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【検索用 きこえていますか 登録タグ 2008年 CD CDき G@POPO G@POPOCD VOCALOID き 全国配信 初音ミク 曲 曲か】 + 目次 目次 曲紹介 KarenT配信曲目 歌詞 コメント 作詞:G@POPO 作曲:G@POPO 編曲:G@POPO 唄:初音ミク 曲紹介 聞こえていますか?わたしの歌声 覚えていますか?海岸線のさざなみ・・・ 曲名:『キコエテイマスカ・・・』 90's風4つ打ちハードロック? 夏にぴったりです。ノリノリに踊っちゃってください。ドライブのお供にもドゾ(・∀・)つ旦 セガの名作「アウトラン」の神曲「Magical Sound Shower」へのオマージュソングです PSP版『初音ミク-ProjectDIVA-』収録曲。 KarenTレーベルよりダウンロード販売が行われている。「夏の唄'10」企画で配信された作品の1つ。 KarenT配信 前作 本作 次作 - キコエテイマスカ・・・ Loose n Rouge 発売:2010年7月7日 価格:¥150 流通:配信 レーベル:KarenT ジャケットイラスト:さくらぱんだ iTunes Storeで購入する 曲目 キコエテイマスカ・・・ (feat. 初音ミク) 歌詞 (ラララ… 届いてる? このメロディ Sound Shower) 熱い日差しが 照りつける頬 ラ… ふたり風になる 青く広がる空 とびきりの MySong ラ… 届いてる? このメロディー Sound Shower ボクのお気に入りの カセットテープは あまいココナッツも 踊りだすビート キミのおきにいりの 赤いカブリオレ 音の波をはこぶ 魔法の馬車ね キコエテイマスカ… ワタシノウタゴエ 熱い日差しが 照りつける頬 ラ… ふたり風になる 青く広がる空 とびきりの MySong ラ… 届いてる? このメロディ Sound Shower 澄んだエメラルドの 波のほとりで ラ… ふたり風になる 青く広がる海 包まれた MyHeart ラ… 届いてる? この想い Sound Shower キコエテイマスカ… オボエテイマスカ 熱い日差しが 照りつける頬 ラ… ふたり風になる 青く広がる空 とびきりの MySong ラ… 届いてる? このメロディ Sound Shower 澄んだエメラルドの 波のほとりで ラ… ふたり風になる 青く広がる海 包まれた MyHeart ラ… 届いてる? この想い Sound Shower コメント 最高? もっと人気 あってもいいのにな? -- マイケル (2009-07-20 14 45 59) だよね -- TEMJIN (2009-07-23 09 56 07) ディーバのエンディングで聴いてから中毒になりましたw -- みちひさ (2009-07-25 17 16 39) どことなくB'zっぽいのがツボにはまりますた。 -- 名無しさん (2009-08-03 06 26 15) 俺も思ったw>B'Zっぽい でもそこがいい。 -- 名無しさん (2009-08-06 20 53 38) 最初のLaLaLaでもうカンドーするZE!! -- 名無しんさ (2009-08-20 04 27 10) どうしてこの曲をディーヴァのCDに入れなかったんだろう……?そうしたら絶対買ったのに…… -- amane (2009-09-28 23 47 17) 90年代っぽいのがまたいい -- a (2009-12-09 23 49 26) これは『オリジナル』と言ってるけど,Magical Sound Showerのアレンジとみてもいいの・・・かな?ニコ動のコメントや発言等から僕はそう思うんですが、実際のところどうなんですか?正確な情報を持ってる方おねがいしまs・・・。 -- しゅーにゃん (2009-12-30 22 51 36) Magical Sound Showerのアレンジというよりもオマージュでしょう。使われているのも数秒ですし… -- 名無しさん (2010-01-21 16 55 38) 雰囲気がかっこよすぎ! 歌詞をすぐ覚えました(笑) -- 名無しさん (2010-04-06 23 51 33) 中毒患者ですっ!誰かお助けを〜(笑) -- 結音ミウ (2010-05-17 15 00 12) ひゃーふぅぅぅぅぅ!!!中毒オワタwww -- 病茶 (2010-10-13 18 38 58) いや~、いい!!誰か、私の意見にコメメメメメ(((壊 -- 鏡音リン (2010-10-14 18 45 30) サビやばいww (^q^)ノシ -- 豆腐 (2010-12-01 00 46 01) 自分的にはボカロで好きな曲ナンバー1なんですが・・・ -- Vladd (2011-05-01 22 20 35) 隠れた名曲だよな -- GIGA-M478S型- (2011-07-23 11 50 10) もっと評価されるべきだろ -- 蒼 (2011-07-29 22 41 33) 今エンディング聞いて即中毒になった -- 名無しさん (2011-11-20 13 32 45) 名前 コメント
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前ページ次ページ真白なる使い魔 学院長の執務室は中央棟の最上階にある。中央棟は1階から大食堂、舞踏会場、宝物庫、そして長い長い階段を経て、ようやく頂上階の学院長室へと到達するという構造だ。 さすがにトリステインを代表する施設の中枢だけあり、その姿は流麗にして優雅であるといえよう。 ルイズに案内されて訪れたマシロは、半ば緊張しつつその扉を潜った。部屋の形は半円、入ってすぐの所にある受付の先、部屋の中央のソファーの辺りに、コルベール教師と妙齢の女性、そして立派な白髭を蓄えた貫禄ある老人の姿がある。おそらくこの老人がこのトリステイン魔法学院の学院長オールド・オスマン翁なのだろう。 「ほうほう。コルベール君から聞いてはおったが、これはなかなかのべっぴんさんじゃのう。わしがこの学院の長を勤めるオスマンじゃ。」 開口一発、出会い頭のオールド・オスマンの言葉は他の何でも無く、そんななにげない一言だった。かかる非常の事態において尚、こうした平常心を保てるとは流石は一機関の長とでも言うべきか。 その時、足下に小さい影が走るのに気付き、思わず飛び退くマシロ。一瞬秘書とおぼしき女性が眉をひそめる。オスマンは、その小さい影に手を差し出すと、影の主である一匹のハツカネズミを手に乗せ耳元に近づけると、ふむふむと頷いた。 「白か。うむ、実に似合っておるのお。ほっほっほ」 訂正。ただのエロ爺の様だ。オスマン学園長の隣に控えていた緑の髪の妙齢の女性が、この好色老人をけたくり回す様子を見ながら、本来ならば悲鳴を上げるべきなのだろうが、性別がいきなり変わってしまった衝撃もあって、すっかり気疲れをしていたマシロは、恥ずかしさに顔を赤く染めつつも、余りにも余りなその光景に、ただあっけに取られるばかりだった。 その脇では召喚の際に立ち会っていたコルベールが困惑と共にメガネを直している様子が見受けられ、この人物の若禿は、この上司による心労の賜であろうかとマシロには思われてならないのであった。 「え、えーと。ミス・ヴィントブルーム。まずは身の証というワケで、装身具を貸してはいただけないでしょうか?」 「あ、はい」 ようやく平静にもどったのだろう彼の言葉に、3つのマスタージェムの指輪とティアラを差し出すマシロ。コルベールはソレを受け取ると、情け容赦なくオスマン学院長を蹴り続けていた女性、ミス・ロングビルに声を掛け制止すると、起きあがった学院長にそれらの品を手渡す。 「では、まずはこれらの品を鑑定して、質を確かめてみるかの。大体こうしたモノは、品質を視れば、その所有者の社会的な階級なども見えてくるものじゃからな。」 わざとらしく咳をして体裁を整えると、そう言いながらオスマンはまず、受け取った品の内ティアラを手に取り、目に細工師が使うようなレンズを填め込んで注意深く観察を始めた。 「ほう・・・・」 時折、感心するように呟きつつティアラを一通り眺めると、今度は杖を片手に何かしらの呪文を唱えた。そして、ゆっくりと机にティアラを置いて、オスマンはレンズを外し、顔を上げる。 「確かに、この品であれば王族の証たり得るのう。」 ニヤリと口元に笑みを浮かべる老魔法使い。 「一見これは銀にも見える。だが正真正銘のプラチナじゃ。それも粉末冶金ではなく鋳造で形成されておる。すなわち、本来トライアングル級の火のメイジの協力が得られねば作り得ぬ高温で作成されたと言うことじゃ。さらにこの施された細工や填め込まれたサファイアも一級品。少なくともかなりの大貴族でなければこれだけの装飾品は得られぬじゃろうのう。ティアラですらこれだけとんでも無いわけじゃが、さて、もう一方の指輪はどの様なモノか、楽しみじゃて。」 彼はそう言い、先程と同じ手順で指輪を調べ始めた。 「台座は同じプラチナ製か、しかし問題はこの石じゃ。それぞれサファイア クリソベリル 紅水晶なのは解る。しかしその結晶の内部にごく微少な、それも目に見えぬサイズの文様のようなモノが規則的に刻まれている。正直、これ程の物はスクウェア級のメイジでも、いや、そもそも作成の手段すら解らんな。」 「と言うことはどうなるのでしょう?」 コルベールの問いにオスマンが答える。 「つまりは、どこぞの王侯貴族なのは確実。ただしこのハルケギニアにおいて、我々の知る地域とは情報の隔絶された、我々よりも遙かに進んだ工作技術を持つ国の出と言う事になる。」 そこまで一息で言うと、改めてマシロの方へ向き直る。 「そこでじゃが、ミス・ヴィントブルームよろしいか?」 「はい?」 「おまえさんの国、ヴィントブルーム王国の場所を教えて貰いたいのじゃ。」 そう言って、オスマンが杖を振るうと、脇に立てかけられていたスクロール状の大きな紙が机の上に広げられ、宙に浮いたペンが、そこにトリステイン ゲルマニア といったこの辺りの主要国と未到達地であるサハラまでを、広げられた紙の上の中心の辺りに描いていった。 本格的な魔法の発動する姿を初めて見たマシロが、好奇心もあってただ見つめていると、やがてそのペンはごく自然に彼女の手に収まる。 『多分違う世界なんだけど、どう説明したらいいんだろ』 そう思いつつ、改めて描かれた地図を見下ろしたとき、マシロの胸の鼓動は高まった。それまでマシロはこのハルケギニアという大陸は、月が2つもあるという事で別の惑星ではと見当を付けていた。しかし、同じなのだ。海岸線の形状がエアルのそれと全く。 そう気付いた時、昼間のルイズの言葉が脳裏に蘇る。 『月はどちらも魔法にとって重要な意味を持つのだけど、小さい月の方は「より魔法に関係が深いのでは?」っていう学者も居るようね。』 そして自分が思い出した失われしエアルの第二の月『媛星』の伝説。共に魔の月であり、伝承に従えば、従来の月より小さかったという類似点。さらには今地図で目にしたハルケギニアの海岸線。マシロはその事実に気付くと、一心不乱にその指に握られたペンを走らせていた。 まず彼女の白魚のようなしなやかな指が描き出したのは大陸全域の海岸線。オスマンやコルベールは、真剣な眼差しで見つめ続ける。そこに描かれるのは、もはや行き来の途絶えた東方世界の姿。それだけでこの地図には相当の価値があると言って良いだろう。 次いで書き込まれたのは国家名とおおまかな国境線だった。 マシロが名称をハルケギニアのモノとは異なる文字で書き込みながら、その名を読み上げていく。 大陸の東端の先にある弓状列島『ジパング』 その対岸の広大な土地を支配する大国『大趙(タイユアン)』 タイユアンの南方、東端からを領土とする『安南(アンナン)』 アンナンの西方、南部半島からサハラに至るまでを支配する『マウリヤ』 慌ててオスマンが別のペンを地図に走らせ、ハルケギニアの文字でその発音を記す。 そして次に少女が書き込んだ内容に、オスマン達は絶句する事となる。 ゲルマニア帝国と大陸東方の北部に『アルタイ公国』 ガリア東部に『フロリンス王国』 ガリア西部に『カルデア帝国』 ガリア王国南部とサハラ、すなわち大陸中央南部に『エアリーズ』 ロマリア北部に『ルーテシア・ロムルス連合王国』 ロマリア南部に『ルーテシア・レムス連合王国』 そしてマシロによって最後に書かれた国名とその位置こそが、この事態をさらに悪化させるのであった。 すなわち、トリステイン+ガリア中央の北部に記された『ヴィントブルーム』という国名が。 目を見張るオスマン。そしてコルベールや同行していたルイズまでもが息を呑む。 「ミス・ヴィントブルーム。そここそがこの国、トリステインなのですよ?」 「ボクも、まさかとは思うんですけど、ボクの国ヴィントブルームは確かにココなんです。そして、ボクの予想が正しければ、この世界はボクの知る世界の過去なのかもしれない。そう思えて来るんです。」 老人の目付きが鋭くなる。オスマンは呪文を唱え、マシロの額にうっすらと燐光を帯びた手をかざした。 「続けてくれんか。」 厳たる態度のオスマンに気圧されることなく、マシロは強い眼差しで答える。 「最初にそう思ったのは、ハルケギニアの海岸線の形を見ての事でした。これはボクの居た世界であるエアルのとある地域のそれに酷似していたんです。 それを見てふと思い出したのが、ルイズちゃんが昼間に教えてくれた二つの月についての事でした。 『月は魔法にとって重要な意味合いがあり、特に小さい月については、より深く魔法に影響を与えるという考えがある』という事。これはボクの世界エアルにある伝承とかなり合致するモノなんです。」 少女の澄んだ声が森厳たる静寂をもたらす。ソレを破るのは老人の声。 「だが、それだけでは、そのエアルと呼ばれる世界とこの世界が同一とは言い切れまい。そもそも、おぬし等の世界には魔法は存在しないという話じゃったが。?」 「そうですよ、エアルという世界がこの世界の未来だとして、この時代の事がエアルに残っていないと言うのはどうしても考えられない。さらに言えば貴女の使う文字と我々の使う文字の違いです。同じ世界と考えるには、余りにも違う部分が多いではありませんか。」 オスマンに続き、コルベールも口を開く。疑問点があまりに多すぎるのだ。 「とりあえずは、その『伝承』とやらについて教えてはくれんか?」 「はい」 マシロは、コクリと頷いた。 それは一部のモノのみに知らされた伝説。 一般には移民星とされる惑星エアル。 しかしそのエアルこそが母なる人類発祥の惑星『地球』であるという。 そして地球と呼ばれていた時代のエアルには、かつて従来の月の他にもう一つの魔力を秘めた月があった。 その月は、かつて『蛭子(ヒルコ)』と呼ばれ、後には『媛星』と呼ばれた。 しかし、その月が媛星と呼ばれた時代に起こった、HiMEと呼ばれる媛星から高次物質化能力を得た少女達が相争った争いで、媛星は二つに切り裂かれ、一つは『漆黒の金剛石』と呼ばれる物となり、もう一方が『真白なる金剛石』となった。 後に『真白なる金剛石』ヴィントブルーム王家に伝わり、正当な王位の証となり、もう一方の『漆黒の金剛石』は歴史の闇の中で行方不明になったという。 そしてその伝承はこう伝える。 『ヴィント王家に伝わる真白なる金剛石と、失われし漆黒の金剛石。 この二つが再び一つになったとき、媛星の力である世界を作り出す魔力が蘇るであろう』と。 そして時は下り、真実を知って二つの貴石を求めたものが現れた。 しかし彼は失敗し、世界は滅びの危機に瀕した。 生き残った人々は、過去の歴史を封印し、移民星エアルという偽りの歴史をねつ造し、新たなる歴史を歩み出したのだという。 「・・・・そうして移民歴という年号が始まり数千年。さらにボクの時代の300年前に起こった十二王戦争によって、地球時代・・・・表向きは移民星エアルにやってくる以前の時代の記録の全てが失われました。ですから、過去にハルケギニア大陸という名称があったかどうか、そしてどの様な文明が栄えていたのか、どんな歴史的出来事があったのか、それらは一切解らないんです。」 マシロが長い説明を終え、息をつく。オスマンはソレを見て、長い間マシロの前にかざしていた手を戻し、マシロとルイズの二人をソファーへと誘うと、秘書ミス・ロングビルに合図して少女達に水を差し出した。 「ウソでは無いのは確かなようじゃ。そして内容的にも理屈が通っておる。まあ、かなり高い確率で、このお嬢さんの国ヴィントブルームが未来のトリステインなのは確かじゃろうて。」 マシロを安心させるという為もあるのだろう、オスマンの顔から厳しさが消える。 「で、質問なんじゃが、ミス・ヴィントブルーム。魔力の源たる月『媛星』の断片である『真白なる金剛石』はヴィントブルーム王家に王位の証として伝えられているんじゃったな。」 「はい。」 「でじゃ、そうした物が伝わっている王家にあって、『魔法』ないし『魔力』という言葉に聞き覚えは無いじゃろうか?あるのであれば、是非とも聞かせて欲しい。」 『魔力』そして『魔法』。それらの言葉がマシロに思い出させるのは己の半身たる血を分けた双子の妹の顔。そしてこのハルケギニアへと通じる扉を潜る前に交わした言葉。自然、マシロの顔に温もりある優しさが浮かび、そして消える。 「ボクの双子の妹が魔力を持っているというウワサがありました。でも妹は・・・・・・。」 「いや、それ以上話したくないのなら話さずとも良いぞ。」 「すいません。」 オスマンは愛用の水パイプを咥え、紫煙を深く吸い込むと続ける。 「つまり、ヴィントブルーム嬢の双子の妹さんには魔力が有ったらしいのはわかった。ならば、お主自身にも有ってもおかしくは無い。少し調べてみるとしよう。」 そう言って壁際の戸棚からオスマンが持ってきたのは、一個のランプであった。 真鍮の金色の鈍い輝きが、落ち着いた空気を演出している。これならばアンティークとしてもまずまずの一品と言えるかもしれない。 マシロ達の前のテーブルにそのランプが置かれる。 「これは『魔力の灯火』というマジックアイテムでな。本来は使用者が魔力を宝玉に溜め込んで、それをここの蓋から入れる事で、長時間光を灯し続けるという、まぁ他愛の無いマジックアイテムじゃ。もっとも、ここにあるコイツは少々壊れていてな、ほれ、そこの棒をじゃ、こうして摘んで直接蓋の中に突っ込んで魔力を送り込み続けてやらんと光りゃせん。」 オスマンの指が触れた棒が押し込まれると同時に、ランプは光を放ち始める。 やがて光は収束して一つの像を結び始める、それは何なのだろうかと、マシロとルイズの二人が目をこらしたその時、オスマンは唐突に指を棒から離した。 「あ~まあ、長く触れていると、時折自分の心象風景やら魂の姿とでもいうモノが像として結ばれる事もあるんじゃが、人に見せるのも照れくさいからな。」 ぽりぽりと頭を掻きながら、明後日の方向を見つつのたまう。余程見られたくないものでも写りかけていたのだろうか。 「と、とりあえずじゃ。これで魔力の有る無しや、場合によっては属性も解ったりする。そうそうさっきのような事態にはならんと思うから、これで調べてみようかの。」 オスマンに促されるままに棒に触れるマシロ。すると小さな灯火程度ではあるが、確かにランプは輝き始めた。 「これは、一応魔力はあるという事でよろしいのでしょうか?オールド・オスマン。」 「うむ、全く魔力の集中の方法を知らない以上、まあこんなもんじゃろう。」 コルベールの問いに答えるオスマン。そんな中でコツでも有るのかと興味を持って色々と試すマシロ。そしてそれを見た老爺はマシロの棒を持つ手に触れる。 「息は深く、指先に意識を集中して、水が身体の中を指先に向かって流れるのをイメージするんじゃ。そう、徐々にゆっくりとおちついて・・・・・・。」 マシロのイメージの中で、小さな流れが集まりつつ、そしてやがて川となり、そこへと流れ込んでゆく。大きく息をゆっくりと吸い、それを思い浮かべつつ、指先に意識を集中。するとやがて、意識していないのにより多くの力のようなモノが、指先に集まっていくのが感じられた。ランプはそれに併せて次第に輝きを強めていき、周囲を閃光で包む。 『もうかまわん、十分じゃ、止めなさい!』 オスマンがそう叫ぼうとした時、それは圧倒的な存在感で、巨大な像を結んだ。 それは龍だ。それも全身に炎を纏う白い龍。何故であろうその眉間には剣の様なモノが突き立てられているが、それは一切痛々しいなどというイメージもなく、その龍の肉体の一部であるかのように、その身体に調和して存在している。 「キレイ……。」 それまで、この部屋に入ってからずっと発言を控えていたルイズが声を漏らす。それはその場に居合わせた者のうち、マシロを除く一同に共通した感想だった。そしてマシロにとってはそれ以上に印象深い存在であった。 「あのときの黒い龍?いや、でも白い・・・・。」 もしマシロがもっと過去の存在『チャイルド』に詳しければ、ソレをこう認識したであろう。 それこそが真の『カグツチ』であると。 カグツチはオスマンやコルベールといったその場に居合わせる者達の存在に気付くと、大きく首を伸ばし起立し、その胸から首へと烈光が立ち上る。 『いけない!!』 マシロには、何故かソレが何をしようとしているのかが、手に取るように解った。それが、その龍カグツチにとって最大の攻撃手段である、プラズマ球の放出の準備態勢である事に気付き、マシロは驚きのあまり思わずそう叫んでいた。 しかしその声を聞いたハズのオスマンの態度は落ち着いたモノ。「安心せい。」と声をかけて、むしろマシロを落ち着かせる程。 そしてマシロやオスマンといったその姿を見ていた者達に、カグツチのプラズマ球は放たれた。 「ほう、属性は『火』か」 平然とそう評価を下すオスマンや、一瞬険しい表情になるもすぐにいつもの表情に戻り、微動だにせずその光景を観察するコルベールとは対照的に、ミス・ロングビルは思わず杖を構え、ルイズもマシロと繋いだ手に力が入る。そしてマシロも、友となったこの少女を抱きしめんと、ランプに突っ込まれた棒から手を離す。 その瞬間、白い身体に火炎を纏わせた巨大な龍カグツチの姿が吐きだしたプラズマ球諸共にかき消える。 呆然として惚けるのはロングビル、マシロ、そしてルイズの三人。それに対してコルベールやオスマンは予想の範囲とばかりに、そんな三人の姿を見て微笑んでいた。 「げ、幻影?。」 マシロがただそう一言漏らす。 「まあ、この『魔力の灯火』の結ぶ幻影はやたらにリアルじゃからな。時には頭で解っていても、勘違いしてしまうこともあるわい。」 そんなオスマンの言葉に赤面する三人。ふとルイズが何かに気付いたかのようにコルベールの顔を凝視しているのに気付き、話しかける。 「どうしたの?」 「ああ、あのね。オールド・オスマンはともかく、ミスタ・コルベールもあのとき落ち着いてたなって。もしかしてミスタ・コルベールも実はスゴイ人なんじゃないかって、ふと思ったわけなのよ。まあ、あり得ないけどね。」 その声が聞こえたのか、コルベールは照れて鼻の頭を掻いていた。 「なに、私の場合は、最初からそういう物だと知っていたから、とりだててキケンと思う必要もなく最初から最後まで平然としていられたんですよ。」 「まあ、そういうことじゃ。」 マシロはふと二人の言葉に違和感を感じたが、取り立てて気にする必要もないかと、手元のコップに手を付けるのであった。 それからの時間は、両者にとって気楽な時間であった。 マシロが魔力を持ち、魔法の習得が可能と解った事もあり、『1学年への編入生』というありふれた身分に確定した事で、ごく事務的な内容の作業が残ったが、それもすぐに済み、あとはマシロが居た世界の話をいくばかりか交わした程度。話の途中で用事を言いつけられたコルベールが名残惜しそうに中座したのが印象的ではあったが、同じ場所にいれば、言葉を交わすこともあろうという考えに至り、とりだててマシロはなんら行動を起こそうとも思えなかった。 「まあ、そういう事で、しばらくはミス・ヴァリエールから文字を習うなりして待っておるように。やがて王宮の方でもう一度審問があるじゃろうが、ソレさえ済めば比較的自由に行動する事が可能となるじゃろうしの。あと、制服については明日の朝にでも用意するので待っていてくれると助かる。とりあえず、元の世界に戻る方法はこちらで探しておくので安心していてくれ。」 締めの言葉とばかりにオスマンが語りかけるのを聞き、ふと、重要な事を言い忘れていたと気付く。 「あの、戻るまでの事なんですが。」 「ん?どうしたんじゃね」 緊張からか、ゴクリと唾を呑むマシロ。 「戻るまでの間、ルイズちゃんの使い魔をやらせてはもらえませんか? なんでも『使い魔が居ないと落第』って事みたいじゃないですか。ボクが来たせいでルイズちゃんに迷惑が掛かるのはちょっと‥‥。」 あきれ顔のオスマン。ぷっと吹き出し返事を返す。 「いや、重要なのは『呼び出す』という事の方じゃからまあ落第にはならんよ。もっとも使い魔の役割を果たしてもらえると言うのならば、こちらとしては感謝こそすれ、断る意味など無いからのう。」 二人の顔がぱっと輝く。 「ありがとうございます」 どちらともなく声を合わせ、二人は頭を下げた。オスマンはそんな二人を見てヨイヨイと手を振り、学院長室から送り出し、かくして、学院長によるマシロ・ブラン・ド・ヴィントブルームの審問は終了した。 夜の闇の中ランプの光がオスマンの顔を照らし出していた。すでにミス・ロングビルも退室した頃、コルベールが学院長室に戻る。 「用件は済ませてくれたかね?」 「ええ、二人とも快く引き受けてくれましたよ。」 「そうか、では酒宴とでもいくか、二人きりのではあるが」 「いいですね。」 指でメガネを直すコルベール。 オスマンは口元に笑みを浮かべ、戸棚から年代物のワインの瓶を取り出す。もう片手には二つのワイングラスが握られていた。 つづく 前ページ次ページ真白なる使い魔
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「大いなる私たちの海に、緑の島々が浮かび上がっているのが見える!途方も無く大きな、無数の島が! これは夢?いいえ、預言は正しかった!これが私たちの、新たなる世界!」 ―――セレーナー、風の巫女 「リヴィエラのコルセアたちを見誤ってはいけないよ。 彼らは野蛮な部族兵のように見えるかもしれないが、使いどころを間違わねばあれほど優れた兵もいまい。 鬱蒼とした密林から白い砂浜まで、彼らの皮膚は自由自在に姿を融けこませることができるのだからね。」 ―――フォン・メレンドルフ大尉、リヴィエラ人の用兵について語る 概要: 大洋を自由に移動する浮島の国。島の正体は巨大生物。 貝人や軟体動物から進化した独自の生態系に支配されている。 古代の地中海地域に似た文化を持っている。 詳細: 大西洋上に浮かび上がる巨大な島、リヴィエラ。 接近すれば、奇妙にうねった巨大な管の一つ一つが、潮を吸い上げては吐き出し、呼吸しているのが見て取れるだろう。 この島自体が1匹の超巨大なリヴァイアサンであり、地表が全て海に覆われた海洋惑星にしか存在しえぬ怪物だ。 リヴィエラこそは混乱した多元世界の洋上を気まぐれに動き回る、生ける浮島の地なのである。 亜熱帯性植物の繁茂するリヴィエラの「海岸線」からほど近くに、無数の白き螺旋状構造物が聳え立つ。 これらもまた、リヴィエラの甲殻の一部であり、多くがこの島の住民に都市区画として利用されているのだ。 そこに住まうのは一見、人間とは見分けがつかない風貌をした貝人だ。 どこかアンバランスな体型をした彼らの頭部には、形は違えど例外なく貝殻が帽子のように取り付き、 そこから髪の毛の房のようにも見える半透明な感覚触手が何本も生えている。 これらは彼らの肉体の一部であり、発達した頭脳と感覚器官、そして内臓の一部を同時に納めている。 リヴィエラの存在した地球では、イカや貝類などの軟体生物こそが支配種族であり、 島の生態系の多くも他の世界とは全く異なった奇妙極まりないものだ。 そこでは6本足でのし歩く巨大なイカ、リーフストライダーが貝人たちの騎乗動物として荷役などに適するよう飼いならされている。 魚類から進化したウィングド・フィッシュや、半知性的な甲殻類のハイヴスパイダーなども代表的な生物と言えよう。 貝人たちの姿が人間に似ているのは収斂進化によるほんの偶然に過ぎない。 彼らは紛れもない異生物であり、肺呼吸・胎生に進化してはいるものの人間との交配は不可能である。 リヴィエラ人の文明レベルは、現時点でようやく原始的な狩猟採集生活から脱却した程度のものであり、 石灰岩の壁に絵や紋様を描くさまは、古代地球の地中海文明とよく似ている。 公的なリヴィエラ海軍と呼ぶべきものは存在しないが、彼らは伝統的に外洋に漕ぎ出て漁を行ってきた。 そのような貝人の中でも特に勇猛果敢なコルセア(海賊)たちは、貝殻を削りだした優雅なガレー船に乗り込み、 肉食のクラーケンやシーサーペントをも銛と投網を使って仕留めてきた。 彼らの実力は生粋の戦士と言って差し支えなく、外界から不用意に近づいた船あらば、矢の一斉射撃を仕掛けるのである。 祭祀階級である神官たちはリヴィエラ社会の精神的指導者たちである。 精霊魔法に精通した彼らは、雷雨や潮流などを操って戦場をダイナミックにかき回すほどの力を見せることもあるらしい。 またテレパシーを持つ巫女はリヴィエラ本土の頭脳器官とコミュニケーションを取ることも可能であり、 この浮島が機嫌の良い時であれば、ある程度自由な方角に進ませることができるようだ。 最近になって潮の流れが変化すると共に、奇妙な生物たちの乗り組んだ船との接触が増えてきている。 はじめて目にする陸地(彼らは死んだ島と呼ぶ)を占領したコルセアたちは、そこに小規模な橋頭堡を築き上げた。 様々な異世界から国々が転移してきていることなど、彼らはまだ知りようもない…。 風土や文化、人物など: 特に別個に書く必要ができたら 【製作者コメント】 上記の元ネタはフューチャー・イズ・ワイルドです、とか 見も蓋もないことを書くといいよ!
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ステージ(バトルマップ)情報 バトルマップ一覧 バトルマップ第8弾(09,4/7~) ダークフォートレス(Revision2.2) ~Dark Fortress~ 時間帯が夜に戻り、リスタ位置が大幅変更されました。 ラストガーデン(Revision2.2) ~Last Garden~ 平面的で少し狭め。全体的に暗めで少し見づらいです。 崩壊都市(Revision2.2) ~Collapse City~ シャワーが削除されました。 グリットレイク(Revision2.2) ~Grit Lake~ リスタ位置の大幅変更、小屋へのアクセスが増えました。 ロックダウン(Revision2.2) ~Lock Down~ 回復装置が追加されました。 スチームラボ(Revision2.2) ~Steam Lab.~ ガス爆発のギミックが登場。 沈黙の聖域(Revision2.2) ~Silent Sanctuary~ 泉にあった神殿が崩壊しました。 ネクサスビル(Revision2.2) ~Nexus Building~ 回復装置が追加、それ以外は特に変化無いもよう。 過去のバトルマップ バトルマップ第7弾(08,8/5~09,4/6) チュートリアル(Revision2.0) ~Tutorial~ チュートリアル専用マップ。まずはここで、バトルモードの基本を学ぼう! 沈黙の聖域(Revision2.11) ~Silent Sanctuary~ 地下遺跡が大幅変更されました。 スチームラボ(Revision2.11) ~Steam Lab.~ 特に変更も無く、基本は遭遇戦のままです。 サンセットコースト(Revision2.11) ~Sunset Coast~ 赤陣リスタ近辺の地形が変わりました。 忘却の街(Revision2.11) ~Town Of The Oblivion~ 青陣ビルへのルートが追加されました。 バトルマップ第6弾(08,2/13~8/4) チュートリアル(Revision2.0) ~Tutorial~ チュートリアル専用マップ。まずはここで、バトルモードの基本を学ぼう! ステーションC17(Revision2.1) ~Station C17~ 自動販売機や水場など、様々な物が変更されました。 沈黙の聖域(Revision2.1) ~Silent Sanctuary~ 主に地下遺跡に関するマップ構造が変わりました。 ウォーターゲート(Revision2.1) ~Water Gate~ 南側の通路が水没したことにより、マップの性格が大きく変化しました。 ネクサスビル(Revision2.1) ~Nexus Building~ 細かい箇所の構造が変更されたことと、若干狭くなりました。 崩壊都市(Revision2.1) ~Collapse City~ シャワーの追加や、地形の変更がされました。 サンセットコースト(Revision2.1) ~Sunset Coast~ 海岸線の水没など、地形の変更がされました。 グリットレイク(Revision2.1) ~Grit Lake~ マップ中央にオアシスが追加されました。 スチームラボ(Revision2.1) ~Steam Lab.~ 遭遇戦が主になる狭いマップ。 ダークフォートレス(Revision2.1) ~Darl Fortress~ 時間帯が昼間となり、マップ全体が明るくなりました。 ロックダウン(Revision2.1) ~Lock Down~ シャワーが追加されましたが、それ以外の大幅変更はありませんでした。 忘却の街(Revision2.1) ~Town Of The Oblivion~ 両陣地の地形が変わり、シャワーが追加されました。 トラス橋(Revision2.1) ~Truss Bridge~ 雨が降るようになりました。 コンバインネスト(Revision2.1) ~Combine s Nest~ 入り組んでいるため進攻ルートが多く、裏を取りやすいマップです。 バトルマップ第5弾(07,11/29~08,2/12) チュートリアル(Revision2.0) ~Tutorial~ チュートリアル専用マップ。まずはここで、バトルモードの基本を学ぼう! ステーションC17(Revision2.0) ~Station C17~ いよいよ弐の世界が開かれる!広大な駅の中で戦え! 沈黙の聖域(Revision2.0) ~Silent Sanctuary~ 広大な密林と巨大な遺跡。泉を有効に使え! ウォーターゲート(Revision1.2) ~Water Gate~ Ver1.0時代からやっていた人にはなじみ深い、1年以上続く超ロングセラーマップ。大きな倉庫と、川沿いの通路を利用して戦え! ネクサスビル(Revision2.0) ~Nexus Building~ 遂に現れた、コンバインの最終防衛拠点。新要素「テレポーターゲート」を駆使して戦え!
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どうも、幽霊にまで貧乳呼ばわりされた某女です。 私、山登りだけじゃなくて、基本、アウトドア好きじゃないですか。え?知らないとか言わないでくださいよ。 あの後、なんとなく山登りは敬遠気味になって、でも体を動かしたいものでサイクリングを始めたんです。 折りたためるクロスバイクとかいう自転車を買って、遠くの街まで電車に乗って出かけて、そこから海岸線や峠を越えてさらに隣の街まで、なんてすごーく気持ちが良いんですよ。 そんなある日、晴天に恵まれたその日はついつい調子にのって山を二つ越えての大移動をやっちゃったんです。 でも、さすがに最後の方になると陽も暮れて、車も通らなくなった真っ暗な山道を一人で自転車を走らせていました。 そして、あるトンネルを通り抜けようとした時でした。 「いたっ!!」 自転車のヘッドライトだけが頼りのそのトンネルの中で、いきなり何かがぶつかって・・・いえ、何か平手のようなものに叩かれた感じでした。 「いた!いたたたたたっ!!」 ばしばしばしっと背中や腕を見えない何かに叩かれ続けて、このトンネルから逃げようとペダルを漕いで走り続けました。 「痛い!いた、ひゃうぅん!」 必死になって前傾姿勢でお尻を持ち上げてペダルを漕いでいた私は、その・・・お股の間の敏感なところを叩かれてつい変な声を上げてしまったんです。 それと同時に今まで私の体を叩き続けていた平手打ちが止んで、真っ暗なトンネルは不気味な静寂に包まれたのでした。 こんな気持ちの悪いところは早く逃げ出そうとまたペダルを漕ぐ足に力を入れたとき・・・ 「ひぁぁぁ!?」 今度は私の脇腹や太股を平手打ちではなく撫でるように何かが触っていったのです。 「あぁぁ・・・やだぁ!?なんで??」 お尻を撫で回したり脇の下をくすぐるように動いていた何かは、次第に私の敏感なところ、乳首を摘まんでみたり、アソコの割れ目を擦るように撫でたり、お尻の穴をノックしたり・・・。 何故なのかトレーニングウェアやアンダーウェアを通り抜けて直接素肌を触ってきました。 しかも、その動きはネチネチといやらしく執拗に責めてくるんです。 私の・・・薄い・・胸を器用に揉みながら、敏感な乳首を避けて周りを焦らすように撫で回し、熱く潤うアソコも敏感なところを責めずにわざと襞をこすりあげるように動いてみたり。 私が快感に負けそうになって身を捩るとお尻を叩いてみたり、まるで「熟練のテクニック」を持った手で全身を犯されているようなものでした。 私は全身を愛撫されて腰に力が入らなくなり、自転車に縋り付いて体を支えているのがやっとで、とても逃げられるような状態ではなくなっていました。 「あ・・・ぁぁぁあああ・・・そ、そこ!いぃぃっっくぅぅぅぅ!!!」 そして、たくさんの手が一つの意志を持ったように一斉に動き、小さな乳房を絞り上げ乳首を扱きながらアソコを広げられ敏感な肉豆を抓られつつ膣と尻穴を複数の指で刺し貫かれるという、ありえない同時攻撃の快感に私はおしっこを漏らしながら絶頂を迎えていたのです。 「すご・・・すぎる・・・」 しばらく・・・小一時間くらいでしょうか?気を失っていた私は股間のひんやりとした感覚に目を覚ましました。 お漏らしでショーツもショートパンツもびしょびしょに濡れて気持ちが悪い状態でしたが、あまりの疲労感に着替える気も起きず、こんなトンネルからも逃げ出したくて急いで麓まで自転車を走らせることにしました。 街の灯りが見え始めた頃、道沿いのコンビニが目にとまり何か飲み物でも買おうと店に入った私を見た店員は、「あ、いらっしゃ・・・だ、誰か!誰か救急車を!!」と慌てふためいて叫び始めたのです。 困惑した私は何事かとあたりを見まわし、夕闇の中で鏡のようになったガラスのドアを見てようやくその原因を理解できました。 そこに写っていたのは全身に真っ赤な血の手形がついたボロボロの女の姿だったのです・・・。 聞いた話だとあのトンネルで以前に起きたある事故以来、通りがかる車に血の手形が付くという怪現象が何度もあったのだとか。 山の上の旅館から麓の繁華街に向かうバスがトンネルの中で衝突事故を起こし、乗っていた人達全員が亡くなったのだと・・・場末のストリップ劇場や当時はトルコ風呂と呼ばれていたソープに向かうおじさん達が乗ったバスが・・・。
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プレイレポ - 2005年11月5日マルチ (スペイン視点) はじめに [#he444709] ゲームスタート [#y8cdf14a] スペイン古代戦争 ~ 敵は蛮族 ~ [#u9b57012] 大戦への道のり [#ca7db2a6] 第一次世界大戦開戦 ~ そして終戦へ ~ [#h629c7dc] 戦後処理 ~ そして中世へ ~ [#ad97ec62] インカ大陸を発見 [#l25bddfc] 緊張状態 ~ 二度目の大戦までの秒読み ~ [#q3f80415] はじめに 先日のマルチレポ。 4名でやっていて、全員文明はランダム。 MAPサイズは小、大陸、進行速度は普通で開始。 既にあがってるドイツレポのスペイン視点です。 Civ4のマルチは初体験ですが、すごく楽しかった。 会話などは記憶に基づいて書いたため若干内容が違ったり装飾されたりしてますが、大体意味は同じです。 ゲームスタート ランダムで当たったのはスペインのイザベラ。 スペインは使ったことなかったがUUが強い記憶があったので、 戦争向きかなと思ったので政策は軍事力を前面に出す方針でいくことに。 海岸線に首都マドリッドを立て、右に左に探索を行っていくも、どことも出会わない・・・。 MAPサイズは小なのでそろそろ出会ってもいいと思うんだけど・・・ってところで海に当たる。 四方八方海・・・てことはここは孤島ってわけだ。 マルチで孤島とはついてない・・・トホホ。 しかし孤島ということは当分は他の文明との拡張競争はなさそうなので、ゆっくり不思議建設といくことに。 第二都市を建てた後、首都マドリッドにて大七不思議ストーンヘンジを完成させる。 第二都市バルセロナも海岸線に建設するが、バルセロナの南方のほうに別大陸発見。 他の大陸とこのスペイン大陸はガレーで行き来できるほど近いということだ。 ガレーで開拓者と戦士を送り込むと、その大陸にはドイツと日本がいた。 ほぼバルセロナの対岸、ドイツと日本の国境の間の海岸線に第三都市セビリアを建設する。 孤島開始だったがこれでなんとか他の文明との国交が早期から可能になり、しかもスペイン大陸の広大な土地はもはや独占状態だ。 セビリアは2文明に挟まれているがストーンヘンジが完成されていたため国境の維持も容易で、なかなか順調な出だしいえる。 ドイツは拡張競争で日本に押されていたみたいで、ほとんど拡張できていなかった。 とりあえず様子見ということで、日本とは技術交換をしておく。 しかしこの調子で成長されると日本は将来スペインの脅威となりそうだ。 ドイツには日本に対抗してもらうために成長してもらわないと困るので、技術を無償供与しておく。 恩義も感じてくれるだろう。 この時の国力はだいたい スペイン6 インカ5 日本5 ドイツ3 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 肌色がスペイン、赤が日本、白がドイツ。 中心の赤いエラーメッセージっぽいのは気にしないでください。 スペイン古代戦争 ~ 敵は蛮族 ~ 七不思議完成と広大な国土により、スペインの国力は一歩抜きんでてトップ。 それにインカと日本がほぼ同列で続き、少し離されて最下位にドイツ、というかんじだった。 インカは遠く離れた孤島で細々と発展しているようで、まだ誰にも会えないとチャットで嘆いてる。 国力は高いがしかし、どことも国交できてなさそうだし、その内成長が止まりそうだなと思いさほど脅威には思わなかった。 それより当面の仮想敵国は、やはり日本だろうな。 ドイツとは良好な関係を築きつつ、スペインは軍事力を高め大陸側のセビリアに配備していく・・・が、ここで事件発生。 なんと、首都マドリッドの近くで蛮族が大量に蜂起し、マドリッドに駐留していた少数の守備兵ではかなわず、 なんとマドリッドが蛮族により占領されてしまった・・・。 七不思議などもマドリッドにあったため、国力が一気に最下位に転落。 チャットでは「スペインに何が?」などの声が上がり、「蛮族とガチ戦争中」と答えておいた。 対日本向けにセビリアに駐留していた軍をスペイン本土に呼び戻し、数ターン後にマドリッド奪還。 蛮族も鎮圧したが、いやーびっくりした。 蛮族も侮れないなCiv4は・・・。 首都周辺の改善が破壊され荒らされた以外はダメージもなく、とりあえず大勢に大きな影響は出なさそうだ。 大戦への道のり スペイン大陸の土地をほぼ全てスペインの支配化に治めたところで、本格的に軍事体制を整え始める。 日本はまだゲーム序盤なのに、ドイツを押さえ込むためか過剰ともいえるほどの領土を有している。 この時代にあの都市数では、経済が破綻しているだろうことは明らか。 都市を育てる為の内政が忙しくて、領土の大きさの割には軍事力はほとんど配備されてないはずだ。 しかし、あのまま順調に育ってしまえばその生産力はかなりの脅威となりえる。 ということで攻めるなら早期、今のうちに叩いておいたほうがいいのである。 日本と開戦したとき、日本がスペイン本土に攻め入る手段は海軍での輸送しかないため、最初のうちは海軍力を重点的に増強。 そして攻城兵器と剣士を量産しまくり、ドイツへ対日本同盟を持ちかける。 すると、思っていたより気持ちのいい快諾をもらう。 やはりドイツとしても、日本を食って拡張していきたいのだろう。 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 首都とこれからの大戦で関わってくる重要都市一覧。 薩摩は元々日本の都市だがドイツに文化転向をし、以後ドイツの前線都市となる。 バルセロナにスペイン海軍を集結させ、セビリアにスペイン主力軍と、薩摩にドイツ主力軍が集中された。 スペイン軍は東京・名古屋方面へ、ドイツ軍は江戸・大阪方面へ攻めることに。 第一次世界大戦開戦 ~ そして終戦へ ~ ドイツへ打診。 スペイン 「間もなく日本を攻める。」 ドイツ 「了解した。攻勢の準備はできている。」 スペイン 「我が国が宣戦布告をしたら続いてくれ、Good Luck」 万が一のため、ドイツが裏切らないか監視するためにユニット一体を監察官として薩摩へ派遣する。 すると、小国ドイツの戦力なんて正直あてにしてなかったのに、 日本と組ませないために同盟を結んだようなものなのに、なんとまぁ強大なドイツ軍。 国の規模と明らかに釣り合っていないような陸軍を完成させていた・・・。 スペインもかなりの規模の軍隊を保有していたが、主力攻勢軍だけならスペインもドイツも遜色のない規模だ。 思わずびっくりしてしまったが、かなり頼もしい盟友に育ってくれていたようだ。 そして開戦。 剣士軍団が日本国内へ雪崩れ込むが、やはり予想していた通り守備兵はたいしたことない。 犠牲を払いながらも、あっという間に東京が落ちる。 日本が和平条約の外交を開いてくるが、まだまだダメージを与えないと復活してしまう。 徹底的に痛めつける必要があるため、剣士軍団を名古屋へ進軍させつつ、 バルセロナから横浜へ向け弓騎兵6ユニットを搭載した艦隊を差し向ける。 この上陸部隊によって、横浜を占領し、そのまま後方を荒らし回る。 前線を守ることで手一杯だった日本の後方はほぼがらあきで、 横浜を占領した後、そのまま京都を目指し南下、道中の都市一つを破壊し、首都京都も破壊する。 そして前線では剣士軍団が名古屋も占領し、ドイツ軍は江戸と大阪を占領していた。 残る日本の都市は、大都市奈良と他3都市の合計4都市だけで、ここまで痛めつければ十分だろう。 ドイツにも意見を聞くが合致し、ほとんどスペイン・ドイツ側に被害がないまま停戦とした。 第一次世界大戦終戦。 戦後処理 ~ そして中世へ ~ 第一次世界大戦後の日本の都市は、 東京・名古屋・横浜がスペインにより占領され、江戸・大阪がドイツにより占領されると同時に奈良をドイツへ割譲。 そして首都京都とその他1都市をスペインにより破壊され、この大戦で日本は首都含む合計8都市を失ったことになる。 このダメージは相当大きいだろう。 破壊された2都市跡は日本が再度都市を建て直したものの、この大陸の半分以上はドイツのものとなる。 しかも、奈良や大阪などのオイシイ都市はほとんどドイツの物となり、この大陸のスペインの都市はほとんど監視台程度の役割である。 終戦後の日本国土全面にスペイン軍が進駐し、日本の動きを監視すると同時にスペインの国教であるヒンズー教を布教していく。 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 終戦直後の荒れ果てた大陸。 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 終戦後は、このような国土で安定した。 この時点での国力はだいたい、スペイン7 インカ6 ドイツ5 日本3 といった具合。 まだ見ぬインカは大戦中もさびしそうだった・・・。 中世に入ったので、先の大戦で大量生産した軍事ユニットのアップグレードなどをしていくが、 新しく都市が手に入ったせいもありどうにも維持費に金を浪費してしまう。 ということで、ドイツに資金援助を頼みそのお金でユニットをアップグレードしていく。 その後も何度かドイツからは資金援助をいただくことができ、かなりスムーズに古代ユニットが最新ユニットへ移行していった。 キャラベルも開発されたので、大海原へ探索に出ることにする。 インカ大陸を発見 自動航海にしていたキャラベルが、ドイツのベルリンの東方にインカ大陸を発見する。 インカは今まで孤立していたので技術的には遅れているだろうなと思っていたが、一点集中に開発していたようなのと、 こちらはこちらで大陸のほうで大戦が起こっていたため、スペインの持っていない技術をけっこうインカは所持していた。 インカはまだ誰とも友好な関係を築いていないのは明らかなので、強気に外交を推し進める。 スペイン 「やあ初めましてインカの指導者よ。技術トレードをしないか?」 インカ 「いい考えだ。」 スペイン 「そちらは全ての技術を供与していただきたい、こちらはこの2つを出そう。これにより我が国と貴国の関係は一層堅密となるだろう。」 インカ 「馬鹿げている。そんな条件は飲めない。」 スペイン 「残念だ。ではワールドマップの交換を行おう。Good bye」 インカの立場的には飲む可能性もあったとは思うが、飲まなかった点を見ると他のどこかの国と友好的になっているのだろうか? ドイツに聞いてみると、ドイツはワールドマップの取引をインカに迫ったが断られたようだ。 スペインはさっきの取引でインカの地図を手に入れていたので、これをドイツに渡すことにする。 どうやらインカは、とりあえずどこにでも強硬的な態度を崩さない外交を行っているらしい。 この状況でそれはあまりいい選択肢とは言いがたいがな・・・。 事実、この後もインカは国際社会にてほとんど孤立していく。 緊張状態 ~ 二度目の大戦までの秒読み ~ スペインとインカは最初の取引の一件以来、どちらも頑なに強硬的な態度を崩さない為、どんどん険悪な関係になっていく。 そのうちインカが国際的孤立はまずいと考えたのか、スペインに国境開放から地図の交換や資源取引などの些細な取引まで頻繁に持ちかけてくるが、 スペインは挑発するように全てにつっかかる。 インカ 「互いの友好関係を築くために国境開放をしないか?」 スペイン 「我が国の利益になるとは思えない。断る。」 インカ 「資源交換をしないか?海産資源が余っているんだ」 スペイン 「いいだろう。こちらは2つ出すのでそちらは3つ出せ。それと金を積むのも忘れるなよ。」 とずっとこんな具合である。 スペインとしてはどうしてもインカの技術が欲しかったが、強硬的なスペインを諦めてドイツとの国交に回れば、 インカの技術がドイツを通してスペインに入ってくるだろうと考えていた。 しかし、どうにもドイツと友好的にする気配もない。 ということで、インカに脅しをかけて技術を奪ってやろうと考えた。 同盟国ドイツに対し、「インカに脅しをかけてくる」と断りを入れ、コンキスタドール満載のガレオン艦隊をインカ沖に移動させる。 ガレオン5隻は、すぐに攻撃できるほどインカに近い沖合いに、かつインカの陸からは見えない位置にスタンバイ。 そしてインカとの外交を開く。 スペイン 「インカの技術は進んでいるな。スペインの為にそれを役立たせたくはないか?」 スペイン 「無償で3つともくれ。断れば・・・後悔することになるだろう。」 インカ 「・・・条件がある。インカは近々ドイツを攻めようと思う。スペインにも協力してほしい。」 スペイン 「それは飲めない。ドイツは古くからの同盟国だ。しかし3つ全ての技術を提供して頂ければ中立は保とう。」 インカ 「本当に?」 スペイン 「うむ。軍事介入はしないと約束する。」 インカ 「じゃあ、今技術を1つだけ渡す。保険として、他の2つはインカがドイツ都市を2つ落とした時に渡す。どうかな?」 スペイン 「今2つ、その後1つならいいだろう。」 インカ 「それは飲めない。」 スペイン 「この申し出を断ると?己の判断の過ちを考え直す猶予をやろう。3ターンだけ待つ。Bye」 これと同時進行で日本と、その後ドイツに対しても外交を開く。 スペイン 「KONITIWA 日本の指導者よ。スペインは近いうちインカに宣戦布告をするだろう。」 スペイン 「技術を2つ提供するのでこの戦争では中立を保ってくれないか?」 日本 「先ほどからインカがドイツを攻めろと催促してきている。我が国は平和的立場を保つことを約束する。」 スペイン 「インカが対ドイツ同盟をスペインと日本に持ちかけてきた。気をつけてくれ盟友。Good Luck」 ドイツ 「・・・・・(無言)」 どうやら、インカはスペインの他に日本に対しても、対ドイツ同盟を持ちかけていたようだ。 とりあえず日本もまずまず国を復興させているので、敵に回るとうっとうしい存在だろう。 中立を保つよう取引し、スペインとインカのタイマン状態を作り出す。 ドイツは無言だったが、まぁ気にしないことにする。 そして、開戦までの猶予3ターンを待つことになる。 ***第二次世界大戦 ~ 開戦前夜 ~ 残り2ターン、1ターン・・・と開戦までのタイムリミットが間近に迫った頃、 インカ艦隊がスペインのコルドバ沖に現れる。 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 インカ 「考え直したか?共にドイツを攻めるか、もしくはインカに攻められるか?」 スペイン 「答えはNOだ。盟友を裏切ることはできない。そちらこそ己の過ちを正す考えはないようだな。」 インカ 「スペインの指導者はもう少し頭が良いと思っていたのだが・・・」 スペイン 「一番大きな間違いを犯したなインカよ。覚悟しろ。そして後悔するんだなHAHAHA」 インカが恫喝してきたのだが、このタイミングでインカがスペインに対し宣戦布告するなら、 ますます国際的な孤立は避けられないだろうことはインカが一番よく知っているはず。 ということでこの脅しはインカのハッタリだろうと考えこちらも強硬的な態度を崩さないようにする。 そして万が一上陸されても、スペイン軍の主力攻撃部隊はガレオンに乗ったままインカ沖にいるとしても、 スペイン本土守備隊も十分なほどのコンキスタドールで守られていた為、勝てる自信があった。 やはり恫喝のためのハッタリだったのか、インカ艦隊は海の向こうに消えていった。 しかし、直後日本からのメッセージが届く。 日本 「インカが、共にスペインを攻めようと申し出てきた。」 日本 「当然断ったが、成り行き次第では日本も中立どころかインカを攻めるかも知れないがいいか?」 スペイン 「ああ、ノープロブレムだ。」 インカは対スペイン同盟を日本に持ちかけてきたようだ。 とすると、当然ドイツにも持ちかけているんだろう。 しかし、日本は条約どおり中立を保つのは当然としても、逆にインカを攻めたいとは一体?w 一体日本とインカの間でなにがあったのだろうか・・・非常に気になるが聞かないままにしておいた。
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航海者養成学校に通うプレイヤーの前に、突如として立ちふさがる壁。それが「10連クエ(総合演習)」である。ここではクエストの紹介と攻略法、事前の準備などについて紹介したい。 ※2012年9月22日の「2nd Age」へのアプデに伴い、総合演習の必須回数は5回になりました。 DOLでは同じクエストを連続して受けることは原則できないのだが、この総合演習に限っては、同じクエストを何度でも、連続で受けることができる。また、演習回数は10回とされているが、11回以上、何度受けても構わない。ただし、21回目以上からは、報告時に得られる経験値と名声が激減する。また、商業課程の総合演習の報酬として得られるカテも、21回目からはもらえなくなるので、そこだけは注意。 【冒険課程上級総合演習】 【商業課程上級総合演習】 【海事課程上級総合演習】 冒険課程上級総合演習 冒険・商業・海事の総合演習(10連クエ)において、最も注意が必要であるのが、冒険の総合演習である。突如として学問スキルR2~3を要求されて慌てるのはいいが、卒業試験では、さらに高いスキルランクを要求されるのである。ただ10回クリアすればいい、というのではなく、卒業試験へとつながるクエ受けをしたいものである。 そこで、まず、冒険課程の卒業試験の課題がどんなものであるのかを、先に確認しておく。 ☆生物学クエスト(「巨大で凶暴なイルカ」と共通)‥‥英語、生態調査R2、生物学R4が必要 ☆考古学クエスト(「ファラオの装身具」と共通)‥‥探索R2、考古学R4、開錠R2が必要 ☆地理学クエスト(「黒死病の歴史」と共通)‥‥ギリシア語、視認R2、地理学R4が必要 次に、冒険課程の総合演習の課題を見てみる。 ☆クレオパトラの息子の調査(「クレオパトラの息子」と共通)‥‥アラビア語、探索R1、考古学R2が必要。経験値150、名声15。 ☆名将と呼ばれた軍人の調査(「名将軍の采配」と共通)‥‥アラビア語、探索R1、考古学R2が必要。経験値60、名声6。 ☆オリンポス神像の調査(「冥府の王」と共通)‥‥ギリシア語、探索R1、宗教学R2が必要。経験値120。名声12。 ☆ブロンズ像の調査(「古代ギリシアの傑作」と共通)‥‥ギリシア語、探索R1、美術R2が必要。経験値110。名声11。 ☆祭壇画の調査(「清楚な絵」と共通)‥‥イタリア語、探索R1、美術R2が必要。経験値110。名声11。 ☆銀の燭台の調査(「神秘的な燭台」と共通)‥‥イタリア語、探索R1、財宝鑑定R2が必要。経験値90、名声9。 ☆トゲのある生物の調査(トゲだらけのネズミ」と共通)‥‥ポルトガル語、生態調査R1、生物学R2が必要。経験値110、名声11。 ☆アテネ付近の海の調査(「ギリシア近海の地形」と共通)‥‥ギリシア語、視認R1、地理学R2が必要。経験値95、名声10。 こうして見てみると、確実に卒業を目指すのならば、生物学、考古学、地理学のクエストのうち1つを選び、これらが必要ランクに達するまで同じクエを繰り返す、というのがよさそうではある。クエによって、獲得経験値と名声が違うが、これは、ほぼ移動距離に比例していると思ってよい。他の2つの過程と異なり、冒険過程では、必要以上に課題を繰り返すのは、見返りが少ないので避けた方がいいかも。学校の授業だけに限らず、冒険者ギルドでクエを受けまわってもいいが、クエ出しに手間がかかることもあり、時間がかかるだろう。ブースト装備を商会ショップなどで買う、という手もあるが、常に手に入るとは限らない上、+1くらいならばともかく、+3もブーストするとなると、ブースト品の入手にかかる費用は、とんでもなく膨らむような気がする。 ☆アンドレア教官の杖‥‥冒険課程中級を卒業時に取得。探索+1。 ☆望遠鏡‥‥ロンドンやリスボンなどで、よくバザられている。視認+1。 あたりのブースト品は確実に手に入るが、欲しいのは、どちらかというと学問系のブーストなので、あまり意味はない。地理学+1、考古学+1あたりのブースト品が、比較的種類も多く、商会ショップで手ごろな価格で売られていることが多い(ないこともある)ので、可能なら、10連クエが始まるまでに手に入れておきたい。 そうでない場合は、ギルドで以下のクエを受けるのがいいだろう。 ロンドン ☆「イベリア半島の南西端」‥‥ポルトガル語、視認R1、地理学R1 ☆「地の果ての岬」‥‥英語、視認R1、地理学R1 ☆「フランス北西部の海岸線」‥‥英語、視認R1、地理学R1 ☆「フランス西部の湾」‥‥フランス語、視認R1、地理学R1 ☆「ブリテン島西の調査」‥‥英語、視認R1、地理学R1 ☆「列をなす巨石」‥‥英語、探索R1、考古学R1 ※前提クエスト。自力では1度しか出せない。 ☆「カナリア諸島の大きい島」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1 ☆「カナリア諸島の調査」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1 ☆「民衆による十字軍」‥‥オランダ語、探索R1、考古学R1 アムステルダム ☆「イベリア半島の南西端」‥‥ポルトガル語、視認R1、地理学R1(ロンドンのものと同じ) ☆「小さな空飛ぶリス」‥‥ノルド語、生態調査R1、生物学R1 ☆「フランス北西部の海岸線」‥‥英語、視認R1、地理学R1(ロンドンのものと同じ) ☆「フランス西部の湾」‥‥フランス語、視認R1、地理学R1(ロンドンのものと同じ) ☆「地の果ての岬」‥‥英語、視認R1、地理学R1(ロンドンのものと同じ) ☆「カナリア諸島の大きい島」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1(ロンドンのものと同じ) ☆「民衆による十字軍」‥‥オランダ語、探索R1、考古学R1(ロンドンのものと同じ) ☆「列をなす巨石」‥‥英語、探索R1、考古学R1(ロンドンのものと同じ) ※前提クエスト。自力では1度しか出せない。 ストックホルム ☆「小さな空飛ぶリス」‥‥ノルド語、生態調査R1、生物学R1(アムステルダムのものと同じ) リスボン ☆「ローマ時代の政治」‥‥イタリア語、ラテン語、考古学R1 ☆「イベリア半島の南西端」‥‥ポルトガル語、視認R1、地理学R1(ロンドン、アムステルダムのものと同じ) ☆「太陽のあふれる浜辺」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1 ☆「民衆による十字軍」‥‥オランダ語、探索R1、考古学R1(ロンドン、アムステルダムのものと同じ) ☆「光る虫」‥‥ポルトガル語、生態調査R1、生物学R1 ☆「フランス西部の湾」‥‥フランス語、視認R1、地理学R1(ロンドン、アムステルダムのものと同じ) ☆「フランス北西部の海岸線」‥‥英語、視認R1、地理学R1(ロンドン、アムステルダムのものと同じ) ☆「サメの生息地調査」‥‥ポルトガル語、生態調査R1、生物学R1 ☆「暴帝ネロの像」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1 ☆「バレアレス諸島西部の調査」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1 ☆「バレアレス諸島の地形調査」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1 ☆「クジラの生態調査」‥‥ポルトガル語、生態調査R1、生物学R1 ☆「古代ローマの都市跡」‥‥スペイン語、視認R1、考古学R1 ※関係ないが、中級の共通クエで次にどうしたいいのかわからなくなった、とか言ってギルドに戻ってきた女の子が受けていたクエである。 ☆「ローマ皇帝の騎乗像」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1 ☆「カナリア諸島の大きい島」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1(ロンドン、アムステルダムのものと同じ) ☆「列をなす巨石」‥‥英語、探索R1、考古学R1(ロンドン、アムステルダムのものと同じ) ※前提クエ。自力では1度しか出せない。 ☆「ドラゴンの骨を探せ」‥‥ポルトガル語、探索R1、生物学R1 ☆「カナリア諸島の調査」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1(ロンドンのものと同じ) ☆「洋上の危険物」‥‥ポルトガル語、生態調査R1、生物学R1 セビリア ☆「ローマ時代の政治」‥‥イタリア語、ラテン語、考古学R1(リスボンのものと同じ) ☆「イベリア半島の南西端」‥‥ポルトガル語、視認R1、地理学R1(ロンドン、アムステルダム、リスボンのものと同じ) ☆「太陽のあふれる浜辺」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1 ☆「ドラゴンの骨を探せ」‥‥ポルトガル語、探索R1、生物学R1(リスボンのものと同じ) ☆「フランス北西部の海岸線」‥‥英語、視認R1、地理学R1(ロンドン、アムステルダム、リスボンのものと同じ) ☆「サメの生息地調査」‥‥ポルトガル語、生態調査R1、生物学R1(リスボンのものと同じ) ☆「暴帝ネロの像」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1(リスボンのものと同じ) ☆「暴帝の彫像」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1 ☆「バレアレス諸島西部の調査」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1(リスボンのものと同じ) ☆「フランス西部の湾」‥‥フランス語、視認R1、地理学R1(ロンドン、アムステルダム、リスボンのものと同じ) ☆「バレアレス諸島の地形調査」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1(リスボンのものと同じ) ☆「古代ローマの都市跡」‥‥スペイン語。視認R1、考古学R1(リスボンのものと同じ) ☆「古代ローマ皇帝のレリーフ」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1 ☆「クジラの生態調査」‥‥ポルトガル語、生態調査R1、生物学R1(リスボンのものと同じ) ☆「カナリア諸島の大きい島」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1(ロンドン、アムステルダム、リスボンのものと同じ) ☆「カナリア諸島の調査」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1(ロンドン、リスボンのものと同じ) ☆「ローマ皇帝の騎乗像」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1(リスボンのものと同じ) ☆「五賢帝の大理石像」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1 ※「名君のオーブ」をゲット ☆「ポエニ戦争の爪跡」‥‥アラビア語、視認R1、考古学R1 ※前提クエスト。自力では1度しか出せない。「カルタゴ遺跡」発見。 ☆「権威ある神託」‥‥(ギリシア語)、視認R1、宗教学R1、考古学R1 ※前提クエスト。自力では1度しか出せないので注意。「デルフォイ遺跡」発見。 ☆「洋上の危険物」‥‥ポルトガル語、生態調査R1、生物学R1 マルセイユ ☆「金になる高級食材」‥‥フランス語、イタリア語、考古学R1 ☆「太陽のあふれる浜辺」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1(リスボン、セビリアのものと同じ) ☆「イベリア半島の南西端」‥‥ポルトガル語、視認R1、地理学R1(ロンドン、アムステルダム、リスボン、セビリアのものと同じ) ☆「古代文明の伝説」‥‥ギリシア語、視認R1、地理学R1 ☆「暴帝の彫像」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1(セビリアのものと同じ) ☆「古代ローマ皇帝のレリーフ」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1(セビリアのものと同じ) ☆「バレアレス諸島の地形調査」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1(リスボン、セビリアのものと同じ) ☆「バレアレス諸島西部の調査」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1(リスボン、セビリアのものと同じ) ☆「クジラの生態調査」‥‥ポルトガル語、生態調査R1、生物学R1(リスボン、セビリアのものと同じ) ☆「五賢帝の大理石像」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1(セビリアのものと同じ) ※「名君のオーブ」をゲット ☆「アドリア海の出入り口」‥‥イタリア語、視認R1、地理学R1 ☆「暴帝ネロの像」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1(リスボン、セビリアのものと同じ) ☆「埋もれたローマ遺跡」‥‥イタリア語、視認R1、考古学R1 ※前提クエスト。自力では1度しか出せない。「ポンペイ遺跡」発見。 ☆「ポエニ戦争の爪跡」‥‥アラビア語、視認R1、考古学R1(セビリアのものと同じ) ※前提クエスト。自力では1度しか出せない。「カルタゴ遺跡」発見。 ☆「権威ある神託」‥‥(ギリシア語)、視認R1、宗教学R1、考古学R1(セビリアのものと同じ) ※前提クエスト。自力では1度しか出せない。「デルフォイ遺跡」発見。 ☆「古代ローマの都市跡」‥‥スペイン語、視認R1、考古学R1(リスボン、セビリアのものと同じ) ☆「カナリア諸島の大きい島」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1(ロンドン、アムステルダム、リスボン、セビリアのものと同じあ) ☆「ドラゴンの骨を探せ」‥‥ポルトガル語、探索R1、生物学R1(リスボン、セビリアのものと同じ) ジェノヴァ ☆「太陽のあふれる浜辺」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1(リスボン、セビリア、マルセイユのものと同じ) ☆「バレアレス諸島西部の調査」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1(リスボン、セビリア、マルセイユのものと同じ) ☆「暴帝の彫像」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1(セビリア、マルセイユのものと同じ) ☆「暴帝ネロの像」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1(リスボン、セビリア、マルセイユのものと同じ) ☆「アドリア海の出入り口」‥‥イタリア語、視認R1、地理学R1(マルセイユのものと同じ) ☆「権威ある神託」‥‥(ギリシア語)、視認R1、宗教学R1、考古学R1(セビリア、マルセイユのものと同じ) ※前提クエスト。自力では1度しか出せない。「デルフォイ遺跡」発見。 ☆「古代文明の伝説」‥‥ギリシア語、視認R1、地理学R1(マルセイユのものと同じ) ☆「埋もれたローマ遺跡」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1(マルセイユのものと同じ) ※前提クエスト。自力では1度しか出せない。「ポンペイ遺跡」発見。 ☆「ギリシア火」‥‥アラビア語、探索R1、考古学R1 ※前提クエスト。自力では1度しか出せない。 チュニス ☆「王族を騙る男」‥‥ポルトガル語、アラビア語、考古学R1 ☆「ゼウスに捧げる祭典」‥‥ギリシア語、視認R1、考古学R1 前提クエスト。自力では1度しか出せない。「オリンピア遺跡」発見。 ☆「ヘレニズムの王」‥‥アラビア語、探索R1、考古学R1 ※「名君のオーブ」ゲット ナポリ ☆「太陽のあふれる浜辺」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1(リスボン、セビリア、マルセイユ、ジェノヴァのものと同じ) ☆「クジラの生態調査」‥‥ポルトガル語、生態調査R1、生物学R1(リスボン、セビリア、マルセイユのものと同じ) ☆「古代文明の伝説」‥‥ギリシア語、視認R1、地理学R1(マルセイユ、ジェノヴァのものと同じ) ☆「アドリア海の出入り口」‥‥イタリア語、視認R1、地理学R1(マルセイユ、ジェノヴァのものと同じ) ☆「古代ローマ皇帝のレリーフ」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1(セビリア、マルセイユのものと同じ) ※「名君のオーブ」ゲット ☆「五賢帝の大理石像」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1(セビリア、マルセイユのものと同じ) ※「名君のオーブ」ゲット ☆「ドラゴンの骨を探せ」‥‥ポルトガル語、生態調査R1、生物学R1(セビリア、リスボン、マルセイユのものと同じ) ☆「ギリシア火」‥‥アラビア語、探索R1、考古学R1(ジェノヴァのものと同じ) ※前提クエスト。自力では1度しか出せない。 ヴェネツィア ☆「古代文明の伝説」‥‥ギリシア語、視認R1、地理学R1(マルセイユ、ジェノヴァ、ナポリのものと同じ) ☆「カナリア諸島の大きい島」‥‥スペイン語、視認R1、地理学R1(ロンドン、アムステルダム、リスボン、セビリア、マルセイユのものと同じ) ☆「暴帝の彫像」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1(セビリア、マルセイユ、ジェノヴァのものと同じ) ☆「五賢帝の大理石像」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1(セビリア、マルセイユ、ナポリのものと同じ) ※「名君のオーブ」ゲット ☆「古代ローマ皇帝のレリーフ」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1(セビリア、マルセイユ、ナポリのものと同じ) ※「名君のオーブ」ゲット ☆「ゼウスに捧げる祭典」‥‥ギリシア語、視認R1、考古学R1(チュニスのものと同じ) ※前提クエスト。自力では1度しか出せない。「オリンピア遺跡」発見。 ☆「暴帝ネロの像」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1(セビリア、リスボン、マルセイユ、ジェノヴァのものと同じ) ☆「アドリア海の出入り口」‥‥イタリア語、視認R1、地理学R1(マルセイユ、ジェノヴァ、ナポリのものと同じ) ☆「埋もれたローマ遺跡」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1(マルセイユ、ジェノヴァのものと同じ) ※前提クエスト。自力では1度しか出せない。「ポンペイ遺跡」発見。 ☆「ギリシア火」‥‥アラビア語、探索R1、考古学R1(ジェノヴァ、ナポリのものと同じ) ※前提クエスト。自力では1度しか出せない。 アテネ ☆「古代文明の伝説」‥‥ギリシア語、視認R1、地理学R1(マルセイユ、ジェノヴァ、ナポリ、ヴェネツィアのものと同じ) ☆「ヘレニズムの王」‥‥アラビア語、探索R1、考古学R1(チュニスのものと同じ) ※「名君のオーブ」をゲット ☆「アドリア海の入り口」‥‥イタリア語、視認R1、地理学R1(マルセイユ、ジェノヴァ、ナポリ、ヴェネツィアのものと同じ) ☆「暴帝の彫像」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1(セビリア、マルセイユ、ジェノヴァ、ヴェネツィアのものと同じ) ☆「五賢帝の大理石像」‥‥イタリア語、探索R1、考古学R1(セビリア、マルセイユ、ナポリ、ヴェネツィアのものと同じ) ※「名君のオーブ」ゲット ☆「ギリシア火」‥‥アラビア語、探索R1、考古学R1(ジェノヴァ、ナポリ、ヴェネツィアのものと同じ) ※前提クエスト。自力では1度しか出せない。 アレクサンドリア ☆「ゼウスに捧げる祭典」‥‥ギリシア語、視認R1、考古学R1(チュニス、ヴェネツィアのものと同じ) ※前提クエスト。自力では1度しか出せない。「オリンピア遺跡」発見。 イスタンブール ☆「ゼウスに捧げる祭典」‥ギリシア語、視認R1、考古学R1(チュニス、ヴェネツィア、アレクサンドリアのものと同じ) ※前提クエスト。自力では1度しか出せない。「オリンピア遺跡」発見。 ☆「ヘレニズムの王」‥‥アラビア語、探索R1、考古学R1(チュニス、アテネのものと同じ) ※「名君のオーブ」ゲット 学校を卒業するための特集、ということで紹介したクエストはEUで受けられるものに限定した。 開錠スキルの上げ方 航海者養成学校レベルで開錠スキルを上げることができるクエストは、以下の4つ。 ☆ロンドン冒険者ギルド アムステルダム冒険者ギルド「穏やかな皇帝」‥‥探索R1、考古学R3、開錠R1 ☆ナポリ冒険者ギルド「ヴァイキングの国」‥‥探索R1、考古学R3、開錠R1 ☆マルセイユ冒険者ギルド ジェノヴァ冒険者ギルド ヴェネツィア冒険者ギルド「尊厳者」‥‥探索R1、考古学R3、開錠R1 ☆チュニス冒険者ギルド イスタンブール冒険者ギルド「イル・ハン国の財宝」‥‥(アラビア語)、探索R1、考古学R3、開錠R1 ※「財宝探索家」「史学家」転職クエスト ただし「イル・ハン国の財宝」は、非常に出にくいクエストとされている(アラビア語があれば、少しはマシ、という話)。もし、考古学クエストで卒業しようと考えているのなら、10連クエで考古学R3になったら、この4つのクエストを絡めてR4に上げるといいだろう。たぶん、4回くらいやれば開錠スキルのランクが2になる筈。 これ以外の方法で、学校レベルで開錠上げをしようとすれば、開錠スキル自体を上げる前に、他のスキルを、それなりにあげる必要がある。それが面倒な場合は、いわゆる「スルタン回し」に参加して上げるくらいしか手がない。別ページのスルタン回しの記事を参照。 あとは、商会の先輩が開錠ブーストを持ってるかも知れないので、借りるというのも手である。ただし、レアアイテムなので、くれることは望まないほうがいいだろう。 次のページへ
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根岸線 列車番号 名称 編成 区間 備考 9680レ 甲種 DE10形新鶴見車+E001系尾久車 逗子→東大宮操 四季島甲種 9683レ 甲種 EF64高崎車+元209系改造訓練機器(東大宮操→新鶴見)EF210新鶴見車+元209系改造訓練機器(新鶴見→逗子) 東大宮操→逗子 9721M 多客臨 485系長野車(いろどり(彩)) 浜川崎→横須賀 快速「はまみらい号」 9724M 多客臨 485系長野車(いろどり(彩)) 横須賀→浜川崎 快速「はまみらい号」 配9749レ 配給 EF65形田端車+205系仙台車 新鶴見→逗子 9863レ 甲種 EF65新鶴見車+マルチプルタイタンパー 川崎貨物→大船 9880レ 甲種 DE10新鶴見車+甲種車両 逗子→新鶴見 9881レ 甲種 DE10形新鶴見車+E721形仙台車 新鶴見→逗子 E721形甲種 9883レ 甲種 EF65形新鶴見車+東京都交通局12-600形 新鶴見→根岸
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第162話 D-day(前編) 1484年(1944年)7月26日 午前5時40分 エルネイル 「一体、これはどういう事なのだ?」 第11軍司令官であるハウバ・グスムラッグ中将は、魔導士が持ってきた紙の内容を一読するなり、 理解しがたいといわんばりかりに呟いた。 「本当に、敵は空からやってきて、後方の要衝を占領してしまったのか?」 「は、はっ。その通りであります。」 魔導士は動揺に口を震わせながら、グスムラッグ中将に言う。 「既に、第9軍には出動命令が下っており、準備が完了していた部隊は既に出動した模様です。第9軍は キリラルブスを主体とする石甲部隊を多数保有しているので、速やかにこの海岸地帯へ急行できるでしょう。」 「いや、速やかに、とは行かんぞ。」 魔導参謀の言葉をグスムラッグ中将は否定する。 「増援部隊は、どれも占領された地域を通らなければならない。迂回しようものならば、未だに未確認の 湿地帯や障害物に足を取られて進撃速度が遅くなる。そうならんためには、是が非でも、敵部隊が居座る 地域を突破せねばならん。だが、突破するまでにはかなり時間がかかるだろう。」 グスムラッグ中将は机に広げられている地図上にある、6箇所の地域を指でなぞった。 その地域は、第10空挺軍団によって制圧された拠点であった。 「アメリカ軍は、普通の歩兵部隊でもバズーカと呼ばれる携行式の強力な火器を持ち、他にも砲兵隊がおる。 先の報告にもあったが、敵の降下部隊は歩兵師団並みの火力でもって拠点を制圧したそうだ。それに加えて、 この6箇所の拠点は、いずれも狭隘部の中でも最も狭い地域であり、東側から来る第9軍は待ち構えている 敵の真正面から突っ込む形となる。そうなったら、第9軍は敵の激しい抵抗を受ける事になる。」 「つまり・・・・・この海岸陣地には、予定されていた増援は来ないのでありますか!?」 「それは分からん。」 グスムラッグ中将は頭を振った。 「ただ、第9軍の増援が予定よりも遅れるという事は、ほぼ確実であろうな。」 彼はそう言うなり、深いため息を吐いた。 本来の計画であれば、連合軍が上陸したとき。あるいは、上陸の兆候が見られる場合は、すぐに第9軍が出動し、 海岸陣地周辺の防備に当たる予定であった。 だが、その予定は、アメリカ側による予想外の奇襲攻撃・・・・それも、空から多数の歩兵部隊を下ろすという 前代未聞の戦術によって狂わされてしまった。 「この6箇所は、進撃部隊の要衝であると同時に、撤退するときにも重要な拠点となる。ここが奪われたままだと、 俺達は敵が上陸したときに退路を断たれたまま戦う事になる・・・・」 グスムラッグの背筋に冷たい物が走った。 背後に潜む降下してきた歩兵部隊がそのまま居座り続けた場合、撤退という状況に追い込まれた第11軍は身動きが 取れぬまま、全滅するまで敵の侵攻部隊と戦い続けなければならない。 つまり、10万前後の将兵が全滅か否かの瀬戸際に立たされているのだ。 「こんな状況で敵の上陸部隊が現れたら、俺達は破滅するぞ。」 グスムラッグ中将は、憂鬱そうな表情を浮かべながらそう呟いた。 「せめてあと1日。あと1日だけ、敵の上陸部隊が来なければ、情勢も幾らか変わっただろう。後方に陣取る敵部隊も、 必要な物資は通常の陸上部隊より少ないだろうから、いずれは第9軍に押し切られるだろう。」 「軍司令官閣下。」 そこに、別の幕僚が作戦室に入ってきた。 「陸軍のワイバーン隊が、第9軍の攻撃を支援するために出動準備を終えたそうです。第9軍の先遣隊は、午前7時 までにはプリシュケに到達する予定です。」 「プリシュケか。南部地区の後方に当たる区域だな。」 グスムラッグは、地図上にあるプリシュケの位置を確認してから呟く。 「他の地区はどうなっている?」 「はっ。第9軍の各隊はルツムレヤには午前7時過ぎまで、他は午前9時までには、攻撃開始位置に到達する予定です。」 「午前9時じゃ遅い。夜が明ければ洋上でたむろしている敵機動部隊から艦載機が飛んでくるぞ。そうなったら第9軍に 損害が出る。第9軍司令官に攻撃開始時刻を早めるよう努力せよと伝えよ。」 「はっ!」 魔導参謀は慌てて作戦室から出て行った。それと入れ替わりに、戦闘服姿の兵卒が入室してきた。 「伝令!水平線上に敵らしき船、多数を発見!海岸に向かいつつあります。」 午前5時56分 エルネイル海岸北部 “テキサス・ビーチ” 第3水陸両用軍司令官であるホーランド・スミス中将は、指揮輸送艦の艦上から、7キロほど先にある海岸線を双眼鏡で眺めていた。 「ほう、あれがエルネイル海岸か。砂浜にある障害物がなければ、立派に海水浴場として使えるな。」 「確かに。戦争が終わったら、一度はこの浜辺で泳いでみたい物ですな。」 幕僚が機嫌の良い口調で相槌を打った。 「間もなく、艦砲射撃が始まるな。」 スミスは時計を見ながら幕僚に言う。 「旧式戦艦10隻、巡洋艦9隻、駆逐艦30隻以上。連合国海軍も加えれば、実に100隻にも上る戦闘艦艇が砲撃を行なう。 これから、シホットの連中は長い一日を迎える事になるだろうな。」 「艦砲射撃と空襲が終われば、次は上陸です。既に、空挺部隊も作戦を成功させました。今度は、我々海兵隊を始めとする 上陸部隊の出番ですな。」 「うむ。」 スミスは頷く。 「今頃、シホットの連中はこの大艦隊を目にして大慌てだろう。その慌てようを直に見られないのが残念だが。」 彼は、冗談めいた口調で幕僚に言った。 第101軍団に属している第63歩兵師団は、ちょうどテキサス・ビーチと定められた海岸地区に布陣していた。 第63歩兵師団第519歩兵連隊第3大隊の指揮官であるルイバ・アウトムタ少佐は、眼前に浮かぶ無数の船を戦慄の眼差しで見つめていた。 「くそったれめ!奴ら、本当に来やがったぞ!何が1000隻だ。これじゃ、1000隻どころか、2000隻は下らんぞ!」 アウトムタ少佐は口汚い言葉を吐き出した。 つい先ほどまで、朝日に照らされた美しい水平線がそこにはあった。 それが、たった20分間の間に、無数の黒い点で埋め尽くされた。 黒い点の先頭に立っていた戦闘艦らしき船が回頭し、舷側を海岸に向けながらゆっくりと南に進んでいる。 戦闘艦の種類は様々で、中には南大陸軍が保有するポンコツ軍艦や、何世代前の代物かと思えるほどの、旧式の大型武装艦 らしき物も見える。 だが、そんな雑多な艦隊の中にも、中心戦力となるアメリカ側の戦艦や巡洋艦も複数居る。 少なく見積もっても30隻は下らないであろうその艦隊は、向けられるだけの筒先を海岸に向けていた。 「予算喰らいのワイバーン隊はどうした?早くあいつらを沈めないと、海岸に敵兵が殺到してくるぞ!」 アウトムタ少佐は苛立った口ぶりで部下の魔導士に言った。 その直後、沖合から1.5ゼルドまで迫った敵艦隊が、一斉に発砲を開始した。 「敵艦隊が発砲を開始しました!」 「!!」 アウトムタ少佐は驚愕に顔を歪めた。その瞬間、ドドォーンという轟音が鳴り、大地が激しく揺さぶられた。 彼らが居る陣地は、石造りの頑丈なトーチカ式陣地であり、ちょうど、海岸の小高い丘の上に設置されている。 陣地には銃眼が設けられ、そこから魔導銃が海岸線を睨んでいる。 その銃眼から爆発で吹き飛ばされた砂や煙がドッと吹き込んできた。 咄嗟に銃眼から体を離していたアウトムタ少佐らは、目潰しを食らわずに済んだ。 無数の炸裂音が外で響き、それまで清潔であった陣地内は、次から次へと吹き込む煙でみるみるうちに汚くなっていく。 米戦艦群を始めとする砲撃部隊は、海岸のシホールアンル軍陣地目掛けて砲を撃ちまくる。 砂浜に着弾した砲弾は、浜辺に埋められていた魔導地雷を一気に誘爆させた。 別の砲弾はトーチカに直撃する。幸いにも、5インチ以下の小口径砲弾であったため、そのトーチカの天蓋はなんとか耐え抜いた。 中に居た兵達は、陣地の頑丈さに感謝したが、その直後に戦艦アリゾナから放たれた14インチ砲弾が直撃する。 小口径砲弾の直撃には耐えた天蓋だが、戦艦の主砲弾は流石に受け止められなかった。 天蓋を突き破った14インチ砲弾は床に当たってから弾頭を炸裂させ、中に居た6人の守備兵ごとその陣地を爆砕した。 敵艦隊の放つ艦砲射撃は恐ろしく正確であり、尚かつ、密度が濃い。 戦艦の砲弾は勿論のこと、巡洋艦、駆逐艦等の主砲弾もドッと降り注いでくる。 とある砲兵陣地が我慢しきれなくなり、砲座の指揮官が怒鳴り声を上げて砲を沿岸の敵艦隊目掛けて撃たせる。 その発砲炎は、それまで秘匿していた砲兵陣地の場所を露呈するのに充分であった。 艦隊に付いていた2隻のブルックリン級軽巡洋艦が、その発砲炎を目にするやすぐさま目標を変更し、最初から斉射弾を浴びせる。 1斉射ごとに15発の6インチ砲弾が放たれ、それが掩蓋付きの砲兵陣地に降り注ぐ。 砲弾のスコールとも言うべき斉射弾が落下し、砲兵陣地周辺の土砂が空高く気上げられ、天蓋に命中した砲弾は貫通して内部で爆発する。 ブルックリン級巡洋艦は2度、3度と斉射弾を放つ。6秒おきに放たれる斉射弾の嵐は、その砲兵陣地に対して悪魔的な惨劇を引き起こした。 5度目の斉射を叩き込んだ後、目標地点がいきなり大爆発を起こした。 砲兵陣地があると思しき場所から火炎が吹き上がり、石造りの固い陣地や側壁が派手に吹き飛ばされる。 爆発が終わると、その地点からは濛々たる黒煙が後方に流れ始めた。 アウトムタ少佐は、敵艦隊の猛烈な艦砲射撃の前に、ただ床に伏せているしかなかった。 午前7時40分 テキサス・ビーチ 海岸地帯は、一通り艦砲射撃が終わった後、陸軍航空隊や洋上の機動部隊から飛び立った艦載機隊が事前爆撃を行なっていた。 テキサス・ビーチに上陸するのは、第3水陸両用軍に所属する第1海兵師団と第3海兵師団だ。 上陸予定地点はテキサス・ビーチだけではない。 他にもアイオワ・ビーチ、アンカレッジ・ビーチ、ヘスレリナ・ビーチ、リストヴァ・ビーチがある。 アイオワ・ビーチとアンカレッジ・ビーチにはブラッドレー第1軍指揮下の第1歩兵師団と第12歩兵師団が上陸する。 ヘスレリナ・ビーチにはミスリアル第2軍所属の第1親衛機動師団が上陸し、リストヴァ・ビーチにはバルランド第62軍所属の 第32歩兵師団が上陸する。 計7個師団、10万名以上の将兵が、エルネイル目掛けて殺到するのである。 上陸する戦力はこれだけではなく、第2部隊としてアメリカ軍2個機甲師団並びに1個歩兵師団、バルランド軍 2個自動車化歩兵師団、カレアント軍1個機械化騎兵旅団、北大陸志願兵部隊が準備を整えている。 その先駆けとなる第1波上陸部隊の将兵達は、上陸用舟艇に乗り込んだ状態で海岸への前進を待っていた。 第3海兵師団第3海兵連隊第1大隊B中隊に所属しているルエスト・ステビンス中尉は、揺れる上陸用舟艇の中から、 陸軍機の空襲を受けている海岸を眺めていた。 「ふぅ、こりゃ派手にやったなぁ。」 彼は、素っ頓狂な声音を上げる。 上陸予定地である海岸は、猛烈な艦砲射撃と爆撃によってあらかたの防御陣地が破壊されている。 特に、北側にある燃える石造りの陣地が、一連の事前攻撃の激しさを物語っている。 「上ではまだ戦闘が続いているな。」 ステビンス中尉の隣に居たウィル・スタンパート曹長がいかつい顔を歪めながら言う。 上空には、出撃してきた敵のワイバーンと戦闘機が争っている。 戦闘は一進一退であり、双方とも被撃墜機が出ているようだ。 「シホールアンル側の航空戦力はまだ残っていたようだな。」 「ええ。ジャスオ領だけでも4000機近く居るそうです。そのうち、1000機以上がこの中西部地区に 配備されているようです。」 「そんなにいるのか。こりゃ、安心して戦えないなぁ。」 ステビンス中尉は不安げな表情を浮かべた。 上陸作戦で最も恐ろしいのは、攻撃中に空から襲撃を受けることである。 戦闘中は、地上の敵ばかりに注意が行きやすいため、空に対する警戒は必然的に甘くなる。 海岸への上陸作戦ともなれば、ほぼ無警戒と言ってもいいだろう。 そんな時に敵航空部隊に襲われれば、攻撃は捗らなくなるし、最悪の場合はそれが原因で敵の逆襲に合い、海に追い落とされる事すらあり得る。 連合軍司令部としてはそうならぬように、機動部隊や護衛空母部隊の戦闘機を交代で常時30機以上を海岸上空に待機させる事にしている。 それと同時に、機動部隊の艦載機隊は内陸部にあるワイバーン基地を攻撃し、少しでも敵の航空戦力を減らそうと試みているが、 航空攻撃が上手く行ったかどうかはまだ分からない。 「とにかく、空からの攻撃も予想しておきませんと。」 「ああ。」 ステビンスは仏頂面で頷いた。 彼はしばらくの間、海岸上空で続けられている空中戦を見守り続けた。 やがて、ワイバーン群が戦闘機隊に撃退されると、それを見越したかのように上陸用舟艇の舳先が海岸に向けられ、 前進し始めた。 第1波の先発部隊を乗せた無数の上陸用舟艇がテキサスビーチ目掛けて進んでいく。 荒い波の頂きに船底が乗り上げ、その次にはドスンという音を立てて海水が艇内に入り込んでくる。 これが幾度となく繰り返されるため、中にいる海兵隊員達は、全員がたちまち濡れ鼠となってしう。 いつの間にか隊形を整えていた舟艇部隊は、時速4ノットの速力で前進を続ける。 上陸予定地である海岸が刻一刻と迫ってきた。 「障害物が大分吹き飛んでいるな。」 ふと、ステビンス中尉は、海岸線の様相が偵察写真で見た光景と比べて変わっている事に気が付いた。 偵察写真では、敵は海岸線に無数の槍や鉄製の斜め十字状に組まれた障害物を多数設置していた。 それに加え、海岸線には多数の地雷なども埋め込まれていると聞かされていた。 昨日、大隊内で行なわれた最終的な打ち合わせでは、最先頭部隊である戦闘工兵は、この障害物の除去を 第一に行なうように命じられていると聞いた。 しかし、今見る限り、そのような障害物はごく少数しか見受けられない。 (海軍の連中が派手に吹っ飛ばしやがったな。工兵の連中も、少しは楽が出来るな。) ステビンスは内心、やや安堵した。 たかが障害物とはいえ、前進を阻む物はなるべく少ない方が良い物である。 「どうやら、引き潮のようですね。」 スタンパート曹長がランプの横から顔を除いて報告してくる。 「何?本当か?予報では満潮だと聞いているが。」 「いえ、引き潮です。この調子じゃ、予定地点よりも300メートル離れた手前で下ろされますよ。」 「くそ、気象班のやくたたず共め。」 ステビンスは、予報を外した気象班をののしった。 歩兵という物は、敵の銃火を浴びながら目標を制圧しなければならない。 それは海兵隊にも言える事であり、前進する距離は出来るだけ短い方が良い。 距離が長ければ、その分、部下達の犠牲が多くなる。 まして、海岸線から370メートルほど先は、障害物やそのかけらを除いてほぼ隠れる場所がない。 海岸線に付けばやや小高い砂丘に体を隠せるが、それまでは襲い来る死の恐怖に怯えながら前進するしかない。 「任務が終わったら、気象班の連中を誘って飲みに行きましょうぜ。もちろん、連中のおごりで。」 「そりゃ名案だ。奴らとの親睦を深めるためにも、この戦いは生き残らにゃならんね。」 ステビンスは笑いながら曹長に返した。 やがて、先頭の工兵隊が上陸を開始した。 第19海兵連隊と第17海兵連隊の将兵は、ランプが開くなり、一斉に浜辺に飛び出す。 最初の部隊が、未だに残っている障害物を除去しようとした瞬間、突然、敵陣から一斉に射撃が加えられた。 まだ生き残っていた魔導銃や大砲が唸り、工兵隊の将兵に襲い掛る。 たちまち、先頭部隊の周囲で爆発が起こり、海兵隊員が魔導銃に撃たれ、次々に倒れ伏す。 「!?」 ステビンスは仰天し、目を丸く見開いた。 「やはり艦砲射撃と空襲だけじゃ、防御の整った陣地内に引き籠もっている敵を潰しきれないか・・・・!」 彼は悔しげに呻いた。 先発部隊に、シホールアンル軍は容赦なく攻撃を加える。 七色の光弾、陣地から放たれる砲弾が次々に撃ち込まれ、第17、19海兵連隊の将兵達が吹き飛ばされるか、 ばたばたと倒れていく。 1両のLVTが車体に砲弾を食らって炎上し、真っ黒な黒煙を噴き上げた。 中から火達磨となった歩兵達が飛び出し、浜辺でのたうち回った。 別の車輌は海岸に辿り着く前に至近弾を浴びた。至近弾はLVTの薄い装甲をあっさりと叩き割り、一瞬にして 内部に大量の海水が入り込んできた。 海兵隊員達は逃げる間もなく、次々と海水に呑み込まれていく。 岸辺は一瞬にして修羅場と化していた。だが、彼らはその場で止まる事はしなかった。 海兵隊員は仲間の死を尻目に、障害物を盾にしながら、着々と前進していく。 やがて、ステビンスの乗る上陸用舟艇も海岸に到達し、車体後部のランプが開かれた。 「行くぞ、野郎共!!」 スタンパート曹長が怒鳴り散らした。舟艇内に居た兵達がランプから降り、海岸に足を付ける。 海兵隊が使用している上陸用舟艇は、LVT3と呼ばれる最新鋭の舟艇であり、これまでの舟艇と違って車体後部に ランプが取り付けられている。 これは、兵員の上陸時に従来の前方開放式舟艇では、上陸間際に敵から狙い撃ちにされるという欠点があった。 それに、海兵隊がこれまで使用してきたLVT1、LVT2もランプが無いために、車体を乗り越えてから上陸する必要があった。 これもまた、上陸時の敵襲によって受傷する確率が高いため、アメリカ側は後部開閉式のLVT3の開発を急がせた。 当初は1944年後半に正式採用される予定であったが、用兵側の要求によって開発速度は速まり、1943年12月末には 開発が完了し、今年3月のホウロナ諸島制圧作戦で初陣を飾った。 その後は大量生産が続けられ、今回の上陸作戦では海兵隊の第1波進発部隊の全てにこのLVT3を割り当てる事が出来た。 ステビンスは、部下達と共に海岸に降り立った。その瞬間、すぐ隣にいた兵が流れ弾に太股を撃ち抜かれた。 「ぐあぁぁ!やられた!」 太股から鮮血を吹き散らしながら、その兵士は苦痛に顔を歪める。 「おい、大丈夫か!?」 ステビンスはすぐに、くずおれようとする兵士を支え、障害物に隠れた。 「衛生兵!ここに負傷者だ!」 「畜生、シホット風情が、ぶっ殺してやる!」 兵士は顔を赤くしながら進もうとするが、脚に激痛が走り、立つ事が出来ない。 「足が、足が言う事を聞かない・・・・!」 「無理だ!見ろ、血が出まくっているぞ。」 ステビンスはその兵士に撃たれた足を見せる。光弾に撃ち抜かれた位置は太ももに近く、傷口から少なからぬ量の血が出ている。 「負傷者はここですか!?」 腕に赤十字の腕章を撒いた海軍の衛生兵が走り寄ってきた。 「ああ、こいつが太股のあたりを撃たれた。みてやってくれ。」 ステビンスは兵士の右足を指さしながら衛生兵に指示する。 その瞬間、後方でドーン!という爆発音が響く。 今しも上陸しようとしていたLVTが砲弾を食らって大破した。中から出て来る兵員は誰1人としていない。 戦友の散華を尻目に、衛生兵は兵士の傷口を見る。 「出血が激しい。下手したら動脈を傷つけているかも知れません。すぐに後送しないと。」 衛生兵は傷口にサルファ剤(抗生物質である)を掛け、ガーゼで止血しながらステビンスに言う。 「そんな、ここまで来て逃げろって言うのかよ!」 撃たれた兵士は顔を真っ赤にして叫んだ。 「仲間が戦うのに、俺だけが病院船でのんびりとしていられねぇよ!」 「馬鹿野郎!言う事を聞け!」 ステビンスは怒声を張り上げた。 「確かに1人でも欠けるのは痛いが、それでも治療して助かるんなら御の字だ。ここは大人しく、衛生兵の指示に従え!」 「でも、小隊長!自分は・・・・自分・・・は。」 兵士は急に虚ろな表情となり、言葉が満足に発せ無くなった。 「中尉!出血のせいで意識が途切れかけています。今すぐ運ばないと。」 「よし、後送しろ。」 ステビンスは即断した。兵士は虚ろな目付きを浮かべたまま、衛生兵と別の兵士に担架で慌ただしく運ばれていく。 ステビンスは目を陸地側に向けた。 シホールアンル軍は猛烈に光弾や砲弾を放ってきている。 トーチカらしき物からは盛んに光弾が吹き出し、障害物に隠れる海兵隊員はなかなか身動きが取れない。 「前進だ!前進するぞ!」 ステビンスは怒鳴った。一瞬、目の前を光弾が通り過ぎたが、彼は意識してそれを無視した。 「ここで止まっていては何も始まらん!前進してシホット共のケツを蹴っ飛ばしに行くぞ!」 彼の言葉を待っていたかのように、伏せたり、隠れたりしていた兵士達が一斉に動き出す。 いつの間にか、浜辺には別の海兵連隊も上陸を終えていた。 LVTから海兵隊員が次々と飛び出す。LVTの射手は搭載されている12.7ミリ機銃を激しく撃ちまくった。 重々しい連射音が後方から響き、曳光弾がトーチカや石造りの壁の上にいるシホールアンル兵達に向けて注がれる。 重機の発射音を聞いたステビンスは、内心で実に頼もしい音だと思った。 海兵隊員達はシホールアンル側の応戦に怯むことなく、じわじわと浜辺を進み続ける。 前進を開始してから10分ほど経ってから、ステビンスの中隊は濡れた海岸から砂浜に到達した。 ステビンスは、頃合いを見てやや盛り上がった砂浜に飛び込んだ。 体が地面に付いたとき、すぐ背後で光弾が砂浜に突き刺さる音が聞こえた。 やや離れた所で砲弾が炸裂し、それに誰かの悲鳴が重なった。 彼の右隣にスタンパート曹長が這い寄ってきた。 「小隊長、被害が大きすぎます。自分の分隊だけで3人やられました。」 「ああ、分かっている。全体の被害は、もっと大きいかもしれんな。」 ステビンスは単調な口ぶりでスタンパートに言う。 方々でガーランドライフルやM1カービン等が発する発砲音が響く。 小高い砂丘から150メートル向こうには、敵陣がある。 シホールアンル側の陣地は、コンクリート状の防波堤の上にあり、そこから下の海兵隊員目掛けて攻撃を加えてきている。 兵士達の距離が近くなったためか、シホールアンル兵の中には魔法攻撃を仕掛ける者もいる。 とある魔導士の放った攻勢魔法が、ちょうど伏せていた海兵隊員の側で炸裂する。 火炎属性の攻勢魔法は、発動した瞬間に3名の海兵隊員を包み込んだ。 一瞬にして火あぶりにされた3人の海兵隊員は、猛烈な熱さにのたうち回った。 そこに砲弾が落下し、火達磨となった兵達は止めを刺された。 「畜生、ここまで来れたのは良いが、敵の攻撃が激しすぎて前進が出来ん!」 ステビンスは忌々しげな口調で喚いた。 ふと、不意に上空からエンジン音が近付いてきた。 彼は後ろに振り返って、そのエンジン音の正体を確かめた。 洋上から飛んできた8機のF4Uコルセアが両翼から機銃を撃ちながら飛び抜ける。 それまで、壁の上やトーチカから見えた発砲炎に機銃弾が注ぎ込まれ、白煙が上がる。 半数のコルセアは両翼に吊り下げていたロケット弾を叩き込んだ。 1発のロケット弾は、トーチカの銃眼に飛び込んだ。 内側の壁に弾頭が命中した瞬間、猛烈な爆炎がトーチカ内に溢れ、内部に居た6人の兵を全て吹き飛ばした。 別のコルセアは、壁の上に陣取っていたシホールアンル兵の一団を掃射する。 魔道銃を操っていたシホールアンル兵が12.7ミリ弾によって体を真っ二つに千切られるか、体に大穴を明けられて絶命する。 とある1弾は魔道銃に命中し、銃身をぽっきりと叩き折ってしまった。 この8機のコルセアを始めに、TF37から発艦した120機の攻撃隊が、苦戦する海兵隊を支援するために敵陣目掛けて襲い掛かった。 空母イントレピッド艦爆隊に所属するカズヒロ・シマブクロ2等兵曹は、愛機のヘルダイバーを操りながら眼下に広がる地上戦に見入っていた。 「おい、見ろよ。すげえ光景だぜ!」 後部座席に座っているニュール・ロージア2等兵曹が興奮した口調でカズヒロに言ってきた。 「海兵隊の連中とシホールアンルの奴らが戦っているな。」 カズヒロはそう呟きながら、視線を味方機の編隊に向ける。 イントレピッド艦爆隊は、30分前にTG37.2に属する正規空母フランクリンと軽空母プリンストンの艦載機と共に、 海兵隊の地上支援を行なうため、母艦から飛び立った。 イントレピッドはF6F12機、SB2C12機、TBF8機を発艦させている。 フランクリンはF6F12機、SB2C8機、TBF12機、プリンストンはF6F8機、TBF8機を発艦させた。 TG37.2の他に、TG37.3の空母タイコンデロガとバンカーヒルからもコルセアを始めとする50機が発艦した。 一足先に発艦したバンカーヒル隊とタイコンデロガ隊は既に攻撃を開始しており、敵陣の上空でコルセアやヘルキャットが乱舞している。 「注意!前方上方に敵ワイバーン!」 戦闘機隊の指揮官機から攻撃隊の全機に向けて警告が伝えられる。 カズヒロは、左前方上方から多数のワイバーンが飛行しているのを視認した。 (あんなにいっぱい居るのか・・・・TF38の攻撃隊がワイバーン基地を手酷く叩いたと言ってたけど、他にもワイバーン基地があるんだろうな) 彼は内心で呟く。周囲に張り付いていた護衛のヘルキャット隊が定位置から離れ、敵ワイバーンに向かっていく。 戦闘機隊の中には、彼の同僚であるケンショウ・ミヤザト2等兵曹も混じっている。 「ケンショウ、無理して敵を追い回すなよ。」 カズヒロは、小声で戦友の無事を祈った。 「こちら隊長機。これより敵陣に攻撃を仕掛ける。第1小隊はコンクリート上に陣取っている敵歩兵部隊。第2小隊はトーチカ。 第3小隊はやや後方に居る敵の砲兵隊を狙え。」 無線機からイントレピッド隊指揮官機の声が流れる。 カズヒロは第3小隊に所属しており、彼のポジションは2番機である。 「聞いての通り、俺達は敵陣から500メートルほど離れた砲兵陣地を攻撃する。戦闘機隊が敵ワイバーンを食い止めている 間にさっさと終わらすぞ!」 「了解!」 カズヒロはマイクに返事をした。 第3小隊は、高度3000メートルを維持しながら目標上空に迫った。 目標である砲兵陣地が視界にはいると、そこから発砲炎が煌めくのが見える。 砲兵陣地の周囲には、先の事前攻撃で穿たれた砲弾穴や爆弾跡が見えるが、どうやらこの砲兵陣地は運良く、事前攻撃の餌食にならずに済んだようだ。 (まっ、俺達に見つかったのが運の尽きだけどな) カズヒロは内心で呟く。その時、隊長機の下方で対空砲弾が炸裂した。 それをきっかけに、第3小隊の周囲に高角砲弾が次々と炸裂する。 「おい、目標の砲兵隊には対空部隊が付いてるようだぞ。」 後部座席のニュールがカズヒロに言ってくる。 「ああ。数はあまり多くないけど、下手したらやられるかもしれんな。」 カズヒロは冷静な口調で返した。 昨年9月の初陣以来、幾多もの戦場を渡り歩いてきた彼は、今や腕に自信のある中堅パイロットに成長している。 始めの頃は、対空砲火の反撃にも緊張したが、今ではすっかり慣れた。 シホールアンル側の対空砲火はあまり激しく無く、第3小隊は1機も撃ち落とされる事なく、目標上空に到達した。 「行くぞ!」 無線機に機の声が響く。 先頭のヘルダイバーが、その無骨な機体をくるりと翻らせる。 その次の瞬間には、ヘルダイバーは敵陣目掛けて急降下していく。 「突っ込むぞ!」 カズヒロは気合いを入れるかのように叫ぶと、愛機を左に横転させながら急降下の態勢に移る。 前面の視界に地面が写る。 視界の右側では、海兵隊を食い止めているコンクリート状の壁と陣地が見え、左側には緑や茶色の大地を横切る 白い街道が見えた。 そして、真ん前には、偽装された砲兵陣地が確認出来る。 敵陣の偽装は中途半端であり、よほど目が悪い者でなければすぐに判別できた。 艦砲射撃や事前爆撃で偽装網があらかた吹き飛ばされたか、あるいは時間が無くて満足に出来なかったのだろうか。 偽装が中途半端に終わった理由は分からないが、第3小隊4機のヘルダイバーはまっしぐらに急降下していく。 主翼に取り付けられている赤色のダイブブレーキが上下に開かれ、周囲に甲高い音を撒き散らし始める。 無数の穴が開いたダイブブレーキは、それ自体が巨大な演奏楽器と化し、狙われる敵兵達に単調ながらも、神経を 掻き乱すような音色を無理矢理聴かせる。 急降下の際のGによって、体が座席に食い込むような感覚になるが、カズヒロはこれに耐えて、前方の目標を睨み据える。 高度が下がるにつれて、敵陣からの対空砲火も激しくなる。撃ち放たれる七色の光弾が先頭機の横や下方を通り過ぎ、 それがカズヒロの機にも向かってくる。 しかし、敵の射手が下手くそなのか、光弾は一発も命中しなかった。 そうこうしている内に、先頭の隊長機が高度500で爆弾を落とした。 それから5秒後に、カズヒロの操るヘルダイバーも投下高度である500メートルに達した。 「投下!」 カズヒロは短い一言を発しながら、爆弾の投下レバーを引く。 開かれた胴体の爆弾倉から1000ポンド爆弾が放たれ、同時に両翼に付いていた2発の小型爆弾が落下する。 カズヒロはすぐさま引き起こしにかかるため、操縦桿を思い切り引いた。 引き起こしの際のGが体にかかり、体の中の血が一気に逆流するかのような感覚に囚われる。 機体が水平飛行に移ろうとしたときに、後部座席のニュールが弾んだ声を上げた。 「爆弾命中!お見事だ!!」 この時、第3小隊に狙われた砲兵隊は、第81重装砲兵師団第201砲兵連隊所属の砲兵小隊であった。 この4門の大砲と対空分隊で編成された小隊は、第1、第3海兵師団が上陸を開始した当初から効果的な砲撃を行なって、 上陸部隊を手酷く痛め付けていた。 砲撃開始から30分が経過して、そろそろ陣地を移動しようかと指揮官が考えたときに、第3小隊4機のヘルダイバーが 襲い掛ってきたのである。 1番機の爆弾は、惜しくも陣地のすぐ側へ外れてしまったが、2番機の爆弾が横一列に配置された砲の内、右から2番目と 3番目の大砲の間に命中した。 1000ポンド爆弾の炸裂は2門の大砲を爆風でひっくり返し、操作していた兵員をばらばらに引き裂いた。 小型爆弾は大砲の後ろに積まれていた弾薬に命中した。 爆発の瞬間、砲兵陣地の半分が爆炎に包まれ、夥しい破片が舞い上がった。 この命中弾だけで壊滅的損害を被った砲兵陣地だが、そこに3番機、4番機の爆弾が立て続けに落下して、4門の大砲と 対空部隊は残らず叩き潰されてしまった。 「隊長、やりました!敵の砲兵陣地は壊滅です!」 無線機から4番機のパイロットが、興奮した声音でに報告するのが聞こえる。 4番機は、今年7月始めに、イントレピッド艦爆隊に入ってきたばかりの補充兵である、キム・ハースト2等兵曹と ベイ・ハモンド2等兵曹のペアが乗り組んでいる。 新人ではあるが、既に実戦は経験しているため、ある程度胆力も付いてきた。 とはいえ、戦果報告の度に興奮している所から見ると、奴らもまだまだ新人の域だなとカズヒロは思った。 空母艦載機の支援攻撃は、僅か20分ほどで終わった。 ステビンスは、艦爆隊の急降下爆撃を食らって破壊されたトーチカを眺めながら、スタンパート曹長を呼んだ。 「曹長、後ろの連中が閊えだしている。小隊を前進させよう。」 「わかりました。さっきと比べて、幾分マシになってますからな。」 曹長はニヤリと笑って、小隊の生き残りにこれから前進するぞと命じた。 ステビンスと同じ考えの者は他にも居たのだろう、多くの兵隊達が、シホールアンル軍陣地に向かって前進していく。 シホールアンル側は前進を止めようと、残った魔導銃や砲を必死に撃ちまくるが、艦載機の支援攻撃で火力を大幅に 弱体化されたため、今や勢いに乗った海兵隊員達を阻止する事は出来なかった。 「前進だ!他の奴に負けるな!」 ステビンスは大声でそう言うと、小隊の先頭に立って走り始めた。 大勢の将兵が、目の前に立ちはだかる石造りの壁に向かって殺到していく。 壁は、艦爆隊の爆撃によって半壊しており(事前の艦砲射撃と爆撃には耐えたが、既に強度が限界にたっていたため、 支援攻撃には耐えきれずに崩壊した)、そこに開かれた大穴から沿岸要塞の内部に入る事が出来る。 シホールアンル側は尚も迎撃するが、人の波はあっという間に、壁の前にまでやって来た。 生き残っていたトーチカから魔導銃が狂ったように放たれるが、その銃眼に爆発が起きる。 この時点でようやく、第3戦車大隊のM4シャーマン戦車が浜辺に上陸し、歩兵達の支援に当たり始めた。 海兵隊員達がこぞって、空いた穴に突入していく。 ステビンスの小隊も後に続こうとした瞬間、海岸に野砲弾が降り注ぎ、あちこちで爆煙が吹き上がる。 艦載機隊の支援攻撃が終わってからは、散発的にしか降ってこなかった野砲弾だが、部隊が要塞内に突入し始めてから 再び本格的になった。 砲弾の落下は続き、しまいには第3戦車大隊にも被害が出始めた。 「敵の本格的な阻止砲撃だぞ!艦載機は敵の砲兵部隊をあらかた叩き潰した筈なのに!」 「小隊長!恐らく、敵はもっと内陸に砲兵陣地を隠していたかもしれませんぜ。落下してくる砲弾の数は10発前後の ようですが、精度が良い。これじゃ後発部隊の連中は狙い撃ちにされたままですよ。」 「陸軍の航空支援はどうなっている?」 「陸さんはどうやら、他の海岸の支援で忙しいみたいです。当分、この海岸には航空支援は行なわれないでしょう。」 「・・・・くそったれめ!」 ステビンスは、遠く離れた場所から好き放題に撃ちまくるシホールアンル側の野砲部隊を呪った。 「とにかく、今はどうしようもありません。自分達も突入して、味方部隊の前進を助けましょう。」 「そうだな。」 ステビンスは頷いた。 「よし、前進再開だ。シホット共の横っ面を張り飛ばしに行くぞ!」 ステビンスは改まった気持ちでそう言うと、小隊を率いて穴に突進していった。 浜辺の海兵隊が砲撃を受けつつも、ようやく要塞内への攻撃を仕掛ける中、その海兵隊を砲撃する犯人達は、 海岸から6キロ離れた内陸に居た。 シホールアンル軍第第81重装砲兵師団第203砲兵連隊に属する第1大隊第2中隊は、12門の5.3ネルリ重砲で 砲撃を行なっていた。 「中隊長!上陸中のアメリカ軍部隊は、かなりの数が要塞内に突入したようです!」 偽装網が掛けられた天幕の中で、中隊の指揮を取っていたアルグベン・エーヌノウ大尉は、隣の魔導士から報告を聞かされる。 「チッ、たかだか12門の大砲じゃ戦の流れは変えられんか!」 エーヌノウ大尉は悔しさに顔を歪めた。 彼の所属する第81重装砲兵師団は、海岸に配備されている2個師団を援護する事を目的に、海岸部からやや内陸に配置されている。 第81師団は第201、202、203の3個砲兵連隊を主力に編成されており、203連隊は海岸の北側、アメリカ側が テキサスビーチと名付けた地域をカバーしている。 敵が上陸を開始した直後は、203連隊の多数の砲兵隊が上陸部隊を迎撃したのだが、つい先ほどの空襲で砲兵隊の殆どが叩き潰された。 203連隊は、上陸前の艦砲射撃と事前爆撃で甚大な損害を負っていたが、更に加えられた空襲によってほぼ壊滅に等しい損害を被ってしまった。 (人的損耗は少なかったが、何よりも装備していた大砲多数が、敵の空襲で使用不能にされている) 今、203連隊でまともに反撃能力を残しているのは、この第2中隊ぐらいであり、後は散発的に撃っているのみだ。 「やはり、中隊長の進言が各部隊に伝わっていれば、艦砲射撃や空襲で戦力が壊滅する事もなかったのでしょうが。」 魔導士は残念そうな口ぶりでエーヌノウ大尉に言う。 彼は4日前に、砲兵隊を海岸部から最低でも2ゼルド、良ければ3ゼルドほど離れた内陸に置いてはどうかと大隊長に進言した。 エーヌノウ大尉は、現在の配備状況では、事前攻撃で戦力を喪失するのではないかと危惧していた。 第81師団のみならず、第11軍の各砲兵隊は、ほぼ全ての部隊が海岸から1ゼルド以内の場所に陣を敷いていた。 上層部の判断では、砲兵隊に偽装を施した上で敵の空襲を避け、敵が上陸してきたときに多数の大砲を用いて敵上陸部隊を砲撃し、 壊滅させるという策を取った。 (要するに水際戦法である) だが、エーヌノウ大尉は、この方法では洋上の艦艇や、支援に赴いた敵航空部隊に位置を突き止められ、砲兵陣地が 攻撃されるのではないか?と危惧していた。 そこで彼は、思い切って大隊長に進言した。大隊長はエーヌノウ大尉の意見に賛成であり、早速、連隊の作戦会議で エーヌノウ大尉の提案を披露した。 しかし、連隊長を始めとする主要スタッフは現状維持を続けるとし、大隊長の意見具申を取り下げた。 本来ならば、このままで終わる筈であったが、大隊長は余程腹に据えかねたのか、発案者であるエーヌノウ大尉の砲兵隊を 2ゼルド後方に移して実績を挙げさせると伝えてきた。 エーヌノウ大尉の中隊は3日前の早朝から陣地移動を始め、昨日の夕方に陣地設営を終えた。 第2中隊は、ルツムレヤから西に1キロ離れた森林地帯の間隙に陣地を設営し、小隊ごとに100グレルの間隔を開けて 砲を横一列に配置した。 また、敵の空襲を避けるため、特別に用意した偽装網を砲や陣地に被せた。 そして今、第2中隊は203連隊の中で唯一、まともに戦闘が行える部隊として、必死に反撃を続けていた。 「大隊本部はまだ繋がらないか?」 エーヌノウ大尉は魔導士に聞いた。 「いえ、先ほどと変わらず、大隊本部の魔導士とは連絡が取れません。」 「連隊本部も繋がらなかったからな。こりゃ、海岸部に近い部隊はほぼ壊滅してるかもしれんぞ。」 彼は不安げな口調でそう呟いた。 「後方も気になりますね。」 魔導士が別の話題に切り替える。大砲の発射音が響いて、最後の言葉の部分がやや聞き取りに難かった。 「ルツムレヤの方には、アメリカ軍の未知の部隊が飛空挺から降下して制圧してしまったようですが。」 「そうだな。昨晩はずっと銃声らしき物が鳴り響いていたが、今ではそれが聞こえないから、アメリカ人共は 市内にいた守備隊を全て追い出したようだな。あっちが取られたとなると、第29軍団は前進が難しくなる。 おい、第29軍団からはまだ攻撃開始の報告はないのか?」 「いえ、相変わらず攻撃準備中という返事が来るだけです。朝方に受けた空襲がよっぽど応えているかも知れませんね。」 第29軍団は、ルツムレヤを占領した未知の部隊・・・・第10空挺軍団の一部隊である101空挺師団を攻撃するために、 快速部隊である第201石甲師団が、狭い街道を驀進していたが、午前7時前、ルツムレヤまであと3ゼルドまで前進したときに、 来襲してきたアメリカ軍の爆撃機部隊に襲われ甚大な損害を被った。 第201師団には、後方のワイバーン基地から発進した52騎の戦闘ワイバーンが護衛に付いていたが、対するアメリカ軍は 200機以上の大軍で押し寄せ、護衛部隊は満足に任務を果たせなかった。 この攻撃で、最先頭を進んでいた第559石甲連隊が保有しているストーンゴーレムのうち、半数以上を破壊され、連隊長までもが A-26インベーダーから投下された爆弾を受けて戦死した。 この攻撃に恐れを成した師団長は、攻撃部隊を再編成するために前進を止めている。 これと同じ事はハルマスドやプリシュケに向かっていた部隊にも起こっており、第29軍団は、前進部隊が片っ端 から空襲を受けた事になる。 「通常なら、俺達は第29軍団を見送っている筈だったんだが、アメリカがやった変な戦法と、朝の大空襲のお陰で 予定は狂いまくっている。早く敵の拠点を突破せんと、海岸の部隊は全滅しちまうぞ。」 エーヌノウ大尉は苛立った口調で魔導士に言い放つ。 魔導士はやれやれと言った表情を浮かべる。その時、魔導士は第1小隊から発せられた魔法通信を受信した。 「どうした?」 魔導士はエーヌノウ大尉の質問にも振り返らず、受信する魔法通信の内容に聞き入っている。 エーヌノウ大尉は、魔導士の顔がすぐに強張るのが分かった。 「中隊長!第1小隊の背後に敵の歩兵部隊が出現したとの報告が!」 「な、なにぃ!?」 彼は、思わず仰天してしまった。 「攻撃されているのか!?」 「は、はい。」 その瞬間、エーヌノウ大尉は頭から血の気が引いた。 この近くに居る敵と言えば、アメリカ軍しか思い当たらない。 エーヌノウ大尉は、この時、自分の判断が間違っていた事を後悔していた。 彼は、降下してきたアメリカ軍部隊はルツムレヤの保持だけで精一杯であろうから、特に変わった防御態勢は 取らなくて良いだろうと判断していた。 だが、アメリカ軍は砲声を頼りに、巧みに偽装されたエーヌノウの砲兵隊を見つけたのだ。 砲兵隊は、各小隊に魔導銃を2丁ずつ手渡している。 個人の携帯武器は長剣と短剣、それに弓矢かクロスボウと、投擲型の小型爆弾が4つ程度だ。 これに魔導士も戦列に加わる。通常の敵部隊(これまで相手にしてきた南大陸軍等の敵)ならば、これである程度は凌げる。 だが、相手は1人1人が強力な銃器を携えた戦闘集団だ。この敵と戦えばどうなるかは、もはや言うまでもない。 砲声の中に、独特の発砲音が混じってきた。 第1小隊の兵達がアメリカ軍と戦っているのだ。 「こうなったら、敵にやられるまで大砲を撃ちまくるまでだ!」 エーヌノウ大尉は、半ばやけっぱちな口ぶりでそう喚いた。 その直後、彼が直率する第3小隊の陣地にも独特の発砲音が鳴った。 「中隊長!ここにも敵が!」 天幕に歩哨が悲鳴じみた声音を発しながら飛び込んできた。歩哨の顔は恐怖で引きつっていた。 「応戦しろ!砲を守れ!」 エーヌノウ大尉は有無を言わさぬ口ぶりで兵士に命じた。その刹那、天幕のすぐ側で爆発が起こった。 ダーン!と言う耳を劈くような轟音が鳴ったかと思うと、天幕が裂け、そこから爆風が吹き込んできた。 中隊本部に居た者達は、その爆風で全てがなぎ倒された。 地面に倒された瞬間、エーヌノウ大尉は背中や足に激痛を感じた。 倒れ伏してからさほど間を置かずに、意識が薄れてきた。 (ああ・・・・俺は死ぬんだな。満足に敵を見る事が出来ずに・・・・) 彼は内心で呟いた。 どうせ死ぬなら、自分の中隊を襲っている敵の姿を見てから死にたいと思ったが、彼の思いとは裏腹に、 意識は次第に薄れていった。 頬に何かが当たる感触がする。まるで、叩かれているかのようだ。 (ん?何だ・・・・・・) 彼は、ぼんやりとした感覚に揺られながら呟く。 再び、頬に何かが当たる。先は右だったが、今度は左だ。 目の前はほぼ真っ白だが、所々に黒い点が写っている。 どうやら、それは人影のようである。人影らしき物は3つ確認出来る。 (ああ、そうか。俺はあの世に行くんだな。こいつらは、あの世からの案内人か) 彼はそう思った。 「・・・・い。お・・・・。おい、大丈夫か?」 案内人は声を掛けてきた。どうやら、案内人は心優しい性格の持ち主のようだ。 しかし、エーヌノウはその言葉に腹が立った。 「大丈夫だと?死んでいるのに大丈夫な訳があるか。」 その憤りを露わにした言葉に、しばし“案内人”達は固まった。 それから2秒後に、どっと笑いが起こった。 「中隊長!このシホットは、自分が死んだと思い込んでますぜ!」 「笑いすぎだぞマラーキー。相手は将校だ、失礼の無いようにしろ。」 「そういう中隊長だって、人一倍笑っているじゃないですか。」 3人の男達は、互いに指摘し合いながらも、笑いを含んだ口調でしばし問答する。 エーヌノウは手で目をこすった。それで、ぼやけていた視界がはっきりした。 彼の目の前には、異様な戦闘服を身につけた3人の男が居た。 「俺は、生きているのか?」 「ああ。生きているとも。」 1人の男がエーヌノウに言った。 「貴官はこれより、アメリカ軍の捕虜となるが。」 「捕虜・・・・・砲台は・・・・・・!」 エーヌノウはハッとなって、周囲を見渡す。目的の物はすぐに見つかった。 ついさっきまで、海岸に向けて砲撃を行なっていた3.5ネルリ重砲は、砲身部分が無惨にも折れ曲がっている。 あれでは、もはや砲撃など不可能である。 「悪いが、我々が全て破壊させてもらった。これも仕事でね。」 男は悪びれた様子もなく、エーヌノウに言い放つ。 「ちなみに、貴官はあそこの天幕で気絶していた。背中と足に負傷しているが、幸いにも傷は大したことない。 爆発時に地面に頭を打ったせいで脳震盪を起こしたんだろう。今しばらくは動かない方が良い。」 「俺の部隊はどうなった?」 彼は男の言葉を聞かずに、肝心な事を質問した。 「4分の1は死んで、残りは降伏したよ。最も、俺の中隊も9人が戦死、10人が負傷したがね。」 「そう・・・・か。」 エーヌノウは、指揮官らしき男の言葉を聞いて、ただ一言だけ呟いた。 「ウィンターズ。大隊本部に報告だ。E中隊はF中隊の協力のもと、敵の砲兵陣地制圧を完了、次の指示を待つ、だ。」 「分かりました。」 ウィンターズと呼ばれた男はそう頷くと、立ってその場から去っていった。 「おい、あんたの名前は?」 「ん?俺かね?」 指揮官は自分に親指を向けながら答えた。 「俺はミーハン中尉だ。このE中隊の指揮官さ。」 午前8時20分 テキサス・ビーチ ステビンス中尉の小隊は、B中隊の主力と共に、ようやく要塞の一部を占領した。 彼らは、要塞の内側にある爆弾穴に隠れながら話し合っていた。 「小隊長、ひとまず、中央は少し静かになりましたが、北側と南側では、敵さんはまだ暴れているようです。」 「ふぅ、シホットの連中も戦が上手いもんだ。」 ステビンスはため息を吐きながらスタンパート曹長に返す。 第3海兵師団は、第1海兵師団と共に要塞内部に突入し、ようやく突破口を開いた。 海兵隊は戦車の支援の下、じりじりと敵を追い詰めつつあったが、上陸当初から行なわれた敵の反撃で、両師団の 被害は無視し得ぬ物になっている。 ステビンスの小隊だけで、3分の1の兵が死傷しており、通常であれば壊滅判定を受けているところである。 それでも、彼らは戦い続けるつもりだった。 「おっ、そういえば・・・・」 スタンパート曹長は、急に不思議そうな声を上げた。 「敵さんの砲撃が止みました。」 「おお、そういえば、いつの間にか静かになったな。」 ステビンスは浜辺の方に顔を向ける。 彼らが要塞内でシホールアンル兵と戦っている間、上陸地点には頻繁に野砲弾が降り注いでいた。 この砲撃で後続の部隊に被害が続出していたのだが、その砲撃もぱたりと止んだ。 今では、2個海兵師団のほぼ全戦力が海岸に上陸しており、要塞内部や内陸に対する攻撃はより強化されるであろう。 「どうして敵さんの砲撃が止んだかはわからんが、ともかく、これで橋頭堡は確保できた。後は、その大きさを広げて、 内陸にいる空挺部隊の連中と握手するだけだな。」 彼らは後に、その握手を交わすはずであった空挺部隊が、海兵隊を襲っていた忌々しい砲陣地を潰した事を知るのだが、 それはまた別の話である。