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クロム・マグナ学園長ダンケル(クロム・マグナガクエンチョウ~) p e 属性 水 コスト 31 ランク A 最終進化 S レベル HP 攻撃 合成exp 1 709 732 384 50 1,479 1,494 11,290 最大必要exp 19,564 No. 0611 シリーズ ダンケル Aスキル ブラッド・サック 敵のHPを少し吸収する(6%) Sスキル ヘルズ・レイン 敵全体へ水属性の中ダメージ(100%/7turn) 売却価格 18,000 進化費用 1,200,000 進化元 - 進化先 魔道学園学園長ダンケル(A) 進化素材 クロム・マグナ学園長ダンケル(A) - - - 入手方法 学園長級 混沌とした闇 初回クリア特典(Lv.1)/ドロップ(Lv.Max) 備考
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クロム・マグナ学園長 ダンケル コスト 31 レベル 1 MAX 進化元 - 進 化 素 材 クロム・マグナ学園長 ダンケル (A) - ランク A HP 709 1,479 進化先 魔道学園学園長 ダンケル (A) - - MAX Lv 50 攻撃 732 1,494 進化費用 1,200,000 - - No.0611 Aスキル ブラッド・サック 敵のHPを少し吸収する 売却価格 18,000 - - 編集 Sスキル ヘルズ・レイン (6) 敵全体へ水属性の中ダメージ 入手方法 『クロム・マグナ魔法学園』学園長級初回クリア報酬、学園長級ボス 個別データ 備考
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ほしや https //twitter.com/morumotto797 重度のPCキチガイ。 キチガイまとめ役 Primoがあと1人でオールキルの場面でも容赦なくキルスティールするゴミクズ。 目からビームが出る。相手は死ぬ。 一時期とあるサーバーでは「エロイパー」と言われており実は経験人数が100人はいるとの噂も流れた。 LegEndSt4rメンバーに対しての最終兵器でSM調教者としての頂点にたつ。
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【種別】 人名 【初出】 アニメ とある科学の超電磁砲 第一八話 【CV】 小林美奈 【解説】 あすなろ園の園長。 物腰の柔らかい小柄な年配の女性。 大圄と婚約をしたと思われる。 【備考】 アニメのクレジットには園長先生と表記されており、本名の漢字は不明。
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1人だけ劇画調なタッチ&証明写真のような真顔で、クソコラのように浮いている学園長。
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覇帝学園長ダンケル・アダムス(ハテイガクエンチョウ~) p e 属性 水 コスト 55 ランク S 最終進化 S レベル HP 攻撃 合成exp 1 1,139 1,162 ? 70 2,373 2,372 ? 最大必要exp 63,204 No. 0614 シリーズ ダンケル Aスキル ブラック・ホール 敵のHPをかなり吸収する(12%) Sスキル デス・アバランチ 敵全体へ水属性の大ダメージ(150%/7turn) 売却価格 ? 進化費用 - 進化元 淵底の学園長ダンケル(A+) 進化先 - 入手方法 進化 備考 アンサースキルを発動した次のターンでスペシャルスキルを使うと、「何故かスペシャルスキルでも吸収が発動する」http //magicianwiz.com/card/0001/
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覇帝学園長 ダンケル・アダムス コスト 55 レベル 1 MAX 進化元 淵底の学園長 ダンケル (A+) 進 化 素 材 - - ランク S HP 1,139 2,373 進化先 - - - MAX Lv 70 攻撃 1,162 2,372 進化費用 - - - No.0614 Aスキル ブラック・ホール敵のHPをかなり吸収する 売却価格 ? - - 編集 Sスキル デス・アバランチ (7)敵全体へ水属性の大ダメージ 入手方法 進化 個別データ 備考 やめておけ 君に勝ち目はない
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美浜学園学園長「橘 千鶴」 読み:みはまがくえんがくえんちょう「たちばな ちづる」 カテゴリー:Chara/女性 作品:グリザイアの果実 属性:光 ATK:2(+3) DEF:2(+2) [自動]メインフェイズに自分が OS:グリザイアの果実 のイベントカードを使用した場合、カード1枚を引く。この能力は1ターンに1回だけ発動する。 ようこそ、美浜学園へ illust: GR-T06 収録:トライアルデッキ 「OS:グリザイアの果実 1.00」
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ロック登場 姿くらましで学園長室まで転移した一行。 皆が驚いている様を、リリアーナは下から見上げることになった。 なぜなら、彼女は床の上で大の字に転がっていたからだ。 リリ「ううう・・・・・・着地失敗した・・・・・・あれ?でも痛くな――――うわっ?!」 リリアーナは恐る恐る自分の下でクッションになっているものに視線を下ろし、文字通り飛び上がった。 リリ「ご、ごめんなさいごめんなさい!わざとじゃなかったの!!頭打ってないかな?大丈夫ですか?!」 リリアーナは自分が下敷きにした者を起こすと、怪我の有無を確認するためあちこちべたべた触り始めた。 レヘ「あ…ありのままに起こった事を話すぜ。 俺はさっき足元に開いた穴に落ちたと思ったら長い髭の爺さんが紅茶を飲んでいる部屋にいる。 な…何を言ってるのかわからねーと思うが、俺も何が起こったのかわからなかった。 頭がどうかなりそうだぜ。だが、ただ一つ、はっきりとわかることがある。 」 69「学園長室だぜ…俺達は学園長室まで“姿くらまし”で飛んだみたいだぜ。」 飴色になるまで磨かれたマホガニーに座る老人が一人、飲んでいた紅茶を置いて立ち上がった。 学「あぁ、待ちかねておったよ。君らが最後のグループじゃ。」 リリ「ん?あれ・・・・・・・あ!学園長室!!じゃあ私達、元の世界に帰ってきたんだ!!」 ナナ「は…はわわわわわ!どこですかどこですかここどこですかー!? 私たち穴に落ちてたのになんでこんな部屋にいるんですかー!?」 慌てるナナナにアホ姉が説明を入れる。 アナ「ここは私たちがムウ大陸に出発した、フィジル島にある魔法学園の学園長の部屋だ。 で、紅茶を飲んでるじーさんがその学園長な。 私も顔見るの初めてだけど聞いたとおりの顔だな」 そっか、アホ姉は学園長が出かけてるうちに学園に来たんだっけ。 てか学園長に向かってじーさんいうな。 学園長を尊敬してるユリが聞いたら怒り出すぞ。 桜「あ、た、ただいま戻りました。」 緊張した桜花はピシッと立った ヴ「私はまるで夢でも見ていたかのようだ…。 とりあえず帰ってくることができたってことでオーケー?」 リリアーナはぎゅーっとヴァンエレンの頬っぺたをつねり上げた後 リリ「うん、夢じゃないみたいだよ」 と答えた。 ヴ「あははははははっははは! 生きているってすばらしい!」 パタパタと羽を動かして校長室を飛び回るヴァンエレン。 フリ「学園長先生ごきげんよう・・・・ってそれどころじゃありませんわ!? 私たちが最後のグループってどういう事ですの?・・・・あ、これお土産の時を食べる柱時計ですわ」 そういえば途中で何人かの生徒を見なくなったがいつの間にか学園に帰っていたのだろうか? そう考えながら学園長室の開いている場所に勝手に時計を設置するフリージア これが半世紀後、おそろしく巨大な柱時計へと進化し、 フィジル塔3大名物の1つになろうとは、この時誰も予想できなかった。 ミル「土産見せてる場合じゃないだろ…」 学「ムウ大陸に飛んだ他の生徒達も全員無事帰ってきておるという意味じゃよ。 一人の死者も出なかったのは全くもって何よりの幸いじゃ。 おぉ、また珍しい時計を持って帰ったようじゃな、フリージア。」 慌ててるのか落ち着いてるのか、とにかくフリージアらしい行動をするフリージアにそう言うと。 フリージアが窓の外を見ながら動きを止めた。 リリ「え?!じゃあ途中で逸れたグレイ達やアイシャさん達もみんな先に戻ってたんですか!!よかった~」 リリアーナは心底安堵したが、フリージアが窓の外を見ながら動きを止めたのに気づき視線を追う。 チラッと窓の外を見るとフリージアが1、2、3いっぱいうじゃうじゃしていた 学園祭の出し物として氷竜ブリューナクの像の製作作業をしていたユキダルマン達である ミル「なに。何か変なものでも見え…なんだあれはっ!?」 窓の外には、見事な作りの氷細工の竜と、そして…そして101人フリージアさん大行進が! リリ「な、何あれ、綺麗・・・・・・・って!何でフリージアがあんなにたくさんっ?!」 ルス「こ、これは夢っ?!フリージア女王様ですわー!!女王様ハーレムなのですわ~ん!!」 ルズは狂喜乱舞すると、二階の窓から飛び降り転げるように101人フリージアさん(ユキダルマン達)に突進していった。 フリ「そういえば雪の精霊ユキダルマンにフリージングドールを着せて作業させてたのを忘れてましたわ ・・・・・でも何でこんなに増えてますの?そもそも氷竜ブリューナクの像は完成してますの?」 フリージアはまずカキ氷のシロップを媒体に雪の精霊ユキダルマンを召喚した さらにフリージングドールを作り実体を持たない雪の精霊ユキダルマンの仮の体とした そして仮の体を得た雪の精霊ユキダルマンにフリージングドールを作らせ別のユキダルマンに入らせた これを繰り返すことによりユキダルマンの数だけ労働力を得る予定だった だがフリージアはユキダルマンの数をもっと少ないものだと思っていたわけで・・・・ ギ「それがこの結果だよね☆」 おどけるように言い放つギズモ 校庭には白く美しい氷で出来た氷竜ブリューナクの像が完成しており 仕事がなくなったユキダルマン(フリージア姿)がやることもなくただ大量にたたずんでいた ルス「ああん、女王様がいっぱいですわ~ん!お部屋に連れて帰るのですわ~ん!! ああ、生きてて良かったですわ~ん!」 ユキダルマンに飛びついたり踏まれたりしながらも、ルズ大はしゃぎである。だが。 フリ「・・・・・とりあえず呪文を解除してしまいましょう」 溶けて消えていく大量の偽フリージア・・・・地面に残る大量の水溜り ルス「ぎゃ――――っ!!わたくしのフリージア女王様ハーレムが! わたくしの長年の夢が――――!!」 ルズは水たまりの中でわんわん泣きながら暴れていた。 運悪く通りかかった生徒が転び、びしょ濡れになっている。 リリ「うわぁ・・・・・・・なんかとんでもない事に・・・・・・」 そしてただひとつ残っているのは保健室のレベッカの体が入ったフリージングドールだけである フリ「もう何ヶ月も前のことだと思っていたけれど・・・まだ学園祭から一日も経ってませんのよね」 しみじみと言うフリージア 何はともあれ学園に帰ってきたのだ これでやっと命の危険がない平穏な日々を送れるとホッとするのだった ミル「おかげ様でその事がものすごーくよくわかったよ…」 ターロンと戦ったり、男になったり男になったり男になったりしたけど。 あたしたち、やっと魔法学園に帰ってこれたんだ。 でも、これで終わりと一息入れるにはまだ早い。 リリアーナは外の騒動から目をそらし、あらためて学園長に向き直った。 学園長室の隅には、フリージアのお土産こと時を食べる時計が鎮座している。 リリ(フリージア、あの時計お土産にしたんだ・・・・・・・いつも思うけど、本当に欲が無いよねー) ミルクがそれについて文句をいわないのにも驚いたが、それだけ余裕がないということだろう。 いきなり姿くらましで帰ったんだもん、それも当然だよねとリリアーナは1人納得する。 ミル「ただいまムウ大陸より戻りました学園長。 ただ、ターロンを確保するにはしましたが、メイレンさんが大怪我を負ってしまって… レベッカも不幸な事故で魂が抜けて槍に宿ってしまったし… なんとか2人を助けてあげられないでしょうか? それから、言える範囲内で構わないので、今回の出来事の裏を、いろいろ教えていただけませんか?」 中つ国での事、ロックにそっくりのロクーの事、ホワイト博士とケルビムの事。 知りたいこと聞きたいことは山ほどある。 もし学園長が話してくれないなら、それはきっとあたしたちが知らない方が良い事に違いない。 そうミルクに聞かれる学園長。 学「今回の事件の裏?」 学園長は“はて?”と考えてから答えた。 学「わしはメイファを中つ国に帰すために出かけておったわけで、 君達がムウ大陸へと冒険に出かけたことを知ったのはついさっきのことじゃ。 」 ミル「そ、そうだったんですか…それは失礼しました…」 そっかー、そうだよなー。中つ国に行ってたんだから知ってるはずないよなー。 学園長って知らないことなんか無いようなイメージがあったから、ズレた質問しちゃったよ… ミルクもやはり色々あったせいで時の感覚がおかしくなっている様だ フリ「そうですわねあの事件があってから二日も経ってませんのよね」 学「 中つ国では随分と丁重にもてなされたよ。 これがレベッカかね?また随分と槍になっておるのう。」 レヘ「あー、あんまり中つ国政府に気を使う必要はねーぜ?」 レベッカは、中つ国で学園長が“丁重にもてなされた”のは、 中つ国政府が何かしら企みをもって行ったことだと容易に想像できたので、そう言った。 ミルクの話を聞くと我に返ったように学園長を見つめ 桜「私からもお願いします、学園長。 レベッカさんは私の大切な友人であり、メイレンさんはレベッカさんの母親でもあり、私の命の恩人です。 メイレンさんが世間でどのように言われているかは知っているつもりです。ですが、このまま見殺しにする事は私にはできません。 お願いします、どうか知恵を御貸しください。お願いします。」 必死に頭を下げる桜花 学園長はオウカをじっと見た後、うんうんと頷き、手招きをした。 しかし、オウカではなく、部屋の中を飛び回るある人物に対して、だ。 学「ヴァンエレン、何を驚いておる。お主に用があるのじゃ。 近くに寄りなさい。わしとお主の仲じゃ、遠慮はいるまい。」 学園長はヴァンエレンを側まで寄せた後、 親しい友達のように彼女(と今は言うしかない)の肩に手を置き、窓の外を指差した。 学「見なさい、あれはフリージアが今期の学園祭のために作った芸術品じゃ。 氷竜ブリューナク、そうじゃろう?フリージア? 」 フリ「ええ・・・ジルベリアの伝説、氷竜ブリューナク 膨大な力と知性そしてあれな性格を併せ持つ生きた伝説ですわ」 あれな性格のフリージアさんにあれな性格と呼ばれるなんて本当にあれな竜に違いない ギ「いったいどんな性格なんだろう?」 学「ずいぶんと人だかりができておるのう。さて、ヴァンエレン。 そこで献血の募集をあの人だかりの中に入って行ってほしいのじゃが、 わしとお主の仲故、嫌とは言うまい。 公序良俗の範疇を超えない範囲で若い紳士諸君の協力を仰いでくれ。」 学園長いわくあの像を利用して献血を行い若い男の血を集めてメイレンに飲ませる そうすればメイレンは復活するらしい フリ「なるほどその手がありましたわね」 たとえ血液であっても人間の一部には違いない ならば人を食う妖怪の栄養にはぴったりではないか 現に吸血鬼であるヴァンエレンの主な栄養素はそれである ヴ「あいさー。 行って参る!」 敬礼をし、即座に現場に向かっていた。 リリアーナはふと思った。そういえば、ロックは学園長と帰路であったと聞いた。 もしかして中つ国に行ったのかな?とリリアーナはロックを見て、腕にくっついているものに今更ながらに気づいた。 リリ「メイレン様ダメです、ロックの腕を齧らないで!!」 リリアーナはメイレンの生首を外そうと引っ張るが、びくともしない。 だがロックの腕も、肉はおろか血も出ていなかった。そう、彼は身体を硬化させる魔法が使えるのだ。 リリ「・・・・・・・って納得してる場合じゃない!!メイレン様!お離れ下さいー。 あなた様のお身体はこちらですってばー!!」 リリアーナは情けない声で、メイレンの身体が入った皮袋を近づけ何とか注意を引こうとしている。 ギ「早くメイレンさんの体を縫合しないと腐っちゃうよ」 まあ男性であるレオ先生がやるのは危険だろうから自動的にアストーラさんの役目となるだろう フリ「バラバラ死体とか見ても何も感じない私はもう乙女として駄目なのかしら?」 目の前にある首だけで生きているメイレンを見て普通に接している自分をもう駄目なのかと思うフリージア 氷竜ブリューナクの像の前で何やら吸血鬼と黒猫が揉めているがそんなことはどうでも良かった 学園長はオウカとロックに言った。 学「そういうわけで、ヴァンエレンが若い男性の血を集めてくれれば、 ミセス・スイションの健康問題は解決するじゃろう。 申し訳ないがそれまでロックには我慢をしてもらわなければなるまい。 幸い、痛くもかゆくもないんじゃろう?」 おおー!!とリリアーナは顔を輝かせてぱちぱち拍手をしていたリリアーナだったが、 最後の言葉を聞いてがっかりする。 69「はい、先生!でも、好きではない女の人に噛みつかれるのはあんまり良い気分はしません!」 リリ「・・・・・・しょうがないよ、メイレン様が他の人に噛み付きでもしたら大惨事になるものね」 些細な事で舞い上がったり落ち込んだりと、忙しない事この上ない。 アナ「そんな楽しそうな事なら私も協力してやるぞ♪ 先に行ってるから後からついてこいよー!」 退屈そうにしていたアホ姉が、面白そうだとばかりにひょいと窓を乗り越えて飛び出していく。 7 臨時献血ブース ミル「…あー、えっと。やる気だけはあるみたいだから、ヴァンちゃんしばらく子守をお願い… 多分すぐに必要量は入りそうだけど…必要以上に入りそうだけど…」 思いっきり強制採血の準備に入ってるアホ姉に、あたしもヴァンエレンにそう言うしかなかった。 リリ「オウカさん、疲れてるんでしょう?大丈夫?」 リリアーナはオウカに声をかけた。 リリ「いろいろあったけど、メイレン様、復活できそうだね。本当に良かったよね」 リリ「そういえば、龍玉3つとも持ってきちゃったね。このまま学園に持ってきちゃってもいいのかな? それとナナナも、どうするつもりなんだろ」 彼女のマスターである魔本は、ヴァンエレンが持っている。 あとで彼の手によって、地下図書館の司書であるオルビアの元に運ばれるだろう。 リリ「ムウ大陸への出入りは、今日一日なら大丈夫だった筈なんだけど・・・・・・。 今日を逃すと、ここからムウ大陸に渡るには、また一年待たないとダメらしいんだよね。 上手く逝けばニャンコ先生が迎えに来てくれるかもしれないんだけど・・・・・・うーん」 リリ「うーん。・・・・・・・こういう時、何て話を切り出したらいいのかな」 リリアーナは何かを期待した目で、じーっと桜花を見つめている! 学「さて、問題はレベッカじゃ。魂を扱うのは、とかくデリケート故、 レオ先生一人に任せるのも大変じゃろう。 わしの知り合いに多層人格について研究している医者がおる。 彼に連絡をとってこの学園に来てもらうとしよう。すまんが、それまで我慢してくれ。」 リリ「レベッカさんの身体も治るんですかっ?!・・・・・・あれ?でも何で多層人格?」 ミル「多層人格について研究してる医者?」 リリアーナは多層人格に引っかかりを感じたみたいだけど、あたしは医者の方が気になった。 なんとなく、ケルビムのホワイト博士に医者っぽい印象を受けてたので。 リリ「あっ!学園長学園長、変な呪いを受けてミルクの性別が変わってしまったんです。 こちらも何とか元通りになりませんか?・・・・・・あ、いや、私の方の呪いはこのままで結構ですけれど!!」 69「それに吸血鬼のおっさんもだぜ。」 ロックはそう付け足した。そのため、リリアーナの呪い云々の話しは聞きそびれたようだ。 ミル「うっ…お願いが多くてすみません学園長…、できればそれもお願いします…」 学「そこのキャビネットの中を開くと良い、保健室までつながっておる。 必要無いなら、それでもかまわんがね?」 ミル「いやものすごく必要ですから!話が終わったら可及的かつ速やかに行ってきます!」 レオ先生にお願いできるなら、槍になってて大変なレベッカに負担をかけずにすむってもんだ。 リリ「それと学園長、私もお伺いしたい事があったんです。 ミルクが言っていたことと関係しているのですが、その・・・・・・・」 リリアーナはちらっとロックのほうを見た。 ロックがちょっと赤くなった。 ムウ大陸で出会ったロクーの事を、ロックの前で詳しく話すのは躊躇われた。 彼のことは、むやみにロックの耳には入れない方がいい、そんな気がしたのだ。 リリアーナは僅かな逡巡の後、学園長に近づき頭を垂れた。 学園長は、リリアーナが持つ思ひ出の糸車に自分の杖を近づけた。 光る糸が3本、杖にくっついた。 リリ(あー!こんないいマジックアイテムがあったのに!!私のバカバカバカ!!) 学園長はそれを飲みかけの紅茶が入ったカップに入れる。 小さなカップの中身は、学園長だけしか見えないだろう。そこに映るのは、糸車に紡がれた思い出だ。 学園長が最初に見ているのは、ブリテンでロクーがヨハネカイン・ホワイトと出会った、あの思い出。 そして、次に見ているのは、ロクーと出会ったリリアーナの思い出である。 リリアーナはテレパシーで学園長だけに話しかけた。 学園長はカップから目を離さずにそれを聞いた。 リリ『その・・・・・・・ロクーという青年は、今の時代の人間ではない気がしました。 あまりにロックに似すぎていて、初見では別人とわからなかったくらいで・・・・・・。 それと、彼のであったホワイト博士・・・・・・・私、どこかであんな感じの人に出会った気がするんです』 リリアーナにしては珍しく逡巡した後、ようやく意を決し続けた。 リリ『ホワイト博士とは、もしかして、あのマリアベルに縁のある人物ではありませんか?』 リリアーナは続けた。 リリ『クリムゾンヘッドとロクーが入れ替わった時、私は・・・・・・その・・・・・・。 以前、ロックがマリアベルと入れ替わった時と同じような違和感を感じました』 ミル(リリアーナは学園長に近づいてなにやらテレパシーで話しかけてるけど、そんなに警戒しなきゃダメかな? 学園長もいるんだし、他の先生たちもいるし、多分大丈夫だよね。うん。) ミルクも同時に学園長に話しかけていた。 ミル「学園長、実はムウ大陸で、秘密結社ケルビムの一員と名乗った男に襲われたんです。 ホワイト博士なる人物の部下で、イエスタディ・ワンスモアという時間を巻き戻す能力を使っていました。 ケルビムは魔法使いを憎んでいるようだったのですが…その。 この学園に襲ってきたりする可能性とかはあるんでしょうか?」 学「その可能性はあるかもしれんのう。ただし、それは魔法使いが憎いからではなく、 ケルビムの秘密を知った人間を消すためじゃろう。魔法使いが憎いだけなら、 今までにも、十分過ぎるほどチャンスがあったのじゃからな。」 ミル「うっ…それじゃあたしたちが標的にドストライクって事なんですね…」 ケルビム襲撃の可能性についての質問への答えは、最悪の予想だけは免れた…けど。 周りに迷惑かけずにすんだと喜ぶべきか、それとも命をねらわれる危険が出てきたと悲しむべきか。 …両方だなこれは… その時、突然リリアーナは後ろからパチンと頭を叩かれた。 リリ「それは一体・・・・・・・あうっ!!」 69「お前は隠し事が下手すぎるぜ、リリアーナ。」 リリ「な、何も隠してなんか・・・・・・ないもん」 69「お前は俺にそっくりのロクーのことを聞きたかったんだろ? だが、余計な心配はいらないぜリリアーナ。ただの他人の空似にきまってるじゃないか!」 学「さよう。」 学園長はそう短く言って、カップから視線を上げた。しかし、同時にリリアーナにテレパシーを送っていた。 学『ヨハネカイン・ホワイトは、マリアベルが養子に入ったホワイト家の正式な後継者。 ギルハートの息子であり、つまりマリアベルから見れば義理の兄じゃ。』 学「君達は思いがけず親友と同じ顔を持つ者を相手に戦うことになってしまったが、所詮は他人の空似じゃ。 気にする事はない。もしもロクーが水晶の瞳を持っていたなら、わしも動揺したじゃろうがのう。」 リリ「そうね。他人の空似に決まってるわよね!やだな、私ったらバカみたい!」 リリアーナはそう言っておどけたが、見る見るうちに顔から血の気が引いていく。 まるで、恐ろしい亡霊か何かに遭遇したかのようだった。 学園長はロクーとロックは他人の空似だと言い、リリアーナもそれに同調する。 でも本当に? 無関係の人間が、あそこまでそっくり同じになるなんてあるのか? ユリじゃなくても、実はロックには生き別れの双子の兄弟が…なんて妄想が浮かんでくるぞ。 ま、でも、そんなのあたしが詮索するような事じゃない、か。 リリ『ギルハートの息子!!どういうことです?しかも学園長のお知りあいだなんて。 それにホワイト博士は、闇の魔法使いの才は無かったのですか?』 リリ『確か、マリアベルは、不死の克服を目指していました。 ロクーから聞いたケルビムの方針とはまるで違います。これは一体・・・・・・。 そもそも永遠の絆とは、いったい何なのですか?』 学『じゃが、ロクーが使ったのは紛れも無く“永遠の絆”、多層人格によるクリムゾンヘッドへの交代じゃ。 これについては、どういうことか聞く必要があるのう。誰に聞くじゃと?決まっておろう。それは…』 レヘ「ところで、じいさん。俺を治してくれるっていうその多層人格専門の医者は何ていう名前だ?」 レベッカが学園長にそう尋ねた。 学園長を、かの有名な大魔法使いを“じいさん”呼ばわりしたことで周りの空気は凍りついた。 しかし、次の学園長の一言が、その場の空気をさらに凍りつかせることになる。 学「ヨハネカイン・ホワイト博士じゃ。」 フリ「なん・・・・ですって」 ミル「げげげげ……冗談…じゃなくて本当なんですか…」 リリ「そんな!ここに彼が来るって事ですか?!どうして!!別の医者ではだめなのですか?!」 リリアーナにしては珍しく先入観で過剰反応している。 学「この手の症状を治療するなら、彼の協力は不可欠じゃろう。 逆に言えば、彼は我々の要請を拒否することはできぬ。 なぜなら、治療ができる医者が他にはいないのじゃからのう。 これがどういう意味かわかるかのう? 我々は我々が最も得意とするフィールドで彼に会い、 彼はアウェーの地で我々と会うという意味じゃ。」 レヘ「地の利って奴か?」 とレベッカ。 学「あまり事を荒立てる気もないが、そういうことじゃ。 もしもケルビムの実体がこのようなものであれば、 我々は可及的速やかな対応に迫られる事になる。 ケルビムの代表である彼をこの島に呼べるまたとない機会じゃ。」 学園長の話が本当ならケルビムのケの字でも出せばやばいことになるに違いない フリ「皆さん!少なくてもレベッカさんが元の体に戻るまではケルビムの事を知っている素振りをしてはいけませんわよ!!」 もしロクーが記憶を持ったまま過去に戻っていたならば無駄ではあるが そうで無いのならばこれで穏便に収まるはずである 学「それが懸命じゃろう。さらに言えば、君達はヨハネカイン博士と顔を会わせぬ方が良かろう。 色々と気になる気持ちもわからぬではないが、今回の件はわしに任せなさい。」 ミル「それはもう。学園長に頼りっぱなしで申し訳ないですけど、ここはよろしくお願いします」 口に出さなくても面が割れてるからして、出会っただけでもう危ないですよええ。 博士は3日後には来るみたいだから、来てる間はなるたけ部屋に引きこもり確定だな。 フリ「で・・・そのホワイト博士はいったい何時到着しますの?」 学「これから連絡をとってみよう。早ければ3日後にはこの島に来ることができるはずじゃ。」 リリ「ロック、あなた長旅で疲れてるんでしょう?早くお部屋に戻って休ませてもらったら?」 69「いや、それはまずいぜ。」 リリアーナの問いにロックが答える。 69「俺が部屋に入ると俺の体が部屋に入るぜ?俺の体にはこの女の人が付いてるぜ? だから、俺が部屋に入るとこの女の人が付いてきてしまうじゃないか!それはまずいぜ!」 リリ「ああ、そうだった・・・・・・!!」 リリアーナは頭を抱えた。そう、ロックだから、腕を食いちぎられなくて済んでいるのだ。 もしもメイレンが男子寮に入って、その辺の生徒を片っ端から食いついたとしたら・・・・・・。 レヘ「口さえ残ってれば色々楽しめるもんなぁ。」 リリ「言わないでよ、そんな怖いこと」 ミル「あんたは余計な事は考えるな!」 下ネタに走るレベッカをげしっと蹴っ飛ばしてると、学園長が女子寮で待機案を提案した。 学「ミセス・スイションを男子生徒が部屋に連れ込むというのは、確かにあまり健全ではなかろうのう。 リリアーナもそれは望んではおらんじゃろう?女子寮で待つと良い。」 69「女子寮!?」 ロックはびっくりした。当然である。理由を説明するのも馬鹿馬鹿しい。 ロックはびっくりしている横で、リリアーナは「いえ私は・・・・・・」と一人ごにょごにょ言い訳をした。 学「ロックには申し訳ないが、ミセス・スイションが若い男を狙っている以上、 男子生徒が顔を出す場所には行ってほしくないのじゃ。 」 リリ「あ、そっちの方ですか」 学「通行許可証を出すから、ミセス・スイションが見えないように布を被せて女子寮で待機するのじゃ。 少しだけの我慢じゃ、ヴァンエレンとアナスタシア先生ならすぐに必要な量の血を集められるじゃろう。」 ロックは仕方ないやら恥ずかしいやらで複雑な顔をした。 友人のジミーあたりが毎回妄想しているが、 ロックは決して女子寮に勝手に忍び込んだりしたことはないのだ。今度はどんな噂を広げられるやら。 ミル(学園長のお墨付きなら、リリアーナもいる事だし白百合の連中もおとなしくしてるだろう。 それが万全…かな。 ) 学「では、すまんが席を外してくれ。ヨハネカイン博士と連絡をとるのでな。 ムー大陸とそこから来た友人達の今後の事は、また後日改めて連絡することにしよう。」 学園長はそういって皆に退室を促した。 ミル「あ。それじゃあたしは保健室に行って呪いを解いてきます。 みんな、レベッカやナナナの事をよろしくね」 そう言ってあたしは、当面の優先事項の性別転換の呪いを解くために、キャビネットから保健室に向かった。 リリアーナは部屋から出る際、ナナナに声をかけようとした。 今後の身のふり方をどうするのかを確認しようとしたのだ。 だが、そんな気配りが出来るだけの余裕は、学園長からの最後のテレパシーで吹き飛んでしまった。 学『マリアベルが闇の中を歩いた者であるとすれば、ヨハネカインは光の中を歩いた者じゃ。 ヨハネカインに闇の魔法使いの素質があったのかどうかは、わしもわからず終いじゃ。 ただ事実だけを言えば、彼が表の世界で魔法を使ったことは無く、 それでいてホワイト家の正式な後継者であり、数々の命を救ってきた名医であり、 さらに死を克服しようとしていたマリアベルと激しく対立しておったということじゃ。 」 学園長室から最後に退出しかけたリリアーナは、思わず歩みを止めた。 学園長の言葉は、リリアーナにとってはとても重要な情報だった。 だが内容が、リリアーナのイメージとあまりにかけ離れていて、どうにも頭がついてこなかったのだ。 ただ、ロクーとクリムゾンヘッドがあれほど慕った相手なのだ、ひとかどの人物であるのだろう。 そうでないと彼らが浮かばれない。 ヨハネカインが熱心に多層人格を研究したのも、マリアベルが使う“永遠の絆”を断ち切るためじゃ。 なぜなら、これもまた死を克服する能力。他人を殺すことで、それを自分の別人格として取り込み、 自分が生きている間ずっと生かし続ける能力じゃからのう。 クリムゾンヘッドは、間違いなく殺したのじゃろう。 ヨハネカイン・ホワイト、そしてクリムゾンヘッドを知る前の過去の自分自身をのう。』 リリ『それは・・・・・・・ロクーも、マリアベルの転生体候補だったという意味ですか? 彼の目が水晶の瞳で無かったら、選ばれなかったと? それとも、それとも・・・・・・まさか、永遠の絆を研究するヨハネカインの手で・・・・・・』 生前、クリムゾンヘッドはこうも語っていた。 「俺は、あの人のためなら、盗みもしたし、殺しもしたし、殺されることだって怖くなかった」と。 ――――ただ、ここで一つ指摘したい点がある。 それは、リリアーナは学園長の話をどこまで正しく理解できているか否か、だ。 情報を正しく理解しなければ、どれだけ足りない頭で考えても、正しい答えをみつけることなど出来はしない。 リリ『・・・・・・あ、連絡を取るのでしたよね。すみません、何だかいろいろ考えてしまって。 学園長、ありがとうございました。ひとまず失礼します』 リリアーナはぺこりと頭を下げると、慌ててロック達の後を追った。 7 保健室 7 女子寮への道 時折アナスタシアの善意?という妨害があったものの、皆の協力もあって大量の血液を確保することに成功した。 ヴ「目標達成!ただいま戻りました!」 ブツを蝙蝠に運ばせてじゃじゃーん!と勢いよく窓から参上した。 アナ「見事な連携プレーですぐに目標達成しちゃったぞー! んあー?ミルクたちどこに行ったんだ? どこかへ遊びに行っちゃったのか? お姉ちゃん達が働いてるときに遊びに行くなんてひどい奴らだなー!」 ヴァンエレンと一緒に学園長室に戻ったアナスタシアは、ミルクたちがいない事に腹を立てた。 学園長は、机の上に置いてある何かと話をしていた。 Yo「実は今仕事ですぐ近くまで来ていたんですよ。予想外に早く終わりましてね。 これからすぐに準備して行きますよ。ゲートを開けておいてください。」 学園長の机の上に置かれたゴブレットにエメラルド色の炎が燃えている。 その炎の向こうに見える男こそがヨハネカインである。 ヴァンエレンとアナスタシアは、 ちょうど学園長がヨハネカインと話している時に帰ってきてしまったのだ。 彼女達がこれほど早く帰ってくることは、学園長の想定外だった。 ヨハネカイン・ホワイトがこれほどまで早く来るのと同じように。 学「…わかった、そうしてくれ。」 学園長はそう言う他無かった。治療のためこちらに来るように頼んだのは学園長である。 仮にヨハネカインが、ヴァンエレンとアナスタシアの顔、 そしてミルクの名前を聞いて素早い来訪を決めたとしても、それを拒む材料は無い。 アナ「お、なんだか話し中みたいだなー。邪魔して悪かったぞ♪」 ちっとも悪そうに思っていない口調でアナスタシアはそう言った。 ヴ「学園長…。 誰もいないところへしゃべりかけるほどボケていましたか。 ごゆるりと…」 なにも見なかったことにして学園長室から立ち去ろうとしたヴァンエレン。 Yo「ところで…そちらの二人は初めて見る顔ですね。 私はヨハネカイン・ホワイト、医者です。どうぞよろしく。 よろしければ、お名前をお聞かせ願えますか?」 ヨハネカインの言葉は、人を安心させる医者らしい響きがあった。 ヴ「むむむ。 ボケていたわけではなかったのか。 私の名前はヴァンエレンと申します。 どうぞよろしく」 ヴァンエレンが机の上をよくみると発生している炎の先に男がいた。 学園長がボケていないことにほっとし、ヨハネカインを名乗る男に挨拶を入れる。 アナ「おー、いいぞいいぞ♪知らずば言って聞かせてやろー。 私はこの学園の教育実習生の、アナスタシア・ホーリーだ。 お前には学園の生徒がお世話になるみたいだからー、特別にアナスタシア様って呼ばせてやるぞ♪」 ニヤニヤ笑って半目で炎の中のヨハネカインを見ながら、アナスタシアはそう言った。 基本的に相手を敬う気持ちが欠けているアナスタシアからすれば、いつも通りの接し方だ。 ちなみにルズは頭数に入っていないようだ。 学「(ヨハネカインは本当にムー大陸での出来事を知らぬのじゃろうか? ミルクはキャビネットの中に入ったゆえ、今は保健室じゃろう。 アナスタシアに今それを言えば、ヨハネカインはすぐに保健室へと行くやもしれん。 じゃが、かわりにミセス・スイションのところへ行けと言うても、あまり良くない。 ヨハネカインに是非彼女を紹介してほしいと言われると厄介じゃ。 おそらくロックとリリアーナとレベッカが一緒じゃからのう。)」 学園長はそう考えて、ヴァンエレンとアナスタシアに振り返りながら言った。 学「はて?みんなどこへ行ってしもうたのじゃろうかのう?」 アナ「どうせ待ってる間暇だからって、学園祭の出店でも見物に行ったんだろー? まったく冷たい奴らだなー、お姉ちゃんぷんぷんだぞ。 まー、しょうがないから、出店巡りしながら探しに行ってやるか」 ぷうと頬を膨らませるアナスタシアの態度は、やっぱり学園長を敬おうという気持ちのないもので。 今は言わないだけで場合によっては、レベッカのように学園長をじーさん呼ばわりもするだろう。 自己紹介をするのも面倒なので、ルズは誤解を解かず猫のふりをすることにした。 ルス「にゃんにゃーんにゃーん」 ルズは、とことこ学園長室の中を歩き回り匂いをかぎ始めた。 ルス(ふむふむ、フリージア女王様達は部屋から出て行かれましたのね~ん。 わたくしに追いかけて欲しいだなんて、女王様ったら~ん。うふふふふ。 待っててくださいまし~ん。恋の狩人、ルズの出番なのですわ~!!) ルス「にゃーん!にゃーん!!にゃおにゃおーん(ハアト)」 学「ほれ。」 学園長はドアを開けた。 ルス「有難うございます学園長~! わたくしのフリージア女王様が、リリアーナの毒牙にかかっていませんか心配なのですわー。 ああ、我が愛しの女王様ー、どうか待っていてくださいましー!うふふふふふー!」 アナ「まったく、しょーがない猫だなー。 …おー、そーだヴァンエレン。お前、しばらく暇だろ? そーゆーわけでー、先生がサボってる連中探すのを手伝うように命じる! あの猫の面倒見ながら、キリキリがんばって探すよーに。以上♪」 ヴ「私は別に生徒じゃないから従う必要は…あー、わかった」 アナスタシアの命令を拒絶しようとするヴァンエレンだが、ぬいぐるみに書かれた文字を読んだ瞬間にまた厄介事かと思いながらも了承する。 アナ『見つけたら、今聞いたことをリリアーナ達に伝えろ』 学園長室を後にし、リリアーナを探すヴァンエレン。 レベッカが元の身体に戻れた頃と時を同じくして、学園長室。 ヨハネカインはアナスタシアとヴァンエレンを知り、満足した後、最後に学園長に言った。 Yo「それでは、私にまかせてください。場所は知っています。案内は不要ですよ。」 ゴブレットの炎に映っていたヨハネカインの像が消え、 学園長はすぐに、彼が学園の敷地内に入ったことを悟った。 学「(なるほど、あまりこちらに考える時間を与えたくないつもりなのじゃろう…)」 学園長は無言でキャビネットに向って歩いた。 案内は不要…それは彼がすぐに保健室へ向うことを意味している。 学「(レオ先生は確か今不在だったはず…まずいのう…)」 学園長は学園長室にいた。彼は保健室へとすぐに向うつもりだった。 しかし、できなかった。保健室へと続くキャビネットを彼が左手で開けようとした時、 左手が何か見えない手で掴まれたように空中で動かせなくなったのだ。 学園長はすぐに自分の影に視線を落とした。学園町の左手の影を、 キャビネットから伸びた別の手の影が掴んでいる。その手の影に、力が込められた。 学「ぬん!?」 学園長の左手が破壊された。老齢の魔法使いはすぐにキャビネットから距離をとる。 けたたましい笑い声と共に、学園長の手を破壊した犯人が現れた。 Yo『ロートル(つまらないじじぃ)め!すぐに自分の影を確認したということッ! それは俺の存在を知っていることの証明ッ! ケルビムの秘密を知っていることの証明だッッ!!』 それは立体化した影。屈強な男性の姿をした影だった。 ヘブンスマイル。学園長は既にその存在をリリアーナの記憶から知っている。 ヘブンスマイルは、相手の影を攻撃することで、本人にも同等のダメージを与えられるのだ。 学園長はまだ使える右手ですぐに部屋のカーテンを閉めた。 そうしなければ、ヘブンスマイルの追撃を受けるからだ。 確かに部屋のカーテンが閉められた事により、学園長の影が小さくなる。 Yo『それで俺の攻撃から身を守ったつもりかッッ!甘いなッ!まだッッ!!』 ヘブンスマイルは近くにあった椅子の影を掴むと、それを持ち上げた。 すると、現実の椅子も持ち上がる。椅子は非情にも、老齢の魔法使いに容赦なく投げつけられた。 学「ぐぬぅ!」 Yo『ロートル!俺はこの島から脱出するぞッ!俺の正体を貴様が知っているのだからなあッ! 理由を用意して俺をこの学園に誘い込んだことだけは褒めてやるが、まだまだだッッ!!』 時間は少し、ほんの少し巻き戻る。 まだ日の高い学園校舎。 長髪の若そうな男が壁と向かいあっている 何はともあれ一件落着。したのだろうか?いや、したのだろう。 ミシェルは寿命の来た講堂の蝋燭を取り替えながら満足気だ。 何せこれで趣味に精を思う存分出せるのだから。 本来一週間程費やす予定だった狩りをすぐに切り上げてしまった。 この作業をささっと終わらせて学長に一言断ってすぐに狩りの再開としけこみたいものだ。 そして今、ミシェルは学長室に急いで入ってきた所だ。 ミシ「殺るなら静かにおやりなさいな。ここはひとけも多いのだから」 はやり例の如く諭すような口調で登場しつつ、刺客を観察する。 あれだけ不穏な音がすれば何かあると思わない方が不自然だ。 そして即座に判別した。これは、アレだな。影だ、影。 ミシ「ピーターパンの影は本体に似て奔放ですが、影がないと困るピーターパンはどうしたかご存知ですか?」 というミシェルの言葉と同時に、ヘブンスマイルがどんどん萎んでいく。 なんて事はない。ピーターパンはただ妖精に影を自分に縫い付けさせただけだ。 今起こっている事も原理は同じ。不作法な影を無礼な本体に縫いつけさせただけである。 ムーでは妖精がいなさそうだったので使えなかったが、まさかそれがフィジルに居ないなどという事はない。 ヘブンスマイルに魔法、つまり人の魔法は効かないが、妖精はその限りではない。何故ならヘブンスマイルはそう出来てはいないから。 人の作るものとはそういうものだ。強固であればあるほどちょっとしたイレギュラーに呆気ないほどに脆い。 さて。と一息ついたと言わんばかりに学園長に喋りかける。 ミシ「老いましたな、学園長殿。 尤も、私は隆盛を誇ったアナタは知らないのですがね」 前半は大袈裟嘆いてみせる。 ミシェルからしたら、ちょっとした笑い話のつもりだ。 そしてこれが本題。 ミシ「仕事はまだ有りそうですね。これじゃとんだ興醒めだ ………いえ、興醒めなのは私のごく個人的な趣味が という意味ですのでお気にならさず」 とはいえ気分は害されたので不作法な闖入者は鮫か竜の餌にでもなればいい。 そんな気持ちでミシェルは保健室へ向かう。 あたしは学園長室にいたミシェル先生とぶつかりそうになった。 ミル「ミシェル先生!?学園長室にいたんですか? ヨハネカイン博士が学園に来られてるんですけど、学園長はおられますか?」 ミシ「学長は非常に多忙の身ですので今お会いになるのはどうでしょうね」 とやんわり学園長と会わすまいとしているが理由は嘘だ。 ………決して学園長が暇を持て余している。という訳はなく、事態の収集がつかなくなりそうな気がするのだ。 ミルクは恐らく負傷した学園長を見たら騒ぐだろう。そうなると面倒くさい。 ミシ「お客様がいらっしゃてるらしいですね」 何かイヤミの一つでも。と思ったが何も思いつかなかった。 ミル「あ…そうなんですか…」 この状況で非常に多忙となると、考えられる理由はただ一つ。ヨハネカイン博士対策だ。 となると、ここは会って邪魔するより、博士の足止めに回った方がいいな。 (24で〆)
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湘西学園学園長「伊勢 新十郎」 読み:しょうせいがくえんがくえんちょう「いせ しんじゅうろう」 カテゴリー:Chara/男性 作品:世界征服彼女 属性:無 ATK:2(+3) DEF:2(+3) [永続]自分の「護国皇機・咲上参式」は『先制攻撃』を得る。 Battle 〔【スタンド】から【レスト】にする〕ターン終了時まで、自分の「護国皇機・咲上参式」は攻撃力と耐久力が2上昇する。 くれぐれも問題を起こしたりすることのないよう、心がけましょう! illust:Navel NV-142 C 収録:ブースターパック 「OS:Navel 2.00」