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とある魔科学の幻想創造~イマジンクリエイト~ 第三章 十一月のとある日 右方と原石の聖人Ⅷ 「おいおい俺様を舐め過ぎていないか?」 その少年の声に続くようにフィアンマの声が聞こえてきた。 「『幻想創造』?そんなもんどうでもいいだよ。確かにそのチカラは素晴らしいが俺様が欲しいのは禁書目録の錠前なんだよ。『王室派』、『清教派』のトップだけが持っているヤツだよ。だがお前なら例外的に持っているんじゃないのか?禁書目録を創りあげた禁書目録の編集者であるお前なら。だからこそ『魔神』でいられるんだろ?」 「テメィ一体何者だ?さっきから普通なら知りえるはずのない情報をどうしてテメィが知っていやがる!?」 少年は攻撃が効いていないことよりもフィアンマが持つ情報に心底驚いている。世界で数人しか知らない情報ばかりなのだ。当然その情報は漏れるはずのないモノで外部に知りえる者は皆無のはずだ。 「さっき名乗っただろ?フィアンマ。右方のフィアンマだ」 少年は矛を握りなおしフィアンマに再度襲いかかる。 「悪いが鍵は持ってない。鍵に頼らなくとも俺の頭にはきちんと10万3千冊以上の魔道書は記憶されているんでな!テメィは今ここで倒す!!」 矛から繰り出される衝撃にフィアンマは大した動作もせず衝撃を受け止めた。右肩から突如あらわれた第三の腕で防いだのだ。爪の様な翼の様な腕だ。そう不完全な腕だ。 「な!?まさかその腕は!?」 フィアンマはニヤリと笑い第三の腕で薙ぐ。今度は少年が吹き飛ばされる。百メートルぐらいで矛を地面に刺し踏みとどまったのは流石は聖人といったところだろう。 「それは残念だ。それにしてもつまらんな~。お前魔神だろ?もう少し楽しませてくれ」 少年は不完全な腕を見上げる。その腕の正体は…恐らく禁書目録では正体をつかめないだろう。だが少年には解ってしまう。過去に見たことがあるからだ。少年の親友が持つ同じく不完全な右手を。 「対応しているは『神の如き者(ミカエル)』。お前は本当に十字教徒か!?」 「人様の事は言えんだろ。魔術、科学両方の世界にいるのだから」 フィアンマの不完全な腕を中心にして爆発が起きる。 少年は矛を不完全な腕にぶつける。 爆発と爆発。二つの爆発は合わさることなくぶつかり合う。少年の爆発が力負けしまたしても少年が吹き飛ばされる。 「おいおい何なんだよお前は。魔神ってのはこんなんに弱いのかよ?不完全な腕にすら劣るのか?イヤ、おかしいな。さっきから魔術を使おうとしてないよな?そんなチンケな矛を創ったぐらいで何故魔術を使わん?うん?もしかして使えないのか?俺様達みたくなんかの制約があるのか」 爆発の中心から約二百メートル離れた場所から少年は駆け出す。わずか数秒でフィアンマの元に近づき矛で攻撃する。 「…ちょと違うな。ニアンスとしては『使わない』が近いが『使えない』わけじゃない…。俺の魔術は威力が強すぎるんだよ。こんな風にな!!」 矛を振り上げ不完全な腕めがけ爆発させる。先ほどとは違いただの爆発ではない。 「『天沼矛(あまのぬぼこ)』は混沌とした大地をかき混ぜることが出来た。つまり異空間を切り裂いたとも言えるだろ?」 空間を切り裂き爆発させる。それは大規模な爆発ではなく小規模すぎる爆発。そうでなくてはすぐさま空間全てを無くすことになるからだ。 その爆発は例えるなら一閃の煌き。斬り、光り、爆発。その一連の光景はまさしく煌きだった。しかし、爆発は無に還っていく。 「だから、俺様を舐めてるのか?本気だせよ!!聖人の魔神さまよ!!!」 不完全な腕。それが一閃の煌きを握り潰す。矛まで握りつぶす。 とある魔科学の幻想創造~イマジンクリエイト~ 第三章 十一月のとある日 右方と原石の聖人Ⅸ 「ああああああああっあああああああああああああっっっああああああああああああっっっっあああ!!!!!!」 そして少年に腕が巻きつき握り潰し始める。 「ふん。つまらんなお前。なぜ本気を出さないのか知らんが俺様の邪魔になる前に潰しとく。ハァー暇だったからアメリカまで来たら魔神さまがいて錠前を手に入れられるかと思えば持っていないし。ああそうだ。ついでに聞いとくか。おい、右手を知らないか?俺様の腕とよく似てるヤツだ。俺様の腕の正体が解るって事は何所かで似たヤツ見たことあるんだろ?」 腕に力が更にこもる。すでに普通の人間なら死んでいる程の圧力がかかっている。 「し…らんな…」 「ふん」 「ぐ‥あっっあああ!!」 心底つまらなそうに少年を放り投げる。ざっと五百メートルは飛んだだろうか?やっぱり聖人並には飛ばせないかとつまらん感想を抱き止めを刺しにいく。 「さてと、この後は学園都市に向かうか。面倒だが回収された『原石』のガキ共を回収しなきゃな。せっかく集めた『原石』だし。そういえばお前も『原石』だっけ?まぁ、お前はいいやここで死んどけ」 「なん‥だと…?また子供たちを犠牲にする気か!!?」 「ついでに学園都市に元々いる『原石』も貰っていくか。もしかしたら当たりがいるかもしれんしな」 「ふざけるな!!」 「う~んそうかも。あんまし表立った行動はすべきじゃないか。アレイスターの野郎もいることだし。でも『魔神』がこの程度だし問題ないか」 振り上げられる不完全な腕。しかし、少年は…行動しない。ただ、魔神たる証を見る。魔法名の宣言。少年の想いの全てがこめられたその真名(な)を…今、ここに。 「Intimus119!!」 聖人である証である聖痕(ステグマ)を開放。その反動でフィアンマが吹き飛ばされる。 さあ、反撃の開始だ。少年は魔神へとなる。 「ようやく魔神のお目覚めですか?じゃ見せてみろよ」 吹き飛ばされたフィアンマは空中で方向転換。魔神へと向かう。 「サービスだ」 魔神は言う。 「よく覚えておけ。俺はな魔法名を名乗る条件を決めている。だから滅多に聞けるもんじゃない」 魔神はもう一度名乗る。己の想いを 「Intimus119(我が力は我が友の為に)!!」 とある魔科学の幻想創造~イマジンクリエイト~ 第三章 十一月のとある日 右方と原石の聖人Ⅹ それはただの蹴り。速度は音速を軽く超えるただの蹴り。 それはただの拳。速度は音速を軽く超えるただの拳。 それはただの炎。少量の魔力だけで出来た地獄の炎。 それはただの雷。少量の魔力だけで出来た地獄の雷。 それはそれはそれはそれはそれはそれはそれはそれらはただの魔神の攻撃に過ぎない。 「おおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっおお!!!」 魔神の攻撃にフィアンマは何も出来ずにいた。そこに追い打ちが入る。 「超電磁砲(レールガン)って知ってるか?こうゆうのを言うだが」 先ほど潰された矛を核にして音速の三倍の速度にて放出。 何とか腕でガードするがすでに後ろに魔神が回り込んでいた。 その背には天使の翼らしきものが生えている。 「そら気をつけろ?この光線は殺人光線だ」 透けているその翼から太陽の光が差し込む。 ぎりぎりで避けるがすぐさま魔神の攻撃が入る。 避けた所が爆発する。 フィアンマは理解した。自分は遊ばれているのだと。 「クソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 フィアンマは地面に堕ちる。堕天使が落日したように。そして堕ちた堕天使はその不完全な腕を振りかざす。悪あがきをするように。 対して魔神は最強の攻撃で迎え撃つ。 「IT IS A SAGE, AND Ⅰ AM A FOOL (自分はちっぽけな人間でしかない) THE DEVIL IN THE RIGHT SIDE AN ANGEL IN THE LEFT (力は弱く 力は小さい) AN ANGEL AND THE DEVIL BECOME SUBORDINATES (そんなちっぽけな力) MY LAW OF NATURE THAT IT IS IMPOSSIBLE TO USE (どうする事も出来ないちっぽけな自分のチカラ) THOU BECOME THE END!! (そんな力を受け止めてみろ!!) THE STRONGEST BLOW!!! (ドラゴン・ブレス!!!)」 魔神の周りの空間に亀裂が入る。その隙間から這い出るように魔方陣が現れる。 そして白い光線が放たれた。不完全な腕と完全たる光。 衝撃が学芸都市を襲う。辺りは衝撃の中心地はクレイターができその威力を表していた。 結果は言うまでもないだろう。魔神の一撃は不完全な腕を消し去った。 「これが魔神だフィアンマ」 魔神の周りに光の欠片が降り注ぐ。魔神の勝利を祝うように。
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【種別】 霊装 【初出】 一巻 【解説】 インデックスが着ている純白の修道服。 教会における必要最低限の機能を抽出した霊装で、『服の形をした教会』である。 完璧に計算しつくされた刺繍や縫い方は魔術的意味を持ち、その結界の防御力は法王級。 布地はロンギヌスに貫かれた聖人を包んだトリノ聖骸布を正確にコピーした物で、 その強度は絶対であり物理・魔術を問わずダメージを受け流し吸収するという。 常時効力を持つ霊装である以上、魔力によって探知されてしまうという欠点があるが、 逃走中のインデックスがそれでもなおこれを着続けているのは、その防御力が欠点を上回るほどに絶対であるため。 包丁程度では傷もつかず、これにダメージを与えられるのは『竜王の殺息』ぐらいらしい。 ステイル=マグヌス曰く、「聖ジョージのドラゴンでも再来しない限り、破られることはない」。 しかし、作中でその効果を発揮する前に幻想殺しに粉砕されてしまった。 以降は構成していた布地を何十本もの安全ピンで留めているだけの危険な服と化している。 上条曰く『アイアンメイデン』。またの名を『針のムシロ』。 『とある魔術のヘヴィーな座敷童が簡単な殺人妃の婚活事情』劇中でヘイヴィアにキャンプファイアーにされたため、 インデックスはクウェンサーが用意した「裸マント(青)」という衣装を着るハメになった。 【簡易版】 副次的な機能としてAIM拡散力場を抑制するという効果があるのか、 姫神秋沙は三沢塾事件の後に、 簡易型の『歩く教会』としてケルト十字型のペンダントをもらっている。 世界的に有名なローマ正教式ではなく、日本には教会すら存在しないイギリス清教式。 この世に数えるほどしかない特注品であり、世間的に知られているのはインデックスの防護を司るとされる服型の霊装のみである。 その為、このケルト十字をあしらった防護結界を身につけていた姫神を前にしたオリアナは、 彼女をイギリス清教の追っ手、かつ『禁書目録クラスの怪物』と誤解して姫神を攻撃。誤解に気づいた後は激しく後悔した。
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小ネタ よくあるソレなショートストーリー 2 なんやかんやで上条当麻の家(寮)に辿り着いた美琴と上条「ここまでで良いぜ、サンキュな御坂」と買い物袋を受け取る上条「折角だからお茶の一杯くらい出しなさいよ!」「それって家にお上がりになるってことでせうか?」「ダメだっていうの?どうせ暇なんだから良いじゃない」(それに私も暇だし…)と最後に小さくつぶやいたが上条の耳には届いてないだろう「で、ですが常盤台のお嬢様とあろうものが!こんな貧乏学生の部屋に踏み込むというのは…」上条が問題としているのはもちろんこれだけではない、あの大食い銀髪シスターが居るからだこんなのがバレたらビリビリどころじゃ済むはずがない。と上条は心の中で決め込む「ふ~ん、人を部屋に上げれない理由があるんだ?へぇ…」「…(ここで変に突き放して怪しまれるより…)わかったよ!でも少しここで待っててくれ」とエレベーターの前に美琴を待たせて上条は自室へ向かう「(アイツの家ここなんだ…)」肝心の美琴はこれから先の事で頭が一杯になって今にもショートしそうであるその頃上条はインデックスを必死に説得「とうま・・・?」「インデックス…悪い!スフィンクスと散歩に行ってきてくれ!」「私はお腹が減ってるんだよ!散歩はご飯食べてからいきたいかも…」「ご飯というものはお腹が減ってれば減ってるほど美味しく感じるものでありまして、お散歩に行ってから食べるご飯は最高に美味しいと思います」「とうまは何を言ってるのかな…?私にはよくわからないかも」「つまり少しの間出掛けてて欲しいんです、ハイ…」「そうならそうと最初から言えばいいんだよ!なんの為かは…聞かない方が良い?」「インデックスさんの心の広さには感謝致します…」この後禁書に噛み付かれたのは言うまでもない。上条は禁書を美琴と会わないように階段から送り出し、同時に美琴を迎えに行く「遅くなっちまってスマン」「べ、別に良いわよ、さっさと案内してよね」色んな事を考え頭が一杯だった美琴はホンの一瞬しか待っていないような感覚だった「へぇ…ここがアンタの部屋」美琴はドキドキしつつもいつもの調子で上条と話をする「飲み物は何がいい?といっても麦茶と水しかないんですが…」「じゃ麦茶でお願いするわ」上条は飲み物を来客に提供するということでお盆を使い美琴の元まで運ぶ「ほれ」と上条が美琴に麦茶が入ったコップを手渡すだが受け取ろうとした際美琴が上条の手を触ってしまい焦ってこぼしてしまったのだ「わっ! だ、大丈夫か御坂?」「わ、私は大丈夫、だけど服が…」これはマズイことになったと上条は心のなかで頭を抱える「御坂さん申し訳ございません!」「そ、そんなことより拭くもの!」上条は急いでタオルを美琴に手渡す黒子のような表現をするならヌレヌレの美琴が目の前にいるのだから美琴は中学生だ、しかし上条は罪悪感がありながらも美琴を見てしまう肝心の美琴は「な、何見てるのよ!」「申し訳ございません!あのそのなんと言いますか…」謝りっぱなしの上条である「何よ…」「あのー可愛いな~と思いまして…」その後に自制の意味を含めた自分に対するフォローを入れてるのはご想像がつくだろう。しかし美琴は黙る、ひたすら沈黙である、可愛いな~の後の言葉は一切耳に入っていない。だがこれは嬉しさから来る沈黙…いうならば言葉が出ない状態だ「あの…?御坂さん…?顔が赤いのですが、お風邪でも引かれちゃいましたか…?」「この馬鹿!」と電撃が飛んでくるが、すかさず右手で阻止する上条「部屋の中でビリビリは困りますって!」「アンタが全部悪いのよ…」美琴は弱々しい声で放つこの時上条にも美琴の気持ちが少し理解出来た、そこで右手を差し出す、もちろん電撃が出てきたからではない。美琴の頭を撫で、同時に自分の胸へ引き寄せる。そして「ごめんな…」と耳元で一言…。この二人の関係、そしてインデックスはどうなるのか…?
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【名前】 リーゼロッテ=ヴェルトミュラー 【性別】女 【所属】魔術 イギリス清教 【魔術】ブックカース(呪術系) 【魔術説明】 神の子の血(葡萄酒)を混ぜた特殊なインクを用い、羽根ペンにより書物の巻末にある奥付に事細かに呪術的意味を込めた文章を重ね書きし、 書物を盗んだり、傷つけたりした犯人に対して制裁を与える呪いを記述する。 「教会所有の書物」であること及び「二つとない書物」またはそれに準じた「希少な書物」であることが前提である。 知識を守るという意味で、いかなる書物とも相性が良いため、魔道書にすら拒絶されることなく書き加えられる。 この呪いは範囲や効果が広く記述することで設定でき、犯人に留まらず周辺まで影響を及ぼすことにあり、直接の死は与えられないが、 苦痛や不幸を願う言葉を重ねることで間接的に死に追い込むことが可能である。 書物を物理的に破壊、ないし距離を離しても効果は途切れることはなく、 この魔術を解く方法は教会に許しを得るか、術者が解除する以外に存在しない。 呪いを受けた人物を探知することで犯人の位置を追跡できる副次的な効果もある。 発動する前に魔術的に記述の発動を阻害することで回避が可能だが、 呪いの発動条件は書記によってアトランダムに設定されるため、どのように阻害するかを解析するだけで徒労に終わる可能性が高い。 逆に言えば教会が、即ち術者たる書記がその書物を手にしてよいと判断した者には一切発動しない。 神の子の血をインクに使い、神の怒りを利用するためか、聖人には効果が無い。 禁書目録のような高度かつ物理的破壊力のある自動攻撃機能は持たなく、物理的防御ができるわけでもないので、あくまで破壊、盗難予防に限るが、 むしろ単純かつ対人に特化した自由度が高い呪術だけに厄介で、書物の知識を防衛する手段として中世から知られている。 代表例 「この本を盗んだ者、あるいは、借りて返さない者、その手を蛇に変え、引き裂いてしまえ。麻痺になり、関わったものは呪われろ。 助けを請う程の痛みで泣き叫び苦しめ。死んでしまうまで、苦しみが続け。本の虫よ、彼が最後の罰を受ける時、その体を食ってしまえ、地獄の炎よ彼を燃やし尽くせ。」 【概要】 教会図書館に勤める書記の少女。愛称はリーゼ。ステイルと同年代。 先代書記の教えの下、書物を異教徒や背教者から守るべく処置を施す術「ブックカース」を学んでおり、漸く一人前と看做された。 禁書目録の存在により教会図書館には比較的安全な書物しか保管されなくなったが、それでも貴重な書物を扱う関係で、 こうした存在が不可欠であった。 危険な戦闘を行う訳でもなく、必要悪の教会面々とは然程顔見知りでもないが、 教会図書館の書記であることから、読書家やステイルのような文字を扱う魔術師とは相性がいい。 書記としてだけでなく司書として民話、伝承、英雄伝説、童話など物語を下地とする魔術や ルーンなど文字を下地とする魔術に関するある程度のカンファレンスに応じることができる。 【特徴】 160cmくらいの金髪蒼眼少女。 図書館におけるマスコット的存在だが、他の濃い教会メンバーと違い、これといった特徴を持たない。 【台詞】 「退屈かと問われましても、書物を守るのが使命でありますし。一筋であるのが私の誇りなのです。」 「禁書目録と比べられたらそこまでですが、私の扱うブックカースの強みはそこではないので」 「あんにゃろー、いつも期日までに返却しろっていってんのに!」 【SS使用条件】 とくになし
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【上条当麻】 014 壊れた幻想 ◆5nQ5x0Hl2Y E-6 一日目 深夜 上条当麻、ブローノ・ブチャラティ、ビスケ 000 ]]|[[ 【御坂美琴】 000 オープニング ??? 一日目 佐天涙子、御坂美琴、シャーロック・シェリンフォード、怪盗L、ゴラン、団長の手刀を見逃さなかった人、モタリケ 他 021 制約と契約 ◆nNhT27043c E-9F-9 一日目 深夜 キルア=ゾルディック、白井黒子、御坂美琴、無常矜持 000 ]]|[[ 【一方通行】 008 人は誰でも死にたがっている ◆nNhT27043c D-4D-5 一日目 深夜 一方通行、鯨、衝撃のアルベルト 000 ]]|[[ 【白井黒子】 021 制約と契約 ◆nNhT27043c E-9F-9 一日目 深夜 キルア=ゾルディック、白井黒子、御坂美琴、無常矜持 000 ]]|[[ 【佐天涙子】 000 オープニング ??? 一日目 佐天涙子、御坂美琴、シャーロック・シェリンフォード、怪盗L、ゴラン、団長の手刀を見逃さなかった人、モタリケ 他 019 レベル0×黄金の精神×盗賊 ◆5nQ5x0Hl2Y F-8 一日目 深夜 東方仗助、クロロ=ルシルフル、佐天涙子 000 ]]|[[ 【初春飾利】 013 三宮紫穂のプロファイリング講座 ◆nNhT27043c F-8 一日目 深夜 初春飾利、三宮紫穂、ヒソカ 【麦野沈利】 017 短期は損気 ◆5nQ5x0Hl2Y F-4 一日目 深夜 エルキュール・バートン、両儀式、ドルキ、麦野沈利 000 ]]|[[ 【食蜂操祈】 020 とあるテレパシスト達と異能力者達 ◆5nQ5x0Hl2Y A-2 一日目 深夜 空条承太郎、ユーゴー・ギルバート、蘇芳・パブリチェンコ、プー、食蜂操祈 000 ]]|[[
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【種別】 魔術 【元ネタ】 新約聖書・マタイによる福音書 Wikipedia - マタイによる福音書 【初出】 新約十巻 【解説】 ローマ正教が使用を厳重にロックしている大規模術式。 オティヌス失踪を重く見た教皇により解禁された。 発動には「ローマ教皇による直々の解除命令」と「20億人の信徒共通の憎悪」が必要だが、 ローマ正教徒20億人全員の力を意識的・無意識的を問わず束ね、集約することが出来る。 術式の影響下にある魔術師が放つ術式は、 信徒の人数倍・・・・・・つまり20億倍にまで増幅される。 上条当麻とオティヌスを追う連合勢力の追っ手として現れた、 アニェーゼ部隊がこの術式の加護を受けていた。 オールボーの街で上条達を包囲した際、この術式で強化された攻撃術式を用いて彼らを追い詰めた。 攻撃術式そのものは十字教徒なら誰でも組み立てられるような落雷と神罰を基にした簡素な物だったが、 20億倍相当まで高められた威力は『幻想殺し(イマジンブレイカー)』でも処理速度が追い付かず、 正面から受け止めようと試みた際には右腕が脱臼してしまった。 当然蓮の杖など個々人の術式も増幅されており、こちらも受け切れず右腕を脱臼してしまった。 20億の「数の暴力」と言ってしまえばそれまでだが、シンプルな反面その威力は驚異的。 一方通行の『黒い翼』や禁書目録の竜王の殺息でさえ成し得なかった 「力押しで幻想殺しを再起不能にする」ことを実現した意味では、作中でも稀有な術式である。 上条も正面から術式を突破することは敵わず、 ローマ正教の「魔術による作戦展開時には、必ず本拠地と最高責任者を設ける」という性質を突き、 ブレーカー役に設定されたアニェーゼを説得することで脱出した。 【余談】 ヨハネによる福音書 6章 1節~15節でイエス・キリストが 二匹の魚を五千人に分け与えたと言うエピソードがある。 『Iesus Christos, Theu (h)Yuios Soter(イエス・キリスト 、神の子、救い主)」 というギリシャ語の頭文字を並べるとichthus(魚)となることから、イエスのシンボルとされることもある。
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【種別】 人名 【初出】 とある魔術の禁書目録SS -『必要悪の教会』特別編入試験編-第七章 【解説】 十三歳の金髪碧眼、王立天文学研究機構をほぼワンマンで束ねる天才少女。ポンド圏の魔術師。 一年の三分の二以上は世界各地に散らばる天文台を転々としている。一人称は「僕」。 イギリス清教の特別編入試験におけるフリーパス強奪から始まったこの一件は 日本の天草式が関与する事までは想定外で、全くの偶然らしい。 聖ジョージ崩壊の末路を利用した、半径20キロの魔術的基板を崩壊させる大規模術式を作り上げ、 それを『標的はロンドンである』と騙してポンド圏に売りつける。が、 実際の霊装の効果はポンド圏に標的が定められており、 術式を買い取ったアイリ=ヘクセンフォビアを自爆させ、英国の影響力をも低下させた。 さらに、女王陛下が地脈・龍脈を通してポンド圏復元の為に配ろうとしていたデータに横槍を入れて読み取るための術式を用意し、大英博物館のあらゆる霊装の力を手に入れる。 数々の霊装を駆使してイギリス清教の魔術師を圧倒、善戦するも、術式を看破した五和に類感魔術で五和とシンシア自身を対応させられ、撃破された。 その中で判明したのは、彼女の本当の所属が『天草式十字凄教・外海分派』という事実。 かつて宗教や信仰の自由が保障されていなかった東洋の小さな島国で弾圧され、 日本からの脱出を試みたのが彼女達の正体。 しかし、逃げ延びた欧州に居場所はなく、古巣の日本へ帰る訳にもいかなかった。 出自不明の異邦人にとってはユートピアとは言い難いその場所で、 自分の価値を示して居場所を確保するために功績を残し続けた結果、 今度は魔術サイドというしがらみの中に囚われてしまった。 様々な条件が重なり、元あった日本で弾圧がなくなった後もなお、帰る道は失われ、 彼女らは新たな文化に溶け込むために努力を重ねた結果、元の形を失うほどに異邦の地へ馴染み過ぎてしまった。 詰まるところ、シンシア達『外海分派』の真の目的は、 どんな形でも、何百年経っても、それでも『日本』と呼ばれる国へと帰る。 たったそれだけである。
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Date 2006/02/13(Mon) Author SS1-84 学び舎の街に住む「無能」の少年。 魂を舞い送る「しにがみ」の少女。 当たり前のような偶然として、奇蹟のような必然として、 彼らは、出会った。 「あなた、なに?」 「……上条さんの周囲の不条理は、ふわふわ浮いてるコスプレ小学生に存在意義を問われるまでになっ たということですか」 んなもんこっちが聞きたいわー、と記憶喪失な上条当麻は相変わらずのいやな予感を覚えながら思った。 「やっぱりおかしいんだよモモ。天上のどのデータベースにも、あいつの死期は登録されてない。 つまり、死神側から見て、あいつは『死ぬ可能性がない人間』ってことになってる」 「幻想殺しっていうんだって。死神局の測定機器も、あの人にとってはレンズの欠けた望遠鏡とおんな じ。 ……でも、そんなもんじゃない? 誰だって、自分が死ぬ予定なんて知らないのが普通だし、 だからこそ、生きてゆけるっていうのもあると思う」 「そっか、な」 ・・ 「そうだよ。——それじゃ、本業の方、そろそろ始めよっか。ダニエル」 時を同じくして学園都市で相次ぐ不自然な突然死。 死体に一切の外傷はなく、中には道を歩いている時に死亡した者もいた。 捜査を行ったアンチスキルの一人がつぶやいた。 まるで死神に命を刈り取られたようだ、と。 「お前……! なにやってんだよ!」 「見てわからない? タマシイを送っているのよ」 触れれば消える儚い少女を追って、上条は雪降る夜の街を走る。 振り下ろされる大鎌を止めるために、ではなく、 大鎌を振り下ろす手を、止めるために。 「——生意気言ってんじゃねえぞ、マセガキ」 「お前、泣いてるじゃねえか」 「今まで一度でも、失わせたくない命に出会わなかったのか? これまで一人でも、お前を失いたくな い奴に出会わなかったのか!?」 「なら叫べよ! 失いたくないと! そして誓え! 失わせはしないと! お仕着せな運命なんて、その赫い靴で蹴り飛ばしてやれ!」 ・・ マボロシ 「それがお前の抱えてる絶望だっていうんなら、そんなふざけた幻想は俺の右手でぶち殺してやる!!」 そして、それは舞うように。 雪のヒトヒラ。心のヒトカケ。 ヒカリが殺され、 ひかりが産まれた。 とある魔術の禁書目録withしにがみのバラッド。 上条当麻、小学五年生にフラグを立てる編。
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「お帰りなさいとうま(当麻)」 そこに二人のエプロン姿の美少女がいた。 上条当麻がとった行動は一つ。カバンをズリ落とした。それはもうドコかの漫画みたいに。 午後7時32分 バードウェイと共に見慣れない自分のアパートに戻ってきた。第七学区にある高級住宅地で14階建の高級マンション。セキュリティの優秀性は知らないが、仄かな彩られる和風庭園を一望できる玄関があるだけでもその高級感は理解できるだろう。管理人のお姉さんも気立てがいい人で上条とバードウェイを見るなり「あららー?当麻ちゃんったらー『また』?」などと話しかけてきた。その直後にバードウェイが上条の足を踏みつけた。学生寮であれば男女揃って部屋に入ろうとしようものなら即刻先生たちに捕まり両親に知らせがいく。 しかし、上条は気にすることは無いだろうと思った。管理人はだいぶ酔っている。監視カメラを見過ごすあたりが上条らしいが。 そんなことを考えながらエレベーターに乗り最上階へと昇った。財布にあった二枚の黒色のカードキーを見る。一枚は玄関口を開けるカードキー。二枚目は「1402号」と書かれたカードキー。上条の家である。 そして彼は見た。 エプロン姿の銀髪碧眼少女と茶髪茶眼少女が笑顔で上条を出迎えるのを。 上条の後ろに立っていたバードウェイを見るなり二人の笑顔が凍り付いたのは言うまでもないだろう。 そして今に至る。 四人用にしては比較的大きいテーブルに男1人と女3人が座り夕食を取っていた。 ハヤシライスがメインディッシュでサラダにチーズフォンデュ。加えてインデックスには蒲焼の缶詰が2パックある。 「ちょっとアンタ、食べすぎ」 「これくらい普通だよ。ね?とうま」 「あ、ああ、今日は少ない方じゃないかな」 「え!?」 「禁書目録よ。それは太るぞ」 「太らないもん!」 そんなやり取りをしながら夕食は進んでいた。上条の箸もすすんでいた。ハヤシライスもチーズフォンデュも舌をうならせる絶品だからだ。上条は3杯目に突入し、インデックスに至ってはルーを5回もつぎ足している。ハヤシライスはインデックス。チーズフォンデュとサラダは美琴が作ったらしい。しかもこのチーズ。一口食べただけでも分かるが、そこらのスーパーで売っているようなチーズは使っていない。おそらくそれに加えて美琴の腕もあるのだろう。とても美味しい。 「どうどう?とうま。美味しいでしょ、私が作ったハヤシライス!」 「ああ、美味え。インデックスが作ったとは思えないくらい…」 「ふっふ~ん。そうでしょそうでしょ。とうま、おかわりいる?」 「ああ、頼む」 得意げに話すインデックスは上機嫌で上条の食器を手に取った。 ご飯をつぎにキッチンに向かうインデックスを薄目で見ていると御坂美琴から脇腹を横から肘で小突かれた。 割と強い力で。 「いてっ、どうした?」 「…何か言うことはないの?」 インデックスとは反対に不機嫌そうな御坂美琴。 流石の上条も察することが出来た。自分の料理の評価が聞きたいのだ。 「ああ、美味いぜ。これ、チーズと牛乳の割合と加熱加減が難しいんだよな。いや、これはワインか。チーズも良いもん使ってるし、今度レクチャーしてくれよ。俺も作りてぇ。こんな美味いやつは初めてだからな」 上条の絶賛の言葉を聞いて面食らう美琴。それから少し間をおいてワザとらしく、コホンと咳をはいて、 「…フ、フン。いくら褒めたってもうお替わりは無いわよ」 「そうか。そりゃ残念だ」 なっ、と口を噤んだ美琴は顔を赤めると腕を組んでプイッと顔を背けた。 何だコイツ?と上条は美琴の挙動不審に首をかしげた。まあ、美琴がおかしいのいつものことだと考えてその疑問を放棄する。 「このチーズ、グリュイデール・アルバージュとみた」 「っ!!貴女、結構通ね…」 「もしかして100グラム800円もするあの!?」 「ああ、スイス産の安物だ」 美琴の予想以上の料理に対する入れ込みとバードウェイとの金銭感覚の違いに唖然とする上条はギギギ、と首を回して美琴の顔を見た。 赤い顔をしたまま美琴は上条の方をチラチラ見て、何かに気づいたような表情をした。 「あ、口についてるわよ」 美琴はナプキンで優しく上条の口を拭った。彼女の思わぬ行動にドキッとする上条だったが、そういう彼女の顔にも人に言えないものがある。 「…お前もついてるじゃねーか」 上条は仕返しのつもりで美琴の口元に付いている米粒を取った。 ごく自然に、それを口に含んだ。 そして気づく。 「「あ」」 事実を確認するや否や二人はみるみる顔が赤くなり、すごい勢いで顔をそらした。 恥ずかしすぎる!二人は心情まで一致した。 しかし、そんなやりとりは向かい側からは丸見えだ。 「何だそのツンデレ娘は?貴様の下僕か?」 ガチャン!とテーブルに頭をぶつける美琴。食器に直撃しなかったのは幸いだ。 そう言うバードウェイは退屈そうな顔をしていた。 「ななななな何言ってるのよアンタは!」 「図星か」 「ンなワケないでしょ!私は当麻のこ、恋人なの!」 「なら愛人の間違いだ。上条の正妻は禁書目録だろう?」 「「はぁ!?」」 ハモる上条と美琴。 「同棲しているではないか」 「ど、同棲!?」 『居候』の間違いだと上条は言いたかったが、若い男女が一緒に暮らしていること自体そのように受け取られていても不思議では無い。むしろ居候という方が異常だ。だがそんな事はお構いなしに口論はますますヒートアップしていく。 「インデックスはそっち側にとって危険なものなんでしょ?当麻はお人よしだから匿ってるだけよ!」 「何を言っている。禁書目録はイギリス清教の人間だ。上条は『枷』としての役割はあるが、安全性としては協会にいるほうがずっと高い。実際は禁書目録の意思が反映されているだけで、ここにいなければならないという適切な理由はない。そうだろう?」 少し驚いたようにインデックスは肩を震わせた。手元にあったハヤシライスを落としそうになる。上条はそれをキャッチした。 「…そうなの?アンタ」 「う、うん。それはそうだけど…私はここにいたいもん!」 「なっ!前にアンタの居候の理由を聞いた時は半信半疑で仕方無いことだと思ったけど、ここにいる理由はそれだけ!?」 「短髪には関係ないじゃん!」 「大アリよ!私は当麻の恋人なのよ!他所の女が恋人の家に住んでるなんてそんなの認められるかぁ!」 「心は私のものだ、などという勘違いは愛人にはよくあることだ」 ピタリ、と美琴の動きが止まる。 「…バードウェイだったけ?よっぽど死にたいらしいわね。アンタ」 「貴様こそ誰に向かって口を聞いてるつもりだ」 頭からピリピリと静電気を放つ美琴に平然と答えるバードウェイ。何故か口ごもるインデックス。 非常にまずい。 今、ここにいる御恩方を紹介しよう。 10万3000冊の魔道書を保有する禁書目録―Index-Librorum-Prohibitorum。 魔術結社『明け色の陽射し』の首領であり他の魔術師を圧倒する強大な魔術師、バードウェイ。 学園都市「超能力者(レベル5)」の第一位。『超電磁砲(レールガン)』の異名を持つ御坂美琴。 学園都市最強の「絶対能力者(レベル6)」第一位。世界の英雄。上条当麻。 一見、女性関係のもつれによる口喧嘩だが、実際は国際問題に発展しかねない火ぶたがお茶の間のテーブルの上で切って落とされようとしている。原因は上条の女性関係という些細なものだが、古代文明の戦争なども案外似たようなものが契機かもしれない―――――――― などと現実逃避している上条当麻だった。 「インデックス。アンタ、覚悟しなさい」 「それはこっちのセリフだ、愛人。貴様こそ立場をわきまえてモノを言ったらどうだ」 「アンタは関係無いでしょ。部外者は黙ってなさい」 「禁書目録には借りがあるのでな。貴様が彼女に危害を加えようとするなら容赦はせんぞ。愛人」 「っ!愛人愛人って違うっつってんでしょ!」 ビリビリバチィ!と御坂美琴の頭から高電圧が放たれた。同時に電子レンジと液晶テレビから黒い煙が出る。 上条当麻以外は席を立ってお互いにらみ合っている。明るいムードから一転、いつの間にか一発触発の緊急事態に陥っていた。 どうしよう、と上条は考えていた。 事の発端はバードウェイの下僕発言でありそこからインデックスの居候の理由に矛先が向き美琴が上条の彼女であってインデックスの居候を快く思わないからでありバードウェイの愛人発言が美琴の神経を逆なでして今にも食ってかかりそうな勢いになってインデックスをかばうようにバードウェイが立ちはだかっており何でこんなことになったかというと上条当麻が御坂美琴という彼女がいながら年頃の美少女ことインデックスを家に置いているからであり、 結局、事の発端は「上条当麻」に帰結するのだ。 しかし、ここで上条が謝ったとしてもインデックスか御坂美琴の意見を聞くかで大きく事態が変わってしまう。しかし、上条はこの食事を楽しみたかった。だから何気なく呟いたのだ。 「お前ら、いいかげんにしろよ」 「っ!!!」 上条の言葉に三人の表情が凍り付いた。 あれ? と首をかしげる上条。 三人は渋々と席に着きながら、 「…そうね、ちょっとどうかしてたわ私」 「…フン、まあこれはお主の問題だ。客人の私が口を出すのはおこがましいな」 「…私はここにいたいもん」 皆、恐縮している。 一番恐縮しているのは上条当麻本人だ。 (あれー!?何で皆さんそんなにビビってんのー!?『うるさい!っていうかそもそもアンタが悪いんでしょうがあああ!』っていう展開を予想していたんですが!?) 「ごめんさない。インデックスがここにいる理由、前にも話し合ったもんね」 「気にしてないよ、美琴ちゃん。とうまの彼女なんだから、私のこと気にしないほうがどうかしてるもん」 「…中々、複雑な恋愛事情だな」 「……………………………………………………………この空気は一体何なんでせうか?」 「そ、そういえば、当麻。当麻は何で私の作った料理が区別できたの?」 いきなりの話題転換。この暗い雰囲気を打破するために美琴があわてて上条に話題を振った。バードウェイもインデックスも苦笑している。 しかし、この期待を見事に裏切ってくれるのも他ならぬ上条当麻だ。 「んー…美琴の味がしたから、かな」 皆、絶句した。 硬直から5秒後。最初に口を開いたのはインデックスだ。 「とうま、それは一体どういう意味かな?」 「えっ!!!?い、いやそのっ!別に深いイミなんて無くってですね!?言葉のアヤというかなんというか!」 「そんなに挙動不審なのはどうしてなの!?ちゃんと説明してほしいかも!!」 こ、怖い。向かい側の席でインデックスがとても怒ってらっしゃる。整った顔立ちをしているのでかなり迫力がある。美琴は、というと上条の隣で耳まで赤くして俯いている。 バードウェイに目を見やると、これまた退屈そうに頬づえをついた。 「禁書目録よ。言わずもながら分かるだろう?」 「!!!な、何を!?」 「…つまり、そういうことだ。なあ?御坂美琴嬢?」 「う、うん」 小さな声で、顔を真っ赤にした美琴はコクリと頷いた。 …短い人生だったな。 「とうまあああああ!いつ、どこで短髪に手を出したのおおおおおおっ!今日という今日はとうま殺す!かみコロス!私の腹の中で消化してやるうううう!」 「では私がチョコ味にしてやろう」 「そんな魔術があんの!?っていうか皆で食事の続きをしましょうよ!結局こういうオチになるわけ!?やっぱ不幸ぎゃあああああああああああああああああああああ!!!」 「ちょっとー!!私の当麻に何すんのよー!!!」 午後11時03分 『学舎の園』内にある常盤台中学の女子寮。消灯時間は11時であるが申請書を提出すれば12時までの延長は認められている。といってもそれは紙面上の訓令であり、11時を過ぎた今でも部屋の光は明々と点いている。電気を消している部屋が少数派なくらいである。御坂美琴は能力で監視カメラや赤外線センサーを操作し、さらには衛星モニターを意識して意図的に林や温度の高い動力路を通り、その隙を掻い潜り非常階段を上って自分の部屋に戻った。 そこに待っていたのはルームメイトである常盤台中学二年生。 御坂が部屋に入ってくるなり、ベッドで俯いていた白井は『空間移動(テレポート)』で瞬時に御坂美琴の眼前に現れ、抱きついた。 「お、お、お姉様ぁ―――!!」 「どわっ!?い、一体どうしたのよ黒子!!」 「逃げてくださいまし!お姉様!あ、ああ、あの腐れ類人猿がついに本性を現しましたの!お、おね、お姉様と付き合いだしたことをいいことに、法の壁を越えて、お、おねっ、お姉様の貞操を虎視眈眈と狙っているのですよ!」 「は、はぁ?」 「バニー、チャイナドレス、スクール水着、ビキニ、宇宙服、婦警、女王様、レオタード、巫女服、客室乗務員服、修道服、喪服、ミニスカメイド服、体操服、軍服、ウエディングドレス、浴衣、チマチョゴリ、エプロン、迷彩服、着物、さらには『カナミン』のコスプレ衣装をお姉様に着せて、おお、おおおおお姉様を毒牙にいいいィ!!」 そう言って見上げた白井の顔はグシャグシャになっていた。髪は乱れ、顔は涙と鼻水で濡れており、他人には見せられないほど酷い顔になっている。 「…バニー、チャイナドレス、スクール水着?って何よそれ。それが何で当麻と関係あるわけ?」 「今日、あの類人猿が友人と名乗る方から受け取っていましたの!23着、しかもお姉様にピッタリのサイズの服ばかり!これが冷静でいられますか!!むしろあの場で殺さなかった私の方がどうかしてましたわ!」 「…当麻を殺せるわけないじゃない。あんな怪物を」 「何でお姉様は冷静にツッコミますの!?はっ!もしや、そのようなあの殿方の嗜好を受け入れられる広い心をお持ちで!?ふっ、あの類人猿があああああああああああああッ!!」 御坂美琴は慌てて怒りで我を忘れている白井を抱きしめて押さえつけた。彼女の気を静めるために取った行動だった。 白井黒子は嗚咽をあげながら、強い力で美琴の腰に手を回す。 「ひぐ…えぐっ………お姉様ぁ……」 美琴の谷間に思い切り顔をうずめる白井だったが、美琴は気に留めなかった。 数分間はそうしていただろう。 「…どう、黒子。落ち着いた?」 「…え、ええ、でももう少しこうしていたいんですの」 「もう、しょうがないわね」 「くふふ、今日は朝までずっとお願いしますわ」 「…前言撤回。やっぱ離れろ」 そう言って御坂美琴は白井黒子を引きはがそうとするが中々離れない。 体全体を動かし、このルームメイトから逃れようとして、何かにぶつかり御坂は背中から倒れた。 ぼふっ、と白井のベッドに二人は倒れこむ。 「…ちょっと!何す、きゃっ!」 「むふふふー、おねーさまーんっ」 スリスリと白井は御坂の豊かな胸に顔をうずめた。ここ最近、お姉様の成長速度は目を見張るものがある。白井も負けてはいないのだが、成長期の一年の差は大きい。 「まったく、お姉様も成長しましたわねぇ。あの類人猿がよからぬことを企ててしまう気がわかりますわっ!」 そう言って、両手で御坂の胸を鷲掴みにした。 「きゃっ、コラッ!やめろバカ!」 「うむむっ、お姉様、また大きくなっていませんこと!?」 「そういや最近、ちょっとブラがきついのよね、って!そんなに揉むなぁ!」 「これは負けてはいられませんわ!お姉様が貧乳ツンデレ嬢から巨乳天然お嬢様系にクラスチェンジですの!?それは本来わたくしにある大器晩成型属性だッ!」 「何その電波系発想は!?しかも私天然じゃないし!って、あんっ!」 「さてはあの殿方に大きくしてもらっているとか?フン、まあそんなのは都市伝説で医学的には女性ホルモ…」 と、言いかけて白井はハッと気づいた。御坂美琴の頬が赤く染まっていることに。 「…お、お姉様、何でそこで口ごもりますの?」 「あー、えっと、そのー…」 御坂美琴は頬を掻きながら視線を彷徨わせる。 「…あの、悪いんだけどさ」 「……まさか、ましゃか」 「私、もう食べられちゃったから」 直後、品格ある常盤台女子寮からこの世のものとは思えぬ絶叫が轟いた。 ロンドン、聖ジョージ大聖堂。 教会と呼ぶには少々広いが、大聖堂と呼ぶにはやや手狭な、ある意味で非常に目立たない建築物。 普段、休日ではミサのために開かれる聖堂。聖堂は日に関係なく門は開放されている。 しかし、今日。その門は固く閉ざされていた。 それだけでは無い。中には休日に集まる人間よりも多い人々が集まっていた。 皆、修道服や神父の服を身に纏った魔術師である。 集団の名は『必要悪の教会(ネセサリウス)』。 そして、その異常たる人々の中心に、最大主教(アークビジョップ)ローラ=スチュアートがいた。 「アニェーゼ=サンクティス。以下251名。最大主教(アークビジョップ)の命により、ここに集結しました」 「ご苦労」 三つ編みを多く結った赤毛のシスター。アニェーゼは膝を返し、身を引いた。 彼女の後ろには二百名を超える黒い修道服の女性たちが席に座らず佇んでいる。 「ステイル=マグヌス。報告はどう?」 「はっ」 そう呼ばれた男。派手な装飾品を纏い、目下にバーコードの刺青がある長身の神父はローラの前に出ると、膝を折り、頭を下げた。 「―――――――報告通り、ということであります」 「そう、あれは本当だったということでありけるね」 その言葉に意味することに、ローラは納得がいった。 そして、その事実に周囲の人々は動揺した。 「『最大主教(アークビジョップ)』。あちらにも連絡はいっているのでしょうか。でなけば本作戦は…」 「大丈夫」 「あちら側も一昨日に要請があった。そして今日も同様の連絡が来ているたるよ」 「では…」 その言葉を遮るかの如く、ローラは重い腰を上げる。 空気が静まり返った。 「元時刻をもって、本作戦を決行する」 その言葉に、皆が了承した。400人を超える魔術師たちが動いた。 「作戦名?名付けるとしたらこうね」 ローラ=スチュアートは告げる。 「『並行世界(リアルワールド)』―――――――――――――――と言うのは如何かしら?」 ロンドン塔の時計はゆっくりと3時を指した。 日本とは9時間の時差がある。 日本にある学園都市は今日の幕が引いた。 そして、長い長い一日の幕が開ける。 とある魔術の禁書目録 「並行世界(リアルワールド)」 一日目。 完。
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神裂火織 014 この闇の先には―― 040 彼・彼女の顔が思い浮かんだ