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. 【作品名】居眠りボーイと骨折りガール さわらぬ魚にたたりあり! 【名前】プラティナ 【属性】たぶん人造人間 会話から推測するとおそらく神(マスター)という過去の超文明の管理人兼観察者 「骨砕き(ボーンクラッシャー)」「暴風」 【大きさ】成人女性並(ただし年齢は数千歳ぐらい?) 【攻撃力】達人格闘家並、手刀を喉元に突き込めば一瞬で人間を殺せる。 骨格破壊術:骨を折る格闘術。関節や大腿骨をわずかに触れるような動作の一瞬で折ることができる。 手加減してる時は頭蓋骨や脊柱、内臓に影響がないように攻撃するが 本気なら逆に影響が出るように攻撃して相手を殺せる。 流れるような動作と、わずかに触れるような動作だけで骨を折るので 鍛えた人ぐらいなら何をされたかわからない。 パンチしてきた相手の腕に触れた一瞬で骨を折った。 相手に身を寄せて腕を取り、その直後、左肘が逆に折り曲がった。 そのまま動きを止めず、素早くサイドステップ、相手の膝裏に蹴り 相手が態勢を崩した流れに合わせて触れて右肘を折った。 本人によると骨格や関節があるならロボ類にも応用できるらしい。 【防御力】達人格闘家並 【素早さ】移動・反応は達人格闘家並。 数十人の武器を持つ鍛えた人に取り囲まれて一斉に攻撃をされても 攻撃を受けず、逆に一方的に全員を倒せる。 【特殊能力】特になし 【長所】骨格破壊の達人 【短所】描写が少ない、達人止まり 人の大勢いる場所に三日いると発作がおきる。 体から力が抜けて苦痛と全身の震え、幻覚を見てフラフラな状態になる。 骨の粉砕音とそれが伴う悲鳴によって癒される。 【戦法】接近して相手が死ぬように骨を折る。 33スレ目 参戦 158 :イラストに騙された名無しさん:2009/05/09(土) 00 29 48 ID kPz8cZ8J プラティナ 描写ありの格闘家と ○川名水葡~ギリアド 反応や技量上、骨格破壊で勝ち ×師走トオル 紙吹雪と威力の強い打撃で不利か ○リン・エンデバー 格闘は有利 ○『怪人』 勝ち ○ランドロック・ブラウン 一気に接近してしまえば勝ち ○砂漠谷エリ 槍と馬、どちらか片方ならともかく両方あると難しいかな ○香野家のおばあさん 紙飛行機で負ける前に接近して勝てるか ×メイ・カートミル 無理かな ○矢吹真吾 近接戦は骨格破壊で有利だろう ×愛生愛香 刀の差で不利 159 :イラストに騙された名無しさん:2009/05/09(土) 00 33 06 ID kPz8cZ8J プラティナ抜けてた ○蚊子 接近してきたとこ格闘で勝ち 位置は 愛生愛香>矢吹真吾=メイ・カートミル=プラティナ>蚊子 .
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680 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/31(火) 16 36 04.14 ID 6hl5beq+i [2/5] ウチのサークルは毎年TRPG体験会っつー事で、2時間くらいで終わる簡単なセッションを、部員とか入部希望者交えてやるなあ ……去年来た新入生に「参加する?」って聞いたら「いや、僕は見学しときます。このサークル見極めたいんで」っつった奴がいたな そいつは朝から会場終わりまで居た(しかも居眠りしてた)上、会場の備品ブッ壊して謝罪無しという逸材だった 今でも入部をお断りすべきだったと確信している 681 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/31(火) 17 01 44.39 ID zCit1WEY0 [1/3] そもそもよく入部させたもんだな。 682 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/31(火) 17 08 06.73 ID fJV0yh92O [1/2] 入部後も何かやらかしてるような言い方だがそっちの報告はまだか? 683 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/31(火) 17 14 08.27 ID 6hl5beq+i [3/5] 入部したがそもそも部会に来ないってのが1番問題かつ1番マシな点かな それ以外は取るに足らんような小物だ、いやマジで 684 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/31(火) 17 14 57.24 ID 41YMnG4m0 入部したがそもそも部会に来ない 実害がほぼ無しなのか 680で言われてる備品壊した以外は 685 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/31(火) 17 39 30.61 ID fJV0yh92O [2/2] > そもそも部会に来ないってのが1番問題かつ1番マシな点かな ちょっと和んだw 686 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/31(火) 18 03 29.95 ID 52DlMA2x0 [2/2] 問題だが困ではない不思議 687 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/12/31(火) 18 31 12.60 ID 6hl5beq+i [4/5] 684 俺はその彼とそんなに卓囲んでないから又聞きになるが、活躍できなかったりダイス目が腐ると不満丸出しだったり、他人の揚げ足取って論点ずらす事に精力注いだり、まあここに挙げられるニュータイプに比べれば、ねえ 備品壊して施設管理局に連絡や謝罪済ました後に「お前のあだ名は今日からクラッシャーだ!!」と皮肉混じりで言ったら「光栄ですw」っつったのであいつは許さん スレ370
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320 名前:1/2 :2012/07/24(火) 23 33 49.95 ID ??? カミーユ「…なんで俺が補習対象に? ちゃんと通ってたはずなのに…」 ファ「ズル休みに早退、遅刻。いろいろ理由は考えられると思うけど?」 カミーユ「ファは…どうせ補習ないんだろ」 ファ「当たり前よ。問題起こさずきちんと通ってるもの」 シーブック「自業自得ってところじゃない?」 カミーユ「くそぉ…」 カテジナ「無様ね。普段ちゃんとしていないからこういうことになるのよ」 カミーユ「ぐぐぐ…!」 ファ「あれ? でもカテジナさんもリストに入ってるけど」 カテジナ「え?」 シーブック「あ、本当だ…」 カテジナ「ば、馬鹿な…なぜ私が…!」 ファ「あれじゃない? 授業中に乱闘した分が引かれてるとか」 カテジナ「あ、あれは、授業中に居眠りするルナマリアたちを注意するためにやっているのであって」 ファ「だからってMS持ち出すのはやりすぎだと思うわ」 カテジナ「だって言っただけじゃ言うこと聞かないんだもの…」 ファ「…今一つ加減が効かないのよね、カテジナさん」 カミーユ「偉そうなこと言ってた割にはざまぁないぜ」 カテジナ「くっ…!」 ファ「カミーユ!」 カテジナ「…そうね。これはチャンスととるべきだわ。全員に受けさせればこのクラスの学力も飛躍的に向上するはず…」 ファ「え?」 カテジナ「そうよ、補習って言ったって内容は復習のようなものなんだし、みんなで受ければいいのよ!」 シーブック「ちょ、ちょっと待ってくれよ! 僕だって予定があるんだ!」 カテジナ「そんなものは知らん!」 シーブック「そんな横暴な!」 321 名前:2/2 :2012/07/24(火) 23 34 33.86 ID ??? 職員室 ハマーン「予想はしていたが…なぜここまで多いのやら」 ルペ「ま、普段が普段だものねぇ」 ハマーン「ところでルペシノ先生。補習対象者の欄に、補習が必要なさそうな男子生徒が何人か混じっているようですが」 ルペ「せっかくだから保健体育の補習をと」 ハマーン「私情で補習者を増やすのはやめていただきたい…」 ルペ「大体さ、補習なんて受けて損するもんでもないんだし、全員受けさせてもいいんじゃないかい? 授業が潰れてるクラスも多いんだしさ」 ハマーン「さすがにそれは――」 シーブック『不要な補習を強いる風紀委員のどこに正義がある!?』 カテジナ『黙りなさい! 学力アップ作戦で、みんな秀才にしてやるのよ!』 シーブック『寝言を言うなぁ!!』 カテジナ『まやかすなぁ!!』 ルペ「それは、なんだって?」 ハマーン「…やはり、全員受けさせるべきかもしれない、と」
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概要 アルメリアという国の陸軍部隊。 どうやら問題児の数が一番らしいが、部隊の腕も一番らしい。 しかしバイオハザード事件の時、メルポットを助けた事により全員が大幅に昇進した。 構成員 キャラ名 アバター 職業 レベル セイア 因幡てゐ 軍人 レベル79 ネルムの上官で部隊長の准尉。さまざまな火器や車両を使いこなす凄い人。 何でも昔とある事件で上官5人を殴り倒した為ここの隊長に任命されたらしい。 口調は汚くやることは厳しいが部下の事を一番に気遣っており、彼女の部隊は死亡率が最も少ない。 キャラ名 アバター 職業 レベル ネルム 鈴仙・優曇華院・イナバ 軍人 レベル58 セイアの部下で兵長。銃の扱いは未熟だが、どうやら他の仲間のお陰でなんとか生き延びているよ うだ。 居眠り、遅刻、おまけに弱虫でヘタレと完全に戦力外の為、ここに配属されたらしい。 バイオハザードの鎮圧中にゾンビに襲われ行方不明となり、 しばらくした後ウイルスにて体と精神が 変化した状態でメルポットを襲撃した。 その後、ウイルスの能力をワクチンにより制御できるようになり、 今では部隊トップクラスの頑丈さと戦闘能力を誇る事となった。 キャラ名 アバター 職業 レベル サミア ミスティア・ローレライ 軍人 レベル53 セイアの部下で伍長。理由あって妙な施設に囚われていたが、同じく囚われた一行に救出される。 女性に酷くだらしがなく、しょっちゅう女性を口説いている「男」。 若いながらも非常に中近距離戦闘に長けており、拳銃やナイフ、体術では彼の右に出る者はまず居ない。 昔上官の恋人を口説いたのが原因でここに配属されたらしい。 とある奇襲により頭を撃たれ、一時期昏睡状態になっていたが、幸い片目の視力を失っただけで意識を取り戻し、現在リハビリをしている。 キャラ名 アバター 職業 レベル ヴァーシュ 十六夜咲夜 軍人 レベル68 セイアの部下で階級は二等兵曹。ゾンビ彷徨う街で脱出中部隊とはぐれ、メルポットに出会い無事脱出を果たす。 寡黙であまり多くは語らないが、それはもともと彼女が暗殺部隊に居た頃の名残である。 狙撃の腕は超一流で、長距離の狙撃や暗殺に長けている。 昔仲間をいきなり全員殺した事が原因でここに配属されたらしい。 キャラ名 アバター 職業 レベル レン 藤原妹紅 軍人 レベル23 サミアの穴を埋める為に配属された補充要員の上等兵。 ブラクロのレムの妹で、兄譲りのどこかゆるーい雰囲気がする。 見た目はどう見てもかなりちっこいのだが、腕っ節が強くショットガンがお気に入り。 部隊のメンバーを「センパイ」と呼んでいる。
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◆紹介 教師見習いとして魔法を教えながら、自らも戦うソーサラー。 両親の「リュシーにアイドルになって欲しい」という願いは そっちのけで、夢は魔法学の教師になること。 魔法をかけた家具に楽器を弾かせるという趣味を持つ。 ◆属性 クラス:魔道士 レア度:メイン 性別:女 ◆レベル1ステータス HP40 SP20 経験値:0 次のレベルまで:650 強さ:7 賢さ:18 体の強さ:9 心の強さ:11 素早さ:11 ◆修得スキル Lv1 マジックアロー Lv4 スリープ 敵全体を眠らせる SP12 Lv7 シールド 魔力で防御力を向上させる SP3 Lv11 クイックドロー クロスボウをより効率的に使いこなす SP4 Lv14 ノック 鍵をこじ開ける SP1 Lv20 ファイアボール 火球を爆発させて敵全体を攻撃 SP16 Lv21 マジックシェル 知恵を高め、魔法への抵抗力を高める SP3 Lv24 ライトニングボルト ほとばしる稲妻が敵全体を攻撃 SP16 Lv29 カース 敵を呪い、力を衰弱させる SP3 Lv30 ストーンスキン 魔力で防御力を向上させる SP3 Lv32 ガスクラウド 敵全体を毒ガスの雲が包む SP16 Lv36 アイスストーム 荒れ狂う吹雪が敵全体を攻撃 SP16 Lv40 デスワード 魔力で敵全体に死を強制する SP24 Lv44 メールストローム 巨大な水流で敵全体を攻撃 SP16 Lv46 アースクエイク 地震を呼び起こして敵全体を攻撃する SP16 Lv49 ヘビーシュート 硬く調整した弩から重い一発を射出する SP14 Lv52 パワースマッシュ 鈍器の威力を引き出す SP4 Lv55 トランス ひときわ深い瞑想をして魔力を高める SP12 Lv57 コメットレイン 魔力を引力に換え微細な隕石を降らせる SP ◆雑感 序盤からマジックアローで火力の高さを見せつけてくれます。 初期の賢さが高いためSPの上昇も良い。それに反してHPが低いのが難点。 多彩な属性全体魔法を覚えていくのでスキル選びに悩むことになる。 デスワードは対人で活躍するが、面白みも無いかもしれない。 コメットレインの威力は最高クラス。 ◆台詞 レベルアップ時 理想の教師に近付いた! スキル使用時 これが○○でーす! 攻撃時 では、武器で攻撃しまーす! 敵攻撃回避 あら、いい子! 敵攻撃ファンブル よーし、いいわよー 敵攻撃ヒット あれー! 敵攻撃ヒット(クリティカル) 校内暴力よー! ソワソワ状態 わ、私は教師…。でも…。 混乱 はわわわわ… 眠り 先生が居眠りしちゃうなんて…。 戦闘不能 ダメな先生を許して…。 攻撃が届かない(自分) こらこら、ずるいぞ遠くから! 攻撃が届かない(敵) そうそう、そこにじっとしてなさい! 自軍優勢 いいわ!このままがんばりましょう!みんな!○○さんに負けないように! 敵軍優勢 ラブ度アップ時 皆のお手本になれたかしら…いけない、教師なのに…ドキドキ ラブ度ダウン時 指導が必要ね 名前 コメント
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◆序章 一話「少女 荒川英梨」 【遡ること数日。荒川英梨が“指名手配犯”として拘束されかける一週間前】 ─7月19日。 『あなたは奇跡を信じますか?』 こんな言葉を聞いたら、あなたは何と答えるだろうか。 信じる、信じない、経験した事がある、見た事がある等々。 浮かぶ答えは人によって様々だろう。しかし世の中の大概の人はそんな質問をされれば“胡散臭い話題だ”と感じて適当にあしらってしまうのではないだろうか。 少なくとも〈私〉はそういう人だった。 この島に流れる日々は全てが人為的で作為的。誰もが偶然だと信じている出来事も、少し調べれてみれば結局それは誰かが仕組んだシナリオ、必然だったのだと知れる。 だからこそ今この時。 何もせずただ事態を眺めているだけの現状。 この先何が起こるか分からない、まるで月のない夜闇を手探りで進むような感覚。 それらが内包されたこの瞬間に対して、言葉に出来ない不可解な感情を抱いていた。 それは既知のもので表現するのなら、不安か、或いは期待、高揚にも近しく思えるものだった。 じっと〈私〉は時計に視点を維持して、その瞬間を待っている。 古ぼけたデジタル時計の示す日付は7月19日、 時刻は午後の11時59分。 来た。 すぐさま時計から目を離して、〈私〉は眼下に広がる夜景の街へ飛び込んでいく。 ──始まった。 ────────────────────── 《PM 1 30 崗島 高層区 崗島第三学園》 ……………………………。 「英梨ちゃん、ちゃんと聞いていますの?」 7月20日。 日が傾き始めた頃の教室の窓際。 暖色の西日にぽかぽかと照らされながら、荒川英梨は少し早めの“夏休み気分”に浸っていた。 頭は机に突っ伏し、口元はだらしなく緩みきっている。近くの席の人には寝息が聞こえただろうし、自慢のプラチナブロンドもべしゃりと机の上にくたびれてしまっている。加えて言うのならば黒板前でニコニコと微笑みながら青筋を浮かべている教師の呼び声にも微動だにしていない。 「英梨ちゃん、荒川英梨ちゃーん?」 開かれた教科書でそれらを隠そうとしたのは彼女なりの精一杯の策なのだろう。しかし惜しいことに開かれているのは“国語の教科書”であり、今は“数学の時間”であった。 つまるところ、 彼女の居眠りは教室中にバレバレだった。 ────────────────────── それは覚醒ではなかった。 英梨はふと、何かに呼ばれた様な気がしてゆらりと顔を上げる。 脳細胞の6割方がまだ寝てるんじゃないだろうかな、とぼんやり思いながら瞼をこする。ピントの微妙に合わない視界、目を凝らしてみると、 目の前には、 「…問3の答えは?」 微笑んでいるのに笑っていない、言葉で表現し難い表情をした担任の教師(数学担当)の顔があった。 瞬時、少女荒川英梨は全てを悟る。 そして脳の残りの6割をぶっ叩いて起こすかの如く脳をフル回転させていく。 「(状況は絶望的…でも考えるのよ荒川英梨、まだ誤魔化せる…希望はある…!!)」 「(…とは言ってもね)」 正直言って、全く分からない。 「(今更教科書なんか見ても絶対訳わかんないしさ、間違っちゃうに決まって………)」 間違っちゃう? ……………………………。 そうだ、間違ってもいいんだ。 英梨は気が付いてしまった。これは授業、そして今私は問題を出されている。確かに私は居眠りをしていた、だが居眠りをしていなかったからと言って“必ず問題に正解できるのか”と。 「(否…断じて否よ。真面目に考えても間違える事だってある、それが人…それが授業と言うやつの常よね!)」 そうと決まれば即座に行動、時間はそう残されていないだろう。 英梨はすぐさま手元にある教科書に目を通す。 「(私が眠ってからそう時間は経っていない筈…ページを跨ぐ程授業も進んでいない…筈よ)」 そう、筈である、これは賭けである。ページに乗っている無造作な言葉の中から“答え”を導き出す賭けであるのだ。 スタートした時点で不利に置かれているこの賭け、これを大敗北(居眠りバレ)からプチ敗北(答え間違え)に軟着陸させる。 その為に探すべきなのは 「(平凡な答え、ページにでかでかと載せられている単語…言葉…人物…………)」 ………………………。 「えっーと……ふ、藤原道長…とか、かしら?」 「……………ふじわら?」 ピキリ、と何かが凍りつくか、或いは切れたか、そんな音を英梨は聞いた気がした。 そして気が付く。びっしりと数式の書かれた黒板、クラスメイトらの広げている教科書、そして目の前の教師、どれかひとつでも“冷静に見ていればわかった”筈だったのだ。 …………………………。 今は数学の時間であった。 賭けは、手元の教科書を読もうとした時点で負けていたのだ。 ────────────────────── 《-Count68-》 ─コマンド/管理システム ID ※※※※※※※※※※。 Pass ※※※※※※※※※※。 Loading… Loading… Sephirot.arkが応答していません。 非常管理システムに権限を移行します。 全施設のステータスを確認中…※※※要素を※※件検知、※※※-※※※※事象を確認。全コマンドの使用制限を解除。 ようこそ、※※※※様。コマンドを選択して下さい。 〈Project ※※※※※※※※〉 ─コマンド/実行フェーズ移行 ─決定 ← ────────────────────── 《PM 7 20 崗島 高層区 四番地》 「(結局日が沈むまで補習させられた…)」 ついてない、荒川英梨はそう思った。 もう夏だと言うのに冷え渡った空気。夜の寒空の下で今日は半袖の制服で登校するべきじゃ無かったかもと後悔しつつ彼女は歩いている。 7月20日。 まだ7時頃だと言うのに高層区の大通りはほとんど無人であった。 住民の九割以上がアンドロイドであり、尚且つその中でも管理者側の者が多く住む高層区ならではの光景である。ほとんどの住民は今日の仕事を終え帰宅したか、そうでない者はオフィスの席に着くかしたのだろう。 管理された仕事と休息、役割の決められた人々と、役割の決められた街。無駄を極限まで排斥した機械の街、特にここ高層区はその傾向が強い場所であるという話だった。 そんな管理されたオフィス街の明かりを見て、どことなーく世間の爪弾き者にされた様な気分になりながら荒川英梨は夜の街をとぼとぼと歩く。 …まあ、実際のところ全てが管理されてるかと言われれば英梨自身そんな空気を感じたことは無い訳で、恐らくクラスの誰もそんな息苦しい感情を抱いていないのだろうとも思う。 つまりは人が機会の部品の様に扱われる近未来ディストピア、という雰囲気ではなくどちらかと言うと学校の時間割がずーっと続いているような感覚という表現が適切なのかもしれない。 予定通り行動する者もいれば、そうでない者もいるという訳だ。 「だから自分の時間と予定を潰してまで私に補習をしてくれる先生って、ほんとはすっごい優しいんだろうなーって事なんだろうけどさー…」 全然嬉しくないわー、と英梨は愚痴をこぼす。 何せ日没である、教え子の将来を気にする前にいたいけな少女が一人下校する事になる現状を憂いて欲しいものだと思う。 ……………………。 夜空を見上げればビル群の隙間に無数の星が見える。星たちはこんなに瞬いているのに私は一人夏の寒空の下で震えている…とやや自嘲気味な感傷に浸っていると脚になにか柔らかい物が触れた。 「ひゃっ!?」 驚いた英梨が足元を見るとそこには、にゃーと声を上げる毛むくじゃらが英梨の脚にすりすりと頬を擦り付けていた。 やや小柄な黒猫。ここ崗島で動物を目にするのは珍しい、更に言うのなら野放しの猫を見るのは英梨も今回が初めてであった。 「(えっ…猫?猫なのこれ?うそ、本物で生の猫!?)」 …さらに加えて言うのなら、英梨は動物が(控えめに言っ)好きであった。 「わわ…わっ、本物の猫だ…」 怯えさせないように、そっと通学カバンを地面に置き、黒猫に恐る恐る両手を伸ばす…。 触れた、 ふわふわしている。 「(ふっ…私はついてる、今日の不幸は全てチャラにしていい位に今の私は今ついてる!)」 英梨は黒猫をそっと抱き抱える。 黒猫はみー、と鳴き一瞬身じろぎしたがすぐに大人しくなる。英梨が無害であると分かったらのだろうか、あるいは人の体温が心地よかったからなのか黒猫はそのまま目を細めまどろみ始める…。 が、しかし。 「…ってあれ?首輪付いてるじゃないこの子」 その時 「ああぁぁあああぁぁぁああーっ!!!!その猫!ちょっとそこのあなたその猫ぉぉーっ!!」 静かな街を切り裂く女の声。 突然の爆音に驚き跳ね上がる英梨。 英梨の腕の中から飛び跳ね、夜の闇へ走る黒猫。 「うわあああーっ!!ちょっ!猫っ!猫追いかけて!ヤバい逃げちゃう!頼む捕まえて一生のお願いだからーっ!!」 大通りの反対側から大声の主が人とは思えない驚く程の速さで駆け寄って来る。しかし流石と言うべきか、野生の力と言うべきか、黒猫はそれを上回る凄まじい速さでオフィス街の影へ消えていった。 駆け寄ってきたのは若い女性の警務官、顔いっぱいに汗をかき、紅潮した頬に切れ切れの息、その余りの鬼気迫る雰囲気である。 「あなた…協力してくれるよね?」 気圧されて英梨もオフィス街の追跡戦に加わる事になる。 …やっぱりついてない、オフィス街の路地を走りながら英梨はそう思った。 ────────────────────── そして、 「(結局1時間くらい追いかける事になるとは…)」 結論から言うと、追跡戦は難航を極めた。初めは大声で英梨に色々指示を出していた女性警務官も喉が枯れたのか途中から一言も喋らなくなってしまい、今は自販機で購入したペットボトルのコーヒー(三本目)をがぶ飲みしている。 「(あんなにコーヒー飲んだら夜寝れなくなりそうね)」 そうぼんやりと思う英梨も喉は砂漠、足腰は棒の様になっており地べたに座り込んでおた。辛うじて動く腕でくたくたの黒猫を抱き抱えていた。 「…いやぁー助かった助かった。実はこの子数日前から迷子届けが出ててさ、捕まえてくれてほんとありがとね」 ぷは、とコーヒーを飲み終えた女性警務官が言う。英梨と同じかそれ以上に走っている筈なのに足元がふらついていないのは流石訓練された人だと言うことだろうか。 肩の辺りで切り揃えた黒い艶やかな髪。人間で言うなら年齢は十代後半〜二十代前半と言った所だろうか。背丈は英梨とそれ程変わらないが、落ち着いた雰囲気と佇まいから年上だろうなと英梨は直感していた。 細身だが虚弱さを感じさせない引き締まった身体と警務官らしい凛とした表情。追跡中はそれどころじゃなかったので気付かなかったが、かなり美人の部類だ。 「あ、そうそう。よかったらあなたの身分証を確認させて貰ってもいいかな?」 そう言うと女性警務官は懐から手のひら大の携帯端末を取り出す。翡翠色の端末、島内の治安維持を行う“管理局”の局員の用いる物だ。 「飼い主からの謝礼金があってさ。まあ強制じゃないんだけどさ、結構な額だし貰った方がいいと思うかな?」 「…!?」 女性警務官の端末に表示されている金額を目にし、英梨は目を思わず見開く。 「(これは…!?)」 「あはは、学生さんのお小遣いにしては結構大金になる額だよね」 露骨に目の色を変えながら身分証を差し出す英梨の様子にくすりと女性警務官は笑みを含めて顔を綻ばせる。 「さーて…と、あなたのIDは…※※※※※の※※※で…」 翡翠色の端末を身分証にかざし、表示された情報をひとつひとつ丁寧に確認していく。 ………………。 ……女性警務官の視線がある一項目で止まった。 「ってあなた人間!?」 「…うっそ!すごーい!実は私も人間でさ、いやぁーすごい!もうかれこれ警務官は数年やってきたけどこの島で一般の人間さんに会ったの初めて!」 女性警務官は端末をほっぽり出して突然英梨の身体をぺたぺた触り出す。 「うわ!ほんとに人間じゃーん!すごい!生人間だよすごーい!」 女性警務官の突然の変容に英梨は目を回す。 「ええーっ!いやちょっと連絡先交換しない?私ね、黒屋夢美って言うの、歳は24だからー…まあ英梨ちゃんよりは結構お姉さんだけど、気軽に下の名前で呼んでくれて良いから!」 肩を両手で捕まれ首をガクンガクンさせられながら はい、分かりました、はい、分かりましたと英梨は連呼する。 ………………。 「…よしオッケー!交換できたよ」 数分後、ようやく落ち着いてきた黒屋夢美は案件の処理を済ませ、英梨と連絡先の交換をする。翡翠色の端末に英梨の白色の携帯をかざし、ピロリと小さな電子音が流れた、交換完了だ。 「まあここで会ったのも何かの縁だし、またよかったらどっかご飯でも行こ!私の奢りで良いからさ!」 猫の入ったゲージ右手で持ち、ぶんぶんと凄まじい勢いで左手を振った後、嵐のように黒屋夢美は大通りの向こう側へ走り去って行った。 ……………………。 「黒屋さん、かぁ…元気な人ね…」 なにせ授業+補習+1時間走りっぱなしである。 英梨の身体は、体力は、もうとっくに限界を迎えていた。 へろへろ、と情けない動作ですぐそばにあったベンチに腰掛ける。 そして何気なく携帯を開くと 「うわ」 ─未読メール 23件 読む気は無いが多分全て、父からのメールだ。 ……………。 父からのメールだった。 …その後、ベンチから一歩も動けなくなっていた英梨は渋々父にメールで助けを求める事となる。 連絡後5分くらいですっ飛んできた父はとてもうるさく、状況の説明には長い時間を要し、その後とてもとても長い説教を英梨は受けることになるのだが、それはまた別の話。 メインページに戻る
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真言魔法データ レベル 魔法名 消費MP 対象 射程/形状 時間 抵抗 属性 概要 1 エネルギー・ボルト MP5 1体 2/射撃 一瞬 半減 純エネルギー 対象に「威力10+魔力」点の魔法ダメージ 1 ブラント・ウェポン MP2 1体 2/起点指定 3分(18ラウンド) 消滅 なし 対象の発生させる物理ダメージ-4点 1 ライト MP1 任意の地点 2/起点指定 3時間 なし なし 半径10mを照らす 1 ロック MP1 物体1つ 接触/- 一瞬 なし なし 鍵を動かし、施錠する 2 センス・マジック MP1 物体1つ 2/起点指定 一瞬 なし なし 魔法がかけられているか調べる 2 ディスペル・マジック MP3 魔法1つ 2/起点指定 一瞬 消滅 なし 「呪い」属性以外の魔法の効果を1つ解除する。達成値の比べ合い 2 ナップ MP5 1体x 1/起点指定 3分(18ラウンド) 消滅 精神効果(弱) 対象を居眠りさせる。この魔法の効果は対象に他キャラクターが触れただけで自動的に解除されます。 2 バイタリティ MP2 1体全 2/起点指定 3分(18ラウンド) 任意 なし 生命抵抗力判定+2 3 アンロック MP2 物体1つ 接触/- 一瞬 消滅 なし 鍵を開ける 3 センス・エネミィ MP2 1体全 2/起点指定 1舜 消滅 なし 対象の敵意を感知する 3 パラライズ MP3 1体 2/起点指定 3分(18ラウンド) 消滅 なし 対象の命中力判定または回避判定を-2(どちらかは術者の任意) 3 リープ・スラッシュ MP7 1体 1/起点指定 一瞬 半減 断空 「威力20+魔力」点の魔法ダメージ 4 ファミリア MP15 接触点 接触/- 永続 なし なし 使い魔を作製し、使役する。この魔法は行使に1時間かかります。使役する魔法生物は「ファミリアのデータ」参照 4 マーキング MP2 物体1つ 接触/- 3日 なし なし 対象の方角と距離がわかるようになる 4 ライトニング MP7 任意の地点 2/貫通 一瞬 半減 雷 「威力20+魔力」点の魔法ダメージ 5 ウェポン・マスター MP5 1体 2/起点指定 3分(18ラウンド) 任意 なし 対象に術者が選んだ戦闘特技(かいくぐり、ターゲティング、武器習熟A、両手利き、囮攻撃Ⅰ、牽制攻撃Ⅰ、全力攻撃Ⅰ、挑発攻撃Ⅰ、必殺攻撃Ⅰ、鎧貫きⅠ)のいずれかを習得させます 5 ウォール・ウォーキング MP3 1体全 2/起点指定 3分(18ラウンド) 任意 なし 対象は壁や天井を歩けるようになる 5 トランスレイト MP2 術者 術者/- 3分(18ラウンド) 任意 なし 文字の内容を直感的に理解する。音読や筆記ができるようになるわけではなく、文字を目で追って理解することのみ可能になる。特殊なもので理解できないものも存在する 5 ブラスト MP6 1体 接触/- 一瞬 半減 衝撃 「威力30+魔力」点の魔法ダメージを与えます
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水上 麻衣(みなかみ まい) 漫画『日常』のにおける登場人物。 声優は「富樫 美鈴」 時定高校1年Q組に通う女子高生でゆっこ、みおの親友。 長い黒髪で眼鏡をかけている。基本無表情で目が半開き。 ペットを多く飼っており猫の「チッチ」(通称チッさん) 大きな犬「オグリキャップ」と子犬「ピョン」がいる。 よく本を読んでおり、非常に頭が良い優等生である。ただ授業中の居眠りも多く、謎が多い。 独自の世界を持っており、いかなる状況でも動じず自分を貫き通す。 みお曰く「麻衣ペース」 その為、ゆっこ以上の奇行をとる事があり、周囲を圧倒させる。 行動のあまりの自由さからゆっこから御大と呼ばれたことがあったため、「御大」がファンの間での通称となり恐れられている。 それは遊びの時でも同じで、グリコでチョキ(というよりグッチョッパ)で勝った時は、復活の呪文(ドラゴンクエスト1.2に存在した数々の悲喜劇を生み出したパスワード)で一気に階段を上りきったり「だるまさんがころんだ」で自分が鬼の時には、振り向いたままその場に座り込む等、とにかく容赦無い。 涼しい顔でゆっこやみおを翻弄することも多く、特にゆっこをいじる事、通称「ゆっころがし」には定評がある。 あまりのボケっぷりにゆっこはツッコミを我慢したことがあったが、耐え切れずにつっこんでしまった。 何故か弥勒菩薩が好き。 校長から貰った小さい木製の弥勒菩薩像を気に入っている。 はかせと最初に会った際は「オグリキャップ」と「ピョン」の首輪につけていた紐を外し、遊ばせようとした。 が、はかせは噛まれるかもと怯えた挙句、目の前でゆっこ、みおが噛まれるのを目撃させられ、恐怖のどん底へ落とされた。 結果、首輪の紐をきちんとしてない飼い主として敵視されることになってしまった。 しかし後日、単独で東雲家を訪問し、ヨシキリザメの絵をはかせの絵と交換することで仲良くなれた。 麻衣は中学3年生の時、父親の仕事の都合のためアラスカからゆっこのクラスに転校してきた。このころから麻衣ペースは健在で、クラスメイトにはボケが通じず、一人ぼっちで本を読むことが多かった。 しかし麻衣の隣には「笑顔の天才」ゆっこがいた。 ゆっこからの積極的なアプローチの末、何か噛み合わない、時には一方通行な会話ながらも互いの呼び名を交わした。 その後自室にて『ゆっこ』と口にして真っ赤になって布団をかぶる麻衣が見られる。 コミック7巻に付属されたアンケートハガキにおける人気投票で6位。
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632 :名無しさん@秘密の花園:2009/08/03(月) 15 34 44 ID yhRXE65b またss投下します。 かじゅモモ風味と、カマかお風味です。 一応、まだ誰もくっ付いていない設定です。 それは、放課後の部室での事だった。 私は、前年度県予選優勝高の龍門渕の牌譜に目を通していたのだが、不意にトンッ、と肩に重みが加わり、「ん?」と視線を向けると、そこには、私の肩を枕代わりに、蒲原が牌譜を手に眠気に負けて居眠りをしていた。 「…………」 無言で「起きろ」とばかりに肩を揺らしても、蒲原が起きる気配はない。 そういえば、寝つきが滅茶苦茶に良かった事を思い出し、すやすやと罪の無い寝顔を見て、私は小さく溜息を吐く。 そして、蒲原の手に握られた牌譜を抜き取り、少しだけ肩をずらして蒲原の頭を手に、そのままその頭を自身の太股の上に乗せる。 ソファではなくパイプ椅子だから、姿勢が少し苦しいかもしれないが、そこは我慢して貰うしかない。 小さくむずがった蒲原の頭をポン、ポン、とあやすようにしてから、少々乱れた髪を撫でて整え、後から起こしてやればいいか、とまた改めて牌譜へと目を通した。 しょうがない奴だ、と小さく苦笑を漏らしながら。 そう、そしてその後の事だ。 『どよん』というか『ずぅん』というか、何とも言えない、刺す様な空気が満ち満ちて息苦しく、居心地が悪すぎる、背筋がぞくりとする不快な感覚が漂い始めたのは。 「……………」 何だこれは? と牌譜から目を上げて軽く部屋を見回しも、特に変わった事は起きていない。 それでも、しいて何かをあげるとするなら、睦月が窓の外を一心に必死に見つめて、脂汗交じりに此方を見ていない振りをしているとか、妹尾が初心者用の麻雀ルールブックをカタカタカタカタと小刻みに震わせて、今にも泣きそうな顔で此方を見ているとか、挙句に。 「……先輩」 モモが、 私の隣に実は座っているモモの、手にされている牌譜(厚さ五cm)がぐちゃりと曲がっているとか。 「…………」 ……そう、だな。 自分さえ騙せない、苦しい嘘はやめよう。 特に変かわらないどころじゃない。というか明らかに普通の空気ではないだろう、コレは。 「……どうしたんだ?」 もしや、という予感はあるものの、いまだ確信にいたれない私は、声が震えない様に気をつけて、冷静という偽りの仮面を被りながら、あえて、この空気に波紋を広がせるべき、投石した。 その波紋に、最初に触れたのは、新入部員である妹尾だった。 「……っ、か、加治木先輩と、智美ちゃんは、な、仲が良いんですよね。ひ、膝枕なんて、す、すす、するぐらい」 「あ、ああ、まあな」 声が異常に震えすぎているぞ妹尾。 心の中で突っ込みつつ、肯定しながら何故か逃げ腰になる。 私と蒲原の仲は良い。それは事実だが、事実なのだが、何故だろう? 肯定するのがとても息苦しかった。 「か、蒲原は、よく居眠りをするものでな。以前、放置していたら首を痛めてしまった事があって、以来、見かけたらこうする習慣ができたんだよ」 明るく話題転換を試みて、蒲原をからかう様に言ってみた。 あえて声を楽しげにするのも忘れなかった。 ……が。 「……っう! ……ぐすっ。じ、じじ、じゃあ、加治木、先輩は、智美ちゃんを、も、もう何度もひ、膝枕……。わ、私なんて、全然ないのに……ぅう」 妹尾は、バサリ、と。ルールブックを床に落として震えながら俯いてしまうぐらい、ショックを受けていた。 すでに、眼鏡越しのその瞳に溜まった涙は、いつ零れてもおかしくない勢いで、その姿は雨の日に捨てられた子犬の様だ。 ……つ、つまり。私はしくじったのか? らしくない失敗にあせり、私は声を荒げる。 「い、いや待つんだ妹尾! 確かに私は蒲原に膝枕を数え切れないほどしてきたが、それは蒲原の首を守る為だ! そして強いて言うなら私の為でもある! 蒲原は首を痛めてしまったが故、体育の着替えの時や、昼食時に、何かと私に手伝わせてきて、色々とわずらわしかったんだ!」 あーんしろとか、万歳だ、とか。 「―――っ!?」 だが、心からのどれだけ大変だったかを訴える言葉に、妹尾はガタン! と椅子を震わせながら立ち上がり、酷く傷ついた顔をしてポロポロと泣き出してしまった。 い、いやっ、何故だ?! 狼狽して、睦月に助けを込める視線を送ると、睦月は頭を抱えていた。 「……先輩。それって、蒲原先輩と暗に仲良しだって、全力で自慢しているみたいです」 「なっ?! そ、そんなつもりは毛頭無かった!」 「いや、それは分かっているんですけど、でも……」 そのまま、そっと視線から外されて、睦月は静かに両手を動かす。『×』の形に。 つまり。 『アウト』 その温情の無い、冷酷な宣言に唖然として固まる私の肩に、『ポンッ』と蒲原の頭より軽い、だが有無を言わさない力加減をされた、手の感触がする。 「…………」 「先輩。ちょっと、お話があるっす」 ……。 私は、投げた投石の波紋が、あれよあれよと津波になる瞬間に立ち会ってしまい、それもその津波を起こしたのは自分自身で、どうやら自業自得らしくて、愕然とした。 しかし、モモが、多分部内の誰にも見えていないだろうという事実にだけ、僅かの救いを見出して、そっと、蒲原の、こんな状態なのにすやすやと眠る、少し妬ましいぐらい幸せそうな寝顔を恨めしげに見つめて、その頭を椅子に乗せてから立ち上がる。 「……す、少し、風にあたってくる」 「…………はい」 「ぐすっ、いっ、……いってらっしゃいです」 妹尾の震える涙声にチクチクと罪悪感を覚えつつ、哀れな、売られていく子牛を見る様な睦月の目に、ぐっ、と息がつまる。 まさか、モモが見えている訳はないだろう、と必死に自分に言い聞かせ、モモに手を引かれるまま、ぎくしゃくと歩いていく。 部屋を出る瞬間。 「……ご武運を」 と小さく掛けられた睦月の声に、ぴくりと反応しながら、観念した。 「……そうだな、頑張ろう」と、更に小さく呟きながらも、モモの軽く俯かれて、拗ねた様な怒った様な後頭部を見つめながら、「これから大変だな……」と、溜息を飲み込んで、覚悟を決めた。 どうしてこんな事態になったのか、よりは、どうやってこのお姫様の機嫌を治すか。 それを考える方が、私にとってとても有意義で、そして大切な事だった。 まあ、とりあえずは。 二度と、蒲原に膝枕をするのはやめよう。 と誓う事から始めた。 「んー……」 「あっ、お、おはよう智美ちゃん」 いつもとちょっと違う。 ふわふわした感触に、「おや~……?」と首を曲げて見上げると、佳織だった。 佳織越しに見える、見知った天井に、ここはどうやら部室で、ああそうか居眠りしちゃったかぁ、後でユミちんがうるさいなぁ、なんてのんびりと考える。 目を擦って、どうやら佳織に膝枕をされているんだなと、いつも目を覚ましたらユミちんの顔がある位置に佳織の顔があるので、すぐに気づく。 「……ん? ワハハ、どうした佳織。顔が赤いぞぉ」 「そ、そんな事、ないよ?」 寝惚けつつからかうと、相変わらず嘘が下手な佳織の反応は面白くて、もう一度笑って、軽く首を傾げる。 「んー? でも、どうして佳織が膝枕してるんだー? いつもならユミちんなのに」 「……っ、そ、それは、加治木先輩、急に席を外しちゃったから、その。それで」 「ふーん、そうなのか。ありがとな佳織。いやぁ、佳織の膝枕も気持ちいいな。今度からユミちんじゃなくて、佳織にして貰おうかな? ワハハ」 「えっ、あ、うん。……いい、よ?」 髪の毛をもぞもぞといじられる感触に、また「ワハハ」と、佳織の口調が、少しだけ敬語を忘れてるなぁ、とか、昔みたいだと、懐かしいものを感じる。 それに、さっきから頭が気持ちいいから、もしかして佳織の奴、寝ている間中、ずっと撫でてくれたのかなぁとか、色々と起きたばかりなのに、また眠くなる要素が多くて。 「……んー、ユミちんは、まだ帰ってこないんだよな」 「た、多分。睦月さんがいうには、今日はもう帰ってこないんじゃないかって」 「そうかー。じゃあ、そうだろなぁ」 私はぐぐっと、パイプ椅子の寝心地悪いベッドで伸びをして、でもそれに負けない気持ちよい枕を頬に、また瞳を瞑る。 「……じゃあ、私はまた寝る」 「え?」 「足が痺れたら、起こしてくれていいから」 「……ぁ」 顔を佳織に見せない様に、佳織の白い足に押し付けて、「わわっ?!」ってもじもじする佳織に心の中で「ワハハ」と笑いながら、スゥっと佳織にばれないぐらい小さく佳織の匂いを肺に送る。 送って、カァっ、と身体が熱くなる。 「……わ、わはは、いやぁ、参った」 頭上で、「さ、智美ちゃん、恥かしいですから、あの、それは」とかあわあわ言う佳織の声を耳に、私はいやいやする子供みたいに太股に顔を押し付けたまま、カリッと軽く甘噛んだ。 「うひゃん?!」って可愛い声を出す佳織に、ますます、私は顔を上げられなくなり、「……わっはっは」と力なく笑う。 流石に、顔が真っ赤で見せられない。とか、佳織に言える訳ないって……っ! ちょっとした、幼馴染のお姉さん的な、小さな意地だった。 こうなったら私は、この顔の熱が冷めるまで、さっきよりも熱を持ち始めた佳織の太股から、頭を上げられそうに無かった。 「……」 チラッ、と横目に、先程から無言で牌譜を見る睦月を見ると、睦月はあえて私らに背中を向けて、軽く、溜息交じりに、首を振っていた。 うん。ごめんね? おわり 以上です。 むっきーは、モモは見えていなくても、ゆみの挙動でバレバレという事で。 かじゅとワハハは、きっととても仲良しだと、そんな希望を持って書きました。
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第1話 パロディ・小ネタ あくまで推測です。正解はひとつ!じゃない!! 複数の候補が考えられる場合は並列扱いで別々に表記。 該当箇所 元ネタ概要 ベッドのコーデリア「掃除!…しないと…」 コーデリアは掃除好き設定。後の顔芸の兆候が既に…。 ベッドのネロのアホ毛 アホ毛がハート型になっている。後(8話桃缶等)にも同様の表現あり。ハート型のアホ毛キャラ→アルカナハートの【愛乃はぁと】他複数。 タイトル「屋根裏の入居者」 江戸川乱歩著「屋根裏の散歩者」より。 タイトル画面「CRIME SCENE」「KEEP IN」 「CRIME SCENE DO NOT CROSS=犯行現場立入禁止」「CAUTION KEEP OUT=危険立入禁止」犯行現場に貼られる立ち入り禁止表示のテープが元ネタか。主人公が捜査側の探偵ゆえか「KEEP IN」に変わっている。 タイトル画面BGM NHKで放送されていた『シャーロック・ホームズの冒険』(英国グラナダTV製作、1985年)のオープニングテーマの旋律のオマージュ(?) ※【BGM比較(MP3)】 出動中のパトカー パトカー内のG4がワンシーンだけ登場。今回出番はこれだけの顔見せ出演。 ヨコハマの涙 正確なモデルは不明。(ルパン三世に「~の涙」という名の宝石は度々登場しているが…?) トイズ発動エフェクト トイズ発動の際は、独特の効果音と目の中に光球が浮かぶエフェクトが入る。このエフェクトの有無でトイズによる現象かどうか見分けが付く。 峰打ち ストーンリバーはミルキィに斬りかかる際は基本的に【峰打ち】。紳士なり。 ネロの金属ヘラ ネロの能力は金属片を介するとより高度な操作が可能。普段は手首にリストバンド状に巻いて携行。 シャロがワイヤーをトイズで操り敵を拘束 実はゲーム版で小林オペラが考案した使い方。そのシーンだけ「シャーロック、これを!」と具合的な指示を出している。 マントカッター アルセーヌのマントは縁が刃物状に斬る能力あり。後の話でも使用。 トゥエンティのヘリ操縦 トゥエンティのモデルの怪人20面相は逃亡時に1人乗りヘリコプターを使う。アルセーヌ一味の中でも、トゥエンティがヘリやバイクなど乗り物操縦担当となる。 アルセーヌ「私…まだ何もしておりませんわ…」 スリーカードは落雷はアルセーヌのトイズによるものと解釈したが、アルセーヌの驚いた表情からはトイズ発動寸前に本物の雷が落ちた可能性が高い。(ただし本物の落雷なのか決定的な描写はされていない) 寮「奇巌城」 モーリス・ルブラン著【「奇巌城」】より。 寮個室の扉 扉の色がミルキィ4人のパーソナルカラーと同じ(桃・緑・青・黄の並び順)。なお、1話のラストに登場した時は何故か順番が入れ替わっている。 シャロ「目覚まし時計が壊れてたんですー。鳴らなかったですー。ほんとですー。」 視聴者「えっ?」。 息を吸うように嘘を吐く主人公。さっき目覚まし思いっきり鳴ってたーっ!「やっぱ駄目か」って確かに言ったーっ! エリー影が無い 遅刻したミルキィ4人が寮から校舎へ向かって走るシーンがあるが、TV放映時は【エリーだけ影が無かった】。BD DVD版で影が付いた。「影が薄い→1~2話でセリフが少ない」と言う意味では無い模様。アルセーヌ役の明坂さんの【インタビューでも言及】されている。 シャロ「私は好きですよー、よだれー」 シャロの天然発言。仲間をフォローしようとして出たのかも知れないが、その意味不明気味な内容に他のミルキィ3人からも速攻ツッコミが入る。 シャロ「あの雲かまぼこみたいー」→池に落下 シャロはかまぼこ好きな設定。後(2話)で拾った猫の名前もかまぼことなる。水しぶきも猫のかまぼこの絵になっている。後(12話)にデジャヴを感じるシーンとなる。 ネロ「エリー何で踏ん張ってくれないのさー」 怪力 重量増加のトイズを失った事を実感させるシーン。 二十里先生の授業 「トイズが生まれつき持つ先天的能力」「探偵になれるのはトイズを持つ者のみ」など、視聴者にトイズの設定について説明する役割も果たしている。話によれば「氷」「瞬間移動」のトイズも存在するらしい(作中では登場しない)。言ってる事は実は至極真っ当だが、何せ20のテンションが高く異常に思える。先生のテンションと生徒の冷めた反応の落差が【ファンタのCM】を髣髴とさせる。 二十里先生ピカーン(エフェクト) 二十里が「このボクのルックスは~!」とポーズを取るが、この時の顔から【放射状に光が広がっていく】演出が入るが、これが【アイドルマスターの光エフェクト】っぽい。 居眠り生徒 二十里先生の授業中に居眠りしてる女生徒。【瞼に目を描いて】居眠りを誤魔化す古典的ギャグ表現。後(10話)にも別の生徒が同じ事をしている。 クラスメート「トイズが無くなっちゃえば、ミルキィホームズもただの〔ピー音〕ね。」 何か悪口を言われた模様。その内容は不明。4話のド○ンちゃん発言以外で唯一〔ピー音〕が入る程の言葉らしい。 根津の筆箱 さりげなくネズミの形の飾り付き。 アイキャッチ アイキャッチは坂井久太が担当(EDの一部も同氏)。毎回美麗なイラストで楽しませてくれる。1話は4人の集合写真風と屋根裏着替えシーン。 会長室の机の本アルセーヌ・ルパン 【会長室の机の上にある本】の題字に怪盗ルパンらしき文字。アンリエット会長=アルセーヌからか(?)。本家ルパンではアンリエットはアルセーヌ・ルパンの母親。 尾行の授業 眼帯とポニーテールの特徴的な風貌のモブ生徒が登場。【どこかで見た姿】な気もするが詳細は不明。自販機が「BOCARI SWEAT」。 人間観察の授業 学問としての行動観察かと思いきや殆ど視姦…シュールな授業内容。回が進むごとにギャグの暴走が増す本作だが1話にして既に狂気の片鱗がある。 プロファイリングの授業 コーデリアのノート…左頁には「ヒトの内部に住む生物、大腸菌、乳酸菌、ピロリ菌、水虫菌、サルモネラ菌、カオダニ、アクネ菌、クラミジア菌。人体に住んでいる寄生虫、肺吸虫、肝吸虫、アニサキス」等と書かれている。右頁には花の落書き。授業に関係ないノートに落書きorノートをちゃんと教科で使い分けていない(?)ネロ…【うまうま棒(馬肉味)】を出してリスかじり。教科書名は「プロファイリングⅡ」。 トゥエンティ「一字一句ちゃんとお伝えしなさい」 トゥエンティが真面目に窘めてる貴重なシーン。後の話になる程フリーダムになるのでこういう面は珍しい。 生徒会長室壁の賞状 警視総監賞の額に小林オペラの顔写真。隣の表彰状写真にもミルキィ4人の背後に小林先生が見切れて写っている。 アンリエット「小林オペラなき後」 「無き」か「亡き」かは不明だが、ゲーム版や11話以降の表現から察するに、ミルキィの教官としての立場を退いた状態で、おそらく存命と思われる。 コーデリア「ステーキに飽きたらお寿司を食べればいいじゃない」 マリーアントワネット「パンが無ければケーキを食べればいいじゃない」あまりに有名でパロ多数のセリフ(お菓子を食べれば…は誤りとの説もある) 食堂「多すぎる料理長」 探偵ネロ・ウルフ登場、レックス・スタウト著「料理長が多すぎる」より。 ランチルームのボロ部屋 ランチルームのミルキィ達の席は1話ではVIP席、2話以降は一般席の奥にあるボロい場所に移動させられるが、1話の時点で既に【ボロ部屋】が描写されている。更に8話で登場する厨房もボロ部屋の隣に描かれている。 ネロ「にぶっ!」シャロ「どこが五感強化のトイズですかー」 ミルキィの適正試験でコーデリアが五感強化を使おうとするが、お花畑にトリップしてしまい、ネロが「僕がやる、どいて」と言っても、肩に手を置かれても気付かずに、しばらく空白の時間が流れた。それでシャロから「(反応鈍すぎ)どこが五感強化のトイズですか!」と、突っ込まれ、ネロには【「にぶっ!」】と言われてしまう。 鈍いコーデリア? OPでミルキィ達が横に迫るG4のパトカーに気付いて振り向くが、この際【一番パトカー接近に気付くのが遅い】のがコーデリア。ゲーム版でも「トイズと性格との不一致が残念」と言われていたが、五感強化のコーデリアは、トイズが無いと逆に人一倍鈍いのかも(?) 口の形 【口の形】が、コーデリア:ハート、シャロ:丸、ネロ:三角、エリー:四角。以後もコーデリアのハート型とネロの三角型は度々登場する。 目の形 【瞳の形】が、コーデリアは黒目が花の形、ネロは瞳のハイライトが飴玉の形に。 シャロ「退学ぅー?!」→落雷 退学宣告に驚いた【シャロの瞳にトイズ発動時の光と音】。その直後に学園の窓の外に落雷が落ち、ラットが気付くシーン。放映当時から「何かの伏線では?」と言われていたが詳細は不明。「トイズは永久に失われたのではない」と視聴者が思う為の演出か?作品中でトイズで落雷を起こした描写があるのは会長(12話)であるが、同話ではシャロのトイズも潜在的に様々な可能性を秘めてる様なので、トイズで落雷を起こせる可能性がある人間が1人とは限らない模様。 会長「3ヶ月の猶予」 ちょうどアニメの1クール分の放送期間と同じ。作中では冬服→夏服(梅雨 海)→冬服と推移しているので、おそらく6月~9月頃が猶予期間に当たると推測される。作中では猶予期間後も話が続き、冬休み前辺りまで経過する。 ネロ「生徒会長大好きー」 2話に「生徒会長大好きー」、12話にも「生徒会長ありがとう」。 封鎖された個室の扉 Aパートと【並び順が違って】いる(桃・青・緑・黄)。詳細は【BD DVDとTVの違い】にもあるが、青と緑の扉が逆に。 シャロ「皆さんケンカはやめてーなんつってー」 このシーンのシャロは印象に残るセリフが続く。「やめましょう、誰が一番ダメダメかなんて悲しすぎます」「立派な探偵になって、皆で力を合わせるって、それなのに~」」 アルセーヌ一味月をバックにジャンプ ビルから跳躍した後に映画「E・T」の【某シーン】の様なカット。イメージ演出とは言え飛行能力があるとしか思えないジャンプ力。