約 16,607 件
https://w.atwiki.jp/sengokuhime3/pages/44.html
武将 兵種 国 能力値 スキル 列伝 Lv 1 2 3 4 0869 安宅 冬康 槍 阿波 統智政 456 567 678 789 (1530-1564)三好家臣。三好元長の三男。安宅家を継ぎ、淡路水軍を統率。兄・三好長慶を助けて活躍したが、松永久秀の讒言により兄に殺された。歌や書、茶道に長じた。 0870 安宅 信康 騎 阿波 統智政 321 431 542 653 (1549-1578)織田家臣。冬康の子。父の死後家督を継ぎ、淡路水軍を率いる。はじめ石山本願寺と結ぶが、織田信長の畿内平定軍に降り、木津川口合戦で毛利水軍と戦った。 0871 足利 義維 弓 阿波 統智政 111 122 233 344 0872 足利 義栄 槍 阿波 統智政 111 221 332 443 (1540~1568)室町幕府14代将軍。足利義輝が松永久秀に殺された後、三好家の後援で将軍に就任する。しかし、在位わずか7カ月で信長の上洛軍に敗れ、京を追われた。 0873 細川 持隆 騎 阿波 統智政 111 221 332 443 (1497-1553)阿波守護。播磨守護・赤松晴政の要請により尼子晴久と備中で戦うが敗れる。のち足利義栄を擁し入京を試みるが、家臣の三好義賢と対立し、義賢に殺された。 0874 細川 真之 弓 阿波 統智政 322 433 544 655 (1538-1582)持隆の子。父を殺した三好義賢に擁立され、阿波勝瑞城主となる。のち長宗我部元親とともに三好長治を討つが、長治の弟・十河存保に居城を追われ自害した。 0875 三好 義賢 槍 阿波 統智政 532 643 754 865 (1527-1562)三好家臣。元長の次男。兄・長慶の畿内進出後、本国・阿波の経略を担当。長慶の片腕として内政、軍事に活躍したが、和泉久米田合戦で戦死。茶道に長じた。 0876 三好 長治 騎 阿波 統智政 421 531 642 753 (1553-1577)義賢の子。父の死後、篠原長房の後見で家督を継ぐが、讒言に惑わされ、細川真之とともに長房を討った。のちに長宗我部元親に通じた真之と戦い、敗死した。 0877 鎌田 光久 弓 阿波 統智政 431 542 653 764 0878 鎌田 光康 槍 阿波 統智政 321 432 543 654 0879 鎌田 光義 騎 阿波 統智政 431 541 652 763 0880 篠原 自遁 弓 阿波 統智政 111 221 332 443 0881 七条 兼仲 槍 阿波 統智政 531 642 753 864 (1548-1582)阿波の豪族。七条城主。中富川合戦で敗死した。怪力の豪傑で、武勇伝が多数伝承されている。大山寺で催される「力餅大会」は伝承の1つに由来するという。 0882 近藤 正次 騎 阿波 統智政 433 544 655 766 0883 東条 関兵衛 弓 阿波 統智政 532 643 754 865 0884 篠原 長房 槍 阿波 統智政 445 556 667 778 (1513-1573)三好家臣。主家の領国経営の基礎となる分国法「新加制式」を制定した。三好三人衆に次ぐ地位にあったが、同族・篠原自遁に讒言され主君・長治に殺された。 0885 川島 惟忠 騎 阿波 統智政 321 432 543 654 0886 大西 頼武 弓 阿波 統智政 111 222 333 444 (1519-1578)阿波の豪族。白地城主。出雲守と称す。大西家は三好郡大西村の出身。三好郡や讃岐豊田郡などを侵略し、大井荘として支配した。長宗我部軍との戦いで戦死。 0887 大西 頼晴 槍 阿波 統智政 211 321 431 542 (1544-1578)阿波の豪族。白地城主。上野介と称す。大西家は清和源氏小笠原家または近藤家の流れをくむという。父・頼武とともに伊予で長宗我部元親と戦い、戦死した。 0888 大西 頼包 騎 阿波 統智政 111 222 333 444 0889 四宮 光行 弓 讃岐 統智政 321 432 543 654 0890 安富 盛定 槍 讃岐 統智政 222 333 444 555 0891 六車 宗旦 騎 讃岐 統智政 111 222 333 444 0892 寒川 元政 弓 讃岐 統智政 111 222 333 444 0893 香西 元成 槍 讃岐 統智政 332 443 554 665 (1508-1560)細川家臣。三好長慶が主君・晴元を追放したあと、政権回復を目指し戦う。波多野晴通を援護して松永久秀を破るなど活躍したが、三好家との戦いで戦死した。 0894 香西 元載 騎 讃岐 統智政 221 332 443 554 0895 奈良 元信 弓 讃岐 統智政 643 754 865 976 0896 香川 信景 槍 讃岐 統智政 211 322 433 544 0897 長尾 大隅守 騎 讃岐 統智政 111 221 332 443 (????-????)細川家臣。九代西長尾城主。大隅守。長宗我部氏と争うが、土器川の合戦にて大敗。篭城して抗戦するが香川氏の説得を受け降伏する。名は高親。 0898 長尾 高勝 弓 讃岐 統智政 111 222 333 444 (????-1579)細川家臣。八代西長尾城主。大隅守。 0899 妻鳥 光家 槍 伊予 統智政 111 222 333 444 0900 河上 安勝 騎 伊予 統智政 111 221 332 443 0901 金子 元宅 弓 伊予 統智政 532 643 754 865 (1551-1585)伊予の豪族。金子城主。長宗我部元親の四国統一に貢献する。人格・識見ともに優れた勇将と評された。豊臣秀吉の四国征伐軍に抵抗するが敗れ、自害した。 0902 壬生川 通国 槍 伊予 統智政 111 221 332 443 0903 石川 勝重 騎 伊予 統智政 222 333 444 555 0904 河野 通直 槍 伊予 統智政 3104 4105 5107 61210 (85)弓兵弱体(98)士気回復(50)弱将奮起 (1479-1572)伊予の戦国大名。湯築城主。家臣の謀叛や他国からの侵攻が相次ぎ、対策に苦慮した。娘婿・来島通康に家督を譲ろうとするが家臣に反対され、内紛を招いた。 0905 村上 通康 槍 伊予 統智政 877 988 999 101010 (83)騎兵弱体(78)火力増強(46)馬上酩酊 河野家臣。来島村上水軍の頭領。主君・通直から後継者に指名されるが、反対意見が多く実現しなかった。厳島合戦では毛利軍に協力し、その勝利に貢献した。 0906 平岡 房実 弓 伊予 統智政 532 643 754 865 (1515-1574)河野家臣。伊予荏原城主。奉行人を務めた。主家に背いた大野家や和田家と戦う一方で、周辺諸国の大友家などの侵入を防ぐなど、主家のために東奔西走した。 0907 宇都宮 清綱 槍 伊予 統智政 111 221 332 443 (1478-1544)伊予の豪族。1532年頃、三男・房綱とともに萩森城を築き、居城とした。伊予宇都宮家は武茂景泰(下野宇都宮家8代当主・貞綱の甥)を祖とするという。 0908 宇都宮 豊綱 騎 伊予 統智政 211 322 433 544 (1506-1573)伊予の豪族。地蔵嶽城主。土佐一条家と結んだ。飛鳥城の戦いで西園寺公高を討つなど勢威を振るうが、鳥坂峠合戦で河野・毛利連合軍に敗れ、以後衰退した。 0909 大野 直之 弓 伊予 統智政 333 444 555 666 (1536-1590)河野家臣。直昌の弟。地蔵嶽城主・宇都宮豊綱の娘婿となる。豊綱の没落後は地蔵嶽城主となった。たびたび主家に背き兄や主家の軍と戦いを繰り返した。 0910 西園寺 実充 槍 伊予 統智政 323 434 545 656 (1511-1570)伊予の豪族。黒瀬城主。宇都宮豊綱との戦いで嫡子・公高を失い、甥・公広を養子に迎えた。文武に優れ、上洛した際には三条公朝邸での和歌会に列席した。 0911 西園寺 公高 騎 伊予 統智政 432 543 654 765 0912 西園寺 公広 弓 伊予 統智政 122 233 344 455 (1538-1587)伊予の豪族。黒瀬城主。叔父・実充の養子となり家督を継ぐ。のちに豊臣秀吉の四国征伐軍に降るが、西園寺旧臣の叛乱を警戒した戸田勝隆により謀殺された。 0913 紀 経安 槍 伊予 統智政 221 332 443 554 0914 紀 通安 騎 伊予 統智政 211 321 432 543 0915 安芸 国虎 槍 土佐 統智政 851 962 1073 1184 (1530~1569)「土佐七豪族」の一つとして、土佐東部に威勢を張った。土佐統一に燃える長宗我部元親に攻められ、家中から内応者が続出。国虎は自害し、安芸家は滅んだ。 0916 安芸 元盛 騎 土佐 統智政 233 344 455 566 0917 野中 重治 弓 土佐 統智政 431 542 653 764 0918 野中 頼綱 槍 土佐 統智政 422 533 644 755 0919 野中 親孝 騎 土佐 統智政 532 643 754 865 0920 長宗我部 元親 槍 土佐 統智政 387 498 5109 111110 (88)誠心誠意(72)一番槍(47)ボク頑張る (1539-1599)土佐の戦国大名。岡豊城主。国親の子。剽悍の一領具足衆を率い、瞬く間に周辺諸国を制圧。10数年で四国統一を成し遂げ「土佐の出来人」の異名をとった。 0921 吉良 親貞 槍 土佐 統智政 347 458 569 6710 (1541-1576)長宗我部国親の次男。剛毅かつ知略に富んだ武将で、兄・元親の片腕として土佐統一に貢献した。土佐一条家滅亡後は土佐中村城代となるが間もなく病死した。 0922 吉良 親実 騎 土佐 統智政 234 345 456 567 (1563-1588)長宗我部家臣。親貞の嫡男。宗家の家督相続に際し、四男・盛親の擁立を望む伯父・元親を諫めるが、対立勢力の久武親直に讒言され、元親に自害させられた。 0923 香宗我部 親泰 弓 土佐 統智政 554 665 776 887 (1543-1593)長宗我部国親の三男。阿波中富川合戦で十河存保軍を破るなど、兄・元親の片腕として四国統一に貢献した。織田家に使者として赴くなど、外交でも活躍した。 0924 津野 親忠 槍 土佐 統智政 344 455 566 677 (1572-1600)長宗我部元親の三男。土佐の豪族・津野家の家督を継ぐ。父が弟・盛親に家督を譲ったあと幽閉される。関ヶ原合戦後、久武親直の讒言により盛親に殺された。 0925 吉田 孝頼 騎 土佐 統智政 543 654 765 876 (1495-1569)長宗我部家臣。主君・国親の妹を娶る。知勇兼備の将と評され、権謀術数を駆使する一方で、各地で戦功を立て、国親の片腕として主家の勢力拡大に貢献した。 0926 吉田 重俊 弓 土佐 統智政 765 876 987 1098 (1500-1574)長宗我部家臣。孝頼の弟。安芸国虎との戦いの際は、調略を用いて安芸家中を内部崩壊に導いた。知略に優れた武将で、兄とともに主家の版図拡大に貢献した。 0927 江村 親家 弓 土佐 統智政 752 863 974 1085 (1525-1591)長宗我部家臣。吉田重俊の次男。江村親政の娘婿となる。父と同じく備後守を称したため「小備後」と呼ばれた。多くの合戦に参加し、近隣に勇名を轟かせた。 0928 福留 親政 槍 土佐 統智政 841 952 1063 1174 (1528-1577)長宗我部家臣。安芸家との戦いで奮戦し「福留の荒切り」の逸話を残す。主君・元親から受けた感状は21枚という家中屈指の勇将。南伊予攻略戦で戦死した。 0929 福留 儀重 騎 土佐 統智政 631 742 853 964 (1549-1586)長宗我部家臣。親政の子。童謡にも唄われた猛将で主家の四国統一に貢献した。主君・元親が禁酒令を発した際、酒樽を砕いて諌めた。戸次川合戦で戦死した。 0930 久武 親信 槍 土佐 統智政 734 845 956 1067 (1540-1579)長宗我部家臣。誠実で分別があり、元親から厚い信頼を受けた。南伊予地方の攻略を任され、小豪族らとの合戦を繰り返した。伊予岡本城を攻撃中に戦死した。 0931 久武 チカ 弓 土佐 統智政 486 597 6108 7119 (87)虚報伝達(94)無気力(48)悪女の知恵 (1546-1605)長宗我部家臣。策謀や讒言で多くの同僚を自害に追い込み、主家滅亡の因を作った。兄・親信は主君・元親に「弟は必ず主家に仇をなす」と語っていたという。 0932 桑名 左衛門 騎 土佐 統智政 622 733 844 955 0933 桑名 親勝 弓 土佐 統智政 422 533 644 755 0934 中島 重房 騎 土佐 統智政 432 543 654 765 0935 波川 清宗 弓 土佐 統智政 531 642 753 864 0936 片岡 光綱 槍 土佐 統智政 321 432 543 654 0937 門田 康登 騎 土佐 統智政 212 323 434 545 0938 本山 茂辰 弓 土佐 統智政 422 533 644 755 (1525-1564)土佐の豪族。茂宗の子。長宗我部国親の娘を娶る。のちに敵対し、長浜戸合戦で長宗我部軍に敗れて平野部の拠点・土佐朝倉城を失い、凋落の一途をたどった。 0939 本山 清茂 槍 土佐 統智政 632 743 854 965 (1507-1555)土佐の豪族。本山城主。嶺北地方一帯に加え南方の平野部に支配圏を広げ、本山家最大の版図を築いた。のちに子・茂辰に本山城を譲り、土佐朝倉城に移った。 0940 大平 国興 騎 土佐 統智政 111 111 211 322 0941 一条 兼定 弓 土佐 統智政 214 315 416 517 (1543-1585)土佐一条家4代当主。房基の子。日夜酒色にふける生活を送ったため、家臣たちによって追放された。のちに大友宗麟の後援で旧領回復を企てるが、失敗した。 0942 土居 宗珊 騎 土佐 統智政 226 337 448 559 (1513-1572)土佐一条家臣。放蕩三昧の主君・兼定に対してたびたび諫言を行うが、兼定の勘気を蒙り手討ちにされた。これが家臣の離反を招き、兼定追放の一因となった。 0943 小島 政章 弓 土佐 統智政 322 433 544 655 (1538-1591)土佐一条家臣。主君・兼定の豊後追放に憤り、兼定を裏切った家臣らの居城を攻撃した。のちに長宗我部元親の土佐平定軍に降り、幡多地方の平定に尽力した。 0944 依岡 左京 槍 土佐 統智政 841 951 1062 1173 (????~1586)一条家の臣。主家滅亡後は長宗我部家に仕えて数々の合戦に従軍し、勇名を馳せた。外交の使者として織田信長を訪ねた事もある。戸次川合戦で戦死した。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/5305.html
ブ・イン・エー戦死に続いて教皇戦死の報が戦場を駆け巡ると、コンピケン連合軍将兵の戦意は跡形もなく消え去っていた。自然と砲火の応酬は止み、次々に艦の機関を停止して降伏していった。戦争を!勝利を!と呼号する総司令官が消滅したからには、圧倒的不利になった状況下で得ることの叶わない勝利を求める理由はどこにもなかった。 十一月三十日五時十一分、コンピケン連合軍の残存部隊をまとめたブ・イン・ビーが、全軍を代表してSOS帝国軍に降伏を申し出た。本国には名のある指導者や提督は存在せず、織的な抵抗はほぼ不可能なため、事実上のコンピケン連合の敗北宣言である。 ハルヒは即座に降伏を受理すると同時に、SOS帝国の勝利を宣言した。帝国軍の全艦艇で歓喜と興奮の活火山が爆発し、勝利の雄たけびと音階を無視した歌声が響き続けた。一時は不利かと思われたものの帝国軍の全将兵が信奉する英雄は辛くも勝利して、彼らは無事に生き残ることが出来たのだ。 宣言は直ちに銀河中を駆け巡り、SOS帝国の五つの星系では戦場での歓喜がスケールアップして再現された。どの惑星でも人々は家を飛び出して所かまわず感情を爆発させ、飲食店では料理と酒が無料で振舞われ、テレビ局は自分達の指導者の偉大さを称える報道特集を流し続けた。星系の指導者達やツルヤ財閥の関係者も胸をなでおろしていた。彼らは賭けに勝ち、自分達の判断が正しかったことがひとまず証明されたのだ。 生者にはどのような形であれ未来が待っている。これは死者にはない特権だった。ブ・イン・ビーは兄の死を聞いたとき、悲しみよりも先に安堵と羨望が心を占有していた。彼自身も驚いたが、逆に納得もいった。強力で有能な敵と双方全力を尽くして戦い敗死したことは、武人としての王道を突き進み、それに誇りを持って生きてきた兄にとって申し分のない死に方ではないか。 それでも、オキタを脱出してきたダラヴィ参謀長から遺言を伝えられると、ブ・イン・ビーは堪えきれず十五年ぶりに涙腺の機能を全開にし、嗚咽をたむけの言葉にして最愛の兄の冥福を祈った。彼は一ヶ月間喪に服して心情を整理すると、亡き兄のアドバイスに従ってSOS帝国軍の門を叩き、実践経験を豊富に持つ貴重な提督として帝国軍の一翼を担っていくことになる。 アサクラ分艦隊旗艦トリスタンでは勝利に酔いしれる乗員の海を、ただ一人だけ沈痛な表情をした艦長が司令官に向かって泳いでいた。 「あら、浮かない顔をしちゃって、どうしたの?」 「それが……戦闘中に本艦から敵に向けて通信が発信された形跡があります。司令室のコンピューターから味方の位置情報も抜き取られていまして、どうもこの艦に内通者がいると思われます」 艦長は重要な部分を言わなかった。味方の位置に関する情報が抜き取られたコンピューターは高級士官のみが使用を許可されたもので、通信が発せられた時間にそのコンピューターを使える場所にいたのは目の前にいる人物を含めて数人しかいない。アサクラは自身が疑われることを承知しているはずだった。 「困ったわね。せっかくの勝利に水を差すようで嫌だし、内通者がいたなんて恥ずかしいし……そうね、この件はナガトさんには黙っておいてくれない?その代わり、わたし直属の部下に内緒で処理させてちゃうから」 艦長は沈痛な表情を崩さなかったが、内心ではたじろいでいた。前々から底が知れない女性だと感じていたが、内通者であることを疑っている人物の眼前で、堂々と隠蔽工作をほのめかす話をするとは!よっぽど豪胆な性格なのか、それとも単に鈍感なだけなのか。彼は判断できなかった。 「……それは司令官としての命令ですか?」 「んーん、わたしにはそんな権限ないわよ。内通者なんて諜報戦の専門家である情報管理局に丸投げしちゃった方がずっと効率的だし。だからね、これは一人の女の子としてのお願いよ。素敵な艦長さんは聞いてくれるかしら」 無意識の内にうなずいた後、艦長は背信行為の片棒を担いでしまったかもしれないことに気づいた。 「ふふっ、ありがとね」 アサクラはそう微笑むと、ようにきびすを返して女性兵が会話の華を咲かせている輪に戻っていった。艦長は呆気にとられつつも、何事もなかったように談笑する司令官に感服していた。獅子身中の虫となるか、それよりもさらに異質な存在となるか。ナガトの右腕が向かう先は未だあやふやなままである。 ヒール・アジス・サウド中尉はブリュンヒルト内の廊下で血を吐いて倒れているところを、メイ・ユンファ中尉によって発見された。ブリュンヒルトへはナガトに付いてきたのだが、別行動をとったため緊張を解いた瞬間、胃に開いた穴から出血が始まってしまったのだ。すぐさま医務室へ収容されたサウドは更迭されるかに思われたが、本人が辞めるつもりはないと主張し、ナガトもそれを許可したため留任することになった。 射手座の会戦においてSOS帝国軍で最大の犠牲を払い、自らも三度旗艦を変えながら不退転の決意をもって戦ったモリは、皇帝ハルヒから褒め称えられいくつかの勲章と新しい旗艦を賜ることとなった。れと同時に周囲からは“鉄壁モリ”の二つ名も賜った。 “鉄壁モリ”の名は以前から一部の部下の間でささやかれていた。それは彼女に美貌に惑わされた男性将兵が、赤々と燃え盛る火に集まる虫のごとくアタックをしては跳ね返され、いつしか彼女の前は死屍累々の惨状となっていたことに因んでいる。こうしてモリ・ソノコは公私共に“鉄壁モリ”と呼ばれるようになった。 良将と称えられるようになっても本人は驕るでもなく、帝国軍内の一提督として誠実の態度を崩さなかった。ただし、集まる虫に対してはより冷淡になったので、彼女がこの異名を気に入っていたかは定かではない。 「これより三分間の黙祷を行うわ。やらなかったら全ての戦死者への冒涜とみなして死刑よ。嫌でもやるふりはしなさい。黙祷!」 会戦後の膨大な後始末が一段落つくと、ハルヒは全軍に敵味方の戦死者への黙祷を命じた。 SOS帝国軍の参加兵力は補助艦艇を含めて7万5780隻、将兵1136万7000名。完全破壊された艦艇3306隻、大・中破した艦艇5673隻。戦死者および負傷者は124万5950名。コンピケン連合軍の参加兵力は補助艦艇を含めて8万3300隻、将兵1249万5000名。完全破壊された艦艇9120隻、大・中破した艦艇1万3411隻。戦死者および負傷者は337万9650名。 キョンはこの数字を前に戦慄を覚えざるを得ない。たった一夜にして星系政府の予算をはるかに上回る額の兵器が失われ、大都市の人口に匹敵する数の人間が傷つき不本意な死を遂げていったのだ。戦争というものはどれだけ正義、信念、義務といった言葉で飾っても、所詮は底なしの穴に金と人命を投げ入れ続ける行為に等しい。その行為で真に利益を得る者は極少数で、残りの者は利益を得たと思い込んでいるに過ぎないのではないか。 結局、キョンは、 「満足な豚と不満足な人間、どっちにしろ面倒なことに変わりはないか」 とつぶやくにとどめた。戦争の当事者達は理想のために起こした行動と罪悪感の狭間で悩み、それぞれの方法でその矛盾を解決、または無視しなければならなかった。 三分間の黙祷を終えると、キョンは目当ての人物を探して総旗艦ブリュンヒルトを歩いた。黙祷を挟んでも勝利の余韻は健在であり、すれ違う乗員は皆どこか浮ついていた。それでも、彼に尊敬の念をもって敬礼するところをみると、武勲により部下からの信頼を集め、スズミヤ・ハルヒの威を借る狐状態から脱出することに成功したようだった。 果たして見当は的中していた。スズミヤ・ハルヒその人はブリュンヒルト内のSOS団専用室にいた。団長椅子の上で胡坐をかいていた皇帝は近づこうとする腹心を制止した。 「まだお風呂に入ってないんだから近づかないで。あんただって同じようなもんなんだから、お互い恥はかきたくないでしょ」 キョンは袖口を鼻先まで持って行き、息を吸ってうなずいた。皇帝の説明には確かに一理あったのだ。キョンは部屋の隅に立てかけてあったパイプ椅子を持ってきて、銀河一匂っているであろう皇帝から少し離れた場所に座った。それからは二人とも口を閉ざして沈黙に身を委ねた。部屋の中では壁にかけてあるアナログ時計だけが能弁に、ゆっくりと時間を告げていた。 「250万人」 ハルヒの口からぽつりと、数字が漏れた。実際の量がどれほど膨大で重くても、数字に還元されてしまえば驚くほど軽い存在になってしまう。250万人が新聞に記載されても、想像力を羽ばたかせなければその数字が意味するところは見えてこない。ましてや、数字の横に被弾した艦内の惨劇ではなく、勝利という華々しい文字が並んでいたとしたら、もはやその数字は人々にとって何の意味もなさない記号と化してしまう。 「戦死者だけで250万人。家族まで含めればどれだけの数になることやら。これでまたあたしを憎む人々が何百万人か加えられたわけね。ちっぽけな肩で全て支えきれるかしら」 「比べられるような理論じゃないが、犠牲と引き換えに、お前に感謝する人々が何千万人か加えられたはずさ。辛いのなら俺が半分くらい憎しみを背負ってやるよ。それとも、ここで戦いをやめるか?とりあえず帝国の命脈は保たれたわけだから、頃合といえば頃合だ」 キョンは親友のまねをして肩をすくめた。あえて挑発的な言動をとってみせるのは、ハルヒの理性ではなく猛々しい本能にささやきかけたからである。大きな志を持って行動する人間はむしろ何も考えずに突っ走った方が楽だ、と彼は信じていた。彼自身がそうであるように。 「冗談?やるなら徹底的にやる、中途半端は一番迷惑がかかるわ。もう、後悔はしても迷いはしない。銀河を統一するまで走り続けてみせるわ」 もっとも、キョンに心配されるまでもなかったかもしれない。ハルヒは団長椅子の上に立って腰に手をやると、一言一言を噛み締めるようにして語り始めた。 「これからの戦いでどれだけ戦死者が出るか分からない。でも、あたしはその死を忘れないし、無駄にもしない。どの戦いでも最小限の犠牲で勝ってみせる。ううん、あたし達なら必ず出来るはずよ。だから、銀河の全てを敵に回そうとも、掲げたSOS帝国の旗は守りきる。皆が仰いでくれた旗を降ろしてたまるものですか!」 下から眺めていたキョンには、その姿は死者に対しての宣誓とも、謝罪とも、開き直りとも見て取れた。彼としては目の前で輝く少女を見失わないようにその後ろを歩くだけなので、迷いはなかったのだが。 「さて、暗い話ばっかりだと不公平だから明るい話をしましょ。ユキの報告では、すでにコンピケン連合内の四つの星系が連合からの脱退を宣言して、SOS帝国への参加を求めているらしいわ。それだけじゃなくて、九つの星系で住民と駐屯軍による反乱が発生、残りの星系も反乱が発生したり離反するのは時間の問題だって」 「加えて、俺達の勝利に焦った周りの勢力が戦争の準備を始めて、一部は崩壊したコンピケン連合に侵攻しようとしてる、だろ?」 「その通り。あたし達は速やかに行動しなければならない。部外者に漁夫の利を取らせないよう、このままコンピケン連合の領土へ進撃するわよ。幸い向こうの補給艦隊と陸戦部隊が反乱を起こしてくれたおかげで、燃料に余裕があるし、星系を制圧する兵力も十分だしね」 「まあな。だが、進撃もいいがまずは風呂。そうじゃないか?」 キョンの極めて現実的な提案に、ハルヒは一瞬きょとんとした顔をした。我ながらうまく出来たはずだよな、とキョンはやきもきしていたが、やがてハルヒは鈍感な彼の進歩に満足そうにうなずいた。 「あんたも気が利くようになったじゃない。殊勝な心がけね。いいわ、褒美として神聖不可侵の団長にしてSOS帝国の皇帝であるスズミヤ・ハルヒと一緒にお風呂に入る権利を進呈するわ。さっ、行きましょ!」 「お、おい、引っ張るな」 ハルヒは匂いも気にせず彼の腕を掴むと、豪奢な風呂がある皇帝の私室へ向けて駆け出した。二人が風呂から上がる頃には、士官用食堂でささやかな戦勝パーティーが開かれることになっている。そこではSOS団員やSOS帝国の忠臣、彼らを支える多くの幕僚達が待っているだろう。 戦術について持論を展開するコイズミと、料理を賞味しながらそれにじっくりと聞き入るナガト。チアガール姿でパーティーに参加することを強制されて赤面しているミクル、それを笑いつつカメラに収めようとするツルヤ。お互いの戦果について激論を交わすビッテンフェルトとグエン。なぜか執事服でパーティーを取り仕切るアラカワと、メイド服で給仕をするモリ。ちらちらコイズミとナガトの方を見ながら朗らかに談笑するアサクラとキミドリ。相変わらず毒舌を飛ばし合っているタニグチとクニキダ。誰一人として欠かすことが出来ない仲間達だった。 建国後、初めての危機を退けたSOS帝国は、自らの手で存続する道を勝ち取った。しかし、会戦前にハルヒが演説の中で述べたように、この戦いは始まりに過ぎない。遠大な理想を追い求め続ける限りSOS帝国とハルヒに休みはなく、彼女を忠誠心と崇拝の対象とする人々を率いて立ちはだかる敵を打ち破らなければならない。新たな風はまだ胎動を始めたばかりであり、その行き着く先はまだ誰にも分からない。 銀河の歴史が、また一ページ……
https://w.atwiki.jp/vahren_ency/pages/593.html
木の精霊ドリュアス姉妹の姉。守人として族長エルフォードと共 にパーサの民を守護した。エルフォード死後はパーサ代表に選出 され、オルジンらとともに故郷と聖地を守った。だが、聖地を侵 したラクタイナによって故郷を失い、盟友のリューネ騎士団を頼 って、故郷の森奪還を目指した。パーサ奪還まで後一歩まで迫る が、ダークエルフの族長ニューマックの奇襲で騎士団は混乱、乱 戦に巻き込まれて戦死した。 かしらー、のほうのキニーキオー -- 名無しさん (2023-10-27 12 14 57) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/arianrhod_wh/pages/31.html
クラス:ウォーリア/グラディエーターLV4 種族:人間 ♂17 解説:元ストリートマフィア 親代わりの傭兵ドゥアンが居たが、戦死しそれからは街の裏路地で暴力を糧にして生きてきた孤児。 その後、神殿に捕縛されたが脱走。 このコロシアムのある街にほぼ無一文でたどり着いた。 スキル構成 ライフパス 異種族の親(ドゥアン) ストロング 物理ダメージ+3 種族スキル コンバットマスタリ 命中+2 【ウォーリア】 『ボルテクスアタック』 スマッシュ ウェポンルーラー 【モンク】 『インテンション』 アイアンフィスト インデュア コンフロントマスタリー ソウルバスター ペネトレイトブロウ マインドアデプト トリプルブロウ ◇レベルアップ後に【グラディエーター】へ転職 『サヴァイヴ』
https://w.atwiki.jp/openfantasy/pages/108.html
放浪王 三狂王の一人 旅を好み、落ち着きなく世界を放浪した狼王の息子 国政は利権を狙う官僚達の手によって荒れた いくつもの本を書き 学校を作るなどして教育や文化の面で評価される事がある 臆病な事で知られるが とある辺鄙な村で現地の子供を他国の兵士から守るために 暴れまわり共にいた仲間とともに戦死した 体中に傷を負いながらも倒れず壮絶な最期であったという 関連 ガイオウ共和国 統治した国 狼の冠 放浪王に送られた冠 狼王 父親 愚王 血縁者
https://w.atwiki.jp/roleplay2/pages/402.html
アヴァンテイル・マローラ 人物像 日常生活に憧れる、恋するリビングメイル。 とある戦場の重装フルプレートに、戦死した女傭兵が宿ったものである。 中身はもちろん空なので通常の生活を送れなかったため、旅の彫刻家に頼み込んで生前の姿に似た顔だけを作ってもらい、冑の隙間から見れば人間に見えないことも無いくらいの姿で街で生活中。 冒険者?として働き、こつこつとお金を貯めており、いずれ人間の姿の全身を誰かに作ってもらうのが夢だとか。 もちろん要望は「多少」美化されている。 関連事項 戦士、騎士、傭兵、狩人等
https://w.atwiki.jp/subaruya/pages/89.html
時:未定 父公爵戦死の報を受け、遺体に対面してから 場所:未定 最愛の父の死。あまりに早すぎる公国の座の継承。 残酷な運命の荒波に揉まれ、一躍悲劇の公女となったドリンシアだが、 不安を表に出せば家臣にも動揺がはしるだろう。 若い娘ひとりが抱えるには大きすぎる重荷を肩代わりしてくれるもの、 それは、敬愛する父と生死をともにした父の形見の剣だった。 ドリンシアは涙を隠して父の剣を取り、毅然たる公国の主として自らを奮い立たせるのだった。 剣関連で言うと、父の剣が折れてドリンシア自身の心も折れるエピソードも入れたい
https://w.atwiki.jp/gumdamblackcat/pages/539.html
ギレン・ザビの著書である「優性人類生存説」を熱狂的に支持・信望する若手将校の集団、一種の軍閥 マリアンヌ暗殺を防げなかったジェレミアの後悔の念をきっかけにして、彼を中心として結成された。 シンボルとして胸に赤い羽根の留め飾りを付け、搭乗機の頭部と両肩を紅くペイントしている ルウム戦役にてジェレミア(重傷→後方)、キューエル(戦死)、ヴィレッタ(MIA)の中心メンバーを相次いで失い、また参加メンバーの被害も大きかったことから組織として消滅してしまった そりゃ、頭部と両肩を紅く塗ったザクの集団は目立つだろう
https://w.atwiki.jp/deserteref/pages/252.html
ターニャ・ブレツェリ(宇宙暦765年頃 - )は自由惑星同盟軍の軍人。オリジナルキャラクターである。女性。 略歴 父ジェリコ・ブレツェリ、母ハンナ・ブレツェリの間に長男として生まれる。兄にマテイ、フランチ、妹にダーシャがいる。 宇宙歴797年時点で宇宙軍軍曹。顔も髪型も体格もダーシャとそっくり。性格は消極的でおとなしく、基地の託児所で保育士として勤務しており、キャリア志向の妹とは正反対。それでも仲は結構いいらしい。(56話) 宇宙歴798年からの「神々の黄昏(ラグナロック)」作戦で戦死する。(72話)
https://w.atwiki.jp/fullbokkoheroes/pages/189.html
水の女剣士・ブリュンヒルデ ランク ★3 レベル 1 MAX(40) Aスキル 戦乙女の行進(22) 進 化 素 材 王様サファイア コスト 8 HP 528 1113 Lスキル 戦乙女の使命 スピリットガール タイプ 神話 攻撃力 294 528 ショット性能 3連射の水属性斬撃 スピリットプリンセス クラス 騎士 回復力 153 329 進化元 ブリュンヒルデ ― No.6 属性 水 EXP 260,176 進化先 氷結の戦乙女・ブリュンヒルデ ― 編集 入手方法 チュートリアルで進化 進化費用 4000 ― 個別データ セリフ ほぅ…汝、優秀じゃな…戦死後は安心するが良い ―