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※2024/1時点で目指そうとしていること。実現できているかは一旦忘れて。 前提として、戦場サイズは12×12マスを斜め対角に使い、プレイヤー2人で遊ぶ指揮官2機のタッグ戦を想定。 ルールやデータにざっと目を通しても、「そのゲームがやらせようとしていること」って中々伝わらないと思う。ゲームが想定された通りに上手く回るようなデータをちゃんと作れているか分からないし、プレイヤーが何を考えながら遊ぶかだって予想しきれないからだ。 調整ミスで強過ぎる武器が生まれてしまったがゆえに、プレイヤーが「それをどう上手く活用するか」ばかり考えるようになってしまい、開発側(調整飯)がそれに振り回されるうちに元々のデザイン意図を忘れてしまう、というのは珍しくない話だと思う。 なので、どのような展開を意図しながらルールやデータをデザインしたのかを書き記しておく。これは今後調整を進めていく中で方針を見失わないための、作者自身に向けたメモでもある。 基本は「上手く前線を押し上げた方が勝つ」というゲーム 前に出てナンボ。オブジェクトはいわば目印であり、どれだけ前線を押し上げられているか(つまりは相手を圧せているか)を評価して勝利点に変換するルールとして採用している。(なのでコア凸ルールは極めて前向きに検討している) 各ユニットが複数点の体力を持つスカーミッシュ系のゲームにもかかわらず、攻撃を集中させればあっという間に撃破できてしまうくらいの火力過多のバランス。ユニットは絶えず爆ぜ続けるが、ゲーム全体を通してワチャワチャ感を維持。そのようなゲームを成立させるため、撃破されたユニットが再出撃できること基本ルールに盛り込んでいる。 ※テストプレイとして小規模戦で遊んで「オートカノン以外の射撃弱くね?」となるのは想定の範囲内。敵を撃破できるほど火力を集中できていないのだから当然。1vs1で向かい合いながら前進しつつ豆鉄砲を撃ち合っていても埒が開かず気がつけばガチ恋距離、となるのは仕方なし。 射撃火力の集中 やや勇み気味に前に出てSMGを撃ち、リスクを蓄積させたところを後ろに控えたライフルが狙う。また、火力(というかリスク蓄積速度の)の底上げとして、グレネードやミサイルが間接射撃でサポートする。これが射撃戦の基本。 可能ならマルチダメージも狙いたい。下準備に1〜2回の攻撃を要することで、リスクをより多く蓄積させてからダメージを確定させる。ライフルは単体で仕事をこなせなくてもよく、味方との連携の最後、確実に攻撃を締めるための武器。 集中させるまでもない射撃火力と、盾 オートカノンの出番。命中さえすればリスク未蓄積の相手でも一撃でダメージを狙える重火砲。一度の射撃で2回分のAPを要求する代わり、倍の速度(1ターンかつ単機)で敵機体にダメージを与えられる。「リスクが溜まってきた!まずい隠れなきゃ!」の間を許さない瞬間火力。 単発にパワーを注ぐ分、外した時は痛い。盾を持つユニットが防御姿勢を取れば攻撃判定時のクリティカルダイスだって打ち消されてしまうので、相手が対策してくるとオートカノンで狙うのは割りに合わない相手が増えてくる。 ただし盾はAPを消費して構えなければ意味がない。豆鉄砲相手にいちいち盾を構えていては身動きできず、盾がただのお荷物になってくる。 そうして、オートカノン→盾持ち→豆鉄砲チームのメタゲームが成立していく。また、オートカノンはコストが重く、積むほどにユニット数を減らしてしまう。ユニット数が減ればAPを稼げなくなるので、知将型の指揮官やAP稼ぎ用の低コスト随伴機とのバランスも重要。 命中、威力、貫通のバランス 射撃武器は役割を2つに分ける。 1.命中率や取り回しの良さを重視し、リスクの蓄積を担う武器。すなわち、SMGとグレネード。 2.攻撃力を重視し、ダメージを確定させることを目的とする武器。すなわち、ライフルとオートカノン。攻撃力(=威力+貫通力)のバランスとしては、やや貫通力を与えるように意識して、マルチダメージを狙いやすくしておく。 その他A、ミサイル。遠距離からの間接射撃にも対応するお助けマンだが、便利すぎては駄目。コストあたりの火力効率は低く設定する。 その他B、ショットガン。ほんとどうしようかコイツ。とりあえずはコストがかかる代わりに威力も出せる強化型SMGみたいな性能にしてある。『理論値ではSMG+白兵武器持ちの方がダメージ稼げるんだけど、「白兵武器と違って隣接してなくてもダメージを狙える」まで考慮した実戦値でショットガンがそれに追いつく。』ぐらいの強さにできれば上手くハマると思う。 迫る敵機。射撃による応戦と、敵の進行速度。 仮に同数のユニットを並べ、片方は前進、もう片方は射撃で応戦したとする。 2〜3AP分の射撃で1ダメージ。標準的な耐久力は3点。敵を1機撃破するのに6〜9APかかる計算。上手くマルチダメージを発生させられるか、距離や遮蔽の具合で変わるとはいえ、射撃だけの防戦はまず無理だろう。(この様子ならもしかすると、オートカノンにプッシュ能力を付けて時間を稼がせてもいいかもしれない。) そして殴り合いが始まる。白兵武器の攻撃力について。 白兵武器の基本は「一撃1ダメージ」。射撃攻撃のほぼ倍の効率でダメージを稼ぐ。隣接位置でないと振り回せない分、威力は高めに。 また、(当文章執筆時点では未実装)プッシュ能力にアクセスできるようにし、オブジェクト確保のために陣取ってる敵を引き剥がせるようにするのも面白いかもしれない。位置取りゲーらしくなる。 接近戦のメリット 白兵武器はわかりやすくパワーがあるし、敵に接近することで更にメリットを得られる。「オーバーキル」だ。(注 オーバーキルは射撃攻撃で敵を撃破したときにも宣言できるし、敵を撃破したのが自分自身である必要もない。あくまでも「白兵戦を意識してあらかじめ敵に近付いておけば、オーバーキルのチャンスを逃さず宣言しやすい」というだけの話。) オーバーキルを実行するためにはあらかじめ敵に近付いておく必要があるが、無料の追加移動を獲得しつつ勝利点を生み出せるという、意識的に強烈なルールとしてデザインしている。『突撃→敵を撃破→オーバーキル宣言で比較的安全な位置へと(倒した敵を肉盾にするかのように)移動』という流れが決まれば、きっと気持ち良いことだろう。射撃攻撃と連携しておけば、あらかじめ体力を減らしておいた敵のトドメだけを担当することで、よりスピーディーな処刑人ムーブを決められるかもしれない。 ……には、当然リスクもある 突撃→オーバーキルまで決められたとする。するとほぼ間違いなく敵集団の目の前だろう。つまり返り討ちに遭う可能性が生まれる。(そうならない位置、たとえば孤立した敵を上手く狩れれば大丈夫なのだが) すると、敵の攻撃でオーバーキルを中断させられ、そのまま反撃で撃破される。きっと突撃する頃には敵の応射で少し傷付いているだろうから、撃破されるのは普通よりも早いはずだ。そしてオーバーキル"される"。下手に敵陣に踏み込んでいれば、助けてくれる味方の手が届かなくなってしまう。カモがネギ背負って自分から走ってきたようなモノであり、こっちが攻め込んだはずなのに、敵の反撃を警戒しなかったばかりに敵に勝利点を献上する結果に終わる。(ちなみにここで活きるのがオートカノン。遠距離から敵のオーバーキルを中断させるのに、その瞬間火力は大いに役立つはず。) と、ここまでが、『射撃→移動(突撃)→白兵→オーバーキル』からなる、クロガネンゲイジの想定する基本的な戦闘(メタ)サイクルである。 随伴機を中心に戦えば、自然とこのサイクルにハマっていくと思う。 再出撃絡みの立ち回り クロガネンゲイジは基本ルールにて「撃破されたユニットの再出撃」をサポートしている。クールタイムこそ発生するが、撃破=終了ではない。それを前提とした無謀な突撃要員なんかも作れるし、今の時点での作者の考えとしてはそれらを制限する気は無い。(上述のとおり、それに対するカウンター機構はデザインしてある) 通常出撃は即座に行動可能。遠距離射撃機にとってはほぼデメリット無しだし、そうでない機体でも出撃さえしておけばAPを生成できる=前線で戦う味方を後押しできる。 特殊出撃は前線へと移動する時間を省ける代わりに、そのターンはAPを生成しない。 つまり自力では行動できないのだが、指揮官の命令を受けて行動することは問題ない。 たとえば『敵陣地側深く侵入した斥候機のそばに特殊出撃→すぐに行動を開始』なんてことができる。 ほかにも『目前に敵が迫った味方の前に特殊出撃』して、敵の射線を防いだり(丸見えボーナス阻止)、突撃を阻む肉壁になれたりするかもしれない。「待たせたな、イサミ!」というわけだ(注 クロガネンゲイジのサンプルキャラクターには新城伊佐美という知将型指揮官の女の子が居ます)。ただし出撃はラウンド開始時にのみ行う。「遅いじゃないかミッターマイヤー……」にならないよう気をつけよう(注 ミッターマイヤーという男は用意していません)。 指揮官機 bAP生成量にボーナスがつき、攻撃範囲の成功範囲も広い、戦闘の要。 クロガネンゲイジは指揮官機=有人機、随伴機=無人機としている。ゆえに指揮官機は再出撃できない。そのため指揮官機が撃墜されるとAP生成量で大きく苦しむことになり、ゲーム終盤(あとは逃げ切るだけ)でもない限りほぼ負け確定みたいな話になる。 指揮官機と命令アクション 「〜命令」は指揮官機が実行可能な特殊アクションで、随伴機を即座に行動させることができる。(行動済みであっても、特殊出撃直後の行動できない状態であっても、命令を受ければ行動できる) これを利用して随伴機の実質的な連続行動を可能にすることで、攻撃力を瞬間的に爆増させたり、敵の応射が間に合わないほど速度で随伴機を移動させたりすることができる。 クロガネンゲイジは指揮官機を2つ用いたタッグ戦を推奨している。つまり、命令アクションも動員すれば「1ラウンド中に3回移動する高機動機(敵陣地に潜り込むまで一瞬)」が「手に持った白兵武器を連続で振るい」、「そのままオーバーキル移動で遮蔽を確保しつつ勝利点を稼ぐ」なんてこともできる。理論上はね。 なので、これらの要素をどう組み合わせどう暴れさせるか次第で、上述の基本戦闘サイクルに収まらないカオスな展開が起きればと思う。強すぎる動きが発見されればちゃんと対処を考えるので、すぐに教えて欲しい。 勢力固有ルールとユニーク指揮官機 ここまでの要素は基本ルールと共通データで成立する。ここからが強烈な個性付けの時間である。 まず、クロガネンゲイジには3つの勢力を用意している。さらに各勢力には4人ずつ、それぞれ中々個性的にデザインできたと自負しているユニーク指揮官機達が居る。 コンダクターズ 随伴機の運用に長ける。上述の命令アクションを駆使した随伴機の酷使を最も上手くこなす勢力だろう。 最小限度の装備に留めて随伴機をデザインすることにより、そのユニットのクールタイムを実質0にできる、「ミニマムパッケージ」という勢力固有能力を持つ。たとえば「前に出てSMGをバラ撒くだけの雑魚」、これが撃破されても一回休みのペナルティを受けずに次のラウンドで普通に戦場に出てくる。ゾンビアタック推奨勢力と認識してもらえればよい。 動きが地味になりやすそうというか、どこまで行っても随伴機頼りになりがちなのがネックかもしれない。 ユニーク指揮官機には、前線を支えるラインマン、中距離からバフを撒く戦闘部隊長、自陣に引き篭もって随伴機の運用に全力を注ぐ徹底司令塔、そして様子のおかしい突撃鉄砲玉をご用意。 アンチェインド 上とは対照的に、強力な指揮官機が暴れ回ることを意識した勢力。 「外付けpAPタンク」と見做した随伴機から行動権を"ぶんどり"つつ行動を開始することにより、その指揮官機は自身のpAPを残したまま行動できる。つまりその後のターンで再行動ができる。 行動回数が多い=リスクが溜まっても移動して発散できる→持ち前の攻撃力を振り回すために前線に留まりたいという需要もサポート。まさに一石二鳥。ヒロイックな立ち回りを求めるなら一番適しているかも。 ただし、暴れ回るユニット数が限られる以上は敵も対応を集中させやすくなるし、連続行動を支えるためには随伴機がちゃんと指揮官機について来ないといけない。調整ミス一つで簡単にゲームをぶっ壊す可能性を持つので、性能調整は慎重に行いたい。 ユニーク指揮官機には、動けるゴリラ、ポテンシャルお化け、爆速で戦場を駆ける雑魚狩りの鬼、サポートに徹する防衛担当大臣をご用意。 ジ・オーダー ほか2勢力とはそもそもの毛色が異なるエリート勢力。 指揮官機/随伴機問わず強制適用される専用オプションにより、すべての機体はbAP生成量にボーナスがつき、反撃リアクションができるようになり、オブジェクト確保で優先権を獲得(相手も踏んでいようが「俺らのモノだから!」と主張)するようになる。 ただしその分1ユニットあたりのコストが嵩み、1機落とされたときのダメージも大きい。不足しがちなユニット数を連携で補いつつも、返り討ちに遭わない程度に敵陣に手を出して勝利点レースを妨害(そしてちゃっかり自分はブースト)する、偉そうなツラしつつも結構デリケートな立ち回りで戦う勢力。 ユニーク指揮官機には、近付く者すべてを拳で理解らせる剛腕統制官、手を出されたら倍返ししないと気が済まない脳筋要塞砲、タッグ相手の立ち回りをより悪質なモノに変質させる可能性を秘めたゲームチェンジャー、なんかいい感じに走り回って敵陣を引っ掻き回すトラブルメーカーをご用意。 さて、上手く形にできるかな……
https://w.atwiki.jp/millionbr/pages/170.html
何を考えているのなんて 仲間なんていらないと思っていた。 自分だけでこの芸能界を生きていけばいいって。 誰かに頼るなんてしたくない。 大人の人は自分たちの事だけしか考えていない。 同じ事務所の人はみんなライバルだ。 蹴落とさないと生き残る事なんてできない。 そう言う風に思わされて、自分も思ってしまっていたから。 それはアイドルだって同じだと思っていた。 アイドルをしないかと言われたあの日だってそうだ。 同じプロダクションにいる人皆が敵だって。 誰一人味方はいない中でどれだけ自分を売り出せばいいかを見つけ出すのが必要だと。 ずっと自分はこのままでいいと思っていた。 変わる必要はないから。 少なくとも、この芸能界から去るまでは。 「あの……桃子ちゃん」 その意識が変わったのは、いつだったか覚えていない。 だけど、うっすらと覚えている。 あの子が――――中谷育が私に挨拶の時以外で初めて話しかけてきた時だった。 最初の挨拶の時に冷たい態度を取ったから避けられると思っていたのだが、予想が外れた。 「なに……桃子、もうちょっとで仕事だから忙しいんだけど」 実際の話、もう少しで仕事と言うのは本当だった。 お兄ちゃんがまだ来ていないから仕事に迎えていないのである。 他の人の仕事というのもあるけれど、桃子を待たせるのはいい度胸していると思う。 ……まぁ、50人のアイドルを兼任でプロデューサーやってたらそうなるのも仕方ないかもだけど。 桃子だって流石にそれがどれだけ難しいかくらいは知っている。 律子さんや小鳥さんが手伝っているとはいえそれでも3人だ。 本当、ここの管理形態はどうなっているのか。 ブラック企業と言われても仕方ないレベルだよね。 アイドルに対してじゃなくて管理職に対してのブラック度合いが強いだけで桃子たちに対しては甘いけど。 「えっと……その……」 「何もないなら行くよ、そろそろお兄ちゃんが来るはずだし」 何かあるにしても、自分の事の方が優先すべきである。 桃子はアイドル……つまるところプロであり、育もプロである。 見習いであろうともなんだろうとも、同じプロダクションであろうとも『敵』なのだ。 それがプロってものだと、少なくとも桃子は信じているから。 他の皆が和気藹々としているのを見ると、本当平和なプロダクションだと思う。 「ま、待って桃子ちゃん!」 「……だから何? 桃子は忙しいって言ってるよね、貴方もレッスンしたらいいんじゃない? だってプロなんだから、それくらいはした方がいいよ」 「も、桃子ちゃんに……その……」 「演技の練習を、見てもらいたいの!」 「……はい?」 一体何を言っているのかわからなかった。 何故そんな事をわざわざ桃子に聞くのか。 演技のレッスンを担当している人にでも聞けばいいのに。 そこでわざわざ桃子から聞く理由がわからない。 「なんで桃子に聞くのかわからないんだけど、他の人やトレーナーさんじゃダメなの?」 他人の得意な場所だけを見て奪っていこうとでも考えているのだろうか。 確かにそれならトレーナーさんだけに教わるだけではどんぐりの背比べにしかならない。 ある意味他の人に比べたら、この子はプロ意識があるのだろう。 なんて、思っていたら。 「その……桃子ちゃんの演技が、凄かったなって思ったから……」 えへへ、と笑いながらそんな事を言った。 少なくとも自分には……それが彼女の『演技』になんて見えなかった。 とても暖かい声が、嘘とは思えなかった。 心の底から、『周防桃子』に憧れてくれている。 こんな気持ちになったのは、いつ以来だろうか。 演技が上手くなって言って、褒められた時以来だろうか。 「……もう、仕方ないな……そこまで遅くならないはずだし、帰ってくるまで待ってて。 そしたら桃子が直々に教えてあげるから」 その時初めて、『周防桃子』という殻が一つ、壊せた気がした。 ◆ ◆ 放送まで時間は十数分と言った所だった。 真美さんと合流してから一番近い施設で放送を迎えるためにとキャンプ場についた時の話である。 キャンプ場のコテージに入った瞬間感じたのは、惨状というのか……それに近い感覚であった。 「……なにこれ」 曲がったパイプ椅子が地面に不自然に転がっている。 他は一切異常な場所はないと言うのに。 まるで一か所だけ殺人現場が製造されたような気味の悪さである。 「これは……何かの暗号が隠されたりしているのでしょうか? ……ワクワクする、ぞ」 「ワクワクしないよ~! どう見たって殺人現場って奴だよみずきん!!」 殺人現場なら血が飛び散っていそうではある、とは思ったが言わないでおく。 だが、この状態は間違いなく普通とは言えない。 最初からこうだったという可能性は否めないが、それにしては悪趣味にもほどがある。 もしこれが最初から出なければ、ここで誰かが争ったのだろう。 「……近くに誰かいるのかな」 だが近くに誰かがいるとして、少なくとも1人は戦う気がある人である事はこの現場から確認できる。 殺し合いに乗っていなければこんなへこんだ椅子が地面に転がっていることはありえない。 誰かが勘違いで殴りかかってしまいその後ここをこのまま椅子を放置した、という可能性もあるにはある。 殴った人がパニックになって逃げて、殴られた人は追いかけて行った為放置、といった具合に。 しかしそれ以外の場合は確実に誰かが争いを起こしている。 というより、まず誰かが進んで争いを起こしたと考えていい。 万が一誰も殺し合いに乗っていないならばそれは好ましいが、とてつもなく日和っている思考だ。 そう、これは『敵』がどこかにいるという事にもなる。 ふと視線が自分のポケットの方に向く。 いつか、これを使う時が来るのかと思うと少し気分が悪くなる。 それもある意味仕方ないとは思うが、それでも誰かを傷つけるのは誰が相手でも気分が悪い。 知らない襲い掛かってきた変な人ならまだしも、この場においては相手は自分の仲間しかいない。 「あーもー、怖くなってきて真美の喉がからっからだよー……それにお腹すいてきたしー」 「そういえば……もうすぐお昼でしたね……私も少しお腹が空いた……ぞ」 「とりあえず放送ももうすぐだし、ここで少し休憩でもいいんじゃないのかな」 だが、今この場でそんな事は言わない。 誰が『敵』で誰が『味方』かわからない。 そんな中で思っていることを簡単に言ってはいけない。 そう思うと、あの時を思い出す。 子役時代――――誰も味方がいないと思っていたあの時。 少しでも心を許せば蹴落とされる世界である。 「よーし! 真美準備してくるよー!」 「私も手伝います……頑張る、ぞ」 ……まぁ、今のこの場面を見てそうには思えなくはなってきたが。 本当に殺し合いの場に来てしまったのかと思うほど平和である。 ピクニック気分でお昼ご飯の準備をする、というのがね。 二人とも私より年上だというのに、子供っぽい気がする。 「……本当」 この殺し合いが嘘でした、だったらどれだけ良かったか。 なんて、そんな事を思ってしまう。 と、その瞬間だった。 ぴーんぽーんぱーんぽーん。 なんて、そんな腑抜けたような音が流れる。 それが何を意味をするか、すぐに理解した。 間もなく、この殺し合いが開始してから……6時間経過となる。 ◆ ◆ 『――――――――ただ今より、第一回定時放送を開始します』 流れてきたのは間違いなく、プロデューサーの声でした。 その声に少し安心感のようなものを覚え、同時に悲しみのようなものが胸に残りました。 自分の事なのに、自分の気持ちがわからなくて。 少し、微妙な気分でした。 『それでは、まずは開始からここまでの死者の発表を行います』 時間が止まってほしい……そう思ったのは初めてかもしれません。 一緒にやってきた仲間が、死んだという事を告げられるのだから。 上手く表情に出せないとは言っても、悲しいものは悲しい。 名前が、一定間隔で呼ばれる。 天海さん、菊地さん、横山さん、矢吹さん。 みんな明るく、真っ直ぐにアイドルを楽しんでいた人たちだ。 「…………」 誰一人喋らない。 仕方がないとはいえ、空気が重い。 そのまま、無機質に名前が呼ばれ続ける。 『百瀬莉緒』 その名前に少し動揺してしまいました。 最初のライブの時に、水瀬さんとエミリーさんと共にステージに上がった人でした。 一番年齢が上で、場を盛り上げてくれた……すごく素敵な人で。 私にとって色々なきっかけを作ってくれた人……。 そんな百瀬さんが、もうこの世にはいない。 悲しくないわけが、ありません。 特に思い入れが深い人であるとなれば、尚更です。 その後もどんどんと、無機質的に名前が呼ばれます。 野々原さん、二階堂さん、ジュリアさん、宮尾さん……。 誰もが、誰かに殺された……。 そう思うと、怖いと言う気分と共に悲しみが生まれてきます。 ここは殺し合いという場だという事実を目の前に叩きつけられるようでした。 まだ名前が呼ばれるのか、そう思いながら流れてくる声が耳に入ってくる。 『中谷育』 その瞬間……ひとつ、何かが壊れるような音がした気が……したんです。 ◆ ◆ 「……」 放送終了後も、誰もが無言だった。 私だって同じだ。 この6時間ですでに12人が死んでしまっている。 それだけで十分辛いと言うのにだ。 「……あの、周防さん……その」 一番最初に声をかけてきたのは瑞希さんだった。 大方自分の事を心配しているのだろう。 中谷育が死んだ、その事をきっと彼女は気にかけているのだろう。 「大丈夫だよ……覚悟はしていた事だし」 だが、そんなこと予想はしていた。 あの子は狙われればすぐに死ぬくらいに弱い。 私が言えたことではないが、誰かに守られてなければいけない子なのだ。 死んだとしても仕方がない。 守ってあげれなかったという点では悔しいが、仕方がない。 これも運命だと諦める。 それしか、今出来る事はない。 「……ちょっとトイレ行ってくるね、先にご飯食べてていいよ」 席を立ち外に出る。 トイレが受付にないと言うのも不便だが、キャンプ場ならば仕方がないのか。 そんな事を思いながら、トイレの前に立った。 ……いや、別にトイレに行きたかったわけではないのだが何故ここにまで来てしまったのか。 ただあの雰囲気が嫌だったから。 育が死んだから、同情の目で見られるような気分になるのが嫌だったから。 だからこそあそこから出て逃げてきたのだが。 別にトイレに来る必要はないのだ。 適当にそこら辺を歩いて気分を少し軽くするとかでもよかった。 「……はぁ」 一体なぜここまで桃子を気にするというのか。 瑞希さんだって、莉緒さんの時に少し反応したのは見えた。 真美さんだって、名前が呼ばれるたびに色々考えてるような顔をしてたのに。 自分自身の事で精いっぱいなはずなのに、なんで私の事を気にするのか。 「……ほんとさ……バカだよね……みんな」 私は他人の事を気にして足元を掬われた人を何人を知っている。 だから仕方ないと割り切ったり、自分の事だけにだけ目を向けていた。 なのに、2人とも私の事を気にしていた。 「……本当に、さ……」 本当に甘い、甘すぎる。 自分たちだって不安だって言うのに、人の心配をして。 他人の心配をしていたら蹴落とされるかもしれないのに。 「あれ……?」 視界がふっと、ぼやける。 焦って手で目をこする。 その時、手の甲に液体のようなものの感触があった。 もしかして今自分は――――。 「……違う」 そんな事あるわけがない。 私が、泣いていたなんて。 そんな事があるはずがない。 そんな事、あっていいわけがない。 弱みを見せたくない、普段通りの『周防桃子』でいないといけない。 だから、泣くなんてありえない。 急いでトイレの横に置いてある水場で顔を洗う。 顔にあたる水が、とても冷たかった。 顔を洗い終わり、水を止める。 ぽたぽたと水場に水が零れ落ちる。 そこでタオルがないことに気付いた。 だが荷物は何一つ持ってきていない。 近くを探しても何一つ拭くようなものもない。 「……あの」 と、そこで後ろから声が聞こえてきた。 何かと思い、とっさに振り返る。 「って、瑞希さん……なにしてるの」 「いえ……その、えっと……なんとなくついていこうと思ったんです」 「答えになってないんだけど……で、何か用なの?」 「顔を洗っていて何か拭くものを探していたようですので……タオルをどうぞ……フカフカだぞ」 そもそもとしてずっと背後にいたという点に色々つっこまなくてはいけない気はするのだが。 瑞希さんにそれを言ってもどうせ無駄だろうという思いの方が強くなってくる。 本当に何を考えているのかわからない人だ。 まぁ、それでもこれでタオルを受け取らない理由にはならない。 むしろここで断ってそのままにする理由がない。 少し礼を言ってからタオルを受け取る。 「……ありがと、それじゃあ戻ろうか」 タオルを瑞希さんに渡して、戻ろうとする。 ……その瞬間だった。 左手を掴まれた。 「何? 急いで戻ってご飯食べた方が良いよ」 「……その、周防さん……1つお聞きしていいでしょうか」 「だから何? 真美さん待ってるよ」 振り払おうとすると、更に力強く握られる。 だが、瑞希さんは一向に喋らない。 「……瑞希さん、話があるならご飯を食べながら聞くからさ……行こう?」 流石に真美さんをこれ以上待たせるわけにはいかない。 瑞希さんの手を振り払って真美さんが待っているコテージに歩き出す。 ◆ ◆ 「ごちそーさまだよー!」 「ごちそうさま……」 「ご馳走様でした」 食事を終わらせて、ここを出発する準備をする事にしました。 このままここにいても何も始まらない……そう思ったのですが。 「…………むむ」 つい声に出してしまうほど、今の状況が悩ましいのです。 放送終了後から……何かがおかしい。 いいえ、おかしい……その原因はわかっています。 周防さん……彼女が、間違いなくおかしくなっている。 気のせいならばそれでいいんです。 でも、私には……どうも引っかかります。 周防さんが……何かを隠しているような気がするのです。 確証はありません……でもおかしいんです。 放送が終わってから、周防さんから……恐怖心のようなものが感じれなくなりました。 心が読み取れるわけではないので正確になくなったのかなんて、わかりません……当然です。 でも、放送の前……少しは震えていた体に、震えがなくなっていました。 それも……中谷さんが死んだと聞いてからです。 「……どうしたの、瑞希さん」 「いえ……何でもありません、大丈夫です」 でも、これは簡単に触れていい問題ではない気がします。 周防さん自身何かあったのは間違いないでしょう。 けれど、自分が簡単に触れていい事かなんて……わかりません。 だから今は信じて彼女を見ておいてあげるしかありません。 「ももーんにみずきん! おまたー! 真美準備完了だよー!」 「準備完了だよじゃなくてもっと早く準備しておいてよ……」 とりあえず、今は保留しておきましょう。 目の前に迫っている事をやらないといけませんから。 あの放送について考える事も色々あります。 周防さんの様子についてもどうにかしないといけません。 でも今は……誰か他の人を探すことが最初です。 もう12人も死んでしまっているんです。 早くしなければ、もっと死んでしまうかもしれない。 焦っている……んでしょうね。 でも、少しでも早く皆を探さないと最悪の事態になるかもしれません。 私たち以外殺し合いに乗ってしまった人しかいなくなったら、最悪以外の何物でもありません。 「それでは、出発しましょう……れっつごー」 不安と焦燥を抱えながら、出発です。 【一日目/日中/E-5キャンプ場】 【真壁瑞希】 [状態]健康 [装備]金鎚 [所持品]支給品一式、ランダム支給品(0~1) [思考・行動] 基本:皆で帰るぞ……えいえいおう 1:周防さんと一緒に他の人を探す 2:とりあえず、北からは離れる。でも本当は止めたい 3:周防さんがおかしい……気のせいなら、いいのですが 【周防桃子】 [状態]健康? [装備] プラスドライバー [所持品]支給品一式、ランダム支給品(0~1) [思考・行動] 基本:死にたくない 1:瑞希さん達と一緒に行く 2:『敵』と出会ったなら、躊躇はしない 【双海真美】 [状態]健康 [装備]なし [所持品]支給品一式、ランダム支給品(1~2) [思考・行動] 基本:死にたくない。でも人は殺さない 1:二人と一緒に行動する 2:亜美ー!どこー!? 3:静香お姉ちゃんとミキミキには気をつける。できれば会いたくない ――――彼女はまた、殻にこもる。 YOU往MY進? 時系列順に読む 武器を持った奴が相手なら、『うみみんバックハンドスプリング』を使わざるを得ない YOU往MY進? 投下順に読む 武器を持った奴が相手なら、『うみみんバックハンドスプリング』を使わざるを得ない are you a werewolf? 真壁瑞希 The star 周防桃子 双海真美 ▲上へ戻る
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1 「幸人!あんたチャンスきてるわよ!」 大学の学食で昼食をとろうとしていると、ばぁんと背中を叩かれながら叫ばれる ……振り返るまでもない。一回上の恵美先輩だ 「いきなりなんなんですか、先輩……」 とりあえず、下手に食べ始める前でよかったとおもう。カレーを食べようとしてたから、そこで叩かれたら事だっただろう。 恵美先輩は高いテンションのまま、俺の正面にどかっと座る 「だぁかぁらぁ!チャンスが来てるんだってば!」 「チャンスってだけじゃなにかわからないですよ。俺になにがきてるっていうんですか」 「ひなよ、ひな!あんたが告る時がきたのよ!」 「は……はぁ!?ひ、雛子先輩に告白!?なにいってるんすか!」 われながら単純だと思う。思いっきり声がひきつっているのが自覚できるのだから。 ひなっていうのは、恵美子先輩の友達。俺にとっても先輩にあたる人で、正確には雛子さんっていう。 てか、先輩なんで知ってるんだ…… 「あんたがひなを好きなのははっきりいってばればれだっての。事あるごとに乙女みたいにぽーっとしちゃってさ。 ……気づかれてないと思ってる?もしかして」 「……まぢすか……」 「てんねんか。まぁそうだよねぇ まぁ、ばれてるとおもっていいよ。みんなに」 「それって、雛子先輩にも?」 「あ、それはないから大丈夫。ほれ、あのこ彼氏さん一筋すぎてほかのってまぁったく眼中にないからさ。気持ちをあてられても気づいちゃないって」 よかった。これで雛子先輩にまでばればれとかだったらさすがに恥ずかしすぎる てか、そうだよ。雛子先輩には彼氏がいるんだ。それに、それを俺に教えてくれたのは恵美先輩だったんだぞ 「ひな先輩と彼ののろけ話、おもいっきり僕に話したじゃないっすか……」 「それは……あんたがさぁ、雛のことを好きになってるのがそれこそわかったからさ、釘さしたのよ。 話きくかぎり?憎からずっていうか好意はあっちもあんたに持ってる感じだからひながフリーならさ、くっつけてやうとかとも思ったんだろうけど、そうもいかないじゃない。 で、ひなのほうはあんなだからさ。あんたが特攻してざっくり傷つく前にってね。 でもあんた、諦めてないでしょ」 そう、諦め切れてない。なんでかなんてわからない。結局理屈でどうこうじゃないんだと思う でも、だからといって、雛子先輩の幸せを壊したりとかって思ってるわけじゃない。 思ってる位、許されるじゃないかって、そう思って秘めていたのに 「ばればれ、だったんすか……」 「もう一回いうね?みんなに、あからさまにって位には、ばればれ」 「それ、最悪じゃないっすかああ!!」 「いや、まぁまちなって。あんたが諦めてないのがばれっばれだからこそ、私が今こうやって話をもってきてんだからさ!」 「それって、もしかして……」 ひなせんぱい、失恋したのか!? 「あ、別れてはないよ。うん」 「……せんぱい、僕からかって楽しいですか……」 「そんなんじゃないって! たしかに別れちゃいないんだけど、あんたにもチャンスがくるって状態にはなってるのよ!」 「ちゃ、チャンス?」 「うんうん。てか、話を聞く限り私はあんたに乗せかえる方がいって判断したね。いい?」 恵美先輩の話は身振り手振りがくわわり、ところどころで私はこういった、こう思うねっていうのが混ざるので要約すると、雛子先輩は、確かに別れてはいないんだけど、かなりそれに近いらしい。 恵美先輩が愚痴を聞いたのは最近だけど、話を聞くともう数ヶ月前から寂しい思いをする事が増えてきているんだとか。 「で、一応確認。 あんたは、あのこに寂しい思いはさせないよね?もし約束できるなら、今の状態だろうとあんたになびくよう協力したげる。」 正しいのか、間違ってるのか、ほんの少しの間にすごく思考が動いたのを感じた。 雛子先輩は、まだ失恋をしたってわけですらないんだ。一生懸命恋を維持しようとしてる。 でも、それははたからみれば……寂しそうなんだって、恵美先輩はいう。だから……奪えと 「さっきも言ったけど、ひなのほうもあんたを憎からずって風には思ってる。これは間違いないよ。 だから、あんたが本気で接すれば、今のひなならなびかせる事ができるかもしれない あのこの事だから躊躇はするとおもうけど、そこはあたしが背中をおす」 俺が、本気で接すれば……ひな先輩と……? 「恋愛モラルで考えれば、正しくないのかもしれない。でもさ、あのこさみしそうなんだよ。 だから、それがなんとかできるなら、あたしはそんなの破って良いと思ってる。 あんたしだい。どうする?」 それが、いけない。恋人のいる人を好きになってはってんなら、そんなのはもうとっくに過ぎてる その状態で口説くってのを気にするなら、俺はそんな思いをさせる方が悪い。っていえる位には悪人だ。だから、答えは決まってる 「やります。僕は、雛子先輩がやっぱり好きですから。」 2・三日後に来た機会 恵美先輩にたきつけられてから三日、少し気持ちに迷いがでだしたとき、チャンスはきた。 ここ二日ほどいなかったけど、昼の食堂に雛子先輩が恵美先輩とお弁当を広げて食べている どうしようって思ってると、恵美先輩がこっちに気づいたらしい。なんか、すっごい見てるのがわかる……逃げられない、か。 「雛子先輩、恵美先輩、こんにちわでっす。と、一緒していいすか?」 ……いかん、若干声がひきつったきがする。 「お、はろ~」 「こんにちは、幸人君。どうぞ?」 こっちに挨拶を返してくる。二人ともが手作りのお弁当だ。だからか絶対に食堂にいるってわけじゃなく、中庭だったり、講堂でそのままだったりもするらしい。 「あんた、またカレーなの?見るたびいつもそれだねぇ」 「いや、定番は外せないだけですって。」 「あはは。定番かぁ……たしかに。 最近カレーとか食べてないなぁ。たまには私も学食のご飯とか食べようかな」 席にすわって談笑する。これはこれでやっぱり楽しい。 「っと、ごめんひなに幸人。ちょっと呼び出されちゃったから先にいくわ」 不意に携帯を触りだしたかとおもうと、恵美先輩はそういって立ち上がる。 離れ際に俺の肩をぽんっと叩いていったことから、気を使ってくれたってことなんだろう。 ……いやでも、昼の食堂でどうしろっていうんだ…… 「あ~っと……雛子先輩は、お弁当なんですね」 おい、前も見てるからそれは知ってるだろ。と内心つっこみ。 雛子先輩らしい、と思うのは好きの贔屓目だろうか。 前にも可愛らしい弁当箱に卵焼きとかブロッコリーのサラダとか、可愛らしい内容のお弁当を食べていたのを覚えている。 今日も可愛らしいお弁当箱に卵焼きに、肉か。なにげにボリュームあるの食べてますね、先輩…… 「うん。量の調整とか自分で作るのが一番しやすいからね。 食べたいものをついいれちゃうからバランスを考えるの大変だけど。」 「あ、やっぱり先輩自分で作ってるんすねぇ。 彼氏さんとかうらやましいなぁ、ほんと」 ふっと、先輩の目が寂しそうになるのに気づいた。ごめんなさい先輩、少しつつかせてもらいます。 「あ~……うん。そうだね……あの人も喜んでくれてたなぁ。」 出る言葉は過去形。恵美先輩がいってたのは、やっぱり本当のようだ 「てか、先輩、結構がっつりしたの食べてるんですね。肉とか好きなんすか?」 気づいていながらそこで話題を他に変えてしまうあたり、我ながらへたれである。 「あ~……あんまり食べないかなぁ いや、好きなんだよ?だけど……ほら、どうしてもお肉は私のお肉にもなっちゃうじゃない……最近気になるし、ちょっとね……」 「とかいいつつ食べてる辺り、矛盾してないすか…… じゃぁ、先輩のお肉になるのをちょっとだけ減らしてあげますね」 そういいつつ先輩のお弁当箱から肉を一切れぱくりっと ……え?なんだこれ……塩の味が一切しない……これ、茹でたか焼いたかしただけなんじゃ 「あ……もう、お行儀わるいなぁ。私の大事なお肉なのに。もぉぉ どう?おいし?」 ぷぅ、とふくれながら聞いてくる。うん、やっぱり可愛い てか、大事って……肉好きなんすね。普段がまんしてるんすね。なんか申し訳ないっす……でも、ここで嘘はつけないなぁ 「いや、正直にいいますね? 先輩、味付けし忘れてないすか?ちょっとこのままだと……」 「え……?おいしく、ないの?」 ふっと、いやそんな比喩表現いらないくらいにしっかりと、先輩の空気が変わる。 「あぁ、いや。先輩の料理の腕はしってるんすよ。前に卵焼きとかもらったときはすっごくうまかったっすから。 ただこの肉、まったく味がしないんで、味付け忘れたのかなぁって。」 言い訳、というか弁明をしてるあいだにも、先輩の顔はますます不機嫌になっていく 雛子先輩?なんでそんな……そう口にしようとしたときだ 「……ごめん、もういくね?」 雛子先輩はそういうとお弁当をささっと包んでいってしまう は?え?そんなにまずい事言ったか? 「あの、せん……えええ!?」 立ち上がったまま呆然とする俺。てか、そりゃ呆然とするだろ? 貶すとかそういう意味じゃないって事位通じるはずだぞ?思い込みか? 「ちょっと!あんたなにしたの!」 背中にかかる声。はい恵美先輩、やっぱりどっかで見てたんすね…… 「いやいや、俺の方が聞きたいですって ちょっとつまみぐいさせてもらっただけなんすから。前にも何度かお弁当のおかず勝手につまんだけど、別にこんな風に怒った事なかったですよね?」 「ほんとにそれだけ?あんたなんか失礼な事いったんじゃないの?」 さっきまで雛子先輩が座っていた席にどっかと座って、ジュースの入った紙コップをどんっとおきつつ聞いてくる。 鉄板だなぁ……っと頭の冷静な部分が俺にいう。これって現実逃避したいだけだろうか 「そりゃぁ今回は、おいしくないって事を伝えはしたっすけど……」 正直、前後で考えてもそれ以外に理由が思いつかない。でもなんか、納得いかない 「そこはおいしくなくてもおいしいよっていう場面でしょうが!」 「初めて食べた~とかならそうするかもしれないすけど、雛子先輩料理うまいじゃないっすか。 肉をつまんだんすけど、正直おいしくなかったもんでそれを伝えたんすけど……それで怒っちゃったみたいで。」 「なにそれ、ほんとにそれだけ?それだけであぁはならないと思うんだけど」 はぁ?っていう表情になる恵美先輩。自分もまったく同じ心境っす。 「ほんとうにそれだけっすよ。それより前にも多分やばい事はいってない……とおもいます。」 「ん~~……」 頭をかいて抱える先輩。自分もまったく同じ心境っす。 「んよっし、今からじゃなんでとか言われそうだし、夜にでもちょっときいてみるわ。 で、話し終わったら電話する。遅くても起きてるよね?」 「寝てるとしてもかまわないっす。起こしてください。」 「OK。とりあえず聞けるだけ聞いてみるから、まってるように。」 ぐいっとジュースを飲み干して去っていく先輩。頼りにしてるっす ……なんかたまらなく男らしさを感じるんだけど、それは黙っておこう で、夜。正直、ず~っと頭のなかはなんでだでいっぱいでなにしたかなんざ覚えてない。 ただ、考えても考えても、正直わけがわからない。思い出してきたけど前に卵焼きをつまんだときも、正直にもう少し甘い方が好みだって言った事がある。 その時は今回みたいには当然なってないし、それどころか少し甘くした卵焼きをつくってきてくれたくらいなんだ。 だから、先輩が味付けをつっこまれたのが気に入らなくてあんなに怒ったっていうのは、考えられない。恥ずかしがる先輩か、ちょっと怒る先輩を見れたはずだったんだ。 なら、肉をとったってことか?体形が気になってあまり食べないとかいってたし、もしかしたらあの肉はその我慢の果ての肉だったのかもしれない。せめて味付け薄味に……てよりほんと塩気のかけらもなかったけど、そうした努力の結果だったのかもしれない。 それを、その貴重な一片を俺がつまみ食いしたからあんなに怒って! ……いや、そこまで必死な人じゃないだろ先輩は。てか、そんなんだったら……それはそれで可愛いけど…… 携帯がなる。恵美先輩だ! 「もしもし!?」 「ちょ、声おっきぃなもぉ。もしもし?あたし」 「わかってますよ、恵美先輩!どうでした!?」 必死すぎ?好きな人への態度だ。必死にもなる 「とりあえず、ちょっとは安心していいよ。ひなもこっちがどうとか聞く前に、幸人君に悪い態度とっちゃったっていってたくらいだったから。」 落ち着きなってというニュアンスを語感煮込めながらゆっくりとそう告げてくる。 それを聞いて、どっと気が楽になるのがわかる。そか……そこまで嫌われてたわけじゃなかった。 「そうすか……よかったぁ」 「で、そのままちょっと話の流れ聞いてみたんだけど、いい?」 そう、それ。ならなんでそうなったかは気になる。 「怒った原因そのものは、やっぱりお肉をとった上にまずいって言った事みたい。 あのこさ、大事な~とかなんとか言ってなかった?」 「確かに、言ってたと思います。 ていうことは、あれですか。先輩は肉が好きで、でもダイエットとかで食べられなくて、たまに食べたのに~って感じだったんでしょうか。」 安堵からさっき思いついた考えを、とりあえず聞いてみる。 電話の向こうで大きくため息がきこえた 「あんたねぇ……ひながそんな意地汚い子なわけないでしょうが……」 「あはは……ですよねぇ……」 「んとね、ある意味あんたにとっちゃ気の重くなる話かもしれないけど。 先輩……ひなの彼氏さんがらみっぽい。」 胸がぎくっとする。そこでそうくるのか。 「あのこが料理下手なわけじゃないの、知ってるよね?でも味付けが妙だったんでしょ?」 「妙ってより、なんの味付けもされてない感じでした。だから味付けを忘れたのかなって。」 「あ~、そんな味だったのかぁ。それならあたしでも同じ事いってたかもなぁ……まぁ、私はひなのお弁当を勝手につまんだりはしないけどね!」 そこ、わざわざ強調しなくてもいいじゃないすか…… でも、結局その味のない味付けが問題だったってわけか 「ひなに聞いてみたところね。先輩なんだってさ。ようは、あれは先輩好みの味って事ね。 だから普段ひなが作る料理の味とは違うし、ひなにとっては『大事な』になってるんだと思う。 ひなにしてみれば、最近会えないな~ってなってる先輩を思い出して作ったんじゃない?」 それってつまりは、それだけまだ雛子先輩は彼氏さんの事を好きでしかたないって事じゃないか。 それこそ、料理がけなされただけでもあそこまで怒る程に 「先輩、俺をいじめにはいってませんか……」 「いやいや、ちょっと以外はそんな気はないよ?」 「それってちょっとはそういう気もあるって事ですよね!? ……僕、あんなにふうになった先輩って初めて見ましたよ……そこまで気持ちがしっかりしてるのに、つけいる隙なんてあるんでしょうか」 「それは……あのこ一途だからなぁ。うん、たしかに嘘でもなんでもなくまだ彼の事を好きなんだとおもうよ。 でもさ、それってはなからわかってる事じゃない?でもうまくいってないのも間違いないんだよね。 見方を変えれば、思い出の味とかを学校とかでも大事にするほど、寂しい思いをさせられてるって事じゃない。」 「ちょっと、意味がわかりません」 えっと、つまり……どういうことだ?好きな味ならいつでも食べたいもんじゃないのか 「はぁ……あのね。仲がよかったなら、わざわざ一人でそんなもの食べる必要ないでしょうが。 一緒の時に作って、彼は幸せ私も幸せ。それでいいでしょ。それがそうじゃなくて、お弁当にいれて一人で食べてるって。その幸せが遠いとこにあるって証拠じゃない?」 「……単純に、昨晩一緒に食べた残りをお弁当にもってきてるだけなんじゃないすか?」 「……」 先輩、そこで黙ったりしないでください。まじめにくるものがあります。 「いや、あのこはそんな所帯じみ……てる子ね……いやいや、でもきっとそんなんじゃないって 寂しさからつい彼の味を求めてしまった結果なのよ。で、それをあんたにけなされた。だから怒った。ほれ、筋道も通ってるじゃない。」 「確かに、結局僕がそこをまずったのが原因ってのは変わりないでしょうけど……なんか自信が揺らぐというか……」 「あぁもぉ!この前の決意はどこいったの!略奪上等の顔してたでしょうが。 てか、ほんとうに大丈夫なんだってば。結局そのあとちょっと相談みたいな風になってったけど、ラブラブで~って感じなんかじゃないんだもん。 次はさ、もうそのへん切り込んじゃっていいと思うよ?それとなく売り込んでもおいたからさ。」 「はぁ!?先輩なにか吹き込んだんすか!?」 それは焦る。いままでの空気が空気だったからよけいに不意打ちだ。なにをされたんだいったい 「吹き込んだって言い方は酷いなぁ。だってほら、原因があなただったから?そこを逆手にとってってやつよ。最初にいったけど、ひな自身態度が悪かったって気にもしてたからさ。 だからいっそ相談する相手に加えてみたら~って話をしたの。まずまずの反応だったよ?」 「それは、その、どういう事でしょうか。」 「同じような状況になったら、今度はそっちから切り込んで見なさいってさっきからいってるでしょ。 私の方でももっとあんたのことをきちんとさりげな~く売り込み続けてあげるから。俺が受け止めますよ先輩!なのり……だと失敗するな。えっと、話位ききますよ~って感じでいきなさい。きっとうまく回りだすから。」 「いやいや、僕には正直ちょっとレベル高いですって。そもそも全部先輩の予想じゃないすか。」 「あ~もうまどろっこしいわね。ならある程度お膳立てまでしてあげるから、そしたら男を見せること!いいわね。じゃぁ!」 言うだけ言って電話が切れる。 えええええええ!?なにそれ、ちょっと先輩?かけなおすべきか!? いや、でも……結局どこかでやらなきゃならないのはたしかで。でも、今日の失敗があるからこっちからは言いにくいし……こ、これでいいのか?いいのか!? なんか、一番の味方なんだけど、ぜったい恵美先輩は敵でもあると思う…… 3 あれから一週間。気まずい感じは抜けないまま、でもなにも起こせないままだったんだけど…… 明日、雛子先輩とのデートが決定しました 唐突すぎる!でもそうなってしまったんだよ! 事の起こりは今日の昼過ぎ位。雛子先輩から会話アプリに連絡が来たんだ 『幸人?この間の事、悪いと思ってるなら、この私に今日の帰りケーキを奢「りなさい?』 ……これってさ……俺は雛子先輩ではなく、おそらく横にいるであろう人会話を送る 『先輩、雛子先輩の携帯を勝手に触ると怒られますよ?』 『な、あんた。せっかくだから騙されなさいよ。なにこっちにトーク送ってんの?』 『ならせめて似せる努力はしましょうよ……一瞬たりとも迷いませんでしたって』 『一応当人の許可はとってるわよ。ちょっと待ちなさい』 ここで会話に雛子先輩が加わる 『ごめんね幸人君。恵美ちゃんが変なの送っちゃって。』 『いえ、雛子先輩。僕は一片たりとも騙されてないので安心してください。』 『え~、なんでだよ~。少しは焦れよ若者~・3・』 『さっきもいいましたけど、だったらせめて似せる努力はしましょうよ…… だいたい、もし僕がそれで乗り気になったら雛子先輩困っちゃうでしょ?』 『幸人君ひどい!あたしがせっかくお膳立てしてあげたのに>< ようやく幸人君を誘う決意をしてもらったけど、書くのためらってたから代筆しただけなのよ!?』 あかん、悪乗りがすごい状態なのがわかる。てか顔文字がいいかげんうざい…… って……は? 『えっと、あまり恵美ちゃんを怒らないであげてほしいな? たしかに、携帯をぱっととられちゃったのは確かだけど』 『も~。だってもどかしかったんだもん。例の事、幸人にも話そうっていったじゃん。だったら早い方がいいかなってさ~』 『ちょっと、まってください、先輩。お誘いは、冗談じゃないんですか?』 『ん?そだよ~?あたしもある程度知って事なんだけどね。 あんたこの前学食でひなの事怒らせたんだって? その話きいててさ。原因を聞いてみるとねぇ。あたしだけによりも、このさい幸人にも相談したらってさ~。 結構大事な内容だから二人ででかけといで~って感じで』 それってつまり、そういうことだよな?それを、雛子先輩が俺に話してくれようとしてる、のか? 『う~……三人一緒の時にって私は言ったんだけど、恵美ちゃんが知ってる私があれこれいうと変な方向に混乱させかねないからって……あ!迷惑だったら言ってね?』 『そんなことないっす!全力で聞かせてください!』 どんな形になるにせよ、踏み込めるチャンスだ。恵美先輩、ありがとうございます! 『きょ、今日の帰りっすね?ケーキ奢りますよ!』 『ごめん、今日はちょっと実家に帰るから……』 知ってるか?人間って、脱力すると本当に頭を机にぶつけるんだぜ? 『明日、はどうかな。お休みだし、付き合ってもらいたいとこがあるんだ。恵美ちゃんがいうからじゃないけど、ケーキのお店なんだけど、いやじゃなければどうかな?』 知ってるか?人間って、感極まると傍目きにせず叫ぶんだぜ? 『ぜひ、ご一緒させてください!』 『うん、ありがと。ちょっと距離のあるところだから、幸人君の家まで車で迎えにいくね? 実家の車が使えなかったら、また待ち合わせを連絡するよ。』 『はい!楽しみにしてます』 『えと、相談とかはとりあえず忘れてほしいな?一緒に遊ぼうって感じで、ね?』 『はい!楽しみにしてます!』 『あはは……じゃぁまた明日って事で。うん。私も楽しみにしてるね。』 ……よく考えたら、あっちでは恵美先輩と雛子先輩、面と向かって文字うってたんだよな……シュールだろうなぁ、それ…… てな感じで、明日デートが決まったんだ。 まぁ、相談って事になったら彼氏さんの事なんだろうから、俺にとって楽しい話題ではないだろうし、それに対して俺がどう答えるかとかすっごい難しい事だと思う。 正直、恵美先輩の前では啖呵きってるようなもんだけど、本当に俺が乗り出すのが正しいかってのは思い出すたびに思うことだ。 本当に、本当に雛子先輩の事を思うなら、元気付けて、彼氏との関係を改善できるように相談にのるのが正しいのかもしれない。 何度目とも言えない自問自答をしていると、携帯がなる。恵美先輩からのメッセージだ。どうせ明日の激励とか冷やかしとかだろう。 『ひなの事、ちょっと伝えておきたい事がちょっとあるの。 先にいっとくと、ひなには内緒っていうか、私が勝手に調べた事だから、聞いたことはもし相談を受けたとしてもあんたは知らないって風でいたほうがいいとおもう。 ひなね、おもったよりも重い状況になってるかもしれない……』 初めてのデート へ
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412 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/03/27(火) 12 21 02.54 ID ??? でもなぁ、GM側からお前らのデータは弱すぎるもっと考えて戦闘力を上げろ!って強要されるのも萎えるぞ。 PLが楽しめればどんなデータだっていいじゃんよ。 もっともそいつのシナリオは戦闘ばっかりでNPCとの会話なんてほとんどないから戦闘能力以外いらないのかもしれないけど。 418 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/03/27(火) 12 55 22.60 ID ??? 412 何の話? 419 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/03/27(火) 12 58 48.90 ID ??? 418 412自身の体験談では? 450 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/03/27(火) 15 29 18.29 ID ??? 412だが、PC一人一人はまぁ普通のデータだと思うんだがPT単位で最適化を要求してくるんだよ。 だから駄目出しされてるのはPL全員。 ついでに言えばシナリオの大半は依頼主とちょこちょこっと話した後は碌な会話もなく延々ダンジョン。 敵も話しが通じるような相手が全然出てこないからシナリオの印象が薄くていまいち楽しめない。 なんか戦術SLGやっているような感じなんだ。 GM自体は俺も含めて他にやる奴がいてそれぞれキャンペーン走らせているんでそいつだけに任せてる訳じゃない。 451 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/03/27(火) 15 35 14.73 ID ??? もうそいつにGMやらせないでいいんじゃないかな…… 452 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/03/27(火) 15 57 18.90 ID ??? 450 単体でみれば普通でも、全員アタッカーでローグ系も回復職も居ないパーティーとかなら却下されて当然だし SLGみたいなダンジョンハックが楽しいって層も確実に居るんだし 嗜好が合わないなら住分けしろとしか言えないわ 454 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/03/27(火) 16 19 23.01 ID ??? 450 お前はハクスラ好きムカつくってことか? 455 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/03/27(火) 16 45 52.77 ID ??? PC個別には却下されてないんなら“○○やるならの●●一択だろ”系の最適化厨じゃないよな GMがそっち系に走るってのはあんまり聴かないし “最低限○○と△△と□□は抑えて来い”の方なら、それは事実上のレギュレーションだよな 456 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/03/27(火) 16 54 51.71 ID ??? 454 ハッスラオンリーで戦闘系技能以外は無価値なワンパターンシナリオばかりで 飽きる、って話じゃないか? 逆に交渉・探索だらけで戦闘一切無しなシナリオだらけでも嫌だろうし。 457 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/03/27(火) 17 21 12.07 ID ??? 450 ハクスラが嫌いだって言えばいいじゃん、何も言わずにストレス溜め込んでると 普通の発言を悪いように悪いように解釈して、相手自身を嫌いになっちゃうかもよ? 俺もPLから「単なるハクスラやだ、何かしら出てくる敵にドラマが欲しい」って言われて マスタリングの軌道修正した事あるし。 458 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/03/27(火) 17 24 14.24 ID ??? >>450 そのキャンペーンを複数GMで回しているってことか? それともそのハクスラGM単体でのキャンペーンがそう言うものか? もし後者ならそれは「このキャンペーンはそういうものだ」って頭を切り替える方がいいぞ そして会話とかそう言うのを楽しむのは別のやつが走らせているキャンペーンでやればいいさ スレ317
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発言者:ヴィクトル・シュヴァンクマイエル・クラウス 対象者:ケイトリン・ワインハウス 『―――てめぇぇぇェェエエエエエッ!!!』 「やはり容易い。想定通り(・・・・)だ」 アリヤ√、自分は人を超えた特別な存在(・・・・・)に成ったのだと信じるケイトリンへ、クラウスが言い放った侮蔑の言葉。 『自分だけは特別』だという妄想を真実としたいがために、吸血鬼たちの口にする文句はいつも決まって『超えたい』『人を超えた』というもの。 かつては自分たちも同じ人間であったというのに、己が人類よりも上だという認識が共通のものとして根付いている。 誰もが自分は人間ではないと言い、人を超えたと言い、自分は特別な枠にいると口にする。 誰もが同じ言葉を言い、同じ思想を持ち続ける。 つまりケイトリンたち吸血鬼は、似た者同士で溢れかえっているというのに自分だけが特別などとのたまわっているのだ。 「特別という言葉の大安売りだ。何十万といる害虫の一匹が、害虫らしく(・・・・・)行動している。珍しくもない」 自分は特別と口にすればするほど、典型的な吸血鬼の造形に埋もれていく。 つまり、吸血鬼という存在に限っては「吸血鬼は特別などではない」と口にする輩の方がよほど希少で特別となっていく。 「まさしく喜劇の道化よ。憐れ、不様、滑稽、酔狂。物事の本質に気づいておらん」 よってケイトリンという少女もまたありふれている存在の一人に過ぎず、 そんな彼女を心底軽んじ、“吸血鬼” という存在をクラウスが侮蔑するシーン。 以下本編より抜粋 「くくっ……そうだ、理解したか? 貴様は特別を叫ぶ普通の吸血鬼(・・・・・・)、最初の一歩から間違えている愚か者───」 「ただの、ありふれている粗悪品(できそこない)だ」 ありふれていないのは、たいがい《伯爵》みたいなラスボスぐらいなんだよなあ。 -- 名無しさん (2016-01-10 12 37 09) ↑後は、総統閣下。ウラヌスは、ありふれた存在とゼファー公認。 -- 名無しさん (2016-01-11 22 50 52) ↑ちなみにコレは力を持ってしまった者に限った事で、逆にハンディキャップを抱えた者が、我が意志こそ至上と憚れることなく叫ぶと、それは特別な存在になる→例をあげるとセージ -- 名無しさん (2016-01-11 22 58 50) なんでや! セージはハンディキャップだけで十分特別やろ! -- 名無しさん (2016-01-12 01 43 21) 数千数万の病魔抱えただけで特別なのに、更にソレを気合と根性と試行錯誤で耐えている奴なんて逆十字くらいっていう話です。甘粕ですら、そんな人間いる筈が無いという疑念をセージに会うまで捨てきれなかった位ですから。 -- 名無しさん (2016-01-12 04 49 35) ホワイトパイルの煽りスキルはシリーズ屈指である -- 名無しさん (2016-01-17 02 30 43) 全くどっかの心へし折ろうと思って煽ったら覚醒をもたらしてしまう人にも見習って欲しいぜ! -- 名無しさん (2016-01-17 09 09 47) ホワイトパイルからすれば糞が溢れかえっている世界で糞みたいな奴が他人から貰った糞で自分は至高の糞って言ってるようなもんだしな -- 名無しさん (2016-01-17 13 13 03) (∴)「俺の糞は(ry」 -- 名無しさん (2016-01-21 16 04 24) ちなみにケイティ曰くトシローさんの言葉は『いい感じに熱くなってる所に水をぶっ掛けられる』ようなもの、クラウスの場合は『熱くなってる所に更に燃え尽きろとばかりに燃料を注ぎ込まれる』ようなものとの事。……トシローさんの場合、例えて言うなら刀鍛冶で言う所の焼き入れの工程の際に用いる水の質と用いるタイミングがあまりに的確過ぎて相手を名刀に仕上げちまうようなモンか。 -- 名無しさん (2016-01-23 04 29 08) ↑精神攻撃したら逆にパワーアップさせる主人公!そういうのもあるのか!(白目 -- 名無しさん (2016-01-23 11 07 44) 精神攻撃して逆に精神を成長させちゃうって悪役みたいじゃないですかぁ -- 名無しさん (2016-01-24 17 52 04) 大体最初の戦闘の時点でケイティにソレやっちゃってるからなぁ……トシローさん -- 名無しさん (2016-01-29 05 52 05) 実際本当に特別なら他者に伝える必要ないしなぁ。確かにその通りだよな -- 名無しさん (2016-02-18 19 13 34) トシローの精神攻撃って、廃神には通用しないんだよなあ。(パワーアップするという概念が存在しない為) -- 名無しさん (2016-03-28 23 01 58) 通用するしないってその基準でいいんですかね。一応トシローさんはパワーアップさせるために煽ってるわけじゃないはずなんですけど -- 名無しさん (2017-03-11 07 51 41) トシローさんはアリアを本編で超覚醒させた実績もあるしなぁ -- 名無しさん (2017-03-11 13 45 15) ヴァーミリ自体、トシローさんがケイトリンを賜力に覚醒させる場面から始まるしな -- 名無しさん (2017-03-11 14 41 42) 是非ともエリュシオンに欲しい覚醒のプロ -- 名無しさん (2017-03-11 14 54 23) この言葉痛烈すぎて好き -- 名無しさん (2017-03-11 15 49 13) これって現実世界の不良にも言えるよな。ありきたりな社会の歯車になるのが嫌で、ありきたりな不良になっているという -- 名無しさん (2017-03-18 20 13 23) あいつは馬鹿で俺は違うなんてどこの誰でも言ってることだろ。頭じゃわかってても止められん。上司や先輩の無能を批判する自分は常に最善の仕事をしてるか? 政治家の無能を批判する自分はそんなに有能か? 人間誰だって「自分はありふれてる」と言いながら顔のない誰かよりは賢いと無意識に思ってるもんだろ。 -- 名無しさん (2017-03-18 20 20 31) ↑どちらかといえば、それはオルフィレウスが言ってる「惨めに上手く他者を否定し笑う大衆」であって、この場合は「その種特有の妙な選民意識」だからメタ的には中二病の話だろう -- 名無しさん (2017-03-18 22 17 28) 例外や規格外ばかりで「普通」の方が希少になる、厨二バトル物でよくある -- 名無しさん (2017-06-18 19 33 40) あ、そうなんだ。で?それが何か問題? -- 名無しさん (2017-06-18 20 36 34) ↑まぁ、「ダメなモノはダメ」というのは当たり前ではあるけど、何かが「希少」、何かが「普通」って比較してばっかだと、「何かの生き方じゃなきゃいけない」って感じになって息苦しくて仕方ない、っていう気がする。まぁ、「何かを正しいと思わなくちゃ上手く生きられない」っていうのも正しいと思うけど。 -- 名無しさん (2018-01-06 16 35 43) クラウス的には自分が神に愛された特別な存在だと思い込むことで本当に無限攻防力と不老力得る、ダンゲロスの転校生はどう思うんだろ。あと吸血鬼になりたいって思いで -- 名無しさん (2018-01-07 09 13 45) 吸血鬼じみた存在になる魔人とか -- 名無しさん (2018-01-07 09 16 29) 「特別になりたい」ってのは吸血鬼に限らず人間にもありふれたものだ。ここも吸血鬼は人間の延長でしかない証左よな -- 名無しさん (2018-01-07 11 17 43) ↑5 焼け野原おじさんじゃないか! -- 名無しさん (2018-01-07 16 30 33) 縛血者って強い力を得た全能感と自己保全能力の欠如という面から『自身が特別』という思考に陥り易いからなぁ。だからこそ「吸血鬼など特別ではない」とのたまうトシローや、縛血者を「不完全な超人」と言い「先を目指す切符」と捉えるアイザックが異端な訳で。 -- 名無しさん (2018-03-04 04 18 12) 凌駕さん「どうも、ありふれた人間です」 -- 名無しさん (2018-03-04 08 12 30) ↑あんた、神様が作ろうとした人間の理想型タイプじゃねーか!いや、全人類あなたのようだったら、言うことないんだろうけど。(汗) -- 名無しさん (2018-03-04 08 17 16) オルフィレウス「みんなが私と同じになって欲しい!!」 -- 名無しさん (2018-03-04 16 51 45) 実際、超人タイプと遭遇したら、クラウスおじいちゃん、どうするんだろ?これも人の可能性と、絶賛するのかな? -- 名無しさん (2018-03-04 18 30 09) オルフィレウスはイマジネーターとして不老不死かしたりで、人間扱いされなさそうな気がする。 -- 名無しさん (2018-03-04 20 27 59) ↑それこそオルフィレウスが生涯を掛けて作ったものだから侮辱はしないでしょ -- 名無しさん (2018-03-04 20 36 22) ↑人外の怪物の力などではなく紛れも無く人間の技術で生み出されたものだしな。悪し様に言う事はしないだろう -- 名無しさん (2018-03-04 20 38 31) 「できたよ!人工縛血者が!」 -- 名無しさん (2018-03-04 20 54 30) ↑そういうことしそうな狩人の一派があったよな。ウロボロスだっけ? -- 名無しさん (2018-03-05 07 21 59) 禁書の超能力みたいな自らを実験体にすることで得る力、ダンゲロスの魔人みたいなある日突然非自分意思で目覚めた力、めだかボックスみたいな自分が自分であるがゆえに発動する力に対してはどうするのか。まぁポッとてに入れた力で調子に乗ってなきゃそれなりに寛大かもしれん。吸血鬼というかブラインドを否定してるのは調子乗ってるからってだけじゃなさそうなあたり何とも言えんが -- 名無し (2018-03-05 13 33 53) よかった、アマゾン畜産計画は許されたんだな。 -- 名無しさん (2018-03-05 15 43 53) 実際、人間の範疇は云々、って話は「人類の定義をどうするのか」って話になるからな。極論、例えば、極楽浄土で生まれた人間にとって、人類とは眼鏡隊長が理想とした人類の定義になるんだろうし、同様にクラウスじいさんの思う人類像もクラウスじいさんの考えた人類の定義に過ぎないんだろうし、社会や人それぞれで変わるモノだと思う。そして、それぞれで違うモノである以上、違う定義同士が相容れるのは難しいだろうなぁ、とも。 -- 名無しさん (2018-03-05 18 09 13) 似た声の大尉「見事だな!しかし小娘、自分の力で勝ったのではないぞ。その吸血鬼の力のおかげだということを忘れるな!」 -- 名無しさん (2018-08-02 16 56 03) ネウロ「まあ、仕方あるまい。己を肯定できない者は周りに目を向けるというもの。逆に己の在り様を全肯定できる者を完全破壊(否定)した時、それは至上の歓喜となる」 -- 名無しさん (2019-03-07 23 13 40) 自分の在り様を全肯定した存在……マルスと伯爵は他者に文句を言ってたから全肯定とは違うね。 -- 名無しさん (2019-03-07 23 15 36) まあ、絶対悪が己の在り様を全肯定した時、それを圧倒的な力で粉砕されたらねえ。 -- 名無しさん (2019-03-07 23 16 41) ↑トシローさんや総統はマルスや伯爵を侮蔑してたけど、ネウロは寧ろ賞賛してたからね。まあ、その分、相手からみれば周りを慮れない程激怒したわけだが…… -- 名無しさん (2019-03-07 23 18 42) 上から目線で「キミは凄いねー。だから僕のお願いを聞け♡(命令口調)」まあ、こんな言い方されたら激怒しないほうが寧ろ少ないというか…… -- 名無しさん (2019-03-07 23 20 38) ――――ヴァルゼライド、お前はありふれている -- 名無しさん (2020-08-17 00 13 15) ↑誰だよ -- 名無しさん (2020-08-17 00 19 23) ヴァルゼライドでありふれてる世界とか...地獄かな -- 名無しさん (2020-08-17 07 54 05) ( //□∀□//)素晴らしすぎる… -- 名無しさん (2020-08-17 07 56 54) 名前 コメント
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にらをもってるからなんだっていうの【登録タグ NexTone管理曲 VOCALOID てんこ盛り に ニラP 曲 鏡音リン】 作詞:ニラP 作曲:ニラP 編曲:ニラP 唄:鏡音リン 曲紹介 ニラPにとっては初のリンソロ曲となる。 ニラを常時携帯している男の子へ片思いする女の子を観察する女の子の歌だが、なぜかポリスが出てくる。 歌詞 (PIAPROより転載) 私の一応友だちの緑頭のツインテール 好きな人が出来たらしい ちょっと変わってるけれども そこが魅力って言い張るの 何その髪の色は 藻なの? ニラを持ってるからなんだっていうの あの人はやめようよ 通行人追いかけてる ニラを持ってるからどうだっていうの 持ってなかったらどうするの 通行人叩いている 変質者だわ 私の一応友だちの緑頭のツインテール なんだかちょっと幸せそうね どんな顔をしているのか先回りして観察したら ポリスに職質されちゃった ニラを回すからなんだっていうの セーラー服ニラだらけ 緑の台風通り過ぎた ニラを投げるからどうだっていうの 町中がニラだらけ 拾うのはあなただけだわ ある意味お似合いね 恋は感染するのかしら 私も恋をしたいような ちょっと羨ましくなったけど どこかおかしいあの二人を 見てたらそんな気もなくなった 恋する前に病院へ行け (ニラを持った ニラを持った) 「どいて」 ニラを持ってるからなんだっていうの 持ってなくっても好きなの 腐ったら買い換えている ニラを持って未来へ走れって 応援しているけど 未来って一体どっちなの 未来が見えない ニラを持ってるそんな人より いつか私の目の前に きっと王子様現れる ニラを持ってるそんな人より もっといい人選ぶから ニラを持ってるそんな人より お金持ってる方がいいわ スイーツ(笑) コメント 名曲だあ。「どいて」がなんか好きだw -- 名無しさん (2010-05-17 16 41 57) なんか・・・面白い曲だーw -- 名無しさん (2010-08-08 09 09 33) 名前 コメント
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タルパを視覚化している方はやはり絵が上手いのですか? 絵での視覚化は画力が問題なのではなくタルパを視る事が目的です。ただ、結局は上手いほうが視やすいかもしれません。 Q Aトップページに戻る
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批判サイド 創造論者の主張 Claim CE011 Earth s rotation is slowing down, so it cannot be more than a few million years old. 地球の自転は減速している。したがって、地球は数百万歳以上ではありえない。 Source Pathlights, n.d. The age of the earth - 2. Response 地球の自転は毎年、0.005秒[1年の自転時間、1年ごとに1日が0.00001秒長くなっている]減速している。これを外挿すると、46億年前は1日14時間程度だったことになる。これは不可能な数字ではない。現在の地球の減速率は平均よりも大きい。というのは自転速度が海洋の運動と共鳴しているからである。化石化したサンゴは毎日および毎年の成長パターンを記録しており、3億7000万年前は1日は22時間だったと推定され、これは減速率が一定だと仮定した場合の22.7時間とおおよそ合致している[Scrutton 1964; Wells 1963]。 Links Matson, Dave E., 1994. How good are those young-earth arguments? A close look at Dr. Hovind s list of young-earth arguments and other claims. References Scrutton, C. T., 1964. Periodicity in Devonian coral growth. Palaeontology 7(4) 552-558. Wells, J. W., 1963. Coral growth and geochronometry. Nature 197 948-950. Further Readings Rosenberg, G. D. and S. K. Runcorn (eds.), 1975. Growth rhythms and the history of the earth s rotation. New York Willey Interscience. オリジナルページ これは Index to Creationist Claims, edited by Mark Isaak の和訳です。
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このページはこちらに移転しました 空が泣いている 作詞/44スレ424 「呼吸をしてても死体と変わらない」 魚のフリな目で笑った。 僕を濡らす雨、動かない子犬を抱いて 四角い箱には何も残らない。 痛みを感じたことはなく、 誰かに愛されたこともないけど、 別に悲しくはありません。 泣いていた空は、僕の泥を流して 瞑っていた目を潰して 僕が泣けなくなったのは、君がいた雨に 君の姿が見えないから──。 必要とされなかった子犬のように、 僕を流して下さい。 ……祈るように手を合わせた。 (このページは旧wikiから転載されました)