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作品紹介 -MELT~16歳の短い恋物語~ 1/1話(完全読み切り小説)
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【検索用 まほうしかけのこいものかたる 登録タグ 2012年 MAYU NOKIA VOCALOID ま パル♪ 曲 曲ま】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:パル♪ 作曲:パル♪ 編曲:パル♪ イラスト・動画:NOKIA(Twitter) 唄:MAYU 曲紹介 MAYUオリジナル曲です、可愛い系のラブソングです? 曲名:『魔法仕掛ケノ恋物語ル』(まほうじかけのこいものがたる) パル♪氏 の19作目。 MAYUの発売日である12月5日に投稿されている(ニコ動版)。なお、MAYUの誕生日は発売日の12月5日ではなく、情報が初公開された5月6日である。 MAYUさん「試聴してくれたんだ嬉しい!何だか照れちゃうんだぜ?でも私の事が好きなら当然だよね。これから私の歌を毎日毎日毎日何度も何度も繰り返し繰り返し繰り返しクリクリク繰り返し聴いて喜んでる君の姿が目に浮かぶわ!でも一日中聴き続けるのは体に悪いからちゃんとご飯くらいは食べてね。君が私の事以外に興味がないのは知ってるけど、体が健康じゃないと私とイイコト出来ないもんね?君って私が居ないと絶対ダメになっちゃうから、ちゃんと私が一日中ずっと(略」 歌詞 今日の微妙なTシャツもスニーカーも どこで買ったか全部知ってるのだぜ 『君って日記とかつけるタイプじゃないけど、心配しなくていいよ 私がちゃんと君の行動を起きてから寝るまで余すことなく 記録しているから。たまにちょっと恥ずかしい事してる時もあるけど それはつまり私の事が好きでたまらないんだよね 何だか照れちゃうんだぜ?』 Magic Fire!! 君の事は何でもお見通しだぜ? 大失敗の前髪も お味は変わらず乙だぜ? Magic Fire!! 私の目は君をいつも追ってるぜ? これが恋する乙女の魔法なんだぜ? 君が誰かと話してるの見てると ちょっとモヤモヤ 闇が深まるのだぜ 『あっ、もしかして私に声をかけてこないのは 好きな子の前だと緊張してうまく話せなくなっちゃうのかな? 君のそういう所もすごく可愛いと思う。ますます好きになったわ。 本当は私と一日中語り合いたいに違いないわ。 きっとそうに決まってる、絶対そうだわ』 Magic Fire!! 君の事は何でもお見通しだぜ? 二人だけの世界で 子供を育てたいんだろう? Magic Fire!! 私のココは君をいつも待ってるぜ? これが恋する乙女の魔法なんだぜ? 君の肩から落ちる髪の毛 もぐもぐ ぺっぺっ! 君の味じゃない!誰の?誰の?ねぇ誰の? Magic Fire!! 恋敵はアブラカダブラ消しちゃうぜ? 絶対に離さないから私だけを見・て・て Magic Fire!! どんな遊び(プレイ)も君がしたいならいいんだぜ? これが恋する私の魔法なんだぜ? まじっくふぁいや?・・・ ろーりんぐさんだ?・・・ コメント 歌詞頑張って! -- 名無しさん (2012-12-13 01 51 27) 同感だぜ。 -- トrIぱ (2012-12-13 21 20 10) この歌大好きなんだぜ。 -- かたつむり (2013-01-07 02 09 07) だぜっ -- MATU (2014-01-25 00 17 55) 君のことならみぃーんなッ知ってるのだぜ? -- シャル (2014-03-22 21 15 51) こんな子が理想なんだぜ -- はじめてのいっぽっぽ (2015-07-06 18 33 48) 名前 コメント
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1: 名前:ゆいもん☆02/10(木) 18 14 10 ある田舎の小学校に、 たった6人の 少年少女が通っていました―――…… 2: 名前:ゆいもん☆02/10(木) 18 23 03 cast 有利 梨子(Yuuri riko) 雪山 冬麻(Yukiyama touma) 高木 桃(takagi momo) 七星 夏未(nanahosi natumi) 松藤 秋(matutou syuu) 光 春加(hikari haruka) 3: 名前:ゆいもん☆02/10(木) 18 31 50 「おはっよー!」 私、有利梨子!私が通っている学校は、全校生徒たった6名なの!だからみんな友達だし、親友! 「おはよう。梨子」「ちーっす!」「あっ!おはよー!」 「よっ」「お、おはよ」 一番目にあいさつしたのが、夏未で二番目が、冬麻。三番目が、桃で四番目が秋で最後が春加。春加はこれでもれっきとした男の子。 6人皆同じクラス。先生は、うちのクラスの先生と、校長先生と、教頭先生。 来年の春、私たちが小学5年生になるとき、ここは廃校になっちゃうみたい。悲しい。しかも皆離れ離れになる。 だけどそのことはみんな忘れて楽しくやってます! 4: 名前:ゆいもん☆02/11(金) 10 38 57 第一話 桜の花びらが窓から廊下に舞い落ちる季節。 今は春。 そして今日は、この学校の最後の始業式。 梨子たちは、今日から4年生。 「後一年か……」 秋がボソッと言った。 「今何て言った?」 「いや、後一年……あっ!」 秋があわてて口をふさぐ。 「それは言わない約束だったじゃん!」 桃が言った。 そう。梨子たちは、学校が廃校などの言葉を言わないように約束している。 「まあまあ。そんなことは忘れて、もうすぐ始業式だぞ!」 「分かってる。制服をきれいにしなきゃ」 ここの学校は、生徒が少ないので、始業式などは教室でする。 「おはようございます!」 先生が勢いよく教室にやってきたそれは毎年のこと。 「今から始業式を始めます!」 そして校長先生と教頭先生が教室に入ってきた。 7: 名前:ゆいもん☆02/12(土) 10 29 02 ―…… 始業式が終わり、一時間目が始まる。 「……今日は、自由にします。私が帰ってきたら帰りの準備をしてくださいね」 先生が、教室を出て行った。 皆、顔を見合わせる。沈黙が流れる。 そしてやっと一人が口を開いた。 「自由って何だろーね」 梨子だ。 「……う、うん」 桃の質問に、冬麻が答えた。 「じゃあ……謎解きゲー「無理、反対ッ!」 ミステリー系が好きな春加が意見を出すと、細かいことが嫌いな桃が猛反対意見を出す。 春加はテンション下がり。 「ま、まあ……なにしましょうか」 平和主義な委員長、夏未は一応みんなをまとめる。 「女の全裸が「馬鹿ッ!」 「痛ってぇー!」 そして、スケベな秋が意見を出すと、梨子が頭を叩く。 これからどうなることか…… 8: 名前:ゆいもん☆02/12(土) 10 46 12 「まあ、読書でいいんじゃない?」 冬麻の一言が、みんなの気持ちを変えた。 「そうだね!」「うん。そうしよう!」 みんな納得し、学級文庫から本を取り出し読み始めた。 ―――…… 「ん?」 手元に手紙が回ってきた。 机の下で四つ折りの青い手紙を開いた。 【放課後、校舎裏で待ってる。 冬麻】 その手紙を、ポケットに突っ込み冬麻を探す。 そして冬麻を見つけ、OKサインを出してまた本を読み始めた。 9: 名前:ゆいもん☆02/12(土) 11 07 45 【梨子side】 何だろ……校舎裏で話?何それ……クスッ 私は一人で、笑っていた。 いつの間にか放課後 「今日帰れる?」 親友の桃が聞いてきた。 「ごめん!用事がある……じゃあね!」 私は古くて歩くだけでミシミシ言う廊下を素早く走りぬけて行った。 「まった?どうしたの?」 冬麻はもう来ていた。どうしたんだろ、あんな真面目な顔して。 私の心はそんな冬麻を見ていただけで何も気づいていなかった。 「……あの、俺、ずっと、初めて見たときから梨子が好きでした!つ、つ、付き合ってください!」 ……ちょっと急すぎない?何のムードもなく言うの可笑しいよ? 「ちょ、ちょっと小4だし、まだ9歳だよ!私も好きだけど早すぎだって」 可笑しくないよね?だって好きだもん。友達としても。いろんなのひっくるめて。 「早すぎない!俺の都会の従弟なんか、小3だけど付き合ってるんだぞ!?」 「えぇーッ!?だけどその……そっちはそっちじゃない?」 だって都会でしょ?こっちは山ん中の山ん中にある村の小学校だよ? 「いいから付き合って!」 「いいけど……」 私は、一応いいよって言った。 だけど、付き合うってどういうことなのかわからない。 確か、冬麻は小1の時に都会から引っ越してきたんだっけ。 その時は私は忘れていた。私の周りに、冬麻が好きな人がいたってことを。 10: 名前:ゆいもん☆02/12(土) 11 16 56 「じゃあ今から俺たちは恋人同士だよ」 「ごめん!私帰るね!」 「えぇ!?」 私は、冬麻の気持ちも考えず、さっさとその場を走り去って行った。 だけど、さっき誰かの目線を感じたというか、誰かが見てたというか…… ==================== ちょっと切ります! 11: 名前:ゆいもん☆02/12(土) 15 25 44 変な視線を感じた。 だがその視線は梨子から最も近い人物。 もう読者の皆様は予想がつきました? そう。桃。高木桃だったのだ。 そうとは知らず、梨子は、冬麻と付き合うことを、受け入れてしまった。 さーて、これからどうなるでしょう。 ではでは続きをお楽しみにしてください……。 12: 名前:ゆいもん☆02/12(土) 15 41 56 【桃side】 皆様はじめまして。 田舎っ子の恋物語でヒロインの梨子の親友の桃です。 正直言って、あたし的に親友と思ったことない。 友達とすら思ったことない。 あたし、皆様が思ってるよりいい人じゃないです。 前は都会に住んでいました。 その時はあたしいじめっ子だった。 でも、田舎に来た時出来た仮親友、梨子と出会ったけど前は いじめっ子なんて言ってない。 だけど今それを明かすべきなのかな? 何故なら、見たから。 冬麻が梨子に告白したのを。 しかも、それを受け入れたのも。 最低。 スキって知ってるのに…… それを知ってて受け入れた…… 許せない……。 ではでは読者の皆さまこれからあたしは梨子と冬麻を引き離すからどうか暖かく見守ってくださいませ。 15: 名前:ゆいもん☆02/13(日) 11 48 51 【梨子side】 第2話 翌朝…… 「おはよーッ!待った?」 「ううん。まだ来たばっかだよ」 朝、私は寝坊して桃と朝行く約束に遅れちゃった。 「じゃあいこっか」 桃は、何かいつもよりかなりテンション下がり目。 ―どうしたんだろ? そう思っていたけど特には気にしてなかった。 「おッはよーッ!」 「今日もテンション上げ上げだなぁ!」 秋が梨子をからかう。 「いいじゃん別に!」 まあこれはいつものこと。そしてこの後桃が、まあいいんだしーみたいなことを言うはずなんだけど…… 「バカらしい。幼稚園児じゃあるまいし……」 「えっ……?」 梨子は胸にチクンッとさせれたような感覚が体中に走った。 「まあいいじゃねーか。ここは田舎。自由なんだよ」 冬麻がかばってくれた……そう思った時、 「そぉう?やっぱりここは自由だよねぇ」 桃がいきなりぶリっ子ぶる。 確か冬麻はぶリっこ系がすきだったような…… 「ねぇっ!冬麻ぁ。今から、おひるごはん買いに行かなぁい?」 「いいけど……」 そして冬麻は桃に言われるままに行ってしまった。 桃は、冬麻と手をつないで村に一つだけのコンビニに行った。 「えっ……?」 そして見てしまった。桃の口元がかすかだけ悪魔のような微笑みを浮かべたのを。 16: 名前:ゆいもん☆02/13(日) 15 08 35 ―付き合ってる筈……だよね…… 最初はただ単に一緒に行っただけだと思っていた。 そう思っていたんだ。 なのに……。 ―5分後。 「ただいまぁ!桃タンとぉ、冬麻がぁ帰ってきましたよぉ」 少しいらいらする言い方。 皆引いてるけど、桃は容赦なくぶリっ子ぶる。 「ねぇっ!」 私は、二人を無理やり引き離した。 すると、桃はわざと倒れた。 「いやっ!ひっどーいッ!あっ!ココあざができたぁ」 桃は膝をさすりながら立ち上がる。 「ねぇっ!冬麻、保険係りでしょ?連れてってぇ」 「あ、ああ」 するとまた二人は保健室に行ってしまった。 「梨子ッ!桃どうしたんだろ……」 「夏未……分かんない。なんか変……」 夏未が私のほうへとやってきた。 「アイツおかしくね?」 「そうですね。僕の計算によれば高木さんは、なにかありました」 ほかの二人もあたしの同じこと思ってるみたい。 廊下の向こう側にいつ二人がただただ遠く感じるだけだった。 17: 名前:ゆいもん☆02/13(日) 15 40 35 そして10分ぐらいしただろうか。 「梨子ぉ。ひどぉい……。そんなことするのぉ?」 可愛い顔の眉が八の字になる。 「私そんな強く押してないよ」 「でも痣ができたじゃぁん」 「確かに痣できてたけど……」 もう負けたと思った時、冬麻が前に出た。 「おいっ!桃。嘘ついてるだろ」 「えぇ……!?」 「ほら……見てろよみんな」 冬麻が桃の膝をこすると、どんどん薄くなっていく。 「……も、桃……?」 「おいっ!馬鹿じゃねーの?こんなことして」 「ねぇ、冬麻、あのことばらしていいの?」 ―ど、どういうことなの?あのことって 「何……?あの事って……」 私は何か分からないけどいけないことって言うのは覚悟して勇気を出して言ってみた。 「知りたいのぉ?冬麻のぉ、か・の・じょ・さ・んッ!」 「……!」 「お、おいっ!ぜってー言うな!」 初めて見る冬麻の怒った顔。 その顔で胸がキュウンと苦しくなる。 「だってぇ。あなたの彼女が知りたいって言うんだもん」 「言うなッ!」 「ねぇっ!冬麻ぁッ!あたし彼女でしょ?ひみつ作るの?」 私が久しぶりに大きな声を出した。 「……」 「じゃあ教えてあげる!あのねぇ。さっきあたしたち キスしちゃった! 18: 名前:ゆいもん☆02/13(日) 16 27 55 しかも、Dキス!」 私は受け入れられなかった。 彼氏と親友がキスするなんて。 私は受け入れられなかった。 彼氏が、一日目で彼女を裏切るなんて。 「ど、どういうこと……?」 「だからぁキスしちゃったのぉ!」 「お、お前ッ……!」 「黙れ」 「……」 冬麻はうつ向いて、下唇を噛んでいる。 「ね、ねぇっ、桃?嘘だよね?親友でしょ?」 そう言った瞬間、桃が私の、耳元で囁いた。 「あたし、あんたなんかを親友と思ったことない。つかお前が最低だし」 そして教室から廊下へ投げた。 「お前ッ!最低ッ!彼女捨ててほかの女とキスすんのかよ!」 秋が冬麻に襟元を掴む。 そして、夏未が、桃の顔をビンタする。 すると、桃が不気味な笑みを浮かべる。 「フフフフッ。馬鹿じゃないの?あんた怒る相手間違ってるんだよ?」 私は、その言葉で思い出した。 桃がなぜこんなことをするのかを。 桃は、 冬麻を好きだったことを。 19: 名前:ゆいもん☆02/13(日) 16 42 05 ―あっ!桃……好きだったんだよね…… 「……桃ッ」 「何よ、ブス!」 「桃ッ!」 夏未が庇おうとする。 だけどこのことは桃は悪くない。 私が悪いことをみんなに言わなきゃ。 「夏未。いいよ。私が全部悪いんだから」 「何で?全部桃が悪いでしょ?」 「ッがう……違う……違うよ!」 もう前の私はいない。 自分で自分を壊したんだ。 ごめん冬麻…… ごめん桃…… ごめん前の自分。 もう前の私には戻れないんだ。 「桃……冬麻のこと好きだった……よね?」 「やっと気づいてくれたの?馬鹿な娘ッフッ」 「えっ?それホント?」 私は小さくうなづく。 「嘘……」 言ってしまった。 ついに私たちの中を壊す一言を言ってしまった。 22: 名前:ゆいもん☆02/16(水) 17 00 28 「ねぇ……嘘でしょ……?笑わせないでっ」 「う、嘘じゃない……本当」 夏未は鼻で笑う。 「ちょっと待ってくれよ、もう一回梨子の口から説明してほしい」 「私は、桃が冬麻をスキっていうこと、知ってて付き合った。桃はそれに嫉妬してこうなった……だから私がすべて悪いの。私がぁぁぁぁぁぁぁぁっ」 梨子が言いきると、叫びながら屋上息の階段へと走って行った。 「ちょっと、ちょっと!」 冬麻が、梨子を追いかけようとした。 その時桃が腕を掴む。 「ねぇっ……行かないで……大好きだよ?」 「……なぁそんなに俺のこと好きだったら行かして?」 「……」 すると、桃が黙ったままゆっくりと腕を離す。 「有難う……!」 冬麻は、梨子を追いかけて行った。 23: 名前:ゆいもん☆02/16(水) 17 55 14 【梨子side】 春風が頬を撫でる。 「おいっ!何してんだよ」 後ろから冬麻の声がした。 何してんだよって言われても、私だってわかんないよ 私が何したいかわかんないよっ! 「知らない……ただ分かるのはは私が死のうとしてるだけ」 「はぁ?意味わかんない。一緒に戻ろーぜ?」 「嫌!絶対戻らない……あそこに戻ったら皆、可愛そう!」 「おいっ!お願いだ!お願いっ」 【冬麻side】 俺がそう言った時、気付けば前に誰もいなかった。 聞こえてきたのは、鋭く嫌な音。 急いで俺が下を見ると、 頭から少量、血を流した梨子がいた。 「梨子ぉぉぉぉぉぉぉぉッ!」 その声はたぶん学校中に響いただろう。 俺は死んだかもしれない梨子を何もすることができなかった。 頭が真っ白になる。 どうすればいいのだろう 誰か助けてください。 24: 名前:ゆいもん☆02/16(水) 18 18 31 【梨子side】 ……ん?ここは……? 私の目に見えたのは、一つも汚れていない真っ白な部屋。そこに、白いベッド、棚、椅子が何個かしかなかった。 ココは……病室?……そうだ!私自殺未遂して、病院に連れてこられたんだっけ。 あ……。桃を裏切ったんだ……私。冬麻も裏切った。皆裏切った。私、必要ないよね……。記憶喪失になればよかった。 そう思った瞬間 部屋に、誰かが入ってきた。 「……梨子!意識が戻ったのね……2日も寝てたのよ?」 お母さんだ。優しいお母さん。 「意識が戻ってよかったわぁあのね「ねぇ転校したい」 「ん?」「私、ここから遠く離れたところに転校したい」 なぜか私の口が勝手に思ったことを言ってる。 「何で?」「言ったじゃん。私が言うことは何でもしてくれるって」「言ったけど……」 お母さんは黙る。 そして口を開いた 「……いいわよ……転校したいならしなさい……二人で頑張るわよ」 お母さんはいいよって言ってくれた。 そしたら、いっぱい、いっぱい迷惑をかけた桃や冬麻と顔を合わせずにできる。 私はそう思っていた。でも現実はどうにもそうはならなかった。 25: 名前:ゆいもん☆02/16(水) 18 29 11 私はそんな深刻ではなかったので一カ月ぐらいで退院できた。その翌日私とお母さんは着々と引っ越しの準備をしていた。誰にもばれないように、学校に休み届を出して準備を進める。 「お母さん……有難う。あっちでも頑張ろうね……」 「そうね……」 お母さんはそれ以上何もいわずに家の中へ入っていった。 =================== 一回切ります! 26: 名前:ゆいもん☆02/19(土) 08 33 19 その時、秋と誰かがやってきた。 「お、お前何してんだよ……ッ」 「ごめん……うち引っ越すから……つか、秋の隣にいるの誰?」 「ん?」 「だから秋の隣の人だれ?」 マジで誰なの!?顔立ちはいいけどねぇ 「はぁ!?冗談言うなよぉ冬麻だろぉ」 誰……?と、冬麻? 「冬麻って誰?その隣にいる人の名前?」 「お前……マジで分からねぇのかよ」 私わかんないよ。誰なの? その時、その見知らぬ男の子が、走って行った。 目には、涙があふれていた。 悲しいの?嬉しいの? 君は、誰? 27: 名前:ゆいもん☆02/19(土) 08 56 10 次の朝。 私はとりあえず学校に行った。 学校には、夏未と、春加と、秋と…… 後、知らない人が二人。 「あ、梨子!おはよ!」 夏未が、頭を撫でてきた。 「お、おはようございます!」 「よっ」 春加と秋が挨拶してきた。 そして、 「おはよう。梨子ちゃん?」 ロングのストレートな髪に桃のヘアピン。 つぶらな瞳に、プルプルな唇。 どこかで見たことあるような顔立ちだった。その少女は。 胸にネームがかかっていたのでそこを見てみた。 『高木 桃』 という名前だった。 でも、誰かわかんない。 「あの……て、転校生ですか?」 「はぁ?何言ってんの?裏切りバカ娘が……」 「あたし何かしましたか?」 「あんた、あたしが誰かわかる?」 その、桃っていう人は、自分のネームを隠す。 「た、高木?桃さんでしょ?」 「ネーム見た?」 「は、はい……」 私は今何が起きているのかわかんなかった。 あなたは誰ですか? 田舎っ子の恋物語 続き
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じっけんこいものがたり【登録タグ NexTone管理曲 し ゆうP 初音ミク 曲】 作詞:ゆうP 作曲:ゆうP 編曲:ゆうP 唄:初音ミク 曲紹介 クラシック要素を含めたオリジナルを作ってみました。(作者コメ転載) 動画は Aether_Eru氏 が手掛ける。 ボーマス14にてリリースの新譜、「P∴Rhythmatiq Dark Side」収録曲。 歌詞 その願い事=現実で ありふれた妄想で創りはしない 彼が目指すモノが何なのか 登場人物の私には解らない 戻れず脚突き動かす 視えない壁の中で 空しく木霊する声と 何時かは訪れる『死』 側にいる彼だけが 薄汚れた世界描いて 無情に繰り返す この実験小説の中抜け出せず 堅い果実はあの麓まで 麗しき螺旋描く木々倒す 嗚呼 束縛に打ち拉(ひし)がれて 狂おしき刹那に処女の声盗まれ 重いこの体に問いかける 歪(ひず)む視界彼方まで・・・声殺し 嘘でまた明日の身を滅ぼす 万死値する彼が今日も吼える・・・夜 Ah 理不尽に責め立てられる 未読で有るが故に 理想は宙を舞いやがて墜ちてく 流れるは『血』 事実じゃない・・・それだけが ゾラに感謝すべき唯一で 解くことは難しい 3重の比喩で隠された真実(ことば) 届く長寿のあの櫓(やぐら)まで 命尽き果てるその時まで生きる 現実に良く似た乾きで 彼は何を綴ろうとしているのか 今日もまた心で問いかける 「最終章はまだ完成しないの?」 嘘が止みのベール産み出す やがて昇るあの朝日さえ疑うの? 側にいるだけでいい 只の駒の1つの願い 貴方という実像へ 手を伸ばすは虚像に生まれた私 重いこの体に問いかける 歪(ひず)む視界彼方まで・・・声殺し 嘘でまた明日の身を滅ぼす 万死値する彼が今日も吼える・・・夜 明日もまた心で問いかける 「最終章はまだ完成しないの?」 本当の声に今気付いた 貴方は書けないんじゃなくて書かないだけ コメント 曲が好きです♪内容はまだ理解できてませんが…orz -- 蜂蜜檸檬 (2010-11-15 19 06 03) CD買いました!大好きです! -- 垂見LOVE (2011-07-19 14 08 11) 好き -- あ (2011-12-24 07 03 39) この曲すごくいい -- 名無しさん (2012-04-26 22 00 26) いいいいいいいいいね~11 -- ??? (2012-07-31 12 12 48) いいですよ~~!! -- 最終章が完成しないひと (2012-07-31 12 16 01) 凄く好きです! -- 名無しさん (2012-12-01 20 07 14) Ah~のとこ好き♪ -- 名無しさん (2013-07-17 15 17 57) 名前 コメント
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今日 - 合計 - 美少女花札紀行 みちのく秘湯恋物語の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 19時23分50秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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発売時期:1991年9月6日/収録号数:DS29号 対応機種:MSX2/メディア:FLOPPY DISK 発売時期:2017年8月10日/収録号数:その他 対応機種:Windows/メディア:CD-ROM ジャンル:鑑賞/シリーズ名:魔導物語シリーズ 概要説明 2017年にWindows用ソフト『魔導物語 きゅ~きょく大全 SUN -SFC&DS- with LADY-BONO!』へ再録された。 攻略情報
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『スオムス恋物語』 今朝の『目覚ましラジオ』の運勢占いで魚座の運勢は最高だった 『彼方の欲しい物がきっと手にはいります』だって 『そんな簡単に手に入るモノカ!』なんて思いながらも最後まで聞いてきてしまった ラッキーカラーは青、今日の私の服の色、精一杯可愛いのを選んで来た ラッキーアイテムは花の髪飾り、『自分に似合うカナ?』とか思いながら、あいつに褒めて欲しくてつけてきてしまった 手には籠をぶら下げて、中にはサーモンと野菜たっぷりのサンドウィッチ 私のたった一つの得意料理 男の寂しい一人暮らしだろうと思って作ってきてやったんだから、感謝して欲しいものだ スオムス 俺自宅 コンコン エイラ『俺ー、イルカー』 エイラ『いないのカナ?』 ガチャ 少しがっかりしながら、借りていた合鍵を使って家にあがる エイラ『また狩りでも行ってんノカ?』 非番の日でもこの時間はいつも家にいるのに エイラ『銃も置きっぱなし・・・』 狩りじゃない、いつも狩りに出る時に着ている服もリビングに掛かっている エイラ『あいつが非番の日に狩り以外で出かける理由ってナンダ?』 まぁ、帰ってくるまで待ってやろう、今日の私はオシャレしてきたんだ、どんな反応するか気になるじゃないか? スオムス 市街地 繁華街 12月にも入り、スオムスの街にもクリスマスに向けた装飾などが始って街全体がどこか浮足立って感じる かくいう俺も例外ではなく絶賛10年以上片思い中の幼馴染に渡す予定のクリスマスプレゼントを買い、家路をたどっていた 俺『まだ一緒に過ごす約束もしてないけどな・・・』 そう、まずは一緒に過ごす約束を取り付けなければ、このプレゼントも無意味になる しかし軍人は忙しいのだ、今日を逃せばクリスマスまで非番はもう無い 俺『今年こそ・・・今年こそ!!』 そう、今年は少し進展があった、なんせ頬にキスしてもらったんだから!! 俺『そうだ、次に会ったらちゃんとクリスマスの約束を申し込もう』 彼女と過ごすクリスマスを妄想する・・・はたから見たらとてつもなく気持ち悪い表情をしていると自覚もある、だがそんな妄想をやめられないのは男のサガなのだ スオムス 俺自宅 俺『ん?鍵開いてる?』 ガチャ エイラ『おかえり!!』 満面の笑みで飛び出してきたのは先程まで妄想の中で俺に抱き締められていた少女だった 俺『うわ!!イッルいたのかよ!!』 エイラ『なんダヨ、いたらいけないのカヨー』 満面の笑みがすぐさまふくれっ面に変わる、眺めていて退屈しない奴だ エイラ『そうだ!そんな事ヨリ!!』 またも表情を笑顔に変えながら、彼女は俺の前でクルリと回り、少し照れながら エイラ『な、なんか気づく事ナイカ?』 上目遣いで言われた 俺『う、うん・・・なんか、今日は女の子っぽいな』 俺『いつもと違って』 また余計な一言を言ってしまった、そんな事、思ってもいないのに なんだよ、確かにいつもは女の子らしく無いけどさ あんな言い方ないじゃないか 可愛いって言ってもらえると思ったのに・・・ エイラ『フン!もういいヨ!!』 こいつに期待した私がバカだった、こいつの頭の中にはきっと銃弾が詰まっているに違いない! でも、そんなこいつを、私は・・・ エイラ『そういえば、どこ行ってたんだよ?珍しく正装なんかしちゃって』 俺『いや、別に・・・』 そう言いながら俺は手に持っていた荷物を背中に隠した、それを見逃す私じゃない エイラ『隙アリ!!』 バシッ 俺『あ、待てそれは!!』 隙をついて荷物を掠め取る、中を見ようとしたら俺がムキになって追いかけてくる エイラ『なんダヨ、私に見られたらマズイ物ナノカ~?』 ヒョイ ヒョイ 俺『そうだよ!!だから返せ!!』 スカ スカ 予知魔法を持つ私にはこいつの行動なんてお見通し、捕まるはずがない エイラ『あっは!こっちこっち~♪』 そんな事より気になるのは、この荷物が有名な宝飾店の袋に入っているってことだ エイラ(誰へのプレゼントなんだろう?) あまり・・・想像したくなかった マズイことになった、せっかくのクリスマス用のプレゼントを先に奪われてしまった なんとしても中を見られる前に取り返さねば 俺『待てよ!イッル!!』 スカ スカ エイラ『嫌ダネ~、ここまでおいで~♪』 ヒョイ ヒョイ このままでは埒があかない 少し驚かせてやろう 俺『返せよ、それ好きな人に渡す予定のクリスマスプレゼントなんだ』 エイラ『え』 急に足が止まったイッルにぶつかってしまった 二人でもつれてソファーに倒れこむ 俺『いてて、急に止まるなよ』 エイラ『・・・・・・・』 俺がぶつかってきた衝撃よりも、ソファーに倒れた衝撃よりも 二人で倒れて、俺が私の上に馬乗りの状態で重なっている、というなんともベタな状況よりも、 さっきの俺の言葉が私には衝撃的だった エイラ(誰?) ジワッ エイラ(誰ナンダ?) 涙を堪えられない、理由は解かってる 俺『なんで泣いてるんだよ?』 俺の手が私の涙を拭う そう、この優しさが 俺『イッルに泣かれるの、俺一番嫌なんだ』 大好きなんだ エイラ『私に構うなヨ』 プイッ また、心にも無い言葉が出てしまった、そんな事思ってなんか無いのに 俺『構うよ、だったお前泣いてるじゃん』 少し怒ったイッル 意地悪されて、すねたイッル ペリーヌや宮藤をからかっている時のいたずらっぽい表情 その全ての表情が大好きだ、だけど 泣き顔だけはダメだ、やっぱりこいつの顔に涙は似合わない 俺『お前の涙を止めるためなら、俺はなんだってするよ』 俺『だから・・・』 そんな事言うのはズルイ 他に好きな女がいるくせに 俺『・・・』 エイラ『・・・』 見つめ合ったまま、お互いに言葉を発せず黙り続ける 心のどっかで、きっと俺も私の事好きなんだろうなって思っていた いや、思いたかったんだ だけど現実は違ったみたいで・・・そりゃそうだ、こんな女の子らしくなくて素直じゃない私を好きになってくれる奴なんていないだろう 考えてみればこいつはコッラーの英雄とか言われて救国のヒーローでもあるんだ 女なんて引く手数多だろう それなのに私ときたら、サーニャが好きとか、自分の気持ちが解からないとか言ってあっちにフラフラ、こっちにフラフラ これは私のヘタレや優柔不断さが招いた結果なんだ うん・・・諦めよう 俺『だからイッルが泣きやむまで俺は・・・』 エイラ『ありがとう』 エイラ『もう大丈夫ダカラ』 俺『そうか?まだ・・・』 エイラ『大丈夫!!ナ?』 俺『う、うん』 イッルが大声をだしておかげで気づいてしまった 顔の距離が信じられないくらい近いことに 俺『////』 さっきまで気にもしてなかったのに、意識してしまうともうダメだ 顔が熱くなるのを感じながら、離れようとしたその時 エイラ『嫌ダ!!!』 そう叫びながら私は俺を思いっきり抱きしめてしまった 俺『え!?』 俺が驚いている、当然だ、私も自分の行動に驚いているんだから 何をしているんだ、自分勝手だ、なんて思いながらも言葉は、想いは止まらない エイラ『やっぱり嫌ダ!俺が、他の女を好きなんて嫌ダ!!』 また涙がでてくる、私はいつからこんなに泣き虫になったんだろう? エイラ『わがままだって解かってる、でも!!』 エイラ『・・・好きナンダ』 エイラ『好きで好きで、しょうがないンダ』 エイラ『だから・・・』 エイラ『だから、離れナイデ・・・』 10年以上の間、何度も伝えようと思っていた言葉を聞いた それも、その言葉を伝えたかった相手の口から でも、そんな事よりも、俺の気持ちよりも 今俺の胸で泣いている少女の涙を一刻もはやく拭ってあげたかった やっぱり彼女には笑顔が似合うから 俺『イッル、俺も、俺も好きだよ』 俺もイッルの身体をそっと優しく抱きしめる 俺『最初に出会った日から、お前の事、ずっと好きだったんだ』 儚くて、愛おしくて、何よりも大事な物 俺『だから、泣かないで』 ん?今こいつなんて言った? エイラ(ずっと?・・・私が好きダッタ?) という事は エイラ『こ、このプレゼントって・・・』 顔を上げると、優しい目が私をみつめていた 俺『そ、それは・・・』 俺『お前に・・・渡そうと・・・クリスマスに・・・』//// エイラ(なにやってんだ私は―――――――――!!) エイラ『こ、こんな予定じゃ無かったノニ・・・』 エイラ『もっとドラマチックに、こう・・・』 エイラ『しようと思ってたノニ・・・』 俺『ははは!』 俺『ま、こういうのも俺達らしくていいんじゃないか?』 エイラ『ムー』 ムスッ ふと、お互いの目が合う まつ毛も触れそうな距離 喋る度に吐息がくすぐったい 俺『でも、さっきのは嘘じゃないんだろ?』 エイラ『う、ウン』 エイラ『お前こそ、本当に他の女いないんダロウナ?』 俺『当たり前だろ』 ふふっ クスッ 俺『キ、キス、す、するぞ』//// エイラ『そ、そういうムード壊す事言うナヨ!』//// 私の初めてのキスは、少し優しい味がした 翌日 エイラ『お互いに想いを伝えあったその夜さえ手を出さないとは・・・』 エイラ『白い童貞恐るべしダナ』 俺『おまえ、マジで襲うからな、覚悟しとけよ』 エイラ『ハイハイ』 俺『くっそ!流された!!』 エイラ『そんな事より、今日こそトナカイが食べタイナ』 狩りに出かける準備を終え、玄関に手をかける 俺『オッケー、仕留めてくるよ』 エイラ『俺!』 俺『ん?』 再び、重なる唇 エイラ『ちゃんと仕留められるように、オマジナイ』 俺『お、おま、おま』 エイラ『今日だけじゃ無いカラナ!』 エイラ『これから、毎日だってしてやるヨ』 ガチャ エイラ『じゃ、がんばってコイヨ~』 バタン 俺『よっしゃ―――――――――――!!!』 その俺の放った喚起のおたけびは、遥かウラルの山脈を越えたとか超えなかったとか・・・
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今日 - 合計 - 美少女花札紀行みちのく秘湯恋物語スペシャルの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 15時26分49秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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本編に入る前にひとつ、作者が常日頃思っていることを話そう。 “アップルボーイ”という名前は長いと思う。“林檎”と呼べば十分事足りる。 しかし真面目なSSを読んでいてアップルボーイが“林檎”などと呼ばれたらどう思うだろうか。 果てしなく違和感があるはずである。 よって作者はそれなりにシリアスなSSではこの林檎に限らず固有名詞を略称で書くことは避けている。 しかし今回のSS内においてはそんな必要は全くないのであって作者は現在好き放題にかけると喜びまくっている。 ちなみにこれは他のSSの戦闘シーンに詰まって書いた憂さ晴らしSSなので、過度な期待はしないでください。 あと、部屋は明るくして、テレビから3メートルは離れて見やがってください。 ……あとできれば酒に酔った状態など、正常ではない状態で読んでください、下らなさが軽減されます。 アップルボーイ(レイヴン。空を飛ばないものだけを指す)はその女性を一目見ただけで恋に落ちた。 その女性はパイロットスーツを着ていることから同業者、レイヴンであることは明白だった。 ここはアリーナのロビー。観客だけでなく試合を終えたレイヴンが多くたむろす憩いの場である。 ロビーに設置された巨大なモニターでは現在行われている試合を中継している。 このモニター、ロビーにいれば壁に平行に立って壁の汚れを凝視していない限りどこにいても目につくほど巨大なものであるが、 アップルボーイ(レイヴン。この場合は味方です!以下林檎と表記する)はそんなモニターなどまるでアウトオブ眼中だった。 現在試合の真っ最中であるレジーナに後でどこが悪かったか聞かせろと言われていたにも関わらず。 モニター以外にもロビーには見渡す限り人、人、人。 烏合の衆(これレイヴンとかけてます)があふれかえるロビーで、林檎の目には数多くの人間が写っていたはずである。 しかし彼の脳にはその女性だけが信号として送られ、結果林檎の視界には女性だけが写っていた。 他のレイヴンズの衆はお花畑に見えていた。その時彼女は美しい。 林檎は迷っていた。彼女に声をかけるべきか。 だが声をかけたとして一体何を話すのか。いやいやそれ以前に一体何といって話しかけるのか。 林檎は人ごみの中でもその存在感を失わず、むしろ増大させている女性を目で追いながら考え、迷っていた。 ああしかしここで恋する林檎少年は名案を思い付く。 わざと肩をぶつけて謝ろうではないか。そのついでに「あなたもレイヴンなんですか?」とでも言って自己紹介でもしておけばいいではないか。 なんという名案。この作戦に隙などどこにもありはしない。パーフェクトだ。 さっそく実行に移すべく恋する禁断の果実は立ち上がり女性に肩をぶつけるが為歩いていく。 残念ながらモーゼのごとく人ごみが彼を避けるように割れることはなかったが、彼にはそんな感覚までもが生まれていた。 恋とは人を阿呆にするようである。 さて件の女性は林檎の前からそれはもう華麗でエキゾチックでエロチックでクールビューティーに歩いてくるわけであるが、ここでこのパーフェクトな作戦に障害が発生する。 原因は林檎自身が気づけ得なかったこと。それは彼がどれほどにヘタレだったかということである。 件の女性がこちらへ一歩、また一歩と歩いてくる、つまりはこのヘタレに近寄ってくるたびにヘタレの心臓はその心拍数を高め、まるで名曲Box Heart Beatのごとくハイスピードでドキドキという音を打ち鳴らす。 ああどうしようか。このままでは彼女に肩が触れただけで心臓麻痺でも起こして死ぬるのではなかろうか。 いやしかしそれはまだ本望である。若き禁断の果実は恋に生き恋に死んだのだから。 最も危惧すべきは肩をぶつけて謝る際、緊張のあまり 「すすすすすすみますぇん」 などと声は裏返るわ噛みまくるわで最高にきもちわるい印象を与えてしまうことである。 キモいとか気持ち悪いではない。“きもちわるい”印象を与えてしまうことである。 このような印象は後になってもなかなか消えるものではなく、たとえその後女性と仲良くなれたとしても、 ことあるごとに「そういえばあの時――」などと掘り返されて恥辱の限りを味わうことになって死にたくなるのである。 さあどうするか。女性は相変わらず天女のごとくこちらへ一歩、また一歩と近寄ってきている。 決断の時は近い。さあどうするヘタレ。 どんっ。 「っ!!!?」 「あ。……ごめんなさい、余所見してて。大丈夫ですか?」 ああなんということだ。 ヘタレが悩み続けている間にも女性はヘタレとの距離を詰め、ついには彼女の方からヘタレに肩をぶつけてきたではないか。 これは喜ぶべきことだが同時に憂うべきことでもある。 ヘタレの心のうちはまだ整理が付いておらず、そんなところに女性がぶつかってきた上声まで掛けてきたものだからヘタレの心のうちはかき回され放題である。 ああしかしこのままキョドっていてはやはりそれは“きもちわるい”のであって何か言わねばなるまい。 言わずにきもちわるいよりは言ってきもちわるいだ。 さあ行け林檎。本当はヘタレじゃないところをみせるのだ。みせるの“み”は魅力の“魅”! 「あ、いえこちらこそすいません」 なんという本番の強さ。声もとても紳士的でかけらも噛んでない。 きっと彼女にはとてつもない好青年が謝ってきたと思われているに違いない。 「あなた、アップルボーイよね?今日の試合、良かったわよ」 「あ、ありがあqwせdrftgyふじこlp」 なんという奇跡。彼女は林檎のことを知っていた。知っていただけでなく今日の試合を褒めてくれた。 女神のようなほほえみでこんなことを言われたらいかに本番に強くともヘタレが取り乱すのは無理もない。 「どうしたの?」 「い、いえいえいえいえええなんでもありますぇん」 ああなんということだ。せっかくさっきまでとてつもない好青年だったというのに今では声裏返りまくり噛みまくり、どう見ても今のヘタレはきもちわるい男である。 「あはは、面白いのねアナタ」 きもちわるがるどころか逆にウケている。これを奇跡と呼ばずに何と呼ぼうか。 「私はミルキーウェイ。ランキングはC-10。よろしくね」 丁寧に握手を求めてくるミルキーウェイ。 ああなんと美しい手だろう真っ白で細い指はまるでなんだろうよく分からないが美しい。 「こちらこそそそよ、よろしくお願いします!」 握手を終えると、笑顔で林檎に手を振りながらミルキーウェイは去って行った。 「…………」 アリーナのロビーで一人呆けている男がいた。名前はアップルボーイ・ザ・ヘタレ。 彼の心の中はすでにお花畑で埋め尽くされており、そこでアハハハハと楽しそうに笑いながらヘタレとミルキーウェイが踊っていた。 「ミルキーウェイさん、かぁ……」 「あれぇ?林檎くんじゃん何きもちわるい状態に陥ってるのぉ?」 現実に引き戻され振り返るとイエローボート(レイヴン。重量過多の機体だけを指す。この場合はロリ声)がいた。 しかし今彼女がきもちわるいといった気がするが気のせいだろうか。 いやきっと気のせいだろうこの超絶好青年アップルボーイに対してきもちわるいなどという人間がいるはずがない。 「……大丈夫?きもちわるいよ、何かあった?」 ああやはりこのおなごはかわいい声でこの超絶好青年にきもちわるいと言ったのだ。 普段ならばへこむところであろうが今のこの超絶好青年にきもちわるいなどという言葉は通じない。 なぜならば―― 「いやぁ、ミルキーウェイさんって女性と知り合ってさぁ、握手までしたんですよぉ」 ――ミルキーウェイの美しさと優しさの前には、無力。 しかし、まさかその絶対無敵難攻不落であるはずのお花畑が、このロリ声レイヴンによって陥落させられようとは。 「あー、ミルキーウェイね……ミルキーウェイ……ふーん……」 ロリ声が哀れなものを見るような目で林檎を見つめる。 「どうしました?彼女の美しさに嫉妬でもしたんですか?」 舞い上がりっぱなしのヘタレのその言葉にカチンと来たのか、ロリ声が暗黒微笑を浮かべる。 「ねぇ林檎くぅん。ミルキーウェイさんの秘密知りたくなぁい?」 「知りたいですすごく知りたいです」 入れ食い状態に食いついてくるヘタレ。ああこういう必死な男ってきもちわるい。 「あのねぇ……あの人、ほんとは××歳♪」 「……は?」 何だろう今のは。思わず最後の数字の部分を脳がシャットアウトしてしまったぞ。 「ホントだよぉ?それにねぇ、あの人実は――」 「おーいアップルボーイ。あたしの試合どうだった?ねえ」 アリーナのロビーにたたずむアップルボーイを見つけ、試合を終えたばかりのレジーナが話しかける。 が、反応はない。 「ん?おーい、聞いてる?」 手をアップルボーイの目の前でひらひらと振るが反応はない。 「……ぬう」 周知の通りレジーナはあまり気が長い方ではない。 少なくともタイに住んでる二丁拳銃のアメリカンチャイニーズよりは長いと思うが。 しかしまあ気の短いレジーナがこうも無視されるとどういうことになるかは大体予測のつくことであって。 「返事しろコラァッ!!」 ガン!とアップルボーイを全力で蹴るレジーナ。 さすがのアップルボーイもうっ、と呻く。 これで多少は反応されるかと思ったが―― 「そんな……ミルキーウェイさん……そんな……」 アップルボーイは気が狂ったかの如く同じ言葉を繰り返していた。 「何だこいつ……きもちわるいな……」 こんなのはほっといて親父に昼飯代でもたかりに行くか、と踵を返すレジーナ。 後にはアップルボーイだけが残された。 いつまでもいつまでも、そこにはアップルボーイだけが残された。
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