約 3,292,273 件
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/163.html
条件! 勝利者の権限を錬金せよ その③ ルイズが目を覚ました時、すでに授業が始まっている時間だった。 寝惚けた頭で思い出す。 ええと、今日は、じゃなくて、昨日は、どうしたんだっけ。 小石を集めて、錬金の練習をして、失敗ばっかりして、爆発でボロボロになった。 おかげでギーシュが夜中に先生を呼びに行って、先生から治癒の魔法をかけてもらった。 ……秘薬の代金はもちろん、自分が払わなければならない。 特にお金を使う予定は無いけど、大きな出費だった。 怪我は結構酷くて、まだ身体の節々が痛い。特に右手がまだズキズキする。 ルイズは上半身だけ起こして、恐る恐る両手を出す。 左手は、転んだ拍子に擦った程度の傷だったから魔法で治っている。 右手は、爆発を一番近くで受け続けたためまだ指の皮が痛々しく剥けている。 「うっ……」 よく見れば人差し指の爪にヒビが入っていた。 さらに手の甲には火傷の痕が残っている。治癒の魔法を何度もかければ消えるだろうけど。 どうやら右手以外の怪我はたいした事ないらしい。ルイズはホッと胸を撫で下ろす。 それから――思い出す。 小石を青銅に錬金した事を。 「せ、青銅! 青銅は!?」 慌てて周囲を見回すと、机の上に昨晩錬金した青銅の塊が転がっていた。 それを見た瞬間――ルイズは目頭がグッと熱くなった。 そして、誰にも見られていないから、素直に、嬉し泣きをする。 ようやく、ようやく長年の努力が実った。 系統魔法が成功した。 真面目に授業を受け、何度失敗してもあきらめず、練習を繰り返したおかげだ。 努力が――報われた。 (一生大切にしよう、一生の宝物にしよう、この小さな青銅を) パッと世界が広がったような開放感の中、ルイズはいっぱいいっぱい泣いた。 これで家族のみんなも私を認めてくれる。 学院のみんなだって私を認めてくれる。 土系統の初歩、一番簡単な錬金とはいえ、ようやく成功できたんだもの。 もう誰にも『ゼロ』だなんて言わせない。 でも、ゼロじゃなくなったら私の二つ名は何になるんだろう? 青銅を錬金できたから青銅? 駄目だ、ギーシュとかぶってる。 錬金を成功させたという事は、自分の系統は土なのかな? ギーシュと同じ系統……ちょっとヤだ。かといって火なんてもってのほか。 風か水ならいいな、なんか綺麗な雰囲気があるし。 怪我が治ったら、風と水の初歩的な魔法の練習も始めてみようかしら? 多分、また失敗しちゃうだろうけど、何度も練習すれば必ず成功する。 だってほら、私はできたじゃない。だからできる、絶対にできる。 まるで自分が自分じゃないみたいだった。 ベッドから降りた時、自分の身体が羽根のように軽く感じて、 レビテーションやフライなんか使わなくても空を飛べそうな気がした。 意気揚々とした気持ちでルイズは着替え、 それから右手の傷を隠すために絹の手袋を両手にかぶせ、寮を出た。 教室に入ると、ちょうど『土』の授業で『錬金』のおさらい中だった。 ルイズは今日欠席という事になっていたので教室のみんなは驚いたが、 ルイズは「遅刻扱いしてください、私は授業を受けます」と言い着席する。 そして、計ったようなタイミングで――前回『事故』により中段となった、 『錬金』のおさらいを、またやりましょう、という話になった。 教師のミセス・シュヴルーズが『誰』に錬金してもらおうかと、挙手を取らせた。 ルイズが真っ先に手を上げた。 するとどうだろう、クラスメイト全員が手を上げた。それはもう高々と! 「…………ミセス・シュヴルーズ! 私に――」 ルイズが自信たっぷりに言い出した瞬間、 ミセス・シュヴルーズは慌てて一人の生徒を指した。 「で、ではミス・ツェルプストー。前に出て錬金なさい」 「はい。私は破壊と情熱を司る『火』の系統ですが、 少なくとも『錬金』で破壊をお見せするつもりはないのでご安心ください」 ドッと生徒達が笑う。笑ってないのはタバサとギーシュだけだ。 教壇の前に立ったキュルケは、軽やかに石ころを真鍮に錬金して見せる。 「よくできました、ミス・ツェルプストー。 基礎はとても大切です。ラインやトライアングルのような、 高等スペルを習うには、こういった基礎をしっかり習得する必要が――」 ルイズはキュルケが自分を挑発するようにウインクするのを見ると、 手に握っている羽根ペンが折れんばかりにギリギリと握ろうとして――。 ズキン。右手がまだ完治してない事を思い出し、涙をこらえた。 ミセス・シュヴルーズの授業が終わり休み時間となると、 キュルケが馬鹿にした笑みを浮かべてルイズに近づいてきた。 「見た? 錬金っていうのは、ああやるのよ」 「知ってるわよ、それくらい」 強気に言い返すルイズだが、いつもの通り強がってるだけだとキュルケは思った。 「ルイズも錬金程度の魔法ができるようにならないと、 本格的にジョータローに見捨てられるわよ? ギーシュはドットだけど、彼をあんなにも鮮やかに倒すなんてすごいわ。 ゼロのあなたにはすぎた使い魔よね。私がいただいちゃおうかしら?」 ガタン、とルイズは席を立ってキュルケを睨んだ。 「お生憎様、私は――ムグッ!?」 反論しようとするや、いきなり後ろから口をふさがれた。 「ま、待ちたまえルイズ!」 「あら、ギーシュじゃない。どうしたの?」 親切にもキュルケがルイズの後ろにいる人物を教えてくれた。 ルイズは、思い切りギーシュの爪先を踏んでやろうかと思った。 が、昨晩先生のところまで運んでくれた義理もあるので、グッとこらえる。 「いや、その、ちょっとルイズに用があってね。すまないがお借りするよ」 「ああ、そういえばあんたの所に行っちゃったのよね。 ジョータローは元気? それと彼の好きなワインは何か知らない?」 「えっと、ビールが飲みたいって言ってたような気がするな。それじゃ!」 そう言ってギーシュはルイズの口を押さえたまま教室から逃げるように出て行く。 残されたキュルケは首を傾げる。 「ビール……そんな銘柄のワインあったかしら?」 そしてルイズもキュルケもギーシュも気づかぬところで、顔を赤らめる少女が一人。 「ぎ、ギーシュったら。今度はゼロのルイズにまで手を出すつもり? ゆ、許せない……!」 香水のモンモランシーの怒りは沸騰したお湯のようにグツグツと煮えたぎった。 廊下に出たギーシュは、ルイズの手を握って人気の無い方へ連れて行く。 ルイズは苛立ちながらも、ギーシュになぜ邪魔をしたのか問いただした。 「ジョータローと約束しただろう、賭けの事は秘密にするって!」 「それは……そうだけど、でも! 錬金が成功した事くらい話したっていいじゃない!」 「うっ……えっと、し、しかしだね! 一度成功したからって、次も成功するとは限らないじゃないか。 基礎は反復練習が大事なのだから、一度の成功で過信するのはよくないと思うのだよ」 「ん……まあ、そうかもしれないけど」 「とにかく! ジョータローとの賭けの時間まで、みんなの前で錬金するのはやめたまえ」 ギーシュの意見を聞き、ルイズは少しうなってから首を縦に振る。 「なるほど……いきなり成功させて驚かせる作戦ね!」 「いや、まあ……うん、そんな感じ」 「そのためには約束の時間までに錬金のおさらいをしなきゃ! 事情が事情だから、今日は授業を休んでヴェストリ広場で錬金の練習をするわ」 「あー、ほ、ほどほどにね。ああ! そうそう、もう昼食の時間だ。 練習はそれからでも遅くないと思うなぁ……はははっ」 「うーん……それもそうね。朝食抜きだから、お腹空いちゃったし」 「では食堂へ行くとしようか! …………ふぅっ……」 なぜだか疲れた様子のギーシュだったが、 あのジョータローに部屋を乗っ取られたのだから仕方ないだろうとルイズは思った。 「シエスタ、いるか? 昼食の余り物をもらいたいんだが……」 昼休みが始まる少し前、厨房に承太郎がやってくると、シエスタが大慌てで出迎えた。 「こ、こんにちはジョータローさん! あ、あの、昨日は失礼しました」 「いや、謝るのはこっちの方だ。騒ぎを起こしちまったしな……すまねえ」 「い、いえ。メイジの方にご迷惑をおかけになってしまって、本当、申し訳ないです」 なぜかシエスタの態度がよそよそしい。 「ギーシュの事なら気にするな。二股かけてたあいつが悪いんだからな……」 「いえ、ミスタ・グラモンの事ではなくて、ジョータローさんがメイジだなんて知らず……」 「……メイジ? 俺が?」 「だ、だって、ミスタ・グラモンを強力な魔法でやっつけたって……」 「……やれやれ、そんな風に伝わってるのか」 平民同士として親しく接してくれたシエスタの態度が変わった理由を知り、 承太郎は素直に残念だと思った。 魔法という固定概念を持っているこの世界の住人に、スタンド能力をどう説明したものか。 かといって正直にすべて話す訳にはいかない。メイジにはスタンドが見える。 スタンド使いにとって、自分のスタンド能力を教えるという事は命を預けるのに等しい。 特に敵対するメイジはいないが、教えなくていいものを教える必要は無い。 「…………シエスタ。俺がメイジだというのは誤解だ。だからかしこまるこたーねーぜ」 「でも、ジョータローさんが魔法を使ったって、みんな噂してますよ」 「……俺が使ったのは……『スタンド』だ」 「……スタンド?」 シエスタが首を傾げるのを見て、試すならいい機会かとも思い、 スタープラチナの右腕だけを出してシエスタの目の前で拳を握ってみせた。 だが、シエスタは不思議そうに承太郎の顔を眺めたまま。 目の動きにも不自然な点はない。つまり……スタンドが見えてない。 (なるほど……どうやら『メイジ』には『スタンド』を見る力があるらしいな。 魔法を使えない平民は、スタンドを使えねー普通の人間と同じって事か) スタープラチナの腕を引っ込めて、承太郎はどう説明したものかと思案した。 昨晩、ギーシュが寝巻きに着替える時、衣類を杖で飛ばしているところを見ている。 だからスタンドで物を持ってみせたりすれば、やはり魔法だと勘違いされるだろう。 杖を持ってなかったとしても、やはり固定概念というのは崩し難いものだ。 「スタンドってのは、俺の故郷の一部の連中が使える不思議な力の事さ」 「不思議な……力……」 「だがそれは魔法じゃねーし、俺は貴族でもメイジでもない。 そこんところだけ解ってくれ」 シエスタは難しそうな顔をしてしばし考え込んだが、 笑顔を浮かべて承太郎に応える。 「私、魔法とかスタンドとかよく解りませんけど、 ジョータローさんがそう言ってくださるなら、そう思う事にします」 こうして承太郎は一応の理解を得て、シエスタから余り物の食事を分けてもらった。 そしてのんびり食事をしていると――厨房の外、ちょっと離れた場所で爆音がした。 「な、何の音でしょう?」 シエスタが不安げに承太郎に問いかける。承太郎は溜め息をついた。 「やれやれ……昨夜もうるさかったが、まだやってるみてーだな」 「痛たたた……」 ヴェストリ広場の真ん中でルイズは引っくり返っていた。 うまくいく、と確信して錬金をしてみたら、やはりというか爆発した。 「うぅ~……失敗? いえ、昨夜成功した時も爆発はしちゃってたし……」 恐る恐る、ルイズは椅子の上に置いた小石を見る。 そこには青銅……ではなく、砕けた小石があった。 「……ま、まあ一度成功したからって百発百中とはいかないわよね」 ルイズは気を取り直してもう一度錬金した。 爆発した。小石のままだった。 「……だ、大丈夫よ。一度は成功したんだから、自信を持ってやらなきゃ」 ルイズは自分にそう言い聞かせもう一度錬金した。 爆発した。小石のままだった。 「い、痛い……。でも! 次こそ……うまくやってみせるわ!」 ルイズはポケットから昨夜錬金した青銅を取り出して握りしめた。 勇気と自信が湧いてくる。 よぉし今度こそ、と青銅をしまって小石に錬金をかけた。 爆発した。小石のままだった。 「な、何で……」 昨夜、一度きりの成功は偶然だったのだろうか。 偶然ならもう一度くらい起こってもいいのに。 それとも一晩寝たせいで集中力が途切れたとか、コツを忘れたとか……。 「こ、こうなったらあの時と同じ状況で錬金すれば……」 あの時の状況=失敗しまくって意識が朦朧として全身ボロボロ。 同じ状況を作るのはかなりヘヴィだった。 「……ど、どうしよう」 今は昼休み。約束の時間は夕食後。大丈夫、まだ時間はある。 こうなったら午後の授業全部欠席して錬金の特訓あるのみだ。 ルイズは再び特訓に打ち込み、爆発音は一時間ほど続いた。 「な……何で、成功しないのよ……」 そう呟いてルイズはぶっ倒れた。
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/186.html
条件! 勝利者の権限を錬金せよ その⑤ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ 承太郎の『もう一本の腕』がギーシュの腕を掴んでいる。 相当の力がかかっているのか、ギーシュは痛みに顔を歪めて右腕を震わせる。 「貴族の決闘ってのは……横槍を入れていいもんなのか? ギーシュ」 「うっ、うぅ……うわっ!?」 右腕を捻り上げられ、ギーシュは薔薇の造花を落とした。 「ゆ、許してくれジョータロー! 僕は、ただ……」 「…………」 無言の圧力にギーシュは口を閉ざした。 何を言っても、何と言い訳しても、ただじゃあすまされない……そう思った。 助けを求めるようにギーシュはルイズへ視線を向けたが、 ルイズはいつしかうつむき、震えていた。 「る、ルイズ……」 「ねえ、ギーシュ……。私、昨日の夜、成功したわよね……『錬金』」 「あれは、えっと」 左手をポケットに入れて、ルイズはゆっくりと昨夜錬金した青銅を取り出し、 承太郎とギーシュによく見えるよう頭上に掲げた。 「私……『錬金』できたわよね? ……正直に答えて」 「あ、う……あの、ルイズ、つまりだね……えっと」 ビュン、と音を立ててルイズの杖がギーシュの胸に向けられる。 「ゼロの私でも、爆発だけは起こせるんだから」 ルイズの口調は静かで、怒っているようには聞こえなかった。 しかしギーシュは本能的に、正直に答えないと自分がどうなるかを悟った。 もう自分に逃げ場は無い、真実に気づいた二人を前にどんな言い訳も通用しない。 『正直に話す』というもっとも恐ろしい事が、一番被害を小さくする方法だった。 「すす、すまないルイズ! 昨日の晩、君が倒れている間に僕が錬金したんだ! 君が持っている青銅は、僕が錬金した物なんだァーッ!」 左手の指が開いて、ルイズの持っていた青銅が地面に落ちる。 自分が錬金したと思っていた青銅、本当はギーシュが錬金した青銅。 一生の大切にしようとさえ思った輝かしい宝物が、一瞬で屑石に変わる。 杖を握った右手が震え、ギーシュが身をよじって逃れようとする。 だが承太郎が彼を逃がさなかった。 「やれやれ……ルイズの手助けくれーなら文句を言うつもりは無かったが、 代わりに錬金して俺達を騙そうとしてたってのは……やりすぎだぜ、ギーシュ」 「ぼ、僕はただ! ルイズがあまりにも不憫すぎて……」 「それに俺を追い出すチャンスだと思った訳だ」 「それもあるけど……で、でも!」 「もういい」 ルイズが言った。声が震えていた。 「る、ルイ……」 「喋らないで!」 怒鳴って立ち上がり、ルイズは杖をしまう。 釣り上がった眼差しは怒りの炎で燃え、同時に悔しさで濡れていた。 「私を……私を『ゼロ』と呼ぶのは勝手になさい! でも! こんな侮辱は二度と許さない! 絶対に!」 焼け焦げた手袋に包まれた右手が、ギーシュの頬をぶん殴る。 承太郎より力は劣っていたが、酷く心に響く拳だった。 殴った拍子に手袋がズルリとめくれるように破れ、 火傷がまだ癒え切らぬ右手の甲があらわになった。 痛みのせいか、それとも醜い傷跡を隠すためか、 ルイズはすぐ左手を右手の甲に当てた。 痛々しいルイズの姿を前にしても、承太郎はその表情を崩す事をせずに言う。 「……今の錬金はギーシュの横槍が入った。 おめーにその気があるならもう一度、錬金をしてもいいぜ」 これが正真正銘のラストチャンス。 しかし、ルイズは――。 「この勝負、私の負けよ」 潔く己の敗北を認めた。 そしてマントをひるがえし、その場から立ち去ろうとする。 ギーシュは呼び止めようとしたが言葉が見つからず、口ごもってしまう。 だが、承太郎が呼び止める。 「待ちな! おめーが負けを認めたって事は、勝利者の権限は俺にあるって事だ。 俺が勝ったらどうするか……それをまだ決めてねーぜ」 「……あんたの、好きになさい」 「そうかい。だったら好きにさせてもらうぜ」 ルイズがヴェストリ広場を去っても、承太郎とギーシュはまだその場にいた。 解放されたギーシュは右腕をさすりながら、恐る恐る訊ねる。 「……じょ、ジョータロー。さすがに酷すぎるんじゃないか? 相手はレディだぞ」 「フンッ……。言いたい事はそれだけか? おめーは俺達の決闘の邪魔をしたんだぜ」 「……信じてくれなくてもいいが、本当にルイズが不憫だったんだ。 ゼロのくせに、あんなボロボロになるまで練習をして……。 た、確かに君に出て行ってもらいたかったって下心があったのは認めるよ! でも! 君も見ただろう? 治癒の魔法をかけたのにルイズの右手は爆発でボロボロだ。 確かにズルいやり方だったけれど、女の子を泣かせるような真似は……」 「やれやれ。二股をかけた男の言うセリフじゃねーぜ。 だがルイズの心配より……自分の心配をしたらどうだ? ギーシュ」 「ううっ……な、殴るなら、殴るといい。僕はそれだけの事をした……」 「覚悟は……できているようだな」 ギーシュは恐怖で目をつむって、歯を食いしばりながら殴られる瞬間を待つ。 恐怖に立ち向かった訳じゃない。覚悟だなんてもってのほか。 絶対殴られると確信してあきらめただけで、前向きな気持ちは一片たりとも無かった。 ルイズは部屋に戻ると、爆発で汚れた服を脱いでネグリジェに着替え、 ベッドにダイブしてそのまま動かなくなった。 眠った訳ではない。 疲れはあったが、ついさっきまで気絶していたおかげか眠気は無かった。 「……どうしよう」 錬金は結局成功せず『ゼロ』のまま。 成功なのか失敗なのかは解らないが、とりあえず召喚できた使い魔は、 決闘でギーシュに勝ち、さらに自分との賭けにも勝利して自由の身。 こんなダメダメメイジ、古今東西聞いた事がない。 多分自分は世界でもっとも劣っている出来損ないのメイジなのだ。 魔法を使えるようにと努力した。 魔法が使えないならしっかり勉強しようと努力した。 でも、どんなに努力しても……自分は報われない。 報われない。 自分を卑下する言葉が呪詛のように次々と浮かんでは消えた。 ふと、窓の外を見る。 ふたつの月が色あせているように思えた。 それでもぼんやりと月を見つめていると、少しずつ嫌な事を忘れられた。 そしてもう忘れる事はひとつも無いというほど頭が空っぽになった頃。 コンコン、と部屋の戸がノックされた。 誰だろう。ううん、誰でもいい。放っといて、と思う。 十秒くらい経っただろうか、ドアの向こうで声がした。 「入るぜ」 その声を聞いて、ルイズは「え?」と呟いて、振り返る。 ドアが開いて、黒いコートと帽子の長身の男が入ってきた。 「じょ……ジョータロー?」 「何だ、起きてたんなら返事くらいしやがれ」 そう言いながら、ドアを全開にすると大きな荷物を引きずり込んできた。 「ななな、何の用よ! それ何よ!?」 「ソファーだぜ……見て解らないのか? ギーシュの部屋から持ってきた。 賭けの邪魔をした代償だ。ついでにワインとつまみもいただいてきたぜ」 「は、はぁっ!? あんた、何言ってんの? 何でここにいるの?」 「忘れたのか、勝利者は俺だぜ? 約束通り……好きにさせてもらう」 「好きに……って、あ、あんた、どうする気よ!?」 「別に……。『この部屋に泊めさせてもらう』だけだぜ」 「ど、同情のつもり!?」 ソファーを部屋の真ん中まで引きずり込んだ承太郎は、さっそくそれに腰掛ける。 「ギーシュの部屋が薔薇臭くてな……。あっちこっちに薔薇を飾ってやがる。 情けねーが、一晩泊まっただけでギブアップだ。 だから他に屋根と壁のある寝床を探して、ここに戻ってきただけだぜ。 ……勝ったのは俺だ。好きにしろと言っからには、文句は言わせねー」 「で、でも……ギーシュに薔薇を捨てさせたり、他に解決策はあるでしょ? どうして……私の部屋なの? どうして私の部屋を選んだの?」 「さあな……そこんとこだが、俺にもよう解らん。 ただ、根性がある事だけは認めてやるぜ。ルイズ」 話はこれで終了とばかりに承太郎はワインをあおり、つまみのチーズを食んだ。 それを見て、ルイズのお腹がきゅ~っと鳴る。 そういえば夕食、食べ逃してたっけ。 ルイズは赤面して、精いっぱい強がった口調で承太郎に言った。 「そ、それ、少し分けなさいよ」 「…………」 承太郎は無言。けれど、パンとチーズとリンゴを投げて寄越してくれた。 そして何かの入ったビンも一緒に投げる。 「これ、何のビン?」 「火傷に効くポーションだぜ、右手に塗っておくんだな」 「……あ、ありがと」 お礼の言葉に微塵も反応を見せず、承太郎は無言でポケットから小箱を取り出す。 そこから白いスティックを一本出して、口に咥えた。 ルイズも投げ渡されたパンを、とりあえず一口かじって、ふと気づく。 「あ、あんた、もしかして私がお腹を空かせてると思って……」 「さあな……何の事だ? 俺は酒を一杯やってから一服しようと思っただけだぜ」 そう言って懐から金属製の小さな何かを取り出して、それを指でいじる。 すると、突如その金属から火が現れ、白いスティックの先端をあぶった。 「な、何それ? 火系統のマジックアイテム?」 「……ただのライターだ」 火はすぐに消え、承太郎はライターをしまう。 そして白いスティックを咥えたまま承太郎は息を吸い、吐いた。 鈍色の煙が広がり、ルイズの鼻腔をくすぐる。 その瞬間、ルイズは覚えのある匂いにうめいた。 「そそそ、それ! パイプじゃない!」 「……何だ、この世界には紙タバコはねーくせにパイプはあるのか」 「外で吸いなさいよ! パイプは健康と発育に悪いんだから!」 「勝ったのは俺だぜ。おめーには俺をここから追い出す権限はねえ」 勝利者の権限を持つ者、持たない者の差は明確である。 しかしルイズはパンを握りしめて、ベッドの上に立ち上がった。 「ももも、もう一度勝負よ! 私が勝ったら、それ吸うの、やめなさい!」 「やかましい! 俺は女が騒ぐとムカつくんだッ! 敗者がグダグダ文句を言うんじゃねえ! いい加減鬱陶しーぜこのアマッ!」 「ななな何よ! ちょっと不思議な力があるからって調子に乗って! 覚えときなさい! いつか、いつかぜ~ったい魔法を使えるようになって……」 ルイズはお月様にまで届くような大声で宣言する。 「あんたが私の使い魔だって事を思い知らせてやるんだから~!!」 こうして、ルイズと承太郎の奇妙な生活が再び始まったのだった。 ――ギーシュの部屋。 夜も更けたというのにギーシュは寝巻きに着替えていなかった。 ワインをあおり、ベッドに腰掛け、しかししっかりと起きていた。 「なぜ……ジョータローは僕を殴らなかったんだろう……?」 殴られたかった訳じゃない。正直に言えば殴られたくなかった。 なのになぜ、こんなにも胸がモヤモヤするんだろうとギーシュは一晩中考えていた。
https://w.atwiki.jp/allrowa/pages/387.html
錬金したらやばいのができた ◆rc417qeK9o 錬金釜が錬金を終了してしばらくたつ。 錬金中ひたすら釜の周りで走り回っていたああああだが、 いまだに錬金釜の蓋を開ける勇気がもてないでいた。 「あの材料で何が錬金されるっていうんだ……」 そもそもドラクエ6の世界には錬金釜は存在しないため何ができるか分からない。 有用な物、それこそ天空装備とか出てくれたら嬉しいが、 もしかしたら凶悪な毒ガスが錬金されて、開けたとたんに死亡とかもあるかもしれない。 「そんな死に方は嫌だよな。毒ガスで死んだとかいったらしゃれにならない」 そう思いながらもああああは少しづつ近づいていく。 そもそも支給品のほとんどを落とした以上、開けるしかないのは自明なわけで。 「よし、行くぞ……3、2、1……はあ!!」 ああああは開けた瞬間バックステップし、危険に備える。 しばらく様子を伺うが、特に何もおこらない。 ああああはそのことに安堵し、ゆっくりと錬金釜へと近づいた。 おそるおそる中身を見る。 ――16歳前後と思われる全裸の金髪美少女がその中で眠っていた。 「……」 状況が整理できないまま錬金釜の中身を凝視するああああ。 なぜ、あの材料から人間が? って本当に人間か? もしかして人形かなにかか? いや、肩は動いてるから呼吸はしてる。OK生きてるな。 眠ってるだけだ。この錬金釜って人間も入ったんだな。新しい発見だ。 いやいやそういう問題じゃないだろう。 髪は腰くらいの長さか? 結構長いな。 とりあえず胸の大きさはバーバラ程度だな。確認……ってそうじゃないだろ!? 混乱の局地にいるああああを尻目に、中にいた少女は目を覚まし、立ち上がる。 そのままああああへと向き直り言葉を発した。全裸で。 「あなたが私のマスターですね。ご命令を」 「とりあえず服を着てくれえぇぇぇ!」 反射的に答えたああああだった。 少女がカーテンを服代わりに巻きつけている間、 ああああはひたすら素数を数えつつ落ち着くための努力をしていた。 なんとか頭の中を整理し、その結果疑問が山のように噴出していく。 「マスター。作業を終了しました」 カーテンを服代わりにした少女が戻ってくる。ああああはまずは頷くことにする。 そして、まず聞かなければならないことを話す。 「改めて、俺の名前は……ぁぁぁぁ……だ。ともかくまずは君の名前と種族を教えて欲しい」 あえて種族といったのは、彼女がモンスターの一種である可能性もあったからだ。 最悪対応が変わる場合もある。 そんな思いに気づいているのかいないのか、少女は淡々をした口調で話していく。 「はい、マスター。私個人を特定する名前はありません。通常はダイヤのエースと呼んで下さい。 種族としてあえて言うなら、ホムンクルスです」 「ホムンクルス? なんでそんなのができたんだ?」 ああああは疑問の声を挙げる。 確かに錬金釜から合成されて出たというならば人工生命だろうが…… 「はい、マスター。私たちトランプの名を持つホムンクルスの基本材料は、 邪神の剣、死神の盾、魔神の鎧、鬼神の兜です。 この基本材料に他の材料を加えることで様々な能力が付加されていきます。 また能力や強さに応じて、スートやランクが決まります。 基本的に1が一番弱く12が一番強いです。 また、13は基本的にマスターが相当します。 私の場合、攻撃力の元になるのがどうのつるぎのため、最弱の1になりました」 ああああの漠然した疑問に対し、ホムンクルスとしての製造方法を答える少女。 その答えにああああは沈黙する。 「……マスター?」 少女は首を若干傾けながら問いかける。 「あ、いや。ありえない話だなと呆然としただけだ」 「そうですか。呆けてないで現実を見てくださいマスター。私はここにいます。 マスターは現実を認識できない程度の人間なんですか?」 「微妙に毒舌ですかこの少女!?」 とりあえず突っ込みを入れてからああああは考える。 それは名簿に載っていた他のトランプの名前のことだった。 ああああはまずその疑問を口に出す。 「うーん……なら、この名簿の中にトランプの名前があるのは君と同種の存在ということかな?」 「現状では情報不足ですが、推測ではそうなります。 私たち、トランプのホムンクルスは、本来マスターから100mm以上離れることはできません。 しかし、例外があります。 公営の世界最大のギャンブルである、世界戦闘系七並べカード選抜で、マスターが優勝すること。 そのときマスターは名誉と莫大な賞金を手に入れ、 またマスターが扱っていたホムンクルスは人間と同等の権利を得ます。 世界戦闘系七並べカード選抜では、マスターはキングという形で出場し…… ようはMTGや遊戯王みたいなものを勝ち抜くと思ってください」 「それはメタ発言過ぎないか!?」 「想像しやすいと思われるので。ともかく詳しいルールはこの状況では意味がないので省略しますが、 この名簿に乗っているのならば、大会で優勝したチームのホムンクルスだと考えられます。 そして現状この大会で優勝したのは1チームのみ、キングハート率いるチームです。 キングハートの真名はデータにありませんが」 以上、と続けた少女の言葉を聞きながらああああは思う。 世の中は広いな……結局よくわからん。 と。でもまぁそういう世界もあるのだろうとああああは考え直し、 今必要そうな疑問のみに考えを絞っていく。 「よくわからんが、とりあえずこの名簿のカード名は生き物なんだな」 「そう考えてよいと思います。人間形態時では機能は人間とまったく変わりありませんし。 違いとしては名前のとおりの体をカードに変化すること。 戦闘能力が普通の人間と比べると高い者が多いと言うことでしょうか。 同じカードナンバーでもマスターによって能力に差ができますが」 ああああは能力という言葉に意識を向ける。 少女に戦闘能力があれば、ここで生き残る可能性が上がるかもと思い、質問する。 「なるほど。そういえば君の能力はなんだ?」 「私自身の戦闘能力は皆無ですが、主スキルとして"合体"が使用可能です」 「"合体"?」 「マスターと一心同体になることでマスターの武器や防具として働くことができます。 マスター専用ブースターというものでしょうか」 「武器か……ちょうどなくなったし試してみてもいいかな」 「……え……えーと、そ、そうですか?!」 なにげなく軽く答えたああああに対し、 ダイヤのエースはそれまでの淡々とした口調が崩れ、急にうろたえ出す。 なんとなく頬が赤くなっているようにも見える。 「……こ、こんなところでいきなりですか。 いくら私のマスターとはいえ、出会ってすぐですよ。ちょ……ちょっと心の準備が……初めてですし」 「いや、そこで赤くなりながら言うなよ! やましいことじゃないよね、これ!?」 「そ、それでは、不束者ですがよろしくお願いします」 「だからそこスルーしないで! 聞き方によってはやばいか……ら……!?」 突然ダイヤのエースの顔が崩れる。 始めは顔を覆う皮膚や筋肉などが溶けるようにどろりとした赤黒い肉の塊になる。 次に見えたのは白い骨。それも一瞬後には肉の塊に飲み込まれる。 同様の現象は肉体全てに波及し、その場に人の形が無くなり、半液状の塊が残る。 次にその肉の塊が触手のように動き、一瞬でああああの体へとまきついていく。 同時、赤黒い肉の塊も変化し、金属光沢を帯びた物質へと変化する。 その、わずか1秒に満たない間に、鎧姿のああああが立っていた。 そしてその姿は、 「やっぱりかー!」 『な、なにか問題でも? わ、私、何か失敗しましたか? いまさらいらないからチェンジとか言わないで下さいね』 「……いや、もういいです。てかキャラ急に変わりすぎでしょう?!」 『それはきっと混ざってたDVDの影響でしょうね。9枚も入ればいろいろな人格がインプットされますし。 メタ的にいえば、どんな変な口調でも、そういうものとして済ませられるようにですが』 「そうですか……」 どう見ても魔王だった。 【1日目 昼/B-2 レンタルビデオ店内】 【名前】ああああ@ドラゴンクエストⅥ 幻の大地 【服装】どうみても魔王、それ以上の何か 【状態】Lv5、ホイミ忘却 【装備】ダイヤのエース 【持ち物】基本支給品一式 【思考】 1 いや、もうどうでもいいや 2 とりあえずこんな名前をつけた主催者殺す。せっかくなのでドラクエⅤの主人公もいたら殺す……あれ、いない? 3 マジで名前変えたいです! 4 バトルロワイアル、ヤバすぎる。マジで怖い。 5 放送ってまだなのかな? 6 千草貴子役の人、好みのタイプだ。 【備考】 ※第1回放送を思いっきり聞き逃しました。 ※ダイヤのエースが錬金されました。 ※錬金釜が壊れたかどうかは次の人にお任せです。 【ダイヤのエース@七並べ】備考 ああああをマスターとして認識しています。 人間形態時:ああああから100m以上離れられません。 合体時:ああああの能力を上げる能力。魔王っぽい装備になります。 どれくらい上げるかは続きの人にお任せです。 時系列順で読む Back そんなの、聞いてないぞ Next ナイトメアシンドローム 投下順で読む Back 歪んだネガイ Next ナイトメアシンドローム 混ぜるな危険 ああああ Red_or_Black?
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/178.html
条件! 勝利者の権限を錬金せよ その④ ルイズが目を覚ますと、自分の部屋だった。 身体のあちこちに違和感がある、何というか、絞めつけられているような。 前髪を掻き上げようとすると、額に柔らかい感触。包帯が巻かれていた。 ゆっくりと起き上がって自分の身体を見回す。 服は新しい物に着替えさせられ、右腕には手首から肘近くまで包帯が巻いてある。 指なんて包帯で真っ白だ。動かすと、ズキンと痛んだ。 痛みと同時に、結局昼食後一度も錬金が成功しなかった事を思い出す。 悔しさが込み上げてきて、胸の中が鈍く蠢いてるような気持ち悪さを感じる。 「どうして……どうして成功しないのよ!」 叫んで、ルイズは涙をこぼした。 「ちゃんと成功したはずなのに、どうして一度しか成功しなかったのよ……」 泣きながらルイズはポケットを探り……青銅が無い事に気づいた。 「な、無い! 私の青銅が……!」 飛び起きて部屋中を探す。机の上に置かれてあった、ボロボロの服も調べる。 無い、無い、無い、無い。どこを探しても、無い。 錬金を成功したという自信の証を、無くしてしまった。 ルイズは目の前が真っ暗になり、その場にへたり込んだ。 「なんで……」 呆然と、呆然と、ルイズは肩を落としていた。 それからどれくらい経っただろうか、突如静寂を破るようにドアがノックされた。 「あ、開いてるわよ!」 反射的に応えてから、相手は誰だろうと思った。入ってきたのは青銅だった。 「やあルイズ、怪我の具合はどうだい?」 「……ギーシュ。まさか、またあなたが私を運んでくれたの?」 「ああ。先生を呼んでね……三度目は無いようにと怒ってらしたよ」 ルイズは包帯で包まれた右手をギュッと握り、ギーシュを睨んだ。 「あんた、どうして私を助けるのよ?」 「決まってるだろう? 薔薇はレディを癒すものさ」 「……そうね、私が勝てばジョータローが部屋から出てってくれるものね」 「ま、まあそれもあるが……君があまりにも無茶をするから心配なんだ。 現にこんな怪我までして、いくら君が『ゼロ』でも放っておけないよ」 「あんたまさか……あいつに命令されて私を探ってるんじゃないでしょうね?」 「まさか! すべて僕が勝手にやっている事さ」 「…………あんた、意外といい奴?」 「失敬な。僕ほど心優しい男はそうはいまい」 「二股かけてたくせに」 「……薔薇は大勢の女性を楽しませるために咲くのだよ、ゼロのルイズ」 「そんな事より私が錬金した青銅を知らない?」 「あ、ああ~……あれは、僕が持っている」 「返して」 「…………はい」 ギーシュから青銅を返されて、ルイズはようやく小さな笑みを浮かべた。 大丈夫、この青銅が勇気と自信をくれる。きっとうまくいく、今度こそ。 「ところでルイズ」 「何よ」 「僕はついさっき夕食を食べ終わったばかりなのだが」 それがどうした、と思い、言葉の本当の意味に気づくのに一秒、二秒、三秒。 理解したルイズは、ギーシュに向かって怒鳴った。 「何でもっと早く言わないのよー!」 ルイズは右手の包帯を解き、新しい手袋をつけてからヴェストリ広場へ走った。 ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ いきなり、である。 ヴェストリ広場についていきなり、承太郎は凄まじいプレッシャーを放っていた。 「ほう、逃げずに来たか。褒めてやるぜ」 「だ、誰が逃げるもんですか!」 ルイズは負けじと言い返す。でも、承太郎から発せられる威圧感に後ずさりしたい気分。 ルイズと一緒に現れたギーシュは、 「ルイズに手を貸してた訳じゃない」と必死に言い訳した。相当承太郎が怖いらしい。 そんな言い訳を軽く流して、承太郎はポケットから石を取り出し、 ルイズが練習に使っていた椅子の上に置いた。 そういえば片づけ忘れていたが、気絶しちゃったんだから仕方ない。 「さあ、約束の時間だぜ。この石を青銅に錬金してもらおーか」 「ふ、フン! そんなの簡単なんだから。 さっきちょっと練習してみたら、私、見事に錬金に成功したんだからね!」 「ほー、そいつは楽しみだ。じゃあさっそく見せてもらおうか」 「のの、望むところよ!」 椅子と小石を挟んで、承太郎とルイズが向かい合う。 だが二人には決定的な違いがあった。 それは、承太郎はまた爆発して終わりだろうと思っているらしく、 椅子からやや離れた所に立っている事。それがルイズを苛立たせた。 一方ギーシュはルイズを応援するかのように近くに立っている。 まあ、承太郎と相部屋になっちゃったんだから、応援したい気持ちは解る。 そんなこんなでいよいよ運命の瞬間がやって来た。 ルイズは小石に向けて杖を構え、手袋の下の傷が痛みわずかに唇が引きつったが、 しっかりとした口調でルーンを唱え出した。 その、ほんの数秒の間にルイズの頭脳はフル回転していた。 このまま普通に錬金しても、多分、また失敗しておしまいに違いないわ。 そこで問題よ! 偶然で一度しか成功していない錬金を、どうやって今この瞬間成功させるか? 三択――ひとつだけ選びなさい。 答え① キュートなルイズは突如成功のコツを思い出し成功する。 答え② 一か八かでやってみたら再び偶然にも成功する。 答え③ 失敗する。現実は非情である。 私がマルをつけたいのは答え①だけど期待できない……。 なぜなら今この瞬間になっても成功した時のコツなんて思い出せないから。 だとしたら答えは……②しかないようね。 と、結論付けたところで詠唱が終わる。ルイズの杖が振り下ろされる。 果たして小石は青銅に錬金されるのか!? ルイズと! 承太郎の! 賭けの行方は!? (お願い――成功して!) 少女の思い――虚しく――小石は爆発した。 そりゃもう盛大に。 これでもかってくらい。 爆風でルイズは尻餅をつき咳き込む。 だがその瞳にはまだ闘志の炎が宿っていた。 (唯一成功した時も……爆発はしていた。だから、お願い――) 爆煙が、少しずつ、少しずつ、晴れていく。スローモーションのように。 ルイズは真っ直ぐに爆煙の向こうにある小石――いや、青銅を探した。 すると、ルイズの願いに応えるように爆煙の向こうがかすかに光る。 そこにある、とルイズは確信した。 爆煙が晴れたそこには、椅子の上には、鮮やかな濃緑の青銅の塊ッ! 「や、やった――」 ルイズの呟きを、承太郎の厳しい口調がかき消す。 「ルイズ……てめーの負けだ」 え? と、ルイズは口を開ける。 だって、爆煙が晴れた今、明らかじゃない。 椅子の上には、錬金された青銅。 そして、爆煙が晴れた今、明らかだった。 椅子の上の青銅に薔薇の造花――杖を向けたギーシュと、 その腕を掴むジョータローのもう一本の腕。 ……え? どういう事? 何それ? どう、して、ギーシュが、杖を……? ギーシュは顔面蒼白で、滑稽なほど恐怖に歪んだ表情で、承太郎を見上げている。 承太郎の凍るような目線がギーシュを睨み、そして、ルイズを睨んだ。
https://w.atwiki.jp/z-limited/pages/58.html
部隊員 わっか専用機…ザク・ワーカー
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/137.html
条件! 勝利者の権限を錬金せよ その① 鼻血をハンカチで押さえながらギーシュはよろよろと立ち上がる。 「ままま、参った! 降参だ!」 「やかましい! これ以上てめーを殴るつもりはねえ。 ちぃーと頼みがあるんで聞いてもらうだけだ。無論断る事は許さねえ」 「は、はい~!」 「今日から俺をてめーの部屋に泊めろ。ベッドは俺が使う。 お前は床なりなんなり余った所で寝なッ」 「わ、解った……解ったから、すごむのはやめてくれ」 「やれやれ……ようやく寝床の確保成功ってところか。部屋に案内しな」 ギーシュをぶちのめした承太郎は、周囲の野次馬が大騒ぎをしているのが鬱陶しく思えたため、とりあえずこの場は退散しようと寮へ向かって思い歩き出す。 ギーシュのマントを引っ掴んで引きずりながら。 すると小柄な足音が後から着いてきた。 「ちょっ、ちょっと待ちなさいよ!」 声でルイズだと解り、承太郎は野次馬達から離れた場所で立ち止まる。 ルイズ以外に追いかけてくる者はいなかった。 「…………」 「あ、あんた、どういうつもりよ!? ギーシュの部屋に泊まるだなんて!」 「てめーは俺の衣食住の面倒を見ると言ってたが……見ての通り、自分で何とかした。 これでてめーの身の回りの世話をする理由もてめーの部屋にいる理由も……。 きれいさっぱり無くなったって訳だ」 「そっ……そんな……。だって! あんたは、私の……私の使い魔でしょ!?」 ルイズは愕然となった。まさか、こんな事になるなんて。 使い魔がご主人様から逃げ出すなんて、いや、見捨てるなんて、ありえない。 拳を震わせながら、ルイズは涙の浮かんだ目を隠そうとうつむいて、訊ねた。 「あんた……どうやって、ギーシュのゴーレムを倒したのよ」 「…………」 「あんたの手から、別の手が出てくるのが見えたわ。あれ、何? 魔法?」 「…………」 「答えてよ。あんたが、使い魔が魔法を使えるのに、私が使えないなんて……」 「…………」 「……どうして……あんたが魔法を使えて……私は…………」 ポツ、ポツと、ルイズの足元に涙がこぼれた。 頭の上から承太郎の声が降ってくる。 「あれは魔法じゃねえ」 「じゃあ、何よ」 「てめーに話す義理もねえ。自分で考えるんだな」 「あんたは私の使い魔なのよ!」 涙声で叫ぶルイズを見て、引きずられっぱなしのギーシュもさすがにルイズが哀れに思えた。 「あ、あのー……平民君。そんなに突っぱねなくてもいいんじゃないかなぁ?」 「……こいつは魔法もロクに使えねーくせに貴族を気取りやがるいけすかねーアマだ。 それに比べりゃ威張るだけの力を持ってるてめーの方がまだマシだぜ。 だから……俺は使い魔をやる気はさらさらねーな。行くぜ、ギーシュ」 ルイズの濡れた視界から、承太郎の足が姿を消す。足音が遠ざかる。 このまま承太郎を行かせたら、もう二度と――そんな気が、した。 「じょ、ジョータロー!」 だから、ルイズは服の袖で涙をグイッと拭って顔を上げ、 両の足でしっかりと地面を踏みしめ、痛いほどにギュッと手のひらを握りしめ、ビシッと杖を突き出して、眼と指が真っ直ぐ承太郎の背中に挑む。 「私と決闘しなさい!」 バ―――――z______ン ハンカチで鼻を押さえたままのギーシュが目ん玉を引ん剥いて驚く。 「な、何を言っているんだルイズ!? 僕が勝てなかったのに『ゼロ』の君が勝てる訳ないじゃないか!」 ギーシュになんか目もくれない。 硬い意志で震えを抑え、ゼロのルイズは牙を剥く。 その瞳には勇気の光。ギーシュが承太郎に決闘を挑んだそれとは光が違う。 ルイズは知っている。たった今、目の当たりにした。 承太郎の強さと恐ろしさをッ! それを承知で挑むルイズには覚悟があった。 勇気とは怖さを知る事! 恐怖を我が物とする事ッ! 貴族としての誇りを名誉を守るため、貴族の意地を貫くため、使い魔にいいようにされる訳にはいかない。 正体不明の謎の力、ギーシュのゴーレムを倒したあの力。 それに挑むのは……怖い。 だけども引けない引いてはならない引くものか。 「そして……そしてッ! 私があんたに勝ったなら! あんたは自分が使い魔だと認め、私に従いなさいッ! ギーシュの部屋になんか行かせない、あんたは、私の使い魔なんだからッ!」 覇気を込めて言い切ったその言葉に、承太郎はゆっくりと振り返る。 彼の眼差しが真っ向からルイズの眼光と衝突するルイズの意志が気圧される! ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ 「……本気か? てめー……」 「も、もちろん! 本気も本気の、大本気よ! 私が勝ったら、私のところに戻ってきなさい。そして私がご主人様だって認めるのよ!」 「なるほど……。覚悟は……できているようだな」 ルイズの、杖を握る手に力がこもる。 まさかここで、もう、やるつもりだろうか。 作戦も何も考えてないのに。でも、逃げる訳には、背を向ける訳にはいかない。 貴族として! 絶対に! 「さあジョータロー! かかってきなさい!」 「だが断る」 ピシャリと承太郎は言い切った。 てっきりやるものだと思っていたギーシュは「えっ?」と目を丸くする。 一方ルイズは頬を赤くして怒鳴った。 「なっ、なんでよ! ギーシュとは決闘したでしょ!?」 「悪いが女を殴る趣味はねえ。てめーを殴るって事は、俺自信のプライドに傷がつく」 「うっ……で、でも! 逃げるだなんて許さないんだから!」 「ああ、逃げるつもりはねーぜ。だからちょいと賭けをしようじゃないか」 「賭けですって?」 ルイズが問うと、承太郎はかがんで足元に落ちていた何の変哲もない石ころを拾った。 何をする気だろう、とルイズは身構える。だが承太郎が声をかけたのはギーシュだった。 「お前は確か土系統のメイジだったな。なら魔法の基礎の『錬金』くれーできるだろ。 何でもいい……この石を違う何かに錬金してみせな」 「あ、ああ……解った」 すっかり上下関係を叩き込まれたギーシュは、言われるがまま承太郎の手のひらの上に薔薇を向け、短い詠唱とをして『錬金』をする。 石が光に包まれた後、承太郎の手のひらにあったのは石ではなく小さな青銅だった。 「これが俺の出す条件……てめーとの賭けだ。明日の夕食の後、さっきの広場で待つ。 そこで……石を青銅に錬金してみせな。 それができたらおとなしくてめーの部屋に戻ってやるぜ」 「そ、そんな……」 できる訳がない、ルイズは今日の授業で錬金を失敗したばかりである。 もちろん今まで一度たりとも成功した事はない。 それを明日の夕食後までだなんて、そんなの無理だ、絶対無理。 「も、もしできなかったら……」 「……『できる』か『できねー』かを訊いてるんじゃねえ。 俺は『やる』か『やらない』かを訊いてるんだ」 「うっ……わ、私は……」 承太郎の手が一瞬増えたかと思うや、 錬金された青銅がルイズの両足の間に物凄い勢いで投げつけられ地面にめり込む。 「さあ! 『やる』か! 『やらねー』のか! ハッキリ言葉に出して言ってもらおうッ! ルイズ!」 承太郎の有無を言わせぬ迫力にルイズは後ずさりをしそうになる。 少しでも気を抜いたら、膝が砕け尻餅をついてしまいそうだ。 自信なんて無い。勝てるかどうか解らない。 不安でたまらない、賭けを受けるのが怖い、でも、でもでも! 言ってやる。 ただ一言、言えばいい。 ルイズは、震える唇で、ハッキリと大声で応えた。 「や……『やる』わ! その賭け、受けて立とうじゃないの!」 それをしっかりと聞き届けた承太郎はくるりと背を向けた。 「賭けは成立した……。ギーシュ、この事は誰にも話すな。 今回みてーに野次馬が集まると鬱陶しいからな……」 「わ、解った。誰にも言わないよ」 承太郎は歩き出す、ギーシュも慌てて後をついていく。 ルイズは、一人取り残されて、手が痛くなるほどに杖を握りしめた。 承太郎が角を曲がって姿が見えなくなるまでずっと、彼の背中を見据えていた。
https://w.atwiki.jp/arch-angel/pages/39.html
大天使の息吹でぃくしょなりぃには大天使の息吹で今まで出た重要語句を記録していくところである! さぁ、みんなででぃくしょなりぃを完成させよう! あ行 か行 クテラノドン 絶滅危惧種の生物。ご飯を食べる時に現れる。 さ行 3オク 値段は?って聞かれたらとりあえずこう答えとくこと。 た行 ちちんぷいぷいチェチェン半島 大天使の息吹公式おまじない。唱えてから何かすると何かが起こる!かもしれない。 な行 は行 バンズる 動詞。ギャグが滑った時に使用する。すべったと同意語。 ま行 や行 ら行 わ行
https://w.atwiki.jp/aniwikigalaxystar/pages/913.html
『天使の弓』 ドラゴンクエスト9 攻撃力「142」 レア度「★★★★」 特殊効果「あくま系に特攻(ダメージ1.2倍)」 説明文『天使に宿る 聖なるチカラを うちだす弓』 装備可能な職業「魔法戦士、レンジャー、賢者」 弓スキルを極めればどの職業に就いても装備可能。 入手方法 『宝の地図の洞窟』 地図名が「残された、見えざる、あらぶる、とどろく、大いなる」の敵ランク11-12のランクS宝箱から↓ 『ほしくずのつるぎ、きしんのまそう、サウザンドダガー、ひかりの杖、グリンガムのムチ、しゅらのこん、竜王のツメ、ひっさつのおうぎ、グレートアックス、大地くだき、メテオエッジ、天使の弓、けんじゃのせいすい、おもいでのすず、せかいじゅのは、リサイクルストーン、天使のソーマ、きんかい、オリハルコン』のいずれかの中からランダムで入手できる。 もしくは強力なモンスター『パンドラボックス』の場合もあるので要注意!! また、錬金が大成功しなくて出来上がった「ケルビムの弓」を『リサイクルストーン(1個)』で再び「天使の弓」に戻すことができる。 錬金用途 「天使の弓×しんかのひせき(1個)×イエローオーブ(1個)」の組み合わせで『大天使の弓』が出来上がる。
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/215.html
第175話:そんな大事なものなんだ……これ 作:◆xSp2cIn2/A 「かはは! やっぱりか!」 人間失格の殺人鬼は、茂みに飛び込み影を見た瞬間、確信したようにつぶやいた。 そこに居たのは中学生くらいの、やけにグラマーな少女だった。 その少女は、手に持った鉄パイプを杖のようにつきながら、左足を引きずっている。 「ぼ……ボクの…わっか……かえし…て」 「ぎゃはははは! 何のことだかしらねーが、とりあえず寝てもらうぜ」 出夢はそう言うと、一瞬で少女に肉薄し、鳩尾に拳を叩き込む。 「ぼ…ボクのわっ……」 ドズン! 「うっ!」 ドズン! すごく嫌な音が、僕の耳に響いた。 出夢くんの一撃を喰らって体が半分に千切れてなければいいけど…… 物凄い音の後、肩に小柄な少女を担いだ零崎と出夢くんが、茂みの中から出てきた。 「凪、やっぱりあいつだったぜ」 あいつ? 知ってる人かな? 「あー糞ッ! ここまで手加減するとこっちが気持ち悪くなる」 なんだかとんでもないことを言ってる出夢くんは置いといて。 「知り合い? それにしては随分乱暴に扱ってるけど」 放り投げるように少女を木の下に置いた零崎を見て、ぼくは凪ちゃんに聞いた。 「あぁ、さっき言ってた「ぴぴるぴ」のガキだ」 零崎が答える。 え? と言うことは、こんな風にしても意味が無いんじゃないのだろうか? ぼくの思っていることを察したのか、零崎がさらに答える。 「あぁ、本当は殺っちまおうかと思ったんだが、今回はさっきと様子が違ったんでね」 「様子が違った?」 「あぁ、さっきは「ぴぴるぴ」しか言わなかったんだが、今度はわっかを返せだの何だの 言った上に、殺気が全く感じられなかった」 ? どういうことだろうか? しかし、わっかをここまで取り返しにくるということは、 あの零崎が持っているわっかは、かなり重要なものなのだろう。そう、少女の生死にかかわるような。 そのとき。 「ん……うぅ………ハッ!」 さっき気絶させたばかりの少女が、勢いよく立ち上がった。 「なッ! どういう体してんだよ!」 零崎が驚愕の声を上げる。 「チッ!」 再び駆け出そうとした出夢くんを、凪ちゃんが止める。 「まて、今のあの子なら会話が成立するかもしれない」 「ボクのわっか……かえして」 立ち上がった少女は、視界に零崎を捉えると、今にも泣き出しそうな声を出す。 うぅ! なんだか凄まじい罪悪感がっ! 「わかった、オレの質問に答えたら返してやろう」 凪ちゃんの言葉に振り向く少女。おぉかなりの美少女だ。 「こたえる……ボク答えるから……はや…く……うぅ!」 なんだかぼくたちが寄ってたかって、あの娘を虐めてるようだ。ていうかエロい。 「まず、なんでそんなに、あのわっかが欲しいんだ?」 「ぼ、ボク達天使は…うぅ! 天使のわっかが無いと……」 そこで少女は顔を赤らめる……って! 天使って言いましたか? あの娘は! 「げりぴーになっちゃうんだ……」 うわぁ………げりぴーって……… 「「「「やな天使」」」」 ぼく達四人の声が見事にハモった。 【戯言ポップ】 (いーちゃん/零崎人識/匂宮出夢/霧間凪) 【F-4/森の中/1日目・05 45】 【いーちゃん】 [状態]:健康 [装備]:サバイバルナイフ [道具]:なし [思考]:ドクロちゃんに質問。休息をとる 【霧間凪】 [状態]:健康 [装備]:ワニの杖 サバイバルナイフ 制服 救急箱 [道具]:缶詰3個 鋏 針 糸 支給品一式 [思考]:上に同じ 【零崎人識】 [状態]:平常 [装備]:天使の輪 [道具]:デイバッグ(支給品一式)血の付いた出刃包丁 [思考]:惚れた弱み(笑)で、凪に協力する。 【匂宮出夢】 [状態]:平常 [装備]:??? [道具]:デイバック一式。 [思考]:生き残る。いーちゃんに同じ 【ドクロちゃん】 [状態]:頭部の傷は軽症に。右手腱、左足腱は、杖を使えばなんとか歩けるまでに。 天使の輪もない。 [装備]:鉄パイプ [道具]:無し [思考]:ボクの天使のわっか返して! ※能力値上昇中。少々の傷は「ぴぴる」で回復します。 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第174話 第175話 第176話 第153話 時系列順 第198話 第134話 霧間凪 第170話 第134話 いーちゃん 第170話 第134話 零崎人識 第170話 第134話 匂宮出夢 第170話 第125話 ドクロちゃん 第170話
https://w.atwiki.jp/arch-angel/
自称まったり最大手! 大天使の息吹! ここはMMORPG Angel Love Onlineのゼウスサーバー内でまったりと活躍しているギルド【大天使の息吹】のギルドホームページです。 あなたで - 人目の来訪者ですb 今日は - 人来たよ~。 昨日は - 人来たねぇ。 あの・・・気づいてしまいました・・・もう・・・2014年です 今年もSS撮影会やりますよー☆ 毎年ウン百ウン十ゴニョゴニョ人も動員する一大イベントですよ! インストールしないと乗り遅れるぞ! 開催地:聖光城らへん 開催日:未定 コチラが昨年のその様子です! この湧き上がる熱気と人の数に圧倒されますね。 え?5人しか見えない?またまた。たくさんいるじゃないですか。 参加希望の方はBBSに書き込みをしたあとはもう振り返ってはならない・・そう・・・あなたの後ろにも・・・ 今年巻き起こるラベノミクス・・・その三本の矢とは!? カミングスーン みな様お元気ですか!? 見た人はBBSに書き込みしてください^-^ 集合写真 新しい機能をためそう! 今までの集合写真がランダム表示されるぞ! ラクガキ帳を再利用してみようZe ギルドのアイドル ギルドのアイドルつっちーです。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ラピのアイテム.jpg) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (遊びのヒトコマ.jpg) ラピサンのカラフルな手持ちアイテムです。これがすべてではない。右は遊びですw 熱気功を集めましたw 放置は監獄行きだZE★ エンジェルラブオンラインオフィシャルホームページ (C) 2006-2007 UserJoy Technology Co., Ltd. (C) 2006-2007 Q Entertainment Inc.