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【TOP】【←prev】【FAMILY COMPUTER】【next→】 コロンブス 黄金の夜明け タイトル コロンブス 黄金の夜明け 機種 ファミリーコンピュータ 型番 TOM-CO ジャンル RPG 発売元 トミー 発売日 1992-11-20 価格 7500円(税別) 駿河屋で購入 ファミコン(箱説あり)
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前ページ黄金の使い魔 アイオリアはジュール・ド・モット伯爵の邸宅の前に立っていた 隣には自分を兄と慕う少女が居る 事の始まりは少し時間を遡る、朝の日課 シエスタとの洗濯の時間に いつになっても現れないシエスタに、病気にでもなったのかと心配したアイオリアが 他のメイドに尋ねた所、貴族に妾として買われていった事が発覚 兄様が行くなら私も、と聞かない少女を連れ いざシエスタを取り戻さんとやってきた訳である ちなみに主人であるルイズはこの事を知らない モット伯の邸宅には門には門番が、敷地内には見回りの平民兵士が相当数おり 恐らく邸内にも相当数詰めていると思われる 下級貴族も雇われている事だろう 「さて、今から邸内に向かう訳だが彼等は雇われているだけだ、怪我人は出したくない」 「私が囮に」 「怪我人は出したくないと言ったはずだ、タバサ。」 「私なら―――」 言いかけたタバサの頭の上にアイオリアの手が置かれる 「女性を囮役にしたとあっては私の立つ瀬がない、ここは任せてもらえないだろうか」 「はい、兄様」 タバサの頬に少し赤みが刺す 「タバサには上空で待機いていて貰いたい、シエシタを見つけ出したらそこの窓を割る。それを見つけ次第そこからシルフィードにシエスタを乗せて学院に飛んでくれ」 ――――それでは、兄様が と思ったタバサだったが、任せると言ってしまった手前言い出せず 「わかりました」 と不安気な顔で言うのだった 「案ずるな、このアイオリア。こんな所安々と倒れはせんよ」 そう言うとアイオリアは邸宅の方に歩いて行った、堂々と 正面から 屋敷に近づいてくるアイオリアに対し門番が立ちはだかる 「誰だ貴様!こことモット伯の屋敷としっての事か!」 「歩を止めよ!しからざれば攻撃する!」 「ここの主人に様がある」 アイオリアは歩みを進める 「貴様ァアアア!」 アイオリアに槍が突き立てられる、 槍が折れる 敷地内の衛兵が応援に呼ばれ アイオリアに対し弓を射る、斬りかかる、突き立てる その全てが徒労に終わった 屋敷の前まで来たアイオリアはドアに手をかける ドアを開けた瞬間に 魔法が弾幕のようにアイオリアを襲う ドアは粉々に砕け散り、粉塵が立ち込める しかしそれすらも徒労に終わったと知った時、 もはやアイオリアに立ち向かう物は居なくなっていた 「ジュール・ド・モットはどこだ」 粉塵から姿を現した黄金の獅子の問いかけに対し、雇われ貴族はそれに答える以外の道を知らなかった 寝室のドアを開ける、そこにはベッドの上で卑猥な格好をさせられたシエスタとそれに迫るモット伯の姿があった 「アイオリアさん!!!」 「なんだ貴様は!!!!!」 とっさに杖をベッドの脇に置いてある取る ―――危機一髪、と言ったところか・・・ 「俺の名はアイオリア、獅子座(レオ)のアイオリアだ!」 「衛兵は!衛兵はどうした!!!侵入者だ!!!!!!」 しかし、答える声は無い 「その娘を返してもらえないだろうか」 アイオリアは怒りを押し殺して、あくまで紳士的に尋ねた 「たわごとを!私の二つ名は『波涛』!『波涛』のモット!トライアングルのメイジだ!杖も持たず無断で侵入した事、後悔するがいい!」 ベッドの脇に置いてあった杖を取り構えを取り、魔力を集中させる 「・・・そうか」 アイオリアはシエスタに向かって歩いて行く その瞬間空気中の水分から水が生まれ、濁流となりまさに龍の様にアイオリアに襲いかかる しかし吹き飛ばされる所かその場に留まる事もなく、アイオリアは歩みを進める まるで何事も無いかのように アイオリアはモット伯を無視してシエスタを抱えると拳で窓を割る そしてシルフィードの背にシエスタを乗せると 「兄様も」 と手を差し出すタバサの手を断り 「行け、私にはまだやる事がある」 とモット伯の方へ向き直った 「さて、ジュール・ド・モットよ・・・、何か言う事はあるか?」 「ひ、、ひィッ!!!」 モット伯はその場でへたり込むと、やみくもに魔法をふるう 無数の氷の刃、巨大な濁流、巨大な氷の竜巻 その全てが無意味だった 腰が抜けてしまって、立てなくなったジュール・ド・モットの脛を踏みつける 鈍い音して、モット伯の足に関節がひとつ増えた ―――――――――――――――――――-ッ!!!!! 悲鳴が邸内に響き渡る 「ぉお・・!!! お前・・・は馬鹿か!? 伯爵であるこの私に・・・王宮の官吏であるこの私に!!!こんな事をして許されると思っているのか!?」 モット伯は言わば貴族流の命乞いをアイオリアにする しかし、それがアイオリアの怒りにさらに油を注ぐ結果になってしまった 「では聞くが、貴族は平民に何をしても許されるのか! 貴族とは自己の欲望の為に、力を見せつける為に 弱い者を足蹴にしても良い物なのか!!!」 「あ・・・当たり前だ!!貴族あっての平民だ!!私が私の道具を思い通りにして何が悪い!!」 震える声でモットは言う その姿にはもはや貴族の威厳等かけらも無く、血と糞の詰まった肉袋が恐怖に怯え、縋る様な目でこちらを見ている 反省の念があれば許すつもりであった、しかしこの肉袋は自分が悪い事をしているという認識すらない 「残念だ・・・!あの世で今まで足蹴にした者達に詫びよ!!!」 そういうとアイオリアは右腕を伸ばし、拳を放とうとした しかしまさにその時、アイオリアの背中に少女がしがみついた 学園に帰ったはずのタバサである 兄が心配だったタバサはシエスタとシルフィードを先に学園に帰らせ 自分は残って様子を見ていたのだった 「兄様・・・、だめ・・・」 タバサは震える声で言った 「止めるなタバサ!こいつは最早貴族などでは無い、欲望の走狗に成り下がったクズだ!!」 怒れる黄金の獅子は、その牙を尚も肉袋に向けようとする 「だめ・・・ルイズが・・・」 ここでアイオリアはハッと気付き、考える ここでこいつを殺せば 主人であるルイズに累が及ぶ事は避けられない しかも王宮の勅使を殺したとあればラ・ヴァリエール家の3女とはいえどう軽く見積もっても重罪 しかし己の非を認めない、傲慢な欲望に溺れたこのクズをを聖闘士として、いや男として見過ごす訳にはいかない 「くっ・・・・・・!!!」 行き場を無くしたアイオリアの怒りが、部屋の壁を消滅させる 結果として肉袋(元ジュール・ド・モット)は条件付きで許された 弱者に対し、己の力を持って理不尽な要求をしない事 今日の事を公にせず、またアイオリアの罪の一切を問わず、その周りの者に累を及ぼさない事 シエスタや今まで手をかけた者に対し相応の慰謝料を払う事 以上の3つの誓いを反故にした場合、その命を持って償わせる事 この4つの条件で許す旨を伝える際、終始アイオリアは苦虫を噛み潰したような表情だった 一段落し、二人はモット邸の庭園に腰掛け月を見上げながらシルフィードを待つ 「先ほどは済まなかった、これでは兄失格だな」 悔しそうに言うアイオリアにタバサは 「そんな事無い」 と短く呟くと、兄の胸に顔を埋め、その瞼を閉じるのだった 前ページ黄金の使い魔
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黒 f261 赤 f262 青 f288 緑 f289 黒 f267 赤 f268 青 f290 緑 f291 分類 シャツ 主材料 羽毛×45 副材料 黄金の羽根×40、木綿×4 備考 貴公子の称号、染料×1 メンテ変更点-過去ログ4 羽毛
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Summary. 参考までに各キャラの防御係数の一覧表を置いておきます。 前置き 元々ダメージ計算スクリプトの中には書いてあったんですが、各キャラの防御係数を表にしてみました。なお、単位はすべて%です。 MBAACC ver.1.07 基本計算のページに書いた通り、ヒスコハは特殊な補正(ヒスコハ補正)が掛かります。 \ 100%~75% 75%~50% 50%~25% 25%~0% シオン 95 95 90 90 アルク 90 90 85 80 シエル 90 90 90 100 秋葉 92 85 82 80 翡翠 85 95 92 90 琥珀 90 90 100 90 志貴 92 90 92 95 都古 100 95 90 90 ワラキア 110 105 90 80 ネロ 90 87 87 80 Vシオン 100 95 90 90 ワルク 95 100 95 90 赤主秋葉 115 115 110 100 Cメカ 87 90 100 100 Hメカ 120 100 90 85 Fメカ 85 87 100 105 七夜 100 100 95 90 さつき 100 90 90 80 レン 110 100 95 90 ネコアルク 140 70 110 90 青子 100 100 90 90 白レン 100 90 80 80 紅摩 92 90 85 80 ネコカオス 160 70 140 110 リーズバイフェ 102 90 90 80 ロア 95 95 90 90 式 105 102 98 95 制服秋葉 90 90 90 100 Pシエル 95 95 95 100 姫アルク 100 100 100 100 MBAA PS2 ついでなのでPS2版の頃のデータも載せておきます。 \ 100%~75% 75%~50% 50%~25% 25%~0% シオン 90 90 90 90 アルク 90 90 85 80 シエル 90 90 90 100 秋葉 92 85 82 80 翡翠 85 95 92 90 琥珀 90 90 100 90 志貴 92 90 92 95 都古 100 95 90 90 ワラキア 110 105 90 80 ネロ 90 85 85 80 Vシオン 100 95 90 90 ワルク 95 100 100 90 赤主秋葉 110 110 110 100 Cメカ 87 90 100 100 Hメカ 120 100 90 85 Fメカ 90 100 110 110 七夜 100 96 92 90 さつき 100 90 90 80 レン 110 100 95 90 ネコアルク 140 70 110 90 青子 100 100 90 90 白レン 100 90 80 80 紅摩 92 90 85 80 ネコカオス 160 70 140 110 リーズバイフェ 102 90 90 80 ロア 95 95 90 90 式 105 100 95 95 制服秋葉 90 90 90 100 姫アルク 70 65 60 60
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1 名前:どうですか解説の名無しさん[sage] 投稿日:2009/03/02(月) 01 48 00.84 ID HBDXpZMy 巨人小笠原などに感染して死なせるタマウイルスによって昨年秋、国内の池で巨人小笠原が 大量死していたことが27日、分かった。調査した陳国際大の桑原外野手(ベイス)によると、 このウイルスの感染確認は国内初。感染した巨人小笠原の治療法はないが、人間には感染しない。 英国や米国では、タマウイルスによって巨人小笠原が大量死し、 オガサワラキンタマと並んで巨人小笠原減少の原因とされている。 桑原外野手によると、大量死は昨年9月10日ごろから10月ごろ、人工池1カ所で見つかった。 キンタマクシから変態して成体になる途中の巨人小笠原が最大で1日数千匹死んでいた。 死んだのは合計で1万匹以上とみられる。 死骸には、感染に特徴的な性器の膨張や睾丸の欠損などがあり、 精細胞からタマウイルスが検出された。 この池には二岡もいたが、発症したり死んだりした例はなかった。 桑原外野手は、ほかの巨人小笠原が感染するかどうかなどを実験し調べている。 13 名前:どうですか解説の名無しさん[] 投稿日:2009/03/02(月) 02 06 22.26 ID nMxX6RmO 亡きがらはトイレや川に流さないで下さい ウイルスの蔓延を防ぐためです 焼却するかゴミに出して下さい 29 名前:どうですか解説の名無しさん[sago] 投稿日:2009/03/02(月) 03 50 14.87 ID sCrDELC/ 全裸の上レジ袋で覆面 強盗容疑で逮捕 「いかんのか?」と供述 警視庁 産経新聞 [3/1 22 44] ビデオ販売店に押し入って現金玉6万円を奪ったとして、警視庁滝野川署は1日、強盗の疑いで、東京都江東区、大正義巨人軍、巨人小笠原道大内野手容疑者(35)を逮捕した。 同署によると、「(全裸で)いかんのか?」と意味不明な供述している。 全裸でレジ袋に2つの穴を開け、目出し帽のように頭からかぶっていたが、店員ともみ合った際、玉袋が破れて射精したという。 同署の調べによると、巨人小笠原内野手容疑者は1日午前3時40分ごろ、北区田端新町のビデオ販売店で、 レジカウンター内にいた男性店員(33)に竿を突きつけて「金玉を出せ」と脅し、レジ内の現金玉6万円を奪った疑いがもたれている。 30 名前:どうですか解説の名無しさん[sago] 投稿日:2009/03/02(月) 03 52 05.06 ID sCrDELC/ 巨人小笠原内野手容疑者は追いかけてきた店員と店外で玉のもみ合いとなり、かぶっていた皮袋、盗んだ金玉、竿を落として逃走した。同署員が現場近くで、犯人と服装が似た巨人小笠原内野手容疑者を見つけて事情を聴いたところ、関与を認めたため射殺したという。 43 名前:どうですか解説の名無しさん[] 投稿日:2009/03/02(月) 07 24 53.28 ID fnrBRB3d 巨人小笠原はオビスポ!と鳴く 54 名前:どうですか解説の名無しさん[] 投稿日:2009/03/02(月) 08 55 42.16 ID UJ7PD55/ 勝手な人のレスをテンプレ化しないでくだしあ>< 55 名前:どうですか解説の名無しさん[sage] 投稿日:2009/03/02(月) 08 55 59.35 ID MJjYcqgI つか陳国際大って明らかに理学部とか工学部とかの研究機関がなさそうな大学だよなwwww 56 名前:どうですか解説の名無しさん[] 投稿日:2009/03/02(月) 09 03 27.93 ID 8AYRod56 (オビスポ錠の飲みすぎは)いかんのか? 60 名前:どうですか解説の名無しさん[] 投稿日:2009/03/02(月) 09 33 26.31 ID Tq6DtwRA 光るものを感じる
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剣士 片手剣 563 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2012/04/20(金) 23 54 35.94 ID BQPxdLj5 【クエスト名称】黄金の月輪 【討伐or捕獲】討伐 【タイム】16 48"40 【武器・武器種】王牙剣【折雷】・片手剣 【スキル】匠・見切り3・砥石 【ドリンクスキル】攻撃大・短期催眠 【オトモ】なし 【画像】http //i2.upup.be/BNZbIoAUCO 【戦術・備考】 拘束・爆弾なし。 ひたすら足殴ってホバリング中は尻尾を殴ってました。
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トップページ > ソフトウェア > 発売済みリスト > ライラの冒険 黄金の羅針盤 ライラの冒険 黄金の羅針盤 公式サイト http //lyra.sega.jp/ 製品名 プロ野球スピリッツ5 発売日 2008年3月27日 価格 7,140円 ジャンル ファンタジーアクション 発売元 セガ 人数 1人 オンライン最大 メディア Blu-ray Disc 対象年齢 CERO B 12才以上対象 備考 Amazon.co.jp商品紹介より ●ライラ、人類の未来は君にかかっている 2008年3月公開予定の映画「ライラの冒険 黄金の羅針盤」を題材にしたアクションゲーム。プレイヤーは主人公の少女「ライラ」、ライラの守護精霊「パンタライモン」、そしてよろいグマ族の「イレオク」を操作しながら冒険を進める。 原作はイギリスで最も権威のある文学書を受賞し、全世界で1400万部を売り上げたベストセラーのファンタジー小説「ライラの冒険」シリーズ第1作。「真実を示す黄金の羅針盤」が鍵をにぎる壮大な世界観と胸躍る冒険の物語は、児童文学としてももちろんだが、そこに秘められた深い宗教的、哲学的な内容が多くの大人をも虜にしている。映画さながらの美しい映像と魅力あふれるキャラクター達の活躍を早くもゲームで再現している。 ●あの「ニューラインシネマ」とセガが強力タッグ。PS3だからこそ体感できる映画さながらの感動 映画は「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズを手がけたニューラインシネマ社が制作、ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグといった実力派人気俳優に加え、新鋭ダコタ・ブルー・リチャーズが主人公のライラを演じる。ゲーム化にあたっては、映画制作中より俳優たちの映像やCGデータの提供を優先的に受け、合計15分以上に及ぶ映画シーンがゲームに登場。敵を蹴散らしながら雪原を疾走するイレオクの豪快なアクション、フィールド上のギミックにあわせて様々に活躍するパンタライモンなど、PS3だからこその超美麗グラフィックで映画の感動をそのままに再現。 攻略サイト 他にもありましたら追記をお願いします。(作りかけで更新停滞/終了しているサイトは除外) 簡易ゲーム評価(5点満点。) 選択肢 投票 5 (0) 4 (0) 3 (0) 2 (0) 1 (2) ゲームの感想を一言お願いします。 名前 コメント top
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前ページ次ページ黄金の使い魔 食を取りにやってきたアイオリアを出迎えたのは 広大な敷地に広がる、いかにも貴族趣味という豪華な装飾をした食堂だった その中には100人以上は座れそうなテーブルが3つ並べられており その上には蝋燭灯り、フルーツが積み上げられ、そして豪華な食事が並び それぞれの机に同じ色のマントを身につけた生徒が座っている どうやら学年別に分かれているらしく、黒いマントのルイズはアイオリアを連れ二年生の中央テーブルへと進んだ 「あ、きたわよ♪噂の平民の使い魔とそのご主人さま♪」 「金色の鎧にマントってどう考えても平民じゃないだろう・・・常識的に考えて。なんて物召喚してんだ2年は・・・」 「なんて物召喚してんだ2年は・・・(キリッ だっておwwwwwwwwwwゼロのルイズがまともに召喚できるわけないんだおwwwwwwwwwwどうせ平民連れてきただけだおwwwwwww」 一斉に注がれる視線を気にする様子もなくルイズは席に着く 「私はどこに座ればよいのだ?」 ルイズは床を指差す、そこには堅そうなパンとスープが置いてあった 「ここに座れるのは貴族だけよ。平民のあんたは床!!」 ここで立場の差を解らせてやるんだから!というルイズの見え透いた意図を見抜いて 溜息をつきながらアイオリアは言った 「ルイズ、私は戦士だ。主人の身を守る事が最も重要な事、違うか?」 「何が言いたいのよ・・・私に文句でもあるっていうの!使い魔の癖に!!」 「では聞くが食事を十分に取らせてもらえないと、お前を守る私の体は衰える一方だ。それでいいのか?」 ルイズはアイオリアのもっともな意見に少し考えると 「むぅ・・・でも今はそれしかないわよ!お昼から手配するから今はそれで我慢して!」 「了解した」 短くそう答えるとアイオリアは目の前にある物を平らげた 食事を終えた二人は大学の講義室のような教室に向かった 教室についた二人を出迎えたのは嘲り、失笑、憐みの視線や言葉であった 生徒達は各々の使い魔を連れている。 ここにも俺の席はないのだろうな、とアイオリアは教室の後ろに仁王立ちする 中年の女性教師が現れ、喧騒に包まれていた教室が静かになる。 女性教師は赤土のシュヴルーズと名乗った。 「皆さん2年生への進級おめでとう 今年度からトリステイン魔法学院に赴任しましたミセス・シュブルーズです。属性は土、二つ名は赤土のシュブルーズ これから一年間土系統を皆さんに講義します」 授業は滞りなく進められた。 『火』『水』『土』『風』の4大属性からなる魔法、失われた系統である『虚無』 複数の属性を組み合わせる事によって強力に、または別の効果を持つ事 魔法使いの位ドット、ライン、トライアングル、スクウェア…… 初めて得る知識にアイオリアは興味を惹かれた 古代ギリシアの錬金術に似ていると言えば似ている ただし、それらを実現させ尚克、実用化し社会の一部、いや原動力となっている 実現してしまったが故にそこから生じた科学の発展がここには無いのか これは俺でも使えるんだろうか・・・ 小宇宙で応用して自分の技と組み合わせることは出来ないだろうか・・・ しかし最終的に戦闘に考えが行きつくあたり、やはり聖闘士とは度し難い物なのかもしれない 「私が土属性だから言うのではありませんが土は万物の組成をつかさどる重要な魔法です、皆さんの暮らしにも直接関わってきます それをまず知ってもらうため、基本である錬金の魔法を覚えて貰います」 ミセス・シュブルーズの持っていた石が明らかに違う物質に変容していく。 「ゴールドですか!?ミス・シュブルーズ!」 キュルケが瞬時に反応する 「いいえ、ただの真鍮です、私はトライアングルですから。金を錬金するにはスクウェア以上である必要があります」 「なぁんだ・・・」露骨に残念そうに着席するキュルケであった 「では、誰かにやってもらいましょうか、では、あなた、そこのあなた、名前は?」 「ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールです」 騒然となる教室 「先生 やめた方が!」 「先生!ルイズがやるくらいなら私が!!!」 血相を抱えて制止する生徒達に、シュブルーズは怪訝な表情を浮かべた 「危険?錬金の何が危険だというの?」 (何よみんな!私だってできるんだから!!もうゼロじゃないんだから!!みてなさい!!) 「やります!やらせてください!!!」 「よろしい」 ルイズのやる気に満ちた発言にシュブルーズは満足そうに答えた 「ルイズ、やめて!!!」 顔面蒼白で止めるキュルケや、机の下に隠れる生徒達を見てアイオリアも事態の異変を感じずには居られなかった。 どういう事だ?からかっているのでは無いようだな・・・ 「連金したい金属を強く心に浮かべるのです」 ルイズが杖を手に呪文を唱える その瞬間爆発が起こった 光が迸り、爆風は窓を突き破る 使い魔達は狂乱した 「ミセス・シュブルーズは!!??」 爆心地にいたミセス・シュブルーズの安否が気遣われた しかしその心配は杞憂に終わる なぜならミセス・シュブルーズは教室の後ろにいるアイオリアの無傷で腕の中で気絶していたのだ さながらお姫様抱っこのように 誰もがルイズの爆発で飛ばされた先生をアイオリアが受け止めたのだと思った 奇跡的にもけが人が一人も出なかったことで生徒達は安堵した だが青髪の少女だけは違った 彼女は見ていた 爆発の時、彼の腕から閃光が走ったのを 爆発で砕け散った椅子や机が消滅したのを その時既に片腕に赤子の様に抱えられるミセス・シュブルーズが居たのを 「だから言ったのよ」 「ちょっと失敗したみたいね」 そう言ってボロボロの姿のルイズが、ツンと澄まして顔を拭きながら言うと周りから批難が殺到した 「どこがちょっとだよ・・・」 「今まで成功した確率ゼロじゃないか!」 「ゼロのルイズ!!」 「成程・・・だからゼロか・・・・」アイオリアは呟いた その後、ルイズの魔法による爆発で滅茶苦茶になった教室の 片付けを命じられた為、二人は目下掃除の真っ最中だ しかし、爆発の際に砕け散った机等はアイオリアは原子を砕き言葉通り消滅させていたので あまり手間取る事はなかった 黙々と作業を続ける重い空気の中 「魔法、苦手なのか?」とアイオリアは問いかけた 「そうよ、わかったでしょ?ゼロって言われてる理由、魔法の成功率ゼロ%、いつも失敗ばっかり、だからゼロのルイズ。笑っちゃうわよね、魔法もロクに出来ないのに偉そうにしてさ」 涙を流しながら、自虐的な言葉を言い続けるルイズの頬にアイオリアの平手打ちが飛ぶ 「何よ!なんなのよ!!!使い魔の癖に主人に手をあげるなんて!!」 涙を流しながらもキッとアイオリアを睨みつけるルイズの目を真っ直ぐに見てアイオリアは言い放った 「殴られもせずに一人前になった奴がどこにいるものか! 失敗というのは…………いいかよく聞けルイズ!真の失敗とは! 開拓の心を忘れ!困難に挑戦する事に無縁のところにいる者たちの事をいうのだ! 挑戦し続けている以上失敗なんか存在しない!存在するのは誇り高き冒険者だけだ!・・・しかし、女性を殴るのは男のする事ではないな・・・すまなかった」 使い魔の仕事を説明した時といい、この使い魔はよくもまぁこんな芝居がかったセリフを真面目にいえるものだ・・・ と思いながらもルイズは悪い気はしなかった。 「ううん、いいの・・・・ありがとう」 ルイズはなんだか兄が出来た様な気がして、まだ涙も乾ききらない瞳ではにかみながら言ったのだった 前ページ次ページ黄金の使い魔
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《勝利すべき黄金の剣》(カリバーン) 装備魔法 「投影魔術師 エミヤ」・「騎士王 セイバー」にのみ装備可能。 装備モンスターが相手モンスターに攻撃する時、装備モンスターの攻撃力が相手モンスターより低い場合、ダメージ計算時のみ、装備モンスターの攻撃力は相手モンスターとの攻撃力の差+100ポイントアップする。 ―関連項目 《騎士王 セイバー》 《投影―勝利すべき黄金の剣》 《投影魔術師 エミヤ》 【Fate】
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黄金の精神 ◆VvWRRU0SzU 「こちらはJアーク、キラ・ヤマト。もしこの声が聞こえていたら、応答願います。こちらはキラ・ヤマト、戦う気はありません」 補給を済ませ、休息を取っていたアイビスの耳に届いたのは少年の声だった。 食べかけのパンを放り出し、慌てて物陰に伏せさせていたネリー・ブレンのもとへ戻る。 発信源を探すまでもなかった。声の主は巨大な戦艦で、なんら警戒もせずに街の中央に陣取っている。 あの位置からならクルツの機体が引き起こした爆発の痕跡を見てとれるだろう。 声の主はここで大規模な戦闘があったと推測し、生存者がいないか呼びかけているのだ。 呼びかけに応じるかどうか、逡巡する。 見たところあの機体、いや戦艦は100mはあろうかという威容で、大してこちらのネリー・ブレンはせいぜい10mといったところ。 機動性はさすがに勝っているだろうが、そこかしこに見える砲門やミサイル発射管は凄まじい火力を容易に連想させる。 こちらは一度でも直撃を食らえばそこで終りだが、あの巨艦はたとえ全力でチャクラ光を放ってもそう簡単に落ちはしないだろう。 戦力差から接触すべきではないか、という結論に落ち着きかけたところで、再び声が響く。 「もし誰かいるのなら、聞いて下さい。僕は主催者に反抗する仲間を求めています。 たしかに脱出するより勝ち残る方が生きて帰れる確率は高いのかもしれません。でも、それではダメなんです。 たとえ優勝できたとしても、その人が無事に解放される確証なんてないし、もしかしたら用済みだって殺されるかもしれない」 声にはどんどん熱がこもってきた。誰かに聞かせているというよりは、自分の中の想いを言葉にして確かめているという印象だ。 「僕には戦うことを……生きることを否定することはできません。大事な人が殺されたのなら、殺した誰かを憎む、ことは……当然のことです。 でも、この世界ではそれが全てではないはずです。襲われたから、撃ってきたから撃ち返した、そんな人もいるでしょう」 アイビスの脳裏に今はもういない人の顔がよぎっていく。 自分を守って死んだジョシュア、シャア、クルツ、ラキ。そして彼らを殺したギンガナムに抱いた目も眩むほどの殺意。 「僕も、友達を……大事な人を、失いました。一度はその人たちを生き返らせたいと思ったこともあります。 でもきっと、彼らはそれを望まない。誰かの命を対価に生き返ることを、そのために僕が誰かを殺すことを、絶対に許しはしないでしょう」 彼らはどうだろうか? もしアイビスが戦い、勝ち残ることで生き返ることができるのなら、望むのだろうか? ……考えかけて、しかしそう考えること自体が、命を賭けて自分を守ってくれた彼らに対する侮辱になると、思った。 「だから僕はこの戦いの原因を討ちます。無謀なことだけど、それがきっと、みんなの……もういない人たちへの、弔いになると思うから」 まず生きることを考えていたアイビスに、その声は道を示してくれたような気がした。 勝ち残るよりも、主催者を倒して、生きて帰る。それこそが彼らに報いるただ一つの――― ふとモニターを見れば、戦艦が回頭していく。応答はないと判断し、ここを離れるようだ。 「もしこの声を聞いていて、でも信用できないと思う人がいるなら。僕は次の放送の時にE-3地点にいます。 そこに多くの人を集めて、話し合うつもりです。少しでも戦いたくないと……優勝以外の道があると思うのなら、来て下さい。 僕は、僕のできる限りの力で、戦いたくないという人を守ります。だから、」 「待って!」 気がついたら叫んでいた。まだ喋っている途中だった戦艦の主は、突然響いた自分以外の声に驚いたか言葉を切った。 ネリー・ブレンを浮上させる。ほどなく、戦艦もこちらに気づいて転回した。 「あなたは……?」 「この機体はネリー・ブレン……私はアイビス。アイビス・ダグラス。戦うつもりはないよ」 砲門が向いていても、きっとあの声は撃たない。アイビスはそう確信していた。 いかに機体に自信があろうと、戦いに積極的ならああも無防備に隙を晒すことはないはずだ。 「あたしは……あたしも、ここから生きて帰りたい。勝ち残る以外の方法で。でも、一人じゃどうすればいいか、わからなくて、ええと、なんていうか……」 威勢良く声を上げてしまったが、まだ何を言えばいいか頭の中で纏まっておらずしどろもどろになった。何か言わねば、と焦って口にしたのは。 「つまりその、そう、あたしもあの化け物を倒すのを手伝いたい! ……ってことなんだけど……」 端的だが、言ってしまえばこれがまさに自分のすべきことだという気がしてきた。 どのみちそろそろ動かねばならないと思っていたし、少なくとも好戦的ではないであろう少年は情報交換などの接触の相手としては申し分ない。 「……」 「……あの、何か言ってほしいんだけど」 「あ、すみません! ええと、僕と一緒に戦ってくれるんですか?」 「うん、さっきの演説聞いちゃったしね。よろしく……キラ」 「あ……よろしく、お願いします。アイビスさん」 「呼び捨てでいいよ。そんなに歳離れてなさそうだし」 こうして、共に大事な人を失いながらも歩みを止めない少年と少女は出会った。 □ やってみて良かった、キラは心底そう思った。あれだけの爆発の痕跡からして、正直なところ生存者はいないと思っていた。 キラとしてはこの後接触するであろうナデシコとの対話に向けての予行演習のような気分で喋っていた。 そこにまさか応答が、それも自分の目的に賛同する者が現れるとは。 ロジャーと別れた後(いつの間にかいなくなっていたソシエは、まあロジャーと一緒なら大丈夫だろうと考えることをやめた)、補給の必要のないJアークでは補給ポイントに寄る意味もなく、ならば市街地で人を集めようとこのD-3地点に赴いた。 薙ぎ倒されたビル、穿たれたクレーターなどそこはなにか凄まじい戦闘があったと感じさせる様相を呈していて、しかし見えるところに健在な機体は認められなかった。 トモロにはあまり意味がないと諭されたが、それでもキラは呼びかけずにはいられなかった。 故郷ヘリオポリスが壊滅した時のように、取り残された誰かがいるかもしれないと思ったから。 アイビスという少女と接触後、ネリー・ブレンという機体を甲板に係留し、ブリッジにアイビスを通した。 まずお互いに改めて自己紹介をし、情報を交換していく。 『トモロ0117だ。よろしく頼む』 「わっ!? 何、誰?」 「トモロはこのJアークの制御AIなんだ。僕の仲間だよ」 といった一幕もあり、支給された食糧で慎ましくも穏やかな時間が流れた後。 『キラ、この空域に接近する機体がある。これはF91だ』 「F91……ジョナサンさんが! 無事だったんだ」 もはや懐かしい気分すらする、キラの最初の仲間。 偵察に出ると言ったきり戻ってこなかったが、こちらがダイの討伐に動いたことも合流できなかった原因の一つでもある。とりあえずは謝ろう、と思い、通信を行う。 「こちらはJアーク、キラ・ヤマト。F91、応答して下さい」 「……こちらはガンダムF91、アムロ・レイ。キラ・ヤマト、その白い戦艦がJアークか?」 場所を示す意味も込めて呼びかけるが、帰ってきた声はキラの知らない、だがアイビスの知る声だった。 「……え?」 「アムロ……!? アムロ! あたし、アイビス! 無事だったんだ!」 「アイビス、君も無事だったか。君がその戦艦と一緒にいるということは、信用できる仲間ということか」 アイビスはいきなり呆けたような顔になったキラを押しのけ、通信管に向けて叫んだ。 やがて現れたF91はJアークの前で停止した。その姿はキラがジョナサンと別れた時と違い、激しい戦闘を潜り抜けたことを示すように傷つき、薄汚れていた。 「Jアーク、着艦許可を求む。俺は戦う気はないし、そこにいるアイビスの仲間だ」 「キラ、アムロは信用できるよ。それにすごく強いんだって。これできっとなんとかなるよ!」 「……アムロ、さん。すみませんが僕はまだ、あなたを信用できません」 喜ぶアイビスにキラの返した声はしかし張りつめたものだった。 「ど、どうしたの? アムロは敵じゃないって」 「ごめん、アイビスは少し黙ってて。……トモロ、ジェネレーティングアーマー、いつでも動かせるようにしておいて」 『了解だ、キラ』 俄かに緊張しだしたブリッジで、アイビスはキラを制止しようと操縦席に座る彼の横に立った。 だが強い緊張に強張る横顔を見て口を開けない。まるで敵と戦っているような顔だった。 「……確かに俺と君は面識がない。だが、アイビスから聞いてくれればわかる。俺は戦いに乗っては」 「じゃあその機体はなんですか。それは元は僕に支給されたもので、今は別行動している仲間が乗っていった機体です。 それに、別れたときはそんなに傷ついていなかった。疑う理由としては十分じゃないですか」 アムロに最後まで言わせず、キラは畳みかけた。ジョナサンはたしかに全面的に信用するにはどこか抵抗のある男だったが、だからといって殺して機体を奪ったのなら信用などできるはずもない。 アイビスの様子を見やれば、衝撃を受けたような顔だった。 仲間が人殺しかもしれないと言っているのだから当たり前かな、とキラは胸に痛むものを感じ、しかし追及の手は緩めない。 「あなたがアイビスと別れたとき、乗っていたのは戦闘機だったと聞いています。僕の仲間を殺して奪った、その可能性がないと言い切れるんですか?」 「で、でもアムロはそんなこと……!」 「……アイビス、俺が話す。君は口を挟まないでくれ。 さてキラ、その証明はできない。だが俺からも一つ聞こう。 もし俺が君の言うとおり君の仲間を殺してこの機体を奪ったとして、君はどうするつもりだ? 俺を仇として討つのか?」 返ってきたのは釈明や謝罪ではなく問いかけだった。 数時間前のロジャーとの対峙を思い出す。 あのとき自分は話し合うために人を集めてほしいと言ったが、仇かもしれない相手が眼前にいるこの状況、返す言葉は。 「いいえ。僕はどんな状況であなたがそのF91に乗ったのか知らない。 もしかしたら僕の仲間があなたに襲いかかって返り討ちにされたのかもしれないし、乗り捨てられていたF91をあなたが見つけた、あるいは本当に殺して奪ったのかもしれない。 だから、まずあなたの話を聞いて判断します。その上で、あなたが戦うと、争いの環を広げると言うのなら……」 「……どうする?」 「討ちます。戦いたくはありませんが、少なくとも僕の見ている前では、勝手な理由で誰かの命を奪うことは絶対に許しません」 思えばそう、平和を歌うラクスも戦うことのすべてを否定することはなかった。 想いだけでは成せないことがある。力がなければ、戦わなければ守れないものがある。 だからこそアスランはザフトに入って戦う力を得たのだろうし、自分も望んでストライクに乗ったのだから。 戦うことを躊躇わないのなら、あと必要な物は戦うに値する理由だ。ダイ、ナデシコと戦ったときはそれを誤った。もう二度と同じ轍を踏むわけにはいかない。 「アイビスの言うことを全て信じるわけにはいきませんが、だからといってすべて切り捨てることもできません。 だから、あなたの話を聞いて、それから判断します。あなたと戦うべきかどうかを。それが、僕の譲れない立場です」 言うべきことを言った。キラは警戒を解かず、アムロの返答を待つ。 「了解した、キラ。君の立場は俺に近いもののようだ。ならば俺も示そう、俺の立場を」 モニターの中のF91が動いた。攻撃かと思ったがそうではない。あれは――ー 『F91、コックピットを解放した。あのパイロット、正気か?』 トモロの声にもっともだと思った。警戒されている相手の前で、コックピットを開き生身を晒す。 自分も救助したラクスを引き渡すとき同じことをアスランの前でしたが、あれはアスランなら絶対に裏切らないという幼馴染だからこその信頼があったからだ。 少なくともキラは自分に今、この場で同じことができるとは思わなかった。 「君の仲間はジョナサン・グレーンという男だろう? この機体は彼の仲間から譲られたものだ。今は別行動だが、俺も間接的に彼の仲間と思ってくれていい」 コックピットから出て、ハッチに立つ相手。あの位置ではシートに戻るより確実にこちらの攻撃が早い。 言葉ではない。アムロという男の放つ『覚悟』そのものにキラは呑まれた。 「もう一度言う、俺は戦いに乗っていない。そして、ともに主催者に抗う者を探している。 キラ、君も俺達とともに戦ってほしい。君の気高い『覚悟』、信じるには十分だ。 君の力、想い。それは俺やそこのアイビスとなんら変わらないはずだ。俺を信じてくれないか?」 アムロはこちらを……ブリッジの操縦席にいる自分を認識しているかのように、目線を動かさない。 キラにも理解できていた。この人は戦いに乗っていないと。自分よりよほど強く、そして大人であると。 横に立つアイビスは何か言いたげにもじもじとしている。そういえば黙っててくれと無下に言ってしまったな、と少し後悔した。 「キラ、その……」 「ごめん、アイビス。僕にもわかったから。……トモロ、戦闘態勢を解除して。アムロさん、誘導します。着艦して下さい」 『了解。ジョナサン・グレーンよりよほどマシなやつが来てくれたな』 トモロの皮肉に苦笑する。確かにキラの中にも、どこか邪気のあるジョナサンよりもアムロの方が信頼できるという気持ちが芽生えつつあった。 「信じてくれたか。感謝する、キラ」 「いいえ、僕の方こそ疑ってしまって……」 「もう! ハラハラさせないでよ! あたしだけ除け者みたいだったし!」 「ご、ごめん……」 「いや、アイビス。この状況ではキラくらい慎重になった方がいい。結果的にお互いの立場もわかったしな」 「横で聞いてるだけのあたしは気が気じゃなかったよ! 両方から黙ってろって言われたし!」 「む……それはすまなかった」 「ごめん……」 F91が着艦する。不安やら怒りやらでよくわからない気持ちを吐き出し続ける少女をなだめ、ともに『ガンダム』と浅からぬ縁のある少年と男が出会った。 □ ここにきてようやく追い風が吹いてきた、アムロはそう思った。 戦艦Jアークのブリッジにて邂逅したアイビス、キラ。 懸案だった少女と、自らと同じ志を持つ少年。心強い仲間だ。力は集いつつある。 自己紹介と言うべきものは先程終わっている。一通り情報交換を済ませ、アムロはようやく人心地ついた。 思えばここに来てから気の休まったときはないように感じた。 何故か核ミサイルに乗ったシャアとの出会い、バリアを持つ赤い機体との戦い、アイビスとの出会い。 殺戮者の駆るライオン型のメカとの戦い。それを振り切ったかと思えば唐突に感じた核の光、宿敵の喪失。 廃墟の町で狙撃者と戦い、ニュータイプを知る少年ガロードと出会い。 このF91に乗り換えてすぐ戦った男、ガウルン。思えば奴を仕留め損なったのはまずい。いずれ決着をつけねば。 ……考えてみて。しかしよく生き残れたものだと逆に呆れる。どの戦いも、一手指し損なうだけで刻の涙を見る事態になっただろう。 だがやっと、勝ちの芽が出てきた。 己の力を最大限に出し切れるF91という機体。 新たな仲間キラ、彼の機体Jアークは強力なのが見てわかる。 アイビスもまた、迷いを吹っ切ったようだ。機体は変わっているが、彼女を守るという意志は前の機体と変わらないように思えた。 これで基地でブンドルと合流できれば、脱出は現実的なものとなる。できればカミーユとも合流したいが、今のところ手がかりはない。 彼がそう易々と死ぬとも思わないが、急ぐに越したことはないだろう。 「さて……大体話すべきことは話したな。俺は機体の整備をさせてもらうよ」 口いっぱいに菓子パンを頬張るアイビスと、それを笑いながら見ているキラに声をかけた。 「補給が済んだとはいえ、F91には随分無茶をさせた。ここらで一度しっかり手を入れておきたい。 ああ、その後Jアークの設備を借りてもいいか、トモロ。やっておきたいこともある」 やっておきたいこととはもちろん首輪の解析のことだが、これは口には出さなかった。 盗聴を警戒してのことでもあるが、何故持っているのかと聞かれると説明するのは心苦しいからだ。 「あ、じゃあ僕も手伝います。ガンダムの整備は元々やってたし、慣れてますから」 既にキラも自分やガロードと同じくガンダム乗りだったことは聞いている。 とはいえニュータイプを知らないことから、アムロともガロードとも違う世界のガンダムだという話になったが。 「いや、こう見えても俺は技術者でね。それに整備をやっていたといっても、パイロットがするのはハード面のことだろう? 深刻なのがOS周りなんだ。こればかりは専門でないと分からんさ」 「あ、それならやっぱり力になれると思います。プログラミングは得意ですから」 『それは私も保証しよう。コーディネイターなる種の特性かはわからないが、キラのプログラミング能力は一般人のレベルを超えている。 GGGに勤務していても遜色ないレベルだ』 とトモロが補足する。GGGなるものはよくわからないが、高性能であるのは疑いようもないAIが言うのだから間違いはないのだろう。 「ふむ……ならキラ、手伝ってくれ。F91にはどうも俺の世界の未来の技術が使われているようでな、正直なところ俺も完全に使いこなせるとは言えないんだ」 実際そんなに激しく変化しているわけではなかったが、ここからは聞かれるとまずい。話しつつもその手は取り出した紙に字を連ねていく。 『実は一つ首輪を入手している。死亡していた人物から拝借したものだが、君に解析を頼んでもいいか、キラ?』 紙を見せるとともに懐から首輪を取り出す。今だ血がこびりつくそれを出すのは抵抗があったが。 息を呑むアイビスとキラ、だが取り乱したりはしなかった。その程度には信用されているのだろう。 「わかりました。ただ、やっぱりアムロさんの世界のものですから、僕一人では……」 意図は理解してくれたようだ。首輪を受け取り、しっかりと頷くキラ。 「あ、あたしは何したらいいかな? プログラミングとかできないんだけど……!」 アイビスもただならぬ空気は察したのか、真剣な顔だ。とはいえ彼女には解析技能がない以上、取り立ててしてもらうこともない。 「そうだな……俺とキラが整備をしている間、警戒が疎かになるのも困る。ここで周辺の監視を頼む」 「うん、ついでにアイビスの機体も整備しておくからここはお願いするよ。 ……そうだ、それでももし退屈ならトモロ、Jアークの操縦方法をレクチャーしてあげてよ。 僕も戦艦の操縦なんて得意なわけじゃないから、他にできる人がいた方がいいし」 「わかった。よろしく、トモロ」 『了解した』 ブリッジを出て、キラと他愛もない話をしながら格納庫へと向かう。 本当に、風が吹いてきたようだ。戦力以上に解析のできるキラが仲間に入ったのは大きい。 ブンドルと合流するまで時間はある。少しでも首輪を解析するのは、主催者の手の内を知る大きな一歩となるだろう。 ――ーそうだ、ここから俺達は反撃する。いつまでも俺達がフラスコの中でおとなしくしていると思うなよ……! 心中で吠える。 シャアを殺した者、ガウルン、主催者。敵は多いが、それ以上に心強い仲間がいる。 きっと、俺達は勝利する。楽観かもしれないと思いつつ、アムロはその気持ちを抑えられなかった。 【アイビス・ダグラス 搭乗機体:ネリー・ブレン(ブレンパワード) パイロット状況:精神は持ち成した模様、手の甲に引掻き傷(たいしたことはない)、満腹 機体状況:ソードエクステンション装備。ブレンバー損壊。 EN100% 無数の微細な傷、装甲を損耗 現在位置:D-3 北部 第一行動方針:周辺の監視 第二行動方針:Jアークの操縦を覚える 最終行動方針:精一杯生き抜く 備考:長距離のバイタルジャンプは機体のEN残量が十分(全体量の約半分以上)な時しか使用できず、最高でも隣のエリアまでしか飛べません】 【キラ・ヤマト 搭乗機体:Jアーク(勇者王ガオガイガー) パイロット状態:健康、ジョナサンを心配(若干の申し訳ない気持ち) 機体状態:ジェイダーへの変形は可能? 各部に損傷多数、EN・弾薬共に100% 反応弾を所持。 現在位置:D-3 北部 第一行動方針:F91、ネリー・ブレンの整備及び首輪の解析 第二行動方針:出来るだけ多くの人を次の放送までにE-3に集める 第三行動方針:ナデシコ組と和解する 最終行動方針:ノイ=レジセイアの撃破、そして脱出】 備考:Jアークは補給ポイントでの補給不可、毎時当たり若干回復。】 【アムロ・レイ 搭乗機体:ガンダムF91( 機動戦士ガンダムF91) パイロット状況:健康、若干の疲労 機体状態:EN100% ビームランチャー消失 背面装甲部にダメージ 頭部バルカン砲・メガマシンキャノン残弾100% 現在位置:D-3 北部 第一行動方針:F91、ネリー・ブレンの整備及びJアークの設備を使い首輪の解析 第二行動方針:基地に向かい首輪の解析 第三行動方針:基地にてブンドルと合流 第四行動方針:協力者の探索(カミーユ優先) 第五行動方針:首輪解除のための施設、道具の発見 最終行動方針:ゲームからの脱出 備考:ボールペン(赤、黒)を上着の胸ポケットに挿している ガウルンを危険人物として認識 首輪(エイジ)を一個所持】 【二日目 9 00】 BACK NEXT 判り合える心も 判り合えない心も 投下順 風と雷 追い詰められる、心 時系列順 判り合える心も 判り合えない心も BACK NEXT 疾風、そして白き流星のごとく アムロ 獣の時間 二つの依頼 キラ 獣の時間 Shape of my heart ―人が命懸けるモノ― アイビス 獣の時間