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マリカ~真実の世界~ (Part2/2) ページ容量上限の都合で2分割されています。 23-28~41・110~118 28 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 17 45ID 16HqAxCc 『裏切り者』(1/2) 数日後、ようやくまりかが落ち着くと かなめはサッカー選手達が監禁されていた地下施設に乗り込む事を提案した。 あの施設には大型コンピューターが何台かあったため もしかしたらファクトの本拠地の場所が分かるかもしれない。 かなめがあきらに地下施設のビジョンを送ると、四人は空間跳躍した。 無事地下施設に潜入すると、信長が施設内のコンピューターを調べる。 しかし、今までの作戦内容のデータしか入っていないようだ。 おまけにネットワーク化されていないため、他の端末に繋ぐ事も出来ない。 だが、どうやらこの施設にはデータルームが存在する事が分かった。 データルームのロックを解除しそこへ向かおうとする四人。 部屋を出るとそこには、大量の工作員と獣人と装甲姉妹・蘭 そしてもう一人、蘭とは色違いの装甲を纏った少女が待ち構えていた。 「中央公園以来だな…私は蘭の姉、装甲姉妹・燐!」 施設内を埋め尽くさんばかりの膨大な数の敵に、四人は空間跳躍で撤退する。 「ふん、数に圧倒されたか! サイキなどと言っても他愛がないものね、姉さん」 「蘭、追撃戦に移るわよ。 あいつらがこの施設の所在を知っている以上 いつ仕掛けてくるかわからないから」 空間跳躍した先は西馬込の駅前。 安堵したのも束の間、燐が地面に大穴を空け追撃してくる。 装甲姉妹一人ならばと迎え撃つ三人。 蘭よりは手強いものの、どうにか撃退してみせる。 「蘭…蘭、助けて!」 燐の叫びに応えるかのように、バーニアを吹かせた蘭が現れ、上空から機銃を掃射する。 まりか達はとっさにPKバリアで防ぐが信長が重傷を負ってしまった。 信長を手当てするため再び空間跳躍。 しかし跳躍先では、手当ての暇さえ与えず工作員と獣人が襲いかかってくる。 さらに跳躍…しかしまた襲われる。それを何度も繰り返す。 やがてあきらの精神が底を突き、信長も危険な様子になってきた。 覚悟を決めて工作員達と対峙する三人。 だがその時、銃声がすると工作員達が次々と倒れていく。 そこには白衣の女性が立っていた。 「私は敵じゃない…ついてきて!」 『岬久美子』と名乗ったその女性は、そう言うとまりか達に車に乗るよう指示。 テレパスで確かめる余裕は無かったが、どうやら本当に敵では無い様だ。 南千住の外れにある製薬工場に着くと、岬は信長を医務室に運び その後3人をとある一室の扉の前まで案内した。 「茨博士。神崎まりか、金本あきら、東堂かなめの三名をお連れしました」 その言葉にまりかが反応する。茨博士と言えば確か… 29 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 20 07ID 16HqAxCc 『裏切り者』(2/2) 中にいたのは禿頭の老人だった。 「俺が茨だ」と名乗るとその身分を明かす。 元ファクトの科学者であり、今はファクトに抵抗する裏切り者だそうだ。 岬はそんな茨博士の助手を勤めているとの事。 三人は未だ全貌の掴めないファクトについて、博士から詳しい話を聞かせて貰う事にした。 博士の話によるとファクトは 『賢人同盟』と呼ばれる複数の外国資本が作り上げた裏組織であり 急激な経済成長を果たした日本が、諸外国に対して必要以上の影響力を持たないよう 政府や要人への脅迫、誘拐、暗殺を遂行するのが目的であったという。 しかし『あの男』が二代目の真実の人に納まって以来、組織の目的は変貌。 組織の構成員も、日本に個人的な恨みを持つ者ばかりになった。 「今のファクトは、あの小男のストレスを発散するための歪な集団でしかない」 茨博士は忌々しげに吐き捨てる。 人間を獣人化させる研究を指示された時、茨はファクトに見切りを付けたのだそうだ。 「俺には技術がある。 しかしそれを使える体力も勇気もない…だが、君達にはそれができる! どうだ、俺と手を組まんか?」 そう言う茨に、かなめは接触テレパスを試みる。何故か手を握られた茨の顔は緩んでいる。 心を読むと、真実の人に対する強烈な恨みが伝わってきた。 …しかし、日本を守りたいという気持ちはあまりないようだ。 だが、あきらはその方が信用できると言う。 茨は岬に指示すると、リボンとバットとグローブを持ってこさせた。 手にとってみると、今までの物とは比べ物にならない能力伝導率に驚く三人。 強力な武器を手にし喜ぶ三人に、茨は神妙な顔で尋ねる。 「ところで君達…今、いくら持っておる?」 「お、お金取るの!?」 「当たり前だ! それを開発するのにも金がかかっとるんだ タダでくれてやるわけないだろ!」 止むを得ず、決して少なくはない額を払う三人。 かなめは、金を取る方が貸し借りがなくて安心できると二人をなだめる。 他にも防具や便利な総合薬も揃えてあり、三人は資金に余裕のあるだけ購入した。 昼間の疲労から、工場内の客室を借り休息を取る三人。 テレビを付けると、ファクトが起こした事件の報道が流れている。 それをしばらく見ていると、突然映像が切り替わり マスクで顔を覆った男の映像が流れ始めた。 「日本国民の諸君! 私はファクション・オブ・トゥルー総帥、真実の人だ! このところ世間を騒がせているテロ事件、全ては我々の手によるものだ! 我々ファクション・オブ・トゥルーの目的は、真実の追求! この日本という奇形的国家を、真実の楽園とすることだ! 恐怖は適量であれば進化への栄養となる! 君達が真実に目覚めるまで我々の活動は続くであろう! 悩み、考え、そして行動せよ!その果てには必ず君の真実が見えるはずだ!」 どのチャンネルも同じ映像…電波ジャックだ。 「あれが…真実の人!」 「陰謀の時は終わったってことね…」 三人は、戦いの状況が新しいの展開へ向かっている事を認識していた。 30 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 21 43ID 16HqAxCc 『昭和のサイキ』(1/4) フランソワーズが部屋に入ると、真実の人は水着姿だった。 「真実の人…その服装は?」 「うむ、宣言した通り、陰謀の時代は終わった! これからは行動の時代なのだ! しかしそうなると私も忙しくなる! そこでだな、最後の休暇を取ろうと思うのだよ。 海! 生命発祥の我らがふるさと! 私はその海に抱かれ、生命の真実を見極めるのだ!」 真実の人は、フランソワーズとオルガも同伴するよう命じる。 「真実の人…水着は私もですか?」 「あ、あるのか!?」 「はい」 「も、も、も、持ってこい!」 茨の武器を購入したまりか達は、再び西馬込の地下施設へと乗り込んだ。 装甲姉妹が二人掛かりで襲い掛かってくるが、 茨の武器によって向上した三人の戦闘力の前にとうとう膝を折る。 「う、うう…ねえさん…」 「ら、蘭…」 装甲がひしゃげ、もはや原型を留めていない姉妹は 互いの手を取り合うとやがて泡と化した。 三人はデータルームへと向かうが、重要なデータは全て消去されていた… 茨の工場に戻ると、信長が目を覚ましていた。 まりかは、岬に信長をここで預かって貰うように頼む。 「そうだよな、役に立たない上みんなの足まで引っ張って… 僕は自分の両親の仇も討てないんだ…僕は!」 落ち込む信長、かなめはまりかの判断を支持するが、あきらは何故か不満に感じていた。 茨に呼ばれて部屋に向かうと、彼は自分がまりかの祖母の知り合いだと告げてきた。 茨によれば、まりかの祖母『三条セツ』は非常に強力なサイキで 二次大戦前に、外国から来た諜報員に家族を殺されたセツは その際に超能力に目覚め、復讐の戦いを繰り広げていたらしい。 茨もそれに協力しており、ちょうど今のまりかと信長のような関係だったそうだ。 能力をもっと強力にしたいなら、一度セツの事を調べてみてはどうかと提案する茨。 オルガとの実力差を思い出し、三人はまりかの祖父が住む銚子へと跳ぶ。 銚子に跳んだ三人は早速まりかの祖父の家を尋ねるが、残念ながら留守だった。 止むを得ず、祖父が毎日のように通っていたという近所の温泉宿に行ってみる事に。 ちょうどその頃、まりかの祖父の家から少し離れた銚子の海岸。 そこで真実の人は浮き輪を付けて一人はしゃいでいた。 その姿を浜辺で見守るフランソワーズとオルガ。 ふとフランソワーズが、オルガに何故神崎まりかを殺さないのかを尋ねる。 オルガの所属はファクトではなく、そのスポンサーである賢人同盟。 フランソワーズは、まりかを生かしておく事を賢人同盟の意図と疑っているようだ。 オルガはそれを否定すると「次に会った時には倒す」と宣言する。 …と、その時、オルガがまりかの気配を察知。 これを真実の人に報告すると、「考えがある」とオルガのサイキの気配を追わせた。 31 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 22 48ID 16HqAxCc 『昭和のサイキ』(2/4) 温泉宿にも祖父はおらず、三人は時間潰しに温泉に入る事に。 混浴である事に難色を示すかなめを説得しつつ、湯の中に入る三人。 「ほう…先客はお嬢様方かね」 そこに一人の中年男性…真実の人が湯の中に入ってきた。 お互い言いようの無い感覚を覚えながらも、世間話を始める三人と真実の人。 しかし、会話は次第にファクトの話題へと移り変わっていく。 「日本の温泉はいいですなぁ…世界に誇れる数少ないものだ。 外から見るとよく解るのですが、日本の自然は素晴らしい。 控え目でいて力強く、そして美しい… …だが人間の心はいけない。すさんでいます。 私は思うのですよ、日本はこのままどうなってしまうのか?」 「おかしなテロリストもおるからな、ほんま今の日本はわやくちゃや」 「おかしなテロリスト? むしろ、彼らは この国のことを真剣に憂いているのでは無いでしょうか?」 「だとしても、手段に問題がありすぎるわ。 どんな理想をかかげても、あのやり方じゃ敵を作るだけよ」 「しかし、闘争の中からより良い価値観が生み出される…そうは思えませんか?」 「うちは…ファクトはおもろいと思うで。 うちは汚い大人やポリが嫌いや。 まりかやかなめにしても、そういう部分はあるやろ? そんな連中に牙を剥く…ファクトは正味の話おもろい思う。 …せやけどな、連中のやり方はかなめが言うとる通り無差別や。 うちはそこが好かん」 「なるほど…ですが誰かがそれをやらなければならない。 でなければ、この国はいつか膨張の末、破裂する」 だんだんと熱を帯びていく男の主張に、三人は危険な物を感じ始める。 「百年も昔であればそれもよかった。 植民地という名目の侵略が許される時代でしたから。 しかし今は違う、発達した倫理感は国土の拡大を許さない。 私の持論はね、国土の広さと国家の規模は比例するということなのですよ」 「でも、ソビエトの例があるわ」 「あれは、使える土地の実際が少なすぎますから。 無論、中国のことも引き合いに出すのでしょうが どちらにしてもこの両国は、国土を利用するのに必要な国力が弱すぎるため、繁栄しないのです。 しかしこの国は違う、こんな狭い国土だと言うのに経済は目ざましく発展し その影響力は世界に対し計り知れないものとなった。 だがそこには常にいびつさが付きまといます。 つまり、発展と人の心が合致しないのです。 これは悪魔的な進歩と言えましょう」 男の表情が真剣そのものだったため、まりか達は言葉を失った。 「この国は、一度あの頃に戻るべきなのです… 廃墟と屍が並ぶあの五十一年前に…」 主張を終えると、やがて平静を取り戻したかのような顔に戻る真実の人。 長々と説教してすまないと三人に謝罪し、浴場から去ろうとする。 「おじさん!」 その時、会話にほとんど参加しなかったまりかが真実の人を呼び止めた。 「難しい話は、私にはよくわかりませんけど… ファクト機関が正しいか、それに抵抗する人達が正しいか。 …全ては戦いの結果次第だと思います」 まりか達は、本能的に今の男が真実の人である事を確信していた。 温泉を出た真実の人は、宿のロビーでフランソワーズと合流した。 「今、三人のサイキと風呂場で会ってきたよ」 「すぐに親衛隊の手配をしましょう」 「いやそれには及ばん。あいつらも休暇の最中の様だ… そこを襲っては、真実の追求などできるわけがない」 32 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 24 49ID 16HqAxCc 『昭和のサイキ』(3/4) 風呂を出たあと改めて祖父の家に向かうと、ようやく祖父が戻ってきていた。 まりかの祖父は気の良い人物で、孫娘のまりかはもちろん 初対面のあきらとかなめも快く迎えてくれた。 あきらとかなめは、家族に恵まれるまりかを少し羨む。 居間でくつろいでいると、ふと古ぼけた一本のクシが目に付いた。 祖父がトイレに行っている隙にクシを手に取ると、凄まじい力がまりかの身体に流れ込んでくる。 まりかは、このクシが祖母の使っていた武器である事を悟る。 「これではっきりしたわ…おばあちゃん、やっぱり超能力者だった」 夜になると、三人が役割分担して作った鍋料理を囲みながら 話し上手な祖父の昔話で大いに盛り上がった。 家庭的な団欒に、心からの安らぎを感じる三人。 深夜、布団に横になっていたまりかに、隣で寝ていたあきらが話し掛けてきた。 「まりか…明日にはここを出たほうがええ。 じいさんに迷惑がかかるのもせやけど…ここは居心地が良すぎる。 戦う気持ちが薄れてしまう」 「あきらさん…」 「まりかはええな、あないな身内がおって…」 翌日、今日帰る事を祖父に告げると 祖父は、祖母の遺品は屋根裏にあると教えてくれた。 まりか達が祖母の事を調べにここに来たのを、なんとなくだが察していたとの事だ。 早速屋根裏を調べる三人、しばらく探すと一通の手紙を見つける。 それは祖母がまりかの母へと宛てた物だった。 「こ、これは…!」 「何の手紙なの?」 「おばあちゃんが…母さんに能力の使い方を教えた手紙… 意識の集中の仕方から始まって、念動力の応用まですごく丁寧に書いてあるわ…」 祖母のクシと手紙に書かれた内容により、まりかの能力は大きく引き出された。 33 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 26 34ID 16HqAxCc 『昭和のサイキ』(4/4) 祖父の家を出たまりかは、自分と同種の気配を強く感じた。 気配を辿ると、そこには悲しそうな瞳で剣を携えるオルガが待ち構えている。 「不本意だけど… あなた達をしとめなければならない私の気持ちを 解ってほしいとは言わないけど…」 迷いを捨てきれないオルガ、しかしまりかの反応はそれとは対照的だった。 「私は…不本意なんかじゃないわ! 私たちの友達を、罪もない人々の命をもて遊んだお前達を…!!」 茨の武器、祖母の遺品、そしてファクトへの強い怒りは 三人の能力をオルガと同等のレベルにまで引き上げていた。 次第に追い詰められるオルガは、自身の持つ最高の技「PKソード」を放とうとする。 しかしそれを一筋のレーザー光線が遮った。 「くそ…当たらなくっちゃ、しょうがないじゃないかよ!」 そこにいたのは巨大な大砲を抱えた信長だった。 その隙を突き、三人は力を集中させオルガに致命的なダメージを与える。 「わ、私は死ぬわけにはいかない… 私の心と身体は、真実の人のもの…!」 オルガは残った力を振り絞り、自身を空間跳躍させた。 戦いが終わると、大砲を持った信長が駆け寄ってくる。 「僕も久美子さんに頼んで、あいつらと戦う武器を手に入れたんだ! 頼む、僕も連れて行ってくれ! 父さんや母さんの仇を討ちたいんだ! でないと僕は、この戦いが終わってもいじけたままになっちまう…」 まりかとかなめは迷うが、あきらは信長の強い意志を感じ 迷う二人に信長の同行を認めるよう頼んだ。 (以降、戦闘中に信長の支援攻撃が入るようになります) 医務室に運ばれたオルガの傍らで 真実の人は温泉で三人のサイキを見逃した事を激しく後悔していた。 「神崎まりかの家族はどうなっておるのだ!?」 「はい、現在エジプト旅行の最中です。 渡航規制が敷かれておりますので、まだ帰国は無理のようですが…」 「く! エジプトか… ええいフランソワーズ、刀を持て! エジプトへ飛ぶぞ!」 「し、しかし真実の人…」 「だまらっしゃい! 神崎まりかは私の一番大切なものを傷つけた! 今度は私がそうする番だ! これであいこだ!」 荒れる真実の人、しかし目を覚ましたオルガがそれを止める。 ファクトにとって最も大事な時期である今、真実の人が本部を開けてはいけない…と。 「そうかそうか、よしわかったぞ! ならばお前の受けた苦しさ、そのまま黄色いブタ共全てに味あわせてやる!」 そう言うと真実の人は、フランソワーズに 『評論家洗脳作戦』、『ゾンビ家畜作戦』、『ブレイクプラスの日作戦』の 三作戦の同時発動を命じた。 34 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 28 02ID 16HqAxCc 『評論家洗脳作戦』(1/2) 真実の人の前には三人の少女がいた。 「真実の人、ついに我々に作戦の御指示ですか?」 「そうだ…ハーミオン、ロネット、ガリーナ。 お前達はそれぞれ日本人に恨みを持つ者。 その気持ちをいい形で作戦に反映させてくれ」 真実の人は、ハーミオンと呼ばれた上品そうな少女に『評論家洗脳作戦』の、 ロネットと呼ばれた気の強そうな少女に『ブレイクプラスの日作戦』の、 ガリーナと呼ばれた人形のような顔立ちの少女に『ゾンビ家畜作戦』の指揮をそれぞれ任せる。 そしてその中の一人、ハーミオンに近寄ると 「神崎まりかの祖母が、三条セツであることが判明した…」と耳打ちをした。 東京に戻ったまりか達は、インターネットでファクト関連の情報を集めた。 真実の人が公の場で宣戦布告した事によって、ネット上には膨大な量の情報が溢れかえっている。 さらに、ネット掲示板にはファクト関連の書き込みが増大しており その中に、理論的に高い水準のファクト擁護の書き込みが目立つようになっていた。 その内容が、温泉で会った男の主張と非常に似通っているため、三人はファクトによる書き込みと推測。 そして、それに釣られるかのように、 一般ユーザーにもファクト寄りの意見が増えてきている事に危惧を抱いた。 「ファクトが日本を破滅に導くって言葉…どこか信用できなかったのよ。 いくら凄い技術を持った秘密結社だって、国一個を本当に滅ぼすなんてことできっこない。 …でも、今の日本を破滅させるって言うのが 軍事的なものじゃなく、政治的な面での意味合いが強いのなら ファクトはかなりの成功を納めてるかもしれない」 インターネットに溢れているファクト関連の情報を検証した結果 信用できそうな情報は以下の四つだった。 1・テレビに出演している何人かの評論家の意見が急にファクト寄りになった。 2・ファクトは筑波の研究所に保管されているある薬品を狙っているらしい。 3・街から野良犬や烏が急に減った。また、そうした動物に襲われた人間がいるらしい。 4・謎の怪音波がある時間、ある地域に決って流される。また、それを聞いた人間は凶暴化する。 まりか達は、比較的情報の揃っている1の事件を当たって見る事にした。 35 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 29 14ID 16HqAxCc 『評論家洗脳作戦』(2/2) テレビ局に行くと、四人は問題の評論家が出演している報道番組を監視した。 番組では一人の男がファクト擁護の主張を熱っぽく語っている。 他の出演者がそれを非難するも、すぐにその男に論破されてしまう。 一通りやり取りを聞くと、ファクト擁護派はその男一人で、他は否定派、一人が中立派のようだ。 「あいつね…」 「そうやな…つよしと同じ目や、あいつ、洗脳されとるで」 番組が終わった後、かなめは出演者の一人に握手を求めた。中立派だった男に。 テレパスの結果、やはり男は洗脳されていた。 消極的にファクトを肯定する事によって、現在の社会に不満を持つ評論家を ファクト寄りの意見へと巧みに誘導していたようだ。 これ以上ファクトの自作自演に釣られる人間を増やさない為にも 男が洗脳された場所のビジョンを読み、空間跳躍する。 西麻布にあるファクトの秘密基地では、評論家洗脳作戦を指揮するハーミオンが やがてやって来るであろう三人のサイキに対して恐れを抱いていた。 オルガをも退けたサイキ達に勝てるかどうか… 「なまじ理性などあるからこうなる…!」 意を決したかのように呟くと、ハーミオンは顔全体を覆うような大きさのヘッドギアを被る。 すると、上品そうであったハーミオンの顔つきが見る見る豹変していった。 「ふははは! 戦うぞ! 祖父の恨みが私に力を与える!それすなわち血の魔力なり!」 やがて現れたまりか達を、戦意を剥き出しにしたハーミオンが迎え撃った。 しかし、すでにオルガに並ぶ実力を持つ三人にはやはり歯が立たない。 「あなたに恨みはないけど、抵抗するんなら…!」 「…私はある! 私の祖父は大戦前、貴様の祖母に殺された! 私の祖父はイギリスの諜報部員だった! しかしこの国で貴様の祖母に惨殺されてな… 以来、私の家は貧困の底に喘いだ!」 一瞬手が止まるまりかにハーミオンが襲い掛かる、しかしそれでも戦局は覆らなかった。 やがてハーミオンは力尽き、倒れた拍子にヘッドギアが外れる。 「おじいちゃん…仇が討て無くってごめんね…」 ハーミオンは悲しそうに呟きながら泡になっていった。 36 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 30 32ID 16HqAxCc 『筑波の夜』 まりか達は筑波へと跳んでいた。 『2・ファクトは筑波の研究所に保管されているある薬品を狙っているらしい』 この情報の真偽を確認するためだ。 研究所に行くと、職員達から薬品に関する話が聞けた。 どうやらここで研究されている薬品は、遺伝子破損を治療するための物らしい。 まりか達は、ちょうど隣にあったホテルで研究所を見張る事にした。 「せやけど連中、なんで薬なんか狙うんやろ?」 ホテルの一室であきらが疑問を口にする。 その疑問に、信長が確信を持った口調で自分の推論を語った。 「あいつらにも作れない薬があるんじゃないのかな… 言い辛いんだけど…加藤さんや、ラブフレストの話があるでしょ? 生体改造に失敗して、ホルモンを欲しがっていた。 つまり、連中の技術も完璧じゃない… 遺伝子破損って聞いて、ピンときたんだ」 「敵は改造人間のための薬を狙っている?」 「あの研究所の薬を、そのまま使うかどうかまでは解らないけどね」 その夜、あきらと信長が見張りについた。 窓の外に注意を向けるあきらに、信長が話し掛ける。 「さっきはごめん…加藤さんの事を引き合いに出したりして」 「話の流れや、気にする事ない」 「そう言ってくれると助かるよ…」 「現実は受け止めとる…せやけど拘わってもおられへん」 「あきらさんは強いな…」 その時、窓の外に研究所へと向かう人影が現れた。 あきらは寝ている二人に声を掛けると、信長を連れて先に研究所へと向かう。 薬を抱え研究所から出てきた、ソロモンの最新型『ソロモン四世』の前に 駆けつけたあきらと信長が立ち塞がる。 最新型というだけあって、今までのソロモンとは比べ物にならない強さだったが あきらと信長の連携によってやがて倒される。 「トゥ、真実の人… あなた様の薬を手に入れることができない我が無能、お許しを…」 そう言い残すと、ソロモン四世は薬ごと泡となった。 後から駆けつけた二人と合流すると、騒ぎに巻き込まれないようその場を後にする。 真実の人の薬。 その言葉が四人の頭から離れなかった。 37 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 32 02ID 16HqAxCc 『ゾンビ家畜作戦』(1/2) 岬に呼び出された四人は、三枚のメモを渡された。 そこには ・神崎さんのリボン素材…品川区シスター布地商 ・金本さんのバット素材…筑波合金研究所 ・東堂さんのグローブ素材…上野区成陽皮店 と、書かれている。 調査の結果、これらの素材が最高の能力伝導率を持っているのだという。 これらの素材を集めれば最強の武器を作れるのだそうだ。 三人はまず、かなめのグローブ素材を探しに向かった。 店先にはその素材が並べられおり、幸いなんの障害もなく手に入れられた。 店を出ると、まりかが路上でエサを漁る子犬を見つける。 子犬を抱き抱え、頭を撫でたりして可愛がる四人。 と、その時、後ろから人形のような外見をした少女、『ゾンビ家畜作戦』を担当するガリーナが現れた。 「動物はいいわ…悪意も善意もないから。 でも、それを飼っている人間は良くないわ。 自分の都合だけで動物と接する…その子も捨て犬かしら?」 ガリーナは子犬に向けてダーツを放つ。 ダーツは子犬の頭に刺さり、子犬はそのまま死んでしまう。 が、すぐに子犬は息を吹き返し、さきほどの愛らしい姿からはかけ離れた凶暴な姿になり襲い掛かってきた。 四人は止むを得ず子犬を倒す。 しかしガリーナが懐から取り出した笛を吹くと、周囲から無数の動物達が現れる。 「私はガリーナ…あなた達に動物の真実の姿を教えてあげるわ」 動物達の予想外の俊敏さに、四人は次第に追い詰められていく。 「この計画を知った時、私は不安だったわ。 だけど今は違う、こんなにたくさんの野良がいたなんてね… いかにこの街の人間がわがままかってことよ! 飼った動物の責任も取れない愚かな人間共! 私が復讐の手伝いをしてあげるわ!」 倒した先からダーツで蘇生させ、それを笛で操るガリーナに 四人は空間跳躍で撤退せざるを得なかった… 「笛は音…音は空気の振動…」 空間跳躍する中、まりかはある考えが頭の中に浮かんでいた。 跳んだ先は品川。 ちょうどここにはまりかのリボンの素材があるという事で、その店に向かう。 しかし、その店には泥棒が入って素材が盗まれてしまっていた。 まりかは外に番犬が繋がれているのを見ると、かなめにテレパスを頼む。 「い、犬の心を読めって…?」 「うん…」 「…わかったわよ、やってみるわよ! 泥棒の顔、覚えてるって言いたいんでしょ!?」 犬の即物的な思考にウンザリしながらも、かなめは犯人とそのアジトを調べ上げた。 四人はかなめの見たビジョンを頼りに、泥棒をはたらいた工作員を追い詰め布地を手に入れた。 38 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 33 23ID 16HqAxCc 『ゾンビ家畜作戦』(2/2) ガリーナの事が気になりながらも、四人は残りの素材を求めて筑波へ向かう。 だが他の素材と違って、あきらのバットの素材は研究中の最新合金であったため 譲ってもらう事が出来なかった。 諦めきれないあきらは、深夜に忍び込んで手に入れようとする。 深夜、まりか達に見張りを頼み、研究所内に空間跳躍するあきら。 研究所の棚を探していると、伝導率の高い合金を発見した。 「いけない泥棒さんね…」 その時、室内から声がした。ガリーナだ。 「なんでお前が…」 「保身のためからかしら、最近は協力者も増えてきたのよ。 それにファクトの構成員は民間人の中にもいる」 どうやらここの職員にファクト構成員がいたようだ。 ガリーナがゾンビ犬『リバイバードッグ』達を仕向ける。 あきらは迎え撃つが、やがて一匹のリバイバードッグに噛まれてしまう。 「リバイバードッグの唾液には 人間の中枢神経を麻痺させる猛毒が含まれているの」 意識を失うあきら、そこにまりか達が駆けつけるがガリーナには逃げられてしまった。 真実の人の薬の件で泊まったホテルに再び部屋を取ると 意識を失ったままのあきらをベッドに寝かせた。 …しかし、しばらくすると階下から次々と人の悲鳴が上がる。 まりかとかなめは、信長にあきらを任せると部屋を飛び出した。 部屋を出ると、ホテル中で無数のゾンビ動物達が暴れていた。 ホテルの利用者達が次々と噛み殺されていく。 ゾンビ動物達を前に、まりかはかなめに一つの提案をした。 「かなめさん、あの犬やカラスは私が引き受けるわ。 かなめさんは操っているあの子を」 「いいけど…何か策があるの?」 「うん、私の考えてることが当たっているなら かなり楽をして戦えると思うの」 そう言うと、まりかは動物達に向かって空気を振動させる超能力『PKウェイブ』を放った。 すると何故か次々と動物達が気絶していく… 動物達を気絶させながら進むと、ホテルの一階でガリーナを見つけた。 「あ、あれだけいたあの子達が…無傷だなんてそんな!」 「音波よ…何かの本で読んだことがあったの… 犬や動物は、それぞれ人間が感知できない音波を聞き分けることができるって。 私のPKは物質を動かす能力、そうした音波を作り出すことだって…!」 言うと、まりかは再びPKウェイブを繰り出す。 今度はゾンビ犬達は気絶せずにガリーナに襲い掛かった。 まりかは、PKウェイブでガリーナの笛と同じ周波数の振動を生み出したのだ。 ガリーナは反射的にゾンビ犬に反撃をしてしまう。 ガリーナの反撃に倒されていくゾンビ犬達。 「あ、あぁ…殺してしまった…私はなんということを…」 その隙をまりかとかなめは見逃さず、一気にケリを付ける。 「こ、こんなに呆気無く…」 ガリーナの身体は泡となって消えた。 あきらが目を覚ますと、部屋中に動物の死骸が散らばっていた。 傍には血まみれの信長が大砲を抱えてぐったりしている。 「…信長、どないしたんや」 「は、はは…今回は役に立てたみたいだね… 正直言って、レーザー砲のバッテリーが切れたときは もう駄目かと思ったよ」 眠り続けるあきらを守るため、信長は一人で部屋に侵入するゾンビ動物達と戦い続けていたようだ。 あきらは、血まみれの信長を優しく抱き寄せた。 39 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 35 19ID 16HqAxCc 『ブレイクプラスの日作戦』(1/3) 三つの素材を茨博士の元に届けた後、四人は渋谷に来ていた。 『4・謎の怪音波がある時間、ある地域に決って流される。また、それを聞いた人間は凶暴化する』 この『ある地域』が渋谷である事がネット上の情報で判明したからだ。 怪音波の正体が、いつかのCD『真実の世界』である可能性を考え 茨博士から購入した『真実の世界』のα波を遮断するイヤホンを耳にはめ、渋谷を捜査する。 しかしいざ渋谷を歩き回ってみると、警官達が各所に設置されていたスピーカーの撤去作業をしていた。 どうやら今回は出る幕は無かったと思い、四人はその場を立ち去ろうとする。 しかしその時、スピーカーが設置されたライトバンが走ってきた。 「なんや? 選挙の演説かいな?」 「…しまった! その手があったわ!」 バンのスピーカーからは異様な音楽が流れ始める。『真実の世界』だ。 さらにバンからは、マスク姿の真実の人の立体映像が映し出される。 「国民諸君! 私が作曲した『真実の世界Vol.3』はどうかね!? より君達の本性が露呈される様に、改良を重ねた自信作だ! このメロディーに身も心も任せ、自己を解放するのだ!」 真実の世界を聴いた警官達や通行人が錯乱状態になり、あちこちで銃の乱射や殴り合いが始まった。 慌ててまりかのPKでバンを破壊するが、暴動はすでに広まりきってしまっている。 四人は仕方なく空間跳躍でその場を脱する。 新宿中央公園へと跳んだ四人は対策を練った。 あのライトバンが同時に複数の場所で現れるような事態になれば、東京全土で暴動が起こってしまう。 その前になんとかバンが発車している場所を突き止めねば… もしかしたら手掛かりが残っているかもしれないと 僅かな望みを賭けて、四人は装甲姉妹が守っていた西馬込の地下施設を目指す。 「あはは、焦ってる焦ってる… だけど無駄だよ、あたしはハーミオン達と違って慎重なんだ。 簡単に尻尾は掴めないよ」 隠しカメラを通して、幼い少女がまりか達の様子を見ていた。 その少女の後ろには醜悪な外見をした二人の小柄な男が控えている。 「ドグラ、マグラ、ブレイクプラスの日作戦の決行を明日にするよ。 お前たちには明日の三時まであいつらの動きを封じて欲しいの。 どこでもいいわ、適当な場所に釘づけにしておいて。 ごほうびはいつもの倍にはずむから…絶対足止めするんだよ」 「倍! グヒョヒョヒョ!」 指示を受け、奇妙な笑いを上げる二人は足早に部屋を後にした まりか達は地下施設にあった場所に行くが、そこはすでに警察に封鎖されていた。 手掛かりを失い途方にくれる四人。 「グヒョ、グヒョヒョ…」 その時、背後から二人の小柄な男…ドグラとマグラが現れた。 醜悪なその姿は明らかに普通の人間では有り得ない。ファクトだろう。 他に手掛かりもないと、この二人から暴動作戦について聞き出そうという事になった。 「暴動…? ド、ドグラ…」 「ブレイクプラスの日作戦の事を言ってるんだ…マ、マグラ…」 頭はあまり良くないようで、その二人はあっさりと暴動作戦に関わっている事を漏らしてしまう。 その様子にかなめは何かをひらめいたような顔をすると、二人に近寄りその肩に手を置く。 そして「渋谷、原宿、新宿、代々木…」と、突然東京沿線の駅名を羅列し始めた。 まりか達もドグラとマグラも突然の行動に呆然とするばかりだ。 だが、やがて「錦糸町」とかなめが言った所でドグラとマグラが大きく反応を示した。 「あなた達! 暴動作戦のアジトは錦糸町ね!?」 「グギョ!?」 「な、なぜそれを…!?」 ファクトの人間の記憶をそのまま読めば、起業家セミナー事件の時のように泡になってしまう。 そのためかなめは、駅名を羅列する事によって二人の思考反応を読んだのだ。 あきらに合図すると、さっそく錦糸町へと空間跳躍する。 取り残されたドグラとマグラは、何故アジトの場所がバレてしまったのか理解できないでいた。 40 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 37 05ID 16HqAxCc 『ブレイクプラスの日作戦』(2/3) 錦糸町でアジトを探し出した四人は内部に潜入した。 途中で見つけた部屋には、子供の物らしき人骨が大量に並べられており四人を絶句させる。 凄まじい光景にショックを抑えつつ地下駐車場へ行くと そこには数十台のライトバンが発車準備をしていた。 「この作戦が成功したら、あんた達全員に真実の人から報奨金が出るよ!」 そう工作員達を鼓舞していたのは、まだ12~13歳と思われる少女。 ブレイクプラスの日作戦を任されたロネットだった。 まりか達はガレージのシャッターを破壊し乗り込む。 「悪いけど、報奨金はあきらめた方がいいわよ」 「か、神崎まりか!? なぜここが!?」 「部下をもっと良く選ぶことね」 「ドグラとマグラ…しくじったか!」 まりかは意識を集中させると全てのライトバンを破壊した。 「くっ、化け物め…!」 「洗脳音波で暴徒を作り出す…まったく恐ろしい作戦を思いつくものね!」 「日本人にそんなこと言わせないよ!」 工作員達を仕向けるロネット。しかしそれも時間稼ぎにすらならない。 「あとはあなた一人ね」 「うちらガキは相手にせん、とっとと去ねや!」 「バカにするなよ…あたしだって戦えるんだ! 人殺しだって何度もやってきた!」 単身、迎え撃とうとするロネット。 だがそこに、西馬込に置き去りにしたはずの二人の小男が増援に現れた。 まりか達を見て舌舐めずりをするドグラとマグラ。 「グヒョヒョ…奇麗な足だなぁ…俺ぁ奇麗な物が大好きだぁ…」 「ブヒョヒョヒョヒョ…ロネット様ぁ… こいつ、俺たちのコレクションに加えてもいいかぁ?」 ロネット、ドグラ、マグラの三人が一斉に襲い掛かってくる。 しかし、それでもまりか達を倒す事は出来なかった。 「コレクションって言ったわね…」 怒りのこもった眼差しでドグラ・マグラを見据えるまりか。 先ほど見た、子供の物と思われる人骨が積み立てられた部屋の光景が脳裏に浮かぶ。 「あんた達は…真実なんて追究してない!!」 まりかは能力を放ち二人の小男を泡にした。 一方、二人同様戦闘能力を失っているロネットは泣きじゃくっていた。 「いたい…いたいよぉ…」 「あなたは自分のやったことを全然理解していない… 音に惑わされて暴動の被害者になった人の中には… あなたと同じ歳の子供だって、いっぱいいたんだから!!」 そう叫ぶと、まりかはロネットもまた泡にした。 41 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 37 52ID 16HqAxCc 『ブレイクプラスの日作戦』(3/3) すでに無人と化したアジトを捜索すると、コンピュータールームを発見した。 信長がパネルを操作すると、モニターに作戦内容についての文書が表示される。 『評論家を洗脳することにより、世論を操作する。 これはファクトが目的を達成した後の 倫理感を構築するためには必要不可欠な作戦である。 実際のXデーの際には、不足する戦力を リバイバードッグ等のビーストで補充し作戦を円滑に進行させる。 また、不定形タイプの獣人による犯行は相互不信を呼び、防衛活動を混乱させるであろう。 そして、重要なのはブレイクプラスの日作戦の発動である。 この暴動作戦による首都の混乱に乗じ、最終兵器であるコンドルが飛び立つ。 コンドルに搭載されたソドムの柱は首都機能を完全に破壊し ここに我々組織の目的は完遂されるものとする。 単純な破壊では無く、価値観、倫理感を構築した上での作戦は この国を武力制圧した後においても、円滑なる統治を導き出すであろう』 真実の人の薬の事件を除けば、この文書の内容は ここ数日に防いだ事件のすべてと合致した。 しかし、『コンドル』が分からない。 内容から察するに爆撃機か何かのようだが… …と、その時、茨博士から預かった連絡用の無線機が鳴る。 岬からの連絡で、集めた素材による武器の作成が終わったとの事だ。 『コンドル』の事を気掛かりとしながら、四人はアジトを後にした。 110 :マリカ~真実の世界~:2006/06/07(水)04 38 44ID zJEBMLl5 『コンドルが飛ぶ日』(1/2) 「これがあなた達に渡せる最後の武器。 値段も高いけど、効果もそれに比例しているわ」 茨の工場に戻ったまりか達は、集めた素材により作られた武器 『最後のリボン』『最後のバット』『最後のグローブ』を岬から受け取った。 ほぼ100%に近いその能力伝導率に、四人は戦いが終盤戦に来ている事を予感させる。 「Xデーに向けての準備作戦は 全て神崎まりかの手により失敗に終わりました」 最悪の内容を表情一つ変えずに真実の人に報告するフランソワーズ。 その報告に、真実の人は頭を抱え苦悶する。 「も、もう終わりだ… 洗脳も失敗! 補強戦力のビーストも失敗! 暴動も失敗! なんなのだ!? 私が一体何をしたと言うのだ!?」 悲観する真実の人に、フランソワーズは計画の練り直しか このままコンドルで日本首都にソドムの柱を打ち込むかの二択を迫る。 真実の人はオルガを呼ぶように命じた… やって来たオルガに真実の人は、工作員2000名を首都に空間跳躍するよう懇願した。 ソドムの柱を打ち込み、すかさず工作員2000名によって首都を制圧する作戦。 『サンダーボルト作戦』が真実の人の最後の賭けだった。 しかし2000名という膨大の数にオルガも躊躇する。 「このままでは私は人間以下であったあの生活に戻ってしまう! それだけは嫌だ! 頼む…頼むオルガ、私に力を貸してくれ…」 必死の懇願に、オルガも覚悟を決める。 オルガは、2000人分を空間跳躍させるには力を溜める必要があるため 四日間だけ時間を稼ぐよう真実の人に頼む。 オルガが自室に戻ると、賢人同盟から遠隔テレパスによる通信が届く。 『真実の人は本日をもって解任。 ムハマドを三代目の真実の人に据えることが決定した』 突然の通達に驚くオルガ。 オルガは必死に懇願し、二週間の猶予を取り付ける。 もしそれを過ぎても成果が出せなければ自分が真実の人を殺す…と。 一方、茨の工場… 『コンドル』の正体は以外な所で判明した。 『巨大戦術重爆撃機コンドル』それは茨博士がファクトにいた頃に作った物だったのだ。 外部からの攻撃は一切無効、内部からの破壊も不可能という恐るべき兵器。 しかし内部から『分解』する事は可能だと茨は言う。 コンドルには七基のエンジンが搭載されており、その内六基を切り離せば墜落させられるのだそうだ。 まりか達は、茨にエンジンの切り離し方を教わる。 ファクション・オブ・トゥルー本拠地の地下にてコンドルは発進準備を整えていた。 作戦の指揮を取るのはムハマドという男。 賢人同盟が三代目真実の人と定めた男だった。 しかし親衛隊の長を勤める彼は、真実の人の側を離れる事に迷いを覚えていた。 そんなムハマドを安心させるように、真実の人が語りかける。 「実を言うとな、賢人同盟の動向も気になるのだ… ここいらで戦果を上げて置かなければ、仮に私が解任になった後、君達の立場も弱くなる。」 「真実の人…その様なことを」 「私は傲慢な男では無い、ここまでの失敗は謙虚に受け止めている。 勇者ムハマドよ、これからの真実の徒は君の手腕にかかっているのだ」 「もったいないお言葉…このムハマド 必ずやソドムの柱を首都に撃ち込んで見せましょうぞ!」 真実の人の言葉に奮い立つムハマド。 しかし、コンドルの自爆装置は真実の人のコントロール下にあった… 111 :マリカ~真実の世界~:2006/06/07(水)04 40 18ID zJEBMLl5 『コンドルが飛ぶ日』(2/2) 「ここ、伊豆南端百三十キロの地点に 突如巨大な飛行物体が出現しました!」 テレビの緊急報道番組ではコンドルの姿が映し出されていた。 しかしその姿は小さく、空間跳躍に必要なビジョンには満たない。 四人はまずテレビに映っていた伊豆最南端にある石廊崎へと空間跳躍する。 「あの灯台や! てっぺんに登るで!」 灯台を占領していた工作員や獣人達を倒しながら屋上を目指す。 屋上にあった有料望遠鏡でコンドルの明確な姿を確認。四人はコンドルに空間跳躍した。 コンドル内にはムハマド直下のアサシン達が待ち構えていた。 工作員や獣人とは比べ物にならない強さに苦戦を強いられながらも 一基、また一基とエンジンを切り離していく。 そして六基目のエンジンを前にムハマドが立ち塞がった。 「俺はムハマド、真実の徒幹部にして装甲アサシン首領!」 「大物の御登場ってわけね…」 「あと十五分でこの機は日本本土に到達する…勝負だ!」 サイキでは無いが、ムハマドの戦闘能力はこれまで戦った誰よりも強かった。 勇者の盾でまりかのPKを防ぎ、捕縛網で動きを絡め取ってくる。 しかし、10分にも渡る戦いの末、最後に立っていたのはまりか達であった。 「こ、これで…真実の徒も終わりだ… まさか…たった三人の少女にこうもしてやられるとは… 真実が敗れるのか…正義は…どこに…」 無念そうな呟きを残し、ムハマドは泡となって消える。 残り時間は5分、すでに目視で日本本土が見える所まで来ていた。 四人は急いで六基目のエンジンを切り離すと、空間跳躍でコンドルから脱した。 コンドルはその目的を果たすこと無く、伊豆南端三十キロの地点で墜落、水没した。 搭載されていた「ソドムの柱」も猛威を震うことなく、実行隊長のムハマドも死んだ。 ファクトはその戦力の大半を失い、破滅への道を急速に進み始めていた… 112 :マリカ~真実の世界~:2006/06/07(水)04 41 57ID zJEBMLl5 『その果てに見えた真実1』(1/2) フランソワーズが部屋に入ると、真実の人はワープロを打っていた。 「そして我は真実を見つめ続け、遂には真実そのものとなった… …うーむ、ここからが重要だ」 「真実の人」 「なんだね? いま私は自伝の執筆中なのだよ」 「はい、ですが報告があります。 コンドルによる前哨戦は、我々の敗北に終わりました」 その報告に、真実の人は絶句した。 コンドルに仕掛けられた自爆装置により、これまでの作戦の失敗のフォローをするつもりだったが もはやそれ以前の問題となってしまったのだ。 しかし真実の人はそれでも諦めず、まりか達さえ倒せば生き延びる道はあると言う。 フランソワーズは、もはや三人のサイキに対抗する手段は無いと言うが… 「…ある」 「真実の人…まさか」 「そうだ、もうこの手しか残っておらん。 どのみち私は解任されるであろう…そうなれば惨めな生活か、 死が待っているのみ…第六研究室を呼び出せ! …全ては私の詰めの甘さが原因なのだ。ケリは自分でつける!」 2000人分の空間跳躍の力を溜めるオルガに、真実の人はそれを中断させた。 そして、この本部に三人のサイキを呼び込み決戦を挑む事を告げる。 オルガは真実の人の身を案じるが、しかし真実の人は自分の身は自分で守ると言う。 「ま、まさか…」 「そう…私は究極日本人『アルティメットJ』となる!」 「だめよ真実の人! そうなったらあなたの身体は…!」 「遺伝子破損を防ぐワクチンを手に入れられなかった以上 一年と生き延びられんだろう…しかしもう決めた事だ! それに必要な手術はもう受けた…」 その言葉に放心するオルガを、真実の人は強く抱きしめた。 代々木、まりかの自宅にかなめの父と執事の林が来ていた。 興信所に、娘と同行している少女の所在を突き止めさせたのだ。 かなめの父は、家に入るとまりかの両親に詰め寄る。 「つまりですな、お宅のお子さんが うちの娘をそそのかしたと言いたいんですよ! うちのかなめは我が東堂家の跡取り娘なんだ! 自分で勝手にテログループなんぞ相手にする訳がない!」 最初は話の内容に驚くばかりだったまりかの父も だんだん、かなめの父の一方的な物言いに憤慨していく。 いがみ合う父親達、だが次第に叩き先はもう一人の存在あきらに移っていく。 「わいの娘は…そないなことはせぇへんで。 あきらは昔っから人を巻き込むんが嫌いやった…」 と、その時、突然労務者風の中年男が現れた。 赤ら顔のその男は、自分をあきらの父親と名乗った。 三人の父親が揃い、ますます言い争いは泥沼化していく。 だが、真っ向から超能力を否定する二人の父親に対して、 あきらの父親は目の前で空間跳躍をしてみせた。あきらの父親も超能力者だった。 目の前で起こった事態に、娘達がテログループと戦っているという言葉が現実味を増す。 まりかの父は取り乱し、かなめの父はひたすら責任を擦り付けようとした。 「…いいかげんにして下さい! 旦那様!」 醜態を晒し続けるかなめの父に、側に控えていた林が堪りかねたように口を開く。 「今はかなめお嬢様を信用するしかないのです! あなたも一代で東堂グループを興しになった方でしたら もっと胆力をお見せ下さい!!」 林の一喝により、その場にいた全員が平静さを取り戻す。 自分達の娘を信じる、今はそれしかないとここにいる全員が分かっていた。 113 :マリカ~真実の世界~:2006/06/07(水)04 43 01ID zJEBMLl5 『その果てに見えた真実1』(2/2) 数日後、まりか達は茨の工場の部屋でテレビを見ていた。 テレビにはかなめの父親が声明を上げている。 藤堂グループの資本を上げ、政府のファクト対策機関に資金援助をするという内容であった。 そんな父を、かなめはいつものスタンドプレーを謗る。 「素直や無いな…ああやって声明出さんでも援助の方法はあるやろ? ファクトに命狙われる覚悟があっての発表や」 かなめ自身もそれに気づいていたが、しかし長年のわだかまりは解ける物ではなかった。 と、その時、かなめの心に遠隔テレパスが届く。オルガからの物だ。 『我々はここで待つ… 神崎まりかと二人のサイキよ、決着を付けましょう。 ここには真実の人もいるわ』 オルガの気性から嘘ではないと判断した四人は、決戦の準備を始めた。 準備を終えると、ファクトの本拠地に乗り込むのは明日とし 今日はそれぞれ自由行動とした。 あきらと信長は、渋谷にあるかつてのアジトへと来ていた。 「みんな…明日、仇がうてるねん…明日で全てが終いや…」 「ここが、あきらさんのこれまでだったんだよね… 戦いはたぶん明日で終わる…あきらさんはこれからどうするんだ?」 「旅に出るのもええな…まりかやかなめは帰る家があるきに… でもうちには何もあらへん。一人ぼっちや」 「僕は…どうしよう。僕にも帰る家は無い…」 「自分で決めたらええ…うちはずっとそうしてきた。 お前もそうしたらええんや…」 まりかは電話を借りに茨博士の部屋へと来ていた。 茨博士の見守る中、まりかは家に電話をかける。 電話に出た母は何も尋ねる事なく、ただまりかの言葉に頷いていた。 「明後日にはきっと家に帰れる…だから安心して。 絶対に帰るから…約束する」 「…わかったわまりか。母さんは何も聞かない。 まりかが大好きなシチューを作って待ってるから…」 母の言葉に涙声で返事をすると、やがて電話を受話器に置く。 「…今のはお母さんか?」 「ええ…」 「そうか…きっとセッちゃんや君のように美しい人なんだろうなぁ…」 「これが終わったら…これが終わったら私の家に招待します。 母のシチューを食べに来て下さい」 かなめは、結局誰にも会う事はしなかった。 114 :マリカ~真実の世界~:2006/06/07(水)04 46 35ID bnWKnfyt 『その果てに見えた真実2』(1/3) 翌日、四人は茨博士達に見送られて空間跳躍した。 跳躍した先は鹿妻新島、十五年前に海底火山の噴火による地殻変動で現れた小島。 五年前に外資系企業によりレジャーランドの建設予定がされたが 不況により中断、そのまま放置された場所だ。 外国資本を母体とするファクトにはうってつけの場所だった。 本拠地に乗り込むと、そこには 工作員、獣人、不定形タイプ、ビースト、装甲アサシン、親衛隊が無数にいた。 ファクトの総力が結集されているのだろう。 それらを退けながら四人は地下へと進む。 地下四階ではオルガが待ち構えていた。 だが、まりか達の能力はもはやオルガを上回る程に成長している。 銚子での戦い同様、オルガは次第に追い詰められていく。 「外国の人がどう思おうと、今までの私たちの生活を否定なんてさせない! この国の責任は、私達がとっていけばいいんだから!」 しかし、戦っていくうちにオルガの能力が上がっていく。 「内戦で孤児になった私は、十歳のとき賢人同盟に拾われ 三年前にファクトの担当となった… 五星会議の一人に選ばれても、子供だった私は ただ任務を遂行するだけの、人の心を持たない操り人形だった… でもあの人…真実の人と出会うことで、私は変わった! 真実の人は、私に人として生きる価値を教えてくれた!…それをあなた達は!!」 オルガの能力が、まりか達を上回らんばかりに膨れ上がった。 だが、まりかの能力もそれに呼応するように肥大する。 「…なら私と一緒だ。私も自分の国が好き! 決して誰にも壊させはしない! 私とあなたは同じ…どっちが悪いとかじゃない!」 同調するかのように力を増大させ続ける二人。 だが決着を付けたのは、仲間の存在の有無だった。 オルガは力尽きその場に崩れ落ちる。 「わ、私には仲間はいなかった…私は…あなたと…」 それだけ言うとオルガは動かなくなる。 ファクトの構成員ではない為か、泡にはならなかった。 さらに先に進むと、真実の人の部屋らしき場所に出た。 だがそこには誰もおらず、まりか達は部屋を探索してみた。 すると棚に一冊の本があるのを見つける。 それは真実の人の日記だった。 『1976年3月7日…会社をクビになった。 俺があまりにこだわり過ぎたせいだろうか…全ては自分に非がある』 『4月10日。面接を受けたが落ちた。 面接官に、君は面接以前の問題である…と言われた。 確かにそうかも知れない』 日記には、真実の人がスポンサーである賢人同盟に拾われるまでの過程が記されていた。 会社との折り合いの悪さ。 作家を志すが断念。 出版社を襲撃するが、警察に逮捕。 出所後、浮浪者になる。 日記の最初の方は、反省に満ちていた内容も 逮捕を境に社会への恨み言と変化していく様子が、まりかにもよく理解できた。 日記の最後のページには、真実の人の本名が記されていた。 「真崎実…真実の人は日本人だったんだ…」 115 :マリカ~真実の世界~:2006/06/07(水)04 48 46ID bnWKnfyt 『その果てに見えた真実2』(2/3) 部屋の椅子の下に隠し扉を発見した四人は、その先でスーツ姿の男を見つけた。 スーツ姿の男は自分を『真実の人』名乗った。 「銚子の温泉宿で…あのとき仕掛けておけば、 こんな事態にはならなかった…全ては俺のミスだ… ふふ…こんなに自分を責めたのは、何十年ぶりかな…」 信長がレーザー砲を構え前に出る。 「無防備だろうが僕達はあんたを許さないぞ!」 「少年…非日常とは楽しいだろう!? 巻き込まれる事で、君はエキサイティングな非日常を送ることができた!」 「ふざけるな! 父さんと母さんを殺しておいて! こんな状況、楽しい訳無いだろう!?」 信長は真実の人に向けてレーザー砲を発射した。 レーザーは真実の人の腕を切断するが、真実の人は動じない。 「平凡な人生など、つまらないものだ… 終わらない日常より限りある非日常…私はそれを選んだ。 その最終的な結果が…これだ!」 切断された腕が再生されていき、それに伴い真実の人の姿が異様な変貌を遂げていく。 「私は日本人だ…私はこの国の日常というやつが許せんのだ! 全て灰になってしまえばいい! サイキの能力には科学力で対抗する! これが私の真実の姿!究極日本人『アルティメットJ』だ!!」 四人は変貌を遂げた真実の人に向かって挑み掛かった。 究極日本人『アルティメットJ』を倒すと、元の姿に戻っていった。 元に戻った真実の人はなおも戦意を失わず、まりか達に拳銃を突き付ける。 あきらとかなめが止めを刺そうとするが、まりかはそれを止めた(選択肢で止めを刺せます) 「この人はもう戦えない…私にはもうこれ以上できない…」 その言葉を聞くと真実の人は意識を失った。オルガと同じく泡にはならなかった。 もはや力を使い尽くした四人は休息をとっていた。 特にあきらの消耗が激しく、四人分の空間跳躍もままならない。 だが、そこに工作員や親衛隊を引き連れたフランソワーズが現れる。 フランソワーズは、この基地にあるソドムの柱を起動させたと四人に告げた。 その言葉に絶句とする四人。あきらは自分の残り精神力を確認した。 『跳べて二人が限界か…』 あきらとかなめは互いに視線を交わす。 「まりか…」 「ええ、爆弾を取り除くのね!」 「いや…そんな余裕はあらへん。うちが最後の能力を使う。 まりか、お前だけでも東京に戻るんや」 「え…?」 「金本さんの言葉に従いなさい、あなたには帰る家がある」 「かなめさん…」 「辛いこともあったけど…楽しかったわ」 かなめは笑顔を見せると、工作員達の群れに飛び込んでいった。 信長がそれに続こうとするが、あきらがそれを引き止める。 「お前も逃げるんや…うちの能力は二人分しか跳ばすことができへん。 生きるんや…うちや、かなめの分まで…!」 あきらはまりかと信長を空間跳躍させると、バットを構えかなめの元に駆けつける。 「金本さん…あなたにしては良い判断だったわね」 「はん! 最期まで憎まれ口かいな!」 数分後、ソドムの柱は爆発した。 あきらとかなめは、無数の泡にまみれながらそれを感じていた。 何故かオルガと真実の人の姿は無かった… 116 :マリカ~真実の世界~:2006/06/07(水)04 49 42ID bnWKnfyt 『その果てに見えた真実2』(3/3) 「お帰り…」 まりかの目の前には岬と茨がいた。 「今テレビでやっておった… 鹿妻新島は水没したそうじゃな…よくやってくれた」 「…金本さんと東堂さんは?」 まりかは、岬のその質問に答えることができなかった。 岬と茨は、まりかの表情から全てを察した。 翌日。 茨に夕食に招待する事を改めて約束し、まりかは日常へと戻っていった。 信長は、旅に出るとまりかに告げた。 真実の人の言葉の全てが間違いではないと感じた信長は 外からそれを確認するのだと言う。 茨と岬は、賢人同盟が未だ健在なのを懸念し研究を続けていくらしい。 まりかの母はシチューを作っていた。 「永美…ボールが四つあるけど…」 「まりかが帰ってくるんです。 私…わかるんです。電話があったからじゃない… まりかは今日、きっと帰ってきます」 その時、玄関からチャイムが鳴った。 117 :マリカ~真実の世界~:2006/06/07(水)04 51 27ID bnWKnfyt 『戦いは続く』 (注:真実の人に止めを刺した場合はこのシーンはありません) まりかが初めて事件に巻き込まれた工場跡。そこに拳銃を持った真実の人がいた。 何故ここにいるのかは、本人も分かってはいない。 「真崎実! 君は完全に包囲されている。おとなしく投降せよ!」 「真実の人が無様に捕まる訳が無かろう! そんな姿、私は認めんぞ!」 外からは警官の声と共に、自分を罵倒する付近住民の野次が飛んでくる。 「真実を解せん黄色いブタ共め… 貴様らに私を罵倒する権利は無い!それができるのは…」 真実の人は、手に持った拳銃を自分のこめかみに押し当てる。 「…私と神崎まりかをおいて他にはおらん!」 そして引き金を引く…だが何者かがその手から拳銃奪っていた。 そこにいたのは見知らぬ少年だった。 「お、お前は…」 「私は真実の人。賢人同盟に選ばれた三代目の真実の人だ。 真崎、お前の役目は終わった」 「だまらっしゃい! 真実の人は私だ!」 「いいや…今のお前はただの黄色いブタだ。 陰謀も実行も私が引き継いでやる。安心して地獄に落ちるんだな」 少年が引き金を引いた。その銃弾は真実の人の頭を貫いた。 「戦いは終わらん…それが真実だ」 118 :マリカ~真実の世界~:2006/06/07(水)04 55 20ID bnWKnfyt 長々と続けてきましたが、これで終わりです。 これの続編に当たる小説が原作者のサイトで連載されているので 興味ある人はURLがギャルゲー板の遠藤スレ(マリカの原作者)にあるんで調べてみて下さい。 それでは、散々容量食って申し訳ありませんでした。
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マリカ~真実の世界~(Part2/2) ページ容量上限の都合で2分割されています。 23-28~41・110~118 28 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 17 45ID 16HqAxCc 『裏切り者』(1/2) 数日後、ようやくまりかが落ち着くと かなめはサッカー選手達が監禁されていた地下施設に乗り込む事を提案した。 あの施設には大型コンピューターが何台かあったため もしかしたらファクトの本拠地の場所が分かるかもしれない。 かなめがあきらに地下施設のビジョンを送ると、四人は空間跳躍した。 無事地下施設に潜入すると、信長が施設内のコンピューターを調べる。 しかし、今までの作戦内容のデータしか入っていないようだ。 おまけにネットワーク化されていないため、他の端末に繋ぐ事も出来ない。 だが、どうやらこの施設にはデータルームが存在する事が分かった。 データルームのロックを解除しそこへ向かおうとする四人。 部屋を出るとそこには、大量の工作員と獣人と装甲姉妹・蘭 そしてもう一人、蘭とは色違いの装甲を纏った少女が待ち構えていた。 「中央公園以来だな…私は蘭の姉、装甲姉妹・燐!」 施設内を埋め尽くさんばかりの膨大な数の敵に、四人は空間跳躍で撤退する。 「ふん、数に圧倒されたか! サイキなどと言っても他愛がないものね、姉さん」 「蘭、追撃戦に移るわよ。 あいつらがこの施設の所在を知っている以上 いつ仕掛けてくるかわからないから」 空間跳躍した先は西馬込の駅前。 安堵したのも束の間、燐が地面に大穴を空け追撃してくる。 装甲姉妹一人ならばと迎え撃つ三人。 蘭よりは手強いものの、どうにか撃退してみせる。 「蘭…蘭、助けて!」 燐の叫びに応えるかのように、バーニアを吹かせた蘭が現れ、上空から機銃を掃射する。 まりか達はとっさにPKバリアで防ぐが信長が重傷を負ってしまった。 信長を手当てするため再び空間跳躍。 しかし跳躍先では、手当ての暇さえ与えず工作員と獣人が襲いかかってくる。 さらに跳躍…しかしまた襲われる。それを何度も繰り返す。 やがてあきらの精神が底を突き、信長も危険な様子になってきた。 覚悟を決めて工作員達と対峙する三人。 だがその時、銃声がすると工作員達が次々と倒れていく。 そこには白衣の女性が立っていた。 「私は敵じゃない…ついてきて!」 『岬久美子』と名乗ったその女性は、そう言うとまりか達に車に乗るよう指示。 テレパスで確かめる余裕は無かったが、どうやら本当に敵では無い様だ。 南千住の外れにある製薬工場に着くと、岬は信長を医務室に運び その後3人をとある一室の扉の前まで案内した。 「茨博士。神崎まりか、金本あきら、東堂かなめの三名をお連れしました」 その言葉にまりかが反応する。茨博士と言えば確か… 29 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 20 07ID 16HqAxCc 『裏切り者』(2/2) 中にいたのは禿頭の老人だった。 「俺が茨だ」と名乗るとその身分を明かす。 元ファクトの科学者であり、今はファクトに抵抗する裏切り者だそうだ。 岬はそんな茨博士の助手を勤めているとの事。 三人は未だ全貌の掴めないファクトについて、博士から詳しい話を聞かせて貰う事にした。 博士の話によるとファクトは 『賢人同盟』と呼ばれる複数の外国資本が作り上げた裏組織であり 急激な経済成長を果たした日本が、諸外国に対して必要以上の影響力を持たないよう 政府や要人への脅迫、誘拐、暗殺を遂行するのが目的であったという。 しかし『あの男』が二代目の真実の人に納まって以来、組織の目的は変貌。 組織の構成員も、日本に個人的な恨みを持つ者ばかりになった。 「今のファクトは、あの小男のストレスを発散するための歪な集団でしかない」 茨博士は忌々しげに吐き捨てる。 人間を獣人化させる研究を指示された時、茨はファクトに見切りを付けたのだそうだ。 「俺には技術がある。 しかしそれを使える体力も勇気もない…だが、君達にはそれができる! どうだ、俺と手を組まんか?」 そう言う茨に、かなめは接触テレパスを試みる。何故か手を握られた茨の顔は緩んでいる。 心を読むと、真実の人に対する強烈な恨みが伝わってきた。 …しかし、日本を守りたいという気持ちはあまりないようだ。 だが、あきらはその方が信用できると言う。 茨は岬に指示すると、リボンとバットとグローブを持ってこさせた。 手にとってみると、今までの物とは比べ物にならない能力伝導率に驚く三人。 強力な武器を手にし喜ぶ三人に、茨は神妙な顔で尋ねる。 「ところで君達…今、いくら持っておる?」 「お、お金取るの!?」 「当たり前だ! それを開発するのにも金がかかっとるんだ タダでくれてやるわけないだろ!」 止むを得ず、決して少なくはない額を払う三人。 かなめは、金を取る方が貸し借りがなくて安心できると二人をなだめる。 他にも防具や便利な総合薬も揃えてあり、三人は資金に余裕のあるだけ購入した。 昼間の疲労から、工場内の客室を借り休息を取る三人。 テレビを付けると、ファクトが起こした事件の報道が流れている。 それをしばらく見ていると、突然映像が切り替わり マスクで顔を覆った男の映像が流れ始めた。 「日本国民の諸君! 私はファクション・オブ・トゥルー総帥、真実の人だ! このところ世間を騒がせているテロ事件、全ては我々の手によるものだ! 我々ファクション・オブ・トゥルーの目的は、真実の追求! この日本という奇形的国家を、真実の楽園とすることだ! 恐怖は適量であれば進化への栄養となる! 君達が真実に目覚めるまで我々の活動は続くであろう! 悩み、考え、そして行動せよ!その果てには必ず君の真実が見えるはずだ!」 どのチャンネルも同じ映像…電波ジャックだ。 「あれが…真実の人!」 「陰謀の時は終わったってことね…」 三人は、戦いの状況が新しいの展開へ向かっている事を認識していた。 30 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 21 43ID 16HqAxCc 『昭和のサイキ』(1/4) フランソワーズが部屋に入ると、真実の人は水着姿だった。 「真実の人…その服装は?」 「うむ、宣言した通り、陰謀の時代は終わった! これからは行動の時代なのだ! しかしそうなると私も忙しくなる! そこでだな、最後の休暇を取ろうと思うのだよ。 海! 生命発祥の我らがふるさと! 私はその海に抱かれ、生命の真実を見極めるのだ!」 真実の人は、フランソワーズとオルガも同伴するよう命じる。 「真実の人…水着は私もですか?」 「あ、あるのか!?」 「はい」 「も、も、も、持ってこい!」 茨の武器を購入したまりか達は、再び西馬込の地下施設へと乗り込んだ。 装甲姉妹が二人掛かりで襲い掛かってくるが、 茨の武器によって向上した三人の戦闘力の前にとうとう膝を折る。 「う、うう…ねえさん…」 「ら、蘭…」 装甲がひしゃげ、もはや原型を留めていない姉妹は 互いの手を取り合うとやがて泡と化した。 三人はデータルームへと向かうが、重要なデータは全て消去されていた… 茨の工場に戻ると、信長が目を覚ましていた。 まりかは、岬に信長をここで預かって貰うように頼む。 「そうだよな、役に立たない上みんなの足まで引っ張って… 僕は自分の両親の仇も討てないんだ…僕は!」 落ち込む信長、かなめはまりかの判断を支持するが、あきらは何故か不満に感じていた。 茨に呼ばれて部屋に向かうと、彼は自分がまりかの祖母の知り合いだと告げてきた。 茨によれば、まりかの祖母『三条セツ』は非常に強力なサイキで 二次大戦前に、外国から来た諜報員に家族を殺されたセツは その際に超能力に目覚め、復讐の戦いを繰り広げていたらしい。 茨もそれに協力しており、ちょうど今のまりかと信長のような関係だったそうだ。 能力をもっと強力にしたいなら、一度セツの事を調べてみてはどうかと提案する茨。 オルガとの実力差を思い出し、三人はまりかの祖父が住む銚子へと跳ぶ。 銚子に跳んだ三人は早速まりかの祖父の家を尋ねるが、残念ながら留守だった。 止むを得ず、祖父が毎日のように通っていたという近所の温泉宿に行ってみる事に。 ちょうどその頃、まりかの祖父の家から少し離れた銚子の海岸。 そこで真実の人は浮き輪を付けて一人はしゃいでいた。 その姿を浜辺で見守るフランソワーズとオルガ。 ふとフランソワーズが、オルガに何故神崎まりかを殺さないのかを尋ねる。 オルガの所属はファクトではなく、そのスポンサーである賢人同盟。 フランソワーズは、まりかを生かしておく事を賢人同盟の意図と疑っているようだ。 オルガはそれを否定すると「次に会った時には倒す」と宣言する。 …と、その時、オルガがまりかの気配を察知。 これを真実の人に報告すると、「考えがある」とオルガのサイキの気配を追わせた。 31 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 22 48ID 16HqAxCc 『昭和のサイキ』(2/4) 温泉宿にも祖父はおらず、三人は時間潰しに温泉に入る事に。 混浴である事に難色を示すかなめを説得しつつ、湯の中に入る三人。 「ほう…先客はお嬢様方かね」 そこに一人の中年男性…真実の人が湯の中に入ってきた。 お互い言いようの無い感覚を覚えながらも、世間話を始める三人と真実の人。 しかし、会話は次第にファクトの話題へと移り変わっていく。 「日本の温泉はいいですなぁ…世界に誇れる数少ないものだ。 外から見るとよく解るのですが、日本の自然は素晴らしい。 控え目でいて力強く、そして美しい… …だが人間の心はいけない。すさんでいます。 私は思うのですよ、日本はこのままどうなってしまうのか?」 「おかしなテロリストもおるからな、ほんま今の日本はわやくちゃや」 「おかしなテロリスト? むしろ、彼らは この国のことを真剣に憂いているのでは無いでしょうか?」 「だとしても、手段に問題がありすぎるわ。 どんな理想をかかげても、あのやり方じゃ敵を作るだけよ」 「しかし、闘争の中からより良い価値観が生み出される…そうは思えませんか?」 「うちは…ファクトはおもろいと思うで。 うちは汚い大人やポリが嫌いや。 まりかやかなめにしても、そういう部分はあるやろ? そんな連中に牙を剥く…ファクトは正味の話おもろい思う。 …せやけどな、連中のやり方はかなめが言うとる通り無差別や。 うちはそこが好かん」 「なるほど…ですが誰かがそれをやらなければならない。 でなければ、この国はいつか膨張の末、破裂する」 だんだんと熱を帯びていく男の主張に、三人は危険な物を感じ始める。 「百年も昔であればそれもよかった。 植民地という名目の侵略が許される時代でしたから。 しかし今は違う、発達した倫理感は国土の拡大を許さない。 私の持論はね、国土の広さと国家の規模は比例するということなのですよ」 「でも、ソビエトの例があるわ」 「あれは、使える土地の実際が少なすぎますから。 無論、中国のことも引き合いに出すのでしょうが どちらにしてもこの両国は、国土を利用するのに必要な国力が弱すぎるため、繁栄しないのです。 しかしこの国は違う、こんな狭い国土だと言うのに経済は目ざましく発展し その影響力は世界に対し計り知れないものとなった。 だがそこには常にいびつさが付きまといます。 つまり、発展と人の心が合致しないのです。 これは悪魔的な進歩と言えましょう」 男の表情が真剣そのものだったため、まりか達は言葉を失った。 「この国は、一度あの頃に戻るべきなのです… 廃墟と屍が並ぶあの五十一年前に…」 主張を終えると、やがて平静を取り戻したかのような顔に戻る真実の人。 長々と説教してすまないと三人に謝罪し、浴場から去ろうとする。 「おじさん!」 その時、会話にほとんど参加しなかったまりかが真実の人を呼び止めた。 「難しい話は、私にはよくわかりませんけど… ファクト機関が正しいか、それに抵抗する人達が正しいか。 …全ては戦いの結果次第だと思います」 まりか達は、本能的に今の男が真実の人である事を確信していた。 温泉を出た真実の人は、宿のロビーでフランソワーズと合流した。 「今、三人のサイキと風呂場で会ってきたよ」 「すぐに親衛隊の手配をしましょう」 「いやそれには及ばん。あいつらも休暇の最中の様だ… そこを襲っては、真実の追求などできるわけがない」 32 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 24 49ID 16HqAxCc 『昭和のサイキ』(3/4) 風呂を出たあと改めて祖父の家に向かうと、ようやく祖父が戻ってきていた。 まりかの祖父は気の良い人物で、孫娘のまりかはもちろん 初対面のあきらとかなめも快く迎えてくれた。 あきらとかなめは、家族に恵まれるまりかを少し羨む。 居間でくつろいでいると、ふと古ぼけた一本のクシが目に付いた。 祖父がトイレに行っている隙にクシを手に取ると、凄まじい力がまりかの身体に流れ込んでくる。 まりかは、このクシが祖母の使っていた武器である事を悟る。 「これではっきりしたわ…おばあちゃん、やっぱり超能力者だった」 夜になると、三人が役割分担して作った鍋料理を囲みながら 話し上手な祖父の昔話で大いに盛り上がった。 家庭的な団欒に、心からの安らぎを感じる三人。 深夜、布団に横になっていたまりかに、隣で寝ていたあきらが話し掛けてきた。 「まりか…明日にはここを出たほうがええ。 じいさんに迷惑がかかるのもせやけど…ここは居心地が良すぎる。 戦う気持ちが薄れてしまう」 「あきらさん…」 「まりかはええな、あないな身内がおって…」 翌日、今日帰る事を祖父に告げると 祖父は、祖母の遺品は屋根裏にあると教えてくれた。 まりか達が祖母の事を調べにここに来たのを、なんとなくだが察していたとの事だ。 早速屋根裏を調べる三人、しばらく探すと一通の手紙を見つける。 それは祖母がまりかの母へと宛てた物だった。 「こ、これは…!」 「何の手紙なの?」 「おばあちゃんが…母さんに能力の使い方を教えた手紙… 意識の集中の仕方から始まって、念動力の応用まですごく丁寧に書いてあるわ…」 祖母のクシと手紙に書かれた内容により、まりかの能力は大きく引き出された。 33 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 26 34ID 16HqAxCc 『昭和のサイキ』(4/4) 祖父の家を出たまりかは、自分と同種の気配を強く感じた。 気配を辿ると、そこには悲しそうな瞳で剣を携えるオルガが待ち構えている。 「不本意だけど… あなた達をしとめなければならない私の気持ちを 解ってほしいとは言わないけど…」 迷いを捨てきれないオルガ、しかしまりかの反応はそれとは対照的だった。 「私は…不本意なんかじゃないわ! 私たちの友達を、罪もない人々の命をもて遊んだお前達を…!!」 茨の武器、祖母の遺品、そしてファクトへの強い怒りは 三人の能力をオルガと同等のレベルにまで引き上げていた。 次第に追い詰められるオルガは、自身の持つ最高の技「PKソード」を放とうとする。 しかしそれを一筋のレーザー光線が遮った。 「くそ…当たらなくっちゃ、しょうがないじゃないかよ!」 そこにいたのは巨大な大砲を抱えた信長だった。 その隙を突き、三人は力を集中させオルガに致命的なダメージを与える。 「わ、私は死ぬわけにはいかない… 私の心と身体は、真実の人のもの…!」 オルガは残った力を振り絞り、自身を空間跳躍させた。 戦いが終わると、大砲を持った信長が駆け寄ってくる。 「僕も久美子さんに頼んで、あいつらと戦う武器を手に入れたんだ! 頼む、僕も連れて行ってくれ! 父さんや母さんの仇を討ちたいんだ! でないと僕は、この戦いが終わってもいじけたままになっちまう…」 まりかとかなめは迷うが、あきらは信長の強い意志を感じ 迷う二人に信長の同行を認めるよう頼んだ。 (以降、戦闘中に信長の支援攻撃が入るようになります) 医務室に運ばれたオルガの傍らで 真実の人は温泉で三人のサイキを見逃した事を激しく後悔していた。 「神崎まりかの家族はどうなっておるのだ!?」 「はい、現在エジプト旅行の最中です。 渡航規制が敷かれておりますので、まだ帰国は無理のようですが…」 「く! エジプトか… ええいフランソワーズ、刀を持て! エジプトへ飛ぶぞ!」 「し、しかし真実の人…」 「だまらっしゃい! 神崎まりかは私の一番大切なものを傷つけた! 今度は私がそうする番だ! これであいこだ!」 荒れる真実の人、しかし目を覚ましたオルガがそれを止める。 ファクトにとって最も大事な時期である今、真実の人が本部を開けてはいけない…と。 「そうかそうか、よしわかったぞ! ならばお前の受けた苦しさ、そのまま黄色いブタ共全てに味あわせてやる!」 そう言うと真実の人は、フランソワーズに 『評論家洗脳作戦』、『ゾンビ家畜作戦』、『ブレイクプラスの日作戦』の 三作戦の同時発動を命じた。 34 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 28 02ID 16HqAxCc 『評論家洗脳作戦』(1/2) 真実の人の前には三人の少女がいた。 「真実の人、ついに我々に作戦の御指示ですか?」 「そうだ…ハーミオン、ロネット、ガリーナ。 お前達はそれぞれ日本人に恨みを持つ者。 その気持ちをいい形で作戦に反映させてくれ」 真実の人は、ハーミオンと呼ばれた上品そうな少女に『評論家洗脳作戦』の、 ロネットと呼ばれた気の強そうな少女に『ブレイクプラスの日作戦』の、 ガリーナと呼ばれた人形のような顔立ちの少女に『ゾンビ家畜作戦』の指揮をそれぞれ任せる。 そしてその中の一人、ハーミオンに近寄ると 「神崎まりかの祖母が、三条セツであることが判明した…」と耳打ちをした。 東京に戻ったまりか達は、インターネットでファクト関連の情報を集めた。 真実の人が公の場で宣戦布告した事によって、ネット上には膨大な量の情報が溢れかえっている。 さらに、ネット掲示板にはファクト関連の書き込みが増大しており その中に、理論的に高い水準のファクト擁護の書き込みが目立つようになっていた。 その内容が、温泉で会った男の主張と非常に似通っているため、三人はファクトによる書き込みと推測。 そして、それに釣られるかのように、 一般ユーザーにもファクト寄りの意見が増えてきている事に危惧を抱いた。 「ファクトが日本を破滅に導くって言葉…どこか信用できなかったのよ。 いくら凄い技術を持った秘密結社だって、国一個を本当に滅ぼすなんてことできっこない。 …でも、今の日本を破滅させるって言うのが 軍事的なものじゃなく、政治的な面での意味合いが強いのなら ファクトはかなりの成功を納めてるかもしれない」 インターネットに溢れているファクト関連の情報を検証した結果 信用できそうな情報は以下の四つだった。 1・テレビに出演している何人かの評論家の意見が急にファクト寄りになった。 2・ファクトは筑波の研究所に保管されているある薬品を狙っているらしい。 3・街から野良犬や烏が急に減った。また、そうした動物に襲われた人間がいるらしい。 4・謎の怪音波がある時間、ある地域に決って流される。また、それを聞いた人間は凶暴化する。 まりか達は、比較的情報の揃っている1の事件を当たって見る事にした。 35 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 29 14ID 16HqAxCc 『評論家洗脳作戦』(2/2) テレビ局に行くと、四人は問題の評論家が出演している報道番組を監視した。 番組では一人の男がファクト擁護の主張を熱っぽく語っている。 他の出演者がそれを非難するも、すぐにその男に論破されてしまう。 一通りやり取りを聞くと、ファクト擁護派はその男一人で、他は否定派、一人が中立派のようだ。 「あいつね…」 「そうやな…つよしと同じ目や、あいつ、洗脳されとるで」 番組が終わった後、かなめは出演者の一人に握手を求めた。中立派だった男に。 テレパスの結果、やはり男は洗脳されていた。 消極的にファクトを肯定する事によって、現在の社会に不満を持つ評論家を ファクト寄りの意見へと巧みに誘導していたようだ。 これ以上ファクトの自作自演に釣られる人間を増やさない為にも 男が洗脳された場所のビジョンを読み、空間跳躍する。 西麻布にあるファクトの秘密基地では、評論家洗脳作戦を指揮するハーミオンが やがてやって来るであろう三人のサイキに対して恐れを抱いていた。 オルガをも退けたサイキ達に勝てるかどうか… 「なまじ理性などあるからこうなる…!」 意を決したかのように呟くと、ハーミオンは顔全体を覆うような大きさのヘッドギアを被る。 すると、上品そうであったハーミオンの顔つきが見る見る豹変していった。 「ふははは! 戦うぞ! 祖父の恨みが私に力を与える!それすなわち血の魔力なり!」 やがて現れたまりか達を、戦意を剥き出しにしたハーミオンが迎え撃った。 しかし、すでにオルガに並ぶ実力を持つ三人にはやはり歯が立たない。 「あなたに恨みはないけど、抵抗するんなら…!」 「…私はある! 私の祖父は大戦前、貴様の祖母に殺された! 私の祖父はイギリスの諜報部員だった! しかしこの国で貴様の祖母に惨殺されてな… 以来、私の家は貧困の底に喘いだ!」 一瞬手が止まるまりかにハーミオンが襲い掛かる、しかしそれでも戦局は覆らなかった。 やがてハーミオンは力尽き、倒れた拍子にヘッドギアが外れる。 「おじいちゃん…仇が討て無くってごめんね…」 ハーミオンは悲しそうに呟きながら泡になっていった。 36 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 30 32ID 16HqAxCc 『筑波の夜』 まりか達は筑波へと跳んでいた。 『2・ファクトは筑波の研究所に保管されているある薬品を狙っているらしい』 この情報の真偽を確認するためだ。 研究所に行くと、職員達から薬品に関する話が聞けた。 どうやらここで研究されている薬品は、遺伝子破損を治療するための物らしい。 まりか達は、ちょうど隣にあったホテルで研究所を見張る事にした。 「せやけど連中、なんで薬なんか狙うんやろ?」 ホテルの一室であきらが疑問を口にする。 その疑問に、信長が確信を持った口調で自分の推論を語った。 「あいつらにも作れない薬があるんじゃないのかな… 言い辛いんだけど…加藤さんや、ラブフレストの話があるでしょ? 生体改造に失敗して、ホルモンを欲しがっていた。 つまり、連中の技術も完璧じゃない… 遺伝子破損って聞いて、ピンときたんだ」 「敵は改造人間のための薬を狙っている?」 「あの研究所の薬を、そのまま使うかどうかまでは解らないけどね」 その夜、あきらと信長が見張りについた。 窓の外に注意を向けるあきらに、信長が話し掛ける。 「さっきはごめん…加藤さんの事を引き合いに出したりして」 「話の流れや、気にする事ない」 「そう言ってくれると助かるよ…」 「現実は受け止めとる…せやけど拘わってもおられへん」 「あきらさんは強いな…」 その時、窓の外に研究所へと向かう人影が現れた。 あきらは寝ている二人に声を掛けると、信長を連れて先に研究所へと向かう。 薬を抱え研究所から出てきた、ソロモンの最新型『ソロモン四世』の前に 駆けつけたあきらと信長が立ち塞がる。 最新型というだけあって、今までのソロモンとは比べ物にならない強さだったが あきらと信長の連携によってやがて倒される。 「トゥ、真実の人… あなた様の薬を手に入れることができない我が無能、お許しを…」 そう言い残すと、ソロモン四世は薬ごと泡となった。 後から駆けつけた二人と合流すると、騒ぎに巻き込まれないようその場を後にする。 真実の人の薬。 その言葉が四人の頭から離れなかった。 37 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 32 02ID 16HqAxCc 『ゾンビ家畜作戦』(1/2) 岬に呼び出された四人は、三枚のメモを渡された。 そこには ・神崎さんのリボン素材…品川区シスター布地商 ・金本さんのバット素材…筑波合金研究所 ・東堂さんのグローブ素材…上野区成陽皮店 と、書かれている。 調査の結果、これらの素材が最高の能力伝導率を持っているのだという。 これらの素材を集めれば最強の武器を作れるのだそうだ。 三人はまず、かなめのグローブ素材を探しに向かった。 店先にはその素材が並べられおり、幸いなんの障害もなく手に入れられた。 店を出ると、まりかが路上でエサを漁る子犬を見つける。 子犬を抱き抱え、頭を撫でたりして可愛がる四人。 と、その時、後ろから人形のような外見をした少女、『ゾンビ家畜作戦』を担当するガリーナが現れた。 「動物はいいわ…悪意も善意もないから。 でも、それを飼っている人間は良くないわ。 自分の都合だけで動物と接する…その子も捨て犬かしら?」 ガリーナは子犬に向けてダーツを放つ。 ダーツは子犬の頭に刺さり、子犬はそのまま死んでしまう。 が、すぐに子犬は息を吹き返し、さきほどの愛らしい姿からはかけ離れた凶暴な姿になり襲い掛かってきた。 四人は止むを得ず子犬を倒す。 しかしガリーナが懐から取り出した笛を吹くと、周囲から無数の動物達が現れる。 「私はガリーナ…あなた達に動物の真実の姿を教えてあげるわ」 動物達の予想外の俊敏さに、四人は次第に追い詰められていく。 「この計画を知った時、私は不安だったわ。 だけど今は違う、こんなにたくさんの野良がいたなんてね… いかにこの街の人間がわがままかってことよ! 飼った動物の責任も取れない愚かな人間共! 私が復讐の手伝いをしてあげるわ!」 倒した先からダーツで蘇生させ、それを笛で操るガリーナに 四人は空間跳躍で撤退せざるを得なかった… 「笛は音…音は空気の振動…」 空間跳躍する中、まりかはある考えが頭の中に浮かんでいた。 跳んだ先は品川。 ちょうどここにはまりかのリボンの素材があるという事で、その店に向かう。 しかし、その店には泥棒が入って素材が盗まれてしまっていた。 まりかは外に番犬が繋がれているのを見ると、かなめにテレパスを頼む。 「い、犬の心を読めって…?」 「うん…」 「…わかったわよ、やってみるわよ! 泥棒の顔、覚えてるって言いたいんでしょ!?」 犬の即物的な思考にウンザリしながらも、かなめは犯人とそのアジトを調べ上げた。 四人はかなめの見たビジョンを頼りに、泥棒をはたらいた工作員を追い詰め布地を手に入れた。 38 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 33 23ID 16HqAxCc 『ゾンビ家畜作戦』(2/2) ガリーナの事が気になりながらも、四人は残りの素材を求めて筑波へ向かう。 だが他の素材と違って、あきらのバットの素材は研究中の最新合金であったため 譲ってもらう事が出来なかった。 諦めきれないあきらは、深夜に忍び込んで手に入れようとする。 深夜、まりか達に見張りを頼み、研究所内に空間跳躍するあきら。 研究所の棚を探していると、伝導率の高い合金を発見した。 「いけない泥棒さんね…」 その時、室内から声がした。ガリーナだ。 「なんでお前が…」 「保身のためからかしら、最近は協力者も増えてきたのよ。 それにファクトの構成員は民間人の中にもいる」 どうやらここの職員にファクト構成員がいたようだ。 ガリーナがゾンビ犬『リバイバードッグ』達を仕向ける。 あきらは迎え撃つが、やがて一匹のリバイバードッグに噛まれてしまう。 「リバイバードッグの唾液には 人間の中枢神経を麻痺させる猛毒が含まれているの」 意識を失うあきら、そこにまりか達が駆けつけるがガリーナには逃げられてしまった。 真実の人の薬の件で泊まったホテルに再び部屋を取ると 意識を失ったままのあきらをベッドに寝かせた。 …しかし、しばらくすると階下から次々と人の悲鳴が上がる。 まりかとかなめは、信長にあきらを任せると部屋を飛び出した。 部屋を出ると、ホテル中で無数のゾンビ動物達が暴れていた。 ホテルの利用者達が次々と噛み殺されていく。 ゾンビ動物達を前に、まりかはかなめに一つの提案をした。 「かなめさん、あの犬やカラスは私が引き受けるわ。 かなめさんは操っているあの子を」 「いいけど…何か策があるの?」 「うん、私の考えてることが当たっているなら かなり楽をして戦えると思うの」 そう言うと、まりかは動物達に向かって空気を振動させる超能力『PKウェイブ』を放った。 すると何故か次々と動物達が気絶していく… 動物達を気絶させながら進むと、ホテルの一階でガリーナを見つけた。 「あ、あれだけいたあの子達が…無傷だなんてそんな!」 「音波よ…何かの本で読んだことがあったの… 犬や動物は、それぞれ人間が感知できない音波を聞き分けることができるって。 私のPKは物質を動かす能力、そうした音波を作り出すことだって…!」 言うと、まりかは再びPKウェイブを繰り出す。 今度はゾンビ犬達は気絶せずにガリーナに襲い掛かった。 まりかは、PKウェイブでガリーナの笛と同じ周波数の振動を生み出したのだ。 ガリーナは反射的にゾンビ犬に反撃をしてしまう。 ガリーナの反撃に倒されていくゾンビ犬達。 「あ、あぁ…殺してしまった…私はなんということを…」 その隙をまりかとかなめは見逃さず、一気にケリを付ける。 「こ、こんなに呆気無く…」 ガリーナの身体は泡となって消えた。 あきらが目を覚ますと、部屋中に動物の死骸が散らばっていた。 傍には血まみれの信長が大砲を抱えてぐったりしている。 「…信長、どないしたんや」 「は、はは…今回は役に立てたみたいだね… 正直言って、レーザー砲のバッテリーが切れたときは もう駄目かと思ったよ」 眠り続けるあきらを守るため、信長は一人で部屋に侵入するゾンビ動物達と戦い続けていたようだ。 あきらは、血まみれの信長を優しく抱き寄せた。 39 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 35 19ID 16HqAxCc 『ブレイクプラスの日作戦』(1/3) 三つの素材を茨博士の元に届けた後、四人は渋谷に来ていた。 『4・謎の怪音波がある時間、ある地域に決って流される。また、それを聞いた人間は凶暴化する』 この『ある地域』が渋谷である事がネット上の情報で判明したからだ。 怪音波の正体が、いつかのCD『真実の世界』である可能性を考え 茨博士から購入した『真実の世界』のα波を遮断するイヤホンを耳にはめ、渋谷を捜査する。 しかしいざ渋谷を歩き回ってみると、警官達が各所に設置されていたスピーカーの撤去作業をしていた。 どうやら今回は出る幕は無かったと思い、四人はその場を立ち去ろうとする。 しかしその時、スピーカーが設置されたライトバンが走ってきた。 「なんや? 選挙の演説かいな?」 「…しまった! その手があったわ!」 バンのスピーカーからは異様な音楽が流れ始める。『真実の世界』だ。 さらにバンからは、マスク姿の真実の人の立体映像が映し出される。 「国民諸君! 私が作曲した『真実の世界Vol.3』はどうかね!? より君達の本性が露呈される様に、改良を重ねた自信作だ! このメロディーに身も心も任せ、自己を解放するのだ!」 真実の世界を聴いた警官達や通行人が錯乱状態になり、あちこちで銃の乱射や殴り合いが始まった。 慌ててまりかのPKでバンを破壊するが、暴動はすでに広まりきってしまっている。 四人は仕方なく空間跳躍でその場を脱する。 新宿中央公園へと跳んだ四人は対策を練った。 あのライトバンが同時に複数の場所で現れるような事態になれば、東京全土で暴動が起こってしまう。 その前になんとかバンが発車している場所を突き止めねば… もしかしたら手掛かりが残っているかもしれないと 僅かな望みを賭けて、四人は装甲姉妹が守っていた西馬込の地下施設を目指す。 「あはは、焦ってる焦ってる… だけど無駄だよ、あたしはハーミオン達と違って慎重なんだ。 簡単に尻尾は掴めないよ」 隠しカメラを通して、幼い少女がまりか達の様子を見ていた。 その少女の後ろには醜悪な外見をした二人の小柄な男が控えている。 「ドグラ、マグラ、ブレイクプラスの日作戦の決行を明日にするよ。 お前たちには明日の三時まであいつらの動きを封じて欲しいの。 どこでもいいわ、適当な場所に釘づけにしておいて。 ごほうびはいつもの倍にはずむから…絶対足止めするんだよ」 「倍! グヒョヒョヒョ!」 指示を受け、奇妙な笑いを上げる二人は足早に部屋を後にした まりか達は地下施設にあった場所に行くが、そこはすでに警察に封鎖されていた。 手掛かりを失い途方にくれる四人。 「グヒョ、グヒョヒョ…」 その時、背後から二人の小柄な男…ドグラとマグラが現れた。 醜悪なその姿は明らかに普通の人間では有り得ない。ファクトだろう。 他に手掛かりもないと、この二人から暴動作戦について聞き出そうという事になった。 「暴動…? ド、ドグラ…」 「ブレイクプラスの日作戦の事を言ってるんだ…マ、マグラ…」 頭はあまり良くないようで、その二人はあっさりと暴動作戦に関わっている事を漏らしてしまう。 その様子にかなめは何かをひらめいたような顔をすると、二人に近寄りその肩に手を置く。 そして「渋谷、原宿、新宿、代々木…」と、突然東京沿線の駅名を羅列し始めた。 まりか達もドグラとマグラも突然の行動に呆然とするばかりだ。 だが、やがて「錦糸町」とかなめが言った所でドグラとマグラが大きく反応を示した。 「あなた達! 暴動作戦のアジトは錦糸町ね!?」 「グギョ!?」 「な、なぜそれを…!?」 ファクトの人間の記憶をそのまま読めば、起業家セミナー事件の時のように泡になってしまう。 そのためかなめは、駅名を羅列する事によって二人の思考反応を読んだのだ。 あきらに合図すると、さっそく錦糸町へと空間跳躍する。 取り残されたドグラとマグラは、何故アジトの場所がバレてしまったのか理解できないでいた。 40 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 37 05ID 16HqAxCc 『ブレイクプラスの日作戦』(2/3) 錦糸町でアジトを探し出した四人は内部に潜入した。 途中で見つけた部屋には、子供の物らしき人骨が大量に並べられており四人を絶句させる。 凄まじい光景にショックを抑えつつ地下駐車場へ行くと そこには数十台のライトバンが発車準備をしていた。 「この作戦が成功したら、あんた達全員に真実の人から報奨金が出るよ!」 そう工作員達を鼓舞していたのは、まだ12~13歳と思われる少女。 ブレイクプラスの日作戦を任されたロネットだった。 まりか達はガレージのシャッターを破壊し乗り込む。 「悪いけど、報奨金はあきらめた方がいいわよ」 「か、神崎まりか!? なぜここが!?」 「部下をもっと良く選ぶことね」 「ドグラとマグラ…しくじったか!」 まりかは意識を集中させると全てのライトバンを破壊した。 「くっ、化け物め…!」 「洗脳音波で暴徒を作り出す…まったく恐ろしい作戦を思いつくものね!」 「日本人にそんなこと言わせないよ!」 工作員達を仕向けるロネット。しかしそれも時間稼ぎにすらならない。 「あとはあなた一人ね」 「うちらガキは相手にせん、とっとと去ねや!」 「バカにするなよ…あたしだって戦えるんだ! 人殺しだって何度もやってきた!」 単身、迎え撃とうとするロネット。 だがそこに、西馬込に置き去りにしたはずの二人の小男が増援に現れた。 まりか達を見て舌舐めずりをするドグラとマグラ。 「グヒョヒョ…奇麗な足だなぁ…俺ぁ奇麗な物が大好きだぁ…」 「ブヒョヒョヒョヒョ…ロネット様ぁ… こいつ、俺たちのコレクションに加えてもいいかぁ?」 ロネット、ドグラ、マグラの三人が一斉に襲い掛かってくる。 しかし、それでもまりか達を倒す事は出来なかった。 「コレクションって言ったわね…」 怒りのこもった眼差しでドグラ・マグラを見据えるまりか。 先ほど見た、子供の物と思われる人骨が積み立てられた部屋の光景が脳裏に浮かぶ。 「あんた達は…真実なんて追究してない!!」 まりかは能力を放ち二人の小男を泡にした。 一方、二人同様戦闘能力を失っているロネットは泣きじゃくっていた。 「いたい…いたいよぉ…」 「あなたは自分のやったことを全然理解していない… 音に惑わされて暴動の被害者になった人の中には… あなたと同じ歳の子供だって、いっぱいいたんだから!!」 そう叫ぶと、まりかはロネットもまた泡にした。 41 :マリカ~真実の世界~:2006/05/30(火)21 37 52ID 16HqAxCc 『ブレイクプラスの日作戦』(3/3) すでに無人と化したアジトを捜索すると、コンピュータールームを発見した。 信長がパネルを操作すると、モニターに作戦内容についての文書が表示される。 『評論家を洗脳することにより、世論を操作する。 これはファクトが目的を達成した後の 倫理感を構築するためには必要不可欠な作戦である。 実際のXデーの際には、不足する戦力を リバイバードッグ等のビーストで補充し作戦を円滑に進行させる。 また、不定形タイプの獣人による犯行は相互不信を呼び、防衛活動を混乱させるであろう。 そして、重要なのはブレイクプラスの日作戦の発動である。 この暴動作戦による首都の混乱に乗じ、最終兵器であるコンドルが飛び立つ。 コンドルに搭載されたソドムの柱は首都機能を完全に破壊し ここに我々組織の目的は完遂されるものとする。 単純な破壊では無く、価値観、倫理感を構築した上での作戦は この国を武力制圧した後においても、円滑なる統治を導き出すであろう』 真実の人の薬の事件を除けば、この文書の内容は ここ数日に防いだ事件のすべてと合致した。 しかし、『コンドル』が分からない。 内容から察するに爆撃機か何かのようだが… …と、その時、茨博士から預かった連絡用の無線機が鳴る。 岬からの連絡で、集めた素材による武器の作成が終わったとの事だ。 『コンドル』の事を気掛かりとしながら、四人はアジトを後にした。 110 :マリカ~真実の世界~:2006/06/07(水)04 38 44ID zJEBMLl5 『コンドルが飛ぶ日』(1/2) 「これがあなた達に渡せる最後の武器。 値段も高いけど、効果もそれに比例しているわ」 茨の工場に戻ったまりか達は、集めた素材により作られた武器 『最後のリボン』『最後のバット』『最後のグローブ』を岬から受け取った。 ほぼ100%に近いその能力伝導率に、四人は戦いが終盤戦に来ている事を予感させる。 「Xデーに向けての準備作戦は 全て神崎まりかの手により失敗に終わりました」 最悪の内容を表情一つ変えずに真実の人に報告するフランソワーズ。 その報告に、真実の人は頭を抱え苦悶する。 「も、もう終わりだ… 洗脳も失敗! 補強戦力のビーストも失敗! 暴動も失敗! なんなのだ!? 私が一体何をしたと言うのだ!?」 悲観する真実の人に、フランソワーズは計画の練り直しか このままコンドルで日本首都にソドムの柱を打ち込むかの二択を迫る。 真実の人はオルガを呼ぶように命じた… やって来たオルガに真実の人は、工作員2000名を首都に空間跳躍するよう懇願した。 ソドムの柱を打ち込み、すかさず工作員2000名によって首都を制圧する作戦。 『サンダーボルト作戦』が真実の人の最後の賭けだった。 しかし2000名という膨大の数にオルガも躊躇する。 「このままでは私は人間以下であったあの生活に戻ってしまう! それだけは嫌だ! 頼む…頼むオルガ、私に力を貸してくれ…」 必死の懇願に、オルガも覚悟を決める。 オルガは、2000人分を空間跳躍させるには力を溜める必要があるため 四日間だけ時間を稼ぐよう真実の人に頼む。 オルガが自室に戻ると、賢人同盟から遠隔テレパスによる通信が届く。 『真実の人は本日をもって解任。 ムハマドを三代目の真実の人に据えることが決定した』 突然の通達に驚くオルガ。 オルガは必死に懇願し、二週間の猶予を取り付ける。 もしそれを過ぎても成果が出せなければ自分が真実の人を殺す…と。 一方、茨の工場… 『コンドル』の正体は以外な所で判明した。 『巨大戦術重爆撃機コンドル』それは茨博士がファクトにいた頃に作った物だったのだ。 外部からの攻撃は一切無効、内部からの破壊も不可能という恐るべき兵器。 しかし内部から『分解』する事は可能だと茨は言う。 コンドルには七基のエンジンが搭載されており、その内六基を切り離せば墜落させられるのだそうだ。 まりか達は、茨にエンジンの切り離し方を教わる。 ファクション・オブ・トゥルー本拠地の地下にてコンドルは発進準備を整えていた。 作戦の指揮を取るのはムハマドという男。 賢人同盟が三代目真実の人と定めた男だった。 しかし親衛隊の長を勤める彼は、真実の人の側を離れる事に迷いを覚えていた。 そんなムハマドを安心させるように、真実の人が語りかける。 「実を言うとな、賢人同盟の動向も気になるのだ… ここいらで戦果を上げて置かなければ、仮に私が解任になった後、君達の立場も弱くなる。」 「真実の人…その様なことを」 「私は傲慢な男では無い、ここまでの失敗は謙虚に受け止めている。 勇者ムハマドよ、これからの真実の徒は君の手腕にかかっているのだ」 「もったいないお言葉…このムハマド 必ずやソドムの柱を首都に撃ち込んで見せましょうぞ!」 真実の人の言葉に奮い立つムハマド。 しかし、コンドルの自爆装置は真実の人のコントロール下にあった… 111 :マリカ~真実の世界~:2006/06/07(水)04 40 18ID zJEBMLl5 『コンドルが飛ぶ日』(2/2) 「ここ、伊豆南端百三十キロの地点に 突如巨大な飛行物体が出現しました!」 テレビの緊急報道番組ではコンドルの姿が映し出されていた。 しかしその姿は小さく、空間跳躍に必要なビジョンには満たない。 四人はまずテレビに映っていた伊豆最南端にある石廊崎へと空間跳躍する。 「あの灯台や! てっぺんに登るで!」 灯台を占領していた工作員や獣人達を倒しながら屋上を目指す。 屋上にあった有料望遠鏡でコンドルの明確な姿を確認。四人はコンドルに空間跳躍した。 コンドル内にはムハマド直下のアサシン達が待ち構えていた。 工作員や獣人とは比べ物にならない強さに苦戦を強いられながらも 一基、また一基とエンジンを切り離していく。 そして六基目のエンジンを前にムハマドが立ち塞がった。 「俺はムハマド、真実の徒幹部にして装甲アサシン首領!」 「大物の御登場ってわけね…」 「あと十五分でこの機は日本本土に到達する…勝負だ!」 サイキでは無いが、ムハマドの戦闘能力はこれまで戦った誰よりも強かった。 勇者の盾でまりかのPKを防ぎ、捕縛網で動きを絡め取ってくる。 しかし、10分にも渡る戦いの末、最後に立っていたのはまりか達であった。 「こ、これで…真実の徒も終わりだ… まさか…たった三人の少女にこうもしてやられるとは… 真実が敗れるのか…正義は…どこに…」 無念そうな呟きを残し、ムハマドは泡となって消える。 残り時間は5分、すでに目視で日本本土が見える所まで来ていた。 四人は急いで六基目のエンジンを切り離すと、空間跳躍でコンドルから脱した。 コンドルはその目的を果たすこと無く、伊豆南端三十キロの地点で墜落、水没した。 搭載されていた「ソドムの柱」も猛威を震うことなく、実行隊長のムハマドも死んだ。 ファクトはその戦力の大半を失い、破滅への道を急速に進み始めていた… 112 :マリカ~真実の世界~:2006/06/07(水)04 41 57ID zJEBMLl5 『その果てに見えた真実1』(1/2) フランソワーズが部屋に入ると、真実の人はワープロを打っていた。 「そして我は真実を見つめ続け、遂には真実そのものとなった… …うーむ、ここからが重要だ」 「真実の人」 「なんだね? いま私は自伝の執筆中なのだよ」 「はい、ですが報告があります。 コンドルによる前哨戦は、我々の敗北に終わりました」 その報告に、真実の人は絶句した。 コンドルに仕掛けられた自爆装置により、これまでの作戦の失敗のフォローをするつもりだったが もはやそれ以前の問題となってしまったのだ。 しかし真実の人はそれでも諦めず、まりか達さえ倒せば生き延びる道はあると言う。 フランソワーズは、もはや三人のサイキに対抗する手段は無いと言うが… 「…ある」 「真実の人…まさか」 「そうだ、もうこの手しか残っておらん。 どのみち私は解任されるであろう…そうなれば惨めな生活か、 死が待っているのみ…第六研究室を呼び出せ! …全ては私の詰めの甘さが原因なのだ。ケリは自分でつける!」 2000人分の空間跳躍の力を溜めるオルガに、真実の人はそれを中断させた。 そして、この本部に三人のサイキを呼び込み決戦を挑む事を告げる。 オルガは真実の人の身を案じるが、しかし真実の人は自分の身は自分で守ると言う。 「ま、まさか…」 「そう…私は究極日本人『アルティメットJ』となる!」 「だめよ真実の人! そうなったらあなたの身体は…!」 「遺伝子破損を防ぐワクチンを手に入れられなかった以上 一年と生き延びられんだろう…しかしもう決めた事だ! それに必要な手術はもう受けた…」 その言葉に放心するオルガを、真実の人は強く抱きしめた。 代々木、まりかの自宅にかなめの父と執事の林が来ていた。 興信所に、娘と同行している少女の所在を突き止めさせたのだ。 かなめの父は、家に入るとまりかの両親に詰め寄る。 「つまりですな、お宅のお子さんが うちの娘をそそのかしたと言いたいんですよ! うちのかなめは我が東堂家の跡取り娘なんだ! 自分で勝手にテログループなんぞ相手にする訳がない!」 最初は話の内容に驚くばかりだったまりかの父も だんだん、かなめの父の一方的な物言いに憤慨していく。 いがみ合う父親達、だが次第に叩き先はもう一人の存在あきらに移っていく。 「わいの娘は…そないなことはせぇへんで。 あきらは昔っから人を巻き込むんが嫌いやった…」 と、その時、突然労務者風の中年男が現れた。 赤ら顔のその男は、自分をあきらの父親と名乗った。 三人の父親が揃い、ますます言い争いは泥沼化していく。 だが、真っ向から超能力を否定する二人の父親に対して、 あきらの父親は目の前で空間跳躍をしてみせた。あきらの父親も超能力者だった。 目の前で起こった事態に、娘達がテログループと戦っているという言葉が現実味を増す。 まりかの父は取り乱し、かなめの父はひたすら責任を擦り付けようとした。 「…いいかげんにして下さい! 旦那様!」 醜態を晒し続けるかなめの父に、側に控えていた林が堪りかねたように口を開く。 「今はかなめお嬢様を信用するしかないのです! あなたも一代で東堂グループを興しになった方でしたら もっと胆力をお見せ下さい!!」 林の一喝により、その場にいた全員が平静さを取り戻す。 自分達の娘を信じる、今はそれしかないとここにいる全員が分かっていた。 113 :マリカ~真実の世界~:2006/06/07(水)04 43 01ID zJEBMLl5 『その果てに見えた真実1』(2/2) 数日後、まりか達は茨の工場の部屋でテレビを見ていた。 テレビにはかなめの父親が声明を上げている。 藤堂グループの資本を上げ、政府のファクト対策機関に資金援助をするという内容であった。 そんな父を、かなめはいつものスタンドプレーを謗る。 「素直や無いな…ああやって声明出さんでも援助の方法はあるやろ? ファクトに命狙われる覚悟があっての発表や」 かなめ自身もそれに気づいていたが、しかし長年のわだかまりは解ける物ではなかった。 と、その時、かなめの心に遠隔テレパスが届く。オルガからの物だ。 『我々はここで待つ… 神崎まりかと二人のサイキよ、決着を付けましょう。 ここには真実の人もいるわ』 オルガの気性から嘘ではないと判断した四人は、決戦の準備を始めた。 準備を終えると、ファクトの本拠地に乗り込むのは明日とし 今日はそれぞれ自由行動とした。 あきらと信長は、渋谷にあるかつてのアジトへと来ていた。 「みんな…明日、仇がうてるねん…明日で全てが終いや…」 「ここが、あきらさんのこれまでだったんだよね… 戦いはたぶん明日で終わる…あきらさんはこれからどうするんだ?」 「旅に出るのもええな…まりかやかなめは帰る家があるきに… でもうちには何もあらへん。一人ぼっちや」 「僕は…どうしよう。僕にも帰る家は無い…」 「自分で決めたらええ…うちはずっとそうしてきた。 お前もそうしたらええんや…」 まりかは電話を借りに茨博士の部屋へと来ていた。 茨博士の見守る中、まりかは家に電話をかける。 電話に出た母は何も尋ねる事なく、ただまりかの言葉に頷いていた。 「明後日にはきっと家に帰れる…だから安心して。 絶対に帰るから…約束する」 「…わかったわまりか。母さんは何も聞かない。 まりかが大好きなシチューを作って待ってるから…」 母の言葉に涙声で返事をすると、やがて電話を受話器に置く。 「…今のはお母さんか?」 「ええ…」 「そうか…きっとセッちゃんや君のように美しい人なんだろうなぁ…」 「これが終わったら…これが終わったら私の家に招待します。 母のシチューを食べに来て下さい」 かなめは、結局誰にも会う事はしなかった。 114 :マリカ~真実の世界~:2006/06/07(水)04 46 35ID bnWKnfyt 『その果てに見えた真実2』(1/3) 翌日、四人は茨博士達に見送られて空間跳躍した。 跳躍した先は鹿妻新島、十五年前に海底火山の噴火による地殻変動で現れた小島。 五年前に外資系企業によりレジャーランドの建設予定がされたが 不況により中断、そのまま放置された場所だ。 外国資本を母体とするファクトにはうってつけの場所だった。 本拠地に乗り込むと、そこには 工作員、獣人、不定形タイプ、ビースト、装甲アサシン、親衛隊が無数にいた。 ファクトの総力が結集されているのだろう。 それらを退けながら四人は地下へと進む。 地下四階ではオルガが待ち構えていた。 だが、まりか達の能力はもはやオルガを上回る程に成長している。 銚子での戦い同様、オルガは次第に追い詰められていく。 「外国の人がどう思おうと、今までの私たちの生活を否定なんてさせない! この国の責任は、私達がとっていけばいいんだから!」 しかし、戦っていくうちにオルガの能力が上がっていく。 「内戦で孤児になった私は、十歳のとき賢人同盟に拾われ 三年前にファクトの担当となった… 五星会議の一人に選ばれても、子供だった私は ただ任務を遂行するだけの、人の心を持たない操り人形だった… でもあの人…真実の人と出会うことで、私は変わった! 真実の人は、私に人として生きる価値を教えてくれた!…それをあなた達は!!」 オルガの能力が、まりか達を上回らんばかりに膨れ上がった。 だが、まりかの能力もそれに呼応するように肥大する。 「…なら私と一緒だ。私も自分の国が好き! 決して誰にも壊させはしない! 私とあなたは同じ…どっちが悪いとかじゃない!」 同調するかのように力を増大させ続ける二人。 だが決着を付けたのは、仲間の存在の有無だった。 オルガは力尽きその場に崩れ落ちる。 「わ、私には仲間はいなかった…私は…あなたと…」 それだけ言うとオルガは動かなくなる。 ファクトの構成員ではない為か、泡にはならなかった。 さらに先に進むと、真実の人の部屋らしき場所に出た。 だがそこには誰もおらず、まりか達は部屋を探索してみた。 すると棚に一冊の本があるのを見つける。 それは真実の人の日記だった。 『1976年3月7日…会社をクビになった。 俺があまりにこだわり過ぎたせいだろうか…全ては自分に非がある』 『4月10日。面接を受けたが落ちた。 面接官に、君は面接以前の問題である…と言われた。 確かにそうかも知れない』 日記には、真実の人がスポンサーである賢人同盟に拾われるまでの過程が記されていた。 会社との折り合いの悪さ。 作家を志すが断念。 出版社を襲撃するが、警察に逮捕。 出所後、浮浪者になる。 日記の最初の方は、反省に満ちていた内容も 逮捕を境に社会への恨み言と変化していく様子が、まりかにもよく理解できた。 日記の最後のページには、真実の人の本名が記されていた。 「真崎実…真実の人は日本人だったんだ…」 115 :マリカ~真実の世界~:2006/06/07(水)04 48 46ID bnWKnfyt 『その果てに見えた真実2』(2/3) 部屋の椅子の下に隠し扉を発見した四人は、その先でスーツ姿の男を見つけた。 スーツ姿の男は自分を『真実の人』名乗った。 「銚子の温泉宿で…あのとき仕掛けておけば、 こんな事態にはならなかった…全ては俺のミスだ… ふふ…こんなに自分を責めたのは、何十年ぶりかな…」 信長がレーザー砲を構え前に出る。 「無防備だろうが僕達はあんたを許さないぞ!」 「少年…非日常とは楽しいだろう!? 巻き込まれる事で、君はエキサイティングな非日常を送ることができた!」 「ふざけるな! 父さんと母さんを殺しておいて! こんな状況、楽しい訳無いだろう!?」 信長は真実の人に向けてレーザー砲を発射した。 レーザーは真実の人の腕を切断するが、真実の人は動じない。 「平凡な人生など、つまらないものだ… 終わらない日常より限りある非日常…私はそれを選んだ。 その最終的な結果が…これだ!」 切断された腕が再生されていき、それに伴い真実の人の姿が異様な変貌を遂げていく。 「私は日本人だ…私はこの国の日常というやつが許せんのだ! 全て灰になってしまえばいい! サイキの能力には科学力で対抗する! これが私の真実の姿!究極日本人『アルティメットJ』だ!!」 四人は変貌を遂げた真実の人に向かって挑み掛かった。 究極日本人『アルティメットJ』を倒すと、元の姿に戻っていった。 元に戻った真実の人はなおも戦意を失わず、まりか達に拳銃を突き付ける。 あきらとかなめが止めを刺そうとするが、まりかはそれを止めた(選択肢で止めを刺せます) 「この人はもう戦えない…私にはもうこれ以上できない…」 その言葉を聞くと真実の人は意識を失った。オルガと同じく泡にはならなかった。 もはや力を使い尽くした四人は休息をとっていた。 特にあきらの消耗が激しく、四人分の空間跳躍もままならない。 だが、そこに工作員や親衛隊を引き連れたフランソワーズが現れる。 フランソワーズは、この基地にあるソドムの柱を起動させたと四人に告げた。 その言葉に絶句とする四人。あきらは自分の残り精神力を確認した。 『跳べて二人が限界か…』 あきらとかなめは互いに視線を交わす。 「まりか…」 「ええ、爆弾を取り除くのね!」 「いや…そんな余裕はあらへん。うちが最後の能力を使う。 まりか、お前だけでも東京に戻るんや」 「え…?」 「金本さんの言葉に従いなさい、あなたには帰る家がある」 「かなめさん…」 「辛いこともあったけど…楽しかったわ」 かなめは笑顔を見せると、工作員達の群れに飛び込んでいった。 信長がそれに続こうとするが、あきらがそれを引き止める。 「お前も逃げるんや…うちの能力は二人分しか跳ばすことができへん。 生きるんや…うちや、かなめの分まで…!」 あきらはまりかと信長を空間跳躍させると、バットを構えかなめの元に駆けつける。 「金本さん…あなたにしては良い判断だったわね」 「はん! 最期まで憎まれ口かいな!」 数分後、ソドムの柱は爆発した。 あきらとかなめは、無数の泡にまみれながらそれを感じていた。 何故かオルガと真実の人の姿は無かった… 116 :マリカ~真実の世界~:2006/06/07(水)04 49 42ID bnWKnfyt 『その果てに見えた真実2』(3/3) 「お帰り…」 まりかの目の前には岬と茨がいた。 「今テレビでやっておった… 鹿妻新島は水没したそうじゃな…よくやってくれた」 「…金本さんと東堂さんは?」 まりかは、岬のその質問に答えることができなかった。 岬と茨は、まりかの表情から全てを察した。 翌日。 茨に夕食に招待する事を改めて約束し、まりかは日常へと戻っていった。 信長は、旅に出るとまりかに告げた。 真実の人の言葉の全てが間違いではないと感じた信長は 外からそれを確認するのだと言う。 茨と岬は、賢人同盟が未だ健在なのを懸念し研究を続けていくらしい。 まりかの母はシチューを作っていた。 「永美…ボールが四つあるけど…」 「まりかが帰ってくるんです。 私…わかるんです。電話があったからじゃない… まりかは今日、きっと帰ってきます」 その時、玄関からチャイムが鳴った。 117 :マリカ~真実の世界~:2006/06/07(水)04 51 27ID bnWKnfyt 『戦いは続く』 (注:真実の人に止めを刺した場合はこのシーンはありません) まりかが初めて事件に巻き込まれた工場跡。そこに拳銃を持った真実の人がいた。 何故ここにいるのかは、本人も分かってはいない。 「真崎実! 君は完全に包囲されている。おとなしく投降せよ!」 「真実の人が無様に捕まる訳が無かろう! そんな姿、私は認めんぞ!」 外からは警官の声と共に、自分を罵倒する付近住民の野次が飛んでくる。 「真実を解せん黄色いブタ共め… 貴様らに私を罵倒する権利は無い!それができるのは…」 真実の人は、手に持った拳銃を自分のこめかみに押し当てる。 「…私と神崎まりかをおいて他にはおらん!」 そして引き金を引く…だが何者かがその手から拳銃奪っていた。 そこにいたのは見知らぬ少年だった。 「お、お前は…」 「私は真実の人。賢人同盟に選ばれた三代目の真実の人だ。 真崎、お前の役目は終わった」 「だまらっしゃい! 真実の人は私だ!」 「いいや…今のお前はただの黄色いブタだ。 陰謀も実行も私が引き継いでやる。安心して地獄に落ちるんだな」 少年が引き金を引いた。その銃弾は真実の人の頭を貫いた。 「戦いは終わらん…それが真実だ」 118 :マリカ~真実の世界~:2006/06/07(水)04 55 20ID bnWKnfyt 長々と続けてきましたが、これで終わりです。 これの続編に当たる小説が原作者のサイトで連載されているので 興味ある人はURLがギャルゲー板の遠藤スレ(マリカの原作者)にあるんで調べてみて下さい。 それでは、散々容量食って申し訳ありませんでした。
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←1章 遺跡発掘現場 穴の中 Search 一度死体を調べジャケットと右手を調べる。 Speak 藤真奈花 神宮寺三郎 三好志保 Look 三好志保 Speak 三好志保 神宮寺三郎 Move 上に行く 遺跡発掘現場内 Look 穴の縁 柵 Speak 神宮寺三郎 藤真奈花 Look 柵 Think 晴海雅彦 後ろ向きに倒れた 柵に寄りかかった Speak 神宮寺三郎 淀橋署 遺体安置室 Speak 晴海美子 Look 晴海美子 Speak 晴海美子×3 神宮寺三郎 Move 鑑識課 淀橋署鑑識課 Speak 三好志保 死亡推定時刻 死因について メモについて スマートフォンについて 不審な点 他に気付いた事 Move 刑事課 淀橋署刑事課 Speak 大沢満 Telephone Speak 小林勇介 湯川×2 湯川の事 晴海の死 晴海の事×2 電話の事 湯川のアリバイ 指紋の事 Think Move 相美大学 相美大学前 Look 男 Speak 男×2 Item 警察手帳 Speak 本田×2 Move 考古学研究室 考古学研究室 Speak 豊島茂雄 晴海の事 発掘調査の事 晴海の事 豊島のアリバイ 指紋の事 晴海の痣について Item 晴海のメモ Speak 豊島茂雄×2 Look 室内 Speak 平啓一 晴海の事 調査現場の事 あの時とは? 平のアリバイ 晴海の痣について 指紋の事 魔鏡について Question Talk Profile Think 記者から聞いた Speak Think タレコミ Speak Look 顔を調べる Think 調査チームの人間 Speak Speak 平啓一×2 タレコミについて 魔鏡について Look 本物の魔鏡 レプリカの魔鏡 Speak 平啓一×2 Move 外に出る 相美大学前 Speak 藤真奈花 藤のアリバイ 指紋の事 晴海の痣について タケミカヅチについて Look 藤真奈花 Item 携帯電話 Move 遺跡発掘現場 遺跡発掘現場 Speak 相羽×2 Move 新宿淀橋署 淀橋署刑事課 Speak 大沢満×2 Move 島田谷建設本社 島田谷建設 Speak 湯川秀俊×2 Move 神宮寺探偵事務所 神宮寺探偵事務所内 Speak 神宮寺三郎 Think 脳内出血 腰の痣 19日の16時から24時 自殺 Speak 神宮寺三郎 淀橋署刑事課 Speak 小林勇介 Move 遺跡発掘現場 遺跡発掘現場入口 Look マスコミ Speak 本田 Move 3章へ
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実は在日特権と瓜二つ? 若者の未来を奪う目に見えない恐ろしい実態! <目次> ■フライデー襲撃事件を忘れたマスコミ ■はじめに ■参考リンク ■高齢者の犯罪が増えている ■若い世代が割を食っている ■軽佻浮薄な選択をする団塊・共闘世代 ■メディアリテラシーができない ■極左便乗の障碍者の権利向上啓発の団体にも要注意 ■当サイト普及のために ■情報提供・意見 ■コメント欄 ■フライデー襲撃事件を忘れたマスコミ ビートたけし FRIDAY襲撃事件 ⇒Dailymotion版 | <掲載日>2009.09.02 偏向かまびすしい報道の結果、 ついに当サイトが懸念した、民主党政権が誕生する事態に陥ってしまいました。 安倍晋三氏も、麻生太郎氏も偏向報道の餌食となりました。 過去にマスコミの暴走によって、暴力事件にまで発展したケースがあります。驕る平家は久しからず。 このフライデー襲撃事件は昔話ではありますが、未来図でもあります。 【関連】 フライデー襲撃事件の正体 反日主義者の精神構造 マスコミに潰された者 詳しくはフライデー襲撃事件の正体 をご覧ください。 ■はじめに | 当ページは意外と知られていない恐ろしい実態が暴露されたのを受けて新設いたしました。「老人特権」です。 「嫌韓流」の山野車輪氏が「「若者奴隷」時代 “若肉老食(パラサイトシルバー)”社会の到来」でこの実態を取り上げました。 山野氏は当初「格差社会」の実態を調べていましたが、実は少子高齢化 の進行で増え続ける高齢者によって、 若者が食いっぱぐれていることがわかったため、取材テーマを「老人特権」に変更し、結果冒頭の漫画出版となりました。 2007年に団塊世代が一斉に定年退職し、支払われる年金が急増しました。 このままいきますと、賦課方式 (異なる世代間の助け合い)の年金システムが崩壊するとも言われています。 一方若い世代の方の収入・貯蓄少ないという結果が出ています。世代間で大きな格差が生じています。 この実態はマスメディアではまともに取り上げられていません。 当サイトはマスメディアが取り上げない真実を取り上げる事をモットーとしていますよね? ということは、この問題を取り上げることは大いにあっていいはずです。 おそらく当サイトでこのテーマを取り上げるのは初めてだと思います。驚かないで下さい! ■参考リンク | 高齢者特権を許さない市民のブログ 新聞TVの経営苦境 (「報道監視まとめWIKI 」内) 在日特権・同和特権・公務員特権・弱者特権・老人特権・プロ市民特権などあらゆる... - Yahoo!知恵袋 団塊は勉強していない! by高村薫 ■「若者奴隷」時代 “若肉老食(パラサイトシルバー)”社会の到来 (晋遊舎ムック) 山野 車輪 (著)、2010年3月15日この世代間格差問題は、マスコミではあまり取り上げられていない。他者のレビューにもあるが、ネットでも御馴染みである、関西の過激な報道番組で話題になったぐらいである。その理由は、著作にもあるが、マスコミなどにとっては、テレビを見なくなった若者と違い、老人たちはお客様なのである。故に、マスコミは若者は叩くが、老人を叩く事は絶対にしない。同じように、政治家たちも自分たちの票田で資金源である、老人たちのいう事を聞かざるをえない訳で、そのツケが、今の我々ロスジェネ世代に直撃しているというお話である。amazonカスタマーレビューより引用。 ■搾取される若者たち―バイク便ライダーは見た! (集英社新書) 阿部 真大 (著)、2006年10月実際に労働に参加してみて研究するという「参与観察」が労働社会学のなかではやっている。でもそのほとんどは、つまらない。理論的裏づけが弱いし(要するに勉強していない)し、なによりも、「読ませる」ような文章を書けないからだ。この分野の先駆鎌田彗ほどとわいわないが、文章能力の低さは観察力の低さをあらわしている。それに対して本書は「読ませる」とおもう。ライトな筆致だが決して内容が「軽い」わけじゃない。相互間競争の規制と連帯という、非正規雇用者すべてにあてはまる権利実現のオルタナティブにむけて、バイク便という特殊な業務のなかの統治の様式が実にうまく描かれている。惜しむらくは経営構造まで余裕があれば説明してほしかったということ。「職場」に問題を集約し、自発的統合の契機をやや強調しすぎているかなあということ、あとバイク便にくるひとのライフヒストリーにも言及してもらえればよかった。いずれにしろ、30分で読めるいいルポ。amazonカスタマーレビューより引用。 ■シルバー民主主義 - 高齢者優遇をどう克服するか(中公新書) 八代 尚宏 (著)、2016年5月19日 急激な少子高齢化により、有権者に占める高齢者の比率が増加の一途にある日本。高齢者の投票率は高く、投票者の半数が60歳以上になりつつある。この「シルバー民主主義」の結果、年金支給額は抑制できず財政赤字は膨らむばかりだ。一方、保育など次世代向けの支出は伸びず、年功賃金など働き方の改革も進まない。高齢者にもリスクが大きい「高齢者優遇」の仕組みを打開するにはどうすべきか。経済学の力で解決策を示す。中央公論新社ウェブサイトより引用。 シルバー民主主義とは、政治家のポピュリズムにより、高齢者の既得権が守られる政治の仕組みのことで、著者はこれが日本の財政赤字、世代間の不公平の拡大、高齢者の雇用の阻害を招いているとする。高度成長時代の経済の成長見通しと人口構成を前提に作られたわが国社会保障制度が、このシルバー民主主義に基づく政治によって、改革が必要な現在まで放置され、それが少子高齢化の時代のさまざまな経済問題の根源となっていることが、わかりやすく説明される。その解決策として、高齢者が利他主義に基づき、若者世代の未来を考慮し、世代間ではなく高齢者間で所得や資産格差の是正を図り、この問題の解決を図ることの重要性が提言されている。著者の論旨は明快である。われわれ団塊の世代は著者の言うように「孫にお年玉をあげても、それを孫から奪うことは誰も考えていないはずだ」。しかし、現在のシルバー民主主義はそのような事態を招いてしまっている。高齢者となった我々は今こそ日本の将来を担う世代のために立ち上がるべきである。。amazonカスタマーレビューより引用。 ■高齢者の犯罪が増えている | 詳細は「犯罪報道の正体」参照。 テレビ報道などで少年犯罪がセンセーショナルに取り上げ、あたかも少年犯罪が増えているかのごとくに言われていますが、 それはむしろ団塊・共闘世代が少年時代であれば、といえましょう。 事実彼らが少年時代に当たる時代での犯罪件数がべらぼうに多いのです。 犯罪を犯す人物が常に一定のパーセンテージを維持するのであれば、特定の犯罪の折れ線グラフが、 まるで富士山のようになるなど考えられません。今「モンスター・シルバー」といわれるご年配の方が増えています。 おそらく団塊・共闘世代が押し上げている可能性も十分考えられます。 | いずれも少年による犯罪のデータです。 ■戦前の少年犯罪(築地書館) 管賀 江留郎 (著)、2007年10月30日 現代より遥かに凶悪で不可解な心の闇を抱える、恐るべき子どもたちの犯罪目録! なぜ、あの時代に教育勅語と修身が必要だったのか?発掘された膨大な実証データによって戦前の道徳崩壊の凄まじさがいま明らかにされる!学者もジャーナリストも政治家も、真実を知らずに妄想の教育論、でたらめな日本論を語っていた!築地書館ウェブサイトより引用。 この本は、戦前の少年による事件はどのようなものであったのかを紹介している本です。表紙には「現代よりも遥かに凶悪で不可解な心の闇を抱える、恐るべき子どもたちの犯罪目録!」と書いてありますが、べつに昔の人々を残虐だと非難しているわけではなく、最近の子どもを怪物扱いする言説に対して皮肉を浴びせかけるという感じの内容になっていますので、年配の方も安心して読めると思います。私はこの本を読んで、「最近の子どもは脳幹が弱い」だの「昔はよかった今はダメ」だのといった御高説が、全てただのヨタ話に見えてきました。結局、昔も今も、人間は誰だって犯罪者になる可能性があるのであり、今の若い人は断じて不気味な怪物ではないと確信することができました。この本と浜井浩一さん・芹沢一也さんの『犯罪不安社会』(光文社新書)を一緒に読むと、少年犯罪をダシにして戦後社会悪玉論を振りかざし、現在をがんばって生きている人を貶めるような言説の息の根を完全に止めることができると思います。若い人も年配の方も、ぜひ一読することをオススメします。amazonカスタマーレビューより引用。 ■若い世代が割を食っている | 詳細は「労働組合の正体」参照。 1990年までの「バブル景気」までに採用された中高年の正社員の給料を支払い、かつグローバル化によって 地球規模での価格競争が激化したことにより、人件費削減を余儀なくされました。 こうした状況において中高年正社員の雇用を守る為に、結果若い世代に涙を飲んでもらうという末恐ろしい事態が起きています。 つまりまともに仕事をしない割には高い報酬を受取る「労働貴族」の存在が、若い人材の採用を妨害しているのです。 日本は「終身雇用 」と「年功序列 」で、余程のことが無い限り正社員のクビ切りはおろか賃下げもできません。 例えば、2008年の「リーマン・ショック」による不況時には、正社員の雇用を保護するために大量の派遣社員(非正社員)が解雇されるという、 いわゆる「派遣切り」が社会問題になりました。 詳細は「年次改革要望書の正体」をご覧いただくとして、大企業の正社員を至上とする労働システムの抜本的な改革を怠ったまま、 派遣労働システムを導入してしまったことが、若い世代の労働環境を不幸にしてしまったのです。 ■軽佻浮薄な選択をする団塊・共闘世代 | 2009年の総選挙で有権者は誤った選択をしてしまいました。 あるページでは「当サイトは真実拡散に失敗した」としていますが、これは無理からぬことです。 なぜならば若い世代より団塊・共闘世代のほうが3倍発言力があるからです。 悪いことにその団塊・共闘世代はホリエモン騒動のときの世代別支持率で突出していました。 さらに民主党支持者のグラフでも彼らだけ飛び出ていました。 ヘイトデモ活動に便乗していた津崎尚道(津崎直道という表記は誤り)などの人物も一種の老害です。 | 彼らの精神構造 反日主義者の精神構造 韓国人の国民性 少年時代の性犯罪の激増といい、軽佻浮薄な選択といい、「声がでかい」態度といい、普遍的な日本人の精神ではありません。 ■メディアリテラシーができない | まずは「報道監視まとめWIKI 」の「新聞TVの経営苦境 」をご覧ください。 若い世代は完全にテレビメディアを見限っています。 一方高齢者はメディアリテラシーが育っていないので、もっぱら頼るのは旧来のマスメディアです。 そのため旧来のマスメディアは、若い世代を目の敵にしています。これが「インターネット=悪」を刷り込むゆえんです。 だからこそ旧来のマスメディアは、高齢者をメインターゲットにしているのです。 「若者バッシング」は、毎日新聞が起こした変態捏造コラムと構造が似ています。そう! 彼らにとって「若者」は「敵」 なのです。 ■極左便乗の障碍者の権利向上啓発の団体にも要注意 | 戦後に行われた優生保護法に基づく去勢避妊手術(強制不妊手術)に関する国家賠償請求や障害者の工賃の扱いなどに関する行政訴訟が起きています。しかし、それに便乗しようとしている悪質な団体が存在しています。 障害者解放闘争(しょうがいしゃかいほうとうそう)とは、日本の新左翼の闘争の一つ。階級闘争の視点から障害者の「解放」を目指す闘争である。 1970年代より、日本の新左翼は反差別闘争にも目を向けるようになった。障害者差別問題もその一つで、「国家権力によって障害者差別が確立された」という視点から障害者問題に取り込んだ。一時は様々な党派がこの問題に介入したが、政治色に嫌気がさして障害者自身が離反するようになったため、大半の党派はこの問題から撤退した。 そんな中、革労協系党派は今もなお障害者解放闘争に取り組んでいる。革労協は発足当初から島田事件の被告人(被告人となった男性は軽度の知的障害者・精神障害者であった。なお男性は革労協の構成員ではない。)の支援活動を行うなど、半世紀にわたって障害者解放闘争に取り組んできた実績がある。 そういう経緯から、革労協系党派には主流派・反主流派双方ともに障害者を構成員として擁している。これらの障害者は主に大学の偽装サークルにおいてオルグを行うオルガナイザーとして活躍している。ここ最近「社会科学研究会」「部落問題研究会」という名称の偽装サークルには、その政治色が警戒されて人が集まらなくなってきている。ところが「障害者問題研究会」には、ボランティアに関心を持つ学生が一定数集まってくる。そういった学生を障害者活動家がオルグするのである。 また障害者としての立場を悪用して、障害者福祉給付金の不正受給を行い、主流派が福岡県で、反主流派が東京都で相次いで摘発されている。 鵜戸口哲尚は、ミシェル・フーコーの解説をしながら、「我々は国家権力の企図するものの構造を解明し、その戦略を暴露すると同時に敵権力と具体的に対峙しなければならない/狂人と判断を下すまさにその瞬間に、社会は狂人を疎外し、排除したのである/いたずらな政治主義も同様であるが精神病者の解放を目指す闘いにとって、階級的な視点を欠落させた闘いは、たとえ現象的にはラディカルな闘いであっても、最終的には抑圧者の側にまわるであろうことは、火の目を見るよりも明らかである/最も抑圧され差別されてきたものとしての精神病者こそが、歴史の最も有力な変革主体の一人である」と述べている。 全国障害者解放運動連絡会議(ぜんこくしょうがいしゃかいほううんどうれんらくかいぎ)とは、障害者差別解消・障害者解放闘争を目的として組織された日本の障害者(身体障害者)団体及び障害者団体の連絡会である。 略称は全障連(ぜんしょうれん)。 1970年代、関西「障害者」解放委員会、日本脳性マヒ者協会関西青い芝の会連合会などの障害者団体に所属するメンバーが中心となって盛んに行われた「養護学校義務化阻止闘争」(障害者・障害児も健常者と同じように普通学校に入学できるようになるべきであり、障害者のみが養護学校への通学を義務化されることは、障害者に対する差別であるとの主張である。)(第八養護学校建設反対運動)が契機となり、1974年の準備大会を経て、1976年に大阪府で本団体が結成された。 結成大会では「1.全障連はすべての障害者差別を糾弾し、障害者の自立と解放のために戦う」という宣言が掲げられた。これは即ち、第一には障害者差別、第二に優性思想に反対するのを主眼としつつ、障害者個人の自立と解放のために活動することを表明した。ここでいう「解放」とは、「障害者への差別・偏見の常識を基盤とした健全者社会」から障害者を解放する」ことを意味すると、初代会長の横塚晃一が機関紙『全障連』創刊号の中で記している。 組織としては、各地域ブロックに分かれて活動を行う。その組織の連合体として、全国会議が形成されるという形をとっている。全障連の全国大会では全国各地の障害者団体のメンバーらが集まり、労働、福祉、教育、生活などの分科会に分かれて議論を行った。 全障連には、在宅障害者の保障を考える会(在障会)のメンバーも多く参加していた。在障会のメンバーが中心となり、全障連の中で、各地の介護人派遣制度の獲得と拡大、訪問介護員制度の充実、利用者が自ら推薦する人を登録する登録ヘルパー制度の提案・要求、「介護人派遣センター」の創設、介護ヘルパーの拡充や生活保護費の他人介護加算制度の創設やその拡充を目指して、全障連の中でも議論を重ねた。その結果、在障会のメンバーらが中心となり、1988年の全国公的介護保障要求者組合の結成に繋がった。 一方で労働分野の分科会では、重度障害者のメンバーは「障害者は、マルクス主義における労働から疎外された存在」であると定義したのに対して、軽度障害者のメンバーは、障害者の職業参加への参加には前向きで「職場の待遇改善を目指す」など、メンバー間の意見の対立も見られた。 青い芝の会は、結成当初の全障連の活動の中心を担っていたが、第三回大会で青い芝側が提起した綱領案が採択されなかったことを理由に青い芝の多くの会員が全障連から退会している。一方、大阪や奈良などの青い芝の会員は全障連に残留した。これは、離脱した側は障害者の権利を高く掲げる為には一切の妥協はせず徹底した理想主義を貫くべきとしたことに対して、残留した側は障害者の生活を安定させる為には行政とまずは交渉をして、公的介護保障の要求をしていくべきだという立場をとったからである。 2000年代以降は、障害者自立支援法への反対運動などを行っている。 結成当初から島田事件の被告人とされた赤堀政夫を支援し続けていた。また、部落解放同盟、総評といった日本社会党系の団体や三里塚芝山連合空港反対同盟とは共闘関係にあった。その一方で、障害児の養護学校への登校義務化を支持した全国障害者問題研究会(全障研,日本共産党・全日本教職員組合系)とは方針をめぐって対立した。 2010年代に入ると「階級性を喪失した体制内へと路線転換し、「政府との政策協議に展望を抱いて、介護の商品化が起こっている現状を批判しえぬ、全障連はその生命力を失った」として、赤砦社系を中心とした一部の者らは全障連から分離して、新組織『全国「障害者」解放運動共闘会議』(略称:全「障」共)を2013年12月に立ち上げた。議長は富山哲夫。機関紙は『全「障」共ニュース』。 2021年現在、全障連は、DPI日本会議に加盟している。 全障連に関係する主な人物として、初代会長の横塚晃一(全国青い芝の会)、初代事務局長は楠敏雄。他、村田実(全国青い芝の会)、永村実子(認定NPO法人 ゆめ風基金)、金井康治(「金井闘争」の当概者。)、岩楯恵美子(「岩楯闘争」の当概者。)、中川一二三(代表幹事)、八木下浩一(埼玉社会福祉研究会)、富山哲夫(宮城「障害者」解放委員会)がいる。 なお、東京都千代田区に本部を置く障害福祉事業者の業界団体の「一般社団法人 全国障害福祉事業者連盟」の略称も「全障連」であるが、この団体の全障連とは別団体である。 主な出版物 「障害者解放運動の現在―自立と共生の新たな世界」 全国障害者解放運動連絡会議 (編集)現代書館 1982年 「知っていますか?視覚障害者の暮らし一問一答」 楠敏雄 (監修)、全国障害者解放運動連絡会議関西ブロック (編集) 解放出版社 1997年 「知っていますか?障害者問題一問一答」 全国障害者解放運動連絡会議関西ブロック (編集) 解放出版社 1998年 ■当サイト普及のために | ↓真実を国民に知らせたい方はクリック! #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (人気ブログランキングへ) ご協力ありがとうございました。 ■情報提供・意見 | 老人特権の正体についての情報提供や意見がある方は掲示板でどうぞ。 ただし、wikiの編集が出来る方は、極力ご自身でページの編集をするようにしてください。 ■コメント欄 元ページ「老人特権の正体」 右派も左派も与党も野党もその首脳は中高年ばかりで若年層の意見が政治に反映されないというのは、以前から指摘されてきたことなのだが、未だに無視され続けている。「青少年が凶悪化している」などいうのはもはや疑似科学や人種差別、冤罪のレベルである。詳しくは、城繁幸『若者はなぜ3年で辞めるのか?―年功序列が奪う日本の未来』光文社新書(2006年)、城繁幸『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代』ちくま新書(2008年)、管賀江留郎『戦前の少年犯罪』築地書館(2007年)、八代尚宏『シルバー民主主義―高齢者優遇をどう克服するか』中公新書(2016年)、などを参照。 - 名無しさん 2017-02-22 18 30 56 宮本みち子『若者が《社会的弱者》に転落する』新書y(2002年)や本田由紀・内藤朝雄・後藤和智『「ニート」って言うな!』光文社新書(2006年)、なども参考になる。 - 名無しさん 2017-03-11 00 41 58 労使協調路線のおっさんと爺さんたちが一丸となって改革に抵抗する。その結果、下の世代には上の世代のツケばかりが回ってくる。 - 名無しさん 2017-04-21 17 44 59 名前 全てのコメントを見る
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飛びぬけて意義のある動画のみを集めたページ <目次> 街宣右翼の正体 ヤクザの真実【在日と同和】 by元公安調査庁の菅沼光弘氏 【放送法違反 証拠映像】吉永みち子 「我々も支持率を下げないで辛抱して支えている」 眠ったままの日本人へ~中川昭一氏が残したもの 政権交代詐欺の共犯者を暴いてみた 民主党・小沢一郎がアメリカの諜報機関DIAにマークされる 麻生太郎の心あたたまる話 「危機をチャンスに変えろ」 (前編) ~G20サミットの裏舞台 高画質 【民主党】電波料おもいっきり下げます【マスゴミ】 フランス国営放送!?「お笑い日本の実態」(工作員は内容に反論してみろ!) 中国日本省への道 小沢一郎 ~ 闇の系譜 :秘書逮捕の真相/北朝鮮との黒い関係 小沢一郎が"税金で"購入した隠し資産(10億円以上)を世界初公開 こちら毎日新聞です 西川京子議員が語る 真実の報道をしない今のメディア ■リンク切れ報告掲示板(消された動画の再アップロード依頼はここで。) 街宣右翼の正体 街宣右翼の正体 | 日本の街宣右翼は暴力団、在日コリアン、同和、北朝鮮、韓国との関わりが深い。 本当の保守愛国者は、自分達が右翼と呼ばれることを好まず、天皇陛下や靖国の英霊達の尊厳を貶めるようなことは行わない。 ヤクザの真実【在日と同和】 by元公安調査庁の菅沼光弘氏 ヤクザの真実【在日と同和】 by元公安調査庁の菅沼光弘氏 | 右翼団体の本当の目的 【放送法違反 証拠映像】吉永みち子 「我々も支持率を下げないで辛抱して支えている」 吉永みち子 「我々も支持率を下げないで辛抱して支えている」 | <掲載日>2009.11.27 テレビ朝日の放送法違反の証拠映像です。 テレビ局は民主党の応援団として、国民を洗脳する放送を続けていたことが判明。 当サイトの指摘が事実であった動かぬ証拠です。 27日、テレビ朝日の番組内で「鳩山首相が本会議中に扇子にサインしていた」という ニュースが報じられた。 その中で、コメンテーターの作家・吉永みち子氏が以下のように発言した。 「今までも、国会はいろんな角度から撮られているこがわかってる。こういうことをしたら映るかも しれないという、そういう予測がつかないもんかなと。手先のことしか考えなくなっちゃうのかと思うと やはりね。ささいなことなんだけども、こういう姿勢がね、この大変なときにね、 一生懸命、我々も支持率を下げないでね、辛抱して支えてるのに、何なんだよと。 そういうことになってしまうんで。ささいなことのようだけど、重なるとボディーブローのように聞いてくる」 【関連】 麻生太郎潰しの正体 椿事件の正体 反日マスコミの正体 テレビ朝日の不祥事年表 世論調査の正体 民主党の正体 眠ったままの日本人へ~中川昭一氏が残したもの 眠ったままの日本人へ~中川昭一氏が残したもの 政権交代詐欺の共犯者を暴いてみた 【動画】政権交代詐欺の共犯者を暴いてみた | 「自分は人気がない首相だったが、何をやってもまともに報道されずイライラすることも多かった。 在任中の印象ではなく、どう日本の国益に貢献する仕事をしたかが大事だと思っている」森元首相の弁です。 インターネットで政治を調べていけば、麻生さんだけでなく、森さん、小泉さん、安倍さんといった歴代首相の印象もガラリと変わります。 マスメディアというガキ大将のいいなりになるうちに、考える意思を失っていませんか? ガキ大将の言うままに嗜好、嫌悪し、疑問を持つことを忘れていませんか? 政治がかったるいとか言っている場合じゃありません。 政治は単なるゴシップのネタでも遠い存在でもなく、あなたの安全、自由、子供たちの明るい未来を保障するための大切なツール。 興味を持つことからはじめてください。 政治家でもどこかの団体でもその支援者でもない、あなた自身のために。 偏向報道に対する抗議は、スポンサー企業に。 我々が行動しないと、ガキ大将はますます図にのります。 民主党・小沢一郎がアメリカの諜報機関DIAにマークされる We re DIA | <掲載日>2009.10.24 DIAとはアメリカ合衆国国防総省の諜報機関です。 日本ではほとんど知られていない機関ですが、 このビデオの1分47秒頃、イメージ映像の中に 民主党・小沢一郎が登場している。 <和訳>(【資料】「米国防情報局と小沢一郎」 より引用) (黒人の方が地球を模したボールを握っているシーンから) 「アメリカ軍や政府の高官達は、その他(この部分は直接関係ないため省略致します)の 国際的な安全保障上の懸念事項についても、より深く把握しておく必要があります。 例えば、『テロリズム』、『大量破壊兵器拡散問題』、『闇カルテル』、『小火器拡散問題』、 『兵器実験』、『海外政治情勢』、『国際経済』、そして、『医療・健康問題』です。」 ここで注目すべきは、民主党、特に小沢一郎が、「国際的な安全保障上の懸念事項」として、 「海外政治情勢」という項目の中で、写真付きで紹介されていることです。 つまり、この動画からは、少なくとも、アメリカの政府機関である米国防情報局が、 民主党や小沢一郎を、“マーク”していることが窺えます。 アメリカ国防情報局 -wikipedia 麻生太郎の心あたたまる話 麻生太郎の心あたたまる話 | <掲載日>2009.08.12 マスコミは麻生総理の実績を隠蔽し、北朝鮮拉致や核問題への取り組みも正確に報じてきませんでした。 そして民主党や朝日新聞の売国行為も、ほとんどの国民は知りません。 ブルーリボンの意味・麻生太郎潰しの正体・麻生政権の実績 「危機をチャンスに変えろ」 (前編) ~G20サミットの裏舞台 高画質 「危機をチャンスに変えろ」 (前編) ~G20サミットの裏舞台 高画質 | <掲載日>2009.04.27 動画の視聴よりテキストがいい方は、ぼやきくっくり様のHP に動画の書き下ろし&要点解説があります。 この日、世界経済が一斉にダウン・銀行の連鎖倒産を招 き『怪物』は実体経済をも浸食しはじめた。 100年ぶりに目撃された「世界同時デフレ 不況」。 相次ぐ国家破たん・世界大恐慌を目前にし戦争の機運に世界が慄く中、明確な統 計データと世界第二位・総額1兆2000億ドルにも及ぶ巨額の外貨準備を武器に危機を チャンスに変えた男がいた。 「情けは他人の為ならず」政治哲学の実践をめぐる闘いに赴いた彼がホワイトハウスの演台に上がったそのとき、歴史が動いた。 「サミットで麻生総理が掲げていたアジェンダがすべて結実した。」 2009.04.03河村官房長官記者会見より 【民主党】電波料おもいっきり下げます【マスゴミ】 【民主党】電波料おもいっきり下げます【マスゴミ】 | <掲載日>2009.08.12 麻生自民党を偏向報道で叩きまくり、民主党の不祥事や売国の本性は隠蔽し続け、 民主党政権を作ろうとするマスコミの報道姿勢は、 民主党の「電波料値下げ」政策がひとつの理由になっています。 これで公平・公正な報道などできるわけがありません。 そんなことも知らずにテレビの報道を鵜呑みにしている日本国民の姿に寒気すら覚えます。 そして、原田議員の、あたかもマスコミが搾取されているかのような発言。 以下の平均年収を見てれば、原田議員がどれほどの妄言を吐いているかわかると思います。 ※主なマスコミの平均年収 マスコミ 平均年収 備考 朝日放送 1,556.7万円 朝日新聞の正体 TBS 1,549.9万円 TBSの不祥事年表 フジ・メディア・ホールディングス 1,534.3万円 日本テレビ放送網 1,405.0万円 電通 1,356.8万円 電通の正体 テレビ朝日 1,322.0万円 テレビ朝日の不祥事年表・報道ステーションの正体 博報堂DYホールディングス 1,285.4万円 ニッポン放送 1,279.5万円 中部日本放送 1,279.1万円 テレビ東京 1,225.8万円 【関連】民主党とマスコミの癒着 フランス国営放送!?「お笑い日本の実態」(工作員は内容に反論してみろ!) フランス国営放送!?「お笑い日本の実態」(工作員は内容に反論してみろ!) | ■解説■ <掲載日>2009.08.09 日本の危機的状況が、この1 本ですべて分かる入門用動画です。 お子様は両親に見せてあげてね。 美人アナが好きそうな団塊世代のオヤジどもに大量拡散して下さい! 奥様方もヨロシクです!みんなで日本を守りましょう! ※この動画で指摘されていることはすべて事実です。 中国日本省への道 中国日本省への道 小沢一郎 ~ 闇の系譜 :秘書逮捕の真相/北朝鮮との黒い関係 小沢一郎 ~ 闇の系譜 :秘書逮捕の真相/北朝鮮との黒い関係 小沢一郎が"税金で"購入した隠し資産(10億円以上)を世界初公開 小沢一郎が"税金で"購入した隠し資産(10億円以上)を世界初公開 (英語版⇒こちら ) こちら毎日新聞です http //www.nicovideo.jp/watch/sm3834656こちら毎日新聞です (コメントを非表示にする場合は、右隅のヒヨコのマークをクリックしてください。) 西川京子議員が語る 真実の報道をしない今のメディア 西川京子議員が語る 真実の報道をしない今のメディア ■リンク切れ報告掲示板(消された動画の再アップロード依頼はここで。) 当サイトにて載せた動画やurlでリンク切れとなったものを報告する掲示板です。 WEB記事がリンク切れとならないために、なるべくアーカイブやWEB魚拓 で キャッシュを取って保存しておいて下さい。 その他メンテに関する話題についても遠慮なくお書きください。 やり方 動画や記事が削除されていることを発見したら、 ↓ 同じ動画や記事が他にないか、キャッシュは残されていないかGoogleなどで検索する。 ↓ 【同じ動画・記事がある場合】 →差し替え編集する。 【同じ動画・記事がなかった場合】 →リンク切れ報告掲示板に、ページのURLと削除された動画・記事名を書き込む。 【差し替えの編集方法がわからない場合】 →リンク切れ報告掲示板にて、編集方法を教えてもらう。 ※さらなる詳しい編集方法を教えてもらいたい場合は、 「編集相談掲示板 http //www35.atwiki.jp/kolia/pages/506.html」 を利用する。 【関連】編集役割分担室・サイトの編集方法・サイト編集をされる方へ 最新のコメントログ 日本解放第二期工作要綱 が、ネット上から消えています。とても大切な事なので誰かアップしてもらえないですか。 - 名無しさん 2010-07-02 09 47 13 関西にサンテレビと言う局があるのですが、ずっと韓流ドラマ流れっぱなしで、おまけにスポンサーが創価学会!分かりやす過ぎていいんですが、ずっとあんなドラマ垂れ流して気分悪いったらないです - 名無しさん 2011-01-08 10 04 30 吉永みち子動画がリンク切れています!!誰か再掲載を! - 名無しさん 2010-08-02 21 32 27 2002W杯の時の飯島愛さんの動画、削除されてしまってますね。当時サッカーに全く興味がなく、この件を知りませんでした。お持ちの方がいたらどこかに再UPをお願いします。 - 名無しさん 2010-08-04 19 27 47 消費者金融の正体http //www.youtube.com/watch?v=fT6zfjcoRiY、http //www.youtube.com/watch?v=OBaLWNj_Fh4、http //www.youtube.com/watch?v=Ljifdu03DCE、http //www.youtube.com/watch?v=qv9ujklz_CA - 名無しさん 2010-08-18 07 35 20 ■今何が起きている? 韓国は“なぜ”反日か?リンク切れ修正 - 名無しさん 2010-08-25 20 28 10 トップページの書籍 民主党の正体-矛盾と欺瞞と疑惑に満ちた、日本人への恐怖の罠 がリンクできてませんね - 名無しさん 2010-08-25 21 15 56 ↑amazonにリンクできてないという意味でした - 名無しさん 2010-08-26 23 51 06 あはじめまして。 安と申します。 下記の詳細な事は、 http //blogs.yahoo.co.jp/ansund59 をご覧ください。 ********* 裏の政府って?! 必死になって混乱に負けないようにしてますが・・ 2007年からドラマや映画に出てくるような、想像もできない、 信じられない事をあらゆるところで絶えずに目撃・経験してますが、 でっち上げで裁判所で偽裁判官が法を悪用し判決したり、 (偽裁判官:千葉地裁民事第4部 鈴木 千恵子裁判官、20代女性) 裁判官、書記官、調査官、事務官、調停委員、受付、電話交換手がグルになり 偽裁判などの法曹界の組織的な不正・完全犯罪や 警察署を偽警官が自由に出入りし、 警官と医者などが組んで口封じの為善良な人を強制的に精神病院へ入院させたり 役所で偽公文書を発行、改ざんするなど 政治界、法曹界、警察、役所、金融、郵政、教育、医療、地域、市民団体、 通信機関などで一部の人達がネットワークを構築して組織的に あらゆる不正・悪行を行って国を、弱い人達を食い物にしてます。 これらについて、はじめは、 創価学会の仕業だと言われ、 創価学会本部や創価学会の被害者会、日蓮正宗などを何度も訪ねたり調べましたが確証がないままで、 次は、統一教会ではと言われ色々あたってましたが真相究明が駄目で、 次は、「暴力団+右翼団+政治団体(主に保守系)+ 公安警察 +政治家」の住吉会ではと 次は、「米・官・業・政・電による『悪徳ペンタゴン』と言われて・・・ 今度は、日本の保守系団体である「日本会議」の仕業だと言われてますが、 一体どうなっているのでしょうか? 確かなのは、私があらゆるところで目撃・経験してることがこれらに当てはまることです! 政治界、法曹界、警察、役所、金融、郵政、医療、教育、通信機関、地域などがネットワークを構築して 組織的にあらゆる不正・悪行をしていることです。 沢山の政治家、弁護士、裁判官、警官、役人、医者、先生、地域住民などなどを簡単に口止め、操っている事です。 何をやっても大丈夫、何をやっても悪くないとの事です。 愛国、国民の名を借りて組織的に不正・悪行をしている事です。 これらができる、闇の政府のような組織はどこの何でしょうか? これを突き止め根絶しない限り、 政権交代があっても、どんな改革でも何にも変わらない、無駄では! - 安 淳徳 2010-09-06 15 53 31 電通の正体のトップのyoutube動画、以前はみれたが、いまいくら観ようとしても「エラーだよ、もうしばらくしてから試してね」ばかり表示されるな。電通からの圧力でプロテクトでも掛かってるのかもしれん。 - 名無しさん 2010-09-23 19 11 38 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1286371465/-100←日本人がこんな言い方するワケない - 名無しさん 2010-10-06 22 58 16 http //www35.atwiki.jp/kolia/pages/660.htmlにある動画がすべて削除されています。 - フェル 2010-12-10 21 57 31 反日極左歌手・さだまさしを矢鱈と重用するNHK。 - 名無しさん 2011-02-01 13 51 43 やっぱりヘンだよ!日本国憲法 http //www.youtube.com/watch?v=PLH6aPxlAaU - 名無しさん 2011-02-04 10 46 48 出たよネトウヨによる偏向報道w - 名無しさん 2011-02-13 12 12 19 マスコミが偏向報道してるだけ。自爆乙www - 名無しさん 2011-02-16 18 06 34 石原発言捏造テロップ事件no - 名無しさん 2011-02-20 05 48 46 ↑ の映像が消されていました。 - 名無しさん 2011-02-20 05 49 34 エドマンド・バークの保守主義に学べ!〜共産党の正体 遠藤健太郎(KNN TODAY)が消されてる - 名無しさん 2011-03-03 10 40 10 松本剛明外務大臣が大韓航空機のデモ飛行に対し、搭乗自粛を要請した。ソースhttp //mainichi.jp/select/world/news/20110715ddm005010144000c.html - 名無しさん 2011-07-15 21 26 29 誰かこれ紹介してくれ。俺うpの仕方よく分からないのだ→http //www.nicovideo.jp/watch/sm15161299 - 名無しさん 2011-08-02 13 21 40 fujitvで日本開放第二期工作要綱削除されます - 名無しさん 2011-08-07 23 56 27 fujitvで日本開放第二期工作要綱がすぐに削除されます - 名無しさん 2011-08-08 00 00 10 【捏造、やらせ篇】について。絆を糸半と書くのはむしろ正しい。絆と書くのは活字で糸半は手書きの書き方。 - xxx 2011-08-13 20 42 09 「韓国に竹島を描いた古地図は存在するか 日韓古地図の比較」は載せるべきと思うけど、記事編集に自身がありません。 a target="_blank" href="http //www.nicovideo.jp/watch/sm15204618" 【ニコニコ動画】韓国に竹島を描いた古地図は存在するか 日韓古地図の比較 /a - 名無しさん 2011-08-30 22 41 27 ソウル在住の日本人留学生は、年配の韓国人から「強制連行なんて嘘に決まってる」という話を聞いた。http //blog.livedoor.jp/wildhorse38/archives/50635833.html - 名無しさん 2011-09-06 16 13 06 従軍慰安婦と教科書問題(「新世紀歓談」渡部昇一・藤岡信勝1996年)http //www.youtube.com/watch?v=IWuNm9yAhwQ feature=related。http //www.youtube.com/watch?v=IWuNm9yAhwQ feature=related - 名無しさん 2011-09-06 16 17 15 訂正。最初の動画は、http //www.youtube.com/watch?v=YlE26JZ0kZAでした。 - 名無しさん 2011-09-06 16 19 39 (522)強烈! 朝鮮学校を支援する日教組の教師!が見られません。他に動画がないかもう少し探してみます。 - 嫁 2011-09-27 22 32 18 チョンは日本を蝕む(むしばむ)寄生虫だ! 処分せよ! - Nazi 2012-12-10 15 27 14 騒音おばさんの真実を一般の国民に知らしめることはマスコミ撃退につながりますか ? - 名無しさん 2012-09-11 23 04 09 私はこの世で公開処刑をしてやりたいのは創価とマスゴミとチョン - Nazi 2012-12-10 15 30 14 最近関西・大阪近郊で読売新聞販売店と本社との押し紙訴訟の判決があったらしいです。原告勝訴で次は高裁へ進むとか。関西圏の方詳細求む! - 通りすがり 2012-10-04 06 59 19 NHKが偏向なのは隠しようのない事実。 - つ 2012-11-23 23 54 27 島根県出雲市多伎町小田高木、朝鮮部落ヤクザに父殺害、私は輪姦された - 創価学会・朝鮮部落ヤクザに父殺害された 2012-12-01 16 42 44 なんだここ犯罪者ばっかだな - 名無しさん 2013-04-19 16 07 37 土屋敏男を抹殺しよう !と言う奴は、@koliaの日本テレビの不祥事の掲示板を荒らして使用不能にした張本人です。更に、いろんなサイトに出没し一般人にホモ恨島工作員と言うレッテルを張っています。こいつは在日韓国人です(笑)。 - ただの通りすがり 2014-04-21 08 10 49 國民が知らない反日の変態低能ホモ恨島工作員に告ぐ !遺伝子レベルの犯罪民族は今すぐ恨島にお帰り下さいませ、若しくは蛆キムチ野郎は猛烈に臭いから今すぐ死んでね( ゚Д゚)<逝ってよし! - 土屋敏男を抹殺しよう ! 2017-07-12 13 01 18 神奈川県警栄署は9日、横浜市栄区亀井町21-12、屋根工事業近藤俊高容疑者(41)を窃盗容疑で緊急逮捕した。 発表によると、近藤容疑者は8日夜~9日朝、同市神奈川区菅田町の一戸建て新築工事現場で、建築資材など約60点(時価総額約6万円相当)を盗んだ疑い。 被害に遭った施工会社は約1週間前にも資材を盗まれていたため、資材の入った段ボール箱に全地球測位システム(GPS)装置を入れていた。 9日朝に段ボール箱がなくなり、同社社員がGPSを追跡。発報信号が出ている同市栄区亀井町で110番した。栄署員と同社員が捜索したところ、段ボール箱を積んだ近藤容疑者のトラックを見つけた。近藤容疑者は「自分の仕事で使うために盗んだ」と供述しているという。 (2014年3月10日08時55分 読売新聞) - 名無しさん 2014-06-02 11 12 19 知性を疑うコメントが目立つ - 名無しさん 2014-08-13 23 34 37 ↑お前一旦、黙ろうか。君が脳みそお花畑状態のパヨクで、このウィキを荒らしている最悪最低な奴だと、もう解っているんだぞ。荒らし認定されて、警察や、他のプロバイダ―に通報されたくなかったら、今すぐ「モ-ホ-恨島wwww」等の意味不明な投稿をやめて、自分が反日売国工作員であることを自覚するんだな。 - 名無しさん 2016-05-10 16 34 01 コノ様にモーホー恨島工作員はリアルゲイで兵役逃れのケツの穴で姦國に強制送還されるというコトが分かったから大阪府堺市に巣食うセルフ肛門というのは確定事項なのですよ(大爆笑) - 大阪府堺市に巣食うIQ70★姦コレで〆るコトが趣味のモーホー恨島工作員(爆) 2017-07-12 13 03 16 二次元にしか興味ないんで。千島の奥も沖縄も八島の内の守りなり。 - 名無しさん 2016-09-02 13 36 31 早く潰れないかな - 名無しさん 2016-11-11 21 49 38 投稿者のコメントは全部書き込まないで良いですよ。明らかに変態コメント。 - 名無し 2017-05-15 23 26 36 荒らしコメントの一斉削除を実施。 記事を目的の範囲内で、ツイッターにて引用させていただきます。 - 名無しさん (2020-09-05 21 06 39) 名前 ラジオボタン(各コメントの前についている○)をクリックすることで、そのコメントにレスできます。 改行したい場合は、直前に br() を半角で書き込んでください。
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X-ファイル:真実を求めて ■概要 SFテレビドラマ(海外ドラマ)「Xファイル」の劇場版第2弾。 ■あらすじ FBI捜査官が謎の失踪を遂げた。やがて、その居場所を透視出来るという神父が現れる。 神父の指摘した雪中からは、切り落とされた人間の腕が発見された。 しかし、その腕の持ち主は失踪した捜査官のものでは無かった……。 FBIは事件の異常性を感じ、かつてX-ファイルを担当していた モルダーとスカリーに協力を要請する。 果たして神父の透視能力は神から授かった奇跡なのか? それともトリックなのか? 奇跡の能力を信じたいモルダー、科学的裏付けが無いと否定するスカリー。 二人は反目しながらも事件の核心へと迫る。 やがて、新たな失踪事件が発生、事件は予想もしない方向へと進んでいく……。 ■リンク 公式サイト Xファイル - Wikipedia
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今回予告 ノルドの航空部隊を撃退した後、しばらく国境警戒のためにオディールに滞在していたトオヤ達であったが、そんな彼等の元に、本拠地タイフォンに住むトオヤの母プリスからの手紙が届いた。トオヤに対して、どうしても直接会って話さなければならないことがあるらしい。 それと時を同じくして、騎士団長ケネスの本拠地アキレスから、衝撃的な情報が伝わってきた。これまで「生まれつき聖印を受け取れない虚弱体質」と言われていたドギが、その体質の改善に成功し、君主としての力に目覚めたというのである。もしこれが真実なら、今後の伯爵位継承権問題にも影響しかねない事態である。その一方で、アキレス近辺で大規模な混沌災害が発生したという噂もある。果たして、アキレスでは何が起きているのだろうか? グランクレスト不定期キャンペーン「ブレトランド風雲録」第6話 「真実を語る意義」 混沌を収め、聖印に至れ! PC① トオヤ・E・レクナ 因縁:プリス・D・レクナ(一般人 37歳 女性) 推奨感情 メイン:家族/サブ:任意 トオヤの母。騎士団長ケネスの長女。夫レオンの戦死後は、タイフォンの領主の館の一角にて、常に喪服を身にまとい、一人静かに隠遁生活を送っている。レオンと結婚する前に、「オトヤ」という名の地球人と逢引していたという噂があるが、彼女はそれを否定も肯定もしていない。 PC② チシャ・ロート 因縁:ドギ・インサルンド(一般人 9歳 男性) 推奨感情 メイン:期待/サブ:任意 現ヴァレフール伯爵ワトホートの弟である故トイバルの次男(チシャ、トオヤ、レアの従弟)。生まれつき聖印を持てない体質と言われていたが、どうやらその体質が改善されたらしい。幼いながらも勉強熱心で、異界の農作物をこの世界で育成したいと考え、チシャに相談していた。 PC③ ドルチェ 因縁:クレア・シュネージュ(パラディン 23歳 女性) 推奨感情 メイン:任意/サブ:不安 (『ルールブック1』p.316参照) 聖印教会に所属する流浪の女騎士。かつて副団長グレン(レアの祖父)に「(レアやゴーバンを含めた)国内の貴族の子弟の教育係」として招かれ、「君主としての心得」を説き、その高潔な生き様に、幼き日のレアやゴーバンも感銘を受けていた。なお、ドルチェは会ったことがない。 PC④ カーラ 因縁:ゴーバン・インサルンド(パニッシャー 11歳 男性) 推奨感情 メイン:任意/サブ:食傷 現ヴァレフール伯爵ワトホートの弟である故トイバルの長男(チシャ、トオヤ、レアの従弟)。パニッシャーの聖印の持ち主で、正義感溢れる熱血漢。勉学は苦手で、ヴァレフールの現場のこともまだよく分かっていないが、レアがトオヤに惹かれていることを見抜く程度の直感力はある。
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【関連】 表現規制問題の正体 白人国家による内政干渉? 児童ポルノ法改正案の正体 東京都青少年条例改正案の正体 ラスト・ピュリファイ 「表現規制」を批判するフリーの同人ゲーム。舞台は近未来の東京だが、もちろん実在する東京および都内の地名とは全くの無関係。 もし、一連の表現規制法案が国会を通過したら、ラスト・ピュリファイのような世界になってしまいます。 そのため、「今まで表現規制法案なんて無関心だった」や「何それ?」で終わっていた人たちはぜひともプレイしてみましょう!! ~楽しいものを映さなくなったテレビ 年齢制限付きのホラー映画 ボール遊びが禁じられた公園 外国からの一声で規制されるゲーム がんじがらめの娯楽 あなたは現代社会に満足していますか? 隣人の顔色を伺って生きなければならない世の中に、 窮屈さを感じていませんか? 表現の自由 表現者になる自由 表現されたものを愛する自由 貴方自身が貴方であることの自由 その尊さを守るために、私達は戦います。~ imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ヴァンダル画廊街の奇跡 ラスト・ピュリファイ同様、「表現規制」を批判するライトノベル。 芸術が封じられた世界で名画が伝えるもの。 大戦の後、世界が一つの政府の元に統一された。 世界政府は表現・思想の自由こそが闘争を引き起こすとし、芸術を制限した。 旧時代の芸術は封印され、新たな芸術も文化制定の名の下に制限を受ける世界。 そんな世界でアート・テロリスト「破壊者(ヴァンダル)」は世界各地で名画を描き残し、人々を騒がせる。 ヴァンダルの目的は一体? ↑ 順次、更新・変更および追加を奨励する