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はるかなるこきょう 収録作品:ファイナルファンタジーV[SFC/PS/GBA]/DISSIDIA 012 FINAL FANTASY[PSP] 作曲者:植松伸夫 概要 本作の主人公・バッツの生まれ故郷であるリックスの村で流れるBGM。 トゥールの村でのバッツが両親の思い出を回想するシーンでも流れる。 三拍子で構成された暖かさと切なさを感じさせる曲調で、正に「郷愁」というイメージに相応しい曲となっている。 ゲーム中では聴く機会はあまり無く、ゲームを終盤まで進めてしまうとイベントで村が消滅しもう聴く事が出来なくなるが、それだけに帰りたくても帰れない故郷の音楽としてこの曲が強く印象に残っているプレイヤーも多い。 人気の高さから公式・非公式問わず数多くのアレンジをされている曲であり、公式でのボーカルアレンジも多数存在し清田愛未等がボーカルを担当している。 過去ランキング順位 第2回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 62位 第3回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 289位 第4回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 321位 第5回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 693位 第6回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 146位 第7回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 140位 第8回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 188位 第9回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 191位 第12回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 545位 第13回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 126位 第14回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 466位 第15回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 326位 第16回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100 559位 みんなで決めるスクウェア・エニックス名曲ベスト100 27位 第2回みんなで決めるスクウェア・エニックス名曲ベスト100 14位 みんなで決める町曲ベスト100 2位 みんなで決めるゲーム未収録曲ランキング 265位(ディア・フレンズ) FINAL FANTASY BGMランキング 25位 みんなで決める癒しBGMランキング 50位 みんなで決めるスーパーファミコンBGMベスト100 16位 みんなで決めるゲーム音楽歴代ベスト100ランキング 135位 みんなで決める泣き曲ランキング 20位 サウンドトラック FINAL FANTASY V ORIGINAL SOUND VERSION DISSIDIA 012【duodecim】FINAL FANTASY オリジナル・サウンドトラック 関連動画 【Video Soundtrack】はるかなる故郷(ファイナルファンタジーV)
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帰らざる故郷 題名:帰らざる故郷 原題:The Unwilling (2020) 作者:ジョン・ハート John Hart 訳者:東野さやか 発行:ハヤカワ・ミステリ 2021.5.15日 初版 価格:¥2,100 1972年。舞台はノース・カロライナ。ヴェトナム帰還兵とその一家の物語。作者のジョン・ハートは1965年生まれだから、本書の背景の時代は、実は作家7歳の幼年期ということになる。翻って、読者のぼくはこの年、16歳。反戦のフォークソング、悲劇的で衝撃的なアメリカン・ニュー・シネマのショッキングなエンディングに、もろに曝されて育ったあの多感な時代。 だからこそ、というだけではないにせよ、この物語の時代背景を記憶に蘇らせながら、そこを通り抜けたアメリカの青春群像を生き生きと、現代に読み返し、想い出してゆくという読書行為は、何とも心にうずくものを抱えているような、妙に懐かしくも心の痛む、不安と緊張に満ちたものであった。 本書の主人公であるギビー(18歳)もまた、多感この上ない青年である。殺人課刑事の父の息子である彼のもとに、戦死した兄ロバートの双子の弟・ジェイソンが帰郷した。戦地で29人殺したという伝説を携えて。収容所での不審な収容期を終えて。 ジェイソンが帰還後、現地民虐殺の疑いで放り込まれていた州立刑務所には、一方でXという途方もない怪物がいて、事実上刑務所を支配しているという構図である。劇画的誇張が過ぎるようにも見受けられるが、刑務所幹部たち含め、彼の走狗である猟奇殺人者リースともども、物語の現代を横軸として綴る緊張が張り巡らされる。 ノースカロライナの田舎町に起こる凄惨な女性殺人事件と帰還兵、反社会組織のバイカー集団、血に飢えた殺人者と、彼を刑務所から操るX。そうした幾重にも絡み合った暴力の嵐が、青年ギビーの家族や周囲に吹き荒れる。まさしく凄まじいまでに。 読者だけが知らされる危険この上ない状況の中、巻き込まれ翻弄されるギビーの青春とと、その家族たち。兄、警察官である父、以上とも言える母、恋人、親友。一見、平和に見えていた家族やその周囲の人々を、ヴェトナムから持ち込まれた暴力の風が巻き込んでゆく。 ヴェトナムに起こった村民虐殺事件の真相を背景に、徐々に見えてくる構図、散乱した事実への落とし前の付け方が、なんともスリリングな読みどころである。この作家は骨太でしかも確かな書き手との印象がやはり強い。七作目の長編ということであるが、これだけで食べて行けるアメリカの出版環境に改めて驚かされる。じっくりゆっくり作品を作ることが許される環境なのだ。それこそがこうした力のこもった大作を生み出せる要因であるように思う。 何とも頼もしい作家による、確かな傑作であり、家族小説であり、青年の成長小説でもある。アメリカでしか成し得ないプロットでも、本書は良く成功しているように思う。 (2021.9.30)
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「これが完全燃焼です!」 ズドォン!! ボクのラ・フォイエが決まると、最後のデルセバンが黒い粒子になって消え去りました。 「はぁ…こっち、倒しました」 「あたしの方もっ、これで、最後!」 ズドン! ボッカ・ズッパとは思えないほどの重い音が響き、倒されたガオゾランが床に落ちる事なく消え去りました。 マスターの格闘能力はかなりのもので、ガーディアンズシステムが能力認定レベルをどんどん上げていきます。 さっきの周回でLV40のプロテクトが開放されたばかりだというのに、この周回だけでも2LVは上がったでしょうか。 「よし、終わった!」 うっすらとかいた汗を腕で拭い、マスターはボクに微笑みかけます。 「それじゃ、戻ろうか」 「はい、マスター」 いらないものを売ったりとかの雑多な事を手早く済ませ、ボク達はマイルームに戻りました。 MAGとかいうシミュレータが、期間限定ですが、開放されているおかけで、遠出しなくても戦闘訓練が出来るので助かっています。 「…やっと戦闘値が30になったね、ソル」 帰って早々、ボクのパラメータチェックをしたマスターは、嬉しそうに言いました。 「450になってから、長かったですよ~」 色々と恥ずかしい思い出がフラッシュバックしてきます。 あれとかこれとか… 「その姿がすっかりなじんじゃったけど、よくがんばったね、エライ!」 ボクを抱きしめて、撫でてくれるマスター。 何かというとボクを抱きしめるせいで、顔をマスターの胸に押し付けられるのにも、もうすっかり慣れてしまいました。 ただ時折、興奮しすぎると手加減を忘れられ、ボクは何度怪我をしたことか… 見た目じゃ判らないのですが、かなりの馬鹿――じゃない、怪――と、とにかく力強い抱擁をしてくれることがあって、ボクの悲鳴と破損警報がしょっちゅう鳴り響きました。 マスターが精神コマンド『てかげん』を手に入れたのは、ほんの二、三日前です。 「さて、やっとあんたがあんたの姿に成る時が来たね、ソル。 デバイス、出して」 「はい!」 倉庫から470デバイスを取り出してマスターに手渡します。 「どうぞ、マスター」 「じゃ、行くわよ」 ボクが口を開くと、そっとデバイスを入れてくれました。 モギモギ・・・ ボクは光に包まれ、次の瞬間には馴染み深い470へとメタモルフォーゼが完了していました。 「やっと『はじめまして』だね、ソル」 「はい、『はじめまして、マスター』」 わざと芝居がかったお辞儀をして、僕はマスターとちょっとだけ笑いました。 「さてと。それじゃ、出かけようか」 突然、そんなこと言い出すマスター。 「出かける、って、今帰ってきたばかりですよ?」 「ソルが470に成ったお祝いしようかと思うんだけど、嫌?」 僕はあわてて首を横に振りました。 「そ、そんな事ないです!」 「じゃ、決定!ヒュマ助さんの飯店でお腹一杯食べよう!」 ニコニコしながら、僕の手をとって部屋から引っ張り出すマスター。 …?、何だろう? 何か、妙に引っかかります。 僕が470に進化したことを喜んでいるのは確かなんだけど… 明るく振舞っているのは分かりますが、何かの決意を隠しているように思えてなりません。 この所通いつめている飯店に着くと、マスターは料理をいくつも注文し、デザートのケーキにデコレーションまで頼んでいます。 「なんて書きますか?」 「え~と…『進化オメデトウ!』、でよろしく。あ、最後に『!』を忘れずに入れて」 看板娘の一人である422さんが注文伝票の片隅にさらさらと文章を書き、注文を確認して下がっていきました。 今までのマスターは外食ばかりな上に偏食が過ぎるので、僕が450になってからは偏らないように毎食作っていたのですが、三人前位を平らげた上で「物足りない」と言って改めて食べに行っちゃうので、最近は僕も作らなくなってきました。 流石にマスターを見かねた教官が、安くて、美味しくて、ボリュームがあって、なにより栄養バランスがいいから、って、ここを教えてくれましたけど、二週間ほどで全メニューを制覇してますからねぇ… 「マスター、せめて料理の一つも作れるようにしませんか?自分で作れば、好きな物がいっぱい食べられますよ?」 毎度の外食でかさむ食費の事もあったので、僕がそれとなく言ったのですが、マスターは苦笑いしながら手をぱたぱた振ります。 「いいの、いいの。作っても、どうせ生ゴミと化しちゃうんだから」 「ですけど…」 ついつい、諦めにも似たため息を吐いてしまいます。 意外な事に、マスターは料理が破壊的に下手くそです。 手先は人並みよりは器用なヒトなんですが…どうしてこう極度の料理音痴なんでしょう? 普通の食材が、怪しい色合いの産廃になったり、こないだなんて… 止めよう、これ以上考えると、ブレインコアが異常な演算結果にフリーズしてしまいます。 それに… 「まぁ、また教官を毒殺しかけるよりはいいか…」 「なんですってぇ?!」 僕の呟きがしっかりと聞こえてしまったようで、凄い形相でにらまれてしまいました。 「マスターがお出ししたお茶を一口含んだ途端に顔面蒼白になって、駆け込んだトイレで嘔吐する、っていう状況は、普通は毒殺しかけたって言いませんか?」 今度ははっきり言うと、言葉に詰まったマスター。 「そ、それは、だって…」 「あ、それで思い出しました。 あの後に教官が、『後で料理教室に放り込むから、その時はあいつを逃がすな』って、僕に言ってましたよ」 僕がすまし顔でさらっと言うと、今度はげんなりとした表情になるマスター。 「やだなぁ。でもそれって…」 「―――お待たせ…」 話の途中で、モノトーンカラーの430さんが最初の料理を運んで来ました。 「と、とりあえず、その話は後でね、ね? ――ほら、あったかいうちに食べよう?」 「は、はぁ、いただきます」 う~ん…モギモギ…なんか誤魔化されそうな気がしますが、ま、いいか。 お祝いのケーキまで綺麗に食べ終わった僕達は、支払いを済ませるとセントラルテーブルまで散歩に出かけました。 「…来てないか」 中心部にある大型オブジェの前できょろきょろしたかと思うと、ポツリと呟いたマスター。 「どうかしましたか?マスター」 「え?ああ、ちょっとね」 「ご主人様との待ち合わせが『ちょっと』の一言で片付くんですか?」 背後から突然声をかけられ、あわてて振り返ると、そこには412さんが一人、ひっそりと立っていました。 ID確認すると、この412さんはロザリオさんです。 その彼女がご主人様と呼ぶからには、教官と待ち合わせなんでしょうが、そんな話はマスターから聞いていません。 でも、こんな場所にわざわざ呼び出してるのですから、それなりの理由があるはずです。 彼女は僕に視線を合わせると、柔らかく微笑みます。 「久しぶりね、ソルくん。やっと470に戻れたんだ」 「お久しぶりです、ロザリオ姉さん」 挨拶の中で、つい反射的に『姉さん』と呼んでしまいました。 「…『姉さん』って呼ばないで、なんか恥ずかしいから」 頬を薄く染め、ちょっぴりもじもじする彼女。 「あ、ご、ごめんなさい」 「…ま、呼び易いなら『姉さん』でもいいわよ」 それなら仕方ない、といった様子で小さく笑うと、マスターを見上げる姉さん。 「カエデさん、お久しぶりです。 早速ですが、結論から言うと、ご主人様は来ません」 その一言に、愕然とした表情を浮かべるマスター。 「どうして?!」 「指導教官以外にも仕事があって、そっちが忙しいんです。 ニューデイズへの渡航許可を直接出すことは出来ませんが、私がご主人様の代わりとして付いて行く事で許可が下りてます。 謹慎中のあなたに、誰もつけずに惑星への渡航を許可できないので、本部側から提示された妥協案です」 それを聞いたマスターは、深いため息をついて両手をあげました。 なるほど、どおりで他の皆みたいに他の惑星で実戦訓練しないわけだ。 「いいわ、行けるならどんな条件でもかまわないわよ」 「では、早速行きましょう」 くるりと向きを換え、スペースポートへと足早に歩き出す姉さん。 僕達は黙ってその後を追いかけました。 結局、ニューデイズのフライヤーベースに着くまで、僕達三人は一言も喋りませんでした。 その後も二言、三言のちょっとしたやり取り以外は口を噤んだままです。 マスターがフリーミッションの手続きを終え、僕達が向かった先は『緑林突破』でした。 ですが、それすらも最低限の排除しかしないで通り抜け、タンゼ巡礼路の中継地点へ。 「今度はこのミッションだけど、途中で放棄するから」 硬い表情でそれだけ言うと、今度は『胞子の丘陵』を受諾しました。 「故郷の村に向かうのね?」 ロザリオ姉さんが静かに言うと、一瞬間が空いてから、マスターは頷くことで肯定しました。 「あたしの事、ソルにもちゃんと話したいし、村の様子も見ておきたいから」 「なら、急ぎましょう。日暮れは早いわよ?」 「分かってる。ここはあたしの生まれ故郷なのよ?」 表情が和らぎ、クスッ、と小さく笑うマスター。 一通りの装備を確認すると、僕達は巨大なキノコの森の奥を目指して走り始めました。 そして、途中でミッションを放棄し、生い茂った草を掻き分けつつ、かつての踏み分け道を歩くこと約一時間。 「着いた、ここよ」 妙に小奇麗な村の入り口に着きましたが、マスターに案内されて中に入ると、手入れがされていないのが一目で分かるほど荒れていました。 「――ウィルス濃度は自然レベル、問題ないわ」 姉さんが歩きながら、SEEDウィルス検知器で確認していました。 不意に一軒の家の前で立ち止まったマスター。 「―――あの時のままか。 ソル、ここがあたしの家よ」 ゆっくりとした足取りで、その中に入っていってしまうマスター。 僕と姉さんが間をおいてその後に続くと、居間らしき場所で、マスターは目を閉じてたたずんでいました。 「思い出以外、ここには誰も、何も残っていない。 父さん、母さん、兄さん…ただいま」 膝からくず折れるように座り込むと、マスターはぽろぽろと涙を流します。 「やっぱり、死体も残ってない… せめてお墓くらい、作りたかったのに…」 「マスター…」 なんて声をかけたらいいのか分からないままマスターの前に膝立ちになると、彼女は僕を強く抱きしめ、声を押し殺して泣き始めました。 「―――ソル。 この村はね、イルミナスがSEEDウィルスを兵器利用する為に、実験場として選んだ場所の一つなの」 突然、ロザリオ姉さんが話し出しました。 「連中が必要とした条件をたまたま満たしていたせいで、この村は実験という名のテロに遭った。 勿論、そんな事実は世間に公表されていないし、ここに村があったことすら、今となっては誰も知らない。 でもね、そんな事態になる前に、教団もガーディアンズもほんとは連中の動きをつかんでいた。 だけどあの時、SEEDウィルスを防御する術を持っていたのはガーディアンズだけ、しかも、ちょっと多めの人数を必要としたの。 …流石にガーディアンズ隊員を呼び出して行かせてたんじゃ間に合わなくて、ガーディアンズは仕方なく、対SEEDウィルスの切り札のうち、世間に公表出来ないけど時間が唯一間に合う、ある一つを投入したのよ」 そこで話を一旦止めた姉さん。 その顔を見ると、辛いことを隠すために能面のような無表情になっていました。 「それが、私と、私の12+1人の姉妹達。 そして、その私達を指揮していたのが、私のご主人様。 制圧ミッションは間に合うかと思われたけど、早い段階で連中に気取られてしまって、失敗してしまった。 この時点でワクチンがあればよかったんだけど、量産品の完成がタッチの差で間に合わなくて、後から搬送される事になってた。 結果としてウィルスが村に撒かれるという最悪の事態になってしまったけど、それでも、早い段階でワクチンが届けば何とかなるはずだったの。 でも、ワクチンが届く前に、村人達は変異を始めてしまった…」 「…研修でたまたま村から出かけていたあたしがここに帰って来た時には、殆どの人達が殺処分された後だった」 いつの間にか泣くのを止めたマスターが、姉さんの話を継いで喋りだしました。 「みんな、姿が変わり始めながら、『助けて!』って叫んでた。 あたしの家族も、お隣のおじさんたちも、あたしの教え子達も、みんな、SEED変異してしまった。 …あたしね、これでも学校の先生だったの。 なのに、あの子達に何も出来なかった。 声一つかけてやる事すら出来ずに、ただ立ち尽くしていた。 ―――気がついた時には、パシリ達がみんなを、SEEDを処分した後だった。 そして、目の前にパシリがやってきて…」 「その時、私はカエデに言ったの。『今は死になさい。そして、みんなの分も生きて』って。 末期症状は出てなかったけど、村に撒布されたウィルス濃度がとても濃くて、ワクチン接種していたとしても有効かどうか怪しかった。 だから、この村で唯一人SEED化してなかったカエデをここから問題なく連れ出すには、一度は死体にするしかなかったの。 …SEEDウィルスも、流石に死体にまでは影響がないから。 その後の検査で、カエデは運良くウィルス感染していない事が判明したわ」 僕はただ黙って、二人の話を聞いているしかありませんでした。 「…ねぇ、ソル。 初めて一緒にお風呂に入った時の事、憶えてる?」 マスターが呟くように僕に尋ねました。 「はい」 僕が450に進化した最初の日、僕はマスターに無理やりお風呂に連れこまれました。 そして、真っ先に見せられた『もの』があります。 それは、裸になったマスターのみぞおち、腹、両太もも、そして左の首すじに残っていた、フォトン武器特有の傷跡。 脱衣場でそれを初めて見た時に、僕はあまりの精神的ショックにフリーズしてしまいました。 傷跡のどれもが致命傷で、こうして生きている事自体が不思議だったのです。 「あれはここでつけられた傷。あたしが生かされるために殺されたときの。 安全な場所で蘇生されたけど、この傷だけは消えずに残った。 その時から、あたしの心は歪んじゃったの。 SEED化したとはいえ、村人を殺したパシリが憎い!嫌い! なら、死んだ村人の数だけパシリ達を壊す! あの時何も出来なかったあたしが、死んでしまったみんなの代わりに出来る事! そう思い込んだあたしは、それを希望にして、今まで生きてきた。 あんたに出逢うまでは」 そこまで喋って、マスターはやっと僕から離れました。 「マスターは僕達パシリが…」 不安に揺らぐ声色で、嫌いなの?と、続けようとした僕の唇を、マスターは人差し指で押さえて首を横に振りました。 「ほんとにそんな事、本心から思った訳じゃない。 あの時のあたしは、そうに思い込まなければ、立ち上がることすら出来なかったの。 でも今は違う。 あたしが本当に憎むべき相手が分かったから。 それに…」 ロザリオ姉さんの方に視線を向け、寂しそうに微笑みました。 「愛すべき隣人であるヒトを殺さなければならなかった、パシリの苦悩を知ったんだもの」 「!」 「…前から知ってたんだ。 ロザリオが、あたしの前に立つ度に、辛そうな表情を一瞬だけど浮かべてた。 今日、話を聞いて、その理由がやっと分かった。 一生懸命やったのに、助けられなかったばかりじゃなく、殺処分までしなければならなかった。 それが辛くて、苦しくて、後悔してるのに、でもあたしに話す事も出来ない。 自分が殺すことでしかSEED化から救えなかった相手になんて、こんな話、普通は絶対に話せないよ…」 それを聞いて、一瞬、泣き出しそうな表情を浮かべた姉さんでしたが、それを無理やり押し殺すと、ナノトランサーから何かを取り出して、マスターに手渡しました。 「―――これ、死ぬ間際の、あなたのお兄さんから。 それから、『お誕生日おめでとう。俺と、お前の生徒達からのプレゼントだ』って。それをあなたに伝えてくれって」 マスターの掌に置かれたそれは、凝り固まった血にまみれてはいたけど、花をデザイン化した、一組の小さなシルバニア製イヤリングです。 「もしかしたら、この機会は一生来ないんじゃないかと思ってた。 あなたに手渡せて、良かった…」 無表情な姉さんの頬を伝う、一筋の涙。 「ありがとう、ロザリオ。 ありがとう、兄さん、みんな…」 イヤリングが置かれた掌をそっと握り、胸に押し頂くと目を伏せるマスター。 その表情は、だんだん穏やかになっていきました。 日も傾きかけた頃、村に隣接する墓地の中に、瓦礫で出来た大き目の墓標が一つ増えました。 その中には、遺体どころか髪の毛一本入っていませんが、代わりに血まみれのイヤリングが一つ、丁寧に収められています。 「…イヤリング、片方になっちゃうけど、いいの?」 ロザリオ姉さんが墓標を見据えながら、小さく言います。 「うん。 ここにみんなが居た証になるんだから、いいの」 マスターは、静かにですがきっぱりと言いました。 「―――兄さん、ね、元同盟軍の軍人だったんだ」 何を思ってか、そんな話をおもむろに始めたマスター。 「でも、色々あって、軍を辞めてガーディアンズになった。 結局は、ガーディアンズも折り合い悪くなって、辞めちゃったんだけどね。 その時、こう言ってた。 『ガーディアンズも、同盟軍も、俺の求めていたモノじゃなかった。 何が『守護者(ガーディアンズ)』だ! モトゥブの連中すら、守れなかったじゃないか! 俺は結局、あいつらを殺すことでしか苦しみから救ってやれなかった! 俺は、殺したり破壊するためじゃなく、みんなを守れる力が欲しかった』 …あたし、兄さんが何を求めていたのか、最近になってなんとなく分かるようになった。 でもね、兄さんみたいに、ガーディアンズに失望したりしない。 あたしは、あたしが出来る事を、ガーディアンズとして精一杯やるつもり。 道を間違ったり、躓いて転んだり、いろいろあるかもしれないけど、それでもあがいてあがいて、少しずつ前に進もうと思う。 兄さんが目指していたところへ」 それは、マスターがその決意を宣誓した瞬間でした。 そして、それは僕にとっても決意の瞬間でした。 「…僕も一緒ですよ、マスター」 「ソル?」 驚いた表情で僕を見下ろすマスター。 「僕はマスターのお兄さんの代わりにはなれないし、ヒトでもありません。 でも、相棒としていつまでも付いていきますから。 だって僕は―――」 マスターの顔を見上げながら、 「――あなたの『パートナーマシナリー』ですから」 そう言って、微笑みました。 ちょっと間が空いてから、マスターはぽろぽろと涙を流しながら微笑みました。 涙にまみれたその優しい微笑を、僕は最重要データとして記憶領域に刻み付けました。 今のこの決意を、気持ちを、何時までも忘れないために。 「ありがと、ソル。 頼りにしてるからね」 「はい、マスター」 黙祷を墓標にささげ、僕達は村跡を立ち去りました。 この地を再び訪れるかどうかすら定かではありませんが、その時は、マスターの努力が少しでも実った時である事を僕は心から願っています。 そう、グラール太陽系に少しでも平和が訪れている時である事を… ―――終わり―――
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はるかなる故郷 ◆MobiusZmZg 悔い改める? 冗談じゃないわ。 私には、まだまだやりたいことがあったのよ。 知らないことも、学んでいないことも、故郷にはたくさんあったのだから。 戦士として生きてきた矢先、洞窟に発破をかけたのだという“魔法”に魅せられて、魔法使いになった。 大魔王ゾーマの復活した世界で、私がやってきたことといえば、「夢を追いかけた」のひと言で説明できる。 ついでに、「闇に覆われたアレフガルドを救いかけた」と付け足しても良い。 そんな人間をいきなり呼び出して、今までなにをやってきたかと問うほうがどうかしているわ。 知りたいことがたくさんあるなら、賢者になってみればどうだと言われたこともあったけれど、違う。 納得できないことを残したまま、書物の力で迷いを拭い去る。 そして、そのまま神に選ばれてしまうようなことは、最後の手段にしておきたい。 少し気取っているけれど、自分の望んだことですもの。 たもとを分かって久しい勇者様。希望に燃える少年に告げた言葉は思い出すまでもない。 善意で渡された悟りの書を固辞したときの気持ちは、ノアとやらの掌に招かれても変わらなかった。 だって、私が学びたいのは“呪文”ではない。火薬や望遠鏡のような、人が作り出す“魔法”なのだから。 魔法の玉に詰まった火薬だけじゃない、もっと、あれの使った武器を生み出す発想も、知識も、欲しい。 環境……ええ、確かに、食物がなくては生きられない。雨が降らなくては、地には草さえ生えないでしょう。 けれども自然とともに生き、雷を天罰と恐れて思考停止するには、私のような人間は色々と手遅れだわ。 あれが否定していた文明から遠ざかっては、私の見たい夢には一生かかっても辿りつけはしない。 とはいえ、ここで生き残っても監視されるのなら、レムオルや消え去り草のような対策は必要でしょうけど……。 それでもいい。 夢を叶えるためならば、どれだけ苦労しようと構わない。どれだけ本気を出したって平気。 自分の手で魔の道を究めて、新たな知識を開拓できるのなら――。 私は、どんな犠牲もいとわない。 * * * 「ええっと。自己紹介って……どういうふうにやったものなのかなぁ? 魔王を倒した孤高の勇者みたいに言われましたけど、俺は全然、そんなヤツじゃなくてですね。 最初、旅に出る前は、俺は俺で人は人って考えてたんです。俺の仕事を誰かに肩代わりさせちゃ悪いな、と思ったり。 勇者の息子として育てられて、でも……親父は何年経っても、世界を救う旅から帰ってこなかったんですから。 だから、アリアハンの王様は、息子の俺が旅立つときに、そのあたりを気にかけてました。 仲間と協力するようにって、お金とか、色んな装備を餞別にもらったんですけど――」 ぎこちなく息を継いだところで、少年の眉から力が抜けた。 難しげな顔の、高い額をつくる一因であった眉間の皺が、青い宝珠の填まった環の下に消える。 あどけなさの残る瞳に宿りかけた影を覆い隠すように、彼は逆立てた黒髪を音を立ててかきむしった。 「すみません、ロシェさん。 久しぶりに誰かと一緒にいるからって、俺、ガンガンしゃべっちゃって」 「状況が状況だ。気にすることでもないだろう」 勇者の息子は、ロシェと呼ばれた男性の言葉を聞いて再び眉根を寄せた。 魔王を倒すまでの行程をひとりで旅してきたからか、若さゆえか。彼はなかなか器用に出来ているようだ。 安堵と不安、羞恥といった感情をまとめて両立させた少年の瞳には、黙りこくった男の渋面が映りこんでいる。 「いや――巧くは言えんのだがな。 アルス。お前の気分は、私にも心当たりがある。それに、互いの身の上を聞くのは苦にならん」 「……あ。俺はクイーンガードなんて知らなかったし、ロシェさんは魔王たちを知らなかったんでしたね……」 互いの認識のズレを、ノアの謳った“別の次元”で片付けたのは、少し前のことである。 神と名乗った帽子の男と、首輪で爆殺された別の男。二人の犠牲者を目にしたからか、“勇者の息子”がどこか思いつめた表情で城を歩いていたところを見つけたのは、もう少し前の話になる。 殺し合いの開始からいくばくも経たずして、自分という他人を前に腰を引いたアルスをどうにか落ち着け―― 今はアリアハンなる国の花にあふれた庭園で、情報交換を兼ねてひと息ついているというわけだった。 「そういうことだ。話したいだけ話せば良い。お前のほうにひと段落つけば、私も事情を説明するさ」 女王を護る騎士に向けて、若き勇者はゆっくりとうなずく。 少しの間、対面の堀に湛えられた流水に目をやって、彼はふたたび口を開いた。 「身の上話は、さっきのあれでほとんどですけど……俺、まだ迷ってます。 魔王を倒すの正しかったかどうかとか、そんなことじゃなくて、もっと別のことで。 あなたと話しながら、ノアが言ってた、“今まで自分がやってきたこと”を考えてみてました。 それと、あの人たちが死んだ時のことも思い返してみて。そしたら、なんか……なんだろ。 俺がロシェさんに会ったとき、あなたのことが恐いと思った理由が分かっちゃった気がするんです」 誰かを殺すのも嫌だけど、ここで死ねるような理由も無い気がしてきて。 誠実な、人を疑うことを知らない、のではない。様々な事件に立ち向かってなお、誠実さを捨てないでいられたのだろうアルスの顔に、苦しげなものがにじむ。 途方にくれたような、頬にかかるあどけなさを増す憂色は、初めて会った時にも彼が浮かべていた色だ。 「これから魔王を倒すってときに、俺は、誰も仲間にできませんでした。 勇者オルテガの息子だからって、俺は俺なんだから、親父みたいな器を望むなって……。 でも、それは違う。合ってる部分もあるんでしょうけど、べつに、他人がいたって不満じゃなかったんだ」 ロシェさんがいてくれるおかげで、まだ落ち着けてる。 ちいさく続けた少年は、自身に内在するものを確かめるように左の拳を固めた。 握りこまれた小盾のベルトが、何気ないしぐさにも乾いた音を追随させる。 「でも、ずっとひとりで帳尻を合わせてきた俺は、自分の仕事をこなすだけで精一杯で。 人に背負わせなかった代わりに、人の寂しさとか、優しさだって、背負ってやれはしないんです。 だから、俺が寂しいって言えるヤツが傍にいなかったのは、俺が誰にも“言わせなかった”からだなって。 ひとりの旅は俺が選んだんだから、母さんにもおじいさんにも、つらいとか苦しいとか、言ったことなんかなかった。 そんなふうに考えてみたら――俺には。俺の心の中には、誰もいなかったような気がしてくるんだ……ッ!」 拳にしぼられた革の音は、肉声が詰まると同時に高くなった。 アルス自身は涙のひとつも流していないが、喰い締めた奥歯のふるえは慟哭、との形容を思わせて激しい。 ノアと名乗った怪物の言葉を、殺し合いに招かれたという現実を、真正直に真正面から。 そして、ある程度冷静に受けとり、じっくり咀嚼してしまったからこそ―― 騎士とともにある勇者は、十六年の人生の生んだ虚無と相対していた。 「……笑い話ですよ。ううん。笑っちゃ失礼ですよね、こんなの。 誰かを守るための勇者だっていうのに。復活した大魔王を倒すために、ひとりでギアガの大穴なんかに飛び込んだっていうのに。……“ここ”で、誰も俺に笑っちゃくれない。俺だって、笑ったりできないんです。 そんなんで、ひとりで死ぬのは――なにも見つけないうちに死ぬのはすごく、恐い」 盾に合わせて握るべき棍棒を放した右手の親指で、アルスは自分の胸を指した。 極論にちかい、けれど彼にとっての真実である結論をぶちあげた瞳には、涙がにじんでいる。 誰かを守るための勇者。ある意味では自身と正反対の位置に立つ男を、少年は兄かなにかのように見据えた。 疲れたような瞳の、底にある輝きが、ロシェに言葉をうながした。 「誰かを守るため、か。勇者とは騎士と変わりのないものなのだな。 では……きみは、守るべきものがあれば、死ににいけるというのか」 「大丈夫だとは言えません。俺だって、“死ぬ”ときはいつも恐い。 だけど……このまま死んだら、俺は色々、納得できないと思います」 “そんなことないよ”などと言っていたら少年は救われただろうかとは、あえて考えない。 ぽっかりと胸に空いた穴を実感した者にこそ、平易な否定は慈雨のように染み渡るものなのだろうが……。 自分が言ったとおり、こんな状況なのだ。苦痛を伴っても、アルスが納得できる方がまだいい。 「分かった。参考になるかどうかは分からないが―― 私も、女王陛下とドゥーハンの民を守る騎士のひとりだ。こちらの身の上を話してみよう」 しかしながら、こうなってみるとロシェにもアルスの気持ちがよく分かった。 対面で話すことに戸惑いを覚えた右手は所在なげに動いて、なにか支えになるものを探す。 ……これでは仲間の侍が言うところのラクゴ、というものになるのだったか。 あえかな六つ花の描かれた扇で膝を叩くに至り、騎士は初めて苦みの混じった笑みを浮かべた。 疑問の表情を浮かべながらも、つられて口角を上げたアルスに向けて、最初の一句をつづる。 「私の守りたいものは、すでにこの世から喪われた。 だが、喪われてしまったからこそ、私はそれを守りきらねばならないと思っている」 美しいままに。“最後まで”。 締めくくりの五文字を聞いた勇者の顔が引き締まるさまを、男は揺れない視界に収めた。 ――不浄の地、ドゥーハン。 生ある者も死した者も怨み、悲しみ、業を背負う地が、ロシェの故郷の成れの果てだ。 一瞬の閃光がドゥーハンの民と街を滅ぼし、大地を死の灰色に塗り替えたのである。 光のもとは、古代のエルフが興したという文明・ディアラントの遺した巨人型兵器“武神”。 禍つ神とさえ形容されたモノに救いを求めたのは、街の大司教の座にある、たったひとりの男だった。 光あれ、との言葉で世界が生まれたという話もあるそうだが、この場合は逆だと……言えるのだろうか? 冗談のような形でもたらされた人生の終わりはあまりに突然すぎて、街の誰もが気付けなかったのだから。 そして、死んでもなお滅びを知らぬままに異界へ囚われた魂。 ドゥーハンの廃墟に縛られた者たちを解き放つのは、剣と魔法、加えて絆の力である。 女王陛下の魂を贄にして召還された破壊の巨人を解放するのもまた、人が生む破壊の手――。 そうだとしても、自分や仲間は、ドゥーハンで過ごした日々を美しいままで散らそうと考えていたのだ。 それが、ロシェにとっての最後の仕事。 クイーンガードとして、女王や“彼女”の愛したドゥーハンを守ることであった。 「でも、武神を倒して魂を解放すれば、みんな“死ぬ”んですよね? いくら存在のしかたが歪んでいたって、あなたの仲間も、街の人も生きてるっていうのに」 アルスの危惧はもっともであったが、少なくともロシェや仲間に、悔いは無い。 「それでも、ドゥーハンの街やオティーリエ女王陛下、それに」 あるとすれば、遠い日となってしまった、すでに喪われたものに対する憧憬であった。 もう一度歩きたいと願った、エルフの女僧侶。彼女の、愛を意味する四文字の名前を―― 「これまで、生き抜いてきた者の遺志と魂を護ることは出来る。 仲間の侍の台詞を借りておくが、“散り遅れた花は見苦しい”のさ」 ロシェは口にしなかった。 雪の灰色とは無縁らしい城の土を彩る花に、左の指を伸ばしかけてやめる。 「だが、散る時でない花を手折るのも――悲しいな」 「ええ。そう、ですよね」 せつなげな面持ちをした“勇者”の微笑に、しかして“騎士”は笑いを返せなかった。 笑えると知っているのに、体が笑わせてくれないという状態は、なかなかにつらいものだ。 ドゥーハンの地下を彷徨ううちに笑い方を忘れた自分の現身(うつしみ)が、妙にうらやましくなる。 「……現在の脅威ではなく、想い出を守るという行為は、滑稽か?」 「いいえ。故郷のことも思い出すヒマもないって状態より、よっぽどマシだなと思います」 低きに流れるような考えを留めた思いは、憎まれ口に変わった。 けれどもアルスは、喪わなければ気付けなかった者の生き様を語るさまから、なにか受けとったのか。 「俺にもそういう理由があったら。ううん、見つけられたら――!」 彼はとっさに体を捌き、手にしていた小盾でもって扇を受け止めた。 六つ花がもたらす魔浄の冷気は、盾に張られた角竜の甲殻によってはばまれる。 「な、なにを」 デイパックをつかみながら横転し、立ち上がる動きで、篭手を狙った二撃目も避けられた。 さすがに、たったひとりで魔王とやらを倒したというだけのことはある。 声こそ動揺しているものの、倒すことより生き延びることに重点を置いた身のこなしには隙が無い。 「私の理由は、今、ここでお前が死ぬ理由には……ならんのだろうな」 それに比べて―― 六人で連携することを基準としてきたおのが刃の、なんと鈍ったことだろうか。 閉じた状態で棍棒を模しているにせよ、扇など使ったことがないという点を差し引いても甘さが残っている。 右手に棍棒を構えられてしまう前にと、みたび閃かせた扇はひるがえした厚手のマントでもっていなされた。 命中率を上げる“魔戦の護符”。魔法によって不慣れな体さばきがカバーされている実感がまったくと沸かない。 「それが、あなたの騎士道ですか!? 俺ッ、俺は――あなたとならノアに抗えるかもって思えたのに!」 「莫迦を言え。魂を縛る異空からでさえ人間を喚べた者に、どうやって立ち向かう!」 ついに、アルスが抜剣した。 飛竜の牙が釘のように突き出した棍棒の描く円弧に、閉じた扇の面をあわせる。 金属と竜の骨が散らす火花と、扇の紋様に刻まれた魔力によって生まれる雪の香がぶつかり、きしんだ。 そんな希望を臆面も無く口に出来るから……お前はきっと、“勇者”と呼ばれていたんだ。 子どもの片手にひときれ。親に渡されたパンで三日以上を過ごして、はじめて彼女に捨てられたと理解した俺と、お前は違う。 「最初の一日で、誰も死ななかったら! 満足して自害に走れるとでも!?」 クイーンガードとなってから身につけた言葉の装飾が、剥がれ落ちてしまいそうだった。 ロシェ。姓など知らないただのロシェが、勇者の輝きを取り戻しかけたアルスに気圧されかけている。 「ノアは監視のもとに生き残らせると言ったけど、俺たちの故郷に返してくれる保証もないじゃないか!」 理不尽な事象に、そして自身に。真っ向から向き合おうとつとめる少年の言葉は強かった。 しかし、“ロシェ”には届かない。最後のクイーンガード、すでに喪われた者の影を求める“騎士”には響かない。 誰の言葉だったか。強い絆は、剣でも切れない。それは、言葉とて同じことだ。 あの真っ白な廃墟を。蹂躙された魂を知らぬ者のそれであるなら―― 同じことだ! 「アモーク!」 反射的とも言えるひらめきの直後に、詠唱は終わっていた。 延々と状況を繰り返させることで、こちらの疲弊を狙ったのだろう。 扇を使った攻撃を回避しつづけていたアルスの体を、薄緑をした空気の刃が包み込んだ。 騎士となってから身につけた僧侶魔法。自分を救ってくれた、もう一度歩きたい癒し手が修めていたわざ。 その中でも貴重な攻撃の呪文をこそ、救うためには壊すことしか出来ないロシェは迷わず選びとる。 高貴なるものの拝命に従う騎士の、ときに鋼の強さと剛直さを併せ持たねばならない精神。 愚直な解けない魂でもって、滅びと曖昧な救いを同時に伸ばしたノアの手をこそ……取ってみせる。 「っあ、ああああぁああ――」 風車のように回転しながら、真空の刃はアルスの周りにとどまっていた。 ひとりでいれば、勇者らしく痛みに堪える矜持は必要なかったということだろうか。 少年らしく、含むところのなにもない絶叫が、マントの切れ端とともに庭園に満ちていく。 抵抗に失敗しても、しなくとも。風の壁が破られた瞬間に、輝こうとする魂を魔の扇で凍らせる。 「ロシェ……っ」 うめきのまじったアルスの袈裟斬りを、騎士は無言で受け止めた。 常ならば腰の入っていたであろう一撃は、しかし、裂傷のために浮いてしまっている。 剣と違って均整のとれない棍棒の扱いに苦慮したのか、破壊力を上げる竜の牙さえ取り回しの邪魔となる始末だ。 扇を引っ掛けて、そのまま引くにも押し切ることもかなわなくなった状況で、少年は“微笑んでみせる”。 「ルーラ!」 わずか一節の詠唱が、苦みばしった表情に追随した。 それが呪文であるとロシェが認識するより速く、アルスの体が宙に浮かんだ。 魔術師が得意とする、迷宮脱出の魔法。それとも、瞬間移動のほうが近いのだろうか? 吹き抜けの高空を翼持てるもののように翔んでみせた勇者は、派手な縮地術の痕跡すら庭園に残さない。 振り上げた扇が断ち切ったのは、血のしぶき。紅い珠は雪のように凍るが早いか、あたたかな土へ解けてゆく。 『甘いな』 恐怖に食いつぶされそうになっていた勇者。 間違えようのない弱者を、有無を言わさず殺さなかった自身を、ロシェは端的に評価した。 騎士道という名のわがままを通すと決めたわけではなく、彼と同じものを抱えていたと理解できるがゆえに。 もう一度、あなたと歩きたい。歩きたい者に、そうと言えなかった自分のふがいなさを胸中で振り切る。 二十四時間以内にひとり。まずはそれだけでいいのだから、慌てる必要もないだろう。 失策の代償は、アルスを通じて自分の存在を喧伝されるというところだろうか。 だが、それもここで地形を把握するなり、罠を仕掛けるなりすれば幸運に転ずるはずだ。 かつての物乞い崩れだった盗賊の勘も、思い出した騎士としての知識も、隠身や城の用途の理解に役立つのだから。 進入禁止のエリアに設定されたときは骨だろうが、もしもを並べても始まるまい。 とにかく、あんなふうに喋ってみせるのはこれで最後だ。 散るべきでない、手折るべきでない時に、花を折ってゆく……悲しみ? 六人を統率する自分がいなければ、剣でも切れない絆さえ、脆くも崩れてしまったではないか。 ああそうだ、本来ならば唾棄すべきであろうノアの箱舟に乗って、喪われた故郷を、美しく葬るために。 自身の安寧を求める、傲慢な精神など―― この花とともに散らせてやる。 【D-3/アリアハン城・庭園/日中】 【ロシェ(男主人公)@BUSIN~wizardry alternative~】 [状態]:MP消費(小)、疲労(中) [装備]:魔浄扇@真・女神転生if...、魔戦の護符@BUSIN [道具]:基本支給品、不明支給品×0~1 [思考]:優勝狙い。女王と民草の魂を解放するために生き残る 1:城を拠点にしつつ参加者を殺す。まずは地形の把握 [参戦時期]:異空で主人公の本体と出会った後~ラスボスと戦う直前 [備考]:人間/職業・盗賊→騎士(Lv5までの魔術師魔法・すべての僧侶魔法使用可)/善属性/性格・正義感。 * * * 大地の上から大空へ。 高空から、再びかの地に。 「っは、はっ、……かはッ、」 激しい上下移動を強いられるルーラの効果を前に、アルスは強いめまいと吐き気を味わった。 気圧とやらの変化で、失血が深まったことだけが原因ではない。着地した体が重いわりに、足もとがおぼつかないのだ。 『殺し合いに、これだけ向かない呪文もない――からか?』 ロシェと確認した地図を見る限り、舞台は懐かしきアリアハン大陸であった。 戦闘用に簡略化した術式が術者の故郷を示すという前提があったからこそ、ルーラを使えたようなものだが……。 レーベとアリアハンを往復できる呪文・ルーラ。数々の洞窟や、ナジミの塔から脱出できる呪文・リレミト。 殺す側から逃げるというときにそんなものが普通に使えてしまっては、殺し合いなど成立させようがない。 「――ベホマ」 とりあえず、耳慣れない呪文で負わされた傷を塞いでおく。 失血も気になるところだが、街の入り口で食事や手当てをするにもいかないだろう。 それに……自分は、久しぶりにアリアハンの街へ戻ってきているのだ。城にいた時には緊張や違和感が勝っていたが、見慣れた街並みを目にすると、胸にはこみあげてくるものがある。 勇者の母として、死ににいくかもしれない息子を送り出した母。自分たち親子を誇りにしていた祖父。 肉親だけではない。アリアハンの王や、宿や道具屋、武具屋の主人。遠くに見える井戸の中にいたのは、メダルおじさん。 戦いにかまけて、自分はいったい、どれほどの郷愁を忘れてきたのか。どれほどの思いを無碍にしたのか。 後悔が胃を揺らしにかかるほどに、自分は、ここに、帰りたかった。 故郷へ帰るために努力をする、そのためになら、命を投げ出せるような気がした。 ロシェのように故郷を消すのではなく、故郷とともに、自分たちが生きていくために。 「まさか……サマンサ!?」 そんな思いを、彼女も抱いていたのだろうか。 ルイーダの酒場で、顔を見るだけは見た魔法使いの面影が、アルスの視界を奪い去った。 緑の帯で彩られた、黒のとんがり帽子。広いつばの下で外側に跳ねた短髪。襟を立てたマント―― ともに行けないと報告するためだけに見た彼女のいでたちさえ懐かしい。 自分の声に応じて振り向く、杖の代わりに斧を携えた彼女が人違いであっても構うものか! 「……あら。名前を知られているなんて、私も有名になったものだわ」 だが、彼女は自身を見限ったに等しい勇者を近づかせることなどなかった。 口の中でなにごとかつぶやかれると同時、アルスは収束する熱源に向けて盾を構える。 直後に現れたのは、一条の細い焔。それが方々から集まって奔流をなし、魔力を秘めた扇の一撃さえ受け止めたはずの竜の甲殻が、形成された炎球の衝撃をいなしきれずに―― 力が、弾けた。 『今のは、メラじゃない』 メラゾーマ。火球を生み出す最上級の呪文。 書物で目にしたことがある、魔法使いの本気の証拠だ。 左腕を大きく開き、一歩退くことで呪文を受けたアルスは、再び戦慄にとらわれる。 自分の立っている場所が、向かうべき目印があやふやになる感覚。 ひとり旅で何度も覚えた感覚が、どうしてか、二人になった今でも強く揺り起こされた。 目の前では、魔法使いという職業に似合わぬ膂力を発揮したサマンサが、三日月のような刃をもつ斧を構えている。 「寂しがりやな勇者様のことだから、自分の家に帰りたがると思っていたのだけど……ハズレだったわね。 でも、勇者様とよく似た……あなた。私が今日という日を生き延びるために――」 死んでちょうだい。 アルスの目の前で、薄桃色の紅を引いた唇が蛇の鱗を思わせて艶めいた。 【D-3/アリアハン・勇者の家付近/日中】 【アルス(男勇者)@ドラゴンクエスト3】 [状態]:裂傷複数(処置済み)、MP消費(中)、疲労(大)、やや失血 [装備]:クギバット@モンスターハンター [道具]:基本支給品、不明支給品×0~2 [思考]:ひとりで死ぬのは、怖い 1:サマンサに対応する 2:殺してでも生き残るための理由か、命を捨てても構わないような存在が欲しい [参戦時期]:ゾーマ復活後。アレフガルドに到達している [備考]:バラモスをひとりで打倒しています。 【サマンサ(女魔法使い)@ドラゴンクエスト3】 [状態]:MP消費(微小) [装備]:ルーンアクス@魔界塔士 [道具]:基本支給品、不明支給品×0~2 [思考]:優勝狙い。魔の道を究めるために生き残る 1:24時間ルールを解除するため、アルスを殺す 2:ノアの監視を振り切るための手段を探す [参戦時期]:ゾーマ復活後 [備考]:戦士→魔法使いの順に転職しています。 【魔浄扇@真・女神転生if...】 ロシェに支給された。 凍結を追加効果にもつ扇。装備すると力・速・運が1ずつ上昇する。 【魔戦の護符@BUSIN】 ロシェに支給された。 高名な魔術師が念を込めた護符。装備者の命中率を上昇させる。 道具として使うと、奇蹟を起こす魔術師魔法『ニルヴァナ』の効果を発揮する。二回使用で破損。 ※ニルヴァナ…七種類の奇蹟のうち、ランダムでひとつを起こす。代償として術者は気絶。 奇蹟一覧:「何も起こらない」「敵を異次元に飛ばす」「敵の魔法を封じる」「パーティの魔法を強化」 「パーティのHP全快+MPを1回/Lvずつ回復」「パーティ全員の防御力・回避力上昇」「パーティの直接攻撃を強化」 【クギバット@モンスターハンター】 アルスに支給された。 角竜ディアブロスの角を荒削りにした先端部に、竜の牙を埋め込んだ棍棒(片手剣)。小盾は角竜の背甲製。 いささか原始的なつくりだが、骨加工職人は“これこそ勇者の武器”と語っているようだ。 【ルーンアクス@魔界塔士】 サマンサに支給された。 斧の一種。自分に向かってくる魔法を一定確率で跳ね返す。 【参加可能者 残り19人+α】 013 各自で名前を付ける企画です ※しかし名乗れるかは限らない 投下順 015:超重甲! ビーファイター!(タイトルに意味はない) 013 各自で名前を付ける企画です ※しかし名乗れるかは限らない 時系列順 015:超重甲! ビーファイター!(タイトルに意味はない) 初登場! ロシェ 036:この剣に懸けて 初登場! アルス 043:血も涙も、故郷(ここ)で乾いてゆけ 初登場! サマンサ ▲
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新しい年があけた その夜 私を乗せた電車は この街へと 私を送り届けた コートのすそから 冷気が忍び寄る 吐く息は白く 手袋なしの手を かじかませる ここを離れて 十日間 変わるはずのない風景 夏に帰ったときには 感じることなかった 感情が生まれる 懐かしい… 少し寂れた駅の風景も 街の明かりも 交差点も そして何より 沖縄では味わえない 冷たい空気も 懐かしい… いずれ私はここを出て 故郷に帰る それでもやはり 私はここを 決して忘れないだろう いつのまにか ここは私の第二のふるさと 幾つもの思い出が詰まった 第二のふるさと あと一年ちょっと ここで頑張ろう
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銀色に輝く故郷 依頼主 :キキプ(西ザナラーン X16-Y29) 受注条件:レベル9~ 概要 :キキプは自分の代わりに地上げ屋と交渉する者を探しているようだ。 キキプ 「ぼ、冒険者さん、た、大変よ! シルバーバザー存亡の危機なの! ついに、地上げ屋が本格的に動き出したの! 奴ら、偽の買収契約書をでっちあげて、 住人たちを強制的に排除するつもりらしいの! そんなことしたら、このバザーはおしまいよ!」 ???? 「キキプさん、あなたもつくづく強情なお人だ。 たった一言でいいんですよ。 「我々に土地を譲り渡す」と言ってもらえませんかねェ?」 キキプ 「またアンタね! 何度来ても答えは変わらないわよ! シルバーバザーはワタシの大切な故郷なの。 アンタなんかに絶ッッ対にわたすもんですか!」 ケンリック 「・・・・・・・・・・・・このアマァ。 下手に出てりゃ、つけあがりやがって! オレのバックに誰がついてるか、知らねェのか? こんなクソみたいな集落、キレイサッパリ更地にしてやンよ! おッと、もともと何もねェとこだがな。」 キキプ 「・・・・・・何もないですって? ううん、それは違うわ。 お客も、お金も・・・・・・確かにこの集落には何もない。 でも、ここには「思い出」があるの。 私たち住民が暮らした、たくさんの思い出が・・・・・・。 村人総出で汗水たらして井戸を掘ったり・・・・・・ お祭りを成功させるため、みんなで盛り上がったり・・・・・・。 それがこのシルバーバザー、私の生まれ故郷・・・・・・ そんな思い出を、アンタなんかに壊させないわ!」 ケンリック 「・・・・・・フン! まァいい、もう土地買収は最終段階。 バザー内の建造物に「差し押さえ証」を貼っておいた。 いいか? 間違っても「差し押さえ証」を剥がそうなんて、 フザけたこと考えんじゃねェぞ? ウチの若い衆は、血の気の多い奴ばっかりだからなァ!」 キキプ 「Nikuq、お願い・・・・・・ 「差し押さえ証」を全部剥がして、 ケンリックを追い出してちょうだい!!」 ケンリックに差し押さえ証を渡す ケンリック 「あんだァ? もう遅ェんだよ! 今、組の手配した解体屋がこっちに向かってんだ。 「差し押さえ証」の貼ってある建物は、根こそぎドカーンだぜ?」 (差し押さえ証を渡す) ケンリック 「・・・・・・どひョウッ! こ、ここここここれは「差し押さえ証」ッ!? テメェ、これ全部剥がしたのかッ!? ・・・・・・ってことは、 俺の部下たちは全員、お前が・・・・・・!? ち、ちくしょう、覚えてやがれッ! 次はシャレにならん奴らをつれてきてやるッ! こんなバザー、丸ごと地図から消してやるからなッ!」 キキプと話す キキプ 「・・・・・・どうやら、ケンリックを追い返したみたいね。 アイツの言う「シャレにならん奴ら」っていうのは怖いけど、 とりあえず当面はバザーも平和になりそう。 ・・・・・・ありがとう。 ふふふ、ちょっと照れくさいわね。 お礼の言葉を言うなんて何年ぶりかしら。 私はこのシルバーバザーを・・・・・・私たちの故郷を、 これからも頑張って守っていくわ!」 ???? 「俺たちも手伝わせてくれよ、キキプ!」 キキプ 「あら、あなたたち・・・・・・。」 ガルフリダス 「お前がケンリックの野郎に切った啖呵、聞いてたぜ。 たしかにこの集落はなにもねェ。 だが捨てるには、ちっとばかし大切なものが多すぎらァ。」 ファファフォノ 「お前とはケンカばっかりしてたが・・・・・・それも大事な思い出だ。 何もないなら、力を合わせてこれから何かを作らなくちゃな!」 キキプ 「みんな・・・・・・ありがとう。 Nikuq、あなたもいろいろとありがとう。 シルバーバザーからは、きらびやかな服も 賑やかな船も無くなってしまったけど・・・・・・ この集落に住む人たちの「思い出」がある。 そして人がいる限り、そこには「希望」もあるわ。 あなたが守ってくれたこの集落、 これからもみんなで頑張って守っていくわ! あ、そうそう、この「モモディ宛の手紙」を、 ウルダハのモモディに持っていってちょうだい。 私、モモディとは昔なじみなの。 モモディなら、冒険者の貴方にぴったりの報酬を 用意してくれるはずよ。」 クイックサンドのモモディにモモディ宛の手紙を渡す モモディ 「あら、わたしに届け物? 何かしら。」 (モモディ宛の手紙を渡す) モモディ 「手紙? 一体誰かしら・・・・・・。 キキプからじゃない、珍しいわね。 内容は・・・・・・ふふっ、彼女らしいわね。 まだシルバーバザーに活気があったころ、 彼女のところへよく遊びに行ったわ。 当時は一緒に、夜通し恋話をしたものよ。 キキプといったら、シルバーバザーの看板娘って、 このウルダハでも評判だったんだから。 それにしても、強制立ち退きを迫るなんて・・・・・・。 まったく、強引なやり方をする人達がいるのね。 あなたが助けてくれてよかった。 でも、わたしは何も心配なんてしてないわ。 彼女のいるシルバーバザーだもの、 きっと盛り返すに違いないわ。 キキプとシルバーバザーを守ってくれてありがとう。 わたしからもお礼をさせてちょうだい!」 差し押さえ証:差し押さえの決定について記された証書 モモディ宛の手紙:キキプが書いた、モモディ宛ての手紙
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第36話「故郷に舞う風」 前話 次話 第35話「災厄の襲来」 → 第36話「故郷に舞う風」 → 第37話「戦士の資質」 作戦目的 出現条件 勝利条件 1. 敵の全滅。 最初から 1. Zy-98(ザイード)の撃墜。 増援2後 敗北条件 1. 味方戦艦の撃墜。2. 宗介の撃墜。 最初から 1. 味方戦艦の撃墜。2. 宗介、またはティエリアの撃墜。 増援1後 1. 味方戦艦の撃墜。2. 宗介の撃墜。 増援2後 SRポイント獲得条件 Zy-98(玉芳)とZy-98(玉蘭)を同ターンに撃墜する。なお、両者ともHPが8000以下になると後退する。 増援1後 備考 味方ユニット チーム 機体 メインパイロット 出現条件 参考 プトレマイオス2改 スメラギ 初期 ウルズ7 ARX-7 アーバレスト 宗介 任意選択 出撃選択×9 ソレスタルビーイング ラファエルガンダム ティエリア 増援1 増援2でアレルヤのチームに入る ソレスタルビーイング ガンダムハルート アレルヤ 増援2 敵ユニット チーム 機体 メインパイロット 出現数 出現条件 Lv HP 最大射程(P) PP/資金/Zチップ アイテム 参考 N H N H N H 五飛 アルトロンガンダム 五飛 1 初期 39 28400 6(4) 10/4900/12 - ヒイロを狙う アマルガム Zy-98 シャドウ アマルガム 3 37 6050 6(3) 7/2700/6 - Zy-98 シャドウ アマルガム 37 6050 6(3) 7/2700/6 - マーティアル エルドスピーネ 防衛隊員 3 37 7150 6(3) 7/1900/6 - エルドスピーネ 防衛隊員 37 7150 6(3) 7/1900/6 - マーティアル スコープドッグ ギルガメス兵 2 37 5050 4(4) 5/1300/4 - スコープドッグ ギルガメス兵 37 5050 4(4) 5/1300/4 - マーティアル ファッティー ギルガメス兵 2 37 5250 5(5) 5/1300/4 - ファッティー ギルガメス兵 37 5250 5(5) 5/1300/4 - アマルガム Zy-98 シャドウ 玉芳 1 増援1 39 20350 6(3) 10/3400/8 - アマルガム Zy-98 シャドウ 玉蘭 1 39 20350 6(3) 10/3400/8 - A21 Zy-98 シャドウ セイナ 1 37 7650 6(3) 8/2700/6 - A21 Rk-92 サベージ A21 3 37 4850 5(3) 4/2500/4 - Rk-92 サベージ A21 37 4850 5(3) 4/2500/4 - A21 C3-5 ミストラルII A21 3 5050 37 6(0) 4/2400/4 - C3-5 ミストラルII A21 5050 37 6(0) 4/2400/4 - アザディスタン Zy-98 シャドウ ザイード 1 増援2 39 29150 6(3) 10/3400/8 カートリッジ 宗介を狙う アマルガム Zy-98 シャドウ アマルガム 7 37 6050 6(3) 7/2700/6 - Zy-98 シャドウ アマルガム 37 6050 6(3) 7/2700/6 - 増援出現条件 増援番号 発生条件 参考 増援1 五飛と戦闘 or 3PP 味:プトレマイオスの隣敵:南 増援2 増援2後、5チーム壊滅 or 2ターン後のPP 味:プトレマイオスの隣敵:東 攻略アドバイス ゼロと刹那で、五飛に説得可能。 五飛を撃墜すると、宗介が五飛の隣に移動。 増援1のティエリアは、SP最大。 増援2のアレルヤは、気力+20、SP最大。 ゼロとカレンを、セイナと戦闘させると、Dトレーダーで100Zのボーナス。 戦闘前会話
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曲名 故郷を離るる歌 点数 76 備考 0 40~から。自分の知らない外の世界へ期待を膨らませているのが容易に想像できる。 76
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こきょうのきみへ【登録タグ CAZZY こ 曲 波音リツ】 作詞:CAZZY 作曲:CAZZY 唄:波音リツ 歌詞 きみは今ごろ元気にしてますか 相変わらずの笑顔で笑えてますか こちらは平凡な日々にたまに疲れたりするけど なんとかやってます 思えばあのころは楽しかったね ワンルームのアパートで狭かったね 寝坊ばかりのぼくをゆすって起こしたりしていたよね いまぼくの心がきみに伝えたいのは あの頃のぼくにはきみがいて きみにはぼくがいて それがあたりまえすぎて大事なことが 少しづつずれ始めてたのかな きみは悲しみを誰にもゆずれないまま眠るのかな そんな夜にはきみのそばにいて唄ってあげたい lululu..... きみとの約束も守れないまま いつかきみと来た場所にまた来たよ あの時のぼくは きみがずっとそばにいると思ってたんだ いまぼくの心がきみに伝えたいのは あのときの二人の約束を守れてないこと ほんとうに守ろうとしたのはきみではなくて ぼくの弱い心だったから きみは悲しみを誰にもゆずれないまま眠るのかな そんな夜にはきみのそばにいて唄ってあげたい lululu..... 今年の夏もきみの眠る故郷に 花を持って会いに行くから コメント 名前 コメント
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ふるさと とおざかるかこ【登録タグ PELIE ふ 初音ミク 曲】 作詞:PELIE 作曲:PELIE 編曲:PELIE 唄:初音ミク 曲紹介 PELIE氏の15作目。 Where are you from?...故郷を想う歌です。(作者コメントより) 歌詞 (配布された歌詞より転載) 窓越しからはネオンだけが星のように輝いて 流れてく電車 帰り道では空を見上げ 広がるのは暗闇を埋め尽くすビルだけ 故郷の匂いも風も全部忘れて 出てきた都会の街並みで振り返ることなく 過ぎる日々 日に追われ 変わる環境 人ごみに潰された花に一粒の雫こぼす 「山」とか「川」や「海」や「森」という単純な言葉が 懐かしく思う 季節とともに色を変える山並みは美しく 絵画のような景色 僕の夢 君の夢 全て幻みたいな空想のフォトグラフ 目が覚めて消えてく いつから此処にいるの?疑う事も肯定もしない毎日に 流されていく記憶 悲しみの涙も 喜びの涙も あっと言う間に蒸発して消える 自由に舞った花粉みたいな行く宛もなく彷徨って 降り注ぐ大地に 故郷の匂いも風も全部忘れて 出てきた都会の街並みで振り返ることなく 過ぎる日々 日に追われ 変わる環境 人ごみに潰された花は今日もまた空を見て生きてる コメント 名前 コメント