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https://w.atwiki.jp/zbrush_matome/pages/7.html
ここでは普段よく使うブラシを並べる方法について書きます。 上部メニューのBrushをクリックして右斜め上に矢印が出てるマークにカーソルを載せる ←これ するとカーソルが十字矢印になるので左のメニューへでドラッグして移動することができる 移動すると、以下のようになる 次に、よく使うブラシを上部の画像のように下部へ並べておくには、予め並べる予定のブラシをいくつか選択しておく必要がある。 なぜなら、大きなブラシ一覧画面からではブラシをドラッグ&ドロップで移動することができないからだ。 左の小さいブラシ一覧からCTRL+ALTを押しながらドラッグ&ドロップで下部に移動することができる。 設定後、カスタマイズの保存を忘れないようにすること。 保存をしないと次回起動時にカスタマイズ設定がリセットされる
https://w.atwiki.jp/onseimad/pages/614.html
東北産廃棄物 ドナルドメインで活動している。 主な動画
https://w.atwiki.jp/30mmcolors/pages/219.html
それは、少女にとっての初恋だったのかもしれない 遠い土地、何処とも知れぬ場所で毎日のように繰り返される訓練 痛く、苦しく。ナニをされているのかも判らない実験 訳もわからず兵器に搭乗し、満足な成績が出なければ責められる そんな日々が続く… そこで出会った同じ境遇の、歳近い少年 共に過ごしている内に、自然と彼に惹かれていった 彼と一緒だったから、この日々にも耐えられた 「いつかここを出た時は…」 そんな話もするほどに… ある日、所長秘書から辞令が下る 「今から別の部署へいってもらいます、今日の訓練はここまで」 そう言われ、施設地下へと連れていかれる 自分を含め10人ほど そしてなにも無い真っ白な部屋へと入れられた 「きっと、素敵な出会いがありますように…」 ここまで連れて来た職員が去り 反対に、別の入り口から少年達が入って来た。自分達と同じ数… その中に彼もいた。その顔を見た時、思わず安堵する 彼と同じなんだと嬉しくて彼に近付いたとたん、他の少年達が一斉に走り出した その先に目を向けると次々と無抵抗な少女達を、少年達は追いかけ、鷲掴み、襲い掛かる 「な・・・」 絶句している間に、少女を彼が押し倒した 訳もわからず彼の顔を見上げると、その目は獲物を見るかのような目をしていた 捕まれた腕が、痛みを訴えるよりも。ただ、ただ。恐怖とも、困惑とも取れない そんな感情の中、彼は衣服を引き裂き、いきり立つままの衝動を、少女にぶつけ始めた 「やっ……!? いやァっ!!」 彼に少女を思う気持ちなど微塵もなく、ただただ貪るだけ 果てようが。ぶちまけようが。その動きは止まることなく、淡々と続いた…… どれだけの日にちが過ぎだろうか何十回目、ひょっとして何百回目だったのだろうか 少年は突然ネジが切れたかのように、パタリと動かなくなった 他の少年達も同様に、少女達と折り重なってピクリとも動かない すると部屋に白い作業服の大人が入って来て、次々と少年達を外へ運び出していった そして力の入らなくなった少女達を別の部屋へ運ぶと、無造作にカプセルへと放り込んでゆく 少女の記憶は、一旦ここで途絶えた ―――― どれほどの時間が経ったのか判らない 突然の激しい痛みと共に、少女は目覚めた 自分が何処にいるか、どうなったわからない… 明けきらない瞳で辺りを見渡すと、ベッドに横たわる自分と同じように並ぶ少女達が映った 「ここは・・・・イっ!?……つぅ…!」 まただ。下腹部に痛みが走る そして少女の目に、逆しまにこちらを見つめる『彼』の顔があった あの時の記憶が少女に甦る 恋慕。安寧。期待。絶望。恐怖… 恐怖恐怖恐怖恐怖恐怖恐怖恐怖 もうあんな目に合うのは嫌だッ! 少女は痛む身体を構うこと無く『彼』の頭を掴むと馬乗りになり力の限り締め上げ、そして拳を握る 鈍い音が殺風景な病室に響き、何かが砕ける音が軽快に鳴る 振り払わねば。排除せねば。信じたのに…、焦がれたのに…。貴方が初めての……!!! いつの間にか、手の甲があたたかく、水が弾けるような音が混じる その時だ 「何をしているの!」 突如、羽交い絞めにされ、少女は拳を止めた 誰だ? 判らない。なぜ止める 困惑している少女を置いて、その女性は走って行った 目の焦点が、少しずつ合ってゆく 少女は『彼』の居た場所を見下ろすと、そこには血にまみれた肉塊が転がっていた 「ッ!?………?」 訳が分からなかった。少女は『彼』を確かに見たはずなのに そしてその歪な塊から、自分へと繋がっている脈打つ管が目に入ると、徐々にこの状況を理解した 理解して、しまった コレは、私と『彼』との……… 「あ…。ぁあ……、ああぁッ!!!」 声に成らない声が、廊下の遠く先まで反響する 「中澤さん、こっちです!!」 先程の女性が、中澤と呼ばれる男性を連れて戻って来た時 少女は、虚ろな瞳で、窓から身を投げた 会いたい 今はただ、それだけ、と…… ―――― 一連の事件をなんとか終えたが、その後がどうにもいけなかった まず、自分の上司の顔を、思わずぶん殴ってしまった どうにもおかしいと目星は付けてはいたが、さすがにそのにやけ面を見た時、気付けば中澤は取り押さえられ、そのまま旧研究所の収容施設を独房代わりに入れられる事となってしまった 後に、その殴った上司による、部隊の情報漏洩を察知した【逢坂准将】が、【闇影卿】に証拠を渡して、正式にその上司が今回の件に一枚噛んでやがった事が判明したのは、その後数日もしない頃だった 正直、少し焦ってたのかも知れない ずいぶん暴れ回ったようだが、既にイザナギ含め、何人かは逃げ果せたとの報告が入っている 被験者の少年少女はもちろん、あの場に居た出資者や、施設の警備員も幾人か行方知れずのまま まったく、気にくわない上司だったが、最後の最後に面倒な事をしでかしてくれたモノだ とりあえず、これで解決、即釈放 …とも体面上行かず、軟禁に変わったのは、まあヨシとして その時の職員に淹れて貰っていたコーヒーを恋しく思いつつ、まだ肌寒い夜の一室でインスタントを沸かす中澤は、分厚く綴られた大量の資料に目を通している 正直、あの料亭で闇影卿から調査資料を受け取った時から、下手に保護してもこんな事が起こり得ることは想定していたはずだったが… 中澤ヒデヒサ「ふぅ…。まったく、厄介なもんだよね」 イザナギが残していった資料の山 乱雑にファイリングされた物と、電子化されている物を照合していくだけでも一苦労だ ただでさえ、まともな資材が無い その中から、映像メモリーを見つけたので、それを見ることにした 支給されたどこにも繋がらぬただの再生機にかけると、モニターにあの時の捜査で何度も見返した顔。イザナギが現れた 彼女はあの部屋で面倒くさそうに話始める… イザナギ『まったく……ここの事を引き継ぐ物好きがいるかしら? 心配性よねシドは、もう年寄りっては…ッ』 頭を振る。何か声が聞こえた気がするが、上手く聞き取れない お互い様だよ。と、心の中で愚痴りつつ、ここを出たらシュウジ・ナガラに頼んで解析に回すかと思いながらも、その続きを聞く 『ハイハイ、うるさいわよ! 誰が見てるか知らないけどCOLORSについて話しておいてあげるわ』 カメラを調節するでもなく、机に肘をつき、無造作に話し始めた なんだかヤツと同じ姿勢なのも気にくわないと思い、中澤はシミだらけの固い壁に体重を預けた 『まず、COLORSってのは、別に特殊な人間ではない事……… 人間が、色に対して、食欲が増進したり、逆に減退したりするわよね? あんな感じで『色』に対する好き嫌い。要は感情の発露を源泉としているの 喜び、怒り、悲しみ、怯え。人によって違うし、最初は防衛本能かとも疑ったけど、共通しているのは、能力が発現するのは女性だけという点 男性に無く、女性にのみ在るモノ 感情以外の別の観点からのアプローチは思いつく限り試して、そしてこれからも実験するわ… 自然発生型を確保。各種実験をするのは、絶対的な個体数が足りなかったけど、素質のありそうな個体から人工的に引き出す理論がある程度完成してからは、ここも副業が出来るくらいには増えていったしねェ 中には、強力な反動が起こって、自身で耐えられない可能性もある。そのための個体そのものの強化補強措置。さらに進んで、使い捨て用のクローニングで能力をコピーするのを確立するのも、時間こそかかったけど一応成功…… これからその受精卵を、いくつかの『お得意様』に回すけど。ま、そこで実際に生まれたら御の字ということで……』 予想はしていたが、既に能力者たちはずいぶん以前からかなり流出しているのは、これで確定のようだ どうにか、それらを確保、最低居場所の特定を進めるか、協力的な場所からアプローチでもあればいいが またナガラに頼む事項が増えたな。と、思いつつ、映像の続きに意識を移す… 『COLORSには男がいないと言ったけど、最近例外を見つけたの まだこれから調べるのだけど、COLORSと交わった男はどうやら能力を受けとるみたい 「譲渡」なのか「強奪」なのか確定していないけれど 男女の発動色が合う者同士であるなら……って事かしら? もしそうなら発動色を確かめられない男の中から適合者を探すなんてそんな無駄な事したくないわね 偶然だけど1人見つけたから少しずつ調べるとしましょうか…… これが今後の課題と実験の予定。…プロモーションにでもするんでしょう? 『お得意様』に喧伝、宜しくねェ』 中澤は停止したモニターを見つめながら 中澤「あっちゃあぁ~~… こういう仕事は後回しにするじゃなかったなぁ」 と天井を仰ぐ 中澤「男性の能力発現、か……。もう少し早く知っていれば……」 と中澤は鉄格子から見える空を見つめた。とはいえ、ここを襲撃し、資料整理が進んだからこそ知れた事実 そして、イザナギにとって、これは既に『知られてもいい』事なのかもしれないが…… 中澤「あぁ~~ホント。たった一人で、しかも独房で仕事させるかね普通…。闇影さんも逢坂さんも必死なのはありがたいんだけどね」 独房入りに猛反対したという親友の顔が目に浮かぶ。公の場では騎士としての体面を崩さぬ男だが、恐らくその時ばかりは戦場か、それ以上の形相だったろう 結果釈放前にも、こうして資料が差し入れ代わりだった 指がタバコを持つ動きをするが 中澤「仕事させるならタバコぐらい頂戴よ。あぁ~~まったく。どこに行かされるのかねェ。こりゃぁ……」 今日も悲鳴が聞こえて来ない事を祈りつつ、無いタバコからインスタントコーヒーへと持ち替え、そのまま一気に胃へと流し込んだ 中澤「あの後、『あの事件』が起こったお陰で、明日にもココを出られる… 後は、身の振り方も考えないとな……」 ダム跡の沈んだ地形からでも、遥か月に向かう傍らに、『先日の』煙の臭いがまだ届いた あれは、旧研究所への襲撃が終わり、『例の彼女』の身投げがあった後… 突然と色々言い渡された時の出来事だった…… ―――― N国T都 地球連合アジア地区N国支部 その一室 石田「なんだ!この聴取は、こんなモノが通ると思っているのか!」 机を叩きながら男性が叫んだ 彼は石田中佐。中澤の、一応上司だ 服こそキチッとしているが、常にこちらを値踏みするかのような視線 これ見よがしの階級章を揺らしながら、纏めた報告書を乱雑に投げる それを逢坂と闇影、そして特に中澤はウンザリした顔で聞いていた 石田「憶測での勝手な襲撃! それに状況証拠とか言いながら、ほとんどの主要職員は捕縛されていない!! このアスカ・イザナギとか言う人物は何処だ!? キサラギ博士以下主要研究員は影も形も無く、捕らえた出資者とか言うのもただの風俗狂いの小物共!! 挙句に被検体とかいう者も数がまるで合っていないではないか!!!」 闇影(んな事言っても、そうと以外言えねぇのになぁ 絶対この襲撃、事前に漏れてやがったぞ……) 中澤(まあまあ) 石田「話を聞かんか! これだから叩き上げは順序と礼節を知らんと…!」 中澤「まぁまぁ石田中佐殿 闇影卿もわざわざ来てもらっているんで、そう目くじらたてずに」 闇影「申し訳ないが中佐殿 何回聞かれても変わらないものは変わらない。これが事実です おそらく何者かが裏で手を…」 石田「何を! 叩き上げが連れて来た部外者が、連合本部直属の諜報室局員に口を挟むなどと…ッ!!」 逢坂「『中佐殿』。その資料は、准将である私が、永桜神国からわざわざ出向いて下さった、そこの闇影卿と共に精査したものです。そんなに信用がない…か?」 石田「ぐっ!? い、いえッ。准将殿に申しているのではなく…… わ、私はこの襲撃自体が時期早々だった事実を咎めているだけであり…ッ! 叩き上げといえど、大尉である彼に独断行動の責任があると……」 勝手に部外者と見なした人間と、自分よりも階級が上という人間とで、ここまで露骨に態度が変わる 中澤は、親友を侮辱された事と、以前から気にくわないこの人物に対する怒りを内に秘め、眉一つ動かさない 困ったねぇと、ふと中澤が視線を反らすと、一体いつから居たのだろうか その先にこの場に似つかわしくない少年が、先程中佐が投げた資料の一部を食い入るように見つめていた 中澤(何だ? この少年) 石田「それは私の私兵だ、構うな」 それに気付いた石田は、吐き捨てるようにそう言った 中澤「私兵? こんな子を?」 少年「おじさんいいかな?」 不意に話し掛けられる 中澤「なんだい?」 写真付きの資料をこちらに見せながら 少年「この子、この子は何処にいますか?この子は僕の大切な子なんです」 それはあの身を投げた少女だった 少し考えたが中澤は答えた 中澤「その子はうちの施設にいるよ けどちょっと問題があってね、会わせられないんだ」 少年「そう、ですか」 そういうと目を反らした 中澤(なんだ?・・・・とそれより) と顔を戻すと今にも取っ組み合いになりそうな闇影と石田がいた 逢坂「やめないか、石田中佐」 中澤「あぁ。中佐殿、闇影卿は他国の方ですから」 石田「ではなぜ我が部署の担当事に口出しをする!」 闇影「そりゃあんたらが……!」 少年「………」 コンコン と扉をノックする音がした すると、落ち着いた雰囲気の初老の男性が入って来た 石田「お、小川少将!」 場の空気が変わり、石田中佐と共に、逢坂准将や闇影卿も、姿勢を正す 小川「やあ、石田くん。精が出るね。関心関心 ウチのがいつも悪いねぇ そんじゃ行こうかな。中澤くんに闇影さん。よかったら逢坂くんも」 石田「いや、しかしまだ聴取が…」 小川「いいよね?」 石田「ぐっ…」 逢坂「せっかくの申し出ですが、私はここで失礼致します。まだ用事がありますので…」 小川「ああ。こちらこそ、呼び止めてすまなかったね。期待してるよ 石田くんも、悪いけど少しここ任せていいかな? また手伝い寄越すから」 石田「………はい」 何も言えなかったのか何なのか。さっきまでの喧騒は鳴りを潜め、渋々と返事が返ってくる 中澤は、なるべく目を合わせないように、さっき投げ捨てられた資料を拾い鞄にしまった まったくと思いながら、石田を残して皆は扉の先へと向かう 閉まった金属扉の向こうで、椅子を蹴飛ばす音がした それを見ているであろう。先程の子供の事に後ろ髪を引かれながら、中澤たちはソコを後にした N国某所 小料理屋「華ノ木」 闇影「だあぁ! 何から何まで腹立つわあのヤロウッ! そのうち紅で突っ込んでやろうか!?」 中澤「駄目よ、それこそ外交に響いちゃうよ」 小川「ハッハッハッ。いっそ、その方がスッキリするかもね? ちゃんと揉み消しとくよ」 闇影「本当ッスか!? オヤッさん! いつ出立する?」 中澤「駄目だって! 小川さんも勘弁してくださいよ」 男3人の愚痴大会だった 中澤だけはそうでもなさそうだが…… 女将「あらあら、また物騒お話して。ほどほどにして下さいましね はい、とりあえずみんな一杯」 闇影「おっ! 来た来た♪ これが恋しかったのよ女将さん!!」 そう言って騎士帝は、まるで酒場に入り浸る傭兵かのように、受け取ったキンキンの生を一気に仰ぐ 中澤「そこそこにしなさいよ。って、相変わらずウワバミねぇオタク」 小川「改めて、悪いね あれでも重要なポストにいるからなんとも処罰がね。まあ、逢坂くんも動いてくれてるし、時間の問題かな」 闇影「ぷはッ!! まあ、お陰で開放された後の一杯が、より沁みる思いってもんだ!」 中澤「たははっ! そだね、そこは同意だ しかし、わかってたけどまさかあんなのが出てくるなんてねぇ……」 ふとイザナギや研究所の事を思う 表向きは、戦災孤児の保護施設に、広大な土地が要るからと言い、子供の騒音が響かない土地という事ですぐに承認が出たらしい 人目に触れないというのも考え物だ。しかも、そこから副産物として兵員を排出しだしたものだから、軍の一部とズブズブ EXMの搭乗訓練を、幼少期から行うというのも、貴重な『資材』として扱われ、『捕虜時の訓練』がアレだそうだ しかも、ほぼ合法に近い処理で動いていたのだから、世も末だ 闇影「これ見てよ女将さん、あんにゃろあんな顔して子供しか抱けねぇんだよ! ちっせえんだよ器もなんもかんも!」 とデバイスの画面に写真を写し出した そこには年端も行かない少女と共に、ニヤけた顔の石田が写っていた 女将「あらあら」 中澤「何してんの仕舞いなさい。ここ公共の場」 闇影「これ出しちまえば一発だろ! オヤッさんもリョウもなんで止めるんだ!! 我慢ならん!!!」 小川「彼のポストがね~~。おいそれと居なくなられると困っちゃうだよ、ごめんね」 しかも、この写真の少女は、現時点で確認した保護リストの中に居なかった どうにかここが糸口にならないかとでも思うが、そもそもの望みが薄いかも知れない 闇影「ヒデヒサ! おまえも思うだろ? ガキなんかより女将さんみたいなのがぜってぇいいじゃねぇ~か!」 女将「それセクハラですよ」 と、一升瓶を握ったまま、少し怒った仕草をする 中澤「あのね、元小隊長に手を出すような趣味は無いよ。なんせこの人…あがっ!」 女将は笑顔でアイアンクローを決める 女将「それもセ・ク・ハ・ラ」 中澤「アダダダ! すいません! ごめんなさい! 私などがおいそれと恐れ多く!!」 闇影「アッハッハッハ! やっぱり女将さんいい女だわ! ウチも若いと思ってたのが育っちゃきてるが、こりゃ当分会わせるのも勿体ない!!」 女将「あらお上手、騎士帝様♪」 パッと、アイアンクローから解放され、椅子に戻った中澤に小川が優しく話し掛けた 小川「聞いてるよ。さすがにあんな事があるとさ。優しい君には辛いでしょ?」 こういう時のこの人の前では、中澤はいつも本音を隠しきれずにいた 中澤「あぁ………すいません。そうですね、子供のあんな姿は見たくなかったです」 直属の上司、石田が今回の件に絡んでいるのは明白だった だが、まだ証拠は掴めど、逃げられてしまいかねない。その事実が、ただただ歯がゆかった 闇影「まぁ。ヒデヒサもいい歳だ! 自分の子供っつても違和感ねぇ年頃の子達があんな目にあってるって知りゃあ、俺だって腹が立つってもんだ。俺の国も土足で荒らしやがったアスカ・イザナギは、絶対にお縄につかせてやる!!」 中澤「ま、そうだけど。そらオタクもでしょう? 最近どうなの。例のお姫様と」 闇影「さく…、いやッ! ヒデヒサお前なに言わせるんだ!?」 中澤「……うんにゃ。別に。ちょっと気になっただけ」 闇影「てんめぇ~~♪」 酒の入った二人がじゃれ合っているのを、小川は優し気な眼で見つめる 小川「そこでね。少し気分転換に先生でもしてみないかい?」 中澤「はぁ?」 小川「ほら。一応さ、戦争孤児収容施設長なんだからちょっと地元の高校とかで講師でもね」 とりあえず、あそこの管理をする事になった時、与えられた肩書だ 中澤「いや、僕にはそんな」 女将「あら、貴方にピッタリだと思うけど。実績あるじゃない」 以前に、とある現地民との友好が結べた。とか、小川が中澤の経歴を出してきて、ささっと通してしまったのだ これは情報の出所は女将さんかもしれない 中澤「ぇ~~」 闇影「俺もいいと思うぜ? せっかく後方になったんだ。やれることぁやっとけよ」 中澤「またそうやってみんな乗せようとするんだから…」 半分程になったつまみを齧り、ビールを煽る 小川「まぁ2週間程度だから、よろしく 住むのは施設の方だから、後は引越し屋さんに聞いてね。あんまり用務員室とかで飲んだりしちゃダメだよ?」 中澤「あぁ! それまた勝手にやりましたね!?」 小川「ハッハッハッ」 闇影、女将「「頑張ってね~~♪」」 まだ残暑が厳しい星空の中、その夜は更けていく キャンパスを並べる日2へ続く
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No.|披露回数|曲名|原曲アーティスト|初披露|特記事項| 1 26 んだっちゃ!! チームしゃちほこ 2015/8/9_STARDUST SECTION3営業所祭り 東北産初披露楽曲。歌詞の「んだって!」を「んだっちゃ!」に換えて歌っている。 2 24 永遠に中学生 私立恵比寿中学 2015/8/9_STARDUST SECTION4営業所祭り 「恵比寿中学です」→「いぎなり東北産」に、「HPチェックしてね」→「Twitterチェックしてね」に換えて歌っている。2020/2/9ライブハウス巡り沖縄をもって歌い納めを宣言した。 3 28 労働讃歌 ももいろクローバーZ 2015/9/12_定禅寺ストリートジャズフェスティバル 日曜日や平日のイベント等で歌われがち。伊達の「おまえら働けー」のあおりから始まる。 4 18 ちゃんと走れ!!!!!! チームしゃちほこ 2015/10/24_営業所祭り~せんだい萩のまい~ 笹かま(橘はさんま)の食品サンプルを手にして歌唱する。EBIDAN SENDAIのペンライトの場合もあった。 5 21 頑張ってる途中 私立恵比寿中学 2015/10/25_営業所祭り~せんだい萩のまい~ - 6 22 乙女受験戦争 チームしゃちほこ 2015/10/25_営業所祭り~せんだい萩のまい~ 落ちサビまえは「か・あ・や!」のコールが定着している。 7 15 私がセンター チームしゃちほこ 2015/12/5_東北産を忘れないでくださイベント 桜、伊達、橘で歌唱。「ゆずも!」の部分は「ひなも!」に、イチゴ星 ペガサスはそれぞれ岩手 新幹線に換えて歌っている。 8 13 大人はわかってくれない 私立恵比寿中学 2015/12/5_東北産を忘れないでくださイベント - 9 18 抱きしめてアンセム チームしゃちほこ 2015/12/19_LeLien 斬鉄剣 リリースイベント - 10 16 ピンキージョーンズ ももいろクローバー 2016/1/9_俺の藤井2016 Tynamyte 対バン系のイベントの勝負曲として歌われてきた。 11 14 梅 私立恵比寿中学 2016/2/14_ボビーバレンタイン会 2017俺のネクストガールの勝負曲の一つ。 12 3 あーりんは反抗期 ももいろクローバーZ(佐々木彩夏) 2016/2/14_ボビーバレンタイン会 橘ソロ歌唱。ラップは他メンバーが担当(湊、律月) 13 3 Chocolate burning 3B junior(たこやきレインボー) 2016/2/14_ボビーバレンタイン会 バレンタインイベントで歌唱。たこやきレインボーとコラボ披露したこともある。 14 4 そろそろくるぞ 私立恵比寿中学(トリオ・ザ・インフルエンザ) 2016/2/14_ボビーバレンタイン会 伊達、桜、律月で披露した。 15 13 未来へススメ! ももいろクローバー 2016/4/9_4.9決戦~東北産的行事~ - 16 1 ラブマシーン モーニング娘。 2016/4/9_4.9決戦~東北産的行事~ 4.9決戦、紅白対決の課題曲であった。 17 22 エンジョイ人生 チームしゃちほこ 2016/5/4_STARDUST SECTION3営業所祭り 律月「エンジョイ人生をエンジョイしよう!」の曲フリでスタートする。 18 2 渚のシンドバット ピンクレディ 2016/5/22_ABS祭り2016 - 19 12 ココ☆ナツ ももいろクローバー 2016/5/22_ABS祭り2016 伊達「夏だ夏だ夏だ…」の曲フリで始まる。(希に夏だぜジョニーである事もある)水風船を投げるときのBGMにもなりがち。 20 21 また明日 私立恵比寿中学 2016/5/22_ABS祭り2016 また明日で終わるライブは良いライブ。 21 5 私を二郎につれてって 打首獄門同好会(S☆スパイシー) 2016/7/3_私をベニーに連れてって 「二郎」→「ベニー」に換えて歌われた。 22 2 ちょこっとLOVE プッチモニ 2016/7/3_私をベニーに連れてって - 23 10 夏だぜジョニー 私立恵比寿中学 2016/7/3_私をベニーに連れてって 真夏のステージ上はめちゃくちゃ熱いらしい。 24 18 売れたいエモーション 私立恵比寿中学 2016/8/7_TIF 「物販買わないと許さないんだからね」→「東北産応援しないと許さないんだからね」に換えて歌うことがある。 25 15 トリプルセブン チームしゃちほこ 2016/8/27_24時間テレビ チャリティーコンサート 桜、藤谷、伊達で歌唱。「テレビ塔からこんにちは」→「仙台or東北」に換えて歌っている。 26 12 オーマイゴースト?~わたしが悪霊になっても~ 私立恵比寿中学 2016/8/28_営業所祭り~夏のカオス~ - 27 1 ff ハウンドドッグ 2016/11/27_だってダーウィンなんだも~ん♡ 安杜歌唱。 28 1 ガラスの十代 光GENJI 2016/11/27_だってダーウィンなんだも~ん♡ いぎなりGENJI(湊、葉月、藤谷)歌唱。 29 163 天下一品~みちのく革命~ いぎなり東北産 2016/11/27_だってダーウィンなんだも~ん♡ 初のオリジナル曲。最も歌唱されている歌であり、勝負所で頼りにしてきた歌である。デモ音源時は"天下統一"だった。サブタイトルはメンバーが持ち寄った案から決定した。 30 5 だってあーりんなんだもーん☆ ももいろクローバーZ(佐々木彩夏) 2016/11/27_だってダーウィンなんだも~ん♡ 橘歌唱。初披露時の合いの手は藤谷が担当。 31 1 会いたかった AKB48 2016/11/27_だってダーウィンなんだも~ん♡ 安杜、橘、伊達歌唱。 32 2 大好きだよ 私立恵比寿中学 2016/11/27_だってダーウィンなんだも~ん♡ - 33 16 ULTRA 超 MIRACLE SUPER VERY POWER BALL チームしゃちほこ 2017/1/7_俺のネクストガール2017 2017俺のネクストガールの勝負曲の一つ。 34 10 コノウタ ももいろクローバーZ 2017/1/7_俺のネクストガール2017 2017俺のネクストガールの勝負曲の一つ。 35 1 White Love SPEED 2017/1/29僕らの大通フェス チョイパーティー 桜、伊達歌唱。この一回のほかにツイキャスでワンフレーズだけ歌ったことがある。 36 1 オスグッド・コミュニケーション 桜エビ~ず 2017/2/19_桜○○丸焼き計画 葉月1番のみ歌唱。 37 7 七色のスターダスト 3Bjunior 2017/3/4_ちゅらフェス - 38 117 ワンダフル東北 いぎなり東北産 2017/3/26_桜エビ~ずツーマンライブ下北沢 1stシングルカップリング。東北産を観に東北に来てもらうというグループのコンセプトを歌っている。 39 10 夢幻歌劇 エビとう産(桜エビ~ず×いぎなり東北産) 2017/3/26_桜エビ~ずツーマンライブ下北沢 桜エビ~ずとのコラボ楽曲。ukkaになってからは披露していない。 40 2 花は咲く 花は咲くプロジェクト 2017/3/26_桜エビ~ずツーマンライブ下北沢 伊達と桜で披露した。2回目の披露時の動画は楽天イーグルスとNHKのコラボ企画に応募し、一瞬採用されている。 41 6 おいでシャンプー 乃木坂46 2017/5/4_桜エビ~ずツーマンライブ長町 - 42 1 冗談じゃないね drop 2017/6/4_侵食drop 仙台編 drop1との対バンにてコラボ。 43 2 いつだって僕らは いきものがかり 2017/6/14_たがじょうダジョー! 北美ソロ歌唱。東北産初めてのボーカルチェックの課題曲で思い入れがあった。 44 4 プロミスザスター BiSH 2017/6/14_たがじょうダジョー! 律月、桜、伊達で披露した。メンバーも再演を切望している。 45 2 初恋サイダー Buono! 2017/6/14_たがじょうダジョー! 葉月、橘で披露した。 46 81 ハイテンションサマー! いぎなり東北産 2017/6/14_たがじょうダジョー! 2ndシングル表題曲。夏の楽しい思い出を彩る大切な歌である。 47 1 負けないで ZARD 2017/6/14_たがじょうダジョー! 安杜ソロ歌唱。藤谷が目隠しをして会場をマラソン(?)する企画の応援ソングとして歌われた。 48 1 友達と呼べる君へ 風男塾 2017/7/8_アイドル横丁夏祭り 浦TIFにて参加メンバーがコラボ歌唱した。(伊達、藤谷) 49 3 サラバ、愛しき悲しみたちよ ももいろクローバーZ 2017/7/16_HMVコラボイベいぎなりちゃん いぎなりちゃん(橘、桜、藤谷、伊達)で歌のみ披露した。その後夏Sや生誕祭で振り付きを披露した。 50 12 走れ! ももいろクローバー 2017/7/8_アイドル横丁夏祭り グループとしての初披露は車旅青森であり、以降青森のライブで必ず歌われている曲。 51 53 妄想方程式 いぎなり東北産 2017/7/30_ハイテンションサマー!リリイベ 2ndシングルカップリング曲。パクス"2周年"プエラにて藤谷がサビ前に「あたいがタイガー」と言い始めて以降コールとして定着した。 52 11 ラブリースマイリーベイビー 私立恵比寿中学 2017/9/9_定禅寺ストリートジャズフェスティバル 笑いのツボ(律月、安杜、藤谷)で披露。律月の希望でやることとなった。 53 8 Chai Maxx ももいろクローバー 2017/10/29_アベカツ大感謝祭 プロレスのリング上でのイベントということで披露された。 54 2 ベニーランドの歌 天地総子 2017/11/3_八木山フェスタ 仙台唯一の遊園地のテーマソング。楽天イーグルスのチャンステーマにもなっており、メンバーと一緒にチャンステーマを歌う動画特典会を催した事がある。 55 64 トラベル いぎなり東北産 2017/11/3_八木山フェスタ 3rdシングル表題曲。イントロの"ウサギウサギ"コールは振り付け講座でメンバーが言っていたものをそのままコールにしたもので、最初は嫌がっていたが最終的には受け入れられた。 56 1 センチメンタルジャーニー 松本伊代 2017/11/12_秋田分校文化祭 律月ソロ歌唱。地元秋田でのイベントということで、16歳になった律月が「伊代はまだ」→「るんはまだ」に換えて歌唱した。 57 57 Papa いぎなり東北産 2017/11/19_トラベルリリイベ おへそひろば 3rdシングルカップリング。 58 2 フレンズ レベッカ 2017/12/13_CaryaのミュージックBOX 律月ソロ歌唱。 59 6 バッタマン 超特急 2017/12/23_あわてんぼうのサンタフェ 橘歌唱のみ、他メンバーダンスのみ。女性のお客さんにもっとライブに来てもらえるように男性グループの曲を選定した。 60 74 乾杯ニッポン いぎなり東北産 2017/12/23_あわてんぼうのサンタフェ 4thシングルカップリング。夏Sではギターソロパートで藤谷がアドリブでバイオリンの弓をへし折った。 61 1 淋しい熱帯魚 winds 2017/12/23_あわてんぼうのサンタフェ チームなまはげ(律月、加々谷日彩)歌唱。 62 2 旅立ちの日に 合唱曲 2017/12/23_あわてんぼうのサンタフェ 仙台営業所女子全員で合唱した。(伴奏:葉月) 63 2 あわてんぼうのサンタ 童謡 2017/12/23_あわてんぼうのサンタフェ 仙台営業所女子全員で合唱した。(伴奏:葉月)(「あわてんぼうのサンタクロース」→「あわてんぼうのサンタフェ」と換えて歌った。) 64 2 サンタさん ももいろクローバーZ 2017/12/23_あわてんぼうのサンタフェ 葉月、北美、橘、桜、伊達で披露した。 65 1 クリぼっちONE DAY たこやきレインボー 2017/12/23_あわてんぼうのサンタフェ 笑いのツボ(律月、安杜、藤谷)で披露した。 66 6 オジャパメン オジェパム、ソバンチャ 2017/12/30_大阪×仙台営業所 フリーイベント 笑いの本場大阪でのライブの他、ドッキリのネタばらしなどに用いられている。 67 1 手をつなごう 私立恵比寿中学 2018/1/2_初売り2018 桜ソロ歌唱(特典会のつなぎ) 68 5 バンドワゴン ラストアイドル 2018/1/2_初売り2018 藤谷が口パクで披露。 69 2 やっぺぇがんばっぺぇ ヒャダイン 2018/1/2_初売り2018 橘、藤谷、伊達で披露。NHK仙台放送局の企画でMVやダンス動画を撮影している。 70 1 なんてったってアイドル 小泉今日子 2018/1/27_ラジオ公開収録 ~感謝~ いちごみるく(律月_橘)が歌唱 71 91 いただきランチャー いぎなり東北産 2018/2/11_復興応援コンサート 4thシングル表題曲。ジャケ写は俺のネクストガールの時の橘。"13歳のかあや! 笑顔の王様かれん!あーひなの!"のコールはエキツジでのリリイベの際にそれぞれ本人の提案で決定した。 72 1 恋人はスナイパー チームしゃちほこ 2018/2/19_東北産とクラポでトークライブだっちゃ! 橘とCROWN POP藤田愛理によるコラボ歌唱 73 5 さくらんぼ 大塚愛 2018/2/19_東北産とクラポでトークライブだっちゃ! 伊達とCROWN POP里菜によるコラボ歌唱 、2021年PITツアーでは北美によるソロ歌唱もあった。 74 3 待ちぼうけ 堀ちえみ 2018/3/21_いただきランチャーリリイベ エキツジ 伊達ソロ歌唱。東日本放送、三又ノ番組にて本人と共演。堀ちえみさん闘病中にエールを込めて歌唱したこともあった。 75 57 シャニムニポジティボー いぎなり東北産 2018/3/21_いただきランチャーリリイベ エキツジ 4thシングルカップリング。たまに台詞パートが安杜のアドリブになる。 76 1 だけどユメみる ロッカジャポニカ 2018/5/3_物産展ゴールデン 杜のヒットスタジオ 安杜ソロ歌唱 77 1 大好きっ! チームしゃちほこ 2018/5/3_物産展ゴールデン 杜のヒットスタジオ 北美ソロ歌唱 78 1 Yeah!めっちゃホリデイ 松浦亜弥 2018/5/3_物産展ゴールデン 杜のヒットスタジオ 桜ソロ歌唱 79 1 いくぜっ! 怪盗少女 ももいろクローバー 2018/5/3_物産展ゴールデン 杜のヒットスタジオ 橘ソロ歌唱 80 1 PASSION 早見優 2018/5/3_物産展ゴールデン 杜のヒットスタジオ 伊達ソロ歌唱。東日本放送、三又ノ番組にて本人と共演。 81 1 人魚 NOKKO 2018/5/3_物産展ゴールデン 杜のヒットスタジオ 律月ソロ歌唱 82 1 とんぼ 長渕剛 2018/5/3_物産展ゴールデン 杜のヒットスタジオ 葉月ソロ歌唱。のちのライブ終わりに観客込みで全員で合唱する流れを生み出したのはこの曲の影響。 83 2 フレ!フレ!サイリウム 私立恵比寿中学 2018/5/6_物産展 ゴールデンフィナーレ - 84 1 乾杯 長渕剛 2018/5/6_物産展 ゴールデンフィナーレ 皆で合唱した。 85 31 恋はじめ いぎなり東北産 2018/5/27_第一回 始球式したい 5thシングルカップリング。年末のライブでは化粧をしながら歌唱した。 86 1 15の夜 尾崎豊 2018/5/27_第一回 始球式したい 皆で合唱した。 87 68 おのぼりガール いぎなり東北産 2018/6/24_ライブライブ! 5thシングル表題曲。んだんだコールはメンバー考案、"踊る阿呆に~" と "(次のイェイまであと8秒8765)4321イェーイ"は皆産考案のコール 88 1 HOT LIMIT T.M.Revolution 2018/6/24_五代目夏子リサイタル - 89 2 ゴリラパンチ ももいろクローバーZ 2018/6/24_五代目夏子リサイタル 仙台営業所星屑ガールズ青葉なつみとコラボした。 90 35 HOME いぎなり東北産 2018/7/7_HMV移転一周年記念イベント一日店長 5thシングルカップリング 91 1 POISON 布袋寅泰 2018/7/28_夏S 2018 あーりん選抜ダンスユニットとして北美が選出 92 1 ももクロのニッポン万歳! ももいろクローバーZ 2018/7/28_夏S 2018 ももクロトリビュート選手権の東北産勝負曲。マネージャーは労働讃歌あたりの曲にしようとしていたがメンバーの強い希望によりこの曲に。安杜が震災支援やももいろクローバーZへの感謝の気持ちを間奏尺ぴったりで、しかもアドリブで言い切ったのはグループ史に残る名演である。 93 1 CatWalk KAMOSHIKA 2018/7/28_夏S 2018 美脚選抜として橘が選出。 94 14 夢は何千回も逃げていく 歌馬之介 2018/7/28_夏S 2018 歌ウマ選抜として伊達が選出。 95 1 ハラハラGoodGood GIANTS HORSE 2018/7/28_夏S 2018 高身長選抜として律月が選出。 96 9 We Are STAR STARDUST PLANET 2018/7/28_夏S 2018 伊達のソロパートがある。 97 1 Fallin Snow momonaki 2018/7/28_夏S 2018 桜が私立恵比寿中学の柏木ひなたとコラボした。 98 2 真っ白な恋 EBiDAN SENDAI 2018/8/11_エンドーチェーン創業90周年記念イベント 伊達がEBIDANSENDAI のパフォーマンスに琉弥の代わりとして参加。 99 1 恋のDingDong EBiDAN 2018/8/11_エンドーチェーン創業90周年記念イベント EBIDAN SENDAI とコラボした。この曲が琉弥のEBIDAN SENDAI としての最後のパフォーマンスとなった。 100 36 feeling いぎなり東北産 2018/8/16_おのぼりガールリリイベリナワールド 5thシングルカップリング。途中で振り付けが変更となった。 101 1 新・青春そのもの 私立恵比寿中学 2018/10/21_私立恵比寿中学秋田分校 私立恵比寿中学真山りかとコラボ。 102 1 二億四千万の瞳 郷ひろみ 2018/10/22_橘花怜生誕「橘わっしょい!」 橘ソロ歌唱 103 2 恋のヒメヒメぺったんこ 姫野湖鳥(CV.田村ゆかり) 2018/10/22_橘花怜生誕「橘わっしょい!」 橘、律月で歌唱。 104 1 BestFriend kiroro 2018/10/23_橘花怜生誕「橘わっしょい!」 メンバーから橘にサプライズ歌唱 105 1 夢見る15歳 スマイレージ 2018/10/24_橘花怜生誕「橘わっしょい!」 - 106 1 夢見る少女じゃいられない 相川七瀬 2018/10/25_橘花怜生誕「橘わっしょい!」 - 107 3 LinkLink ももいろクローバーZ 2018/10/26_橘花怜生誕「橘わっしょい!」 - 108 51 百花繚乱物語 いぎなり東北産 2018/10/27_パンダライオン2マン 6thシングル表題曲。合いの手は観客に紛れ込んだマネージャーがやり始めた。 109 3 パリピ is Dead パンダライオン 2018/10/27_パンダライオン2マン パンダライオンとコラボ 110 1 大阪で生まれた女 BORO 2018/11/18_高校野球優勝おめでとうイベント 吉瀬お披露目曲。 111 50 青春修学旅行 いぎなり東北産 2018/11/23_百花繚乱物語 リリイベ イービン 6thシングルカップリング。間奏で枕投げをしない場合は正拳突きをする。 112 1 青葉城恋唄 さとう宗幸 2018/11/24_百花繚乱物語 リリイベ イービン 吉瀬仙台お披露目曲。 113 29 リライトガール いぎなり東北産 2018/12/23_イービーンズとっておきのクリスマスライブ 6thシングルカップリング。仙台営業所星屑ガールズによるコール講座があった。イントロと間奏のジャンプはロッテの応援をイメージしていると思われる。 114 24 TOHOKU FUNKY RAIL いぎなり東北産 2018/12/30_いぎなり東北大忘年会 6thシングルカップリング。メンバースタッフ公認の干され曲。MCで「あまりやらない曲だから聴けてよかったね」と言われがち。 115 1 TORA TORA TORA MAX 2018/12/30_いぎなり東北大忘年会 とうほくちゃん(律月、北美、葉月、安杜、吉瀬)で披露。 116 1 STEADY SPEED 2018/12/30_いぎなり東北大忘年会 いぎなりちゃん(橘、桜、藤谷、伊達)で披露。 117 38 Love is here いぎなり東北産 2018/12/30_いぎなり東北大忘年会 7thシングルカップリング。とうほくちゃん(律月、北美、葉月、安杜、吉瀬)のユニット曲。たまにいぎなりちゃんが歌唱することもある。 118 37 コンビニエント・エゴ いぎなり東北産 2018/12/30_いぎなり東北大忘年会 7thシングルカップリング。いぎなりちゃん(橘、桜、藤谷、伊達)ユニット曲。とうほくちゃんが歌唱することもある。 119 42 我ら いぎなり東北産 2018/12/30_いぎなり東北大忘年会 7thシングルカップリング。東北産の自己紹介ソング。葉月は自分のパートをユナラーメンにしようとしていた。 120 1 こりゃめでてぇな 私立恵比寿中学 2019/1/14_初S 2019 律月がユニットで歌唱。 121 1 全力☆ランナー 私立恵比寿中学 2019/1/14_初S 2019 - 122 2 SAKURA いきものがかり 2019/3/3_東北ライブハウス巡り 盛岡 桜ソロ歌唱。 123 2 3月9日 レミオロメン 2019/3/3_東北ライブハウス巡り 盛岡 藤谷ソロ歌唱。 124 2 桃色片想い 松浦亜弥 2019/3/16_東北ライブハウス巡り 仙台 律月ソロ歌唱。 125 2 そばかす JUDY AND MARY 2019/3/16_東北ライブハウス巡り 仙台 葉月ソロ歌唱。 126 2 じょいふる いきものがかり 2019/3/17_東北ライブハウス巡り 郡山 橘ソロ歌唱。 127 2 卒業 斉藤由貴 2019/3/23_東北ライブハウス巡り 山形 北美ソロ歌唱。 128 1 サウスポー ピンクレディ 2019/3/30_東北ライブハウス巡り 秋田 チームなまはげ(律月、加々谷日彩)歌唱。 129 3 キセキ GReeeeN 2019/3/30_東北ライブハウス巡り 秋田 安杜ソロ歌唱。 130 2 ハッピーエンド back number 2019/3/30_東北ライブハウス巡り 秋田 吉瀬ソロ歌唱。 131 52 Burnin Heart いぎなり東北産 2019/3/30_東北ライブハウス巡り 秋田 7thシングル表題曲。振り付けにはダンスVer.とタオルぐるぐるVer.がある。 132 1 ザ・ティッシュ~終わらない青春~ 私立恵比寿中学 2019/3/30_東北ライブハウス巡り 青森 桜ソロ歌唱。 133 1 Cherie! チームしゃちほこ 2019/3/30_東北ライブハウス巡り 青森 律月ソロ歌唱。 134 1 ツヨクツヨク ももいろクローバー 2019/3/30_東北ライブハウス巡り 青森 橘ソロ歌唱。 135 2 ハナミズキ 一青窈 2019/3/30_東北ライブハウス巡り 青森 安杜ソロ歌唱。 136 1 赤いスイートピー 松田聖子 2019/3/30_東北ライブハウス巡り 青森 北美ソロ歌唱。 137 2 星屑ビーナス Aimer 2019/3/30_東北ライブハウス巡り 青森 吉瀬ソロ歌唱。 138 1 =LOVE =LOVE 2019/3/30_東北ライブハウス巡り 青森 藤谷ソロ歌唱。 139 1 グロリアス GLAY 2019/3/30_東北ライブハウス巡り 青森 葉月ソロ歌唱。 140 23 サンセット いぎなり東北産 2019/4/27_Burnin Heart リリイベ 仙台 7thシングルカップリング。 141 1 えびぞりダイアモンド! 私立恵比寿中学 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 橘ソロ歌唱。 142 1 アンコールの恋 私立恵比寿中学 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 桜ソロ歌唱。 143 1 おねがいよ 桜エビ~ず 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 律月ソロ歌唱。 144 7 ナナイロダンス たこやきレインボー 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 安杜ソロ歌唱。 145 1 キミノアト ももいろクローバーZ 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 北美ソロ歌唱。 146 1 禁断のカルマ 私立恵比寿中学 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 伊達ソロ歌唱。 147 1 でかどんでん 私立恵比寿中学 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 吉瀬ソロ歌唱。 148 1 SWEET SWEET DAYS ときめき♡宣伝部 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 藤谷ソロ歌唱。 149 1 そこそこプレミアム TEAM SHACHI 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 葉月ソロ歌唱。 150 1 ももいろパンチ ももいろクローバー 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 橘ソロ歌唱。 151 1 セーラー服と機関銃 橋本環奈 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 北美ソロ歌唱。 152 1 いいんですか? RADWINPS 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 安杜ソロ歌唱。 153 3 にじいろ 絢香 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 藤谷ソロ歌唱。 154 1 君はロックを聴かない あいみょん 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 桜ソロ歌唱。 155 1 HAPPY BIRTHDAY back number 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 伊達ソロ歌唱。 156 1 Hello,Again~昔からある場所~ My Little Lover 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 葉月ソロ歌唱。 157 1 himawari Mr.Children 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 吉瀬ソロ歌唱。 158 1 バースデーソング 絢香 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 伊達ソロ歌唱。 159 1 カブトムシ aiko 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 桜ソロ歌唱。 160 1 糸 中島みゆき 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 安杜ソロ歌唱。 161 1 なみだ 井上苑子 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 北美ソロ歌唱。 162 2 恋愛サーキュレーション 花澤香菜 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 律月ソロ歌唱。 163 1 ら・ら・ら 大黒摩季 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 葉月ソロ歌唱。 164 1 LOVE 2000 hitomi 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 橘ソロ歌唱。律月のおばさんからのリクエスト 165 1 LA・LA・LA LOVE SONG 久保田利伸 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 律月ソロ歌唱。 166 1 スターライトパレード SEKAI NOOWARI 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 安杜ソロ歌唱。 167 1 歌うたいのバラッド 斉藤和義 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 吉瀬ソロ歌唱。 168 1 Lemon 米津玄師 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 桜ソロ歌唱。 169 1 愛唄 GReeeeN 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 北美ソロ歌唱。 170 1 三線の花 BEGIN 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 伊達ソロ歌唱。 171 1 あなたに MONGOL800 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 藤谷ソロ歌唱。 172 1 大迷惑 ユニコーン 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 橘ソロ歌唱。 173 1 愛はかつ KAN 2019/6/22_東北文化遺産をたずねて 盛岡 葉月ピアノ弾き語り。 174 48 BUBBLE POPPIN いぎなり東北産 2019/7/15_BUBBLE POPPIN MV撮影 8thシングルカップリング。作詞作曲、ダンス振り付け(一部)、MV撮影などをパンダライオンが手がけている。 175 50 あなたは いぎなり東北産 2019/7/27_秋田通常祭 8thシングルカップリング。皆産のお辞儀(ヘドバン)は動きをそろえるために、倒す→起こすの順で統一することを推奨した。前奏律月の台詞は毎回変えている。 176 1 明日があるさ 坂本九 2019/7/27_秋田通常祭 - 177 1 世界に一つだけの花 SMAP 2019/7/27_秋田通常祭 - 178 1 ジッパー NMB48 2019/7/27_律月ひかる生誕祭~はぴばるん~ 律月、桜、伊達で披露した。 179 1 うれしい!たのしい!大好き! DREAMS COME TRUE 2019/7/27_律月ひかる生誕祭~はぴばるん~ 律月ソロ歌唱。 180 1 貴方解剖純愛歌~死ね~ あいみょん 2019/7/27_律月ひかる生誕祭~はぴばるん~ 律月ソロ歌唱。 181 1 部屋とYシャツと私 平松愛理 2019/7/27_律月ひかる生誕祭~はぴばるん~ 律月ソロ歌唱。 182 4 夜明けBrand New Days ベイビーレイズJAPAN 2019/7/27_律月ひかる生誕祭~はぴばるん~ とうほくちゃん(律月、北美、葉月、安杜、吉瀬)で披露。 183 1 誘惑したいや 私立恵比寿中学 2019/7/27_律月ひかる生誕祭~はぴばるん~ - 184 1 タイミング ブラックビスケッツ 2019/8/4_スタプラローカリズム 台湾 - 185 1 Go!Go!Here We Go!ロック・リー 私立恵比寿中学 2019/8/10_いぎなり!ザ・ワールドツアー出発式 橘、桜が披露。言い続けるとやってくれることがあるとかないとか。 186 1 高嶺の花子さん back number 2019/8/12_ワールドツアーチャチャワールド 吉瀬、伊達が歌唱。 187 1 EZ DO DANCE TRF 2019/8/13_ワールドツアーアメワ水かけ祭り 律月、葉月が歌唱。 188 1 睡蓮花 湘南乃風 2019/8/15_ワールドツアーリナワールド 北美、安杜が歌唱。 189 1 元気しかない! 私立恵比寿中学 2019/10/19_秋田分校2019 私立恵比寿中学とコラボ。 190 1 MISSION SURVIVOR 私立恵比寿中学 2019/10/19_秋田分校2019 私立恵比寿中学とコラボ。 191 36 No Make いぎなり東北産 2019/11/23_No Make リリイベ仙台 8thシングル表題曲。 192 14 Let s シンガソング いぎなり東北産 2019/11/30_コラボ商品発売記念イベ アメ村 8thシングルカップリング。 193 17 ウィンターのアゲアゲバッコーン! いぎなり東北産 2019/12/14_サンプラ合同リハ 1stアルバム収録曲。ラジオの企画でメンバーが作詞、振り付け等を手がけた。 194 5 3000days いぎなり東北産 2019/12/29_いぎなり東北大大忘年会 1stアルバム収録曲。東日本大震災から3000日が経過した事を受けて作成した。 195 5 仮契約のシンデレラ 私立恵比寿中学 2020/1/25_HMV仙台店内イベ - 196 23 Trophy Girl いぎなり東北産 2020/4/11_【無観客配信】エンドー音楽堂 1stアルバム収録曲。 197 18 桜プロミス いぎなり東北産 2020/4/11_【無観客配信】エンドー音楽堂 1stアルバム収録曲。タイトルは"桜"だが、花怜曲と言われている。 198 13 sister いぎなり東北産 2020/6/1_第1回ディスタンスライブ 1stアルバム収録曲。 199 20 伊達サンバ いぎなり東北産 2020/6/1_第1回ディスタンスライブ 1stアルバム収録曲。同アルバムのリード曲。伊達不在時は落ちサビを奪い合い勝ち取った人が歌唱する演出があった。 200 18 おぼろ花火 いぎなり東北産 2020/7/4_第3回ディスタンスライブ 9thシングルカップリング。 201 14 宇宙に行こう! いぎなり東北産 2020/8/2_祝配信ワンマン単独 9thシングルカップリング。 202 17 Chim Chim Chim Knee いぎなり東北産 2020/12/5_東北インバウンドツアー 川崎 9thシングルカップリング。 203 18 re;star いぎなり東北産 2020/10/24_東北インバウンドツアー 仙台 9thシングル表題曲。初めてクラウドファンディングによりMV撮影を実施。 204 1 男の勲章 氣志團 2020/10/31_いぎなり仮装ハロウィーン ハロウィンの仮装のテーマが"つっぱり"だったため。 205 13 Action! いぎなり東北産 2020/12/26_いぎなり県民2days 2ndアルバム収録曲。クラップパフォーマンスが特徴的。 206 3 気楽にいこうよ いぎなり東北産(伊達花彩) 2020/12/26_いぎなり県民2days 2ndアルバム収録曲。伊達のソロ曲。2019年MV産受賞のごほうびである。 207 7 Whatever いぎなり東北産 2020/12/27_いぎなり県民2days 2ndアルバム収録曲。 208 1 パプリカ Foorin 2021/3/6_藤谷美海生誕祭 藤谷、北美、葉月、安杜で歌唱 209 1 マリーゴールド あいみょん 2021/3/6_藤谷美海生誕祭 藤谷ソロ歌唱。 210 1 あったかいんだから クマムシ 2021/3/6_藤谷美海生誕祭 笑いのツボ(律月、安杜、藤谷)で披露。 211 1 TASK Task have Fun 2021/3/14_タスクフォース Vol.2 橘(熊澤パート、ボブだから)、律月(里仲パート、髪がさらさらだから)、桜(白岡パート、美人だから)で披露。 212 1 残酷な天使のテーゼ 髙橋洋子 2021/3/20_伊達花彩生誕祭~神降臨~帰ってきた伊達花彩 伊達ソロ歌唱。 213 1 アイドル活動! わか・ふうり・すなお from STAR☆ANIS 2021/3/20_伊達花彩生誕祭~神降臨~帰ってきた伊達花彩 - 214 1 猫 DISH// 2021/3/20_伊達花彩生誕祭~神降臨~帰ってきた伊達花彩 伊達ソロ歌唱。 215 8 HANA いぎなり東北産 2021/4/3_花の都 お江戸ライブ 2ndアルバム収録曲。花の都 お江戸ライブのテーマ曲でもある。 216 10 うぢらとおめだづ いぎなり東北産 2021/4/3_花の都 お江戸ライブ 2ndアルバム収録曲。パンダライオン監修でMVを撮影している。 217 6 Fly Out いぎなり東北産 2021/4/29_PITツアー2021 釜石 2ndアルバム収録曲。いぎなりちゃんフィーチャー曲 218 4 ドライフラワー 優里 2021/4/29_PITツアー2021 釜石 桜ソロ歌唱。 219 4 チェリボム Silent Siren 2021/4/29_PITツアー2021 釜石 橘ソロ歌唱。 220 4 炎 Lisa 2021/4/29_PITツアー2021 釜石 伊達ソロ歌唱。 221 4 あたしを彼女にしたいなら コレサワ 2021/4/29_PITツアー2021 釜石 藤谷ソロ歌唱。 222 2 放課後ゲタ箱ロッケンロールMX 私立恵比寿中学 2021/4/29_PITツアー2021 釜石 - 223 2 私、アイドル宣言 Honey Works 2021/4/29_PITツアー2021 釜石 いぎなりちゃんで披露。 224 2 MOON PRIDE ももいろクローバーZ 2021/5/2_PITツアー2021 いわき - 225 4 明日も SHISHAMO 2021/5/2_PITツアー2021 いわき 葉月がソロ歌唱。 226 4 恋音と雨空 AAA 2021/5/2_PITツアー2021 いわき 吉瀬がソロ歌唱。 227 4 ごめんなさいのKissing You E-Girls 2021/5/2_PITツアー2021 いわき 安杜がソロ歌唱。 228 4 ぐるぐるワンダーランド Silent Siren 2021/5/2_PITツアー2021 いわき 律月がソロ歌唱。 229 7 未成年 いぎなり東北産 2021/5/2_PITツアー2021 いわき 2ndアルバム収録曲。とうほくちゃんフィーチャー曲 230 3 Gee 少女時代 2021/5/2_PITツアー2021 いわき - 231 1 ファンサ Honey Works 2021/5/5_桜ひなの生誕祭 桜ソロ歌唱。 232 1 オメカシ・フィーバー 私立恵比寿中学 2021/5/5_桜ひなの生誕祭 - 233 1 レディメイド Ado 2021/5/5_桜ひなの生誕祭 桜ソロ歌唱。 234 1 愛のレンタル 私立恵比寿中学 2021/5/5_桜ひなの生誕祭 桜、北美、藤谷で歌唱。 235 1 秒針を噛む ずっと真夜中でいいのに。 2021/5/5_桜ひなの生誕祭 桜ソロ歌唱。 236 1 HOT UP!!! 私立恵比寿中学 2021/5/5_桜ひなの生誕祭 桜、葉月、安杜、橘で歌唱。 237 1 光年の愛 私立恵比寿中学 2021/5/5_桜ひなの生誕祭 桜、伊達で披露。 238 1 脳漿炸裂ガール 私立恵比寿中学 2021/5/5_桜ひなの生誕祭 桜、吉瀬で披露。 239 1 死ぬこと以外かすり傷 コレサワ 2021/5/5_桜ひなの生誕祭 桜ソロ歌唱。 240 1 百八円の恋 クリープハイプ 2021/5/5_桜ひなの生誕祭 桜ソロ歌唱。 241 1 丸の内サディスティック 椎名林檎 2021/5/5_桜ひなの生誕祭 桜ソロ歌唱。 242 1 群青 YOASOBI 2021/5/5_桜ひなの生誕祭 桜ソロ歌唱。 243 1 少女レイ みきとP 2021/5/5_桜ひなの生誕祭 桜ソロ歌唱。 244 1 Make you happy NiziU 2021/5/29_北美梨寧生誕際 北美ソロ歌唱。 245 1 Dance The Night Away TWICE 2021/5/29_北美梨寧生誕際 北美ソロ歌唱。 246 1 Aitai-tai Red Velvet 2021/5/29_北美梨寧生誕際 北美ソロ歌唱。 247 1 Some 赤頬思春期 2021/5/29_北美梨寧生誕際 北美ソロ歌唱。 248 1 好きと言わせたい IZ*ONE 2021/5/29_北美梨寧生誕際 北美ソロ歌唱。 249 1 STAY BLACKPINK 2021/5/29_北美梨寧生誕際 北美ソロ歌唱。 250 1 私の思春期へ 赤頬思春期 2021/5/29_北美梨寧生誕際 北美ソロ歌唱。 251 1 深夜特急 いぎなり東北産 2021/6/6 PITツアー 豊洲 - 252 1 Being いぎなり東北産 2021/6/6 PITツアー 豊洲 -
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季節は秋も終わりかけ、稲穂も実る豊穣の季節 そんな最中、季節外れの芽が一つ 少女は恋をした 自分にはそんな感情は無いのかと思っていたが、その時は来たのだ こないだまで暑いと思っていたら、急激に寒くなり始めていたというのに 立ち尽くす扉の前で、彼女の心は再びポカポカに逆戻り。むしろ汗ばむくらい 少女「…すぅぅぅ~~~……。はァァァ~~~……」 一目惚れ 思い立ったら走り出してしまう性格 彼女は勢いよく引き戸を開けると、ズンズンと部屋の奥へと入り、相手の眼前へ そして多くが見守る中 少女「好きです! 私と付き合ってください!」 思いの丈をぶつけていた 中澤「…はい~~?」 深々と頭を下げるその少女に、呆気にとられる【中澤先生】 少女は目をランランとさせて返事を待っていた 教頭「あ~、中澤さん、ちょっとお話聞かせてもらえますかな?」 と、中澤は肩を叩かれた ここは職員室 まぁ当然と言えば当然である というか、肩に置かれた手は、尋常じゃない力の入れ方だ 痛く、心にまで響く 中澤「えっっと、いや~~。僕この子知らないんですけ……ど…?」 教頭「いいですから! 濱崎さん!! 貴方も後で」 少女「あぁ~~はい」 ようやく少女は自分がやらかした事に気が付き 教頭に引っ張られる中澤を見送った ――――― その日の放課後 少女「はぁ~~先生どうなったかなぁ~~」 自宅に帰った少女。【濱崎彩音】は、海岸線に沈む夕陽を家のベランダから見ながらため息をついた 彩音「どうしよ~~~!? 先生、牢屋に入れられちゃうのかなァ!? 私まだ結婚出来ないから保証人にもなれないよ~~!!?」 じたばたと、ベランダからリビングを行ったり来たり ピロン♪ すると、テーブルの上の携帯が鳴る 母からのメールだった 『今日、ちょっと会社の方を夕飯に招待したんだけど大丈夫?』 珍しい、と彩音は少し考えた 父が亡くなって10年、母もようやく再婚を考えたのだろうか。と 『いいよ、連れて来たら♪』 返事を返すと 彩音「さて、ちょっと作っておきますか」 と、先程までうろたえはどこへやら エプロンを着けるとキッチンへ向かった お酒とかって必要だろうか といっても、まだ自分では買ってこれないが 夕刻 母「ただいま~~さぁどうぞ、大きいだけの家でなにも無いですが」 ??「ああっ。さおりさん、いえすいませんお邪魔します」 その声を聞いて 彩音(おっ来た来た…父親候補♪ でもどっかで聞いた声…?) 玄関に迎えに出るとそこには 彩音「先生!!」 自分の想い人がいた 牢屋で冷や飯を食べているはずの…!! 中澤「いっ!? ウッソ…ォ?」 さおり「あら? お知り合いだったの? あ、そういえば、研修で講義してたんでしたわね。ウチのコの高校だったなんて♪」 驚く余韻も冷めやらぬままに、食卓に着くと料理が次々と出てきた 彩音「いや~~自分の初恋相手がお母さんの再婚相手とは さっすがお母さんだね!」 中澤「はぁ? どゆことよソレ」 さおり「そんなんじゃないわよ、まったくこのコったら 最近お母さんの仕事先で大変な事があってね? それで少し元気が無かったからちょっとでもと思ってね。そこの責任者さんでもあるのよ お母さんの上司なんだから。臨時だけど」 彩音「ぇ~~…。でもさっき名前で」 中澤「ここらの人、ほとんど濱崎さんなんだからしょうがないじゃない 只でさえ皆さん屋号で呼び会うから……」 彩音「あぁ~~そっかぁ」 それを聞いて、ポンッと彩音は手を叩いた さおり「それより初恋相手がってどういう事ですか?」 自分の娘と上司を交互に見つめ、そして軽く睨まれる中澤 中澤「あっいや…。話すと深~い訳があるような。一言でも済むような……」 彩音「ああ。それはまだ私の片想い」 さおり「それで最近学校に楽しそうに行ってたのね 化粧まで聞いて来たの初めてだったから、何事かと思ったわよ」 中澤「いや、まったくどこでそうなったんだか……」 さおり「あんた、ひょっとしてこんな感じが好みなの?」 そう言って、上から下までマルっと見定められる 背は、結構高いはず。歳ほど腹も……出てないはず 顔は…EXMでやらかしたから、ハンサムでは無くとも、シブい魅力は出て来たのではないか? 中澤はふと、鼻で笑う元上司の顔が目に浮かんだ… 中澤「こんなって……」 彩音「お母さん、見た目じゃないよ。なんか惹かれたの 授業を聞いて、この人の事好きだ~…って」 中澤「………」 中澤は少し照れながら箸を進めた さおり「へぇ~~。でも、せめて高校くらいは出て貰わないとねぇ」 彩音「そう言うお母さんこそ! いつまでも独りでいないで、仕事先で誰かいないの!? 先生の同僚さんとか」 さおり「あ、思い出したわ」 彩音「え!? ほんとに居るの!?」 少女が目を輝かせて、母からの返事を待っていると さおり「ねぇ、彩 明日施設に来てみない? 同じくらいの子達がいるのよ もしかしたら、あの子達が元気になる切っ掛けになるかも」 彩音「はぇ…?」 予想だにしない答えが返ってきた さおりは、長年戦地から帰った兵隊のマインドケアや、寝たきりのおじいさんおばあさんのディサービスをしている 今回も、急だがお給金がいい施設が急に出来たと赴いたのだ 大変な仕事とは、彩音もなんとなく理解しているつもりだが… 中澤「でも、さおりさん。うちは……」 さおり「いいんです、何もなく幸せに暮らしてる裏に何があるのか…… 1つの社会勉強ですよ。中澤さん、このコのためと思って…」 さおりはすっと微笑んだ 中澤はふぅと息を吐くと、ゆっくり立ち上がり 中澤「ごちそう様でした。じゃあ僕はそろそろお暇するよ」 彩音「あっ。はい…」 中澤「彩音さん」 彩音「あっ。は、はいっ!?」 中澤「良かったらだけど待ってるよ」 彩音「………、はい!!」 その笑顔が咲いたような気がして、中澤は濱崎家を後にした ―――― 夜も耽った河川敷。海岸線から町の方にさかのぼっていると、どこかから声が聞こえた 『発声練習! 箱はここと違って、響くんだから。何もないここで互いが声を響かせるんだ!!』 可愛らしい合唱が、河川敷からここまで聞こえてくる 見ると、コーチが三人の少女についてレッスンをしているようだった 『あ! プロデューサー!! あの人!!』 すると、その少女の内一人が、中澤に気付く すると、コーチとおぼしき人物が、全速力でこっちに向かってくるではないか! 呆気にとられる間も無く、男は中澤の前に立った コーチっぽい人「失礼します! 中澤ヒデヒサ…さんで、合ってますかね!? 申し遅れました。私はこういう者です」 中澤「そ、そうだけ…ど?」 急に丁寧に会釈をしたその人物の名刺を見ると 【芸能プロデューサー(見習い) 真中次郎】 と、書いてあった 中澤「は、はあ。そのプロデューサーが……?」 見ると、その手に握った名刺に、少しだけはみ出た別の紙が見えた 中澤は、同じく両手で名刺を受け取ると、どちらもさっと上着のポケットへ突っ込んだ 真中「実は、今度彼女達は芸能界へユニットデビューが決まっておりまして、ここで、そのための合宿を開いていたのですよ」 中澤「へぇ。なるほどねぇ」 『『『よろしくお願いします!!!』』』 すると、先程の三人も、近くでお辞儀をしていた ……施設のコにも、彼女らに近い者はたくさん居る その生気抜けた顔に比べ、彼女達は中澤の眼に、ひどく眩しく映った 真中「実は、私は用事で少し本社に戻らねばならなくて…。宿泊先は確保出来ているのですが 自主練させるにも、なかなか土地勘が無くてですね。ははは!」 中澤「あ~。だったら、ウチで歌っていって下さいよ ちょうど、観客いっぱい居るし」 真中「本当ですか!? やったぞみんな! デビュー前の初舞台だ!! ありがとうございます…! 中澤さん!!」 『やった~♪ じゃあ、ファン一号ですね! あ、デビュー前だし、0号とか?』 『なんか、ちょっとカッコいいじゃん。ソレ』 『よかったら、サイン貰って下さい! 絶対に貴重になるようにしますんで!!』 そう言って、少女たちは色紙にサインを書き、中澤は押し付けられるように渡された 代わりに、施設の住所と連絡先とを手渡すと、いつまでも手を振る彼女らに見送られ、帰路に着いた ―――― 収容施設。中澤の仮私室 中澤「まったく。こっち名乗って無いのに名前呼ぶし、たぶん…」 メモには、ここの海岸のような略地図に、明らかに海の所に星マーク …あのコ達はここに匿われているのか 渡された色紙の裏に、【逢坂准将】から渡された特別製の薬品を、水で薄めてかけてみる すると、ジワリと文字が浮かび上がってきた 『拝啓 中澤殿。慣れぬ職場でご健勝でしょうか 自分は現在、先程会ったであろう【真中次郎】氏と共に、とある人物を追っています 施設の風俗斡旋に噛んでいたそうで、彼の内部告発のお陰でようやく尻尾が掴めました 国内外から挟み撃ちにするため、現在自分はその国に居りません 【闇影卿】も力添えをくれていますが、この【常務】という人物。裏に相当なバックが付いていると目されます おそらく【攪拌、捕捉、利権受領団体】と言えば、お判りでしょうか また、【彼女たち】の匿い場所は確保できても、EXMが投入出来ておりません 我らも、そちらの応援に向かいたいですが、もう少しお時間を頂けたらと存じます くれぐれもご注意下さい 敬具』 中澤「…忍者ってスゴイねぇ……」 【攪拌、捕捉、利権受領団体】とは、中澤も小川から聞いた覚えがあった 確か【MSC】。和平派だけどめんどくさい団体と聞いた。敵にしても味方にしても厄介という、あまり触らない方がいい組織らしい。これがまた厄介な事に、国のインフラの一部を握って管理もしているのだからまためんどくさい だが、ここも絡んでいるのであれば、状況は確実に動いている… が、まだこちらは孤立無援に近い それにこうしてわざわざ便りを寄越して来た以上、相手にも何か動きがあったのは確かか… 中澤「まったく。勘弁してよ」 ヒデヒサは、ココからも見える、赴任した高校の校舎を眺めた まだこの時代でも残る自然と、それに寄りそうような住宅街は、戦火の爪痕を修復しようと、夜中も工事車両が行き来している だが、真新しい現代的建物と同じ視界に、焼けた柱だけを残すかつての邸宅が共に映る姿は、まだ格差ある戦時中という事を、嫌でも思い出させてくれた 中澤「今さら悔やむ事でもないけど……ねぇ」 少し前 N海の沿岸から近付いたバイロンの潜水艦隊と、SN海の各民間海運会社の修理ドックに、修理と偽装したバイロン輸送船が、同時にEXMを出撃させ、そのまま連合の駐屯部隊と戦闘が始まった 連合の上層部は、辺境の島国の本土を戦場と早々に定め、その通りに動いてしまったものだから、途中の島々どころか、この辺りまで戦火は一瞬で広がった ここも、バイロンの攻撃で焼けたのか、連合の迎撃の巻き添えを喰らったのか もうわかりゃあしない 中澤「色紙。もう汚しちゃったじゃないの」 明かりを消すと、中澤は床についた せめてここが、戦場にならなければいいのだが ―――― 次の日、彩音はさっそく施設へと赴いていた 住宅地より少し離れた少し小高い場所、元小学校だった施設を少し改装した簡易的収容所 そこには、何人いるのかわからないくらい、多くの少女達がいた 実はここに赴任する際、新しい研究施設が、S県O島に作られる事が決定したらしい なので、建築期間の間。施設に囚われていたコ達を、仮に収容する場所が必要だったのだ カモフラージュのために、他にもいくつかあるのだが ここは、その移転先にもほど近く、すでに結構な人数が連れて来られていた さおり「彩~、こっちこっち」 さおりに呼ばれ部屋に入るとベッドに座る少女と中澤がいた 中澤「やぁ、彩音さん。昨日はどうも」 彼女の顔を見ると、中澤は軽く会釈をした 彩音はこの異質な施設の中、二人を見つけて安堵する さおり「この子ね、ちょっとあって今塞ぎがちなの 彩が嫌じゃなかったら話し相手になってあげて」 中澤「さおりさん、やっぱり……」 さおり「いいえ、こういうのはやっぱり人と人の関わりかと思うんです 何度も経験しましたから」 中澤「わかりました、彩音さんこちら117。よろしくしてあげてね」 彩音「117…? えっ、ひょっとして名前?」 中澤「そうなんだよ。ここの子達には名前も何も無いんだ、そういった子達だけど、大丈夫かい?」 彩音「そうか、それは困ったわね…。だったら、117だからイーナちゃんね」 キョトンとする中澤 彩音「やっぱり名前からよ 初めまして~、イーナちゃん♪ 私は彩音って言うの。あ~や~ね♪ 仲良くしよう、ね?」 イーナと勝手に名付けられた少女からの反応は無かった 彩音「これはこれは でも、任せといてよ、ここの子達みんな元気にしてあげるわ」 ―――― それからしばらく彩音が施設へと顔を出すようになった 学校の友達まで連れてくる勢いだ 『すみませ~ん! ここって聞いて来たんですけど~』 彩音「は~い! みんな~、お歌のお友達が来てくれたよ~♪」 次第に施設の中は明るくなっていった 『みんな~! 聞いてくれてありがと~~!』 「………ッ!」 彩音「……」 ―――― 彩音「ほら、一緒にご挨拶しよう?」 「…たまになら……聞いたげる…から」 『うん! 今度は一緒に歌おうね♪』 「……///////」 彩音「…よしッ♪」 新たな夢も、抱ける程に… 彩音「…どうして……どう、して……ぇッ…」 中澤「………」 だが、そうした裏でも、いまだその先を絶つコがいた。以前より格段に減ったとはいえ その度々に、彩音は涙し、また中澤が落ち込んでいるのに彩音は気付いていた ――そんな、ある日の事―― 彩音「中澤さん、ちょっといいかな?」 中澤「えっ?」 地元の漁師さんにお願いして彩音は中澤を海岸沿いに来ていた そこに、大きな洞窟がある。そう言って 彩音「ここは潜戸と言ってね? 神様が日の光を私達にくれたって言い伝えのあるところなの」 ようやく彼女と並ぶと、そこには 海に向かう岸にも関わらず、見上げるほどの大きな空洞が広がっていた 中澤「なんで、こんなところに?」 彩音「こっちこっち」 と、慣れた足つきで先に行く少女に、男はなんとか置いて行かれまいと足を上げる 少しだけ整備された通路を歩いていくと広い空間に出た そこは波に削られて出来た、大きな大きな洞窟 まるで、神話の世界にでも迷い込んだかのような、どこまでも続くかのような光景 そこには小さなお墓と小石を詰んだモノがいくつも立っていた 中澤「ここは……」 彩音「三途の川原なんて呼ばれてるけど、昔から子供はここにってところなんだって あの施設の子達、帰るところがないならここでねって思ったの ちゃんと、ここにあるよって……」 与えた名前。好きだった色。それぞれに、ちゃんと施してあった事に 中澤は、ここまでの思い出がよみがえってくるようだった 彩音「そしたら少しは中澤さんも楽にならないかなって ごめんなさい、お節介でしたか?」 開いた洞穴の入り口から差す光に、ほんのりと照らされ、首を傾げる彼女の仕草に、少し鼓動が跳ねた気がした… 中澤「いや、ありがとう 僕もまだまだだな。君にまで心配かけるなんて ほんと、まだまだ……」 彩音「それは、生きてる限りずっと、ですから… ほら、ちゃんと顔を見せてあげてください……」 中澤は、傍目には誰とも知れぬ、だが、きっと自分とこの少女にはわかる そんなお墓に手を合わせ、二輪の花は、あの子達の事を共に想った…… 地球連合軍N国。県境駐屯基地内 石田「準備は出来ているか、α!」 α「はい、いつでも」 αと呼ばれたのはあの少年 石田「偽造はいくらでもやってやる どうせ軍の汚点、どうなろうと上は無かった事にしてくれるさ」 不敵な笑いを漏らす石田をよそに α「そんなことはいいよ、僕は117さえ戻って来てくれれば」 少年は、手にした写真をじっと見つめる 報告書のモノをコピーしただけの、薄っぺらい紙 何度見返したのか、くしゃくしゃになり、ところどころ汚れがこびり付いていた… α「ようやく…、会えるよ……僕の…117……」 石田はその様子を気味悪そうに目を背ける 石田「どっちにしろ、それが無ければおまえはただの兵士と変わらん、好きにしろ」 α「ありがとう中佐……。中佐も、欲しかったコが…」 石田「は? あんなの後腐れ無くしたに決まってるだろう。さっさと行け。終わる頃に追いつく」 αはその言葉を聞くと、静かに部屋を出ていった 石田「中澤ァ……! これでうるさい蝿ともサヨナラだ」 デスクスタンドの光だけの暗い部屋で 誰も聞いてないだろう作戦が始まろうとしていた… キャンパスを並べる日3へ続く
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203 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/05/11(日) 23 10 33.17 ID IVuPDWKH0 プチ困報告 卓上にお菓子を「大量に」持ってくる奴がいる 毎日パーティーみたいにクッキー☆・飴・ポテチetcetc卓上にダイスの振り場がない程持ってくるので いつもまずお菓子を退かしてからセッションを始めている。 「邪魔だから一個切れたらもう一個置くとかしてくれ」と注意したら、そのとき(30分前後)はそうするんだけど 一旦休憩挟んだりすると、またお菓子を並べ始める。 セッションの妨害のつもりかと聞いてみたが、全く他意はない様子、ただ沢山の種類のお菓子を食いたいだけらしい プレイ自体に問題はないし、デブと記憶力が悪い所位が欠点な奴だしどうにかならんかなあ 213 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/05/11(日) 23 28 25.21 ID w7EUNfWi0 [6/6] 皆で食べたいとかかね? 本人だけとかなら別に机横に置いといて広げさせるとか? まあ休憩以外間食禁止とかどうだろうか? 214 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/05/11(日) 23 28 30.93 ID xCm0oUvE0 お菓子なら、一つの皿に 色んな種類並べて置いておくとかじゃ駄目なのかね スレ382
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過去のライブについては随時少しずつ更新していきます。。。 レポについては筆者の記憶を頼りに記述しており、事実と異なっていたり、個人の偏った意見や感想が含まれている場合があります。 あくまでフィクションととらえ、参考までにお楽しみいただければとおもいます。 (内容違いについてはこっそりご指摘いただければ幸いです) 日付 公演 場所 皆産レポ メンバーの感想ブログ 150809 STARDUST SECTION3営業所祭り in大阪 大阪・グランフロント大阪 湊①, 湊② 150912 定禅寺ストリートジャズフェスティバル @サンモール一番町 仙台・サンモール一番町 伊達, 桜, 150912 月刊TAKAHASHI 9月号 物販 仙台・ゼビオアリーナ仙台 - - 151024 STARDUST SECTION3営業所祭り~せんだい萩のまい~ 仙台・E BeanS_10F - - 151025 STARDUST SECTION3営業所祭り~せんだい萩のまい~ 仙台・E BeanS_10F - - 151205 東北産を忘れないでくださイベント 仙台・E BeanS_4F - 葉月, 安杜, 橘, 湊, 伊達 151219 LeLien 斬鉄剣 リリースイベント 富谷・イオンモール富谷 - 律月, 伊達, 湊 160109 俺の藤井2016 Tynamyte ヤングライオンステージ 埼玉・さいたまスーパーアリーナ・通路 - 律月, 葉月,桜, 北美, 橘①, 橘②, 湊, 伊達, 安杜 160214 ボビーバレンタイン会 仙台・櫻井薬局セントラルホール橘 葉月, 橘, 伊達, 湊, 律月 160409 4.9決戦~~ 仙台・E BeanS_4F 橘①, 橘②, 湊, 北美, 伊達 160417 Ai どんどこ市 仙台・勾当台公園 志賀潔銅像前 - 橘, 160504 STARDUST SECTION3営業所祭り in大阪 大阪・グランフロント大阪 - 律月, 湊, 安杜, 北美, 橘, 葉月 160522 ABS祭り2016 秋田・にぎわい交流館 - 安杜, 律月, 橘, 湊,桜, 北美 160529 ミュージックパークin SENDAI 仙台・仙台PIT - 葉月, 湊, 律月, 橘 160605 とっておきの音楽祭 仙台・仙台PARCO前 - 湊, 橘 160703 私をベニーに連れてって 仙台・八木山ベニーランド 湊, 律月, 伊達, 橘 160729 お台場みんなの夢大陸 東京 ・ フジテレビ - 湊, 葉月, 橘, 160730 TBC夏祭り2016 仙台 ・ 勾当台公園 - 湊, 湊, 葉月,橘, ばってん少女隊 よかよかツアー 仙台・E BeanS_10F - 湊, 湊, 葉月, 橘, 160807 TIF2016 東京 ・ お台場 - 葉月, 湊, 律月, 橘, 160811 どっかん祭り2016 仙台 ・ 仙台港アウトレットパーク - 湊, 律月, 160814 桃神祭2016~鬼ヶ島~ わんぱくテシマジマランド 神奈川 ・ 日産スタジアム - 橘, 葉月, 伊達, 律月 160827 ミヤテレ24時間テレビ チャリティーコンサート 仙台 ・ 勾当台公園 橘, 160828 スターダストセクション3営業所祭り~夏のカオス~ 神奈川 ・ 横浜ベイホール - 葉月, 安杜, 湊, 橘, 北美, 湊②, 160911 ジャズフェス 仙台・サンモール一番町 - 葉月, 湊, 橘, 律月, 160925 秋刀魚収穫祭 宮城 ・ 女川町 - 葉月, 橘, 藤谷, 湊, 桜, 161105 肉フェスvs餃子フェス ステージイベント 秋田・イオンモール大曲 - 律月, 北美, 藤谷, 161113 チームしゃちほこ 横浜アリーナcolors 神奈川・横浜アリーナ - 葉月, 律月, 安杜, 161127 だってダーウィンなんだも~ん♡ 仙台・仙台darwin 藤谷, 葉月, 橘, 湊, 北美, 伊達, 161222 三又ノ番組 アイドルフェス 公開収録 仙台・Rensa - 安杜, ~~~~編集中~~~~ 210429-30 Power Into Tohoku ツアー Team いぎなり東北産 2021 釜石 岩手・釜石PIT レポ 安杜,橘,葉月, 藤谷 210502-03 Power Into Tohoku ツアー Team いぎなり東北産 2021 いわき 福島・いわきPIT レポ①, レポ②, レポ③, レポ④ 安杜,葉月,橘 210505 桜ひなの生誕祭~さくらホールでひなのを見る会~ 岩手・北上さくらホール レポ 桜, 橘,安杜, 葉月, 律月 210522 Power Into Tohoku ツアー Team いぎなり東北産 2021 仙台・仙台PIT レポ①, レポ② 葉月, 安杜, 藤谷, 210523 東京インベーダー リリイベ仙台 仙台・E BeanS_10F レポ - 210529 北美梨寧 生誕祭 ~KITA★BEAUTY~ 仙台・仙台Rensa レポ 北美,
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季節は冬。放課後を迎えた時間も風が吹きすさび、すっかり手足もかじかんで来た が、彩音はいつものように、元気いっぱいに施設へと赴いている 彩音「今日も♪ みんなと、遊んじゃお~~♪ ……ん?」 ふと、施設の入り口に人影を見つけた 少し小柄な少女 白い髪が風にキラキラと反射し、それと同じくらい白い肌 そして綺麗な赤い瞳がこちらを見ていた 彩音「あぁ……こ、こんにちは ここの子…? だったかな?」 かなりの人数が居るし、全員が全員出て来る訳でも無い 顔と名前は、お話出来たら覚えているので。そうでないなら、見るのすら初めてかもしれない 少女「ううん」 白い少女はぷるぷると首を左右に振った 彩音「ええ~……? でも、それはさすがに~……」 少女「………」 ジッ…と見つめられる。会話が続かない そこへ イーナ「彩ちゃん!」 彩音「あっ、イーナちゃん! 今日も来たよ~♪」 すっかり友達になった二人、彩音の努力の賜物である 中澤「あっエルさんこんなところにいた」 彩音「あっ中澤さん」 中澤が歩み寄って来るとイーナはなんとなく二人の間に立って半ば睨みがちになった 中澤「あははは……、あぁエルさん、どうしちゃったの。中入ってればいいのに」 エル「ここは、入りたくない」 中澤「そうか、まあ無理は言わないよ」 そんな二人を見て 彩音「はっ!? お子さんいたんですね! いや、いてもおかしくないよね もともとEXMに乗ってあちこち飛び回ってたくらいだし…!! 私、それでも大丈夫ですから!!」 と凄む彩音に気圧されながら 中澤「あっいやこの子は…」 エル「なんで私がこのおじさんの子供なのよ! どう見ても似てないでしょ!」 彩音「あぁ、ごめん! ごめんねぇ~…。私まぁた早とちりしちゃって」 先程の無表情とは打って変わって、ぷりぷりと怒り出す そんな仕草を見て、彩音は戸惑うと同時に、少し安堵していた 中澤「この子はね。訳合って僕が預かってるの、それよりそろそろ行こうか」 彩音「えっ? 今日はどこかに行くんですか?」 よく見ると今日はきちんとした服装、軍服だった 聞いてはいたけど、ほんとに軍の人なんだと少し息を飲んだ 同時に、いつもと違う雰囲気に、また少しドギマギしてしまう 中澤「ようやくここの子達を迎え入れる施設が出来たからね。ちょっと拝見に」 見ると、校舎のグラウンドにヘリが止まっている 道理で風が強いと思った 彩音「そっか、なんだかアッと言うまでしたねぇ。でも良かったァ!」 中澤「うん。ありがとう。だから、少し今日は頼みたくて、待ってたんだ ごめんけど。じゃあ、ちょっと行ってくるよ お~い、エルさ~ん」 エル「は~~い」 と二人は出掛けて行った 彩音「いってらっしゃ~い♪」 ヘリに乗り込み、上空へと上がってゆくのを、イーナと二人で見送る イーナ「彩ちゃん! まだあんな男の事好きなの? オジサンだし、ぜんぜんカッコよくないよッ!」 彩音「うん、大好きだよ~♪ 今度、どんなとこがステキか教えたげよっか?」 イーナ「い、ら、な、いッ!!」 ムッとするイーナの手を引きながら、二人は施設へと入って行った 今日は、いつにも増して、工事に来てるであろう大型トラックが多かった…… ―――― N海沖S県O島 離島のほとんどが国境線の防衛の為、軍基地及び関連施設へとなっている N国も、連合に組み込まれてからは、かなり物々しくなったという それでも、他国に比べると独特の『アレルギー』があるため、配備は遅れ気味 ここはその内の1つ COLORS研究所移設……。言うなればそれは体のいい厄介払いだ かつての本州襲撃が恐ろしかったくせに、未だこうして防人に頼ろうとするのが現状 今回は、それがうまくマッチングしただけに過ぎない…… やはりここも襲撃後に放置された施設を宛がわれただけだったが、小川少将の計らいで今の施設よりはだいぶ良くなっていた 中澤、エル。そして、中澤と共に、研究所を墜とした仲間の一人、長柄を加えた3人は、格納庫で白いEXMを見上げていた エル「これって」 そこに居たのは純白の機体。彼女が研究所時代から使っていた機体 エルにとっては、いい思い出もイヤな思い出もごちゃまぜで、複雑な心境だった 長柄「君が使っていたアルトだよ。これも小川さんの計らいだ。あそこが表向き合法だったというのが幸いした。移送にこそ苦労したけど、いずれここで整備も可能になる」 中澤「はぁ~~……。ますます足向けらんなくなっちゃうよ、ほんと」 と頭をかく エル「でも思ったよりいいところじゃない! ここからって感じがするわ」 中澤「まだ何も始まってないのに鼻息荒くしないの……。ところでさ」 と、後ろに控えていた兵士に問いかける。警備というには物々しいというか、思ったより人数が多いような 中澤「石田中佐はいつお見えになるのかな? もうけっこう待ってるよ」 エル「ほんとよね」 ボリボリとポテトチップスを頬張りながら呆れ顔をする だが、兵士は何も答えない 中澤「愛想無いの良くないよぉ…?」 周囲を一瞥した時、中澤の目に軽く笑う兵士の顔が映る 中澤(しまった!!) 直感。これは警備ではない。『包囲』だ!! 中澤「まずい! 今すぐ戻るぞ!」 長柄「なっ!?」 エル「ふぇ?」 警備兵の一人が、隣の警備兵を殴って昏倒させたのを皮切りに 武装した集団が次々と警備兵を打ち倒し、関節を決める 何人かの警備兵は制服を脱ぎ、サッと口元を隠した あっという間に警備は武装解除され… 兵士?「中澤大尉、どうかお静かに。ここまでの失態を晒して、悪あがきも無いでしょう? そのままお待ち下さい。今我らはテロ組織…ですので!」 いくつもの銃口が、3人へと向けられた ―――― 夜の上空。S県圏内 輸送ヘリ内、そこに石田はいた 石田「さぁ行ってこい、これでケリだ。喧しい叩き上げめ 私は後でゆっくり現場へ向かう。車を用意しておけ くっヒヒヒッ……!」 そこには、石田のいやらしい笑いだけが響いた ―――― S県。COLORS収容施設 部屋の窓から少ない町の灯りをイーナは見つめていた 彩音の中澤を見つめる目にを思い出す イーナ「恋……かァ」 と頭に「あの事」が過る 腹に不快な感触が走った イーナ「あぁ……。やっぱり、ダメ…だよォ……」 涙目で見上げた空に、キラリと一瞬だけ光る星を見た瞬間 ナニか、と認識する前に。その星が落ちて来て、施設の壁を崩した 見られている。その星に…… ―――― ドオォォォォォォン!! 夜は閑静な住宅街に、突如爆音が響く 彩音「な、何!? いったい何の音?」 母の帰りを待ちながら夕飯の支度をしていた彩は、飛び出すようにベランダへと出る そこから見える山の向こう 馴染みとなった施設のある場所。その至る所に火の手が上がっている 彩音(爆発? 火事? なんで!?) 天へと昇る、高い煙の中。夜闇に薄っすらと巨大な影が浮かんで見えた ニュースでよく見る。でも、現物は『あの日』以来、ほとんど見ていない 人を模した機体の四肢。いつも通う校舎よりも大きな、鋼鉄の巨人 EXM… その手には、その体躯に相応しい、巨大な砲口が握られている 彩音(EXM? なんでこんな所にッ!?) 考えるよりも早く、エプロンを脱ぎ捨て家を出た 彩音(お母さん、イーナちゃん、みんな…!!) 彩音は、一目散に施設へと走った ―――― テロリストと名乗った兵士達の銃口が、まっすぐに3人を捉え続けた 兵士「どうか、大人しくしててくださいよ。此方もあんまり血は流したくないので」 ヘルメットにグラス。そして口元を隠し、表情はまったく窺えない だが、息遣いから察して、笑っているのだと思う 長柄「お・・・おい、どうするんだ?急がないと」 焦る長柄に 中澤「分かってるよ エルさん、ちょいと頼めるかい?」 エル「ん?」ボリボリ 肝が座っているのか、状況を理解してないのか 彼女はこんな状況下でもポテトチップスを離さず、食べる手も止めない エル「まったく、あんまり子供頼りもどうかと思うけど?」 と呆れるエル 中澤は懐からチケットを出し 中澤「ドッグカフェのバケツパフェで1つ」 と片手で拝む エル「ふぅん」バリバリ 中澤「デザートにケーキも付けちゃう」 エル「しょうがないわね」 二枚になったチケットを受け取り、白の少女は悠然と前に出る 兵士達の銃口がエルに向く 兵士「子供に何させようと……んん!?」 兵士の目にはエルが消えたように見えた 肘打ちの一撃で一人を打倒したかと思うと、奪った銃で別の兵士のヘルメットを撃つ 跳弾し脳震盪を起こした相手に目もくれず、飛び掛かって来た二人組をしゃがんで避けた後、互いに頭をぶつけた兵士がマスク越しにキスした瞬間、その顎を思いっきり蹴り上げる たまらず銃を撃とうとした相手に、エルは奪った銃を投げつけると、オートで放たれたその銃は、固まった兵士達の脚を撃ち抜いてしまう 誤射にうろたえる暇もなく、目の前に迫った少女に関節を決められ、銃を取り落とすと、そのまま背負い投げの要領で別の兵士へとぶん投げた 兵士「くそっ!? かこめ…」 それを言ったと同時に兵士は膝を後ろから蹴られ、ガクンとその場に倒れる 中澤「さっすがにここまで来たら…ねぇ?」 そうして瞬く間に、周りを取り囲んでいた兵士達は崩れ去った エル「はい、終わり。任せるんじゃ無かったの?」 中澤「あら。いらなかった?」 エル「ううん。でもチケットはまけないから」 兵士「そん、な……ぐぅッ!?」 中澤「君ら、この子達の事な~んも分かってないでしょ? これがCOLORSだよ。いけない大人達の創った、可愛いらしい兵器さ ……責任、取ってくれるよね?」 自分を見下ろす赤い目と、飄々としたその男に、動けなくなった兵士は寒気を覚えた 長柄「おい! 早くした方がいいんだろ!」 長柄は戦闘が収まるや、迅速に白のアルトを起動させていた 中澤「すまん。エルさん、いいかい?」 エル「ハイハイ」 2人はコクピットへ エル「ちょっと! 一緒に入るの?」 中澤「あのね。夜の冬空を風に晒されて飛ぶなんて、普通は自殺行為よ。分かる?」 エル「もうっ」 メインシートにエルが乗り込み、その後ろに備え付けの緊急用座席を展開させ、そこに中澤は座る アルトは格納庫の扉が開くと同時に外へと エル「ところで……飛ぶってどうすんの?」 中澤「はぁ?」 何故そんな初歩的な事を。EXMは中澤が現役だったころからビュンビュン飛んでいた この機体もウイングを装備しているので当然飛べるはずだが 長柄「エルくんはまだ飛行訓練はしてない! それにエルくんの能力は人の動きのイメージを元にしてる。急に飛ぶのは無理だ おまえが何とかしろ!!」 中澤「ぇ~~」 とエルと目が合う エル「何よ!」 中澤「いや、いいかい? まずそこのを引いて……」 どうやらすぐに理解したようでアルトはゆっくりと浮上するが、フラフラとバランスが取れずまったく安定しない 中澤「ちょ!? ホント大丈夫? コントロールこっちに回す?」 エル「このコ、私に合わせてピーキーって聞いたわよ!? 集中するから指示だけちょうだい!!」 そうなのだ。この機体は、エルの『脳波操作』専用に調整が施されている ある程度肩代わりは可能かもしれないが、正直試してもないのにそんな事をして、どんな影響が出るかわかったもんじゃあない エル「……羽、生やして……鳥じゃない…飛行機……それで…」 白の少女はぶつぶつと何かを呟いている 中澤(まさか、ぶっつけ本番で『羽を生やすイメージ』を作る気か!?) 幻肢痛。というものがある 失ってしまった体の部分が、まるで『ある』かのように、脳が痛みを感じる症状 もし逆に、『無いモノをあるとして、それを操作するべく、彼女の脳の意識が、機体にまで伝染』したとするなら ボゥ!! と、ブースターに火が入り、安定して飛び始めた!! 長柄「おお!!」 エル「やった!! いけそう!」 中澤「はぇ~…。大したもんだよホント」 そして、機体は昼まで居た方角に向き直す 長柄「行くのはいいが、アイツらあれだけか?」 中澤「えっ? いや~、どうだろ?」 長柄「ちょっと待て! 俺の安全は!? せめて蹴散らしてからいけ!!」 中澤「あぁ~~。たぶん逢坂さんが誰よこしてくれてるよ。恐らく、いやきっと」 長柄「おいっ!」 エル「行くよ!」 中澤「じゃ。あとよろしく」 とアルトは本土へと飛んで行った 長柄「だ~~~!! 後で覚えてやがれ~~~~!!!!」 その声も振り切り、機体は冬のN海の空気を裂いて、一気に加速していった ―――― 同刻 S県。COLORS収容施設 突然の衝撃に、意識が朦朧としている 何か周りが騒がしい ボヤける視界の中、誰かが近づいて来るのがわかった ?「やぁ、やっと会えたね」 誰? と聞き返す間も無く 「貴方!その子から離れなさい!」 震えるような声で女性の叫び声が聞こえた ?「うるさいなぁ~~」 パン!パン!パン! 「ぎゃっ・・かっ」 なんだ? 何かあったの? 渇いた音が響き、ナニかが倒れたようだったが、恐怖に支配された彼女には知りようもない まだ虚ろな意識 誰かはさらに近づいてくると、少女の身体を無遠慮に触れる 一瞬ゾッとする感触、しかし身体は動かない ?「君も変わらないね・・・嬉しいよ」 そのまま、誰かの手と認識したそれは、ぎゅうっと掴み、離そうとしない ?「あぁ、お帰りぃ……僕の、117」 とイーナは自分を引き裂く痛みに覚醒する イーナ「くぅ…あ……あぁ」 思い出したくないあの感触。だが確信する 覚めた意識の中、目に入ったその顔は忘れもしないあの少年 イーナ「86!?」 かつて愛した人の、爛々と輝く瞳と 遂に、目が合ってしまった α「嬉しいな、ちゃんと覚えててくれて、今は僕にもαって名前があるんだよ これからもずっと一緒だよ…。そうだよね? イーナ、だっけ? 君にピッタリな、カワイイ名前だ…」 イーナ「い、きて……」 名前を呼ばれたのにも驚いたが、彼が生きていた事に驚いた α「あ~~。なんで僕が生きてるか不思議なんだろ? 僕もさ あの後僕らは文字通り廃棄されたんだ でもたまたま一緒に廃棄されてたコイツ」 と後方に控えるように座るEXMを指した α「この僕にだけ反応を示した それに偶然気付いた研究員は慌てて僕を蘇生回復させた その後は施設が閉鎖し、流れ流れて今の隊さ」 αの、彼の動きは止まらない 足掻こうにも力が違い過ぎる イーナ「あっ……いっ…ぐぅ、あァッ!?」 燃え上がる火の手の中 彼の異様なまでに膨らみ上がった感情は、愛する彼女を絡み取って離さなかった イーナは吐き気のするような感情を抑え周りに目をやる 「う、うぅ……」 近くに、彩音の母である、さおりがうずくまっている さっきの声はこれかと気付く そして、施設の壁の向こう 彼が乗ってきたEXMとは違う影が立っていた ポルタ・ノヴァ。連合のアルトと対を成す、バイロンのEXM 連合ではなく、彼を拾ったのはバイロンなのだろうか? しかしその下、施設の少女達を品定めしている兵士達は地球の装備 イーナ(なに…!? 一体どういう……) 節操の無い兵士の何人かが、その場で少女を襲い始めていた イーナ(何? 何なのよッ!?) 街はあちこちで火の手が昇り、その暗闇に乗じた彼らは獲物を貪り始める… 何故だろうか。消防のサイレンすら一切聞こえない いつもであれば、知らない場所で火事が起きていても聞こえるのに… 誰も助けに来ないここは、ただの狩場と化していた イーナ「さ、さっき……EXM…が…っ、反応したって……ッどういう……こ、と…?」 イーナは、されるがままの状態にもかかわらず、彼の目を見ながら何とか口にする αは、彼女を愛でながらも、言葉を紡いだ α「僕が今着ている服……、そしてEXM…ェ…。見覚えないとは言わせない…… 忘れるはずがないだろう…? 自分の『色』を!!」 イーナ「!?」 暗き暗き灰の色。自分の力の源泉。そう教えられた。その色 よく見ると彼は上から下までその色で、乗って来たEXMも同様だった α「ようやく思い出したかい? そう君の色だよ……! 愛しい愛しい、君を示す彩…ォ…! そして君と交わった証なんだよ!! 君から僕が貰ったサイッコウのプレゼントさ!!」」 αがイーナの顔を撫で、見開いたその瞳に自分の顔を映す α「だから僕は助かったんだ。僕だった、あれだけいて僕だけがッ…!! …だから大人は僕を欲っしたんだよ…! だからこそ君も…」 『やめなさいッ!!』 話を遮るように声をした 彩音「イーナちゃんを離して!!」 その声の主は彩音であった、状況は判らない だが、イーナが他の子が襲われているのはわかった イーナ「彩ちゃん!! 逃げて!!」 α「逃がさないよ…!!」 αは銃を構える しかし、その銃口と彩音の間に さおり「彩! いけない早く逃げ…ッ!」 パンッ 渇いた音は、びちゃりと血飛沫を撒き散らし、あっけなく掻き消えた さおり「ぁごっ……」 その凶弾は、さおりの。母の頭を撃ち抜き爆ぜる 彩音「お……、お母さァん!!!」 α「うるさいおばさんだな」 なおもその銃口は彩音へと向けられる イーナ「逃げ……」 α「逃がさないさ」 目に見えない何かが、αを中心に広がる その『彩』の瞬きの奔流が、彼女を母の亡骸ごと包み込んだ瞬間 ズシッ。っと 急に身体が重くなる 彩音「な、に? ………こ、れェ?!」 そしてαが近付きおもむろに彼女の衣服を引き裂いた α「ちょうどいいや。君とも遊んであげるよ」 そう言うαの後ろで横たわるイーナを見て寒気が走った 彩音「いや、いやぁ!!」 その瞬間 大きな銃声と共に白い何かがポルタ・ノヴァを一体吹き飛ばした α「なんだ!?」 真っ白なアルトがこちらに向かって降りて来た コクピットが開く 中澤「彩音さん! 大丈夫!?」 彩音「中澤さァん!!」 その姿に彩音は安堵し、思わず叫んだ 涙を流し、動かぬ体のままであっても とても心強かった…… ――少し前―― N海沖 真っ白なEXMが飛んでいた エル「ウフフ♪ 飛ぶのってけっこう簡単ね」 と、どや顔をしていたが、中澤は彼女の方を見向きもせずに、コンソールに向かっていた 中澤「装備は? マシンガンとナックル……と何コレ? コビッツ? シールドじゃないの? 慌て過ぎたなぁ、武器が乏しい」 無視されてちょっとムッとするエル エル「大丈夫よ! 私のスノーホワイトは強いんだから」 と胸を張る 中澤「ところでそのスノー……って名前何?」 エル「女の子が乗ってるだからやっぱりかわいくね」 中澤「かわいくって……こんなカクカクしてる見た目で?」 エル「もうっ! いいじゃない!!」 とふて腐れる 後に数年、長柄博士を悩ませる事になった会話であった 中澤「そんな事より見えてきた!」 まだ数キロ離れているここからでも火の手がわかった エル「じゃっ、行くわよ!!」 加速するスノーホワイト 一気に陸が見えた 同時に、町を荒らすEXMも確認出来る エル「先制アタック!」 とマシンガンを撃とうとする、が 中澤「ダメダメ! 居住区が近いんだから連射しちゃダメ! オートから切り替えて単射にして」 エル「なんでッ!?」 叱る中澤にエルは悪態をつく 中澤「街にこれ以上被害出たらどうすんの!? チケット使えんくなるよ!?」 エル「ああ! もう!! これじゃあ【00B】との模擬戦の方がよっぽど楽だったわよ!!」 中澤は思い出す。そういえば彼女は、模擬戦はともかく、実戦は初めてなのだ 中澤(この辺から教育かなぁ。女将さんにでも頼んでみようかね) そう思いながらモニターから町の状況を窺う 中澤「とにかく着陸して接近しようか ……まぁまぁ数いるな 今回、影さんのサポートは無いし……」 と思考を巡らせていると困った顔のエルが目に入る エル「着陸……?」 しまった!と中澤が思うより早く エル「止まればいいんでしょ! だったら!!」 とスノーホワイトを更に加速させ敵機へ一直線 中澤「なっ…!? まっ、待ってまって!!」 そのままスノーホワイトはまるで特撮ヒーローの飛び蹴りのような姿勢をとり、おもいっきり近くのポルタノヴァは蹴り飛ばし着陸した ガカァァァァン!!!! ポルタノヴァの頭部はへしゃげ、そのまま地面に倒れる さすがに不意の横転に、パイロットも無事ではないだろう エル「どうよ♪」 中澤「あたた…っ、またなんという…ん?」 頭を抑え、ふとモニターに彩音の姿を見た 中澤「エルさんハッチ! 降ります!」 エル「ハイハイ」 とハッチを開け腕を地面へと下ろした 中澤「彩音さん! 大丈夫!?」 彩音「中澤さァん!!」 こうしてこの状況に至る訳だ 中澤はスノーの腕をスルスルと降りて行く α「誰かと思えば……やっぱり大人は役に立たないな」 悪態をつきながら、少年はいやらしそうな顔をする 中澤「へぇ。あの時の少年じゃない」 とサッと状況を見る 乱れた服の少女たち。血まみれで倒れた女性 そして、目の前の、石田と共に居た少年 中澤「ちょっと悪さが過ぎたかな」 中澤は、自分でも怖いくらいに冷静だった ふと落ちていた鉄パイプを拾い、剣を中段に構えるような姿勢を取る α「ナニそれ? あぁチャンバラで僕をどうにかしようって? …頭おかしいんじゃない?」 と銃を彩音の頭に押し付けた 彩音「…えっ」 母の撃たれる姿が過った瞬間だった バシン!! 銃を持った腕が弾かれる 彩音の目にさっきまで数メートル先にいた中澤が大きく映る α「なっ・・・そんな!」 αには何が起こったのかも分からない ただ、その手にはもう銃は握られておらず、代わりに鈍い激痛が遅れてやってきた 咄嗟に下がりイーナの元に… と、距離を取ったと思っていたαはぎょっとした もう目の前に中澤がいたのだ 先程と同じように、構えからの突きが肩へと入る 咄嗟に頭を庇った腕に、容赦無い一撃が見舞われ、彼は恐怖に慄いた α「そ、そんな! 研究所出の僕が圧されるなんて!? 強化も…訓練もッ!!?」 中澤「知ってる でも君、落ちこぼれだったんでしょ」 α「そんな! 117たすけ…」 ゴスッバシンッ!! 手首のスナップを利かせた連打を防いだと思った瞬間 腹に重い一撃を喰らい、更に後ろへと吹き飛んだ α「か…ッ!? グフッ」 無理やり肺を圧迫され、αは咽返すように空気を吐く だが、腐っても強化兵士。倒れながらも、まだこちらを睨み上げる… その様子に鉄パイプを構え直し 中澤は小川の顔を思い出す 中澤(こういう時は、貴方のしごきに感謝します) エル「おっ♪ 指令もやるじゃない」 何を呑気な…とコクピットから見下ろすエルを見た そしてイーナを見るや、上着を脱ぎ被せた 彩音もそこに駆け付けイーナを抱き締める 彩音「イーナちゃん!!」 イーナ「あァ…彩ちゃん!!」 二人を見て、胸が苦しくなった 中澤「ごめん、2人とも」 今はこれしか出なかった よろよろと立ち上げるα α「くっ……他の連中はどうした!」 と周りを見るとポルタノヴァや兵士達との連絡が取れない 配置しているはずの方向を見ると、もうすでに無力化されかかっていた そして、月明かりすら消えたと思った時、上空を覆わんとする影が迫ろうとしていた…… ―――― エドガー「本艦はこれより、N国S県、K区画地区のテロ鎮圧特別任務を遂行する 各員。街に対する被害は最小限に フォワードは3バーストマシンガンと大型ナイフの携行を許可する 街中でライフルやビームの支援は無いと思え」 その上空に現れた戦艦から、艦長『エドガー・ユーバンク・ヘイルズ』は、出撃する隊に向かい叫んだ エドガー「全艦、油断するなよ!!」 艦長であるエドガー司令。まだようやく30になろうというくらいにも関わらず、冷静な判断で指示を飛ばしていた 急に【市長】から詫びを入れたい案件があると打診が入り、何事かと思い文字通り飛んできたのだが… エドガー(ポルタノヴァ……。偽装はしているが、地球製だな? まったく、他人の事をとやかこ言える立場でもないが。厄介な……) 『……』 『これが……本当の戦場……』 『私たち、これを諫められるのかな……。こんなの経験した人を、ホントに元気づけられるのかな……?』 同じく、簡易潜水艇に匿われていた、『真中次郎』のプロデュースする三人組も保護され、共に上空から戦場を見下ろしていた…… エドガー「君たち。無理であれば、下がっててもいい。私もそう言われているのでね」 『…いえ! 確かに怖い…けど』 『【あのコ】達や、今こうして戦ってくれてる人たちの事を想えば!!』 『プロデューサーの言ってた事が、ちょっとでもわかるような気がするから…!』 エドガーは、その後ろ姿に、かつての自分やそのライバルの姿を重ねた… 確信する。彼女達はきっと、次代の戦乙女として羽ばたくと そして、そんな彼女たちに、負けてなどいられないと エドガー「了解した。ヴァルキュリアの卵たち では、このエドガー・ユーバンク・ヘイルズ。下手な指揮は見せられんな…!!」 ―――― 空中より舞い降りた暗色のアルト その乗り手。ライヒアルト = シュレンドルフは まだ20過ぎの若手であるが 的確にコックピットのみをナイフで引き裂き、テロ機を沈黙させてゆく 『な、なんだよ? レーダーが!? ゆ、有視界せんと…ぐあッ!?』 ライヒアルト「こちらモイライ1 この方面は仕留め終わった。次のターゲットに移ります」 強力なジャミングを撒かれ、機械による視界を遮られたテロ機達は、その中でも悠然と動く部隊に翻弄されていた ライヒアルト「こちらのOSは特別製でな スマンが、生死はそこそこでいいと聞かされている EXMに乗っていたのが運の尽きだったな」 3バーストから単射モードに切り替えたマシンガンでも うろたえた案山子の担い手を撃ち貫くには、彼と【試作AI】の手にかかれば、造作も無い事だった…… ―――― α「なっ…バカな!? EXMが全滅!? どおして? 石田は! 中佐は何してるんだ!!」 中澤「ふぅ、逢坂さん……いや違うか? とにかく助かった~~」 謎の部隊は、町に展開していたEXMを次々と沈黙させ、包囲していた歩兵も捕縛していく 少なくとも、こちらの意図に協力的らしい その様子に、中澤は少し安堵する α「…チッ!」 舌打ちしながら、αがEXMへと向かう 中澤「逃がさないって」 と不意に身体が重くなったのを感じた 中澤(これは…!?) とイーナと目が合うとイーナはいやいやと首を振っていた 中澤(能力…!? 何故だ? イーナじゃない、まさか…!!) その間にαは乗り込む 中澤「エルさんお願い! あとその子たぶんCOLORSだ! 油断するな!!」 エル『はぁ? さっきの男じゃなかった?』 コクピットに座り直しながら聞き返す 中澤「よくわからないけど、そうみたいなんだ気をつけて!」 エル「ったく」 スノーはマシンガンを放つが、弾が反れて地面へと落ちる エル「……ん?」 続けて撃つがやはり同じ現象が起きた エル「何かある!」 とマシンガンを投げつけると敵アルトの手前でマシンガンは不自然に落ちた ガゴンッ! と同時にマシンガンが暴発した ダダダダダッ! 中澤「わっ!わわわわっ!!」 彩音とイーナを小脇に抱え逃げる中澤 中澤「バカ! 銃を軽々しく投げない!」 エル「あぁ、ごめんごめん」 と向きを直し向かい合う 携帯コンソール画面にデータが表示される イーナの能力データ 中澤「たぶんあってる、どういうわけかあの子はイーナの能力をコピーしている」 イーナを見るが言いたくない素振りになんとなく察する エル「さてさて」 α「くっ……フィールド範囲が狭いッ! 途中だったからか…!?」 α機が迫る 触れそうな距離まで迫ると、互いのマニピュレータを掴み合い、取っ組み合いになる エル「遅いって…ん?!」 ガクン。と 膝が落ちそうになる。モニタに表示されるのは、【重量過多】の警告 ギリギリ蹴りを見舞うと同時に、バーニアを吹かせ距離を取った α「ゲホッ!? あ、アイツにやられてなけりゃ、さっきので決まってたのに…!!」 エル「これが『加重』ってのか…!」 そんなに広いフィールドではない、しかし弾は届かない、近付けば捕まる… エルは左手腕に装備されたシールドに目をやる エル「今の私に出来る? ……ううん! 出来る!!」 スノーはおもむろにシールドを掴みα機に投げつけた α「そんなもの……!?」 と軽くかわす するとシールドの影からスノーホワイトが顔を出す がαはニヤリと笑う α「甘いんだよ!」 『加重』のフィールドは常に展開している スノーホワイトは捕まると、今度こそは言わんばかりに地面へと押し潰された エル「くっ……! ぁあ…!?」 ズズン…… 倒れたスノーホワイトを跨ぐように立つα機 範囲内の地面が陥没し始め、αは全力で能力を行使する α「意外と呆気なかったねェ!! 01!! 【00B】に連戦連勝って言うから、どんなバケモノかと思っていたけど こんなのが『母さん』の秘蔵っ子なんて…ッ!!」 自分が落ちこぼれと称されたことへの苛立ちが募る だが、それは今この時払拭されるのだ…!! α機が長刀を引き抜き、スノーの首元へとかざした α「さぁ終わりだ!」 エル「コビッツ! お願い!!」 その言葉に応えるかのように 先程投げられたシールドが青い光を纏って、光の矢の如く飛翔する!! 『加重』のフィールドをものともせず切り裂き、そのままα機の腹部を貫いた! α「なんだ?! ナニが起こって…!?」 フィールドが消えた エル「だあぁぁぁぁぁ!!」 スノーホワイトのナックルがα機の頭部を捉える グワシャッ!!! α「グハァッ!!?!」 今度はα機が地面へと沈む エル「……【アイツ】にタイマンで勝てたのは。私だけだっての…」 そして、それと同時にテロリストとおぼしき部隊の制圧も完了した 長い夜はようやく明け、辺り一帯に日の光が指そうとしていた キャンパスを並べる日4へ続く
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現場へと向かう車両があった 石田「くそっ!あの役立たずが!所詮落ちこぼれか」 怒りで窓を殴る 石田「帰るぞ!」 車両が向きを変えようとした時だ ヌッと巨大な手が現れた 荘厳なEXMの手 その漆黒の機体が、車両を掴み飛び上がる 石田「なんだ!? き、貴様!」 闇影「何処へ行かれるのか? 石田中佐殿、現場はこちらですぞ」 石田「や、闇影卿!!?」 紅闇夜は昇る朝日の中を翔んだ ―――― COLORS収容施設 もう建物は跡形も無かった 多くの犠牲者が出た 少し前に、ご相伴をあずかった彼女も…… 中澤「……」 一本だけ、タバコを吹かす 中澤はその光景にかつて自分の部隊が全滅した事 自分を助ける為に散った仲間の事 それが嫌で守る為に走り続けた事を思い出した 中澤「あれ。どこの部隊だったんです?」 ようやく事態が片付いて、今しがた到着した逢坂に話しかける 逢坂「少々訳アリでして。今度改めて…」 テロ鎮圧に来ていた部隊は、逢坂率いる部隊が到着すると同時に、なんの遺恨も無くその場を託し去っていった O島に残した長柄の方にも救援として赴いていたらしく、彼も大したケガも無く無事だったという 今、少女たちは保護され、少し早いが新研究所へ移送を行っている最中だ そこへ闇影に連れられて、ようやく石田がやって来た 中澤は振り返らなかった 石田「中澤大尉、ご苦労だった 今回のバイロン軍の攻撃、よく退けた」 何をいけしゃあしゃあとと呆れながらふいに振り向くと、邪な目をする石田の顔が見えた その視線の先、ほぼ半裸の彩音やイーナが、施設に居た皆が居る 石田「しっかしなんだこの惨状は!! これは早速責任…」 その光景が目に映った時、そう認識した時にはもう遅かった 闇影「ダメだッ!? ヒデヒサ!!」 石田「ん? グエァ!?」 中澤の拳が石田の顔をひしゃげさせた 石田「あ、が…ががぁぁ……ッ!? き、貴様ぁ!! 上官に向かってなにォ…」 中澤「もっと早く! こうすべきだった!!」 闇影「ヒデヒサ……」 逢坂「……」 聞こえぬようにため息をつきながら逢坂が合図を送ると、部下が中澤を拘束して連行して行った その姿を見て 石田「はははっ! この馬ァ鹿が! ザマァ見さらせェ! …あ。いや、ありがとうございます逢坂准将 此度は…」 そんな石田の眼前には、既に彩音が迫っていた もはや自分の格好などお構い無し そんな事より、彼女には優先せねばならない事があった 彩音「アンタがァァァァ!!!」 石田「ぐへぇッ!!!???!」 顔面にキレイなハイキックが決まる 助走をつけた一撃は、痩せぎすの男を吹き飛ばし、地面へと伏せさせた 彩音「ヒデヒサさんが!! あの人が、理由も無く人を殴るはずなんてない!! 私わかってる! あのコたちも…! ヒデヒサさんも……お母さんもッ!!! アンタが…! アンタが!! だからッ!!!」 中澤はその声に振り向き、やっちまった。と、さおりに謝った でも、彼女の行動が、どこか嬉しかったのだけは、本当だった…… ―――― その後。とある執務室 石田「さってぇ!! アイツはブタ箱にぶち込んだし、あとはあの蹴り入れやがった小娘なぁ!! ちっと『トウ』が立ってるが、まあまだネンネなら多少は…」 腫れあがった顔のまま、石田は中澤更迭の書類を纏める 怪我を押しての徹夜明け。ドスドスと基地を歩き、然るべき場所へと足を運ぼうと… 『おっと。そこまでだ中佐殿』 石田「は?」 振り返る そこには、少し前まで共に居た二人 逢坂早瀬と闇影が立っていた 逢坂「違法風俗斡旋にその利用、更には隠蔽の手引き。テロ組織に対する武器の横流し。部下に対する不当な措置 以前に会った以外の事もあげようか?」 逢坂は、彼の罪状を読み上げる そして、自分が纏めた書類の何倍も大きなファイルをヒラヒラさせながら闇影はニヤニヤと笑っていた 石田「は、はァッ!? な、何のことだァ!!? 私は無実だ!! 被害者だァ!! き、貴様ら等、私の後ろ盾を持ってすれば……!」 闇影「敵だと厄介。味方だと案外頼りない… 確かにそうだったが、今回は詫びって事で早かった」 取り出したデバイスの芸能ニュース見出しには 大手芸能プロダクション会長。異例の旅行先での退陣会見という記事と、『真中次郎』による独立事務所設立の記事が載っていた 闇影「この後はどうぞご自由にって『伯爵』より、だと 爵位を名乗ってんのは気に食わねぇが ま、やる事はやってくれたし、騎士として免じてやるって事にした」 逢坂「貴様の後ろ盾はもう無い 私兵によるクーデター未遂、消防各所への業務威力妨害。そして先ほどの婦女暴行宣告 全部纏めて裁判所で聞こうか…?」 もう逃げ場はない そう悟った石田が往生際も悪く、全速で振り返ったその瞬間 暗躍部隊に取り囲まれ、彼はついに床を舐める事となった…… ―――― そうして、季節は巡り、既に春… 光の届かない壁の中では、暖かさを感じる事もない独房生活 上官を殴った事に端を発し 結果それなりのポストの人間を追いやった事 それにより損を受けた者達からの報復から守る為、進んでの投獄 分かってはいるがやはり味気の無い毎日だ。反対されたのも頷ける 中澤「ふあぁ~~…… もう春になっちゃったか…」 大量の資料もだいたい目を通した 今回の件でCOLORSの情報を把握しきれてなかった為の被害 改めて反省をするにはいい時間だった 冷たい壁に背を当て、痛む腰を擦っていると、カンカンと足音が近づいてきた 闇影「よっ、ヒデヒサ」 資料の差し入れは届くが、直接では久しぶりの来客だった 中澤「あぁ、影さん 何、また新しい資料? 頼んだのは僕だけどさぁ…」 闇影「ん? あぁ、違う違う それより何だよその髭は? いくら独房生活ってよォ」 中澤「いいじゃないの。風呂はちゃんとしてるよ」 と顎の髭を擦る 闇影「そんなだから急な事への対処が遅れるんだぜ」 今回の事を言われてると思い、少しイラッとする 中澤「関係無いだ……ろ!?」 闇影の後ろの人影に気付いた 彩音「久しぶり、中澤さん」 中澤「彩音さん!」 と先ほど闇影の指摘が気になり、思わず顔を隠しそうになった 闇影「そういうところだよ」 と笑う 急にバツの悪い顔をする中澤 中澤「何もこんなところに連れて来なくても」 彩音「あぁ、ごめんなさい。今日で出てこられるって聞いたからお願いしたの」 中澤「えっ? そうなの?」 闇影「あっ、聞いてないのか? オヤッさんと逢坂のヤツがいろいろクリアにしてくれたみたいでよ もうお前さんになんかしようってヤツはいないってさ」 中澤は2人の顔を思い出しながら 中澤(何やったんだろ……こわッ) 鍵を開けられ久々の外へと 闇影「ほいじゃあ。出所おめでとうございます。中澤【中佐】殿」 中澤「……へ?」 中澤は大尉のはずだが、彼の親友はそう呼んだ 闇影「お前、ホントになんにも聞いてないんだな どっかから辞令があった 今回の逮捕劇と、無実の罪で投獄された事に対する、せめてもの措置だってさ 二階級特進、おめでとう!!」 正直、寝耳に水というか 叩き上げの自分が佐官に任命されるなど。異例中の異例だ 本当に、裏でナニが起こっていたのやら…… 中澤「えぇ~~…… 俺アイツとおんなじ階級になっちゃったの?」 闇影「上もヤツが失脚したならしたで、ちょうどいい後釜が欲しいんだろ オヤッさんの顔を立てるとでも思って、ありがたく受け取っとけ そんじゃ、俺はちょっと報告に行ってくるから。嬢ちゃんの事頼むな」 気を利かせてるつもりなのか闇影はそう言ってその場を離れた 中澤(余計に辛いよ影さん…) 切り出す会話が見当たらない 中澤「あれからどうしてたの?」 と差し当たりの無いことを聞く 彩音「一応、進級はしたんだけど…」 中澤「そりゃぁ…。おめでとう」 なんだか、互いに歯切れが悪い 彩音「あれから、小川さんが私を養子にって言ってくれて。お母さんの事も…」 中澤「えぇ!? そうなの?」 彩音「うん、だから地元を離れる事になったんだ もう、ココにはほとんど何も残ってないし。お母さんもいないし 小川さんには感謝してる」 はぁという顔で聞いていた 中澤「そっかぁ。小川さんが…」 彩音「ここ出たらまたあの子達のところに戻っちゃうでしょ? そうなるともう会えないかもって…」 彩音が少し寂しそうな顔をした 中澤「そうだね。でも分かったでしょ? 僕の近くにいるって事はそういう事なんだよ」 と彩音を諭すように話を続けた 中澤「まだ、これから楽しい事あるんだからこんなおじさんなんかの事は忘れて、君は…」 彩音「嫌だ!」 話を切るように、彼女は叫ぶ 中澤「彩音さん……」 彩音「絶対にこれは勘違いじゃないの! だから、ちゃんと見てほしいの! 聞いてほしいの…!!」 泣きそうな彩音に、中澤は無精ひげの上から頬をかく 一歩だけ近づいて、慰めるように話を続けた 中澤「分かったよ。 でもさ、僕はしばらくあの子達の為に動かなくちゃいけないから本当に会えないよ」 中澤は真っ直ぐに彩音を見る 彩音もそれを受けとめる 彩音「うん」 中澤「だからさ。彩音さんはちゃんと学校行ってちゃんと大人になりなさいよ そんでもまだ僕の事想ってくれるなら、そん時は僕も覚悟を決めよう」 中澤は笑って見せた 彩音「うん……うん! 私ちゃんと奥さんになれるように頑張る!」 中澤「えぇっ!? あ~…。そういう意味じゃ……まぁいいか」 降り注ぐ春の日差しの中、2人は笑い合った 闇影「あ~~ぁ。見てらんねぇな~~」 と、戻って来た闇影は、急に二人の会話に割って入る 中澤「おわっ! いたの影さん」 闇影「もっとさぁこうガバッといっちまえよ!! こんなとこなら人目ねぇから気になんないって。ほら嬢ちゃんも!」 中澤「あのね、影さんちょっとそれはさすがに……」 と、親友の様子に呆れる。同時に、気を遣ってくれているのを、ひしひしと感じた 闇影「いやいや、ヒデヒサ~~嬢ちゃんもなんやかんや期待して……」 そこまで聞いて顔を真っ赤にした彩音 彩音「馬鹿ぁ!!」 彩音の蹴りが闇影の脚を強打する 闇影「いっ!? …たぁ!!」 声にならない叫びを上げて、さしもの騎士帝もうずくまった それを彩音は、プリプリと仁王立ちで見下ろしている 中澤「影さ~~ん…。大丈夫?」 そのやりとりを見て、中澤はようやく心から笑った ―――― エル「02が起きたって!?」 新研究所に、ほとんどのコが移送された頃、エルは中澤にそう叫んだ 中澤「叫ばなくても、すぐに会えるって」 いくつかの事情が異なるコは、旧研究所の施設をそのまま使う事で、なんとか調整をしていた その解析もほぼ終わり、こちらに移せる算段も整ったのだ 闇影「ああ。あの時の子か よかったなァ。エルちゃん」 エル「……まだ居たの? さっさと騎士の国に帰っちゃえば?」 闇影「ひどくない!?」 中澤「コラッ! なんつ~事を!! ごめんね影さん。彩音さんの態度知っちゃったみたいで… せっかく協力してくれたのに… 此度はお世話になりました。騎士帝殿」 中澤が改めて敬礼を飛ばす 闇影「そんなに畏まらずに…! 親友の為に俺が出向いただけなんで」 中澤「そう? でもありがとうね 何度も行き来させちゃって」 闇影「いいって事よ! では長居するのもアレだし、ここいらで… 他国のEXMの持ち込みは、ここじゃあ検査厳しいからな」 そう言って、騎士帝は所長室を後にする それと入れ替わるように、長柄が別のドアをノックした 長柄「ここだよ。さァ、入っておいで」 と、同時に誰かを招き入れる そして入って来たのは エル「02!!」 そして駆け寄り妹を抱き締めた エル「良かった! 良かったよ!! 02!!」 季節が一巡しようかというくらいの時を挟み、ようやく会えた妹を、エルはもみくちゃにする 長柄「あぁ、いいか? 中澤」 中澤「ん?」 その様子の端で、2人が部屋の隅で耳打ちを始める 02「01……?」 泣きじゃくるエルを不思議そうな目で見ると 02「どうしたの? …何かあったの?」 エル「えっ…!?」 その発言に、エルは戸惑った 02「母さんはどうしたのかな? リサ先生もいないし……」 エル「ちょっ…? 02!!?」 思わず02の肩を掴む 02「痛っ! …何?どうしたの? 01」 中澤「そういう……」 長柄「隠してもいい事は無い。頼む……!」 中澤「ああ。まだ影さんも居るしね。逢坂准将も… さっそく始めるか……」 そう言うと、二人は姉妹の下へ歩み寄る 長柄「ちょっといいかなァ? エル」 中澤「あぁ、こっちもいいかい? 02」 と言うと中澤は02を連れ出し、足早に行ってしまった 見届けた長柄はエルに話を始める… 長柄「いいかい? よく聞いてほしい……。あの子はクローンだ」 エル「えっ?」 何を言われたか分からなかった 長柄「正確に言うと、君達2人は元からクローンなんだ」 エル「はっ?!」 益々分からない だが、長柄は構わず続ける 長柄「君達のオリジナルは産後すぐ死亡したらしい…! それで彼女、イザナギがクローン体を作ったようなんだ もちろん母親も知らない事らしい」 エル「何で…? そんな事……!」 首を振る 長柄「分からない…… 特別に扱っていたのは確かの様だがな 君は5体目、02……あのコは体組織が安定してなくて、もう12体目だそうだ」 エル「………」 長柄のその言葉に絶句する 長柄「前の個体が活動停止すると、自動で記憶をコピーして次の個体が動き出す仕組みになっていたようなんだ。彼女の起床が遅れたのはその為だ。これは彼女に限った事ではない… 解析に時間がかかって、すまなかったと思っている…… これが、イザナギが言っていた「次」と言う事らしい しかし、頭を撃たれたせいか、あの時から目覚めるまでの記憶が、すっぽりと抜けているみたいなんだ」 改めてエルに向き直り、長柄は続けた 長柄「02の身体はまだ安定しきっていない様でなァ… 時々体調を崩していただろ?」 エル「あっ……!」 あの日も、酷く体調を悪くする02を思い出す 長柄「必死に模索はしたが、俺では専門外だし、設備も残されたモノを解析するだけじゃあ限界だ だから、闇影の所 永桜神国へ行ってもらい、身体を治してもらおうと思っている あそこは地球の元秘匿区域。自然もたくさんあって、療養の地として最適と判断された」 エル「それじゃあ……ちゃんと治るの?」 長柄「残念ながら、完全に治ると言う保証はないがな で、どうする? 君も一緒に行くか? 出来なくもないが…」 エル「……」 エルはうつむき、そして考えた エル「……名前… そうだ!! 教えないと…!!」 パッと顔を上げ、彼女はそう言った 長柄「そうだな! 彼女の所へ行こう ちゃんと教えてあげないとな」 エル「うん!」 エルは部屋を飛び出した そして廊下を走りながら考える エル「私は……私は……!」 ―――― 〝新〟COLORS研究所。格納庫 永桜神国行き輸送機前 忙しそうに職員たちが作業をしている中、闇影卿と逢坂准将が立ち話をしていた 闇影「で、結局 あれからなにか割れたか?」 逢坂「元中佐の周りは、既に逃亡していた 我々に内部告発して下さった真中殿が、MSCの重役に成り替わったようで、そっち方面はしばらく安泰かと 自分は、別方面からイザナギの捜査を続行するつもりです ただ、あの場から一人。明らかに匿った人間が居るのが気になりますが…」 闇影「油断していたとはいえ、俺に一発当てやがった例のヤツ、か… 機体がジャンク同然だったからよかったが、それと後経験さえ整えば……」 中澤「おっ。いたいた お~い、影さ~ん。逢坂准将も~」 そんな二人の会話を遮って、中澤は大声で呼ぶ 闇影「お~。なんだ送り迎えなんて…… お? そっちのコは確か…」 闇影は、親友が傍らに連れた少女を見ると、どこかで見覚えがあるかのように見つめる 逢坂「そのコは…資料にあったエルの妹という……」 闇影「やあ、こんにちは。俺は闇影って言うんだ お嬢ちゃんは?」 02「わ…。は、初めまして……ぜ、02…です」 答える少女に腰を落として目線を合わせ、騎士帝は優しく頭を撫でる 中澤「ああ。実はその事でお願いがあってね? 准将殿にも」 逢坂「自分にも、ですか?」 中澤「うん。まずは影さん。うーんとね 単刀直入に言うと、この娘を養子にどうだろって! 親友の闇影君になら任せられるかなってね♪」 闇影「養子!? 俺が!? 正気かヒデヒサ!?」 中澤「うん。もちろん僕は大真面目だよ?」 きょろきょろと、親友と少女の顔を交互に見る 闇影「しかし、このコ。02自身の意思はどうなる?」 中澤「実は、彼女はここの施設だけではどうにもなりそうもないんだ そこで永桜神国が、療養にも成長にも最適と判断したんだよ そうだ、02はどうかな?」 02「私は…、外の世界も見てみたい……です…。だから……」 闇影「うん。そうかァ…。 でも、暫く此処になかなか戻れないかもだよ?」 02「この国は、辛い思い出がいっぱい… でも、長柄博士から、騎士様の国は、とっても素敵って聞いて……それで……」 その二人の言葉を、闇影は噛み締めた 闇影「訳有りか……解った! ヒデヒサの頼みなら引き受けよう!! そうだなァ……」 中澤「引き受けてくれてありがとう、影さん! それと……あ、いたいた。お~い!!」 中澤が手を振ると、先程から作業を手伝っていた一人が振り向く そして、メガネに長い髪を結った少女が、とてとてと歩みよって来た 中澤「准将殿には、このコを任せたいんだ。もちろん養子としてね ここじゃ一番の働き者。決して准将の邪魔にはならないって、僕が太鼓判押しちゃう」 メガネの少女「よ、よろしくお願いします。准将閣下…!!」 逢坂「…………え?」 流れからなんとなく察したが、いざ面と向かって言われるとさすがの逢坂も固まった 目の前に出された少女の、親になって欲しいなんて 中澤「まあ、気持ちはわかるよ? ただ、僕は本気なんだ」 逢坂「そんな冗談を言うわけはないと理解していますが、何故?」 中澤「無論、二人共信頼してるからだよ? 皆月製作所の件だって、僕は知っているからね」 逢坂「ああ……」 メガネの少女「わ、私では、不服だったでしょうか…?」 逢坂「いや、それは断じてない!! むしろ嬉しいくらいだが…… しかし中澤中佐。本当に良いのでしょうか?」 中澤「製作所を文字通り手足に使うなら、養子を頼まなかった。特に今はバイロン侵攻もあって上がこの件も軽視しつつあるからさ。脱走したコ達は、バイロンにも流れてるらしいってのに。まったくねぇ 永桜神国も、今回の件に無関係じゃない。なら、繋がりは強い方がいいに決まってる」 逢坂が製作所の立ち上げに関与した事 そして永桜神国そのものが抱えている事情 この男、中澤ヒデヒサは、全て見抜いていた ひょっとしたら、彼らを巻き込んだのも、この時のことを見越して…… 中澤「運命すらいじられた彼女達に、是非外の世界を見せてあげたいんだよ」 逢坂「分かりました。彼女達がそう望むなら」 闇影「いいだろう。その望み、叶えてやるとするか」 エル「02!」 その声に振り返る02 視線の先には長柄と、走ってくるエルがいた 02「01!」 緊張していた彼女の顔が、パッと顔が明るくなった エル「あっ…」 妹のその顔を見て、彼女は何か答えを得た気がした 02「01。私…ね? この人の子供になるんだって」 おずおずと、先程の会話を切り出す エル「うん、博士に聞いたよ あのね、私名前付けてもらったんだ」 エルのその眼は、まっすぐ02を見る エル「私は、エル。エルっていうの。呼んでみて?」 02「エ……ル。そう、良かったね エル……」 と02が笑顔で返してくれた エル(うん、そうだ) エルは決心をした そして、母から聞いた。02の 妹の本当の名前を告げようと エル「あのね……」 と言いかけたその時 闇影「それじゃ、君はアルだな!」 と、頭上からその紡ぎかけた言葉が降って来た エル「なっ!!」 思わず見上げたと同時に、少女は絶句する あちゃ~~と中澤は顔に手をやった 逢坂も、なにかを察したようだった 闇影「その子がエルなら、反対の意味でアルでも近しい感じがするだろ? 仮に反しようとも、どこまでも一緒の存在!!」 エル「ちょっ…ッ」 エルが文句を言おうとしたが アル「ア…ル、アル……! 私の…名前……! エルとおんなじ、私の…! アル…!! 私も名前付けてもらったよ、エル!」 と、アル大はしゃぎでエルの手を取る エル「う……」 嬉しそうな妹の様子を見て、エルは押しこらえた そして気を取り直し エル「0…、じゃなかった アル、良かったね」 アル「うん!」 中澤「あ~~。アルは出発しないといけないから、2人とも部屋で準備してきなさい」 エル&アル「「ハーイ」」 と返事をして駆け出した するとエルだけが反転して戻って来る そして、その勢いのまま闇影の脛をおもいっきり蹴飛ばした ガンッ!! 闇影「アッ…!? いっ~~~~!!!?」 声にならない叫びに向かって エルはベーっと舌を出しながらニカッと笑う そして中澤の方を見ると エル「決めた! 私ここに残る!!」 なんかこんなこと最近あったなァと思っていた中澤は 彼女のその言葉に一瞬キョトンとしたが 中澤「そぉ…。そうするか、わかった」 とエルの頭に手をやると、エルはまたアルの待つ方へ走って行った ……そしてその横で膝を抱えてうずくまる闇影 強化措置を受けた少女の蹴りが急所に入り、さしもの騎士帝も。といった様子だ 闇影「ったく、何なんだよ…… なんも悪くねぇよな? 俺……」 その様子に、中澤は苦笑いをする 中澤「相変わらず、いいカンしてると言うかなんと言うか あ~、准将は…」 逢坂「我々も、お暇の準備をさせていただきます ……このコの名前も、考えないとですからね」 メガネの少女「…はいッ! 【お父さん】……♪」 その言葉に、さしもの逢坂早瀬も動揺を隠せず、中澤と闇影はからかうように笑った 同時にメガネの少女も、パッと表情が明るくなった ―――― 2人の部屋 2人は荷物を纏める中 おずおずとアルが口を開いた アル「エルは……一緒に来てくれないの?」 エル「ん~? うん、私ここでやりたい事が出来たの」 とエルはアルの目を見て話す エル「私達みたいな子はまだたくさんいて、私1人じゃどうしようもないけど、少しでも助けてあげたい 私は、ここでそうなりたいの EXMも、ちゃんと飛ばせたし。いつか、必ず…!!」 それにアルは笑顔で答えた アル「そうかァ……。じゃあ私もいつか手伝いたいな 騎士様の国みたいだから、私も、そこでエルを手伝えるようになれるかなァ……」 エル「アル……」 2人は笑顔で見つめあった エル「でも、寂しくはなっちゃうね?」 アル「……うん。寂しい…な」 二人の手が、少しだけ止まる エル「そうだ」 とエルは自分のリボンを取ると アルに差し出した エル「アルのその髪飾りと私のリボン交換しよ いつも一緒……! いつか一緒に歩ける様に……約束ッ!!」 それを聞き、アルも髪飾りを取ると エル「うん……。いつか一緒に…!」 その別れに、もう涙は無かった そして、皆を載せた輸送機は飛び立った 少女は、その様子を見守っている 中澤「良かったの? ホントの姉妹って教えてあげなくて」 隣で中澤が訊ねる エル「また言える時が来るから」 そうエルは答えた 中澤は軽く笑うと 中澤「さぁ、これからやること沢山あるよ、後悔無い?」 エル「うん!」 エルは大きく返事を返した ―――― そして時は流れ、現在 N海沖S県O島 〝新〟COLORS研究施設 こうして、「COLORS」の少女達は中澤新指令。現中澤ヒデヒサ大佐の下、改めて調整され普通に生活を送れる様になっていった 弄られた記憶は戻る事無く、アルやエスのように、養子と言う形でここを出る者も多く居た そして、軍に能力を買われたり、個人のスキルから 企業へと引き抜かれたり、または自ら研究機関へ行く者や、放浪し、軍に辿り着く者も居ると情報が入る時もあった あの時既にゲリラや軍に引き渡された子供達の、全ての行方までは追えていない 生きているのか死んでいるのか だが、時折フラッと連絡が入っては、所在が明らかになる例も少なくない それから、「生産」にかけられていた子供達はほとんどが精神異常を起こし違う施設へと入って行った。産まれた子供達はここで育てていた。結局戻って来る子もいくらか居たが そして、「COLORS」はそれぞれの道を歩き出した 程よく小高く、見晴らしのいい丘 海から来る風に髪を揺らしながら、少女が一人。海を見つめていた 「いたいたエルちゃ~ん」 白の少女。エルは呼ばれた方へと振り向く 彼女も、もう16になった すっかりここのエースとして、今や予算捻出のためにあっちこっちへ飛んでいる 愛機の【スノーホワイト】と共に…… エル「あっリンじゃない、どうしたの?」 その視線の先には、けっこう際どいチャイナドレスを纏った子がなにやら大きな袋を抱えながら、元気いっぱいに走っていた リン「ん、ちょっと任務で近くに来てたからね あっ肉まん食べる?」 エル「食べる食べる♪」 と差し出された肉まんを取りぱくり 続いて2個、3個と平らげてゆく エル「リンもだけど、引き取られてったみんなもせっかくこっちから縁を切れるチャンスなのにわざわざさ~~」 リン「あはは それはさぁ。エルちゃんが僕達のためにここで頑張ってるのを、みんな知ってるからだよ」 とエルに笑顔を向けるリン エル「やぁ……。ちょっと、恥ずかしいって」 まぎらわすように肉まんを更に頬張った リン「あはは。美味しそうに食べてくれて嬉しいよ♪」 「あっ。こんなところにいたんですか、エル」 また一人 今度は黒髪を結んだ、竹刀の入った袋を担ぎ、制服を思わせる様な服装の真面目そうな少女 エル「ホノカか。あれ、ひょっとしてもう来る?」 リン「誰か来るの?」 エル「ん? あぁさっきも言ったけど、物好きさん」 エルは、ニコニコと笑いながらそう言った ホノカ「エル! そんな言い方は」 エル「もう、いちいちお堅いなぁ余裕が無いと変なとこからつけこまれるよ」 ホノカ「私に限って、そんなことありません!」 もう大量の肉まんを胃袋に収めたエル 今日はお供の忍者が居ないので、ちゃんと履いている…であろうホノカ 自由な白の少女と、厳格な灰の少女 互いに戯れるようににらみ合う二人の間に入り リン「まあまあ、ほら行って行って」 と、紺の少女はエルの背中を押す エル「うん、行ってくるね」 エルは施設へと走って行った そんなエルを見送る二人 ホノカ「まったく。リンは本当にエルに甘いですね」 リン「そぉ?」 島の中を、新しい風が吹き、その丘を通り抜けて行った ―――― COLORS施設内 中澤は新しく来た所員を連れて廊下を歩いていた 中澤「でも良かったの? また戦場に来るようなもんだよ」 そう言って、本日の新入りに対し、親し気に話しかける 「やっとお医者さんからもちゃんとした回復をもらえたばかりなのに」 その新人所員は立ち止まると 「いいんです、私もあなた達のように守れるようになりたいし それに彩ちゃんが一緒なら頑張れる」 それはイーナだった 以前のような、暗い瞳ではない あの事件のあと、彼女は別施設へと移りケアとリハビリを続けていた そして回復が認められ自由になったのだが、ここCOLORS研究施設への配属を希望し、本日付で馳せ参じたのだ 戦闘は無理なので、オペレーターとして 中澤「ははは、こりゃ頼もしい。彩さんも待ってるし行こうか」 イーナ(ん?) 何かに気付くイーナ イーナ「ちょっと!上司だからって『彩さん』はちょっと気安くないない? もう、おじさんデリカシーに欠ける。だからおじさんなんだよ?」 中澤「君もさぁ。一応上司に対してその言い草はどうかと思うよ?」 タタタタッ エル「あっと、指令お先に」 エルが髪をなびかせ走り去った 中澤「走ったら危ないって!」 エル「は~~い」 嵐のように駆けてゆく、その少女を見送ると イーナ「今の子…」 中澤「あぁアレ。エルだよ 今はウチのエース様」 あぁ、あの時の……。ひどい跳ねっ帰りだ まるで変った様子は無い イーナ「はぁ~~」 イーナは、今後アレに指示を飛ばせるか 来て早々に不安になった ―――― そうしてようやく指令室 中には先ほど駆けていったエルと長柄博士。そして彩音が待っていた イーナは彩音を見るやいなや駆け寄り イーナ「彩ちゃん! 会いたかった~~」 彩音「私も! 連絡取れなかったから心配してだけど元気で良かった~♪」 抱き付くイーナにちょっと気圧される彩音 しかし、二人は当時からの時間を感じさせないくらいにお互いをギュッと抱きしめ合った 中澤「ハイハイ、ごめんね 一応、ちゃんとした自己紹介をね」 それを聞いてイーナは姿勢を正しい敬礼をする イーナ「本日付けで、COLORS研究機関にオペレーターとして配属になりましたイーナです どうか、よろしくお願いします!」 はっきりとしたいい声だった 彩音も、先輩として、それに答える 彩音「COLORS研究機関、メインオペレーターの【中澤彩音】です こちらこそよろしくお願いします。イーナちゃん♪」 その言葉に、イーナの空気はビシッと凍った そして、おどろおどろしい顔でゆっくりと、ここまで連れて来た自分の上司の方へ振り返る イーナ「な~~か~~ざ~~わ~~あ~~や~~ね~~?」 中澤の背筋に、悪寒が伝染する 中澤「あれぇ? 彩さん? もしかして・・・・」 彩音「ん? あぁ~~そういえば……。言ってなかったっけ?」 テヘッと笑う彩音の後ろで、エルと長柄が手を合わせていた ゆらりと近くイーナ イーナ「こ~~の~~ロリコン指令!!」 中澤「誰がロリコンとな!? 法律的にも合法だ!!」 彩音「あははは……」 ―――― 施設内ヘリポート 彩音「今度はH道? ちょっと前に、兵器開発局でのバイロン襲撃を収めたばっかりなのに」 中澤「うん、ごめんね やっぱりウチの案件っぽくて もしかしたら保護するかもしれないからお願いね」 彩音「はい、気をつけて」 ヘリは飛び立って行った それを見送る彩音にイーナが話しかける イーナ「仕事仕事で、全然彩ちゃんの事見てないじゃない」 少しご立腹の様子 彩音「あはは、いいのいいの そこに惚れたんだから」 イーナ「もう」 呆れて何も言えなかったが、彼女のあの時と変わらぬ笑顔に、少女を卒業したイーナは、そっと心の中でだけ、今は二人を祝福した まだこの先も、色彩を巡る戦いは続く どうかいつの日か。この少女達に平穏を 願わくば、全てに命の全うを ただそれだけを想い、彼は今日も駆ける いつか。あの日逃した真相に、自分も辿り着くために ――そして―― ザバァァァ…… 何処とも知れぬ場所 暗い部屋でカプセルから液体が放出され 中から1人の少女が出てきた 「おはよう、身体の調子はどう?」 少女に女が話し掛ける 少女は軽く自分を見ると女の方を向き 「はい……問題ありません…… 母様…」 女は笑うと 「そう…… なら、そろそろ私達もいきましょうか ……エリアル」 その少女をそう呼んだアスカ・イザナギは 遥か青い星を見つめて微笑んでいた…… to be continued……
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