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771 :名無しさん@ピンキー:2007/12/03(月) 19 22 24 ID Vhp+UhCC 俺の妹は15歳。 もうじき中学校を卒業する。 兄の俺から見てもかわいいし、人当たりもよくて、友達も多い。 勉強もできてスポーツも得意、まさに非の打ち所のない完全無欠の美少女だ。 しかし、兄としては、妹の将来が心配にならないではない……。 なぜなら妹は、「おにいちゃん大好きっ子」だからだ。 昨日も、両親の帰りが遅くなったのだが、俺が風呂に入っていると突撃してきやがった。 やや小柄で、均整の取れた白い裸身を惜しげもなくさらし、 「おにーちゃーん♪」 などと甘えた声で、泡まみれの俺に抱きついてきた。 「ちょっ、こら離れろって!」 背中に触れるむにょんとした柔らかいふくらみにどぎまぎしつつ、俺は精一杯の 冷静を装っていた。 773 :名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 01 15 10 ID tt4pTC8B 「やっぱりおにぃーの身体すごぉーい」 そう言って妹は俺の背中に擦り寄る。こんな毛深い体なのに。 以前それとなく質問したことがある。その答えはすごく簡潔だった。 「おっきくてフサフサしてて落ち着くのぉ♪」 密着した妹と呼吸が同期する。俺は……なんとなく息苦しい気分だ。 「そ、そうだ。高校はどこにしたんだ。例の女子高か?」 「ちが~う」 甘えた声で否定する。名門として知られる女子高を蹴ったらしい。 深夜まであんなに必死に机に向かっていたのに、と訝しがると。 「ヒントはねぇ、一年生の襟章は赤、だよぉ」 「うーん、難しいなぁ。うちの高校といっしょのとこ……って」 「えっへへ」 春はもう間近だ。 775 :名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 12 48 32 ID g4SNZAQf 773 「もう、わからないの? 私が行くのは、お兄ちゃんと同じ高校だよ」 「え? な、なんで? お前だったらもっと上が狙えるだろ」 両親も親戚も学校の先生も、妹には期待している。 それほどまでに我が妹は出来がいいのだ。 「だって……お兄ちゃんのいる高校は、私にとって特別いいところなんだもん」 「特別って……まあ、他に比べて自由な校風ではあるけれど、それ以上に何かあるわけじゃ……」 俺の言葉に、妹はぷぅと頬を膨らませた。 「ちーがーう! お兄ちゃんがいるから、その高校が特別だってことなの!」 「え、な、なんで?」 「ふふ。だって私、お兄ちゃんのこと、だいだいだーい好きなんだもん!」 可愛らしい笑顔で妹はまた抱きついてきた。 776 :名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 15 18 41 ID nfFABrQm こんなにかわいい妹だ、好きだといわれて嬉しくないわけがない。 そう、俺も周りからはシスコンだと思われている。 本人にも自覚はある。 だが、そうじゃないのだ。 俺はあくまでも兄として妹をかわいがっているのであり、決して性的な 意味ではないのだ。 だが──だがしかし! やはり、いくら血のつながった兄妹とはいえ、最近妙に大人っぽくなって きたし、さっきからずっと背中に触れている弾力やら、ふとした時に見せる しぐさやらが色気を── っと、いかんいかん。 余計なことを考えるのはよくない。 妹には彼氏のいる様子はない。 もちろん理由は解っている。 お兄ちゃん大好きっ子なのだ。 こいつは中学三年生になっても、いまだに兄離れできていないのだ。 「お前なぁ、もう半年もしないうちに高校生になるんだから──」 そういいかけた俺の首に、妹の指が食い込んだ。 「いい加減、兄離れしなさい……って?」 ぞくりとして、俺はそこから先を言葉にできなくなった。 「うっ……」 冬だからじゃない。 全裸だからじゃない。 「ちょっ、やめ……おい……っ!」 首に絡まれた指が俺の頚動脈を押さえつける。 凍えるほどの冷気が浴室を満たしていた。 777 :名無しさん@ピンキー:2007/12/04(火) 16 43 42 ID BKNkdF6O 776 あれ?風呂の電球きれたのか? 急に視界が暗くなったけど…… 風呂上がったら、変えなきゃな~ っておい!!意識をしっかり持つんだ俺!! 覚醒(?)した俺は焦って手をがむしゃらに突き出して妹を押し倒した。 「んあっ!」 なんか変な声が聞こえたが、酸素確保のが先。 フゥ、落ち着いたぜ。 ようわからんがやたら目が赤くて息の荒い妹を叱ってやらねば。 779 :名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 00 16 13 ID GGjBDCJr 777 「おい、いきなり何w」 「お兄ちゃんが悪いんだから!」 「・・・はっ?」 「私がお兄ちゃんが大大大好きなの知ってるくせに兄離れしろだなんて!! 私はお兄ちゃんがいないと生きてはいけないんだよ? お兄ちゃんは私に死ねって言ってるの!?」 妹はすごい剣幕で俺に詰め寄ってきた。 まさかここまで妹が俺に依存しているとは思わなかった。 これは本格的にやばいのではないだろうか? 確かに可愛いとは思っているが、それは家族として見ているからであって女として見ているわけではない。 俺だって、年頃の男なのだからちゃんとした彼女が恋人が欲しいのである。 こんなところで妹に俺の人生を狂わさせてたまるものか!! 780 :名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 03 20 12 ID /wYCDMWF 779 「……いいか、妹よ」 「なによー」 頭の中は熱気やら冷気やら殺気やらで混乱気味だ。 だが、なんとか説得を試みよう。明日の俺のために、そして妹のために。 「実はな……俺には好きな人がいるんだ」 本当はいないがこうでも言えば妹もあきらめるだろう。 「……そ、そう……」 戸惑った様子だが、肩をすぼめて落ち着いて聞いてくれたようだ。 怒声でも飛んでくるかと思ったが、肩透かしを食らった気分だ。 「ねぇ、お兄ちゃん。その人、なんて名前なの?」 ゾクっと背筋に冷たいものが走った。 妹の声が風呂場で不気味に反響する。四方から襲ってくるようだった。 「えっと……えー、っと、その、あぁ~んと、当麻さんって言うんだ」 苦し紛れに学級委員長の名字を口走る。 彼女とは席が近くてよく会話してるせいか、するりと出た。 「ふーん、名前は?」 「たしか、恵子……だったかな」 「とうま けいこ ね」 妹はくるりと俺に背を向けるとドアノブに手をかけた。 淀んだ空気が妹の背中から沸き立つようだ。ざわざわと悪意がたぎっている。 「ど、どうした、オマエはまだ入ったばかりだろ。俺が出るよ」 「用事できたの」 「なんだよ、それ。どっか行くのか?」 「うん、ちょっとけいこさんころしてくる」 781 :名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 05 08 38 ID egexTi26 780 ころす......殺す......って?委員長を? ドアを静かに開け、浴室から出ようとする妹の肩を慌ててつかみ、こちらに振り向かせる。 「ちょっと待てよ、殺すっておまえ、冗談でも言っていい事と悪い事があるぞ」 「冗談?......冗談なんかじゃないよ......私からお兄ちゃんを盗ろうとするなんて......許せない......ほんとに許せないよ......」 いつもは明るく鼓膜を揺らすはずの声。なのに、今は、不気味な低さで聴く側の感情を沈ませるおぞましさを感じる。 「大体お兄ちゃんもお兄ちゃんだよ......ずっと一緒にいようって約束したのに......そうだよ......小さい頃したあの約束は嘘だったの?......ねえ?聞いてるの?」 いつの間に近づいたのか、目の前には妹の鈍色に輝く瞳。怖くなって逸らそうとした俺の視線を、しかし、妹は逃がしてくれない。 「でも小さい頃の約束じゃないか。兄妹が一緒になるのは許されないんだ。おかしいことなんだよ。おまえもいいかげん気付いてるんだろ?」 「そんなの関係ない......話をそらさないで......約束は約束なんだよ?......今更なかったことにしようなんて許さないんだからっ!」 782 :名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 07 15 58 ID ZY0KjqPx 「……っ!?」 気がついたら唇が塞がれていた。 甘く、そして柔らかな感触は俺に今の現状を理解させるのを遅らせた。 慌てて妹を突き飛ばし腕で唇を拭う。 「……な、何のつもりだよ」 「痛いなぁ……」 俺の質問には答えずムクリと体を起こした妹はすかさず俺との距離を縮めた。 「ワケの分かんない女にお兄ちゃんを汚されるくらいなら……」 先程とは違う、物凄い勢いで俺の唇に絡みつく。 「んっー……!?」 最早口づけなんてものじゃない。まるで俺の唇を喰らっているかのような激しい接吻。 じゅぅぅ……じゅるっ、ぢゅぱっ…じゅっ…… 卑猥な音が浴室に木霊する。 俺の唾液を飲みほさんばかりに口内を吸ったかと思えば一転、大量の妹の唾液を送り込まれる。 「――っ、ごぼっ……ごほっ!」 あまりの唾液の量に思わず噎せかえった。 口からトロトロと唾液を垂らしている俺。そんな俺を恍惚な表情で眺めている妹。 そんな異常とも思える状況で妹は口を開く。 「私が……汚してやるんだから」 783 :名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 11 50 36 ID e5xjjRIR 782 ガチャ 「お父さんもお風呂入りた………いぞ」 お、おやじ、空気読めよ! い、いや、むしろ解放のチャンス! てかそんなに長く風呂入ってたっけ? とにかくおやじ助け―― 「やはり血は争えない、か」 はい? ガチャ どこ行くんだおやじ?! 俺は素っ裸のまま妹を置いて、風呂を飛び出した。 まあ、そんな感じで昨日は事なきを得たが…… 結局おやじに問い詰められなかったな、意味深発言。 なんか視線も感じるし… 784 :名無しさん@ピンキー:2007/12/05(水) 19 58 32 ID 7leoacSe いつもの学校の帰り道 いつもの時間 とぼとぼ歩きながら俺は数日前の親父の言葉を思い出していた 「……『血は争えない』…か?」 まさか親父とお袋が? いや、それはない それぞれの出身は由緒正しい旧家で出自は確かな筈だ 「お兄ちゃん見ぃ~つけたっ」 突然「いつものように」後ろから抱き付く妹が俺の思考をぶった斬る 「あれ?お兄ちゃん今日は振りほどかないんだね」 不思議そうに(ぶら下がったまま)尋ねる妹 「ついにアタシの魅力に気付いたの?」 「あのなあ…人が珍しく考え事をしていたというのに」 「考え事?」 「ああ、親父が言ってたろ『血は争え……」 言いかけて俺は妹の表情の変化に気付く 先程までの脳天気な笑顔は消え深刻そうな顔で俺を見つめている 「お兄ちゃん…聞かされてなかったんだね…」 何のことだ? 「分かったわ、今夜の2時に裏山の廃鉱に来てちょうだい」 え?…え? おい、そっちは家と反対… 呆然とする俺を置き去りにして妹は一瞬にして彼方へと姿を消してしまった 787 :名無しさん@ピンキー:2007/12/06(木) 01 29 44 ID IOXQjXDr 辺りは暗い。うっそうとした木々が一筋の光さえ侵入を許さない。 懐中電灯を片手に待ち合わせた廃鉱へと急ぐ。 かつて父方の曽祖父が経営していた炭鉱。 閉山してから半世紀は経つが、当時の面影が色濃く残る。 それは誰の手も触れることがなかったからだ。 戦時中は昼夜を問わず稼動し続けていた探鉱だった。 軍が機材を運び込み軍が運営していた。石炭が取れるわけでもないのにだ。 終戦を迎えると存在を隠すようにひっそりと閉山が決まった。 それ以後、人が近寄ることはない――ただ二人を除いて。 妹とはよく遊んだものだった。 隠れる場所がたくさんあり、子どもの遊びに適した場所だった。 秘密基地、と言えばかっこ良いが廃材で作った隠れ家で妹と日が暮れるまで過ごした。 その思い出は今は暗く閉ざされたようで足下しか見えない。 「待ってたよ」 廃鉱の入り口に二つの陰があった。光を注ぐ。 そこには一糸まとわむ妹の姿。 と、牙をむき出した狼のような頭を持った巨人が、いた。 腰が、抜けそうだった。膝が震え、光が左右に散る。 「だいじょうぶよ、襲ったりしない」 妹の声はいつもと変わらない、どころか鏡のような水面と同じだけ冷たい落ち着きがあった。 「ほら、早く来て。見せたいものがあるの」 屈託なく手招きするその姿は恐ろしいほど白く美しい。 796 :名無しさん@ピンキー:2007/12/07(金) 21 13 26 ID H50XrEZS 「早エモンだぜ、あの『魔鉱羅滅闘』からもう半年か」 「こうしてお兄ちゃんと生きて我家の門をくぐるのが夢みたいだね」 あの廃鉱の中、妹から聞いた恐るべき話 我が家系と室町時代からの宿敵、その戦いと殺戮の歴史、一族秘伝の近親交合による秘技… どれも俄かには信じ難い内容だった だが… 突如現れた刺客の姉弟、俺と妹を守って死んだ我が一族代々の守護神である半獣巨人の紋次郎、 そして何より、刺客を見た瞬間俺の中で燃え上がった闘気が妹の話を真実だと語っていた 日を改め妖しげな寺と冗談みたいな闘技場でこれまた妖しい坊主の立会いの元始まった死闘 俺と妹はありとあらゆる交合による秘技を駆使し、辛くも長年の因縁に勝利でピリオドを打ったのであった 取戻した平和な日々 以前と変わったこと それは家の二階から 「ワシが当家家長…」 といういつものオヤジのデカい独り言が聞こえてくるようになったこと 俺と妹の絆が文字通り心身共に強まったこと そして… 「私たちも本当の血の繋りを極めたいの」 俺たちとの死闘で命を落としたと思われた宿敵の姉弟が我家の養子になったことだけだった これから俺は新しく家族となった姉弟と、両親と。そして何より大切な妹と一生を幸せに過ごすのだろう 誰にも邪魔されず平穏に さっき「勅書」とかいうのを親父の部屋に届けていった目がイかれた歌舞伎役者みたいなヤツのことは気にしない気にしない……
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誰に見咎められる事なく、今日もまた、古明地こいしは地霊殿を抜け出した。 薄暗い地底を進み、気味悪い森を抜け、活気溢れる天下の往来を我が物顔で歩く。 「あら――?」 そして気付けば、見知らぬ小屋の中にいた。 どこかしら、と呟こうとして思い出す。そうだ、ここは○○の家だ。 こいしは意識を取り戻すとキョロキョロと部屋の中を見回った。大して広くもない部屋である。彼女の目当てはすぐに見つかった。 瞬間、いつもフワフワと、何を考えているか良く解らない笑顔を浮かべているこいしの頬に紅が差した。 「こんにちは○○。今日も元気そうね~」 近寄り挨拶を交わそうとするも○○からの返事は無い。 彼は無視をする様な底意地の悪い人間なのだろうか? いいや、まさか! とこいしは否定するだろう。 人間から忌み嫌われている妖怪が、怪我をしているのを見てみぬ振りを出来ぬ程度にはお人好しであった。 「えへへ」 ○○との出会いを思い出し、こいしの頬がだらしなく緩んだ。 こいしの漏らした呟きにも、矢張り反応を見せない○○。彼の視線はひたすらに手元の本へ向けられていた。 そんな現状にちょっと不満を覚えるものの、こいしは大人しく彼の隣に腰を降ろした。 ○○の事なら何でも知りたいと思うこいしは、横から覗き見てるものの、彼女の視線は紙面を滑るばかりで、内容が頭に入ってくる事はなかった。 無意識に依って生きる彼女である。その集中力は散漫で、元来興味の無いものを覚えようとするのには向いていなかった。 「む~。むつかしい本を読んでるんだねぇ○○は」 本の内容など全然理解していない癖に、それっぽい事を口にするこいし。 そして視線は自然と、○○の横顔に吸い込まれていった。 常のこいしであれば「飽きた」と言って、|一処《ひとところ》に留まりはしないだろう。 だが彼女自身不思議なことに、飽くどころかずっと見ていたい気持ちに駆られるのだ。 二人を静寂が包み、時折○○が捲る本の擦れる音が心地よくこいしの耳朶を震わせた。 (ずっとこうしてられたらいいのにな~) しかしその願いは叶わなかった。 夜には家に帰らねば、姉を心配させてしまうから。 確かに、○○を眺めているのは好きだが、それと同じくらいに姉も大事だった。 「あら、お出掛けかしら? 私も行く~」 |徐《おもむ》ろに○○は本を閉じて立ち上がった。 そうして土間で草履に履き替え外へ出てしまった。 空はすっかり茜色に染まっており、もう幾許か過ぎれば妖怪の時間が訪れることだろう。 こんな時間に外出するなんて、一体何の用なのだろう? 興味と好奇心と、心配に駆られこいしは○○の後を|尾《つ》いていく。 勿論、無意識の行動であり、ピタリと背中に|尾《つ》こうが○○が気付く事はない。 「どこへ行くの~? そっちは危ないよ~?」 てっきり街中へ向かうのかと思っていたのだが、○○はどんどんと人気のない場所へと進んでゆく。 その足取りには一切の迷いがなく、何故だろうか? こいしは妙に胸騒ぎを覚えた。 遂には里を出てしまった。見咎められる、事はない。 何故なら彼は、注意深く辺りを見、人目を避ける様に柵を乗り越えていったのだから。 最早空は、色濃く群青色に染まっている。 されども雲一つない夜空、まんまるなお月さま。明かりに困る事はなかった。 彼の足は魔法の森と人里の丁度半ばほどにある、大きな一本杉の元で止まった。 何故、とのこいしの疑問はすぐに氷解する。 「○○!」 ○○が足を止めてから瞬きの事。杉の影から一人の女性が姿を見せた。 その顔は喜色に満ちており、こいしの胸をざらりとした感情が抜けた。 「あぁ、__! 誰にも見つからなかったかい!?」 ○○は物静かな男だと、こいしは思っていた。だから、そんな大声を聞いたのは初めてであった。 ――満面の笑みもまた、初めて見た。 「えぇ、大丈夫よ。お父様もお母様にも見つかっていないわ」 その丁寧な言葉遣い。綺羅びやかな着物。気品を感ぜさせる所作。 女はきっと、それなりの地位の娘なのだろう。 という事は○○と、この__とかいう女は――。 こいしはそこまで考えて思考を打ち切った。 ううん。そんな事ないわ。だって○○は私の、私の――あれ? あれれ? ○○は私の、何? 私は○○のなんだろう? 改めて意識する。自分と○○の関係を。 意識して始めて理解する。○○と自分の関係を。 思考の迷路に囚われたこいしを余所に○○と__はとんとんと盛り上がってゆく。 家柄や身分は二人にとって障害でしかなかった。そして乗り越えた今ソレは二人を燃え上がらせる薪でしかなかった。 (あ。なんかヤだな) 一月ぶりの逢瀬。二人の高揚は頂点へと達し、その距離がゼロへと近づいてゆく。 ――唇が触れようという瞬間、鮮血が舞った。 びちゃりと、○○は顔に生暖かな感触を感じたが、その正体が何なのかは分からなかった。 ただ愛しい女性の頭があるべき場所から、満点の夜空と満月が見えた。 「んん~? なんだろ? ねぇ○○。○○ならこの気持ちの正体は分かるのかな? 女の首から赤い噴水がぴゅうと、間の抜けた音と共に吹き出した瞬間、○○は吠えた。獣の如く、女の亡骸を掻き抱いて慟哭した。 何故だとかどうしてだとかは二の次である。 目の前で愛する女が死んだ。その事実を認識して、血に塗れる事も厭わずに○○は意味不明な羅列を口にしている。 「むぅ。ねぇ○○。無視しないでよ教えてよ。知ってるんでしょこのキモチ。ねぇ、ねぇってば!」 既に無意識の能力は解除してある。○○の視界にはこいしが認識されている筈だった。 だのに○○の意識は、突然現れた少女に気にする素振りすら見せず、もう動くことのない遺体に一心に向けられていた。 それがまた気に入らない。 どうにか離そうとこいしは○○の身体を揺すぶった。「ねぇ、ねぇ」と。|稚児《ややこ》の様に。 ――うるさい! と初めて言葉を交わした。最期の言葉を交わした。 「あ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――あれ? お姉ちゃん?」 「もう……。心配したのよ、こいし?」 気付けば目の前に姉がいた。 どうやら私は地霊殿に帰ってきたようだ――帰ってきた? あれ? どこか出掛けてたんだっけ? 「……お風呂に入ったらどうかしら? そんなんじゃ、気持ち悪いでしょう?」 指摘されて気付く。自分の状態に。 全身血塗れであった。濡れていないところを探す方が難しかろう。 血をたっぷり吸い込んだ衣服は重く、肌にペタリと張り付いている。だけど――。 「ううん~、あんまり不快じゃないかも? でもお姉ちゃんがそう言うならそうするねっ」 そう言ってぴょこぴょこと浴室に向かう妹の姿に、人知れずさとりは息を吐いた。 ほぅと、安堵の息だった。 「ねぇお姉ちゃん?」 「な、何かしら」 僅かに声が裏返る。真逆話返されるとは思ってもみなくて、さとりは瞬時に己が心を取り繕った。 非常に不自然な態度であったが、こいしにとっては、彼女にとっては気に掛ける事ではなかった。 「私、何してたか分かる?」 「――いいえ、貴女のしていた事は知らないわ。だから心配なのよ」 そっかー、とこいしは納得した。 さとりがほっと胸を撫で下ろすと、まるで狙ったかのタイミングで再びこいしが声を上げた。 「でもね、何だろ? ここ、この辺りがね、痛いの。ぽっかりと穴が空いちゃったみたいにスースーするの」 そう言ってこいしは己が胸を指した。 可愛らしく小首を傾げる仕草は、見た目相応の少女にしか見えない。 「そう、それは大変ね。きっと病気だわ。今度お医者様に見てもらいましょう」 「うん! 治るといいな~」 その言葉を最後に、こいしは無邪気に浴室へ向かっていった。 独り残されたさとりは顔を覆っていた。 そんなさとりを気遣うように、一匹の黒猫がにゃぁんと近寄ってきた。 まるで気遣うようなそれの真意を、さとりだけは理解した。 (――いつまでこんな事続けるつもりですか、さとり様) さとりの|第三の目《サードアイ》がギョロリと黒猫を映す。 黒猫の思考がさとりの脳に流れ込む。気遣うとは真逆の、責めるような口調であった。 「……どうしろって言うの? 半狂乱になった妹を、そのまま放置しておけというのかしら?」 そう、さとりは顔を覆ったまま零した。悲壮に塗れた声音に黒猫の、二股の尾がシュンと下がる。 (だからって、こんな事繰り返してちゃぁこいし様のためにならないですよ。また今日みたいな日が来るだけですよ) 「そんなの……、分かってるわよっ……!」 ペットの言う事は一々尤もであった。だが、妙案を出すではなく正論を吐くだけのペットを、さとりは恨めしげに睨んだ。 黒猫はみゃぁんと申し訳無さそうに一鳴きして身を翻した。 「分かってる……、分かってるのよ! こんなの、何の解決にもならないって、分かってるのよ! だからっ、……分からないんじゃない」 独り、さとりは嗚咽を漏らした。彼女の恨み節に応える者はおらず、少女のすすり泣く声が地霊殿に響いた。 こいしはと言えば、その身に塗れた血を洗い流している。 綺麗にキレイに。現れたる白い肌には、最早一滴の痕も残っていなかった。
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「ん……ぁ、ふぅ…ぁう」 二人の口元から、くちゅ……ちゅる……ちゅぅ、と湿った音が木霊する 「ねここ……どう、ですか?」 私がこんな事をしてしまうなんて、でも 「わかんないけど……いいょ、ユキにゃんなら……ぇへ」 あんなねここ、私は見ていられなかったから ねここの飼い方、そのじゅう (成年向) 「あ~、疲れたねぇ。さて、ご飯の支度にしますかっ」 「はぁ~い☆ ねここエビフライがいいの~♪」 ドサっと何か大きな荷物を降ろしながら言う姉さん。景品……は別のだったはず、いつの間にあんなの購入したんだろう…… 私たちはエルゴの大会から帰宅してきた。 ねここは結局3位になってしまったけど、上々の結果と言えるだろう。 あの現在飛ぶ鳥を落とす勢いである、飛び級の十兵衛と互角に渡り合ったのだから。 そのねここは、今も姉さんの頭上で元気にはしゃいでいる。 「いいわよ~、確か冷凍庫にまだエビがあったはずだしフライなら簡単だしね。 そうそう、作ってる間に二人ともシャワー浴びちゃいなさい。さっぱりしてからの方が美味しいよ」 「了解なのっ! それじゃねここがいっちば~ん♪」 そういうとねここは姉さんの頭から飛び降り、ぴゅーっと神姫用シャワールームのある地下へと駆け下りていった。 「……ま、いいでしょ。……あぁ雪乃ちゃん、神姫用のシャンプー切れてたと思うから持っていってあげてね」 何故かウィンクなどする姉さん、いや構いませんが。 私は常備がある戸棚からシャンプーを取り出すと、ねここの後を追うように地下へと降りていった。 静かな地下室にはシャワーの音だけが響いていた。 私はシャワー室の前まで歩み寄った時 「……っく、うぅ…………ぇ……ぁぅ……ぇぅ……」 シャワーの音に紛れて、だが微かに声が聞こえてくる。……それはねここの嗚咽にしか聞こえなくて。 「ねここっ!?」 「…っ!?」 私は思わず、反射的にドアを開けてしまっていた。 「なぁんだ、ユキにゃんだったの。ねここビックリしたの~、いきなり開けるとびっくりしちゃうんだから」 振り向きながらそう語るねここだったけど、その目からは涙が溢れていて…… 「どうして……一人で……泣いて……」 「え? ぁ、ね、ねここ泣いてなんかいないもんっ」 そういうねここの顔からはまだ涙がポロポロと…… 「私の前で泣いていいんですよ、私はねここに頼って欲しいのです。悲しい時は思いっきり泣いてもいいんです。 一人で泣くより誰かと一緒に、おもいっきり泣ければ、その後は澄んだ気持ちで前に向かっていけるから……っ」 ねここは惚けた表情になって 「どうして……ユキにゃんまで泣いてるの……?」 ……あれ、おかしいな。どうして私まで、涙が出てきちゃうんだ。 「……大切だからです。ねここが大好きだからです、姉妹じゃないですか。一緒に歩きたいって言ったのねここですよ」 私は、きゅっと唇を噛み締めると、ねここに 「でも、ねここの泣いた顔は見たくありません、胸が張り裂けそうです……だから」 私は、自分の唇をねここの唇に重ね合わせて…… 「忘れてください。今だけは……そして、今だけ…今だけで良いですから、私を……私だけを見てください、ねここ」 そう言って、私はねここを冷たい浴室の壁に、優しく押し付けるように…… 「ん…ぁぅ、んふぅ……んちゅ、ぷぁっ……ふぁぅ…ん…」 最初はおままごとのようだったキスも、いつしかお互い無心で舌を絡め、唾液(保護用の特殊な潤滑液)を お互いに送り込んでは飲み干して……を繰り返す。 「ふぁ……もう、やめちゃうのぉ……?」 トロンした目で私を見つめてくるねここ、口を離すとお互いの唾液がとろりと口元に零れるよう。 更に一筋の銀の糸のように、お互いの口元にかかっていて…… 「もっと欲しいですか。ねここ?」 我ながらちょっと意地悪な声だと思う。でもこの前はねここがそうだったのだから、いいよね。 「ぅん……ユキにゃんともっといっぱぁい、キスしたいのぉ」 そう言うと今度はねここの方から積極的にキスをしてくる。 お互いの唇を吸い合い、舌を絡めて、隠微な音をたっぷりとさせて、その音すらも官能に変換されてゆく私たちのAI。 私も、ねここも、熔けるような快楽の波に流されてゆく…… 「ねここ、ここはどう……ですか?」 私はねここの乳首に口をつける。ソコは見た目的には簡易造形とほんのりピンク色の色味が施されているだけに見える、が。 「ぁ……ひゃぁん!? なんかピリピリきちゃうのぉっ」 私たちのボディは、人間と同じで全身に電気パルスの感覚回路が走っているのだ。そしてそれは性感さえも導き出す。 たっぷりと舌全体でで乳首を舐って、ちゅぱちゅぱと音を立てて甘えるように吸い込む。 ねここはその慣れない快感に翻弄されて……、私はトドメとばかりに軽く歯をカリッ、っと立てる。 「や……ひぅっ!? な、なんかキちゃうのぉ……らめ、らめぇ……ひゃあぁぁっ!?」 びくっ! びくびくぅっ!と大きく身体を跳ねさせるねここ。足に力が入らなくなったのか、肩を壁に預けたままずるりと床に滑り落ちる。 「ふぁ……はぁ……あぅ、ふにゃぁ……」 大きく肩で息をしてて、その目は焦点が合ってない。どうやら達してくれたらしい……私の手で、嬉しい。 でも、私は…… 私もインナースーツを脱ぎ、仰向けになっているねここを跨ぐ様にして、頭上に自らの秘処を差し出す。 「ねここ……私にも……お願い…します」 「にゃ……ぁ♪」 ねここは嬉しそうに笑うと、その可愛らしいさくらんぼのような舌先で私の秘処を舐めだして…… 「ぁ……ねここの舌がぁ、……私のオマ○コ舐めてくれてるのぉ」 自分でも信じられない言葉が飛び出す、AIが故障したのだろうか。でもいい……ねここによって壊されるのなら、それは。 「あぁ……奥までねここが入ってきますぅ……もっとかきまわしてぇ!」 実は股間部には冷却水放出用の小さな穴が設けられていて、そこを刺激されると私は…… ねここの舌は的確にそこに捻じ込む様に挿入ってきて、私の全てを弄られてるような感じに。 「いぃ!いいのぉ!! ひぅぅぅぅぅ!? 」 やがてねここの舌が、申し訳程度に造形された割れ目へと。 あるかないか人間の目では確認できないほどであろう、その小さな突起へ。 …チロリ、と 「ぁ……!ひゃぅぅぅぅぅぅくぅっ!!!!?」 私ははしたなくも、冷却水を出しながら達してしまっていた…… そして倦怠感に耐え切れず、前のめりにぐったりと倒れこむ私。その眼前にはねここの秘処が広がっていて。 「にゃ……ユキにゃんのにおいだぁ……、ん…ちゅぷ……ちゅる…んきゅ」 ねここは嬉しそうにびしょ濡れになってしまった顔のまま、同じくぐっちょりと濡れそぼってしまった私の秘処をまた舐めだして…… 「きゃ!?ねこ…こぉ、まだ…らめぇっ! 敏感すぎちゃうのぉ!?」 一心不乱に、まるで甘い砂糖水を舐めるかのように行為を続けるねここ、私限界が……こうなったら 「んみゃぁ♪ ユキにゃんいいよぉ~☆」 反撃とばかりにねここの秘処をぺちゃぺちゃと愛撫する私、確かに甘い気がする……何時まででも舐めていたい。 やがて浴室にはぴちゃ…ぺちゃ…ぴちゅ…とお互いを愛撫する淫靡な水音と、 互いの愛情を受けて発する、嬌声のみが響き渡って…… 「やぁ……またイっちゃいますっ! もうらめなのぉ!」 「ぅん……っ、ねここもぉ……一緒にイこ、ユキにゃぁん♪」 私は、ねここの最も敏感な部分……秘処にひっそりと存在するそこを、舌で舐め上げ、舌先で豊満な果実を転がすように舐めしゃぶり、 口でしゃぶりあげるかと思うと、きつく吸い上げて…… ねここもその動きをすぐに覚え、私に返してくる。私たちは一緒に圧倒的な快楽の底へと堕ちてゆく…… 『ひゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!!?』 その時、確かに私たちは一つに、一緒の存在になっていた。 「ぅ……あれ、ここは?」 目を覚ますと、そこは私たちが使っているベッドの中だった。 「あれ……私、何で………っ!?!?」 フリーズしていたAIが一気に回転する。そうだ、一緒に達してしまった私たちはあのまま気絶して……… 「ぁ!ねこ!……こっ。…って、ふぅ」 よかった、ねここは私の隣ですやすやと寝息を立てて眠っていた。 「むにゃむにゃ……もう食べられないのぉ……ユキにゃんおいしーのー……」 ふふ、寝言なんて言って可愛いな、ねここは。ちょっと内容が気になるけども。 ……………えぇと、今私たちはパジャマで寝ていたよね。 さっきの……アレ……のあとずっと私はAIフリーズ起こして気絶してたし。でもねここは平気で、運んでくれて、着替えさせてくれた。 ……のですよね、きっと。 と、ふとサイドボードを見ると一枚のメモが [ご飯は作ってあるので、起きたら一緒に来て私に言ってね、暖めてあげます。冷たいと美味しくないものね。 それと、お風呂ですると浸水して漏電したり、風邪ひいちゃうかもしれないから控える事。お姉ちゃんは気にしないから] ………別の意味でフリーズした私がそこにいました………明日からどうやって姉さんと顔を合わせればいいんだろう…… 続く トップへ戻る
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「ヤッホー、お迎えだよ、センセー。」 社会科準備室の扉が開いて、キリノの顔がぴょこんと飛び出す。 「おう、キリノ。今行く。」 そんな見慣れた光景を見て、日本史の先生が茶々を入れる。 「いやー、石田先生。いつまでも新婚で羨ましいですな。」 「「いや、新婚だなんてそんな」」 シンクロでとまどう二人を見て、日本史の先生のツッコミが加速する。 「そんなふうに呼吸にぴったりなのが、ますます新婚さんらしいじゃないですか。」 「でも、あたしたちもう結婚してから半年近く立つし。」 キリノの返事にたいして、ニヤニヤしながら、ツッコミが加速する。 「いやいや、公正取引委員会の指針では、半年までは『新発売』と言って いいんでしょ?石田先生。」 「いや、新婚と新発売を比べられても…」 いつもとは違う日本史の先生の攻勢に辟易しながらも、コジローは帰る用意を 済ませると、社会科準備室の入り口まで来た。 「「それじゃ、お先に失礼します。」」 声を合わせて、二人は社会科準備室を出ていった。 後に残された日本史の先生が、 「うーん…新婚ネタより、バカップルネタの方がよかったかな?」 と言いながら、自分で自分の右肩をトントンとたたいていた。 校舎を出て、駐車場へ歩いていく。 「ねー、センセー。」 「なんだ?」 「たまには外食しようよ。」 「まぁ、たまにはいいかな?キリノ、そう言うからにはアテがあるんだろうな?」 「うん。お母さんにいいお店を教えてもらったよ。」 「どんな店だ?」 「屋台のラーメンだって。」 「ラーメンか…ま、いいだろ。」 これまでのキリノの母親の行動パターンからして、キリノの母親推薦の店と 言うことに若干の不安を感じたコジローだったが、空腹には勝てなかった。 「えっとね、次の信号を右。」 「右だな。」 コジローは、キリノのナビに従い、ハンドルを動かす。 「もうすぐ左手にスーパーの駐車場が見えるから、そこに出ている屋台が 目標の店だって。」 「スーパーねぇ…ここかな?」 コジローはハンドルを切って駐車場に車を止める。そして屋台に向かって歩いていく。 人気店なのか、少し行列ができている。でも、四、五分すると、コジローたちの順番 となった。 「えーと、俺は特大にしようかな。」 「あたしは小で、トッピングは温泉卵!」 「ハイよ、特大に小温泉、番号札105番でお待ちください!」 店員の威勢のいい挨拶とともにコジローは、番号札を受け取る。 二、三分もすると、番号札が呼ばれて、コジローたちはラーメンを受け取る。 小さな腰掛けに座り、一口すすろうとすると、コジローの鼻を刺激する香りが。 「キリノ…えらくニンニク臭えな…」 「え、だって、スタミナラーメンだもの…」 「お義母さん、何でまたこんな店を…」 「え?センセーにたっぷり元気をつけて、かわいがってもらえって…」 一口もすすらないうちに、コジローはブハッとラーメン鉢めがけて吹き出していた。 「ただいまー、さて、お風呂の用意…」 「それよりも、トトトト、トイレ…」 キリノを押しのけるかのように、コジローはトイレに駆け込む。調子にのって、 追加のニンニクをドカドカ入れすぎたせいか、腹に来たようだ。 「もう…センセーらしいな。」 キリノは苦笑しながら、コジローを見送る。そして風呂場に向かい、軽く湯船を 洗ってから、湯船に湯をため始める。 キリノが居間に戻ると、トイレから戻ってきたコジローが待ちかまえていた。 「それじゃ、お義母さんの期待に応えるべく…」 そう言いながら抱きつこうとしてくるのを、キリノは押しとどめる。 「もうセンセー。そんなニンニク臭い口でキスされる身にもなって欲しいな…」 「おまえ、自分であんな店に連れていっておきながら…」 「えーい、四の五の言わずに、まずお風呂!」 そう言いながら、コジローの背中を押して、風呂場においやる。 「うーん…これはこれでさっぱりするし正解かも。」 コジローは、水に近いお湯をかぶりながら、頭や身体を洗う。さらには口に水を含み うがいをする。ガラガラペッを二、三回繰り返す頃、浴室の扉が開き、キリノの姿が 浴室に現れた。 「ハーイ、センセー。おっちんしようね。」 キリノはそう言うと腰掛けをポンポンとたたく。 「おいおい、子どもじゃあるまいし…」 コジローはそう言いながらも腰掛ける。 「えへへへへ。それじゃ、お背中を流しますねぇー…」 キリノの声を聞いたコジローの脳内に、ひらめきが走る。 「キリノ?」 「ん?なに?」 「いや、お前が来るまでに、身体は洗ったんだわ。」 「えー、そんなぁ…」 「だから、キリノには別のところを洗ってもらおうかな。」 「別のところって…」 コジローは立ち上がると、キリノの方を向いて、湯船の縁に腰掛けた。 そして天を突き刺すかのようにそそり立つ自分の男根を指していった。 「ここを、パイズリで。」 普段なら、つきーつきーつきーとなるはずだが、いつもと違う雰囲気のせいか、 キリノは頬を赤らめながらも、コジローに近づく。そしてボディソープの瓶を手に取り、 数回ポンプを押して液体を手に取り、胸に塗りたくる。 「それじゃ、いくよ?」 キリノはそう言うと、豊かな胸を持ち上げて、コジローの男根を挟む。 なにぶん勝手が分からないから、初めはゆっくり。そして徐々にスピードを上げて。 「キリノ。」 「何?」 「舐めてくれないか…」 返事をするまでもなく、キリノは亀頭をチロチロとなめ回す。かと思えば、チュッと キスをしたりする。 キリノの初々しい動きに、コジローもドンドン高ぶる。 (頭をつかんで、もっと深くくわえてもらおうかな…) とは思うものの、前回のラブホテルでの一件があるので、調子に乗ってキリノを フィーバーさせてはいけないと、思いととどまる。 しかし、ボディソープ、キリノの汗、キリノの唾液、コジローの先走りなどが複雑に 絡み合った液体によって潤滑される、キリノの胸の肉布団の刺激にコジローは限界を迎える。 「うっ、くはっ」 コジローのうめき声とともに、白い粘液がキリノの顔を、髪の毛を、胸を汚していく。 「キャッ?もう、センセーったら…」 「スマンな、キリノ。あまりにも凄くて、我慢できなかった。」 「もう、久々だから飲みたかったのに…」 「それじゃ、残り物でスマンけど、きれいにしてくれ…」 返事より先にキリノが動いて、舐めとっていった。 「それじゃ、今度は下の口に…」 「もう、そんな…」 ベッドルームに戻ると、コジローはさっそくキリノを押し倒して、結合しようとする。 キリノも、口では抗議をあげるもの、そのまま受け入れる。 最初は浅く、ゆっくりと。徐々にスピードを上げて、深く激しく。 「ふっ、はっ、キ、キリノっ。」 「あん…ふわぁ…センセー、センセー…」 パンパンという音に混じって、二人のうめき声が聞こえる。髪を振り乱し、 真っ赤な顔で嬌声をあげるキリノに、コジローの興奮はますます高まる。 一瞬、コジローが動きを止める。 「ふぇ?」 とまどうキリノを後目に、コジローはキリノを抱きかかえると、対面座位に移行する。 「あ、あああん!」 キリノは、コジローの肉棒によって、まさに入り口から子宮までを貫かれる。 しかも下から、子宮口を直接ノックされる動きに、キリノの興奮も高まる。 それだけでなく、コジローはキリノの胸をもみしだいたり、乳首をなめ回したりと、 新たな刺激をくわえる。 いいように性感を開発されることに、若干悔しさを憶えるキリノではあるが、 それを上回る、快楽に堕ちろという女の欲望、雌の本能が動きをますます加速させる。 「キ、キリノ、も、もうっ!」 「あん、あああん、あ、あたしもっ!」 コジローが最後の気力を振り絞って叩き込んだ一撃によって、キリノの限界が決壊する。 「ふぁぁぁぁん!」 胎内に広がる暖かみを感じながら、キリノは絶頂を迎えた。 「おねーちゃん、おにーちゃん、こんにちは。」 「あ、いらっしゃーい、あがって、あがって。」 翌日は土曜日。結婚して家を出てから、滅多に会えないからと、キリノの妹が 遊びに来た。 「やぁ、いらっしゃい。」 「お義兄さん、おじゃまします。」 「いや、ちゃんと挨拶ができるじゃないか、たいしたもんだな。」 「えへへへ。いやいや。」 「ま、すわって、すわって、まずはお茶でも。」 「はい、いただきます。」 そう言うと彼女は椅子に座って、お茶を一口飲む。コジローとキリノも、 続けて一口飲む。その時彼女が口を開いた。 「それよりも、お義兄さん、おねーちゃん。」 「なに?」 「昨夜はお楽しみでしたね?」 ブハッと二人はお茶を吹きこぼす。あわててキリノは台ふきんを探しに台所へ行く。 「ど、どこでそんな言葉を…」 コジローの問いに、無邪気に答える。 「え、お母さんが、お義兄さんに言ってごらんって…」 「な、何を考えているんだ…」 文字通り肩を落とすコジロー。つづけて彼女が追い打ちをかける。 「あ、お義兄さん、これお母さんからのおみやげ。」 そう言いながら、小さな紙袋を渡す。 (今度はいったいどんな策略が…) 戦々恐々となりながらも、心のどこかで期待しながら、コジローはその紙袋を受け取った。
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タイムテーブル 出現場所の法則はわかっていないので、あくまで参考程度にご覧下さい ロードを繰り返して調べたところ、たまに現れないことがありました たぶんクレア失踪ルート、ティーロ失踪ルート、アルルートで居場所も変わると思われます 発見出来ていない場合は?としてあります CG回収や仕事中など会話が出来ない状態の時は * が付いています 傾向 各自居る場所に傾向はあるのでそれを頼りにするといいかもしれません ・ メイド二人は作業室・台所にいることが多い。居ない場合は使用人スペースを探すといい ・ アル ザックは自室の他に、食堂、応接室に居る事が多い ・ 教授は前半礼拝堂に入り浸っている ・ アルが自室に居ない時は執事も自室に居ない ・ ハユツクはアトリエからほとんど動かない クレア失踪・執事失踪ルート 12/28 クレア失踪ルート 執事失踪ルート アル 自室 → 食堂 → サロン 自室 → 食堂 → サロン 執事 自室 ? ハユツク アトリエ アトリエ クレア 自室 自室 教授 礼拝堂 → 自室 礼拝堂 三笠 自室 自室 ザック 作業室* 作業室* ネリー 作業室* 作業室* 千絵子 台所 台所 12/29 クレア失踪ルート 執事失踪ルート アル 自室 → 食堂 → 応接室* 自室 → 食堂 → 応接室* 執事 自室 → 制御室* → 制御室 失踪中 ハユツク アトリエ アトリエ クレア 失踪中 自室 教授 礼拝堂 礼拝堂 → 自室 → ? 三笠 自室 → 応接室* 自室 → 玄関 → 応接室* ザック 自室 → 応接室 → 応接室* 自室 → 応接室 → 応接室* ネリー 作業室 作業室 千絵子 制御室 → 制御室* → 台所 台所 → 制御室 12/30 クレア失踪ルート 執事失踪ルート アル 自室 自室 執事 台所* → 自室 失踪中 ハユツク アトリエ アトリエ クレア 失踪中 自室 → 教授部屋* 教授 (南)礼拝堂 → 自室 → B1トイレ 自室 → 自室* 三笠 自室 自室* → B2トイレ ザック 自室 → 応接室 作業室 → ? ネリー 台所 → 作業室 → 西物置 台所 → 作業室 千絵子 制御室 → 応接室 → 自室 浴室 → 台所 12/31 クレア失踪ルート 執事失踪ルート アル 自室 自室 執事 食堂 → ワインセラー → 自室 → 食堂 失踪中 ハユツク アトリエ アトリエ クレア 自室 自室 教授 自室 → ? 自室 三笠 自室 失踪中 ザック 自室 → 玄関* → 応接室 自室 → ? ネリー ワインセラー → 作業室 → 台所 ワインセラー → 作業室 → 台所 千絵子 玄関 → 台所 → 待合室南 玄関 → 台所 → 待合室南 1/1 クレア失踪ルート 執事失踪ルート アル アトリエ* → 台所 制御室 → 台所 → 西物置 執事 玄関 → 応接室 → 台所 → 食堂 失踪中 ハユツク アトリエ* → アトリエ アトリエ クレア (南)礼拝堂 自室 → (北)礼拝堂 → 自室 教授 自室 → ? → 1Bトイレ* 自室 → 応接室 → 自室 三笠 自室 → B2トイレ → 自室 自室 → B2トイレ → 応接室 ザック ? → 自室 応接室 → 食堂 → 自室 ネリー ザック部屋* → 空き部屋 → B2トイレ ザック部屋* → ハユツク部屋* → B2トイレ 千絵子 自室 → 執事部屋* → 教授部屋* 自室→ 執事部屋* → 教授部屋* → クレア部屋* → 三笠部屋* クレア失踪ルートのみ 1/2 クレア失踪ルート アル 自室 執事 自室 ハユツク アトリエ クレア 自室 教授 自室 三笠 自室 ザック 自室 → 応接室 ネリー 台所 → 作業室 千絵子 食堂 → 台所 アルルート アルルートでは大抵は皆自室にいるが、和自身が失踪役の為 狂言事件の共犯者以外とは12/28と1/1しか会話が出来ない 1/1 自由探索時 崩壊阻止時 アル 自室 台所 → ? 執事 ワインセラー ? ハユツク 自室 ? クレア 自室 → 礼拝堂 自室 → 応接室 教授 自室 → 応接室 → 自室 自室 → 応接室 → ? 三笠 自室 → B2トイレ → 自室 自室 → 応接室 ザック 応接室 → 食堂 → 自室 ? → ネリー部屋 ネリー ザック部屋* → 作業場 → 台所 自室 千絵子 執事室* → 北待合室 台所 ※書きかけです 別ルート、死亡キャラがいる場合の検証など
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418 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/03/25(金) 22 38 12.95 ID U0TGaw3L0 ▼使用音源 383 ポケモン廃人シュプレヒコール(ネトゲ廃人シュプレヒコールの替え歌) ▼ニコニコへのうp 練習なので考えてないです ▼作業工程 よく覚えてないです ▼使用ソフト REAPER v3.75 + フリーのVST ▼コメント 初めてミックスしてみました。無断で音源使わせてもらってすみません。 主にピッチの修正とのことでしたが、素人の自分にはできませんでした・・・。 ここをこうしたほうがいいとか、初心者なので色んな意見を聞いてみたいです。 よろしくお願いします。 間奏の音源は 383さんのそのままです。 http //www.exout.net/~mixdown/cgi-bin/th0392.mp3.html 442 名前:402[sage] 投稿日:2011/03/26(土) 21 45 25.25 ID 6s9UYA4H0 [3/5] 383 声の音程はいじってません。音量を安定化。 ▼曲名 ポケモン廃人シュプレヒコール(ネトゲ廃人シュプレヒコールの替え歌) key wifi http //up.cool-sound.net/src/cool21004.mp3.html 463 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/03/27(日) 08 41 59.76 ID w7/Mfw8E0 383 ポケモン廃人シュプレヒコール http //www1.axfc.net/uploader/H/so/129942.mp3 key=luffy ポケモンバージョンの動画見てきたけどケロケロがすごいので ピッチの修正とはそのことかと思いましたが、 あまりケロケロがあわなそうなのでコーラスだけかすかにやりました とはいえあまりうまくできなかったのもあります まあルフィ声でケロケロしてたらけっこうハマるのかもしれません。 あと一緒に入ってた2ミックス音源でうpしても問題ないと思いました 488 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/03/28(月) 00 17 53.24 ID BMDJVix00 http //www.exout.net/~mixdown/cgi-bin/th0403.mp3.html ▼使用音源 383 ポケモン廃人シュプレヒコール ▼ニコニコへのうp どうぞ 名前はmp3のコメントに書いてあります ▼コメント ハモリのピッチ修正とバランスを細かく調整したつもり。 383さんのmixイメージを大事にして加工してある部分が 活きるようにしてみました。 421 名前:383[sage] 投稿日:2011/03/26(土) 01 09 34.21 ID 52KkoHY40 [1/2] mixありがとうございます! 初めてこういうことをしてもらったのでとても嬉しいです 少しでも練習に役立てていれば幸いです 機械的なところが曲に合っていて良いですね 遊び心が感じられます 声がこんなにも変わるだなんて思いもしませんでした 自分もmixしてくれる人がいないなら、自分でやってしまえと最近初めたばかりの素人ですが イコライザーやコンプレッサー、ディレイやリバーブも使ってみて欲しかったです それとハモりもパンを弄ることで聞こえが大分変わると思います コーラスを2パート入れたのはそのためだったりします 残念ながらうpは無しとのことですが、mixして下さりありがとうございました! これからも頑張ってください! 501 名前:383[sage] 投稿日:2011/03/28(月) 19 52 21.35 ID EpC9QoGn0 488 ミックスありがとうございます 歌が何割増かで上手くなってる…! なんだか浴室にいるような耳の気持ちよさです イメージのままに良いところを更に伸ばし、 気になる部分を改善して下さって嬉しい限りです 特にラストのソロなんかピッチ外し&物足りなさで残念だったのに! ミックスに見合った歌唱力のレベル上げをしなくてはなりませんね うpの許可ありがとうございます 489 ごめんなさい、こうした反応を貰えるよう少し狙っています とは言ってもこの声が一番安定するので堪忍して下さい 嬉しいです。ありがとうございます
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琥珀色の遺言 ・要約版:要約スレpart3-15 ・詳細版:part26-92 15 :ゲーム好き名無しさん:2008/12/17(水) 15 06 42 ID xqQpC3ifO 琥珀色の遺言 巨大な洋館の主人が庭で死んでいた。犯人を探せ。 実は主人は末期の麻薬ジャンキーで自分が狂いつつあることを悟り妻に頼んでトリカブトを煎じて飲んだ。 それを知った義兄が奥さんを脅迫して執事に殺された。 それを見ていた弟が執事に口封じされた。 それを見ていた出戻り娘を奥さんが殺した。 92 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/10/08(日) 20 41 01 ID HHPKe6S/0 藤堂龍之介シリーズの1作目、琥珀色の遺言。 大富豪の影谷恍太郎が毒殺され、執事の辰野によって探偵の藤堂龍之介が 恍太郎の住んでいた豪邸、琥珀館へと招かれる。 そこには友人の影谷芳明、長男の影谷利明夫妻、後妻のルイら、いろいろな親族が集まっていた。 辰野から恍太郎を殺した犯人を探すよう依頼され、作家と身分を偽って捜査開始。 やはり遺産をめぐる争いなのだろうか。館を調べていくうち、ルイの兄である一馬が館にやってくるが あっという間に毒殺されてしまう。さらに家出していた敦夫も帰ってきて、借金を返済するために 恍太郎の遺産を狙っているらしいが、これもすぐに浴室で溺死体となって発見される。 どうやら恍太郎は長男である利明との間にいさかいがあって、遺産は四男の林太郎に譲ろうと していたらしい。そのせいか、利明は何かを隠しているらしかった。 また龍之介を招いた辰野、未亡人のルイも殺人現場で目撃されていたりと、なにかと怪しい。 その他にも数多くの容疑者が現れるが、彼らはいずれも事件とは直接の関係はないようだ。 また事件を複雑にしているのが西洋骨牌(タロットカード)の存在。 何者かによって館の住人にタロットカードが配られていたのだが、その暗示するところと 受け取った相手が隠している秘密にはいずれも関連性があった。 誰が何の目的で、タロットカードを配っていたのか…。 最終的に容疑者はルイ、辰野、利明、恍太郎の娘の綾に絞られ、龍之介は彼らを自室に呼び集める。 まずタロットカードを配り歩いていたのは綾だった。彼女は恍太郎の依頼でこれを行っていた。 恍太郎はこの館で行われている陰謀や、隠し事の全てを知っていたのだ。 そして次に利明が重い口を開く。彼は遺産が自分のものにならないことを知り、毒を館に持ち込んだが 使う前に紛失してしまった。そしてその毒は一馬の殺害に使われることとなる。 そして最後にルイ、辰野が自供を始めた。 恍太郎は厳格で、聡明な人物だったが、影谷家の当主である重圧からか、いつのまにか薬物(モルヒネ)に 手を出すようになっていた。その中毒により、彼はいつしか狂気におかされるようになっていた。 タロットカードを配り歩かせたのもその狂気からである。 恍太郎を深く愛していたルイは、常軌を逸した行動を取るようになってきた恍太郎が見ていられなくなった。 まずルイが恍太郎を殺害、それを知った辰野も彼女と同じような思いを抱いており、力を貸すことにした。 犯人役として一馬を呼び寄せ、これも毒殺。龍之介に一馬が犯人と言わせることにより 事件を闇に葬ろうとしていた。しかしそこを敦夫に目撃され、やむなく敦夫も殺害した。 (あと1人殺されてるけど、それは割とどうでもいい話なので割愛) 全てを明らかにした龍之介は館を後にした。 タイトルの由来はルイの自白の中で明かされる。 恍太郎は何故琥珀館を建てたのか、それは自分の生きてきた人生を、この琥珀館の中に全てとどめて 置きたかったからなのだ。それこそ彼の遺した、本当の遺言だったのだろう…と。
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ヴィットリオ・ヴェネト級のリットリオとローマの2人は、 リットリオが赴任中の鎮守府近隣に位置する喫茶店にいた。 イタリアから日本へ転属となった2人はそれぞれ別の鎮守府へと赴任していた。 偶然2人の長期休暇が重なり、今回は妹のローマがリットリオに会いに姉の鎮守府へ向かったのだ。 電話や手紙でしか互いの近況が聞けなかった為、顔を合わせるのは久しぶりになる。 店は中途半端な時間だからか人もまばらで、テラスには彼女たち2人しかいない。 姉妹はそれぞれ紅茶やコーヒーとスイーツを片手に、忙しさの中にある余暇を味わっている。 そして姉妹がそれぞれの提督と付き合い始めたと告白するやいなや 話は自然と艶色を帯びていく。 「ローマは何時から提督と付き合ってるの?」 「1ヶ月前に告白されてからね」 姉リットリオに聞かれて、ローマは淡々と話し始めた。 「執務室で二人きりになった時よ 提督が指輪まで持って私に告白してきて・・・・・・。 そのまま、キスしたわ」 それを聞いた姉は「あのローマがねぇ・・・」と小さく感嘆の声を上げる。 「本当は自滅覚悟で私から告白するつもりだったのよ。 どうせ、あの提督が自分から告白なんて出来るわけないと思ってたわ・・・ でも、告白されて・・・両想いって分かって・・・・・・すごく・・・嬉しくて・・・・・・」 「その後はどうしたの?」 恥ずかしそうな顔でリットリオの耳元で呟く。 「・・・・・・ええっ!混浴!?」 「しーっ!姉さん声が大きいわよ・・・!」 リットリオは少し身を乗り出して、ローマに尋ねた。 「鎮守府のお風呂を一つ貸しきったのよ、2人用の浴室をね、提督特権で」 「ふむふむ・・・・・・」 「先にお風呂に浸かりながら待っていたけれど その間、胸の高鳴りを抑えられなかったわ・・・。 でも中々来ないし・・・だから、女を待たせやがってと思って 説教しに脱衣所に行ってみたの。 そしたら半裸の彼がタオルで股間を隠してじっとしてたの。 もちろんアソコは立派に自己主張してたわ」 「準備万端なのに・・・なんで入らなかったの?」 「『下心丸出しで、みっともない』っていう情け無い理由よ。 イラッときたから、抱きたいから混浴したんじゃないの!? ってその場で正座させて説教してやったわ」 「ローマらしいわね・・・で、結局セックスはしたの?」 「・・・したわよ。あの説教が効いて、お互い吹っ切れたの。 後は勢いに任せて体を重ね合ったわ」 「それで?それで?」 「もう・・・姉さんったら」 リットリオはローマが少々引くくらい目を輝かせてローマにその後を尋ねる。 「提督に風呂まで引っ張られてキスして、そのまま。 一つになった瞬間の事は、正直に言うと良く覚えていないの。 大分のぼせていたし。突き入れられる度にバシャバシャ水音を立てて 彼を抱きしめて、気持ち良過ぎて何がなんだか分からない状態だったわ。 でも、最後に私の名前を呼びながら中に出された時のあの感覚・・・ 心も体も限界まで満たされて、幸せで死ぬかもしれないって初めて思ったわ・・・」 全て語り終わる頃、ローマは満面の笑みだった。 「ローマの顔、とっても幸せそうな顔してるわ」 「ふふっ、今はね、彼と居るのが私にとって一番の喜び。 頼りない所もあるけど・・・日本に来て、提督に逢えて、本当に幸せよ。 他にもね、人気の無い所だったら、提督にジロジロ見られても 嫌では無くなったの。それでね、それでね・・・」 あの堅物のローマが、幸せに満ちた笑顔で語り続けている。 (心配する必要・・・無いみたいね) ローマの幸せを聞きながら、リットリオは願っていた。 妹の幸せが永遠に続きますように・・・と。 「これで私の話は終わり。さあ、次は姉さんの番よ」 さっきの惚気顔から一瞬で、いつもの冷静なローマの顔に戻る。 眼鏡も片手で「クイッ」と整えて。 遂に姉リットリオの惚気話が始まろうとしていた・・・。 リットリオの惚気話 16-817に続く。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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前ページ次ページ大使い魔17 この世の~愛を守るため~ この世の~平和守るため~ オー、レッド&ブルー オー、レッド&ブルー 正義の技の鉄腕振るう~ アンリエッタのキカイダー アンリエッタのキカイダー おおお今日も行く~ おお今日も行~く~ 第九話 「地上最哀の兄弟ゲンカ、勃発」 何故かレコン・キスタのアジトも兼ねたロンディニウムの地下工場。 ワンセブンの乱入により、ニューカッスルを包囲した艦隊が壊滅的打撃を被った挙句、ワルドが左腕を失う重傷を負った、との知らせが入った。 「バカな……、ワルドの報告では、ワンセブンは学院に待機していたはずなのに!」 シェフィールドが悔しがる余りヒステリーを起こしている中、クロムウェルが恐々と自分の考えを口にした。 「そのワンセブンとやら、ひょっとしたら、ヴァリエールの三女のことが心配な余り独断でニューカッスルに向かったのでは?」 「……恐らく当たっているでしょう。本国から一台でもロボットを持ってくるべきでしたわ」 青筋を立てるシェフィールドを見ながら、ボードマンとイカサマンはローストチキンを食べつつ静観していた。 「どうする、イカサマン?」 「どうせ八つ当たりに巻き込まれるのがオチだ。しばらくそっとしておこう」 「賛成。八つ当たりでぶっ壊されたらたまんないもんな」 「ボードマンの言うとおりだよ、全く……」 ヒステリーが治まらないシェフィールドを必死でなだめていたクロムウェルは、彼女の背後に現れた13人の人影を見て硬直し、見る間に青ざめた。 「陛下……?」 自分の背後に原因があるとすぐに気付いたシェフィールドは、振り向いた。 そこにいたのは、13人の異形であった。 「お前たちは……!!」 「ワンセブンにてこずっている様なのでな。イザベラ姫直々の勅命で、俺たち全員が様子を見に来たわけだ」 「……イザベラ様も意地の悪いことをする。わざわざ全員をこっちに送るとはな」 「別に手伝うわけではない」 「そちらの手助けなどこちらから願い下げだ」 「それでいい。仕える対象が違う以上、この対立は自然なものだ」 「随分と達観しているな……、ジェネラルシャドウ」 「どうも更に強くなって復活したせいかな? 我々全員が妙に達観している」 まとめ役のジェネラルシャドウがそう言い残して、見学し始めた直後、残りの12人も工場内を見学し始めた。 (ハグルマンといい、あの連中といい、あの姫には常軌を逸した存在を服従させる才能があるな) イザベラへの従属と引き換えに、更なる力を手に入れて蘇った魔界衆。 彼らの名は『デルザー軍団』! トリスタニアの王宮。 「そうですか……。ワルド子爵が裏切ったのですか」 アンリエッタとルイズの報告にマリアンヌは、愕然としながら言葉を振り絞った。 「ワンセブンさんが来なかったら、ルイズは確実に捕らわれていました……」 「……子爵はどうなったのですか?」 「ワンセブンによると、深手を負ったものの、あの場から逃げ切ったそうです」 「……」 王宮の一室では、ティファニアがキョトンとしていた。 「ロボコン」 「何、テファ?」 「レイとカミタマンの姿が見えないけど……」 「二人なら買出しに言ったよ」 チクトンネ街。 欲しいものをあらかた買った二人は、観光気分でチクトンネ街に足を運んでいた。 「浅草とは違って治安が悪そうだな」 「ファンタジー世界の裏通りなんてこんなもんだよ」 レイは開店準備中の『魅惑の妖精亭』の看板を見ながら、カミタマンの返事に耳を傾けた。 すると、魅惑の妖精亭のドアが開き、シエスタが出てきた。 魅惑の妖精亭がどんな店なのかが気になったレイは、シエスタに声をかけた。 「ねえねえ、そこのお姉さん」 「はい?」 シエスタは振り向いた直後、レイの服装をまじまじと眺めた。 「俺の格好が気になってるの?」 「え……!?」 そこに、二人が聞き慣れた声が飛んできた。 「レイ、そこにいたの!?」 レイが声が飛んできた方向を向くと、ルイズがいた。 「どうしたの?」 「ティファニアが心配してたから……って、シエスタ、どうしてここに?」 数分後。 「ここ、あんたの親戚のお店なんだ」 「はい。時々手伝うことがあるんです」 「……ルイズさんの知り合いだったんだ」 レイをもう一度凝視したシエスタは、ルイズに尋ねた。 「ミス・ヴァリエール、この人は?」 「この子? この子は昔馴染みの使い魔で、名前はレイ。後、信じられないだろうけど、まだ14歳よ」 「は!?」 シエスタは目を丸くして、レイの顔を凝視した。 どう考えても自分より少し年上の顔である。 「ある事情でちょっとだけ老け顔になっちゃったんだ」 「……」 ロマリアの大聖堂。 ジローは既にロマリアを離れていた。 「結局、断られてしまいましたね」 「……カルロたちがあんなバカな真似さえしなければ」 「確かに、カルロたちのした事は全く褒められないものでしたが、彼らは私の命を遂行しようと躍起になっただけですから」 少し憔悴したエイジスが、才人を諭すように言った。 次の日、トリステイン魔法学院。 何気なく要塞ワンセブンを見ていたら、サイドマシーンがこちらに近づくのをルイズは眼にした。 「殿下!?」 面食らったルイズは、慌ててサイドマシーンの方へと向かった。 数分後、ワンセブンの内部サロン。 「はあ? 王宮に戻る気になれない!?」 「ああ……」 「放逐期間は一ヶ月も前に過ぎたのに……」 「俺が戻ると、義母さんとアンリエッタに迷惑がかかりそうな気がして……」 「……とにかく、相談してみましょう。オールド・オスマンに」 学院長室。 ジローの下らない悩みに、オスマンは思いっきり呆れた。 「まあ、しばらくここにいるといい」 「ありがとうございます……」 直後、ドアをノックする音がした。 「誰じゃ?」 「コルベールです」 「どうした?」 「勅使の方が来られました」 「そうか」 オスマンはわずかに顔をしかめ、そう言った。 「と、言うわけじゃ。すまぬがはずしてくれんかの」 「「はい」」 そう言って、ジローとルイズは学院長室を出た。 廊下。 「何だって? サブローがこっちの世界に!?」 「はい、姉の使い魔として。それに、オールド・オスマンが魔銃を彼に回収されたと言っていました」 「……あの銃は元々あいつの物だ」 「ロボターから聞いたことがあります。しかし、何故学院の宝物庫に?」 「こっちの世界に来る前に、ある事情からあの銃を手に入れてな。トリステインに来た際に、盗難防止のために学院長に預けたんだ。それにしても、一体誰がサブローを復活させたんだろう?」 「サブロー本人は、コーミョージの手で『人造人間』に転生したと言っていました」 「博士が自ら造り直したのか……」 「会いに行きます?」 「やめておく。確かにあいつは弟だが、互いに殺すか殺されるかの関係でしかなかったからな」 ジローのその言葉に、ルイズは切なくなった。 厨房。 オスマンの口添えで、ジローはしばらくの間学院に居候することになった。 「まさか、王子様とはな」 ジローと対面したマルトーは、まじまじとジローの顔を見た。 「少しの間、世話になる」 一方、厨房内にいたメイドたちは、ジローが来たことでざわめいていた。 平民用のサウナ風呂。 ワンセブンに作ってもらった大工道具を手に、ジローはサウナ風呂を改造し始めた。 「やっぱり、風呂っていうのはたっぷりのお湯につからないと」 サウナ風呂から聞こえる騒音が気になったシエスタは、思い切ってジローに何をしているのかを聞いてみた。 「王子様、何をしているんですか?」 「風呂を改造しているんだ」 「改造ですか?」 「せっかくの風呂なんだ。溢れんばかりのお湯につかるヤツじゃないと」 「はあ……」 四時間後、小ぢんまりとしていたはずのサウナ風呂は、結構な大きさの公衆浴場と化していた。 「……おかしいな、もう少し小ぢんまりとするはずだったんだが」 即興で描いた設計図を見ながら、ジローは首をひねった。 「よく見たら、縮尺を間違えているな」 ジローのその一言に、シエスタは見事にズッコケた。 「お、王子様……」 「気にしても仕方がない。とにかく中を見てくれ」 ジローに案内され、シエスタは公衆浴場に入った。 入り口、男女に分かれている。 中身、タルブ式(銭湯)。 更衣室、これも男女に分かれている。 浴室、何故か混浴。 原因は設計ミス。 「王子様……」 「……すまない」 「あら?」 「どうした?」 「いえ、ペンキ絵があるから……」 「……ペンキ絵を知っているのか?」 「はい、曽祖父の友人に絵師さんがいて、その人に教えてもらいました。故郷には『セントー』っていうものがあって、浴室にその人が描いたものがまだ残っています」 「……」 「このペンキ絵、綺麗ですね」 「桃りんごの花だ」 「桃りんごの?」 「アンリエッタが一番好きだった花だ」 「姫殿下が……」 夕方、平民用の風呂のかまど。 ジローが薪をくべてお湯を沸かしていた。 「王子様」 自分を呼ぶ声にジローが反応して振り向くと、シエスタがいた。 「どうした?」 「そろそろ夕食の時間なので厨房に連れてきてくれ、と料理長が」 「……火の番があるからな」 ジローのその言葉を聞いたシエスタは、かまどの燃え具合を見た。 「これぐらいなら少しの間は慣れていても大丈夫ですよ」 厨房。 「ロマリアに行ってたのか」 「ああ。あちこちに難民が溢れていて、ひどい事になっていた」 「噂じゃ、先代の時のほうがもっとひどかったらしいぜ」 マルトーのため息交じりの一言に、ジローは才人が言ったことを思い出した。 「教皇の使い魔も言っていたな。「改善された方」とか」 「今の教皇は『新教徒教皇』なんて言われてるらしいけど、『異端審問教皇』なんて言われてた先代よりずっとマシだと思うぜ」 「本当に新教徒だったらもっと良かったんだけどな……」 温製サラダに入っているアスパラを口にしながら、ジローは呟いた。 そして、テーブルに並ぶ数々の料理を見て、ジローはマルトーに尋ねた。 「俺一人が食べるにしては、何か多くないか?」 「すまん、実はメイドたちが作ったのも混じってるんだ。王子様に食べてもらおうとでしゃばりやがって……」 「……まあ、俺のために作ってくれたからな。無下にはできないさ」 夜、平民用の風呂。 ジローは番台に座っていた。 改築され、浴槽を備えた新しい風呂はおおむね好評のようだ。 学院で働く使用人たちだけでなく、他の生徒の使い魔たちも入りに来ていた。 風呂に入るために先住魔法で人間に化けたシルフィードが風呂から出た後、ほかには言っている人がいないのを確認したジローは、かまどの火を切る前に自分も入ることにした。 本来、風呂に入る必要は無いはずだが、アンリエッタにせがまれて一緒に入ったことを思い出し、何となく入りたくなったのだ。 「アンリエッタ……」 義妹とその友人であるルイズとの思い出、三人でアルビオンに行った時にウェールズとティファニアと再会した時、二人とは初対面だったアンリエッタとルイズは何処かぎこちなかった。 義伯父であるジェームズには秘密だったティファニアのこと、結婚の約束をした幼い頃のウェールズとティファニア。 あの頃の思い出が、風呂桶を頭に乗せて湯船につかるジローの心で走馬灯のように過ぎていく……。 直後、いきなり浴室が騒がしくなった。 入り口の方に視線を移すと、メイドたちが入ってきているのが見えた。 「……」 よく見るとシエスタの姿も見えた。 「みんな、王子様が入るのを待っていたみたいでして……」 真っ先に湯船に浸かったついでに、ちゃっかり自分の隣にいるシエスタの説明を、ジローは呆れながら聞いていた。 次の日。 要塞ワンセブンの甲板で暇つぶしにギターを弾いていたジローは、学院のほうから聞こえる音色に気付いた。 「これは……バイオリンの音色だな」 ワンセブンの一言を聞いたジローは、バイオリンの旋律に聞き覚えがあることに気付いた。 「これは……あの口笛と同じ旋律だ!」 そのバイオリンの旋律は、サブローの口笛をバイオリンで再現したものだった。 ジローが音色が聞こえる方を探し当てると、そこには白いカラスを停車させ、バイオリンを弾くサブローがいた。 それを見たジローは、迷わずサブローのいる方へと大ジャンプした。 「本当にいたんだな……」 「信じたくない気持ちは分かるさ……。俺が転生したのは、あんたがこっちの迷い込んだ後だからな」 「……どうして俺がこの学院にいるのが分かった?」 「死に損ないの学院長がマザリーニ宛に、あんたが学院にいることを手紙で伝えてな。あの鳥の遺骸がそれを読んでいるところに偶然居合わせて、知ったのさ」 「……何がしたいんだ?」 「俺は、俺という人造人間として前を進むために、人間の脳の入れ物でしかなかった頃の存在意義を、あんたを倒すという目的を果たす!」 「ならば俺は、お前が果たそうとする存在意義に果たす価値がないことを証明するために、お前を倒す!」 サブローは破壊剣をかざし、ハカイダーにチェンジした。 「チェンジ! スイッチ・オン! 1、2、3!!」 ジローもキカイダーにチェンジした。 「とぉー!」 きゅるるるる~、フォッ、カシンッ! 二十数年の時を経て、ジロー対サブローの兄弟対決、再開。 ふるさと、去った俺だけど ふるさと、捨てた俺だから 思い出すのさ アンリエッタの ために ために あの日唄った ああ、キカイダー子守歌 義父さんが、死んだあの日 奴らを、殴ったあの日 トリステインを 追われたけど 家族が 家族が 気になるこの俺の ああ、キカイダー子守歌 ロボット、だから夢がある ロボット、だから愛がある 一人ぼっちは 辛いけれど 何故か 何故か 涙が流れない ああ、キカイダー子守歌 前ページ次ページ大使い魔17
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登録日:2014/02/12 Wed 17 00 56 更新日:2023/11/24 Fri 00 06 54NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 ♨ お風呂 しずかちゃん イベントスポット コーヒー牛乳 ダチョウ倶楽部 テルマエ・ロマエ バスルーム フルーツ牛乳 勝ったな。風呂食ってくる 土曜ワイド劇場 浴室 温泉 湯気 湯船 源静香 火曜サスペンス劇場 銭湯 露天風呂 風呂 風呂場 ピロロン♪テレレン♪テレレン♪レン♪テレレンレレレン♪レン♪レン♪ピピロロン♪ お風呂が湧きました 「お風呂」とは、水やお湯、温泉等を満たした設備。 蒸気や、遠赤外線、砂等の熱源を使用し水を使用しない温浴の設備にもこの言葉が使われる。 現在では主に体の汚れを落としたり体温を高めることで新陳代謝を活発させたりする。 元は衛生上の問題以外にも宗教的観念により体を清める目的で川・湖といった水のある場所で水浴を行っていたが、 次第に温泉のような場所を利用することが増えたことで現在の温浴が主流になった。 もっとも、浴槽にお湯を満たして体を浸からせるという形式がいつから主流になったのかはさだかではない。 風呂の起源は不明だが、確認される中で最古のものは紀元前4000年のころメソポタミアで、主に払い清めの沐浴のための浴室が作られ、 現在の温浴型の最古は紀元前2000年頃には神殿に作られた薪でお湯を焚くものだといわれる。 現在ではボタン一つですぐに風呂に入れる追い炊きシステムや、多種多様な入浴剤、おもちゃ等があり、子供からお年寄りまで手軽に楽しめる。 昔は風呂場にシャワーのない家庭も多かったが、今ではあって当たり前になっている。 但し、家庭内の死亡事故で一番多い場所なのも風呂。 溺死したり、滑って頭を打ったり、風呂の水と外気の急激な温度変化によって心筋梗塞を起こしたり(「ヒートショック現象」という)と実はかなり危ない。 最近では対策として滑り止めのタイルや暖房が設置されたりする。 また、湿気が高いせいでカビや害虫に悩まされる場所でもある。 日本人には馴染み深い存在故か「風呂」という姓があったり、「風呂」という名を含んだ地名が多くあったりする。 尚、外国ではトイレと一緒の「ユニットバス(*1)」が主流だが、逆に日本では不評な事が多い。 トイレと一緒では不衛生だからという理由もあるが、日本のトイレは温水装置や便座を温めるためにトイレの近くにコンセントを置くのも要因と言われる。 日本の多くのホテルでもユニットバスが主流である。 風呂の種類 ユニットバス 噴流式泡風呂(ジャグジー) 水風呂 電気風呂 蒸し風呂(サウナ) 露天風呂 岩風呂 釜風呂 五右衛門風呂 砂風呂 ドラム缶風呂 温泉 銭湯 スーパー移動風呂1010 【二次元】にて お色気要素を提供する場面などで度々登場する傾向にある。 「男女共々裸になる」場所のため、ヒロインの裸をハプニングで見たり、バッタリ出くわすToLoveるイベントが有名だが、 女性同士では好きな異性(大抵は主人公)の話やスタイルの話になったり、男性同士では女子風呂の覗きやらガチムチ話になったりと幅広いイベントが用意される。 また、TVアニメの放送版では異常なまでに湯気が濃く、BD/DVDないし一部のCS放送で解禁されるのも有名。湯気の代わりに光で見えなくしたり、タイトルロゴなどで隠したりする作品もある。 ちなみに透明人間や時間停止が起こると真っ先に狙われる場所である。 余りお色気を売らない日常アニメでも入浴シーンが登場することは多く、そういった話は「温泉回」として親しまれている。 ゲームなどでも入浴イベントはよくあるが、大抵はバスタオル、バスローブといったものを装着するか普段着のまま入るかのどちらか。 恋愛ゲーム等で一枚絵として表示される際でも、大事なところは植物や湯気に巧妙に隠されている事が多い。 一方で、ミステリー作品では自殺・他殺現場に使われることも珍しくなく、ホラー作品でもホラースポットになることが多い。 『金田一少年の事件簿』では美人で素っ裸のお姉さんが死体となって入浴することもある。生きてるときに見たかった…。 【二次元以外のテレビ番組】にて バラエティなどで熱湯風呂が有名だろうか。 罰ゲームとして用意されることが多く、入った人間のえげついリアクションが楽しめる。 とても暑い湯船の上に配置された芸人が「押すなよ!絶対押すなよ!!」と念押しした挙句押されて落ちるのは定番ネタとなっている。 ちなみに裸になるわけではなく基本的に水着姿で入浴する。 旅番組等では普通の温泉を紹介することも多い。 しかし裸を見せるわけにはいかない為、許可を取ってバスタオル姿で入浴する事がほとんどである。 温泉宿のCMなどでも入浴客は基本バスタオル姿である。 もっとも男性の場合はタオルで隠しきれず見えてはいけない部分が見えてしまう事も多い。 その際は本人の顔写真などで隠される。ジャニーズでも例外ではない。 日常に欠かせない要素の為ドラマでも比較的多く登場する。 しかし最近ではスクール水着を着て入浴する等、世論を警戒しすぎて逆に笑ってしまうような展開になることもある。 なお実際にバスタオルを巻いての入浴は糸くずが排水口等に溜まってトラブルになってしまう事が多いのでやるのはご法度。あくまでテレビだから許される事である。 【18禁にて】 女性が勝手にすっぽんぽんになるというシチュエーションの為、エロ漫画やアダルトビデオでも頻繁に使われる。 ただし男性が女湯に入る事自体が難しい為、大抵の場合は何らかの特殊な手段が使われる。中には時間停止能力を用いるなんてものも。 そして大抵女性側は本気で嫌がるが何らかの理由で男性に屈してしまい、そのままムフフな事となる。 温泉宿やロビーでの普段着、着替え中の下着姿、そして風呂での素っ裸と段階を踏んで脱いでいく女性を次々とセクハラしていくというのがパターンである。 他にも混浴でむらむらして襲ってしまう、温泉の管理人もしくは番台の立場を利用する。 実は男性が女子を"マッサージ"する店だった。もしくは逆だった…など、多種多様の方法で女性がセクハラされていく…。 直接とまではいかなくても盗撮などで脱衣中や入浴中の姿を撮影したりする展開も見受けられる。 ちなみに無理やり女性風呂に入ってエッチな事するのは勿論犯罪なのでやめましょう。 なおアダルトビデオに関しては「女優の衣装代を浮かせることができる」「脱がしたり脱いだりさせなくてもいい」「絵面だけで色気を出せる」等の理由で人気のジャンルであるが、 撮影できる銭湯、温泉が無いという切実な悩みもある。そりゃ貸し出す方も嫌だろうが。 混浴可能な温泉でゲリラ的に撮影をしていた話もあるので半ば自業自得であるが。 追記・修正は、風呂から上がってさっぱりしてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 子供のころは嫌だったのに大人になるとここが癒しの場所となった・・・・・。 -- 名無しさん (2014-02-12 17 47 01) テルマエ・ロマエを観たら、風呂上がりにフルーツ牛乳不可避 -- 名無しさん (2014-02-12 18 30 20) 2か月ぶりに風呂に入るか -- 名無しさん (2014-02-12 21 25 22) ↑いや毎日入れよ -- 名無しさん (2014-02-12 22 20 05) 個人的にシャワー≠風呂なんだがそういう意味では? -- 名無しさん (2014-02-12 22 26 11) 一人暮らししてると尚更ね? -- 名無しさん (2014-02-13 10 44 40) 宮本武蔵はいつ狙われるかわからないため風呂に入らなかったらしい・・・それを言ったらトイレも危険な気がするのだが。 -- 名無しさん (2014-03-17 13 19 19) ↑トイレには刀を持って入れるが、風呂はそうはいかんからなぁ。当時はステンレスなんかなかったし(風呂に刀なんか常備したら一発で錆びますがな)。 -- 名無しさん (2014-03-17 17 12 00) ぐっさん(山口智光)は「アメリカのホラー映画でシャワーを浴びているときに女性が襲われるシーン」の物まねが上手かったなぁ・・・・・仮面ラダー鎧武に出るようになってからはやらなくなったが。 -- 名無しさん (2014-03-17 17 18 16) テルマエ・ロマエを見るとこの作者は本当に風呂が好きなんだと思う。 -- 名無しさん (2014-04-19 12 28 12) 温泉は嫌いだけど家の風呂は好きって変かな? -- 名無しさん (2014-07-20 23 40 46) みんな寒い時期の風呂はヒートショックに気をつけてな。 -- 名無しさん (2015-01-20 21 46 50) 多くの風呂屋では26日は風呂の日になる。 -- 名無しさん (2015-02-09 18 16 10) ↑3 例えば大衆食堂は落ち着かないとか、大勢と雑魚寝だと寝られないとかあると思うし、別段変なことでもないかと。 -- 名無しさん (2015-03-10 17 01 45) ↑8 風呂に入らなくても死にはしないがトイレは如何ともし難いからな -- 名無しさん (2018-04-10 16 09 23) BDではお湯がなくなります -- 名無しさん (2018-04-10 19 59 30) サバイバル・冒険ものでは女性キャラがお風呂に入れないことを嘆くのはお約束 -- 名無しさん (2018-04-10 21 53 34) 名前 コメント