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1 2010/10/26 ※律澪・ほのぼの? http //yuzuru.2ch.net/news4vip/1288103399/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る うむ -- (名無しさん) 2014-03-06 20 35 10 お幸せに! -- (名無しさん) 2014-01-08 00 14 52 いいねこういうの -- (名無しさん) 2012-03-18 14 59 04 澪ちゃんかわいい。 -- (名無しさん) 2011-10-31 07 28 08 タイトルでいじめ系かと思ったが… なかなかいい話じゃないか -- (名無しさん) 2011-10-30 10 51 28 やはり律澪は良いなあ りっちゃんマジイケメン -- (名無しさん) 2011-10-30 09 51 02 かわいいい -- (名無しさん) 2011-08-07 10 48 03 りっちゃんがイケメンすぎて生きるのが辛い -- (名無執事) 2011-08-06 15 00 05 よかった… -- (名無しさん) 2011-08-06 11 44 57 最後の律のセリフにキュンキュンきたあ!! -- (名無しさん) 2011-08-06 09 24 56
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紬「りっちゃんのおでんに合うかわからないけど、ご飯持ってきたの」 律「ナイスだぜムギ!」 唯「おいしそう!」 紬「後は梓ちゃんだけね」 澪「そうだな」 唯「あずにゃーん! 早くおいでー!」 梓「…これ本当に律先輩が作ったんですか?」 律「何をー!? お前もいらないのかー?」 梓「そこまで言ってません!」 唯「ねーねー 早く食べようよー」 澪「早くしないと冷めるぞ?」 律「そうだな。よし、じゃあ食べるぞー」 律澪唯紬梓「いただきまーす!」 戻る
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澪「やれやれ 唯がいなくなると急に静かになるのは昔から変わらないな」 律「ああ」 それきり暫くの間、沈黙が続いた。 澪「そうだ。律」 律「なんだ?」 澪「ムギは来てないのか?」 律「ああ、あいつは家を引き継いで会社の社長になったから忙しくて街も出歩けないくらいなんじゃないか?」 澪「そうか。頑張ってるんだな」 律「だろうな。昔から真面目だったし」 澪「そうだな」 律はおでんの具材が崩れない程度に混ぜだした。 澪「ところで律、お前はなんでおでん屋をやってるんだ?」 律「んあ? 別にいいだろ。ただ普通に仕事をしてるのが性に合わなかったんだよ」 澪「そうか… 私も合わないのかもな」 律「お前な。合わない合わないって言って転々としてると後悔するぞ」 澪「なんだ、律はおでん屋になった事を後悔してるのか?」 律「いや、おでん屋はそれなりに気に入ってるよ。全く後悔しないとは言わないけどな。でも…」 澪「でも?」 律「…何でもないよ。ただ今私はこうしてここにいる。それでいいじゃねーか」 澪「そうか…」 きっと言いたくない過去もあるのだろう。澪はそれ以上は聞かないでおいた。 澪「それにしても…」 澪「私はOL 律はおでん屋 梓はミュージシャン 唯は自衛官 ムギは会社の社長」 澪「やっぱり皆、変わったんだな」 律「当たり前だ。私達もう30手前だぞ? 遊んでるだけの時代は終わったんだ」 澪「そうだよな。放課後ティータイムはもう10年以上前の事だもんな」 澪「同じ大学に入ったのはいいけど、結局学部の違いでバンド活動も疎かになって、そのまま終わったんだっけ」 律「そんな事もあったな」 律は興味なさそうにタバコに火をつけた。 澪「あの頃が懐かしいよ」 律「……」 澪「あの頃は、楽しかった…」 昔を懐かしんで、ふと上を見上げた。 そこには過去の思い出がある訳でもなく、ただ屋台の電球が煌々と光っていた。 楽しかった高校生活は、もう過去の話。 その代わりに今目の前にあるのは、あまりにも輝きのない人生。 あの頃見た夢はどうしたのだろう? 学生の頃は大人になるって事だけで輝いていたのに。 小さい頃はなりたいものだって色々あったのに。 もっと皆で、バンドやりたかったのに…。 律「澪」 澪「どうした?」 律「昔には戻れないんだぞ」 澪「…そうだな」 澪はまたバンドをやりたいって言おうかとしたが、律に先を越されてしまった。 『昔には戻れない』それは即ち放課後ティータイムには戻れないと言う事だ。 澪「やっぱり変わったんだな、律」ボソ 昔はあの空間を生き甲斐にしてたのに。 律「ん?何か言ったか?」 澪「何でもないよ」 そう言うと、澪は残った熱燗を飲み干した。 澪「律、私もそろそろ帰るよ。ごちそう様」 律「あいよ。全部で1200円ね」 これだけここで使っても、今では他で使うところもないからそこまで苦でもない。 澪は財布から5000円を差し出した。 澪「釣りはいらないよ」 律「そんなの悪いって」 澪「じゃあ次回の時の足しにしておいてくれ。…あ、でも先に唯達が来たらそっちに使ってくれ。」 律「…わかった」 律が5000円をしまったのを確認して、澪は立ちあがった。 澪「じゃあな、律」 そう言って澪は屋台を出た。 律「愚痴が溜まったらまた聞いてやるから、いつでも来いよ」 律のその発言に、澪は返事をする事が出来なかった。 せめてもの心遣いで、振り返らずに手だけ振っておいた。 澪はもう律の所へ行こうとは思わなかった。 この世界からの逃げ道を求めてあの屋台へ行きついたが、結局何処へ行っても逃げる道はなかった。 いつまでも昔の事を思ってる澪とは違って、律も、梓も、唯も、紬も皆それぞれ社会人として生活をしているのだ。 こんな私に構って遊んでくれる程、暇じゃなかった。 あの金は逃げ道はないと教えてくれた律達へのお礼に。 そして、楽しかった思い出への手向けにしたつもりだ。 これからは私もこの輝きのない世界で生きなければいけない。 その中で残りの人生はどうやって楽しもうかと考えながら、澪は空を見上げた。 秋も終わりに近くなった夜空に、満月が輝いていた。 澪「さよなら、律」 ―――――― 澪がいなくなった後、屋台はおでんを煮る音以外何もしなくなった。 律「…はあ」 律は店を出る辺りで澪が言った『先に唯達が来たらそっちに使ってくれ』の言葉を聞いた時、澪はもう来ないんじゃないかと思った。 だから最後に確かめてみた。 『愚痴が溜まったらまた聞いてやるから、いつでも来いよ』 この発言に対して、澪の返事は振り向く事さえなくただ手を振るだけだった。 これで確信した。澪はもうここに来る気はないと。 今だったら走って行けばまだ追いつく。そこでもう一回ちゃんと話す事も出来る。 でも… 「おーい まだやってる?」 律「お、いらっしゃい。やってるよ。何にする?」 「とりあえず玉子とこんにゃくとちくわとはんぺん。あとビールね」 律「あいよ」 そんな青春映画みたいな時代はもう終わったから、追いかけないよ。 おでんとビールを客に出した後、律は空を見上げた。 雲一つない夜空に、満月が浮かんでいた。 律「さよなら、澪」 戻る
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じ‐さつ【自殺】 [名](スル)自分で自分の命を絶つこと。⇔他殺。 ◆◆◆ F-5の平野にて、天を仰いで嘆く男が一人。 (ああ!神よ!俺は本来ならば城と言っても過言ではない、素晴らしく美しい自室で死ぬ予定だったんだ! この殺し合いになど巻き込まれなければ、自分で自分の人生を華々しく終わらせているはずだったんだ! ああ……自殺……自殺……自殺……自殺! んああ!何という素晴らしい響きだろうか!自殺! 上から読んだらジサツ!下から読むとツサジ……何だツサジって!何だよおい!) 男の患者名は『自殺志願者』、文字通りの自殺志願者である。 ただ、彼の自殺願望は生への絶望から来るものではなく、ただ死にたいというわけではない、 彼は自分が最高の状態で死ぬことに魅力を感じているのだ。 そんな彼がこの様な殺し合いに参加させられた時、何を考えるのだろうか? (…………まぁ、色々喚いてもしょうがないよな。 とりあえず……どう動くかだが、どうせ死ぬのに他人を殺して回るっていうのは倫理観に反するし、 もし優勝して『精神科医』になったとしても仕事が忙しくて死ぬ暇が無くなりそうだ。 ……うん、決めた。俺の自殺を邪魔したこの殺し合いをぶち壊そう。 そして、あのむかつく笑みを浮かべた『精神科医』をぶち殺して最高にハイになった所で飛び降り自殺だ。 うん、そっちの方がいいかもしれないな。逆境からの復活!そして自殺! 案外、最初に予定していた自殺よりも良いシチュエーションかもしれないぞ! よし、行動方針は決まった!いっちょ死ぬために頑張ってみるか!) 当然、より良い自殺の方法である。 「さて、それじゃあ頑張ってみますかね。素晴らしき死のために!」 自らの決意をより強固にする為、彼は大声で叫んだ。 こうして何かが間違っている、彼の自殺への戦いは始まった。 【一日目/深夜/F-5】 【自殺志願者】 [状態]:健康 [装備]:無し [所持品]:基本支給品一式、不明支給品1~3 [思考・行動] 基本:自殺する為に、生き残ってこの殺し合いを終了させる。 1:首輪外したいな、自分の死ぬタイミングを勝手に決められるのは不快でしょうがない。 2:仲間が欲しいな、3人よれば文殊の知恵とも言うし。 3:あまり人は殺したくないな、殺すときは殺すけど。
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律「よーし りっちゃん特製おでんが出来たぞー!」 澪「自分の事ちゃん付けで呼ぶなよ」 律「え?何? 澪はおでんいらないって?」 澪「だ、誰もそんな事は言ってないだろ!?」 唯「わーい おでんだおでんだー♪ りっちゃんの手料理だー」 律「唯、私に感謝しろよ」 唯「ははあ 偉大なるりっちゃん様」 澪「何やってるんだよ…」 紬「りっちゃんのおでんに合うかわからないけど、ご飯持ってきたの」 律「ナイスだぜムギ!」 唯「おいしそう!」 紬「後は梓ちゃんだけね」 澪「そうだな」 唯「あずにゃーん! 早くおいでー!」 梓「…これ本当に律先輩が作ったんですか?」 律「何をー!? お前もいらないのかー?」 梓「そこまで言ってません!」 唯「ねーねー 早く食べようよー」 澪「早くしないと冷めるぞ?」 律「そうだな。よし、じゃあ食べるぞー」 律澪唯紬梓「いただきまーす!」 戻る
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梓「はい、一ヶ月ぶりの休みです」 澪「そんなに働いてるのか。辛くないのか?」 梓「まあ自分で選んだ道ですし、これくらいは普通だと思ってますよ」 澪「すごいな・・・」 律「今や若者に大人気のバンドだもんな。お前が出演する番組、私もいつも見てるよ」 梓「ありがとうございます」 梓「・・・」 梓「最近の私たち、どう思いますか?」 澪「どうって言われても。すごいと思うけど」 梓「どういう風に?」 澪「いい歌詞だし曲もいい。相変わらず梓のギターはうまいしな」 梓「そうですか・・・」 澪「何か納得いってない感じなのか?」 梓「売れれば売れるほど、やりたいことができないんです」 梓「弾きたい曲、歌いたい歌詞そんなものはひとつもありません。av○xが用意したものを私たちが演奏するだけ」 梓「言ってしまえば私たちが演奏する必要なんてないんですよ。売れればいいんですから」 梓は澪達には理解し難い悩みを打ち明ける。 梓「私たちはロボットと同じです」 澪「そんなこと・・・」 梓「なんだったら本当にロボットに歌わせればいいんです。どうせ売れるんだから」 澪「そんなこと言うなよ。梓のおかげで給料をもらってる人だっているんだ。事務所の人たちとか」 梓「その人たちのおかげで自由を奪われるんですから皮肉ですよね」 澪「梓・・・」 梓はメジャーデビューしてからというもの、荒んだ考えを持つようになった。 それまで黙って梓の言葉を聞いていた律がゆっくりと口を開いた。 律「実るほど頭を垂れる稲穂かな」 突然わけのわからないことを言い出した律に、澪と梓は呆気に取られる。 律「お前が毎日毎日、うまい飯を食べられる理由をもう一度よく考えてみることだな」 梓「え・・・?」 律「お前が暖かいスタジオでぬくぬくと練習してる間にエイベ・・・なんとかの人たちは汗水たらしてお前らのバンドを売り込んでるんだ」 律「梓は知らないかもしれないけど、全国のCDショップではわざわざお前のためにコーナーを作ってくれてるんだ」 律「CDが売れるように、違法にダウンロードされないようコピーガードを改良してる技術者もいるだろうさ。あまり効果は上がってないみたいだが」 律「お前のCDを一枚売るために、一体何万人の人間が寝ないで働いてるんだろうな」 律が話終えると、屋台は静寂に包まれた。 静寂を打ち破るように、梓が立ち上がる。 梓「ご馳走様でした」 澪「お、おい!今日は休みなんだろ!もっとゆっくりしてけよ!」 梓「いいえ、帰ります」 澪「律も言いすぎだぞ!梓に謝れ!」 梓「謝らなくていいです」 澪「え?」 梓「今から営業行ってきます」 律「そうか」 梓は深々と頭を下げた。 梓「律先輩、ありがとうございました」 律「いいから早く行け。もう6時だぞ」 梓「はい!澪先輩もありがとうございます!ではまた!」 律の言葉で梓が心を入れ替えたのかどうかは定かではないが、 次に出したCDの売り上げが200万枚を超えた。 梓にとって初のミリオンどころかダブルミリオンである。 澪は相も変わらず、屋台に通っていた。 今日はやけに賑やかな声が響いている。 澪「よっ、今日も来たぞ」 唯「あー!澪ちゃん!」 澪「唯!さっきから騒がしかったのはお前だったのか!」 唯「ぶーそんな言い方ひどいよー」 澪「相変わらずだなあ唯は」 律「少しは落ち着きを持ってもらいたいものだ」 唯「えへへ」 澪「唯は今何してるんだ?確かFラン大を卒業したんだよな」 唯「ふふふ、澪ちゃん。わたくし平沢唯はなんと来年から国家公務員なのです!」 澪「嘘だろ?」 律「マジだよ」 唯「はっはっは、今はフリーターだけど来年からは国のために働くんだよ」 律「調子のいい奴め。半年前は死にそうな顔してここに来たくせに」 唯「あれは勉強が大変だったからだよー!」 澪「国家2種か?まさか、1種・・・?」 唯「ふふふ、自衛官幹部候補生だよ澪ちゃん」 澪「自衛官?唯、自衛官になるの?」 唯「うん」 澪「無理だろ」 唯「無理なことないよ!愛国心、国を守りたい気持ちは誰よりも強いんだから!」 律「まあ、そう気張るなよ唯」 唯「別に気張ってないよ!」ふんすふんす 律「肩の力を抜けってんだよ」 律「大体お前みたいなぺーぺーに国を守れるとは思えないな」 唯「ひ、ひどいよりっちゃん!」 律「いいか唯。お前みたいな新人に国を守ってもらおうなんて誰も期待しちゃいないよ」 律「まずは家族を守れるようになれ」 唯「家族を?憂とか?」 律「そうだ。家族を守れるようになったら次は恋人、親友、友だち、親戚、知り合い、そうやって自分が守れる範囲を広げていくんだ」 律「それがどんどん広がっていって、ついには国を守れるようになる。まあ、これは10年やそこらでできるようなことじゃないだろうけどな」 唯「まずは家族・・・うん、わかった」 唯「ありがとうりっちゃん。今日はもう帰るね。来年のためにトレーニングしとかなきゃ!」 律「ああ、それと唯。愛国心だけは絶対に忘れるなよ」 唯「合点承知の助」 唯「それじゃあね澪ちゃん!よーし頑張るぞー!おー!」 このときの3人には知る由もなかったが、 30年後唯は一般大学卒女性自衛官として、初の陸自幕僚長となる。 今だ男尊女卑、防衛大卒支配が強い自衛隊の中では異例のことだった。 3
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律「よーし りっちゃん特製おでんが出来たぞー!」 澪「自分の事ちゃん付けで呼ぶなよ」 律「え?何? 澪はおでんいらないって?」 澪「だ、誰もそんな事は言ってないだろ!?」 唯「わーい おでんだおでんだー♪ りっちゃんの手料理だー」 律「唯、私に感謝しろよ」 唯「ははあ 偉大なるりっちゃん様」 澪「何やってるんだよ…」 続き
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こいつ・・・死にたいのか・・・!?(こいつしにたいのか) 運転中に遭遇した、危ない歩行者や自転車、他の車に対して用いられる。汎用性は高い。 夜間に戸田付近を運転中、急に車の前に飛び出してきた自転車に対して、 思わず口を衝いて出てしまった森尾さんの心の叫び。 シリアスな口調、声の低さから、内に燃ゆる森尾さんの怒りの激しさが窺い知れる。 しかし、これはただ歩行者に怒りをぶつけただけの発言ではない。 「危ない運転をすることで、若い命を無駄にしてはいけない」 という、森尾さんの他人に対しての厳しさにも似た優しさ、 常に安全を心掛けている運転者としての意識の高さが垣間見える、 非常に奥の深い名言中の名言なのである。 決して「買ったばかりの車の前に飛び出して来られてヒヤッとしてイラッとした」などという、浅く薄っぺらい発言などではない。 イメージとしては、ドラゴンボールのべジータ様が言ってそう。 男子たるもの、一生に一度は心から呟きたいものである。 余談だが、森尾さんはこの間、旋回禁止の道路で旋回をし、見事に切符を切られた。
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澪は大学を卒業後、そこそこ大きい会社の正社員事務として採用されバリバリ働いていた。 派遣事務が多いご時勢、正社員として採用されるのは簡単ではない。 それゆえ澪は、他の派遣事務から疎まれていた。 給湯室 女1「それで課長がさー」 女2「アハハハハ」 澪「おい」 女共「・・・」 澪「お客様にお茶も出さず何サボってるんだ」 女共「ハア・・・」 澪「喋ってないで仕事しろよまったく」 女1「何なのアレ」 女2「自分だけ正社員だからって調子に乗りすぎでしょ」 女3「大して仕事できないくせにね」 その通りだった。 澪は仕事ができないくせに正社員という権利を振りかざし、 派遣を馬鹿にしている風なところがあった。 そういうところにも原因があるのだろう。 澪は日常的に派遣女共から嫌がらせを受けていた。 課長「秋山!」 澪「は、はい」 課長「お前こんな仕事もできんのか!?一体何年この仕事をしている!」 澪「すみません・・・」 課長「今までその言葉を何万回聞いたことか」 澪「・・・」 課長「これならお前が派遣で女の誰かを正社員で採用したほうが良かったよ」 澪「・・・」 女共「ざまあwwwww」 帰路 澪(ハア、いつもいつも怒られてばかり) 澪(会社には私の友達も味方も一人もいないし) 澪(会社、辞めたいな・・・) 考え事をしながら歩いていた澪は、いつの間にか人影のない通りに出ていた。 澪「こ、怖い・・・」ブルブル あまりの恐怖に通りをダッシュしていた澪だったが、やがて前方に一軒の屋台を見つけた。 どうやらおでん屋らしい。 澪「た、助かった・・・」 何と戦っていたのかは定かではないが、澪は助かったようだ。 澪(こういうところで食事ってしたことないな。せっかくだから軽く食べていくか) 澪は暖簾を広げた。 「ヘイ、らっしゃい」 澪「えーっと、とりあえず玉子ひとつ」 「はいよ」 おでん屋の店主はタバコをふかしながらスポーツ新聞を読んでいる。 屋台特有の店主と面と向かって、しかも至近距離での食事は慣れない人にとっては苦痛であろう。 澪もまた例外ではなかったが、 なぜか澪はこの屋台に言い知れぬ安心感のようなものを感じていた。 澪(お互い寡黙だからかな) そんなことを考えながら、玉子をほお張った。 澪「う、うまい!」 「そうか」 澪「これすごくうまいよ!ズズッ、ダシもよく出てる!」 「そりゃあ良かったな」 店主は短く返答する。 それでも澪は、店主がそっけないと感じることはなかった。 澪「白滝!あとがんももくれ!」 「あいよ」 店主は面倒臭そうに白滝とがんもを皿に乗せた。 澪はおでんを食べながら今日一日を振り返る。 簡単な仕事でミスをし、怒られたこと。 給湯室で陰口を言われていたこと。 いやなことばかりだ。 澪(屋台で食事するサラリーマンをよく見るけど、きっと私と同じことを考えながら食べてるんだろうな) 澪は大人の階段を上ったような気がした。 澪(大人って大変なんだな) 澪はあらためて実感した。 澪「うまかった。また来るよ」 「あいよ」 澪は腰を上げた。 このとき初めて店主の顔を見た。 澪「へ?り、律・・・?」 律「は?ああ、そうだけど」 澪「え?私今おでん食べてて、え?あれ?」 律「もしかして今気付いたのか・・・」 おでん屋の店主は律だった。 澪「声かけろよ!」 律「澪なりのギャグなのかと思ってな」 澪「というか律、何かキャラ変わってないか?」 律「おいおい、私らももう30手前だぞ。久しぶりの再開に馬鹿騒ぎする年齢でもないだろう」 澪「それにしたって・・・」 おでんを食べていたときの、言い知れぬ安心感。 その原因は幼馴染特有の優しい空気にあったのだろう。 澪はそう思った。 その後、二人は昔話に花を咲かせた。 と、言っても一方的に澪が喋り、 律は「そうか」とか「ああ」と言って頷くだけだったが。 澪「それじゃあ律。また来るよ」 律「ああ、待ってる」 澪が席を立つと、中年サラリーマンが入ってきた。 リー「よっ、まだやってる?」 律「やってるよ」 リー「じゃあとりあえず大根ね。それより聞いてくれよ。今日取引先で」 きっとこのリーマンの今日の愚痴を律に吐き出すのだろう。 澪は、同じような人間がいることに安心しながら帰路についた。 ある日、澪は派遣女にお茶を浴びせられた。 澪(あいつら派遣のくせに正社員の私に歯向かいやがって) 澪(あーイライラする) 澪(今日も律のところで愚痴を聞いてもらうか) 澪は仕事などで嫌なことがあると、律の屋台に顔を出す。 最近は週3回ペースである。 律は嫌な顔ひとつせず、澪の愚痴を聞くのだ。 澪(持つべきものは親友ってやつだな) 澪「律ー聞いてくれよー」 律「ああ、聞いてるよ」 律は仕込みをしながら返答をした。 澪「クソ、あいつら派遣のくせに・・・」ブツブツ 澪「熱燗くれ」 律「飲みすぎじゃないか?まあ私は儲かるからいいけどさ、ほら」 澪はブツブツ言いながらお猪口に口をつけた。 澪「そういえば、他の奴らは今何をしてるんだ?」 律「他の奴らって?」 澪「唯とかムギだよ。梓は知ってるけど・・・」 梓は大学時代に組んだバンドでプロデビューしていた。 しかも、オリコンにランクインするほどである。 澪「私らの中でまだ音楽を続けてるのは梓だけだもんなぁ。あいつはすごいよ」 律「梓なら時々ここに来るぞ」 澪「え?」 律「あいつも色々あるんだろうさ。だいぶストレスも溜まってるみたいだな」 澪「芸能界は華やかなだけじゃないってことか」 律「ああ」 澪「なんだ律、高校時代とは違って頼られてるじゃないか」 律「知らないよ」 律は一瞬照れたような顔をした。 澪はその顔を見て、なんだかんだ言っても律は昔のままなんだと感じ、安心した。 澪「唯は?あいつとは会ってないのか?」 律「唯も時々ここにくるぞ」 澪「なんだよ・・・私だけ仲間はずれかよ・・・」 律「そんなわけないだろ。みんなお前みたいにたまたまここを見つけて立ち寄ったんだよ」 澪「すごい偶然だ」 律「だな」 なんだか可笑しくなって、二人で笑いあった。 梓「どうもです」 律「ん?おう」 梓「お久しぶりです律先輩」 澪「梓!?」 梓「澪先輩!?」 律「おい澪席詰めてくれ」 澪「ああ」 律「今日は休みか?」 2
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孤独な男性板 ( ^ω^)死にたいけど元気だお ( ^ω^)暇だったから作っただけで特に意味は無いお ( ^ω^)更新もほぼ皆無だお