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情報裏技等 樺山のクジ 第3部でイエロー寮にいる樺山先生のクジで絵違いカードがもらえる 最初に話しかけたときにもらえる暗黒騎士ガイアを含めて全部で37枚 各クジでもらえるカードは決まっていて以下の通り クジ1 XYZ-ドラゴンキャノン エルフの剣士 E・HERO スパークマン E・HERO バーストレディ E・HERO フェザーマン ギルフォード・ザ・ライトニング 鎖付きブーメラン クリボー 千年竜 クジ2 漆黒の豹戦士パンサーウォーリアー 死のデッキ破壊ウィルス 千年の盾 タイガー・アックス ジェミナイ・エルフ 超魔導剣士-ブラック・パラディン TM-1ランチャースパイダー デーモンの召喚 トゥーンワールド クジ3 ハーピィの羽根帚 ハネクリボー 万能地雷グレイモヤ ビッグ・シールド・ガードナー ブラック・マジシャン ブラック・マジシャン・ガール ブラッドヴォルス 振り子刃の拷問機械 青眼の究極竜 クジ4 青眼の白龍 炎の剣士 万力魔神バイサーデス メタル化魔法反射装甲 融合 ランプの魔精ラ・ジーン 硫酸のたまった落とし穴 真紅眼の黒竜 レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン
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山の上ホテル やまのうえホテル #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 東京都千代田区にある、昭和初期に建てられた建築。 千代田区景観まちづくり重要物件 所在地 東京都千代田区神田駿河台1-1 地図 歴史 設計:ウィリアム・メレル・ヴォーリズ 施工: 竣工: 1937(昭和12)年 構造: 階数: 関連・参考サイト 関連項目 東京サイクリング 東京巡り この項目のタグ 千代田区 東京都 歴史 歴史的建造物 タグ「千代田区」「歴史」がついた項目 赤坂プリンスクラシックハウス / 赤坂見附跡 / 市ヶ谷水管橋 / 祝田町見張所 / 江戸城跡 / 学士会館 / カトリック神田教会 / 神田川橋梁(総武本線) / 神田きくかわ神田店 / 神田猿楽町町会詰所 / 神田まつや / 神田明神 / 神田消防署駿河台出張所 / 雉子橋 / 旧日比谷公園事務所 / 旧文部省庁舎 / 九段会館 / 皇居正門石橋 / 皇居東御苑 / 国会議事堂 / 国会前庭 / 栄屋ミルクホール / 市政会館・日比谷公会堂 / 清水谷公園 / 鷹岡株式会社東京支店 / 田安門 / 東京駅 / 東京国立近代美術館工芸館 / 東京大神宮 / 常盤橋 / 常磐橋 / ニコライ堂 / 二重橋 / 日本工業倶楽部会館 / 日本水準原点標庫 / 日枝神社 / 聖橋 / 日比谷高校 / 法曹会館 / マーチエキュート神田万世橋 / 将門塚 / 松住町架道橋 / 万世橋 / 三崎稲荷神社 / 明治生命館 / 靖国神社 / 山梨中央銀行東京支店 / 山の上ホテル タグ「」がついた項目 エラー:list_by_tagsearchはキーワードが必須です
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開幕テンプレをドネイトとして応用することで安定を図るドネイト テンプレ派生の派生の後形まで把握することで更に火力の向上が狙える。 弱点はある程度平らじゃないと組みづらいことくらい。
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【名前】 氷結城 【読み方】 ひょうけつじょう 【登場作品】 獣電戦隊キョウリュウジャー 【所属】 デーボス軍 【詳細】 「デーボス軍」が拠点としている根城。 太古の恐竜時代の『地球』に飛来、獣電竜に封印された「暗黒種デーボス」の成れの果て。 北極の氷山の中に封印されていたが、封印が解けると海底に沈んでいき、留まっている。 ファイナルブレイブでは本体の「蝶絶神デーボス」が操って大気圏へ上昇。 錬成された空気の膜の中央にセットして「滅びのメロディー」を増幅させる衛星兵器の機能を働かせて地球全土の生命を絶滅させようとするが、「蝶絶神デーボス」がキョウリュウレッド・カーニバルに倒されると崩壊して宇宙の塵となった。 【余談】 全体的なイメージは「高麗人参(こうらいにんじん)」や「マンドラゴラ」を彷彿させる根が張り巡らされる。 北極の海底に存在、冷たい名称にも関わらず、幹部の集う空間は暖色のレイアウトで作られている。
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松山の油揚げ 618 :自治スレでローカルルール変更議論中:2005/12/06(火) 00 11 27 ID B9ZMAfUv 松山の油揚げ。薄くてパリパリのやつ。 こないだフェリーに乗った時、お土産コーナーで 何気なく買ったんだけど、お味噌汁に入れたら お麩とおあげを足して2で割ったような食感でウママママー 松山奥いらっしったら、汁物以外の利用法教えて下さい。ペコ。 619 :自治スレでローカルルール変更議論中:2005/12/06(火) 00 35 07 ID reZGCWMm 618 あれンマイね。松山奥じゃないけど私はそのまま食べちゃうことがある。 関西だとスーパーに売ってるよ。 620 :自治スレでローカルルール変更議論中:2005/12/06(火) 00 45 40 ID B9ZMAfUv マジで? 619タン 当方関西在住7年目・・・気付きませんでしたorz=3ブッ そのままでイケソウ・・・ジュルと思っていたましたが、やっぱりそうなのね。 ちょっと齧って来ますw 625 :自治スレでローカルルール変更議論中:2005/12/06(火) 10 55 59 ID QSjPpODK 北海道奥だけど、 618読んでンマソー、食べてみたいいいと思ってたら 生協のカタログに「松山揚げ」って出てた! ここ読んでなかったら何も感じずスルーだったと思う さっそく注文しました。あー楽しみだー part4 http //human5.2ch.net/test/read.cgi/ms/1130385563/
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登録日:2020/05/08 Fri 19 10 16 更新日:2024/03/12 Tue 15 53 25NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 DM DM-01 デュエル・マスターズ デュエル・マスターズ プレイス バウンス フィッシュ レア 一角魚 水文明 なわばりを荒らす者をけっして許さず、リヴァイアサンにすら襲いかかる。 《一角魚》はTCGデュエル・マスターズ及びDCGデュエル・マスターズ プレイスのクリーチャーである。 ▷ 目次 概要魚 GS魚 関連魚 余談魚 概要魚 一角魚(ユニコーン・フィッシュ) R 水文明 (4) クリーチャー:フィッシュ 1000 このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。 DM-01で登場したフィッシュ。 最初期から登場しているにもかかわらず、今でも(ゲル・フィッシュを除けば)たった10体しか存在しない貴重な(?)フィッシュの一体。 そのフィッシュの中でもとりわけ使い勝手の良かった部類であり、現代でも稀に使われることもないわけではない。 要は相手クリーチャーのバウンスを行うクリーチャーであり、能力そのものは単純明快。 DM-01~DM-04までは、十分に活躍することが出来ていた。 主だった理由としては《アクア・サーファー》とスピードアタッカーの不在である。 《アクア・サーファー》が登場したのはDM-05。 それまではバウンスが出来て自身もアタッカーになりうる《一角魚》はバウンサーとしては一級品であった。 ちなみに今でも《アクア・サーファー》や《唸る鉄腕 ギリガザミ》《*/弐幻 ニャミバウン/*》と比較して低コストで召喚が出来る点では差別化が可能。 《スパイラル・ゲート》の殿堂入りも追い風であろう。 そしてSAの登場もまたDM-05。 つまりそれまでは基本非進化は召喚酔いする奴らしかいないので、《一角魚》を出せば、無対策の相手は何も出来ずに終わることも珍しくなかった。 また進化クリーチャーも進化元が重い連中(アルカディアス様とかバロム様とか)が当時は多く、 出される前に進化元をバウンスしたり、出されても戻せば再召喚は困難であった。 しかしSA登場以降、戻そうがすぐに舞い戻ってきて殴られてしまうこともあり、《一角魚》では力不足に陥る羽目に。 それでも条件無しで1体戻すクリーチャーとしては現在でも軽い部類であり、使おうと思えば使えなくはないクリーチャーである。 ビートプランとして青単に入れてみてもいいかもしれない。 ちなみに漫画でも牛次郎が使用しているが、このときは自分の《アクア・ハルカス》をバウンスしている。 今ではセルフバウンスはセルフバウンス要員と言えるクリーチャーが十分揃っているので、 そのために《一角魚》を採用する事例はまあありえないだろうが、覚えておいて損はない。 デュエル・マスターズ プレイスでも第1弾から登場。 登場弾環境時点からスピードアタッカーが登場していることや、 《光輪の精霊 ピカリエ》《地獄の門番 デスモーリー》といった軽めのコマンド進化元がいるためやや逆風気味。 それでも、時間稼ぎとしては非常に使いやすい。《スパイラル・ゲート》が実装されていないこともあり、採用できなくはない。 速攻寄りの青単ではバウンスで行動を遅らせつつ、殴り手となるクリーチャーを着地させられるので採用されやすい。 上記の《ピカリエ》も他のバウンスカードと合わせてバウンスし続ければ、そのまま押し切れることもある。 また、自分のクリーチャーは戻せなくなっている。 GS魚 一角魚 GS(ユニコーン・フィッシュ ジーエス) C 水文明 (4) クリーチャー:フィッシュ 1000 G・ストライク(このクリーチャーを自分のシールドゾーンから手札に加える時、相手に見せ、相手のクリーチャーを1体選んでもよい。このターン、そのクリーチャーは攻撃できない) このクリーチャーが出た時、相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。 DMRP-19「王来篇 第3弾 禁断龍VS禁断竜」にて収録。過去クリーチャーがディスペクターやレクスターズへと変わる中、《一角魚》はGS化となった。 スペックは《一角魚》にG・ストライクが付いたという性能。一見すると完全上位互換のGS化と錯覚するが、実はバウンスの適用範囲が相手のみで強制効果と弱体化している。 自軍のバウンスを考慮しない純粋な除去手段や防御網としてはこちらの方が役に立つが、cipの再利用やループなどのトリッキーな戦法を目論んでいるならば従来の《一角魚》(か後述の《封魔バルゾー》)を採用した方が良い。 また、強力なcipを持つクリーチャーや《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》のような選ばれると効果を発揮するカードが場にいる状況だと強制効果が足を引っ張ることも。 レアリティはコモンになっているため、レア設定で古いカードとなっている元ネタよりは初心者的に優しい。 関連魚 封魔バルゾー UC 水文明 (4) クリーチャー:グランド・デビル 1000 このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。 《一角魚》の相互互換。というかフィッシュの種族サポートが存在しないため事実上の上位互換。より種族が優秀なグランド・ドデビルとなっている。 しかし、《天使と悪魔の墳墓》という有名な同名カードメタもあるため、《一角魚》の出番がなくなったとは言いきれない。 なお、グランド・デビルは他の種族に寄生することで有名な種族であるが、 このバルゾーが寄生したのが、何を隠そう一角魚である。 ツネキン☆ゲームス R 水/自然文明 (4) クリーチャー:トリックス/チームウェイブ 4000 このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、クリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。 相手は、自身のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが大きいクリーチャーをバトルゾーンに出す時、かわりにそのクリーチャーをマナゾーンに置く。 自然が増えた分、パワーが上がったクリーチャー。《一角魚》+《獣軍隊 ヤドック》といった印象。 ただ、こいつのバウンス能力は《一角魚》や《バルゾー》とことなり、自身の持つ踏み倒しメタの補完という側面が強い。 どういうことかというと、パワーが高く場持ちもいい踏み倒し要員だが、現代では4コストクリーチャーを出すのが間に合う頃には、 既に何かしら踏み倒されているのがザラなので、その間に合わなかったやつらをバウンスするのである。 余談魚 現実にも水生生物でイッカクという角の生えたものがいるが、クジラの仲間であり魚(フィッシュ)ではない。 バトルスピリッツでも《一角魚モノケロック》が存在するが、こちらの英名は『The Narwhal Monokerock』となっている。 だがデュエマのこいつは「ユニコーン・フィッシュ」と読むため、イッカク(ナーワル)ではない。 項目を荒らす者をけっして許さず、リヴァイアサンにすら追記・修正にかかる。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 「一角の魚」というだけなら一般名詞なので、ちゃんと(デュエル・マスターズ)と断った方がいいと思う -- 名無しさん (2020-05-08 19 23 57) ↑イッカク(一角)は一般名詞ですが一角魚は固有名詞で合ってるかと -- 名無しさん (2020-05-08 20 24 45) ↑いや、「一角魚」という単語の組み合わせだけだと、単純に「一角の魚」というだけでしかないから実際にその名前で呼ばれているのはデュエマだけだとしても、フィクション界隈の「一角の魚」全てが該当するのよ。 -- 名無しさん (2020-05-08 20 30 34) 因みにわたしは、「シッカク」という言葉にはもう慣れました。高橋○実です。 -- 名無しさん (2020-05-08 21 02 04) 単純に紛らわしいので固有名詞とか拘らず(デュエル・マスターズ)までつけてほしい -- 名無しさん (2020-05-09 07 28 54) 相談所でも意見出たので、このまま反対意見が無ければ項目名を「一角魚(デュエル・マスターズ)」にします -- 名無しさん (2020-05-09 15 39 53) 2週間反対意見が無かったので変更します。 -- 名無しさん (2020-05-25 17 30 21) 変更しました。 -- 名無しさん (2020-05-25 17 32 02)
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富山のスタンダード 立山 満寿泉 銀盤 貴重 勝駒 有磯 曙 太刀山
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ワイナリー訪問その69 Sonoma Siduri(シドゥーリ) Siduri Winesの入っている倉庫街の入口にある看板。EとFの欄に注目。 Siduri Wines(2012年3月訪問) Rochioliでのピクニックを終えて、次に向かったのが、自らも認める倉庫系ワイナリー(Warehouse Winery)のSiduri。カリフォルニアやオレゴンの色々な場所から葡萄を買って、ピノ・ノワールのワインばかりをなんと20種類以上もリリースしているところ。 本当にごく普通の倉庫街の中に、Siduriは入っている。特に目立つ看板も無い。入口はこんな感じ(↓)。 すぐ隣にはこんな景色(↓)が。倉庫内に積み重ねられた樽を見ると、間違った場所に来たわけじゃないんだと安心する。 テイスティングはこの倉庫の一角、入口を入ってすぐのこんな感じの場所(↓)で行う。 ここでのテイスティングは要予約。姉妹ブランドであるNovy Familyのワインも飲ませてもらえる。今回のラインナップは以下のとおり。 2009 Novy Keefer Ranch Vineyard Chardonnay ($19.5) 2010 Chehalem Mountains Pinot Noir ($30) 2010 Lewis Vineyard Pinot Noir ($45) 2010 Sonatera Vineyard Pinot Noir ($49) 2009 Sta. Rita Hills Pinot Noir ($30) 2007 Novy Stolpman Vineyard Nebbiolo ($19) 2010 Novy Russian River Valley Zinfandel ($19.5) 2007 Novy Judge Family Vineyard Syrah ($14) 2009 Novy Napa Valley Syrah ($19.5) 2009 Novy Rosella’s Vineyard Syrah ($29) Siduriのピノの中ではLewis Vineyardが好みだった。自分はスモーキーな感じやロースト香よりも、エレガントな香りの方が好きで、これはまさにハービィでエレガントな香りがした。 Novyのワインの中ではJudge Family Vineyardのシラーが好み。香りは甘くエレガントで、味はまずなめらかでスムーズだが、そこから酸味が広がって、アフターが長い印象だった。 これだけ色々と飲ませてもらって、おつまみも色々とあって、テイスティングは無料。倉庫内の醸造施設も自由に見学して写真を撮って良いとのことだった。 ここではテイスティングしたワインを含め、16種類のSiduriのピノと、25種類のNovy Familyのワインが購入可能だった。ちなみに購入可能だったSiduriのピノのリストは以下のとおり。 【2009年ヴィンテージ】 Rosella s Vineyard (1.5L Magnum) ($100) Sta. Rita Hills ($30) Sta. Rita Hills (1.5L Magnum) ($60) Clos Pepe Vineyard ($54) Cargasacchi Vineyard ($50) 【2010年ヴィンテージ】 Chehalem Mountains ($30) Hawks View ($39) Lewis Vineyard ($45) Keefer Ranch Vineyard ($49) Ewald Vineyard ($45) Hirsch Vineyard ($50) Sonatera Vineyard ($49) Santa Lucia Highlands ($30) Rosella s Vineyard ($49) Sobranes Vineyard ($49) John Sebastiano Vineyard ($50) Clos Pepe Vineyard ($50) 日本でも大人気のPisoni Vineyardは残念ながら売り切れだった。 1つ前のワイナリー訪問へ 次のワイナリー訪問へ ワイナリーのWebサイトはこちら:http //www.siduri.com/
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山の部屋2.5 やまのへやにーてんご 製作者である山の過去サイト・・・というかブログ。 パソコンのトラブルでデータが吹き飛んだため、一時本サイトの更新を停止してこっちに逃げていた。 せっかくなので登場を見合わせていた「戦」のキャラクターをメインに据え、展開も小説メインになる。 山の部屋Ⅱと山の部屋参の中間なので2.5である。 刃戦団、三国夢想が登場した時期。
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雪山の少年 (1) ヴァナディールの最北端。フォルガンディ地方のアシャク山脈…… 降り積もった雪が決して溶けることのない山奥で、一人の少年が住んでいました。 その子はエルヴァーン族の男の子で、耳がつんと尖っており、その肌の色は、雪のように 真っ白でした。ずっと雪山で暮らしていたから無理もありませんでした。 木々に囲まれた小さな家に、その少年は独りで住んでいました。 朝になると、少年はベッドから飛び降りて一日の仕事に出かけます。 既に、その子の兄弟達が家の周りに集まっていました。 その兄弟というのは黒い肌と、長く鋭い牙を持った虎でした。 少年は生まれてからずっと一緒に育ちましたから、本当の兄弟のように思っていました。 実は、この虎たちは人間を見ると襲わずにはいられない恐ろしい動物だったのですが、 少年には絶対に噛みついたり、爪を立てたりしようとは思いませんでした。 「みんな、おはよう。」 すると虎たちは、グルルル、と喉を鳴らしながら、少年の所へ集まり体をすり寄せました。 少年はさっそく家の隣に置いてあった一台のソリを引いて来て、虎たちにつなぎました。 「今日も頼むよ。ああ、君は初めてだね。それじゃ後ろがいいな。」 虎は、みんなそっくり同じ姿だったのですが、少年にはちゃんと区別がつくのです。 そうして、4頭の虎にソリを繋ぎ終えると出発です。 「はいよお!」 掛け声をかけると、虎達は一斉にソリを引いて走り出しました。 (2) 彼の仕事は、氷の結晶を集めることでした。 氷の結晶とは、この世の「寒さ」が形となった水晶で、この雪山にしか出来ないものでした。 それは一体どこにあるのでしょう? 雪の上や、木の根本に落ちているのでもありません。その結晶は結晶同士が寄り集まって、 くるくると回りながら、まるで生き物のように動いているのです。 少年はさっそく一つめを見つけました。かちかちに凍った池の畔で、ゆっくりと動いています。 少年が近づくと、まるで少年を待っていたかのように、氷の結晶は動くのを止めました。 それを指でツンと突くと、パリンという音がして、ころころとした氷の結晶が雪の上に 落ちて転がりました。 それをソリの荷台に載せ、他にいないかと周りを見渡します。そうして繰り返し10個 ほど集めたら、これで十分と少年は考え、また虎たちにソリを引かせて行きました。 普段は、そのまま家に帰るのですが、少年は少し山を下ったところにある広場へとソリ を向かわせました。今日はその場所にゴブリンという小鬼が集まる日でした。 何人も集まって来て話をしたり酒を飲んだりしながら、少年が来るのを待っているのです。 (3) 「やあ、来たな。気分はどうだい?」 「早かったじゃないか。さあ、今日もいろんな物を持ってきたぞ。」 そんなことを口々に言いながら、ゴブリン達は集まってきました。 ゴブリンというのは、みな同じようなマスクをしていて、腰にまさかりや剣を吊し、 ガニ股でペタペタ歩く奇妙な小鬼でした。 実はいうと、彼らは人間を見ると襲いかかり、殺したり物を盗んだりする恐ろしい 連中だったのですが、少年には決してそんなことはしませんでした。 少年は、彼らに氷の結晶を食べ物やいろんな物と交換して、暮らしていたのです。 「えーと、氷の結晶が10個だな。それじゃあタマネギをこれだけ、イモがこれだけ、 あとは肉と、パンと……」 一応、結晶の数を数えているのですが、少年に渡す野菜や肉の量はいい加減でした。 タマネギ、イモ、羊の肉、にんじん、パン、バターなど、どれもこれも凍った食べ物 ばかりで、ミルクもカチカチに凍らせてたのを切り分けて、少年に渡すのでした。 その他、チョコレートなどのお菓子や洋服、ハミガキや生活に必要な道具など、 生活に必要ないろんな物を交換してくれました。 そして、楽しみにしているのは、ゴブリン達が作った人形でした。 それは、ヴァナディールに住んでいるいろんな動物たちに似せて作られていました。 (4) 「へー、こんな首の長い動物が居るんだねぇ。」 「こいつはダルメルといってな。砂と風が吹き荒れる所に沢山住んでいるのだ。」 「砂?砂ってなあに?」 「ああ、そうか。この辺りは掘っても掘っても雪ばかりだからな。こんど持ってきてやろう。」 「本当?約束だよ。」 その人形は、いつでも貰えるわけではありませんでした。そして、ゴブリンから人形を 手渡されると、少年はとても喜びました。 少年は、貰った人形を眺めながら、いつもゴブリン達にこんな風に話をしました。 「僕もいろんな所を旅してみたいな。」 「ああ、ダメダメ。君はずっと雪の中で暮らしているんだから、雪のないところに来たら、 たちまち溶けて無くなってしまうぞ。」 ゴブリンは、そんなふうにからかうのですが、本当にそうかもしれません。 少年は、一度もこの雪山から下りたことはないのです。 でも、少年は言い返しました。 「でも、僕は毎晩あつあつのシチューを食べているのに、溶けたりしないよ。」 「わははは、確かにそうだな。」 ゴブリンは、少年の言うことを笑って聞いていましたが、もう一度、少年に話しました。 (5) 「でも、いいかい?この広場から下の方には、それはそれは恐ろしい連中がやってきて、 わしらを殺したり、わしらの物を奪ったりするんだ。わしらなら上手く逃げたり出来るん だが、坊やなんかじゃすぐに殺されてしまうぞ。だから決して、ここから先に行っては いけないよ。」 少年は、少し怖くなって、だまって頷きました。 ゴブリン達は、ずっとこの雪山に住んでいるわけではなく、砂漠や森や海の近くで狩りを したり(狩る相手は人間だったりするのですが)、仲間と商売したりしながら、 旅をして暮らしているのでした。 そして、少年の集めた氷の結晶は、この雪山でしか取れないために、ここにやってくるです。 だから、いい加減に食べ物を渡していましたがちゃんと商売が成り立っているのでした。 そして、最後に必ず貰わなくてはならないが「炎の結晶」でした。 それは、氷の結晶が「寒さ」であったのに対して、「熱」が凝縮した結晶でした。 この結晶を使うと、薪や墨が無くても火を起こすことができ、シチューを煮たり、パンを 焼いたりできるのです。ずっと雪山で暮らし、寒さになれている少年でも、火の通した 料理を食べなければ生きていけないのでした。 (6) 草糸で編んだ袋に、沢山の炎の結晶を入れて貰いながら、少年は不思議そうに尋ねます。 「この結晶は、どこで取れるの?」 「遙かに遠くの山では、空から炎が降り積もる山があってな。そこから取ってくるのさ。」 「へぇ、そうなんだ。」 実は、これは嘘でした。 外の世界を知らない少年には、いつも、いい加減なことをいいました。 「それでな、ジュノという俺たちの街があって、そこにはゴブリンの王様が……」 どれもこれも、いい加減な嘘でしたが、少年は疑ったりせず目を輝かせて聞いてました。 ほかにも、ゴブリン達にいろんなことを教わったり遊んだりしてから、家に帰りました。 家に着くと、虎たちをソリから離してやり、家の中に入って晩ご飯のシチューを作らなけ ればなりません。鍋の中に凍ったミルクとバター、これもカチカチに凍ったの肉や野菜 を放り込み、空いている隙間に雪を詰め込み、しっかり蓋をして準備完了です。 そして、特別に作られた竈に炎の結晶を差し込むと、ゆっくりと炎が上がりました。 少年は鍋を炎の上に置いてシチューが煮えるのを待ちながら、これもまた凍ったパンを 焼いたりして過ごすのです。パンが焼けていく途中で、チョコレートを差し込んでおくと、 チョコクリームパンの出来上がりです。少年はそれが大好きでした。 こうして、少年の一日が過ぎていくのでした。 (7) 虎やゴブリンの他にも、雪山にはいろんな者が居ました。 まず、山のように大きな大きな体つきをしている巨人。 巨人達は山の中をうっそりと歩き回り、片手に棍棒や斧をもって、通りかかる人間の旅人 を容赦なく殺しました。はいているズボンには、倒した人間が使っていた盾が縫いつけられ ていて、それが彼らの鎧の変わりでした。 とてもとても大きな巨人の足ならば、少年を踏みつぶすことが出来たでしょうが、少年が 近くを通りかかっても、踏まないように注意しながら歩いていくのでした。 時々、少年は彼らに挨拶したり話しかけたりするのですが、巨人達は決して答えることは 有りませんでした。 そして、巨大な一つめの怪物が居ました。彼らは翼を持っており、絶えず飛び回っている のです。かれらは魔法が得意で、近づいた人間達に恐ろしい呪文を唱えるのですが、少年 には、ただジッと見つめるだけで、何もしませんでした。 ほかにも、もともと人間であった骸骨が、手に武器や盾をもって歩き回っていたり、 坊主頭で足は無いけれど大きな手を持ったお化けが、ふらふらと浮かんでいたりしました。 少年は、いろんな怪物の近くで住んでいましたが、怪物達は少年に襲いかかったりすること は一度も有りませんでしたし、怖い思いをしたことは、ほとんどありませんでした。 でも、そんな恐ろしい連中よりも、もっと恐ろしい怪物がいました。 それは、光の壁に囲まれた闇の城に集う魔神達でした。 (8) その闇の城の方には行くことがありませんでしたが、退屈なとき、虎達にソリをあちこち へと引かせて行くと、その闇の城の真ん前に辿り着いたのです。 何枚もの光の壁の向こう側に恐ろしい形の闇の城がそびえ立っているの見て、なんだか 少年は怖いと思いました。でも、初めて見る光景に少年は興味津々です。 少年はもっと近くで見たいと思いソリを近づけると、魔神の一人が目ざとくその子を 見つけました。 少年は魔神を見るのは初めてでしたが、魔神はその子のことを知っていました。 だから殺そうとは思わなかったのですが、すこし脅かしてやれ、と思いました。 何者も、闇の城に住む闇の王に近づける訳にはいかなかったからです。 「そこにいるのは誰だ!」 そう、魔神はワザと大きな声を出して、持っていた剣を少年の方に突きつけました。 「うわぁ、びっくりした。」 少年は本当にびっくりして、尻餅をつきながら言いました。 そして、魔神はゆっくりと剣を引いて言いました。 「なんだ、お前か。ここに来てはいけない。俺はもう少しでお前を殺してしまうところだった。」 「どうして、僕のことを知ってるの?そして、どうして殺そうとするんだい?」 「ああ、山に住んでるものは、みんなお前を知ってるのさ。そしてお前を殺そうとしたのは、 お前が悪い奴らだと勘違いしたからだ。」 (9) 「悪い奴ら?」 「そうさ、ここに住む王様を殺そうとする悪い奴らさ。だから、ここに住む兵士達は、 知らない奴が来たら殺せ、と命令されている。」 「みんな僕を知ってるのなら、僕は殺されたりしないよね?」 「だがな、坊主。城の中には沢山恐ろしい罠が張り巡らされているぞ。俺たちでしか くぐれない罠だ。しかも、兵士達が君のことを、うっかり間違えて殺してしまうかも しれないぞ。今のようにな。」 魔神はニタリと笑って言いました。 そう言っている時に城の扉が開いて、大勢の魔神達が翼を広げて空へと飛んでいきました。 その恐ろしい光景を見て少年はもっと怖いと思い、寒さに強いはずの体が震えだしました。 その少年の様子を見て、魔神は言いました。 「ああ、俺の仲間達が、悪い奴らが近づいてこないか見回りに出て行くところだよ。 山はとても広いから、大勢で行かなければならない。」 この説明は少し間違っていました。 見回りをする者も居たのですが、闇の王を狙う連中の他に、罪もない人間達を殺したり、 人間達の住む家に火を付け、街や村を破壊しに行く連中も居たのです。 魔神は、少年に向き直ってこういいました。 「さあ、もう住んでいるところに帰るんだ。今日は危ないところだったな、坊主。」 そういって、少年を追い返してしまいました。 (10) 少年は二度とその城には近づこうとはしませんでしたが、やっぱり退屈して、いろんな 所へと行きました。この山にある物は、木と岩と山。そして、決して溶けることなく 降り積もる雪ばかりでしたから。 やがて、少年はゴブリン達から禁じられている、広場の更に下の方へと行ってみたくな りました。ゴブリン達から聞いた炎の降る山、砂だらけの砂漠、水ばかりの海を見てみ たくなったのです。 少年は、ゴブリン達のやってこない日に、広場の下の方まで降りていくことにしました。 この広場の向こうに何があるのだろう?僕も、いろんな世界を旅してみたい。 そう思うと、少年の心は少しワクワクしてきました。 そちらの方へとソリを走らせようとすると、何故か虎達は少し嫌がりました。しかし、 少年に強くうながされると、仕方なしに広場の更に下へと、降りていきました。 曲がりくねった長い長い谷道をどんどん進みました。少年はここまで来ることは初めて だったので、ドキドキしました。怖いとも思いましたが、それは闇の城を見たときとは 少し違った怖さでした。 そして、遂に谷道が終わって、とうとう広く開けたところに出てきました。 そこで少年の見た物は…… (11) ……やはり、少年の見た物は溶けることのない雪と、木や岩ばかりでした。 いったいどこまで行けば良いんだろう、そう少年が考えていると、突然、少年からの 指示もないのに、虎達は急に向きを変えました。 危ないところでした。ソリはあと少しで高い崖の上から落ちるところだったのです。 そして、ソリから降りて崖の上から景色を眺めてみると、どこまでもどこまでも広がる雪 の世界でした。 少年は思いました。 「ゴブリンたちは嘘をついたのかな?それとも、もっともっと遠くまで行かなくちゃ ならないんだろうか……」 でも、少年はこれ以上進む気にはなりませんでした。帰りが遅くなったり、帰り道が 判らなくなったら困るからです。 その時、 「ガァーーーーーッ!!」 少し離れた場所から、大きな吠える声がしました。それはソリを引いていた虎達と同じ 声でした。慌てて少年は、その声のする方へと走っていき、虎達もソリを引いたまま 少年についていきました。 (12) そこいたのは一人の狩人で、別の虎と戦っている最中でした。 虎は牙や爪を振るい狩人と戦っていましたが、狩人の見事な腕前にはかないません でした。そして虎には、すでに何本も狩人の放った矢が突き刺さっていました。 背中に剣を突きさされ、とうとう虎は狩人に倒されてしまいました。 どくどくと血を流している虎の前にしゃがみ込み、狩人は何かをしていました。 すると、ごきり、という嫌な音がしました。狩人は倒した虎の牙をへし折ったのです。 その虎の牙は、彼が住む町でとても高く売れるのです。そのため、彼はこの山に来て 沢山の虎を倒しては、沢山の牙を集めているのでした。 少年は、その恐ろしい光景を見てガタガタ震えていました。 怖い、と思いました。でもそれだけではありません。 めらり…… 少年の心の中に、炎の結晶が埋め込まれたかのように、炎が上がりました。 でも、少年の心はガタガタ震え始めて、その炎はすぐに消えてしまいました。 そのとき、その狩人は初めて少年が居ることに気がつきました。 『坊や、こんなところで何をしてるんだ?』 狩人は声をかけました。 けれども、少年には全く通じない言葉でした。 (13) 「……」 少年は怖くて何も言えませんでしたし、身動きも出来ませんでした。 そして、この人は一体何を言っているんだろう、と考えました。 狩人は少年の後ろに、4頭の虎がソリを引いて、ついてきているのを見つけました。 『この虎は獣使いでしか、手なずけることはできない。坊やは獣使いなのかい?』 幾分、優しい声で狩人は言いましたが、やはり少年は何も言えません。 少年が何も言わないため、狩人はどうしてよいか判らなくなりました。 狩人は右手に剣、背中には弓矢を背負っていました。 そして、耳が尖っていて、少年と全く同じエルヴァーンの種族だったのです。 狩人は、ここからだいぶ遠くの洞窟に入り、その長い長い洞窟をくぐった先にある、 緑溢れるサンドリア王国という国からやってきたのです。 そして、ここまでやってきて、高価な虎の牙を集めていくのでした。 狩人は少年の方を見て、いまいましい、と思いました。 なぜなら、少年の連れている4頭の虎の牙が、欲しくて仕方がなかったからです。 でも、虎達がなついている少年に、ことわりなく虎を殺してしまうことは出来ません。 そして、狩人は不思議に思いました。 獣使いというのは、様々な動物を操ることが出来るのですが、一度に4頭もの虎を 操る獣使いなど、聞いたこともなかったからです。 (14) 狩人は、さらに少年に話しかけました。 『こんな恐ろしいところに居てはいけない。さあ、街まで送っていこう。』 狩人は、この子が同じサンドリアから来たのだと思い込んだのでした。彼にとって、 この少年が独りで住んでいることなど、想像することも出来なかったのです。 狩人は剣を納めて、ゆっくりと怖がらせないように、少年に近づいていきました。 その時です。 「こらあ!その子に触るな!」 大きな声がしました。 ゴブリンです。本当はここに来る予定ではなかったのですが、たまたま近くまで来たので、 ここを通りかかったのでした。 そしてゴブリンは、まさかりを振り上げて、狩人に立ち向かって行きました。 少年は、その光景に驚いて、どうしてよいやら判らなくなっていると、何者かが少年の 口をふさいで、その小さな体を担ぎ上げて、その場から逃げていきました。 それは別のゴブリンでした。そして4頭のソリを引いた虎達も後に続きました。 そして、少年は担がれながら後ろを見ると……丁度、狩人にゴブリンが殺されたところ が見えました。 めらめらめら…… またしても、少年の中の炎の結晶が燃え始めました。 (15) ゴブリン達は少年を家まで送り届けて、こう言いました。 「それごらん。わしらの言ったとおりだろう?君が広場の先に行った所には、あんなに恐 ろしい奴がいるんだ。おかげで、わしらの仲間は殺されてしまった。それは構わない。 君がこうして無事で戻ることが出来たのだから。そして君は二度と広場の先に行くこと はないのだから。それが判れば、死んだ仲間も喜んでいることだろう。」 そういうと、少年は涙を流しながら、ゆっくりと頷きました。 ゴブリンは少年の変わりに虎達をソリから離してやり、シチューを火にかけて帰って 行きました。そして、燃え上がった心の炎は、ゴブリンが死んだ悲しみの涙で、すっかり 消えてしまいました。 狩人は、少年がゴブリンに掠われてしまったと思い込みました。 自分が近くにいたのに助けることが出来なかったと悔やみました。でも、ゴブリンが 走っていった先は、とても恐ろしい場所なので、一人で追いかけることは出来ませんで した。狩人はしばらく考えていましたが、助けを借りることを思いついて、大急ぎで サンドリアの街まで帰っていきました。 (16) 狩人が街までつくと、大急ぎで酒場に向かいました。 酒場に行ったのは、もちろんお酒を飲むためではありません。 そこに集まっている冒険者や戦士達が目当てでした。 狩人は酒場に入るなり、こう叫びました。 『みんな、手を貸してくれ!ボスティン氷河で少年がゴブリンに掠われてしまった!』 なんで、そんなところに少年が居るのだろう? そんなふうに考える者も居たのですが、この狩人の真剣な様子を見て疑う者は一人も いませんでした。 『ボスティン氷河の更に北、ザルカバードの方角だ。とても一人では手に負えない。 みんなの助けが必要だ!』 『そこは恐ろしいところだ。大勢で行っても死人が出るぞ。一人のために犠牲者が出ても いいのか?』 すると他の戦士達が叫びました。 『俺は死んでもかまわないぞ。俺なんかより、その少年の未来の方が大事だ。』 『そうだ!俺も行くぞ!』 戦士や冒険者達は一斉に立ち上がって、狩人の頼みに答えました。 そして、大勢で少年を助け出しに行くことになったのです。 (17) あくる日、少年はまたゴブリン達の集まる広場に向かいましたが、なんだか元気が出ま せんでした。少年が気まずい気持ちで、広間の方を見下ろしていると、ゴブリン達は手 を振って少年を迎えようとしていました。 少年の元気のない様子は遠くからでもわかりました。ゴブリン達は少年のことを怒って はいません。仲間が殺されてしまったけど、それを少年が悲しんでくれたことが、 とても嬉しく思いました。本当の仲間のように、少年をいとおしく思いました。 ですが、その時です。 後ろから、サンドリアの戦士達が現れたのです。とうとうこの場所を見つけて少年を 救い出しに現れたのです。そして、ゴブリン達に襲いかかりながら大声で叫びました。 『あの少年だ!ゴブリン達を倒して、あの少年を救い出すんだ!』 めらめらめらめらめら…… 戦士達に倒されていくゴブリン達を見て、またしても少年の炎の結晶が燃え始めました。 今度はもう止められません。火のついた少年の心は、たちまち燃え広がり、全身は シチューの様に煮えたぎりました。もう、少年は我慢できなくなって叫びました。 「ウワーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」 (18) すると、 「ゴォアアアアアーーーーッ!!」 「オオオオオオーーーーッ!!」 「ガアアアァァーーーーッ!!」 遠くの方から、あるいは近くから一斉に叫び声が上がりました。巨人達です。 普段はゆっくりと歩き回る巨人達が、一斉に雄叫びを上げながら、凄まじい勢いで 広場の方へと集まってきました。 それだけではありません。黒い虎が兄弟達や仲間達を集めて、唸り声を上げながら 向かってきます。 大きな目玉の怪物や、骸骨達も、辺りを埋め尽くすほどの物凄い数で、広間の周囲を 取り囲みました。 戦士達はうろたえました。怪物達は遙かに数は多く、もう絶体絶命でした。 狩人は気がつきました。少年の叫び声がきっかけで集まったのだと。 少年の雄叫びに、怪物達が答えたのだと。でも、どうしてよいか判りません。 でも、このままではみんな倒されてしまいます。 狩人は、この後どうなるかも判らず、弓に矢をつがえて、ぶつっと放ちました。 (19) 狩人の放った矢は、狙いを外すことなく、少年の胸に刺さりました。 そして少年は、ぱたりと雪の上に倒れてしまいました。 すると…… 怪物達は、一斉にその場で立ちつくしました。 巨人達は吠えるのを止め、骸骨達はそれ以上進もうとはせず、虎達も唸り声を止めました。 しばらくそうしていたかと思うと、後ろを向いて元から来た方角へと帰って行き、誰も 少年の敵を討とうとは思いませんでした。 後に残されたのは、既に倒してしまったゴブリンと、もう動かなくなった少年だけでした。 狩人はあるものを拾い上げました。それを見ていて狩人はしばらくジッと考えましたが、 自分が大変な思い違いをしていたことに気がついたのです。 この少年はゴブリン達の仲間だったということに。 そうして考えている狩人に戦士達は声をかけました。 『せめて、少年をサンドリアの墓の元で、弔いをしよう。』 けれども、狩人は言いました。 『この少年は、ここで弔わなくてはならない。』 (20) 狩人は少年を抱き上げて、彼の家を探しました。山は唸り声を上げて、 猛烈な吹雪を起こしましたが、狩人はけっして諦めずに、少年の家を探しました。 怪物達や闇の城の魔神達も狩人を見かけましたが、襲いかかろうとはしませんでした。 そして、とうとう見つけました。 その小さな家は、屋根に小さな煙突があり屋根には雪が降り積もり、その壁は巨人達の 履く、盾の縫いつけたズボンが使われていました。 狩人は、その小さな家の中を覗き込みました。 家の中の壁には…… 首の長いダルメル、大きな大きな雄羊、恐ろしい毒針を持った蠍、翼を広げた獅子、 長い髭の豹、鮹の足を持つ大魚、羽根の透き通った蜻蛉など…… ありとあらゆる人形が並べられていました。動物に詳しい狩人の知っている動物は、 全て有りました。それはゴブリンの手により、全て本物そっくりに作られていました。 彼は少年をベッドの上に寝かせて毛布を被せると、少年はただ眠っているか見えました。 また、翌朝に目を覚ますのではないかというように。 そして、広間で拾った最後の人形を棚の上に置きました。それはゴブリン達が初めて 少年にあげようとした、ゴブリンそっくりの人形でした。死んだ仲間の変わりに、と 用意した物でした。そして少年のベッドの隣には、ひときわ大きな二つの人形が置か れていました。それは少年が寂しくないように、やはりゴブリン達の手によって、 少年が赤ん坊の時に死んだ両親に似せて作られたものだったのです。 そして弔いを済ませた狩人は、帰り道もまた何者かにおそわれることなく、 無事にサンドリアの街に帰り着いた、ということです。 (完)