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直列ネタ、ネタバレ注意 しんと静まり返ったマンションの一室。必要最低限の家具だけが置かれた部屋は酷く殺風景だ。 その家具ですら使われた形跡は無く、人の住んでいる気配を感じさせなかった。 部屋の中央には小柄な少女が一人。正座をしたままぴくりとも動かない身体は、精巧な人形のようだ。 それは長い長い夏休みが終わり、少女――長門有希が膨大な量となった記憶を整理している最中だった。 情報の取捨選択。溜まりに溜まった記憶の中の、不必要と判断された情報を隔離していく。 とある夏の記録に差し掛かると、滞りなく行われていた作業が急に止まった。 その夏はとびきりのイレギュラーで、他のシークエンスでは見られなかった様々な出来事が起こった。 希少なケースではあったが今となっては重要性は限りなく低い。特別、記憶しておかなければならない事象は何も無い。 学校での合宿。七不思議探し。それを記憶しているのは今はもう長門しかいない。 ある夏、ある日、ある夜の出来事。長門は涼宮ハルヒと二人で真っ暗な校舎を歩いていた。 長門の役割は涼宮ハルヒの足止め。その時、校舎内の空間は不安定で何が起こってもおかしくはない状況だった。ハルヒに異常を見られないよう、巻き込まれないようとにかく動きを止める必要があった。 そのために珍しく長門からいくつも話を振った。そのうちのひとつに古泉一樹の友達についての話題を投げかけたことがあった。 誰に対しても、当たりは柔らかいのにガードは固いのよね。学校内で友達ってあたし達SOS団メンバー以外ってどうなのかしらね。短い会話の応酬の後、今この場にはいない副団長のことを案じるようにハルヒは口元に手をあてて呟いた。 『有希も古泉くんとSOS団の仲間として、仲良くしてあげてね』 呟きの後、笑顔で告げられたその言葉に。長門はわかったと答えた。それは確かに長門自身の意思によるものだった。 涼宮ハルヒ本人さえも覚えてはいない、眩しく輝く夏に埋もれてしまったその言葉を。 「……」 大きく瞬きをひとつ。思案するように視線を僅かに彷徨わせる。それから長門は静かに立ち上がった。 チャイムの音と共にチョークの粉で白く染まった手を軽くはたきながら教師が授業の終わりを宣言する。 それと同時に、一気にざわめきだす生徒たちの話し声をぼんやりと聞きながら古泉一樹は手に持ったシャープペンシルを筆箱の中にころりと放り入れた。 夏休みの終わりから、一週間経った。もう授業は通常通り再開され、いい加減、生徒達から夏休み気分も抜けてきた頃である。 筆記用具を片付けると立ち上がる。 午前の授業が終わり、生徒が心待ちにしていた昼休みの時間だ。 教室で弁当を広げている生徒もいるが、古泉はもっぱら学食で昼食を取っている。 弁当を作ってくれる人などいないし、自分で作るのはどうにも手間だ。 三年前。親元を離れて一人暮らしをはじめることになった。毎日食事を作ってくれた母親という存在がいなくなり、出来合いのものばかりが食卓に並ぶ日常に、いい加減うんざりして一時期自炊にこったこともあった。 だが、料理というものは存外に時間がかかる。手間がかかる。それに、当時の古泉は料理なんてまともに作ったことのない男子中学生だ。手際も悪ければ、出来上がりの品はとても食べれたものにはならなかった。 結局、まともなものが作れるようになった頃にはあまりの面倒くささに古泉の食生活は元のスーパーの惣菜やコンビニの弁当頼りの生活に戻ってしまった。最近ではサプリメントも各種取り揃えている。 ……あんまりのんびりしていると食物と席の確保だけで短い昼休みを大幅に浪費することになる。 妙なことを考えてしまったと軽く頭を振り、古泉は心持ち歩くスピードをあげながら教室を後にする、と。 「……、長門さん?」 教室の真ん前、人の通行を妨げないよう廊下の窓にぴたりと背をつけて棒立ちしている長門有希と目が合った。 その手には大きな弁当箱が二つ、布で包むこともせずに剥き出しのまま抱えられていた。アルミ製の、かざりっけが無い、長門の小柄な身体には不釣合いな大きな弁当箱。 驚きに古泉の足が止まる。こんな場所で長門と顔をあわせるのは始めてのことだ。 長門は古泉の姿を確認すると僅かに顔を上げる。そのまま古泉の方へと一歩踏み出す。 待ち人を見つけたと、そう言わんばかりの態度に停止していた古泉の思考回路が今度は困惑と混乱で目まぐるしく起動しだす。 「古泉一樹。……今日の昼食は?」 二の句を次げないでいる古泉に頓着する様子も見せず、いつも通りの無表情で、呟くような声量での問いかけ。 「昼食、ですか?」 質問の意図が掴めない。長門の言葉を鸚鵡返しにすることしかできずに古泉は首を傾げた。 「そう」 古泉の言葉に短く肯定の言葉を返してくれたが、一体長門がどんな返事を期待しているのかさっぱりわからない。 問いかけ。今日の昼食。古泉は頭の中で長門の問いを何度か反復させる。 「そう、ですね。今日の昼食、は……ええ、学食で食べるつもりですよ。まだ何を食べるかまでは決めかねていますが。長門さんは今日はお弁当ですか?」 あまり長門を待たせる訳にはいかないと古泉は考えもまとまらぬまま慌てて返答する。多分、見当違いなことは言ってない。 二つも弁当箱を抱えているのに多少の疑問を覚えたが、自分が詮索するようなことでもないだろうと問いかけることはしなかった。 「……時間があるなら、ついてきて」 古泉の返事を聞くとなんの説明もないままに話を切り上げ、長門は踵を返し歩き出す。 古泉のことを振り返ることもせず進んでいく。その長門の背中を古泉は引き止めることもできずにぼんやりと眺める。あまりに突然すぎて、目の前の状況についていけない。しかし眺めているうちに小さな背中を見失いそうになり、慌てて小走りで長門の後を追いかけていった。 脇目も振らずに前を向いて廊下を歩く長門の三歩後ろをひたすらに古泉はついていく。 人の声を背に、会話を交わすこともなく歩く。他の生徒の姿をもう見当たらない。 すぐに長門の目的地は見当がついた。元文芸部室…現SOS団の部室に向かっているのだろう。 毎日のように利用する廊下だ。それはすぐにわかったのだが…わからないのは何故、今部室に行く必要があるのかということだ。 長門の持つ二つの弁当箱から、実に高校生らしい、実に微笑ましいイベントが一つ思い浮かぶ。思い浮かぶが、すぐに打ち消す。 相手は長門有希で、そして、自分は古泉一樹なのだから。 ぐるぐると思考の渦に嵌っている古泉が我に返った時には、もう部室に到着していた。 部室に入ると長門はいつもならキョンと呼ばれる少年が座る位置・・・古泉の定位置の真正面に腰をかけた。 腕の中の弁当箱を机に置くと、長門はようやく古泉の方を振り返った。 「……座って」 どうしたものかと扉の前で立ち尽くしている古泉に声をかける。 長門の声に促されて椅子に腰掛ける。と、ずいと古泉の前に弁当箱が差し出された。 「あなたの。食べて」 「……え?」 今、自分はさぞ間の抜けた顔を晒しているのだろうなと古泉は論点のずれたことを逃避するように思う。 長門の表情はやはり変わらない。何の変化もない無表情。少なくとも表面上は古泉の知る、普段通りの長門有希だ。 だが行動が明らかにおかしい。らしくないどころではない。 「僕に、ですか?」 先ほど打ち消したはずの甘ったるい、妄想としか呼べない考えが古泉の脳裏に復活する。 そっと弁当箱を開けると、かざりっけの無い外見とは裏腹に中身は随分と綺麗だった。沢山の色鮮やかなおかずが敷き詰められ、艶やかな白いご飯がこれまたぎっしりと詰まっている。 多分、これは長門の手作りなのだろう。市販品を箱に詰めただけなのかもしれないし、もしかしたら情報操作で作りました、なんてこともあるかもしれないが。長門有希が台所で一人、弁当を作る様子が古泉にはどうにも思い浮かばなかった。 長門の方に視線を移すとすでに箸を手に持ち、弁当を食べ始めていた。弁当の中身は古泉のものと全く同じ。小さな口でちまちまと、ひたすらに食べる。これまた小さな手には薄紫の箸を持ち、機械的な動きで口と弁当の間を往復する。一口の量が少ない割に、弁当の中身が減るスピードは早かった。 長門から視線を外し、古泉は改めて自分の分の弁当を見る。美味しそうだ。美味しそうではあるのだが、どうにも口に運ぶのには戸惑いがあった。 弁当箱と一緒に差し出された箸ケースを開ける。中には深い緑色の箸。凝った装飾こそされていないが、安物の箸ではなさそうだ。 これは長門の私物なのだろうかと古泉は頭の片隅で考えながら箸を手にとる。 しばらく手の中の箸を持て余すように指先で転がしていたが、意を決したように箸で弁当のおかずをつまむ。 卵焼き。弁当のおかずの定番だ。鮮やかな黄色と崩れることなく綺麗に巻き上がった形。洒落た小皿にでも盛ればそれだけで売り物として通用しそうだ。 そのままゆっくりとした動作で口に運ぶ。一口食べると甘さとしょっぱさの絶妙なバランスと出汁の旨み、ふわりと柔らかい食感が口に広がる。見た目を裏切ることなく味も申し分ないものだった。 「……これ、長門さんの手作りなんですか?」 卵焼きなんて食べるのはどれくらいぶりだろうか。刹那、望郷の念に駆られる。それに気を取られ、無意識に古泉の口から訊ねる気などなかった疑問が零れ落ちた。長門に問うべきことはもっと他にあるだろうと後悔するがもう遅い。 「……」 箸を口にくわえたまま長門は首肯する。当たり前のように頷かれてどう反応すべきかと古泉は困り果てた。 結局、何も言わず卵焼きをもう一口。美味しい。きっと長門さんは良いお嫁さんになるなと古泉は何気なしに考え、考えてから自分の思考のあまりの馬鹿馬鹿しさにひっそりとうなだれた。 その妙な落ち込みを長門に悟られないよう古泉は意識的に顔に微笑みを貼り付ける。それと同時に今まで考えていたことを振り払い、気持ちを切り替える。 長門に問うべきことは他にあるのだ。頭の中を整理して、一番に聞かなければならないことをようやく古泉は口に出した。 「長門さん。それで、用件はなんなのでしょうか?」 黙々と自分の口に食物を運んでいた長門の手が空中でピタリと止まる。 「……」 中途半端な位置で止まった手もそのままに、眼球だけを動かして無言で古泉のことを見つめてくる。普段、なんの感情も伺わせない瞳が僅かに揺れる。 「何か、僕に話があるからこのような場を設けたのでしょう? 少々過剰演出な気もしますがね。こんなことをしなくても、お話くらいなら一 言言って下さればいつでもお伺いしますよ」 古泉は箸を一旦机の上に置く。背もたれにゆっくりと体重をかけると、椅子が微かに軋んだ音をたてた。目にかかった前髪をぴん、と指で弾いてからいつものように微笑んでみせる。 やっと普段の調子を取り戻せたような気がする。狂いっぱなしだった思考が落ち着いていくのを感じて古泉は心の中で安堵の息をつく。要するに、宇宙人が超能力者に話があり、二人で話せる場を作りたかっただけなのだろう。 方法が随分と長門有希らしからぬが、それも長門本人に聞いてみれば良いことだ。答えが貰えるかはわからないが。 しかし、わざわざ自分に用事とは、一体何なのだろうか。好ましくない想像はいくらでもできた。 「なにもない」 けれど古泉の言葉は否定され、長門の真意を探ろうと働いていた古泉の思考はその声に遮られる。ようやく長門も箸を置き、再び口を開いた。 「あなたが言うような、話すべきことはなにもない」 再度繰り返される、不可解な言葉。想定外の返事に古泉は笑みを少し薄くする。 「おや。外れてしまいましたか。では、誰かから頼まれた、あるいは命令されたといったところでしょうか? そうですね、相手は……涼宮さん、あたりが妥当かな。涼宮さんから僕にお弁当を作るように命令された。そうでなくても、第三者から促されて今の状況がある」 違いますか、と再び長門に問いかける。長門の意思によるものでないなら選択肢はこれしかないはずだ。 「……違う」 一拍の間の後、長門はまたも否定の言葉を口にした。 今度こそ肯定の返事しか予想していなかった古泉は言葉を失う。 長門の意思ではなく、長門以外のものの意思でもない。ならば何故、今この部室で古泉は長門と二人きりで長門の手作り弁当を食べることになっているのか。 どういうことなのかと古泉は改めて今までの会話を思い返す。と、ひとつのことに気がついた。 「ああ、なら……そうですね。僕と一緒にお昼を食べたかった、というのはどうでしょう?」 長門は話すべきことはないと言っただけで、今回の誘いが長門の意思によるものではない、とは言っていない。 ずっと切り捨てられずにいた妄想を、古泉は冗談めかして言葉にする。まさか肯定はされるまいと。 「そう」 だが、あっさりと長門に頷かれ、古泉の表情がぴしりと固まる。なんとか微笑みは保っているが常の古泉のそれと比べれば随分と不完全なものだった。 「わたしが、あなたと一緒に昼食を食べることを望んだ」 静かに言い切られる。長門のこちらを見据える視線に古泉の身体は金縛りにあったように動かすことができずにいた。 「……これはこれは。そう言って頂けるのは光栄ですが」 なんとか声を搾り出す。長門の言葉は、普通であれば友達や恋人といった関係の存在に向けるものだ。 ならば長門と古泉は友達なのだろうか。長門が古泉に何かしらの好感情を抱いていると。 それを認めてはならないと湧き上がる衝動に身を任せ、古泉は長門を拒絶するよう殊更上等な笑顔を作ってみせる。 長門有希は古泉一樹個人に関心など抱かないし、古泉一樹は長門有希個人に好意など抱かない。 古泉はずっとそう思ってきた。長門の考えだって、古泉のそれとあまり変わらないものだったはずだ。 「つまり、こういうことですか。情報総合思念体の命令ではなく、彼や涼宮ハルヒからなにかを言われたわけでもない。あなたは自発的にお弁当を手作りして一緒に昼食をとろうと僕を誘ったと」 すらすらと言葉を紡ぎながら、あまりの内容の嘘くささに笑いがこみ上げそうになる。 だが長門の首はまたも縦に動かされる。 「……長門さん。もう一度言いましょう。こんなことをしなくても、何か僕に用があるなら一言言って下されば伺います。こんな茶番劇を演じ る必要はどこにもない」 何を言っているのだと心の片隅から微かな声が聞こえる。それでも古泉は構わずに、感情に任せて言葉を言い放つ。 普段の古泉ならば笑顔で長門の言葉を受け流し、その裏で相手の真意に考えを巡らす。なのに、今はそれができない。何の考えもなしに自分の手札を曝け出すなんてどうかしている。 「……茶番劇?」 その声には怒りも悲しみもない。長門はただただ無表情で古泉の言葉を聞き返す。 「ええ、茶番劇ですよ、こんなもの。我々は確かにあなたがたに敵意は抱いてはいない。これからもそれなりに良好な関係を築いていけたらと思います。ですが、こんな馴れ合いをする必要はありません。あなたの真意はわかりませんが、こんなあからさまな餌に食いつく程に我々は切羽詰ってもいません」 お互いの立場の違いをわざと強調する。古泉自身も今までの会話の流れにそぐわないことを言っている自覚はあった。 ああ、本当になんでこんなに踏み込んだ会話をしているのか。これで今の長門の行動になんの裏もなく、例えば長門のクラスメイトの入れ知恵が何かで長門はこんな突飛な行動をとってみただけだとか、そんな真相があったら今までの古泉の言動は笑い話にもなりはしない。 言うだけ言ってようやく冷静さを取り戻しはじめた頭を古泉は回転させる。何故、自分は長門の言葉にここまで噛み付いているのか。甘噛みなんてレベルじゃない。力の限り、それはもう思いっきりである。なにがそこまで自分を駆り立てるのか。 「……それは誤解。わたしとあなたとの間にこの状況に対する認識の相違がみられる」 だがあれだけ棘のある古泉の言葉を意に介すこともなく、やはり長門は揺らぎの無いトーンで冷静に口をひらく。 「わたしが、あなたと交流を持ちたいと思った。わたしとあなたはSOS団の団員であり、仲間だから。わたし個人はあなたを好ましく思って いる。今回の件について、他の存在の介入は無い」 いつになく長く喋り続ける長門の声を、遮ろうと古泉の喉が少し震える。だがその震えは声となることはなく、結局古泉は長門の言葉を大人しく聞いていることしかできない。 「情報総合思念体も関係ない。これは」 そこで言葉を区切る。強く、古泉を射抜くような視線にも言葉にも一切の揺らぎはない。 「わたしの意思」 言い切られた言葉に、凝り固まった心が動く。何故、あそこまで長門の言葉を否定しようとしたのか。古泉はようやく自分の心の動きを理解することができた。いや、最初から理解はしていたはずなのだ。ただ、それを受け入れたくなかっただけで。 ようするにそんなことを言われたら、それを素直に受け入れてしまったら、自分もいい加減認めざるを得なくなってしまうからだ。 ――古泉一樹が長門有希個人に、好意を抱いていると。 「ふ、ふふ。あはは。いや、すみません。まいりました。僕の負けです」 小さく笑い声をあげながら降参だと両手をあげる。そんな古泉の様子を見て、不思議そうに長門の首が僅かに傾く。 「なんといいますか、ね。長門さんにそんな気がないのは勿論わかっているのですが、まるで熱烈に口説かれているような錯覚がしてきまして。女性に対して言うことではないですが……かっこいいですね、長門さん」 「……かっこいい」 からかい混じりに古泉がそう言うと、長門の瞳がぱちくりと瞬く。邪気の感じられない長門の仕草を見て、古泉はくしゃりと前髪を掻き揚げる。一人気を張ってびくびくしていた自分が馬鹿みたいだ。 「まあ、そこまで言われて意地を張ってる僕が、逆に格好悪く思えてきましてね。人の好意にああも捻くれた解釈しか出来ないなんて、我ながら情けないと思ったわけです。ああ、それに折角のランチタイムにご飯がまずくなるような話題を振ってしまいましたね。つくづく面目がありません。申し訳ありませんでした」 柔和な微笑みを浮かべ謝罪の言葉を口にする古泉に長門は首を振ってみせた。 「お詫びにお茶でも入れましょう。飲み物も無しにご飯を食べ続けるのは結構つらいですしね」 古泉は立ち上がると、自分と長門の湯呑を戸棚から取り出す。普段は朝比奈みくる以外使うことのない急須を手に取ると茶葉とお湯を注ぎ入れる。 胸に燻ぶる様々な感情を今だけは見ないことにして。この珍しい状況を楽しもう。古泉は急須を手にそんなことを考える。急須から指先に、火傷しそうな程の熱さが伝わった。 それからはぽつりぽつりと他愛も無い雑談を交わしながら二人で昼休みの時間を過ごした。基本的に古泉が喋って長門が相槌を打つ。普段の長門の様子を思えば、信じられないくらい会話が成立している。時折、長門から古泉に話かけることもあった。話が盛り上がるということはないが、穏やかな時間がどこか心地良い。 そんなこんなで、話役である古泉がようやく弁当を半分食べ終えた頃には長門の弁当箱の中身は空になっていた。 古泉一人では時間内に食べきることはできそうになかったので、残った半分の弁当を長門とつつき合うことになる。他の誰かに見られたら一体なんと思われることか。誰も来ることはないとわかってはいたが古泉はちらりと扉の方に視線を向けた。勿論、扉が開くことも第三者の声が聞こえることもない。 結局、その残りのほとんどを長門が消費することで昼食の時間は終わりを告げた。 古泉の胸中に学食での涼宮ハルヒの食べっぷりを見た時と同じ疑問が湧き上がる。すなわち、あの小さな身体のどこにそんなに食物が入るのか。実に不思議だった。 二人で机の上を片付ける。弁当箱は洗って返すという古泉の言葉にしばしの沈黙の後、長門は無言で弁当箱を古泉に手渡した。 受け取った弁当箱は軽い。金属のひんやりとした感触を手の平に感じながら、長門に言いそびれていた言葉をふと思い出す。 「ああ、言い忘れていましたね。お弁当、美味しかったです。どうもありがとうございました」 長門は心なし、いつもより大きく頭を動かして頷いた。 ――先の長門の言葉を。古泉は完全に信じてはいない。信用できる立場にはない。それを長門も分かっているだろう。 それでも、それでも思うのだ。 「そうだ。今日のお礼に、今度は僕がお弁当を作ってきましょうか? 長門さんほどではないですが、それなりのものは作れますよ。おかずのリクエストがあるなら今のうちに伺いますが」 仲間のささやかな誘いを嬉しいと思うこと。その好意に何かを返したいと思うこと。……当たり前の感情を否定したくはないと思うこと。 たとえ長門の言葉が全て嘘だとしても。今、古泉の胸にあるこの感情は嘘にはならない。 「……唐揚げが良い」 「了解しました。明日すぐに、という訳にはいきませんが、近いうちにまた一緒にお昼を食べましょう。機会があればSOS団の皆さんでそれぞれお弁当を作って持ち寄ってみるのも面白そうですね」 長門が小さく頷く。長門の無感動な表情に一滴程の期待が混ざって見えるのは、はたして古泉の気のせいだろうか。 ……きっと、気のせいなんかではないだろう。根拠はないが、不思議と間違ってはいないと確信できた。 久しぶりに楽しい気分で料理ができそうだと、少し先の未来を想像して古泉は笑みをこぼした。
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弁当屋 種族:人間? 性別:男 年齢:外見年齢は二十歳そこそこ。清の時代から生きていた? 身長:175センチ? 「さあさあそこのお嬢ちゃんお坊ちゃん、お兄様にお爺様お婆様も! 当店自慢の美味しいお弁当は、いかがでございますか?」 ◆設定◆ テクノカットの黒髪と下睫毛、オレンジのエプロンがトレードマークの 進出鬼没な弁当屋。 食人を広めようと各地で店を開き肉の種類を偽り人肉入りの弁当を売るのが生業。 その体はたとえ刃で切られようとも血は流れず、薄笑いを浮かべようとも決して笑わない目は涙も流れない。 正体は『人果(レングオ)』と呼ばれる魔性の実に魅了され悪魔となったカラムという名の料理人である。 彼の過去は実の妹と関係を持っていたことを除けばごく普通の人間であった。 しかし人果を食したことがきっかけで味覚と思考が狂い家族を叔父に殺された事件をきっかけに人肉食に目覚める。 地獄に堕ちてから悪魔から刑罰を受けていたが美食家を名乗る悪魔の甘言に乗せられ契約を承諾。 その内容は『己の魂』と『父と妹どちらかの魂』を譲る代わり『永遠の命』と『受け渡さなかったほうの魂』を与えるというものだった。 いつしか「愛情を注いだ者の肉は味が良く、また食すことにより永遠にそのものとともに人生を生きられる」という狂った思考が生まれ妹リーザと永遠に生きるため魂ごと食すことを願うようになる。 好き:料理 人肉 リーザ 嫌い:リーザに仇なすもの 遊び人 酒 ◆エレチャ内での彼◆ いろいろあって改心しつつあり、店のメニューも野菜中心に変わってきている。 また現在では邪神のとっつぁまにいろいろされて味覚は甘味意外封じられ血も流れるし涙も流れる。死んでも即復活する再生力さえ除けば比較的人間に近い存在。 甘み以外の味覚を関知することはないが、長年の勘とリーザの助けを経て店を経営している ヒュー親子と親交を持ち、レオンにいじられ、レオパリス一家と仲良し。
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最近、こなたと日下部の仲が良い。 いや、元々、仲が悪いわけじゃなかったけど、偶然廊下であった時に話をする、そんな程度の仲だった。 だけど、ここ数日の二人の関係は少し違う。 こなたと話していて、日下部の名前が出てくる回数が多くなったし、日下部の方もこなたのことをよく話題に上げる。 どうやら、私がこなたの50Mのタイムを日下部に話して、それに対抗意識を燃やした日下部がこなたと勝負。 それ以来、二人の間は、急接近したようだった。 別に、それがどうしたって言うわけじゃないのよ。 ただ、日下部の事を話すこなたの顔は私が今まで見たことのない顔で、それが少し……悔しい。 こなたにこんな顔をさせる日下部が、羨ましい……。 そんなもやもやを抱えた、ある日の出来事だった。 放課後の学校。もう、人影もまばらになり、施錠も近いという時間帯。 委員会の雑用があり、それを片付けた私は、荷物を取るために自分の教室に向かっていた。 「まったく、こんなに遅くなるなんて、どんだけー」 こんなに仕事を押し付けた桜庭先生と、仕事を中々切り上げさせてくれなかった永井という生徒会長に心の中で毒づきながら、教室の扉を開ける。 「あれ……?」 誰もいない、そう思っていた教室の中央に人影があった。小学生と見紛う身長、頭頂部からちょんと突き出た一房の髪。 「こなた……?」 そう、それは先に帰ったはずの、こなた。 「かがみ?」 そのこなたは、私に気がつくと驚いた風に目を見張る。 「どうしたのよこなた?こんな遅い時間まで」 そう言って、こなたの前に立つ。相変わらず、小さいなぁ。 でも、こなたがこんな時間までいるのは本当に珍しいことだ。 いつもはゴールデンタイムのアニメがあるからと、学校が終わるとさっさと帰ってしまうのに。 あ、もしかして…… 「もしかして、私を待っててくれたとか?」 もし、そうだった嬉しい。こなたが趣味であるアニメよりも私を選んでくれたみたいで。 でも、こなたは、そんな私の言葉に、ばつが悪そうに頬をかきながら 「あ~……実は、みさきちを待ってたんだよね」 そう言った。 「え……?」 その瞬間、私の世界が、止まった。 こなたが、日下部を、待っていた? 趣味であるアニメを捨てて、こんな時間まで……? 呆然とする私に気がつかないのか、こなたは苦笑しながら続ける。 「いやぁ、一緒に帰ろうって誘われたんだけどさぁ。それが急にみさきちに部活の用事が入ってね。 それで、こんな時間まで待たされてるんだヨ」 「そ、そう……」 ようやく動き出した私の世界。 でも、さっきまでとは時間の動き方が違う、早い?遅い?分からない……でも、たしかに違う。 「かがみ?どうかしたの?」 ようやく私の様子に気がついたのだろう。こなたは、足りない背を一生懸命に伸ばして私の顔を覗き込む。 何を言ったらいいのか……分からない。 そんな時だった。 「おっす、ちびっ子、お待たせ!!」 笑顔を満面に貼り付けた日下部が、入ってきたのは。 「おっ、柊もいたのか。一緒に帰ろうぜ」 瞬間、怒りがこみ上げる。能天気な、その顔に。 なんで?なんでそんなに笑ってられるの?こなたをこんなに待たせておいて! ちょっと、こなたも日下部に何か言いなさいよ。散々待たされたんだから、文句を言う権利なら充分あるわよ! 「そだね。じゃあ、帰ろか」 でも、こなたは文句を言わない。嬉しそうな顔をして頷くだけ。 なんで、なんでよ!どうしてそんなに嬉しそうな顔をするの、こなた? アニメの時間が潰されたのよ?ネトゲの時間も減るのよ?なのに、どうして? 日下部の方に向かって歩き出すこなた。反射的に、私はこなたの腕を掴んでいた。 「か、かがみ……?」 「柊……?」 あ……。 気まずい沈黙が辺りに降りる。 なんで私、こなたの腕を掴んでるんだろう……? 「ゴメン……なんでもない。早く帰りましょ」 ただ、そう言うしか……なかった。 「じゃあね~、かがみ~、みさきち~!」 大きく手を振るこなた。小さいからだろう、よく見えるようにと、飛び跳ねている。 「おう、じゃあなぁ、ちびっ子ぉ~」 「うん……」 いつもと同じ帰り道、違うのは私とこなただけじゃなく、そこに日下部がいたこと。 「んじゃぁ、帰ろ~か、柊~」 日下部とは、中学の時同じ学区内だったから、割合家が近い。もう暫くは一緒にいないといけない。 私の気持ちを知ってか知らずか、日下部は能天気に話しかけてくる。 「なぁなぁ、知ってるか柊~?」 なにをよ……。 「ちびっ子ってスッゲー物知りなんだよな、なんとかアカデミーって学校で、賢者って呼ばれてるらしいじゃん?」 それぐらい知ってるわよ……あんたよりこなたとの付き合い長いんだから。 「後、萌え~ってやつな、私、初めて知ったよ」 ふ~ん、良かったわね。あんたもオタクになれば? 「それに、ちびっ子って抱きしめると、すんげ~柔らかいのな、ほっぺたとかふにふにしてて、マシュマロみたいなんだ」 そう、抱きしめるとね…… え……? 今、なんて言った? 「え?だから、ちびっ子って抱きしめるとスッゲー柔らかいって、柊も試して見れヴァいいって、絶対」 こなたを、抱きしめる……?日下部が、そんな事をこなたにしてたの? 足元が崩れる、そんな感じがした。 「あ、そうだ、柊。これからちょっと買い物に付き合ってくんない?」 日下部の言葉に、我にかえる。 「な、なんでよ?」 「いや~、ちびっ子にミートボールのおいしさを教えてあげようって思ってな。明日持っててやるって約束したんだぜ」 再び、世界が、壊れる。 それって、手作り弁当……? 「柊?柊?」 私を呼ぶ日下部の声は遠い世界の出来事で、今の私には届かなかった……。 結局、用事があるって事で日下部の買い物には付き合わずに、私は家に帰った。 「はぁ……」 何もする気が起こらず、着替えもせずにベッドに寝転がる。考えるのは、こなたの事。 「手作り弁当……か」 それって、こなたがよく言うギャルゲーの定番イベントよね。それで、親密度がアップ、とか。 じゃあ、きっとこなたは楽しみにしてるんだろうな……。 そう考えると気が滅入る。 何でだろう、こなたが日下部と仲良くなっても、よく考えたら私には関係ないじゃない。 でも、それでも……。 手作り弁当……。 「お姉ちゃん、ご飯だよ~」 つかさの声がする。いい、今は食べたくない。 「どうしたの?お姉ちゃん?」 なんでもないわよ。 「もしかして……こなちゃんと、何かあった?」 「な、何で!?」 思わず飛び起きた。 「だって、お姉ちゃんが落ち込む時って、こなちゃん絡みのことが多いから、なんとなく」 私とこなたの間には何もなかった。でも、つかさの言ってることは強ち間違いではないのかもしれない。 教室で、思わず掴んだこなたの腕。私は、あの時、何を思ったのだろう。 日下部の方に向かって歩くこなた、その顔には私に向けない種類の笑顔があって……。 あ、そうか……私、寂しいんだ。 こなたが、日下部と仲良くなって、私から離れてしまう事が。 こなたが、私の知らないこなたになってしまう事が。 「何があったのか知らないけど、こなちゃんと早く仲直りした方がいいと思うよ」 微笑むつかさ。どうやら、こなたと私が喧嘩したとでも思っているのだろうけど、それは違う。 でも、仲直り、か。そういうのじゃないけど、何か切欠は欲しいわね。 私のこの気持ちを整理する為に……よし! 「つかさ!」 「え、な、何かな」 「明日のお弁当当番、交代して!」 次の日、朝。 私の目の前には、お弁当箱が、3つ。 ひとつは、私の。 ひとつは、つかさの。 そしてもうひとつは……こなたの為のもの。 先ほど完成したばかりのそれは、焼きソバに玉子焼き、そして海苔ご飯というとてもシンプルなもの。 料理の苦手な私にはこれが限界だ。それでも、ひとつひとつ、こなたの事を想いながら、作った。 まだほんのりと暖かい空気を早朝の冷たい空気の中揺らしているお弁当をぼんやりと眺める。 ……作って、しまった。 昨日の晩、お弁当当番交代をつかさに頼んだ時の高揚感は消え、今はただ、不安だけが残っていた。 こなたは、受け取ってくれるだろうか。 こなたは、おいしいって言ってくれるだろうか。 こなたは…………。 こなたは……。 ふと、時計に目をやると、もう、出発しないといけない時間だった。 ため息をついて、お弁当箱を包みにかかる。急がないと、こなたを待たせちゃう。 こなたのお弁当箱を包む手が震える。不安は消えない。 しっかりしろ、私。今は考えてもしかたの無いことだ、そう、今は……。 「かがみ、おはよ~」 「お、おはよう……」 待ち合わせの駅で、いつもと同じように挨拶を交わす、私とこなた。 つかさはいない。私とこなたが喧嘩したと思っているあの子は、仲直りできるようにと、私とこなたが二人きりになれるようにと、先に出発した。 ちょっと不器用な、あの子らしい配慮だった。 でも今は、その配慮が少し辛い。 「いやぁ、昨日はネトゲで先生と盛り上がっちゃってさぁ。気がついたら朝になってたヨ」 私の隣で、こなたが何かを言っている。でも、私はその半分も内容を聞いてはいなかった。 いや、聞きたくなかった。 こなたの口から、いつ日下部の名前が飛び出すのか、それが怖くて。 それを思うと、聞き慣れたこなたの声も急に縁遠く感じられる。 本当は聞きたいのに、話がしたいのに。 こなたぁ……。 「……かがみ、大丈夫?」 「えっ……?」 気がつくと、こなたの顔が目の前にあった。 私を覗き込む瞳には、気遣いの色が浮かんでいる。 「いや、なんか昨日からかがみの様子がおかしいから、どうかしたのかなって」 嬉しかった。日下部と話していても、昨日の私の様子をちゃんとこなたは見ていてくれた。 ……お弁当の事を切り出すなら、今しかない。 「あ、あのね、こな――――」 キーンコーンカーンコーン。 「うぁっ!あれ予鈴じゃん!!かがみ、急ごっ。早くしないと遅刻しちゃうよ」 「あ、こなたっ……」 「ん、なに?」 「……なんでもない」 「そう?とにかく急ごう!」 そう言って走り出したこなた。私はその背を追いながら、ふと鞄の平に手を当てた。 さっきまでお弁当の熱で温かかったそれは、もう、冷めていた。 お昼休み、すぐにでもこなたのクラスに行こうと思っていたのに、しかし、それは出来なかった。 昨日片付けた用事についての確認があるからと、生徒会長、永井に呼び出されたからだ。 よりにもよって、今日という日に。 そう思うと腹が立つ。もしかして、わざとやってるんじゃないだろうか。 おかげで、いつもより10分程遅れて、こなたのクラスに向かう。 もう、日下部はこなたに手作り弁当を渡したのだろうか。 時間を考えれば、もう食べ始めていてもおかしくない。 手作りミートボール弁当をこなたに差し出す日下部。 嬉しそうに受け取るこなた。 きっとこなたの事だ、自分のお箸なんか持っていないに違いない。 仕方ないな、と苦笑して、自らのお箸でミートボールを掴む日下部。 餌をねだる雛のように口を開けて待つこなた。 日下部のお箸が、こなたの口にミートボールを運ぶ。 そしてこなたは、食べる。 おいしそうに口を動かすこなた。それを見つめる日下部。 その視線に気がついたこなたが日下部の方を向いて……微笑みを浮かべる。 ……私の知らない、笑みを。 「あぁっ、もうっ!!」 自分の想像に嫌気が差して、更に腹がたつ。 こなた、こなたっ! こなたこなたこなたこなたこなたこなたこなたこなた……。 まるで何かの呪文のようにこなたの名前を呟きながら、廊下を駆け抜ける。 途中すれ違った黒井先生が、「廊下は走るな!」と言っていた気がするけど、そんなの関係ない。 一刻も早く、こなたの元へ。 それしか考えられない。 他には何も、考えたくない。 第3者から見たら、私は滑稽に見えるのかもしれない。たった一人の人の為にここまで気を揉んで、苦しんで。 滑稽でも構わない。だってそれ程、私は、こなたの事が……好きなんだから!! 「あれ……?」 足が、止まる。 好き……?私が、こなたを? あ、そうか……そういうことなんだ。 昨日、こなたが私から離れるのが寂しいって思った。でも、何で寂しいのか、今、分かった。 理由は……好きだから。 いつも一緒にいて、一緒に遊んで、喧嘩して、仲直りして。 高校に入ってから、いつもこなたが一緒だった。クラスは違っても、ずっと。 ちょっとしたことで笑って、照れて、落ち込んだり、甘えてきたり。 そんなこなたを、好きになっていたんだ。 それを取られるのが、怖かった。しかも、私の知り合いに。 そう思ったら、急に気持ちが楽になった。自分に素直になるのがこんなに気持ちのいいことだったとは。 「待ってなさいよ……こなたぁっ!」 そう言って、再び私は、走り出した。 こなたの教室。その扉の前に立つ。 自分の教室以上に高校生活を過ごしてきた場所だ、もう、勝手知ったる、何てレベルじゃない。 扉にかけた手が、震える。 この扉の向こうに、いる。こなたが。日下部と一緒に。 そう思うと、後一歩が踏み出せない。 こなたと日下部が仲良くしているのを、見るのが辛い。こなたには私を見て欲しい。 きっと私は、独占欲が強いのだろう。 息を深く吸って、吐いて。扉にかけた手に力を込める。 例え辛くても……こなたに会いたい。 そして、一気に扉を引き開けた。 「あ、かがみ、ようやく来たね~」 こなた……。 その顔を見た途端、一気に顔が赤くなるのが分かった。好きだって自覚した以上、どうしても意識してしまう。 「いやぁ、待ちくたびれたヨ。もうお腹ペコペコ」 こなたの言葉に周りを見れば、つかさ、みゆき、峰岸、日下部。6個机を繋げて思い思いにくつろいではいるが、誰も昼食をとった形跡が無い。 何で……? 「こなちゃんがね、どうしてもお姉ちゃんを待つんだって」 つかさの言葉に、こなたは恥ずかしそうに俯きながら、 「だってさ、なんか、かがみがいないと始まらないって言うか……」 ゴニョゴニョとそんな事を呟いた。 「そっか。ありがとね。こなた」 ありがとう、その一言が素直に出た。嬉しくて、嬉しくて、そんな言葉じゃ足りないぐらい嬉しいんだけど、今は、それしか言えない。 「うん!」 私の反応に喜んでくれたのか、こなたは大きく頷いた。 「皆も、待たせちゃって悪かったわね。じゃあ、食べましょうか」 そう言って、空いている席――こなたの隣だ――に腰を下ろす。こなたの向かいには、日下部。 私は、鞄の中を探って、お弁当箱を二つ、手繰り寄せる。 また、手が震えてきた。 しっかりしろ、私。ここまで来たんだ、もう、逃げることはできない。面と向かって、こなたに私の作ったお弁当を渡すんだ。 「こ、こな――」 「ちびっ子、約束の品、持ってきたぜっ!!」 私と日下部が声を上げたタイミングは、ほぼ同じだった。 でも、緊張に震えた私の声なんかより、日下部の声の方が大きくて、自然、こなたの注意もそちらに向いてしまう。 「うぉっ!みさきち、そ、それは……」 こなたが驚くの無理は無い。日下部が持ってきたのは、とても、とても大きなお弁当箱。 蓋を開ければ、ミートボールが所狭しと詰め込まれている。 「ど~だちびっ子、スゲーだろ」 「いや、凄いっていうかさ……」 得意げに胸を張る日下部と対照的に、こなたは呆れ顔だ。 「前にも言ったけど、チョココロネよりミートボールのほうがウマいって、絶対。ホレ、まずは一個」 そう言って、自分の箸でミートボールを掴み、こなたの方に差し出す日下部。 アレ……?この状況って、さっきの、私の……? 呆然と、お弁当箱を持ったまま固まった私。そんな私に気がついたのだろう、みゆきが声をかけてきた。 「どうかしましたか?かがみさん」 「あ、えっと……」 「あら?お弁当箱が二つ。でも、もうつかささんは御自分の分を持っていますよね?」 「えっと……これは、その、こなたにって思って、作ったんだけど」 その言葉に、ミートボールを口に詰め込まれて、困惑していたこなたが顔を上げた。 「えっ?かがみが、私に?」 「う、うん……」 「う~ん、ありがたいんだけど、そんなには食べられないよ」 そう言って日下部のミートボール弁当を指すこなた。確かに、あの量では、私のお弁当まではとても食べきれないだろう。 でも、その時私が抱いたのは、別の感想。 「……あっそう。私の作ったお弁当は食べれないって言うの」 「へ?」 「そんなに、日下部の作ったお弁当がいいんだ……」 「か、がみ……?」 「じゃあ、あんたなんて一生日下部にミートボールを食べさせてもらってればいいのよ!! こっちの気も知らないで、こなたの、バカァァァッ!!!」 私の言葉にショックを受けた顔をして固まるこなた。 我ながら、理不尽な怒りだとは思う。こなたが言ったのは量の問題。私の作ったお弁当が嫌だ、という意味ではない。 分かってるけど、でも、でも、悔しかった。こなたが、日下部を選んだみたいで。 思えば、この時の私はこなたと日下部の仲の良さを目の当たりにして、大分混乱していたのだろう。 好きだから、こなたの事が大好きだから。冷静に物事を捉えられなくなるくらい、混乱した。 だから、突然叫び声を上げた私に向けられた周囲の視線も、痛かった。 こなたに対して怒鳴ったことへの、非難の視線。 「っ……!」 いたたまれなくなり、お弁当を落として、私は教室の外へと飛び出した。 「かがみっ!」 驚いたようなこなたの声が追って来る、でも、振り向けない。 ……振り向けなかった。 「……はぁ」 教室から飛び出した私は、屋上の手すりにもたれていた。 ここなら、誰とも顔をあわせる心配は無いと思ったし、今は、吹きつける風に身を任せたかった。 ……こなたに、悪いことしちゃったな。 思い出すのは、さっきの出来事。込み上げるのは、罪悪感。 こなたが、私に怒鳴られる謂われは無い。ただ、こなたと日下部の仲に嫉妬した私が醜態を演じただけだ。 これから、どうしようかな……。 顔を上げると、抜けるような空の青さが、目に沁みた。 もう、戻ることは出来ない。それならいっそ、ここから身を投げてしまおうか。 ……なんてね。 自虐的な笑みが浮かぶ。そんなことは出来ない。 何故なら、あんなことがあっても、私はこなたに会いたいと思っているのだから。 「こなたぁ……」 込み上げてくるものを押さえようと、必死に目を押さえる。それでも、熱いものが私の頬を伝い、それが一層私を惨めにした。 「こなた、こなた、こなたぁ……」 「かがみっ!」 ……え? こなたが、いた。そこに。私の作った、お弁当を持って。 私を探して校舎内を走り回ったのだろうか。息は上がり、頬は紅潮していた。 来て、くれたんだ……。 そう思うと同時に、罪悪感も強くなる。 いざ顔をあわせるとどうしたらいいのか分からない。 気がつくと、私は逃げていた。 「かがみぃっ!」 逃げる私を、こなたが追う。元々狭い屋上、更には身体能力はこなたの方が上なのだ。 数十秒としないうちに、私はこなたに捕まった。 「離して、離してよっ!こなたっ!」 暴れる私を、しかしこなたは体格差を押して、離すことはなかった。 「逃げないでっ、かがみっ!」 いつになく強い調子のこなたの言葉。それに圧倒された私の動きが止まる。 そして次の瞬間、私はこなたに抱きしめられていた。女の子特有の甘い香りが鼻孔をくすぐる。 柔らかい……。いつだったか、日下部が言ってた事を思い出す。本当にマシュマロみたいな柔らかさだ。 「こなた……ゴメン」 自然に、謝罪の言葉が口から出ていた。 「私こそ、ゴメンね」 「何でこなたが謝るの?怒らないの?」 「だって、かがみは本心からあんなこと言う人じゃないって、私は知ってるよ。 だから何か理由があったんだよね。私の事で」 そう言うと、こなたは私の髪を撫でてくれた。優しく。何度も、何度も。 その感触に、再び熱いものが込み上げてくる。それと一緒に、私のこなたに対する想いも。 「こなたが……日下部と仲良くなっ……私の知らな……っ、こな、に……って。 だかっ……私、寂しくて。わたっ、こなたのこと……好き、だから。」 「うん……」 「だから……っ、こなたの為に……お弁当……おいしいって、言って……もらっ……こなたの、一番に、なりたくて」 泣きながらの、私の、告白。混乱して、支離滅裂になってるそれを、笑わず、こなたは聞いてくれた。 優しく私を抱きしめながら。 「そっか……あ~、ちょっと油断してたかな」 「……ぅく、何がよ?」 「言わなくても伝わってると思ってたんだよね、いつだって、かがみは私の一番だってことが」 「……そういうことは、ちゃんと言葉にしなさいよ、バカぁ……うわぁぁぁん!!」 そう言って、私は泣いた。こんなに泣いたのは初めてだと思うくらいに。 「うん……ゴメンね、かがみ。じゃあ、改めて言うよ。いつだって、かがみは私の一番、だよ」 そう言ったこなたは、私のよく知るこなただった。日下部には絶対見せない、私だけの笑顔。 私も、本当は分かっていたのかもしれない。こなたの気持ち。だけど、きっとこんな風に言葉にして欲しかったんだろう。 そしてそれが得られた今、私は、愛する人の腕の中で本当に幸せだった。 キーンコーンカーンコーン…… 「あ~、授業始まっちゃったね」 「そうね……」 あの後、中々泣き止まなかった私を、こなたはずっと抱きしめていてくれた。 私の涙が止まるまで、ずっと。 「でも……」 「ん?どったの、かがみ?」 「もうちょっと、こうしていたい」 そして今、私はこなたに膝枕をされいる。 こなたは、私に膝を貸しながら、髪をそっと、撫でてくれる。 「しょうがないな~、かがみがそうしたいなら、いいよ」 「ありがとう、こなた」 涙で濡れた頬を、冬にさしかかろうというこの時期の冷たい風が撫でていった。 でも、こなたと一緒なら、そんな冷たさも感じない。 「……」 こなたの温もりを感じながら、私の意識はゆっくりと夢の世界への階段を上っていく。 と……。 グゥゥ~ッ! な、何の音!? 「あちゃ~、失敗失敗」 思わず目を開けると、こなたの照れたような視線とぶつかった。 「ど、どうしたの?こなた」 「いやぁ、結局、お昼ほとんど食べてなかったからね」 頬をかきながら言うこなた。その姿に、また罪悪感が込み上げる。 「ご、ごめんね、こなたっ!私……」 慌てて口を開いた私の、その唇を、指で押さえながらこなたは静かに首を振った。 「もう、そのことは私たちの間では言いっこなし。かがみは他に謝らないといけない人達がいるでしょ?」 あ……そうか、日下部達にも、迷惑かけちゃったんだよね。後でちゃんと謝らないと。 「それにお腹がすいても、だいじょーぶ」 そういってこなたが取り上げたのは。 あ……。 私の作った、お弁当。 「かがみが私のために作ってくれたお弁当だもんね。ありがたく頂きますよ」 こなた……。 「さてさて、今日のかがみ弁当は~っと」 包みを開けるこなたの手、もっとちゃんとしたおかずが出来ればよかったな、と今更ながら後悔。 「おぉっ!これは、またシンプルなお弁当で……」 「わ、悪かったわね……」 「いやいや、これで豪華なおかずが出てきたら、逆にかがみらしくないしね」 「どういう意味だよ、それ!」 こなたは、なんでもないよぉ、と笑いながら。 「じゃあ、頂きますか。 ……まずはこの玉子焼き」 「あ、ま、待って!」 「ん?」 「わ、私が、こなたに食べさせてあげる」 「なんと!?」 こなたは大げさにのけぞりながら、 「屋上で手作り弁当、さらに‘ハイ、あ~ん’的なシチュ。コレなんてギャルゲ?」 なんて事を言った。 「い、いいじゃない。私は……こなたに、そういうこと、して、あげたいんだから」 最後の方は声が小さくて、ほとんど聞こえてないと思ったのに、こなたにはしっかり聞こえていたようで。 「んふ~?やっぱりかがみは可愛いねぇ」 「く……」 返す言葉も無い。 「と、とにかく、はい、あ~ん」 「あ~ん」 もっとからかわれるかと思ったが、こなたは素直に口を開けて待っててくれた。 その口に、玉子焼きを入れる。 「むぐむぐ……」 「ど、どう……?」 緊張の一瞬。味はどうだっただろうか? 「ん?コレ、ちょっとしょっぱい」 「そう……」 大分へこんだ、やっぱり私じゃ上手く出来ないのかな。 「でも……」 ……え? 「おいしいよ。かがみと同じ、優しい味がするもん」 「こなたぁっ!!」 そんなこと言われたら我慢できないじゃない。 思い切り私はこなたに抱きついた。 「ご馳走様でした」 「はい、お粗末様」 私の作ったお弁当を綺麗に食べ終わったこなたは、ん~、と思い切り伸びをする。 「いやぁ、だけどまさかかがみから手作り弁当を貰う日が来るとは、 長生きはするモンだよ」 そう言って微笑むこなた。その肩に、私は自分の肩を預ける。 「ねぇ、こなた……今日、泊まりに言っても、いいかな?」 「うぉっ!どうしたの、急に?」 「いいじゃない、お弁当のおいしい作り方とか教わりたいし、それに、少しでもこなたと一緒にいたい気分」 それを聞いて、こなたにしては珍しく苦笑しながら、 「はいはい、今日のかがみは甘えんぼさんだね~。いいよ」 了解してくれた。 こなたに言われなくても、泊まりに行ったら、うんとこなたに甘えるつもりだ。 「こなた……」 「なに?かがみ」 「大好きだよ」 「私もだよ」 屋上で、二つの影はゆっくりと、一つに重なった。 コメントフォーム 名前 コメント GJ! -- 名無しさん (2022-12-23 20 21 32) なんて良いssなんだっ…! -- 名無しさん (2021-01-05 02 34 55) 割とシリアスな話の筈なのに、ニヤニヤしてる自分がいるよ。 -- 名無しさん (2012-07-22 10 30 19) 俺は今、萌~死に一歩手前のCPAッス GJ -- kk (2010-03-24 17 46 30) ↓↓↓↓死ぬなww -- 名無しさん (2010-03-23 22 23 02) 萌えた -- 名無しさん (2010-02-01 18 08 55) 感動した -- 名無しさん (2010-02-01 01 37 16) 号泣した -- 名無しさん (2010-01-15 22 04 44) 死んだ -- 名無しさん (2010-01-15 21 48 00) 泣いた -- 名無しさん (2009-12-08 20 13 28)
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下記の食材に中国産が含まれています。 【オリジン弁当】 <弁当> から揚げ弁当 鶏肉 あぶり豚とろエビフライ弁当 鶏肉 幕の内弁当 鶏肉 豚肉とピーマンの細切り炒め弁当 豚肉 ホイコーロー弁当 豚肉 のり白身魚弁当 白身魚ロシア産→中国加工 <惣菜> チキン竜田 鶏肉 サクサクチキン竜田 鶏肉 若鶏のから揚げ 鶏肉 肉団子のデミグラスソース 豚肉・ブロッコリー 高野豆腐の含め煮 アスパラ 揚げだし豆腐 アスパラ ちなみに白米は日本産ブレンド米。| 【ほっかほっか亭】 返答は来ましたが、まったく教えてくれないです。 「一部中国産を使用してます。でも安全です」のみ。 オリジンですら教えてくれたのにかなり怪しいですね。 コンビニ並みの食材管理と見ました。
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autolinkTOP>【あ】>愛妻弁当 愛妻弁当 (あいさいべんとう) 分類2【物】 ジャンル1【一般】 若くてイイ男が食べてると、嫁さんが女子社員よけに作った「売薬済みよ~」と言うメッセージが伺えるが、食べる人によっては、嫁さんからお小遣いあんまり貰ってないんやな~と思われてしまう事もある。 登録日 2004/01/13 【あ】一覧 あ・・・ アートネイチャー 哀 愛【あい】 亜依 iアプリ アイアンキング 合鍵 愛妻弁当 愛してる 開いた口が塞がらない IT革命 アイビーシート 相棒 アイマスク あいりん地区 アオレンジャー 赤井秀一 赤い玉 赤川次郎 阿笠博士 あかひげ薬局 赤福餅 赤星憲広 赤星ラーメン あかんたれ 秋山莉奈 アクマイザー3 浅井良 浅香唯 浅野温子 足跡 アジアン あした天気になあれ あしたのためにその1 明日も勝つ! 味道楽 アッチソン アデランス アトランジャー アナザーアギト あなただけ見えない アフター あぶない刑事 APTX4869 アマゾン 天邪鬼 綾波レイ 新井貴浩 新たなる変身 A-LA-BA・LA-M-BA アリバイ アルティメットフォーム アルプススタンド 泡踊り 暗号 アンコウの餌待ち 暗黒時代 安全日 安全ピン あんた誰や? アンディー・シーツ あんパン アンフェア ■ トップページへ移動 ▲ このページ上段に移動
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重箱弁当(じゅうばこべんとう) 重箱弁当 EXスキルカード 使用条件:黄 味方エースキャラにHP+200する。味方エースキャラと同じ作品の味方前衛キャラが2体以上登場している場合、味方キャラ全てに防+300する。 「こりゃもう食べるっきゃないでしょ? それを断っちゃ彼氏失格よ」 カード番号 Ver.17.0/EX0143 レアリティ EX/サイン コメント コメントの入力。必須ではない。
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野菜弁当 ●材料 お米 【購入可】 卵 【購入可】 カボチャ 【購入可】 キャベツ 【購入可】 ※店売りアイテムだけで作れるお弁当。
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imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 基本情報 配信名 海苔弁当 ジャンル ゲーム実況 性別・年齢 男性・青年祈祷中 マイク 有 配信時間帯 夜0時前後(不定期配信) あなたは - 人目のゆっくりすな~であり現在-体のゆっくりさんが見ています。 +*配信についての更新 東方メインでSTG、ハード・EXシューター 主のステータス +*履歴とか グラディウスV(1周完了) グラディウス外伝(1周完了) ANUBIS Z.O.E SE版(HARDでクリア) 二番煎じオブリビオン(近接脳筋キャラで戦士ギルド・メインクエスト・ガクブル島・アリーナをクリア、基本的に通常難易度でコンパニオン二人連れ、大型modはFranのみ) 魔法・錬金重視オブリビオン(コンパニオン一人連れ、通常難易度、メイジギルド・メインクエスト・MODクエスト(復活のマニマルコ)をクリア、大型modはFran+OOO) The Tower II(未完のまま終了) +*伝説 The Tower IIでランクアップ条件に孫正義を満足させるフラグが立たずにずっと孫が入り浸る事になり、その事から現在でも孫ネタが上がる ↑に同じく、テロリストがビルに爆弾を仕掛けるイベントで気前良く身代金を払っていたため、リスナー達もこぞって爆弾設置レスを連発 夏場の仕事中、あまりの暑さに生肉を4㎏食べた(本当は水5リットル飲んだ話) 魔法・錬金重視オブリビオンその5において配信の最後で、音声が水没にも宇宙人の声にも聞こえるような音声エラーを引き起こす ある日シロディールに降り立った海苔弁当は女体化してしまい、魔法が使えるようになってしまった、海苔弁当はDカップになった自分の乳の感触を楽しみながらシロディールを散策し、元の世界へと戻る手段を探すのだった、という解釈でいいんですか? おっぱいもブラの擦れる音だけでサイズわかると言う説がある 「おっぱいの匠、海苔弁当。見るも無残な絶壁をたわわな果実にするのはお手の物、いわゆるDカップに愛された男。そんな彼を人は、シロディールの野田義治と呼ぶのです」(コメントより抜粋) +*名言 タマネギは水に晒してから調理しましょう。 ジョルジュ長岡は俺の心の師匠 哺乳類に生まれた以上はおっぱいを敬うべき +*ネ申プレイ及びm9プレイ 魔法・錬金重視オブリビオンで魔法が強くなりすぎてほとんど錬金していなかった事もあった +*配信環境 OS Microsoft Windows XP CPU Intel(R) Core2Duo E8500 3.16GHz Memory 4GB VGA NVIDIA GeForce 9600GT 512MB capture I-O DATA GV-MVP/RX3 Sound Creative PCI Express Sound Blaster X-Fi Titanium マイク BUFFALO マイクロフォン スタンダード ホワイト キャラ投票 選択肢 投票 孫 (8) ダッカ- (0) カーチャン (1) やっぱ腋巫女だろ (0) いやいや魔理沙だろ (0) キャーイクサーン (3) ゲームリクエスト・その他コメント てす -- 名無しさん 作ってくれた方ありがとう!!適当に配信環境と履歴を更新しました -- 海苔弁当 レプスたん俺だああああ結婚してくれえええええ -- コッゾ 名前 コメント 今日: - 昨日: - 合計: -
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まくのうちべんとう【登録タグ レア度ノーマル レシピ 不破評価 五十音ま 伊達評価 作られる個数5 和食 必要体力40 最大レベル☆5 神崎評価 辻評価 追加日20131107 霧島評価 音羽評価】 カテゴリ 和食 習得条件 チャレンジクエスト"「幕の内弁当」を手に入れよう/むずかしい" でレシピ獲得 最大レベル ☆5 必要体力 40 作られる個数 5 レア度 ノーマル レシピ追加日 2013/11/07 習得方法 チャレンジクエスト"「幕の内弁当」を手に入れよう/むずかしい" クリア・レシピ獲得 → 幕の内弁当 習得(※実際に習得可能なのは11/15から) 料理レベル別 獲得リッチ・イベント 料理レベル 獲得リッチ グルメ値 習得レシピ 発生クエスト 達成クエスト 獲得アイテム ☆0 120 50 - - 【二人のヒミツ】辻編(1/3) - ☆1 132 55 ☆2 144 58 ☆3 156 60 ☆4 168 63 ☆5 180 65 キャラ別 花・渦の数 花は正の数、渦は負の数にしてください。 背景色はコメントの文字の色です。(花・渦の区別ではありません。) 料理レベル 霧島 音羽 辻 伊達 不破 神崎 ☆0 ☆1 3 1 ☆2 2 1 ☆3 2 3 1 1 ☆4 3 1 1 ☆5 2 1 3 1 1 1 ▲▲ページ top
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最近すっかり『ほっともっと』にその座を奪われた『ほっかほか亭』だけど(全く別系統の店舗なんだよね)、 探せばあるもんだね。 で、ハンバーグ弁当が100円引きで、なんかお得な感じに陥ったんだけど、実は勘違いなんだよねこれ。 いや、勘違いじゃない。実際期間限定で100円引きはお得だろう。 ただそれは、なんか滅多に割引とかしないっぽい店での割り引きだから、これはお得だ!! って思えるだけであって、 スーパーなんて毎日夜にはハンバーグ弁当含めた色んな弁当が半額だからね・・・。 これって、実は凄い事だったんだね。 スーパーって、凄い場所だったんだな。 なんか当たり前のようになってたけど、考えてみたら、 当たり前のように、しかもほぼ毎日? お弁当が半額になるって、外食産業としてはありえないことだよね・・・。 スーパー、すげえ。 トップページ