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第二話 『初陣! 敵は悪の魔法少女!?』 「あ、鳥さん目が覚めた?」 「……(キョロ、キョロ)……」 緑の鳥は、天野美紗緒の家で目を覚ました。 獣医の診断ではただ気絶しているだけとのことだったが、 どうにも心配だった美紗緒は、家まで連れて帰って毛布を重ねた布団に寝かせてあげたのである。 今は土曜日の朝8時。 緑の鳥は、丸々半日以上寝ていたことになる。 「身体、大丈夫? 痛いところとか、無い?」 「ク……クルッポー」 「そう、良かった!」 美紗緒は鳥の返事を肯定と決め付ける。 緑の鳥は、少々戸惑っている様子だ。 「ねぇ、少しお話しない?」 美紗緒は寝そべり、顔を鳥に近づける。 「私ね、鳥さんって大好きよ。自由に空を飛ぶことができるなんて、まるで魔法みたいだもの」 「……………………」 鳥をまっすぐに見つめる美紗緒。 その瞳の奥底に、深い悲しみや寂しさが隠されていることに、鳥は気付いた。 「……魔法……か……。魔法があれば……。…………ふふっ、私……いつまで子供みたいなこと言ってるんだろ……」 自嘲気味に目を伏せる美紗緒。 そんな美紗緒を、鳥は何か言いたげな瞳で見ていたが、ほどなく顔を逸らした。 「……あっ」 ふと、美紗緒は壁にかかった時計を見る。 もう9時に近い。いつもならピアノの練習を始めている時間だ。 「鳥さん、まだ無理はしないでね。ここは安全だから、ゆっくり寝ててね」 そう言うと、美紗緒は立ち上がり、部屋を出て行く。 去り際に立ち止まり、鳥さんに微笑みかけるのも忘れなかった。 緑の鳥は、布団に横たわりながら自分の今後のことを考えていた。 鳥には留魅耶(るみや)という名前があった。 彼にとって鳥の形は仮の姿でしかなく、その正体は若干9歳の少年だった。 彼は地球の住人ではない。生まれも育ちも魔法の国・ジュライヘルムだ。 そんな彼がどうして地球にいるのか。それは、不運な事故だった。 空間移動魔法の不具合で生まれた異空間に吸い込まれ、気が付いたら地球に飛ばされていたのだ。 とっさに鳥の姿に変身して魔素の流出を抑えることが出来たのが不幸中の幸いか。 とりあえずは命が助かったことに安堵しつつも、陰鬱な思いは拭えなかった。 留魅耶は知っていた。 地球では、ジュライヘルムの住人が生きていくことはできないことを。 ジュライヘルム人は魔素と呼ばれる魔法物質で身体を構成している。 彼らにとって魔素は生きる上で必須の物質だ。 魔素が存在しない地球では、ジュライヘルム人は魔素を大気に奪われ、 1分もしない内に空に溶けてしまうのだ。 もちろん、留魅耶が今生きている以上、例外はある。 まだ魔力の弱い子供の内なら、動物の姿に変身することで魔素の流出を抑えられるのである。 しかし、成長期である彼の魔力は刻一刻と強大化しており、いつ臨界点を迎えて魔素の流出が始まってもおかしくない。 このままジュライヘルムの住人に発見してもらえなければ、どのみち自分は死ぬしかないのだ。 だが、地球に居る自分をジュライヘルム人が見つける確率など、砂漠で無くした針を見つける確率に等しい……。 ならば望みの薄い救助に期待するよりも、このまま地球で死ぬまで楽しく暮らす方法を探す方が健全かもしれない。 (……ごめん、母さん……) 留魅耶はジュライヘルムへの帰還を諦めると同時に、ジュライヘルムで自分のみを案じているであろう母に謝った。 それを最後に一切の未練を捨て、今後の暮らしについて考え始める。 ポロロン……ポロン、ポロン……。 ふと、部屋の向こうから流れてくる旋律に気付く。 美紗緒がピアノの練習をしているのだ。 (……そうだ、あの子……) 留魅耶は自分を助けてくれた少女のことに思いをめぐらす。 (あの子、鳥の姿をしているとは言え、見ず知らずの僕を助けてくれたんだ。何かお礼できないかな) 優しいけど、触れたら折れてしまいそうな繊細な心の持ち主……。 留魅耶から見た美紗緒は、そんな印象だった。 お礼のことを抜きにしても、何とか力になってあげたいと思わせる少女だった。 (そうだ、魔法が欲しいとか、そんなことを言ってたじゃないか!) 地球の住人が魔法の力に自然に目覚めることは絶対に無い。 しかし、ジュライヘルムの住人はそれを目覚めさせる力を持っていた。 (あの子なら、魔法の力を正しいことに使ってくれるかも……) もちろん会ったばかりで素性も良く知らない少女だ、その決め付けに何の根拠も無い。 だが、留魅耶はあの少女が悪い子ではないと、直感的に感じていた。 ピアノが鳴り止む。 時計を見ると、時刻は10時を回っている。 向こうであちこち歩き回る音が聞こえた後、美紗緒は留魅耶の元に戻ってきた。 「鳥さん、おなか空いたでしょ? ゴメンね、こんな物しかないけど……」 美紗緒が持ってきたのは、焼いたパンを削り落とした物だ。 お世辞にもご馳走とは言えなかったが、しばらく何も食べていなかった留魅耶はありがたく頂いた。 「うふふ、いっぱい食べてね」 留魅耶がパンくずを食べるのを嬉しそうに見つめる美紗緒。 (やっぱり、とても優しい子だ……この子ならきっと大丈夫!) 留魅耶は意を決して、美紗緒に話しかけてみることにする。 「あ、あのっ……!」 「だ、誰っ!?」 警戒心の強い美紗緒は、不意にかけられた声に驚いて激しく後ずさる。 声の主を探してきょろきょろするが、それが足元の鳥だとは思いもよらない様子だ。 「い、いや……その……」 所在無さげな声を出す留魅耶に、美紗緒はおずおずと近づいて、抱き上げる。 「……鳥さん……なの……?」 「う……うん……」 恐々として美紗緒の次の言葉を待つ留魅耶だったが……。 「なぁんだ、九官鳥さんだったのね」 お約束のボケをかまされてしまったので、とりあえずズッコケておくことにする留魅耶。 が、すぐに気を取り直す。 「違うんだ……。僕、今はこんな姿してるけど……本当は魔法の国から来た魔法少年なんだ」 「え……」 美紗緒は、留魅耶が思ったほど驚かなかった。 疑っている様子も無い。 そっと、留魅耶を見つめるだけだ。 「本当……なの?」 二人の目が合う。 吸い込まれそうなエメラルドグリーンの瞳に気圧され、留魅耶はしばし言葉を失う。 「……ほ、本当さ。キミが望むなら、キミに魔法の力を与えてあげることも出来る」 「……………………」 美紗緒は少し思索すると、再び留魅耶に話しかける。 「……私、天野美紗緒って言うの。鳥さんの名前は?」 「留魅耶……留魅耶って言うんだ」 「ルミヤ……。……ルーくんって、呼んでもいい?」 「えっ……う、うん、全然OKだよ!」 「えへへ……ありがと、ルーくん」 美紗緒は留魅耶のおでこに軽くキスをした。 その動作は自然でさりげなく、いやらしさはまるで感じなかった。 「そ、それで、その……僕、助けてくれた美紗緒にお礼がしたくて……」 「魔法の力、だっけ。私、魔法が実在するなら、一度使ってみたかったの」 「それじゃあ……」 「うん、お願い♪」 留魅耶は扇形の魔法のバトンを取り出した。 実はこのバトン、同級生の樋香里ちゃんにプレゼントする為に買った物だったのだが……。 ……ええいっ、未練は捨てると決めたばかり! ジュライヘルムのことはもう考えるまい。 「このバトンを持って『ピクシィミューテーション・マジカルリコール』って叫ぶんだ」 「うん、分かった!」 嬉しそうにバトンを受け取った美紗緒は、力強く……しかし控えめに叫んだ。 「ピクシィミューテーション! マジカルリコール!」 光に包まれて、美紗緒が変身する。 一瞬の後、光が収まった後には一人の魔法少女が立っていた。 残念ながら、主人公以外の魔法少女の変身バンクを作る予算は無い。 「はーい、本邦初公開! これが魔法少女に変身した美紗緒ちゃまよん♪」 「な、なんだか、雰囲気変わったね?」 留魅耶の言うとおり、変身した美紗緒はまるで別人のように変貌していた。 まず、変身に伴い、黒かった髪が輝く金色に変わっていた。 口元は赤いベニが塗られ、目元には軽くシャドゥが塗られる。 清楚だった服装は、肩出しへそ出しのボンテージスカートに変わり、 両手足はそれぞれ肘膝まであるロンググローブ・ロングブーツを装着している。 色は全部真っ黒。思わず女王様と呼びたくなるようなコーディネートだ。 目元もキリリと釣り上がっており、元の大人しい美紗緒の面影は何処にも無い。 額のカチューシャから一本だけ生えている大きな羽飾りだけが、 このセクシィファッションの中で唯一、女の子らしい可愛らしさを演出していた。 「これが魔法の力……何だかパーフェクトにデリシャスな感じねぇ。 ……さぁー、ハッピーなエビワン! スーパーな魔法少女がこの世に誕生したことを祝福するのよぉ~!」 美紗緒はワケの分からないことを言いながら、いつの間にか現れていたお立ち台の上で一人デビューイベントを行っていた。 (な、なんなんだろう、このテンション……) 内気な所も魔法の力で矯正されたのだろうか。 だとしたら、今の美紗緒が本来の美紗緒の性格……? 「うんうん、コスチュームも決まってるわ! これなら堂々と悪の魔法少女を名乗ってもこれっぽっちも恥ずかしくないわねい!」 ドレッサーの前でくるくると、ただし縦回転で回って自らの姿を眺める美紗緒。 しかし何で名乗りたいのが悪の魔法少女なのか。 アニメとか見てる時に悪役に感情移入するタイプだったのだろうか。 「あーらあら、こんなにどっさりラブリィフラワー! う~ん、人気がありすぎるってのも困ったちゃんよねぇー」 自分の魔法で生み出した花束を積み上げて悦に浸る美紗緒。 自作自演のデビュー劇に飽きる様子は一向に無い。 「み、美紗緒、一旦ちょっと落ち着こうよ」 「ノンノン! ルーくん、それはミステイクよ! イージーミスよ!」 光の速さで留魅耶の顔前にズームインしたハイテンション美紗緒は、ちっちっちっと指を振る。 「アーイム、ナット美紗緒! アイアム、ミサ! 魔法少女・ピクシィーーーーミサッ!!」 もしある日、突然に魔法少女になってしまった時でも困らないようにと、あらかじめ魔法少女用の名前は考えておいたのだ。 それが無駄になったりしなくて本当に良かったと、美紗緒――いや、ミサは満足気であった。 あれから、マジックショーや撮影会や脳内インタビュー等々、延々と一人遊びを続け、小一時間ほどでやっとミサは満足したようだ。 流石に少々疲れたらしく、肘枕で寝っころがっている。 「いやー、マジックガール人生ってほんとハッピーねぃ。魔法の力を与えてくれたルーくんに感謝感謝、サンクスギビングだわね」 私見で恐縮だが、寝っころがって耳をほじりながら言われても、感謝の気持ちは相手に伝わらないように思う。 「ねぇ、ルーくん。そう言えば何でルーくんは地球にやってきたの? もしかしてミサに魔法の力を与えてくれるためー?」 「いや、それが……」 留魅耶はミサに事情を説明した。 「……えぐっ、えぐっ……なぁんて可哀想なの、ルーくん……」 大げさに顔をくしゃくしゃにさせて大量の涙をボロボロとこぼすミサ。 泣いてる時までいちいちテンションが高い。 「えぐっ、ひぐっ……ジュライヘルムって、やっぱり遠いの……?」 「ジュライヘルムは月の裏側にあるんだ。裏側って言っても、物理的な話じゃなくて、別の次元って意味でだけど」 「うぅっ、そりゃ遠いわねぃ……母を訪ねて3千光年ってところかしら」 それにしてもミサはいつまでも泣き止む気配が無い。 「い、いい加減に泣き止んでよ……同情してくれるのは嬉しいけど……」 「それもそーね」 ミサは涙をぬぐうと、パッと泣き止んでしまった。 あまりの変わり身の早さに留魅耶も呆れている。 「さぁってと、泣くだけ泣いたらなんかスッキリしちゃったわねぃ。 空もイッツファインでいいお天気だし、ちょっくらおでかけでもしてこようかしらん」 ガラガラっと勢い良くベランダの戸を開けるミサだが、足元の何かに気付く。 「おおっと、このボーイの世話を忘れてたわ!」 ミサは慌ててベランダに出ると、プランターに植えてある薔薇の様子を見る。 この薔薇は美紗緒が大事に育てているもので、魔法少女に変身してもその習慣は変わらないようだ。 「ま、こんなとこね。じゃあルーくん、一緒に町に行きましょ」 薔薇の世話を終えると、ミサはベランダの淵に飛び乗る。 「ま、待って美紗緒……いや、ミサ! 変身したまま町に出て、一体何をするつもりなの!?」 「何って……決まってるでしょ?」 ミサは留魅耶に投げキッスを飛ばす 「ワ・ル・イ・コ・ト ……よ♪」 そう言うと、ミサはベランダから飛び降りる。 ここは高層マンションの15階だ。 思わず声をあげる留魅耶だが、すぐに宙に浮き上がるミサの姿が見えた。 (いきなり飛行魔法を使いこなしている……。この子、魔法の天才かもしれない……!) 「ルーくぅん、早く来ないと置いてくわよぉー?」 「ま、待ってよミサ!」 留魅耶は慌てて両手をバサバサさせてミサについていく。 町の何処へ行く気かは分からない、というかミサ本人も決めて無いだろうが……。 とにかくミサを一人で行かせるのはあまりに不安だった。 おそらく、というか絶対に何かトラブルを起こすに違いなかった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ウチの犬が帰ってこないの!」 ガッシャーン 「カラスに婚約指輪取られちまった!」 バサッバサバサッ 「おい、八百屋のゲンさんと魚屋のタケさんがケンカおっぱじめたぞ!」 ドタゴタバッタン 「はぁっ、はぁっ……」 萌田砂沙美こと、プリティサミーは疲弊していた。 カラスの巣を目指して木を上るうちに頭はフンだらけになり、ゲンさんとタケさんのケンカを止めようと身体は痣だらけ。 オマケに足は行方不明の犬を探してクタクタだ。 「ありがとね、サミーちゃん。この辺りに砂沙美ちゃんっていう子が住んでるんだけど、あなた、親切なところがその子にそっくりよ」 「は、はぁ……それはどうも……」 サミーが抱えた犬を受け取ると、主婦のオバチャンはにこやかに去っていった。 「……ねぇ、リョーちゃぁん……。人助けするのはいいんだけど、ホントにこんな原始的な手段しか無いのぉ……?」 「ボクに言われたって困るよ! サミーがとっとと魔法を覚えてくれれば、ボクだってあんな目に合わないですんだんだから!」 魎皇鬼は先ほどオバチャンの犬に追いかけられ、酷い目に合ったのだ。 昨日のサミーは、すっかり日が落ちるまで延々とジョギングを続けたのだが、結局は何の成果も無かった。 当然、砂沙美は魎皇鬼に文句を言ったが、それで何かが解決するわけでもない。 そこで二人が小一時間ほど話し合った結果、 人助けを行っている内に魔法の力が開花するに違いないという、非常に都合のいい目論見に賭けることにしたのだ。 ……まぁ聞いての通り、都合のいい目論見がそう都合よく当たったりはしなかったわけだが……。 「はぁ~っ……魔法の使えない魔法少女なんて聞いたことも無いよ……」 「くじけちゃダメだ! これは正義のためなんだぞ!」 その後もゴミを拾ったり、横断歩道が渡れなくて困ってるお婆さんを先導したり、子供の怪我の応急処置したりと、 サミーはあれこれ頑張った。 とにかく頑張った。それはもう、頑張った。 「……よく考えたら、普段とあんまりやってること変わってないじゃん……何の為の変身なのよ……」 「ま、まぁまぁ……そのうちにきっと魔法を修得できるって!」 「だからそれっていつ―――」 「ちょっとヒロアキ、その女誰よ!?」 突如として、商店街に甲高い女の声が響いた。 サミーを含めた通りすがりの人たちは、思わず声の元に振り返る。 そこでは、二人の女が一人の男を取り合っていた。 「あんたこそ誰よ! 私はヒロアキの彼女よ!」 「ヒ、ヒロアキの彼女は私よっ!!」 「ふ、二人とも落ち着いて……」 「「ヒロアキは黙ってて!!!」」 「は、はい……」 どんどん修羅場はエスカレートし、暴れる女達は周りの店の商品を吹き飛ばしていく。 これは止めねば! 正義の魔法少女として! 「ふ、二人とも落ち着いてください! 落ち着いて三人で話し合えば……!」 「うるさいわね、関係ないんだから引っ込んでてよ!!」 「で、でも、周囲の人に迷惑が……」 「アンタのその変な格好の方がよっぽど周囲の迷惑よ!!」 「そーよそーよ!!」 「う、うぅ……」 取り付くシマもない。 それにこの魔法少女スタイルのことを突かれるとイタい……。 「ど、どーしよリョーちゃん……」 「ボ、ボクに言われても……」 結局、サミー達は遠巻きに騒動を眺めることしかできなかった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「……ねぇ、ルーくん。あれって……」 「う、うん……信じられないけど、魔法少女だ!」 上空を飛んでいるミサさま御一行は、カップル達の修羅場の前で途方にくれてる魔法少女の姿を見つけた。 「じゃあ隣に居るウサギちゃんは?」 「多分、ジュライヘルムの住人に間違いないよ!」 留魅耶は少し思索する。 「……そうか、今はちょうど魔法少女の儀式の時期だったんだ! おそらく正式な使命で地球にやってきただろうあいつなら、ジュライヘルムへ帰る手段だって当然持ってるはず!」 「やったじゃないルーくん! これでマイハウスまで帰れるわね!」 「うん!」 「さぁ、そうと決まれば早速あのウサギちゃんを拉致監禁子ちゃんよっ!」 力強くビシッと指を指し、作戦の遂行を宣言するミサ。 「え~~~!? 普通に話しに行こうよ!」 「ルーくんったら、おバカさんねぇ……。そんなの、ちっとも悪の魔法少女じゃないじゃない!」 「うぅ……」 意味は良く分からないが、逆らえる雰囲気じゃなさそうだ。 「本体(魔法少女)の方は私が引き付けておいてあげるから、とっととあのウサちゃんを狩り取ってくるのよ!」 「わ、分かったよ……」 留魅耶はしぶしぶ頷いた。 ミサは地上に降り立つと、まずコホンと咳をして喉の調子を整える。 しかる後、ポーズを決めてから声を張り上げる。 「はーい、そこのプリティガールとウサギちゃん、こっち注目!」 「えっ?」 「ボクのこと?」 『プリティ』と『ウサギ』にそれぞれ反応したサミーと魎皇鬼が振り返る。 「……な、なぁに……? サミーに何か用ですか……?」 振り向いたら黒ずくめのボンテージファッションの金髪少女が居たのだから、サミーが怪訝な表情をしたのも仕方のない話だろう。 一方、魎皇鬼はミサが何者なのかを感じ取ったようだ。 「その格好……まさか、キミも魔法少女―――うわっ!?」 上空から飛来した留魅耶の足が、魎皇鬼の頭を捕らえた。 ガッシリと固定して、そのまま空に連れ出す。 「な、なんだよ、こら離せ!」 ジタバタもがく魎皇鬼だが、空中ではどうにもならない。 「リョ、リョーちゃん!!」 サミーが叫ぶのもむなしく、魎皇鬼はそのまま連れ去られてしまった。 後を追おうとするサミーだが……。 「ハロー、ナイストゥーミーチュー、もう一人の魔法少女!」 行く手に漆黒の魔法少女が立ち塞がった。 「何よ、邪魔しないでよ! リョーちゃんを助けに行くんだからっ!」 「あのウサちゃんなら後で返してあげるわよ。そんなことより……」 ミサは自分じゃない方の魔法少女をジロジロと眺める。 「なぁによ、ヘンなカッコしちゃって。ノーセンスもいいとこね」 「あ、あんたに言われたくなーーーい!!」 確かに、いかがわしさのレベルではどっちもどっちである。 「そう言えば、自己紹介がまだだったわね」 ミサが指を鳴らすと辺りが暗くなり、何処からともなくスポットライトが彼女を照らし始める。 「あたーしの名前は、人呼んで魔法少女・ピクシィミサ!! 破壊と混沌とカオスを愛する、破壊の女神ぃ~~~!!」 名乗りながら、ミサは両手両足を広げて大空を仰ぎ見るポーズを取る。 ここまでやられてしまっては、サミーも正義の魔法少女としてはお返ししないワケにはいかない。 「あ、あたしは……プ、プリティサミーよ! 町内の平和を守る正義の…………ま……ままま、魔法少女なんだからっ!!」 バトンをズビシッとミサに突きつけるサミー。 だが、手元は羞恥で少々震えている。 「う~ん、前口上でテレてるようじゃ、まだまだおこちゃまね。サ・ミ・イ♪」 「う、うっさい! サミーは昨日デビューしたばっかりなのよ!」 「ふふん、あたーしなんてついさっきよ、つ・い・さ・っ・き♪」 「ムッキー!!!」 ムカついてるサミーを、ミサは再びまじまじと眺める。 「……それにしても、何だかユーとは宿命チックなものを感じるわねぇ。 なんだか昔からずっと一緒に居たような……。ズタボロに虐めてあげちゃいたくなるような……」 「全然話が繋がってないよ! 意味わかんないよ!」 「まぁいいわ。あんたの実力、この魔法で試してあげる!」 「何!? 何をするつもり!?」 「コーリング・ミスティクス!!」 ミサは扇形のバトンをおおげさにくるくる振り回して魔力を溜めた後、正眼に構えて一気に魔力を解き放った! ちなみにこちらは変身と違い、しっかりバンクが用意されていた。 これからよっぽど多用する魔法なんだね。 ミサから放たれた閃光状の魔力は、未だに言い争いを続けていた修羅場のカップル達3人に命中する。 光に包まれた3人は、一つに纏まって徐々に姿を変えていく。 そして現れたのは……。 「ひどぃわぁ~~~~!! 私とは遊びだったのね~~~!! よよよ」 ウェディングドレスを着た、妙な女だった。 明らかに人間より一回り大きく、顔は絵で描いたようなデフォルメされたブス子ちゃんだった。 「な、なに!? 一体何が起こったの!?」 「この子は破談女!! 人の悪意に私が魔力を与えることで生み出すことの出来る、ラブラブモンスターよ!!」 「ら、らぶらぶ……?」 サミーは破談女を見る。 分厚い唇と、泣き腫れる以前の問題でドデカい目玉がブサイクだった。 「モンスターは分かるけど、一体どの辺りがラブラブなのよっ!」 「シャラップ! 人の美的感覚にケチつけるような奴ぁ、大成しないわよ!」 「さ、さっきはサミーの格好をバカにした癖に!」 「……ま、それはそれとしてぇ」 ミサはビシッとサミーを指差し、命令する。 「さぁ、破談女! そこのおこちゃま全開な魔法少女さんと遊んであげるのよ!」 「ラジャーです、ミサさま~! よよよ」 「げげっ!?」 破談女の巨体がじわじわとサミーに迫る。 魔法少女と言っても、所詮は昨日なったばかりの素人なのだ。 こんな危機的状況の経験などないサミーはどうしたらいいのか分からない。 「サミーちゃぁん……可愛いわぁ……」 「や、やだ……近寄んないでっ!!」 「サミーちゃん……私と一緒になってぇ~~~~!!」 「いやだああああああああああああ!!!」 逃げるサミー。 しかし破談女は素早く飛び掛って……。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「こ、この野郎! ボクに何の恨みがあるんだっ!?」 スーパーの屋上でやっとこさ開放された魎皇鬼は、当然ながら留魅耶に食って掛かる。 「手荒な真似をして悪かった! でも頼みがあるんだ!」 「頼み?」 留魅耶は深々と頭を下げる。 つっても、鳥の姿ではサマにならんが……。 「僕は事故で地球まで飛ばされてしまったんだ……。 でも、僕は空間移動魔法の類は一切使えないから帰れない……。 ……頼む、キミの力で僕をジュライヘルムまで送り届けてくれっ!」 「そ、そんなこと言われても……ボクだって空間移動魔法なんて使えないよ!」 魎皇鬼は戸惑い顔で言うが、留魅耶は引き下がらない。 「そんなワケないだろう!? なら、お前はどうやってジュライヘルムに帰るんだよ!」 「期限が来たら、自動的に発動する帰還魔法をかけてもらったんだ」 段々と雲行きが怪しくなってきたことを察し、留魅耶の顔が曇っていく。 「じゃ、じゃあ……ジュライヘルムと通信する手段は……?」 「無い。全部事後報告」 「……………………」 留魅耶が放心してしまったのに気付き、流石に魎皇鬼もフォローを入れる。 「ま、まぁ心配するな! ジュライヘルムに戻ったら、救助の要請をしておくからさ!」 「おまえ……帰るのいつ?」 「ん、大体一年後だけど」 それを聞いて、留魅耶は本格的にうな垂れてしまった。 「僕……半年後に誕生日があるんだ……10歳の……」 「げっ……」 魔素の流出が始まるのは、微妙に個人差があるものの、 10歳の誕生日前後がほとんどだと言われている。 「……ま、まぁ強く生きろよ! イイことあるさ!」 ビッ!と親指を立てて力強くエールを送る魎皇鬼。 もちろん、留魅耶の心には届いてはいなかった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「あはははは、弱いわサミー! ベリーベリー弱すぎるわよ!」 何とか気を持ち直した留魅耶が魎皇鬼と共に駆けつけた時、サミーは破談女のウェディングドレスに押し潰されていた。 「う、うええっ……お、重い……重いよっ……!」 「サミーちゃん、あたしたちはずっと一緒よ~! よよよ」 ミサの魔力で生まれた破談女の強さは圧倒的だった。 というか、サミーが弱すぎて勝負になっていなかった。 「も、もういいよミサ! (不発だったけど)もう話はついたんだっ!」 「えー……もおー……?」 顔まで青くなっているサミーを見た留魅耶が慌てて仲裁に入るが、ミサはまだ遊び足りないといった様子で、不満そうだ。 「……破談女、どいたげなさい」 「ラジャーですぅ、ミサさま」 「ほへぇ……」 破談女が上から退き、サミーはやっと一息つくことが出来た。 「サミー、大丈夫?」 「ダメ……」 魎皇鬼が心配して声をかけるが、サミーはぐったりと脱力して、立ち上がることすら出来ない。 「……ま、それはそれとしてぇ♪」 ミサはサミーに向き直る。 「さぁ、トドメよサミー! あんたもラブラブモンスターになっちゃいなさい!」 「えぇっ!? 良く分からないけど今ので戦いは終わったんじゃないの!?」 サミーは慌ててガバッと起き上がるが、ミサは既に魔法の発射準備を終えている。 「悪の魔法少女にルールなんてないのよ! 喰らいなさい、コーリングミスティクスッ!!!」 「いやあああああああああああああああああああああああ!!!」 サミーにミサの魔力が襲い掛かる! ……………………。 シュポンッ 「…………あり…………?」 確かに命中したミサの魔法。 しかし、サミーには何の変化もなかった。 ミサはそそくさと留魅耶に擦り寄り、耳打ちする。 「……ねぇ、ルーくん。魔法少女にはミスティクス効かないとか、そういうルールがあったりすんの?」 「いや……そういうのは関係なく誰にでも効くはず……。魔法障壁とかで防げば別だけど、今のはどう見ても直撃したし……」 「ふふん、オロカなり悪の魔法少女!」 そう言って、得意げに仁王立ちしたのは魎皇鬼だった。 あえて難点を言えば、場所がサミーの頭上という所だろうか。 「ミスティクスは悪意を増幅してモンスターに変える魔法! よって、悪意が存在するはずもない正義の魔法少女に効くワケがないのさぁ~っ!!」 ズビシ!とミサに人差し指を突きつける。眉毛も何故か濃くなっている。 「あんですって~~~!? 悪意を持たない人間なんてこのワールドに存在していいの!? いい子ちゃんすぎるにもほどがあるっちゅーの!!」 バトンを地面に叩きつけて八つ当たりするミサ。 「チャンスだサミー! 反撃だっ!」 力強く宣言する魎皇鬼。 「は、反撃って言われても……」 「パンチでもキックでも何でもいいから! 戦いってのは相手をブチのめせば勝ちなんだから!」 正論かもしれないが、魔法少女としてそれはどうなのか。 「く、くそう、こーなりゃもうヤケだよっ!」 サミーは立ち上がり、ヤケクソでミサに向かって突進する。 「ホワット、肉弾戦を挑む気なの!? 魔法も使わずに!?」 「う、うるさいな、これでも喰らいなさい!!」 サミーはバトンを思い切り振りかぶると、即興でつけた技の名前を叫ぶ。 「プリティ・スラァッシュ!!」 サミーは渾身の力を振り絞り、バトンを振り下ろす! 「甘いわね! そんな見え見えの振り下ろし、簡単に受け止めて―――」 ガキィン! ……ゴキリッ。 嫌な音がした。 ミサの手首が豪快に曲がった音だ。 「ぎゃっひぃいいいい~~~~~~~!!?」 激痛で転げまわるミサ。 攻撃自体はバトンで受け止めたものの、ダメージは深刻のようだ。 「そ、そうか!」 魎皇鬼が叫ぶ。 「ただでさえ魔法少女の身体能力は常人の1.5倍! それだけでも十分強力だけど、サミーは昨日の夕方のジョギング、そして今日は人々のお手伝いでずっと走り回っていたんだ! よって、尋常じゃなく鍛わっている足腰……。当然、そこから繰り出される一撃は強烈無比! あんな魔法に頼り切って堕落した、軟弱な悪の魔法少女じゃ耐えれないに決まってる!」 要は『身体、鍛えてますから!』ってことだが……そんなに力説するようなことか? 「……や……やっちゃいなさい破談女っ!! あたしのか弱いリストの仇を討つのよっ!!」 「はぁーい! よよよ」 自分で言ってりゃ世話ねーなって感じだが、とにかく自分で身動きできないミサは破談女をけしかけた。 今度は遊びじゃなく本気だ。流石に手首の恨みがこもっている。 だが……。 「ええーーーいっ!」 再び渾身の力を振り絞ったバトンの振り下ろしが、今度は破談女の脳天に直撃した。 「は、破談女ーーーーーっ!?」 「ミ……ミサさま…………仇討てなくて、ごめんなさい……ガクリ、バタッ」 自前で擬音をつけながら、破談女は倒れた。 「……あ、恋人は大事にしないとダメよ~ぅ?」 それだけ言うと、破談女はボムッと消えてしまった。 その後には、破談女の元となったカップル達が折り重なって倒れていた。 「は、破談女……あなたのことは忘れないわ……オイオイ……」 何処からか取り出したハンカチで涙をぬぐうミサ。 「……ううっ……サミー、そういうワケだから今日のあたしはもう戦えないわ……。 シーユーネクストタイムって言うかー、また来るからよろしくねーって言うかー……」 ズズズと鼻をかみながら言うミサ。捨て台詞まで適当かい。 「もう来ないで! ケンカ売られても迷惑なんだから!」 「そう言われてもミサは来る時は来るけど……とにかく、バイバイね……」 ミサがバトンを振り上げると、光に包まれて彼女の姿は消えてしまった。 取り残されていた留魅耶は慌てる。 「えっ、ちょっと待ってミサ! 僕は―――」 「あ、ワリワリ。ごめんねルーくん、忘れてて」 再び光の中から現れたミサは、留魅耶の首根っこを引っ掴むと、 今度こそ光の中に帰っていった。 後に残されたサミーは、プルプルと震えていた。 抑えようにも抑えきれない激情が内からあふれ出しているといった様子だ。 (サミー……町内の平和を乱す悪の魔法少女が現れたから……) みなぎる正義感や悪への怒りが彼女を突き動かしているのだろう。 魎皇鬼はそんなサミーを激励しようと声をかけようとしたが……。 「…………ずるい」 「えっ?」 「サミーはあんなに特訓しても何一つ魔法を覚えられないのに……。 ミサは……モンスターを呼び出す魔法だけじゃ飽き足らず……。あんな……あんなとっても便利な移動魔法まで……」 サミーの震えが増す。 情けなさだかミサへの嫉妬だか色々な物が入り混じって。 「ずっっっっっっっっっっっっる~~~~~~~~~~い~~~~~~~~~!!!!」 サミーの咆哮が、商店街中に響いた。 かくして、正義の魔法少女プリティサミーは、悪の魔法少女を撃退した。 新しく修得した必殺技・プリティスラッシュ(ただの上段振り下ろし)によって。 「うぅー……プ○キュアですら決め技は飛び道具なのにぃ……」 町内の平和を守るため、がんばれ我らがプリティサミー! 修得魔法が未だゼロでも、負けるな、くじけるな! ~ 第三話へ続く ~
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■24時の魔法使い■ 12人の賢者と12人の剣聖からなる、大陸最強の称号 その実態は、人でありながら魔の、或いは魔でありながら人の領域に踏み込んだアレな連中による集団 集団といっても魔同盟ほどの結束力すら無く、横のつながりは皆無に等しい 一騎当千であれば人間性は不問の為、傾奇者や変態、狂人が大半を占める 「12」と「24」は、時の女神に連なる神聖な数字とされている 結果的には大陸内勢力のバランサーとなっているが 現在の24時の魔法使いたち自身も、24時の魔法使いがなにゆえに (13剣士方式のような存在があるように) 維持されているのかということを知る者はいないようだ ■白昼球の12剣聖■ 大陸最高峰の12人の剣士 成り方 空席が生まれた際、「13剣士?」と呼ばれる13人の候補者が殺し合い、生き残った一人が剣聖になる あるいは他の12剣聖による任命 01 ガチ=ペド 02 イクス? 03 遊麗のシュガーレイト 04 殺人芸術? 05 マキシーム=カンデラ? 06 エルザム=シュナイダー? / 器無きアペイロン? 07 龍将軍ナチ? 08 鞘鳴りのエマニュエル? 09 『剣聖殺し』ヌゥブ&ファレ? 10 緋炎のクゥクン? 11 悪逆のゾーン=ドーン? 12 エクレイカルマウィダアルバイド=サルバナヘケンダー? ■黒夜球の12賢者■ 行き着く所までイってしまったメンタルモンスターな頭脳集団 積極的に世界と関わり続ける12剣聖に比べて排他的で閉鎖的で、何よりも自己中心的な連中 成り方 空席が出来た際、残った12賢者による任命または本人の志望 個人主義の権化とも言える彼らにとって、12賢者という肩書きはさして重要でもない よって基本的には誰が抜けて誰が入ろうが各々興味はなく、席につき続けていられるならばそれが賢者である 01 ユイメ=S=イングレイパセル? 02 エル=エデンス? 03 アイシオン・レシオン? 04 道楽のマクラミン? 05 大賢者「メラク」? 06 隠者イルトローデ? 07 七変のユーレイシア? 08 アク? 09 西の賢者ラーファイ? 10 極楽蝶のイザベラ・デュクドレー? 11 彼方のゲスピナス? 12 トイ=ヘス? 関連人物 ジャミット=ウォードマン? 元剣聖伊吹刃兵衛? 13剣士 アーサー・ラグナロット アイス・イズミ キャシー=オズワルド ケビン=スタイナー? 関連事項 システム24
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作品情報 あらすじ 管理者レビュージャンル 評価点 問題点 総評 作品情報 作品名 となりの魔法少女 作者名 七葉なば@twitter 掲載誌 まんがタイムきららミラク 掲載期間 vol.3~vol.52012年3月号(創刊号)~2014年11月号(奇数月隔月連載) 単行本発売日 1巻:2013年5月27日2巻:2014年10月27日 他作品 備考 電子書籍なし あらすじ 昔、人の心を操って友達を作った。だから今、友達を作ってはいけない。高校二年生、一人ぼっちの魔法少女はそう思う。友達になろうとする普通少女と、調査を重ねる理屈少女。魔法が生み出す罪は、時に心をえぐる。それでも優しく繋がる少女たち。少し変わった、でもきっと誰もが抱える傷と希望の物語。 管理者レビュー ジャンル ファンタジー 感動 日常 評価点 「魔法少女」の独自解釈。タイトルに「魔法少女」とあるが、本作は「魔法少女モノ」ではない。倒すべき悪、華やかな変身シーン、熱いバトルなどは一切存在しない。願いを込めて指を振れば魔法が使える、そんなな力をもったごく普通の少女の物語。 心動かされるシーンの数々。キャラの心情描写に力が入っており、感動間違いなし。特に「人間をなめるな 魔法使い」のシーン(単行本1巻107p)は有名。植物状態の弟を思う宇佐神茜(うさみあかね)と、魔法で茜の弟を治そうとする羽根井あき(はねい-)、二人の思いがすれ違いが描写されている。 完成度の高いストーリー。2巻乙では珍しく、「最初から最後まで話が決まっていた」と明言されている作品。「2巻乙」より「2巻完結」のほうが正しいかもしれない。 問題点 電子書籍がない。これだけの名作を読む手段が少ないことが惜しまれる。 総評 「魔法少女」というモノを日常にうまく落とし込んだ作品。日常と感動を詰め込んだ、心温まる一作。
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【検索用 たったひとりのまほうつかい 登録タグ Synthesizer V た ベガチック 夏色花梨 曲 曲た 殿堂入り】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:ベガチック 作曲:ベガチック 編曲:ベガチック 唄:夏色花梨 曲紹介 世界に取り残された、たった一人の魔法少女の物語です。 曲名:『唯独りの魔法使い』(たったひとりのまほうつかい) Music Lyrics VEGACHICK Illustration コア Movie hao Special Thanks わたなか ボカコレ2022秋ルーキー参加曲 歌詞 (PIAPROより転載) 時を越えて今会いに行くよ 悲しみの海に溺れないように 君といたあの場所で 話したことは忘れたけど 二人笑ってたことは覚えているよ 今だって君がいるような気がして 泣きたいよ 独りきりは不安で 何か変わるの待ってた 「行かなくちゃ」 魔法なんて知らないけど 奇跡を願ってる 繰り返してゆく過去と未来 巡り巡る世界の果てで祈ってる 夜の暗闇もいつか明けるから 戻れない昨日にサヨナラ 明日を振り切るように走り出した 悲しみの影 飲み干して光になる 君といたこの場所は 今は独りぼっちの世界だよ 感傷の海に溺れないように 空に沈んで泳いでしまいたい 泣かないよ 新しい未来がきっと待っているから 「顔を上げて」 泣き事なんて言いたくはないから 大声で叫んだ 進む未来に君がいないなら 何度だって運命にも抗うから いつか君の笑顔取り戻すよ 廻る世界に君と立っていたい 手を伸ばせば時間が動き出すから 魔法解けても 僕の隣で笑って コメント 名前 コメント
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魔法の歯車(OCG) 通常魔法 自分フィールド上に表側表示で存在する 「アンティーク・ギア」と名のついたカード3枚を墓地へ送って発動する。 自分の手札及びデッキからそれぞれ「古代の機械巨人」1体を 召喚条件を無視して特殊召喚する事ができる。 その後、自分フィールド上に存在する 「古代の機械巨人」以外のモンスターを全て破壊する。 発動後、自分のターンで数えて2ターンの間、自分は通常召喚できない。 アンティーク・ギア補助 デッキ圧縮 リクルート 魔法 同名カード 魔法の歯車(アニメ) 関連カード 古代の機械巨人(アニメ) 古代の機械巨人(OCG)
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すごい灯りの魔法 アイドレスWiKiページ該当ページ すごい灯りの魔法(技術):30:#照明 S*06 名前:照明 要求タグ:#照明 E*戦力:不定(状況により変化する) 必要勝利数:10 フレーバー:りさいくるーリサイクル― 特別ルール: ・#照明を持つものは任意のブランチとして起こせる。ただし、ブランチが許可されていなければならない。 ・他のキャラクターと戦力を合算することは出来ない。 ・ダイス出目は固定で、3、3、3、3、3、3、3、3、3、3である。 ・このブランチに成功すると以下のいずれかの効果を得る。 A:暗闇の効果をなくすことができる。 B:設定国民、パーティメンバーに #心理効果:30 の効果を付与できる。 C:光学的なセンサー一つを無効化できる。(偵察の必要勝利数が5あがる) 大勝利時の効果:3勝利を得る。 勝利時の効果:1勝利を得る。 引き分け時の効果:なし 敗北時の効果:なし 惨敗時の効果:なし 迷宮競技会・賞品40階まで突破コースダイス7
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作品データ タグ: ピアノ化 女の子 展示される 意識あり 時間停止? 物品化 石化? 解除不可能 ジャンル アニメ 種類 石化?、時間停止?、ピアノ化 性別 女の子 内容 アニメ版ショコラの魔法のエピソードの一つに、その話において悪役側となる少女が時間停止(色が灰色なので石化にも見える、実際、一部では石化されたということになっている)を受けて、そのままピアノに変えられてしまいますが、本人は気にせずむしろ弾かれる側になって注目の的となったことで意識あるままのピアノとしてご満悦な様子でした 画像・動画 タグ: ピアノ化 女の子 展示される 意識あり 時間停止? 物品化 石化? 解除不可能 リンク あったら 批評・コメント 名前 コメント
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きみとまほうのものかたりを【登録タグ VOCALOID yukkedoluce き 初音ミク 曲 曲か 殿堂入り】 作詞:yukkedoluce 作曲:yukkedoluce 編曲:yukkedoluce 唄:初音ミク 曲紹介 それはきっと、二度と読み返すことのできない物語です。 黒髪ストロングP の17作目。本作を以って活動を休止するとのこと。 僕にとって、此処での物語がはじまった日でした。みなさん、今まで本当にありがとうございました!(作者コメ転載) アルバム『黒猫と宇宙地図』収録曲。 歌詞 (作者HPより転載) 君は物語を書いている途中 長くて短い物語 書き直そうと必死だったんだね 読み返すことすらできないのに 君の物語を少し 僕に聴かせておくれよ これからは僕と 一緒に書こう ふたり以外は読むことのできない話を 僕の物語のお姫様 自ら魔法にかけられて 掻き消したい傷跡 過ちも その全てのシナリオが君なんだよ 僕の物語を少し 君に聴かせてあげよう これからは僕と 一緒にゆこう ふたり以外は踏むことのできない旅路を 君と出会うまでのお話を 僕は少しも知らない 全て話さなくていい でも全て消さなくていい 『今』 どんな物語を書いている途中 これからは僕と 一緒に探そう 君が自らかけた魔法の解き方を これからは僕と 一緒に書こう ふたりだけの『おわり』のないお話を 新しい物語をふたりで描いてゆこう 君は物語を書いている途中 長くて短い物語 どうやら僕も君にかけられてしまったようだ ずっと解けないでほしい 儚い魔法 幸せな魔法 コメント 追加乙!!!! -- 名無しさん (2014-04-05 21 18 39) 仕事はやい!乙 -- 名無しさん (2014-04-07 00 12 51) 歌詞間違ってますよ!目の冴えるような夜は嫌いだと不貞た -- 名無しさん (2014-04-09 11 24 55) 「儚い魔法」の前に「ずっと解けないでほしい」が抜けてる -- 名無しさん (2014-04-09 20 06 32) 好きです!曲も歌詞も -- 名無しさん (2014-04-13 12 10 28) 素晴らしい以外言うことがない -- nanshu (2014-12-23 00 42 38) 曲もさることながらpvもすごい -- 名無しさん (2018-10-12 11 31 54) 名前 コメント
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魔法の国~ビュユ~ 古くから、魔術や魔法に長けている国。 ビュユの国民は、魔力を持ち生まれてくるものが多く、魔力を原動力に暮らしている。 科学の国(ハッディート)と長くにわたり争っている。 同じく、罪人を罪人の国(カティーナ)に追放している。 また、罪人の国(カティーナ)の事は悪魔のような人間が住む国だと幼いころから教えられている。
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魔法の森の魔法使い、アリス・マーガトロイド/Alice Margatroid,Witch in Magic Forest 魔法の森の魔法使い、アリス・マーガトロイド/Alice Margatroid,Witch in Magic Forest(3)(W) 伝説のクリーチャー - 魔法使い・ウィザード・工匠 警戒 魔法の森の魔法使い、アリス・マーガトロイドが戦場に出たとき、無色の1/1の人形・アーティファクト・クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。 T:無色の1/1の人形・アーティファクト・クリーチャー・トークンを2体戦場に出す。 2/2 参考 妖精大戦争-レア