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【検索用 かさね 登録タグ 2020年 VOCALOID v flower か てとら 曲 曲か】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:てとら 作曲:てとら 編曲:てとら 唄:flower 曲紹介 はあ。 曲名:『累』(かさね) てとら氏の11作目。 歌詞 (piaproより転載) 眩暈がする 二十三時 それとなしに言えるように あなたならと意気込んで言葉にした 目を据えたらそれが合図 話すほどにすれ違って それから先いつも通り もう馬鹿みたい あたしのためとか言わないで 苦しみに慣れるまで 心にもないことばかり辿って 明日には晴れるから わかったような口利かないで それも愛といえるのなら 層一層残酷なやり方で ただあなたを傷つけたい 答えが欲しいわけじゃないの 別に何も要らないから こんな痛みにあたしと同じだけ ただあたしに疲れていて あなただけに その声に 優しくしてほしかった いつになれどこの期待が拭えなくて くだらないかな この憂いも 誰も彼も知り得ない あたしだけの痛みでしかないのだから ねえいつまで経ってもこのまんま 分かり合えないのかな あたしもどこかに非があって お互い様なのかな 明後日陽気な夢見呆け それは銀河の果てへでも ドンチュー 迷宮 声を荒げて今 ただあなたと喧嘩したい 怒鳴ってでもなお向き合っていれば 今日は違ったのかな 何万回と巡り巡る日々で ただあなたを見つめている 超晴天 背に拵えた 身形 花束の香り 心曇り 思い惑うたび 見失ってしまうのに ああ 千年経っても言えないな 何も変わらないあたし 離れられないよ 自分にだけは 飾らないでいたいのに わかったような口利かないで それも愛といえるのなら 層一層残酷なやり方で ただあなたを傷つけたい 答えが欲しいわけじゃないの 別に何も要らないから こんな痛みにあたしと同じだけ ただあたしに疲れていて コメント 名前 コメント
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炎はすぐに消え、ハーマン=オラヴィストはその直後に倒れ伏す。発動目前だった『神々の黄昏(ラグナロク)』も何事もなかったかのように、すぐに消え去った。 ハーマンが倒れた事で、彼の背後にいたゴドリックが見える。構えていた『灼輪の弩槍』を下ろして―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――。 「“―――――――――――――――――――どういうことだ、ゴミ?”」 怒りを内包した声が、突如周囲に響き渡った。 「どうもこうもあるか。ジェイク=ワイアルドがジュリアを攻撃した時から、アンタらは契約違反してんだよ。この依頼、破棄させてもらう。」 そんな怒声に対して、同じくらいの怒りをもってゴドリックは返事をする。 「え……、え!?ゴドリックどういう事?いったい何が……。」 この中で唯一人、ジュリアは事情を知らない。 何故ゴドリックが今まで敵対していたのか。何故急にハーマンを闇討ちしたのか。それすらもジュリアにとっては疑問だった。 「ジュリア、済まない。全て終わったら説明して………。」 ゴドリックがジュリアに対して弁明しようとしたところで。 「“そうか、よく解った。苦しめゴミクズ。”」 突如、ゴドリックは金色の光に包まれる。美しく輝く光は、ゴドリックの腹の部分だけ金色から血の様な赤色に変化する。 「グ……!!!」 途端にゴドリックは一瞬、呻き。 「ガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」 一気に吼えながら倒れ伏した。 その表情は痛みに苦しみ、悶えているモノ。この金色の光は明らかに魔術だ。 「あ…あぁ…。ゴドリック!!ゴドリックしっかりして!!」 すかさず、ジュリアが駆けつける。今のゴドリックは蹲ってあえいでいる。外傷こそないものの口からは泡を吹き、苦しんでいた。あげる悲鳴は断末魔の様な悍ましい声だ。 「ふん、いい気味だ。」 ジュリアが声に反応し、振り向くと、二人の男がいた。 一人は金色の獣毛が至る所に付着しているスーツを着た金髪碧眼の男。その眼は完全にゴドリックとジュリアを見下し切っており、表情からは侮蔑を感じ取れた。 もう一人は到底魔術師とは思えないB系のファッションに身を包んだ男だった。その皮肉的な笑みは無駄に端正な顔つきを嫌なものにしている。 「貴方達は、誰!?ゴドリックに一体何をしたの!!?」 ジュリアは苦しむゴドリックと二人の間に立ち、槍と毒血を構える。 その表情は憤怒に満ちて、眼光だけで人を殺せそうな勢いだった。ゴドリックと対峙した時よりも怒りを露わにしていた。 何より、今起きていることはすべて自分が原因だという事も心の中で察していたことから、焦りもまた、ジュリアの心の中にあった 「ソッチの金色の毛ボーボーのオッサンはアヴァルス。魔術結社『世界樹を焼き払う者』の幹部。で俺は部下のディスターブ。そこのおねーさん、カレに何が起きているのか知りたかったら、アヴァルスの左手を見てごらん。」 ジュリアは言われるがままに、アヴァルスの指輪を見る。 彼の左中指には黄金に光る指輪があった 「黄金の、指輪……?まさか『アンドヴァラナウト』を基に!?」 「正解。で、どうだよ炎の射手(アーバレスト)?この間会った魔術師から参考にしたこの『禍の指輪(アンドヴァラナウト)』の味は?」 『アンドヴァラナウト』とは北欧神話に出てくる黒小人の一人、アンドヴァリが持っていた指輪の事である。 この指輪には無尽蔵に黄金を生み出す力があるが、ロキに自身の黄金ごと盗まれる際、アンドヴァリ自ら呪いをかけたという逸話がある。 「この『禍の指輪』の効果は、生み出した黄金を対象に癒着させ、その対象に指輪の持ち主が遂げた悲惨な最期の痛みを再現するもの。そいつのうなじを見てみろよ。」 ジュリアはそう言われて、ゴドリックのうなじを見る。そこには大豆ほどの、指でつまめそうなほどの大きさの黄金が皮膚に一体化するように張り付いていた。 「その黄金が癒着している限り、この霊装に合図を送れば痛みが走る。今は差し詰めシグルドに腹を貫かれたファフニール竜の痛みと言ったとこだ。今はまだ痛みで済ましているけど、その気になれば傷だって造れる。欠点と言う欠点はこの魔術で人は殺せないことだが、そりゃもう、“死ぬ”ほど痛いんだろうなー。例えば……」 腹に浮かんでいた赤い光は元の金色に戻り、代わりに背中が赤く光る。 腹を押さえてうずくまっていたゴドリックは今度はエビ反りになって痛みに苦しむ。 「コイツは英雄シグルドが唯一の弱点である背中を貫かれた痛み。」 背中の光は消え、今度は様々な場所が赤く点滅する。 ゴドリックは悶え苦しみ、最後にはうつ伏せになって倒れ伏しながら、痛みに耐えていた。 「コイツはレギンとファフニールの父親、フレイドマルが二人に惨殺された痛みかー。あ、と、は。どうします「もうやめて!!」 にやにやと皮肉的な笑みを浮かべながら、拷問するディスターブに懇願するようにジュリアは叫ぶ。 ディスターブは術式をいったん中断させ、ジュリアを見据える。 「もうやめて!!大体あなた達の目的はなんなの、何でこんなことをするの!!この事態に私がどうかかわっているというのよ!?」 「騒がしい奴だ。そこまで言うなら“見せて”やろう。」 やっと口を開いたアヴァルスが懐から一本の杖を取り出す。魔力を通すことで小枝サイズのソレは140㎝程の松明となった。 松明に火が灯り、火はスクリーンの様に薄く広がり、映像を映し出す。 スキールニルの杖の伝承を使い情報を記憶しておくことで、それを映像として投影することを目的とした霊装だ。 「コイツは二日前にあのカフェでこの小僧に依頼した時の様子だ。」 二日前、ティル・ナ・ノーグでの取引の様子が、火の中に映された。 「で、その魔術結社の幹部サマが一体何の用だ?」 「なに、仕事の依頼だ。内容は魔術結社『世界樹を焼き払う者』に新たに所属したジェイク=ワイアルドの護衛だ。」 その名前を聞いた途端、目を見開く。ゴドリックはジャック・ザ・リッパーの異名を持つ人間が、ジェイク=ワイアルドであることを思い出した。 「ジェイク=ワイアルド……ジャック=ザ=リッパーのことか!?」 「あぁ、そうだ。」 「断る!!なんでそんな人殺しの護衛なんかしなくちゃいけない!?」 ゴドリックはものすごい剣幕でアヴァルスに吼える。 一方のアヴァルスは少し不機嫌そうな顔つきをしており、ディスターブはクックッと皮肉気な笑みを浮かべていた 「そうか、断るのか。なら仕方ない、他を当たろう。」 アヴァルスが顎に手を添えながら2、3歩ゴドリックに歩み寄る。 そして残虐な笑みを浮かべきった表情でゴドリックにこう囁く。 「…………あぁ、そう言えば、先程ディスターブが変装していたあの顔は一体誰の顔だったかな?」 「!! まさか、テメェ…………!!」 「お前が断ればあの女はどうなることか……。逆に引き受ければあの女の身の安全は保障しよう。さて、どうする?引き受けるか、否か。」 アヴァルスはゴドリックの肩に手を置く。その時、ゴドリックは知らなかったことだが、僅かに指輪が鈍く光る。 『禍の指輪』はこの時、ゴドリックを術式の対象にした。 「…………………引き受ける。引き受けてやるよ。」 そう言ったゴドリックの顔は歪んでいた。厳しい表情で、歪みきっていた。 「そうか、分かった。詳しいことは後で連絡しよう。では、またな。」 アヴァルスとディスターブは踵を返し、店を出たところで映像は途切れた。 映像を見ていたジュリアは膝から崩れ落ちる。手に力が入らなくなり、『業焔の槍』も地面に落ちた。 「私のせい……?私を護ろうとしたから、ゴドリックは今、こんな目に……?」 「あぁ、そうだよ。アンタのせいで、ソイツはこんなことしたのさ。あの後もコイツを監視してたけど、滑稽だったぜ?家に帰ってからもベッドの上で蹲って、結局一睡も出来ず、悩み続けていたんだからな。ほんと、アンタは自分のしでかしたことを……」 「違う!!」 ディスターブの、ジュリアに対する皮肉的な罵りをゴドリックが遮る。 「全部、僕が招いた不手際だ。僕のせいなんだ。ジュリア、君は何一つ悪くなんか…………!!」 「うるさい。」 アヴァルスが見下した表情で、『禍の指輪』を再び発動させた。 「が、ぁああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 「ゴドリック!!」 血反吐でも吐きそうな表情をして、苦しむゴドリックを介抱するかのように、ジュリアはゴドリックに寄り添った。 「チャンスをくれてやる。ジュリア=ローウェル、“こちら側”に来い。貴様はケルト系だけではなく北欧系にも通じているのだろう?『世界樹を焼き払う者』でお前の才能を活かしてやろう。なんならその小僧も一緒にしてやってもいい。今来るならば、治療をして後で再会させてやろう。ただし、断ればその小僧は殺す。お前はその後は好きにすると良い。『世界樹を焼き払う者』に入るのも、そのままフリーランスのままでいるのも好きにすると良い。」 そんな中、アヴァルスが選択肢を掲げる。 『世界樹を焼き払う者』に入れば、ゴドリックは助かる。入らなければ、死ぬ。 その二つを突き付けられた彼女は、選ぶ。 ジュリア=ローウェルは立ち上がる。槍を鞘にしまい、背負う。 「ダメだ。…………待て、ジュリア!!いっちゃダメだ。」 痛みに耐えながら、地面に倒れ伏しながら、ゴドリックは叫ぶ。 ここでジュリアが『世界樹を焼き払う者』に入れば、自分は助かるかもしれない。 けど、そんなのはどうでも良かった。 ジェイク=ワイアルドの護衛、知り合いである必要悪の教会の魔術師たちとの戦闘、ハーマンの闇討ち。 全て『ジュリアを護る』という動機のために行ったことだった。 もし、ジュリアが『世界樹を焼き払う者』に入れば、どうなるか分からない。自分は彼女を護れなくなるかもしれない。 何より、『世界樹を焼き払う者』を、ゴドリック=ブレイクは信用できないのだ。 ジュリアは振り向く。その顔は無表情だが、目には決意を宿していた。 「私は、貴方に誓わせた。“何があっても生き残れ”って。」 「ジュ……リア。ダメだ。そんなの………。」 「私は、貴方に生きてほしい。だから誓わせた。そんな私は貴方を生き残らせるためなら、なんだってしましょう。だから、安心して待ってて?」 そう、一瞬だけ、慈悲のある笑顔を浮かべる。しかし、顔はすぐにアヴァルスの方へと向けられた。 「さぁ、連れて行きなさい。」 「いいだろう。ディスターブ、そいつは任せた。私は彼女を連れて行こう」 そう言ってアヴァルスは遠ざかっていく。ジュリアもまた、そんな彼についてゆく。 「ダメ、だ。ジュリア。ジュリア…………!!」 ゴドリックは手を伸ばす。しかし、痛みに縛られたその体では、動くことなど敵わない。 伸ばした手は、虚空へと向けられたまま、ジュリアを掴むことはついに無かった。
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よあけのひだりて【登録タグ hayashi よ 曲 歌笛モカ】 作詞:hayashi 作曲:hayashi 編曲:hayashi 唄:歌笛モカ 曲紹介 君の隣に居た痛みを。口ずさむようなピアノ弾き語り。 歌詞 (投稿動画より転載) 呼吸をあわせて 歩幅そろえて グラジオラスの二度と咲かない朝に この痛みはいつか繰り返される それより先へは飛べないことになってる 熱や、四季や 革命みたいに 最初の一度に意味などないかもしれないのに 痛い 痛いのに、これしかなくて手放せない こんなに何にも残さずに どうやって、どこへ? 持てあますほど伸びた背と髪 グラジオラスにももう隠せない 呼吸をあわせて 歩幅そろえて 同じ歌うたうように ならんで歩いたことも コメント 歌詞乙です。モカさんの声が素敵です。! -- 良太 (2016-02-15 00 01 08) 名前 コメント
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ビタミンドロップ 秘密もちょっぴり零れた ビタミン補給よ 心のサプリメント 心に封をして パスワード掛けた 軌道をずれてく 出口は見えない 信じるのは 治癒能力だけ 深い 傷口ふさぐ あー 言葉の暴力いつか 消えるのかな!? 小さな子の手で 何を守れるの 笑顔で嘘つき お遊戯をおどる 傷だらけの ハート詰め込んで あたし 旅に出るから あー 早く退屈を脱いで 始めなくちゃ ビタミンドロップ 飲み込むすっぱい痛みも ビタミン不足よ心のサプリメント 秘密もちょっぴり零れた ビタミン補給よ 心のサプリメント 心に封をして パスワード掛けた 軌道をずれてく 出口は見えない 信じるのは 治癒能力だけ 深い 傷口ふさぐ あー 言葉の暴力いつか 消えるのかな!? 泣き虫ドロップ 飲み込むすっぱい痛みも 心のサプリメント 泣き虫ドロップ 秘密もちょっぴり零れた 負けずに補給よ 心のサプリメント
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ドアをはさんで背中合わせ 聞いてくれよ、とあいつが言う 帰れよ、と言う俺の声は震えていた 「誤解だって…」 勘のいい奴。 俺は何も言っていないのに ただ、暫く顔も見たくない、と言っただけなのに そして 本当は帰って欲しくなんか無いことも 奴には分かっているんだ 大きな溜め息が、ドア越しなのに聞こえて 「俺は、ここにいるから…」 おまえの気が済むまで。 金属のドアは、あいつの体温を伝えてくる 信じていない訳じゃない ただ苦しくて …抱き合って、誤魔化して笑えない痛みがあって それなのにあいつが必要で あとどのくらい、俺達は一緒にいれるのだろう 俺の体温を、おまえはいつまで感じてくれるのだろう おまえを感じる、背中が痛い …この痛みも、伝わるっているのだろうか? ドアをはさんで背中合わせ
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めい【登録タグ Akali VOCALOID め ニコニコ外公開曲 曲 音街ウナ】 作詞:Akali 作曲:Akali 編曲:Akali 唄:音街ウナ 曲紹介 「照」のアンサーソング。 ゲーム『龍が如く7』からインスパイアされている(ちなみに同ゲームには『コインロッカーベイビー』という題の章が存在する)。 歌詞 勇気しかない 失うものなんてない 痛みしかない 悲しみ それすら取り零した。 勇気しかない 失うものなんてない 痛みしかない 悲しみ それすら取り零した はずなのに、 そこには眩しい 天使がいてさ 見失っていた 道を照らす。 勇者 ぶってもいーじゃねえか それが ぼくのゆめなんだ なかま だいじな ひとが ふえて それを まもって いきて いくんだ。 いま ぼくは ゆうしゃ だから! コメント 胸アツすぎる この人天才だ… -- 名無し (2021-05-21 21 13 04) 名前 コメント
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act.22 シアナがファーガスと闘技場で闘ったという噂は、瞬く間に騎士隊に広がっていた。 それは当然、総長のズイマの耳にも届いていた。 ようやく動けるようになったシアナは、すぐさまズイマに呼び出され、事のあらましを説明するように命じられた。 「今回の事、様々な方面から話を聞いたぞシアナ」 「……はい」 「私は一ヶ月間、お前に休養を命じた。しかしそれは間違いだったと見える。休むどころか隊長同士で私闘騒ぎとは」 「……」 「ファーガスは行方不明、お前は半死半生の状態で帰還したと聞いたときは、正直驚いたぞ」 何も言えずにシアナは黙り込んだ。確かに――あれは演習と銘打ってあったが、第三者からしてみれば私闘以外の何物でもない。 それを咎められるのは当然の事だ。シアナは改めて自分の行った事がどれ程のだったのかを考えさせられた。 落胆するように頭を振るズイマ総長。重い沈黙を割って、話し始める。 「……シアナ。シアナ・シトレウムス。 お前を今日限りで、降格処分とする。隊長の任を降り、副隊長として隊に着くように」 「……え」 「聞こえなかったか? 本日からお前は隊長ではない。隊長は私が第三隊の一人から選任する。……自分の行ったことを省みて十分反省するように。 また隊とお前に下した謹慎処分は継続したままとする」 隊長を、降ろされた。もう龍殺しの女騎士は隊長ではない。 ズイマの処分はあまりに厳しいものだった。受け答えがやっとで、ようやく「……はい」とだけ口にする。 深く息を吐いて、ズイマは「もう行っていい」と命じた。 シアナは呆然とした頭のまま、部屋を出る。 ……私は、もう隊長じゃない。 何か内側に、ぽっかりと大きな穴が空いたようだった。胸を突く寂寥感に、息が詰まる。 私のした事は、間違っていたのだろうか。 怒りに任せて闘ったのではないと今でも信じている。 それは剣に賭けても誓える。ただの報復や復讐心で剣を取ったのではないと。 何かを守ろうと、闘った。部下を守ろうと、一心で闘った。その結果がこれだ――情けなくて涙も出てこない。 馬鹿だ。私は大馬鹿者だ。結果的に、また自隊の皆に迷惑をかけてしまった。 どうしていつも、こんな風に自分を追い詰める方法でしか何かを守れない。自身の不器用さに吐き気がする。 もっと、上手く立ち回ることが出来たのなら。こんな事態にはならなかっただろうに。 打ちひしがれているシアナの前に、つかつかと靴を響かせて歩いてくる者がいた。 第一騎士隊隊長、ビィシュ・フォンクルーレ、その人である。 全ての隊の中でも、選りすぐりの精鋭とされる第一隊を率いる、最高ランクの隊長。 ビィシュは切れ長の美しい碧眼をシアナに向けた。 「私は君には期待していたが。……期待はずれだったようだな」 短く感情のこもらない一言。だがそれは、今のシアナにとって激しく責め立てられるより、効いた。 ビィシュはそれだけ言うと、颯爽と目の前を通り過ぎていく。 全身に軋むような痛みが残っている。だがそれよりも。 総長やビィシュの期待を裏切った事が何よりも辛かった。 自室に入るなり、シアナは寝台に突っ伏した。 降格処分。――騎士隊の、いい笑い者だな。 瞼に被せた腕の隙間から、天井を仰ぎ見る。 「全く、何やってるんだか……」 そうして、ごろり、と身体を反転させた所で。 剣を差し込まれたような痛みを、太腿に感じた。 「あ……っ」 内部から、焼け焦げて爛れるような尖痛。 身体の中で、何かが燃えているようだ。熱くて、痛い――!! 「ぐ……あっ」 痛みの根源は、刻印だ。刻印が刻まれている部分が猛烈に傷む。 凄まじい痛みで目の前がかすんでいく。息も絶え絶えに呼吸を繰り返す。 見ると、刻印が黒く変色していた。以前は紫だったのだが、全体に不吉を思わせる黒色が這っている。 龍を殺すたびに刻まれる線は、増え続け、今や、それ自体がひとつの文様を思わせるように形を作っていた。 これは、まるで。 ……龍の、尾。 「はあ……はあ……」 何とか激痛を堪えて、刻印を抑える。痛みは徐々に引いていき、やがて波をひくようにして収まった。 「な、んなの……今のは」 あれは怪我から来た痛みではない。もっと身体の内側から、そう、おそらくは刻印から来たもの。 ――刻印は使わないほうがいいですよ。 ――お前達の刻印はこの世にあってはならぬ忌まわしきもの。……故に力の行使には必ず代償が必要となる。 龍殺しの騎士。お前が龍を殺す度に、殺された龍の魂はそなたの身に宿り続けるだろう。 次々と、刻印にまつわる言葉が、記憶から滲んでくる。シェスタの顔が思い出されると同時に、大切なことも思い出した。 「そうだ……刻印のこと調べとくって、あの子言ってたんだっけ……明日行ってみようかしら」 とりあえず、今日はもう眠ろう。 ……異様に眠い。 そしてそのまま蕩けるように、眠りに就いた。 .
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虫歯になった時の苦痛は、なんとも言い得ない辛さを味わうものです。 治療前の痛みだけではなく、通院や治療に伴う不必要な痛みから解放されるという事も、阻止歯科を受診する大きな長所の一つです。 ただし、防止歯科で治療を受ける事でそんな虫歯の痛さや、歯周病などの不快な状況を避けることができます。 また、口の中を健康な様子に保ち虫歯や歯周病にならないような状態を維持していきます。 多くの人が頭を抱える虫歯ですが、防止歯科を受診する事で虫歯の防止や万一虫歯になってしまった時でも、早期発見して治療をする事ができます。 万一虫歯や歯周病になってしまった場合でも、早期に対処することでスムーズに治療を行う事ができます。 歯科 居抜き
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くれないわるつ 重たい目蓋をゆっくりと開く。一番に飛び込んできたのは、赤い色。 目を凝らして、何とかそこに薄い色の雲を見つけ、ああこれは空なのかと理解する。 体のあちこちについた砂を払いながら立ち上がり、くるりと体を回転させて回りを見渡す。向こうの方は廃墟らしく、点々と崩れかけた建物が建っていた。 「…ここ…何処や…?」 自分達は確か、こんな所には来ていないはず。そもそも、こんな不気味なほどに赤色の空など見たこともない。確か自分達は、“あの人”の提案でシンオウ地方のとある街を訪れていたはずだ。自分とあの人と、もう一人の友人。 それが何で、こんなところに一人きり放置されている身になっているのだろうか。 全く思い出すことが出来ない。 そんな事を思っていた、刹那。 「……ッ!…あ゛あ゛あああぁぁぁッ!!!?」 体の内側から外側に向かって、何かが貫いていこうとしているような激痛が襲ってきた。 腕から、足から、顔から、胸から。 がくがくと震えた足がよろめき、彼は顔から再び地面の上に落ちていった。だがその痛みよりも、体の右半身を襲う痛みの方がはるかに痛い。誰かに助けを求めようとも、口は上手く動かないし、痛みで頭は朦朧としている。 何が起こっているのか分からないままに死を予感した頃に、襲ってきた時同じく、突如痛みがふっと和らいだ。これ幸いととっさに立ち上がり、向こうに見える廃墟へと向かって駆け出そうとした。 だが、体が思うように動かない。先ほどの様に、痛みが原因な訳でもなさそうだが。 やけに重い右の肩に左手を起き、そしてやっと原因に気づいた。 「………え?」 目を疑う程に異形に変形した右腕。 肌の温もりでない、硬質な冷たさが手に伝わる。 おぼつかない足取りで廃墟の方に向かい、そこに水道を発見した。誰かが水を汲んでいたのだろうバケツ。側面には血がこびりついていたが、彼はそれには目もくれず、バケツの中の水を覗き込んだ。 映る、自分の顔。 「……な………え……?」 顔の右半分は、右腕と同じように硬い仮面の様な物で覆われていた。しかしそれは仮面ではなく、自分の顔が変形したもののようだった。触れてみると、冷たい中でもちゃんと鼓動はしている。 不意に自分の後ろで、小さな悲鳴が漏れたのを聞いた。ゆっくりとした動きで振り返ると、相手は怯えきった表情でこちらを見ている。相手が慌てて路地裏に逃げこもうとする直前に、既に彼は行動を起こしていた。 自分でも何故、こんなに早い判断が出来たのかは分からない。だが脳は、確かにそう判断したのだ。 殺さないと、と。 逃げる相手の真後ろまで走り寄り、鋭い爪の生えた右腕を大きく振りかぶる。 * 「なぁお師匠さん。…強くなるには、どうしたらええんかなぁ」 「……そうですねぇ……まずは色んな経験をすることとか…大切だと思いますよ?」 「…なんで?」 「色んな人と出会う。色んな場所に行く。そして世の真理を知り、本当の強さを知る」 「………」 「力だけなら、貴方はもう既に十分強いですよ。……でも、本当の強さは、違うんです」 「………ただの鋼の硬さでない、ただの炎の雄々しさでない、 本当の…守るための、強さを求めなさい。…“ ”」 * まもるための、つよさ? よくわからない、 つよくなるために、まもるの? まもるために、つよくなるの? じゃぁ、たいせつなものをまもるためには、いっぱいいっぱいつよくならないと いっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいつよくならないと 「なぁ…キサラギ」 「俺、強いやろ」 「だから、戻ってきて大丈夫やで」 「………まだ?」 「まだ、たりない……?」 「ううん、俺、もうお前を守れるから………」 だってほら。 俺は敵からちゃあんと守れた。 俺じしんを。 大丈夫。 俺が守る。 だって、俺、強いから。 もっともっと、強くなれるから。
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「幸子ちゃん、それは洒落にならないよ……」 ガラスの破片が敷き詰められたオナホールを持った幸子が、麻縄で全身を縛られた俺を見下ろす。 幸子はにっこりと笑いながら、 ざくりーー 俺の下腹部にそれを振り下ろした。 ガラスの刃が、俺の陰茎を切り裂く。 「あああああああああああああ!!!!」 鋭い痛みから視界が明滅し、俺は熱さに悶え苦しむ。全ての思考が激痛に集中し、何も物を考えられない。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!! 身体が本能的に痛みから逃れようとのたうち回る。 まるで痙攣を起こしたかの様に手足を無意識に暴れされるが、俺の四肢を堅く縛る麻縄がそれを阻み、無理矢理に俺を痛みと直面させる。 絶叫を終えた俺の口は喉を切ったのか鉄の味が広がった。血生臭さに吐き気を催す。 もう許してくれ、痛みから俺の口から命乞いにも似た情けない声が漏れる。 「ひっ、いっ、いたい……いたい……やめて……いたい……」 まるで蚊の鳴くような声で懇願する俺を、幸子は冷徹に見放した。 「ふふっ、ふじえるさん。気持ち良さそうによがってますねえ。もっとしてあげますよ」 何を、言ってるんだ。 幸子の言葉に耳を疑う間も無く、幸子はその手に持った凶器を上下に動かし始めた。 ざくり、ざくり、ざくり、ざくり、ざくり。 動かす度に俺の陰茎が切り裂かれ、入口から血がドクドクと溢れる。 切り裂かれる度に脳が激痛で灼かれる。 「いぎっ、あ"っ、いぁ"、いっ"、がぁっ」 「ふふーん、ふじえるさん、まるで喘いでるみたいで面白いですねえ」 「あ"がっ、やめっ、やめ、ぉ"、ざっぢ、やめ"」 「こんなに喜んでくれて、ボクも準備した甲斐がありました。ふじえるさん、もっとしてあげますね」 ふざけるな、やめてくれ。 痛みから逃れたい一心で精一杯の怒気を込めて俺は叫ぶ。 「ぐっ、ぶ、ふざけるなぁ"っ!やめろど、いっでぇぁあああああ!!!!!やめ"ろ"!!やがっ、めっ、ろぉああああああ!!!!」 俺の必死の叫びが届いたのか、幸子は手を止めた。 俺は息を整え、掠れた声で幸子に命乞いをする。 「なぁ……もうやめてくれよ……ひぐっ、痛い……痛い……死にそうなんだ……もうやめてくれ……十分だろ……」 しかし幸子は、俺に冷酷な目を向けたままだった。 「ふじえるさん、そうやってボクも、何度もやめてって言ったのに聞いてくれませんでしたよね?」 それはあまりにも無慈悲な、死刑宣告だった。 幸子はまた手を上下に動かし始める。 「あ"っ、ぐぁっ、ぎぁっ、がぁ、いぎぃ」 「何度もっ、何度も、なんどもッ!!ボクはイヤって言いましたよねっ!!嫌だって!止めてって!!」 咳き込み過ぎて喉の奥で出来た血溜まりが涎の泡と共に破裂し噴き出す。 嘔吐感も遅い、胃液が無理矢理喉からひり出してくる。 充血した視界には、俺に対する激しい怒りを籠らせた幸子の鋭い眼光が映った。 「でもふじえるさんはやめてくれなかった!!本当は嬉しいんだろって!気持ちいいだろって!!勝手な事ばかり言って!!!全然やめてくれなかった!!!」 過呼吸による酸欠のせいか、血が流れ過ぎたせいか、脳が意識を手放し頭が沈んでいく。 「嫌だったのに!痛かったのに!気持ち悪かったのに!!ふじえるさんはっ!!何度もっ!何度もっ!ボクを弄んでっっ!!!ボクを踏み躙って!!」 瞼が開けられないほど重い。 俺はもうすぐ死ぬだろう、無意識に俺は気付き始めた。 幸子も俺の死相を悟って、手を止め蔑む表情で見下ろす。 その目には、仄暗い憎悪と嫌悪感が溢れている。 「……ふじえるさん」 幸子の声が遠くなっていく。 「あなたは死ぬ瞬間すら、気持ち悪いんですね」 死の間際、俺は涙と血と唾液と胃液にまみれたグズグズの顔で、満面の笑みを浮かべた。 幸子の心に、消えない楔を打ち込めた事を喜びながらーー