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死神がそこに在る そんな話を聞いて、私はその場へ向かう決意をした 更なる力を得るために そこは、国境沿いにある小さな村だった それなりの長旅だったので、村に唯一存在する小さな宿に部屋を取る 一階が酒場も兼用しているらしい。それならば夜まで仮眠を取って 夜、ここで除法収集をすればいいか。その方が合理的だろう そう考え、私は睡魔に身をゆだねた 夜。同行している“連れ”を起こさないように、静かに階下の酒場に向かおうとしたが ―お出かけになられるので?それならば私も付いていきます と、アッサリ察知され、それならば、と“連れ”も同行する事になった 酒場は村の規模からは考えられないほど、賑わっていた いや、何の娯楽もなさそうな村だからこそ賑わっているのかもしれない ―もしくは、死神とやらの責で陰鬱な気分を払拭したいのかも知れませんね なるほど、その考えには一理ある それにしても、騒ぎすぎだ。他国というのはこんなものなのだろうか もしくは、ここまで騒がなければならないほど、死神とやらは暴れているのだろうか 騒がしいのは苦手だ。 とりあえず空いていた椅子に座り、注文を待つ 「あら。お客さん上にお泊りの?おひとり、よね?」 指を2本立て、二人である事を伝えるた後、軽い食事をオーダーする。 置かれる水が一つだけなら“連れ”が後で煩いのだ フィジェット・パイがここのお勧め料理らしい なるほど。リンゴとタマネギのパイとは文献で知っていたが 見事にまずい。所詮、中華料理を自国料理と思い込む阿呆共の仲間か 酒場に備え付けのブラウン管では、TBSのカスのような番組が流されている 国が近いと電波は通るのだな、と思う。とはいえ、まだお経の方がマシだ TVはディスカバリーチャンネルに限る。内容も素晴らしいし カヴァリーと書くと如何にも強そうなのが、良い ―それならNHKはどうなんです? と“連れ”が話しかけてくる。冗談ではない NHKはにこにこぷんが終わった時に、私の中では死んだも同然だし それに… 「お前さん、この国の者ではないの」 一人の老人が私の隣に腰掛けてきた。若者や中年なら嫌悪感が先立つが 老人だとそういう感情も湧きにくい。不思議なものだ よく見抜かれましたね。見た目では貴方達と変わらないはずですが と答えると、老人は 「ワシも昔戦士じゃったのでな。その身を包む闘気は隠せぬよ。専門は剣か?」 隣接する椅子に立てかけてある、小さな子どもの身の丈ほどある大剣を指差し老人は笑う 残念、外れだ いいえ、専門はこれです。とローブのようなコートの裏側に隠してある獲物を見せる 「ほう…ならばお前さん、もしや死神を封じにいかれるのか?」 そのつもりです。と答えると老人は私の眼まっすぐに見つめ 溜息と同時に、死神について自分の知る限りの情報を伝えてくれた 最後に、「出来る事なら逃げなされ。若い命を無駄に散らすことはない」と私の身を案じてくれた 正直な話をすると、見ず知らずの私の身を案じてくれるその好意を、私はうれしく感じた 十六聖天外伝 死神を目指すモノの章 第一話「とある国境付近の村で」完
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ルーマニア中部・カルパティア山脈 彼女はそこにいた ただひたすら、復讐のためだけに力を付け、魂を狩り続けた少女は 世界でも最も有名な魔物である吸血鬼、そしてその中でも最も有名であり巨大であるとされる ドラキュラと縁深い、この地域に足を運んでいた 流石に吸血鬼はもう居ないとは思うが、それに因んだ強力な魂や、それに由来した呪物があるかもしれない そんな淡い期待を胸に、彼女は足を進める どれくらい歩いただろうか。そろそろルーマニア側…もとい、トランシルヴァニア地方に入ったのだろうか そんな事を考えながら歩いていると、目の前に光る何かが横切った 「…蛍?」 一瞬霊魂の類かと思い、力の糧にしてやろうかと思ったが、どうやら違うらしい デスメタルを道案内するかのように、蛍はゆっくりと彼女の前を飛んでいる 蛍が道案内してくれてる…?そう思い蛍の後を追おうとしたが、何やら頭も足も重いし 瞼も重い。何もかもが重い…。デスメタルの意識は、黒い闇に沈んでいった ―チュンチュン 鳥…?眩しい… ここは何処だろう。私は確か蛍を追って… 「おや、お目覚めかね」 「…?」 まだ意識がはっきりしないデスメタルは、目を擦りながら 眼の前に立った人物を見やる そこには赤い服を着た白いヒゲを蓄えた初老の男性が、人当たりのいい笑顔を浮かべて立っていた 「…サンタさん?」 「はっはっは。そりゃあいい。サンタさんか。ホッホッホー」 自分の赤い服を見て腕をすくめながら、初老の男性は豪快に笑った そして、デスメタルはその笑い声で、ようやく意識を覚醒させ、恥ずかしさのあまり顔を布団にうずめてしまった 「はっはっは。すまんすまん。顔を出してくれんかのぅ」 申し訳なさそうに頭を掻きながら、笑顔を向けた老人を見て、デスメタルは布団から顔だけを出し一言 「ここどこ?」 「村じゃ」 「村か…」 村らしい。 全く回答になっていないが、まぁいい。地名うんぬんに興味はない 最も気になる事を老人に訪ねよう 「なんで私はここに?」 「ふむ。村の入口で倒れておったんじゃが、覚えておらんかの?」 「ない」 「ふむ…。まぁ、気にせず今は休む事じゃ」 「そんな時間、私にはない」 そう言い、上体を起こしたデスメタルだが、その時彼女のお腹から ぐ~ という音がなり、顔を再び真っ赤にしたデスメタルを見た老人は 笑いながら食事を持ってくると言い、部屋から出て行った クリムゾンブロウ曰く「おかわりと…。いや、フユキと向かい合う時がきた」 ブラックパイソン曰く「避けては通れぬ道とは思っていた…。時、満ちたり、か」 十六聖天外伝 死神を目指すモノの章 第六話「名もなき村」
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聖天墓地― 十六聖天として死んだものが眠る場所 そこに、アリスは居た 花子の活けた花や西園寺が備えた和菓子 そして勘違いしたトムが飾り付けたイルミネーション まさにそれは、生前の二人をイメージさせる賑やかな墓だった 「ねぇ…ブロウ、パイソン。デスメタルはアリスを庇ってくれたのに アリスはデスメタル叩いちゃった…。嫌な子だよね、アリス…」 死者は何も語らない。それでもアリスは、喋るのを辞めなかった 「…どうすればいいんだろう。あの子達とは出来るだけ戦いたくないのに それでもあの子達は、ブロウとパイソンの仇だし…アリスはどうすればいいんだろぅ…」 「ねぇ、なんとか言ってよ…」 「…また泣いちゃった。ごめんね、お墓汚しちゃって。冷たかったよね」 「あ、けど二人の事だから喜んで食べてるのかな…。一応アリスもまだ“ようじょ”だよね」 「…それじゃ二人が変態みたいだぞ」 「変態だもん…次郎だって知ってるでしょ」 「化けて出てくるぞ」 「出てきてくれるなら、それでも…いいもん…!」 「一年、か…。長いようで短かったな」 「短いようで、長かったよ」 もうすぐクリスマスである。この季節に長時間外にいるのは寒かったのだろう アリスの肩が震えているのを見て、次郎は自分の着ていた上着を、アリスに被せる 「次郎の服、大きいね」 「あぁ。高知が生んだ自慢の身体だ」 「アリスね、次郎の故郷が、大事なものがなくなったって聞いた時、よくわからなかったの」 「けどね、今ならわかるよ。無くしてからわかるなんて、遅いよね」 「人間、大事なものほど無くしてから気付くのさ…」 今までの戦いで失ったもの アレクサー…ブロウ…パイソン、そして高知県の笑顔を脳裏に浮かべると、少し目頭が熱くなる 「けどな、失くしたからこそわかるモンもあるだろ?」 「…?」 「もう二度と、こいつ等みたいに失いたくないと思ったろ?」 「…うん」 「その気持ちが大事なんだ。そして俺はあいつらが命がけで守ったお前達を失いたくない」 その言葉は、アリスと、そして次郎の後ろに立つデスメタルに向けられていた 「デスメタル…!」 「背、伸びたな」 「成長期だから」 「デスメタルも来てくれたんだ」 「今日で一年だから」 そういうと、世界中のお菓子を墓前に供えるデスメタル そんなデスメタルに、アリスは 「凄い…この一年で世界中旅してたの…?」 「旅じゃない。狩り」 「…そうなんだ。あのね、デスメタル。さっきは…ごめんね」 「…?」 そう言うと、アリスはデスメタルに向けて手を差し出していた 「あくしゅ。仲直りのあくしゅ」 優しい笑みを浮かべながら、アリスは少し不安そうに 上目使いでデスメタルを見上げた 不覚にも、デスメタルは自分に対してまで、その様な優しさを見せてくれるアリスに 涙しそうになった。だが、そんな気持ちを押し殺して、デスメタルはアリスに背を向ける 「え…」 「おい、デスメタル」 「勘違いしないで。ここに来たのはお別れを言うため」 「おわかれ…?」 「お前…」 「あなた達の知ってるデスメタルは、そこに置いてきた」 「そんな」 今にも泣きだしそうな顔で、アリスは墓を見て驚いた よく見れば菓子を盛りつけている皿は、以前使われていた仮面 その下に敷かれている布は、以前使っていたローブ 「俺達の知ってるデスメタルは、“ここ”にいるって訳だ。ならお前は誰なんだよ」 「私に名前なんかいらない」 「やだよデスメタル、アリス達友達だよね…?」 「そう。友達だった。デスメタルとあなたは友達だった」 「けどもうデスメタルなんて何処にもいない」 「うそ!じゃあなんでさっきアリスを助けてくれたのよ」 「さっきまではデスメタルだった。それだけの事」 「馬鹿野郎…」 デスメタルは二人の墓地を見て改めて気持ちを固めたのだ 決してこの気持ちを忘れないでおこう。自分は折れず曲がらずの復讐の刃と化そう どんな恨みを買ってでも、本懐を遂げるまでは、それ以外の事は考えない どんな恨みを買うかわからないから、誰も自分に近寄らせない、と だから 「だから、ここにいるのはあなたの友達じゃない。あなた達なんか知らない」 「…!」 その言葉を聞き、アリスは声をあげて泣き出した そして次郎は 「それでいいのか」 「それでいい」 「後悔しないのか」 「死ぬほどした。二人が死んだときに」 「お前、変わったな…」 「変わってないよ。最初からこんなの。…私が誰だかわかる?十六聖天一の嫌われ者 死霊使いのデスメタル!わかる!?私は最初から誰も周りにいない!最初に戻っただけなんだから!」 デスメタルは、別人かと思うほど、激しい言葉を、そして長い言葉を次郎にぶつけていた それが彼女の気持ちの裏返しだという事に次郎は気付いていた だが、それを次郎に止める権利も術もなかった 男が一度決めた事を邪魔する訳にはいかないのだ… 「そうか…」 「そう」 「いつでも好きな時に帰ってこいよ」 「…」 次郎は聞こえただろうか。デスメタルは、仮面からこぼれおちた涙と 一言、ありがとうという言葉を残してその場から姿を消した ―同時刻、西園寺邸 「…久しぶりだな、アベル。聖天が集まる日にここにいるとは、本当に聖天を抜けたのだな」 部屋の片隅。影が落ちたその部分から声がする。懐かしい声が 「数百年ぶりか。もう出てこれるのか?」 「まだ現世に形を留めるほどには、な。しかしソロモンに受けた傷はそうそう言えんよ」 「ソロモン、か。アナスタシア…」 「別に彼女を恨んではいない。私が止めるべき事だったのだ」 「古き友よ。君が後悔しているというのなら、ひとつ頼まれてくれないか」 クリムゾンブロウ曰く「フナムシで思い出したけど、海って一つじゃん。幼女の尿とかも含まれてるじゃん」 ブラックパイソン曰く「どうやらまた一人歴史に名を残す天才が現れたようだな…」 十六聖天外伝 死神を目指すモノの章 第五話「一周忌・後編」
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《死神》/用語・種族 コメント 死神。 ただ正確には彼岸の水先案内人なのでいわゆる死神的な事は専門外らしい。 現在この種族に当たるキャラクターは小野塚 小町1人なので数が極端に少ない。 この種族の数と採用率を考慮すると、種族:河童以上に光学迷彩スーツなどによる隠密を活かせる種族といえる。 どれもノード・コストが多少重めだが、どれも十分な戦闘力と効果を持っている。 また、全てのカードが決死状態に関する効果を持つのも特徴。 関連 種族 耐性A 代替レース 種族:死神を所持するキャラクターカード(第十九弾現在) 小野塚 小町/1弾 小野塚 小町/5弾 冥府の司直チーム 小野塚 小町/11弾 小野塚 小町/14弾 種族:死神を参照するカード 死価「プライス・オブ・ライフ」(死神を持たない) 地獄「無間の狭間」(死神を持たない) 逆符「天地有用」 三途の川(死神を持たない) 耐性:死神を持つカード 四季映姫・ヤマザナドゥ/11弾 四季映姫・ヤマザナドゥ/14弾 代替レースに種族:死神を含むカード 不動の信仰
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年に一度、表裏合わせて32人が集まる日 アリスはこの一年間、周りからの突き刺さるような視線に耐えていた 「裏切り者の仲間殺し」 「こいつのせいで仲間が死んだ」 「最初から裏切っていた」 「また、仲間が死ぬんじゃないか」 そんな他者の悪意のに耐えて、この日を迎えた まだまだ幼い子供である。俯くアリスの肩に次郎は手を置くと 「お前のせいじゃねぇよ。気にすんな」 と一言呟いた 御影あいかはこの日を待ち望んでいた 認められたい人がいる。その人―ギデオンに認めてもらう その一心で、この1年死に物狂いで戦って、戦って、戦い抜いた 幸か不幸か、常に上位に食い込む連中は二人の聖天の死が原因なのか 今年度は、大した戦闘を行っていない 故に、あいかは確信していた。今年度の営業成績は自分が1位だと その期待と、「良くやったな」と褒めてくれるであろうギデオンの大きな手 二つの期待を胸に、彼女は対悪人営業成績が貼り出されたホワイトボードに目を向けた 「…!」 あいかの営業成績は3位であった。それはそれで凄い事なのだが 1位を期待していたあいかには、少しショックだった。 だが、本来なら3位は3位で良しとし喜んで終わる。それだけの話だった だが、その事情は変わらざる得なかった 1位 十六聖天 12位 デスメタル 討伐数6666 2位 十六聖天 5位 アリス・ザ・ミラー 討伐数3205 と自分が最も嫌う頭陀袋の名前が、自分の上にあるのである デスメタル自体、聖天内部では一部を除き、避けられる存在なのだが それに輪をかけて、あいかがデスメタルを嫌う理由は多い 一つ、彼女は実態を持たない霊である。それを使役する存在に嫌悪感を抱く 一つ、死霊使いを軽んじている。何故なら自分はかつて邪神だったのだから 一つ、常に成績も悪く、協調性も何もない彼女より聖天位が低い事が納得できない 一つ、一年前のアリスシリーズ襲撃で、彼女達を助けに行ったギデオンが負傷した など、挙げればキリがない。 そんなデスメタルに、負けた。そんな事実があいかを激しく苛立たせる 身体は大人の喜びを知っていたとしても、中身は12歳の子供なのだ 更に、昨年二人の聖天の死の原因を作ったアリスまでもが、自分の上なのである 頭陀袋と裏切り者… こんな連中に…信じられない 「すげーな。普段は下から数えた方が早いのに」 「俺の鎖の上を行くとは…」 「我々上位陣が殆ど戦う事がなかったとはいえ、大したものじゃ」 「どうせよからぬ手を使ったのだろう。裏切り者のやりそうな事だ」 「アイヤー。あのゴミ袋と裏切り者に負けたアルか。悔しいアル」 「デスメタル…って誰だっけ…」 「おい、噂をすればなんとやら、だ」 俯きがちに集会場の中に入ってきたアリスに、他の聖天からの冷たい眼差しが突き刺さる 次郎は西園寺やトムと話があるらしく、今はいない。徳間もまだ戦場にいるのだろうか、この場にはいない 彼女は名実ともこの瞬間、一人ぼっちであった 「どんな卑怯な手を使ったんだ?」 「アイヤー。よくこの場に顔を出せたものアル」 「また裏切るのではあるまいな」 小さな肩を震わせながら、アリスはじっと下を見つめて罵倒に耐えた 少なくとも、ある部分では事実なのだから… 何も言い返さないアリスを見て、あいかは内心イラついていた。こんなのに負けたの?と その思いは、言葉となってアリスに叩きつけられた 「やっぱり、強いんですねー。仲間を二人殺しただけありますね」 「あ、ごめんなさい。それはアリスじゃなくて、アリスに似た別人でしたか」 俯くアリスの足もとに、雫が一滴、二滴 そんな様子を見て、裏六位、明楽いっけいは止めに入ろうとした が―その手は凍りついたかのように動かなくなった そこにいた“それ”は、もうゴミ袋や頭陀袋と呼べない存在だった 何の主張もなかったシンプルな白い面は 見る者に威圧感を与える仮面に変わっており 薄汚れたローブは、重厚な漆黒のローブに変わり その上から金のエングレービングを施された黒いマント そこに居たのは、死を操る魔法使いそのものだった 気がつけば、アリスの横に移動していたそれは、アリスの手を引き 「いこう」 と一言呟いた。自分を無視するかのようなデスメタルに、あいかの感情はますます昂る 「すいません、今その子と会話してるんですけど。邪魔しないでくれません?」 「会話っていうのは、お互いが言葉を交わし合うこと。少なくとも今のは会話になってない。それじゃ」 「…ッ!」 元々、デスメタルの事を嫌っていたあいかには、その一言で十分だった その一言で、抑制していた嫉妬、嫌悪感、怒り、その全てが爆発し、あいかはデスメタルに対して 平手を繰り出した 「余所でやって」 あいかの平手を容易く受け止めたデスメタルは一言 と呟き、背を向ける。以前とは比べ物にならないほど強くなっている その現実を、直に見せつけられたあいかは、背を向けたデスメタルに対して、叫んでいた 「…仲間殺し!」 「貴女とアリスのせいで、どれだけの犠牲が出たと思ってるんですか!」 その一言でデスメタルの足が止まる 「あら、少しは悪いと思ってたんですか?けどご愁傷様、死んだ人はもう帰らないの! あなたとアリスがヘタ扱いて殺したようなもんじゃないですか。なんとも思ってないの?」 背を向けたデスメタルの肩が小さく震える。アリスからは嗚咽が聞こえてくる。 それを見たあいかは、さらなる口撃を続けた だが、そんな口撃にもデスメタルは一切反論せずに、黙って耐えていた。次の一言を聞くまでは 「あなたみたいなのを助けて、あの二人はバカじゃないんですか?犬死にですね」 もちろん本心ではない。売り言葉に買い言葉。つい、口に出しただけの事である だが、それを聞いたデスメタルは、猛烈な勢いで振り返る。仮面の目にあたる部分が金色の軌跡を描く 「…逝け」 「ダメだよデスメタル!やめて!」 何をするのかわからない。だが1年ぶりにあったデスメタルは何かがおかしい。危険な気がする それを直感で理解したアリスは、デスメタルにしがみついていた だが、そんなアリスの静止を余所にデスメタルの羽織っているマントから 一本の鎖が凄まじい勢いであいかに絡みつく 「ガハ…ぐ…」 「ダメだよぅ…!やめて!アリスは別に平気だから!気にしてないから!」 首を絞められて、ロクに声を出すこともできない。それにこの鎖は何かおかしい 熱いのだ。異常なまでに熱い。その熱は霊体である、あいかの身体、蝕む熱だという事に 気づくのにはそう時間はかからなかった 「ぐ…ごの…」 力が一切出ない。能力が使えない。動くことも出来ない。霊である自分が恨めしい 自分はこのまま殺されるのだろうか。だがそんな折、他の聖天が争いに割って入ってくる 「おい!お前ら何やってんだ!やめろ!」 裏六位、明楽いっけいがデスメタルを止めに入る だが、そんないっけいもまた、鎖―ゴシックメタル―に縛りあげられた 「鎖だと…?キャラが被ると言わざる得ない!」 そう叫び鎖を投げた、斉藤の鎖をゴシックメタルは侵食し破壊、更に止めに入った アルスラー、楽も捕獲。デスメタルの周りに、鎖に拘束された4人の聖天が宙づりになって浮かんでいた 「ぐ…辞めろ…俺たちは仲間だろうが…」 「俺の鎖が…」 「イージスの防御が崩される…」 「アイヤーとしか言いようがないアル…」 あいかに至っては、もう喋る事も叶わない様子で 鎖に縛られた部分からシュウシュウと白煙があがっていた ヘタに近づけば二の舞になる―。 「俺達がでしゃばるより、すぐにトム辺りに報告する方が妥当だ」 「聖天士同士の戦いとなれば…あのトムさん…黙っていませんね」 「いや、笑ってんじゃね」 他の聖天は遠巻きに、対処を考えているようだが それではもう、間に合わない そんな折、パァン―と乾いた音が響いた デスメタルの仮面が床に転がり、カラカラと音を立てる 「…?」 「馬鹿!デスメタルいったいどうしちゃったの!?こんなの嫌だよ! ブロウとパイソンももこんなの喜ばないよぅ!」 デスメタルを平手でぶつと、アリスは叫びながらその場を走り去っていく 一方デスメタルは 「ブロウ、パイソン…」 と、一言呟くと鎖を消し、そのままふらふらと外に出て行ってしまった 「ゴホッゴホッ…」 「大丈夫か?酷い目にあったな」 「あの、助けてくれてありがとうございます」 「いや、別にいいんだ。けど、君も言いすぎだよ。後で謝りにいかないとな」 「…そうですね」 「まぁ、今はゆっくり休むといいよ。おやすみ」 この人は確か、最近、父親の後を継いだんだったか、渋の谷の黒い三連星と最後まで戦い続けて 裏六位になったとかいう、明楽さんだったろうか… あいかは薄れゆく意識の中で、真っ先に自分を助けてくれた人の事を考えていた 「なんて奴アルか!」 「俺の鎖が…許せん!」 「やはり、裏切り者と死霊使いという訳か。残念だ」 「あれは少しやりすぎね…」 西園寺やトム達、超上位陣との会話を終え次郎がその場にやってきたのは 全てが終わってからだった 何やら、デスメタルやアリスがもめ事を起こし、これ以上無いほどに評価を落としたらしい 「一体…何があったんだ…」 「あ、じろう。わぬんが、見てた」 その光景を見て一人、疑問を口にしていた次郎に 現代最高のシャーマンと呼ばれるワヌンガ・ジャメが 人懐っこい笑顔を向けて話かけてきた 「ししゃのめがみ かがみのめがみ、かばってたたかった」 「かがみのこ それ かなしんででていった」 「ししゃのめがみ、ないてないけど、ないてた。かわいそうね」 「そうか、ありがとよ、ワヌンガ」 いつも自分は肝心な時に…! 次郎は悔恨の念苛まれながら走っていた 彼女達が恐らく向かっているであろう場所に そして今は亡き、二人の友の墓所へ そんな次郎の背には、デスメタルとアリスに対する怨嗟の声が突き刺さっていた クリムゾンブロウ曰く「フナムシって一般的な食材じゃないらしいぜ」 ブラックパイソン曰く「マジで。通りで海の幸にしてはトイレみたいな味するわけだ」 十六聖天外伝 死神を目指すモノの章 第五話「一周忌・前編」
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死神空母男 レア 闇 5 2000 ヘドリアン ■このクリーチャーは攻撃した後、バトルに勝っても、破壊される。 ■このクリーチャーが破壊された時、名前に《死神》とあるクリーチャーを2体まで、自分の墓地から手札に戻してもよい。 (F)墓に流れる死神の魂は、彼の内臓に内蔵される。 作者:まじまん 死神を2体回収。 このクリーチャー自身と他の死神を1体選ぶことで、永久的な回収手段となりうる。というわけでレアです。 あと、なんかうまいこと言った。 評価
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《死神》/用語・種族 コメント 死神。 ただ正確には彼岸の水先案内人なのでいわゆる死神的な事は専門外らしい。 第十三弾現在、種族:死神を所持するキャラクターは、 小野塚 小町/1弾 小野塚 小町/5弾 小野塚 小町/11弾 冥府の司直チーム の4枚(2種)。 また、種族:死神を指定するカードは、 四季映姫・ヤマザナドゥ/11弾(耐性:死神) 死価『プライス・オブ・ライフ』(閻魔、神、死神以外) 地獄『無間の狭間』(閻魔、神、死神以外) がある。 現在この種族に当たるキャラクターは小野塚 小町1人なので数が極端に少ない。 この種族の数と採用率を考慮すると、種族:河童以上に光学迷彩スーツなどによる隠密を活かせる種族といえる。 どれもノード・コストが多少重めだが、どれも十分な戦闘力と効果を持っている。 また、全てのカードが決死状態に関する効果を持つのも特徴。 関連 種族
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【元ネタ】死神の名付け親 【CLASS】キャスター 【真名】無銘 【性別】男性 【身長・体重】179cm・54kg 【属性】秩序・悪 【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷E 魔力B 幸運C 宝具B 【クラス別スキル】 陣地作成:D 自らに有利な陣地を作り上げる。 “結界”を形成する事が可能。 道具作成:C 魔術的な道具を作成する技能。 【固有スキル】 黄金律:D 身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。 死神に金銭的成功を約束されている。 死神の加護:B- 死神の加護により、寿命に関するあらゆる干渉を無効化する。 ただしキャスターは加護を無視する事がある。 【宝具】 『死神の名付け親(デ・ゲファーター・トッド)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1 名付け親の死神による生死を見通す能力。 どの様な傷や病気を患っていても、死神が足元に立つ限り薬草を使用することで事なきを得る。 また、死神を欺く事で死人すら回復させる事が出来る。 ただし、2度欺くと死神は命のともし火を消してしまい、キャスターは消滅する。 【Weapon】 『薬草』 味方1体のHPを30回復 【解説】 ある貧乏な男が神、悪魔、死神と順に出会い、死神に息子の名付け親になってもらう。 死神は息子が将来成功を収めることを約束し、成長した息子に 「私が病人の足下にいたらその命は助かり、枕元にいたならその命は私のものだ」と教える。 息子は死神の教えを利用して名医になる。 ある日、国王が病にかかる。死神は王の枕元に立っていたが、息子は死神を騙して王の命を救う。 二度目はないときつく叱られたが、その後王女が病気になり、息子はまたしても死神を騙してその命を救う。 怒った死神は息子の命を表すろうそくを消してしまう。 【言い訳】 なんかお前らが楽しそうだから突貫作業、童話って無銘多いよな
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死神 詳しい事は、冥界の項を参照とのこと。 募集要項 http //www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium illust_id=4329308 守って欲しい事 死神の基本 死神は、現世に留まっている時は日々「ポイント」を消費します。 ポイントが尽きると、死神をクビになり現世に留まれなくなります。 つまり、仕事をしない死神は居ません。 ポイントは半日単位で消費します。 また、現世への現れ方も、その現れ方で消費ポイントが変わってきます。 レベル1:生きてるポケモンには姿すら見えない 大体、3ヶ月に1人助けないと赤字になります レベル2:姿だけは見えるが他のポケモンなどにふれられない 大体、2ヶ月に1人助けないと赤字になります レベル3:完全に生きてるポケモンと同じように活動できる 大体、1ヶ月に1人助けないと赤字になります 死神がどれだけの時間をかけて1つの魂を救えるかには個人差がありますが、 死者の数には限りがあるので、ポイントが稼げずにクビになっていく死神は多いようです。 そしてもうひとつ。 生きてるポケモンを殺害すると、規約違反となり 他の死神に狙われます。 通常、死神の行動は監視されませんが、こればっかりは ポケモンが死亡した際にその時間と死因が通知される為、 死神が生きたポケモンを殺害するとすぐ発覚してしまいます。 死神と職業 死神はギルドのようなものでもありますが、職業なので 死神でありながら、ギルドに所属するというのも可能です。 ただし、死神の仕事をきちんとしなければならず 尚且つ対象の命を奪うという事が出来ない為請けれる依頼にも制限があるので あまり現実的ではありません。 ギルドに参加したい場合、表記は【ギルド名/○○死神】とかがいいんじゃないでしょうか。 あと無所属の場合、【無所属/○○死神】ではなく単に【○○死神】の方がいいような気もします。 死神の昇格 死神の昇格は、それまでの成績評価と試験によって決まります。 成績がいまいちでも、試験で素晴らしい結果を出せば、 そして試験が残念でも、成績が素晴らしければ昇格できます。 試験は、それぞれの死神によって別々のものが用意されます。 筆記試験であったり実技試験であったり、はたまた実地試験だったりします。 どのような死神がどのような試験になるかの基準は不明ですが、 生前の生き方だったり、死神としてのそれまでの行動だったりが関係するようです。 逆に、どれだけ成績がよくても、ちゃんと試験に参加しなければ昇格できません。 本人が昇格を望んでいなければ、試験を受けない事で同じ級に留まることも可能です。 また、試験を受けるにはポイントが必要なので、死神の仕事で稼いだポイントを (死神を続けられる程度に)冥界での買い物に使ってるような死神はなかなか昇格できません。 このようなことから、僅か数年で上級死神になれる者も居れば 何十年死神をやってても未だに死神見習いである、と言う者も存在する事になります。 これらの事を覚えててくれれば、基本的にフリーダムです。 あと、2級以下の死神さんはいくらでもウェルカムですが 1級にしたい場合はちょっと相談ください。 第一級死神 第一級死神には、死神の鎌が追加で一つ与えられる。 また、「友達」の作成が無制限になる。 さらに、第五級以下の他の死神の「仮友達登録」を強制的に行える。 ただし、波長の合う者同士でないと不可能。 (第五級以下の死神は、「友達」が居ると行動範囲が制限される為、 要するに問題のある下級死神の行動を制限する為に行う) 所属者 アンクウ 第二級死神 第二級死神から、ポイントを消費して「死にたての死者の蘇生」が可能となる。 期限は「身体が死ぬまで」 つまり身体が消失していたりする場合は蘇生不可能。 身体さえ残っていれば、多少損傷がひどくても蘇生時に回復する。 消費するポイントは、大体霊を100人分助けた程度。 また、「友達」を3名まで作れるようになる。 所属者 アマテ 第三級死神 第三級死神からは、独断で死者を冥界に強制連行できるようになる。 また、依頼されれば死神見習いの引率を行わなければならない。 所属者 カサンドラ ロベルト 第四級死神 第四級死神から、「友達」を2名作れるようになる。 更に、「友達」を作った際の行動制限がなくなる。 所属者 グルス 矢乃月 イクソラ 第五級死神 第五級死神から、友達に対しての能力の付加の制限がなくなる。 所属者 ジグ ラッセル 中級死神 中級死神から、「友達」を作る事を許される。 ただし、能力の付加は制限される。 更に、友達を作った場合その友達から離れられなくなる。 所属者 ファントム 下級死神 下級死神から、単独での現世行きを許される 所属者 なし 死神見習い 死神見習いが現世へ向かう際、引率の死神が居なくてはならない 所属者 ニーナ
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死神 レベル 画像 攻撃力 HP 速度 能力 4 4 3 普通 ■使用効果 アタッカー1体のHPを0にする自分の手札を全て破壊する 手札と引き換えにアタッカー1体の息の根を止める黒いバーン。 どんなにタフなアタッカーも一撃で葬り去る、トップクラスの威力を誇る使用効果。 しかも忍者やイビルアイと異なりお膳立て不要。この点では非常に強力な効果と言って差し支えない。 その一方で手札を全て失うという強烈なデメリットがある。 効果と大きさと引き換えのリスクというある意味最も黒らしいカードかもしれない。 なお、HPを0にする効果が発動しなくても手札は破壊されてしまう。 基本的には止めに使う。 敗色濃厚な戦闘をこのカード1枚で逆転できるのは非常に心強い。 特に接戦の場合には、死神のおかげで勝てたというケースは少なからず存在する。 翼竜やアーチャーなどで連勝を狙った相手の思惑を外せれば最高である。 有用と思えるなら地獄蝶でデッキから引き寄せて使うことを考えてもいい。 地獄蝶も手札を全て失うが、結果相対的に死神のコストが下がることになる。 状況によってはデッキに眠らせておくにはもったいない効果なので相性はいいだろう。 同様に白虎のあともコストは相対的に下がる。ただし今引きの運頼りだが… 白虎の能力的に使いどきが押し切りの場面なので、優勢のまま死神でトドメを差すと勝利は確定的と言える。 だが、デメリットと上手く付き合わないと自分の息の根を止める結果となることも。 特に止めに使おうとして相手に対処されてしまった場合には、そのまま逆転負けに陥る危険がある。 アタッカー1体のHPを0にする効果であり、実際にはそれなりに回避手段が存在する。 イニシアチブがこちらにある場合はラッパ妖精やピクシー、イソギンチャクなど。 イニシアチブが相手にある場合は森神やガーディアンがお約束。 こちらのアタッカーをバーンやバウンス等で消される、もしくは効果をスカされるのも痛い。 この場合は引き分けだが、手札がなくなるためその後の手が続かなくなってしまう。 また相手が延命措置として雪女やスフィンクスを出してくる事も考慮しておこう。 読まれて自滅するような状況で使うこと自体があまり良い使い方とは言えない。 特にライフに余裕がある状況なら、カウンターの可能性を考えて使うことが大切である。 優勢なら無理に死神に頼ることもないが、あえて不意を突く使い方ができるとプレイの幅が広がる。 少し視点を変えて、手札全損を「墓地を増やす」と考えることもできなくはない。 手札にある幽霊は一直線で墓地へ行くので待機所次第では即活躍してくれる。 ドラゴンゾンビも同様に墓地から戦場に睨みを聞かせてくれる。 待機所に墓荒らしや墓守を控えさせているときは、戦力増強になる。 またネズミ司祭の待機効果が発動して、魔力ロックを開始させることにもなる。 手札が役に立たないカードばかりの場合、使った後で今引きで戦うという手もなくはない。 墓守や墓荒らしを引くことができれば逆転の目はある。 ファントムが来ればおそらくコスト無しで使えるだろうし、アヌビスが来れば手札を戻せるしミイラを作れるかもしれない。 上述とは逆に白虎は相対的にコストが減るし、死神を連打してやったら相手は此の世の理不尽さを嘆くだろう。 バクテリアが来れば養分を補給してくれるし、煙もいい働きをしてくれるかもしれない。 良アタッカーをネクロマンサーが復活させてくれることもある。誤爆したときに保険としても用意しておきたいところ。 死神を単なる切り札として使うだけでなく、デッキ構築の段階からリスクヘッジを考えてもいいだろう。 ただし、相手の霊媒に選択肢を増やすことにもなるのも忘れずに。 女海賊の勝利効果で相手の手札を奪うことで、ある程度デメリットをカバーすることも可能。 展開によっては、手札を全て潰してでも相手の主力を消すほうが有利に戦えることもある。 例えば、ダークエルフや幽霊で魔力ロックをかける場合や、吸血鬼やオウムガイの勝利効果を狙う場合など。 使い方によってはリスクなりのリターンを得られるだろう。 十分にサブを肥やしておけば戦力差で押し切れることもある。 黒が相手で魔力が4以上の場合は警戒するべきカード。 効果が強力でしかも単体で使えることから、黒を含めたデッキではいつ出てきてもおかしくない。 死神が来そうな場合、あえてクリーチャーを戦場に送らずに様子を見るのも一つの手。 そのような対処法の存在から、単なるバーンとしてではなくブラフとしての側面も併せ持つカードである。 死神を味方につけるには、戦況を的確に読んで一撃をせめぎ合うプレイングの技量が求められる。 関連項目 バーン関連 手札破壊関連 意見所 名前 コメント 昔すごいこのカード好きだった -- 名無しさん (2017-10-05 01 40 36) 女海賊をアタッカーにする事で次のターン手札を4枚にする事ができる 幽霊でウマー -- 名無しさん (2011-12-29 19 30 55)