ズシンと重い」。 やべ、二言になっちゃった。 ともかく、今後が楽しみです。 -- ichguc (2009-06-24 12 54 21) お二方、書き込みいただき、ありがとうございます。 今後の展開については、さすがに語れませんが(笑)、重さはさらに増してくるかと思います。 最後まで書きたいと思っていますので、応援をよろしくお願いいたします。 -- トミすけ (2009-06-25 01 48 44) なんて不器用なんでしょう、作者氏の恥かし殺そうと言う意思を感じます 1-4もヤキモチに築いているのかティアさんは・w 0-4恥かしい記憶を思い出した様な気分に・・・ 策士ですな -- 名無しさん (2009-07-03 01 23 13) コメントありがとうございます。 この話は不器用な人たちの物語なので、そのあたり読みとっていただけて嬉しいです。 恥かし殺そうなどと、めっそうもない(笑) 現在編と過去編を交互にやっているのは、キャラクター達の記憶をリアルタイムに提示する意味もあります。 そのあたり、今後意味合いが深くなってくると思いますので、ご期待下さい。 -- トミすけ (2009-07-05 19 31 30) 0-5、良かれと思ってすれ違う典型的なパターン リアルだったら確実に別れ話になりますな 1-5、結構早めに来ましたねぇ邪魔者・w 炎上なのか面われなのか国家権力だったりして・・・ さて何が起こり如何切り抜けるのか楽しみです さぁこの世界は暖かいのか冷たいのか・・・ -- 名無しさん (2009-07-09 19 28 45) いつもコメントありがとうございます。 この話もいよいよ本編に突入!といった感じです。 少々鬱展開が続きますが、お付き合いいただければ幸いです。 -- トミすけ (2009-07-11 20 45 54) どうも、この先どうなるかビクビクして読んでいますw 提案ですが、総合アクセスカウンタを設置してみればどうでしょうか? 案外回転数でやる気が湧いたりしますよ? -- 第七スレの6 (2009-07-11 22 01 45) こう来ましたか~直撃じゃなかっただけにキツイ展開ですな 初手を誤った為の展開ですな 尤も違法の証拠だと拾得物に成らないから仕方ないか 鬱展開が続きますが・・・って続くんか そうなるだろうと予測出来ただけにきっついなぁ 暖かい日が差すことを切に願います -- 名無しさん (2009-07-12 11 23 28) コメントをいただき、ありがとうございます。 第七スレの6さん> カウンタは、その回転数に一喜一憂する性格なので、元から設置するつもりがありませんでした。あしからず。 名無しさん> 申し訳ありませんが、鬱展開続きます。主人公達には試練が必要ですよね?(笑) -- トミすけ (2009-07-15 00 18 31) 0-6の晴れやかなティアの姿を見てしまっただけにキツイですなぁ でも1-7の展開・・・各マスター達に思が伝わった様に見えます・・・ 尤もアレ等には無理でしょうが さて次なる試練は・・・黒服による御宅訪問か?ティアの明日はどっちだ -- 名無しさん (2009-07-18 03 28 22) あえて言いましょう。 なんじゃこりゃ!?(いい意味で) 今後どうなることか・・・。 自分のでちょっと使ってもいいですか? -- ichguc (2009-07-18 21 53 54) コメントいただき、ありがとうございます。 名無しさん> 0-6と1-7の対比は、狙ってました。次なる試練は、まだ内緒です。 ichgucさん> まだまだ展開は続きますので、ご期待下さい。 それから、何をどう使いたいのかさっぱり分かりません。ですので、ご返答は控えさせていただきます。 -- トミすけ (2009-07-20 21 25 56) 名無しは私一人の様でしたので今後「ナナシ」 と名乗らせてもらいます てっきり0の方が来ると思ってました・w 1-8、大城が・・・人は外見じゃないってのが良く解る話ですねぇ 良いヤツだ、久住が今回の役目をするものだと思ったのに 異性からの言葉は(良い、悪いどちらにしろ)影響及ぼしますからねぇ 遠野は胸の内を語って上げないと・・・・ハッ、これは家出フラグ -- ナナシ (2009-07-21 01 59 27) 0-3まで拝見させていただきました。 今のところ、過去編は少し重めの展開、 現代編はバトルメインの展開のようですね。 それにしても、意外と執筆スピードが速いのには驚いています。 今はあまり読む時間が取れないのですが、暇を見て少しずつ読ませていただきます。 -- muna (2009-07-21 05 13 51) コメントいただき、ありがとうございます。 ナナシさん> だからというわけでもありませんが、今回は菜々子メインの回です。彼女にもまだまだ頑張ってもらわなくてはなりません。ご期待下さい。 munaさん> 執筆ペースが速いのには、なんて事ない秘密がありまして、実は以前から書きためていたのです(笑) 貯金を食いつぶしているようなものなので、一生懸命執筆中です。 -- トミすけ (2009-07-23 23 59 42) 期待を裏切らない「1」の続投ありがとうございます 1-9あえてサブタ付けるなら菜々子発動編、復活編? さぁ神姫オーナーたちの逆襲が始まる(何をオーバーな・w カクテカして待たせて貰います -- ナナシ (2009-07-24 17 16 18) コメントありがとうございます。 しばらくACT1の更新が続きます。鬱展開も続きますが(笑)、引き続きお楽しみいただければ幸いです。 -- トミすけ (2009-07-26 22 30 15) 1-10来てしまいましたねぇこの時が、心の絆が試される正念場 まぁティアを気遣っての事なんでしょうけど かまわな過ぎ・・・でもソコにリアルを感じてしまいます 1-11ソノ裏で繰り広げられる(であろう)別な戦い、ある意味コッチも見逃せませんな 3強の性格ワザと今まで出しませんでしたね、この策士め・w -- ナナシ (2009-07-29 22 29 39) ナナシ様、いつもコメントありがとうございます。キャラ設定とかはかなり裏話になってしまうので控えさせていただきますが、三強については実は何も考えてなかっただなんて、とても言えない……(笑) -- トミすけ (2009-08-01 19 19 38) 家出来てしまったーっ!? マズイ、マズイよこれは! 万が一関係者に見つかったら一巻の終わり……。 嗚呼三日後が待ちきれない! …と、三日に一度の更新ペースのようですが、 毎回新作を完成させてから出来合のものをアップしてるのでしょうか? だとしたらすごいハイペース……。 -- 第七スレの6 (2009-08-01 21 19 49) 左弦!感動薄いぞ!なにやってんの!! ブライトさん風に入りました、ichgucです。 凄いことになりましたね。ティアが家を出るわ、アクアの過去が明らかになるわで。 こんど使わせていただいてもいいですか? -- ichguc (2009-08-01 23 11 27) コメントありがとうございます。 第七スレの6さん> やきもきさせてすみません。しかも、今回は菜々子編の続きで、ますます申し訳なく(^^; 新作は随時執筆していますが、投稿ペースの方が早い状況ですね。なので、もうすぐ書きためた分が尽きそうで悩んでおります(笑) 執筆ペースが落ちても、完結までは持っていきたいので、どうぞお付き合いください。 ichgucさん> 先のコメントの時にも書きましたが、何をどのように使いたいのか具体的にまったくわからないので、答えようがありません。ですので、コメントは控えさせていただきます。 -- トミすけ (2009-08-04 01 12 37) トミすけさん> 具体的には・・・シュミレーションデータとして主人公の特訓に使わせてもらう予定です。 とりあえず、楽しみにしてください。 -- ichguc (2009-08-04 08 27 06) 1-12 普通解りそうな物なんだが・・・・(精神的に)ガキが多かったんですなぁ、後は権力に屈した者か・・・ 海藤&アクアの歩みも又一つの道ですものねぇ やはり来てしまいましたね・・・ティアが鬼畜外道達に見つからぬ事を祈ってます 1-13 逆鱗に触っちゃったなぁ本気どころか修羅を出しちゃったよ、でもそんな姿勢が心地よく思えたりします 「すべての武装神姫を敵に回すに等しい」って所が如何変わって行くのか楽しみです -- ナナシ (2009-08-05 01 28 42) コメントいただき、ありがとうございます。 お待たせしておりました、その後のティアの話です。 皆様のご期待に添う展開になっておりますでしょうか?(^^; 鬱展開絶賛継続中ですが、お付き合いいただければ幸いです。 -- トミすけ (2009-08-07 01 08 16) 遂に賛同者が現れた! しかも四人も! やっぱり親切しておくと理解者というのは出てくるものですね。 その一方でティアは……マジヤベェ。 それにしてはichguc氏。 トミすけ氏は許可を出していませんよ? 作品が先に出来た場合、掲載時にはトミすけ氏に許可を貰ってからでないと掲載はマナー上宜しくありません。 リンクフリー作品ではない以上、無断使用は最悪の場合作者様に嫌われてしまう可能性も孕んでおります けものや氏とのやり取りからきた実体験談からでした。 かく言う自分も、こういう事はwikiスレでやる事なのですが……。 -- 第七スレの6 (2009-08-07 07 02 19) 第七スレの6 氏> 判りました。 冷静に考えたら・・・失礼でしたね・・・。 反省します。 -- ichguc (2009-08-07 11 24 18) コメントありがとうございます。 第七スレの6さん> ご指摘ありがとうございました。 ichgucさん> 具体的に、というのはキャラが使いたいのか、ストーリー展開を真似したいのか、そう言うことが分からなかったのです。 私も他の方の作品のキャラクターや設定をお借りする手前、自分のキャラをお使いいただくことを拒否する立場ではないのですが。 ただ、依頼するにあたっては、もう少し書き方を吟味していただければと思います。 -- トミすけ (2009-08-10 22 43 11) さて、このwikiに"正義の味方"というのは一人しかいない。 そう、彼だ。 トミすけ氏ならうまく使ってくれますでしょうから期待ですw そんじょそこらの正義気どりと違ってしっかり理解してるからなぁ。 というのはおいといて感想。 実際、落ち付いて見てみれば状況の異常さというのは直ぐに理解できるものです。 群れると個人の概念が無くなって同調してしまいますからねぇ。 メディア・リテラシー能力が現代に措いても欠如してますからねぇ日本人。 さて、早く遠野に連絡しなければまずい……。 -- 第七スレの6 (2009-08-13 19 41 22) コメントありがとうございます。 また、いつもお読みいただいている皆様にも御礼申し上げます。 鬱展開もそろそろ終息、今後遠野とティアがどのような道をたどるのか、お楽しみいただければ幸いです。 -- トミすけ (2009-08-16 18 36 56) ちょっと間が開いてしまいましたが、作品は更新の度に読ませてもらっておりました 1-14コレだけ心配されるのはティア&遠野コンビの鏡合せなのではと思えました 0-7胸の事を言われて速攻で否定するティアが可愛いですなぁ、壁走り見せられたら誰だって驚きますよ 1-15あぁついに気が付いた一般人(失礼)が・・・残念なのは不甲斐ない男達、下半身で考えすぎだ・苦笑、ティアが無事保護されてホッとしました 1-16気に成ってる男性にはっきり言いえる久住さんがとても素敵です、でも一番の見所はパジャマパーティ(オイオイ) 1-17なんですか、この有名人の叩き売り状態は(笑)ここまでやるといっそ清々しいですなぁ と、駆け足な上簡単なヤツでスミマセンです -- ナナシ (2009-08-20 23 02 21) ナナシさん、丁寧なコメント、ありがとうございます。 有名人の大量出演は、素晴らしい作品を発表されている先輩諸氏に敬意を表しております。 登場させていただいた作品にはいまだ遠く及ばない拙作でございますが、お付き合いいただければ幸いです。 -- トミすけ (2009-08-22 11 18 58) 夏彦キタ! これで心配無用解決フラグが立った! そして遂にティアは気づきましたねぇ。 長かったというか、鬱展開続きだったから余計に。 次回の展開が読めない……。 -- 第七スレの6 (2009-08-22 13 27 58) 結婚しちゃったマスターも居ましたが、TV公開告白までしたのはアノ方だけですものねぇ あのタイミングでGへ相談しない所に、おんぶに抱っこしない凄さを感じました ある意味真理に到達したティアの今後をワクワクしながら待たせて貰います -- ナナシ (2009-08-23 18 28 02) いつも楽しく読ませてもらってます! タカキとティアの絆にとても感動します。 公共の場でマジに泣きそうになりました… -- 某 (2009-08-24 23 51 39) コメントありがとうございます。 自分では面白いと思って書いていますが、他の方がどう思われているのかと思うととても怖い、小心者です。ですので、いつも温かいコメントをいただき、とても嬉しく思っています。 第七スレの6さん>Gの人さんは素晴らしい設定とキャラクターを作られました。 ここはもう、彼に出てもらわないと、とうことで、拙作でも登場と相成りました。彼の描写をうまく出来るかどうかが目下の課題であります(^^; ナナシさん>「ツガル戦術論」は大好きな作品です。作品を書くにあたっては、ぜひシルヴィア嬢にご登場いただきたく、このような形になりました。そのわりに、ちょっと扱いがヒドイですが……。 某さん>お気にとめていただき、ありがとうございます。 公共の場でマジ泣きだなんて、こちらこそ嬉しくてマジ泣きしそうです(^^; これからも貴樹とティアにお付き合いただければ幸いです。 -- トミすけ (2009-08-25 22 22 29) よし! 早く覚悟完了して夏彦に相談するんだ! それにしては今回、トミすけ氏の"武装神姫"の世界観が垣間見えて参考になりますなぁ。 次かその次で鬱解消ですねわかります。 -- 第七スレの6 (2009-08-26 06 07 05) 1-19ついに腹を決めた様ですね、覚悟完了した遠野達の逆転劇 楽しみに待たせてもらいます -- ナナシ (2009-08-27 16 30 55) コメントありがとうございます。 前回は設定説明でしたので、今回は話をぐっとすすめてみましたがいかがだったでしょうか。 遠野とティアの長い一日ははじまったばかり。 ご期待いただければ幸いです。 -- トミすけ (2009-08-28 22 51 10) 遂に世のため人のため動いた「G」御一行様。 はたして貴樹とティアを待ち受ける長い一日とは一体? 次回予告風に言えばこんな感じですねw 夏彦が貴樹を「試す」会話が深い、そしてお約束なシーンも織り交ぜ動き出す。 嗚呼次が楽しみでしょうがないです! -- 第七スレの6 (2009-08-28 23 27 36) ココまで来たら野暮な事は言いません 静かに熱く見守らせて貰います -- ナナシ (2009-08-29 10 31 40) これで万事解決。 あのくそ野郎も逮捕されたことでしょう、確実に。 さあ、燃えタイムの始まりですね? 期待しています。 -- 第七スレの6 (2009-08-31 22 22 51) コメントありがとうございます。 三日ごと更新がだんだん苦しくなってきました(^^; 今回で彼らを取り巻く障害については一段落ですが、物語はさらに続きます。 いましばらくお付き合いいただければ幸いです。 -- トミすけ (2009-08-31 23 05 24) 1-20遠野君はGレベルの神姫バカ立ったと言うことで<褒め言葉 1-21他作キャラの使い方が絶妙ですなコレはGの話しでは無く、ティア達の話ですものね 奈々子さん編の複線ですね(次回作を熱烈希望<気が早すぎ) 外道はD-フォースが裏で処分したんですね<と勝手に想像w 1-22あぁココまで来て空気が読め無い3強・・・ココまで行くとある意味清々しくも有ります<愚か過ぎて そしてティアが武装神姫として目覚め様としてる・・・ それにしてもハッキリと言い切りましたなぁ、遠野、策士だな・w -- ナナシ (2009-09-04 00 00 18) コメントありがとうございます。 他作キャラは、自分で動かすと元の作品の雰囲気を壊してしまいそうで怖いです。この程度の出番でも、びくびくしながら書いてます(^^; そしてナナシさんがおっしゃるとおり、遠野とティアの話なので、Gの活躍はあえて書かない方向です。 菜々子編は、私も是非書いてみたいのですが、とりあえずこちらを終わらせてからでないと(^^; 今回、ようやく書きたかったバトルの話まで来ました。これからしばらくは燃え展開で頑張りたいと思います(笑) -- トミすけ (2009-09-06 10 38 15) 三強(笑)が最早ただのクレーマーと化しているw 大勢のにわかより、理解してくれている少数の方が本人的に嬉しいでしょうし、たとえ大勢から敵視されていてもその少数を力に頑張れる。そんな感じですねw (貴樹がそこまで考えているとは思えないか(爆)) -- 第七スレの6 (2009-09-06 15 56 53) コメントありがとうございます。わかりやすい小悪党に成り下がってしまいましたね、三強は(^^; それでも、ヘルハウンドのマスターは常識人という設定ではあるのですが(笑) 久々のバトルは、書いていても楽しいです。 -- トミすけ (2009-09-09 23 12 12) ご覧いただき、ありがとうございます。 コメント欄が長くなり、トップページが閲覧しづらくなりましたので、過去ログを別ページにまとめました。 次回の更新は一挙2話掲載です。そのかわり、その次の更新は6日後の予定です(笑) これからもよろしくお願いいたします。 -- トミすけ (2009-09-12 13 42 30) 1-22~25息も尽かさぬこのバトル展開、良いですねぇ こう、力技じゃなくて正に技の戦い良い趣味してらっしゃいます それにしてもこの引き・・・このテクニシャンめ(笑) -- ナナシ (2009-09-12 23 49 34) コメントありがとうございます。 こういう引きだと先が気になりますよね(笑) その続きは、今回二話同時に投稿させていただきました。雪華とのバトルの完結編です。 お楽しみいただければ幸いです。 -- トミすけ (2009-09-15 21 20 07) うわぁ……もう誰一人とて文句を言わないよ。 これこそ待っていた展開ですな! 一連の騒動はこれでパッと見終わりましたが、貴樹とティアの視点ではまだ少し続きそうですね。 -- 名無しさん (2009-09-16 21 58 42) すいません、↑のコメントは自分です。 名前欄入力するの忘れていたorz -- 第七スレの6 (2009-09-16 21 59 30) 思いが力と成った・・・正しきバトルロンドですな でも、咄嗟に防御、反撃と行く辺り流石クイーンですな 事の凄さを正しく理解してるのは極少数のオーナーと見てた神姫達だけとは・・ とりあえず、一つの戦いは終わりましたね でも又一波乱有りそうだナァ<裏読み過ぎ・苦笑 -- ナナシ (2009-09-16 23 02 11) コメントありがとうございます。 一つの戦いは終わり、今回でだいぶ落ち着いたかなと思います。 でも、もう少しだけ続くんじゃ。 ……一波乱? うふふ、どうでしょうねぇ、うふふふ…… それから、とうとう書きためた分に、執筆ペースが追いついてしまいました(^^; 今後は不定期掲載になりますのでご了承下さい。そんなにお待たせせずに、最後まで持っていきたいと思います。 -- トミすけ (2009-09-21 00 04 42) 場鳥中だけでなく真の意味で心が通じ合えましたね 言うならば「制約は成された」ってトコですかね 普通の作品ならここら辺でエンドロールが流れるんでしょうけど・w 彼女達の物語はまだ続く・・・ ゆっくり待たせて貰います -- ナナシ (2009-09-21 01 23 38) コメントありがとうございます。 なんだかすっかり最終回的な雰囲気ですが(笑)、まだ片付いていない事柄があります。 物語はもうしばらく続きます。ご期待いただければ嬉しいです。 -- トミすけ (2009-09-27 23 36 52) あるよなぁwこのような身勝手なその他大勢w こういうのは最低以外の何物でもない訳ですが、これも集団性が原因でしょうか。 しかし、一章何話編成なのかさすがに気になってきましたw -- 第七スレの6 (2009-09-28 06 25 39) こんばんは。夜虹です。やっと追いついたので感想を書きたいと思います。 この作品は集団の危険性を上手く使いこなしていますね。最初は絶好調の期待の新人、しかしそれが一転して風俗神姫のレッテルによる根も葉もない風評や噂を呼んで、それを淘汰しようとする。かといって個人で堂々はせずに集団で。狭いものではいじめ、広いものでは芸能人のスキャンダルなど、そうしたものの理屈と同じ状況ですね。これで言えば芸能人、引いては優秀なオーナーである有名人であればありうる話です。恐ろしや……。 何とか解決しましたが、高樹とティアみたいなケースというのは結構、希有なものかもしれませんね。日暮の情報力、三枝の記事、ティアのメモリ、クィーンとの戦いという揺るぎようもなく、一発で終われてしまうのはなかなかないやり方です。 こうも綺麗に揃えて状況を一掃すると、解決策として打ち出される確率の低さも相まって、まるでポーカーのロイヤルストレートフラッシュの様ですな。メモリが10、記事がJ、雪華との戦いがQ、情報操作がK、高樹の決意がAとなってそれらのカードが合わさって神姫風俗という名のピンチを覆してしまう様は凄まじいですね……。絵柄はハートがしっくりきそうです。絆、愛、想いといった心が世間に打ち勝ったんですし。 そしてその結果は1ー29の通り。確かに軽い人間不信に陥るのも無理はないですね。集団というのは個人の責任がうやむやになるので付和雷同なんて簡単にできますから……。 戦いの方は様々な走行方法、背景描写がまとまっていて読みやすかったです。特に走行方法はこちらの紫貴のトライクの描写の参考になりそうなので見習わせていただきたく思いますよ。 雪華との試合では地上の神姫が空中の敵を打ち落とす事ができる可能性をかいまみれて非常興味深かったです。壁走り、武装略奪、クラウチングスタートなどなどあの手この手を使う戦い方は好きですよ。僕も主人公にそれを使わせるぐらい、ですね。 最後に……こちらの作品の尊に週刊バトルロンド・ダイジェストを読ませたり、ニュースを見させたりしてもいいでしょうか? 単純に色々と尊やその神姫達に様々な世界を知っていってもらいたいというぐらいな目的ですけどね。 長くなりましたが、これで感想を終わりにしたいと思います。今後を楽しみにしていますね。 -- 夜虹 (2009-09-29 22 22 37) 夜虹様>ご丁寧な感想をいただき、ありがとうございます。 夜虹様の作品「深み填りと這上姫」はいつも楽しみに拝読させていただいております。 「深み填りと~」が投稿されはじめた頃、拙作と似たところが多いと感じ、当wikiに投稿するのを迷いました(^^; その夜虹様から感想をいただけて、大変嬉しく、また恐縮しております。 雑誌バトルロンド・ダイジェストをお使いいただくのは、何ら問題ありません。 こんな設定でよければ、ご自由にお使い下さい。 1-29に出てくる記事内容を使っていただいてもかまいませんので。 私も後ほど、感想を書きに伺わせていただきますね。 -- トミすけ (2009-09-30 01 30 42) 三強ざまぁw 遂に実現する再対決ですか……、長かったですね。 それにしては、fgでトミすけ氏を見た時は驚きましたねw クイーン以外にも多数のオリジナルタイプがいますが、これらは登場予定なのでしょうか? そして、ティアは本作が終了してから掲載するのでしょうか? -- 第七スレの6 (2009-10-04 20 49 12) コメントありがとうございます。 ついに実現する再対決は……実現しませんでした(^^; 予想の斜め上を行く展開でございます。 fgの方は、勝手気ままな更新ですので、ティアの投稿は「気が向いたら」するつもりです(笑) 他のオリジナル神姫も、気の向くまま作っているせいで、設定などもまるで固まっていません。 もしかしたら、書くことがあるかも知れませんが、今のところまったく予定はないですね。 -- トミすけ (2009-10-10 01 27 50) 週刊バトルロンドの件、ありがとうございます。早速、記事やニュースを使っていきたいと思います。 感想の方も楽しみにしておりますよ。 ちょっと遅れましたけど、二話分の感想です アクアさん、ティアが敗北寸前まで追い詰めるのが精一杯だった雪華をいとも簡単に潰すとは恐ろしいですな……。もはや現時点の登場キャラでは最強の神姫ですな。 とはいえ、あの大会の裏切りで海藤は好きでい続けたいからやめてしまった。権力や手回しというのはそうした綺麗であるはずのものまで汚すのですから、そうしたくなるのも無理はないですね。 ただ、今は身近にいる遠野は風俗神姫という壁を諦めずに覆してみせた。海藤は彼が語る言葉に再びアクセルをかけられるかが見物ですね。 物事は綺麗で汚い。それでもなおやり続けられるのか、ですね。 ついに大城は三強を倒して、ランキング一位ですか。これで約束を果たす事ができる。それが何を意味して、どんな影響を回りに与えるのか楽しみです。 ……と思ったらまた、井山ですか。ゴキブリ並みの生命力ですな。そこまでティアに執着している執念は色々通り越して感心すら覚えますが、 自分の神姫がいるならそれで何とかすればいいだろうに……。そんな事を言っても理屈無き屁理屈で何やらのたまいそうですね。 そして警察行きか、ティア返しの二択の戦いになりましたな。皆の声援を受けて戦いに望むわけですが、井山の神姫とは何でしょうな。 少なくとも塔において得意な神姫……なんにしても不利な戦いになりそうですが、見届けさせていただきますよ -- 夜虹 (2009-10-10 02 16 50) まぁ悪は滅びるのがお約束なので心配無用でしょうか、 誰か! さっさ通報するんだ! 井山の事ですから、某鶴畑弟のようなものにすらならないような気がしますが、レギュレーション違反の装備を普通に使ってくるのは目に見えてわかりますね。 苦戦はするでしょうが、ここて勝たなきゃハナシにならないし ……万が一負けてもほかの奴らがなんとかしそうだ。うん。 -- 第七スレの6 (2009-10-10 19 19 50) その発想はなかった。 今まで異常な力推しでやろうという奴はごまんといたが、まさかこんな奴がこのような手段を使うとは思わなんだ。 だがそれを初めてやったのが井山でなければなぁ!!と思ってしまいます。 しかし対戦相手だけではなく観戦者にまで被害を与えるとは……お前は外道という言葉じゃ足りない、地獄逝き決定な奴ですね。 -- SGF-004 (2009-10-18 09 17 25) コメントありがとうございます。 夜虹様> 雪華VSアクアについては、普通のバトルでなかったのは確かなのですが(笑) できれば番外編を書いてみたいですね。 井山の神姫を今回出してみました。塔を井山が選択した理由も、今後出てきます。 お楽しみいただければ幸いです。 第七スレの6様> まあ、悪は滅びる展開は私も好きなのですが、今後の展開予想とか書かれると、コメントにとても困ります。 SGF-004様> 早速のコメント、ありがとうございます。 井山は本当に嫌な奴という設定で、神姫も卑怯な戦い方をするように考えました。 そうまで言ってもらえると、井山くんも本望でしょう(笑) -- トミすけ (2009-10-18 11 34 55) 1-31&32ボスらしい演出が有る意味清々しいです スゲエ技術なのに使い方があまりに下策すぎて・・・w でも、触手の使い方が成ってねえぞ井山め・・・所詮その程度の小物か 下策でも効果はバツグンだ、頑張れティア この窮地を如何に切り抜けるか楽しみに待たせてもらいます -- ナナシ (2009-10-18 11 46 47) いいぞいいぞ悪い奴。 卑怯で汚くて非道で外道で一片の情も沸いてこないぞ悪い奴。 こう、ひたすら徹底的かつ爽快かつ容赦無くぶっ飛ばしてやりたくなる悪役の存在は貴重ですよね。 そういった意味で、井山はいいキャラしてると思います。 だから私は敢えて言います。「いいぞ、もっとやれ」と(笑) やればやっただけ、ティアの反撃・逆転シーンの爽快感が増し増しになるわけですから。 -- 名無し (2009-10-18 19 14 10) これは思っても居ない升戦術ですね。 まさか羽の模様をバーコードにしてそこにウィルスを仕込むなんて。 正攻法主体の自分では思いつきませんね。 井山、もっとやれ。ティアを引き立てるために。 -- ichguc (2009-10-18 21 56 09) 多くのコメントありがとうございます。嬉しく思います。 それにしても、大人気ですね、井山(^^; 今回のバトル決着までは、出来るだけ早く投稿したいと思っています。 ご期待下さい。 -- トミすけ (2009-10-24 11 15 48) これ、終わったら井山はリンチに遭うんじゃないか?自業自得ですが。 キチガイここに極まり。ていうかキチガイじゃ失礼だ、こいつは人間ではない。 ここで終わるわけありませんよね? 終わったら本wiki空前絶後のバッドエンドとなりますから。 ちなみに、SGF-004は自分です。HNの選択間違えました。 -- 第七スレの6 (2009-10-24 13 43 45) こ、これは~~・・・・なんて所で引くんですか 次の更新まで眠れない日々を過させるなんて しかし、こんな隠し球までお持ちとは何処まで楽しませてくれるんでしょうねぇ -- ナナシ (2009-10-24 22 27 14) 作者氏が語らないのか語る気もしないのか解りませんが 第七スレの6さんへ 終わってしまったエピソードについて語るなら兎も角 まだ続いてる状態でのその感想は如何な物かと思いますが 何度か言われてるんですからソロソロ注意されてはどうでしょうか? 噺家が小話をしてる最中に先の事言っちゃ途中で切れちゃうかもしれませんよ こんな事を書いて、作者トミすけ様及び、御覧に成ってる皆様に不快な思いをさせてしまってスミマセン -- 名無しさん (2009-10-25 16 23 01) 名無しさん なるほど。直観的な感想を書いていましたが、確かにこれはちと行きすぎました。 自重します、すみません。 -- 第七スレの6 (2009-10-25 16 45 49) コメントありがとうございます。 ナナシ様> 次の更新まで眠れないとのことでしたので、安眠を確保すべく(笑)、一挙二話投稿です。 お楽しみいただければ幸いです。 名無し様> ご指摘ありがとうございます。 まあ、確かに「先が読めます」って言われてる気になって、作者としましては居心地が悪かったのは確かです。 第七スレの6様> コメントいただけるのは嬉しいのですが、名無し様のおっしゃるとおりでございますので、内容を吟味して書き込んでいただけたらと思います。 また、一応不特定多数の方がご覧になることが前提の場ですので、あまり耳障りのよくない言葉も控えていただければと思います。 いくら井山が嫌キャラでも、ね。 -- トミすけ (2009-10-27 01 18 15) この為の引きでしたか、2話投稿お疲れ様でした そして、ありがとうございます、コレでぐっすり眠れます・w 井山の思った以上の小悪党ぷりに笑わせて貰いました フリーソフトだったとは驚きです、尤も精密機械の改造が流行ってる世界ですからアリですな チートも含めそれらを組合せた着眼点にだけは賞賛を送りましょう ティアの心に刺さっていた棘も思わぬ形で抜けた様ですし(その点だけは井山に感謝かな)熱い展開 ご馳走様でした、締めを如何付けるか、ゆっくり待たせて貰います -- ナナシ (2009-10-27 01 58 11) いやはや、個人的な感情に流され井山が相手とはいえ暴言を吐いて申し訳ありません。 こういうのは客観的でないといけませんね。 自分もナナシ氏と同じ感想です。 実際かなりセコいハッカー(クラッカー)と言わざるを得ませんね井山は。 「ジャッジAIが判定を~」を発言した貴樹の顔が少々ダイナミックプロ作品風に浮かんだのはここだけの話ですw 第一部? の結末、楽しみにしています。 -- 第七スレの6 (2009-10-27 07 08 39) 1-27まで拝見しました。 中盤までは暗い展開が続いていたのですが、ようやく明るい日差しが顔を出した感じになってきました。 相変わらず心理状況が丁寧で、この物語の密度を高めているといえますね。 チャンピオンとの対戦も斜め上の展開で驚いています。 これから先もささやかながらも応援していきたいと思っています。 -- muna (2009-10-31 22 20 07) コメントありがとうございます。 今回が最終回となります。6月からの約5ヶ月間、お付き合いいただき、ありがとうございました。 -- トミすけ (2009-11-03 23 17 35) か……完結した!? 各話表記から一章目だと思ったら……完結してしまった!? これは最大の予想外でしたw たった五か月の間に、本当に色々な事が起きましたね。 「邪悪は滅び、響き渡るは純粋な歓声」ですか。 貴樹とティアの物語はここで終わってしまいましたが、機会かあればまた新しい物語を見せてください。 本当にお疲れ様でした。 -- 第七スレの6 (2009-11-04 01 17 21) 完結おめでとう御座います、そしてお疲れ様でした 約5ヶ月・・・もうそんなに経ったんだと思わせる位、アッと言う間でしたね 店頭GJとか奈々子さん蹴られた所は大丈夫か?とか色々言いたい事も有りますが ミスティ曰く「不器用な二人」の友情が皆にも伝播します様に祈らせて貰います 勿論終わってしまった訳ではなく、今回の話が終わっただけだと思ってますので トミすけ氏の中ではティアワールドは加速して行くんでしょうねぇ 楽しい時間と読み応えの有る話をありがとうございました m(_ _)m 一読者としては是非、続編(外伝?)を読んでみたい物ですねぇ -- ナナシ (2009-11-04 01 36 26) 童顔の店長・・・なんだか、「クウガ」の五代雄介みたいだなぁ。 -- 774 (2009-11-04 09 49 52) 完結、お疲れ様です。 続編及び次回作を楽しみにしています。 -- ichguc (2009-11-05 18 41 57) 完結、お疲れ様でした。 色々と道のりはありましたが、最終的にはいい締めくくりになりましたな。 コメントの多さからしてもいい作品になったんだなぁと思いますよ。 それにしても井山は最近では珍しい典型的な悪役をやりきってくれましたね。 最近、純粋な悪役というのはあんまりいないもので……。 後は余罪をあわせたら彼の罪はどれ程になるのかが気になる所ですね。 少なくとも逮捕して数年は刑務所行きなのは確実でしょうけど。 -- 夜虹 (2009-11-07 02 25 26) 残りの物語を読ませていただきました。 最終話をラストを読んだとき、このまま続きそうな感じを受けましたが、 これで完結と書いてありましたので驚きました。 それでもこの終わり方、個人的には印象に残りました。 あらかじめ物語のすじを決めていたことも、まとまりがよかった要因になったのでしょう、 コメント数が多いのも頷けますね。 これ以降の物語もきっと、続いていくに違いありません。 続編と次回作、期待しています。 -- muna (2009-11-07 21 02 12) トップへ>
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掲載日1998.7.19ゲバッ! 狂気太郎の送り出したストーリーへの反逆をテーマにした空前絶ゲバッ! コメント 名前 コメント
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判定持続6-8F 全体37F 後隙29F 着地隙10F 12.6% 10.71% 【主な用途】空中からの差し込み、引きながら牽制、復帰阻止、ジャンプを咎める置き 【注意点】
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スーパーロボット大戦IMPACT 【すーぱーろぼっとたいせん いんぱくと】 ジャンル シミュレーションRPG 対応機種 プレイステーション2 発売元 バンプレスト 開発元 トーセ 発売日 2002年3月28日 定価 通常版 7,980円限定版 9,980円 レーティング CERO 全年齢対象 ※Best版より記載 廉価版 PlayStation 2 the Best 2003年7月3日/4,200円 判定 なし ポイント キョウスケ、エクセレンの出世作とにかく長くテンポが悪い初心者向けを公言しつつも、実際は高難易度 スーパーロボット大戦シリーズ 概要 参戦作品 ゲームシステム 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 PS2初の『スーパーロボット大戦』で、内容はワンダースワンで発売された『スーパーロボット大戦COMPACT2(以下C2)』三部作のリメイク作品。 三部作の統合に加え、『機動武闘伝Gガンダム』や据え置き初参戦である『機動戦艦ナデシコ』を追加。その他にも様々な要素が追加・修正されている。 統合・参戦作品追加にあたってストーリーを練り直し、『F/F完結編』同様、ほぼ新作と呼べる内容になっている。 また、システムはスーパーロボット大戦α外伝のものを主に継承している。 地上を舞台とした第1部「地上激動編」、同時間軸の宇宙の様子を描く第2部「宇宙激震編」、そして地上と宇宙の部隊が合流する第3部「銀河決戦編」といった流れになっている。 1部と2部は時間軸的には同時進行しているので、地上での行動が宇宙に影響を及ぼす事もある。(*1) 「初心者向けのバランス調整」を売り文句としているが、実際にはかなりの歯応えある高難易度に仕上がっている。 参戦作品 + 参戦作品一覧(バンプレストオリジナルは除く) 参戦済み 機動戦士ガンダム(劇場版・機体のみ) MSV(機体のみ) 機動戦士ガンダム 第08MS小隊 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY 機動戦士Ζガンダム Ζ-MSV(機体のみ) M-MSV(機体のみ) 機動戦士ガンダムΖΖ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア CCA-MSV(機体のみ) 機動戦士ガンダムF91 機動武闘伝Gガンダム 機動戦艦ナデシコ 聖戦士ダンバイン 忍者戦士飛影 マジンガーZ グレートマジンガー UFOロボ グレンダイザー ゲッターロボ ゲッターロボG 真・ゲッターロボ(原作漫画版) 超電磁ロボ コン・バトラーV 無敵鋼人ダイターン3 無敵超人ザンボット3 勇者ライディーン 超獣機神ダンクーガ 超獣機神ダンクーガ GOD BLESS DANCOUGAR 超獣機神ダンクーガ ~白熱の終章~ 破邪大星ダンガイオー マシンロボ クロノスの大逆襲 ゲームシステム 『C2』で特徴的だったシステムはほぼそのまま採用されている。 本作では「シーン」という形で数話が一まとめになっており、シーンのうち任意で攻略する順番を選べる「フリーオーダーシナリオ」。攻略する順番によって展開が多少変化する事もある。 マップをクリアしたときに、キャラに特殊技能を覚えさせられる「スキルコーディネイト」。クリアするターン数が早いほど強力な特殊技能が手に入る。 唯一削除されたのはワンダースワンの本体機能を使っていた「パーソナルデータテーブル」。登録された生年月日や名前によって各キャラの精神コマンドのパターンや主人公の能力値が大きく変わるというものだった。 『C2』で初登場し、『α外伝』や『A』でも導入され定番となってきた「援護」システム(*2)。本作では「同時援護攻撃」「戦艦援護」など援護に関係する新システムが多い。 援護攻撃する際に援護されるキャラが特殊技能「統率」を持っていると同時援護攻撃となり、相手からの反撃を受けるまでに2人分の攻撃を与える事が出来る上、必ずクリティカルが発生する。 戦艦援護は、1つのマップで1艦につき5回まで、戦闘に出撃してないユニットに戦艦の援護をさせる事ができる。出撃していないものの中からランダムで選出され、呼び出された機体はそのマップ中は再び戦艦援護で呼び出される事はない。 なお、ナデシコは戦艦援護を使用することができない。これはナデシコが高性能な武器とバリアを持っている事に加えて5人分の精神コマンドを使えることに因る他の戦艦とのバランス取りと思われる。 この他、『α』『α外伝』の熟練度、『64』『A』の合体攻撃など、過去の作品で好評だったシステムを取り入れている。 熟練度の数によって難易度はノーマル・ハードの二段階に変化し、最終話をクリアした時に難易度がハードの場合、2話ある隠しステージをプレイすることができる。 評価点 高難度ながらも練られたバランス 本作は概要で述べた通り、初心者向けを謳いつつ実際には高難度に調整されている しかし理不尽な難しさはなく、難しいなりにゲームバランスは極めて良好。無理に撤退ボスを倒そうとしたり、熟練度を獲得しようとしなければ、難易度は元となるCOMPACT2とそこまで変わらない。 位置取り・スーパー系の援護防御・リアル系の削り・支援機の修理や補給・援護攻撃を絡めてのトドメ・地形効果など、それらを活用したステージ攻略は実に面白い。 適度に改造して敵陣に突っ込ますだけでクリアできてしまう事が多かった当時のスパロボ(主にαシリーズ)と違い、知恵と工夫を凝らして突破する戦略性の高いバランスに調整されており、当時のスパロボから無くなりつつあった「シミュレーションRPGとしての戦略性」は、古参のスパロボユーザーからは非常に評価が高い。 バランスブレイカーと呼ばれるようなユニットも存在せず、マップ兵器の性能も全体的に抑え気味で、どの強力なユニットも「F91=高性能だが燃費が悪い」「飛影=回避力は高いが攻撃力が低い」「ライディーン=爆発力はないが援護に向く」等、何かしらの欠点・特色を持っており、作り込みの高さが窺える。 バイカンフーやゴッドガンダムは攻略本で強すぎと評されているが実際はそれほどでもなく、本作は単機でクリアなどは殆ど不可能なくらいのバランスになっている。 『C2』は『F/F完結編』程ではないにせよリアル偏重のバランスだったが、それも解消されている。 NTや聖戦士などの命中・回避率補正が押さえ目になり、計算式自体も変わったので格差はかなり解消されている。 過去作では、装甲に頼るようなユニットがあっさり撃墜されるという事も頻発していたが、本作ではかなり耐えることができる。 1部と2部では敵のAIの思考が「最も近くにいる敵を優先して狙う」という単純なものなので、一応の初心者救済措置はとられている。 ステータス画面で、気力の上昇に影響する「性格」を確認できる。これを参照することで、先に気力が上がる前に倒す、という戦術を前もって取れるようになった。 ユニットの活用 『α外伝』同様、以前のスパロボでは使い物にならなかったユニットやパイロットも、運用次第では十分役に立つように調整されている。 例えばザクとバーニィ。確かにザクは性能が低いが改造段階と強化パーツスロットが多く、改造とパーツ次第ではそれなりに戦えるようになっている。特に強化パーツ「V-UPユニット」との相性が良い。バーニィは初期能力値こそ低いが、獲得資金が増える特殊技能「強運」を持ち、強力な精神コマンドの「奇襲」を最初から覚えているので、ボスキラーとして大活躍する。 バーニィに限らずシロー・バニング・ノリスといったガンダム系のオールドタイプ(=非ニュータイプキャラ)は「統率」「高レベルの援護攻撃」「精神コマンド『魂』」といった優秀な能力を持っており、ニュータイプ勢に勝るとも劣らないほどの好待遇を受けている。 改造段階の調整が絶妙。 テキサスマックやコアブースター等、フル改造するとその作品の主役機と同等、もしくはそれ以上に使い易くなるユニットも多数存在する。 例えばボチューンは、フル改造するとビルバインより攻撃力が高くなる。かといってビルバインが弱い訳ではなく、機体性能や使い勝手はボチューンよりも遥かに高い。このようにしっかりとバランス調整がされている乗り換え区分もある。全体で見ると「遠距離攻撃の燃費の良い脇役ユニット」の使い勝手が非常に良い。 ただこれらの要素のおかげか、攻略サイトや特定攻略本の機体解説の殆どが「改造段階が高い=最強、改造段階が低い=最弱」「フル改造してボーナスで~」といった具合に、フル改造前提な書き方になっている。言うまでもないが、改造段階が高いという事はそれだけ資金が掛かるという事を忘れてはならない。(*3) また、先述のビルバインとボチューンの例のように、攻撃力は上回っていても機体性能で勝てない場合が殆どである。いくら初代ガンダムに資金を注ぎ込んだところで、νガンダムやガンダムF91の圧倒的な機体性能には勝てないのである。 更に言えば、本作は普通に進めると獲得資金増加の精神コマンドを持ってるパイロットが少なく簡単に資金が溜まらない。 とはいうものの、本作は全滅プレイのデメリット(*4)が無く、「V-UPユニット」という強化パーツスロットが多いユニットほど性能が向上する強化パーツが存在するので逆転現象を起こしやすい。 豊富な隠し要素 序盤から終盤まで掛かるフラグも複数ある。自力で全部見つけるのは至難の業。 『C2』では二者択一だったプルとプルツーは両方仲間に出来るよう変更された。 Xエステバリス改との選択で手に入るZIIの性能がMS最強レベル。 Xエステバリスも性能的に運用が難しく決して強力な機体とは言えないが、MAP兵器による削りや幸運持ちを乗せての稼ぎ役などの運用も可能。 戦闘アニメ関連 戦闘アニメは新規に作られたアニメはぐりぐりと動き出来が良い。 『α』に登場した作品も、F91やダンバインなど、一部のユニットはほぼ別物と言っていいほどに追加・修正されている。使い回されているアニメもエフェクトの強化などが一応図られている。 特にバイカンフーの必殺技・ゴッドハンドスマッシュは一見の価値あり。パイロットであるロム役の井上和彦氏の演技も素晴らしく、台詞パターンもやたらと多い。 『ダンクーガ』の場合、『α』からの流用と本作での新規描き下ろしが混在しているため、それぞれのグラフィックの見栄えが大きく異なってしまった。その埋め合わせか、ダンクーガにも鉄拳やアグレッシブビーストといった『α』になかった新技が追加されている。このうち追加された鉄拳のアニメはある意味必見かもしれない。 また、『EX』以来のMAP兵器の戦闘アニメが復活。百式シリーズやZZガンダムのMAP兵器アニメはなかなか見応えがある。デモをOFFにすることができないのが少々残念。 新システムの同時援護攻撃では画面の上下で同時に戦闘アニメが展開され、組み合わせ次第では非常に壮観な演出となる。 BGMはPS2初期という事もあって高音質とは言い難いが、『グレートマジンガー』の「勇者はマジンガー」、『ライディーン』の「神と悪魔」、『0083』の「BACK TO PARADISE」(*5)、『ダンクーガ』の「愛は奇跡(ミラクル)」等のコアな選曲、『飛影』の「LOVEサバイバー」などのアレンジ面のクオリティについても評価は高い。また、『逆襲のシャア』のエンディングテーマ「BEYOND THE TIME」がスパロボシリーズで初めて採用された。 全曲にわたってかなり大胆なアレンジが施されているため、好みが分かれるところはある(後述)が、いずれも高い質でまとめられている。 UCガンダム系の一部キャラは、リ・ガズィ+アムロ、Zガンダム+ジュドー、クィン・マンサ+プルツー等、特定の機体との組み合わせで専用台詞を言うようになった。特にZII+カミーユとの組み合わせで専用台詞が発生するのは誰もが意外に思った事だろう。 その他 音声の収録 『ナデシコ』に加え、『08小隊』『飛影』『マシンロボ』『ダンガイオー』も音声付きスパロボ初参戦である(『08小隊』はCMでネタにされた)。 『ザンボット3』はシリーズで初めて一部キャラに音声が付いた『第4次S』にも参戦していたが、都合上ボイス無しだった。本作では神勝平(坂本千夏氏)と神江宇宙太(神奈延年氏)に代役を当てている。 『グレンダイザー』も『コンプリートボックス』以来の音声付作品参戦となったが、デューク・フリードの代役が堀内賢雄氏から山寺宏一氏に変更されている。 勝平とデュークの代役は以降のシリーズも同じ声優が担当するようになった。宇宙太は本作と『AP』では神奈氏、『Z』以降はTV版で代役を務めた古川登志夫氏が担当している。 印象的なDVEが豊富。また、各作品それぞれにちゃんと見せ場がある。 ロム兄さんのDVE「待てぇい!」「人それを、○○という!」「お前達に名乗る名前はないっ!(*6)」はブームを起こした。他作品キャラもお約束に則った反応を見せてくれるだけでなく、ごく一部はオリジナルのボイスまで付いているという気合の入れようである。 登場の仕方も「ナデシコのディストーションフィールドの上にいる」等、多くのプレイヤーの驚きと笑いを誘った。 シナリオ 長い話数だけの事はあってシナリオは練られており評価は高い。追加参戦の『ナデシコ』『Gガンダム』のシナリオも違和感無く溶け込ませてある。テキスト量自体も『C2』から大幅に増えている。 『Gガンダム』はシナリオの都合上登場キャラクターが最小限に抑えられており、新シャッフル同盟の面々が未登場、敵キャラクターも『新スパ』や『F/F完結編』に比べて少ない等の点で批判はあったものの、飛影とシュバルツ・ブルーダーの忍者同士の絡みなど、スパロボのifを存分に発揮したシナリオは好評。 オリジナル勢 後に『OGシリーズ』で主役を張り、有数の主軸キャラとなった主人公キョウスケ&エクセレンの出世作でもある(*7)。人気の高まりを受けて、『第2次α』では主人公として本作の主人公2人のセルフオマージュ的なキャラも登場した。 また、キョウスケの一番の特徴として挙げられる”ギャンブル好き”の設定も実は今作で初めて追加されたものだったりする。『C2』ではこれといった特徴が無く、非常に地味な男であった。 機体の能力は『C2』に比べて上方修正され、パイロット能力も味方内で上位に位置する。『C2』でもそうであったが、本作の主人公機は援護に向いた性能であり、エクセレンは1ターンに最大7回もの援護攻撃が可能。全体的な攻撃力の低さをカバーする鍵となる。 本作で新規に追加された敵側の幹部格キャラクター「アルフィミィ」も人気が高い。 美少女キャラクターでありながら乗機は鬼をモチーフにしておりMAP兵器をぶちかましたりドスで機体を突き刺してグリグリしてくるというそのギャップでユーザーに強烈な印象を与えた。 登場当初こそ雰囲気を損ねるとの意見もあったものの次第に受け入れられ、OGシリーズやその派生の無限のフロンティアにまで出るほどの人気を獲得した。 賛否両論点 空前絶後の大ボリューム 本作は総ステージ数が105。そのうちエンディングを見るには全99話(隠しステージを通った場合は全101話)をクリアする必要がある。(*8)これはシミュレーションRPG全体からみても凄まじいボリュームといえる。 『C2』とは異なり「第2部または第3部からプレイする」といった事ができず、エンディングを見るためには、第1部から通してプレイする必要がある。 問題点にあるテンポの悪さも相俟って、スパロボ馴れしたプレイヤーでもプレイ時間は1周150時間を超える。これには「たっぷり楽しめる」「長くてダレる」と好みが分かれる。 初心者向けとは思えぬシビアなゲームバランス 発売前は「初心者向け」と謳われていたが、その内容は「初心者向け」とは到底言えない高難度バランスである。 プロデューサーの寺田貴信氏は本作に限らず、『スパロボ』の新作開発インタビューで毎回「初心者でも遊べる」と言ってはいるが…。 実は1話から難しい ステージは殆どが“水”であるにも拘らずこちらにはゲッター3を始めとした水中に適応した機体が1機も居らず、そのくせ敵の9機中4機が水中用MSのゴッグであり、その4機すべてが自軍に近い位置を挟むように配置されている。そのため後回しにすることは難しく、かといってまともにやりあうとそいつらにダメージは殆ど通らず逆に蹂躙されまず勝てない。 獣戦機隊基地はダムでカモフラージュされているのでシチュエーション的には間違っていないのだが、ゲームとして適切かというと疑問符がつく。地形適応による補正がもっと低ければ難度も下がったのだが…。 実際のところは、熟練度にさえこだわらなければ高難易度と言えるステージは限定されており、敵が硬いことや演出の遅さによるプレイ時間の長時間化が辛いという意見も多い。 例外中の例外として、「ディラド突入編」の最終話である「白熱の終章」は、機体やパイロットの育成次第では経験者でも詰む危険性がある。 総じて全体的に攻撃力が低く、HPはその逆(*9)というバランス取りであり、敵も味方もユニットが落ち難い。様々なシステムや戦略で打破していかないと、攻略は厳しい。 このため、入念な改造を施さないと「雑魚敵を一撃で撃破」なんて事はできない。例えば原作のやられメカであるミニフォーさえ結構タフ(*10)。 ボスとの戦闘も、本作は精神コマンド「熱血」の効果が従来より低い「ダメージ1.5倍」に変更(*11)されており、ボスによってはHPが低くなるほど防御力が高くなる特殊技能「底力」の存在もあって、大ダメージで爽快に撃破ということはかなり難しい。そのこともあってか、本作は「熱血」「魂」とクリティカルの併用が可能になっている。 シリーズを通しての傾向である「後半からようやく登場する機体が非常に強力」(今までで言う試作2号機、真・ゲッター、イデオン、ガンバスター、SRX。のちに登場するゼオライマーなど)といった傾向も前述のとおりそれほどでもない。バランスこそ保たれたものの、従来通りの「後半ならではの超破壊力」を期待したプレイヤーには若干物足りない点にもなっている。 代用要素の一つが強化パーツ「V-UPユニット」なのだが、それで強くなり、熟練者に後半機体並みの評価をされている筆頭がブルーガーとコアブースター(*12)なのは「様々なユニットに利点がある」というレベルを通り越しているのでは…という見方もある。 MAP兵器でのごり押しも、今作は高範囲→火力が低い、高火力→範囲が狭いと、殆どが何かしらの欠点を抱えているため難しい。 『C2』では主軸にもできたマイクロミサイルの火力が壊滅的になった試作3号機や、『α外伝』の18マスから8マスの異常な狭さに格下げされたZZはその最たるもの。そんな中でも空魔がいずれのバランスも良いが、終盤に2枠使うことでようやく自由に使えるようになるなど、ハードルは高めに設定されている。MAP兵器の連発を補助する精神コマンド『補給』の効果も気力-15(*13)と、スパロボ全作品中デメリットが最多である。 擁護すると、MAP兵器は一度に複数の敵を一切反撃させずに攻撃出来る上熱血や幸運といった精神コマンドの効果も実質数倍になる破格の性能の武器である為、ある程度自重されるのも当然の武装ではある。他作品では強力であるがゆえにMAP兵器持ちが揃ってくると「いかにMAP兵器の射程内に敵を誘い込むか」に終始してしまうプレイにもなってしまいやすく(*14)、まとめて倒す爽快感がないという欠点もあるが、一概に以前のバランスがいいとも言い切れないところ。 難易度の向上を見越して、本作は回復系・支援系精神コマンドの消費SPが少なめとなっている。 他作品では消費SPが多く使い辛かった「愛」が、本作では比較的低い消費SP60になっており、そこそこ気軽に使えるようにされた(*15)。よく使う「根性」も僅か15。また、「かく乱(1ターンの間、敵の命中率が半分)」も消費SPが40と非常に少なく、かく乱要員を用意しておけば終盤がかなり楽になる。 攻撃力が低いのは敵も同様のため、HPを改造して上記の精神コマンドで回復し、敵のザコを少しずつ落として面で競り勝つ……という普段と異なるプレイングや位置取りが要求される。 従来のシリーズにありがちな「敵ボスの攻撃を喰らうと即死するのでひらめきが必須」という事もなく、終盤でもある程度は耐えられる。 『C2』からの隠し要素の変更 サーバインやフルアーマーガンダム等の『C2』から削られた隠し要素がある。 その代わりキュベレイなどの敵ユニットやコアブースター・FA百式改などが追加されている。 主に『α』『α外伝』に登場していないユニットが削られ、『α』『α外伝』に登場したユニットが追加されたので、恐らくはグラフィック流用の都合だろう。 また、『C2』でも存在した隠し最終話は、「熟練度を50以上取ることで到達可能」という条件に変更された。しかしその熟練度には究極の初見殺しと言うべき内容がある。(詳しくは後述) スキルコーディネイトシステムの仕様 他作品でもそうだが、通常獲得で選択肢を広げる、より高位の物を取得する方法がクリア時のターンが低いほど良い、つまりマップの早解き一択となっている。 やり込む気を起させる要素である反面、プレイスタイルの強要という見方もどうしてもできてしまい、初心者には不利な仕様でもある。また、敵味方の初期配置、増援の事情を一切考慮せずに全てのマップで同条件なので、最上位のものがまず取れないステージや、隠し要素との同時達成が不可能なステージがある。 ただ、下位の「底力」も意外と優秀な性能を持ち、高位の物を覚えていても有用な「精神力+5」もあるため、「高位が絶対に取れない場合の有用な選択肢」もちゃんと用意されている。 なお、やり込み尽くせば文字通りの「無限精神」も可能なので、環境が整って以降は対応キャラの出撃ターン=クリアターンにもでき、高位の物を常に取得できる。しかし活用するには手順が非常にややこしい(*16)上に、そこまでできるなら取得スキルが必要な場面がほぼ無い。 他にも隠しキャラクターの加入、熟練度が低い場合に取得できるが、その時に手に入るものが「援護攻撃」や「統率」など、運用、戦略ごと変え得る代物がある。 難易度以外にキャラゲーという観点でも「(デフォルトで援護を持っていないキャラにも)専用台詞がある」「同時に戦闘できる」のに、取得制限が厳しいのは非常に惜しい。 ある程度やりこみの反映される引き継ぎの実装 引継ぎ内容は最終話終了時点の所持資金 据え置き前作に当たる『α外伝』ではどの難易度のルートをクリアしたかで引き継ぎ金額が変わったが、この仕様になった事でプレイヤーの獲得状況に応じた資金の引継ぎが可能になった。 それ自体は稼ぎの苦労が無駄にならないという意味で好評なのだが問題もあり、「クリア時点で所持している資金」が対象である為、ある程度余裕をもって資金を残すプレイでもない限り前知識がなければ実質最終話で稼いだ分だけしか引き継げない。引継ぎを意識したプレイをすれば、不要な改造を控える事で結構な資金を引き継ぎ可能。 加えて資金引継ぎは第1部(及び1部を引き継ぐ3部)へしか引き継がれないため、周回を重ねたり引継ぎ用に使用を控えたプレイをして引継ぎ資金をどれだけ増やそうとも、第2部だけは1周目と同じ条件になってしまう。 引継ぎプレイのおかげで1部をサクサク進めたが、2部に入って引継ぎなしになった為にそこで2周目を諦めた、といった声もそれなりに聞かれた。 BGMの独特なアレンジ 本作のBGMは「原曲の本質を維持した上でいかに戦闘向きに作りこむか」という観点でアレンジが施されている。 スタッフのそのコメントの通り、全体的にどの曲も原曲よりもアップテンポ気味に調整されている他、譜面構成やアレンジそのものの変化などもあって、観点通り原曲の根本を踏襲しつつ、原曲と聞き比べるとニュアンスがかなり異なって聞こえるものが多い。全体的にトランス調のアレンジでまとめられた傾向が強く、勇者ライディーン出典の「神と悪魔」、忍者戦士飛影の「LOVEサバイバー」などのシンプルなバンド編成によるオケの曲が特にわかりやすい。 アレンジ自体の評価は高いものが多く、他作品のBGMと比して「こちらのアレンジの方が好み」という声も聴かれはするが、好みは若干分かれるところではある。 極端な例をあげると『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のOP曲「いつか空に届いて」は元が穏やかな雰囲気のバラード調のボーカル曲で戦闘曲向きではないこともあり、アッパー調のかなり大胆なアレンジが施されている。(移植元でもアップテンポだが、アレンジや雰囲気自体は原曲よりである) 問題点 シナリオ関係 シナリオの長さから来る弊害。はっきりいって、長すぎてダレやすい。 加えて、本作はスパロボにて度々存在する「部隊を分けての行動」の際に1部の1場面を除き「全ての分岐シナリオをプレイする必要がある」という仕様であり、他シリーズと比べて冗長さが著しく増す要因となっている。シリーズでは通常、どれか一つを選び、他のシナリオは既に解決済みになっているというパターンが多い。原作に当たる『C2』でもこの形式である。 終盤は、どの分岐も各勢力との決戦のため難関マップでもあることも、心をくじく要因の一つ。 1部終了後の状況のリセット。 1部と2部は同時間軸の物語であるが、シナリオの都合上並行して行うことが出来ない。そのため1部終了後に2部が開始されるが、各種フラグ、熟練度以外で2部に影響するものはごく一部のパイロット、ユニットの強化状況のみで、稼いだ資金、パーツは一切引き継がれず、慣れた後半のバランスからいきなり最序盤のバランスに引き戻されてしまい、モチベーションを削がれる要因となっている。 この1部での稼ぎは2部では一切影響しないが、3部開始(2部開始から33話後)でようやく1部・2部の合算となる。 またこの長さでは戦闘をサクサク進められないと非常にストレスにもなるのだが、雑魚が後半は必殺技一発で倒せなくなるなど、戦略性がある故の敵の硬さがマイナスに働いてくる。後述の戦闘カットなどの問題もある。 シナリオ追加・変更のあおりを喰った部分がある。 『C2』では第3部で決着がついたジェリドだが、本作では第3部の登場ステージに出てこないため決着が付かなくなった。恐らく、ライバル関係のカミーユが別のルートに行っている事が原因(*17)。他にもギニアスが第3部で再登場しない。 代わりに多くの追加キャラが登場するものの、追加キャラの1人のバグ(マシンロボ)は決着が付かずに生死不明のままフェードアウトする。 + ネタバレ注意 隠し最終話には、C2では存在しなかった要素として、『敵機を一定以下まで減らす』または『ナナイのレウルーラを誤って撃墜する』と、シャアに「これでは虐殺と変わらん!」と非難されてゲームオーバーになってしまうという敗北条件がある。アクシズ落としでこちらとは比較にならないレベルで人類を虐殺しようとしているくせに何を言うのか…。 おまけにこの敗北条件はシャアのマップ兵器で撃墜されて減った場合にも適用されるので、「自分で仲間を殺しておきながら、アムロ達を虐殺者呼ばわりする」という鳥頭なシャアを見る羽目になる事もある。さらに、マップコマンドの勝利条件ではこれらのことを確認できない。これでは初見殺しと変わらん! フリーオーダーシナリオシステム ステージをある程度自由に選べる「フリーオーダーシナリオシステム」が、今作ではあまり役に立っていない。 ステージを選ぶ順番でシナリオの変化はあるものの、その数はあまり多くない。 シナリオも多少煽りを食らっており、戦闘前後の会話シーンがかなり短くなり、敵のボスとの戦闘で発生する会話がかなり減った。 また、前後の繋がりをプレイヤーが変更できるためか、任意選択ステージは「出てきた敵を倒して、その敵について会話して終わり」の単純なパターンが非常に多い。 「一つ一つ潰していくしかない」という台詞がこの点を悪い意味で象徴する言葉になっている。 中盤の大きな分岐にも関わっているのだが、分岐するという前触れがほぼない。 その為、気づかない内に分岐が発生し、好きな作品のキャラクターが一定話数使えないといった事も起こる。 シナリオの順番が隠しユニットの入手条件になっている事も多いが、前述の通り一周が長いゲームである為に、いつも以上に隠しユニットに触れづらくなっている。 熟練度に関する大小様々な問題点について 熟練度獲得の単純な難しさ。 獲得条件の大半が「一定HP以下/一定ターンで撤退するボスを撃破」というケースになっている上、本作はその調整がかなりシビア。武器の事前改造・機体の選定・(同時)援護攻撃の活用・気合・脱力、更にはダメージ計算やクリティカル発生等の緻密な計算を要求される。また、獲得の難しさから必然的にセーブを多用する事になるが、本作はロード時間が長い事もストレスを溜めやすい要因になっている。 これに加え、本作の時点ではまだ『α』『α外伝』と同じく、熟練度の獲得条件がゲーム内で確認できない仕様になっている。獲得条件の敵に全力を出してしまい、その後増援が現れて虫の息になる事も珍しくない。関係のない敵→獲得条件の敵が増援という逆も然り。 このため、全体のゲームバランス自体は良いものの、熟練度をできる限り取ろうとすると、一転して難易度がハネ上がる。 勿論熟練度自体がそういう要素なので、難易度の上昇自体は当然ではあるのだが、本作はその上がり幅が些か極端であると言える。隠しシナリオへ進むためには一定値以上の熟練度が必要なため、シナリオだけが目当てというプレイヤーでも熟練度を稼ぐ必要がある。 獲得条件の殆どが迅速な敵の全滅か撤退ボス撃破なので、熟練度を重視するとスーパー系偏重プレイになりがちなのも、キャラゲーとしては痛い。よほどの改造やV-UP等による攻撃力の底上げをしていないと、リアル系では攻撃力不足からターン超過やボスの撤退が起こりやすい。 熟練度はコンプリート不可能。 バグか仕様かは不明だが、特定マップの熟練度を取ると別マップの熟練度達成条件が消えるケースがあり、熟練度の全獲得ができない。全ての熟練度を取る必要がない作りになっているのは特に問題ではないが、やりこみ要素として全獲得を目指すと僅かに取り切れず、制覇を目指すプレイヤーにはスッキリしない結果に終わってしまう。 また、いくつかの熟練度の達成条件が、クリアボーナスや隠し要素の獲得条件と重複している。特に「敵を撃破せずにイベントを発生させる」が条件の隠し要素は、実行すると敵が撤退し、撃破が条件の熟練度を取れない場合がある。 追加・隠し要素は熟練度が低い場合も発生するが、いずれも「熟練度を取れないプレイヤーへの救済措置」的側面が強い。 特定マップで熟練度が低いと様々な特典(*18)を得られるため熟練度を取るよりもうま味も大きく、熟練度を獲得する利点・達成感が薄い。 熟練度重視のプレイで明確に達成感がある点は、隠しシナリオ出現条件の「99話中51以上獲得」程度であり、約半分の熟練度さえ取れば良い。これ以上厳しくても余計プレイを縛るだけになってしまうので、隠しシナリオ条件としてはこの程度が妥当とは思われる(*19)。 つまり、本作の熟練度は「それなりの取りこぼしが前提の作りであり積極的に取る必要がない」という事である。 熟練度重視のプレイングに徹すると結果的な損に繋がる上、前述の通りの難易度の上昇を招き、挫折の原因になり易い。また、熟練度の獲得による損や難易度上昇だけでなく、先述したように熟練度の獲得自体が単純に難しい事もこれを後押ししている。 PSハードの前後作である『α』『α外伝』『第2次α』は、積極的に熟練度を獲得するプレイでもさほど問題ないバランスだった。この『α』シリーズ経験者が同感覚で熟練度を重視した結果、難易度上昇を招いた上であまり得もできず挫折に繋がったという報告も聞かれた。本作が難しい最たる要因は「高難易度のゲームバランス」だが、積極的に熟練度を狙うプレイが難易度の更なる上昇に直結してしまい易い作りになっている事、加えて同シリーズにおける熟練度のプレイ感覚の影響も大きい事も、根本的ではないが要因の一つと言えよう。 その他システム関係 全体的にロード時間が長い。 コンティニューなど場合によっては30秒近く掛かる。 戦闘アニメに入るまでのロードも長く、戦闘アニメをカットしても、その際に流れる簡易アニメが非常にトロい。 これらは後の作品ではほぼ改善されており、『第2次α』(2003年発売)以降でロード時間が問題になる事は殆どなくなった。トーセ製スパロボの次作である『MX』(2004発売)でも『第2次α』程ではないがロードは短い。開発陣が日々進歩している事の証だろう。 全体的に評価の高い戦闘アニメだが、『0080』などはエフェクト以外は手を加えられていない(ほぼ)完全な流用なため、それを残念がる声は多い。 敵側限定のスキル「逆恨み」は、各キャラごとに設定された自軍パイロットが出撃している場合、敵対時に与ダメージが1.5倍になるというもの。 原作再現の一環(*20)となるスキルであるが、説得による自軍入りが可能な該当キャラを仲間にした後は発動条件を満たすシチュエーションが一切無くなるため無意味と化す。 上書き可能なので別のスキルに書き換えてしまっても問題はないが、本作では特殊技能の効果をゲーム内では確認できないため、そのまま運用していたというケースも見られた(*21)。 3D化したステージマップが見づらい。 視点もある程度動かせるが、ユニットが地形に隠れて見えない、ユニットにカーソルを合わせたと思ったら隣の何もない地形に合わせていた等、見辛く操作し辛い事も多い。 一応本作独自の要素として、画面の右下に小さい2Dマップを同時表示させる措置で対応はされている。 確かに見辛いという問題点はあるものの、3Dマップそのものはかなり作り込まれており、その点では評価されている。 宇宙編では地形に邪魔されることがなく快適…と思いきや、視点変更ができずマップの拡大縮小が行えるのみとなっている。そのため画面の見辛さは地上ステージと大差がない。 この問題点は現在に至るまでスパロボシリーズの課題となっている。 マップ上での移動も遅い。 ユニットの移動速度自体はα外伝と同じくらいだが、ビル街のような高低差のある地形マップでは、いちいち地形に沿ってして移動する。 たとえば、ビル、道路、ビルという3マスの地形を移動する場合、ビルの高さに沿って移動→道路の高さまで下降→再びビルの高さに上昇してから目的のスクエアへ移動……という具合。1ユニット分くらいの高さのビルならともかく、高層建築物を挟んだ時の移動は非常に面倒。移動箇所を間違えたり、操作ミスでキャンセルしたりすると、またとろとろと移動するハメになるためストレスになること必至である。 『α』・『α外伝』にも参戦した作品の戦闘アニメは同作のものを流用しているため画質はPS2としては見劣りする。また、MS全般などの動きはお世辞にもいいとは言えない。 また『α外伝』に出演したユニットは高出力ビームのエフェクトが全て新規に差し替えられたが、今作では『α』のみに出演したユニットは差し替えられなかったなど、統一性に若干の粗がある。 ハードを跨いだ戦闘アニメの流用は後の作品でも例があるが、本作の場合は初代PSとPS2の性能差が大きい事も影響している。スタッフも問題視していたのか、次回作と言える『第2次スーパーロボット大戦α』では、ほぼ統一された。 図鑑関連に少々粗がある。 ロボット大図鑑・キャラクター辞典の新規参戦作分の解説文の大半に「原作では」の一文が入っているが、使うべきでないところに付いている(元来、大図鑑/辞典は主に原作での活躍等について記述するものである)。 更に登場作品に『劇場版マジンガーシリーズ』が含まれていない所為か同作から登場した機械獣・戦闘獣等の登場作品が『マジンガーZ』『グレートマジンガー』にされている(前者は「機械獣トロスD7」のみ)。 しかも半分バンプレストオリジナルである「メカギルギルガン」でさえ登場作品がグレートマジンガーになってしまっている。 『マシンロボ』のケンリュウとバイカンフーの解説文は、メディアワークス(現 KADOKAWA)刊「スーパーロボット大鑑Ver 98」に掲載された文章をそのまま引用している。 ちなみに次回作『MX』では大体修正された。 総評 初心者向けと謳いながら上級者向けのバランス調整に加え、独特なアレンジのBGM・戦闘アニメの使い回し・長すぎるプレイ時間・あらゆる面でのテンポの悪さなどのネガティブなイメージが先行してしまい、評価はあまりよろしくない。 しかし、スキルコーディネートなどの斬新なシステム・派手な新規戦闘アニメ・BGMのコアな選曲など、評価すべき点がかなり多いのもまた事実である。 特に難しくも戦略性の高いゲームバランスは、古参スパロボユーザーやコアユーザーからはとても好評。「難易度はそのままで、テンポの悪さと1周の話数を調整してリメイクしてほしい」という声も出るほど。 PS2初のスパロボであるという事もあり、よくも悪くもユーザーの心に強く残った作品である。 テンポの悪さに耐える必要はあるが、最近のスパロボを温いと感じる人、「たまには高難度のスパロボをプレイしてみたい」という人は、本作を手にしてみてはどうだろうか。 余談 広報面のあれこれ 「初心者向け」として売り出したが、実際はむしろ高難度バランスであったのは前述の通り。 PSハードの前作である『α外伝』が『α』とはかけ離れた高難度だったため、サクサクプレイできる難易度を期待されていた事もあって、宣伝通りの初心者向け難易度を望んでいたプレイヤーにとって落胆の原因となった。 軽いPV詐欺。 PVはスピーディーな戦闘シーンに専用の歌も相俟ってかなり格好良く出来ているのだが、実は戦闘シーンが少し早送りになっている。 その結果、PVを見た期待感でゲームをやると、非常にスピーディーで格好よかった飛影やEz-8、バイカンフーの攻撃がもっさりしているように感じてしまう。 もっともPVやCMでの早送りデモは『スパロボ』の伝統であり、本作でも『ナデシコ』のアキトのカットインが早口になっている等で感づいた人もいるようだ。 その他 名称について 企画段階では『スーパーロボット大戦・撃(インパクト)』という名称だったが、「いくらなんでも漢字はないだろ」という意見が出たことで、「IMPACT」になった経緯がある。「インパクト」という言葉そのものは原作の「COMPACT」にもかけられていると思われる。 PS2初のスパロボに対する期待感、かつ直近の作品である『α』『α外伝』『A』の好評もあり、本作も63万本を売り上げた。 本作は発表当初は『COMPACT2』のリメイクであるとは語られていなかったが、2012年に行われたイベント「鋼の魂祭」で配布されたブックレットでリメイクであることが明言された。 『スーパーロボット大戦IMPACTコミック 衝撃騎士団(インパクトナイツ)』というコミカライズがスーパーロボットマガジンで連載されていた。作者は『α外伝』でメカデザインを担当した環望氏。 当時のゲーム雑誌では何故か1部と2部の攻略情報を並行して掲載していた。1部と2部のシーン1を同一号に掲載、シーン2を同一号に…といった具合。 時間軸のネタバレ防止とも取れるが1部をクリアしなければ2部に辿り着けない設計のため、プレイヤー側からすればあまり役に立たない掲載法である。 2004年5月27日に、本作のシステムを踏襲した『スーパーロボット大戦MX』が発売された。 シナリオや世界観も無関係の単発作品だが、継続して参戦している作品においては本作で原作終了まで再現され、MXで原作終了後として登場しているものが多い。他にシステムやBGMの流用が多いことも含め、プレイヤーからは実質的な続編として扱われる事も多かったが、元々は本当に続編として制作されていたことが2021年に明かされた。 2016年の記念放送で「開発者達が本作を1話から実況プレイ」という企画があったが、プレイ中に「『スパロボ』の1話としては難しい」と開発者達が口をそろえる程で、予定時間内に1話が終わらずボスとも交戦できなかった。 2017年の公式生放送において、当初は「WS版では不可能だった2部→1部のデータ引き継ぎが出来るようにする」「1部・2部のどちらかをクリアするだけでも3部に進めるようにする」などの構想もあったものの結局は実現しなかったという制作秘話が語られた。 この仕様が残っていればゲーム全体の冗長性や資金引継ぎの問題もある程度解決できたと思われるので、非常に残念な話である。