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泉姫との絆:B+ (トゥルヌス) 『アエネーイス』で語られる戦いにおいてアヴェンジャーの妹である泉の女神ユートゥルナはアヴェンジャーの窮地を救おうと尽力する。 最終的にアヴェンジャーは敗北し死に至るのだが、その無念を晴らす為かサーヴァントとしてのアヴェンジャーはユートゥルナと接続された状態で現界している。 眷属や使い魔のように、ある程度はユートゥルナの力を借り受けて使うことができる。 基本的にはユートゥルナが独立して姿を現すようなことはない。 しかしアヴェンジャーが窮地に陥る時、アヴェンジャーの意思すら関係なく兄を救わんと現れる場合がある。 その絆ゆえか、アヴェンジャーは狂気の火により激昂状態となることもあるが、ユートゥルナに関しては問題なく認識できる。
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――〔????編〕 imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 ※このページには物語についての概要や紹介などを載せております。物語のテーマは「空」、「海」、「森」、「時」、「戦」の五つ。 表記すると…、無印は第一章「空の翼人編」、Ⅱは第二章「海の棲人編」、Ⅲは第三章「森の小人編」、Ⅳは第四章「時の異人編」、Ⅴは第五章「戦の武人編」となります。 第一章『―天空の運び屋と翼の呪印戦争―』 ――翼人の少年と人間の姫君と翼人の部族と対立する天使と悪魔が三つ巴で織り成すお話。 第二章『Ⅱ―海境の人魚姫と魚の初恋物語―』 ――漂流した青年と磯の人魚姫と海の仲間と謎の老婆が恋愛や戦闘が深海で織り成すお話。 第三章『Ⅲ―樹海の怪物王と樹の妖怪屋敷―』 ――民族の少女と呪われし怪物王と森の小人が友情やコミュニケーションで織り成すお話。 第四章『Ⅳ―時空の異能者と穴の二対世界―』 ――異能力を持つ少年と異世界に棲む不思議な少女と謎の科学者が別次元で織り成すお話。 第五章『Ⅴ―武具の操縦者と?の武装戦士―』 ――経験豊富な女戦士である女性と経験の浅い下っ端な戦士の少年が戦火で織り成すお話。
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このページはこちらに移転しました 空と海との間で 作詞/545スレ461 どれだけの時間が過ぎたろう 僕は今でも後悔している ああでもやっと会えた この日をどれだけ待ったか 僕は君に嘘をついたまま 別れを告げてしまった できるならばもう一度 君に会いたいと思った 気づいたら君を抱きしめてた 何もかもが見えなくなって 空と海との間にはただ僕と君だけ 永遠とも思える時間 二人抱きしめあっていた 気づけば僕らは眠ってた 空と海との間で こうですか?分かりません><
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陸と海と空で "By Land, Sea, and Air" メリーウェザーが国内事業を拡大してものは悪いことばかりじゃない。最新鋭の軍装備が突然流入してきたからな。奴らはウェスタン波止場400番埠頭の屋上に武装ヘリを2機保管しているんだが、それが次の仕事にうまく生かせそうなんだ。ヘリを倉庫に届けてくれれば必ず礼をするぞ。奴らは武装しているから気をつけろ。 陸と海と空で "By Land, Sea, and Air"概要 詳細 ミッション攻略 動画 概要 武装ヘリを盗みレスターの倉庫に届ける 詳細 差出人 解除ランク プレイヤー人数 チームのライフ数 レスター 30 2〜4人 1 制限時間 失敗の条件 無し 全滅・武装ヘリをすべて失う 時刻 時間帯設定 手配度発生 天候設定 変化 不可 無し 不可 ミッション攻略 1.埠頭の屋上に行け 目標の400番埠頭にはメリーウェザーがうじゃうじゃいる。彼らは屋上までは追ってこないので無視するなり適当に始末するなりして、さっさと建物を登る。ルートはいくつかあるが、開始地点から見て一番奥から上るのが敵の不意をつけることもあって安全。 2.ヘリを盗め 屋上にもメリーウェザーがわんさか。補充スピードは遅いが無限湧きなので、いつまでも相手せずにバザードに乗り込む。 3.ヘリを倉庫に届けろ 4.ヘリを倉庫まで守れ 乗り込むと追っ手のバザードが3機発生。無理に戦う必要はないが、戦う場合はミサイルよりも機銃を使う方が早くて危険もない。 ヘリは2機とも届ける。ただし1機が敵バザードに撃ち落とされた場合でも残りの1機を届ければクリア。 動画 youtubeの動画とURLリンクを記載する所です。
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深海姫プリマドーナ(OCG) シンクロ・チューナー・効果モンスター 星7/水属性/海竜族/攻1500/守2700 チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上 このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):除外されている相手のカード1枚を対象として発動できる。 デッキからレベル4以下の水属性モンスター1体を手札に加えるか特殊召喚し、 対象のカードを相手の手札に加える。 (2):このカードをS素材としたSモンスターは、相手モンスターの効果の対象にならない。 (3):このカードが墓地へ送られた場合、 除外されている自分または相手のカード1枚を対象として発動できる。 そのカードを持ち主のデッキに戻す。 シンクロモンスター シンクロモンスター補助 チューナー デッキサーチ モンスター効果耐性 リクルート 水属性 水属性補助 海竜族
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陸と海と空で "By Land, Sea, and Air" メリーウェザーが国内事業を拡大してものは悪いことばかりじゃない。最新鋭の軍装備が突然流入してきたからな。奴らはウェスタン波止場400番埠頭の屋上に武装ヘリを2機保管しているんだが、それが次の仕事にうまく生かせそうなんだ。ヘリを倉庫に届けてくれれば必ず礼をするぞ。奴らは武装しているから気をつけろ。 陸と海と空で "By Land, Sea, and Air"概要 詳細 ミッション攻略 動画 概要 武装ヘリを盗みレスターの倉庫に届ける 詳細 差出人 解除ランク プレイヤー人数 チームのライフ数 レスター 30 2〜4人 1 制限時間 失敗の条件 無し 全滅・武装ヘリをすべて失う 時刻 時間帯設定 手配度発生 天候設定 変化 不可 無し 不可 ミッション攻略 1.埠頭の屋上に行け 目標の400番埠頭にはメリーウェザーがうじゃうじゃいる。彼らは屋上までは追ってこないので無視するなり適当に始末するなりして、さっさと建物を登る。ルートはいくつかあるが、開始地点から見て一番奥から上るのが敵の不意をつけることもあって安全。 2.ヘリを盗め 屋上にもメリーウェザーがわんさか。補充スピードは遅いが無限湧きなので、いつまでも相手せずにバザードに乗り込む。 3.ヘリを倉庫に届けろ 4.ヘリを倉庫まで守れ 乗り込むと追っ手のバザードが3機発生。無理に戦う必要はないが、戦う場合はミサイルよりも機銃を使う方が早くて危険もない。 ヘリは2機とも届ける。ただし1機が敵バザードに撃ち落とされた場合でも残りの1機を届ければクリア。 動画 youtubeの動画とURLリンクを記載する所です。
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ふるさと海岸 高知県中土佐町の久礼湾に面した海岸。 海岸沿いに遊歩道が整備されている。 所在地 高知県高岡郡中土佐町久礼 地図 より大きな地図で 高知県 を表示 2007年3月11日~2007年3月12日 野宿した。 関連項目 2007年3月11日 2007年春合宿プレ 宿泊地一覧 タグ 2007年3月11日 2007年3月12日 中土佐町 宿泊地 野宿 高知県
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贄姫と獣の王 キャラクター コメント 友藤結による漫画作品。 キャラクター ディアンシー:サリフィ 色違いのエンテイ:王 NN:おーさま ブラッキー:アヌビス コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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これはもうずっと昔むかしのことだ。 ガリアという国に、イザベラという姫がいた。 イザベラは王族の証である青く美しい髪をした、それはそれは可愛らしい姫であった。 王宮の中で姫君として育ち、まずは何のよどみもなくすこやかに大きくなっていった。 こう言いたいが、実のところその頃のガリアは目の見えないところで大きな争いが起きていた。 ガリアにはジョゼフとシャルルという二人の王子がおって、イザベラは上の王子であるジョゼフの娘だった。 ところがジョゼフというのは王族であるにも関わらず、どんな魔法が使えなかった。 どんな簡単な魔法でもぼかんと爆発させてしまう。 反対に下の弟のシャルルは、童の頃から魔法の力に長けて、すいすいと呪文を唱え、多くの人から尊敬されていた。 おろかで出来の悪い兄と、賢く出来のいい弟。 王子たちがまだ手足の伸びきらぬ頃から、王になるのはシャルルであろうと多くの人が考えていた。 王子たちの母である王妃でさえも、そのように望んでいた。 ところが、年老いた王が玉座を譲ったのは、暗愚と呼ばれるジョゼフ王子であった。 この頃から次の玉座をめぐる争いは炎に油が注がれたように激しくなっていった。 しかし、まだ幼いイザベラはそんなことなど知るよしもなかった。 醜い争いが続く中、シャルルは胸に矢を受けて、死んだ。 誰が弓を射たのか、それは闇の中だ。 シャルルの妻と娘は王家の名と権利を奪われた。 血なまぐさい争いの後、ジョゼフは王となり、イザベラは王位の後継者となった。 だが、このような争いの恨みつらみは決して消えはしないもの。 シャルルを慕っていた者たちは、声にはならぬ憎しみと呪いをジョゼフに向け、その娘であるイザベラも無関係ではいられなかった。 ここでまた不幸なことがある。 それはイザベラがジョゼフほどではないが、魔法の力が著しく劣っていたということだ。 それに比べて、シャルルの娘であるシャルロットは父親と同じく優れた才を幼い頃から発揮した。 無能と呼ばれる姫と、素晴らしい姫。 親同士の暗い関係は、そのまま娘にまで受け継がれていた。 その頃になると、イザベラも自分がどのような場所にいるのか嫌でもわかるようになっていた。 自分に向けられる目。 声にこそ出さないがはっきりと聴こえる声。 無能王の娘。 簒奪者の娘。 幼い頃から陰でささやかれる声はじわりじわりとイザベラの心を蝕んでいった。 貴族たちのみならず、城の使用人たちまでが姫であるイザベラを蔑み、そのくせシャルロットたちに同情する。 これに対して、イザベラも何もしなかったわけではない。 何とかしてそういう連中を見返してやろうと努力もしたし、勉強もした。 だが、自然の采配は残酷なもの。 蟻がどれだけもがこうが、鷲のようには翔べぬように、イザベラがどれだけあがこうとシャルロットの才能の前にははかないものでしかなかった。 これに対して、シャルロットを擁護している者たちは手を打って喜んでいた。 所詮は簒奪者よ、無能者の娘よ、やはり王位はシャルロットにこそふさわしいと。 そいつらの嘲笑を肌で感じるごとに、イザベラの心から優しさとか思いやりという、人間らしい心が引き剥がされていった。 やがて、イザベラはシャルロットや他の人間を激しく憎むようになっていた。 だが、それは哀れな恐れの裏返しでしかった。 いつか自分は殺される。 そんな恐怖に身を震わせて、それを隠すようにまわりの者に当り散らし、ますます一人になっていった。 頼りになるはずの父も、何事か一人でやっているだけで、イザベラに関心を向けようとしなくなった。 王国の姫という輝かしい立場にいながら、イザベラの心は冷たく荒み続けていた。 そんなある日のこと。 イザベラはシャルロットが使い魔としてドラゴンを召喚したという話を聞いた。 さすがシャルロット様と噂しあう者たちを苦々しく思いながらも、イザベラは自分も召喚の魔法を行ってみようか。 そう思った。 本音を言えば、すごい使い魔を召喚してまわりを見返してやろうなどと、そんな気持ちはなかった。 メイジの実力を見るなら使い魔を見ろ。 魔法の力に乏しい自分がドラゴンやグリフォンという幻獣など呼べるはずもない。 そんなことはわかっている。 それでも、イザベラはサモン・サーヴァントを行った。 使い魔とは主と常にあり、主人を守るもの。 まわりの人間のように陰口を叩くわけでもなく、寝首をかこうと懐に刃物を潜ませることのない、自分の味方となるもの。 それを求めて、イザベラは召喚を行った。 その使い魔が現れた時、イザベラの視界は暗くなった。 比喩ではなく、本当に暗くなった。 どうせ大したものなど呼べはしないと、腹の中で蔑みを浮かべていた者たちも、我が目を疑った。 一見しただけではどんな姿をしているのかさえ判らない、それほど巨大なものがそこにいた。 全体の印象はドラゴンである。しかしその姿は、ハルケギニアで知られるいかなるドラゴンとも違っていた。何より翼が無い。 蛇のように長い胴は、伸ばせば100メイルほどもあるだろうか。 その胴に比して短い、しかし鋭い爪を備えた四本の脚。頭には大木のような角が二本生えている。 その恐ろしげな目でじろりと睨まれた途端、気の弱い者は泡を吹いて倒れてしまった。 呼び出したイザベラも最初は震え上がっていたが、ドラゴンがどうとその頭を地面に落とした途端に、転んでしまった。 ようく見ると、ドラゴンはあちこちに傷を負い、ひどく苦しげな様子であった。 うっすらと開いた目は、何とも言えぬ哀しみに満ちていた。 その目に、イザベラは忘れかけていた優しさを揺り動かされたが、それでもまずは契約をしなくてはならない。 契約のキスを、そっとドラゴンにすると、苦しげであったドラゴンは次第に元気になっていった。 体の傷はそのままだったが、ぜいぜいとしていた息は落ち着きを取り戻していた。 やがて、ドラゴンはぬうと大きな首をもたげて、イザベラを見下ろした。 「娘っこよう、ここは一体どこだあ?」 大きな声でそう呼びかけたではないか。 何としたことか、イザベラが呼んだのは人の言葉をしゃべる韻竜であった。 このことは、またたく間に広まった。 もとから隠しようもなかったのかもしれぬ。 何しろ山のように大きなドラゴンが、いきなりヴェルサルテイルの中に現れたのだから。 これについては、さまざまな噂が飛んだ。 無能姫に韻竜など召喚できるわけがない、あのドラゴンはガーゴイルではないのか。 しかしそうなると、あんな巨大で精巧なガーゴイルをどのように作り、いかにして宮殿の真ん中に出現させたのか。 本当は別の人間が召喚したものを、イザベラが横取りしたのではないかのか。 もろもろの噂はすべからくイザベラに否定的なものだった。 不自然なほどに。 このへんも、人間のいやらしい心理というものが働いていたようだ。 人間というやつは往々に何かしら他人と自分と比較して、下位にあるものを見下して精神の安泰を図ることがある。 けれども、下位にあると思っていた相手が実は大変に価値のある人間であったり、実力のあることがわかった場合はどうか。 素直に認めるということはもちろんあるが、逆に色々と理屈をつけてそれを否定しようとする場合もある。 イザベラの場合、少々乱暴のくくってしまえば無能な簒奪者ジョゼフの娘であり、同じく無能でかわいそうなシャルロット姫をいじめる下劣な悪というとらえかたをされていた。 そのようなものがすごい実力を発揮した場合、さてどうであろうか。 ここでいちいち書く必要さえないように思われる。 そんなまわりのことなどかまうことなく、イザベラは毎日のようにドラゴンのもとへ通っていた。 単純に言葉が話せるとか、すごい使い魔だからという理由でもなかった。 接してみると、このドラゴンは恐ろしげな外見に似合わず、まるで童のような純朴さを持っていた。 優しく頼もしい使い魔と一緒にいるうちに、イザベラの心に突き刺さっていた氷の棘は少しずつ溶けていくようだった。 傷がいえるとドラゴンはイザベラを頭にのせ、空を飛んだ。 翼がないのにどうして飛べるのかはわからないが、雲を呼び、風を起こして空を駆けるその姿はまるで神々の物語のようだった。 次第にイザベラは、宮殿よりもドラゴンと一緒にいる時間のほうが多くなっていった。 宮殿の侍女たちは、イザベラが癇癪を起こすこともなくなったので多くの者はほっとしていた。 けれど、イザベラとドラゴンを憎々しく睨みつける者たちもいた。 オルレアン派と呼ばれる、シャルルを擁していた者たちだ。 彼らにすれば憎いジョゼフの娘があんなドラゴンを使い魔にしたことが憎らしかった。 シャルロットも見事な風竜を召喚したのだけれど、こちらはまだ幼生。 威容を誇る巨大なイザベラのドラゴンと比べれば、あまりに頼りなかった。 何よりも、自分たちが考えている決起の時、もしもあのドラゴンがたちふさがれば。 あの巨体が猛り狂い、暴れまわればどれほどのことになるか。 生半可な魔法など屁のツッパリにもならない。 自分たちが踏み潰され、蹴散らさせる光景が容易に想像できる。 だから、空飛ぶドラゴンを睨みつけることくらいしかできなかった。 しかし、イザベラたちにとって、そんなことはどうでもいいことだった。 毎日のようにドラゴンが空を行く光景はだんだんとガリアの日常になりつつあった。 このため、イザベラはシャルロットと顔を合わせることはほとんどなくなっていった。 そんなある夜のこと、宮殿のそばでぐうかぐうかと寝ていたドラゴンは、何かうるさい物音を聞いてむっくと起きた。 何か自分の近くをおかしなものが飛んでいる。 コウモリにしてはでかいし、はて何であろうとドラゴンは目を凝らした。 「きゅいきゅい、はじめまして」 見ると青い翼の生えたドラゴンである。 小さなドラゴンはドラゴンのまわりを飛びながら、きゅいきゅいと鳴いていたのだ。 「あなたもドラゴン? 私と同じ韻竜なのね。こんな立派な姿のドラゴン見たことない。でも、何だか変わった姿。きゅいきゅい」 「おめ、だれだ」 「私はシルフィード。竜の名前ではイルククゥ。そよ風って意味ですわ。おにいさまのお名前は?」 「おらぁ、八郎だ」 「ハチロー? 変わったお名前なのね」 シルフィードはドラゴンにあれやこれやと聞いたりしていたが、 「おにいさまは、従妹……イザベラ姫の使い魔なのね……。ねえ、意地悪とかされてない?」 「いやあ、そんなこたぁね」 「そうなの? 何だか信じられないのね。あの従妹姫、とっても意地悪なのね!」 そう言って、シルフィードは自分の主人とイザベラについてあれやこれや、ぺらぺらとしゃべった。 しかし、ドラゴンは何を聞いても、黙ったままであったが、 「おめの言うこたあ、いっこ嘘があるなあ」 「嘘? シルフィ嘘なんてついてないのね、失礼しちゃうわ! きゅいきゅい!」 「いや、嘘だ。まんず、おめの主人はひとりぼっちだったっていうけど、そこが嘘だ。きゅるけとかいう友達もいるし、それができる前から忠誠の家来がいる」 この家来というのは執事のペルスランのことらしい。 「よく見えねえだけで、あちこちに仲間がいる。ちっともひとりぼっちでね」 「………そういえば、そうなのね。きゅいきゅい、それにシルフィもいるの!」 「うんだ。きっと、ずっと前からそうだ。だから、おめの主人はひとりぼっちなんじゃねえ、ひとりぼっちのふりをしているだけだ」 そう言われて、おしゃべりな風竜は黙ってしまう。 「本当のひとりぼっちになる気持ちは、おめらにゃわがらね」 ドラゴンはそう締めくくって、眠ってしまった。 おめえら、というのはシルフィードだけではなく、シャルロットのことも含んでいるのだろう。 シルフィードはしばらくドラゴンを見つめていたが、やがてそうっとそこから飛び去っていった。 夢の中で、ドラゴン――八郎は遠い昔のことを思い出していた。 八郎は生まれついての龍などではなかった。 その頃、八郎は力自慢ではあるが、気の優しい人間の若者であった。 古い掟を破ってしまうまでは。 仲間と山へいった時、八郎は仲間の分までとった魚を食ってしまった。 山でとったものはみなで同じ数だけ分ける――それは貧しい中で生きていくための、いにしえからの古く厳しい掟だ。 それを破った八郎への罰はあまりにも厳しいものだった。 八郎は人であることを剥奪され、恐ろしい龍の姿へ変えられた。 そこから、八郎の苦しくあてのない放浪は始まった。 喉を渇きに苦しみ、水を求めてあちこちをさまよった。 最初に落ちついた湖では、湖面の奥底で過ごすことができた。 けれど、ある時南祖坊という恐ろしい法力を持つ僧によって住処を追われた。 その後あちこちで人に追われ、神々に追われ、そのたびに心は荒んでいった。 そんな日々が永遠に続くかと思われた時、八郎は空に広がる大きな鏡のようなものを見た。 何かに招かれるようにそれに飛び込んだ時、そこには見たことも景色が広がっていた。 傷つき、渇いた体に耐え切れず、頭を下ろしたところ、水のような髪の毛を持つ美しい乙女が、八郎に口づけをした。 するとどうであろう。 あれほど身を苦しめていた渇きが嘘のように引いていったではないか。 これが、イザベラとの出会いであった。 「ねえ、ハチロー、海の向こうには何がある、あんたはわかる?」 ある時、空を飛んでいる途中にイザベラが言った。 「わがらね」 「へー、あんたもそうなんだ」 「おら、海に住んだことはねえ」 「なら、いってみる?」 イザベラは遠くを見ながら、微笑んだ。 「私はねえ、今までずっと王女ってことにこだわってたんだ。それしか、頼るものがなかったからね。でも、今はお前というやつが一緒だから……」 そこでイザベラは少しばかり頬を染める。 「だから、王女だ、国だ、そんなのはどうでも良くなってたきたよ。それだからねえ、何かずっと遠くのほうにいきたくなった……。どうだい?」 そう語るイザベラの心には、また別のものがあった。 今は放っているが、父であるジョゼフはいずれ八郎を利用するに違いない。またシャルロットの神輿にしようとする連中も、敵になるかもしれない八郎に何をするかわからない。 誰にも話してはいないが、八郎はその気になれば稲妻を呼び、嵐や洪水を引き起こすことができる。いざとなれば父もオルレアン派の者どもも敵ではない。 だが、今や何よりも大事な存在である八郎を、そんな奴らの血で汚すなど、イザベラには耐えがたかった。 「姫さんがええなら、おらぁどこでもいい」 「そうかい……。ありがとう」 イザベラと八郎がガリアから消えたのは、それからすぐのことだった。 二人がどこへいったのかは、誰も知らない。 一説には、海の彼方へと巨大な龍が飛んでいったという話もあるが、それが八郎であるのか、それはわからない。 すべては、遠い昔のことである。
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書籍情報 あらすじ 既刊一覧 関連リンク 書籍情報 タイトル 目隠し姫と鉄仮面 著者 草野瀬津璃 イラスト ICA 出版社 アルファポリス レーベル レジーナブックス レジーナ文庫 Nコード N5483U 連載開始 2011年 07月02日 備考 Web版本編削除済(2012年 08月23日) あらすじ 幼い頃、継母に「顔を見せるな」と言われて以来、長い前髪で顔を隠しているフィオナ。 その見た目から、ついたあだ名は「目隠し姫」。ある日、街で貧血になったフィオナは、警備団副団長ロベルトに助けられる。常に仏頂面な彼のあだ名は、なんと「鉄仮面」! ひょんなことから、フィオナはロベルトに相談事をもちかけるが、噂とは違う彼の優しさに触れていくうちに、次第に恋心が芽生えてきて――。対人恐怖症な女の子と不器用な青年が紡ぐ純愛ファンタジー! 既刊一覧 タイトル 発売日 分類 ISBN 値段 詳細ページ ストア ランキングデータ 目隠し姫と鉄仮面 2012年 09月28日 一般書 978-4-434-17114-7 1,200円 アルファポリス Amazon honto 書籍データ 目隠し姫と鉄仮面 2 2013年 09月30日 一般書 978-4-434-18355-3 1,200円 アルファポリス Amazon honto 書籍データ 目隠し姫と鉄仮面 1 2012年 08月18日 文庫 978-4-434-19514-3 640円 アルファポリス Amazon honto 書籍データ 目隠し姫と鉄仮面 2 2013年 09月16日 文庫 978-4-434-19606-5 640円 アルファポリス Amazon honto 書籍データ 関連リンク Web版 「目隠し姫 跡地(番外編置き場)」