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ばうんてぃはんたー 希少種狩り 29KB 虐待-普通 制裁 理不尽 駆除 野良ゆ ゲス 希少種 現代 独自設定 独自設定多数 街に蔓延るゆっくり達の群れ。 その多くは、飼いゆであることを放棄して、野生に導かれるまま外界へと飛び出したゆっくり達。 箱入り娘のゆっくり達は、家から離れ過ぎて帰還することが出来なくなった。 野良生活をしている先住者に襲われて絶命するゆっくりも珍しくは無い。 しかし、その中で特殊な事例が存在する。 特異的な能力を秘めた希少種と呼ばれる者。 それらは野良を導き、社会に仇成す事態を引き起こす可能性が高い。 希少種の下種は性質が悪いのだ。 大事件を起こして世間を騒がすと責任者の首が飛ぶ。 事態を重く見た飼い主は依頼をする。 捕獲目的などではない。 始末を求めてサイトを開く。 そのサイトの名は、バウンティハンター。 「……ヒマね~」 「そうだね」 大きな音を立ててコーラを啜るお姉さん。 それに相槌を打つのは短髪の青年だ。 ポテトを摘みながら穏やかに返答している。 「ヒマ! ヒマなのよーっ!」 バタバタと足を振りながら駄々を捏ね始めるお姉さん。 その足が青年の脛を何度も蹴り上げる。 「そのうち、何か良いことあるよ」 嫌な顔一つせずに宥める青年。 良く言えば、人間が出来ている。 悪く例えるなら……枯れている。 俺はそんな親友達を横目で見ながらサイトを検索する。 実際、暇なのだ。 最近は大きな仕事も入らず小物ばかりの状況が続いていた。 手持ちが芳しくない為、ファーストフードで腹を満たす毎日。 「ポテト飽きたなー」 「まあまあ、これもどうぞ」 ブツブツと文句を言うお姉さんにアップルパイを差し出す青年。 渋い面を笑顔に変えて受け取るお姉さん。 「太るぞ」 俺が告げたありがたいお言葉。 それに対して、殺人ビームが飛び出しそうな視線を向けてくる親友。 ……軽率だったかな。 もしかして、命の危機に直面しているのか? 「…やめでぐだざいっ! あがぢゃんがえじでぇえええぇええっ゛!?」 聞こえて来た悲鳴。 窓の外から発せられたようだ。 その声は店内に響き渡った。 皆一様に、『いったい何事?』と、窓の外に視線を移す。 「かわいいあがぢゃんなんでずううぅうっ゛! でいぶのあがぢゃんなんでずぅううっ゛!?」 「でいぶだってよ! 馬鹿じゃね?」 「そうだな、醜くて見ていられないぜっ!」 歩道に泣き伏せるでいぶ。 それを囲むように子供は陣を組んでいる。 子供の片手には、一体の子ゆが握られていた。 既に口からは餡子を垂れ流して虫の息のようだ。 「可愛い赤ちゃんを見てゆっくりしたなら、あまあまちょうだいねっ? ……ふざけた事抜かしてんじゃねぇっ!」 「全然ゆっくりできねぇよっ!」 「ゆっくり出来なかったから責任取ってね!?」 「ゆぐぶっ゛!? いだいよぉおっ゛! でいぶをげらないでぇええぇえっ゛!?」 でいぶを袋叩きにする子供達。 執拗に蹴り続ける。 「あまあまだっけ? 今やるよっ!」 息を荒くした一人の子供が掴んていた子れいむを握り締める。 子れいむは、全身に圧迫を受けて激痛が渦のように襲い掛かってきた。 悲鳴をあげながら身を捩って脱出を試みる。 「ゆぎゅうっ゛!? ちゅぶぅれるぅうううううぅううっ゛! まぁにゃああぁっ゛! だぁずげでぇええぇえええぇええっ゛!?」 しかし、全く抜け出せない子れいむ。 丸い体は握り締められて、ひょうたんのような形に姿を変えていた。 肌は真っ赤に染まり、耐えようとしていても口から流れる餡子は止まらない。 「やめでねっ゛! いだがってるよっ゛!? あがぢゃんにひどいごどじないでぇねええっ゛!」 このでいぶも良くあるゆん生を辿っていた。 強引にすっきりをされて子を宿し、潰す事をせずに育てることを決めたでいぶ。 赤ゆから子ゆに育てるのは難しいことではない。 多産した赤ゆを将来的に有望視された赤ちゃんに与えれば延命処置など容易い。 自分に似てない赤ゆを殺し食料にしていたでいぶ。 従わない赤ゆを潰して餡子玉に変えてきた。 しかし、今まで巣に溜めた食料と赤ゆを全部食い尽くしてしまった。 困ったでいぶは街に足を運ぶ。 可愛く育った子れいむを見せれば食料調達など容易い。 そう思っていたからだ。 手始めに見つけた人間の子供達で予行練習をするつもりだったのだろう。 こいつらなら容易いと。 でいぶは、絶対に声を掛けてはいけない連中に関わってしまった。 「ぶぎゅうぅうううぅうううううっ゛!?」 「うわぁあぁあああああっ゛! あがぢゃぁあああぁああんっ゛!?」 「わははははっ! ぶぎゅうっ゛!? だってよっ!」 「赤ちゃーん! とか、笑えるよなっ!」 「ほら、あまあまだぞっ! いっぱい食べなっ!」 でいぶの目の前に赤れいむの残骸が投げつけられた。 原型を留めない餡子の固まりは、歩道で醜く広がって平たくなっていく。 まん丸でぷっくりとした子れいむの面影は何処にも無い。 「ゆぐぅうっ゛!? どぼじで……どぼじでっ゛! でぇいぶのあがぢゃんだげが、ごぉんなめにあうのぉおおぉおおっっ゛!?」 でいぶは子れいむに力なく舌を伸ばす。 死んだと認めたくないのだろう。 子れいむに赤い舌先が触れる寸前、空から小さな影が差す。 「どーんっ!」 「ゆっ、ぎゃぁああぁあああぁああああっ゛!?」 渾身のスタンプがでいぶの舌を潰す。 足裏を左右に振動させて踏みにじる。 でいぶの舌は途中から千切れた。 「お前、最高っ!」 「これからは人間に命令するなよ?」 「次は潰すからな!」 ハイタッチを交しつつ、その場から立ち去る少年達。 残されたでいぶは、餡子の塊と自分の舌を見ながらすすり泣いていた。 計画とはまるで違った悲惨な未来。 やり直す気力さえも湧いてこない絶望感。 でいぶは、虚ろな目をしながら道路に向かって歩き出す。 瞬間、餡子の花火が道路上に散らばった。 しかし、この中で一番不幸だったのは、でいぶを轢いた運転手だと言わざるをえない。 餡子がこびり付いた車体下を洗わなければならないのだから。 店内の客は一部始終を見ていた。 果たして、その感想は? 「「「 なーんだ。ゆっくりかー! 」」」 終了。 口々に呟いて食事に戻る。 子供達がでいぶを生かしたのは甘いとの感想談義に花が咲く。 少し、店内の活気が増した。 「…あの程度よね~」 「そうだね」 「まあ、でいぶだしな」 俺達の感想も終了。 でいぶは見飽きていた。 お腹いっぱいなのだ。 それは、あるイベントに参加した時の事。 企業が宣伝のために逃がしたゆっくり達。 故意に放たれたゆっくり達は、全員でいぶ。 街に投下されたでいぶの数は百体。 その中に大当たりが仕込んである新しい試み。 イベント名は、" でいぶ無双 " 「失敗よね」 「失敗だよね」 「失敗だ」 逃がされたでいぶ達は予想通りに増えた。 めっちゃ増えた。 潰しても潰しても当たりが出てこない。 今では街に拡散して手がつけられない状況だ。 雑魚を抹殺しても鼻くそ程度の報奨金しか得られない。 当然、ハンター登録者も参加しない異例の事態になっていた。 「頑張ったんだけどね」 「頑張ったね」 「頑張った」 装備をフルに使って壊滅を試みた一部のハンター達。 何故、数グループはでいぶを全滅をさせる為に一致団結をしたのか? それは、このままでいぶを放置すると、高額の賞金首を殺されるかもしれないから。 影で殺されていたら手も足も出ない。 それと、街の平和がほんの少し。 俺達は頑張った。 でも、……完全に駆除は出来なかったのだ。 大きな石を持ち上げると出てくる団子虫。 ぶっちゃけ、その確立を上回ってエンカウントする増加でいぶ。 何かに例えると、作業員が現場のトタンを横にずらす。 そこからでいぶが面を出して、嫌らしい瞳を作業員に向けながら、 『 ゆっ? ここはでいぶのゆっくりぷれいすだよっ? 』 とか、ほざいたでいぶを開口一番に踏み潰しても、その周辺には三十匹いるのだ。 それが、今の現状。 こいつらの二つ名は、" ゴキブリでいぶ " 企業は対応に追われているらしい。 「ゴキブリは嫌だな~」 「ゴキブリは嫌だね」 「……おっ?」 携帯サイトに新規情報が入ってきた。 高額、早急、抹殺希望、生存不可。 固体情報は特殊バッチ所持。 特殊項目は、……希少種。 「仕事だ。今回はチームで挑もう」 親友達は神妙な顔をしながら内容を尋ねてきた。 その気持ちは痛いほど解る。 俺は険しい顔をしていたに違いない。 何故なら携帯サイトに浮かび上がった平仮名文字。 " 特殊危険任務 " の、注意書きが赤く輝いていたのだ。 裏路地を必死に逃げるゆっくり。 蛙と蛇の髪飾りを付けている。 「はっはっはっ! ふりきれないっ!」 揺れる髪は緑色。 意思の強さを黒い眼差しの奥に秘めた希少種。 ゆっくりさなえは、追っ手を撒く為に必死で走る。 「ゆっほーっ! でいぶのおっよめさんになってねーっ!」 「にがさないよっ! ゆっくりあきらめてねっ!」 「かわいいあかちゃんつくってあげるよっ!」 さなえの後から追撃してくるのは、ゴキブリでいぶの集団だ。 今まで見た事のない極上品に大興奮。 能力を超越した華麗な動きでさなえに迫る。 「はっはっは、……はぁぅうううっ!?」 「ゆっへっへ! ここは、とぉおさないよぉおおおっ!?」 さなえは、曲がり角に待ち構えていたでいぶに押し倒された。 でいぶの涎がさなえの顔に滴り落ちる。 周辺には多くの仲間が群がっていた。 舌をベロベロと空に漂わせながら、さなえに迫るゴキブリ集団。 「ひっ……っ!?」 さなえは恐怖を受けて小さな悲鳴を漏らした。 それを聞いたゴキブリ共は、更に興奮しながら近づいていく。 ぺにぺにを大きくさせながら蠢く集団。 さなえは絶望を感じて助けを求める。 しかし、口が縦に開かない。 悲鳴を上げても助かる可能性は薄いだろう。 さなえはこの状況の中、冷静に分析を始める。 「でいぶのあかちゃんはかわいいんだよっ!」 「いっぱいすっきりしてあげるねっ!」 「すっきりをしてゆっくりできたら、たべものさんをかりにいってねっ!?」 子供を作った後で狩りに行けというゴキブリ達。 さなえの頭の奥に怒りが宿る。 『手篭めにされてたまるものかっ!』 さなえの相貌に鋭い光が満ちていく。 「でいぶのぺにぺにすてきでしょっ!? これから、いっぱいゆっくりさせて…あげる……から?」 一匹のゴキブリが口をつぐむ。 下を見たらぺにぺには無くなっていた。 切り口から餡子が迸る。 隣のゴキブリは体を両断された。 バターのように切り裂かれた半身は、汚い路上に醜く転がる。 「ゆっ、わぁあああぁあぁっ゛!? でいぶのぺにぺにがぁああああぁあああああっ゛!」 その場を跳ねながら泣き喚く。 着地する度に命が削られていく事を理解していないようだ。 切り口から吹き出る餡子と痛みは増すばかり。 周囲に助けを求めるが、仲間は既に撤退した後だった。 「だぁずげでぇええええぇええぇぇっ゛!?」 ゴキブリは、問答無用でお食べなさい状態に昇華完了。 鈍い音をさせながら左右に倒れた。 さなえは息荒く体を激しく上下させている。 その口元には鉄で作られたようなリングが咥えられていた。 鈍く光るその小さなリングは、 役目を終えたと感じとったかの様に、空気中にさらりと溶けて消失した。 ファーストフードを後にして歩く三人組。 それぞれの視線は携帯画面に釘付けだ。 「危険任務って始めてよね?」 「そうだね。今まで見たことないよ」 俺は頷きだけで友人達に答える。 確かに、この危険任務と言う物は都市伝説だと思っていた。 カテゴリー的には存在する。 依頼は無いだろうと誰もが考えていた。 危険任務とは、ハンター達に怪我以上を負わせる可能性を指し示す警告に近い。 当然、成人以外は依頼を受けることは出来ない。 管理の段階で弾かれる。 「キメラ……で、いいのかしら?」 「う~ん。どうなのかな」 固体情報には合成研究の文字。 特殊事項に多数の能力を付加した危険体との項目が追加されていた。 警察も動き出す可能性はある。 しかし、事件性が無ければ動かないのも事実。 被害届は出されていないのだから動きようが無い。 「とりあえず、見つけ出さないとね!」 「そうだね。見つけ出して……フヒヒ」 軽やかに鞭を取り出すお姉さん。 閃光を見ながら悦に入りだす青年。 本当に道端でするのは辞めていただきたい。 「手分けして探すか?」 俺の意見に頷く友人達。 持ち場のテリトリーを探索して情報を分け合う。 それだけで見つかる可能性は上がる。 「よし、それでは……」 「フハハハハッ! 庶民諸君!」 俺はテキパキと役目を告げる。 友人達と真面目な顔をしながら意見を交わす。 「俺はここに行く」 「私はここね」 「僕は装備を取ってきたいな」 「フハハハハッ! 庶民しょくーんっ!?」 さすが我が親友。 装備を怠っては勝利は無い。…か。 中々良い事を言う。 「俺も弾丸を補充してくる」 「私はこのまま向かうわ」 「じゃあ、また後でね」 「きけええぇええぇえぇぇええぇえぇぇっ゛!?」 俺は煩い馬鹿に視線を向ける。 その冷たい眼差しで満足した安い男は笑顔を浮かべた。 「フハハハハッ! 我の挨拶を無視するなど……万死に値するっ!」 こいつは貴族かぶれの馬鹿一号。 説明終わり。 「我が名刀の切れ味をみよっ!」 バカの側に居た従者が、片手に掴んでいた大きめでいぶを空中高くに放り投げた。 でいぶは、『お空を飛んでるみたい!?』 などと、余裕をかましながら落下してくる。 それを確認したバカは鋭い眼差しをでいぶに向けた。 片手は鞘を包み込むように添えられている。 腰に下げた刀の合口が抜かれたと同時に走る剣閃。 居合で虚空に煌く刀の軌跡。 それは、縦方向に鋭く走り、空を飛んでいたでいぶを両断する。 「ゆびゃあぁああああっ゛!? いだぁああぁああいっ゛!」 地面に落ちたでいぶが悶えている。 頭が醜く陥没していたが、徐々に盛り上がり大事には至らないようだ。 痛そうに体を転がすでいぶ。 とても元気いっぱいだ。 「どっ、どうだっ!? 我が、" ムラムラマサ " の切れ味はっ!」 手に掴んでいる刀を天高く突き上げる、最大級のバカ。 装備はスポーツチャンバラ用を改良した物を使っている。 その刀身は真っ黒で、とても柔らかい素材で作られていた。 「「「 よしっ、行動開始! 」」」 「ゆっくり話を聞いてねぇええぇえええぇっ゛!?」 俺達は瞬時に散開して行動に移る。 当然、バカは置いていく。 でいぶはちゃんと始末していきなさい。 「くそっ! くそぉおおぉぅ゛!? こんな役ばっかしっ!」 「ゆびゅっ゛! やべでねっ゛! でいぶつぶれじゃうよっ゛!?」 地面に転がっているでいぶを執拗にスタンピング。 ムラムラマサより強力だ。 今後は体術をメインに活動して頂きたいところだな。 俺達は、その自称ライバルを置き去りにして狩りを開始する。 さなえは、ふらふらと街を歩く。 あれからでいぶを、何体切刻んだのか覚えていない。 お腹が空いて、散らばった遺体を食べようとした。 でも、あの顔をしたゆっくりの残骸だと思うと、口に入れる気は起きなかった。 ゴミ箱の周囲に転がっていた食べ物。 それは、食べ物とは言えない生ゴミの腐敗臭を漂わせていた。 「おいしく……ありません」 さなえは口にする。 じゃりじゃりと砂を噛むような感覚。 伝わる味は、強烈に感じるすっぱい刺激のみ。 噛めば噛むほどマズく変化する食べ物に耐え切れなくなったさなえ。 残りの生ゴミは丸呑みで飲み込む。 無理矢理、体の奥に流し込んだ。 「うっ…、うぇえええぇえええっ、うぇええぇえええええんっ」 頬を伝う涙。 それはとても甘く、生ゴミに甘味を染みこませる。 しかし、腐敗臭に打ち勝つことは無かった。 流した涙の水分を補充しなくてはならない。 さなえは側に溜まった泥水を口に運ぶ。 「ごくごく、うっ…ぇええええぇえっ」 苦い味が口いっぱいに広がる。 涙が目尻に溜まり溢れ出す。 我慢しても止まらない。 深い悲しみは、さなえを惨めな気持ちにさせるだけ。 緑色の髪を泥色に汚しながら、最低な食事を取る希少種。 「ゆっ! どろくさいゆっくりだよっ!」 「でも、……めずらしいゆっくりだねっ!」 「でいぶのおよめさんにしてあげるねっ!」 そこに現れるゴキブリ軍団。 さなえに食事後の休憩をする暇さえ与えてくれない。 「……!」 さなえは声のした方に視線を向けた。 臨戦態勢で迎えなければやられてしまう。 キツめの胆をゴキブリ達に飛ばす。 ゴキブリ達は余裕綽々だった。 何故なら、先程みっともなく泣き伏せるさなえの姿を見たからだろう。 片側に大きく口端を吊り上げながら威嚇行動をしてきた。 さなえは警戒しながらゴキブリとの間合いを計る。 鉄輪で仕留めるのは距離が重要なのだ。 今の段階で口から射出する技能は無い。 泣いて真っ赤になった瞳をしたさなえは、慎重な足運びで事を進める。 さなえの周囲を嫌らしい瞳をしながら歩いていたゴキブリ達。 すると、何故かゴキブリ達に変化が起こった。 一匹はふらふらとしながら遠くを見つめ出す。 他の固体も似たような症状だ。 その後、さなえの周囲に集まり始める。 さなえは身を硬くして警戒したが、ゴキブリ達は無防備に背を向けた。 それは、まるでさなえを警護するかのような佇まい。 突然の事態に呆気に取られたさなえは首を傾げる。 その相貌の黒目の部分。 今は、真紅に光り輝いていた。 日が沈み始めた。 周囲は薄暗くなり探索は困難。 俺達は集合してこれからの事を話し合う予定だ。 近くのコンビニへと足を運ぶ。 「やあ」 「どうだったのかしら?」 俺は無言で首を振る。 戦友達は溜息をつきながら落胆の表情を浮かべた。 「ゴキブリはいっぱい居るのよね…」 「そうだね。ゴキブリは何匹潰したか解らないよ」 やや疲れた顔でパンを齧る青年。 携帯の画像に映し出された金額は微々たるものだった。 ユーコードを取り込んだ涙ぐましい努力は称えたいと思う。 「俺は…これからは無視だな」 ボソリと呟いた俺の言葉に反応した戦友達。 その表情は背定を示していた。 青年は携帯を折りたたむ。 ユーコードと呼ばれる情報端末。 携帯で取り込むと瞬時に識別されて固体情報を得られる。 その使い方は多種多様に渡る。 賞金首を狩った報告や、病院などあらゆる場所に利用されていた。 ユーコードは、どのような固体にも登録させる義務がある。 高級品などランクは関係ない。 大雑把に言えば、市場に下ろす個体はユーコードを付ける。 コードは粗悪なプリントから、凝った装飾までピンキリだ。 その扱いにはランクの壁があるのかもしれない。 下級量産型は黒印一つなのだから。 しかし、個人宅で生まれたゆっくりに対しては自己申告。 ユーコード自体は遺伝しない。 完全に後処理で付ける媒体なのだ。 そこで、基本は、" 飼う " ゆっくりだけにユーコードを与える。 コードが記されていない虐待用が逃げ出しても痛くも痒くもないからだ。 当然、無印のゆっくりが逃げ出した事による弊害は出てくる。 「一銭にもならないのよね…」 「いや、一銭以上にはなるよ」 ユーコードが記されていない野良ゆっくり。 これらを潰しても携帯で取り込む情報が無い。 残骸を集めて決められた施設に運ばなければお金は貰えないのだ。 これは、とても面倒くさい。 無印の赤ゆが野良で繁殖すればするほど、ターゲットを仕留めにくくなる。 なので、機関が対策を練っている最中にでいぶ増殖騒ぎ。 ほとんど、お手上げの状態だ。 「さて、これからどうする?」 俺は視線を上に向けながら呟く。 ターゲットが見つからなければ話にならない。 それも、かなり高額なこの一件は早期解決してもおかしくはない。 目の色変えた大勢のハンターが探索していると容易に想像できる。 無駄な時間を使ってばかりはいられない。 「でも、…ね」 「そうだよね」 暗い顔で携帯に視線を落とす戦友達。 画面に飛び交う情報は膨大で、どれを信じて良いのか見当もつかない。 俺も諦め気分でパンを齧り始める。 「……?」 建物の影にはでいぶの姿。 俺をジッと見つめていた。 いや、様子が変だ。 視線は俺を見つめているのかどうかも解らない。 ふらふらとした足取りで踵をかえし、何処かへと歩いていく。 俺は確信した。 「あれを追うぞ」 「ただの、ゴキブリでしょう?」 「あれが気になるのかい?」 戦友達はでいぶの背中を見ながら質問を投げかけてくる。 言葉の通り、ただのでいぶだと思っているのだろう。 しかし、他とは決定的に違う部分を指摘する。 「俺のパンを見て、寄越せと騒がなかった!」 「「 なるほどっ! 」」 俺達はでいぶの尾行を開始した。 暗くて狭い所で目が覚めた。 頬には涙が伝っている。 さなえは怖い夢を見ていた。 生まれたばかりの小さな体。 そこに、いっぱいの管を差し込まれて何かを注入された。 泣いても騒いでも辞めてくれない。 体を引き裂くような激痛にも耐えた。 姉妹が居たのかは記憶に無い。 ずっと一人だった。 いや、白い服を来た人間はいっぱい居たのを覚えている。 分厚い透明なガラスと呼ばれる外部の部屋にたくさん座っていた。 なにやら、難しい羅列がこんぴゅーたー?に映り高速で流れていく。 側には得体の知れない塊。 それが自分の中に入れられると知った時、暴れた記憶が今でも鮮明に残っている。 ガラスに体を何度も打ちつけた。 もう、このまま死んでもいいやと思いながら。 そう思っていたら急に眠くなる。 朦朧とした意識で周囲を確認すると、繋がった管から白い物体を体内に送り込んでいた。 目を覚ました時には、成功だと喜ぶ人間の姿。 それに共感は何一つ湧かず、頬から一筋の涙が溢れた。 「ここは、さむいのね……」 さなえは体をぶるりと震えさせる。 恐怖なのか気温で震えたのは解らない。 悲しそうな瞳をしながら視線を下に向ける。 あれから、人間は来ない。 追っ手を向けられるのは理解していた。 さなえは施設から脱走した希少種なのだから。 「……」 「……ゆ」 「ゆ…」 さなえ周辺に立つゴキブリ。 いや、でいぶ達。 目は虚ろでふらふらとよろめいている。 さなえの赤い瞳に魅了されて操り人形と化したでいぶ達。 「あっ……」 さなえの腹の虫が可愛い音を鳴らす。 羞恥で頬が赤く染まり、罰悪そうに周囲を見渡した。 「ゆっ」 「えっ…あ、ありがとう」 一体のでいぶは、大きく口を開けて内容物を地面に広げた。 生ゴミでは無いまともな食べ物。 さなえは恐る恐る口に運ぶ。 「あなたたちは……たべないの?」 見上げながら問い掛ける。 しかし、反応は全く無い。 でいぶ達の急激な変化。 押し黙りながら立ち尽くす。 「うわっ! ゴキブリかよっ!」 人間の怒声が周辺に響いた。 さなえはビックリして体が跳ねあがる。 そのまま、体を折りたたんで小刻みに震えながら声を押し殺す。 「構うなよ。行こうぜ」 「ったく、何処に居るんだよっ!」 捨て台詞を吐いた男の声が遠ざかっていく。 さなえは、ほっと一息ついて胸を撫で下ろす。 落ち着いたさなえが視線を上に向けると、立ち尽くすでいぶ達の姿。 その頼もしい姿を見たさなえは感謝の涙を流した。 「…あ、かえってきた」 さなえが眠る前。 お腹が空いたと一言零した時に、群れの一体がふらふらと敷地を飛び出していった。 戻って来てと叫んだが全く止まらず、帰りを待っていたら眠ってしまったらしい。 「おかえ…り…?」 さなえの顔は驚愕に彩られる。 言葉を途中で止めて体を奥へと押し込む。 「ここか?」 「ゴキブリばっかりなんですけど?」 「う~ん。ビリビリタイム?」 ふらふらと歩を進めるでいぶ。 その後には、三人の人間。 敷地に迫って来た。 間違いなく自分を探しているのだと確信したさなえ。 目を瞑り覚悟を決めた顔になる。 さなえは静かに鉄の輪を形成し始めた。 敷地に広がるのはでいぶ軍団。 ただし、目が虚ろ。 ちょっと怖い。 俺の隣に居る友人は引き気味で様子を見ていた。 「これは、何処から手をつければいいのかな?」 「もー、本当にいるのかしら?」 戦友達は敷地内に足を踏み入れた。 でいぶ達は反応を示さない。 完全に素通り状態。 「うーん。ビリリたいなー」 「ちょっと! そこから退けなさいっ!」 物陰を探す戦友達。 バチバチと閃光を宙に撒き散らしながら移動する青年。 ライト代わりだろうか? そこは携帯のライトを使って欲しい所だ。 俺は腕を組んで入り口で立っていた。 これは逃走経路を潰す重要な役目だ。 周辺に神経を研ぎ澄ませて探索を怠らない。 「…ん?」 俺は携帯のライトを二回点灯させた。 これは、探索停止の合図。 周辺に閃光を撒き散らす友人のお手柄。 ある物影で不可解な反射を確認した。 その奇妙な光を注意深く見ていると、嫌な感覚が浮かんで膨れ上がる。 あれは、良くない物だ。 「……」 俺は手を上げて軽く振る。 友人達は壁から離れて動向を見極める体制に入った。 互いに頷きあいながらでいぶ軍団を掻き分けて奥に向かう。 懐から銃を取り出す。 これは愛用のガスガンだ。 冬場は懐で暖めないとガスの威力が弱まってしまう。 かなり旧式で、今は使い手が少ない希少装備。 でも、それなりの利点は存在する。 利点は持ち運びと使いまわしが容易なこと。 もう一つは、……弾丸を自在に変えられることだ。 リボルバーを手で回し、最適な弾丸に切り替えた後、激鉄を引いて狙いを定める。 「食らえっ!」 飛び出した赤い弾丸が目標に向けて空を切る。 物陰に潜むさなえ。 口元には形成完了した鉄の輪が咥えられていた。 この切れ味は鋭い。 でいぶ達で実証済み。 さなえは、『人間を切り裂いたらどうなってしまうのか?』と、考えている。 さなえは震えが止まらない。 硬い鉄の輪を噛み締めながら必死に耐える。 先程から断続的に光り輝く閃光は、さなえの恐怖心を悪戯に煽っていく。 瞳に涙を溜めながら、" その時 " を、ただひたすらに待つ。 ふと、閃光が止んだ。 静寂が辺りに満ちる。 さなえは首を傾げながら顔を少し上げた。 瞳に映るのは暗闇のみ。 安堵の溜息をするその瞬間。 凄いスピードで飛来した赤い塊。 小さな粒はさなえの側で弾け飛び、濃厚な雫がさなえの体に付着した。 「うっ、…きゃぁあああああぁああああああっ゛!?」 焼けるような痛みを伴なう赤い染み。 鉄の輪は意識を乱すと同時に霧散して消えた。 たまらず悲鳴をあげたさなえは外に飛び出す。 そこには、先程見た人間達がさなえを待ち構えていた。 「これが、危険?」 「特定危険対象者…?」 戦友達はさなえを見て驚いていた。 実際、希少種は高価な物なので気軽に買えるものでは無い。 だが……、決して買えないものでは無い。 別段、認識した部分から逸脱しない普通の外観に驚いているようだ。 「食らえっ!」 「…!」 俺の放った弾丸がさなえを横を掠める。 当たれば必殺。 しかし、暗闇で狙いが定まらない。 「いやぁあああっ゛!?」 体に赤い染みを無数に付けたさなえが吼える。 すると、周囲のでいぶ軍団はのそりと動き出した。 虚ろな目を狂気に変えて、俺達を襲い始めるっ! 「くっ!?」 俺は狙いを変更せざるを得ない。 目標はでいぶ。 このままでは劣勢に立たされるからだ。 「ゆごぉおおおおぉっ゛!」 B級ホラー顔負けで迫るでいぶ軍団。 片目を瞑りながら引き金を絞る瞬間。 「おごぉおおぉおおおおおぉおっ゛!?」 襲いかかって来た数体のでいぶが遠くに飛んでいった。 落下点に蠢いているでいぶを巻き込んで派手に転がっていく。 俺の目の前に、鞭の撓りと閃光が迸った。 「接近戦は私達に任せなさいっ!」 「ヒャッハァーッ!」 頼もしい戦友達だ。 遠距離戦は俺に任せる頭の切り替えの速さ。 長いこと友人をやっている阿吽の呼吸。 しかし、人通り少なく住宅から離れた敷地の奥。 街灯も乏しく、灯りに期待は持てないだろう。 たまに飛び散る閃光は、視界を明るくするどころか邪魔にしかならない。 「ヒャッハッハーッ!?」 「心配するな! 問題ない」 俺は青年の言葉に答えて狙いを定める。 片手に携帯を、片手に拳銃を。 これで全ては解決だ。 ライトに照らされたさなえの怯える顔を捉えた。 「終わりだっ!」 特殊配合した弾丸がさなえに迫る。 俺は完璧に仕留めたと確信した。 でいぶ達は盾になろうと移動しているが間に合わないだろう。 任務は完了だ。 「――――――――――!」 「なっ!?」 さなえの声無き悲鳴。 それに呼応したのかのように、大きな柱が姿を現す。 御柱は俺の弾丸を難なく受け止めて塵と化した。 普通は起こりえない事態。 これは、危険だと改めて悟る。 「―――!」 「ありえないっ!?」 「何なの!? あの子はっ!」 「ヒャッハーッ!?」 さなえの周囲が歪む。 空間に亀裂が生まれていく。 他種が持つ稀有な能力。 しかし、所詮そこはゆっくりだ。 移動できる距離は数十歩先。 鉄の輪を向けられる事に比べたら脅威は感じなかっただろう。 だが、時刻と場所が不味かった。 周辺は暗闇に包まれて、一寸先を視認するのも困難な状況化。 それに加えて暴れでいぶ軍団も居た。 見失えば致命的。 連続移動されてしまっては追えなくなってしまう。 俺は顔を青くして戦友達に振り返る。 しかし、どちらも首を振るばかり。 諦めムードが漂う敷地内。 もう、絶望的だと空を見上げようとしたその時。 眩い光りが敷地を照らす。 「フハハハハッ! 苦戦してるようじゃないかっ!?」 そう、バカが来た。 高価なスーツを身に纏い、偉そうにふんぞり返る大馬鹿野郎。 もとい、俺達の好敵手が姿を現した。 その側に光り輝くのは巨大なライト。 敷地を隅々まで照らし、その全貌を明らかにさせた。 「助太刀いたすっ! とぉおおおおおっ!」 バカは最大の見せ場で声を張り上げて、でいぶ軍団に挑む。 「はぁあああっ! ……うわぁあああぁあああっ゛!?」 ペコンと小さく音を立てたムラムラマサ。 でいぶ軍団に与えた打撃はノーダメージ。 バカはでいぶの波に飲み込まれて消えた。 「…鞘で殴ればいいのに」 その一部顛末を聞いていた俺はボッソリと呟く。 あのバカの装備は刀。 刀身は法律上柔らかい素材で作られておる。 しかし、居合に拘るスタイルをとっている為か、鞘は頑丈鉄作りなのだ。 本体より強力な装備補助。 笑い話にしかならない。 「…さて」 俺は視線を外さずに見ていたさなえに言葉を紡ぐ。 「今から打つ。いいな?」 「…はい」 さなえは頭を垂れる。 涙を流しながら俺を見つめていた。 「…でいぶさんは、たすけてあげてください」 「約束は出来ない」 俺の言葉に頷くさなえ。 でいぶを魅了して計らずとも利用した事が心苦しかったのだろう。 最後は自分だけ逃亡をしようとした。 致し方ないとは言え、事実は変わらない。 「…さようなら。もっと、ゆっくりしたかったわ。……なんてね」 さなえの最後の遺言。 俺はそれを耳に入れた後、銃の引き金を握り締めた。 正気に戻ったでいぶ軍団。 敷地で騒ぐアホ共を薙ぎ倒す。 新弾丸、鞭に電気ショック。 駆除しまくった。 しかし、企業の当たりは見つからなかった。 と言うか、ユーコードすらも無い。 手痛いタダ働きをした気分だ。 「よっと」 飲まれたバカをでいぶの残骸から引きずり出す。 目をグルグルさせながら気を失っていた。 何処までもベタな奴だと感心する。 「とりあえず終わりね」 「ふー、ヒャッハーしたよ」 満足げに汗を拭い取る戦友達。 余裕の表れは携帯に浮かんだ金額が大きい。 報酬をきっちり三等分。 バカの取り分も一応相談した。 しかし、道路に居た執事っぽい人から、 『これからも、若の事を宜しくお願いします』 の言葉を掛けられた後、報奨金の取り分は丁重にお断りをしていた。 「あ、それとこいつの件は……」 「理解しております。それでは又のご機会に」 執事はバカを肩に担いで闇に消えた。 最強のライバルはこの人なのかもしれない。 「さて、帰るか」 「帰りましょう」 「帰りますか」 「どこに帰るのですか?」 俺の手元に乗っかったでいぶ。 今は、少しシェイプアップしてれいむに近い。 無駄を省いた青年の結晶だ。 良い仕事をする。 「俺の家に帰るか」 「はいっ!」 嬉しそうに笑顔を見せるれいむ。 いや、さなえか。 見た目はれいむ中身はさなえ。 ふとした事で潰されそうな危なげな存在が誕生した。 作ったのは青年。 これは最高の実験体。 だから、ヒャッハー語で生け捕りにしてくれと希望を受けた。 さなえに打ち込んだのは麻酔弾。 眠るさなえに対して青年は道具を巧みに操り、全ての情報を転写したらしい。 簡単な作業と豪語していたが、俺にはさっぱり解らない。 さなえの残骸は連絡を受けた企業が早急に回収していた。 そうとう機密部分に触れるらしい。 焦りと緊張感が痛い程に伝わってきた。 さて、こうして無くなったさなえの本体。 実はこっそり餡部分を少し拝借していた。 でいぶの山に隠していたのでボディーチェックでは気づかれなかった。 それを解析した青年の一言。 『 さなえの新ボディを作成するのは自作パソコンよりも楽 』 変な機能を入れないように青年を監視しながら、 多大なる期待を胸に秘めながら待つことにしよう。 「さて…、帰る前に飲んでいきましょうか?」 「僕は付き合うよ」 「俺は、どうするかな」 「わたしはいってみたいです!」 俺はさなえを尊重する形で居酒屋に行くことに決めた。 しかし、携帯に一通のメールが届く。 「…俺はパス。仕事が入った」 大口の新規依頼が飛び込んできた。 真夜中だが、これを見逃す気は全くない。 「へぇ、私は付き合うわよ?」 「僕も行こうかな」 「わたしもついていきます!」 賛同する親友達。 懐は既に暖かいはずなのに付き合いが良すぎるな。 まあ、もうひとつ荒稼ぎでもするか。 「行くぞ!」 踵を返して闇に消える三人と一体。 誰もが笑顔を浮かべながら新しい獲物へと向かう。 そこに賞金首の獲物がある限り、どんな危険な地域でも足を運ぶ。 俺達は最高の実験体を入手した。 唯一無二のバウンティハンター。 ・希少種を狩るお話 前回同様にアレ設定全開です 普段使わない能力とかいっぱい詰め込んでみました しかし、改めて見なおすとでいぶ祭り開催中 どうしてこうなった ・なんでも書くいつも通りの作者 そしてさなえ好き 正直、でいぶの体にさなえを入れるのはどうかと思う ・一部他作者様の設定をお借りしています 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 802 我らっ!すっきりーっ!を熱く語る ふたば系ゆっくりいじめ 779 そうだ、駆除しよう ふたば系ゆっくりいじめ 764 たまたま ふたば系ゆっくりいじめ 752 おらべならい ふたば系ゆっくりいじめ 742 お呼び出し ふたば系ゆっくりいじめ 718 完全予約制 ふたば系ゆっくりいじめ 710 基本種 ふんどしれいむの復讐 ふたば系ゆっくりいじめ 683 あんらっき~を乗り越えて ふたば系ゆっくりいじめ 665 基本種 れいむの受難 ふたば系ゆっくりいじめ 638 ばうんてぃはんたー ふたば系ゆっくりいじめ 612 かってにはえてくる ふたば系ゆっくりいじめ 593 迷作劇場 ふたば系ゆっくりいじめ 572 ぎゃんぶらー ふたば系ゆっくりいじめ 507 火の用心 ふたば系ゆっくりいじめ 500 駄目だよ? ふたば系ゆっくりいじめ 458 ドゲスー ふたば系ゆっくりいじめ 449 希少種の価値 2 ふたば系ゆっくりいじめ 448 希少種の価値 1,5 ふたば系ゆっくりいじめ 443 希少種の価値 ふたば系ゆっくりいじめ 398 ゆっくり達を必殺技で葬る物語 ふたば系ゆっくりいじめ 382 穴だらけの計画とその代償 ・他、6点 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓↓それはお前の常識であって一般常識ではない -- 2014-03-14 12 27 18 ↓さなえがきてやったのぜ!! わかったらあまあまよこすんだぜ!! それとかわいいまり…さなえのどれいになるんだぜ!! -- 2012-07-02 22 26 22 ↓↓↓勝手に勘違いしといて何偉そうに言ってんだ知恵遅れが ↓勝手に期待いしといて何偉そうに言ってんだド低能が さなえに虐待なんて常識的にありえねえんだよ白痴が -- 2011-09-16 23 15 03 ↓↓に同じ 注意書き希少種だけじゃその前に書いてある「虐待-普通」「制裁」「ゲス」等が希少種に適応されると期待しちゃうでしょ。 -- 2011-03-07 12 01 29 さなえはゆっくりできるよー でいぶは駄目だ -- 2010-11-08 21 44 22 稀少種狩りなんてタイトルじゃ勘違いしちゃうじゃないか。 ちゃんと稀少種優遇って書いといてよ。 -- 2010-08-24 20 07 23 普通に駆除しようよ -- 2010-08-02 13 39 07 こういう話にお供は必要だよね。 -- 2010-06-08 22 52 23
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「ゆぎゃあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――――――――――――――――!!!!」 突如、部屋中に響き渡る、巨大赤れいむの絶叫。 お家の中でまりさの無事を願っていた一家も、一体何事かと入口からこっそり顔を出し始めた。 そんな一家が見た光景。 そこにはなんと、足から脳天に深々と割り箸を刺してもがいている巨大赤れいむと、それを唖然とした表情で見ていた親まりさの姿があった。 ブランコは、割り箸を紐を組み合わせて作られている。 だんだん体当たりをすることすら億劫になってきた巨大赤れいむは、その重量をもって圧し掛かり、親まりさごとブランコを破壊しようと考えたのである。 しかし、これがいけなかった。 割り箸の強度を軽んじていたことと、丁度最悪の位置に圧し掛かってしまったことで、割り箸は見事に巨大赤れいむの体を貫いてしまったのである。 「ゆぎいいいいぃぃぃぃぃ―――――――!!!! いだいよおおおぉぉぉぉぉぉぉ――――――――!!!! これとっでえええぇぇぇぇ――――――――!!!!!」 割り箸を取り付けたまま、巨大赤れいむが地をのたうち回る。 生まれて以来、初めて感じる強烈な痛みに我を忘れ、巨大赤れいむは大量の汗と涙と涎をまき散らしながら、もがき苦しんでいた。 それを見ていた親れいむと姉妹たちが、家の中から飛び出してくる。 そして、姉妹はその様子に大満足といった様子で、囃し立てていた。 「ゆっくりくるしんでね!!」 「れいむたちをころそうとしたから、ばちがあたったんだよ!!」 「おお、ぶざまぶざま!!」 相当フラストレーションが溜まっていたのだろう。 巨大赤れいむの無様な姿に、皆溜飲を下げていた。 しかし、それを一喝する声が掛けられる。 それは、最も巨大赤れいむの攻撃にされされていた親まりさであった。 「おちびちゃん!! ゆっくりだまっててね!!」 「!!!」 この父は、いきなり何を言ってくるんだと言わんばかりの表情の姉妹。 それも仕方があるまい。何しろ自分たちは命を狙われたのだ。 そんな仇敵が目の前で苦しんでいる。それを笑って何が悪いというのだ。 しかし、親まりさは厳しい表情を崩さない。 「おちびちゃんたちのきもちは、ゆっくりりかいできるよ!! でもだれかがけがをしたすがたをみてわらうのは、とってもゆっくりできないことなんだよ!!」 「ゆうぅ……で、でも……」 「このおちびちゃんは、もうゆっくりばつをうけたよ!! あとはおねえさんがかえってきたら、ゆっくりしかってもらえばいいよ!! だから、そんなことをいっちゃいけないよ!!」 「……ゆっくりりかいしたよ!!」 未だ完全には納得できないものの、姉妹たちは一応の理解を見せる。 何しろ一番殺されかかった親まりさが許すというのだ。ただ逃げていただけの自分たちに、それを覆す権利はなかった。 親まりさは、何とか分かってくれた子供たちに安堵し、巨大赤れいむの側にやってくる。 そして未だ絶叫を上げ続ける巨大赤れいむに、その声に負けない声量で呼びかけた。 「おちびちゃん!! ゆっくりはんせいした?」 「ゆぎいいいぃぃぃい―――――――!!!! これとっでええぇぇぇぇぇ――――――――!!! 「ゆぅ……」 巨大赤れいむは返事を返さなかったが、痛さで自分の声も頭に入っていないのだろうと考える。 その後、親れいむの元に行き、巨大赤れいむに刺さった割り箸を取ってあげようと提案した。 その提案に親れいむは、若干渋い顔をする。 自分たちを殺そうとした巨大赤れいむを助けるのが嫌というのではなく、助けた後、再び殺されるのではないかという懸念からであった。 しかし、それはないよと、まりさは断言した。 例え、割り箸を抜き、手当をしたとしても、完全に動けるようになるまで、相当な時間がかかるはずである。 それまでには、男も愛で子も帰宅しているはずである。 その旨を伝え、納得した親れいむは、親まりさと共に巨大赤れいむの尻の所に来ると、突き刺さった割り箸を噛みしめ、体から抜こうとした。 「ゆぎいいいぃぃぃぃ―――――――!!!! いだいよおおおおぉぉぉぉぉ――――――――――!!!!」 抜くときのあまりの痛さに、これまで以上に絶叫を上げる巨大赤れいむ。 しかし、割り箸は相当深く食い込み、マイクロゆっくりの両親の力では抜くことが出来ない。 親まりさは、子ゆっくりにも割り箸を抜くのを手伝うよう呼びかける。 初めは嫌そうな様子を見せるも子ゆっくりだったが、徐々に巨大赤れいむの余りに惨めな姿が気の毒になってきて、両親の背後に付き、割り箸に噛みつき始める。 ちなみに姉たちの様子を見て、赤ゆっくりたちも手伝うと申し入れたが、親まりさがそれを認めなかった。 赤ゆっくりの体格上、割り箸を噛むことは出来ないし、大豆が三匹加わったところで高が知れるというものである。 親まりさの号令に合わせ、全員で一気に割り箸を抜こうと試みた。 しかし、結果は変わらず、巨大赤れいむが絶叫を轟かせただけに過ぎなかった。 「ゆうぅ……ゆっくりこまったよ!!」 マイクロ一家は、すっかり弱音を吐いてしまう。 自分たちの力では、どうにもならないことが分かってしまったのだ。 しかし、このままにしておく訳にはいかなかった。 何しろ、巨大赤れいむと割り箸の隙間からは、徐々に餡子が漏れ出しているのである。 仕方がないと、親まりさは一つの解決策を打ち出した。 割り箸はこのままにして、餡子の流出だけを抑え込むのだ。 水槽内には、緊急用のオレンジジュースが備え付けられている。 一家は全員でそれを口に含み、巨大赤れいむの元までやってくると、餡子の漏れ出している箇所に、水鉄砲のように噴射した。 これを何度も何度も繰り返し行うことで、徐々に巨大赤れいむの皮は復元し、餡子の流出は抑え込まれていく。 一家は、男と愛で子が帰宅するまで、延々とこの作業を繰り返し続けた。 「ただいま~、今帰ったぞ~~」 「れいむ、ただいま。いい子にしてたかしら? お菓子をたくさん買ってきたからね」 二人は帰ってくるや、食材の入った袋を置くと、一家の水槽のある部屋に入ってきた。 そして、その様子に絶句する。 「な、なにやってんだああああぁぁぁぁぁぁぁ―――――――――――――!!!!」 「れ、れいむううぅぅぅぅ――――――――――!!!!」 絶句の後、絶叫を上げる二人。 ようやく二人が帰ってきたことに安堵した一家は、オレンジジュースの噴射をやめて、男に懇願した。 「おそいよ、おにいさん!! ゆっくりしすぎだよ!!」 「ゆっくりはやく、おちびちゃんをたすけてあげてね!!」 一家は男に急かす。 しかし、事情が読み込めない男は、一家に説明を求めるが、 「お前たち!! いったい何でこんなことが……」 「それより、愛で男くん!! れいむの治療を!!」 「えっ? あ、ああ、そうか!! そうだな!!」 顔面蒼白な愛で子に指摘され、そんな場合ではないと、水槽の中から巨大赤れいむを取り出し、急いで台所に向かう。 割り箸を抜き出し、冷蔵庫から餡子と小麦粉とオレンジジュースを取り出すと、まず餡子を割り箸で出来た穴に注ぎ込んでいく。 しっかりと中まで入ったことを確認し、更にその上から大量の小麦粉とオレンジジュースをかけて、傷を埋めていった。 「たぶんこれでどうにかなると思うんだが……」 「本当? 本当なの、愛で男くん!!」 「ああ、俺がガキの頃に買っていたミニゆっくりも、一度鉛筆で体を貫いたことがあったんだが、この治療で治ったからな。 それでも、近いうちに一度ゆっくりショップか、ゆっくり病院で診てもらったほうがいいと思う」 「はあぁぁ……よかった……よかった」 愛で子は巨大赤れいむが治るというその言葉に、腰が抜けたのか、そのまま座り込んでしまった。 そんな愛で子の肩を抱き、ソファーの元に連れて行くと、男は事情聴取をするべく、一家の元にやってきた。 その表情には、怒りが見て取れた。 「お前たち、これはいったいどういうことなんだ? しっかり説明してもらおうか?」 嘘は絶対に許さないという態度で詰問する。 一家は、巨大赤れいむの世話で疲れ切っていたが、事情を言わない訳にはいかず、親まりさがこれまでのあらましを説明した。 初めは怒りに身を任せていた男だったが、事情を聴いていくうちに、すっかりその怒りも霧散してしまった。 何しろ一家の話が本当なら、もしかしたら怪我を、いや怪我どころか死んでいたのはマイクロ一家のほうかもしれなかったのだから。 しかし、突然の巨大赤れいむの乱心というのに、信じられない思いがあった。 一家の話から推測するなら、巨大赤れいむが襲ってきたのは、愛で子に告げ口されることを恐れての犯行だろう。 それは分かる。しかし、同時にその程度のことで? という気持ちが男にはあった。 告げ口されれば、当然愛で子は巨大赤れいむを叱りつけるだろう。もしかしたらお仕置きに体罰くらいは受けるかもしれない。 しかし、所詮その程度である。 愛で子の性格からいって、お仕置きを受け十分反省するなら、その後はいつものように精一杯目一杯可愛がるに決まっている。 一家を殺そうとする動機としては、とても薄っぺらく思えてしまう。 あるいは、巨大赤れいむの積りに積もった負の感情が一気に噴き出してきたのだろうか? その線も考えたが、それもいまいち納得できない。 確かに巨大赤れいむを蔑ろにしている部分が多少あったことは、男も分かっている。 いや、男も一家も蔑ろにしていたつもりはないが、巨大赤れいむがそう思っているのではと感じたことは、少なからずあったように思える。 しかし、あの程度の蔑ろは、一家に対し何度も行っている。それこそ生まれたばかりの赤ゆっくりに対してもだ。 外出で構ってやれないことも多いし、テレビや読書の最中に、面倒になって無視したことも何度あっただろうか。 愛で子と違い、お仕置きには叱責だけでなく度々体罰も加えた。例をあげていけばキリがないくらいである。 それでも、一家は素直にスクスクと成長していった。多少親バカなところは自覚しているが、客観的に見てもいい子たちであるという自負がある。 その観点から見ても、巨大赤れいむの負の感情など、「その程度のこと」としか男の目には映らなかったのである。 しかし、男にはただ一つ知らないことがあった。巨大赤れいむの愛で子に対する、依存にも似た感情である。 生まれてすぐに両親と離され、姉妹もなくゆっくりショップのゲージの中で過ごした数日間。 巨大赤れいむは途轍もない孤独感に支配された。 そして、それを癒してくれたのが、巨大赤れいむを買った愛で子である。 自分には愛で子しかいない。愛で子は親であり、姉妹であり、友達であり、そして家族であった。 その愛で子を一家に奪われるかもしれない。 一家に告げ口をされて、愛で子に嫌われるかもしれない。 それが、巨大赤れいむが何よりも恐れることであった。 実は男と愛で子のペットに対する接し方にそれほど違いはない。 寧ろ、愛で子のほうが男以上に巨大赤れいむに構っていたくらいである。 一家と巨大赤れいむの唯一の違いは、飼い主の他に心の拠り所となる者がいるかいないかの差である。 一家は男に叱られても、慰めてくれる家族がいる。 構ってもらえなくても、遊ぶ相手が大勢いる。 最悪、男に捨てられたとしても、一家は一匹ではないのだ。 しかし、巨大赤れいむには、愛で子しかいない。 叱られて慰めてくれる人はいないし、遊んでくれる相手もいない。 愛で子に見捨てられれば、完全に孤立してしまうことになってしまうのだ。 この差は、飼い主からすれば大した問題ではないかもしれないが、ゆっくりからすれば、己の一生を左右する切実な問題なのである。 そんな一家と巨大赤れいむの立場を同列に見なしている男に、この疑問が解けることはなかったのである。 「愛で子……」 「あ……まりさちゃんたち、なんだって?」 男は愛で子の隣に腰を下ろし、一家に聞いたことをそのまま愛で子に聞かせてやった。 それを聞いて驚き、そして大いにショックを受けた。 「この子がまさかそんなことを……」 「いや、まだ完全にまりさたちが言ったことが正しいかは証明できないが……」 男はそう慰めるが、正直、まりさたちが嘘を言っているとは思っていなかった。 ゆっくりは根が単純で、嘘をつこうものなら、すぐに顔に出てしまう。 こんな大嘘を吐こうものなら尚更だ。しかし、一家には一切それがなかった。 それと、自分の可愛い子たちを信用しているということもあるし、あの水槽の荒れ方や一家が治療を施していた状況からも、一家の説明と合致する。 なぜ巨大赤れいむが、突如一家を殺そうとしたのか。その理由は分からないが、それ以外はまず間違いないだろうと確信していた。 と、そんなことを考えていると、傷が回復したのか、巨大赤れいむが、ゆっくりと目を開いた。 「……ゆっ? ……おねえしゃん?」 「れいむ!!」 寝ぼけ眼で、愛で子を捉える巨大赤れいむ。 最初は何が何だか分かっていなかった巨大赤れいむだが、次第に餡子脳がハッキリしてくるや、ようやく最愛のあ姉さんが帰ってきたとばかりに擦り寄っていった。 「おねえしゃん!! ゆっきゅりおかえりなちゃい!!」 巨大赤れいむの威勢のいい挨拶。しかし、そんなれいむを、愛で子は悲しそうな視線で見つめている。 「れいむ。良かったわ、元気になって……」 「りぇいむ、しゅっかりげんきになっちゃよ!! ゆっきゅりおなかがちゅいてきちゃよ!!」 「……」 数十分前のことを覚えていないのか、巨大赤れいむに悪びれた様子は一切なかった。 そんなれいむを見て、信じたい気持ちでいっぱいの愛で子だが、事情はハッキリさせなくてはならないと、重い口を開き始めた。 「れいむ。あなたに聞きたいことがあるの」 「ゆっ? にゃんにゃにょ、ききちゃいこちょって?」 愛で子は、男に聞かされた話を、巨大赤れいむに伝えていく。 初めは余裕の表情で聞いていた巨大赤れいむだったが、次第にその余裕は消え去り、顔は青ざめ、遂には傷が癒えたばかりだというのに、大量の砂糖水が体から流れ出てくる。 震えた体に、噛み合わない歯、視点の定まらない瞳。 この様子を見るだけで、一家が嘘を付いていないことは明白だが、真実を自分の口から言わせなればならないと、愛で子は巨大赤れいむに、ゆっくり静かに問いただす。 「れいむ。今のお話は本当なの?」 「ゆっ……ゆっ………ゆ……」 「れいむ!!」 「……お、おにぇえちゃんたちが、ゆっきゅりうしょをちゅいたんだよ!! れいみゅはしょんにゃこちょ、ちてないよ!!」 この期に及んでも、巨大赤れいむは嘘を並びたてていく。 すでにどちらが嘘を言っているか分かっている男と愛で子は、その巨大赤れいむの答えに大いに失望した。 「……本当に嘘をついていないのね?」 「ゆゆっ!! ゆっきゅりほんちょうだよ!!」 「本当にまりさお姉ちゃんたちが嘘を付いているのね?」 「ゆっ!! しょうだよ!! おにぇえちゃんたちは、ゆっきゅりうしょちゅきなんだよ!!」 「怒らないから本当のことを言って、れいむ!!」 「れいみゅはうしょなんきゃ、ちゅいてにゃいよ!! ゆっきゅりおにぇえちゃんたちを、おちおきちてあげちぇね!!」 「そう……」 その後、愛で子はソファーを立つと、来る時に巨大赤れいむを入れてきたゲージを持ってきた。 そして、巨大赤れいむを手に取ると、ゲージの中に入れていった。 「ゆっ!! おにぇえしゃん?」 「もう帰る時間よ。ご飯は家で食べましょうね」 「ゆゆっ!! ゆっきゅりりかいちたよ!!」 巨大赤れいむは上機嫌でゲージの中に入っていった。 巨大赤れいむは嬉しかった。何しろ自分の嘘がばれなかったのだから。 ゆっくりに人間の機微は読めない。それが赤ゆっくりとなれば尚更である。 マイクロ一家に告げ口されたことで追及は避けられなかったものの、やはり愛で子は自分のことを信じてくれたのだと考えていた。 あれ以上追及が来なかったことが、何よりの証拠である。 家に帰るのは、嘘をついたと思っている一家に腹を立てたためだと考えた巨大赤れいむは、ゲージの中でほくそ笑んだ。 最悪の一家に苛められたし、痛い思いもしたが、収穫はあった。 あのゆっくり用の遊具はとても魅力的であった。 家に帰ったら、自分だけの素晴らしい遊具を買ってもらおうと、巨大赤れいむはすでに自分が犯した過ちも忘れ去っていた。 ゲージをもって玄関に行く愛で子。 それを追いかける男。 「なあ、本当に帰るのか?」 「ええ、ごめんなさい。その……うちの子が……」 「いや、特に目立った怪我はしていないし、あいつらも許してるみたいだから、俺はいいけど……でも……その…その子は?」 「この子を買うとき、お店の方から育て方のマニュアルと一緒に、条例の書かれた書類も頂いたわ……」 「条例? ……………まさか!!」 「……」 「いや、それは、でも……本気なのか?」 「……」 「い、いや……そこまですることはないだろう。ほら、俺もあいつらも気にしてないしさ!! それに結構費用だって掛けてきただろ?」 「せっかく買い物してきたのに、御夕飯作れなくてごめんなさい。また機会を見て遊びに来るわ。まりさちゃんたちにもよろしくね」 「……あっ」 愛で子は、男の質問に答えることなく、一礼をして、玄関を出て行った。 男は呆然としながら、しばしその場に佇んでいた。 「ゆゆっ!! おにいさん!! おねえさん、ゆっくりかえったの?」 「ああ……」 「おにいさん!! まりさたちは、ゆっくりおちびちゃんのことをゆるしてあげるよ!! だから、こんどおねえさんにあったら、ゆっくりいってあげてね!!」 「……もうおそいよ」 「ゆっ?」 まりさには、男の言葉の意味が分からなかった。 「おねえしゃん!! ゆっきゅりどきょにいきゅにょ!!」 翌日、再度ゲージに入れられた巨大赤れいむは、愛で子に行き先を尋ねた。 しかし、愛で子は何故か朝から口を聞いてくれなかった。 昨夜は今まで食べたこともないような豪勢な食事を与えてくれたというのに。 いぶかしむ巨大赤れいむ。自分は何か愛で子の機嫌を損ねるようなことをしただろうか? すでに巨大赤れいむの中では、昨日のことは忘れ去られていたのである。 そのことに考えを集中させていると、いつの間にか、愛で子は目的の場所に着いたらしい。 ゲージの中から巨大赤れいむを取り出すと、それを目の前の厳つい男に手渡す。 「……よろしくお願いします」 「はい、確かにお預かりいたしました」 「あ、あの……この紙に書いてあるんですけど、本当にその……」 愛で子は言いづらいことなのか、途中まで言いながらも、言葉を閉ざしてしまう。 その様子に厳つい男は疑問に思い、愛で子が差し出した紙に目をやる。 その内容を読んで、愛で子が何を言いたいのか理解した厳つい男は、柔和な笑みで愛で子に答えた。 「ええ、ご安心ください。この赤ちゃんれいむは、とても安らかひと時を送れますよ」 「そうですか……お止めして申し訳ありません」 「いえ、お気持ちはお察しいたします。それではそろそろ時間ですので」 厳つい男は愛で子に一礼し、巨大赤れいむを掴みながら、愛で子の元から離れていった。 「ゆっ? おねえしゃん?」 自分の境遇が理解できない巨大赤れいむは、男の手の中から、愛で子の姿をとらえる。 そこには、何故か涙を流し、じっと遠ざかっていく巨大赤れいむを見つめ続ける愛で子の姿があった。 「ゆっ!! ゆっきゅりとまっちぇね!! れいみゅはおねえしゃんのときょりょにかえりゅよ!!」 最愛の飼い主の悲しそうな泣き顔を見て、巨大赤れいむは今すぐ愛で子の元に返せと、厳つい男に言ってくる。 しかし、厳つい男は巨大赤れいむの言葉に返事を返さない。 巨大赤れいむは、何とか厳つい男の手の中から逃れようともがいたが、男の力は強く、れいむの力では抜け出すことが出来なかった。 やがて、男はある部屋の扉の前にやってくると、鍵を開けて、中に入っていく。 「おい、じじい!! ゆっくりまりささまをここからだすんだぜ!!」 汚い言葉を使ってくる汚れたまりさ。 「すっぎりさせでええぇぇぇぇ――――――!!!」 全身に拘束具を付けられ苦しそうなアヘ顔のありす。 「むきゅ――――!!! ぱちぇはもりのけんじゃなのよ!! ゆっくりここからだしなさい!!」 顔が半分かけたぱちゅりー。 そこには、多種多様なゆっくりが、所狭しと床を埋めていた。 そんな足の踏み場もないようなところに、うまく隙間を見つけ入っていくと、そこに巨大赤れいむをゆっくり置いた。 「ゆゆっ!! れいみゅは、おねえりゃんのときょろにかえりゅんだよ!! きょんなちょこりょに、ゆっきゅりようはないよ!!」 巨大赤れいむは、愛で子の元に連れて行けと喚くが、男は聞こえないのか、その言葉を無視し、部屋から出て行った。 そしてドアを閉めるや、鍵を掛ける。 巨大赤れいむは、なぜこんな所に連れてこられるのかが理解できず、ドアの前であらん限りの大声を張り上げる。 しかし、それに返事を返してくれる者はおらず、「後三分か……」という訳のわからない言葉が聞こえてきただけであった。 それでも巨大赤れいむは喚き続ける。 今日は愛で子にゆっくり用遊具を買ってくれるよう進言するつもりだったのだ。 こんな所で油を売っていては、日が暮れて店が閉まってしまう。 遂にはドアに体当たりをする巨大赤れいむ。 しかし、当然の如く、ドアはびくともしない。 それでも繰り返し繰り返し体当たりを続けている巨大赤れいむだったが、しばらくすると、突然「ビ―――――――!!」という不快な音が部屋に鳴り響いた。 そして、それに間をおかず、天井から白い煙のようなものが、部屋中に降り注いだ。 「ゆっ? にゃんにゃの、きょれ?」 巨大赤れいむは、突如出てきた白い煙に舌を付ける。 ゆっくりは分からないものがあると、大抵舌を出す癖がある。 朝食を取っていなかったこともあるだろう。 しかし、それが巨大赤れいむの運命を決定づけた。 舐めてみると、それは特に味も香りもなかった。 もしかしたら食事かと甘い期待を抱いていた巨大赤れいむは、すぐに失望した。 しかし、舌を仕舞うと、何故か体がピリピリするような錯覚を覚えた。 一体なんだろう? そう考えた瞬間だった。 「ゆぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――――――――――――――!!!」 「ゆぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ―――――――――――――!!!!」 「ゆげえええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――――――――――――――――――――――――!!!!!」 「がああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――――――――――――!!!!」 突然、部屋中にいたゆっくりから悲鳴が漏れ始める。 巨大赤れいむも例外ではなく、絶叫を響かせ、餡子を撒き散らす。 「ゆげえええぇぇぇぇぇぇぇぇ―――――――――――!!!! にゃんにゃの、きょれえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――――――――――――!!!!」 体には激痛が走り、嘔吐感が止まらない。 口からは止めどなく餡子が流れ出て、遂には、口だけでは狭いと言わんばかりに、巨大赤れいむの左目が餡子によって飛ばされた。 「ゆぎいいいぃぃぃぃ――――――!!!! りぇいみゅのおみぇみぇがああああぁぁぁぁぁぁ――――――――――――!!!!」 周りのゆっくりも、巨大赤れいむの様に、餡子が目を押しやったり、ちょっとした傷口が一気に広がって大量の餡子が漏れ出したりと、大惨事だった。 「おねえしゃあああああああああん!!!! くるちいよおおおおおおぉぉぉぉぉぉ――――――――!!!! たしゅけてええええぇぇぇぇぇぇぇ――――――――!!!!」 あまりの痛さと、命の餡子が流れ出る恐怖に、巨大赤れいむは、最愛の愛で子を呼び続ける。 しかし、いつもなら巨大赤れいむが泣いているとすぐに駆けつけてくれた愛で子は、この時来てくれないばかりか、返事も返してくれない。 それでも巨大赤れいむは、愛で子の名を叫び続ける。何しろ彼女には、愛で子しかいないのだから。 「おねえしゃあああああああああん!!! おねええしゃあああああ……ん!!! お……ねえ……しゃ……ん! おね……え……しゃ……………」 巨大赤れいむは、最後まで愛で子が来てくれると信じながら、大量の餡子をまき散らし、絶命した。 「れいむ……ごめんね……ほんとにごめんなさい……」 愛で子は保健所の椅子に座り、涙を流し続けた。 ゆっくりが故意に人もしくは飼いゆっくり、ペットに危害を加えた場合、保健所に引き渡すことが都市条例で決められている。 それは、いくつかの特例を除き、ゆっくりの飼い主が必ず守らなければならない義務である。 しかし、現状でその条例が市民に完全に守られているかと言えば、必ずしもその限りではない。 誰でも自分のペットは可愛いものである。 例え人間や飼いゆっくり、ペットに怪我を負わせてしまっても、条例を無視しなあなあに終わらせたり、示談で済ませたりする人が後を絶たない。 酷い例になると、条例すら知らない飼い主もいるくらいである。 愛で子も巨大赤れいむを引き渡したくなどなかった。 自分が飼った初めてのペット。子供のころから、何度親にゆっくりを買ってと懇願したか分からない。 愛していたのだ、心の底から巨大赤れいむのことを。 男もマイクロ一家も気にしていない、許してくれると言っていた。保健所に告げ口なんてしないだろうし、黙ってさえいれば、誰にも分からない。 しかし、それでも愛で子はこの手段を選んだ。 それは愛で子が真面目だったからということだけではない。 真面目には違いないが、法とペットの命、どちらを取るかと聞かれれば、おそらく躊躇いつつもペットの命を優先するだろう。 もし、今回の事件が然程大きなものでなければ、愛で子はこれからも巨大赤れいむと一緒に暮らしていたに違いない。 巨大赤れいむが、腹立ちまぎれに自分の力を見せびらかす程度のことだったなら、甘いとは思うが愛で子もこの決断はしなかったに違いない。 自分の力が理解できず、誤って暴力をふるってしまったと言うことなら、愛で子もキツイ折檻だけで済ませてしまっていただろう。 しかし、今回は事が事であった。 巨大赤れいむには、一家に対し、明確な殺意をもって攻撃を行ったのである。 一度、そういう考えを持ってしまったゆっくりは、中々矯正することが難しい。一生矯正できない個体のほうが多いくらいなのだ。 次もこういう事態になったら、今度は躊躇いもせずに、最初から相手を殺しにかかるだろう。 巨大赤れいむが、自暴自棄の果てに返り討ちにあって死んでしまうなら構わない。いや、構わなくはないが、それは愛で子が悲しいだけで済む話である。 しかし、万が一、相手に傷をつけたら、それは簡単に済む問題ではない。 今回、マイクロ一家が傷も残さず生き残ったのは、彼女らの優秀さもあったが、それ以上に運が良かっただけの話である。 普通の個体だったなら、全滅していただろうし、生き残ったとしても、大怪我をしていてもおかしくはない状況だったのだ。 だからと言って、巨大赤れいむを部屋の中に一生閉じ込めておくことも出来ない。 マイクロ一家と違い、外に散歩にも行きたがるだろうし、部屋に友人を呼ぶことだってある。将来的には、相方が欲しいと言ってくるだろう。 それらを無視して、れいむを籠の鳥のように閉じ込めておくことは、ゆっくりすることを信条とするゆっくりにとって、とても耐えられないことに違いない。 結局、巨大赤れいむが、これからも生きていくには、ゆっくりらしさを捨て去る以外、手はないのである。 そんなことをさせるくらいならと、昨晩、睡眠も取らずに悩みに悩んだ結果が、これであった。 保健所についての項目を読んでいくと、ゆっくりの処分はゆっくり用の神経ガスを使い、まるで眠るように息を引き取ると書いてある。 先程、厳つい男に聞いた時も安心しろと言ってたくらいだし、きっと安らかに逝くことが出来るだろう。 自分はいい飼い主にはなれなかったけど、天国で精いっぱいゆっくりしてねと、何度も何度も巨大赤れいむに心の中で謝罪を繰り返し、愛で子は目元を腫らしたまま、保健所を後にした。 ゆっくり条例 第〇章 第△条 人間もしくは飼いゆっくりに危害または殺害を犯したゆっくりは、その危険性を考慮し、ゆっくり保健所に引き渡すこととする。 特例として、以下の場合に限り…… ~fin~ 新発売 マイクロゆっくりHC 通常のマイクロゆっくりより高い知能を有し、2倍から~最大32倍まで賢さアップ 当店おすすめは、マイクロゆっくりHC 賢さ8倍モデル お値段、扱いやすさ共に満足の一品です お求めはゆっくりショップ 〇〇支店まで 過去作? ゆっくりいじめ系435 とかいは(笑)ありす ゆっくりいじめ系452 表札 ゆっくりいじめ系478 ゆっくりいじり(視姦) ゆっくりいじめ系551 チェンジリング前 ゆっくりいじめ系552 チェンジリング中 ゆっくりいじめ系614 チェンジリング後① ゆっくりいじめ系615 チェンジリング後② ゆっくりいじめ系657 いい夢みれただろ?前編 ゆっくりいじめ系658 いい夢みれただろ?後編 ゆっくりいじめ系712 ゆっくりですれ違った男女の悲しい愛の物語 ゆっくりいじめ系744 風船Ⅰ ゆっくりいじめ系848 風船Ⅱ ゆっくりいじめ系849 風船Ⅲ ゆっくりいじめ系936 カルガモとゆっくり 前編 ゆっくりいじめ系937 カルガモとゆっくり 後編 ゆっくりいじめ系938 カルガモとゆっくり おまけ ゆっくりいじめ系960 ゆっくりにドラえもんの道具を与えてみた ゆっくりいじめ系1702 三匹のゆっくり 1 ゆっくりいじめ系1703 三匹のゆっくり 2 ゆっくりいじめ系1704 三匹のゆっくり 3 ゆっくりいじめ系1705 三匹のゆっくり 4 ゆっくりいじめ系1706 三匹のゆっくり 5 ゆっくりいじめ系1707 三匹のゆっくり 6 ゆっくりいじめ系1708 三匹のゆっくり 7 ゆっくりいじめ系1709 三匹のゆっくり 8 ゆっくりいじめ系1716 続・ゆっくりにドラえもんの道具を与えてみた ゆっくりいじめ系2536 ゆっくりですれ違った男女の悲しい愛の物語 加筆修正版
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『ゆっくリズム』 「ゆっくりしていってね!」 ゆっくりと呼ばれる饅頭みたいな生き物が人間の男に近づき、にこにこ笑いながらゆっくりしていくことを強要してきた。 この人間にもゆっくりしてほしい、そんな気持ちから笑顔で今日もゆっくり流のあいさつを人間にする。 ちなみにこのゆっくりは、まりさ種と呼ばれるもので、黒い薄気味悪い帽子を被っていて、金色の長くて綺麗な髪をもつゆっくりである。 これまでに挨拶した人間はみんな「ゆっくりしていってね」と笑顔で挨拶を返してくれた。 だから、この人間も笑顔で挨拶を返してくれる。まりさはそんな人間達が大好きなのだ。 だけど今回の人間はゆっくりまりさの期待している行動とは全く別の行動をとったのだ。 男は、ひょいっとゆっくりまりさのサッカーボールくらいの大きさの顔を、頬のあたりを掴んで片手で持ち上がる 「ゆっ! ゆっくりやめてね」 驚いているゆっくりまりさを男は無視する。 持ち上げたゆっくりまりさを片方の腕で「ぽすっ」と口と顎の中間辺りを叩く。 人間でいえばこの辺がお腹になるのだろうか? 顔しかない生き物だからよくわからない… が、ここをお腹と仮定する。 出産する時のゆっくりは口と顎の中間辺りから子供を産むと聞くから、ここがお腹だとは思われる。 「ゆっくりやめてね」 少しぷくっと膨れた顔で怒るゆっくりまりさ。 力を全く入れずに叩いただけなのて平気らしい。しかし男は何回もゆっくりのお腹を叩いていく。 「たたくのはゆっくりやめてね!」 「ほんとにまりさおこるよ!」 「ゆっ! ゆぶっ… ゆぶっ!」」 いくら力を入れないパンチといってもそれを何回も入れられるとゆっくりにとっては効いてきたらしい。 「おぅおぅ、言うね言うねぇいっちょまえに! こぉのゆっくりが!」 どんどん殴る速度を速め力も入れていく。 「ゆぶぅ゛!! ゆぶぅ゛!!」 今度は地面に仰向けの状態でゆっくりまりさを下ろし、マウントポジションを取ると、両手で殴る。 小刻みにリズムを取りながら、さらに速く速く殴っていく。 「悪いのは、この口か? この口か?」 タタタン♪ タタタン♪ タタタン♪ 規則正しいリズムの音がゆっくりを殴りながら聞こえてくる。 「も゛う゛… や゛べでぐだざい… ぐぶょ!!」 タタタン♪ タタタン♪ タタタン♪ まりさの言葉などには耳を貸さずに殴り続ける男。 そして仕上げに、思い切り強く平手を喰らわせる。 バシィィー!! 「ぶべあ゛ぁぁぁ゛!!」 いい音と声がした。そのまま5mくらい地面をぼよんぼよんとバウンドしながら飛んでいくゆっくりまりさ。 俯けで倒れたまま動かない。 男は倒れているゆっくりまりさに近づくと、ゆっくりまりさの帽子を取ってみる。 すると帽子を取られた事にはすぐに反応し、ずるずると起き上がった。 「や゛… やめてね… まりざのぼうじをかえしてね…」 ぼろぼろの顔で帽子を返せと言ってくる。 そんな言葉には耳をかさず、男は帽子を両手で持ち、力を入れてばりばりと真っ二つに破り捨てた。 これにはゆっくりまりさも大ショック! 大粒の涙を流し泣き始めた。 「ま゛ま゛りざのぼう゛じが゙あ゙あああああ!!!」 今度は帽子を失ったゆっくりまりさの長い髪をつかみ持ち上げる。 「ひ゛どい゛よ゛おじざん!! ぼうじを゛ぼうじ゛を゛がえ゛じで ごびゅ!!!」 ゆっくりまりさを地面にびたんと叩きつけ、再び両手でお腹を殴り始める。 「おぅおぅ言うね言うねぇ! こぉのゆっくりが!」 タタタン♪ タタタン♪ タタタン♪ 「お゛おじざん… やべでぇ!」 再びゆっくりを殴るリズムが始まった。 タタタン♪ タタタン♪ タタタン♪ 「ゆっくりの癖に調子くれて帽子なんか被りやがって…」 タタタン♪ タタタン♪ タタタン♪ 「おまけに、ゆっくりの癖に綺麗な髪しちゃって」 タタタン♪ タタタン♪ タタタン♪ 「しかも髪の色は金髪… おしゃれさんだねぇ」 タタタン♪ タタタン♪ タタタン♪ 「ぼ… ぼぅ… ゅるじでぐだ… ざぃ」 か細い声でそう訴えかけるゆっくりまりさ。 男が我に返ると目や口から餡子が漏れ出し、潰れた饅頭に変形していた。いくら軽く殴っていたとはいえ殴りすぎたようだ。 だからといってやめる気配は一向になかったが。 バシィィー!! もう一度、仕上げに本気の平手をお見舞いする。 「ゆびゅ゛う゛お゛え゛え゛え゛ぇぇぇ」 ものすごい奇声を上げ、ごろごろと転がっていくゆっくりまりさ。 そして、ピクピクと痙攣したまま動かない。 そんな事はお構いなしに再びゆっくりまりさの長い髪をぐいっと引っぱり持ち上がる。 「ゆ゛…」 殴られすぎてもはや何かを喋る気力さえないゆっくりまりさ。 ゆっくりまりさは思う。これだけ殴られた自分にまだ何をするのだろう? でももうこれ以上は殴らないだろう、だからこのまま目をつぶってやりすごそう。 無抵抗の自分を殴るほどこの人間も酷くはないだろう。 そう思いながら目を閉じてやりすごそうとする。 「おぅおぅ言うね言うね! こぉのゆっくりが!」 その言葉で閉じようとしていた眼がぐわっと開く。 「ま゛! ま゛り゛ざなにもい゛っでな゛ぐべぁ!!」 タタタン♪ タタタン♪ タタタン♪ もちろんゆっくりまりさは何も言っていない。男に対して最初から「ゆっくりしていってね!」しか言っていない だけどその「ゆっくりしていってね!」が男の怒りにスイッチを入れてしまったのだ。 そして、このゆっくりまりさは日が暮れるまでリズム良く殴られ続け、フィニッシュには平手をお見舞いされるを繰り返された。 ギリギリで生きてはいるが元の形に戻るには時間がかかることだろう。 おわり ゆっくりまりさは、ゆっくりの中でもいぢめたいNo1です。 人を見下したような表情、卑怯な性格、黒い帽子、長い金髪。 これだけ揃えばいじめたくなります。 でも、このお話に出てくるゆっくりまりさは良いゆっくりまりさです。 何もしてないのに可哀想ですね。 このSSに感想を付ける
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個別まとめがある人を抜いただけなので時系列滅茶苦茶ス 誰か解る人( ´・ω・) ソート頼むス 個別まとめが作成されなかった感染者さん達 手品さん野球中継、本人降臨、スレ5で1000ゲット アベシさんSM、サッカーのスクリーンセーバ、3Dゲーム、ノートンごみ箱 Sタローさん参加BBSで呼びかけ、管理人の適切フォローで閉鎖は逃れる、動静不明 ミンサガさんミンサガBBSで呼びかけ、嵐扱いされるもリーダー(!?)の登場で沈静化 オレンジさんオレンジレンジBBSで呼びかけ、嵐扱いキモ扱いされスルーされる 家族さんバキ、エミュ厨、ご家族の尻写真、会社への報告書、ニホン+1 下着さんヤフオクで女性用下着を物色、オークション取引相手の情報大量流出 ヤマグチさんアニオタ風デスクトップ、壁紙自動変更、エロサイト巡回 傾き者さん就職関連、SOTEC、栗とリス 地雷さんWebサイト更新作業を中継、リア厨、18禁サイト閲覧、本人降臨 巨匠さん近畿大学生?、アニソン大好き、ブログあり、まさかの鑑定眼 東大さんマインスイーパーやり杉、ネギま読み杉、焼き鳥焼き杉、坂本真綾聴き杉 先生さん5年2組、炉 韓国さんパーッといっちょうやりましょう、クールガイ 原版LOLITAさん炉満載 イタタさんエロゲプレイを中継 中州さん福岡風俗関係のお気に入り多数 けなっしーさん無駄毛処理情報検索 天誅さん大迫力デスクトップ、創聖のアクエリオン、ワープ中 電撃ハヤテさん弓使い、ハンター、お友達に氷炎サスケさんや大根戦隊さん dounloadさん控えめな英語力 ふぐりさん月刊・趣味のふぐり百選愛読 バンコクさんロリ、安藤美姫、バンコク旅行 デカパイさんMac OS X風デスクトップ、デカパイ・潮吹きをDL後ググる、猫好き 自己破さん借金合計10547094円で自己破産済み・フキゲンの便箋など
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Can ゆー defend? 中編 20KB 虐待-普通 悲劇 理不尽 ツガイ 野良ゆ 姉妹物 赤子・子供 現代 虐待人間 愛、おぼえていますか 大分間が空いての投稿です 書いた人 ヤリまむあき 書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 703 ゆー具 ふたば系ゆっくりいじめ 708 売ゆん婦 ふたば系ゆっくりいじめ 717 売ゆん婦2 ふたば系ゆっくりいじめ 723 売ゆん婦3 ふたば系ゆっくりいじめ 730 ゆー具 鬼畜眼鏡編 ふたば系ゆっくりいじめ 772 情けはゆっくりの為ならず ふたば系ゆっくりいじめ 798 売ゆん婦4 ふたば系ゆっくりいじめ 867 Can ゆー defend? 前編 『Can ゆー defend? 中編』 一、 傍らにはありすの亡骸、そしておうちの外には人間さん達。 つい先刻までゆっくりしていたとは思えないほど、まりさの顔は青褪めていた。 「こいつらもやるんだろ?」 「当然。宇宙生物は倒さなきゃ」 少年達は、バットやハサミなどを手に持ちながら物騒な会話をわざとまりさ達へ聞かせていた。 そうする事でより恐怖感を煽る為である。 (……このにんげんさんたちが、ありすをゆっくりできなくさせたんだね!!!) ありすが死の間際に言った言葉は彼らを指していたのだ。 (まりさたちは、ゆっくりしてただけだったんだよ……。ありすも、とってもゆっくりできたいいゆっくりだったのに……。それをっ!!!) 眉を寄せ、普段は笑顔を絶やさないその顔が怒りで歪んだ。 「れいむ!! ゆっくりしないでおちびちゃんたちをおうちのおくに!!!」 「わかったよ!!!」 ゆっくりらしからぬ深刻さは家族にも伝染し、妻のれいむもできるだけ子供達を奥へと避難させる。 出口が抑えられている以上、逃げられはしないからだ。 更に自身は巣穴の入り口でありすだった物を背に、膨れて威嚇をする。 「ぷくぅうううううううううううっ!!!」 全身全霊の力を込めたぷくー。 その体は入り口を防ぎ、愛する家族を凶悪な侵略者達から覆い隠した。 「奥へ逃げたか」 「ぷくぅううううううううううっ!!!」 肺活量が続く限り、いや、何度でもぷくーをしてやる。 まりさは己が人間に劣るとは欠片も思っていないが、あのありすですらぼろぼろにされた相手だ、自分が戦っている間に家族が殺されてしまうかもしれない。 だから自慢の体を盾にして家族を守るのだ。 こうすれば絶対に安全、そう思ったのである。 膨らんだまま少年達に立ち去るよう警告した。 「こ、これでもうれいむたちはあんぜんっだよ!! だから、はやくあきらめてどこかいってね!!」 相手が諦めて何処かへ行くのを待つのは、非力なゆっくりが野生生物を相手にする時には上策だっただろう。 捕食目的の野生生物は体積の大きい成体ゆっくり一匹を食らい尽くせば大概は満足し、残された家族を己の命と引き換えに守る事ができるからだ。 しかし、まりさの相手は遊びが目的の人間の子供だった。 彼等はあらゆる手段でまりさ一家を甚振り、目的を遂行しようとするだろう。 まりさが人間にとっては全く意味の無い威嚇をした事により、彼等の嗜虐心という火に油を注いでしまったのだ。 「生意気だよな、ナマクビマンジュウのくせに」 軽く腕を振りかぶって、まりさの額を平手で打つ。 すぱぁん、と小気味良い音がした。 「ゆ゛……!!」 打たれた所がじんじんと痛み出し、赤く染まる。 目元に光る物が見え始めたが、それでもまりさは耐えた。 叫んでしまったらぷくぅーの姿勢が解けてしまう、そうなれば家族はどうなるのか。 (……こんなの、ぜんぜんいたくないよっ! まりさは、おとうさんなんだよ!! いっかのだいこくばしらとして、かぞくをまもるんだよっ!!) 「それ、それ!」 すぱぁん、すぱぁん。 「ゆぶっ! ゆびっ!!」 ただ脹れる事しかできないまりさの顔に何度も平手が落とされ、幾つもの紅葉が散らされる。 呻き声が歯の隙間から漏れるが、まりさは未だに膨らみ続けていた。 「やめてえええええええ!! まりさ、まりさあああああああっ!!」 「おとーしゃんをいじめりゅなああああああ!!」 「れいみゅのおうたでげんきになってにぇ!! ゆ~っくりしていってにぇ~!!」 まりさが打ち据えられる音は巣の中にも届き、れいむが思わずまりさの後姿から目を逸らしてしまうほど苛烈な物だった。 子まりさは尊敬する父親が痛めつけられているのを見ている事しかできない自分に苛立つ。 子れいむはせめておうたで父親を勇気付けようと涙声で歌いだした。 家族の声を聞き、改めて譲れない物を背負っていることを自覚するまりさ。 (まりさは、つよいんだよっ!!) 何度打たれても。 (ぜったいに、みんなをゆっくりできないにんげんさんからまもるんだよ!!) 折れそうな心を奮い立たせて耐え抜く。 顔から赤く染まっていない部分が無くなるまで、まりさはぷくぅーをし続けたのだ。 腫れ上がった瞼が邪魔をして碌に見えなくなっていたが、僅かに映る人影を睨みつけるのを止めない。 「こいつ意外と根性あるな。すぐ諦めて泣き出すと思ったのに」 まりさを叩いていた少年が忌々しそうに言い捨てる。 腕をぶらぶらと揺らして、疲れを取っているようだ。 「こ、これでわかったでしょ!? まりさはにんげんさんなんかにまけないんだよ!! まりさのおうちだってにんげんさんにこわせないくらいがんじょうなんだよ!! よわいよわいにんげんさんはれいむたちにゆびいっぽんふれられないんだよ!! まりさは、みんなをまもるんだよ!!!」 少年の疲れを感じ取って畳み掛けるように言葉を叩きつけるまりさ。 自分を強く見せるためだ。 まともに戦えば自分の方が強いと思っているのでその口調は無駄に自信に満ちている。 そんな頼もしいまりさの背中を見た家族は安堵した。 ああ、やはりまりさは強いのだ、恐ろしい敵から自分達を守ってくれる。 「「「「おちょーしゃんちゅよーい!!!」」」」 既に勝った気分で巣穴の中をゆんゆゆんゆと飛び跳ねる赤ゆ達。 彼女達の顔に人間への恐れは今や見当たらない。 「あかちゃんたち、しずかにしててね! まりさはとってもつよいからあんしんだけど、それでもあのゆっくりできないにんげんさんがどこかにいくまでがまんするんだよ!!」 「そうだよ! おとーしゃんはいまたたかってるんだよ!!」 「ゆ~、ゆゆゆのゆ~!!!」 そんな浮かれている赤ゆ達を嗜めるれいむと子まりさ。 勝って兜の緒を締めよ、という事を言いたいのだろう。 子れいむはまだ歌い続けている。 敵がいなくなるまで、例え喉が枯れても歌い続けるつもりだ。 「いい加減遊ぶのは止めたらどうだ?」 俄かに活気付いた一家が癪に障るのか、隊長役の少年がまりさを叩いていた少年に話しかける。 「そうだな」 そう言って、まりさの金髪を掴むと無理やり巣穴から引っぱり出した。 少年はまりさを屈服させられなかったのではない、あえて手加減して弄んでいただけだったのだ。 本気で叩かれていたならば今頃まりさの歯は砕け、目は潰れ、下膨れの形を保てなくなるまでに追い込まれていたことだろう。 「ゆゆゆ!?」 確かに通用していた筈の渾身のぷくぅー、その効き目がなくなった事に焦るまりさ。 空気を吐き出して己の疑問を口にする。 「どうじでまりざのぷくぅーがきかないのおおおおお!? ぷくぅーはすごいんだよ!? ゆっくりしてないどうぶつさんもにげだすはずなんだよおおおお!?」 前に住んでいた危険な所でも、小型の野生動物は簡単に追い払えた。 少なくともまりさの目の届く範囲内なら捕食によるおちびちゃん達の死は無かったのである。 「地球防衛軍にはあんなもの効かないのさ」 少年はまりさを引きずり出すと、入り口の辺りに転がっていたありすの死骸を掴んでそれも巣穴の外に出す。 これでれいむ達を守る物は何も無い。 二、 邪魔者を無力化した少年達は 「網使うぞ」 「よし、邪魔なでかい赤リボンからだ」 子供達を庇うように巣の奥で震えているれいむをすっぽりと網に収めると、先程戯れに殺したぱちゅりーを捕獲した時のようにずるずると手繰り寄せる。 「おかーしゃあああああん!! れいみゅもうやぢゃああああああ!!」 「おかーしゃんをつれてかないでにぇ!! まりしゃがせいっしゃいっしゅるよ!!」 「おちびちゃんたち!! こんどはおちびちゃんたちがあかちゃんたちをまもるんだよ!! おかあさんはだいじょうぶだよ!!」 最早おうたを歌うことも忘れて泣く子れいむに、網に噛み付いてなんとか母親を助け出そうとする子まりさ。 そんな姉達に母れいむは赤ちゃんを守るように言いつけるが、子まりさは網から離れようとしない。 「いやだよ!! まりしゃがおとーしゃんとおかーしゃんをたしゅけるんだよ!!」 姉妹の中でも父親に似て屈指の身体能力の高さを誇る子まりさは、自分しか両親を助ける事ができないのだと思った。 子れいむは当てにならない。 (こんなときにおうたなんてなんのやくにもたたないよ!! まりしゃじまんのしゅんそくで、いっきににんげんしゃんからにげるしかないよ!!) 暗に子れいむを非難しているのは仕方ないだろう。 外に出たら、隙を見て網から母親を助け出す。 そしておうちの中にいる子れいむと妹達を連れ、父まりさと一緒に何処か人間の目の届かない場所へと逃げるしかない。 自分より強い父親が倒された強敵、それに自分が勝てる可能性はとても低い。 だが、妹達の誰もが追いつけない俊足が自分にはある。 足の遅い妹達はお父さんとお母さんのお口の中に入れば安全だ、速度を落とさずに逃げる事ができる。 入り口が近づくと、少年の一人が子まりさを捕まえようと手を伸ばした。 (……いまだよっ!) 網から離れて地面にあんよがついた瞬間、大地を蹴って少年の手を掻い潜る。 「あ」 子ゆっくりにしては中々速い速度だったので少年は子まりさを捕まえられず、思わず声が出てしまった。 人間に捕まらなかった事で子まりさはますます自信を深める。 (やっぱりにんげんしゃんはまりしゃをつかまえられないんだにぇ!!) 所詮人間など力が強いだけだ。 子まりさは目標を捕まえられなかった少年の手に噛み付く。 「痛っ」 そしてすぐに離脱する。 ずっと噛み続けていればダメージを与えられるだろうが、子まりさは一度捕まればゲームオーバー、リセットができない戦いだからだ。 「にんげんしゃんはゆっくりしてないにぇ!! いろいろ、そしてなによりもぉ、はやさがたりにゃい!! まりしゃのしゅんそくはむてきなんだよ!!!」 勝ち誇る子まりさは父親の元へ駆ける。 (のろまなにんげんしゃんなんかに、まりしゃはまけにゃいよ!!) 自分の進路を塞ぐように人間が立つ。 捕まるものか、まりさはお父さん譲りのスプリンターなんだ。 (まりしゃのかれいなすてっぷをみせてあげるよ!!) 「おそいにぇ!!」 「ちょこまかしやがって!」 迫る少年の右手をバックステップで避けて着地し、再び前に進む。 股の間を抜ければ人間とてそう簡単に自分を捕まえられない筈だ。 だが、子まりさは忘れていた。 人間には、腕が二本あるということを。 「ゆゆっ!?」 着地硬直を狙った少年の左手が、子まりさの柔らかな肌にがっしりと食い込む。 今にも勢いに任せて子まりさを握りつぶしかねない形相の少年は、子まりさに噛み付かれた少年へと獲物を手渡す。 「血とか出てないか? 宇宙生物に毒がないとは言い切れないからな。雑菌とかが入ったら厄介だぜ」 「大丈夫、ちょっと抓られたぐらいの痛さだったし怪我は無いよ。でも、かなりむかついたからこいつ殺していい?」 窮鼠猫を噛むと言うが、子まりさの反抗など全くの無駄であった事が証明された上に少年の怒りを煽る結果になったのだから、おとなしく捕まっていたほうが幾らかましな最期を迎えられたかもしれない。 必死に生きようとするゆっくり達にとっては酷な話だが、彼女達により良いゆん生を過ごす為の貴重なアドバイスをこの場で言わせて貰おう。 何事も諦めが肝心、この一言に集約される。 「好きにしな。でも後でだぞ」 仲間からの許可を得て、噛まれた少年は嬉しそうに笑った。 そうこうしている間にも他の少年が一家を全て捕獲したようだ。 ゆ質の子まりさ以外は一箇所に集められ、少年達が逃がさないよう円になってそれを囲む。 一家にできることは、ただ震えることだけだった。 三、 子れいむはここからすぐにでも逃げ出したかった。 元々、子れいむは荒事に向いた性格ではない。 ただ家族の誰よりもおうたが上手い以外は取り柄の無い、平凡なれいむ種の子ゆっくりでしかないのだ。 「かえしてね! れいむのかわいいかわいいおちびちゃんをいじめないでね!!」 「苛めではない、村を守る為だ」 れいむが子まりさを解放するよう少年に言うが、彼は聞き入れない。 それどころかますます手に力を入れて子まりさを締め付ける。 「ゆんやぁああああああ!!! まりじゃぐるぢいからやめでええええええ!!!」 「さっきは速さが足りないとか言ってくれたな。ご自慢の俊足(笑)とやらもこの状況じゃ役立たずだし。それだけ騒げるならもっと強くしてやる」 泣き喚く子まりさが痛がる様子を楽しむ少年達。 文字通り地に足が着いていない状態では、逃げることも叶わない。 「まりしゃ……」 子れいむはかけっこが速いまりさが羨ましかった。 おうたは確かに自分達の心をゆっくりさせ潤してくれるが、それだけで生きていけるわけではない。 その点、かけっこといった身体を使うレクリエーションは将来の狩りの訓練にもなるのだ。 おうたは、何の役にも立たない。 それでも、子れいむにはそれしかできないのだ。 子まりさを、大好きな姉妹を助ける為に。 「れっ……、れいみゅのおうたをきけぇえええええっ!!!」 吃音気味になったが、その声は響いた。 子まりさを苛めていた少年も手の力を緩め、少し楽になった子まりさが荒い息を吐く。 「ゆひぃ、ゆひぃ……。れ、れいみゅ……?」 「「お、おちびちゃん……?」」 「「「「おにぇーちゃん……?」」」」 その場にいる者全てに注目され、緊張する子れいむ。 家族はともかく、少年達に高くから見下ろされるのが怖い。 しかし、ここが子れいむ一生一大のステージ。 子まりさを持った少年を見上げると、高らかに歌い始めた。 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ~っくり、ゆっくりぃしてよぉ~♪」 ビブラートをきかせ、喉の奥からメロディーに乗せた音を発する。 師である母をも凌ぐおうた。 今は亡きありすお姉さんからも褒められた都会派なおうた、それで少年達の荒んだ心をもゆっくりさせる作戦だ。 「ゆわぁ~! おにぇーちゃんのおうた、しゅっごくゆっくちできりゅよぉ~!!」 「れーみゅしあわしぇーでちーちーしちゃったよ……」 「なんだきゃぽんぽんがぽかぽかしてきたにぇ!!」 「おにぇーちゃんはちょーじくーゆんでりぇらだよ!!」 妹達はその美声(ゆっくり基準)に聞き惚れ、ゆっくりし始める。 赤れいむ達は感動してうれちーちーを漏らし、赤まりさ達は心が温かくなるのがはっきりと分かった。 「おちびちゃん、とってもゆっくりしたおうただよ! やっくでかるちゃーだよっ……!!」 「さすがれいむにのじまんのおちびちゃんだよぉ……」 まりさは愛娘のおうたに感激し、よくぞここまで育ってくれたと嬉し涙を流す。 れいむも自分似の娘の気高い行為に満足そうだ。 「ゆゆゆゆゆぅ~ゆゆ~ゆぅ~♪ ゆっくりぃしてぇ~たとぉ~きをぉおおお~♪」 おうたがサビの部分に入り、ビブラートをきかせる。 今の子れいむが持てる最高の歌唱技術を駆使した一曲だ。 「れいみゅ、すごいよ……。かっこいいよ!!」 子まりさは頼りないと思っていた子れいむがこんなに凄いゆっくりだと知って驚いていた。 自分の俊足は人間相手に惜しくも敗れ去ったのに、どう見ても戦闘能力が低い子れいむがおうたという武器で人間の心に訴えかけようとしている。 おうたなんて、と内心馬鹿にしていた自分ですらこれほど感動できるおうたなのだ、何の先入観もなく聞く人間さんはもっと感激すること間違いない。 「「「「……」」」」 少年達は一言も喋らずに佇んでいる。 それを見た子れいむは自分のおうたが彼等の心を癒したのだろうと勝手に解釈した。 そして、おうたがクライマックスを迎える。 「あいらぁ~びゅ~ゆ~♪」 (かんぺきっ、だよ!!!) しん、と周囲から物音が消え、家族が一斉に子れいむを褒め称えた。 「おちびちゃんさいこうだよ!! かがやいてるよ!!」 「もうれいむがおしえられることはなにもないよ!!」 「「「「ゆんこーりゅ! ゆんこーりゅ!!」」」」 「れいみゅはまりしゃよりすごいよ……!!!」 家族からも今のおうたの素晴らしさは保障され、黙ったままの少年達に子れいむは宣言する。 「さあ、まりしゃをはなしてあげてにぇ!! おとーしゃんとありすおねーちゃんにひどいことしたこともどげざしてあやまってにぇ!!! それからゆっくりしないでかえってにぇ!!! そうしたられいみゅたちはこころがひろいからゆるしてあげるよ!!!」 子れいむからすれば当然の要求だった。 彼等は愛する家族を傷つけただけでなく、お世話になったありすお姉さんを殺したのだ。 その罪は重いが、自分のおうたで改心した彼等を断罪するのは忍びない。 聖母のような優しさで、子れいむは最低限度の罰で済ませてあげるつもりだった。 「「「「は?」」」」 そんな事を言われた少年達はどうして今の流れからそういうことになるのか分からない。 いきなり耳障りな騒音を聞かされたと思ったら、土下座しろだの帰れだの言われたからだ。 寧ろ、あんなものを聞かされた自分達に謝ってもらいたい。 「そのおみみはかざりなにょ? それともきこえてるのにれいみゅのいったことがりかいできないにょ? りかいできるんならおへんじしてにぇ」 少年達の様子を変に思ったのか、子れいむは返事をするよう促す。 隊長役の少年の額に青筋が浮かんだが、なんとか我慢した彼は優しげな口調で子れいむに話しかけた。 「なあ」 「ゆ! やっぱりきこえてたんだにぇ!!」 「どうして俺達がお前の言うことを聞かなきゃいけないんだ?」 そう聞かれた子れいむは、溜め息をつくと肩を竦めるように、いかにもやれやれといった仕草をした。 「りかいできにゃいだにぇ……。おばかなにんげんしゃんにもりかいできるようにれいみゅがわかりやすくせつめいしてあげるよ。れいみゅはうたひめなんだよ!!」 「歌姫?」 「うたひめなれいみゅのおうたはすごくゆっくりできるんだよ。にんげんしゃんもれいみゅのおうたをきいてゆっくりできたでしょ? だからおれいにあやまるのはとうぜんなんだよ!! れいみゅは、おうたでかぞくをまもったんだよ!!!」 なんという三段論法。 「隊長、自分はこの宇宙生物の思考回路が理解できません……」 「人間同士でさえ分かり合えないこともあるんだ。我々とこいつ等は、未来永劫に分かり合うことはないだろうな」 それぞれの役柄に準じて、少年達は正直な感想を吐露しあった。 あながち、ゆっくりが宇宙生物だというのも思想的な意味で間違いではないかもしれない、と。 そして、地球防衛軍が宇宙生物に対してすることは決まっている。 彼等の心が一つになった。 頷き合うと、一人の少年が子れいむを持ち上げる。 「おそらをとんでるみたい!!」 「「「「赤リボン……」」」」 「れいみゅはれいみゅだよ!! へんななまえでよばないでにぇ!!!」 「「「「マ○ロスと音楽を冒涜すんな!!! 全世界の女性アーティストに謝れ!!!」」」」 子れいむの下顎と舌を掴むと、力任せに引っ張って引き千切った。 「あ゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛っ!?」 子れいむは突然の理不尽な仕打ちに目を剥いて絶叫した。 声にならない声が、音を構成することなく溢れ出す。 何故だ、自分は人間をゆっくりさせた筈。 彼等だって感動していたじゃないか。 (れいみゅになんでこんなことするにょ!? あいとおうたはせかいをゆっくりさせるんだよ!?) そう言いたくても、発声の為に重要な部位が失われていては自分の意思を伝えることすらできない。 「さっきの騒音より今の方がよっぽど良い『おうた』だぜ」 「同感。こいつ等の叫び声って凄く胸がすかっとするよな」 ゆっくりのおうたで人間が感動するなどまずありえない。 感性が根本的に違うのだ。 「おちびちゃああああああん!! おちびちゃんのきゅーとなおがおになにずるのおおおおおお!?」 自分が守ると誓った家族、それが今危機に晒されている。 愛妻のれいむに似たとても可愛い顔立ちの子れいむ、父親の贔屓目もあっただろうが、誰からもゆっくりしてかわいいと言ってもらえた子だった。 自分に似たハンサムな子まりさ同様、何時か一人前になった時は思わず泣いてしまうのだろう。 そう考えていたほど、目に入れても痛くない子だった。 その愛らしい顔が見るも無惨に崩れている。 「あ゛ー!! う゛あ゛ー!!」 「お前、守るとか言ってたよな」 今度は子れいむの揉み上げの片方が引き抜かれた。 「!!」 痛みで身をよじる子れいむはまた叫ぶ。 「守ってみろよ」 言われなくても守るつもりだ。 さっきはされるがままだったから不覚を取ったが、自分の体当たりなら人間を倒せる筈! 「ゆっくり、しねぇえええええええ!!!」 子れいむを甚振る少年の足に体当たりをするが、びくともしない。 「ゆ? なんできかないの? やせがまんしないでさっさとしんでね!! おちびちゃんをいじめるやつはまりさがぜったいにゆるさないよ!!!」 ぽすっ、ぽすっ、と弱弱しい音と共にまりさは体当たりを繰り返す。 蟷螂の斧、といったところか。 「分かったろ?」 「ゆへぇ、ゆへぇ……」 まりさが疲れ切った所で、少年は子れいむへの虐待を再開した。 下顎だった部分の傷口から餡子をゆっくりと穿り出し、子れいむの身を少しずつ削っていく。 「やめろおおおおおおお!! れいみゅをはなしぇえええええ!!!」 子まりさは目の前で子れいむへの虐待の一部始終を見せ付けられた。 目を逸らそうとする度に、そうすれば子れいむをすぐに殺す、と脅迫され現実から逃げることもできない。 まりさ同様、家族を守れない無力さに打ちひしがれているのだ。 (ゆ……) 子れいむは、朦朧とする意識の中で自分が二度とおうたを歌えないことを理解した。 物理的な意味でなく、もうおうたの歌詞すら忘れてしまうほど餡子が身体から失われているのだ。 (おとーしゃん、おかーしゃん、まりしゃ、かわいいかわいいれいみゅのいもうとたち……) 家族を見ると、誰もが自分を見て泣いていた。 まだ目は見えるが、直に視覚すら奪われるだろう。 少年が片手間に指を子れいむの目元に近づけた。 「え゛っ」 寒天の目玉は容易く圧力に負けて押し潰される。 (れいみゅのつぶらなおめめが……!) 痛くても、騒ぐ元気すら残っていない。 口から出るのは先刻までの歌声とは似ても似つかない濁声だ。 (れいみゅ、もういきててもしょうがないんだにぇ) 唯一の取り柄すら失い、可愛いと密かに自負していた顔も二目と見られなくなってしまった。 おまけに、しっかりと発音できない為、さあおたべなさいをして自殺することすら許されない。 少年が飽きるか、中枢餡が破壊されるか。 子れいむが責め苦から解放される可能性はその二つしかなかった。 「飽きた。返してやるよ」 少年が子れいむを横たえると、まりさは急いで子れいむを治療しようとするが、すぐに手の施しようがない事を理解してしまった。 なまじ状況把握ができるだけに、結果が絶望的だと。 「お゛……」 「おぢびぢゃん!! しゃべっぢゃだめだよ!!」 涙声で子れいむを少しでも苦しませないようにするまりさ。 子れいむもまりさの気持ちは知っていたが、あえて何かを伝えようとする。 (おとーしゃん) 「お゛」 だが、少年の足が、言葉を紡ごうとする子れいむを無慈悲に踏み潰した。 「ご対面~」 足をどけると、靴跡と、餡子だけが地面に残っていた。 まりさとれいむの愛の結晶は、こうして死んだのである。 「おぢびぢゃああああああああああああああんっ!!!」 まりさの慟哭が響き渡る。 子れいむの美しい歌声は、二度と聞こえないのだ。 遊びはまだ、終わらない。 明らかに前編より長い中編です。今回は子れいむだけ殺りました。 ゆっくりのおうたやまもるよっは死亡フラグ。 まだ七匹残っていますが後編にて。 ヤリまむあきでした。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ふぅーー最高の展開だよー!!! 後編が楽しみ過ぎるZEぇぇ!! -- 2011-11-16 05 30 48 何事も諦めが肝心、この一言に集約される。 ワロタww 語りが上手いなぁと思いました。 良いねぇ、自信過剰な奴を叩き潰す所にキュンキュンします! -- 2010-11-30 20 32 21 マクロスだけにまさにイツワリノウタヒメだったな おうたで家族が救えるわけないでしょ?馬鹿なの?死ぬの? -- 2010-09-28 23 43 32 なにが「うたひめ」だっつーの。よくもまあここまで自身を過大評価できるよなあゆっくりってのは。でもここまで堂々としてるとなんか羨ましくもなる。こんな自信どこからくるの? -- 2010-08-27 22 35 27 普段はド低脳なのに泣き叫ぶ時の無駄な比喩に吹くw -- 2010-08-26 14 13 31 親まりさに平手を食らわせているところがとてもゆっくりできたよ 子供のこんな軽い暴力でも、ゆっくりにとっては絶大な脅威なんだね~ いとも簡単に制圧されてしまうゆっくり家族にわくわくするよ~ -- 2010-08-18 03 37 22 子れいむの虐待されるとこすごくいいね!!こんな自意識過剰なやつは実際人間でもムカツクもんな。 -- 2010-08-17 10 02 06 いいぞ子供達!!GJ!! -- 2010-08-06 10 23 18 こういう無邪気な残酷さ自分を思い出すわー -- 2010-07-24 00 11 30 ざまぁwwwww -- 2010-06-26 17 19 00 うわぁ、えぐい -- 2010-06-22 16 08 26 すばらしいwwまだまだつづくZEw楽しみだ。 -- 2010-04-27 19 44 49
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「ふたば系ゆっくりいじめ 375 晩年の夫婦/コメントログ」 泣けるいい話や・・・ バッタの話が適度に笑えてかなり良い -- 2010-03-03 13 48 39 乙 ほっこりしたよ! -- 2010-04-03 17 06 28 お疲れさん -- 2010-05-24 20 50 12 しかし地獄へ落ちる -- 2010-06-30 21 59 25 やべ!目から・・・ -- 2010-07-27 08 20 38 ダメだなぁ… これがゆっくりの話だと思っただけでこの後に続く凄惨な展開が欲しくなる… -- 2010-07-28 00 45 07 愛でなら愛でって書いて欲しいな。 -- 2010-08-09 05 11 17 別に愛でてないだろ -- 2010-09-20 16 07 55 普通に生活してるだけで愛でになるのかw -- 2010-09-20 21 18 54 またバッタ絶滅保護法が施行されそうだなw 良い話だけど、 これのどこがゆっくりいじめSSなんだ? -- 2010-09-26 11 27 08 う~む、まりさと言えども流石に年老いて 大往生しようとしているゆっくりを虐待する気にはならんな ただ甘えん坊まりさと豊富な知識と発想を持つまりさという 虐待したくなる良い素材を出したんだからこちらは虐待してほしかったな バッタに挑んで返り討ちあって短いゆん生を終えたとかさ -- 2010-09-30 06 53 54 勧善懲悪! -- 2010-10-24 10 53 53 ↓↓↓このスレはいじめSSに限らずなんでもありだし、別にこれもいじめSSではないよ。 -- 2011-01-09 03 40 34 イイハナシダナー。 本当にゆっくりした夫婦だ…。 -- 2011-01-22 14 44 12 珍しくムカつかないゆっくりだったな -- 2011-03-23 01 42 35 イイハナシダナー -- 2011-07-23 20 13 27 イイハナシダナー -- 2012-06-28 12 07 18 イイハナシダナーと思ったら…… ばったさんにげてーww -- 2013-01-17 16 05 23 「生活しているだけで何で愛で?」←本ゆんがゆっくりしていると思ってるだけで「愛で」なのだよ! 確かにイイハナシだが冷静に考えると、バッタ以外の生態系も破壊している奴等を 更に増殖させたに過ぎない、最悪の話やないか! ↓×6 サイトのタイトルの意味www -- 2018-03-20 16 48 44
https://w.atwiki.jp/kobetakigawa/pages/311.html
http //www.23ch.info/test/read.cgi/tubo/1190645884 このスレッドは検証「ながもんリポート」およびながもん叩きにて検証されている。 前半部は【神戸】滝川高校イジメ自殺事件【弁当箱】(上)および【神戸】滝川高校イジメ自殺事件【弁当箱】(中)を参照。 440 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 01 24 06 ID TGdcGgZ6 ながもんの、グループから外されるのが嫌でっていうくだりは報道の(2★)部分と一致するが、 だとすれば、報道の(1★)部分も事実じゃないのか?第三者である店員の話でもあるし 運動部でもない人間がお好み焼きを週3,4回も食べる程腹へらねー 朝練なんかしてる強豪高の運動部なら納得いくんだがなー 被害者は弁当持参で当然昼飯以外の食事なんだろ? 9/19朝日新聞の記事 2007年09月19日05時55分 ◆抜粋◆ 1★また、生徒はほかの同級生らと週に3、4回、 学校近くのお好み焼き店を訪れ、 全員分をまとめて支払うことが多かった。 1人で来店し、3、4枚買って帰ることも度々あり、 店員に「パシリ(使い走り)で来ている。 代金は友達からもらっていない」と話していたという。 2★店員は「グループから外されるのが嫌だったんじゃないか。 人が良く、断るのが苦手のようだった」と話している。 450 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 01 25 37 ID cZ3S1VJO >遺族から被害届けが出ていないらしいけど、これはどういうことだろうと思ってね 学校側が虐めだと認めたのはつい最近。 これからですよ。 私にも幼い息子がいるけど、被害者の親御さんの気持ちを考えるといたたまれない。 ながもん。 友達の無実を訴えたいのはわかる。 でもあなたが今してることは無実うんぬんを通り越して ここにいるみんなの逆鱗にふれてる。 もう落ちなさい。 477 :最低人類0号:2007/09/25(火) 01 31 15 ID jMNqJOkD やってる人からしたらたわいの無い事 本人もやるって言ってるから、嫌がってない 周りの人間もいじめだと感じない でもね、それがいじめの本質だよ? 受ける相手がどう感じるか 意思の疎通をするつもりがあったか 相手の心の機微を感じられたか あなたがたは感じられなかった そして感じられない自分が悪いと思わず 勝手に死んだあいつが悪いとあなた方は言う 身を振り返らず、相手をののしる言葉しか発しない その発言を繰り返すあなたやあなたが話を聞いた人たちに対して やはりいじめをしていたのは本当だったのかと、感想を持ちました。 496 名前: YUKI.N ◆AfAlNbFv0U [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 01 34 42 ID 5xh24DGA 440 わからん。パシリって別に普通にいうよ コンビニ行くわ→俺のも買ってきて ってなったなら、ぱしらされてるーって。プラスマイナス両方持ち合わせてる言葉 偽ブランド品の話、Tに聞き忘れた。 450 遺書、遺族がみないわけないよね? いじめられてたって書いてあったなら憤るでしょ普通 俺なら加害者が未成年だからなんて考えてる余裕ないわ即刻訴える うまく言葉にできないのがだめなんだろうね メモ帳にまとめてからくればよかった 488 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 01 33 39 ID NQCenLTd 476 だから >ハードルを高くして、嘘をつかさないようにする これで君は筋が通っている!と思ったんだよね でも他の人はどう思うか、利害関係の無い他校の頭のいい 第三者に聞いてみたらいいよって言っているの ちなみにながもんのハードルを高くして~という話に 自分は全く筋が通っているとは思えない 490 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 01 33 47 ID gbMPzWqo >もしいじめられてたなら、死ぬ間際まで親のこと考えてるような子が、どっかの書き込みのようにいつも捨ててたんなら、なんでその日に限って捨てなかったんだろう これがわからないのは加害者側の意識しか持ち合わせてないからだろ 491 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 01 34 05 ID CyAPDAOx だけってどういうこと? フットサルメンバーは4人だから1人足りないよ。 遺書に書かれていた名前は5人だから、確実に同好会以外の人がいるけど、 その人についての情報は無し? 494 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 01 34 27 ID Wd5LiwTO 476 ながもん、君の弁当への意見には失望したよ…。 521 名前: YUKI.N ◆AfAlNbFv0U [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 01 39 18 ID 5xh24DGA 488 だからそれが「悪ふざけがすぎた」ってことじゃないかなあ 490 いじめられたことないし、親に弁当作ってもらわないから 491 5人は正しい? なんかYとTと話してて思ったけど3~5で情報が錯綜してる気がする フットサルが何人で、遺書は何人だったのかな 本当に錯綜してる気がする 494 ごめんね 校長が弁当交換までして仲良かった(Hと)って言ったのはあながち間違いじゃなかったんじゃないかって 半角カタカナの彼は絶対ネタだと思うし 509 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 01 36 53 ID R98PSwoy 449 「どうせあいつらだろ」みたいなかもしれん それは一応の筋が通った説明だな。 ただ、勝浦の名前が7月の段階で別所と比嘉とセットであがってたろ。 そこのところ、どう思うよ? 勝浦だけやってないっておかしくないか? 515 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 01 38 27 ID F5z3hs1r 逮捕者でてんのに加害者はいないって、、、警察は誤認逮捕か?合意の上なら恐喝にはならねえだろ。息吹もとんだ恥かいたことになるなww 540 名前: YUKI.N ◆AfAlNbFv0U [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 01 42 46 ID 5xh24DGA 509 TやYが友達をかばっているのかもしれない 今日Kはこなかった 515 警察って卑怯だと思うから。遠まわしに「粘土置いたの君?」って言ってハイって言えば、それで調書にはいじめありって書いたのかもって思っただけ。 しんどいわ 自分の頭の悪さに嫌気がさす もしTとYが言ってることが本当だったら(いじめがなかったのでは、いじめの認識がなかったのでは、Aが嘘つきetc)警察が慎重に捜査したのもわかるし、学校がいじめを認めなかったのもわかる 520 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 01 38 55 ID Llg3eEg/ 496 遺書に加害者の名前書いてあっても、被害届けださない親って結構いるよ。 今までも。 相手の将来とか考えたり、頭が真っ白になってそんなことどうでも良くなったり。 本当にショックだと、周りのことなんてどうでも良くなるもんだ。 友達はあと一週間で学校を卒業という時に事故で大事な人を亡くして学校辞めた。 決まっていた就職も蹴った。 半年くらい閉じこもっていた。 大事な人が死ぬってそういうことなんだよ。 人が死んでるのに憶測で軽く物を言うな。 539 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 01 42 40 ID uqE73iXI ながもんへ 献花オフが今度の日曜日にあるんで行ってみてはどうだろうマスコミにも宣伝するし今回の件を直接訴えることもできる マスコミを呼ぶから危険性はないぞ ここで書き込むより何倍も説得力がでてくると思う 557 名前: YUKI.N ◆AfAlNbFv0U [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 01 45 34 ID 5xh24DGA 520 ごめん亡くしたことをない観点からだった 軽率でした 539 それだ! ありがとう全部解決したわ。これる人絶対きてほしい 顔見て話さないとらちがあかん。今度の日曜日って30日? 544 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 01 43 43 ID UbIE8h6x YUKI.N ◆AfAlNbFv0U 仮に、YUKI.N ◆AfAlNbFv0Uが報道されているような写真を撮られて 住所氏名電話番号つきで公開されたら、気にしないで生き続けられる? 556 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 01 45 05 ID H+EFApry 521 じゃあ別所と勝浦に今日でも話聞いてくれよ。 それで判断するわ。 558 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 01 45 56 ID jMNqJOkD ながもんさん 最後に聞きたいんだけど あなたが嫌だといえない状況で あなたが嫌がる事をしてくる人が居る でも、嫌だとは言えない、言えばクラス中からはみ出されるから もっと酷い仕打ちをされそうだから だから嫌だと言わない、必死で繋ぎとめようとする 顔色を伺う そうなった時、あなたはいじめられてない 自分が勝手に暴走しているだけと思えますか? 569 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 01 47 17 ID NWWHOd1h 540 あんたは昨日、Yは被害者の名前も知らなかった、違うクラスで面識もなかった、 いじめがあった事も知らなかったと言ってたが、 そんなYが何を警察に相談に行ったの?何も知らないなら話す事もないだろ。 500 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 01 35 09 ID nMtrV51+ お金のやりとりも確実にあったはず 請求されただけで本当は渡さずに済んでいたというのなら、 わざわざ被害者が土方のバイトをする必要がない 新聞にも発表があった50万近くを請求されて実際に支払っていたからこそ、 小遣いで追いつかなくなって、肉体労働のバイトに手を出しってことだろ 483 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 01 32 40 ID J7IDgxNE ながもん、色々教えてくれてありがとう。良くわかったよ。 亡くなった彼は、本当に辛かっただろうね。 そして、周りはみんなびっくりしたというのが正直なところだろう。 嘘をついてまで、友達の心をつなぎとめておきたかった彼といじめたつもりは全くなかった周囲。 亡くなった彼が、嘘をついたりしなければ、自分からお金をあげるなんて言わなければ、 違っていたのかな。 とにかく、本当に亡くなった彼のご冥福を心から祈るばかりです。 お疲れ様でした。よく休んでください。 628 名前: p2185-ipbf608kobeminato.hyogo.ocn.ne.jp [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 01 57 23 ID 5xh24DGA 544 むりです。 そこは本当に同情しても同情しきれないし、悪ふざけなんて言葉じゃ片付けられないとは思う。 556 今日は無理。諸事情で。明日以降でもいいなら。 558 思えないです。でも○○(←被害生徒の名前)も楽しそうだったっていう情報もちゃんと流れてたと思うんだよ。 だからクラスメイトみんないじめと認識できてなかったんじゃないのかなあ。 564 俺はいきます。ていうか在校生で参加したいって書いたの(覚えてないかもしれないけど)俺 TとYにもいってみようと思います 569 2ちゃんに晒されてるってこと。父親が心配だからどうにかしたいって。Yも眠れなくて学校いくかいかないか迷ったって言ってた よく読んでくれ頼むから・・・ 500 でもそれがいやで実際に絶交した○本や晒されていない人もいるんだよ Hが悪ふざけが過ぎたんだとおもうけどなあ おお俺の言いたいことは 483そのものです もし事実だったら悲しすぎませんかこの事件 誰も悪くないのに、誰かが悪者にされる 悪くないは語弊があるごめん、死んでしまうくらいのことをしてたんだから。でも本当に 483だったらと思うと 追いつかないので頭冷やして消えます 気分を害された方すみません。そして○○。(←被害生徒の名前)遺書公開してくださいって書いてればこんなことにはならなかったかもしれない 応援してくださってた皆さんごめんなさい 591 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 01 52 06 ID EbNcFlzL ○○君(←ながもんの名前)、甲南の推薦と安藤のような末路、どっちが欲しい? 使えなかったら後者だよ。 606 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 01 54 43 ID EbNcFlzL 王居殿から見える明石海峡はどうだ?見納めかもしれんぞ。なあ○○。(←ながもんの名前) 640 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 01 59 32 ID gbMPzWqo >誰も悪くないのに、誰かが悪者にされる この辺がゆとりなのか? 人を死に追いやってるっていうのにこういう発言がまともな人間の口から出るのか? さっさと寝ろよおめーはもう 645 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 02 00 10 ID EbNcFlzL ○○(←ながもんの名前)が今自宅にいないということはわかった。そうか。ふーん。 後付で理由はいくらでもつけられるよ。ジェームス山の○○君。(←ながもんの名前) 650 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 02 01 06 ID 5xh24DGA 最後に 640 あとにフォローいれてます Hは悪いと 本当にソースって大事ですね 鵜呑みにできない 30日に会いましょう 655 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 02 02 01 ID EbNcFlzL 感情逆撫でが本当に上手いな○○。(←ながもんの名前) 神戸を出て行っても頑張れよ。 詳しくは今日伝えるから。 671 :最低人類0号:2007/09/25(火) 02 04 23 ID jMNqJOkD 628 うん、全てが全て楽しくないわけは無いと思うよ だって、本当に嫌でも、クラスの人間がその時だけ相手してくれるのなら 嬉しくないかい? 擁護もな、ちょっと考えようよ 誰も悪くない、被害者が勝手に思い込んで自殺しただけ 本当にそう思えるの? 確かに、ここに名前が挙がっている人間は違うのかもしれない でもな、事実誰かが追い詰めて その挙句に本人は死んでるんだ 自殺と言う形を取ってだ 訳もわからず叩く事に私も賛成しない。 でもな、追い詰められて自殺した人間が居るこの状況で それはないだろ・・・・・ 677 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 02 05 27 ID 5xh24DGA 何度も最後ってごめん 俺今日のオフ会で8人組にまざったよ。オレンジの携帯。あれW42Hなんだよね スペックさらせっていってたやつこれでいい? VIPスレで俺が貼った西口マクドの画像の解析して機種でも調べてみてください。 Tは被害届も出したよ。敵しかいないから詳しくは言わないけど 本当に消えます 678 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 02 05 49 ID EbNcFlzL http //maps.google.co.jp/maps?q=%E7%A5%9E%E6%88%B8%E5%B8%82%E5%9E%82%E6%B0%B4%E5%8C%BA%E7%8E%8B%E5%B1%85%E6%AE%BF1%E4%B8%81%E7%9B%AE 688 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 02 08 29 ID PMUrsq+m 677 ちょwおまえかw 足も載せてた? 697 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 02 11 16 ID 5xh24DGA 688 ひとりだけセッタだったよ 733 :最低人類0号:2007/09/25(火) 02 18 06 ID jMNqJOkD 707 横レスすまんが あなたも人間としてどうかと思うよ わからない状態で叩くのは私も反対 だからこそ話を聞きたいとも思ったけれど 誰も悪くない、被害者が勝手に思い込んで自殺しただけ 本当にそう思えるの? 確かに、ここに名前が挙がっている人間は違うのかもしれない でもな、事実誰かが追い詰めて その挙句に本人は死んでるんだ 自殺と言う形を取ってだ 訳もわからず叩く事に私も賛成しない。 でもな、追い詰められて自殺した人間が居るこの状況で それはないだろ・・・・・ 740 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 02 19 02 ID tR2ElgQI 697 オフに来てた他の滝川生の情報、Yなんかに流してないよな? 他の奴を追い込む様なマネはやめろよ 742 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 02 19 25 ID A4sw1Gro YUKI.N ◆AfAlNbFv0U氏コレだけ答えて どうして自分を在学生って明かさなかったの? TとYと会ったあとにスネークに来たの? 731 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 02 17 40 ID NQCenLTd それにしてもひどいよな 散々A君を中傷していたのに、A君に献花なんて 762 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 02 22 57 ID 5xh24DGA 740 大丈夫。保証する。 742 聞かれなかったから。酉のことも言おうかと思ったけど血の気の多そうな方がいたから。 731 中傷なんて不本意ですよ。 でも煽りに負けて。だって事実を伝えなきゃ無実は証明できないのに、事実を伝えても煽られる。どうしようもない。 803 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 02 32 37 ID 5xh24DGA ROMってたら泣けてきてむかついてきた。 確かにYが頭悪いってのは間違いかもしれない。 あいつは「価値観の違いが出る」と言ってた。被害者にどれだけ入れ込めるか。 俺はいじめられたことがないし気持ちがわからないから、彼のために泣いてあげることぐらいしかできなかった。 あなた方が正義感溢れる人たちなのはわかる。被害者のことを強く思えば思うほどってのもわかる。 だからもしTとYが本当に何もしてなかったら、ってのは考えてあげられなかったのかなって。 疑わしきは罰せずって言葉、法律界の常識なんだよね 809 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 02 33 42 ID 5xh24DGA やっちゃった 続き なんだよね?現状では物的証拠がなくても有罪判定出るらしいじゃない。2ちゃんねるが縮図(拡大図?)になってると感じた。 それだけ。じゃ。 832 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 02 40 39 ID oZ8qHbSY 803 だから皆そのポイントに怒ってる訳ではないでしょ? 原因はともかく自殺してしまった同級生に全く配慮しないながもんに怒ったんでしょ? 833 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 02 40 43 ID IuD6Cu3y 803 その解決法はお前がスレでの質問に答えていくことだろ。 突っ込まれてる所をあやふやにして逃げ回ってるようにしか見えない。 まぁこのレス見てもどーせ逃げるんだろーけどなー 840 :最低人類0号:2007/09/25(火) 02 43 02 ID jMNqJOkD 809 価値観の違いが、いじめを生むんだよ? 何が彼を本当に追い詰めたのか 君達が本当に関係ないなら、それを考えた方がいい 保身に走るよりもね Aがうそつきの暴走で~じゃなく なんで彼はそんなに嘘をついたのか 何が彼を暴走させたのか だれが彼の下半身の映像をネットに流したか 二人がやっていないなら誰が現金を受け取ったのか あなたの訴えは主観で全てまかなわれているんだよ だから、本当だ!と言われてもそうと思えない 映像を流された、と言う事実は変わらない。 不当に大きな現金が動いていた形跡があることも警察が掴んでいる じゃあ誰が? 本当にあなたたちが無実を訴えたいならば真相を究明すべき。 845 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 02 45 27 ID 5xh24DGA 832 ごめんなさい。叩かれすぎてもう配慮してる余裕がなくなってしまった。言い訳にすぎないのはわかってる。 明日懺悔したい。バカかって言わないで。許されると思うなって言わないで。 どなたか優しい方、神戸の出来ればプロテスタントの教会を教えてください。朝一に寝ずに行ってきます。お願いします。 833 もう関係者乙としか言われないようだ。だから献花の際に話そう。献花が喧嘩にならないことを祈る。殴らないでね。抜刀しないでね。殺さないで。悲しみがスパイラルしてしまう。 853 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 02 49 00 ID sf53ZjkL 845 神戸中央教会でぐぐれ 866 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 02 51 39 ID NQCenLTd 悲しみがスパイラルって・・・・ 君、被害者の子が死んで別に悲しんでないでしょ その場の雰囲気に流されて号泣はしたみたいだけど 867 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 02 51 41 ID XL2NUV1w コレに答えてくれ そしたらねてもらって構わない なんで突発オフに来た? 868 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 02 51 44 ID 81+yMlqU ながもん死ね 長門を名乗るな死ね 今度名乗ったらただじゃすまさん 二度とくるな 869 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 02 52 25 ID EbNcFlzL ジェームス山サティにいるのか 875 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 02 54 49 ID dCG3gCoR これはどういう流れ? 工作員使った、トカゲの尻尾切り? 869 俺、JRの垂水から徒歩でジェームス山サティまで辿り着いたぜ… 1時間かかった・・・ 883 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 02 57 06 ID EbNcFlzL 875 歩くなら滝の茶屋からの方が楽なのに・・・w 885 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 02 57 27 ID 5xh24DGA 867のついでに 853 ありがとう。 866 同情かな。そんな単純な単語じゃ表せない感情だった。 かわってあげたい、って感じ。気付いてあげたかった、って感じ。 俺自分のこと性格悪いって最初に言ったつもりだった。手のひら返しやがってみたいな発言が多い。 867 本当にTをフルボッコにするつもりだったのか確認しようと思って。恨みは悲しみしか生まないみたいな名言があったようななかったような。 俺がTに言ったら、その在校生から2ちゃんに悲鳴が届いて、そのときこそ俺の命はないでしょVIPPERたちの手で。 868 ごめん。大好きなんだよ眼鏡無いとき。 もう来ないよ。 890 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 02 58 11 ID EbNcFlzL バイクで深夜徘徊だって当たり前の連中。学校も明日行かないかもな。 この調子のよさもアルコールの力借りてるんだろ。 全部、自分で日記に書いたことなんだよ? 901 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 03 02 30 ID EbNcFlzL 専ブラ使ってる人はみんな ID +I6Xw2Yv の異常さに気づいてる 全部表示されるんだよ? 918 :最低人類0号:2007/09/25(火) 03 06 06 ID jMNqJOkD ながもんは友人二人に聞いた事を言ってるんだろうから 嘘では無いと思う ただ、自分達はこう思う!だからAは勝手に自殺したのが真相!と言われても それは真相でもなんでもないとしか言いようが無い 920 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 03 06 57 ID B47+ahCq >845 名前:最低人類0号[sage] 投稿日:2007/09/25(火) 02 45 27 ID 5xh24DGA > 832 >ごめんなさい。叩かれすぎてもう配慮してる余裕がなくなってしまった。言い訳にすぎないのはわかってる。 >明日懺悔したい。バカかって言わないで。許されると思うなって言わないで。 >どなたか優しい方、神戸の出来ればプロテスタントの教会を教えてください。朝一に寝ずに行ってきます。お願いします。 なんでプロテスタント? プロテスタント教会じゃないと懺悔できないのか?と思ってたら、 プロテスタントの協会には懺悔室が無いんだとよ。 懺悔する気なんか毛頭ないという意味だな 925 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 03 08 33 ID 5xh24DGA 920 本当ですかorz なんとなくプロテスタントファンだったんです。 じゃあカトリック教会探します。情報ありがとう。 951 名前: 最低人類0号 [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 03 17 04 ID tC9DoyyP 942 うぇwwwwwww ここ便所じゃないよ掲示板だよ おまえらたのむから2ちゃん潰さないでね? 952 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 03 17 30 ID EbNcFlzL ○○(←ながもんの名前)のmixiは魚拓されてないの? 山川の紹介文のみ? 955 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 03 18 43 ID EbNcFlzL 951 回線切り替え乙。 963 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 03 20 27 ID gr7xAsvO ○○(←ながもんの名前)は100%山川。 967 名前: 最低人類0号 投稿日: 2007/09/25(火) 03 21 43 ID EbNcFlzL 963 もしそうだとしたら、一緒にmixiから消えた本物○○(←ながもんの名前)って、今どうしてるんだろうね。 本当に無関係だったら、それこそ激怒してここに来ても不思議じゃないだろうし 案外一緒にいるのかもね。
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ゆー血鬼 ※俺設定全開 ※外の世界のちょっと昔の農村、みたいな 1、始まり 「ゆぎゃあああああ!」 暁にはまだ早い時間、夜空にゆっくりの悲鳴が響く。 「あまあま~☆」 悲鳴の出所は崖の中腹にある横穴。ゆっくりれみりゃの巣の中だ。 れみりゃは、はしたなくも“おやしょく”を召し上がっていた。 この間の狩りが大猟だったので、気まぐれに一匹のゆっくりれいむを“ぷりざーぶ” しておいたのだ。れいむの足、底部をかじって巣の奥に放置しただけだが、 恐怖と苦痛によって餡の味は随分と良くなっていた。 それでもおぜうさまの気まぐれには敵わない。 「れでーのおやしょくはひかえめ~。おまえはもうぽーいだどぅ♪」 巣から放り出されたれいむは崖下へと落ちていった。それを見ていたのは、金色の満月だけ。 餡の大部分を失って痙攣するれいむを、月のスポットライトが照らしていた。 もうすぐ夜が明ける。れみりゃにとっては眠りに就く時だ。 「うう…まんまぁ…」 ひとり横たわり、身を丸める。眼尻にはうっすらと涙が浮かんでいた。 このれみりゃはたったひとりで暮している。 近くには他のれみりゃも、ふらんも、さくやもいない。 家族と過ごした遥か昔を思い出せるのは、眠りの中でだけ。 目覚めればあっと言う間に消えてしまう。 ゆっくりを襲う時、れみりゃが味わう高揚。そこには姉妹と遊んだ思い出、 仲間が欲しいという渇きが隠れているのだ。あのれいむをしばらく生かしておいたのも、 巣に置いてあげれば遊んでくれるのではないか…そんな思いがあったのかもしれない。 だから今夜も、れみりゃは狩りに行く。 「おはようだど~☆ きょうもたくさんあそぶど~」 巣から飛び立つと、すぐ下に丸い影が見えた。ゆっくりだ。こんな時間、こんな場所にいることは 普段ないのだが、れみりゃは全く気にしない。まっすぐそのゆっくりへ向かうと、両手で抱えあげた。 「うー! とったどー!」 今夜は絶好調! と思ったれみりゃだったが、奇妙なことにそのゆっくりは抵抗もせず、 泣き叫びもしなかった。 「うー?」 くるっと回して顔を見てみる。 「ゆー! ゆー!」 ふてぶてしい笑顔。れみりゃに捕まっても怖がる様子すらない。それどころか楽しそうだ。 「おまえ…なんだどぅ~?」 こんなゆっくりを見たことはなかった。 ゆっくりれいむにそっくりだが、目が赤い。肌が青白い。そして、口元からのぞく小さな小さな牙。 「れいむはれいむだよ!」 それは、れみりゃが半分食べて捨てたれいむだった。 れみりゃに餡を吸われながらも生きていたことと、満月の光によって、 れいむはゆっくりの吸血鬼―――ゆー血鬼になったのであった。 「れいむはおぜうさまとゆっくりしたいよ!」 おぜうさま! そう呼ばれ、れみりゃの体が熱くなる。 それはれみりゃを絶対的に肯定する言葉であり、れみりゃの中に眠っている吸血鬼としての本能を 呼び起こす鍵でもあった。 崖の下の開けた所で、れみりゃとれいむは遊んでいた。 「ぽ~いぽ~い☆ たかいたか~い☆」 「おそらをとんでるみたーい!」 れみりゃがれいむを、バレーボールのように投げ上げる。ぼよよん。ぼよよん。 ゆっくりにしては規則的な動きが、ふと横にぶれた。 「ぎゅっ!」 張り出していた木の枝で、れいむの頬がざっくりと切れてしまった。 れみりゃが慌ててれいむを受け止める。 「れいむ~!」 れいむの傷口から、赤味がかった餡…ワイン餡がこぼれ出た。 「うあー! じんじゃだべー! れいぶじんじゃだべー!」 「ゆ…もっとゆっくりした…ゆゆっ!?」 れいむの頬の皮がジュワジュワと音を立てて泡立ち、みるみるうちに傷口を覆っていく。 れみりゃがれいむの頬を恐る恐る拭うと、もちもちとした皮にはもう痕さえ残っていなかった。 「じゃーん!? ゆっくりなおっちゃったー!?」 これにはれみりゃもびっくりである。れいむもびっくりしている。 それからのひと月、れみりゃと“ゆー血鬼れいむ”―――鬼れいむは楽しく過ごした。 駆け回って、踊って、空を飛んで、月の光をたっぷり浴びて。 でも決して、鬼れいむは他のゆっくりを食べようとはしなかった。れみりゃが狩りをする時は 巣穴でじっと待っていた。“おみやげ”のゆっくりには背を向けて、その顔を見せなかった。 “おみやげ”たちはそんな鬼れいむへの呪詛を吐きながら、れみりゃに食われていった。 そのゆっくりたちの悲鳴よりも、鬼れいむの押し殺した嗚咽の方が、れみりゃにははっきりと 聞こえていた。 れみりゃにはわかっていた。鬼れいむも、ひとりきりなのだ。れみりゃは決して物覚えがいいとは 言えない頭に、れいむが鬼れいむになった夜のことを刻みこんでいた。 忘れないように忘れないようにと、毎晩思い出して。 夜ごとに月が膨らんでいき、ついにまん丸になった。 「れいむ…れいむのおうちにいきたいど…いいど…?」 鬼れいむは無言でうなずいた。これからする事がいい事か悪い事かなんて、れみりゃにはわからない。 ただ、もう二度と寂しい思いはしたくなかった。 鬼れいむを抱え、空を飛ぶ。鬼れいむを捕まえたのは川べりだったので、 巣がどこにあるかれみりゃは知らなかった。鬼れいむが時折進路を指示する他に、会話はなかった。 「この下がれいむのおうちだよ。れみりゃはかくれててね」 鬼れいむをそっとおろし、れみりゃは木の上に身をひそめた。 「…」 鬼れいむにとってはひと月ぶりの故郷。辺りには誰もいない。みんな巣の中で眠っているのだろう。 故郷の森が、月の光と夜の眼ではっきりと見える。でもその景色がよそよそしく感じられて、 鬼れいむの餡がきゅっと痛んだ。 鬼れいむは何度か深呼吸すると、全身を震わせる大声で叫んだ。 「 ゆ っ く り し て い っ て ね ー ! 」 「「「ゆゆゆっ!?」」」 森のあちこちから戸惑いの声がする。こんな夜中に一体何だろう、と。 「れいむだよ! れいむがかえってきたよ! ゆっくりしすぎてごめんね!」 ちらりちらりと、鬼れいむの姿をうかがうゆっくりの影。 その中から、とんがり帽子が一匹、歩み出た。 「れいむ…? 本当にれいむなの…?」 鬼れいむ…いや、かつてのれいむと一番仲が良かったまりさだ。 「ゆっくりぷれいすをさがしてたら、おそくなっちゃった」 その言葉に、まりさの目から涙があふれ出した。鬼れいむに飛びつく。 「れいぶのばがあああ! ばがああああ! れいぶのいないゆっぐりぶれいずなんで ゆっぐりぶれいずじゃないよおおおお!」 ぼむっ、ぼむっと体をぶつける。鬼れいむはそれを優しく受け止め、目を閉じた。 小さな涙が、鬼れいむの頬を伝っていった。 「ごめんね、まりさ。でも、ゆっくりぷれいすをみつけたよ」 涙でぐしゃぐしゃに乱れたまりさの顔に、鬼れいむはそっと口づけをした。 「いっしょにきてくれる?」 「うん…いぐよ…もう、おいでがないで」 見つめ合い、互いの将来を約束する。 にわか一陣の風が吹き―――満月の光が、鬼れいむの赤目と牙を光らせた。 ※ ※ ※ 2、幸福 とてもゆっくりしたゆっくりの群れがいた。その群れはとても変っていた。 『夜が怖くない。怪我がすぐ治る。すっきりし過ぎても死なない。 自分たちはなんてゆっくりしてるんだろう!』 確かにゆっくりしているだろう。だがそれはもはやゆっくりではなく、ゆー血鬼の群れだった。 夜の森に響く享楽の声――― 「むきゅうん、むきゅっ、むきゅうぅぅ!」 「んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んほぉぉぉぉぉ! んんんんんんんほおおおぉぉぉぉぉ―――――っ!」 なんと鬼ぱちゅりーが積極的にすっきりしている。しかも鬼ありすを相手に。 鬼ぱちゅりーの貴重な喘ぎ声は実になまめかしいが、鬼ありすの雄叫びで台無しである。 どうやらすっきりしてもにんっしんっしない体質が、彼女らの性欲を完全に開放させているようだ。 「さあ、おめしあがりになって!」 「きょうもありがど~☆ たーべちゃーうど~☆」 こちらでは、なんとゆー血鬼どもが自らをれみりゃに捧げている。れみりゃは手近な鬼ありすを 抱えると、その下膨れに牙を立て、中身を吸い出す。 「ゆはあああああああん…」 しぼみながら、なんともピンクな声を上げる鬼ありす。青白い肌がほのかに火照っている。 「ありすあまあま~♪ おいしかったど~☆」 れみりゃの手から離れると、鬼ありすの顔に生じていた皺が、しゅるしゅるっと内部に 引き込まれるようにして無くなった。 「とかいはとしてさいこうのえいよです! またおめしあがりくださいませ!」 鬼ありすは一回り小さくなったが、活動にはまったく支障が無いようだ。 れみりゃの周囲には、吸われる順番待ちの列ができていた。鬼めーりんが仕切っている。 喋れぬのは変わらぬようだが、彼女をいじめる者はいない。 本家本元よりきびきび働いているように見えるのは、気のせいか。 そこに勢いよく、二匹のゆー血鬼がやってきた。 「れみりゃ、にんげんのはたけがあるんだぜ!」 「まりさとれいむがみつけたんだよ!」 あの“さいしょのれいむ”とまりさだった。 二人が強奪してきた野菜を見て、ゆー血鬼たちは歓声を上げた。 何故か胸をちくりと刺されるような感触を覚えたれみりゃだったが、すぐに忘れてしまった。 二人の報告から数分後、全会一致で人間の里を襲うことが決まった。なにしろこちらはゆー血鬼。 人間なんかちょろいちょろいと思っているのだ。 「よーし、いくさだど~! ぜん☆ぐん☆とつげき~♪」 ※ ※ ※ 3、戦い 森からほど近い人里。ここでは“夜やってくるゆっくり”の話題でもちきりだった。 ゆっくりが畑を荒らすのは昼間と相場に決まっている。だから夜間は見張りもいない。 だが夜中のうちに、野菜を盗んでいくモノがいた。罠や棘の柵があっても平気で乗り越えている。 現場に残っているのは、赤黒い物体。初めは血肉かと驚いたが、よく調べると、 それは紛れもなく餡だった。 餡ならば、ゆっくり。確実な証拠である。実はれみりゃに報告されるまでに、 こっそり野菜を盗んでいたゆー血鬼どもがいたわけだ。さらにそのうちの一匹が、昨夜捕獲されていた。 薄暗い土蔵の中。 「ゆっゆっゆっ! まりささまになにをしてもむだなん…ぎゅべっ!」 縛り付けられたゆっくりまりさの、頭半分が吹っ飛ぶ。 夜番の一人が畑で捕まえたゆっくり―――の形をした何かだ。 ジュワジュワジュワ…醜悪な音とともに、破壊された部分が完全に再生する。 ゆっくりは多少動植物の常識を無視した性質を持っているが、これは尋常ではない。 「だからむだ…ごびょっ!」 縛った上に何本もの杭で板に打ちつけられ、なんとか固定されている。 だがそれも、目を放すと再生した餡と生地によって抜けそうになる。 逃がさないように破壊し続けているのである。 「もうやべで…ぶぎゅるっ!」 “吸血鬼”と名乗るこいつは、いったい何なのだろうか? 年を経たゆっくりが特殊な能力を持つ。そういった話は聞いたことがある。 しかし今回のゆっくりはそれとは違う、禍々しささえ感じさせる何かだ。まさか本当に吸血鬼か? 吸血鬼だとしたらいったいどうすればいいのだろう―――何ができるというのだろう――― 朝から寄り合いが開かれたが、話が進まぬまま日が落ち、また夜になった。 「やつらが! ゆっくりの大群が森からやってきます!」 伝令に、里全体がざわつく。みな、覚悟はしていた。この僻地、助けを求められる相手はいない。 だがなんとしてもこの里だけで被害を食い止める。そう、もし自らが“吸血鬼”になったならば…。 一組の男女が、最後になるかもしれない会話をしていた。 「実は俺、ゆっくりを虐待してたんだ。黙ってたけど…」 男の表情は苦渋に満ちていた。 「でも、あいつらが来たのはあなたのせいなんかじゃないわ!」 「そうかもしれない。けど俺はただ、新しいゆっくりを虐待してみたい。 こんな時なのに…血が騒ぐんだ」 罪悪感を持ってなお、男は罪を重ねることを止められずにいた。 「…そう、止められないのね」 女は懐から銀のペンダントを取り出し、男の首に掛けた。 「私の母のものよ。一応銀製だし、十字架だから…」 吸血鬼に十字架、それは迷信かもしれない。だが、女は信じることにした。 「…ありがとう。こうか? こんなの着けるの初めてだな」 「全然似合わないわね。…必ず、返してよ」 「ああ。汚れても怒んないでくれよ」 櫓の鐘が乱打される。いよいよバケモノどもが里に近づいてきたのだ。 戦いに向かう青年の胸元で、銀の十字架が光っていた。 ※ ※ ※ 残された者の中でも、比較的動ける者は里の外れ、森との境界地で野営を張っている。 そうでない者は里の中心部、最も堅牢な建物に集まって隠れていた。 女子供も含め、全員が刃物を持っている。自害の為である。 息を潜め、朝が来るのを身じろぎもせず待っていた。 かなたから聞こえる声も、いつしか消えていた。 やがて、何人もの足音が森の方から響いてきた。野営地に据えられたかがり火が照らしだしたのは、 全身を暗赤色に覆われた青年たちの姿だった。血を思わせるその色が、見る者の心を絶望に染める。 「そんな…みんな…嘘でしょ…」 膝をついたのは、あの十字架の女。青年の帰りを待っていたのだ。それを止める者はいなかった。 「違う! 俺だよ俺! ほら、これ」 紅色の餡に覆われた青年が示したのは、首にかけた銀の十字架。“吸血鬼”ではない証。 戸惑う人々。青年たちは顔を見合わせると、餡だらけの顔をくしゃくしゃにして、大声で笑い始めた。 「えーっと…ゆっくりは吸血鬼になってもゆっくりだったわ」 そう言った青年に、女が抱きつく。 「ったく…こっちはこんなのだってのに。不公平だねぇ」 別の青年が、腕の中に抱えたものを里長に差し出した。 「びどりはやだ―――! れびりゃのどもだぢがえぜ―――!」 紐で縛られ、麻袋に入れられたれみりゃ。じたばたと暴れている。 「そいつが元凶か」 「ええ、おそらく」 「こんなものが…」 里長がため息をつく。他にも、数匹のゆー血鬼が生け捕りにされていた。 「びゃあああああ―――! がえぜ――――!」 顔を見合わせる村人たち。 声が枯れても、れみりゃは袋の中で泣き続けた。 ※ ※ ※ 4、終わり れみりゃはひとりではなくなった。きれいな家に住んで、おいしいご飯をもらう。 満月の晩ごとに、人間が連れて来たゆっくりをゆー血鬼に変える。 その子たちとは次の満月までしか一緒にいられないけれど、それでもれみりゃは幸せだった。 れみりゃにとってもはやどのゆっくりも同じだったから。 でも、あの“さいしょのれいむ”の事を思い出す時だけ、なんだか不思議な気持ちになる。 あの穴ぐらに住んでいたころの気持ちに。 生け捕りにされたゆっくり…ゆー血鬼たちから自身の秘密を聞き出した里長は、 それを遠くの街の“加工所”に売り渡すことにした。 うまくワイン餡を生産できればかなりの収入になると思ったものの、 里の者には荷が重いと判断したのだ。 その時の報酬は農具や建物の修繕などに当てられ、相変わらずの長閑な生活が営まれている。 里の外れにひっそりとたたずむ小さな石碑。たまに、里の者が野の花を添えているのを見られるという。 作 大和田だごん スレで出ていたHELLSINGネタより。 このSSに感想をつける
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『崩壊はある日突然に』 「はぁ……はぁ……はぁ……」 一人の少女が暗い下水道の中を歩いている。 否、それは少女ではなかった。 人間と同じように四肢を持ち服を着ていたが、その顔はどことなく下膨れでアンバランス。 青い長髪、黒い帽子に桃の実を乗せた、そう、胴付きゆっくりてんこである。 「はぁ……はぁ……はぁ……」 胴付きでしかもてんこ。 希少種中の希少種であるが、その帽子には煌びやかな金バッチも付いている。 どうやら誰かの飼いゆっくりのようだ。 そんな希少種で金バッチ持ちのてんこが何でこんな薄汚く、暗い下水道にいるのか? やがててんこは足を止め、壁にもたれかかってその場に座り込む。 「はぁ……。……ぐすっ……ゆ……ゆえええええぇぇぇ……おにーさん……おにーさん……」 膝を抱え涙を流して静かに泣く姿は、その手のお兄さんが見ようものならば問答無用でお持ち帰りされてしまうくらいの破壊力だ。 では何故、てんこは泣いているか?しかもこんな場所で。一人で。 事の発端はその日のお昼に遡る――― 私はてんこ! おにーさんのお家で暮らす胴付きゆっくりよ! おにーさんは私の飼い主さんでとっても優しいの! 毎日美味しいご飯さんを作ってくれるし、一緒に遊んでくれるし、てんこが寝るときは一緒に添い寝もしてくれるのよ! 私が生まれたのは街のペットショップ。 どうしてか分らないけど、人間さんはみんなわたしの事を『希少種ゆっくり』って呼ぶの。 おにーさんが教えてくれたけど、『希少種』っていうのは『珍しい』ってことみたい。 だからお店でも外から見える窓ガラスさんの近くの、透明の箱の中に入れられていたわ。 お店の前を通りかかる人は私を見て何か言ってくれたりしてたけど……私の透明の箱についていた数字さんを見たとたん残念そうな顔をしてどっか行っちゃうの……。 だからわたしはいつも一人ぼっちだった。 お店の別の場所に居る同じバッチを持ったれいむやまりさ達はわりと早く人間さんと一緒に出て行っちゃう。 あ、まとめて一緒にいる小さい子達は一日おきに新しい子と入れ替わっていたわ。 小さい子が入った箱には『赤ゆっくり袋詰め放題!500円!』なんて書かれていたけど……。 ご飯さんも美味しい。 すーやすーやもたくさんできる。 おもちゃもある。 でも、一人でいるのはつまらない……。 そんな毎日から私を助けてくれたのがおにーさん。 おにーさんも何度か私を窓越しに見てくれたけど、他の人間さんみたいに諦めたようなお顔はしないで、優しいお顔でいつも私を見ていてくれた。 それで始めておにーさんのお手てに触れた時、私はとても暖かい気持ちになったの。 その後、私はおにーさんのお家で飼われる事になった。 おにーさんはとっっっっっとても優しくて 『てんこは僕の家族だからずっと一緒にゆっくりしようね』 って言ってくれた。 ああ!わたしおにーさんが大好き! 知り合いのありすは 「てんこも大人になったのね!でも、都会派なレディなら『けっこんっ』のすっきりーは駄目よ?」 最近飼い主さんの許可を得て、『にんっしんっ』した大きなお腹を見せながらなんて言ってきた! ぷんぷん! てんこそんなことしないわっ! それにおにーさんにまだ告白だって……じゃなくて、てんこはおにーさんの家族で『飼いゆっくり』なんだから、そこらへんをしっかりわきまえないといけないと思うのよ! ―――でも、おにーさんは大好き。 そんなことを考えながら今日もお昼のお散歩。 飼いゆっくりと人間さんがよく集まる公園に一人で行く。 おにーさんが買ってくれた『GPS付きゆっくり携帯電話』を持ってゆっくりお散歩。 公園には、ご近所のどちらも金バッチのれいむとまりさ。 二人の飼い主のおねーさんがいた。 「おねーさん達こんにちわ!」 「こんにちわ。てんこちゃん。今日もいい天気ね」 「あらてんこちゃん。こんにちわ」 「れいむ!まりさ!ゆっくりしていってね!」 「「ゆっくりしていってね!!」 みんなと挨拶して、てんこのお気に入りのブランコにのる。 力いっぱい漕ぐとまるでお空を飛んでるみたい! おにーさんのお膝の上に乗っかって漕いでもらった時よりは高く行かないけど、やっぱりブランコは気持ちいいわ! おにーさんには止められてるけど、今日は立ち乗りをしてみようかな? とりあえず一回ブランコを止めて――― 「おそらをとんでるみたいいいいいぃぃぃ『グチョッ』ゆべっ!!」 公園に響いたれいむの声。 直後に聞えた嫌な音。 見てしまった。 れいむを抱えていたおねーさんが、とてもゆっくりしていない速さでれいむを地面に叩きつけるのを。 れいむは顔から地面にたたき付けられて、地面に餡子を飛び散らせた。 周りに白い歯やキラキラ光るおめめが転がってる。 「ゆ?」 近くにいたまりさは何が起きたか判らないといった表情でれいむの死骸を見つめてる。 「ゆ?れいむ?おねーさんれいむ『グシャッ』ゆげっ!!」 飼い主のおねーさんに目を向けたまりさを、そのおねーさんの足が踏み潰した。 帽子はひっしゃげ、まりさの体が破け、裂け目からは餡子が噴出し、おめめも片方が吹き飛んだ。 「お”お”ね”ざ『ザリュ』ゆぎびいぃっ!!」 かろうじて生きていたまりさの体を、おねーさんがさらに踏みにじる事によって止めを刺した。 おねーさんたちは足に付いた餡子を振り払うと 「今日の夕食は息子の好きなハンバーグにしようかしら?」 「だったら今月のお料理本にいいのが載ってましたよ?」 と、ご飯さんのお話をしながら笑顔で歩いていった。 私はブランコから降りた。 何もいえなかった。 目の前で起きたことが信じられなかった。 でも、何よりもわからなかったのが、あの優しいおねーさんたちが、飼いゆっくりを殺したということだ。 しかもその後は笑顔でお話しながらどこかに歩いていってしまった。 アリンコさんたちがまりさとれいむの死体に群がり始めた。 転がったれいむのおめめが私を恨めしそうに見ていr 「ゆ、ゆぐぐぐ、ゆえええええぇぇぇ!!」 私は吐いた。 気持ち悪い。 「~~~~~!!」 餡子を吐くのはゆっくりできない。 でも、吐かないとどうにかしてしまいそう。 お腹が痛い。 頭が痛い。 恐い。 助けて。 おにーさん―――! 「や、やべでえええええええええぇぇぇぇぇ!!ありすのおぢびぢゃんをごろざないでえええええええぇぇぇぇ!!」 突然響いた新しい悲鳴。 この声はあのありす。 顔を上げるとありすが見たことも無いくらい酷い顔をして泣き叫んでいる。 確かありすは優しいおにーさんの飼いゆっくりだった。 そんなありすが必死に叫んでいる相手……それこそ、そのおにーさんだった。 そしておにーさんの足の下には……砕けた赤いカチューシャと黄色いカスタードの溜りがあった。 「おちびちゃんんんんんんん!!しんじゃいやああああああああぁぁぁぁ!!ぺーろ!!ぺー……びぎゅっ!!」 おにーさんの足がありすの舌を踏み潰す。 痛みのあまり跳ね上がったありすの体が、地面に押さえつけられた舌と離れ離れになる。 「はひひゅひょひょひゃいひゃひゃはひははぁぁぁぁぁ!!ひびゅぎゅっ!!」 そのありす自身もおにーさんの大きな足に踏み潰されて動かなくなった。 「ん?」 「ひっ!!」 そして、ありすを踏み潰したおにーさんと目が合う。 いつものおにーさんと変わらない優しそうなお顔。 でもおにーさんがカスタードだらけの足を踏み出した瞬間、私は恐怖で逃げ出した。 「お、お家帰る!おにーさんのお家帰るうううううぅぅぅ!!」 必死で公園から逃げ出す。 おにーさんが追ってくる気配はない。 帰りたい! 帰りたい! 帰りたい! 帰りたい! 帰っておにーさんに話そう。 今日起こったことを全部話そう。 それでどうなるか分らないけどおにーさんに全部話そう! ゆっくり殺しはゆっくりできない。 でも、人間さんはゆっくりよりずっと強い。 だからもう、町に野良のゆっくりなんて居ないし、野生のゆっくりだってもうほとんどいない。 だからどうにもならないかもしれない。 というかおにーさんにお話してどうするつもりなんだろう? 「おにーさん!おにーさん!おにー『ズルッ』ゆうぅ!?」 何かに滑って転んだ。 「い、痛いよぉおにーさ……ゆあああああぁぁぁ!?」 寝転んだ状態で目を開けると、目の前にはゆっくりちぇんの死体が転がっていた。 バッチ付き。 しかも金。 手にぬるっとした感触。 「……!?ひっ!!」 手のある場所にはちぇんの体の一部が落ちていた。 慌てて服で擦り落とす。 そして体を起こして周りを見る。 「ゲラアアアアアアアァァァァァ!!」 道を横断しようとしていた胴付きうどんげが車に跳ねられて体がばらばらになった。 「うー……おに、さ……」 胴付きふらんが飼い主さんのおにーさんによって顔を潰されている。 「ぼ、や……べ……で……くださ……ぶぎゅっ!ぎゃびっ!!」 向こうの空き地ではプラチナバッチ付きのさなえがおじさんによって杖で叩かれている。 あちこちでゆっくりが死んでいる。 違う。 殺されている。 飼い主さんに。 優しかったおにーさんに。おねーさんに。おじさんに。おばさんに。 ―――おにーさんもてんこを殺すの? 「ゆあっ……ゆあっ……ゆあああああぁぁぁ!!」 立ち上がって走る。 でも、お家とは反対側。 恐かった。 おにーさんに殺されることじゃない。 おにーさんに殺されるという『想像』をした自分が。 「ごべんなざいいいいいいいぃぃぃぃ!!おにーざん!ごべんなざいいいいいいいぃぃぃぃ!!」 わけもわからず走った。 その間にも回りでゆっくりが殺されて行く。 「ゆぎぃ!!」 「やべでええええぇぇぇ!」 「おにーさんやべでえええええええ!!」 「やめちぇぇぇぇ!!」 「ちにちゃくにゃいいいいぃぃぃ!!」 そして、てんこの足がピタリと止まる。 そこはてんこが売られていたペットショップの前だ。 「―――」 耳をつんざくような悲鳴。 黒や白や黄色に染まるショーウィンドウ。 時折聞える人間さんのゆっくりとした声。 そして、窓には―――同じ胴付きてんこの首と胴が切り離された死体。 「おにーさんもてんこを殺すよ?」 てんこは薄暗い下水道の中で震えていた。 耳を塞ぎ、目を閉じ、震える体を必死にちぢこませる。 悲鳴が耳から離れない。 飛び散る餡子の映像が消えてくれない。 あの時の胴付きてんこの言葉が頭の中で聞える。 「ゆえええええぇぇぇ……えええええぇぇぇ……」 ただ泣くしかできない。 恐くて。 痛くて。 寂しくて。 苦しくて。 何がなんだか分らなくて。 てんこは体がふやけてしまうのではないかと思えるくらい泣き続けた。 「ゆえええええぇぇぇ……おにーさん……あいたいよぉぉぉ……おにーさん『ユ”……』ゆひっ!?」 暗い下水道に重く響いた何かの声。 てんこは真っ赤になった瞳を声をした暗闇の方に向ける。 ズルッ、ズルッ、ズルッ 「ゆぅっ!?だ、誰なの……?」 「ユッグリィィィ」 暗闇の中から姿を現したもの……それは、ゆっくり……とは思えないほどゆっくりしていない『ゆっくり』だった。 黒いお帽子からしてまりさ種とわかるが、その帽子はボロボロで帽子の淵の部分しか既にない。 そして髪の毛も生えておらず、表面は病的に真っ白。 片目は膿んでおり、もう片方も白く濁っている。 元々大きい口は、片方がさらに裂けており、黒い餡が付着している。 それは……町で暮らしていた野良ゆっくりのなれはて。 地上という住処を追われ、暗い地下へと逃げ延びたゆっくりの姿だった。 「ひっ!!」 「ユッグッ!ユッグギイイイイイィィィ……」 まりさがその裂けた口をにんまりと歪める。 すると口の下にあるぺにぺにがググッと盛り上がってきた。 てんこはその醜い姿に恐怖し腰を抜かし、ただただ顔を横に振るのみである。 「ゆあぁぁぁ……やあああああぁぁぁ……やめてっ……こないでよぉ……」 突き出されたまりさの舌がてんこの足にまとわり付く。 その舌もズタボロで、ところどころ醜い腫れ物ができている。 「いやっ!離して……っ!ゆあっ!!やめてぇぇぇ……」 まりさの舌がてんこのスカートの中に侵入する。 舌がてんこの太ももを這い、ゆっくりとその中心へと進んで行く。 「やだやだぁああああ!!たすけてっ!たすけておにーさんんんんん!!」 ザクッ 「ユゲッエエエエエ」 「ゆ?」 まりさの舌がわずかに痙攣し、短い叫びと共に地面に力なく崩れ落ちる。 まりさの後ろ。 そこには箒をまりさの頭に突き刺す黒帽子に金髪の少女が。 「もう大丈夫なんだぜ!しっかりするんだぜ!!」 「ゆふーあぶないところだったよっ!!」 それは胴付きまりさと銀バッチをつけたれいむだった。 久しぶりの、まともなゆっくりとの再開。 てんこは先ず泣いた。 まりさは困っていたが、れいむも察してくれたようでしばらくそのままで居させてくれた。 やっと落ち着いたてんこはまりさとれいむから事情を聞く。 二人はれいむの金バッチ試験のためにおにーさんと試験会場に向かっていた。 会場の待合室で待っている時、おにーさんがトイレに行っている間に『いっへんっ!』(れいむが命名)に巻き込まれたのだ。 会場にいた飼い主さんたちがいきなり飼いゆっくりを殺し始めたのだ。 れいむはこれを『いっへんっ!』と判断し、おにーさんに合流しようとするまりさにタンマをかけた。 物陰から様子を見ると、周りで起こっている異常な事態に何の反応も示さないお兄さんがそこにはいた。 やがてすべてのゆっくりが殺されてしまうと、会場から人間さんたちは出て行ってしまった。 後には自分たちと物言わぬ骸と化したゆっくり達だけが残った。 その後、人間に見つからないようにこの下水道に逃げ込んだところ、先の事態に遭遇したというわけである。 「ゆぅぅ……いっへんっ!だったのね……」 「そうらしいんだぜ……」 「いっへんっ!なられいむたちのとくいぶんやだよっ!……でも……なんのじょうほうもないと……」 「情報……そ、そうだわ……!」 てんこは持ち歩いていた『GPS付きゆっくり携帯』を取り出す。 これはGPSのほかにもラジオやTVも見れる優れものだ。 「すごいんだぜ!まりさ達のおにーさんは買えなかったんだぜ!」 「おかねさんがすくなかったんだよっ!てんこのおにーさんはすごいねっ!」 優しいおにーさんの笑顔を思い出してわずかに笑みを見せるてんこ。 とりあえずラジオやTVを片っ端から見たり聞いたりしてみる。 暗い地下下水道でも幸い電波は入った。 ―――何気ないものだった。 流れるニュースや番組は普通のものばかり。 ゆっくりのことに関する事は一切流れない。 いや、この事態もおかしい。 いままではゆっくり向けの番組や放送があったのに、それが一切なくなってしまったのだ。 ゆっくりの『ゆ』の字さえ出てこない。 あれだけのゆっくりが大量に死んだ……殺されたのに……。 「……おかしいよぉ……なんで……こんなことに?」 「……」 「ゆぅ……」 三人の顔色は暗く沈んで行く。 「あんなにたくさんのゆっくりが殺されたよ?街の中でたくさん。たくさん……。なのにどうして?どうして、人間さんは何も言わないの?」 「ゆぅ……ゆっくりごろしをゆっくりできないとおもってるにんげんさんは『めでは』のひとがおおいけど……これは……」 愛で派。 昔では愛で派とか虐待派とか分かれていたらしいが、今ではそういう分裂もなく、ゆっくりは普通に受け入れられている。 基本ゆっくりは人間のペットとして認識されている。 人間はペットや動物を可愛がる。 それは特に愛でとかにこだわる人間でなくてもだ。 「そういう……ことなのかだぜ……」 「ゆん……そういう『いっへんっ!』なんだね…… 二人には判った様だ。 「ゆ?ゆ?どういうこと?てんこにもわかるように……」 「ゴキブリさんや毛虫さんを殺すのに理由が必要なのかだぜ?」 今、なんて? ゴキブリ? 毛虫? 「人間さんは自分にとって気持ち悪いもの。邪魔なもの。どうでもいいものは捨てたり、殺したりしてもなんとも思わないのぜ」 「何、言ってるのまりさ?ゆっくりはゆっくりだよ?虫さんじゃないよ?」 「わからないのかだぜ?もう同じものなのだぜ」 「てんこ……れいむたちは……ゆっくりぜんぶは、もう、にんげんさんにとって『どうでもいいもの』になっちゃったんだよ。これはそういう『いっへんっ!』なんだよ」 そんなの―――嘘だ。 「嘘よ……嘘よ……!だっててんこたちは生きてるし……」 「それをいうならゴキブリさんや毛虫さんだって生きてるのぜ?」 「人間さんと同じで話せるし……」 「ただの『鳴き声』と思われたらそれまでなのぜ。そういたら猫さんや犬さんとかわらないのぜ」 「でも、でもっ、でもっ!!」 「ゴミに感情を持つ人間さんはいないのぜ」 ゴミ。 ゆっくりはゴミと一緒。 異変。 そういう異変。 ああ、もしかしたら先程のてんこを襲ったまりさも、ずっと前にそんな異変に巻き込まれたのかもしれない――― いやだ 絶対にいやだ てんこはああなりたくない 大好きなおにーさんとずっとゆっくりするんだ おにーさんも言ってくれたじゃないか てんことずっと一緒にゆっくりするって おにーさん 大好きなおにーさん てんこは――― 「ゆん。おなかすいたね……。よるさんになったら、にんげんさんにみつからないようにかりにいこうね」 「狩り……まさかゴミ漁りをする日が来るなんて夢にも思わなかったのぜ……」 てんこは――― 「てんこは……おにーさんのお家に帰るよ」 「ゆあっ!?」 「ゆゆっ!?」 てんこの言葉に二人は驚く。 「馬鹿なこと考えるんじゃないのぜ!そんなことしても後悔するだけなのぜっ!」 「大丈夫だよ……てんこのおにーさんはてんこのことが大好きだから大丈夫だよ……」 どことなく危うい感じのてんこ。 「だめだよっ!おにーさんもにんげんさんだよっ!てんこ、ころされちゃうよっ!」 「大丈夫だよっ。おにーさんは特別だもん!ずっと一緒にゆっくりしようっててんこに言ってくれたもん!」 「そんなものもうないのぜっ!!」 「おにーさんは約束を破らないもん!!てんこと一緒にゆっくりしてくれるもん!!」 「裏切られるのぜっっっ!!」 「それでも……それでもっ……おにーさんを信じたいの!!!」 「―――行くんだぜ」 まりさは静かに出口の方を指差す。 「ありがとう。ありがとうまりさ……れいむ……」 「てんこ……れいむ、てんこのことわすれないよ……」 「うん。まりさ……ごめんね。でも、どうしても行かないと……」 「しょうがないのぜ……。……本当はまりさだって……帰りたい……のぜ……」 「ゆぅ……」 「さようなら……二人とも……」 てんこは走った。 夜の道を、人間に見つからないように隠れながら走った。 そして、おにーさんの家にたどり着く。 玄関の鍵を持っている合鍵で開ける。 「ただいまおにーさん」 小声で帰宅を告げる。 トントントンと、台所から音がする。 それといい臭いが。 これはてんこの大好きな桃のシチューの匂いだ。 ゆっくりと台所の様子を伺う。 机の上にはご飯さんの食器。 そしていつもと同じエプロンをつけたおにーさんが、いつもと同じように台所に立っている。 「おにーさん……。ゆっくりしていってね……?」 てんこの声におにーさんが振り向く。 そこにはいつもと同じ優しいおにーさんの笑顔が! 「おにーさん……!!」 てんこはおにーさんの元に駆け出す。 「おにーさん!おにーさん!!おにーさん!!!」 いつものお兄さんだ。 優しくて。 かっこよくて。 てんこの大好きなおにーさんだ! 「おにーさん!!ゆっくりしていってね!!」 てんこの頭上に おにーさんの持っていた 包丁が振り下ろされた ガッ ザシュ ゆぎっ ガッ ガッ ゴトン いぎっ ゆぎぃ ゆ”っ…… 黒く染まった包丁が水道ですすがれて、こびりついた餡子が流されていく。 床に転がる二つの物体。 力なく投げ出された小さな体。 驚いた表情と、涙を流したあとが残る○○○の頭。 再び響きだす包丁とまな板がぶつかる音。 机の上には一人分の食器が並べられていた。 学生の頃読んだ漫画より。 ご存知の方はいるのでしょうか? うー……書いてて自分がゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 433 ゆっくり親子 とクズ人間 ~Another~ ふたば系ゆっくりいじめ 496 あるドスのゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 530 絶対的虐待意思 ふたば系ゆっくりいじめ 650 絶対的虐待意思 0 ふたば系ゆっくりいじめ 684 ドス以外いらん ふたば系ゆっくりいじめ 733 あるドスの最後 ふたば系ゆっくりいじめ 745 絶対的虐待意思 ~せめてゆっくりらしく~ ふたば系ゆっくりいじめ 815 おかねさんとゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 901 原材料 ふたば系ゆっくりいじめ 935 底辺ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 1314 どぼじでごんな”ごどずるの”おおおぉぉ ふたば系ゆっくりいじめ 1325 価値観の違い このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! ◆SS感想掲示板 絶対あき感想スレへ ※書き込む時はSSのタイトルを書いて下さい。 コレをコピーしてから飛びましょう→『ふたば系ゆっくりいじめ 1345 崩壊はある日突然に』 トップページに戻る
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