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「ふたば系ゆっくりいじめ 956 ぱちゅりんピック/コメントログ」 ゆんやー! -- 2014-06-13 12 31 40 流石に教育委員会や愛で派も見るオリンピックでゆ虐はちょっと… -- 2023-04-22 10 26 19
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(夢) れいむは夢を見ている。不思議な感覚である。夢の世界に自分がいて「これは夢だ」と認識している。 れいむは電車に乗っている。猿が運転する小さな列車。イベントなどで見る事ができる、俗に言うお猿の電車。 れいむは周りを見渡す。一面白一色の世界。夢にありがちな光景。特に不審に思ったりはしない。 ゆっくりだって夢を見る。夢の中では何だって起こる。だから多少おかしな事が起こっても納得してしまう。 これはこういう物なのだと。特に今回はなぜか「これは夢だ」とはっきり自覚しているのだから。 そういう訳でれいむは電車に乗り続けている。夢ならばいつか覚めるだろう。なにせ夢なのだから。 お猿の電車は5両編成。1両に1匹ゆっくりが乗っている。れいむの車両は一番前。 自分以外の乗客のゆっくりは、皆一様に青ざめた顔をして前方の一点を注視している。身動き一つしない。 れいむも自然と前を見つめる。何も感じない。何も不思議に思わない。夢では良くある事。 真っ直ぐ何処までも続く線路。どれ程進んだ頃だろうか。不意に猿の車掌が声を上げる。 「次はぁー、串刺しー。串刺しー。」 電車は駅に滑り込む。プラットホームが一つだけ。屋根もベンチも何も無い。殺風景な狭い駅。 駅に着いたのに誰も降りようとはしない。れいむもそのまま。電車から降りない。夢とはそういう物。夢とはそういう物。 その時、不意に現れた4匹の猿。駅員の格好をしている。 猿の駅員は最後尾の車両に行くと、乗客のゆっくりを電車から引き摺り下ろす。 乗客を囲む猿。瞬き一つしないゆっくり。そして次の瞬間。 「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 辺り一帯にゆっくりの断末魔が響き渡る。ゆっくりを囲んでいた猿達がふっと煙の様に消え、 後に残ったのは全身を針金で串刺しにされたゆっくり。 白目を剥き、刺された所から餡子を流し、ゆ゛っゆ゛っゆ゛っと唸りながら痙攣している。 普段のれいむならば失神するか恐怖で我を忘れ泣き叫んでいたであろうが、これは夢である。 恐ろしいと思いながらもどこか冷めた目で現状を観察していた。 やがて電車は何事も無かったかの様に走り出す。 またしばらく行くと、猿の車掌が案内をする。 「次はぁー、切り裂きー。切り裂きー。」 電車は駅に止まり、一番後ろの乗客が引き摺り下ろされる。そして響き渡る悲鳴。 「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 駅員が消えた後に残されたのは、全身を無残に切り刻まれたゆっくり。 至る所から餡子を垂れ流し、びくんびくんと痙攣している。 瀕死のゆっくりと目が合う。何かを訴えかける目。彼女の呟きが小さく聞こえてくる。 「はやく・・・はやく・・・はやく・・・」 そして電車は走り出す。2匹のゆっくりが惨殺されるところをみたれいむはすっかり怯えてしまっていた。 しかしれいむは逃げ出さない。なぜならこれは夢だから。ただの怖い夢だから。だたの悪い夢だから。 「次はぁー、焼き鏝ー。焼き鏝ー。」 また1匹乗客を降ろした電車は、次の駅を目指して走り出す。 次?次の駅?次の駅でもまた乗客が一人降ろされるのだろうか? 誰が?今、この電車に乗っているのはれいむとれいむの後ろに乗っているゆっくりだけ。 順番で行けば次は後ろの子の番?ではその次は? 俄かに引き攣るれいむの顔。だが大丈夫これは夢だ。自分に言い聞かせる。 大丈夫。大丈夫。大丈夫。これは夢だ。これは夢だ。これは夢だ。 しかし、震えは止まらない。全身を焼かれ、炭になったゆっくりの呟きが耳から離れない。 「おきないと・・・おきないと・・・おきないと・・・」 お猿の電車は走り続ける。たった2匹になった乗客を乗せて。 終点は?終点はどこだ?この夢の終わりは?悪夢の終了は? 大丈夫。きっともうすぐ目が覚める。目が覚めたらきっとまたゆっくりできる。 だってこれは夢なんだから。だってこれは悪い夢なんだから。 やがて電車は減速し、プラットホームが見えてくる。 れいむの願いを打ち砕く、車掌の非情なアナウンス。 「次はぁー、押し潰しー。押し潰しー。」 れいむは見てしまった。一部始終を。猿の駅員に引き摺り下ろされたゆっくりは、大きな万力にセットされる。 ゆっくりと回るハンドル。締め上げられるゆっくり。歪んだ顔から漏れ出す餡子と悲鳴。 無残に潰されたゆっくりを背に、静かに走り出す電車。風が彼女の最後の言葉を運んでくる。 「ほんとうに・・・ほんとうに・・・ほんとうに・・・」 いよいよ、最後の乗客になってしまったれいむ。早く起きないと。早く起きないと。 死んでいった仲間達。初めて見る家族以外のゆっくり達。 一緒に遊びたかった。一緒にゆっくりしたかった。 また今度会いましょう。違う夢で。また今度会いましょう。楽しい夢で。 だから今は、お願い早く目覚めて。夢から覚めて。夢から覚めて。 彼女達が残した言葉。早く、起きないと、本当に・・・死・・・ 「次はぁー。撲殺ー。撲殺ー。」 車掌の声。駅のホーム。猿の駅員。手には棍棒。 起きないと!起きないと!起きないと!起きないと! 引き摺り下ろす駅員。抗うれいむ。抵抗は空しく、れいむは床に固定される。 早くしないと!早くしないと!早くしないと!本当に! 振り上げられる棍棒。こびり付いた餡子のシミ。どれほどのゆっくり達を屠ってきたのだろう。次はれいむの番。 早く目覚めろっ!悪夢よ去れっ! (現) 「ゆううううううううううううううううううう!!!!!」 絶叫と共に目覚めるれいむ。体中汗びっしょり。はぁはぁはぁ、と全身で息をする。 「どうしたの?こわいゆめをみたの?うなされてたよ。」 母の声。れいむを案じて体を寄せ、ほっぺたにすりすりしてくれる。 母の体温が心地良い。良かった・・・夢から覚めた・・・これでゆっくりできる・・・ 心配する母に「へいきだよ。もうだいじょうぶだよ。」と返事をし、辺りを見回す。 いつもと変わらぬ景色。四面を囲う茶色の壁。母と幼い妹達。 1分もかからず1周できる狭い世界。小さな小さなれいむの世界。 良かった。戻ってこれた。現実の世界に。夢は終わった。 悪夢の事などすっかり忘れ、家族と一緒にゆっくりする。 跳ねまわり、歌を歌い、昼寝をし、すりすりする。 家族の他に仲間はいないが、そのかわり天敵もいない。餌を探さずとも、ご飯は定時に空から降ってくる。 とてもゆっくりと流れる時間。時間が止まったらいいのに。この時がいつまでも続いたらいいのに。 しかし無情な時の流れは、何時までもれいむをゆっくりとはさせてはくれない。 突然現れた黒く大きな影。長く延びた2本の腕。れいむ達に向かってくる。 「ゆっ!どこにいくの!かえしてね!れいむのかわいいあかちゃんをかえしてね!」 2本の腕はれいむの一番幼い妹を連れ去った。母が半狂乱になりながら叫ぶ。 やがて聞こえてきた赤ゆっくりの悲鳴。その大きな悲鳴が、だんだん力なく小さくなっていく。 「ああああ!あかちゃん!まっててね!おかあさんがいまたすけにいくからね!!!」 壁に体当たりを繰り返す母。そこへ空から何かが降ってくる。 漂う甘い香り。穴から黒い何かを流している。物言わぬ物体。白くモチモチとした小さな死体。 「ゆぎゃあああああああああ!!!れいむのあかちゃんがああああああ!!!!!!」 目に映ったのは、針金に全身を貫かれた幼い妹の変わり果てた姿。れいむは気を失った。 (夢) れいむが目を開ける。そこに広がっているのは白一色の世界。そして猿の電車。 夢・・・また同じ夢の世界に来てしまった。 早く目覚めなければ。早く・・・早く・・・ 必死に「おきろ!おきろ!」と唱え続けるれいむ。 しかし、一向に目が覚める気配はない。そして聞こえてきた車掌の声。 「次はぁー、切り裂きー。切り裂きー。」 繰り返される悪夢。この前と同じ展開。待っているのは、おそらく同じ結末。 れいむの後ろの乗客たちは、切り裂かれ、焼き鏝を当てられ、万力で押し潰される。 あああ・・・次はれいむ・・・れいむの番・・・ 車掌のアナウンスが聞こえ、遠くに駅が見えてくる。 早く起きないと!早く起きないと! 電車が止まり、れいむに寄ってくるのは棍棒を持った死刑執行人。 れいむは目を閉じひたすら念じ続ける。 覚めろっ!覚めろっ!覚めろっ! (現?) 再び目を開けると、そこにあるのは茶色の世界。戻ってきた。現実の世界。 しかし、そこには何時ものゆっくりとした時間は流れていない。 我が子を失い打ちひしがれている母。黒い影に怯える妹達。 黒い影はまたやって来た。2本の長い腕がれいむの妹ににじり寄る。 逃げる赤れいむ。しかし、ここは四辺を茶色の壁で囲われた狭い世界。あっと言うまに追いつめられる。 「やらせないよ!やらせないよ!」 おかあさん!子供達が叫ぶ。伸びてきた手に体当たりをする母。黒い影が一瞬たじろぐ。 既に一人子を失った。この子までもやらせはしない。母は憤怒の表情で長い腕の前に立ち塞がる。 黒い影の標的が子から母へ変わる。その大きな左手が母れいむを床に押さえつける。 「おかあさん!!!」 「だいじょうぶ!おかあさんはへいきだよ!みんなははやくにげてね!」 逃げる?いったい何処へ逃げると言うのだ?壁に囲まれた小さなこの世界で。 母の言葉を真に受けて、壁に向かって体当たりを続ける妹達とは違い、 れいむは床に押さえつけられた母を、静かにじっと見続けていた。まるで夢でも見ているかの様に。 なぜだろう?これが現実であると言う実感が湧かない。どうしてれいむ達がこんな目に遭うの? 自分達はゆっくりだ。ゆっくりする為にうまれ、日々をゆっくりと過ごす。こんな目に遭う為うまれた訳じゃない。 なぜこんな目に遭う?理由は?・・・理由?ひょっとして理由なんて無いんじゃ? 理由が無い・・・理不尽な仕打ち・・・この感覚・・・何処かで・・・ 夢?これはひょっとして夢なんじゃないか? れいむがそんな事を考えている間も、黒い影は休む事無くその腕を動かし続けた。 母を目がけて伸びてゆく右手。握られているのは鈍い光を放つ鋭利なナイフ。 その鋭い切っ先が母の体を切り刻む。流れ出る餡子と悲鳴。 妹達は気も狂い、訳の解らない言葉を発し、泣き叫びながら壁に体当たりを続ける。 れいむは動かない。薄れゆく意識。こんなのゆっくりじゃない。こんなのが現実なはず無い。 (夢?) 目を開ける。見えてきたのは白い世界。夢の世界。怖い怖い悪夢の世界。 聞こえてきた、車掌の声。聞きたくもない、あの言葉。 「次はぁー、焼き鏝ー。焼き鏝ー。」 繰り返される悪夢。耳から離れない悲鳴。こんなの嫌だ!誰か助けて! 再び現実。茶色の世界。次の犠牲者。幼い妹。 伸びる黒影。手には焼き鏝。焼かれる幼子。消えない悲鳴。 いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ 夢?現実?区別がつかない。ここは何処? 目の前にあるのは万力。挟まれているのはれいむの妹。 長い腕がハンドルを回すたび、赤ちゃんの悲鳴が世界に響く。 「たすけて・・・おねえちゃん・・・」 何もできない。どうする事もできない。ただ見てるだけ。黙って見てるだけ。 万力に締め上げられたその小さな体は、裂け目から涙の様に餡子を流す物言わぬ唯の物体に。 こんなのゆっくりじゃない。こんなのゆっくりじゃない。 ゆっくりはゆっくりしているべきもの。ゆっくりしていないのはゆっくりじゃない。 れいむはゆっくりだ。だからゆっくりするべきだ。 ゆっくりする。だかられいむはゆっくりする。でもできない。なぜ?せかいがゆっくりさせてくれない。 どうしてゆっくりできない?ゆっくりはゆっくりするはずなのに。なぜせかいがじゃまをする? せかいはまちがっている?だからゆっくりできない?ここはれいむのいるべきせかいじゃない? そうだこれはゆめなんだ。そうだこれはゆめなんだ。 だかられいむはゆっくりできない。そうだ。わるいゆめだからゆっくりできないんだ。 (夢。これは夢。全部夢。悪い夢。) れいむを見下ろす大きな黒い影。2本の長い腕がれいむに迫ってくる。 持ち上げられたれいむ。わぁ、おそらをとんでるみたい。まるで夢の様だ。 眼下に見えるはれいむの世界。さよならさよなら悪夢の世界。小さな小さな茶色の世界。大きな大きな段ボール。 机の上に下ろされたれいむ。れいむの上に振り下ろされた棍棒。 痛い。痛い。痛い。痛い。 だんだん意識が遠のいていく。痛みがだんだん消えていく。 やっぱりこれはゆめだったんだ。こわいこわいゆめだったんだ。 その証拠に夢の住人の声が聞こえてくる。次の行先。れいむの現実。 「次はぁー。fuku****.txt。fuku****.txt。」 ネタ元:猿夢 end 作者名 ツェ? 今まで書いたもの 「ゆっくりTVショッピング」 「消えたゆっくり」 「飛蝗」 「街」 「童謡」 「ある研究者の日記」 「短編集」 「嘘」 「こんな台詞を聞くと・・・」 「七匹のゆっくり」 「はじめてのひとりぐらし」 「狂気」 「ヤブ」 「ゆ狩りー1」 「ゆ狩りー2」 「母をたずねて三里」 「水夫と学者とゆっくりと」 「泣きゆっくり」 「ふゅーじょんしましょっ♪」 「ゆっくり理髪店」 「ずっと・・・(前)」 「ずっと・・・(後)」 「シャッターチャンス」 「座敷ゆっくり」 「○ぶ」
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「ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー/コメントログ」 微妙 -- 2010-08-02 22 01 36 このツアーに行きてぇぇぇ!! -- 2010-10-24 16 34 37 うーん、ちゃんと憎まれ口を叩かせてやることも出来ないそーろーお兄さんだと思ったら、 ゆ虐童貞さんたちなのね。 -- 2011-07-13 23 33 52 × とゆう ○ と言う SS書くのはいいけど、最低限の日本語は使えるようになろうや -- 2012-09-01 01 19 24 3DSで見とるけど『ゆ』と変換すると ゆっくりになるw -- 2013-05-07 02 20 12 ↓わかるよ~ -- 2014-03-22 22 59 39 わかるよー! -- 2015-10-11 21 23 41 本当に無駄ダナ -- 2021-03-03 20 33 32
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ドス以外いらん 14KB 虐待-普通 理不尽 実験・改造 群れ 野良ゆ ドスまりさ 現代 独自設定 ゆっくりも役に立ちます 虐待[ 普通 NORMAL ] 理不尽 実験・改造 群れ ドスまりさ 現代 独自設定 ドスへ一言『でかいからって調子に乗るな』 ドスは目を覚ました。 「……ゆぅ?」 なんか頭が重い感じがする。 目の前には『白い何か』があり、目を動かして周りを見ると自分の周りには同じようなものがたくさんある。 「ゆゆっ?ここはどこなの?」 体を動かして周りを見ようとするが、何故か体が動かない。 「ゆっ!?どうして体が動かないのぉ!?」 目だけを必死に動かし自分のあんよを見た。 「な、なんなのこれはぁぁぁ!?」 そして自分の状況がやっと理解できた。 自分はさかさまになっている。 足に何かが刺さっており、それによってぶら下げられているのだ。 頭が重い気がするのは、中の餡子が頭のほうによってきているからだ。 それでいて頭の帽子は落ちていない。 ゆっくりの不思議の一つである。 「ゆぎいいいぃぃ!?いだいいいいぃぃ!!」 とはいえ今のドスにそんな不思議はどうでも良かった。 足に刺さっている何かを認知したとたんに激しい痛みが襲ってくる。 「どごなのごごはあああぁぁ!?みんなばどごおおおぉぉ!?!?」 自分は山の中の森の中で暮らしていたはずだ。 昨日の夕方、お昼寝から覚めたらドスになっていた。 みんなは喜び、自分もドスになった責任をしっかり果たそうと心に誓ったばかりだった。 ドスは必死になって何が起きたか思い出そうとする。 「ゆぎぃぃ!い、いだいよぉぉぉ!!」 しかし足の痛みがそれを許さない。 痛みに身をよじって何とか逃れようと無駄な努力をしているときだった。 ウイイイィィィン、という音がしてドスの下(上下逆さまだから頭のほうから)何かが上がってくる。 「ゆ?」 ドスは視線を頭の方に向ける。 機械に乗った防護服を着た人間が数名、ドスに近づいてくる。 「な、なんなの?人間さん?ドスはどうしてここにいるの?ドスの群れはどこ?ねえ?……ねえぇぇ!!答えてよおおおぉぉ!!」 ドスが問いかけても人間は何も答えない。 防護服に覆われた人間の表情は全くわからず、感情の読めない存在にドスは不安が増した。 一人が手にでかいホッチキスのようなものを手に取った。 そしてそれをドスの口に当てた。 「ゆっ?なにそれ?一体なに『バチン』……!?!?ゆぶひゅうううぅぅぅ!!」 ドスの口の真ん中が、顔の皮ごとピンで固定された。 お陰でドスの言葉は不明瞭なものとなる。 続けて中央と右端の真ん中ぐらいに『ホッチキス』を当てる。 「ひゃめてえええぇぇぇ!!『バチン』ぴゅぴゅぴゅぅぅぅ!!」 続けて左。 「ゆぴゅうううううぅぅぅ!!『バチン』……!!」 ドスはうなり声しか出せなくなった。 普段は口にモノを入れたまま話せるくせに、強制的に閉じられたとなると全く発音できなくなる。 ゆっくりの不思議の一つだ。 次に人間が取り出したのは大型のガスバーナーだった。 「……!?!?」 熱そうな火が先端で轟々と音をたてている。 『ゆあああぁぁ!!やめてえええええぇぇぇ!どうじでごんなごどずるのおおおおおぉぉぉ!?』 ドスの声にならないうなり声が響く。 『熱いいいいぃぃぃ!!火さんはゆっくりできないいいいいぃぃ!!ちかずげ『ジュウウ』ゆっぎゃあああああぁぁぁ!!』 火でドスの唇を溶かし、開けられないように上下を溶接するのだ。 数分して口を失ったドスが完成した。 『ゆっぐりでぎないよおおおぉぉ……どぼじでごんなごどずるのおおおぉぉ……?』 口が塞がっているため疑問の言葉もつむげない。 すると今度は大型のヘラのようなものが取り出された。 『ゆひいいいぃぃ!ご、ごんどは何ずるのぉ!も、止めでよおおおぉぉ!ドズにびどいごどじないでえええぇぇ!!』 涙を流して懇願する。 そしてそのへらは、その涙を流すドスの眼球の淵へと差し込まれた。 『ゆぎいいいいいぃぃぃ!!』 そしてヘラがグイッと動き……ドスの大きな眼球がポロリと抜けた。 『ゆぎゃあああああぁぁぁ!!ドズのお目々があああああぁぁぁ!?!?』 続いて人間は大きなメスを取り出した。 先端の刃には小さな穴が幾つか開いており、その刃は鋭く光っていた。 『やめでえええぇぇ……ごべんなざいいいいいぃぃぃ……』 ドスの声にならない懇願は当然のごとく無視され、刃は先程眼球を取られたばかりのくぼみへと深々と刺さる。 『~~~~~!!』 もはや声もあげられないくらいの痛み。 さらにはメスによって広げられた穴に、人間が小さなメスを持って入り込んだ。 目の穴から体内を好き勝手にいじくられるという想像を絶する痛みがドスを襲った。 意識が吹っ飛ぶかと思った瞬間だった。 『ゆ!?少し痛みがなくなったよっ!……ゆぎいいいぃぃ!!痛いいいいいいぃぃぃ!!……ゆ!?痛くなくな……ゆぎいいいいぃぃぃ!!』 痛みが和らぐ正体はメスの小さな穴から流れ出すオレンジジュースだ。 これによって『痛み』と『癒し』が同時にもたらされる。 ドスにとっては無間地獄だが。 そしてメスはドスの中枢餡にたどり着いた。 『なにずるの!?ドズの中をどうずるのおおおおおぉぉぉ!?』 メスを持った人間が中枢餡の周りを薄くなぞるようにメスを滑らせる。 『ゆぎぃぃぃごぼじばるいいいぃぃぃ!?……ねぎぃねぎぃねぎぃ!?おきゃぁしゃんまりちゃしーし……じdじあpかぽjpじゃ……ゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくり……おうどんたべたいいいぃぃ……』 脳味噌をうっすらとはいえ触れられる度に、ドスの思考はごちゃ混ぜになり、滅茶苦茶になる。 やがてメスが引っ込み、大きいメスも体から抜かれる。 『ゆ”っ……ゆっぎいいいいいぃぃぃ……』 全てが尽きたという感じで、残った片目から絶えず涙を流すドス。 すると今度はドスの帽子が外された。 『ゆ”っ……ゆ”っ……!?ドズのお帽子ぃぃぃ……がえじでえええぇぇ……』 口の中で叫ぶ元気も無い。 そして帽子が外されると、その頭に生えていた『ドススパーク用のキノコ』が取られてしまった。 そのあとはまた帽子が戻された。 帽子が戻ってきたことをドスは安堵する。 『ゆぅぅ……ドズのお帽子、お帰りぃ……』 その拍子に意識を手放そうとするドス……ドスの安息はここまでだった。 『ゆぎいいいいいぃぃぃ!?』 足に走る激痛。 血走った目であんよを見る あんよに取り付けられていた機械が外側に開いていた。 それによってあんよの皮が開き、中身の餡子が外気にさらされたのだ。 『ゆぎゃあああああぁぁぁ!!やめでえええええぇぇぇ!!もういだいごどじないでえええええぇぇぇ!!みんなの所にがえじでえええええぇぇぇ!!』 体をよじりつつ懇願の声を上げるが、無論それはただ呻き声となり、吊るされた身では思うようにいかない。 そしてドスは気づかなかったが、ドスの上の天井が左右に開きそこから大量のゴミ―――主に家庭から出されるモノ―――がドスの中に投入された。 『ゆ”っ!?』 体の中に入ってきた異物を感じて、カッと目を見開くドス。 『い、い、いだいいいいいいぃぃぃ!!何ごれえええええぇぇぇ!!ドズの中に変なぼのいでないでえええええぇぇぇ!!』 ドスは叫ぶが体は正直(笑)なのか、ドスの餡子はそれを自分の一部としてドンドン消化して行く。 ゆっくりは体内に取り入れたものを餡子へと変換する。 それは口からだろうが、腹部からだろうが、あんよからだろうが関係ない。 『中枢餡』が生きており、体の形が保たれていれば、何でもからだの一部へと変換しようとする。 特にドスはその能力が強いとされている。 過去に実験で、100匹の飢えた通常種のゆっくりをドスの体内に入れたところ、ゆっくり達の喰う速さよりドスの消化速度の方が速かったという事例がある。 ちなみに先程ドスの中枢餡を刺激したのは『消化』と『成長』を促す場所だ。 それによってこのドスの成長と消化は驚異的な速度になっている。 流し込むようにドスの体内にゴミを入れているのに、それは即刻餡子に変換され、それと同時にドスの体はドンドン大きくなっているのだ。 ただし、ぶら下げられているために下へ下へと伸びていっているが。 やがてあんよがその体を支えられなくなる。 『ゆんぎいいいぃぃ!!切れるうううううぅぅぅ!!あんよがきれちゃうううううぅぅぅ!!』 すると天井から円形の輪が降りてきてドスの中腹辺りで止まる。 そしてそこから鋭い筒をドスの腹につきたてた。 『ゆぎびいいいいいぃぃぃ!!』 わずかに餡子が出たが、漏れ出すオレンジジュースによってそれは止められる。 これによってドスの体は千切れる事はなくなった。 ドンドン成長するドスの体。 やがてドスの視線は周りにある『白い何か』の先端と同じところまで落ちてくる。 長さで言うと全長5メートルくらいか。 そこでようやくゴミの注入が終わった。 何とか一息つき、目の前にある『白い何か』へと視線を向けたドス。 『ゆ……ゆゆっ……?……!!』 もうここまで痛みを与えられたら、恐怖するものも絶望もしないと思っていたドスの顔が、更なる恐怖に染まった。 自分の周りにあった『白い何か』。 それは『ドスの胴体』。 その証拠に、今目の前に、黒い帽子を被り、片目を失った『ドスまりさ』が、自分と同じく逆さまの状態でそこにいたのだ。 唯一違うのは、その目は既に白く濁っており、完全に意識を失っていることだろうか。 ドスはがたがたと震えだした。 自分もいずれこんなことになるのか……いや、既にその第一歩を踏み出しているのだ。 そのときだった。 一人の防護服に身を包んだ人間が近づいて来た。 『な、なに……今度はなにするの……』 その人間の手には小さな注射器。 そしてそれをドスの額に注入する。 他のドスにも同様にだ。 ちくりと感じる程度の痛みだった。 『ゆ?額がむずむずする……』 異変が起こったのは次の瞬間だった。 突然ドスの額から小さなキノコが生えた。 それはドススパーク用に用いられるキノコである。 キノコはプルプルと震えていたかと思うと、一気に大きさ一メートルくらいに成長した。 ドスの方はというと……『ゆ……ゆ……が、が、が、が……』若干黒ずみ身が細り、すべてを吸い尽くされたかのような感じでプルプル震えている。 他のドスも同様であり、その額にキノコが生えさせ体をやつれさせている。 そしてキノコは素早く人間によって回収された。 キノコは特殊な容器に入れられどこかに運ばれていく。 再びドスにゴミが投入された。 ゴミは餡子に変換され、ドスは見る間に体を元の大きさに戻して行く。 『ゆゆっ……すこ、し……元気が、でてきた……よぉ……』 そこに注射器を持った防護服の人間が近づく。 再度ドスに中身を注入した。 『ゆ……もう、やだ……やめ……』 キノコが生えた キノコが成長 ドスはやせ細る キノコ回収 ゴミ投入 ドス元通り 注射器注入 キノコが生えた―――やがてドスは、考えるのをやめた。 さて、ドスのドススパークを撃つ『キノコ』が、発電エネルギーとして使われるようになった。 それは加工すれば原子力にも匹敵し、かつ危険が少ない次世代エネルギーとして注目された。 そしてドスを『キノコ生産機』として使う計画が遂行された。 様々な実験が成され、完成したのが今の形。 日常生活で出るゴミをドスに投入。 それをキノコの糧とする。 ちなみにドスに赤ゆっくりが出来ないのは、その額にキノコが生えているからであり、キノコに栄養をとられるせいだとも言われている。 キノコは中枢餡の情報を書き換え、にんっしんの為のエネルギーを横取りするのだ。 同時に『成長』と『消化』の情報も書き換える。 よってキノコの生えたドスはそれ以上成長しないし大きくもならない。 しかし中枢餡に刺激を与え、一旦それをリセットし、再びキノコを生えるようにしたらどうなるか。 キノコはドスの体に合わせてその大きさを変える。 その結果があの巨大キノコである。 これによりゴミ問題も解決し、さらにエネルギー問題も解決した。 ちなみにこのドスの群れはというと――― ドスがドスになった日、その様子はすでに宇宙の衛星によりキャッチされていた。 「ドスの発生を確認。部隊は捕獲作戦に移行せよ」 「ラジャ」 その頃の森の中。 「まりさはドスになったよ!これからみんなを一生懸命ゆっくりさせるからね!」 「「「「「ゆゆーーー!!」」」」」 ちょうどドスが群れの長として就任式をしていたところだった。 「まりさ……りっぱになったんだぜ……」 「ゆゆぅ……お父さん……ありがとう、まりさは立派な長になるからね……」 前までの長である父まりさに涙ながらお礼をいうドスまりさ。 それを狙う狙撃銃の照準。 「ドスを発見。麻酔弾発射」 それは群れの真上に待機していた飛行機から発射された。 「お父さんまりさは『プス』ゆぅ……」 「ゆっ?まりさ?まりさ……?まりざあああああぁぁぁ!?!?」 ズシーンとドスが前のめりに倒れる。 その拍子に前にいた父まりさが潰された。 「ゆ?おさ?どす?」 「ゆゆゆっ?」 「どす?どうしたの?おさはどぶぎゅ!」 「ゆゆっ!ゆぶびいぃ!」 「ドスは昏睡。通常種を始末した後に捕獲する。ただし、成体まりさ種は生け捕りにせよ」 「ラジャ」 突入した部隊がすでに通常種を踏み潰している。 ただし、まりさ種は透明の箱に詰め込んでいる。 「ゆゆっ!にんげんがいるよ!やいにんげん!いまはいそが、ゆ~おそらをとんでるみたい!」 「おちょーしゃんをはにゃちちぇにぇ!はにゃちゃにゃいちょ、ゆびょ!!」 「おちびちゃんんん!!このくそにんげんがあぁぁ、ゆぶげぼっ!!」 「に、にんげんよぉー!!みんなにげ、むぎゅっ!」 「やめなさいこのいなかものおおおぉぉ!ありすはとかい、ゆぎゃ!」 「ゆふん!みんなをまもれないやくただずのどすにかわりまりささまむれのおさ、ゆひぃ!!はなせええええぇぇぇ!」 「どぼじでまりざばだげるのおおおぉぉ!だずげるならごのでいぶぼおおおぉぉ!!」 「わがらにゃっ!!」 「みょんんんんん!!」 「やめちぇにぇっぶっ!!」 「作戦は完了。いつも通りお飾りは焼却処分とせよ。餡子はそのまま残せ」 「ラジャ」 このようにしてドスの群れは壊滅した。 ちなみに潰したゆっくりをこのままにしておけば他のゆっくりがやがて住み着き、『ドスが育った環境の元』再びドスが生まれる公算が高いからである。 お飾りを持って行くのは無論、死臭を消すためである。 では、持ち帰ったまりさ種はどうなったのであろう――― まりさ達は透明の箱から部屋へ落とされた。 「ゆふぅ。やっとでれたよ!おいじじい!まりささまをこんなところにとじこめたしゃざいとばいしょうをせいきゅうするぜ!」 「よぐもれいむをづぶじだなあああああぁぁぁ!ぜいざいじでやるうううううぅぅぅ!!」 「どずうううううぅぅぅ!ばやぐだずげでえええええぇぇぇ!!」 まりさ種といえども性格は様々なようだ。 とりあえず一匹に例の注射器を注入する。 「ゆ?なにするんだぜ!まりささまにふれるなんて、ゆっぎいいいいいぃぃぃ!!へんなものをさすんじゃないんだぜえええええぇぇぇ!!」 ちょっと注射しただけで叫ぶ。 注射器を引っ込める。 「ゆぎぃ!じじい!よぐもまりざざまのびがおをぎずずげだなあああああぁぁぁ!!ごろじでやるうううううぅぅぅ!」 まりさを観察する男にまりさが襲い掛かる。 「じねえええぇぇぇ、ゆびょっ!!」 突然まりさの額からキノコが生える。 同時にまりさの体が真っ黒く黒ずみ、まりさは一瞬で息絶えた。 まりさの額から生えたのはドススパーク用のキノコだ。 無論通常種から生えるのだからサイズは小さいが。 キノコはまりさの額からポロリと落ちると……そのままやせ細り枯れてしまった。 「やはり安定しないか……?」 続いて男は他のまりさに注射器をたてる。 「ゆ!なにするんだぜ!まりささまはやくたたずのどすのかわりにおさ、ゆびゅんぼっ!?」 再びカラカラになりキノコが生えるまりさ。 しかしキノコも同じく枯れてしまう。 男は溜め息混じりに再び新しい注射器を手にした。 「ゆっ……ゆわあああぁぁ!やめろおおおぉぉまりざざまにでをぶれぶ、ゆぼっ!」 「やめてね!ちゅうしゃきさんはゆっくりできないよ!ゆっくりやめてえええええぇぇぇ、ゆびん!」 「どぼじでごんなごどずるのおおおおおぉぉぉ!もうおうぢ、ゆるべっぽんっ!」 結果は全滅だった。 男は深い溜め息をつく。 「駄目か……通常種の人工的なドス化に成功すれば更に効率が良くなるのだが……」 ドスになるのは『ゆっくりまりさ』のみ。 それ以外のゆっくりは他のゆっくりの餌で、まりさ種はドスの人口生産のための実験体だ。 ドスには必ずキノコが生えているため、ドス化の条件にはキノコが必須である。 今まで様々な実験を繰り返したが、いまだに人工的なドスの生産には成功していない……。 「まだだ、まだ諦めんぞ……」 男は部屋から出ると壁のスイッチを押した。 床が洗浄され、まりさたちの死体は部屋の隅の穴に落ちていった。 他のゴミと一緒になりいずこかへと運ばれていったそれは…… 『い、い、いだいいいいいいぃぃぃ!!何ごれえええええぇぇぇ!!ドズの中に変なぼのいでないでえええええぇぇぇ!!』 キノコ製造機となるドスの中へと落ちていったのだった。 ドスの[きのこ]以外いらん 大晦日朝から元旦朝までのバイトの際に考えていたネタを吐き出しますw <今まで書いたもの> ふたば系ゆっくりいじめ 433 ゆっくり親子 とクズ人間 ~Another~ ふたば系ゆっくりいじめ 496 あるドスのゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 530 絶対的虐待意思 ふたば系ゆっくりいじめ 650 絶対的虐待意思 0 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 発想の勝利 -- 2016-01-11 19 08 52 おー これは凄いな。ドスのきのこ取りか。 最高値で、外国にも売れそうw ウランに変わる新エネルギーだから、ドスを取り合って人間同士が戦争とかしそうだなw ウラン産出国が暴落を防ぐためにドス発生の地を焦土にしたりともかもww -- 2010-10-24 22 43 53
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ゆー具 鬼畜眼鏡編 17KB 虐待-普通 理不尽 自業自得 実験・改造 野良ゆ 赤子・子供 現代 虐待人間 うんしー シンプルに、とにかくシンプルに。 書いた人 ヤリまむあき 書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 703 ゆー具 ふたば系ゆっくりいじめ 708 売ゆん婦 ふたば系ゆっくりいじめ 717 売ゆん婦2 ふたば系ゆっくりいじめ 723 売ゆん婦3 ・ セリフ、ちょっとゆー具より赤ゆっぽくなるようにうざくしています。 『ゆー具 鬼畜眼鏡編』 一、 ゆっくりで遊んだ後友人と別れ、道端で拾ったコンビニのビニール袋に赤ゆを入れると眼鏡の少年は帰り道を急ぐ。 ちなみにビニール袋を拾った理由は、赤ゆが汚いのでなるべく素手で触っていたくなかったからだ。 「ちにぇ!! れーみゅたちをいじめりゅくしょじじーはゆっくちちにゃいでちにぇえええ!!」 「まりちゃちゅよいんだよ!! いちゃいめにあいちゃくなきゃったりゃあやまっちぇにぇ!!!」 道中鳴き声が五月蝿かったので、赤ゆが落ちないように袋の口を縛ると腕の動きに合わせて袋を大きく動かす 「ゆん! まりちゃたちにおしょれいったなりゃあみゃあみゃを、ゆゆゆ!?」 「ゆびぃ! まりちゃどいちぇにぇ!! れーみゅがゆっくちできにゃいよ!!」 袋の中で赤ゆ達は転がり、ぶつかり合い、その体力を緩やかに奪われていく。 「「ゆっくちできにゃいいいいいいいい!!!」」 少年は今日がゆ虐デビューなので、友人のような生かさず殺さずの力加減に自信がなかった。 だから直接暴力で黙らせる事をせず、このような回りくどい方法を取ったわけである。 静かになってきた赤ゆを見て少年は思う。 「もっと早く、ゆっくりで遊んでおけばよかったかなあ」 まあいい、知らないという事はこれからの楽しみができることと同じ。 帰ってご飯食べてからこいつらで遊べばいいや、そう結論付けた。 自宅の玄関まで着くとドアを開け、母親に帰宅した事を告げる。 「ただいまー」 「お帰りなさい。あら、何持ってるの?」 柔和な笑みを浮かべた母親が出迎えると、少年が手にした袋を見る。 「あ、これね」 袋の口を解いて中身を見せると、母親は少年を叱責するような口調で言った。 「いやだ! これ、汚饅頭(おまんじゅう)じゃないの!! まさか飼う気じゃないでしょうね!?」 生きも絶え絶えな二匹の赤ゆを憎憎しげな視線で見下ろす。 母親はゆっくりが嫌いなタイプの人間だった。 「違うよ。これ、虐待しようと思って」 「あら、そうだったの。早く言ってよ。部屋は汚さないでね」 ころりと手の平を返すかのような母親の対応に少年は少し呆れた。 「母さんが僕の話を聞く前に怒り出すからだよ……」 「ごめんなさいね。あ、今日はハンバーグだから、その汚いの置いてきたら手を洗って食器用意するの手伝ってくれるかしら?」 「うん!」 急いで部屋に行き赤ゆ達をプラモデルが入っていた大きめの空箱に放り込むと、手を洗いに洗面所へと向かった。 ニ、 放置された赤ゆ達はしばらくして気力を取り戻す。 「おにぇーちゃん、しっかりしちぇにぇ!」 「ゆぴぃ……、ゆぴぃ……。あにょくしょじじー、きゃわいいれーみゅがやっちゅけちぇやりゅよ!!!」 復活するや否や少年への恨み言を言い出す赤れいむ。 歯茎を剥き出してギリギリと歯軋りをするその姿はどう見ても可愛らしさとは無縁である。 「まりちゃもやりゅよ!!!」 「ゆ! さしゅがきゃわいいれーみゅのいもーちょだよ!! そのあちょここをれーみゅたちのゆっくちぷれーちゅにしようにぇ!!!」 自分達より強い筈の父親が人間相手に簡単に負けた事を覚えていないのであろうか? 赤ゆ達は少年を殺した後、この部屋を自分達のゆっくりプレイスにする気であった。 本ゆん達は完璧な計画だと思い込んでいるのだろうが、餡子脳ここに極まれりである。 「「えい、えい、ゆー!!!」」 勇ましい掛け声を上げる赤ゆ達。 突然部屋のドアが開けられる。 「あ、もう復活してる。意外としぶといんだね」 夕食を食べ終えた少年が戻ってきて、感心したように言う。 脆弱だが、一方でゴキブリ並みの生命力を時々見せるのがゆっくりなのだ。 「もう少し手荒に扱っても平気なのかな?」 顎に指を当ててこれからどうするか考える。 そんな少年に向かって赤ゆ達は愚かしい行動に出た。 「くしょじじーはれーみゅたちをここからだしちぇにぇ!! そうしゅればきゃわいいれーみゅがしぇいっしゃいっしちぇあげりゅよ!!!」 「ぷきゅうーっ! どう!? きょわくちぇおしょろちーちーしたくなっちゃでちょ!?」 言葉で相手を圧倒しようと、どこで覚えたか分からない悪口雑言を少年に浴びせる赤れいむ。 ゆっくり同士の戦いでは有効なぷくぅーっをしている赤まりさ。 「見れば見るほど醜いよね、こいつら」 もちろんそんなもので人間が怯むのならば苦労しないわけで、火に油を注ぐだけだ。 少年は嘆息する。 「ねえ。制裁するとか言ってるけどさ、できるならやってごらんよ」 そして赤れいむと赤まりさを摘み上げて優しく床に降ろした。 自分達の要求が通った二匹はますます増長していく。 「ゆ! いましゃられーみゅたちのちゅよさにきじゅいたんだにぇ!! でもくるちんでちにぇ!!」 少年が自分の強さに恐れ入ったのだと勘違いした赤れいむは床を蹴り、少年の足に父まりさ直伝の体当たりをする。 「痛くも痒くも無いんだけど」 「ゆん! ゆん!! やしぇがみゃんしにゃいで、しゃっしゃと、ちにぇえええ!!!」 「おにぇーちゃんがんばっちぇにぇ!!」 うざい、ひたすらにうざい。 質量的にも勝てるわけがないと他の生物ならばとっくに気がついていてもおかしくないというのに、なんでこんなものが自然界に存在していられるんだろう。 (こいつらは、こういう存在だって割り切るべきかも) 「てい」 少年は進展しない展開に飽きたのか、赤れいむの体当たりを足を引いて回避する。 「ゆぎぃ!」 目標を失った体当たりの勢いのままに赤れいむは床に顔をしたたかに打ちつけ、むくりと真っ赤になった顔を上げると泣き喚いた。 「ゆ、ゆびいいいいいいいっ! きゃわいいれーみゅのびがんがあああああ!!!」 「なかにゃいでにぇ! ぺーりょぺーりょ!!」 赤まりさは、さっきの威勢はどこに行ったのやら情けない姿を晒す赤れいむの痛みを和らげようと、懸命に舌で顔を舐めている。 こんな饅頭にも家族愛らしきものはあるようだ。 (そういえば、さっきの大きいゆっくりも目の前で子供で遊んだら面白い反応してくれたっけ) 余計に面白くなってきて、今度は赤まりさをでこぴんで軽く吹き飛ばす。 「ゆ゛ん! ゆ、ゆ、いぢゃいいいいいいい!!!」 「まりぢゃあああああああ!!!」 大したことないダメージの筈なのに、オーバーリアクションをとる赤ゆ二匹。 妹を心配する赤れいむを少年は摘んで自らの顔の前に持ち上げる。 「ゆ! おしょらをとんでるみちゃい!!」 「このまま本当のお空に飛ばしてあげようか?」 浮遊体験に喜ぶ赤れいむだったが、少年と目が合うとがたがた震えだしておそろちーちーを漏らし泣き始める。 「はにゃしちぇにぇ! きゃわいいれーみゅをゆっくちさしぇちぇにぇ!!」 「うわっ、べたべたする……。それはそうと、さっきは散々人に死ねとか糞爺とかよくも言ってくれたじゃないか」 この少年、間違いなくゆ虐によってサディズムに目覚めてしまったようだ。 弱ったゆっくりに追い討ちをかけるその姿はまさしく立派な虐待鬼意惨候補である。 「ごめんにゃしゃい、ごめんにゃしゃい!! あやみゃってるんだかりゃゆるしちぇにぇ!!」 赤れいむはこの人間は自分より強いと悟って、媚びる作戦に出た。 つぶらな目玉を必要以上に潤ませての謝罪。 自慢の体当たりが通じない以上、不本意だがそれしか方法はない。 (きゃわいいれーみゅがあやみゃっちぇあげりゅんだからこーえいにおもっちぇにぇ!!) 可愛い自分が謝ってやるんだ、この魅力に人間も参ってしまう筈。 それどころか、自分のした酷いことを反省してあまあまを持ってきてくれるかもしれない。 「怒ってないよ。でも、許さない」 「にゃんじぇえええええええ!? れーみゅあやまっちゃでちょおおおお!!!」 「おにぇーちゃんをゆるちてにぇ!!」 謝れば許されると思っていたのだろう、信じられないとばかりに少年を非難する赤ゆ達。 「君達ってさ、存在自体が僕を苛立たせるんだよね。とくにリボンの方」 赤れいむの悪口雑言自体は根に持っていたようだ。 「「ゆっくちしちゃいいいいいいい!!!」」 「ゆっくりが何かは知らないけど、絶対にさせないから」 三、 赤れいむのちーちーで汚れた手を洗いに再び洗面所へと向かった少年は、その帰りに台所からつまようじを何本か失敬してきた。 母親に使用目的を言うと快く提供してくれ、その上オレンジジュースを持たせてくれた。 ゆっくりが虐待中に死にかけたらこれを使うと大抵はなんとかなるらしい。 どうしてそんなことを知っているのかと聞くと、昔は母親もよくゆっくりを虐待していたようだ。 理由は生理的に受け付けなかったからということと、ストレス解消のためだったらしい。 結婚して少年が生まれてからは彼の教育に悪影響を与えるかもしれないと思って表面上では止めていたが、少年がゆ虐をするのならばもう隠す必要はない、と言った。 (今度、お母さんと一緒にゆっくりを虐待しよう) 「さあて、まずはリボンの方だね」 急いで二匹の所に戻った少年は、手始めに赤れいむのリボンを奪おうとして手をかける。 友人が言っていた事をもう一度実験してみようと思ったのだ。 先刻はまりさ種の飾りを奪ったので、今度は別の種類で試してみようとするあたりは少年の純粋な好奇心である。 「やめちぇええええ!! れーみゅのおりぼんしゃんにしゃわりゃにゃいでにぇ!!」 「そんな口を利くなんて、自分の立場が分かってないみたいだね。……あれ、なかなか取れないな?」 れいむ種のリボンは、まりさ種やぱちゅりー種、ちぇん種など帽子型の飾りをつけているゆっくりよりもしっかりと頭についていて奪いにくい。 少年が手間取っているのに気がつくと、赤れいむは再び調子に乗る。 「……ゆ? れーみゅのおりぼんしゃんはくしょじじーにゃんかにはとれにゃいよ!! りきゃいできりゅんにゃらあきらめちぇにぇ!!!」 「よわいよわいくしょじじーはこうさんしちぇにぇ!!!」 赤まりさも便乗し始める。 少しでも弱みを見せた結果が、これだ。 少年を実力で打倒したわけでもないくせに既に勝ったつもりになっている。 餡子脳というものは、どこまでお目出度い構造をしているのだろうか。 「……ちっ!……今の僕にはりきゃいできにゃい!!」 赤ゆごときに虚仮にされてプライドを刺激されたのか、苛立った少年は赤れいむのリボンをそれがついている部分の頭皮ごと引き千切った。 わざわざ赤ゆにも分かりやすい言葉で言ってやるあたりは少年の優しさだろう。 ブチブチィッと、饅頭の柔らかい皮が引き裂かれて赤れいむの餡子が露出した。 「ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」 赤ゆらしくない叫び声を喉の奥から発する赤れいむ。 瞳は大きく見開かれ充餡しており、舌は飛び出し、その様子が苦痛の大きさを物語る。 「ゆんやああああああ!! おにぇーちゃんのゆっくちしたおりぼんしゃんがあああああ!?」 姉のお飾りが恐ろしい方法で奪われたのを目の当たりにした赤まりさは、心底驚愕した。 その拍子にあにゃるからうんうんを漏らす。 赤れいむといいこの赤まりさといい、つくづく緩い穴をしているものだ。 「はっ! いけないいけない、ストレス解消をしているのにストレス溜め込んだら元も子もないよね」 まだ未熟な少年はつい自制心を失って、軽挙に及んだことを反省する。 ゆっくりはまた適当に手に入れればいいが、この赤ゆ達は念入りに虐待しようとしていた矢先だったのだ。 初志貫徹、これは何事にも重要である。 「オレンジジュースっと……」 「ゆ゛……」 痙攣している赤れいむにオレンジジュースをかけてやると、息を吹き返した。 露出した餡子の上に薄皮が張るが、髪までは再生しなかったようである。 「ゆぅううううう……! あたみゃがずきずきしゅるよお、いちゃいよお、ゆっくちできにゃいよおおおお!!!」 「オレンジジュースって本当に効果あるんだね」 これならもっと激しく虐待ができる。 母親に感謝だ。 「れーみゅの、れーみゅのせきゃいでいちびゃんゆっくちしたしゅてきでとくべちゅなおりぼんしゃんかえちぇええええええええっ!!」 「ナンバーワンにもオンリーワンにもなれない存在のくせに何言ってるの? 確か、馬鹿なの? 死ぬの? だったっけ」 ここぞとばかりに少年は親まりさに言われた台詞をその子供へと言ってやった。 逆上した赤ゆ達は地団太を踏むように飛び跳ねる。 「ゆぎいいいいいいっ!! れーみゅはばきゃじゃにゃいいいいいいっ!!!」 「ちぬのはくしょじじーでちょおおおおお!?」 これだけされても横柄な態度を取ることを止めない赤ゆ達に、ある種の尊敬さえ覚える。 それは身を守るのにまったく役に立たず、寧ろ全力で破滅の一本道への歩みを加速させているだけだが。 「解剖でもしようかな」 トンボの羽を引きちぎったり、蜘蛛の足を全部もいだりするような軽いノリで赤ゆ達にとって残酷なことを呟いた。 少年にとってはそれよりも罪悪感を感じないことなのだろう。 蝿や蚊、蟻以外の虫を殺したことさえない少年さえもここまで大胆な行動に走らせるゆっくり、なんと業が深いのだろうか。 四、 まず、赤れいむのあんよをカッターで切り落とす。 痛がらせるよう、殺さぬよう、そっと。 「びいいいいいいいいっ!!! れーみゅのしぇくちーなびきゃくぎゃああああああ!!!」 「オレンジジュースっと」 少年は赤れいむが死なないよう細心の注意を払う。 簡単に死んでもらっては溜飲が下がらないからだ。 「ゆ……」 オレンジジュースに底部だけを漬け込まれあんよだった部分に薄い膜が張られるが、もう跳ねることも這うこともできない。 「あんにゃにゆっくちしてちゃれーみゅにょあんよしゃんが……」 「ゆっくちなおっちぇにぇ! ぺーりょ、ぺーりょ……!? ち、ち、ちあわちぇー!!!」 さめざめと泣く赤れいむのあんよを治そうと赤まりさが駆け寄って底部を舐めるが、初めて味わうオレンジジュースの甘味に目的を忘れてしまう。 赤れいむの治療など二の次になり、オレンジジュースを舐め取り終わるとさっさと離れてしまった。 「ゆ! あみゃあみゃおいちかっちゃよ!!」 「馬鹿としか言い様がないね」 ゆっくり愛好家でも、この姿を見れば幻滅すること九割九分九厘確定だろう。 図画工作の時間に余った粘土の上に赤まりさを置き、つまようじを四隅に突き刺して貫通させ縫い止める。 「いじゃいいいいい!! うごけにゃいいいいい!?」 「お姉ちゃんが苦しんでいるのにそれを忘れちゃうような悪い子は、そこでしっかり君のお姉ちゃんがバラバラにされるのを見てるんだよ」 赤れいむの解剖中は赤まりさを放っておくことになるので、今の内に瞼をピンセットでつまみ、カッターで切除しておく。 余す所なく殺ゆん現場を見ておうという少年の心遣いだ。 目を瞑ることなど許さない。 「いじゃい゛い゛い゛い゛っ!!」 「だから、痛がらせるためにやってるんだってば」 (こにょくしょじじーは、どうちてこんにゃこちょができりゅにょ?) 赤れいむは妹がゆっくりできない目に遭っているのを見て、思った。 自分達がここに連れてこられる前もおうちを壊され、姉妹の一人の赤まりさがゆっくりできなくされていたのを覚えている。 「どおちて……」 「え?」 「どおちてこんにゃこちょしゅるにょおおおおおお!? れーみゅもまりちゃもいきてりゅんだよおおおお!!!」 「おにぇーちゃん、たしゅけちぇ……」 問われた少年は、何と言っていいものか考える。 (生きてる? まあ、一応動くし喋るしね。でもこいつらゆっくりって饅頭だし) 饅頭が生きているわけないけど、現に彼女達はこうして自分の考えを主張することができる。 でも、饅頭は食べ物だ。 食材を切り刻んだりするのは当たり前でそれは別に面白くもなんともない。 ああ、そうか。 少年は、答えを出した。 「生きてるからだよ」 「「ゆ……?」」 赤れいむと赤まりさは、同時に疑問の声を発する。 「そうだ、君達は生きている。それは認めるよ。だから、こんなに面白いんだね」 少年はここ最近で一番の笑顔を浮かべて赤ゆ達に言った。 生きた饅頭、考えてみればこれほど歪な存在は他にない。 他者に弄ばれてそのゆん生を終えるためのような生き方、同族の死を悼む程度には発達しているが人間には到底及ばない知能。 うってつけの、玩具。 「ありがとう、君達のお陰で僕は大切な何かを知ることができたよ」 つまようじを赤れいむの左目に刺し、くりぬく。 「れーみゅのちゅぶらにゃおみぇみぇぐぁああああ!!!」 「自分の体だったものを見るのに、目は片方残っていればいいよね」 次々と、少年は赤れいむの体を解体し始める。 横に置いた赤まりさは止めてくれるように懇願するが、それも耳に心地良いBGMだ。 もみあげを毟り取った時は、一番いい反応をしてくれた。 髪の毛、まむまむ、歯、舌。 徐々に生命維持のために重要な器官を取り去っていく。 赤れいむから体の一部を奪うたびに、少年はオレンジジュースを使って回復させた。 やがて赤れいむの表面にあるものが薄い膜と右目だけになり、発する声が意味を為さない呻き声になると、少年は直接餡子を指で穿りだす。 死にたくても死ねない赤れいむは、自分の中枢餡に少年の指が到達するまで意識を保ち続け、生き地獄を味わってからやっと永遠にゆっくりした。 最後まで、自分がどうしてこんなゆっくりできないことをされるのか、その理由を理解することなく。 「ふう……。苦しんで死んだのは君だったね」 少年は赤れいむの餡子に塗れた指を赤まりさに伸ばす。 「ゆ……。やめちぇにぇ……」 「お待たせ、次は君だよ。痛かったら言ってね、止めないけど」 赤まりさは、赤れいむが解体される光景をずっと見ていた。 これから自分もああなって、苦しんで、それからずっとゆっくりしちゃうんだ。 「ゆんやああああああああああああああああああああああああっ!!!」 赤まりさも、姉の赤れいむと同様のゆっくりできない末路を辿ることとなった。 五、 翌日、一旦家に帰ると少年は冷蔵庫にしまっておいた物を取り出し、昨日行った路地裏へと一人で向かう。 そこには父まりさと母れいむ、そして廃ゆんとなった赤まりさがいた。 「やあ。元気そうだね」 少年は知り合いに合った時のように挨拶する。 「ぎのうのぐぞじじいいいいいいい! なにじにぎだああああああ!!」 昨日の今日では石に少年の顔を覚えていたらしく、父まりさは家族を守るように少年の前に立った。 そんなことをしても無駄だと分からないというのは、学習能力が欠如しているのだろうか。 「何しにって、君達の子供を返しに来てあげただけなのにひどいなあ」 「ゆ!? おちびちゃんはどこなの! さっさとかえしてね!!」 少年の言葉を聞いた母れいむはまた可愛いおちびちゃんに会えるんだと希望を取り戻す。 「急かさないでよ。……っと、はい」 少年は手に持ったタッパーの蓋を開けると、親ゆっくり達にその中身を見せる。 中身は、パーツごとに綺麗に並べられた赤れいむと赤まりさのバラバラ死体だった。 飾りも添えられており、親ゆっくり達は嫌でもそれが己の子供だったものだと理解してしまう。 「ゆうううううううううううううううううっ!!! れいむのおちびじゃああああああん!!!」 「約束通り、返したよ。それじゃ、またね」 タッパーを傾けて廃ゆん赤まりさの上に落とす。 それでも、廃ゆん赤まりさは何の反応もしなかった。 その様子を満足そうに見ると、少年は踵を返す。 「じねえええええ!!! おちびちゃんをごろじだじじいはじねええええええええ!!!」 父まりさの少年を呪う呪詛の声。 それを聞き届ける奇特な存在は、少なくともこの世界にはいないだろう。 母れいむの泣き声と、父まりさの罵声が何時までも路地裏に響いていた。 予告どおり『ゆー具』続編です。 売ゆん婦シリーズあまり受けがよくないようで……。 やはり無駄にゆっくりの性描写があるのがマイナスなんでしょうか? 短さについては、今回はちょっと今までより長く書いてみましたがどうでしょう。 あ、何で売ゆん婦でゆっくりから金を取るかは、他の絵師さんや作家さんの作品にも金を手に入れるゆっくりが出ているからでそれを参考にしています。 ヤリまむあきでした。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る オナニーで億万長者www -- 2016-02-19 19 22 56 ↓上から目線のお猿さんは動物園に帰れ -- 2015-01-05 00 57 44 貴様ら頑張りすぎだ -- 2013-06-24 21 46 53 まずゆ虐反対派はここにくるな。まあ、来るって事はゆ虐大好きなんだね!! -- 2012-07-24 22 49 50 はいはい現実とネットの区別もつかないksは ゆっくりしないでさっさと失せてね^^ 犯罪予備軍てwww じゃあエロい妄想したことあるやつ全員犯罪予備軍だね^^ 犯罪予備軍だらけの日本・・・おお、こわいこわい -- 2011-12-07 21 46 35 ↓↓子供が親の趣味を知らなかった場合と考えてくれ。 昆虫採集が趣味の親が子供が同じことをしたらそれを止めるか? 海釣りが好きな親が子供が船に乗って釣りをしたいと言ったら。 料理が趣味の親が子供が手伝うと言って包丁を手に取ったらどうする? よっぽど危険だったら止めるだろう。刃物なんか特に。 だが、親は子と趣味を共有できることに喜びを感じる。自分の知識や技術を伝えたりな。 ゆ虐というのはそれらの趣味となんら変わらなく、受け入れる人もいれば受け入れない人もいる。 ただ、ゴミが喚き散らしたりするために、発育途中の幼子にはあまり勧められないが、 作中に出てきたぐらいの子なら十分に趣味を共有できると子の親は思ったのではないか? -- 2011-11-05 00 03 26 汚饅頭wwwwwww -- 2011-07-29 10 44 02 自分がどんなにゆ虐が大好きで超ハードな善良理不尽虐殺するような人間でも まだ幼い我が子が虐待するなんて言ったら自分の事は棚に上げておいて止めるだろ ましてや自分の陰鬱な虐待趣味なんかは我が子には隠そうとするはず 話は面白かったと思うが少年の母親の反応が引っ掛かりゆっくり読めなかったよ -- 2011-07-13 06 06 28 薄い膜と右目だけか……気持ち悪いなw そのまま親に返して眺めるのもよさそう -- 2011-06-02 14 45 57 ↓ちょっとちがう気がする。 この世界での子供のゆ虐は生きてる虫を捕まえてきて標本をつくるのと同じようなものと思う。 -- 2011-01-21 22 08 15 「ただいまー」 「お帰りなさい。あら、何持ってるの?」 柔和な笑みを浮かべた母親が出迎えると、少年が手にした袋を見る。 「あ、これね」 袋の口を解いて中身を見せると、母親は少年を叱責するような口調で言った。 「いやだ! これ、ゴミじゃないの!! まさか飾る気じゃないでしょうね!?」 汚いゴミを憎憎しげな視線で見下ろす。 母親は汚い物が嫌いなタイプの人間だった。 「違うよ。これ、ゴミ箱に捨てようと思って」 「あら、そうだったの。早く言ってよ。部屋は汚さないでね」 ころりと手の平を返すかのような母親の対応に少年は少し呆れた。 「母さんが僕の話を聞く前に怒り出すからだよ……」 「ごめんなさいね。あ、今日はハンバーグだから、その汚いの捨ててきたら手を洗って食器用意するの手伝ってくれるかしら?」 「うん!」 これと同じ事だろ?何が間違ってると言うんだ -- 2010-12-31 03 15 41 ↓↓↓↓紛らわしくてすまん、あれは話を短く纏めてくれ的な意味で言ったんだ。 ↓↓↓↓↓↓↓↓の言っていることは分かる。by2010-08-21の人 -- 2010-11-03 00 52 48 おまえらどんなゆっくりSSでも楽しく読める、俺みたいなにんげんになれよ -- 2010-10-31 17 45 57 ↓↓長文は感心しないが言ってる内容には激しく同意。 -- 2010-10-29 17 03 46 お前ら熱くなりすぎじゃね? 長文書いてる暇があったらさっさと次のSSを読んですっきりしようぜ -- 2010-09-09 00 09 41 2個下と3個下のお二人、自分の文章理解力の無さを棚にあげての誹謗中傷はやめようね。 4個下の人が言いたいのは、そのコミュニティに根差す常識がよそと大きく違う場合において、外部の人の目にはそのコミュニティ特有の行動が奇異なものに映るけどコミュニティ内の住人にしてみれば当然のことをしてるだけだ、っていうことだよね? 簡単な例を挙げればゆ愛でスレの人がゆ虐スレのやってることを理解できなくて嫌悪感を示すのとかまさにそうじゃない? で、この場合は『ゆっくりが存在しない俺たちの世界』と『ゆっくりが無駄にたくさん存在していて希少価値が極めて低く、野生ゆいじめくらい皆当たり前にやっていてその行為が子供の精神衛生上良くないというレッテルも張られていない、そこになんの疑問も介入する余地の無い世界、下の人曰く〈ゆ虐星〉』の間では常識が全く違うから〈ゆ虐星〉での子供によるゆっくり虐待行為は犯罪者予備軍になるかどうかとは全く関係ない、と言ってるわけだ。 お前は何を言ってるんだってほど難しい話じゃないだろ? 2個下の人、ゆっくりは確かに実在しない存在だけど、こういう複数の常識の間の齟齬はゆっくり以外にも現実の世界でいくらでも『実在』してるんだよ。4個下の人は実在しない存在に対してじゃなくてその齟齬に対して熱くなってるんだよ。その程度のことも理解できないでなに揚げ足取りなんかに専念しちゃってんの?ばかなの?ばかだろ?ちょっとは考えてもの喋れ。 -- 2010-09-08 20 35 47 ゆっくりが実在しないので、ゆ虐が犯罪につながるかは実証不可能。 ゆ虐ssを読んだ人間の犯罪指向性が高まるかは不明。 ゆ虐ss読者が犯罪者予備軍であるかの様に情報をでっち上げて大衆を扇動することは可能。 なんらかの犯罪が起きたとき、 メディアや自称人権派市民団体がスケープゴートとしてゆっくり虐待を吊るし上げるかもしれない。 私はゆっくり虐待が犯罪につながるとは思わない。 でも歴史を見ると、火の無い所に煙を立てられ、特定の思想や趣味が弾圧された過去がある。 それが怖い。 -- 2010-08-23 23 17 21 こういう実在しない存在に対して熱くなれるステキな正義漢が「非実在青少年の人権」とか言い始めちゃうんだね -- 2010-08-23 21 39 55 ↓お前は何を言っているんだ? -- 2010-08-21 02 35 47 ssの中の世界ではゆ虐は市民権を得ているのだろうよ。 我々が存在してるこの世界にゆっくりが実在してたらさ、ゆ虐=犯罪者予備軍って論理は肯定されるだろうな。 現実世界は、ゆ虐ssの登場人物みたいに頭のネジがはずれてるような人間が普通な世界じゃないからね。 たぶん、犯罪心理学の先生方が説得力ある学説を作ってくれるだろう。 でもな、ゆ虐ssてのはフィクションなんだよ。ゆ虐星を舞台にゆ虐星人がゆ虐してるんだよ。 銀河鉄道999みて「こんな馬鹿な惑星があるか!住人はみんなキチガイじゃねーか!」って思わんだろう? ま、ガキが嫌いだからあんまり楽しめなかったけどね。 -- 2010-08-20 03 12 34
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「ふたば系ゆっくりいじめ 978 暗く湿った穴の中/コメントログ」 ゆっくりって、頭が悪いというか致命的なまでに危機感が無いよね -- 2011-08-01 13 01 55 てゆーかこの人口でかすぎww -- 2011-10-09 10 51 00 ↓そうか?作者にもよるけど赤ゆってだいたいピンポン玉よりちょい小さいくらいじゃなかったっけ? -- 2012-04-18 02 39 32 ↓ピンポン玉って直径4cm程度。意外と大きいよ。それを口に入れて舌を自由に動かせるほど口内って広くないよね~ 。 -- 2018-01-02 14 25 22
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「ふたば系ゆっくりいじめ 765 かまくら/コメントログ」 面白かった -- 2010-06-13 01 14 38 やはりれいむはゴミゲス -- 2010-08-02 07 49 34 雪はね…北海道民だな! -- 2010-08-24 23 18 28 ゲス共ざまぁww かまくら作ってもらいながら、奴隷呼ばわりする糞饅頭共にピギィ#となりかけましたが、 一番げすな親れいむが惨めに死んですっきりー! 除雪車にやられなくても、春近くになればどろどろの雪でふやけて死にそうな気がするねー -- 2010-11-01 23 07 13 サイズ的に人の入れるかまくらの大きさじゃなかったんだろうけど もし人間の子供が中に居たら結構やばかったんじゃね?w -- 2011-01-10 04 00 35 ゲス一家をかまくらの上から踏み潰したかった・・ -- 2011-10-17 00 04 58 ↓↓普通のドーム型なら除雪機の運転手も確認したろうけど「横穴」って書いてるからそれはないでしょ ドーム型だとしても1m^3くらいだろうし -- 2012-04-05 23 03 58 ゆ虐しないのにお家宣言のルールを知ってるなんて地味に詳しいな。 ↓に更に付け加えるなら、かまくら作った場所が道路だしww 雪国の慣れた子供なら危ない場所にかまくらなんて作らんだろう? -- 2018-03-18 11 13 48
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※俺設定があります。 ※他SS様の設定が混じっている可能性があります。 ※多少の矛盾な点はありますが、気にしないでいただけると助かります。 『実力のない話』 ゆっくりからしたら、野菜なんてものは勝手に生えてくるものであり、人間はそれを独り占めする悪い奴なのだそうだ。 「ゆっ! はやくここからだしてまりさをゆっくりさせるんだぜ! はやくするんだぜ!」 「ごはんちょうだいね! そこのおやさいでもいいよ! ゆっくりしてないでさっさとゆっくりちょうだいね!」 「おやさいをひとりじめするじじいがわるいのよ! これだからいなかものはまなーがなってないわ!」 「むきゅー……」 毎度おなじみゆっくりまりさ(だぜ口調)、ゆっくりれいむ(喋ってること矛盾してるぞオイ)、ゆっくりありす(まなー、ねぇ)、ゆっくりぱちゅりー(相変わらずひ弱そうである)の四種である。 ちょうどウチの畑を狙ってたようなので、ぱぱっと捕まえて毎度おなじみ透明の箱の中にそれぞれ入れてみました。 「ならば聞こう。野菜は勝手に生えてくるのか?」 無駄であろうが一応聞いてみる。が、結果は言わずもがな。 「ゆ? あたりまえでしょ? だからさっさとおやさいちょうだいね!」 「なにばかなこといってるんだぜ? ばかなこといってないでさっさとまりささまをここからだすんだぜ!」 「まりさ! きっとこのにんげんはばかだからありすたちのいってることをりかいできないのよ!」 「むきゅー……」 上かられいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりーである。 れいむ、まりさ、ありすは完璧に野菜は勝手に生えるものだと思い込んでいるようだ。だが、ぱちゅりーの反応だけは他のと異なっている。 さすがゆっくりの中でも頭のいいぱちゅりー種、野菜は勝手に生えるものではないと理解しているようだ。 俺はぱちゅりーを除いた三体に問うた。 「じゃあなんで『勝手に生えてくる野菜』が、人間の畑でしか見ることができない?」 「にんげんがひとりじめしてるからでしょお!?」 「ゆっへっへ、やっぱりこのにんげんばかだぜ! なあれいむ!」 「そうだよ! ばーかばーか!」 「そうよそうよ! このいなかものー!」 「むきゅー……」 ぱちゅりー、さっきから同じセリフしか言ってないよ。 ふむ、この一団の力関係が見えてきた。まずれいむがいて、まりさはそのれいむに気がある。そのまりさにありすは好意を抱いている、といったところか? れいむはあまり頭がよくないようだが、他の三体よりやや体が大きいところをみると、この四体の中では一番強いのかもしれない。 まりさはとにかく自己中心的。あとキミ、他人のことバカバカ言ってるとしっぺがえしが恐ろしいことになるよ。 ありすはまりさに依存しているようである。ありすがまりさに気があるのならば、もしかするとまりさはガキ大将的な立場なのだろうか。それでれいむとありすを引っ張っている? ということは、ぱちゅりーは他の三体に無理やりつれまわされてるいじめられっこ的な立場ということか。 少し読めてきた。 ここの近くにはドスまりさの率いる群れがいるらしい。この四体はその群れでドスの言いつけを守らずに人間の畑を襲おうとした、若い連中だろう。 ぱちゅりーはドスの言いつけを理解していながらも、他の三体に無理やり連れてこられた、といったところか? 自分の意見を言えるほどの度胸もなく、付いていかなかったことで仲間はずれにされることも怖がる。 そして他の個体よりなまじ知恵があるから罪悪感を、いや、死への恐怖を感じて泣いている。 そう、ぱちゅりーは泣いていた。他の三体は俺に罵声を浴びせることに夢中で気付いていないようだが。 「ぱちゅりーは理解しているんだな」 「むきゅ……」 俺がぱちゅりーに話しかけると、ぱちゅりーは縮こまった。俺怖がられてるなぁ、まぁ仕方ないか。 しかし他の三体は一斉にぱちゅりーの方を向き、何故か罵倒し始めた。 「ゆゆっ!? ぱちゅりー、どういうことなんだぜ!? まさかまりさたちをうらぎったのかだぜ!?」 「どうしてれいむたちをうらぎったのぉ!? ばかなの!? しぬの!?」 「とかいはのありすたちをだますなんてぱちゅりーはとんだいなかものね!」 いやいや待て待て、ぱちゅりーが何をどう騙して裏切ったんだよ。……とツッコミをいれたいが、どうせ無駄なので黙っておく。 他の三体からいわれもない裏切りの罪を問われるぱちゅりーはというと、静かに涙を流していた。多分、こんな経験は一度や二度ではないのだろう。 「ないてないでどういうことかせつめいしてね、ぱちゅりー!」 「ないてすむんならどすはいらないんだぜ!」 「ほんとうにぱちゅりーはいなかものよね!」 ああ喧しい。五月の蝿みたいだ。 あとありす、おまえいなかものいなかもの連呼しすぎ。おまえは新しい言葉を知って喜んでそれを連呼する子供か。……ああ、子供以下の知能だっけか。 「よし、ぱちゅりーは解放してあげることにしよう!」 「むきゅ!?」 「ゆ゛っ!? どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉ!?」 「ゆっ! やっぱりぱちゅりーがうらぎったんだぜ! うらぎりものはぜったいにゆるさないんだぜ!」 「おにーさんそんないなかものぱちゅりーよりもとかいはなありすたちをかいほーしてね!」 うん、予想通りの反応……だが、ぱちゅりーを解放すると言ったのにそのぱちゅりーがガタガタ震えてるのはどういうことだ。 「ぱちゅりーは群れに戻りたくないのかい?」 「むきゅ……もどりたいけど……」 他の三体のほうをチラリと見る。なるほど、ここで一人だけ戻ったら、後でこの三体にいじめられるんじゃないかと恐れてるわけか。饅頭社会も世知辛い。 しかし俺はそんなゆっくりの事情なんか知らないね。ぱちゅりーを透明箱から出してやり、地面に置く。 「ほら、さっさと帰りなさい」 「むきゅ……むきゅぅ……」 おー困ってる困ってる。他の三体は相変わらず罵倒を続けてるし、ぱちゅりーは今にもクリームを吐き出してしまいそうだ。 しかしここで、俺はぱちゅりーだけに聞こえるように囁いてあげた。何がなんでも帰らなくてはいけなくなる魔法の呪文である。 「もたもたしてると、れいむとまりさとありすを殺しちゃうよ?」 「むきゅ!?」 「ドスを呼ぶといい。ドスがここに来たら、この三体を無事に帰してあげよう。もちろん君がいじめられることはない。さぁ、早くいきなさい」 殺す、という言葉に青ざめたぱちゅりーは慌てて森の方へぽよぽよと跳ねていった。体の弱いぱちゅりーだ、ゆっくりの中でもそのスピードは特に遅い。それでもぱちゅりーの必死さはここからでもよく見える。 しかし残念なことに、俺は嘘吐きなのである。 ぱちゅりーがもたもたしていてもしていなくてもこの三体が死ぬことに変わりはないし、ぱちゅりーがいじめられることにも変わりはない。 何より、ドスが俺の家に来ることはできない。 ぱちゅりー、君が理解していようと、ゲスなゆっくりに無理やり連れてこられたのであろうと、畑を襲おうとしたことは事実なんだよ。その報いは、受けなければならないんだ。 逃げ出したぱちゅりーを罵りながら騒ぐ三体を無視して俺は隣人の家に行き、その家にいる『彼ら』に合図を送った。 これでドスの群れが一つ全滅するだろう。『彼ら』はゆっくりと全力で跳ねていくぱちゅりーをゆっくりと追跡し始めた。 こっちはこれでいい。俺はゆっくりを三つ得たのだ、かねてから行おうとしていた実験ができるからそれでいい。 必死のぱちゅりーをゆっくり追いかけていく虐待お兄さんたちを眺めながら、俺は自分の家に入った。 早速畑を囲む柵を確認する。この柵によってゆっくりは畑に侵入することはできず、畑の中のゆっくりは逆に外には出られない。 うーパックによる侵入に対してはなすすべもないが、このあたりにうーパックが出没したという話は聞かないのでまだこのままでもいいだろう。 もちろん柵はドスまりさでもなければ壊すことはできない。 俺は部屋に入って、飼っているゆっくりゆうかを呼んだ。 「おーい、ゆうかー」 「ゆー……、おにーさんなんのよう?」 昼寝していたところを起こされたからか、少し機嫌が悪そうだ。 普通ゆっくりの間で異端とされるゆっくり種は、時々人間に飼われることがある。 捕食種であり、ゆっくりを餌とするゆっくりれみりゃやゆっくりフラン。 畑の番人として使われるゆっくりめーりん。 ゆっくりを嫌い、ゆっくりをゆっくりさせないことに全力を注ぐきめぇ丸。 そして農耕の知識を持つゆっくりゆうか。 ウチで飼ってるゆうかは何ヶ月か前に怪我していたところを拾い、それから畑の野菜を育てるのを手伝ってもらっている。 最初は俺のことを警戒していたが、今はそこそこの仲だ。 「ゆうか、畑の大根の収穫は明日だよな」 「うん、そうだよ。それがどうかしたの?」 「明日収穫したら、ゆうかにもう一度働いてもらいたい」 「……なんで?」 「身の程知らずアンド野菜が勝手に生えると勘違いしている連中に思い知らせてあげようと思うのですよ、ゆうかりん」 そう言いながら例の三体の入った箱を指すと、ゆうかの口が吊りあがった。 あまり知られてないことだが、ゆうかは捕食種だ。それも、他のゆっくりを虐めることが大好きなドSゆっくりである。 特にこのゆうかは、かつて自分の畑を他の無知なゆっくりに食い尽くされたことでゆっくりへの憎悪が一割り増しの素敵なゆうかである。 「ゆ、わかったよおにいさん。ゆうかりんがんばるね」 「がんばってくださいねー、と」 まずは例のゆっくりトリオの箱を畑の前に置いた。 ゆうかや俺の愛(?)がこもった畑に広がる大根に、ゆっくりがまた騒ぎ出す。 「ゆゆっ、すごいね! おじさんはやくれいむにそこにはえてるおやさいちょうだいね! ぜんぶくれてもいいよ!」 やっぱりこのれいむ、頭悪いねぇ。まぁこれがゆっくりのスタンダートなんだから仕方が無い。しかし全部よこせとは図々しい。 「おじさん! このいだいなるまりささまにおやさいをよこすんだぜ! そしたらゆるしてあげないこともないんだぜ!」 ゆっくりに赦されてもなぁ。ありがたみが感じられない。 「いなかもののおじさんはさっさとありすたちにとかいはなおやさいをちょうだいね!」 都会派な野菜ってなんだよ。 ううむ、どうやらこの三体はどうも頭がよくない個体のようだ。 体は成体に近いが、どうやら体が大きいだけでまだ子供の域を出ていないようである。 多分妊娠型出産での誕生で、生まれてまもなくに狩りを成功させた感じだろう。確認のために聞いてみる。 「ところでおまえら、群れの中じゃ狩りはうまいほうなのか?」 「ゆ? そんなことはいいからおやさいを──」 「答えたらそこに生えてる大根を一本くれてやる」 「ゆゆっ! れいむもまりさもありすも、かりはだいとくいだよ!」 「ゆっへん! むれのなかでもまりさたちのかりのうでまえはおとなかおまけなんだぜ!」 「とかいはのありすたちにかかればらくしょーよ!」 あっさりと釣れた。 狩りを行うゆっくりはまず体力が必要になる。そして食物を口の中に溜め込むために、必然的に体の方も大きくなろうとする。 狩りをしている途中でつまみ喰いとかしていれば、自然に他のゆっくりよりも成長は早くなるだろう。 もうひとつ、妊娠型出産は植物型出産とは違い、親の記憶を多く受け継ぐ。それによって狩りに必要な知識を受け継げば、早いうちから狩りを行うこともできるだろう。 「ということは、おまえらは群れの中じゃリーダーに近い位置にいたのか」 「ゆっ! りーだー? りーだーはどすだよ?」 「ゆゆっ、たしかにどすはりーだーだけど、まりささまのほうがよっぽどりーだーにふさわしいぜ!」 「そうよ! れいむもありすもぱちゅりーも、ちぇんもみょんもみんなまりさがりーだーとみとめてるわ!」 「ゆっ、そうだね! りーだーはまりさだね!」 「ゆっへん!」 なるほど、他の個体よりも狩りのうまいこの三体はやはりガキ大将のような立場だったようだ。 ……無謀なだけのこのだぜまりさがドスより優れているとは思えないが。 さて、約束通り大根を一本持ってきて、三体の目の前に転がしてやった。虫に食われたやつだが、ゆっくりからしたらこんなくず野菜でもご馳走だろう。 箱から三体を出してやると、あっという間に大根に群がり、ほぼ一瞬で大根が消えた。物凄い食欲である。 「おじさんもっとちょうだいね! こんなんじゃぜんぜんたりないよ!」 「もっとおやさいをよこすんだぜ! いたいめみたくなかったらさっさとよこすんだぜ!」 約束は大根一本なので無視。約束は破ってはいけません。 が、ここでありすがとんでもない発言をしやがった。 「ゆっ! なにいってるのふたりとも! おやさいならめのまえにたくさんあるじゃない!」 「ゆゆっ? そういえばそうだったね!」 「きがつかなかったんだぜ! さすがありすだぜ!」 おいこらキミタチ、その畑の持ち主の目の前でなんつーことを。足蹴にされて潰されても文句は言えないぞ。 というわけでぱぱっと再び透明箱の中に戻してやる。 「ゆーっ! ここじゃゆっくりできないよ!」 「はやくまりささまをだすんだぜ!」 「こんなのとかいはじゃないわ!」 無視。 「はーい静粛に。君たちには特別に大根をプレゼントしよう」 ゆっくりどもがまた何かわめくが、完全無視でルールを押し付けてやる。 「ただし、その大根はおまえらが自分で育てること。あるヒトに譲ってもらった特別な種で、三日間大事に育てればそれはもう立派な大根が出来上がる。 ちゃんと水を与え、肥料を与え、愛を込めればとても美味しい大根になる。 で、だ。おまえらとは別の畑で、ゆうかが同時に同じ種を育てる。参考にするといい」 ゆうかがぽよんぽよんとはねてくる。その姿を三体の前に晒した途端、三体がまた喚き出した。 「ゆっ! ゆうか!?」 「ゆゆっ! おはなをひとりじめするわるいゆっくりだぜ!」 「ぜんぜんとかいはじゃないわ!」 「おまえらの隣で、このゆうかがおまえらとまったくの同条件で大根を育てることになる。理解した?」 「ひとりじめするゆうかはゆっくりしね!」 「おはなをぜんぶまりささまたちによこすんだぜ!」 「いなかもののゆうかはゆっくりしんでね!」 理解してくれないようです。 どうしようかとゆうかの方を見ると、ゆうかは三体を鼻で笑った。 「ゆううーっ! いまれいむたちのことばかにしたでしょ! ゆうかのくせにぃぃぃぃ!」 「あやまってもゆるさないんだぜ! このまりささまのちからでじきじきにころしてやるんだぜ!」 「とかいはのありすのぜつみょうなてくにっくでしぬまでいかせてあげるんだから!」 うわー、こいつらあっさりとゆうかの挑発にひっかかっちゃったよ。冷静さが足りてないな。若い。 本来感情に任せやすいれいむ、まりさ種をたしなめる役の頭がいいぱちゅりーはいないし、冷静であるべきはずのありすはレイパーの片鱗を見せてしまっている。 そんな三体の罵詈雑言をやっぱり無視して、ゆうかは部屋に戻っていった。 ゆっくりを相手にするときの一番の手段は、無視することである。 俺もゆっくりどもを無視して部屋に戻った。暇な時間は読書で潰してしまおう。 翌日、早速大根を収穫した。普通の農家の人の畑に比べたら狭いが、それでもゆうかのおかげでなかなか品質のいい大根を収穫することができた。 俺の大切な収入源である。昨日から同じ場所に置いておいた三体のようなゆっくりに食わせる大根なんて無い。 「ゆゆっ! みてみんな、じじいがありすたちのだいこんをもっていこうとしてるわ!」 「ゆっ! ほんとうなんだぜ! おいじじい! なにかってにまりささまのだいこんをもっていこうとしてるんだぜ!」 「ゆーっ! むししてないでこたえてね!」 ついにじじいに格下げのようだ。あとこの大根はもともと俺のだ。 収穫し終わった野菜をまとめて蔵に入れ、戻ってくると、ゆうかが三体に向かって再度ルール説明をしていた。 「れいむ、まりさ、ありす。あなたたちはだいこんをつくってもらうわ」 「ゆゆ? なにいってるの? だいこんさんはかってに──」 「だまれ。ゆうかりんのはなしをきけ」 「ゆっ!?」 「ひるむんじゃないぜれいむ! ゆうかなんてさいきょーのまりささまにかかればいちころなんだぜ!」 「そうよ! きっとありすたちよりよわいから、こんなはこのなかにとじこめてるのよ!」 「ゆっ、そうだったんだね! ゆうかはよわかったんだね!」 何度も言うようだが、ゆうかは捕食種である。当然一般種じゃ相手にならない。ただ狩りをしてはねているだけのゆっくりとは違う。 一日に何度も水場と自分の畑を往復する運動量、外敵から畑を守らなければならないという必要な進化、それらによってゆうかはかなりの強靭な種となった。 1vs3程度の戦いなど、ゆうかにとっては普通種狩りと同然である。さすがにドスや他の捕食種が群れで襲ってきたらひとたまりもないが。 力量の差を見抜けない三体に哀れな視線を向けながら、ゆうかは続けた。 「たねをつちにうめればみっかでだいこんになるよ。でもちゃんとみずをやって、ひりょうをあげないと、だいこんにはならないよ。ちゃんとそだててね」 そこまで言うと、ゆうかは畑に飛び降り、俺の方を見た。 早速俺はこの日のために加工場から譲ってもらったものを持ってきた。 とても大きな、透明な板である。廃棄処分になっていたものを、俺がそこそこの値段で買い取った。 これを畑を分断するように地面に垂直に設置し、向かって右側にゆうか、左側に例の三体を置いた。 「よーしおまえら、今から種をやろう」 三体とゆうかにそれぞれ、かの大妖怪、風見幽香女史にお願いして譲ってもらった特殊な種の入った包みを渡す(この種を使う目的を話したら、意外とあっさりとくれた。意外といいヒト?)。 ゆうかは包みをもらうと早速口でくわえて、自分の畑の真ん中に持っていった。 三体の方はというと、包みを不思議そうに眺めている。 「なんで人間の畑でしか野菜がとれないと思う?」 「ゆ? だからそれはにんげんがひとりじめしてるからでしょ? そんなこともわからないの? ばかなの?」 馬鹿はおまえだろとは突っ込まない。 「理由を教えてやろう。おまえら、花の種くらいは見たことあるだろ」 「ゆっ?」 「ゆゆっ、ありすはみたことあるわ! どすのそっきんのぱちゅりーがいってたよ、はなのたねをじめんにうえておけば、はながさくんだって!」 「ゆっ、ほんとうかだぜ! さすがありすだぜ!」 「その通りだ。つまり、人間の畑にしか野菜が無いのはな、野菜の種を人間が持っているからなんだよ」 「「「ゆゆゆっ?」」」 「で、その包みの中に小さな粒があるだろ。それが野菜の種だ。それを土に埋めて、水をかけて、肥料をやれば野菜ができる」 物凄くアバウト。だが、三体はこれだけで理解してくれたようだ。 「ゆっ! じゃあそのたねをうえればおやさいになるんだね! じゃあはやくたねをちょうだいね!」 「れいむ! このくろいのがたねみたいだぜ!」 「ゆゆ? じゃあそのたねをゆっくりとうめようね! おやさいがたべほうだいだよ!」 「とかいはね!」 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 畑の前に水の入った桶を置いてやる。その隣に肥料を団子状にしたものも置く。 「肥料はこれだ。これを種と一緒に埋めれば、よく育つ。あとは定期的に水をかけてやるといい。その種は特別製で、すぐに水を吸い取っちまうからな」 一番重要なことをさらりと言ってみたが、案の定三体とも聞いてない。 それどころか、ゆうかに攻撃しようとする始末である。 「ゆゆっ! あのゆうかもおやさいのたねをもってるよ!」 「ねぇまりさ! ゆうかのたねももらっちゃいましょうよ! いなかもののゆうかがたねをもってるひつようなんてないわ!」 「ゆっ! そのとおりなんだぜ! おいゆうか! そのたねよこすんだぜ!」 ゆうかはまりさの言葉を無視して、大根の種を埋める作業をしている。 「ゆううーっ! むしするなだぜ! ゆぎゃっ!?」 あっ、飛び掛った。でも透明板のおかげで体当たりをしようとしたまりさのほうがダメージを受けている。 「ゆうっ! まりさ、ここにみえないかべがあるよ!」 「ゆゆっ! ほんとうなんだぜ! しゃらくさいんだぜ!」 「ぜんぜんとかいはじゃないかべね!」 しかし今ので学習してくれたのか、透明板に攻撃するような真似はしなくなった。畑から家の中には入れないようにしてあし、しばらくはこのままでも大丈夫だろう。 俺は昨日の戦果を聞くために、隣人の家へ向かった。 隣人の家で昨日の戦果であるゆっくりたちを見せてもらい、その足で上白沢先生に報告しに行き、ゆっくり羊羹を買って、我が家に帰った頃には既に日が大分傾いていた。 畑のほうを除くと、ゆうかが種を植えた場所に口に含んだ水をかけており、ゆうかの方は順調のようだ。 で、三体の方はというと。 「おいじじい! なんでここにはくさしかはえていないんだぜ!? はやくたべものをもってくるんだぜ!」 「おなかすいたわ! はやくとかいはのありすたちにでぃなーをもってきてちょうだいね!」 「かわいいれいむたちがおなかすかせてるっていうのになんにもださないなんてばかなの!? しぬの!?」 「……おいおまえら、隣のゆうかを見てみろ。ゆうかは何か食べたか?」 「ゆうかにはたべものをださなくてもいいよ! ゆっくりとしんでね!」 「そうだぜ! ゆうかみたいなくずにたべものをやるなんてもったいないんだぜ! まりささまがぜんぶたべてやるからはやくもってくるんだぜ!」 「いなかもののゆうかにだすたべものはないわ!」 「なんだおまえら、ゆうかにも出来る程度のことがおまえらは出来ないのか。おまえら全然ゆっくりしてねぇな」 「ゆっ!? れいむたちはゆっくりしてるよ! ばかなこといわないでね!」 「そうだぜ! これほどゆっくりしてるゆっくりはまりささまやれいむやありすいがいにありえないんだぜ!」 「だからゆっくりできないいなかもののじしいはたべものをありすたちによこして、ゆっくりとしね!」 「黙れ饅頭。ゆうかもそこらに生えてる雑草で我慢してるんだ。おまえらは大根育てて、それを食ってればいいんだよ」 見ると、畑のほんの一箇所だけ水分が枯れ果てている。……水遣りを忘れたな。それに一箇所に種を集中して埋めてしまっている。こんなんじゃまともな大根は育たない。 ゆうかのほうを見ると、しっかりと間隔をとって種を植えて、十分に水を与えているようだ。これならば三日後には立派な大根になるだろう。 二日目、ゆうかの畑に芽が出た。 三体は自分たちの畑のどこに種を植えたか忘れたようで、やがてお互いをののしりだした。 「どうしてわすれちゃったのぉぉぉぉぉぉぉ!!?」 「ふん! うめたのはれいむとありすだぜ! まりささまはわるくないんだぜ!」 「なにいってるのよぉぉぉぉぉぉ! うめたのはまりさじゃないのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」 うわぁ醜い。 その後いつの間にか三体の意見は「じぶんたちをうらぎったぱちゅりーと、おやさいをひとりじめするゆうかがわるい」ということになったらしい。なんでだ。 三日目。ちゃんと育てれば今日の昼ごろに収穫できるはずだが。 「おー、ちゃんと育ってるな」 ゆうかの畑にはそれはもう見事な大根が並んでいる。ゆうかもこんなに早く成長したことに驚いているようだ。 で、例の三体の畑はというと、枯れた部分は一日目とまったく変わらず、もう駄目だろう。三体はというとそれでもぱちゅりーとゆうかを罵り続けていた。元気だなぁ。 「なんだよおまえら、ちゃんと育てなかったのか」 三体に呼びかけてやると、一斉に矛先をこっちに向けてきた。 「なんでうそついたのぉぉぉぉぉぉぉ!?」 「何がだよ」 「ありすたちのおやさいがはえなかったわよ! なのになんでゆうかのところはおやさいはえてるのよぉぉぉぉぉぉ!」 「だって水やらなかったじゃん」 「そんなのしらないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! だったらじじいがみずあげればよかったんでしょおおおおおおおお!?」 聞く耳持ってくれねぇ。ああ畜生、失敗だ。 もっと計画を練るべきだった。本当は野菜は勝手に生えるものじゃないことをちゃんと理解させつつ、餓死させようとしたのに。 他のベテランはもっとうまいやり方を思いつくんだろうか。畜生、種をくれた幽香女史に申し訳が立たない。 ああ畜生、この未熟者め。 思いっきり、れいむを蹴飛ばしていた。 一瞬で砕けた歯。足は口を蹂躙し、あっさりと餡子を貫き、柵まで吹き飛び、破裂する。 「──ゆ?」 「……ゆ?」 「……おにーさん、おちつきなよ」 一瞬の出来事に固まるありす。何が起きたのか理解できないまりさ。 呆れたように俺に言葉をかけてくれるゆうか。うん、落ち着いた。 「やっぱりさぁ、大した実力も無い奴が大掛かりなことしようとしてもさぁ、無駄だよな。そう思わない?」 「あ……あああ…………!!」 「れ、れいむが、れいむが」 「だから」 魚のように口をパクパクさせているありすを鷲掴みにして透明箱に詰める。畑を隔てていた透明板も片付ける。 「やっぱり」 ゆうかの畑の大根も全部収穫する。 「こうしようか」 ありすのカチューシャを奪って踏み砕き、まりさの帽子を奪ってビリビリに破いた。 「や゛へ゛て゛えええええええええええええ!!!」 「ま゛り゛さ゛の゛ほ゛う゛し゛か゛あああああああああああああああああッ!!!」 「はいこれで君らは群れには戻れなくなりました」 「こ゛ろ゛し゛て゛や゛る゛!!! こ゛ろ゛し゛て゛や゛る゛ううううううううううううううう!!!」 今まで呆然としていたまりさがようやく動き出した。 全身をバネに、俺の脚に体当たりする。だが、多少の重みを感じるだけで、ダメージはまったくのゼロだ。 弱い。さすが饅頭、清々しいまでの弱さである。 「まぁ落ち着けよ。おまえの帽子、戻してやらんこともない」 「ゆ゛うっ!?」 「簡単だ、そこのゆうかに勝てばいい」 「ゆうかはゆっくりとしね! まりささまのちからでぎったぎたにしてやるんだぜ!」 うおお、さすが餡脳、ここまで切り替えが早いとは思わなかった。しかもゆうかが帽子を破ったことになってるし。 さて、俺はありすをいじりながら、ゆっくりとまりさvsゆうかを眺めることにしようか。 とはいっても、一方的すぎるけど。 「ゆうかはしねぇぇぇぇ!」 「おそい」 「ゆびぃ!?」 早速渾身の体当たりをかわされた上に、横から思いっきりゆうかに体当たりされて吹っ飛ぶまりさ。 まぁ、ゆっくりだしね。遅いのも無理はない。 「まりさぁぁぁぁぁぁぁ!? どうしてええええ!?」 「それはね、弱いからだよ」 「いだいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」 ありすの髪の毛を一本ずつ引っこ抜きながら、まりさがゆうかにフルボッコされている姿を眺める。 おっと、まりさは俺の「弱い」という言葉に反応したようだ。 「まりざざまはぁ……よわぐなんが、ないんだぜぇぇぇ……! まりざざまはぁ……さいきょうで、てんさいの、むれのりーだーなんだぜぇぇぇぇ……!」 「よわいよ。ものすごくよわい。しかもあたまわるいし。『ちるの』いかだよ」 「ゆぎいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!? ていせいするんだぜぇぇぇ! いだいなるまりささまがあのまるきゅーちるのいかなんてありえないんだぜええええ!!」 「というか、ちるののほうがまりさよりよっぽどつよいし、あたまがいいよ。ばかでよわいまりさのほうがまるきゅーにふさわしいよ」 「ゆがあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 ゆっくりちるの。俺は見たことがないが、ほんの僅かだが氷を操る力を有すゆっくりらしい。 なんでも一般ゆっくり種はちるのは弱くて馬鹿であるという認識で、ゆっくりめーりんと同等に差別されているため、希少種扱いされているそうだ。 そのゆっくりちるの以下と言われたら、そりゃ怒るだろうな。人間だって、ゆっくり以下とか言われたくはない。 「それにりーだー? りーだーはどすじゃないの?」 「ふん! いつもすのおくでめいれいだけしてるどすなんてりーだーのうつわじゃないぜ!」 「まりさもりーだーのうつわじゃあないね。よわいし、ばかだし、ゆっくりできてないし。そんなのでよくいきてこられたね」 「まりささまはよわくなんかないんだぜぇぇぇぇぇ!!」 「じゃあなんでゆうかにもかてないの? いっておくけど、ゆうかよりつよいゆっくりはたくさんいるよ。よくそいつらにであわなかったね」 「ゆ゛ぅっ!?」 「そしてゆうかりんはどすまりさにはかてないわ。ねぇまりさ、どすにはかてるの? どすにかてないのに、ゆうかりんにかてるとおもってたの? ……ばかだね」 「ゆぎぃぃぃぃ……!!」 さすがゆうか、言葉責めである。まりさは今にも怒りのあまり憤死しそうだ。 「ああ、ちなみに君らの群れのドスはもう死んだよ」 横槍補足。ありすは髪の毛を毟られる痛みを忘れて呆然とし、まりさも驚きのあまり白目を剥いた。 「そして君らが連れてきたあのぱちゅりーだがね、踏み潰されて死んだそうだ」 「ど……」 「ん?」 「どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおおおおおおおおおおお!!?」 半狂乱で叫ぶありす。俺はため息を吐いた。 「おまえらが」 「ゆぎぃぃぃぃぃぃ!?」 ありすの髪の最後の一房をまとめて引っこ抜いた。禿げ饅頭の完成である。 「じぶんのじつりょくもりかいしないで」 「ゆげぇっ!」 ゆうかがまりさを一気に体当たりで吹っ飛ばした。あのまりさはそろそろ精神的に限界がくるだろう。 無根拠な自信は、実力とは不相応な自信は、壊されたほうがいい。 「……人間に勝てると思ったからだよ」 「ゆうかりんにかてるとおもったからだよ」 何故ゆっくりはこうも愚かなのだろう? 俺はふと考える。 ただの生ける饅頭なのに、自然を蹂躙し世界に生き延びようとした人間に勝てると豪語する。 すべてが無限であるわけがないのに、植物はひとりでに生えてくるものと思い込んで貪り尽くす。 結果、人間に殺される。餌が足りなくて餓死する。 獣ですら自らより強いものには敬意を払い、食物を底が付くまで食い散らかしたりはしないというのに。 ……いや、こいつらはただの饅頭。獣と同等などありえないことだ。 ごめん、森の獣たちよ。 俺の計画はあっさりと失敗した。 そのことを手土産と一緒に幽香女史に報告しようと人里に来ると、幽香女史は花屋にいた。 「あら。種はどうだったかしら」 「申し訳ありません、失敗してしまいました」 「そう」 「お詫びといっちゃなんですけど、これをどうぞ」 「……あら」 『ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!』 木箱に入っているのは、ありす種とゆうか種の赤ゆっくりがそれぞれ五体ずつである。 あの後、ありすの安いプライドをぶち壊すために、発情させた禿げありすをゆうかに向かわせた。 ゆうかはかつてレイパーありすの群れに襲われかけたことがあるらしい。その時と比べると今の禿げありすは何も感じないに等しいとのことで、逆にありすの方をにんっしんさせてしまった。 植物型妊娠で子を宿したありすはレイパーとしての自信も砕かれたまま黒ずんで朽ち、ありす種を五、ゆうか種を七ほど成して死んだ。 ゆうかは「あかちゃんはふたりがげんかいだよ。のこりは……ゆうかのあかちゃんをゆっくりさせてくれるひとに、おねがい」と言っていた。 本当なら七体とも(ありす種は勘定に含まれていない)育てたかっただろう。しかし、子育て経験の無いゆうかは七体もいっぺんに育てるのは難しいことを理解していた。 そんなわけで、幽香女史である。ゆうか種は草花を育てるゆっくり、彼女のお気に召すと信じることにしよう。ありす種はおまけだ。 少しびくびくしながら木箱を渡すと、幽香女史は花のような微笑を見せた。 「それじゃあ、有難く頂戴するわ。また何か必要になったら言いなさい」 幽香女史、意外といいヒトだ。 ……後に彼女の妖怪としての恐ろしさを知るのは、ゆっくりとは関係ないまったく別のお話。 * * * * * * 時間は少しさかのぼる。 木々の生える道を一体のぱちゅりーがはねていた。 そう、例の三体に無理やり連れられた気弱なぱちゅりーである。 彼女は急いでいた。早くドスを連れてこないと、あの三体を死なせてしまう。 人間の足なら十分もかからない道を、ぱちゅりーは一時間近くかけてたどり着いた。それでもゆっくりの移動速度、特にぱちゅりーの病弱さから考えると驚異的である。 「むきゅっ……ゲホッ、ようやくさとがみえてきたわ……」 彼女の視界の先には、ぱちゅりーたちが暮らすドスの里が見えていた。さぁ、もうひとふんばり。 ぱちゅりーは気力を込めて、跳ねようとした が、人間の足が、思考する時間も、痛みを感じる暇も与えず、ぱちゅりーを踏み潰していた。 「残念だったねぇ」 深く広く掘られた洞窟、その最奥でドスは群れの巣が全て完成したことをゆっくりたちと喜び合っていた。 「むきゅ! これでようやくゆっくりできるわ!」 「かりでたくさんたべものをとってこれたし、ここはほんとうにゆっくりぷれいすだね!」 『明日には人間さんのところにいって協定を結んでもらうよ! これで本当にゆっくりとできるね!』 「むきゅ! がんばりましょーね!」 「「「「「「「「ゆっくりしようね!!!」」」」」」」」 この群れは一週間ほど前、この人里近い森の中に移動してきた。 以前いた場所は草木や昆虫を食い潰し、何もかも無くなってしまったのだ。もちろんそれは後先考えずにゆっくりした結果である。 しかも悪いことに、このドスは体が大きいだけであまり頭がよくなかった。前の森が荒れ果てたのが自分たちのせいだという自覚を持っていなかった。 実質この群れを仕切っていたのは側近のぱちゅりーであるが、それでも前の森が荒れ果てたのは仕方が無いという考えの持ち主であった。 側近ぱちゅりーはこの群れのドスが知らなかった、ドスの群れが人間たちと結ぶ不可侵協定を知っており、それでドスの側近に選ばれたのである。 まぁ、そんなぱちゅりーの裏話も、ほとんど意味を成さなくなるのだが。 そう、この巣に近づく虐待お兄さんの集団によって、意味は剥奪される。 「……ゆ! にんげんだよ!」 『ゆ? 人間さん?』 数十人の男性が洞窟に入ってくる。 先頭に立つ、みょんな雰囲気を漂わせる男が囁くように言った。 「ドスまりさ君。こんな話を知っているか?」 『ゆゆ?』 突然問われて、不思議がるドス。まわりのゆっくりたちは心配そうだ。 「荒れ果てた森の中を、一人の男が歩いておった。その男の名は──」 男たちが、一斉に思い思いの武器を取り出した。 あるものは竹槍、あるものはトンカチ、あるものはスプーン、あるものは鍬、あるものはパチンコ、あるものは包丁、あるものは己の拳、あるものは── ゆっくりたちは戦慄というものを生まれて初めて味わうことになった。 彼らの武器、衣服にこびりついているあれは、あれは、あれは、 「虐待お兄さん!」 ゆっくりたちの、中身ではないか。 「ゆひぃっ!?」 「ゆゆゆゆゆゆゆ……」 「な、なんてこと……」 『ゆぎぃっ……!』 「虐待お兄さんの右手には黒い武器、その先に突き刺さりたるゆっくりもまた黒く……、 …………何が面白いのかね」 あんただよ。というツッコミはなかった。 胡散臭い男は続けた。 「虐待お兄さんの諸君、足に根っこがついておるんじゃないのか? ……追跡は終わった。これからは── ────虐待 ライブ だ」 「「「「「「「「ヒャア! 虐待だぁ!」」」」」」」」 男たちに攻撃を仕掛けようと飛び掛るゆっくりたちは一瞬で潰され、先ほどまで巣が完成したことを喜んでいたゆっくりたちはパチンコの弾丸に潰されていく。 側近のぱちゅりーはある男に捕まり、別の男によってドスが何事か言う前に、何かを注射する。 あまりにも唐突な出来事に思考が追いつかないドスは、追いつかないまま、意識を失った。 ドスが目を覚ますと、洞窟の中には何もなかった。 『……ゆ?』 側近のぱちゅりーもいない。みんなどこにいったんだろう? ふと、洞窟の入り口に誰か立っていることに気付いた。 「ボンソワール、マドモワゼル。そんな浮かない顔をして、何事かお悩みかな?」 その男は。その男は。 その男の靴には、ゆっくりの中身がこびりついて── 『ゆがあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?』 「はぁっはっはっはっはっはっ! はぁっはっはっはっはっはっ!」 高笑いする男。こびりついた餡子。 頭の悪いドスでも理解できた。「ゆっくりできない」。「みんなゆっくりできなかった」。 『どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?』 ドスが叫ぶ。男は途端に哀しそうに目を伏せた。 そして、囁くようにドスに語りかける。 「ドスよ、私は悲しい。君ならば虐待の真意が理解できると思っていたのだがね。 ……まあよい。人間を従わせられると思い上がっているのなら、いつでもかかっておいでなさい。 はぁっはっはっはっはっ! 聞こえないのか。 我々を歓喜へと導くあの声が!」 ドスは、聞こえてしまった。 「ゆがああああああああああああ!!」 「でいぶのあがぢゃんがああああああああああ!!」 「ま゛り゛ざの゛ぼう゛じも゛や゛ざな゛い゛でええええええええええ!!」 「おがあぢゃんをいじめないでええええええええ!!」 「ちぇえええええええええええええええええええん!!」 「い゛や゛あああああああああ! も゛う゛ずっぎり゛じだぐな゛い゛いいいいいいい!! すっきりー!」 「あ゛り゛ずの゛べにべにがあっあああっ!!」 「べに゛ずううううううううううううううううううううう!?」 「も……っと、ゆっくり、したかったよ……」「ゆっくりしてたけっかがこれだよ……」 「たすけてどすぅぅぅぅぅぅ!! ぷげゃっ!?」 「ゆっきゅりしちぇいっちぶっ!?」 「むきゅうううううううううううん!!」 『ゆぎいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!! ……どぼじでうごげないのおおおおおおおおおおおおおおお!!?』 底面を満遍なく燃やされて焦げたドスの体は、もはや動くことは叶わない。 舌に隠してあるキノコも既に没収され、ドスパークを放つこともできない。 弱者は強者に屠られる。残酷な真理は当然ゆっくりにも適用されるのだ。 確実な死を強制的に与えられたドスの叫びは、それはそれは虚しいものであった。 このSSに感想を付ける
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「ふたば系ゆっくりいじめ 423 久城学園の不思議/コメントログ」 フラマリかと思ったけどただの死亡フラグだったみょん。 -- 2010-07-09 13 01 51 鬼居先生はHENTAIなんですね。わかります。 -- 2012-05-19 15 26 28
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