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私が落ち着きを取り繕って戻ると、鷹野三四は既に祭具殿から出ていた。 ――大丈夫ですか?富竹の問いに、――まあ、何とか、と無理して笑った。 富竹は申し訳なさそうな表情を作り。 「僕たちは今からでも沢に行ってみますけど、関口さんも一緒に来ますか?」 沢で――綿を流し――ワタを流し――腸を流し―― 「僕はもう・・・」 それだけ云うと富竹は察してくれたのか、鷹野三四に声をかけて沢への下り坂に向かった。 私が2人の後ろ姿を、安堵の気持ちで見送っていると、 鷹野三四が戻ってきて、手帳を出した。 「関口さんなら、馬鹿にしないでちゃんと読んでくれそうな気がするから、 私の秘蔵の切り抜き集(スクラップ)を貸してあげます。 本当は門外不出なのよでも、でも関口さんだから特別よ」 鷹野三四はそれを私の手に握らせた。 「是非、感想を聞かせてね、それと――これと、今日の事は絶対に内緒よ。 それこそ連中に知られたら、消されてしまうかもしれないもの――くすくすくす」 鷹野三四は嗤って、去って、行って、 ――私は暫し呆(ぼう)とした。 体も心も消耗していた。 鷹野三四――彼女が持つ毒気に当てられてしまった。 少し時間が欲しかった。 もう一度――自分の心と体に平常を取り戻すために。 ――私は暫し呆とした。 遠くの祭囃子さえ消えて、世界は静寂に包まれていた。 静寂はいい、動物でも植物でもない私はそれを暫し忘れる。 考えるからいけないのだ、何も考えずにいればいい。 時の流れに思考を乗せるのだ――そう時間の流れのように唯(ただ)流していけばいい。 「――関口、見ーつけたー、なのです」 背後から声をかけられ、瞬間に心が緊張した。今の私には人と接するには準備がいる。 振り向くとそこには少女――古手梨花がいた。 「こんな所で、何をしているのですか?」 「え、・・えーと、月夜の散歩だよ」 私はどぎまぎした。 「でも、ここら辺には祭具殿しかないのですよ」 「そ、・・そう、あの建物は祭具殿なんだ・・へ、へぇー・・」 私はあたふたした。 「関口はボクの奉納演舞を見てくれましたか?」 「も、もちろんだよ・・・」 私はびくびくした。 「関口は嘘がへたくそなのです」 少女は私の顔を上目づかいで見上げ、にぱーと笑った。 月光を浴びて少女の髪は蒼く輝いている。 少女はその可愛らしい瞳で私の目を見つめた。 ――関口は"見えているのですか" 「な、何が・?・・」 少女はほんの少しだけ、落胆の表情を見せ、逡巡し、 そして、何かを決心した様な顔になり。 とても信じられない様な表情で、 とても信じられない様な口調で、 とても信じられない事を話した。 そして、少女は最後に云った。 ――今日、鷹野と富竹が殺されます。 ――――そして、明後日にも私が殺されます。 ――――――未来はもう決まっているのでしょうか? ――――――――運命は受け入れなければいけないのでしょうか? ――――――――――死にたくない。 そして―― 私は―――――失神した――――――
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霧湖中学校の2年生。14歳。翠やチルノ達のクラスメイト。 薄紫髪のポニーテールが特徴のTCGとTCGアニメが大好きな少女で、クールで大人しいがかっとぶ事もある。 風神区にある超高層マンション『ドラゴンズマンション』で暮らしており、部屋に『アマイモン』というぬいぐるみがある。 TCGは有名所から超マイナーなものまで何でも好き嫌いせずに精通している(ただTCG関連の金の出所は不明)。 そしてTCGのオンラインサイトでは廃人レベルにまで達しており、幻想町の大会でも上位の常連。 カウンセリングも得意。同級生の悩みを解決してあげる事も多く、クラス内の友達も多い。 実は彼女の正体は、ドラゴンメイド部隊のキセキセレンワルドラン。 そして後に、ミマからヴンダーグラスを貰ってヴンダーレンジャーの一員に任命され…? 「幾多に繰り出す切札の戦乙女!デュエルワルキューレ!」 ヴンダーレンジャーの決闘者担当。イメージカラーは若緑色。 正体は霧湖中学校の2年生で翠達のクラスメイトでTCG好きの少女、四十九院遊美。 衣装は幾多のカードゲームのカードがあしらわれている若緑色のスチームパンク衣装。 具体的には上がYシャツ、下がミニスカートになっている。 頭にはカードと同じ比率の長方形のレンズのゴーグルを装備。 腰にあるデッキケースからあらゆるカードを取り出し、様々な技を繰り出す。 その為ヴンダーレンジャーきっての技のデパートと称されている(ただしリムアルティストには及ばない)。
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私は川を見ている。 水はやや濁っているが流れは緩やかで、 川音がしなければ止まっているように思える程である。 私は溜め息を吐いた。 水辺が――好きな訳ではない。 例えば海などは、広過ぎて、深過ぎて、激し過ぎて美し過ぎて、だからかえって厭になる。 海を眺めていると見ている自分の方が矮小で、浅薄で、自堕落で汚らしいモノだと思い知られる。 そんな気がするから、私は海がそれ程好きではない。 紺碧の天空。雄大な海原。そもそもそんなものが私に似合う訳はないのだ。 健康的なもの。真っ当なもの。熾烈なもの。整然としたもの。 私は元来、そうしたものが苦手なのである。 だから――この程度でいい。 ――それだけか? ふと、不安が頭を擡げる(もたげる)。 それは確かにそうなのだ。私はそう云う性質の人間なのである。 でも―― 目が覚めた、覚めてしまった。 ぼんやりとした頭で時刻を見る、11時半ぐらいだった。 「鳥口は・・・」 声に出して云ってみた――掠れた。 この時間まで寝ている事は、私としては普通なのだが―― 身支度を整えて、下に降りてみる。 言づけをもらった、 ――ちょっと出てきます、夕方までには戻りますので、その後お祭りに行きましょう。 だ、そうだ。 いきなり暇になってしまった。 「さて、どうしたものか」 声に出して云ってみた――浮かばなかった。 とりあえず、食堂に行って何かまずいものを食べた。 そして、腹が膨れたところで部屋に戻ってみる。 とはいえ、戻った所で何もする事がなかった。 よって、座敷に大の字になり天井を見つめる。 思い浮かぶのは彼女――あの少女――何て名前だったか―― 私は思索の海に落ちていく。 ――まず、始まりは月刊實録犯罪に送られてきた1通の手紙からだ。 『4年前の綿流し祭の日にダム現場の監督が殺されました 3年前の綿流し祭の日にダム反対派の住民が殺されました 2年前の綿流し祭の日に神社の神主が殺されました 1年前の綿流し祭の日に2年目の被害者の親戚が殺されました そして今年は私が殺されます これは、計画殺人? それともオヤシロ様の祟り?』 富竹と鷹野三四によると、この文面は真実らしい。 雛見沢では毎年綿流しの晩に人が死んでいる(殺されている?) しかも、それだけではなく1人が失踪するという(拉致?) オヤシロ様の怒りを沈めるには生け贄を捧げるらしい(失踪した人は生け贄に?) オヤシロ様はこの村の守り神・・・(オヤシロ様の祟り?) 被害者の共通点・・動機?(反ダム運動にそぐわない者?) ダム現場の監督・ダム反対派の住民(これはわかりやすい) 神社の神主・・・神主はダム反対運動に消極的だった(けれども) ダム反対派の住民の親戚・・・最後の事件の理由は曖昧すぎる(曖昧になっている?) 昨日の夜、鳥口に確認したところ、 2年目の転落死は事故、神主は病死として報道されているらしい。 去年の事件は報道されていない(秘匿指定がかかったのかもしれないとの事――) そして――今年は私が殺されます 今年は誰が死ぬんだ?――私とは誰だ? 本当に事件は起こるのか?――また1人が死んで1人が消えるのか? それはいつ?――今日――でも―― 【鳥口守彦(結)】 男が2人いる。 「わかった、出て行けばいいんだな」 「ああ―――」 1人の男の手には、映像記録媒体(えいぞうフィルム)が握られている。 「け、大体俺もこんなしけた村にいるのは飽き飽きしていたんだ」 「なら、ちょうどいいじゃないか」 答えた男はにやり、と微笑む。 「なぜそんな事をする」 「なぜ?、人助けに理由が必要かい?、義を見てせざるは優なきなりだぜ」
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(2007年01月29日) 四十八日目 (2007年01月28日) 四十七日目 (2007年01月26日) 四十四日目−四十六日目 (2007年01月19日) 四十二日目−四十三日目 (2007年01月16日) 四十日目 (2007年01月11日) 三十九日目 レベル1に
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――静寂、静粛、閑静、静かだ、水を打ったように音が溢れていない―― ――静寂は素晴らしい。このまま、そうこのまま時間が止まってしまえばいいのに―― 「り、り、梨花ちゃん、そ、そろそろ奉納演舞のじ、時間だよ」 園崎魅音の言葉によって静寂は打ち砕かれた。 私を取りまいていた人々が、蜘蛛の子を散らすように去っていく。 ――ここは、何処だ? そうだ、私は銃を構えていて・・・ 「せ、関口先生、写真を撮らなきゃいけないから、先に行きますよ」 鳥口が云う。 ――弾はどうなったんだろう? よくわからない・・・ 祭囃子が聞こえる。 ――1人になった。 本殿の方に三々五々、人が集まっていく。 私もつられるように、そう向かっていく。 人垣ができつつある、境内を目前にして。 何かが行われるのだろうか? 背の低い私には見えずらい。 歓声があがる――少女――古手梨花が巫女のような服で出てきた。 鍬(くわ)のような物を持っている――奉納演舞――何かの儀式か。 人混みはつらかった。 眸に入る光が厭だった。 もっと暗い所に行きたい。 私の脚は暗闇に向かってく。 月が輝いている。 私には輝かしい光などは似合わない、相応しくない。 太陽の光は生命の輝き――私には向いていない。 私には月光がちょうどいい、それでいい。 私がこんな風になってしまったのはいつからだろう?――考える。 鬱病が激しく発病したのは学生の頃だった。 何故発病したのだろう?――考える。 当然だが、なりたくて、なったわけではない。 私は生まれつき、そういった人間だったのだろうか?――考える。 元々そういった素養を持っていたのかもしれない。 だが何かを忘れている気がする。何か"きっかけ"があったような?――考える。 私が発病したきっかけ、引き金――思い出せない。 ただ何かがあった気がする、けれど暗闇の中を歩いていると、それまでより少しだけ心が落ち着いてきた。 やはり私は日陰の人間なのである。 『蔭花植物』等という、ありがたくない仇名まで頂戴した事がある――命名者は榎木津だったか。 戦争からおめおめと戻ってきた後、私は大学に戻り粘菌の研究をしていた。 粘菌は走る黴、動菌とも云われ、面白い特性がある。 粘菌は葉緑素を持たず、動物のような栄養摂取をするのに、胞子をつくって繁殖する。 粘菌は動物と植物の合いの子の生き物なのだ。 私が粘菌の研究を辞めたのは、雪絵――妻と身をかためる事にしてからだ。 私はその時、副業にしていた、小説家などと云うものを職とした。 私のような社交性の欠片もない人間には、他の職業を選ぶ事などできなかった。 妻は私には勿体ない女性だ。気立ても、器量もどちらも優れている。 妻は何故私などと夫婦(めおと)になったのだろう?――考える。 妻は私の事を好いていてくれるのだろうか?――考える。 私は私の事がこんなにも嫌いなのに。 人間は考える葦だとは云うが、考えてはいけないものも、あるのかもしれない。 下手の考えは休むに似たりとも云うが、私の思考は物事をより良く捉える事ができないようだ。 考える事を止めるにはどうしたらいいのだろう?――考える。 ただ、考える事を止めた人間は、人間なのだろうか?――考える。 私は人間の範疇に入れてもらえるのだろうか?――考える。 私は葦――いや粘菌だ。 私は動物と植物の合いの子なんだ。 ――粘菌は胞子をつくって繁殖する―― 月夜の凶人のように、月光の中をふらふらと歩いた。 何処に行こうとするのか、何をしようとするのか。 あてもなく歩いていく。 拓けた所に建物がある――倉庫――倉――蔵―― ちょうど少し腰を下ろしたいと思っていたので、近寄ってみる。 近づくと入り口に影がある――影――陰――人影―― 瞬時に躰が緊張した、今の私には人と接するには準備がいる。 「―――――あらあら。どなたかしら?」 聞いた事がある声を感じた。 ――こんばんは、何とか声を絞り出した。 「あらあら、関口さんじゃないですか――今晩は」 声の主(ぬし)は鷹野三四だった、隣には富竹もいる。 これはとんだ出歯亀だったのかもしれない。 ――え、ええと、上手く言葉にならなかった。 私の狼狽を察して富竹が答えてくれた。 「いや関口さん、そう云うんじゃないんだよ」 「くすくす―――残念だけど、関口さんが覗き見したくなるような場面じゃないのよ。 期待に添えなくて申し訳ないわね――」 鷹野三四は嗤った。 ――じゃあ、こんな所で何を? 「いやあ、これはね・・・」 富竹は言葉に詰まり鷹野三四を見る。 「ここはね。祭具殿と云ってね。祭具をしまっている倉庫なの。 ―――いえ、祭具を祀っている神殿と云ってもいいかもしれないわね」 鷹野三四の言葉に建物を見る、確かに古式ゆかしい佇まいの建物だった。 「今日、梨花ちゃんが使っていた、祭事用の鍬(くわ)もここにしまってあったの。 雛見沢の神主の血筋、古手家の人間以外は『不浄』を持ち込むから立ち入り禁止の不可侵領域――」 ――聖域なの。 「じゃ・じゃあ、こんな所で何をしているんですか?」 鷹野三四は稚気の混ざった口調で。 「私、雛見沢の昔語りや伝承を趣味で研究しているって云ったでしょう。 私の知的興味の様々な答えがこの中に詰まっているの。 この中に入れる機会(チャンス)を今日まで、ずっと待っていたの――」 どうやら、この祭具殿の中に侵入しようとしていたらしい。 確かに今の時間帯はみんなお祭りに気を取られていて機会なのかもしれない。 けどそれは許されない事なのでは――考える。 富竹が私の視線に気づき。 「いや僕も、いけない事だとは思うけどね、鷹野さんが『どうしても』って云うから」 「つき合わせてしまってごめんなさいね。でも、ジロウさんのお陰よ感謝してるわ」 「やれやれ・・・でも鷹野さん、こういうのはこれっきりにしてくれよ? こういう所に黙って入り込むのはやっぱり気が引けるよ」 「くすくす―――やっぱりジロウさんはいい人ね」 そう云うと富竹は扉に付いている南京錠に手を加えた。 ゴトリ――神聖なる建物を護っていてモノが外れた。 「いよいよね」 鷹野三四は唾を飲み込むと一呼吸して扉を押した。 中から黴(かび)くさいような歴史のにおいが漂ってきた。 「どう?関口さんも共犯なんだし、せっかくだから一緒に見学しません? 雛見沢の秘史を埋める。貴重な文化遺産の見物会よ。――今日だけの限定会館――くすくす」 鷹野三四は嗤った。 ――共犯なんて・・・上手く声にならず、むにゃむにゃとした言葉が出た。 富竹は階段部分に腰をおろして 「ここで見張りをしていますから、見てきたらいいですよ。 僕はあまり趣味じゃないですけど、結構面白いかもしれませんよ――ふっふっふ」 富竹は笑った。 ――この中に何があるのか、富竹さんは知っているのですか? 「まあね、鷹野さんに散々聞かされているからね・・・」 富竹は苦笑した。 結局私は反対の意志を示す事ができなかった。
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でも――私が海を好まぬ理由はそれだけではないように思う。 何か自分にとって決定的な事柄を、私は失念しているのではないか。 そうなら――それは何だ。 ――何を忘れてる? 何も思い当たる事はない。 ――どうでも――いいことか。 多分、どうでもいいことなのだ。 例令(たとえ)何かを忘れているにしろ、私は取り敢えず日常生活を送れているのだから。 ――でも。 私は何か忘れている事すらも忘れて、それで諾諾(だくだく)と暮らしていたのではないのか。 そう考えると少しだけ怖くなった。 私は精彩の欠いた景色を焦点の定まらぬ眸(ひとみ)に映し乍ら(ながら)ただ悶悶とした。 淙淙(そうそう)と川の流れる音がする。 ――水の匂いがする 私はその湿り気を、胸いっぱいに吸い込む。 ああ、生きている、と思う。 まるで湿性類だ。ほとんどの人が額に汗して働いているであろうその時間に、 私はただ無為に、呼吸をすることで生を実感している。 そうして私は、社会の一部として機能していないへの背徳さ(うしろめたさ)を満喫する。 私はいつもそうだ。 無為だ。徹底的に無為だ。 草の間に水鳥がとまっている。 ――鷺か。 違うかもしれない。 私は無心に鳥を見つめた――鳥を―― ――鳥を―― 「鳥!!」思わず叫んでいた。 「うへえ」誰かが叫んでいた。 ここは――この天井は―― 「関口先生ー吃驚(びっくり)するじゃないですか」 誰かが云う。 「大体、何度も云いますけど、僕は鳥じゃなくて鳥口ですよ」 鳥口が云う。 「それに先生、鍵もかけないで不用心ですよ――さあ早く起きてください、お祭りに行きますよ」 ――ううーん 頭を振る、陽が低く色が変わりだしている。 もう夕刻だ。 「鳥口君、一体どこに行っていたんだい?」 「いやあ、僕は優しい男ですから、義を見てせざるは優なきなり、ですよ」 「鳥口君、その『ゆう』は優しいじゃなくて、勇ましい、勇敢の『ゆう』だよ」 「うへえ」 雛見沢に向かう途中、鳥口が仕入れてきた情報を聞いた。 「4年目の事件、去年の事件ですね。どうやら本当にあったみたいです。 話によると被害者は北条玉枝、2年目の事件の、北条夫妻の親戚にあたるみたいですね。 やっぱり秘匿捜査の指定がかかって報道はされなかったようです」 富竹と鷹野三四の話は真実だったのか・・・ 「それで、これが凄い情報なんですけど実は全部の事件が被害者は1人だけじゃないんですよ、なん―」 「1人が消えるんだろ、一緒に」 鳥口が嬉しそうに語るので、突っこみを入れてみた。 「先生!なんで知ってるんですか!」 「いや、昨日鷹野さんと富竹さんに聞いたんだよ」 「なら、僕にも教えてくださいよ、大体文屋にとって情報は命の次に大事な――」 ――悪かった、と謝っておいた。 「で、ですね、どこまで知ってるんですか」 「えーと、最初が殺人犯の犯人、次が一緒に落ちた奥さん、死んだ神主の奥さん、 そして、えーと、2年目の夫妻の子供だっけ」 ガタガタ――と車が舗装されていない道路に入った。 「最初の方はともかく、最後の事件の消えた被害者には関連性が見えないよ」 「最後の事件の失踪者は、北条・・・えー・・沙都子(さとこ)ちゃんのお兄さんだから、 北条悟史 (さとし)君ですね」 鳥口が答える。 「悟史君は、2年目の事件の後、沙都子ちゃんと一緒に親戚の家に預けられたみたいですね。 ホント北条家ってのは呪われているんですかね、沙都子ちゃんも大変な目に遭っていたし」 鳥口がぼやく。 「沙都子ちゃん?それは誰だい?」 「それは、ほら、さっき云った、今日助けた、少女ですよ」 そう云えば、部屋で鳥口が何か云っていた―― 鳥口は私の横顔をちらりと見て、溜め息をついた。 「北条沙都子ちゃんは、義父の北条鉄平に虐待されていたんです。 いや、実は北条鉄平は最近雛見沢に帰ってきたらしくて、そこで僕が人肌脱ぎまして――」 私の頭は処理能力を超えてしまったらしく、頭が痛くなってきた。 「鳥口君、もう『北条』が多すぎて、僕には何が何やら」 「関口先生、それは"順番が間違っているから、わかりにくい"だけですよ」 順番が間違っているから、わかりにくい――そうなのかもしれない。 「でも鳥口君、それは君の説明能力が足りないんじゃないのかい?」 ――うへえ 鳥口はゆっくり、丁寧に説明した。 北条家には2人の子供がいた、悟史と沙都子。 2人は2年目の事件で北条夫妻がいなくなると、親戚の鉄平・玉枝夫妻に預けられる事になる。 (北条夫妻は2年目の被害者、ダム推進派のリーダー格だった) けれど、4年目の事件で今度は、玉枝と悟史がいなくなった。 残ったのは鉄平と沙都子だけ、だが鉄平は沙都子を残して雛見沢を離れていた。 そして、最近なぜか鉄平が戻ってきた。そして沙都子を虐待していた。――らしい。 「で、そこで、鳥口守彦様登場と云う事かい?」 「そうです、先生にも見せたかったな僕の雄志を」 鳥口は誇らしげに云う。 「でも、それで鉄平がいなくなったら、沙都子ちゃんはどうなるんだい?」 「これは、鉄平がいなかった間もそうなんですけど、 古手神社で古手梨花ちゃんと一緒に暮らしていたそうです。だからその後も問題は無いですよ」 「古手梨花?」 「何云ってるんですか、一昨日会ったでしょう、ほら神社で――」 ――ああ、あの少女だ。 「神社で暮らしているって・・・」 「古手梨花ちゃんは3年目の事件で両親を亡くしています、その後しばらくは村長の所でいたそうですが 今は神社の中の家に1人で、沙都子ちゃんもいれると2人で住んでいるそうです」 ――また、頭が痛くなってきた。 「でも、まだ子供じゃないか、大丈夫なのかい?」 「まあ、ここら辺は田舎ですからね、そこらへんは大らか何でしょう」 鳥口は笑う。 「それにしても確かに北条家は呪われてるのかもしれないね、残された沙都子ちゃんには 両親の他界、兄の失踪、叔母の殺害、叔父の虐待、不幸の大行列だ」 「そうですね、今は入江診療所に入院しているみたいですけど」 鳥口が告げる。 「入院してる?」 「ええ、虐待によって、ちょっと錯乱状態と云うか、おかしい感じで――」 ――幼少期の精神的外傷はその後の人格形成に大きな影を落とす―― 私は学生時代、自分の鬱病を克服するために神経医学や精神医学を志した時期がある。 そうして手に入れたのが――鬱病は完治する事はないという事実だった。 彼女、北条沙都子に共感を覚えた。 「それは・・・」 鳥口は私の顔を見て――明日にでもお見舞いに行きましょうよ、と陽気に云った。 少し気が滅入った。 【入江診療所にて】 「入江、沙都子の病状はどうなのですか?」 「今は薬が効いてきて、落ち着いて来ています。もう大事にはならないでしょう」 「それは良かったのです、よろしくお願いするのです」 「はい――沙都子ちゃんは私の命に代えても守ってみせます」 「なら、もっと早く動いて欲しかったのです」 「それは・・・・」 「冗談なのですよ」 そう云うと少女はにぱー、と笑った。 【白馬の猿】 「沙都子、良かったですね」 「そうね、何が起こるのかわからないものだわ」 「梨花・・・もしかして期待しているのですか?」 「・・・」 「梨花・・期待した分だけ、失望は大きくなるのですよ・・・」 「羽入(はにゅう)、それはそうだけど、でも今回は今までとは違うわ 今まで関口や鳥口なんて、登場した事がないわ」 「でも梨花、あんな猿顔の男は主役には成れないのですよ」 少女は頬笑んで。 「でも羽入にはお似合いじゃないかしら、羽入が見えているかもしれないし――」 「あうあう、梨花がひどい事を云うのですよ」
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180 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 01 14 47.54 ID AgCPeYID0 [15/97] 【49話】suu_o◆QfeyGUP37WSw 様 『ごく普通の家が心霊スポットになるまで』 私の母が、高校の途中まで過ごした家の話です。 祖母の趣味は庭いじり。自然の樹木を活かしつつ、四季折々に花が咲くよう工夫を凝らした庭は、とても美しく見応えがあったそうです。 門扉は通りすがりの人にも見えるよう開放し、ご近所さん達が気軽に寛げるようオープンな場所にしていたと聞きました。 ある日のこと、高齢の男性が長いあいだ庭の椅子に腰掛けていたそうです。 体調を心配した祖父が様子を見に行ったところ……男性は庭木を褒め、手入れに感心し、和やかに歓談したのち長居を詫びて帰っていきました。 しかしその方は駅へと向かう道の途中で倒れ、病院に搬送されましたが亡くなってしまったそうです。 ──しばらくして、庭に不可解な現象が起こるようになりました。 植え込みの中に白いモヤのようなものが見える、何か呟いてると言う方が何人も出てきたのです。 祖父母と母には霊感がなく、モヤの気配すら察知出来なかったのですが、分かる方はハッキリと老人の影に見えるらしく……。 そのため霊の噂は先日亡くなられた男性の件と一緒になって、瞬く間に周囲に広まりました。 やがて、庭が面した通りは昼間でも閑散とする一方、夜になると車やバイクで肝試しに人々が訪れるように。 無断の写真撮影に始まり、霊が出た出ないで大騒ぎ。心ないイタズラや、庭木を踏み荒らされることに一家で悩まされました。 もちろん門を閉ざして貼り紙をし、不審な人物を見つけては注意したそうですが、無断で立ち入る人は絶えなかったとのこと。 181 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 01 16 30.86 ID AgCPeYID0 [16/97] そんな日々が、一ヶ月ほど続いたでしょうか。 昼間祖母が庭にいると、五十代くらいの上品で身なりの良い女性が「お庭を拝見してもいいですか?」と声を掛けてきました。 久々に、霊ではなく庭をと言われて嬉しくなった祖母は、丁寧に説明して回りました。 話を聞き終えた女性は、ここが幼い頃過ごした家に似ていること、植えてある木が同じなことを懐かしそうに語ったそうです。 そして「父が、最後の日をこの場所で過ごせて良かった」と、涙ながらにお礼を言われたと……。 女性が帰るとき入れ違いにに帰宅した母が、彼女と一緒にうっすら白いものがついていくのが見えたと話してくれました。 それ以来モヤの目撃もピタリと途絶え、ようやく心穏やかに暮らせる日が戻ってくるかと思いきや。 心霊現象は収まったにもかかわらず、恐怖体験を期待して集まる人の数はほとんど減りませんでした。 何も起きないと分かれば次第に飽きられるだろう、と一家で考えていたらしいのですが、数人の若者が予想もしなかった行動に出たのです。 今聞くとそれは、『曰く付きの場所で降霊術を行う』という試みでした。 しかし、オカルトとは縁の無い人生を歩んできた祖父に、降霊の儀式が理解出来るはずもなく。 集団で呪文を唱えているさなかに割って入り、中断させてしまったのです。 彼らは術を中途半端にしては霊を怒らせてしまう、きちんと除霊しなければ場に留まって悪影響を及ぼすと粘ったらしいのですが、無理やり追い返したとのこと。 「困ったことが起きるかもしれませんよ」という声に、母だけは強く不安を掻き立てられましたが、祖母の疲れのほうが気になり黙っていたそうです。 182 自分:わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ @転載は禁止[] 投稿日:2015/08/30(日) 01 17 52.02 ID AgCPeYID0 [17/97] 異変は、すぐに始まりました。 昼間でも日の光を入れていても家の空気は淀み、絶えず吐き気をもよおす臭いがするようになりました。 物は前触れもなく落ち、家電の誤作動が頻繁に起き、無言電話からはうめき声が。 戸棚や壁の内側からカリカリと爪の音がし、ドアの下方には子供の手形。 夜も、夢のなかで家族を刺したり自殺をしたり。悪夢に目を覚ますと、暗闇のどこかから貫くような視線を感じ、一家を震えあがらせました。 そのうえ肝試しの人たちが、遠慮なしに庭へ入っては恐怖を求めて歩き回るのです。 結局耐えきれなくなって引っ越した……と、当時を思い出したらしい母は、ひどく怯えた顔で私に話してくれました。 なお、誰も住めなくなった家は、今や傷んで半壊状態。 取り壊そうにも霊障がひどく、お祓いしても効果がないとかで、名の知れた心霊スポットになっているそうです。 【了】
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葬式 浄土真宗以外の仏式の争議の香典の表書きで、四十九日の前は「御霊前」を用いますが、四十九日をすぎたら何を用いるでしょう? 御仏前 死者はすぐに仏になるという考えから、四十九日以前でも香典書きに「御霊前」なく「御仏前」を用いる仏教の宗派は何でしょう? 浄土真宗 「併修」ともいう、同じ年に2つ以上の法要が重なり、これらをあわせて営むことを何というでしょう? 合斎 神式の葬儀では玉串捧げた後、半回転させだいに備えた後で音を立てないように何拝何拍手何拝するでしょう? 二拝二拍手一拝 長寿のお祝い・年齢 弱冠 而立 志学 不惑 知天命 ☆ 還暦 緑寿 ☆ 古希 ☆ 喜寿 傘寿 半寿 ☆ 米寿 ☆ 卒寿 ☆ 白寿 皇寿 還暦の別の言い方で、漢字を分解すると61になる漢字と甲子の「甲」の字で何というでしょう? 華甲 茶寿
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お通夜 使用時期:VF5~? 団体戦で負けそうなチームの、応援すらはばかられるような重苦しい雰囲気を指す。 団体戦が大会の主流なVFでは、もはやグローバルスタンダードといってもいいほどのメジャーなスラングの一つ。 大会終了後もお通夜ムードを長時間引きずっている場合は「四十九日」へと派生していく。 チーム戦で敗退したチームや人の重苦しい雰囲気を指してこう言う。 または敗退したこと自体を指して言うこともある。 (四十九日を使う人はあまりいない?) <使用例> 「あのチーム、大会終わってから3時間もたってるのにまだ雰囲気暗くないか?」 「ありゃお通夜通り越して四十九日入ってるな・・・・・・」 「あのチーム予選どうだった?」 「相手の先鋒に3タテされてお通夜だったよ」
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ブシドー「…最近、私達のサポート隊としての活躍が奪われてないか?」 サジ「ってゆーか、僕らの影が薄いよね」 ビリー「そんな…みんなが思ってる事をハッキリ言うなよ…」 サジ「あんたは模型子ちゃんとフラグ立ってるからいいじゃん」 ビリー「まぁね///」 サジ「照れるな顔赤らめるなキメェよ」 眼鏡「まあ落ち着け。今まで女に縁が無かったんだから 最初で最後の春くらい存分に浮かれさせてやれ」 ビリー「君も相当酷いね。ま、いいけどね! ああ~僕の幸せをみんなにお裾分けしたいよ!!」 サジ「ウザイ」 眼鏡「僕はたくさんの嫁がいて幸せだからお裾分けは要らん」 ブシドー「えぇーーーい!!こんな事だから駄目なんだ!! 何かあれば自分語りや他人を貶めたり!! 純粋に刹那とマリナの幸せを願わないから、あの薄緑と紫に負けるのだ!!」 サジ・ビリ・眼鏡「「「!?」」」 ブシドー「私達の本来の目的は何だ?刹那とマリナの恋をサポートする事だろう? 彼らの幸せを願う気持ちは新参者には負けないはずだ!!」 サジ「…うん、その通りだね。ブシドーさんのおかげで目が覚めたよ」 ビリー「僕は自分の恋ばかりにかまけて刹那達を蔑ろにしていたな… これからは刹那達をしっかりサポートしつつ、自分の恋も頑張るよ!」 眼鏡「『初心忘れるべからず』か…まさかブシドーに気付かされるとはな だが、これで気持ちを入れ替える事が出来た」 ブシドー「皆、分かってくれたか!今後はより一層強力なサポートで 刹那とマリナの恋を盛り上げて成就させるぞーーーっ!」 全員「「「「おーーーっ!!」」」」 ビリー「ふぅ…今日は割りと早く上がれたねぇ。…まだ開いてるかな?」 クジョウ「あらビリー、これから帰り?最近ちっともお店に来てくれないんだもの…私、寂しいわ …ねぇ、これから夕食後に同伴しない?もちろん夕食は私が…」 ビリー「悪いけど、少し急ぎの用事があるんだ。また今度ね」スタスタ クジョウ(屈辱だわ……#ピキピキ) リヴァイヴ「……我々にあの男を尾行して、その女性との接触を妨害して欲しいと?」 クジョウ「あなた達しか頼める人いないのよ。これもお店の売り上げの事と思って、ね!じゃ、頼んだわよ…」 ブリング「……興が乗らない」 リヴァイヴ「全く愚かな女だね、僕達をアゴで使おうだなんて。それにΣ…!」 ブリング「Σ……!」 リヴァイヴ「聞きましたか?彼を追跡して、その状況をあの女に随時報告しろと… 仕方ありませんね」 ブリング(…コクリ) リヴァイヴ「…幸いその娘と同じ職場みたいだね。さあ、応えてもらうよ…Σ」 アニュー「Σ………」 模型子「…どうかしましたか先輩?」 アニュー「!…あら、ごめんなさい。ちょっとボーッとしちゃって…」 ビリー「やあ、仕事が速く終わったので少し寄ってみたんだけど…」 模型子「あ、ポニテさん!いらしゃいませー!」 リジェネ「ねえ?応援するんじゃなかったの彼の事?」 リボンズ「フフ、恋は障害が多いほうが燃えるじゃないか」 リジェネ「本当、そういう展開好きだよね」 リボンズ「あっさり成就してはつまらないじゃないか。 それに、王留美が新連載の題材を探してるみたいなんでね。」 クジョウ「ウフフ…そう簡単には渡さないわよ小娘……」 リボンズリジェネ「ゴロゴロ・・・」 リジェネ「今日は仕事が休みだから一日中ゴロゴロできるね。リボンズ。」 リボンズ「本当だよ、リジェネ。これで心置きなくSSの執筆活動ができるということさ」 リジェネ「あ。あそこのシーンさぁ、ちょっとエロ過ぎるよ。あれじゃ男性向けの官能小説だよ。」 リボンズ「また見たね…リジェネ…ピクピク」 眼鏡「(*1) (同意…もっと二人は清らかに書くべきだ!)」 マリナ「みんなーおやつよー」 「「「はーーーーい」」」 リボンズ「ふー、おやつも食べたことだしSS執筆に掛かるとするか」 リジェネ「じゃあ僕はその間に撮りだめしてた刹マリ画像のチェックをしよう」 リボンズ「あっズルイぞ!僕だって見たいのに!」 リジェネ「えへへ、見ちゃうもーん」 リボンズ「うわーん、リジェネのばかぁ!」 リボンズ「この写真とこの写真を合成して……」 ちゅー リボンズ「フフフ……」 リジェネ「楽しいかい、リボンズ?」 リボンズ「うん、凄くね」 マリナ「あ、もうすぐ刹那が帰ってくるわ・・・ ウフフっ♪早く帰ってこないかな…ニコニコ。」 リボンズ「夫の帰りをまつ妻。これはかわいすぎる。ボタボタ」 リジェネ「かわいいねぇ。リボンズ、はい、拭きなよ。」 つティッシュ お刹那家のベランダには、フンドシやボレロに混じって あのヒラヒラ服が2着干してあるのか… 季節が季節なら鯉のぼりみたいでいいんじゃね? ブシドー「私のふんどしは108まであるぞ」 マリリン「はいはい。皆とは別に洗っておくわね」 マリナ「今日の晩御飯はホットプレートでお好み焼きを焼くわよ」 ブシドー「一つ提案があるのだが…ホットプレートいっぱいに 生地を流して、巨大なお好み焼きを作るのはどうだろう」 リボンズ「いいね、採用しよう」 サジ「楽しみだな~一度やってみたいと思ってたんだよね」 リジェネ「ソースは?ソースはどうするの?マヨネーズは?マヨネーズ付ける?」 眼鏡「気が早い。それと、ソースはおたふくソースしか認めない」 ビリー「僕はマヨネーズは邪道だと思うけどねぇ…」 刹那「生地に天かすを入れたら美味いよな!マリリン、入れてもいいか?」 マリナ「いいわよ。……そろそろホットプレートが温まってきたかしら… じゃあ生地を入れまーす♪」 全員「はーい」 ~いい感じにお好み焼きが焼けてきました~ マリナ「もうひっくり返してもよさそうね」 リボンズ「全員コテを持って配置に付くんだ」 全員「了解!」 リボンズ「準備はいいかい?」 ビリー「何だかドキドキしてきたよ。上手く行けばいいけど…」 リジェネ「やる前から諦めるなんて情けないね 僕は成功すると信じているよ」 ブシドー「ここが我らのチームワークの見せどころだ! 気合いを入れろ!!心して行けぃ!!」 サジ「力が入り過ぎてるのもどうかと思うけど」 眼鏡「おい、微妙に焦げてきたぞ。早くしなければ!」 刹那「じゃあ『いっせーのせ』で返すぞ!せーの…」 全員「いっせーのせ!!」 グルン ベタ マリナ「凄い!綺麗にひっくり返せたわ!!みんな素敵よ、カッコイイ!!」 全員「バンザーイバンザーイ!\(^O^)/」 お好み焼きはみんなで美味しくいただきました ガラッ アリー「お好み焼きは広島風だ!」 ピシャ ガラッ ヨハン「マヨネーズは必要だろうjk」 ピシャ ガラッ ミハエル「ご飯と一緒に食べるのは邪道だぜぇ!」 ピシャ 刹那「……何だ、今の?」 匙「さぁ……」 リボンズ「お好み焼き美味しかったね」 リジェネ「たっぷりかかったおたふくソースとキャベツが絶妙だった。 紅生姜の酸味がまた効いてて」 マリナ「食後のデザートは干し芋と豆大福ですよー」 リボリジェ「「わーいわーい」」 眼鏡「意外に庶民的な嗜好だな、奴ら」 留美「今頃リボンズ様は何をしていらっしゃるのかしら…。 夜景の美しい窓辺でブランデーのグラスでも傾けていらっしゃるのかしら。…ああ、絵になりますわ」 リボンズ「大福ウマー」 リジェネ「リボンズ、ほっぺたにあんこがくっついているよ」 リボンズ「御礼にこっちもデザートを用意したよ」 リジェネ「はい、バナナ」 マリリン「あら、ありがとうございます」 リボンズ「フィリピン産で美味しいよ…後、敬語でなくても良いよ」 マリリン「あ…うん、ありがとう。ニコニコ」 リボンズ「好きでやっていることさ……ボタボタ」 刹那「(……妬ましい、妬ましいぞ、よそ者!!」 マリリン「じゃ、切り分けて……」 リボンズ「ちょっと待った。バナナは皮をむいて、噛り付くのがトレンドだよ」 刹那「(!!」 マリリン「そ、そうなの?」 リボンズ「ついでに、舌で舐めて味わうのもオススメする」 マリリン「へぇ……じゃ……」 剥き剥き マリリン「いただきます……もぐっ」 リジェネ「撮影、撮影」 マリリン「もぐもぐ…美味しい……ペロペロ」 刹那「………ボタボタ」 リボンズ「(どうだい、刹那君?ボタボタ」 刹那「(お前ら、やるじゃないか……グッジョブ」 刹那「ボタボタ」 匙「刹那大丈夫かなあれ…」 ポニテ「まるで滝のようだね…」 刹那「ボタボタボタボタ…」 つんつん 刹那「…はっ!」 マリナ「はい、刹那はこっち」 刹那「マリ……。ん、これは…!」 マリナ「刹那だけ、特別よ」 刹那「いちご…大福……!」 マリナ「いちご、2つ入ってるのよ」 刹那「2つ…。なら……」 マリナ「えっ、私に…半分?刹那、いいのよ私は」 刹那「半分…」 マリナ「刹那……。ありがとう」 ングング マリナ「おいしい…」 刹那「ああ…おいしい…」 眼鏡「(まさしく純愛…!)」 ラッセ「おぅ、失礼するぜ」 マリリン「こんばんは。お一ついかがですか?」 ラッセ「おっ、ありがとう…美味いな」 刹那「マリリンの愛が篭ってるからな!エッヘン」 ラッセ「お前さんが威張ることじゃあるめぇ」 マリリン「それで……何かご用ですか?」 ラッセ「おっと。いや何、最近隣部屋や下の階に血が染み出てくるらしいんだ。 おたくらは何か知らないか?又はそういう事はないか?」 匙「(それって…まさか」 マリリン「え…あの…その……」 ラッセ「おっ?何か知っているのか?」 マリリン「えっと……その……」 ラッセ「どんな事でもいいんだ、聞かせてくれ!」 リボンズ「記憶、消去」 ラッセ「グフッ」バタン リジェネ「外に捨てとくね」ズルズル リボンズ「又来たら任せてくれていいよ。記憶を消しておくから」 マリリン「あ、ありがとう………かしら??あれでいいのかな……」 眼鏡「ん……ごまかせたから、まぁ……これはこれで……」 ラッセ「刹那!暴力は良いぞ!」 刹那「!?」 マリリン「ラ、ラッセさん……お体は大丈夫ですか……?」 ラッセ「命は投げ捨てるもの」 マリリン「!?」 ラッセ「はっはっは、じゃあな」 眼鏡「この魂の妄想!」 リボンズ「極限まで高めれば!」 留美「倒せないものなど!」 ミレイナ「何もないですぅ!」 眼鏡「ということで、だ。一つ僕達で合作をしてみようと思うのだが」 それぞれの傾向 ボンズリ様→刹マリ。純愛から鬼畜まで幅広し 眼鏡→刹マリ。純愛。 留美→なんでも。幅広し。 ミレイナ→BL。純愛。 リジェネ「ネームは僕に任せてくれ」 眼鏡:製作総指揮 ズンボリ:主に[はぷてぃ!]パート担当 留美:主に日常パート担当 ミレイナ:キャラ、衣装デザイン クリス「シチュエーションとかコスの提供なら協力するわ。 こういうのはやっぱりリアリティが大事だもんね!」 リヒティ「その裏で頑張ってる自分の事も忘れないでもらえると嬉しいッス……」 リボンズ「これは…凄いね」 眼鏡「職業シチュの多さは特筆に値するな」 留美「しかし、女性上位が少々多すぎるような……」 ミレイナ「つかぬ事を聞くです。ツェーリさんは尻に敷かれているのですか?」 リヒティ「と、とんでもないッス!」 クリス「ウフフ、だって!」 眼鏡「フッ、これが、姐さん女房か…感謝する。これは有難く使わせてもらおう」 留美「この衣装、[はぷてぃ!]の時まで考えて脱ぎやすくしてあるのね…凄いわ」 ミレイナ「レイヤーの鑑ですぅ!」 クリス「気に入ってもらえて嬉しいわ。出来たら私達にも教えてね… さ、帰りましょ?あ・な・たっ」 リヒティ「ちょ、人前でそれは…お、お邪魔したッス!」 リボンズ「…いいね…」 眼鏡「あぁ……」 ボンズリ様って実は極度の近視でSS書く時は牛乳瓶の底みたいな眼鏡掛けてるとか 留美「誰ですの?このダサい眼鏡男は」 リボンズ「(いっそこのまま気付かれない方が都合がいい)」 リボンズ「まぁ僕たちは目が光ったりするしね ほら芸能人はスポットライトの光を見ているから視力落ちるって言うだろ? つまりそう言う事さ」 眼鏡「腐女子ネタは腐女子以外には面白くも何ともない! そんなもの書く暇あったら刹マリ邪ポートネタでも出せと」 リジェネ「おやおや最近僕らに出番を取られて必死だね(クスクス」 リボンズ「僕らなら刹マリネタだけで十分だけどねそこで自分の出番も要求するあたり…(フッ」 眼鏡「ぐぬぬ…」 ブシドー「なにこれから行動で示せばよかろう」 匙「そうそうなんたって刹那がリア充というにはまだまだなんだから」 刹那「頼むからどっちも何もしないでくれ」 マリリン「リボンズさんって小説を書くんですか?」 リボンズ「誰に聞いた?……いや、なんでそんな事を聞くのかな」 マリリン「読んでみたいなぁ、って……小説とか、漫画とか好きだから…」 リボンズ「なるほどね、良いよ。その辺にあるから勝手に持って行って」 眼鏡「マ、マリ、ちょまっ!!」 マリナ「えーと『地階の中心でアイを叫ぶ』『恋蕎麦』…まあ、話題になったベストセラーじゃない」 リボンズ「ははは…なに、ちょっとした暇つぶしで書いていたものが少し売れてしまいましてね」 眼鏡「え?え?あれ?」 マリナ「ティエリア、どうかしたの?」 眼鏡「いや、なんでも(きさま同人以外にも書いていたとは。本業は作家だったのか)」 リボンズ「(言っただろう、暇つぶしだと。刹マリSSこそ僕のライフワークさ)」 ヒリング「リボンズ、あたし達も小説を書いてみたよ」 ブリング「ただ…小説は書いた事が無いから全員で回し書きした」 リボンズ「ちょっと見せて」 『ガンダムラブストーリー』 ~ヒリング担当分~ あたしはマリナ。マリナ・イスマイール。 歌とピアノが大好きな普通の女…と言いたいけどそうじゃないの。 ホントはアザディスタンの皇女なの。 ~リヴァイブ担当分~ ある日、刹那という名前の男の子と出会いました。刹那はガンダムでした。 ガンダムは強いです。トランザムでダブルオーライザーでもっと強いです。 ~ブリング担当分~ 敵だ!ガンダムは敵だ!倒すべき敵だ!! ~アニュー担当分~ マリナは刹那に言いました。「刹那、大好きよ。愛しているわ」 刹那も言いました。「俺もマリナが好きだ。結婚しよう」 そしてマリナの左手薬指にそっと指輪をはめました。 ~ディヴァイン担当~ 二人は結婚した。 子供もたくさん生まれた。 幸せに暮らした。 完 アニュー「どうですか?」 リヴァイブ「結構いい感じだと思うけど」 ディヴァイン「……こういうのは苦手だ……」 リボンズ「面白いんじゃないかな」 リジェネ(ある意味ね) 眼鏡「恋蕎麦ってどういう話なんだ?」 リボンズ「何だ、知らないのかい。読んでみると良いよ」 眼鏡「………?」 リボンズ「おや?どうしたんだい?」 眼鏡「………主人公は蕎麦?なのか?」 リボンズ「そう。意志を持ったソバの実だよ。名前はソバ美」 眼鏡「……彼氏は農業家?」 リボンズ「ソバ美を採集したおじさんだね。彼に好意を抱くんだ」 眼鏡「それで……最後は蕎麦になってそのおじさんに食われて終わりか……?」 リボンズ「そう。簡単に説明すると…… アタシ、ソバ美。蕎麦の実、みたいな? おじさんに引っこ抜かれちゃってドッキン☆一目惚れ! この世に出してくれた、おじさんを喜ばせてあげたくってたまらない。 聞くところによると、アタシ達は蕎麦になるために生まれてきたんだって。 蕎麦になって、美味しく食べてもらいたいみたいな。それが、アタシの恩返し。 加工されるのは凄く痛かったけど…ついに食べてもらえる日が来た、みたいな。 「いただきまーす」 はむ、はむ、はむ。 痛い、痛いけど…喜んでもらえてる…… 「美味しいな、この蕎麦?いつもと違うのかい?」 「いや、同じですよ?」 「そうなのかい?でも、美味しいなあ」 喜んでもらえれば……アタシは……幸せ。 リボンズ「こういうストーリーだよ」 眼鏡「……何故それがベストセラーになる……?」 リボンズ「さぁ。時代が求めてるって事だろうね」 リボンズ「最近流行ったヤツだと、『運命の赤い糸』かな。ユニオンのトップガンが主人公で、内容は…」 眼鏡「いや、いい。何となく予想ついたから」 ブシドー「ふらっぐしょん!」 マリナ「あらあら、風邪かしら?」 ブシドー「まさか、私のような馬鹿が風邪をひくわけがなかろう!」 ややべぇ…おれマリリンと付き合いてぇぇ… リボンズ「……サーシェス、始末しといてくれるかい?」 アリー「あぁ…後始末はどうする?」 リボンズ「ソイレント・グリーンにして、その辺の人に配っといて」 アリー「了解。しかし……大将、俺が言うのもなんだが……恐ろしい人だな、あんた」 バタン リボンズ「これでよし」 リジェネ「邪魔者は消す、か……徹底しているね?」 リボンズ「計画遂行の為には、僕は手段を選ばないよ」 リジェネ「やれやれ。君は本当に非道だね、リボンズ」 リボンズ「ありがとう。褒め言葉だよ」 マリナ「さーて、皆出かけたところでお掃除お掃除♪ それにしてもリボンズさんがあんなに有名な作家さんだったなんて、 うふふ、他にはどんなものを書いているのかしら」 コツン マリナ「あら?…これリボンズさんの本じゃない。どれどれ…」 背を向け立ち去ろうとする刹那に、マリナは声を掛けた。 『行かないで、刹那。もう戦いに行かないで。私の側にいてちょうだい』 その切ない響きに思わず振り向いた刹那の目に、一糸纏わぬマリナの姿が映る。 『マリナ・イスマイール…』 『私を抱いて、刹那』 刹那の中で何かがはじけた。気付くと刹那はマリナを抱きしめ、深く口付けをしていた。 舌と舌を絡ませあい、その胸をわしづか 刹那「ただいまー。…あれ?マリリンいないのか?マーリリン。 …わー!!マリリンが目を開いたまま気絶している!!」 刹那「マリリン、しっかりしろ、マリリン。どうなっているんだ。 …なんだか、やけに本が散乱している部屋だな!!」 パラッ 『早く服をお脱ぎなさい』 軽く突き飛ばされただけなのに、刹那はフラフラとベッドに倒れこんだ。 頭がクラクラして、目の前の現実を把握する事が出来ない。 いつもの白い清楚なワンピース姿からは想像もつかない、ボンテージ姿のマリナをまともに見る事も出来なかった。 『聞こえなかったの?服を脱ぎなさいと言ったでしょう』 嘘だ、こんなの現実にあるわけない。わななく刹那の表情に、マリナの口の端がクッと上がった。 『そう、自分で服を脱ぐ事も出来ないの。じゃあ私が脱がせてあげるわ』 その言葉が終わらぬうちにマリナの手が乱暴に刹那の服を引きちぎる。 『教えてあげるわ。この身体に欲望のありった ポニテ「ただいまー。…誰もいないのかな? …わー!!刹那とマリナさんが並んで気絶している!!」 リボンズ「やれやれ、このままだとおいだされちゃうな。こまったな」 リジェネ「目立つ所においておいて、わざと読ませたんじゃないのかい、リボンズ?」 リボンズ「フフ…さて、ね?記憶を消しておこうか、中途半端に」 リジェネ「中途半端に?」 リボンズ「僕の部屋から見つけた事、題材があの二人だったことを消すのさ」 リジェネ「なるほど……[はぷてぃ!]シーンは消さずにおき、二人の[はぷてぃ!]を高めさせるんだね」 リボンズ「そう言う事…まぁ、消さないと言ってもおぼろげに覚えてる程度だけどね。 ポニテ君には眠っていてもらおうか・・・ポチっとな☆」 ギー、ギー、ガチャ。プシューーーーーー ポニテ「ん?何か音がし…バタン」 マリリン「うー…ん?」 刹那「寝てた…のか?」 マリリン「ぁ…刹那・・・///」 刹那「マリリン…///」 リボンズ「第1フェイズ,成功。第2フェイズに移行する」 リジェネ「え?第2フェイズもあるのかい?」 リボンズ「なに、言ってみたかっただけさ」 ポニテ「マリナさん、しっかりして。刹那、いつも以上の出血量だぞ。大丈夫か? …なんだろう、2人とも本を握り締めて」 パラッ 『刹那君、どこにいるの。体育館倉庫に呼び出したりして』 『ここに、いるよ』 突然ガラガラと扉がしまり、その前に刹那が立ち塞がっていた。 『開けなさい、刹那君。怒るわよ』 『…マリナ先生』 『いい子だから。開けてちょうだい。でないと人を呼ぶわよ』 『ムダだよ、先生。下校時刻も過ぎてるし、こんなところ誰も来ない』 言うやいなや刹那はマリナをマットの上に押し倒した。 『先生…先生…』 刹那の熱い息を耳元に感じながら、マリナはこれから起ころうとしている事に対し、 恐怖よりも喜びを感じている事に気付いて愕然とした。 『離して…刹那…くん』 『だめだよ、もう、俺こんなに 匙「ただいまー。…わー!!刹那とマリナさんが並んで気絶している!! …その横で何を読んでるんだ?クソポニ」 ポニテ「ねーねー、これ凄いよ。ヘッヘッヘッ」 匙「お前やけに生き生きしてるな」 匙「ちょっと読んでみようかな。ん…これ」 「貴女は所詮力無き姫。もしもそうでないと言うならば 三度『私を殺せる者はあるか』と叫んでごらんなさい」 砦上の椎林はそう呼びかけ、挑発した。 まだ若く血気盛んな鞠奈姫はその挑発に乗ってしまう。 「わたしを殺せる者があるか!」 馬上の鞠奈が声高らかに叫ぶ。 一声すら発する者はいない。 「わたしを殺せる者があるか!」 今一度。 青空に咆哮が染み渡る。 「わたしを殺せる者があるか!いるなら出てきなさいっ!」 「ここにいるぞ!」 三度、声高らかに叫んだ。 その時背後から思いもかけず声が返ってき、驚き振り返る。 「せ、刹那!」 「鞠奈姫、御免!」 飛び掛かってくる刹那を交わし切れず、地面にもんどりうった。 従者である刹那に乗り掛かられ、腕一本動かす事も出来ない。 「な、何故貴方なの……」 「……僭越ながら、私は鞠奈姫に好意を抱いておりました… しかし、私は一介の従者…とても釣り合いませぬ…ですから…」 そう言いながら鞠奈の鎧を剥ぎ取る刹那。 一枚一枚剥ぎ取られ、遂には白い肌があらわになる。 「…手に入らなければ…いっそ自分の手で殺す、と言うのね… …いいわ、私も貴方を……貴方に殺されるなら本望よ…」 「はい…姫としての鞠奈様を殺し、女としての鞠奈様にしてさしあげましょう」 「な…何を……」 「しからば、御免!」 刹那は舌を噛み切られぬよう、自らの手ぬぐいを口に詰めた。 呻き声が漏れるが、気に止めず、手を縛りあげる。 そして、白い胸に吸い付き…… 匙「ほうほう、それで?ペラペラ」 ポニテ「うっは。そうくるのかい!」 リボンズ「おはよう。マリナ。」 マリナ「おはようございます。あら、目の下にクマが…夜遅くまでまた小説を?」 リボンズ「ああ。書き始めるととまらなくてね。 マリナが近くに居るととてもインスピレーションが働くんだよ。」 マリナ「?? ではまた恋蕎麦みたいな超大ヒットになるといいですね!」 リボンズ「ありがとう。フフフ・・・」 リジェネ「出るとしてもとらのあなの成人指定だねぇ。リボンズ。」 リボンズ「うーん、働きたくないね」 リジェネ「ニート宣言かい、リボンズ」 リボンズ「だってあの子と刹那君を見つめていたいんだもの。 お金なら恋蕎麦とかの印税があるから、食っていけるし」 リジェネ「確かに。ホストとして働く必要はないよね」 リボンズ「そういう事……」 アレハン「えぇぃ!えんじぇぅ達はまだかっ」 ヒリング「そんなに焦らなくてもいいじゃない」 ディヴァイン「……まぁ、あの二人は稼ぎ頭だからな」 ヒリング「ま、確かに私達二人だけじゃキツいわね」 アレハン「リィィィボォォォォンズゥゥゥゥゥゥ!!!!奴は私を馬鹿にしているのか!? いや……愛しのえんじぇぅに限ってそれはない……ブツブツ」 ヒリング「(そんなだから道化なのよ」 ディヴァイン「(まだ気付いてなかったのか……」 ピンポーン マリナ「はーーい」 アリー「お届け者だぜ!ここにハンコを!!」 マリナ「はい。ハンコ。ポチ。 ご苦労様でした~」 マリナ「リボンズさん。お届けものがきましたよ。」 リボンズ「早いなぁ。待ってたんだよ。」 ガサゴソ リボンズ「ふふ…とらのあ●で買い占めた刹マリ本…楽しみ。ニヤニヤ」 リジェネ「顔がニヤけてるよリボンズ。あ、注文してたやつだね。僕はこっちの方読もうっと」 リボンズ「リジェネ。まずは僕が読んでからだよ。少し待ってくれないか」 マリナ「ふふ。楽しみにしてたものが届いて楽しそうね」 眼鏡「(くぅ…僕も新作エロゲがほしかったから一緒に通販してもらえばよかった!)」 リボンズ様とリジェネは地下に部屋があるのに、何で住み付いてんだよww リボンズ「そう、確かに僕達の部屋は地下にある。ワンフロアー全てが僕達の部屋になっているから この部屋に比べれば確かに広い。しかしそこに刹マリが居ないのだよ。 この差は大きい」 リボンズ「それに……」 ガラッ リボンズ「押し入れから地下に行けるように改造したからね」 眼鏡「僕の部屋を勝手に改造するな!」 刹那「俺の家だ!」 ブシドー「まていっ!リボンズとやら。」 リボンズ「なんだい?」 ブシドー「私はそちらがどのような人物かぜんぜんわからない。謎ばかりの人間と一緒に住むのは困る。」 リボンズ「そうだねぇ…」 ブシドー「そこでだ!親睦を深めるために温泉旅行などどうだろう!!」 リボンズ「いいねぇ。やっぱり熱海だよね。」 リジェネ「いいねいいね。」 ブシドー「話のわかる。」 サジ「また熱海かよ! ていうか親睦をふかめんの!?そっちかよ!!」 ポニテ「あ、僕はその……」 ブシドー「どうした?休めないのか?」 ポニテ「いや…そうじゃないけど」 ブシドー「ならば来るのだ。決定だな」 ポニテ「あっ!……うん、分かったよ…」 リボンズ「へぇ………ニヤニヤ」 リボンズ「Σ…アニューか?」 アニュー「Σ…リボンズ、何か用事なの?」 リボンズ「Σ…君がバイトしている模型店の女の子、2、3日休みを取れないか?」 アニュー「Σ…また何かたくらんでいるのね。わかったわ。私がシフトを交代しましょう。 もしかして、例のポニテさん絡みの話?」 リボンズ「Σ…流石アニュー鋭いね。では頼んだよ」 リボンズ「クソポニテ君、きっと楽しい旅行になるよ」 ポニテ「え?あ、ああ…」 刹那「ただいま~!」 マリナ「お帰りなさいっ」チュ 刹那「ま、まりな… ボタボタ」 マリナ「今日は焼肉よ。昨日は29日。ニクの日だったの!」 刹那「なるほどね~楽しみ! ボタボタ」 リボンズ「うんうん。 ボタボタ」 リボンズ「さて、アニューに連絡もしたし……用意でもしようか」 リジェネ「そうだね。そんなに長くはないだろうから、着替えは二枚、パジャマ一枚で良いね?」 リボンズ「うん。下着は多めに。シャンプーとリンス、石鹸……」 リジェネ「アヒル隊長、くまさん人形、安眠枕……」 リボンズ「小説ネタノート…こんなものかな」 リジェネ「そうだね。楽しみだね?」 リボンズ「フフフ、どんな二人が見られるのか……今から興奮してきたよ……ボタボタ」 リジェネ「ふっ。君は本当に刹マリ厨だね、リボンズ」 リボンズ「ありがとう。褒め言葉だよ」