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「いろはにほへと」は、ナナカラットの楽曲。 基本情報 配信初出日 2019年7月16日 CD初出日 2019年7月7日 アーティスト ナナカラット 発売元 Core Elements words Asami music Tetsuya arrange Nana-carat Vocal Asami Guitar Chorus Guitar Tetsuya Alpa注1 Chorus Support Musician Bass Manabe Shunsuke Drums Yamauchi "masshoi" You Keyboard keiko Syakuhachi Iwata Takuya Tsugarujamisen Kawashima Shinobu Koto Ito Erina Produced by Nana-carat Recording Totoro Fujinuma FREEDOM STUDIO INFINITY Mixing Recording Studio FREEDOM STUDIO INFINITY Mastering Yamazaki Tsubasa Bernie Grundman Mastering Tokyo Mastering Studio Bernie Grundman Mastering Tokyo ※初出CD準拠 収録CD 発売日 商品名 DiscNo. TrackNo. 楽曲名 歌唱 2019年7月7日 『Core Elements 〜あの日の約束〜』通常盤:CENCA-19013 - 6 「いろはにほへと」 ナナカラット 動画 脚注 注釈 注1:Arpaの誤記と思われる。
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よく晴れ渡った真っ青な空。 輝きを増す白い陽射しに感じる夏の気配。 運転席と助手席のドアを開け放し、大きく空に向かって腕を広げる相棒。 つなぎ姿のリカは平台の台車の上でその相棒に寄りかかって、広がる彼方の青をぼんやりと見つめていた。 手の中でくるくる踊るスパナ。 …今日もいい天気。 大きく体を伸ばすと、台車に寝転んでガラガラと相棒の下にもぐりこんだ。 か細いライトの明かりを頼りに一つ一つ点検していく。 よく動いてくれてる。 ありがとね。 これからもまだがんばってもらわないと。 きっとあと少し。 たぶんあと少し…。 念入りに、慎重に…。 「あ…」 モンキーレンチ…。 緩みかかっているらしいボルトがそれを呼んでいる。 パタパタと薄明かりの中で体を叩いてみる。 手ごたえなし。 とりあえず台車と地面も探ってみる。 持ってきたつもり…になっていたらしい。 どうあがいてもないのに気づいて、リカは台車を手で押した。 「はい」 ちょうど腰まで出たところで、はしっと手に何かが乗せられた。 この重量感。 見れば油で黒く塗られた軍手の中にモンキーレンチ。 「あたり?」 目をやると、ミキが地面に臥せってこちらを覗き込んでいた。 「あたり! ありがと」 「どーいたしまして。良い勘してるっしょ」 「すごいすごい」 「なんか気持ちがこもってないんですけどぉ」 「そーぉ~?」 「そぉ。こもってない」 ぺたんと地面に胡坐をかいて何やらごそごそしているミキの不機嫌な声。 ちょっとおかしくてつい笑みが零れた。 「そー…ですかっ」 リカはぎゅっと歯を食いしばってボルトを締め上げると、ガラガラと台車を手で押して光の中へと戻った。 ライトを消して、真っ黒な世界から真っ白な世界へ。 午前の太陽のはしゃいだ光を思い起こして目を細めた。 「わあっ!」 きらきらと降り注ぐ水。 「ぷはっ! なっ…なにっ…んっ!?」 ばさりと目の前が真っ白に覆われ、肌にふんわりとした綿の感触。 がしがしとタオル地越しに顔の上を乱暴に手が暴れ回る。 「はいはい。暴れないでねー」 「ちょっ! んぐっ! んっっ!」 わしわしわしわしわし。 「よしっ」 はらりとタオルが取られて、ようやくリカは青い空と再会を果たした。 むーっと見上げる青い空の中、燃えんばかりに光を反射する真っ白いTシャツ姿のミキがロリポップをくわえて満足そうに笑っている。 「ばっちり。きれいになったね」 「だからって、強くこすんなくったって良いじゃん」 「ダメダメ。油汚れはしつこいから」 「なによぉ。それ」 「でも、あんまり変わんないか」 「ひどーい!」 リカは台車に寝転がったまま軍手を脱いでぺしっとミキの腕を叩いた。 「なによぉ。ホントのことじゃん」 くくくっていたずらっぽく笑うミキ。 リカはべーっと舌を出すと、体を起こして台車の上で胡坐をかくと相棒に寄りかかった。 「もー。気にしてるんだからさぁ」 これからさらに黒くなる季節到来に、少しばかり憂鬱になんぞなってみる。 今年も暑くなりそうな予感。 鋭い光の刃のようにすら思える太陽の光。 リカは空を見上げた。 同じように空を仰いで、「ふぅん…」と小さくため息まじりに零すとミキは台車にまたぐように座った。 「予定通り…か」 「うん…」 「もうそろそろだよね」 ミキが腕のやたらとごつい軍支給の時計にちらりと目をやる。 少し汗ばんできたのを感じてリカはファスナーを下げて胸元を開いた。 「もっと暑くなりそうだね。今日は…」 風もなく、ひたすらに降り注ぐ光と熱。 邪魔するものは何もない空の中。 ひらひらと舞うそれは、きっと花びらに過ぎないのかもしれない。 いずこへと消えるのか、やがてどこかにたどり着くのか。 だったら、それはどこ? ぼんやりと遠く広がる青を眺めるリカ。 キモチはここにないんだとわかるから、その横顔ははかなげで美しく、なんとも言えずミキの胸を締めつけた。 そっと腰に手を回して抱き寄せる。 「ん?」 「うん」 ミキは不思議そうに首を傾げるリカの唇を塞いだ。 コーラ味。 そういえば、飲んでないなぁ。 何でそんなことをふいに思ったんだかわからなくて、少しだけ苦く感じた。 首に腕を回して、リカも与えられるキスに答える。 何度も触れ合うたびに、吐息が交じり合うたびに、ここにいることがわかってひどく安心する。 ここにいる。 ここにいて? ここにいるから…。 離れないで。 離さないで。 ずっと。 きっと。 だから、こうしているんだろう。 これからも、きっと。 やたらと静かなのだ。今日は。 遠くでノゾミとマコトがはしゃぐ声も聞こえない。 レイナとサユミに特訓をするカオリの声もしない。 そわそわした空気が漂うベースキャンプ。 リカはその空気から逃げるように兵舎から離れた駐車場で相棒の点検を始めた。 ミキはその空気がうざったくって、とりあえずリカを探した。 カラ… 台車がわずかに相棒から離れる。 ずるずるとリカの体が下に下がる。 ミキはそのまま押し倒すように上に覆いかぶさって、リカとロリポップを溶かすことに没頭し始めた。 ガラッ…! ガンッ! ゴンッ! 「くぅーっ…!」 「んんーっ…」 うーっと小さく唸りながら縮こまる二人。 急にぐいっと勢いよく動き出した台車。 前のめりになっていたミキはリカの相棒に強かに額を打ち付け、急に背中から壁が消えたりカは思い切り日陰でぬるい地面に後頭部を打ちつけた。 よろよろと起き上がる。 リカは後頭部をさすりながら、目の前で悶絶して唸るミキの頬に手を添えた。 「だいじょう…」 「ぶじゃない」 「…だよね。見せて」 ミキがアヒル口に上目遣いで見上げると、リカは赤くなっているところをそーっと指先でなでた。 「イタイのイタイのとんでけー……って?」 「……んー…」 微妙な表情。 リカは赤くなっている患部にふわりと口付けた。 窺うように顔を覗き込むと、がりがりとロリポップを噛み砕き、まさになんとも言えないような…半ばにらむようにいじけた顔。 「…他の人にもやってんの?」 「えっ?」 「だから、今の…」 「だったら?」 「別にぃ」 なんとなく視線を逸らした。 なんとなく視線をそらされて、リカは思わずふふっと笑った。 「どうだろうね。どう思う?」 「…いじわる」 ぼそりと転がり落ちた呟きをリカはきっちり受け取ったが、あえて何も言い返さなかった。 よしよしと頭をなでて唇にキスなどと、行動にはしたけれども。 ぴーひょろー。 とんびが頭の上でくるぅりと輪を描く。 また、ぴーひょろーと鳴いて、青い青い空の中をすいーっと泳ぐ。 とんびが一つまた一つと円を描くたび、我が物顔で広がる白い閃光の中に勇ましい黒い影。 リカは見上げた空の中にもう一つ勇ましい黒い影を見つけると、すくっと立ち上がった。 「リカちゃん?」 台車の上に置いてけぼりを喰らったミキが首を傾げても微笑を返すだけ。 開けっ放しの運転席の屋根に腕を載せ、ドアふちに立つと、点から次第にはっきりとその姿を現した黒い影を見つめたまま、ぎゅうっと拳を握り締めた。 「え…?」 見慣れた機影。 それは鋼鉄の翼を持つ物騒なカーキグリーンの天使。 MM-10型戦闘機、通称ウィッシュ。 その姿にほんの一瞬、ミキの目がテンになった。 銜えたままのロリポップの白い棒がほろりと零れかけて、慌てて口を閉じた。 そして、こちらに向かってくる皮肉な天使と一緒に、兵舎の方からバタバタと急ぐ足音。 見ればノゾミとマコトが土煙を巻き上げてえらい勢いでこっちに向かってくる。 キャンプから東北東、2時方向のあたり。少し離れた高いところ。 機体にピンクのペンキで書きなぐった『べーぐる かっけー』をしっかりと認めると、リカはでかいハンドルのど真ん中に思い切り拳を叩きつけた! パァァーーーーーーーーーンッ! 高らかに響け、クラクション。 びくっとミキは体を震わせてなんとなく痛そうに目を細めた。 角部屋の自室で読書をしていたカオリが窓を開けて身を乗り出す。 余韻を残して響き渡ったクラクションを追いかけて空を仰ぐレイナとサユミ。 ノゾミとマコトはつんのめるように相棒の横で止まって、空を見上げた。 「おいで」 リカが手を差し伸べると、がしっと掴んでノゾミが運転席に上がる。 マコトも運転席に登ってノゾミにひっつくようにしてドアふちに立つ。 ブゥゥーーーーン… プロペラ機の低い唸りを感じた。 高い高い空の中。 青い空に不釣合いなくすんだ暗い緑色が、とんびよりも高い空を行く。 ノゾミとマコトは固く手を握り合うと、 「せぇーのっ!」 ハンドルのど真ん中、クラクションを叩いた。 パァァーーーーーーーーーンッ! 「よぉっしぃぃぃぃーーっ! あぁーいぼぉぉーーーーんっ!」 「あーいちゃーーんっ! あさーみちゃーーんっ! りぃーさちゃーーんっ!」 クラクションに紛れた声。 ミキはあまりもらしい機体の文字に目を細めて、ふっ…と笑った。 ぴょんとトラックから二人が飛び降りると、運転席寄りに傾いでいた相棒がよろけるように揺れた。 何とかバランスを保つと、リカはまたぎゅっと拳を握る。 パァァーーーーーーーーーンッ! 『なにこれ!』 『へへーん。いいでしょ』 『べーぐる…って、好きだねぇ』 呆れた口調もなんのその。 『好きだもん。あっ! だったら、“リカちゃんだいすきー”にしようか?』 『やめてよー! はっ…恥ずかしいじゃん!』 『ははっ。でも、そしたらマジで怒られちゃうからね』 『これだって、ちょっとやばくない?』 『まぁね』 『けど、よっしぃらしいね。好きだなぁ』 『なんだよー。呆れたくせにー』 『いいじゃん。別にー』 『いいけど、別にー』 笑いあって、じゃれあって…。 『あたしって、わかりやすくてイイでしょ』 パァァーーーーーーーーーンッ! 「なぁっちぃーーーーっ! やぁあぐちぃーーーーっ!」 いってらっしゃい。 気をつけて。 カオリの声にレイナとサユミが顔を見合わせる。 「えぇーーりぃーーーーーっ!」 「えりぃぃーーーーーーーっ!」 がんばれ! がんばって! ミキは目の前を過ぎる鋼鉄の翼に手を振った。 パァァーーーーーーーーーンッ! 『ははっ! よっちゃん、おもしろーい!』 『ねぇねぇ!』 ノゾミは整備員の机から油性マジックを2本持ってくると、当然とばかりにアイに1本を手渡す。 『ちょっと待て! どっから持ってきたんだよ!』 『まーまーいいから。ね、アイボン』 二人してうなずきあって、ピンクの文字の周りになにやら油性で書き込む。 それを見て、リカも書き終えたアイからマジックを借りた。 『ちょっとぉ! リカちゃん!?』 『いいじゃん。それによっすぃが一番でっかく書いてるんだし』 ピンクのでっかい“べーぐる かっけー”。 その周りに小さく三つ。 “べーぐる すてきー” “べーぐる さいこー” “べーぐる あいしてるぜー” 揃いも揃って、全部ひらがな。 『無敵になっちゃったね。よっちゃんのひこーき』 そしてこのノリはこの後そのまんまアイのひこーきへと続いたりする。 パァァーーーーーーーーーンッ! 『消えたくない…』 怖いとか不安とか言えないから、そんな言葉で濁した。 なのにバカらしいくらいわかりやすい。 爪が食い込むほど硬く握り締められた拳をそっと包んだ。 ゆっくりとほぐれて、そして繋がったリカの右手とヒトミの左手。 温かい手のぬくもりと一緒に伝わる小さな震え。 『消えないよ……』 もどかしい言葉。 繋ぐ手に力を込めたら、引き寄せられて胸の中へ。 息苦しいほどの強い力に感じる彼女の想い。 ただ受け止めた。 体に腕を回して、頭を抱いて…。 あれから1年。 あなたは空を舞い、あたしは荒野を行く。 パァァーーーーーーーーーンッ! パァァァーーーーーーーーーーーーーンッ! 散り際が美しいのは花だけでいい。 風に遊ばれ、ゆらり流れて散る花弁。 雲を突き抜け、風を切り、果てしない青の中を行く鋼の翼。 降りしきる鉛玉の雨。 やがて消え行く音の世界。 死神に誘われ、天使に遊ばれ、くるりくるりと舞う彼女たちもまた、一片の花びら。 どこに行くのか。 どこへ行くのか。 どうか行き着く先が、やわらかい未来でありますように…。 くるっと横に一つ機体をひねって、ぐーっと旋回して遠ざかる戦闘機。 7人分の思いを乗せて、7人の下へと……。 「いっちゃった…」 後姿を見送るリカの手は強くハンドルを握り締めていた。 パンと勢いよくノゾミが手を叩いた。 「そだっ! 手紙書こうー!!」 「いーっすねぇ!」 ノゾミとマコトはまたけたたましい足音と砂煙を巻きたてて兵舎に走っていった。 「気が早いねぇ」 わからなくもないけどさ。 ミキはその後姿を眺めながら、パキッとロリポップの白い棒を指先で折ってポケットに無造作に突っ込んだ。 リカも運転席から飛び降りた。 そして空に向かって大きく両手を突き上げて伸びを一つ。 「はぁ…」 手を下ろして笑っては見たものの、なんかヘンな感じがした。 目はまだ、さっきまで点となって見えていた辺りを眺めている。 ミキは笑えてないし笑おうとするリカを後ろから抱きしめた。 「一緒だよ…」 親指でとんとリカの心臓の上あたりを叩く。 「…」 「いつだって…。だから……ね」 上手く言えないもどかしさ。 包むように、だけど少しだけ力を込めると、首筋に顔をうずめて目を閉じた。 リカはミキの手を取って自分の胸の上でその手を重ねると、目を閉じて空を仰いだ。 天を仰ぎ、地に頭を垂れ、願う。 まぶた越しにでもわかる光の強さ。 ふわりと風が吹いて、さらっと草の揺れる音。 今日もよく晴れている。 それはそれは憎らしいくらいに。 この青い空のずっとずっと向こう、ずっとずっと高いところで繰り広げられている殺し合い。 泣きそうなほどに青い空。 カンカン! カオリがフライパンを叩く。 お昼ごはんの呼び出しに、ようやく目を開けた二人。 相変わらず落ち着かない空気は、よりいっそう濃くなっていくけれども、乙女隊の面々にとってはとりあえず穏やかな午後。 どちらからともなく手を繋いで歩き出す。 そろそろ頂に差し掛かる太陽の焼けつく陽射しを受けながら。 (2004/3/28)
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概要 前期にBatchelor著の流体力学の教科書を読んでた勉強会の続き。教科書の内容が区切りの良いところになったので、改めて後期の勉強会を企画する。 現時点では来期五月祭との関連は検討していない。 2011後期の自主ゼミについて議論した内容(2011/09/28) 冬学期は、夏学期の勉強会を始めるにあたって想定したように、適当な論文を探し皆で読むという形としたい。読む論文については、特に分野を絞ることなく興味の及ぶ範囲から探すとする。 また、私たちがこれから勉強するにあたって基礎となる物理のうち、特に連続体の力学についてもっと演習を積みたいという指摘があがり、みんなで演習する機会があるとよいという話となった。 冬学期の時間割を検討しても、夏学期の時間割と同様に火曜日の午後と金曜日の午後が相当であると見られる。木曜日の1限という案も考えられるが1時間ではやや時間が短く、朝だと人の集まりが鈍いことが想定され避けたい。 以上の点を鑑み、以下のように実施することと仮に決定した。 火曜日、14 45ごろから2時間程度、連続体力学の演習を皆で行う。形式は先学期の演習と同様とする。すなわち、各々が一問ずつ責任を持って問題を解いてきて、それを解説することによって答え合わせをする。初めは、有名な演習書などを用いる予定だが、各自問題を設定できればそれについて検討することもしたい。 金曜日、13 00~15 20に論文輪読を行う。対象とする論文はいわゆる名著と言われるような類の物を基本とするが、個々人の興味の及ぶところでよい。前週に、担当の者は読む論文を配布し、1週間のあいだに個々人は目を通し、担当週に解説をする形式で進めたい。 場所は3号館311号室が適当であると考える。人数が多くなれば当然として複数班に分けて実施し、終わり数十分をつかってそれぞれが読んだ論文のアウトラインを共有したい。 その他事項 このwikiやSkyDriveを用いて、情報共有を徹底し、ログをしっかり残すことを確認した。 次回10/4については、演習書の選定を行う。 次回10/7については、実際に輪読を行う。(論文は後日共有) 以上(2011.9.28 文責 N.A.) それぞれについては以下のページを参照のこと 火曜日の勉強会:連続体力学演習 金曜日の勉強会:論文輪読
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有利争奪戦 それは、血盟城により行われた ある日いつものように地球とは別の国へやってきた有利 今日は眞王廟の噴水からの登場 いつものようにギュンターがギュン汁を垂らしながら有利迫ってくる それを阻止するコンラートそしてその後ろのほうで へなちょこと叫びながらずんずんと近づいてくるヴォルフラム 3人はいつもとはまったく変わらなかった しかし、その後有利の行動一つで大変な事になるなど有利も誰も思っていなかった コンラート達に迎えられ血盟城に戻ってきた有利達 「あ~~疲れた」 そういいながら一人の部屋にしては広すぎる魔王専用の部屋の大きなベッドに有利は倒れた そのとき部屋にコンラートが入ってきた 「陛下」 「だから、陛下って呼ぶなって。名付け親」 「そうでした、有利」 「分かればよろしい」 「・・・・・・・」 コンラートが黙り込んだ 「・・・・ん??コンラッド??」 「あ・・・スミマセン。つい、見とれてしまって・・・・」 「え?何に??あ~~この花??」 有利はベッドの隣にあった花を指差す 「え・・・・あぁ・・・はい、綺麗だな・・・って」 「うんそうだよね。この花って・・・」 有利が花について語っているがその言葉に聞く耳を持たずにコンラートは別のことを考えていた。 そうこの男も有利にべた惚れなのだ しかし、恋愛などにはまったく無縁といっていい有利にはそれは分からないらしい いや・・・ただの鈍感なのだ 彼だけではない、もちろんヴォルフラムやギュンター、ヨザック、またあの大賢者であり有利の親友の村田までもが有利に思いを寄せているのだ。そして、ひそかにあのグゥエンダルまでもが有利にほれていた 地球ではまったくもてない有利は(年齢=彼女いない暦)この世界では超美形!に入るのだ。 有利からしたらこちの世界の人の目はどうかしているのではないか、と思うほどだった コンラートはずっと思いを寄せていた そして今あこがれの有利と二人きり 今なら思いを打ち明ける事が出来る 「有利・・・・」 「・・・・??何??」 「その・・・・アナタのことが・・・・」 「あ・・・ちょともって!」 「え??」(もしや・・・俺の気持ちに気づいたのか??) 有利がコンラートの近くに詰め寄る そして、有利がコンラートの頭に背伸びをして手を当てる 「え・・・・??何ですか??」 「あとちょっと・・・」 「あの・・・か・・・顔、顔近いです。有利///」 「我慢してよ」 有利はコンラートの頭の上にごみが付いているのを見て一生懸命取ろうとしているがコンラートにはその行動が何をしているのか分からなかった しかも、今自分のすぐ目の前にいとしの有利の顔がある その時有利を脅かそうと静かに部屋に入ろうとしているヴォルフラムがいた そしてヴォルフラムは衝撃の映像を見てしまう ヴォルフラムからは有利とコンラートがキスをしているように見えた 「な゛ぁ゛!!おま・・・・えら・・・・何を・・・・・」 「「ヴォルフ!」」 「何でおこってるんだ??ヴォルフラム」 「何で・・・だと?」 「え・・・うん」 「まず、ウェラー卿、有利から離れろ~~!!!!」 「え・・・あ~そのこと??ったく・・・今はただごみを取ろうとしてただッ・・・いだッ゛ッ゛!!!!」 そのとき有利がコンラートの足を踏んでしまいコンラートとともに地面に崩れ落ちる そしてその体制はコンラートが有利に追いかぶさるような形だった その体制を見て泣き叫ぶヴォルフラム。そして、先ほどの有利の声にすっ飛んでくる大佐のギュンターなど、全員が飛んできた。 自分が惚れた有利の声に敏感な彼は数秒もたたないうちに風のように有利のもとに駆けつける皆。 そして、その場に起こっている現状に皆が口をポカーンとあける 開いた口がふさがらない皆 しばらくそこに沈黙が漂った その沈黙を破ったのが有利だった 「イタタタタ・・・・・・・・」 「あ・・・・す・・・スミマセン有利。大丈夫ですか??」 「うん・・・何とか・・・・」 そのときみんなが息を呑んだ そのわけはやはり有利だった 頭を地面にぶつけたらしく目には涙が浮かんでいた その顔に皆がココロを打たれた 間近でみたコンラートは動く事さえできなかった そのとき、後ろのほうでゴゴゴゴッ!!っとすごい殺気がコンラートの方に向けられた next
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519 :名無しさん(ザコ):2013/03/17(日) 05 50 32 ID 6vWfio2Y0 ユミナ(紋章)(ファイアーエムブレム紋章の謎) まずパイロット面でレベル1から覚える祈りが目につくシスター。 同フォルダのエリス同様オームの杖使いだからだが、消費減少はないので普通にポイントが必要分に届くまで成長させなければならない。 逆にポイントが届けば即蘇生可能ということでもあるが。 それまでは主に信頼を飛ばすことになるだろうが、他のSPは案外歪つで、努力は直接戦闘できない前期型では意味が無い、威圧は技量が低いので対象が限られる。加速とひらめきは有用だが、習得が遅い点がネックか。 ユニット面に目を移すと、遅いわ脆いわで脆弱極まりないユニット性能はさておき、2種類の回復アビリティは同フォルダ杖使いでは高水準。 クラスチェンジした後期型では、P付き遠距離回復のリブローや術PM全のリザーブの追加で、前線から離れた位置を保ちつつ回復可能。 (同フォルダでは、リブローはシスターからクラスチェンジする女性司祭の標準装備であり、珍しいものではないが。ニーナ除く) 攻撃面では『一応』書物の武器クラスとファイアーが追加される。回復系はすでに充分だが、SPで補助できない攻撃面も無理して補強する必要はない。 ちなみに原作でもう一つの専用杖であるレスキューの杖は持っていない。 引属性のバグは恐ろしいが、味方を引き寄せるという効果は原作同様戦術を一変させかねない強力ぶりが予想される。 ぶっちゃけるとコレ、実装されると回復係としての使い勝手が大幅に引き下げられそうなレベルに便利なのである。
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私は今までに繰り返し『進撃の巨人』と「君が代」との関係に言及してきました。 第1話「二千年後の君へ」は「三十年後の天皇へ」 万葉集と梅毒 始祖の巨人は「SISO」の巨人 源平合戦との符号 ※ネタバレ注意!! アニメFinal 8話「凶弾」 エレンの笑いとミカサの家族の秘密 そして、最終話で初代ユミルの恋が判明し、その分析が実質的に正しかったと判断します。 私の分析を簡単に説明しますと、第1話のタイトル「二千年後の君へ」には大きく分けて4つの意味があります。 表の意味が1つと、裏の意味が3つです。 ★表の意味(1)作中での意味 二千年前に初めて巨人の力を持った奴隷「初代ユミル」から、二千年後(現在)のミカサ・アッカーマンに託した想い、メッセージ。 その想いとは、現在の所「今生では無理だったが、いつか未来でフリッツ王に愛されたい」という願いだと考えられる。 ★裏の意味(1)「君が代」 日本の国家「君が代」は、天皇陛下の統治する日本の平和な時代がいつまでも続きますようにという願いを込めた歌であるのと同時に、世界的に珍しい「恋を歌った国歌」でもある。 そののどかな歌を、チャイナ・朝鮮の反日思想をもとに「天皇は奴隷を作って虐げた冷酷な独裁者だ」「奴隷が天皇に恋をしたが報われなかった」と曲解して『進撃の巨人』の基本ストーリーを構築。 10年ほど前から漫画業界では日本のおとぎばなしを悪意で解釈して漫画化することが流行しており、『月光条例』の一寸法師や桃太郎、『衛府の七人』の桃太郎などが典型例である。 桃太郎が日本人の象徴であり、韓国・朝鮮人が日本人差別に使用するサインやハートマーク(豚のヒヅメや豚の鼻に似ていることからだと言われる)、そしてお供の犬・猿・キジのすべてが朝鮮半島で差別に使用される動物であることはすでに書いた通り。 ★裏の意味(2)元ネタ:星野之宣(ホシノ ユキノブ)『ヤマタイカ』 『ヤマタイカ』は邪馬台国とヒミコの謎を縦軸にして、反国家活動への憧れを横軸に描いた漫画で、『進撃の巨人』全体の元ネタのひとつ。 二千年前の邪馬台国の巫女王フィミカ(ヒミコ)が、自分の後継者である現代(=未来)の巫女と意識を通じ、「お前は自由だ」と語りかけて、自分達を(鎖のように)縛り付ける国家に反逆するエネルギーを送るという設定を流用。 これがエレンの「未来の記憶ツアー」「自由」の元ネタである。 要するに、『進撃の巨人』は「君が代」を反日思想という悪意で解釈し、チャイナや朝鮮の主張に沿って、天皇家を残虐な侵略者フリッツ王として描いて侮辱しようとした作品。 かなり早い段階から、この作品に朝鮮人が関わっているだろうという予測はあったが、のちに「進撃の連載当初の班長(編集長)が妻を殺し、子供達に口止めした罪で逮捕された」という不幸な事件により、この予測が裏付けられた。 また、それに前後して『宇宙戦艦ヤマト』のSF考証で有名なSF作家、豊田有恒が月刊HANADAの連載で、自分が当時の週刊少年マガジン編集長・内田勝に韓国を勧め、韓国を好きになった内田が韓国人を講談社に多数入社させた経緯を明かしている。 ★裏の意味(3)北朝鮮の国家元首「金一族」の世襲年数「三十(30)」年 「二千年」を縦書きにして少し替えると「三十年」になる。 読み始めて少しした頃、これを思いつき「何か30年という数字に意味があるのではないか」と何となく考えていたところ、北朝鮮の日本人誘拐拉致事件の報道から、「北朝鮮の指導者は30年ごとに世襲することになった」ことを知った。 そこで朝鮮半島視点から『進撃の巨人』を読み直したところ、朝鮮半島の反日思想が色濃く反映されていることに気付き、おそらく「二千年後の君へ」は「君が代」と「北朝鮮の君主」の意味もあるのだろうと予測していた。 アルミンが白頭山(ペクトサン)と関係する名前である事も分り、他の点でも朝鮮半島(+チャイナ)を繋げる描写が多いことからも、大枠では自分の見立てが間違っていなかったと考える。
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▽タグ一覧 公式キャラ 前世からの縁 女 ___ ,イ.´ ` ト、 イ ' ー .、 ヽ // , l.`ヽ丶 \ ハ //川| | ヽ ヽ \ \__ | //川 k. |l 、い,ヽ、ミ、,` ` l | ./|l|川 |l_v弋-―__` | | | /{l川〉|´rtュ イ j})l | .| | 〉 jヽ|ヽtャ}  ̄ | | ./ | r,- , --'- ' _ 、` _ , | .| ,x'^ ‐う / .X. l_ ミf._=x _..ィ//_f=-、 ,| ./ \ハ=xャ-ミl|ヽ.|- /イ ヽ ) /∧ >/ U) uヽ -/ t=´-―-、 ./ j \ _ , .∠-,-.=o//∠==フ |====} // .,r.´ミ 、 ,.. =='´,='-/ fr ' ハ / } /.r' / 〉 , , /=--| .|l 〉/ ソ ./ { //| //// ̄ ' |l ./ / ,,.> 7 / ./ .} // l//{. { / L-='./. <, / / | tl j /-l l{ / / f^'r ァ/.イ | ,',,';;;|_ j j _/ /;;l ー /| .| .l ,;';;;j // 〉/ //} _.イ | | | ヽ__ .. イ / .j j |/ イll ノ|!|l||/ / j j /| / _ .j j |.l `ヽ_ = T ´ / j j j.| L AA セツコ・オハラ(スーパーロボット大戦シリーズ) 【概要】 今作に直接登場はしないがウルトラマンダイナ原作におけるヒロイン。アスカはいつか来るであろう彼女を【未来】で待ち続けている。 ちなみにAAがセツコなのはゼゲン星人さんがシン×セツのファンだからである。
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バイオレンス表現注意。 その日の夕方、トキコはいつものように家路につきながら、今日一日のことを振り返っていた。 朝はいつものように火波スザクに飛び付くところから始まり、授業の途中、たまたま保健室に向かったところ、 家に篭りっきりのはずである氏型環と出会い(その際ののかと一緒にちょっとした茶会のようなことをした)、 お昼にはスザクの妹である火波アオイと初めてまともに言葉を交わすことが出来た。それまではあの時のせいか、 遠慮したい何かがトキコの中にあり、いつもの調子で話すことが出来ず、少し敬遠していたのだ。 普通に話す分はとても丁寧で優しい人であった。うっかり「殺し合う約束をしている」などと言うことはなかったのだが、 スザクを話題に出すと嬉しそうにその話を聞いていた。好きな人間の話を共に共有することはとても喜ばしいことで、 火波アオイと、スザクについての話題でお昼を終えてしまうほど、夢中になって喋っていたと思う。その話題の人物が近くにいることも忘れて、だ。 また、帰り際にマナと楽しそうに話し込むケイイチを邪魔することも出来た。ちなみにこの行為は敵だから、という陰湿な思いはまったくなく、 ただ単純に弄り甲斐があり面白いから致したまでである。 兎にも角にも、今日はいつも以上に学校は楽しかったのだった。 そして、また明日学校があると考えれば、待ち切れないぐらいワクワクしてくる。 こんなに学校を待ち望む思いをしたのは、初めて小学校に入学する時以来だと彼女は思った。 一重にこれもホウオウ様のおかげである。そう、疑わなかった。 そういえば、今日は帰ったら貴子が料理を教えてくれるんだった、とトキコは約束を思い出しながら、 自分の住むマンションの前へと辿り着いてみると、見慣れない黒の車が止まっていた。 その時のトキコにとっては、それが邪魔である程度しか認知しなかったので、特に気にも留めず、三階へと上がっていたのだった。 「・・・?」 三階へと上がり、廊下の途中まで来た時点である違和感を覚え立ち止まった。 廊下の奥で、何かが揺れている。よくよく眼を凝らしてそれを見てみると、鍵をかけた筈の自分の部屋の扉が中途半端に開けられたまま、 キィ、キィ、と音を立てて揺れていたのであった。 人一人寄せ付けない、不気味な雰囲気を放つあの扉を、誰かが開けたのだ。 ___それはトキコにとって、「警告」のサインだった。 「・・・っ・・・!」 トキコが血相を変えると、突然走り出し、今登ってきた階段を駆け下りようとした。 しかし、それはあっけなく阻止されてしまったのであった。 「おぉ?トキコちゃんじゃねぇかぁ?ひっさしぶりだねぇ~?」 「・・・ぁ・・・」 トキコのすぐ後ろに、男が立っていた。 スーツのような、軍服のような、若干ゴシック調の制服。 少しだけ見える白いシャツと手袋、に映える紅い華、血。 むせ返る、煙草の匂い。 そして自分を見下ろす、獰猛な獣の眼。 「あがっ!?」 ニヤニヤと笑う男に首を握られると、トキコはそのままずるずると『家』まで連行されてしまった。 首を絞められる苦しさとこれから起こる恐怖に涙が零れ、足をバタバタさせ抵抗を試みたが、それは無駄に終わった。 男はブーツで転がる物を踏み潰しながら部屋の中央までくると、辺りを見回して、愉しそうにトキコへと問い掛けたのであった。 「おめぇー、まだこんな辛気臭ェとこに住んでんのか?」 「あ、ぅぐ・・・!」 「あの女と変なとこだけ似てんなぁ・・・物に執着するというか、未練がましいっつーの? なぁーんかそういうの見てっとさ・・・吐き気がすんだよ、なぁ!!」 男はトキコの首を掴んだまま、今にも倒れてきそうな食器棚へとその身体を投げつけた。 華奢な身体は床へと落ち、割れたガラスがパラパラと彼女の上へと降ってきたが、軋んだ家具自体は意外に丈夫であった為最悪のケースは避けられたのであった。 しかし、男は床に倒れ、げほ、と咳き込むトキコの脇腹へと、容赦なくブーツを叩き込んだ。 「が・・・!!」 激痛。 「ほら、ほらほら!ほーらほらほらほらほら!!!」 男は何度も何度も、穴を開けさせると言わんばかりに靴先を抉り込む。 先が尖ってはいないものの、男の蹴りはその小さな身体に相当なダメージを与えるだけ十分であった。 一方的な暴力、しかしトキコは抵抗を見せず、攻撃を耐え忍いでいるだけだった。 否、耐えることしか、今の彼女には出来なかった。 悲鳴を上げないトキコに飽いた男は、腰のホルスターから何かを取り出してきた。 警官が暴漢を押さえ込む際などに使う警棒であるが、 使用用途によっては相手を殺傷しかねない、十分な凶器と成り得る道具だ。 それを、そのまま蹲るトキコの背へと叩き付けた。 「やめろ、その反応萎えるっつーの。」 「っあぁぁあ!!!」 激痛。 まるで鞭で打ち付けられたかのような焼ける痛みが走った。しかし、男は止めようとしなかった。 何度も、何度も、男の気が済むまで暴力は続けられて、その度にトキコは叫んだ。 その声を聞いて助けに来るものは、誰もいなかったが。 やがて、カラン、と警棒を投げ捨てる音がすると、男はその口に犬歯を見せながら笑い、 しゃがんでトキコへと声をかけた。 「おいおい?どぉーしたんだぁー?抵抗しないんですかぁー?おい。」 「・・・・・・・・・」 「シカトすんなや。」 「うぶ、」 男は手持ちのスキットルを開け、中に入っているアルコールをトキコの顔へとぶちまけた。 擦り切れた傷口に染み渡るそれはかえって痛みを引き起こし、“長らく感じていなかった”痛みに 意識を朦朧とさせていたトキコは、涙を浮かばせた。 男にとってそれは酷く愉しくないもので、立ち上がると腹いせに彼女を踏みつけた。 「っう、ゃだ・・・いやぁ・・・」 「は?」 「やだよぅ・・・許して、お願い・・・だから・・・」 「・・・・・・・・・」 「ごめんなさい、ごめんなさい・・・」 顔に手をあて、年相応に泣くトキコ。表情さえ見えないものの、血と涙で顔は酷く汚れ、 ぐちゃぐちゃになっているだろう。 戦意など当の昔から無くなっており、早くこの拷問から逃れたい、ただそれだけが彼女の今の望みであった。 しかし、男はまたため息をつきしゃがむと、だるそうに頭を掻いて呟いた。 「・・・あのなぁ?俺は別に謝れーっつってんじゃねぇよ。なんだ、お前の耳はただの飾りだったのか?お?」 「・・・っひぐ、・・・ぅ・・・」 「そうかそうか、お前の耳はただの飾りかぁ!じゃーいらねぇよな!」 男は明るくそう言うと、ポーチからサバイバルナイフを取り出し、振り上げた。 その瞬間にトキコを仰向けにさせ、わざとその眼に凶器を見せ付けた。 襲いくる刃は彼女の耳を狙っているのではなく、額、つまり頭を狙っていたであった。 「っ!!!」 トキコは反射的に右手を突き出し、振り落とされるナイフを打ち砕いた。 そして息のつく間もなく、無理矢理身体を起こし、男を組み敷くと、 「うわぁぁああぁぁあ!!!!」 拳を振り上げ、破壊しようと力を込めて殴った。何度も何度も、目の前の男を破壊する、 壊す、殺す、コロス、コロス、それだけを考えて殴り続けた。 しかし男は、かすり傷ひとつもつかず、健在であった。 「・・・え?」 唖然とするトキコを余所に、男はケラケラと笑いながら言った。 「っはははは!!!すげぇだろ!?対能力者用の無効化装置だってよ!! まぁ開発途中んとこを俺が無理矢理かっ攫ってきたわけなんだ、が・・・ へぇー、ちゃんと働くんじゃねぇか。ほれ、よく見てみろよ。」 男はトキコの目前に右手首を突き出す。細いその手首には銀色の腕輪のような物が つけられており、小さなスイッチがいくつか付いている。 こんな小さな、なんでもないモノに自分は拒絶されたのか、そう思うとトキコは途端に怖気つき、 男の上から退いた。 しかし、男は逃げるトキコを捕まえると部屋の隅へと投げ付けた。 勢いがあまって壁に頭をぶつけてしまい、ずるずると倒れていく彼女の額から、 また血が流れ落ちていった。 「まぁ、俺は別にこんなもんいらねぇんだけどな・・・ところでトキコ、お前・・・ さっき親の顔を殴ったよな?殴ったよなぁ?」 「ひ・・・や、やぁ・・・!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!」 男は腕輪を取ると、指を鳴らしながら怯えるトキコに迫った。 「親の言う事の聞かない子供には・・・お仕置きだ。」 その時トキコの眼に映った父親の姿は、獲物を追い詰めた獣にしか見えなかった。 「・・・・・・・・・」 トキコの耳に、朝を告げる雀達の鳴き声が聞こえてきた。 ゆっくり眼を開いてみると、いつもの散乱した部屋の光景が眼に映る。 どうやら、あの男は自分が気絶している間に退室していたようで、部屋の中には誰もいなかった。 「・・・っ・・・」 少しでも動こうとすると、身体が悲鳴を上げる。 血は固まり、傷口には瘡蓋が出来て、正直全身から嫌な臭いがする。 「・・・はぁ・・・」 お風呂に入らなきゃ、貴子に連絡を入れなきゃ、学校にも連絡を入れなきゃ、 やらなければいけないことが頭の中を巡る。 けれども、気力が起きない。 「・・・・・・・・・」 お水を、飲もう。 トキコはそれだけを考えて、無理に身体を動かして台所まで向かった。 蛇口を捻り、コップに水を注ぐ。水が満たされる、そんな様子をただぼんやりと眺めていた。 「・・・ん」 冷たい水が喉を通る、まるで生き返るような気分だ。 一息ついて、トキコは呟いた。 「・・・病院、いこう。このままじゃ、学校に行けないし・・・」 病院に行ってから貴子に連絡を入れよう、こんな風体を見せてしまったら何を言われるか分からない。 そうトキコは考えて、飲み干したコップをテーブルの上に置き、出掛ける支度を始めようと・・・した。 「・・・え?っ?!な、なんで・・・どうして・・・!?」 コップの下敷きになっている一枚の写真。 それは見に覚えのない写真で、そこに写っていたのは白髪の少女、火波スザクであった。 そしてその写真の右隅には、あの男が帽子につけていたエンブレムが描かれていた。 それが何を意味しているのかは、彼女のみが知る。 籠われた朱鷺 ※加筆修正有り(2013/06/15)
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ビルの陰で息を潜める。 ファインダー向こう。狭い窓越しの彼女はライフルを右手に、無表情ともつかぬどこかやるせない横顔をこちらに向けて彼方を見据えている。 青い青い空の中、乾いた風がヘルメットからはみ出した髪を揺らす。 シャッターを押さえる指にぐっと力を込めた。 ふと振り向いたリカの警戒した眼差し。 すっとさりげなくライフルの銃身に添えられた左手。 ファインダー越しに目が合った気がした。 カシャ。 「…!?」 ぐっと息を詰める。 きりぎりまで呼吸を押し殺す。 リカがゆっくりと辺りを見回す。 その様子に左手側からなにやら怪訝そうな顔をしてミキが歩み寄り、同じように辺りを見回す。 人差し指に少しだけ力を込めて、シャッターを切った。 カシャ。 「…ぁ」 また? すっと流れたはずのリカの視線が50メートルほど離れたこちらを見据えて、ファインダー越しに目が合う。 リカの視線を追うミキの鋭い眼差し。 右手側から駆け寄ってきて二人の視線を追うサユミ。 カシャ。 とりあえずもう一枚。 気づいてる? 辺りを警戒しながらもほとんど離れることのないリカの視線。ミキの射抜くような眼光。サユミの不安げな瞳。 ピントの微調整をしながら深呼吸をするようにゆっくりと息を吸い込んで、二つ止めてからゆっくりと静かに吐き出す。 相手はスナイパー。 そうだよね…。 こんな陰に隠れて見つめてたら、怪しまれるよね。 そこここで立ち上る重い灰色の煙。 今は占領した街の混乱を収束させながら警戒に当たっているわけで、本格的な戦闘自体は終わっている。 同行させてもらって取材しているはずなんだけど、なぜだかファインダー越しでにらめっこ。 そう思うとちょっとだけおかしかったけど、何があるかわからないとこだから、ただ息を潜めてじっと互いの様子を窺う。 パン! パンッ! 遠くから聞こえた銃声。 傷だらけの銀色のボディを構える手のひらに汗がにじむ。 パン! パンッ! そして、また二つ。 どこかでささやかな小競り合いが繰り広げられているらしい。 「…!?」 引き金に指をかけたまま、すっとリカがライフルを構える。 スコープを覗く表情は相変わらず険しい。 タタタタッ! 軽快な破裂音が空に吸い込まれ、微かに聞こえてくる怒声。 「…よし」 ゆっくりとむりやり押し出すように細く息を吐き出すと、シャッター切った。 カシャ。 小さなカメラの中にまた一つ、時間を切り取る。 乾いた風がほこりを舞い上げながら走っていく。 相変わらずファインダー越しに、スコープ越しに見つめあう二人。 ドクンドクンと跳ねる心臓。 微かに震える指先。 「…ぇ?」 すっとリカがスコープから目を離した。 ライフルの銃身から右手を離すと、ミキとサユミになにやらこそこそと話しかけている。 「…なに?」 時々が笑顔が混じって、こちらの方に軽く向けられた人差し指。 ミキとサユミの顔にも笑顔が見え始めてくる。 さっきまでの緊迫感はどこへやら。ファインダーの向こうの和やかな空気。 なんだなんだ? 何があったの? リカはにこっと笑った。そして、『せーの』って動いた唇。 「あ!」 リカとミキは指でLの字を作って顔の横でぴしっと止めてポーズ。 サユミは両手を頭の上にやってピースを二つ。 カシャ。 嫌なドキドキがすーっと消えて、なんかおかしくなってきて自分も笑っているのがわかる。 リカとミキは隣でぴょんぴょんと跳ねているサユミを見ると、にこっと笑った。 なるほど。これがうさちゃんピースかぁ。 カシャ。 シャッターを切って、3つ並んだうさちゃんピースをフィルムに収めた。 パン! パン! パン! 風を突き破って聞こえてきた銃声。 リカ、ミキ、サユミの表情が変わった。 ファインダーから目を離すと、さっよりはずっと小さい3人の姿。 ピルの影から出て敬礼をしたら、ピシッときれいに整った3つの敬礼が帰ってきた。 そして、くるりと背を向けると銃声の方へと向かっていく。 カシャ。 小さな、しかしどこか気高く力強い後姿を見えなくなるまで見送った。 * 「はっ…はっ…」 兵舎の裏。ちょうど食堂の真ん中辺りの壁のそばで腕立て伏せをするレイナ。 穏やかな冬の太陽を浮かべて晴れた空の下、おんなじリズムで上下する体。 同じくらいの目線になるようにちょっと離れてしゃがむと、カメラを構えた。 「はちじゅうぃち…はちじゅぅに…はちじゅぅさん…」 顔にじんわりとにじむ汗。 カシャ。 くぁ…。 そばでちょこんと座っていたれいにゃが大あくび。 あ…。気づかなかった。 そそそっと少しだけ離れて、またカメラをレイナに向ける。今度はれいにゃも入るようにと構図を決める。 「きゅぅじゅぅぃち…きゅぅじゅぅに…きゅぅじゅぅさん…」 そのまましばらくテンポよく上下する小さな体をれいにゃと挟んで、黙々と腕立て伏せをするレイナを眺める。 ひゅうと時々走り去っていく木枯らしが短く揃えた髪をさらりと流す。 見上げれば薄く広がった雲。 昼下がりの太陽はもう少しけだるい様子で黄色く色づいている。 足元にもあちこちに枯葉。 「ひゃくさんじゅぅさん…ひゃくさんじゅぅよん…ひゃくさんじゅうご…」 くぁ…。 またれいにゃはあくびをすると、よいしょと地面に転がって体を丸めると目を閉じた。 ぽかぽかと小春日和。ちょっと冷たい風が時折吹くけれど、それなりにさわやかな冬の午後。 つーっとレイナの頬に汗が滑り落ちる。 「ひゃくごじゅぅご…ひゃくごじゅぅろく…ひゃくごじゅぅなな…」 相変わらずまったく衰えないテンポで上下する体。 時計を見たら5分近く経とうとしている。 カシャ。 滑り落ちる汗に一枚。 そして…。 カシャ。 淡々と筋トレに励むレイナと冬の日差しに包まれて眠るれいにゃを撮ると、とりあえず立ち上がった。 「ひゃくろくじゅぅはち…ひゃくろくじゅぅきゅぅ…ひゃくななじゅぅ…」 じゃぁ、あっちに行ってみようかな。 ひっそりたたずむ射撃場。 そちらに体を向けると、カウントを続ける小さな声を聞きながら歩き出した。 少し高い木の塀に囲まれたドアを開ける。 ギィッ…と軋んだ音を立てて板張りの床続くハンドガン用のショートレンジのスペースが続く。 しんと静まり返って誰もいないようなので戻ろうかと思ったが、どうせなら…と北側の窓から差し込む光の奥でひっそりと待つロングレンジ用のドアの方へと向かう。 ミシッ、ギシッと静かな小屋の中に響く思ったより大きな音に次第にヘンな緊張感が増してくる。 ものの数歩であっという間にドアにたどり着くと、少しさびがついたノブをゆっくりと回した。 キィッ……。 甲高い声を上げてゆっくりとドアを開ける。 そっと顔だけ出して中をのぞいて見ると、奥から2番目と3番目のスペースに並んでライフルを構えるリカとサユミ。 ぎりぎりまで抑えた呼吸。張り詰めた緊張感。 中に入ってカメラを構えると、ファインダーを覗いてゆっくりと呼吸を合わせてみる。 ぴーひょーととんびの声。 グレーのウールのジャケットでも肌寒く感じる風が揺らす木の葉の音。 穏やかな日差しと、午後のゆるやかな空気の揺らぎを肌で感じる。 あぁ…。なんかこの世界…わかるかも。 ファインダーを通して一点、リカとサユミの表情に集中する。 手のぶれ、鼓動を感じながらそれらをゆっくりと静かに呼吸の中に抑え込む。 今、世界の真ん中にいる。 絞りを調節して、ピントを合わせると1枚の画面の中にリカとサユミの凛とした横顔を収める。 ふっと息を止めた。 カシャ。 この空間では思ったより大きいシャッター音にも微動だにしないリカとサユミ。 やわらかい日差しの中の美しい二つのシルエットをカメラに収めると、そっとドアを閉めた。 さて。 ひっそりとした射撃場を出ると、レイナが黙々と筋トレをしていた方に二つの後姿を見つけた。 ノゾミとマコトだ。 行ってみると、 「しーっ」 ノゾミが人差し指を唇に当ててみせる。その手にはマジック。 見てみると、大の字になって眠っているレイナ。そしてその傍ら、右腕を枕にしてぴったりと寄り添って眠るれいにゃ。 マコトがつんつんとレイナのほっぺを突いても起きる様子はない。 「んふっ」 「ぇへへっ」 ノゾミとマコトは顔を見合わせて笑うと、きゅぽっとマジックのふたを開けた。 あーあぁ…。かわいそうに…。 さっきじっと見てたから、もしかしたらムリさせちゃってたのかな…そんなこと思いつつ、カメラを構える。 きゅっきゅっと音を立てて、レイナの顔にひげが一本、二本…。 カシャ。 まずは1枚。 シャッターを切ると、今度はノゾミからマジックを受け取ったマコトが鼻の頭を塗りつぶす。 カシャ。 そしてもう1枚。 「でーきたっ」 「あはっ。なんか兄弟みたいだねぇ」 青い空の下、仲良く転がって眠る二匹をカチリとフィルムに収める。 そしたらノゾミとマコトがこっちを見て『ぐっ、じょぶ』って親指を立ててニカッと笑うから、もう1枚。 「よしっ。マコト、行くぞ!」 「おーぅ!」 マジックを片手にばたばたとノゾミとマコトは走っていった。 残されたネコ2匹。 足音にれいにゃが頭を上げたが、またすぐに転寝の世界へと帰って行った。 * トントントン…。 軽やかな包丁の音。 炊事場を覗き込んだら、お気に入りの淡いピンクのかわいいエプロンをつけたカオリが夕食の仕度に取り掛かっている。 考えてみれば一部隊の隊長が自ら炊事を行うというのも珍しい。そんなところがこの隊ならではなのかな…そう思いながら、軍支給のチョコレート色のVネックのニットにそんなピンクのエプロンはなんかそこはかとないエロスというかアダルトな感じがして、いやにそそる。 …。 いや、そうじゃないけど、そうじゃないんだけど…でも、なんか……セクシー。 ちょっと別世界。 そんなことを思いながらカシャッとフィルムに収めると、シャッターの音に気づいたカオリはことことと煮込んでいる寸胴にお玉を入れると、 「はい。どうぞ」 醤油でキツネ色に色づいてみごとな照りを見せるサトイモを楊枝に刺して口元へと差し出した。 「わ! いただきまーす! …あちっ!」 ほくほくのサトイモ。鶏肉と一緒に煮た甘辛醤油の絶妙なバランス。 「おいしーです!」 「ふふ。ありがと」 ふんわりと微笑むカオリの後ろで、勝手口のドアを全開にして顔をひょこっと出しているノゾミ、マコト、サユミ、レイナ。 カシャ。 むーっとうらやましそうな顔やらきらきらと目を輝かせている顔をフィルムに収める。 「みんなはお夕飯までガマン。いい?」 カオリの言葉に残念そうな「はーい」という4つの返事。 クスッと微笑むカオリ。 バタバタと走っていく4つの後姿を見送ると…。 トントントントン…。 また軽やかな包丁の音が炊事場に木霊する。 ことことと煮込んでいる鶏肉とサトイモの煮っ転がしの醤油のにおいが鼻をくすぐる。 開け放たれたままの勝手口の向こうは、もう夜の帳が落ちようとしていた。 ■ ■ 『 隊員を前に敬礼するカオリのどこか不安げな影の差す厳ししい表情。 』 『 整列して敬礼するリカの強いまなざし。 ミキのまるで怒ったような横顔。 ノゾミの真剣な表情。 くっと口を真一文字に結んだマコト。 キリッとした表情をしててもどこかかわいいサユミ。 不安と緊張に少し強張ったレイナ。 』 『 ガタンと揺れたポンコツトラックの後姿。 』 『 ノゾミとマコトを追いかけるマジックペンのネコひげを生やしたレイナ。 』 『 イチョウ並木。枯葉の敷き詰められたレンガ道の上、手を繋ぐミキとリカ。 背景にちらほらと見える凶弾に倒れた屍。 』 白と黒のモノクロームの中にり取られた色鮮やかな光景。 写真を机の上に置くと、窓に向かって両手を構えて親指と人差し指で枠を作り、んー…と片目で遠目から覗き込む。 指で作った枠の中には手を繋いで歩くライムグリーンのストライプの制服姿のリカと銀色のトレーを脇に抱えたミキ。 「エリカちゃん。なにしてるん?」 伝票整理をしていたユイが不思議そうに首を傾げた。 「うん。シャッターチャンスかなーって」 枠の向こうを楽しそうに覗き込むエリカ。左目をつぶってしきりに構図を決めようとしている姿にユイは手を止めると、窓の外の二人を窺いながら同じように指で枠を作って覗き込む。 今日の配達もすでに終わって、伝票のチェックを終えたエリカの机に散らばる白黒写真。 そしてふと目をやれば、シンプルな写真立ての中で肩を組んで笑うエリカ、リカ、ユイ。 エリカは1枚の写真を手に取った。 ライフルを手に、遠く、何かを見つめる横顔は、どこかはかなくて美しい。 華奢な体を包んでいたサバイバルジャケットはライムグリーンのロングスリーブのシャツに変わった。 たった1年。 見習いの戦場カメラマンだったエリカ。 戦地で父親を失って事務のパートをしながら夜間高校に通うユイ。 不思議なもんだよね。 まだ1年。 もう、1年? ファインダーの向こうにいた存在は、今こうして近くにいる。 モノクロームの世界の中の鮮やかな表情。 追いかけて、時間の一つ一つを小さなフィルムの中に収めて…。 見つめ続けてきた世界の続きを見ている自分。 エリカは再び指で枠を作ると、歩いてくるリカとミキをフレームに収めた。 それに気づいたリカとミキは大きく手を振ると、いったん顔を見合って、指で作ったL字をぴしっと顔の横へ。 「カシャ」 そして、今度は…。 「うさちゃん…ぴーす!」 はしゃいだ笑顔のうさちゃんピース。 やっぱり後ろには鮮やかで穏やかな冬の青い空。 「カシャ」 胸の中に収めた2枚の写真。 「エリカちゃん?」 「ん?」 どこか不安そうに見つめるユイに、エリカは指で作ったフレームを向けた。 「ユイちゃん。はい! チーズ!」 リカとミキにつられたのか、ぱっと飛び出した笑顔炸裂のうさちゃんピース。 「カシャ」 新しい写真をまた胸の中に1枚。 色鮮やかな日々を胸に、そしてモノクロームのフィルムの中に収めていこう。 見つめ続ける時間と表情は、いったい何を物語るのだろう。 窓の向こうは相変わらずよく晴れて青い空。 「ただいまー。配達終わりましたー」 「こんにちはー。お皿取りにきましたー」 のんびりとしていた事務所の空気がわっとにぎやかに華やかに変わる。 時計の針がゆっくりと午後3時を過ぎ去って、他愛ないおしゃべりとともにのんびりとしたティータイムが始まろうとしていた。 (2005/10/3)