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暗闇の中、二つの影が樹上を飛び交う。 付き従う才人の息が大きく上がる。単純な個人技ならば、少なからぬ自信のあった彼だったが、 森林に入ってからの土鬼の動きの冴えは異常だった。 銀線を巡らし敵の動きを掴み、ムササビの如く枝を乗り換え、頭上より一団を襲う。 慌てふためく敵陣に、さらに十数名の後詰が突っ込み、散々に打ち払う。 時に火を放っては敵をいぶり出し、時には囮を使って同志討ちを狙う。 敵は、いかに士気が低いとは言え、それでも千以上の兵からなるレコン・キスタの追撃部隊である。 それが、わずか十人余りに過ぎない殿を相手に、完全に翻弄され尽くしていた。 七度目の追撃を打ち払い、ようやく才人にも納得できつつあった。 武術の師である土鬼の力を疑っていたわけではないが、 彼が、百倍以上の敵の包囲網を抜け、脱出を図るべき、と進言した時は 正直、タチの悪い冗談としか思えなかった。 尤も、それは才人が、裏武芸の本質を知らなかったためでもある。 土鬼の使う武術の母体は、徳川将軍家の暗部を担ってきた戦闘集団・血風党の技である。 彼ら血風党は、戦国の時勢には、敵将の暗殺、敵陣の撹乱といった工作任務を本分とした。 裏の武術の真髄を極めた土鬼にとって、底深い闇や生い茂る樹木は、己が力を存分に発揮するための舞台であった。 八度目の追撃を凌いだ時、それは起こった。 「追撃は不要! 逃げる相手は……」 遠目にちらりと見えた篝火に、土鬼の声が思わず止まる。 この場に留まることは危険だと、修羅の世界で培った第六感が警鐘を鳴らす。指示を出す暇もない。 本能の促すまま、横にいた才人を抱えると、真後ろへと飛び退る。 直後、轟音と共に火柱が大地を駆け抜け、逃げ惑う敵と追走する味方が、丸ごと焼き払われていく。 肉の焼ける匂い、オレンジに染まる世界、たちまち周囲が、阿鼻叫閑の地獄絵図と化す。 「土鬼さん! これは!?」 「――ほぅ、カンのいい獣もいたものだな!」 炎の中に人影が揺らめき、樹上の二人目掛けて火球が放たれる。 土鬼が驚愕する。対手の位置からでは、こちらの居場所は視認出来ないはずである。 にも拘らず、火球は大きく弧を描き、樹木の間をすり抜けてくる。 「退くぞ! 才人」 飛び退きながら火球をかわし、二人は一気に山道を駆け上がる。 「土鬼さん、あのままじゃみんなが……」 「あの有様では、どの道助からん! お前もそうなりたいか?」 山頂から、赤々と燃えあがる一帯が見える。 ほてった体が急速に冷え、流れる汗が冷たいものへと変わっていく。 仲間の断末魔が耳元で残響する。初めて味わう戦場の恐怖が、才人の体をぎりぎりと締め上げる。 「才人」 抑えの利いた声で、土鬼が切り出す。 「この場は俺が抑える。 お前はこのまま山を下りて、ウェールズ殿下達と合流しろ」 「そんな! ムチャだ、土鬼さん!」 才人が叫ぶ。土鬼相手にこれ程まで激昂したのは、初めての事だった。 「今までぬるま湯みたいな生活をしてきた俺にだってハッキリ分るよ! アイツは…… アイツは普通じゃない! 魔法を使えないアンタが、一人で立ち向うなんて危険すぎる!」 土鬼は才人の表情をまじまじと見つめていたが、やがて、静かに言った。 「才人、お前…… 人は斬れるか?」 「……!」 思わぬ問いかけに、どくん、と心音が高鳴る。 「お前の言うとおり、奴は普通の手合いではない。 逃げ惑う味方を笑いながら焼き払える奴が、まともであるはずが無い。 立ち合いの際、少しでも斬ることを躊躇えば、たちまち消し炭にされてしまうだろう」 「……」 「どうだ? 才人。 奴を殺すのに、ひとかけらの迷いも持たないと言うのなら、共に連れて行ってやろう」 「土鬼さん…… オレ、俺、は……」 不意に土鬼が笑う。才人が今までに見たことのない、穏やかな笑顔だった。 「いいんだよ、殺せなくても…… 武の道を極めた果てにあるものが、俺や奴のような、 血で血を洗う生き方のみだと言うなら、それは、あまりにも空しいと思うよ。 才人、お前には、俺とは違う生き方を、その武で切り開いて貰いたいんだ」 「土鬼さん……」 「さあ行け! 生きて、その左手で主を守れ!」 ――才人は、もはや行くしか無かった。今の彼には、土鬼の傍に立つ資格が無かった。 「分かったよ…… アンタも、あんなヤツに負けるなよ!」 そう言い残すと、才人は後ろを振り向く事なく、真っ直ぐに山道を駆け降りた。 「どうしたァ! ウェールズの飼い犬よッ! 逃げてばかりじゃあ話にもならんぞ!」 強敵の嘲笑がこだまし、闇の彼方から火球が迫る。 魔法のあまりの精度の高さに、土鬼が舌を巻く。 二度目の接触から既に五分。 敵は未だに姿を見せないばかりか、思わぬ死角から、正確無比に火球を放ってくる。 かつて、火炎を使う忍びと行動を共にした土鬼だったが、これ程までの技は見た事が無かった。 飛び交う炎を的に、何度か飛礫による反撃も試みたが、その度に樹木に阻まれてしまう。 闇の住人である土鬼にとって、暗闇は本来味方であったはずだが、対手の能力は、土鬼のそれを完全に凌駕していた。 このままでは埒が開かないと踏んだのか、敵が戦法を変える。 正確無比だった炎の軌道が変わり、周囲の木々に炸裂し出す。 この効果は絶大であった。 燃え盛る炎に、土鬼の動きは大きく制限され、 しかも、赤一色の世界がカモフラージュとなるため、火球の回避は極めて困難となった。 樹上に逃れることも出来ない。炎から逃れるべく上に跳んだとしても、煙に燻されて墜落するのがオチである。 もはや、土鬼には一切の余裕が無い。 炎を避けるスペースを求め、前方の闇の中へと跳んだ。 「うっ」 思わず呻き声が洩れる。ずぶりとした感触が両足を包んだ瞬間、土鬼は敵の仕組んだ罠を理解した。 「これは、底なし沼、か……」 土鬼の両足が、ゆっくりと泥の中へ沈み始める。 慌ててもがけば死期が早まる。といって、悠長なことをしていては、周囲を包む炎に焼き尽くされてしまうだろう。 「眼前にある沼すら分らぬか。ハッ! 目が見えるとは不自由な事だな」 ガサガサと藪をかき分けながら、『敵』が姿を見せる。土鬼が思わず息をのむ。 「成程。暗闇を苦にしないわけだ…… 初めから盲目の手合いだったとは」 「オレの名は『白炎』のメンヌヴィル。 煙に巻かれて死ぬのは苦しかろう? せめてこの手で、ひと思いに焼き殺してやろう」 メンヌヴィルが詠唱を始める。既に腰まで泥中に嵌った土鬼には、避ける術がない。 「さあ! お前の焼ける匂いをかがせろォ!!」 「!」 土鬼が右手を引く。直後、振り下ろさんとした男の杖が、空中で弾力のある何かとぶつかり、大きく弾かれる。 「うおっ!」 メンヌヴィルには驚いている暇はなかった。張りつめた糸が足元を襲い、バランスを崩し強かに転倒する。 土鬼が懐から何かを放つ。銀色の糸が炎で煌めき、投網の如く広がって、対手の動きを絡め捕る。 「なんだッ! これは…… 糸!?」 「【銀線】に【銀網】さ。 髪の毛のように細い鉄線、抜けるのは容易じゃないぞ。 お前が俺を、ここに誘い出そうとしているのは明白だったからな。 逃げ惑う振りをして、あらかじめ糸を張っておいたのさ」 「何だと! 貴様ッ、沼があるのを承知の上で飛び込んだというのか?」 「ああ。その甲斐あって、お前さんの素顔を拝むことが出来たしな」 メンヌヴィルが歯噛みする。 光の届かぬ世界で彼が自在に動けるのは、周囲の物体の発する熱量を、正確に把握できる能力によるものだった。 もし、辺りが通常の状態であれば、張り巡らされた糸の存在も、鋭敏に感知する事が出来たであろう。 なまじ周囲を高熱の炎で包んでしまった事で、皮肉にも彼の中のセンサーが鈍り、足元を掬われる結果となったのだ。 土鬼が左手を弾く。霞石が高速で飛びだし、尚も反撃しようとするメンヌヴィルの眉間に、深々とめり込んだ。 「フ、 ブハハッ! ご、ゴ、 ごのうえバ、ギサマも……」 「……ッ!」 血泡を吹き出しながら、痙攣する手で杖を突きだす。 メンヌヴィルの異様な動きを察知し、頭上の木立目掛け、土鬼が七節棍を伸ばす。 直後、閃光と爆音が周囲を包み、天を焦がさんばかりの火柱が、勢いよく燃えあがった……。 「姫殿下……?」 トリステイン王宮、王女アンリッタの自室に、女官の不審げな声が響く。 当の主は、どこかぼんやりとした様子で、部屋の中空を見上げていた。 「どうかなされましたか?」 「いえ…… 今日はもう休みます。 お前ももう下がりなさい」 「はい、……あまり、お気を詰められませぬように」 心ここにあらずといった風の王女を気遣いながら、侍女が部屋を後にする。 レコン・キスタ指導者、オリヴァー・クロムウェル横死の報から一日、 アルビオン皇太子、プリンス・オブ・ウェールズの安否に関する情報は、未だ届いていなかった。 扉が閉まる音を確認すると、アンリエッタはゆっくりと立ち上がり、窓際へと進んだ。 「まさか……」 木戸を開け放つ。と、バサリという羽音がして、一匹の鷹が舞い降りてきた。 「ああ、やはり稲妻!」 アンリエッタが歓喜の声を洩らす。 眼前で悠然と羽を休めているのは、間違いなく土鬼の愛鷹、稲妻。 先ほどの彼女の不審な態度は、窓の外に、鷹の嘶きを聴いた気がしたためであった。 「稲妻、土鬼殿は、あなたの主は無事なの?」 稲妻が首を動かす。見ると、左足に細く折った手紙が結わえてある。 アンリエッタが手紙を紐解く。紙面には、いかにも習い始めたばかりと言った風の、不器用な文字が躍っている。 紛れもない土鬼本人からの手紙であった。 書面には、現実主義者の彼らしい簡潔な文章で、事の仔細が記されていた。 魔法衛士隊隊長、ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルドの裏切りとその顛末。 オリヴァー・クロムウェル横死の真相。 ウェールズ皇太子の無事と、これから行う、ニューカッスル脱出の手筈。 アンリエッタが深いため息を漏らす。 手紙の末尾には、それまで同様の簡潔さで、使い魔からの決別の言葉が記されていた。 一年前、王宮の中庭に於いて、アンリエッタはサモン・サーヴァントの儀式に臨んでいた。 当時、彼女は孤独で、無力であった。 隣国アルビオンでは、レコン・キスタが勢力を拡大し、アルビオン王家の滅亡は、時間の問題と囁かれていた。 革命主義者の脅威に対抗するため、ゲルマニアとの間に軍事同盟を締結する事が、トリステイン王国の当面の課題であった。 王家の正当な後継者であるアンリエッタに求められたのは、指導者としての英邁さではない。 政略結婚の道具たるに相応しい器量であり、健やかなる後継者を授かれる母体であった。 国民を安んじる事こそ王家の人間の務め、と、己の運命に関しては、既に諦めの付いていた彼女であったが、 敬愛するウェールズ皇太子を見殺しにする事だけは、どうしても納得することが出来ずにいた。 力が欲しい。国家にではなく、自分に忠誠を捧げ、 滅びの運命を負ったウェールズの支えになれるだけの使い魔が欲しい。 常ならぬ覚悟と気迫を宿して、彼女が召喚の儀式に臨んだのは当然の次第であった。 少女の願いは、その半ばまでが叶えられた。 召喚に応じたのは、巨大な翼を持った竜でも、特異な能力を秘めた幻獣でもなく。 武芸者と思しき体躯を備えた、見慣れぬ異装の若者であった。 ――半ばまで、と、いうのは、男が使うに値しない無能者だったからではない。 彼が、使い魔の契約を拒み、拘束しようとした衛兵三人を、手にした棍で瞬く間に打ち倒して見せたからである。 昏倒した三名は、いずれも腕に覚えのある実力者ばかりであった。 異例続きの儀式に、周囲はたちまち騒然となったが、彼女自身はこの一件で、すっかりその使い魔に惚れ込んでしまった。 彼女に必要なのは、忠実さが取り得の護衛ではない。身一つで困難な任務をこなせる猛者である。 その男……土鬼が契約を拒んだのは、武人としての誇りの高さ故であり、彼はその矜持を、己が実力で証明して見せたのだ。 アンリエッタは土鬼を使い魔にする事を諦め、武芸指南役として城中に留まるよう依頼したが、それもやんわりと拒否された。 土鬼は、隠者のような存在なのだ、とアンリエッタは理解した。 長いハルケギニアの歴史の中には、メイジとしての優れた資質を持ちながら、貴族の生活を疎んじ、山野にこもる変わり者が、少なからず存在した。 彼らにとって魔法の研鑽とは、名声や栄達の手段ではない。研鑽のための研鑽を積むことこそが、彼らにとっての生きがいであり喜びなのだ。 アンリエッタの推測が正しかったかどうかは定かではないが、ともかく彼女は、土鬼を城中に留めおく理由を失ってしまった。 彼女は一計を案じ、トリステイン魔法学院の巡行に同行するよう、土鬼に強く懇願した。 そしてその地で、旧友、ルイズ・フランソワーズの使い魔、平賀才人と引き合わせたのだ。 土鬼と同じ境遇に立たされた少年なら、あるいは、彼をトリステインに繋ぎ止めるための、 鎖となってくれるかも知れないと考えたのだ。 アンリエッタは、親友の身辺を警護するため、才人に護身術を指南して欲しい、と、土鬼に依頼した。 この提案は、想像以上にうまくいった。 最初はしぶしぶながら稽古を付けていた土鬼だったが、日々めきめきと上達していく才人の技を、 まるで自分の事のように喜ぶようになった。 それが、遠く異国の地で絶えると思われた、裏武芸の真髄を継げるだけの麒麟児を得た武人の本懐故とは、 ついにアンリエッタには分からなかったが……。 かくして、トリステイン魔法学院で、異例となる王女の使い魔の生活が始まった。 日中は他の生徒たちと机を並べ、魔法に関する授業を受ける。 もちろん自分が使うためではない、様々なメイジの戦術に対抗する術を模索するためである。 メイジと殺し合いになる機会など、そうそうあろうはずも無いのだが、そこは、生粋の武芸者である土鬼の本能であった。 そして、夜を待って、才人に稽古をつける。 わざわざ闇夜の中で立ち会うのは、あらゆる状況で闘える術を身に付けさせるためであり、第三者に手の内を晒さない為でもあった。 また、月に一度は王宮に赴いて、市井の様子や、とりとめの無い噂話などを、アンリエッタの前で語って見せた。 勿論、使い魔の契約は果たさぬままだったし、土鬼の方も、必要以上に王女に接近しようとはしなかった。 アンリエッタもそれを是とした。いずれ、機が熟すまでは、土鬼の協力を仰ぐべきではない、と考えていた……。 アンリエッタが今回の策を思い立ったのは、ワルド子爵に不穏の動きあり、という、土鬼の報告を聞いたときである。 一国の存亡を揺るがす手紙の存在をダシに、彼女はルイズを動かし、その護衛として、ワルドをアルビオンに差し向けた。 ワルドの動きを、別働隊の土鬼に監視させた上で、だ。 ワルドが無事に任務を果たすようならそれで良し、 万一、彼が裏切るようなら、土鬼にワルドを排除させ、任務を続行させる――。 それはアンリエッタにとって、危険な賭けを通り越して、ある種の暴挙でさえあった。 最悪の場合、ウェールズはワルドの手にかかり、手紙はレコン・キスタへと渡る。 ゲルマニアとの連携は不可能になるし、愛娘を失ったヴァリエール一門は、王家に対し反旗を翻すかもしれない。 トリステインは、一気に存亡の危機へと晒される事となるだろう。 それでもアンリエッタは、その博打を打たざるを得なかった。 このまま手をこまねいていれば、遅かれ早かれウェールズは死ぬ。 彼の窮地を救える者があるとすれば、裏の武芸の真髄を極めた土鬼だけであろう。 だが、彼は富や名誉のために動く男ではない。 土鬼をアルビオンに赴かせる手段はただ一つ、 彼の弟子であり、数少ない友人である才人に危険な任務を与え、死地へと送り込むことだけであった……。 勿論、土鬼に対し「敵将クロムウェルを暗殺し、ウェールズの窮地を救え」などという指令を下したわけではない。 だが、誇り高い武人である土鬼には、窮地のウェールズを見殺しには出来ないだろう、という計算があったし、 ニューカッスル脱出のため、土鬼が非常な手段を打つことは、十分に考えられる事態だった。 それに……、クロムウェルが死んだ事に対し、心の底で安堵する自分がいた事は、 アンリエッタにとって、動かしがたい事実であった。 既に、事は成った。 卑劣な謀略の全容を知るのは、アンリエッタと土鬼の二人だけであり、 誇り高き彼女の使い魔は、二度と主人の下へは帰って来ないだろう。 アンリエッタには、懺悔をする事すら許されない。 真実を口にすれば、命がけで任務を成し遂げた親友の、その忠誠を貶めることになる。 愛する者の命と引き換えに、アンリエッタは生涯消えぬ十字架を負ったのだ。 「それでも…… ウェールズ様が生きていて下さるなら…… 私 は……」 読み終えた手紙を暖炉にくべると、アンリエッタは左手の指輪を外し、稲妻の足へ括りつけた。 「稲妻、あなたの主人が生きているなら、それを届けて それが、今の私にできる精一杯……」 稲妻は一声鳴くと、再び闇の中へと舞い上がった。 「ウェールズ殿下の事、よろしくお願いします」 彼方の闇に向かい、アンリエッタが呟いた。 ――その後、 かろうじて城外へと落ち延びたウェールズは、転々と拠点を変えながら、 足並みの揃わぬレコン・キスタ相手に、反抗戦を開始した。 圧倒的な兵力差を前に、幾度と無く苦戦を強いられた彼であったが、 その度に不屈の闘志で立ち上がり、各地で敵の悪行を糾弾し、諸勢力を味方へと取り込み、 遂にはアルビオンを奪還する事に成功した。 戦乱の中、ウェールズの影となって策動する戦闘集団の噂が幾度と無く流布し、 その存在が、まことしやかに囁かれたが、それらの噂は 乱世の集結と共に、風のように消え去った。 後年、流浪の王子ウェールズの戦いは、詩人達が好んで取り上げる題材となり、 彼らの口伝によって、王子に付き従った名も無き戦士たちにも、複数の人格が付与された。 それらの伝承は、何人かの戯曲家の手によって集約され、 【英雄ウェールズと血風党の伝説】として、広く世間に知られる事となるのだった。 ――土鬼の行方は、誰も知らない。 前編に戻る
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馬屋番莫皋 会話1 いらっしゃいませ。 長旅をするなら馬はとても便利ですので、是非ご利用下さい。 絶対に後悔はさせませんよ。 さあ、敦煌の名馬は全て取り揃えてますので、どうぞご覧になってください。 会話2 何のご用ですか? 鬼生馬の呪遂行時 まだ数が足りないようですね。早く仇を討って下さい。 鬼生馬たちは、匈奴の郷土北側によく出没しているようです。 土鬼退治遂行時 土鬼をやっつけたという報告を指折り数えながら待っています。 関連クエスト 鬼生馬の呪 土鬼退治
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この街『冬木市』には現在さまざまなマスター、サーヴァントが集まっている。そのためいろいろな噂が流れている。 例えば――犯罪者を狩る、サムライとニンジャの二人組のような。 冬木市から外れた地区には、大きな森がある。 そう、少々の銃声程度では周囲の住民に気づかれないほどに。 その中で起こる爆音、そして炎。周囲に立ち込める硝煙の匂い。 森は四人の男により正しく戦場と化した。 追う側は二人。 一人はボディアーマーにフルフェイスヘルメットの完全武装の兵士。 一人は迷彩色のズボンに上半身は何も着ず、筋骨隆々の身体をさらしている男。肩には弾帯をたすき掛けにしている。 二人の軍人は、手にそれぞれFN F2000とM134を抱えていた。 追われる側は二人。 1人は下半身に黒い小袴、足袋。上は手に手甲、長袖の黒い着物の上から羽織を着た総髪隻眼の男。 彼は人間業とは思えないほど、縦横無尽に林を駆け、十数mを飛び跳ねる。 もう一人はジャケットにジーンズ。顔に掛けたサングラスの淵からのぞく目尻には、頬まで届く深い傷跡。手にする杖から見ても、彼が盲目である事は一目瞭然だった。 だが、彼は盲目とはとても思えないほど、まるで見えているかのように走っている。 もし、彼らの生死を分けた理由を求めるとするならば。 それは、心構えだったのかもしれない。 林の中、木の裏側に片目総髪のサーヴァントは逃げ込んだ。 軍人が木ごと砕かんとミニガンのスイッチを押そうとした瞬間、総髪の男は手より輪状の武具を召喚し、上空へ投げた。 その行動に何の意味があるのか、軍人が一瞬思考したことで、二人の生死を分けた。 暗闇の中、ぷつん、と何かが切れる音が鳴り、次に軍人の真上から銀で編まれた網が落下した。 軍人の身体に絡みつく網。皮膚にまとわりつく違和感。男は自分の慢心に対し激怒する。 初めからあのサーヴァントはこの場所に罠を仕掛けていたのだ! だが、この程度ならミニガンの銃口を相手に狙い、スイッチを押すのに支障はない。 男は銃口を向けようとし――そこで初めて罠が一つだけでないことを悟った。 男の真上から独特の飛来音を発し、落下する輪状の武器。総髪のサーヴァントは既に棍を召喚し、振りかぶっている。 「輪とこの棍、どちらを避ける!」 総髪の男が叫ぶ。 軍人のサーヴァントは一瞬戸惑う。だが瞬時に思考を切り替え、遠くの間合いより投げられる棍より近くの輪を避ける方が先決と判断。 地面に転がり、輪を避け――そこで思考が途絶えた。 軍人のサーヴァントは総髪のサーヴァントの操る棍の特性と威力、速度を見誤っていたのだ。 総髪の男はまるで稲妻のごとく棍の節を外して伸ばし――節の間に鎖が仕込まれている七節棍と呼ばれる武器だ――軍人の男の頭蓋を打ち砕いていた。 軍服と盲目の男の戦いも佳境を迎えていた。 軍服の男は弾倉を落とす。球を打ち尽くしたと見た盲目の男は、目の前の男に向かった突進した。 だが、実は軍人の男はライフルの薬室に一発弾丸を残していた。 この距離なら外しようが無い。男はヘルメットの中でほくそ笑む。 その余裕が、二人の生死を分けた。 ライフルから銃弾が発射。頭部へと確実に命中するはずだった弾丸は、正眼に構えた刀に直撃し――二つに分かれ、男の背後にある木に当たった。 ライフルの弾を剣で斬った!? 驚愕した男は慌てて弾倉をライフルに挿入しようとし。 「遅い!」 瞬間、盲目の男は軍人のマスターに斟酌の間合いまで接近していた。十間を一息で詰める古流剣術の歩法だ。 男は真上に刀を掲げ、振り下ろす。軍人はとっさにライフルを掲げ盾にした。 刀とライフル。本来ならば防げるはずが、ライフルは鏡のような断面を残し、切断された。 さらに男は振りおろした両腕を返し、瞬時に切り上げる。徹甲弾でさえ防ぐNIJ規格レベルIVのボディアーマーがあっさりと切り裂かれた。 軍人のマスターは切断面から血を噴出させ、どう、と音を立て倒れた。 男は刀の血振るいをし、残心。周囲に殺気を感じないことを確認し、杖に納刀した。 杖を地面に突いた男に、暗闇の中何処からか近づいてきた総髪のサーヴァントが話しかけた。 「護、そちらも無事だったようだな」 「無事と言えば無事だが……今一つな戦いだった、土鬼」 サングラスをかけた盲目のマスター――土方護は総髪隻眼のサーヴァント――土鬼に対し、不満をあらわにした。 「一撃で相手を仕留めるべきだった。切り上げの際に予備の拳銃を突きつけられたら、そこでお仕舞いだったからな」 護はサングラスのフレームを中指で押し上げ、土鬼に対し顔を向けた。まるで、見えているかのように。否、彼は真実盲目だが『見えて』いるのだ。 護の視界を見る者がいれば、一昔前の3Dゲームか3DCADを想起するだろう。護の目に映る光景は、黒いバックに白いワイヤーフレームで構成された世界だからだ。 その理由は護の書けるサングラスにある。このサングラスは、サングラスと杖の先端から発せられた超音波の反響音から立体映像を分析、構成し網膜に直接投影する最新鋭の視覚障害者用補助システムなのだ。 本来は単体だと解析が遅れ、スパコンのバックアップがあってリアルタイムで機能する代物だが、なぜか現在も問題なく使用できている。 聖杯戦争に参加する盲人に対する、せめてものハンディってやつか。そう護は判断していたが、理由は不明である。 何時停止するか分からないゆえさほど期待はしていないが、敵が見えないと勘違いするなら利用する。その程度には護はサングラスの利点をとらえていた。 実際護は見えずとも他の四感で戦える鍛錬を積み、殺気で敵の位置を判断する事が可能なのだから。 「そっちこそ、お前がその気なら一撃で仕留められたんじゃないのか」 「かもしれん。だが俺はまだ、サーヴァント戦にも現代戦にも熟知していない。敵を知り、己を知らばというやつだ。 特に、サーヴァントとマスター2人に対しどのように接すれば、一騎ずつ分けられるか知りたかった」 「そういえばお前の望みからすればそれを知るのは当然か。全く『サーヴァントとの一騎討ち』ってのは……およそ暗殺者(アサシン)らしくない望みだよな」 「クラスは俺が決めた訳じゃない。俺を、いや英霊を完全に召喚するのは聖杯といえど不可能だった。そのためクラスを当てはめる必要があった。 そして俺の適性はアサシン以外になかった。それだけの事だ」 「俺は聖杯なんぞ興味は無いし、勝手に人を呼び出し殺し合いをさせる奴の思惑通りに動きたくない気持ちもあるが」 護は杖の先を指で弾いた。 「一方でそんな事はどうでもいい、と考える自分もいる。俺が求めているのはこの剣を振るえる『戦場』と『理由』だからな」 「戦場ならお前の時代にもあるのではないか?」 「お前のように剣術や棒術が実戦で使われる時代ならまだいいさ。 だがさっき戦った連中のように、銃器が戦闘の主たる武器に変わった現代で剣を振るう事しかできない阿呆がどう生きていけばいい?」 護は杖の先で地面をたたいた。 「だから、手前勝手に人を呼びつけサーヴァントとやらを召喚させ、さあ戦えというのは腹が立つが、戦いそのものはむしろ望むところなのさ」 「随分と身勝手な理屈だ」 「自ら望んだ道だ。その程度の覚悟は必要だろう。俺は『手段』のためなら『目的』は選ばんからな」 「そこは俺も同じだ。俺がこの聖杯戦争に求めるのは、聖杯を手中に収める『結果』ではなくそこまでの『過程』。俺の修めた裏の武芸が古今東西の英霊相手にどこまで通用するかだからな」 土鬼は袖の内に手を収めた。 「問題は、この聖杯戦争の場合、誰がマスターに選ばれるか、俺たちサーヴァントには基準が不明という事だ。最悪の場合、何も知らない女子供がマスターになる可能性もある」 「そういう事態も有り得るか。覚悟も戦う術もない奴を戦争に巻き込めば、面倒くさい事になると決まっているんだ。全く、ふざけやがって」 冷静な土鬼に対し、護は忌々しげに舌打ちした。 「そういう女子供となると、剣も鈍るか?」 土鬼の問いに対し、護は足を止め、土鬼を睨みつけた。 「勘違いするなよ。相手がサーヴァントという『凶器』を俺にぶつけるのなら、例え女子供だろうと敵だ。そして俺自身が追い詰められれば、何者の命も絶つ! 過去そうしてきたようにな」 「祖に遭うては祖を斬り、仏に遭えば仏を斬る……というところか。それでも、無辜の人間まで殺そうとしないあたり、凶刃を振るう血に飢えた人斬りという訳でもないのはありがたい」 「もし、俺がそんな虐殺者だったらどうする気だった?」 「そんな奴、さっさと打ち殺して他のマスターを探すか、次の機会を狙ったさ」 「こいつ……」 護と土鬼は互いを見つめ笑いあった。 常識の枠を踏み越えた行動を、人は時に『狂気』と呼ぶ。それを為す者を『鬼』と呼ぶ。 この二人は正しく習得した技を極める事のみを目的とする『剣鬼』であった。 【サーヴァント】 【CLASS】 アサシン 【真名】 土鬼 【性別】 男性 【出展】 闇の土鬼 【パラメーター】 筋力C 耐久D+ 敏捷A 魔力E 幸運A 宝具B 【属性】 中立・中庸 【クラス別能力】 気配遮断:A+ サーヴァントとしての気配を絶つ。完全に気配を絶てば発見することは不可能に近い。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 千里眼:D 視力の良さ。動体視力、遠近感、周辺視野、暗順応の向上。 直感:A 戦闘時に常に自身にとって最適な展開を“感じ取る”能力。 鍛錬、戦闘経験により研ぎ澄まされた第六感はもはや未来予知に近い。視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。 一寸の見切り:A 敵の攻撃に対し、間合いを計り回避する能力。同じ敵の同じ技は一度見れば完全に見切ることが出来る。 但しランク以上の見切りを阻害するスキルでの攻撃、範囲攻撃や技術での回避が不可能な攻撃は、これに該当しない。 常在戦場の心得:B 常に十全の戦闘能力を発揮するため、盤石の態勢を整える技術。 デバフを無効化し、状態異常の防御や回復に有利な補正を得る。 戦闘続行:A+ 万人に一人の生命力。 HPが0になっても、判定次第で蘇生する。 左腕不随:B+ 前兆なく突発的に左腕が麻痺し、長くて2時間は指一本動かすこともできなくなる。 頭部に打撃を加えられると発症する可能性が高まり、回復するまでの時間も長引く。 【宝具】 『闇の土鬼』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:― 最大補足:― 裏の武芸を極めた土鬼の象徴。 闇の武芸における全ての武具を魔力の続く限り無限に召喚し、自在に操る。 武具はDランク相当の宝具として扱われる。 七節棍:七つの節に鎖が仕込まれてあり、土鬼の技術により伸縮自在。 土鬼はこれを主武器とし、両端を敵の間近で投げる戦法を用いる。 霞のつぶて:指で石、または鉄の玉を弾く。他の武芸では「指弾」「如意珠」とも呼ばれる技。 ただの石ころが、土鬼の手にかかればDランク相当の宝具と化す。 錫杖:先端が尖っていて、槍としても使える。 尺八:吹けば毒針が発射される。 仕込み傘:傘の根元に針が仕込まれており、さらに骨も針になっている。 心臓を突いても痛みはなく、肉が閉まり傷跡を残さず出血もしないが、数十分後確実に死ぬ。 輪:中国武術で使う圏に近い。 投擲や紐を付けて振り回して用いる。 銀線:極細で出来た鋼の糸。 太い木の幹や人間の首も両断する。 銀網:髪のように細い鋼の糸で編まれた網。 蜘蛛の巣のように相手をとらえる。 梅吒:梅の花を模した武具。ひもにつけて振り回す。 先端の針には毒がある。 飛孤:熊の爪を模した武具。紐に付けて投擲する。 当たれば爪が肉に食い込むよう作られている。 多条鞭:ある時は一本に纏わり相手を打ち据え、ある時は十数本に分かれ相手を絡め取る。 双条鞭:二本の軟鞭。当たれば骨も折れる威力を誇る。 毒針:長さ二寸程度の細い針。 土鬼は飛ばした武具の影に隠れるよう投擲する使用法を好む。 手甲鉤:手甲に取り付けられる熊の爪の様な武具。 投縄:両端に分銅が付けられており、相手に絡みつくように作られている。 縄に針が付けられている物もあり、針には毒が染み込ませてある。 編笠:目元まで覆い隠す深い編み笠。 頭頂部には鉄板が仕込んであり、盾としても使える。 仕込み槍:先端部に鎖を仕込んだ節があり、伸縮自在。 角手:手にはめる太い針が付いた、ナックルダスター状の武具。 含み針:口中に含み、不意を突いて吐き出す。 弓矢:Dランク相当の宝具ではあるが、ごく普通の弓矢。 刀:Dランク相当の宝具ではあるが、ごく普通の打刀。 『血風陣』 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:2~50 最大補足:100人 生前戦ってきた血風党の党員を召喚し、連携による波状攻撃、一斉攻撃を仕掛ける。党員の武具は上記『闇の土鬼』にある物と同一である。 本来この宝具は土鬼の物ではないが、並行世界の同一存在『直系の怒鬼』の影響により、使用できるようになった。 【weapon】 宝具欄を参照。 【人物背景】 横山光輝作「闇の土鬼」の主人公。 元は貧しい農家に生まれ、口減らしに土へ埋められる。 だが極めて稀な生命力を持っていたこの赤子は土中で泣き叫び、恐れた父親に鍬を振るわれるが、それでも生きていた。 その生命力に注目した大谷主水という裏の武芸を修めた武芸者に拾われ、土鬼と名付けられた。 十数年後、血風党という暗殺集団の脱党者だった主水は元同士に襲われ、死の間際に土鬼に対し裏の武芸で天下一の武芸者を目指す夢、それを土鬼に託そうとした旨を語る。 それを聞いた土鬼は要人暗殺のために結成されたはずが、平和な時代で単なる血に飢えた暗殺集団に堕ちた血風党を滅ぼし、その過程で裏の武芸を究めんと決意した。 紆余曲折の末、血風党の長、無明斎と対峙するが、無明斎は圧倒的な優位にありながら土鬼を殺そうとしなかった。 幕府の急速な大名弾圧から血風党の末路を悟り、せめて自分が編み出した裏の武芸を土鬼に残し、完成させてほしいと願ったからであった。 血風党の四天王を倒し、本拠の血風城まで辿り着いた土鬼に無明斎は稽古をつけ、裏の武芸のすべてを伝えた。 その後、刺客として現れた柳生十兵衛と戦い、無明斎の前で打ち破り裏の武芸を極めた事を証明する。 土鬼は血風党の始末をつけ自決する無明斎、炎に包まれる血風城を見届けた後、いずこかへと去った。 その後の土鬼の行方は、定かではない。 人生の目的は裏の武芸の神髄を見極める事で、対戦した宮本武蔵(土鬼はそうとは知らず戦っている)から「お前は死ぬまで敵を求めてさまようだろう」と評されている。 【方針】 サーヴァントとの一騎打ちを望む。 【把握媒体】 横山光輝作「闇の土鬼」全三巻が発売中です。 【マスター】 土方護 【出展】 死が二人を分かつまで 【性別】 男性 【能力・技能】 一刀流、新当流、無外流、示現流など複数の流派を習得している。 達人の腕前と「断罪」が合わさり、飛来する拳銃、小銃の弾丸、鉄パイプ、自動車のドア、超硬合金、果てはミサイルまで切断する。 【weapon】 単分子刀「断罪」 鞘が盲人用の杖に偽装されている仕込み刀。銘の断罪は刀匠が犯罪に対する思いにより入れてある。 切れ刃の部分が単分子層で形成されており、理論上あらゆる物質を切断できる。 大太刀「鬼包丁」 刀身三尺を超える実戦刀。 こちらも切れ刃が単分子層なのか、ビルの鉄柱をも一刀両断できる。 ナイフ ジャケットの内に忍ばせている。数は十数本。 刀の間合いより遠い相手に対し用いる。 サングラス 超音波の反響音を解析した映像を、網膜に直接投影する。 銃の弾道予測プログラムが搭載されており、銃口の向きから事前に弾丸の予想軌道を映像にして示す。 他に音声を識別し、人物を登録する機能や、骨振動を利用した通信機能、補聴機付。 【人物背景】 漫画『死が二人を分かつまで』の主人公。 少年の頃、飲酒運転の事故に巻き込まれ両親を失う。その後祖父の知人である剣術の師範に引き取られ、剣の修行に没頭していた。 他者から見て異常な程の鍛錬の量は如何なる理由か不明だったが、もしかしたら両親の敵を討つためだったのかもしれない、と推測されていた。 そして中学二年の時、事故を起こした男が酔っぱらい道端で寝ている姿をまるでゴミを見るかのような目つきで見据え、敵に対する関心を失ってしまう。 だが剣術をやめることなく、さらに激しい修行を自らに課してゆく。稽古時間は日に15時間という常軌を逸した量だった。 二十歳を越えた頃、師匠との闇稽古で師を打ち殺し、真に剣鬼の道へと突き進むことになる。 その後、繁華街でヤクザ相手に喧嘩を吹っ掛けたりしていたようだが、エレメンツ・ネットワークという犯罪被害者を母体としたヴィジランテグループに所属。 現代戦闘の軍事訓練を受けた後、派遣先のチェチェンで戦闘中、炸裂弾の破片を至近距離で浴び視力を失う。 日本に帰還後、目が見えなくても戦えるよう鍛錬を積んでいたが、エレメンツ・ネットワークによる最新鋭の視覚補助システムの提供及び実験を条件に都市犯罪に対する自警を承諾する。 そして、テスト中に将来の伴侶となる遠山遥と出会う事になる。 性格は天邪鬼。自称剣を極める事しか頭にない一般社会不適合者。 悪人相手には容赦がなく手足三本を切り落としたり、一度斬った腕の腱を、縫合手術を受けた後もう一回斬りに行ったりとかなりドS。 かといって外道というほどでもなく、独自の正義感をもち、子供相手には悪態をつきつつも優しい一面がある。 子供でも犯罪者なら剣で掌を刺し貫いたりするが。 この護が召喚された時間軸は最終回、全てが終わった後、数年後に結婚するまでの間である。 【マスターとしての願い】 剣を振るえる戦場を望む。相手が強者で悪党ならば尚良し。 【方針】 マスターとの一騎打ちに持ち込めるよう、状況を整理していく。 【ロール】 剣術道場の主 【把握媒体】 漫画が全26巻発売中です。
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この街『パラディウムシティ』にはさまざまな人種がいる。そのためいろいろな噂が流れている。 例えば――犯罪者を狩る、サムライとニンジャの二人組のような。 都市の中にある湖には、大きな中洲がある。 そう、少々の銃声程度では周囲の住民に気づかれないほどに。 その中で起こる爆音、そして炎。周囲に立ち込める硝煙の匂い。 中州は四人の男により正しく戦場と化した。 追う側は二人。 一人はボディアーマーにフルフェイスヘルメットの完全武装の兵士。 一人は迷彩色のズボンに上半身は何も着ず、筋骨隆々の身体をさらしている男。肩には弾帯をたすき掛けにしている。 二人の軍人は、手にそれぞれFN F2000とM134を抱えていた。 追われる側は二人。 1人は下半身に黒い小袴、足袋。上は手に手甲、長袖の黒い着物の上から羽織を着た総髪隻眼の男。 彼は人間業とは思えないほど、縦横無尽に林を駆け、十数mを飛び跳ねる。 もう一人はジャケットにジーンズ。顔に掛けたサングラスの淵からのぞく目尻には、頬まで届く深い傷跡。手にする杖から見ても、彼が盲目である事は一目瞭然だった。 だが、彼は盲目とはとても思えないほど、まるで見えているかのように走っている。 もし、彼らの生死を分けた理由を求めるとするならば。 それは、心構えだったのかもしれない。 林の中、木の裏側に片目総髪のサーヴァントは逃げ込んだ。 軍人が木ごと砕かんとミニガンのスイッチを押そうとした瞬間、総髪の男は手より輪状の武具を召喚し、上空へ投げた。 その行動に何の意味があるのか、軍人が一瞬思考したことで、二人の生死を分けた。 暗闇の中、ぷつん、と何かが切れる音が鳴り、次に軍人の真上から銀で編まれた網が落下した。 軍人の身体に絡みつく網。皮膚にまとわりつく違和感。男は自分の慢心に対し激怒する。 初めからあのサーヴァントはこの場所に罠を仕掛けていたのだ! だが、この程度ならミニガンの銃口を相手に狙い、スイッチを押すのに支障はない。 男は銃口を向けようとし――そこで初めて罠が一つだけでないことを悟った。 男の真上から独特の飛来音を発し、落下する輪状の武器。総髪のサーヴァントは既に棍を召喚し、振りかぶっている。 「輪とこの棍、どちらを避ける!」 総髪の男が叫ぶ。 軍人のサーヴァントは一瞬戸惑う。だが瞬時に思考を切り替え、遠くの間合いより投げられる棍より近くの輪を避ける方が先決と判断。 地面に転がり、輪を避け――そこで思考が途絶えた。 軍人のサーヴァントは総髪のサーヴァントの操る棍の特性と威力、速度を見誤っていたのだ。 総髪の男はまるで稲妻のごとく棍の節を外して伸ばし――節の間に鎖が仕込まれている七節棍と呼ばれる武器だ――軍人の男の頭蓋を打ち砕いていた。 軍服と盲目の男の戦いも佳境を迎えていた。 軍服の男は弾倉を落とす。球を打ち尽くしたと見た盲目の男は、目の前の男に向かった突進した。 だが、実は軍人の男はライフルの薬室に一発弾丸を残していた。 この距離なら外しようが無い。男はヘルメットの中でほくそ笑む。 その余裕が、二人の生死を分けた。 ライフルから銃弾が発射。頭部へと確実に命中するはずだった弾丸は、正眼に構えた刀に直撃し――二つに分かれ、男の背後にある木に当たった。 ライフルの弾を剣で斬った!? 驚愕した男は慌てて弾倉をライフルに挿入しようとし。 「遅い!」 瞬間、盲目の男は軍人のマスターに斟酌の間合いまで接近していた。三間半を一息で詰める古流剣術の歩法だ。 男は真上に刀を掲げ、振り下ろす。軍人はとっさにライフルを掲げ盾にした。 刀とライフル。本来ならば防げるはずが、ライフルは鏡のような断面を残し、切断された。 さらに男は振りおろした両腕を返し、瞬時に切り上げる。徹甲弾でさえ防ぐNIJ規格レベルIVのボディアーマーがあっさりと切り裂かれた。 軍人のマスターは切断面から血を噴出させ、どう、と音を立て倒れた。 男は刀の血振るいをし、残心。周囲に殺気を感じないことを確認し、杖に納刀した。 杖を地面に突いた男に、暗闇の中何処からか近づいてきた総髪のサーヴァントが話しかけた。 「護、そちらも無事だったようだな」 「無事と言えば無事だが……今一つな戦いだった、土鬼」 サングラスをかけた盲目のマスター――土方護は総髪隻眼のサーヴァント――土鬼に対し、不満をあらわにした。 「一撃で相手を仕留めるべきだった。切り上げの際に予備の拳銃を突きつけられたら、そこでお仕舞いだったからな」 護はサングラスのフレームを中指で押し上げ、土鬼に対し顔を向けた。まるで、見えているかのように。否、彼は真実盲目だが『見えて』いるのだ。 護の視界を見る者がいれば、一昔前の3Dゲームか3DCADを想起するだろう。護の目に映る光景は、黒いバックに白いワイヤーフレームで構成された世界だからだ。 その理由は護の書けるサングラスにある。このサングラスは、サングラスと杖の先端から発せられた超音波の反響音から立体映像を分析、構成し網膜に直接投影する最新鋭の視覚障害者用補助システムなのだ。 本来は単体だと解析が遅れ、スパコンのバックアップがあってリアルタイムで機能する代物だが、なぜか現在も問題なく使用できている。 聖杯戦争に参加する盲人に対する、せめてものハンディってやつか。そう護は判断していたが、理由は不明である。 何時停止するか分からないゆえさほど期待はしていないが、敵が見えないと勘違いするなら利用する。その程度には護はサングラスの利点をとらえていた。 実際護は見えずとも他の四感で戦える鍛錬を積み、殺気で敵の位置を判断する事が可能なのだから。 「そっちこそ、お前がその気なら一撃で仕留められたんじゃないのか」 「かもしれん。だが俺はまだ、サーヴァント戦にも現代戦にも熟知していない。敵を知り、己を知らばというやつだ。 特に、サーヴァントとマスター2人に対しどのように接すれば、一騎ずつ分けられるか知りたかった」 「そういえばお前の望みからすればそれを知るのは当然か。全く『サーヴァントとの一騎討ち』ってのは……およそ暗殺者(アサシン)らしくない望みだよな」 「クラスは俺が決めた訳じゃない。俺を、いや英霊を完全に召喚するのは聖杯といえど不可能だった。そのためクラスを当てはめる必要があった。 そして俺の適性はアサシン以外になかった。それだけの事だ」 護は懐からサーヴァントカードを取り出し、手で回した。 「俺は聖杯なんぞ興味は無いし、勝手に人を呼び出し殺し合いをさせる奴の思惑通りに動きたくない気持ちもあるが」 護は杖の先を指で弾いた。 「一方でそんな事はどうでもいい、と考える自分もいる。俺が求めているのはこの剣を振るえる『戦場』と『理由』だからな」 「戦場ならお前の時代にもあるのではないか?」 「お前のように剣術や棒術が実戦で使われる時代ならまだいいさ。 だがさっき戦った連中のように、銃器が戦闘の主たる武器に変わった現代で剣を振るう事しかできない阿呆がどう生きていけばいい?」 護は杖の先で地面をたたいた。 「だから、手前勝手に人を呼びつけサーヴァントとやらを召喚させ、さあ戦えというのは腹が立つが、戦いそのものはむしろ望むところなのさ」 「随分と身勝手な理屈だ」 「自ら望んだ道だ。その程度の覚悟は必要だろう。俺は『手段』のためなら『目的』は選ばんからな」 「そこは俺も同じだ。俺がこの聖杯戦争に求めるのは、聖杯を手中に収める『結果』ではなくそこまでの『過程』。俺の修めた裏の武芸が古今東西の英霊相手にどこまで通用するかだからな」 土鬼は袖の内に手を収めた。 「問題は、この聖杯戦争の場合、誰がマスターに選ばれるか、俺たちサーヴァントには基準が不明という事だ。最悪の場合、何も知らない女子供がマスターになる可能性もある」 「そういう事態も有り得るか。覚悟も戦う術もない奴を戦争に巻き込めば、面倒くさい事になると決まっているんだ。全く、ふざけやがって」 冷静な土鬼に対し、護は忌々しげに舌打ちした。 「そういう女子供となると、剣も鈍るか?」 土鬼の問いに対し、護は足を止め、土鬼を睨みつけた。 「勘違いするなよ。相手がサーヴァントという『凶器』を俺にぶつけるのなら、例え女子供だろうと敵だ。そして俺自身が追い詰められれば、何者の命も絶つ! 過去そうしてきたようにな」 「祖に遭うては祖を斬り、仏に遭えば仏を斬る……というところか。それでも、無辜の人間まで殺そうとしないあたり、凶刃を振るう血に飢えた人斬りという訳でもないのはありがたい」 「もし、俺がそんな虐殺者だったらどうする気だった?」 「そんな奴、さっさと打ち殺して他のマスターを探すか、次の機会を狙ったさ」 「こいつ……」 護と土鬼は互いを見つめ笑いあった。 常識の枠を踏み越えた行動を、人は時に『狂気』と呼ぶ。それを為す者を『鬼』と呼ぶ。 この二人は正しく習得した技を極める事のみを目的とする『剣鬼』であった。 【サーヴァント】 【CLASS】 アサシン 【真名】 土鬼 【性別】 男性 【出展】 闇の土鬼 【パラメーター】 筋力C 耐久D+ 敏捷A 魔力E 幸運A 宝具B 【属性】 中立・中庸 【クラス別能力】 気配遮断:A+ サーヴァントとしての気配を絶つ。完全に気配を絶てば発見することは不可能に近い。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 千里眼:D 視力の良さ。動体視力、遠近感、周辺視野、暗順応の向上。 直感:A 戦闘時に常に自身にとって最適な展開を“感じ取る”能力。 鍛錬、戦闘経験により研ぎ澄まされた第六感はもはや未来予知に近い。視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。 一寸の見切り:A 敵の攻撃に対し、間合いを計り回避する能力。同じ敵の同じ技は一度見れば完全に見切ることが出来る。 但しランク以上の見切りを阻害するスキルでの攻撃、範囲攻撃や技術での回避が不可能な攻撃は、これに該当しない。 常在戦場の心得:B 常に十全の戦闘能力を発揮するため、盤石の態勢を整える技術。 デバフを無効化し、状態異常の防御や回復に有利な補正を得る。 戦闘続行:A+ 万人に一人の生命力。 HPが0になっても、判定次第で蘇生する。 左腕不随:B+ 前兆なく突発的に左腕が麻痺し、長くて2時間は指一本動かすこともできなくなる。 頭部に打撃を加えられると発症する可能性が高まり、回復するまでの時間も長引く。 【宝具】 『闇の土鬼』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:― 最大補足:― 裏の武芸を極めた土鬼の象徴。 闇の武芸における全ての武具を魔力の続く限り無限に召喚し、自在に操る。 武具はDランク相当の宝具として扱われる。 七節棍:七つの節に鎖が仕込まれてあり、土鬼の技術により伸縮自在。 土鬼はこれを主武器とし、両端を敵の間近で投げる戦法を用いる。 霞のつぶて:指で石、または鉄の玉を弾く。他の武芸では「指弾」「如意珠」とも呼ばれる技。 ただの石ころが、土鬼の手にかかればDランク相当の宝具と化す。 錫杖:先端が尖っていて、槍としても使える。 尺八:吹けば毒針が発射される。 仕込み傘:傘の根元に針が仕込まれており、さらに骨も針になっている。 心臓を突いても痛みはなく、肉が閉まり傷跡を残さず出血もしないが、数十分後確実に死ぬ。 輪:中国武術で使う圏に近い。 投擲や紐を付けて振り回して用いる。 銀線:極細で出来た鋼の糸。 太い木の幹や人間の首も両断する。 銀網:髪のように細い鋼の糸で編まれた網。 蜘蛛の巣のように相手をとらえる。 梅吒:梅の花を模した武具。ひもにつけて振り回す。 先端の針には毒がある。 飛孤:熊の爪を模した武具。紐に付けて投擲する。 当たれば爪が肉に食い込むよう作られている。 多条鞭:ある時は一本に纏わり相手を打ち据え、ある時は十数本に分かれ相手を絡め取る。 双条鞭:二本の軟鞭。当たれば骨も折れる威力を誇る。 毒針:長さ二寸程度の細い針。 土鬼は飛ばした武具の影に隠れるよう投擲する使用法を好む。 手甲鉤:手甲に取り付けられる熊の爪の様な武具。 投縄:両端に分銅が付けられており、相手に絡みつくように作られている。 縄に針が付けられている物もあり、針には毒が染み込ませてある。 編笠:目元まで覆い隠す深い編み笠。 頭頂部には鉄板が仕込んであり、盾としても使える。 仕込み槍:先端部に鎖を仕込んだ節があり、伸縮自在。 角手:手にはめる太い針が付いた、ナックルダスター状の武具。 含み針:口中に含み、不意を突いて吐き出す。 弓矢:Dランク相当の宝具ではあるが、ごく普通の弓矢。 刀:Dランク相当の宝具ではあるが、ごく普通の打刀。 『血風陣』 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:2~50 最大補足:100人 生前戦ってきた血風党の党員を召喚し、連携による波状攻撃、一斉攻撃を仕掛ける。党員の武具は上記『闇の土鬼』にある物と同一である。 本来この宝具は土鬼の物ではないが、並行世界の同一存在『直系の怒鬼』の影響により、使用できるようになった。 【weapon】 宝具欄を参照。 【人物背景】 横山光輝作「闇の土鬼」の主人公。 元は貧しい農家に生まれ、口減らしに土へ埋められる。 だが極めて稀な生命力を持っていたこの赤子は土中で泣き叫び、恐れた父親に鍬を振るわれるが、それでも生きていた。 その生命力に注目した大谷主水という裏の武芸を修めた武芸者に拾われ、土鬼と名付けられた。 十数年後、血風党という暗殺集団の脱党者だった主水は元同士に襲われ、死の間際に土鬼に対し裏の武芸で天下一の武芸者を目指す夢、それを土鬼に託そうとした旨を語る。 それを聞いた土鬼は要人暗殺のために結成されたはずが、平和な時代で単なる血に飢えた暗殺集団に堕ちた血風党を滅ぼし、その過程で裏の武芸を究めんと決意した。 紆余曲折の末、血風党の長、無明斎と対峙するが、無明斎は圧倒的な優位にありながら土鬼を殺そうとしなかった。 幕府の急速な大名弾圧から血風党の末路を悟り、せめて自分が編み出した裏の武芸を土鬼に残し、完成させてほしいと願ったからであった。 血風党の四天王を倒し、本拠の血風城まで辿り着いた土鬼に無明斎は稽古をつけ、裏の武芸のすべてを伝えた。 その後、刺客として現れた柳生十兵衛と戦い、無明斎の前で打ち破り裏の武芸を極めた事を証明する。 土鬼は血風党の始末をつけ自決する無明斎、炎に包まれる血風城を見届けた後、いずこかへと去った。 その後の土鬼の行方は、定かではない。 人生の目的は裏の武芸の神髄を見極める事で、対戦した宮本武蔵(土鬼はそうとは知らず戦っている)から「お前は死ぬまで敵を求めてさまようだろう」と評されている。 【方針】 サーヴァントとの一騎打ちを望む。 【把握媒体】 横山光輝作「闇の土鬼」全三巻が発売中です。 【マスター】 土方護 【出展】 死が二人を分かつまで 【性別】 男性 【能力・技能】 一刀流、新当流、無外流、示現流など複数の流派を習得している。 達人の腕前と「断罪」が合わさり、飛来する拳銃、小銃の弾丸、鉄パイプ、自動車のドア、超硬合金、果てはミサイルまで切断する。 【weapon】 単分子刀「断罪」 鞘が盲人用の杖に偽装されている仕込み刀。銘の断罪は刀匠が犯罪に対する思いにより入れてある。 切れ刃の部分が単分子層で形成されており、理論上あらゆる物質を切断できる。 大太刀「鬼包丁」 刀身三尺を超える実戦刀。 こちらも切れ刃が単分子層なのか、ビルの鉄柱をも一刀両断できる。 ナイフ ジャケットの内に忍ばせている。数は十数本。 刀の間合いより遠い相手に対し用いる。 サングラス 超音波の反響音を解析した映像を、網膜に直接投影する。 銃の弾道予測プログラムが搭載されており、銃口の向きから事前に弾丸の予想軌道を映像にして示す。 他に音声を識別し、人物を登録する機能や、骨振動を利用した通信機能、補聴機付。 本来マスターに与えられる端末のアプリが全てこの中に内蔵されている。 【人物背景】 漫画『死が二人を分かつまで』の主人公。 少年の頃、飲酒運転の事故に巻き込まれ両親を失う。その後祖父の知人である剣術の師範に引き取られ、剣の修行に没頭していた。 他者から見て異常な程の鍛錬の量は如何なる理由か不明だったが、もしかしたら両親の敵を討つためだったのかもしれない、と推測されていた。 そして中学二年の時、事故を起こした男が酔っぱらい道端で寝ている姿をまるでゴミを見るかのような目つきで見据え、敵に対する関心を失ってしまう。 だが剣術をやめることなく、さらに激しい修行を自らに課してゆく。稽古時間は日に15時間という常軌を逸した量だった。 二十歳を越えた頃、師匠との闇稽古で師を打ち殺し、真に剣鬼の道へと突き進むことになる。 その後、繁華街でヤクザ相手に喧嘩を吹っ掛けたりしていたようだが、エレメンツ・ネットワークという犯罪被害者を母体としたヴィジランテグループに所属。 現代戦闘の軍事訓練を受けた後、派遣先のチェチェンで戦闘中、炸裂弾の破片を至近距離で浴び視力を失う。 日本に帰還後、目が見えなくても戦えるよう鍛錬を積んでいたが、エレメンツ・ネットワークによる最新鋭の視覚補助システムの提供及び実験を条件に都市犯罪に対する自警を承諾する。 そして、テスト中に将来の伴侶となる遠山遥と出会う事になる。 性格は天邪鬼。自称剣を極める事しか頭にない一般社会不適合者。 悪人相手には容赦がなく手足三本を切り落としたり、一度斬った腕の腱を、縫合手術を受けた後もう一回斬りに行ったりとかなりドS。 かといって外道というほどでもなく、独自の正義感をもち、子供相手には悪態をつきつつも優しい一面がある。 子供でも犯罪者なら剣で掌を刺し貫いたりするが。 この護が召喚された時間軸は最終回、全てが終わった後、数年後に結婚するまでの間である。 【マスターとしての願い】 剣を振るえる戦場を望む。相手が強者で悪党ならば尚良し。 【方針】 マスターとの一騎打ちに持ち込めるよう、状況を整理していく。 【ロール】 防衛隊隊員 【把握媒体】 漫画が全26巻発売中です。
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アバターについて 入手方法全身衣装天使の翼(現在入手不可能) 悪魔の翼(現在入手不可能) 暗黒天使の羽根 服アバター婚礼衣装 呪魂の海賊衣装(現在入手不可) 武者装束(現在入手不可) 忍装束(現在入手不可) ハロウィンコスチューム(現在入手不可) タキシードスーツ ウェディングドレス ホワイトナイトアーマー(現在入手不可) スリプノンドレス(現在入手不可) 帽子紅土鬼兜(現在入手不可能) 土鬼兜(現在入手不可) 飛賊の虎帽子(現在入手不可) 付属アクセサリ その他無級商旗 アバターについて アイテムモールでGEMを使用して購入可能 外見をガラリと変更出来るのが大きな特徴 通常プレイではなかなか手に入らない 更に有利なステータスを付属する事が出来る 入手方法 衣装:約1300GEMで購入 服:約1300GEMで購入 帽子:約600GEMで購入 付属アクセサリ:約400GEMで購入 露店で販売されているものを購入する (全身:約50M 服:約50M 帽子:約30M 付属:約15M) 全身衣装 服と違い後ろに何かが付いているときが多い(翼など) 帽子をかぶる事が出来る 付属アクセサリを装着できないのが欠点 そのためオプション付属数は服アバターに劣る 名前 価格 男 女 説明 備考 天使の翼 1300GEM 天使が着用していた翼 現在入手不可 . . . . . . 悪魔の翼 1300GEM NOIMAGE NOIMAGE 悪魔の翼。 現在入手不可能 天使の翼(現在入手不可能) 1300GEM 名前同様、背中に天使の羽が付き、専用の服を着用する オプション付属数:4つ 悪魔の翼(現在入手不可能) 1300GEM 装備すると背中にコウモリのような羽が付き、専用の服を着用する オプション付属数:4つ 暗黒天使の羽根 1300GEM 天使とは反対に黒い羽根が付き、カラスのような姿になる オプション付属数:4つ 服アバター 主に服装を変更するアバター 帽子・付属アクセサリ共に着用可 婚礼衣装 1300GEM オレンジ色の服 簡単に言えば着物 オプション付属数:4つ 呪魂の海賊衣装(現在入手不可) 1300GEM 海賊が着用していた衣装 ゲームの中で夜になるとキャラクターが骸骨になり、服がボロボロになる 朝になると元に戻る オプション付属数:4つ 武者装束(現在入手不可) 1300GEM 日本武将の鎧 装備すると外見が武者のようになる オプション付属数:4つ 男性用 忍装束(現在入手不可) くのいちの戦闘服 装備すると外見が忍者のようになる オプション付属数:4つ 女性用 ハロウィンコスチューム(現在入手不可) ハロウィンパーティで着用する衣装 装備すると服が赤い服になる オプション付属数:4つ タキシードスーツ 1300GEM ヨーロッパ人が結婚するとき着用した衣装 オプション付属数:4つ 男性用 ウェディングドレス 1300GEM ヨーロッパ人が結婚の時に着用した衣装 オプション付属数:4つ 女性用 ホワイトナイトアーマー(現在入手不可) 1300GEM 期間限定ユニークモンスター「ホワイトナイト」の着ていた鎧 装備すると外見が青い鎧で覆われる オプション付属数:4つ 男性用 スリプノンドレス(現在入手不可) 1300GEM 期間限定ユニークモンスター「スリプノン姫」が着用していたドレス オプション付属数:4つ 女性用 帽子 紅土鬼兜(現在入手不可能) 紅色の土鬼兜 装備すると頭が土鬼のようになる オプション付属数:0 土鬼兜(現在入手不可) 普通の土鬼兜 装備すると頭が土鬼のようになる オプション付属数:0 飛賊の虎帽子(現在入手不可) 飛賊が被っている帽子 オニガーのお気に入り 装備すると頭が飛賊のようになる オプション付属数:0 付属アクセサリ その他 無級商旗 低ランクの商人が装着する旗 オプション付属数:0
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ゲームマスターの特徴 一覧 キャラクターのする事 ゲームマスターの特徴 普通チャットの文字色が白ではなくピンク 中国種族でもインビジブルが使用出来る 好きな場所へいつでも入れる(バトルアリーナ会場にも) PKされないように攻撃力と防御力が考えられない程高い 一覧 ゲームマスター 名前がgameGuard00、[GM]Silk4444などのキャラクターである 特徴は、専用の黒い7級鎧を着用しているところ 土鬼仙人/土鬼仙女 昔のイベントで登場したGMキャラクター。 名前はそのまんま。 土鬼兜を装備しており、面白いギャクが大好き 口癖は「ガバラガバラ」 ここ最近まったく見かけない。 オニガー 言わずも知れたGMキャラクター。中国種族、男性の鬼キャラである 名前はそのまんま。 1級道服(最近はフェアリー衣装)を装着。 飛賊帽子がトレードマーク 「~だYO!」「~だZE!」など、語尾に英文字をつけるのが特徴 キュラー伯爵 最近新しく出現したキャラクター ヨーロッパ種族、男性の狼男 名前はそのまんま。 最初は「墓場に出現して人を襲撃」していたが最近はプレイヤーにもて遊ばれている アバターのドラキュラセットを着用している 口癖は「キュラキュラキュラ・・・」 キャラクターのする事 パトロール(BOT探し) イベント
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Template Pathnav 風の谷のナウシカの年表(かぜのたにのナウシカのねんぴょう)では、宮崎駿の漫画・アニメ映画『風の谷のナウシカ』の架空の出来事を年表形式に掲載する。 作品中、暦が登場しない。よって、年代を「○○年前」という形式で記述する。 前史 2000年前 産業文明が出現する。 1000年前 火の七日間戦争が始まる。この戦争によって旧人類はほぼ滅亡するTemplate Movielink。 300年前 エフタル王国滅亡。 200年前 初代神聖皇帝が偶然庭の主の元を訪れ、そこに古代文明のすべてが残されていることを知る。 100年以上前 大ババ誕生。 50年前 ジル誕生 ref name= GUIDE 『ロマンアルバム 映画 風の谷のナウシカ GUIDE BOOK 復刻版』 徳間書店、2010年、pp.34 - 35。。 45年前 ユパ誕生 ref name= GUIDE / 。 40年前 ミト誕生 ref name= GUIDE / 。 27年前 クロトワ誕生 ref name= GUIDE / 。 25年前 クシャナ誕生 ref name= GUIDE / 。 16年前 ナウシカTemplate cite book、アスペル ref name= GUIDE / 、ラステル兄妹誕生 ref name= GUIDE / 。 11年前 クロトワ、コルベットの乗員になる。 本篇 ユパが王蟲に襲われそうになるがナウシカによって救われる。 ある日ペジテの避難民を乗せた輸送機が風の谷に墜落、「ラステル」は死に際に救援にかけつけたナウシカに、巨神兵を動かせる「秘石」を兄に渡してほしいと託す。 翌日、ペジテ市を侵略したトルメキアの王女クシャナが、秘石を求めて風の谷に侵略、ナウシカが尊敬する旅の戦士ユパ=ミラルダのとりなしもあり征服を免れる。 その後、トルメキア軍と土鬼軍が対立、戦争が勃発する。風の谷の部隊が途中戦列を離れて腐海に不時着、ナウシカが腐海の下層部に迷い込み、この汚染された世界を浄化する目的で腐海の木々が存在しているということを知る単行本 ワイド版 第一巻。 劣勢の土鬼軍が腐海の植物を活用して、トルメキア軍を撃退することに成功するが、その後突然腐海の植物が暴走、その影響で蟲たちによる大海嘯と呼ばれる暴走に発展、土鬼軍がほぼ滅亡。ナウシカが秘石を使って巨神兵を正常起動させてオーマと名づける単行本 ワイド版 第二巻~第六巻。 ナウシカが謎の青年に出会い、ナウシカも含め全員が人工物ということと、浄化された世界では生きていけないという事実などを知らされる。シュワの墓所に潜入後、ナウシカは悩んだ末、遺跡の存続を否定し、巨神兵を使って遺跡を破壊する。旧人類が事実上滅亡。その後ナウシカは土鬼の地に留まり、土鬼の幼王が成人した後風の谷に帰郷する単行本 ワイド版 第七巻。 脚注 Template 脚注ヘルプ 注釈 Template Reflist 出典 Template Reflist Template 風の谷のナウシカ Template Anime-stub Template Manga-stub Template デフォルトソート かせのたにのなうしか
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画像 名称 ステータス 備考 黄河妖 LV:19 スタイル:パッシブ 出現地域:黄河周辺、(長安側にもいる) 黄河妖は黄河怪と共に黄河の神仙に仕える存在であったが、黄河怪が神仙に逆らった際に協力したという理由で罰を受け、今の姿になったと言われている。 黄河怪 LV:20 スタイル:アクティブ 出現地域:黄河周辺 黄河怪は、黄河の神仙に仕える存在であったが、生贄として捧げられた女人を連れて逃げだした罪によって神仙の逆鱗に触れ、トカゲの姿に変えられてしまった。 その後、黄河怪の子孫たちも神仙の呪いを受け、人間とトカゲの入り混じった姿として生を受ける事になり、徐々に人間性は失われ魔物と化した。 鬼族蟲 LV:21 スタイル:パッシブ、近距離物理攻撃型 出現地域:黄河周辺、匈奴の郷土 南 西域の不毛な大地で生き延びる為に適応した羽のある虫妖怪で、エサとなる人間を捜して素早く飛び回る。 魔族虫 LV:22 スタイル:アクティブ、遠距離魔法攻撃 出現地域:黄河周辺、匈奴の郷土 南 西域の不毛な大地で生き延びる為に適応した羽のある虫妖怪。 消化液を吐き出し、人間の皮膚を溶かしてから体液を吸うという恐ろしい昆虫で、魔族蟲に襲われた後の死骸は骨と皮しか残らない。 匈奴鬼兵 LV:23 スタイル:アクティブ 出現地域:匈奴の郷土周辺 唐の時代より遥か昔に栄えていた漢族と熾烈な争いを繰り広げ、敗れ死んでいった匈奴族の兵士たちが、無念の果てに寃鬼となり、匈奴鬼兵となった。 かつては匈奴の領土であった、敦煌隣近の戦場周辺に出没し、漢族に対する果てる事の無い恨みを晴らす為に通りかかる全ての人を襲う。 匈奴元鬼 LV:24 スタイル:パッシブ 出現地域:匈奴の郷土周辺 匈奴鬼兵の身体に雑鬼が寄生したものが匈奴元鬼で、匈奴鬼兵よりも知能的な行動を取り、侮れない存在である。 鬼生馬 LV:25 スタイル:アクティブ 出現地域:草原路周辺 シルクロードを旅する冒険家に連れられていたが、砂漠を渡る時に病気になって死んだり、人間たちに食糧代わりに殺された馬の魂が現世に作り上げた妖怪。 鬼炎馬 LV:26 スタイル:パッシブ 出現地域:草原路周辺 鬼生馬の中でも長い時をかけて現世をさまよったものは、魂は完全に失われてしまい身体だけが現世に取り残されてしまう。 動く死体となった状態である為、全ての知覚能力が消え、生あるものを憎む存在となった鬼生馬を鬼炎馬と呼ぶ。 火薬小土鬼 LV:27 スタイル:パッシブ、遠距離魔法(火傷) 出現地域:敦煌周辺 戦闘に特化した火薬土鬼とは異なり、火薬小土鬼は壁に穴を開ける等の目的で火薬を持ち歩いている。 しかし、戦闘時には、その火薬はいつでも攻撃武器へと変わる。 土鬼 LV:27 スタイル:アクティブ 出現地域:敦煌周辺 荒地である西域に棲息する野蛮な部族で、小さな体躯をしており、その顔は妖怪のように恐ろしい顔をしている。 元々は善良な存在であったのだが、彼らを妖怪扱いした人間たちに迫害を受け、野蛮な性格へと変貌してしまった。 両手に持った短刀で、無防備な女子高生やOLを強姦する。 小土鬼 LV:28 スタイル:パッシブ 出現地域:敦煌 西 土鬼の中でも、かつての温厚な性格をもつ者を小土鬼と呼んでいる。 戦闘のために育てられた土鬼とは異なり、普段は温厚だが、一度危険を察知すると果敢に襲い掛かってくるので気を付けなければならない。 火薬土鬼 LV:28 スタイル:アクティブ、遠距離魔法(暗闇) 出現地域:敦煌 西 土鬼の中でも序列が高い土鬼で、戦闘用の火薬(爆弾)を持ち歩き、これで攻撃を行う。 彼らの爆弾は、攻撃を受けた人間は跡形も残らないほどの威力を持っているといわれている 刑天護衛兵 LV:29 スタイル:アクティブ 出現地域:敦煌 西、 はるか昔、刑天がウルチに殺された時、彼の配下であった護衛兵も殉じて死を迎えた。 刑天が復活した際に、彼の護衛兵たちも彼につき従い復活を遂げた。 刑天の影であるかのように従いながら護衛をしている。 土鬼呪術師 LV:30 スタイル:アクティブ、遠距離魔法(火傷) 出現地域:峡谷 土鬼の中でも知能が高く、霊的な力を操る特別な存在で、多様な呪術の力で魔法攻撃を繰り広げる恐るべき存在。 火を扱うことが得意で、彼らの後には草木も残らないという。 土鬼魔人 LV:30 スタイル:アクティブ、遠距離魔法(火傷) 出現地域:峡谷 土鬼呪術師よりも、さらに強い精力を保有している存在で、性の力を爆発させて広大な範囲を精液で覆う力を操る。 刑天 LV:30 スタイル:アクティブ 出現地域:敦煌 西 西域の異民族を支配していた優れた大将であったが、唐の名将ウルチに敗れ、絞首刑とされた。 首を切られ、死体を荒れ地に捨てられた刑天は、異民族の呪術師によって頭のない妖怪として生まれ変わった。 自らの頭を捜している為、人間を襲っては首を狩り、頭を奪っていくと言う。 黒蛇蠍 LV:31 スタイル:パッシブ 出現地域:死の渓谷 南部 蛇蠍の一種で黒い殻を持つ。 黒蛇蠍の殻は神秘的な黒色で、鎧の道具として使われることもある。 蛇蠍 LV:32 スタイル:アクティブ、遠距離魔法:毒 出現地域:死の渓谷 北部、オアシス北部 砂漠の砂の中に棲息する蠍の一種だが、一般の蠍とは比べ物に ならない程巨大な体を持つ。 殻は高値で取引される程高級なため、ハンター達によく狙われる。 血魔花 LV:33 スタイル:アクティブ、遠距離魔法:ゾンビ状態 出現地域:オアシス周辺 邪念の強い血魔花は人間を害するだけでなく、あらゆる生物の命を奪う 恐ろしい技を持っている。 血蜂 LV:33 スタイル:パッシブ 出現地域:死の渓谷 北部 血蜂は蜂より素早く、群れに囲まれると容易には抜け出せない。 血蜂がいた場所は血まみれになるという噂から、血蜂と呼ばれるように なった。 蜂 LV:34 スタイル:アクティブ、 出現地域:死の渓谷 北部 蜂は西域の鬼虫のようなものだが、暑い砂漠の気候に適した形を している。 とても団結力があるので、間違って蜂の群れに囲まれると大変なことに なる。 血沙花 LV:34 スタイル:アクティブ、遠距離、状態異常:毒 出現地域:オアシス もともと古代に定着した木の妖精だったが、土地が砂漠化するにつれて、 生き残るために食人妖怪に化けてしまった。 黒禍 LV:35 スタイル:パッシブ 出現地域:オアシス南 黒禍は紅禍と姉妹で、体は灰色に近い黒色を帯びている。 性格は紅禍よりは穏やかで非攻撃的だが、腕は紅禍に負けない程立つ。 黒漠盗賊の手下 LV:35 スタイル:パッシブ 出現地域:死の渓谷 北部 商人らの監視や取り調べを役目とする、黒漠盗賊の手下。 黒漠弓手 LV:36 スタイル:アクティブ、遠距離魔法:毒 出現地域:死の渓谷 北部 離れたところから隠れて攻撃してくるので、シルクロードを行き交う 商人達にとって脅威的な存在である。 紅禍 LV:36 スタイル:アクティブ、状態異常:ゾンビ化 出現地域:黒膜入り口周辺 中国西部の荒地には、紅禍と呼ばれる下半身が蛇で上半身が赤い肌の人間の姿をした妖怪がいる。 紅禍は砂の中に下半身を隠して、人間と思って近づいてきた人々を 餌食にする。 黒漠殺手 LV:37 スタイル:アクティブ、遠距離攻撃 出現地域:死の渓谷、黒漠団の巣窟 黒漠盗賊の中で一番弓が上手く、黒漠殺手の射る弓はとても命中率が高いので油断は禁物だ。 黒漠盜賊 LV:38 スタイル:アクティブ 出現地域:死の渓谷、黒漠団の巣窟 西域の移民族出身である彼らはかつて唐諸国の軍人だったが、現在は タリム盆地の奥地に隠居して砂漠を通る商人に略奪や殺人を繰返 している。 小赤蛇蠍 LV:39 スタイル:アクティブ 出現地域:黒漠団の巣窟 周辺(南側) 砂漠の奥地には蛇蠍が進化したモンスターがいて、体が濃い赤色を 帯びたものを赤蛇蠍と呼ぶ。 赤蛇蠍の中でも小赤蛇蠍は蛇蠍と変わらない大きさだが、とても 攻撃力が強い。 赤蛇蠍 LV:40 スタイル:アクティブ、遠距離魔法、状態異常:毒 出現地域:黒漠団の巣窟 周辺(南側) 赤蛇蠍は蛇蠍の倍もある体を持ち、繰り出す攻撃は蛇蠍とは比べられないほど強力だ。 ウルチ(ボス) LV:40 スタイル:アクティブ、、●攻撃パターン、、◎魔法範囲攻撃、、◎白い霧ーーーー武功発動キャンセル、、◎モンスター大量召還(黒漠盗賊、黒漠殺手)(Gより強いエリートを召還します) 出現地域:タリム盆地 ウルチのHPが半分あたりに召還 黒漠盗賊…ジャイアント、チャンピオン、ノーマル 黒漠殺手のジャイアント、チャンピオン、ノーマル 赤眼魔 LV:41 スタイル:アクティブ、魔法:火傷 出現地域:死の渓谷周辺 赤眼魔は砂漠の真ん中の巨大な岩壁に棲息している。 一見トカゲに似ているが、大きく赤い目は悪魔のそれを連想させる。 死の谷の中で住み、タリム盆地を早く通過するべく死の渓谷を選ぶ商人たちを狩りながら暮している 鬼眼魔 LV:42 スタイル:アクティブ、魔法:毒 出現地域:死の渓谷周辺 死の谷に棲息し、渓谷を渡る人々に危害を加える凶悪なモンスター。
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仏経の回収 クエスト目標 仏経4冊の回収 クエスト形式 一回限りのクエスト 関連NPC 敦煌の法師 玄將 関連モンスター 土狗鬼/力士土鬼/土鬼兵士/猛怪/金剛夜叉/鬼面羅刹 クエスト報酬 経験値 4750000/gold 4250000/スキル経験値 24000 クエ前文 慈恩寺の定慧法師を助けてくれたお方ですね。阿弥陀仏、あなたとの出会いを感謝しましょう。 定慧法師から、貴方の優れた武勇は耳にしております。お願いがあるのですが 、ぜひ私の話を聞いて下さい。 唐に仏教が伝わって以来、数多くのお寺と仏像が建造され、多くの僧侶が悟りを得ようと修練をしています。 私は皇帝の命を受けて仏教をこの手に釈迦の教えを広く知らせようと天竺へと発ち、千辛万苦のあげく天竺国に到着して、そこの上人方々から阿羅漢の4種の知恵が書せられた古書を受け取り長安へと戻っている途中でした。 長安に向かう途中、敦煌で休養を取る為に玉門関を通り掛った時、急に現れた土鬼の襲撃を受け、貴重な仏経4冊を彼らに奪われてしまいました。 私が直接行って、仏経を回収しなければならないのですが、私の力が弱く、何も出来ない状況です。 どうか施主様の優れた実力で仏経を回収してください。お願い致します。阿弥陀仏…。 受諾 仏経は、石窟に住むもんスターで、それぞれ群れを指揮する化け物たちが一つずつ分けて持っていると考えられます。 拒否 その仏経が悪用されると、大変な事が起こるかもしれません。 私の願いをどうか聞き入れて下さい。 関連シナリオ 私は皇帝の命を受けて仏教をこの手に釈迦の教えを広く知らせようと天竺へと発ち、千辛万苦のあげく天竺国に到着して、 そこの上人方々から阿羅漢の4種の知恵が書せられた古書を受け取り長安へと戻っている途中でした、 長安に向かう途中、敦煌で休養を取る為に玉門関を通り掛った時、急に現れた土鬼の襲撃を受け、貴重な仏経4冊を彼らに奪われてしまいました。 あなた様のお力で仏経を回収してくれませんか?お願いします。阿弥陀仏…。 奪われた仏経は敦煌石窟で出現する全てのモンスターのチャンピオンが分けて持っていると思われます。 達成
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聖堂内に、木材乾いた音が反響する。 矢のように飛び込んできた一撃に、居合わせた三人の動きが止まる。 殺す者、ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルドと、殺される者、プリンス・オブ・ウェールズ。 二人の間に割って入ったのは、七つの節の入った、2メイル程の長さの棍だった。 「――と、危ねぇ危ねぇ。ちょっとギリギリだったな」 「サイト!」 ルイズが驚きの声を上げる。 昨夜、ケンカ別れしたはずの使い魔が、こんな土壇場に現れるとは思ってもいなかった。 「……トリステインへ帰ったのでは無かったのかい? 使い魔くん」 「敵を欺くには、まず味方から、ってね。 アンタの三文芝居よりはいい演技だったと思うぜ」 「……」 ワルドは無言で飛び退ると、才人向けて杖を構えなおした。 「王子と姫君を助けにきたナイト気取り、か。 だが、丸腰でどうやって戦うつもりだ!」 叫びと同時に烈風が放たれ、衝撃波が才人目掛けて牙を剥く。 いかに伝説と言えども、丸腰の使い魔では避けようのない一撃――だが、 「ガンダールヴ舐めんな! 色男」 衝撃が全身を包んだかに見えた刹那、驚くべき勢いで才人が横に跳ねる。 空中で、ワルドへ向けて、その右腕を伸ばす。 「なッ!?」 才人の指先から放たれた光弾が、ワルド目掛けて一直線に伸びる。 咄嗟にそれをフィストガードで受け止められたのは、ワルドの並々ならぬの修練の証だった。 鈍い金属音が響き、弾かれた霞石が宙を舞う。 ワルドが記憶を走らせる。指先だけで飛礫を弾き、標的を射抜く武芸が存在すると、噂だけでは聞いたことがあった。 尤もその時は、しょせん魔法の使えぬ平民の児戯と、一笑に付したのだが。 堂内を駆けながら、才人が次々と指弾を放つ。今度はワルドは笑えなかった。 飛礫の小ささに加え、打つ前の予備動作が殆ど無い。 しかも放たれる一撃は、直撃すれば額を穿つほどの威力を秘めている。 ワルドは、自身の中の油断を認めざるを得なかった。 平民の技術も、伝説の使い魔の力も侮っていた。 あらゆる武器を操れる『神の左手』に、あらゆる物を『武器』と見做す武術が合わさった時、その脅威は――。 「この前の決闘では、本気を出していなかったと言うわけか」 「へへっ、能ある鷹は、ってね!」 チッ、ワルドが舌打ちをする。 先の決闘に於いて、ワルドは敢えて真正面から才人を叩きのめした。 彼の読み通り、プライドを大きく傷つけられた少年は、八つ当たりから主人と衝突し、その元を去った。 ――その全てが実は、少年の掌の上で踊っていただけだったとは。 「だがな、爪を隠していたのは、貴様だけではないぞ!」 ――ユビキタス・デル・ウィンデ……。 ワルドの詠唱が堂内に響き、揺らめく空気がヒト型を為し、瞬く間に4人のワルドが出現する。 「風は偏在する。どう受ける、ガンダールヴ?」 「サイト!」 堂内を回り込んだルイズが、才人へ棍を放る。 飛び退きながら棍を受け取ると、才人は何を思ったか、あらぬ方向へと思い切り振るう。 同時に左手が激しく瞬く。 カカカッ、というテンポの良い音とともに、棍を構成する七つの節が外れ、間から鎖が勢いよく飛び出す。 棍は一瞬の内に10メイル程伸び、手前ではなく、奥で詠唱を始めていた偏在を襲った。 意表を突いた攻撃に、偏在は反応できない。 受け損ねた杖が根元で折れ、伸びきった棍の先端が喉を貫く。 呻き声を一つ上げ、偏在の体が揺らいで消える。 才人が更に左手を振るう。 鎖が大蛇の如く大地をのたうち、手前の偏在の足を払う。 その隙に棍を引き戻す。蛇は急速に才人の手元に引き寄せられ、カッ、という音とともに元の棍へと戻った。 「七節棍……だと! 貴様ッ、誰に習った?」 「そいつを聞いて何になる!」 風を巻いて才人が走る。 一気に偏在の間をすり抜け、ワルドに肉薄する。ただし、杖の間合いには踏み込まない。 棍の両端を振り回しながら、太刀先一寸の距離から交互に投げ放つ。 時折、遠巻きに魔法を試みる偏在に棍を伸ばし、踏み込んで来る本体は、槍の優位性でもって打ち払う。 変幻自在の棍捌きに、ワルドが思わず舌を巻く。 偏在三体を突撃させて動きを封じる、という手段も残っていたが、その手は使えなかった。 隙を見て烈風の一撃を見舞おうと、油断なく杖を構えるウェールズの姿が視界に入ったためだった。 「クッ!」 猛烈な才人の連撃を受けかね、ワルドがフライで上空へと逃れる。 「見事だ。この場は素直に負けを認めよう。 ――だが、俺に勝利したところで、貴様らの命運が変わるわけではないぞ!」 グッ、とウェールズが唇を噛む。 ニューカッスルの古城は、既にレコン・キスタの大軍に囲まれ、明日をも知れぬ状態である。 ワルドの言うとおり、ここで彼を撃退したところで、寿命が少し延びただけに過ぎなかった。 「さらばだ! 次は、総攻撃の時に遭おう」 そう言うと、ワルドは偏在をけしかけつつ、自らはステンドグラス目掛けて飛んだ。 体当たりでガラスを破り、そのまま脱出を図るつもりだった。 ――が、 意外な事に、ガラスは外側から破られ、突如として、何者かが室内へと飛び込んできた。 「総攻めは中止だよ」 「な……? なん…… だッ!」 一瞬の交錯で頸椎を打たれ、ワルドが昏倒する。 乱入者は片手でワルドを抱えると、左手の棍を、聖堂の天井目掛けて跳ばした。 棍は梁へと絡みつき、ふたりは中空を大きく旋回しながら、やがて、部屋の中央へと降り立った。 「あなた…… アンリエッタ様の!」 「土鬼さん!」 男が深編笠を外す。 豊かな黒髪を携えた、隻眼の若者の素顔が、ウェールズの前に現れる。 「それがし、アンリエッタ王女の使い、土鬼と申す者。 ウェールズ皇太子、御身を囮に使い危険に晒した事、まずはお許し下され」 「アンリエッタの使い? それに、おとり…… とは?」 呆然としたウェールズの様子に、頭をかきながら才人が応える。 「ワルドを泳がせたのは、土鬼さんの策だったんですよ。 つまり、土鬼さんが敵陣で自由に行動するために、 キレ者のワルドには、レコン・キスタ本体から離れていて欲しかったんです」 「潜入ですって! レコン・キスタに?」 「ウェールズ殿下」 土鬼が片膝をつき、一歩、ウェールズの前へと歩み出る。 「敵本隊が混乱している今こそ好機。 このまま夜陰に乗じ、搦め手より城外に落ち延びるのが得策と存じまする」 「! レコン・キスタ本体に、何か異変があったのか?」 ウェールズの問いかけに、土鬼の隻眼が瞬く。 「レコン・キスタの指導者、オリヴァー・クロムウェル。 彼は既に、この世の者ではござらん」 一刻程前、 レコン・キスタ本陣の天幕の中で、クロムウェルは、城内に潜伏したワルドからの報告を待っていた。 本来、圧倒的な兵力差で以て包囲を完成した時点で、この戦いは詰んでいる。 ワルドの作戦の成否など、余興の一つに過ぎない。 にも関わらず、組んだ両指をせわしなく動かし、知らぬ間に貧乏ゆすりを繰り返してしまうのは、 図らずも巨大な陰謀に巻き込まれ、分不相応な身分を手にしてしまった男の、悲しい性であった。 ――と、 不意に、幕を開く音と共に、一瞬、湿った空気が入り込んでくる。 「来たか! 同志ワルドからの報告は……」 振り返ろうとしたその動きがピタリと止まる。 背後に座る男から、尋常ならざる気配を感じ取ったためだった。 「静かに、ゆっくりとこちらを向け」 言われるがままに、クロムウェルが振り向く。 眼前にいたのは、異国の旅装と思しき隻眼の若者。 折り目正しく正座を組んで、まっすぐにクロムウェルを見つめている。 「まるで烏合の衆だな。 なまじ魔法を使えるという驕りが仇となり、刺客の侵入を許すほどの油断を生む」 「し、刺客だと?」 しっ、と、土鬼が人差し指を立てる。 「此度、俺がこの地を訪れたのは、友の友誼に応えんがため。 本当は、研鑽を重ねた裏の武芸を、再び暗殺に使うつもりなど毛頭無かった……が」 土鬼の左目が野獣の如く慧々と光る。額に大粒の汗を浮かべ、クロムウェルが生唾を飲み込む。 「この国の有様はなんだ? 敵の亡骸を容赦なく晒し者にし、 傭兵どもは野盗と化して、喜々として村々を焼き払う。 人手が足りないとなれば、化物どもを雇い入れて平気なツラをしている。 お前等の掲げる崇高な使命とは、こんなにも非道を強いるものなのか?」 「……」 クロムウェルは答えられない。 必要さえあらば、万を超す大軍すら酔わせる英雄になれる彼だったが、 その弁舌は、自らの身に刃の及ばぬ場所に於いてのみ、真価を発揮するものだった。 「答えろ、レコン・キスタの指導者、オリヴァー・クロムウェル」 「う、うるさいッ! 余に指図するとは……ッ!」 クロムウェルはその先を告げる事ができなかった。 指輪をかざそうとした左手の甲を、飛礫が貫いたからだ。 激痛に声を上げる事もできず、クロムウェルがその場にうずくまる。 「閣下、どうかなされましたか?」 「……なんでもない……持ち場に戻れ」 天幕の外からの問いかけに、かろうじてクロムウェルが応じる。 人の気配が去ったのを確認し、土鬼がゆっくりと歩み寄る。 「それが、お前の奥の手か?」 手にした棍でクロムウェルの手首を押さえつけると、土鬼は、その奇妙な指輪をまじまじと見つめた。 「か、勘弁 してくれ」 「……質問を変えよう。 お前の主人は誰だ? クロムウェル」 「……!?」 酸欠の金魚のような表情で、クロムウェルが口をパクパクとさせる。 尤も、土鬼からしてみれば、こんなものは秘密でもなんでもない。 死を前にした眼前の男には、革命家の苛烈さも、殉教者の陶酔も、悪党の強かさも一切見受けられない。 国一つをひっくり返すほどの大胆な計画を実行できる男とは、到底思えなかった。 「……なあ、人生をやり直したくはないか? クロムウェル」 「なっ、何?」 「とっくに気が付いているんだろう? お前には革命指導者の地位は重すぎる。 眼前の敵を下し、権力を増すごとに お前の心はどんどん平穏から遠のいているはずだ」 「……」 「お前が全てを白状するなら、俺が、この場からお前を逃してやってもいい。 トリステインに脱出するためのツテを用意しよう。 その後の事は、お前の好きにすればいいさ」 「ほ…… 本当、か?」 「ああ、だから答えろ。お前に指示を出していた者の名は?」 「……それは」 クロムウェルが口を開いた瞬間、異常な気配を感じ取り、土鬼が後方へと跳ねる。 同時に黒い旋風がクロムウェルの脇を通り抜け、天幕の外へと飛び去っていく。 「こ、これ…… ばっ!?」 指輪を手首ごと持ち去られたクロムウェルが、信じられない、といった表情で断面を見つめる。 直後、首筋から鮮血が噴水の如く吹き出し、どうっ、とその場に倒れこんだ。 「しまった……! あれが【があごいる】と言う物か」 土鬼が驚嘆の声を洩らす。 魔法仕掛けの人形の話は聞いてはいたが、単なる置物にしか見なえかったそれが、あれ程の精密さで動くとは思わなかった。 天幕の外から喧騒が聞こえて来る。 土鬼は片手で太刀を引き抜くと、卓上のランプを、入口目掛けて叩きつけた。 「賊だ! 賊が侵入した!」 「本陣より火の手が上がったぞッ!」 衛兵が入口の炎に気を取られている隙に、後方の幕が切り裂かれる。 そのまま土鬼は、闇の中へと消えたのだった……。 後編へと進む