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中東諸国と米軍の戦いを題材にした仮想シナリオ。 あらすじ 200X年 突如、アラブ連盟が米国との関係を破棄した。 その理由は「自分達の国のことは自分達で決める。」 アメリカは愕然とした。この前まで同盟国と思っていたクウェートやカタールまでが合意し米軍の入国を拒否したのだ。 イスラエルはもはや陸の孤島だった・・・。 (OPより) 入手先 戦国史旧作シナリオ復興委員会 備考 シナリオデータ シナリオ名: 第五次中東戦争 ~スエズを血に染めて~ 作者: 島左近 現バージョン: - 最終更新: 2003年5月23日更新 動作環境: SE○ FE◎ 旧◎ 規模: 中東 開始年月: 1999年8月 大名家数: 8 城数: 8 武将数: 34 攻略難易度表(難 S ~ F 易) S A B C D E F キャプチャ画像 リプレイサイト 関連項目 以下、加筆求む
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4.プールサイド、血に染めて 『機動戦士ガンダム』第28話「大西洋、血に染めて」より。 邪神の見えざる手(122p7行目) 経済学用語「神の見えざる手」。誰もが一度は聞いたことあるのでは?大元のアダム・スミス『国富論』には「見えざる手(invisible hand)」と一度出てくるだけで、誰が「神の」とか言い出したのかは謎である。 英語で言うとタイムジャッジドオール(123p7行目) 『仮面ライダーOOO』のED曲の一つ「Time judged all」。タジャドルコンボのテーマソングである。タ~ジャ~ドル~♪ お前のものは俺のもの、という邪神特有のジャシニズム(123p7行目) おそらく日本一有名なガキ大将の哲学、ジャイアニズム。 私の愛情、愛情!(124p12行目) 『這いよる! ニャルアニ リメンバー・マイ・ラブ (クラフト先生)』ED「恋する乙女のカタルシス」の歌詞の一部。「あなたは友情?友情? 私は愛情?愛情?」 歌は気にしないでください。(124p14行目) 『仮面ライダー000』第1話、初めてオーズに変身して困惑している映司に対してのアンクの台詞「歌は気にするな!」。 「タットッバ タトバ タットッバ♪」串田ボイスで流れるテンション高い歌に視聴者も困惑した。 Q&B食品(125P1行目) フサンの謎の七味(2行目) 前者はまどかマギカのキュウべぇ+スパイス類を扱っているS&B食品。昔は5/8チップなど菓子類も製造していたが。 なお、同社創業時の商品はカレー粉だが、元々イギリスで最初にカレー粉を発売したクロス・アンド・ブラックウェル(C B)に因んでS Bと名付けたとか。 後者は「フサンの謎の七書」。ニャルラトホテプについて書いてあったりするらしい。 「コシのあるうどんに~味の調和ってんですかね!」(125p6行目~8行目) 『ジョジョの奇妙な冒険 第4部』でモッツァレッラチーズとトマトのサラダを食べた時の虹村億泰のセリフ。 「サッパリとしたチーズにトマトのジューシー部分がからみつくうまさだ!チーズがトマトを! トマトがチーズを引き立てるッ!『ハーモニー』っつーんですかあ~ 『味の調和』っつーんですかあ~っ」 味に目覚めたアホ(同9行目) こちらも同じくジョジョPART4より、辛いものはニガテだった虹村億泰(バカ)が娼婦風スパゲッティを食べた時のリアクション「味に目覚めたぁーっ」。 私にはまだ作れる料理があるんです……こんなに嬉しいことはありません!(128p17行目) 『機動戦士ガンダム』アムロ・レイのセリフ 「僕にはまだ帰れる場所があるんだ。こんなにうれしいことはない」 タカとクジャクとコンドルの肉です(128p17行目) 『仮面ライダーOOO』にて、オーズがタジャドルコンボに変身する時に用いるメダルがタカとクジャクとコンドルである 青春時代が夢だったなんて後から思わないように(129p12行目) 森田公一とトップギャラン「青春時代」より 「青春時代が夢なんて あとからほのぼの想うもの」 「我々のティーンエイジという限られた時間は~離れていくんです。そして」(130p1・2行目) 『ファイナルファンタジーⅧ』より、ラスボス「魔女アルティミシア」の最終形態が言い出す台詞。 「思い出したことがあるかい」「子供の頃を」「その感触」「そのときの言葉」「そのときの気持ち」「大人になっていくにつれ」「何かを残して 何かを捨てていくのだろう」「時間は待ってはくれない」「にぎりしめても」「ひらいたと同時に離れていく」「そして…」 プレイした事のある人ならご存知の通り(無くても画像検索かければ一発)、このアルティミシア最終形態には「顔がない」。ニャルラトホテプとは無貌つながり。 壁にでも話してるといい(130p8行目) 『ファイナルファンタジーⅧ』の主人公スコールがキスティスから悩み相談を持ちかけられたときの心の声。 (だったら壁にでも話してろよ) 信じ続ければどんな明日でも乗り越えられそうな曲だった(131p9行目~) 『仮面ライダーOOO』のED曲「Got to keep it real」の歌詞の一部。 「信じ続ければ Got to keep it real どんな明日でも 乗り越えられる」 何百分の一かの確率でボイスが『疾風!』になるらしい(132p15行目) 『仮面ライダーW』のサイクロンメモリは夢の中の江戸時代編ではメモリボイスが『疾風!』になった。それを再現したカプセルトイのメモリはシークレットのレアである。 モンスターハスターポータブル3(133p5行目) ご存じPSP用ソフト『モンスターハンターポータブル3rd』からちなみに元ネタだと集会欲情クエスト→集会浴場クエスト、噂長クエ→村長クエである。134p5行目のたまたま行商の人が半額セール~も同作品ネタ。 「噂長」は比嘉智康の『ギャルゴ!!!!!』からの借用か? エコエコアザラシ(133p17行目) 古賀新一『エコエコアザラク』から。こちらはオカルト漫画であり、間違ってもエコ漫画ではない。ちなみに『クレヨンしんちゃん』の番外話で「エコエコアザラク エロエロアザラシ」という呪文が度々出てきていた。 柴田ヨクサル『エアマスター』でも乾蓮華の呪文として出ている。 本当は一等のゴールドカードが(135p6行目) 『ドラゴンクエストII』の福引所の一等賞品。効果も同じで店で3/4の価格でアイテムが買える。 福引きで当たったチケットに記載されているプール施設(139p1行目) 「ガトーキングダム サッポロ」。札幌市北区の北端,東茨戸(ひがしばらと)所在。川を渡った石狩市には「ばらと霊園」がある。無料シャトルバスは地下鉄南北線「麻生」駅ならびにJR札幌駅より運行。 バブル真っ盛りの1988年に「札幌テルメ」として開業したものの,1997年にたくぎん(北海道拓殖銀行)が破綻したあおりを受けて経営破綻。その後,菓子製造業「シャトレーゼ」が買収して2002年に再出発。 ひとは見た目が九割(141p5行目) 竹内一郎『人は見た目が9割』から。この微妙な表記の違いは何だろう。 『血溜まりでスケッチでもするつもりですか!』(141p14行目) 『魔法少女まどか☆マギカ』の一部での俗称が「血溜まりスケッチ」。キャラクターデザインがひだまりスケッチ原作者の蒼樹うめであることから言われている。キャラクターデザイン+魔法少女に釣られて視聴し、SAN値を削られた人は少なくないはず。 男の仕事の八割が決断、そこから先はおまけみたいなもの(142p5~6行目) 『仮面ライダーW』のおやっさんこと鳴海荘吉のハードボイルドな名台詞 邪教の施設で行われる怪しい合体の儀式(148p10〜11行目) 女神転生シリーズの悪魔合体 『宇宙陰陽の構え』(150p15行目) 『ウルトラファイト』第134話サブタイトル 『宇宙天地魔闘の構え』(150P17行目) 『ドラゴンクエスト・ダイの大冒険』の大魔王バーンが使う天地魔闘の構えから この準備体操を極めることにより~六十三パーセント上昇します。(151p2行目~3行目) 映画『リベリオン』に登場する格闘術、ガン=カタの説明より。 コォォォォォォ ~ いつまでも若さを保つ事ができる。(151p7行目~16行目) 『ジョジョの奇妙な冒険』第1部及び第2部に登場する呼吸法「波紋法」の事。「……一秒間に十回呼吸する。その次は~」のくだりはPART2「戦闘潮流」に登場した波紋法の師範代、メッシーナとロギンズの台詞から。 「……この呼吸法をマスターすれば~」以降に並べ立てられてる事はPART1「ファントムブラッド」でウィル・A・ツェペリがやった事。 『隣り合わせの灰と青春』(152p1行目) 『小説ウィザードリィ 隣り合わせの灰と青春』(著:ベニー松山) お願いしゃうたっ!?(155p3行目) 『仮面ライダーOOO』に登場するコンボの一つ、シャウタコンボ。 などと意味不明の供述を繰り返しており~(155p11行目) ニュース番組等の犯人の供述でよく聞く事ができるマスコミの定型句「~と供述しており~」。転じて、ネット掲示板での煽り文句にも使われる。煽り目的なので「意味不明の」と付けているのであって、決して公の場で使ってはいけない。 「……私とニャル子は~己の欲望を発散させることが出来ない」(157p11行目~14行目) 『新機動戦記ガンダムW エンドレスワルツ』より、ヒイロ・ユイと張五飛のやりとりが元。 「俺と貴様はこうして戦っている!戦っているときこそ、俺も貴様も充実しているのではないのか!」 「俺と貴様は同類だ!戦うことでしか、己の存在意義を見出すことができんのだ!」 『お肌の触れ合い会話』(157p16行目) 『機動戦士ガンダム」特に0083よりヘルメット同士を接触させ、振動を用いて行う会話方法 戦艦やMSの装甲を直接触れ合わせ電波を伝える接触回線のことも指す 『最後の晩餐』(158p6行目) 本のタイトルは、キリスト処刑前夜の晩餐を指す事跡。レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画が特に有名。 内容は『超時空要塞マクロス』(TV版)より、柿崎速雄少尉の死亡シチュエーション。 また、PSPゲーム『マクロストライアングルフロンティア』シリーズで柿崎をパイロットのサポートにすると使える必殺技の名前が「最後の晩餐」。柿崎の断末魔とともに彼の死因である攻撃判定を持った暴走バリアを展開する。駄目です!間に合いません!うわぁぁぁぁぁ! これが若さだ。(163p7行目)そんな子供は修正されそうな気がするので(163p8行目) 『機動戦士Ζガンダム』にて、カミーユに修正という名の鉄拳制裁を受けた時のクワトロ大尉の感想が「これが、若さか…」。 その前のカミーユの台詞が「歯ぁ食いしばれ!そんな大人、修正してやる!!」。 男の名前を女と間違えただけで、その後の人生が急転直下したという悲話(163p9~10行目) 『機動戦士Zガンダム』のジェリド・メサ中尉のこと。 詳しくは第2巻の「はるかに遠き、夢の形見は」を参照。 「あんたが欲情すればするほど~わたしは今でも、主役を張っている」(165p8行目~12行目) 『新機動戦記ガンダムW エンドレス・ワルツ』より、ヒイロ・ユイと張五飛のやりとりが元。 「お前が戦えば戦うほど、平和への犠牲が無駄になっていく!もう気づいているはずだ!」 「だから兵士はいらんのか!平和のためだけに生きた兵士は、切り捨てるのか!」 「五飛、トレーズはもういない!奴はお前が倒したんだ!」 「違う!俺は今でも、奴と戦っている!」 「白黒ネクロはっきりさせましょうか!」(165p15行目) 多宇部貞人のラノベ『シロクロネクロ』。 「ここで決めなければ這い寄る混沌が廃ります!」(165p15・16行目) 『スイートプリキュア♪』キュアメロディ・北条響の決め台詞「ここで決めなきゃ女がすたる!」。 「気合の灼熱コンボ、見せてあげる」(166p6行目) 『スイートプリキュア♪』キュアリズム・南野奏の決め台詞「気合のレシピ、見せてあげるわ!」+『仮面ライダーOOO』ラトラーターコンボの異称。 166p14行目あたりから167p2行目にかけてのことも、ラトラーターコンボの必殺技である熱線放射「ライオディアス」から。初披露となる第9話において同コンボは、このライオディアスによって川を蒸発させている。 心に花が~絶賛枯死中だろう。(167p4行目) 『ハートキャッチプリキュア!』の基本設定。敵が心の花が枯れかかっている人の心の花を抜き、それを元に手下となる怪物(デザトリアン)を作成する。 「クー子、私はあと何回ボコれば ~ 教えなさい、クー子」(167p5行目~6行目) 『新機動戦記ガンダムW エンドレスワルツ』のヒイロ・ユイのセリフ 「五飛…俺達はあと何人殺せばいい…俺はあと何回、あの子とあの子犬を殺せばいいんだ…ゼロは俺に何も言ってはくれない…教えてくれ、五飛!」 話の都合を洞察できない男は排除すべきよ(168p8~9行目) 『機動戦士Ζガンダム」最終回でのシロッコの台詞。「世界の都合というものを洞察できない男は、排除すべきだ」 だがちょっと待ってほしい(169p5行目) 朝日新聞が社説・コラムなどでよく使う言い回しである。 「泳ぐのなら早くしなさい。泳がないなら私は帰るわ」(169p2行目) エヴァ第壱話、碇ゲンドウの台詞「乗るなら早くしろ。でなければ、帰れ!!」 私、どういうのを~笑うといいわ(169p9行目) エヴァの有名なあのやり取り。ルーヒー一人でやってるけど。 両肩から両脇にかけてベルトがH字状に結ばれており~(171p6~8行目) 「仮面ライダーW」に登場する仮面ライダーエターナルのマキシマムスロット 「さて、稼ごうかな」(171p11行目) 『仮面ライダーOOO』でバースに変身する伊達明が変身前に言うセリフ「さーて、稼ぎますかね」 「クー子!私以外に主役なんて~」(172p2~4行目) 「新機動戦記ガンダムW』のヒイロとミリアルドのやりとり。 「ゼクス!強者などどこにもいない!人類全てが弱者なんだ!俺もお前も弱者なんだ!」 「まだだ!私はまだ、自分を弱者だと認めたわけではない!」 「さあ、あなた達の罪を数えなさい」「今更数えきれますか」(172p5~6行目) 劇場版『仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ』のダブルとエターナルのやりとり。 「さあ、お前の罪を数えろ!」「今更数え切れるかぁっ!」 「昨日までの時点では99822」(172p7行目) 『新機動戦記ガンダムW」より、トレーズ・クシュリナーダの名セリフ。「貴様の為に、何人の人間が死んだと思っているんだ!」 と問われて、即座に戦死者の数を返した。しかも全員の名前を覚えている。なおトレーズ自身は10万10人目の戦死者。 「これは全部太陽のせい」(172p17行目) カミュ『異邦人』より。殺人の動機を問われた言い訳を太陽のせいにするのと、冒頭の「ママンが死んだ」というくだりばかりが妙に有名なフランス文学である。 「ヒロ君とはね、フォークの数が違うの。二十六本、どこまで耐えられるかな?」(173p3行目) 『仮面ライダーW』夏の劇場版に登場した敵、仮面ライダーエターナルを意識していると思われる。 エターナルはガイアメモリを最大二十七本同時装備できる(ただし実際に装備したのはA~Zまで一本ずつなので二十六本)。まさに「メモリの数が違う!(劇中の台詞より)」のである。 そのシーンで頼子が装備していたフォークホルダーのベルトも、仮面ライダーエターナルを意識していると思われる。 「……暑っ苦しいですねここ。ん、出られませんかね。おーい、出してくださいよ、ねえ」(174p9行目) TV版『機動戦士Zガンダム』の、シロッコを討ったあとの精神崩壊したカミーユのセリフ 「あぁ大きい 彗星ですかね?いや違う違います 暑苦しいですねここ…おーい開けてくださいよぉー」 「大きな星が点いたり消えたりしている。アハハ、大きい...彗星かな。イヤ、違う、違うな。彗星はもっとバーって動くもんな。暑っ苦しいなココ。ん...出られないのかな。おーい、出し下さいよ...ねぇ」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい~」(174p10~12行目) 『ひぐらしのなく頃に 目明し編』で、園崎魅音が園崎詩音に放ち続けたセリフ。北条沙都子を磔にして何度も刺して拷問する詩音に対して魅音が命乞いをするものの、それに対し詩音が「1000回ごめんなさいって言ったら沙都子を解放してあげる」って返答。そのため魅音が「ごめんなさいごめんなさい~」と言い続けるものの、結果として詩音は沙都子を殺害した。 『ひぐらしのなく頃に』では結構有名なセリフで、魅音・詩音の他にも鬼隠し編では主人公の前原圭一の自宅を訪れた竜宮レナが玄関前でうわ言の様に呟いているなど、登場キャラの主だった面々が何らかのシーンで「ごめんなさいごめんなさい~」と喋っている。 ただ、「刺す」絡みだと矢張り魅音・詩音が元ネタってことになるかと・・・・・
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登録日:2010/10/15 (金) 22 34 07 更新日:2024/01/11 Thu 21 49 41NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 GUNDAM_WAR GW かつての絶望 ガンダムウォー デッキ 最凶 消えるべくして消えた存在 緑単水ランデス ※この項目はカードゲームの専門用語とガンダムウォーの専門用語が多分に含まれます。 緑単水ランデスは2004年頃の環境下で流行ったGUNDAM WARのデッキタイプの一つ。通称、水ランとも水ガルマとも。 (キャノン・イルフートや死の旋風を除けば)ガンダムウォー史上最も凶悪なデッキとして、赤単アフリカやブーストタイタニア(通称:ブータニア)と共に恐れられていた。 そのデッキコンセプトは相手の国力、つまりGを破壊し尽くし、何もさせず殴り勝つ凶悪な戦術。 ちなみにランデスとは、Magic the Gathering用語の土地破壊「ランドディストラクション」の略。 ガンダムウォーではGが土地にあたる為この名がついた。 現在はメインとなる制圧作戦の制限化や強行偵察の禁止化、更には他のG破壊もタメGにより対策が為され消滅した。 しかし、これほどの凶悪な戦術がかつてはまかり通っていたという事がむしろ恐ろしい。 この項目では各カードの役割をカード種類別に解説する。 〜ユニット〜 ドップ 一国のキャントリップユニット。 エラッタによりクイックがはずされるまではガトルも採用され、キャントリップだけで超ドローが可能だった。 サイド3 ドップと同じく一国キャントリップユニット。 宇宙防衛の要。 よくコロニーなのに水中仕様にされていた。 シーランス 一国水持ちクイックユニット。 他に水持ちがいるとキャントリップ効果と戦闘配備が付加され、破壊されるとドロー可能なデッキ回し要因。よくガルマが乗っかって自爆する。 ガルマ専用ドップ クイック持ちの二国キャントリップユニット。 シーランスやドップを強化する能力を持つ。 やはりよく水中仕様にされ、ゾックに回収される。 ゾック 十一弾で登場した水ランデスのメインアタッカー。 追加コストでシーランスや水中仕様のサイド3を回収して使い回すシナジー効果を持つ。 パワーも二国で0/3/3と申し分ない。 ズゴックE(シュタイナー・ハーディー機) 水ランデスのメインアタッカーその2。 部隊が水持ちのみの場合水持ち以外ブロックできなくする能力を持つ。 コイツどシャアズゴ、更にシーランス等にガルマが乗っている部隊が攻めてくると絶望。 シャア専用ズゴック 十一弾にて登場した水ランデスのメインアタッカーその3。 戦闘配備を持ち、相手にダメージを与えると相手の配備エリアのユニットを破壊する。 ズゴックEとの強烈なシナジーを持つ。 〜コマンド〜 制圧作戦 ガンダムウォー史上最も凶悪なカードとされる一枚。 その効果は相手のGを無条件で一枚破壊する。 タイミングが自軍リロールフェイズで、資源コストも三とデカいが、それ以上のアドバンテージを得られる。 ガンダムウォーにおけるGの重要度はMTG等のそれとは比ではなく、そもそもライフがデッキである時点でわかるだろう。 このカードが三枚飛んできた試合はリカバリー不可能。 そのくせ相手はチマチマ展開しながらチマチマ殴ってくるので、このデッキが嫌われる要因の主がこのカード。 当時最も流行っていたカウンタークスィーではこのカードをマストカウンターと捉えていた。 後にその強さからデッキ/一枚制限となった。 復活のシャア 水持ちカードを本国全てを見て手札に加える水デッキ専用サーチカード。 初心者は勘違いしやすいが水を持つカードなので、実はオペレーションの水中仕様もサーチできる。 強行偵察 特殊G破壊コマンド。 タイミングが常時でプリベントがついている。 この頃は対カウンタークスイーメタとして投入されていたが、後にヴァリアブルの登場により禁止カードとなった。 〜オペレーション〜 水中仕様 水を付加する効果とキャントリップが付いた万能オペレーション。 地球侵攻作戦 ロールして自軍G二枚と引き換えに相手のGを一枚破壊する。 基本的に水ランデスは三枚あればそれ以上のGはいらないので、後詰めに一差し程度に使われていた。 大西洋血に染めて ランデスメタがキツい環境で採用されたパンプアップカード。もともとウィニーに近いデッキなので水でのテキスト無効もあり、単純な殴り合いでも勝てるようになってしまう。 〜キャラクター〜 ガルマ・ザビ 相手本国にダメージを与えると自爆することで相手の配備エリアのカードを破壊できる。 基本的にG破壊、展開を許した場合ユニットを破壊する。 ズゴックEの効果とのシナジーから採用された。 〜その他、サイドボード〜 基本的に同族メタの焼きカードに気化爆弾、プレイ妨害の女スパイ潜入!、破滅の終幕やコマンド焼き妨害の事情聴取、ディアナ帰還メタに理想に仇なす者、等々…。 リロールフェイズ、三資源、追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/5404.html
このページはこちらに移転しました 雨色に染めて 作詞/165スレ90 ねぇ、雨は今日も どこかの街で 誰かの恋を 静かに彩ってる その涙を誤魔化す為だったり 相合傘を誘う為だったり 雨雲はいつも心 少し窮屈にさせるけど どこかでそれを待ってる 人がいる ねぇ、雨は今日も どこかの街で 誰かの恋を 静かに彩ってる ねぇ、雨は今日も どこかの国で 誰かの恋模様 静かに見つめている
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大西洋 マップ一覧へ マップ詳細 種類 地上 作戦名 大西洋攻防戦 出現 両編共通 解説 大西洋の洋上。ジオン軍のスパイ107号、ミハル・ラトキエが散った地でもある。 地形 備考 マップ 宇宙 0% 備考 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (map_thewestocean.gif) 地上 25% 砂漠 0% 森林 0% 冷地 0% 水中 75% 曲 優勢 戦いへの恐怖2 通常 颯爽たるシャア 劣勢 窮地に立つガンダム 特殊部隊 連邦軍(両雄激突) 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 アムロ・レイ(UC) ガンダム ビーム・ライフル(ガンダム) ガンダム・シールド 生存本能 2番機 セイラ・マス Gファイター なし なし 3番機 一般兵 フィッシュ・アイ なし なし 伏兵 4番機 一般兵 フィッシュ・アイ なし なし 伏兵 5番機 一般兵 フィッシュ・アイ なし なし 伏兵 艦長 カイ・シデン(Ver.2) ガンペリー ミハルの場合もある 部隊名 ホワイトベース隊+α 出展 機動戦士ガンダム(第28話 大西洋、血に染めて)機動戦士ガンダム MS IGLOO 603(第6話 南海に竜は潜む) ジオン軍(両雄激突) 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 フラナガン・ブーン グラブロ なし なし 高度格闘プログラム 2番機 キャリオカ ズゴックS型 なし なし 伏兵 3番機 一般兵 ズゴックS型 なし なし 高出力ジェネレーター 4番機 一般兵 ズゴックS型 なし なし 高出力ジェネレーター 5番機 一般兵 ザク・マリンタイプ サブロック・ガン なし 強化炸裂弾 艦長 シャア・アズナブル(UC) マッド・アングラー 部隊名 マッドアングラー隊+α 出展 機動戦士ガンダム(第28話 大西洋、血に染めて)機動戦士ガンダム MSV CPU部隊 連邦軍(両雄激突編) 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 一般兵 フィッシュ・アイ なし なし 2番機 一般兵 フィッシュ・アイ なし なし 3番機 一般兵 フィッシュ・アイ なし なし 4番機 一般兵 フィッシュ・アイ なし なし 5番機 一般兵 フィッシュ・アイ なし なし 艦長 一般兵 攻撃型潜水艦VIII型 部隊名 GCBオリジナル 出展 機動戦士ガンダム MS IGLOO 603(第6話 南海に竜は潜む) ジオン軍 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 フラナガン・ブーン グラブロ なし なし なし 2番機 キャリオカ ズゴック なし なし なし 3番機 一般兵 ズゴック なし なし なし 艦長 一般兵 ユーコン 部隊名 ホワイトベース潜入隊 出展 機動戦士ガンダム(第28話 大西洋、血に染めて)
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「あいつが……孝美が飛ぶのは優雅なんだ。オレなんか、ただ荒っぽいだけだが…孝美のは、空に乗ってるってのがぴったりくる。 なのに空戦じゃ、後ろに引くってことを知らねぇ。 あんなに綺麗で、かっこいい飛び方をするやつは…他に知らねえよ」 とは、あるウィッチの弁である。 紅き空の元…脚部に機械を装着して、頭に鶴の耳を、腰に尻尾を生やし、髪と目の色を赤に染めた少女は飛ぶ。 少女の名は雁淵孝美。佐世保の英雄とも呼ばれる、高い能力を持つウィッチである。 彼女は"本来は"どのような苦境であろうとも笑顔を絶やさずに、誰とでも仲良くなれる性格だ。 だが、今の孝美の飛び方は───優雅さとは無縁の物であった。 何故なのか…それは彼女の魂は主催の手により弄られて、汚されてしまったからだ。 魂を、そして尊厳を凌辱された結果、今の孝美は目的を…「最愛の妹である雁淵ひかり」の元へと戻る為に、他の全ての参加者を殺すという目的を果たす事に固定化されている。 その為なら彼女は…微笑みを浮かべながら平然と、大量虐殺を行ってみせるだろう。 今の雁淵孝美にとっては、妹の元へと戻る事が全てなのだから。 そのまま飛ぶ孝美であったが、突如口から血を吐く。 理由は、彼女の覚醒魔法である「絶対魔眼」にあった。 絶対魔眼を使うと、通常の魔眼では一つずつしか捕捉・探知が不可能なネウロイのコアの同時探知や捕捉を可能にするのと引き換えに、肉体的・精神的な負荷が生じて消耗が激しくなり、肉体自身の防御力もシールドの防御力も大幅に低下してしまうという状況に陥る。 それが理由で、長時間の使用には絶対魔眼は"本来"致命的に向いていないのだ。 しかし今の孝美の肉体は、負荷を受け傷ついた側から再生をしていく。 精神の方も、魂を弄られて目的を固定化されたのが理由か、消耗しない。 いくら肉体が再生するとはいえ、痛覚はそのまま機能している為に痛み自体はなかった事にはならず、絶対魔眼を持続させるたびに内臓に負荷が向かい、口から血が流れる…が、彼女は痛みに耐え抜いていた。 (…なんてことない…これぐらい、私は耐えれる…待っててねひかり、お姉ちゃんは絶対…ここから生きて、ひかりの元に戻ってみせるから…!) ───全ては、妹の元へと戻る為。歪められた思いを胸に、彼女は参加者を探しだし、殺戮を繰り広げようとしていた。 しかし彼女はある一点を考慮していない。 …妹である雁淵ひかりが、自分と同じように殺し合いに巻き込まれている可能性について、全く考えもしていないのである。 思い付いていないのか、はたまた主催が思い付かないようにしているのか…そして、仮に遭遇した際、八将神である彼女が妹にどのような対応を取るのか…それらの結末はまだ、誰にも預かり知らぬ事である。 【八将神枠】 【雁淵孝美@ブレイブウィッチーズ】 [状態]:絶対魔眼発動状態、口元が血に濡れている、狂気 [装備]:紫電二一型@ワールドウィッチーズ UNITED FRONT [道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜2 [思考・状況] 基本方針:妹の…ひかりの元に絶対に帰る 1:ひかりの元に帰るために他の参加者を全員殺す。 [備考] ※本編である第2話「羽ばたけチドリ」にて負傷により意識を失った後、第9話「ブレイクウィッチーズ」ラストにて宮藤芳佳の治癒によって目を覚ます前からの参戦です。 ※作中にて舞台になっている年代が1945年な為、それ以降に出来た物についての知識は原則ありません。 【紫電二一型@ワールドウィッチーズ UNITED FRONT】 出典元であるゲーム内にて、雁淵孝美が履いているストライカーユニット。 「ブレイブウィッチーズ」本編にて彼女が履いていた試製紫電改二(チドリ仕様)同様、扶桑皇国海軍が開発した零式に代わる、新世代のストライカーユニットの一つである。 紫電系列の性能はというと、零式と比較すると旋回力は落ちるものの、上昇力や降下性能は大きく上昇。 特に速度は零式よりも遥かに早く、坂本美緒少佐が行った実験では最高速度が高度3000メートルの時でも、毎時350ノット以上を叩き出せるほどである。
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大西洋 マップ一覧へ マップ詳細 種類 地上 作戦名 大西洋攻防戦 出現 両編共通 解説 大西洋の洋上。ジオン軍のスパイ107号、ミハル・ラトキエが散った地でもある。 地形 備考 マップ 宇宙 0% 備考 地上 25% 砂漠 0% 森林 0% 冷地 0% 水中 75% 曲 優勢 戦いへの恐怖2 通常 颯爽たるシャア 劣勢 窮地に立つガンダム 特殊部隊 連邦軍 (両雄激突) 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 アムロ・レイ(UC) ガンダム ビーム・ライフル(ガンダム仕様) ガンダム・シールド 生存本能 2番機 セイラ・マス Gファイター なし なし ??? 3番機 一般兵 フィッシュ・アイ なし なし 伏兵 4番機 一般兵 フィッシュ・アイ なし なし 伏兵 5番機 一般兵 フィッシュ・アイ なし なし 伏兵 艦長 カイ・シデン(Ver.2) ガンペリー ミハルの場合もある 部隊名 ホワイトベース隊+α 出展 機動戦士ガンダム(第28話 大西洋、血に染めて)機動戦士ガンダム MS IGLOO 603(第6話 南海に竜は潜む) ジオン軍 (両雄激突) 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 フラナガン・ブーン グラブロ なし なし 高度格闘プログラム 2番機 キャリオカ ズゴックS型 なし なし 伏兵 3番機 一般兵 ズゴックS型 なし なし 高出力ジェネレーター 4番機 一般兵 ズゴックS型 なし なし 高出力ジェネレーター 5番機 一般兵 ザク・マリンタイプ サブロック・ガン なし 強化炸裂弾 艦長 シャア・アズナブル(UC) マッド・アングラー 部隊名 マッドアングラー隊+α 出展 機動戦士ガンダム(第28話 大西洋、血に染めて)機動戦士ガンダム MSV CPU部隊 連邦軍 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 セイラ・マス Gファイター なし なし 高出力ジェネレーター 2番機 ハヤト・コバヤシ ガンタンク なし なし 強化炸裂弾 艦長 ミハル・ラトキエ ガンペリー 連邦軍(両雄激突編) 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 一般兵 フィッシュ・アイ なし なし 不明 2番機 一般兵 フィッシュ・アイ なし なし 不明 3番機 一般兵 フィッシュ・アイ なし なし 不明 4番機 一般兵 フィッシュ・アイ なし なし 不明 5番機 一般兵 フィッシュ・アイ なし なし 不明 艦長 一般兵 攻撃型潜水艦Ⅷ型 部隊名 GCBオリジナル 出展 機動戦士ガンダム MS IGLOO 603(第6話 南海に竜は潜む) ジオン軍 機体番号 キャラクター メカ 武装A 武装B カスタム 備考 隊長機 フラナガン・ブーン グラブロ なし なし なし 2番機 キャリオカ ズゴック なし なし なし 3番機 一般兵 ズゴック なし なし なし 艦長 一般兵 ユーコン 部隊名 ホワイトベース潜入隊 出展 機動戦士ガンダム(第28話 大西洋、血に染めて)
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血に染められしギター 血に染められしギター 装備部位 手 レベル 1 完成までの所要時間 - カードスロット数 2 グレード 普通 上等 高級 至高 伝説 必要素材 - 武の紫石×8武の紫晶石×4羽毛×4より糸×2粘っこい土×2 武の紫石×14武の紫晶石×7羽毛×8より糸×5粘っこい土×4 武の紫石×22武の紫晶石×11羽毛×12より糸×7粘っこい土×6 武の紫石×42武の紫晶石×21羽毛×16より糸×10粘っこい土×8 アビリティ 英雄移動速度 8.0%対魔獣攻撃力 21.2%対竜族攻撃力 45.3% 英雄移動速度 12.0%対魔獣攻撃力 31.8%対竜族攻撃力 68.0% 英雄移動速度 16.0%対魔獣攻撃力 42.4%対竜族攻撃力 90.7% 英雄移動速度 19.9%対魔獣攻撃力 53.0%対竜族攻撃力 113.3% 英雄移動速度 23.9%対魔獣攻撃力 63.6%対竜族攻撃力 136.0% 必要魔石数 - 368,925 737,850 1,106,775 1,475,700 ※完成までの所要時間は、鍛冶屋lv1(2.0%生産速度UP)の値です。
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夕日が世界を血の色に染めていた。沈みゆく太陽の断末魔は、それを見る者のこころに破滅を連想させた。何人たりとも避けられぬ、生命の悲しい性―――死の影が、ようやくアフリカに上陸したキシリア親衛隊に迫っていた。 司令官であるダールトンを失った今、彼らのこころの支えは東方のスエズ運河にいる友軍の存在であった。もし彼らが危険をかえりみずアレクサンドリア周辺の敵を突破し、キシリア親衛隊との接触を試みてくれるなら、自分達が生き残る可能性は十分にある。だが、現実にはそれはかなり難しそうだった。スエズ運河守備隊はキシリア親衛隊と同様に東西から敵に挟まれているのである。まして敵の目標がスエズ運河の奪還にあることは火を見るより明らかだった。守備隊の主力が運河を留守にして親衛隊の救援に来てくれるとは考えにくい。かといって親衛隊の独力では、アレクサンドリアを抜いてスエズにたどり着くことは不可能であった。親衛隊の輸送機編隊は二海峡を電撃的に突破することに成功したが、連邦海軍はその先の地中海にも待ち構えていた。空母から発進した戦闘機部隊との激しい戦いの結果、親衛隊の輸送機はいくつかが撃墜され、多数が損傷を負った。中には飛行するのもやっとの機体もあり、彼らはアフリカの海岸が見えるやいなや不時着を余儀なくされた。一蓮托生の合言葉のもと、全員が一丸となってきた親衛隊員たちは、仲間を見捨ててゆこうとはしなかった。死ぬときは全員一緒だ。無傷だった輸送機も地上へと舞い降り、キシリア親衛隊の残余約1000名は砂漠の真ん中で環状防衛線をはった。 [削除][編集][コピー] 06/09 09 58 W51S(e) [231]エルザス † † † † U.C.0079、11月16日の朝だ。 オレが目を覚ますと、夜通し移動を続けていたブラックハウス隊は、すでにカセリーヌ峠のすぐ近くまで来ていた。上空ではタチバナのセイバーフィッシュ編隊が旋回しながら周囲を警戒している。彼の編隊は前線飛行場で補給を終えたあとすぐにとんぼ帰りして夜の間ずっとブラックハウス隊を守ってくれていたのである。オレは着替えを済ませて医務室に向かった。乃人と、新たに入院患者となったナンジのお見舞いだ。ナンジは昨日の戦闘で機銃座ごとロンメルのザクに踏み潰され、銃座の爆発に巻き込まれたが、奇跡的に一命をとりとめていた。 医務室に入ると、包帯でぐるぐる巻きになったナンジと乃人が話していた。 「それじゃ乃人さんはナガモンさんの後輩だったんですか。」 「そう。先輩はあんなふうにクールだけど、意外と面倒見いいからかわいがってもらえたよ。」 「仲良しだったんですか?」 「そりゃあもう。宇宙軍のバルハラコンビと呼ばれてたんだよ。」 「バルハラ?」 「そう。北欧神話で、戦死した英雄がいくというオーディンの庭。」 「ふ~ん」 「バルハラコンビなんてオレは初めて聞いたぞ。」 「あっ、ナガモン先輩、おはようございます。」 「もうかなり元気みたいだな。」 「はい、阿部さんも退院を早めていいだろうって言ってました。」 「そうか。ナンジはどうだ?」 「全身やけどでろくに動けません。しかし助かっただけマシです。オレの隣にいた装填手はザクに潰されてぺしゃんこ、その隣の観測手は爆発で黒焦げです。自分もどうして助かったのかわかりません。」 「そうか…」 その時オレは、ナンジの奥のベッドにカーテンが張られていることに気が付いた。 「そのベッドは?この前まで誰も寝てなかったが。」 「ナガモンさんが撃破したロンメル隊のザクのパイロットですよ。アルニムって言うらしいですが、ずっとだんまり決めこんでます。」 「ふーん。」 その時、艦内放送のスピーカーから京の声が響いた。 「副長より達する。ブラックハウス隊は間もなくカセリーヌ峠に到着する。一時的にではあるが第二戦闘配備を解除し、半舷休息とする。以上だ。」 「もう着いたんだ。早かったな。」 乃人が言った。 [削除][編集][コピー] 06/10 07 50 W51S(e) [232]エルザス 231 「意外だな、すぐに戦闘に参加するのかと思ったら逆に休息とはな。まぁいい、二人ともゆっくり躰を休めろよ。オレはもう行くから。」 オレはそう言って医務室をあとにした。本当はこの後当直でBlackCatに待機しなければならないはずだったのが、半舷休息となるとその必要もない。急に暇になってしまった。とりあえず食堂に向かっていると、ブラックハウスが停止し、着陸したのがわかった。窓から外をみると、何隻かのビッグ・トレーが停泊しているのが見えた。カセリーヌ峠に着いたのだ。 オレが食堂に入ると、あずにゃんが慌ただしく席をたつところだった。 「おはようあずにゃん。」 「ナガモンさん、おはようございます。すいませんがムスカ大佐に呼ばれたので今は失礼します!」 あずにゃんはそう言うと走りさってしまった。トレードマークのツインテールがひょこひょこと揺れる。あずにゃんも大変だ。 朝食をとってからぶらりと格納庫に行くと、ハルヒが大きな声でBlackCatの整備を指揮していた。隅のほうでは復活したキョンとコイズミが立ち話をしている。 「鉛筆削りにホッチキス、格納庫って言うより文房具入れだな。」 「そうですね。しかし、この部隊に新しい整備士が配属になるとは思いませんでした。」 「アララギ達のことか?お前も知らなかったとはな。」 「少なくとも機関は事前に知らせてきませんでした。先ほど連絡がありましたが、二人がK・Y・Tのメンバーである確証はないとのことです。」 「なら別に気にすることないだろ。ただの整備士ってわけだ。」 「そうとも限りません。実は気になる情報がありまして…」 「なんだよ、もったいぶるな。」 「ブラックハウス隊にスパイが潜入した、と。」 「本当か?」 「ナガモン中尉!?」 オレは思わず割って入っていた。キョンはかなり驚いた様子だが、コイズミは微笑を崩さない。 「聞かれてしまいましたか。」 「オレにはお前がわざと聞こえるように話していたように思えたが?それよりスパイって?」 「最近ブラックハウス隊に配属された補充兵の中に、ジオンのスパイが紛れこんでるらしいのです。未確認の情報ですが、ソースは信頼できます。」 「その話、オレとキョン以外には話したか?」 「艦長にはお伝えしてあります。しかし、できればここだけの秘密ということでお願いします。」 「わかった。だけどどうしてオレには教えたんだ?」 「不運な事故ですよ。」 コイズミはそう言って肩をすくめた。なにか意図があったのは明白だが、それがなんなのかはさっぱりわからない。オレになにか行動をとって欲しいのだろうか。 「あいにくお前と機関とやらの役には立てないぞ。オレはこの話をさっぱり忘れる。」 「それで構いません。」 どういうつもりなんだか。オレは二人と別れ、BlackCatの整備を手伝うことにした。 [削除][編集][コピー] 06/10 07 52 W51S(e) [234]エルザス † † † † † あずにゃんはムスカが第4軍団司令部を移したゴリアテにやってきた。ムスカと会うときにはいつも緊張してしまうが、今回は自分の責務をまっとうした自負があったから、少し胸をはって部屋に入った。 「アズサ・ナカノ、参りました。」 「ご苦労。かけたまえ。急いで来てもらったのに申し訳ないが、第4軍団はまだしばらく攻撃を開始できないのだ。見たまえ。」 ムスカはあずにゃんと向かいあって座ると、リモコンでモニターのスイッチを入れた。映し出されたのは砂漠を行く一機のGM、その前を歩くのはボロボロのグフ、そして先頭にホバートラックだ。 「これは?」 「死神旅団の最後の仕事だよ。あのグフはイスタンブールで捕虜にした敵の将軍だ。コレマッタ中佐は彼を説得し、部下達に降伏を呼びかけるように仕向けた。今から降伏勧告が始まるところだ。あれはここから80km東方、敵の環状防衛線のすぐ近くだ。」 ダールトンは、ボロボロのグフをどうにか操って歩いていた。イスタンブールで捕虜になっていらい、彼はずっと恭順の姿勢を示してきた。コレマッタは彼にこう言った。包囲された部下を救う唯一の方法は、名誉ある降伏である、と。 「貴官は部下にこう言うのだダールトン将軍。『連邦軍は諸君らを完全に包囲し、命令が下れば24時間以内に諸君らを殲滅できる。また、スエズの公国軍は急速に弱体化し諸君の救援に来ることは不可能である』とな。だが実際には我々はスエズ運河守備隊に救援を出す動きがあることを確認している。それが本当に動き出すまえに、貴官の部下たちには降伏して欲しいのだ。もし余計なことを喋れば、捕虜であろうとすぐさま処刑する。たとえそれが、キシリア親衛隊の将軍とやらでもな。」 いけ好かない男だ、とダールトンは思った。まして灼熱の砂漠をコックピット全開で歩いているいま、前をゆくホバートラックに乗っているコレマッタは見るだけで暑苦しく、むしゃくしゃする男だった。そのホバートラックが停止し、ダールトンもグフの歩みを止めた。見ると、1kmほど先にキシリア親衛隊の防衛線が横切っていた。すでに何機かのザクが警戒して物陰からマシンガンを構えている。 [削除][編集][コピー] 06/10 08 33 W51S(e) [235]エルザス 234 「こうした形で再会しようとはな…」 ダールトンは呟いた。防衛線の向こう側で1台の装甲車が走ってきて、ザクの足元で止まった。双眼鏡で見ると、セバストポリで最後の晩餐を共にした彼の参謀達が降りてきた。皆グフがダールトンの機体と気づいて慌ててやってきたのだろう。塹壕からこちらを伺っている彼らの表情には、緊張と期待とがいりまじっていた。 コレマッタが勧告を始めるように合図し、ダールトンは開けたハッチの上に立った。直接目にささる日差しが強烈だが、彼はしっかり前を向いて部下たちを見つめていた。ダールトンがマイクを持って喋り始めると、ホバートラックに積まれたラウドスピーカーががなりたてた。 「諸君、また生きてその顔が見られて嬉しいぞ。懐かしきかな…よくこれまで親衛隊を導いてくれた。留守にしてすまなかったな。」 本当にダールトンが生きていたとわかった参謀たちは、思わず身を乗り出していた。お互い肩を叩きあい、ハイスクールの卒業式みたいに喜んだ。 「諸君はすでにジオン公国軍兵士の誇りと、キシリア様への忠義を見事に示してくれた。私も諸君らのような部下をもって鼻がたかい。だが、今から私は諸君に厳しく、辛いことを言わねばならない。」 今度はコレマッタが身を乗り出した。ここからが本題だ。 「諸君は連邦軍に包囲され、壮絶な消耗を強いられている。ここでこのような命令を下すことは、あるいは私の独善的な判断になるのかもしれん。だが、あえて言いたい。」 コレマッタがその口に意地の悪い形の笑みを浮かべた。よし、言ってしまえ…! [削除][編集][コピー] 06/10 11 19 W51S(e) [236]エルザス 235 ダールトンは突然マイクを投げ捨てると、大音声で叫んだ。 「最後まで戦い抜け!どんなに厳しい道であろうと、最後の栄光は必ず諸君と共にある!」 コレマッタから笑みが消えた。何を言っているのだこいつは?! 「もう少しだけここで踏ん張れ!スエズからの友軍の増援は、間もなく到着するぞ!心配はいらない!」 コレマッタはようやく状況を理解した。慌てて無線器に取りつきGMを呼び出す。 「諸君らは必ず勝利するだろう!それはジオン公国国民の嵐の意思である!」 コレマッタにどやされたGM――イスタンブールで生き残った小隊長機――がマシンガンを構える。 「キシリア親衛隊よ、立て!偉大なる御旗のもとに集いて、祖国に断固とした勝利を!オールハイルキシリア!」 「そいつを殺せッ!」 「ジィィィ――ク・ジオン!!!!」 ダールトンの拳が振り上げられた瞬間、GMのマシンガンが火を噴き、ダールトンの体はグフの機体ごと爆散した。 「ダールトン閣下!!」 参謀の一人が塹壕から飛び出した。 「俺に続け!あいつらを生かして帰すな!!」 その場にいたザク数機が砂を蹴りあげて走りだし、GMに火線が集中する。 「さっさと逃げんかぁ!」 コレマッタがドライバーを怒鳴り付け、ホバートラックが反転する。その瞬間、GMが大爆発を起こし、機体の破片があちこちに飛び散った。ホバートラックはそれをまともに浴びながらも走り抜けた。コレマッタの隣に立っていた副官は飛んできた破片で胴から上を刈り取られ、無線手は無線機ごとぐちゃぐちゃになって、機械と肉片が一緒になっていたが、コレマッタは頬を切っただけだった。GMの爆発で舞い上がった砂に隠れ、ホバートラックは命からがら逃げ出した。 司令官を目の前で殺されたキシリア親衛隊は、その怒りを東方の連邦軍にぶつけた。アレクサンドリア周辺の連邦軍は、怒濤のように荒れ狂うキシリア親衛隊と、友軍を救わんと燃えるスエズ運河守備隊の挟撃にあい大損害を被った。キシリア親衛隊は連邦軍陣地を電撃的に駆け抜け、間もなくスエズ運河守備隊に合流した。彼らはそこからHLVで宇宙へ上がることになる。ついに連邦軍はクリミアから脱出した公国軍「敗残部隊」を殲滅できなかったのである。 [削除][編集][コピー] 06/10 11 36 W51S(e) [237]エルザス † † † † † 日付は変わって11月17日。 わたしはブラックサンで砂漠に出ていた。キシリア親衛隊は昨日スエズ運河守備隊に合流し、第4軍団が攻撃目標としていた地点に敵はいなくなった。わたしはその確認のために阿部さんとともに派遣されたのだ。まだ夜明けまで二時間近くあるから空には星がいっぱいだ。 「阿部さん、見て見て。きれいな星だねー。」 「いいのかフォイフォイ無線使って。」 「大丈夫だよ。どうせここには敵は一人も残ってないから。」 「本当か?」 「敵の戦い方からして、あいつらは仲間を置いていったりはしない連中だよ。ただのジオンとは違うもん。熱意がある。」 「なんでわかるんだ?」 「この辺り一帯にまだその熱が残ってるんだもん。感じない?」 「熱?サーモグラフには何も反応ないぞ。」 「そういうのとは違う。精神的なものだよ。」 「そういえば、なんとなく気合いに満ちた空気みたいなのは感じるな。だがヤラナイカに乗るのはこれでまだ二回目だ。俺が緊張するのも当たり前だろ。」 「うん。油断しないことは大切だけど、時に張り詰めた気持ちは幻想なんかを見せちゃうから気を付けてね。とくに夜にはありもしない陰が見えたりするから。」 「そんなもんか。」 「しっ!」 わたしはレーダー上に新たな反応があるのに気づいた。やっぱり無線を使ったのはうかつだったか。しかし、わたしはすぐにほっとした。反応は味方の信号を出していたのだ。どうやらホバートラックらしい。 「ひょっとして、死神旅団の?」 シンが言った。恐らくそうだろう。ホバートラックはこちらに気づいていないのか、わたし達の前方遠くを西に向かって走ってゆく。と、レーダーに新しい反応が現れた。 「ドラゴンフライ?ゴリアテ所属の機体ですね。」 「わざわざコレマッタのお迎えかな。ちょっと行ってみようか。通信は全回線オープンで、ただしお喋りはダメね。」 「了解。」 わたしのブラックサンと阿部さんのヤラナイカは砂漠をゆっくりと歩いて行く。すると、ホバートラックとドラゴンフライとの通信をキャッチしてしまった。 [削除][編集][コピー] 06/11 22 40 W51S(e) [238]エルザス 237 「あやうく本当に死ぬところだったぞ!敵も降伏しないし、私の手元に残った最後のGMもやられてしまったじゃないか!」 これはコレマッタの声だ。 「降伏勧告のポーズは完璧に示せた。先方も文句はあるまい。」 そしてこっちはなんとムスカの声だ。ドラゴンフライに乗っているのか。ドラゴンフライは空中にとどまったまま通信を続けている。 「そういう問題じゃない!私にもプライドがある!敵に背を見せて逃げるなどまるで臆病者ではないか!どうしてくれる。」 「しかしこれで君の昇進と勲章の受章は確実ほぼ確実だぞ。」 「本当か?!」 「安心したまえ。我々の取引相手は君にこれからジャブロー勤務についてもらうと約束した。将来は安泰だよ。」 「ジャブローか…了解した。私はこの後、どうすればいいのだ?」 「ブラックハウスに乗ってジャブローに行きたまえ。ジャブローへいけばあとは…そこにいるのは誰か!?」 ドラゴンフライのライトが点灯し、ブラックサンとヤラナイカが照らし出された。一拍置いて、ムスカのトーンを落とした声が聞こえた。 「ブラックハウスのMSか。警戒任務の最中か?」 「その通りですが、なにか?」 弱みを握った気になったので少し挑戦的な口調で言ってやった。だいたい私はこいつの持つ雰囲気が嫌いなんだ。 「いや、任務を中断して、コレマッタ中佐のホバートラックをブラックハウスまで護衛してくれたまえ。中佐は激戦をくぐり抜けたばかりでお疲れだ。丁重におもてなしするように。」 「…了解。」 予定と違うが、ブラックハウスに帰れるのなら願ってもないことだし、わたしはムスカの命令に従った。ドラゴンフライは踵を返して夜の空に消えて行った。軍団長みずからこんな最前線にくるなんて、連邦軍士官としては異色の行動だろう。かなり怪しい。 ホバートラックを連れてブラックハウスの停泊地に戻ると、夜なのに辺りがやけに騒がしかった。軍団が移動を開始するらしい。わたしはあずにゃんに呼ばれてコレマッタと艦橋に向かった。 「コレマッタさんの部隊は、どうして死神旅団なんて呼ばれてるの?」 「コレマッタ中佐と呼べ!私は上官だぞ?」 「あぁ、ごめんねコレマッタ中佐。それで、なんでなの?コレマッタさん。」 [削除][編集][コピー] 06/12 16 52 W51S(e) [239]エルザス 238 「バカにしてるかの貴様…まぁいい…死神旅団というのは他の部隊が勝手にそう呼んでいるだけだ。配属された兵士や戦車、MSが次々に全滅してしまうからだそうだが、私は軍人の責務を果たしているだけだ。命令を忠実に実行し、最後には勝利を勝ち取っている。その為に犠牲がでるのは当たり前だぁ。」 「ふーん。あずにゃんとは違うね。」 「ナカノ艦長か?」 「そう。命令が来るといつも申し訳なさそうにそれを伝えるんだ。」 「なぜだ?」 「さぁね。コレマッタさんにはわからないと思うな。」 「何が言いたいのだ貴様?」 「別に…CICに着いたよ。」 わたしはコレマッタを置いて一人先に走り出した。ブラックハウスも移動するのかどうか、はやく知りたい。 「あ~ずにゃ~ん!」 「黒猫さを、お帰りなさい。ムスカ大佐から、コレマッタ中佐を預かるように言われたんですけど…」 「連れて来たよ。ジャブローまで行くんだって。第4軍団は皆ジャブローに行くの?」 「いえ、ブラックハウス隊だけです。他の部隊はスエズ運河奪還作戦に参加することになりました。」 「この上まだ戦うつもりなの?!」 「ムスカ大佐が総司令部にかけあったらしいです。ただ、ブラックハウスはレビル将軍の命令で今度は宇宙に行くことになりました。」 「宇宙か!すごいね!」 そこへ、コレマッタが入ってきた。 「コレマッタ中佐である。ジャブローまで世話になる。」 コレマッタが敬礼し、あずにゃんも答礼を返す。 「ブラックハウス隊へ歓迎します。間もなくジャブローへ向かって出発します。乗艦の間はゆっくり休んでくださいね。」 「そうさせてもらおう。ところで、私の部屋は?」 「今部下がご案内します。アークさん、お願いします。」 「了解しました。こちらです。」 アークに連れられてコレマッタが出ていく。それを見届けてから、わたしはあずにゃんを振り返って声を落として言った。 「さっき、コレマッタさんと合流した時、ムスカ大佐がその場にいたんだ。」 「まさか?!どこに敵が潜んでいるかもわからない、最前線ですよ?!」 「しーっ!本当にいたんだよ。なんか、取引の話をしてた。」 「取引?コレマッタ中佐とムスカ大佐がですか?」 「ううん、ムスカの取引相手は他にいるみたいだった。多分ムスカは自分の仕事をコレマッタに手伝わせたんだと思う。」 [削除][編集][コピー] 06/12 16 54 W51S(e) [240]エルザス 239 「厄介な問題を見つけちゃいましたね…わかりました。この話は他言無用です。いいですね?」 「了解だよ。」 わたしはあずにゃんと別れて自分の部屋に向かった。はやくシャワーを浴びたい。 部屋に飛び込むと、わたしはすぐに服を脱ぎ捨てた。 [削除][編集][コピー] 06/12 17 01 W51S(e) [241]エルザス † † † † † 数分後、ブラックハウスのとある部屋のシャワー室から、一糸まとわぬ姿で現れた人影があった。シャワーを浴びてさっぱりした表情で現れたのは… コレマッタであった。 彼は連邦軍の制服に身を包むと、ビールを手にして椅子に座った。疲れたはいたが、思考はクリアーだった。彼の脳裏に、先日のムスカとの会話が思い起こされる。 「攻撃を誘発させろ?降伏はさせないというのか?」 「その通りだコレマッタ中佐。キシリア親衛隊を捕虜として捕らえるわけにはいかない。かといって殲滅させるにはこちらにもかなりの被害がでる。大人しくスエズから宇宙に上がってもらうのが一番なのだ。」 「バカな!今が敵を殲滅する最大のチャンスだ!この機を逃せば敵は宇宙で補給を受け、力を取り戻して逆襲してくる!」 「だがそれで君の昇進と勲章授与を約束すると言ったら?」 「今なんと?」 「昇進と勲章だよ、コレマッタ中佐。陸軍の我々にとって、宇宙戦が主になるこれからの時期に、昇進を狙うことは難しい。いわんや勲章をや、だ。戦争の終結は案外近くまで迫っているぞ中佐。これは絶好のチャンスだ。」 「…だが、なぜそんなことをさせる?」 「世の中には戦争継続を望む者もいる、とだけ言っておこう。弾を消費せねば困る人間がいるのだよ。」 「よくわからないが…まぁいい。それで?私はどうすればいい?敵の目の前で捕らえた将軍でも殺すか?」 「ただ殺すのでは足りない。できればその将軍が部下たちに戦い続けるよう命令してもらいたい。」 「どうやって?」 「敵に希望を与えてやるのだ。友軍の増援が来る、とな。そうすれば敵の敢闘精神は蘇る。」 「しかし、その情報を奴はどうやって知ったということにするので」 「何、スパイから聞いたことにでもすればいい、死人に口無し。どう転んでもわかりはせんよ。それに丁度軍内のあず…ゴキブリ退治をしようと思っていたところだ、いい大義名分になる、特に我が第四軍団からエルラン派だった奴らを追い出すな。仮に降伏されても我々は少なくとも損はしない、表向きはな。出資者が色々五月蝿く言うだろうが…なに君には関係のない話だ。」 [削除][編集][コピー] 06/12 22 33 W51S(e) [242]エルザス 241 結局コレマッタは昇進と勲章という餌に釣られてムスカの言うことをそのまま実行したのだった。もちろん最初は驚きもしたが、上手く行っても行かなくても、コレマッタにとって悪い話ではなかった。まさか本当に死にかけるとは思っていなかったが、コレマッタは持ち前の強運で修羅場をかいくぐった。そして、ムスカは約束通り昇進と勲章を与えてくれる予定だ。ブラックハウスの個室は決して居心地よくはなかったが、ジャブローまでの航海は素晴らしい旅になりそうだった。コレマッタはビールの蓋を開けると、一気に飲み始めた。よく冷えたビールは、とびきり美味しかった。 ブラックハウス隊の航海は順調そのものだった。ブラックハウス、ヒップギグ、ギータ、ノドカのミデア、タチバナの戦闘機小隊からなるブラックハウス隊は、第4軍団のもとから離れるとジャブロー目指して西へと向かった。途中ジブラルタル海峡を抜けたあたりで公国軍の潜水艦が海面に浮上しているのと遭遇したが、敵は行動不能に陥っていたらしく、すぐに降伏した。こうして潜水艦一隻を丸々捕虜としたブラックハウス隊は、ヒップギグとギータに潜水艦を洩行させて大西洋を駆け抜けて行った。隊は11月22日にはアマゾン川の河口付近に到達し、ブラックハウスはヒップギグとギータと別れた。地上を行く両戦艦の任務はここまでだった。ブラックハウスを無事に護衛し終わり、両艦は再びユーラシアへと舞い戻ってゆく。潜水艦は現地の部隊に引き渡し、その乗組員はブラックハウスに移してジャブローへ運ぶことになった。 「先輩!お元気で!」 ブラックハウスの艦橋では、あずにゃんが小さくなっていく二隻の戦艦に手を振っていた。 「お~!しっかりやれよ艦長殿!」 「気を付けてな、アズサ。」 「あずにゃんまたね~!!」 「頑張ってねアズサちゃん。」 懐かしい面々の同窓会はこれにて終わりとなった。残ったノドカから通信が入る。 「寂しくなるわね。」 しかしあずにゃんの顔は覇気に満ちていた。 「でも、またどこかで会えると思います!今回もこうして会えた訳ですし…それにまだノドカ先輩が一緒ですし。」 「嬉しいこと言ってくれるわね。」 ノドカが笑顔を見せた。あずにゃんも笑って答える。前途に悪い予感はなかった。オデッサという大作戦を経験し、ブラックハウスは強くなった。それはアフリカで証明された。あずにゃんは艦橋のクルーたちを見渡す。ナガモンや黒猫の姿もあった。シンのコアファイターがヒップギグから戻ってくるのも見える。この仲間がいれば、どんな苦難も乗り越えられる。あずにゃんはそう信じていた。 そして、その苦難の時はすぐそこまで迫っていた。 [削除][編集][コピー] 06/14 08 19 W51S(e) [244]エルザス 243 U.C.0079、 11月23日。ブラックハウスとミデア輸送機、セイバーフィッシュ小隊は、ジャブローへと入港した。戦艦ドックに着岸したブラックハウスのもとに、艦長の召喚命令が届いた。命令の差出人はゴップ将軍だ。あずにゃんは艦内の仕事を京にまかせ、ゴップ将軍のオフィスへと向かった。 ドアをノックすると落ち着いた雰囲気の女性の声が聞こえた。 「どうぞ~。」 「ナカノ小佐、入ります。」 ドアを開けると、そこには予想外の人物が立っていた。 「ムギ先輩!」 そこに立っていたのは、リツやミオと同じく、あずにゃんの先輩であるツムギ・コトブキ中佐であった。 「久しぶりね、アズサちゃん。」 「本当に!まさかジャブローで会えるとは思ってませんでした。つい先日まで他の先輩方と、ウイちゃんと一緒だったんですよ!今度はムギ先輩に会えるなんて。」 「ゴホン、ゴホン。」 わざとらしい咳が聞こえて、あずにゃんがそちらを見ると、執務机の横に恰幅のいい初老の将軍が立っていた。 「ゴップ将軍!し、失礼しました。」 あずにゃんは慌てて敬礼する。ゴップはそのねちっこい目をあずにゃんに向けたまま敬礼を返した。 「まぁ、馴染みの先輩に会えて嬉しいのはわかるがね。座ってくれたまえ。コトブキ中佐、お茶を頼む。」 「はい。」 ツムギが一礼し、隣の部屋に入って行った。簡単なキッチンになっているようだ。ゴップはあずにゃんが座るのを待たずに応対用のソファに座った。あずにゃんはその向かいにちょこんと腰かける。 「本来ならもっと正式な形で君を呼ばねばならないのだが、コトブキ中佐が言うのでこうしてここに来てもらった。くつろいでくれて構わんよ。」 「は、はい。」 くつろぐどころかあずにゃんは緊張しはじめていた。正直言ってこれほどの高官と一対一で向かいあうのには不慣れだった。ゴップはそんなあずにゃんの様子には構わず、ゆっくりとした喋り方で言った。 「あまり堅苦しいのは嫌いでね。コトブキ中佐が用意してくれるお茶とケーキを味わってくれたまえ。私も大好物でね。中佐には秘書のような役割をやってもらって申し訳ないんだが。」 「構いませんよ将軍。私も好きでやってますし。」 ツムギが部屋に戻って来た。手にはケーキと紅茶とカップが乗った銀のお盆。いい香りが部屋にただよってきた。 [削除][編集][コピー] 06/14 18 58 W51S(e) [245]エルザス 244 「あ、ありがとうございます。」 ゴップに言うのでもなくツムギに言うのでもなく、あずにゃんはとりあえずそう言っていた。ゴップは黙って紅茶を一口飲むと、カップを見つめたまま言った。 「君たちブラックハウス隊には宇宙に上がってもらう。行き先や出発日時はまだ言えないが、間違いなく行ってもらう。覚悟はあるか?」 あずにゃんはちょっと考えてから答えた。 「覚悟はあります。今のクルーはみんな良くやってくれてます。ただ、みんな疲れているので、少し休ませてあげたいです。」 「それに関しては楽観していい。ジオンがここに直接現れでもしない限り、ジャブローでの戦闘はありえんよ。しばらくは休めるはずだ。君も羽を伸ばしたまえ。 そうだ、婿探しでもしたらどうだね?なんなら私が何人か紹介してもいいぞ。」 「む、婿?…考えたこともありません。」 「まぁ、君はまだ若いからな。しかし、いずれは身を固めなくてはな。この戦争もじきに終わる。」 「はい…」 その後はツムギも交えて世間話が続いた。彼女は本来戦艦建造の重要なポストについているのだが、無類の甘いもの好きであるゴップ将軍の目にとまり、こうして秘書まがいのことをやっているのだという。ゴップは何度となくすまないと言っていたが、本人はこの仕事も気に入っているようだった。聞けばティーセットは自宅から持ち込んだのだという。 ティータイムはあっと言う間にすぎさり、あずにゃんはブラックハウスに戻ることにした。ゴップが彼女を送っていくようツムギに言い、少女二人は連れだって歩き出した。 「惜しかったなぁもう少しでみんな集まるところだったのに。」 あずにゃんが言った。ヒップギグとギータが欧州に戻ってしまったことを言っているのだ。 「そうね~。でもノドカちゃんは来てるんでしょう?」 「来るときは一緒だったんですけど、ノドカ先輩はブラックハウスに新しく配属になる機体とパイロットを迎えにどこかに行っちゃいました。でもジャブローにいることは確かです。」 「そう。会えるのが楽しみね。」 「はい。」 二人は戦艦ドックの中に入って行った。 [削除][編集][コピー] 06/15 08 06 W51S(e) [246]エルザス 245 その頃、地球の衛星軌道上では、何隻かの戦闘艦が集まって眼下の大陸を睨んでいた。その中に、ザンジバル級巡洋艦ダモクレスの姿があった。艦橋では、仮面を被ったゼロが友軍からの報告を今や遅しと待っていた。その友軍とは、シャア大佐率いるマッドアングラー隊のことであった。ベルファスト基地にいる木馬を発見したマッドアングラーは、スパイを通じてその目的地がジャブローであると断定していた。もし彼らが作戦に使用可能なジャブローへの入口を発見できれば、黒の騎士団は直ちにジャブローへ突入し敵の心臓部を徹底的に破壊する手はずになっていた。だがそのためにはまずキャリフォルニアベースに降りる必要がある。彼らがまだここにいるのは、遅れているツィマッド社特務隊の母艦、オンドゥルを待っているからだった。オデッサ作戦までに二機のKMFを撃破された黒の騎士団は、単独でジャブローに突入できるほどの戦力を持ってはいなかった。そこで、オデッサにてたまたま共闘したツィマッド社特務隊を呼び寄せたのである。今、ダモクレスのレーダーが、後方から接近してくる友軍艦の姿を捉えた。ヨーツンヘイム級のオンドゥルがやって来たのである。ゼロはザンジバルと数機のコムサイに大気圏突入準備を命じた。 「オンドゥルのMSが準備を終え次第、直ちに大気圏突入を図る!いつ連邦の戦艦が現れてもおかしくない。」 オンドゥルからコムサイにMSが移っている間に、宇宙にのこる母艦、ザンジバル以外の戦艦は反転して離脱の準備を始めた。 「扇、こっちの指揮は任せたぞ。連邦軍の追撃は十分ありうる。必ず無事にグラナダに戻れ!」 「了解した!」 「こちらグラハム・エーカーだ。ツィマッド特務隊はコムサイに搭乗完了!」 「よし!大気圏突入開始!」 ゼロが命令し、ダモクレスと数機の大型コムサイが体勢を整え、一気に加速を始める。 「再び重力のるつぼへ舞い降りるか…恋焦がれるな、ガンダム。」 グラハムが独り言を呟き、隣にいる機体に目をやる。追加配備されたフラッグには、うら若き乙女が乗っていた。その名はフェイト・テスタロッサ。ツィマッド社の技術主任、プレシア・テスタロッサの実の娘である。彼女はプレシアにガンダムの捕獲を命じられてこの部隊にやってきた。 [削除][編集][コピー] 06/15 22 42 W51S(e) [247]エルザス 246 グラハムは人一倍ガンダムに熱心な隊長だったから、母の直命を受けているフェイトを気にかけていた。美しい顔立ちであるにも関わらず、彼女の顔色はいつもすぐれなかった。当初はプレシアからの命令が重荷になっているからだろうと思っていたが、それにしては思い詰めすぎであるようにも見えた。 「フェイト、気分はどうだ?」 グラハムはフェイト機と通信してみた。だが、フェイトは返事をしない。 「フェイト?どうした?」 「あっ、すいません。大丈夫です。」 「…地球に降りるのは初めてか?」 「はい。」 「そうか。あまり気を張りつめすぎないほうがいい。君の実力があればガンダムは必ず捕獲できる。」 「…はい。」 モニターの中のフェイトはようやくこちらを向いたがその表情はやはり晴れない。フェイトと一緒にやってきたアルフが心配そうに通信に入ってきた。 「フェイト、無理はしないほうがいいよ…」 「うん。でも、大丈夫だから…」 この少女をかくも悩ませるものとはいったいなんなのだ…? グラハムは内心に呟いたが、答えがわかるはずもない。コムサイの推進装置が本格的に動き出し、黒の騎士団とツィマッド社特務隊の混成任務部隊は、地球への降下を開始した。 ジャブローの戦艦ドックには、今かのホワイトベースが入港せんとしていた。ブラックハウスとは離れたエリアだが、姉妹艦の到着はクルー達の心を踊らせた。連邦軍はいよいよ宇宙での反攻を開始しようとしているのだ。それを見越してか、ブラックハウスに新たなMSとパイロットが配属されてきた。 「え~と、ここでいいのかな?よいしょ。」 いま、一人の少女がブラックハウスの目の前までやってきて、重そうな荷物を地面に置いた。 少女の名前はナノハ・タカマチ。極東戦線のエースオブエースと呼ばれるパイロットだ。 「ほんとに黒いんだ。ブラックハウス。」 船体を見上げて、ナノハはそう呟いた。その後ろから、やや緊張した声が聞こえてきた。 「ナノハ・タカマチさんですね。お待ちしてました。」 ナノハが振り返ると、黒髪のツインテールがかわいらしい少女が立っていた。 「艦長のアズサ・ナカノです。ブラックハウスに歓迎します。」 「ナノハ・タカマチ、只今ブラックハウス隊に着任いたしました!」 役者は揃いつつあった。
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夏――! 夏といえば――水着ッ!! 「という訳で、プールにでもいきませんか?」 「却下。なんか関西弁を話すマインドフレイアに触手プレイされる予感がする」 「じゃあ海に行きましょう」 「解った」 こうしてラムザとアグリアスは戦いの疲れを癒すため海水浴を決定した。 ウォージリスの浜辺で、水着姿の一同はおおはしゃぎだ。 ムスタディオは「スイカ割りをするぞ」と叫び、ラヴィアンとラファが参加する。 ラッドはアリシアを岩陰に連れ込んだ。釣り具を持って。 ベイオウーフもレーゼを岩陰に連れ込んだ。特に何も持たず。 オルランドゥ伯は赤フンで海に飛び込んだ。 マラークは蛙になって波にさらわれた。 残ったラムザは右腕をアグリアスの胸に挟まれ、左腕をメリアドールの胸に挟まれていた。 「メリアよ。ほれ、スイカ割りが楽しそうではないか。 ああいうのを割るのも剛剣らしくて面白いんじゃないか? 行ってこい」 「あらアグリアス。ラッドがアリシアにイタズラしないよう見張りに行った方がよくない?」 ラムザを挟んで睨み合う両者。 目の前で火花が散っているというのに、ラムザは惚けた顔を浮かべていた。 青いビキニが眩しいアグリアスさん。 緑のワンピースが美しいメリアドール。 二人に挟まれている僕はなんて幸せなんだろう。 その様子を見て、ムスタディオは歯軋りをする。 「ぬうう……ラムザめ、うまくやりやがって。 こうなったら俺もラヴィアンとラファ……ラファはいいや、 ラヴィ……いや、こいつもなぁ……う~ん……」 などと呟いたせいで、首まで埋められたムスタディオはスイカの代わりをする事になった。 そしたら海から戻ってきたオルランドゥ伯がエクスカリバー装備で参加を表明。 「ああ、俺死んだわ」 ムスタディオのデコが夏の太陽を浴びて輝いた。 そして、その横でラムザも首まで埋まっていた。 「あのー……何がどうなってるんですか?」 問いに答えるはアグリアスとメリアドール。 「愚問だなラムザ。お前はフラグだ」 「要するに私とアグリアス、同時に走り出して先にラムザのフラグを取った方が勝ち」 旗なんてどこにあるんだろうと疑問に思うラムザの頭上で、アホ毛がゆらゆら。 グシャリ。 隣から奇妙な音が聞こえ、頬に嫌な感触の液体がかかったラムザは、天を仰いだ。 「太陽が眩しいや」 ラムザから十数メートル離れた位置に並ぶアグリアスとメリアドール。 いよいよ決戦の時! 「フッ、メリアドールよ。ラムザのアホ毛は私がいただく」 「甘いわねアグリアス。鈍足のあなたに私が負けると思って?」 一秒。 二秒。 三秒。 「しまったぁっ!!」 「この勝負もらった!」 アグリアスが慌てふためく横で早々にガッツポーズを取るメリアドール。 これはもう駄目かもしれんね。 「じゃあ行くわよ! ヨーイ、ドン!」 メリアドールが合図をし、先んじて走り出す。 慌てて後を追いかけるアグリアスだが、開いた差は閉じようがなかった。 絶体絶命! このままラムザを奪われてしまうのか!? その時、救世主来る! 同時刻――竿を握りしめ、呼吸を乱しているアリシアの姿があった。 「ら、ラッド! ラッド! もう駄目、私……!」 「アリシア、もうちょっとだ。もっと力を込めて……」 「あっ、あっ……来る! 来るわ! あっ……!」 アリシアは尻餅をついて、獲物のかかった釣り竿は力いっぱい引っ張られた。 頬に釣り針の刺さった蛙が宙を舞い、糸が切れ――。 というように健全に釣りを楽しんでいるラッドとアリシアであった。 メリアドールは踏んづけた。ヌルッとしたこの感触! 蛙だ! 「キャアッ!」 「グゲコォッ!?」 マラークの声にならない声の上に、メリアドールがすってんころりん。 哀れ下敷きとなったマラークは虫の息。 「今だァッ!」 これ幸いと猛ダッシュするアグリアス。狙うはラムザのアホ毛! 「取ったぁー!」 目前! という所で濡れた何かを踏んづけ、足を取られた。 「いかんいかん、ふんどしをしめ直そうとしたら、風に飛ばされてしまったわ」 という声が聞こえ、アグリアスは自分が踏んづけたのが、 オルランドゥ伯の赤フンだと理解し、声にならない声を上げた。 そして前のめりに倒れた先には、埋められたラムザが顔を出していて――。 肘。 それはもう綺麗にラムザの鼻梁へとアグリアスの肘が叩き込まれた。 このパターン、絶対アグリアスの胸が顔にムニュッと思い込んでいたラムザは、 予想外の衝撃に凄まじい勢いで鼻血を噴出した。 ああ、どうせならこの鼻血、違う理由で出したかった。 こうしてウォージリスの浜辺は二人分の生き血で染められましたとさ。 そしてベイオウーフとレーゼが帰って来たのは日が暮れてからだったとさ。 そして今日の晩ご飯はラッドとアリシアが釣り上げたマインドフレイアだったとさ。 『煮てよし、焼いてよし、でもタタキは嫌やで!』 と魔獣語で言うマインドフレイアだったが、アリシアは魔獣語をセットしていなかったため、 マインドフレイアの活け造りを振舞うのだった。 「ゴンザレス……久々の出番だというのに、哀れな奴」 「ゴンザレスって誰だっけ?」 大量出血したラムザとムスタディオも無事回復し、 ゴンザレスことマインドフレイアの活け造りをおいしくいただいたとさ。 その横でアグリアスとメリアドールが争っていた。 「どけメリアドール! ラムザに『あ~ん』してもらうのは私だ!」 「年増の癖に『あ~ん』してもらうですって!? 私はラムザに『あ~ん』して上げるんだから!」 「ぬうう! ならば私はおしぼりでラムザの口を拭き拭きする!」 「だったら私は――!」 異端者ラムザ一行、今日も平和である。 終わる