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正義×正義 ◆S8pgx99zVs 傷ついた劉鳳への手当てが終わった後、峰不二子と劉鳳は午後六時――予定されている 三回目の放送までの短い時間を狭い薬局の中で過ごしていた。 劉鳳はこの悪趣味なゲームの舞台に立って以来摂っていなかった食事を摂っている。 義憤と焦燥に駆られ忘れていたが手当てを受け一度落ち着いたところで、思い出したかのように身体がそれを欲求した。 バッグに収められていた簡素な食事を、敵にするように喰らい飲み込む。 食事を続ける劉鳳の視線の先には、カウンター奥の薬品棚を漁っている峰不二子の姿がある。 棚の中身を一つ一つ確認しては時々その中身を取り出し、紙袋に小分けにしてペンでそこに何かを書き記していた。 「……何をしている?」 劉鳳の問いに彼女は振り返ることなく、作業を続けながら答える。 「薬を調達しているのよ。鎮痛剤とか解熱剤とか…… これから先長丁場になるかもしれないし、それに怪我をするたびにここへと戻ってくるわけにもいかないでしょう?」 峰不二子の意見は真っ当な物だ。それには劉鳳も納得した。だが、 「薬だったら表にも出ているが?」 店内に並んだ商品棚にはカラフルな箱に入った薬が数多く並んでいる。 続く質問にも彼女は作業を止めることなく答えた。 「そっちに出ているのは一般医薬品でしょう? それではこの場じゃ効果が薄いわ。 私が今出しているのは医療用医薬品。同じ薬ならより効果の高い方を持っていくべきよ」 劉鳳は再び納得する。つまり、 「薬に詳しいんだな」 そう感じた劉鳳の言葉を峰不二子は軽く否定した。 「そうでもないわ。自分の知っている物を集めているだけ。職業柄よくお世話になるからね。 もし、知識が十分にあるのならここにあるもの全部持っていくわ。コレがあるんだから」 そう言うと、彼女は棚から振り返り無限に物を飲み込む不可思議なデイバッグを指した。 そして必要な物は揃ったのか、カウンターの上に並んだ紙袋をそのバッグの中に収めていく。 「そういえば聞いていなかった。おまえの職業は何なんだ?」 劉鳳は先の彼女の発言から、それをまだ確認していなかったことを思い出し質問した。 薬品に馴染みがあるなど、医者でなければ思いつくのは荒事関係だ。 先の変装の件もある。相手の素性はしっかりと確認しておかねばならない。 一度はそれで痛い目にあっているのだから。 「探検家。世界中のお宝を求めて旅をしているの。トレジャーハンターと言ってもいいわ」 予想外の答えが返ってきたが、劉鳳はなるほどと納得した。 よく観察すれば彼女の立ち振る舞いは素人のそれではない。それにこの状況下での冷静さ。 それなりに修羅場を潜った経験があるということだ。 まだ信用しきれはしないが、頼りになる人間だと劉鳳は結論付けた。 作業を終えた峰不二子がいくつかのアンプルや瓶を手にして劉鳳の元へと戻ってくる。 彼女はその半分を劉鳳の前に置き、残った中から一本蓋を開けて口に運びながら言った。 「ビタミン剤に滋養強壮剤よ。飲んでおきなさい。そんなパンよりかはエネルギーになるわ」 峰不二子は一つを飲み終わるとすぐに残りに手をつける。劉鳳もそれにならい薬に手を出した。 そして二人が全てのアンプルを空にした時、ちょうど午後六時の――三回目の放送が始まった。 ――桜田ジュン。そして真紅。 続けて呼ばれた二人の名に劉鳳は拳を強く固めた。 どちらの死にも彼に責任があると言える。少なくとも彼はそう思う。 桜田ジュン――彼の死については自身の不甲斐なさが原因だ。 保護を謳っておきながら目を離しその間に殺されてしまった。 しかも彼を殺害したのは自分が見逃してしまった、あの長門有希である。HOLYの隊員としてはあるまじき失態だ。 真紅――峰不二子が戦っている所を目撃したと言うが、どうやら殺されてしまったらしい。 今となっては彼女が正義だったのか悪だったのかは不明だが、 少なくとも自分が最初の時に捕まえていればこの結果は防げただろう。 劉鳳は自責の念を断罪の炎へと転化し床から立ち上がった。この場の悪を駆逐せんがために。 だが、それと同じように重要なことがある。弱者を守ることだ。 「――不二子。俺を真紅が戦っていた場所まで案内してくれ。 まだ襲われている人が残っているかもしれない。 そして、悪がまだそこにいたならば俺はそれを断罪しなければならない」 二人は休息の場であった薬局を出ると、沈む夕日に向かって道を西へと進んだ。 激しい戦いの痕跡が残るその場所にそれはあった。 薔薇の色のドレスは埃に塗れ色を失い。金色だった長い髪は光を返さない。 そして気品と誇りを湛えていた蒼い目はその片方が失われていた。 ――壊れた人形。それはまるで誰かの忘れ物のようにそこへと転がっていた。 劉鳳は真紅との邂逅に思いを返すが、地に落ちたそれにあの時の面影は見られない。 そっと手を触れてみるが、その感触は生きていたとは思えないほどに空虚だった。 だが、この人形――彼女が生きていたことは皮肉にも首に嵌った枷が証明している。 「劉鳳。これは何かしら?」 峰不二子が指差しているのは真紅の胸の上に浮かんだ淡い光だ。 何か中心にあるというわけでもなく、ただ光が浮かんでいる。 「さぁ……、前に会った時には見なかったが……」 劉鳳はその光へと手を伸ばす。手が近づくと光は吸いよせられるようにその手のひらに収まった。 重さも温度も感じないが、何か不思議な感触がある。 「これが何かは解らないが、……何らかの意思がある」 ような気がする。と、劉鳳は感じた。 「……意思? じゃあ、その光はこの人形の魂だとか言うのかしら?」 峰不二子の言葉にはそれがナンセンスだというニュアンスがある。確かにそうだが、 「どちらにしろ捨て置けはしない」 謎の光をバッグへと収めると、劉鳳は真紅の躯を抱きかかえる。 子供程の大きさだが重さはその半分にも満たない。その軽さが不在――死をより実感させた。 埃を払い、水で煤を落とし着衣の乱れを正すと、劉鳳は真紅の躯を再びその場へと横たえる。 失われた部分はどうしようもなかったが、彼女は再び生きていた時の気品を取り戻した。 いや、戦いによって一部を失ったその猟奇的な姿はまた別の――倒錯的な魅力を得ている。 沈む夕日によって色を紅から蒼へと変える彼女をしばらくの間見ていたが、 峰不二子に急かされ劉鳳はその場を後にした。 今必要なのは感傷ではない。正義と行動だ。 渡った橋をまた戻り、今度は先程とは逆の北東の方角へと足を進める。 劉鳳が死なせてしまったもう一人の少年――桜田ジュンの言葉によれば、 その方角にあるホテルに人を集めている人間がいるはずである。 「集まっているかしら? それに罠だということも考えられない?」 峰不二子は最もな疑問を呈する。此処は安易に人を信用できる場所で無い事はすでに明白だ。 「少なくとも、そこに人を集めようとしていた人間がいることは確かだ」 それが善人か悪人かは解らない。 だが、劉鳳は前に進むだけだ。正義に回り道や逃げ道は存在しない。ただ真っ当するのみ。 隣を歩く峰不二子は嘆息する。 想像以上に融通が利かない。思いのほか真っ直ぐな男で、そして単純であるが故にブレにくい。 彼を操作するには理由――なんらかの媒介。つまりは餌が欲しい。 このままでは諸共に玉砕しかねない――と、そこまで考えたところで彼女の思考は停止した。 歩みを止めた同行者に劉鳳は訝しがる。 「……どうした?」 彼女は通りを挟んだ反対側の歩道を指差す。その先にあったものは、 「……豚?」 二本の足で道を歩く子ブタの姿であった。 「……アレもこのゲームの参加者かしら?」 二人とも、真紅の亡骸を見てこの悪趣味なゲームには人間以外の者も参加していると実感したばかりであったが、 ブタとは予想外であった。しかもただの獣ではなく人の様に歩いている。 ……どうしたものか。その突拍子の無さに逡巡する二人をよそに、 ブタはその短い足を交互に繰り出してこの場を去ろうとしている。 「声をかけよう」 それが何であれもう目の前から逃すわけにはいかない。そういった後悔はもう繰り返さないと誓ったばかりだ。 そう意を決し、劉鳳は目の前を横切るブタに声をかけた。 「――おい、そこの豚ッ!!」 そんな声のかけ方はないだろうと、隣の峰不二子は心の中でツっこむ。 案の定、二人に気づいたブタは顔を真っ赤にしてこちら側へと駆けて来た。 「誰が豚だッ!!」 いや、ブタには違いないだろうと、峰不二子はもう一度心の中でツっこんだ。 劉鳳はまじまじと目の前のブタを観察する。歩くだけではなく言葉も理解するとは……。 そしてやはりと言っていいのかこのブタも参加者の一人(?) であったらしい。 その首にそれを示す環が嵌っているのが見える。 それから数分。取り留めの無いブタに対し二人が繰り返し言葉を重ねた結果、ブタの名前と目的が判明した。 「つまりぶりぶりざえもんは、怪我した仲間を助けるために魔法を使う少女を探しているのね?」 「そういうことだ。やっとわかったか」 尊大な態度のぶりぶりざえもんに、峰不二子は辟易とした表情だ。 ブタ――ぶりぶりざえもんという名前らしい――によると、途中で出会った仲間の中に重傷者がおり、 それを治療するために彼が以前世話になった"魔法"を使う少女を探している途中だと言う。 その少女は今は禁止エリアに指定されているE-4エリアへと向かっていたらしく、 ぶりぶりざえもんはそれを手がかりにE-4エリアの周りを回っていたらしい。 彼の言う病院へと向かった仲間はおそらくその特徴から峰不二子が橋の近くで見た者達だろう。怪我を負ったが逃げ果せたらしい。 先程とは一転し、状況が複雑になった。 劉鳳は考える。選択の誤りによる犠牲はもう出したくない。 病院に向かったという重傷者は手を失っていたとぶりぶりざえもんは答えた。 ならば、そちらにはもう猶予はないだろう。適切な処置が施さなければ人事不省に陥るのも近いはずだ。 そしてもう一方の魔法を使うという少女。魔法というものが何なのかは解らないが、ここまでくれば理解できなくともそれがあると信じられる。 問題は目の前のブタに任せておけるかということだ。 先程の歩いている様を見た限りでは到底探しえるとは思えない。こちらが間に合わなければ先の重傷者も間に合わないだろう。 優先順位が高いのは魔法を使う少女だ。協力をあおげればこの先幾人もの人を救えるはず。 しかし、すでに猶予のない人間もいる。ならばどうするか……? 「私が病院へと向かいましょうか?」 峰不二子の唐突な提案に劉鳳は驚く。 「何故って? あなたが考えていることぐらいお見通しよ」 彼女も同じ思考をし、同じ結論に達したと劉鳳は覚る。 「おまえを危険にさらすことになるが……」 ここで彼女に死なれれば元の木阿弥だ。失敗を繰り返すことになる。 「でも、それ以外にベターな方法はないわ。事は一刻を争う」 最良の結果だけを残したいが、理想と現実にはいつもギャップがある。 「解った。……だが、気をつけろ」 峰不二子は余裕の微笑みを返す。 「まかしておいて。そう簡単にやられたりはしないわ。それに怪我人の手当てもね」 二人の意思が決定したところで劉鳳はぶりぶりざえもんの方へと向き直る。 「いくぞぶりぶりざえもんッ!」 言うが早いか、ぶりぶりざえもんを掴んで跳躍。ビルの壁面を駆け上がりながら絶影を顕現化し、それをさらに真・絶影へと進化。 壁を蹴ってその背に乗ると、二人を乗せた影は空気を切ってその場から飛び去った。 劉鳳が去るのを確認してそこに残った峰不二子はほくそえんだ。 病院に向かえば、劉鳳を操るのに必要な手札――「弱者」が手に入るだろう。 その手札をうまく切れば、あの正義馬鹿を操ることも容易いはずだ。 しかも、それは接触を狙っていたあの青いタヌキの集団である。 彼らが誰かに討ち取られる前に接触できるというのは幸運だ。 踵を返し病院がある北の方角へと向く。すでに日は姿を消しあらゆる所に影が落ちている。 これならば隠れて進むのも容易い。 峰不二子は影から影へ身を隠しながら、音一つ立てずに病院へと向かい路地を駆けた。 【E-3/市街地(北東)/1日目-夜】 【峰不二子@ルパン三世】 [状態]:健康 [装備]:コルトSAA(弾数:6/6発/予備弾:12発) [道具] 支給品一式(パン×1、水1/10消費)/ダイヤの指輪/銭型変装セット@ルパン三世 【薬局で入手した薬や用具】 鎮痛剤/解熱剤/睡眠薬/胃腸薬/下剤/利尿剤/ビタミン剤/滋養強壮薬 抗生物質/治療キット(消毒薬/包帯各種/鋏/テープ/注射器)/虫除けスプレー ※種類別に小分けにしてあります。 [思考] 基本:ゲームからの脱出。 1.D-3の病院へ向かいぶりぶりざえもんの仲間を手当てする。 2.そして青いタヌキ(ドラえもん)から情報を得る。 3.病院で劉鳳とぶりぶりざえもんの帰りを待つ。 4.F-1の瓦礫に埋もれたデイバッグはいつか回収したい。 5.ルパンが本当に死んでいるか確認したい。 [備考]:E-4の爆発について、劉鳳の主観を元にした説明を聞きました。 立ち並ぶビルの上を、大きな影が疾走する。 疾走する影のその背には劉鳳。そしてさらに彼の背にはぶりぶりざえもん。 眼下に流れる道や建物にくまなく目を走らせながら劉鳳は背中のぶりぶりざえもんに話しかける。 「ぶりぶりざえもんッ!! お前は何者だッ!!」 その質問にぶりぶりざえもんは誇らしげに答えを返した。 「救いのヒーロー、ぶりぶりざえもんだ」 その義勇ある行動から自分と同じものを感じていた劉鳳はその答えに得心する。 そして自身の素性を明らかにした。 「俺は対アルター特殊部隊HOLYの劉鳳だ」 聞きなれない言葉にぶりぶりざえもんは混乱する。劉鳳は改めて自身を表す言葉を紡いだ。 「いたずらに世を乱す唾棄すべき悪を断罪し、絶対正義の秩序を築くために活動している」 劉鳳の大仰な物言いにぶりぶりざえもんは少したじろぐ。 「お前もおたすけしているのか……?」 その問いに間髪入れずに劉鳳は答える。 「そうだッ! 貴様は正義かッ!?」 劉鳳の問いにぶりぶりざえもんもすぐに答える。 「正義? ああもちろんだ。なんといっても私は救いのヒーローだからな!」 殺戮と不安と疑心。弱者の心を蝕むこの最悪の舞台で、今二つの正義の意志が同調しその強さを増している。 それはこの舞台そのものを切り裂かんとする一条の矢と成ろうとしていた。 「俺達二人で悪を断罪するぞぶりぶりざえもん!」 「ああ!そしてみんなをおたすけする!」 いつの時代、どの場所でも正義の志は普遍だ。そしてそれは人に限らない。 それを確信すると、劉鳳は絶影を駆るスピードを増し、正義を成すべく暗闇を疾走した。 【F-4/市街地(北)/1日目-夜】 【劉鳳@スクライド】 [状態]:少し高揚している/軽い疲労/全身に中程度の負傷(手当て済) [装備]:なし [道具] 支給品一式(-2食)/斬鉄剣@ルパン三世/SOS団腕章『団長』@涼宮ハルヒの憂鬱 真紅似のビスクドール/ローザミスティカ(真紅) @ローゼンメイデン [思考] 基本:自分の正義を貫く。 1.ぶりぶりざえもんと共に鳳凰寺風を探す。(※とりあえずE-4エリア周辺) 2.風を見つけたら病院へと戻る。 3.悪を断罪する。(※現在確認している断罪対象) ※アーカード、長門有希(朝倉涼子)、シグナム、ウォルターを殺した犯人。 4.ゲームに乗っていない人達を保護し、ここから解放する。 5.機会があればホテルに向かう。 [備考] ※朝倉涼子のことを『長門有希』と誤認しています。 ※ジュンを殺害し、E-4で爆発を起こした犯人を朝倉涼子と思っています。 ※例え相手が無害そうに見える相手でも、多少手荒くなっても油断無く応対します。 【ぶりぶりざえもん@クレヨンしんちゃん】 [状態]:頭部にたんこぶ/ヤマトとの友情の芽生え/正義に対する目覚め [装備]:なし [道具]:なし [思考] 基本:困っている人を探し、救いのヒーローとしておたすけする。 1.鳳凰寺風、高町なのはを捜して病院(太一たちのもと)へ連れて行く。 2.ヤマトたちとの合流。 3.救いのヒーローとしてギガゾンビを打倒する。 時系列順で読む Back WHEN THEY CRY Next FOOLY COOLY 投下順で読む Back WHEN THEY CRY Next FOOLY COOLY 201 上手くズルく生きて 峰不二子 225 黒き王女 201 上手くズルく生きて 劉鳳 228 ここがいわゆる正念場(前編) 198 Infection of tears ぶりぶりざえもん 228 ここがいわゆる正念場(前編)
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No シナリオ名 内容 244 正義と正義 卵を盗ったために、魔物から襲われる商人達と遭遇する。我が子を護ろうとする魔物を倒し、卵を盗った商人達を助けるのか、商人たちの運命を天に任せるのか。 ▼噂話 「魔物が子を思う気持ちは、私達と同じ。ん、ああ、ちょっと子連れの魔物を倒してね。ちょっとね。」 「あちらを立てれば、こちらが立たず…こちらを立てれば、あちらが…立った!そうか!その方法があったか!」 「護衛をして日銭を稼ぐこともあるよ。迷宮で見つけた財宝を売るだけじゃ、生活できないからね。」 ▼イベント発生 発生エリア:II 発生レベル:6、11 町中でドラゴンマミーのシンボルに接触すると発生 ▼イベント詳細 1.町中にドラゴンマミーのシンボルがあり接触すると、卵を奪った商人・護衛達を襲うドラゴンマミーと戦闘になる。 勝利する→謝礼1000Gを入手しイベント終了 退却する→商人・護衛達はドラゴンマミーに卵を奪い返されていた。 2.野外〔発生した町〕周辺で大事そうに卵を抱えたドラゴンマミーに遭遇する。戦うかどうかの選択。 はい→ドラゴンマミーと戦闘になる勝利する→『大きい卵』を入手 退却する→イベント終了 いいえ→イベント終了 3.〔発生した町〕に入ると商人が『大きい卵』を10000Gで売ってくれと言う。 はい→10000Gを入手しイベント完了 いいえ→イベント終了
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ⅩⅠ.正義 JUSTICE ある程度の成功を収めた後の、理想と現実の間で生じる迷いを表す バランス感覚を失わず、均整のとれた生活を送るように暗示 協調性、正義、バランスを意味する (正) バランスがとれているが、なかなか進まない、協調性、社交的、客観的、中立の立場 (逆) 優柔不断、なまけ心、面倒くさがり、遊びすぎてお金がない、八方美人
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正義観に関して。
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正義 VS 正義 ◆CMd1jz6iP2 ゴミ処理場で始まった、『正義』の闘い。 怒りに燃えるロビンマスクであったが、戦況は劣勢を極めていた。 「サンレッド、目を覚ませ!!」 サンレッドの様子がおかしいことに気がついたロビンマスクは、12thブルーを名乗る男に原因があると睨んだ。 「ただの人間といえど、仲間と共にアリサの命を奪った非道……このロビンマスク、容赦はせん!」 駆け出すロビンマスク……だが。 「ぐおっ!?」 サンレッドが、12thブルー……平坂黄泉をかばうように襲いかかる。 その力は、先程経験済み。 キン肉マンたち同様、強力な超人であることは知っている。 「やむ終えんッ、しばらく眠って……グオッ!?」 大技でダメージを与え、動きを奪う。 そう思った矢先、ロビンマスクの腹部に激痛が走った。 「正義トハ!目ノ前ダケデナク、広イ視野ヲ持タネバ勝テハシナイ!」 いつの間にか、12thの手には先端が尖った棒が握られていた。 ゴミ処理場の隅に落ちていたらしいモップの付け根を折った物……それが、ロビンマスクの腹部を突いたのだ。 「今ダ、12thレッド!」 その隙を付き、サンレッドの重い拳がロビンマスクの腹部を歪ませる。 「グゥ……ッ!!」 一見無防備に見える腹部だが、ロビンマスクが着用する、一族の象徴たる鎧に守られている。 ロビン自身の鍛え上げた体と合わされば、尖った棒程度で突かれようとカスリ傷でしかない。 しかし、サンレッドの拳は超人のそれと比較しても遜色無い破壊力を持つ。 フロシャイムの怪人を倒す時の手加減は無い、本気の一発。 虚を突かれたロビンマスクは、僅か一撃で膝をつく。 「ソノママ、ソノマスクマンヲ押サエコメ! 全力全開デダ」 言われるがまま、サンレッドはロビンマスクを羽交い締めにする。 「ぐ、オオオオッ!? や、やめるんだサンレッド!こんな無茶をすれば!」 エリート超人である、ロビンマスクですら逃れられない拘束。 技量ではなく、圧倒的な力のみでの拘束。 キン肉マンの火事場のクソ力を思わせる、全力を越えた、肉体を無視した怪力。 こんな拘束を続ければ、サンレッドの肉体にも大きなダメージは必至。 だというのに、サンレッドは痛みさえ訴えずに抑えこみ続ける。 「無駄ダ。私ノ催眠術ハ、言葉デハ解ケナイ」 「催眠術だと!? では、やはりサンレッドは貴様に操られて……こんなことをして、貴様は正義を名乗るのかーーッ!!」 怒りを隠さぬロビンマスクの声に、12thはまったく動じることもなく答える。 「当然。正義トハ勝ツ者ノコト……故ニ、正義デアル私ハ勝利シ――オ前ハ、デッドエンドを迎エル」 言い放ち、くるりと方向転換し……12thは駆け出す。 「逃げるのか! この拘束は長くは持たない。すぐさまお前を追って――」 「本来ナラ、オ前にも12thパープルになってもらうところだが――雨流女史ナラバ、私ゴト爆殺シヨウト爆弾ニ細工程度シテイルハズ。 ソウデナクトモ、火ノ周リガ早イ――次ナル正義ノタメ、ココデ死ヌワケニハイカナイ!」 気づけば、処理場の半分以上が炎に包まれていた。 「待て! お前の正義は歪んでいる、考え直せー!!」 火の合間を縫って、12thは駆け抜け……処理場から、ロビンマスクの視界から消えた。 「う、ウオオオオオ!! は、離せ、離してくれ! 私は戦わねばならない! この地で苦しむ人々のために、死んだアリサの友を助けるために、私は――!!」 全身の筋肉を震わせ、なんとか右腕のみサンレッドの拘束から逃れる。 だが、なんとか繰り出す拳は、サンレッドの拘束も、その催眠を解除する一撃にも至らない。 ―――そして 「ヌワ~~~~!!!」 仕掛けられた時限爆弾によって、処理場は炎と爆風に包まれた。 【サンレッド@天体戦士サンレッド 死亡】 【ロビンマスク@キン肉マン 死亡】 「フー、ギリギリダ」 12thは、処理場を脱出し、建設中現場付近の道路に潜んでいた。 「サテ、今カラ511キンダーハイムニ向カッタトシテ……急ゲバ間ニ合ウダロウガ」 それよりも、その間に正義を行使しなければならない相手がいるかも知れない。 慣れた手つきで「正義日記」を取り出し、耳に当て―― 「!?」 自身の、致命的な油断を知った。 『4時…ザザ……分。長髪風の男が後ろから襲ってくる。………DEADEND………』 「逃走の直後とはいえ――広い視野を、忘れているぞ」 背後から聞こえる声に、モップの棒を振る12th。 「甘いッ!!」 受け止められ、12thの腹部に重い拳がめり込む。 「グッ!」 そう、先程までのお返しとでも言うように――ロビンマスクの拳が。 「バ、馬鹿ナ――ロビンマスク……アノ爆発カラ、ドウヤッテ――」 「……なるほど。目が見えず、代わりに何らかの……おそらくは聴力などが優れている、ということか。 本来ならば、私が足音を忍ばせようと徒労に終わるだろうが……集中していなければ、能力も活かせまい」 「……ナゼ」 なぜわかった。そう口にするよりも早く、ロビンマスクは口を開く。 「私の容姿の変化を気にしないのが証拠だ」 そう。ロビンマスクの容姿は、大きく変化していた。 「!……声ノ広ガリガ違ウ……オ前、マスクヲ脱イダノカ!!」 「……この姿をした私を……人は、バラクーダと呼ぶ!」 一族伝統のマスクを取り、頭に長髪替わりのモップを被った姿。 ファイティングコンピューター、ウォーズマンの師としての変装である、バラクーダであった。 処理場爆発の僅か前。 ロビンマスクは、脱出の方法を必死に、しかし冷静に巡らせた。 「何か、何かあるはずだ! ヌゥ~~~……はっ!!」 瞬間、12thがサンレッドに下した命令が蘇る! 『ソノママ、ソノマスクマンヲ押サエコメ! 全力全開デダ』 ――ソノママ、ソノマスクマンヲ押サエコメ! 全力全開デダ ――ソノママ、ソノマスクマンヲ押サエコメ! ――マスクマンヲ押サエコメ! ――マスクマン 「お、お赦しください。マスクと共に、私は再び家宝を……!」 父へ、先祖への謝罪を口にしながら、唯一自由な右手でマスクを外す。 「見ろ、サンレッド! ロビンマスクはこっちだーーー!!」 叫び、マスクを放り投げる。 ガラスを割り、処理場の外へと消えるマスク。 一瞬の間の後、サンレッドはロビンマスクを離し、マスクに向かって駆け出した。 「成功した……早く奴を追わなくては!」 自由になったロビンマスクも、12thが消えた後へと駆ける。 「むっ? あれは……!」 その進む先に、炎に包まれることを逃れた、12thが持っていたモップの先端……毛の部分があった。 マスクを脱いで、自身の完全な素顔を晒すことは好ましくない。 そう思ったロビンマスクは、そのモップを拾い、頭に載せることでかつて復讐鬼となっていた時の姿、バラクーダへと変貌する。 そして、その直後。 「ヌワ~~~~!!!」 仕掛けられた時限爆弾によって、処理場は炎と爆風に包まれた。 そして、時間は現在に戻る。 「正義ノ味方ヲ名乗ッテ、マスクヲ脱グトハ……所詮偽リノヒーローダナ、ロビンマスク……イヤ、バラクーダ、ダッタカ」 「好きに呼ぶがいい! お前の正義が勝つことならば! 私は正々堂々とその正義を達成しよう!!」 12thの言葉に動揺一つせず、トドメを刺すべき距離を詰める。 「ダガ、ソウ簡単ニハ行カナイゾ。私ノ体ニハ爆弾ガ仕掛ケラレテイル! 貴様ノプロレス技デハ、倒シタ瞬間、道連レニナルダケダ!」 早々にフィニッシュをかけようとするバラクーダに、自身に仕掛けてある爆弾について教える12th。 「語るに落ちたな……超人プロレス技ならば、どんな敵への対応も可能だ!!」 飛び込むようにスライディングを放つバラクーダ。 姿勢を崩した12thを、更に両足で蹴り上げた。 「グギッ!?」 宙に放り出される形になった12thに、バラクーダが地を蹴り追いつき、奇怪なマスクの首元をホールドする。 「テームズリバーストリームッ!!」 組み合ったまま回転したバラクーダは、その勢いのまま12thを投げ捨てた。 「グガッ……ジャスティス、バンッザイッ!!」 鈍い音を立て、建設現場の仮説休憩所へと落ちる12th。 そして、一拍、二拍、三拍、四拍、五拍……カチッ。 特撮で怪人が敗れた時のように、爆発が仮説休憩所を吹き飛ばした。 「……この姿になったのも、何かの運命なのか……」 僅かな時間、バラクーダは立ち尽くしていた。 正義を貫くと誓って数時間で、アリサを死なせてしまった。 催眠術で操られたサンレッドも、救えなかった。 あの男を倒しても、もう失った命は(特に人間であるアリサは)戻らない。 「誤った正義を語る悪党とはいえ、人間を爆殺……やり過ぎたか……これではかつての私と変わらないではないか……」 この恨みを、怒りを、アリサを殺した女性にぶつけるために、復讐鬼となるためにこの姿になったのだろうか。 「……馬鹿な。私は、正義超人。たとえバラクーダの姿となっても、それは変わらない!」 迷いを払うように叫び、歩みを運ぶ。 「あの黄色い女を探す……そして、アリサの友人を助ける……まずはそれからだ」 目的のために歩みを止めてはならない。 本来ならば、マスクを探しに戻りたいところだが、探すのに時間がかかれば、それだけ黄色い女は離れ、アリサの友人、なのは、すずか……更にはサンレッドの探しているかよ子が危険に晒される。 一族のプライドが詰まった宝より、人命を優先したのだ。 「私は負けんぞ。必ず、悪の手から人々を守ってみせる!」 バラクーダとなったロビンマスクは駆ける。 既に、内田かよ子が死んでいる事実も知らず。 雨流みねねがどこにいるか検討も付かずとも。 その正義の心だけを頼りに、その足を動かし続ける――― 【平坂黄泉@未来日記 死亡】 【ロビンマスク@キン肉マン 生還確認】 【H-9/ビル建設現場近辺:黎明】 【ロビンマスク@キン肉マン】 [属性]:正義(Hor) [状態]:マスク喪失、軽い火傷、腹部に打撲 [装備]:いつものリングコスチューム、頭にモップ [道具]: 無し [思考・状況] 基本行動方針:正義超人として行動する。 1:黄色い女(雨流みねね)を探し、凶行を止める。 2:なのは、すずか、かよ子を探す 3:うう……マスク…… [備考] ※参戦時期は王位争奪編終了以後です。 ※マスクを失い、バラクーダの外見となっています。モップが取れると長髪風ではなくなります。 ※ヴァンプを悪行超人として認識しています。 そして、しばらく時間が経ち――― 12thが落下し、爆発炎上した仮説休憩所。 その脇に、小さな変化があった。 地下へと続く、マンホール……その蓋が、空いていた。 「フ、グ……フー、ギリ、ギリ、ダッタ」 モップの棒を杖替わりに、地下水路を進む12thの姿がそこにあった。 その体は、控えめに言っても重傷だった。 マスクもタイツも、かなりの箇所が破け、血が滲んでいる。 肋骨は骨折しているようで、全身の打撲も軽くはない。 しかし、彼は生きていた。 落下した直後、彼は驚異的な精神力で体を動かした。 まだ残っている爆弾のほとんどを設置。 直後、可能な限り迅速に、隠密に、退避し爆弾を起爆したのだ。 さも、自身が爆死したかのように。 ――12thは、DEADENDを回避したのだ。 だが、その足取りは重かった。 ロビンマスクは、12thの生死の確認を怠った。 次なる正義のため、拾える命は捨てなかった12thだが、敗北は事実。 正義が敗れた……それは、12thにとって全てを失ったに等しい。 残った爆薬は、わずか一つ。 TNT爆弾と呼ばれる、みねね特製の時限爆弾のみだ 「死ネバ爆死スルノニ、爆発スルトイウノモ……ヤハリ、私ハ石を投ゲラレ、爆死ガ似合ウ怪人枠ナノカ……」 正義日記を手に入れる以前、子どもに石を投げ続けられたトラウマが再発する。 「……ソウダ、正義日記……私ノ成セル正義ヲ……」 懐から、正義日記を取り出し、耳に当てる。 「……………!」 歩みが止まる。呼吸さえ聞こえず、地下水路は静寂に包まれた。 その静寂は、ガラガラという岩が崩れるような音で破られた。 「……ッ!」 12thは、体に鞭打ち音の発生元へと走る。 棒を杖にすることも、痛みさえ忘れ、体を引き摺るように走り……到達する。 『ザザ……時…ザー…分。地下空洞で、悪魔の将と赤い外套の正義の味方が激突する。』 『ザザ……時…ザー…分。12th……『平坂黄泉』は死亡する。……DEADEND……』 レプリカの正義日記は、雑音により時間が聞こえない時がある。 だが、間違いなく……ようやく越えたDEADENDが、再び12thの背中に忍び寄る。 閉じられたばかりの、崩れた出入口。 「悪魔ノ将……アノ男ガ言ッテイタ悪……悪魔将軍カ」 そして、再び正義を名乗る、赤い外套……まだ見ぬ、レッドの男。 この奥に、12thの死があるのだろうか。 それとも、ここから離れることが死に繋がるのだろうか。 この崩れた壁を取り除けば、そこにはロビンマスク以上の強敵が待っている。 「アノマスクマン……ロビンマスクニ敗レタ私ニ、勝チ目ハ薄イ」 正義とは、勝つこと。 勝てねば正義ではない、勝てぬ闘いに挑むなど―― 「違ウ、ソウデハナイ……勝ツ、正義ハ勝ツノダ!」 「勝てる」「勝てない」ではなく「勝つ」。 正義とは、必ず「勝つ」のだ。どんな方法を使ってでも。 「ソレニ、手ガナイワケデハ無イ」 12thの持ち物に、ロビンマスクと闘っている時にはなかったものがあった。 それは、支給品。 悪魔将軍がバラバラに散らかした支給品。 それを、地下に降りる直前に発見した12thが回収していたのだ。 12th本人も、目が見えないためそれが何か、まだ確認はしていない。 「今度コソ示ソウ。私コソガ、正義ノヒーローダト!!」 悪魔の神と、12thとは異なる正義が待つ、閉じられた地獄に。 満身創痍の正義の味方が、また一人、舞台に上がる。 「――下準備、シタ後デダガナ」 そこに待つのは、デッドエンドか、それとも――― 【平坂黄泉@未来日記 生還確認】 【G-9/地下空洞前:早朝】 【平坂黄泉@未来日記】 [属性]:その他(Isi) [状態]:全身ボロボロ、肋骨を骨折 [装備]:変態的ヒーローコスチューム(ボロボロ) 心音爆弾@未来日記 、モップの棒@現実 [道具]:基本支給品一式、黄泉の正義日記のレプリカ@未来日記、雨流みねねのTNT時限爆弾、不明支給品(数不明) [思考・状況] 基本行動方針:ヒーロらしく行動する 1:正義とは勝つこと。出入口を開き、悪魔将軍を倒す。 2:倒したら511キンダーハイムに向かう。 3:ひとまずみねねと組み、このゲームにおける『勝利』を目指す。 4:赤い外套の正義の味方(アーチャー)への対処は状況次第。 5:ロビンマスクへの敗北感。 [備考] ※悪魔将軍の容姿、技などを知りました。 ※H-9、ビル建設現場の不明支給品を拾いました。数、内容は確認していません。 基本支給品×2には手を付けておらず、目が見えていないため、取り残しがあるかも不明です。 ――そして、未だ燃え続ける処理場で、また一人。 「う……な、なんだ? ぐおっ?なんだ、全身が痛ぇ……」 天体戦士サンレッドが、意識を取り戻していた。 「……ああ? なんだ、なんでこんなもん……?」 その手には、しっかりとロビンマスクのマスクが掴まれていた。 マスクを追い、運良く爆風で気絶する程度で済んでいたのだ。 「って、どうなってんだ!? 火事……いや、爆……あ……?」 目の前で崩壊し、燃え続けるゴミ処理場。 それをぼんやりと見つめ……見てしまった。 燃え盛る火炎の中に、人影があることを。 とっくに生命活動を停止し、ほとんどが黒く焼け爛れた死体。 だが、すぐ近くに、僅かな束となって燃え残っていた「痕跡」に気づいてしまった。 鮮やかな、その金色の髪をサンレッドは覚えていた。 その刹那、髪に火が移り燃え尽きる。 奇跡的に耐えていた、最後の鉄骨が崩れ、遺体ごとサンレッドの視界から消え失せる。 「……おい、なんだこりゃ」 誰も答える者はいない。 「おい、なんなんだよ。なんでこんなことになってんだ」 何故、自分は気を失っていたのか。 何故、自分の体がこんなに痛いのか。 何故、自分はあの男のマスクを持っているのか。 何故、その男と一緒にいた小生意気な少女が消し炭になっているのか。 「なんなんだこりゃあああああ!!!」 それに答えるものは、誰もいない。 【サンレッド@天体戦士サンレッド 生存確認】 【H-10/ゴミ処理場跡地 /一日目 早朝】 【サンレッド@天体戦士サンレッド】 [属性]:その他(Isi) [状態]:全身に筋肉痛のような痛み、軽い打撲 [装備]:お手製マスク [道具]:基本支給品一式、マルボロ(1カートン)@現実、ジッポーのライター@現実、ロビンマスクのマスク@キン肉マン エビスビール(350ml)×9@現実 [思考・状況] 基本行動方針:かよ子、ヴァンプ将軍とさっさと合流し、主催者をシメる 1:何が起きたんだ…… [備考] ※催眠中の記憶はありません。何かのきっかけで蘇る可能性はあります。 ※悪魔将軍の説明について聞き流しているのでほとんど覚えていません。 ※アノアロの杖が使えるかどうかは不明です。 ※ゴミ処理場は崩壊しました。アリサの死体も燃え尽きました。首輪も瓦礫の中です。 時系列順で読む Back ウェイン邸殺人事件 ~ゴッサムタワーは見ていた~ Next 悲秘喜奇交交イン・ホスピタル 投下順で読む Back ウェイン邸殺人事件 ~ゴッサムタワーは見ていた~ Next 悲秘喜奇交交イン・ホスピタル それぞれの信じるモノ ロビンマスク 灼熱の赤が燃える 平坂黄泉 正義戦隊ゴ12th 第五話 熱烈歓迎新たな仲間! サンレッド 灼熱の赤が燃える
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筆者は「せいぎ」と呼んでいる。なんでま行にあるのだろうか。 決して正義の味方とかではなく、ただのキチガイ。 キャラは崩壊してキチっている。危ない人なので会ったら速やかに目を逸らそう。 本人Twitter:https //twitter.com/spica_1217
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ID uSNcivE00( 1) 人一倍正義感が強く心優しい彼女。 ただ、彼女は内気だったのです。 注意したいけど内気だから出来ない。 内気だけど注意したいから・・・ あなたの勇気を私にください。 不A「おう」 通A「な、なんですか?」 不A「ちょっとジャンプしてみろよ」 通A「ひ。。」 不A「ひ、じゃねーんだよ、ジャンプしろっていってんだよ」 内「(あ。。。かつあげ・・やめさせないと・・・)」 男「どうした?」 内「あ。。。」 男「ん?」 不A「おら~さっさとしろよ!」 男「(あれか・・・・こいつ、またほっとけないとか思ってるのか)」 内「(やめさせないと!)」 通A「やめてください・・・」 不A「うるせーな、さっさと金だせよ!」 内「や。。やめ。。。」 男「おい!お前なにしてんだよ!」 不A「あ~ん!?」 内「あ・・・・・」 男「あーん、じゃねーよ。うざいからさっさと消えてくれ」 不A「このやろぉ!」 なにげに男は空手黒帯です。 不A「お、、、おぼえてろよぉ!」 男「よくあんな台詞を恥ずかしげもなくいえるな」 内「あ。。ありがと・・・」 男「ん?おう」 内「(また。。。自分じゃ何も出来なかったな。。。)」 男「なあ」 内気「・・ん・・?」 男「なんでそんなに人の事ばかり助けようとすんの?」 内気「え。。。っと・・・・」 男「女の子なんだし、そのうち危ない目にあうぞ?」 内気「(でも、困ってる人を見たら助けてあげないと)」 男「まあ、そういう所が俺は・・・」 内気「え・・・?」 男「あー・・・そろそろかえるか」 内気「うん。。」 B「なあなあ」 男「なんだ?」 B「お前って内気と付き合ってんの?」 男「な。。。んなわけないだろ!」 B「そうかー?おまえらいつも一緒にいんじゃんか」 男「それはあいつは一人じゃなんにもできないから」 B「そうかー?まあ別にいんだけどさー」 男「いいのかよ」 内気「(あ、ゴミ箱が散乱してる)」 B「お、内気ちゃんまたゴミ箱片付けてるぞ(笑)」 男「またゴミ箱片付けてるのか。。」 内気「う。。ん」 男「しょうがねーな」 内気「あり。。がと」 男「おう」 内気「(あ!子犬が川に!!」 男「どうした?」 内気「あれ・・・・子犬・・」 男「子犬・・・?うぉ!?流されてるじゃん」 男「でもこれ、、流れがきついな・・」 内気{(たすけないと!!)」 男「どうすっかな、、って、おい!いきなり飛び込もうとすr」 ドボーン! 男「まじか・・後先考えないやつだな!」 ドボーン!! 男「はぁはぁ」 内気「よかった。。」 男「よかった、、、じゃ、。ね。。よ」 犬「ク~~ン」 内気「良かったね」 男「ま、、、、いっか」 内気「(どうしてみんな優しくできないんだろ・・・)」 内気「(そうすれば戦争もなくなるし、みんな楽しく生きていけるのに)」 不A「うぜーチャリンコだな!」 ガシャーーン 内気「(自転車倒してる!」 不A「こんなとこにおいてんじゃねーよ」 不B「うはwお前やつあたりしsgwww」 不A「うるせーよ、くそ女が!」 ガシャーン 内気「(自転車をあんな所に置いてるのはだけだけど それを蹴って言い訳なんてない!)」 内気「(やめさせないと!)」 男「あれ・・・あいつ、どこいったんだ?」 内気「や。。やめ・・」 不A「あーん、、お?かわいいじゃん」 不B「お前・・ロリってる女の子なら誰でもいいのかよ」 不A「うるせー!なあ、俺とちゃーでもしばかへん?」 内気「蹴るの。。。やめ。。。」 不B「この子、なんかいってないか?」 不A「あ?まあいいから、あっちいこうぜ」 内気「(自転車蹴るのやめるなら一緒にいったほうがいいのかな?)」 男「あいつ。。。また、余計なことに首つっこんでるのか」 男「おい、そいつは俺のつれなんだ、手~はなせよ」 不B「あ~ん?お前この子の彼氏か?およびじゃねーんだよ」 男「ったく。。。めんどくせーな」 男はいつもこういう事に巻き込まれるので喧嘩が強いです。 不A,B「お、、、おぼえt(ry」 男「毎度毎度、同じ台詞をいえるな」 内気「あ・・・ありが・・と」 男「ったく、余計なことにって。。なにしてんだ?」 内気「あの人たちが・・・倒していった自転車、、、直さないと・・」 男「そこまで・・・まあいいか」 内気「あ・・・・」 男「さっさとやるぞ」 内気「うん」 キーンコーンカーンコーン B「さーてお楽しみのお弁当おべんと~」 男「おう」 B「なに?」 男「弁当忘れた・・・」 B「お。。。おれのはやらんぞ!」 男「ちょっとコンビニいってくるわ」 内気「あ・・・」 男「ん?どした?」 内気「これ・・・あげ。。る」 男「え?これ、、、お前のじゃん」 内気「うん。。。食べて」 男「いや、いくらなんでも悪いだろ。お前はどうすんだよ」 内気「ダイエット。。。。」 男「お前。。それ以上痩せたらしんじまうぞ」 B「イイアナァ・・・・いらないんだったら俺のと交換s」 男「俺が食う」 B「ちっ」 男「じゃ、半分ずつたべようぜ」 内気「あ・・・うん」 B「ち。。。バカップルメ・・・・」 内気「(今日は、デート。。。)」 内気「(今日はちょっとお洒落していこうかな)」 ガヤガヤ・・・・ザワザワ 内気「(ちょっと早くきちゃったかな)」 男「ごめん、まった?」 内気「あ。。。ううん。。大丈夫。。だよ」 男「(やべ。。。久しぶりに私服みたな。。かわいいな)」 男「えっと。。。。じゃ、いくか」 内気「うん。。」 男「どうすっかな、飯くってきたんだっけ?」 内気「ううん。。。食べて。。ないよ」 男「じゃ、映画まで時間あるし軽く食べてくか?」 内気「うん」 カランコロン 店員「いらっしゃいませー」 男「二人です」 店員「こちらへどうぞー」 男「さて、何食べよか?」 ウワーーン。。ウワーン 内気「(あ、、男の子がころんじゃった)」 男「ん?内気?」 内気「大丈・・・ぶ?いたいところ。。。ない?」 子A「ウエーンウエーン」 内気「ほら、、男の子なんだから、、、泣かないの」 内気「これ。。。あげるから」 男「あめ玉。。。なんでもってんだ・・・あいつらしいけど」 子A「あ、、、ありがと」 ママA「あら、すいません、ほら、ちゃんと立って!」 子A「おねえちゃんありがと~」 ママA「ありがとうございました」 内気「い。。。いえ。。」 男「子供。。。相変わらず好きなんだな」 内気「え・・・うん」 店員「ご注文はお決まりになりましたか?」 男「あー。。。きまっって・・・ないよな?」 内気「(決まってないけど、迷惑かけちゃうから・・)」 内気「えっと・・・じゃ」 男「あーいいよ、ゆっくりきめな」 男「すいません、決まったら呼びますんで」 店員「かしこまりました~」 ~~~~~~~~ 男「さて、飯も食ったし、いくとするか」 内気「うん」 男「映画のタイトルは。。。さらば男!そしてこんにちは・・?」 男「なんだこれ。。。Bのやつ、ぎりぎりまで開けるなっていってたの こういう意味か・・・」 内気「どうか。。。した?」 男「あーいや、映画なんか見たいのあるか?」 内気「え?B君から、、、チケットは・・?」 男「あー・・・まあ、見たいのあったらそれみようぜ」 内気「うん。。。じゃ。。。あれがいいな」 男「どれd。。。これ・・?」 内気「うん!」 男「最後にして最大のピンチ!?地球の平和はまもれるか!? この星の正義は彼らにかかっている!ジャスティスゴレンジャイ!」 内気「うん」 男「まあ。。。みたいならいいんだけど。。。」 男「これ、午後の放映終わったら違う映画にかわっちゃうんだな」 内気「(あ。。。あの人、道に迷ってるのかな?」 男「じゃーいくか・・・ってあれ?どこいった?」 通A「えっと。。これがこの道のはず。。だから。。あれ。。?」 内気「あの。。。。」 通A「あーわかんないなーどっちだー」 内気「あ。。あの・・・」 通A「これがここだろー・・・だから・・こっちが・・・」 男「あそこか。。。」 男「すいません、どちらまでいかれるんですか?」 通A「あ、えと、ここにいきたいんですけど」 男「あー、えと、この道を・・・・・」 通A「ありがとうございました」 男「いえいえ」 内気「あ。。。ありがと」 男「困ってる人助けたいのは判るが、、、」 内気「ごめん。。。なさい」 男「う・・あーいや、なんだ映画みるか」 内気「うん」 ウエーンウエーン・・・ 内気「(あれ?さっきの男の子・・・)」 内気「どうしたの・・?お母さん。。は?」 男「まあ。。。迷子の子供はほっとけない。。。か」 迷子「ウエーン」 内気「(お母さんとはぐれたんだ。どうすればいいんだろう)」 男「交番いくか?」 内気「でも。。。近くにお母さんがさがしてる。。かも」 男「うーん、たしかにこの辺に交番ないしなぁ」 迷子「ママァ~~ウエーン」 内気「大丈夫だよ・・・・泣かないで」 男「しゃーない、探すか」 ~~~~ 男「ママがみつかったのはいいが・・・時間ぎりぎりだな」 内気「ごめん・・」 男「別に内気が悪いわけじゃないだろ、さ、いこうぜ」 内気「(ありがと)」 男「なんかいった?」 内気「ううん」 不A「おらおら!ババァ邪魔なんだよぉ!!!」 老婆「だまらっしゃい、あんたたち、そんな所にごみをすてて!」 不B「おいおい、ババァ!誰に向かって説教してんだ!?」 老婆「お前さんたちにきまっとるじゃないかね!」 不A「こっのババァ!うるせーんだよ!」 男「あのばあさん。。。内気が年取って気が強くなったみたいな人だな」 男「って・・・やっぱいくのね」 内気「(おばあさんが注意して、危ない目に会いそうなのに 何で誰も見て見ぬ振りをするの!?)」 不A「ったくウルセーババァだな!」 ドンッ 老婆「いたたたた」 内気「(なんてことを・・・)」 内気「や。。。やめて!」 不A「お、この間のかわいこちゃん」 内気「おばあさんに・・・乱暴。。しない・・で」 不A「あん?よくききとれんな~。あぁ。一緒にラブホにいってほしいって?」 不B「wwwwwwそんなことはいってねーだろwwww」 不A「いや、まちがない!よっしゃいこうぜ!」 内気「いや、、、はなし。。て!」 内気「(私にもっと力があったら。。。正義の力があったら)」 男「ったく、毎度毎度、あんたらもようやるね」 不A,B「おまえ!?」 男「で、やるの?やらないの?」 不A、B「覚えてろよ!」 男「おばあさん、大丈夫ですか?」 老婆「すまないねぇ、若いのにたいしたもんだ」 男「いえ、気をつけてくださいね」 内気「(また、、、何も出来なかったな。。)」 男「どした・・・?」 内気「私。。。なんにもできない・・・ね・・」 男「どうした・・・?」 内気「ごめん・・・ね。今日は帰る。。ね」 男「え?ちょ。。。。」 男「なんかまずったこと・・・したかな・・・」 ID uXf2soIk0 群「ピザってきもいよなー」「きもいっつーか臭ぇ」 群「あいつ学校来なきゃいいのに」「空気吸わなきゃいいのに」 女「……!」 女(聞こえよがしに、なんてひどいことを言うんだろう) 女(周りも笑ってる……人に人を傷つけていい権利なんてないのに!) 男「豚ってよく鳴くよなー。ぶーぶーうっせえったら」 群「おお、男もそう思うか。ホントきもいよn」 男「うるせーから。豚。餌の時間まだだから黙って寝てろよ」 群「なっ……て、てめぇ……豚って俺たちのことかよ!?」 男「人間っぽく見えるのに、残念なことだよな」 女「……!」 女(また悪口ばっかり……え、でも……) 女(自分が的になって、助けたの……?) こんな感じ? GJ! そうそう、助けたいのに勇気がない。そんな人は沢山居ると思うけど 正義感が人一倍強くて内気度も人3倍くらい強い感じがイメージかな ID VKtPbf+L0 男「B、済まない」 B「何だ、唐突に」 男「長い付き合いだったが、ここでその関係も終わりにしたいと思う」 B「な、なんだってー!」 内気「駄目だよ、そんな事!」 男「許せ。これも戦国の世の定め」 B「おのれ。謀ったな、男!」 内気「……Bくん、加勢するよ」 男「ほう。争い事を好まないお前が進んで介入するとはな。どういう風の吹き回しだ?」 内気「ごめんね。でも男くんの不義は見過ごせない!」 B「助かるぞ、内気。早速援軍を要請する」 内気「うん。目一杯送るね」 男「よかろう! 遅かれ早かれお前たちとは雌雄を決すると予期していた」 B「ふ。その予期の中に二対一となる状況は含まれているのか?」 男「想定外だ。が、ちょうどいい機会だ。まとめて片付けてくれるわ」 内気「そう簡単にやられる私じゃないよ?」 B「俺としても、内気の支援を受けた以上は易々と敗れるわけにはいかん」 男「そうでなくては張り合いがなくて困る。さあ、行くぞ!」 おとこぐんは Bぐんに せめこみました! うちきぐんから えんぐんが しゅつじんしたようです 男「いやあ、戦略SLGで対人戦やると燃えるなあ」 B・内気「だよねー」
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カラーシンボル マークシンボル ✧正義✧ スキルLv 個数 効果 Lv1 2 [ 先制 ]味方全体に 追撃 10と 突撃 2を付与する Lv2 4 [ 先制 ]味方全体に 追撃 40と 突撃 8を付与する Lv3 6 [ 先制 ]味方全体に 追撃 70と 突撃 14を付与する シルバー 金剛騎士ダイヤ 双刀騎士ロード 迷探偵ペトリ ブロンズ 騎士ヘリオドール コメント 名前 すべてのコメントを見る。
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「……僕と工藤さんは、幸い知り合いは連れてこられていませんが……やはり須賀さんの身内は呼ばれているようです」 「くそっ……ふざけやがって」 「まあ、殺し合いの中心に居るのが帆高だからな」 数分前、配られた名簿を手に取った右京、須賀、工藤の三人は事務所内で参加者の確認をしていた。 「あの映画に出ていた……凪、夏美……そして高井刑事か? 高井刑事は別と考えても、あとの二人はあぶねえかもな。帆高のやつに味方するかもしれねえ」 「早まんなよ……夏美……!」 「俺が髪飾り渡すまで、馬鹿な事すんじゃねえぞ」 「貴方しつこいですねえ」 工藤の懸念は彼らの身の安全もそうだが、帆高の味方をし陽菜を復活させることへ、その背を押してしまう事への懸念も含まれていた。 現状、それをされては残された帆高を除く参加者全てが水の底へ沈んでしまうのだから、たまったものではない。 「流石に夏美さんは彼の味方になるとは思いますが、それはそれとして陽菜さんとの再会はまだ待つように説得するとは思いますよ」 「分かんねえだろ? 女なんてバカなんだからよ」 「……コワすぎスタッフの市川さんでしたか? 彼女は苦労なさってそうですねえ」 工藤の偏見に満ちた台詞は無視しつつも、夏美も馬鹿ではないと須賀も分かってはいる。 しかし、やはり焦りが消えることはない。 帆高を止めるにしても、殺し合いという異常な場に放り込まれているのは事実なのだ。 凪もそうだが、出来うる限り早期に合流し保護しなければ。 「それにしても……桃園ラブ、彼女はプリキュアの登場人物ですよ」 「は? おいおい……杉下さん、あんたそんな趣味あんのか?」 「いえ、以前捜査した事件にプリキュアが絡んでいたものでしたから、歴代のタイトルと主役の顔と名前くらいしか分かりませんがね」 実際に右京はとある写真に写ったプリキュアのシールから、そのプリキュアの放送年代を逆算しそれが撮影された正確な時期を特定したこともある。 恐らくは、その際にプリキュアシリーズについての知識も得たのだろう。 「……同姓同名とかじゃないですか」 須賀も娘がいる都合、多少の知識はある。 桃園ラブこと、約十年前に放送されたフレッシュプリキュアについては、流石に把握していないが、それでもプリキュアと言われればそれっぽい名前な気もしてきた。 とはいえ、今時の名前ならラブでも現実に実在しそうだ。 「ええ、僕もそう思いましたがね。……映画にキュアブラックとキュアホワイト、一番最初のふたりはプリキュアの主人公が居たんですよ。 あれはコスプレのようでしたが、どうも無関係とは思えません」 「……夏美が小さいとき、見てたってけな。おジャ魔女……なんとかの次だったけ」 「いえ、その次は明日のナージャですね。……まあそれは置いとくとして、あくまで可能性の一つとしてですがね? プリキュアは超常的な力で変身した少女が化け物と戦うアニメーション作品シリーズです。 もしも、本当にプリキュアが居たとすれば、当然そのプリキュアと戦える化け物と匹敵する者もいるかもしれないと思いませんか?」 「それ、は……」 ちゃんと視聴していたわけではないが、須賀の知る範囲でもプリキュアの戦闘力は非常に高いのは伺える。 もし実在したとして変身されれば、ここにいる三人を纏めて相手にしても負けることはないだろう。 125: 正義 :2021/03/04(木) 18 54 46 ID 39hPFrtc0 プリキュアが殺し合いの乗るかは別にしても、それと戦えるよう相手と殺し合いをさせられているかもしれない。 右京は遠回しにそういった最悪のケースも考えて、行動すべきだと警鐘を鳴らしているのだと察した。 「なるほどなあ……言われてみりゃ確かにプリキュアが居れば、マジでドラゴンボールみたいなバトル漫画みたいな奴等が他にもゴロゴロ居るかもしれないってか。 ……そんな奴らをカメラに収めりゃ……これは売れるぞぉ。……100%の晴れ女VSプリキュアかぁ」 逆に邪な笑みを浮かべながら、工藤は新たなコワすぎの構想を練る。 この男にとって、人知を超えた存在は金の鳴る木である。是非プリキュアと対面したいものだと考える。 「―――イェーガーズ、警察です! 詳しく話を聞かせて貰う!!」 そんな工藤の妄想を遮るように、凛々しい女性の声が響いた。 セリューがラバックと行動を共にし、名簿を確認してから早数分。 お互いに、身内や知り合いが居ない事に安堵しながら(ラバックはエスデス等の帝国側の不在も含め)あてもなく歩いていると見知った事務所が見えた。 それは映画の中で流れた須賀圭介の事務所だ。 ―――突入しましょう。 ラバックの制止を聞かずに、一人突っ込んでくセリューの後を追えばそこには二人の男と須賀圭介その人が居た。 「貴方、須賀圭介さんですね?」 「……まあ、そうですけど」 明らかに年下の女の子相手だが、警察と言われたのもあり須賀から敬語が飛び出してしまう。 「単刀直入に聞きましょう。森嶋帆高は何処でしょう」 質問は最もだ。 とにかく、この殺し合いは真っ先に帆高を探索するのが優先される。 その関係者が居るのなら、居場所の心当たりを聞くのは当然なのだがラバックは先ほどから冷や汗が止まらない。 (こいつ……帆高の知り合いだからって、悪認定とかないよな?) ここに来るまで道中、話を聞けば帆高を悪だの何だのと散々ののしっていた。 となれば、その知人も同じように扱い、ともすれば殺害に至る可能性も十分にある。 帝都でない場所でまで、イェーガーズと争いたくはないがもしもの場合はやむを得ない。 「ああ、僕も警察なんですよ。警視庁特命係、杉下右京です。よろしければ、そちらのお名前もお聞きかせ願えませんかね?」 「警、察……?」 須賀が口を開く前に右京が割って入ってきた。 「……ふむふむ、なるほど。つまり須賀さんは森嶋帆高が、事務所を飛び出して以降はほぼ関与していないと」 最初は訝し気にしていたセリューだが、右京が同じ警察である事と丁寧かつ穏便に話を進めたお陰で諍いもなく情報交換に至れた。 セリューも須賀に対して、帆高に振り回された一般人と認識を改めたようだ。 ラバックはほっと胸を撫で下ろす。 「いやぁ……良かったですよ。須賀さんが森嶋帆高と同じ悪ではなくて」 (…………………んっんん?) それも束の間、セリューは満面の笑みを浮かべ、ラバックの顔は引き攣る。 「おや? 悪とは……帆高くんのことですか」 「当然! 一般人に発砲し、あろうことかあのトウキョウという街を沈めようとする森嶋帆高は悪そのものです! 今は神子柴という巨悪を倒すために生かしておきますが、いずれ私が裁くのでご安心を!!」 「ちょっと待ってよ。セリューちゃんだっけ? 生かしておくって言い方からすると、え、殺すってこと?」 「当たり前です!!」 「いやいやいやいや、やりすぎだってそれ。あの銃も当たってねえし」 「工藤さんの言う通りですねえ。 少なくとも、命を以て償うような犯罪では決してありません」 「しかしですね……工藤さん、右京さん!!」 「いいですかセリューさん? まず先に、突拍子もない事を言うと……僕達は別の世界から呼ばれた可能性が高い」 「な、何を……」 「良いから聞いてください。そして皆さんも、これは大事な事です」 詰め寄ってくるセリューを制しながら、右京は落ち着いた声で話を続けた。 「先ほど言っていたキミたち二人の言う帝都に、その国名も僕は聞いたことがありません。 百歩譲って国は知らないにしても、帝具という異能を秘めた兵器まで知らないというのは違和感があります」 情報交換の際に身分を明かしあったが、右京達からすれば信じられないワードの連続であった。 世界には様々な国があるので、国に関しては右京が知らないということで納得も出来たが、帝具だけはそうもいかない。 特別秘匿されている訳でもなく、そんなものが実在するならグローバル化が進んだ現代なら、世界各国が警戒くらいはしそうなものだ。 他にも様々な話を聞いてみれば、右京の知る社会常識とは非常に違っている。 更には工藤や須賀からも右京は違和感を覚えていた。 彼らの場合は、非常に右京の知る世界背景と似ていたが、工藤は令和を知らない。つまり、時代の認識に数年のズレがある。 須賀に至っては映画でもあったが、右京の知る限り東京であれほど雨が降り続けていたことなどない。 「私達が嘘を言っていると?」 「いえ、むしろ逆です。つまり我々全員が真実を述べていると考えています。 そしてそれらを統合すれば、別の世界が存在するというのが妥当なんですよ」 名簿を広げ、右京はある名前に指を差す。 「……桃園ラブ、例えば彼女はプリキュアが実在する世界から、呼ばれてきたのだとしたらどうでしょう? 逆に僕達はそれが放送されている世界です。 セリューさん達はそれらが一切存在しない。全く別の異世界……ありえないと断言出来ますか」 「プリキュアとやらは知りませんが、人を生き返らせてましたからね。考えたら、異世界もないとは言えないかも……」 「プリキュアに異世界、時間移動……これは題材が纏まんねえな……。どうするか」 セリューとてこの殺し合いの会場が、自分達の知る物とは比べ物にならないオーバーテクノロジーであることは察していた。 右京の指摘を受けてみれば、むしろ全員が嘘を言っているより、別世界の存在を認める方が無理がないように思える。 「では、話が脱線しましたが……。 当然違う国、ましてや世界では価値観や法も違うのでしょう。 先ほど言っていたように、異世界の存在も認めて貰えたと思います。その上で……少なからず情状酌量の余地はありませんか?」 「ありません!!」 「はいぃ?」 恐らくはセリューの価値観は現代とは違う。 話を伺う限りでは、帝都は右京の世界で言う中世当たりの年代に近い。 右京はそれを予想し、あえて世界の価値観の違いを問う事で、セリューへの帆高の敵意を逸らすように誘導するつもりだった。 「彼が発砲したのは紛れもない事実です。然るべき補導はすべきでしょう。 しかしその発端自体は、好きな女の子が違法な売春をしようとしたのを止める為です。下心なしとは言えませんが、価値観としては至極真っ当ですよ。悪と処断するのは極端すぎるのでは?」 「私が言いたいのは、そもそもが天野陽菜からして悪ということです」 「……どういう意味でしょう」 「見ませんでしたか? 天野陽菜は職務を全うしてるだけの警察相手に雷を平然と落とすような残酷な女です。 自分達の為に、相手を容赦なく傷つける。森嶋帆高と天野陽菜は紛れもない悪そのものです!!」 確かに、映画劇中で陽菜がその力を行使し、警察から帆高達と一緒に逃亡を図るシーンがあった。 「天野陽菜は大人たちの加護を受ければよかったのです。それを無情にも振り払い、己の都合の為に引っ掻き回し危うく人を殺そうとまでしていた。 ご安心ください! 私達イェーガーズが必ず、この巨悪を滅ぼして見せますので!!」 「達……? そこのラバックくんも同じ意見でしょうか」 「いや、俺は……」 セリューの言い分も、全てが間違っている訳ではない。実際に陽菜の判断は誤ったものも多い。 大人の力を借りるというのは、正しい選択ではある。 だが、両親が他界し唯一の家族である弟と離れたくないという恐れと、守らねばならないという使命感が視野を狭めてしまったことをどうして責められようか。 「彼女はまだ子供です。選択の過ちも致し方ない面もあるのでは? それに雷のシーンも威嚇程度で当てる意思はありませんでした」 「力の使い方が未熟なだけです! 間違いなく当てようとしていました!!」 「根拠は?」 「彼女のこれまでの悪行を鑑みれば当然の帰結です。 違法な売春、身勝手な力の行使……あの晴れ女のサービスも自身の力を使い、人々からお金を騙し取っているに過ぎません。詐欺です。 須賀さんもあれを利用し被害に合われていましたね。私が必ず、あの二人を裁きますから!!」 「晴れ女が詐欺? 彼女は真っ当に力を使い、天気を晴れにしていましたよ?」 「いいえ。彼女が最初から力を使えば、あの世界はずっと晴れのままでした。 あえて、世界に雨を降らせ、一時的に晴れにする。これは立派な詐欺、つまり犯罪です!」 「……なんだよそれ」 右京が反論するより先に須賀がセリューの前へ躍り出る。 「陽菜が、消えたのが正しいって言うのか……」 「そうではありません。彼女が守るべき無辜の民であるのなら、私は断固として救いたいと思っていました。 しかし、実態は悪そのものです。むしろ、皆の役に立てたのですから良かったじゃありませんか。あんな惨めな悪でも、ああいった償い方もあるのだなと私はあの神様に感心してるくらいです」 「セリューさん、それは言いすぎだ」 ラバックもこれ以上は黙れず、最悪交戦も覚悟し口を開いた。 「特に陽菜って娘に関しては言いがかかりもいいとこだ」 彼らに一切の非がないといえば嘘になるが、とても悪だの何だのと糾弾すべき相手でもない。 声にはしないが、それを言えばイェーガーズの方が大概だろう。 一部の連中はまだしも、Dr.スタイリッシュのようなマッドサイエンティストを野放しにするような奴等だ。 セリューの目は節穴と言わざるを得ない。 「陽菜ちゃんは、むしろアンタらが手を差し伸べなきゃならない……無辜の民だろ!!」 何より、一部の上級階級の汚職にはほぼ手を出さず、真に苦しんでいる弱者には見向きもしない。そんなイェーガーズに対するラバックの本音でもあった。 エスデスはその思想故、弱者は切り捨てると断言するのは分かる。それでも、まだ正義を信じるセリューならば、あるいは――― 「違います。その無辜の民に危害を加える恐れのある悪です!」 「ふざけんな……お前、何見て来たんだよ!!」 「須賀さん?」 「陽菜は、ただ……皆の為に犠牲になって……帆高は陽菜に会いたいだけだ……。 それの、何が悪いんだよ。一部の後ろめたいとこだけ切り取って、好き放題言いやがって。 お前なんかが、二人の事を語るんじゃねえよ!!」 須賀は怒声と共にセリューへと駆け寄り、手を伸ばしていた。 それが和解の握手なのではなく、相手を害するものだと察するのに時間は要らなかった。 「……残念です。貴方は悪に染まっているようだ」 (ヤバい!?) 真っ先に構えるのはラバック。 セリューは須賀を殺害するつもりだ。もう共同戦線等と言っている場合じゃない。 ナイトレイドとして、戦えぬ弱者を守る。その勤めを果たそうと彼はスタンドを召喚しようとし、寸前で留まった。 「セリューさん!」 須賀とセリューの間に右京がその身を挺して割り込んだのだ。 「右京さん!? 何を……」 「僕は貴方と同じ警察です。当然、一般人である須賀さんを守る義務があります」 セリューの殺意が収まると同時に、その視線は同業者である右京への困惑が表れていた。 「そこの男は処断すべき悪です……。右京さん、退いてください!」 「いいえ。僕の世界では、まだ彼は犯罪者ではない。ですから、僕は命を賭してでも彼を守ります。 須賀さん、このまま事務所を発ってください。これ以上、同じ空間で過ごすのは双方にメリットがありません」 「杉下さん……」 「それと、ラバックくんと言いましたか? キミも須賀さんに同行して頂けないでしょうか?」 「俺が?」 この状況、須賀を庇うように立つ右京にそれを睨み対峙するセリュー。 強さで言えばセリューは右京を倒し、須賀をそのまま殺めることも可能だ。だがセリューは同じ警察として右京に手は出したくないのだろう。 そのおかげで膠着状態に陥ってはくれている。だが、それがいつ崩れるか分からないのも確かだ。 須賀が離れた方が良いのは当然として、その護衛をラバックに頼みたいのだろう。 「……分かった……。行きましょう、須賀さん……」 ラバックは逡巡の末、それを快諾した。 セリューや右京の事は気になるが、やはり優先すべきは一般人の須賀だと判断する。 右京もセリューの様子を見るに危害を加えそうな様子はない。 「よし、杉下さん! ここは任せた。行くぞ、須賀さんラバック!!」 「工藤さん!? 待ちなさい。貴方はこっち側です!!」 更に大声を張り上げて、工藤が二人を率いるように先陣を切る。 「うるせえ! 俺は俺のやりたいようにやる! もう、あんたの指図は受けねえ! 行くぞお前ら!!」 工藤は帆高をゴールさせることに賛成側の人間だ。下手に放っておけば、どんな混乱を招くか分からない。 右京が焦り、その後を追おうとするがその足を止めた。 セリューから少しでも意識を離せば、彼女は須賀を殺しに行くことが分かったからだ。 三人の足跡が響き、そして束の間の後に静寂の中に二人の警察だけが取り残された。 「右京さん貴方のせいで、悪を一つ見過ごす事になったんですよ!!」 「キミ、本当に余計な事をしてくれましたねえ……」 怒りを露にするセリューを前に、溜息と共に呆れた声で右京は呟く。 「えっ?」 「この殺し合いの情報を、最も握っているであろう人物は須賀さんでした。 恐らく、陽菜さんと再会できるであろうあの鳥居……その場所も、彼は知っていたと思いますよ。 彼はライターです。その中で、様々な取材をする為に東京中を飛び回っていたでしょう。 それゆえに、土地勘は養われているでしょうからね。 映画で描写された廃ビルと鳥居から、場所を特定することも難しくはない。むしろ、オカルト誌の取材で既に知っていたかもしれません」 天気の子という映画を中心に繰り広げられる殺し合い。 その登場人物である須賀が、帆高のゴール先の鳥居を知らないとは考えづらい。 「もっと言えば、これを映画の物語であるとメタ的な読みも出来ます。 あの中断された映画、その後の展開予想をするのであれば、陽菜さんの元に向かう帆高くんの前に須賀さんが現れるのは物語としては必然でしょう。 そうとなれば、その舞台はやはり例の鳥居が最適です」 無論、映画が盗撮された映像であるかもしれないことは、右京も承知している。 だがプリキュアというアニメのキャラが居るのだと仮定すれば、天気の子という架空の映画から登場人物を呼んだとも考えられなくもない。 いわばあれは、天気の子という作品が辿る正しい未来の予知映像とも言える。それならば、途中で映画を打ち切ったのも理由に納得がいく。 つまり、本来収束する結末を視聴者(さんかしゃ)に知られたくはなかったのだろう。 「物語と考えれば、先に他者が介入しない二人だけのシーンが挟まってもおかしくない。 つまり、須賀さんは自力でそこに辿り着ける。……鳥居(ゴール)の場所を知っている可能性が高かったんですよ」 「……そ、そこまで考えて?」 「帆高くんの探索においても、鳥居の位置を把握できているのならそこから逆算して、帆高くんのスタート地点や、使用ルートも絞り込めたでしょう。 しかし、セリューさん。キミの浅はかな行動が彼の逆鱗に触れ、我々警察への不信感を高めてしまった。 これで彼から情報を聞き出すのは難しいかもしれません」 セリューは呆然とした。 「凄い……凄いです」 今までに提示された情報を元に、これほどまでに高度な推理を組み上げられる人物を見たことがなかったからだ。 「感服いたしました……。このセリュー・ユビキタス、是非ともあなたの……この場での相棒にして頂けませんか!?」 異世界ということもあり、些かの正義の基準点は違うが、同じ警察として非常に優れた人物だ。 この場にて、是非とも協力関係を築き上げたい。 「嫌です。 理由は二つ、一つはキミは亀山君達(かれら)の代わりにはなれません。 そしてもう一つ……何より、キミの正義は暴走しています」 「私の……正義が……?」 「キミの世界にも警察があるのなら、そこには法が存在し犯罪者を裁くべく、定められた決まりがあるはずです。 実質内乱に近い世界とはいえ、それでも帆高くんや陽菜さん程度の軽犯罪で死罪なんて法は、最早国として成り立たないと思いますがねぇ?」 セリューの話には、ナイトレイドと呼ばれる暗殺組織にも触れていた。 国の重役などと狙った殺し屋達、もう実質的には内乱状態に近いのだろう。そんなものが闊歩する程に腐敗した国とも考えられる。 しかし、まがりなりにも国である以上は法律が存在し、どれほど守られているかは分からないが、当然その犯罪の重さも線引きがされているだろう。 「ですが……悪は裁かなければ!!」 だが、セリューの様子を見るに法を一切鑑みない完全な独断で相手を裁いている。 誰も指摘をしない。誘導しやすい駒として利用されているのか、最早咎める余裕もない程に疲弊しているのか、どちらにせよ非常に哀れにすら見える。 「……かつて、僕の相棒だった青年がいました。 彼は非常に熱い正義感を持った人物でしたが、キミのように自らの判断基準で、法を無視した制裁を与える犯罪者へと成り下がってしまった……」 「良い事ではありませんか! 悪を滅ぼそうとするなんて!!」 「いい加減になさぁい!! キミの言うそれはただの独善、違法です! 法を順守しない警察が正義を語る資格など、何処にもありませんよッ!! 恥を知りなさい!!!」 「……うぅ」 如何に帝都といえどそこには法律は存在する。 右京の推測通り、腐敗しきってはいる上に現代の日本社会とは違うものの、一つの国家として罪人を裁くシステムが確立はしている。 セリューの正義はそれを無視していると指摘されれば、彼女とて黙らざるを得ないだろう。 行き過ぎた正義とはいえ、正義を語るのであれば法は守るもの、それが警察として大前提であるのはセリューも理解しており、正論を言われているのは自分だと分からない訳ではない。 (しかし……やはり、悪は滅ぼさなくては……!) だが、それはそれ。これはこれだ。 悪を見過ごす事で、誰かが犠牲になるなどあってはならない。例え小さな悪であろうと悪は裁く、それがイェーガーズだ。 (右京さん、貴方は素晴らしい警察なのでしょう) 鋭い洞察力、大胆でありながら的確な決断力、何より彼の語る正義はセリューにとって理想とも言えた。 だからこそ、理想は理想でしかないと現実を知っている彼女は完全には右京とは相容れない。 (法を守る……確かに、それは罪のない民にとって見習わねばならない姿……ならば、私は右京さんとその民を影ながらに守らせて頂きます……。 右京さん、貴方にバレないように裏で悪を殲滅します!!) 右京のような光の正義を貫くことで、それが民にとっての目指すべき模範的な警察であり続ける。とても素晴らしい事だ。 それもまた一つの正義なのだろう。 ならばこそ、手を汚すのは自分だけで良い。セリューはセリューの正義を貫くまで。 (先ずは……須賀圭介を筆頭とした悪を皆殺しにする。 須賀夏美はもちろん、天野凪……子供ですが彼も悪に染まる可能性が高い。場合によっては彼らも含め、殲滅しなければ……) ここにはエスデスを始めとするイェーガーズの仲間はいない。ラバックも須賀に影響された場合、やはり殺害しなければならない。 完全な孤軍奮闘であり、しかも右京に絶対に感知されないような暗殺を行う必要がある。 (少し、大変ですね……けれど、絶対にやり遂げて見せますよ!! 右京さん……神子柴を倒し、森嶋帆高を裁き、全てを終わらせた時……きっとなれますよね……私達、本当の相棒に!!) 法で裁けぬ悪を闇の正義で裁いてみせる。 新たな強い決意を固め、セリューはまだ見ぬ悪へと強い殺意を昂らせていった。 【D-4 須賀の事務所/1日目/深夜】 【杉下右京@相棒】 [状態]:健康、セリューに対する嫌悪感とダークカイトの既知感 [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況] 基本方針:誰の犠牲もなくゲームから脱出する。 1:首輪の解析と帆高の探索。 2:プリキュアと戦えるような超人及びセリュー、工藤を警戒。 3:出来れば、須賀さんから鳥居の場所を聞き出したい。 4:セリューを監視する。出来れば、法の裁きを受けさせたい。 [備考] ※参戦時期は冠城登場以降の何処かです ※アカメ世界、コワすぎ本編をある程度把握しました 【セリュー・ユビキタス@アカメが斬る!】 [状態]:濡れてる、右京に対する警察としての尊敬 [装備]:五道転輪炉 [道具]:基本支給品、ランダム支給品×1~3 [思考・状況] 基本方針:神子柴と帆高、そして帆高を私利私欲で狙う悪を裁く。 1:右京さんにバレないよう闇の正義を執行する。 2:一般人を保護、悪は裁く。 3:情報を引き出し、須賀を殺す。その身内(夏美、凪)も警戒、場合によっては殺す。 4:いずれ、きっと右京さんとは相棒になれます!! ※参戦時期は死亡後です ※腕と口の銃に弾があるかは現時点では不明です(少なくとも頭の五道転輪炉はあり) ※現時点での悪認定リストは確定が帆高、陽菜、須賀、候補が夏美、凪です。 「……馬鹿だな」 柄にもない。須賀は先の行動に強い後悔を抱いていた。 帆高を悪く言おうが、陽菜をどう貶そうが黙って頷けば良かった。あのセリューは馬鹿だが、それだけでこっちを味方と考えて諍いも起こらなかっただろう。 だが須賀は強く反発してしまった。 結果、協力できそうなチームは分断された。しかも事務所から半ば追い出されるような形で、こんな土砂降りのなかを傘もなしに歩く羽目になった。 そもそもが、一度は帆高を突き放した。陽菜だって見捨てた。一人が犠牲になれば、それで雨やむなら構わないとまで言っていたのに。 どうして、あそこであんなにも怒り狂ってしまったのだろうか。 「……須賀さん、さっきの啖呵気に入ったぜ」 「え……」 冷ややかに自分を嘲る須賀に工藤は声を掛けてきた。 この男、工藤仁にあまりいい印象はない。金の亡者というか、奇怪な現象をすぐに金に繋げて向う見ずに行動する男。 出来れば、元の日常では絶対に関わりたくないような。そんな考えまで抱いていた。 だが、この一言だけは工藤とは思えぬほどに温かみを感じた。 「やっぱ、あんたさ。帆高も陽菜も夏美もあのガキも大事なんだろ? それをよ。あの変な神様に滅茶苦茶にされて、腹が立たねえか? だからさ、やろうぜ? あの、金魚どもと空に居る龍……あいつら捕獲してやんだよ!!」 「はあ?」 やっぱり前言撤回だと須賀は認識を戻した。 「何する気なんだよ……」 ラバックも呆れ半分、困惑半分で口を開く。 「ここにはプリキュアがいんだろ!? だったらよ。そういう奴らを集めて、首輪を外す。 その後に帆高と一緒に鳥居に乗り込んで、あいつらを捕獲だ! 世界初、龍の捕獲映像だよ? これはもう神話だよ! 爆売れするぞ……間違いない。 ……ついでに陽菜も助かるじゃねえか」 思い返せば、映画の中で天気の神に関する伝承を絵にしたものがあった。そこに記されているのは龍だったが、それを見世物にしようとでもいうのだろうか。 須賀は当然ながら、ラバックも理解するのに少し間を置いた。 「けど、捕獲か……悪くないかもな」 だがラバックも驚きこそすれ、その発想に否定的ではなかった。 元凶と言えば、あの神なのだから、それを倒すという発想は彼にとって必然でもある。 如何な神といえど、何の罪もない人々を苦しめ、そしてたった一人の少女に全てを背負わせる。そんな道理を許せるわけがない。 帝国と同じだ。弱者から全てを毟り、自らの糧とするやり方は気に入らない。 死した身ではある。それにここは帝都でもない異界だ。 けれどもナイトレイドとして、ラバックは弱き者の為にその力を振るってきた。 例え、戦場が変わったとてその信念を曲げることは出来ない。 元より神子柴を倒す事は考えていた。 ならば、神とやらもまた討ち取るべきではないか。 (しっかし……一国を相手にしていたとはいえ、規模がインフレしすぎだっての) 改めて状況を認識すると苦笑すらしたくなってきた。 「だろ!? 金は出すから協力してくれよ!!」 「まあ、その意見には乗るかはともかくとして、それよりも夏美さんって人や凪くんだっけ? あの二人を先に探したほうが良い。 セリューは多分、須賀さんを狙ってる。とくれば、あの二人も標的にしてるかもしれない」 だが、先に片さなければいけない問題としては、須賀の身内の保護だ。 帆高は生かすと言っていたのでまだしも、一度悪と考えた須賀とその関係者をセリューが見過ごすとは考え難い。 「……俺のせいで」 「あんたのせいじゃない。誰だって、あんな風に言われたら怒るさ」 ラバックもナジェンダをああも言われたら、間違いなく怒り狂う。 流石にそれが潜入任務であったのなら抑えるが、完全な一般人の須賀にそれは酷だろう。 (何やってんだよ……今は面倒ごとは避けねえと……萌花に会えなく……) ―――娘と会いたい。それは陽菜と会いたい帆高と一緒なんじゃないのか。 帆高の行き先、鳥居の場所に心当たりはある。そこから逆算すれば、帆高の場所も……。 (待てって……何しようと……) 「急いだほうが良い。セリューはかなりの実力者だ。何とか先に二人を匿っておきたい」 確認できなかったが、もしセリューに帝具があれば、現状のラバックでは相当厳しい戦いを強いられる。 やはり戦いは避ける方向で、二人を匿うのがベストだろう。 須賀も帆高を探すのも大事だが、自分のせいで危険人物に目を付けられた二人を探す方が優先だと思考を切り替える。 「……」 先を急かすラバックの背を見つめながら、須賀はまた指輪に触れていた。 【D-4/1日目/深夜】 【ラバック@アカメが斬る!】 [状態]:不安(大) [装備]:ストーン・フリーのDISC@ジョジョの奇妙な冒険 [道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2(確認済み) [思考・状況] 基本方針:神子柴に従うつもりはない 1:セリューより先に夏美と凪を保護する。場合によってはセリューを……。 2:暇があればもう少しスタンドを理解したい。 3:神を捕獲か……。 ※参戦時期は死亡後です。 原作、アニメで最期が少し違いますが、 どちらでも問題ありません(採用次第) ※スタンドの使い方は概ね把握してます。 【須賀圭介@天気の子】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況] 基本方針:帆高を見つけてから考える。 1:夏美を凪を探す。 2:セリューを警戒。 [備考] ※陽菜が消えて以降からの参戦です ※アカメ世界、コワすぎ本編をある程度把握しました 【工藤仁@戦慄怪奇ファイル コワすぎ!】 [状態]:健康 [装備]:呪いの髪飾り@戦慄怪奇ファイル コワすぎ!、ビデオカメラ@現地調達 [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1、コワすぎ!DVD@戦慄怪奇ファイル コワすぎ! [思考・状況] 基本方針:コワすぎ!を撮る。 1:杉下が消えたので好きにやる。 2:プリキュアとか、そういう奴らを沢山連れてきて神様を捕獲する。 3:2が無理なら帆高に髪飾りを渡して戦わせる。 4:カメラマンも欲しいよなあ……。 [備考] ※参戦時期はタタリ村に行く前の何処かです ※アカメ世界をある程度把握しました 55 小さな体に眠る熱 投下順 57 【飢】うえること 時系列順 58 見据えてる視線の先にある殺意の目 前話 名前 次話 37 旧態依然 ナイトイェーガー セリュー・ユビキタス ラバック 27 FILE-XX【100%の晴れ女捕獲作戦】 須賀圭介 杉下右京 工藤仁
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正義(せいぎ、英 justice、独 Gerechtigkeit、仏 justice、羅 jūstitia)とは、倫理、合理性、法律、自然法、宗教、公正ないし衡平にもとづく道徳的な正しさに関する概念である。正義の実質的な内容を探究する学問分野は正義論と呼ばれる。広義すなわち日本語の日常的な意味においては、道理に適った正しいこと全般を意味する。 正義とは、それ自体に鑑みれば、社会における物および人に関する固有の秩序である[要出典]。この概念は、哲学的、法的あるいは神学的な影響の下で、歴史上絶え間なく論じられてきた。正義に関する問題の多くは、西洋における正義概念に依拠している。例えば、「正義とは何であるか」「正義は個人および社会に何を要求しているか」「社会における財と資源の本来的な配分方法(平等主義、才能主義、身分主義)は何か」などである。これらの問いに対しては、政治および哲学に関する多様な観点から様々に答えうる。 正義の概念は、多くの正義論によって極めて重要な概念であるとされている。例えば、ジョン・ロールズは次のように述べている。「正義とは、思想体系が真であることとしての、社会制度の根本的な徳である」。正義は、親切、慈悲、慈愛、寛大さあるいは共感などのその他の徳と区別され、そしてそれらよりもより基本的な徳であると考えることもできる。正義は、とりわけギリシャ哲学やキリスト教においては、運命、輪廻あるいは神の予見のように、自然の摂理や超越的存在によって規律された生ないし生き方と結び付けられることがしばしばであった。しかし、現代の正義論においては、このような宇宙論的・宗教的世界観を離れて、正義を社会制度の根源を為す価値である公正さと結び付けて人間社会の枠組みの問題であると捉える傾向が強い。