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非常な覚悟と揺れるココロと ◆UcWYlNNFZY 地獄のような殺し合いの場所にやっと日が昇り始めている。 悪夢のような夜が終わりを告げ朝が始まろうとしていた。 そして、その中で草原を2人の人間が黙々と歩いていた。 トゥスクルの皇、ハクオロと園崎家次期頭首、園崎魅音の二名。 ハクオロの背はに彼の部下であったトウカの亡骸が。 彼はトウカを埋葬する為に唯、歩いていた。 「済まないな、園崎……火葬を選ばなくて」 「いや、いいよ。おじさん、まさかそんな時間かかるとは思わなかったしさ……はは、やっぱり何も考えて無かったよ……私」 「いや……園崎はトウカの事を思っていただけだ……誰よりもな」 「……ハクオロさん」 「とりあえず街に行くぞ。そこに行けば何か道具など有るかもしれん」 「……うん」 彼らは火葬という手段を考えたのだが油などが無い現状遺体が燃え尽きるまで数時間もかかる。 且つ燃え尽きるまで、傍に居続けなければならない。 それに火葬で人を呼び寄せる危険性だって充分ありえたのだ。 呼び寄せる人が全て安全とは限らないのだから。 メリットよりもデメリットが多いと判断し火葬という手段を諦めた。 とはいえ、トウカを埋葬する事には変らない。 それが、魅音の意志でありハクオロの意志であるのだから。 そして埋葬する為の何か道具を探す為に止め街に探す事にしたのだ。 (……ハクオロさん) 魅音の前をトウカを背負っていたハクオロが歩いている。 何時の間にか魅音を追い越し唯、黙々と歩いていた。 口数も少なく足早に。 魅音は思う、ハクオロの事を。 トウカを失って最も哀しいのはハクオロだという事を。 でもそれを彼は決して言わない。 それが皇である自身の役目であるといいたいように。 決して何も言わず、立ち振る舞いに現さない。 理屈を優先している。 だけど。 ハクオロの本心はどうなのだろうかと思う。 ハクオロ個人としてはトウカの死をどう受け入れているのだろうか? ハクオロはその死を吹っ切っているのだろうかと疑問に思う。 語る言葉はとても強い言葉だけど心は見えてこない。 理屈に固められた言葉だけ。 ハクオロの素の感情は見えてこない。 魅音はそれが何処かもどかしく感じ、でもそれを口にする事はできなかった。 ハクオロの表情を見ようと思っても仮面に隠された顔から何も読み取る事ができない。 それが何処か遠い存在のようにも感じて。 トウカの死をも力にしてるように感じていた。 魅音はそれが大人なんだろうかとさえ思ってしまう。 でもそれに対して魅音は思う。 (でもそれって……何か哀しいよ。それが大人というなら……私は何か嫌だ) 何か哀しいと。 それが大人になるという事なら。 成長というなら。 嫌だと思ってしまう。 確かに感情を喚き散らす事は決していい事とはいえない。 でも、感情を露わにしないというのもそれは何処か哀しいものだと思ってしまう。 これがハクオロの強さなのかもしれない。 でもそれは魅音からすれば寂しく哀しいものだった。 それがハクオロと自分との違いなのだろうかさえ。 小さいようでとても大きな違いなのだろうかと思ってしまう。 明確な『溝』かもしれないとさえ 思ってしまう。 (違う!……ハクオロさんは仲間だっ!……溝だとしてもきっと乗り越えられる。私達はそうしてきた……だから大丈夫) 魅音はそんな事を一瞬考え慌てて頭をブンブン振って否定する。 何を馬鹿な事をと思って。 第一今自分とハクオロはトウカを埋葬する為に団結していると。 溝があってもきっと乗り越えていける、そう前向きに思って前を向く。 考えるのはやめた、歩くことに集中すると決めて歩く足を早く動き始めた。 目の前には黙々と歩くハクオロが。 何故か魅音はそんなハクオロの背が近いのに遠く感じて。 そしてハクオロの背に背負われているトウカがハクオロには重たそうに見えた。 何故か。 何故かだけど。 そう 感じた。 感じて……しまった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「ふぅ……結構歩いたね」 「……ああ」 あれからハクオロ達は歩き続け草原を抜け街を見つける事ができた。 早速道具を探索に入ろうとするも、もう少しで放送という事もあり一度休憩をとる事にし近くの家に入る事にした。 家は平屋でキッチンとリビングと二部屋しかなくリビングには大きなテーブル、食器棚、ベッドといったとても簡素な家だった。 家や町並み、家具にハクオロは驚ききつつも休憩を優先する。 ベッドにはトウカが安置されていてやすらかに眠っていた。 椅子に向かい合いながら座っていた二人は喋ることなく魅音は水を飲みハクオロはディバックの中に入っていた支給品を調べていた。 互いに何処か落ち着かないまま時間だけが過ぎていく。 放送が訪れるのを唯待っていて。 「園崎」 「うん……?」 幾らかの時が経った時だろうか、ハクオロが唐突に魅音を呼ぶ。 魅音がハクオロの方を向くと一丁の小さい銃と銃弾と3つの石がテーブルに置かれている。 「何さ? これ」 「私の支給品だ……進化の石とでりんじゃーという武器らしい」 テーブルに置かれていたのは進化の石とハイスタンダード・デリンジャー。 進化の石は炎と水と雷がありポケモンを進化させることができしかも無くならないらしいとハクオロが言いった。 が、ポケモンについてはハクオロも魅音も理解できないので何の石かさっぱり理解できずそのままにしておこうという結論に。 だが、ハクオロが見せたかったのは石ではなくもう一つのもだった。 「ハクオロさん……これって銃だよね?」 「ああ、銃が何がよく知らないが武器だ、そして説明を見る限り、園崎が持っているものと違って命を確実に奪う事ができる……凶器だ」 「……それが……どうしたのさ」 「これを……園崎に渡したい。私では使えこなえそうもないしな」 「……っ!?」 ハクオロはしっかりと意志を持った目をして魅音に告げ手渡す。 魅音は驚き、そして狼狽した。 両者とも理解していた。 命を奪う武器を与えるという事の意味を。その重さを。 それはもしも襲われて説得も聞かず仕方なくなった場合の時 「私に……人を殺せって言うの?」 その人を殺すという事。 命を奪えという事。 その覚悟を持てという……厳しすぎる事だった。 魅音は震えていた。 ミュウツーに襲われた時死ぬ可能性だった……いや代わりにトウカが死んだ。 ミュウツーが命を奪った。 その命を奪うという行為をもし襲われたからといって自分ができるのかと。 いや、結局は殺し合いに乗った人物と一緒の行為をしなければならないのかと。 不安と……そしてハクオロに対して一種の失望ともとれる哀しさが満ちていた。 「ねえ……どうなのさ?」 「…………そうではない……最悪の話……覚悟をして欲しいだけだ」 「同じじゃないか!……それ」 「………………」 「何か……いってよ……ねぇ?……ねぇってば」 魅音の声が震える。 ハクオロに言って欲しくなかった、そんな事。 例え、例え殺さなければならない状況が本当にきたとしてもだ、それでも言って欲しくなかった。 最後までそんな事言って欲しくなかった。 例え夢物語のような事でも、それでも。 理屈では、そうなる時がくる可能性だってある事はわかっている。 最初に襲われた時だったってそうなった可能性はあったのだから。 でも、殺すとかそんな事、言って欲しくなかった。 甘えだとしても。 言って欲しくなかった。 魅音の感情が、心が。 そう告げていたから。 ハクオロは唯黙っていて。 魅音は悲痛な顔をしてハクオロを睨んでいた。 やがてハクオロは口を開く。 「では……園崎。もしお前の本当に大切な仲間が襲われていた場合……殺すしか助ける方法が無い場合……どうするのだ?」 「……っ……それは」 ハクオロの問いに魅音が戸惑う。 もし、圭一達がミュウツーのような存在に襲われていた場合どうするのかと。 圭一達は絶対に助けたい。 でもその為に重い引き金を引けるのだろうか? 瞬時に答えは返ってこなかった。 狼狽する魅音にハクオロは続ける。 「そしてもしお前の仲間が殺し合いに乗ってもう戻れない位置にまで進んでしまった場合……どうするのだ?」 「……!?……それって」 魅音が聞き返すがハクオロは応えない。 それは暗に殺せるのかと聞いてるのと同じだから。 もし圭一達が殺し合いに乗って沢山の人を殺して狂気に駆られて止められなかった場合……殺せるのかと。 その問いに魅音は 「止めるさ! 何があっても!」 「……理想論だな」 殺しという選択肢は選ばない。 そんな事になっても仲間だけはどうしても止めたかった、絶対に。 そんな応えにハクオロは理想と切り捨てる。 叶わないものだと、理屈で。 魅音はそれに反論を言う。 「じゃあハクオロさんはどうするのさ!」 「私は……仲間を助けるのがそれしかない場合はそれを選ぶ。そして仲間達がもう戻れない位置まで進んでしまった場合……私が手を下す」 ハクオロはそう答える。 もし、エルルゥやアルルゥが襲われている場合……説得が聞かない場合殺しをえらぶだろうと。 それは戦でも一緒の事だから。 そしてカルラやベナウィが自分の為に殺し合いに乗り罪なきひとを殺し続けたの言うのなら、手を下すだろうと。 それが 「それが……皆の上に立ちそして国を治める皇のやるべき役割だ」 ハクオロの役目なのだからと結論付けて。 唯、そう言い放った。 「そんなの!……えっ?……」 魅音は怒りに駆られハクオロの胸倉をつかむ。 が、ハクオロの顔を見て直ぐ放した。 何故なら仮面に隠された顔の中で見える目がとても、とても悲しい目をしていたから。 それ以上魅音は言えなかった。 言える訳無かった。 その途端自分自身が何処か恥ずかしくなって 「ご、ごめん……ちょっと風に当たってくるよ」 魅音は身を翻し家から出て行く。 ハクオロの問いに答えを返さないまま。 唯、立ち去った。 今はきっとお互いに落ち着かないといけないから。 そう、そう思ったから。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「はぁ……なにやってんだろ……私」 魅音は玄関の扉に身を預けながら呟く。 またハクオロとぶつかってしまった。 何故かそれか無性に悔しくて。 心が不安で揺れている。 「殺す覚悟……かぁ」 手に握っている小さい銃を見つめる。 とても小さい銃。 だけど確実に人を殺せるものだ。 この重たい引き金を引けば。 殺せるのだ。 不安になる。 ハクオロから投げかけられていた言葉。 仲間の為に誰かを殺せるか。 仲間を殺せるか。 どうなんだろうと思ってしまう。 大切な仲間達。 前原圭一。 園崎詩音。 竜宮レナ。 北条沙都子。 古手梨花。 その仲間達が襲われていたとしたら……? もし殺されていたりしたら……? あのトウカでさえ殺されたのだ。 仲間が死なないなんて事……ありえないのだから。 そんな絶望がありありと思い浮かんでしまう。 圭一が剣で串刺しになる姿。 詩音が銃で頭を撃たれる姿。 レナが車で轢き殺される姿。 沙都子が首を絞められる姿。 梨花が崖から落とされる姿。 有りえるかも知れない……絶望。 「嫌だっ……そんなの絶対に嫌だっ!」 仲間が殺されるなんて嫌だった。 そんなの絶対に嫌だった。 なら。 仲間を助ける為なら……殺す? 「わかんない……そんなのわかりっこないよ」 解る訳無かった。 解りたくも無かった。 そして仲間達が殺し合いに乗ってしまう……もう一つの絶望。 雛見沢症候群。 それによってもしかたら全員がそうなってしまう可能性だって……有りえるのだ。 雛見沢症候群だけではない。 この殺し合いの恐怖に飲まれて錯乱してしまう可能性だってある。 恐怖に負けてくるってしまう事はありえてしまうのだから。 絶望が溢れるこの殺し合いでは 狂いに狂って戻れない事が有りえるかもしれないのだから。 圭一が狂い。 詩音が狂い。 レナが狂い。 梨花が狂い。 沙都子が狂い。 魅音の自らの手で殺さないといけなくなる……絶望。 「それも……もっと嫌だっ! 絶対に嫌だっ!」 それも嫌だった。 絶対に嫌だった。 そんな絶望。 そんな運命。 絶対に嫌だったから。 ならば魅音は 「私は……どうすればいい?」 どうすればいいのかと心に問う。 仲間を助ける為に。 そんな絶望避ける為に。 どうすればいい? 「そうさ……簡単だよ」 ……簡単だった。 とても簡単だった。 大切な事を魅音は見失う事だった。 例え絶望だらけだとしても。 魅音はそれを信じればいい。 どんな時でも。 そう、 それは 「それでも……私は……絶望よりも……希望を! 仲間を! 信じるっ!」 絶望よりもかすかにでも存在する希望を信じる。 そして共に戦った仲間を。 何処までも。 何時までも。 絶対に。 絶対に。 信じ抜けばいい。 唯、それだけなのだから。 魅音は拳を空に向かって高く高く突き出した。 希望を仲間を。 絶対に信じるために。 日はもう既に 高く高く上っていた。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「私は何をしてるんだろうな……トウカ」 ハクオロは溜め息をつつベットに寝ているトウカに呟く。 もうトウカは問い返す事ができないのは知っているのに。 それでも自嘲を聞いてもらうしかなかった。 魅音に言った事。 自分でも厳しいと思うぐらいの事。 それを今魅音に聞いた。 自分は偉そうに言ったが果たして自分はそうなのだろうか。 理屈では解っている。 そうだと言い切ったのだから。 だけど、それは余りに悲しい事だ。 自らの手で仲間を殺さなければならないという事は。 臣下の過ちを正すのは君主の役目だ。 だがしかしハクオロにとってベナウィやカルラは臣下以上に 家族でもあったのだから。 もし彼らが殺し合いに乗って止まらないのなら。 自ら手にかけなければならない。 そう、家族を殺さなければならない。 それは、それはとても悲しい事。 とても悲しい事だ。 でもそれを選ばないといけない。 悲しくてもだ。 それが救いとなりえるのなら。 それで罪が償えるとなりえるのなら。 選び取らなければならない。 君主として。 でも……それは悲しい事。 ハクオロの本心を押し潰してやらなければいけない、とても悲しい事だ。 「無様だな……私も」 そうハクオロは自嘲する。 冷静である様勤めても身体が震えてしまう。 これで一国の君主かと笑ってしまう。 そして仲間の為に誰かを殺すという事。 そんな事慣れている。 もう、ずっと前からやっていたのだから。 だがしかしそれよりも別の感情が湧き上がっていたのだった。 それは家族が殺される恐怖。 エルルゥ、アルルゥが凄惨に殺されてしまう姿。 もし、だ。 もし彼女達を殺され彼女達を殺した者にあったとして。 自分は冷静でいられるのだろうかと。 ハクオロ個人に戻って激昂して止まらなくならのではないかと思ってしまう。 君主でいられるのだろうか? 「……無理かもしれない」 ハクオロはその問いに対して肯定は出来なかった。 なんて甘いのだろうと笑いたくなるぐらい。 本当に無様だった。 「なあ……トウカ……お前は笑うか? 無様な私を」 自嘲するようにトウカに問う。 当然答えは返ってこない。 でも、トウカのやすらかな顔は凛としていて。 ハクオロはそれを唯見つめるだけ。 それを見てはっと思う。 「いや……私はそれでも生きて胸を張って生きていかなければならない。命を尽くしたお前の為に」 例えハクオロの今の姿が無様であっても生きなければならない。 迷っていてもそれでも胸を張らないといけない。 それが命を尽くしたトウカの為にできる事。 トウカの生を馬鹿にされないようにするにも自分は胸をはりしっかり生きなければならない。 それが君主を想い剣に想いを残したトウカの為に自分ができる事なのだから。 「お前には……もう、三度も助けられたな」 笑いながらハクオロはトウカに言う。 そして忠節を尽くしたトウカに今、ハクオロができる事。 仲間であったトウカに感謝を。 家族であったトウカに哀悼を。 そして臣下であり最高の武士であったトウカに告げる言葉を。 彼女の働きを認める最大の言葉を。 「御勤め……ご苦労であった」 贈った。 心の。 心の底から。 その時 ―――忠義、尽くしたまで。 トウカのその言葉が。 ハクオロの心に。 そっと。 そっと聞こえた気がした。 【A-6 線路沿い/一日目 早朝】 【ハクオロ@うたわれるもの】 【装備】:ガイルの剣@ポケットモンスターSPECIAL スモーカー大佐の十手@ONE PIECE 【所持品】:大型レンチ@BACCANO!、ミュウツー細胞の注射器@ポケットモンスターSPECIAL、基本支給品一式、クチバの伝説の進化の石(炎、雷、氷)@ポケットモンスターSPECIAL 【状態】:健康 体に僅かに痛み トウカの遺体を背負っている 服の裏にトウカの血がこびりついている 【思考・行動】 1:ギラーミンを倒す 2:仲間(魅音の仲間含む)を探し、殺し合いを止める。全てを護り抜く。 3:トウカを弔う。 4:ミュウツーに対して怒りの念。 【園崎魅音@ひぐらしのなく頃に】 【装備】:空気ピストル@ドラえもん ミリィのハイスタンダード・デリンジャー(2/2)@トライガン・マキシマム 【所持品】:排撃貝@ONE PIECE、デリンジャーの残弾20、基本支給品一式 【状態】:健康 体にやや痛み 悲しみ 【思考・行動】 0:仲間を信じる 1:仲間(ハクオロの仲間含む)を探し、殺し合いを止める 2:詩音と沙都子にはやや不安。 3:トウカを弔う 4:線路を辿って駅に向かう? 5:ミュウツーに対して恐怖。 6:死者に対しては誠意を以って対応する ※本編終了後の参戦です。雛見沢症候群の事を知っています。 【支給品説明】 クチバの伝説の進化の石@ポケットモンスターSPECIAL クチバシティの海のそこにあるという進化の石。 普通の石と違いポケモンに使ってもなくならない。炎、雷、氷のみっつ。 ミリィのハイスタンダード・デリンジャー@トライガン・マキシマム ミリィ・ストライフが使用するハイスタンダード・デリンジャー。 小型の銃で手のひらに収まる程度。 時系列順で読む Back コードギアス ナナリーと旅館三騎士 Next 同じ夜明けを見ている 投下順で読む Back コードギアス ナナリーと旅館三騎士 Next 同じ夜明けを見ている Back Next Beyond 園崎魅音 皇と人と Beyond ハクオロ 皇と人と
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テレビ http //delicast.com/tv/SouthKorea http //www.ktv.go.kr/onair.jsp ラジオ http //tunein.com/radio/South-Korea-r100367/ ラジオ>トーク http //tunein.com/radio/Korean-Talk-g350/ 経済 http //ecodb.net/country/KR/ 2ちゃんまとめ | 国際結婚した日本男性、離婚率が最も高いのは韓国女性 ... tinyurl.com/bqkn56m @itnweddingnews #itnwedding #news — 国際結婚Newsさん (@itnweddingNews) 7月 29, 2012 関連ページ一覧 ページ数:0 もくじ リンク・情報 モデルの本田ブログ男女論とか 語学 関連レス韓国女性と国際結婚した人、失敗例 リンク・情報 下のほうに看板の画像あり ハングルの基本 | 韓国語(ハングル)|韓国旅行「コネスト」 http //www.konest.com/contents/study_korean_detail.html?id=119 韓国地名一覧&郵便番号・地図表示 - かじりたてのハングル http //kajiritate-no-hangul.com/JUSO/ 英語も韓国語も出来ない女二人旅、本当に楽しめるのか?!(1日目):Mihoさんの旅行ブログ by 旅行のクチコミサイト フォートラベル http //4travel.jp/traveler/candy20031201/album/10615215/ 韓国旅行より(言葉の違いについて) http //www.kuraryoko.com/korekot.html FAQ(韓国の旅行に関する質問にばっちり答えちゃいます) 両替、空港からの交通、市内バス・高速バス・地下鉄の乗り方、旅館の選び方 http //www.moon.sannet.ne.jp/paiza/ffaq.html モデルの本田ブログ 男女論とか オッパと呼ばれたい男。言いたい女。言わない私。 ttp //ameblo.jp/allongeblog/entry-11317724874.html 韓国人の女の話 ttp //ameblo.jp/allongeblog/entry-11269683213.html (女子の自撮りに騙されるな!! ttp //ameblo.jp/allongeblog/entry-11293064976.html) 語学 おすすめ韓国ご勉強法☆한국어 공부방법 ttp //ameblo.jp/allongeblog/entry-11333014282.html 関連レス 韓国女性と国際結婚した人、失敗例 【DV】高嶋政伸のDV音声がYouTubeに流出? 「生きてる価値も無い! 死んじまえ!」と暴言そして暴行 http //uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1331138087/355 355 名前:名無しさん@12周年[] 投稿日:2012/03/08(木) 02 20 58.44 ID P6hedJ4a0 伊良部秀輝 あらゆる事業失敗、帰国もできず、 最後のウドンチェーンも韓国人のデタラメで破綻 真夏に首吊り自殺、腐乱死体で発見される 実家家族は、火葬場にも入れず、 宮古でも香川でもない成田の無縁仏寺に遺骨捨てられる 高嶋政伸 自称台湾系ハーフと詐称していた美元に騙され 結婚、朝鮮人と知ったのは記者会見の場 一族情報を執拗に週刊誌に垂れ流しにされた上、 仕事消滅、離婚できず ニコラス・ケイジ 自称日本人(婚約時にも言わず)の朝鮮人女に騙され、 結婚後に韓国人と判明、財産、浪費されまくり、 一族などに家まで買うハメに、アル中、逮捕 事業、映画ことごとく大外れ、破産同然に ウェズリー・スナイプス 日本人を詐称していた韓国女と結婚、 脱税などで数回逮捕、追徴課税で破産同然に 映画界から消滅、刑務所行き ウディ・アレン 韓国人養女と近親・不倫肉体関係の上、 結婚を迫られ妻と離婚して再婚 妻や行政から訴えられ、公的な世界から消滅、 授賞式になどにも出席できず
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[部分編集] 東方白夜航コンテンツ一覧 東方白夜航TOP キャラクター ストーリー攻略 サブイベント アリス・マーガトロイド [部分編集] 加入時期:霊夢二回目(魔法の森) 支援効果:物理防御8%上昇/魔法防御8%上昇/MP再生率3%上昇/水属性耐性20%上昇 固有能力:全武器(固有武器除く)装備可能/霊力自動回復+2% 通常技 名前 霊力 取得Lv 対象 効果 属性 CT SG 回数 その他 「ノッキングワイヤー」 40 敵単 行動不能確率+50%(3T) 補助 10 4 必殺技 名前 霊力 取得Lv 対象 効果 属性 CT SG 回数 その他 「七色結界」 60 初期 味全 全能力+25%(4T)/霊力自動回復+15% 補助 15 3 人形操創 12 敵単 物理1.2倍 無 1 +1 ∞ 物理攻撃-25%(50) 人形帰巣 18 敵単 物理0.75倍×2回 無 2 +2 18 物理防御-25%(50) 人形火葬 20 敵単 魔法1.5倍+200 火 2 +1 10 魔法攻撃-25%(50) 大江戸爆薬からくり人形 40 敵単 物理4.0倍+2000/命中-50% 無 5 +4 8 人形千槍 25 敵単 物理0.5倍×4倍 無 2 +2 10 魔法防御-25%(40) *派生有 人形SP 30 自分 全能力+10%(6T) 補助 6 8 スキル追加 シーカーワイヤー 37 敵全 魔法2.0倍+500 無 3 +3 10 敏捷-25%(50) SPレーザー 30 敵単 魔法2.5倍+1000 無 +2 ∞ SP解除/防御力無視 ※派生技 人形千槍 → 人形弓兵 → リトルレギオン スペルカード 名前 消費SG 対象 効果 属性 CT その他 LvUPボーナス 入手法 魔符「アーティフルサクリファイス」 1 敵単 魔法1.0倍~4.0倍+200 無 3 魔法防御-25%(80) 魔法攻撃+2 最初から所持 戦符「リトルレギオン」 2 敵全 物理1.4倍+300 無 4 物理攻撃-25%(70) 物理攻撃+2 物理防御+1 魔法の森・妖怪の山側中ボス「グレーターワーム」を倒す 魔操「リターンイナニメトネス」 3 敵単 魔法2.0倍~8,0倍+400 無 5 敏捷-25%(80) 魔法攻撃+2 魔法防御+1 アリスの家で入手 槍符「キューティ大千槍」 4 敵単 物理0.7倍×6回 無 1 物理攻撃+1 物理防御+2 魔法の森・無縁塚側中ボス「マヤパープル」を倒す 戦操「ドールズウォー」 4 敵全 物理1.0+300×3回 無 5 物理攻撃-25%(60) 体力+15/物理攻撃+2/物理防御+1 クリア後の無名の丘 暴食鈴蘭 メディスンを倒す ▼習得技備考欄 デバフの鬼。そうとしか言えないスキル構成をしている。 また全武器装備可能なため、状態異常の追加効果を持つ装備を持たせるとデバフと同時に状態異常もバラ撒いてくれる。 物理魔法両方の技をバランスよく覚えるため、火力役として使う場合にはどちらかに特化させた方が無難。 必殺技が物理が多く、スペカが魔法が多い。 デバフ役として使うのであれば敏捷を補強して先手を取ってデバフが撒けるようになると強い。 支援では貴重な霊力自動回復持ち。彼女を支援に入れておくとフィールドを歩くだけで霊力が回復していく。 通常技のノッキングワイヤーの成功率は表記よりも体感はるかに成功しやすく、ボスにも普通に効く。 物理・魔法どちらも主力級にいけるしデバフ要因としても戦え、防御力もなかなかなのでPTメンバーとして起用しやすい。 ただし、武属性のスキルが一切なく、通常攻撃以外で武器属性の攻撃はできないのがネック。 ▲ページ上部へジャンプ
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2013年10月27日 チェコミステリの邦訳一覧(複数の訳書がある場合、ここでは最新のもののみ示す)カレル・チャペック『ひとつのポケットからでた話』(栗栖茜訳、海山社、2011年2月) 24編収録 カレル・チャペック『もうひとつのポケットからでた話』(栗栖茜訳、海山社、2011年2月) 24編収録 ヴァーツラフ・ジェザーチ『かじ屋横丁事件』(井出弘子訳、岩波書店 岩波少年文庫2075、1974年)(児童文学) エゴン・ホストヴスキー『スパイ』(岡田真吉訳、角川書店、1958年)→ 改題文庫化『秘密諜報員 アルフォンスを捜せ』(角川文庫、1966年) ヨゼフ・シュクヴォレツキー『ノックス師に捧げる10の犯罪』(宮脇孝雄・宮脇裕子訳、出版:The Mysterious Press、発売:早川書房、1991年5月) パヴェル・ヘイツマン『鋼鉄の罠』(田才益夫訳、発行:有楽出版社、発売:実業之日本社、1996年3月) パヴェル・コホウト『プラハの深い夜』(田才益夫訳、早川書房、2000年10月) ラジスラフ・フクス『火葬人』(阿部賢一訳、松籟社《東欧の想像力》第9巻、2012年12月) 注 このページの作成者はチェコ語は読めません。 以下、邦訳のある作品は『水色』で示しました。 Index (1)チェコの古典探偵小説エミル・ヴァヘク(1889-1964) エドゥアルト・フィッケル(1902-1961) カレル・チャペック(1890-1938)A 『ひとつのポケットからでた話』&『もうひとつのポケットからでた話』(1929年) B 「シャーロック・ホームズ覚え書き、または探偵小説について」(1924年) C チャペックが探偵小説のつもりで書いた短編集『受難像』(1917年) D 哲学三部作(1933-1934年)のミステリ要素 A・B・シュチャストニー(1866-1922)の探偵レオン・クリフトン物 ヴァーツラフ・ジェザーチ(1901-1956)の児童文学『かじ屋横丁事件』 (2)1950年代以降のチェコミステリエゴン・ホストフスキー(1908-1973) ミラン・クンデラが探偵小説を執筆!? ヨゼフ・シュクヴォレツキー(1924-2012) ヨゼフ・ネスヴァードバ(1926-2005) パヴェル・ヘイツマン(1927- ) パヴェル・コホウト(1928- ) ポーランドでミステリ・オールタイムベスト100に選出されたラジスラフ・フクス『火葬人』 (3)現代チェコの代表的な推理作家 (4)チェコのミステリ賞 (5)チェコにおける日本ミステリ チェコミステリについての文献 更新履歴 (1)チェコの古典探偵小説 チェコではエミル・ヴァヘク(Emil Vachek、1889-1964)とエドゥアルト・フィッケル(Eduard Fiker、1902-1961)の2人がチェコの探偵小説を形作った二大作家と見なされているようだ。 エミル・ヴァヘク(1889-1964) エミル・ヴァヘク(Emil Vachek、1889-1964)は、近年もチェコで映像化されている人気シリーズ、クルビーチコ(Klubíčko)警部シリーズの作者。クルビーチコ警部シリーズの第1作『Tajemství obrazárny』が刊行されたのは1928年。続いて1932年に第2作『Muž a stín』(男と影)(翌年映画化)、1933年に第3作が出ているが、その次は1958年まで間が空く。やはり1930年代も半ばを過ぎると、時勢的に探偵小説は書きづらくなったのだろうか。戦後は1958年から作者の没年の1964年までに少なくとも5作が発表されている。 クルビーチコ警部シリーズは2007年から2008年にかけて第2作『Muž a stín』(1932)、第3作『Zlá minuta』(1933)、そして戦後作品の『Devatenáct klavírů』(1964)がテレビ映画化されている(『Zlá minuta』の映画化は2005年という情報もあり)。 『Muž a stín』映画版情報 リンク1、リンク2 『Zlá minuta』映画版情報 リンク1、リンク2 『Devatenáct klavírů』映画版情報 リンク1、リンク2 クルビーチコ警部シリーズの英訳はなさそうである。第1作『Tajemství obrazárny』は、1964年にプラハで独訳『Das Geheimnis der Galerie』が出ている。 エドゥアルト・フィッケル(1902-1961) エドゥアルト・フィッケル(Eduard Fiker、1902-1961)はスコットランドヤードの警部T・B・コーン(inspektor T. B. Corn)のシリーズやチェコを舞台とするチャデック警部(inspektor Čadek)シリーズ、スパイ小説の探偵カルリーチェク(Karlíček)シリーズなど複数のシリーズ作品で人気を博した作家。 スコットランドヤードの警部T・B・コーンのシリーズは1933年から1948年にかけて5作発表された。少なくとも第1作と第2作、それから第5作で悪党のテッド・ブレント(Ted Brent)が登場する(第5作の副題は「テッド・ブレントの帰還」)。2人は明智小五郎と怪人二十面相のような関係なのだろうか? 戦時中は英語名が問題視され、T・B・コーンの名はL. L. Cirneに変更されていたとか。 国際推理作家協会チェコ支部は独自に長編ミステリ公募賞のエドゥアルト・フィッケル賞を制定し、2003年から授与している。詳しくは「(4)チェコのミステリ賞」を参照のこと。 エドゥアルト・フィッケルの作品の英訳はなさそうである。ドイツ語訳は少なくとも6冊。ただし、T・B・コーン・シリーズは訳されていない。独訳があるのは、チェコを舞台とするチャデック警部シリーズの2作、スパイ小説の探偵カルリーチェク・シリーズの2作と、ノンシリーズ作品2作である。 エドゥアルト・フィッケル作品の独訳と原題の一覧 チェコ語タイトル 発表年 ドイツ語訳のタイトル チャデック警部シリーズ Zinková cesta 1942 Der Zinksarg Nikdo není vinen? 1947 Fisch im Netz 探偵カルリーチェク・シリーズ Zlatá čtyřka 1955 Die goldene Vier Série C-L 1958 Serie C L ノンシリーズ作品 Ilavský zločin (別題 Rozkaz 42) 1946 Befehl 42 U Tří kufrů 1957 Die Drei Koffer カレル・チャペック(1890-1938) A 『ひとつのポケットからでた話』&『もうひとつのポケットからでた話』(1929年) カレル・チャペック(Karel Čapek、1890-1938、日本語版Wikipedia)は言わずと知れた有名なSF作家だが、実はミステリも執筆している。江戸川乱歩は1950年代にソ連のスパイ小説作家ロマン・キムと文通しているが、ロマン・キムは手紙の中で、ソ連で人気の探偵作家としてチェスタートン、フランク・ヘラー(スウェーデン)、そしてカレル・チャペックを挙げている。 ロマン・キムの江戸川乱歩への第二信より(江戸川乱歩「ソ連と中共の近況 ――ロマン・キム氏から第二信――」『宝石』1957年1月号、ロシア語翻訳:原卓也) ユーモラスな探偵作品の中で、ソヴェート読者に評判が好いのは、チェッコの有名な作家カレール・チャペックの短篇です(奪われた書類、ロウッサ教授の実験、俳優ベンダの失踪、等)。これらの短篇は探偵小説のパロディのように思われますが、作の中では警察や、警察の犯罪解明の愚かしい方法などが嘲笑されています。チャペックがマーク・トウェーンの短篇「白象泥棒」*注を手本にしたことは疑う余地もありません。小生は、チャペックの短篇が日本語にも訳されて然るべきだと思います。彼の作品は英語にも、他のヨーロッパ語にも訳されているのですから。 注:マーク・トウェイン「盗まれた白象」(原題 The Stolen White Elephant)。エラリー・クイーン編『犯罪文学傑作選』(創元推理文庫、1977年)などで読める。 チャペックのミステリ小説集は以下の2冊がある。ロマン・キムの手紙の中でタイトルが示されている「奪われた書類」、「ロウッサ教授の実験」、「俳優ベンダの失踪」は、『ひとつのポケットからでた話』に収録の「盗まれた機密文書」、「ラウス教授の実験」、「俳優ベンダの失踪」のことだと思われる。(以下、当ページでは訳題は栗栖茜氏による訳題を使用する) チャペックのミステリ小説集Povídky z jedné kapsy (1929) 24編収録『ひとつのポケットから出た話』(栗栖継訳、至誠堂 現代人叢書第9巻、1960年[著者名表記 カレル・チャペク] / 晶文社 文学のおくりもの15、1976年 / 晶文社 文学のおくりものベスト版、1997年8月) 『ひとつのポケットからでた話』(栗栖茜[※栗栖継の息子]訳、海山社、2011年2月) Povídky z druhé kapsy (1929) 24編収録『ポケットから出てきたミステリー』(田才益夫訳、晶文社、2001年11月) 『もうひとつのポケットからでた話』(栗栖茜訳、海山社、2011年2月) イヴァン・クリーマによるチャペックの研究書『カレル・チャペック』(邦訳2003年8月、青土社、田才益夫訳)ではこの2冊は「第二十章 盗まれた書類とその他の物語」(pp.223-233)で扱われている。 アメリカのミステリ雑誌『Ellery Queen s Mystery Magazine』の1948年8月号は《世界のミステリ》特集号。第3回EQMM短編ミステリコンテストの入選作5作(オーストラリア、アルゼンチン、南アフリカ共和国、ポルトガル、フィリピン)および、アメリカ、イギリス、カナダ、フランス、ベルギー、イタリア、ハンガリー、ソ連、チェコスロバキアの9か国の代表作品、計14作品が掲載されている。このときのチェコ(チェコスロバキア)の作品はカレル・チャペックの"The Coupon"だった。雑誌の現物を見ていないので確かなことはいえないが、これはおそらく『ひとつのポケットからでた話』に収録の「レシート」(チェコ語原題 Kupón)だろう。 その後、『EQMM』では1990年8月号にもカレル・チャペックの作品が掲載されている。英題は"The Crime at the Post Office"。『ひとつのポケットからでた話』に収録の「郵便局での犯罪」(チェコ語原題 Zločin na poště)だと思われる。 日本のミステリ雑誌『宝石』1955年4月号は「世界の短篇傑作を英米佛から獨露チェッコまでひろげて蒐めてみた」(編集後記、永瀬三吾)という号で、カレル・チャペックの「噂の男」(都筑道夫訳、pp.168-174)が掲載されている。これは『ひとつのポケットからでた話』の収録作で、栗栖茜氏による訳題は「あやしい男」。ちなみにこの号に掲載されたドイツの作品はディートリッヒ・テーデンの「巧に織った証拠」、ロシアの作品はチェーホフの「或る犯罪の話」(=「安全マッチ」)である。 青土社から田才益夫訳で出ているカレル・チャペックの3冊の短編集『カレル・チャペック短編集』(2007年12月)、『赤ちゃん盗難事件 カレル・チャペック短編集II』(2008年4月)、『ありふれた殺人 カレル・チャペック短編集III』(2008年6月)は、『ひとつのポケットからでた話』や『もうひとつのポケットからでた話』などから短編を採録した日本オリジナル編集の短編集。第2巻と第3巻の表題作はどちらも『もうひとつのポケットからでた話』の収録作である。栗栖茜氏による訳題はそれぞれ、「赤ちゃんにまつわるある事件」、「ありふれた殺人」。 B 「シャーロック・ホームズ覚え書き、または探偵小説について」(1924年) カレル・チャペックは探偵小説論も書いている。 Holmesiana čili O detektivkách (1924)「シャーロック・ホームズ学または探偵小説について」(田才益夫訳、『カレル・チャペックの闘争』社会思想社、1996年7月) 「シャーロック・ホームズ覚え書き、または探偵小説について」(田才益夫訳、『カレル・チャペックの新聞讃歌』青土社、2005年4月、pp.79-111)(目次では「シャーロック・ホームズ学、または探偵小説について」)(以下、ページはこちらのものを示す) 『カレル・チャペック短編集』(田才益夫訳、青土社、2007年12月)の訳者あとがきによれば、チャペックはこれ以外にも「独立した一編の探偵小説論を書いている」とのことだが、タイトルは示されていない。 「シャーロック・ホームズ覚え書き、または探偵小説について」の冒頭でチャペックは代表的な探偵(探偵役)15人を列挙している(p.80)。 タバレ(エミール・ガボリオ) ルコック(エミール・ガボリオ) エビニーザー・グライス(アンナ・キャサリン・グリーン) シャーロック・ホームズ(アーサー・コナン・ドイル) ガニマール警部(モーリス・ルブランのルパンシリーズ) ビール警部(Inspektor Beale) - アメリカの作家のG. W. Appleton(George Webb Appleton、1845-1909)の作品に登場するInspector Beale(William Beale)のことか? (このエッセイが発表された1924年には、ルーパート・ペニーのビール主任警部シリーズはまだ書かれていない) マッケンジー警部(E・W・ホーナングのラッフルズシリーズ) イジドール・ボートルレ(モーリス・ルブランのルパンシリーズの『奇巌城』) マーチン・ヒューイット(アーサー・モリスン) アスビョルン・クラーグ(スヴェン・エルヴェスタ) ホーン・フィッシャー(G・K・チェスタートン) ブラウン神父(G・K・チェスタートン) クレイグ・ケネディ(アーサー・B・リーヴ) ソーンダイク博士(オースチン・フリーマン) ルールタビーユ(ガストン・ルルー) チャペックはフランス語が読めたので、これらの探偵の活躍譚が当時すべてチェコ語に訳されていたとは限らない。なかにはフランス語で読んだものもあるかもしれない。ここでは挙げられていないが、のちの部分でデュパンやアルセーヌ・ルパンの名も出てくる。また、クリフトンというチェコ作家が生み出した探偵の名も出てくる。これについては後述。 「ブラウン神父」につけられた田才氏による訳注によれば、「チャペックはチェスタートンを非常に尊敬し、イギリス訪問の際にも対面を心待ちにしていたが、チェスタートンのチャペックにたいする態度は意外に冷ややかなものだった。」 C チャペックが探偵小説のつもりで書いた短編集『受難像』(1917年) 上記の「シャーロック・ホームズ覚え書き、または探偵小説について」(1924)には興味深いことが書かれている。1917年の短編集『受難像』(邦訳1995年10月、成文社《チャペック小説選集》第1巻、石川達夫訳)は探偵小説のつもりで書いたものだというのである。田才益夫氏による訳文を引用する(引用中では訳題は『路傍の聖者像』とされている)。 「シャーロック・ホームズ覚え書き、または探偵小説について」(田才益夫訳、『カレル・チャペックの新聞讃歌』青土社、2005年4月、p.81) (前略)私自身がすでに一巻の探偵小説集を書いてみたことを報告しておきましょう。私としてはとくに野心があったわけではないのですが、結局、その一巻は「路傍の聖者像」(Boží muka=ボジー・ムカ)となって出版されました。残念ながら、そのなかに探偵小説があるなんて誰も知らないのです。どうやら、私の失敗かもしれません。 もっとも『受難像』は「探偵小説」と聞いて普通に想像する作品とはまったく異なるようだ。邦訳書『受難像』巻末の訳者解説(成文社の公式サイトで公開)によれば、「『受難像』の中の幾つかの短編は、推理小説的形式をもった哲学的小説であり」、「推理小説的な状況とサスペンスはあるが、解決はなく、(推理的方法によっては)最終的真実は解明されない」そうである。 イヴァン・クリーマによるチャペックの研究書『カレル・チャペック』(邦訳2003年8月、青土社、田才益夫訳)では『受難像』は「第四章 文明的楽天主義の壊滅」(pp.40-49)で扱われている。 D 哲学三部作(1933-1934年)のミステリ要素 チャペックが1933年から1934年にかけて発表した長編3作、『ホルドゥバル』(1933)、『流れ星』(1934)、『平凡な人生』(1934)は「哲学三部作」や「認識三部作」などと呼ばれている。このうち少なくとも最初の2作はミステリの要素を含む物語であるらしい。この3作は成文社《チャペック小説選集》(1995-1997年)の第3巻~第5巻として邦訳が出ている。その訳者解説は「こちら」で公開されている。 3作のうち『流れ星』は2008年5月に田才益夫訳で青土社からも邦訳が出ており、その帯の背の部分には「傑作ミステリー」と書かれている。 イヴァン・クリーマによるチャペックの研究書『カレル・チャペック』(邦訳2003年8月、青土社、田才益夫訳)では哲学三部作は順に第21~23章(pp.234-265)で扱われている。 A・B・シュチャストニー(1866-1922)の探偵レオン・クリフトン物 先に少しふれたが、カレル・チャペックの探偵小説論「シャーロック・ホームズ覚え書き、または探偵小説について」(田才益夫訳、『カレル・チャペックの新聞讃歌』青土社、2005年4月)には「クリフトン」という探偵の名が出てくる。田才氏による脚注ではこの探偵について以下のように説明されている(p.161)。 クリフトン(Leon Clifton)――チェコの作家A・B・シュチャストニー(Adolf Bohmil Šťastný, 1866-1922)の創造した探偵。その後、多くの作家がこの人物像をまねて、娯楽物の探偵小説を書き、「クリフトンカ」(クリフトンもの)という言葉さえ生まれ、この種の探偵小説の代名詞にまでなった。 (「Adolf Bohmil Šťastný」は正しくは「Adolf Bohumil Šťastný」かと思われる) この作家および探偵については詳しいことは分からない。チェコのミステリ・データベースサイトPITAVALでは作者名は「Adolf Bohumil Šťastný」ではなく「Alfons Bohumil Šťastný」とされている。 その他の戦前作家 ほかに戦前からミステリ小説を書いていたチェコの作家にZdeněk Vojtěch Peukert(1907-1982、チェコ語版Wikipedia)がいる。この作家は1920年代末から戦後にかけてミステリ小説を多数発表した。 ヴァーツラフ・ジェザーチ(1901-1956)の児童文学『かじ屋横丁事件』 ヴァーツラフ・ジェザーチ(Václav Řezáč、1901-1956)は1934年に探偵小説要素のある児童文学『かじ屋横丁事件』(Poplach v Kovářské uličce)を発表している。その邦訳書(井出弘子訳、岩波書店 岩波少年文庫2075、1974年)の巻末のイワン・クロウスキーによる解説によれば、ジェザーチの最初の児童文学作品は『少年よ、彼を追え!』(Kluci, hurá za ním!)(1933)という探偵小説風のもので、当時チェコ語に翻訳されて好評を得ていたエーリヒ・ケストナーの『エーミールと探偵たち』(1929)の影響下に書かれたものだったという。 ジェザーチの児童向け探偵小説2冊の挿し絵はカレル・チャペックの兄のヨゼフ・チャペックが描いており、邦訳書『かじ屋横丁事件』でもそのイラストが使用されている。 (2)1950年代以降のチェコミステリ エゴン・ホストフスキー(1908-1973) エゴン・ホストフスキー(Egon Hostovský、1908-1973)はアメリカに亡命したチェコの作家。1954年に発表した『深夜の患者』(チェコ語原題 Půlnoční pacient、英題 The Midnight Patient)は1957年にフランスの映画監督アンリ=ジョルジュ・クルーゾーによって『スパイ』(仏語原題 Les Espions)というタイトルで映画化されている。翌1958年には日本でも原作の邦訳が『スパイ』というタイトルで刊行された。その後文庫版も出ている。 『スパイ』(岡田真吉訳、角川書店、1958年)→ 改題文庫化『秘密諜報員 アルフォンスを捜せ』(角川文庫、1966年) ※どちらも著者名表記は「ホストヴスキー」 角川文庫版のあとがき(及び著作権表示)で英題が『深夜の忍耐』(Midnight Patience)とされているが、誤り。文庫版のカバーからあらすじを引用しておく。 ニューヨークの裏街に住む精神科医マリクのもとに、心理戦争研究所のハワード大佐が訪れる。大佐の依頼は、ある男の秘密治療である。その病人は、ソ連内部の破壊工作の英雄、アルフォンスと名乗る正体不明のスパイ! 人生に退屈しきっていたマリクには、この奇妙な依頼が、驚くほど興味をそそる。その翌日、彼の病院一帯にアルフォンスをめぐって、米ソの強力なスパイ網がはりめぐらされる。巧みな推理力で事件の全貌を解明しようとするマリクにとって、唯一の手がかりは、スパイの話した謎の暗号「失なわれた両眼視!」……。事件は逆転また逆転! 恐怖の冷戦を背景として、米ソの諜報機関は、息づまる国際スパイ戦を転(ママ)開する! ミラン・クンデラが探偵小説を執筆!? ミラン・クンデラ(Milan Kundera、1929- )は20世紀後半のチェコ文学界を代表する作家。そのミラン・クンデラが探偵小説を書いたことがあるのだという。1964年、チェコの作家8人が週刊『文芸新聞』(Literární noviny)7月11日号~9月12日号(28号~37号)で全10回のリレー探偵小説を連載。その参加者のなかにミラン・クンデラがいたのである。参加者にはほかに当時同紙の編集者だった作家のイヴァン・クリーマや、短編ミステリ集『ノックス師に捧げる10の犯罪』などが訳されているヨゼフ・シュクヴォレツキーらがいた。タイトルは『編集室の殺人』(Vražda v redakci)(チェコのミステリ・データベースサイトPITAVALの該当ページ)で、編集者が編集室に着いてみると死体が……という発端から始まるストーリーらしい。誰が第何回を書いたかは明記されていないそうだ。こちらのチェコ語ブログにレビューがある(リンク)。また、こちらで当時の紙面がオンラインで公開されている(リンク / 毎号6面、または6~7面に掲載)。8人の執筆者はすでに名前を挙げたミラン・クンデラ、イヴァン・クリーマ、ヨゼフ・シュクヴォレツキーのほかに、Karel Michal、Pavel Hanuš(以上の2人は単独でも探偵小説を発表している)、Alexandr Kliment、Milan Schulz、Ludvík Vaculík。 ヨゼフ・シュクヴォレツキー(1924-2012) ヨゼフ・シュクヴォレツキー(Josef Škvorecký、1924-2012)はミラン・クンデラらと並んでチェコ文学界を代表する作家であり、ミステリ作家でもある。ミステリ作家としての代表作は警部ボルーフカ・シリーズ。第1短編集『警部ボルーフカの憂鬱』(Smutek poručíka Borůvky)は「プラハの春」の2年前、1966年に刊行された。『ミステリマガジン』2008年6月号の洋書案内〈世界篇〉で佐々木和子氏によるレビューを読むことができる。この後シュクヴォレツキーは1969年にカナダに亡命し、亡命先で作品の発表を続けた。 警部ボルーフカ・シリーズは『警部ボルーフカの憂鬱』(1966)、『警部ボルーフカの最後』(1975)、『警部ボルーフカの帰還』(1981)の3冊。「憂鬱」と「最後」は短編集で、第3作「帰還」のみ長編である。またこれら以外に、短編集『ノックス師に捧げる10の犯罪』(1973)(邦訳1991年、早川書房)のいくつかの短編にもボルーフカが登場する。第2作『警部ボルーフカの最後』は1990年に英国推理作家協会の「 92年賞」(CWA 92 Award)という賞にノミネートされている。これはヨーロッパ大陸を舞台にしたミステリの最優秀作に贈られるもので、1990年から1992年までの3年間だけ設けられていた賞らしい。『警部ボルーフカの最後』がノミネートされた年の受賞作はマイクル・ディブディン『血と影』。また、同短編集の収録作である"Humbug"は1990年、カナダ推理作家協会賞(アーサー・エリス賞)の最優秀短編賞を受賞している。 ヨゼフ・シュクヴォレツキーは1924年、チェコ・ボヘミア生まれ。1949年、最初の長編『卑怯者たち』(非ミステリ)を書きあげるが、検閲に阻まれて出版できなかった。1958年にやっと出版が叶うが、数年後には禁書扱いになる。本名での執筆活動が困難になったため、翻訳家の友人ヤン・ザーブラナ(Jan Zábrana、1931-1984)と合作でミステリの創作を始め、1962年から1967年にかけてドクトル・ピヴォンカ(Doktor Pivoňka)シリーズを3作発表(ヤン・ザーブラナの単独名義での発表)。そしてシュクヴォレツキー名義で最初に発表したミステリが1966年の短編集『警部ボルーフカの憂鬱』だった。1969年には非シリーズ物のミステリ『Lvíče』も発表したが、この年、カナダに亡命。その後はカナダのトロントで作品のチェコ語での出版を続けた。妻のズデナ・サリヴァロヴァー(Zdena Salivarová、1933- )との共著のミステリもある。ハメットやチャンドラーのチェコ語への翻訳も手がけた。 ジュリアン・シモンズは『ブラッディ・マーダー 探偵小説から犯罪小説への歴史』でヨゼフ・シュクヴォレツキーに以下のように言及している。 ジュリアン・シモンズ『ブラッディ・マーダー 探偵小説から犯罪小説への歴史』(宇野利泰訳、新潮社、2003年5月)、p.447より チェコとスペイン両国には優れた犯罪小説作家がいると聞かされたが、スペインのマヌエル・バスケス・モンタルバン、チェコのヨゼフ・シュクヴォレツキー作品はたどたどしい英訳版でしか読んでいないので、価値判断を下すのは差し控えたい。シュクヴォレツキーの描いたボルフカ警部補は、言うなればスウェーデン作家マイ・シューヴァル/ペール・ヴァールー夫妻共作によるベック警部のチェコ版だ。腐敗社会の中で各個人の悪徳を封じ込めるべく苦闘する孤独かつ憂鬱な人物なのだ。 シュクヴォレツキーのミステリ小説の邦訳は短編集『ノックス師に捧げる10の犯罪』のみ。小説の邦訳はほかに、松籟社の叢書《東欧の想像力》の第6巻として刊行されたヨゼフ・シュクヴォレツキー『二つの伝説』に収録の中編小説2編「エメケの伝説」、「バスサクソフォン」がある(同書はほかにエッセイ「レッド・ミュージック」を収録)。ほかの邦訳にエッセイ「どのように私はドイツ語と英語を学んだか」(石川達夫訳、『文学の贈物 東中欧文学アンソロジー』未知谷、2000年6月)。 ヨゼフ・ネスヴァードバ(1926-2005) ヨゼフ・ネスヴァードバ(Josef Nesvadba、1926-2005)はSF作家として有名だが、SF以外に冒険小説、推理小説も執筆した。SF短編は10作ほど邦訳があるが、残念ながらミステリ作品の邦訳はなさそうである。著者名の表記はヨゼフ・ネスワドバ、ヨゼフ・ネズヴァドバ、イョゼフ・ネスヴァドバなどとも。 1926年、プラハ生まれ。精神科医。1946年から執筆活動を開始。1958年に短編集『ターザンの死』でSF作家デビュー(表題作は『東欧SF傑作集』下巻[創元推理文庫、1980年]に収録、深見弾訳)。ヤン・ヴァイス(Jan Weiss)とともにチェコを代表するSF作家で、チャペックの後継者との評価を受けた。推理小説では長編『黄金の仏像物語』(Případ Zlatého Buddhy)(1960)などがある。この作品は深見弾氏が『ミステリマガジン』1978年8月号であらすじを詳細に紹介している(「ソ連・東欧ミステリ紹介」第3回)。 パヴェル・ヘイツマン(1927- ) パヴェル・ヘイツマン(Pavel Hejcman、1927- 、チェコのミステリ・データベースサイトPITAVALのヘイツマンのページ)は1960年代初頭から探偵小説、スパイ小説を発表していた作家。邦訳のある『鋼鉄の罠』(Ocelová past)は1982年の作品。ウランを積載した高速輸送船が襲撃され、生き残ったチェコ人の主人公も何者かに命を狙われる。主に南部アフリカを舞台とする謀略・冒険小説である。 『鋼鉄の罠』(田才益夫訳、発行:有楽出版社、発売:実業之日本社、1996年3月)の訳者あとがきではヘイツマンは1921年生まれ、ホテル学校を卒業後ホテルやレストランで働き、1951年からタクシーの運転手――と紹介されているが、実はこれはミロスラフ・ノイマン(Miroslav Neumann、1921-2009)という別の作家の経歴である。詳しい事情は分からないが、ヘイツマンはミロスラフ・ノイマンの名義を借りて作品を発表したことが複数回あり、『鋼鉄の罠』も1982年の刊行時にはミロスラフ・ノイマンの著作とされていた。おそらく「ミロスラフ・ノイマン」というのが単なるヘイツマンの別名義だと考えて、ヘイツマンの経歴を紹介するつもりで誤ってミロスラフ・ノイマンの経歴を紹介してしまったということだろう。 日本オリジナル編集のチャペックのエッセイ集『カレル・チャペックの闘争』(田才益夫訳、社会思想社、1996年7月)の訳者あとがき「あとがき―チャペックとチェコ的なもの―」で田才氏は、ヘイツマンの『鋼鉄の罠』とチャペックの『クラカチット』(田才氏によれば一種の冒険小説)を比較しつつ「チェコ的」とはどういうことなのかを考察している。邦訳版『鋼鉄の罠』に対する書評なども引用紹介されている。 パヴェル・コホウト(1928- ) パヴェル・コホウト(Pavel Kohout、1928- )はミラン・クンデラらと並ぶ現代チェコ文学の巨匠。ミステリ小説は1995年発表の『プラハの深い夜』(田才益夫訳、早川書房、2000年10月)が唯一のものだと思われる。第2次世界大戦末期の1945年、ドイツ占領下のプラハで未亡人ばかりを狙った猟奇的な連続殺人事件が発生。チェコの若手刑事とドイツのベテラン検事のコンビがその捜査にあたる。 パヴェル・コホウトの邦訳はほかに小説『愛と死の踊り』(大竹國弘訳、恒文社、1993年6月)がある。 ポーランドでミステリ・オールタイムベスト100に選出されたラジスラフ・フクス『火葬人』 ポーランドの評論家2人が選んだミステリ・オールタイムベスト100(2007年)には、チェコの作品が1作だけ入った。これはちょうど今年邦訳が出ている。ラジスラフ・フクス(Ladislav Fuks、1923-1994)の1967年の作品、『火葬人』(邦訳2012年12月、松籟社 《東欧の想像力》第9巻、阿部賢一訳)(チェコ語原題 Spalovač mrtvol / ポーランド語訳題 Palacz zwłok)である。 100冊の一覧は「こちら」や「こちら」で見られる。100冊は6つのカテゴリに分けて選出されているようで、『火葬人』はどうやら「文学的なミステリ」(?)または「ミステリと非ミステリの境界的な作品」(?)というようなカテゴリの1冊として選出されているようである。ちなみに『火葬人』と同じカテゴリで選出されている他の作品は、ジョゼフ・コンラッド『密偵』、フリードリヒ・デュレンマット「故障」、ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』、ポール・オースター『ガラスの街』、ブレット・イーストン・エリス『アメリカン・サイコ』、ホセ・カルロス・ソモサ『イデアの洞窟』、マイケル・グルーバー『夜の回帰線』、マーク・ハッドン『夜中に犬に起こった奇妙な事件』など。 日本の作品では桐野夏生『OUT』が選ばれている(『火葬人』とは別のカテゴリ)。 『火葬人』(阿部賢一訳、松籟社《東欧の想像力》第9巻、2012年12月)の訳者あとがきと著者紹介によれば、ラジスラフ・フクスは「巧みな心理描写とグロテスクな細部の描出を特徴とする、怪奇小説とも、心理小説とも評される作品を数多く発表」した作家。探偵小説の愛読者であり、「探偵物や犯罪物、あるいはホラーといったジャンルは、思慮深く、そして趣味よく手が加えられていれば、文学的な価値を低くするものではない」と回想録で述べているという。『火葬人』では凡庸な人間が殺人者に変わっていく様が描かれている。 ポーランドのミステリ評論家が選んだ必読ミステリ100 (2014年8月28日ページ作成) その他のミステリ イジー・ブラベネツ(Jiří Brabenec、1911-1983)&ズデニェク・ヴェセリー(Zdeněk M. Veselý、1927-1992)の『〈虹の入江〉での犯罪』(Zločin v Duhovém zálivu)(1966)は『東欧SF傑作集』下巻(創元推理文庫、1980年11月)巻末の深見弾「東欧SFの系譜」のp.330で挙げられている作品。それによれば、イジー・ブラベネツとズデニェク・ヴェセリーはヨーロッパSF界で名の知れたSF作家で、『〈虹の入江〉での犯罪』は、未来の月を舞台にシャーロック・ホームズ式の古典的捜査が展開されるSFミステリだという。深見氏による作者名のカタカナ表記はイルジ・ブラベネツ、ズデネク・ヴェセラ。また深見氏はタイトルを『〈魂の入江〉での犯罪』と書いているが、これは1967年に出たロシア語版のタイトル『Преступление в заливе духов』に従ったものだと思われる。チェコ語原題は『〈虹の入江〉での犯罪』であり、またロシアでも1988年版では『〈虹の入江〉での犯罪』(Преступление в радужном заливе)というタイトルになっている。「虹の入江」は月に実際にある平原の名称である。 ヤン・ヴァイス『迷宮1000』(深見弾訳、創元推理文庫、1987年)はチェコを代表するSF小説だが、「探偵」が出てくるので一種の探偵小説として見ることも可能(?)。 (3)現代チェコの代表的な推理作家 ここでは、国際推理作家協会チェコ支部(ブログ)が前年刊行のミステリの最優秀作に贈るイジー・マレック賞(Cena Jiřího Marka)(1996年~)(受賞作リスト)を複数回受賞している作家をまず挙げておく。この賞は日本でいえば日本推理作家協会賞に当たる賞だが、それとは違い複数回受賞が可能である。同賞を複数回受賞しているのは以下の4人。 Jaroslav Velinský (1932-2012、チェコ語版Wikipedia) (1996年、2000年受賞) Jan Cimický (1948- 、チェコ語版Wikipedia)(1998年、1999年、2005年受賞) Ladislav Beran (1945- )(2003年、2007年受賞) Michaela Klevisová (1976- ) (2008年、2012年受賞) イジー・マレック賞のその他の受賞者も以下に列挙しておく。 1997年:Milena Brůhová (1931- ) 1998年:Zdeněk Volný (1946- 、チェコ語版Wikipedia) 1999年:Rudolf Čechura (1931- 、チェコ語版Wikipedia) (のちに同賞の審査員) 1999年:Pavel Frýbort (1946-2007、チェコ語版Wikipedia) 2001年:Jaroslav Kuťák (1956- ) 2002年:Benjamin Kuras (1944- 、チェコ語版Wikipedia) 2004年:Božena Šimková (1935- ) 2005年:Viktorín Šulc (1951- ) 2006年:Zdeněk Pošíval (1937-2013、チェコ語版Wikipedia) 2009年:Ladislav Muška (1928- ) 2010年:Roman Cílek (1937- 、チェコ語版Wikipedia) (過去に同賞の審査員) 2011年:Michal Fieber 2012年:Kateřina Kvapilová (1997- ) ※特別賞?? イジー・マレック賞は1999年だけは特別に過去10年間の作品が対象となり3作が受賞作に選ばれた。1993年刊行のルドルフ・チェフラ(Rudolf Čechura)『シャーロック・ホームズinチェコ』(Dr. Sherlock Holmes v Čechách a jiné případy)はこのときの受賞作の一つ。ホームズパスティーシュを10編収録した短編集である(収録作一覧と2011年版の書影)。 なお、賞の名前になっているイジー・マレック(Jiří Marek、1914-1994)はこの人→ http //cs.wikipedia.org/wiki/Ji%C5%99%C3%AD_Marek (4)チェコのミステリ賞 先に紹介したイジー・マレック賞(日本でいう日本推理作家協会賞)以外のミステリ賞を紹介する。 エドゥアルト・フィッケル賞(Cena Eduarda Fikera)(受賞作リスト) (日本でいう乱歩賞) 2003年から国際推理作家協会(AIEP)のチェコ支部は独自にエドゥアルト・フィッケル賞を授与している。これは日本でいえば乱歩賞に相当するような賞で、未発表の推理小説を募集し、受賞作は刊行される。2007年から出版社が見つからず休止状態になっていたようだが、2011年に復活。上に貼った「受賞作リスト」ではその後の受賞者名が示されていないが、現在も続いている。 年 受賞者 受賞作 備考 2003年 František Uher Princip bumerangu 2004年 該当作なし 2005年 Rudolf Čechura Jako zvíře 2006年 Zdeněk Třešňák Špagát 2011年 František Uher Odstín nebezpečí 2003年の受賞者が再度受賞 大鴉賞(Cena Havrana)(受賞作リスト) 国際推理作家協会チェコ支部の短編ミステリコンテスト。 アガサ・クリスティー協会賞(Cena Společnosti Agathy Christie)(受賞作リスト) 国際推理作家協会チェコ支部とチェコのアガサ・クリスティー協会が協力して1999年から授与しているもので、対象は短編小説。チェコ・アガサ・クリスティー協会公式サイトの賞の説明→ http //www.agatha.cz/content/cena-sac シャーロック・ホームズ協会賞(Cena Společnosti Sherlocka Holmese)(受賞作リスト) どういう賞なのかは分からない。シャーロック・ホームズ協会(チェコ)のサイトはこちら→ http //www.sherlockholmes.cz/ (5)チェコにおける日本ミステリ チェコにおける日本ミステリについては、『東京新聞』1962年1月14日夕刊に掲載のエッセイに興味深いことが書かれているので、まずそれを引用しておく。 佐々木千世「ソ連の推理作家 下 読者の要望に応じたスパイ物」(『東京新聞』1962年1月14日夕刊、8面) ソ連でのこうした意外な推理小説の話題に楽しんだのち、私はチェコスロバキアへ行った。ここで一カ月大学の講義や見学や、プラハ郊外の“作家の家”で行なわれた作家たちとの会合など、あわただしく時を過ごし、プラハを発つ直前、私はチェコの文学雑誌「世界文学」(スベトナ(ママ)・リテラトゥラ)の編集部からインタビューの申し込みを受けた。 この雑誌は標題も示すとおり、外国文学の作品や論文を紹介する月刊誌で、なかなか活発な活動をしている。日本文学にも関心が強く、近日取り上げてみたいと、芥川竜之介、川端康成、三島由紀夫(、)中村真一郎などの名をあげていた。 ところがこの雑誌の編集者の特に欲しがっているのが、なんと日本の探偵小説なのである。この時もたっての依頼を受けたのは探偵小説の専門誌と新刊の紹介であった。 帰国早々でまだこの約束を果たしていないが、日本の推理小説の人気が今や東欧の国にも伝わっているのかとおもしろかった。 プラハで会ったポーランドの学者の話では、ポーランドでもミステリーが人気を呼んでおり「探偵小説を書いていれば、作家で食える」ということだった。 いずれにせよ、共産圏の推理小説が、とかく動脈硬化を起こしがちな文学界の一つの突破口になっているらしいのは興味ある現象といえよう。 佐々木千世氏の紹介によるものかは分からないが、1962年にはエッセイ中に出てくるチェコの文学雑誌『世界文学』(Světová literatura)に松本清張の短編「遭難」のチェコ語訳"Neštěstí"が掲載されている。また、1964年には松本清張の長編『点と線』のチェコ語訳が刊行されている。 以下、日本ミステリ(およびその周辺作品)のチェコ語訳書を目についた限りで挙げておく。 阿刀田高 (Takaši Atóda)2004年:『ナポレオン狂』 http //www.bux.cz/knihy/28987-blazen-do-napoleona-detektivni-povidky-s-podivnou-prichuti.html 桐野夏生 (Nacuo Kirino)2011年:『OUT』 http //www.kosmas.cz/knihy/164940/out/ 2012年:『グロテスク』 http //www.kosmas.cz/knihy/169809/zruda/ 鈴木光司 (Kodži Suzuki)2004年:『リング』 http //www.kosmas.cz/knihy/129761/kruh/ 2006年:『らせん』 http //www.kosmas.cz/knihy/129690/spirala/ 2011年:『ループ』 http //www.kosmas.cz/knihy/159419/smycka/ 2006年:『仄暗い水の底から』 http //www.kosmas.cz/knihy/130161/temne-vody/ 東野圭吾 (Keigo Higašino)2012年:『容疑者Xの献身』 http //www.kosmas.cz/knihy/173032/oddanost-podezreleho-x/ 松本清張 (Seičó Macumoto)1964年:『点と線』 http //www.pitaval.cz/kniha/2394-body-a-primka 1999年:短編集『捜査圏外の条件』 http //www.pitaval.cz/kniha/4481-seico-macumoto-mimo-podezreni8編収録:「顔」「一年半待て」「地方紙を買う女」「捜査圏外の条件」「声」「証言」「共犯者」「事故」 水上勉 (Cutomu Minakami)1989年:『雁の寺・越前竹人形』 http //www.databazeknih.cz/knihy/chram-divokych-husi-bambusove-loutky-z-ecizenu-6809 宮部みゆき (Mijuki Mijabe)2010年:『魔術はささやく』 http //www.kosmas.cz/knihy/157359/sepot/ 2007年には日本ミステリアンソロジー『夢埋葬』(11編収録)が刊行されている。 Pohřbení ve snu Deset a jedna japonská detektivka http //www.kosmas.cz/knihy/133616/pohrbeni-ve-snu/ 1 佐野洋 (Jó Sano) 「不運な旅館」 Nešťastný hotel 2 日下圭介 (Keisuke Kusaka) 「夢埋葬」 Pohřbení ve snu 3 笹沢左保 (Saho Sasazawa) 「父子の対話」 Rozhovor otce se synem 4 仁木悦子 (Ecuko Niki) 「粘土の犬」 Hliněný pes 5 松本清張 (Seičó Macumoto) 「一年半待て」 Počkej rok a půl 6 山村正夫 (Masao Jamamura) 「武者人形」 Loutka válečníka 7 菊村到 (Itaru Kikumura) 「謎とき」 Rozluštění záhad 8 夏樹静子 (Šizuko Nacuki) 「懸賞」 Krajská cena 9 高橋克彦 (Kacuhiko Takahaši) 「傷の記憶」 Vzpomínky na zranění 10 西村京太郎 (Kjótaró Nišimura) 「優しい脅迫者」 Laskavý vyděrač 11 石沢英太郎 (Eitaró Išizawa) 「視線」 Pohled 2013年にチェコで刊行されたミステリアンソロジー『Světové krimipovídky』(ネット書店リンク)に法月綸太郎「都市伝説パズル」のチェコ語訳"Záhada městské legendy"が収録されている。このアンソロジーは2009年にイギリスで刊行された『The Mammoth Book Best International Crime』をチェコ語訳したもの。 チェコミステリについての文献 ◆イェジィ・エディゲイ(ポーランド)『顔に傷のある男』(深見弾訳、ハヤカワ・ミステリ1292、1977年)訳者あとがき 『顔に傷のある男』の訳者あとがきで深見氏は、「この機会に、せめて作家の名前でも並べて、東欧にもミステリがあることを知っていただきたい」として、東欧の推理作家の名を列挙している。チェコスロバキアの作家として挙げられているのは、G・プロシコワー、E・フィッケル、J・ワグ、J・ネスヴァートバの4人。このうち「E・フィッケル」は当ページで紹介したエドゥアルト・フィッケル、「J・ネスヴァートバ」はヨゼフ・ネスヴァードバのことだろう。「G・プロシコワー」はおそらくハナ・プロシコワー(ハナ・プロシコヴァー)(Hana Prošková、1924-2002)のことで、「H・プロシコワー」と書くべきところを誤植したのではないかと思われる。「J・ワグ」については分からない。 ◆曹正文(そう せいぶん)『世界偵探小説史略』(1998)第十四章 前苏联与东欧的侦探小说 (旧ソ連と東欧の探偵小説) 第三節 东欧文学中的侦探小说 (東欧文学の中の探偵小説) 中国で刊行されたこの推理小説史では東欧の推理小説への言及がある。「第三節 東欧文学の中の探偵小説」で名前が挙げられているチェコの作家はエドゥアルト・フィッケル(艾德华·菲克尔)、ヨゼフ・ネスヴァードバ(约瑟夫·涅斯瓦德巴)、ヴァーツラフ・フォルプレヒト(瓦茨拉夫·福尔普列特、Václav Folprecht)の3人。フィッケルはチェコミステリの基礎を築いた人と紹介されており、代表作として探偵カルリーチェク・シリーズ(スパイ小説シリーズ)の『Série C-L』(C-L行动)が挙げられ、その内容が紹介されている。 あとの2人は代表作がそれぞれ1作挙げられているのみ。ネスヴァードバは『金佛的故事』(『黄金の仏像物語』のことだろう)、ヴァーツラフ・フォルプレヒトは『罰球的謀殺案』(罚球区谋杀案)。 瓦茨拉夫·福尔普列特『罚球区谋杀案』(黄河文艺出版社、1987年12月)(リンク) … 1969年刊行のVáclav Folprecht『Smrt v pokutovém území Kriminální příběh』か? 1982年、ロシア語訳「Смерть в штрафной площадке」が『Спортивный детектив』(ネット書店リンク)に収録されている。 ◆未訳のチェコミステリの紹介 『ミステリマガジン』1978年8月号、深見弾「ソ連・東欧ミステリ紹介」第3回 - ヨゼフ・ネスヴァートバ『黄金の仏像物語』のレビュー 『ミステリマガジン』2008年6月号、洋書案内〈世界篇〉、佐々木和子「チェコ社会が垣間見える巨匠のミステリ」 - ヨゼフ・シュクヴォレツキー『警部ボルーフカの憂鬱』のレビュー 深見弾氏の「ソ連・東欧ミステリ紹介」は1978年3月号、6月号、8月号、10月号、12月号、1979年3月号の全6回掲載。 ◆その他 G. J. Demko s Landscapes of Crime Mysteries in Foreign Lands Mysterious Czechs (英文) 更新履歴 2013年11月3日…パヴェル・ヘイツマンについての記述を追加。(ヘイツマン『鋼鉄の罠』の存在は、Twitterを通じて川出正樹氏にご教示頂いた) 2013年11月4日…カレル・チャペックの探偵小説論「シャーロック・ホームズ覚え書き、または探偵小説について」および短編集『受難像』、哲学三部作についての記述を追加。 2013年11月30日…A・B・シュチャストニーの探偵レオン・クリフトン物、ヴァーツラフ・ジェザーチの『かじ屋横丁事件』についての記述を追加。 関連記事 《世界探偵小説全集》のラインナップを本当に「世界」規模で考えてみる 東欧推理小説翻訳史 ソ連/ロシア推理小説略史 スペイン語圏・ポルトガル語圏推理小説略史(スペイン・ポルトガル・中南米) イタリア推理小説略史 オランダ推理小説略史 インド推理小説探求・受容史
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69ページ目 「今日は無理な頼みを聞いてくれてまずは礼を言う。」 翌日昼、グリーン王国領内のグリーン大砂漠に水素は李信に呼び出されていた。 「俺と手合わせしたいって?何でまたそんなことを。」 「思えば俺はこの世界に来てから戦績が芳しくない。先日もフェンリルに敗れた。だから今身近で最も強いお前と戦えば何か分かるかもしれん。あわよくば勝てるかもしれん。」 李信が腰の斬魄刀を抜いて上段に構える。 「成る程な。まあでも俺が本気出したらお前死ぬから。加減はするがせいぜい楽しませてくれよな。」 水素が右肩を回しながら歩いて李信と距離を取る。 「行くぞ水素!」 「散れ 千本桜」 李信の斬魄刀が無数の桜色の花びらと舞い散り、水素に向かって波のように押し寄せていく。 千本桜が水素に覆い被さる前に水素は残像を作るほどの速さでその場から離れる。 「逃がさん!」 李信が顔に手を翳して虚(ホロウ)の仮面を被ると、瞬速で視界から消えた水素を再び目で追う。 「そこか!」 水素の姿を目で捉えた李信が瞬歩で水素に接近を図る。 「捉えたぞ!破道の九十六 一刀火葬」 自らの左腕を媒体に、刀身状の巨大な火柱が発生する。媒体となり失われた左腕は超速再生で修復された。 「これで少しは…」 言いかけたところで背後に気配を感じ、すぐさま瞬歩でかわした。 「中々いい攻撃だが俺には効かねえな。もっと力を出していいぞ!」 「縛道の六十一 六杖光牢」 李信が鬼道を放つが水素にはすぐに避けられてしまう。 「ならば」 「卍解 千本桜景厳」 李信が右手から斬魄刀を離すと地に吸い込まれ、李信の背後に無数の刀身が出現する。刀身は億を数える刃となり、花びらのように舞い散る。 「そんなもんを使っても俺には当たらないぜー。」 億の刃が水素を捉えたように見えてもそれは残像であった。水素はただただ高速で跳び回り花びらの固まりを避けていく。 (手掌で操れば 速度は2倍!) 李信は手掌で億の刃を操る。そして遂に水素の動きを捕捉した。 (捉えた!) 「吭景・千本桜景厳」 千本桜の億の刃が球形になり水素を取り囲み、一気に包み込む。 「何処見てんだ?」 気付かない内に背後に回った水素が振り向き様に李信の肩に触れる。 「はい俺の勝ちー!」 「破道の三十三 双火墜」 李信が左の掌から蒼炎の固まりを直線に飛ばすが水素の姿はすぐに視界から消えた 背後に水素の気配を感じて振り向くが、遅かった。水素の拳が李信の顔面を捉えていた。 死 李信の頭にその一字が浮かび上がった時、水素の拳は李信の顔面に命中する寸前で止まった。 「終わりだ!飯だ飯!うどん食いに行こうぜ!」 李信の肩を叩くと水素は歩き出した。 李信は水素のあまりの強さに呆然と立ち尽くす。後ろを振り返ると、水素が先程寸止めしたパンチの衝撃波で砂漠の砂が大きく抉れていた。 「この力を手に入れた俺ですら手も足も出ないこの強さ…やはり上には上が居るのか…。」 「どうしたのー?うどん嫌いなのー?」 水素が李信の方に振り返って早く来いと催促する。 「いや、うどんは好きだ。今行く。」 李信は歩き出す。圧倒的力をもってしても敵わない者が存在するということを思い知らされるのであった。 次へ トップへ
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サンプルキャラ用にでも。以下をコピーしてご利用ください。 基本情報 アーティスト/アンデッド CL 5 ワークス:無法者 能力基本値修正(初期):筋力3、精神2 能力基本値修正(成長、特技等):筋力4、感覚4、精神4 レベル3以上の技能:重武器、頑健 能力値 筋力(19/8) 反射(12/5) 感覚(15/6) 知力(8/3) 精神(16/7) 共感(7/2) 副能力値 HP(87) MP(62) 行動値(6) 移動力(3) 天運(4) クラス特技 《不死なる体》1 (ルールブック1-P125) 《死なずの骸》1 (ルールブック1-P125) 《破壊の血爪》1 (ルールブック1-P127) 《闇夜の帳》3 (ルールブック1-P126) 《飢えたる牙》3 (ルールブック1-P126) 《流血の狂宴》2 (アドバンスフォース-P80) 《投影装備取得》1 (アドバンスフォース-P79) 《血河の報復》1 (ルールブック1-P127) ワークス特技 《精神修養》1 (ルールブック1-P177) 《武器防御》1 (ルールブック1-P177) 《走破訓練》1 (ルールブック2-P153) 《守勢巧者》1 (アドバンスフォース-P130) 《武器熟練:槍》1 (ルールブック1-P167) 《天運上昇1》1 (ルールブック1-P177) 魔法 《名称》 (参照ページ) 《名称》 (参照ページ) 武器 メイン:《殉教者の聖槍》 (アドバンスフォース-P142) サブ:《ミディアムシールド》 (ルールブック1-P182) その他:《名称》 (参照ページ) 防具 メイン:《スケイルメイル》 (ルールブック1-P184) サブ:《ポイントアーマー》 (ルールブック1-P184) その他:《名称》 (参照ページ) 乗騎 《名称》 (参照ページ) 解説等 味方を2sq以内に収めながらカバーしつつ、自分も攻撃に参加する殴り盾。 《飢えたる牙》がエラッタされて重武器の攻撃にも適用できるので、特に相性が良いと思われる《殉教者の聖槍》を取得。 【攻撃面】 命中:6+3D 打点:武器属性の28+3Dと決して高くはない。《飢えたる牙》でダメージを与えればHPを4D回復するが、《流血の狂演》の消費HPとトントンになると思われる。《流血の狂演》のレベルを上げれば係数5で打点が向上するが、同じ分だけ消費HPも増えることに注意。アーティストの共通特技も含めれば、火力の伸び代はそれなりにある。 【防御面】 元のHPが《タフネス》なしで87、尚且つ瀕死レベル1を自動取得特技で無視するので実質的なHPは106。 防御力はガードと《死なずの骸》《闇夜の帳》込みで武器35+1D/炎熱12+1D/衝撃29+1D/体内24+1Dと、体内属性が致命打になりにくいのも特徴的。 でも火葬は勘弁な。 HPが少なくなったら《血河の報復》によるカウンターを当ててやろう。その時に受けたダメージではなく、《最大HP-現在HP》点のダメージなのに注意。NWの《因果の一撃》とは似て非なるもの。 クライマックスでは積極的にカバーに入ってダメージを蓄積させ、ここぞという時に使いたい。 その場合、ヒーラーとの連携が必須。 【個人的な妄想】 ビジュアルは一見すると敬虔な聖職者にしか見えない、僧侶の格好をした女僧兵。 戦場に現れては敵の生き血を啜るor浴びるなどして若さと美貌を保っている。 元々狂っていたのか、あるいは何らかの原因があってこのような行動を取っているかは分からない。 何にしてもサイコパス枠。 垂れ目で泣きぼくろがある巨乳。
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パック EXPERT EDITION 2(P)11 BEFORE EXPERT EDITION 1(P)11 NEXT SOUL OF THE DUELIST(P)11 条件 最初から 解説 制限指定を2011年9月にすれば使える「カオス・ソルジャー -開闢の使者-」はこのパック限定である。 主なカード ギガンテス、シルフィード、フェンリル、インフェルノ ※チェック待ち 収録カードリスト ※レアリティ無表記のカードはノーマル ※OCGの同名パックとの差分は最下段に表記 通常モンスター(12種) 暗黒の海竜兵 暗黒の狂犬 おジャマ・イエロー おジャマ・ブラック 火炎木人18 ギガ・ガガギゴ ギゴバイト ゴギガ・ガガギゴ ネオバグ ビッグ・コアラ 神聖なる球体 もけもけ 効果モンスター(96種) アステカの石像 アスワンの亡霊 暗黒大要塞鯱 暗黒のマンティコア 異次元の偵察機 インセクト・プリンセス インフェルノ 英知の代行者 マーキュリー エンド・オブ・アヌビス 大盤振舞侍 女忍者 ヤエ 守護天使 ジャンヌ 混沌帝龍 -終焉の使者- カオス・ソーサラー カオス・ソルジャー -開闢の使者- カオス・ネクロマンサー カオスライダー グスタフ 火口に潜む者 ギガンテス 機動砦のギア・ゴーレム 吸収天児 凶悪犯-チョップマン 魚雷魚 キングゴブリン グラナドラ グレイヴ・キーパー 紅蓮魔獣 ダ・イーザ KA-2 デス・シザース 激昂のミノタウルス 月風魔 強欲な壺の精霊 混沌の黒魔術師 再生ミイラ ザ・キックマン 裁きの代行者 サターン 灼熱ゾンビ ジャッカルの霊騎士 シルフィード 白魔導師ピケル 神殿を守る者 新緑の魔弓使い 水陸両用バグロス Mk-3 ステルスバード スピリッツ・オブ・ファラオ 精気を吸う骨の塔 聖鳥クレイン 創造の代行者 ヴィーナス 速攻の黒い忍者 ソニックジャマー 暗黒ドリケラトプス 代打バッター ダブルコストン 力の代行者 マーズ デス・カンガルー 伝説の柔術家 髑髏顔 天道虫 ドリラゴ 深淵の暗殺者 ニードルバンカー 沼地の魔神王 怒れる類人猿 ハイパーハンマーヘッド 爆風トカゲ 薄幸の乙女 人投げトロール ヴァンパイア・レディ 不意打ち又佐 フェンリル 暗黒恐竜 ブローバック・ドラゴン プロミネンス・ドラゴン 砲弾ヤリ貝 放浪の勇者 フリード ボーガニアン マーメイド・ナイト マンジュ・ゴット 冥界の使者 恵みの像 雷帝ザボルグ 海竜-ダイダロス 竜骨鬼 レガシーハンター レクンガ 赤い忍者 ロードポイズン 災いの像 魔法(53種) アースクエイク アリの増殖 異次元の境界線 異次元の指名者 ウェポンチェンジ エネミーコントローラー おジャマ・デルタハリケーン!! カオス・エンド カオス・グリード グリフォンの羽根帚 原初の種 光学迷彩 アーマー サウザンドエナジー 砂塵の結界 サルベージ サンダー・クラッシュ 地砕き 次元の歪み 次元融合 弱肉一色 神秘の中華なべ スペシャルハリケーン 7 第三の棺 大地讃頌 第二の棺 魂喰らいの魔刀 魂吸収 超進化薬 つまずき デルタ・アタッカー 天空の聖域 電脳増幅器 突撃指令 トライアングルパワー ナイルの恵み 盗人ゴブリン 光と闇の洗礼 翡翠の蟲笛 風魔手裏剣 黒・魔・導 滅びの爆裂疾風弾 凡骨の意地 魔の試着部屋 迷える子羊 魔力倹約術 モンスターゲート 野生解放 リサイクル リバースソウル リロード レベル制限B地区 罠(38種) アーマーブレイク 悪魔の手鏡 悪夢の迷宮 アヌビスの呪い 暗黒の呪縛 宇宙の収縮 運命のドラ エナジー・ドレイン 追い剥ぎゾンビ 強制脱出装置 玉砕指令 裁きの光 砂漠の裁き 砂漠の光 残骸爆破 自爆スイッチ 邪悪なるバリア -ダーク・フォース- 重力解除 人海戦術 ソーラーレイ 第一の棺 大火葬 連鎖除外 DNA移植手術 デスカウンター トラップ・ジャマー ドレインシールド 忍法 変化の術 破壊指輪 バックファイア バベル・タワー ヒーロー見参 光の護封壁 光の召集 封魔の呪印 ミクロ光線 門前払い 蘇りし魂 ※OCGの同盟パックとの差分 通常モンスター(00種) 効果モンスター(00種) エクストラ(00種) 魔法(00種) 罠(00種)
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名前のとおり学ラン、セーラー服に身を包んだ集団が主人公 この集団の周りで起きる騒動や人間関係の話です 世界観 とある組織が人類のやり直しを目論み 細菌兵器で地球上の人類をほぼ全て殺害しました そして死体をすべて火葬にし、新たにアダムとイブを用意し 歴史を作り直します それから数千年後、文明も発達しまた同じように進む世界の中に 「学ラン集団」と呼ばれる一風変わった組織が存在していました そこには世間からはみ出した人間、変わり者などが集まっていましたが その集団はかつて人類を滅亡させた組織に在籍していた二人の 男によって結成されたものだったのです 登場キャラ 学ラン集団 学ラン集団は6つの部隊に分かれており 各部隊に3人配属されています 前線部隊 応援団 警備部隊 ご飯部隊 特殊部隊 医療部隊 前線部隊 朝露 昼顔(あさつゆ ひるがお) 学ラン集団前線部隊総隊長 集団を結成した男二人の片割れ。容姿は男子中学生のようだが 組織に薬の実験台にされ不老になり数千年生きている。 昔は学生運動に参加していたが、その途中で頭に怪我を負い 舌切によって誘拐される(本人は善意のつもりだった) 性格はかなりうっとうしく騒がしいタイプ 毛嫌いされつつ慕われつつで忙しい 目に付く人間をことごとくおちょくりまわしているが 姫巫女だけは苦手で、彼女が来ると逃げ回る 好物は麦チョコらしい 山本銅鐸(やまもと どうたく) 前線部隊隊員。26歳 真面目な男性だが少々天然ボケの気がある 総隊長の世話係のような説教係のような存在 過去に冤罪で投獄されていたところを昼顔によって救出される しかしそれ以後牢獄の看守に付きまとわれているようだが本人は テキトーにあしらっていてあまり気にしていない ちなみに兄と妹がいる 切々舞 夕方(きりきりまい ゆうがた) 前線部隊隊員。18歳 少々知恵遅れの少年である。いつもヘルメットをかぶって笑っている 顔は怖いが内面は可愛らしく、部隊でも可愛がられている 万物博愛主義というか嫌いなものがない 人懐っこく誰とでもすぐ打ち解ける 学ラン集団に所属し始めた時期も理由も不明だが 結成当時からのメンバーであることは確かである 応援団 押切 火鉢(おしきり ひばち) 応援団団長。年齢不明 一昔前の団長ルックで走り回っている。集団内で 一番背が低いが本人はあまり気にしていない 熱血で常に全力で物事に挑む。しかし単純そうに見えて 案外冷めた目で見ている時もある 実は手先がかなり器用。応援団は専用バッジをつけているが これは団長手作りである 河原林 右(かわらばやし みぎ) 応援団団員。22歳 左と双子の兄弟であり、兄にあたる。 向かって右目を包帯で隠しているが 別に目が悪いわけではないらしい 兄弟揃って集団内で1・2を争う身長の持ち主 性格は優しく穏やかだがどこか抜け目のなさを感じる 物腰も優しく誰に対してもにこやかに対応する 極度の団長バカである 河原林 左(かわらばやし ひだり) 応援団団員。22歳 右の双子の弟で、こちらは向かって左目を隠している 前述したように身長が高い 性格は少々気が荒く、攻撃的なところがある しかし変なとこでボケており、人とずれた感覚を持っている 右に比べて目つきが悪く口も悪い 総隊長をかなり毛嫌いしており見かけただけで殴りにかかる 真卯鼓といい仲だとからかわれるが本人たちはそれに対して 何も感じておらず、また自分たちの仲がそんなものとも 思っていない様子 こちらも極度の団長バカである
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葉隠覚悟 荒廃した近未来の新東京に住む子供達の通う私立逆十字学園に転校してきた眼鏡をかけた生真面目な青年。 曇りの無い心で戦いに赴くべく常に冷静であることを心がけているが人間への深い愛情を持っている。 序盤では堅苦しいといっていいほどに冷静だったが仲間との触れ合いが進むにつれ胸のなかで仲間との愛情に燃え、闘志を漲らせるようになっている。 自身の戦闘能力を他者を守るための刃と位置づけており、仲間や弱者に害するものには容赦しない。 しかし容赦しないとは言っても礼儀は忘れておらず、強者と相対するときは、相手に失礼のないよう化粧をして戦場に向かう。 (万一敗れたとき、自分の首が土色に変色しては相手に失礼と考え、死んでも桜色になるよう化粧する) 父親の影響か古風な言葉使いをする。(舞台演劇風の言い回しを意識していると作者である山口氏は語っている) 女人の居ない環境で育ったためか人間を辞めた兄の身体の柔らかさに戸惑ったり、ヒロインである堀江罪子の謙身に胸のときめきを感じることもあった。 とはいえ人間の女性に化けた戦術鬼の誘惑に対し「口に入れる物を調理いたす場所に尻や足を乗せるとは何事か!」と窘めていることから分別は弁えているようだ。 人気のない雪山で牙を持たぬ人々の刃となるべく零式防衛術を父「朧」から教わり、兄「散」と共に練磨していた。 強化外骨格「零」との着装を果たし訓練を修め、厳格な父の普段見せない優しい笑顔に涙したのも束の間。 散は突如として人類へ宣戦布告を行い、鬼と化した散を倒すべく朧は強化外骨格「雹」を着装し闘いを挑むも力及ばず敗れた。 覚悟は散と父の闘いを止めようとするも散に一蹴され気絶してしまった。 覚悟は霊魂となった父が最期に遺した言葉を胸に人々を守るため、父の仇を討つために散を探し求めて各地を転々とすることになるのだった。 零式防衛術で潜在能力を引き出しているために身体能力は非常に高い。 例(震度10の地震に小揺るぎもしない要塞ガラン城を拳の一突きで激しく揺るがせ、太古の恐竜に匹敵する核汚染熊や四百人の武装した衛兵を秒殺する等) 多彩な打撃や組み打ちを自在に操り、防衛を得意とする「正調零式防衛術」の使い手。 相手の攻撃の枕を抑え、絶妙のタイミングで放たれるカウンター「因果」を得意としている。 その真価は打撃技を相手にしたときに発揮され、相手の力をそのまま返したうえで覚悟の技の威力が上乗せされるために相手の力が強ければ強いほど威力は強くなる。 覚悟はこのカウンターに特化した零式の使い手であり彼を上回る零式の名手である散も迂闊に攻めることができず苦戦を強いられた。 相手が仕掛けてこない限りは打てないことが弱点といえる。 【口調】 一人称私/俺、二人称おまえ/キサマなどだが、これはあまり特徴的ではない。 彼の特徴を現す口調は、その独特な台詞回しにある。 一巻を見回すだけでも、 敵の踵落しを受けた後、 「お前と争う気はない。この足の撤去を望む」 クラスメイトを火葬した後、 「何も悲しむ事はない。級友は元の場所へ帰ったのだ」 兄と対決するとき、 「一塊の肉片となりても、キサマを倒す」 ヒロインの女の子から、机を磨いてもらったとき 「ときめくな俺の心、揺れるな俺の心。恋は覚悟を鈍らせる」 等々、少々古臭く重苦しい言葉遣いをする。(因みに、これは兄・散も同じである) アニメ版の中の人は山寺宏一 戻る
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登録日:2009/07/15(水) 16 25 03 更新日:2022/08/26 Fri 23 33 58NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 おーじ どっきりロリーナ ガチレズ ヤンデレ ロリーナ・リリーナ 介錯 沢城みゆき 百合 鍵姫物語永久アリス輪舞曲 鍵姫物語永久アリス輪舞曲の登場人物。 絵師はおーじ。 声:沢城みゆき 幼い頃、友達のいなかったキリカの最初に友達になった親友。 キリカと同じく、幼くして鍵姫能力者になった一人で、「白雪姫」がモチーフ。 武器は、白雪の鍵(スノー・ホワイト)。大きなナイフのような形をしており、氷を操る。 ネタバレ注意 キリカとは、よくメルヴェイユスペースに遊びに行くほど仲が良かった。 しかしある日、教会の中でのかくれんぼの最中、ロリーナは、空の棺に隠れたのだが、キリカの悪戯で棺の蓋を閉められ、火葬されてしまう。 それがトラウマになり、その事件以降、キリカは火を恐れるようになり(アニメ)、メルヴェイユスペース内では、子供の姿(当時の姿)になるようになった。 アニメでは、キリカは毎年、教会に献花を捧げている。 追記・修正よろしくお願い致します。 △メニュー 項目変更 あれは、あの姿は 違う、彼女は死んだんだ -アニヲタWiki- 以下、激しくネタバレ 実は焼け死んでおらず、棺から抜け出していた。 鍵姫ランクでは第5位のかなりの実力者。 漫画・アニメで設定が大きく違う。 漫画 棺の蓋を閉められるというキリカの悪戯に、こっそりと抜け出して、自分を死んだことにする悪戯で仕返しするという外道鍵姫。 自分を殺そうとしたキリカを憎んでいるが、同時に親友以上の存在として愛している。 死んだことにされた後は、アリスポリスとして、タキオンに仕え、メルヴェイユスペースの秩序を守っていた。 度々、タキオンと「アリスの物語」の秘密に気付くキリカの前に現れては、トラウマと過去の過ちにより恐慌状態になったキリカの「私(ロリーナ)のことでいっぱいの物語」を奪っては、記憶の改ざん(ロリーナとの再会の部分を消し、鍵姫の資格は奪わない)を行い、元の世界に戻す前に、「私の物語を読み返すためだけに貴女がいるの」、なんて言っちゃう鬼畜鍵姫。 しかし、最期は、アリス同盟のメンバーの存在やアスカの技によりトラウマを克服したキリカに倒される。 アニメ 棺の蓋を閉められるというキリカの悪戯のせいで焼死しそうになりながらも、棺から辛くも脱出する。しかし、その事件が原因でキリカを憎むようになり、キリカと絶交する。 親友との絶交を認めたくないキリカは、ロリーナを自分の悪戯で死んだことにし、毎年、教会に献花を捧げている。 セリフ集 「いいじゃない…やり合えば…好きなだけやり合えばいいのよ」 「トゲトゲは痛そうだからお断り…ね」 「一人かしら―――?天才さん?」 「怨んでなどいないわ――だって私――とても充実しているもの――」 「そんなに私のことが心配だった――?貴女のちょっとしたいたずらで私が棺の中で焼け死んだのが――」 「私への想いは何?――――恐怖?驚き?罪悪感?困惑?哀傷?それとも――――(愛?)」 「ちょっとしたいたずら心だったのにね―――貴女も私も――棺桶に隠れて驚かそうとしたのも――棺桶を焼かせて殺してしまったように驚かしたのも――――些細ないたずら――」 「ああ…今の貴女はきっと私でいっぱいね――素敵……素敵よ…私でいっぱいのキリカの心の中…また見せてほしいな」 「刻み付けてやる……貴女に私を」 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント