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影牢の呪縛(OCG) フィールド魔法 (1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、 「シャドール」モンスターが効果で墓地へ送られる度に、 1体につき1つこのカードに魔石カウンターを置く。 (2):相手ターン中、相手フィールドのモンスターの攻撃力は、 このカードの魔石カウンターの数×100ダウンする。 (3):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、 自分が「シャドール」融合モンスターを融合召喚する度に1度、 このカードの魔石カウンターを3つ取り除き、 相手フィールドの表側表示モンスター1体を融合素材にできる。 シャドール補助 フィールド モンスター破壊 能力強化 融合モンスター補助 魔法
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影牢II -Dark illusion- 【かげろうつー だーくいりゅーじょん】 ジャンル トラップアクション 対応機種 プレイステーション2 発売元 テクモ 開発元 パオン 発売日 2005年6月30日 定価 7,140円 判定 シリーズファンから不評 ポイント 名作『影牢』と比べてシナリオ・ゲーム性で大きく劣化グラフィックとトラップの演出は良い選択肢のあるパートはスキップ不可でフリーズバグありロード過多と全体的にもの足りない発売延期しても製作時間が足りずやっつけ感がある? 影牢シリーズリンク 概要 問題点 評価点 総評 概要 館に侵入してきた敵を罠におびき寄せて倒す刻命館シリーズ(影牢シリーズ)の第4作。 3作目『蒼魔灯』にて詰め込みすぎた結果、初心者が入り込みづらい作品となった事からトラップをかける面白さというプリミティブな快楽を追求する意味合いを込めて『影牢』の名が使われている。 前述の通り『影牢』ベース。敵を倒し、手に入れた魂で罠を開発・館の部屋を開放しながら進行していく。 『蒼魔灯』から5年空き、プラットフォームもプレイステーション2、何より『影牢』の名が付けられた事で刻命館シリーズのファンの期待は頂点に達していたが… 問題点 トラップ開発に必要な数値はシリーズを通して、敵にトラップをヒットさせれば自動的に獲得できたが、本作では トラップをヒットさせた時に敵の周りに現れる「光る石」をプレイヤーがいちいち拾わないと獲得できないようになった 。しかもこの石は時間経過で消滅する。 ダークイリュージョンの使い勝手にムラがあり、発動方法が初見では分かり難い。また、ダークイリュージョンのムービーはスキップできないのでテンポが悪くなりがち。 しかも、ダークイリュージョンで倒した場合敵は遠くに移動している事が多いので、光の珠が入手する前に消滅してしまう事もしばしば。 カビントラップの凶悪化。本作ではダウン中及び被った相手を主人公が押す事で、敵を自由に移動させる事が可能になってしまっている。従来のカビンは基本的に「被せた相手を真っ直ぐ進ませる事で誘導するもの」であり、パズル的に相手を陥れるのが売りのゲームにおいてこれは致命的である。 一応フォローすると、『影牢』『蒼魔灯』でも「マジックバブル」「ドレイカメン」といった、敵を操作出来るようになるトラップは存在した。だがそれならそれでそのトラップを今作でも実装すれば良かっただけで、(意図してか不備かは別としても)別種のトラップに従来なかった仕様を『系統丸ごと適用する』べきではない。 敵が全体的に弱く『蒼魔灯』よりバリューエーションが劣っている。 しかし凍らせる攻撃をくらってしまうと長い間動けなくなりその間に倒されてしまう事が多くバランス調整に疑問点あり。 過去作プレイヤーから「ストーリーが淡泊」という意見が上がっている。先ず、国王殺害の濡れ衣を着せられるのが『刻命館』と同じ。主人公は魔神の館に逃げ込んだ王女だが、『刻命館』のように復讐心に駆られる訳でもなく、迫る敵を受動的に殺害していくだけなので『刻命館』『影牢』の様な背徳感も感じられない。 『蒼魔灯』のストーリーも似たような問題はあったが、敵が強かったり罠の種類が豊富だったりとゲーム性が高かった為に±0とされていた。そのゲーム性にも難がある今作は…。 シリーズおなじみの分岐を中盤辺りで匂わせるような会話があるのだが、その時は館から離れない。 後半にさしかかった頃にようやく分岐が来るがここで選択を間違えると一戦闘後バッドエンドになる。結局分岐は最終話直前の選択肢とラスボス戦での生死だけである。 しかもどのエンディングも「亡命した後に自国が滅んだと風の噂で聞く(バッドエンド)」「自らの意志で魔神の僕と化す」「魔神に乗っ取られる」「主人公と直属の騎士1人を除いて全滅(*1)」と、ほぼ救いが無い。過去三作では不幸こそあれど選択肢次第で報われるエンディングもあるだけに、より一層後味が悪い。 サイドストーリーの選択肢が思わせぶりなものがあるが、本編への影響は一切無く、戦闘するかしないか程度の違いしかない。 2周目で内容が変わる為隠しエンドが見られる、と思わせられるがエンディングは一切変わらない。 サバイバルモードが4分間、侵入者10人倒すのを繰り返していくだけの作業モードでクリア後の特典も無い。『蒼魔灯』の限られた状態で条件を満たしていくエキスパートの様な深い要素も無い。 『蒼魔灯』で導入されたフリートレーニングのような練習モードが無くなり、トラップや仕掛けの使い心地はぶっつけ本番で確認するしかない。 評価点 プラットフォームがPS2へと進化しただけあって、グラフィックは美麗。トラップや仕掛け、ダークイリュージョンを使った時の演出もなかなかのもの。 館内に備えられた巨大なトラップによる攻撃「ダークイリュージョン」は、1ステージで1回しか発動できないが専用ムービーとともに敵に大ダメージを叩き込む。 メインキャラには中島沙樹、半場友恵、檜山修之などの有名声優を起用。 それに加えて大半のイベントシーン、敵の断末魔がフルボイス化したことにより臨場感も増している。 総評 今作は刻命館シリーズ5年振りの新作であるというだけにシリーズファンの期待を大いに煽ったが、開発が内製から外注に変更された事もあってか従来の良さが大きくスポイルされた。 前述のとおりPS2ベースになったことでグラフィックやトラップの演出が強化されており、トラップコンボやダークイリュージョンを決めた際の演出は迫力がある。ただ、ダークだったキャラや雰囲気は悪い意味で小綺麗になってしまい、『影牢』『蒼魔灯』のような雰囲気は失われてしまった。 ストーリー(特にエンディング)に関しては暗く、あまり救いのない本作の雰囲気が気に入るかどうか。 新規プレイヤーが本作を楽しめないといった事はないが、過去作プレイヤーには受け入れにくい変更点が多いのも事実である。 本作の悪評が祟ったのか、2014年に『影牢 ~ダークサイドプリンセス~』が登場するまでシリーズは9年の沈黙に入る事になる。
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影牢Ⅱ-Dark illusion- 23-486・488~492・546 486 名前:影牢Ⅱ-Dark illusion-[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 21 23 40 ID Sct909hZ じゃあ、影牢2いきます。 ID変ったけど上と同じヤツです。 セリフとかいろいろとうろ覚え。 しかも流れ早足だからわかりにくかったらスマソ。 487 名前:影牢Ⅱ-Dark illusion-[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 21 25 01 ID Sct909hZ 今は亡き母の墓前で祈りを捧げている王女アリシア。 その後ろには、父王オラフと侍女レイチェル、そして将軍グレインズが佇んでいた。 王妃が亡くなってから、オラフは抜け殻のようになってしまい、王としての仕事も滞ったまま。 おかげで、王国の行く末を不安に思う国民が多くて苦情が殺到。 このままでは王国は滅びてしまう、ということを訴えるグレインズ。 しかし、オラフは黙ったまま。 後妻カタリーナが来てからは彼女が好き勝手に仕切っている、 とグレインズが愚痴をこぼすと、すぐ後ろにカタリーナが現れた。 王に訴えることを止め、グレインズは一礼してその場を後にした。 ふん、と鼻を鳴らし、王の下に歩み寄るカタリーナに、後ろに下がるレイチェル。 アリシアはカタリーナを無視し、その態度にカタリーナは怒る、オラフは無言。 そんな険悪な雰囲気の最中、ドアの方からナイフが飛んできてオラフに突き刺さった。 倒れるオラフに悲鳴を上げながら走り寄るアリシア。 カタリーナは、外で待機している兵士を呼び、こう叫んだ。 「アリシアの手が異形のものに変り、王を殺したのじゃ!!」(※セリフは全てうろ覚え、以下同じです) 突然の出来事に驚愕するアリシアとレイチェル。 「アリシアを捕らえろ!!」カタリーナの命令に、兵士が近づいてくる。 レイチェルは素早くアリシアの手を取り、その場から逃げ出した。 城内を逃げ回っていると、先ほどのグレインズとその部下ジョイスに会う。 何事かと問う二人に事情を話すと、二人はアリシアが無実だということを信じてくれた。 城内は元々、オラフ&アリシア派とカタリーナ派に分かれていて、一触即発状態だった。 それが、今回の出来事で二つの派閥がついに対立したというわけだ。 グレインズとジョイスは、早速同じオラフ&アリシア派の兵士を集めに古城へ行った。 アリシアとレイチェルは城内を出て、『黒き森』へと向かった。 魔神が封じられていると言われている『黒き森』を彷徨っていると、 二人の後を追ってきたカタリーナ派兵士が追いついてきた。 レイチェルは、この先に王家縁の館がある、囮になるから先に逃げて下さいとアリシアに告げる。 レイチェルの身を案じながらも、アリシアはその館に向かった。 488 名前:影牢Ⅱ-Dark illusion-[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 21 26 03 ID Sct909hZ 得体の知れない雰囲気の漂う館。 アリシアは中に入ることを躊躇していたが、すぐ後ろから兵士たちの声がしたので、 意を決して扉に手をかけた。 その瞬間、赤い稲妻のようなものがアリシアの右手を走り、扉が勝手に開いた。 ゆっくりと中に入ると、どこからか声がする。 アリシアは辺りを見回すが、誰もいない。 再び右手に赤い稲妻のようなものが走り、その右手は異形の形になった。 ちょうどその瞬間を見てしまった、兵士たち。 「カタリーナ様の言ったことは本当だ!アリシア姫は魔神になった!」みたいなことを言い、襲い掛かってきた。 大きな時計のある部屋で、床には兵士二人の死体、すすり泣くアリシアの頭上から、再び声が響く。 声の主は魔神で、アリシアは契約により生贄となり、魔神のために人を殺し続ける運命となってしまった。 闇の力・トラップを駆使して敵をハメまくる。 その頃、森の中には大魔導士ベルトランとその弟子マイテがいた。 ベルトランは、かつて魔神を封じ込めた者たちの唯一の生き残り。 弟子のマイテと共に、封じ込めた館を監視し続けていたのだ。 魔神の気配を感じ取ったベルトランに告げられ、マイテは館へ向かった。 無事に逃げ延びていたレイチェルも館にやってきて、二人はしばらく館に留まることに。 どこからともなく、謎の女盗賊エイダが現われた。 どうやら、今回の王暗殺事件に絡んでいるもよう。 レイチェルは問い詰めるが、エイダはそれを軽くあしらって何も語らない。 その頃王宮では、カタリーナともう一人の将軍ヘルツォークが城を乗っ取っていた。 二人はアリシアに次々と兵士を送り込んで殺そうとするのだが、失敗。 ついにヘルツォークの部下フィネガンが館へ向かった。 扉の隙間から外の様子を伺っていたエイダは、フィネガンの姿に目を留めた。 ちょうどその時、マイテも館に現われた。 闇の力を宿したアリシアに忠告する。 これ以上人を殺めてはならない。 魔神が復活する前に封印しなければならない。 だから、私と一緒に来てください、と。 エイダは、気になることがあって今から城へ行くと言う。 アリシアも濡れ衣を晴らしたいのであれば一緒に行かないか、と誘う。 二人の言葉に戸惑うアリシア。 しかし、レイチェルは館から出てはならない、外は危険だとアリシアに訴えた。 この館に、きっと魔神を倒す手がかりがあるかもしれないから、ここに一緒に残ろう、と。 幼い頃からレイチェルを母や姉のように慕っていたアリシアは、レイチェルの言うとおり館に残ることにした。 489 名前:影牢Ⅱ-Dark illusion-[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 21 28 16 ID Sct909hZ マイテとエイダが去っていった館に、今度はジョイスが現われた。 カタリーナの軍が古城に攻め入り、応戦したものの仲間の兵士を人質に取られグレインズ将軍は捕まった。 カタリーナとヘルツォークにより、グレインズは処刑されてしまったことを告げた。 その時扉が開き、カタリーナの兵士たちが現われた。 ジョイスの後を付けてきたらしい。 ジョイスは剣を構えるが、傷を負っているのでその場に倒れてしまった。(役立たず) しかしアッサリとアリシアがトラップでヌッころす。 手当てにより回復したジョイス。 アリシアに、共にカタリーナとヘルツォークの下へ攻め入ろうと手を差し伸べた。 その手を取ろうとした瞬間、後ろからレイチェルの声が。 「騙されてはなりません!ジョイス様はアリシア様を突き出すつもりなんです!」 「レイチェル殿、騎士を愚弄する気ですか!?」 言い合う二人。 しかしアリシアはそれを制し、ジョイスと共に城へ行くことを決意する。 「アリシア様、約束してください、必ずここへ戻ってくることを。」 「わかった、約束します。」 「アリシア様・・・」 二人の背中を見つめるレイチェル。 「・・・アリシア様。」 呪いをかけるかのように、低く冷たく呟いた。 城は見回りの兵士も少なくてすんなりと進入することができた。 ジョイスと二手に別れ(なんでやねん)城内を歩き回るアリシア。 もちろん、兵士たちと鉢合わせするもトラップで撃退。 中庭の柱の影でジョイスと会うことができた。 ジョイスに呼ばれ隠れると、エイダとフィネガンの話し声が聞こえてきた。 聞き耳を立てる二人。 話の内容によると、二人は姉弟で、王暗殺の犯人はエイダだということが分かった。 今回の件に関して、どうも裏があるような気がする、とエイダは言う。 エイダが後ろを向いた瞬間、フィネガンは姉に剣を突き刺した。 倒れるエイダ。 「疑問を持たなければ、こうなることもなかったのに。」 その時、ジョイスが飛び出しフィネガンと対峙する。 フィネガンは冷たく笑うとその場を後にし、ジョイスも後を追ってしまった。(役立たず) ぽつんと残されたアリシアに、兵士たちが襲い掛かってくる、けどヌッころす。 490 名前:影牢Ⅱ-Dark illusion-[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 21 29 14 ID Sct909hZ 城内を彷徨っていると、ついにフィネガンと出会う。(ジョイスどこだよ) エイダからアリシアが魔神の力を手に入れたと聞き、フィネガンがそれを欲しがる。 実はフィネガンは前々作『影牢』に出てきた刻人について知っていて、自分も刻人になりたがっていた。(この辺うろ覚え) アリシアを殺すと、魔神の力はフィネガンのものになるため、襲い掛かってきた。 しかしそれもヌッころす。 ヌッころしたところで、ジョイスが登場。(どこ行ってたんだよ) カタリーナとヘルツォークは古城にいることを告げ、二人は古城へ向かった。 古城に侵入することに成功、またも別行動になる。 カタリーナとヘルツォークは次々と兵士をアリシアの下に送るが、返り討ちにあってるもよう。 城内を彷徨っているうちに、ヘルツォークと再会。 ヘルツォークは今回の件について語り始める。 王妃が亡くなってから仕事もロクにしなくなった王。 そのお陰で国は乱れ、国民の生活も苦しくなっていた。 それでも何もしようとはしない王とアリシア。 そんな二人を見限ったヘルツォークは、同じく、 王の後妻となったが見向きもしてくれない王と懐かないアリシアに憎しみを抱くカタリーナと結託し、 王とアリシアを亡き者にして新王国の国王になろうとしていたのだった。 幼い頃からのアリシアを知っているので、ヘルツォークはアリシアを殺そうとはしない。 さっさとこの国から立ち去れ、とアリシアに言い放った。 ※ここで国を去ると、アリシアに新王になってもらいたいジョイスが、怒って襲い掛かってくる。 ジョイスをヌッころすと、アリシアはどこかへ行ってしまったED。 真実を確かめるまでは、ここを出て行かない。 アリシアは更に城内の奥へと進むのだった。 ついにカタリーナが現われた。が、トラップでヌッころす。 何かを感じ取ったアリシアはレイチェルが気になり、館へ戻ることに。(ジョイスは?) 491 名前:影牢Ⅱ-Dark illusion-[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 21 30 15 ID Sct909hZ 館へ戻ると、レイチェルの姿がない。 魔神の復活が目前に迫っているため、ベルトランが襲い掛かってくるもヌッころす。 ヘルツォークも館へ来ていた。 アリシアの姿を見て「まだ出て行ってなかったのか!」と驚く。 アリシアは魔神が封印されている祭壇へ向かう。 中に入ると、なんと死んだと思っていた父王がいた。 呆然としているアリシアの横を、ヘルツォークが通り過ぎ、王に一礼した。 実は今回の件は、すべて父が仕組んだものだった。 アリシアに魔神の力を宿らせ、魔神の力によって妻を生き返らせようとしていたのだ。 しかし、ヘルツォークが王に槍を突き刺す。 ヘルツォークは、魔神の力によって自分が新王となるのだ、という野心から王を殺してしまった。 カタリーナも、彼に利用されるだけされて見捨てられてしまったのだった。 ヘルツォークが、王家最後の生き残りのアリシアに襲い掛かってくる。 が、やっぱりヌッころす。 王とヘルツォークの死体の前に、アリシアは座り込んでしまった。 「お見事です、アリシア様。」 振り向くと、レイチェルがいた。 「あと一人、あと一人の魂で、レイチェルの望みが叶うのです。 だから、死んでください、アリシア様!」 レイチェルがナイフを振り上げた。 ※ここでレイチェルを倒すと、Aエンディング。 レイチェルは刻人の子孫である母と王の間に生まれた子供。 母は、王の愛人だったのだ。 しかし、アリシアが生まれたことにより王は二人を捨てた。 苦しい生活の中、レイチェルは母から王や王妃、アリシアへの恨みを散々聞かされ自分も恨みを持つように。 母が亡くなった後、アリシアの世話係として城に上がることになった。 魔神を復活させて復讐しようとしていたもよう。 全てを語った後、レイチェルはアリシアに殺された。 最後の魂(レイチェル)により、魔方陣から魔神が現われる。 アリシアは魔神に近づき、そして魔方陣に消えてしまった。 館が大きく揺れ始めたことにより、師ベルトランが失敗し魔神が復活したことを知ったマイテ。 館から出てきたアリシアを見て「人間は魔神には屈しない!」的なことを言った瞬間、 ペンデュラムがマイテの後ろから突き刺さる。 それを見てアリシアは妖しく微笑みながら「魂を捧げよ・・・」と呟いた。 492 名前:影牢Ⅱ-Dark illusion-[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 21 32 35 ID Sct909hZ ※レイチェルと戦わなかった場合 レイチェルに刺される!と思った瞬間、魔方陣が光り地面が揺れ始めた。 「魔神が復活するんだわ!」 狂喜したレイチェルは魔方陣に近づく。 「危ない!」 アリシアが叫んだ瞬間、レイチェルの頭上に岩が落ちてレイチェルあぼん。 そしてついに魔神が復活した。 アリシアを狙う魔神、またのアリシアのピンチに、今度はジョイスが駆けつけた。 しかし、あっさり吹っ飛ばされるジョイス。(ほんと役立たず) アリシアを魔神の最終決戦が始まった。 546 名前:影牢Ⅱ-Dark illusion-[sage] 投稿日:2006/07/23(日) 00 38 55 ID dg+kGMq/ 今日やっとBCエンド見れたので、影牢2の残りを投下します。 文章gdgd、分かりにくかったらスマン。 ※魔神に負けた場合、Bエンディング。 ジョイスが目を覚ますと、魔方陣のある祭壇にアリシアが背を向けて立っていた。 「アリシア様・・・。」 振り返ると、アリシアは微笑んだ。 館を見上げるアリシアとジョイス。 これで、全てが終わったのだ。 アリシアは歩き出した。 ジョイスも歩き出した。 その時、アリシアの右腕に魔神の紋章が浮かび上がっていた。 (たぶん、魔神に乗っ取られたエンディング) ※魔神に勝った場合、Cエンディング。 魔神は最後、「我は滅びない!」的なことを言って消滅した。 アリシアが呆然と立っていると、目を覚ましたジョイスが近づいてきた。 「終わったんですね・・・アリシア様。・・・女王陛下、城へ帰りましょう。」 王宮は、先の戦いで戦死した者たちの死体が転がっていた。 その部屋の先にある玉座にアリシアを座らせ、 「女王陛下はここでお待ちください。私は生存者がいないか見て来ます。」と言い、 ジョイスは部屋を後にした。 「おーい、誰かいないのか」 周りを見渡すジョイス。しかし、返事は一向に返ってこない。 「生き残ったのは、俺と女王陛下だけなのか・・・。」 その時、ジョイスの真後ろにレギオン(※魔神によって生きる屍?にされた騎士)が現われた。 (アリシアとジョイスだけが生き残ったものの、最後が描かれていない気になる終わり方)
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影牢Ⅱ-Dark illusion- 23-486・488~492・546 486 名前:影牢Ⅱ-Dark illusion-[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 21 23 40 ID Sct909hZ じゃあ、影牢2いきます。 ID変ったけど上と同じヤツです。 セリフとかいろいろとうろ覚え。 しかも流れ早足だからわかりにくかったらスマソ。 487 名前:影牢Ⅱ-Dark illusion-[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 21 25 01 ID Sct909hZ 今は亡き母の墓前で祈りを捧げている王女アリシア。 その後ろには、父王オラフと侍女レイチェル、そして将軍グレインズが佇んでいた。 王妃が亡くなってから、オラフは抜け殻のようになってしまい、王としての仕事も滞ったまま。 おかげで、王国の行く末を不安に思う国民が多くて苦情が殺到。 このままでは王国は滅びてしまう、ということを訴えるグレインズ。 しかし、オラフは黙ったまま。 後妻カタリーナが来てからは彼女が好き勝手に仕切っている、 とグレインズが愚痴をこぼすと、すぐ後ろにカタリーナが現れた。 王に訴えることを止め、グレインズは一礼してその場を後にした。 ふん、と鼻を鳴らし、王の下に歩み寄るカタリーナに、後ろに下がるレイチェル。 アリシアはカタリーナを無視し、その態度にカタリーナは怒る、オラフは無言。 そんな険悪な雰囲気の最中、ドアの方からナイフが飛んできてオラフに突き刺さった。 倒れるオラフに悲鳴を上げながら走り寄るアリシア。 カタリーナは、外で待機している兵士を呼び、こう叫んだ。 「アリシアの手が異形のものに変り、王を殺したのじゃ!!」(※セリフは全てうろ覚え、以下同じです) 突然の出来事に驚愕するアリシアとレイチェル。 「アリシアを捕らえろ!!」カタリーナの命令に、兵士が近づいてくる。 レイチェルは素早くアリシアの手を取り、その場から逃げ出した。 城内を逃げ回っていると、先ほどのグレインズとその部下ジョイスに会う。 何事かと問う二人に事情を話すと、二人はアリシアが無実だということを信じてくれた。 城内は元々、オラフ&アリシア派とカタリーナ派に分かれていて、一触即発状態だった。 それが、今回の出来事で二つの派閥がついに対立したというわけだ。 グレインズとジョイスは、早速同じオラフ&アリシア派の兵士を集めに古城へ行った。 アリシアとレイチェルは城内を出て、『黒き森』へと向かった。 魔神が封じられていると言われている『黒き森』を彷徨っていると、 二人の後を追ってきたカタリーナ派兵士が追いついてきた。 レイチェルは、この先に王家縁の館がある、囮になるから先に逃げて下さいとアリシアに告げる。 レイチェルの身を案じながらも、アリシアはその館に向かった。 488 名前:影牢Ⅱ-Dark illusion-[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 21 26 03 ID Sct909hZ 得体の知れない雰囲気の漂う館。 アリシアは中に入ることを躊躇していたが、すぐ後ろから兵士たちの声がしたので、 意を決して扉に手をかけた。 その瞬間、赤い稲妻のようなものがアリシアの右手を走り、扉が勝手に開いた。 ゆっくりと中に入ると、どこからか声がする。 アリシアは辺りを見回すが、誰もいない。 再び右手に赤い稲妻のようなものが走り、その右手は異形の形になった。 ちょうどその瞬間を見てしまった、兵士たち。 「カタリーナ様の言ったことは本当だ!アリシア姫は魔神になった!」みたいなことを言い、襲い掛かってきた。 大きな時計のある部屋で、床には兵士二人の死体、すすり泣くアリシアの頭上から、再び声が響く。 声の主は魔神で、アリシアは契約により生贄となり、魔神のために人を殺し続ける運命となってしまった。 闇の力・トラップを駆使して敵をハメまくる。 その頃、森の中には大魔導士ベルトランとその弟子マイテがいた。 ベルトランは、かつて魔神を封じ込めた者たちの唯一の生き残り。 弟子のマイテと共に、封じ込めた館を監視し続けていたのだ。 魔神の気配を感じ取ったベルトランに告げられ、マイテは館へ向かった。 無事に逃げ延びていたレイチェルも館にやってきて、二人はしばらく館に留まることに。 どこからともなく、謎の女盗賊エイダが現われた。 どうやら、今回の王暗殺事件に絡んでいるもよう。 レイチェルは問い詰めるが、エイダはそれを軽くあしらって何も語らない。 その頃王宮では、カタリーナともう一人の将軍ヘルツォークが城を乗っ取っていた。 二人はアリシアに次々と兵士を送り込んで殺そうとするのだが、失敗。 ついにヘルツォークの部下フィネガンが館へ向かった。 扉の隙間から外の様子を伺っていたエイダは、フィネガンの姿に目を留めた。 ちょうどその時、マイテも館に現われた。 闇の力を宿したアリシアに忠告する。 これ以上人を殺めてはならない。 魔神が復活する前に封印しなければならない。 だから、私と一緒に来てください、と。 エイダは、気になることがあって今から城へ行くと言う。 アリシアも濡れ衣を晴らしたいのであれば一緒に行かないか、と誘う。 二人の言葉に戸惑うアリシア。 しかし、レイチェルは館から出てはならない、外は危険だとアリシアに訴えた。 この館に、きっと魔神を倒す手がかりがあるかもしれないから、ここに一緒に残ろう、と。 幼い頃からレイチェルを母や姉のように慕っていたアリシアは、レイチェルの言うとおり館に残ることにした。 489 名前:影牢Ⅱ-Dark illusion-[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 21 28 16 ID Sct909hZ マイテとエイダが去っていった館に、今度はジョイスが現われた。 カタリーナの軍が古城に攻め入り、応戦したものの仲間の兵士を人質に取られグレインズ将軍は捕まった。 カタリーナとヘルツォークにより、グレインズは処刑されてしまったことを告げた。 その時扉が開き、カタリーナの兵士たちが現われた。 ジョイスの後を付けてきたらしい。 ジョイスは剣を構えるが、傷を負っているのでその場に倒れてしまった。(役立たず) しかしアッサリとアリシアがトラップでヌッころす。 手当てにより回復したジョイス。 アリシアに、共にカタリーナとヘルツォークの下へ攻め入ろうと手を差し伸べた。 その手を取ろうとした瞬間、後ろからレイチェルの声が。 「騙されてはなりません!ジョイス様はアリシア様を突き出すつもりなんです!」 「レイチェル殿、騎士を愚弄する気ですか!?」 言い合う二人。 しかしアリシアはそれを制し、ジョイスと共に城へ行くことを決意する。 「アリシア様、約束してください、必ずここへ戻ってくることを。」 「わかった、約束します。」 「アリシア様・・・」 二人の背中を見つめるレイチェル。 「・・・アリシア様。」 呪いをかけるかのように、低く冷たく呟いた。 城は見回りの兵士も少なくてすんなりと進入することができた。 ジョイスと二手に別れ(なんでやねん)城内を歩き回るアリシア。 もちろん、兵士たちと鉢合わせするもトラップで撃退。 中庭の柱の影でジョイスと会うことができた。 ジョイスに呼ばれ隠れると、エイダとフィネガンの話し声が聞こえてきた。 聞き耳を立てる二人。 話の内容によると、二人は姉弟で、王暗殺の犯人はエイダだということが分かった。 今回の件に関して、どうも裏があるような気がする、とエイダは言う。 エイダが後ろを向いた瞬間、フィネガンは姉に剣を突き刺した。 倒れるエイダ。 「疑問を持たなければ、こうなることもなかったのに。」 その時、ジョイスが飛び出しフィネガンと対峙する。 フィネガンは冷たく笑うとその場を後にし、ジョイスも後を追ってしまった。(役立たず) ぽつんと残されたアリシアに、兵士たちが襲い掛かってくる、けどヌッころす。 490 名前:影牢Ⅱ-Dark illusion-[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 21 29 14 ID Sct909hZ 城内を彷徨っていると、ついにフィネガンと出会う。(ジョイスどこだよ) エイダからアリシアが魔神の力を手に入れたと聞き、フィネガンがそれを欲しがる。 実はフィネガンは前々作『影牢』に出てきた刻人について知っていて、自分も刻人になりたがっていた。(この辺うろ覚え) アリシアを殺すと、魔神の力はフィネガンのものになるため、襲い掛かってきた。 しかしそれもヌッころす。 ヌッころしたところで、ジョイスが登場。(どこ行ってたんだよ) カタリーナとヘルツォークは古城にいることを告げ、二人は古城へ向かった。 古城に侵入することに成功、またも別行動になる。 カタリーナとヘルツォークは次々と兵士をアリシアの下に送るが、返り討ちにあってるもよう。 城内を彷徨っているうちに、ヘルツォークと再会。 ヘルツォークは今回の件について語り始める。 王妃が亡くなってから仕事もロクにしなくなった王。 そのお陰で国は乱れ、国民の生活も苦しくなっていた。 それでも何もしようとはしない王とアリシア。 そんな二人を見限ったヘルツォークは、同じく、 王の後妻となったが見向きもしてくれない王と懐かないアリシアに憎しみを抱くカタリーナと結託し、 王とアリシアを亡き者にして新王国の国王になろうとしていたのだった。 幼い頃からのアリシアを知っているので、ヘルツォークはアリシアを殺そうとはしない。 さっさとこの国から立ち去れ、とアリシアに言い放った。 ※ここで国を去ると、アリシアに新王になってもらいたいジョイスが、怒って襲い掛かってくる。 ジョイスをヌッころすと、アリシアはどこかへ行ってしまったED。 真実を確かめるまでは、ここを出て行かない。 アリシアは更に城内の奥へと進むのだった。 ついにカタリーナが現われた。が、トラップでヌッころす。 何かを感じ取ったアリシアはレイチェルが気になり、館へ戻ることに。(ジョイスは?) 491 名前:影牢Ⅱ-Dark illusion-[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 21 30 15 ID Sct909hZ 館へ戻ると、レイチェルの姿がない。 魔神の復活が目前に迫っているため、ベルトランが襲い掛かってくるもヌッころす。 ヘルツォークも館へ来ていた。 アリシアの姿を見て「まだ出て行ってなかったのか!」と驚く。 アリシアは魔神が封印されている祭壇へ向かう。 中に入ると、なんと死んだと思っていた父王がいた。 呆然としているアリシアの横を、ヘルツォークが通り過ぎ、王に一礼した。 実は今回の件は、すべて父が仕組んだものだった。 アリシアに魔神の力を宿らせ、魔神の力によって妻を生き返らせようとしていたのだ。 しかし、ヘルツォークが王に槍を突き刺す。 ヘルツォークは、魔神の力によって自分が新王となるのだ、という野心から王を殺してしまった。 カタリーナも、彼に利用されるだけされて見捨てられてしまったのだった。 ヘルツォークが、王家最後の生き残りのアリシアに襲い掛かってくる。 が、やっぱりヌッころす。 王とヘルツォークの死体の前に、アリシアは座り込んでしまった。 「お見事です、アリシア様。」 振り向くと、レイチェルがいた。 「あと一人、あと一人の魂で、レイチェルの望みが叶うのです。 だから、死んでください、アリシア様!」 レイチェルがナイフを振り上げた。 ※ここでレイチェルを倒すと、Aエンディング。 レイチェルは刻人の子孫である母と王の間に生まれた子供。 母は、王の愛人だったのだ。 しかし、アリシアが生まれたことにより王は二人を捨てた。 苦しい生活の中、レイチェルは母から王や王妃、アリシアへの恨みを散々聞かされ自分も恨みを持つように。 母が亡くなった後、アリシアの世話係として城に上がることになった。 魔神を復活させて復讐しようとしていたもよう。 全てを語った後、レイチェルはアリシアに殺された。 最後の魂(レイチェル)により、魔方陣から魔神が現われる。 アリシアは魔神に近づき、そして魔方陣に消えてしまった。 館が大きく揺れ始めたことにより、師ベルトランが失敗し魔神が復活したことを知ったマイテ。 館から出てきたアリシアを見て「人間は魔神には屈しない!」的なことを言った瞬間、 ペンデュラムがマイテの後ろから突き刺さる。 それを見てアリシアは妖しく微笑みながら「魂を捧げよ・・・」と呟いた。 492 名前:影牢Ⅱ-Dark illusion-[sage] 投稿日:2006/07/17(月) 21 32 35 ID Sct909hZ ※レイチェルと戦わなかった場合 レイチェルに刺される!と思った瞬間、魔方陣が光り地面が揺れ始めた。 「魔神が復活するんだわ!」 狂喜したレイチェルは魔方陣に近づく。 「危ない!」 アリシアが叫んだ瞬間、レイチェルの頭上に岩が落ちてレイチェルあぼん。 そしてついに魔神が復活した。 アリシアを狙う魔神、またのアリシアのピンチに、今度はジョイスが駆けつけた。 しかし、あっさり吹っ飛ばされるジョイス。(ほんと役立たず) アリシアを魔神の最終決戦が始まった。 546 名前:影牢Ⅱ-Dark illusion-[sage] 投稿日:2006/07/23(日) 00 38 55 ID dg+kGMq/ 今日やっとBCエンド見れたので、影牢2の残りを投下します。 文章gdgd、分かりにくかったらスマン。 ※魔神に負けた場合、Bエンディング。 ジョイスが目を覚ますと、魔方陣のある祭壇にアリシアが背を向けて立っていた。 「アリシア様・・・。」 振り返ると、アリシアは微笑んだ。 館を見上げるアリシアとジョイス。 これで、全てが終わったのだ。 アリシアは歩き出した。 ジョイスも歩き出した。 その時、アリシアの右腕に魔神の紋章が浮かび上がっていた。 (たぶん、魔神に乗っ取られたエンディング) ※魔神に勝った場合、Cエンディング。 魔神は最後、「我は滅びない!」的なことを言って消滅した。 アリシアが呆然と立っていると、目を覚ましたジョイスが近づいてきた。 「終わったんですね・・・アリシア様。・・・女王陛下、城へ帰りましょう。」 王宮は、先の戦いで戦死した者たちの死体が転がっていた。 その部屋の先にある玉座にアリシアを座らせ、 「女王陛下はここでお待ちください。私は生存者がいないか見て来ます。」と言い、 ジョイスは部屋を後にした。 「おーい、誰かいないのか」 周りを見渡すジョイス。しかし、返事は一向に返ってこない。 「生き残ったのは、俺と女王陛下だけなのか・・・。」 その時、ジョイスの真後ろにレギオン(※魔神によって生きる屍?にされた騎士)が現われた。 (アリシアとジョイスだけが生き残ったものの、最後が描かれていない気になる終わり方)
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影牢 ~刻命館 真章~ 【かげろう こくめいかん しんしょう】 ジャンル アクション 対応機種 プレイステーション 発売・開発元 テクモ 発売日 1998年7月23日 定価 5,800円 配信 ゲームアーカイブス2008年12月24日/600円 レーティング CERO C(15才以上対象)(*1) 判定 良作 影牢シリーズ 概要 前作との関係 ストーリー 特徴・良点 トラップコンボ 問題点 総評 シリーズ展開 余談 概要 『刻命館』(以下「前作」)の続編。 コンセプトである「侵入者を罠にはめて殺戮する」は継承しているが、ゲームシステムは全面的に改められている。 前作との関係 前作はコンセプトこそ本作と同じではあるが、「舞台となる『刻命館』の増改築ができる」「侵入者は殺すとお金が、弱らせて捕獲するとMP(トラップの発動に必要)が得られる」という特徴があり、「殺害と捕獲の両方をバランスよく行って資源を確保する」「刻命館を自分の好みに増改築する」といった点でゲーム性が異なっているため、アクションゲームというよりは「ダンジョン経営シミュレーション」的なゲームであった。 しかし、本作では「館の増改築」の要素を廃止し、その代わりにアクションゲームの要素を強化している。 ストーリー 「善人・悪人・知人・肉親・仇を問わない殺戮」「鬱ではないがハッピーとも言えないエンディング」といった前作の重さを引き継いでいる。 これがシリーズの伝統であり魅力ではあるのだが、この当たりはどうしても好みの分かれるところである。背徳感がたまらなく好きという人にはジャストフィットするのだが、王道のストーリー好きには少々辛いだろう。 主人公(デフォルト名はミレニア)は支配層である「刻人(ときびと)」によって洗脳されており、人を殺すことへの罪悪感や戦いへの恐怖といった感情は失われ、刻人のために人間狩りを淡々と行う。そのため、侵入者はどんな目的であろうと「敵」であり、狩る対象でしかない。 支配層の刻人、被支配層の人間という構造の中で、刻人の支配に抵抗する組織の存在や刻人を出し抜こうと考えている人間、ただ名声のみを求める者、愛するもののために命を懸ける者などが絡み合っている。また、なぜ刻人がミレニアを使って「人間狩り」を行うのかもストーリーを進めるにつれて明らかになる。裏設定のようなものはほとんどない。 一部の侵入者に対する態度によって、エンディングは分岐する。無慈悲・無差別に虐殺するもよし、情けをかけるもよしである。なお、どのエンディングも鬱エンドとまではいかないものの含みを持たせた内容となっており、手放しでハッピーエンドと呼べるものはない。中には前作とのつながりを示唆するものもある。 ステージが終わるごとに侵入者の死因を見ることができる。死因は最後に決めたトラップや仕掛けによって変化する。ちなみにタライでトドメを刺すと、「タライに恥をかかされる」という訳のわからない死因が表示される。 特徴・良点 トラップコンボ 前作と同様に、主人公は直接的な攻撃方法を一切所持していない。ゆえに敵は仕掛けた罠で撃退する必要がある。 前作では罠はすべて単発でしか仕掛けられずコンボの概念もなかったが、本作では「あるトラップにかかっているかダウンしている間に別のトラップをヒットさせる」とコンボが成立し、単発ヒット時に比べて獲得Ark(トラップ開発で消費するポイント)が大きく増加するようになった。 これが「トラップコンボ」である。 トラップは壁・天井・床にそれぞれ1つづつ設置可能。 トラップ設置または発動後から使用可能になるまでにはチャージタイムが発生するので、一つのトラップを延々と当て続けてハメることはできない。 トラップの種類も単にダメージを与えるものだけでなく「数マス強制移動させる」「一定時間拘束する」と多彩で、トラップごとの役割をしっかり把握する必要がある。 トラップの大半はトラバサミや大岩といった痛そうな物ばかりではあるが、そんな中に「タライ」がしれっと混じっている。 このお笑い系トラップは続編でも登場し、さらに「三角木馬」「バナナの皮」「熊手(*2)」といったネタトラップも追加されている。 また、『モンスターファーム』の「スエゾー」が隠しトラップとして友情出演もしている。 トラップは最初は基本的なものしか用意されていないが、敵を倒して得たArkを使って開発が可能。 部屋にも様々な「仕掛け」が存在し、これらもトラップコンボに利用可能である(例…不安定な柱にトラップで衝撃を与えて倒壊させ、それを敵にぶち当てる)。 トラップは特殊な条件を満たしてヒットさせると(例…空中の敵に当てる、残HPピッタリのダメージを与えてトドメを刺す等)「テクニカルボーナス」が加算され、獲得Arkが増加する。 このトラップコンボの誕生によって、「手持ちのトラップと仕掛けを使って上手くトラップコンボを組む」「いかに敵を分断・誘導してトラップに誘い込むか」といった前作には無かった楽しさが生まれた。 華麗なトラップコンボを決めるには、チャージタイムやトラップ、敵の特性などを考慮に入れる必要があるためハードルは高いが、それだけに上手くコンボを決められれば達成感はひとしおである。 トラップコンボのバリエーションは多く、慣れないうちは決めやすさ重視、熟練すればコンボ・見栄え重視と自分の腕前に合わせて戦い方を選択することができる。〆にタライを使ったお笑いコントのようなコンボだって組めてしまう。ただしトラップコンボの中でも群を抜いて強力なものもあり、それに気づいてしまうと特に強敵相手では作業となりやすい。トラップコンボの豊富さを楽しもうとする心が重要。 ゲームスピードはそれほど速くなく、トラップ配置画面では時間が停止するためじっくり考えることができる。複雑な操作も必要ないのでアクションが苦手な人にとってもハードルは低い。 罠かけると上手く連鎖させると、ピタゴラスイッチのような楽しみ方ができる。 お色気要素 罠にはセクシー系もあり、パンチラなどのサービスシーンが拝める。 問題点 3Dを存分に使っているためなのかミレニア及び敵の動きがかなりもっさりしている。これはNPCの量が多いほど顕著になるが、曲がりなりにもアクションゲーであるわけでストレスが貯まりやすい。 ある程度仕方ないことであるがAIの質は高くなく、同一の敵に同じ部屋で同じトラップコンボを何度も決められることで作業感を生んでしまう。 具体的に書くと、とある敵Aにトラップコンボを叩きこんで生き残った場合、コンボとして発動したトラップはおろかコンボの起点となったトラップのあったマスを警戒するそぶりを全く見せないのである。 敵は最大で2人同時に現れるので、その場合は2人同時に相手をしないよう敵の動向に注意しつつ各個撃破を狙う必要があるが、逆に言えば各個撃破すればあまり問題ないためどうしても作業感は残ってしまう。 特定のトラップへの耐性及び無効化を持つ敵も存在するがごく一部であるため、基本的には一つの部屋でトラップコンボを決め、次の部屋で同じトラップコンボを決め…の繰り返しになってしまう。ステージがバラエティに富んでいればこの点も解消されたのだろうが、ステージは全章合わせても片手で数えられるほどしかなくやはりここも作業感を生んでしまう。 これは敵として登場する重要人物にも言えることで、重要人物が耐性も考慮した上でパターン化されたトラップコンボにいとも簡単に葬られることも。 ただし、1ステージにある部屋は多めに作られているので、舞台のバラエティと言う意味ではこちらで補っているともいえる。 また、AIの質はともかくとして後半に登場する敵ほど耐性・無効化と一緒に強力な攻撃(*3)や特殊能力(*4)を備えている者が多く、しかもそれらの敵を2人同時に相手にすることも当然ある。コンボ自体は作業化しやすいとはいえ、分断した上で各個撃破するという流れに持ち込むまでの立ち回りにおいては「殺るか殺られるか」という緊迫感は十分にある。 1回のトラップコンボで獲得できるArkの上限が65535Arkまでと低く、さらに超過するとオーバーフローで0に戻ってループしてしまう。そしてこれは少しやり込めば簡単に達成できてしまうのが問題。 トラップコンボを成立させるため・プレイヤーにコンボ構築の熟考をさせるためには仕方ないのだが、後続のトラップを仕掛け直すために一々メニューを開かねばならないためゲームテンポが悪くなってしまう。 一章ごとのストーリーのテンポも悪く、メインストーリーがほとんど進まないまま全くストーリーと関係ない賞金目当ての盗賊や好奇心溢れる一般人との戦いになる章が非常に多い。ストーリーの項でも述べた「善悪や面識を問わない殺戮」を表現するためとはいえ、ストーリーのボリュームを水増ししているともとれる部分が多く見られる。 総評 「敵を罠にはめ弄んで殺す」というコンセプトを作り出したPSの傑作の一つ。が、トラップコンボを繰り返す作業になりやすいのと、ストーリーのテンポが悪いため中盤以降は中だるみになりやすい。 「罪のない人であろうと何であろうと殺害する」というコンセプトと重いストーリーも好みの分かれるところである。だが、様々なトラップ・仕掛けを試してコンボを繋げていく爽快感には病みつきになるだろう。 シリーズ展開 後継として『蒼魔灯』『影牢II -Dark illusion-』、さらに長い休止期間を経て『影牢 ~ダークサイドプリンセス~』『影牢 もう1人のプリンセス』が発売された。ゲームシステムだけでなく、女性を主人公にしていること、さらに主人公の衣装が(なぜか)ボンデージ風なものも今作を引き継いでいる。 ブラウザゲーム『影牢 トラップガールズ』がDMMにて公開されていた。(2016/7/29サービス終了) なお、同作の紹介ページではシリーズ名が『刻命館シリーズ』ではなく『影牢シリーズ』と題されており、公式には後者が正式名称と思われる。 『無双☆スターズ』においても、シリーズ名は『影牢シリーズ』である。 余談 CMが一風変わっている。 + 当時のCMの参考動画 「影牢にハマった彼女? が彼氏を罠にハメる」というもので、CM後半になるにつれて罠のグレードがアップしていく凝りよう。本作の陰惨なストーリーとは裏腹のものすごく明るい雰囲気である。以上のCMはSCE提供のCMであり、テクモ提供のバージョンはミレニアが実写で登場しており、本編を忠実に再現された内容となっている。
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影牢 ~ダークサイドプリンセス~ 【かげろう だーくさいどぷりんせす】 ジャンル トラップ悪ション 対応機種 プレイステーション3プレイステーション・ヴィータ メディア 【PS3】BD-ROM【PSV】PSVitaカード 発売・開発元 コーエーテクモゲームス 発売日 2014年2月27日 定価 通常版 7,344円 / 6,264円プレミアムBOX 10,584円 / 9,604円 レーティング CERO D(17才以上対象) 判定 なし ポイント 実に9年ぶりとなるシリーズ作品過去作の要素を形を変えて継承バトルパートの密度に反し物語は薄いアプデ前は侵入者にボコられるゲーム 影牢シリーズ 概要 ストーリー(公式サイトより引用) 特徴 追加点・変更点など プレイモード 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 1996年発売の『刻命館』から始まり、その続編『影牢 ~刻命館 真章~(以下影牢)』のシステムを受け継ぐ『影牢(刻命館)』シリーズの最新作。 前作『影牢II -Dark illusion-』が目に余る問題点を抱えて発売された為、シリーズは終焉を迎えたと思われていたが、2013年末に本作の発売が発表され話題となった。 コーエーテクモもそれを意識したのか、『III』というナンバリングタイトルではなく『ダークサイドプリンセス(以下DP)』という副題となっている。 初回限定版にはゴールデンホースのDLシリアルコード、プレミアムBOXにはその他3種類のトラップのDLシリアルコード、ビジュアル設定資料集、サウンドトラックが付いている。 ストーリー(公式サイトより引用) 古の時代、この世を恐怖で支配していた“魔神”がいた しかし、いつしか人類は結束し、魔神に対して反旗を翻した天より力を与えられた12人の聖者が現れると、遂に魔神は封じられた 封印呪法である詩篇は“聖言(せいごん)”と呼ばれ、12聖者が分割して所持し、悪用を恐れて末代まで秘することとなったさらに聖者たちは、自らが聖者であることも歴史から抹消し、聖言もまやかしの逸話と共に秘密裏に伝承されていった それから時は経て3000年……次元の狭間から、聖者の末裔と自身の封印を解く鍵である聖言を探し続けた魔神は遂にその行方を突き止めた 魔神は聖言回収のため“華麗”“残虐”“屈辱”の精神より作り出した3人の僕(しもべ)と己が魂を分けた“娘”を人間界へと送り込んだ 自らを封印から解き放ち、堕落した人類に鉄槌を落とすために…… 特徴 基本的なシステムは『影牢』を踏襲しているので、そちらを参照。 追加点・変更点など トラップシーケンス これまでは△ボタンで天井トラップ、□ボタンで壁トラップ、×ボタンで床トラップがそれぞれ発動スイッチに割り振られていた為、一度に三種類を一回ずつ発動させる事しか出来ず、コンボを繋げる為には素早く新しいトラップを設置しなければならなかった。加えてチャージ時間の制約もある為、思うように罠が仕掛けられない・コンボが決まらない事も多かった。 本作では、天井・壁・床といった枠組みを全て廃止。×ボタン一つで全種類のトラップが発動可能になった。ストーリーを一定まで進める毎にシーケンスの枠は増え、最大で7つまで設置可能。これにより、常にチャージ時間と戦いながらボタンを連打する、というシチュエーションは格段に少なくなった。また、ボタン操作(*1)によりシーケンス内のどのトラップを発動させるか任意で変更することも可能としている。 天井・壁・床毎のトラップ装備数にも制限がなくなっており、最大装備数の枠内であれば、4つ以上の同系統トラップを装備出来るようになっている。極端な例を言えば、装備枠が9つあったとしてその全てを天井トラップで埋める事も可能である。 これにより、これまでは到底不可能だった「床トラップのみで侵入者を倒す」といったプレイも可能になる(*2)。 アビリティ △・□をトラップに使わなくなった代わりに、アビリティを使う事が出来るようになった。殆どは連続で使用する事は出来ず、数秒~最大10秒をチャージに要する。中には使用回数に制限があるものも。 攻撃を回避できる「ローリング」や、トラップシーケンスとは別にトラップ枠を設ける「トラップ発動」に加え、敵を一定時間その場に拘束する「ペインストライク」などがある。また、前作にて猛威を振るっていた、コンボ中に敵を押せるという仕様も「パワーアーム」という名を得て用意されている。 最大で2つのアビリティを選択可能で、同じアビリティを二つ選ぶ事も出来る。 中でも「オートディフェンス」は、使用制限無し、チャージ時間1秒、敵の攻撃が当たりそうになると自動的にローリングで回避という、実質的なEASYモードが存在するので、初心者からでもプレイしやすい(*3)。 系統 主人公である魔神の娘・レグリナに仕える為、“華麗”を司るカエリア、“残虐”のヴェルザ、“屈辱”のリリアが、メディウムという存在として登場する。 全てのトラップはこの3つの系統のいずれかを持ち、トラップ毎に系統値が存在する。 主な傾向として、華麗トラップはコンボでの扱い易さに優れた物が、残虐トラップは見た目の強烈さや攻撃力の強い物が、屈辱トラップはコンボ倍率や(ヒットした侵入者やトラップ自体の)見た目のネタ性を追求した物が揃っている。 トラップを使用する事でトラップの系統に応じた系統値が蓄積され、各系統の系統地が一定以上溜まると、その系統に属する新たなトラップが解放される。敵の体力が0になってからはいくらコンボを繋げても系統値は加算されないので、敵を殺さないようにしつつコンボを叩き込む必要がある。 このメディウムの存在により、ストーリー中で「メディウムのお願い」というサブクエストが追加される。それぞれのメディウムが各チャプターで3~4回ずつ条件を出し、それが達成される毎にそのメディウムの系統値がボーナスとして追加、リザルト画面で反映される。 クリアに必須の条件ではないが、縛りプレイや系統値稼ぎには有効。プレイヤーの上達を実感する指針にもなるだろう。 ウィザードギア 全てのステージに最低一つ存在する、エリア内で移動している(一部例外あり)大型の仕掛け(以下WG)。WGの特定アクションで敵の体力を0にする(元々0でもよい)ことでウィザードギアフィニッシュが発生し、専用の演出とともにボーナスが入る(*4)。 『影牢II』でもDark Illusionという形で大掛かりなトラップが長いムービーと共に登場したが、発動条件が分かりにくくテンポも悪くなる、という不満の声が上がっていた。しかし今回はテンポを殺さない形での登場となり、WGに当てた以降でもコンボを繋げる事が容易になった。WGフィニッシュで要求されるのは、WGの種類に応じたQTE(ボタン連打かタイミングを計っての入力)だけである。 どちらも×ボタンを使うだけで、素早くボタンを押す反射神経が必要になったりはしない。むしろタイミングを計って入力する場合、成功判定時間そのものは長いがボタンを押すタイミングは割と遅めにしないと失敗しやすい(*5)。 アーマーブレイク これまでにもシリーズでは一部トラップに耐性を持つ敵、無効化する敵が存在した。当然本作にも出てくるのだが一部の敵に関しては、1回のトラップコンボ中に「弱点となるトラップを当てる→強打属性を持つトラップ(*6)を当てる」という手順を踏むことで、装備しているアーマーを破壊する事が出来る。アーマーブレイク後は男女問わず肌着・下着姿となり、こちらのトラップを無効化出来なくなるほか防御力も0になる。見方によっては本作で最も重要になるシステムである。 例えば、壁迫り出しトラップと岩トラップが弱点の敵には、プッシュウォールとメガロックを当てた後にメガヨーヨーを当てる事でアーマーブレイクを発生させる事が出来る。 トラップ トラップには種類があり、床からせり出す罠、壁から飛び道具を発射する罠、足や体を挟む罠などの種類がある。 しかし全てのトラップに種類があるわけではなく、デルタホースやメガヨーヨーなど一部トラップはどの種類にも分類されていない。これらのトラップは起動が速い物が多く、どんな耐性を持つ敵にも当てる事が出来るようになっている(*7)。 他にも、アビリティで足止めした敵、攻撃動作中の敵には耐性を無視してトラップを当てる事が出来る(*8)。 全トラップは解放した後、強化する事が出来る。が、ダメージの数値ではなく、それぞれがトラップボーナスの倍率補正かArk倍率を上昇させる為の強化である。 プレイモード ストーリー・チュートリアル・フリーバトル・ミッション・クロスクエスト・ミュージアムの6つ。 ミッションモードは全部で100問。各ミッションに条件が設けられており、それを達成する事でクリアとなる。 クロスクエストではPSNを介して問題を作成・投稿が出来る。勿論、投稿された問題をダウンロードしてプレイする事も可能。その他、自分のプレイデータを投稿して全国のプレイヤーとスコアを競う事も出来る。 ミュージアムでは倒した敵の確認、及び保存したリプレイ動画の再生も出来る。お気に入りのリョナ動画を保存して興奮するプレイヤーが多数存在する模様。 評価点 シリーズを通しての爽快感 前作・前々作の主人公が受動的に人を殺めていた影響から、シリーズの持ち味であった背徳感が薄れてしまっていたが、今作のヒロインは淡々と侵入者を手に掛ける冷酷な主人公という設定になった為、正にキャッチコピー通りの「悪をプレイする」という内容にふさわしいものとなった。 前作からハードが次世代機・次世代携帯機に移った事で、残虐トラップを当てた流血描写などに磨きが掛かる。これまでも方向性からプレイする人を選ぶ内容だったが、その傾向が一層強くなった。 侵入者データも従来通り、「病気の父の為に働く」「病弱の妹の為に傭兵をしている」など罪悪感を覚えるようなものに始まり、「人を踏み台にしか思っていない」「金の亡者」などのゲスまで様々。まさにドS仕様である。 加えて、本作では「聖言を持つ聖者の末裔を倒していく」というコンセプト上、各チャプターにボスキャラが存在する。いずれもアクの強いキャラクター性を持ち、プレイヤーに強烈な印象を残している。 WGフィニッシュはそれぞれ固有の演出も組み込まれているので、視覚的な刺激もあり、飽きにくい。 UIの向上 前述のトラップシーケンス以外にも、テンポを良くする為の改善が成されている。 恒例の侵入者データは、一々インターミッションやメニュー画面から確認する以外にも、エリア内でレグリナと初めて対峙した時に『魔神の眼』を使う事で確認が可能。 プロフィールや体力などのステータス以外にも、耐性トラップと無効トラップもちゃんと表示されるのは非常にありがたい(*9)。 また、アップデートにより、一度アーマーブレイクをした侵入者の弱点も『魔神の眼』から確認出来る。 強制移動の効果を持つトラップの多くは、その方向に何マス移動するかが矢印で表示される為、一目見て次のトラップを仕掛ける場所を確認出来るので、コンボが非常に楽になった。 段差からの落下でもその位置を表示してくれるので、一々感覚と記憶を頼りにコンボを組む必要性が薄くなっているが、皆無なわけではない。例えば、同じ移動量を持つペンデュラムとメガヨーヨーでも、段差から落とすように吹き飛ばした時は移動量に差が出てくる。 尚、ペンデュラムやスマッシュウォールなどの様な複数マスに効果が及ぶトラップもあるが、こうしたトラップで表示される矢印は『設置箇所から○マス進む』という表示であり、そこから一つずらしてトラップを設置してヒットさせた場合、ずらした分だけ着地点もズレる。 バリエーション豊かなステージ 本作では4つのステージが戦いの舞台となるが、古城ステージの「プロシュライン城」・工場ステージの「バルマギア」・遊園地ステージの「ラプリアパーク」・遺跡ステージの「スカジーニ遺跡」とそれぞれかなり雰囲気の異なるステージが用意されている。 特にラプリアパークは「遊園地」という過去作にもなかった要素を持つステージであり、一際異彩を放っている。 また、戦闘中に流れるBGMもステージの雰囲気に合わせて作曲されており、重厚なクラシックからロック調の現代的な曲、さらにはホラーな空気を含んだメルヘンチックな楽曲と、こちらもステージに負けじと様々な曲調のBGMで戦闘を盛り立てている。 シリーズ恒例のおバカトラップ 屈辱系統という枠組みが出来ただけあり、おふざけ要素を含むトラップの数も過去最高。バカゲーとしての側面も満足させてくれる。 「タライ」「バナナノカワ」「デルタホース」など過去作で登場したものはもちろん、踏むと柄が跳ね上がり顔面を強打する「テツクマデ」や、挟んだ相手を高速スピンでヨロヨロにさせる「マンリキスピン」に加え、壁から飛ばすケーキで相手を顔面パイ状態にする「フライングケーキ」など、新規登場トラップもインパクトのある面々が揃っている。 グラフィックの向上 順当に次世代であるPS3とPSvitaからリリースされているだけあり、前作と比較してもグラフィックは全体的に向上している。 賛否両論点 キャラクター 聖者の末裔達が持っている聖言の欠片を集めて魔神を復活させるのが主人公の目的だが、聖言を持っているボスキャラ達が殆どクズ。掛け値なく善人と言えるのはチャプター6のボス位である(*10)。 ほとんどのボスキャラが私利私欲や狂信で動いている悪役的な立ち位置。割と普通に見えるキャラもいるにはいるが、仕えている相手(こちらも末裔)がやはりクズというパターンだったりする。「堕落した人類に鉄槌を下ろす」というストーリーコンセプトにした為仕方の無い事かもしれないが、その所為で悪である筈のレグリナ一行が(ダークヒーロー寄りとはいえ)正義の味方にすら見えてしまう為、背徳感が薄れがち。 また、キャラクターの性格が漫画的である事が多く、一見してギャグにしか見えないシーンも少なくない。勇者(自称)(*11)に『WM』の異名を持つドMの魔女が特に顕著。前者はその思想がキャラとして成り立っているので何とも言えない所だが、暑苦しい事には変わらない。 メディウムの1人である「リリア」も、笑い声が「キュフフ」と言う独特のものだったり軽いノリに終始していたりしているが、「人間に屈辱を与えてプライドを打ち砕きたい」精神から生まれたと言うキャラ設定上、勇者(自称)と同じく致し方ないか。 3Dモデルではない、アニメ調の作画も「影牢らしくない」と言われている。 EDロール 各ボスのコンボを延々と見せるだけ。Daisy×Daisyが歌うイメージソング「Princess of Fate」の出来そのものは良いものの、過去作のクラシックと比べると人によっては違和感を感じるかも知れない。 問題点 演出 従来作では原点の『刻命館』時代からストーリーパートはリアルタイムムービー、あるいはトラップバトルで用いられる3Dキャラを用いた会話シーンで進行しており、もちろん各種演出やカメラワークもあった。 しかし『DP』では、ストーリーの進行が全てテキストADVの様な仕様に変更されてしまっている。キャラの表示は立ち絵のバストアップのみ。シリーズとして見ると非常に物足りない。 PSPソフトなら問題ではないかもしれないが対応機種はPS3/PSVであり、旧作が出ていたPS/PS2に全てにおいて勝る次世代ハードである。流石に「もうちょっと頑張れよ」とは言いたくなる。 加えて、4種類あるエンディングは全て紙芝居。各エンディングでは一枚絵と共にメディウムの3人かレグリナがナレーションを入れるが、それだけである。本当にそれだけである。『刻命館』ですら一枚絵の他に相応の演出があったのに。 シナリオ シナリオの出来やストーリーの流れも目立ったものはない。 まず、シナリオの短さが目立つ。全部で12チャプターしかない。後述の長さの項目でも述べるが、1チャプターで結構な時間を取られる割にはあっという間に終わる印象。正直、前述のエンディングのあっけなさもあって達成感よりは疲労感の方が大きいかも知れない。 シナリオの分岐条件は単純で、ストーリーに登場するあるボスキャラを、そのまま倒すか生かしたままアーマーブレイクするか位でしか生まれない(*12)。それはまだしも、ストーリーの分岐が生まれたからと言って他のチャプターで話の展開が変わる・別のイベントが挿入される、という事は殆ど無い。 『影牢』では、会話の選択肢や倒す侵入者・逃がした侵入者によって話の流れが変わり、それに合ったムービーへと分岐していた。が、『DP』ではそれが無い。分岐が発生しても、分岐以外のストーリーは変わらずに淡々と進行する事が殆どである。 唯一、aルートでのみ登場するボスキャラが存在するが、それだけである。そのボスが登場しなくても他のルート分岐には何の影響も無い(*13)上、他のルートであれば全4ステージを3チャプターずつで消費するのだが、何故かこのaルートのみ、ラプリアパークのステージが4チャプター分もある。当然、最後のスカジーニ遺跡をプレイ出来るのは2チャプターのみとなる。 全てのチャプターをクリアして各エンドを見ると、設定や魔神復活の条件などに矛盾がある。誰でも気付ける様な矛盾点なので、制作側も意図した物なのだろうが、これまでのシリーズではこうした分岐毎のパラレル要素は無かったので、違和感が強い。 エンディング自体はそれほど悪い物ではないのだが、シナリオの短さからくる描写の薄さが目立ってしまっている。特にaエンドでは目立ったトラブルもなく聖言が集まってしまったためか、より一層あっさりと(人によっては唐突に)物語が終わってしまう。 ついでに言えば、レグリナが何故トラップを使った攻撃しか出来ないのか、という補足説明が一切無い点も気になる。 その他、システムの問題にもなって来るが、捕獲した侵入者は結局捕獲したままそれ以上何をする事も出来ない(*14)など、「もう少しここをこう出来たのではないか?」という意見は多い。 難易度 本作に難易度調整は無いが、前述の様にオートディフェンスとリカバリーをアビリティに使用する事が実質的なEASYモードとなっている。理由には、UIも向上し、トラップシーケンスによるスムーズなトラップ発動などの影響からか、全体的に敵の難易度が引き上げられている事が挙げられる。 それ自体に問題は無いのだが、敵が最大で3人同時に出現するようになった事、敵の攻撃動作のキレが良い事、敵の走る速度が全体的に速く足を速くするスキルを使わないとなかなか引き離せない事、追尾性能を持つ遠距離攻撃・高速で遠距離攻撃を放つ敵がほとんど全てのチャプターで出てくる事が問題となっている。 タイミングとレグリナの立ち位置が悪ければ、敵キャラ3人に囲まれてあっという間に体力満タンから死亡してしまう事も珍しくない。多段ヒット・複数ヒットの攻撃をしてくるキャラ2人に囲まれて回避スキルを付けていない場合など、まずゲームオーバー直行である。シリーズ最弱のお姫様と呼ばれる事も多い。 弓兵の弓や暗殺者のナイフなどの飛び道具は、撃つ・投げる瞬間までこちらを完全に捕捉している(いわゆる銃口補正が完璧)。しかも高速で飛来してくるので、回避スキルが無ければ遠距離以外回避不可能。更に発射のタイミングがわかりづらいため、手動の回避スキルがあっても警戒して見ていないと難しい。 かといって近接攻撃がマシかというとそうでもない。攻撃頻度は高くないが、振りが早い上にカスってなくても当たってしまう謎判定。それでダウンを取られたら、他の敵も到着して囲まれる ⇒ 攻撃を回避したところに別の攻撃をされ(以下略な展開も。 特にガス兵や火炎兵の投げてくる爆弾(*15)にはストレスが溜まり、ストーリー終盤に出てくる上位クラスの暗殺者は素早く移動する上にワープをしまくるので、思わずコントローラーやPSV本体を投げたくなったプレイヤーも多いのではないだろうか。 ゲーム前半のボスの1人や終盤に出てくる銃騎士に至っては、もはや卑怯とすら感じるレベル。銃撃を喰らうと強制的にダウンさせられるのだが、近距離で撃たれると「ダウン ⇒ 起き上がる途中で撃たれる ⇒ ダウン→起き(ry」という無限ループがほぼ確定し、たとえ敵がその1人だけだろうとハメ殺しの憂き目に合う。 現在はアップデートが配信された事で、攻撃頻度と移動速度にマイナス補正が入ってかなり快適になった。それでも前衛タイプの敵に気軽に接近するのは危険過ぎるが。 チャプターの長さ 恐らくプレイヤーの不評を買った一番の問題点。前述の様にチャプターは全部で12しかないが、1チャプターが異様に長い。 侵入者が1チャプターに10人以上はザラで、最終チャプターでは15人を相手にする事になる。 各チャプターは3つのバトルパートに分かれていて、それぞれ2回、一度リザルト画面に入って途中経過が確認出来る。この際、使用回数制限のあるアビリティと室内の仕掛けがリセットされ、体力も全回復した状態になる。 …が、このリザルト画面はチェックポイントに過ぎない。一度途中経過のリザルトを挟めば、その後のバトルでゲームオーバーになったりリトライをしても、リザルト画面後のバトルから再開出来る。しかしセーブが出来ない為、もしも中断せざるを得ない状況になってインターミッションに戻った場合、もう一度そのチャプターの始めからのプレイとなる。どんなに苦労してストレスの溜まる相手を撃退しても、チャプターをクリアするまでは絶対にセーブ出来ない。 スリープ機能のあるPSV版はともかく、PS3ユーザーはこの仕様にストレスを爆発させた。わざわざ高い方を購入してこの仕様では堪ったものではない。更にはエラー落ちも確認されている。 テキストADVや紙芝居ED、そしてこのスリープ機能推奨の仕様の為、「元々PSV向けに開発していたものをPS3に移植したのではないか?」という疑惑が生まれた(*16)。 難易度と同じくこちらもアップデートにより、途中リザルトが表示された後のセーブが可能となった。が、セーブをしようとしまいと一度インターミッションに戻されてしまうのでテンポが若干悪い。また、戦いの最中なのに装備をじっくり整えられるという事で難易度が低下した様に感じられる。 もっとも、バトルパートの配分を見れば過去作での1チャプターが本作での1バトルに相当するとも言えるので、それを踏まえるとアップデート後の状態でちょうど良い難易度なのかもしれない。 コスチュームチェンジ ストーリーモードをエンディングまで進めるか、ミッションを一定数クリアすることで、シリーズ過去作のヒロインや他のゲームに登場するキャラのコスチュームが解放されていく。 が、過去作の中でなぜか『蒼魔灯』のヒロイン、レイナのコスチュームだけない。自社発売のゲームとコラボレーションすること自体は全く悪い事ではないのだが、優先順位が違うのではなかろうか。 また、コスチューム自体の出来は良いのだが、前作とは違い髪型・髪色はコスチュームに合わせて変化しない。そして本作のヒロインであるレグリナの髪の色は白である。つまり、いくら完成度の高いコスチュームに着替えたとしても、真っ白な頭がどうしても悪目立ちして全く似ていない。 せめて髪色だけでも変化してくれれば、パッと見ですら生じる違和感はなくなったはず。特に初代『影牢』のミレニアとは髪型がそっくりなので、黒髪に変わってくれればより外見が近くなったであろう。 カメラワーク 本作の一部の仕掛けには、同じ部屋にあるスイッチに自分で触るかトラップを当てることで起動・変化するものがある。それらの仕掛けを起動させると、カメラが仕掛けを映す固定視点へと切り替わる。 ただし、カメラの視点が変わることによりレグリナを思わぬところへ移動させてしまったり(*17)、そもそもカメラに映ってすらいない場合もある。間違って敵が近くにいる時に仕掛けを起動しようものなら、カメラが元の視点に戻るまで状況判断もままならないケースもある。 トドメにこの視点変更はオプションでのON/OFFが出来ない。初プレイ時で仕掛けの性能や挙動をよく知らない時はまだいいのだが、それを把握したプレイヤーにとっては完全にプレイの妨げになってしまっている。 3Dグラフィック PSV版は可変fpsにより、時々キャラクターのジャギが酷く目立つ時がある。乳房はちゃんと揺れるのに…。 総評 『影牢』シリーズとしての原点回帰、プレイアビリティの改善という点で順当に進化した影牢の新作であり、前作がシリーズにトドメを刺したと言われていたファンにとって本作のシリーズ復活は喜ばしいものだった。 ストーリーは物足りない出来映えだが、トラップアクションという独自のジャンルの魅力は健在。修正パッチにより上記の大きな問題点も改善されているので、新生影牢としてプレイするには申し分無い出来と言えるだろう。 余談 2015年、アッパーバージョンであり続編でもある『影牢 ~もう1人のプリンセス~』がPS4/PS3/PSVで発表されている。 本作のストーリーモード「ダークサイドプリンセス」に加え、新たな主人公「ヴェルギリエ」の物語を描くクエストモード「ナイトメアプリンセス」が収録されている。 クエストモードは会話イベント付きでチャート形式のミッションモードという形で、旧作の主人公が『刻命館』の彼以外の女子限定でゲスト出演したり、現代風のマップや敵も登場したりと一風変わった作りになっている。 また、パーツを組み合わせてオリジナルの侵入者を作る事が出来るモードも追加されている。
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(テクモ) 可愛い悲鳴目当ての人は買ってもいいんじゃないかな。 ってくらいアリシアの悲鳴が良い。種類も4種類くらいある。 シチュも豊富で今回から登場したダークイリュージョンに 自分がかかることができる事を発見した時にはテクモに感謝した。 公式にムービーがあるけど、あれと全く同じことをアリシアタンがやられてくれます。 巨大な時計の針に挟まれたり ワニに食われたり感電して悶えたり 溶鉱炉(?)みたいなとこに閉じ込められて燃えあがったり 歯車に撒き込まれてボキボキにされてから落下したり・・・・・・ 敵のアサシンみたいなやつが頭上にまたがって そのまま胸を一突き>ブシューというつかみ技持ってるのも良い。 表情、モーションもなかなか作られていて時計の針に挟まれる場合、 直前まで胸を杭で貫通されたまま切ない表情で なんとか両手で針を押し返そうとするんだけど貫通した杭が 突如引っこ抜かれて力が抜けてしまったのかブシュっといかれてしまう。 トレーニングモードは今作にはないとのこと。 ゲーム性の方は前作とかに近いがスレを見る限りボリューム不足らしい。
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今日 - 合計 - 影牢~刻命館 真章~の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 17時08分02秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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影牢~刻命館 真章~ 17-252~255 252影牢sage2005/08/05(金) 13 51 14ID DNjpiUCw 【世界設定】 人間と、人間によく似た「刻人」(トキビト)と呼ばれる種族が共存する世界。 刻人とは、血・肌が青いことを除いては、容姿は人間と全く変わらなかった。 しかし、刻人は、寿命で死ぬことがない、永遠の命を持つ種族であり、そして高い文明を持っていた。 遠い昔、人間に文明をもたらし、平穏な暮らしを与えた。 その時から、刻人による人間の支配は始まった。 恒久的とも思える平穏に溺れ、刻人に支配されている真実を考えようともしない人間。 私欲の為に刻人に成り代わろうとする者さえいた。 しかし、人間の解放を願い、刻人を殺してゲリラ活動をする者達もいた。 刻人は人間よりも明らかに数が少ない。 それは、刻人は元は人間で、大量の人間の命を使って刻人になるからである。 その秘密を知っているのは刻人だけで、だから人間は彼らに良いように支配されていたのだった。 【登場人物】 ミレニア:主人公。人間。幼少の頃から刻人に育てられてきた為、人間としての感情が欠如しており、人間を殺すことの意味も罪という言葉の意味も知らない。 ヨカル:刻人。ミレニアの育ての母。国王・エクリプスと、昔は恋仲だったらしい。 殺人兵器のミレニアを育てているうちに、彼女に対して親心にも似た感情が芽生えてきていた。 エクリプス:800年余り、この国を支配し続けている刻人の王。 人間を愚かな生き物と見下していたが、最近の不穏な動きに脅威を感じている。 ダスク:刻人。エクリプスに仕える大臣。献身的な態度で王に接するが、気は小さい。 キース:人間。ゲリラ組織「レッドブラッド」の隊長。 刻人に対して、個人的な恨みを持っている。 デッドムーン:人間。自分も刻人になって永遠の命を手に入れ、国を支配しようと企んでいる。 253名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/08/05(金) 13 52 02ID DNjpiUCw 【ストーリー】 家族で広場のサーカスを見に来ていた少女は、1人のピエロの芸に魅入っていた。 気がつくと、両親も観客の姿もなく、周りは静まり返り、広場ではなくなっている。 振り返るとピエロもいなくなっていて、小さな光が浮いているだけ。 その光に導かれるように、少女は鬱蒼とした森の中にある館に入っていくのだった。 館に入ると、さっきまで追いかけていた光は消え、辺りは暗闇に包まれた。 数時間、数日間泣き続けても助けは来ない。 救いを求める声も流す涙も枯れ果てた頃、1人の女性がやってきた。 少女は、女性を新しい「母」とし、その館で暮らし始めた。 母から、 「人間は愚かで冷酷な生き物であること」 「その人間から百個の魂を奪えば、刻人になれること」 「人間を倒す為、トラップを使いこなすこと」 を教えられて育つ。 母・ヨカルは、人間に人間を殺させる「マリオネットプロジェクト」を計画していた。 王・エクリプスもこれに賛成しており、こうすることで逆らう人間を始末しようと考えていた。 それから15年後。 19歳になったミレニアは、人間を殺していくことになる。 ●ED1 最初は、忠実に確実に人間を殺していくミレニアの働きに、王は満足していた。 しかし次第に、自分も殺されるのではないか、とミレニアを疑い始めた。 それほどまでに、ミレニアは強くなりすぎていた。 王はミレニアを殺す為に様々な刺客を送り込むが、全て失敗に終わる。 ヨカルもミレニアに殺され、業を煮やした王は自ら向かっていくも敗れる。 「導く者がいなくなった人間だけの世界は、破滅に向かって行く」という言葉を残して。 一方、街では、レッドブラッドの一員であった者が、人間達に演説を行っていた。 「刻人に支配されず、人間達だけで平穏な世界を作り上げよう」 しかし、偉大な指導者を失った世界は、権力を求める者達の争いが起こり、乱れ始める。 平穏を保っていた世界は、王の言葉通り、破滅に向かい始め、数百年の時が経つ。 (結局、ミレニアの行方は誰も知らない状態です) ●ED2 育ての母・ヨカルに、数年前のことを聞かされる。 「マリオネットプロジェクト」の為、ピエロに化けたヨカルが幼いミレニアを連れ去ったこと。 ミレニアを探しに来た両親を、ヨカルが殺してしまったこと。 最初は殺人兵器として育てていたが、次第に、刻人になった時に捨てた感情が戻ってきていたこと。 最期、「ここから逃げ、生きなさい」とミレニアに言い残し、絶命する。 死んでいった多くの者達の為に何が出来るのだろうか。 ミレニアはそれを知る為に、1人、生き続けているのかもしれない。 (ミレニアは生存していると思われます) 254影牢sage2005/08/05(金) 13 52 59ID DNjpiUCw ●ED3 キースがミレニアの実の兄だったことが判明する。 広場に遊びに来ていたあの日、キースは、ピエロに魅入っているミレニアを目撃していた。 家に帰ると、ミレニアがいなくなったと両親が大騒ぎしている。 キースが、見たことを話すと、両親はミレニアを探しに森へ行き、そのまま帰ってこなかった。 両親もミレニアも、刻人に殺されたんだと思い込んだキースは、15年後、ゲリラ組織の隊長となって活動していた。 しかし、死んだと思っていたミレニアは生きていた。 多くの人間を殺したミレニアと、多くの刻人を殺し仲間を裏切ったキースは、共に生きていくことを選ぶ。 国を出た2人は、子供を授かり、ひっそりと暮らしていた。 (近親(ry だけどこれが一番幸せな気がする) ●ED4 王も母も兄も殺し、館に1人佇むミレニア。 するとどこからか声がする。 その瞬間、館の中ではなく、暗闇の広がる空間にいた。 目の前には上半身だけの魔神がいる。 魔神は人間を滅ぼす為に生まれたのだが、今はまだ封印された状態。 封印を解く為には、多くの人間の命が必要となる。 魔神は今までのミレニアの、容赦なく人を殺す働きを見て気に入り、ミレニアに永遠の寿命を与える。 魔神の下で働く使い魔となったミレニアは、魔神復活の為、これからも人を殺し続けることになる。 (実は、前作の刻命館に続くEDだそうです) 255影牢sage2005/08/05(金) 14 02 00ID DNjpiUCw ゲームの世界観と冒頭部分、補足と各EDだけです。 全部で26の話があるんですが、殆ど侵入者をトラップにハメるだけなので、省きました。
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影牢~刻命館 真章~ 17-252~255 252影牢sage2005/08/05(金) 13 51 14ID DNjpiUCw 【世界設定】 人間と、人間によく似た「刻人」(トキビト)と呼ばれる種族が共存する世界。 刻人とは、血・肌が青いことを除いては、容姿は人間と全く変わらなかった。 しかし、刻人は、寿命で死ぬことがない、永遠の命を持つ種族であり、そして高い文明を持っていた。 遠い昔、人間に文明をもたらし、平穏な暮らしを与えた。 その時から、刻人による人間の支配は始まった。 恒久的とも思える平穏に溺れ、刻人に支配されている真実を考えようともしない人間。 私欲の為に刻人に成り代わろうとする者さえいた。 しかし、人間の解放を願い、刻人を殺してゲリラ活動をする者達もいた。 刻人は人間よりも明らかに数が少ない。 それは、刻人は元は人間で、大量の人間の命を使って刻人になるからである。 その秘密を知っているのは刻人だけで、だから人間は彼らに良いように支配されていたのだった。 【登場人物】 ミレニア:主人公。人間。幼少の頃から刻人に育てられてきた為、人間としての感情が欠如しており、人間を殺すことの意味も罪という言葉の意味も知らない。 ヨカル:刻人。ミレニアの育ての母。国王・エクリプスと、昔は恋仲だったらしい。 殺人兵器のミレニアを育てているうちに、彼女に対して親心にも似た感情が芽生えてきていた。 エクリプス:800年余り、この国を支配し続けている刻人の王。 人間を愚かな生き物と見下していたが、最近の不穏な動きに脅威を感じている。 ダスク:刻人。エクリプスに仕える大臣。献身的な態度で王に接するが、気は小さい。 キース:人間。ゲリラ組織「レッドブラッド」の隊長。 刻人に対して、個人的な恨みを持っている。 デッドムーン:人間。自分も刻人になって永遠の命を手に入れ、国を支配しようと企んでいる。 253名無しさん@お腹いっぱい。sage2005/08/05(金) 13 52 02ID DNjpiUCw 【ストーリー】 家族で広場のサーカスを見に来ていた少女は、1人のピエロの芸に魅入っていた。 気がつくと、両親も観客の姿もなく、周りは静まり返り、広場ではなくなっている。 振り返るとピエロもいなくなっていて、小さな光が浮いているだけ。 その光に導かれるように、少女は鬱蒼とした森の中にある館に入っていくのだった。 館に入ると、さっきまで追いかけていた光は消え、辺りは暗闇に包まれた。 数時間、数日間泣き続けても助けは来ない。 救いを求める声も流す涙も枯れ果てた頃、1人の女性がやってきた。 少女は、女性を新しい「母」とし、その館で暮らし始めた。 母から、 「人間は愚かで冷酷な生き物であること」 「その人間から百個の魂を奪えば、刻人になれること」 「人間を倒す為、トラップを使いこなすこと」 を教えられて育つ。 母・ヨカルは、人間に人間を殺させる「マリオネットプロジェクト」を計画していた。 王・エクリプスもこれに賛成しており、こうすることで逆らう人間を始末しようと考えていた。 それから15年後。 19歳になったミレニアは、人間を殺していくことになる。 ●ED1 最初は、忠実に確実に人間を殺していくミレニアの働きに、王は満足していた。 しかし次第に、自分も殺されるのではないか、とミレニアを疑い始めた。 それほどまでに、ミレニアは強くなりすぎていた。 王はミレニアを殺す為に様々な刺客を送り込むが、全て失敗に終わる。 ヨカルもミレニアに殺され、業を煮やした王は自ら向かっていくも敗れる。 「導く者がいなくなった人間だけの世界は、破滅に向かって行く」という言葉を残して。 一方、街では、レッドブラッドの一員であった者が、人間達に演説を行っていた。 「刻人に支配されず、人間達だけで平穏な世界を作り上げよう」 しかし、偉大な指導者を失った世界は、権力を求める者達の争いが起こり、乱れ始める。 平穏を保っていた世界は、王の言葉通り、破滅に向かい始め、数百年の時が経つ。 (結局、ミレニアの行方は誰も知らない状態です) ●ED2 育ての母・ヨカルに、数年前のことを聞かされる。 「マリオネットプロジェクト」の為、ピエロに化けたヨカルが幼いミレニアを連れ去ったこと。 ミレニアを探しに来た両親を、ヨカルが殺してしまったこと。 最初は殺人兵器として育てていたが、次第に、刻人になった時に捨てた感情が戻ってきていたこと。 最期、「ここから逃げ、生きなさい」とミレニアに言い残し、絶命する。 死んでいった多くの者達の為に何が出来るのだろうか。 ミレニアはそれを知る為に、1人、生き続けているのかもしれない。 (ミレニアは生存していると思われます) 254影牢sage2005/08/05(金) 13 52 59ID DNjpiUCw ●ED3 キースがミレニアの実の兄だったことが判明する。 広場に遊びに来ていたあの日、キースは、ピエロに魅入っているミレニアを目撃していた。 家に帰ると、ミレニアがいなくなったと両親が大騒ぎしている。 キースが、見たことを話すと、両親はミレニアを探しに森へ行き、そのまま帰ってこなかった。 両親もミレニアも、刻人に殺されたんだと思い込んだキースは、15年後、ゲリラ組織の隊長となって活動していた。 しかし、死んだと思っていたミレニアは生きていた。 多くの人間を殺したミレニアと、多くの刻人を殺し仲間を裏切ったキースは、共に生きていくことを選ぶ。 国を出た2人は、子供を授かり、ひっそりと暮らしていた。 (近親(ry だけどこれが一番幸せな気がする) ●ED4 王も母も兄も殺し、館に1人佇むミレニア。 するとどこからか声がする。 その瞬間、館の中ではなく、暗闇の広がる空間にいた。 目の前には上半身だけの魔神がいる。 魔神は人間を滅ぼす為に生まれたのだが、今はまだ封印された状態。 封印を解く為には、多くの人間の命が必要となる。 魔神は今までのミレニアの、容赦なく人を殺す働きを見て気に入り、ミレニアに永遠の寿命を与える。 魔神の下で働く使い魔となったミレニアは、魔神復活の為、これからも人を殺し続けることになる。 (実は、前作の刻命館に続くEDだそうです) 255影牢sage2005/08/05(金) 14 02 00ID DNjpiUCw ゲームの世界観と冒頭部分、補足と各EDだけです。 全部で26の話があるんですが、殆ど侵入者をトラップにハメるだけなので、省きました。