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毎日早朝から祖母は仏壇の前にきちんと正座して読経する信仰心の深いひとだった。教育や躾に関しても、「仏教」の教えが根底にあったように思える。 「誰も見てない思ぅても悪いことしたらあかん、絶対に神さんは上からみてはるさかい」仏教に「神]の存在はないが、祖母は「仏さん]というべきを「神さん]とも言っていた。 三つ子の魂なんとやらなのか、このフレーズは未だに頭の片隅にこびりついていて、本当に空から神様はずっと人間の愚行をすべて見通しているのだという気がする。 ミッション系の大学に通い、少なからずキリスト教に傾倒した際、祖母の言う「神]は、もちろんイエスキリストではなかったが、なんとなく私の中では同一のものとして感じられた。空の上に居てすべての人間をみている、その前では、裏切れない、嘘をつけない、悪いことはできない、すべてを超越した絶対的な存在「アガペ」。人は自分の心の弱さを知っていて、それを律するために自分の心の中に「神]を存在させたのかもしれない。 夙川駅から近い満池谷墓地は、父方の先祖代々が祭られている。付近は一流企業の社長の別荘が立ち並ぶ区画があり、あそこは松下幸之助の別荘ゃ、と父が口癖のように言っていた。毎年お盆や命日には、知らない先祖のお墓参りも当たり前のように習慣づいていた。墓地の入り口の右手にある二軒のうちのひとつの花店に預けているバケツと柄杓を受け取り、花を買い、線香の一束に火をつけて、二箇所お参りをする。叔父や叔母が多いので、すでに誰かが参って綺麗な花が供えられていることもしばしばだった。墓参が終わると、またバケツと柄杓を返却しに先ほどの店に寄るが、ここでラムネを買ってもらうのが小さいときからの慣習だった。汗をかいたあとのラムネはすごく嬉しいものだった。 大正に生まれ、昭和を生き抜き、最後にはあの阪神淡路大震災を体験して数年後、桜の蕾がほころぶ前に他界した祖母も、ここに眠っている。墓地の近くには、祖母が息を引き取った「アガペ]という名の病院がある。 15.テレビ
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Mr.ビッグの祖母 名前:Gram-mama デビュー:『ズートピア』(2016年) 概要 ズートピアのツンドラ・タウンの闇のボス、Mr.ビッグの祖母のトガリネズミ。故人。 彼女の葬式用にニック・ワイルドから上等のウールの絨毯を購入したが、実はそれがスカンクの知りの毛でできたものだったと知り、ニックに恨みを持つ原因となった。 生前、ニックにカノーリを作ったことがある。 エピソード ズートピア Mr.ビッグがニック・ワイルドとの因縁を語る場面で、彼女の写真が提示される。 登場作品 2010年代 2016年 ズートピア
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楓の祖母 / / /| / | \ ヽ ∧. / / ! / > ― < | \ i , /、 {./⌒) / > < \ | | ヽ. ! '. | ヽイ⌒)¨´ // `丶., \ .! ∧ ! .j | {ゝィ / / ____ ` 丶., \ | ハ ノ>イ | | レ´ j/´ ̄ ̄ ̄` `_<.,__!\! ハ│ .! | | / .′ / \ヽ ´ ̄ ̄`ヽ | ∨ ! ノ ! │ | ハjハ | / } ″,, 、 | ∨ / ′ ,. r┴‐' { \ ヘ ===ミ / ヽ ′ j . } / ′ { 、 ,`ヾ ´ 、===ミ / /,.-/ , } . . `ヽ ; 厶ィ´ィ | ー 、′ ( . . . ゝ!、 〈 、 ` ´ / / . . } ゞ . . . \ ` ー―― ヽ / / . .r'/ └ゝ.,_,.ノヽ-、__,.ィ \ '⌒ヽ ,.ィー ´ . . ) イ . /| ` .,__ .. -‐ ´ \ . . _,r― ;′ ,, / . / '. \ / / | . l\ゝ._ノ└―’ / / . / 、 ` / , | . | \ .′ ./> / \/ / j .│ ヽ | , | ′ミ `ー――――――――‐| /| | | γヽ ` ミニニニニニニニニニニニニニ| / |. |. ..| ‘示’ ー―――――――γヽ| .|/ │ ※AAを各ページに追加する際は、「#aa{{}}」のカッコの中にAAを入れてください。 ※AAをコピーする際は、ページ上に表示されているものをコピーすると色々な不具合やズレが生じるので 「表示→このページの最新版変更点」または「編集」を使ってソースを直接コピー推奨。 ※@wikiの仕様で「#aa{{}}」を使ってもAAがズレて見えることがあります。 ※「----」で区切りが使えます。 ※「{」や「}」が連続で使われているAAだと#aaでも正常に表示できないことがありますが、 その場合は更に{}を増やせば解消できます。 例: 「#aa{{ (ここにAA) }}」 ↓ 「#aa{{{ (ここにAA) }}}」
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【無理心中】孫3人道連れに練炭心中を図る…殺人未遂容疑で女(51)逮捕【岩手】 【転落】孫と祖母がアパート4階から転落祖母は死亡【東京都新宿区】 【踏切事故】 「なんで戻るんや…」と目撃男性 踏切で自転車転倒、2歳孫を助けた49歳祖母が電車にはねられ死亡…【兵庫県明石市】 【交通事故】乳母車押す祖母(59) はねられて死亡 赤ちゃんは途中で放り出されて、軽傷のみ【神奈川県大和市】
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永澄の祖母 【ながすみ の そぼ】 CV 松島栄利子 1・2・3話に登場。本名不明の永澄の祖母にして永澄父の母。瀬戸内在住で夫を亡くした今は一人で暮らししている。 永澄父への言動が冷たい(皮肉のようなものだが)。息子に冷たい永澄父の言動は母親譲りなのかもしれない。 逆に嫁の永澄母や息子の永澄には優しい。 燦の嫁発言や家族が極道者に連れられていっても動じなかったりとかなり肝が据わっているようだ。 アニメでは永澄に燦とのデートを勧めたりといいおばあちゃんっぷりを発揮。ちなみに軍資金も原作五倍の五千円札を渡した。 永澄の祖父 【ながすみ の そふ】 CV 長克巳 本名不明の永澄の祖父にして永澄父の父。既に他界している。宮崎アニメみたいなひげもじゃなおじいちゃん。 原作では8巻で初登場したが、アニメでは2話でいきなりの初登場。 燦の超音波で死にかけた永澄の意識の中で現れ、永澄を天国に住ませようとしたり、現世からの呼び声を妨げようとしたり何気に酷い。 公式サイトのキャラ紹介文では「典型定期な」と誤植されたままである(本来なら「典型的な」と思われる)。 中の人がアニメ版ロックマンエグゼのDr.ワイリーで祖父の外見もワイリーに似ていなくもないので、「ワイリー」と視聴者からは呼ばれた。 →瀬戸燦に進む →猫に戻る →登場人物へ戻る 名前 コメント
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スレ154より 137 名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2009/04/19(日) 02 34 48 O 父方祖母に聞いたとあるエネ夫話。(嫁視点呼称) エネ夫は結婚前から精神的に問題があり(統失?)投薬治療をしていた。薬をのんでいれば日常生活には問題のない穏やかな人だった。 問題はそのことを隠したまま結婚し、トメには嫁が病に理解がなく病院にいけないと嘘をつきトメがエネ夫に薬を送るという生活をしていたということ。 (かなり昔の話なので薬に関しても緩かったと思われる。) 当然トメは嫁にもっと息子を理解しろ、まめに世話をしろとせっつく。 もともとこのトメも性格が悪く息子ラブだったため、アポなし凸、家事をけなすなど散々な嫁いびりをした。 耐えかねた嫁が妊娠を機にエネ夫とともにトメの知らない土地に逃亡を図る。 しばらくは夫婦と子どもで幸せに暮らしていたが、なんらかのきっかけでエネ夫包丁を振り回し嫁、子を殺そうとした。 警察沙汰になりトメが駆けつけ嫁をなじる。(エネ夫がママをよんだらしい) 「まー君(エネ夫仮名)は薬をのまないと大変なんだ!あんたが病院に連れて行かないからこうなった!」 嫁は初めてそこで真実を知る。エネ夫がトメに病気の話は嫁が理解できないし嫌がるから絶対するなと言い張った結果だった。 なんとか再構築を目指すが、以前以上にトメがエネ夫に構う。 嫁の味方だったエネ夫もだんだんトメが言うように嫁がダメな奴に思えて見下し、一緒にいびるようになる。 遂に嫁は子を連れて離婚。エネ夫は離婚後なんとか続けていた職場を辞め、障害者年金?でトメと暮らしているらしい。 「まー君がまー君がって煩いのよ、もう50歳はとうに過ぎた息子なのに!」 と件のトメから愚痴と自慢を聞かされる祖母はぼやくが、自分の息子を「たー君(私の父仮名)」と呼んでいるのは良いのかと… そのダブスタっぷりがいっそ清々しい。
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バイオレット=アーリア(祖母) バイオレットの祖母であり、二代前の バイオレット・ヴィレッジ村長。 大バイオレットなどと呼ぶ者もいる。 相当に腕利きのニンジャで、間違いなく 孫娘バイオレットの才能は彼女譲りである。 幼い頃のラングの戦闘能力の目標であったが、 残念ながら今でも一回も勝利出来ていない。
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240 :名無しさん@HOME:2011/01/21(金) 15 05 49 0 私の父は自宅で祖母(父の母)の介護をした。 でも母は手を出さず、風呂介護も父がやった。 (オムツの交換は、私か妹がやった) 父がそんなだから、母はご飯も祖母用に特別食にしたり、 あくまでも「お手伝い」スタンスは崩さず、家族で祖母を看取った。 で、夫祖母が要介護になり(夫両親死亡)、義兄は施設に入れることを決めた。 そしたら夫がはっちゃけて、夫祖母を引き取ると言い出した。 徘徊するし、●あちこちになすりつけようとするし、自宅で看られる状態じゃない・・・。 反対すると「お前の実家だってばあさんを家で看取ったじゃないか」というので、 父母を召還して、自宅での介護の様子を話してもらった。 その上で「君の身内なんだから、娘(私)には手伝わせるな」と念を押してもらったが、 勝手に引き取ってきた夫、一日で音を上げた。 何だかんだいって、私がメインで看るものと妄想してたらしい。 予想済みだったんで、夫が「祖母のオムツを換えてくれ」と言ったときに、 「あなたのオムツを変えてくれた祖母さんのオムツは、自分で換えてあげてね」といって まとめてた荷物持って実家に帰った 小さいときから可愛がってくれた私祖母のオムツは換えられても、 他人のオムツ換える気にはならなかった。 結局夫祖母は義兄の尽力で施設行き。 夫からは「(私の)お父さんと同じようにしたのに!」と復縁メッセージがきてるけど 全然違うんですけど・・・? 241 :名無しさん@HOME:2011/01/21(金) 15 14 45 0 ちなみに父。 ・定年済みだったため、フルタイムで働く母に自分が面倒を看るのでと祖母ひきとり。 ・はじめは食事からトイレ、お風呂まで全て父が看る。 ・母が「食事くらい作ってもいいよ」と食事を作る。 ・男にオムツ変えられるなんて可哀想、と妹と私がオムツ交換申し出。 ・痴呆、足腰が弱くただひたすら寝てるかエンドレス思い出話してた 夫 ・祖母を引き取るからよろしくな!と一方的に通達。私・夫ともにフルタイム勤務 ・連れて帰って即「とりあえず下の世話頼むわ」 ・痴呆だが足腰丈夫で徘徊する、金切り声を上げる、義兄嫁は●なげつけられたとか?242 :名無しさん@HOME:2011/01/21(金) 15 17 25 0 240 バカは永遠に放置でおk 243 :名無しさん@HOME:2011/01/21(金) 17 03 46 0 240乙 父母を召還して、自宅での介護の様子を話してもらった。 その上で「君の身内なんだから、娘(私)には手伝わせるな」と念を押し 夫からは「(私の)お父さんと同じようにしたのに!」 人の話を聞いてない夫だなw 244 :名無しさん@HOME:2011/01/21(金) 17 32 15 0 引き取る前に緑の紙書いてもらえば良かったね 245 :名無しさん@HOME:2011/01/21(金) 18 50 40 0 240 おつ >夫からは「(私の)お父さんと同じようにしたのに!」と復縁メッセージがきてるけど どこが同じなのかと、小一時間どころか48時間ぐらい寝かさずに問い詰めてみたい 246 :名無しさん@HOME:2011/01/21(金) 20 23 19 0 241 よくみる○○と××の違いのコピペのように、 対比を羅列して書き出してやれ。 247 :名無しさん@HOME:2011/01/21(金) 23 49 27 0 おとぎばなしのようなイラスト付きでなw 248 :名無しさん@HOME:2011/01/24(月) 00 02 42 0 245 48時間寝ずに説教なんて甘いw こういうバカは、まず自力のみで無理矢理二人きりで一年間祖母の面倒を見させたい。 殆ど細切れの睡眠で。 介護舐めすぎ、嫁舐めすぎだわ、バカめが。 252 :名無しさん@HOME:2011/01/25(火) 11 23 16 0 240 仮に百歩譲って嫁がオムツ換えたとしても 徘徊や塗糞はどうにもならないよね? まさか嫁には塗糞をも止めるウルトラパワーがあるとでも思ってたんかな 253 :名無しさん@HOME:2011/01/25(火) 11 38 01 0 252 塗糞する前に止めればいい、徘徊もきちんと見ていてとめればいいちゃんと介護していればできるだろとか思ってるんだよ。 リミッター外れた人の力って、大の男でもかなわなかったりするのに、その割りに骨がもろいから何かあったら骨折 の恐れがあるし。 本当に何にもわかってないんだよね。 254 :名無しさん@HOME:2011/01/25(火) 21 25 14 0 介護なんてやらない物は実情知らないから簡単にああすればいいと言える。 実際にやった人は思い通りに進まないハプニングの連続と知っている。 無責任な助言が出来るのはいかにやっていないかの印。 255 :名無しさん@HOME:2011/01/31(月) 14 44 29 0 赤ん坊のウンコオムツもえづいて換えられない男が 成人のウンコオムツを「心が冷たいっ!」で押し付けちゃいけないよね 256 :名無しさん@HOME:2011/02/04(金) 23 12 47 0 じゃあ「なんかカユイ奴」て言っとく
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夕方、某公園にて。 フミヤはある人物を待っていた。 「…あ、来た! こっちこっちー」 「待たせてごめんなさい」 「いいよいいよー。で、早速聞かせてもらっていいかな?」 いつの間にか手には手帳とペンが握られている。 その様子にミミはつい笑ってしまった。 「フミヤさん、本当に子供みたい」 「そうかなー?」 「まあいいや、話すよ。確かあれは―――」 「お祖母ちゃん! 外に行ってくる!」 「あら、あまり遠くに行っちゃ駄目よ」 「大丈夫ー、家の近くだから!」 バタンと勢いよく閉める少女。 当時10歳のミミである。 外に出た彼女は草の上に座り、赤い花を摘み取って花冠を作り始めた。 「お祖母ちゃん喜ぶかな」 ミミは家族である女性をそう呼んでいる。 外見的には母親なのだが、実はその女性は人間ではなく、いかせのごれに古くから生きる妖怪なのだ。 妖怪は寿命が長い。 その為、女性は彼女に自分の事をそう言うように促したのである。 そしてこの事も教えてくれた。 自分はかつて、この森に捨てられていたのだと。 だがミミは顔も知らない実の親を恨む事は無かった。 彼女は優しい祖母が大好きだったから。 「…よし、出来たー!」 完成した花冠を見て満足げにはしゃぐミミ。 そんな中、木々の間に怪しい人影が二つ。 「…アレか」 「ああ、間違いない。大妖怪の『子供』だ」 「しかしその情報は本当か? どう見ても妖怪には見えんぞ…寧ろ人間じゃないか?」 「馬鹿言え、普通の人間なら妖怪と暮らしてる訳無いだろ。とにかく捕獲に取りかかるぞ」 「ああ」 ニヤリと笑う傍ら、彼らの服の胸元に何かが光った。 HとOを組み合わせた、バッジが。 「今日のご飯はどうしようかしらね…カレーか、炊き込みご飯か……」 一方、ミミの祖母はレシピ本を見ながら夕食の献立に悩んでいた。 「それにしてもあれがもう10歳、か………ふふ、楽しみだなあ」 拾った時を思い出す祖母。 色々大変だったが、その分たくさん笑った。 自分は妖怪で、ミミは人間。 自分より先に死んでしまう時が来る。 悲しくないと言えば嘘になるが、時間が流れていくのが嫌だという訳でも無かった。 彼女がいつか、笑顔で外の世界に出て、色んな人と出会っていく、その時が待ち遠しくて仕方なかった。 ―――泣いちゃうかもしれないけど、心から笑って見送りたい。 その時。 「うわぁぁあああん!!」 「!」 「おとなしくしろ!」 外からミミの泣き声と乱暴な言葉が聞こえる。 窓から覗き込むと、黒服の男二人が縄を片手に、孫娘を傷付けていた。 「お祖母ちゃーん!!」 「妖怪が来ると厄介だな、とっとと行くぞ」 「そうだな…ぐわっ!?」 「うおっ!?」 赤い波動が二人を吹き飛ばす。 放ったのは紛れもない祖母だった。 「私の孫に手を出さないで!!」 と、男のバッジに気付くと、怒りの形相を向け、ミミの手を取る。 「こっち来なさいミミ!」 「ひっく…ひっく…」 「…ッ、化物が……死ね!!!」 「!?」 突如現れた氷柱が祖母とミミに向かってきた。 このままではミミも刺されてしまう―――そう直感した祖母は。 彼女を抱き締めるように庇い、氷柱を自らの背に受け止めた。 「お祖母…ちゃん?」 「っく、ゲホッ…」 咳き込んだ途端、倒れ込む。 それを見たミミは一瞬唖然とするが、次には涙を溜め始めた。 「お祖母ちゃん! お祖母ちゃん死んじゃやだよ!」 ―――死んじゃやだ、か…。私の言葉なんだけどねえ。 そう思いながらも、体が中々思うように動かない。 すると。 「任務では殺してもいいと言ってたよな?」 「ああ、相手は大妖怪とその子供…そうした方がいいだろう」 「なんですっ…て……」 「もう一発で死にそうだな、よし…」 再び氷柱が現れる。 血だらけの体、泣き叫ぶ孫、憎たらしいあの印をしたバッジと男の笑み。 「…させないわよ、そんな事……ッ!!!!」 ミミを殺させやしない―――その想いが彼女の体を動かした。 「ミミ、伏せて!」 そう言って彼女を抱き締め、耳を覆う。 すると彼女に変化が起こった。 クリーム色をした長い髪は血を連想させる赤色になり、目は白目が赤く瞳孔が黒い輪と、人間としては有り得ない構造になっている。 更に頭から角が伸び、額にギョロリと不気味な眼球が現れた。 これこそ、彼女の大妖怪としての姿だった。 「消えろ、ホウオウグループ…!」 両目の間から波動の様な赤い丸い閃光が走った。 すると男達の足元から腐蝕した手が現れ、二人を地中に引きずり込もうとし出す。 「うわぁぁああッ!?」 「なっなんだァ!!?」 何とか気味の悪い手から逃れようとするが、手は決して二人を離そうとしない。 ついには頭にまで引きずり込まれた。 『ギャァァアアアアーーーーーーーッ!!!!!』 断末魔の叫びが森にこだまする。 やがて静寂が訪れた。 「はぁ…はぁ……」 不気味なその姿は元の姿に戻る。 途端、祖母はまた倒れてしまった。 「お祖母ちゃん…!」 「ミミ、もう大丈夫だよ…怖い人はもういないから…」 「…お祖母、ちゃん、ごめんなさいぃ…」 「あら…何で?」 「だって、外に出なかったら…お祖母ちゃん…」 「あはは、あんたのせいじゃないって…ゲホッゲホッ!」 折角宥めるも、吐血のせいでミミの涙は止まってくれない。 「…ミミ、もうお祖母ちゃん、駄目かもしれない」 「! そんな…そんな!」 「情けない、お祖母ちゃんでごめん、ね……はは、妖怪なのにあんたより、先に、死ぬなん、て、ね……」 言葉が途切れ途切れになっていく。 すると祖母は決心した様に言った。 「ミミ…あんたに、お祖母ちゃんの力あげるわ…」 「え…?」 「私、が、いなくて、も…生きてける、様に…だから…」 「いやだよ! お祖母ちゃんとずっと一緒にいたい!! 一緒にご飯食べたり、勉強教えてもらったり、お風呂入ったり、遊んだり、したいよ…」 「それは私もだよ………」 「…お祖母ちゃん……………」 「……ただ、あんた、はまだ、人間。私みたいな、強い妖怪の力、を、この方法で、受け、取ったら、多分、人間が見えな…く、なる……だから、本当は、したくないけど……もうあんたを、守れないから…」 祖母も涙を流し始めた。 それでも何とか言葉を紡ぐ。 「それでも、いいか、しら…?」 「…………うん。見えなくなっても、きっと寂しくないもん」 「良かった…まあ、逆に妖怪が、見えるよう、に…なるけどさ…」 安心したような声色でそう呟き、ミミの額に触れる。 赤い暖かな光が灯り、しばらくして消えた。 「それと…コレ、も…あげ、る……」 と、首につけていた絹製の金のスカーフをほどき、ミミに手渡した。 「…じゃあ、お祖母ちゃん、さ、き、行くわ……」 「…ふ…ふぇ……」 「なか、ない……あ、たを…みまも、って、あ、げ……から……………ミミ…」 「―――――」 絶命したと同時に吐露された最後の言葉は、風の音に掻き消されてしまった。 だがミミは聞こえたらしく、再び泣き叫んだ。 大きな声で、いつまでも。 「…これで、おしまい」 「まさかお祖母ちゃんが妖怪だったとはねー…ん、ありがと」 「あの、この事は…」 「分かってる分かってる! おれ、聞いた秘密は誰にも言わないからさ!」 「ああ、良かった」 ホッとして笑うミミ。 「……それにしても、その人」 「?」 「本当にメガネちゃんの事大事だったんだね、捨て子だし妖怪なのに」 「ちょ、それは聞き捨てならないよ!」 「はは、ごめんごめん。じゃあねー」 公園から去るフミヤ。 手を振った後、ミミは暫くそこで空を眺めていた。 「……お祖母ちゃん」 目尻から落ちる一筋の涙。 だが顔に悲しみの色は無い。 風で小さく揺れた金のスカーフが、仄かに光った。 大妖怪の祖母と人間の孫娘
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戦人の祖父&祖母 割と最近(おそらくは1986年中に)相次いで死去、死因不明。明日夢の両親。双方ともに名前不明。 留弗夫の再婚後6年間、戦人は彼らの家に身を寄せ、母方の姓(この家の姓)を名乗っていた(苗字不明)。 戦人はここで「庶民の暮らし」をしていたそうなので、右代宮家のような金持ちではなく一般的な経済水準の世帯の模様。 戦人を右代宮家に戻して親族会議に参加させるために、何者かに“相次いで死去”させられたというのは考えすぎか? 戦人が六軒島に帰ってきたのは「6」年ぶり。六軒島では「6」という数字が特別な(或いは忌み嫌われているような)扱いを受けている。その意味合いで殺されたのならば既に一年前から儀式は始まっている?ただし、金蔵は恐らく殺した犯人ではない。