約 5,478 件
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相川亮二? 愛敬尚史? 青木宣親? 青木勇人? 青野毅 青山浩二? 明石健志? 赤田将吾? 赤星憲広 赤堀元之? 浅井樹 浅井良 朝井秀樹? 朝倉健太 浅間敬太 朝山東洋? 東和政? 阿部健太? 阿部慎之助? 阿部真宏? 天野浩一? 天谷宗一郎? 新井智 新井貴浩 新垣渚? 荒金久雄? 荒木雅博 ジョージ・アリアス 有銘兼久? ヘクター・アルモンテ? 安藤優也
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鳥取県東伯郡羽合町に所在。 この遺跡で、巨大な柱を使用したと見られる建物跡が発見されている。 その柱の太さから、建物自体の高さも相応にあったと思われ、 発見当時は「出雲の神殿の原型」として話題を呼んだとか。 参考文献 『日本神話の考古学』森浩一 日本神話の考古学 (朝日文庫)
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役員 代 表 神谷文彦 副 代 表 金林学洙 筆頭・総務担当 石川直哉 研修担当 本間芳樹 広報担当 会 計 佐藤義之 一宮 グループ長会議長 鈴木謙一 岡崎 1G長 伊藤絋一郎 名古屋北 2G長 幡多 聡 豊田 2G長 中村奈央子 知多 3G長 後藤寛明 一宮 3G長 吉野幸介 一宮 4G長 後藤早紀 名古屋東 4G長 伊藤健一 名古屋北 伊藤裕之 昭和 森田正樹 熱田 寺嶋哲夫 岡崎 川地浩司 岡崎 安田真由美 昭和 三尾翔平 豊田 鋤柄浩一 岡崎 監 査 稲垣憲明 名古屋北 福井智之 知多 相談役 中嶋 茂 豊田 渡辺 創 名古屋東 オブザーバー 服部修司 熱田 近藤正行 名古屋西
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Name 池谷浩一郎 武内樹 庄司慎吾 中里毅 Team 秋名スピードスターズ 秋名スピードスターズ 妙義ナイトキッズ 妙義ナイトキッズ Level 1 1 3 4 Route 左周り(夜) 右周り(昼) 左周り(昼) 右周り(夜) Car SILVIA K s(S13) LEVIN SR(AE85) CIVIC SiRII(EG6) SKYLINE GT-R V-specII(BNR32)
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大分県、国東半島の沖に所在。 縄文時代には黒曜石の産地だった。九州や瀬戸内一帯と交易をもっていた。 また、島内には比売語曽神社がある。 参考文献 『日本神話の考古学』森浩一 日本神話の考古学 (朝日文庫)
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冒頭ナレーション この物語は 悪魔のような鬼教師に 小学6年の子供たちが戦いを挑んだ 一年間の記録 1話 真鍋由介 2話 真鍋由介 3話 真鍋由介 4話 田中桃 5話 進藤ひかる 6話 神田和美 7話 佐藤恵里花 8話 西川浩一 9話 馬場久子 10話 刈谷孝子 11話 神田和美 真鍋由介 進藤ひかる 馬場久子 名言集 メニューに戻る
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第8話「めぐるのひょうりゅうき」 空も海も絶望の闇に覆われており、不気味なほど静かだった。 天空に精一杯手を伸ばすように、パラシュートフレアが打ち上がった。 「はぁ、はぁ・・・・んんっ」 漁師の曽根はフレアの行方を見届けると、イカダの中へ戻り、ジッパーを下げた。イカダには空気ポンプやパドル、フレアやホイッスルなどが装備されている。 めぐると裕太は体を寄せ合い、震えていた。8月とは言え、夜を迎えるのは答える。上部にバッテリーに接続されたライトが吊るされており、明るいが、内部の温度を上げるほどの効果はなかった。 めぐると裕太、灯織は心細さで圧死寸前だった。まるで殺処分される直前の子犬のように潤んだ瞳は、縋り付くように曽根を見ている。 「ああっ、うっ・・・・今に、助けが、来る・・・・はぁ、はぁ・・・・」 「はい」 曽根は3人を少しでも安心させようと口角を緩める。めぐるはスマートフォンで現在地を示すアプリを開いた。救命イカダの現在地が中国・湖北省の武漢あたりだと分かる。その次に「送信エラー サーバーに接続できませんでした。時間を置いてからお試しください。」というエラーメッセージが画面中央に表示された。次に方角を示すアプリも開くが、さっきと同じエラーメッセージだった。 「ゴホン!」 「あっ!」 「ゴホンゴホン」 曽根が咳き込み、息苦しそうにし、ケッと血を吐いた。 「おじさん!?」 「平気だ。へっ」 曽根は口元の血を拭った。曽根は漁船が激しく揺れた際、胸を強打して助骨骨折と内臓損傷の重傷を負っていたのだ。額には脂汗が滲み出ている。 「うっ・・・・」 「裕太!?」 「うっ・・・・気持ち悪い」 「船酔いだ。飲んどけ、水はねえけどな・・・・」 裕太はウッとえずく。船酔いだった。曽根が装備品の入った袋を開け、中から酔い止めの薬を取り出すと、めぐると裕太、そして灯織に1錠ずつ渡した。3人は受け取ると、ゴクリと唾液で飲み込んだ。 「ううっ・・・・うっ・・・・」 「はぁ・・・・わしは海の男だ・・・・漂流の経験くらいある。はあっ・・・・安心しろよ。お前たちも帰してやる・・・・」 「ありがとうございます・・・・」 「帰るってどこ・・・・?」 「みんなのとこ」 「みんな生きてます・・・・?」 「生きてるよ、生きてる絶対・・・・」 ネガティブな裕太を、めぐるは必死にもり立てる。溢れそうな涙を懸命に堪えながら・・・・。 深夜、めぐると裕太、灯織が寝ている間に曽根が慌ててジッパーを開き、そこで咳き込み、息苦しくなってゲーッと血を吐き、呼吸困難になってそのまま顔を海面に付けるように倒れてしまった。 灯織は曽根の息苦しそうな声で目を覚ます。目覚めた灯織が見たものは、曽根が顔を海面に付けるように倒れる様子だった。曽根はすでに死亡しており、灯織は死んだ曽根を見つめて再び眠りにつく。 夜が明けるが、火山灰の影響で太陽の光は海面まで届かない。 偏西風で南へ向かった白頭山の火山灰は、1周して地球の大部分を覆っていた。 漂流している救命イカダの周囲を多数のカモメが飛んでいた。ジッパーが開いており、裕太は鳥たちの鳴き声で目を覚ます。 「あっ・・・・」 曽根の倒れた姿が見えている。裕太が外を覗くと、曽根が海面に顔を付けるようにうつ伏せで倒れていた。曽根の手も海面に浸かっている。カモメたちが曽根の体に止まったり、啄んで食ったりしているが、曽根は抵抗しない。ご存じの通り、曽根は既に死んでいる。 「うわああーっ!うわあっ・・・・あっ、あっ、ああっ・・・・うわっ・・・・」 裕太は訳が分からず、大声で叫んでカモメたちを追い払った。 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・はあっ・・・・」 裕太は曽根に近寄るが、死後硬直が始まっており、背骨が剥き出しになり、顔や腕など、至る所から血が滴っていた。 めぐると灯織は裕太の叫び声で目覚め、目をパチクリさせた。 「・・・・どうしたの?」 状況を飲み込んだ裕太は、顔を引き攣らせて後退りしたが、それが幸いした。 「うわっ・・・・」 直後、海面からヌッ!とホオジロザメが姿を見せ、曽根の遺骸にかぶりつくと水中へと引きずり込んで消えた。もし、裕太が曽根の遺体に寄り添っていたら危険だった。 めぐると灯織は寝起き間もなくの惨劇に恐怖を感じる余裕もない。 「うっ・・・・あああ・・・・うう・・・・ううっ・・・・」 裕太は震える手で急いでジッパーを閉めた。裕太の歯がカタカタと音を立てた。気配をサメに感じられたくなくて、懸命に歯を食いしばると、顔全体が揺れた。 「はぁ、はぁ・・・・」 「・・・・どうしたの?」 サメを怖がっていた裕太はめぐるに近寄り、めぐるは恐怖を覚えた裕太に抱きついた。灯織が裕太を抱きついているめぐるを見ている。 お昼が近づくにつれ、気温は上昇し始めた。3人は空腹と戦っていた。 「食べ物も飲み物もない」 めぐるは装備品の袋を開け、中身を確認したが、食べ物や飲み物はない。雨水収集用ポーチがあったので、イカダの天井部に装着した。 「あっ!」 裕太は何かを思い出し、ポーチを開けて中身を弄った。カイトからもらったチョコバーが出てくる。パッケージは若干くしゃくしゃだが、未開封だ。 「それ・・・・」 「前に、カイトがくれました」 「まだ持ってたの?」 「だってお姉ちゃん、食べちゃダメって・・・・」 「ふっふふ・・・・」 裕太が袋を開けるとベチャベチャのチョコバーが姿を見せた。 「先に食べて」 「うまっ」 「・・・・美味しい」 「うまい・・・・」 3つに折って分けると、3人ともあっという間に完食する。血糖値が上がって喉が渇くことを気にする余裕はなかった。 めぐるはチョコを貰ったお返しに何か行動を起こさずにはいられなかった。装備品のホイッスルを手にすると、ジッパーを開けて顔を突き出し、ピィー!!と勢い良く吹いた。すぐに何かが起こる気配などはなかった。それでもめぐるは根気強く吹き続けた。誰かが見つけてくれると信じて・・・・。 3人だけの夜がやって来た。真っ暗な中、海中で夜光虫が青白く光っている。深海にいるはずのリュウグウノツカイが海面まで上がってきており、数種類のクラゲも浮かんでいる。 「すごい」 「プランクトンかな?」 「うん」 そんな中、明かりを灯した救命イカダが漂流している。 「お父さんのイルミネーション、思い出す」 「本当ですね」 「普通さあ、神社の木にイルミネーションとかしないよね」 「しません。うちもさあ・・・・」 「ふふふっ、変な人だったね」 「でもおかげでみんな集まれました」 「そうだねー」 「この光のおかげで、またみんな集まれるかも」 「うん」 「今日って何曜日だっけ?」 「木曜日ですよ、きっと」 「深夜アニメ・・・・続きどうなったかな・・・・?」 「放送してませんよ」 「打ち切りとか、嫌なんだけど・・・・」 めぐるは木曜日の深夜に放送している特定のアニメを毎週見ていた。裕太が深夜アニメは放送していないと言い出し、めぐるは深夜アニメが打ち切りになるのを嫌がっていた。 「Amazonで買ったゲーム、どうなったでしょう・・・・」 「Amazonは、すごいから届いてそう」 「海面に?会社も海の上に浮いてそう」 「ふふふっ、ありえる」 「もう家がないから、何も配達してもらえないね」 「私が稼いで建ててあげる。また同じ場所にね」 「帰ったら1年中ゲームしたいです」 「いいよ、飽きるくらい」 裕太はAmazonで買ったゲームがどうなったのか考えていたが、もう家がないから、何も配達していないと思っている。めぐるは稼いで同じ場所に家を建ててあげる事を言っており、裕太は家に帰ったら1年中ゲームしたいと思っている。 「そういえば、漁師のおじさんは?」 「多分・・・・病気で死んだんだよ・・・・」 「えっ?嘘だろ灯織ちゃん・・・・」 「あなたが寝ている間に・・・・私はおじさんの息苦しそうな声で目が覚めたんだ。そしたらおじさんがうつ伏せで倒れる様子を見たんだ・・・・それだけ」 「そんなことがあったんですね・・・・あのサメは僕、怖かった・・・・」 灯織はめぐると裕太に曽根が倒れて死亡する様子を見たことを語り、裕太はホオジロザメが怖かったことを言い出した。 「スタバにも行きたい」 「よし、行こう」 「抹茶クリームフラペチーノ飲みたい」 「私はキャラメルマキアート・・・・部活のあとがいい」 「買い食いじゃん」 「お母さんには内緒だよ」 「・・・・ママの声、聞きたい・・・・」 「読み聞かせ好きだよね」 「うん」 「いっつも同じやつ」 「ずーっと同じ本ですから、内容全部覚えてます」 「お母さん、よく飽きないねー」 「好きじゃなかったけど、今なら聞きたい」 「そうだね」 「でもママのファッションセンス、最悪ですよね」 「えっ?」 「あのダサいポシェットは嫌です。何で帰ってからずっとしてるんでしょう?」 「こんな状況だから、便利なんだよ。私は好きだよ」 「すっげえ、手みたいじゃん」 「よく開くでしょ」 めぐるは仰向けで裕太と話しながら、足の体操をしていた。裕太は体操しているめぐるの足が手みたいだと思っていた。 「僕たち死んだら、パパやママのこと知ってる人いなくなっちゃうんですね」 「だから死んじゃダメ。私、自伝書くよ」 「売れませんよ」 「みんなのこと、書いてあげる」 「あっ、じゃあ、僕、挿絵描く」 大海原で漂い続ける恐怖から気を紛らわせるため、めぐると裕太は語り合った。灯織は座ったままヘッドホンで音楽を聴き続けている。 「あっ・・・・」 「ん?」 めぐると裕太の目の前に、ペットボトルが浮いている。めぐるは浮いているペットボトルを取り出した。 「水!」 「イエーイ!」 「んんーっ!ほら」 めぐると裕太はペットボトルに水が入っている事に気付き、めぐるはペットボトルのフタを開けて裕太に渡す。 「ゴホンゴホン!ゴホンゴホン!」 「大丈夫?」 「しょっぱい・・・・ゴホン!ゴホン!」 「ごめん、海水!?」 裕太がペットボトルを口に付けて水を飲むと、突然吐いて咳き込み、しょっぱい味を感じた。ペットボトルに入った水は火山灰で濁った海水だった。裕太はそれを気づかずに飲もうとしていた。 「僕が死んだら、僕を食べていいよ」 「まずそう」 「もし火が起こせたら、焼き加減はミディアムでね。今なら塩が利いてて、おいしいかも」 「バッカじゃない」 「お姉ちゃんが死んだら、どうしてほしい?」 「私、死なない」 「もしも」 「もしももない。私は、生きてたいんだ」 「僕も」 大海原で漂い続ける恐怖から気を紛らわせるため、めぐると裕太は再び語り合った。灯織はヘッドホンで音楽を聴き終えており、横になって爆睡している。 「ライト貸して」 「ん?」 「SOSのやり方覚えたんだ」 めぐるは浩一郎のライトを点灯させると、夜空に向かってモールス信号でSOSと送った。上がダメなら横、こっちがダメならあっち・・・・何度も繰り返した。 「きっと、お母さんたちが見つけてくれる」 「うん」 めぐるはジュリたちがきっと見つけてくれると思っている。真っ暗闇の中、救命イカダから漏れる灯りだけが光っていた。イカダのオレンジのフォルムが灯りで一段と際立っていた。めぐるはジッパーを閉め、ライトを握ったまま疲れ切って眠っている。横になっている灯織に寄り添うように、裕太も眠っていた。 「おい、起きろ!」 ジッパーを開けて、国男が入って来た。国男はめぐるたちに声をかけた。 「おじさん、生きてたの!?」 「俺が死ぬわけないだろう。お前たちに、見せたいものがあるだけだよ」 「店長のおじさんだ!間違いない!」 「はっ、おじいちゃん!」 「はっ、店長のおじさん!」 「・・・・・・・・」 裕太と灯織は目を覚まし、側にめぐるを抱いている国男がいたことに気づき、裕太と灯織も国男に抱きついた。 「おじいちゃん、無事でよかったです。奇跡だなんて」 「光栄だなあ」 「よかった・・・・」 「じゃあお前たち、鳥を捕まえろ。上にいるだろ」 「はっ・・・・」 そこでハッと目覚めた。それはめぐるの夢だったのだ。喜んだ分、寂しさが倍返してやって来た。 「おじさん・・・・」 めぐるは膝を抱え、縮こまって再び眠りにつこうとしたが、なかなか眠れなかった。 「・・・・雨、降らないね」 いつの間にか起きていた裕太がカサカサの唇を触っている。 「お腹空いた・・・・」 「私も・・・・」 「これしかないけど・・・・」 めぐるは酔い止めの薬を取り出すと、錠剤をパチっと3つに割って裕太と灯織に半分渡した。裕太は口に入れるとボリボリ噛み砕く。めぐると灯織はまるでトローチみたいに大事に舐めた。 夜明け間近、それは起こった。 「何っ・・・・!」 頭上で何かが動いたのだ。めぐると裕太は顔を見合わせる。そっとジッパーを上げ、顔を出して外を覗いた。黒い羽根と白い大きなクチバシを持つ体長70センチほどの鳥が無数に飛んでいる。それはカツオドリだった。近くに小魚の群れがおり、狩りをしていたのだ。上空から猛スピードで海中にダイブする様子は凄い迫力だ。そのうちの1羽がイカダの天辺で一休みしていた。 めぐるは上着の袖を肩までまくった。そっと外に出ると、カツオドリの足に向かって手を伸ばす。ご馳走を前に、めぐるの目は血走っていた。見守る裕太はゴクリと唾を飲み込む。 「ふっ!」 「よっし!」 「うわああーっ!」 「ううっ!」 「ううっ・・・・キャーッ!」 「ううっ・・・・」 めぐるはカツオドリの足を掴んだ途端、これまで出したこともない声が出た。カツオドリは逃れようとバタバタと羽ばたくが、めぐるは意地でもカツオドリの片足を放そうとはしない。あまりのクチバシの鋭さに裕太はビビったが、飢えが恐怖を上回り、体が勝手に動いた。カツオドリに飛び掛かり、腹を押さえつけたのだ。その拍子にカツオドリの口から小魚が2匹飛び出した。その魚は捕食されて間もなかったらしく、まだ生きていた。小魚に気を取られ、めぐるも裕太も手を緩める。 「はっ・・・・」 「嘘?」 カツオドリは飛んで行ってしまったが、置土産はピチピチと跳ねていた。 「うう・・・・んん・・・・」 めぐるがナイフで適当にさばいた。 「いただきます・・・・すごい!」 「・・・・うん、美味しい」 「これは美味しい・・・・」 「お寿司も行きたいね」 「うん、回るやつ」 めぐると裕太、灯織は生臭さなどを気にせず、夢中で食べ尽くした。家族で行ったお魚の美味しい店や回転寿司の事を思い出して、醤油とわさびが懐かしくなった。 「水?どっから?」 「どうして!?」 「えっ?ちょっ・・・・空気抜けてない?」 歯の間に挟まった小骨を取りながら言う事じゃないと、めぐるは言った後に気づいた。 「きっと穴開いたんだ、くちばしで」 「どこ!?」 「分かんない、探して!」 「沈む・・・・」 「探して!」 裕太がありえない光景を目にし、床がブヨブヨになって空気が抜けて来ており、僅かだが、浸水もしていた。 「助けて!」 裕太は救命イカダから顔を突き出し、助けを呼んだ。 「分かんないよ」 「いいから探して!」 めぐるが亀裂を発見する。床の一部に小さな亀裂がある。めぐるがナイフで小魚をさばいた時に切ったものだった。 「あった、きっとこれ!テープ!」 「うっ・・・・はぁ・・・・」 裕太はテープを取り出し、床の一部にある小さな亀裂を塞いだ。めぐるはベイラーで水を掻き出し、裕太と灯織はスポンジに海水を吸い込ませて外で絞った。 めぐるは装備品の中にリペアキットが入っていたことを思い出した。救命イカダの修理経験はないが、浩一郎が自転車のパンク修理をしているところを側で見たことがあったのだ。 奮闘すること約1時間、めぐるはポンプで空気を入れ終え、バタンと寝転ぶ。何とか沈没の危機を回避した。頑張った3人にご褒美とばかりに雨が降り出し、設置していた雨水収集用のポーチに溜まっていた。 ほどなくして雨は止んだ。めぐるは溜まっている雨水を確認するが、火山灰で濁っていた。 「・・・・濁ってる、火山灰だ」 「大丈夫ですよ、飲もうよ」 めぐるは仕方なく水を捨てようとしたが、裕太が火山灰で濁った水を飲みたがっており、めぐるは裕太に「ダメ!火山灰が体に入ったら大変」と言って水を捨てた。 「あっ!うっ・・・・」 「裕太、あの水は火山灰で濁っているから飲めないの」 「そうか・・・・」 灯織は裕太に火山灰で濁っている水を飲まないよう指示する。悪臭が救命イカダの中へ漂ってきた。3人が見たものは、止まっている大型の船だった。悪臭は大型の船から漂ってきており、船の上には多数のカモメが立っている。 「うう・・・・」 めぐると裕太、それに灯織は手で鼻を塞いでいる。カモメたちは、船の上で死んだ別のカモメを啄んで食っていた。めぐると灯織が急いでジッパーを閉めた。 また夜が訪れようとしていた。救助が来る気配もなければ、船も陸も見えない。 漂流してから丸2日、チョコバー、酔い止めの薬、小魚しか食べていない。 めぐるはモールス信号をやり続けていたが、さすがに気力も体力も弱まって来ていた。 「ママ、元気かな?」 「便りがないのが元気な証拠って言うし」 「全然陸地ないね」 「地球の7割は海だもん」 「残っている陸地の日本列島が、完全に沈んでたらどうします?3人しかいなかったら」 「3割しかない陸でしか生きられないのが不思議よ。今度は海の生物になるから・・・・」 「何でこんな所に生まれたのかな・・・・僕の人生めちゃくちゃです・・・・もうすぐおじいちゃんに会えるかも・・・・」 裕太は気が小さくなり、人生が滅茶苦茶になった事を落ち込み、もうすぐ国男に会えると信じていた。国男は既にシャンシティで死んでいるらしく、裕太が国男に会える事はない。めぐるは裕太にフジテレビ系列で30年以上前に放送された「志村けんのだいじょうぶだぁ」のメインコントの1つである「ご存知!じいさんばあさん」に登場する志村けんが扮した婆さんの声真似で言い返す。 「小さいよ」 めぐるは半ばヤケクソ気味に最後のパラシュートフレアを打ち上げた。 めぐるは漂流から生還した人の本を読んだことがある。そこには、先に死んだ人を他の人が食べて、飢えを凌いだと書いてあった。 漂流して3日目の朝がやって来た。イカダが何かにぶつかる。ボートに乗っていた4人も何かにぶつかった気配で目覚め、上体を起こしている。 「あ・・・・ん?」 めぐるはその衝撃で目覚めた。もしかしたら陸地かもしれない。めぐるは期待を込めて外を覗いた。ぶつかった相手は手漕ぎボートだった。 「めぐる!」 「お父さん?また・・・・お父さん!?」 「めぐる!裕太!」 めぐるはこれ以上ない笑顔になった。あまりにも嬉しく、言葉が見つからない。裕太と灯織も目を覚ます。 「・・・・パパ!」 「ああっ・・・・あっ」 裕太は小走りで飛んで、浩一郎に抱きついた。裕太を抱いている浩一郎の隣でジュリと真乃、春生が微笑んでいた。 「よかった、八宮さんたちも元気で」 「先輩!」 「よかった」 「おかげさまですよ」 春生は手を伸ばしてめぐるの手を引っ張って、春生に抱きついた。めぐるも手を伸ばして灯織の手を引っ張り、ボートまで移した。 「めぐる、灯織ちゃん、よく3人で頑張ったね。よかった」 「うん・・・・よかった・・・・」 「僕がお姉ちゃん、元気づけたんですよ」 「私もそう」 「逆でしょ」 「3人とも頑張ったね。裕太、ありがとう」 浩一郎はめぐると裕太、それに灯織と3人で頑張ったことを抱きついた。 「あっ、お父さん・・・・?」 めぐるは浩一郎の様子を見ており、浩一郎は「うん」と頷いた。同じ潮の流れに乗ったとはいえ、この広い海で再会できるなんて、これぞまさに奇跡だった。めぐると裕太、それに灯織と3人で浩一郎と抱き合い輪になって泣き笑いした。 「座礁したボートがあったから、そこで充電できたんだ。スマホとか・・・・」 「ありがとう」 春生は浩一郎たち3人で、めぐるたち3人と再会する前に座礁したボートを発見し、そこで充電できた事をめぐるに言い伝え、めぐるは有難く思った。 「カイトたちは?」 「あ・・・・」 「会えるますよきっと」 裕太はカイトと小野寺がどこにいるのかジュリたちに質問し、真乃はきっと会えると答え、めぐるは「うん」と頷いた。 「これからどうします?」 「とりあえず、土を踏みたい」 「ふふっ・・・・」 真乃はこれからどうするのか考えており、めぐるは彼女が土を踏みたいことを一言言い出し、全員が微笑んだ。八宮一家は救命イカダの中に入っており、浩一郎とジュリは仰向けになって寝込んでおり、めぐると裕太はペットボトルの水を飲んでいた。 春生がオールを漕ぎ、ボートは北北西へ向かっていた。 「ジュリさんとも話したんだけど・・・・小野寺さんが残してくれた数字・・・・これって、座標だと思うんだ」 「座標・・・・」 「見せて」 春生は小野寺がめぐるのスマートフォンに残した数字「28.642388 77.226816」は座標ではないか、そう言い出したのは春生だった。つまり、「緯度 28.642388 経度 77.226816」という訳だ。 「緯度 28・642388、経度 77・226816。ネパールよりもう少し、西?」 「おっ」 「えっ」 「分かるの?」 「戦争ゲームで、爆心地の座標を覚えてますから・・・・」 そう言ったのは裕太である。裕太はたまにやる戦争ゲームの影響で爆心地の座標を覚えており、そこから導き出したのだ。 「すごいじゃん」 「おかげさまですよ」 「インドの首都、ニューデリー方面、ジャイプルあたりかな?」 そう言ったのは春生である。ジュリは春生に船で何か大切なものがあると言い出す。 「そこに、船で脱出するより、大切なものがあるってわけね。インド洋は津波の脅威が少ないって話よ。小野寺さんたちはそこを目指しているかも」 「ここ、どこぐらいなんだろ?」 「ラジオから、広東語が聞こえたんだ」 「中国の広東省近いってこと?」 「この間湖北省の武漢だったのに?」 「このまま流れに乗ってけば、鹿児島まで行っちゃうかもねー」 めぐるたちはこうして向かうことになった訳だが、「そもそも現在地はどこなのか?」という話になった。そこで力を発揮したのがボートに積んであったラジオだ。スイッチを入れると微かに中国語が聞こえてきたのだ。地元の有志がラジオを発信しているのかどうかは定かではないが、とにかく現在地は中国の広東省あたりだと仮定した。 「その前にお腹すいちゃうけど、ふふふっ、まず陸へ上がりたいけど、ここが太平洋として、西へ向かえばいいのね?」 ジュリは陸へ上がりたがっており、ここが太平洋として西へ向かえばいいと疑惑に思っている。 「モーターが欲しいとこだけど」 「まず、方向が分かるといいんだがな・・・・太陽も見えない・・・・」 「方位磁石で分かりますよ」 「え?」 「針と火があればできるんです。この間習ったばかりなんだ」 ここで活躍したのがまたもや裕太だった。夏休み前に理科の実験で習ったばかりだと言って、方位磁石を作り始めたのだ。 「でも、針・・・・」 「これ折ればいいんです」 裕太のポーチから星のマークが入った缶バッジを取り出し、春生は缶バッジから外した針を発煙筒の炎で炙る。 「ここに乗せて」 裕太はそれをチョコバーの袋の欠片に載せ、水を溜めた小さな四角いバケツに浮かべるだけ。 「こっちが北?」 「よしっ!」 すると不思議なことに、炙られた金具の先がある方角を指し示す。それが西北西だった。裕太は炙られた金具の先がある方角を見て、左手で指をパチンと鳴らす。 「じゃあ、西北西は、あっちだ」 「しゅっぱーつ!」 春生は西北西があっちだと指をさし、裕太は立ち上がって万歳のポーズをし、出発する時の掛け声をあげた。かなり大雑把な計算であることは7人とも承知していた。しかし、もしもカイトと小野寺が無事だったとして、浩一郎たちの計算が合っていたら、また会えるかもしれない・・・・そんな望みがあった。 だが、それは果てしない旅だった。潮の流れが速く、なかなかボートは進まない。まして春生は腕力があるほうでは決してない。片方のオールをジュリが操ったり、めぐるがやったり、無理矢理7人でやったり、非効率的だと分かっていても、なんだか楽しかった。めぐるは改めてジュリの存在の大きさを知った。ジュリがいるだけで気分が前向きになる。 「こうやってみんなで過ごすの、久しぶりね」 「確かに、そうかも」 「昔は春生君、うちでよく夕飯食べてたね」 「すみません、ごちそうさまでした」 「メシテロ!」 「謝る事じゃないわ、楽しかった」 「懐かしい」 「おかげさまですよ」 ジュリはこうやってみんなで過ごすのが久しぶりだった。めぐるはオールを漕ぐのをやめ、いままで楽しかったことをみんなで語り合う。 「百人一首、よくやったよね」 「やりましたね」 「めぐる強かった」 「僕はママに、手を叩かれた思い出しかありません」 「ふふふ・・・・」 「裕太君、素早いから、ははっ・・・・」 「そのせいで、僕の右手は左手よりも、何倍も大きいんです」 「ははははっ」 浩一郎はめぐるが強かったと思い、裕太はジュリに手を叩かれた思い出しか記憶がなく、めぐるは微笑み、灯織は裕太が素早いからと思って微笑んだ。裕太はそのせいで、右手は左手よりも何倍も大きいと語っており、ジュリは裕太の右手が何倍も大きいことを知って笑い、めぐるは「それはない」と言って笑いながら否定した。 「ボートなんて、浩一郎との最初のデート以来よ」 「ママ、デートでも漕いだの?」 「もちろん、浩一郎が漕いで、私は座ってたわよ。月寒公園で」 なんとジュリと浩一郎は月寒公園の池でボートに乗ったらしい。札幌人なら誰でも知っている。 「それって、縁起悪いやつじゃん」 「何それ?」 「あの公園で、恋人同士がボートに乗ると、別れるって伝説があるの」 「聞いたことありません」 「結構有名だよ」 めぐるはあの公園で恋人同士がボートに乗ると、別れるって伝説があると言い出した。それは「カップルは別れる」と言われている縁起の悪い行為だ。めぐるがその話をしたら裕太は知らなかったらしく、灯織が結構有名だと言い出し、裕太は「でも、カップルってほとんどが別れるじゃん」と小馬鹿にした。 「そりゃそうだけど・・・・」 「だけど、私たちは別れなかった」 ジュリは浩一郎とボートに乗った時は別れなかったと言っている。 「浩一郎はその時知って、関係ないって言ってたけど、そのあと二度と一緒にボートに乗らなかったわ」 「お父さんっぽい」 「・・・・めぐる、陸上続けなさいよ」 「え・・・・?」 「どんな状況になっても、楽しむことを忘れないで、ねっ?」 「うん」 「忘れそうになる時あるでしょう。分かるのよ。だって、あなたは私に似てるから」 「ふふっ・・・・」 めぐるはジュリに似ていることが嫌だった。でも、今は「似ている」と言われて悪い気はしない。だからと言って嬉しそうに微笑むのも恥ずかしくて、めぐるはジュリから顔を背けた。 「モーターボートがある!」 裕太は視線を移した先に白い小型のモーターボートを発見した。 めぐるたちは乗り移る。浩一郎が操縦席に座って挿してあるキーを回すが、エンジンはかからない。 「はぁ・・・・」 浩一郎はアクセルバーを前進に入れたままキーを回し、空ぶかしする。しばらくしてエンジンがブリリリリーっと音を立てて唸った。 「かかった!」 春生がボートに繋いであるロープを引っ張るが、結び先の杭は20メートルくらい海底に沈んでいた。 「何かに引っかかってる」 「ナイフありますよ」 ロープを切るしか方法はないが、裕太はポーチからイカダから取り出したばかりのナイフを出した。 「お姉ちゃん、これ持ってて」 「はい」 裕太はナイフの刃の部分を彼の方へ向けたままめぐるに渡す。 めぐるはナイフでボートに繋いであるロープの端っこを切った。 ポツン! ボートに繋いであるロープの端っこが切れた。めぐるはナイフの刃の部分を彼女の方へ向けたまま裕太に返す。 「裕太、私ね・・・・肝硬変を患っていたの」 「本気で言ってる?」 ジュリは裕太の目をじっと見ながら話している。 公にはしていないが、ジュリが水泳選手を引退した理由は肝硬変だった。常にジュリがいつ肝臓が重症化してもおかしくない状態であり、ジュリはそれを自覚していた。 「黙っててごめんね」 「ねえ、知ってたの?」 裕太はめぐるの顔を見た。めぐるはゆっくりと頷く。 「うん」 「僕も、昨日・・・・」 春生は昨夜、ジュリから打ち明けられていた。 「裕太・・・・ごめん・・・・」 「・・・・すごいね、すごいよママ・・・・そんな体で、こんなに頑張って・・・・」 裕太は涙を流してジュリに抱きついた。 「みんなのおかげよ」 ジュリはめぐると裕太の頭を撫で、ギュッと抱きしめた。 「あなたの名前は、裕太。あなたは、めぐる。2人とも前に進むのよ。何があっても、ゆっくりでもね」 めぐるは目元を拭った。なぜだろう、胸騒ぎが止まらない。 地球上に残っている陸地は日本列島だけであり、それ以外にも北朝鮮西部など・・・・残っている陸地は僅かにあるが、日本以外の残っている陸地に避難した場合、このまま時間が進んだ地点で北朝鮮西部を含む残っている陸地は、その内避難者と共に海中に没して沈む危険があるので、日本列島以外はどこにも逃げ場はない。
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奈良県橿原市に所在。 縄文時代から古墳時代にかけての複合遺跡。 もっとも出土遺物が多いは縄文時代晩期のもの。 近畿地方では珍しく、土偶が140個も出土している。 また、出土する縄文土器には、東北地方からもたらされたと推定されるものもある。 参考文献 『日本神話の考古学』森浩一 日本神話の考古学 (朝日文庫)
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郭莉莉 加藤哲実 加藤徹 加藤久和 加藤政也 角屋明彦 金澤智 金山秋男 亀田浩一郎 川口誠 川嶋周一 河内隆史 川地宏行 川野明正 川端博 河村清文 神田英明 神田正行 神田裕子 菊地栄 木佐木哲朗 君山利男 葛田一雄 工藤祐巌 久保みゆき 熊田修二 栗山健 黒川学 黒澤睦 クロズ山口エリア 黒田征 ゲスナー,ゲジーネ 黄漢青 小柴文男 児玉憲典 小番達 小西知世 小西啓文 木間正道 小林弘人 小林宏之 小室輝久 小山廣和 近藤佐保子 後藤肇
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仮面ライダー テレビ映画 仮面ライダー より たたかえ!仮面ライダー 発売元・販売元 発売元:日本コロムビア株式会社 販売元 発売日 1972.11 価格 600円(税抜き) 内容 レッツゴー!!ライダーキック 歌:藤浩一/メール・ハーモニー ライダーアクション 歌:子門真人 ロンリー仮面ライダー 歌:子門真人 かえってくる仮面ライダー 歌:子門真人 備考