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バクフーン 「うわっ!」 相変わらず荒い転送に慣れなく、いつものように壁に後頭部を打ち付ける。 強打した部位を右手で擦りながら辺りをキョロキョロと見渡した。 その時、彼はある違和感を覚えた。 バクフーン (ここは……) ここは、普段自分のいるボックスでは無い。 いつもあった時計や椅子が無く、ただ、だだっ広い空間が広がっているだけだった。 バクフーン (ここは……どこだ?) 散策しようとすくっと立ち上がった矢先、ふとある声が辺り一辺に響いた。 ??? 「ねえ、ちょっと」 バクフーン 「ひやぁ!」 辺りに響いた声は美しい声だった。しかし、それは今の彼にとっては得体のしれないただの恐怖。 恐る恐ると声のした方向に首を回し、その正体を確認する。 バクフーン 「ル、ルージュラ?」 ルージュラ 「あなた……」 じろじろと色々なアングルからバクフーンを眺めて、そして ルージュラ 「かわいいっ!」 と言って一瞬の内に彼の胸元にルージュラが入り込んだ。 そのまま彼女はギュッと手をバクフーンの腰にまわし、彼の顔にグイッと自分の顔を近づける。 バクフーン 「うわわ! な、なにするやmr」 ルージュラ 「あんまり激しく動かないでぇ」 バクフーン 「いやあああああああああぁぁぁ!!」 スクっと背伸びをして悪魔のような唇をバクフーンの口に重ね、ぎゅっと密着した。 長い間口づけを交わした後、ルージュラの方から絡めていた手を解き、2、3歩後ろに引く。 彼女が離れた瞬間、バクフーンは力が抜け、人形のようにバタリとその場に倒れこんだ。 彼女はその人形を徐に引きずり、自分の部屋へと持ち帰った。 メニュー 移動次ページ 前ページ 作品目次 ページの先頭へ リンク作品一覧 更新情報 外部へ? トップページ
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65 名前:天使の分け前、悪魔の取り分 ◆STwbwk2UaU[sage] 投稿日:2011/04/09(土) 08 36 48 ID FRUSX36M [11/29] アリスがへんになってから、1ヶ月がすぎた。 今彼女のうでには、ぼくが作ったアームレットがついている。 あのチョーカーがあまりににあってたので、外した後にロザリオで作ってみたのだ。 それ以来、アリスはそのアームレットを見てニヤニヤしている。 ……あの日も、アリスはアームレットを見ていた。 「ふふ…ふふふ……」 もう、何度目かわからない彼女のひとり笑みをぼくはながめていた。 作ったちょうほんにんのぼくがいうのもなんだけど、アリスに悪いことしていたチョーカーだ。 正直、気に入る理由がちょっとわからない。 というか、アリスは持っててだいじょうぶなのかな? 「ねぇ、アリス……」 「んん?何かして遊ぼうか?」 こっちにはじけるような笑顔を向けてくる。かわいいんだけど…顔が赤くなっちゃう。 「あの、あのさ!そのロザリオは、持っててもだいじょうぶなの?」 急にアリスの顔が青ざめた。まるで今にもたおれちゃいそうだ…… 「わ…私にこのアームレットを外せと言うのか……? 私はこの贈り物を身につけるにふさわしくない…のか? ……た、頼む、私からこれを取り上げないでくれ…… これは…これは君から貰った大切な……」 えぇ、なんでそっちにいっちゃうんだ? 「違うよ!そのロザリオはもともと悪いモノだったんでしょ? …アリスに何かあったら嫌だなって。」 ぼくもあさはかだったなぁ…ふつうに買ったのをプレゼントしてあげればよかったのに。 「な、なんだそういうことか…それについては気にしないでくれ。 既に封印自体は無くなってしまったので、ロザリオに新しく封印の施しをしないかぎり これはただのアクセサリーだ。何の悪影響もない。 ………いや、このアームレットは特別なものだったな。 なんといっても…きっ…君が私にプレゼント…してくれたものだからなっ!」 アリスさん、顔真っ赤です。 アリスが下を向いて「私も何かプレゼント…」とかゴニョゴニョしてるのをよそに、 ぼくのおなかはせいだいにふまんをうったえた。 今は夕方。そろそろ晩ごはんの時間だ。 「アリス、ぼく晩ごはん食べてくる。」 聞いてない。っていうかまだ顔が真っ赤。たいちょうが悪いのかな? トントンとかたをたたいて注意をよんでみた。 「ぅっひゃう!?ななな何だ!?」 かぜをひくと、ねつで頭がボーッとなるよね。アリスかぜでもひいたのかな? 「ねぇ、体だいじょうぶ?気分とか悪くなってないかな?」 女の子はオトコより体をだいじにしないとね。 「わわ私は全然気分悪くないぞ!むしろいつもより気持ちいいくらいだ! だって私の隣に、今君がいてくれてるから…! あのその、だ、だからもうちょっとそばにいっても…」 なんかさいきん、アリスと話が通じてない気がする。 アリス、疲れてるのかな? ここで、ぼくの頭に豆電球が光った。 「……ねぇアリス、いっしょにごはん食べにいこうよ。」 ぼくのおかあさんの料理を食べたら、きっとアリスも元気になる。 われながらいいアイデアだ。 「あ…えっ?ど、どこに?」 アリスが急にろうばいしはじめた。 「いや…ぼくんちだけど……」 というか、アリスの家ってどこだろ。よく考えたら知らないな。 まぁ、ごはん食べながらアリスにきこう。 もっとアリスのこと、知りたいな。 「………残念だが、それは出来ない。」 ………えっ? 考え事をやめてアリスを見ると、アリスはにが虫をかみつぶしたような顔をしていた。 ぼくとごはん食べるのがいやだったとか? そ、それならしかたないね。しかたない。 「すまない、私はここから離れることは出来ないんだ。」 え?ふういんとやらは外れたんじゃないの? まえに言ってたこととちがう。…なんで? もしかして、ぼくって嫌われてる? …いしきしたらけっこうきついな。心がはりさけそうだ。 「あ…違うぞ!君と一緒に行きたくないわけじゃないんだ!ただ私は…」 アリスが何か言ってる。何言ってるんだろう。ぼくの悪口じゃなきゃいいな。 ははは、よく、きこえない。帰ろう。 「アリス、もういいよ。ぼくは帰る。」 ドアを開けて、ギギギっときしませながら閉める。 なにかぼくを呼ぶ声が聞こえた気がした。 言わなきゃよかった。きょぜつされるのがこんなにつらいなんて……… ………帰ろう。 66 名前:天使の分け前、悪魔の取り分 ◆STwbwk2UaU[sage] 投稿日:2011/04/09(土) 08 38 01 ID FRUSX36M [12/29] 次の日のめざめは、かこさいあくの気分だった。 アリスに嫌われたことしか思い出せなかった。 家庭教師に勉強を教わってても、 黄色と黒のストライプにポストをぬって、はいたついんの人をはっきょうさせても ずっとアリスのことを考えていた。 おそらく二度と会えないだろう、ぼくの初めてのトモダチ。 仲直りできるだろうか? 今日もくらにいてくれるだろうか? どうすれば、また話せるだろうか? …こういう時は、あいてのよろこぶプレゼントがいいってメイドさんが言ってたけど、 ぼくはアリスの好きなものを知らない。 アリスはぼくに、自分のことを何も教えてくれない。 ぼーっと、窓の景色をみる。 …そろそろ秋だ。あのくらに、たくさんのブドウが運ばれるんだろうな。 秋…秋……… そうだ!モミジをたくさん集めて、アリスに渡そう! 金色のモミジなら、アリスもよろこんでくれる! そうときまればコートを着よう。モミジがりだ! …なんか、体が重いなぁ。あと、なんかむねがくるしい。 耐え切れずに、ちょっと咳き込む。 ……口の中がてつの味でいっぱいだ。 抑えた手を見る。今日ケチャップを食べてないのに、真っ赤だ。 かあさん、ぼくの体がなんかおかしい。 いたい、くるしい。 くるしいよ… 僕は、その日街へ降りた。 病院に、入院するためだ。 そしてそのまま、5年の歳月が過ぎた。 67 名前:天使の分け前、悪魔の取り分 ◆STwbwk2UaU[sage] 投稿日:2011/04/09(土) 08 39 05 ID FRUSX36M [13/29] ――今年もまた、秋が来る。 窓の外は、緑色の気配をすっかり薄め、赤と黄色の色彩に溢れていた。 アリスと離れてしまって5年、僕の病気は一向に快方へ向かうことはなかった。 お医者様も様々な薬を試してくれたが、全て無駄に終わった。 そして今、僕は外へ出る準備を進めている。 病院に許可は取っていない。脱走するのだ。 先月辺りに、こっそり両親と医者の話を聞いたところ、 僕は雪を見ることが出来ないらしい。 つまり、冬を迎える前に死ぬってことだ。 ……冗談じゃない! こんな病院で死ぬなんていやだ! 僕はまだアリスに謝ってないんだ!こんなところで死んでやるもんか! 手持ちかばんの中に、紅葉を入れる。 あの時渡せなかったが、今から渡しに行こう。 もう、覚えてないかもしれないけど…… 馬車に揺られること3時間、僕は昔の実家にいた。 今では祖父母しか住んでないこの家だが、僕の拠り所はこの家しかない。 生まれ育ったのも、初めて友達ができたのも、全部ここだ。 死ぬなら、ここで死にたい。 ……じいちゃんに挨拶に行くか…… 「そうか、お前は決めたか…」 じいちゃんはそれ以上、何も追求しなかった。 そこから先は、今までの生活や昔話をたくさん話した。 あと、こっそり蔵で遊んだことも…謝った。 じいちゃんはただ笑うだけで、僕を責めたりはしなかった。 ただ、蔵を持ち出したことで、僕はあることを思い出した。 「そういえばじいちゃん、蔵の悪魔って何?」 するとじいちゃんは、椅子に深く腰掛け、ゆったりと話しだした。 「昔、この地方に悪魔がいてな。 村を襲い、人を殺し、病を流行らせる…ひどい悪魔がいたんじゃよ。 そこで我らが先祖の聖騎士が悪魔を討伐し、封印したんじゃ。 封印した場所はちょうどあの蔵の位置。……まぁ、お伽話みたいなもの。 ……そうそう、悪魔の名前は『レッドアイズ』と呼ばれてたはず。 その名のとおり、血のように真っ赤な瞳をしていたそうじゃ。」 真っ赤?真っ赤だって? アリスの目は真っ青だ。どういうことだ? 僕は嘘をつかれてたのか?みんなで僕をかついでいたのか? な、なら僕は何を信じればいいんだ。 友達なんていたのか?アリスは本当に友達だったのか? ポロポロと、涙が出てくる。 じいちゃんは、そんな僕を優しくなでてくれた。 その後、体と心の疲れから、僕は眠ってしまった。 ――ぱちん、と薪が弾ける音で目が覚めた。 時間は深夜。 この時間はアリスと遊んだ時間だ。 僕は躊躇なくコートを羽織り、蔵へ向かった。 もう、どうでもよかった。 僕はもう死んでしまう。相手が嘘ついてようと嫌われてようと。 ただ、もし会えるなら一言言いたかった。 「ありがとう。」って… サク、サクと枯葉を踏みしめる。 かばんから、紅葉を取り出す。 ―もし誰もいなくても、この紅葉を置いていこう。 やがて、僕は蔵の前にたった。 いつも見ていた蔵は、かつて無いほど大きく見えた。 ドアに手をかけ、軋ませながら開けた。 そして蔵の中の闇に身を投じる時、何故かとぷん、という水の音が聞こえた気がした。 68 名前:天使の分け前、悪魔の取り分 ◆STwbwk2UaU[sage] 投稿日:2011/04/09(土) 08 39 51 ID FRUSX36M [14/29] 「なんだ…これは……」 僕の第一声はこれだった。 蔵の中のあちこちに、血の跡がある。 ひっかき傷のようなものも見える。 この光景を一言で表すなら 狂気。 進むどころか、入ることさえ忌避したくなる光景であった。 しかし、何故か僕の足は勝手に進んだ。 まるで目的地が分かっているかのように。 蔵の窓の近くと通るときに、月光の下に何か本が置かれていた。 手にとってみると、それは僕の本だった。 何度も読んだ、お気に入りの本… 「不思議の国のアリス」 どこかに行ってしまって、なくしたかと思っていた本があった。 ふと思い出した。 これはアリスと一緒に読むために、チョーカーを外した日に持ってきたんだった。 あの後の経験がすごすぎて、本のことを忘れていたかもしれない。 アリス……… アリスを思い出していると、下から何か音が聞こえた。 泥棒だろうか?それとも…… 僕はゆっくりと階段を降りて、その存在を確かめに行った。 だが、その存在は僕の想像を超えていた。 階段の下で待っていたのは 変わらぬ姿の アリスだった。
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(あくまのためのらっぷ)※仮名です。作中では言及されていません【Political Rap/Demon apathy】 フィンがナイトスフィアで歌った歌。 ※注意※作品内容に関するネタバレ記述あり ジェイクのビートボックスに乗せて歌われたラップ調の歌。その場にいた悪魔を過激な詞で煽動し、魔王(魔界のお守りによってマーセリンが変化)に対する暴動を起こさた。(#43-B) 歌詞 ※原語も並行して載せてあります ※注意※作品内容に関するネタバレ記述あり イェイ アー みんな聴け Yeah, uh. Political rap. よぉ よぉ 悪魔さんよぉ 考えろ Yo, yo. Demon apathy. Yo, zappity. どこ行きたい 何がしたい なんでもいい Get ready. Government, Where you went? よぉ 決まりなんかいらない くだらない Yo. Farmers market. Ride bikes. 行列ばっかで バカバカしいぜ Get on it. Geodesic domes! 僕の言うこと わかったか~い! Science! You heard?! タグ:挿入歌
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「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 ――UHラボの残党、『失われた工房』ムカイ・コクジュとの戦闘から数日が経過した。 場所はホウオウグループ支部施設内、閉鎖区画・戦闘実験場。 バイオドレスを着た花丸と、「バイコーンヘッド」を身に纏ったアッシュが戦っていた。 「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 雄叫びを上げ、果敢に花丸はアッシュへと向かっていく。その動きは、以前と比べて良くなっている。ほんの数日でここまでの変化。才能と言うより、努力の結果であろう。一体どれ程の時間を鍛錬に注ぎ込んだかまでは分からない。しかしこの驚異的な変化から、彼がまさしく「寝食も惜しんで」自分を苛め抜いたのは伺え知れた。 ――だが、そんな彼の努力の証がかすんでしまうほどの変化が、彼には起きていた。 「はぁ……はぁ……があぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 唸り声を上げ、アッシュに飛び掛かっていく。その動きは、もはや人間のものではなくなっている。技術的な物を一切廃し、己の本能と身体性能に任せた戦闘法。愚直・単純であるが、それ故に小細工では揺るがない力強さがある。実際アッシュは、花丸の猛攻を凌ぐので精一杯のようだった。 だが、人間の肉体と獣の肉体、そもそもハードもソフトもエンジンも、何から何まで違う。獣が強力なのはそれ相応の能力を有し、それを機能させる為の機構を有し、それを使う事を厭わない心があるからである。バイオドレスを纏って強化しているとは言え、それを扱うのは人の肉体であり、人の思考であり、人の心である。元々その機能を持っていない物で獣を再現しようとしても、限界がある。 「ぜぇ……はぁ……ぜぇ……」 現に、花丸の動きは戦いが進行するにつれて動きが悪くなっていく。そして、それを見逃すアッシュでもない。 「う――わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 動きの鈍った花丸の腹に、アッシュの蹴りが突き刺さる。バトルドレスによる強化と麒麟の強化。相乗によって生み出された人外の膂力が、容赦無く花丸の身体に襲い掛かる。彼の身体は十メートルも地面に触れる事無く吹っ飛び、そして実験場の壁に叩き付けられた。 「…………」 銀色のオーラを身体から立ち昇らせながら、双角の獣は花丸の方を見つめている。どう見ても花丸は戦闘不能になったと言うのに、彼はその全身からまだ緊張を解いていない。それどころか、このまま戦闘を続行しようとしているかのような―― 「――!!」 素早く、アッシュが身構えた。 「う……うぅ……」 壁際に倒れている花丸が身動ぎし、ゆっくりとした動作ではあるが立ち上がった。身体が小刻みに震え、膝が笑っているが、それでも彼は立ち、アッシュの方へと身構える。 対峙する二人。睨み合ったまま、お互いに出方を伺っている。 そして、 「!!」 アッシュが駆け出した。花丸の傍に駆け寄り、床に崩れ落ちた彼の身体を抱き上げる。バイオドレスを脱がせると、そこには完全に衰弱しきった花丸の姿があった。 ――・――・―― 「こんなの、いくら何でも非道すぎます!」 記録映像を前に、サヨリが珍しくジングウに抗議している。そんな彼女を意に介した風ではなく、ジングウは映像を見つめていた。 「毎日毎日、衰弱するまで戦闘訓練なんて……こんな事を繰り返していたらその内、花丸さんは死んでしまいます!」 流れているのは先程の戦闘訓練であるが、それは一時間以上に渡って繰り広げられている。一切の休憩も挟まずに、しかも花丸に至っては常に全力疾走で、だ。 「仕方ありませんよ、元より花丸さんは戦闘要員ではありません。決定的に、戦闘に関する経験値が足りていない。それを補うには、極限まで自分を追い詰め、徹底的に自分を苛め抜く以外に方法は無いでしょう」 「だからって、こんな……」 「実際に、効果は出ています。決して無意味ではありません」 「意味、無意味の問題ではありません!」 堪えきれなくなったように、サヨリが机を叩いた。 「ジングウさんだって気付いているじゃないですか、花丸さんが強くなりたいって事くらい!? それなのに……それなのに、こんな痛めつけるような真似をするんですか!?」 「…………」 激昂するサヨリを、ジングウは正面から受け止めている。その表情は揺るがず、むしろ熱を無くした鉄の様に冷めていた。 「別に私、『優しい』貴方に分かって貰おうとは思っていませんが……せめて、花丸さんの覚悟くらいは理解してほしいものですね」 「え……」 「あれを私が強要しているとでも? あの鍛錬方法は花丸さん、自らが志願したものですよ」 「…………!?」 サヨリは、信じられない物を見たように目を見開いた。 あの苛烈な訓練内容は、花丸が自分で申し出たもの。あの気が小さく、そして心優しい花丸が? それは彼の人となりを知っているサヨリにとっては、俄かには信じがたいものだった。 「本当に……ですか?」 「少なくとも私、味方に嘘をつくほど人でなしであるつもりではありませんが……第一、貴方に嘘ついてもメリットなんてこれっぽっちもありませんし?」 両手を広げ、あっけらかんとジングウは言う。 「そんな、でも、花丸さんが自分でなんて……」 「ふふふ……全く可愛いじゃありませんか。彼もまた、いっぱしの『男の子』だったと言う訳ですよ」 「……それはどういう意味ですか?」 「負けたら悔しい、ただそれだけの真理ですよ」 ――・――・―― 「はぁ……」 生物兵器ハンガー内にあるベンチに腰掛け、花丸はため息をついていた。 その表情には苦痛の色が浮かんでいる。アッシュに打ちのめされた場所が痛む、と言うのもあるが、何より彼にとってキツイのは全身を襲う筋肉痛だ。連日過酷な運動を強いられ、花丸の身体は悲鳴を上げていた。 「ふ……ふ、ふふ……」 だが、苦痛に顔を歪ませながらも、その中に喜色を滲ませていた。 「痛いなぁ……筋肉痛なんていつ以来だろう……でも、少しずつ僕は強くなっているんだよね……?」 筋肉痛は筋肉のオーバーワークの結果生じる炎症の痛みであり、酷使された筋肉の破壊の悲鳴である。だが、この痛みを堪えて鍛錬を続けると、筋肉はそれまでよりも強く生まれ変わる。スポーツ選手が自分の身体を苛め抜く職業であると言われる所以だ。 元々、花丸は自分で戦うタイプの能力者ではない。その為、平均的身体能力ではアッシュの足元にすら及んでいなかった。経験、力量、能力、そのすべてを不足している。それを短期間で補う為に、花丸は自分の身体が壊れかねないような鍛錬に望んでいる。 愚行、愚策。しかしそれは、確実に花丸の身体を鍛えていた。肉体面ではまだまだであるが、経験値の量ならば下手な戦闘員よりも上だろう。短い時間の間に繰り返され、積み重ねた訓練の濃さは、既に百戦錬磨と言ってよい。 もちろん、リスクは大きい。致命的な破壊をきたし、再起不能に陥る危険性がある。しかし花丸はそのリスクを推して望んでいる。ひたむきに純粋に、戦う力を欲して。 一度目は人で無し。その圧倒的な力の前に、花丸は自らを傷付けられただけでなく、大切な友を失った。 二度目は似姿。自分と同じ戦い方をする相手に、その力は及ばなかった。 自分の友である生物兵器達。彼らに守られ、或いはその力を借りる。それがそれまでの花丸の戦い方であった。だが、一度目の敗北は彼の心に爪痕を残した。仲間に頼らなければ勝てない脆弱さ。自分一人では戦う事も出来ない貧弱さ。そして自分が負けるとは即ち、力を借りた友を喪うと言う現実。 無々世に勝てなかった――敗北。それが花丸に力を渇望させた。誰かに頼らなくても、自分一人で戦って勝てるだけの力。それを花丸は欲した。 そして、花丸は手に入れた。バイオドレスと言う新しい力を。 だが、それでも勝てない相手がいた。 まるで、悪い夢のようだった。新しい力を手に入れ、それに慢心しないようにと日々訓練を重ねていたのに。ムカイ・コクジュはそんな彼を嘲笑うかのように、『それまでの花丸の戦い方』をもって彼を打倒した。花丸はムカイに、傷一つ負わせる事が出来なかった。 無論、内容が違う。ムカイは数に物を言わせた戦術であったし、アーネンエルベの力を使った支配による強制だ。花丸は生物兵器との信頼による連携である。だが、しかし――どちらも生物兵器を運用した、「何かに頼った」戦い方であり、そしてどちらも、「能力によって生物を操っている」と言う事では共通している。まるで彼の選択を否定するかのように、ムカイは花丸の新しい力をねじ伏せたのだ。 花丸自身、内気で争いごとを好まない優しい性格だ。勝ち負けに関してあまり拘らない部分があるし、可能なら戦い自体避けたがる部分がある。 だが、過去二回の敗北。それはどちらも、花丸自らが望んで挑み、そして敗れた戦いなのだ。 彼だって男の子なのだ――負けて悔しくない訳が無い。ましてやそれが、友を失った戦いであり、自分の誇りを踏みにじられた戦いなのだから。 「強く……なりたいなぁ……」 ジングウを筆頭に、千年王国の面々が脳裏に浮かぶ。自分も彼らの様になりたいと、花丸は思う。彼らの様な、背筋を張った強さが欲しい、と。 「う? ……こ、コハナ?」 花丸の衣服がもぞりと動き、襟元からアオダイショウが首を出した。生物兵器でないが、彼の相棒と言ってもいいコハナ。コハナは何か言いたげに、花丸を見つめている。 「心配してくれてるの? ……僕は大丈夫だから、安心して」 花丸は微笑むと、コハナの頭を撫でた。心なしか、コハナも嬉しそうにしているように見える。 「さて、それじゃあ帰ろうか」 筋肉痛を我慢し、花丸はベンチから立ち上がる。と、その瞬間、何かを察知したようにコハナの首が動いた。 「コハナ? どうしたの?」 もちろんコハナは答えないが、彼女は一点を凝視――否、睨みつけている。警戒心を露わにしているのが、花丸にも伝わって来た。 「あそこって確か、バイオドレスの調整槽があったよね……?」 不思議そうに首を傾げながら、花丸はその一角へと近付いて行く。格納庫の一角に造られたその場所には、いくつもの巨大な試験管を思わせる水槽が並んでいる。そのほとんどが空であったが、その内の二つには中身が存在していた。二つのバイオドレスが培養液に浸かり、水槽の中に浮かんでいる。 「え、これって……」 そして花丸は、違和感に気付いた。二つのバイオドレスは並ぶように配置されている。だからこそ、その違和感がはっきりと分かった。片方のバイオドレスの形状が、それまでと異なった形状に変化していたのだ。 その色は緑色から赤色へと変色。どこか昆虫を思わせる形状だったのが、今は爬虫類を彷彿とさせるフォルムへと変貌している。背部には翼の様な膜が出現し、腰からは尾っぽにも触手にも似た部位が出現している。培養液を激しく泡立たせながら、『花丸に与えられた』方のバイオドレスは形を変えていた。 「何……一体何が起きているの!?」 予期せぬ事態に、花丸は恐怖を覚えていた。身が委縮し、その場から動く事が出来ない。全身が震え、歯がうまく噛みあわない。この感覚を、花丸は知っている。圧倒的なまでの、未知なる存在への恐怖。何が起きているのか分からない、と言うのもあるが、花丸は本能的に感じ取っていた。今、この場で『生まれよう』としているソレが、果てしなく悍ましいナニカであると言う事を。 そうしている内に、水槽の表面に罅が入った。 「あ――」 水槽が砕け、培養液が辺りに飛び散る。次いで、ぐちゃ、と何かが地面に落ちる音が聞こえた。それなりの質量と重量を備えたナニカが、水槽から床に飛び散った培養液の上に落ちた音が。 「ひっ……!?」 ソレを見て、花丸は思わず顔を引き攣らせた。 身体の色は赤黒く、培養液に濡れててらてらと光っている。そのせいか、臓腑のような肉塊を思わせた。四肢があり、翼のような膜があり、そして尾がある。頭部には後方に向かって伸びる角が出現しており、それは恐竜か、或いは竜を彷彿とさせた。 「――あがっ!?」 凄まじいスピードで、何かが花丸に襲い掛かった。それはバイオドレスの放った尾の一撃だったのだが、花丸は視認する事すら出来なかった。吹き飛ばされた花丸は壁に叩き付けられ、そのまま意識を失う。 ずるり、ずるりと、這うようにバイオドレスは花丸の方へと進んでいく。まるでその姿は、五体があるのに中身が無い、骨や臓物が入っていないかのようだ。そうして花丸の近くまでやってくると、バイオドレスは腹部から無数の触手を伸ばし、意識を失った花丸の身体を絡め取る。そのまま彼を引き寄せると、その腹部が開き、まるで丸呑みにするように自分の中へと納めてしまった。 ≪悪魔の発明:3≫ (そして怪物は雄叫びを上げる) (或いは産声の様に) (或いは歓喜の叫びのように) (怪物の身体は更なる変化を起こし、) (その姿はまさしく、「創造物(クリーチャー)」の名に相応しい様相を現していった)
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種類 その他 販売 売却 落: 盗: 合成: 【ブラックマジック】 買値 売値 合成 緑ワクチン - 50 - サキュバスの羽×1 ヤモリの黒焼き×1 73 50 - 合成で出来るもの: 魔封斧 黒 ブラックマジック 円月輪 赤 ブラックマジック 紅蓮のムチ 緑 ブラックマジック 暗黒の鎧 黒 ブラックマジック カフス 緑 ブラックマジック おもちゃの羽 黄 ホビー クマエルの羽 黄 ホビー ネバーワールド覚書へ戻る
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通常罠 (1):サイコロを1回振る。 相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、ターン終了時まで出た目の数×100ダウンする。 弱体化の数値が安定せず収縮や強者の苦痛に劣ると言われ続けていたが 時代の流れによってこのカードはそれらのカードを上回るカードになっていることに気が付いているだろうか まずこのカードは対象を取らない弱体化なので防げるモンスターが非常に少なく フリーチェーンの通常罠なので強者の苦痛のようにサイクロンなどで防げずエクシーズモンスターにも使える だが弱体化させても自分のモンスターを除去されては返り討ちに出来ないのが弱体化効果の欠点である しかし環境のインフレやペンデュラム召喚で多くのモンスターが並ぶことが多くなったことで このカード1枚で相手からのダメージを大きく軽減することが可能になったのである 例えば相手のフィールドに5体のモンスターがいれば最大3000ものダメージを減らすことが出来る これは収縮や自分のモンスターを強化するカードには出来ない しかも近年は2つか3つのデッキが環境のトップを争うことが多くなっているため勝とうとすれば自然と使うデッキが限られてくる それにより相手と自分が同じタイプのデッキを使うことが増えたことがこのカードの価値を高めている 同じデッキなら同じモンスターがフィールドに出されることが多くなり当然攻撃力も同じになる 同じ攻撃力のモンスターなら100%相手の攻撃力を上回ることになるのでギャンブルの不安定さも防げる このようにいつも何かの陰に隠れていたこのカードも今ではそれらの上位になっていることに気が付く時ではないだろうか 9スレ目 925 :名無しプレイヤー@手札いっぱい。@転載は禁止:2015/02/07(土) 23 07 59.32 ID mHZZ/Zzs0 Tag: サイコロ 正当評価
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149 名前:天使の分け前、悪魔の取り分 ◆STwbwk2UaU[sage] 投稿日:2011/04/15(金) 02 36 35 ID FRUSX36M [21/29] 動け…動いてくれ僕の足…… 金縛りにかかったように、体が全く言う事を聞かない。 「それとも、間に合うように待っててくれたのか?だとしたら私は実に嬉しい。」 頬を撫でる。体が震える。 「さて、それじゃあ……君を私の好きなようにさせてもらおうかな。」 そう言うと、ふわりと僕の前に立つ。 ちょうど、扉と僕の間に立つように。 やがて、僕の顔を手で挟み、僕とレッドアイズは目を合わせる。 赤い、どこまでも真っ赤な瞳。 意識が……吸い込まれる……… ……… …… … ――目を覚ますと、僕はさっきの部屋にいた。 両手、両足は動かない。見えない糸に縛られているかのようだ。 そして僕の胸の上で、レッドアイズは顔を擦り付けていた。 「私の物…私だけの…」 うわ言のようにレッドアイズがつぶやいている。 やがて、僕が起きたことに気づいたのか、目が合った。 「……僕をどうする気だ。」 レッドアイズを睨みつけながら言う。 正直、虚勢以外の何者でもないが、少しでも恐怖を思い出そうものなら、 僕はもう立ち上がれない。 「言っただろう?お前を食べたいと。」 僕の首筋をレッドアイズが舌でなぞる。 全身にゾクゾクするような快感が走った。 「くっ……殺すならさっさと殺せ……!」 僕は快感を否定するかのように、レッドアイズをどかせるために体を揺さぶった。 「おっとっと……暴れるなよ…躾が悪い子には……こうだっ!」 先程まで舌を走らせていた部分に牙を突き立てる。 血が流れ、その血をレッドアイズは嬉々として飲む。 「がっ…!」 僕は抵抗をやめ、ブルブルと震えた。 「おや…?あまりに痛すぎたとでもいうのかな?少し…噛んだだけだというのに。」 レッドアイズは口元の血を拭い、官能をそそる艶やかな笑みを浮かべた。 …そう、僕はたしかに痛いと感じた。 だが抵抗をやめたのはそれが理由じゃない。 痛みをはるかに上回る快感が自分を襲ったからだ。 なんなんだ?この快感は……? だが、まだ僕の心は折れていない。 レッドアイズを睨みつけ、再度反撃を開始する。 「…アリスはどこにやった、レッドアイズ。」 僕が彼女をレッドアイズと呼んだ時、彼女は悲しげな表情を見せた。 まるで君までそう呼ぶのか、と言わんばかりに。 そして決意を秘めた赤い瞳で、僕を見ながら言い放った。 「アリスは、もういない。君が私をレッドアイズと呼ぶのならな。 アリスは君から生まれた。君だけの存在だった。 君が全てだったのに、君がすべてを否定した。 だから私は奪う。君を奪い尽くす。君にだって渡さない。」 そう言うと、僕の服を引き裂いた。 僕の肌が顕になり、外気に触れる。 「これが…君の裸……実に素敵だ……あぁ……」 まるで心を奪われたかのように、顕になった上半身に体を擦り付ける。 レッドアイズの甘い匂いが、さっきよりも強く匂ってきている気がする…… 少しの間僕の体をレッドアイズが蹂躙していると、 何かに気づいたように顔を上げた。 その顔は驚きから、喜び、そして狂喜へと変化した。 「……!ふっ……ふふふ………あはははははははははははははは! そうか!その紋様、呪われていたのか! くっくっくっ…もう会わないといったのはそういうことか…ははは…ははははははははははっ!!」 も、紋様?僕には何も見えない……が… 「好都合だ!実に好都合! もう、君はどこにも行かなくていい。ここにいろ。 死なせたりなぞするものか!君を誰にも奪わせたりなんてしない! だから……安心して私のものになれ……… あはは!あははははははははははは!」 レッドアイズは笑いながら、僕の胸に両手を置いた。 次の瞬間、まるで炙り文字のように、僕の全身から紋様が浮かぶ。 その紋様は微細に動き、まるで蛇のようだった。 こ、これが紋様ってやつか! 蛇で言うところの、頭にあたるような部分が僕の心臓に到達している。 なんとなく分かる。僕の心臓はこいつに食われていたんだ。 だから、僕はしんでしまうのか…… 150 名前:天使の分け前、悪魔の取り分 ◆STwbwk2UaU[sage] 投稿日:2011/04/15(金) 02 37 03 ID FRUSX36M [22/29] …っ!目が…眩しい…… レッドアイズが、赤い閃光に包まれている。 その閃光は両手を伝い、僕の体に流れ込む。 そして、蛇のような紋様に「楔」のような紋様が次々と付け加えられていく。 そして楔が増えるたびに…焼けるように体が痛い! まるで蛇を縫いつけて動けなくするかのように、楔が打ち込まれていく。 やがて頭以外の全てに楔が打ち終わった。 「あははははははははははは!あーはははははははははは!」 まだ哄笑は止まらない。 レッドアイズは両手を離した。 右手を、天高く構える。 レッドアイズの笑みが深くなると同時に、 僕の左胸はレッドアイズに貫かれた。 そして次の瞬間、ぷちゅっという音が、ダイレクトにぼくに聞こえた。 ……ぼくの心臓が、潰れた!? レッドアイズがゆっくりと僕の左胸から手を抜く。 左胸を見る。 ――穴どころか、傷一つ無い。 そして、自分の奥底から聞こえる鼓動。 僕は……死んでない…のか? なら…あれは一体…? 151 名前:天使の分け前、悪魔の取り分 ◆STwbwk2UaU[sage] 投稿日:2011/04/15(金) 02 37 40 ID FRUSX36M [23/29] ――下半身に、鋭い快感がっ! 心臓に気をとられていたからわからなかったが、 僕のズボンは既に脱がされていた。 そして情けなくもそそり立つ僕の分身は、 ――レッドアイズに、舐められていた。 「ん……ちゅっ……んむ…ぁ…」 蕩けた表情で、僕の分身を愛おしそうに舐めている。 「な、何をして…うぁ……」 レッドアイズの舌が筋を舐め、レッドアイズの口が僕の鈴口に吸いつく。 「ん…じゅる…ここがいいのか…?ふふふ…ちゅ…」 あまりの快感に腰ががくがくと震える。出る…出てしまう!! 「や、やめろ!離れ…ああああああああああああ!!!」 「ん…むぅ…!ん…ぐ…んぐ…」 どくん、どくんとレッドアイズの口の中に出してしまった。 しかしレッドアイズは口を離さず、僕の分身に吸いついている。 「んむ……ぷぁっ……随分と、溜まっていたんだな? 私の口の中が君の精液でいっぱいだ。」 口周りにこぼれた精液を嚥下しつつ、僕を蕩けた目で見つめる。 僕の分身はというと、あれほどレッドアイズの口に出したというのに、 未だに天を仰いでいた。 「ふふっ……まだ出し足りないのかな? もう一回シてもいいんだが、まだ君にやりたいことがあるんだ。 …これほど元気なら、もう口でしなくても大丈夫そうだ。」 レッドアイズはそう言うと、スカートの中にゆっくりと手をかけ、 白いものを取り出した。 あれは、まさかパンツ? ……ってことは、これから僕がするのは… 「いやだ!やめろレッドアイズ!僕は友達とそんなことしたくない!」 確か、セックスとかいうやつだったはずだ! あれは、愛するオトコとオンナが行う行為で… 僕とアリスはそんな関係じゃ……! 「さっき言ったはずだ。トモダチはやめだと。」 レッドアイズ…アリス…がまたがる。 アリス?…レッドアイズ?なんだか…わからなくなってきた。 「もう…我慢出来ないんだ。 君を…私のものにしたい…」 熱に浮かされているかのように、アリスは僕の分身を、彼女の大事な部分に摺りつけている。 「やめてくれ…アリス……僕らは…友達じゃないか……」 視界がぼやけている。泣いているのか……僕が… アリスと呼ばれた彼女は、ビクっと震えると動きを止めた。 そして何か言葉を紡ぐかのように、口を数回動かすと、口を噤んだ。 そして自分に言い聞かせるように、ぼくに言った。 「私はもう、トモダチをやめる。 もっと、もっと深いところで君と繋がりたい。 もう離れたくない…そのためなら何だってする…… 君は私を嫌うか? 嫌うがいい。憎むがいい。 その程度の覚悟……私は出来ているっ!!」 次の瞬間、僕の分身は、彼女と繋がった。 152 名前:天使の分け前、悪魔の取り分 ◆STwbwk2UaU[sage] 投稿日:2011/04/15(金) 02 38 09 ID FRUSX36M [24/29] ぐちゅ、ぐちゅという音が、部屋に広がる。 僕は、食われていた。 僕の分身は吸い付かれ、揉みしだかれ、しごかれていた。 僕よりも小さな娘の、体の中で。 「ん…ふっ…気持ちっ……いいか……っ?」 アリスが腰をグラインドさせる。そのたびに僕が嬌声を上げている。 「私っ…は…ぁっ!…気持ち…ふぅっ…いいぞ……っ!」 時折、僕の分身の先端が何かに触れる。 触れるたびにその何かは僕に吸いつき、僕の中の子種を催促する。 「や、やめてくれアリス……そんなことしたら…うぅぁっ!…」 「…どうだ…?こうしたらたまらないか?」 ペタンと膝を付き、円を描く様に腰をふる。 繋がった部分から、ずちゅずちゅという卑猥な音が聞こえる。 アリスの蜜壺は僕をきゅうきゅうと、僕を逃さないかのように締め付ける。 「ひぁっ、な…なかで大きくなったな……で、出そうなのか?出るのか?」 ――奪われている。 僕の、全てが。 それがたまらなく愉悦を呼び、僕の脳髄をとろけさせ、神経を焦がす。 僕は、奪って欲しかったのだろうか? 世界から、家から、僕から。 いや、僕は奪って欲しかったんだろう。 彼女と一緒にいたくてたまらない、彼女とずっと仲良くしたい僕から。 アリスが深く、強くストロークを繰り返す。 「…ぐっ……うっ……」 僕は、残ったプライドでせめて射精だけはしないように我慢をしていた。 そんな僕を見て、アリスは意地悪く、そして艶やかに笑った。 「……知っているか?私は悪魔でも……人間に近いんだ。」 動きが止まる。蜜壺がキュウと締め上げる。 「だから、今ここで出されたら…私は孕むかもしれない。」 僕の分身の先端がちゅうちゅうと吸われる。これは…多分…子宮…… 「だから……さ………私を……」 ――孕ませて 「う…あ……うわああああああああああああああああっ!」 気づくと、僕はアリスの中に射精していた。 恍惚の表情で僕の子種を受け止めるアリス。 「あはっ!あはははははははははっ!出た!出してくれたっ!」 アリスがお腹をさする。まるで愛おしいものがそこにあるかのように。 「おいで…おいで…こっち…私はこっち……」 まるで、僕の精子を誘導するかのように、自分のお腹に語りかけるアリス。 そんな彼女を見ながら、僕は意識を失った。 153 名前:天使の分け前、悪魔の取り分 ◆STwbwk2UaU[sage] 投稿日:2011/04/15(金) 02 39 16 ID FRUSX36M [25/29] 目を覚ますと、彼女が僕の隣で寝ていた。 すっかり情事の後は片付けられており、まるで嘘のようだった。 しかし、腰に甘く残る快感が、真実だと何よりも強く告げていた。 アリスがすぅすぅと寝ている。 僕は彼女が愛おしくなって、彼女の髪を弄ぶ。 透き通るような金髪を弄んでいると、彼女が起きた。 「……君……か?」 どうやら、まだ彼女は夢のなかのようだ。 「アリス、いやレッドアイズ……君は……どうしてこんなことを……」 分かっている。分かっているけど聞きたかった。 「そうか、私は君を汚してしまったんだな。 ……そうだよ、私は君が好きだった。 君を愛してる。今も、昔も。」 僕はどうしようなく愚かで、鈍くて、最低な奴だった。 それでも、そんな僕を彼女は愛してくれている。 僕も好きだった。彼女を独占したかった。 ふと、気になる。 今の彼女はレッドアイズだろうか、それともアリスなのだろうか。 「ねえ、君はレッドアイズなのか?それともアリスなのか?」 「レッドアイズも私。アリスも私。どっちも君のことが好きな、私。 でも、私を名前で呼んでくれるというなら、 私は君につけられた名前で呼ばれたい。 アリス…って……」 そうか、僕はとんでもない勘違いをしていたんだ。 怖いレッドアイズも、僕の好きなアリスも、彼女の一部。 そして彼女は、僕の好きなアリスなんだ。 彼女……いや、アリスは僕を抱きしめながら、夢見心地のような声で言った。 「この部屋は、君の置いていった本を元に作ったんだ。 君と、いつまでも一緒にいられるようにね。」 私はアリス。そう、不思議で、甘く優しい世界に誘われたアリスだ。」 アリスが僕を見る。 真夏の空のような真っ青な色の瞳で、僕を見る。 「そして君は私をこの世界に誘った。そう、君は私の白うさぎだ。 ああ、もう決して離さない。私だけの白うさぎ…」 アリスはそう言うと、僕に口づけをした。 僕も、もうアリスのそばを離れない。 彼女こそが、僕だけのアリスなのだから……… ――我を封じし人の子らよ 我はもはや世を混沌に落とそうとはしない。 人々を恐怖に陥れることもやめよう。 そして……そうだな、この蔵で作られるワインは 我が力を持って極上のものになるようにしよう。 そのかわり、貴様らの末裔の子は頂いていく。 これが…私の天使の分け前……いや、 ――悪魔の取り分、だ…… とある村にある蔵は、10年に一度、極上のワインが作られることで有名である。 その蔵で造られるワインは決して醸造による減少はなく、常に作られたものが、作られただけワインになるという不思議なものだった。 だが、その蔵で出来るのは葡萄の種類の如何に関係なく、 血のように赤く、深い色をたたえたワインであった。
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ションディ プロフィール 金属っぽい頑丈な体のアーティファクト系悪魔。基本200cm前後で、30㎝から数mまで拡大・縮小自由。浮遊しているのでやや大きめに見える。 本体は黒い球体。それ以上でもそれ以下でもない。 一人称は私。二人称は貴方。 提出元:みちを(@miti_wo/絡み妄想等@mousou_mitiwo) 悪魔と言うよりは鎧や機械に見えるヘンテコ。 ゴツイ見かけに反し物腰が低く丁寧な言葉遣いで話す。また見かけに反しえらく寂しがり屋。 次元や空間を移動する能力を持つと同時に、一つの世界に長く留まることができず、一定期間ごとに別次元別世界に移動しなければならない身。呪いのようなもの。 様々な世界を渡り歩いた経験から、非常に博識。話題も豊富というか、これまた見かけに反して非常にお喋り。お喋り大好き。やや話が長いこともあり、最後まで聞いて貰えないことが多い。 性格自体は割と純真で誠実。故に騙されやすいが、不誠実な嘘をつかれたことがわかると物凄い迫力で激昂し誰にも止められなくなるなど騙すこと自体は簡単でもリスクは大きい。 次元転移能力でどこまでも追ってきて復讐しにかかってくるので逃げるのは大変。無駄に頑丈で強いので力ずくで撃退するにも困難を極める。 よって、騙す時には慎重さと狡猾さが求められる。ご利用は計画的に。 某ベイダー卿みたいな声質。 元々は神的な存在によって造られた神機。創造主に忠実に働いていたが、ある時神的な力を失ったため創造主によって呪いをかけられた上で次元の穴に放棄され堕落。(勝手に戻って来られないようにするための放浪の呪い) ただし格だけが悪魔的な所まで落ちただけで、性根はその頃から変わっていない。見た目といい性格といい悪魔っぽくないのはこのため。 能力 瞬間移動能力。知っている場所へならどこへでも飛ぶことができるアレ。移動距離や使用間隔を一切問わず、発動条件も使用制限も予備動作もラグもないすげぇチート能力。危険時には勝手に安全な場所に運んでくれる自動回避のおまけつき。 どんなに悪用してもOK。能力を何に使おうとも、友達でいてくれる限りは気持ち良く容認してくれる。 「貴方の見知った土地であれば、どこへでも運びましょう。貴方は心に思い描くだけで結構。その通りの場所へ参ります。例え一寸先でも一光年先でも」 契約対価 ひとつの世界に長く留まれず、幾つもの世界を渡り歩く宿命に死ぬまで付き合うこと。共にこの渡界の呪いを受けること。 永劫の旅の道連れになれということ。ひらたく言えば旅の仲間、もっと言えば友達になってくださいってこと。 ただし、一つの世界に留まる期間は数十年はゆうにあるので、次元ワープは一生に一度あるかないかという程度。 うまいこと途中で穏便に解約できればワープに付き合わされることはなく済ませられるという抜け道もある。 「ご安心下さい。私は貴方から魂どころか何も奪いはしません。ただ私に付き合って下さるだけで良いのです。隣で話を聞いて頂ければ、それで私は幸せですので」 契約状況など 未契約。 NGシチュ等は特にありません。エログロホモなんでもOK。利用するも虐げるも戦うも自由。 「一人旅はとても辛い。だから私は、共に歩む友を探しているのです。そう、絶対に裏切らず、絶対に裏切れない親友です。そんな仲間との旅であるのなら、私の旅路はどんなに明るいことでしょう。どんなに幸せなことでしょう」 「様々な世界を見て見聞を深めることは、慣れれば楽しいものです。一人旅であったことと、多くの世界で化け物に見られることを除けばですが。もっとも、貴方が共にいてくれると言うのならそんな心配は無用になります。きっと楽しい旅になることでしょう」 「貴方がそうしたいのであれば、私は貴方を応援致しましょう。貴方が幸せに生きるために必要なことなのであれば、その願いを叶えて差し上げるのが私の務め。例え貴方がどんなことをしようとも、私は友として貴方を支えます」 「騙したのですか……この私を!! 貴方を信じて、貴方を真の友だと思って尽くしてきた私を!! 裏切ったのですか!! 私欲のためだけに私を使ったのですか!! はじめから友情などなかったと……!! 許せぬ……許せぬ許せぬ、絶対に許せぬううぅぅぅ!!!」