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238 G-0822 ロック T ハピネスチャージプリキュア! かわルンルン! プリカード いっぱい コレクションブック(7月15日) 239 G-2102 ロック B 240 N-0202 探偵 T プリキュア なりきりスタジオ(7月18日) 241 N-218 アニマル B 242 G-4AA キュアフォーチュン C フォーチュンピアノ or キュアフォーチュンパーフェクトなりきりセット(7月19日) 243 G-004 キュアフォーチュン T 244 G-132 キュアフォーチュン B 245 G-4DD 氷川 いおな C キュアフォーチュン プリカードGETキャンペーン(7月19日) 246 G-0072 リゾート T 247 G-2152 リゾート B 248 G-4DB 氷川 いおな C プリカードコレクション8 キュアフォーチュンDX(7月19日) 249 G-037 サッカー T 250 G-165 サッカー B 251 G-4BA パインアラビアン C 252 G-011 パインアラビアン T 253 G-139 パインアラビアン B 254 G-4CA あんみつこまち C 255 G-012 あんみつこまち T 256 G-140 あんみつこまち B 257 G-0292 探検家 T 東京メトロスタンプラリー2014(7月19日~8月17日) 258 G-1572 探検家 B 259 B-1AA キュアラブリー C 一番くじ ハピネスチャージプリキュア! ~10しゅうねんきねんパーティー!~(7月26日) 260 B-083 パーティ T 261 B-211 パーティ B 262 B-2AA キュアプリンセス C 263 B-088 プリティ T 264 B-216 プリティ B 265 B-4AA キュアフォーチュン C 266 B-021 パティシエ T 267 B-149 パティシエ B 268 BNG-4AA キュアフォーチュン C 3DS ハピネスチャージプリキュア! かわルン☆コレクション(7月31日) 269 BNG-0182 アイドル T 270 BNG-1462 アイドル B 271 A-4AA キュアフォーチュン C ハピネスチャージプリキュア(アパレルオリジナルVer・プリカード付き)パジャマ(7月下旬) 272 A-004 キュアフォーチュン T 273 A-132 キュアフォーチュン B 274 G-080 浴衣 T ときめきカーニバル東京 入場者プレゼント(8月1日~8月24日) 275 G-208 浴衣 B 276 G-090 アニマル T たのしい幼稚園9月号ふろく(8月1日) 277 G-004 キュアフォーチュン T おともだち9月号ふろく(8月1日) 278 CD-1BA チェリーフラメンコ C カードダス プリカードコレクション プリキュアオールスターズセレクション2(8月上旬) 279 CD-005 チェリーフラメンコ T 280 CD-133 チェリーフラメンコ B 281 CD-2BA シャーベットバレエ C 282 CD-006 シャーベットバレエ T 283 CD-134 シャーベットバレエ B 284 CD-3AA キュアハニー C 285 CD-003 キュアハニー T 286 CD-131 キュアハニー B 287 CD-3BA ポップコーンチア C 288 CD-009 ポップコーンチア T 289 CD-137 ポップコーンチア B 290 CD-4AA キュアフォーチュン C 291 CD-004 キュアフォーチュン T 292 CD-132 キュアフォーチュン B 293 CD-509A キュアイーグレット C 294 CD-046 キュアイーグレット T 295 CD-174 キュアイーグレット B 296 CD-512A キュアミント C 297 CD-049 キュアミント T 298 CD-177 キュアミント B 299 CD-519A キュアパッション C 300 CD-056 キュアパッション T 301 CD-184 キュアパッション B 302 CD-521A キュアマリン C 303 CD-058 キュアマリン T 304 CD-186 キュアマリン B 305 CD-525A キュアリズム C 306 CD-062 キュアリズム T 307 CD-190 キュアリズム B 308 CD-530A キュアピース C 309 CD-067 キュアピース T 310 CD-195 キュアピース B 311 CD-533A キュアハート C 312 CD-070 キュアハート T 313 CD-198 キュアハート B 314 V-4AA キュアフォーチュン C ハピネスチャージプリキュア! プリカード&ショーバンド(8月上旬) 315 V-004 キュアフォーチュン T 316 V-132 キュアフォーチュン B 317 V-3DB 大森 ゆうこ C 318 V-024 レーサー T 319 V-152 レーサー B 320 C-051 キュアルージュ T データカードダス プリキュアオールスターズ ハピネスチャージ4だん(8月7日) 321 C-179 キュアルージュ B 322 C-052 ミルキィローズ T 323 C-180 ミルキィローズ B 324 C-061 キュアメロディ T 325 C-189 キュアメロディ B 326 C-064 キュアミューズ T 327 C-192 キュアミューズ B 328 C-060 キュアムーンライト T 329 C-188 キュアムーンライト B 330 C-066 キュアサニー T 331 C-194 キュアサニー B 332 C-087 リゾート T 333 C-216 リゾート B 334 C-081 マリン T 335 C-209 マリン B 336 C-079 ドレス(にんぎょふう) T 337 C-207 ドレス(にんぎょふう) B 338 B-4AA キュアフォーチュン C ハピネスチャージプリキュア!プリカード付ミニ缶バッグ(8月21日) 339 B-004 キュアフォーチュン T 340 B-132 キュアフォーチュン B 341 B-1EB 愛乃 めぐみ C 342 B-1482 探偵 B 343 Sun-012 あんみつこまち T ハピネスチャージプリキュア!プリカード付きウェットティッシュ(9月9日) 344 Sun-140 あんみつこまち B 345 Sun-033 バスガイド T 346 Sun-161 バスガイド B
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ヒックリカープ 種類:モンスター 種族:水妖族(すいようぞく) トルク:青青 能力: リアクション・Aライン(このカードはバーストされたとき、トルクに関係なくAラインにライブする) このカードがライブされて場に出たとき、目標の山札の一番上のカードを公開する。 POW:1500 illust:木下勇樹 収録パック等 第1弾 ID:060/110 レアリティ:U
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設定 12/07/20(金)19 48 38 ピリカード・ライオン 鉄の国出身で電磁メタルスーツを着て戦う青年 背中のバックパックで発電し超電磁パンチやキックを放つ 長身で青髪長髪でナンパなお調子者 超必殺はレールガン・イグゾースト 自分自身を光速で打ち出す体当たり
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名前:パリカー 所属:赤 召喚:2 神性:紅魔 速度:1 攻撃:6 防衛:6 効果 なし フレーバーテキスト 「流星の振る夜に彼女と出会い、情熱的な朝を迎えた男は数知れない」 「同時にそれが原因で信仰を捨てた者も数え切れない」 解説 赤版のシェイド。赤唯一の防御に使えるカード。 どいつもこいつも攻撃5で殴られるとすぐに破壊されて冥府に送られてしまうが、パリカーは防衛6なので生き残れる。 相性の悪い黄相手の際はかなり役に立つ壁役となってくれるだろう。 攻撃も6あるので攻撃にも使えるが、速度は1なのでその前に破壊されてしまうだろう。 攻撃6で同コストのユニットはいっぱいいるので、攻撃戦力として数えるより防衛戦力として考えよう。
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ZM-A05G リカール [部分編集] 新世紀の鼓動 UNIT U-Z8 黒 2-3-1 U 高機動 (戦闘フェイズ):《(0)》このカードの部隊が敵軍本国に戦闘ダメージを与えている場合、その戦闘ダメージの値と同じ枚数まで、敵軍ジャンクヤードにあるカードを、選んでゲームから取り除く。 地球 [*][1][3] ジャンク除去可能な高機動ユニット。 格闘力を持たないので他のユニットが必要になる。 [部分編集] 禁忌の胎動 UNIT U-Z78 黒 2-2-2 U 高機動 範囲兵器(2) 【チーム>〔イエロージャケット〕+1/+1/±0】 地球 [*][0][4] チーム持ちでリファインされた。 防御が上がり射撃が下がったが、下がった射撃はチーム効果で補うことが出来る。 [部分編集] 雷鳴の使徒 UNIT U-Z113 黒 2-2-2 C 高機動 範囲兵器(2) (戦闘フェイズ):《(1)》自軍セットカード1枚を指定する。その場合、敵軍ユニット1枚は、このターン、「範囲兵器」の効果において、防御力-Xされているとして扱う。Xの値は、指定したカードの合計国力の値と同じとする。 MA 専用「ファラ・グリフォン」 専用「メッチェ・ルーベンス」 地球 [*][1][3] コストと特殊効果を引き継ぎ、戦闘力は6弾に戻った。 範囲兵器と相性のいいテキストを持つ。参照するのはセットカードの合計国力なので多くて4程度だが、このカード以外のカードが持つ範囲兵器でも防御力をマイナスして扱える。
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前ページ次ページゼロのロリカード 「君が北花壇騎士七号だね?」 トリステインのとある酒場で、タバサはその人物と会う。例の如く任務の通達。 しかしガリアに召還されず、トリステインで任務を受けることなど今までに無かった。 人は普段と違う時、少なからず邪推してしまうもの。 それはタバサも例外ではなく、騎士になってからはより顕著であった。 疑心と考察を常とする。 情報の鵜呑みは己の危険に直結し、何事もまず疑ってかかる。 今までそうやってきたからこそ、こうして生き残ってこれたことに通じる。 いつ如何なる時も頭を回転させる、思考停止はそのまま死に繋がるのだ。 「初めまして、僕はウォルター。シャルロットもといタバサ。なるほど、髪色とかジョゼフの面影も・・・・・・」 他愛なく発したウォルターのその言葉に、タバサの心が氷のように冷え切る。 知らず憎悪と殺気の入り混じったオーラが滲み出した。 「っと、怖い怖い・・・・・・それじゃ早速任務の話をしよう」 不愉快を通り越して危害を加えかねない雰囲気を察するも、ウォルターは軽口を叩くように任務を言い渡す。 タバサは静かにゆっくりと、音を立てずに深呼吸する。 昂ぶった心を落ち着けていく。ここでこの男に、敵愾心を見せても意味は無い。 「ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールを知っているかい?君も通っているトリステイン学院にいるんだけど・・・・・・」 突如出された友人の名に、タバサの目が細まる。 不穏な空気を感じる。わざわざガリアではなく、こっちで任務を言い渡す理由。 ・・・・・・が、とりあえず最後まで聞いてみないと。という思いが、タバサを頷かせた。 「オーケィ、知ってるなら手間が省けて助かるよ。そのルイズの使い魔アーカードを排除・・・・・・は無理だから。 少しの間だけ、ルイズから引き離してくれるだけでいい。方法は君に任せるよ、無論長いに越したことはない」 「・・・・・・何故?」 普段なら任務内容について、その裏の意図を読むことこそあれ、わざわざ質問することは無い。 しかし今回の任務は友人に・・・・・・自分にとっても大切なことに関わる。 危害が加わるようであれば、騎士の位と見せかけの忠誠を捨てることすら辞さない覚悟である。 「それは君が知る必要の無いこと。でもまぁ教えてあげるよ。ルイズは伝説の系統、『虚無』の担い手なんだ。 それでジョゼフが『虚無』同士を戦わせたいと言っていてね、その為にルイズを攫う時間が欲しい。 その時にアーカードが傍にいると、何かと厄介極まり無いから、足止めをして欲しい・・・・・・というわけ」 それを聞いて、タバサは一度だけ自問する。 否、考えるまでもない。こんな任務は――――――。 と、タバサの拒否の回答を知ってか知らずか。 ウォルターは出鼻を挫く、これ以上ない絶妙なタイミングで口を開いた。 ・・・・・・聞いてもいない、この任務の成功報酬の事を。 「この任務を終えた暁には、君の母親の治療薬を渡すそうだよ」 タバサの眼鏡の奥の、青く透き通った瞳が見開かれる。 復讐を終えたら・・・・・・残りの生涯全てを費やしてでも、探そうと思っていた治療薬。 水魔法の毒に侵された母を治せる・・・・・・?優しかった母が帰ってくる・・・・・・? 「それじゃよろしく」 ウォルターはタバサの表情を見て取ると、半眼で笑みを浮かべる。 詳細が書かれた任務状を置くと、さっさと酒場から出て行ってしまった。 タバサの答えを・・・・・・待たずに。 ――――――タバサはその場で呆然と考えるしかなかった。 油断させる為に、今は任務を受けたフリをして、ルイズとアーカードにその事を伝える。 それを終えたら早急に母を保護して、一旦身を隠して機を窺い待つ・・・・・・そう考えていた。 シュヴァリエでは無くなり、北花壇騎士もお役御免。ガリアとは完全に決別する事になるだろう。 当然復讐の完遂は多少遠回りになるし、難しくもなるだろう・・・・・・それでも問題は無かった。 友を裏切り敵に売るくらいなら、その程度の苦難は覚悟できる。 しかし――――――。 治療薬・・・・・・今までやれる限りの手を尽くしたが、どうしようもなかった。 手掛かり一つ無く、全く以てお手上げ状態であった。 メイジが作り得るそれとは似て非なる、心を狂わせる水の病。 何か特殊な調合法、例えば先住などで作られた毒だったら・・・・・・? だけど今なら・・・・・・手を伸ばせば、念願の治療薬に手が届く。 もしこの機会を逃したら、二度と手に入らないかも知れない。 ジョセフが飲ませた毒。本来なら自分が飲む筈だった毒。私を庇って母が飲んだ毒。 もし今ここで、ガリアとの関係を断ってしまえば・・・・・・二度とこんなチャンスは・・・・・・。 ジョゼフ、あの男は卑怯で愚劣だが・・・・・・嘘はつかない。 私の代わりに毒を飲んだ母との約束を守っているからこそ、私は今こうして生きている。 あの男は狂っているからこそ、誰よりも正直でもあるのだ。 いや・・・・・・そもそも、私達に興味が無いのだ。 だから生殺与奪を握っていても放置している。その気になれば好きに出来るものを。 そう、任務内容から考えてもわかる。その報酬から考えてもわかる。 今のあの男は興味は『虚無』なのだ。 もし私が任務をこなし、母を治し、以降逆らうことなく、母と静かに暮らす。 それならばあの男の興味が向くことはない。 人が歩いている時、路傍の小石に目が向くだろうか? 進行方向に転がっていれば、もしかしたら蹴ることもあるだろう。 しかし道の脇で他の石と紛れていたなら、わざわざ意を向けられることは無い。 今あの男は有象無象の小石ではなく、『虚無』と言う光る原石を集めようとしているから尚更である。 ――――――この任務の先には、母との慎ましく平和な生活が待っている。 父はいないけれど、あの懐かしき日々の一端が・・・・・・戻るかも知れないのだ。 タバサの脳裏に一人の女性の顔が浮かぶ。 『タバサ』・・・・・・いや、『シャルロット』に狩りと復讐を教えてくれた人。 化物に家族を殺され、その化物への復讐にその身を捧げた、強き女性。 今の『私』があるのは、全て彼女のおかげ。自分の命も、今の生き方も、心の在り方も。 今はその亡き彼女に聞きたかった。 自分は一体どうすればいいのか聞きたかった。 それほどまでに追い詰められる選択肢。 かつては長かった髪と共に、とっくに切って捨てた筈の、少女の弱き部分が浮き上がる。 タバサの瞳が潤む、答えの出ない二者択一に。 (ねぇジル・・・・・・あなたならどうする?両親が殺されて、仇のキメラドラゴンがのうのうと生きていたとしても) タバサ自分の手の平を見つめる。 震える小さなその手は、酷く儚く見えた。 日に晒されて溶ける淡雪のように。 (妹が・・・・・・両親が死んでいても、あなたの大切だった妹が生きていたのなら・・・・・・) 震える手の平を、グッと握る。 ギュッと目を閉じると、溜まっていた涙粒が頬を伝った。 (あなたは・・・・・・違う・・生き方を・・・選んでいたのかな・・・・・・) † (さって・・・・・・どう、転ぶものか) あの様子だと、確率としては半々と言ったところか。 (まぁこっちには"アレ"があるし、分断されなくてもその時はその時だ) 攻撃力、速度、範囲、耐久力、どれも一級品。 アーカードを相手にしても申し分ない、強力な兵器。 そこに己の戦力も加われば、強引に掻っ攫うのもそう難しい事じゃない。 事実、――――――相手で成功した。 ――――――と違って、トリステイン国内の学院で暴れるわけだから、帰路に少し不安要素があるくらい。 (まっ、なんとかなるだろう) 楽観的にウォルターは考える。 アーカードと本当の意味で闘える日は、そう遠くないとほくそ笑んだ。 ◇ 「いい月夜だ、こういう日は血が滾る。・・・・・・闘争するに相応しい、おあつらえ向きの夜だ」 タバサに呼び出されたアーカードは、双月を眺めながら、そう口にした。 タバサは感情の窺いづらい瞳で、アーカードから視線を捉えて離さない。 「ピリピリしているな」 アーカードはわざわざ口に出した。 少し組手をしたいとか、そういった雰囲気ではないことを・・・・・・察したからである。 明らかに殺意が入り混じった闘気。 アーカードは不死身だから、試合とはいえ気兼ねなく殺せる。といった殺意ではない。 相手の存在を否定する殺意。相手を生かしておかないという殺意である。 故にアーカードはタバサの真意を測るべく訊ねる。 「・・・・・・何があった?」 まだ人であった頃の・・・・・・幼少期の自分に似ているタバサ。 何か協力出来る事があれば、力になってやるのも吝かではない。 悩みがあるのなら相談に乗ってやりたい、という気持ちに偽りは無い。 されどタバサは長杖を構える。 いよいよ以てはっきりとわかる形で、殺気をぶつけてきた。 鬼気迫る表情で、睨みつけてくる。 (果し合いか・・・・・・) 青き瞳に映る決意の色。全身から立ち昇る覚悟の形。 「これは任務。私は貴方を足止めする。その間に・・・・・・ルイズが、貴方の主人が攫われる」 タバサは己に下された任務の説明した。 ――――――タバサの出した答え。 今まで互いに積み上げたものを崩すのだ。その信頼を裏切るのだ。 だからこそ、せめて偽らず、真正面から向かい合う。 それが相手と、己の心とに折り合いをつけられる、最大限の譲歩。 (ふ~む・・・・・・) アーカードはタバサの瞳を覗き込む。エロ光線をかけるわけではない。 最初にルイズと出会った時の様に、相手の心の一端に触れ推し量るように見つめる。 「なにか・・・・・・引けぬ理由があるのだな」 そう言うと、アーカードはデルフリンガーをスラっと抜き放つ。 (まっ・・・・・・ルイズはもうガキではない。多少の苦難は自力で何とかするだろう) タバサとアーカードは互いに動かない。 アーカードは不動にして一切の隙がなく、タバサは攻めあぐねていた。 このまま動かなければ、足止めの任は容易く達成されるだろうか・・・・・・などと考える。 否、そんな甘いものではない。いつまでアーカードが動かずにいるかもわからない。 向こうに攻められ、そのペースに巻き込まれれば敗北は必至。 根源的に身体能力が桁違いな上に、加えて不死身なのだ。 本来ならばすぐにでも攻めなくてはならない。 苛烈に攻め立て、相手に手を打たせない事で初めて、唯一勝つ見込みが出てくる。 心臓を貫き、再生している間もひたすら攻め続ける。 精神力の尽きるまで、魔法を叩き込み続ける。 肉体も魔法も自分より遥かに上回っていた、ミノタウロスのラルカスにも勝てたのだ。 勝ち目はゼロではない。死中に活有り、そうやって幾度も死線を越えてきた。 アーカードの放つプレッシャーを耐え、タバサは詠唱を始める。 静かに・・・・・・唇の動きを見せず・・・・・・悟られぬように、紡ぐ。 タバサの戦闘スタイルが生み出した、タバサ特有の詠唱方法。 それでもアーカードは微妙に気付いていたようだった。 が、その上で待っていてくれるならば構わない。 間合いに隙がなくとも、アーカードの心には余裕がある。 その余裕こそが、己が付け入る事が可能な隙となる。 わざわざ晒してくれるというのなら、それを利用しない手はない。 『アイス・ストーム』。 氷の粒が入り混じった旋風が、一瞬にしてアーカードを包み込んだ。 視界が閉ざされるが、「何のことは無い」とデルフリンガーで吸収する。 (・・・・・・前は、この後に波状攻撃を喰らって死んだのだったな) アーカードはラグドリアン湖畔での戦いを思い出す。 だが今はキュルケはいない、得意のコンビネーションを発揮することは無理である。 (次に放たれる魔法は・・・・・・) 『ウィンディ・アイシクル』か、それとも『ジャベリン』か。 やはり以前のように、逃げ場を与えない無数の氷の矢か。 受け攻めをいくつか予想する。 と、その刹那だった。 一本のジャベリンが氷嵐の壁を無視するように貫通してきて、アーカードを襲う。 尤も戦術の一つとして、その程度の攻撃は予想を大きく越えるものではなかった。 難なくデルフリンガーで薙ぎ、弾き、切断し、砕いた。 しかしそれだけにとどまらなかった。氷嵐に混じって、伸びる一本の杖。 『ブレイド』と併せた鋭い刃の属性を持った杖の先端が、そこにあった。 (ッッ・・・・・・!?) それは既にデルフリンガーを振り薙いだ、無防備なアーカードの体を容赦無く貫く。 タバサはジャベリンを放ち、氷槍の真後ろから続くように走っていた。 自分が放ったアイス・ストームに刻まれながら、それでも尚、前へ前へと進んだ。 そしてジャベリンを薙ぎ払った瞬間の、その刹那のタイミングを狙いアーカードの虚を突いた。 アーカードがその場から動かないと確信した上で、狙い違わず心臓目掛けて杖を刺し込んだ。 ほんの少しでも、早ければジャベリンごと杖は薙ぎ払われ、遅ければ返す刀で両断されていただろう。 最初から無傷で倒そうなんて、甘いことは考えていない。 いや・・・・・・アーカードの攻撃を喰らえば、己の肉体なんて簡単に肉塊に変わってしまう。 だからこそ、肌を切り刻まれるくらいで済むなら安いものだった。 肉を貫いた感触がタバサの手に伝わる。・・・・・・後は、再生する度に殺し続けるだけ。 念の為に貫いた箇所から切り上げて、上半身を真っ二つにしようとした。 その分僅かでも、再生する時間が増えればそれに越したことはないと。 ・・・・・・しかし、杖はピクリとも動かなかった。 氷嵐が消えて、姿が確認出来た時、その理由が判明した。 杖はアーカードの心臓ではなく、左の肩口を貫いていた。完全に虚を突いた筈だった。 が、それでも尚アーカードは極限の反応速度で心臓を避けていた。 右手でブレイドのかかった杖を掴み、押さえ込んでいた。 タバサと目が合ったアーカードはギラッと笑う。 「惜しかったな。だが生憎と今の私は、殺されて命を消費する愚をしないと・・・・・・決めていてな」 アルビオンでの戦が終わった後に、考えた末に出した、アーカードの一つの決意。 無論、タバサにはそれを窺い知る事は出来ない。 それよりも絶対に決めねばならなかった一手を防がれた事に、ショックを隠し切れないでいた。 アーカードは体から強引に杖を引き抜くと同時に、タバサを押し出すように吹っ飛ばす。 吸血鬼の力に抗える筈もなく、タバサは無様に地面を転がる。 マズいと体勢を整えたところで、自分の手に杖が握られていない事に気付く。 杖はアーカードの手にあった。 それもそうだ、吸血鬼の握力に勝てるわけがない。 そして杖を持たない自分が、アーカードと対峙すること。それが意味するのは"死"のみである。 杖の無い状態で打てる手は一つもない。魔法だけが、小柄な少女が唯一対抗出来る要素。 しかし次にアーカードが取った行動に、タバサは己が目を疑った。 自分に・・・・・・杖を、投げて、よこしたのだった。 綺麗な放物線を描き、杖は寸分違わずタバサの手に納まろうと落ちてくる。 わけもわからないまま、タバサは反射的に杖を掴む。 まだ闘えると感じたタバサは、すぐさま思考を切り替え、攻撃に転じようとアーカードを睨む。 ――――――が、いなかった。アーカードが立っていた筈の場所には何も無い。 タバサが睨みつけたのは虚空のみ。 呆気に取られているのも束の間、背後に悪寒を感じてタバサは振り返った。 ――――――甘かった。 杖を放り投げたのは罠だったのだ。 一瞬気を取られたその隙に、アーカードは移動していた。 杖が無ければ、自分がアーカードに勝つ術はない。 アーカードからすれば、別に杖を渡さなくとも、簡単に縊り殺せる筈。 そうだ。それでも杖を渡した理由とは――――――要するに、チャンスをくれたのだ。 杖を投げられても冷静に。アーカードから視線を逸らさず。 その上で杖を掴み、すぐに魔法を詠唱して放っていれば間に合っていただろう。 タバサは死を覚悟する。最早詠唱は間に合わない。 月の光で煌めく、デルフリンガーの刃を走らせるだけで自分は造作もなく死ぬ。 だが・・・・・・それも仕方ない。いや・・・・・・これは報いだ。 友を裏切った絶対応報。 タバサは目を瞑る。 攻撃に対して反射的に目を閉じたわけではない。 アーカードならば、安らかに逝かせてくれると、そう思ったから目を閉じた。 タバサの小さな体が衝撃で浮いた。そのまま、またも地面に転がる。 しかし・・・・・・死んではいない。自分は死んではいなかった。 その代わりに、右頬がジンジンして、凄く熱かった。 飛んできたのは無慈悲な白刃ではなく、平手だった。 アーカードはデルフリンガーではなく、空いた右手の甲でタバサの右頬を打ったのだった。 相当な手加減してくれたのだろうが、そこはやはり吸血鬼の一撃。 頬が痛むに止まらず、頭がグラグラする。捻られた首がズキズキする。 地面を転がる時に受身も取れなかったので、呼吸もきつく、内臓に痛みを感じる。 意識を繋ぎ止めておくのも、やっとなくらいな状態。 それでも、次にアーカードが発した言葉はよく耳に通った。 「死を覚悟するな、受け入れるな。タバサ、お前には何を置いても果たすべき目的があった筈だ」 それ以上は何も言わない。それだけをアーカードは言った。 そしてアーカードは、タバサを無視して歩き出す。 (ほんに我ながら丸くなったものだ・・・・・・) 鉄火を以て闘争を始める者に、人間も非人間もない。 タバサはアーカードを、殺し、打ち倒し、朽ち果てさせる為にきた。 当然、殺され、打ち倒され、朽ち果てさせられる覚悟もあった。 それが全て。それが闘争の契約。 それでもアーカードは殺さなかった。 気まぐれではなく、余興でもなく、酔狂でもなく、一時の戯れでもなく。 そのどれとも違う。情をもって生かした。咎めずに許した。 こっちの世界に来る前の自分からすれば、到底考えられない心境の変化だった。 タバサは思う、ああ・・・・・・やはり敵わない。 必死に押し殺し、隠していたのに・・・・・・全てお見通しなのかな。 タバサは地面に杖を立てて、必死に立ち上がりアーカードに続いて歩く。 闘う前から決めていた事。――――――私の出した答え。 これまで互いに積み上げたものを崩す。その信頼を裏切る。 故に、偽らず、真正面から向かい合う。 そして――――――私が負けて・・・・・・もしその上で生きていたのなら。 こんな醜い私を許してくれたのならば。 私は今ある全てを捨て、そして・・・・・・その全て含めた全てを手に入れる。 例えその道程がどれほどつらかろうとも――――――。 ――――――決然たる意志で、諦めを拒絶し、人道を踏破してみせると。 前ページ次ページゼロのロリカード
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前ページ次ページゼロのロリカード トリステイン・ゲルマニア連合軍は、驚くべきスピードでシティオブサウスゴータを制圧した。 勢いも士気も十分な上に、ルイズの虚無魔法『イリュージョン』の効果も相まって、被害も軽微。 しかしこのまま進撃を続けるかと思いきや、約二週間の足止めを食うこととなる。 理由の一つ目が、アルビオン軍がシティオブサウスゴータの備蓄食料を奪ったこと。 当然サウスゴータの人々を無視するわけにはいかず、軍の兵糧を分けることになる。 よって、早急な補給を必要とした。 理由の二つ目が、アルビオン軍側から降臨祭の期間と前一週間に限る休戦の申し出である。 補給の為の時間と慣例からこれを受け、降臨祭が終わるまでの約二週間を休戦することになったのである。 亜人相手に大暴れしたアーカードであったが、未だに血が滾っているようで、戦争が再開されるのを今か今かと待っている。 テファの使い魔、アンデルセン神父と会ってから、少しだけ纏う空気が変わった。 戦闘戦斗を望む悪鬼の様相を呈しているように見える。 と言っても、今は椅子に座って寝息を立てていた。 「何か」を感じて寝ているのか、・・・・・・闘いのにおいか何かを。 ルイズはそーっと顔を覗き込む。こうして見ると、見た目相応で可愛いものだ。 本当は男でも、今は自分よりも年下の少女がスヤスヤとお昼寝をしているような印象。 すると、ふっとアーカードの口の端が上がり、白い牙が見えた。 「あ、笑った」 寝顔は可愛いかなとも思ったが、前言撤回。やっぱりちょっと邪悪さが出ている。 (まるで明日何して遊ぼうか考えて、眠る子供・・・みたい・・・・・・) 二週間後が待ちきれず、今から寝てチャージしておくような、そんな感じ。 笑ったということは、夢でも見ているのだろうか。 (どんな夢を見てるんだろう・・・・・・) ふふっと笑って外へ出て行くルイズを尻目に、アーカードはうなされ始めた。 ◇ 「ロリカード、起きなさい。ロリカードや」 誰かに呼ばれた気がして、アーカードは目を開ける。 「お久し振りウィリス」 言葉では形容し難い光景が目の前に広がっていた。 「また会いましたね、ジャッカルの精ですウィリス」 アーカードは咄嗟に銃を撃とうとしたが、生憎と手元にない。 「無駄ウィリス。今お前は私を持ってないウィリス」 「・・・・・・」 アーカードは無言で歩き出す。どつく為に。 「あっちょっと待って、それは反則ウィリス」 そのことにいち早く気付き、アーカードに静止を求めるが当然聞くはずもない。 アーカードの右ストレートが躊躇無く顔面に炸裂し、ジャッカルの精は吹き飛ぶ。 「あぁ・・・・・・ハァ・・ハァ・・・ょぅι゙ょの鉄拳ハァハァ・・・もっとご褒美! ・・・・・・じゃなかった、やめるウィリス。ロリカード」 悶えるジャッカルの精を、半眼で見つめながらアーカードは止まる。 「ロリ・・・・・・カード?」 「ロリっ娘+アーカードでロリカードウィリス」 アーカードは腕を組む。前にも見た夢の続き・・・・・・か? 「おっと、無駄話はやめて本題に入るウィリス。お前は近い内、私と会うことになるウィリス」 「・・・・・・生憎と、弾がない。貴様を使う日は二度と来んだろう」 「大丈夫ウィリス。それもいずれわかるウィリス、もうすぐおまえは私に会いにくるのだウィリス」 アーカードは嘆息をつく。まともに相手をしてもしょうがない。 「今日はそれを伝えにきただけウィリス。必ず迎えに来るのだウィリス」 「・・・・・・」 「あの眼鏡神父を相手にする為にも、私が絶対に確定的に間違いなく必要不可欠ウィリス」 「・・・・・・」 「ハァ・・ハァ・・・ょぅι゙ょの冷たい視線ハァハァ・・・・・・放置プレイも乙でウィリス・・・・・・」 「あ゛~・・・・・・」 アーカードは溜息を吐く。 今の少女姿だと割かしフリーダムで、何にでも対応出来ると思っていた。 ・・・・・・が、例外もあるということを認識させられた。 「ふぅ・・・・・・。それじゃ、失礼するでウィリス」 ジャッカルの精は親指を立て、ウインクしつつ爽やかな笑顔を浮かべた。 「I ll be back!!!」 ――――――そしてアーカードは目を覚ました。 「うわ!?びっくりした。いきなり目を開けないでよ」 アーカードは目を見開いたまま、呆けている。 「何か悪い夢でも見たの?アーカード」 ルイズの問いに、暫く間を置いてから答える。 「いや、なんでもない」 ルイズは首を傾げながら、自分を見ている。 アーカードは「フン」と一息、立ち上がる。 「・・・・・・全く、一体なんだというのだ」 ◇ 「あ゛~さむ・・・・・・、まだ着かないの?」 「・・・・・・もう着いたよ」 シティオブサウスゴータから約30リーグほどの地点。 白に染まる山の中を、二人の人物が歩いていた。 二人ともフードを目深に被り、顔に吹きかかる冷たい風を凌いでいる。 その内の一人は『土くれ』のフーケもとい、マチルダ・オブ・サウスゴータ。 かつてこの一帯の領地を支配していた貴族であり、王室に逆らった所為で没落した。 「ここが?」 「あぁ、この水源がシティオブサウスゴータのおよそ1/3を占めている筈さ」 「オッケィ、ごくろうさま」 もう一人のその男はフードを脱いで、しゃがんで目の前の清水を覗き込む。 「へぇ。いけすかない野郎かと思ってたら、案外可愛い顔してるじゃないか」 やや中性的で整った顔立ち。 全体的には少年のような雰囲気だが、大人のような精悍さも同時に併せ持っていた。 シェフィールドと名乗る、その青年の額には古代のルーンが刻み込まれている。 そしてその佇まいは、時に自分よりも年上なのでは?と、感じさせるものがあった。 「生憎だけど、僕は趣味じゃない」 シェフィールドの歯に衣着せぬ物言いに、フーケは青筋を立てるものの、ガキ相手に熱くなってはいけないと平静を装う。 「わたしだってアンタはタイプじゃないさ」 シェフィールドは右手を水源に向かって突き出す。その指に嵌まっているのは指輪。 「それは確か、クロムウェルの・・・・・・」 「アンドバリの指輪。先住の水の力が凝縮されて出来た結晶さ」 そう言うとシェフィールドの額のルーンが輝き、指輪の先についた結晶から一滴、二滴と、水の力が広がる。 「この強力な"水"の力は、身体の組成はおろか心すら容易に操る。 この水を飲んだ者はさしずめマリオネット。生きた傀儡として動くのさ」 フーケは「ふ~ん」と興味を示さない風で言う。 事を終えてシェフィールドは立ち上がり、フードを被る。 「これで戦局は引っくり返る」 「・・・・・・あちらさんには虚無があるけど?」 タルブでの戦でトリステインに勝利をもたらした奇跡の光。 ロサイス上陸の際にも、サウスゴータ攻略の時も、幻影で以って多大な功績をあげている。 虚無があったからこそ、トリステイン・ゲルマニア連合軍は、侵攻作戦を成功させることが出来たと言っても過言ではない。 「虚無か、確かに懸念すべき事項だ。けれど最早そんなものじゃ止められない流れになるさ」 「はぁ・・・・・・」と、フーケはいまいち納得のいっていない声を出す。 (エクスプロージョンは燃費が悪い、ってジョゼフが言ってたし・・・・・・) 万に及ぶ兵を止めるエクスプロージョンはまず放てないと言っていい。 タルブで撃っているならば、尚の事である。 そして・・・・・・幻影じゃマリオネットは止まらない。 「まったく、新しい主人は人使いが荒い」 シェフィールドは、帰り路をゆくフーケには聞こえない声で呟く。 「・・・・・・まっアーサーに比べればまだマシ、かな」 「何か言った?」 「い~や、なんにも」 フーケはやや怪訝な顔をしていたが、すぐに顔を前に戻す。 青年は空を仰ぎながら、白く吐き出される息を見つめた。 ◇ 降臨祭が明けるまであと一日。アーカードは棺桶の上で、銃を分解して点検していた。 ドラムマガジンの付いた、トンプソンM1短機関銃。 白銀に輝く銃身の、.454カスール改造銃。 そして光すら飲み込むように深く黒光りする、『破壊の杖』もとい、『対化物戦闘用13mm拳銃ジャッカル』。 何故ジャッカルがここにあるのかと言うと、当然持ってきたからに他ならない。 何故取ってきたのかと言うと、――――――少し前へと遡る。 "ガンダールヴの槍"として送られてきた物の中に、弾丸があった。 カスール改造銃に使う為の13mm炸裂徹鋼弾。ジャッカルに使う為の専用弾。 そのそれぞれの弾倉を、「ロマリアに戻って取ってきた」とシュレディンガーが持ってきたのだ。 シュレディンガーはアーカードにマガジンを渡すと、すぐに去っていき、その真意はわからない。 ジャッカルはアンデルセンを殺し切るという、カスール改造銃に輪をかけて凶悪な代物。 件のアンデルセン神父がこちらにいるということもあり、「折角だし」ということでありがたく頂くことにした。 その時、アーカードがなにやら苦い顔をしていたような気もしたが・・・・・・。 二週間もの間、とてもすごく暇であるので、棺桶もついでに持ってきて寝よう。 と、いうこともあり、一度アーカードは学院にまで戻って、またやってきた。というわけである。 元々の持ち主であるという事と、アーカードのこれまでの功績相まって、引き渡しはあっさりと終わったそうな。 そして今現在、戦争がもうすぐ再開されるので、点検をしているということに相成る。 この二週間の休戦期間。自分はとりあえず鍛錬だけは欠かさず、またアーカードは惰眠を貪っていた。 しかしそれでも、自ずと話す機会は多かった。 記憶が戻ったと言うアーカードから、前の世界のことを聞いた。 アーカードの、もう一人の主人。インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシングのこと。 アーカードの眷族、吸血鬼セラス・ヴィクトリアのこと。そして王立国境騎士団『HELLSING』のこと。 アンデルセン神父との関係に、イスカリオテ。 シュレディンガーや大尉のことや、ミレニアムという組織のこと。 さらに裏切った執事のこと等々、様々なことを聞いた。 その全てを聞いた上で、聞いた。 「元の世界に帰りたくはないか?」と。 実際に帰る帰らないは別として、アーカードの本音が聞きたかった。 アーカードが過去の話をしている時、特にインテグラとセラスと言う人の話をしていた時。 どことなく嬉しそうに喋っていたアーカードの表情を、ルイズは見逃さなかった。 当然アーカードが帰ってしまえば、寂しい。 でも帰りたいと願っているなら、帰してあげたい。素直にそう思う。 アーカードを召喚してこれまで、思い出したくないことも多々あるが、相応に揉まれた。 自分は・・・・・・ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールは、心身共に強くなった。 アーカードに依存しなくても、アーカードに頼らなくても、きっと頑張れると思う。 なによりも、こちらが勝手にアーカードを召喚したのにも拘らず。 見返りも求めず、自分の使い魔になってくれたアーカード。 いつだって自分の力になってくれたアーカード。何度も助けてくれたアーカード。 そんなアーカードの為に、何かしてあげたい。アーカードの望むことを叶えてあげたい。 それがルイズの、偽らざる気持ちだった。だからこそ、聞いた。 ◆ 「確かに帰りたくないと言えば、嘘になる。あれでインテグラは寂しがりやだからな。 もしかしたら、セラス共々私の帰りを今でも待ち続けているかもしれない」 「そっか。それなら協力するわ。私も一緒に帰る方法を探してあげる」 ルイズは穏やかな笑顔を浮かべながら、そう言った。 アーカードの為に尽くしてあげたい。そんな気持ちが、素直に表情に出ていた。 アーカードはそんなルイズの言葉と、真っ直ぐ己を見つめる鳶色の瞳に、少しばかり驚いた顔を見せる。 その後に、ルイズのように笑みを浮かべて言った。 ルイズの想いが、目と目を通じて伝わる。 「いや、それには及ばん。インテグラは大事だ、だがルイズ。お前も大事だ。故にどちらかを贔屓することはない」 「でも、会いたいでしょ?」 ルイズは眉を八の字にして、アーカードを見つめる。 主人に慮られて心配されるなんて、とアーカードは笑った。 「フッ、主がそこまで言うのであれば、そうだな・・・・・・後30年か40年くらいここにいて、それから帰るとしようか。 なに、インテグラならそれくらい待っていてくれるだろう。こっちで30年、向こうで30年。半々に分けるとしようか。 ルイズもインテグラも私の愛しいあるじ、だからな。気長に帰る方法は探せばよい。 尤もそうなると、ルイズの死を看取ってやれんが・・・・・・の」 冗談めかして言うアーカードに、ルイズはつられて、二人合わせるように笑う。 「構わないわよ。私だけしわくちゃのおばあちゃんになっちゃって。 でもアーカードは姿が変わらず傍にいられたんじゃあ、なんか嫉妬しちゃいそうだし」 「年老いても変わらないものがある。いや、年老いてこそ美しくなるものがある。 それが在り続けるのであれば、老いて外見が変わったとしても・・・・・・美しいままさ」 ルイズは肩を竦めてアーカードと微笑み合う。 もう言葉はいらない。心だけで通じる。そんな絆を、ルイズは感じた。 ◆ そう。あの時、ようやくアーカードとの間に真の絆を確認出来た。 本当の意味での主従を感じ入ることができた。 互いが互いを信頼するパートナーになれた。 そう、思える。 アーカードは銃の点検を終えると、左前腕に十字を描くように銃身を置き、サイトを覗き込む。 まずはジャッカル。・・・・・・何も言うまい。夢の事も、今手元にある事実も、何もかも。 次いでカスール、トンプソンと見た後、「よし」と頷き銃をしまう――――――その時だった。 銃声が聞こえた。 当然アーカードが撃ったものではなく、もっと遠くから聞こえたきたもの。 それも一発や二発ではない。何発もの音が聞こえた。 「今の音は・・・・・・?」 「発砲音だな、十中八九。何か起こったのかもな」 ルイズは弾かれたように立ち上がる。 アーカードもそれに応じるかのように、ゆっくりと立ち上がった。 不測の事態が起こったのかもしれない。 降臨祭最終日であるが、油断は出来ない。 ふとアーカードを見ると、ギラついた牙が口から覗いている。 紅い瞳もつり上がり、闘争の愉悦を感じる・・・・・・これ以上ない笑みが、そこに浮かんでいた。 ◇ トリステイン・ゲルマニア連合軍は、敗走の最中にあった。 突如として軍の内部に反乱が起き、混乱の中でロサイスまで退却する事となったのである。 三万にも及ぶ離反者は、アルビオン軍と合流して七万の大軍勢となって進撃してきている。 士気も兵力も大きく下がった連合軍に、膨れ上がったアルビオン軍を相手にする力はない。 指揮系統も大いに乱れ、崩れ、軍としての機能は既に果たせない。 兵士たちは皆、蜘蛛の子を散らすようにして、アルビオン大陸から逃れようとしていた。 敗走する連合軍が集結しつつあるロサイスでは、半日の交渉の末にようやく撤退の許可が本国から降りた。 やっとのことで兵達が乗船し始めるも、まだまだ時間は掛かる。 退却が完了する前に、アルビオン軍がロサイスへと到着し、攻撃を開始するのは明白。 全軍が無事に撤退し終える為には約一日、敵軍の足止めが必要であった。 そんな事が可能な手段は――――――、一つしかない。 「・・・・・・殿を、任されたわ」 司令部から戻ってきたルイズは、その命令を自身で再確認するかのように・・・・・・そう言った。 両目を瞑り、浮かない色をその表情に見せている。 「アルビオンの退き口・・・・・・か」 アーカードは煙草を吹かしながら呟く。情報が錯綜していて実態が掴めない。 サウスゴータでは退却の命令もあり、結局戦わずじまいでロサイスまで戻ってきた。 だが、"命令"が出た。 かつての友軍を含めたアルビオン軍と、"戦っていい"ということだ。 ◇ 白みつつある、夜明け前の空。 丘の上に、ルイズとアーカードは立っていた。 「テファ達の村が・・・・・・少し近いわね」 「まぁ、大丈夫だろう」 地平を見れば、七万のアルビオン軍。 「・・・・・・随分な強行軍みたいね」 七万の大群は、緩い地響きを自分達に届ける。 いざ目の前にすると、遠目でも圧倒される光景だ。 「本当に『エクスプロージョン』も『イリュージョン』もいらないの?」 「問題ない」 そう言うとアーカードは片手で棺桶を持ち上げ歩いて行き、ルイズもそれに続いた。 アーカードから聞かされた『拘束制御術式』、『零号開放』の詳細。 ワルド戦で見せたのとはまるで違う。たった一人の軍団たるその能力。 孤軍奮闘たる今の状況におあつらえ向きな、恐るべき吸血鬼の性質。 アーカード達とアルビオン軍の相対距離がどんどん狭まっていく。 適当なところでアーカードは棺桶を置き、ルイズを止める。 棺桶よりさらに前に出て、アーカードは長い黒髪を風に靡かせ然るべき時を待つ。 ロ ン ド ルイズは目を瞑り自問する。今から見ることになるだろう、死の輪舞曲。 七万の人間を殺す"覚悟"。自分がたった今から下す命令一つで、敵軍は殲滅される。 姫さまの頼みでアルビオンに来た時。 空賊扮する、故ウェールズ皇太子達に襲われた時。 アーカードは言った。殺すのは、わたしの殺意。 今、彼らを、アルビオン軍を、目の前の七万人を殺すのは、・・・・・・私の殺意。 それが――――――最後の、いちじくの葉。 短いのか長いのか・・・・・・わからない時間。ルイズは自問し続けた。 そして、紅い瞳を見開いて狂喜の笑みを浮かべたアーカードが口を開く。 「そろそろ、頃合か。・・・・・・さあ!ルイズ!!」 「・・・・・・覚悟、完了」 ゆっくりとルイズは目を開く。 既に敵軍は、はっきりと確認出来るほどのところまで迫っていた。 マイ マスター オーダー 「あるじよ!!我があるじよ!!我が主人ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールよ!!命令を!!」 アーカードが叫び、ルイズは大きく息を吸い込んだ。そして高らかに――――――。 スレイブ 「我が下僕、吸血鬼アーカードよ!!命令する!!」 ルイズはアーカードの先に見える、アルビオン軍を鋭く見据えた。 そして勢いよく右手を水平に、真っ直ぐ横に伸ばす。 「総滅せよ、彼らを生かしてこれ以上進ませるな」 「白衣の軍には白銀の銃を以って、朱に染めよ」 「黒衣の軍には黒鉄の銃を以って、朱に染めよ」 「一木一草、尽く我らの敵を赤色に染め上げよ」 「見敵必殺!」 「見敵必殺!!」 アーカードは、深く、静かに、口を開いた。 マイマスター 「了解。認識した。我が主」 ――――拘束制御術式零号 開放―――― 前ページ次ページゼロのロリカード
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基本情報 人物 能力戦闘能力 セリフ 人間関係 基本情報 名前:リカード・ヴェルキン 性別:男 年齢:39 所属:鉄の牙 役職:団長 種族:亜人 魔法:なし 人物 全身にびっしりと黒い体毛が覆っており、狼に似た頭部を持つ生粋の獣人で種族的にはコボルトであるが、突然変異レベルの巨漢で身長206センチ、体重140キロ超過。 その上から迷彩柄に近い配色の暗色系の服装で固めている。意外と瞳は円らだが、牙が厳つさを出している。 見た目通りの粗野で大雑把な性格の持ち主で声が大きく、カララギ弁が距離に関係なくくっちゃべることから初対面の受けは悪い。 癖の強い傭兵団をまとめる立場だけに、自身もかなり癖の強い人物であるが、人を見る目だけはある。 アナスタシアが幼い頃からアナスタシアとは親しい仲で、彼女の将器を見てある事件にて投資。 その結果、現在の関係を培っており、アナスタシアのことは付き合いの長さもあって可愛がっており、『お嬢』などと呼び立てながら彼女の目的のために協力している。 性格は、典型的なカララギ人で金銭にがめつく、金の切れ目が縁の切れ目でさばさばとした価値観の持ち主。 能力 戦闘能力 魔法の才能はからっきしで、加護も無し。さらに、大ナタを振るう戦い方は自己流であるが、本能任せの戦い方で十分に通じるワイルドな天才肌。 戦況を見る目などもしっかりしており、戦略眼戦術眼ともにそれなりに収めている。 セリフ 人間関係 名前 コメント
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アメリカーナ(編集前) 特徴 ※主に見た目の特徴などを具体的に記載してください。 栽培メモ掲示板 ※栽培の豆知識などをメモ代わりに記載してください。 名前
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パリカー ウルトラレア 必要魔力 18 遠距離 攻撃 防御 TOTAL 親愛度MAX 6256 3757 10013 7000 誕生日 10月12日 身長 155cm 体重 46kg 3サイズ スキル 標的効果 体力が少ない敵を狙って攻撃する 親愛度 コメント 低 流れ星のように颯爽登場!パリカーちゃんだよ♪え!?パリカーちゃんのこと知らないの!?うーんとね、簡単に説明すると、カワイイ魔女だよ♪ 中 パリカーちゃんはね、ホウキに乗って流れ星のごとく各地を回ってるんだぁ。君、暇だったらパリカーちゃんに付いてくる?あ、でもでも、ホウキには乗せてあげないよ?走って付いてきて♪ 高 特別にパリカーちゃんの流星ちゃんに乗せてあげるよ♪まだ誰も男の人を乗せたことがないんだからね!感謝してよね!さぁ、それじゃあ、しゅっぱーつ♪ 嫁 ねぇ、このまま流星ちゃんに乗ってどこまでも行きたいね。誰もいない世界の果てまでさ。そして、誰もいない土地で愛を育むの。うーん、パリカーちゃんナイスアイデア♪ 親愛度 セリフ 低 魔女っていったらやっぱりホウキだよね! 一緒にホウキに乗って空飛びたい?ううん、聞いただけ♪ 悪の魔術もお手の物!流石パリカーちゃん! 君、パリカーちゃんとイイコトする?そういうの、結構得意だよ♪ 中 このホウキのは流星ちゃんって言うんだぁ。まあただのホウキだけど もうちょっと仲良くなったらホウキに乗せてあげる♪ パリカーちゃん悪い子じゃないよ。ご、ごめん嘘ついちゃった♪ あ、今スカートの中覗こうとしたでしょ?ま、いっか 高 流星ちゃんの乗り心地はどう?クセになるでしょ? 見て見て!地上の人がゴミのようでしょ!なんてね♪ 空を高速で飛ぶのってキモチイイよね~♪世界で一番キモチイイかも♪ 落とされないようにしっかりと…って、どこ触ってるのー! 嫁 お楽しみはこれからだよ♪何をするかって?もう、エッチ♪ 恋の魔術なんて使ってないからね!んっふっふ〜♪ ホウキと魔術と…夜のテクニックは任せて♪ どうして君の事、こんなに好きになっちゃったんだろ?ま、いっか スキンシップ後 朝 朝は休業中だよ♪飛ぶなら夜空じゃないとね♪ 夜 さあ、飛ぶ時間だよ♪流星ちゃんに乗ってレッツゴー♪ なでなで パリカーちゃんからもなでなでしてあげる♪なでなで♪ その他 誕生日 誕生日だから、新しいホウキ欲しいなぁ…さようなら流星ちゃん…! 名前 コメント