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713 名前:桜の幹[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 13 12 27 ID ZxkbSc9Y 多分、給食費の盗難事件から始まったんだと思う。 小学校の頃、皆が親から預かってきた給食費が消えたことがあった。 発覚が一時間目の前にあるホームルームだったので、担任の教師はこの中に犯人がいると、すぐさま持ち物検査を強行した。 勿論、犯人はあっけなく捕まった。 犯人はランドセルの底にびっしりと給食費の封筒を隠していたのだ。 教師は犯人を咎め、クラスメート達は侮蔑の目で犯人を突き刺した。 「何でこんなことをしたんだ!!」 教室中に響き渡る怒号と、胸を締め付けられる様な罪悪感。 でも、咎められているのは、 「答えろ!幹也!!」 何故か、この僕だ。 それから、僕は担任に何度も小突かれ、初めて六限目まで説教された。 最後の終わりの会で皆に謝れと教師に命令され、クラスメートの前で土下座をさせられた。 ここで終わるならまだ「そんな事もあったな」なんて冗談めかして言えるのだろうけど、事の収拾はそれでは済まなかった。 翌日から、クラスメート達からの視線は変わり、陰湿なイジメが始まった。 靴を隠される、リコーダーを折られる、机が消える。 そんな事が毎日毎日続けられた。 悔しくて、悔しくて、毎日寝る前に泣いた。 教師に相談しようにも、担任にだけにはこの事を言いたくなかった。 もう担任の顔も、イジメの内容もハッキリとは思い出せなくなってきたけど、毎日毎日悔しさを噛み締めていたのだけは今でも覚えている 。 もう、五年も前の話だ 714 名前:桜の幹[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 13 13 01 ID ZxkbSc9Y 「幹也君、帰ろう?」 あの頃と変わらない口調で幼馴染の石田さくらはそう言う。 勿論、僕の答えは決まっている。 「うん、帰ろうか」 教室でも、廊下を歩いていても、話しかけられるのはさくらだけ。 皆、僕の事なんか気にも留めない。 靴を履いて、校門を出ると、さくらは急に腕を絡めた。 「幹也、今日は何かあった?」 もうこれも定石になりつつある。 「何にも」 そっか、と嬉しそうにさくらは絡めていた腕にまた力を込めた。 小五のあの事件から今まで、さくらはずっと僕と帰ってくれている。 それは多分可哀相だとか、同情とか、その辺のもんが色々混ざり合ってこうなってるんだと思う。 見事なまでに社会に打ちのめされた僕にとってさくらは唯一の友人であり、 「ねぇ、幹也」 「ん?」 「今日さ、家に誰もいないんだよ」 「・・・・・」 「だからさ、今日も・・・しよ?」 唯一の関係を持てる相手だった。 「それとも・・・嫌?」 「嫌って事も無いけど・・・」 「じゃ、決まりだね」 僕が知る中で、石田さくらはかなりの美少女の部類に入る。 髪型はボブカットで、身長は僕とあまり変わらない。大きな瞳は少し垂れていて、鼻はこれ以上どうすれば可愛くなるのか教えて欲しいと 言わんばかりに通っている。唇は血色のいいまま可愛らしく定位置に鎮座。おまけにプロポーションも抜群で、何と言うか色々な意味で反 則的なまでに遺伝子の恩恵を受けている。 おかげで中学では告白された回数も凄まじかった。 仕舞いには教師からも告白されていたくらいだ。 転じて僕は何の取り得も無い普通のイジメられっ子。 小学校五年生から現在の高校一年までイジメられなかった年は無く、おかげで性格には起伏があまり無い。 一日の内、会話が成り立つのは家族とさくらだけだった。 携帯にはさくらと家族のアドレスしか入っておらず、メールの大半はさくらとだ。 いつからこんな事になってしまったのだろう? 僕は隣で嬉しそうに僕と腕を組むさくらを見てそう思った。 715 名前:桜の幹[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 13 13 33 ID ZxkbSc9Y あの事件の当日、僕は罰として教室の大掃除を一人でやるように言い付けられた。 ワックスを持って三階の教室まで行く途中、僕の中でまた悔しさが湧き上がり涙が零れてしまった。 下校から一時間経っても、帰れない僕は両目を腫らして、教室に戻った。 すると、 「んしょ、んしょ」 雑巾で落書きされた僕の机を丁寧に磨いているさくらが居た。 「あっ、幹也!」 僕は、腫れた両目を伏せる。 「何してんの?さくら」 「幹也の机がさ、ほら」 多分、油性マジックで書かれていたんだろうけど、さくらの必死の処置で薄められた「泥棒幹也」の文字が見えた。 「皆、酷いよ。幹也は何も盗ってないって言ってのにさ。あれ?幹也?」 僕は多分両目が痛いって言ってるのに泣いてたんだと思う。 さくらは困った顔してから、無理な笑顔を作って僕を励ましてくれた。 「大丈夫だよ幹也、私だけは幹也を信じてるから」 僕はぐずりながら、さくらはそんな僕を励ましながら、下校時間ギリギリまで掃除を続けた。 716 名前:桜の幹[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 13 14 15 ID ZxkbSc9Y 玄関を開けて、靴を脱いで入るとさくらはすぐに僕に接吻を要求する。 いつもの事だ。そう言い聞かして、僕はさくらの唇に触れる。 「んっ」 すぐに離す。でも唇を離した直後、乱暴にさくらに頭を鷲掴みにされて今度は強引な接吻を強制される。 「んっ!?」 舌が入ってきた。そのまま僕の舌に絡めてから次は歯茎を舐め取っていく。 そしてまた舌を絡める。 そんな事が長い間繰り返されて、さくらはゆっくりと唇を離した。 「「はっ」」 互いに同時に呼吸する。さくらはそんな事がおかしいのか微笑む。 「ベタベタになっちゃったね」 さくらはそう言うと、今度は僕の口の周りを丁寧に舐めた。 よし、と言ってさくらは満足したように笑う。 「今日も、たくさんエッチな事しようね」 さくらは妖しく僕の唇を指でなぞる。 いつから僕らはこんな関係になってしまったのだろう? さくらは肉欲のために僕を求め、僕は唯一の君を繋ぎとめるために君の肉欲を満たす。 きっと、僕がいなくてもさくらは誰でもいいんだろう。 都合が良かったのが僕だっただけで、他の理由が思い浮かばない。 でも、それでも僕は構わないと、そんな理由でも傍にいて欲しいからと、僕は君からの要求には逆らわない。 そんな僕の陰鬱な思考が、君を狂わせてしまったのかもしれない。 ごめん・・・・・さくら。 717 名前:桜の幹[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 13 14 49 ID ZxkbSc9Y ◇◇◇ 「幹也、帰ろう?」 もう私だけにしか喋らくなった彼に私はいつも通りの声を掛ける。 彼は眼鏡の向こうから、私を一瞥するといつも通り弱々しく、こう答える。 「うん、帰ろうか」 教室でも、廊下でも、彼に話しかける人は誰もいない。 着実に、そして加速していく彼の孤独に私の心はいつも醜く歪んでいく。 私は彼の孤独を演出していく、私は彼の孤独を加速させていく。 そして彼が着実に私の物になっていく。 私の色に染まっていく。 それが私を喜ばせ、満たしていく。 校門を出て、私はすぐさま彼と腕を組んだ。 彼は困ったような顔をするが、断れないのを私は知っている。 念には念を、私は彼に尋ねる。 「幹也、今日は何かあった?」 彼は悲しそうに「何にも」と呟く 「そっか」 今日も異常無し。私はそれが嬉しくてまた幹也の腕を強く抱きしめる。 718 名前:桜の幹[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 13 15 16 ID ZxkbSc9Y 私の幼馴染、菅野幹也は昔から私の特別だった。 小さい頃から二人で近所を駆け回り、小学校低学年ぐらいまではずっと私と二人っきりで遊んでいた。 幹也はあの頃から素敵だった。可愛い黒縁眼鏡に、華奢な体。でも声も性格も気持ちいいほど良く出来てて、誰もが構いたくなってしまう魅力を持っていた。 対して私は空っぽで、私は幹也を楽しませるといる事で満たされていた だから私は幹也と遊ぶために幹也の好きな話題を探し、幹也の好きな遊びをするために私は駆け回った。 でも、それも小学校四年生ぐらいまでで、幹也に私より面白い友人が出来た途端、幹也は私とあまり遊ばなくなった。 私はそれが面白くなくて、なんとか幹也を取り戻せないか毎日悶々としながら眠る前に考える様になっていた。 やがて、幹也は私と帰らなくなってきた。 「さくら、帰ろう」 いつもならこう言って、私に駆け寄ってきた幹也は私以外の奴と楽しそうに談笑しながら帰っていた。 私はそれを見て、脱力感と共に危機感を覚えた。 このままではいけない。 このままでは幹也が私を忘れていく。 でも、どうすればいい? あんな奴、殺してもいいけど、殺人なんてしたら簡単に事件が暴かれて私はきっと幹也の傍にいられなくなってしまう。 もっと良い方法を、考えなくちゃ。 自分でも醜いと、冷たいと思ってしまう心が渦を巻いていく。 なんて、無様なんだろう。 幹也を思うためにこんなに歪んだ心持ち。こんな心、幹也に見せたらきっと拒絶されてしまう。 。 そうか。 アイツらがどれぐらい醜いか、どれだけ簡単に幹也を裏切るか、幹也に教えなくっちゃ。 そうじゃないと、幹也が騙されちゃうもんね。 幹也のために、幹也のために誰が一番幹也の事を考えているか教えなくちゃ。 719 名前:桜の幹[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 13 16 03 ID ZxkbSc9Y 玄関に入り、私は靴を脱いだ幹也に接吻をねだる。 幹也は恥かしがって触れる程度のしかしないけど、私はもうそんなのじゃ我慢できない。 唇が離れた瞬間、私は強引に幹也の頭を掴んで引き寄せる。 唇が優しくプレスされる。 それだけで私の脳内の化学物質は変化し、甘い痺れを全身に送信する。 背中に走ったそれは、毛穴にまで分散して均等に私を痺れさせていく。 (堪らない・・・・・) 舌を、入れる。 幹也は舌を引っ込めて空しい抵抗を取るけど、そんなのはまさしく逆効果、火に油を注いでる。 私は抵抗された方が燃えるのかもしれないないよ?幹也。と内心毒吐きながら、幹也の舌を引きずり出す。 まるで絞り取るようにして唾液を飲み込むと、今度は歯茎を舐めていく。 そんな事を満足するまで続けた。 「「はっ」」 ほぼ同時に息を吸う。 私の唾液でベチョベチョになった幹也の顔に私は満足を覚えて微笑む。 「ベタベタになっちゃったね」 そう言って彼の顔を舐める。 (嗚呼、私今ものすごく感じてる) 舐め終わり。幹也は呆然と言った様子で私を見つめていた。 幹也の瞳の中には私しか映っていない。 それだけで私は興奮してしまう。 「今日も、たくさんエッチな事しようね」 私は微かに震える指で彼の唇を形に添ってなぞった。 720 名前:桜の幹[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 13 20 46 ID ZxkbSc9Y 私が幹也の身体を求めるようになったのは小学校六年生ぐらいの頃からだった。 あの事件からすっかり幹也は人を遠ざけるようになった。 これもあの糞担任の「愛の鞭」というやつのおかげだろう。 幹也を殴ったときはPTAに直訴してやろうかと思ったけど、あれのおかげで幹也は私以外の他人に疑心暗鬼になってくれたのだから。 あの事件からまた幹也は私と登下校を共にするようになった。 それが堪らなく嬉しかった。 修学旅行の時も私としか行動しなかった幹也。 勿論、教師達が撮った写真の中の幹也は私としか写っていない。 その写真をわざわざ私は二枚ずつ買って、幹也と分けた。 幹也には私しかいないって事を教えるために。 それから私はその写真の中の幹也を夜な夜な眺めるようになるのだけれども、私はその写真を眺めるたびにムラムラとした気持ちになり、 僅かにくすぶる疼きを気にするようになった。 卒業式の前日の晩、私はついにその一線を越えた。 なぜ疼くのか怖くなった私はそこに触れてしまったのだ。 触った瞬間、感じたことも無い衝撃に体が震えた。 それからは無意識に幹也の名を呼んでいた。 写真の中にいる筈も無いのだけれども、私は写真の中で笑う幹也を犯した。 それが、私の決意をさらに明確な輪郭に決めた。 「み・・・・・きや。幹也には私がいるもん。他には何も要らないよね?ね、幹也」 多分、私はこのとき薄く笑みを零していたのだと思う。 だって、初めて少し自分の中が自分の手で埋めれたと思ったから。 721 名前:桜の幹[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 13 22 34 ID ZxkbSc9Y 初めての幹也との情事は中学を卒業してからの春休みの半ばだった。 中学も順当にイジメ生活を送っていた幹也は勿論受験を終えてしまった春休みに私以外に遊ぶ相手なんかいる訳も無く、ほぼ毎日私と惰眠 を貪っていた。 私はこの頃から、もうオナニーごときでは満足出来なくなっていて、『幹也とエッチなことをしよう』と企んでいた訳だ。 今でも覚えてる三月二十九日。 合格発表を共に喜んで、私と幹也は私の家で昼食を食べる事にした。 家に着いて、食事を終えた直後、幹也が私の肩に『桜の花びらが着いてる』と気付き取ろうと近づいた時。次に私は、幹也を押し倒してい た。 私を仰ぎ見る幹也の瞳には私しか映っていない。 我慢できず口が開く。 「幹也、しよ」 この頼みを幹也が断らない確証があった。 元々、幹也は人が良い性格のため、人に頼まれたら断れない性分だった。 それに、たった今幹也には家族以外に関係を持つ人物は私しかいない。 畳み掛けるみたいに私は口走る。 「それとも幹也は、私のこと・・・・・嫌い?」 断れば幹也は孤独に堕ちる。 幹也は断らない、絶対にだ。 「・・・・・」 沈黙。 幹也にも分かっている筈だ。喉元にナイフが突きつけられている事ぐらい。 「沈黙は、了解でいいって事だよね?」 私はその事を確認する様に幹也に口付けをする。 何度も、何度も。 徐々に間隔を短く、接する時間を長く、そして深く。 初めての接吻を終えて、私は呟いた。 「幹也、私がずっと傍にいてあげるから」 そう言って幹也の瞳の中にいる私はひどく上機嫌に微笑んでいた。 722 名前:桜の幹[sage] 投稿日:2009/05/18(月) 13 26 20 ID ZxkbSc9Y 情事を終えて、私は幹也の胸板に顔を埋める。 幹也は仕方無しに私と身体を重ねてる。それは知ってる、だってそれをキッカケにこうして今も身体を合わせていたわけだし。 こうやって幹也と抱き合うのには概ね満足はしている。 でも、私はもっと自分を満たそうとしている。 幹也が私を仰ぎ見たときに映った私だけしかいない幹也の世界。 それを垣間見ることが出来たあの瞬間に私の全ては満たされる。 だから私はこれからも幹也の孤独を深くしていくだろう。 幹也を他の色が混ざる余地が無くなるまで染めていくだろう。 大丈夫、ここまでやって来たのだから。 小学校の頃クラスメートの給食費を幹也のランドセルに詰めた時だって、心は痛んだけど幹也のためを思うと我慢出来た。 中学に入った頃だって、幹也の嘘で固めた悪評を流した時も、私は幹也のためにと心を鬼にして出来たじゃないか。 今年だって・・・・・。 幹也、幹也のために今までやってきた事で私は間違いなんて一つも犯してない。 だから大丈夫。 幹也は私だけに、私だけを知ってればいい。 友達なんか要らない。私がいくらでも面白い話を聞かせてあげる。 恋人なんて私以外認めない。いくらでも幹也の空洞を埋めてあげる。 だから幹也は私だけでいいよね? 私は心の中でそう呟いて、横に眠る幹也の頭を優しく抱きしめた。
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その日、目覚めの一服の後、早朝のシャワーを浴び、愛用の学ランに袖を通して、 朝食の間に足を踏み入れた空条 承太郎は、表情にこそ現さないが、 スタンドも月までブッ飛ぶような衝撃を受けた。 「Good-Morninge!承太郎!」 パジャマ姿で新聞を両手に広げ、太陽のように明るい声を上げながら こちらを見るジョセフの真向かいに、 「おはよう。遅かったわね」 綺麗に糊付けされたセーラー服を着たシャナが座っていた。 凛々しい顔立ちを引き締め、腰の下まである長く艶やかな髪を背に流し、堂々と胸を張って承太郎を見つめている。 朝食はもうすませたらしく、テーブルの上には何故か異様に甘い匂い のする緑茶が置かれていた。 椅子の脇に置かれている真新しい学生鞄には、 油性ペンで達筆に書かれた『空条 シャナ』というネームプレートが貼られている。 「あら?おはよう。承太郎。どう?似合ってるでしょう? シャナちゃんの制服。まるで昔の私みたいだわ」 湯飲みと急須の置かれたお盆を運びながら、 うっとりとしているホリィを承太郎は一瞥すると、シャナに向き直った。 「何でテメーがオレの学校の制服着てやがるんだ?」 「おまえを狙う奴らを釣るには、やっぱりその近くにいた方がいい、ってアラストールと話したの。 ま、私もこういう場所には滅多にいかないから見物がてら、ってとこ。」 怪訝な視線でこちらを見る承太郎に、素っ気なくシャナは言って スカートの中で足を組んだ。 「彼女はお前の従兄弟という事になっておる。 そのつもりで頼むぞ承太郎。新しい学校で不慣れな事もあるだろう。 色々と世話を焼いてやりなさい。」 いつのまにか湯気の立つ湯飲みを片手に傍にいたジョセフが、 快活に笑い承太郎の肩を叩いた。 「ボケたか?クソジジイ。転入手続きもしてねーのにンな事出来るわけねーだろ。 大体こいつはどう見ても17にはみえねーぜ。どう贔屓目に見ても中坊、 ヘタすりゃあ幼稚園児にみえる。」 神速で飛んでくる中身の入った湯飲みをスタープラチナが受け止めた。 承太郎は学帽の鍔を摘む。 「可能なのだ。我が『自在法』を行使すればな」 シャナの胸元で銀鎖に繋がれたペンダント、アラストールが答えた。 「貴様も昨日、代替物、トーチが消滅する所をみただろう。 それはつまり、世界の存在に空白が出来るという事だ。 そこに存在の力を操る術、『自在法』を用いれば己が存在を その空白に『割り込ませる』事も可能。最も過度の干渉は世界の存在の 歪みを増長させる事になる故、この子を貴様の縁戚という事にしたのだ。 それが歪みを最小限に食い止める方法だからな」 「つまり『オレの学校で消えたヤツと立場を挿げ替えた』ってことか?便利なモンだな。」 承太郎は剣呑な瞳でアラストールを見る。 昨日の破壊された街を修復したシャナの能力を見ていなければ、 とても信じられない事だが、今は『そういうものだ』と納得するしかない。 「フン、オレぁもう行くぜ。朝メシはいらねぇ」 「あ、まちなさい承太郎」 ホリィがそう言って承太郎に歩み寄る。 「ハイ。いってらっしゃいのキスよ。チュッ♪」 「このアマ~。いい加減に子離れしやがれ」 ハァ、と嘆息するシャナの下でムゥ、とアラストールが呻いた。 穏やかな陽光が木々を照らし、小鳥達の囀りが閑静な住宅街に木霊する。 その中を承太郎はシャナと肩を並べて(?)歩いていた。 出る家も行き先も同じなので必然的に一緒に登校する事になる。 件の如くお互いに無言。 歩幅の大きい承太郎に、小柄なシャナが汗をかくこともなく普通についてきているのが 奇妙と言えば奇妙であったが、それを除けば一応は同級生が一緒に登校しているように、 相当無理すれば見えない事もない。 まぁ自在法の影響下ではあまり関係のない話だが。 早朝の澄んだ空気の中に、承太郎の麝香の香水とシャナの洗い髪の残り香が混ざって靡く。 承太郎の襟元から垂れ下がった黄金の鎖とシャナの胸元のペンダントを繋ぐ銀鎖の擦れる音も、 絡まり合って和音を奏でた。 一羽の燕が身を翻して二人の前を横切る。 そのとき。 「あ、承太郎だわ!」 一人の女生徒が黄色い叫声をあげる。 「え!?承太郎!」 その声に登校途中の女生徒達が数十人まとめて一斉に振り向く。 「ほんとだ!承太郎!」 「おはよう承太郎!」 「おはよう承太郎!」 「おはよう承太郎!」 「おはよう承太郎!」 「おはよう承太郎!」 若々しい少女達の歓声は核分裂の連鎖反応の如く、ネズミ算式に増殖していった。 明るいそれらの声とは裏腹に、承太郎は苦々しげに学帽の鍔を摘んで舌打ちする。 瞬く間に承太郎とシャナは数十人の女生徒達に取り囲まれ、 周囲に可憐な少女の環が出来上がった。 「承太郎。4日も学校休んで何してたの?まさかまたケンカ?」 気の強そうな視線の、ショートカットの女生徒が承太郎の腕に自分の腕を絡めた。 承太郎は鋭い眼光でその女生徒を一瞥する。 それにつられたのか隣で同様に何故かシャナも。 「ちょっとあなた!何承太郎にすりついてんのよ。 馴れ馴れしいのよ。はなれなさいよッ!」 髪の長いポニーテールの女生徒がムッとした表情でその腕を引き剥がす。 「なによブス」 「アンタに言われたくないわよドブス」 二人の女生徒は同じ罵り言葉で口喧嘩を始めた。 承太郎とシャナの歩く速度が速まる。 「あれ?この子、誰?」 女生徒の一人がようやく承太郎の隣のシャナの存在に気づいた。 4日振りに見た承太郎の存在に最高にハイになっていたのか、 その隣を歩く長い艶やかな黒髪を携えた凛々しい瞳の美少女の存在は 『見えていなかったらしい』。 「やぁ~ん。ちっちゃくてカワイイ~~♪人形みた~い」 「あなた見ない顔ね?もしかして転校生?」 「何年何組?クラブは何に入るの?」 「どこに住んでるの?帰りは電車?」 「そのペンダント良いデザインね?どこで買ったの?」 「・・・・・・・・・・・・」 これら矢継ぎ早の質問の嵐にシャナは先程の承太郎同様、 目元を伏せて歯をギリッと食いしばる。 「でも、ちょっと待って。承太郎と一緒に登校してるって事は・・・・・・」 茶色いストレートヘアの女生徒が呟いた。 承太郎の隣で一緒に登校する事。 それは多くの女生徒達の夢であり、その彼の傍らは彼女達にとって聖域、 或いは天国にも等しき場所であった。 その場所に見ず知らずの美少女がいきなりちょこんといるのだから、 彼女達にとってはまさに青天の霹靂、驚天動地の出来事である。 「もしかして・・・・・・まさか承太郎の彼女!?」 女生徒の言葉に、周囲が一瞬静寂に包まれる。 シャナは自分でも意外なほどに衝撃を受け、ハッと息を呑む。 承太郎の目元は学帽の鍔で覆われているので表情は伺い知れない。 渇いた風が一陣、女生徒達の前を通り抜けた。 嵐の前の静けさの如く・・・・・・ そして、 「ええ~~!?ウソでしょう!?」 「確かにカワイイけど承太郎の趣味とは違うわよぉ~!」 「もしかして承太郎ってマニア!?」 「もう普通の女の子なんか飽きちゃって、ロリとかに目覚めちゃったの!?」 「イヤァ~~ン!JOJO!」 爆発的に弾けた。 周囲の姦しい少女達の騒ぎに正比例して承太郎とシャナの額に、 青筋がびしびしと音を立てて浮かびあがる。 やがてそれは臨界を超え・・・・・・ 「やかましいッ!うっとおしいぜッ!!てめえらッ!」 「うるさいうるさいうるさい!どっかに消えて!おまえたちッ!」 凄みに満ちた怒声があがったのはほぼ同時だった。 その声に周囲は一瞬静まり返るが、すぐに。 「キャー♪あたしに言ったのよ!」 「あたしよおー!」 「何言ってるの私よー!」 と、装いも新たにはしゃぎだした。 ・・・・・・誠に、いつの時代も恋する乙女は無敵である。 大名行列よろしく、後ろに女生徒の群れを引き連れて 通学路を歩く承太郎とシャナ。 満面の笑顔で付いてくる女生徒達をシャナは一瞥すると、 「大した慕われようね?おまえ。毎日こう?どこのアイドルかと思ったわ」 皮肉たっぷりに言った。 「ほざきやがれ。ウットーしいだけだッ」 世の喪男達が集団自殺引き起こしそうな暴言を、 承太郎は学帽で目元を覆いながら苦々しく吐き捨てる。 「それは同感。全く馴れ馴れしいったらありゃしないわ、コイツら」 シャナはキツイ目つきで後ろを睨め付けた。 「うむ。構成を維持する力が、ちと甘かったようだな。 まだ定着には至っていないらしい。或いはあの娘共の情動がそれを上回った、か・・・・・・」 シャナの胸元でアラストールが小さく呟く。 女生徒達を隠れ蓑にして、その更に背後から一つの暗い影が迫っていた事を、 このとき二人はまだ気づいていない。 視界に神社の赤い鳥居が見えてきた。 片手をポケットに突っ込んだまま石段を降りる承太郎。 その脇を同様のペースでシャナも降りる。その足が12段目に掛かった、 そのときだった。 「!」 「!?」 突如全身を襲う怖気。 次いで激痛。 承太郎の左足がカマイタチにでもあったようにザックリと切れた。 バランスを崩し大きく仰け反る承太郎。 「なにイ!?」 切られた衝撃でその巨躯が宙に舞い上がり、引力に引っ張られて落下していく。 「承太郎ッ!」 シャナは反射的に小さく可憐な手の先を伸ばすが 長さがまるで足りない。 「きゃああああーーー!承太郎ォーーーーーーッ!!」 少女達の絶叫が背後で上がったのはその後だった。 「チィッ!」 肩から伸びたスタープラチナの腕が傍にあった杉の木の枝を掴む。 弾力で枝が大きく撓み、やがてへし折れる。 承太郎は首筋を傷つけないように身を屈め、杉の葉と枝をクッションにしながら、眼下の石畳との激突に供えて肉付きの良い肩口を接触面に向けた。 「ぐぅっ!?」 身を捩るような衝撃。 大量の呼気が意図せずに吐き出される。 「た・・・・・・たいへんよーーーーーッ!承太郎が石段から落ちたわーーーーッ!」 ようやく目の前の現実を認識した女生徒達が、一斉に承太郎の元に駆けだしてきた。 シャナは承太郎が落ちた石段の上で静止している。 付近を見渡して周囲を警戒していた。 承太郎は自分の足の怪我を確認する。 骨までは達していないようだが、皮膚が真っ二つに断ち切られ、 バックリと肉が裂けている。 生々しい傷口から大量の血が流れ出していた。 (左足のヒザが切れてやがる・・・・・・木の枝?イヤ違う。 落ちる前に切れていた。『あの時』、石段の中から緑色に光る何かが見えた。 それに足を切られてフッとばされたんだ。) 石段の最上部から、冷ややかな視線で承太郎を見下ろす一人の少年がいた。 しかしその中性的な容貌と知性に磨かれた鋭利な瞳、 年齢に似合わない厳かな雰囲気から厳密には 「少年」という呼び方は似つかわしくない。 長身で細身の身体に、裾の長いトレンチコートのような学生服を着ていた。 よく櫛を入れられ、手入れの行き届いた清潔感のある赤い髪。 長い襟足の耳元で、果実をモチーフにしたデザインのイヤリングが揺れていた。 「ほう・・・・・・なかなか鋭いヤツだな・・・・・・・頸動脈をカッ斬ってやろうとしたが、 寸前に幽波紋(スタンド)を使って身体を捻り、着弾地点を変えたか・・・・・・ それにあの幽波紋(スタンド)のパワーとスピード、精密動作性・・・・・・ あの方が始末しろというのも無理はない。しかし・・・・・・ 僕の幽波紋(スタンド)の敵ではない。」 「大丈夫!?承太郎!」 「大丈夫!?承太郎!」 「大丈夫!?承太郎!」 女生徒達は一様に同じ台詞で承太郎に駆け寄る。 「来るなッッ!!」 鋭く叫ぶ承太郎。 しかし女生徒達は一瞬怯んだものの、すぐに集まって承太郎を取り囲んだ。 「大丈夫?承太郎。良かったわ。後15㎝ずれてたら石段に頭をぶつける所だったわ」 「この石段はよく事故が起こるのよ。明日から私と手を繋いでおりましょうネ。承太郎」 心配そうな顔と大惨事ならなかった事への安堵の表情で、 交互に承太郎を潤んだ瞳で見つめる女生徒達。 「くっ・・・・・・!」 自分の傍にいれば、今度はこの女生徒達がさっきの攻撃に巻き込まれる。 「チッ!」 短く舌打ちすると、承太郎は立ち上がり目の前の林に向けて疾走を開始する。 無理に動かした為、傷口から血が噴き出したが無視した。 「あ!どこに行くの承太郎!病院に行かなきゃダメよ!」 追ってこようとする女生徒達に承太郎は、 「いいかッ!ついてくんじゃあねー!オレの言うことが聞けねぇのかッ! センコーにオレは遅れるって言っとけ!頼んだぜッ!」 振り返って早口で叫んだ。 女生徒達はポカンとした表情で立ち止まる。 承太郎が頼むと言った。 『自分に頼み事をしてくれた』。 少女達の黄色い嬌声を背後で聞きながら承太郎は走った。 ちなみにその日、承太郎の通っている学校の職員室が、 始業前に駆け込んでくる女生徒達でパニック状態になったのは余談である。 草の踏む音。 木の葉のざわめき。 神社の山裾にある林の中を疾走しながら、承太郎の鋭敏な頭脳は戦闘の思考を開始していた。 (今のは間違いなくスタンドによる攻撃だ。『紅世の徒』とかいうヤツらじゃあねー。 感覚で判別出来るようになった。オレの脚が切れただけで吹き飛ばなかった事からすると パワーはそんなに強くねぇ。遠隔操作型のスタンドだな・・・・・・) 無数の石塔がそびえる、開けた空間に出ると承太郎は立ち止まった。 高ぶった気分を落ち着かせる為、愛用の赤いパッケージの煙草を取り出して火を点ける。 「なら「本体」を見つけだして叩きのめせばすむ話だな。どこにいやがる? どっかでオレを見てるはずだ。遠隔操作のスタンドはスタンドに「目」がついてねーって ジジイが言ってやがった」 細く紫煙を吐き出しながら平静を取り戻した表情で承太郎は呟く。 不意に右から強烈な気配と視線を感じた。 身構えてスタープラチナに戦闘態勢を執らせるがすぐにその必要がない事に気づく。 そこにいたのはシャナだった。 どこから取り出しのたのか黒寂びたコートを身に纏い、その髪と瞳は焼けた鉄のように紅く染まっている。 手には戦慄の美を流す大太刀、贄殿遮那が握られていた。 「不意打ちを食らったわりには、随分余裕じゃない。」 凛々しい灼眼でこちらを見る。 「やれやれ、オメーか?シャナ。敵はオレを狙ってきた。わざわざ付き合う必要はねーんだぜ。」 「うるさいうるさいうるさい。予定通りの行動よ。おまえを攻撃してきたヤツを捕らえて、 『紅世の徒』の事を洗いざらい吐かせるの!」 相変わらず素直じゃない少女の性格に、承太郎は煙草を銜えたまま目を閉じ 口元に微笑を浮かべる。 「フッ・・・・・・なら勝手にしな。敵は遠隔操作型のスタンドだ。今どっかに潜んで こっちの隙を伺ってやがる。こういう場合は「本体」を見つけだして叩くのが一番手っ取り早い。 この林のどっかにいるはずだ。見つけだしてブッた斬れ」 「了解!」 歯切れ良くシャナは言うと足裏を爆発させて、その場から飛び去った。 非の打ち所のない完璧な作戦に反発は起こり得ない。 それに承太郎の声はどこか人を鼓舞するような甘い響きがあった。 木立の間に紅い影が見える。 高い場所の方が「本体」を見つけやすいから木の上に昇ったのだろう。 「さてと、シャナのヤツは動きながら本体を探す。オレはここで待ちながら本体を探す。 つまり、ハサミ討ちの形になるな・・・・・・」 紫煙と共に承太郎は呟く。 二人の関係は十字軍の司令官と切り込み隊長のそれによく似ていた。 根本まで灰になった煙草を承太郎は指先で弾く。 「・・・・・・あ、あの、空条、君・・・・・・?」 唐突な声。 承太郎が振り向いた先に、控えめな印象の少女が真っ赤になった顔を 両手に抱えた鞄に伏せて立っていた。
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僕は、心の中に「穴」をもっている。この穴を他の人も持っているのかはわからない。その穴に潜む何かは、僕のゴミみたいな気持ちを穴に投げ込むたびにそれを食べてしまう。 穴というのは所詮イメージに過ぎない。 だけど、そうやって投げ入れる度になんだか心が楽になるのだ。 もしかしたら、穴というのはただのイメージで現実逃避をしているだけで、気持ちを溜め込んでいるだけかもしれない。 けれど、例えイメージであろうとなかろうと、いずれその中に潜む何かは出てくるのだろう。 ゴミみたいな気持ちを食らって、その身の内に溜め込んで、成長して出てくるのだろう。 なにが出てくるのかは僕には皆目見当がつかない。 僕の、負とされる感情を食べ続けてきたこの何かが完全に穴から出てしまった時・・・その何かは、何をしてしまうのだろうか。 「穴の中」 「朝よ、起きなさーい!」 階下から母の声が聞こえてくる。 その声と同時に目覚まし時計のベルが鳴り、目が覚めた。 目覚まし時計を止めて布団の中で学校にいかねばならないと考え、出てきた憂鬱な気分を穴に放り込む。 もそもそと布団から抜け出して起き上がる。 あくびをしながら部屋を出て、階段を下りながら次々と湧いてくる憂鬱な気分を穴の中に放りいれる。 ああ、今日も行かなければいけないのだろうか。 今日、これから起こることを考えながら仕度をしてニュースを見ながら朝食を食べる。 ニュースでは、この近くの場所で連続殺人事件・・・通り魔的な殺人が行われていると言っていた。 学校に到着。下駄箱の中を確認したら今日も靴が消えている。 カバンから即座に予備の靴を取り出して、履き替える。 靴を隠されるのはいつものことだ。 なぜイジメを受けているのか、いつ頃から受けているのかは自分も忘れてしまった。 隠された靴は放っておくと、自分の机や机の中に返却されているので隠されるのにはあまり問題はない。 それでも、やはり少しは怒りや憎悪などが出てくるわけで。 僕は今日もそれを穴に放り込む。 廊下を歩き、階段を登り、自分の教室へと入り込む。 そこではやはりというべきか、机には多量の落書き、いすには大量の画鋲があった。 それをみてすぐさまカバンの中の持参してきたプラスチック製の箱を開き、箒を利用して画鋲を箱の中に入れる。 その箱をカバンの中に入れて、箒と入れ替わりに雑巾をてにもつ。 近くのトイレにて雑巾を水で湿らして机を拭いていく。 落書きがシャーペンや鉛筆によるものであり、油性マジックではないのがせめてもの救いか。 簡単に落ちていく落書きの内容・・・ただの罵倒雑言だが、いつもそれを見ないように・・・見ても、内容を考えないようにしながら拭く。 ふいている途中、何人かの女子が明らかにこちらを指差してキモイなどと言っているが、いつものことなので無視。 よく、こんな幼稚で面倒くさそうなことを毎日やるものだ、とこれを書いた奴らとそれを見て笑っている奴への呆れと怒りを穴の中に放り込む。 こういった相手の行動に対する不快を一々穴に放り込まなくては自分の心は壊れてしまいそうだ。 僕はそんなに強いわけでもない。むしろ日々のこういった積み重ねで慣れていってはいるものの、確実に心は傷つき、脆くなっている。 だから、いつかは出てきてなにかを滅茶苦茶にすることも簡単に考えられる穴に潜む何かに、自分の心が壊れないように・・・いつか、それも意味がなくなるかもしれないことに怯えながら、仕方なく今日もエサを与える。 この穴に居る何かからは良い感じがしない。 なんとなくだが、それは解っていた。 なんだか怖くなって、一心不乱に机の上の落書きが見えなくなるまで拭き続け、10分ほどして漸く席につくことができた。 その頃にはHRが始まっていた。 なんだがこれまでの時間が長く感じてしまう。 授業中にも、休憩時間にも嫌がらせは続く。 そう考えると、憂鬱な気分しかでてこない。 その憂鬱な気分をぽいぽいと穴に投げ入れる。 本当、この穴からは何が出てくるのだろうか。 気になって仕方がない。 そんなことを考えているといつの間にか授業が開始されていた。 急いで鞄から教科書やノートを取り出す。 教師が指定しているページを開き、ノートに黒板に書かれた文字を写しとろうとするが、そこで邪魔が入る。 ぺちっ、と頬に何かが当たる。机の上に落ちたそれを見てみると、消しゴムのかけらだった。 何故こんなことをするのかは全く持って僕には理解できない。 消しゴムがもったいない上に、相手を不快にさせることしかできない・・・投げた当人にとって、デメリット以外の何物でもないのに。 まあ、不快にさせることが目的なんだろうが・・・どうしてこのクラスの人間はこうもコントロールが良いのか。 あちこちから同じようなものが断続的に投げられる。 見事にほとんどの弾が僕に当たり、机の上に落ちていく。 はっきり言って、集中ができない。 いつもこうやって僕の成績は落ちていく。 授業後に、たまりに溜まった怒りや不満を穴の中に放り込み続ける。 それと同時にちりとりを使って、机の上に溜まった消しカスや消しゴムの欠片を集め、ゴミ箱に捨てる。 机に戻ってみると僕の鞄が消えていた。 これもいつものこと。隠し場所のパターンはもう覚えてしまっている。 自分の机の裏側にガムテープで貼られた鞄を剥がし、溜め息をつく。 まだ、一時限が終ったに過ぎない。 似たようなことがまだ続くのか。 そう思うとなんだかやるせなくなってきた。 そんな気持ちすらも穴に放り込んでただ時が過ぎるのを待つ。 昼食時にサイフを隠されるが、それをすぐさま見つけて食堂へと向かう。 中身を確認するが、全く変わってはいない。 何故、サイフを隠している間に中身を抜き取られなかったのかはいつものことだが疑問に思う。 サイフを隠されるのならば弁当を持ってくれば良い、という人も居るかもしれないが前にそれをやったら弁当を隠された挙句、シェイクされて戻ってきた。 勿論弁当の中身は大惨事。 とても喰えたものではなかったが、腹が減るためなんとか食べた。 食堂にて昼食を食べていると、また何かが飛んでくる。 また消しゴムの欠片だ。 昼食の中に入らないように体を使って守りつつ、急いで完食した。 食器を返しに行く途中では、「あんなに必死になってキモイ」とかいう声が聞こえてくるが、気にしない。 今回はばかりは僕のことか他人のことかわからないし・・・なにより、いつものことだ。 食器を返し、午後のことを考えると憂鬱になるが、その憂鬱を穴に投げ入れ、もうすぐで終ると自分で暗示をかけるかのように思い込むと少しは心が楽になった。 午後も、頑張ってみよう。 「ただいまー。」 家の中に入り込み、なんとなく言ってみる。 両親ともが働いている上、僕は一人っ子だから迎えてくれる家族など当然居ない。 そんな虚しさも心の穴に放り込む。 服を着替えて、自分の部屋へと駆け込んだ。 唯一心を癒せる場所。 それが自室。 一瞬、親にいじめのことを言ってみようかと思ったが、やめておいた。 言ったところで両親とも忙しいだろうし・・・なにより、心配をかけたくなかったのだ。 教師にいう、という手もあるが、言ったところで小さな嫌がらせの連続にすぎないため、「我慢しなさい」の一言で片付けられる。 前にサイフが隠され、発見した後に教師に言ってみると、「見つかったんだからいいじゃない。」と一蹴され、相手にしてもらえなかった上にその日からいじめも酷くなった。 この頃からいすに画鋲を置かれ始めた。 そう考えてしまうと、怒りが沸々と湧いてくるがそれを穴の中に流し込む。 こんなに多量のエサをやって大丈夫か、などと考えては見るが所詮はイメージ、ということで考えることを放棄した。 手近にあった漫画を手に取り、ゴロゴロとしながら読み進めていく。 そうしていると母が帰ってきて、それを迎え入れて、宿題を済ませた後に夕飯を食べる。 今までと変わらない。全くもってかわりなどしない日常の流れだった。 だけど、まったく変わらないものなど存在しないようで。 翌日の夜、偶々・・・本当に偶々、父が通り魔に殺された。 父が電車を利用して家に近い駅についた後、気まぐれにいつもと違う道を通れば・・・運悪くその通り魔に刺され、殺された。 それを見ていた近所の人が数人がかりで拘束し、通報をして犯人は捕まったらしい。 父は救急車で運ばれていった。 ・・・だけど、すでに遅かったらしく・・・息を、引き取った。 色々な手続きや葬儀などを数日かけて済ませ、落ち着いた頃に学校へと赴く。 父を失った哀しさと、虚脱感はいくら穴に放り込んでも無くなりはしない。 いや、元々穴に放り込もうとはしていないのだが・・・穴に潜む何かが、勝手に食べていた。 学校に着くと今日は靴は隠されては居なかった。 だが、代わりに靴の中に複数の画鋲と・・・「人殺し」、と書かれたテープが貼られていた。 彼らの脳内では父を殺したのは僕だとなっているらしい。 いや、犯人は捕まった、ということは知っているはずなのだが・・・わざと、僕をその殺人犯に見たてて僕の反応を愉しんでいるのだろう。 それを見た途端に激しい怒りと憎悪が湧いて出てくる。穴に投げ入れることもなしに、勝手に穴の中に潜んでいる何かがそれを次々と食べていく。 勝手に食べているということは・・・負の感情を食べて、育っているのだろう。 切れてしまいそうな堪忍袋の緒を必死になって締める。 激しい怒りを静めながら、いつもと同じようにされている机といすを活用できる段階にまでもっていく。 その机の落書きの中にも、「人殺し」や「親殺し」などの言葉がびっしりと書き込まれていた。 それによって増えた怒りや憎悪、そして自分は何をやっているんだろうという虚しさを潜んでいた何かが食らっていく。 すでに、潜んでいたはずの何かはすぐそこにまで出てきていた。 それからはいつもの出来事。朝一番の怒りにくらべれば、いつもやられている嫌がらせなど対して苦にもならなくて。 だけど、いつもと違っているのは、放課後に接点など全くなかった違うクラスの男子に呼び出されたことだった。 いつもは憂鬱な授業をいつまでたってもなくならない虚脱感のせいでボーッとしつつ過ごし、指定された場所にまで赴く。 そこでは髪を金色に染めた、恐らくチャラいという言葉が合っているのだろう男子が三人煙草を吸っていた。 勿論、この三人は同じ学年のため、未成年のはずだ。 だけど、それを指摘する勇気も、気力すらも湧いてこなかった。 「あの・・・僕を呼んだのはあなたたちですか?」 そう言ってみると三人がなにやら小声で話し始める。 小声、といってもチラチラと聞こえてくる程度の声であり、「あいつがあの?」とかいう声が聞こえてきた。 少しすると三人が横に並んで前に出てくる。 「おうよ。俺がてめぇを呼んだんだわ。」 その言葉と共に真ん中に居た男に殴られ、視点が大きく変動されて空を向く。 何が起こったのか理解できなくて、痛みと熱さが残る頬を手で押さえた。 そのまま仰向けになった僕を三人が囲んで、それぞれ殴ったり、蹴ったりなどをされる。 「い、たっ・・・!な、んで・・・なんでこんなことをするのさ!」 痛みを堪えながら叫ぶも、痛みや衝撃は止まらない。 身を丸めて体を守る。 三人がかりで滅多打ちにされているため反撃に出るなどの抵抗などできるはずもない。 「ひひ、はははっ!そんなこともわからねぇのか?人殺し。なぁに、最近ストレスが溜まっててなぁ・・・」 「おっと、それ以上言うんじゃねーぜ?それだと俺らが悪いことになっちまう。コレは人殺しに対する粛清だよ、シュクセー!」 そこまで言われて、理解した。 あんなバカバカしいなんの証拠もない噂を理由にして、こんなことをしているのだ。 どうせ、理由なんてなくても良いに決まっているんだろうが・・・根も葉もない噂に飛びついて、それを理由にして自分を正当化しようとしている。 そんな噂を流したクラスの奴らや、それを理由にして殴ってくるこの三人に対する怒りが堪えきれないほどに高まる。 だけど、その怒りすらも穴に潜んでいた何かに喰われ・・・その穴から、何かが這い出てきた。 今までその穴に放り込んできた、色々な感情がごちゃ混ぜになって、狂気という一つの形をもって出てきた。 その這い出てきた狂気に思考が支配された。 僕が一体何をした?何もしていない。なら、何故こんな目に会わなければならない?それはあいつらが愉しむために勝手に始めたから。 なら、僕はどこにこの怒りをぶつければいい?僕をこんな目にあわせたあいつらにぶつければいい。 僕が一体なにをした!何もしていない僕をこんな目にあわせたあいつらをぼくは赦さない! ふザけルナ!フざケルな!フザケルナ!何モシテイナイボクヲコンナ目ニアワセタアイツラヲボクハ赦サナイ!赦サナイ!赦セナイ! ボクガカンジタ苦シミヲスベテ味アワセテヤル!コロシテシマエ!コロシテシマエ!コロシテシマエ!コロセバラクニナレル!ヤツラニフクシュウヲスルンダ!コノ『ツミ』ヲ『シ』ニヨッテツグナワセルンダ!コロセ!コロセ!コロシテシマエ! 殴られ続ける中でどんどん正常な思考が奪われる。 そして、全てその思考に侵食されて・・・僕は、自分の体を制御できなくなった。 目の前で殴る相手に飛びついて、押し倒す。 馬乗りになって、首に手をかけて・・・思いっきり、力をこめた。 その様子を冷静になってみている自分が居る。 でも、殺すのが嫌で、手を離そうとしても体が動かない。 むしろ、どんどん力が篭っていってしまっている。 なんだか、自分の体が自分ではないような気がしてきた。 「このやろッ!離せ!」 突然無抵抗だった相手が反撃に出たため、一瞬呆然としていた残りの二人が僕を殴り始める。 どんなに殴られようと、蹴られようと、引っ張られようと首にかける手の力は全く緩まない。 このままでは、確実に殺してしまう。 それでも、殺してしまえ、という思考にどんどん侵食されていって、自分の体を動かせない。 そのうちに目の前の男は体を痙攣させた。 目はひっくり返り、空気を求めて開けられていた口には力が篭っておらず、開いたままにになっている。 首をしめている手を離し、脈を確認しようとするが全く脈が感じられない。 殺してしまった。 だが、不思議と罪悪感などは感じられない。 なんとか動くようになった首を後ろに振り替えさせると、背中を見せて逃げている二人の男が見えた。 「イカレてやがる」などの言葉が聞こえたことからすると、死を間近にみて恐ろしくなったのだろう。 だが、冷静な思考能力も段々と奪われていく。 コロセ!コロセ!コロセ!コロセ!と、なんどもそれは囁いてくる。 もしかしたら僕は、育ててはいけないものにエサをあげていたのかもしれない。 そのすぐ後、僕は・・・自分の穴の中に潜んでいた、狂気に呑み込まれてしまった。 数日後 『―――○○高等学校の生徒がターゲットにされていた連続殺人事件の犯人が逮捕されました。その犯人はどうやら同じ○○高等学校の生徒だったようで―――』 狂気に囚われた、哀れな少年の顔写真がニュースに流れた。 忘れてはいけないことがある。 今回はたまたま、彼がイジメによって狂ってしまっただけで 誰もが、心に穴を持っている。 何がきっかけで穴に潜む狂気が成長し、這い出てくるかは解らない 次に狂うのは、貴方かもしれないし、貴方の近くに居る人かもしれない。 だから、忘れてはならない。 誰もが、心の中に狂気を持っていることを。 END ↓できれば感想を書いてください 面白いというか、考えさせられる。本当にいじめや差別は無くなってほしい。何もやってないのにいじめられる苦痛は分かる。自分もそんな体験があるから。 -- (ロイヤルメラルー) 2010-02-03 15 16 41 面白い!!僕も良い作品書きたいです。 -- (怜) 2010-02-12 21 29 19 しょうもないコメントでスミマセン -- (怜) 2010-02-12 21 32 47 名前 コメント すべてのコメントを見る
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キョン「その旅行は抱きまくらを持っていってもいいのか?」 前作 戻る 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/25(月) 22 42 03.80 ID hHk1j1RwO ハルヒ「今度の休みは3泊4日の旅行にいきます!いいわね?」 キョン「また唐突だな」 古泉「どちらにいかれる予定ですか?」 ハルヒ「みくるちゃんどっか行きたいところある?」 みくる「わ、わたしですかぁ?えぇ~と、みんなで行けるならどこでも」 ハルヒ「有希は?」 長門「・・・・・・どこでも」 ハルヒ「古泉くんは?」 古泉「僕もみなさんと旅行出来るならどちらでも」 ハルヒ「一応聞いてあげるけど、キョンは?」 キョン「なんで一応なのかと文句の一つでも言ってやりたいところだが、温泉なんてどうだ?」 ハルヒ「ジジくさいわね・・・なんか他にないわけ?」 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/25(月) 22 52 55.93 ID hHk1j1RwO キョン「自分で聞いておいてそりゃないだろ」 みくる「わたしも温泉いってみたいですぅ。浴衣着るんですよね?」 ハルヒ「温泉ねぇ・・・有希は温泉でいい?」 長門「いい」 ハルヒ「古泉くんもいい?」 古泉「ええ勿論」 ハルヒ「それじゃ温泉に決定ね。どこがいいかしら」 古泉「僕の親戚が旅館を経営していて、小さいところですが露天風呂と景色は抜群です。いかがですか?」 ハルヒ「流石古泉くんね!でも予約取れるの?」 古泉「おそらく大丈夫かと、なんなら今連絡してみましょう」 ハルヒ「ええ、お願い」 古泉「快諾してくれました」 ハルヒ「ありがとう、古泉くんは今度のボーナス期待してていいわよ!」 キョン「なんだそりゃ」 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/25(月) 22 58 39.39 ID hHk1j1RwO ハルヒ「じゃあみんな必要なものは用意しておくように、オヤツは500円までだからね!」 帰り道 キョン「そうだハルヒ、旅行って抱きまくら持ってってもいいのか?」 ハルヒ「はぁ?なんでそんなもん」 キョン「恥ずかしながらあれがないと安眠出来なくてな」 ハルヒ「まあいいけど、まさかアニメキャラの奴とか言わないでしょうね」 キョン「お前は俺をどんな人間だと思ってるんだ」 ハルヒ「ま、それはそれで面白いけどね。写真撮って部室に飾るわ」 キョン「やれやれ・・・なあハルヒ」 ハルヒ「ん?」 キョン「旅行楽しみだな」 ハルヒ「そうね」 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/25(月) 23 04 55.13 ID hHk1j1RwO 旅行当日 ハルヒ「おそいわよ馬鹿きょ・・・」 キョン「あぁすまん。妹に捕まっちまってな」 妹「おはよーはるにゃん!」 ハルヒ「おはよ・・・妹ちゃんはいいんだけど・・・」 朝倉「おはよう涼宮さん」 ハルヒ「・・・なんで朝倉がいるわけ?」 朝倉「あら?涼宮さんには許可取ってるんじゃなかったの?」 キョン「取ったぞ?」 ハルヒ「き、聞いてないわよ!?」 キョン「二人で帰った時、だきま「せーい!せいせーい!!」 キョン「なんだ古泉」 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/25(月) 23 13 31.39 ID hHk1j1RwO 古泉「すいません、この間彼の家に旅行の相談にいった時偶然朝倉さんもいらしたので僕が誘ったんです」 キョン「ん?なに言って」 古泉(あなたは黙っていて下さい!カラムーチョあげますから) キョン(なんだかわからんが分かった) 古泉「旅行は人数が多いほうが楽しいと思いまして、それを涼宮さんに伝えていませんでした。申し訳ありません」 ハルヒ「まあ、そういうことなら・・・よろしく」 朝倉「こちらこそ」 ※説明しよう 朝倉はキョンが抱きまくらにするために再生され、今はキョンの隣に住む幼なじみ件抱きまくらとして活躍しているのだ! ちなみに古泉、長門、みくる以外のみんな(ハルヒ含む)の記憶は変えられており、朝倉とキョンが幼なじみということは周知の事実なのだ! 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/25(月) 23 22 20.72 ID hHk1j1RwO 鶴屋「ちなみに鶴屋さんもいるんだよ!おいで妹ちゃんっ!」 妹「わーい!」ギュッ 鶴屋「あっははは!」グルグル 妹「わはー!」グルグル キョン「朝からなぜこんなテンションが高いんだあの人は」 朝倉「いいじゃない、妹ちゃんも楽しそうだし」 キョン「連れて来るつもりはなかったんだけどな・・・なんでバレたんだか」 ハルヒ「・・・」 朝倉「あら、わたしが誘ったんだけどいけなかった?」 キョン「犯人はお前か、って考えてみりゃお前以外いないな」 ハルヒ「・・・みんなさっさと車に乗る!時間は無限じゃないんだからね!」 24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/25(月) 23 28 02.93 ID hHk1j1RwO メンバー ハルヒ 古泉 みくる 長門 キョン 鶴屋 朝倉 妹 引率:森さん、新川さん 新川「みなさん、流石に乗り切れないので2台に別れていただけますか?」 26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/25(月) 23 34 11.67 ID hHk1j1RwO キョン「適当でいいか?まあ妹はみんなに迷惑かけたらいかんから俺と乗るぞ」 妹「えー涼子ちゃんと乗るー」ギュッ キョン「わがまま言うんじゃありません」 朝倉「わたしは構わないわよ?」 キョン「まあ朝倉なら、つっても心配だから俺も一緒に乗るぞ。あと一人か?」 ハルヒ「ちょっと!なに勝手に決めてるのよ!」 キョン「勝手にといってもな、長時間の車移動で妹がみんなに迷惑かけたらいかんだろ」 ハルヒ「じゃ、じゃああたしも乗るわ。団長として責任を持って妹ちゃんを見てあげないとね!」 キョン「いや俺と朝倉で十分」 ハルヒ「うるさい!とっとと乗りなさい馬鹿キョン!」 29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/25(月) 23 40 39.20 ID hHk1j1RwO 鶴屋「じゃあこっちはこっちで楽しくやろうかっ!いくよみくる、ゆきっこに古泉くん!」 みくる「はーい。温泉楽しみですぅ」 古泉「では参りましょうか」 長門「・・・」 ブロロロ キョン「旅館まではどれくらい掛かるんですか?」 森「道が混まなければ4時間といったところかと」 キョン「結構かかりますね」 ハルヒ「あんまり近くても旅館って感じしないしいいじゃない」 妹「ね~」 キョン「お前はわかっとらんだろ」 席順 森 ハルヒ キョン 妹 朝倉 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/25(月) 23 49 07.88 ID hHk1j1RwO キョン「ふわぁ・・・」 ハルヒ「なによ、あんた遠足の前日ワクワクして眠れないタイプなの?」 キョン「いや妹がまさにそれだ。夜遅くまで起きてて付き合わされてな。あの時気づくべきだった」 ハルヒ「妹ちゃんは眠くないの?」 妹「・・・Zzz・・・」 朝倉「もう寝ちゃったよ」ナデナデ キョン「こいつは・・・まあ静かでいいか」 36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/25(月) 23 55 36.49 ID hHk1j1RwO キョン「はぁーあぁ・・・俺まで寝そうだ」 ハルヒ「あたしの膝は貸さないわよ?まあどうしても眠くて仕方ないって言うなら」 キョン「いやいいよ。確かシゲキックスあったよな。取ってくれ」 朝倉「はい」 キョン「うふぅ酸っぱい・・・目覚めるなぁやっぱ」 ハルヒ「・・・」 キョン「ん?欲しいのか?」 ハルヒ「・・・いらないわよ」 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 00 05 15.32 ID sxooXhZ0O キョン「どんなとこだろうな」 朝倉「露天風呂ってことは、結構山の中なんじゃないかしら?」 キョン「なんで?」 朝倉「だって、人が沢山いるところに露天風呂なんて作らないでしょう」 キョン「あぁ確かに、景色綺麗だって言ってたしな。楽しみだ」 朝倉「たまにキョンくんはほんとに高校生なのかなって思うわ」 キョン「温泉に綺麗な景色は日本人なら誰だって好きだろ」 朝倉「そうかしら」 ハルヒ「・・・う、げふん。あたしも楽しみだなー」 キョン「そうか」 ハルヒ「・・・・・・」 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 00 14 37.94 ID sxooXhZ0O 森「音楽でもかけますか?」 キョン「いいですね。いかにも旅行って感じで。な?」 ハルヒ「そうね。流石森さんね!」 森「では」 薄紅のコスモスが 秋の日の 何気ない陽だまりに 揺れている この頃 涙もろくなった母が 庭先でひとつ 咳をする ハルヒ「・・・なにこれ」ボソッ キョン「・・・百恵ちゃんだな」ボソッ ハルヒ「・・・なんでこの曲なのよ」ボソッ キョン「・・・俺にきくな」ボソッ こんな小春日和の 穏やかな日は あなたの優しさが 沁みてくる 明日嫁ぐ私に 苦労はしても 笑い話に 時が変えるよ 心配要らないと 笑った 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 00 21 42.47 ID sxooXhZ0O 朝倉「いい曲ですね。染み入るって言うのかな」 森「お若いのにわかりますか。では次はこれなんか」 ピピッ 枯葉散る夕暮れは 来る日の寒さをものがたり 雨に壊れたベンチには 愛をささやく歌もない ハルヒ「・・・なにこれ」ボソッ キョン「・・・五輪真弓だな」ボソッ ハルヒ「・・・なんでよ」ボソッ キョン「・・・だから俺にきくな」ボソッ 恋人よ そばにいて 森「こいびとよーそばにいてー♪」 ハルヒ「・・・ねえ」ボソッ キョン「・・・きくな」ボソッ こごえる私の そばにいてよ そしてひとこと この別れ話が 冗談だよと 笑ってほしい 54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 00 25 10.38 ID FVl+msVs0 なんでキョンは分かるんだよwww 58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 00 30 45.91 ID sxooXhZ0O 旅館到着 ハルヒ「・・・帰りは新川さんの車にするわ」ボソッ キョン「・・・そうだな」ボソッ 朝倉「妹ちゃん、起きて」ユサユサ 妹「ん~」ギュッ 朝倉「ほら、起きないと置いてっちゃうよ?」ユサユサ 妹「ん~・・・?ここどこ?」 キョン「旅館だ。お前が着いてきたいって言ったんだぞ?」 妹「んー・・・温泉!温泉だぁー!」 ハルヒ「そう温泉よ!早くわよ妹ちゃん!」 妹「ほあああぁぁ!」ダダダダ キョン「テンションが上がりすぎてわけわからんことになってるな」 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 00 45 24.12 ID sxooXhZ0O 古泉「いかがでしたか森さんの昭和歌謡は」 キョン「・・・知ってたのかこの野郎」 古泉「あなたならむしろ喜ぶかと」 キョン「確かに嫌いじゃないが旅行の行きの車でなぜ五輪真弓やら岩崎宏美やら、しかも暗い歌ばかり聞かなきゃならんのだ」 古泉「僕も何度か意見しようとは思いましたが」 森「愛をーつぐなーえばー わかれーになるーけどー♪」 古泉「ああも楽しげに歌われては・・・」 キョン「なにも言えなくて夏だな」 古泉「えっ?なんで夏なんです?」 キョン「なんでもない忘れてくれ」 67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 00 52 01.76 ID sxooXhZ0O ハルヒ「みんな集まったわね?じゃあ部屋割を決めます!」 キョン「男と女で適当に別れりゃいいだろ?」 ハルヒ「ダメ!ダメダメなんにも分かってないわね馬鹿キョン!みくるちゃん説明してあげなさい!」 みくる「えぇっ!?えっと、あのぅ・・・あぅぅ」 ハルヒ「みくるちゃん1点減点!不思議を探すあたしたちが普通や適当なんてもっての他よ!イレギュラーなことをしてこそ不思議が寄ってくるわけ!わかる?」 鶴屋「よっ!大統領!」 ハルヒ「というわけでちょうど8人いるわけだし、クジ引きで2人部屋を決めます!」ドン 68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 00 58 09.98 ID sxooXhZ0O ハルヒ「ただし!馬鹿キョン!」 キョン「なんだよ」 ハルヒ「2人きりだからって、変なことしたら裸でグルグル巻にして山に放り投げるからね!」 キョン「しないっての」 ハルヒ「分かってるわね!?」 キョン「だからしないって。それに古泉はどうなんだよ」 ハルヒ「古泉くんがそんなことするわけないじゃない」 古泉「勿論です」 ハルヒ「ほら」 キョン「この信用の差はなんなんだ・・・」 鶴屋「あっはっは!」 妹「ははー!」 キョン「今のは笑うところじゃありません」 70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 01 02 18.74 ID sxooXhZ0O ハルヒ「じゃあいい?せーので一斉に引き抜くのよ?」 ハルヒ「せーの!」 古泉「王様だーれだ!」 古泉「あ、あれ?」 ハルヒ「・・・」 キョン「・・・」 みくる「・・・」 長門「・・・」 鶴屋「・・・」 朝倉「・・・」 妹「あはははは」 古泉「・・・その・・・一度言ってみたかったんです・・・ここかな、と思ったんです・・・」 ハルヒ「・・・じゃあ気を取り直して」 ハルヒ「せーの!」 バッ 72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 01 09 49.43 ID sxooXhZ0O 1番 長門・朝倉 2番 キョン・ハルヒ 3番 鶴屋・妹 4番 古泉・みくる 鶴屋「おいで妹ちゃんっ!」バッ 妹「そぉいっ!」ガバッ 鶴屋「あはははは!」 朝倉「よろしくね長門さん」 長門「・・・」 古泉「よろしくお願いします朝比奈さん」 みくる「こ、こちらこそです」 ハルヒ「・・・」 キョン「ハルヒかぁ」 74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 01 16 04.72 ID sxooXhZ0O ハルヒ「キョンかー。ど、どうしよう、あーなんか眠れそうにないわ。油断ならないわぁ」 キョン「なんだよそりゃ」 ハルヒ「あー変なことされたらどうしよう。た、大変だわぁ!」 キョン「そんなに嫌なら・・・長門、俺と変わらないか?」 ハルヒ「っ!」 長門「・・・断る」 キョン「なんで?」 長門「ルール」 ハルヒ「そう、ルールよ。ルールだもんね、仕方ないわ。我慢することにするわ・・・馬鹿キョン!変なことすんじゃないわよ!」 キョン「だからしねえって何回言わせんだ」 77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 01 24 17.99 ID sxooXhZ0O ハルヒ「各自部屋に荷物置いて浴衣持ってロビーに集合ね!まず露天風呂入らないと。じゃあ解散!」 キョン「おー結構綺麗だな。ちょっと狭いけど」 ハルヒ「・・・」ゴソゴソ キョン「荷物あけてなにやってんだ?」 ハルヒ「お、女の子には色々あんのよ!先行ってなさい!」 キョン「へいへい」 キョン「あぁそういや抱きまくらどうすっかな・・・あいつに相談するか」 78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 01 29 32.99 ID sxooXhZ0O 女将「露天風呂はこちらです」 キョン「・・・なにやってんですか森さん」 女将「ここにいる間は女将と呼んでください」ニコッ キョン「・・・なあ」ボソッ 古泉「・・・なんです?」ボソッ キョン「・・・森さんって西村京太郎好きだろ」ボソッ 古泉「・・・えぇ、良く読んでますね」ボソッ キョン「・・・」 82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 01 34 34.30 ID sxooXhZ0O 男風呂 キョン「おー言うだけはあるな・・・見事だ」 古泉「では早速」 キョン「おい」ガシッ 古泉「な、なんです?まさか僕の裸体に」 キョン「まずはちゃんと身体を流してからだろ?」 古泉「・・・銭湯にいるおじさんですかあなたは」 女風呂 みくる「わぁーすごいです!思わず飛び込みたく」 妹「ちゃんと身体を流してからじゃないとダメなんだよ!」 鶴屋「えらいね妹ちゃん!」 83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 01 40 05.35 ID sxooXhZ0O ハルヒ「はぁー・・・しみるわ・・・」 鶴屋「やっぱりお風呂はいいもんだね・・・人類が生み出した文化の極みさ・・・」 長門「・・・・・・」 朝倉「ほら、ちゃんと目つむってないと浸みて痛いよ?」シャカシャカ 妹「うぅー」 朝倉「だから言ったのに」シャカシャカ 妹「涼子ちゃんのいじわるぅ」 ハルヒ「・・・・・・」 鶴屋「なんだいはるにゃん、羨ましそうな顔して・・・なんならお姉さんが洗ってあげようか?」 ハルヒ「・・・遠慮しとく」 84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 01 46 50.02 ID sxooXhZ0O ハルヒ「・・・相変わらずみくるちゃんおっきいわね」 みくる「み、見ないで下さいぃ」 鶴屋「揉んだら縮んだりしないかな?」モミッ みくる「ひゃあっ!?鶴屋さんっ!」 ハルヒ「ちいさくなーれちいさくなーれ」モミッ みくる「あひゃっ、涼宮さんまで!」 長門「・・・」ギュウウウ みくる「いだっ!痛い痛い!痛いですぅ!」 長門「・・・・・・」グリッ みくる「あにゃっ!?た、助けて鶴屋さ~ん!」ザブザブ 鶴屋「わたしにゆきっこは止められないよ・・・残念だけど」 みくる「そ、そんなぁ!?追い掛けてこないでくださいぃ~!」ザブザブ 長門「・・・」ザブザブ 86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 01 51 41.67 ID sxooXhZ0O 朝倉「小さくたって別にいいじゃない?」 長門「・・・」ピタッ ハルヒ「あーあ」 鶴屋「言っちゃったね・・・」 みくる「ひ、ひどいですぅ」 朝倉「なによ・・・なに?」 長門「・・・・・・」 朝倉「えっ・・・ま、待って!そんなっあっ!ダメっ!んんっ、いやあぁぁーーーーーー!!」 キョン「・・・・・・」 古泉「・・・・・・」 キョン「・・・・・・」 古泉「・・・平和ですね・・・」 キョン「・・・いいことだ・・・」 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 01 56 12.97 ID sxooXhZ0O キョン「・・・そうだ、折り入って相談があるんだが」 古泉「なんでしょう?」 キョン「流石にハルヒの前で朝まくら使ってたらなんか言われるよな」 古泉「当たり前でしょう」 キョン「しかしあれがないと安眠出来ない身体になってしまったんだ」 キョン「どうしたらいい?」 古泉「・・・ふむ・・・」 89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 02 04 55.10 ID sxooXhZ0O 古泉「もともとどうやって使うつもりだったんですか?」 キョン「どうせお前と二人部屋だと思って、夜朝倉呼べばいいかなと」 古泉「ほぅ、僕の前で朝まくらさんと寝るつもりだったと」 キョン「別に朝まくら抱いて寝るだけだしお前なら気にしないだろ?」 古泉「まあ、いいでしょう。なにより涼宮さんの前でそれをしない常識があなたにあって良かった」 キョン「ルールで部屋変えたらダメって言われたらな。ハルヒうるさいし」 古泉「・・・」 91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 02 17 10.15 ID sxooXhZ0O 古泉「・・・とりあえず、今日は朝まくらさんは諦めて下さい」 キョン「なに?じゃあ俺にレム睡眠しかするなってのか?」 古泉「そうは言っていません。他の抱きまくらで代用すればいいんです」 キョン「他の抱きまくら?」 古泉「ええ、あなたの部屋には抱きまくらに出来そうな健康的な女性がいるでしょう」 キョン「ハルヒ?」 古泉「はい」 94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 02 25 02.10 ID sxooXhZ0O キョン「ハルヒな・・・いやまあ抱き心地はそんなに悪くなさそうだけど・・・」 古泉「なにか?」 キョン「寝相悪そうだしなによりあいつが抱きまくらになってくれるとは思えん」 古泉「それなら大丈夫です。なってもらうんじゃなく、するんですよ」 キョン「長門に頼んでハルヒの中身を羽毛に変えてもらうのか?」 古泉「さらっと恐ろしいこと言わないで下さい」 キョン「冗談だ」 98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 02 31 09.39 ID sxooXhZ0O 古泉「涼宮さんに正直に抱きまくらになって欲しいと頼んでも、おそらく6割方断られるでしょう」 キョン「微妙に成功しそうだな」 古泉「だから、簡単な話しです。涼宮さんが寝たあと抱きまくらにすればいいんですよ」 キョン「なにっ!?」 古泉「そして涼宮さんが起きる前に離れると。これでミッションコンプリートです」 キョン「・・・そんな簡単にいくのか?」 古泉「いきますとも」 キョン「朝倉をなんとかする方法は」 古泉「ありません」 100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 02 41 17.63 ID sxooXhZ0O キョン「でもな・・・抱きまくらーとして、妥協するのはな・・・」 古泉「今あなたに残された選択肢はレム睡眠のみで朝をむかえるか」 古泉「それとも涼宮さんを抱きまくらにして安眠を得るか。どちらかしかありません」 キョン「しかし朝まくらが・・・」 古泉「・・・それに、思うんですが」 キョン「なんだ?」 古泉「色々な抱きまくらを知ってこそ、一流の抱きまくらーと言えるのでは?」 キョン「な、なにっ!?」 古泉「もし、旅が好きだと言う人がいて、その人が京都、奈良、沖縄しかいったことがないと言ったら、どうでしょう」 キョン「み、みんな修学旅行で行ってる・・・」 古泉「漫画が好きで、小さい頃からずっと読んできて、マイナーだけど好きな漫画はドラゴンボール、ワンピース、NANAと言う人がいたらどうでしょう」 キョン「ぶち殺してやりたくなる・・・」 102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 02 47 17.25 ID sxooXhZ0O 古泉「では、あなたは一つの抱きまくらしか知らずに」 古泉「それで抱きまくらーと言えるのでしょうか?」 キョン「はっ!?」 キョン「古泉・・・ありがとう。俺、やるよ」 キョン「ハルヒを抱きまくらにして・・・ノンレム睡眠するよ」 古泉「それでこそ僕が見込んだ抱きまくらーです」 キョン「古泉!」ザバッ ガシッ 古泉「健闘を祈ります」ガシッ ガラッ 女将「みなさんお待ち・・・」 ピシャッ 105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 02 57 03.14 ID sxooXhZ0O 少し遡って女風呂 ハルヒ「ふぅー、先にあがるわ」ザバッ みくる「わたしはもうちょっと入ってます」 長門「・・・」 ガラッ ハルヒ「・・・・・・」スッ 鶴屋「んんん?」 ハルヒ「えっ、つ、鶴屋さん!?」 鶴屋「ほーほー、なんだかえっちぃ下着じゃないかはるにゃん。んん?」ズイッ ハルヒ「こ、これくらい別に、普通よ普通!」 鶴屋「おやおや?こっちにも下着がある。こっちはずいぶん大人しい下着だ。どういうことかな?」 ハルヒ「これは、その」 鶴屋「鶴屋さんは推理した。もしかしてはるにゃんはわざわざ下着を変えたんじゃないか?」 鶴屋「鶴屋さんは考える。なぜ下着をえっちぃものに変えたのか」 107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 03 01 24.61 ID sxooXhZ0O 鶴屋「旅館についてからここまでにやったこと。部屋割りと関係あるのかな?」 ハルヒ「ない!ないわよそんなもん。ただちょっと気分を変えようかなーって」 鶴屋「・・・・・・」 ハルヒ「・・・」 鶴屋「・・・あっははは!お姉さんは応援してるよっ!」バンバン ハルヒ「そんなんじゃないってば!」 鶴屋「それにしても」 鶴屋「はるにゃんはエロいなぁ~」 ハルヒ「っっ!!鶴屋さん!」 鶴屋「あはははは!」 111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 03 06 34.95 ID sxooXhZ0O 夜ッ!期待せずにはいられないッ! ハルヒ「変なことしたらあれだからね」 キョン「あれってなんだあれって」 ハルヒ「あれはあれよ。とにかく、ひどいから」 キョン「はいはいおやすみ」バサッ ハルヒ「・・・キョン?」 キョン「・・・すかー・・・すー・・・」 113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 03 09 14.83 ID sxooXhZ0O ハルヒ「・・・寝ちゃったの?」 キョン「・・・すぴー・・・Zzz・・・」 ハルヒ「・・・・・・馬鹿キョン」 キョン「・・・・・・もしもーし」 ハルヒ「・・・・・・」 キョン「・・・起きてたら返事して下さいよ~」 ハルヒ「・・・・・・」 キョン「・・・よし」バサッ 117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 03 14 48.57 ID sxooXhZ0O キョン「・・・」ソロリソロリ ハルヒ「・・・」 キョン「・・・」パサリ ハルヒ「・・・っ」 キョン「・・・」ギュッ ハルヒ「・・・っ」 キョン「・・・ん~」スリスリ ハルヒ「・・・」 キョン「・・・んふぅ」モフモフ ハルヒ「・・・」 キョン「・・・・・・」ギュッ ハルヒ「・・・・・・」 118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 03 16 41.55 ID sxooXhZ0O キョン「・・・やっぱ寝れん」バサッ ハルヒ「・・・・・・」 キョン「・・・レム睡眠か・・・」バサッ キョン「・・・Zzz・・・」 ハルヒ「・・・・・・馬鹿キョン」 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 03 21 42.87 ID sxooXhZ0O 朝 キョン「ふぁ・・・おはよう早いな」 ハルヒ「まあ、うん」 キョン「ん?」 ハルヒ「朝ご飯出来てるって、いくわよ馬鹿キョン!」グイッ キョン「せめて顔くらい洗わせろ」 125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 03 27 17.66 ID sxooXhZ0O 二日目 男風呂 キョン「あぁ~~~~・・・生き返る」 古泉「それで、どうでした?」 キョン「あん?」 古泉「だき宮さんですよ」 キョン「あぁ、ダメだった」 古泉「ダメ?ダメとは、抱きまくらに出来なかったってことでしょうか」 キョン「いや、したはしたんだけども、全然眠れなかった」 古泉「抱き心地が悪かったということでしょうか?」 キョン「うーん。抱き心地はそんなに悪くなかった。朝倉を100点とすれば、80点くらいか」 古泉「なかなかですね。ではなにが?」 128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 03 34 42.04 ID sxooXhZ0O キョン「抱きまくらってな、単純な抱き心地だけじゃあなくて」 キョン「体温、匂い、動き、心拍数、色んなものが合わさって抱きまくらなんだ」 古泉「ほう」 キョン「ハルヒは、なんか妙に心臓の鼓動がでかいし体温も変に高くってな。なんか合わなかった匂いはけっこう良かった。90点」 古泉「それは・・・起きてたんじゃないですか?」 キョン「そんなわけないだろ。寝てたぞ?」 古泉「確かめたんですか?」 キョン「呼び掛けても答えなかったし」 130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 03 38 59.61 ID sxooXhZ0O 古泉「・・・それだけですか?」 キョン「それに、ハルヒの性格からして起きてたら叩き出されてあれされるだろ」 古泉(・・・4割のほうでしたか・・・) 古泉「で、どうしたんです?その後は」 キョン「普通に布団戻って寝たぞ。寝たといっても安眠出来なかったおかげで今もまだ眠い」 古泉「それにしては涼宮さんの機嫌が良かったような・・・」 132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 03 44 47.11 ID sxooXhZ0O 女風呂 みくる「はぁ~~」 鶴屋「はふぅ~~」 みくる「なんでお風呂に入ると声が出ちゃうんでしょうね?」 ハルヒ「謎ね・・・不思議だわ・・・」 朝倉「長門さん、お風呂くらい本読むのやめたら?」 長門「・・・これがいい」 鶴屋「そうだ、みくるは昨日どうだった?」 みくる「昨日?」 鶴屋「夜に決まってるじゃん~うりうり」コチョコチョ みくる「や、やめっ・・・なにもなかったよぅ・・・」 134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 03 51 23.10 ID sxooXhZ0O 鶴屋「ほんとかなぁ~?」 みくる「ほんとにっ。疲れてたのか古泉くんすぐ寝ちゃったし」 鶴屋「ほーう」 ハルヒ「まあ古泉くんだしね」 みくる「あ、寝顔が可愛かったかなぁ。いつもしっかりしてるから、余計にちょっとだらしない寝顔が」 鶴屋「おぅおーぅお姉さんぶっちゃって」コチョコチョ ハルヒ「おーぅ」コチョコチョ みくる「ひゃんっ!も、もう!涼宮さんこそどうだったんですかぁ?」 ハルヒ「あ、あたし?」 鶴屋「そうだよ、えっちぃ下着は活躍したのかい?」 みくる「えぇー!?な、なんですかぁそれ!」 ハルヒ「ま、まあ何もなかったって言えば嘘になるかな?」 みくる「きゃ~!」 鶴屋「詳しく話すっさ!」 朝倉「・・・・・・」 135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 03 53 33.90 ID 4JGcE7C60 朝ま倉さんの沈黙が怖い 138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 04 01 38.82 ID sxooXhZ0O ハルヒ「で、20分か30分くらい抱きしめてきて・・・」チラッ 朝倉「・・・」 みくる「わぁ~」 鶴屋「ほうほうそれでそれで?」 ハルヒ「か、髪の匂い嗅いだりとか、顔うずめてきたり、ちょっと身体も触られたり」 みくる「きゃ~~!」 鶴屋「ま、まさか最後までいっちゃったのかい!?」 ハルヒ「結局、それだけであいつ逃げちゃったわ」 みくる「えぇー?そこまでいってですか?」 鶴屋「はるにゃん、嘘はいけないよ?」 ハルヒ「ほ、ほんとよ。まあヘタレキョンにはあそこまでが限界だったってことじゃない?」 朝倉「・・・先出るわね」ザバッ 141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 04 09 02.60 ID sxooXhZ0O ハルヒ「まっ、それだけだから大したことじゃあないかな?」 みくる「すごいですぅ・・・聞いてるだけでドキドキしました」 鶴屋「そうかーえっちぃ下着のお披露目には至らなかったわけだ」 みくる「で、でも妹ちゃんがいなくてよかった。とても聞かせられません」 鶴屋「ふっふっふっ。こんなこともあろうかと、女将さんに卓球につれてってもらうようお願いしといたのさっ!」 みくる「さ、流石!わたしには出来ないことを「へーちょ」 ハルヒ「なに今の」 鶴屋「あ、ごめんくしゃみしちゃったっ、へっ、へーちょ」 142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 04 11 26.00 ID sxooXhZ0O キョン「そろそろ出ないか?」 古泉「僕はもう少しこの景色を眺めていますよ」 キョン「そうかい」 キョン「よう、そういや女湯って」 朝倉「・・・」スタスタ キョン「・・・なに怒ってんだ?」 145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 04 20 52.13 ID sxooXhZ0O 夕食 鶴屋「ふぅ~お腹いっぱいだよ」 ハルヒ「美味しかったわね」 朝倉「ほら、口の周り汚れてるよ」フキフキ 妹「ん~」 ハルヒ「そうだ、もう一回お風呂入らない?」 鶴屋「昨日はちょっと曇ってたけど、今日なら月明かりが綺麗だろうね」 みくる「いいですね~」 古泉「では僕たちも」 長門「くじ引き」 キョン「ん?」 長門「くじ引きをするべき」 148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 04 28 20.95 ID sxooXhZ0O 古泉「なんのくじ引きでしょう?」 長門「部屋割り」 ハルヒ「なんで?昨日のままでいいじゃない」 長門「昨日は不思議なことは起こらなかった。そしてあなたはイレギュラーでこそ不思議は起こるといった」 長門「つまり昨日と続けて同じというのはあなたの理論に反する。ならば昨日と同じ部屋割りにする理由はないはず」 ハルヒ「う、うぐっ」 長門「くじ引きをするべき」 鶴屋「長門っちがこんな長く喋ったの初めて見たよ」 妹「くじ引きしたーい!」 キョン「まあ、確かにその通りだな」 ハルヒ「うるさい馬鹿キョン!分かったわよ、くじ引きすればいいんでしょ?」 152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 04 35 25.76 ID sxooXhZ0O ハルヒ「・・・じゃあいくわよ」 ハルヒ「せーの!」 1番 朝倉・妹 2番 長門・キョン 3番 鶴屋・古泉 4番 みくる・ハルヒ 妹「涼子ちゃんっ!」ガバッ 朝倉「夜更かししちゃダメだよ?」 キョン「長門か」 長門「わたしの時代」 キョン「なんか言ったか?」 153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 04 37 41.02 ID sxooXhZ0O 鶴屋「よろしくぅ!」 古泉「こちらこそお願いします」 みくる「ふぇ~」 ハルヒ「有希なら大丈夫か・・・」 みくる「わたしですよ?」 ハルヒ「あ、あぁよろしくみくるちゃん」 154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 04 38 37.11 ID pg+wZI5q0 長門めやりおったな 157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 04 44 37.63 ID sxooXhZ0O 夜 キョン「ちょっと出てくるな」 長門「・・・どこに?」 キョン「妹の様子見てくる。じゃ」 コンコン キョン「ノックしてもしもーし」 ガチャッ 妹「キョンくんどうしたのー?」 キョン「お前が寂しがって泣いてないか見に来た」 妹「ぶー、もう子供じゃないんだよ!」 キョン「はいはい、すまんな朝倉」 朝倉「・・・・・・」ツーン キョン「朝倉?」 朝倉「あぁいたのねキョンくん。見えなかったわ」 159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 04 49 07.90 ID FEThs7i4O 眉毛可愛いよ眉毛 160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 04 50 37.85 ID sxooXhZ0O キョン「見え・・・お前なんか朝から怒ってないか?」 朝倉「わたしが?ただのヒューマンのあなたに?はっ、とんだ笑い話ね。笑いって理解出来ないけど」 キョン「・・・(なんか知らんが下手になにも言わないほうがいいな) 朝倉「なに黙ってるの?用がないなら帰れば?」 キョン「ちゃんと朝倉の言うこと聞くんだぞ。じゃあな」 バタン 妹「涼子ちゃんキョンくんと喧嘩したの?」 朝倉「そんなんじゃないよ?さ、寝ましょうか」 161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 04 55 58.88 ID sxooXhZ0O キョン(なに怒ってんだ・・・朝倉が買ってた梅トラ三兄弟勝手に食ったのバレたのか?) キョン(まあほっとけばそのうち治まるだろ) ガチャッ キョン「ただいま」 長門「・・・」コクリ キョン「ふぁーあ・・・眠いな。もう寝るか」 長門「そうするといい」 キョン「んじゃ・・・あれ?この部屋こんな狭かったか?」 長門「気のせい」 キョン「まあ長門が言うんなら・・・おやすみ」バサッ 162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 05 02 07.67 ID Pn3EKS7IO 朝ま倉いいなぁ 163 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 05 04 44.64 ID AFjTDFZ4O あさまくら欲しい 165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 05 10 29.16 ID sxooXhZ0O 長門(わたしの計算によれば彼が涼宮ハルヒに抱き着いたのは100%の確率で抱きまくらにするため) 長門(つまり、部屋を小さくして昨日の涼宮ハルヒとの距離よりも近くなったこの状況なら) 長門(彼がわたしに抱き着いてくる確率は95割。950%。朝倉涼子の9.5倍の安眠を与えられるということ) 長門(それにより今の朝倉涼子のポジションとわたしが入れ代わることになるのは確定的に明らか) 長門(ゆっきー大勝利) チュンチュン キョン「朝か・・・ふわぁ~あ・・・やっぱ一人じゃレム睡眠オンリーだな・・・疲れが取れない」 長門「・・・・・・・・・・・・」 170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 05 19 08.72 ID sxooXhZ0O キョン「温泉がなかったら身体が持たないな・・・朝風呂いってくるか」 長門「・・・・・・」 キョン「どうした長門外なんか見つめて。景色気に入ったのか?」 長門「・・・所詮この世は諸行無常」 キョン「・・・なんかよくわからんがあんまり考えすぎるなよ」 少し時間をバイツァダストして夜 鶴屋古泉の部屋 鶴屋「・・・古泉くーん」 古泉「すかぁー・・・むにゃ・・・」 鶴屋「・・・寝ちゃったのかい?」グニグニ 古泉「んふっ・・・ふぅ・・・Zzz・・・」 鶴屋「ふふっ、まったく隣にこんな綺麗なお姉さんがいるのに」 174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 05 24 38.98 ID sxooXhZ0O 鶴屋「そんな失礼なきみには落書きしちゃうぞーいいのかー油性だぞー」 古泉「・・・すぅ・・・すぅ・・・」 鶴屋「むむっ、仕方ない。落書きの刑だっ!」キュッキュッ 古泉「んん・・・んふっ・・・ふふふっ・・・」 鶴屋「あははは!傑作だねこれはっ。ぷーくすくす」 鶴屋「これは写メ撮らないと・・・ケータイケータイ」ゴソゴソ 鶴屋「あった、よーしどアップで」スチャッ 古泉「んぅぅ・・・」ゴロン 鶴屋「ひゃ、ひゃあっ!?」ドサッ 176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 05 33 04.20 ID sxooXhZ0O 古泉「・・・ふふっ」ギュッ 鶴屋「だ、ダメだよ古泉くんっ!えっと、そういうのは結婚してからってそれに今日は可愛い下着を」 古泉「・・・・・・」ギュッ 鶴屋「わひぁっ!(おお母さんごめんなさいわたしは鶴屋家の長女なのに嫁入り前に) 古泉「・・・Zzz・・・」 鶴屋「・・・ん?」 古泉「・・・んが・・・すぴー・・・」 鶴屋「・・・・・・おーい」ツンツン 古泉「・・・ん・・・ぅー・・・」 鶴屋「・・・Oh」 177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 05 34 58.07 ID sxooXhZ0O チュンチュン 古泉「ふぁー~~。なんだか今日はすごくスッキリした目覚め」 鶴屋「・・・ん・・・」ゴロン 古泉「・・・Oh」 180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 05 43 41.63 ID sxooXhZ0O 鶴屋「いやーごめんごめん、古泉くんに落書きしてたらそのまま寝ちゃったみたいさ!」 古泉「えっ、落書き?」 鶴屋「はい」つ鏡 古泉「うわああああなんですかこれ!?」 鶴屋「本気出したら限りなく阿部寛に似ちゃって。あはははは!」 古泉「落書きってレベルじゃあないですよこれ。特殊メイクじゃないですか!」 鶴屋「油性マジックだから頑張れば落ちるよ!」 古泉「ま、マジックですかこれが・・・って油性!?」 鶴屋「あはははは!そうだ、ちょっと『なぜベストを尽くさないのか!』って言ってみてよ」 古泉「お断りします」 鶴屋「嫁入り前の娘に一晩中抱き着いてたのに・・・?」 古泉「なぜベストを尽くさないのか!?ワイドンチュードゥーユアベスト!」 鶴屋「あはははははははひぃーはひぃーはははっあはははは!!」 185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 05 49 29.84 ID sxooXhZ0O 古泉「もう許してください・・・」 鶴屋「あー面白い。最高だね古泉くんっ!」バシバシ 古泉「お風呂で落としてきます・・・」ガチャッ 『ベストを尽くせー!!』 鶴屋「あははははははは!」 古泉「鶴屋さん!?」 鶴屋「デジカメは便利だねー今の古泉くんの勇姿が永久保存出来るなんて!」 古泉「うわあああああ!」ダダダダ 鶴屋「お姉さんに恥をかかせた罰だよっ、ふふっ」 188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 05 57 56.96 ID sxooXhZ0O ガラッ キョン「ん、古泉お前もあさぶ・・・上田!?」 古泉「古泉です」 キョン「俺の知ってる古泉はそんな掘り深い髭面じゃないぞ」 古泉「色々ありまして・・・落ちるのかなこれ」 キョン「ベストを尽くせば大丈夫だろ」 古泉「あなたまで!」 古泉「やっとおちた・・・」 キョン「まったく、お湯使いすぎだろ。確かお前昔コップ一杯のお湯で頭と身体洗ったんだろ?」 古泉「僕は古泉です・・・勘弁して下さい」 190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 06 06 10.73 ID sxooXhZ0O 夕食後 ハルヒ「じゃあ、今日もくじ引きしましょうか」 鶴屋「またベストマンがいいなっ」 古泉「もう許してください」 妹「はるにゃんとがいーなー今日は」 朝倉「あら、寂しいわね」 長門「ちょっと待って欲しい」 ハルヒ「なに?」 長門「一昨日、昨日と部屋割りを変えた。つまり、今日またくじ引きをするということはそれがレギュラーになってしまっているということ」 長門「つまりそれでは不思議は起こらない。わたしたちの活動理念は不思議を探すこと」 長門「今くじ引きを行うということは自らそれを否定することになる」 長門「だからわたしはくじ引きを行うことに反対する。異論は認めない」 ハルヒ「はい、有希が最後よ?」 長門「・・・・・・」 194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 06 11 05.60 ID sxooXhZ0O ハルヒ「じゃ、せーの!」 1番 鶴屋・みくる 2番 ハルヒ・妹 3番 古泉・長門 4番 キョン・朝倉 鶴屋「みくるかぁ~。ふっふっふっ」 みくる「ふぇ、な、なにぃ」 ハルヒ「妹ちゃん!」 妹「はるにゃん!」 古泉「よろしくお願いします長門さん」 長門「・・・わたしは神を許さない」 キョン「朝倉か。今日はもう眠いから早く寝ような」 朝倉「・・・」フンッ 227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 09 27 13.87 ID sxooXhZ0O 部屋 キョン「はぁ・・・やっと安眠出来る」 朝倉「・・・・・・」 キョン「その前に風呂入って来るか・・・ちょっといってくるわ。朝倉もいくか?」 朝倉「・・・」バサッ キョン「・・・まだ怒ってんのか」 朝倉「別に。お風呂でも涼宮さんのところでも行ってきたら?」 キョン「やれやれ、なんでハルヒがでてくる」 朝倉「・・・」 キョン「・・・風呂入って来る」 230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 09 31 18.66 ID sxooXhZ0O キョン「まったくなにを怒ってるんだか。さっぱりわからん」 キョン「ふぉ~~~~しみる・・・」 キョン「あぁ・・・なんかちょっと熱いな・・・」 キョン「そういや・・・まともに寝てないから・・・ふらふら・・・するな・・・」 朝倉「・・・・・・」 朝倉「・・・・・・遅い」 233 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 09 38 18.24 ID sxooXhZ0O 朝倉「・・・・・・」 朝倉「・・・・・・」バサッ ガチャッ 朝倉「・・・・・・」ソロリ 『ねえはるにゃん、次はこれやろ!』 『もうそろそろ寝ないとダメよ?』 『あと一回、あと一回だけ!』 『じゃあ最後ね?』 『うん!』 朝倉「・・・ここにはいない・・・まさか、お風呂?」 朝倉「・・・誰かいますかー」 朝倉「・・・入りますよー」 235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 09 44 22.15 ID sxooXhZ0O 朝倉「・・・この浴衣」クンクン 朝倉「キョンくんのだ・・・キョンくん?」 シーン 朝倉「・・・まさか!?」 ガラッ キョン「‐‐‐‐‐‐‐」 朝倉「キョンくんっ!?」 キョン「‐‐‐‐‐‐」 朝倉「キョンくん!!」ユサユサ キョン「う・・・うぅ・・・」 朝倉「どうしたの!?誰に刺されたの!?」 キョン「さ・・・刺されちゃいない・・・」 朝倉「じゃあなにされたのっ!?死んじゃダメよ!!」 キョン「み・・・水・・・」 238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 09 56 34.28 ID sxooXhZ0O 部屋 朝倉「のぼせてただけだなんて・・・人騒がせな」パタパタ キョン「すまん・・・」 朝倉「はぁ・・・」パタパタ 朝倉「なんでのぼせるほど入ってたのよ」パタパタ キョン「朝倉怒ってるし・・・理由わからんし・・・どうしようか考えてたらいつのまにか倒れてた」 キョン「一昨日も・・・昨日も・・・まともに寝てないのに、長風呂なんてした・・・俺が馬鹿だった・・・あふ・・・」 朝倉「・・・一昨日は涼宮さんに抱き着いて寝たんじゃなかったの?」パタパタ キョン「なんか眠れなくて・・・すぐ自分の布団戻ったよ」 244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 10 14 57.77 ID sxooXhZ0O 朝倉「昨日は?」パタパタ キョン「一人じゃ・・・ねれん・・・ふぁ・・・お前がいないと・・・」 朝倉「・・・」パタパタ キョン「あふ・・・やっぱ朝倉は・・・ひざまくらでも・・・」 朝倉「・・・」パタパタ キョン「・・・すぅ・・・」 朝倉「・・・」パタパタ 245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 10 20 17.64 ID sxooXhZ0O 翌朝 キョン「んぁ・・・」 朝倉「おはよう、今日は眠れた?」 キョン「・・・寝たりない・・・」ギュッ 朝倉「でも、そろそろ起きないと朝ごはんだよ?」 キョン「ごふ・・・ん・・・Zzz・・・」ギュッ 朝倉「・・・」 朝倉「・・・」ナデナデ キョン「・・・ん~・・・」スリスリ 朝倉「・・・ふふっ」ナデナデ ハルヒ「いい、家に着くまでが旅行よ!最後まで気を抜かないこと!」 248 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 10 24 09.09 ID sxooXhZ0O 新川カー ~~~♪ ハルヒ「新川さんはクラシックか・・・イメージ通りね」 キョン「そうだな」 座席 新川 ハルヒ 妹 キョン 朝倉 妹「うぅ~はるにゃん眠い」 ハルヒ「ひざ枕してあげる」ポンポン 妹「ん~・・・Zzz・・・」 ハルヒ「・・・なんかあたしも眠くなってきた・・・」 ハルヒ「くかー・・・んむにゃ・・・」 250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 10 27 58.90 ID sxooXhZ0O キョン「なあ」 朝倉「なに?」 キョン「結局なんで怒ってたんだ?」 朝倉「・・・知らないっ」 キョン「まあ、機嫌直してくれたならいいけど」 キョン「ふぁ・・・ねむ・・・」 朝倉「・・・」ポンポン キョン「・・・」ゴロン キョン「んがー・・・Zzz・・・」 朝倉「・・・・・・」ナデナデ 255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 10 34 13.39 ID sxooXhZ0O ハルヒ「じゃあ、荷物下ろして・・・キョン、森さんに力仕事させるつもり?」 キョン「言われなくても手伝うよ」 キョン「おっと」ヨロッ 森「っと」ギュッ ボインッ 森「大丈夫ですか?」 キョン「こ、これは・・・っ!」スリスリ クンクン 256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/26(火) 10 35 10.13 ID sxooXhZ0O キョン「も、森さん!!」 森「はい?」 キョン「俺の抱きまくらをして下さい!!」 朝倉「・・・・・・はぁ」 終・わ・り 前作 戻る
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45 / 801-900 803 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/09/18(金) 22 15 57 ID ??? 454 :ムキムキさん@3周年:2005/04/18(月) 10 10 34 ID mUKid012 流し台を組み立てるラインでバイトしていた時に、 昼休みにベルコンの上で昼寝してた兄貴が そのまま流れてきた・・・ 俺「班長! どうすればいいんだ?!」 班長「梱包しちまえっ!」 456 :眉毛さん@3周年:2005/04/20(水) 16 43 09 ID uKmAYuge それでウチの流し台はケセケセうるさいのか 804 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/09/18(金) 22 20 15 ID ??? スレッドタイトルねた なんで仏滅があるのに英滅がないんだ?(444) 【好物は】イギリスが自分ちのVOCALOIDに設定をつけ始めた【赤身鮪】(581) 香港「言えない。英語で0点取ったなんて言えない」(126) 【頭上に】日本のせいで兄が小鳥用に髪を盛り始めてしまった【鳥かご】(894) 三食ハンバーガーだけど、質問あるかい?(691) 「イタリア人って3食パスタなの?」「おやつも入れて4食だよ~」(765) 脱ぐ阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら脱がなきゃ損々(341) スペインに「ダボ」って言われた。ダボって何だい?象?(76) 【ステーキソースに】めいぷる!【サラダのドレッシングに】(69) 811 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/09/18(金) 22 37 29 ID ??? フランス時間注意。 468 名前: 名無し筋肉 [sage] 投稿日: 2005/04/05(火) 19 39 26 うぼあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! 仕事の帰りに捨て犬見てしまったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! ダンボールの中にぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!! 生まれて間もない子犬が一匹ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!! 鳴き声が耳にぃぃぃぃぃぃぃぃ!!! 不安げな顔が目にぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!! 環境的には飼える! あとは兄の許可だけ! 頑張るべきか?俺はここで頑張るべきか!? よい説得台詞を頼む! 470 名前: 名無し薔薇 [sage] 投稿日: 2005/04/05(火) 19 55 56 産んじゃった 813 名前: 1/3 [sage] 投稿日: 2009/09/18(金) 22 39 16 ID ??? . 628-629を今度は主役でやってみた イカ墨注意 20 しんぶん名無しさん 2009/09/17(新) 19 30 59 イタリア=ヴェネチアーノさんにインタビューしました。 Q1「あなたの名前はなんですか?」 A1「ちゃおー!イタリア=ヴェネチアーノだよ」 Q2「お仕事は?」 A2「よく食べてよく寝てよく退却することであります!」 Q3「ドイツさんと仲良しだそうですが、怖くはないですか?」 A3「正直、めちゃくちゃ怖い。よく泣かされてるよ」 Q4「嫌いな人は誰ですか?」 A4「ヴェ~…とくにいないよ~」 Q5「本当ですか?」 A5「うん」 Q6「本当の事を言って下さい」 A6「イギリス」 Q7「それはどうしてですか?」 A7「捕虜になった時のご飯が最悪だったんだよ」 Q8「それはどうしてですか?」 A8「たぶん嫌がらせ」 Q9「日本さんをどう思いますか?」 A9「声がエロい」 Q10「プロイセンさんの小鳥をどう思いますか?」 A10「どっちかというと、小鳥の方が本体っぽい」 Q11「太ってる人をピザと呼ぶことについて一言」 A11「ピッツァに謝れ」 Q12「会議で一番隣に座りたくない国は?」 A12「フランス兄ちゃん」 Q13「それはどうしてですか?」 A13「いや…セクハラがしつこすぎてヒク」 Q14「ロマーノさんに一言」 A14「いい年してすぐにスペイン兄ちゃん頼るのどうなの」 Q15「いやな思い出とかありますか?」 A15「前に一度、急いでドイツの所に行こうとして半裸で飛び出した時、 間違って人の庭に迷い込んだら銃で撃たれた」 Q16「誰にですか?」 A16「スイス」 Q17「それはどうしてですか?」 A17「たぶん嫌がらせ」 Q18「貴方の性的な何かをあらわすくるんを、引き千切るとどうなるんですか?」 A18「ただのヘタレになる」 Q19「ではあなたのヘタレ的な何かはどこにあるのですか?」 A19「君達の盲腸のあたり」 Q20「では、その盲腸を摘出すればヘタレではなくなるのですか?」 A20「………それはない」 834 名前: 成功したので日付変更前に [sage] 投稿日: 2009/09/18(金) 23 54 50 ID ??? 813 :塩ジャケ名無しさん :2009/09/18(金) 07 16 15 ID ??? 今日、嬉しいことがあったのでチラ裏ですが。 只今、少し遠いところにアメリカさん、ロシアさん、 そしてイタリアくんはじめ欧州の皆さんと一緒にいるのですが、 しばらく前に連絡がありまして、ぽちくんが家からポーンと飛び出したということでした。 その後、皆さんからじわりじわりと距離を詰めてきているという実況があったのですが…… 本日、5km後にチラチラと見えていたのですが、ついに10mほど離れたところから、 いい? いくよ? いっちゃうよ? だいじょうぶかな? いいよね? と様子を伺っていたぽちくんをカナ……ダさんが捕獲してくださいました。 そして今は私のすぐ側に居ます。 他の皆さんにも可愛がっていただいて嬉しい限りです。 835 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/09/19(土) 00 00 23 ID ??? 251:生真面目ムキムキ国家さん:2009/09/11(独) 21 35 19 人間、酔っぱらうと何をするか分からないものだ。それは俺たち国でも同じことだ。 さて、あるEUの飲み会で、俺はあえて一人飲まずに他の加盟国たちの酔っぱらった姿を観察していた。 撮影したビデオを見返したところ、どれもこれも奇行もいいところだったので、ここでまとめてみようと思う。 フランス 「違う!違うんだ!胸も尻も正義なんだ!そんなことで争わないでくれええええええ!!!」などと叫びながらゴロゴロ転がり、頭をぶつける 尚、誰も胸か尻かで争ってなどいない。 スウェーデン 「なして!?なしてクローナのレートがこげなして下がる!なじょしてくぁwせdrftgyふじこlp」といきなり叫ぶ。 その後「北 欧 の 長 男 は 俺 だ べ ! ! !」と絶叫し、メガネを叩き割る。 オーストリア 「誰もねぇ~ヒック誰もオーストリアと呼んでくれなんて言ってないんですよぉヒックエスターライヒですよお馬鹿さぁん」 「ああもういいです、今日の代金ヒック私が払いますよ全部ぅええもう先進国ですよ私ね?ほらもう皆さん帰りなさい」 本当に全額払ってくれた。 デンマーク 「けぇえええぇええいざぁあぁあぁああぁいかぁぁぁくぅぅぅさあぁあぁああああ!!!」と叫び、テーブルに頭をガンガンぶつける。 その後「北 欧 の 長 男 は 俺 だ っ ぺ ! ! !」と絶叫し、イギリスの眉毛を引っこ抜く。 ポーランド 「この間×××のランキング見たんよランキング!くっそリトのやろぉ俺よりでか、くっそ、くっそおおおぉおおおおおお!!!!」 上記のように下ネタに走り、脱ぎかける。当時彼はスピリタスをストレートで10杯は飲んでいたという。 スペイン 「シュールストレミングなー電子レンジ入れたらなー大惨事やんなぁあっはは」とひたすら繰り返す。目の焦点がおかしい。 ちなみに、このビデオのことを先日のEU定例会で口にしたところ、 「300、いや、400ユーロまでなら出しましょう(墺)」「1万ズウォティ出すからちょい寄越せっつー(波)」「25万クローナ出すべ(典)」 など買収を持ちかけられたが、断っておいた。そろそろ俺の身が危なくなりそうなので、ビデオは近く処分する。 840 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/09/19(土) 00 13 49 ID ??? スレタイネタ イギリスさんとノルウェーさんが見えない何かと闘ってる(870) 【突然変異?】パフィンの口から緑のニュルニュルが出てきた【生理現象?】(230) 【恐怖】スーさんが笑顔の練習してた【天変地異】(1001) 中国が寝てる香港の眉毛を剃ろうとしてた(652) オーストリア迷子の果てに新大陸到達(3) フランス兄さんのファッションチェック☆part12(254) ロシアさんの鞄に腐った玉ねぎいれた奴ちょっとこい(1) 847 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/09/19(土) 00 31 45 ID ??? 会話下手国家集まれ~ 635 塩鮭名無しさん2009/09/18 05 49 26(日) ID ??? 会話するのが嫌いな訳では無いんです ただ引出しがアニメとゲームとヘタch、(全て嫁関係) あと空気嫁と言う位しかできないだけなんです 嫁の話なら饒舌なんですが… 636 小鳥名無しさん2009/09/18 05 50 56(普) ID ??? どれチョイスしても相手にとっちゃ会話という名のテロだな 637 マカロン名無しさん2009/09/18 05 52 30(仏) ID ??? もう止めて!会話相手のライフポイントは0よ! 638 トマト名無しさん2009/09/18 05 54 11(西) ID ??? 嫁だけに余命が…ってやかましいわ~ 870 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/09/19(土) 01 12 25 ID ??? 飲酒ネタに便乗 322 モイモイ名無しさん 2009/09/18(芬)23 16 40 デンマークさんがテーブルの上に立って可愛いクマのぬいぐるみ抱えて 「イ●トにしてんべ、イモ●にしてやんべ」と言いながら油性マジックをクマに突きつけています。 ノルウェーさんは「あんこは鬼だべ!悪魔だべ!」と叫んでいます。 デンマークさんはそれに対して「止めてほしかったら、お兄ちゃんって可愛くよんでみろ」と要求を突きつけています。 アイスランド君はグラスを傾けながら二人の攻防戦を眺めています。 スーさんは1人でぶつぶつヨーロッパ経済を憂いています。 少しお酒を出しただけなんですがね。 北欧は今日も平和です。 880 名前: 1/2 [sage] 投稿日: 2009/09/19(土) 01 52 18 ID ??? .*元ネタは犬 89 :名無しさん@バルセロナ:14XX/09/18(金) 02 26 42 0 近所の糞牛!ふざけんな!! 闘牛でいっつもハッハハッハしてるから徐にニンジンの太いの一本買ってきた!! 他所の牛だがあげたくてあげたくて仕方なく買ってきた!!そんな子供心!! その旨を飼い主のおばちゃんに話して許可もらってあげてみた!! こいつこれが何か全然わかってねーよ!!匂い嗅いでちょっとなめて、くわえて牛小屋に帰ってった!! ちくそー!!目の前でウマウマしろよ!!それが見たいのに!!でも数日後懲りずにまた買ってきた!!またおばちゃんに許可もらった!! 牛は今度は大喜びした!!後ろ2本足で立ち上がってハッハハッハしてる!! 何その満面の笑み!?牛も笑うの!?口角上がって目が爛々とって出来るのその表情!?マンガか!! ニンジンあげた!!目の前でウマウマしやがった!!アホかお前なんでそんなに可愛いねん!? おばちゃん「これなら時々くれてもえーよ。体に良さそうやし。でも毎日はやめてな。飽きると思うから。」言うた!! それでお徳用のニンジン何本か入ってる袋を奮発して買って毎週レコンキスタの帰りにと決めてあげてた!! けどそのお徳用の3袋目辺りが半分になった頃おばちゃんが家に来た!!牛連れて!! 「おばちゃん引っ越して息子と暮らす事になってん。今まで牛可愛がってくれてありがとーな。」 そー言ってクッキー缶とかトマトとか何かいっぱいくれた!! 残りのお徳用ニンジンおばちゃんにあげた!!最後に一本牛にあげた!! 泣いてたのはその時にイザベル女王に怒られたからとちゃう!!別れが辛かったからや!! その後牛はおばちゃんと一緒に遠い所に引っ越した!!牛に会えなくなった!! ちくそー!!なんでいきなり引っ越すねん!?ほねっこウマウマ出来ひん!! 牛!!お前の名前何やってん!!ふざけんなー!! 92 :名無しさん@パリ:14XX/09/18(金) 12 23 56 0 牛の名前知らんかったんかい 884 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/09/19(土) 01 57 21 ID ??? もいもいはサルミ悪鬼の国だと忘れてやしないか? フランス時間かもしれないネタ※ほぼ無改変で ↓ 380 塩鮭くわえた名無しさん 2009/09/16(水) 18 33 30 ID 2jigen0tk ある日、同盟国の会話 伊「俺もコスプレは好きだけどさぁ、ゴスロリはないよねぇ~あの女の子~」 独「うむ、もっとナースとかチアガールとかだな」 伊「あとドイツが好きなのはアレでしょ?口にピンポン玉いれてるやつw」 独「ん?」 伊「あれ?あれってゴルフボールだっけか?」 独「何?」 伊「え、何なんだろアレ」 独「何の話だ」 SM的なアレでしょうかね… 888 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/09/19(土) 08 43 45 ID ??? . 884 なんだっけ…マウスボールだっけ… 890 名前: 名無しさん名無しさん [sage] 投稿日: 2009/09/19(土) 08 51 36 ID ??? . 888 ギャグボール、もしくはボールギャグ 889 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/09/19(土) 08 48 24 ID ??? 692 :スペースNo.日-74:2009/09/16(水) 20 22 55 シュシュシュー修羅場ー修羅場ー進めシュラレンジャー ネーム 下書き ペン入れ コーヒーこぼぉしてぇ~ 逃げない 負けない 泣かない まぁっしろげんこお~ トリップするまでー目指せシューラレーンジャー Go!Go!Ready Go! 693 :スペースNo.米-74:2009/09/16(水) 20 36 05 寝なよ…8-((((( 694 :スペースNo.仏-74:2009/09/16(水) 20 41 05 黙って寝とけ。 695 :スペースNo.日-74:2009/09/16(水) 21 15 16 シュラレッド…目が血走っている シュラブルー…顔が真っ青 シュライエロー…みかんを食べ過ぎて手が黄色い シュラブラック…原稿にインク瓶を倒した シュラピンク…スーパーお色気タイム 696 :スペースNo.洪-74:2009/09/16(水) 21 29 50 わかったから寝なさいw 893 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/09/19(土) 10 55 29 ID ??? 寝ている私の額に肉って書いた奴ちょっとこい 1 塩鮭名無しさん 2009/09/18(日)08 20 13 昨日の宴会が終わった後にはありませんでした。今なら怒らないから早く名乗り出なさい。 2 メタボ名無しさん 2009/09/18(米)08 25 19 . 1 俺の頭にも「脂」って書いてあったんだぞ!FBIを呼ぶところだったんだからな! 3 メイプル名無しさん 2009/09/18(加)08 29 39 . 2 それで僕の額に「肪」って書いてあったのか…。アメリカとセット扱い……。 しかも僕は太ってないのに……。 4 パスタ名無しさん 2009/09/18(北伊)08 33 33 ヴェー、皆酷いこと書かれたんだね。俺は「鹿」だったよ。ちょっと可愛いよね。 5 ピッツァ名無しさん 2009/09/18(南伊)08 37 21 . 4 俺は「馬」だったぞ、コノヤロー。ちょっとカッコいいだろ。 6 不死鳥名無しさん 2009/09/18(波)08 43 21 . 5 ええなー。俺もポニーがよかったしー。「呆」ってなんなのー? 7 バキバキ名無しさん 2009/09/18(立)08 49 10 . 4-5 それは二人揃って馬鹿という意味なのでは……。 . 6 どっかに「阿」がいるから探すといいと思うよ 905 名前: 893 [sage] 投稿日: 2009/09/19(土) 11 45 08 ID ??? オランダ・キプロス。ブルガリア以外で下にいない奴が犯人 ※結構適当に考えたので怒らないでね 英「酒」 西「鬼」 露「殺」 韓「転」 愛「可」 洪「漢」 普「阿」 埃「壺」 土「変」 塞「食」 芬「畜」 立「想」 辺「怨」 瑞「金」 海「小」 仏「裸」 典「侠」 希「獣」 拉「哀」 独「淫」 墺「迷」 中「老」 氷「何」 烏「乳」 玖「誤」 台「労」 丁「餡」 諾「幻」 白「薄」 列「幼」 . 893 に出てる人は除く。バルト三国は北から順に並べてみるべし 909 名前: マロン名無しさん [sage] 投稿日: 2009/09/19(土) 12 53 23 ID ??? . 905 まずロシアさんにも書きにいく時点で答えがでてるようなもんだwww 45スレ目次 次
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2投稿 げすがでるよ。うんうんも多少でるよ よく見る挑発盛りだくさん なんかクドイ話になってしまった ↓それでもいいぜっ!の戦士は旅立つがいい! 玄関を開けて家の中へと入る (……なんだ?この気配。) 奥の部屋から物音と声が聞こえた 襖を開けてみると、そこには黒帽子のゆっくりが 「オーウ。ノーウ。」 無意識に片言が出てしまう位の、酷い惨状が目の前に広がる 茶の間のど真ん中に、こんもりとした山一つ その内部で、クチャクチャ食べ物を口にするまりさ 巣の材料に使われた、新聞紙等と肌掛け毛布が食べカスと唾液で汚れていく 「ハハハッ。ナンテコッターイ。」 乾いた笑顔で言葉を口にするお兄さん チラリと窓を見ると、網戸が破られた後がある。ここから室内に侵入したらしい テーブルの上にあった昨日の晩酌のつまみが、残らず消えている 狭いちゃぶ台の上に無理矢理に乗っかったんだろうな そこに置いていた皿や空き瓶が床に散乱しているよ ……あー、ベットリと畳に焼き鳥の汁が付着済み なんで、俺は昨日焼き鳥を食っちまったんだっ!?美味かったけど! 片付けるのが億劫ですよ。このヤロウ 「ゆっ!?ここはまりさたちの、ゆっくりぷれいすだよ!ゆっくりしていってね!」 「ゆっきゅりちていってね!」 まりさと赤まりさは巣(のような山)で吼える ここは自分達のゆっくりプレイスだと それを見ながら、最近の回覧板の内容をお兄さんは思い出していた 『ゆっくりの不法進入が多発しています。各家庭で進入防止策をしましょう』 まさか、自分の家に来るとは思っていなかった 対処を軽んじた結果がこれだよ!仕事して疲れてんのになー 「まりさは、かりのめいじんなんだよ!そんけいしたなら、あまあまをもってきてねっ!」 「おきゃねじぇもいいよっ!」 ……オーウ。ムカツキマース 狩りの名人ってなんだよ。ちゃぶ台の上漁っただけじゃん つーか、不法侵入の達人といった方がシックリ来るんですけど! 「そうだね!おちびちゃんは、かしこいねっ!」 「ゆふふ。くちゅぐったいよー!」 ぺーろぺーろ!と、汚い舌で赤ゆを舐めるまりさ 綺麗になる所か、赤ゆの肌にタレがついて汚れていくけど、それは気にしないの? ゆっくりって解らん 「いまからまりさたちは、すーやすーや。するからじゃましないでね!」 「ゆっきゅち、りきゃいしてにぇ!」 最高のゆっくりプレイス、そして腹一杯の幸せ気分で身を寄せ合い、眠りへと落ちていくまりさ達 「すーやすーや。」 「ちゅーやちゅーや。」 馬鹿にしてるとしか思えないその言葉で、俺は衝動的に手を伸ばす 「いたいよ!ゆっくりやめてねっ!」 「みゃみゃをはにゃせ!くちょじじいっ!」 まりさのほっぺを握り締めて、上へと持ち上げる その後、グイグイ上下に引っ張った 「いじゃいよーっ!ばじざのぼっべぢぎれぢゃうっ!」 「まりちゃおきょりゅよっ!?いちゃいめみちゃいにょか!」 赤まりさが足に体当たりを仕掛けてくる その無礼な赤ゆに、デコピンをお見舞いした。 ゆっくり味わってね! 「いちゃいよーっ!?」 「まりざのあかちゃんがー!?」 コロコロ転がって、巣の壁にブツかった 巣は柔らかい素材なので体に怪我は無いようだが、おでこが赤く腫れている 容赦なくデコピンを打ち抜いたからな 「ここはゆっくりできないよ!あかちゃんかくれててねっ!」 「ゆーしょゆーしょ!ゆっくちのぼりゅよっ!」 赤まりさは、親の大きな帽子の中へと這い上がる すっぽりと隠れた所でゆっくり達の態度が急変した 「ゆん!じじいは、ばかだからきずかれないよ!ゆっくりこうさんしてねっ!」 「ばーきゃばーきゃ!ゆっきゅちちねっ!」 右頬が真っ赤に晴れ上がったまりさが、偉そうに吼える 赤まりさもこれまたムカツク形相だ 尻をぷりんぷりんっ!と、させて挑発してくるまりさに、 「ゆぼうっ!?」 ケリをぶち込んだ! 数回、足でまりさの尻を蹴り上げる ズパン!ズパンッ!と小気味良い音が部屋中に鳴り響く 「いだいっ!いだいよっ!やめでねっ!?まりさのおしり、おかじくなっぢゃうよっ!」 「ゆんやーっ!いちゃがってるよ!やめちぇあげてねっ!?」 聞こえませーん レッツ、スパンキング! 「ゆぶあぁーーー!?おがしくっ……あうぅーーーんっ!?」 キモイ。主に言動がキモイ。 ぴるぴる震えるまりさは、モリモリとうんうんを漏らす そして何故かぺにぺにがそそり立ち、恍惚に似た表情で呻きだした ……え、何?変態さんはゆっくりできないよ! 「ゆふうぅ。ゆふうぅ。」 「みゃみゃちっかりちてぇーっ!?」 去勢をしましょう それが世の中の為になるのならば、致し方ない 俺は冷たい目で戸棚のハサミを手に取った 何の抵抗も無く、ぺにぺにがあっさりと床に切れ落ちる 「ゆっ?……まりざのぺにぺにがぁーーーっ!?」 ぺにがあった所から餡子が流れ出す 「ゆんやぁーっ!どぼじでごんなごどずるのっ!?もうずっぎりーっ!がでぎないよっ!」 「とりあえず消毒しておくか。ゆっくりに必要かどうか解らんけど。」 酒瓶の底に薄く溜まっていた焼酎を、まりさの傷口へと垂らす 高濃度のアルコールが、ジワジワと傷穴に染み込んで行く 「あづいぃーーーっ!?まりさのこかんさん、もえちゃうよーーっ!?」 漏れ出した餡子とうんうんを混ぜて傷口へと押し込む 小麦粉用意するのが面倒くさいので、ガムテープでいいや 誰かに剥がして貰ってね 「まじざのじまんのぺにぺにが……。なくなっちゃったよ……。」 哀愁漂う表情で遠くを見つめるまりさ やべ。ちょっとカッコイイ 「みょうやじゃーっ!おうちきゃえるぅーーーっ!?」 お帰り下さい。止めませんよ? でも、その前に追加でやる事が1つ まりさの体を左手で持ち上げて、右手に掴んだマジックのキャップを歯で取った そして、まりさの肌にキュキュキューッ!と、文字を記入していく 「なんかくさいよ!ゆっくりできない!」 シンナー臭くなったまりさが、悪態をつく まりさを抱えた体勢で窓の側まで運んで行き、外へとフルスイングで放り投げた 「まぁ、向こう側は草地だから大丈夫だろ。」 そして、まりさ達は垣根の向こう側へと消えていきましたとさ ボスン!と草地に着地した大きなゆっくり 「ゆべっ!いだいよっ!」 「ゆびゅっ!ちゅぶれりゅっ!?」 まりさの下敷きになった赤まりさが、悲鳴を漏らす 「あがぢゃんっ!?じっがりじでぇーーーっ!?」 「ゆっ…。もっちょ…ゆっきゅり………。」 赤まりさは虫の息だ 長くは無いだろう 「だいじょうぶだよっ!おちびちゃん!ままにまかせてねっ!」 まりさは帽子に赤ゆを乗せて、移動を開始した すると、足に違和感を感じる 「こかんさんが、ずーきずーきっ!するよっ!?」 ガムテープを貼っただけの、お粗末な治療がされた傷口がズキズキと痛む 動く度にガムテが擦れて、激痛が響いてくる 「ままはっ!がんばるよぉーーーーっ!」 痛みを堪えて歩みを速めるまりさ なかなか泣ける光景である 目指すは、多数のゆっくり達が集まる橋の下 希望を捨てずにまりさは必死に歩いていく 「ゆっくりたすけてねっ!?」 ゆっくり達は、声が聞こえた方向へと顔を向ける そこにはボロボロのまりさが満身創痍で立っていた ゆっくり達は急いで掛けよる 「ゆっくりできないにんげんが、まりさたちをこんなめにあわせたんだよっ!」 涙を流し悲痛な叫び声で訴えるまりさ 「それに……。まりざのぺにぺにさんまで……。もっと、すっきりーっ。じだがっだのにっ!」 茶色の何かが、股間にペッタリと張り付いていた そして、その下からゆっくりしていない悪臭が漂ってくる 想像も出来ない位の酷い目に遭わされたのだろう 「かわいいおちびちゃんを、ゆっくりたすけてねっ!」 コロリと、赤まりさが帽子の中から地面に転がる それを一目見たゆっくり達は、もう助からない。とまりさに諭す 舌をだらしなく垂れ流し、赤まりさは絶命していた 「ゆぅうぅーーっ!?ばりざは、ふくっしゅうっ!するよっ!」 怨念を身に纏い、修羅の形相で復讐宣告をしたまりさ その姿に同情し始めた多数のゆっくり達 「みんな、てつだってほしいよっ!にんげんにいたいめみせようねっ!」 非道な人間は数多い そろそろここら辺で、ゆっくり達の凄さを見せなければならない時が来たようだ ゆっくりは頷き合う 協力して立ち向かう覚悟は出来たと 「えいっえいっ!ゆーーーっ!みんなっ!がんばろうねっ!」 まりさは一人フライング気味で、合いの手を叫ぶ みんなの目に宿るやる気で、協力体制を感じ取ったのだ まりさは涙を熱く流しながら、 (ゆうじょうって、すばらしい!) と、心の中で思う ゆっくり達は、視線をまりさの体へと移しながら、声を揃えて叫んだ 「「「がんばろうねっ!げすまりさっ!!!!!」」」 みんなから聞こえてきた言葉は、友情を吹き飛ばす爆弾発言だった 「どぼじでぞんなごどいうのーっ!?まりさはげすじゃないよっ!」 熱い涙は悲しみの涙へと変わる げす発言に心が酷く痛んだ 「げすまりさ?どうしたの?」 「ゆゆっ!どこかいたいのっ?これをたべて、げんきだしてね!げすっ!」 「げすのあかちゃんは、ざんねんだったね……。でも、またかわいいげすのあかちゃんできるよっ!」 「げすまりさっ!おうちはどこなの?ゆっくりいこうねっ!」 「ゆーんっ!がんばるよっ!いっしょにがんばろうねっ!げすまりさっ!」 「げすまりさっ!」 「げすまりさっ!!!」 「げすっ!」 「げすーーーっ!!!!!」 「ゆっぐじでぎないーーーっ!?げずなんがじゃないーーっ!?」 傷心でボロボロのまりさ 信じた仲間にげす呼ばわりされて、心が粉々に砕け散る 「ゆっ?でもそれは、おなまえなんだよね?」 まりさは体に視線を受けて首を傾げる みんな一点を凝視していた 自分の視界では、その箇所を見る事が出来ない為、側の水溜りへと向かう そして、そこには……。 げすまりさ と、右頬に黒く書かれたまりさの姿が、水面に映し出されていた 「なっ!なんでーーーーーっ!?」 げすと書かれていたほっぺさん 人間に何かされたらしいのは解っていたが、まさかこんな酷い事をするとは! ゆっくりできないよっ! 「どうしたの?げすまりさ?」 とてとて、心配そうにみんなが近づいてくる げすまりさ!と発言しながら 「ばじざは、げずなんかじゃないーーーーーっ!?」 水溜りに頭を突っ込んで、文字を消そうとするまりさ それを見たゆっくり達は慌てだす 顔を上げたまりさが再度水面を見つめると、多少滲んだだけの文字がまりさの視界へと入る 油性マジックはこんな事では消えない 「げすっ、やめてねっ!ゆっくりできないよっ!」 「げすまりさっ!ゆっくりしていってねっ!?」 泥だらけになったまりさは、悲しげな顔でゆっくり達を見つめる げす。げす。げす。げす。げす。 まりさは、壊れた 「もういやぁーーーーーーーーーーっ!?」 文字を洗い流す為に、側を流れる川へと走り出す 先日に降った雨の影響により、増水して流れが速くなっている川へとまりさは走り出す 誰も止められなかった 空に浮いたまりさが川へ吸い込まれていく 「「「げっ……?」」」 バシャバシャと水しぶきが上がり、まりさの顔が水面へと浮き上がる そして、凄い勢いで下流へと流されていく 「ゆんやぁあーーーーーーーーーーーーーーっ!?」 「「「げすぅうぅーーーーーーーーーーーーーーっ!?」」」 みんなの見ている前で、まりさが消えた 困惑の中で赤まりさが息を吹き返す 「ゆっ……?ゆっきゅりちていっちぇねっ!」 絶命したかと思いきや、只の仮死状態だったらしい ゆっくりの生命力はしぶといのだ 「みゃみゃは、どきょにゃんだじぇ?ちゅーりちゅーり、ちゅりゅよっ!」 視線を慌しく動かすゆっくり達 キョロキョロと母まりさを捜す赤ちゃん そして、そっと赤まりさの体に触れる肌の感触 「ゆっ!みゃみゃっ!」 振り向いた所に居たのは、まりさではない別のゆっくり グイグイと押してくる 赤ゆがズリズリ後退し始めた 「やめりゅんだじぇっ!?ゆっきゅちできにゃいよっ!」 抗議しても、おしくら饅頭は止まらない 赤まりさの耳へ、うねりを上げる川の流れの音が響いてきた 「きゃわしゃんにおちゃうよっ!ゆっきゅちやめちぇねっ!」 ゆんっ!と掛け声1つ 赤まりさの体が空を舞う そのまま下のお水さんへと落ちていく 「ゆんやぁーーっ!おみじゅしゃんは、ゆっくちぃ!ゆあぁーーーーーーっ!?」 親と同じ様に下流へと流れていく 中々のスピードだ 苦しげな声を最後に水面から赤まりさが消える それを見つめていたゆっくり達は、声を揃えてにこやかに叫ぶ 「「「なにもみなかったことにするよっ!!!」」」 皆、とてもゆっくりな表情でしたとさ 終わらない 「はーい。みんな覚悟してねー。」 「「「ゆん?」」」 声の方へと反転するゆっくり達 そこには人間が数名立っていた 「げす。と書かれているまりさを見た時には笑ったよ。」 「ここが仲間達の集まる場所ってことか。」 「確かにゆっくりしていない集まりだよな。」 口々に悪評を漏らす人間達。 ゆっくり達はぷくーっ!と膨れて威嚇する 「ぷーっ!げすなんかじゃないよっ!」 「ゆっくりできないにんげんさんは、いますぐしねっ!」 「あまあまおいたら、ゆっくりきえてねっ!」 逃げもせずに抗議と要求を繰り返す 「ヒャッハー!」 「イヤッフーッ!」 「うっひょーいっ!」 お兄さん達は、目の前に居るゆっくり達に飛んでいく 駆除、及び捕獲を目的としたボランティア活動を開始した 「いやぇーっ!?」 「やめてぇーーっ!つぶさないぶぇっ!?」 「たぶけでぇーっ!?」 叩き潰されペシャンコになったゆっくり 勢い余って川に落ち、流されていくゆっくり 袋に入れられてお持ち帰りされるゆっくり 「ちょっ!これは俺のだってばっ!」 「違うって!俺が先に目をつけたんだよっ!」 一角では熾烈な争いが繰り広げられていた お兄さん達が、持ち帰る為に捕まえたゆっくりの奪い合いしている 「やべでねぇーーっ!?でいぶ、ちぎれじゃうよぉーーーっ!!!」 左右に引っ張りあい、大人気ない争いを繰り広げるお兄さん s ギリギリとれいむの皮が軋み出して、亀裂が入る 「でいぶは、がわいいがらっ!ごんなべにあうんだねっ!?」 ムチムチの体が楕円状に横へと伸びていく 文字通り、身を引き裂かれるような痛みで、目が極限まで開いて涙が溢れる 「がわいぐでっ!ごべんねーーーーっ!?ゆぶらぁあーーーーーーっ!」 なんという事でしょう れいむは見事な大阪裁きで、真っ二つになってしまいました ボタボタと中身が地面へと散らばっていきます そして、肩を落とすお兄さん達 結論:仲良く分けましょう お兄さん達が暴れまわった後の川辺には、ゆっくり達はもう居ない 所々に黒い餡子の染みが残るだけ 潰したゆっくりはゴミ袋に入れて持ち帰る それがマナーでエコロジー 残骸を詰め終わったお兄さん達は、背伸びをして体をほぐす 片手にゴミを、片手にゆっくりの詰め合わせを手にして帰路へとついた 「ゆーっ!ここからだしてねっ!」 「もういやっ!おうちかえる!」 「ぜんぜんゆっくりっできないよっ!」 「おにいさんは、ばかなの?しぬの?」 「このままじゃつぶれちゃうよっ!ゆっくりどいてーっ!?」 それを見て、お兄さん達は笑いながら声をかける 「げすはゆっくり出来ないよ。」 ゆっくり達は袋の中でゆぐゆぐ泣きながら、地獄の扉へと向かっていく おわった あとがき ゆっくりは全部ジェノサイドエンディング! でも、たまには、ぬる愛でもいいよね! 誰か書いて下さいっ! という事で、お久しぶりの2作目を投下 好きな言葉や行動をこれでもかっ!と、詰め込みました 解りにくかったり、意味不明な所があったら感想によろしく 次作以降のあとがきに書いたり、書かなかったりする事でしょう 前作の感想ありがとうございます まぁ、れいむですので。その内またあるかもしれません 最後まで読んで頂き、ありがとうございました
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その日、私はむし暑い部室棟の廊下を走り抜け、音楽室に向かっていた。 長い長い階段を上り終える頃には、背中がじっとりと汗ばんでいた。暑い、あつい。 「お疲れ様です。すみません、掃除で遅れて――」 こんな暑い日なのだから、先輩達はムギ先輩の冷たい麦茶でHTTを満喫しているか、暑さでグダグダになっているかのどちらかだと思っていた。 ところが、実際にはそのどちらでもなかった。 「何してるんですか?」 部室の隅。そこで、先輩達がしゃがみこんでいた。 こんな暑い日にあんなに密着して……見てるこっちが暑くなりそう。 ムッタンを肩から下して、近づいてみると、 「おっ、梓か。遅かったな」 「はい、すみません。ちょっと掃除が長引いて……主に純のせいですけど」 「佐藤さん、だっけ?」 「鈴木です。それより、先輩、そんなところで何してるんですか?」 実はな、と律先輩が口を開いたところで、もっさりショートの頭がこちらを向いた。 唯先輩。 私を見るや否や、不穏なオーラをまき散らしてゆっくりと立ち上がる。 すこぶる嫌な予感がする。っていうか、予感というよりこれはもう予定調和に近い。 「あーずーにゃーん!」 なんでこの人は予備動作もなしに人に抱きつけるのだろうか。 途端に、温かいと形容するには余りにも強烈な暑さが襲ってきた。制服越しにジワリと伝わるそれに、思わず顔をしかめる。 「暑いです、離れてください!」 「大丈夫! もうその心配はいらないからね!」 「は、はい? 何言ってるんですか、先輩。とうとう暑さで頭がおかしく――」 と、唯先輩の肩越しに、さっきまで先輩達がしゃがみこんでいた位置が見えた。 そこには、ちょうど椅子くらいの大きさの白い箱のような物があった。 いや、白い箱なんて形容はよそう。単刀直入にあれは、 「冷蔵庫……ですか?」 「そうだよー。ムギちゃんがね、皆のために持ってきてくれたんだ!」 皆のために? 一体、何のことだろう。 「これでもう放課後の暑さともお別れだね、あずにゃん」 「えっ?」 「だって、毎日アイスが食べられるんだから!」 アイス、か。なるほど。 ムギ先輩が皆に氷菓子をふるまう為にあの冷蔵庫を持ってきたわけか。 見ると、冷蔵庫は二段に分かれていた。多分、下が冷蔵庫で、上が冷凍庫になっているのだろう。 唯先輩を引きはがし、私も先輩の輪に入った。 「これ、わざわざ買ってきたんですか?」 「ううん、たまたま家で余っていたから、持ってきたの」 冷蔵庫がたまたま余る家? 深く考えるのはやめた。ムギ先輩だし。 それよりも、唯先輩の言っている事が本当だとすれば、それはある意味とても魅力的なことかもしれない。 夏の暑さからくる気だるさも、集中力の散漫も、アイスが全て吹き飛ばしてくれるからだ。 ダラダラとお茶を飲んでだべる事もなくなる。だって、どう考えてもアイスはお茶請けにならないし。 すると……どうだろう。 先輩たちも、放課後の練習に力が入るんじゃないかな。暑さにダレることなく、爽快に音楽を奏でながら。 「梓、顔がにやけてるぞ? 早速アイスの魔翌力にとりつかれたな」 「べ、別に、にやけてません!」 心中を見透かされたようで、慌てて話題を逸らした。 「そ、それより、こんなもの勝手に部室に持ち込んで大丈夫なんですか?」 「その辺は大丈夫だ。これを見ろ」 そう言って、律先輩が下の段を開けると、 『さわちゃん専用』 と書かれた紙と一緒に、色鮮やかで高級感漂うゼリーの容器が並んでいた。 教師をお菓子で買収する生徒も生徒だけど、それであっさり頷く教師もどうなんだろう。 ニヒヒ、と悪戯っぽい笑みを浮かべている律先輩。 アイスの一言を延々と連呼する唯先輩。 元凶、ムギ先輩。 アイスの魔翌力とやらに立ち向かう、一縷の望みをかけるとすれば澪先輩しかいない。 だけど、私が眉をひそめる姿を見て、慌ててにやけた顔を取り繕う澪先輩は、多分、いや間違いなく敗者側なのだろう。 「まったく……他の人に見つかって怒られても知りませんよ」 まあ、私も同じなんだけどね。 一女子高生の私には、この暑さに立ち向かう勇気もなければ、氷菓子の誘惑に勝てる精神力も無いのだから。 あずきバーとかあったら嬉しいな。 「じゃ、梓も来たことだし、早速食べようぜ」 ……。 ……。 ……。 流石はムギ先輩といったところか、冷凍庫から出てきたのは全てハーゲンダッツだった。 まあ予想通りではあったから別に驚かなかったけど。 「ちべたくておいしー!」 「生き返るなぁ……」 「うふふ。喜んでもらえて嬉しいわ」 「澪は何味?」 「私はチョコチップ」 「一口もーらいっ!」 「あ、こら、律ーっ! ば、ばか、食べるなら自分のスプーンを使えよ」 「うん? いいじゃん、別に。ほれ、私のも一口やるからさ。ほら、あーん」 「そんな恥ずかしい真似できるか! ……まったく」 「なんだよ、食べないのか? じゃあ、唯、ほれ、あーん」 「あっ……ま、待って、やっぱり食べる」 「恥ずかしいんじゃなかったのかよ」 「……こ、これはアレだ。私ばっかり一口とられて不公平だから、その」 「みみっちい奴だな」 「う、うるさい! と、とにかく……た、食べるから、一口ちょうだい」 「はいはい。ほれ、あーん」 何やってんの、この先輩達。 せっかくアイスで涼んでいるのに、ベタベタで見ているこっちが恥ずかしくなるようなやり取りを見せられて、少し気分が悪くなった。 ムギ先輩を見ると、スプーンに掬ったアイスがポタポタと零れ落ちるのも気にせず、その光景に見入っていた。 やれやれ。 ……。 「あー、おいしかった」 「じゃあ、アイスも食べ終わった事だし、練習しましょう、練習」 「まあ待て、梓。もう少し、アイスを食べた後の余韻を味わってだな」 「そんな余韻いりませんから」 「えーっ。なんだよぉ、いいじゃん別に。ハーゲンダッツなんて滅多に食べられないんだからさ」 「普通のカップアイスと、たかだか100円くらいの差じゃないですか」 「わかってないなぁ梓。その100円の差が、一JKには死活問題なんだぞ!」 「そうだよあずにゃん!」 面倒な人が話に混ざってきたので、なんだか言い返す気力すらなくなる。 とは言え、私も久しぶりにおいしいアイスを食べることができて、あともう少しだけ練習を先延ばしにしても良い気がしていた。 お茶がないからこそ、口中に甘い余韻が残っている。 悪い気はしない。 「しょうがないですね、まったく……」 「そういえば、あずにゃんは何味食べてたの?」 「私ですか? 私は抹茶をいただきました。おいしいですよね、抹茶」 「抹茶かぁ……私、抹茶味食べた事ないや。おいしいの?」 「おいしいですよ。和、って感じがして、すごいさっぱりしてますし」 「おやおや梓さん、ずいぶんと洒落た言葉を使いますなぁ」 「そうだよあずにゃん! 和といえば、断然、ガリガリ君だよ!」 またわけのわからないことを。 いい加減、相手をするのが面倒になり、他2名の先輩に助けを求めた。 が、 「ガリガリ君……? それ唯ちゃんのお友達?」 「違うよムギちゃん。ガリガリ君はアイスだよ」 「えっ、えっ?」 「ムギ、ひょっとしてガリガリ君知らないのか?」 「ごめんなさい、市販のアイスって言ったらハーゲンダッツしか知らなくて……」 一瞬、場の空気が凍った。 そんな気がしただけで、すぐに皆、苦笑いを浮かべて話を続けた。 「どんなアイスなの? その、ガリガリ君は」 「簡単に言うと、木の棒にソーダ味のアイスがくっついててな。当たりが出るともう一本もらえるんだよ」 「当たり……? どういうこと?」 「アイスを食べ終わった後に、棒に『当たり』が書いてあったら、買ったお店でガリガリ君と交換できるんだよ」 律先輩の言葉に、ムギ先輩の瞳がキラキラと輝いていた。 世間ではそれをムギの光と呼ぶ。 ○○するの夢だったの~、と同じく、超がつく程のお嬢様が庶民へ抱く不当な憧れを表す。 「す、すごいわ、アイスなのにクジになっているのね!? そ、それはどこに行けば買えるの?」 「別にどこでも買えるよ。コンビニにも売ってるし」 鼻息を荒げて興奮するムギ先輩。 多分、明日は冷凍庫がガリガリ君で埋め尽くされてるんだろうなぁ。 ……。 ……。 ……。 案の定、次の日のティータイムはガリガリ君オンリーとなった。 「は、はやく食べましょう! ねっ!」 「そんな急いで食べるとお腹壊すぞ。こら、唯も真似しないの」 しかし、なんだ。 放課後、音楽室で一心不乱にガリガリ君をペロペロと舐めている女子高生っていうのも奇妙な図だ。 主催が本気モードだから、皆、何か喋るにもネタがない。 そんなに当たりが見たいのかな。相変わらず、唯先輩に負けず劣らず変なものに興味を抱く人だ。 「んぐんぐっ……はぁ……はぁ……な、なんて大きなアイスなの。おまけに、すごく固いわ」 「それがガリガリ君の魅力だよ。外はカチカチ、中はシャリシャリ。んー、おいしい」 「アゴが痛くなりそうだわ……ペロペロしてたらいつまで経っても食べ終わりそうにもないし」 「そんな頑張って食べる必要はないだろ。落ち着いて食べなよ」 ようやくムギ先輩がガリガリ君を食べ終わる頃には、結構な時間が経っていた。 ああ、貴重な練習時間がまた減っていく。 「あら? 何も書いて無いわ」 「残念。ムギちゃん、それはハズレだよ」 「そうなの? ……そうなのね。はぁ……残念だわ……」 本当に残念そうな表情で、太い眉毛で八の字を描く先輩は見ていて少しかわいそうだった。 何でもすぐに本気になる人だからなぁ。 まあ、だからといって、もう一本チャレンジしたらどうですか? とフォローするつもりもないけど。 「あっ」 「どうした澪?」 「私、当たった。ほら」 澪先輩の手に、テラテラと光るアイスの棒。その表面には茶色で『当たり』の文字が確かに書かれていた。 「み、見せて! ……すごい、本当に当たりって書いてあるわ」 「やったね澪ちゃん! これでもう一本もらえるよ」 「いや、別に私はいいよ……それに」 澪先輩がそう言って冷凍庫のほうに視線を投げた。 そう。まだあの白い箱の中にはガリガリ君がびっしりと詰まっているのだ。当たりも何も関係ない。 ああ、もう。 唯先輩が余計な事を教えなければ、毎日ハーゲンダッツを食べられたのに。 正直、ガリガリ君はそれほど好きではない。ソーダよりもバニラ、バニラよりもあずき。 「あ、あの、澪ちゃん?」 「えっ、なに?」 「もし、もしもよ……ガリガリ君を好きなだけ食べていいって言ったら……澪ちゃんの、あ、当たり棒を……」 「これ?」 「うん……そのぉ……譲ってもらえたりしないかなぁ、って」 「えっ? あ、うん。いいよ、別に。はい」 「ほ、ホント!? 本当にいいの!?」 「お、大げさなやつだなぁ……そもそも、ガリガリ君買ってきたのムギだし、何も遠慮することないじゃないか」 「ありがとう澪ちゃん!!」 「どういたしまして……って、私の台詞これであってるのか?」 当たり一本でここまで喜べるなんて、ホント変わった人。 手を取り合って喜び合う(?)二人を横に、律先輩が何やら悪戯っぽい表情で自分の棒に何かしていた。 いつ取り出したのか、手には油性ペン。 あ、まさか。 「おい、ムギ。もう一本、当たり棒あげよっか?」 「えっ? りっちゃんも当たったの?」 「うん。ほら、これ」 そう言って差し出した律先輩の棒には、 『1等 りっちゃんの熱いベーゼ』 と書かれていた。よれよれの、しかも滲んだ字で。 まさに今書きましたと言わんばかりの出来だった。 「なんだこれ!? 律、お前、これ自分で書いただろ!」 「あっ、バレた?」 「普通、こんなのすぐにわかるだろ! まったく、ホントくだらない事するんだから」 「あはは。いやぁ、なんか澪ばっかり当たるもんだから、ちょっとね」 「ザ・暇人ですね」 「うるさいよ」 「ねえ、りっちゃん?」 「うん? どうした、ムギ。あっ、ひょっとして……怒った?」 「ううん、そうじゃないわ。けど……いいの? これ、私がもらっても」 「えっ?」 「これと引き換えに、りっちゃんがキス、してくれるのよね?」 「あ、え、いや……ほら、これはちょっとした冗談というか」 「すごいわぁ……こんな棒切れ一本で、りっちゃんからキスしてもらえるなんて」 「あのぉ……ムギさん……?」 何やら今度はムギ先輩の顔に悪戯っぽい笑みが浮かんでいる。 まさかの事態に律先輩の顔に珍しく焦りの色が見えた。 「ねえ澪ちゃん、これ私が使ってもいいかしら?」 「へっ!? な、なんで私に聞くんだ?」 「一応、澪ちゃんに断っておかないといけないと思って」 「な、何言ってるんだよムギ。それを聞くなら……律にだろ? なっ?」 気のせいだろうか。 澪先輩がいつも以上に目を吊り上げて律先輩を見つめていた。っていうか、完全に睨んでるし。 普段、人をからかって遊んでいる律先輩が、逆に普段大人しい先輩2人に迫られて慌てている光景は、なんとも見ていて気持ちが良かった。 まあ、自業自得ってやつだ。たまにはいいと思う、そういうの。 「どうなんだ、律? こんな当たりをムギにあげるってことは、そういうつもりなんだろ?」 「な、なに怒ってるんだよ」 「別に怒ってなんかない。ただ、聞いてるだけだ。お前はムギとキスがしたいんだろって」 「そ、そんなわけないだろ」 「あら、りっちゃん、そうなの? こんなもの渡すから、私てっきり、そうだとばかり思っていたのだけれど」 「……」 「何黙ってるんだよ」 「……ち、違うってば」 「何が違うんだ?」 「だ、だから……ムギとキスしたかったわけじゃないって」 「ふーん、そうなんだ。残念だわ、りっちゃん。うふふ」 「あんまりいじめないでくれよ」 「ごめんなさい。あ、でも、りっちゃんのその言い方、まるで私以外の人とはキスしたかったみたいに聞こえるわね」 「なっ……そ、そんなわけないし」 「そうかしら? ねえ、りっちゃん。この当たり棒、澪ちゃんに渡せばいいのかしら?」 「は、はあ!? ムギ、ちょっとふざけ過ぎだぞ。その、私もこんな悪戯して悪かったけどさ、そろそろ」 「私はふざけてないわ」 「み、澪も何とか言ってくれよぉ」 「ねえ澪ぉ……」 「……そ、そんなに私にもらって欲しいのか?」 「……はい?」 「そうねぇ~。澪ちゃんには本物のガリガリ君の当たり棒をもらっているわけだし、やっぱりこっちの当たり棒は澪ちゃんに渡すべきよね」 「澪しゃん? ムギ?」 「ムギの言う事も一理あるよな、やっぱり……うん、これは私がもらうべきだよな」 「うふふ」 「……な、何考えてるんだよ澪。お、お前、冗談で言ってるんだよな? あはは、やだなぁもう、たまにノってきたかと思ったら悪ノリかよ」 「……」 「……」 「お、おい……なに顔赤くしてるんだよ?」 「元はといえば、律が悪いんだからな……こ、こんな形で言うつもりはなかったけど……でも」 何やってるんだろうこの人達。 「律!」 「は、はいっ! な、なんでしょうか……」 「い、一度しか言わないからな、よく聞けよ」 「えっ、だから一体なんだって言うんだよ……?」 「当たりと交換する前に、言っておきたい事があるんだ。ううん、これを言わないと……一応、ケジメっていうか」 「ケジメ? 一体何の話なんだ……ムギ、何笑ってるんだよ」 「うふふ」 「ゴホン……え、えっとな、その……わ、私はその……律のことが……」 「……おい、ちょっと」 「り、律の事が……すk――」 耳まで顔を真っ赤にしている澪先輩を確認したところで、ようやく私は我に返った。 何やってるだろう、ここは部室なんですけど。っていうか、私達の存在、完全に忘れてませんか? はぁ、と溜息が自然に零れる。 そして、私と同様で、さっきから全然会話に参加していない唯先輩に気がついた。 「唯先輩?」 2
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【ヒップホッパー】義兄を好きになりました【おっぱいブレード】 5 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 01 40 49.14 ID SYkKwl2oO ノシ スレたったのねwwww 8 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 01 44 25.80 ID SYkKwl2oO 前スレの住人はいるのか? 16 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 01 52 20.33 ID SYkKwl2oO 乳が張ってCカップくらいになってるかもしれない件 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/08(月) 01 59 43.20 ID yOc3XaOu0 18 おやすーノシ 16 今が見せ時じゃないか!!!(義兄に) 21 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 02 04 17.35 ID SYkKwl2oO 20 見せるも何も、整理だからだと思うyo!! 景気よく店長ぬっこすyo!! 24 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 02 21 57.02 ID SYkKwl2oO それにしても前スレの曲やばいな。 全部聞けないのが残念だが。 店長の背中にはまだやりちんの紙が貼ってあるしorz 気付いてないのかorz 29 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 02 56 38.37 ID SYkKwl2oO 仕事終わり保守 31 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 03 01 58.02 ID SYkKwl2oO どうしても全部聞きたいからネカフェ行ってくる保守ノシ 32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/08(月) 03 04 17.71 ID yOc3XaOu0 29 乙かれ~ノ 今日は義兄となんか約束?あるん? 33 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 03 07 43.85 ID SYkKwl2oO 32 義兄とは何もorz なんか恥ずかしくてなにしていいかわからないorz 37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/08(月) 03 12 29.97 ID kWK9pQAjO 義兄が特定出来た件 40 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 03 17 43.96 ID SYkKwl2oO 37 にぇっ?! 41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/08(月) 03 19 15.71 ID kWK9pQAjO 39ちなみにスレ全体読んでない。 1のみで特定出来た 42 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 03 22 20.19 ID SYkKwl2oO 特定されすぎorz 仲いいのかしら 43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/08(月) 03 24 27.07 ID kWK9pQAjO 42 まぁ晒したりしないから安心してくれw ひでぶ 44 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 03 31 17.82 ID SYkKwl2oO 義兄が特定されたってことは… 自然に私や妖刀も… 49 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 04 06 06.09 ID SYkKwl2oO ネカフェ到着ノシ パソコンのいじり方がわからないorz 52 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 04 16 18.98 ID SYkKwl2oO スレ探すの手間取ったが聞けた!! おまいらアリガト! いやすごいなコレ!! なんかID a8juzob8Oの声がKMに似てて濡れたWW 感動をありがとう!! 53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/08(月) 04 25 42.77 ID jyQuLUTd0 元の曲が名曲すぎるからなwwwwわざと囁いてみた 濡れたかwwwwwwwwwwwwwwww光栄だ! 54 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 04 39 05.05 ID SYkKwl2oO これはいつから制作したんだ? 一朝一夕でできるものじゃないと思うが… 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/08(月) 04 49 31.54 ID jyQuLUTd0 529 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日:2006/05/06(土) 18 11 ID BrZZJlcH0 今沖田、感動した。パイブレに聞いておきたい この話ネタにして曲作ってもいいか? ↑コレが俺だ。んで、イベント行って夕方起きて作ったから・・・・・ 録りとうpも含めて二時間くらい? 57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/08(月) 05 01 59.18 ID jyQuLUTd0 まだネカフェにいるなら原曲も聞いてみてくれ。 http //www.youtube.com/watch?v=Ozqshhervh0 58 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 05 03 44.47 ID SYkKwl2oO ちょとまててね!今聞く 61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/08(月) 05 21 05.09 ID jyQuLUTd0 If I tell you If I tell you now,will you keep on will you keep on lovin me (もし私が、もし私が今あなたに言ったとしたら、あなたは私を愛し続けてくれるかしら?) この歌い出しと、曲名でネタはコレしかないなってすぐ思った 曲作りってネタと詩のアイデアで煮詰まる事が多いけど、コレはすぐ曲にできた パイブレと義兄のおかげだな 62 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 05 21 28.12 ID SYkKwl2oO Hookが哀愁的でたまらないな。だけどvipリミックスのが好きだwwww ネカフェ退出保守 87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/08(月) 10 32 44.01 ID dxQ7UKAl0 保守がてらPVがおもろいのでも貼ってくよ。まずはコレだ http //www.youtube.com/watch?v=qrvCcLWtl2w DJ Q-Bert - Sneak Attack 88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/08(月) 10 39 52.66 ID dxQ7UKAl0 http //www.youtube.com/watch?v=Hb6F0Svsu_0 Busta Rhymes - Gimme Some More 89 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 10 40 31.89 ID SYkKwl2oO くそ、Q-バートみたいがみれないorz 今沖田産業ノシ 94 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 10 51 25.09 ID SYkKwl2oO 最近ちゃんと寝れんなorz さて、これからどうしていこうか… 今のところ大きなイベントがないんだorz 95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/08(月) 10 53 31.30 ID X33cCRqE0 94 これから義兄とどうしたい ってのはあるん? 一応付き合ってるんだし 96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/08(月) 10 53 48.19 ID dxQ7UKAl0 お、パイブレ北か。イベントってのは自分から作るもんだぜ と言って鬼安価を期待してみる 97 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 10 58 42.02 ID SYkKwl2oO 95 そうだな、やっぱりイチャイチャしたいのが本音だ。 96 安価か…全然やっても構わないが… 人がいなそうだorz 98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/05/08(月) 11 00 21.62 ID X33cCRqE0 安価出してもいいけど今のシュチエーションを知りたい 99 :オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 :2006/05/08(月) 11 05 16.40 ID SYkKwl2oO 今は義兄寝てる。昼過ぎにご飯で一回起こすつもりだ。 あれから義兄とイチャイチャしてないorz 変に意識してしまって大きくふみだせないorz 100名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 11 06 23.45 ID X33cCRqE0 じゃー昼過ぎまで起こせないじゃーん ということは寝てる間に悪戯か・・・ おでこに「愛」と油性マジックで書く 101名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 11 12 42.01 ID dxQ7UKAl0 たしかに人いないな・・・・ 向こうも兄妹っていう最大の障壁を越えた事に安心してると思うんだ 親も公認なんだし、今こそ妹ってのを前面に押し出して甘えちゃえばいいジャマイカ 102名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 11 15 41.47 ID X33cCRqE0 妹ねぇ・・・別に恋人として接して行けば問題ないと思うけど・・・ とりあえずイチャイチャだな考えておく 103名前: オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 投稿日: 2006/05/08(月) 11 18 00.90 ID SYkKwl2oO 妹キャラで行くのも面白そうだなwwww 可愛いやつだな、って思わせたい 105名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 11 23 15.17 ID X33cCRqE0 よしじゃあ俺の妄想を聞いてくれ パイブレ義兄と真正面に向き合い目だけを見つめて互いに座る 頬を突っつく 「ぷにぷに・・・」 義兄が何かしてきたor目を背けたら 「だめ・・・私だけを見つめて・・・」 この間頬を引っ張ったりする 義兄目を背けたら「ダメ!私の目だけを見て!!」 義兄パイブレを触ったりしてきたら「まだおあずけ」 ここで義兄の頬を堪能 頃よいところで突然キス・・・・ 自分の世界に入ってますハイ・・・ 106名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 11 27 41.60 ID dxQ7UKAl0 高いところにあるものを取ってもらう そっけなくされたら「ふぇ・・・」でウルウルとか? おれきめぇwwwwwwwwww 108名前: オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 投稿日: 2006/05/08(月) 11 28 30.44 ID SYkKwl2oO あまぁぁaaaaaaaいっ! 180度キャラが違うんだがwwww 男がそうゆうのに弱いのなら参考にするww 109名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 11 31 19.86 ID X33cCRqE0 108 参考っていうか是非やってもらいたいですハイ うむ・・・コレが童貞の馬鹿力ってやつか・・・ 身をもって実感した 110名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 11 34 04.02 ID dxQ7UKAl0 さて俺も妄想するか 義兄が部屋でくつろいでる時に「おにぃちゃん入るね~」でズカズカ入室 パイブレ「何してたの~?あ!もしかしてエッチな本でも読んでた?にゃはは♪」 義兄「にぇっ!?ば、おま、ちょ・・・・あqwせdrftgyふじこlp;@:」 パイブレ「ふーん。ま、いーや・・・ねぇねぇおにいたま?」 義兄「な、何だよ?」 パイブレ「だっこ」で手ひろげる 断られたら「ふぇ・・・・」だwwwwwwwwwwwww 111名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 11 34 44.70 ID 66GzXOrK0 義兄が座ってぼーっとしてるとこ、ちょこんと横に座るとかもいいな 「何?」って言われたら「別に。側にいたかっただけ」って、それだけ 頭撫で撫でしてくれそうな予感wwwwwww 112名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 11 39 04.75 ID X33cCRqE0 生理は終わったの?(´・ω・`) 114名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 11 47 48.12 ID dxQ7UKAl0 整理中ならではのネタもあるぞ 青い顔して義兄にしなだれかかる。義兄は気遣ってくれるだろう 「○○してくれたらなおっちゃうかも・・・・・」で鬼安価 まぁ、別にそれきっかけでイチャコラしてもいいし 115名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 11 48 59.58 ID 66GzXOrK0 114 ネタ便乗させてもらう 「お腹痛いぃぃぃぃぃぃ」って言いながら駆け寄って、お腹をさすってもらうというのもアリかと 116名前: オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 投稿日: 2006/05/08(月) 11 53 22.49 ID SYkKwl2oO ちょwwww 妄想になったら勢い強いwwww なるほど。じゃあ「おにいちゃん」はデフォで、可能な限りやってるか。 整理はまだ治まんないから、○○してくれたら治る→安価はやってみようかな。 117名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 11 54 25.15 ID X33cCRqE0 ここはスキルの見せ所 パイブレ気合の入れ所 120名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 12 15 24.30 ID dxQ7UKAl0 妄想族 もういっこ 「兄者!拙者はもう限界でゴザルよぉぉ!」でガバっといって 「むふ~♪天使すなぁ!兄者は天使すよぉ!兄者グッスメル!兄者グッスメル!」 と、誰かさんが愛猫に絡むみたいにもみくちゃにする 121名前: オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 投稿日: 2006/05/08(月) 12 22 16.59 ID SYkKwl2oO 120 始めはノリでイケそうだが後半の天使~からがよくわからんが恥ずかしいな 123名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 12 39 26.39 ID X33cCRqE0 もう義兄にも浣腸してやれ・・・ 目と頭が痛い(´・ω・`) 124名前: オッパイブレード ◆8LotNR3EO6 投稿日: 2006/05/08(月) 12 42 26.80 ID SYkKwl2oO とりあえず自分の中でまとまった! おまいらありがとな! 義兄起こす ご飯作ってくるノシ そして義兄を萌えさせまくるyo!! 125名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 12 43 49.91 ID 66GzXOrK0 124 行って来い! 美味しい御飯で義兄をメロメロにするのだ! で、後で報告して俺らを悶えさせてくれwww 126名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 12 47 47.55 ID X33cCRqE0 124 おーがんばれー 俺は寝る 寝て待つ(´・ω・`) http //www.youtube.com/watch?v=5IXcdv2mKFQ 曲の出だしに注目だ! 128名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 13 19 37.68 ID dxQ7UKAl0 http //www.youtube.com/watch?v=BmK4YNXgPAM 巨匠全面協力 129名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 13 38 03.07 ID dxQ7UKAl0 http //www.youtube.com/watch?v=sdblkB_HczM 平井堅のPOPSTARのPVはおそらくコレのインスパイヤ 保守 131名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 13 56 26.96 ID dxQ7UKAl0 http //www.youtube.com/watch?v=bYX_rPHqjZA Jody Watleyの髪型と眉毛、Eric Bのイナタすぎるスクラッチに注目だ! 133名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 14 19 29.02 ID dxQ7UKAl0 たまには歌モノも http //www.youtube.com/watch?v=sXpAVxJIw18 R Kelly - Thoia Thoing 139名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 15 18 11.11 ID rnVANYQM0 http //www.youtube.com/watch?v=sXrjCKNpDRo search=nas Nasのillmaticプロモビデオ 145名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします投稿日: 2006/05/08(月) 16 24 20.07 ID X33cCRqE0 おきーたウェイクアプウェイクアプジャパ~~~ン 保守の皆様お疲れっす ここでdat落ち
https://w.atwiki.jp/d51451preservation/pages/43.html
2021年03月04日改訂 ●はじめに 昭島市に静態保存されているD51451や各鉄道遺産について、関心を持って頂きありがとうございます。 現在D51451については全体的な補修が行われず荒廃した状況となっていましたが、2020年4月から市の予算とクラウドファンディング・ふるさと納税を合わせた予算が付き、現在は地元の業者による修復が行われています。 修復後はこまめな掃除や手入れをしないと汚れやさびが出てくる可能性が考えられます。一般的に静態保存車両等の塗装の持ちは4年程度と言われています。 引き続き掃除や残っている部分の修復を続け、地元の方々やご協力頂ける他の地域の方と継続的に維持していける仕組みを作ろうと思っています。 当会では市のアダプト制度を申請し、D51451とは別に市内4箇所の鉄道遺産の掃除を行っています(後述)。 また、本wikiおよび当会は当初、D51451の老朽化を食い止めるための方策を検討するために立ち上げましたが、昭島市や周辺の自治体には補修や保存活動の必要な鉄道遺産が多くあります。 たとえば羽村市動物公園に静態保存されているC58395についてもボランティアによる掃除・補修の許可を頂き、作業を行っています。 また、同市では昭島図書館 つつじヶ丘分室として機能している新幹線0系21-100は、旧 つつじが丘南小学校跡地に 教育福祉総合センター(アキシマエンシス) が建設され、図書館機能が移管され図書館としての運用は終了しました。現状の車体については、2008年に再塗装や2013年の防水工事、2016年の耐震補強工事などがされており、その後の車輌をどうするかについて、昭島市民図書館や市教委区委員会では方針は決まっていません。しかし今後あまり状態が悪くなるようなことになると解体・撤去などに向かってもおかしくないため、D51同様にこまめに車体や台車の掃除や周辺の草刈りなどを行って、少しでも解体させない方向にもっていったり、代替運用案を提出したり、やれることもあるかと思います。2021年2月18日には要望提案を提出しました。 車両をいい状態を保っていれば他の市町村や企業の引き取り手の面でも道が開けるかもしれません。新幹線車両はJRからの借り物ではなく昭島市が購入したもので、アスベストも使用されていないことが確認されています。 ほかにも市内には五日市鐵道跡のモニュメント(武蔵田中駅跡、大神駅跡ポケットパーク)や立川基地 中神引込線モニュメント、むさしの公園内の立川基地引込線レール跡のモニュメント(3箇所)、八高線列車衝突事故モニュメントなどがあり、いずれも草刈りや清掃、こまめな手入れをする必要があると思います。設備が壊されたり、修復が必要なものも多数あります。 当会では2017年5月9日、新幹線図書館とむさしの公園を除くD51451と市内の鉄道遺産4箇所(立川基地中神引込線モニュメント、五日市鉄道武蔵田中駅跡モニュメント、同、大神駅跡ポケットパーク、八高線列車衝突事故モニュメント)について、アダプト事業の申請が承認されました※2。 D51451や上記鉄道遺産の掃除を実施していくとともに、修復の提案や方向性を模索したいと思います。 ※2 昭島市役所 道路・公園などの美化・清掃ボランティア(アダプト事業)の区分:公園の14を参照 。 現在のD51451の外観、状況はD51 451の現状と現役時の様子、D51 451の現状2、D51 451の現状3を参照ください。 2018年05月現在、当面の活動はD51451の掃除を進めつつ、許可頂いている範囲での修復作業を進め、以前のように車輌を市民に公開できるようにしていく下準備を進めています。 当会では、引き続きボランティアメンバーを募集しています。 大まかに、メンバー登録までに流れを示します。 1.ボランティアメンバー登録申請(当会への登録手続き) ↓ 2.ボランティア保険加入(市への申請または個人登録、数日~数週間(申請方法による)) ↓ 3.ボランティア保険加入完了 ↓ 4.ボランティア活動開始 ●アダプト事業とは アダプトとは里親を意味し、市町村などでは施設を市民の手によって維持、整備していくしくみです。 他の保存会の例では、逗子第一運動公園に静態保存されている京急600形電車も逗子市のアダプト・プログラムにより デハ601保存会 が保存活動をしています。 昭島市も同様の制度があり、他市の例に習って行っていきたいと思います。 昭島市のアダプト事業は基本的に掃除が主となっており、それ以上のことについては各担当部課との交渉次第となります。 昭島市のアダプト事業の詳細は下記を参照してください。 昭島市の 道路・公園などの美化・清掃ボランティア(アダプト事業) 昭島市公共施設アダプト事業実施要綱 <関連情報> 昭島市民図書館に関しては、アダプト事業制度とは別に ボランティア登録制度 があるようです(ただし15歳以上)。本来は図書に関するもののようですが、例外事項として館長が認める事項についても可能なようです。これを使って新幹線図書館の清掃や補修を行えるかもしれません。アダプト事業がいいかそれとも既に仕組みのあるボランティア登録制度を使うかについては今後検討していきます。 ●ボランティアメンバー募集と登録までの流れ ボランティアグループの決まりについては検討中の会則案と、このページの下記ボランティア募集要項と以下の鉄道遺産でやるべきこともあわせて目を通して頂き、ぜひメンバーへの参加を検討お願い致します。参加申し込み・問い合わせ等についてはこれ以降を読み進んで頂き、末尾にあります。 ●ボランティアメンバー募集要項 ボランティア団体名 武蔵野地域鉄道文化遺産保存会 現在のメンバー数 2019年5月現在20人(未成年6人、成人・社会人14人)東京都内在住者15人(うち昭島市内在住者7人)、都外の在住者5人 現在の鉄道遺産対象施設 市のアダプト事業で登録した昭島市内の鉄道遺産・昭和公園D51451・立川基地中神引込線モニュメント・五日市鐵道 武蔵田中駅跡モニュメント・五日市鐵道 大神駅跡ポケットパーク・八高線列車衝突事故モニュメント※2021年03月現在、D51451は業者補修中のため作業は停止中。 活動日 現在、新型コロナウィルスの緊急事態宣言中のため、活動を自粛中。再開時には基本的に毎週土曜、日曜に実施。毎月の予定と変更等は下記ページに掲載します。活動の予定と実績 ボランティア団体の会則案 会則の草案これは決定事項ではありませんが、暫定運用中です。今後詳細を決めていきます。 求める人材 問題点や懸案事項はみんなで協力し知恵を出し合って解決していきたいと思います。現状の鉄道遺産保存状況に改善の必要があると考えている方。受け身の姿勢でなく、慎重かつ大胆に責任を持ってプロジェクトを進めて頂けたらと思います。経歴や役職、年齢に関係なく、経験していないことでも試行錯誤しながら率先して進めて頂ける人を求めます。この活動の基本は、「都合のつく人」が「できること」を「都合の良い時間・日程」に「都合のよいところまで」です。活動は長期的になるので、無理せずいろいろな事例を参考にしながら行っていきましょう。活動についてはイベントや掃除、作業時の参加強制はありません。修復に必要な溶接、板金、金属加工、塗装などの知識のある方、D51やSLほか鉄道設備の知識や構造、鉄道の歴史に詳しい方、昔の写真をお持ちの方、足場などの設備について知識をお持ちの方など幅広い分野の方を求めます。なお、これらの知識が無くても、修復などの活動で一緒に現在の展示状況を変えてきたい方も歓迎です(会長も補修作業は素人です)。もし、お体の関係から体を動かす作業が出来ない方でも、お持ちの知識をお借りしたり、お持ちの資料のご提供、資料の作成や加工、編集、手法の提案などでご協力頂く事も大変助かります。メンバーになったとしても、それぞれお忙しいと思いますので、作業に参加できなくともお気になさらずに。 実働作業に必要なもの 実働作業(実際の掃除や修復など体を動かす作業)に必要なもの・作業着:汚れても良い服装、履き物ならどんなものでもかまいません。防護メガネ、防水性・耐熱・耐衝撃・耐摩擦の手袋(作業用革手袋など)、粉塵対策用マスク(国内認証機関・国家検定をパスしているもの、当会でも使い捨てタイプを備品で常備しています)、ヘルメット、もしくは手ぬぐい等で頭髪に異物が入るのを防ぐもの(ヘルメットは当会で常備しているものがあるのでお持ちでなければ新たに購入する必要はありません)、耳栓、熱中症対策用品(飲み物など)SLのランボード以上の高さでの作業には安全帯着用をお願いします。当会では現状2人分まで常備しています。お昼代等 会費など 現在は会費を取っていません。今後も取らない方向で行いたいと思います。 メンバーの所在地 会員は昭島市や周辺市町村に在住でなくても問題ありません。また昭島市から遠くにお住まいでなかなか来られない方でも、興味や関心のある方ならどなたでも歓迎です。その場合はネット上のディスカッションでご意見を頂きたいと思います。 未成年の方へ 未成年の方で活動したい場合は、保護者の方に許可をいただいてから申し込みをしてください。また、活動は学業を最優先としてください。 その他 現在は全て自費にて行っております。今後は各地域で不要になったペンキ※や廃材その他の現物を提供頂くかたちで支援いただける個人や関連企業を捜せないかと考えています。※ペンキについて、近年は鉛フリーのペンキの使用が求められており(参考リンク:昭島市議会での質疑)、旧来型の顔料に鉛入りのペンキは使用できないことが考えられます(ウィキペディアによると、「四酸化三鉛は赤の顔料として、クロム酸鉛は黄色の顔料として使われていた」とのこと)。現状はアクリル系油性(非ラッカー系)ペンキを基本的に使用しています。 鉄道遺産でやるべきこと 下記のように現状の鉄道遺産に必要なやるべきことをざっくりと挙げました。これはあくまで概要です。 実際には他の保存会の文書( 「蒸気機関車保存に関する提案書」 )を参考にまとめて提出します(2016年05月02日 提出済み)。 各項目は常時更新して変更となる可能性があります。ご了承ください。 2021年03月04日改訂 項目 内 容 SL D51451 老朽化抑制・防止:以下、考えられる作業を挙げる。 ・今後の維持方法:業者修復後の定期的な掃除と補修が出来るよう環境構築と組織作り、地元の方々との協力体制構築。 ・展示域内:展示説明板の補修・表示方向の変更、柵内外の掃除、草刈り、水の溜まりやすい場所・滑りやすい場所の改質(周辺全体に木材チップを敷き詰めると雑草も生えにくくなり、雨で滑りやすくなっている部分も解消しそうだが、前公園管理係担当者談では、キノコが生えるためNGとのこと) ・信号機:信号を転倒できるようにするための方法の模索。現在、はしごが外されている(D51451の車体の下に置いてあるのがはしご)安全のために外してあるのか、それとも老朽化で外れたのかは不明(後日確認要)。安全のため外してあるなら、子供などが上らないように対策の上、元のように設置する方法を検討後、対策して設置信号機のランプも外部コントロールで点灯できるようになるとよい(信号機点灯制御機器の設置など、Wi-FiでWeb上からのコントロールなど) ・展示部のライト?:展示柵内にはライトがあるが、現在は経年劣化等で破損し使用されていない。今後は木製の電柱も除去される予定のため、別の方法でライトアップなどの方法を模索したい。 ・D51451車体・テンダー(炭水車):枯葉やコケの除去。最終的には子供の遊び場や教育用資源として、以前のように柵内に入って見学できるようになるので、子供がケガをしないような展示のしくみをどうやって構築するか、町田のD51862の展示や他の事例を参考に考えたい。D51 451の現状と現役時の様子のページの写真を随時追加して、現状修復すべき部分が詳細にわかるようにしていきます。 装備品の補修:ヘッドライト、副灯、テンダー後灯(紛失?)、標識灯の補修(劣化・ガラス破損)、欠損分の代替品入手またはレプリカ作成、エアホース、給水ホースの劣化品交換(水が溜まらないよう方策を施して対応)、運転室内の各種ガラスやシート、メーター類、レバー類の補修。→2018年05月現在、副灯(LP405)については市から修復作業の許可を頂き、取り外して修復作業をしています。 ・運転室に登るはしご:設置当時のものは角度が急で、もう少し角度を緩やかにして段数も増やすなど。また幅も広くして行き来しやすいようにする検討。 その他: 昭和公園整備構想 の進行状況に沿った周辺環境の変化に対応する。 新幹線図書館(昭島図書館 つつじヶ丘分室)新幹線0系(21-100番) ※現在、同施設はアダプト事業対象外です老朽化抑制・防止、掃除、草むしり、バラストの整理、新幹線電車図書館運用終了後の対応(市議会で挙がった答弁については詳細は【平成27年03月03日 第1回昭島市議会定例会-03号】抜粋を参照)。万が一にも車体が解体されることのないようにきれいに保ち、活用方法の検討・立案・提案が必要。補修については2021年02月05日に当会から自治連・自治会を通じて市に要望提案書を提出済み。2021年02月18日には同様に内容を市長への手紙として提案済み。新幹線図書館については、以前の塗装について提言を行った別の団体があり、そちらに通知の上、共同で対策したい(まだ掲載の許可を取っていないので、後ほど確認して記載) 五日市鐵道モニュメント ・大神駅跡(ポケットパーク、台車、信号機):ポケットパーク内の草刈り、清掃、線路や台車、信号機の補修&老朽化防止処理大神駅にある台車は当時のものではないとのことですが、劣化は食い止めるべきかと思う。レールや信号機などもあり、さび止め処理が必要。・武蔵田中駅跡のモニュメント(車両止め、転轍機レバー):老朽化防止処理その他:五鐵跡の道路全般の清掃や草刈り、美化 立川基地 中神引込み線跡モニュメント 転轍機、枕木劣化対策、周辺の草刈り、清掃 八高線正面衝突事故 モニュメント 車輪2組のサビが激しいため、防錆処理と、車輪に番号などがあればその確認、周辺の清掃や草刈りなど。・ 当会が行っている掃除 参考資料:Infoatlas =地図ベースの情報バインダー = 東京都昭島市八高線列車衝突事故モニュメントの情報、地図、概要 参考資料: 八高線列車衝突事故モニュメントの経緯 羽村市SL C58395 現在、同施設はボランティア清掃・補修の許可を頂き活動中。活動内容や参加者募集の内容については C58395 ボランティア清掃・補修 を参照。 その他 上記各鉄道遺産についての歴史や資料集め、鉄道設備については実際の寸法測定などを行い、補修と今後のための資料としたい。できれば2Dまたは3D-CADデータにして劣化しないように保管。また鉄道総研や出版物の図面資料から修復に必要なデータも集める。 昭島市内の他の鉄道遺産についても、各場所ごとにアダプト事業やボランティア団体登録をしていきたいと思います(羽村市のC58395について市に問い合わせ中)。 メンバーの方々や、ほかの皆さんもご多忙だと思われるので、実際にお会いする機会は少ないかもしれません。そこで打ち合わせなどはグループウェアやSNS(現在はメーリングリストとfacebookを使用)、広報にはfacebookやツイッター等で効率的な運用を模索したいと思います。 メンバーの方々のD51451についての認識を共有するため、量は多いのですがこのwikiの他のページもざっくり目を通しておいて頂けると、今後の話も通じやすくなるかと思います。宜しくお願い致します。 以上、もし賛同いただける方は、参加申し込みとしてメール問合わせページにて、お名前とハンドルネーム、連絡先メールアドレスを記載して頂き、内容に「鉄道遺産保存ボランティア参加申し込み」と記載の上、お問い合わせください。その際、本文には住所や年齢は記載していただかなくても問題ありません。 折り返しこちらから確認のメールを送信致します。その際に会員登録に必要な情報等、個人情報をお聞きしたいと思います。 なお、ボランティアの掃除など実作業を希望される方はボランティア保険加入が必要です。ボランティア保険の申し込みにはメンバーの氏名、住所、連絡先の情報が必要で、これらを昭島市と昭島市社会福祉協議会に通知します。あらかじめご理解・ご了承下さい。 質問なども受け付けます。お気軽にお問い合わせください。 参加を決めかねている方がおられましたら、疑問点などをお問い合わせください。なお基本的にはこれから決めていくことが多いため、お答えできないことがあるかもしれません。 ●ボランティア保険について ボランティア保険については下記を参照してください。 ボランティア保険について ●関連内部リンク D51 451昭島市昭和公園管理事務所で聞いたことまとめ 工具と部材の在庫について 編集用内部リンク 鉄道遺産でやるべきこと 実データ
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/370.html
305 ヘンゼルとグレーテルKIMO-remix Ver. sage 2008/03/21(金) 00 49 01 ID OKA/aIsf 六話 昨夜から降り続いている雨のおかげで、予定していた『森の中で素敵なサムシングを見つけよう』ピクニックはおしゃかになってしまいました。 「腹減った~。今日の晩ご飯は何?」 お行儀の悪いヘンゼルお兄ちゃんは、スプーンで皿を叩きながら催促します。 「今日はローストビーフだよ♪あと、ミネストローネもね!」 魔法熟女リリカルお姉さんは、大きなかまどから焼きあがったパンを取り出します。ふっくらとしたパンからは、バターの良い香りがします。 グレーテルも、思わず涎を垂らしそうになりました。しかし今はパンに気を取られてはいけないのです。 (やっぱり…あのクスリを入れるとしたら…ミネストローネでしょうね…) グレーテルは名残惜しそうに焼きたてじゃパンから目を離し、お姉さんの一挙一動に注意を払います。 「とっとこーはしるよハメ太郎♪やっぱりーねとるよハメ太郎♪だーいすきなのはー♪てーつかずのめすー♪」 聴くに耐えない歌を歌いながら、お姉さんはスープをそれぞれの皿に盛ります。そして真ん中の皿に紫色の液体を入れました。 (入れた―――!!今、入れた―――!!) しかしお姉さんの手はそこで止まりませんでした。さらに、右隣りの皿にも紫汁を入れたのです。 それを各々の前に置き、 「さあ!召し上がれ♪」 と素敵な笑顔で言いました。 「お兄ちゃん、ちょっと待っ」 「うっし!!いただきまぁぁぁぁす!!」 ヘンゼルはよりにもよってミネストローネを真っ先に口に入れました。 「あ、ああ……」 (食べちゃった…。どうしよう…) 横目でお姉さんを覗くと、物凄い目でヘンゼルの食事を見ていました。明らかに発情しています。媚薬なんて必要なさそうな勢いです。 (どうしようどうしようどうしよう…考えろ、考えろグレーテル!!) その時グレーテルの脳内に素敵な紳士が現れ、彼女に語りかけてきました。 ―――逆に考えるんだ。お兄ちゃんが発情しているなら君が犯される可能性もあると――― 「それだッ!!」 「な、なんだ!?」 「何が?」 二人のびっくりした声で、グレーテルは我に返りました。 「あ…えっと…その…何でもない」 危ない危ない。あまりにナイスなアイディアだったものだから、つい興奮してしまいました。心の中で紳士にお礼を言いつつ、グレーテルはパンに手を伸ばしました。 とりあえず腹ごしらえです。これから体力を使うのですから。 306 ヘンゼルとグレーテルKIMO-remix Ver. sage 2008/03/21(金) 00 51 04 ID OKA/aIsf 食べ始めてから三十分程経ったでしょうか。 ヘンゼルお兄ちゃんとお姉さんの様子が目に見えておかしくなってきました。肌は赤く色付き、目は虚ろ、口も半開きでたまに涎が垂れそうになっています。 そしてそんな相手の姿を見ては、手を下腹部に這わせようとします。 お姉さんも頃合と見たのでしょう。 「わたしぃ…おふろ、はいってくりゅ…」 熱にうかされた顔でお風呂場へと歩き出します。 そんなお姉さんの後ろ姿を見るヘンゼルお兄ちゃんの目は、ぎらぎらと血走っています。 (さあグレーテル!!ここからは時間との勝負よ!!) 己に喝を入れると、グレーテルは笑顔を浮かべてお姉さんの後を追います。 「私も一緒に入るー!!」 お姉さんの頭の中はもうヘンゼルとのセックスの事でいっぱいです。 「ええ、そうね。いらっしゃい…」 グレーテルに生返事を寄越すと、さっさと服を脱ぎ始めました。 正直、この後の事をグレーテルは思い出したくありません。媚薬の効果があまりに強烈で、お姉さんがすぐさまシャワーオナニーを始めてしまったからです。 グレーテルはお姉さんの淫らなアへ声を聞きながら黙々と体を洗いました。 「じゃっ!!私、先に上がってるね!!」 シャワーの水圧を全開にして股間に当てているお姉さんを置き去りに、グレーテルは風呂場を飛び出しました。 「あんッ!!あ、あ、あん…グレーテルちゃん、か、風邪ひかないように…ふぁッ!!ちゃんと髪乾かすのよ!?ああああ!!イくッ!!もうイくッ!!」 ドアを閉め、近くにあった洗濯機をドアの前まで動かします。これでしばらくは時間が稼げるでしょう。 「…どうぞ、ごゆっくり…」 洗面台の鏡に映るグレーテルの笑顔は、なかなかに凶悪でした。 さて、ところかわってヘンゼルの部屋は異様な熱気に包まれていました。熱を放出しているのは、もちろんヘンゼルお兄ちゃんです。 媚薬を盛られた事に気付いていないヘンゼルは、(随分溜まってたんだなぁ…)くらいの事しか思わず、一心不乱に自家発電に勤しんでいました。 ヘンゼルは“そういう行為”をする時、何故か全裸になる癖がありました。そうしないと集中できないのです。 そんなこんなで数えて六回目の絶頂に至った時、ヘンゼルの部屋にやってきた人間がいました。 「お兄ちゃん…?」 「うわっほーい!!ノックもしないで入ってくるんじゃねええぇぇぇぇ!!」 307 ヘンゼルとグレーテルKIMO-remix Ver. sage 2008/03/21(金) 00 53 21 ID OKA/aIsf ヘンゼルは凄まじいスピードで布団を被りましたが、時すでに遅し。グレーテルの目は、ヘンゼルお兄ちゃんのてぃむてぃむをしっかりと捉えていました。 (やっぱり…でっかいなぁ…お兄ちゃんのアレ…) グレーテルは思わず唾を飲み込みました。 「んで…どうした、グレーテル?何か用か?」 いつもよりも口調がキツめです。さっさとソロライブの続きをしたいのでしょう。 「……んとね、何だか…寂しくなっちゃって…。今日はお兄ちゃんと一緒に寝たい…」 鏡の前で何度も練習した上目遣いを発動させて、ヘンゼルにおねだりします。 ヘンゼルはその一言で冷静になりました。 (そうか…。普段はしっかりしてるけど…。やっぱり寂しいんだな。そりゃそうだよな……。こんな小さいのに、親に捨てられて、もう家族は俺一人しかいないんだもんな…) ヘンゼルは確かに駄目な男です。頭は良くないし、全体的に不真面目だし、下品だし、なによりニー…ゴホン、翼の折れた堕天使です。 それでも、家族愛だけは人一倍強いのがこのヘンゼルという青年でした。 布団の中で器用に服を着ると、 「よし、今日は一緒に寝るか!!おいで、グレーテル!!」 ―――計画通り!!! グレーテルはほくそ笑みます。さあ、後は存分に見せつけてやりましょう。身の程知らずの泥棒牛にヘンゼルが誰の所有物なのか、を。 「わーい!お兄ちゃああああん!」 グレーテルは無邪気にヘンゼルのベッドへとダイブしました。そしてヘンゼルお兄ちゃんの腕に、ぎゅっと抱きつきます。 ヘンゼルが頭を優しく撫でてくれます。グレーテルは嬉しくなって、さらに力強く抱きつくのでした。 「ヘンゼルくぅん…」 お姉さんのとろっとろに溶けた声が聞こえてきたのは、そんな時でした。腰をガクガクと震わせながら透け透けのネグリジェ姿で、お姉さんがやってきます。 「ね、ねぇ…?ヘンゼル君…。少しお話しない…?」 その淫らな姿に、ヘンゼルの目は釘付けです。 そんな中、グレーテルは眉をひそめていました。 (何…?この匂い…。何かが発酵したような…) そしてグレーテルは気付きました。ネグリジェの向こうに見えるお姉さんの太股に、何か液体の筋が伝っているのを。 ―――この女…!!どこまで変態なのよ…!? お姉さんはヘンゼルの姿を見た瞬間、イってしまっていたのでした。その匂いはヘンゼルにも届いているに違いありません。 308 ヘンゼルとグレーテルKIMO-remix Ver. sage 2008/03/21(金) 00 55 28 ID OKA/aIsf (こんなジメジメ乳牛の匂いでお兄ちゃんの鼻を汚させるもんですか!!) 「ね、ねぇ…へんぜるくぅん…」 お姉さんは涎を零してヘンゼルに手を伸ばします。 ―――パシンッ! グレーテルがその手を払いのけました。ヘンゼルもお姉さんも予想外の乱入者に驚き、口をあんぐり開けたまま停止しています。 「お兄ちゃんは、今日疲れてるんです。だから今日は私と一緒にぐっすり寝るんです!ね!お兄ちゃん?」 いきなり話を振られたヘンゼルは慌てて、 「あ、いや少しくらいならだいじょ…」 「じゃあもっと疲れちゃえ!!」 グレーテルはお兄ちゃんの腰にしがみつき、顔を擦りつけます。 「お兄ちゃん大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き!!」 頬をぐりぐりと押しつけます。腰にしがみついている訳ですから、当然、グレーテルの顔にはヘンゼルの卍解した斬魄刀が当たります。 「おひょっ…!!」 ヘンゼルは唐突に訪れた刺激に反応して、妙な呻き声を上げます。 「へんぜるくぅん…」 「大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き」 リズムに乗るぜ!と言わんばかりにグレーテルの動きは加速します。 「おい、こら、グレー…あひょおおお!!」 未知の刺激に、ヘンゼルお兄ちゃんはまともに喋る事すらままなりません。そのうえ、媚薬の効果は依然継続中なものですから、意識も朦朧としてきました。 もはやネグリジェお姉さんなど眼中にありません。ヘンゼルは目の前の快楽を貪る事しか頭にありませんでした。 「大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好きー!!」 ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり。 ズボン越しでも、お兄ちゃんの限界が近い事が分かります。ツン、としたアルカリ臭がグレーテルの鼻をかすめます。 (このままいっちゃえっ♪) ソフトオンデマンド総監修、最新式キモウト型バイブレーターの前に、お兄ちゃんの大紅蓮絶倫丸は成す術なく火を噴きました。 「はふぅッ…!!」 ヘンゼルの腰が痙攣しています。ズボンの中から粘ついた水音が聞こえてきます。 「ふひひ…」 グレーテルはその匂いを嗅ぎ、しばしうっとりとした後、素知らぬフリでヘンゼルに話しかけます。 309 ヘンゼルとグレーテルKIMO-remix Ver. sage 2008/03/21(金) 00 57 30 ID OKA/aIsf 「お兄ちゃん、すっごいぐったりしてるよ?大丈夫~?」 「やべぇ…いもうとマジやべぇ…パネェパネェ…」 ヘンゼルは焦点の定まらない目でそう呟き、半ば気絶するように眠りにつきました。 「あ、あれ…?寝ちゃった…」 (今夜は最後までするつもりだったのに…) 残念そうに溜め息をつき、ふと部屋を見回すといつの間にかお姉さんはいなくなっていました。 「…ま、お兄ちゃんの貞操は守ったし、今回はこれで良しとするか。でも…」 そうそう、「二人で」する作業は終わってもグレーテル「一人で」やる作業はまだ終わっていません。 「ちゃあんと綺麗にしたげるからねぇ~…♪」 ヘンゼルのズボンを下ろし、ぐちょぐちょになったジュニアを取り出します。 「硬くなってないのに…こんなにおっきいの…」 ヘンゼルJr.を見つめ、改めてその大きさに驚きます。 (もしコレが入ったきたら…。うわあああぁぁぁぁ恥ずかしいッ!!とっても恥ずかしいッ!!) グレーテルは元来恥ずかしがり屋さんです。脇の匂いを嗅ぐとか、乳首を吸うとか、陰毛を咥えるとかは出来ても、セックスなんてそんな恥ずかしい事出来ません。出来るわけがありません。 「入れるのは…もう少し待っててね、お兄ちゃんっ……はむっ!」 グレーテルはそれが実現する日を想いながら、かいがいしくお掃除をするのでした。 310 ヘンゼルとグレーテルKIMO-remix Ver. sage 2008/03/21(金) 00 59 35 ID OKA/aIsf お姉さんは放心状態でふらふらと自室に戻ってきました。 そして机の引きだしから例の紙切れを取り出すと、猛然と自慰を始めます。 「ふぅッ…あんっ…あ、あ、あ、あ、あのクソアマぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 邪魔しやがって!!アタシとヘンゼル君の邪魔を…あ、そこキモチイイッ…!!ぶち殺す…ッ!絶対ぶち殺す…ッ!!でもン゛ギモ゛ヂイ゛イ゛…ッ!」 紙切れを見つめ、グレーテルへの怨み言を吐きながら指を動かします。続けて、紙切れに話しかけます。 「ねえ…酷いのよ…グレーテルちゃんたら、私とあなたの邪魔をするの…ん、ああ…そこ、もっと舐めてぇ…。 あんなつるぺた女なんかに触られたって嬉しくなんかないよね…?そうよね?いらないよね、あんな妹はいらないよね?んん、もう少し…ッ!!もう少しで…!!」 ぴちゃ、ぴちゃ、と音を立てて紙切れを舐めます。 「私をお風呂に閉じ込めて、その間にヘンゼル君を誘惑するなんて許せない。ヘンゼル君だって辛かったでしょ…?あんな色気もクソもない女じゃ…ふあぁぁ…ッ!激しいッ!!壊れちゃうよ!! ねえ、殺しちゃお…?私がいっぱいいっぱい愛してあげるから…。まな板娘なんかじゃ出来ないこといっぱいしてあげるから…んんッ!!」 油性マジックで紙切れに何かを書き込みます。 『お世話になりました』の文字の横にふきだしが描かれ、その中にはある文章が書き込まれていました。 『そうだね、ころしちゃおう』 と。 「ああん!やっぱりヘンゼル君もそう思ってくれてたのね!!嬉しい!!はぁんッ…!全部終わったら…んふ、んふふふふふふふふふふふ…あはははははははははははぁぁぁぁ…イ…イくッ…!!」 お姉さんは体を小刻みに震わせながら、昇天しました。 涎でべちょべちょになった紙切れに新たに書き込まれた文字は、静かに滲んでいくのでした。 311 ヘンゼルとグレーテルKIMO-remix Ver. sage 2008/03/21(金) 01 01 15 ID OKA/aIsf 翌日。 (今年は暖冬になるのかな…) もう冬も間近だというのに、振ってくるのは雨ばかり。雪が好きなグレーテルとしては残念でなりません。しかし、そんな些細な出来事で今のグレーテルは憂鬱になりません。 グレーテルの顔はツヤツヤです。きっと昨日、高濃度のたんぱく質を摂取したからです。隣ではげっそりしたヘンゼルお兄ちゃんが眠り続けています。 「お兄ちゃんの寝顔…ぬへ、ぬへへ…」 昨日あれだけ発散したというのに、またいたずらしたくなってきてしまいました。恋とは恐ろしいものです。グレーテルはヘンゼルの乳首に爪を立ててバッテン印をつけてやりました。 ヘンゼルのやつれ顔に、ほんの少し精気が戻ってきたように見えます。グレーテルは乳首からおへそへと舌を這わせ、さらに下半身へと…いこうとして、気付きました。 とても良い匂いがします。これはパンを焼いている匂いです。お腹がぐぅ、と鳴りました。 「奴隷牛も役に立つことあるのね…。パンを焼く腕前だけはプロ級だわ…」 色気より食い気、センシィティブなお年頃のグレーテルはリビングへと向かいました。後には、Tシャツをまくられた情けないヘンゼルだけが残されました。 リビングでは、お姉さんがいつも通り朝食の準備をしていました。見たところ様子はいつもと変わりありません。 (これは演技…?それとも本当に気にしていないのかしら?) 「お姉さん、おはよー!!」 元気良く挨拶をしながら、グレーテルは椅子に座ります。 「あら、グレーテルちゃん、おはよう!!」 お姉さんも笑顔で応えます。 朝ご飯のメニューはピザトーストにクラムチャウダーでした。グレーテルの大好物です。 「ヘンゼル君はまだ寝てるの?」 「うん。疲れがとれないみたい」 「そう…じゃあもう少し寝させてあげましょう」 お姉さんも椅子に座り、二人は向かい合って「いただきます」をします。 グレーテルは早速クラムチャウダーに手をつけました。素晴らしい味です。クノール社も真っ青な味付けです。やはり手作りに勝る味はないという事でしょう。 「ねぇ、グレーテルちゃん…」 「ズズッ…ムガホフ…なぁに、お姉さん?」 グレーテルは、スプーンを動かす手は止めずに返事をします。 「私ね…。昨日はとっても悔しかったわ」 お姉さんの声が急に低くなります。 312 ヘンゼルとグレーテルKIMO-remix Ver. sage 2008/03/21(金) 01 02 44 ID OKA/aIsf 「……。腐れ牛にはお兄ちゃんはもったいないもの。他人のモノを盗っちゃ駄目って教わらなかった…?」 グレーテルも負けじと言い返します。 「ふふっ…、他人のモノ…ねぇ…」 「でも私、グレーテルちゃんが生まれる前から彼と知り合いなの…。だから泥棒はグレーテルちゃんの方なのよ…?」 グレーテルの手がぴたりと止まります。 「何言ってるの…?あんた…」 「私と彼はずーっとずーっとずーっとずーっとずーっとずーっと昔から知り合いなの…」 グレーテルの頭は混乱するばかりです。それに、さっきからスプーンがやたらと重くかんじます。 (頭おかしくなっちゃったのかしら…この女…) 「だからね、グレーテルちゃんにも味わってもらおうと思うの…」 瞼も重いし、座っているのも怠いのです。一体、グレーテルの体はどうなってしまったのでしょう。 「自分のモノを奪われた人の気持ちを、ね…」 グレーテルの体は椅子から落ち、床にごろりと転がりました。 ―――しまった…一服盛られた…!! 自分を見下ろす、魔女の真っ黒な瞳を見つめながら、グレーテルの意識は深い深い奈落の底へと落ちていくのでした。