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六ッ矢崎オートキャンプ場 むつやざきオートキャンプじょう 滋賀県高島市の琵琶湖湖畔にあるキャンプ場。 所在地 滋賀県高島市新旭町深溝六ッ矢崎浜園地 料金 一人600円 期間 4月から10月 地図 施設 フリーサイト 炊事場 トイレ あずまや 冷水シャワー 関連項目 2005年8月26日 滋賀県道304号 タグ 2005年8月26日 2005年8月27日 キャンプ場 宿泊地 滋賀県 高島市
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カード名 夏に咲く満開の笑顔 カナン カード番号 YHN/W111-T13 レアリティ TD 種類 色 レベル コスト パワー ソウル トリガー 特徴 キャラ 赤 0 0 500 1 (なし) 心の音 【自】 あなたのクライマックスがクライマックス置場に置かれた時、あなたは自分の山札を上から2枚まで見て、山札の上に好きな順番で置く。【起】 集中 [(1) このカードを【レスト】する] あなたは自分の山札の上から5枚をめくり、控え室に置く。それらのカードのクライマックス1枚につき、あなたは1枚まで引く。 ドロー集中はあまり強くないが、5枚めくれる点は評価できる。 1つ目の効果も便利だが、このカードが2枚並んでいても意味がない点がもったいない。 後列の数合わせ要員としては便利。
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「出かけるわよ、有希!」 高校2年生になった年の夏休み、玄関のところで叫ぶ少女がいた。玄関のドアは鍵を閉めておいたはずなのだがなぜいるのだろう、涼宮ハルヒは。 声を聞くのと同時に「また」私の心臓の鼓動が早くなる。 長門「まったく、面白い人」 私は布団からもぞもぞと腰を上げて時計を見た。まだ9時である。 この現象はあの時最初に起きた。 彼女に最初に会った日。昼休みに文芸部室で椅子に座って本を読んでいた時、いきなりドアが開いた。 ハルヒ「あっ文芸部員の人ね!ここ当分あたしに貸して!」 思わず顔を上げてトビラを見た。そこには観察対象が笑いながら立っていた。 彼女がここに来ることなど情報統合思念体から聞いてない。私は情報統合思念体とテレパシー(光速でやりとりする)で議論した結果、彼女に部室を明け渡すことになった。 長門「どうぞ」 ハルヒ「ありがと!」 読書に戻る動作をしつつ再び情報統合思念体と議論し始めた。議題は、今後の「私の配置」、果たして彼女の近くにいるべきかどうかである。彼女のすぐ近くで監視する、という結論が出たとき 後ろから抱きしめられた。 ハルヒ「あなた名前は?」 内心驚いたが、無感動に答えた。 長門「長門有希」 ハルヒ「私は涼宮ハルヒ。にしてもぶ厚い本読んでるわねー。」 長門「本は情報の宝庫。厚さは関係ない。」 ハルヒ「難しいこと言ってるとモテないわよ!有希はかわいいんだからさ!」 彼女の手が私の頬をなで始めた。暖かい。そして初めて気づいたエラー。私の鼓動が速くなっているのだ。 ハルヒ「もう照れなくてもいいのよ。顔赤くしちゃってー。」 どうやらもうひとつのエラーがあるようだ。 原因について脳内模索していると、彼女は腕をほどきドアの方へ走った。 ハルヒ「んじゃ放課後また来るわ!じゃあね有希!」 ドアが閉まるのを音で確認した。 その日から私はこの2つのエラーについて原因・解決方法を調査し続けた。家に貯蓄してある本や、学校の図書室の本、そしてSOS団唯一の一般人であるキョンが連れていってくれた図書館の本も利用している。 ハルヒ「有希ー!あと30秒以内に準備しなさい!あっ有希だから10分待つわ!」 回想しすぎてしまった。私はゆっくり立ち上がり、服を全部を脱いでクローゼットへ向かった。 長門「さて団活動だし何を着ていこうか。」 そう呟いた時玄関から ハルヒ「今日は私と有希の二人だけだからね!服は適当でいいわよ!」 なん・・・だと。ならばとびっきりかわいい服を着よう。私はクローゼットからまだ一度も使ったことのない服を手にとった。 長門「お待たせ」 涼宮ハルヒは団活動でも見せた赤いシャツと青いスカートを着ていた。手には手提げバック。私に会った途端彼女は口を閉ざしてかたまった。 私に会った彼女の第一声 ハルヒ「有希・・・」 なにかまずかったかな。私はワンピースと呼ばれる白い服を着ている。あとはむぎわら帽子を頭にかぶり、手に麦で編まれた手提げバックを持っている。 長門「・・・なにかまずかったかな」 ハルヒ「・・・かわいいー!」 長門「あっ・・・」 突然彼女が抱きしめてきた。暖かい、いや熱い。自分の全身が熱い。あぅっ頬ずりしないで。顔がどんどん熱で真っ赤になるのが自分でもわかる。 ハルヒ「もーこんなにかわいいのにどーしていつも着て来ないのよー!」 長門「・・・アゥ」 耳元で聞こえる彼女の声に自分の思考回路がオーバーヒートしそうである。 彼女は私を解放すると ハルヒ「さあ行くわよ!」 と勢いよく言い放つ。彼女が私にだけ向けた言葉。 長門「・・・うん」 こうしか答えられない自分を少し恨んだ。 そう、様々な情報から私は涼宮ハルヒに恋している、という結論に至った。男女の「恋愛」ではない、という違いはあるが。 エレベーター内で ハルヒ「私ね、有希のことをもっと知りたいの。だから今日はよろしくね」 長門「話すことで理解してもらえるなら、16時間聞いてもらっていい?」 ハルヒ「お断り」 だよね。 私たちは玄関ホールを出た。すると私を導いていた彼女が急に私の後ろへ回り ハルヒ「一度やってみたかったんだー、えぃっ!」 と言い私のワンピースを下から上へ勢いよく上げた。たしか男性が女性のスカートをまくりあげてパンティを見る行為だ。 彼女のはしゃぐ声が聞こえるかと思い振り向くと、彼女は顔を真っ赤にしたままかたまっていた。なにかおかしかっただろうか。 ハルヒ「有希・・・」 長門「なに?」 ハルヒ「下着ぐらい着なさーい!」 その後私たちは再び私の家に戻った。彼女と出かけることに夢中になりすぎて着替え中に下着まで脱いでしまい、そのまま着るのを忘れていたようだ。涼宮ハルヒは私のクローゼットを勝手にあさり、白い下着を選んでくれた。 長門「ごめん」 ハルヒ「いいわよ別に。意外に有希ってドジっ娘ね。」 あなたの前だけ、とは言えずただ頷いた。 2度目の外出。 ハルヒ「じゃあどこ行く?」 長門「・・・図書館」 ハルヒ「有希、そこは遊びに行く場所じゃないわ」 長門「冗談」 ハルヒ「なんだ冗談か。じゃあ買い物に行く?」 長門「財布の中身を確認してみる。」 たしか残金は680円。あとで情報統合思念体に金を要求しよう。がま口財布の中身を確認すると、小銭の他に紙切れが2枚入っていた。 ハルヒ「あれ有希、それって最近新しくできた遊園地の無料入場券じゃない?」 長門「昨日郵便受けに入ってた。」 ハルヒ「へー。じゃ遊園地に行きましょう!」 長門「わかった。今からコンビニで金を下ろしてくる。」 ハルヒ「やっと着いたわね」 長門「おつかれさま」 ハルヒ「まだ疲れちゃいないわ。」 長門「あの長蛇の列に並んで疲れないはずがない。」 実際彼女は汗まみれだし、椅子にぐったり腰かけている。私は立っている。突然だが意を決して聞いてみた。 長門「あなたのことを『ハルヒ』って呼んでいい?」 ハルヒ「もちろんよ。私だって『有希』って呼んでるんだから。」 長門「・・・ありがとう」 人と交流することに慣れていない私は今まで人を下の名前で呼んだことがない。だから好きな彼女を下の名前で呼べることがうれしい。 ハルヒ「じゃ休憩終了!どこ行く?」 長門「ではあれ」 そう言って自分が指さした物はバンジージャンプである。 私たちはスカート着てるからダメ、ときっぱり断られ、向こうにあるアトラクションへ行った。ハルヒの下着を見たかった。 ハルヒ「なんでカップがあんなに速く回るのよ、どこの漫画よ!」 長門「いろいろごめんなさい」 ハルヒ「あっ有希のせいじゃないわよ。」 私たちは「マグカップ」と呼ばれるコップ型の乗り物を中央の台を使い回して遊ぶ乗り物を体験した。だが突然、というより私のせいで、マグカップが普通ではありえないスピードで回ってしまった。 まあそのおかげで、乗り物内でハルヒがおびえるように私にぎゅっとだきついてきてくれた。 長門「なかなかレアなハルヒを見れた。」 ハルヒ「あっあれはそのなんていうかそうよ不可抗力よ!」 長門「クスッ」 ハルヒ「いーい?他の団員には内緒だからね」 長門「じゃあクラスメートに言い」 ハルヒ「ダメ!有希がそんなひどい人だとは知らなかったわ」 長門「茶化してごめんなさい」 ハルヒ「もー有希ってやっぱり面白いわね」 あなたの方が面白いよ、ハルヒ。 ふと私は普通にハルヒに接することができていることに気づいた。と同時にまた鼓動が速くなる。 ハルヒ「じゃあ次はあれに行くわよ。」 それからも私はハルヒと一緒の時間を味わいたくて、ハルヒの案内に従った。 例えばお化け屋敷。歩いている間ずっとハルヒは私の手を握って歩いていた。 例えばジェットコースター。私たちはとなりどうしの席に座った。この乗り物が急降下する直前、ハルヒは私の手をぎゅっと握ってくれた。 ジェットコースターに乗った後私たちはファーストフード店で昼食をとった。その昼食でのこと ハルヒ「あっ有希。ほっぺにソース付いてる」 長門「えっどこ」 ハルヒ「左の方よ。あっもうちょっと右」 長門「ここかな。とれた?」 ハルヒ「だめね。私がとってあげる。」 と言って私の唇のすぐ近くをハルヒは人差し指でなぞった。あっ唇に少しだけなぞった。そしてそのままハルヒはその指を舐めた。 ハルヒ「にしても紙ナプキンもない店なんて珍しいわね、有希」 彼女が何を言ってるかわからないほど私は恥ずかしかった。 ハルヒ「じゃ次行く場所は有希が決めていいわよ。ただバンジージャンプは勘弁ね」 長門「じゃあれ」 ハルヒ「んー『スプラッシュ・ウォーターマウンテン』?私たち水着なんて持ってないわよ」 長門「なくていい、いやむしろなくしてください」 ハルヒ「なに言ってるのよ!あっなんだ別に水着いらないじゃない」 長門「ざんねん」 ハルヒ「有~希~少しお黙り~」 長門「ごめん」 ハルヒ「・・・・プッあはははは!」 長門「どうしたの?」 ハルヒ「有希がここまで面白い人だとは思わなかったわ!さあ行きましょう!」 長門「うっうん」 ハルヒ「ほら有希、手」 そう、私たちはいつのまにか移動時は常に手を繋いで行動するようになっていた。 そしてその乗り物に乗ってみた。あんまりこのアトラクションは面白くなかったが、ハルヒと一緒にいられるだけで嬉しくなる。 ハルヒと一緒の時間に慣れたのか、私は自然に楽しんでいた。今まで味わったことのないほどの「喜び」。顔には表現しづらいけど。 ハルヒ「有希。おみやげ買わない?」 長門「財布に18万あるから買ってもいい」 ハルヒ「・・・えーとね有希。一度に財布に入れる金は5000円ぐらいでいいのよ?」 長門「ハルヒと出かけることが楽しみだったから。思い出の品をいっぱい買っておきたい。」 ハルヒ「はぅーけなげな有希かぁいい~お持ち帰り~!!」 長門「抱き着かないで、あっ暑いよハルヒ。」 ハルヒ「ごめんごめん。もうそんなに顔真っ赤にしなくても。じゃあ思い出たくさん買うわよー!」 長門「ハルヒの思い出をいくらで売ってくれる?」 ハルヒ「へっ?」 長門「ナガトユキジョーク」 私たちはたくさんの思い出を買った。服や人形、アクセサリー。私にとって最高の一日。ハルヒがいれば私は楽しめる。 私は、ハルヒがそばで支えてくれなければ存在できない。そう確信した。なぜって、こんなに楽しませてくれるのは彼女以外にいないからだ そして空がオレンジになりかけた頃 ハルヒ「有希。観覧車に乗らない?」 長門「カンランシャって何?」 ハルヒ「それもナガトユキジョーク?あれよあれ」 長門「あの円形の機械?」 ハルヒ「本気だったとは。まあ男女で行けないのが惜しいけど。」 というわけで今観覧車に乗っている。私たちは向かいあわせの席に座っている。ハルヒの話によると、ここは男女が愛の気持ちを告白する道具、とのこと。 私の気持ちを伝えてもいいよね。 ハルヒ「有希」 長門「なに・・・かな」 ハルヒ「いやー気になったんだけどさ。そんなかわいい服があってしかも普段は着てないってことわさ。いつか好きな男に見せるつもりなの?」 長門「えっ・・・いや」 ハルヒ「顔が否定してないし真っ赤。どんな男よ!相手によっては交際していいわよ、あたしが許可するわ!」 彼女は突然立ち上がって、「いい男」について語り始めた。私の気持ちには気づかないようだ。 その時ゴンドラが突然ゆれて止まり、すぐに動いた。当然ハルヒは立っていたのだから振動で体は倒れるだろう。 ハルヒ「キャッ!」 長門「あっ・・・」 ハルヒは私に抱き着く形で体を安定させた。だが今回他人から見ればハルヒが私を椅子に押し倒しているように見えるだろう。 私の思考回路の大半が緊張と熱で機能停止していた。自然治癒にしても時間がかかる。私は一人の「人間」として行動する。 彼女が体を起こそうとしたので私は彼女を自分の方に押さえ付けるように抱きしめた。あたたかい。 ハルヒ「ちょっと有希!?ななななに!」 長門「私はハルヒのことが好き。恋人として」 勇気を振り絞って、私は告白した。 ハルヒは困惑しているようだ。言葉にならない言葉を耳元で発している。 長門「あなたの元気や行動力、温もりに私は恋をした。付き合って欲しい」 ハルヒ「・・・ごめん」 私の思考回路が徐々に直り始めたころ、私は全身の力が抜けるのを感じた。 ルート bad ルート good ルート bad ハルヒ「私たちは女同士。だからできないよ」 そうだよね。私たちは同性だから。でも 長門「外国では同性で結婚もできる」 ハルヒ「それでもだめなの。だって私・・」 ハルヒの涙が私の頬を濡らしはじめた。私はハルヒに傷を与えてしまったようだ。 長門「ごめん」 ハルヒ「私キョンのことが一番好きだから!」 二人が同時に発した言葉。だがハルヒの言葉は私に深刻なエラーを与えた。 私は今の言葉を脳内再生し続けた。彼女が私に大声で叫んでいるが、何を言ってるのかわからない。 あっ目から冷たい液体が溢れてる、止まれ涙。まばたきしてない、動けまぶた。だがどんなに命令しても「エラー」で全て受け付けなかった。 気が付いたら私は電車の中で座っていた。右肩が重いので見ると、ハルヒが私の右肩に両手を乗せて泣いている。思考回路が戻ったのだろう、現状の認識ができる。 長門「ごめんなさい」 ハルヒ「私こそごめん。でも」 長門「気にしないで。ハルヒに泣かれる方がつらい」 ハルヒ「ごめんね」 長門「私頑張って悲しみに耐え切った」 ハルヒ「うん、よく頑張ったわ有希」 ハルヒを安心させるために私は笑顔で言った。 長門「わたしがんばった」 その後私たちは会話もなく地元の駅で下車し、解散した。 私は家へ帰った途端にエラーを起こした。全身の力がなくなりその場に正座状態になった。おみやげは辺りに散らかった。私の頭に次々と情報がダウンロードされる。 長門「私の行動の枷となるのは他TFEI及び情報統合思念体私が起こしたエラーの原因は観察対象の発言キョンが一番であるならば彼を消せばいい情報統合思念体がそれを邪魔するならば情報統合思念体から消せばいい今彼らは会議中ハッキングは容易彼らを破綻させるには・・・」 長門「情報のダウンロード完了情報統合思念体の消去開始情報統合思念体の削除完了同時に他TFEIの消失確認自身消失へのプロテクト成功私自身の能力の消失を確認彼を消去するには比較的原始的な手段が必要「道具」は台所にあり」 私は自我を取り戻すと、全身汗びっしょりだった。3時間あのままだから当然だ。情報統合思念体が削除されたことに対して特に感じない。エラーはまだ続いている。 私は台所から「道具」を寝床に持ってくると、1時間以上手入れをしたあと「道具」を枕元に置いて就寝した。その間ずっと頬に涙を伝わせながら。 朝がきた。私は学校への「準備」を済ませていつも通りに登校した。途中古泉一樹や朝比奈みくるに情報統合思念体やTFEIの消失について問いただされたが、知らない、と言って通り過ぎた。 学校の玄関の下駄箱でキョンに会うと、まず 長門「話したいことがあるから今日早く文芸部室へ」 わかった、という返事をもらった。 授業中退屈だった。6時限終了後、私は足早に文芸部室に向かった。 部屋に誰もいないのを確認すると、バッグから「道具」を取り出し制服の内ポケットへ入れた。ジャストフィット。あとはいつもどおり椅子に座って本を読めばいい。 キョン「おう長門」 来たか 長門「あんたが立ったままじゃ失礼だからここに座って。お茶を入れてくる。」 キョン「え・・気のせいだよな、ありがとう」 「あなた」と呼ぶところをつい「あんた」と言ってしまった。まあいい。標的はさっきまで私が使ってた椅子に腰かけた。 沸かした茶をカップへ入れてるとき キョン「あっ長門。ハルヒがおまえに渡したいものがあるようだぜ。」 注ぎ終えたヤカンを乱暴に机に置いた。オマエガハルヒヲナレナレシクヨブナ。 キョン「大丈夫か長門?」 長門「平気」 キョン「ネタバレするとな、中身は菓子だ。大丈夫ハルヒの許可はとってある。」 長門「ナレナレシクハルヒノ」 とと危ない危ない。本音を言ってしまうところだった。 おそらくそのプレゼントは私への愛の気持ち。そうかハルヒは考え直してくれたんだ。私と恋人になれる。じゃあその菓子は今日の祭でのお祝いだ。 キョン「長門、だよな?」 長門「私は私。はいお茶」 キョン「どうも。にしても今日はよくしゃべるな。あっ座るか?」 長門「いい」 私はお茶を彼に渡し終えると彼の背後に立って話をした。 長門「他のTFEI及び情報統合思念体とコンタクトがとれなくなった」 キョン「古泉から聞いた。長門は大丈夫なのか?」 長門「このとおり大丈夫。できればあなたにも打開策を考えてほしい」 彼は座ったまま腕を組んで考え始めた。私は内ポケットから銀色に輝く鋭い「道具」を取り出した。自分の顔がにやけているのがよくわかる。 サヨウナラ 彼の首に「包丁」を突き刺そうとした。 その時思考回路に急な負荷がかかった。エラーだ。いや正確には人格修復プログラムだな。 これはたしか情報統合思念体に敵対する異常な行動を18時間以上していた場合に起きる、私の治療プログラムだ。情報統合思念体削除から今までの行動によって起動したか。私としたことがプログラムを削除し忘れたようだ。 ここで負けるわけにはいかない。だが抵抗をすると激しい頭痛に襲われた。 途端彼との思い出が溢れてきた。彼を助けたことや、彼に助けられたこと。「消失」事件での彼。彼の優しさ。彼への殺意が消えかけた。 だがハルヒとの生活を夢見る自分が殺意を増幅させた。消しては増幅し、を繰り返す。頭痛がひどくなる。 私が頭を押さえて必死にあらがっていると、彼が振り向いたのでとっさに包丁を持つ右手を後ろに隠した。 キョン「長門!大丈夫か!?」 彼は茶を床に転がし、立ち上がって私の正面に近づいた。頭痛がさらにひどくなり 思考回路がカンゼンニコワレタ。 「あははははははははは」 どこから聞こえるのだろう 「長門!?しっかりしろ!!」 なぁんだ自分の口から聞こえてるじゃないか ヤツが私の両肩を掴んでなにか叫んでいる 長門「きたきたきたキター!アハハハハハハハハハハ!!!」 私は右手を前に素早く突き出した。そのさきは害虫の首。感触あり!そしてえぐったあと一気に引き抜いた。 キョン「長門・・・・」 長門「修復プログラムに勝った!ダイオキシンの処理は完了した!!あとはハルヒと幸せ生活が待ってるわウヘヘヘヘ!!!」 ハルヒ「騒々しいわね、どうし・・・」 ハルヒが部室に入ってきた。辺りにばらまかれた鮮血。床に血まみれで倒れている、首をえぐられ息の絶えた疫病神。悪魔の返り血を全身に浴びた私は振り向いた。 ハルヒ「有・・希・・?」 私は、ヨロコビのあまり絶句しているハルヒに満面の笑みで言った。 わ た し が ん ば っ た ハルヒ「いやああああああああああああああああああああ!!!!!!!」 赤黒い彩りをまとう私を数人の男たちが白黒の送迎車で歓迎してくれた。サイレンまで私を歓迎していた。ハルヒは笑顔で見送ってくれた。涙流すほど喜んでくれるなんて。 あのあと部室でハルヒが大声をあげて歓喜したかと思ったら携帯電話でどこかに連絡をし始めた。 私が喜びを分かち合おうとして彼女に近づくと、彼女は狂喜したまま部室から出た。私は満足した。 どこかの建物で男たちからたくさん質問を受けた。私たちが結婚するにふさわしいか、問いてるらしい。もちろん満点だ。 しばらく私の寝床はシンプルで鉄に覆われた部屋だった。花嫁修行だろう。はやくハルヒに会いたい。でもこの修行が終われば会える、と思うといくらでも待てる気がした。 仮住居に移住して3日目。私に朗報が届いた。ハルヒが先に新住居へ引っ越したらしい。私宛ての手紙があり「私のせいだよね、生きててごめんなさい」と書かれていたらしい。 つまり私とハルヒが愛しあったことで、私たちの恋愛を邪魔されない場所へ移住する必要がある。ハルヒは先に引っ越しをして待っててくれている。もうすぐ行くから待っててハルヒ。いっぱい愛してあげるよ。 その日の夜中、口から大量の血を出して倒れている長門を警察官が発見した。彼女は舌を噛み切って自殺したようで、すでに息はなかった。その死に顔は満面の笑みを浮かべていた。 ――――――bad end――――― ルート good ハルヒ「私たちは女同士。だからできないよ」 そうだよね。私たちは同性だから。でも 長門「外国では同性で結婚もできる」 ハルヒ「それでもだめなの。だって私・・」 ハルヒが泣いている。私はハルヒに傷を与えてしまったようだ。 長門「ごめん」 ハルヒ「でもね有希のことも大好きだよ!」 あっ。こうもはっきり言われると結構恥ずかしい。でも「恋人」としての好きではないのか。 ハルヒ「ごめんね」 長門「さっきの一言で十分満足した。ありがとう」 私はハルヒを解放した。だがハルヒは私から離れない。 長門「どうしたの?」 ハルヒ「えっとね。せめてのお詫びにと思って・・・えいっ!」 ハルヒの顔が私の顔に急接近した。あれ近すぎじゃあれあれあっ! 私がハルヒとキスをしていると理解するまで十秒かかった。だがハルヒの唇が離れるまで30秒かかった。 ハルヒ「これで許して。ファーストキスなのよ」 長門「・・・・わかった」 自分でもわかる、真っ赤な顔で満面な笑顔で答えた。ハルヒも顔がりんごのように真っ赤だ。 その後私たちは電車で帰った。ずっと手を繋いだまま。 長門「ハルヒは?」 ハルヒ「どうしたの有希?」 長門「ハルヒは好きな人いるのかな、て」 ハルヒ「う・・・うん」 長門「誰」 ハルヒ「今の有希に言うとその人殺しそうね」 長門「そんなことはしない。ハルヒもひどい冗談はダメ」 ハルヒ「あははそうよね!実を言うとキョンのことさ・・・えっとその」 長門「ライバルはキョンか。私、いつかあなたを振り向かせてみせる」 笑顔で彼女は言ってくれた。 ハルヒ「ありがと有希」 その後も楽しい会話は続いた。私たちは確実に親しくなれた。 私たちは下車駅で解散した。家に着いてから私はすぐにお風呂に入って寝床に入った。 恋人にはなれなかったけど、彼女の優しさをたしかに感じただけで満足だ。私はキスの感触を何度も思い出しながら寝た。 朝が来た。私はひとつの決心を貧相な胸に秘めて登校した。 登校中情報統合思念体は、世界に影響が起きないレベルまで私を応援する、と約束してくれた。 学校の下駄箱置場でキョンに会った。 退屈な授業が済むと私はスキップしながら文芸部室へ向かった。 部室に着いた私はいつもどおり椅子に座り本を読んだ。 少ししてキョンが入ってきた。 キョン「よう長門。で話ってなんだ?」 胸に秘めた決心を伝える時がきた。顔を彼の方に向け言った。 長門「あなたには負けない」 ―――――good end――――
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アーミーキャンプLv8 ・5x5マスのスペースを占有する。アップグレード中でも訓練された兵を収容することが可能。・2012年のハロウィンアップデートで、キャンプが破壊されても兵が消滅しなくなった。プレイヤーの依頼によりこの機能が継続され、恒久的な仕様となった。・兵舎で訓練(生成)された兵が収容される。1以上の収容スペースが必要があり、キャンプをアップグレードすれば収容スペースの上限が上がり、全体の攻撃力が上がる。・キャンプ内の兵は防衛には利用できず、クランの仲間から送られた援軍しか防衛戦に参加できない。・最大収容スペース上限は現在240で、クランの城分を含めると270。・バーバリアンキングやアーチャークィーンは収容スペースがカウントされない。 基本情報、防衛関連 防衛戦ではキャンプを守る必要がなく、またスペースも大きいため壁で囲うべきではない。 常にアーミーキャンプは優先的に建設し、最小Lvのものからアップグレードするのが好ましい。Lv2へのアップグレード以外は、1Lvのアップグレードで収容スペースが5ずつ増える。 アップグレード費用は前のLvの3倍以上かかる。 HPが高いので、防衛設備の射程範囲に含めるのが良い。攻撃兵がキャンプを破壊している間に防衛設備にその攻撃兵を駆除させる。 設置数上限 タウンホールLv TH1 TH2 TH3 TH4 TH5 TH6 TH7 TH8 TH9 TH10 設置数上限 1 1 2 2 3 3 4 4 4 4 Lv別ステータス Lv 兵収容数 建物HP 建造コスト 建築時間 建造経験値 必要TH Lv Lv1 20 HP 400 250 5分 17 TH1 Lv2 30 HP 500 2,500 1時間 60 TH2 Lv3 35 HP 600 10,000 3時間 103 TH3 Lv4 40 HP 700 100,000 8時間 169 TH4 Lv5 45 HP 800 250,000 1日 293 TH5 Lv6 50 HP 1,000 750,000 3日 509 TH6 Lv7 55 HP 1,200 2,250,000 5日 657 TH9 Lv8 60 HP 1,400 6,250,000 10日 929 TH10 豆知識 2012年のハロウィンアップデートにて、キャンプが防衛戦で破壊されても収容されていた兵に影響することがなくなった。 Lv3~6では肉の丸焼きが表示されているが、特に意味はなく食べられることもない。 アーミーキャンプを動かそうとすると、そこにいた兵は新しい場所が決まるまで待機し、新しい場所にキャンプが置かれたらその場所に移動する。 攻撃時は敵のキャンプにどの兵が駐留しているかは見えない。 単位面積あたりのHPは比較的低い。 コメント すべてのコメントを見る アップグレードしてるときは、MAX表示でませんね -- 2013-12-26 14 53 18
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概要 『子どもたち』とはE棟の『地下集落』を根城にしている、8人の人型繁殖に特化した生物である。 自分たちの遺伝子を拡散させることを史上の使命としており、現段階で72人の『子供たち』を産んでいる。 特徴 外見 基本的には全員似たような顔つき、緑の瞳、虹色に光沢する長い白髪と白い肌が特徴。 しかし繁殖相手である『対象』を見つけるとその対象の好みや住んでる環境に合わせてガラッと自身の身体構造を変える。 過去の例では獣人種に合わせて耳をウサギ状に変化させた報告がある。 異常性 主な異常性は以下の通りである。 爆発的な人口増加 一定期間に別次元から最大で無量大数分の『たまご』が送られる。 早すぎる成長力 『たまご』から孵化すると7日で繁殖可能な成人になる。 異常な繁殖力 基本的に多産傾向にあり、出産を終えた翌日からでも繁殖可能である。基本的に精子の卵子は死亡するまで作られ続けるまた誘発排卵でもある。 適応力 あらゆる環境に適応でき、一度罹患した病気に強い抗体を作ることができる。 脳波の感知 単純な感情なら感知ができ、仲間との情報共有や相手の求めるものを提供したりする。しかし、矛盾めいた複雑な感情はりかいできないようである。 身体の縮小化 瀕死状態や危険状態に身を置くと身体を小さくし回復に務める習性があり。大きさはおよそポケットに収まる程度。丸い容器を好む。 また詳細は不明だが、解析したDNAによれば『子どもたち』全員が同じ遺伝子を共有しており同じ親から生まれていることが判明、その遺伝子の半分も我々人類と同じであると確認された。 経緯 囚人番号A-XXXXの裏ルートからの『たまご』の購入により、12次元刑務所内の侵入を許した。 現在は『地下集落』の■■地区にて基本的に繁殖相手である7人の脱走未遂の囚人と72人の『子供たち』とともに暮らし勢力範囲を拡大しつつある。 個体リスト 『地下集落』の『長老』から在住の許可と共に八つの枢要罪になぞらえて名付けられた。 - 8人の『子どもたち』 『グラ(暴食)』 『イーラム(憤怒)』 『セニーデス(怠惰)』 『ヴァニタス(虚飾)』 『クピディタス(強欲)』 『メランコリア(憂鬱)』 『リビーディネ(色欲)』 『アロガンティア(傲慢)』 しかし『子どもたち』は全員同じ遺伝子なため見た目や性格にあまり大きな差異はない。 危険性 とにかく効率よく繁殖するため、乱婚つまりはチンパンジーやボノボのような「複雄複雌の配偶システム」を採用している。 これはつまり我々人類が採用している一夫一妻制をしいては人間社会性とは共存することが難しいことを示唆している。 また、『子どもたち』がいる場所から一定期間に別次元から最大で無量大数分の『たまご』が送られ、孵化から繁殖可能な期間がたった7日なのもあり、異常な人口増加や遺伝子汚染が懸念される。 訂正 現場、謎の次元からの大量の『たまご』の輸送は停止したため、異常な人口増加はなくなった。停止の原因はいまだに不明。 囚人番号 D-3535との関係 『姉妹』に該当するが、同一の遺伝子を共有しているため一種のクローンとも捉えることができる。 しかし、D-3535の価値観の変化による違いから両者との関係はあまり良くない。 とくにD-3535からの印象は悪い。 『子供たち』 『子どもたち』が産んだ『子供たち』。 親のような繁殖力、成長速度、脳波感知、環境適応能力などの異常性はない。 全員別個体の『子どもたち』から生まれたが遺伝子的には異父兄弟になる。 - 調査済み個体 辰星(シンセイ) 母親 父親 性別 クピディタス A-5416 男 性格 正直者・演技下手 一人称 ぼく 二人称 あなた、きみ 特殊能力 身体能力が高い程度 コテハン じゅうじんはーふ 狐耳が特徴な少年。 ルシフェル 母親 父親 性別 グラ A-9309 女 性格 リアリスト・流血恐怖症 一人称 わたし 二人称 あなた、きみ 特殊能力 短時間飛行できる程度 コテハン だてんしはーふ 堕天使の特有の肌を受け継いだ少女。 テラーナ 母親 父親 性別 アロガンティア B-5213 女 性格 威圧的・カナヅチ 一人称 ワタシ 二人称 アナタ 特殊能力 身体をナノマシンで構成されている コテハン ろぼはーふ 身体のほとんどをナノマシンで構成されている少女。 娯楽文化に強い興味を持つ。 ヒナツボシ 母親 母親 性別 イーラム D-9254 カント 性格 権威的・暗所恐怖症 一人称 ボク 二人称 あなた、あんた 特殊能力 怪力がある程度 コテハン おにはーふ 額に鬼種特有の角が生えた少年。 『子供たち』を取りまとめている 歳星(サイセイ) 母親 父親 性別 セニーデス B-8794 両性 性格 自意識過剰・芸術好き 一人称 私 二人称 あなた 特殊能力 陰陽術を使える程度 コテハン じゅじゅつしはーふ 簡単な陰陽術を使える。 傾城 には畏怖の念を感じている。 アヅミ 母親 父親 性別 ヴァニタス D-6419 両性 性格 無責任・少女趣味 一人称 ワタシ 二人称 アナタ 特殊能力 隠遁を使える程度 コテハン にんじゃはーふ 隠遁の使い手、逃避癖に注意。 ウラヌス 母親 父親 性別 メランコリア G-069 男 性格 計画的・寝相が悪い 一人称 オレ 二人称 アンタ、お前、あなた、 特殊能力 夢を経由して移動できる程度 コテハン いんきゅばすはーふ 医療従事者を目指している模様。 インキュバスだが、囚人番号G-069を反面教師にしている。 ネプチューヌ 母親 父親 性別 リビーディネ 不明 カント 性格 無鉄砲・流血恐怖症 一人称 ボク 二人称 キミ、アンタ 特殊能力 水泳が得意な程度 コテハン ぎょじんはーふ 好奇心旺盛で落ち着きがない。 飽きると逃げ出すため対象を水場へ近づけないこと。 伴侶たち 『子どもたち』と繁殖した『子供たち』の親たち。 ほとんどは各棟から抜け出し地下集落で暮らしている脱獄未遂犯達である。 他にも何人かの囚人との繁殖も確認したが、以下の囚人は地下集落の在住区で『子どもたち』と『子供たち』と共に共同生活を営んでいる者たちである。 - 調査済み囚人 伍弐号 囚人番号 A-5416 伴侶 子供 性別 クピディタス 辰星(シンセイ) 男 性格 奴隷根性 罪状 横領(冤罪) 一人称 オラ 二人称 あんた 狐の奴隷獣人。主に雑用係だが『子供たち』と共に堕天使からの授業を受けている。 堕天使 囚人番号 A-9309 伴侶 子供 性別 グラ ルシフェル 無性→男性 性格 極端 罪状 堕天罪 一人称 わたくし 二人称 あなた 教会に所属していた天使。現在は堕天している。 『子供たち』の教育係を担当している。 C-0451(ヨコイ) 囚人番号 B-5213 伴侶 子供 性別 アロガンティア テラーナ 男 性格 生真面目 罪状 コンピュータ様への不信罪 一人称 私、僕 二人称 あなた ナノマシンによるサイボーグ。 コンピュータ様が管理する最高のシェルター都市『ユニバース25』の幸せな市民。 彼は地上では模範囚で有名であるが、時折隙を見つけては地下集落に赴き、実子であるテラーナと親子として交流したりする。 ビルヴァ 囚人番号 D-9254 伴侶 子供 性別 イーラム ヒナツボシ 女 性格 自暴自棄 罪状 殺人罪 一人称 あたし 二人称 あんた 鬼(オーガ種)、かつての伴侶の親類を皆殺しにした。 普段はあまり居住区に近づかないが、定期的に地下集落て使われる通貨を養育費として『子どもたち』に渡しているようである。 カトー(自称) 囚人番号 B-8794 伴侶 子供 性別 セニーデス 歳星 男 性格 不誠実 罪状 結婚詐欺、呪殺未遂 一人称 俺 二人称 あんた 陰陽師崩れ。実子がいるにも関わらず女性関係が途切れない。 他の伴侶達が何かしらの係を受け持っているが、カトーは特に何もせずにタダ飯を食らっている。 無し(アズマヒキを自称) 囚人番号 D-6419 伴侶 子供 性別 ヴァニタス アヅミ 男 性格 卑屈 罪状 要人暗殺未遂 一人称 私(わたくし) 二人称 あなたさま 暗殺者、今回の逮捕までにその存在を我々に掴ませなかった。 普段は居住の掃除を担当している。 『子どもたち』の希少性から誘拐する奴隷商人や密猟者から共同体を守ったりしている。 不明(現在記録を確認中) 囚人番号 G-0069 伴侶 子供 性別 メランコリア ウラヌス 両性 性格 傲慢、豪放磊落 罪状 強制姦通罪 一人称 オレ様 二人称 お前 現在主流になった男性から精を奪うサキュバスと違い、かつて存在した男性から精を奪い別の女性に与えて望まぬ妊娠をさせ人間社会を混乱に陥れていた正真正銘の本物の夢魔(淫魔)。 刑務所設立時から収容されていたが、資料によると早い段階でG棟から抜け出していたようである。 『子どもたち』とは利害が一致しているようでサキュバスとして集めた精を定期的に『子どもたち』に渡しているようである。 不明 囚人番号 記録無し 伴侶 子供 性別 リビーディネ ネプチューヌ 男 性格 記録無し 罪状 記録なし リビーディネの証言によれば相手は『顔立ちの良い魚人』。 買い物帰りに川から突然襲われ、暴漢されネプチューヌを身籠ったと証言している。 補遺 補遺1 別次元で発見された音声データ 記録■■/■■/■■ ■■ ■■ ■■ 手のひらサイズの音声記録、再生するときに以下のメッセージが聞ける。 - 以下内容 これを拾ったやつに警告する…『アルケーデウス星』には行くな…! あそこは天国のふりをした地獄だ…。 オレはセントレア星の〇〇、かつて同盟周辺で指名手配されていた宇宙海賊団さ…。 オレたちはサツから逃げるためにこの星に避難して、衣食住を要求したが奴らはアッサリと快諾した。 しかも女も沢山あてがってくれてよ……最初は楽しかったぜ…。 だが、10ヶ月もなった頃、奴らとの間にガキが20人も生まれたんだ…そりゃあいろんな女とやってりゃあ当然だわな…でオレは星からとんずらしようしたんだが、奴らはそれを許さなかったんだ…! 星を出たけりゃガキの養育費を払えって言うんだ!じゃなきゃサツに突き出すか、自分たちに従えと…。 数の暴力を前に抵抗もできなかった。 でも20人分も払えるわけねぇ、かと言ってサツには捕まりたくねぇ従うしかなかった。 そこからは地獄だった。 誇り高きセントレア星人としてかつてはこの健脚で野山を駆け抜けていたオレが今では女に腰をふるだけの帝国で言うところの『種馬』になっていた…屈辱だった…! 奴らには貞操ってもんがねぇから気づけばガキは50人を超えていた…。 怖くて…耐えられなかった…俺は奴らの目を盗んで逃げ出した…。 あの星は危険だ…奴らは人の大事な何かが欠けてるんだ…ああ!窓に!窓に!奴らの船が! あ"あ"あ"あ"あ"あ"!! 「みつけたー、もう『おとうさん』が逃げちゃだめでしょー、さぁお家に帰ろう?」 記録はここで終了している。 記録者がどうなったかは不明である。
https://w.atwiki.jp/arma2dayz/pages/320.html
感染した生存者のキャンプ(Infected Survivor Camps)は、Ver1.7.7で新たに追加された要素。 通称「感染キャンプ」と呼ばれる。 墜落したヘリコプターのようにマップにランダム生成されるキャンプであり、 主に林や森の中に出現するため、発見が難しい。 キャンプには多数のテントが張られており、兵士の死体が転がっている。 複数張られたテントは調べる事はできず、単なるオブジェクト扱いの模様。 アイテムは地面に多数スポーンする。 主に各種消耗品をはじめとして、一般的な武器や装備品、乗り物のパーツなどのアイテムが出現する。 食料品や医療品が詰まった箱も発見できるかもしれない。 キャンプに設置されている焚き火はプレイヤーが点火して使用可能。 キャンプの周囲にはゾンビ達が待ち構えているので、 探索する前に距離をとった上で銃で処理をしてしまったほうが楽。 感染した生存者のキャンプで手に入るアイテム +... 名前 入手度 備考 各種医療品 よくある 各種弾薬 よくある 各種消耗品 よくある Assault Pack (ACU) 不明 BackPack Alice Pack 不明 BackPack Medical Box 不明 Blood Bags他医療品 Food Box 不明 各種缶詰 Watch 不明 Compass 不明 Flashlight 不明 Hunting Knife 不明 Matchbox 不明 Binocular 不明 Baseball Bat 不明 Crowbar 不明 Makarov 不明 Revolver 不明 Lee Enfield 不明 Winchester 1866 不明 Compound Crossbow 不明 Double-Barreled Shotgun 不明 Scrap Metal 不明 Car Wheel 不明 Engine Parts 不明 Fuel Tank Parts 不明 Fuelcan(5L) 不明 Tents 不明 Wood pile 不明 Tank Trap Kit 不明 Wire Fencing Kit 不明 Camouflage Clothing 不明
https://w.atwiki.jp/fallout3/pages/682.html
エンクレイヴ・キャンプ一覧 その他マップ:サブポイント併記 / ランダムイベント 画像クリックで拡大 ※キャンプ地とベルチバードで兵だけ降下する場所の2パターン 番号 最寄り地点 場所 備考 1 コンスタンティン砦 弾薬庫裏の給水塔 付近をいくつかの小隊が巡回 2 オアシス 入り口に続く吊り橋の下 人数が多くロボ配備で戦力充実巡回がオアシス近くまでやってくることがあるので注意 3 衛星通信アレイNW-05a 南西の崖下 フェラル・グールやグール住民の死体。一回だけベルチバードが上空を通過近くの桟橋にいるレイダー3人の死体を置いておけば処分してくれる 4 Vault 92 南 トラックに死体、机の上に悪人の証拠。ターミナル(フィールドレポート:マシュー・スコット一等兵、ボイスメモ)ソルジャーがトラック荷台に向けて火炎放射 5 中継タワーKX-B8-11 北東窪地 身ぐるみを剥がれたエンクレイヴの死体、後からレイダーの襲撃(アイボットヘルメット装備)。二度目に来るとレイダーはリスポーンせず、下着姿のエンクレイヴ兵だけがうろつく 6 衛星通信アレイNW-07c 直接 塔の外にソルジャーと士官、内部にエンクレイヴ科学者と死体の山。パラボラまで登るとベルチバードが上空を通過する演出。エンクレイヴ出現以前に中に入ったことがあると、死体のはずのグール住人(友好属性)たちがリスポーンしていて科学者を全滅させる。グール住民はリスポンするが、科学者はリスポンなし 7 デスクローの聖域 高台 洗脳デスクローvs天然デスクローが発生しやすい。ソルジャーたちが巡回で留守にしていなければ激戦区になる。ブロードキャスト塔KB5から来ると安全な対岸から観戦できる。 8 シルバーライニング・ドライブイン 東の崖の対岸 ファストトラベルするとベルチバードで降下 9 リクライニング・グローブス 東の農場の庭 住宅地側にもベルチバード降下、廃バス射的場のスカベンジャーは消える。納屋にあったベッドやアイテムの所有権がフリー化する。 10 ユニオン・テンプル 北西 ローチキング(サブポイントC8)東の高台。実地調査ターミナル(犬、サソリ、モールラット) 11 ユニオン・テンプル 西(高速道路上) ベルチバードで降下してレイダーの掘っ立て小屋(サブポイントD3)を襲撃 12 放置された車市場 北西(高速道路上) 13 ロックブレイカー最後の給油地 直接 西の池付近と南のキャンプ場方面にミュータント巡回部隊がいるファストトラベルするといきなり襲われるので注意 14 ロックブレイカー最後の給油地 北西の高台 崖上のスナイパー小屋のドア前に来ると、ベルチバードで降下 15 北西セネカ駅 西の高架上 アレフがある道路の対岸。セネカ側からしか登れないので、アレフから狙い撃っても戦利品の確保が大変。 16 ジャーマンタウン警察本部 南西 スキル本があった廃屋(サブポイントD8)に行くと南の窪地にベルチバード降下。同時に湧くスーパーミュータントの一団と交戦になる。 17 ジャンクヤード 南(未発見) 南方の丘に近づくとジャンクヤード側にベルチバード降下。その後しばらくするとアウトキャストと戦闘開始 18 ジャンクヤード 南西 ソルジャーが火炎放射器でキャンピングカーを燃やしている 19 ロボット修理センター 西(バラモン放牧場の十字路) 机の上に弱い武器がバラバラと置いてある。実地調査ターミナル(武器在庫管理、短期滞在者国勢データ)ランダムイベントA発生場所のすぐ隣※運が悪いと、カンタベリー・コモンズのドミニクが巡回しにきていてエンクレイヴに殺されることも 20 ロボット修理センター 南の十字路 RHOキャンプターミナル。四方にタレットを配備。オフィサーが持つ試験的RHO IDを奪うとタレットが中立化する。持っていれば中立化ではなく、入手の瞬間に中立化するのであらかじめ持っていてもそれだけだと効果がなく、一旦捨てて拾えば効果が出る。ここのタレットだけが対象で、他のエンクレイヴ・キャンプのタレットには効果がない。 21 バニスター・クレーター(H4) 穴の縁 VAPL-58発電所から南下すると近い。タレット配備。ターミナル:クレーターキャンプ。サイエンティストがクレーターの中心を調査中。 22 ジェリー通りメトロ駅 東の汚染コンテナ池隣 洗脳デスクロー配備、暴走する。 23 ビッグタウン 南の農場跡(折れたサイロ) スプリングベール西の野原のキャンプから、そのまま北上した辺り 24 スプリングベール小学校 西の野原 ベルチバード着地済み 25 スプリングベール小学校 裏の川沿い廃墟 汚染工場の付近。腕立てソルジャー。ターミナル(フィールドレポート:ラッドローチ、ミレルーク) 26 スプリングベール 東の農場付近 マーケットへ向かう道の途中、ランダムイベント▼のそばターミナル(フィールドレポート:ブロートフライ、巨大アリ、バラモン) 27 クライスラスビル 南東のシェルターがある橋 橋上にベルチバードで降下、ロボ配備西のタロン社、東のスーパーミュータントと交戦 28 クライスラスビル 北東の広場 パーキング広場のレイダーに占拠されている(アイボットヘルメット装備)。※中継タワーKX-B8-11東のレイダーと違いリスポーンする。 29 クライスラスビル 北東 サブポイントH1の高架下。洗脳デスクロー配備。ランダムイベント地点。 30 ナショナルガード補給所 北東 住宅街のロータリー沿い。ソルジャーが廃屋を焼いている。 31 ヤオ・グアイトンネル 入り口前 荒らされていて無人(北の道からタロン社5人の集団) 32 ギルダーシェイド 北西(ロナルド家前から見える) 荒らされている、洗脳デスクロー2体配備巨大ラッドスコルピオンやデスクローに襲われていることも多い 33 ジョコのジュースガソリンスタンド 入り口正面の瓦礫の向こう 一旦小屋に入って出るとベルチバードが現れて降下する。しかし、同時に湧いて出る巨大ラッドスコルピオンの群れに襲われる。 34 VAPL-84発電所 北東の崩れた高速道路 ファストトラベル地点から真北に当たる、上に黄色いトラックがある高架の下を通るとベルチバードで降下。 35 インディペンデンス砦 南西 オーバールック・ドライブインの北。フェアファクス廃墟から伸びる高速道路の崩れた部分。洗脳デスクロー配備。ここの小隊の巡回時間にかち合うとキャスディンがピンチ。 36 ヌカ・コーラプラント 北 レイダー食堂下の駐車場。士官と腕立てソルジャー。士官が先に死んでいる状態ならソルジャーは敵対せず、少しだが話せる。 37 アレクサンドリア武器店 西 レイダー罠ビルの駐車場。ベルチバードでテスラアーマー兵x3が降下死体を近くのタロン社基地に捨てておけば、リスポーンしても大概負けるので帰ってこない。 38 ドゥコフの家 北東 ファストトラベル側入口のラッドローチがいる場所にベルチバードで降下。洗脳デスクロー配備、ローチ焼きに精を出す。 39 フェアファクス廃墟 東 カーディーラー船(サブポイントL7)前の給水塔フェンス内。洗脳デスクローとロボ配備で戦力充実。道路側ゲートの鍵を開けなければレイダーの死体の処分場に便利。 40 フェアファクス廃墟 北西 Vault 101前から南下する道の途上ソルジャーがグール住民の死体を燃やしている(グール住民はリスポンする)北にいるレイダー達を基地のそばに置いておけば処分してくれる 41 VAPL-84発電所 北東の住宅地廃墟 ジュリー通り南の紅白トラック住居(サブポイントK1)南の野原。スカベンジャー廃墟(サブポイントK6)付近から道なりに北上し、数軒の掘っ立て小屋に差し掛かる辺りでベルチバード降下。同時に大型看板の裏から湧いた巨大ラッドスコルピオンの群れに襲われる。キャラバンの通り道なので発生に注意。 /* ベルチバード狙撃で降下兵ごと爆殺できるのは初回のみ。 /** Broken Steel を導入していると、エンクレイヴ出現前のキャンプ予定地にもアイボットやエンクレイヴ兵が一体だけうろつくようになる。 DCエリア エリア名 場所 備考 スワード広場 アナコスティア駅前 ベルチバードで降下(駅からある程度離れる or 遠くから初めて駅に近づく) レ・エンファントプラザ 十字路の中心 ベルチバードで降下、スーパーミュータント集合地の真ん中に降下して交戦(リスポーンあり) モール 議事堂外の最上段 ベルチバードで降下(リスポーンなし) リンク The Vault (英wiki)
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たけくらべ広場キャンプ場 たけくらべひろばキャンプじょう 福井県坂井市にあるキャンプ場。 所在地 福井県坂井市丸岡町山竹田94-10 料金 一張500円+一人200円 期間 12~3月は閉鎖 地図 より大きな地図で 福井県 を表示 2005年8月24日~2005年8月25日 近くに丸岡温泉たけくらべあり。 関連項目 2005年8月24日 2005年夏合宿 タグ 2005年8月24日 2005年8月25日 キャンプ場 坂井市 宿泊地 福井県
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プロ野球愛好会 沖縄キャンプ編 二宮 央 「キャンプに行きましょう」 「「は?」」 突然、央が提案した。 『突然』とは言うものの、央の中では前々から考えていた事であり、 その計画がまとまったので口に出しただけなのだ。 つまり、提案という名の決定事項である。 が、 そんな事を初めて耳にする栗実と慧理奈にとってはまさに『突然』だった。 写真部部室。 本来なら写真部以外立入禁止であるはずの部室の一角に、 プロ野球愛好会会員、央と栗実と慧理奈の姿があった。 (栗実は写真部なので写真部部室に居ても何の問題も無い) 学園非公認のゲリラ組織である『プロ野球愛好会』は、主にテニス部部室を 活動拠点にしている(部員が央一人なので融通が利く)のだが、 今日は栗実が『つなみさまが美味しい紅茶を持って来て下さったから、写真部に来ませんか?』と言うので 遠慮無くお邪魔させて頂いているのだ。 急な訪問に嫌な顔ひとつせず、つなみさまは紅茶を。 聖香さんはお菓子を用意してくれて。 何でもセルフサービスのテニス部と違って至れり尽くせり。 癖になりそうな写真部喫茶のおもてなしを受けていた。 で、当初の央の台詞である。 ******************************************************************************** 「キャンプ…ですか?」 「そう、キャンプ」 「いいですわね、私は賛成ですわ」 栗実の言葉に力強く頷く央と、乗り気の慧理奈。 「あら?栗実さん達、キャンプに行かれるんですか?」 3人とは少し距離を置いた席でカメラのメンテをしていた聖香が訊ねた。 キャンプならもう少し暖かくなってからの方がいいのではありません?と季節外れのキャンプ発言に疑問顔だ。 「いえ、キャンプは今しか行けませんから」 「?」 断固としてキャンプ行きを譲る気の無い央がきっぱりと言い放つ。 「ああ、聖香さんキャンプって言っても『プロ野球キャンプ』なのよ。だからこの時期しか行けないの」 さっぱり訳が分からないという様子の聖香に栗実が助け船を出した。 央は自分が理解している事は人にも理解出来ている筈、という概念で話をするので往々にして言葉(説明)が足りない。 総じて理系に多い人種だ。 「ああ、『プロ野球のキャンプ』でしたの。確かに、それなら今だけですわね。 でも、キャンプに行くって言っても…遠いでしょう?」 「大丈夫ですわ、沖縄なんて飛行機ですぐです。すぐ!」 「えっ!?沖縄!?宮崎じゃないんですか!?」 「やっぱりキャンプは沖縄ですわよねぇ」 央の沖縄発言に栗実が身を乗り出す。 それもその筈、栗実のご贔屓球団、読売ジャイアンツは宮崎にてキャンプ中。 一方、央の中日ドラゴンズと慧理奈の阪神タイガースは沖縄キャンプ中なのだ。 「まぁまぁ、次は宮崎にお付き合いしますから、ね」 「今回は沖縄にしましょう、栗実さん」 にこにこと笑顔で説得する央&慧理奈に、折れるしかない苦労人・栗実。 「…仕方ないですわね、今回は沖縄でいいですわ」 ふぅ、と溜め息を吐きつつ栗実が折れた。 沖縄キャンプにも興味はあるし、寒さが続く関東から暖かい沖縄への旅行はやはり魅力的だ。 いい写真も撮れるかもしれないし、と思考をポジティブに切り替える事にしたのだ。 ******************************************************************************** 「それで、いつ行きます?」 「それでしたら来週、試験休みに行きましょう」 「そうですね、2泊3日くらいで」 来週は期末テストの試験休み。 小旅行には丁度良い日程だと言えた。 「それ、いいですわね。早速来週のフライトとホテルを予約しましょう」 「キャンプの練習日程も調べませんとね」 「楽しみだわvvv」 一気にテンションの上がる3人に、「お土産、期待してますわ」と微笑む聖香。 そこに、今まで話を黙って聞いていたつなみが、 「盛り上がってるところ悪いけど、試験休みの前に期末試験は大丈夫なの?」 と、爆弾を落とした。 「………」 目に見えてテンションの低下する3人+1人。 「……だ、大丈夫ですわ!」 少しの沈黙の後、根拠の無い自信たっぷりに答えた央に、 (*1)) 聖香、栗実、慧理奈の3人が心の中でツッコミを入れた。 数学や物理の成績が良いのは知っているが、古典の成績は壊滅的なのを知っているのだ。 「聖香さんの古典のヤマがハズレなければ大丈夫です」 「わ、私の責任ですか!?」 聖香のツッコミをスルーして、今日のプロ野球愛好会会議は幕を閉じた。 気持ちは既に沖縄の空の下だった。 ******************************************************************************** 天気は晴天。 気温も快適。 やっぱり沖縄って暖かくて素晴らしい!! そんなこんなでプロ野球愛好会3人は沖縄に到着しました。 那覇空港に着いたのが午後3時過ぎで、宿泊する市内のホテルに到着した時には既に夕刻だった。 旅の疲れ、なんて言っては大袈裟だけれど、キャンプ見学は明日にして3人は少しの市内観光の後ホテルに戻る事にした。 勿論、夕食に沖縄の郷土料理を死ぬ程食べてから。 「明日は8時に起きて、10時前には中日キャンプを見学に出掛けましょう」 「了解ですわ」 「阪神キャンプ見学は明後日でしたよね」 ホテルの部屋で明日の予定を確認。 スケジュールは発案者である央が管理している。 2球団の見学というシンプルなスケジュールなので予定確認も数分で終了。 トリプルルームはすぐに雑談で持ち切りになる。 「そう言えば、慧理奈は志保子さんと姉妹になられたんですよね」 「そうそう、いつの間にそんな事になったんですか?」 話題はもちろん、最近姉妹を成立させた慧理奈と志保子の事だ。 「いいですよねぇ、慧理奈さんは」 「そうそう、2年で唯一、姉も妹も居ますものね」 このこの~と、慧理奈を挟んで両サイドから肘でぐりぐりと央と栗実が攻撃(?)を仕掛ける。 「央も、栗実さんも姉妹を作ればいいじゃない。いいものよ、姉妹って」 「作ろうと思って作れるものじゃないですよ」 「そうそう、こっちが良くても相手が良いとは限りませんしね」 慧理奈の余裕とも取れる惚気発言に攻撃の手を強めるシングル2人。 「痛い、痛いですって」 「私も出来る事なら上級生のお姉さまに『妹になりなさい』とか言われてみたいわ」 「下級生に『妹にして下さい』とかね~~」 一度は言われてみたいですよね~、と顔を見合わせつつ、 央と栗実の攻撃は激しさを増すばかり。 (本気で痛いんですけど……) 2人の攻撃に苦笑しながら、慧理奈はこれも独り者のひがみなのだと許してあげることにした。 2人にも、素敵な姉妹が出来るといいと思いながら。 ******************************************************************************** 「あれ?慧理奈寝ちゃった?」 バスルームから髪を拭きながら央が出てくると、栗実だけがソファーに座ってテレビを観ていた。 ベッドを見れば真ん中のベッドが人の形に膨らんでいる。 「ええ、疲れたみたいですよ。慧理奈さんは身体が弱い方ですし」 テレビから視線をこちらへ切り替えて栗実がそう言う。 因みに栗実も慧理奈もお風呂は済ませている。(央が最後) 「そうね、寝かせておいてあげましょうか。もう11時だし」 「私達も明日に備えてそろそろ寝ましょうか」 「そうですわね」 眠っている慧理奈の顔を覗き込みながら央が優しく微笑んだ。 「でも、その前に……」 そして、次の瞬間、優しい微笑みは悪魔のそれに変貌を遂げた。 「友人と数人での旅行で先に寝てしまう事のリスクを教えて差し上げなくては、ね」 ******************************************************************************** 「は?央さん?何をする気なんですか??」 「もちろん、基本中の基本ですわ」 そう言いながら央は自分のバッグから1本のマジックを取り出した。 「ま…まさか……」 「ふふ、栗実さんはもちろん知っていますわよね」 ごくり、と栗実の喉が鳴る。 「先に寝た人は額に『肉』と書かれる運命にある事を!!」 マジックを高々と掲げ、央が声高に宣言する。 この声で起きない慧理奈は相当疲れているに違いない。 「マ、マズイですよ、央さん。慧理奈さんは世間知らずのお嬢様なんですよ。そんな一般常識(?)なんて知らないですって!」 「知らないだろうから教えて差し上げるんじゃないですか。『お嬢様だから知りません』で通る程、世間は甘くないんですよ」 これはむしろ慧理奈の社会勉強の為なんです、と尤もらしいことを力説する央。 その迫力に押されそうになりながらも、栗実が必死で止めに入る。 「それに、そんな事をしたら京さまや志保子さんにも怒られますよ」 「大丈夫ですわ、捕まりませんから」 鼻歌を歌いながらマジックをクルクルと器用に回し、寝ている慧理奈へ近づく央。 (央さんは捕まらないかもしれませんけど、私が怒られるじゃないですか!) 声にならないツッコミを心の中で入れる栗実。 あぁ、でも央さんに何を言っても無駄だ。 ごめんなさい、慧理奈さん。私は一応止めました。 せめてもの慰めにと、栗実はマリア様へ祈りを捧げるのだった。 キュポッ、とマジックのキャップを外す音がやけに大きく響いた。 慧理奈の綺麗に切り揃えられた前髪をそっと上げ、白い額を露にすると、央はマジックを構えたまま少し考えた。 「……ねぇ、栗実さん。『肉』ってワンパターンかしら?」 「はぁ!?」 「折角キャンプに来ている訳ですし、ここは阪神のマークとかの方がオリジナリティが……」 「どっちでも変わらないと思いますよ……(とんでもない事をするという点においては)」 「でも、漢字一文字の方がインパクトは強いですよねぇ」 しばらく考えていた央だったが、 「よし、決めた。慧理奈は阪神ファンなのだし、『虎』にしましょう!」 「虎!?」 言うが早いか、央は慧理奈の額へ『虎』の文字を書き込んだ。 少し角ばった字で、『虎』は確かに白い額に刻まれた。 「………ホントに書いた………」 そんな慧理奈の姿を同情を込めて見つめる栗実だったが、その肩は確かに震えていた。 リリアンでも屈指のお嬢様の額に『虎』。 そんなの失礼ながらも面白過ぎる。 書いた張本人である央でさえ、隣のベッドで笑い転げていた。 「あ、そうだ。写メ撮っておこうっと」 笑いながらも携帯のカメラを起動させるが、笑ってしまって画面がブレる。 2人の笑いが収まるまでに、それから15分は必要だった。 ******************************************************************************** 「あー、面白かった。さ、寝ましょうか」 とんでもない事をした割に悪びた様子も無い央が背伸びをしながらそう言った。 トリプルルームの真ん中のベッドを慧理奈が使用しているので、右(窓側)を央が、左(ドア側)を栗実が使う事にした。 「それじゃあ、おやすみなさい栗実さん」 「おやすみなさい、央さん」 電気を消すと、央はすぐに寝息を立てた。 逆に、栗実はなかなか寝付けない。 だって、明日の朝には央のイタズラが慧理奈にバレるのだ。 どうフォローしたものか気が気ではない。 「……………」 しばらく考えた後、栗実はベッドから起き上がった。 そして、テーブルの上に置きっ放しのマジックを手に取り央のベッドへ。 「私に出来るのはこのくらいだわ……」 センター分けの央はいつでもオデコ全開。 その日に焼けた褐色の額にマジックを滑らせる。 央が起きないように慎重に事を終えると、央が慧理奈へしたように写メを撮る。 携帯のカメラでは物足りなくなって、キャンプ撮影用に慎重したカメラでも撮影した。 「これで、仇は取りましたからね、慧理奈さん」 だから私を恨まないで下さいね、と肩を震わせながら自分のベッドへと戻る。 明日、央が起きた時のリアクションを思うと笑いが止まらず、声を殺して笑うのに一苦労だった。 ******************************************************************************** ぱち、と目が覚めた。 時計を見ると7時前。確か今日は8時起きの予定だったから2人が起きるのにはもう少し時間がある。 昨日はいつの間に眠ってしまったのだろう。 先に寝てしまって悪かったかしら、と慧理奈は思う。 この旅行を楽しみにし過ぎて前日はなかなか眠れなかった。 こうして友人と旅行に来るなんて、今まで無かった事だから。 もう一眠りしようかと目を閉じてみても、一度冴えてしまった意識はもう眠りを必要としない。 仕方が無いので睡眠は諦めてベッドから起き上がる。 このホテルは海沿いだから、バルコニーに出れば素敵な朝の景色が楽しめる筈だ。 そして、ふと、窓際のベッドに寝ている央に視線を落としぎょっとした。 「え!?」 み、見間違いかもしれない…と、目を擦ってもう一度凝視する。 ……見間違いではない。何度見ても『それ』は央の額に存在する。 央の額に『竜』の字が!! 「一体、私の寝ている間に何があったの??」 まじまじと央の額を見つめる。 これはどう見てもマジックで肌に直接書いてある。 今日は中日キャンプだから気合を入れているのかしら?? 選手へのアピール?? 色々と考えを巡らせるものの、央の額に輝く『竜』の理由は計り知れない。 助けを求めるように栗実の方へ視線を移す。 栗実の額には何も書かれていないのを確認するとほっとした。 しかし、栗実が握り締めて寝ているのはまさにマジック。 疑うまでもなく、央の額の字を書いたのはこのマジックであり、栗実だろうと簡単に推理できた。 それにしても何故?栗実が央の額に?? ……央が自ら望んで『書いて』と言うとは思えない。 と、言う事は栗実のイタズラ? 慧理奈の推理は栗実が央の寝ている間に書いたのだろうという結論に達した。 そう言えば、聞いたことがある。 親しい友人同士でお泊りをする時には、ちょっとしたイタズラをするのだとか。 幼稚舎からリリアンだから世間一般の女子高生の事には疎いという自覚は少なからずある。 きっと、央と栗実はそんな世間一般的な遊びをしたのだ。 寝てしまっていたとはいえ、そんな楽しい遊びに誘ってもらえないなんて寂しいものだと慧理奈は思った。 いや、ここは私の方から2人に歩み寄って行った方がいいのかもしれない。 『リリアン育ちなので知りませんでした』では通らない事はこれから先も多々ある筈だ。 そう思うと、慧理奈は寝ている栗実の手からそっとマジックを取り上げた。 そして、さらさらとした感触の栗実の前髪を上げ、マジックのキャップを外す。 央が『竜』ならば、栗実は勿論『巨』以外に無い。 慎重に、しかし大胆に。 栗実の額に書き込まれる『巨』の文字。 「上手く書けましたわ」 出来に満足すると、慧理奈は洗面台へ向かった。 顔を洗ってすっきりしてからバルコニーへ出よう。 朝の爽やかな空気と、朝日を浴びて輝く海が私を出迎えてくれるだろう。 そして、2人の起きた時のリアクションが何より楽しみだ、と忍び笑いを堪えつつ、 とてもワクワクした気分で鏡の前に立った。 ………そして大絶叫が室内にこだまする事となる。 ******************************************************************************** 「ごきげんよう、聖香さん。これ、沖縄のお土産ですわ」 「ありがとう、央さん」 「私からもお土産です」 「これは私からよ、聖香」 「栗実さんも慧理奈さんもありがとうございます」 写真部部室。 沖縄から帰ったプロ野球愛好会の3人は再び写真部にて集会を開いていた。 名目として沖縄キャンプの反省会である。 「それで?沖縄キャンプはどうでした?楽しかったですか?」 聖香の問いに、3人は苦笑しながら「ええ」とか「まぁ」とか曖昧な答えを返した。 「それが…、沖縄に行ったはいいものの、ホテルから出れなかったんですわ」 「央さんが油性マジックなんか持って来るからじゃないですか」 「消えるのに丸2日掛かりましたものね」 結局、3人共に『虎』、『竜』、『巨』の額の落書きのせいで部屋から出られず。 楽しみにしていたキャンプ見学は勿論、沖縄料理もロクに食べられなかった。 (ルームサービスを頼む他なかった) ただ、お互いの姿が本当に可笑しかったので、顔を合わせる度に吹き出していた。 「え?じゃあ、3人は沖縄まで行ってキャンプ見学しなかったんですか?」 「う、ま、まぁ……」 「そういう…事に……」 「なりますわねぇ」 (何しに行ったのかしら、この人達) 呆れた表情を隠す事も出来ず聖香は3人をまじまじと見詰め、 3人はバツが悪そうに目を逸らした。 「それで?いい写真は撮れたの?栗実ちゃん」 招かざる客にまたも親切に紅茶を出しながらつなみが問うと、 「はい、思い出に残る写真が取れました!」 と、栗実が笑顔で答えた。 キャンプを撮影するために用意したフィルムやデジカメは、 目的を果たす事は無かったけれど。 3人の写真だけでフィルムは使い切り、データは一杯になった。 楽しい楽しい、かけがえのない写真が撮れたので満足だ。 「キャンプに行かなかったのに写真を撮ったんですか?見せて下さいよ」 興味津々の聖香だったが、3人は必死で断った。 楽しい思い出とは言え、額に落書きをされた自分の姿を部外者に晒すのはなるべく避けたい。 「い、いえ、大した写真じゃないですし。ねぇ、央さん」 「ええ、そうですわね、栗実さん」 「聖香、別に見る程のものじゃないのよ?」 必死で隠そうとする3人と、「いいじゃないですか~」と食い下がる聖香。 そんな後輩達を『2年生は楽しそうでいいわね』と、つなみが優しく見守っていた。 写真部部室は今日も賑やか。 ★おまけ★ 「キャンプは見学できなかったので、オープン戦を観に行きましょうか」 「いいですわね、栗実さん」 栗実の提案に慧理奈が賛成する。 「あぁ、私は望さんとオープン戦を観に行く約束がありますので、その日は外して下さいね」 「えっ?央さんってば望さんと!?」 「望さんもプロ野球好きなんですか?」 「いえ、先日のバレンタインイベントで、私の隠したカードを望さんが見つけて下さったんです。 それで、お礼にデートしましょうって事になりまして」 にこにこと語る央に、顔を見合わせる栗実と慧理奈。 「望さんはもっと他の所に生きたいのではなくて?」 「央さんが無理矢理オープン戦に誘ったのでしょう?」 「ち、違いますわよ。望さんが『オープン戦に連れて行って下さい』って言ったんです!」 「きっと野球好きの央さんに気を使ったんですわ」 「もっと後輩の気持ちを汲んで差し上げなくては」 「この言われ様……」 2人から言いたい放題言われながらも、 このチャンスに望さんもプロ野球ファンになってもらおう!と密かな野望を燃やす央だった。 プロ野球愛好会、年中会員募集中!! あとがき リハビリ作品。 プロ野球愛好会つれづれ。
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窓を打ちつける雨の音が放課後の職員室に響き渡る。窓ガラスが悲鳴をあげている。 時計を見る。いつもだったら既に帰っている時間だった。だが、こうも雨が振っていると外に出る気になれなかった。 例え車での通勤だと言っても、この雨では駐車場の車のところまで行くだけでびしょ濡れになってしまうだろう。 とりあえず雨足が弱まるまで職員室に留まることにした。真紅は、溜め息をついた。 外を眺める。黒インクをぶちまけた様な色をした雲が、まるで1か月分の雨を降らすかの如き勢いで地面を打ちつけている。 その中で、幾人もの生徒たちが最早機能を失った傘を掲げながら小走りで帰っている。真紅は彼らの帰宅に対する熱意に軽く尊敬の意を覚えた。 しかし、職員室にいる教師たちにそのような気力はない。みなそれぞれに時間を潰してその場をやり過ごしていた。 こんな沈んだ天候の下では、気持ちまでもが沈んだ。職員室を気だるい空気が包む。 真紅は、先程から少しもインクを減らさないボールペンを机に置くと、軽く椅子に背も垂れた。 雛苺に紅茶を淹れさせようと思ったが、彼女はデスクに顎を乗せ、息をするだけの存在になっていた。今の彼女には何を言っても意味がない。 だが、自分で淹れる気にもならなかった。蒼星石に頼もうと思ったが、彼女は部活の指導でいなかった。屋内活動なので雨は関係なかった。 時計を見た。6時2分だった。真紅は再び溜め息をついた。 突然、強烈な眠気に襲われた。特に拒む必要も無かったのでそれを受け入れることにした。 目をつぶる。窓を打つ雨音が急速に遠退いて行く。そして心地良い浮遊感に包まれた。 「・・・生、……先生。真紅先生!」 暗闇の中で聞き覚えのある声が響いた。この声は誰だっただろうか?真紅は必死に記憶を辿った。 思い出した。声の主は去年度に卒業したDだった。真紅は瞳を開けた。 目の前に立っていたDは、卒業したというのに有栖学園の学生服を着ていた。しかし真紅は何故かそれを不思議とは思わなかった。 外は、先程までの雨が嘘のように晴れ渡っていた。 いつの間にか開け放たれていた窓から心地良い風が吹き込み、カーテンを優しく撫でていた。 職員室が、淡い白い光に包まれているような気がした。 「D、久しぶりね」 「真紅先生、しっかりと寝てましたね。疲れてるんじゃないですか?無理は駄目ですよ?」 真紅は隣の金糸雀の椅子にDを座らせた。この時初めて気付いた。職員室に真紅とDしかいないことを。 雨が上がったので皆もう帰ったのだろうか?それにしても一言声をかけてくれても良かっただろうに。 「とりあえず、紅茶でもどう?淹れてあげるわ」 「いや、いいです。そうゆっくりしていられないんで。今日は先生に渡したいものがあって来たんです」 Dはそう言うと持ってきた鞄を漁り始めた。 Dは真紅が受け持ったクラスの生徒であった。体が弱い生徒で、保健室通いが続く時もあった。それでも、真紅の授業には一度たりとも休むことは無かった。 進路相談の日、Dは将来の夢を真紅に打ち明けた。将来絵を描いて生活をしたいと言った。 Dは自分の描いた絵を見せてくれた。Dが描いた鳥は、今にも羽ばたきそうだった。猫は、紙の中で生活しているのではないかと思うほどだった。 その美しさに、真紅は息を呑んだ。まさかDにこのような才能があるとは思いもしなかった。 ただ、絵を描いたのが授業のノートだったのが気に入らなかった。 真紅に褒められ、得意顔だったDだが、ノートの後ろ側を見られることだけは強く拒んだ。 Dは美術系の学校に進学したいと強く希望した。親は、Dの行きたいところならどこでも良いと言ってくれたらしい。 「あなたの行きたいと思っている学校の入試は、国語と英語の2教科だけね」 「それって、凄い楽っすよね?」 既に合格気分になりつつあったDを真紅はバインダーで叩いた。 「逆よ。2教科だけということは。それだけその2つの教科を極めないといけないのだわ。 Dの成績では、国語は特に問題ないけど、英語は要注意ね」 真紅に厳しい現実を突きつけられ、しっかり萎んでしまったDは、努力します、と虫の鳴くような声で呟いた。 Dは真紅の授業に毎回欠かさず出席していたが、決して英語の成績は優秀ではなかった。 その2週間後、Dは入院した。Dの両親の話によると、暫くは学校に通えないらしい。 もしかすると、卒業まで入院するかもしれないとも言われた。それでも、Dの病名は教えてもらえなかった。 それからほぼ毎日、授業のあった日はDの病室へ通った。 病室に来るなり勉強道具を広げる真紅に驚いたDに対して、真紅は言った。 「あなた、あんな成績で試験を受けるつもり?絶対落ちるわ。だから私が試験まで英語を教えてあげる。光栄に思いなさい」 Dはこりゃ参ったと頭を掻くと、はにかむような笑顔で小さくありがとうございます、と言った。 そんな笑顔に向けて、真紅はピシャリと言い放った。 「もちろんただじゃないわ」 何を要求されるのかと不安げな表情を浮かべるDに、真紅はそっと微笑んだ。 「私の絵を描いて頂戴」 真紅との1対1の指導のお陰で、Dの英語力は見違えるほど成長した。もっともこれはDの相当の努力があってこそである。 その甲斐あってか、Dは希望の学校の合格者掲示板に自分の名前を連ねることができた。 その次の日、真紅はDの病室で合格を祝った。卒業式には出ることができなかったので、Dと会ったのはその日が最後だった。 「私に渡したいものって?」 「えーっと、これですこれ!」 Dは鞄から一冊のスケッチブックを取り出した。その中から一ページを丁寧に破り取ると、それを真紅に渡した。 「まぁ、これは…!!」 破り取られたページには、真紅の絵が描かれていた。 何者をも包み込むかのような笑顔。写真などよりもずっと生命に溢れており、美しかった。 「約束の品です。今までで一番の大作ですよ」 Dはこの絵を描くのにいかに苦労したかを語り始めた。だが、真紅は絵から目を離すことができなかった。 一秒でさえ目を逸らすことが惜しく思えた。 「凄いわD…。あなたの絵はいつかきっと世界を駆けるわ…」 そんな真紅の言葉に、Dはどこか寂しげな笑みを浮かべた。だが、真紅は絵を見ていたのでそれに気付かなかった。 「大事にしてくださいね?それじゃあ、そろそろ行きます」 そう言うとDはスケッチブックを鞄にしまい、立ち上がった。 「もう行ってしまうの?もう少しいるといいのだわ」 真紅が呼び止めたが、Dは笑みを浮かべたまま首を横に振った。 「駄目です。もう、行かなきゃ……」 Dはそう言うと、真紅に背中を向けて歩き始めた。少し歩いたところで、ふと立ち止まった。 「昔俺、先生にノートの後ろを見られそうになって必死に拒みましたよね?実はあのノートの後ろには真紅先生の絵が描いてあったんです…。 先生の笑顔が見るのが好きで、先生の笑顔を描きたくて毎回授業行っていたんです」 Dは真紅に背を向けたまま語った。そして最後に、ゆっくりと、はっきりと言った。 「先生ありがとうございまいた。俺、真紅先生のことが好きでした。そしてさようなら…」 「ま、待って…!!」 職員室を出ようとするDの背中がとても不吉に思えた。真紅はDを止めようと思ったが、何故か椅子から立ち上がることができなかった。Dが職員室を出た瞬間、視界が闇に覆われた。急に浮遊感に包まれた。 「真紅先生!?どうしたの?」 視界を覆っていた闇が消えた時、目の前には心配そうに真紅を見つめる蒼星石が立っていた。 「・・・?」 「何か悪い夢でも見ていたのかい?うなされていたよ」 窓の外を見た。先程まで晴れていたはずの外は、仄暗い雲に覆われていた。 誰もいなかったはずの職員室には、雨が止むのを待つ教師が多くいた。 「さっきのは、夢…?」 机の上を見た。そこには、先程Dから受け取った絵が置かれていた。真紅はますます分からなくなった。 時計を見た。6時3分。眠りに入ってから殆ど時間が経っていなかった。 6時3分。この時間を真紅は忘れない。それはDが死んだ時間だった。Dは、病室でその短すぎる生涯を終えた。 Dはきっと、真紅との約束を果たすために来てくれたのだろう。Dが好きだった真紅の笑顔の絵を届けるために…。 真紅は根拠もなくそう思った。だが、間違ってはいないと思う。真紅はDに描いてもらった絵を額に入れると、大事そうに飾った。 Dの病室のベッドの横には、何故か1ページだけ破り取られたスケッチブックが置いてあったという…。