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元スレURL かすみ「しず子~」ブランブラン しずく(嘘…かすみさんのチンポ私のより大きい…!?) 概要 ここはレズチンポバトルで雌雄を決するしかない…! タグ ^桜坂しずく ^中須かすみ ^短編 ^ふたなり ^エロ ^バトル ^しずかす 名前 コメント
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336 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 20 45 38.91 ID DSXDMkQU0 [3/10] プチ報告 キャラのレギュレーションに細かすぎる条件を付けてくるGMがうちにいて困る 使用不可クラス、使用不可技能、消費経験点、ハウスルール面、この辺りはまだ分かる 「RP理由に回復しない神官系不可」 「攻撃魔法をあえて使おうとしない魔法使いじゃない方が良い」 「攻撃能力を切り捨てた戦士は不可」 「宝をちょろまかす様な盗賊はやめて」 等など 俺らを信用しねーんだなー…と思う 337 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 20 48 43.70 ID sfUxS0cMP [5/8] そりゃ、回復しない神官と攻撃魔法をあえて使わない魔法使いと攻撃能力を切り捨てた戦士と宝をちょろまかす盗賊にトラウマがあるんだろう 338 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 20 49 36.44 ID /kO2QLNS0 乙。 まあそれだけ過去に痛い目を見たのかも知れん。 まあある意味実害はないんだし別にいいんじゃないかな… 339 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 20 49 53.82 ID tYtE5Tjq0 [1/2] 336 お前らPL一体何をしたんだ… 340 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 20 50 49.54 ID DSXDMkQU0 [4/10] 誤解されそうなんで先に書いておく。これも後出しになるか? GMは他所で困プレイに悩まされて抜けた後、知り合いのツテで俺の鳥取に入った それは良いんだが、もう3年くらいになるのに未だに俺らも困プレイする事を前提にしたような対応が多くて 何度か話し合って「気をつける」と言ってくれたのに次の時はまた困対応をする、と言う具合 断っておくと俺らは困プレイをしてはいない。 慣れによるものなんだけど、向こうの言い分としては「思いつきで困プレイをされても嫌だから」と もう本当、信用しないスタンスなんだわ 341 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 20 52 37.23 ID tYtE5Tjq0 [2/2] 340 それ完全にトラウマ持っちゃってるからGMが言わなくなることねーな セッションちゃんと回してるなら大目に見てやれよ。 煽りぬきにマジで 342 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 20 54 17.99 ID DSXDMkQU0 [5/10] とか書いてたら既に突っ込まれてた /(゚w゚)\ ちくせう 何度「信用しろ、俺ら今までも困プレイやってないじゃないか」と言い聞かせても 「次の時には本人も自覚をしない困プレイをやるかも知れない」 「困プレイをやらない保障なんて誰にもない」 「もう困プレイに悩まされるのは嫌なんです」 「(俺らが)良い人達だから、その人が困プレイするとしたら怖い」 等など… 343 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 20 55 58.38 ID sfUxS0cMP [6/8] トラウマ持ちにいきなり信用しろって言っても無理だろw お前達がセッションを重ねて「ああ、この人たちなら大丈夫だ」って思ってもらうように頑張れ 344 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 20 56 58.70 ID 82Q22TsI0 まあ、3年つってるからいきなりでは無いんだろうが。完全に人間不信ですわな 347 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 21 02 49.44 ID DSXDMkQU0 [6/10] 多少ネガティブ入っている所や、やたら細かい禁止事項が多く、冗長なレギュレーションが多少ウザいってのはあるんだけど (やりもしない事を具体例挙げて書いてくるのが余計に) 一番困ってる事はGMの時もPLの時も予防線張り過ぎな所と 仲間であるそいつが毎回不必要な心配事に心痛めてるって事が困る 349 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 21 08 29.94 ID eanNXHgR0 少なくとも一人、ここに困として報告するPLがそのGMの元にいるわけで・・・ 351 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 21 16 13.05 ID DSXDMkQU0 [7/10] GMの時は困行為への対策張り過ぎではあるけどバランスは適切なシナリオ組んでて PLの時は困GM対策用のメタ張ったPCを作ったり、自PCに思い入れないようにしたり(多分理不尽死しても耐えられる用)してる 放逐は考えてないけど、レギュでガチガチに困PCにならない方向性で縛った上で シナリオ上でも依頼人がPCに対していつも警戒心MAXだったり(金目の者は付けて出歩かない、隙は見せない、護衛がいつも付いている、護衛にも魔法の武器とかは持たせない) シナリオ本筋から意図的に外れた時用の元の流れに戻すイベントをいつも考えていたりとか(直接聞いた訳じゃないけど何となく感じる) コンベ用と考えれば完成度高いシナリオと言えるのかも知れんが、なんか、うーん…ってなる 353 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 21 18 49.71 ID DSXDMkQU0 [8/10] あー、一般の意味で困として報告した訳じゃないんよ ただ困によって歪められた被害者がこんな感じになってるんだなーって例として出した訳 でもって「信用されれば治る」訳じゃないってどういう事? 354 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 21 23 55.66 ID BfkdMaMq0 353 そりゃあ疑心暗鬼状態の相手に普通のプレイだけしてあれこれ言っても悪化するだけだよ お前らが特別な存在だと思ってもらえるような特殊イベントでもない限りな でもこれも博打だしなあ そいつとこれからも楽しく遊びたいならそのままを受け入れてやるのが一番だと思うぞ 356 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 21 30 05.02 ID pYZPGkXc0 傷ついた心を癒すのは時間と暖かな心だ おまいらがGMの警戒心をうざいと思っている内はダメでヤンスよ 357 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 21 32 36.94 ID DSXDMkQU0 [9/10] なるほどなぁ… ちと長い目で見る必要がある訳ね 358 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 21 39 56.56 ID morMKTZl0 「信用できる善良なPLだと思っていた相手が、ふとしたはずみで困行為をやりだした」 という体験もしていたら、信用したくても完全には出来なくなっていてもおかしくないな。 みんな言っているがマジで長い目でみてやって、今のままでもいいやと思っておくのが一番の療養法だろうな。 360 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 21 48 24.07 ID RUY6l/dg0 いや、もう 336のGMは治らないと思う。 ぶっちゃけ俺も同類だから、そのGMの心理がなんとなく想像できる。 お前らの事を信用してないわけじゃないと思うんだよ。むしろ自分を責めているんだ。 「自分がしっかりしてなかったから、レギュレーションがあやふやだったからトラブってしまった」 「その証拠に、レギュレーションやシナリオの求める方向性をちゃんと事前呈示してからというもの、 トラブルを防げてるじゃないか。これは必要な認識のすりあわせ、必要な手続きなんだ」 と肯定的に考えている可能性がある。 最近のゲームは対人トラブルを予防するための工夫があるけど、それを適用したからと言って、 「目の前にいる」PLを信用してない事にはならないだろ? そういう考え方だと思う。 361 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 21 53 39.01 ID YsilQK/H0 ガチガチに縛られるとかえってハメを外したくなるもんだけど、3年やってその手のトラブルがないなら良い鳥取だと思う 362 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/04(火) 21 57 05.88 ID DSXDMkQU0 [10/10] 360 肯定的に捕らえてるって考えはなかったな 対人トラブル予防の記述と同じと考えれば確かに合点は行く 372 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/06/05(水) 00 40 00.27 ID K6sRn6q30 トラウマ持ちとはいえ何度言い聞かせても信用しないだけでなく 「知らないうちに困行為する事もある」、とか言ってるって事は 336が気付いてないだけで困行為バラ撒いてるんじゃないの? あるいは「この程度の行動は困じゃないな」とか思いながら、 客観的に見たらモロ困行為やってるとか。 湾曲的な皮肉言ってるようにしか見えないんだけど? 373 名前:ゲーム好き名無しさん[] 投稿日:2013/06/05(水) 00 45 42.36 ID LNXVCWx30 困を恐れるあまりお前自身が困になりかけてるぞときちんと言ってやるべきなんじゃないかと思うがなぁ。 トラウマはわからんでもないが皆で楽しむという大前提を忘れたら楽しくないだろうと。 スレ353
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中須かすみ・高咲侑 詳細にはネタバレを含む概要が書かれている場合があります スレタイ キャラクター 詳細 備考 日付 侑「ときめいたよかすみちゃん!」かすみ「!?///」 かすみ・侑 他 詳細 短編・ゆうかす 20201021 侑「かすみちゃんのイキ声ドラえもんそっくり…」 侑・虹ヶ咲 他 詳細 短編・コメディ 20210114 侑「かすみんのやわらかほっぺぱん?」 侑・かすみ 詳細 短編・ほのぼの・ゆうかす 20210114 かすみ「侑先輩のおひざはかすみんのです!」 かすみ・侑 詳細 短編・ほのぼの・ゆうかす 20210121 【ふたなり注意】璃奈「出来たよ侑さん、かすみさんをペットにするスイッチ」 侑・かすみ 詳細 短編・エロ・ふたなり・カオス・ゆうかす 20210123 かすみ「侑先輩のくちびるはかすみんのです!」 かすみ・侑 詳細 ゆうかす 20210130 せつ菜「虹ヶ咲学園にスール制度を導入します!」 歩夢・しずく・侑・かすみ 他 詳細 あゆしず・ゆうかす 20210610 歩夢「代理出産?」 歩夢・侑・かすみ 他 詳細 シリアス・ドロドロ・ゆうぽむ・ゆうかす 20211127 侑「それは?」 璃奈「合成音声ソフトだよ」 侑・璃奈・かすみ 詳細 短編・コメディ・ゆうかす 20220112 侑「・・・・・・あれ? 性徒会室?? 学校にこんな部屋あったっけ??」 侑・かすみ 詳細 SF・ゆうかす 20220128 かすみ「ふっふふ~ん♪ 侑先輩とのデート楽しいな~♡」 侑「わたしも楽しいよ♡」 侑・かすみ 詳細 短編・ゆうかす 20220129 かすみ「ゆうせ~んぱ~い♡♡」侑「よしよし」ナデナデ 侑・かすみ 詳細 ゆうかす・微エロ 20220411 R-18G スレタイ キャラクター 詳細 備考 日付
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最近のPCで天上碑を軽く動かす方法 [#taf674e2] 元ブログ記事 [#ud219f9a] windows7上(ホストOSという)で、もう1つをPCを作り、(仮想マシンという)アクセラレーション機能を削ったwindows7(ゲストOSという)を入れて天上碑を動作させるような方法です。 http //ameblo.jp/readfang/entry-12029001067.html参照 補足 [#x5ce3a72] 仮想マシン作成ソフトはvmware以外にもあるが、virtualPCとHyper-Vはセキュリティがチートと検知するようなのでvmware推奨。このページでもvmware前提で記述しています。 原因として、nvidiaの例であれば9800系以降に関して言うと2Dの描写性能の低下が発生したこと、最適化機能によりグラボ側が自動的に負荷を調整する機能が搭載されたが、天上碑のクライアントが古すぎるために負荷が上がらないことが原因。 グラボのBIOSを書き換えてクロックを固定することでも一応の回避は可能ですが、消費電力がとんでもない事になることと最悪はPCごと壊れること、保障が受けられなくなる為に非推奨。 逆に言えばグラボを搭載していないPCであれば発生し辛いですが、Intelもグラフィック強化や消費電力の削減を主としたアップデートを繰り返しており、Ivy Bridge以降の世代ではCPUの処理が伸び切らず、満足に操作できなくなってしまうのが原因 VMware上での天上碑起動用のWEBブラウザはIEでは白いページが開くだけであったり、Firefoxが重い場合等、chromeがID&パスも記憶してくれるし正常に動くことをwin7-64で確認しているので推奨。 ゲストOS上で天上碑でよく使うであろうCTRL+ALTを使用するとホストOSへフォーカスされてしまいます。その対処法はhttp //kawaiihaseigi.blogspot.jp/2011/09/vmwarectrlalt.htmlこちらで紹介されています。天上碑とは関係のないブログです。 設定例 [#e586adbf] CPUコアを増やすとvmwareの動作が当然速くなる。vm上のOSをシャットダウンしてから設定しましょう。 もちろん、PC本体の性能に大きく左右されるため、無茶な設定は禁物です。 特に気温が上がる夏場の場合、PCが暖房器具と化したり、最悪の場合は熱暴走を引き起こす可能性もあります。 特にノートPCは要注意。メモリが足りない場合は増設も視野に。 CPU1コア/メモリ1GB 基本的に論外。1窓で民営放置が限度。 2窓目で露天でも開くとエラー落ち/接続切れ多発 露天2窓ならギリギリ動作可能 CPU1コア/メモリ2GB 上記に毛が生えた程度だが多少マシ 民営1窓、露天1窓が限度か。 CPU2コア/メモリ2GB 民営1窓/露天2窓がギリギリ CPU2コア/メモリ4GB 民営2窓/露天2窓でたまにエラー落ち CPU4コア/メモリ4GB(理想はこのライン以上) 民営1窓、影武者1窓、露天2窓でたまに重くなる程度 エラー落ち/回線切れはほぼ発生せず。 CPU4コア/メモリ8GB以上 4窓開いて同時に影武者しようが問題なし。 手鯖動作を含めて3窓影武者、2窓民営、2窓露天でも快適動作 vmwareにOSをインストール後、起動するときに「 Intel VT-x が有効に~」というPOPが開く場合、POPの説明どおり、PCのBIOS(vmwareではなく通常のPCのBIOS)から有効に設定しましょう。VT-xとはvmwareのような仮想化を支援するものです。 キーワード [#xe37945d] windows7で天上碑が重い、カクカク windows8で天上碑が重い、軽くしたい アクセラレータ切る オフ off dxdiag アクセラレータが無い ALT+HOME反応しない 副産物(副次効果) [#xe37945d] 複数のネットゲームが同時にプレイ可能 ※特にアンチチート搭載ゲームの同時動作が可能になるのはかなり大きい (例 MHF/PSO2/BF4等) 本PC上でnProtect、その他ソフトウェアがが動作/常駐している環境でも動作可能 最小化しても正常動作し続けるため、気がついたら止まっているということが無い (vmware自体を最小化。vmware上の天上碑を最小化してしまうと意味が無い) 通常のOS上でマルチモニタ環境で天上碑をプレイすると時間が経つにつれて重くなるというのも、当ページのやり方で解決することを確認しました。 掲示板 [#e586adbf] 天上をはじめるまで、のとこにメニューつくっといた。 #65533;@-- new{2015-05-25 (月) 21 43 07}; おつでーす #65533;@-- new{2015-06-02 (火) 04 40 17}; ちょっと試してみたので設定での目安を書いてみました。また副次効果もあったので記載し、マルチディスプレイについての記述もそちらに移動しました #65533;@-- new{2015-06-02 (火) 05 11 10}; デスクトップi5-3570k3.4GHz 共にWIN7ULTでvmを1コアだと少し重かったが4コアのメモリ4Gで共に軽快動作しました。4垢でも問題なし。 #65533;@-- new{2015-06-21 (日) 17 12 38}; ホストOSとゲストOSが逆。あまりにもレベル低いから直しといた #65533;@-- new{2015-06-27 (土) 15 07 15}; 名前 コメント #inputtoolbar 総アクセス数 counter;
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宮下愛・中須かすみ 詳細にはネタバレを含む概要が書かれている場合があります スレタイ キャラクター 詳細 備考 日付 愛「暑いよかすかすー」 愛・かすみ 詳細 短編・ほのぼの・コメディ 20200905 愛「あの星の意味、知ってる?」 愛・かすみ 詳細 短編・ほのぼの・あいかす 20201207 愛「かすみんって可愛いよね」かすみ「何ですか急に///」 愛・かすみ 詳細 短編・あいかす 20210219 R-18G スレタイ キャラクター 詳細 備考 日付
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127 ならば『世界』を動かす ◆BEQBTq4Ltk 雷鳴が轟いた後に放送が流れ、前回の放送から六時間が経過したことになる。 新たに追加される禁止エリアが発表――される前に交換制度が告げられた。 (首輪を渡さなさいでおけばよかったかもな) 死人と化した前川みくの首をエドワード・エルリックに渡したのは失敗だったかもしれない。 個数に見合った報酬を受け取る際には主催陣営の人物と接触できる可能性が高く、報酬よりも興味を唆られる。 手元に首輪が残っていれば後一人殺すだけで、核心に迫れたかもしれない。 たった一人の人間を殺すだけで、エスデスにとって死者の一人や二人などどうでもいいこと。 新たに首輪を回収すればいいだけの話である。エドワード達が首輪を解析出来たならばそれはそれで成功である。 (こんな時にDr.スタイリッシュが居れば役に立ったのだがな……さて) Dr.スタイリッシュとはエスデス率いる帝都の特殊警察イェーガーズの一員だった男のことである。 優れた技術力を持った異端者だったがナイトレイドとの戦闘で死亡してしまった。 仲間の死亡と云えばこの会場でクロメが死んでいる。 先の放送でウェイブとセリューの名前は呼ばれておらず、タツミやナイトレイドのアカメの名前も呼ばれていない。 エスデスの知り合いの名前は呼ばれていないが、広川が告げた名前の中に知っている男の名前があった。 (アヴドゥル……惜しい男だった) エスデスが会場で初めて出会った参加者が彼、モハメド・アヴドゥルだった。 自分に対しDIOの危険を説いた珍しい男であり、スタンドなる能力を用いる強者だった。 魔術師の赤の炎は本気ではないといえ、デモンズエキスを溶かす程の能力だった。 エスデスの無茶に近い振りにも反応し、殺し合いの中でも己を崩さない強い精神を持っていた男だった。 (だった……死んでしまえばそれで終わりだ。 世話になったなアヴドゥル……代わりにDIOは私が殺してやる) 彼の他にも鹿目まどかが死んでいる。 空条承太郎と足立透が一緒に残っていたはずだが呼ばれた名前は彼女のみ。 実力者である空条承太郎と何かを隠しているような素振りを見せていた足立透。 彼らを相手に鹿目まどかを殺害することは難しいだろう。相手も相当な手練だと予測される。 (鹿目まどかか。コンサートホールの距離を考えるとアヴドゥルを殺した奴と同一人物かもな) だからどうした、という話ではないが近くに犯人がいるかもしれない。 轟いた雷鳴の件もあり、エスデスの中に秘められた獣が声を上げているのだ。 彼女はこの会場に来てから碌な戦闘を行っていない。アヴドゥルとの戦いも、花京院やほむらとの交戦も。 (花京院……そう言えば呼ばれていたな) エスデスが殺し合いに巻き込まれてから出会った人間はどれも強い色を持っていた。 その中のほとんどが何かしらの覚悟や強さを持っていて、強者を求める彼女からすれば滾る場である。 花京院もその一人であったが、ここで死ぬ存在に抱く興味などたかが知れている。 鹿目まどかとてそうである。どれだけ素質を秘めていようが死ねばそこで彼女の世界が終わりを告げる。 それはアヴドゥルも同じだ。 彼の世界は止まり、停滞した。その針はもう二度と動くことはないだろう。 動いたとしてもそれは第二の人生、或いは傀儡となって死を体現しながら生を彷徨うだけ。 (お前が言った『DIOは危険』……楽しみにさせてもらうぞアヴドゥル。 天から見ているがいい、スタンドを用いる因縁の吸血鬼と私の――世界を) 溢れる笑みはまるで冷気でも纏っているのか、傍から見れば不気味で仕方ない。 氷の女王は此処で一度、どう動くか判断すべく思考の海深くへ潜ることとした。 (首輪交換制度だが……これは首輪を預けたエドワード達に一度任せよう) 広川の放送で告げられた首輪と武器を交換する制度だが、エスデスは特段読み上げられた施設に向かうことはしない。 彼女が手に入れた首輪はサンプルとして彼らに渡しているため、このタイミングで施設に向かっても何も得られない、はず。 主催者側の手が仕込まれた物体を見るのも悪くないが、今は宴に乗り遅れないように興を優先する。 (禁止エリアになる北から攻めるとしよう) 西側へ続く北唯一の道が数時間後には禁止エリアとなってしまう。 そうなれば、侵入することは事実上不可能となり、そのエリアを調べることすら出来ない。 今から向かえば首輪には何の支障も生まれない。 北から向かい、コンサートホールに向かえば鹿目まどかやアヴドゥルを殺した人物と接触出来るかもしれない。 はたまたナイトレイドとの遭遇や、イェーガーズとの合流も出来るかもしれない。 エスデス、こんなところで黙って止まる人間でもなく、その身は常に狂気と戦争を纏っている。 アヴドゥルが死んだ場所――西へ行けば彼女が求めているであろう刺激を手に入れることが出来る。 首輪交換制度も魅力的ではあるが、後回しにしても問題ないだろう。 (回数制限の話もされていなからな。今は――この場を樂しむだけだ) 「なあヒースクリフ……私は前に言ったとおりに北へ向かう。 お前はエドワードとジョセフに一度合流してくれ、なにまだ近いところにいるだろう」 「……狙いを聞かせてもらっても」 「奴らはこの近く――動いていなければ南にいる。 私が預けた首輪もあるからな。これからの動きを色々と練っているかもしれない」 「それで?」 「首輪交換制度の話も出たからな、頭がきれるお前だ、奴らの力になってやれ」 「本当の狙いは?」 エドワード達と合流するように指示を飛ばすエスデスだがヒースクリフは簡単にイエスと言わなかった。 出来る限り彼女から言葉を引き出すような返答を行い、必要以上に発言させている。 未だにその実態を感じ取れないエスデスの本性を引き摺り出そうとするも、彼女とてそれを見抜いてる。 見る者を不安に落とし込む美しい笑顔を浮かべなら首輪について言及しているが、厄介払いにしか捉えられない。 「先程とは随分違う提案ですが……私もDIOを倒しに行くのでは?」 「DIOはそう遠くへ行ってはいない。そしてアヴドゥルもこの近くにいるはず。 コンサートホールも近いからな――私が戦いたい奴が近くにいるんだ、邪魔をする人間は先に遠ざける」 「その強引な発言に私が靡くと」 エスデスの提案は暴れたいから離れろ、獲物を横取りするな、というような野蛮そのもの。 別に反論するつもりもないが、死者の名前を聞いた後での発言となると意味合いが変わってくる。 彼女の仲間であるイェーガーズの一員が呼ばれている訳でもない。 ただ、一緒に行動していた鹿目まどかとモハメド・アヴドゥルの名前が呼ばれている。 前者はコンサートホールに滞在しており、後者は数分前まで共に行動していた男だ。 エスデスなりに仇でも討ろうとしているのだろうか。それらを含む発言をしていた。 しかしそうなれば、必要以上に自分を外す理由が無くなるとヒースクリフは考える。 単純な頭割り計算で考えると、戦える存在が多い程戦局は有利になる。 エスデス自身が己の力に絶対的な自信があるため、邪魔者を外す考えに至ったのも解る。 だが、コンサートホールでの編成時における指導者としての一面を考えると何か隠している節がある。 襲撃直後に精神的疲労や負担が過大であった鹿目まどかに対して最も理想な編成を考えたのがエスデスである。 悟られないように、誰にも責任を与えずに話を企て、実行した彼女がこうも説明無しに告げるだろうか。 ヒースクリフは喰らいついたが、その予感は的中であり、エスデスが口を開く。 「強引も何もこれが最善だろう。北から西へ続く道は禁止エリアになるならば早く動かないと行けないだろう? 仮に襲撃にあって万が一に我々がエリア内に滞在させられれば、それだけで死んでしまう。 別れて行動し、私が先行して後からお前らが南から挟み込めば問題は無いだろう。 それにな……私の監視下から外れるのはお前にとって魅力的な提案だと思うが、どうだヒースクリフ? 勿論お前たちに首輪の解析をしてもらいたいのも事実だし、私がDIOと戦いたいのも事実だがな」 提案自体に異論は無い。 内容についても、許容範囲内であり、反対する理由も見つからない。 「監視下……自分で言う辺り自覚があった、と――まぁいいでしょう」 呆れを含んだ笑みとため息を零すと彼は踵を返す。 エスデスの表情も見つめないで、右手を掲げると己の意思を示した。 「アヴドゥルさん達を殺した人物は近くにいるかもしれない。しかし、何処にいるかは正確には不明。 別れて行動した方が遭遇する確率は上がる。異論は無い、首輪が気になっていたのも事実だしな。 ただ――出来れば私にも一発入れれる程には残してくれると大変有り難い」 「私が殺さないで生け捕りにする人間だと、一緒に行動して感じ取れたか?」 「まさか、こっちまで殺されるんじゃないかと思っていたが……真実は不明だった」 それだけ言い残すとヒースクリフは南へ向けて歩き出す。 エスデスとて、無駄に会話へ時間を回し肝心な場所で時間切れ――という訳にもいかないだろう。 話を長引かせてもメリットは存在しない。適当に切り上げるのが両者のためである。 「そうだヒースクリフ」 しかしエスデスはその場を動かずに、彼に何かを確認するべく声を飛ばす。 彼は振り向くことはしないが、足を止め、耳を傾け、彼女の声を待つ。 「放送を聞いてから表情に変化が見受けられたが首輪交換か、それとも――アヴドゥル達以外の知り合いが呼ばれたか?」 「――――――ご想像にお任せしますよ」 言葉だけを残し、振り向くことはない。 背後から聞こえてくるのは氷のように冷たい足音だけだった。 【エスデス@アカメが斬る!】 [状態]:健康 [装備]: [道具]:デイパック、基本支給品、不明支給品1~3 [思考] 基本:殺し合いを愉しんだ後に広川を殺す。 0:DIOを殺す。 1:DIOの館へ攻め込む。 2:クロメの仇は討ってやる 3:殺し合いを愉しむために積極的に交戦を行う。殺してしまったら仕方無い。 4:タツミに逢いたい。 [備考] ※参戦時期はセリュー死亡以前のどこかから。 ※奥の手『摩訶鉢特摩』は本人曰く「一日に一度が限界」です。 ※アブドゥルの知り合い(ジョースター一行)の名前を把握しました。 ※DIOに興味を抱いています。 ※暁美ほむらに興味を抱いています。 ※暁美ほむらが時を止めれる事を知りました。 ※自分にかけられている制限に気付きました。 ※DIOがスタンド使い及び吸血鬼であることを知りました。 また、DIOが時間停止を使えることを知りました。 ※足立が何か隠していると睨んでいます。 ※平行世界の存在を認識しました。 エスデスが去った後、凍りついていた時間が動き出すように軽くなる。 彼女からエドワード達と合流するよう指示されたヒースクリフだが、必ずしも従う理由は無い。 (監視下から外れる……好きに行動しろと) 元々成り行きとその性質からかエスデスが指揮を執っていた。 誰かに命令された訳でもなければ、戴冠式を行った訳でもない。 殺し合いを止めるために活動する一人のレジスタンスとして立ち上がった――一昔前のネットによく転がっていた創作だ。 しかし現実はそうでもなく、彼女は己が欲する欲を満たすために動き出した。 監視下から外れると言った発言もおそらくは自由になれという合図だろう。 氷のように冷徹な女性であったが、何かと他の参加者を気に掛けていた。 まどかとアヴドゥルの名前が呼ばれた時、彼女とて少しは表情に変化があった。 仇を取る――真偽は不明だが、一緒に行動していてくだらない嘘は吐かない人物の印象を受けている。 一度殺すと宣言した今、彼女が向かう先に居る危険人物は例外無く排除されるだろう。 例外があるとすれば、彼女の興味を惹く異形或いは強き者と云ったところか。 (首輪交換制度か……報酬制度は珍しいことでもない) 参加者のモチベーションを維持するために運営側が介入を行った結果が首輪交換制度なる物。 とある施設に設置されたボックスに首輪を投入すれば代わりに武器が手に入るシステムらしい。 討伐に応じた報酬や資材が手に入るシステムは特段珍しいものでもなく、予想の範囲内である。 気になることとなれば、なぜこのタイミングで投入したのか。最初から置けば積極的に殺し回る参加者もいただろう。 考えられる点は幾つか存在する。 一つは最初から第二回放送後に投入が決まっていた場合。 決められていた線路の上を走ってるだけであり、何ら問題はない。 一つは何かの実験のため。 殺し合いのシステム自体に、未知が多く、何かを試している節がある。 例えば主催側が何かを見据えて今回のバトル・ロワイアルを開催しているのかもしれない。 スタンドや帝具を始めとする独自のシステム、或いは異能を引っさげ多くの人間を招く。 その際に意識を支配し、気付かれることも無く拉致するその技術力と科学力は見上げたものだ。 ヒースクリフ自身のこともある。巨大なサーバーや組織が裏に潜んでいる可能性もある。 しかし実験の内容については検討も付かず、考察の域を出ることはない。考察と呼べるかも危ういだろう。 一つに主催側にとって何か不都合が起きた可能性である。 アクティブユーザーを増やすために、興味を抱ける企画やイベントを開催するように。 殺し合いの速度が思ったよりも芳しくないために、テコ入れを行っているかもしれない。 (私の手元には首輪が一つ残っている) そして彼は首輪交換制度を試せれる機会を持ち合わせている。 幸い施設もそう遠くはない――その施設にも立ち寄りたいと思っていた。 (アインクラッド……行く価値はあるな) エスデスにはエドワード達との合流を最初は促されていたが、実質強制権は無い。 彼女の言葉を借りれば監視下を外れた訳であり、自由である。 (監視……ログインの他にも例えばこの首輪からバイタルサインを得ているかもしれん) 首輪に触れながら一つ考えているが――行動する他に選択肢は無いだろう。 死んだアヴドゥル達には申し訳ないが、仇はエスデスに全て討ち取ってもらうことにする。 南東の方角へ向き直すと彼は足を動かし、その目標をアインクラッドに定める。 殺し合いに巻き込まれてから大きな戦闘に遭遇していないが、これから戦況は加速するだろう。 首輪交換制度の導入によって少なくとも会場に武器が確実に増える。 ヒースクリフは首輪交換制度を主催者への接触手段として用いることを決めている。 どんなシステムかは立ち会わなければ解らないが、主催の手が込んだ物に接触出来るのは確実である。 総ての謎の解明に繋がる糸を掴むために、彼は進む。 そして氷のように冷たい風が流れると。 「君は此処で何を成し遂げて逝ったのかな――キリト君」 氷の女王にも見抜かれていた放送。 読み上げられた唯一の知り合いの名前に、様々な感情を抱いて。 「私と同じようにデータを抜き取られたのか、アヴドゥルさん達のように不思議な力で巻き込まれたか」 ヒースクリフが最期に見た存在。 その身を貫いた一人の男の姿を思い出し。 「君はその手で――何を掴んだ」 生者は足を進める。 【F-2/一日目/日中】 【ヒースクリフ(茅場晶彦)@ソードアートオンライン】 [状態]:健康、異能に対する高揚感と興味 [装備]:神聖剣十字盾@ソードアートオンライン、ヒースクリフの鎧@ソードアートオンライン [道具]:基本支給品一式、グリーフシード(有効期限あり)×2@魔法少女まどか☆マギカ、ランダム支給品(確認済み)(2) ノーベンバー11の首輪 [思考] 基本:主催への接触(優勝も視野に入れる) 0:もっと異能を知りたい。見てみたい。 1:アインクラッドを目指す。 2:首輪交換制度を試す。 3:神聖剣の長剣の確保。 4:主催者と接触したい。 [備考] ※参戦時期は1期におけるアインクラッド編終盤のキリトと相討った直後。 ※ステータスは死亡直前の物が使用出来るが、不死スキルは失われている。 ※キリト同様に生身の肉体は主催の管理下に置かれており、HPが0になると本体も死亡する。 ※電脳化(自身の脳への高出力マイクロ波スキャニング)を行う以前に本体が確保されていた為、電脳化はしていない(茅場本人はこの事実に気付いていない)。 ※ダメージの回復速度は回復アイテムを使用しない場合は実際の人間と大差変わりない。 ※この世界を現実だと認識しました。 ※DIOがスタンド使い及び吸血鬼だと知りました。 ※平行世界の存在を認識しました。 男はこの会場で何を成し遂げた。 一緒に行動していた少女一人守ることも出来なかった男は何を得た。 失った生命は二度と蘇ることはない。 その真理を知っている男は、二度と過ちを、失敗を、悲劇を生まないために会場を駆ける。 自分の不甲斐なさから少女が誘拐されてしまった。 再開した少女の人体には欠損が見られ、記憶さえ弄られてしまい、その意思は確固たる己の物とは言えなかった。 辿り着いた先に待っていたのは少女を救えなかった――目の前で殺されてしまった。 甘い。 手に掛けた雷光の少女は殺しの道を歩む覚悟を決めて存在だった。 一度肩を並べて共闘しただけで、彼女に対する警戒は気付かない内に薄れていた。 『さて、私の声が聞こえた時点で察していると思うが放送の時間だ』 会場に流れる放送に対し足を止めることなく、耳だけを傾けて彼は走る。 立ち止まってまた間に合わない何て御免だ――もう誰も失いたくないから。 『次に死者の名前を読み上げる』 「――――――――――ッ」 聞きたくない。 死を実感する瞬間が今、会場全体に振り降りる。 『プロデューサー』 「な――――――――――――ッ」 呼ばれた名前は『彼女』の知り合いだった。 アイドルのプロデューサー……彼女にとってみれば大切なパートナーのような存在なのかもしれない。 裏で支える大人、精神的支柱、彼女たちの味方であり信頼出来る存在。 その名前が呼ばれてしまった。だが、足は止めない。 『前川みく」 「――――――――――――――――」 出会いは決して良い印象とはいえない。 何せ爆発とセットだ、出来れば思い出しくない出会いの部類に入る。 謎の口調にキャラ付け。正直、聞くだけでも辛い物があったかもしれない。 けれど、それが彼女の個性であり、人間性であり、悪い感じはしなかった。 そして何よりも光り輝くあの笑顔が、見る人総てを笑顔にするあの笑顔が。 今もエドワードの脳裏に焼き付き、生前の元気な姿で彼の中に生きている。 「全部終わらせたら――だから、それまでちょっと待ってくれ」 今、彼がすべきことは御坂美琴を止めること。 彼女を止めなければ前川みくのように、失う必要の無い生命がこの世から消え去ってしまう。 だから――言葉を詰まらせて、彼は総てを救うべくその足を止めないで会場を駆ける。 『モハメド・アヴドゥル』 「――――――――――――――しょ」 広川が読み上げた名前、それは数分前に出会ったことのある男の名前。 また、救えなかった。 「ちくしょう……チクショオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」 胸に秘める様々な感情をたった一つの叫びに纏め込んで、空に消えていった。 雷鳴が轟いた時間と瞬間。 その回数は一度ではなく、エドワードの脳裏に浮かぶ影は一人の少女と男。 「御坂が――させるか……させるかってんだよ!!」 思い浮かぶ最悪の展開と結果を掻き消すように大地を蹴り上げる。 跳ね上げられた小石が勢いを付けて進路方向へ飛ばされていく。 「当たったら危ないぞ、エドワード」 「お前……マオ!」 声が聞こえた場所を見渡しても誰もいない。 下へ視線を動かすと、瓦礫の上に一匹の黒猫が語りかけていた。 「なぁ、お前御坂を見てないか!? あの電撃女だよ、見てないか!?」 黒猫――マオの元へ駆け寄ったエドは声を荒げて御坂の居場所を尋ねる。 その必死な形相と、一度御坂に遭遇したマオは総て察し、顔を掻く。 前川みくの件とエドの性格を考えると、合理的な考えではなく、御坂を止めるために動くのだろう。 「あの嬢ちゃんならこっから南へ行った」 「南か……サンキューなマオ。それと――」 御坂の居場所を知ることが出来たエドは何やらまだ聞きたいことがあるらしい。 明らかに戦闘が行われたであろうその場所を見渡しながら、聞きたくもない現実へ近づく。 「此処であった戦闘ってまさか――」 「聞かなくても解るだろうに。やり手は嬢ちゃんで死人は……濃い目の顔をした男だった。確か名前はモハメド――」 「――アヴドゥルだ……そっか。なぁ、マオ。御坂が此処で戦闘してからどれくらい時間が経ってる」 「其処まで経っちゃあいないが、全く経ってない訳でもない。 今から追い付くにはそれなりの時間が掛かるだろうが――行くんだろ?」 総てを見透かしたようにマオは呆れた表情でエドを見つめる。 彼の顔は何処か引き締まっていて、その中に悲しみを帯びているような複雑な表情だった。 御坂がアヴドゥルを殺したことは直感で解っているような気がしていた。 根拠も存在しないし、外れて貰った方が有り難い予感だった。でも現実は正直だった。 エドはマオの言葉を聞くと、機械鎧の腕を振り上げ、合図を送ると再び会場を駆ける。 最年少の国家錬金術師はその身体で殺し合いを、一人の少女を止めるために、己を傷付けてでも総てを救うべく駆ける。 「なら俺は俺の仕事をやるか」 エドが御坂を救うなら――佐倉杏子を救うのは自分しかいないだろう。 えらく焼きが回っているが、どうしたもんか、と空を見上げても太陽が輝いているだけであった。 【エドワード・エルリック@鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST】 [状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、全身に打撲、右の額のいつもの傷、精神的疲労(大) [装備]:無し [道具]:ディパック×2、基本支給品×2 、ゼラニウムの花×3(現地調達)@現実、 不明支給品×0~2、ガラスの靴@アイドルマスターシンデレラガールズ、 パイプ爆弾×4(ディパック内)@魔法少女まどか☆マギカ、みくの不明支給品1~0 前川みくの首輪 [思考] 基本:主催の広川をぶっ飛ばす 0:南へ向かい、御坂をボコしてでも殺しを止めさせる。 1:大佐やアンジュ、前川みくの知り合いを探したい。 2:エンブリヲ、DIO、御坂、エスデス、ホムンクルスを警戒。ただし、ホムンクルスとは一度話し合ってみる。 3:ひと段落ついたらみくを埋葬する。 4:首輪交換制度は後回し。 [備考] ※登場時期はプライド戦後、セントラル突入前。 ※前川みくの知り合いについての知識を得ました。 ※ホムンクルス達がこの殺し合いに関与しているのではと疑っています。 関与していない可能性も考えています。 ※仕組みさえわかれば首輪を外すこと自体は死に直結しないと考えています。 ※エスデスに嫌悪感を抱いています。 【マオ@DARKER THAN BLACK 黒の契約者】 [思考] 基本:俺も焼きが回ったか。 0:黒達と合流する。 1:佐倉杏子を追いかける。 2:御坂美琴はエドワードに任せる。 今までに無い苛立ちを覚えながら、佐倉杏子は北にある北方司令部前まで来ていた。 御坂美琴を追い掛け、殺すことも考えたが、DIOに言伝無しでの行動は考えられない。 主に己の居場所を告げずに離れるなど何事か。そもそも護衛の任務を任されている手前、勝手に離れる訳にもいかない。 「あー……次会ったら絶対殺してこのモヤモヤしてるあたしの心を晴れさせてやるからな」 放送で告げられた鹿目まどかの死も相まって佐倉杏子の苛立ちは上昇を続ける。 巴マミのように深い悲しみを覚えることは無いが、それでも知った顔が死ぬのは精神に響く物がある。 肉の芽によって支配されていなければ違う反応があったかもしれないが――今は苛立ちが勝る。 「ノーベンバー……誰だそいつ、いや数字……じゃなくて秋のえっと……あぁ!! なんなんだよ!!」 記憶に走るノイズの正体を掴めないまま、苛立ちと焦燥感が彼女を包み込む。 大切なことを忘れている気がする。けれど、巴マミとの思い出は生きている。 ならば失った記憶は――殺し合いに巻き込まれてから? それさえも解らない。 「DIO様に会っても解決する訳ねーけどさ、はぁ……」 少女は路頭に迷う。 しかしその手を掴んでくれる神も、天使も、聖職者もいない。 DIOに縋っても総てを手に入れる訳でもない。 信じれるのは己自身、巴マミと別れてから一人で生きてきたように、自分こそが総て。 「だからアンタが解決してくれっかなぁ――そんな殺意全開で来てんだからさ、殺る気満々なんだろ?」 人間、苛立ちやストレスが溜まっていたら発散することを考えるだろう。 運動や食事、趣味や道楽に身と時間を費やし、社会で疲れた自分を癒やすように。 佐倉杏子にとってのストレス発散方法――肉の芽も合わさって他者を殺すことだろうか。 「お前今DIOと言ったよな……ふふ、少しは楽しませてくれよッ!!」 だが、喧嘩を売った女はおそらく佐倉杏子が出会った女性の中で一番凶暴であろう。 遠くから殺気を放ち、此方に向かっていた女は何時でも戦闘を行える状態であった。 北方司令部まで来たのはいいものの、肝心のDIOの居場所が解らない状態じゃ行動が出来ない。 建物の中に居ると予想はしているが、確認する前に女が来てしまった。ならば戦闘を行うかもしれない。 「それじゃあ行くよ――グランシャリオオオオオオオオオオオオ!!」 何度目になるか解らない黒き外装を纏う佐倉杏子。 戦う準備は出来たと正義の味方のような骨格を纏い、当に覚悟は完了している――女を迎え撃つ。 「その帝具はお前に不釣合いだ……返してもらおうか」 「ハッ! 何訳の解かんねえこと言って――なっ!?」 迫る女に槍の一撃を加えんと行動しようにも足が動かない。 足元を見ると何故か凍っており、その場から一歩も動くことが出来ない状態になっていた。 槍で強引に氷を削るが、女はその最中でも迫っており、まもなく近接戦闘に突入するだろう。 「面倒なことしやがって……編込結界!」 力任せに大地を殴り付けた佐倉杏子はそのまま魔力を流し込む。 彼女と女の中間地点にある大地から槍が浮かび上がると何重もの鎖に分裂する。 そして編み込むように何度も何度も重なりあった鎖の防護壁が聳え立つ。 「面白い」 その奇妙な業に女は興味の笑みを浮かべると右腕に氷の刃を握らせ――軽く一閃。 すると数秒後に鋭い音が響き、鎖の結界は簡単に崩れてしまった。 その光景に驚く佐倉杏子は未だ氷を削れていない。つまり、動けない。 結界に戸惑っている間に氷を削る算段であったが、敵対している女は予想よりも遥かに強い。 今も距離を詰められて、心臓に氷柱を刺されている。 「グランシャリオの上から……お、お構いなしにか……ぉ」 「それは私の部下の物だ。返してもらうぞ」 引き抜かれた氷柱を追うように鮮血が溢れ出る。 苦痛からグランシャリオの状態が解けてしまった佐倉杏子は倒れそうになるが女に支えられる。 敵である自分を何故支えるのか。疑問を覚えるがすぐに解決することになる。 グランシャリオを奪われると、豪快に回し蹴りを顔面にもらい、身体ごと北方司令部の壁に激突した。 パララと瓦礫や埃と共に大地へ落ちる佐倉杏子だが、意識はまだ生きている。 魔法少女である自分の身体と運命に感謝する……それでも引き換えに得た人生は最悪だったが。 薄っすらと瞳を開ければ映るのは足。あの女の足だろう。 「心臓を貫いても生きているのか! 面白いな魔法少女……たしか佐倉杏子と言ったか」 「テメェ……どこで、あた、しの名前を」 「鹿目まどかから聞いたよ。彼女は残念だったが死んでしまえば終わりだ」 反撃の一撃を加えようにも、心臓の修復に使用する魔力で精一杯な状態である。 唯でさえ魔力の消費を避けたい中、この場で攻撃を行うなど不可能な話だ。 それを補うためのグランシャリオであったが、取り上げられた今、黙って死を待つしか無い。 「お楽しみの後にお前の身体を使って実験でもするとしよう」 「……なに?」 「何処まで手を加えれば絶命するか――試させてもらうぞ魔法少女」 「――――――――――――――ひっ」 彼女の額にある肉の芽を凍らして。 そしてエスデスは北方司令部へ足を踏み入れる。 【佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ】 [状態]:精神疲労(中)、疲労(大)、ソウルジェムの濁り(中)、イライラ(極大)、額に肉の芽 (氷)、身体に風穴(修復中) [装備]:自前の槍@魔法少女まどか☆マギカ [道具]:基本支給品一式、医療品@現実 大量のりんご@現実 不明支給品0~2(確認済み) [思考・行動] 基本方針:殺し合いについて考える。 0:…………。 1:特定の人物(花京院、イリヤ、まどか、ほむら、さやか、ジョセフ、承太郎)以外。 2:巴マミを殺した参加者を許さない。 3:殺し合いを壊す。それが優勝することかは解らない。 4:承太郎に警戒。もう油断はしない 5:何か忘れてる気がする。 6:御坂は殺す。 [備考] ※参戦時期は第7話終了直後からです。 ※DARKER THAN BLACKの世界ついてある程度知りました。 ※首輪に何かしらの仕掛けがあると睨んでいます。 ※DIOへの信頼度は、『決して裏切り・攻撃はしないが、命までは張らない』程度です。そのため、弱点となるソウルジェムが本体であることは話していません。 「やぁ、私に何か用かな?」 コツコツと歩く音が建物に響き渡る。 「人を探していてな」 決して光の届かない建物に一人の女が踏み入った。 「この建物には私しか居ないのだが……まさか」 互いの顔はまだ見えない。 「そのまさか、とやらかも知れんな」 建物の中からは不気味な妖気しか感じられない。 「なら名前を聞かせてくれるかな……座ったままで失礼だがね」 距離が近くなる。そろそろ顔を拝める程度には。 「どうせこれから貴様は死ぬんだ、何も謝る必要は無い」 氷が精製される音が響いて氷柱の剣が具現化される。 「貴様、DIOだな」 「このDIOに向かって舐めた口を聞く女――誰だ?」 椅子から立ち上がることはせず、けれど虫けらを見下ろすように声を飛ばして。 「私の名前はエスデス――亡き友モハメド・アヴドゥルに代わって貴様を殺す人間だよDIO」 勢い良く放たれた氷柱が開戦の合図となった。 「くだらん」 DIOはそれを掴み、粉々に握り潰すと、エスデスに返すように投げ、己も立ち上がる。 「ちょうど血を求めていたところだ、誰かは知らんが……このDIOとの糧となるがいい!!」 常人離れした脚力で一気に距離を詰めた人外達は互いの拳を重ね合わせる。 「右腕が無いようだが大丈夫か?」 「ハンデ、そう受け取ってもらって構わない」 DIOの右腕が欠損していることに気付くエスデスだが彼は余裕の表情を浮かべている。 舐められた物だ……距離を大きく取ると氷をマシンガンのようにDIOへ放つ。 その速度と量は花京院のエメラルドスプラッシュを簡単に越えて行く。 「フハハハハハハハハハハ!! このDIOを止めたくばその三倍の弾幕を持ってくるがいい!!」 腕を広げ、天井を見上げて高笑いを響かせるDIO。 余裕のその身体に迫る氷の弾丸を――浮かび上がったスタンドが防ぐ。 「無ゥゥゥゥ駄ァッッッ!!!!」 適当なコンクリートの柱を腕力のみで抜き去るとそれを薙ぎ払う。 すると目の前に迫っていた氷の弾丸は総て壁に激突し消滅してしまった。 「そうでなくてはつまらんぞDIO!」 世界が薙ぎ払ったコンクリートの上に立っていたエスデスは腕を付着させ柱を凍らせた。 そのまま表面を滑るように駆け落ちると踵落としを世界に叩き落とす。 一撃は阻まれるが、距離を詰めることには成功し、踵から世界を凍らせようと試見る。しかし。 「無駄ァ! 無駄と言っておろうがあ!!」 力任せに大地へ足を振り下ろし、その振動と衝撃を活用して一歩だけ後方へ下がるDIO。 彼とエスデスの間にスタンドである世界が割り込む形となり、拳のラッシュを叩き込む。 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」 荒れ狂う拳の嵐をエスデスは両腕を交差させ耐え凌ぎ、その場から動かない。 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」 両腕を氷で覆い隠すことにより、防御性能を向上させた彼女だけに出来る業。 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄――無駄ァッッ!!!!」 ラッシュの〆は一歩踏み込み、重心を乗せた強き一撃。 氷は砕け散り、エスデスは無防備な状態なってしまい、更に拳が迫る。 「ぶっ飛ばされろ! エスデスゥ!」 反動を利用した豪快な一撃がエスデスの顔面に直撃し、轟音を響かせながら壁に激突する。 「ふふ……ハハハハハハッハハハハハハハハ!!」 砂塵が晴れる前に立ち上がったエスデスは奇妙で不気味な高笑いを響かせる。 「女ながらに大した生命力だが……これで終わりだ!」 人間三人分はあるであろう瓦礫を彼女へ放り投げるとDIOは勝利を確信して再び椅子に座る。 「な、何~~~~このDIOの尻がッ! 凍っているッッ!?」 椅子に座ると伝わるヒンヤリとした波紋はただの氷。 こんな芸当が出来る相手など一人しかおらず、砂塵の中からエスデスの姿が映る。 「き、貴様……何故このDIOと戦う」 「アヴドゥルは言った。DIOは危険な男だから気を付けろ、と。 気になるじゃないかあ、どれ程の男なのかこの眼で確かめたくてな……実に強い男だよDIO」 一歩ずつ距離を詰めるエスデスはまるで未来から来た殺し屋のように凄みを感じさせている。 美貌も重なってとても絵になっているが、笑みと口元に付着している血液が不気味さを演出させる。 「アヴドゥルに言われただけでこのDIOを狙うのか……信じられん思考回路だなァ!」 踵で椅子を蹴り飛ばし、強引に尻と隔離したDIOは怒り共に世界を具現化させ彼女に拳のラッシュを叩きこませる。 「お前の言ったとおりだぞアヴドゥル、DIOは強い――手は抜いてられんなあ!!」 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄――!? む、無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」 DIOは驚愕する。 スタンドの奥で拳の応酬を繰り広げているエスデスが笑いながら世界と拮抗しているから。 「デモンズエキスで武装すれば肉弾戦だろうと対応は出来る……どっちか無駄か競おうではないか」 拳を氷で包み込んだ女王は拳闘家顔負けのラッシュを世界に浴びさせている。 空中で激しく火花を散らす拳と拳、北方司令部の建物に振動が響き渡る。 「くだらんッ! 楯突くなよこの人間がァ!!」 ラッシュが吹き荒れようと拳の数が増える訳ではない。 世界の拳がエスデスの拳を掴み、両者の動きが止まる。次の一撃を繰りだそうと世界が右足を振り上げる。 エスデスの顎を蹴り上げ――氷で防がれる。 「お前も人形に頼らず直接来たらどうだ?」 腕を振り下げ世界の拳から開放されると、後方へ距離を取るついでに氷柱を投擲。 DIOはその氷柱を蝿を落とすように左拳で粉砕し、近くに世界を引き寄せた。 「人形劇でも見せてくれるのかDIO? 私は飽きっぽいぞ」 「そんなことはせんよエスデス。少々貴様のことを甘く見ていたようだ。 女だからといって舐めていたが……このDIOが今まで出会ってきた女の中で戦闘力だけならば一番だ」 「それは光栄だ」「だが!」「ん?」 「『スピード』!『パワー』! このDIOの『世界』が上回っているッ!! 生身でよくぞここまで戦ってくれたなエスデス、貴様に『世界』の一時を体感させてやろうッ!!」 エスデスと世界が一斉に大地を蹴り上げ、空間を跳ぶように距離を詰める。 互いに顔面を捉えるべく拳を突き出し、両者に直撃する瞬間――世界が止まる。 「――――――――ッ!?」 気付けばエスデスは世界の拳の直撃を受けており、遥か後方に飛ばされていた。 何が起きているか解らない――訳でもなく、この瞬間に総てを確信した彼女の表情は笑顔である。 壁に激闘しながらも死神のように立ち上がり、その視線は遠くで勝ち誇っているDIOを射抜いていた。 「面白い……ッ! やはり私の思っていたとおりだよDIO!」 右の掌から氷を槍のように射出し、彼の心臓を貫かんとするが右に跳ばれ避けられてしまう。 間髪入れずに何度も射出しながら距離を詰めるエスデス。依然としてDIOに攻撃を与えられないが、世界は目の先である。 右手を氷で武装した彼女は嗤い共に拳を突き出す。対する世界も拳を突き出し、互いが衝突する。 誕生した衝撃波が北方司令部の建物を豪快に揺らすが、犯人たちは止まらない。 「しぶとい女だ……だがこれで終わりよ――『世界』!!」 幾らぶっ飛ばしても何度も立ち上がってくるエスデスに悪態をつくDIOだが総てを終わらせるために世界を止めた。 『世界』の能力である時間停止を用いた結果、先程も彼女を簡単に吹き飛ばしていた。 「止まった世界で動けるのは頂点に君臨する……このDIOだけだ」 永遠の刹那を噛み締めるたった独りの帝王は余裕の表情を浮べながら語る。 この声を聞く存在など、世界には居ないが、それでも彼の声は曲がりにも世界に響いている。 「もう少し太ければこのDIOの腕になったんだがな……惜しい、実に惜しいぞエスデス」 欠損した右腕の補充を考えていたが、女性である彼女の腕は細すぎた。 戦闘能力は文句無しであるが、合わないものは仕方ない。そして血を吸うのももったいない。 故にDIOが選ぶのは肉の芽による新たな下僕の補充である。 食蜂操祈と花京院典明が死んだ今、下僕は佐倉杏子とイリヤの二名である。 どちらも戦闘能力を保有こそしているが、幼き少女であり、戦果は期待出来ない。 しかしエスデスならばどうだろうか。 「喜ぶがいいエスデス、貴様はこのDIOの――――――なッ!? き、貴様ッ!?」 エスデスの顔を覗き込もうとしたDIOの顔色が絶望に近い何かに変わっていく。 あり得ない、こんなことはあっちゃあいけない。 「何故だッ! 何故ッ! 貴様はッ!!」 『世界』が後方へ下がり、その軸足に体重を乗せ、強力な一撃を放つ体制に移行する。 肉の芽を中断したDIOは冷や汗を流しながら、止まった世界で彼女を睨む。 「あり得ない……この力はッ! この『世界』はッ!! 帝王であるこのDIOにのみに許された力ッ!!!」 『世界』の右拳が彼女をぶっ飛ばさんと迫る。 DIOの不安を消去するために風を切り裂く一撃は彼女の顔面に吸い込まれていった。 「何故貴様が止まった『世界』を認識している――――――――エスデスッ!?」 「もう時は動いているぞDIO」 『世界』の拳はエスデスが精製した氷の膜に阻まれ、彼女に損傷を与えることは出来なかった。 お返しだと謂わんばかりに彼女はスタンドごと吹き飛ばすように巨大な氷を創りあげ――爆ぜた。 粉砕した氷は零距離の弾丸となり、嵐のようにDIOを襲う。 「く――舐めおってこの人間があああああああああああああああああああ!!」 世界のラッシュで無数の弾丸を叩き落とすが、総ては不可能であり、幾つかは身体を掠っている。 幾らか生々しい傷が出来上がるが、それでも弾丸は止まらず、彼を殺すべく絶え間なく流れてくる。 「まだそんな力を隠していたか……面白い!」 「気化冷凍法――使うつもりは無かったがな」 吸血鬼の力を利用し、己の目の前にある水分を凍らせたDIOは即席で氷の壁を精製した。 これにより弾丸は総て壁に衝突し、吹き荒れた嵐が収まった。 エスデスが世界の領域に辿り着いていることを知ったDIOの表情は悪い。 対する彼女は樂しみにしていた獲物が自分の想像を遥かに上回る存在で嘲笑っている。 どちらが悪か解らないが――そんな記号で判断すような存在ではない。 「認めようエスデス……貴様は強い、故に」 「さっきも言ったがそれは光栄だ。私も楽しめたからな……後は」 DIOは怒りに任せ、目の前の人間を殺すべく『世界』を飛ばす。 「頂点はこのDIOのみッ! ここで死ねェィッ!!」 エスデスは大地に両掌を付着させ、DIOの足元に巨大な足場を氷で創り上げた。 「吸血鬼は陽の光に弱いのだろう――太陽まで運んでやるッ!!」 『世界』が到着するよりも早く、エスデスの氷がDIOを持ち上げる。 長い塔のように伸び続ける氷は止まることを知らず、そのまま天井へ到達し―― 「こ、この女~~~~~~~~~~ッッッ!!!!」 天井を突き破ってDIOを、吸血鬼を遥か蒼穹の頂きへ送るべく伸び続ける。 そこは吸血鬼の弱点でもある――太陽に近付いていた。 ■ 大地に倒れこむ佐倉杏子の胸に空いていた風穴は魔力による修復で塞がれていた。 しかし喰らった衝撃や失った血液を補えている訳でもなく、呼吸を乱しながら大地に伏せていた。 その身体の上には氷や瓦礫があり、身動きは出来そうに無い。 凍らされていた足を開放することには成功しているものの、身体を動かすには厳しい状態である。 瞳には情けなさと虚しさが帯びており、その顔は後悔の色に染まっている。 「全部、全部思い出した……ちくしょう……ッ!」 エスデスによって凍らされた肉の芽は真髄総てを包まれ、永遠の零度によりその効果と活動を停止した。 それに伴い佐倉杏子にはこれまでの記憶と行動が総て開放され、己の脳には物語のように再生されているのだ。 御坂美琴のことも、モハメド・アヴドゥルのことも、マオのことも、DIOのことも――ノーベンバー11のことも総て。 DIOに対する怒りと、己に対する苛立ちを言葉に乘せて吐きながら拳を大地に叩き付ける。 自分は何をしていた、あの男に従って、尻尾を振り、媚を売って生きていた……反吐が出る感情が吹き荒れる。 「ふざけやがって……」 今すぐにでもぶん殴りたいが生憎、エスデスに完膚無きまでに敗北したこの身体では動けない。 グリーフシードが無い今、魔力に対して最大限の注意を払っている関係もあり、傷の治りは遅い。 「此処に来てからあたしは何してんだよ」 殺し合いに巻き込まれた彼女は優勝するべく参加者を殺そうとした。 しかしその結果、戦果は零であり、何処か迷っている自分がいた。 次に出会ったジャック・サイモン――ノーベンバー11。 論された自分の中には人間としての佐倉杏子と絶望に染まった魔法少女としての佐倉杏子が対立し始める。 そして追い打ちを掛けるように知らされる巴マミの死――佐倉杏子は総てに置いて中途半端であり、願いも大切な人も何もかも。 「何も出来てねえ……何も、ただ知り合いが死んでいくだけだ……」 その手が掴んだ物は奇跡でも友情でも愛でもない。 何せ何も掴めていないのだ、感情だけが先走り、彼女はただ独りで倒れている。 「へっ……最期くらいはさ……あん?」 「無事か嬢ちゃん……お前、その傷はどうした!?」 そんな彼女に寄り添うように現れた一匹の黒猫。 見覚えがあるその姿に佐倉杏子は言葉では表現出来ない表情を浮かべる。 「下手踏んだだけだよマオ……DIOの野郎に洗脳される前から、あたしは最初から駄目だったんだ」 「DIOの野郎……ッ! お前、自分を取り戻したのか」 佐倉杏子の言葉遣いから違和感が消えていることを察したマオは総てを理解する。 明らかに別人のような言動を取っていた彼女が己を取り戻し安堵するが、状況は何一つ変わらない。 奥の建物である北方司令部の中からは絶え間なく戦闘音らしき豪音が響いている。 恐らく佐倉杏子を倒した人物も中で暴れていると予測し、早々にこの場を立ち去りたいところである。 しかし、瀕死である彼女を運ぶには猫の身体じゃ到底無理な話であり、移動することは不可能だ。 「よくあたしの居場所が解ったな」 「あれだけ煩くしてれば誰でも解る、猫だしな」 「はは……お前は早く此処から逃げな、此処に居たら死ぬぞ」 遅かれ早かれ戦闘が終われば勝者が建物から出て来るだろう。 当然、佐倉杏子の姿を目撃する訳であり、瀕死の参加者が居れば首輪を回収するために殺される未来が簡単に見える。 お前まで付き合って残っていれば死んでしまう、と彼女なりの優しさを込めてマオを追い払おうとする。しかし。 「そんな泣きそうな面で何言ってやがる、早く此処から逃げるぞ」 マオは逃げるどころか自分の身体を拘束している瓦礫を退かそうと必死に小さい身体で押していた。 その光景に驚き、何処か嬉しみを覚えながらも彼女は。 「そんなことしても無理だ……合理的な考えはどうしたんだよ」 「知らん。可能性が少しでもあるなら無理をしてでも賭けるのが人間だろ?」 「……猫じゃん」 「言ってな……だが全く動かんぞ」 顔を伏せた佐倉杏子はマオに気付かれないように少しだけ涙を流す。 何故かは解らない。だが、こんな自分を救おうと頑張る姿を見て、心に光が差し込んだ。 希望が彼女の中で微かに芽生え、生きる気力が湧いてくるが――現実は非常である。 「屋根が突き破られて――クソッ!!」 最小限の動きだけで首を捻ると、背後の建物の天井が破れ巨大な氷柱が出現していた。 絶え間なく天に伸び続けるそれを見てみると、僅かにだが人影が見える。 その存在を忘れる訳が無い。佐倉杏子は自分が求めるべき相手の名を叫ぶ。 「DIO……アイツもあの建物に……けど」 己に降り注ぐ瓦礫から逃れる術など存在するはずも無く、黙って押し潰されるのを待つしか無い。 「杏子、立てるか!? 無理してでも走れ!」 それでもマオは自分だけ逃げることはせず、未だに彼女に乗る瓦礫を取り除こうとしている。 激励の言葉を投げ、奮い立たせようとするも、状況は何一つ変わらない。 二人揃って死の未来から逃げ出せない――死神の足音が聞こえてくる。 (はぁ……最期くらいはさ) マオが到着する前に生まれた独り言を思い出す。 これまでの人生を振り返って、散々ではあるが、その中でも幸福はあった。 自分の支えになった巴マミ、何かしらの影響を与えたいけ好かないジャック・サイモンことノーベンバー11。 家族や彼らの姿が脳内を駆け巡り――会いに行く前に最期の仕事を行うだけ。 「愛と勇気が勝つストーリーってあるじゃん。 あたし、さ。好きなんだよね……だからあんたは生きなよマオ。ついでに御坂を救ってやってくれ」 「何言って――おい!」 槍を瞬時に精製し持ち手の部分でマオを瓦礫落下地点――自分の側から遠ざける。 彼女の行動に抗うマオだが、小さいその身体では不可能。彼だけが生存圏内へ移動した。 「杏子……お前」 御坂を救ってやてくれ。 こんな状況で他人を心配する佐倉杏子はお人好しだった。 最初の出会いからでは想像出来ない――いや、出来たが、彼女の心を覆っていた氷は溶けていた。 殺し合いに巻き込まれ精神的不安に煽られていた偽物の心ではなくで、彼女が本来持っている心が。 その顔は泥に塗れていようが、笑顔だった。 「じゃあな――マミさん達の所に行ってくる」 そして瞳を閉じる。 殺し合いに来てから何も出来ていない自分が最期にしたのが一匹の猫を救うこと。 言葉だけで見ると意味が解らない……自分の行いだが自然と笑いが溢れる。 (そういやまどかも……生きてるのはさやかとほむらだけか) 魔法少女の運命に弄ばれた知り合いも今や自分を含め三人が死亡。生きているのは二人だけ。 杏子は知らないが既に魔法少女は赤と青しか生きていなく、その片翼である赤も此処で死ぬ。 (エスデスって言ったっけ……お前の氷よりも何倍も冷たかったぞ、ジャック……じゃなくてノーベンバー11) あの女は強かった。悔しいがグランシャリオ込みでも勝てなかった。 皮肉と苛立ち混じりにノーベンバー11へ八つ当たりをするが……死後の世界まで取っておこう。 (DIOの野郎をぶん殴ること頼むの忘れてた……あのチビ、エドワード辺りに任せるか) 付き合いは限りなく短いが、鋼の錬金術師は何処か信頼を預けれる存在だった。 自分と背丈が似通っている男だが、自然と肩を並べられる存在だった印象が強い。 彼ならばDIOを倒し、御坂を救ってくれるかもしれない……それこそ最期に愛と勇気が勝つような筋書きだ。 「じゃあなマオ、あたしは先に行ってるから絶対に追い掛けてくんなよ」 迫る瓦礫を気にせず、最期だけは笑顔でマオに別れを告げる。 走馬灯のように長い時間だった。いや、これが走馬灯なのかと実感している。 何時まで経っても瓦礫が落ちてこない。 人生を振り返るには充分過ぎる時間が経過している。 瞳を再度閉じて自分の死を待つ。 有りもしない奇跡に縋った哀れな人生であったが、出会いも会った。 笑顔で死ねるならそれはそれでいいかもしれない――けれど彼女の世界は止まらない。 「勝手に諦めるな!! お前はまだ生きてんだろ!!」 一度見たことがある機械鎧の腕を持った男が佐倉杏子に向かって叫んでいる。 決して大きいとは言えない背丈と背中ではあるが、何故か安心感が生まれてしまう。 「誰ももう……死なせてたまるかよ!!」 瓦礫を阻むように錬成された大地の屋根が佐倉杏子の生命を守る。 死を覚悟していたが、どうやらまだ生きれるらしい。 彼女の瞳から涙が流れる。その真意は彼女自身にしか解らないであろう。 愛と勇気が勝つストーリー。 駆け付けてくれたエドワード・エルリックの姿は何処か彼女にとっての救世主であった。 「お前、御坂はどうした?」 「これだけ煩けりゃ気になっちまう……こいつを治療してからとっとと御坂を止めに行く」 倒れている佐倉杏子の身体を瓦礫から背負うと、エドはこの近くにある病院へ向かう。 救える生命が目の前にあるならば、その身を危険に犯してまででも救おうとするのが彼である。 「馬鹿だな……お前、本当に馬鹿だよ」 先程まで氷が近くに存在していたせいもあり、エドの背中は何故か暖かく感じた。 「いいのか、あたしは――」 「殺し合いに乗っているなら俺が止めてやるから覚悟しとけよ」 「な……」 「解ったなら喋るな。とっととこっから離れるぞ。余計な体力使って死にました何て俺は絶対に認めねえからな」 「だとよ、嬢ちゃん」 錬金術師と魔法少女と契約者。 その姿、能力、生き様は総て違えど何かの縁が一同に介した。 DIOと御坂。それぞれの共通点に思いを馳せながら佐倉杏子を治療するために――病院へ。 【D-1/一日目/日中】 【エドワード・エルリック@鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST】 [状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、全身に打撲、右の額のいつもの傷、精神的疲労(大) [装備]:無し [道具]:ディパック×2、基本支給品×2 、ゼラニウムの花×3(現地調達)@現実、 不明支給品×0~2、ガラスの靴@アイドルマスターシンデレラガールズ、 パイプ爆弾×4(ディパック内)@魔法少女まどか☆マギカ、みくの不明支給品1~0 前川みくの首輪 [思考] 基本:主催の広川をぶっ飛ばす 0:佐倉杏子を病院へ運んだ後、南へ向かい、御坂をボコしてでも殺しを止めさせる。 1:大佐やアンジュ、前川みくの知り合いを探したい。 2:エンブリヲ、DIO、御坂、エスデス、ホムンクルスを警戒。ただし、ホムンクルスとは一度話し合ってみる。 3:ひと段落ついたらみくを埋葬する。 4:首輪交換制度は後回し。 [備考] ※登場時期はプライド戦後、セントラル突入前。 ※前川みくの知り合いについての知識を得ました。 ※ホムンクルス達がこの殺し合いに関与しているのではと疑っています。 関与していない可能性も考えています。 ※仕組みさえわかれば首輪を外すこと自体は死に直結しないと考えています。 ※エスデスに嫌悪感を抱いています。 【マオ@DARKER THAN BLACK 黒の契約者】 [思考] 基本:俺も焼きが回ったか。 0:エドと一緒に行動して杏子を治療する。 【佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ】 [状態]:精神疲労(中)、疲労(大)、ソウルジェムの濁り(中)、身体に風穴(修復済) [装備]:自前の槍@魔法少女まどか☆マギカ [道具]:基本支給品一式、医療品@現実 大量のりんご@現実 不明支給品0~2(確認済み) [思考・行動] 基本方針:殺し合いについて考える。 0:…………馬鹿ばっかだ。 1:DIOはぶん殴る。 2:巴マミを殺した参加者を許さない。 3:殺し合いを壊す。 4:御坂は―― 5:死ぬのはまだらしい。 [備考] ※参戦時期は第7話終了直後からです。 ※DARKER THAN BLACKの世界ついてある程度知りました。 ※首輪に何かしらの仕掛けがあると睨んでいます。 氷柱によって天へ運ばれるDIOは狂気混じりにエスデスに向かい、叫ぶ。 それは様々な感情を込めた――怒りの言葉。 「WRYYYYYYYYYYYYYYY!! このDIOを太陽に近付けるなどやってくれたなァ!!」 闇夜を主役に仕立てる吸血鬼の弱点は生命の起源でもある陽の光。 人間だった頃に石仮面を被り吸血鬼と化したDIOにとってそれは抗えない禁忌の光である。 身体の表面に光が当たれば、その部分は耐え切れなく、肉が削ぎ落ちることになってしまう。 「だがこんなくだらんことで終わることがなかろうがァ!!」 エスデスの策略によりDIOの身体は太陽に近付いている。 唯でさえ弱点と云えるそれに接近するなど愚弄、死にに行くことと変わりない。 しかし帝王である彼はこんなところで死ぬつもりなど無い。帝王に敗北など許されない。 バッグの中に手を伸ばした彼は状況を打開する一手を引き抜く。 手にしたそれを天に掲げ、陽の光に反射した輝きを以って自らの身に纏う。 「インクルシオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」 悪鬼纏身インクルシオ。 世界に蔓延る悪を葬るべく受け継がれた帝具を悪の象徴たるDIOが纏う。 闇の羽衣を被った彼に陽の光は届かず、太陽がどれだけ輝いていようと当たらなければどうということはない。 陽の光を無効化したDIOは下で待ち受けているだろうエスデスを殺すべく行動を始める。 手始めに氷柱を滑って降りるように左腕だけを柱に付着させ降下していく。 氷柱を削っていき速度を調整し――スタンドを発動する。 「『世界』!」 具現化された『世界』もまた左腕を氷柱に突き刺し――上半分を抉り取った。 「受け取れエスデス……『世界』に抗った貴様に『死』の贈り物だァ!!」 「インクルシオか! 一度は殺り合いたいと思っていたがこの際貴様でも構わん」 大地から構えるエスデスは空から自分を殺さんと降って来るDIOを見つめ口角を上げる。 ナイトレイドの中でも屈指の実力者と言われていた帝具インクルシオ。 使い手は違えど、それが目の前に存在するだけで彼女のボルテージは限界を振り切った。 誰も到達したことのない速度に乗った感情を以って、相手をしなくてはならない。 渾身の笑みを浮かべたエスデスは両腕を広げてを天を見上げる。 視線の先には殺し合いが始まった時から蹂躙する対象と定めていたDIO。 両腕に冷気を纏わせる。 アヴドゥルに聞かされた時から興味を惹かれていた吸血鬼でありスタンド使いのDIO。 自分に警戒を促す程の存在だ、この世に二人と存在しない強者なのだろう。 集まる冷気は彼女の周囲に存在する全ての物体を凍らせる。 時間停止さえも使えるDIOは想像以上の大物だった。 教えてくれたアヴドゥルには感謝してもしきれない――代わりにこの手で殺してやろう。 集約させた冷気の掌を合わせ、限界まで圧縮させる。 思えばこの会場に来てから何一つ行動を起こせていない。 DIOの他にも強い参加者は大勢いるようだ――今からでも取り返せる程に。 合わせた掌を広げるように離す、その空かれた空間には氷塊。 「私は此処に居るぞDIO……さぁ、どちらが強いか決めようじゃないか」 限界にまで高めた冷気を上空へ放つ。 表現するならば波動砲のように圧倒的な冷気は空から迫る悪を殺す。 「くだらん!!」 それがどうした、勝のはこのDIOだと謂わんばかりに鼻で笑う。 『世界』己の全身を大きく撓らせ、下から迫る冷気に対抗するべく左腕を振るう。 「このDIOを追い詰める人間など一人しかおらんッ! そして奴は既に死んでいるッ!! 万が一にも貴様が勝つなどあり得ん!! ぶっ潰れろォ!! エスデスウウウウウウウ!!」 全力を以って氷柱を彼女へ振り下ろした。 「ここまで楽しめるとはな……改めて礼を言うぞアヴドゥル!! DIOは! この私が! 今! 此処で殺してやる! あの世で見ているがいいッッッ!!」 圧縮から開放された冷気は巨大な衝撃波動――ビームのように『世界』の持つ氷柱と激突する。 轟音をがなり立て、建物を破壊し続ける氷の激突だが、限界が生じる。 エスデスが放つ氷は無限大であるが、DIOが振るう氷には限界がある。 削り取られると、彼の武器は消滅するが、止まらない。 「『世界』――時よ止まれ」 時間を停止させたDIOは『世界』と共に、迫る氷塊を砕くべく拳のラッシュを吹き荒れさせる。 己の腕は一つしかないが、このままでは氷に飲まれ死んでしまう。 そんな間抜けな死に方、誰がするものか、勝つのはこの帝王たる己であると証明するために。 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」 エスデスに気付かれるよりも早く氷を粉砕しなくてはならない。 『世界』の両腕と己の片腕にて限界まで砕くが、敵対する氷は無限大である。 削れる部分もたかが知れており、全てを粉砕することなど――不可能である。 「チィィィィ! だが此処まで削れば充分よ! 貴様を殺すのは忌々しい太陽が落ち、月が現れた時だエスデス」 ラッシュを止めた彼は粉砕した氷を足場に空中を歩く。 飛び乗りを繰り返し、この場から離脱するためだ。 数多に砕かれた氷と元々空中から降下したことによって生まれているエネルギー。 「時は動き出す――さらばだエスデス」 そして動いた時から開放される停止した世界で起きたエネルギーが爆発し、DIOは急速でその場を後にした。 空中から降下し数エリア分吹き飛んだDIOは近くの建物――時計台に避難する行動を選択する。 血と右腕の回収を第一に、昼が終わるのを待つ。 夜になれば主役は吸血鬼たる己。 もう二度と、氷の女王に遅れを取ることなど――あり得ない。 【B-1(南西)/一日目/日中】 【DIO@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダーズ】 [状態]:疲労(大)、右腕欠損 、全身に傷(小)、怒り、 [装備]:悪鬼纏身インクルシオ@アカメが斬る! [道具]:ディパック×1 基本支給品×1 [思考] 基本:生き残り勝利する。 最早この帝王に油断はない。 0:コンサートホールへ避難し、時を待つ。 1:ジョースター一行を殺す。(ジョセフ、承太郎) 2:エスデスの殺害。 3:寄生生物は必ず殺す。 4:右腕の確保。 [備考] ※禁書世界の超能力、プリヤ世界の魔術、DTB世界の契約者についての知識を得ました。 ※参戦時期は花京院が敗北する以前。 ※『世界』の制限は、開始時は時止め不可、僅かにジョースターの血を吸った現状で1秒程度の時間停止が可能。 ※『肉の芽』の制限はDIOに対する憧れの感情の揺れ幅が大きくなり、植えつけられた者の性格や意志の強さによって忠実性が大幅に損なわれる。 ※『隠者の紫』は使用不可。 ※悪鬼纏身インクルシオは進化に至らなければノインテーターと奥の手(透明化)が使用できません。 ※暁美ほむらが時間停止の能力を持っていることを認識しました。また、承太郎他自分の知らない参加者も時間停止の能力を持っている可能性を考えています。 ※魔法少女についての基礎知識を得ました。 1.魔法少女とは奇跡と引き換えにキュゥべえと契約してなるものである。 2.ソウルジェムは魔法を使う度に濁り、濁りきると魔法が使えなくなる。穢れを浄化するにはグリーフシードが必要である。 ※エスデスが時間停止の能力を持っている、或いは世界の領域に侵入出来ることを知りました。 「フハハハハハハハハハハハハハハハハッッ!! 面白い……私は今、楽しみに満ちている……ッ!!」 瓦礫の中から這い出て来た氷の女王の嗤いが空間に響く。 獲物であるDIOこそ逃がしてしまったが、実に充実した時間だった。 故に最期のお楽しみである生命が終わる瞬間に辿り着けなかったのは残念である。 ならば、また殺しに行くまで。 「南に行けば雷光・東に行けばエドワード、ジョセフ、ヒースクリフが居る。 前者は新たな戦争、後者は主催者への接触に近付ける可能性が高いな……あの魔法少女も生きているのか」 DIOを見失った今、エスデスが次に出る行動とは何なのか。 狂気に促されるように戦争を求めるか、仲間の元へ駆け寄り殺し合いを打破する鍵となるか。 「いや――奴らと殺り合うのも悪くないな」 氷の女王が目指すべき場所。 それは雷光が照らす先か。 幾つもの参加者が反射する東か。 「もうまどろっこしいことは止めよう。 私はこの付近一帯しか行動していないからな――蹂躙するにはまず己の足を動かさなくては」 南下し更なる参加者との接触を――彼女は選択した。 【D-1(南)/一日目/日中】 【エスデス@アカメが斬る!】 [状態]:疲労(大)、全身に打撃痕(痛みは無し)、高揚感、狂気 [装備]: [道具]:デイパック、基本支給品、不明支給品1~3、修羅化身グランシャリオ@アカメが斬る! [思考] 基本:殺し合いを愉しんだ後に広川を殺す。 0:亡き友アヴドゥルの宿敵DIOを殺す。 1:何処に向かうか考える。 2:クロメの仇は討ってやる。 3:殺し合いを愉しむために積極的に交戦を行う。殺してしまったら仕方無い。 4:タツミに逢いたい。 [備考] ※参戦時期はセリュー死亡以前のどこかから。 ※奥の手『摩訶鉢特摩』は本人曰く「一日に一度が限界」です。 ※アブドゥルの知り合い(ジョースター一行)の名前を把握しました。 ※DIOに興味を抱いています。 ※暁美ほむらに興味を抱いています。 ※暁美ほむらが時を止めれる事を知りました。 ※自分にかけられている制限に気付きました。 ※DIOがスタンド使い及び吸血鬼であることを知りました。 また、DIOが時間停止を使えることを知りました。 ※足立が何か隠していると睨んでいます。 ※平行世界の存在を認識しました 時系列順で読む Back 名前のない怪物 Next Inevitabilis 投下順で読む Back 名前のない怪物 Next Inevitabilis 110 ぼくのわたしのバトルロワイアル エスデス 147 とんとん拍子 ヒースクリフ(茅場晶彦) 141 銀を求めた黒は赤と会う エドワード・エルリック 132 翔べない天使 123 無数の罪は、この両手に積もっていく 佐倉杏子 109 雷光が照らすその先へ DIO 150 LOOK INTO MY EVIL EYES
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元スレURL かすみ(20)「私、はたちになりました」 概要 かす誕2021 三人で初めての宅飲み タグ ^しずかすりな ^短編 ^ほのぼの 名前 コメント
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掲示板に報告が来ているもの パブリックビューイング中に確認したものを集計した 暫定データとなります。 正式記録は閉会式で発表させていただく予定です。 ※22日4時30分現在 最終結果は閉会式後に掲載します 順位 プレイヤー名 ハンデ 大会暫定記録 1 クロハス 55 45" 2 トロイ 58 53" 3 ふぁうすと 59 01" 4 ぽかすけ 61 16" 5 box 61 55" 6 梨央 -15min 63 09" ※実記録は78 09" 7 もっ 63 23" 8 玉青ちゃん 63 27" 9 みのる 64 32" 10 KM 64 37" 11 ほしみん 64 58" 12 えいしる -25min 65 00" ※実記録は90 00" 13 もっち 65 04" 14 あれっくす -15min 65 56 ※実記録は82 42" 15 みゃ~ 67 18" 16 SOUTHWAVE 67 42" 17 yasuio.exe 67 44" 18 トーラ 68 35" 19 雨がえる 70 04" 20 ぬるポット 71 04" 21 GOLDSTAR 71 48" 22 mizugon -25min 75 43" ※実記録は100 43" 23 ソーイ 76 56" 24 マッスル宮崎 78 17" 25 にかのすけ 83 31" 26 おーすけ 85 38" 27 ちっく -25min 2 13 06" ※実記録は2 38 06" 28 プロナ -25min 2 00 01" ※実記録は2 25 01" 29 マリア兵器だもん♪ -25min 2 18 45" ※実記録は2 43"45" 30 B.B -25min 2 47 17" ※実記録は3 17 17"
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元スレURL かすみ「行ってきまーす!」 カミカザŌ ᴗ Ōリ 「……」 概要 髪飾り視点で送る、かすみが彼(?)を付けないワケ タグ ^髪飾り ^中須かすみ ^短編 ^ほのぼの ^しずかす 名前 コメント
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難易度表/ふつう/そばかす