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寸善尺魔~憎魔れっ子が世に蔓延る(前編)~ ◆2XEqsKa.CM ”時間 被害者 殺害者” ”未明 日向冬樹 キョン” ”未明 フェイト・T・ハラオウン 悪魔将軍” ”明け方 モッチー ゼルガディス” ”明け方 涼宮ハルヒ キョン” ”明け方 ゼルガディス ラドック=ランザード” ”時間 被害者 殺害者” ”朝 ホリィ ゼロス” ”朝 ガルル中尉 オメガマン” ”朝 アシュラマン オメガマン” ”朝 草壁メイ 雨蜘蛛” ”朝 セイン ナーガ” ”時間 被害者 殺害者” ”昼過ぎ 朝比奈みくる 悪魔将軍 ” ”昼過ぎ 加持リョウジ リヒャルト・ギュオー” ”昼過ぎ 草壁サツキ 惣流・アスカ・ラングレー” ”夕方 佐倉ゲンキ 小泉太湖(小砂)” ”夕方 小泉太湖(小砂) ラドック=ランザード” ”夕方 碇シンジ 碇シンジ” ”夕方 ラドック=ランザード ドロロ兵長” ”夕方 ナーガ キョン” ”夕方 惣流・アスカ・ラングレー キョンの妹 ” ”夕方 キョンの妹 キョンの妹 ” 「へっ……」 高校実習室のPCの前で、砂ぼうずが嘆息する。 カーテンを全て閉め切られた室内の光源はPCのディスプレイのみ。 窓一枚越えれば外だ、電灯を点ければ人を寄せる。 関東大砂漠で生きる彼にとっては当然の用心と言えよう。 「なんとも、ドロドロしてる感じだな」 紙の上にペンを走らせ、ディスプレイに表示された内容を外部保存する。 砂ぼうず、水野灌太はこの殺し合いの縮図に舌鼓を打ち、ペンを置いた。 「ナーガを殺したのはキョンって奴か……こいつはヤベエな、三人殺ってるとなると"ご褒美"も貰ってんだろうな」 灌太がイメージするキョンの人物像は、冷酷な殺人鬼だ。 先ほど監視していたチャットで得た情報によると、 "ガイバー"なる、この島に複数存在する強化鎧のような物を装備しているらしい。 涼宮ハルヒ(恐らくは女だろう、ボインちゃんの可能性もある)。 日向冬樹(中性的な名前と言えなくもない、女でボインちゃんの可能性もある) ナーガ(あの憎たらしい蛇野郎だ。ボインちゃんではない。コイツを倒せたということは相当の戦力があるはずだ) 48人中の3人と言えば少ない気がするが、注目すべきは第一放送が始まる以前にうち2人を殺害しているという点。 ゼガルディス、ラドックは殺害者と被害者が被っている事から見て乱戦に巻きこまれたのか、と推測できる。 それに比べ、全く脈絡のない人間を二人屠ったキョンの好戦的な性格が見えるというものだ。 そんな好戦的な参加者が、全参加者の大まかな足取りを知っているのだ。最大の脅威と言えるだろう。 もっとも前者の二人は既に死んでいる。露骨に"乗った"者が早死にするのはまあ、妥当ではある気もする。 ラドックは自分の弟子を殺し、チャットの参加者の一人、ドロロ兵長に殺されている。 「ROM……だったか。見てる奴がいないからって、本名を呼び合ってちゃ偽名の意味がねえだろ」 "晶"さんに、"ドロロ"さんよ。と繋いで、チャットに参加していた二人……正確には二組のメンバーを思い出す。 "晶"が率いるのは、雨蜘蛛とスエゾー。 雨蜘蛛については今更詳しく言うまでもない。「変態」「邪魔」の二言でいいだろう。 スエゾーという奴は、ゲンキという参加者(子供らしい)の仲間らしい。 強いて言うなら、雨蜘蛛の存在が危険だ。晶たちがどうなろうと構わないが、 自分がチャットメンバーを撹乱しようとすれば砂ぼうずの手口だと看破するかも知れない。 「チェ……小砂のうすのろめ、どうせ死ぬならガキなんか殺してねえで雨蜘蛛を殺してから死ねばよかったんだ!」 先ほど放送で名前を呼ばれたときとは正反対の対応で弟子を罵る灌太。砂漠の民の絆は複雑なのだ。 墓前に備えた虫ダンゴを食い尽くす勢いで毒づきながら、相方の一組にも考えを巡らせる。 "ドロロ"が率いるのは、朝倉涼子、リナ・インバース、ヴィヴィオ。恐らく全員女で、涼子ちゃんはボイン確定だ。 なんて野郎だ、両手と○○○に花じゃねえか! ボインちゃんだけならまだしも、ヴィヴィオは幼女らしい。 「やっていい事と悪い事があるぞ!」 憤慨しながら、灌太は迅速に取り出した朝倉涼子の毛髪を舐め始めた。俗に言う逃避行動である。 「んほ、ちゅぱっ! まあそれはいい……小砂を仕留めたラドックとやらを殺ったって事は、 それなりに腕は立つだろうしな。ボインちゃんを保護してくれるんだ、問題はねーよな」 それよりも目下の問題は、キョンに次ぐ殺害数、二人を殺害した悪魔将軍である。 悪魔将軍が危険人物だという情報はすでに仕入れている(情報元のガキは自殺という事になっていた。残念だ)。 この男(鎧を着ていたらしいので、中身はボインちゃんかもしれない)が殺害した朝比奈みくるとフェイト・T・ハラオウン。 フェイトはセインが元の世界で敵対していたボインちゃん(年上確定)。自分も既に乳を揉み、首輪を譲り受けた。 朝比奈みくるもボインちゃんだ。あの馬鹿なガキを庇ったらしいから、砂漠にはいないタイプの女だったのだろう。 そう、拝み倒せば乳くらい揉ませてくれたはずだ。あのガキに行った拷問は正しかった、と灌太は胸を張る。 この悪魔将軍は、シンジとかってガキの情報ではノーヴェを連れ回しているらしい。 ボインちゃんばかりを狙って殺す異常な性癖の持ち主だ、ノーヴェもいつ餌食になるか分からない。 一応二人の関係は仲間の間柄だという話だったから、今までは安心していたが。 「冷静に考えると、やべえよなぁ」 一応セインとの契約もあるし、なによりノーヴェはボインちゃん。 姉妹丼ができなくなったとはいえ、早めに回収してヌハヌハしたいという気持ちは強い。 「まあ、それは一旦置いとくか。情報の整理整理っと」 灌太は自分の命の危険と欲望を天秤にかけつつ、チャットとkskで得た情報を検分する。 「まず、ドロロたちはラドックの本名を知らない。ズーマとか名乗ってたらしいからな」 「んで、スバル達はどっかのリングでアシュラマンとオメガマンと戦った。負けたみてーだけどな」 「他にもリングはあって、E-8,9周辺の巨大な湖畔リングと、I-4の森中リングの映像を晶たちが確認中」 「夏子は18時に仲間と合流か……もうとっくに過ぎてんな」 ぶつぶつとメモに書き取ったチャットのログの断片を読み取り、取捨選択に励む。 特に目に止まったのは、長門たちが時間を移動できる等の情報と、制裁の際に首輪が使われなかったという推測。 後者は雨蜘蛛の言うことだからあまり信用はできないが、前者はかなりの確信を持って断言されていた。 「セインもそんなことを言ってた気がするな……クソッ、冗談じゃねえぞ」 そんなイカレた能力を持った相手が、こんな殺し合いをさせて何の得をするのか。 想像するだけで頭が痛くなる、と灌太はフラフラと椅子に腰掛けた。 ちなみに中学校のPCルームは既に調べた。 20数台据え置かれた部屋を見つけ、その全てを洗ってみたが、中身は全てダミー。 基本的な機能が使えるだけで、CDを投入してみても特に何も起こらなかった。 もっと学校全体を隈なく探せば他のパソコンも見つかったかもしれないが、いかんせん時間がない。 ありったけのパソコン用のケーブルと偶然見つけた手持ちサイズのパソコンを引き上げ、今に至る。 「まあ……とりあえずは、チャットが再開されるのを待つしかねえか」 裏口入室は便利だが、二人以上の参加者が表にいないと入った途端に弾き飛ばされる。 絶好のタイミング、晶とドロロが揃う瞬間を狙い打つ為、灌太はいつ終わるや知れぬダブルクリックに精を出す。 時は、18:55。 ◇ ノーヴェに"お遣い"を申し付けてからすぐ、悪魔将軍はモールに向かった。 すぐ近くに禁止エリアがある事、様々な道具がある場所だという事から、しばらくはここを根城にするつもりらしい。 「散らかっているな……」 戦闘の痕跡と思しきものを見つける度に、悪魔将軍の目が窄む。 暴力・暴挙・暴虐を好む彼にとって廃墟の類は好ましいものであったが、同時に淋しさのような物も感じられた。 他人の食べ残しを見ているようで、本来存在しないはずの鎧の下の身体が疼く。 「むむっ」 一直線に走っていた悪魔将軍の足が止まり、膝が折れる。 手を伸ばして拾い上げたのは、泥がついたマシンガンだった。 弾はそれほど残っていないようだが、拷問などの役に立つかもしれない、と懐に収める。 強豪超人である彼には、銃火器を武器として使うという発想がなかった。 「そういえば、オメガマンがキン肉マン……いや、万太郎と戦ったというのがここだったか」 この惨状は、彼奴らが作り出したものなのだろうか。 そんな事を考えながらモール内を疾走していた悪魔将軍の足が唐突に止まる。 その理由は、彼の目指していた施設の発見。書店である。 ガラス戸に向けてショルダー・アタックを敢行し、全力で粉砕。 チリンチリンと鳴る鈴の音に警戒しつつ、店内に侵入した。 「雑誌はどこだ?」 薄暗い店内をキョロキョロと見渡しながら、2m20cmの巨体が歩く。 やがて週刊の少年誌が一まとめにしてあるコーナーに辿り着き、"週刊少年ジャンプ"を手に取る。 「刊行日時は……やはり、21世紀か」 自分が知る地球=日本よりも十数年後の年月日を見て、深く頷く悪魔将軍。 オメガマンの話とキン肉スグルの息子、万太郎の存在から見て概ね予想は出来ていた。 どうやらこういった施設は過去より未来をベースにしているようだな、と呟き、とりあえず連載漫画を閲覧する。 「……漫画は未来の知識を得るのには不適切か」 ファンタジックな設定や非現実的な描写、なんとなく恣意的なものを感じる掲載順などを見て、雑誌を閉じる。 ぐるりと視界を回し、店内を見渡す。そう広くはない、貯書数は多くて10万前後だろう。 「 竜 巻 地 獄 ! 」 愛弟子・アシュラマンの得意技を拝借した悪魔将軍が店内に突風を起こし、自身も棚に足を掛けて大ジャンプ。 本棚は容易くひび割れ、そこに収められた本が激流に流されて宙を舞い、パラパラとページを捲って飛ぶ。 巻き上げられた無数の本の中から、有用そうなタイトルの物を数十冊選びとる。 この選択眼と思考伝達速度は、知性こそ超人の要と公言する悪魔将軍だからこそ成せる業。 悪魔将軍はそれらの本を空中でキャッチし、見事着地。 「グ……グオッ!?」 しかし着地した床に本が落ちていた為、盛大に足を滑らせてしまった。 更に、後頭部を同じく床に転がった人を殺せる厚さの文芸書に直撃させて昏倒する悪魔将軍。 悪魔六騎士や7人の悪魔超人が見れば卒倒するような醜態を晒し、それでも悪魔将軍は立ち上がった。 「やはりアシュラマンの血肉を得ていないのに慣れない技を使うもんではないな。 今度オメガマンに会ったら、ひねり殺してアシュラめの死骸を奪い返すとしよう……む?」 むくりと立ち上がった悪魔将軍の目に、据え置きのコンピュータが映る。 悪魔将軍が知る地球のコンピュータよりも幾分進歩して見える造形に感心し、スイッチを付ける。 起動を待つ間、ディスプレイの右上に『ショッピングモール・書店・弐号機』と書かれたシールが貼ってあるのに気付く。 「PC周りの様子を見るに……一基目は何らかの理由で壊れたようだな。スペアを用意するとは気の利いた事だ」 煤けた机の上を撫でつつ、先ほど入手した書籍群……言わば悪魔将軍文庫を再確認してPCが立ち上がるのを待つ。 “宇宙超人大全写本”というタイトルの本を手に取り、「なんという品揃え……」と呟いた所で、弐号機が完全に起動した。 MONONOKEが動くふざけたタイトル画面を無視し、『Ksknet Explorer』のアイコンをクリック。 掲示板、チャットルーム、kskというコンテンツが表示されるのを見て、首を傾げる悪魔将軍。 「地球の文字は読めるが、意味が分からんな。チャットとは一体……」 即座に悪魔将軍文庫の中から近代の情報技術関連の辞典を取り出して検索。 チャットとは、コンピュータネットワーク上のコミュニケーション手段のひとつらしい。 リアルタイムで情報を伝達・交換する物を指す、と書かれていた。 「つまり参加者同士の情報交換の場か。こんな物が置かれているということは、長門たちの監視策の一環か?」 掲示板を開くと、幾つかの書き込みがある。 朝比奈みくる、ゼロス、ギュオー、古泉、涼宮ハルヒといった名前が並ぶ書き込みを流し読みする。 悪魔将軍が注目したのは、書き込み番号2、5。 1は妄言(恐らく、碇シンジの)だ。朝比奈みくるには自分が直に会って"応対"している。 3は単なる連絡事項。4はここから位置が遠すぎる。 「ゼロスとギュオーか……」 書き込み2で危険人物として名が挙げられた者の特徴を読み取り、自分が出会った者がいない事を確認する。 ノーヴェからギュオーの情報は聞いていたので、書き込みと擦り合わせて本人と確証。 「……ゼロス、か。なかなか感心な男だな」 女子供でも容赦しない、という記述を見てうんうんと頷く将軍。 機会があればタッグマッチのパートナーに誘うのも悪くない、と締め括って、以降の書き込みに目をやる。 書き込み5には、古泉が涼宮ハルヒを殺したという告発があった。 「この私を騙していたとなれば賞賛物だが、恐らくそれはないな。涼宮ハルヒが古泉の知り合いだと知っていて、 かつ古泉の容姿を知っている……キョンとやらか? 他人に自分の罪を押し付けるとは、こやつも感心感心」 文章からすれば男のようだが、朝倉涼子の書き込みである可能性もなくはない。 しかし、悪魔将軍にとっては現在捜索中のキョンがこのような卑怯卑劣の雄である方が好ましかった。 「一応、明日のタッグマッチについて書き込んでおくか。高町なのはやキン肉スグルも来るかも知れんしな」 キーボードに指を走らせて、6つ目の書き込みを仕込む。 6 名前:名無しさん@kskいっぱい 登校日:XXXX/XX/01(X) 19 18 XX ID ******** 明日 09:00 E-09湖上リングにて試合の予定あり(雨天決行)。 古泉一樹とキン肉万太郎VS悪魔将軍と(未定)のタッグマッチの予定。 漁夫の利を狙う者、正義を憎む者、悪を蔑む者の観覧大歓迎。試合中、試合後の安全保障なし。 こうやって主催者側に伝わりやすいよう書き込んでおけば時間までに湖上リングを禁止エリアにされる事もないはずだ。 長門たちも、殺し合いの加速を邪魔する事はすまい、とお膳立てに満足する悪魔将軍。 続いて、『ksk』のコンテンツをクリックする。 パスワードを入力するフォームが表示され、画面下に小文字で問いが現れた。 『Q.最強の』 「A.悪魔将軍、と……」 問題を最後まで読まず、キーボードが軋む程のスピードで入力する。 悪魔将軍の自信は、『キーワードが正しくありません』という文字が出ても揺るがない。 「しまった! 当然の事なので問題を読まずに答えてしまうとは……不覚!」 問題に目を通すと、そこには『Q.最強の使徒が得意とする攻撃は?』と書かれている。 「A.地獄の断頭台、だ! 使徒とはイエス・キリストの13人の高弟を指す! サタンに選ばれし悪魔超人の総数は14。 これは悪魔超人を束ねる大魔王サタンが正義超人だったとされるイエス・キリストを超える存在だという隠喩なのだ! そして、サタンの使徒である14人の悪魔超人のうち最強の存在は言うまでもなくこの私、そして私の得意技は地獄の」 『キーワードが正しくありません』 「パソコンが壊れているぞ!」 憤慨して、弐号機の外付けハードディスクを叩く悪魔将軍。 壊れた機械は叩いて直す、それが宇宙の通等真理なのだと言わんばかりに、その叱咤は勢いを増していく。 無論、キーワードを入力されない弐号機がそれに答えることはない。 しかし、異音を立てて震えるその姿は泣いているようにも見えた。だが、悪魔将軍は容赦しない。 いよいよ地獄の断頭台をかけようと勢いよく立ち上がった悪魔将軍の指が、たまたまキーボードに触れる。 それはフォームに数文字の日本語を落とし、偶然正しいキーワードを入力した。 答えが短く、更に悪魔将軍がローマ字入力ではなくカナ入力で書き込みを行っていたことによる幸運。 しかし、それが幸運と気付かない悪魔将軍は、ようやく正しい反応を示したPCに舌打ちして座り込む。 もう一度ハードディスクを触ってみると、先ほどとは比べ物にならない熱を持っている、と知る悪魔将軍。 「パソコンが照れている……? フン、自分の非に気づいたか」 寛大な心で弐号機を許し、表示された情報に目を通す。 『MAP&首輪の位置』と題されたそのページには、その名の通りの画像が浮かんでいる。 『1日目/18 00まで補完』と書かれているので、少々ズレはあるだろうが、これは便利だ。 「死者と生者の区別はつかんし、どれが誰なのかも分からんが……遊園地と温泉、あとは街に人が多いな」 分布を頭に叩き込み、ページを閉じる。 残るコンテンツは、チャット。 上手く立ち回り、かつ運がよければ、何か情報を得られるかも知れない。 「さて……名前はノーヴェの物でも借りるとして、性格はどうするか……」 悪魔将軍文庫から一冊の本を取り出し、どういった性格を装うか考えながら、悪魔将軍はチャットを開いた。 時は、19:25。 中編へ
https://w.atwiki.jp/ruugle_sennsei/pages/295.html
某将軍が言った名言・・・ではない。 似たようなものとして たたぬなら たつまでまとう ホトトギス たたぬなら ころしてしまえ ホトトギス がある ホトトギスとハマッ○のアレは関係があるか不明 ハマッ○なら、 たたぬなら 朝までまとう ホトトギス が正解と思われる
https://w.atwiki.jp/kechapp/pages/15.html
ここは紀霊スレチーム「南陽の覇者」についてのページです。 チーム名「南陽の覇者」 パスワード「kirei」 チーム「南陽の覇者」は2ちゃんねるの紀霊スレより誕生した、成国を愛する者のためのチームです。 現在「12名」の将軍が在籍しております。 紀霊将軍はもちろんのこと、袁術陛下や大将軍張勲様を愛する方歓迎致します。 興味を持たれましたらお気軽にご参加ください。 チームスレは袁家wikiをお借りしておりますので、チーム内での雑談や要望などはそちらで。 詳細 チームリーダー:成皇帝 サブリーダー:黒の教団 総人数:12人 チームランク:大隊 チームグレード:銀 全国順位:558位 (07年1月27日)
https://w.atwiki.jp/marugmcamp01/pages/23.html
このページは、今までのセッションでのあらすじを載せています。 第011回 パーティはマデンスタンの冒険者用”出張所”に挨拶し、護衛依頼を紹介してもらった。 護衛対象は発明家兼商人のドワーフ、ダムレット・ギムレット。彼は新開発した”有刺鉄線”の 売り込みの為にコーリオンまで行きたがっていたので、パーティは依頼を受ける事に。 またこの際サンプルを見せてもらう条件として下記の二つを頼まれた。 いずれ有刺鉄線が噂になった時、冒険者同士の口コミで宣伝して欲しい。話のタネ程度で良い 彼はマデンスタンに冒険者ギルド支部があって欲しいので、ギルド本部にその旨を伝えて欲しい その後パーティは途中大ムカデに襲われたりもしつつ遊牧の草原でタトランタのキャンプを通る。 タトランタに”謎の遺跡には近寄らない方が良い”と言ったり、タトランタとダムレットの二人に 謎の結晶を見せたり(二人とも首を傾げるばかりだった)した後にはア=クアク経由でコーリオンに。 いよいよコーリオンについたと思ったら、なぜか門番の数が増えて警備が物々しくなっていた。 通過その物は問題なかったが、なぜかこの時ダムレットはニヤリと笑った様に見えた…… 第012回 無事コーリオンに入ったパーティだが、ダムレットの最後の表情が気になって少し調査する事に。 商人ギルド支部に入ったダムレットをシーニイが猫になって盗み聞き。特に犯罪的な話こそ していなかったものの、有刺鉄線の売り込みが上手くいきそうなのを喜んでいると同時に、 ”雑談”としてコーリオン王族の血を引くマルシャル将軍が軍拡に成功したという噂話を聞いた。 一方別行動していた面々は他の冒険者パーティ(メンドークとリーガルクリーン)が衛兵たちと 揉めているのを目撃。それには介入せず、度重なる検査に腹を立てて言い争いになった事を 確認すると冒険者ギルドに向かう。そこには既にもう2つのパーティ、クリアベルとフェア&ビジネスが 既に待っていた。彼らも何度も検査を受け、なぜ衛兵たちがこんな態度を取っているのかなどを話し合う。 あまり結論らしき物は出ないまま、全パーティがそろった事で大部屋に集められ、 ギルド副長バルディッシュにそれぞれが報告していく。 まずはパーティが今までの冒険と調査結果を報告し、主に蛮族と魔神が協力してエテルとローガを 争わせようとした事が深刻な危機として受け止められた。 他のパーティの報告は以下の通り。 パーティ名:フェア&ビジネス ワマト皇国で調査した結果、有力貴族達の鍔迫り合いで国の機動性が下がっているのを認識。 何事も調整と勢力争いが必要になっている あえてファーランドを飛ばしてナナギアへ向かった。仮にナナギアがファーランドを攻め込みたかったら 可能か?と判断する為で、答えは「一応可能」 同じ目的で今度はフィーニスへ。こちらはむしろナナギア~フィーニス間の所属が曖昧な地帯が ねらい目になるのでは?と踏んだ パーティ名:クリアベル フィーニスに向かって新プロジェクトの平和性をアピール中だがあまり上手く行かなかった (特に北砦地帯の有力な公爵家には拒絶された) ナナギアに向かった結果、こちらも他国への不信感が高まっているのを確認。 こちらでもプロジェクトの受けは悪かった 最後にファーランドで調査。ベテラン冒険者エスリンの”救助屋”を手伝い、 蘇生が穢れゼロ後遺症ゼロで成功したのを確認し、大いに戦慄 パーティ名:メンドーク ファーランド公国やべえ!当分は武力衝突には到らなさそうだけど……いつかは…… 現当主の息子達、三兄弟の和解はほぼ不可能だ!末娘は力もコネも足りずに諦めている模様 ブリージアにも行ってみた。長らく続く滅びの時代で人々は国家の概念を忘れつつあり、 自分で立ち上がろうと言うカリスマや力の持ち主は見当たらない 最後はワマト皇国。ブリージア復興の為のスポンサーも探せそうだし、 ”北の大陸”と行き来する手段を探そうとする夢も盛んだった パーティ名:リーガルクリーン ザーラバードに向かう途中でローガ族に捕まり、面倒な交渉。 後に嫌疑は晴れてとりあえずローガ族との仲は改善した メリッサはある意味ア=クアクの隠れ蓑となりつつある 悪名が強まり過ぎたア=クアクよりもこちらで……と言う心理が働くらしい ザーラバードは二つの騎士団の仲が険悪になりつつある また、冒険者ギルドが独自成立している為プロジェクトの受けは良くなかった 報告完了後、今度はギルドマスターのコルセスカが登場しこの固定パーティプロジェクトの真意を明かす。 それは”穢れなしの蘇生”の噂を切っ掛けに、どんどん荒れ始めている世界を守るのが目的。 彼女は英雄が”現れるのを待つ”のではなく、”自ら育てる”事にしたのであった。 そしてコルセスカは第二の依頼を言い渡す。それは下記の3つについて自由に調べろと言う依頼だった。 ”穢れない蘇生”の詳細、及びこれによる諸々の影響について 蛮族と魔神の協力体勢について(謎の仮面男が鍵?) 謎の遺跡、装置、そして結晶について 第013回 コルセスカの英雄を育てるプロジェクトに冒険者達は容易に納得せず、質問を重ねる。 特に彼らが気にしているのは数時間前の衛兵たちの横柄な態度であり、政治的な事情に巻き込まれるのは 嫌だと言う者が少なくなかった(ただし、クリアベルの面々は関わる気がある様だった)。 コルセスカの説明は以下の通りだった。 現在コーリオン王国は王家と貴族・軍人連合の間で勢力争いがあり、王家の存在感が薄れている 後者は軍拡中であり、冒険者を商売敵と見なす軍人も居る ただしリーダーのマルシャル将軍は冒険者とギルドにはどちらかと言えば友好的 冒険者が政治のドロドロに巻き込まれない様、コルセスカは連合と話し合いを重ねていく方針 ひとまず政治面に関わらずに済みそうだと判断したパーティの面々は期限を定めた第二の依頼を こなす為に、相談の後まずナタルマに向かう事にする。途中同じくナタルマを目指す エーティナ達リーガルクリーンとも対話しつつ、ナタルマについたらすぐにマギ協会に。 そこで出会ったのはいわゆる残念美女のティファニーであり、テスの義姉でもあった! 第014回 ティファニーの話では、例の装置は魔力制御以外にも用途があったのではないかとの事。 また謎の結晶についても知っており、ナタルマのマギ協会では”虹石”と仮称しているらしい。 彼女の推測ではこれは何かの副産物でもあり、エネルギー源でもあるが、利用法がまだ分からない。 その後ローガ草原の遺跡の情報を餌にマギ協会代表グレゴリーと面会したパーティは 件の装置は正しく使えば便利で大きな力をもたらすが、使い方を誤れば人体に酷い悪影響が出ると言う 彼の推測を聞かされる(この推測を聞いた際、ラーガはとてつもない頭痛に襲われた)。 今後も会いに行く度に最新の研究結果を知らせて貰えると言う契約をし、パーティは協会を後にする。 (テスが実家の養父クレイグに顔を見せた夜の)次の日、パーティは相談と調査の結果、下記の目的を定める。 蘇生について、またネムスの両親について知っていそうなベテラン冒険者エスリンを探す ラーガが知っている”壊れた遺跡”を調査する エスリンがなぜかちょくちょくブリージアに行くらしく、つい最近も向かったそうなのでエンカウントを 目指してパーティもブリージアに向かう事になった。ラーガが昔の思い出にひっそり苦しむ最中、 彼らはいくつか届け物依頼を受けてからワマト経由でブリージアに船便で向かう事に。 第015回 無事ワマトについた一行はブリージアの商人カロリーナと出会い、彼女と同じ船に護衛として乗る。 道中アクアセンチピードを撃破してからはブリージア北西の港町、通称ポートタウンに到着。 さびれたこの町の町長は覇気のない男だったが、現地やエスリンに関してはそこそこ教えてくれた。 エスリンはなぜか格安でブリージアで活動している事が良くある。理由は聞いても教えてくれない ブリージアでは昔から凄腕の冒険者が「理由は聞くな」と言う態度で助けてくれた事が良くある 内陸部にあるブリージアの王城と城下町だった場所はいまやアンデッドだらけの遺跡 パーティはエスリンが居るかも知れないと言う理由でまずはラーガの思い出の遺跡に行き、 そこでもダメなら王城に向かう事も検討する方針を決める。だが遺跡にたどり着くと、 入口付近を調査しただけで今は蛮族の巣窟になっている事が分かってしまった。 第016回 蛮族の群れに対処しつつ遺跡を探索する事に決めたパーティ。だがやっと過去が分かるはずなのに、 ラーガは誰かが冷たい声で自分の頭の中でささやいている様にしか思えなかった。 内部は地下深くの魔法文明時代の遺跡の上に研究用の魔動機文明時代の施設があり、 魔法文明時代のエリアを見るとシーニイはおぼろげな記憶の欠片を取り戻し、妙に悲しくなった…… 二人の様子がおかしいながらもパーティは巡回中の蛮族2体を瞬殺に成功するが、 奥ではリーダーのディアボロカデットに存在を勘付かれてしまい、地の利を取った上で戦う事に。 合計6体の蛮族を倒しきるのにはかなりの時間と消耗を強いられたが、終わってみれば全員無事に勝利。 後は奥を探索するだけなのだが、ラーガの中には「引き返したい」と言う気持ちが渦巻いていた…… 第017回 遺跡の奥にはやはり、巨大な制御装置があった。しかしここの物は壊れていた……三百年前に。 ラーガは当時、親友カシュパルと共にこの遺跡を探索し、使える物を探したのだった。 そして危険を覚悟で探索した結果、装置を暴走させてしまい、毒性の何かをラーガの代わりに 浴びたカシュパルは謎の化け物となってしまった……それがラーガの失われた記憶だった。 失意のままラーガと仲間達は当時難民キャンプがあった場所におもむくが、そこは廃墟しかなかった。 しかしラーガが消えたあの時代から数年は発展した痕跡もあり、これはどういう事だ?と探してみると、 廃墟の奥に墓場を発見する。その墓場で祈っていたのはベテラン冒険者エスリン。 墓石には、カシュパルとその養子ジョッシュの名前、そしてその他難民キャンプの仲間達の名前があった。 ”名前がつけられなかった娘”の小さな墓もあった。だが唯一、カシュパルの養女テルエスの墓だけはなかった。 それもそのはず、ナイトメアだったテルエス・オールブライトは唯一生存しており、 今もエスリンを名乗って生きているのだから…… カシュパルが変異した原因を作ったラーガを、エスリンは責めなかった。代わりに彼女は忠告した。 ラーガが消えた後何があったかを知りたいのなら、早まった事はするなと…… 第018回 エスリンは語った。300年前、必死に生き延びようとしたコミュニティの話を。 同じ養子のジョッシュと恋に落ち、子を宿した事を。徐々に怪物化を堪えきれなくなっていった父がある日 変わってしまった話を。逃がされた彼女の胎児は助からず、戻って見ればキャンプの皆も死滅していた…… 以後300年、時折名前を変えながらエスリンは未だに生きている。何のためかは分からない。 ただ、彼女はテルエス・オールブライトなのだから立ち止まる訳にはいかないのだ。 その後彼女とは情報交換を行い、件の魔法文明時代の遺跡と装置について仮説を聞かされる。 あの装置は恐らく大陸中の色々な場所にあり、魔動機文明時代は各国が解析速度を競っていたかも知れない 昨今穢れ無しの蘇生が実現しているというのはエスリンが目撃し、彼女自身原因を調査中 あの装置が魔法文明時代の代物。魔法文明時代の魔術師達は穢れ無しの蘇生を望んでいてもおかしくない あの装置に貯蔵された”毒”は恐らく穢れ。それがカシュパルを異形の怪物に変化させた 上記を組み合わせて考えると、あの装置が操作する力とは”魂”ではないか?と言うのが彼女の仮説だった。 また、この際ネムスが正体を明かして彼の両親について聞く。エスリンは渋々自分は彼の母親を知っており、 ドレイクとの恋愛など止めておけと言い続け、ついにはケンカ別れした仲だったと明かした。 そして十数年前、彼女はファーランドでネムスの父ベンヤミンが単独行動していたと言う情報を 得ていたが、手がかりはそこで途切れてしまっていたのでどうにもならなかった。 だがネムスが両親も持っているはずの木製ロケットを見せるとエスリンの顔色が変わり、 「自分の勘違いだったら良い」「もし自分が間違っていなかったらドレイクのネムスを哀れむ」と 謎めいた事を言い残して立ち去るのだった。 エスリンの仮説の裏付けを得る為に、パーティはかつてのブリージア王城と城下町に向かう事に。 一旦港町で補給してから向かった現場は噂通りアンデッドの王国で、一筋縄では行きそうになかった…… 第019回 パーティは城下町に侵入し、アンデッドを避けながら王城に近づいていく。最初の方こそ 魔晶石やテンペストを発見したり、安全な休憩所を確保したりと順調だったが その内にファントム2体、スケルトンソルジャー3体と言う強敵と戦闘する羽目になる。 なんとか撃破した後は、いったん休憩所に戻って回復しようと言う流れになった。 第020回 休憩所で一晩過ごし、全快したパーティはまた王城を目指す。道中何度もアンデッドと ニアミスする事になったが、結果的には戦闘なしで王城への侵入に成功した。 王城はなぜかこちらに反応しないアンデッド達が生前の様子とうわ言を繰り返していた。 パーティは地下に研究データがあるだろうと推測し、地下を目指すと果たして隠し扉を発見する。 しかし地下の最奥の研究所を徘徊していたのは、正体不明の忌まわしきモノ。 やむを得ず戦ったパーティはこれがかつてブリージアを脅かし、ラーガの親友カシュパルがなってしまった 化け物の亜種だと確信する。そして、この化け物はまだ”人族”だったのだ……
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137 名前:あなたがいないなら何もいらない ◆3AtYOpAcmY [sage] 投稿日:2013/07/16(火) 13 26 37.00 ID myC89GS/ [2/8] 「くそっ!」 帰りのリムジンの中で、操は毒づいていた。 「姉貴は狂っている!」 「今さらだな」 対して清次は、厳然とした態度でいる。 「それよりもこれからのことだ。 翼さんは愛知県警に手を回したと見える」 「ああ、そう言ってたもんな」 「ひとまず俺は翼さんに競り負けたことになる。 警視庁とそれを所掌する内務省に圧力をかけて再捜査させよう」 「警視庁? 管轄外じゃないのか」 キョトンとした顔の操に、清次が諭すように語る。 「あのな、篠崎は誘拐されて殺されたんだ。 そうだとするなら、拐かされたのはどこだ?」 途端に、彼はハッとした表情になる。 「そうか、東京だ!」 「そ。だから愛知県警だけじゃなくて警視庁のヤマでもあるわけだ」 と、人差し指を立てながら彼は続ける。 「それに警察庁長官や警視総監は退官後に政界に転身する男が結構多い。 そのままじゃ重光章止まりだ、大綬章は貰えない。 長い間国に奉公してきた見返りがそれじゃあんまりにも寂しいよな。 今の奴も確か知事だか国会議員だかに出馬したがってるそうな。 それなら俺のフィールドだ、八雲の支持なしで国民党の公認も推薦も得られるわけがない」 「しかし、他の党から出馬することは……?」 「どこの党がある? 進歩党なんて労組依存の左翼政党に落ちぶれてしまったし、平成奇兵隊なんか地元の大阪以外ではパッとしない風任せの寄せ集め集団だ。 何より、警察官は保守的な考えの持ち主が多いから、もしそんな政党から、もしくは市民党とか無党派とか謳って出馬すれば、母体の支持さえ失っちまうだろ。 嫌でも俺の言うことは聞かなきゃならん」 「どうなるかな。 まあ、俺にはキヨに頼る以外ないわけだけど」 「だな」 頷き、話を変える。 「とりあえず腹拵えをしよう。 車中だからそんなに大したものは出せないが」 とのたまいつつ、ランチボックスを取り出す。 その中には、スモークサーモンやカルパッチョなどのサンドイッチが並んでいた。 「ありがとう。もらうよ」 「どうぞどうぞ、そのためにうちの下女に作らせたんだから」 二人でサンドイッチにパクつく。 138 名前:あなたがいないなら何もいらない ◆3AtYOpAcmY [sage] 投稿日:2013/07/16(火) 13 27 28.79 ID myC89GS/ [3/8] 「しかし、翼さんがあっさり歌ったのは意外だったな。 気づいていてわざと聞かせたとはね」 今しがたローストビーフのサンドイッチを持っていた手をチャイナドレスのスリットに伸ばし、そこを捲って太腿に装着しているホルスターから拳銃を取り出す。 「いざとなったらこれでゲロさせにゃいかんかと思ったが、持ってくるまでもなかったな」 操は驚いた顔で拳銃を見る。 「本物か」 「勿論。ワルサーPPK、ドイツ製の半自動拳銃だな。軍や警察にも人気がある歴史ある代物だし、フィクション作品にも数多く登場している」 「007とか名探偵コナンにも出てるな。チャイナドレスでワルサーPPKって、どっかのロマノフ王朝専門の強盗殺人犯みたいだな」 「あの犯人は劇中でコレを使用していた時にはチャイナは着ていなかったがな」 「『財界のラスプーチン』にはぴったりだな」 巷間言われている仇名を、本人の前で口にする。 気にした風でもなく、蘊蓄を語り始めた。 「実際のラスプーチン暗殺に使われたのはピストルじゃなくてリボルバーだがな。 この銃で実際に死んだのは、そう、ヒトラーが自殺に使うほど愛用していた。 あとは韓国の朴正煕大統領を暗殺するのにも使われた。 まあその時は途中でジャムって、銃を別のものに取り換えたと聞くが」 「そうか。俺にも一丁貸してくれればよかったのに」 あの場に銃があったと知って、彼は不満げだ。 「駄目だ。貸してたら間違いなくソウは撃っただろ」 「当たり前だ、血祭りにしてやる」 「だからだよ。 人を殺すときはもっと慎重にやれ、翼さんを見習ってな」 「悔しいけど、姉貴は計画的だよな」 「問題は目的だが、ある程度の推測はできる。 親父さんも一枚噛んでたりするんじゃないのか?」 「知っているのか?」 「篠崎のことをよく思っていなかったことだろ、そりゃ知ってるさ。 俺にまで愚痴ってきてたんだから」 「嫌っていたなあ、親父は」 顧みて、嘆息する。 「あれでも一応妥協案は出したんだが、と言ってたが」 「亜由美を愛人にして別に本妻を迎えろ、だろ。 誰がっ!」 「殺されずに済んだとしてもか?」 「非常識な提案を受け入れる道理はない。 それこそ、親父じゃあるまいし」 「気持ちはわからんじゃないがね」 139 名前:あなたがいないなら何もいらない ◆3AtYOpAcmY [sage] 投稿日:2013/07/16(火) 13 28 14.76 ID myC89GS/ [4/8] その時、BBが鳴り出した。 「半川……栄。親父さんからだ」 発信元を確認して、ディスプレイを見せる。 「俺に代わってくれ」 「駄目だ。こういう時は感情的になっちゃ駄目なんだ」 そのまま着信に応じる。 「はい、八雲清次です」 「清次くん、元気かね」 「お蔭様で」 「それで、操も一緒なんだろ?」 「ええ」 「早く帰ってくるように伝えてくれ。 そうだ、君が連れてきてくれないか」 人から見れば清次が操に振り回されている形なのに、構う様子もない。 (俺も人のことは言えんが、随分半川社長も無体な御仁だよ) 以前読んだ海音寺潮五郎の「悪人列伝」にあった、 「生まれながらに最上位にある人は、人に奉仕されても奉仕する習慣がない。 従ってその人々のモラルは一般の人のモラルとはおそろしく違っていて、人を犠牲にすることに全然平気なのである」 という一節が、思い浮かんだ。 (まあ、俺は好きでやってるから構わんがね) メニューキーから保留を選択し、静かに苦笑してから、操に伝える。 「帰れとさ」 「嫌だ。あの女もいるだろ」 「そらなあ」 「顔も見たくない」 決して悪くなかった、いやむしろ良すぎるくらいに良かった姉弟仲を知っているから、会いたくないという意思より「あの女」という三人称に、彼の姉に対する好感度が極度に悪化したことを再認識した。 その返事を聞き、通話口に戻った。 「その気はないようです」 「どうしてだね?」 「もう知ってるでしょう?」 険しい言葉に、栄は詰まりそうになったが、少しの時を挟んで、何とか応じることができた。 「知ってるんだね、清次くん」 「ええ、知ってますよ。僕も操くんもね」 「それでは、君だけでも来ないか? 君とも話をしたい」 何のつもりなのか。 暫しの思案の末、彼は承諾した。 「わかりました」 「では、待ってるよ」 そこで通話は切れた。 それを確認した彼は、操に告げる。 「俺だけでも来いというから、行くことにした」 「大丈夫なのか」 「取って食ったりしないだろうよ。 翼さんや親父さんとは、このことできっちり渡りを付けなきゃならんだろうから、会わんわけにもいかんだろう」 「だが……」 「心配するなって。 ほら、残り全部やるから、腹一杯にして元気出せ」 ロブスターのサンドイッチを一つ手に取り、操の口の中に押し込む。 「自分で食えるってば」 「つれないな」 そう冗談めかして呟き、人差し指で操の頬を軽くつついた清次は、運転席に向かって下知する。 「止めろ、俺はここで降りる」 即座に、キャデラックは路肩に寄せて停車した。 「俺はタクシーに乗るから、お前は彼を俺の家まで連れてくれ」 「承知しました」 そして操に向き直り、連絡事項を伝える。 「帰ってくるまで俺の部屋で寛いでいてくれ。下女は自由に使え。ホームバーにあるものは、好きに飲んでいいぞ」 「了解」 ドアを自分で開け(それだけ押っ取り刀だったということである)、降りる。 彼はすぐさまタクシーを拾いにかかっていた。 140 名前:あなたがいないなら何もいらない ◆3AtYOpAcmY [sage] 投稿日:2013/07/16(火) 13 30 13.49 ID myC89GS/ [5/8] たっぷりとチップを弾んだ料金を支払い、タクシーを降りる。 「八雲だ、私が来ることは聞いてあるね?」 柵越しに門番に話しかけた。 「はい、お嬢様より伺っております。どうぞ、お入りください」 荘厳な鉄製の門扉が開かれ、彼はスペイン風コロニアル様式の邸宅に入っていった。 「清次くん、よく来てくれたね」 車寄せのところで、栄が待っていた。 「誕生会以来ですね、栄さん」 このような自らの言い回しに、清次は短い間に長い歳月を経たかのような感覚を覚えた。 「昼食はもう済ませたかい?」 「ええ」 無駄のない簡便な返答には、優雅への憧憬、そして僅かな嫌悪が仄めいていた。 「では、腹ごなしにビリヤードでもしないか」 「久しぶりですね」 今よりもずっと小さかった時分には、清次は栄ら半川家の面々と遊戯などを楽しむことも多かった。 「では、こちらへ」 そうして邸内を連れ立って進む。 「懐かしいですね。まだあったんですね」 指差した先には、オリーブがあった。 相変わらずその木は専従の庭師によってよく剪定され、よく維持されていた。 「昔は大きく感じたんですけど」 だが、もう戻れない。あの頃には。 「君も大きくなったということだよ」 小さくて、楽しくて、清らかだったあの頃には。 撞球室に二人は着いた。 「入り給え」 ドアを開け、中に入る。 「これでいいですか?」 キューラックにあった中の一本をおもむろに手に取る。 「ああ、構わんよ」 肯きつつ、彼もまたバットを掴んだ。 141 名前:あなたがいないなら何もいらない ◆3AtYOpAcmY [sage] 投稿日:2013/07/16(火) 13 32 08.34 ID myC89GS/ [6/8] 「今更ながら、凄い格好だね」 栄は、チャイナドレスを着てキュー・スティックを手にしているその姿を見やる。 「ですよね。でも、うまく化けられているでしょう?」 「ああ、君が女ならこの場で手籠めにしていたところだ」 「もしくは僕とあなたの両方がバイだったら、ですね。 SMとか乱交とか青姦とか強姦とか獣姦とかは試したことありますけど、さすがに男とはようやりませんわ」 「さらっとすごいこと言ってるね」 「あなたも同じ穴のムジナでしょう」 「はは、一本取られたね。 今度乱パでも一緒にやるかい?」 「お、いいですね。 竹会長とか鳥井議員とかも誘って、今度一緒にやりましょうよ」 「やっぱり気の置けない面々だといいね」 「勝手がわかっていますからねぇ。 同じサチリアジスでもタイガー・ウッズなんかは男にもホールインワンしてたみたいですけどね。 僕はカサノヴァよろしく女のポケットだけにショットを決めていきますよ」 ラシャを見定め、清次は3番と5番の球を狙う。 「そういえば、この頃は君のご家族はどうしているかね?」 ティップが手球を突いた。 「別に変わりありませんよ」 手球はまず3番に当たり、方向を変えて5番に当たる。 「うちの親父なら財界活動だか何だかで栄さんとお会いする機会の方が多いんじゃないですか」 「いくら何でもそんなに頻々と経営者同士の会合が開かれてるわけじゃないよ」 「知ってますよ。それよりもなお少ない、と言ってるんです」 それぞれサイドとコーナーに的球は吸い込まれていった。 「翼さんにも同じこと訊かれましたよ、親子なんですね」 「大抵の場合、親子というのは似るものさ。喜びや悲しみ、様々な感情を分かち合うことができる、それが家族というものであり、麗しき美徳というものだよ」 続いて、栄が打つ。打った球は、これまたそのままポケットの中に入っていった。 「それが、憎しみといった醜いものであろうとね」 142 名前:あなたがいないなら何もいらない ◆3AtYOpAcmY [sage] 投稿日:2013/07/16(火) 13 34 04.17 ID myC89GS/ [7/8] 台に背を向け、清次は栄と向き合う。 「やっぱり、あなたの意向もあったんですね」 「勿論だとも、翼だけの考えじゃない」 エプロンにキューを置き、清次は挑戦するかのように台詞を吐いた。 「こんなことをして、操が折れるとでも思いましたか」 「折るさ、折ってみせる。 戦争とは外交の延長線上にあるものだからな」 対する栄は、キューを手にしたままもう片方の掌を苛々と叩いている。 その様を見た時、清次は危ういものを感じた。 「クラウゼヴィッツですか」 「小林よしのりじゃないぞ?」 「操も殺しますか? 篠崎を殺したように」 「彼女に愛を誓わせたように、新しい愛を新しい伴侶に誓わせる。どうやってでもな」 「無理でしょうな。今でも、操は篠崎のものです」 と嫌味たらしく首をすくめ、その言葉に応じる。 「おい、何と言った。もう一度言ってみろ。操が、私の息子が、あの女のものだと? あの卑しい女のものだと?」 「ええ、篠ざ……」 突如として、フェラルが清次の顔を攻撃する。 「巫山戯るのもいい加減にしろ!」 不意を突かれた彼の鼻っ柱に当たり、鼻腔には忽ちにして鼻血が溢れだした。 もんどりうってうつ伏せに倒れこんだ彼を、さらに栄は突いた。 「さっきから聞いてりゃ他人事みたいに!」 後頭部を、背中を、腰を、尻を。 「そもそもお前があの雌豚を最後まできっちり飼育してりゃこんなことにはなってなかったんだろうが!」 ようやく打撃が止み、彼はゆっくりと立ち上がる。 持っていたバーキンからラルフ・ローレンのハンカチ(さすがにこればかりはメンズのものであった)を取り出して鼻血を拭い、栄に声をかけた。 「気は済みましたか」 「はあ、はあ……。君なら、分かってくれると思ったがね」 「何をです」 「君が普通よりももっと近親相姦を忌み嫌っているのは知ってるよ」 栄の言わんとするところを、清次は掴み兼ねた。 「私の貴賎相婚を憎む気持ちも、君の近親相姦を憎む気持ちと同等以上に強いだろう。私にしてみれば」 一呼吸。 「貴賎相婚より近親相姦のほうがまだマシだ」 話の趣旨は理解できたが、それに賛同しかねることを、清次は沈黙することで示した。
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将軍家軍学書写本 価格 材料 将軍家軍学書:1 白紙の本:1 性能 防4 腕力+5 知力+5 魅力+5
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壱 弐 参 極 名前 アノ尼将軍ノ亡霊 (あのあましょうぐんのぼうれい) セリフ 壱 「よいですか、あなた方の命は鎌倉殿の為にあるのです」 弐 「その働きを私は評価いたしましょう」 参 「さああのお方の為に闘いますよ」 極 「刃向かうものはみな追放いたします!」 解説 鎌倉幕府の創業を助ける手助けをし、その後念願叶って平家を滅ぼし夫が東国の主、鎌倉殿となり、息子が暗殺されると京から将軍を招き自ら後見として幕政をみ、尼将軍といわれるようになる。 レアリティ 必要法力 攻 防 知 壱 SSR 34 8040 6680 5180 弐 8680 7210 5590 参 9380 7790 6040 極 11250 9350 7250 術式名 属性 MAX Lv 効果 専:守る権力 土 10 敵全体の攻防ダウン お邪魔戦術式 発動率 攻撃力アップ 中 備考:
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autolink GT/W29-091 カード名:幼い頃の記憶 せいら カテゴリ:キャラクター 色:青 レベル:1 コスト:1 トリガー:0 パワー:6000 ソウル:1 特徴:《タロット》?・《スポーツ》? 【自】チェンジ[② 手札を1枚控え室に置き、このカードを思い出にする] あなたのクライマックスフェイズの始めに、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の控え室の「淋しげな微笑み せいら」を1枚選び、このカードがいた枠に置く。 もしかして、あれがママが言ってた…ダエモニア……!? レアリティ:C illust. ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 淋しげな微笑み せいら 2/2 9000/2/1 青 チェンジ先
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死楽国の人々 毒川マイケル(どくがわまいける) 将軍・27歳・♂・約170ニョッキ 愛称はミッキー。外遠部の温泉街出身。前将軍の私生児で本来なら将軍になどなれる身分では無かったが、他の後継者が次々と謎の死を遂げたため、13歳にして将軍となる。基本的に不在。町中をぶらぶらしている。 椎ノ木アズサ(しいのきあずさ) 秘書・20歳・♀・約170ニョッキ 腐女子。将軍に変わり雑務をこなす秘書である。楽国出身の忍。大老だった祖父亡き後何故かそのまま秘書の座に納まった。基本的に男物の服しか着ない。三度の飯よりホモが好き。薄い本を自ら書いていたりもする。勤勉であり、目をつけた男性がいる国の言葉は独学で学び、ある程度話せる。三度の飯よりホモが好き。 李リューシア(りーりゅーしあ) 典医・26歳・♀・約175ニョッキ 将軍が健康優良児過ぎて暇をしている典医。最近アイドルプロデュースを始めた。カラテの達人でもあり、彼女に刃向かった者はハイクを読む結末を迎える。三度の飯より女装男子が大好き。実はチンコン王国にいる医師のシャオホンは彼女の弟であり、死楽国のスパイである。 百地アイル(ももちあいる) アイドル・20歳・♂・約165ニョッキ 国を盛り上げるために選ばれたアイドル。蒼馬ランチアとユニットを組んでいる。実は忍びで、死国代表の死影、百地サンタの三男坊である。アイドル時はちゃんと女の子ぶってるが、普段はしゃべり方が乱暴でわりと男の子。ガチムチが大好き。惚れっぽい。 蒼馬ランチア(そうまらんちあ) アイドル・20歳・♀・約160ニョッキ 国を盛り上げるために選ばれたアイドル。百地アイルとユニットを組んでいる。実は忍で、年齢も偽っており本当は24歳。失踪した兄が残した借金を返すために働いている。お金が大好き。おっぱいがおおきい。
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はるのよかん【登録タグ こそあどP は 初音ミク 曲 朝メシP】 作詞:こそあどP 作曲:朝メシP 編曲:朝メシP 唄:初音ミク コーラス:鏡音リン 曲紹介 朝メシPとこそあどPのコラボ、「こそいも」の第一弾。 歌詞 朝、目覚めると 凍りついたように冷たい 雪が降るかな? 布団をかぶる 天気予報いわく 冬将軍が来るらしい 明日から一枚 多く着よう 突然、感じる悪寒 差し込む、北風 見上げる空は 灰色の雲 風邪引いちゃうかな? うがいと手洗いで 予防万全! くぐり窓から、 浴びる日差し バスを待つと さえずる小鳥 友達と待ち合わせ 狙うはケーキ食べ放題 少し早かったかな? 焼き芋ほふる 友達が到着 行くぞ、ケーキ食べ放題 行くよ、ケーキさん 覚悟なさいね! 帰りにお洋服 見る、ウィンドーショッピング 盛り上がりながら 肉まん、かじる 太っちゃうかな? 帰りは遠回りして 一時間、お散歩 くぐり窓から、 浴びる日差し バスを待つと さえずる小鳥 芽が出る土手 川の流れ 電柱の影から 曲がり角から 坂の上から 春の予感 コメント 大変遅くなりましたが、記事を書いて頂きありがとうございました。 -- こそあどP (2010-11-17 08 53 52) 名前 コメント