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「真奈美と紫苑は、さっさと朱恭を連れて任務に行きなさい。放っておくとついて行きもしないんだから」 「全てにおいて、幸福な結末なんてないわ。残酷な事実を受け入れなければいけない方が多いの……それでも、私たちは立ち向かう必要があるから」 「私の教え子がここに来る前の話はね、全部控えめに話されてるのよ。事実は正直私でもぞっとするレベル」 「ラーメンいる? って、今は違う課だった。いけないわね。癖が抜けないのも」 基本情報 氏名 東雲 明日香(しののめ あすか) 性別 女性 年齢 29歳(永久回帰因子のために身体及び外見年齢は24歳前後) 身長・体重 163cm/53kg→164cm/55kg 戦闘スタイル 短剣・格闘 技能 短剣SR2・投擲SR2・格闘SR2・符術SR2・異能SR3_ →短剣SR3・投擲SR2・格闘SR3・異能SR4 ライセンス Aクラス(退魔庁)→Sクラス(退魔庁) イラストレーター N.O.P 一人称 私(わたし) ●略歴 誰よりも慕われる上司。 退魔2課を課長として束ねる才女。ライセンスは「Aクラス」だったが、先日肉体の影響から「Sクラス」に復帰した。 能力は減衰傾向にあったのだが、後述の事件のために、現在はほぼ全盛期の肉体と能力を取り戻している。 そして、減衰が著しく遅くなるであろう、という検査結果も出た。 異動の際に、退魔スーツを制式スーツをメインとした物に新調し、センサーなどを搭載したサイバーゴーグルなどに装備が変わったため纏う雰囲気がだいぶ鋭いものに変化。 元退魔1課主任であり、朝霧 神奈や海藤 夏樹からは「姐さん」と呼ばれるほど親しい間柄だった。その他の当時のメンバー(クリスティナ・アイゼンクロイツ、叢瀬 翔ら)からも慕われており、その性格の良さと面倒見の良さと実力が窺える。 庁内の人事異動の際に、前任の退魔4課課長が退職したために、1課から異動で課長に就任。若手の公職退魔師を束ねる存在となった。 その後、名古屋支庁の人員確保の面から、前課長の武者小路 慎三が転属になったのを機に、明日香も4課から2課の課長へ異動。 とはいえ、2課に移る直前に、彼女は精神的にも肉体的にも非常に追い込まれていた。 回復しなければ、恐らく退魔庁を去っていただろうというレベルである。 作戦失敗により4課所属の部下を失ってしまい、殉職は止む無しの世界であってもその人数の多さに彼女は絶望。 無断欠勤を続け、ただ「死のうとして」自傷行為を繰り返していたのである。当然、彼女の回復能力は異常なため、自身では死ぬことができなかった。 赤木 冴にその状態を発見され、病院に搬送、入院することになるが、復帰までにおよそ一ヶ月を要すこととなった。 むしろ、一ヶ月で済んだのが奇跡とも言えるのだが、その際に冴の付きっ切りの看病と、他の仲間たちの見舞い、そして最後に神奈の「アンタは、アンタにしかできないことがあるでしょうが!」とアクセルドライヴ抜きとはいえ、全力で殴られたのがよほど効果的だったのか、それをきっかけに明日香は自分を取り戻した。 しかし、入院の原因である度重なる激しい自傷行為の結果、肉体の回復力がさらに成長してしまう。 その結果、「老化と減衰」が回復される要綱と判断されたのか、身体年齢、外見年齢が5歳ほど若返って退魔師としてのピークの時期に巻き戻っている。 実年齢こそ29歳だが、それこそ神奈や夏樹などと一緒にいた頃の力を取り戻したことになったのであった。 その代わり、符術を扱う能力が衰え(というよりは当時は使えなかった)ることとなりはしたが、それ以上に全盛期の格闘戦における感覚、繊細かつ鋭敏な動きを再度手に入れることとなった。 ちなみに、冴にはオフでは「お姉ちゃん」と呼ばれている。 明日香をぶん殴った神奈ともみ合った際には、冴が「わたしのお姉ちゃんになにするの!」と抵抗したが、さすがに神奈相手には歯が立たなかった。 そんな事件を経ても、退魔庁でも頼りになる上司No.1としての評価は高い。 ゆえに、彼女の下で働く面々は実力以上の力を発揮できる環境と言われている。 それでも、過去の作戦失敗は拭えない。 だからこそ、明日香は信念を変えずに現場主義者のまま部下たちと共に戦っている。 2課への異動の要因の一つに久我 紫苑、氷神 真奈美、火爪 朱恭の「扱いが厄介なトリオ・ザ・退2氷神チーム」の3人の存在があったが、明日香は武者小路 慎三のように厳しく接して相手をするのではなく、最初から上司と部下というよりは、仲間として柔和に接することで3人の信頼をいち早く獲得し、彼女らも明日香の信頼を得ることとなった。 これには、3人の扱いに困っていた他の課内のメンバーにもかなり驚かれる出来事であった。 ●戦闘スタイル 戦闘スタイルは4課時代と大きく異なり、科研部特注の単分子ワイヤーと短剣をメインとした近中距離戦がメイン。 特にワイヤーによる攻撃は以前より強力なもので、何本もの単分子ワイヤーを器用に操り薙いで切り刻むことを基本としながらも、多角的に張り巡らせて罠のように用いたり多種多様な使い方をする。 また、短剣もワイヤーと組み合わせることで遠隔斬撃など、器用さは相変わらず。 しかも、複数本同時に扱うなど、明らかに4課時代よりも技術が冴えわたっている。 彼女で特筆すべきことは、その身体が持つ異能力「永久回帰因子(エターナル・ファクター)」である。 それによって「不老不死と言える肉体」を持っている。良く言えば、どんな任務にでも頼りになる力であるが、同時に彼女自身を苦しめる能力ともなりうる。 ●退魔4課時代 退魔4課時代で「退魔師凌辱記~妖淫之魔手」に登場。 現場主義で、かなりの頻度で出動するタイプ。 これが原因で罠による前述の敗北に追い込まれたが、それでも部下と共に戦うことを辞めない中間管理職。 服装に関して「派手ですね」や「年齢を考えて」的なニュアンスの発言は課内では禁句である。 朱恭が一度言って、笑顔ではっ倒されたりした。 あくまでも彼女は歳は歳だが、永遠のお姉さんなのだ。 実は彼氏を絶賛募集中なのであるが、職務が職務なことからか、未だに良い出会いに恵まれないでいる。 ペーパー、電子書類ともに、自分のサインは、崩し字で「しののぬ」と書いているのだが、誰にもバレていない。登録時にバレてないから弾かれない分、余計にね。 第二次妙神岩侵攻作戦の際の突入メンバーの候補にも挙がっていたが、人数的な面や、外部の指揮を執る人員が限られていたこともあって、最終的に外れている。 その結果、後輩が二人も重傷になったことを今でも悔いており、彼女の心のしこりになっているようだ。 4課時代の戦闘スタイルは、右腕のアタッチメントからの鋼糸やアンカーをメインに、投擲武器に絡ませて自在に操るだけでなく、鋼糸単体でも相手を斬り刻むような戦い方もできる。 投擲武器は、投げナイフや鏢といった物を活用。爆符などを用いて(ナイフや鏢に結んでおいて)追撃爆破などを行ったりする。通常なら爆破するには向いていない環境でも、霊力のコントロールを行い小規模の爆破でダメージを与えるなど、非常に卓越した技術を持っていた。 ●異能 変遷後:永久回帰因子(エターナル・ファクター) 明日香が任務失敗で多数の部下を失い、絶望して自傷行為を続けた結果発現してしまった能力。 これは「回帰因子(リタナール・ファクター)」が変化し「永久回帰因子(エターナル・ファクター)」となったわけだが、回復のある一定の制限があった「回帰因子」に対し、「永久回帰因子」にはその制限がなくなってしまっている。 なので、腕がもげようが頭が吹っ飛ぼうが、瞬時に完全に再生されてしまうほど狂気的な回復力を得ることになっている。 さらに、減衰していた退魔師および身体能力まで全盛期レベルに再生してしまい、実年齢は29歳のままだが、肉体や外見年齢的には若返っており、全盛期だった24歳頃の状態に固定されている。 恐らく、この結果老化や減衰は相当遅くなるものと思われる。 メリットは非常に高いのだが、同時にデメリットは「回帰因子」時代と変わらず、惨事の状態から抜け出せなければ苦痛と絶望を受け続ける羽目になる。 変遷前:回帰因子(リタナール・ファクター) 自身が負ったどんな重傷も瞬時に復元、回復してしまう能力。だが、瞬時に回復する能力であって、決して死なないというわけではない。 また、肉体の一部分が喪失した場合(たとえば、腕が完全に吹き飛んで消滅するなど)、それが復元されるわけではない。あくまでも、彼女の身体が繋がっている状態(それが皮一枚でも)ならば回復できるという条件がある。 しかしながら、切断された場合などで部位が残っている場合、切断面を繋ぎ合わせて修復ということは可能らしい。 その異常性は朝霧 神奈らとは別ベクトルで突き抜けており、彼女が凄腕の退魔師であることも相まって、退魔1課の主任であったのも頷けるだけの異能力なのだ。 だが、瞬時に回復することが全てメリットとは限らない。 それが悪い状況に置かれた場合、凄惨な結果を招く羽目になるのである。
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《人名/あ行》 +出典 『QTライダー』 SISTER 『アールエス』 『品川魔人学園』 『Sea Tree』 『QTライダー』 キューティーカレッジ2年A組。19歳。ごく幼い頃に父を亡くし、今では顔もあまり憶えていない。隠れおしゃれファンだが人前や学校では目立たない。髑髏君に一方的に告られてそのせいで天伊さんに嫌がらせをされているけどそんなに気にしてない。 SISTER ◆大空明日香 属性 光HP 7MP 3レア度 じす でこぴんいたずらメテオ (*1) 『アールエス』 明日香に似ているような、似ていないような謎のキャラクター・シックが登場している。強かったり、強くなくなったりした。 『品川魔人学園』 『Sea Tree』
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倉持明日香 プロフィール(スリーサイズ、カップ情報) クラモチ アスカ 生年月日:1989年09月11日(32歳) 身長:157 体重:45.5 B:82.5 W:59 H:85 カップ:D 備考:元AKB48 チームBキャプテン (元4期研究生→チームK→チームA→チームK) フレンチ・キス Wikipedia: https //ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%89%E6%8C%81%E6%98%8E%E6%97%A5%E9%A6%99 関連URL: https //ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%80%89%E6%8C%81%E6%98%8E%E6%97%A5%E9%A6%99 oldid=50151852 https //ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%80%89%E6%8C%81%E6%98%8E%E6%97%A5%E9%A6%99 oldid=35662684 所属アイドルグループ AKB48 フレンチ・キス コンテスト 出演ドラマ 関連タグ:AKB48 フレンチ・キス 倉持明日香 View this post on Instagram A post shared by ショーゴ (@shogo_grm)
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春日野明日香(かすがのあすか) imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 作者:ぬくぬく イラスト:- 人物情報 誕生日 3月14日 血液型 AB型 身長 147cm 体重 42kg スリーサイズ B□□/W□□/H□□ 出身地 鎌倉府 詳細情報 ガーデン・学年 百合ヶ丘女学院2年 レギオン - スキラー数値 76 レアスキル この世の理 サブスキル 千里眼,約束の領域 CHARM ヤ―レングレイブル(明日香専用機) ルーン イング, ダエグ 属性 リリィ アーセナル マディック 教導官 強化リリィ 故人 ○ 詳細 好きなもの プリン等甘いもの全般、うさぎさん等可愛いもの、漫画 苦手なもの 蜘蛛(小さい頃、蜘蛛の巣を顔にかぶってからトラウマに) 特技・趣味 我流拳法の開発(武術を修めているわけではない)・漫画(少女漫画または格闘漫画) + ネタバレ防止(クリックして開く) 実は□□□□のような過去があり、□□□□のようなことになっている。 交友関係 藤燈子(ふじ・とうこ) 作品紹介・関連リンク 第2回「オリジナルリリィ合同」参加作品
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知花 明日香(ちばな あすか) 知花 明日香 キャラクターカード 属性:器 使用代償:[白] MHP:500 [武]:300 [敏]:300 [知]:300 [器]:300 [穏]:200 作品名:花色ヘプタグラム 特殊能力1:プロの演技 使用代償:[0] 自ターン中に使用する。 このキャラに敏+100知+100器+100する。(1ターンに1回まで宣言可能) 特殊能力2:共感能力 使用代償:[白HP-100] 自ターン中、味方「花色ヘプタグラム」キャラが4体以上登場している間に使用する。 あなたは属性を1つ指定する。このキャラとこのキャラを除くキャラ1体の、指定した属性の能力値に+100する。(1ターンに1回まで宣言可能) 「ええ。でも、嬉しいわ。 ロケじゃない学園生活なんて」 Version/カード番号 Ver.9.0/0790 レアリティ R コメント コメントの入力。必須ではない。 エースにする時は エース使用時の使い方を入力。必須ではない。
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栄木明日香 プロフィール(スリーサイズ、カップ情報) エイキ アスカ 生年月日:1987年05月30日(34歳) 身長:168 体重: B:85 W:63 H:88 カップ: 備考: Wikipedia: 関連URL: https //talent.platinumproduction.jp/eikiasuka 所属アイドルグループ コンテスト 出演ドラマ 関連タグ:栄木明日香 View this post on Instagram A post shared by 栄木🌹明日香 (@askaeiki)
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渡来明日香 美空学園3A所属の通称「プリンセス」。入学にあわせて隣の県から引っ越してきた アイドルを目指せるその美貌と努力によって得た社交性の高さで学内でも顔は広いが、その実態は大の人間嫌い。 結果的に、その人間嫌いの影響で羽田鷹志に興味を持ち始める。 波長の合う友人がなかなか見つからないらしく、鷹志や日和子には友達がいないことを打ち明けている。 針生蔵人とは前の学校からの腐れ縁。 母子家庭である。 名言集 「なんだと」 「そういう日もある」 「てめえこのやろ、うちの鷹志を冒涜する気か」 「調子にのるなよ小象」 「ありえない」 「おはようございあすか」 「じょわっち☆きゅーん」 ゾンm -- 名無しさん (2010-04-08 16 44 56) 腹黒プリンセス -- 名無しさん (2010-04-09 11 59 12) プリンセスの外観と八重樫の黒さを併せ持った最強ヒロイン -- 名無しさん (2010-05-18 19 02 31) だいちゅき -- 名無しさん (2011-03-31 01 05 30) なんやと。 -- 名無しさん (2011-04-03 19 03 22) ネブ*プラスって明日香、声ありませんよね? -- 名無しさん (2012-03-19 03 06 27) そういう日もある -- 名無しさん (2013-02-14 20 22 13) そういう日もある -- 名無しさん (2014-11-25 21 59 53) 名前 コメント
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矢野明日香 出演作品 実写 サンタクローズ3 クリスマス大決戦!
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3:明日香先輩もいたな…… 望 「明日香先輩……か」\ ユウ 『明日香先輩? って誰でしたっけ。なんか程よくポニーテールっぽい名前ですね』\ 望 「ポニーテールでもサッカー部でもねえよ。朝に会ったお団子の人だ」\ ユウ 『ああ、あの春一番の……』\ 望 「猪木だ!! なにが悲しくて物まね芸人の物まねをしてるんだあの人は!」\ ユウ 『わかってますよ。……そういえばあの人は親しげでしたよねぇ』\ 望 「あの人は誰にだってそうなんだよ。楽しければなんだっていい、そういう人なんだ」\ とにかく、刹那的な快楽しか求めない人だから。\ ユウ 『でも、頼んだらチョコくらいくれそうに見えましたけど?』\ 望 「…………」\ おふざけでなら、くれるかもな。@ でもユウはそれじゃ満足しないだろう。\ 望 「やっぱり駄目だ。別の手を考えよう」\ ユウ 『……そうですかー』\ 望 「悪いな、あの人とは出来る限り関わりたくないんだ」\ 過去の傷が、疼く。\ ユウ 『いえ、望さんの意志がまず大事ですから』\ 望 「……本当にごめん。今日は寝るよ」\ ユウ 『おやすみなさい……。いい夢を』\ 明日からのことを思うと心、とてもいい夢は見られそうにないけど。\ ;背景 通学路2 ユウ 『それで、まずはどうするんですか?』\ 望 「どうしようか」\ ユウ 『全くのノープランなんですか!?』\ 望 「後は天命を待つのみさ……」\ ユウ 『まずは人事を尽くしてくださいよ』\ 望 「……でもなあ、女の子と仲良くなる方法なんて知らんぞ俺は……」\ ユウ 『僕にもわかりませんよ。モンスターボールを投げつければいいんでしょうか?』\ 望 「それをしても俺が捕まるだけだな……ブタ箱的な意味で」\ そういえば紡を無視して来ちゃったな。 まあどうせ来ないんだけどさ。\ ;背景 校門 昼 望 「結局何も思いつかなかいまま学校についたわけですが」\ ユウ 『授業中はどうせ暇なんだから、そこで考えたらどうですか?』\ 望 「本当に暇なんだよな……。同じ内容だし……ん?」\ 後ろから不穏な気配が。\ 明日香 「上から来るぞっ! 気をつけろっ!」\ バシッ!\ ;画面揺らし 望 「いでっ!!」\ 背中にもみじがっ! もみじ張り手がっ!\ ;明日香 笑顔 明日香 「いやー、望くんおっはー」\ 望 「痛いじゃないですか! 朝っぱらからどういうつもりです!?」\ 明日香 「いやー、なんかシケったチーズ蒸しパンみたいな顔してたから……つい、ねっ♪ (きゃぴっ)」\ 望 「きゃぴって効果音自分で出さないでくださいよ。ったくもー」\ この人はなんでこうも絡んでくるのか。 俺のことなんて正直どうでもいいと思ってるくせに……。\ 明日香 「そーぷりぷりぷりぷり怒らないでよー。よっし、じゃあ元気ないときのおまじないを――」\ また猪木か!\ 望 「もう猪木はいいですよ」\ 明日香 「天宮さんちの望くん~……って、(;ここで驚き)猪木は昨日やったじゃーん」\ 望 「は?」\ 明日香 「え?」\ ちょっと待て、そういえば出会った時からいろいろおかしいぞ。\ 望 「先輩、ちょっと待ってください。今日は何日ですか?」\ ;明日香通常 明日香 「十四日だねぇ」\ 望 「え? でもさっき先輩は……えっと、どう言えばいいのか……うーん」\ 明日香 「こ」\ 汚いですよ。\ とりあえず努めてネタは無視!\ 望 「えっと、俺は十三日に先輩には会ってないですよね」\ ましてや猪木ネタをかまされてなんかいない筈。\ 明日香 「十三日は、そうだったかな?」\ 望 「……ちょっと待ってください、先輩には先日も猪木ネタをした記憶があるんですか?」\ 明日香 「え? わかんない。さっぱりわかんない、望くんも覚えてるの? 昨日は十三日だったはずだよっ?」\ 望 「いやいや俺こそわからないんですけど」\ 明日香 「いやいやいやいや」\ 望 「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいや」\ 明日香 「え? 今日は十四日で?」\ 望 「昨日は今日で?」 明日香 「今日は昨日で?」\ 明日香 「俺がお前で?」 望 「お前が俺で?」\ 明日香 「私だ」 望 「お前だったのか」\ 明日香 「暇を持てあま」\ 望 「暇なんかありませんよ!! いい加減にしてください!」\ 明日香 「途中までノってた癖に~」\ ユウ 『確かに』\ そ、それはそれこれはこれ、話は別!\ 望 「……先輩、もう単刀直入にはっきりと聞きます」\ ;明日香悲しみ 明日香 「う~、うん」\ ……明らかに嫌そうにしてるな。 まあこの人はこういう人だから仕方ないんだけど。\ 望 「先輩も、今日……十四日がループしていることを知ってるんですか?」\ ;明日香 通常 明日香 「……あー、まあ」\ 明日香 「なんとゆーか、その」\ ;明日香 猪木 望 「何その顔!?」\ 明日香 「てけり り」\ 新手のショゴス!?\ 明日香 「もうっ、望くんマジになりすぎ! あたしはマジな空気に触れると猪木になっちゃうんだからその辺考えないとっ!」\ 望 「そんな設定があったんですか!?」\ というか早く戻ってくださいよ。\ ;明日香通常 明日香 「ふう、やっぱりこの状態は通常よりエネルギーを消費するから疲れる~」\ どうすれば顎をしゃくれさせられるのだろう。\ 望 「って、すっかり話を逸らされてるじゃないですか」\ 明日香 「何の話だっけ?」\ 望 「…………」\ ;明日香 驚き 明日香 「あ、ウソウソごめん! そんなに怒らないでよ~、もう」\ 望 「怒ってなんかいませんけどね」\ ;明日香 笑顔 明日香 「怒ってるじゃ~ん。そんなコントラの主人公みたいな顔しないで、ねっ!」\ 望 「あんないかつい顔してませんよ! 人の顔が映らないからって好き放題言わないでください!」\ 明日香 「よっ、三国一の美男子! 美周郎もSHIT!!」\ それ三国違う……。\ と、突っ込みを入れようとしたところで、無情にも予鈴の鐘が鳴り響いた。\ ;明日香 驚き 明日香 「あ」\ 望 「あー……もう、この続きはまた放課後にしましょう。そっちの教室まで行きますから待っててください」\ ;明日香 笑顔 明日香 「サボればいいじゃーん?」\ 望 「そういうわけには行かないでしょ」\ 明日香 「だって私は大学も決まってるし? 卒業まで暇なんだよね~」\ 望 「あんた、なんでまだ学校に来てるんだ……」\ つくづくこの人のことががわからない。\ ;暗転 とりあえず明日香先輩との約束を取り付け、俺はギリギリで教室に潜り込むことができた。\ それからは別段何をするでもなく、授業中は適当に本を読みながら過ごす。\ そして、放課後――。\ ;背景 教室 夕 望 「先輩、います?」\ ;明日香 通常 明日香 「おっそいよ、もー」\ 教室には、先輩以外誰もいないようだった。\ それはそうだ、誰が授業も無いのに好き好んで学校に来るというのだろう。\ 望 「先輩と違って俺は忙しいんです」\ ……いや、それは違うか。\ 明日香 「確かにあたしは退屈してるけどネ」\ でもあたしは頑張ったんだから休んでもいいのさー、と嘯く明日香先輩。\ 確かにそれはそうだ。 第一志望の大学にどこも躓くことなく合格したのだから、そこまでの努力と結果は評価されるべきだとは思う。\ 望 「まあ、先輩は確かにやることはやってますよね」\ ;明日香 笑顔 明日香 「あんなコトもこんなコトも、ヤっちゃってるねー。ニョホ♪」\ 望 「……すいません、もう余計なことはもう抜きです」\ この人の軽いノリに流されちゃダメだ。\ 望 「先輩も、十四日をループしてるんですよね? 今度はごまかすのは無しですよ」\ ;明日香 通常 明日香 「ループ、ねえ」\ ユウ 『やっぱり、してるんでしょうか』\ そりゃしてる……と思う。 俺の記憶が妄想に塗り固められた作り物でもない限り。\ 明日香 「うん、まあしてるよ」\ まるで、学校に来たついでにループしてます、とでも言いたげな口調だった。\ 望 「……軽いですね」\ 明日香 「そんな悩むようなことかな?」\ 望 「…………普通の人間は悩むと思いますよ」\ ユウ 『随分と図太い人なんですねぇ』\ 明日香 「もっとこの状況を楽しまないと、って思わない? もー幽霊サマサマ! って感じだよ」\ 望・ユウ 「幽霊!?」\ 明日香 「そ! 何か女の子の幽霊にとりつかれちゃってさー、そんでループしちゃってるってわけ」\ どういう理論なんだろうね? と首を傾げる先輩。 それは俺も聞きたい。誰か説明できる人出てきてくれ。\ 望 「実は、俺にも取り憑いてるんですよ……幽霊」\ ;明日香 驚き 明日香 「え? そうなんだ?」\ 望 「ええ、まあ……」\ 俺は、ユウに出会ってから取り憑かれる原因となったことまで、話せる限りのことを先輩に説明した。\ ;明日香 悲しみ 明日香 「……」\ 望 「そんなマジで哀れんだ表情でこっちを見ないでください!」\ 悲しくなってくるから!!\ ;明日香 猪木 明日香 「……」\ 望 「やめて」\ ;明日香 通常 明日香 「まれによくある」\ 望 「なくていいですから」\ ;明日香 笑顔 明日香 「プックク……。でもさー、……クックック。あー、半角が表示できないのが惜しい! アッHAHAHAHAHAHA!」\ ユウ 『笑われてますね』\ 望 「こういう人なんだよ……」\ 今更この人の笑われようとも、何とも思わない。 この人はもう好き嫌いの感情が関わらない立ち位置にいるからだ。\ 明日香 「え? 笑うのは酷いって? あんたが口開くのも珍しいね……。ま、いいけどさ」\ ;明日香 通常 望 「先輩についてる幽霊ですか?」\ 明日香 「そう、姿は見えないけどね。無口で滅多に喋らないの」\ ユウ 『ふむ』\ ユウは結構おしゃべりな方だから、少し違和感があるな。\ 望 「そういえば、先輩の方にはなんで幽霊が取り憑いたんですか?」\ そう、ループから脱出するにはそれが重要だ。\ 明日香 「それがね、どうしてもチョコを渡したい人がいたんだけど出来なかったんだってさ」 明日香 「そんでね、どーこの子に似てるらしいあたしが、代わりにチョコを渡して思いを遂げる所を見届けたいんだって。……余計なお世話だよね~」\ それはつまり。@ 呆れ気味に溜息をつく先輩にも、チョコを渡したい男がいるということなのだろうか。\ ユウ 『僕と同じありながら、全く逆なんですね』\ 同じで逆、変な言い方だけど確かにその通りだ。\ ……ん? ちょっと待てよ? 逆ってことは……。\ 望 「先輩、提案なんですけど」\ 明日香 「だが断る」 望 「何も言ってませんよ」\ 明日香 「言わなくても大体わかるよ」\ 望 「やっぱり、わかります?」\ そう、互いの幽霊の願いは正しく噛み合っているのだから――。\ ;明日香 照れ 明日香 「そんな、突然結婚してくれだなんて……無茶だよぉ」\ 望 「黙れ」\ ;明日香 笑顔 明日香 「えぇ~ツレな~い」\ 望 「俺の言いたいことはですねぇ、とりあえず先輩からチョコを俺に渡してもらって。ループを脱出しませんか? ってことですよ」\ ;明日香 通常 明日香 「…………うーん」\ ユウ 『それでいいんですかねえ?』\ 確かにユウ達の意見を無視した話ではあるけれど、な。\ ;明日香 笑顔 明日香 「やっぱり NO THANKYOU!」\ 先輩は、いやらしげな笑顔を浮かべたまま言い放つ。\ 望 「……そうですか」\ やはり、先輩に取り憑いている幽霊のことを気遣っての判断なのだろうか?\ 明日香 「あたしはね、ループしてるっていうこの状況をもっと楽しみたいの」\ なんて、そんなわけがなかった。 人が皆他人を気遣えるなら、世界も平和になるのになあ。\ 明日香 「だって、ループしてるんだから何をしたって元に戻るわけじゃない? 他人の記憶にも残らないわけじゃない? もうなんでも出来ちゃうんだよ!?」\ やけに熱っぽく語る先輩。\ 望 「先輩、犯罪とかしてないですよね……?」\ ユウ 『このテンションの高さを見てると心配になりますね』\ 明日香 「だいじょーぶ、法に触れるようなことはしてないよ。……まだ」\ 望 「これからの予定はあるんですか!?」\ どうやら、この人を放っておくわけにはいかないようだ。\ 望 「そこまで聞いて、先輩を放っておくわけには行きませんよ」\ ;明日香 通常 明日香 「え~?」\ 望 「え~じゃありません。何としてもここは俺にチョコを渡してもらいます!」\ ;明日香 悲しみ 明日香 「…………」\ 望 「先輩……!」\ 明日香 「結局、私のじゃなくてもいいわけじゃん」\ 望 「え? 今何て……?」\ あまりにも小さい呟きで、こちらまで聞こえなかった。\ ;明日香 笑顔 明日香 「冷めるわ~、って言ったんだよっ」\ この人は……。\ ;明日香 通常 明日香 「じゃあさ、ちょっと今週のチャンピオンとカルピスソーダ買ってきてくれない?」\ 望 「嫌ですよ」\ なんで俺がそんなパシリみたいな真似をしなくちゃいけないんだ。\ 明日香 「望くんは、パシリ中のパシリ。キングオブパシリストを目指すんだーっ!!」\ 望 「す、すげえカッコいい……わけがねえ」\ ユウ 『響きはいいですね、キングオブパシリスト』\ 明日香 「も~。チョコがほしいんだったらあたしのお願いを聞くってのがスジじゃないの?」\ 望 「お願いとパシリを同列に置かないでください」\ 明日香 「あれもダメこれもダメ……じゃあどうすればいいのっ!」\ 望 「いやいやいやいやいや、あれもこれもないですよ! 早くループを脱出しましょうって言ってるんです!」\ 明日香 「えー」\ 望 「えー、って」\ 明日香 「じゃあさ、ゲームしようよ」\ 望 「ゲーム?」\ ;明日香 笑顔 明日香 「そ! いろんなゲームで勝負して、望くんが勝ったらチョコをあげる。ってのはどう?」\ 望 「…………」\ ユウ 『どうします? 普通に女の子を口説くよりは、楽だと思いますけど』\ 確かに、俺が必死に女の子を口説いたりするよりは可能性は高いと言える。\ 望 「背に腹は変えられないか……」\ そんなことで、ユウと先輩についた幽霊が満足するかどうかなんてわからないけれど。 今は先輩の誘いに乗るしかない。\ 望 「わかりました、ゲームでも何でもしますよ」\ ;明日香 驚き 明日香 「え? まじでやるの?」\ 望 「何でそこで驚くんですか!?」\ 明日香 「あー、いあいあ! やるならいいんだけどねっ!」\ 何で急に焦りだしてるんだろうこの人は。\ 望 「それで、どんなゲームをするんですか?」\ 明日香 「そ、それはまあ明日のお楽しみってことにしようよ! いろいろ考えておくからさっ」\ 望 「……はあ、まあ、いいですけど」\ ;明日香 笑顔 明日香 「それじゃあまた明日、学校でね! はすたらびすたべいべーっ」\ 足早に去っていく先輩を見送りながら、俺はやっぱりやめとけば良かったかな、なんて後悔し始めていた。\ 望 「どーせろくでもないこと考えてくるんだろうな」\ ユウ 『多分、あの人は……』\ 望 「ん?」\ ユウ 『……いえ、何でもありません』\ 望 「なんだよ、気になるなあ」\ ユウ 『いえ、本当にどうでもいい妄想ですから気にしないでください』\ 望 「……いいけどさ」\ 思わせぶりに呟くユウのことが気になったけれど、問い質しても答えそうにないので放置しておくことにする。\ 今は早めに帰って、チョコカレーという苦行に挑むことにしよう。\ ;暗転 ;背景 校門 昼 ;明日香 笑顔 明日香 「にゃっはっはっはっは、おっはよ~ん」\ 望 「……おはようございます」\ 明日香 「なになに~? テンション低すぎない? エネルギー充填率0・7パーセント! って感じじゃん」\ ユウ 『この人は朝から元気ですねえ』\ 望 「別に、俺はいつもこんなんですよ」\ 明日香 「もーっ、社民党の支持率じゃあるまいし、そんな元気じゃいかんよっ!!」\ 望 「ヤバイネタもいかんでしょう!!\ この人やべえよ、まじパネエよ。\ ユウ 『あの人についてる幽霊もさぞかし苦労が耐えないでしょうね』\ ああ、この人は近くにいるだけで他人の元気を吸い取るからな。 俺も、出来るのならばこの人の近くにはいたくないんだ。\ なんでわざわざ、進んで自らの傷にあら塩を塗りこまねばならないんだろう。\ 明日香 「ふひひっ、やっぱり元気ないときは猪木かなぁ?」\ 望 「もうあの顔やめてくださいよ。老人が見たらひきつけを起こしますよ」\ 明日香 「あーっ!! 望くんの背後にチョコをばら撒く女の子がっ!!」\ ユウ 『なんと!!』\ 望 「え!?」\ ;明日香猪木 って、誰もいないぞ?\ ;明日香通常 望 「騙しましたね?」\ 明日香 「引っかかる方が悪いのさ~。いのきいのき~」\ 望 「……はあ。それで、今日はどうするんですか? 俺はとりあえず授業に出ますけど」\ 明日香 「おいおいー、授業なんかよりもっと大事なことがこの世の中にはあるはずだぜ~?」\ 望 「さしあたって俺にとって今重要なことは、授業に出ることですから」\ 明日香 「あ、あたしなら授業よりも有意義なことを教えてあげられるさ!」\ ユウ 『ほうほう、年の功でしょうかね』\ それほど年齢は離れちゃいないよ。\ 望 「へえ、それってなんですか?」\ ;明日香驚き 明日香 「え……? えーーっと……その……そうだ!」\ ;明日香通常 生きてるって何?@ 自由って何?@ この支配からの卒業って……何!?」\ 今度はオザキか!\ 望 「……さよなら。また放課後にそちらの教室で」\ 明日香 「も~っ、つっまんなーい」\ 明日香先輩のぶーたれた抗議を背中で聞き逃し、俺は校舎の中へ入っていった。\ ;背景 教室 昼 あー、だるい。 そして周りの浮いた空気が嫌になる。\ 早いところ先輩からチョコを勝ち取って、この忌まわしきバレンタインデーから脱出しなければ……。\ ユウ 『望さん、望さん』\ 望 「ん? 何だ?」\ ユウ 『あの先輩さんとは、昔何があったんですか?』\ 望 「……あー」\ ユウ 『女性なのに普通に話してるし、その割には嫌ってるみたいですし……」\ 望 「それは、だな」\ 言おうか言うまいか悩んでいたその時。\ 千代 「ね、ねえ。天宮くん」\ ;千代 スカート 通常 望 「え……ふ、冬木さんっ!」\ なんでこっちに――って。 これは既定の出来事だったな。\ 焦るな、落ち着いて応対すれば大丈夫だ。\ 望 「な、なにか用?」\ 千代 「用って程のことでもないんだけど、さ。紡くん……今日は一緒じゃないの?」\ 望 「んー、どうも今日は珍しいことに休みっぽいね」\ ;千代 悲しみ 千代 「……そうなんだ」\ 望 「あ、あー、でもまあ、あいつのところだからどうせ明日は来ると思う……よ」\ 落ち込んだ冬木さんの顔を見て慌ててフォローを入れてみる。\ ;千代 通常 千代 「あはは、そうだよね。紡くんのことだし……」\ そこで冬木さんは「あ、そうだ」と何かを思い出したかのように話し出した。\ 千代 「そういえば天宮くん、今朝は何だか楽しそうだったね?」\ 望 「……え? 何が?」\ 意味がわからない。\ 千代 「またまた、さっき校門のところでお団子の人と話してたでしょ?」\ 冬木さんが両手を丸めて頭にのせてお団子の髪型を示す。\ やばい可愛い。 しかしその可愛さはさて置き、見られていたのか……。\ いやまあ、そりゃ目撃されるよな。 校門であれだけ騒いでいたんだから。\ 千代 「なーんか、天宮くんの第二の人格見ちゃったかも」\ 望 「だ、第二の人格って、そんな多重人格みたいな二面性は持ってないと思うけど……」\ 千代 「んー、でもこのクラスで一緒になってから、あんな風に話す天宮くん見たことがないからさ」\ あの人相手に失うものなんて、もう何もないからな。\ ――それに比べて、このクラスではそうも行かないし。 正直に冬木さんに話すことも、躊躇われる。\ 望 「あ、あの人は……その、何でもないんだけど……ちょっとした昔からの知り合いで、ただそれだけなんだよ」\ なんで彼女に浮気がばれたときの言い訳みたいな話し方をしているんだ俺は。\ 千代 「ふーん……そうなんだ。っと、先生来たみたい、それじゃあねー」 しどろもどろな話を聞いてくれていた冬木さんが、自分の席に戻っていく。\ 俺は始まる担任の話を聞き流しながら、短く溜息をついた。\ ま、後は放課後まで特にやるべきこともない。 昼寝でもして、対決に向け鋭気を養っておこう。\ ;暗転 ;教室 夕 ユウ 『それで、結局先輩との関係について聞いてないんですけれど』\ 望 「……まあ、いつか気が向いたら話すよ」\ ユウ 『都合のいい言葉ですねぇ』\ 望 「面白い話でもないからな、俺にとっても他人にとっても……。しかし、遅いな」\ 明日香先輩の教室に入ると、黒板にはでかでかと。\ 『ちょっとよーじすませてくるから待ちガイル!』\ とかなんとか書いてあった。\ まあ、その言葉に素直に従い適当な席に座って待っていたわけだが……。\ ユウ 『どうしたんでしょうね、あの人』\ 望 「どーせトイレででかいウンコが出たとかいって騒いでるんじゃないか?」\ あの人ならうんこネタくらいなら容易にかましてくるだろう。\ ;明日香 通常 明日香 「おっまたせー! 望くん、待った?」\ 望 「今来たところ……って言いたいですけどね、それなりに待ちましたよ」\ 明日香 「いやー、私に憑いてる子がデカいうんこ出そうってうるさくてさー」\ 望 「そんなカミングアウトしなくていいです。というか幽霊がトイレに行くわけないでしょう!」\ 明日香 「いやー、トイレにふんばってたなんて知られたら恥ずかしいじゃない」\ ユウ 『大声で暴露してるじゃないですか……』\ この人に毎度突っ込んでたらどれだけ無駄な時間を過ごすことになるのかわからない。\ 望 「……それで、どんなゲームをするんですか? さっさと始めましょう」\ ;明日香 笑顔 明日香 「お? やる気満々かい? だが負けないよ~、天佑は我にあり! ってね、そいで今日やるゲームは、これだー!」\ 明日香先輩は、俺が座っていた机の上に、バーンと何かをたたきつけた。\ 望 「トランプですか?」\ 明日香 「そうさー! ぴっかぴかの新品さー!」\ 手品に使うのでもあるまいし、開封シールのついた新品のデックなんて用意することないだろうに。\ 望 「それで、種目はなんですか? ババ抜き? 七並べ? それとも二人ならスピードですか?」\ 明日香 「いーや、もっと単純なゲームだよ」\ 先輩はこちらからは見えないように適当にカードを二枚選び、机に並べて置く。\ 明日香 「どちらか一枚がジョーカーだから、それを当ててねー」\ 望 「……ふむ」\ 単純な二択か。\ 俺の勘は良く外れるからなあ。\ ;明日香 通常 明日香 「さあさあ、どうするのかな?」\ ユウ 『単純な運ですから、悩まずに決めちゃったらどうですか?』\ 望 「そうだな」\ 1 右 2 左 どちらを選んでも 望 「じゃあ、こっちで」\ ;明日香 笑顔 明日香 「ほうほう、そっちを選んだかー」\ 先輩は、俺が選ばなかった方のカードを取り、ポケットからライターを取り出し……って、ライター!?\ 明日香 「点火~♪」\ 紙のトランプは数秒火にかざすだけであっという間に灰になり、机を汚した。\ 望 「な……何してるんですか!!」\ ;明日香 驚き 明日香 「え、何って?」\ 望 「えっと、その……あーもう! 突っ込みどころが多すぎて何から言ったらいいのか!!」\ ユウ 『望さん、落ち着いてください』\ ああ、そうだな。 落ち着け、落ち着いて突っ込むんだ。\ 望 「まずは、カードを何故燃やしたのかってこと! 学校の教室で燃やすなんて危険な真似をしたこと! そのライターをどこから持ってきたのかってこと! 後はカードを燃やしたことです!」\ ;明日香 通常 明日香 「今カードを燃やしたことって二回言ったよ?」\ 望 「大事なことだから二回言ったんですよ!」\ 明日香 「だって、私は燃やさないなんて一言も言ってないよ?」\ 望 「でも、常識的に考えて選ばなかったカードを燃やすだなんて思わないでしょ!」\ 明日香 「そうかな~?」\ ユウ 『いや、望さん。まずは選んだカードを確かめてみたらどうですか?』\ ああ、いや、まあそうか……。\ 俺は苛立ちを抑えながら選んだカードをめくる。\ ――スペードのキング。俺の選んだカードは、ジョーカーではなかった。\ ;明日香 笑顔 明日香 「はい、はずれ~。残念ながら望くんの負けでーっす」\ 望 「ちょ、ちょっと待ってくださいよ! もしかしたら先輩、両方ともはずれ置いたんじゃないですか!?」\ こんな勝負、卑怯すぎるだろう!\ 明日香 「そんな証拠がどこにあるのかな?」\ 飄々と嘯く先輩。 余裕は綽々、何も問題は無いと開き直っている。\ そう、もう一枚のカードは灰になって消えたのだ。\ 望 「で、でも燃やすなんて卑怯ですよ!」\ ;明日香 通常 明日香 「望くんが事前に何も条件を付け足さなかったからさ~、私も言わなかったけど……聞かれなかったら言わないよねぇ」\ 望 「ほいほいとノった俺が悪いって言うんですか?」\ 明日香 「そのと~りっ! じゃあ罰ゲーム考えておくから、明日楽しみにしといてね~」\ 望 「罰ゲーム……ってなんですか! 聞いてないですよ!」\ 明日香 「そりゃそうだよ、今思いついたんだからさ。だって望くんが勝った場合だけご褒美があって、私にはないなんて不公平じゃない?」\ 望 「それは……そうかもしれませんけど」\ ユウ 『……』\ ;明日香 笑顔 明日香 「ヒャーハツハツ! 勝ちだぁ~! ってことで、あたしは街に繰り出すとしようかな。それじゃ、また明日ね~」\ バッハハーイ、と能天気な別れの言葉を残して、明日香先輩は教室から出て行った。\ 俺の中に残るのは、やはり納得出来ないという気持ち。\ ユウ 『あの、望さん』\ そんな中、ユウが遠慮がちに話しかけてくる。\ 望 「なに?」\ ユウ 『もしかしたら、望さんはあの状態からでも勝てたのかもしれませんよ』\ 望 「……え?」\ ユウ 『いえ、むしろあそこからがゲームの本番。というべきかもしれません』\ 望 「どういうことだ?」\ ユウ 『やっぱり、どんな時でも冷静さを失ったらいけない、ということですよ』\ 望 「だから、どういうことだよ!?」\ ユウ 『あの人は、自分にメリットは無いのに新品のデックを使っていました』\ 望 「メリットはない、って……?」\ ユウ 『だって、もしどちらにもジョーカーがなかったとして、望さんが残りのカードを改めればすぐにイカサマはばれるじゃないですか」\ 望 「……あ~~、確かにそうだ」\ なんでこんなことに気付かなかったのか。\ ユウ 『もしイカサマをばれないようにしたいのならば、同じデックを何セットか買っておいて事前に細工をするでしょうし』\ 望 「つまり、わざとそれをしなかったと?」\ ユウ 『そうです。望さんは、カードを燃やすなんていう派手なパフォーマンスに気を取られたりして、すっかり山札のことなんて忘れていたでしょ?』\ 望 「恥ずかしながら……』\ ユウ 『つまり、あの先輩はあの状況でいかに冷静に状況を見つめなおせるか、という勝負を望さんに仕掛けていたんですよ』\ 望 「そうか~」\ ネタばらしをされると、自分の愚かさに呆れ。 明日香先輩の策略に脱力させられる。\ ユウ 『でも、望さんも無用心すぎますよ。あの先輩がカードを置いたところから疑ってかからないと』\ 望 「……ああ、そうだよな。確かに明日香先輩相手に無用心すぎたよ」\ 次は、負けないさ。\ 俺はあの憎らしい先輩に勝利して鼻を明かしてやろうと決めた。\ ユウ 『目的変わってません?』\ 望 「うるせ」\ ;暗転 ;背景 教室夕 昨日のトランプ勝負から丸一日が経過。 今日の授業はずっと寝て過ごした。流石に俺ももう出なくてもいいかなとは思い始めてしまっていた。\ まあ、同じ内容の日々も、こうして数行でまとめて割愛できるって素晴らしいな。\ ;明日香 通常 明日香 「う~、そもさんっ!」\ 望 「せっぱ……?」\ 明日香 「うっ! マンボッ!」\ 望 「……はあ」\ 何がしたいんだろうなこの人は。\ 明日香 「それでは罰ゲームを発表しまーす!」\ 望 「どうぞ……」\ ユウ 『わ~』\
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アニメ スタッフ-や行 名前:山崎 明日香 よみ:やまざき あすか プロデューサー 2012 TV - ちとせげっちゅ!! アニメ スタッフ-や行