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生徒データ 年齢 17 性別 女 国籍 日本 職業 学生 種族 人間 所属 パーソナルデータ 身長 155~160 体重 あははっ 特技 料理 人称 私 趣味 料理,可愛いもの収集 外見など 一度も染めたことのない黒茶の髪、長さは肩ほどの長さで時折二つにわけている。 比較的おとなしく、めったにため口では話さない。 趣味や特技は料理で、たまに家で作ったお菓子を学校に持ってきているらしいが恥ずかしいのでいつも渡せず 家で日々の反省をしながら渡せなかったお菓子を一人で食べている。 また、普段は自分の能力を酷く嫌っているが、料理時には『便利だしいっか』という感じで使っている。 もし、彼女が料理しているところを見る機会があっても能力なにも言わないほうが良い。 本人が気にしだすと料理を放棄して自己嫌悪をはじめてしまうので気にしないでそのまま『あーこういう時は便利なんだね』 と思っておくのが吉。 能力 刃物精製 自分が知っている刃物ならいつでもどこでも作り出せる。 また、銃剣など、刃物にアレンジが加えられていても作り出せることには作り出せる。 あまりに複雑なもの以外なら、写真や見ただけで作れるようになる。 まあもし大剣を作っても振り回すほどの力はないので、作る刃物はパターン化しているが。 音撃 −Sound attack− 音を具現化し、音そのものを武器として使う。 どんな音でも。という訳ではなく、自分が発した音でないと具現化はできない。 また、音撃の派生もあるようだがまだ習得できていない
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| ローガン | サム・B | シアン | プルナ | ジョン | 概要 プロフィール スキルフュリー/Fury コンバット/Combat サバイバル/Survival チームクエスト コメント 概要 中国特殊部隊 背後からの攻撃で追加ダメージ レイジの増加量上昇 刃物の攻撃力が増加する 医療キットの効果が上昇する プロフィール フルネームはシアン・メイ(Xian Mei)。 シアンはバノイで発生したアウトブレイクの生存者で、ウィルスに対する耐性がある。 高度な訓練を積んだ犯罪捜査官で、刃物の扱いが得意だ。 香港警察の主任警部だった父の遺志を継ぎ香港警察の組織犯罪対策部隊の一員となるが、潜入捜査官としてバノイ・リゾートに送り込まれる。 スパイ活動は彼女の性分ではなくいつか人の役に立ちたいと考えている。 バノイのアウトブレイクでは免疫者であったため、多くの人々を助けた。 脱出を果たした彼女はまたも運命に翻弄される。 スキル フュリー/Fury . 名前 効果 1段目 ブラッドレイジBloodrage フュリーを発動すると、携帯している刃物で 強力な攻撃を繰り出せるようになる。 2段目 体力勝負Assassin s Guile フュリー発動中に、体力が増加する。1:体力増加:+30(フュリー発動中)2:体力増加:+60(フュリー発動中)3:体力増加:+90(フュリー発動中) マッドネスGrim Inspiration 刃物で敵を倒すと追加レイジを 獲得できるようになる。1:レイジ獲得量:+6%2:レイジ獲得量:+12%3:レイジ獲得量:+18% 電光石火Lightning Moves フュリー発動中に、素早く動けるようになる。1:動作スピード:+33%(フュリー発動中)2:動作スピード:+66%(フュリー発動中)3:動作スピード:+99%(フュリー発動中) 一枚岩Like a rock フュリー発動中は敵にノックダウンされない。 3段目 ボイルド・ブラッドレイジBoiling Bloodrage フュリーを長時間持続できるようになり、 攻撃はより強力になる。 フィットネスGroup Fitness グループフュリー発動中、チーム全体が スタミナを消費しなくなる。1:持続時間:30秒 スタミナ消費なし2:持続時間:45秒 スタミナ消費なし3:持続時間:60秒 スタミナ消費なし 4段目 短い導火線Volatile より少ないレイジでフュリーを 発動できるようになる。1:必要なレイジ:-5%2:必要なレイジ:-10%3:必要なレイジ:-15% 流線型Flowing Strikes クリティカルヒットで敵を倒すと 追加レイジを獲得できるようになる。1:レイジ獲得量:+27%2:レイジ獲得量:+54%3:レイジ獲得量:+81% レイジ・アゲインRerage フュリー発動後、 一定の確率でレイジを2割回復できる。1:回復確率:10%2:回復確率:20%3:回復確率:30% 5段目 バーニング・ブラッドレイジBurning Bloodrage フュリーを更に長時間持続できるようになり、 攻撃はより強力になる。 コンバット/Combat . 名前 効果 1段目 ブレードファイターBlade Fighter 刃物の扱いがうまくなり、刃物での攻撃に対して以下のボーナスが付与される。攻撃力:+5%スタミナ消費量:-10%クリティカルヒット率:+1%頭部へのダメージ:+5% 2段目 空中殺法Flying Strike 刃物でジャンプ攻撃すると 追加ダメージを与えられるようになる。1:追加ダメージ:+33%2:追加ダメージ:+66%3:追加ダメージ:+99% 真剣Flawless Blade 刃物の攻撃力が増加する。1:攻撃力:+5%2:攻撃力:+10%3:攻撃力:+15% 整備士の資格Maintenance 刃物の耐久性が増加する。1:耐久性:+10%2:耐久性:+20%3:耐久性:+30% 3段目 ルックバックBackstab 近接武器で背後から攻撃すると 追加ダメージを与えられるようになる。1:追加ダメージ:+20%2:追加ダメージ:+40%3:追加ダメージ:+60% ライトスイングEffortless 刃物でのスタミナ消費量が減少する。1:スタミナ消費量:-10%2:スタミナ消費量:-20%3:スタミナ消費量:-30% デスブラッドDeep Wounds 刃物でのクリティカルヒット時、一定の確率で 敵を出血させることができるようになる。1:敵が出血する確率:10%2:敵が出血する確率:20%3:敵が出血する確率:30% 突進Charge ダッシュ中に強力な範囲攻撃が繰り出せるようになる。1:突進を習得2:パワー:+25% ダメージ:+25% スタミナ消費量:-15%3:パワー:+50% ダメージ:+50% スタミナ消費量:-30% 4段目 ブレードウォーリアBlade Expert 刃物の扱いがうまくなり、刃物での攻撃に対して以下のボーナスが付与される。敵の頭を踏み潰す特殊攻撃を習得する。攻撃力:+5%スタミナ消費量:-10%クリティカルヒット率:+2%頭部へのダメージ:+10% 5段目 ノコギリ刃Serrated Blade 敵の出血時間が延長される。1:出血時間:+30%2:出血時間:+60%3:出血時間:+90% 急所直撃Telling Blows 刃物のクリティカルヒット率が上昇する。1:クリティカルヒット率:+4%2:クリティカルヒット率:+8%3:クリティカルヒット率:+12% ポイゾナスPoisonous 毒の効果時間が延長される。1:毒の効果時間:+15%2:毒の効果時間:+30%3:毒の効果時間:+45% 6段目 幸運の一撃Stroke of Luck 刃物での攻撃時、一定の確率で 敵を即死させることができるようになる。1:敵が即死する確率:1.5%2:敵が即死する確率:3%3:敵が即死する確率:4.5% プレッシャーPressure 敵の体力が半分以下の時、 クリティカルヒット率が上昇する。1:クリティカルヒット率:+3%2:クリティカルヒット率:+6%3:クリティカルヒット率:+9% 暗殺者Master Assassin 出血と毒のダメージが増加する。1:出血 毒のダメージ:+20%2:出血 毒のダメージ:+40%3:出血 毒のダメージ:+60% 7段目 ブレードマスターBlade Master 刃物の扱いがうまくなり、刃物での攻撃に対して以下のボーナスが付与される。敵の頭を踏み潰す特殊攻撃が強化される。攻撃力:+5%スタミナ消費量:-5%クリティカルヒット率:+5%倒れた敵への攻撃力:+15% サバイバル/Survival . 名前 効果 1段目 応急処置First Aid 医療キットの効果が25%上昇する。 2段目 クイックアップSpring 敵にノックダウンされた後、素早く起き上がるようになる。 生命保険Life Insurance 死亡時に失う所持金が減少する。1:失う所持金:-15%2:失う所持金:-30%3:失う所持金:-45% 吸血鬼Vampire 敵を倒すとスタミナが回復するようになる。1:スタミナ回復率:+10%2:スタミナ回復率:+20%3:スタミナ回復率:+30% スペクターSpectre 敵から気付かれにくくなる。1:敵に気付かれる確率:-5%2:敵に気付かれる確率:-10%3:敵に気付かれる確率:-15% 3段目 ポケット拡張Deeper Pockets 所持できる武器アイテムのスロット数が増加する。1:追加スロット:2スロット2:追加スロット:4スロット3:追加スロット:6スロット ピッキングLockpicking ロックされた箱の鍵を開けられるようになる。1:ピッキングレベル12:ピッキングレベル23:ピッキングレベル3 忍耐Endurance スタミナの回復速度が上昇する。1:回復速度:+15%2:回復速度:+30%3:回復速度:+45% 4段目 医療分野Field Medicine 医療キットの効果が50%上昇する。 5段目 不満足Choice Cuts 敵の四肢を切断すると獲得できるXPが増加する。1:XP:x22:XP:x33:XP:x4 商売人Merchant アイテム購入価格が割引されるようになる。1:購入価格:-10%2:購入価格:-20%3:購入価格:-30% コンボCombo 敵を5秒以内に連続で倒すと 獲得できるXPが増加する。1:XP:+10%2:XP:+20%3:XP:+30% 6段目 ヒーリングRally 体力が半分以下の時、 スタミナ回復速度が上昇する。1:回復速度:+15%2:回復速度:+30%3:回復速度:+45% カスタムメンテナンスCustom Maintenance 改造武器の耐久性が増加する。1:耐久性:+10%2:耐久性:+20%3:耐久性:+30% 平等主義Equal Chances 自分よりも高いレベルの敵に殺された時、 所持金を失わなくなる。1:レベルが1つ上の敵に対して有効2:レベルが2つ上の敵に対して有効3:レベルが3つ上の敵に対して有効 7段目 軍医総監Surgeon General 医療キットの効果が75%上昇する。 チームクエスト シアン:強化Ⅰ/Upping the odds for Xian I 依頼者 シアン 発生条件 メインクエスト「悪夢の再来/Back to reality」クリア 報 酬 経験値(1) / スタンボムx5 内 容 シアンに ブレード を3つ届ける シアン:強化Ⅱ/Upping the odds for Xian II 依頼者 シアン 発生条件 チームクエスト「シアン:強化Ⅰ」クリア 報 酬 経験値(3) / スタンボムx7 内 容 シアンに 接着剤 を8個届ける シアン:強化Ⅲ/Upping the odds for Xian III 依頼者 シアン 発生条件 チームクエスト「シアン:強化Ⅱ」クリア 報 酬 経験値(4) / スタンボムx9 内 容 シアンに半導体を3つ届ける コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る DC版でもスペクターの強さは変わらず -- (名無しさん) 2017-07-27 16 17 32
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番外編 ☆人斬りの涙☆ 提督「ああ! 俺のザクの斧がない!」 加賀「あの小さい斧ですか? 何かのゴミかと思って捨てました」 提督「なんだと!? それじゃあ俺のザクが手持ち無沙汰になるだろうが!」 加賀「知りませんよ。だったらちゃんと持たせてあげてください。 その玩具が持ってるの斧じゃなくてチュッパチャプスじゃないですか」 提督「なんかこっちのほうが強そうで……」 加賀「ああ、それはそうと提督。また横須賀の住民から依頼が来ていますよ」 提督「ザクの斧を探す依頼以外はしない」 加賀「分かりました。では受諾しますね」 提督「そうなの!? 本当に斧探す依頼なの!?」 加賀「依頼内容は人探しです」 提督「はあ? 誰だよ。ザク? それとも斧田さんとかってオチ?」 加賀「違います。ああ、でも人でもないようですね」 提督「やっぱりザクじゃねえか」 加賀「人斬りを探し討伐する依頼です」 提督「人斬り?」 加賀「最近この辺りで噂になっているんです」 提督「へえ……」 加賀「何でも、近いうちにこちらの方に現れるとか現れないとか」 提督「全くどこのるろうに剣心だよ。アホか人斬りなんぞ。 そんなもん流行りもしないっつうの」 提督「要は通り魔事件が横行しまくるかもしれないってことだろ?」 加賀「はい」 提督「そんなのかもしれないの領域だろ。 しかも町民の噂レベルのものだし」 加賀「それもそうですね。すみません」 提督「いやいいさ。ただ警戒しておくことに越したことはない」 この話は私と提督、そして彼女の出会いの話。 無力である私達の前に容赦なく襲い掛かる狂気。 どうすることも出来なくなった私達の前に 皆もよく知っている心優しい彼女はどう動いたのか。 これはそういう、悲しみの上に立つあの子の話。 噂は噂でしかない。 そういう考えがあったが、 あまりにも危険な噂ではあったために 警戒を強化しようという結論に至った私と提督。 しかしやはり噂でしかなかった”人斬り”の話。 私達で調べることは調べたがあまりいい情報は手に入らず。 そんな中で……。 北上「へえ~。それで人斬りってのは出てないんでしょ?」 提督「あったりめえだろ。そんな古臭いアホが出てたまるか」 提督と共に北上ラーメンに行った時でした。 珍しく客が一人だけ入っていたその日、 提督は北上さんに愚痴を溢していました。 北上さんは私と提督以外の唯一の客にも 話を振ることにしたようで……。 北上「お客さんは何か知ってる? 人斬りのこと」 提督「おいおい、こんな普通のお客さんをビビらせたらダメだろ」 北上「ああ、そっか。すいませんね。えへへ」 大井「もう、なんかもう少し明るい話題はないの?」 加賀「本当ですね。すみません」 「知ってるよ。聞いたことある」 提督「マジ?」 「ああ、マジさ。大マジだよ」 この時、私達は初めて出会いました。 服のフードを取るとそこには片目に眼帯をした女性だった。 それが天龍でした。 天龍「ああ、俺も長年追い続けていた奴さ」 提督「何?」 天龍「ああ。この目をやられた時からな。 あいつには仕返しをしなくちゃいけねえってずっと探して歩いてるのよ」 提督「そいつは助かる。何か情報はないか?」 天龍「教えてやってもいい。 だが、こいつは誰にも言っちゃいけねえ。いいな?」 提督「任せろ。そんな必要はねえよ。 そいつは俺が捕まえるからな」 天龍「ははは、そいつは頼もしいぜ。 あんた俺と協力しないか?」 提督「あんたとか?」 天龍「ああ、俺の名は天龍。よろしくな」 提督「いいだろう。協力しよう」 加賀「提督……」 提督「大丈夫さ。こいつは悪い奴じゃない。 俺には分かる」 こうして北上ラーメンで偶然の出会いを果たした 私達はその場で人斬りの情報を交換したのだった。 天龍は北上さんと大井さんに聞かれるのを嫌がる素振りを見せたが 二人は普通に仕事をしている最中だし聞かないようにする、 と言っていたのでそのまま続けた。 得た情報。 最初の人斬りは自身の親と殺したことから始まったそう。 人斬りは親を殺し、その重罪で故郷を追われた。 しかし、自分を追ってくる連中を次々に返り討ちにし殺すうちに 人斬りの異名で呼ばれるようになったとか。 人斬りには最愛の者がいた。 その人を連れ、その人を護るために刀を取り、 そしてついに最愛の者が病気で倒れた時、 救うために必要な薬と金を人から奪うようになってしまった。 追ってくる連中を返り討ちにし殺して逃げ延びていた間に すっかり自分の心を失ってしまい、本当の人斬りとして目覚めた。 今もその逃げの旅の中で人斬りをしながら移動を続けている。 天龍は被害者の一人で目をやられたそうだ。 その仕返しのために今は旅を続けているそうだ。 提督「なるほどねえ……」 加賀「なんだかにわかには信じ難い話ですね」 提督「ああ、人斬りに同情でもしちまうぜ」 天龍「最初俺も聞いた時は笑っちまったぜ」 提督「あんたもこの話は自分で調べたものじゃないのか?」 天龍「ああ、すまんな。信ぴょう性がなくて」 加賀「いえ、情報はいくつあってもいいものです。 ありがとうございます」 提督「心配すんな。俺と加賀がいれば…… きっと捕まえられるさ」 それから天龍と別れたあと提督と二人で鎮守府に帰宅する途中。 提督「しかし偶然もあったもんだなぁ」 加賀「はい。中々有益な情報だと思いますよ」 提督「そうか? まあ人斬りの裏の話は分かったのかもしれないけど、 結局はどうやって止めるか、だよな」 加賀「討伐するんじゃないんですか?」 提督「そうだなぁ~。まあそうなんだけども」 加賀「それより提督―― きゃああああああああ!! 提督「悲鳴!? 行くぞ加賀!」 加賀「!? はい!」 現場まではさほど遠くなくすぐに到着しました。 それがこの事件の始まりでした。 提督「人が倒れてやがる……」 加賀「……提督、この傷は刀で斬られたものです」 提督「マジかよ……。出やがったのか」 加賀「はい。……人斬りでしょう」 倒れていたのは若い女性。 この近辺に住む一般人だろう。 応急処置をし、救急車を呼ぶ。 ちょうど電話で呼び出しているあたりで先ほど別れたばかりの 天龍と再び合流したのでした。 天龍「……遅かったか。この人が殺られた時は見ていたか?」 提督「いや俺達も悲鳴を聞いてから駆けつけたから、その時にはもう……」 天龍「そうか」 加賀「これはやはり先ほど言っていた――」 天龍「ああ、間違いない。こいつは俺が追いかけている人斬りの仕業だ」 提督「とうとうこの町にも来たってことか」 天龍「そのようだな」 提督「やっぱり警戒は強化するに限るな」 加賀「ええ、そうですね」 それから救急車はすぐに現れ、 被害者を乗せていった。 私達は事情を近くにいた野次馬達に 話を聞いてみたところやはり誰も何も見ていないとのこと。 その事件が起きた次の日。 夜になると天龍から電話が。 内容はもちろん人斬りの被害についての電話。 天龍「ああ、今はもう被害者は病院に搬送された。 こんなに早いペースで襲われ続け居ているのは初めてだ」 提督「そうか……すまないな」 天龍「ああ、こっちの動きは任せろ。何かあったらすぐに連絡してやる」 提督「助かるよ」 提督は電話を切ると被害報告があった場所を大きめの地図に丸で印をつけていた。 一つ目の現場の丸と見比べるも結局は何も分からなかったようで、大きくため息をついた。 提督「まだ関連性は見えないか……」 加賀「こういった犯罪者は関連性など無く 無作為に行っている可能性の方が高くないでしょうか?」 提督「確かにそうかもしれない。だが、現場を抑えておくのに越したことはない。 予防線は張れるだけ張っておけ。」 今の所、共通点はどちらも夜になると人通りが少ない裏道であること。 まあ2件目の被害の時も誰も目撃者はいないとのことで、 そこを狙って行っているのだろうけれど。 後日。時間帯は夜ではなく夕方でした。 提督「まだ事件の起きていない夜になると人通りが少ない道に来てみた訳だが」 加賀「ええ、遅かったようですね」 提督「……とりあえず搬送しなくちゃな」 天龍「またか。すまん」 提督「いやいいんだ」 加賀「……提督?」 この時提督は妙に天龍と距離を取っていました。 何かを察したかのように。 いつもの超人的な直感で何かを感じたようでした。 被害者が病院へと搬送されたあと、 私達は現場に残っていた。 提督「……俺こそすまん。まだ日が沈みきっていないから油断していた」 天龍「ああ、今日はイレギュラーかもしれない。 いつもは日が完全に落ちた夜にしかやらないからな」 提督「なあ……天龍」 天龍「ん? どうした。何か分かったことがあったか?」 提督「お前……人斬りが誰なのか知ってるんじゃないのか?」 加賀「……提督、何を」 提督は薄々ではあるが感づいていた。 提督「一番最初に話した時から何か引っかかると思ってたんだよ」 天龍「何が言いたい」 提督「北上ラーメンでお前と話した時。 一番最初に絡んできたのはお前の方だった」 提督「それもちょうど人斬りの話をしている時に」 天龍「そうだったな。それがどうかしたのか? 俺は人斬りを追っているんだぞ。 何か新しい情報がないか普通は知りたいってもんだ」 天龍「それが全然知らない奴の適当な噂話のレベルだとしてもだ」 提督「……まあそれはいいさ。でもよ、あんたちょっと詳しすぎやしないか?」 提督「そしてあんたは確実に現場にいる」 天龍「……」 提督「それだけ詳しくて……どうして捕まえられない」 提督「何か理由があるんだろ?」 天龍「理由? なんだよそれは」 提督「……お前が人斬りだからだよ」 天龍「……」 提督「凶器はどこに隠した」 天龍「俺が人斬り? はははは! 馬鹿だなぁ」 天龍「それは根拠がなくて言ってるんだろ?」 天龍「何を言ってるんだあんたは……」 天龍「あんたは人斬りの現場にも遭遇したことない。 それなのに俺を犯人だと決めつけるのか?」 天龍「ちょっとそいつは早計すぎたな。 捜査ってのはもっと慎重にやるもんだぜ?」 天龍「答えはNOだ。残念ながら違うね。俺は人斬りじゃない」 天龍「だが、そう思うなら捕まえてみろよ。もちろん現場でな」 天龍「今は何も証拠がないんだろ?」 天龍はそれだけ言うと去って行きました。 私達はそれを無理に追わなかった。 ……というよりかは追えなかった。 角を曲がったところですぐに天龍は姿を消していたのだから。 私と提督は鎮守府に帰ってきて作戦を立てることにした。 加賀「どうするつもりですか」 提督「ふふふ、俺に策がないとでも?」 加賀「思ってました」 提督「作戦は単純だ。囮作戦を結構する」 加賀「分かりました」 提督「いや、まだちゃんと……。内容を聞きなさいよ」 加賀「私が囮になるのでは?」 提督「違うよ。俺だよ」 加賀「だめです」 提督「いいんだよ俺で。俺が捕まえるの!」 加賀「そんな子供のわがままみたいに言ってもだめです」 提督「……という訳でさ。加賀の服が欲しいんだ」 加賀「なっ……」 話を聞くとどうやら私の私服を借りて人通りの少ない道を 一人で歩いていれば襲われる可能性があると思ったらしい。 というかそれなら普通に私が私服で歩いていればいのでは? 後日。その作戦を結構する前の日。 私はある情報を手に入れて提督のもとへと走っていた。 加賀「提督っ。重要な情報が手に入りました」 提督「何?」 加賀「被害にあったものは重症ではあるが無事で その後事情を聞いた所、新しい法則がわかったんです」 加賀「それは事前に人斬りの噂話を聞いているということです」 提督「は? どういうことだよそれ」 加賀「ですから、襲われる前日かに天龍との接触があるんです」 提督「じゃあ結局俺達だって狙われる可能性があるってことか。 ますます加賀を私服で歩かせる囮作戦なんかできねえな」 提督「……待てよ。天龍と関わった奴が危ない……」 提督「北上達がやべえ! 急げ加賀!!」 私達は全力で北上ラーメンに走った。 辺りは暗くなり始めていて北上ラーメンはすでに営業中。 相変わらず人は入ってなかった。 提督「北上ぃ!」 北上「わっ、びっくりしたー。どしたの?」 提督「ふぅ無事か」 北上「え? 何が?」 加賀「大井さんは?」 北上「大井っち? 暇だしちょうど切らしてた材料の買い出しに」 提督「どこまで行った!?」 北上「何々さっきからどうしたのさ」 提督「いいから! 大井がやばいんだって!」 北上「えっと、駅前のスーパーまで行ったと思うよ」 提督「加賀はここに残って北上の護衛だ! 俺が行ってくる!」 加賀「はい。気をつけて下さいね」 ここからは提督が行っただけなので後から提督や他の人に聞いた話ですが……。 駅前まで全力で走ってスーパーの方まで行った提督。 そしてスーパーの帰り道を歩く大井さん。 大井「北上さんへのチョコまで買っちゃった。 喜んでくれるかなぁー? ふふ」 大井「ん? 誰?」 大井さんが見たのは黒いコートでフードを深くまで被った いかにもな変質者だったそうだ。 袖からチラチラと見えるのは刃物。 手ぶらだった大井はすぐに何かやばいと感じたらしい。 そして同時に店で提督達が話していた人斬りの噂を思い出す。 いざという時、いきなり自分の命の危機を感じた時 足がすくんで動けなくなるというのは本当らしく、 迫りくる人斬りにその場にへたり込むしかなかった。 大井「な、何あんた……だ、誰」 人斬りは返事もせずただ刃物を振りかざすだけ。 このまま刺されれば見事に新しい事件現場が出来上がる訳だったが……。 忘れてはいけないのは彼女も元軍人。 寸での所で刃物を避けてみぞおち辺りに蹴りをぶち込んだ。 怯んだ隙に刃物を奪わなくては、と思ったらしいが ぶんぶん振り回して近づくに近づけなくなったと。 そこにようやく遅れて登場するのがあの男。 提督「オラァァ!」 人斬りに卑怯にも後ろから羽交い締めにし 提督「大井!! 俺に構わずやれ!!」 あなたはラディッツ戦のピッコロさんですか。と言わんばかりの必死の羽交い締め。 大井「分かった!」 そして即答する大井さん。 躊躇なく蹴りをお見舞いし、提督ごと吹っ飛ばす。 倒れた所に提督が苦しみながらも詰めかけてフードに手を伸ばす。 提督「捕まえたぜ……天龍。ざまあねえな」 大井「危ないっっ!」 近づいた提督の油断を誘い反撃に別の刃物を懐から取り出した。 しかし斬りつけたのは提督ではなく提督を突き飛ばし庇った大井さんだった。 大井「あ゛ぁ゛ぁあ……ッ!!」 軽傷だったらしくまだ大井さんは動ける状態にあった。 そこに人斬りは止めをさしにきたが、それを止めたのは意外な人物だった。 天龍「おい、お前ら……!!さっさと逃げろ!!」 提督「天龍!? お前……お前が人斬りじゃなかったのか?」 加賀「提督……!!」 提督「加賀!? なんでここに!」 加賀「事情を説明したところどうせ人来ないし 閉店にして助けてに行きたいって聞かなくて」 北上「大井っち!! 大丈夫!? 大井っち!」 大井「北……上さん。ごめんね」 加賀「提督……ここで仕留めましょう」 提督「そのつもりだ。死んだ大井のためにも敵は討つ!」 北上「大井っち死んでないし。勝手に殺すなし」 天龍「待て!」 提督「何でお前が止めるんだよ」 天龍「だめだ」 私達と人斬りの間に仲介するようにいる天龍。 人斬りは不思議と天龍が間にいても天龍を攻撃することはなかった。 そしてその隙に人斬りは逃げていった。 提督「おい! 待ちやがれ!!」 提督「てめえ天龍!! どういうつもりだ!」 天龍「すまん。だが、今じゃないんだ」 天龍「あいつを捕まえるのは今じゃないんだ」 提督「……何言ってやがる」 提督「お前あの人斬りについて知ってることがあるんだろ!?」 天龍「何もない」 提督「ふざけんなお前! 俺が必ずなんとかしてやる……だから」 天龍「すまんっ」 それだけ言い残して天龍は走って居なくなった。 提督はすぐに追いかけていったがまたしても角を曲がった所で 姿を消されたらしくすぐに戻ってきた。 もう少し根性見せて追いかけたらどうなのかと思ったが黙っておく。 それから大井を病院に送った。 私達は急遽閉店にした北上ラーメンに戻ってきて、 護衛と称して一晩はそこに泊めてもらうことにした。 次の日の夜。 あの作戦はついに結構された。 天龍の言う捕まえるのは今じゃないという言葉。 次々と被害者が出る中でそんな時期は待っていられなかった。 私は私服に着替えた。 提督の設定だと”OL生活4年目にして早くも仕事に疲れを感じ始めた 木曜の夜の残業終わりで疲労しきった女性会社員”らしい。 一度顔を見られているので分からないように 眼鏡をかけて、髪はほどいていた。 提督たちが遠くから見守る中でハンドバッグに入れたサバイバルナイフ一本で あの狂気じみた人斬りから護身できるか少し不安だった。 ヒールをカツカツあえて大きく鳴らしながら歩く。 周囲の警戒は怠らない。 何も考えずにこの辺をうろつけばいいと言われていたのでそうしていたが 中々現れない人斬り……。 ぐるっと回ってきてこの辺も二周目に差し掛かるかもしれないと 思いながら道を曲がった時、ハッとした。 人斬りが道の真ん中に立っていた。 「加賀じゃねえか」 加賀「……?」 喋った? 前に大井さんが襲われた時は喋りもしなかったのに。 私はすぐに信号弾を発射した。 人斬りは深く被ったフードを取った。 それと同時に提督が現れた。 加賀・提督「……天龍?」 提督「何で……天龍! お前なんだ! 人斬りはお前じゃない! 昨日そう分かったはずだ! そうじゃないのか?」 天龍「いいや。この前にあったあいつこそが偽物」 提督「何言ってんだよお前……!」 天龍「俺が本物の人斬りだ」 天龍「人斬り天龍様だ」 天龍「ふふ……怖いか?」 天龍「一度殺ってみたかったんだよ。現役の将校をよぉ」 提督「狙いは俺か?」 天龍「いいや。お前たち全員さ」 天龍「提督、あんたを殺し、加賀も殺す。 あの仕留め損ねたラーメン屋二人も殺す!!」 天龍は大きな刀を持っていた。 やはり武器が違う。奴……じゃない? 提督「どういうことだ。説明しろ天龍!」 天龍「知られてたら困るんだよ」 提督「人斬りを……か?」 天龍「そうだ。人斬りの存在を知られていたら困るんだよ」 天龍「お前らみたいな奴が追いかけてくるからこっちは安眠もできねえ!!」 天龍「だから知ってる奴を殺す!!」 天龍「俺達の安眠のために!!」 俺達……? 提督「加賀、天龍は俺に任せろ。 お前は後ろを頼む」 天龍「……なっ、何で出てきやがった!! クソ……!!」 後ろを振りむくと……そこには別の人斬りが。 天龍「何で出てきたんだよ! 最悪のタイミングだぜ……龍田!!」 龍田「天龍ちゃんに何しようとしてるの」 天龍「やめろ龍田! 家に帰れ! お前は何も心配しなくていいんだ!!」 提督「そうか……。お前が本物の人斬りだな……」 龍田と呼ばれる女性は懐から刃物を取り出した。 あの時と同じ刃物。だがそれはすぐに形状を変え薙刀のような大きさになった。 刃渡りが随分大きいものだと思っていたら 持ち手の部分が伸びたようだったが仕組みは不明。 龍田「あたしの天龍ちゃんにいいいいいいいいいい!!!!! 何勝手に関わってんだああああああああああああああああ!!!!!!」 提督「加賀ァッッ!!」 提督の投げて寄越した軍刀を受け取る。 正直刀は専門外なのだし、刀で薙刀相手をしたことはなかったのだが…… もうやるしかない。 龍田「どけぇえええええっっっ!!」 一撃一撃が嫌に重い。 本気の殺意を感じる。 その私の背後でも同様に つばぜり合いが続く。 提督「訳を全部話してもらうぜ……」 天龍「チッ……退けよあんた!あいつは俺が止めなくちゃいけないんだ!! 加賀が殺されちまうぞ! いいのか!?」 提督「馬鹿が。うちの一航戦を舐めるなよ」 天龍「違うんだ! あいつじゃなくて本当に俺が人斬りなんだ……!」 提督「もうそんな嘘はやめろ!」 天龍「あいつは……あいつは違うんだ!」 提督「何でそんな嘘をつくんだ!」 天龍「嘘なんかじゃねえって」 提督「だったら何で辛そうに泣くんだ」 天龍「……俺の妹だからに決まってんだろ!!」 提督「……ッ」 天龍「……あいつがああなっちまったのは全部俺のせいなんだ。 だから俺が止めなくちゃいけないんだよ……」 生まれた時から仲の良かった姉妹は近所でも評判だった。 二人は順調に育っていった。仲が良すぎと評判になるほど仲の良さは一層増した。 ある時、天龍には恋人が出来た。 しかし、天龍の彼は軍人だった。 天龍の彼は深海棲艦との戦争で死んだ。 悲しみにくれた天龍を慰めたのは妹の龍田だった。 龍田は姉を溺愛し異常なまでに姉に執着していた。 龍田はそれ以来、天龍を悲しませる者が誰であろうと近づけなくしたのだった。 親も友人も。何もかもから天龍を遠ざけた。 天龍は次第に孤独になり龍田に頼るようになったが、 すぐに天龍もこれが龍田による陰謀だと気付き龍田に猛抗議する。 その時の喧嘩で目を負傷したらしい。 罪の重さから龍田は心に病を持つようになった。 守ろうと思っていた天龍を傷つけているのは自分だったと気づいたからだった。 その時、龍田の心は壊れてしまったらしい。 天龍と離れ次々と天龍と関わっていった人を斬りつけるようになった。 天龍関わった奴が一人もいなくなれば また天龍は自分の所に帰ってくると思ったらしい。 なんとも愚かな考えである。 天龍は龍田を止めるべくあとを追った。 だが、天龍は空回りばかりしていたことに最後まで気がついていなかった。 自分が別の町に行き、行く先々で龍田のことを聞いてまわれば 今度はその匂いを嗅ぎつけ町で龍田が人斬りをする。 そして辿り着いたのが私達のいる町だった。 そこでようやく天龍は龍田に追いつくことができたのはいいが、 取り逃がしてしまった。その後も人斬り行為は続き……。 そして大井が襲われた時、 天龍は思ってしまったのだった。 解放されたい。この呪いから何もかも解き放たれて自由になりたい。 いや、いっそのこと死んでしまいたい。 だが、最後に……龍田だけは何としても助けてやりたい。 その気持ちだけは残っていた。 彼女を救うために彼女を追いかけ始めた最初の心を忘れていなかった。 天龍はついに自分が人斬りとして名乗り出ようと決意した瞬間だった。 幸いにも龍田の顔はバレてなかったみたいだったし。 そして昨晩龍田と合流できた天龍は忠告した。 二度と人斬り行為はしないで欲しいと。 自分はもう大丈夫だから、傍にいてやるから、と。 自分が人斬りだと名乗り出ることで龍田は捕まらない。 龍田の罪を自分が被り、それで終わりにしよう。 姉思いの妹の優しさから生み出された間違いを 妹思いの姉の優しさで何としてでも助けてやりたい。 龍田「ハァ……ハァ……私の天龍ちゃんにぃいいいい!!」 加賀「……予想通り持久戦に持ち込めばこちらのが何枚も上手のようですね……!」 龍田「ハァー……ハァー……あ゛あ゛ああああああッッッ!!!!」 素人の薙刀など動きが読めれば何てことがない。 私は龍田の一振りを完全に見切り、避け、 顔面に拳を4,5発叩き込む。 加賀「ハァァッ!」 龍田「……がっ、あ、ぅぅぅ~……ッッ!!」 隙をついて龍田の関節を決め、薙刀を落とす。 龍田「ざ……触るなぁァアア!! ぐ、うぐゥォエ……」 本気で絞め落としにかかる。 天龍「やめろおおおお!! 龍田に乱暴をしないでくれえええええ!!」 提督「しまった! 加賀!」 天龍に突き飛ばされた私は龍田から手を離し地面に倒れる。 龍田はその場に力が抜け座り込み、その上から天龍が覆いかぶさるように守る。 天龍「本当は龍田はいい奴なんだよ……! 俺のせいで……俺のためにこんなことをしてるんだ」 天龍「もういいんだ……もういいんだ龍田」 天龍「俺は大丈夫だから」 天龍「もうやめてくれ……頼むから」 衰退しきった龍田に涙を流す天龍。 その光景はまるで私達のほうが悪者かのようだった。 天龍「二人で自首するからよ……もう許してくれよ」 提督「罪があるのはその人斬りだけだ。 天龍、お前は釈放される結局は離れ離れにになるのがオチだ」 天龍「だったらいっそのことここで俺達を殺してくれ」 提督「だめだ」 龍田「天龍……ちゃん? だめよ」 天龍「……龍田?」 龍田「ごめんね天龍ちゃん。天龍ちゃんは……ちゃんと生きなきゃだめよ。 罪に裁かれるのは私だけで十分……そうでしょ?」 提督は黙って頷いた。 それに天龍は提督を睨みつけるが提督は怯みもしなかった。 龍田「……提督さん……? 天龍ちゃんのこと……お願いできる?」 提督の返事は言うまでもない。 それから龍田は刑務所に入れられた。 提督の根回し(主に舞鶴さん方面)のおかげで死刑にはならずに済んだ龍田。 天龍は週一、多くて週ニで必ず通っている。今でもそう。 ちなみに根回しとっていもそれは殆ど舞鶴さんがやったらしい。 提督は舞鶴さんの元へ100回以上土下座しに行っただけとのこと。 最初は死んだ彼がいた軍に入るのはどうかと思ったが、 天龍に聞くと 天龍「ああ? んなもんの傷は龍田のおかげで癒えたから別に平気さ。 それに死んでった元カレが守ろうとしていたもんを今度は俺が守る。 あいつの代わりになれたら……それでいいかなって」 加賀「そう。ならいいわ」 こうして私達の鎮守府には提督と私に加わり新しいメンバーが来た。 天龍。 心優しき姉。 彼女の眼帯の下の秘密は私、以外は知らない。 提督も知らない。 今回の後日談。 お風呂の脱衣所でこんな会話が聞こえてきた。 鈴谷「うわぁっ!!びっくりしたぁぁ! 天龍姉の眼帯の下初めて見ちゃったよ~~……」 天龍「ああ? そうだっけか? 別に隠してたわけでもないけど」 摩耶「そうなのか? 思いっきりタブーに思ってたから触れなかったけど」 電「はわわっ痛そうなのです……」 愛宕「それで眼帯してたんだ。知らなかった~」 天龍「何だよそんなに気になってたのかよ。 だったらもっと謎の感じにしたままのが良かったか?」 鈴谷「で、それどこで傷つけたの? 転んだ?」 天龍「そんな訳ねーだろ」 電「摩耶お姉ちゃん膝隠してどうしたのです?」 摩耶「な、何でもねえよ! ほら、電さっさと風呂はいるぞ!」 鈴谷「誰かさんはさっき漫画みたいに転んでたもんねー? 効果音を付けるならずべーって転んでたよ」 摩耶「っっるせえ!!」 愛宕「まあ無理に聞くのも悪いわよ。人に歴史ありって言うでしょ?」 天龍「まあな。そうだなー。強いて言うならこいつは―― 天龍「愛の証かな」
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ヒルクレスト エリア1 ヒルクレスト エリア2 ヒルクレスト エリア3 ヒルクレスト エリア4 ヒルクレスト エリア5 ヒルクレスト エリア6 ヒルクレスト エリア1 エリアA敵なし 服屋の地下に作業台 E N H S G 崖崩れのエリアのトラック内 TC:ワチュメロ 服屋 台、引き出し 布1/2 地下室の台 アルコール1/4 地下室の台 テープ3/4 地下室の引き出し リボルバー*1の弾 地下室の台 Aライフル*4 地下室の台×3 部品*27 地下室の棚 サプリメント*6 地下室の台 遺物:ボリスの娘の絵 地下室の台 作業台 パン屋 アルコール1/4 自然療法 引き出し 刃物1/2 トイレ アルコール1/2 棚、トイレ サプリメント7+1+1+8 コインランドリー 洗濯物カゴ 布1/2 自販機 容器1/4 事務所:引出 リボルバーの弾×1 事務所:机 遺物:WLF新兵募集のビラ 道にある車内 布1/4 エリアB敵なし E N H S G スプレーで落書きされた青い布 日記:WLFをぶっ殺せ コーヒーショップ トイレ 布3/4 ロックされた部屋 アルコール3/4 ロックされた部屋 テープ1/2 ロックされた部屋 火薬1/4 ロックされた部屋 ライフルの弾*1 ロックされた部屋 部品*4 本屋 引き出し ピストルの弾*1 カウンターの上 遺物:ヨランダのメモ 紙屋 引き出し 刃物1/4 レジ台 容器3/4 レジ台 ショットガンの弾*1 引き出し サプリメント*8 レジ台 サプリメント*2 中央の台の上 遺物:行動を呼びかけるメモ レジ台裏の段ボールの中 TC:サヒール・ザ・ソーサラー ヒルクレスト エリア2 コーヒーショップの屋上から飛び降りた先 WLF兵と軍犬 E N H S G 銀行 引き出し ライフルの弾*1 机 テープ1/2 宝石屋 カウンター裏の部屋 容器1/4 台 布1/4 酒屋 冷蔵庫 アルコール1/4 金網を開けたときに大きな音がする ゴミ箱を動かし屋根へ上がる E N H S G 赤扉の建物:棚 部品 赤扉の建物:棚 火薬1/2 動いたゴミ箱のエリア 容器1/4 動いたゴミ箱のエリア 部品* ヒルクレスト エリア3 自転車屋に作業台 酒場『シャンブラー『ランナー 酒屋の地下『シャンブラー*2 金庫のある小屋にはランナー4~5がいる E N H S G 自転車屋 台 布1/4 左の部屋の冷蔵庫 アルコール1/2 台 回復アイテム 右の部屋の机 部品 自転車の後輪 TC:ナレディ・ザ・ユースフル 右の部屋の机 遺物:お悔やみのメモ 外:泥水の車の下 布3/4 地下:事務所の机引出 ショットガンの弾*1 酒屋 レジ引き出し リボルバーの弾*1 棚 アルコール1/4 冷蔵庫 回復アイテム 地下下りた地点 ショットガンの弾*1 地下下りた地点 布1/4 地下下りた地点 容器1/4 地下 火薬/1/2 地下 部品 地下 ライフルの弾*1 地下棚 Aライフルの弾*6 地下のトイレ サプリメント*11 地下のほふくで進んだエリアの棚 回復 保育園 棚 布1/4 床 精度サバイバルガイド タトゥーショップ 事務所の机の引き出し ハンドガンの弾*1 引き出し上 サプリメント*9 事務所の台 遺物:タトゥーショップのメモ 美容院 カウンター サプリメント*8 カウンター 刃物1/2 ペットショップ 作業部屋 アルコール1/2 作業部屋 刃物1/4 作業部屋 サプリメント*16 作業部屋 遺物:ボリスの引き渡し 酒場 調理場の台 布1/4 調理場の台 サプリメント*16 調理場の壁 遺物:デールの暗証番号 次のエリア行きの階段 矢*2 矢*1 金庫部屋 引き出し ショットガンの弾*1 引き出し上 部品*5 机 サプリメント*7 金庫『308265 Aライフルの弾*4 ピストルの弾*1 リボルバーの弾*1 火薬1/2 部品*9 両手武器ホルスター ヒルクレスト エリア4 ランナー3体ランナーがいる地帯はアイテム何もないのでさっさと柵を越えて無視する 木の柵を越えて裏庭へ E N H S G 室内:引き出し アルコール1/4 室内:台所 布 室内:台所 容器1/2 室内:台所の引き出し リボルバーの弾*1 室内:台所 回復アイテム 室内:テーブル サプリメント*11 庭:犬小屋の裏 TC:ブレインストーム 室内:テーブル 遺物:ボリスの告白 室内:台 遺物:ローズモントのビラ 隙間を抜けた先が-民家のガレージ感染者1体がいるので回避してショットガン 弓の入手 E N H S G 感染者 弓 矢*1 台 部品*9 棚 ピストルの弾*1 ヒルクレスト エリア5 WLF兵と軍犬3~4が複数 E N H S G 民家1 洗濯棚 容器1/2 台 刃物1/4 ソファ横の台 テープ1/4 引き出し上 布1/2 民家2 引き出し リボルバーの弾*1 台 テープ1/4 テーブル 刃物3/4 地下の台所引き出し 刃物1/4 地下の台所 テープ1/2 地下の段ボール アルコール1/2 地下の引き出し ピストルの弾*1 台 布1/2 民家3 ガラス棚 アルコール3/4 電話横 テープ1/2 台所 回復アイテム 民家4 民家4 2階に上がれる家 外のテーブル 容器1/2 台所 布1/4 台所 刃物1/4 台所引出 ライフルの弾*1 車庫の棚 容器1/4 車庫の棚 火薬1/2 車庫の棚 火薬1/4 車庫の棚 刃物3/4 車庫の台 部品*11 2階 布1/4 2階 アルコール1/4 2階の寝室引き出し リボルバーの弾*1 2階の寝室引き出し 布1/4 2階の寝室ベッド下 ショットガンの弾*1 2階の寝室2のベッド下 TC:リバーブ 2階の風呂場 サプリメント×8 2階の風呂場 治療キット*1 民家5 PC机 テープ1/2 台所 容器1/4 台所の引き出し ピストルの弾*1 台所 アルコール1/4 テレビ台 回復アイテム テレビ台の引出 布3/4 小屋:台 リボルバーの弾*1 小屋:棚 火薬1/4 小屋:棚 部品*10 ヒルクレスト エリア6 エリアA車に乗った敵が柵を乗り越えてくる2人 犬1と兵士3 エリアB犬1と兵士3 エリアC金網越しに犬に見つかる すぐに敵兵が来るのでダッシュして無視する エリアD敵の煙幕攻撃 2階から敵が3人降りてくる 2階に上がると敵がもう1人 窓から飛び降りるとジェシーと合流 トラックに乗ってくる敵が3人?倒してトラックを奪う カーチェイスカーチェイス中のハンドガンは無限だが、終わった後は弾がそのときの状況(弾倉の残り?)により減っている E N H S G エリア1 民家1:台 布1/2 民家1:台 アルコール1/4 エリア2 小屋:台 ピストルの弾*1 小屋:台 部品×3 民家2:台 回復アイテム*1 民家2:台所 アルコール1/4 エリア3:煙幕 洗濯機 布1/2 棚 アルコール1/4
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2021年1月3日 午前0時30分ごろ 大分県中津市東浜のパチンコ店「マルハン中津店」の駐車場で 閉店後に20代の男性従業員が帰宅しようとしたところ 刃物を持った男らに突然「金を出せ」と脅されました。 男らは刃物を突きつけながら従業員を事務所に連れて行き、中にあった金庫を開けさせて現金数百万円を奪い逃げました。 全員上下黒色の服装で、目出し帽をかぶって顔を隠していたということです。 ↓ 3日深夜、強盗などの疑いで、土木作業員と高校生2人を含む少年6人を逮捕した。 捜査関係者によると、6人は共謀して従業員を刃物で脅して縛り 売上金約300万円と従業員2人のサイフを奪い逃走した 警察が行方を追っていたところ、別府市内で職務質問した少年の車の中から現金が見つかったため 逮捕された。 一覧に戻る .
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これ好き - 2016-03-15 05 52 56 今作の格闘武器って何か差があるんですか?見た目以外の性能はどれも一緒なのでは? - 2015-03-31 13 51 40 軽く使用感入れてみたけど良ければ他の格闘武器もこんな感じで編集する - 2015-03-30 18 03 13 あと勝手に格闘武器のカテゴリの説明を小型鈍器、小型刃物、大型鈍器、大型刃物に分けるけどいいだろうか? - 2015-03-30 18 04 37 非殺傷か殺傷でいいと思う - 2015-03-31 11 42 01 それぞれ特性が違うんよ。尋問可能な小型鈍器、尋問できないけどモーションが短い利点がある小型刃物、テイクダウンできない上に振りが遅いけど一撃でキルが取れる大型武器、さらに大型鈍器の場合一部の壁を壊せる - 2015-03-31 14 47 43 そんなんあったんだ - 2015-04-12 08 04 37
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名前:奇印 太郎(きじるし たろう) 性別: 男 所属: ロンリ―魔人 所持武器: 刃物 勝利条件:魔人を3人殺害する 個人目標:二人以上魔人を殺害する(DP+4) ステータス 攻撃:6 体力:12 精神:2 FS:1 情報:1 特殊能力名 無し(『エクササイズ』) 甲高いおたけびをあげながら、目に入った存在全てを切り刻んで歩いていく。(フレーバー) キャラクター説明 見開いた眼で、おなかの声からの奇声を響かせながら、 刃物を振り回すのが大の得意で、物心ついた頃から毎日欠かさず行われている。 それは彼にとっての日課であり、特訓であり、崇高な儀式でもある。 刃物の機能を十全に引き出し、効果的に振り回すため殺傷力は魔人の中でも格段に高い。 (はためにはデタラメに振り回しているようにしかみえないが) 実は魔人ではなく、ただの人間なのではないかという噂もある。
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【作品名】金太の大冒険 【ジャンル】歌 【名前】金太 【属性】少年 【大きさ】中学生くらい 【攻撃力】ナイフ所持 しかし喧嘩は弱く、腕力に自信が無い 【防御力】年齢相応 【素早さ】襲い掛かってきた身の丈2メートルの大男に反応してとびのき逃げ回れる 【短所】歌詞 18スレ目 105 :格無しさん:2008/07/18(金) 17 01 00 金太考察 ○トム・ソーヤー 同年齢 刃物でごり押しできる ○小久保マサヒコ 同上 ×田原美嘉 刃物持ってても所詮は腕力の無い中学生 取り押さえられる ×多田野女神 リュックで刃物を防がれる 田原美嘉>金太>小久保マサヒコ
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初期状態 頻度 種 別 名 称 英語表記 価 格 備 考 0 投てき ライト投げナイフ Poor Throwing Knife Lv.15~ 0 投てき 投げナイフ Throwing Knife Lv.21~ 0 投てき シャープ投げナイフ Sharp Throwing Knife Lv.27~ 0 投てき バランス投げナイフ Balanced Throwing Knife Lv.33~ 0 消耗品 医療キット(中) Medium Medkit 300 0 消耗品 医療キット(大) Large Medkit 550 0 弾薬 Small Pistol Ammo (15) 小型ピストルの弾(15) 550 0 弾薬 Nailgun Ammo (1) ネイルガンの弾(1) 375 0 弾薬 Harpoon Ammo (1) ハープーンの弾(1) 450 2 素材 Rag 布切れ 110 0 素材 Alcohol アルコール 100 DLC「Survivor Pack」導入後 表の価格から20%OFF 頻度 種 別 名 称 英語表記 価 格 備 考 2 銃火器 ハープーン Harpoon Lv.15~ 2 刃物 チャイニーズ・ソード Chinese War Sword Lv.1~ 2 格闘 クロー Claws Lv.1~ 0 銃火器 テーザーガン Stun Gun Lv.17~ 2 刃物 ビッグスリットアクス Big Splitting Axe Lv.17~ 2 銃火器 ネイルガン Nail Gun Lv.17~ 2 刃物 シャベル Shovel Lv.1~ 0 刃物 スコッティッシュ・ダーク Scottish Dirk Lv.16~ 0 鈍器 バール Crowbar Lv.16~ 0 格闘 ワイルドクロー Feral claws Lv.1~ 0 刃物 シャベル Shovel Lv.15~ 0 格闘 ブルートナックル Brutal Brass Knuckles Lv.1~ 0 鈍器 シレイラ Shillelagh Lv.1~ 2 投てき 投げナイフ Throwing Knife Lv.21~ 2 投てき シャープ投げナイフ Sharp Throwing Knife Lv.27~ 3 投てき バランス投げナイフ Balanced Throwing Knife Lv.33~ 0 弾薬 小型ピストルの弾(15) Small Pistol Ammo (15) 550 0 消耗品 医療キット(大) Large Medkit 550 0 弾薬 ネイルガンの弾(1) Nailgun Ammo (1) 375 0 弾薬 ハープーンの弾(1) Harpoon Ammo (1) 450 0 弾薬 テーザーガンのカートリッジ(5) Stun Gun Cartridge (5) 650
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Time Remaining ◆mtws1YvfHQ 鑢七花に在る選択肢は速攻のみ。 よく、その肉体を観察していた。 否。 するハメになったからこそ、真庭蝙蝠は理解した。 理解していた。 故にこそ。 遭遇戦。 その瞬間。 一瞬でケリを付けるつもりだった。 あるいは、鑢七花を――一種の切り札を使い潰す――巻き込むつもりで手裏剣砲改め永劫鞭を使った永劫砲を放つのにも躊躇するつもりはない。 なかった。 水倉りすかが、刃物を構えるのも見るまでは。 「――――七花っ!」 「ああっ!」 弾けるように叫ぶ。 それが合図だった。 『時間』との勝負だった。 「逃げよ!」 「あ――あ?」 驚いた表情を浮かべているのを、無視する。 足を止めた鑢七花を追い抜いて。 「ランドセルランドに――」 心底。 絶対的に。 言いたくなかった言葉を吐き捨てる。 だが、それが間違いなく正解だと頭ではなく体が理解していた。 真庭蝙蝠は。 暗殺者である。 虐殺者である。 殺戮者である。 コト、尋常な果し合いでの実力においては鑢七実と対すれば敗北し、通常の鑢七花と対しても辛勝出来るか出来ないか。 その程度だと、理解している。 しかし。 であるが。 真庭蝙蝠は。 暗殺者である。 虐殺者である。 殺戮者である。 コトが殺しのみであるのなら。 経験が違う。 年季が違う。 回数が違う。 密度が違う。 故にこそ。 鍛え上げられて来た勘がある。 勘があった。 勘が言った。 目の前に居るのは死であると。 大穴のように。 大淵のように。 大空のように。 大海のように。 大地のように。 避けようのない代物であると。 死の数々を見て来た直観が告げる。 ウダウダと何か言いそうなのを眼で制す。 あの女が真庭忍軍を生き返らせると言わないのであれば、こう言うしかない。 「わたしのために行って、勝て! そして」 ここまでは良し。 であるならば。 どうするか。 刃を己の腕に突き立てようとする水倉りすかを眺めながら。 冷静に。 冷徹に。 冷酷に。 瞬時に可能性を計算する。 片方を囮に片方を生き残らせる。 本来なら。 鬱陶しさ極まる鑢七花を切り捨てて己のみで逃げるのが。 正答だっただろう。 正解だっただろう。 正統だっただろう。 だが。 鑢七実が計算を狂わせる。 球磨川禊が計算を狂わせる。 この組み合わせに勝てるのか。 結論。 勝てない。 おれでは、勝てない。 正道も邪道もどちらでも。 だからこその鑢七花だった。 それを此処で捨てるのはどうか。 結論。 一瞬しか持たない。 そして水倉りすかの出来る瞬間移動があるのなら、稼げる時間が一瞬では駄目だ。 一瞬ではいけない。 片方なら納得できた。 片方なら妥協できた。 だが両方なら駄目だ。 両方では、いけない。 勝利と、時間稼ぎを。 その両方を満たせない以上は自分でやるしかない。 絶望的に低い可能性であってもそれに賭けるしかない。 「全員を生き返らせるのだ!」 躊躇い気味に、走っていく姿を眼で追う。 クソが。 遅い。 死ね。 そんな悪態が出て来そうになるが、そんな時間も惜しい。 喉に手を当て、視線を戻す。 『のんきり・のんきり・まぐなあど』 おぞましい光景だった。 血の海。 間欠泉の如く溢れ湧くそれを、見たことがない。 今まで幾十、幾百を殺してきた真庭蝙蝠をして、人体からあれほどの血が出てくる様を知らない。 いや、ハッキリ言おう。 出るはずがない。 だが実際に起きている以上は、あれは水倉りすかが原因だ。 『ろいきすろいきすろい・きしがぁるきがぁず』 何があればああなるのか。 見れば見るほど訳が分からねえ。 理解し難い。 見え隠れする何かが頭蓋骨に染みる。 痛む。 軋む。 『のんきり・のんきり・まぐなあど』 だから。 理解を放棄する。 放棄してただ、考える。 『ろいきすろいきすろい・きしがぁるきしがぁず』 考察の材料は幾つかある。 まず一つ。 瞬間移動の能力だ。 瞬間移動。 瞬間的に移動する。 移動範囲は何処から何処までか。 『まるさこる・まるさこり・かいきりな』 は。 正直、然程に重要じゃあない。 移動。 それには二つの壁が立ちはだかる。 『る・りおち・りおち・りそな・ろいと・ろいと・まいと・かなぐいる』 距離と時間だ。 逆に言えばこのどちらかを解消できれば瞬間移動は可能になる。 『省略』出来る。 だろう。 としか流石に思えない。 『かがかき・きかがか』 そしてもう一つ。 おれ達が近寄らなくなった途端、自分に刃を突き立てた。 自分から近寄らずに、だ。 忍法・骨肉細工で過去に見た姿を真似出来なかったような制限があるはず。 自分から寄ろうとしなかったなら、その能力にあるのは範囲制限じゃあない。 『にゃもま・にゃもなぎ』 恐らくは、骨肉小細工での相乗りで生じたような時間制限。 ならばすべきは時間稼ぎか。 だが、距離を無視できる相手にどれだけ稼げる。 稼ぐ必要が出てくる。 分からないのは、酷く困る。 『どいかいく・どいかいく・まいるず・まいるす』 頭から手を放す。 暴君の頭脳は乗せた。 青く染まる髪を見られたところで気にもしないだろう。 何せ奴は、おれを見ていない。 見ているのは所詮、生き残りの一人程度の価値だ。 己が上位で居ると言う確信だ。 その余裕は利用出来る。 『にゃもむ・にゃもめ――』 賭けは、後に回せれば回せるほどいい。 喉に触れる。 暴君の相乗りはクるが、一分も掛からないだろう。 おれの体とは言え、我慢してもらうとしよう。 痛いのは別に好きじゃあないが仕方ねえ。 『――にゃるら!』 女が、笑った。 いかにも水倉りすかが成長したような女が。 「ふぅぅぅ…………三十秒だけ話に付き合ってやるぜ、真庭蝙蝠」 「きゃは。どんな手妻だ、お嬢ちゃん?」 三十秒。 ならばその倍を稼げれば見込みはある。 逃げさせられる見込みが。 「手妻じゃねえよ、魔法だよ。 色々と世話を掛けた礼もある。 何より冥途の土産ってヤツだ。 薄々勘付いてそうだから言ってやるが…………『時間』だ!」 三十秒。 その重みが増した。 が、口が軽いのはやはり余裕か。 なら虚を突ける。 時間の操作。 なのに三十秒。 ならば操作出来るのは絶対的に流れている時間じゃない。 「属性は『水』。 種類は『時間』。 顕現は『操作』。 成長したあたしの前に、時の流れなんて何の意味も持ちやしない!」 そうじゃなけりゃあ、ずっと今の姿のままのはず。 何の意味も持たないってのは大言だな。 出来るのは自分に関する時間への干渉のみって所か、負荷が大きいか。 ともあれ、おれの時間で三十秒。 その時間。 冥途の土産に、 「っと――ここまで」 貰って行こう。 顔を伏せたまま。 声を発す。 「だッ……?!」 「《跪け》」 三十。 膝を付いた。 隙に喉を弄る。 二十九。 少し驚いた顔をし。 二十八。 力を入れようとして。 二十七。 だが立てない。 「あたしの時間を」 二十六。 小細工する。 二十五。 一瞬でバレて良い。 一瞬だけ騙せればいい。 二十四。 要所は、既に押さえてある。 喉を抑えたまま顔を上げる。 「少し戻したぜ――」 「ぼくを殺すのか?」 二十三。 おれの顔を見て止まり。 二十二。 口から出る、供犠創貴の声。 それを聞いて。 二十一。 驚き。 二十。 固まり。 十九。 歪み。 十八。 歯軋りし。 十七。 憤怒に染まる。 「蝙蝠ィィィィィィィイイイイイ」 十六。 十五。 十四。 十三。 その間だけで十分だ。 叫んでくれて有難う。 喉の調整が済んだ。 出力は怪しいが。 出来る。 「《爆ぜろ》」 十二。 ピー。 と。 鳴った。 「イイ!!!!! ――え?」 『禁止エリアへの侵入を確認』 十一。 誤作動。 望んだ物じゃない。 だが、良い。 十。 意識が逸れた。 九。 おれから、首輪を見た。 八。 この一瞬は想定外。 その一瞬も頂いた。 七。 三秒掛けて吸い上げた空気と。 冥途の土産を、 六。 『30秒以内にエリア外へ』 「――手裏剣砲!!!」 五。 喰らうが良い。 改め、永劫砲。 四。 無闇無数の鞭がバラけながら、水倉り 時間は僅かに戻る。 鑢七花が背中を向けて逃げ出したばかりの頃に。 「とがめ――っ!」 一切の躊躇なく。 鑢七花は走っていた。 全盛の頃より遅い。 それでも走っていた。 何故か。 簡単だ。 命じられたから。 「ランドセルランドに、わたしのために行って勝て」 そう。 命じられたから。 走っていた。 何故。 何故、走っているのか。 鑢七花に疑念が尽きない。 何故、走っているのか。 とがめを置いて、何故。 分かっている。 分かっている。 ランドセルランドには、あの人が居る。 姉ちゃんが、居る。 勝てるのか。 おれに、勝てるのか。 勝てるのか、じゃあ駄目だ。 勝たないといけない。 どうやって。 どうやれば勝てる。 いやそもそも。 とがめがいないのに。 隣にとがめがいないのに。 おれの隣にとがめがいないのに。 勝つ必要が、あるのか。 意味が分からない。 意味が見当たらない。 「おぬしは悪くないのだろうよ」 ああ、そうだ。 おれは悪くない。 そうだろう。 おれは悪くないんだ。 仮に姉ちゃんに勝てないとしても。 初めから、おれじゃあ勝てないって言ってたのに。 だから負けたとしても、おれは悪くない。 悪いのはおれじゃない。 「おれは初めから言ったんだ」 とがめが一緒に居てくれるなら。 そう言ったのに。 だから。 『おれは、悪くない――悪いのは、とがめだ』 【二日目/早朝/E-6】 【鑢七花@刀語】 [状態]右手欠損、『却本作り』による封印×4(球磨川×2・七実×2)、病魔による激痛、『感染』? [装備]袴@刀語 [道具]支給品一式 [思考] 基本:『おれは悪くない。だって、おれは悪くないんだから』 0:『とがめの言った通りランドセルランドに向かう』 1:『とがめのために戦う。そして全員生き返らせる』 [備考] ※時系列は本編終了後です ※りすかの血が服に付いていますが『荒廃した過腐花』により腐敗されたようです ※不幸になる血(真偽不明)を浴びました。今後どうなるかは不明です ※掲示板の動画を確認しました ※江迎怒江の『荒廃した過腐花』の影響を受けました。身体にどの程度感染していくかは後続の書き手にお任せします ※着物の何枚かを途中で脱ぎ捨てました。どの地点に落ちているか、腐敗の影響があるかは後続の書き手にお任せします ※着物は『大嘘憑き』で『なかったこと』になりました ※『大嘘憑き』により肉体の損傷は回復しました。また、参戦時期の都合上負っていた傷(左右田右衛門左衛門戦でのもの)も消えています ※寝てる間に右手がかなり腐りました。今更くっつけても治らないでしょう 「ジャスト――ゼロ秒」 『この首輪は爆発します』 何かが。 抜け落ちる。 鑢七花はそれを見た。 己の胸から突き出、萎びるように細まっていく腕。 その先で脈動している、何かを。 「見れたのは、良い夢だったの?」 『禁止エリアへの侵入を確認』 細まった腕が抜ける。 同時に、その体が崩れ落ちる。 ギリギリのところで、間に合った。 『30秒以内にエリア外へ退避しない場合、この首輪は爆発します』 結論から言おう。 水倉りすかは間に合った。 真庭蝙蝠を消し去り。 鑢七花も殺す。 ギリギリのギリギリ。 高々二人を殺し切るのに三十秒も要らないと侮って。 大半の時間を真庭蝙蝠一人に消耗させられながら。 ギリギリのところで間に合った。 そこで。 前へと倒れた鑢七花とは対照的に。 後ろへと、水倉りすかは倒れた。 「ゥ、ぁァァゥぁァぐァアぁァァああッ……!」 肉体へのフィードバック。 過剰極まった能力の代償。 辛うじて。 周りに聞こえてしまえば危うくなる。 その意識が働いて声を抑えてはいた。 しかしそれも、 『禁止エリアへの侵入を確認。30秒以内にエリア外へ退避しない場合、この首輪は爆発します』 まるで無意味。 鳴り響く首輪の音が、情け容赦なく居場所を知らしめる。 そして悶え苦しむ水倉りすかをそのままに。 『時間』は容赦なく。 三十秒を、超えた。 【真庭蝙蝠@刀語 死亡】 【鑢七花@刀語 死亡】 【水倉りすか@新本格魔法少女りすか 生存】 『禁止エリアへの侵入を確認。30秒以内にエリア外へ退避しない場合、この首輪は爆発します』 『禁止エリアへの侵入を確認。30秒以内にエリア外へ退避しない場合、この首輪は爆発します』 『禁止エリアへの侵入を確認。30秒以内にエリア外へ退避しない場合、この首輪は爆発します』 『禁止エリアへの侵入を確認。30秒以内にエリア外へ退避しない場合、この首輪は爆発します』 『禁止エリアへの侵入を確認。30秒以内にエリア外へ退避しない場合、この首輪は爆発します』 『禁止エリアへの侵入を確認。30秒以内にエリア外へ退避しない場合、この首輪は爆発します』 「…………生きて、る……?」 悶え苦しむこと、暫く。 ようやくそれらを飲み下すことに成功した水倉りすかが呟いた。 同時に。 口から溢れた血が喉に詰まろうとするのを横に向いて垂れ流し、辛うじて気道を確保する。 胸の上下。 それに合わせて出てくる咳と鮮血。 痛みが、まだ生きていることを自覚させた。 何故。 その言葉が過ぎる。 鳴り続けている首輪の警告が、己の死のリミットだと思った。 思ったから、無理矢理にでも殺しに掛かったと言うのに。 生きている。 生きている。 生きている。 生きている、と言うことはつまり。 「間違いなの。この言葉は――?」 『禁止エリアへの侵入を確認。30秒以内にエリア外へ退避しない場合、この首輪は爆発します』 禁止エリアに侵入していない。 以上は、退避する必要がない。 当然の理屈だ。 なら、この首輪が発しているのは、本来は侵入した場合に発せられる警告。 その警告の誤作動。 それだけだった。 何ともなしに首輪を撫でていた手が、血溜まりに落ちる。 気が抜けたのだ。 最早間に合わない。 そう思ってしまったが故の決死行。 一念が、幸か不幸か外れたことに。 気が抜けた。 「は、ぁ゛……ぶ、ぐゥづ」 それでも。 睡眠による逃避も許されない。 全身を蝕む痛み。 腹底から喉元を過ぎていく血の味。 喧しく鳴り続けている、首輪の音。 それらが、僅かな逃避を許さない。 だが水倉りすかはそれを甘受する。 己の身に、限界が近いと察しても。 そう。 水倉りすかは止まれない。 留まるつもりもない。 気怠げに。 泥から身を起こすようにその上体を起こし、足元を見た。 自分とは違って俯せに倒れ、動かない肉。 腹が痛んだ。 空腹に。 「…………」 『禁止エリアへの侵入を確認。30秒以内にエリア外へ退避しない場合、この首輪は爆発します』 立ち上がらぬまま。 躰を捩るようにその背に乗りかかり、ゆっくりと口を開く。 触った感じは、硬い。 筋肉質で、キズタカのように、軟らかくはない。 だけれども。 食べれないほどでは、ない。 「いただきます」 の言葉もなしに。 水倉りすかは大口のまま。 ガブリ、と。 ズブリ、と。 グチリ、と。 食らい。 飲み。 喰らい。 呑む。 キズタカのモノのように効率的ではなくとも。 少しでも。 僅かでも。 木端でも。 ちょっとだけであったとしても。 回復させなければならない。 空腹と言う本能に駆られて。 失った血肉を求めて血肉を貪る。 『禁止エリアへの侵入を確認。30秒以内にエリア外へ退避しない場合、この首輪は爆発します』 もしも――が、あるとするならば。 それはこの時だったかも知れない。 目の前の肉に喰らい付かなければ。 真庭蝙蝠の肉体を残していたなら。 自分の血の匂い以外感じられれば。 己が口を付けようとした死肉から発せられる、病毒と腐敗の薫を感じられていたならば。 鑢七実の『却本作り』によりオマケ感覚で加わっていた『病魔』。 江迎怒江の『荒廃した過腐花』によって塗りたくられた『感染』。 その二つに侵された肉を。 己の腹に詰め込もうなどと、思わなかっただろうに。 「 ぅヴぃぃぐぐがァァああが、ギがァァあォィっが、ァ、ガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」 良くて即死。 悪くて悶絶。 その悪を引いたのは偶然とは言えないだろう。 幾度も訪れた死の痛み。 それを乗り越え続けてきてしまったが故の弊害が、恩恵か。 あるいは。 血が独りでに、無意識的に働いているのか。 動けた。 動けてしまえた。 動けてしまえば、動くしかない。 「キズ、タカ……キズタカァ……!」 『禁止エリアへの侵入を確認。30秒以内にエリア外へ退避しない場合、この首輪は爆発します』 痛々しさを乗り越えて。 禍々しさが身を乗り出す。 血涙と血泡を零しながらも。 新本格魔法少女は歩き始める。 向かう先は、ランドセルランド。 終局の『時間』は近い。 【二日目/早朝/E-6】 【水倉りすか@新本格魔法少女りすか】 [状態]身体的損傷(内外両方・中)、魔力回復、経口摂取による鑢七実の『病魔』と江迎怒江の『感染』の両方を罹患 [装備]手錠@めだかボックス、無銘@戯言シリーズ [道具]支給品一式 [思考] 基本:優勝する [備考] ※九州ツアー中、蠅村召香撃破直後からの参戦です。 ※治癒時間、移動時間の『省略』の魔法は1時間のインターバルが必要なようです。 現在の再利用までの時間は約50分です。 なお、移動時間魔法を使用する場合は、その場所の光景を思い浮かべなければいけません ※大人りすかの時に限り、制限がなくなりました ※それ以外の制限はこれ以降の書き手にお任せします ※大人りすかから戻ると肉体に過剰な負荷が生じる(?) ※『感染』しました。腐敗しながら移動しています。 ※肉体が限界を迎えつつあります。 ※首輪から延々と、 『禁止エリアへの侵入を確認。30秒以内にエリア外へ退避しない場合、この首輪は爆発します』 と鳴り続けています。 ※E-5に不自然に繰り抜かれた地面と、その真ん中に真庭蝙蝠の首輪が残されています。 ※E-6に食べ掛けの鑢七花の死体があります。 死亡時に所持していた支給品一式はそのままです。 待ち人は来ず 時系列順 Q&A(12+1) 待ち人は来ず 投下順 Q&A(12+1) 「柔いしのびとして」 水倉りすか Q&A(12+1) 「柔いしのびとして」 鑢七花 GAME OVER 「柔いしのびとして」 真庭蝙蝠 GAME OVER