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ここを編集 ■映画ドラえもん のび太の南海大冒険 オープニングアニメーション 原画(関根昌之、木村文代と共同) ■忍たま乱太郎 (10期) 演出 55 56 57 73 74 75 作画監督 34 38 39 55 56 57 73 74 75 ■ボンバーマンジェッターズ 作画監督 3 7 ■忍たま乱太郎 (11期) 演出 8 11 12 作画監督 8 11 12 26 27 28 46 47 48 ■かいけつゾロリ 作画監督 6 12 18 24 31 36 43 48 ■まじめにふまじめ かいけつゾロリ 作画監督 2 8 14 20 26 33 39 46 51 57 63 68 74 80 85 91 97 ■忍たま乱太郎 (15期) 作画監督 13 14 15 SP(浦) 40 41 42 ■忍たま乱太郎 (16期) 作画監督 4(粉) 5(粉) 11(石) 12(石) 13(馮) 14(馮) 20(石) 21(石) 22(石) 23(石) 25(粉) 34(馮) 35(粉) 39(粉) 40 41(粉) 42(粉) 48(石) 49(石) 50(石) 52(馮) 53(馮) 54 61(粉) 62(粉) 63(粉) 67(石) 68(石) 69(石) 70(馮) 71(馮) 72 79(粉) 80(粉) 81(粉) 85(馮) 86(馮) 87 88(石) 89(石) 90(石) 100 ■ポルフィの長い旅 作画監督 39 43 ■忍たま乱太郎 (17期) 作画監督 1 2 3 25 26 27 40 41 42 58 59 60 79 80 81 89 90 ■たまごっち! 作画監督 3 9 15 ■忍たま乱太郎 (18期) 作画監督(全て馮淼と共同) 16 21 40 42 61 62 85 ■マジック・ツリーハウス 作画監督(堀剛史、吉原幸之助、加来哲郎、伊藤秀樹、清水洋と共同) ■忍たま乱太郎 (20期) 作画監督 3(鈴) 4(鈴) 6(鈴) 7(加) 8(加) 9(加) 20(鈴) 21(鈴) 22(鈴) 24(高) 28(加) 29(加) 31(加) 32(加) 33(加) 34(鈴) 35(鈴) 36(高) 49(加) 50(加) 51(加) 58(新) 67(ア) 68(ア) 69(加) 70(加) 71(加) 72(加) ■映画 かいけつゾロリ だ・だ・だ・だいぼうけん! 作画監督(をがわいちろを、加来哲郎、生野裕子、芳川弥生、柳田義明、加瀬政広、重田敦司と共同) ■忍たま乱太郎 (21期) 作画監督 6(田) 7(加) 8(桑) 10(鈴) 11(鈴) 12(鈴) 13(加) 14(加) 15(加) 22(田) 23(加) 24(桑) 28(松) 29(鈴) 30(鈴) 46(桑) 47(桑) 48(高) 52(松) 53(鈴) 54(鈴) 58(加) 59(加) 60(加) 64(高) 65(桑) 69(加) 70(松) 73(鈴) 74(鈴) ■映画 かいけつゾロリ まもるぜ!きょうりゅうのたまご 総作画監督(船越英之と共同) 作画監督(芳川弥生、生野裕子、乙幡忠志、諏訪可奈恵、阿部千秋と共同) ■忍たま乱太郎 (22期) 作画監督 9(佐) 10(松) 11(加) 12(加) 13(牧) 14(小) 15(加) 20(松) 21(加) 22(加) 23(加) 24(佐) 25(桑) 28(香) 32(加) 34(加) 37(加) 40(松) 41(黒) 42(佐) 46(桑) 47(加) 49(桑) 50(加) 54(加) 55(加) 56(加) 66(桑) 67(加) 68(加) ■トライブクルクル 作画監督 3 11(中) ■忍たま乱太郎 (23期) 作画監督 5(加) 8(桑) 11(加) 13(加) 15(内) 19(加) 21(加) 22(加) 26(加) 33(内) 34 35(田) 38(加) 39(加) 40(加) 46(内) 47 48(田) 53(加) 54(加) 55(加) 58(加) 62(新) 63(内) ■忍たま乱太郎 (24期) 作画監督 15(加) 18(高) 19(有) 20 26(加) 27(加) 28(加) 33(中) 34(中) 35(浦) 38(加) 41(加) 43(加) 46(加) 48(中) 50(中) 56(加) 57(加) 58(加) 59(加) 69 ■忍たま乱太郎の宇宙大冒険 with コズミックフロント☆NEXT 宇宙船デザイン(3~8話) ■忍たま乱太郎 (25期) 作画監督 19 20 41 48(加) 49(加) 50(加) ■映画 かいけつゾロリ ZZのひみつ 作画監督(をがわいちろを、関根昌之、船越英之と共同) 3DCG(大橋賢史と共同) ■新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION 作画監督 9 総作画監督 12 15 16(永) 17 18 20 21(あ) 23 24 28 30 32 34 35 38 40 41 44 46(あ) 47 50 51(西) ■忍たま乱太郎 (27期) 作画監督 1 13 21 22 32 33 37 ■ぼくらの7日間戦争 作画監督(西岡夕樹、高橋恵理子、sataりすく、常盤健太郎、北山修一、をがわいちろを、飯飼一幸、清水恵子、玉利和枝、清水洋と共同) ■もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ #9・11・14・19 ゲストキャラクターデザイン 総作画監督 2 4 7 9 11 12 14 15 17 18 19 20 21 24 ■忍たま乱太郎 (28期) 作画監督 57 ■もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ (第2シリーズ) 作画監督 20(中・ア・服) 総作画監督 2 3 6 8 9(芳) 12(芳) 13(芳) 16(芳) 17 20(芳) 23 24 ■忍たま乱太郎 (29期) 作画監督 42 47 53 57 ■もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ (第3シリーズ) 作画監督 OP 16(加・寺・根・加・荻・杉) 総作画監督 8 12 14 18 24 25(芳) ■かいけつゾロリと水のおひめさま 総作画監督 ■映画 かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう 総作画監督(芳川弥生と共同) ■ゆびさきと恋々 作画監督 4(杉・西) ■治癒魔法の間違った使い方 作画監督 6(杉) ■関連タイトル DVD 映画 かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう 新幹線変形ロボ シンカリオンBlu-ray BOX1 初回生産限定版 DXS シンカリオン E5はやぶさゴールドバージョン先頭車両付 ボンバーマンジェッターズ 宇宙にひとつしかないBlu-ray BOX SPドラマCD付き まじめにふまじめ かいけつゾロリ 1 rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Switch ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom Switch 世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER Switch ピクミン 4 大友克洋 Animation AKIRA Layouts Key Frames 2 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1 ONE PIECE FILM REDデラックス・リミテッド・エディション 4K ULTRA HD Blu-ray Blu-ray 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ 完全生産限定版 Blu-ray 映画『ゆるキャン△』 Blu-ray 【コレクターズ版】 Blu-ray ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! Blu-ray 天地無用!GXP パラダイス始動編 Blu-ray第1巻 特装版 天地無用!魎皇鬼 第伍期 Blu-ray SET 「GS美神」全話いっき見ブルーレイ Blu-ray ソードアート・オンライン -フルダイブ- メーカー特典:「イベントビジュアル使用A3クリアポスター」付 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th Live! 虹が咲く場所 Blu-ray Memorial BOX 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray BOX 特装限定版 地球へ… Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 神風怪盗ジャンヌ Complete Blu-ray BOX HUNTER×HUNTER ハンター試験編・ゾルディック家編Blu-ray BOX BLEACH Blu-ray Disc BOX 破面篇セレクション1+過去篇 完全生産限定版 MAZINGER THE MOVIE 1973-1976 4Kリマスター版 アニメ・ゲームのロゴデザイン シン・仮面ライダー 音楽集 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版 EPISODE No.1~No.98 MOVIE リスアニ!Vol.50.5 ぼっち・ざ・ろっく!号デラックスエディション ヤマノススメ Next Summit アニメガイド おもいでビヨリ アニメ「魔入りました!入間くん」オフィシャルファンブック 『超時空要塞マクロス』パッケージアート集 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 1 トーマの心臓 プレミアムエディション パズル ドラゴンズ 10th Anniversary Art Works はんざわかおり こみっくがーるず画集 ~あばばーさりー!~ あすぱら画集 すいみゃ Art Works trim polka-トリムポルカ- つぐもも裏 超!限界突破イラスト&激!すじ供養漫画集 開田裕治ウルトラマンシリーズ画集 井澤詩織1st写真集 mascotte 鬼頭明里写真集 my pace 内田真礼 1st photobook 「まあやドキ」 進藤あまね1st写真集 翠~Midori~ 声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ 三石琴乃 ことのは 亀田祥倫アートワークス 100% 庵野秀明責任編集 仮面ライダー 資料写真集 1971-1973 金子雄司アニメーション背景美術画集 タローマン・クロニクル ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津~Aqoursのいる風景~ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会[復刻版] 梅津泰臣 KISS AND CRY 資料集 安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編 氷川竜介 日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析 Blu-ray THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th Anniversary Celebration Animation ETERNITY MEMORIES Blu-ray おいら宇宙の探鉱夫 ブルーレイ版 Blu-ray 映画 バクテン!! 完全生産限定版 アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~ Blu-ray BOX 初回生産限定版 はたらく細胞 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 長靴をはいた猫 3作品収録 Blu-ray わんぱく王子の大蛇退治 Blu-ray 魔道祖師 完結編 完全生産限定版 魔道祖師Q Blu-ray Disc BOX 完全生産限定盤 にじよん あにめーしょん Blu-ray BOX 【特装限定版】 Blu-ray 鋼の錬金術師 完結編 プレミアム・エディション Blu-ray付き やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完 限定版【同梱物】オリジナルアニメ Blu-ray「だから、思春期は終わらずに、青春は続いていく。」
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就職難民 黙って俺についてこい! 「カレン!」 メイク室に飛び込むと、カレンは既に万全の態勢で待っていてくれた。 「話は聞いてるわ。そこ、座って」 「分かった」 私が座ると、カレンはテキパキと私のメイクを落としていく。 「メイク、初めから作り直してくから」 「うん」 「もうちょっとしたらスタイリストの子が衣装持ってくるから。さすがにモデルの子と同じってわけにはいかないしね。いくら仮撮っていっても、どうせなら一番水那に合う、水那が可愛く見えるコーデにしてもらいたいし。勿論テーマから外れないのは前提だけど」 私の特徴を伝えて、カレンが衣装の手配も済ませてくれたみたい。頼もしくって、本当に有難い。 「しっかし秀麗もやってくれるわよねぇ」 ベースメイクを作りながらカレンが忌々しげに吐き捨てた。 「ま、社長とは因縁の仲っていうし、この辺で一気に優劣決めたかったのかしら」 「因縁?」 「あ、そっか。水那は知らないんだよね。うちの社長と秀麗の社長は同じ年で、小学校から大学までずっと同じ学校。ご両親の資産レベルも同じ位で、いくつもの会社を経営されているんだけど、二人ともご自分で選んだのは化粧品会社社長の椅子。小さい頃からずっとライバルらしいわよ」 「そ、そうなんだ」 「だから今回の事は社長からしたら許せないなんて物じゃないわね。今までは割とね、正々堂々とお互い競い合ってたみたいなんだけど」 さすが社長、話のスケールが大きすぎる。 「でもこんな汚い手まで使ってきた秀麗になんか、絶対に負けたくないわ」 「うん、私もそれは同じ気持ち……」 私が美成堂に来てから早や一週間。ここで過ごして、色んな事を見たり聞いたり体験したりした。全ての人が全力で新製品に取り組んでいるのを、目の当たりにした私はすっかり美成堂に心を奪われてしまったのだ。 私の就職の為だけじゃない、美成堂の新製品が何としてもヒットしてほしい! 心からそう思う。 「はい、メイク完成! まだそのままよ、次は髪整えるから」 私が決意をあらたにしている間も、カレンの手は休まる事無く動き続けている。鏡を見ると、さっきまでの私よりずっと爽やかで、少しだけ大人びた顔が映っていた。 「すごい……。やっぱカレンのメイクって凄い!」 「まだまだ仕上げはこれから」 邪魔にならないように一つに纏めていただけの私の髪は、カレンの手によってゆるくウェーブのかかった女の子らしい質感へと変化していく。 「お待たせ〜!」 そんな自分を少しぼうっとしながら見ていると、衣装を持ったスタイリストさんがメイク室へと入ってきた。 「ありがと! さ、水那着替えて」 「うん! 二人とも本当に有難うございますっ!」 一礼すると、私は急いで衣装に袖を通したのだった。 次へ → act.17(市来) お帰りの際は、窓を閉じてくださいv お話はこちらに戻る
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就職難民 黙って俺についてこい! 待ち合わせの場所に着くと、既に白波瀬さんは待ってくれていた。私の姿を見留めると、右手を軽く上げてくれる。 「ご、ごめんなさい! お待たせしましたっ!」 慌てて頭を下げると、白波瀬さんも恐縮したように背筋を伸ばす。 「い、いえそんなっ。僕の方こそ少し早く来てしまいました。気を遣わせてしまってすみません」 私と同じように頭を下げる白波瀬さん。2人でぺこぺこしあってしまい、思わず2人同時に笑いだす。 「あははっ、何かおかしいですね、僕達。えっと、それじゃこの近くに知ってるお店があるんで、そこでいいですか?」 「はいっ!」 白波瀬さんの案内してくれたお店は、社長と出会ったあのバーのすぐ近くのイタリアンレストランだった。 「こんなお店もあるんですねぇ」 「この辺は実は結構穴場なお店が多いんですよ。あそこのバーも雰囲気がいいんです」 「そ、そうなんですかぁ〜」 指し示されたバーはまさしくあのバーで、思わずあの日の失態を思い出してしまい、軽く口ごもってしまった。変な風に思われないといいけど。 「じゃ、入りましょう」 そんな回想をしていた私の気まずさには気付く様子もなく、白波瀬さんがレストランの扉を開けて中へと促してくれた。中はオシャレではあるけれど、オレンジ色の照明が優しい雰囲気。なんか白波瀬さんのイメージにぴったりのお店だなぁ、なんて思わず感心してしまう。 席に通され、各々注文を済ませると話は自然に仕事の方へと向いていった。 「そういえば葉月さんは学生さん――ですか?」 「はい。大学4年です」 白波瀬さんに尋ねられ、そう言えばまだちゃんとした自己紹介もしていなかった事に気づかされる。なのに一緒に食事をする事が嫌じゃない。やっぱり白波瀬さんの持つ柔らかい雰囲気のおかげなのかな? そんな事を内心でぽつりと考える。 「じゃあ就職はもう?」 「いえ、それが……まだ」 「今は厳しいっていいますもんねぇ」 そう言う白波瀬さんの顔には心底私を心配してくれているという表情が張り付いている。 「あ! でも今、研修はしてるんです!」 心配そうなその表情を少しでも和らげたくて、思わずそんな事を口走った。 私がそう言うと白波瀬さんはほっと小さく息を吐いた。 「それは良かった!」 「はい! しかも化粧品メーカーなんですよ〜。白波瀬さんと一緒ですね!」 「えぇ!? そうなんですか! うわぁ、すごい奇遇ですね〜!」 化粧品メーカーというと、白波瀬さんは本当に嬉しそうに微笑んだ。やっぱり同じ業種の人とこんな風に知りあえるのって嬉しいし、親近感もわいちゃうよね! 「ちなみにどちらの?」 「美成堂です!」 美成堂と言う時に思わず少し胸を張ってしまう。だってあの美成堂なんだもん! 白波瀬さんも美成堂という名前に驚きを隠せないようで、思わず目を丸くしている。 「美成堂とは凄いですねぇ! 葉月さんは優秀なんですね」 「いえっ、そういうわけじゃないんですっ。たまたま御縁があって……」 「いえいえ、葉月さんはとっても魅力的な方ですし、美成堂さんの採用担当の方の気持ちも分かります」 採用担当――私を採用してくれたのはあの鬼社長。あの鬼社長の気持ちをこの心優しい白波瀬さんが理解する日は一生ないと思う……なんて言いすぎかしら。更に言うと今日の私が多少なりとも魅力的に見えるのであれば、それは間違いなくカレンのおかげで……ああ、もう! 本気でカレンに感謝! 「で、研修はどうですか? 楽しいですか?」 「はいっ! 分からないことばかりで大変ですけど、でもやっぱり楽しいです」 「そうですよねっ、僕もこの業界が大好きなので、葉月さんにそう言って貰えると何だかとっても嬉しいです」 白波瀬さんが本当に嬉しそうに笑ってくれたので、私も自然に肩の力が抜けていく。 「白波瀬さんはどうですか? お仕事順調ですか?」 「そうですねぇ、ボチボチ――ですかね。葉月さんは具体的にはどんな事をなさってるんですか?」 「あ、私は今は新製品の開発の映像部の方にいます」 「ポスター撮影とか?」 「そうです。分からないことばかりですけど、楽しいです!」 「いいですね。仕事が楽しいと感じられるのは本当に素敵な事ですから。新製品だとヒットした時の喜びもなおさら大きいですし」 ヒットした喜び――うん、味わってみたいな。ていうか味わえなかったら私の就職戦線も終了なんだけど……。そんな事を考えつつも、白波瀬さんとの会話が楽しくて、自分の気持ちが言葉となってどんどん溢れ出てくる。 「今度の新製品はまだ開発段階なのに、思わず欲しくなってしまう商品で。完成が今から楽しみなんです」 「素敵な商品なんでしょうねぇ」 「はい! とっても魅力的なリップグロスなんです!」 「ふふっ、楽しそうで僕も関わりたくなっちゃいます」 「私も白波瀬さんみたいな方とお仕事出来たら、凄く嬉しいんですけど」 私がそう言うと、白波瀬さんは一瞬目を伏せた――ように見えた。けど、気のせい、かな? 「うちに来ませんか?」 「え?」 「なーんて、僕が社長だったら言えるんですけどねぇ」 そう言って苦笑する白波瀬さん。なんだか胸の奥でドクンと音が鳴った気がする。 「そう言えば白波瀬さんはどちらの会社なんですか?」 「いや〜、美成堂さんの前ではもう弱小も弱小なので。内緒にさせておいて下さい」 「そんな事……」 「でもっ! 心意気だけは負けてませんよ〜」 「あははっ」 白波瀬さんと話しているとリラックスしている自分がいる。 その後も会話は弾み、美味しい料理に舌鼓を打ちながら、私と白波瀬さんは楽しいひと時を過ごした。 次へ → act.10(市来) お帰りの際は、窓を閉じてくださいv お話はこちらに戻る
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就職難民 黙って俺についてこい! 待ち合わせの場所に着くと、既に白波瀬さんは待ってくれていた。私の姿を見留めると、右手を軽く上げてくれる。 「ご、ごめんなさい! お待たせしましたっ!」 慌てて頭を下げると、白波瀬さんも恐縮したように背筋を伸ばす。 「い、いえそんなっ。僕の方こそ少し早く来てしまいました。気を遣わせてしまってすみません」 私と同じように頭を下げる白波瀬さん。2人でぺこぺこしあってしまい、思わず2人同時に笑いだす。 「あははっ、何かおかしいですね、僕達。えっと、それじゃこの近くに知ってるお店があるんで、そこでいいですか?」 「はいっ!」 白波瀬さんの案内してくれたお店は、社長と出会ったあのバーのすぐ近くのイタリアンレストランだった。 「こんなお店もあるんですねぇ」 「この辺は実は結構穴場なお店が多いんですよ。あそこのバーも雰囲気がいいんです」 「そ、そうなんですかぁ〜」 指し示されたバーはまさしくあのバーで、思わずあの日の失態を思い出してしまい、軽く口ごもってしまった。変な風に思われないといいけど。 「じゃ、入りましょう」 そんな回想をしていた私の気まずさには気付く様子もなく、白波瀬さんがレストランの扉を開けて中へと促してくれた。中はオシャレではあるけれど、オレンジ色の照明が優しい雰囲気。なんか白波瀬さんのイメージにぴったりのお店だなぁ、なんて思わず感心してしまう。 席に通され、各々注文を済ませると話は自然に仕事の方へと向いていった。 「そういえば葉月さんは学生さん――ですか?」 「はい。大学4年です」 白波瀬さんに尋ねられ、そう言えばまだちゃんとした自己紹介もしていなかった事に気づかされる。なのに一緒に食事をする事が嫌じゃない。やっぱり白波瀬さんの持つ柔らかい雰囲気のおかげなのかな? そんな事を内心でぽつりと考える。 「じゃあ就職はもう?」 「いえ、それが……まだ」 「今は厳しいっていいますもんねぇ」 そう言う白波瀬さんの顔には心底私を心配してくれているという表情が張り付いている。 「あ! でも今、研修はしてるんです!」 心配そうなその表情を少しでも和らげたくて、思わずそんな事を口走った。 私がそう言うと白波瀬さんはほっと小さく息を吐いた。 「それは良かった!」 「はい! しかも化粧品メーカーなんですよ〜。白波瀬さんと一緒ですね!」 「えぇ!? そうなんですか! うわぁ、すごい奇遇ですね〜!」 化粧品メーカーというと、白波瀬さんは本当に嬉しそうに微笑んだ。やっぱり同じ業種の人とこんな風に知りあえるのって嬉しいし、親近感もわいちゃうよね! 「ちなみにどちらの?」 「美成堂です!」 美成堂と言う時に思わず少し胸を張ってしまう。だってあの美成堂なんだもん! 白波瀬さんも美成堂という名前に驚きを隠せないようで、思わず目を丸くしている。 「美成堂とは凄いですねぇ! 葉月さんは優秀なんですね」 「いえっ、そういうわけじゃないんですっ。たまたま御縁があって……」 「いえいえ、葉月さんはとっても魅力的な方ですし、美成堂さんの採用担当の方の気持ちも分かります」 採用担当――私を採用してくれたのはあの鬼社長。あの鬼社長の気持ちをこの心優しい白波瀬さんが理解する日は一生ないと思う……なんて言いすぎかしら。更に言うと今日の私が多少なりとも魅力的に見えるのであれば、それは間違いなくカレンのおかげで……ああ、もう! 本気でカレンに感謝! 「で、研修はどうですか? 楽しいですか?」 「はいっ! 分からないことばかりで大変ですけど、でもやっぱり楽しいです」 「そうですよねっ、僕もこの業界が大好きなので、葉月さんにそう言って貰えると何だかとっても嬉しいです」 白波瀬さんが本当に嬉しそうに笑ってくれたので、私も自然に肩の力が抜けていく。 「白波瀬さんはどうですか? お仕事順調ですか?」 「そうですねぇ、ボチボチ――ですかね。葉月さんは具体的にはどんな事をなさってるんですか?」 「あ、私は今は新製品の開発の映像部の方にいます」 「ポスター撮影とか?」 「そうです。分からないことばかりですけど、楽しいです!」 「いいですね。仕事が楽しいと感じられるのは本当に素敵な事ですから。新製品だとヒットした時の喜びもなおさら大きいですし」 ヒットした喜び――うん、味わってみたいな。ていうか味わえなかったら私の就職戦線も終了なんだけど……。そんな事を考えつつも、白波瀬さんとの会話が楽しくて、自分の気持ちが言葉となってどんどん溢れ出てくる。 「今度の新製品はまだ開発段階なのに、思わず欲しくなってしまう商品で。完成が今から楽しみなんです」 「素敵な商品なんでしょうねぇ」 「はい! とっても魅力的なリップグロスなんです!」 「ふふっ、楽しそうで僕も関わりたくなっちゃいます」 「私も白波瀬さんみたいな方とお仕事出来たら、凄く嬉しいんですけど」 私がそう言うと、白波瀬さんは一瞬目を伏せた――ように見えた。けど、気のせい、かな? 「うちに来ませんか?」 「え?」 「なーんて、僕が社長だったら言えるんですけどねぇ」 そう言って苦笑する白波瀬さん。なんだか胸の奥でドクンと音が鳴った気がする。 「そう言えば白波瀬さんはどちらの会社なんですか?」 「いや〜、美成堂さんの前ではもう弱小も弱小なので。内緒にさせておいて下さい」 「そんな事……」 「でもっ! 心意気だけは負けてませんよ〜」 「あははっ」 白波瀬さんと話しているとリラックスしている自分がいる。 その後も会話は弾み、美味しい料理に舌鼓を打ちながら、私と白波瀬さんは楽しいひと時を過ごした。 次へ → act.14(市来) お帰りの際は、窓を閉じてくださいv お話はこちらに戻る
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皆様へ 魚拓 ●以下掲載文引用(文章を読みやすくするため改行を加えている箇所がございます) 2012-09-02 16 00 10 皆様へ テーマ:ブログ ココロコネクト公式サイトから今回の件で発表がありました 僕からも今回の件についての思いを書かせて頂きたいと思います まず この度はココロコネクトの件で皆様に心配をかけてしまい そしてココロコネクトという作品を汚してしまい 申し訳ありませんでした 今までこの件に関して何も言わなかったのは あまりの事の重大さに 会社や事務所 出演者やスタッフの方々を無視し僕個人の意見を勝手に発言することは出来ないと判断したからです 慎重に対処しなければ 更なる誤解と疑いを生むことになると思ったからです ですが既に誤解とはいえ沢山の方々に被害を出してしまったのも事実です それに関してはただただひたすら謝り続けることしか出来ません 本当に申し訳ありませんでした ここからは僕の意見を皆様に知ってもらいたいので本当の事を書かせて頂きます まずニュースサイトにより取り上げられている『ドッキリのイジメ/パワハラ問題』に関してです 正直な話 そもそも僕はあれをイジメやパワハラなどとは思っていません あのドッキリは確かに予め僕に知らされたものではなく 6/24の先行上映会では本当に驚かされました ですが それは僕と付き合いが長く 僕の事をよく知ってくれている山中プロデューサーやエンターブレインの方々が僕を信じてくれてのことなのです もちろん事務所もそれを判断して この仕事を受けてくれた… 僕はそれが分かっていたからこの宣伝部長という仕事をそのまま受けました そもそもあれが本当にイジメに見えるなら 宣伝上映会に来てくれた方々 ニコ生で見て下さっていた2万人以上の方々がその時点で今回の企画を否定していたと思います そして8/11にはニコ生での中間報告会とその宣伝番組のユーストリーム放送もあり こちらも沢山の方々に見て頂けました あれを見てくれた方々ならば 僕がどれだけあの中間報告会を寺島君や金元さんと番組を楽しんでいたか 『トチランダム』という企画をスタッフみんなと楽しんでいたかが分かってくれていると思います そうでなければ この段階ですでに大変な騒ぎになっていたと思います この宣伝部長という仕事に関して『芸人のやることであって声優のやることではない』という意見をいくつも見ました そう思われる方もいるでしょう そう思う方の意見を否定はしません 僕の事を考えての発言をしてくれたのだと嬉しく思います ですが現在 業界ではイベントやTV出演などなど 表に出る仕事や大変な仕事は沢山あります 今までにもそういった経験は少なからずありますし それを否定して仕事をしたことなどありません 今回も同じです もちろん今回の件について最初は動揺もしました ですがそれは上記でも述べているように 徐々にその動揺は消え この企画を皆で楽しんでいました きっと今このココロコネクトの件で騒いでいる方は ネット上で取り上げられている動画や記事しか見てない方々が大半だと思っています 確かに僕は杉田さんや今井さんのラジオ番組で この宣伝部長になった経緯の話をし その内容について不満に聞こえてしまうような話し方をしてしまいました それは当時のドッキリにかかった気持ちを話しただけであって 『トチランダム』という企画 の否定や それを考えた方々への苦情 そして『イジメ/パワハラを受けている』と言った意味などではありません ですが今回の件で「声優業界でイジメられている人間がいるラジオや動画がこれか」という目線から入らざるを得なかった方には そう聞こえてしまうことも無理はないと思います それはアップロードされた動画の一部分を見た故にというのもありますが 僕自身が発言に配慮が足りなかったというのも自覚しております これにより結果的に杉田さんと今井さん そしてお二人のファンの方々にまでご迷惑をおかけしてしまったことをお詫び申し上げます また今回の件では ネット上での言われのない発言で ココロコネクト関係者の沢山の方が誹謗中傷を浴びせかけられ 傷つきました 僕はネット上の情報操作により 『被害者』になり一部の方を除く殆どの方々が『加害者』というレッテルを貼られてしまいました そしてネット上では「市来はかわいそう スタッフと出演者は許せない」というような文を見るたびに 今だかつてない悲しい思いをしました 本当はそんな事を言われる理由などないのに… 今まで信頼関係を築いてきた仲間に誹謗中傷の声が集まっているのが本当に辛かったです 寺島君も金元さんも山中プロデューサーも僕とは比べ物にならないくらい辛く悲しい思いをしたと思います 皆はあの企画を全員で笑顔で終わらせられるようにあのような対応をしてくれたのです 寺島君は僕の親友だからこそ 先行上映会やラジオであのような発言をしたのです 企画や僕らトチランダムチームのやっていることを皆様に笑って見てもらうために この事は親友の僕が誰よりも一番よく分かっています 面白半分でネットに記事を書いた方には絶対に分からないことだと思います 寺島君はそういったコメント等で自身が辛い目にあっている中 僕の家にわざわざ来てまで『この状況をみんなで乗り切ろう』と言ってくれました 金元さんもそんな事は百も承知で僕達のやっていることを無駄にしないために協力してくれていただけなのです 先行上映会で一緒だった水島さんと大亀さんもそうです 誰一人として僕をイジメて楽しんでいた人間などいません なので僕は出演者皆の事はもちろん 何年も前から付き合いのある山中プロデューサーも 大勢のココロコネクト関係者も事務所も誰も恨んだりはしていません 今回の騒動の被害者は ココロコネクト関係者はもちろんそうですが この件で飛び火を受けてしまった方々… 更にはネット上の 真実をねじ曲げて誇張した記事や編集された映像によって騙され 出演者やスタッフに暴言を投げ掛け 傷付けてしまった方々もある意味被害者だと思っています ですが 皆様の言葉の中には僕や作品に対しての応援やご心配の意見も沢山ありました それは本当に感謝しています 皆様が どうか真実を受け止めて 考えを改めてくれることを ココロコネクトという作品を正面から見て 役者スタッフ一同を作品を応援して頂けると信じています 今回の騒動では『インターネットの恐ろしさ』というのを身を持って知りました 誇張した情報が広まり それを信じた人が罪もない人に匿名で罵声を浴びせ続ける… そして誇張した情報に更に尾ひれ背びれをつけ 関係者一同全く身に覚えのない情報まで飛び交い それを信じてまた関係者を叩き 僕をかわいそうだと言う… 本当に恐ろしかったです… 言葉では表現しきれないくらいに… 現実に起こっている事なんて信じたくないくらいでした 目標フォロワー数2万から3万への改竄や 公式では達成すればご褒美があるとしか言っていないのに何故か未達成時は僕が罰ゲームを受けるといったもの このトチランダムの旅費は全て僕の自腹によるもの…と言った虚偽の情報も流れていました ココロコネクトに関係なく 今後どの世界でもこういった事態が起きないことを祈るばかりです 最後になりますが この文章は上のからの圧力で書かされているだけなんじゃないのか… とネット上で言われてしまうこともあるのかもしれません でもそれも覚悟しています 僕はそれでも 本当の事を言い続けたいと思います 今回の件で 僕たちを心配してくださった皆様 信じて見守っていてくれた皆様 本当にありがとうございます これからも変わらず頑張りますので ココロコネクト及び役者・スタッフ一同の応援をよろしくお願いいたします 最後まで読んで頂きありがとうございました 市来光弘
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『史談会速記録』十輯(明治廿六年三月十一日出版) pp.23-40 吉木竹次郎速記 明治二十五年十二月十二日午後一時着席 市來四郎君臨席 一文久二年の八月廿一日生麥に於て從士英人殺害の事實 附大原卿關東下向の所因 ○久光公無謀攘夷を非とする建議を提出せられし事 ○生麥英人斬殺の實况 ○供方守衛を嚴にして追躡に備へし事 ○幕吏の内意を承け空名の下手人を届けし事 ○久光公始めて參内御劍拜領の事 ○久光公攘夷説の強盛に苦心せられし事 ○英佛兵東海道に迎撃せんとの軍議に渉りし事 ○久光公の本意は齊彬公の趣旨繼紹にありし事 ○久光公滯京三日にして歸國に就かれし事 ○齊彬公の徳望克く人心を服せし事 市来君(四郎) 生麦村に於て英人を斬殺したることは、私には其場に居たるにありません。後日其時供方中に在て親しく見聞したる人々より承り、或は編輯に就て久光に親しく承りたる次第を御話致します。御承知の通り這の事は誠に面倒な話で、鹿児島でも十人が十人、其時の景況、或は翌年七月戦争になるまでのことは、皆な少しずつ話が違います。夫故筆を取るに困りましたから、久光に委しく其次第を聞きまして筆記致しました。先づ其大略を摘みて致します。御承知の通り文久二年の春、久光が初めて上京致されまして、寺田屋の変もござりますし、夫れから大原卿は特別に関東に勅使にて御下りになりまして、久光も差添と云ふ名義で、下向を命ぜられまして下りましたでござります。大原卿が御下りの前から続いて御話申さねば面倒なことでござりますから、其大略を摘んで御話致します。御承知の通り閣老久世大和守を御呼になりまして御受致しながら、上京遅々致しますから、久光はどうもさういふ遅々したことでは済まぬと云ふことよりして、朝廷に建言致しました。朝廷も勅使を御立てのことになりました。さふいふ運になりまして、大原重徳卿が勅使に特撰下向されることになりました。久光は大原卿と同日に京都を出発致しました。其時供方人員彼是五百人ばかりでござりました。当時久光が評判を受くるところは、覇業を為さむとするの説が余程紛々たることでござりました。それは尤も幕府の方には早くわかりまして、一方ならぬ心配になったさうでござります。其時の事情は春岳公より詳かに伺ったこともござりますが、それは長うござりますから後日の御話に致します。さうして関東に下りて幕府が勅命を循奉することになりましたは御承知どおりのことで、内輪の事情は長い話で、これも一段の話になるのであります。春岳公の御尽力に依りて、三ケ条の勅命も奉ぜらるゝことになって、首尾よく朝意の行われたと、一と先づ安心して、八月二十一日高輪の藩邸は出発致しまして、帰京でなく久光のところは帰国と云ふものでござりまして、直ぐに帰国する積りで出立致しました。復命は大原卿の御責任でござりますから、久光は直に帰国の積りでござりました。当時久光は種々な風説を受けて、全く覇権を握ふとの策略から此に至ったと言囃されましたのみならず、久光が初度上京致した建言に、無謀の攘夷は宜しくござりませぬと云ふ主義でござりました。けれども久光の心中と云ふものは、故斉彬は開港論者でござりますから、どこまでも其意を継紹致しまして、無謀の攘夷は宜しくない、後々は兎角開港せねばならぬと云ふ腹でござりましたけれども、時勢奈何せん攘夷説流行の時でござりますから、開港と云ふ説など云出しては人心を殞ひます。或は国中も攘夷家が沢山居りますから、彼此れ其辺を斟酌致し、中にも朝廷に建言致すに就ては、大勢奈何ともなしがたく、無謀攘夷は不可なりと云ふ文字を以て建言致したさうでござります。其含むところは到底開港論で時勢を俟って開港と云ふことを申す積りであったそうです。各藩共攘夷論の大勢であるから、攘夷不可なりとも言われぬ、言葉にも出されぬ程のことであったと申しました。此話が生麦の挙動、心ならぬことであったと申す序言でござります。 久光の話されますことに、高輪邸を出立致して、大原卿も同日にお立ちになりました。久光は生麦で昼休みを致す積りでござりましたさふです。生麦の立場近く行列を立てゝやって行く處に、供頭の奈良原喜左衛門と云ふ者が、駕籠側におりましたが、異人かと云ふ一と声掛けて先供の方に駈け出して行たから、定めて外国人がやって来るから行列を縮めるかどうかであらふと何心なく聞いて居た。然るに程なく駕籠の行くを止めた。さては外国人が行列に踏込みて来たかと思った。さうすると駕籠側供方の者が前後左右に集った様子で、如何さま失礼でも致したかと考へて、左右の者に、何事乎と尋ねたれども一向分らぬ。異国人が参るさうでござりますと云った。それで行列に障ったか知らず、喧嘩をせねばよいが、小事を以て大事を過る樣ではいけないと心配を致した。さうして駕籠を止めて居る間が余程の問であるから、何事か聞いて来いと、供方の者に云ったけれども、駕籠側の者は、どうも譯が分らぬ、畏りました〳〵と云ふ位で、兎角何事か仕出したと思ふて居た。暫くすると又駕籠を担ぎ行くことになった。其時駕籠より頭を出して行列先を見ると何か騒いで居るようである。何で喧嘩を致したと駕籠側の供頭に問うたところが、異国人を斬りましたさうですといった。夫れぎりでずん〳〵やって行くから駕籠の中から路傍に気をつけたところが死骸は見へぬ。唯路傍に血を流して居るまでゞあった。死骸はないから、定めて傷つけられてどこへか行ったであらふと思って、程なく生麦の立場に着いて、茶一盃飲んで居るところに、側役の谷川次郎兵衛と云ふ者が出て来て、誠に大変な事を致しました。異国人が御行列に障りましたから斬り棄ましたと、斯ふいうことを届けて出でた。偖ても困った事を致したと、小事を以て大事を惹き出したと心配を起した。さふいふことで小事を以て一両人殺して何にもならぬことである。天下の大変を惹き出し国難も惹き出した。と思ったけれども、そこでさふいふことを言えば、人心にも関するから黙して答へなかった。暫くすると中山忠左衛門出て来て、誠に愉快なことを致しましたと云った。何の愉快をしたと問ふたところが、異国人が御行列に踏込みましたから、奈良原喜左衛門等三、四名の者が斬棄てましたと云たから、拙者には返事もしなかった。夫れから大久保が出て言ふには、如何取計ひを致しましょうかと云った。如何取計らはうと云ふことが此場になりてあるものか、其方等評議せよと云った。拙者も考へが付かなかったからさう言った。それ丈け言ひ放った。大久保云ふには、御供頭の者一人江戸に御差返へしなされ。御家老・御留守居等に取計ひ御申付云々と申出したから、兎角、さうなくてはなるまいといった。夫れから家老方筆者を一人差添へ遣はさうと云ふことで、其通りで宜しかろう、また、横浜の方に一両人探偵に出さうと言った。高崎猪太郎(今の五六でござります)を横浜に遣した。程なく生麦を出立し、さうして程ケ谷泊りの積りであったが、道中で言ふには、 どうも横浜近くでは、彼此れ面倒でござりますから、戸塚まで踏越しを願ふと云ふことであるから、如何にもさうであらふ、近いところでは面倒であるから、其通りで宜しいこれだけ拙者には云った。さうして戸塚に一泊する樣な次第で、夫れぎりで一向譯が分らぬであった。夫れから其日の暮時分に、高崎よりの報知に、 横浜は大騒動である。外国人が馬で乗り出すもあり、或は公使館に馳せ付ける者もあり、大騒動。或は、追躡の説もあり、其準備をせよと云ふことであったから、準備と云ってもどうするかと云ふと、兎角防衛をなすより外ない、外国人は多人数出掛けむとせしを、幕役が百方説諭して途中で停たりと。 其報知を聞いて、供方の者は鉄砲とか火繩に火をつけるとか、槍薙刀の鞘を脱すとか、夜もすがらやって居た様子。外国人が襲ふて来ると云ふ気で居たさふだ。けれども何たることもなくして、翌朝は戸塚駅を立って、順々東海道に向った次第である。 さふすると名古屋に着いた夜、江戸よりの報知があった。幕府の届け向きは、豫ねて内用頼み入れになって居る。幕府の御右筆とか、御先手とか向々の役人の相談致したところが、幕府も狼狽して評議区々で、兎角仕方がないから、先づ殺した者は亡命したと云ふところに届けさせるが宜かろうと云ふ内示になって、夫れから留守居の名を以て、其下手人の姓名は足軽岡野新助と云ふ者にて拵へ名あるので、此者は前年江戸邸に居て故あって亡命致した。其者が此節久光の帰国を途中に拝まむと生麦の街上に出て居た所が、外国人が馬上で乗切りて行列に乗込んで来るから、直ちに斬り棄てたと云ふ届けでござります。さうして此岡野新助は踪跡が分らぬと云ふ届になって居ります。夫れは幕府の御右筆及び御先手、其他用頼みの方々が内評議で示しによりて届致したことである。 さふいふところで京都に着くまでは横浜の景況或は幕府の形勢は報知はあれども、別に達しの趣もなかったさうでござります。夫れから久光の考には幕府の内諭に依りて届けたことであるから、夫れに対して幕府の処分があらふと考へて居ったさうです。然して久光は草津駅に参ります時分に、粟田宮【久邇宮朝彦親王】近衛殿あるいは伝奏等の御方より帰国しては済まないから、復命の為め京都に出る樣にと云ふことを仰せ越された様子。其時久光が考には意外な種々の評判もあり、殊に勅意の貫きたるは全く大原卿の御力に在ることで、久光は御差添丈けであるから、復命などは恐れ入ることゝ云って御断り申上げたけれども、再三の御沙汰で止むを得ず上京の御請けを致したさうです。左もなければ、直ぐに帰国する積りでござりましたさうです。 夫れから京都に出ましたところが、出格の御懇命を蒙りまして、参内天拝も仰付けられ、加之、御剣拝領等も致したる次第でござります。其時朝廷では久光は陪臣だから御召出しになって位階を下さると云ふ御内意でござりましたけれども、固く御辞退申上げ早々に京都を御暇致しましてござります。 其間に朝廷よりの御内意には攘夷の策略、及び将来政務の方針の御下問、或は生麦に於て英人を斬り棄てたことの御賞誉がござりました。成程有難いことでござりますけれども、久光に於ては夫より一層心配が重くなって小事を以て大事を惹き起し、其上朝廷には外国人を殺したを御賞誉下されてからは直ぐに攘夷の世になった。これからは攘夷をせねばならぬと前後無量の心配を惹き起したさうです。 併しながら早致し方もない。殊に朝廷よりは御内々ながらも御褒賞も下され、此後時機に依りては攘夷せねばならぬ場合となりたりとはいえ、無闇な事を為してはならぬ。又朝廷よりは御褒賞も下されたるに依り、国中の攘夷家は皆勢を得て騒もありて内外心ならぬと云ふは此事であるが、然かれども此後一旦は戦はねばならぬと決心をしたそふであります。 夫れで久光の考へは、先代の遺志に(御先代と云ふは斉彬であります)皇威を海外に輝く樣にせねばならぬ。支那の覆轍を考へ、宇内に交際を厚くして、国威を輝かさねばならぬとの御趣意なりし故、一、二の外国人を斬る樣なことで国威を輝かすことの出来るものでないと、其辺は胸に畳んで居ったけれども、時勢の然らしむるところ実に仕方のないと云ふは此事でありしと。 夫れから外国人と幕府との押問答があって、江戸の報知は日々程もあり、或は其顛末を正さるゝ次第もあり、朝廷よりはそれを御賞与下され、或は各藩よりは内々潔きことをやりたりと祝儀を貰う様なことで、甚だ心ならぬと云ふは此事である。併しながら、致し方ない事であるから、最早決心と云ふは此時で、最も生麦でも稍決心した。そこで大久保抔は、兎に攘夷はせねば王政に返すことは出来ぬ、或は先代の志は継ぐことは出来ぬとも言った。然るに大久保、中山などは一向ら攘夷せねばならぬと云ふことで、以前は無謀な事はせぬ、皇威を輝かすには万国に交際せねばならぬといふことであったが、皆が攘夷々々と変じた。困ったは此事である。 幕府でも余程驚いたものと見へて、供頭即ち生麦より返した者を町奉行所に留め置いて其顛末を調べる様なことになって、幕府も表と内二つ、調べが表裏したもので、裏面よりは、是れは日本の大事である、徳川家の不都合になることであるから、無法に殺したを謝れといって内諭もあったさふで、けれども其理由があれば格別、江戸在勤の国老よりは決断致して色々喧く言った後の事で如何ともする事が出来ぬ。夫れから戦争の準備もせねばならぬと云ふ覚悟を致したさふです。 英艦と鹿児島海に戦を開いた原因と云ふは夫れ丈けのことでござります。其間枝葉話は沢山ござりますが大道筋は是丈けでござります。久光が下知致したことでは素よりござりません。中には下知致した様に云ふたものもござりますけれども、決してさうでござりません。表面の形ちに依りて言ふたもので、久光の心中は時機を察して、斉彬が趣旨通開国論を発する胸算でありたと申しました。実に行がゝりの小事より卒然に起ったことでござります。 竹中君(兼和) 御先供の間を乗り切ったのでござりますか。 市来君 先供方に居った者、今現存致して居りますが、其者に聞けば向うから乗込みて来たものでない。生麦は街道も狭いところであるから、外国人も猶予して道脇を通らふとしたそうです。然るに攘夷主張の輩、即ち奈良原などが無闇に切りつけたそうです。加之、一名はずた〳〵にやったぞうです。 岡谷君(繁実) 奈良原繁君でござりますか. 市来君 否、繁の兄でござります。今の繁は先供方でござります。兄なるものが切りつけたから助太刀した位なことに聞ひて居ります。外に三四名も楽み半分に切試したと云ふことでござります。さう云ふことで誰が斬るとも知れず、ずた〳〵にやったそうです。 寺師君(宗徳) 壮士の者は我も〳〵と争ひし様子で、又止めた者もあったと聞きます。或人の話に黒田清隆も止めた一人で、刀を抜き掛けし者を、馬鹿をするなと云って鐺を引いた様子、其時壮士輩はやらねば恥辱と云ふ様な心持であったと見へます。 岡谷君 総御供方は幾人ありましたか。 市来君 供方は後と先きまで五百人も居りますけれども、夫れは卒僕も居りまする。始め京都に参る時は千余人でござります。夫れを京都警衛に残して、行列は大抵でござりましたさうです。又後と先きにも警衛したそうです。 岡谷君 大原卿は同日に御立ちでありましたか。 市来君 さうです。大原さんは生麦の変後幕府より早打を以て、道を中仙道に御変へと云ふことを申上げたさうです。けれども道は御変へにならぬ。世上には中仙道に御変へといって居るが間違でござります。 寺師君 全く失礼も何も致さぬので、唯々攘夷説と云ふ説に犯かされて伐り付けたことゝ聞へます。 岡谷君 横浜から一小隊を以て出たところが、幕吏が差止めた様に聞きまするが。 市来君 さうでござりましゃう。夫れを差止めなければ大事に及んで居るので、高崎の話を聞くと凄い有様であって、騎馬で出る者もあり如何なることになるやと思って、実に凄ひ形勢であったそうです。 寺師君 内情を聞きますと英人が兵を以て後を追ふ積りであった様子。夫れが幕吏の止むるところとなり、夫れから仏国公使は軍艦で海岸を巡り、東海道に先廻りして、上陸して撃つと云ふ軍議もあった様子。英国公使が言ふには、曲は彼れに在り、直は我に在るから、さういふことを為すに及ばぬと云って止めた。日本政府が責任を帯びるから、其談判のつかぬ時に兵を以てするが宜しからうと云って止んだと聞きます。一旦は陸兵を以て撃ち及ばねば軍艦を以て撃つことに決した様子。然るに英公使の意見で止まったと云ふことです。 市来君 久光が申されましたに、軍は心ならぬと云ふても人が承知せぬが、さういふ譯でない。拙者が御先代の意を継ぎし開国論を初める積りであった。けれども亜米利加と約定の様なことではいけないから、先づ内政を整へ、人心を一にし、武備を厳にし、然して後のことでなければならぬといふ考へは固とより有ったけれども、世の風潮は攘夷説が盛んである處から、小松・大久保等が言にも兎角攘夷をせねばならぬ、人気も纏まらないといふことを毎度言った。其中に小松は開港もせねばならぬと云ふことが腹にあったけれども、大久保抔は各藩浪士抔の情実を酌みて、鎖港を以て目的として居った様で、故に拙者も攘夷は不可なりと云ったことはなく、無謀の攘夷は宜くないと云ふことを建言した。是れは一大事の文字である。夫れを今にしても聞誤られては当時の本旨にも違ふ大事である故、無謀の攘夷は宜くないと云ふことを言ったと云ふことでありました。 岡谷君 生麦のことの前でござりますが、外国人が途中で無礼をしたときのことを御届なさったことがござりますが、其事惰は、…… 市来君 久光在江戸の時、今の供方の者即ち奈良原等の輩が毎々議するに、途中で外国人に対したる心得振りを協議致しました様子で、其時途中で外国人が無礼をした時はどうする、斯様にした時はどうすると云ふことを毎度問題と致して討議し、まして後幕府に届けるが宜い。皇族或は大名が通る時は御取締あらまほしと申立たるに、幕府は其辺の取締を付けると云ふことを申達がござります。故に生麦の変後、藩論は幕役の取締不行届にありて、曲は彼れに在り、幕府の手落ちであると云ふことでござりました。 岡谷君 幕府の質問はどういう處よりでござりましたか。 市来君 幕府は実に困難なことで、閣老方にも別して御心配なされたそうです。所謂板挾みともいふべきであったと承りました。就いて、謝りを云ったが宜かろう。相手の下手人を出すが宜かろう。然らば償ひを出せと云ふから、其時は幕府で御取計ひがあるから謝り丈けを申立よと云ったものである。然れども藩論は曲は幕府にありと意地になりて謝まらぬであります。其押問答に日を耗し其中にはつまらぬ過激な書面なども出しました。如此の意地になりて遂に文久三年の春は久光上京して、僅三日の滞京で攘夷の為めに下ると申して届け放にて帰国致しました。夫れは知恩院に三日居った時のことで、それが幕府との争ひから意地に出たものである。其時外国に遣る軍艦が有るでもなし。然るに外国征討云云の可笑な書面を出した。あの書面は久光の存ぜぬもので実は留守居共より差出したものでありますが、かく摺違ひしも固と〳〵幕府との悪感からでござります。 岡谷君 京都の留守居にはどこまでの権限を御任せか知らぬが、ヒドイものを出したものでござりますネー。 寺師君 あの時は、藩主の命を待つは間に合わぬ場合でありました。 市来君 私は斉彬に使はれましたは西洋流の砲術とか、大砲製造とか云ふ様なことに使はれましたから開港論の方であった。けれども開港と云へばなぐらるゝとか、殺さるゝとか云ふ様な世の形勢でござりましたから、表てには攘夷はせねばならぬと云って居りました。実に大勢と云は致し方ないものでござります。 寺師君 斉彬の徳望ならば藩中一人も非の字は言わぬ。如何に有志と雖もどうも反対は出来ませぬ故に藩主の意見の通りに行ったであらふ。斉彬は人を御することが手足を使ふ如くで、斉彬の時は鹿児島は冥々の中では開港である。あの人が生きて居れば、攘夷といふことは口に出させずして済むのであらうと考へます。 岡谷君 大勢の推すところは防ぐべからざるもので、一国にしてさうであるから、世界中さういふものと見へますネー。 寺師君 前年伊藤伯に久光の事歴を聞きに行ったことがありますが、其時伊藤伯の話に、先づ申して見れば慶応の始めまでと云ふものは、島津家に於ては藩主公の御意思と云ふものが筋を為して居る。慶応の年間になりてより以来は、即ち有志、所謂壮士の意見が多く、従って藩主公の御意見は届かなかった。ところが長州は始めから壮士の意思であって、藩主の意思は多く届かなかったと云ふことである。故に時々に過ちを致したものであると言はれたことがありましたが、成程大勢の趣く處は善悪倶に致方はないものと思れます。 市来君 今日は時限も迫りましたから是限りに致しましゃう。今日の御話は島津家に於ては重大の事柄で確正なる事実を後世に伝へねばなりませぬが、前に御話申した通り十人が十人少しつゝ話しが違ひますから、大体の事実は久光に承りました大要でござります。後日尚ほ此事より起りたる事柄もござりますから御話し申上げましゃう。或は戰爭になるまでの事實は舊邦秘録と申す書に詳に記してござります、後日御覽に入れましゃう、實に今日の御話は概畧の御話でござりますから、諸君其御心得を願ひます、(一同立禮)
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『史談会速記録』11輯(明治26.8.8) pp.21-44 文久三年癸亥七月鹿児島湾に於て英船と戦争の事実附十七節 吉木竹次郎速記 明治二十五年十二月二日 一同着席 市来四郎君臨席 (目次では「明治二十四年十二月二日」と記す) 文久三年七月鹿児島湾に於て英船と戦争の事実 附鹿兒島に於て戰爭と决し準備を設けたりし事 ○英艦の要求は殺人を出し養育料を收めるにありし事 ○剌客を用ひ英人誘殺の策を立てし事 ○刺客を商人に姿ひ軍艦奪掠を策せし事 ○天保山砲台より初めて砲撃し爾他砲台之に做ひし事 ○英艦薩摩の蒸氣船を燒きたる事 ○始めて大小砲の長徑彈丸を見たる事 ○鹿兒島にて死傷人は拾一二人に過ぎざりし事 ○軍艦の死傷は五十九人に上りし事 ○鹿兒島の蒸氣船を奪ひし際の實况 ○英兵の上陸を期して藩廳は防戰の準備を爲せし事 ○英艦錨を截り棄て去りし事 ○英人の死屍を市街に曝せし事 ○沖ノ小島の砲台より不意に英艦を砲撃せし事 ○前の濱戰爭は陋習改良の効果を奏せし事 ○アルムストング社報告に誤謬ある事 ○齊彬公海岸に高壘を築かれし事 市来四郎 久しいことでありますから忘れましたけれども、思ひ出して不束ながらお話し申ます。鹿児島で英船と戦争を致しましたは、文久三年七月二日三日の両日でござります。此の原因から御話し致しますと、文久二年の夏久光が大原卿の関東御下向の時は御付添を命ぜられ、江戸に参りまして、其秋八月帰国の途中で八月二十一日でござります、生麦村に於て英人を殺したことが原因でござります。夫れから鹿児島戦争となって居ります。其殺してから戦争までの間の種々の事実を御話し申しますは、中々長ひ話になりまして、一日や二日に御話し申しても尽くされぬ次第でござります。 今日は鹿児島に英船が侵入致して戦争になって、其後和睦を致したことをお話し致します。 鹿児島に英船が大小七隻参りましたは、文久三年の六月二十七日の申の刻時分にて鹿児島より二里半ばかりある所の谷山郷と申す所に七つ島と云ふがござります。小さい島が七つありますから、七つ島と申します。其沖合に乗込みて碇泊致しました。其軍艦は、大軍艦が一隻、中形軍艦が二隻、四艘は小さいので今言ふ巡洋艦とか砲艦とか申すさまの船かと思ひます。皆な小さいでござりました。固より本藩では戦争を致す積りになって居りましたから、前以てより海岸には随分警備も堅固に設け、大小砲や或は烽火台なども拵へました。可なりの準備が出来て居りました。そこで英艦が見へたと云ふことを、遠方から烽火を挙げまして城下まで通知致してから、豫ねて準備の通り、砲台や其他の警衛の兵隊は烽火或は号砲に依って悉く持場々々に出ましてござります。そこで英艦は七つ島の沖合に七隻ながら碇泊致して、依然として何たることもなくて、其日は、碇泊致して居ったでござります。夫れから役人共が出て、何様なことでやって来たかと言ふことをたずねました處が、彼申すに、生麦に於て我国人を殺したことに就て、幕府に掛合を致すけれども曖昧糢糊の答へで、一向訳が分らぬから、止むを得ず談判に来たのであると申して、其参った当日は最早や夕景になりまして、其儘に於て砲台の警衛兵抔が出て警護して居ったのでござります。翌日即ち二十八日の朝巳の刻比でござりました。二里半ばかりの所でござりますから、城下まで直ちに乗込みて城下の海岸砲台の前十町位の所に、其七隻が投錨致したでござります。程なく応接の役人が出て次第を尋ねました所が、大軍艦の方に廻れと云ふことで、其方に乗込みましたところが、次官と申すものより書面を出して、生麦に於て無暗に我国人を殺したことに就て、幕府に掛合すれども曖昧糢稜なることで、一向訳の分らぬ答弁であるから、止むを得ずこちらに乗込みて来たから、此書面を只今渡すから、是れより二十四時聞内に答弁せよと云ふ。斯ふいふ初めより剛情な申振りであったさうでござります。其書面の趣と云ふは、生麦に於て国人を無闇に殺したは、島津三郎の従者と云ふことは判然致して居るから、其の下手人を出せ。其の殺された者の妻子養育料を出せ。又三十万弗の償金を出せと云ふ請求であったさうです。若し下手人を出すことが出来ねば島津三郎の首を見たいと云ふことでござりましたそうです。夫れから役人共が其書面を携へ帰って反訳を致しましたところが、果して其通りの文意で、夫れから役人を軍艦に遣しまして、此答弁は重大なことであるから二十四時間内に答弁することは出来ぬ。只今国主──即ち今の忠義でござります、霧島山の温泉に行って居るから、其の往復と云ふも一週間も掛らねば答弁する訳には行かぬと斯ふいふ答を致しました。さうすると夫れは以ての外のことである。霧島山は我々も地図で以て知って居る。一週間抔掛ることはないと──、色々と嘘を吐きましたものであるから喧しく言出したさうです。其時は今の重野安繹を、乗組て居る支那人と文章筆談の為めに連れて参りました。寺島宗則は洋学者の事であるから、これも連れて行ったでござります。さういふことはどうしても鹿児島の方では当時攘夷流行の砌でござりますから、あちらの請求に応じては済まない。兎に角戦ふより外はないと云ふことになりました。尤も前以てよりの覚悟でござりまして、夫れで準備も致してありました。斯く島津三郎の首を出せと云ふ様な申し立てでござりますから、勝敗利鈍を顧みず、戦ふより他はないと始めより決してござります。さういふ訳でござりますから、最早や此方には戦端を開くの準備をなしました。然れども先づ一つの策謀を設けやうと云ふことになって、それは大久保一蔵、小松帯刀、中山中左衛門等の議であったそうです。兎角戦はねばならぬけれども七艘の大小軍艦を装ふて参ったものであるから、中々容易なことでないから、謀を以て彼の軍艦を奪ひ、船長の首も取ろふと云ふことに議決しました。夫れから刺客を用ゆるの策が起ったであります。其計画と云ふものは城下に客屋がござります。其所は高貴の方が来たられた時御接待申す所でござります。其所に、船長始め呼出して途中でやって仕舞ふか、又は宴会を開いて其場でやって仕舞はふと云ふ計画であったさうです。夫れから伊地知貞馨等が軍艦に参りまして、 書面の趣き何分藩主が遠方に行って居るから答弁も速かには出来ない。其中に此れまでの差しもつれを御談判にも及びましゃうから、或は長の間の船中で退屈でもありませうから、客屋に御出で下されと云ふ請求を致したさうです。其の時の使は伊地知貞馨等であります。其事を申入れましたところが英艦の方では言下に、御馳走抔に呼ばるゝ時節ではない。我が国辱になって居ることであるから、是非曲直を糺す為めであると云って、上陸を受合はなかったさうです。そこで第一策は毀はれました。酒肴の用意も充分あった様子で無駄になったさうです。夫れから第二の案は船に乗込んで刺客を用ゆることになりて、奈良原喜左衛門此輩の策でござります。最早や呼び下ろしてやって仕舞ふことは出来ないから、軍艦に乗込んで頭立ちたる者を悉く斬って仕舞ひ、さうして船中の者も撫で斬りにして、軍艦をも奪ふと云ふ大胆なる計画になったそうです。其通りにやろふと云ふことになって、重もに海江田、奈良原兄弟が主張策であったそふです。英人を殺したは奈良原即ち奈良原繁が兄、奈良原喜左衛門が始め手を下したので、夫れから弟も一緒に居りまして手助け致したそうです。海江田信義も其一列に居って手を下した面々でござります。さういふ所からして刺客のことを案じ出したものと見へます。そこで大久保や小松抔も異論はなくて面白い策と云ふ様なことであった様子でござります。さうして久光に其事を云ったところが、それはいけない、夫れは血気の処分と云ふもので、到底行はれぬ。上陸を促しても来ぬから敵愾の軍艦だからと申されたさうです。けれども、大久保抔は攘夷家で、外国人と見れば何事も悪いと云ふ人であるから強いて願ふた様子で、是れが御免なければ彼等は固より身を棄てゝ居ることでありますから、過激な事を為すに相違ないと云ふところから、久光も、さういふ訳ならば勝手にせよ。兎に角戦端は開けるに違ひない。若し云ふことを聞かねば仕やうがないと云ふ様なことになって、夫れから大久保抔は、撃剣家の輩を九十八人、皆な奈良原、海江田抔が人撰したさうです。そこで命令を下したであります。夫れには不服な者もあれども命令となっては仕方がないから各々決死したでござります。其出立ちは小さい船にて当地で言へば五太力船位なものでありました。外国人の好む西瓜或は桃抔を売る姿にて出立ちましたので、今日は話にもならぬ可笑しい話でござります。其小さい船が十六盃になって居ります。それに各々刺客の面々乗り込んで、西瓜や桃の類を積んで売りに出掛けたが六七人つゝのでござります。始めの程は買はうとした様子でござります。大艦には奈良原兄弟、其他一列の者が、あれには大将が乗って居るから、是れから先きにやって仕舞はねばならぬと云ふところから、頭立ちたる輩が乗込んださうでござります。向ふでも余程殺気を含みて居るのを見て取った様子で、甲板までは乗せたけれども、長次官の居る所には通さなかったさうです。そこで乗込みは乗込んだが、水夫其他に対しては無益なことと奈良原抔も考へたと見えて、手を下すことも出来ぬで空しく引き取りましたさうです。初めの申合せは船長の首を取らば相図をするから、其時各艦一緒にやれ、或は又小さな船に大砲一門宛載せつけて、自由に砲撃の出来る様に設けあり、此の舟が十余隻ありて、夫れも直ちに砲発する様に申し合せてありました。けれども大軍艦でも撃ち沈める様なことは万々出来ないのです。今日より見れば児戯に等しい話である。さういふ仕掛けでありましたが、何分甲板まで乗込みても事を挙げる都合がなかったから空しく引取ったさうです。適々の計画も水泡になりました。夫れから向ふの者も其の挙動を見て取ったと見へて、始めは戦端を開くの景気も無かったが、余程挙動が違って参りましたさうです。夫れは二十九日までの事でござります。其間に可笑なことが多ふござります。さうすると七月朔日の朝になりて、七隻の軍艦が一里ばかりの桜島と云ふ所の地方に碇泊場を変えました。其の時は随分天気の模様も大風の兆では無いかと云ふ天気でござりました。外国人も大風の模様を見て碇泊の位置を変へたかと思ひました。けれども薩摩の方では今の様な馬鹿な挙動がござりますから、アチラも見て取ったと見へて碇泊の位置を変へたであらうと思ひます。朔日の朝になりますして琉球の船が三隻ほど碇泊して居りました。是れは支那風の船で──、戦争となる積りであるから此の船々は半里ばかりの所に逃げさせました。其時此方の蒸気船は三隻碇泊して居りました。一隻には寺島宗則が船長で一隻は五代友厚が乗り頭で、もう一隻は本田彦次郎と申す者が乗りて居りました。最早や戦端を開く勢いが現はれて参りました。此方には始めより戦ふ積りであったから、寺島、五代は、甚だ憂へまして、此れで戦端を開く場合でないと云ふことは前以てより申したけれども、用ひらるゝことでなく、そんな臆病なことを言ふかなどといって軽蔑せられたさうです。其の三隻を焼かるゝか取らるゝかに相違ないと感じましたから、此の軍艦を近い所に置いては宜くないからと寺島、五代は申立て、夜中に外づすが宜い。然らざれば彼れの有になると云ふことを殊更寺島が忠告致したさうです。夫れ丈けは採用せられて、さうして城下より三里ばかりの所の大隅の国の重富と云ふがあります、そこの海まで寺島抔は乗込んで外づしたのでござります。少し港の様な所であります。さういうことで英国船の方でも蒸気船は外づし、琉球船も外づし、又日本の親船が数十雙居ったけれども外づし、砲台には警衛の兵も多く見へたから、向ふでも余程其の辺を見て取ったと見えまして、桜島の方に碇泊したと見えます。さうして七月二日の朝になって私共も現在見て居りますが、其三隻の蒸気船を英船が挽ひて彼の大軍艦の碇泊場の方に向って行きます。今で申すと巳の刻比でござりました。皆な英船が我が蒸気船を奪って大軍艦の居る所に向って引出しましてござります。是れは奪はれたと云ふことを感じました。然るに天保山と申す所の砲台より直ちに発砲し始めました。始めの程は距離が遠いでありました。横から見て居りましたが、弾丸は敵の船には達せず、皆な途中に落ちて仕舞ふ様でござりました。そこで向ふでも大に狼狽したと見えて、抜錨して運動したるは余程間が取れました。けれども砲台より届かうと届くまいと各所の砲台は無暗にポン〳〵やって居ります。側から見て居れば可笑いのでござりました。夫れから凡そ一時間余にもなりまして、奪ふた三隻の蒸気船に煙が立ちました。さうすると七隻の軍艦も程なく運動を始めました。幾回も運動して──砲台に向って撃ち込む様になりました。其の距離は近ふなりまして、雙方撃ち合ひまして、遂に城下市中に火を掛けました。遙かに見て居りましたが忽ち燃へ上りました。同日は朝から東風強く午前十一時比より雨も甚だしく大風雨となりました。城下の砲台は東に向って居りますから丸で風を受けて居ります。向ふの船はさういふ大風雨にも運動して居りますから、砲台の方に吹きつけらるゝ様に見へました。夫れには余程困難な様子でありました。さうすると酉の刻時分でありましたか──、第一の砲台の前は川口になつて、潮の干満に依りて砂洲が出きる所でござります。夫れに第二の軍艦が乗り掛けました。其の時は船が傾きて困難な様子に見えました。砲台のつい四五丁の所に横はりました。けれども其の砲台は始めより構造が宜しうござりませぬ所から、敵丸の為めに大砲も稍々用立たぬ様に打こわされました。大小八門程備へてありましたが、みな敵弾の為めに打こわれました。他の砲台から撃ちましたけれども、何分距離が遠いので格別の効能は無かったでござります。其の時向ふの軍艦の方でも、帆柱の上から小銃を以て目前の砲台の中を余程撃ちました。小銃は霰の様に撃ったさうです。さうすると程なく他の軍艦が来て綱を附けて漸く引出しました。横はって居りましたは一時問に余りました。其小銃の弾丸は砲台其他に沢山落ちて居りました。其の弾丸は皆な椎の実の様で長玉でありました。鹿児島で小銃の玉の長いのを見た始めでござります。大砲も長玉でござります。近頃の英国の歴史を見ればアルムストンの発明で此の時の報告書が載ってあります。随分自分勝手な報告でござります。此の時砲台の兵士が一人敵丸の為めに死にました。其他、所々で流れ玉で傷を負ふたものは六七人ござりましたけれども、現に戦死は此外に二人でござります。其他商人などが逃げ迷ふて居るものが流れ玉に方って死んだものが四人あります。其他負傷者は僅かでござります。そこで戦争中に鹿児島の方より撃れた敵艦に後日乗りて見ましたが、相応に傷めて居ります。第三の軍艦は五十ポウンドの臼砲を以て能くも撃当てたもので一弾で十余人打ち殺しました。後日彼れが新聞に記してござりますを見ました。其一弾で船長と兵士を殺して居ります。夫れは彼国の歴史にも其通りあります。其他彼此れ五十九名の死傷でござります。味方の方は僅かの死傷でござりました。実に意外なものでござります。夫れで五十斤の臼砲のことは後日寺島の話に同人の乗って居った船であったさうです。此朝寺島が乗って居る船を奪ひに来たのは、蒸気船四隻で夜明け方に四隻の軍艦が来て、横から乗りつけて直ちに綱を以て結ひつけたさうです。其辺は鍛練したものであったさうです。乗組の者はそこで切り合って死んだものもござります。是は二人死にました。其他は悉く船に乗組みながら船を引出して、軍艦の方に引ひて参ったのです。其の時寺島抔は船の牢に入れたさうです。夫れから本艦に送られて其の長官と一所に丁寧にして置いたさうです。其の時砲台より大砲の弾力の大小種類などを問ふたさうです。寺島抔は程善く言って五十斤の臼砲が有ると云ふことを云ったところが、折り返して聞き、将校を集めて運動の方法を変へたさうです。後から聞くと五十斤の臼砲があると云ふに付て、砲台の距離近く乗り込ませたさうです。砲台より凡そ五六町の所を運動致したと見えて居りました。夫れは寺島の砲術上に就ての後日の話でござりました。果して夫れが盲ら当りと云ふものでもござりませう、艦長一人に士官水夫の輩、其の弾丸の為めに二十余人死んで居ります。さういふことは後日の話であります。さうして其の日は大風雨でありましたから、砲台を守った兵士は大はだ抜きになって終日砲台の上に現はれて発砲致したでござります。さうして申の上刻比には向ふから砲撃を止めて昨夜碇泊の所に引取りました。当夜は定めて夜戦を仕掛るであらうと其の準備をなした。私共も夜討をするであらう、引退くは奇体なことであると云って、夜中其の備へを致して居りました。私は其の時分天保銭の製造方を持ちて居りました。製造所は海岸に接した所で、上陸の備に兵士百人もおりました。ところが暮時分より小軍艦が一隻製造所の前海に乗り来りて、頻りに製造所を攻撃しました。近地に大小砲の製造所がござります。夫れをも頻りに砲撃致しました。其の隣りに旧藩主の別荘がござりました。是れも砲撃しました。焼玉の様なものを打込まれて夫れが為めに私の製造所と、大砲製造所は燃へ上りました。私共は僅かの人数でござりましたから、そこを引き上げて、弾丸の直樣来らぬ所に扣へて居りました。ところが製造所は悉く燃へて仕舞ひました。旧藩主の別荘は燃上らぬで済みました。之れが七月二日の戦争の始末でござります。其の時城下の海岸に硫黄商人が居りまして、硫黄を沢山土蔵に詰め込で居るところに弾丸を打込みましたから、夫れから出火になって、市街及び士族の邸宅三百戸位も焼けました。此れが初日の戦の景況でござります。 先刻も申しました通り、必ず夜討をするに相違ないと皆人思ひまして、其の準備怠らず各々上陸したら討たうとか、昔流義の槍薙刀等をも手当致して居りましたが、上陸はせず、軍艦は夜もすがら楽を奏して楽しんで居ると云ふ様に聞えました。翌三日の朝天気も晴朗になって、昨日の天気とは打って換りましたから、今日は定めて上陸するであらうと其の準備で居りました處が、正午時までも一向上陸の形が見へない。けれども蒸気の煙は七隻ながら立ちて居りました。程なく抜錨した様子に見えましたから、程なく上陸するだろうとか、昨日の如く砲撃をするかと思ったところが、湾口の方に向って走せ出しました。各所に砲台がござりますから、遠撃致して出る様でござります。城下にも遠方から討込み、砲台にも討込んだけれども人も何も少しも損ぜぬ。其の儘退いて初め碇泊した七ッ島まで参りて碇泊致しました。さうして一夜そこに居りました。其の船を砲台の方から討ち傷めたと見えて夜中修覆する様な音も聞えて、鍛冶屋或は大工の立騒ぐのを望遠鏡で見掛ける位の距離でござりました。又其の所に一夜碇泊して翌四日の朝湾口に向って出て仕舞ひました。其の時は侵入の時よりは速度が緩い様でござりました。十四五里の所まで航し、中形の軍艦一隻は残して他の六隻は出て仕舞ひました。是れは何故に一隻残したかと皆な怪しみました。そこで陸上は警備怠らず致して居りました。後で聞きますると機関が損じて航海が出来なかったから残したさうです。七日ばかり経て引船が来て引いて出ましたさうです。其の後英国新聞を見ても或はアルムストンの報告を見ても、機械を損じた為めに残して置いて、他日引取ったとござります。戦の次第は大略さういふことでござります。又英船は錨を棄て置いて出帆致しました。先刻お話し申しました通り蒸気船を奪ふて引いて参りますから、砲台よりは無暗に砲発を始めました。向ふも狼狽の形でござりました。錨を上げる間がなかったと見えて、其錨は後日発見致しました。さういふことを以て見れば、無暗に砲台より討立てたから狼狽したと見へます。向ふは直ちに戦ふ積りでもなかった様に思はれます。そこで錨を上げる間が無くて其儘に切って運動を始め砲発を始めたらうと思ひます。錨は其後御承知の通り岩下方平等が横浜に於て和睦を致しましたから、懇意を結ぶと云ふ積りからして、此方より長崎まで送り返しました。其時英人は大に喜んだ様子、其後段々聞きますると、大切な錨を捨てたは、軍艦の一大恥辱だと云ふことを聞いて後と以て遺憾なことで、此錨を引っぱって置けば相応な金も取れると云ふことでありました。さういふことでござりました。軍さの景況は第一の砲台と第二の砲台と云へば、其景況は変りますけれども極概要の所は夫れ位なものでござりました。さうすると四五日も致して英人の死骸が漂ひ上りました。帆木綿の様な布袋に入れたものもあり、けっとの様な物に包んだものもありました。そこで此方では二人の兵士が死んだのみで手負が六七人あったばかりでござりましたから、勝軍と唱へて大に威張りました。英人の死骸は城下の市街広小路と申す所に曝して縦覧させまして、さうして後ち其の死骸は城下外れの牛掛灘と申す所の刑場に埋めました。其後私は長崎に出まして、戦争に参った軍艦二隻に乗って見ました。相応に砲丸の痕がござりました。其の時我が砲丸が是れ程用に立ったかと思ひました。機械も相応に傷んでおりました。長官の住居部屋の甲板を討ち抜きたもあり、砲丸、大小船中に留まったのを観物に置いてありました。それで我が砲丸も用を為したと思ひました。 蒲君(義質) 英人の死骸は幾つ上りましたか。 寺師君(宗徳) 七つ──、艦長の死骸も上りました。袋に入れて玉を附けて沈めたものでありましたが、風波の為めに打上げました。七ッ島沖にて音楽をやったは水葬の式であったであらふと申します。 市来君 水葬の楽とも思はず、一里半ばかりの所で楽を奏したので、ひどい奴等だ、軍さするのに、夜中は音楽をして楽んで居ると拳を握ったことでありました。 寺師君 当時鹿児島の台場は旧式が交りて、中にも古式の青山流と云ふのは手に持って居て撃つので、夫れは青山と申す一派の師範家がござります。此れは沖ノ小島と云ふ所が桜島の側にござりますが、小さい島で、其絶頂に砲台がござります。そこに青山は一派の門弟を率ひて守って、英船が引く時に、まさか其所に砲台があるとは思はなかったか、其近海を通ると頭の上から不意に鉛丸の大砲を撃った。けれども鉛丸であるから船の側などに食い附いて、玉は這入らなかったが大変驚いた様子。若し七隻で此の小島を囲んだら大変なであるが、其事もなく引きました。之れなぞは全く自分の力をも量らず無暗にやったから打てた事であります。 市来君 此の戦争は今にして考へると、大損亡は無論、馬鹿な戦争と人は見もしませう。私も一寸はさう思ひますけれども、此の事は大変開明の刺戟薬だと考へます。夫れからして一般の思想が進んだでござります。斉彬は開明を主とした人で、大小砲は固より砲台等も西洋風に築造しました。けれども死後には頓着も致さず、のみならず大久保、中山などは攘夷家の親玉で、西洋風はいかぬと云ふもので、古風な荻野流の砲術を持ち出して、ゲベル銃は長いとか云って短うなしまするとか、或は槍薙刀を以て伐り込まなくてはいけんとかいって、全く古風に引き戻しました。けれども、大砲は西洋風でなければならぬと云ふことで備へてあったのは斉彬の御蔭でござりました。若し全く古風の武器ならば見苦しき敗を取るでありましたろうと考へます。小銃丸の長いものを用ゆるは奇体と皆な人が唱へました。其他各々思想発達の途となりました。之を以て考へまするに全く馬鹿な軍さで無益などゝは申されませぬ。 寺師君 城下近辺其他各所に松が植てござります。其松を大砲玉で打ち抜いたのが沢山でござりました。是なんどを見て人々皆驚ひたので夢が醒めました。 市来君 そこで可笑い一話がござります。奈良原の宅は私の宅より直径二町位もある所であります。海上軍艦の通航する辺よりは二十丁計の距離でありませう。英艦より放った一弾丸が奈良原が邸に飛び来りて、小坐敷の軒を打ち毀はしました。隣りに質屋がござりましたが、其蔵も毀はしました。其時分婦女子の口に生麦で英人を殺した人だから、其崇りでそこに丸が来たのであらうと云ったことがござりました。偶然に当るも可笑な話であります。 寺師君 私は児供の時でハキとは覚へませぬが、軍艦の来到せし際に海岸より眺めて黒い大きな船が居りしはた微かに覚へて居ります。又戦が初りて雨を犯し、母に負はれて逃げたる時の苦みは忘れられぬ様でござります。又夜中に戸を明け市街の焼ける火光空に映りて物すごかりしは今も僅かに覚へて居ります。 市来君 奈良原と私の宅は二町も距りて、軍さの前々晩、私は製造所より帰って、其時母が申しまするに、軍さになるうから迯げなければならぬ。隣家なんぞは皆な迯げたと申しますから、私は、決して外づすに及ばぬ。どんな大砲でもこゝまで来る気遣はないと能く云ひ聞せました。然るに奈良原の所へ玉が来ましたから、母からいぢめられて謝まったことがござりました。其の後英国の新聞紙を見れば、鹿児島戦争の時用ひたる大砲はアルムストングでござりましたを知りました。アルムストングの実験表の報告もござりました。其実験表中に破裂弾は好結果を得たと云ふことが表に出して、一発も破裂せぬはなかったと書いてござります。夫れは誤りでござります。私が海軍省の者に云ったことがある。英国の歴史も当てにならぬ、大小砲の丸の発せぬのが幾らもあるが、夫れが発せぬのは無いと云ふことを書いてある。其書を久光に見せました。久光申されまするには、城下に撃込んだ弾丸大小三つ持って来て見せた。皆な破裂せぬのであった。直に池に填めさせたことであると申されました。彼等が書にも事実を誤ったこともござります。 寺師君 未発の弾丸を弄んで死んだ人があります。 市来君 英艦より砲台其の他に向って打出した玉数は沢山でござりました。後日掘って沢山持って参りました。商売人が取出したものを鍋屋で焼ひて破裂して死んだものもあります。 寺師 船と台場の違いは今日もあると云ふことであるが、船の方が死人は多いものだと云ふことですが、鹿児島前ノ浜の戦争で見れば、船では五十何人の死傷、鹿児島の方では兵士で斃れた者は二人、町家には三四人、他は人民が不慮流れ玉に中ったのでござります。又祗園洲と云ふ台場は一番激戦したので、能くも撃ったことは撃ったもので、皆な大砲を撃って居ります。大砲の孔は大概割れました。或は車架も打毀はれて居りました。夫れ故に軍艦が浅瀬に掛りしときには用立たゝずして打つことは出来なかったと申します。 早川君(勇) 亜米利加船を馬関で撃った時、私も参って居りました。ところがコチラのは始終丸が船を越しました。アチラのは、丸が岸の方に直下に来ました。砲台の下の方に多く来ました。 市来君 鹿児島下町の海岸に斉彬が見込みを以て、高い堤を築きました。さうして市街は二階造りを禁じました。家根の海上より見えぬ様に塁を高く築きました。其時は殿様が、見立てに過ぎる。此高堤を築てから、海が見へないとか何とか申しました。此高堤は支那学者に万里の長城の高さをしらべさせて、家根の見えぬ様に築かせましたさうです。戦争の時効能があって、弾丸が夫れに当って市街は焼けぬのみならず、弾丸は人家に多くは来ませなんだから此時に皆感心したことであります。廃藩後除けて仕舞ひました。又生麦に於て英人を殺した次第からして、戦争になる迄のことは、種々百端の事実がござりますけれども、是は後日の御話しに致しましょう。 寺師君 船が参った時、鹿児島の軍備の模様の一班を申しますが、誠に抱腹絶倒に堪へぬことが多うござります。或る策士の言ふにはあの船を引っくり返へす方略があらう。それはどうすると云ふと、大なる樽に水を入れて出す。さうすると彼れがそれを取るであらう。桶が浮くから上の船が引っくり返へるであらうと云ふ様なこともありました。(笑声起る) 早川君 船を奪ふた時疵がつく。上陸をさせた時に切り尽くさうと云ふ策もあったではありませんか。 市来君 大久保抔は真の攘夷家で、外人といえば唾を吐く様でありました。先刻も申上げましたが、菓物売の謀は鹿児島では西瓜売の謀と云って居る。夫れは大久保と中山仲左衛門が策であったさうです。人間と云ふものは一日々々進歩するもので、其時は夫れ位な大久保さんであったのです。夫れから後は懲り〳〵して和睦せねばならぬと云ふことになって居ります。其位置に腹の変ったところも一の歴史でござりませう。其の辺の事もあんな高名な人であったから、当時の所論挙動も一の歴史話になりますから、夫れも後日の御話に致しませう。个様御話申すことは、極、大略で、其大道筋の事実でござります。其御心得を願います。細かなことは国事鞅掌史に記してあります。追て御覧に入れます。(一同立禮)
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金元寿子 ぷろだくしょんバオバブ所属 ココロコネクト:桐山唯役 ○公式ラジオ(パーソナリティ:寺島&金元) ドッキリの件を持ち出し笑い話にする 「かわいそ」「(その時のイベントを)見たかったなぁ」 http //www.nicovideo.jp/watch/nm18742372 ※実際の雰囲気は各自で視聴して判断してください 編集方針と照らしあわせて問題のある記述は避難所掲示板にて提案の上削除してください 無断削除は荒らしと判断されても文句は言えません。 ●「かわいそ」の部分を抜粋(上動画1 30~) 寺島「で、アニメオリジナルキャラクターのオーディションをしたので、 それをぜひ発表しに行ってくださいって言って、この企画なんですどうぞ!って市来さんが堂々と言ったらドッキリだった」 金元「かわいそう」 ●「(その時のイベントを)見たかったなぁ」と思われる部分を抜粋(上動画0 18~) 寺島「市来宣伝部長のドッキリ、沸きましたねぇ」 金元「あぁ~見たかったです」 「(会場が)沸きましたね」に対する「見たかったです」、そして実際の口調はです調。 ●ココロコネクト トチランダム 大阪なんば終了後配信 http //www.ustream.tv/recorded/23847650 この書き起こしに納得いかない人は、Recorded Liveを全部見て判断してほしい。 前提 金元寿子さんのスレ part.36くらい http //ikura.2ch.net/test/read.cgi/voiceactor/1346653265/928 928 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2012/09/04(火) 01 01 01.63 (p)ID Ll3L5Lg50(6) 920 7/8の大阪イベント当日の午前中に痛車だかのミッションがあって それを達成できなかった場合の罰ゲームとして 金元が現地入りする前の午前中にスタッフによって市来に通達されたはず 細かいところは記憶が定かでないので誰か覚えてる人 同スレ922に別人による同様の補足、放送序盤にもこれに類するコメントあり。 かくて市来さんに低周波治療器が(誰によって?)取り付けられ、痛車内からお知らせ配信が始まる。 スイッチは基本的に市来さんが噛んだりしたときに強くなる。途中まで存在が隠されているため、 罰ゲームであると知らない視聴者は、何が起こっているか分からない。 当然身悶えする市来さん。低周波治療器のスイッチを握るは金元。 ※使用者、被使用者共におおげさな演出という指示がされていることに留意する必要あり 00分47秒~(今回のイベントを振り返って) 市来「僕としては他にもあの、憎っくき6/24の思い出をもう一度思い出させられたっていうのは辛かったですけどね…」 金元「あ、そうなんです、お客さんみんなで、あの、オーディション風景を、見たり…」 (スタッフ笑と同時に一瞬笑) 市来「ひどいでしょう…?」 金元「大変です、あれは、うん……」 市来「大人を信じちゃだめだったね…」(しみじみ) 金元「面白かったです(笑)」 市来「こいつぅ!」 金元「ははははは」 市来「人のことだと思ってぇ…、ま、楽しんでもらえたようでね」 金元「はい」 市来「お客さんも笑ってくれたようで本当によかったでございます」 02分23秒~ 金元「お忙しいですねぇこの夏!」 市来「何も言わないでください(笑)」 金元「すごくないですかぁ?九州から北海道まで(笑)」 市来「うーわーわー聞きたくないいいいいい」 金元「(笑)」 市来「はあ、まあとにかくですね。僕がこの企画の宣伝部長に、まぁ色々あって就任させられてしまったという・・・」 金元「させ、られ、ちゃったんですか?やりたかったんじゃないですか~?だってあの――」 市来「いや、見たでしょアレ!?」 金元「自分でオーディションのセリフで『やりたいんでぇす!』って熱く語ってたじゃないですか」 市来「この子はわかってるくせによくもそんなことがいえる!」 ※一方、2分53秒辺りから市来さん金元さんの本音(に近いもの)が出ている場面も? 市来「台詞すれちがえられて…こう、入れ替えられて、もうなんか、明らかな罠だったでしょ」 金元「そう…明らかにおかしいですけどね」 市来「おかしいですよ、どうか――」 金元「でも――」 (この時スタッフに話しかけられたためお互い最後まで発言出来ていない) 03分32秒からイベント告知の読み上げ。 03分48秒~ 弱い。 市来「くがつっ!」(中略) 市来「舞い上がりすぎて左右の手が震えるくらいですわ」 04分21秒~ 弱い? 市来「ここのかぁ↑~」金元「蚊がいましたぁ?」(中略) 市来「真面目に告知してんだからさあ!」 05分08秒~ 一番反応が強かったとき。金元さんの慌てぶりから操作ミスか? 市来「ここでの出演者がですよ、なんかあの、一番出演者の中で憎い、あの寺島拓馬と―(低周波スイッチオン?)―ぉおぉ……」 金元「(笑)」 市来「―ぉおぉ!?」 金元「あ! 部長ごめん!」 スタッフ「部長!どうしたんだ部長」 金元「部長! 部長戻ってきて!」(笑いながらも慌ててる) 市来「ちょ、部長ちょっとフレームアウトします」 金元「ごめんなさい、ごめんなさい、て、寺島拓篤さんと-、市来宣伝部長と…」 市来「(復帰)…あ゛ーい、そうですね゛ー」 金元「すみません(市来の背中に手をかけて)、え、憎さが出ちゃいましたか?」 市来「あ゛ー 憎さのあまりちょっとフレームアウトですよ」 金元「ごめんなさぁい(苦笑)」 市来「もうね-、知ってる人は知ってると思うんですけど――」 07分11秒 着ているTシャツの宣伝中、くすぐったそう。パッド用ケーブル?が両袖口に入っているように見える。 市来「ユーフォ↑ニアスさん」(なぜか笑い) 金元「ちょっと、ちゃんと言ってくださいよー(笑)どうしたんですか(笑)」 市来「(金元に向かって)ほんとにねえ!おなごじゃなかったら…もう、こう!ですよ」 金元「え、おなごでよかった!」(笑) 市来「くっそぉ、分かりますか、(片手で)ほほとほほを、こう、こう!(釣り上げるように)ですよ」(金元さんには何もしていない。誤解しないように。) 07分42秒 弱い。とにかくくすぐったそう。 09分33秒 弱い。スイッチの存在が明らかに。 10分09秒 市来さん、噛みまくり。弱くON? 市来「ぜ゛ひ゛と゛も゛ふぉろーをおねがいします、ねっ」 11分15秒~ 金元「大丈夫ですか?」 市来「じわじわしてんだこれ」(両腕上腕を抱きかかえるようにしている) 金元「腕がじわじわするぜ?」 市来「じわじわしてるんすよ、コネクトの情報がありすぎて」 スタッフ「厨二病ですか」 市来「そう、俺の左右から、邪王炎殺黒龍波みたいな感じで」 (一同笑) 市来「状態になってるんですよ。もう嬉しくてね。コネクトの情報が入りすぎてさ」 13分24秒~ スタッフ「しびれ痛い感じすか?」 市来「いやあもう今日だけで十分だわー」 金元「今日しびれったときなんてありましたっけ」 市来「ネタばらしするの? しますか」 スタッフ「なんかネタありましたぁ?」 市来「ネタ、なんもねーか。やめよーか」 金元「(笑)」 市来「じわじわするわー、もういいっすか?なんも頭がまわんない!」 スタッフ「はい、はい」 市来「もういいの、終わらせるの?」 (金元もぐだぐだな感じで笑い) 市来「それでは皆さん、またいつの日かお会いしましょう」 金元「応援してます、がんばって下さいっ」 市来「あぁ、ありがとうございます」 市来・金元「こころ・こねくとー! ありがとうございましたー」 市来「わー、低周波治療器きっついわー」 金元・スタッフ「言っちゃったよ!」 スタッフ「まだ終わってない」 市来「まだ終わってない!うわぁ…」 金元「でも治療器ですからね、よくなりますよ」 市来「治療されますわー」(左腕をめくり上げると上腕に電極。) 市来「なんでこんなことやってるのか伝わってないよ」 スタッフ「ばいばーい」 市来「…考えたら。罰ゲームでした!」 ●他の意見 12 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です 2012/08/29(水) 09 45 47.56 ID zavKvLRc0 339 (寺島が楽しそうにドッキリの説明) 寺島:別のフロアで別の取材を受けてたんです 金元:えーっ(驚き) 寺島:イベント本番ぶっちゃけなのですいませんみたいな 金元:… とかも、金元は草生やすような笑い方してないだろ むしろ普通に驚いて戸惑ってる立場だ ●ココロコネクトweb 第5回問題発言集 http //hibiki-radio.jp/description/cc(08/31配信停止) http //www.youtube.com/watch?v=MTVuZmtMbSw 7 50~ 寺島「またぜひ来てほしいよね」 金元「来てほしいですね」 寺島「まだ来てない人に来てほしいよね、とりあえずね」 金元「そうですよね」 (中略) 寺島「来てほしいですね。ま、宣伝部長はとりあえず別にいいですけどね(笑)」 金元「(笑) なんかいろんなところでみるんですよ。チョクチョク会うんですよ。 だからこう、だんだんこう、希少感が薄れてきちゃうというか(笑)」 寺島「希少感(爆笑)」 金元「何だろ、最初の方は会うたびに『あぁ、これが宣伝部長か』みたいな(笑)」 寺島「『がんばれがんばれ!』と思ってるんだけど、会ってると『あ、何か頑張ってるな』 くらいにしか思わなくなってくる(笑)」 金元「慣れって駄目ですね(笑)」 寺島「ダメだよね(笑)」 (中略) 寺島「ニコ生の宣伝部長のご褒美の時間って何だったんだろう」 金元「あの、ゲーム大会みたいな?」 寺島「そそそ、直前放送の…わけわかんなかったよね(笑)」 金元「ははは(笑)あたしは、すいません分かんなかったです(笑)」 寺島「分かんないよねぇ」 金元「はい」 寺島「ゲームとかそんな、やる…格ゲーはやんないよねさすがに」 金元「あー、ああいうあのー、アーケード系?お店とかにあるやつはぁ、ちょっと分かんなかったですけど」 (中略) 26:19~ 市来「じゃあまた来るわ」 寺島「別にみっちゃん(市来)が来なくても、俺と金元でやってるやつだから」 市来「なんでそういうこと言うのー」
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動画そのものが不快。というのが炎上の最たる要因だと思います。 全文テキストが見当たらなかったので、とりあえずやってみました。 (いうまでもなく、実際に動画を見てくださるのが一番です 当時の雰囲気を感じ取れるので、時間があったら是非動画を見てください。) 注意点: 1.市来さんの悲鳴が重要な点だと思いましたので、つけてみました。 2.笑い声も重要だと思いましたので、それなりにつけました。 3.水島、寺島、山中のセリフは入れ替わっている可能性大きいです。是非とも編集に協力して下さい。 4.とりわけ、上司にあたる山中、岩崎の発言はパワハラを訴えるうえで重要だと思います。一字一句、検証お願いします。 市来「はい、みなさんこんにちは。市来光弘ですー。ここからですね。若干、いや大分かな? お前はだれだみたいな顔をしている人がいらっしゃるんですけど」 寺島「だって、急にですもんね」 市来「そうなんですよ。ボク自信も驚いているんですよ。なんでここにいるんだろうっていう」 寺島「というわけで、マウスプロモーションの市来光弘さんです」 水島「なんで事務所まで言って(笑)」 市来「市来光弘ですシークレットゲストでーす。よろしくおねがいしまーす」 寺島「これはーですね、みっちゃん(市来の愛称)は何のシークレットゲストなのか? みなさんわかってないと思うので」 市来「そうですね。ボク自身もちょっと危ないぐらいの勢いなんですけどもー」 寺島「しらんけど(笑)」 (注:市来のみ打ち合わせも台本もなし。後述) 市来「何のために来たのかといいますと、とある企画の発表をさせていただきたいと思うのです」 寺島「ということはここ(モニター)に出るんですね」 水島、大亀「おおー」 市来「そうですね、出ると思われますんで(観客がみやすいように)ここ空けておきましょう」 市来「えとー、あのアニメの公式HPのほうでもう情報が出てると思うんですけども、オリジナル企画。というものの発表をさせていただきますね」 (モニター:新キャラのシルエットと”新企画発表”のテロップ) 寺島、水島、大亀「おおー」 市来「で、そちらのVTRですがね」 寺、水「これ誰だ、誰だこれ」 市来「もうこれ誰だってことなんですけど、オリジナル企画発表ですんで、VTRございますんで。まずはそちらを見ていただきたいと思います。どうぞ」 ステージ暗転。出演者モニター脇。モニターからV流れる。 (モニター:スタジオに入っていく青年) ナレーション寺島『2012年6月都内某所のスタジオに訪れた一人の青年』 観客「あははははははははははは」 (モニター:台本をよむ市来。紹介テロップ) 寺島『それは市来光弘』 観客「あははははははははははは」 歓声と拍手。 (モニター:演技している市来。内容テロップ) 寺島『そこでは極秘にアニメオリジナルキャラクターのオーディションが行われていた』 市来『どういうことだ!(アテレコ演技中)』 (モニター:セピア調に変換して停止。大文字で”嘘”) 寺島『というのは全てうそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!』 市来「え、え、これなに………え」 (以下「」は出演者のセリフ。『』はモニター内のセリフ) 寺島『実はこのオーディション。市来光弘にある使命を果たしてもらうための偽オーディション!』(使命、偽を強調したテロップ) 市来「すみません…ちょっと一旦止めてもらっていいですか?」 寺島「だめでーす」 市来「えっ」 観客「あはははははははははははははははははは」拍手。 (モニター:偽キャラの製作風景。テロップつき) 寺島『アニメスタッフの全面バックアップにより、この偽オーディションのため”だけ”に架空のキャラクターが用意されたんです』 市来「え、え、ちょっ、ちょっと」(ナレと音声かぶる) (モニター:演技をあてようとマイクに向かう市来) 寺島『そうとは知らずオーディション会場に訪れた市来光弘』 市来「あ、うぁ・・・・・・・ナレーション君なの!?」 寺島「下がれっ」 市来「おい!! おいきいてもう」 市来「あぁ、ああ・・・」 水島「Vを見るんだVを」 市来「ああ。ああ、あぁぁぁ・・・あああああ、あああああああああ! ちょっとあの、ちょっとあの~~~~~~(聞き取れない呻き声)」 観客「あははははは」 (モニター:寺島のナレとVが進行してる) 寺島「市来さんのマイクをもう切ってください」 大亀「あはははは」 (モニター:市来がマイクに立ったところで画面が文字のみに) 寺島『このオーディションの本当の目的。それは・・・・ ココロコネクト宣伝部長としての能力テスト!』 (モニター:市来の写真、テロップ、日本地図) 寺島『アニメココロコネクトのオンエア期間中に日本全国を巡って宣伝活動を行う! 宣伝部長としての能力を計るオーディションなのだ!』 市来「あのすいません! 初見です!」(ナレと音声かぶる) 観客爆笑。 大亀「ふふ」 (モニター:ふたたびレコ風景に。マイクにむかう市来) 寺島『そんなことは知らずに存在しないキャラクターを必死に演じる市来さん!』(市来の悲鳴で音声かすむ) 市来「ちょ、ちょっとまってこれいらなくないここ。ここ、こ――」 水島?「いるんですよ。まあ黙ってみてくださいよ」 市来『マウスプロモーション市来光弘です』 市来「あ゛あ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛あ」 水島?「まあまあまあ、まあまあまあまあ」(市来の悲鳴にかぶせる) 市来『それは違います。ボクはもっと多くの人にみてもらわないといけないと思うんです』(悲鳴でほとんど聞こえない) 市来「あ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・」 水島?「まあまあまあ、まあまあまあまあ」(市来の悲鳴にかぶせる) 市来『これがボクの生きる道なんです』(悲鳴でほとんど聞こえない) 市来「あ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・」 観客爆笑。 寺島「どうせそのうちやるんだから。決まってたら」 大亀「うふふふふ」 観客「あはははははははははははは」 市来「あ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・」 水島「ああああああ」(きれいな声) 水島「ちゃんとV、V見ときな! Vをちゃんと見るんだ!」 市来「亀山さん嗤ってるよ! あ゛、あ゛」 (モニター:顔を歪めて熱演する市来。ワイプで指示する音響監督) 寺島「亀山さんすげー笑ってたよ」 市来「わらってるよ・・・」。市来うめきごえ (モニターは半笑いのスタッフと市来を交互に流す) 水島「ディレクターも本気だったんだ」 市来『なにがあったって、僕は負けません』 市来「あ゛あ゛、ちょっと・・・」 市来「負けそうだもう…、もう。負けそうだ」 市来「さ、あ、さ、あし、あああ、・・・・・」 (モニター:音響監督の指示を受け、台詞に熱をこめる市来) 市来『なにがあったって、僕は負けません!』 市来「あああ。ああ゛あ゛あ゛あ、あのー。すいません、あのー。エンターブレインの方出てきてもらってもいいですか」 観客爆笑 市来「すいません。あの・・」 (モニター:音響監督がもっと激しい演技を要求)観客爆笑。拍手。音響監督の声は悲鳴と出演者でほとんど聞こえない。 市来「すいません、あの」 水島「亀山さん気合はいりまくりですね」 市来「山中さん! 山中さん!」 水島「架空って書いてあるわ。うわすっげ、これ」 以下、小声のため聞き取れず。 (モニター:さらに熱演を要求され、それに応える市来) 市来「あ・・・あ・・・」 市来『――この企画はココロをつなぐ旅なんです!・・・・・ボクは、それがしたいんです!』 市来「あ゛あ゛あ・・・・・・ああ!」 観客「あはははははははは」 (モニター:スタッフ「やってもらおう!」テロップつき音声) 市来「あ゛あ゛あ゛あ゛あ」 寺島「やってもらおう! って」 水島「やってもらおうって」 (モニター:満面の笑みで身体をひねりながら熱演する市来) 市来『くぅぅ~~、うまぃぃぃい、これは、ダシか゜ちがう、っと!』 寺島「見た感じ~~~になりました」 市来「やってもらうってだれが」 市来「あ゛・・・あ゛・・」 (モニター:セピアで止め。テロップ付) 寺島『明らかにおかしいセリフに全く気づかない市来さん!』 観客爆笑 市来「そっかはははそうなんですか」 寺島『実はこのセリフも宣伝部長の能力を計るために用意されたものなのです!』 市来「へえ・・・・」 (モニター:文字のみ。 それではオーディションの一部始終をご覧ください) 市来「ちょーっともういいじゃん!!」 (時折、市来の悲鳴、観客の笑いがおこる。 以下、別録のていでモニター上のやりとり。テロップ有) 寺島(青木)『あれ、ヒロ、お前こんなとこでなにしてんだ?』 市来(三木)『僕、新人だけど、ここで超頑張りたいんです!』 水島「おまえこんなことやってたの?(VTR寺島の掛け合いについて)」 寺島「はい」 寺島(青木)『いやいや、校内新聞だしさ そんなに力入れないで気楽に行こうぜ!』 市来(三木)『それは違います!僕はもっと多くの人に 見てもらわなきゃいけないと思うんです!』 市来(三木)『たくさんの人に知ってもらわないと! それが僕の生きる道なんです!』 水島「青木と三木の掛け合いですね。これ」 観客笑い。 寺島(青木)『お前そんなこと言ったって、稲葉っちゃんや 唯だって、そんな簡単にいかないって。』 市来(三木)『何があったって僕は負けません!』 寺島「いいかけあいだ」 寺島(青木)『よし。そこまで言うんだったら、 お前の腕前を見せてもらおう!』 市来(三木)『ああ任せてよ。ラノベやアニメ、ゲーム、 はては食事のことまでなんだって伝えてみせる!』 (モニター:黒画面に白の大文字テロップ 実はこのセリフ 本来はこうなります。) 寺島『みっちゃんさあ、なんでこのステージイベントに参加したの?』 会場爆笑。拍手 市来『僕、新人だけど、ここで超頑張りたいと思ってるんです!』 会場爆笑。寺島、水島笑う。 寺島『ええ・・・アニメだぜ? そんなに努・・・力し、なきゃいけないの?』 市来『それは違います!僕はもっと多くの人に見てもらわなきゃいけないと 思うんです! たくさんの人に知ってもらわないと! それが僕の生きる道なんです!』 会場爆笑 水島「ココロが熱くなるね。なんかね」 寺島『でも結構このキャラバン企画、厳しいよ? みっちゃん何でもやれるの?」 市来『何があったって僕は負けません!』 会場爆笑。 会場爆笑。 寺島『うん。そっか、まあそこまで言うなら頑張ってきなよ!」 市来『ああ任せてよ。ラノベやアニメ、ゲーム、 はては食事のことまでなんだって伝えてみせる!』 寺島『ちなみに、みっちゃん。この企画の趣旨はなんだい?』 市来『この企画は・・・ココロをつなぐ旅なんです! ボクはそれがしたいんです!』 寺島『でもさ、みっちゃん。料理とかちゃんとコメントできるの?」 市来『おおっうまい!これはダシが違う…っと!』 コミカルな演技。会場爆笑。 寺島『…じゃあ最後に、みっちゃん。君の役目はなんだい?』 市来『僕がこの企画の…宣伝部長です!』 会場爆笑 (モニター:最後のセリフをリピート) 市来『僕がこの企画の…宣伝部長です!』 会場爆笑 市来「あ゛あ゛あ゛あ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛゛あ゛ああ゛」 (モニター:演技を終え録音室を去る市来。軽快な音楽。テロップ) 寺島『こうして無事オーディションを終えた市来さん! でも、あなたが思っているような役はないですけどねー!』 寺島『厳正な審査の結果、市来さんはみごと合格! 只今からココロコネクト宣伝部長に任命します!』 (モニター暗転。大喝采。ファンファーレとともにテロップ) 市来光弘 ココロコネクト 宣伝部長就任 ステージ照明ともる。出演者登壇。 寺島「おめでとう!」 水島「いや~~~~」 寺島「みっちゃんおめでとう!」 大亀「おめでとうございます!」 市来「なるほどね~。どうりでリハやらせてもらえなかったわけだ!」 寺島「~~~~(聞き取れず)」 水島「ハッハッハ」 市来「どうりでみんなとこの舞台上ではじめて、挨拶したのがさっきだったわけなんだ!」 寺島「そういうことです市来さんは…」 市来「だからだれとも会えなかったんだ」 寺島「はい。市来さんはさきほどの、えーね、朝からやってるリハーサルには参加しておりませんでした」 寺島「別件の仕事をされていたんですよね」 市来「そうですね、上で」 寺島「上でエンターブレインさんのお仕事されていたんですよね」 (注:その仕事も仕込みだったことを、市来は翌日知った) 寺島「その間ぼくらはこういうことを進めておりました」 水島「その仕事すら本当か嘘かどうかわからない」 寺島、大亀「あやしー」「ああー」 市来「それは本当だと・・・信じ・・・え」 市来、モニターの裏にいるスタッフをのぞく。 市来「上での仕事は本当? 上での仕事は・・・本当? ・・・誰もうなずかない。」(注:仕込みでした) 寺島、水島「ははははははは」(市来のセリフにかぶせて笑う) 市来「怪しくなってきたー。え、まってください!」 寺島「でも市来さん!」 市来「はい、はい? えっとまってください――」 寺島「よかったじゃないですか! 宣伝部長ですよ! 部長!」 大亀「わぁ」 市来「いやそれよりまだ…」 寺島「よ、部長!」水島「部長だよー!」 市来「待ってください。ごめんなさい」 大亀、客席「ぶちょう!」「部長!」「部長!」拍手。 寺島「なかなかねぇ、会社のこととかわかんないけど、30ぐらいで部長とかってなれないよ、多分」 市来「いやそうですかーそうですかーちょっと待ってください。えっとどっから聞けばいいの。オレこんなに、こんなになんかバラエティ番組でしかみたことのない展開になるとは思わなかったんだって」 会場から笑い。 寺島「はい。じゃあちょっと落ち着いて座って。座って話ましょうよ」 市来「座るんですかえちょっと確かにたしかに座るんですか。えーと座りますね」(その場に座る) 寺島「うわ、おいおいおい。ちょっと床に座るんじゃないよ!」 市来「いやだからえーと」 寺島「ポクポクチーンじゃないよ!」 市来「あ…違うの?待って待って いすが、くる。えーと」 水島「まぁ今どういう状況かわかんないと思うんだけどねー」 寺島「大丈夫だから」 寺島「きっとみんな優しくしてくれるよ」 水島「とりあえず・・・三木なんてやつはいねーんだよ」 市来「それはもう、もう察しました」 出演者「はははははは」 市来「ああそうなんだーって」 水島「あのためにわざわざ書き下ろしたキャラクターだけど!」 市来「だ!で!」(水島と寺島に詰め寄る。寺島にうながされてイスに座る) 水島「オーディションもやってね?だけど、登場しません」 寺島「ははははははは」 市来「まあねえ!まあ。あっそう。そうっすか」 市来「はい、はい、はい、はい」(水島が話している最中も相槌) 寺島「まあでもとりあえず宣伝部長になりましたけど。みっちゃん何すればいいかわからないですよね」 市来「はい。もう何でここにいるのかも分からないです」 女性の笑い声。大亀、笑う。 寺島「すげえ。家の顔になってるよ。みっちゃん。家にいるときの顔だよ」 市来「ほんとにもお。おまえゆるさないよ」 寺島「ははっ! お、おれがやったんじゃねえよ!」 市来「おまえ会ったよね結構!」 寺島「お・・・いやあの後会って・・・いやあれ(ナレ)撮ってから会ってないよ」 市来「会ってないの。あそうなのでも撮るって知ってた」 寺島「なんでオレこんないいわけしてんの。はは」 水島「というわけで、そんな宣伝部長の、ミッションについの説明のVTRがあるということなので」 市来「そっから先はボクの知らない世界ですもう」 水島「見ていただきましょうかね。ええ。ではどうぞ」 (モニター:企画内容が説明される。説明は省略) 1地方イベント周り 2痛車探し 3ツイッター2万人 (モニター:Vのラスト、市来(三木)のシーン再び) 寺島『そういえば市来さん。あなたはこんなことを言ってましたね?』 市来「もう、なに、もうなんなのほんとに。あ、あ、あ・・・」 市来『この企画はココロをつなぐ旅なんです! 僕はそれがしたいんです!』 市来「そうですねえ。台本に書いてあったんです・・・」 寺島『そう。この企画はまさしく、ココロをつなぐ旅!』 市来『僕がこの企画の・・・宣伝部長です!』 寺島『そのとおーり! あなたが宣伝部長です!」 観客爆笑。ステージ灯る。 寺島「ということですね」 水島「はい。あなたが宣伝部長です」 市来「えー、あの、えっ。あの、大亀さんは知ってたのかな」 大亀「や、はいっ」 寺島、水島、会場「はははは」 市来「どっちなのかな?」 大亀「ええと、ご想像で」 寺島「ご想像で(笑)」 水島「だってそもそももらってる台本違うんだからみんな知ってるよ」 市来「そーですよねー。あの――」 水島「この台本に”市来さんに見られないように取り扱いに注意してください”って書いてある」 寺島「赤字で書いてある」 市来「かあ、そっかあ。どうりでお前は台本もたなくていいよって言われるはずだよね。全くいらないですもん。はいはい」 水島「よくあのオーディションのときあのモニターとられてるのに気がつかないもんだよね」 市来「いやあの、なんかちがうんですよ。あのモニ、あちがう。カメラがあったわけですけども。確かにあんなことはじめてだったんで、戸惑ってたんですけど、マネージャーから、いやなんか他のオーディションでもああやってカメラ回すことがあるらしいんですよ。ていわれて」 出演者「はははは」 市来「そーなんですねーって」 寺島「え、だってこの辺にカメラ置いてあったんでしょ。こうやって」 市来「マイクがあったら、この辺に三脚とカメラがニョキっとあって」 寺島「うわー不自然ー」 市来「なんだろう、これって」 寺島「不自然だなとは思ったんだ」 市来「で、なんかオーディション会場というか、まスタジオ入ってもうなんかアレって。知らない人しかいない…あれ、まいっかって」 (注:偽オーデには、市来の前後に仕込みの待機列までつくってた) 水島「じゃああの入ってくる時の隠しカメラいらなかったっていう」 寺島「すごいねー。で、ミッションが三つ発表されましたけれども」 市来「なんも入ってないっす」 寺島「ははは、頭のなかに入ってない」 市来「なんも入ってないっす」 水島「じゃあここでですね。そんな市来君のためにですね。えー(笑)」 市来「え、なに?」 水島「宣伝部長の市来光弘応援団長と、宣伝部長ミッションについてより詳しく教えてくれる人に登場してもらいましょう」 水島、ふきだしながら 水島「キングレコードの山中プロデューサーと、イワサキングですー」 山中、岩崎登場。市来、激昂。寺島、すぐに立ち上がり止めにはいる。 寺島「市来さん、落ち着いて」 山中を睨む市来。市来をかかえこむ寺島。 寺島「まあまあまあまあ」 山中「いやーオーディションのときさー」 市来「この、この、こんな、こんなことくりかえして」(抑えた声) 山中「嗤わないようにするの大変でしたよー」 出演者「ハハハ」 市来「すごい、え、え、なに。憎しみしか出てこない」 登壇者「はははははははは」 寺島「市来さーん、舞台上ですよー」 市来「ああ、すいません」(つめよろうとした模様) 岩崎「はじめまして、キングレコードの岩崎と申します」 市来「はじめまして、はい。マウスプロモーションの市来です」 会場笑い。 市来「あれ、どこかでお会いしています? そんなことはない――」 岩崎「えっと、さっき別の打ち合わせされているところに間違って入っちゃいました」 市来「ああああああ、はいはいはい」 岩崎「ばれたらどうしようかって、すごいひやひやしたんですけど」 市来「はあー。そうなんですかー」 岩崎「不自然なときを一緒にしてしまいましたが」 水島「じゃあお二人から説明を少し」 岩崎「市来さんにはこのアニメ。ココロコネクトの宣伝部長として全国のお店を、えー回ってですね宣伝してもらいます」 市来「全国のお店」 岩崎「題して、宣伝キャラバン、トチランダムー」(エコー) (モニター:ロゴがうつる)出演者「すごーい」とあおる。 寺島「ちゃんと、ちゃんと市来君のために、トチランダムって書いてあるよー」水島「ハートですよ。ハート」 市来「ほんとだー」 水島「なんて愛があふれてるんでしょ」 市来「はあ。こいつはうれしいやあ」 山中「いろんな土地を回るということで」 市来「わあー」 岩崎「ということで詳細を、じゃあ出していただきましょうか」 (モニター:宣伝部長ミッションがうつる) 1全国各地で宣伝せよ (文章省略) 2各地イベント会場周辺を走る痛車を発見し、コネクトポーズの写真をとる。 水島「これはあのー痛車を運転している方が、市来君がああーって来たら止まってくれるんですか」 寺島「はははは、なんかやべーやつが来たっつってピューって避けて逃げる」 出演者笑う。 市来「そもそも、このいた、痛車さんはよく走られているんですか」 岩崎「痛車は全国を駆け巡ります」 市来「それをぼくが探す」 岩崎「それを市来さんが探すっていう・・・」 山中「ま、イベント会場周辺ですから」 岩崎「イベント会場・・・このあと出すんですけど、そこにえっとイベントが始まってしまうまでにいって痛車を探していただくっていう」 市来「んー」 水島「イベントというのが、そのココロコネクトのイベントがあって、市来くんはその周りで作業しようっていうこと?」 山中「ふふふふ」 寺島「はははははははははははは」 市来「なんのために! なんのために!?」 水島「宣伝のため」寺島「宣伝のためだよ!」 市来「いた、痛車走ってるだけで宣伝になりません!?」 水島「なるんですよー」 市来「なるでしょ、なるでしょ!?」 寺島「痛車が走るのを見れない人のためにー、みっちゃんが見つけ出して写真を撮る」 岩崎「そういうことですねー」 市来「じゃあ次の質問いいですか。コネクトポーズっていうのはなに。なんですか」 岩崎「よく聞いていただきました!」 市来「はい。聞くよね。普通聞くよね」 岩崎「コネクトポーズ。ございます。このあとやっていただくので――」 市来「断る!」 岩崎「わたしのやるやつ見てもらっていいですか」 市来「ことわる・・・」 寺島「断るな!」 会場から笑い。 岩崎「ちょっと120%でやるんで」 寺、水「120%!」「120%でやる」 寺島「みっちゃん、よくみといてね」 市来「え・・・・正面からみよ」 岩崎「ココローーーーコネクトーーー」 (ガニ股でかがむ。ごますりみたいに両手を組む。お笑い芸人のようなポーズ) 会場笑い。 市来、ものもいわずステージ奥に引っ込む。 山中「さあいっちゃん、やってもらいましょう!」 寺島「市来さーん、出番ですよー」 ステージ奥で。 市来「すいません、あの、あのーなんか、なんか手が疼くんで帰ります…」 寺島「手が疼く!? 邪鬼眼じゃないだろ、ほら」 会場、笑いと拍手 水島「おーおー、仕事だぞ仕事」 寺島「そんな特殊能力もってないでしょ」 水島「仕事だよ」 市来「・・・・・・・」 山中「あー、マイクが邪魔ってことですよね。持ってる持ってる」 市来「もー…なんなのほんとに…」 寺島「みっちゃん、ちゃんとみてた。わかった?」 市来、目頭をおさえる。 市来「…わかるわけないよ!」 寺島「やってください。おねがいします」 山中「コネクトポーズわかりましたか」 岩崎「こうやって、足をガニ股にして、(頭を)右45度に。両手をつないで、ココロコネクト」 水島?「ははは。全くマイクに入らない説明ガ繰り広げられているけど」 市来「もうちょっと自分大事にしたほうがいい」 会場爆笑。 水島「岩崎さんも若干、身を削ってやっているところがある、と」 山中「そうだぞ、なんだかんだ恥ずかしがってるんだからな」 市来「ココローで コネクトね」 岩崎「はい」 寺島「じゃあ市来さん。やってもらいましょう。よろしくお願いしまーす」 会場拍手。市来、両手を膝についてる。 市来「あああああああああああ」 市来、深呼吸。 寺島「練習練習」 デデン、とジングルBGM。 ワンテンポずれる市来。会場笑う。 市来「ココロー コネクトー」 会場拍手。笑い声。 床にくずれおちる市来。 寺島「ありがとうございます。これを痛車の前で――」 水島「はいちょっと、声出てなかったよね? いまねー」 水島「コネクトーってやったよね」 水島「もう一回やってもらおうか」 寺島「やぶれかぶ」 市来「ココロォォォォォォォ コネクトォォォォォォォォ」(野太い声で) 山中「はははははは、かっこいい!」 寺島「すばらしいー」 寺島「かっこいい。さすがー。男前の声もでる。市来光弘、さすが宣伝部長」 水島「そしてそしてさらにまだ言うことありますよね」 市来「これ以上、なにを・・」 (モニターにミッション3) 岩崎「公式ツイッター20000人を超えさせろーっというわけで。すでに2000人いるのであと10倍。軽く」 市来「あと18000人。大変ですね」 岩崎「ここに200人以上のお客さんいらっしゃいますので」 寺島「ここにいらっしゃる方みなさんにフォローしていただいて、 2200人になるんですね」 市来、寺島「はははははは」市来「やっと2200人になって」 岩崎「それにあと、市来さんのね、フォロワーがね」 市来「はあ、そーーのようですねー。そうなればいいんですけどね…」 岩崎「市来さんの、あの個人でやられてるツイッターの方々にココロコネクトを宣伝して頂いて」 市来「それはもうやぶさかではないんですけどもね」 寺、水「やぶさかではない(笑)」 寺島「是非やってくださいね」 岩崎「二万人でございます」 水島「すごいねー二万人ですからねー」 岩崎「というわけで、えっとさっきお話したイベントの日程も。もう出ております」 (モニター:日程表示) 寺島「うわっこまけ…多分これおれも初めてみる。ぼくらも出ます?」 岩崎「皆様方にも出ていただくことが決定しております」 市来「大概いるんだ。ていうか要るんだ!」(全会場、出演者がいる) 岩崎「全部です。市来さんは全国です」 市来「でも、これはあのー。いっしょに出演とかではなくてボクはえっと、みなさんキャストさんのやっている最中に、ま痛車を探すとかではない?」 岩崎「車を探してもらって、間に合ったら出れますのでー」 山中、会場笑う 市来「なんだそりゃ」 寺島「すげー。バラエティ番組だ」 岩崎「はははははは」 各会場の説明。 説明後。 寺島「これなんか、イベントやりまーす。ドーンっていうより、市来君のドッキリのほうがあまりに大きくて霞んじゃってるんだけどこのコーナー」 岩崎「ははははは、そうなんです。これもなかなか凄いことなんですけど」 市来、顔をおおう。 水島「これ全国で五箇所回るわけですもんね。九州から北海道までいくわけですもんね。ほんとに日本全国をまわるというわけで」 寺島「市来さん、しっかりしてください」 市来「いや、もうほんとなんもうまいこといえないっすよ」 寺島「まだ発表することもありますので」 岩崎「まだありますよー。さらに、どうぞ」 (モニター:USTREAM放送日時) 岩崎「USTREAMがもう決定しております」 山中「はっはっはっは」 水島「本日も生配信しておりますけど」(注:この文章) 山中「ははははは」 市来「えっ」 岩崎「この日には市来さんにもユーストの方で宣伝活動していただくことに、もうなっておりますので」市来、半笑い。 山中、会場笑う 水島「これは先ほどのイベントとは別に?」 岩崎「ま、別ですね」 寺島「忙しいな、これ。急に」水島「スケジュールが」市来「バカスカきまっていくっていう…」 山中「ははははははは」 岩崎「マネージャーさんのOKもいただいていますので」 水島「なにからなにまで」 市来「はあ…ちょっと…うわあ…」 岩崎、山中笑う 水島「すごいねー・・・」 市来「週末はちょっとゲームセンターで大会があってですね、なるべく…」 山中「いやいやいやいやいや。そこら辺は削っていただいて」 市来「そこら辺はダメ。あっ…」 (注:市来はゲーマー声優で、ゲームラジオの仕事ももっている。大会とは予選を勝ち抜いて選抜された格闘ゲームの世界大会EVOのことで、決勝はラスベガス……らしい) 岩崎「そうです。あの宣伝部長ですので、はい」 市来「ですよねー。はい…」 水島「という感じにー」 会場笑う。 岩崎「というわけでお知らせは以上となりおますので。ぜひぜひ。詳しいことは公式HPやツイッターの方で随時行進していきますので是非みなさんご期待くださーい」 市来、微動だにせずモニターをみつめてる。 会場拍手、出演者笑う 寺島「みっちゃん、みっちゃん、みっちゃん。ちょっとみっちゃん」 岩崎「宣伝部長ですよ! 宣伝部長」 市来「いまあの、なんか。いまここまでがドッキリなのかなーとか思ってたんですけど、ここからさっき――」 岩崎「いまのは本当です。本当に全国に行きます」 寺島「なーんてね、ってことはないです」 水島「ないです」 市来「あーですよねー」 寺島?「ははははは」 山中「ココロコネクトをぜひ――」 水島「あのキャラのことは忘れてください」 会場笑う。 寺島「でも、これをクリアすると物凄い豪華なご褒美があるかも」 水島「あ!」 岩崎「おおー」 寺島「それがなんなのか」 市来、口をぱくぱくさせる。 寺島「ちゃんとー」 水島「ちゃんとー」 市来「ちゃんと」 山中「達成すれば、もしかしたら出れるかもね、みたいな」 市来「目を見ようともしない」 山中「でもいっちゃん、心配しないでください」 市来「はい、はい」(話の途中に相槌をうちつづける) 山中「エンディングクレジットに”宣伝部長 市来光弘”と出ますから」 会場爆笑。出演者爆笑。市来うつむく。 顔をあげる。市来「ねえ何でオレなの!?」 水島「ここでのるんだ」 寺島「みっちゃんあのなんか役職がかわったと思われないように気をつけて」 水島「そうそうそうそう」 寺島「声優もちゃんとやってますよって」 寺島、水島「そうそうそうそう」 市来「そう…ですね」 水島「がんばって、がんばってココロコネクト宣伝してください」 市来「そーだよー」 寺島「みっちゃんの肩にかかってるんだから!」 水島「そうだよ」 市来「そーだよー。やっちゃうぞー」 会場笑い 市来「……やっちゃうぞー。やりますよ。やりますよ。はい」 寺島、水島「すごいなー」「すごいねー」 山中「市来君ならやってくれると思ってます」 寺島「じゃあ快くこの宣伝部長を引き受けてくださった市来さんに」 市来「はい!」 寺島「ちょっと一言、賜りたいと思います」 市来「うぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛」 目を閉じ、顔を歪める。うつむいたまま話す。 市来「まあそうですねー。なんか踊らされていた感が……まだ抜けていないので、、はぁ……言葉にもならない このなんかぽけーってした感じなんですけど……これは現実っていうことなので」 市来「まあそこはちょっと時間を頂いてなるべくゆっくり受け止めていってですね、はい、えー……まあー、一応宣伝部長というのに決まったということで、はい」 市来「えー。まあ目標だけはせめて達成して、えーこの任を終えたいなと思います。ご褒美たのしみだなっ!!」 会場笑う。 山中「はあ」 水島「多分スターチャイルドの業績みたいなグラフに市来って書いてグラフにある」 市来、へたりこむ。山中「よく宣伝したねって」 市来「もっとこう現物支給でお願いしていいですか」 寺島「現物支給でいいの!」 寺島「現物支給! なんと! ファミ通文庫さんからプレゼントが!」 水島「おお!」 寺島「現物支給させていただきたいと思います」 市来「え、もう?」 寺島「ちょっとプレゼントを持ってきてください」 山中「おっときたよー」 市来「あ、こっち。あ、市来さまって書いてある」 寺島「これをどうぞお納めください」 市来「ごめんなさい。この展開である以上、全く喜んでないですよ」 寺島、水島「いやいやいやいやいや」 水島?「素晴らしい品ですから、あけてください」 市来「すごい重みが」 寺島「小さくて重いなんて最高じゃないですか」 寺島「金塊ですよ。金塊」 市来「金塊!」 寺島「比重が高いっていう」 市来「うれしいなあ……でもチラッとみえた……わぁー」 寺島「なんですか」 市来「あ、すごい」 寺島「なんと、ココロコネクト原作全巻セットー」 会場拍手。水島「やったー」 市来「八冊分ございますねー」 水島「市来さんにはこれを全部読んで」 市来「そうですね。知らないと話にならないですからね」 寺島「もうフル暗記するくらいの――」 市来「それは無理です」 会場笑い。 寺島「・・・・・・でやっていただきたいですね」 市来「で、あの、あの、あれですか。新キャラとかいるんですか、この中に」 水島「読めば分かります」 寺島「分かるとと思います」 山中?「そーですよー。読んでいただかないと。是非勉強してください」 山中「いやー。すばらしい。プレゼントまで」 水島「よかったね。現物支給きたよ」 市来「わあーうれしいー」(あからさまな棒読み) 寺島「ははははははっ」 市来「うれしいようー」(棒読み) 水島「で、山中さんは、立場的には。えーと、営業部長である市来くんの応援団長っていう立場なのでー」 山中「なるほど。応援するよー、いっちゃーん」 寺島、水島「はははははははは」 市来「もうホント言葉だけで…って感じですか」 寺島「言葉だけで、いいんですか?」 市来「いや、できれば、あの、ついてきてくださって応援してくださるとか、そういう流れですか」 山中「あの、北海道いってみたいんだよ」 寺島「それは旅行気分ですよね」 大亀「うふふふふふふ」 水島「それはただ行きたいだけでしょう?」 山中「北海道いくいく」 市来「北海道だったらいく?」 山中「いくいく」 市来「それはやっぱり、基本応援する気はあんまりない」 山中「向こうで待ってるよ」 市来「むこうでまっている?」 山中「前乗りして。市来くんまだかなーっつって」 寺島「前の晩でいろいろ楽しんでません?」 会場笑い 寺島「ウニとかイクラとか食べたいぞーっていう」 市来「ボク魚介嫌いなんですよー」 山中「知ってる。だから食べとくって」 市来「くっそー」 山中「だから食べとく。知ってるよー」 会場笑い 寺島「じゃあその辺のやりとりは後でしっかりやってください」 市来「そうですね。そうします」 寺島「はい。ということで。アニメオリジナル企画こと、市来光弘さんドッキリ企画のコーナーでしたー」 会場拍手。 寺島「市来さん岩崎さんありがとうございました」 市来「ありがとうございました」 寺島「じゃあがんばってねー」 市来、寺島を睨み付ける。 市来「許さないよ」 寺島「オレを憎しみの目で見つめてる。オレはなにも悪いことしてないのに」市来、セリフの途中で退場。 水島「よかった。おれあのナレーションやんなくて」 寺島「それだけでこの恨みようだからね」 寺島「ぼくねー。普通に友達だからねー。みっちゃん大変だなあって思いながらナレーションはお仕事としてしっかりやらせて頂きました」 水島「我々も仕事ですからね」 寺島「そうです」 水島「イジワルをしているわけでもなんでもないですからね」 寺島「この笑顔の裏ですごい涙をながしていますからね。ぼくらは」 水島「そうですね。さっきさんざん拭いてげましたからね」 寺島「そうですね」 水島「メイクがくずれちゃって」 寺島「ははは、しょうがないしょうがない」 水島「はい。ということでお送りしてきました先行上映会ですね。もうそろそろ終了のお時間」 寺島「もうどっきりはないですね?」 水島「もう市来くんだけで十分ですよ」 寺島「ははは、言い方」 山中「ははははは」大亀「ははは」 野郎の声はわからん・・・ -- 名無しさん (2012-09-05 10 06 23) いや、これは先入観あるけど文章だけですげーわ(更新中に誤ってけしてしまったので文意を再掲) -- 名無しさん (2012-09-05 15 09 57) 鬼畜の所業 こりゃ完全に市来さんをコケにしてるわ -- 名無しさん (2012-09-05 15 52 10) 100%、ただただ胸糞悪いね。 これが2時間ドラマならこいつら一人ずつ殺されていくんだろうなぁ~w -- 名無しさん (2012-09-05 16 02 01) 出で張り切ってる市来さんが本当に不憫でならない… -- 名無しさん (2012-09-05 16 19 00) 改めて文章に起こすと...なんとも凄いな。そういえば、ういろうの動画はどう見てもガチ切れで怖かった -- 名無しさん (2012-09-05 18 12 46) 会場は引くどころか、受けてたんだ -- 名無しさん (2012-09-05 18 48 15) 会場っても、スタッフとかメイン声優のガチ信者とかだろな -- 名無しさん (2012-09-05 18 54 09) そりゃアニメ始まる前のイベントなんて声優の信者くらいしか行かないでしょ。原作ファンはアニメの出来不出来がわからんうちはむしろアニメアンチの傾向あるし。特にラノベ原作は -- 名無しさん (2012-09-05 19 43 24) ↑↑今後のイベントで観客がどういう反応するかですよね… -- 名無しさん (2012-09-05 20 30 48) 寺島の信者なんて、どこがどう酷いか解らないくらいのこと、寺島のブログコメに書いてたしな…… -- 名無しさん (2012-09-05 20 42 04) 金元ファン→可愛ければオールオッケー。寺島ファン→てらしー信じてる!大亀ファン→バカの子だからしゃーない。水島ファン→今回の件は残念だけど頑張って。どこも一緒 -- 名無しさん (2012-09-05 20 56 59) これ全世界に配信すればいいんじゃない?全世界の放送局とか新聞社にこのアニメ業界のパワハラ問題を送って直訴するのが効果的だと思うんだけど、今どのスレ覗いてもやってないよね。何故なんだろうね -- ほるす (2012-09-06 23 55 34) ↑とっくに海外に話は伝わってる。その一例が各所ニュースサイトの反応にある海外記事 -- 火消し部隊 (2012-09-07 15 51 42) 水島は許されてる感あるけど寺島と大差ないよね。たまたま寺島が司会だったから戦犯扱いだけど。しかし企画した人間はマジモンのクズ -- 名無しさん (2012-09-07 22 39 04) この件といい、恥ずかしいセリフを街中で大音量といい、何か恨みでもあんのか? -- 名無しさん (2012-09-08 01 40 33) ↑↑まぁファンとしては正直ショックだけど、これを仕事って割り切った上であとでフォロー入れたのは大きいんじゃない? -- 名無しさん (2012-09-08 12 17 42) 前半のみですが、聞き分け出来た限り寺島・水島・市来のセリフが混ざってると思われた箇所など若干修正させていただきました -- 名無しさん (2012-09-08 14 26 44) ↑↑フォローなんてあったか?ツイッターのフォローならあったかもだがwトチランダムですらイジリ -- 名無しさん (2012-09-08 16 53 46) 途中配信失礼。 トチランダムですらイジリの対象!かつ出演者が自主的に協力した形跡が一切ない。これで友達だの絆だのいわれてもねぇ -- 名無しさん (2012-09-08 16 56 39) ↑痛車探し手伝ったりしたのはフォローじゃないの? -- 名無しさん (2012-09-08 19 39 35) 文面だけで吐き気がするな 鎮火しかけてるけど許せん -- 名無しさん (2012-09-08 22 29 10) 読みながら泣いてしまった・・・こんなのって酷い。。。 -- 名無しさん (2012-09-08 23 37 15) 水島さん終始顔引きづってんなー -- 名無しさん (2012-09-09 02 55 02) 金元にはとくにがっかり。子ども向けのプリキュアに出ていることをちゃんと考えてほしい。 -- 名無しさん (2012-09-10 04 50 26) これは酷い。許すことができない -- 名無しさん (2012-10-25 19 57 15) 何回見ても胸糞悪いな -- 名無しさん (2012-11-08 04 41 15) このアニメ糞だろ -- 名無しさん (2013-03-25 14 41 28) 被害者にもかかわらず市来って名前を見るたびにこの胸糞悪い事件を思い出す。このイメージがついて回ることを本人は本当に悔しいだろうな。新人つぶしってレベルじゃねーわ。根源の黒幕は知らんが、とりあえず寺島、水島、大亀の顔は覚えたわ。(水島は同情の余地あるが) -- 名無しさん (2015-09-04 05 31 59) 久しぶりに見たけど相変わらず胸糞 -- 名無しさん (2015-09-08 22 31 55) このドッキリを企画した奴は最低だったと思うけど同じくらいえげついことしてんねんで、はネットイベントの声優の奴らは仕事として引き受けただけだからな。声優ごときがイベントの企画に対して意見できるわけがないし、与えられた仕事は基本的に断れる立場じゃない。 -- 名無しさん (2016-06-12 04 11 07) このプロデューサーは今は何をやってるんだ? -- 名無しさん (2016-09-07 10 56 16) 名前 コメント
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アニゲラ 投稿「声優界にもドッキリってあるんですね」 市来「(イベントで)僕がオーディションしてる映像とかモリモリ流されて、実際にはそんな役はなく、市来くんにはこの番組の宣伝部長をやってもらいますみたいな流れになって」 杉田「あぁそう」 市来「とりあえずオーディションもアニメのキャラも全部嘘だったんですよ」 杉田「あぁすごいな」 市来「前後に役者さんとかちゃんとスタンバっててすごいんですよ、ブースに色んな関係者がいて」 杉田「でも市来君の優しさだから多分ソレをやろうと思ったんだよ、俺が仕掛けられたらその場にいた奴の顔全員覚えて帰るから」 梶田「今回はそういうの(打ち合わせ)とか一切なく?」 市来「はい」 杉田「今回は打ち合わせなしだろ、すごいね」 梶田「困りますな」 杉田「うん、とりあえず担当マネージャーと話かな」 笑い 杉田「ドッキリってね、もっとわかりやすいのがいいじゃん」 今井麻美のSSG第170回目 http //www.nicovideo.jp/watch/sm18403688 20:00~市来登場 29:00~ 市来「(シークレットゲストとして登場して)テープが流れますよね…あの、オーディションの風景の…僕が全っ力で芝居している」 今井「最低!…」 31:22~ 今井「(ドッキリ企画について)本当にショックだったんでしょ?」 市来「いや絶望しましたね…なんだこれはと」 今井「本音はどう?」 市来「一応そんなに名は出てないにしろそれなりに生きてきたけど このタイミングでこんな目に合うんだ、って思いました正直」