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a-2家電量販店にて。 荒井千秋と小池千夏は、身を潜めていた。殺し合う力がない彼女らには、隠れて時間を稼ぐのが定石であった。 荒井は、油断していた。 まず『普通』なら見つけられなくとも。『異常』の目からは逃れられないのである。 ヒュンッ 風切り音がした。 何だろう、と思って見た。 誰かの*が、転がっていた。未だ新しい傷口からは血が噴出している。 「ち、なつちゃん」 荒井千秋が壊れるのは、ほんの一瞬であった。 「死、ね。死ねぇぇええええええッ!」 バタフライナイフ片手に突進する。 二度めの風切り音で、荒井の右腕が肘から失われ。 三度目で両足が切断された。 四度目で頭が無くなった。 こうして、生徒を愛しすぎた保険医は生涯を終えた。 【小池千夏】 【荒井千秋】 死亡 【残り24/29人】 【一日目/深夜/a-2】 【賀茂雅史】 [状態]返り血(大) [装備]日本刀 [所持品]デザートイーグル、バタフライナイフ [思考・行動] 基本:衝動のままに殺し尽くす。 賀茂雅史が去った。 一分足らずの間に、結束していた二人を斬り殺したのだ。 その後。 超能力者の『出来損ない』とされた個体、常盤裕治が通りかかった。 辻結花の研究機関内の部署に、『超能力研究』という巨大部署があった。 投薬と電気信号の変換により、うまくいけば魔法のような超能力を得られる。 が、9割は失敗して、理性のタガが外れた野獣になってしまう。 常盤裕治も、その一人であった。 【常盤裕治】 [状態]健康 [装備]なし [所持品]不明 [思考・行動] 基本:??? ※理性は崩壊しています 【常盤裕治】 18歳。 超能力の開発に失敗した出来損ないの野獣 三人寄れば悲劇の予感 投下順 [[]] 時計塔の罪人 小池千夏 GAME OVER 時計塔の罪人 荒井千秋 GAME OVER 時計塔の罪人 賀茂雅史 [[]] GAME START 常盤裕治 [[]]
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千秋ちゃんが娘だった場合のそんな一幕。 ――――― それは日曜日の昼下がりのことだった。 『ノックアウト!』 家族サービスと称して娘と一緒に遊べるゲーム。 今日は世代の壁を越えてリリースされている対戦格闘ゲームをしていた。 しかし、無常にも僕の使うキャラがゆっくりと崩れるように倒れていくばかりの非情な現実が待っていた――。 「パパ……弱すぎ」 僕との対戦に飽きたのか、欠伸をしながら今度は携帯ゲームのスイッチを入れる愛娘・千秋。 ソファに体育座りしながら最新作の狩猟型RPG・モノクマハンター、通称モノハンに興味がシフトしたのだった。 『10年早いんだよぉ!』 ゲームの中のキャラクターにまで僕を馬鹿にしているように聞こえた。 そんな負け犬の僕は一人寂しく据え置きのゲーム機とテレビの電源を落とす。 続いて二台のアーケードスティックを所定の箱に入れてテーブルを元の状態に戻す。 父親としての威厳まで BREAK!! されつつある昨今。 そんな僕に残された道はたった一つしかなかった。 「響子すわぁぁぁ~ん!!」 妻に泣きついて、代わりに娘をギャフンと言わせてもらうことだった――。 ~ ゲーマーと遊ぼう! ~ 「そんな大声を出さなくても聞こえているわ」 隣の書斎にいる響子さんまで僕に目をくれず、過去に依頼された案件のファイリングをするのであった。 なんかもう、この家のヒエラルキーで僕が最下層にいるんじゃないかと確信めいたものができた。 「うぅ、今日も千秋にコテンパンにされたよぉー」 「いつものことでしょう?」 「このままだと僕の言うことを聞かなくなって、そのうち"パパが入った後のお風呂に入りたくなーい"とか"パパの下着と一緒に私の服を洗濯しないでー"言ってくるんだよ!?」 「大袈裟ね……」 何だか某ガキ大将にいじめられて狸型ロボットに泣きつく少年の構図とすごく似ているような気がするが、敢えて無視する。 「それにしてもあの娘の成長も目を見張るものがあるわね」 「えっ、ゲーマーとして日々進化していることに?」 「ゲーマー、というより頭の回転力って言った方がいいかしら?」 「頭の回転力?」 響子さんらしからぬ抽象的な例えに思わず聞き返してしまう。 「さっきまであなた達がやっていた対戦ゲームを例に挙げると、フレームという理論に基づいて成り立つじゃない?」 「うん、そうだね。技が出るまでの"発生"や動作が終わった後の"硬化"が当てはまるよ」 「あの娘の場合、攻略本などに書いてあるその手の膨大な情報とかを全て記憶しているんでしょうね」 なるほど。 たまに熱心に読書している姿を見たことはあるけど、あれって攻略本のフレーム一覧表の中味を覚えていたのか。 「その理論に基づいて勝てるように思考して行動する……。一見単純な話に聞こえるんでしょうけど、あの娘の頭の中は常に二手・三手先の行動を考えているはずよ」 「だから"頭の回転力"って言ったのか……」 「膨大な情報を調べて記憶する"調査"と、相手の行動を思考する"推理"は探偵としての素質には申し分ない能力なのでしょうけど……」 「なにか問題があるの?」 「頭を働かせすぎて平常時の思考力が鈍くならないか心配なのよ」 確かに。 ゲームをしていない時の千秋ってボーッとしているような眠たそうな状態だしね。 「私もゲームに向けるエネルギーをもっと別の方向に向けたいと思っていたのよね。だから……」 「千秋にギャフンと言わせてくれるの!?」 「あくまで打ち負かすのではなく、視野を広げてもらうためよ」 「ありがとう、響子さん……!」 嬉しさのあまり、両手で握手してブンブンと振ってしまう。 「でも、あなたの抱える問題は誠君、あなた自身で解決することね」 「ぐふっ、わかったよ……。でも何で勝負するのさ?」 家にあるテレビゲームって響子さんは僕の隣で鑑賞するだけだったから、一度も遊んだことがないはず。 果たして勝算はあるの? 「その心配は無用よ。テレビゲームだけが遊び道具ではないわ」 そういって物置の鍵を取り出す響子さんだった――。 ―――――――――― MISSION 1 A crazy party ~ 狂宴への誘い ~ 娘をもてなせ → MISSION START CUSTMIZE ―――――――――― 物騒なナレーションみたいだけど、こっから先はR指定のゲームじゃないからね! 「千秋、今度はママと遊ばない?」 「ママと? ……っていうか、ナニそれ?」 リビングのソファでゴロゴロとモノハンを続けている千秋も訝しげにこちらを見る。 チェス、将棋、花札、オセロ、トランプ、ダイヤモンドゲーム等……。 物置で埃を被っていたテーブルゲームの一式を全部持ってきたのであった。 「パパとママが高校生の頃、同じ寮の皆と一緒に遊んでいた時の遊び道具一式だよ」 「でも私、遊び方を知らないよ?」 「最初にパパとママがデモンストレーションで遊ぶから、そこからルールを覚えなさい」 「うん、わかった」 「それじゃあ誠君、まずはトランプの七並べから始めましょう」 「いいよ。久しぶりだからお手柔らかにね」 「甘いわね、久しぶりだからこそ全力で行かせてもらうわ」 内なる闘志を隠すことなく最初からクライマックス宣言とは。 実はこういうこと一度はやってみたかったんじゃないのかな、響子さんは? そんなわけで七並べ、神経衰弱といったトランプ勝負。 花札のこいこい、オセロ・ダイヤモンドゲームを僕ら夫婦でルールを教えつつ対戦したのだった。 そして――。 「さて、オードブルは平らげたわ。……メインデッシュの方はどうかしらね?」 「いつでもいいよ!」 「あなたの無敗伝説に終止符を打ってあげるわ、千秋」 「ママの挑戦、受けてたつよ……!」 両者の目から火花がバチバチ炸裂している! ―――――――――― MISSION 2 The blood link ~ 血の邂逅 ~ 無敗の娘に鉄槌を下せ → MISSION START CUSTMIZE ―――――――――― 「誠君、コーヒーお願い。千秋には「パパ、オレンジジュース」……だ、そうよ?」 「はいはい」 前座の僕は給仕係と化したのであった。 やっぱり僕はこの家の大黒柱のはずなのに、ヒエラルキーは一番下のところにいるようだ。 今度、十神君あたりに父親の威厳を保つにはどうすればいいのか相談してみることにしよう――。 ――――― 「……うにゅぅ」 それは3戦目のオセロをしている時のことだった。 千秋が次の一手を考えて俯いているのかと思ったら、鼻提灯を浮かべていた。 首もカクンカクンと揺れている。 「……どうやら活動限界のようね。ここまでにしましょう」 「やだぁ、もっとママと、あそびたぃ……」 会話の途中でフラリと前のめりになり、そのまま顔をオセロ盤に落下するものだったから寸での所で両肩を掴んだ。 その後の千秋に何の反応もなく、代わりに規則正しい寝息が聞こえる。 「しばらくは起きなさそうね、部屋に運びましょう」 「そうだね」 そのままお姫様抱っこをするような形で千秋を子供部屋まで運び、ベッドに寝かせる。 響子さんが掛け布団を掛け、千秋の頭を撫でながら独白するようにつぶやいた。 「現段階で持久戦は不向きのようね……」 「そうかもしれないね。それと、初めて遊んだというには飲み込みが早かったよね」 「それはこの娘のセンス……というより"才能"の領域ってところかしら」 「逆転までには至らなかったけど、徐々に食いついていたのは明らかだったし」 「……妙に千秋の肩を持つわね。あれだけ"娘をギャフンと言わせたい"と言っていた癖に」 「やっぱり我が子が頑張っている姿を見ると、ついつい応援したくなっちゃうんだよね」 親の性(さが)、と言うべきだろう。 「響子さんは千秋とこういう形で遊んでみてどうだった?」 「最初は"娘の癖に生意気よ"って思っていたけれど、真剣な姿を見ていると何時か私を追い越す日が来るんじゃないかと思ったりもしたわ」 「子が親を超えることって、親からすれば嬉しい話なんだね。さっきまで意固地になっていたけど、今日の二人を見てよくわかったよ」 「……父もそうだったのかしら?」 「えっ?」 「父も私の探偵の実力を見て嫉妬したりはしなかったのかしら? ……って、思ったの」 「それは……違うよ」 ゆるゆると首を横に振り、響子さんに諭すようにゆっくりと言う。 「"さすがは僕らの娘だ……!"って大喜びだよ。現に娘に超えられた父親の僕が言うんだから間違いない」 「フフッ……。経験者が言うのだから尚更説得力があるわね」 千秋の寝顔を二人で眺めながらそんなことを僕らは口にしていた。 「さて、と……。そろそろ夕飯の支度をしなくちゃ」 「その必要はないわよ」 「えっ、どうしてさ?」 夕飯の支度をしようと立ち上がろうとした僕に待ったをかける響子さん。 手首まで掴まれたけど、思い当たる節がなくて首をキョトンと傾げる。 「これから誠君は私の特訓に付き合ってもらうわ。だから夕飯の支度は不要よ」 「特訓だって? なんの?」 「さっきのテーブルゲームはあくまで私達の領域、ホームゲームだった。 私も千秋の領域であるテレビゲームでも勝負をしなきゃフェアじゃない。……ここまで言えばわかるわね?」 「えっ、響子さんテレビゲームしたいの?」 「あくまで母と娘のコミュニケーションのためよ。そういうことだから夕飯はデリバリーにしましょう」 「せっかく豪勢にしようと材料揃えたんだけどな……」 「それはまた次の機会にしましょう。さぁさぁ、善は急げってことで」 片手で僕をグイグイと部屋から押し出す響子さん。 器用にもう片方の手で携帯電話を操作して宅配ピザの注文をするのだった――。 ――――― 『えいっ、ファイヤー! アイスストーム! ダイアキュート! ブレインダムド!』 ゲーム初心者の響子さんのためにシンプルな操作で簡単に遊べる対戦パズルゲームをチョイスしたが、瞬く間にコツを覚えては連鎖を仕掛けてくるのであった。 もう僕の陣地には大量のお邪魔パズルがセットされ、なす術もなく撃沈するのであった。 「ほぁふぃひぃふわよ、ふぁふぉとぉふん」 「いや、ピザ食べながら喋ってもわからないから」 「……ん。弱すぎるわよ、誠君って言ったの。これでは特訓の意味にならないわ」 「グヌヌ……」 「千秋なら平気で私の8連鎖を10連鎖で返すようなことをしてくるはずよ。だから早く相殺して」 「それは無理だよ! 僕だって3、4連鎖するので精一杯なんだから」 ばたんきゅ~、という文字が浮かぶテレビ画面を眺めながらドリンクのウーロン茶を流し込む。 「……一つ聞くけどさ、響子さん。この体勢って特訓の意味があるの?」 「愚問ね。これくらい近ければお互いの思考なんて手に取るくらいわかるものじゃないかしら?」 二人掛けのソファに僕が胡坐を掻き、僕を椅子代わりにチョコンと座る響子さん。 僕の操作に支障をきたさないよう、腕は腰に回し、顎を右肩に乗せてゲームをしているけれど。 おかげさまで僕の視界左半分は響子さんの髪で覆われている。 いくら体を密着させたところで思考までリンクしているわけないでしょうに――。 「ほら、続けましょう」 「はーい」 また二人して黙々とパズルを積み上げる作業に戻るが、ふと響子さんにイタズラしたくなった。 男の性(さが)、と言うべきだろう。 操作そっちのけで右手をコントローラーから響子さんの太腿へ。 ツツゥーと指を這わせてみる。 「……! プレイヤーへの直接攻撃は禁止よ。ま・こ・と君?」 「……ふぉめんなふぁい」 すぐさまポーズ画面に切り替え、頬っぺたを抓ってくるじゃないか。 えぇい、まだだ。 まだ終わらんよ! 「今度こそ真面目に……っ!」 言い切るより先に唇を奪い、舌の先で割り込むように口腔へ侵入する。 そのまま歯茎を軽くなぞり、前歯を軽くノックする。 「んぅ、うっ、う、うぅん」 響子さんは驚いて目を見開いているが、抵抗の素振りはない。 返事はOKと受け取り、舌同士で螺旋を描くように絡める。 マルゲリータを食べていたことでチーズ、トマトソース、オリーブオイル、そして響子さん。 味覚が4つの味を捉え、ハーモニーを奏でる。 それは極上の甘露へと精製されていた。 「うっ、う……ぅんんっ!」 じゅっ、と音がするほど唾液を強く吸い上げたのを最後に、ゆっくりと響子さんの唇から離す。 僕らを繋いでいた唾液の糸も力なく垂れ下がり、プツリと切れた。 「……ふぅ、ごちそうさま」 「TPOを弁えなさい、バカ……」 プイッと僕から顔を背けるが、耳まで真っ赤な様子を見ると満更でもなさそうだ。 ……ちょっとだけ、我が家の大黒柱としての面目が戻ってきた気がした。 これに気をよくした僕はさらにオネダリしてみる。 「ねぇ、響子さん……」 おかわり、していいかな――。 耳元でそっと囁く。 「っ……! そういうのは私に勝ってから言いなさい」 「ホントにっ!?」 俄然、やる気が出てきたよ。 よーし、頑張って響子さんより早く8連鎖を組んで勝利してやろうじゃないか! 「……パパとママ、何してるの?」 「「あ」」 我が家の眠り姫もお目覚めになっていたとは。 まだ眠たそうに目をこすりながらも意識ははっきりしているようだ。 「こ、これは私と千秋がゲームするための特訓のためであってね……!」 「そ、そうだよ! ママがゲーム初心者だからパパが手取り足取り教えているんであってさ!」 「……だったら、なんでパパがママを抱っこしながらゲームする必要があるの?」 「これはそう、新しいフォーメーション"ユニゾン"よ」 「ユニゾン?」 「お互いの心と体を密着して意識を極限までシンクロさせる特訓なのよ。そうでしょ、誠君?」 「(僕に振らないでよ……!)そ、その通りだよ、こうすることでどんな強敵も62秒で倒せるんだから……!」 そんなドモる僕らを見て、千秋は溜め息を吐きながらピザの一切れを摘む。 そして最後に一言こう言った。 「パパとママが"アツアツ"だってわかった。……色んな意味でごちそうさま」 その後の数日間、僕らを見る目が冷ややかなモノになったと補足しておく。 もしかして、もう反抗期が来たのか――!? 完
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グランバニア防城戦 ◆v5ym.OwvgI BACK ベルカナが展開したアリス・イン・ワンダーランド。 距離感や方向感覚を麻痺させる、相手を逃がさない不思議の国。 城の最上階にいた雛苺達も、広い範囲をカバーするこの支給品の範囲に含まれていた。 「な、なんなの! 何が起きたの!?」 霧が出てすぐには混乱しながらも、桜を守ろうと苺蔦を展開していた彼女だったが、 次第に落ち着いてくると、この霧が一体何なのかということに気付いた。 (この霧……あの時のやな感じな霧なの……) 思い出すのは雨が降る前に見た、城を覆っていた迷いの霧。 真紅が使っていたのと同じ、色々と厄介な霧。 それはすなわち、あの時は「面倒くさい」と相手をすることにするのをやめた、誰かがここにいるということだ。 雛苺の事情は、あの時とは全く違っている。 死のうがどうなろうが構わなかった存在の桜は、絶対に守りたい存在に変わり、 彼女の狂っていた精神は、やや安定の方向に進んでいた。 彼女の同行者である、桜の心によって。 (ひょっとして……桜を奪いに来たの?) 今の彼女は、それにより桜を絶対に殺させないという強い想いを持っている。 そして今まで自分と会う人達はみな、自分に攻撃をしてきたこともあり、 ここにいる桜以外の人は皆、自分とは非友好的な人ばかりだという認識を持っていた。 ……半分以上は彼女の自業自得であるのだが。 (いや……いやなの! 桜と離れたくないの!) 逃げる……という選択肢をとることはできない。 外は激しい雨の中だし、風邪をひいている桜を動かすわけにはいかない。 桜を布団から出すわけにはいかない。 ならば、取れる手段は一つだけ―― (……桜を守るの) 相手を追いだし、桜を守る。 雛苺は桜を一目見て、決意するとジャック・オー・ランタンとともに階段へ向う。 「……ツー?」 朦朧としたまま、半覚醒した桜がその背中に声をかける。 雛苺が離れていく気配を感じたのか、若干の戸惑いを込め、 「どこにいくの?」と問いかけたそれは、彼女が服用したツーカー錠により、 簡単な言葉として雛苺に届いた。 「カー!」 その問いに雛苺は力強く答え、そのまま外へと出ていった。 (え……?) その答えを聞き、驚く桜。 定まらない思考であわてて頭を起こす。 ベッドからはい出し、だがそこで力尽き床へと倒れる。 しかし再度少ない体力を振り起こし、無理に立ち上がる。 熱でおぼつかない足を動かし、雛苺を追いかける。 (だめ……! だめだよ、雛ちゃん……!) 先ほどの雛苺の答え。 ツーカー錠により簡略化され、「カー」という声で出されたそれは、 桜が自由に動かない身体を無理に動かさざるをえない回答だった。 桜を守る。 この城には厄介な相手がいる。 きっと桜を奪いに来る。 それは絶対いやだ。 だからなんとか桜が奪われないよう考えた。 奪われる前に、倒しに行く。 桜に嫌われるかもしれないけど、桜がいなくなるのはもっと嫌だ。 「カー」というひとことに、このような想いが込められていた。 それはすなわち、雛苺が再び誰かを傷つけるということだ。 他ならない、桜のために。 そのまま駆けだしていく雛苺を、止めたい。 倒れそうになる身体を心で支えて、桜は歩く。 廊下を壁に手をつけ、這うように進む。 階段を転げ落ちそうになりながらも、何とか降りる。 城の中は、見覚えのある霧で覆われている。 だが桜の行く先は、まるで目印のようにあちこち切り裂かれている。 雛苺がジャコに我武者羅に霧を払わせながら進んだからだ。 桜はふらつきながら、その後を追う。 友達になると誓った人形を追いかけて。 ※ ※ 雛苺は、梨々達を発見する。 霧の中とはいえ、人のいる場所は一つしかない。故に音のするところも一つしかなく、 迷いの霧の中でもなんとか梨々達の元へと行くことができた。 そして彼女たちの中には、雛苺が一度戦ったレックスの姿もある。 そんな彼らを見つけて、彼女がとる行動は一つ。 「みんなみんな、やっつけるのーーーーーーー!!!」 その叫び声とともに、襲いかかるジャコと苺蔦。 「!」 「え!?」 「なんだ!?」 「雛苺!?」 突然の乱入者。戸惑う梨々達。 突然の遭遇戦にもある程度耐性があり、いち早く状況を理解したレックスとベルカナが動く。 レックスがジャコの鎌による攻撃を受け止め、 ベルカナが苺蔦の絡まりを回避する。 しかしアルルゥと梨々は、対応が遅れて蔦に絡み取られる。 アルルゥは宙づりにされ、梨々は足元を絡み取られ、転倒する。 「うあ!?」 「こ……この!」 「今だ、やっちまえ!」 「了解……!」 元々霧で敵がどこからくるかわからず、周囲を警戒していた千秋達は、 この突然の第三者の介入にも梨々達ほどあせらず対応する。 「く!」 「やむを得ませんね……」 この事態に対し、レックスとベルカナは作戦を切り替える。 すなわち「情報を得るために可能な限り相手を弱らせて捕らえる」 ことから「自分達に被害が及ばないよう、ともかく敵を倒す」ことへ。 「アリス・イン・ワンダーランド……密集状態!」 「ライ………デイン!」 周囲の霧が密集し、蝶の姿を形作る。 その蝶の姿がイヴへと襲いかかり、同時にイヴと千秋へと、紫電が降り注ぐ。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!」 「うっ……!?」 シルバースキンを纏ったままの千秋にも、雷撃はわずかに通る。 イヴのほうは、降り注ぐ電撃をもろにくらい倒れた。 身体を何にも変化させずに。 レックス達は、今回もイヴは身体を硬質化させるなりして、攻撃を防ぐと思っていた。 故に時間という制約があるが、何度でも使えるアリス・イン・ワンダーランドを密集して展開、 相手が幻覚にとらわれている間に無力化させようとしていた。 しかしナノマシンで構成されるイヴは、電気による攻撃に非常に弱かった。 最悪はぐれメタルのように、防御しなくても魔法が聞かないことも考えていたため、 レックスは想定外のいい結果を出したことに内心喜ぶ。 しかし敵はまだまだいる。背後から斬りかかってきたジャコの攻撃をドラゴンの杖で受け止める。 (桜ちゃんは……? 桜ちゃんは、どこ?) その間に梨々は蔦を銃撃で切り離し、雛苺から遠ざかる。 そして雛苺と共にいるはずの、助けたい人を探す。 だが雛苺の周囲には誰もおらず、桜の姿も見当たらない。 (どこか……別の場所にいるの? それとももう殺され……ううん、そんなことない!) 一瞬嫌な思考にとらわれるが、それを取り払い、梨々は懐から取り出した爆弾石を投げる。 爆弾石は途中で薔薇の花弁に防がれるが、構わず爆発し、雛苺はダメージとともに怯んだ。 「う、うにゅぅ……」 「く……てや!」 一瞬の隙を突き、レックスがジャコの頭部へと攻撃を加える。 巨大なカボチャの頭部の側面が破壊され、 崩れ落ちるジャコ。 あの時は苺蔦に邪魔されて、ろくに防御もできなかった。 だが今はあの時と違い仲間たちがいて、厄介な蔦はひきつけてくれていた。 意志を持ち、鎌を振りまわすだけのジャコに、今のレックスが負ける要素はない。 雛苺の元へと駆けるレックス。 その間、ベルカナはレックスの援護をするべく、魔法の詠唱にはいる。 「う……うわあああああああ!!」 崩れ落ちるジャコをみてやけになったのか、千秋が祝福の杖をもって我武者羅にベルカナの背後から襲いかかる。 「シルバースキン・リバース!」 だがその無茶な突撃はレックスと入れ替わるように千秋の方へ駆けていた梨々の叫びにより、中断される。 千秋の周囲に広がる核鉄。 展開される千秋が纏うのと同質の核鉄、それが裏返った服。 防護服としてではなく、拘束服として機能した梨々の持つシルバースキンが、 千秋を包み込み、拘束した。 「ち……ちくしょう! 離せ! この馬鹿野郎!」 それを横目に見つつ、魔法を唱えるベルカナ。 「『ファイア・ウェポン!』」 ベルカナの魔法により、レックスの持つドラゴンの杖に炎が纏われる。 レックスは焔の剣と化したその杖で蔦を焼き切り、進む。 「う……ま、まけないのよ!! 桜はヒナが守るのよ!!」 その気迫に負けたのか、やや怯えながら雛苺が叫ぶ。 それに連動してますます増える苺蔦と薔薇の花弁。 翠星石のローザミスティカを手に入れ、増した力。 その数はレックスが雛苺と戦った時より多い。 防壁のようになり攻撃を阻むそれらの植物。 「え……どうして? なんであなたが桜ちゃんを……」 梨々は驚く。雛苺の口から出た、桜という名前。それを守るといった雛苺。 その意味を図りかね、梨々の注意は一瞬雛苺に向く。 「梨々、危ない!」 「え?」 故に、反応が遅れた。 そんな梨々の背後から顔の砕けた死神が、命を奪う鎌を振るう。 「う、あ……」 袈裟斬りに振り下ろされる死神の鎌。 回避する暇もなく振り下ろされたそれになすすべもなく切り裂かれる梨々。 倒れる梨々。その身体は梨々自身の血で真っ赤に染まる。 「そんな……どうして……」 倒れたはずの、モンスタージャコ。 頭を砕いたにも関わらず動くということに、ベルカナは驚きを隠せない。 レックス達は、ジャコが意志を持ったモンスターだと思っていた。 他にもジーニアスが持っていたウツドンや、どうも誰かに支給されたらしい爆弾岩があることから、 それについて疑いもしなかった。 そして生きた人形なら、レックスは自分の世界でも戦ったことがある。 その人形と比較して、ジャコに戦闘不能なダメージを与えたと思っていたのだ。 だがジャコ……もといジャック・オー・ランタンは、もともと意志を持つ道具ではない。 雛苺の力により、命を吹きこまれた存在なのである。 その命が首を壊したくらいでは消えなかった。ただそれだけなのだが、 雛苺の力についてよく知らなかった梨々達がそれを知らなかったのは無理もない。 イレギュラーに続くイレギュラー。 さらにとどめを刺さんと梨々に斬りかかろうとするジャコ。 ベルカナが、手に持つマギステル・マギの杖でその攻撃を受け止める。 力で押してくるジャコに対し、受け流すように攻撃をそらすベルカナ。 これぐらいの相手なら、戦士の心得も多少も多少あるベルカナにも対応はできる。 だがベルカナでは、決定的なダメージをジャコに与えることはできない。 「……りり……」 「アルルゥ! 蔦に向けてンアヴィワを!」 「あ、う、あ、でも……」 そんな中、レックスは振りかかる蔦や花弁を燃える杖で払いながら、 血を流す梨々にショックを受けていたアルルゥに命令する。 だがアルルゥはその命令を躊躇する。 ワイヴァーンによる攻撃は、敵味方の識別なぞせず、 故にこの敵味方が混ざる状態で使うわけにはいかない。 だからアルルゥは、雛苺に捕らえられて以降何も攻撃することができなかったのだ。 「大丈夫だから!早く!」 「ん……! ンアヴィワ!」 だがレックスに再度催促され、意を決したアルルゥが、ワイヴァーンを召喚する。 中空から現れた竜の顎から炎弾が吐かれる。 雛苺の生やした苺蔦へと。そして、そこにいるレックスへと。 「フバーハ!」 ワイヴァーンの召喚を確認すると、すぐさまレックスは呪文を唱える。 優しい衣が、レックス達を包み込む。 この呪文は、熱や冷気に対する抵抗を強くする呪文だ。 炎弾が苺蔦を焼き尽くす。レックスの周りを包み込む。 「はあああああああああ!!!!!」 「レックスおにーちゃん!」 「う、うにゅ!?」 炎に包まれた中から、レックスが飛び出す。 フバーハで炎弾のダメージを減らし、突っ込んだのだ。 雛苺はとっさに花弁を散らし、防御する。 「火炎っっっ斬り!」 その花弁に叩きこまれる、炎を纏ったドラゴンの杖による一撃。 薔薇の花弁はそれに燃やしつくされ、レックスと雛苺の間を阻むものはなくなった。 そしてレックスは左手を雛苺へと突き出す。 「ベギラマァ!!」 至近距離から叩きこまれる炎の帯。 それはレックスの狙い通り、雛苺へとぶつかる。 「い、やああああぁぁぁぁ…………」 燃え上がる雛苺。 ジャコの時の失敗を踏まえ、その体が起き上がることがないことを確認すると、 レックスは踵を返す。 振り返ってみると、ジャコのほうも倒れていた。 命を吹き込んだ雛苺が倒れたことで、動かなくなったのだ。 無論レックス達には本当に動かなくなったと判断できる情報はないため、 レックスは倒れているジャコを蹴り飛ばし、梨々達のいるところから離した。 「りり……りり!!」 「ベルカナ! すぐに核鉄を梨々に!!」 「分かっていますわ!」 解放されていたアルルゥは、すぐさま梨々の元へと駆け、呼びかける。 レックスもすぐに梨々の所に向かい、回復魔法のベホマをかけ始める。 核鉄二つの回復とレックスの魔法、その二つを受け、梨々の傷口は徐々にふさがっていく。 (なんとか助かりそうですわね……) その再生速度から、ベルカナはそう判断した。 これだけの回復力なら、梨々の体力が絶える前に、回復しきる。 レックスの魔力量も、多少寝ていたおかげかある程度回復しているし、 回復し切る前に魔力切れ、ということもなさそうだ。 多少のイレギュラーがあったが、仲間が誰一人死なずにすんだ。 相手もすべて、無力化できた。 (あとは、倒した敵の道具を回収して……どうやって情報を吐かせるかですわね) そう考え、周囲を見渡すベルカナ レックスの雷撃をくらい、倒れている金髪の少女、 全身に炎を受け、黒ずんでいる雛苺、 雛苺が倒れると同時に、動かなくなったジャコ。 ……一人、足りない。 (もう一人は……!? 梨々がシルバースキンで……! で、ですが今シルバースキンは核鉄の姿で梨々が……!) 「お前たち、動くな!!」 その疑問の答えに至った時、その声が聞こえた。 その声のしたほうを振り向くと、そこには千秋がいた。 だがベルカナ達は千秋よりも、千秋が抱えている少女に目が行った。 その少女こそ、彼らが最優先で探そうと思っていた少女であり、 雛苺に連れ去られたはずの桜だった。 その桜の頭へと、千秋は梨々の持っていた銃を突き付けていた。 「さくら!」 「おいお前! 桜を離せ!」 アルルゥやレックスがそう叫ぶ中、ベルカナは舌打ちする。 彼女は梨々がシルバースキン・リバースで捕らえた。だがその後になぜ気絶させておかなかったのかと。 核鉄は、使用者の闘争心に共鳴して変形する。 つまり所持者が気絶するなどして、闘争心がなくなってしまえば、 その形は元の六角形の金属片へと戻る。 だがベルカナ達は、それを知るすべはなかった。 インパスは万能ではないし、たとえ説明書があってもそこまでは詳しくはかかれなかったであろう。 加えてベルカナも、梨々が傷ついたことで視野が狭くなっていて、 いつのまにかいなくなっていた千秋の存在に気付かなかった。 明らかに注意不足だ。 おまけに、奴はいつのまにかここにいた桜を人質に取っている。 ここに桜がいるということも、この場所に雛苺がいるということから予想できてよかったはずだ。 予想しえた、注意をすれば回避できたミス。 ベルカナは唇を強くかみしめる。 「そこのお前! すぐそれをやめて立て!」 「今は回復中なんだ! やめるわけには……」 「なら、こいつが死んでもいいんだな!?」 「……く!」 そう言われてしまえば、回復魔法をかけることをやめることしかできない。 レックスは苦渋に満ちた目を千秋に向けながらも、立ち上がる。 「そうだ、そのまま壁の方に行け」 言われるままに、壁の方に向かう三人。 倒れたままの梨々は放置される。 千秋はというと、桜を引きずりながらも反対側の壁へと向う。 「そのまま壁に張り付きながら、こっちに向かって歩け」 そういって、千秋は桜を引きずりながらゆっくりとベルカナ達の方へ進んでいく。 その先には出口がある。 このまま出口に向い、逃げるつもりだ。ベルカナ達はそう気付くが、 気付いていても、行動することができない。 こちらが動けば、確実に桜は殺される。 それだけではない。下手をすれば桜以外にも被害が及ぶ可能性は高い。 今は千秋が持っているこの銃、普通の銃ではない。 超能力の研究される学園都市で作られた、特別な銃だ。 まるでオモチャの鉄砲のようなその外見に反し、 赤外線で相手を捕捉し、電子制御で弾道を調整する。 すなわち、素人がでたらめに撃ってもちゃんと当たる銃なのだ。 説明書を見て、梨々の説明を聞いてそのことを理解していたベルカナ達は、 故に相手のミスを誘発する、ということもできない。 相手を混乱させれば、暴れるように銃を連射する可能性もあるのだ。 そうなれば被害がさらに広がってしまう。 しかしこのまま逃がしてっても、桜はきっと殺されてしまう。 それが分かっていながら、ベルカナ達は何もできない。 何もできないまま、千秋は出口へとどんどん近付いて行く。 そして、千秋とベルカナ達は最も近くなり、そしてどんどん離れていく。 「よし……そのまま向こうへ歩いていけ……!」 離れていくベルカナ達を見ながら、千秋はこれで逃げ切れると確信していた。 「……私は、怪盗」 だがここで千秋も、ベルカナと同じミスをしていた。 背後で倒れていた少女を、完全に死んだものと思って警戒していなかったのだ。 血だまりに倒れていたはずの怪盗が起き上がる。 今こそ、白き衣をまといし怪盗が動く時。 ※ ※ 身体が動かない。 頭にもぼうっともやがかかってるみたいで何も考えられない。 私、死んじゃったのかな? だけど身体はじんわりと暖かい。 この暖かさは知ってる。核鉄の力だ。 前に気絶した時も、同じ暖かさを感じたことがある。 前よりも暖かい感じがするけど、これはレックス君の魔法? そっか。私雛苺の人形に斬られたんだ。 こうして痛みを感じているってことは、私また助かったのかな? そう考えているうちに、温かさがほとんど消えちゃった。 それからまたどんどん、身体が冷たくなってくるのを感じた。 だけど、がんばって目を開けてみる。 目の前にレックス君達がいると思って。 見えたのは……桜ちゃん!? 桜ちゃんが、目の前にいた。 後ろを向いているけど、これは桜ちゃんだ。間違いない。 きっと雛苺からレックス君達が助けだしたんだね。 だけど、不思議としっかりしてきた視界には、桜ちゃんがつらそうにみえた。 それに桜ちゃんの隣にいるのは……レックス君たちじゃない。 雛苺が来るまで戦っていて、私がシルバースキンでとらえたはずの子だ。 ……そのことを認識した瞬間、梨々の頭は覚醒する。 そして、今の状況を理解する。 桜が千秋に捕らえられて、殺されそうだと。 レックス達は動く様子はない。 桜の頭に銃口が向けられているからだ。 このままいけば、千秋は桜を抱えて外へと逃げてしまう。 今この場で動けるのは梨々だけだ。 「……私は、怪盗」 誰にも聞こえない音量で、紡ぐ。 まるで別の存在みたいに動かない自分の身体。 だがそれでも、彼女は踏ん張り立ち上がる。 その闘志に反応したのか、梨々の持つ核鉄に熱がこもる。 ふらつく身体が、その熱に反応するように熱くなる。 彼女はあるものを盗むと誓った。 怪盗であるが故に、盗んで助けだすと誓った。 (怪盗白色……行きますっ!!) 心の中でそう叫び、桜を救うべく、千秋へと覆いかぶさる梨々。 「な…なに!?」 梨々の持つ核鉄が変形し、防護服を形作る。 それを纏うのは、梨々ではなく桜。 そのまま前に崩れ落ちる梨々。 それに巻き込まれる千秋。 シルバースキンに包まれた桜は横へ転がり、千秋のもとを離れる。 地面へ倒れる梨々と千秋。 梨々は千秋の持つ銃を押さえつけ―― バン 爆竹でもなったかのような音があたりに響く。 「梨々!」 「りり!」 「梨々!!」 「く……くそ!」 千秋がそう叫んだかと思うと、突然その姿がその場から消える。 それに巻き込まれたのか、梨々もその場から姿を消した。 「な!?」 「テレポート!? 梨々は……?」 「りり!?」 響いた銃声。銃のある場所。 突然消えた敵と、仲間。 ガッ!! かつてはやてとトマに似たようなことをされたレックスは、 いち早く現状を理解し、そして壁に腕を叩きつける。 「桜が助かっても……! 君がいなくなったらだめじゃないか……!」 城の中ではレックスのそのうねり声が、むなしくこだましていた。 NEXT
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転送された千秋達はまるで研究所のような部屋にいた。 「まずは何から話せばいいのかな。」 「まずはお前のことだ、馬鹿野郎。」 マスオの問いに千秋が厳しい声で答える。 「お前は前の戦いで死んだ。しかもお前はあの時、世界の崩壊を望んだはずだ。なんで私達に力を貸そうとする?」 千秋の知るマスオは、テラカオスを使って世界を滅ぼそうとした。そして、それを阻止した一人が千秋なのである。 「じゃあ、まずは僕のことから話そうか。」 マスオは少し間をおいた後、淡々と話を始めた。 「テラカオスを倒すために僕とアナゴ君、そして荒木君をはじめとする多くの人々が改造された。 そして、アナゴ君は若本の、荒木君は吸血鬼、そして僕はTASの力を得た。だけどそこにある問題が発生した。」 マスオは自分の手を見つめている。 「アナゴ君は補完された若本の魂を、荒木君は補完された吸血鬼達を媒体とし、全ての能力を発揮することができた。 だけど僕にはフグ田マスオしかない。つまり、力を発揮する為に使える媒体が僕自身しかなかったんだ。 だけどフグ田マスオだけでは到底TASの力は使えない。最悪の場合、TASに体を乗っ取られる。」 マスオは後ろにある人間大のカプセルに振り返った。 「だからあのカプセルに本来の力の半分と僕、つまり世界を滅ぼさずにこの戦いと家族の死を乗り越えるつもりだった意識を封印した。 迷いは拳を鈍らせる。多分、だからもう一人の僕は僕を封印したんだ。それほど彼は世界を滅ぼしたかったんだ。」 マスオは息を吐き出す。 「それが僕の正体さ。じゃあ、本題に入っていいかい?」 あまりのことで話についてこれない一同の沈黙を了解と取ったのか、マスオは話を続けた。 ある一人の科学者がいた。 彼はある時、謎の意識集合体を発見し、それをテラカオスと名づけた。 しかしあるときその科学者は、共に研究していた一人の男に後ろから心臓を撃たれた。 その男はその意識集合体を召喚し、その力で世界を征服しようとした。 それが最初の戦いの黒幕である、アドルフ・ヒトラーである。 しかしそこで一つの誤算が生じた。 その科学者は生きていた。 ヒトラーは後ろを向いた男の右側、つまり心臓と反対の場所を撃ったのである。 その後、彼はヒトラーがテラカオスを出現させた場合そのテラカオスを横取りしようとした。 結局ヒトラーの企みは阻止されたが、彼はテラカオスを諦めることができず、別の人物にカオスロワをするように仕向けつづけた。 「だけど彼はいつの間にか『テラカオスを呼び出し、世界を支配しする。』のではなく、『殺し合いを見たい。』と願う様になったんだ。」 それから彼はテラカオスが世界を滅ぼし、殺し合いを終わらせない為にある保健をかけた。 それが喜緑江美里 の行った様々な改造や洗脳、死者の蘇生である。 彼はそのやり方や施設を彼女に提供し、殺し合いの消滅を阻止しようとした。 「彼は主催者にそれらの情報を与える時、ある暗示をかけた。 それは死んだ時自分に辿り着く記憶を全て消すようにしたんだ。 だけど彼はある一つの誤算を生んだ。 それが僕、もう一人が残した人格だったんだ。 僕は死なずに人格を受け継いでいる。つまり、僕は主催時のときの記憶を持っていたんだ。」 「ちょっとまて。」 マスオの言葉を式が遮った。 「その科学者は一体誰だ?いくらなんでも科学者の名前は知っているんだろ。」 「彼の名前は木原マサキ。参加者の転送や支給品の入ったバックに利用されている、次元連結定理システムを作った張本人さ。」 マスオは一人の冥王の名前を口にした。 【二日目・午前2時15分/どこかの地下研究所(禁止エリア)内】 【フグ田マスオ @サザエさん】 [状態]健康、フグTAマSオ、第五期とは別人格 、首輪なし [装備]不明 [道具]全自動卵割り機、卵かけご飯、その他不明 [思考]基本 元主催者としてこの戦いを終わらる 1 木原マサキを探す 2 協力者を探す 3 びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛! ※本来の体を持っています 【両儀式@空の境界】 [状態]:健康、首輪なし [装備]:刀、果物ナイフ、手鏡 [道具]:支給品一式 [思考]基本:仲間を探す 1 とりあえず千秋たちと行動する 2 木原マサキを探す? 【遠坂凛@Fate/stay night】 [状態]健康、首輪なし [装備]拳銃 [道具]支給品一式、他不明 [思考]基本 殺し合いを止めさせる 1 千秋、アンデルセン、冬馬、式、相介と行動 2 木原マサキを探す? 3 アーチャーは見つけ次第捕まえて(死なない程度に)殴ッ血KILL!!! 【南冬馬@みなみけ】 [状態]健康、少年物の服、首輪なし、疲労(中) [装備]チェーンソー、ワルサー [道具]食料一式、その他不明、トウマ(@スパロボ)のデイパック [思考]基本 殺し合いには乗らない 1 千秋、アンデルセン、凛、式、相介と行動 2 木原マサキを探す? 【相良相介@フルメタル・パニック!】 [状態]健康 、首輪なし [装備]ポンタ君スーツ(ラムダ・付き)、ショットガン [道具]食料一式 [思考]基本 殺し合いには乗らずに仲間とかなめを探す。 1 千秋、アンデルセン、冬馬、凛、式と行動 2 木原マサキを探す? 3 ふも、ふもっふ。 【南千秋@みなみけ】 [状態]:健康、光龍に変身可能、言峰に嫌悪感 、首輪なし、疲労(中)、アンデルセンが心配、マスオに若干困惑 [装備]:拳銃(スパイダーマからルート) [道具]:支給品一式×2 [思考]基本:殺し合いを終わらせて罪を償う 1:アンデルセン・・・。 2:木原マサキを探す? 3:言峰死ね。 ※言峰の言葉を信じていませんが、信頼出来る者からおなじことを言われたら信じるかもしれません。 ※一応マスオの話を信じました。また、式からアーチャーの特徴を聞きました。 ――クックックッ……。 ――――ハッハッハッハッハッハッハッ……。 ――――アーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!! 【???/???】 【木原マサキ@冥王計画ゼオライマー】 [状態]不明 [装備]不明 [道具]不明 [思考]基本 殺し合いを静観し楽しむ
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作詞:なつめ千秋 作曲:なつめ千秋 編曲:なつめ千秋 歌:初音ミク 翻譯:弓野篤禎 來這邊吧 ——投稿者評論 虛假的烏托邦 喂 我們兩人一起去一個誰都不知道的地方吧 只要握緊你柔荑般潔白的雙手 我便覺得就連無形的惡魔我都可以對抗了 隨風飄拂的秀髮上的頭飾 和你總是如此般配 為了守護你我寫下珍藏的旋律 雖然很是拙劣但請在我身旁為這一心一意的歌拍一拍手吧 映染茜紅色的窗邊似如有意讓我們苦惱 若生鏽的鐘錶和刻有花兒的戒指都能帶走的話…… 明明那就能馬上緊緊相擁了 喂 裝滿過去與未來的 那提包就先放下來吧? 來這邊吧 說說以後想做的事吧 過了100年也要好好記住別忘記我呀 可匹敵裸足翩翩起舞的你的寶石絕不存在呀 我已中了魔 對奪走你的我施與罪與罰吧 你在憂慮著不曾道別就變化紛紜的風兒的去向嗎? 如果那一片向陽處是屬于我的的話…… 明明我是謊都撒不出的 逃離迷茫終到達的已破爛不堪的夢 你一定是知道的吧?一直都是 為了守護你我寫下珍藏的旋律 雖然很是拙劣但請在我身旁為這一心一意的歌拍一拍手吧 映染茜紅色的窗邊似如有意讓我們苦惱 若生鏽的鐘錶和刻有花兒的戒指都能帶走的話…… 明明已成為大人了
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水族館編から 千秋の日記 一日立って足の痛みも少しマシになっていた。 ……とは言うものの立ってると痛いし、左足を引きずって歩くのがやっとだ。 今日は朝からハルカ姉さまは、友達や速水先輩達と忘年会をするらしく、 夕方まで家にはカナと私の二人だけだった。 「こんにちわー。」 午後1時、玄関から藤岡の声が聞こえ、私は急いで玄関に向かった。 タッタッタッタッタ…… 「おぉ、いらっしゃい。待ってたぞ!」 …そう言って藤岡を迎え入れたのはカナだった。 私はと言うと、足を引きずり壁に掴まりながら向かったので、遅れをとっていた。 …しかしどう言う事だ…?普段なら絶対コタツから出ないカナが、なぜあんなに急いで… …私は台所の柱に掴まり、カナと藤岡の様子を見ていた。 「あれ?どうしたの南。いつもなら絶対コタツに潜ってるのに。」 「…んっ!…あるんだろ?」 「…え?」 「手土産だよ!手土産!!…まさか手ぶらで来たのか?!」 「あ…あぁ、ケーキ持ってき……」 「やっほー!!」 カナは藤岡のケーキを奪い取ると、そのままコタツの中へ直行した。 …どうやら私の考えすぎだったらしい……私は玄関で立ちすくむ藤岡を家へ迎えた。 「悪いな。……あのバカ…とりあえず入れよ。」 「あっ…うん、お邪魔します。……足…まだ痛そうだね…大丈夫?」 「平気だよ、これくらい…とりあえずコタツにでも入ってろよ。私は夕飯の支度してるから。」 私は藤岡にそう言い残し、台所へ向かった。 足は痛いがハルカ姉さまのいない今、私が料理を作らなくてはいけないからだ。 …とは言っても、そばは茹でるだけだし…お寿司も頼んである。 作るのはせいぜいオードブル…唐揚げ程度だ。 「千秋ちゃん、その足じゃ立ってるのも大変でしょ?オレも手伝おうか?」 「大丈夫だよ。お客はそこに座ってろ。」 「そうそう!料理は千秋にまかせて、お前は私の暇つぶしの相手になれ!」 …そう言えば私がいなくなったら…カナと藤岡の二人っきりか…… 考えすぎと思っていても、やはり胸のどこかで二人の事が心配だ… …と言うか、私も台所で藤岡と二人っきりになるチャンスじゃないか!! 「ふ…藤岡。やっぱり手伝ってくれないか?」 「うん、わかったすぐ行くよ。」 「…ちょっと待て、私を一人にする気か!藤岡はココに残れ!」 「バカ野郎!お前は一人でテレビでも見てろ!!」 「なんだと……」 『プルルルルル……プルルルル…』 話の途中に電話が鳴ると、カナは渋々電話の元へ行った。 いつもは動かないのに……もしかしたら私の足を気遣ってくれたのかもしれない… 「はいモシモシ南です……なんだ、ハルカか。どうした?」 「あ、カナ?それがね…速水先輩が……」 「おーぃ!カナ!!こっちに来て一緒に焼肉パーティーに参加しないかー?」 「焼肉?!行く!すぐに行きます!!…はい、じゃあ。」 受話器を置くと、カナはこちらへ走ってきた。 「今から速水の所の焼肉パーティーに行くけど、お前たちもいくか?」 「…はぁ?せっかく唐揚げとか作ったのにか?」 「バカ、唐揚げより焼肉だろ!!」 「でも唐揚げがもったいないし、藤岡は面識も無いし足も痛い…私たちは遠慮しとくよ。」 「そっか、じゃあお前たちは唐揚げパーティーでも楽しんでおくんだな!じゃあな!!」 「あぁ、そうさせてもらうよ。」 そう言ってカナは出かけていった。 いつもなら勝手な行動に、文句の1つや2つ言うのだが…藤岡と二人になれるなら文句も無い。 それに唐揚げパーティーとか言ってたけど、この後お寿司も届くし… 1人分余分に届くので、久々にお寿司をお腹いっぱい食べれそうだ。私にとって良いこと尽くし! 「千秋ちゃん、ごめんね…本当は焼肉パーティー行きたかったんじゃ……」 「何言ってんだ、私は好きな人と二人きりで過ごせる方が全然楽しいよ。」 「…えっ?!」 「……え?」 …もしかして私は有頂天と言うやつになっていたのか? 何か…今、サラリと・・・とんでもない事を言った様な気が…… しかし藤岡はちゃんと聞いていなかった……と言う事も、真っ赤な顔を見る限りなさそうだ… 「オレも…好きな人と二人きりで過ごせて……その…嬉しいよ。」 なんだなんだ?!藤岡まで顔を恥ずかしい事を言い始めてたぞ… 二人して顔を真っ赤にして、恐ろしく恥ずかしい…… とりあえず唐揚げだ!唐揚げを作ると言ってこの場から脱出しよう…! 「それじゃあ…か、唐揚げを作……」 「千秋ちゃん。…その、キスとか…順番がバラバラになっちゃったけど…その……」 「……な、なんだよ…。」 「オレ、千秋ちゃんの事…すごく好きだから。」 私は思わず、普段閉じ気味の目を見開いて、生唾を飲み込んでしまった。 (お、落ち着け千秋!…これは数か月前にカナにも言った事……まだカナと同じ立場になっただけだ!) …と私は自分に言い聞かせてた。……そうでもしないと、自分の気持ちが暴走してしまいそうだった。 千秋の日記 私は藤岡の発言で、頭を整理するのに10秒程かかっていた。 とりあえず藤岡は真剣な様で、私の目をじっと見ている…。 私は恥ずかしくなって視線を逸らして、後ろを向いた。 「えっと…ちょっと待ってくれ。その、心の準備ってやつが…」 「うん。」 しばらく後ろを向いたまま私は考えていた。 確かに『オレ、千秋ちゃんの事…すごく好きだから。』…とは言われたが、 好きだからどうこうっ…て言われた訳じゃない。 好きにも色々あるんだ、私はハルカ姉さまも好きだし、内田や吉野も好きだ。 そりゃ藤岡が好きなのとは違うけど…でも同じ『好き』と言う言葉でくくられる。 つまりこの藤岡が言った『好き』も、私がハルカ姉さまや友達を思う『好き』なんじゃないだろうか? …なんて事だ!私の早とちりだったのか…だったら、この場合は難しく考えず… 『おお、私も藤岡の事好きだぞ!』…とか言っちゃえばいいんじゃないか…? そうだよ、これだ!これで行こう!私はそう決意し藤岡の方を向いた。 「藤…」 「千秋ちゃん!」 「な…なんだ…」 「その…上手く伝わらなかったみたいだから、改めて言うけど、千秋ちゃんの事本当に大好きだから… 千秋ちゃんと付き合いたいと言うか…恋人になってほしいんだ!」 「ちょ…もう少し時間をくれ…!」 私はそう言ってまた後ろを向いた。 …どうしたものか…これではさっきの考えは通らなくなってしまった…。 カナなの時とは違い、はっきりと『恋人』と言う言葉まで出てきてしまったし… ……あれ?じゃあ素直に私も好きと言えばいいんじゃないか? だって私も藤岡の事は好きだ。付き合いたいと思ってた。 その藤岡からこう言われたんだから、断る理由もないじゃないか。 どうしてこんな簡単なことに気付かなかったのか…私はそう思い、藤岡の方を向いた。 「えっと…恥ずかしいから一度しか言わないぞ。…ちゃんと聞けよ。」 「うん…。」 「…その……私も…藤岡の事…すごく好きだから……。」 「えっと、それは…」 「…あぁ、そうか。…なんて言うか……この好きは友達とかじゃなくて、特別な好きなんだ…。」 「…って事は…」 「もう!察しろよ!お…お前の恋人…彼女になってやるって事だよ!!」 なんだか最後は恥ずかしくなって、言い方がおかしくなったが… とりあえずハッキリ言ったし伝わっただろう…。 その後、しばらく二人とも顔を真っ赤にして、その場で黙ったまま立ちつくしていた。 「藤岡。…こういう場合はどうしたらいいんだ…?」 「…どうするんだろう。その、恋人とか初めてだから…ごめん。」 「…とりあえず…抱き合ってみるか?」 私はそう言って藤岡の腰に手をまわし、ひっついてみた。 すると藤岡は私の頭を胸に押しつける様に、私の頭を腕で包んだ。 「…藤岡。頭が痛い…もう少し優しく…。」 「あっ、ごめんね…。」 「まったく…私は彼女なんだから大事にしろよ。」 「…うん。」 その後、料理を作り終わり、私と藤岡は唐揚げをつまみテレビを見ながらお寿司を待っていた。 しかし3時になってもお寿司は届く事無く、唐揚げはすべて食べてしまった。 「これっぽっちじゃ足らないな…2時に予約したのに、何やってるんだ寿司屋め!」 「…確かに少し遅い気もするね。どうしたんだろう?」 「ちょっと電話してくる!」 そう言うと、立ち上がる前に藤岡は私を抱きかかえ、電話の元へ運んだ。 「もしもし、今日2時に予約した南ですけど…はぃ…昨日……えっ?!」 なんて事だ…寿司屋め…年末で忙しく、手違いで忘れていただと…… ふざけるな!もう二度とお前の店じゃ頼まなねーよ!! ……とでも言ってやりたがったが、なんだかもう怒る気力も無かった。 「…はぃ、いや…もう結構です。はい、キャンセルで…。」 私がそう言って電話を切り、溜息をついた姿を見て藤岡も気付いたらしい。 「…お寿司来ないって。」 「そっか…じゃあ何所か近くの店に食べに行こうか?」 「え?」 「付き合い始めての初デート。千秋ちゃん、お付き合いしてもらえますか?」 「…なんだその言い方…私はおなかがすいたんだ。さっさと行くぞ!」 災い転じて福となす…ってのはこの事か。 私は藤岡と一緒に御飯を食べに行くことになった。 次 謝罪文
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total - / t - / y - 東金千秋 タイトル 条件 手を抜くなよ 努力は認めるが ■ 練 習 ■ 昼 食 悪いな 昼食に誘って断られたとき 土岐蓬生 タイトル 条件 せっかく神戸におるんやし ほめてくれてもええんよ? ■ 練 習 ■ 昼 食 ごめんなぁ… 昼食に誘って断られたとき 芹沢 睦 タイトル 条件 アンサンブル 部長と副部長のご予定 ■ 練 習 ■ 昼 食 如月 律 タイトル 条件 新生活 ■ 練 習 ■ 昼 食 榊 大地 タイトル 条件 星奏オケ部の榊です ■ 練 習 ■ 昼 食 ▲ ※攻略情報など memo 東金千秋 土岐蓬生 芹沢 睦 如月 律 榊 大地
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岩波書店 ギリシア・ラテン文学 ★岩波文庫 赤帯 ギリシア・ラテン文学★ 番号 題名 著者等 赤101-1 増補 ギリシア抒情詩選 呉 茂一 訳 赤102-1 ホメロス イリアス (上) 松平 千秋 訳 赤102-2 ホメロス イリアス (下) 松平 千秋 訳 赤102-3 ● ● 赤102-4 ホメロス オデュッセイア (上) 松平 千秋 訳 赤102-5 ホメロス オデュッセイア (下) 松平 千秋 訳 赤102-6 四つのギリシャ神話 『ホメーロス讃歌』より ホメーロス 著,逸身 喜一郎,片山 英男 訳 赤103-1 イソップ寓話集 イソップ 著,中務 哲郎 訳 赤104-1 アイスキュロス アガメムノーン 久保 正彰 訳 赤104-2 アイスキュロス テーバイ攻めの七将 アイスキュロス 著,高津 春繁 訳 赤104-3 アイスキュロス 縛られたプロメーテウス アイスキュロス 著,呉 茂一 訳 赤105-1(旧版) アンティゴネー ソポクレース 著,呉 茂一 訳 赤105-1 アンティゴネー ソポクレース 著,中務 哲郎 訳 赤105-2 ソポクレス オイディプス王 藤沢 令夫 訳 赤105-3 ソポクレス コロノスのオイディプス ソポクレス 著,高津 春繁 訳 赤106-1 ヒッポリュトス パイドラーの恋 エウリーピデース 著,松平 千秋 訳 赤106-2 タウリケーのイーピゲネイア エウリーピデース 著,久保田 忠利 訳 赤106-3 バッカイ バッコスに憑かれた女たち エウリーピデース 著,逸身 喜一郎 訳 赤107-1 ヘシオドス 神統記 ヘシオドス 著,廣川 洋一 訳 赤107-2 ヘーシオドス 仕事と日 松平 千秋 訳 赤108-1 アカルナイの人々 アリストファネース 作,村川 堅太郎 訳 赤108-2 アリストパネース 雲 高津 春繁 訳 赤108-3 アリストパネース 蜂 高津 春繁 訳 赤108-4 アリストパネース 平和 高津 春繁 訳 赤108-5 アリストパネース 鳥 呉 茂一 訳 赤108-6 アリストパネース 蛙 高津 春繁 訳 赤108-7 アリストパネース 女の平和 アリストパネース 著,高津 春繁 訳 赤108-8 女の議会 アリストパネース 著,村川 堅太郎 訳 赤108-9 アリストパネース 女だけの祭 呉 茂一 訳 赤109-1 ● ● 赤110-1 アポロドーロス ギリシア神話 高津 春繁 訳 赤111-1 神々の対話 他六篇 ルキアーノス 作,呉 茂一,山田 潤二 訳 赤111-2 遊女の対話 他三篇 ルーキアーノス 著,高津 春繁 訳 赤112-1 ダフニスとクロエー ロンゴス 著,松平 千秋 訳 赤113-1 ヘーローンダース 擬曲 高津 春繁 訳 赤114-1 ギリシア・ローマ抒情詩選 花冠 呉 茂一 訳 赤115-1 アエネーイス (上) ウェルギリウス 著,泉井 久之助 訳 赤115-2 アエネーイス (下) ウェルギリウス 著,泉井 久之助 訳 赤116-1 プルターク英雄伝 (一) テーセウス,ロームルス,リュクールゴス,ヌマ 河野 与一 訳 赤116-2 プルターク英雄伝 (二) ソローン,ブーブリコラ,テミストクレース,ミㇽルス 河野 与一 訳 赤116-3 プルターク英雄伝 (三) ペリクレース,ファビウス,マークシムス,アルキビアデース,コリオラーヌス 河野 与一 訳 赤116-4 プルターク英雄伝 (四) ティーモレオーン,アエミリウス,パウルス,ペロピダース,マルケㇽルス 河野 与一 訳 赤116-5 プルターク英雄伝 (五) アリステイデース,マルクス,カトー,フィロポイメーン,ティトゥス,フラーミニーヌス 河野 与一 訳 赤116-6 プルターク英雄伝 (六) ピュㇽロス,マリウス,リューサンドロス,スㇽラ 河野 与一 訳 赤116-7 プルターク英雄伝 (七) キモーン,ルークㇽルス,ニーキアース,クラッスス 河野 与一 訳 赤116-8 プルターク英雄伝 (八) セルトーリウス,エウメネース,アゲーシラーオス,ポンペーイウス 河野 与一 訳 赤116-9 プルターク英雄伝 (九) アレクサンドロス,カエサル,フォーキオーン,小カトー 河野 与一 訳 赤117-0 プルターク英雄伝 (十) アーギス及びクレオメネース,ティベリウス及びガーユス,グラックス,デーモステネース,キケロー 河野 与一 訳 赤117-1 プルターク英雄伝 (十一) デーメートリオス,アントーリウス,ディオーン,プルートゥス 河野 与一 訳 赤117-2 プルターク英雄伝 (十二) アラートス,アルタクセルクセース,ガルバ,オトー,伝記の手法,影響,『倫理論集』梗概,『英雄伝』重要人名総索引 河野 与一 訳 赤118-1 黄金の驢馬 アプレイウス 著,呉 茂一,国原 吉之助 訳 赤119-1 アベラールとエロイーズ 愛と修道の手紙 畠中 尚志 訳 赤119-2 アベラールとエロイーズ 愛の往復書簡 沓掛 良彦,横山 安由美 訳 赤120-1 オウィディウス 変身物語 (上) 中村 善也 訳 赤120-2 オウィディウス 変身物語 (下) 中村 善也 訳 赤120-3 恋愛指南 アルス・アマトリア オウィディウス 著,沓掛 良彦 訳 赤121-1 ギリシア奇談集 アイリアノス 著,松平 千秋,中務 哲郎 訳 赤122-1 サテュリコン古代ローマの諷刺小説 ペトロニウス 著,国原 吉之助 訳 赤123-1 ギリシア・ローマ名言集 柳沼 重剛 編 赤124-1 ギリシア恋愛小曲集 中務 哲郎 訳 赤125-1 ローマ諷刺詩集 ペルシウス,ユウェナーリス 著,国原 吉之助 訳 赤126-1 内乱 (上) パルサリア ルーカーヌス 作,大西 英文 訳 赤126-2 内乱 (下) パルサリア ルーカーヌス 作,大西 英文 訳 ©1998-2024 十二の悪夢(Q,アタランテ,トラロック,他) 【ご意見板】 懸念だったリンクの空白は改善されたはず。 - Q (2024-03-09 06 09 19) 仏教、東洋思想、東洋文学、ギリシア・ラテン文学、日本文学(近代・現代)、法律・政治、岩波少年文庫をそれぞれ掲載。 - Q (2024-03-09 06 09 45) 経済力無いんで、買うよりリスト作りで妥協しました。著者別番号に拘っている人が他にも――動画とか――居るようで嬉しいです。 - Q (2024-03-09 06 10 07) 『二都物語』は『ディケンズ短編集』の赤228-7の番号と被っているみたい。これはどういうことだ? - Q (2024-03-09 06 10 48) 『純文学YouTuberつかっちゃん』さんの動画を眺めつつ。 - Q (2024-03-09 06 11 58) 名前 ↑上へ
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「ハルカ姉さま、あの男はいったい何者なんでしょうか?」 私の言う『あの男』……それはハルカ姉さまの先輩が連れてきた謎の男。 しかも、その男を置いて自分はさっさと帰ってしまった。 「あの人はバレー部の部長さんで、保坂先輩って言うの。 ……まぁ、速水先輩が何で家に連れて来たのかは知らないけど――」 その保坂とやらが何のために家に連れてこられたかは、ハルカ姉さまにも分からないのか……。 リビングでは、さっきからカナと賑やかに何か話している。 カナと話しが合うって事はバカ野郎? いや、しかし馬鹿にバレー部の部長が務まるものだろうか? 考えれば考える程、私の中で保坂は謎につ包まれていった。 「でも……保坂先輩ってそっくりなのよね……お父さんに」 「えぇ?!!!!」 お父さんにそっくり?? でも、前に藤岡が来た時も同じ事を―――― 「あの、ハルカ姉さま? お父さんにそっくりなのは藤岡ではないんですか?」 「うん、雰囲気はね。――でも、見た目は保坂先輩にそっくりなの。 ……って言っても私の子供の時の記憶なんだけどね」 あれがお父さん? 私はどんな顔か再度確認するため、台所からリビングを覗き込む。 確かに少しカッコ良い様な気がする……そうか、私のお父さんはあんな感じなんだ。あれが…… 「だから……ん? あっ、千秋! そんなトコで見てないで助けてくれ。さっきからこいつ、『パパ、パパ』ってうるさいんだよ」 「こいつではない、PAPAと呼べ」 「……な? 気持ち悪いだろ? ――――って、千秋? お前、なにしてんの? こいつは藤岡じゃないんだぞ?」 私は藤岡にするように、保坂の前に座って寄りかかってみた。 藤岡よりも大きいけど、筋肉で体が硬い。とてもじゃ無いが座り心地が良いものではなかった。 でも……なんでだろう? こいつがお父さんに似ていると思うと、嫌な気はしないな。 「なるほど、姉と違って妹は甘えん坊なのだな。子供らしくて可愛いじゃないか」 「はぁ? 千秋が甘えん坊? お前、バカだろ」 「BAKAでは無い! PAPAと呼べ!!」 「はぁ……ダメだこいつ。千秋、こんな奴放っとけ」 「――――パパ……」 無意識に呟いてしまっていた。 別にこの男をお父さんと認めた訳でも無いし、そう思った訳でもない。 ただ……それでも一度でいいからその言葉を誰かに言ってみたかったんだ。 カナやハルカ姉さまと違って、私にはお父さんを『お父さん』や『パパ』と呼んだ記憶が無い。 だから、その言葉に憧れみたいな物を抱いていた。 「千秋? こいつは父親なんかじゃ――――」 「分かってるよ。だが、客がパパと呼べと言っているんだ。そう呼んでやるのが持成しだろ?」 名前 コメント 6-417氏 6スレ目 保管庫