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5HY/W90-059 カード名:好きになってくれる誰か 中野 二乃 カテゴリ:キャラ 色:赤 レベル:3 コスト:2 トリガー:1 パワー:10000 ソウル:2 特徴:《五つ子》・《料理》 【永】前列にこのカードがいるなら、あなたの《五つ子》のキャラすべてに、パワーを+1500。 【自】あなたのトリガーアイコンが待のクライマックスがクライマックス置場に置かれた時、あなたは自分の山札の上から2枚まで見て、山札の上に好きな順番で置き、自分の《五つ子》のキャラを1枚選び、そのターン中、次の能力を得る。「【自】このカードがアタックした時、あなたは自分の山札の上から2枚まで見て、カードを1枚選び、山札の上に置き、残りのカードを控え室に置く。」 R あんたみたいな ノーデリカシーな男でも SR 好きになってくれる人が 地球上に一人くらいいるはずだから レアリティ:SR R 五等分の花嫁∬収録
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〜ある街中 梓「ちょっと早く来過ぎたかな……待ち合わせの時間は六時なのに」 梓「二十分も前に着いちゃうなんて私、せっかちというかなんというか……」 そう一人で呟いていると、急に目の前が真っ暗になり目元には柔らかくてあたたかな手の感触が。 「だーれだ?」 梓「ひゃ!?」 「ふふっ、可愛い反応だな」 梓「も、もうっ! この手の感触は間違いようがありませんよっ!」パッ 梓「澪先輩っ!」 澪「間違えられても困るぞ?」 梓「こ、こういうのは律先輩辺りがやるようなことじゃないんですか?」 澪「いや、あいつはこんな生優しいもんじゃない」 梓「え?」 澪「あいつは待ってる後ろから人のおっぱい触ってきたりしかねないからな、気をつけろよ」 梓「ああ……確かに律先輩ならそんなことやりかねないですね……」 澪「この間デートの待ち合わせでムギにそれやったら、ムギが感じちゃってやばかったとか言ってたし……」 梓「えっ、じゃあ律先輩とムギ先輩」 澪「と、ここで立ち話も何だしまずは夕飯食べに行こっか」 梓「は、はい」 …… 〜レストラン〜 澪「ここ私が出すから梓は好きなもの頼んでいいよ」 梓「そんな、悪いですよ」 澪「いいからいいから。甘えてくれると嬉しいな」ニコッ 梓「はっ、はい、ではお言葉に甘えて///」 梓(この笑顔にはやっぱ勝てないです……///) 澪「うん、ありがとうな」 梓「いえっ、お礼を言うのはこっちですし……それにしても」 澪「ん?」 梓「やっぱり澪先輩、大人っぽくなりました。大学に入って一年経ってグッと」 澪「そうかな」 梓「はい、私も大学に入って、寮で一緒に生活していても前より物腰が柔らかくなったっていうか……」 梓「それにあまり物怖じしなくなったような、そんな感じがします」 澪「うーん……自分じゃよく分からないけど、もしそうなら……」 梓「?」 オマタセイタシマシタ- 澪「お、きたきた。梓、半分食べたら私のと交換しないか?」 梓「あっはい、いいですよ」 澪「ん、ありがと。じゃあ食べよっか」 梓「は、はい、ではいただきます」 澪「いただきます」 …… アリガトウゴザイマシタ- 澪「夕飯も食べたし、行こっか」 梓「はい」 澪「梓、寮の方に今日は外に泊まるってこと言った?」 梓「はい、今日は実家で過ごすって言ってきたので大丈夫です」 澪「そっか、流石に私とホテルで一夜を過ごすとは……」 梓「い、言えるわけないですよ!///」ポカポカ 澪「わわっ、ごめんごめん」 梓「澪先輩だって同じように実家に泊まるってごまかしたんでしょう?」 澪「ま、まあな、流石にね///」 梓「もうっ」 澪「寮だとあまりその……イチャついたり出来ないからな」 梓「ムギ先輩や唯先輩や律先輩、憂や純には分かってもらえてますけど……」 澪「他の子達に私達のこと知れて、梓が気持ち悪がられたりしたら嫌だからな」 梓「私だって澪先輩が私とのこと、他の人達に知れて気持ち悪がられたら嫌です」 澪「……いつか堂々とこういう仲だってこと、見せられる日が来ればいいな」 梓「はい……そうですね」キュッ 澪「梓……?」 梓「ホテルに着くまで手、握っていたいです」 澪「うん、わかった」 梓「ありがとうございますっ」 …… 〜ホテル ガチャ 澪「ふう、ようやく部屋に着いたな」 梓「はい、これで二人きりですね」 澪「梓……」グイッ 梓「あっ、澪せんぱ……」 チュッ 梓「ちゅ……ん……」 澪「んむ……はあ」 梓「もう、澪先輩……せっかちです」 澪「ふふっ、まず一緒にお風呂入ろっか」 梓「はい、私背中流してあげますね」 …… ザァ-・・・ 澪「梓、前は自分で洗うよ」 梓「ダメですよ、じっとしててください」 澪「仕方ないなあ」 梓「えへへ……澪先輩のおっぱい、お久しぶりです」 澪「寮のお風呂でも見れるじゃないか///」 梓「寮ではこうして近くでまじまじとは見れませんよ」 澪「もう」 梓「谷間もきちんと泡いっぱいで洗ってあげますね」フニュフニュ 澪「んんっ……」 梓「ちょっと気持ちいいですか?」フニフニ 澪「う……うん///」 梓「なんだか嬉しいです、感じてくれて」ムニムニ 澪「……なんか普通に人のおっぱい揉んでるだけにしか見えないんだけど?」 梓「す、すいませんつい///」 澪「まったく……次は私が洗ってあげるよ」 梓「お、おねがいします」カチコチ 澪(自分が洗われる番になると途端にカタくなっちゃって……) 澪「ふふっ、後ろも前も泡いっぱいで洗ってあげるからな」コシコシ 梓「あ、ありがとうございます」 澪「ん? この前の二つの突起は……」クニュ 梓「にゃあ! 乳首いじっちゃダメです!」 澪「おっとごめん」 梓「わ、私が乳首弱いこと知ってるでしょう?」 澪「だからちょっと触りたくなったんだよ」 梓「もう、澪先輩のえっち……くしゅんっ!」 澪「とと、風邪引いちゃうな。湯舟つかろっか」 梓「はい」 ザプンッ 梓「んーっ、あったかい……」 澪「ああ、ちょうどいいお湯加減で気持ちいいな」 梓「あの、澪先輩?」 澪「ん?」 梓「ぎゅってしていただいていいですか?」 澪「ああ、お安いごようだ」ギュッ 梓「ふあ……」 澪「こんな感じでいい?」 梓「はい……すごくあったかくて柔らかくて、気持ちいいです」 澪「私もだよ、梓。しばらくこうしていたいな」 梓「澪先輩……んっ」 澪「んっ? ……ん、ちゅる、ちゅむ……」 梓「ちゅる、ちゅぷ……ちゅ……ん」 澪「ぷはっ、はあ……梓からたっぷりキスされちゃった」 梓「さっき部屋に入った時にキスしていただいたお返しです」 澪「ふふっ、お返しされちゃったな」ナデナデ 梓「えへへ……」 澪「おかげで十分あったまったし……ベッド行こっか」 梓「はいっ」 …… 澪「ん……ちゅ……ちゅむ……」 梓「ちゅぷ……ん……はむ……」 梓「はあ……澪先輩?」 澪「ん……?」 梓「もう私、何度も澪先輩とこうしてキスしたり、体を重ねてますけど……」 澪「うん」 梓「そのたびに澪先輩から伝わってくるあったかさというか、柔らかさというか」 梓「澪先輩の優しさが、私の中にある不安をかき消してくれるように感じて……」 梓「安心して、そしてすごく幸せな気持ちになるんです」 澪「梓」 梓「あ……すいません、一度言っておきたかったというか」 澪「……いいや、私もだよ梓」ギュッ 梓「ふあ……ん」 澪「けど……少し違う気持ちもあるかな」 梓「えっ?」 澪「私も梓をこうして抱きしめてると、不安とか恐れとか……」 澪「そういったのが、溶けて消えていくように感じて……でも」 澪「幸せな気持ちだけじゃなくて、この大事な恋人をずっと守っていきたいって……そういう気持ちにもなるんだ」 梓「澪先輩……」 澪「私はずっと、自分を守ることばかり考えてたけど」 澪「梓が恋人になってから私、やっと大事な人を守るために弱い自分を変えようって……」 澪「怯えて勝手に作っていた自分の心の限界を壊して、もっと強くなろうって……そう思えるようになったんだ」 梓「…………」 澪「まあ……まだ大した成果は出てないだろうけどさ、それでも」 梓「……いいえ、そんなことないです」ギュッ 澪「梓?」 梓「それに澪先輩は臆病な所があってもいつも私のことを気遣かってくれて、守ってくれて……」 梓「だから私澪先輩のこと、こんなにも好きになったんですよ?」 澪「梓……///」 梓「澪先輩、今夜は……んっ」 澪「ん……ちゅふ、んん……」 梓「ちゅる、ちゅっ、ん……」 澪「はあ、梓……」 梓「……今夜は寝かさないで下さいね、澪先輩」 澪「……ああ、今夜は今まで以上に梓と一つにならないと満足出来ない、かな」 梓「私もです」 澪「梓……大好きだよ」ギュッ 梓「澪先輩……」ギュッ …… 〜翌日〜 澪「ふう、寮に帰ってきたな」 梓「はい」 澪「ちょっと足元おぼついてないけど大丈夫か梓?」 梓「む、おぼつかなくしたのは澪先輩ですよ」 澪「ごめんごめん……ん、あっちの道から来るのは」 律「おっ、澪に梓じゃないか」 紬「おはよう、澪ちゃん梓ちゃん」 澪「よっ、律とムギも今帰り?」 紬「うん、昨日はりっちゃんと楽しい一夜を過ごしてきたわ〜」キラキラ 律「私としてはそっち方面ではあんまりエスコート出来なかったけどな……」 紬「大丈夫よ、りっちゃんはかっこよくて可愛いかったから、ね?」ニコニコ 律「ぐ……まったくそんな顔で言われちゃ返しようがないぜ」 梓「こちらの仲も深まったみたいで何よりですね」 澪「ああ」 紬「それで、澪ちゃんと梓ちゃんの仲はまた一段と深まった?」ズイッ 澪「え、ああそれは……///」 梓「深まらないはずは……///」 律「ほほう、もうすっかりいい感じの百合姉妹に出来上がったみたいだな。ふっふっふ……」 澪「なんだよその嫌な笑いは……」 澪「それに梓はもう妹のような存在じゃなくて、私の大事な恋人だぞ」 梓「澪先輩っ///」 律「い、言った! さりげなく恋人って言った!」 澪「声が大きい!」ポコン 律「おふっ」 紬「澪ちゃんっ、ファイナルアズサー?」 澪「ファイナルアズサー……ってそれを言うならファイナルアンサーだろ」 紬「うふふ、ばれちゃった」 梓「なんですか、最後の私って……ん?」 唯「おかえりみんな〜!」ダダッ 梓「わわっ、唯先輩今日は早起きですね」 唯「さっきまで寝ぼけてたんだけど、窓からみんなが帰ってきたの見えたから目が覚めたよ〜」 澪「そ、それは光栄だな……けどさ」 梓「そのぼさぼさの寝ぐせ、直してから来てくださいよ」 唯「ありゃ」 憂「お姉ちゃんっ、寝ぐせ直してる最中に飛び出しちゃ、めっ!だよー」パタパタ 唯「おおう、ごめんようい〜」ダキッ 憂「んも〜」ホワ-ン 律「平沢姉妹はまた朝から元気で微笑ましいな、いやはや」 紬「良いことだわ、うんっ」 純「ふわあ……朝から玄関前で何してるんですか?」トコトコ 澪「わわっ、鈴木さんはもっと寝ぐせすごいな」 純「……って、わああ! こんな頭澪先輩にだけは見られたくないのにー!」バタバタ 梓「なら無理に出てこなくていいから……」 おしまいっ! 戻る
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女の子「SAOから帰れなくなっちゃったよぉ……」@wikiへようこそ ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは自由に編集することができます。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名、トップページ、メンバー管理、サイドページ、デザイン、ページ管理、等)することができます まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 無料で会員登録できるSNS内の@wiki助け合いコミュニティ @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください @wiki助け合いコミュニティの掲示板スレッド一覧 #atfb_bbs_list その他お勧めサービスについて 大容量1G、PHP/CGI、MySQL、FTPが使える無料ホームページは@PAGES 無料ブログ作成は@WORDをご利用ください 2ch型の無料掲示板は@chsをご利用ください フォーラム型の無料掲示板は@bbをご利用ください お絵かき掲示板は@paintをご利用ください その他の無料掲示板は@bbsをご利用ください 無料ソーシャルプロフィールサービス @flabo(アットフラボ) おすすめ機能 気になるニュースをチェック 関連するブログ一覧を表示 その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 @wikiプラグイン一覧 まとめサイト作成支援ツール バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、メールでお問い合わせください。
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やってくれるぜ
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#できちゃった結婚 ,#フジテレビ,#月9,#竹野内豊,#吉田紀子,#NETFLIX,#Hulu,#Amazonプライム,#dTV,#視聴率,#無料ドラマ amazonで探す @楽天で #できちゃった結婚 を探す! 月21フジ 2001.07.02~2001.09.10 15.7% wikipedia 前 ラブ・レボリューション 次 アンティーク ~西洋骨董洋菓子店~ tudouは6本で完結 Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi GYAO youtube検索 / Pandora検索 / dailymotion検索 / bilibili検索 1 2001/07/02 21.8% 2 2001/07/09 18.6% 3 2001/07/16 15.8% 4 2001/07/23 16.7% 5 2001/07/30 14.5% 6 2001/08/06 15.6% 7 2001/08/13 13.2% 8 2001/08/20 12.8% 9 2001/08/27 13.3% 10 2001/09/03 12.6% 11 君の幸せのために 2001/09/10 18.1%
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伊織メール「言ってくれるわね~!」 取得条件:ドームでの引退コンサートを失敗する 伊織よ! まったく、最後の最後で言いたい放題言ってくれちゃって! ホントにアンタって、いっつも正しいことばかり言って ムカツクったらありゃしないわ! ```私のこと、カンペキに理解しちゃってるんだから。 決めたわ、私!こうなったら絶対にもう1回、ドームでライブやってやる! そして、1億人のファンを泣かせに泣かせまくってやるんだから! もちろん、その時には、アンタも一緒よっ! 最後にした約束、きっちり守ってもらうから! それじゃあね!私の未来の、フィ、フィンランド!! 伊織メール一覧に戻る トップページに戻る
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できちゃった婚 今や、結婚する人の25%、約1/4はこの理由で結婚しているらしい。 私の場合も、できちゃったで書いたように当時同棲しており、突然できてしまった(もちろん身に覚えはありますが)。 そんなできちゃった婚で、やらなくてはならないことは、一番初めにまず謝る。ということ以外普通の結婚と同様である。但し、その期間が非常に短いということ。 私たちの場合も、できちゃった発覚から結婚式まで、約4ヶ月という短期間で行なった。 多くの場合、安全な結婚式を行なう機会は5ヶ月~7ヶ月だから同じくらいだろう。 その間、如何に効率よく進めるかがポイントである。ゆっくり、ゼクシーなんか読んでいる余裕はない。 できちゃった~結婚式までの概算スケジュール 婚約指輪選択 親の顔合わせ(結納) 結婚式決定 出席者 場所 費用 宴会内容 手伝い人決定 新婚旅行調整
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名前 コメント 炊飯器「できちゃった」 ポット「ぁぁっ!出るぅ!」 レンジ「中がすごく熱いの」 お風呂「あふれちゃ…う」 洗濯機「かき回しちゃらめえええ!」 アイロン「火照っちゃう・・・・・・」 コンセント「奥まで入れてね」 掃除機「こんなの吸えないよ…」 テレビ「もっとみてえぇ…あつくなってくるよぉう」 鉛筆削り「もっと奥までいれて」 クーラー「冷めたわ」 携帯「こんなはやくうっちゃこわれちゃう…」 扇風機「廻して」 消しゴム「もっとぉ…もっと擦ってぇ…」 ゴミ箱「そんなに無理やり押し込まないでぇ」 切手「舐めて!!」 冷蔵庫「そんなにいっぱい開かないでぇぇ…」 便器{出して!いっぱい出して~! 20に惚れた ハンガー「もっと全身にかけてっっ」 暖房「あっためてあげる」 タオル「濡れちゃった」 PS3「あぁ…ん、凄い音」 マヨネーズ「さきっぽからちょっとだけ出してるから舐めて」 DS「いつでもどこでもデキルよ」 雑巾「汚れちゃった」 ストロー「歯立てんなよ」 PS2「立っちゃった」 障子「らめぇ~指でツンツン突かないで~」 マッサージチェア「ココか?ココがええんかぁ?」 チンチン「まんまん!!」 山口「こんなにも早く動かせるんだぜ!!」 体温計「お前の中…………あったかい」 浴槽「まだダメ。ちゃんとシャワー浴びてからっ!」 バランスボール「そんなに激しく動かないで…!」 みんなの発想の豊かさに関心w ラジオのつまみ「ん 違う そこじゃないの…ぁん そぅ そこよ」 電卓「いや 掛けちゃだめぇ」 綿棒「すげぇ奥まで入ってるぜ…へへ…」 チョコ「そんなに舐めうからあたし、もうこんなにトロトロだよ…」 ちくわ「指とかチーズとか入れたりしないでぇ~」 布団「こっちこいよ」
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できちゃった その6(最終回)から 墜落事故から1年後、キョンに双子の娘、母さん、それにあたしは、カルフォルニア州バークレー市の地を踏んでいた。親父は仕事が忙しくて(ざまあみろ)日本に置いていかれることになった。 「なんて逆=単身赴任だ!」 「キョンをこき使って、サボってるから、こういう目に合うのよ」 「おまえなあ、どの口でいうんだ?」 「この口よ」 「アヒル口かよ。だいたいサボってないだろ。入院してただろ」 「その間もキョンはバイトしてたじゃないの!」 「そのかわりTOEFL&SAT対策にエッセイの添削、留学向け受験勉強をキョンとお前の二人分、見てやっただろ!」 「最後の方は、マサカドさんとアカザキさんに押しつけてたじゃない」 「直前には経験者の方がいいだろうと思ったんだ」 「お父さん、いい考えがあるわ」 「なんだ、母さん?」 「会社をやめて、アメリカで自分の会社をつくったらどうかしら」 「ナイス・アイデアだ、さすが母さん」 だが、会社の偉い人がひっきりなしに泣き落としに来て、この計画はアイデア倒れになった。 入院中、親父にはひっきりなしに来客があったが、マサカドさんとアカザキさんは、ほんとに仕事のことをキョンに相談しているようだった。親父の病室にいて、ケータイの電源を切っていると、親父が持ちこんだパソコンのスカイプに呼びだしのメッセージが入る。 「おい、キョン。二人組みからメッセージだ。話したいことがあるから、ケータイの電源を入れてくれ、とさ」 「ちょっと屋上へ行ってきます」 「20分は帰って来ないぞ」 「本来、親父の仕事じゃないの。キョンに押しつけて」 「おいおい。自分達で納得してなきゃ、鼻っ柱(プライド)の高い若造どもが、わざわざ高校生(ガキ)に相談を持ちこむもんか。俺よりキョンからの方が学ぶものが多いと、気付いたんだ」 「なによそれ?」 「ほんとにあいつの嫁かよ。いろいろあるがな。たとえば、あいつは、人を見下さないし、見上げもしない。たったそれだけのことが、どれだけのもんか、あいつらも思い知ったって訳だ。そこまで育てた俺は偉いぞ」 「あんたの話は誰もしてないわよ」 時折訪れる二人から、キョンの話を聞くのは楽しかった。 「極めつけはアレね。『ガキの使い』事件」 「そう、あれは胸がすっとしたな」 「それだけじゃなくて、あれで話がやっと前に進んだのよ」 「大地主の偏屈なじいさんが話し合いを止めてる難物だったんだ。土地持ちってのは、財産家だけど事業をしているわけじゃないから、意外と付き合いが狭くてね、土地の処分のことなんか相談できる相手がいない。強いて言えば、貯金がある信用金庫だったんだけど、そこでも何度か投資信託とか買って損して結果的にダマされるうちに、ますます偏狭で猜疑心の固まりみたいになってたんだ」 「だから偉い人、コンサルタント、いろんな人がいくけどみんなはね付けられてたの。そこにキョン君の登場」 「じいさんは激高して、『ガキの使い、とはようゆうたわ。ほんまにガキよこしよった!』と大荒れ」 「キョン君は落ちついたもので、おじいさんがぎゃーぎゃーわめき散らすのを全部聞き流して、息が切れたタイミングを見計らって」 「『はい。ご覧の通り、ガキの使いです。ですから、お話いただいたことは、すべてそのままお伝えします』」 「一瞬、居合わせたみんなが唖然よ。おじいさんまで『ほんまか? 今、わしがわめいたこと、そしたらどない伝えるねん?』って、もう一歩乗りだして、キョン君の顔を覗き込んでね」 「そこはキョン君、親父さんに鍛えられてるから、はしょらず過不足なく、おじいさんの『わめいたこと』を復元してみせて」 「『こりゃ、えらいガキの使いがきたわ。わし側の条件は、みんなこの人に伝えるよって、後の人はもう帰ってええで』」 「ぼくはあれで、親父さんがよく言う『わざわざ出向いて、負けて来い』の意味がわかったよ。親父さん、自分では絶対負けて見せないから(笑)」 「キョン君、こういう話しないの?」 「こら、アカザキ、デリカシーがないぞ」 「うーん、よく話はしてくれるけど、なんか失敗談ばっかりね。楽しそうに話すけど」 「それはやっぱり」 「うん、照れ屋さんね」 「ああ、キョンは俺とは逆のタイプだな。俺は自分のペースに相手をまき込むが、キョンは相手に合わせる、というか、つき合ってやる。おれがシャーマンなら、あいつはカウンセラーだ。理想を言えば、キョンのタイプがお得だ。相手の力を利用して投げるから省エネだ。本人は投げてるつもりもないんだろうけどな。 だが、この業界、まだまだ俺みたいなタイプが多い。自分は訓練を受けているプロだ、素人なんか簡単にひねれると思ってやがる。交渉と説得の区別がつかない奴までいる。だが、この世に素人なんかいない。誰だって、そいつが生きてる場所じゃプロフェッショナルだ。自分や家族の命や人生がかかってんだからな」 「いやー、親父さんは違うね。どこにいっても、あのとおりの親父さんなんだけど、それがどこでも、誰の前でもできる人なんていないよ」 「なんか、乗せると言うか、その気にさせるところなんか、天才的ね。うん、シャーマンというのは当たってるわ」 「3すくみで、掴みあいになりそうな話しあいがあってね。じっと黙って聞いているんだ。で、『だいたい分かった』と立ち上がって、そのまま机の上まであがって、机の上をすたすた前に歩き出して(笑)」 「『ひとつだけ、聞いていいか? あんたらの誇りはなんだ?』」 「みんなが唖然としてるうちに、あるグループのリーダーの前まで歩いてて、『あんたらは、どうだ? 命をかけて守りたいものはなんだ?』」 「リーダーはもごもご言うけど答えられなくて」 「うしろの方から野次が飛んでね、『あんたらが壊そうとしてる森よ!』。親父さんはうなずいて『ああ、そうだ。あんな風に話してくれ。次は誰だ? 誰が話す?』」 「ああいうのは、独壇場だね。人数が多いほど、親父さんは乗る。というか、何か乗り移る」 「ちょっと怖いくらいね。悪い人じゃなくて、よかったわ。世が世なら、天才的な扇情家(デマゴーグ)、独裁者になれるわ」 「?ん ああ、怒りだとか感情がとぐろ巻き出したら、そういうのはわざとやる。ヒッピー上がりの心理学者は、プロセス・ワークなんて大層な名前をつけてるけどな。でかいロックコンサートなんかじゃ、よくあった。宗教儀礼ってのは、元々そういう使われ方をしたんだ。集まって儀礼をやってるうちに感情が集団的に沸騰して、そこに神様が降りてきて、何が聖なるものか、何が正しいことかが、みんなの目の前で明らかになる。人類学じゃ古典的なトピックだ。ABCのBくらいに習うぞ」 留学先がマサカドさん推薦のハーバードでなく、アカザキさん推薦のバークレーになったのは、いろいろあったが、結局は「今更、寮になんて入れるか」ということに尽きた。アメリカでも良いお家の人が通う名門校は元々が全寮制が売りだったりするのだ。そこへいくと、バークレーは自由・自由・自由なところが売りだった。ちょっと自由すぎるきらいもあるけれど、あたしたちにはちょうどいいわね。 母さんは、初めて来た街なのに「ちょっと寄るところがあるから」と、あたしたちと分かれ、次に合流した時には、さっそく実家よりでかい一軒家を借りる手続きを済ませていた。 「あと銀行口座も開いたし、医療保険にも入ったわ」 「保険って?」 「だって、あなたたちのラブラブ具合だと、こっちにいるうちに何人生まれるか分からないもの。保険なしだと一回の出産で300万円くらいかかるの。保険に入っておくと9割まで保険金がおりるから、日本で生むのとそんなに変わらない費用になるわ。あと、バークレーって自然分娩が盛んでね、博士号を持ったスペシャリストなお産婆さんがいるから、おしゃべりしてる間に、日本より楽に生めると思うわ」 「母さん、そんなこと、いつのまに?」 「あら、母さんだって、ネットサーフィンぐらいするわよ。ハルの出産時期がもう半年遅かったら、こういうのもいいわね、と調べておいたの」 「そ、そうなの」 「あと、二人とも、明日は自動車免許を取りに行きましょう。こっちだと一人10ドル、時間も1時間ぐらいで取れるから」 「なに、それ?」 「筆記試験(3択)と実技試験(20〜30分町中を走るだけ)を受けるだけよ。もう10ドル払うと国際免許証にもできるから、日本でも使えるの。こっちは車がないと、何かと不便だし、母さんも取ってしまおうと思って」 涼宮家(うち)で、「生命力の親父、生活力の母さん」といわれるだけのことはあるわ。 街の東側に連なっているバークレー・ヒルズの方を向いて、キョンはバルコニーにある椅子に座っていた。ずっと続いてた慌ただしさから来る疲れせいか、それともそれが生来の性格なのか、ぼんやりして何か考え事でもしているみたいに見えた。 「キョン」 「ああ。こっち来て、座らないか」 もちろん異存はないわ。ふたりっきりなのも、ひさしぶりだしね。 「ハルナとハルキは?」 「すっかりおばあちゃん子ね。母さんにせがんで、英語の歌を歌わせてるわ」 「俺たち忙しくて、お義母さんに任せきりだもんな」 「母さんは、あたしのとき出来なかった《乳児の子育て》ができるんで、うれしくって仕方ないみたいだけど」 「それでもさ。……感謝してる」 「あたしだって、感謝してるわよ。……その、あんたにも」 キョンは、あたしが今どんな顔をしてるか、確かめようとでもするように顔を向けた。残念でした、泣いてないわよ。 「……どんな顔もきれいだけど、やっぱりハルヒは笑顔だよな」 「な、な、なに言ってんの、いきなり!」 「その笑顔なら、大丈夫だと思ってな」 「……あんたが何を話そうとしてるか、なんとなくだけど分かるわ、キョン。あたしにあった《力》のことでしょ?」 「ハルヒ……」 あいにくだけど、だてに嫁をやってる訳じゃないのよ、キョン。いつかの時よりも、いつよりも、今はあんたのことがわかる気がするの。あんたが、SOS団のみんなが、あたしにしてくれたこと、あたしをどんなに大切にしてくれたかってことも。 「あたしは、あたしに何ができたのか、そして何をしたのか、やっぱり知らなきゃなんないと思う。それが、あたしたちがみんなでいっしょにいた一番の理由なんだし。……でもね、でも、これだけは先に言わせて。あたしは、あたしの力のせいだろうとなんだろうと、あんたと親父が無事に帰って来て、すごくうれしかった。ううん、あんたと、みんなと出会えた、それだけで十分なくらい」 「十分なんて言うな、ハルヒ。おれはまだ足りないぞ。おまえだってそうだろ?」 キョンは言った。 「それと、おまえは何にもなくしちゃいないからな。ハルキとハルナがいる。お義母さんや親父さんがいる。おれだって。それに、おまえの突拍子もない想像力や、なんだってつきぬけていく行動力や、誰だって振り向かせずにはおかない魅力や、100ワットの笑顔だって、それに……」 「……みくるちゃんがね、最後にひとつだけ、って教えてくれたことがあるの。みんなと、そう遠くない将来、また会えるって。みくるちゃんや有希や古泉君とも……」 それは、あたしたちの誰かが、あるいは誰もが、とんでもない危機に陥るときなのかもしれない。だけど…… 「今度こそ、あたしをのけ者にしようたって、そうはいかないからね!」 「わかってるさ。ともあれ、第2幕のはじまりだ、ハルヒ」 「いいえ、第3幕よ。第1幕目は、あんたがジョン・スミスだなんてばかげた偽名を使ったときに始まったの」 「また、できちゃった、って何が?」 無理やり、こっちにくる仕事をつくった親父の来襲。予定どおりかえり撃ちにしてやったわ。 「あたしとキョンの子供に決まってんでしょ、バカ超親父! ちなみにまた双子よ。こっちで生まれてアメリカ市民権もあるから、大統領だって狙えるわ!」 「腹にガキがいない時間の方が短いじゃないか。ちょっとは家族計画とか考えろよ」 「そんなの、勢いでなんとかなるわよ!」 「キョン、こいつはダメだ。おまえが自重しろ」 「いや、なんというか、そういう生やさしいものでは」 「く、おまえまで悪魔に魂を売ったのか?」 「自分の娘つかまえて、誰が悪魔よ」 「お前、どの口で言う、おれを悪魔だなんだと言ってたのは誰だ?」 「あんた以外の全員よ」 「母さん、ダメだ。バカップルが単なるバカの夫婦になっちまった」 「まあ、幸せなら、それでいいじゃありませんか」 「こいつらは何が来たってそりゃ幸せだろう。エンドルフィン出まくりじゃないか」 「わたしたちも、ですよ。みんな元気でこうやって揃って、何よりじゃありませんか」 「さすが、母さん。人間ができてるな」 「そりゃ、お父さんと長年連れ添っていれば、ね」 「あいつら、まだ会って数年だろ。長年連れ添ったら、どうなるんだ?」 「『産めよ育てよ地に満ちよ』ですか?」 「地上はハルキョンだらけか?」
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唯先輩お元気ですか? 最近唯先輩がしっかり生活できているか心配なので送りました もしよかったら今度のゴールデンウィークに唯先輩の家へ様子を見に行ってよいいですか? 無理だったら全然いいので 梓「送信っ」 梓は夕暮れの自室でそうつぶやいた。 しばらく…5分後だろうか唯先輩から返信が来た 唯センパイ 本文:その日は律ちゃんとムギちゃんと澪ちゃんで集まるからあずにゃんも一緒にいこ 自分的には少し残念でした 久々に唯先輩とべったりできると思ったのに、でもいいや先輩たちにも勿論会いたいし 少しの名残惜しさをかみ殺し一週間後の先輩たちとの再会に胸を弾ませた ‐一週間後・ゴールデンウィーク‐ 流石ゴールデンウィーク初日、新幹線のホームはこれから旅行へいこうとしている人でごった返す 私は小さい体を器用に使いながらするするとホームへ向かう しばらく待つと新幹線が入線する 乗客がぞろぞろと新幹線のドアへ吸い込まれる 私もその一人 しばらく外の景色を見ていたが急に眠くなってしまう 梓(いけない乗り過ごしちゃう) そう頭に念じるものの瞼が重くなって目が開かない 梓(そうだコーヒーを飲めば…!) 偶然車内販売のおばさんが通りかかる 梓「すいません、あのぉ、コーヒーってありますか?」 販売員「お嬢ちゃんコーヒー飲むのかい?大人だねぇ」 梓「そ、そうですか」 お世辞でも大人と言われるのはうれしい 昔だって先輩の前では大人を演じていた 澪先輩ほどではないがまわりからだって「梓ちゃん大人っぽいよね」なんて言われたことがある 買ったコーヒーに口を浸ける 苦い、そう大人を演じたって所詮高校生、唯先輩のチョコのような甘い物が好きだ でも目はしゃきっとした しばらくはコーヒーで繋ぐことにした 新神戸 その車内放送にはっとする 唯先輩だけではなく律先輩、澪先輩、ムギ先輩は神戸の同じ大学で同じように暮らしている 東京や大阪とはまた違う上品な雰囲気が漂う神戸 そして坂が多い神戸でもある 以前唯先輩が送ってきたしゃれこうべを思い出す どういう意味だろう 考えたところで意味がない 4月の末、桜の葉が茂る中、唯先輩達が通う大学が見えてくる 梓「ここが唯先輩の通う大学かぁ」 梓はいずれ自分もここに来るのだろうと胸を躍らせた 「あずにゃーん」 その呼び方をするのはあの人しかいない 唯「あずにゃん久しぶり!元気だった?」 梓「唯先輩遅いですよ」 唯「えへへごめんごめん急いで来たら転んじゃって…」 梓「大丈夫ですか!?」 唯「平気平気、ちょっと擦っただけだから」 梓「どれですか…結構重症ですね…」 唯「大丈夫だって、行こ?」 唯先輩の手に引かれて坂を下る いつかの夏祭りのように、木々が生い茂り日光がところどころ会いまみえる道をゆっくり話ながら歩く 梓「唯先輩ちゃんと生活できてますか?」 唯「うん、時々澪ちゃんやムギちゃんが片付けに来てくれるから」 梓「人任せなところは相変わらず変わってないですね」 唯「ひどいよあずにゃん私だってがんばってるもん」 梓「ほほう、どこがです?」 唯「たとえば…料理とか」 梓「料理できるようになったんですか」 唯「りっちゃんに教えてもらいながら何回も練習したんだから」 梓「ほうほう、で、お味はどうなんです?」 唯「うぅん」 梓「わかりました、今晩味見してあげます」 唯「ってことは」 梓「今夜泊まっていいですか?」 唯「もちろん!あずにゃんのために今日は新しく作るよ」 梓「いつものでいいです」 唯「無念じゃ…」 そうだこうだしているうちに先輩方と合流 律「梓少しは胸大きくなったか?」 梓「っ律先輩には言われたくありません!」 律「言ったな中野ー!」 澪「元気そうだな」 紬「さっそくどこかでお昼にしない?」 唯「さんせー!」 そういうとムギがどこかに電話を掛ける 一分後大きなトラックが4台行列をなしてやってくる 紬「神戸の食べ物を梓ちゃんに紹介してあげるね」 そういうと中から高級料理店のコック帽をかぶった人が何人も出てくる 梓「すごい…」 料理はあっという間に出来、トラックの中に揃えられていく 紬「いっぱい食べてね」 流石に豪華すぎる 何から何までもがアートである 梓「い、いただきます」 すべてが輝いていて食べるのがもったいない たぶん他の3人もそうだろう… 全員「御馳走様でした」 そう言うと執事数名が食器をてきぱき片づけトラックのドアを閉め帰っていく 澪「唯明日はどうする?」 唯「え?明日?どうしようかな」 できれば唯先輩とぺったりしていたい デートもしたい 唯「あずにゃんとデートしますっ」 突然自分の夢がかなってしまって驚く 律「ほほうアツアツですなお二人」 紬「素敵だと思うわ、楽しんでね」 うれしそうにムギ先輩が言う 梓「な、何言ってるんですか!?」 唯「あずにゃん私とデートしたくなかったの?ごめんねあずにゃん」 梓「いや、そのぉ」 素直に言い返せず困ってしまう 梓「わ、わかりましたよ、特別ですからね」 唯「あずにゃんと久々のデート♪」 梓「唯先輩の家、行きたいです」 唯「今日はやけに素直だねあずにゃん」 梓「そ、そんなこと」 唯「いいよいいよ行こ」 唯先輩は鋭い、改めて実感した しばらく歩くと唯先輩のアパートが見えてくる 築…3年くらいだろうかまだ新しい 唯「入って入って」 梓「お邪魔します…」 部屋は…片付いてる、珍しい 唯「昨日りっちゃん澪ちゃんに手伝ってもらって」とかやっぱり人任せ 梓「いい加減に大人になりましょう」 唯「あずにゃんは大人だね~」 まだ、大人じゃないです、だから今日唯先輩が… 唯「あずにゃん?どうしたの顔赤いよ?」 梓「え?あ、外暑かったですね」 唯「アイスが恋しいよ」 梓「買いに行きましょうか」 唯「流石あずにゃん!わかってらっしゃる」 ということで近くのコンビニへ来ている 唯「わぁ!アイスの宝庫だよ!ここにあるの全部買ってよあずにゃん」 梓「だめです」 唯「あずにゃんのいけず~」 梓「さ、帰りますよ」 唯「無念じゃ」 コンビニから帰る途中晩ごはんのおかずを買占めこれで大人になる準備は完了 あとは… はっいけないいけない完全に妄想していた どことなくムギ先輩の気持ちがわかるような気がした 唯「あずにゃん専用スペシャルフルコースをつくってしんぜよう」 梓「結構です」 唯「えぇ、なんで?」 梓「唯先輩の新作は毒見役が必要ですからね」 唯「あずにゃん何気にひどい…」 それからしばらくして唯先輩いわく自信作の親子丼がお目見えする 唯「あずにゃん食べてみて」 梓「いただきます」 うん、見た目は悪くない 味はわからないが、美味しいことを願って口に運ぶ 梓「あ、おいしいです」 唯「でしょ?」 えっへんと見栄を張る唯先輩 唯先輩の手料理は初めてで毒見の律先輩と姉妹の憂を除けば私が事実上初めて唯先輩の手料理を食べたことになる 憂と律先輩に先を越されているのは仕方ないとしてうれしい 唯先輩の初めての手料理が私が食べれるなんてこれまでにないうれしさだ そんなことに背筋を振るつかせコメントを探る 梓「唯先輩がこんなにおいしい料理を作るなんて私見直しました」 唯「やる時はやるよー」 と他愛もない話しをし、唯先輩も自分で作った親子丼を頬張る 梓「唯先輩」 唯「なぁにあずにゃん?」 梓「ほっぺにご飯粒が」 唯「え?本当?食べて」 その唯先輩の言葉に驚く 「取って」などならまだ「しょうがないですね」で済む話 食べてなんて予想もしてなかった発言に固まる 梓(ってことはもちろん憂の前でもやってるよね?ってことは私は憂を超えるための唯先輩が用意してくれたチャンス!?) また思わず自然に妄想するがもう止めようがない、妄想という風船はどこまでも膨らむ 梓「し、しょうがないですね」 と唯先輩の顔に手を伸ばす 手を引っ張って連れて行かれるんじゃないかと思ったが流石にそれはない 非常にゆっくり時間が流れていく 唯先輩についたご飯粒を手に取る どっきん どっきんと胸と一緒に手が震えるのがわかる ここまで来たらもう後には下がれない パクッ 唯「ありがとうあずにゃん」 終わった、あんなに緊張したのにやってしまえばあっという間である 梓「ど、どういたしまして」 まだご飯粒は口に残っている もう少し味わっていたい ピロロロン 唯「お風呂沸いたみたいだからあずにゃん一緒に入ろ」 お待ちかねのお風呂タイムである 唯「そっか、あずにゃん大人だもんねごめん…」 梓「えっ」 待って私が求めていたのはそんな答えじゃない 事はたった数十秒前にさかのぼる お決まりの唯先輩のお誘いタイムで私はいつものように「嫌ですよー」と言う すると唯先輩は「なんで?」と言う そして私は「は、恥ずかしいですよ…」といった すると唯先輩は暗く残念な顔をして風呂場に行ってしまう いつもの唯先輩なら半分強引に誘うのだが今日は違う、すぐ手を引いてしまう 私は唖然とする 唯先輩のへの驚きとおいて行かれる過疎感が一気に押し寄せそれが目元へと向かう 部屋の電気、テレビ、あらゆる光るものが一つの線となり目に浮かぶ 泣いてしまってはダメだ、せっかく大人を演じてるのに、大人しい後輩を演じているのに中身は結局構って欲しい子供のよう 恥ずかしくて、惨めで私はベランダに出る 空は東側がオレンジ色でその後に紫が覆いかぶさる その下には大きな神戸市街が見える 敏感になりすぎかな私 正直最近唯先輩に会えないことでテストの点数が落ちたりギターの練習がはかどらなかったりと色々支障が出ている だからもっと唯先輩とくっつきたい、私のものにしたいと独占欲が湧いてくる そして少しでも間が空くと悲しくなって泣いてしまう 「結局子供だよね…」と呟く 次に唯先輩の声を聞いたのは十分後くらいだった 唯「お風呂入りなよあずにゃん」 梓「わかりました…」 できるだけ顔を合わせないように風呂場へ向かう 今の敏感な心じゃ持たない そっと湯船に浸かる 涙なんて洗い流してしまえ、そう思い顔をお湯で洗う 鏡を見ると髪を下した自分がぽつり一人で椅子に座っている 目元を赤くしたみっともない姿 結局のぼせて五分ほどで上がってきた 部屋には唯先輩がいるんだろっと思ったがいない その代わりに自室へのドアを開けて手招きしている なんだろう?と思いながら近づく 唯「あずにゃん一緒に寝よ?」 梓「はい!」 今度は自然に返事ができた 唯「ごめんね今日あずにゃんあまり楽しそうじゃなかったから…久しぶりで動揺してたし」 梓「私も、いつもの唯先輩じゃなくてあせっちゃいました」 唯「じゃあ、一つだけ言うこと聞いてあげる」 唯先輩が自分から言ったということは私を誘ってるのかな?またイケナイ妄想が始まる でも、ここはお預け 梓「じゃあ唯先輩の子守歌が聞きたいです」 唯「あずにゃん!?」 びっくりしたようでもあったし残念そうでもすぐに 唯「あずにゃんが言うなら、いいよ」 梓「お願いします」 唯「あずにゃん子供だねぇ」 そう、やっぱり好きな人が近くにいないといけない、甘えたい子供、つまり子猫である でも照れくさい 梓「そ、それはっ」 反論しようと図星すぎて言葉が出ない すると唯先輩が静かに歌いだす それはふわふわ時間のもう少しバラードにした曲調で疲れ切った自分はすぐ目が重くなる まだ、まだ唯先輩を見ていたい、歌う貴女を見ていたい、でも我慢の限界である 私は唯先輩の子守歌を聴きながら、重い瞼を閉じた おしまい 続編『唯の子守歌 NEXT STORY 雷様の悪戯』 ムギちゃんがありえないわ。 -- (名無しさん) 2011-04-17 01 13 37 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る