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742 ドS憂ちゃんとドM唯ちゃん [sage] 2010/04/12(月) 09 37 51 ID sNQaVnf9O ある夜、さぁ寝ようと部屋の電気を消そうとしていると、不意にドアをノックする音が聞こえてきました。 唯「はーい?」 憂「あ、お姉ちゃん?ちょっといいかな」 唯「なあに?」 憂「あの、今日一緒に寝ない?」 唯「へ?」 憂「だめ…かな」 唯「そんなことないよー♪いいよ、寝よう寝よう!」 憂「ありがとう!じゃあ早速準備するね」 唯「準備?」 ニコッと笑って部屋を出て行ってしまった憂。準備って何をするのかな…あ、枕とかかな? 憂「お待たせー♪」 唯「じゃー寝よっか。電気消し…て!?」 憂「どうしたのお姉ちゃん?」 唯「ど、どど、どうしたのって…なんで憂、そんな格好なの!?」 怪訝そうに、でもどこか楽しげに微笑む憂は、バスローブを身につけていました。 さっきは普通のパジャマだったのに… 憂「お母さんがね、もう着ないから捨てようって言ってたからもらったんだけど…似合う?」 唯「に、似合うっていうか…その、か、肩はだけてる…」 憂「え、なに?聞こえないよお姉ちゃん」ギュ 唯「うぅ…」 憂はベッドに座る私に抱きつくと、顔を私に寄せました。 ちょっと首を前に動かしただけで唇が触れる、そんな距離に憂の顔があったのです。 743 ドS憂ちゃんとドM唯ちゃん [sage] 2010/04/12(月) 09 38 33 ID sNQaVnf9O 憂「ねぇお姉ちゃん…なんて言ったの?」 唯「だ、だから…肩が、はだけてるって…」 憂「肩がはだけてるから、なあに?それで何が困るの?」 唯「えっと…だから…み、見えちゃうよ…」 憂「何が見えちゃうの?」 唯「う…えっと…」ドキドキ どうしてもその言葉を口に出せなくて憂から視線を逸らすと、バスローブを盛り上げる胸が目に入りました。 私の胸に当たってひしゃげたその2つの膨らみの感触に、私の心臓はその鼓動を増していきます。 だめだよ、妹にこんな気持ちになっちゃ… 憂「お姉ちゃん…今私の胸見てたでしょ」 唯「み、見てないよ!」 憂「嘘ついたってわかるんだよ?私、お姉ちゃんのことなら何でもお見通しなんだから」 唯「う……」 憂「私わかってるよ?お姉ちゃんは私がこういう格好してるの見てドキドキしてるんだよね」 唯「それ、は…その…」 憂「それで、バスローブがはだけて私の胸が見えちゃうんじゃないかって思ってるんでしょ」 唯「……」ドキドキ 憂「お姉ちゃんはえっちだね。実の妹を見て興奮しちゃうなんて」 唯「こ、興奮なんかしてないよ…」 憂「ホントは嬉しいんでしょ?ほら、今だってしっかり私の胸に触ってるよ?」 744 ドS憂ちゃんとドM唯ちゃん [sage] 2010/04/12(月) 09 39 37 ID sNQaVnf9O 唯「う…うぃ…」 憂「お姉ちゃん…目が座ってるよ?そんなに興奮してるの?」 唯「は…ふ…」 憂「いいよ…見せてあげる」 そう言うと憂は、バスローブの前を開きました。 私の理性が飛んじゃうんじゃないか、そう思ったのもつかの間、目の前には… 憂「ふふ♪何も着けてないって思ってた?残念、下着はちゃんと着けてるんだよ」 唯「う、憂…」 憂「憂、じゃないよ?ちゃんと謝ってよ。私のこといやらしい目で見たこと」 唯「だ、だってそれは憂が…」 憂「私の格好は問題じゃないよ。どんな格好してようと、お姉ちゃんがそういう目で私のこと見たのは事実なんだから」 唯「そんな…」 憂「早く謝って?えっちでいやらしいお姉ちゃん」 唯「ご…ごめん…なさい…」 憂「いい子だねお姉ちゃん。でも不思議だね。謝ってるのにすごく嬉しそう」 唯「はぁ…ふぅ…」 憂「お姉ちゃん…顔真っ赤だよ?本当に興奮してるんだね」 唯「う…うい…私…」 憂「ホントにえっちなお姉ちゃんだね。そんなに私としたいんだ」 唯「がまん…できないよ…」 憂「そうなんだ♪じゃあ一つだけ約束しようね」 唯「やくそく……んっ…!」 745 ドS憂ちゃんとドM唯ちゃん [sage] 2010/04/12(月) 09 40 21 ID sNQaVnf9O 憂は私にキスをしました。頭の奥がビリビリ痺れるような、そんなキスを。 唯「ふ…ふぁっ…ぁう…」 憂「お姉ちゃんはこれから私のものになるの。いつでもどこでも、誰といたって、私だけのお姉ちゃんになるんだよ」 唯「う…ぅん…」 憂「なら、私のことどう見たっていいよ。えっちなこと考えて裸を想像したっていいよ」 唯「憂…」 憂「動いちゃだめだよ。このまま何もしてあげないよ?」 唯「や…やだ…」 憂「じゃあ、じっとしててね。服を脱がされてもどこを触られても舐められても、ずっと動いちゃだめ。その代わり、声は出してもいいけどね」 唯「うん…」 憂「うんじゃないよ。返事ははいだよ」 唯「はい…」 憂「いい子だね♪」 そして、私たちの長い夜が始まりました。 眠くなっても疲れても、憂が満足するまでは決して終わらない長い夜が。 憂「…大好きだよ、お姉ちゃん♪」 END
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紬「起きて朝よ」 唯「うーん……もう少しだけぇ~」 紬「もう!……でもこういう時ってどうしたらいいのかな?」 唯「むにゃ……」 紬「放置かな? それとも大声で起こしちゃっていいのかな? 無理矢理布団を剥ぎ取る? いっそ一緒に寝ちゃうとか!」 唯「うーん……」 紬「どうすれば……」 私と唯ちゃんは今2人暮らしをしている なぜこうなったかというと、唯ちゃんが大学入学を機に一人暮らしをするとなったのだが部屋探しが難航 それならとウチ(琴吹家)が持っている空き部屋があるマンションを紹介 家賃がすこし高めなことに戸惑っていた唯ちゃんの為に、私が一緒に住もうと提案して今に至るのです 紬「唯ちゃーん」ユサユサ 紬が唯を揺さぶる 紬(やっぱりこれが無難よね) 唯「はい、ただいま~」 紬「もう。今日は足りない家具とか家電見に行くって決めたのにぃ……」 唯「うい~あと10分だけ~」 紬「実家と勘違いしてるし、くすっ」 紬「……じゃあ朝ごはん用意して来ようかな」 唯「……くー」 キュッ 紬が長い髪の毛を後ろで一本に縛る 紬「さて、何がいいかな」 紬「と言ってもお米といでないからパンになっちゃうわね、スクランブルエッグとサラダでいいかな」 タンタン キッチンに野菜を切る包丁の音が響き始める 紬「よしと。後はパンが焼けるのを待つだけね」 チーン 紬「グッドタイミング~」 トースターからパンを取り出し皿に乗せる 紬「今度こそ唯ちゃん起こしてこなきゃ」 スルッ パサッ スタスタ そう言うと紬はエプロンを外して寝室に向かった カチャ 紬「唯ちゃん起きてー、朝ごはんできたわよ」 唯「あ、むぎちゃん……」 紬「今度はちゃんと起きてくれたね」 唯「えへへ、なんか新鮮だね~。おはよう」にこっ 紬「うん。おはよう」にこっ 唯「はむっ……もぐもぐ」 紬「どうかな?」 トーストを食べる唯を見ながら紬が尋ねる 唯「むぎちゃんが作ってくれたからとっても美味しいよ~」 紬「嬉しい」にこっ 唯「美味しい」にこっ 唯「ごちそうさまでした」 紬「ごちそうさまでした」 唯「じゃあ洗い物は私が!」 紬「いいよ、唯ちゃんは休んでて」 唯「ダメだよー。共同生活なんだから仕事は分担しないと!」 紬「そう?」 唯「うん!むぎちゃんは先に出かける準備しててよ」 紬「わかったわ、それじゃあお願いします」ペコッ 唯「はい。お願いされます」ペコッ キュッキュッ カチャカチャ ジャー 洗い物をしている唯 唯「ふぅ」 スタスタ 紬がキッチンにやって来る 紬「唯ちゃん大丈夫?」 唯「あ、むぎちゃん。大丈夫だよー」 唯「あ、むぎちゃんその服可愛いー!大学生のお姉さんって感じだよ」 紬「そうかな?」 唯「そうだよ、可愛いよー綺麗だよー」 紬「ありがとう」にこっ 唯「洗い物あと拭くだけだからあとちょっとだけ待っててね」 紬「それなら私が拭いておくから唯ちゃん着替えてきて」 唯「いいよ、洗い物は私が引き受けたんだし私が拭くよ」 紬「洗い物はでしょ?だから拭くのは私がやるわ」 唯「でも」 紬「共同生活よ唯ちゃん」にこっ 唯「……ありがとうむぎちゃん、じゃあお願いします。着替えて来るよ」 紬「はい、どうぞ」 スタスタ 唯が自室に歩いていく 紬が流しを改めて見る ビショビショ ダラダラ 紬「あらら……これは……」 紬(食器類はちゃんと洗えてるけど周りを濡らしすぎね……唯ちゃんっぽいけど) 紬「くすっ」 ふきふき ――― 紬「これでよし」 唯「むぎちゃーん」スタスタ 紬「あ、唯ちゃん準備できた?」 唯「うん」 紬「こっちも終わったから」 唯「ありがとー」ぺこっ 紬「いえいえ」ぺこっ 唯「わたしゃむぎちゃんと暮らせてよかったよ。幸せだよ」 紬「私も唯ちゃんと暮らせてとっても楽しいの!」 唯「えへへ、ありがと~。なんか照れるね」 紬「ふふっ」 ―玄関― トントン 唯「うんしょ」 紬「そうだ唯ちゃん、今日買うものなんだけど食器洗い機追加ね」 唯「おぉ、それはいいね~。食べ終わった後はゆっくりしたいから大賛成だよ」 紬「でしょー」 ガチャ 唯「いってきまーす」 紬「いってきまーす」 バタン カチャリ ―ビク橋カメラ― 唯「何を買うんだっけ?」 紬「掃除機とオーブンレンジ、それから食器洗い機に体重計、ドライヤーももう一個」 唯「けっこう買うね~」 紬「ポイントが楽しみだわ。むふー!」 紬の鼻息が荒くなる 唯「あっ」 紬「どうしたの唯ちゃん」 唯「ほら見てパソコンだよむぎちゃん」 紬「唯ちゃんパソコン欲しいの?」 唯「うん!パソコン使って私も作曲したいんだ!」 紬「じゃあ……買っちゃおっか」 唯「わーい!」 ウィーン 下りのエスカレーターに乗っている2人 唯「疲れたー」 紬「私は喉が渇いちゃった。ちょっと遅くなったけどお昼にしよっか」 唯「そうしようー」 紬「それにしても今日一日でポイントだいぶ貯まったわね」 唯「ねー。むぎちゃんそのポイントで何買うの?」 紬「えーと……何に使うのは決めてないの」 唯「そうなんだ」 紬「唯ちゃん欲しい物があったら言ってね」 唯「えぇっ!?自分で使わないのっ!?」 紬「うん。ポイントを貯めることのほうが楽しいから」 唯「むぎちゃんそれは変だよ~」 紬「変かな?」 唯「やっぱり貯めたポイントは使わなきゃ!安く買えるんだよ!お得なんだよ!」 紬「……そうよね」 唯「そうだよ!」 紬「じゃあ何か買っちゃおう!」 唯「オー!」 紬「何がいいかな」 唯「んっふふふ……むぎちゃんそれはねUiStation3だよ!」 紬「UiStation3?」 唯「澪ちゃんと律ちゃんが来た時にみんなで遊べる物があったほうがいいよ!あとtorudeってのを買えばテレビ番組も録画出来るんだよ」 紬「なるほど……じゃあそのゲーム機買っちゃおうっか」 唯「やたー!」 唯「ゲーム機は持ち帰ろうね~」 …… 店「いらっしゃいませー」 唯「禁煙席2人で」 店「ではこちらにどうぞ」 唯「はーい」スタスタ トスッ 唯「はぁ~」 紬「ずっと立ったままだったからね」 唯「うん、しばらくここで休んでよう」 紬「そうね」 唯「取りあえずドリンクバー頼もっか」 紬「うん」 カチッ 唯がボタンを押す 唯「ごちそうさまでした。ふひぃー」 紬「唯ちゃん口にミートソースがついてる」 唯「ありゃりゃっ、お恥ずかしい」ふきふき 紬「反対反対」 唯「こりゃりゃ」ふきふき 紬「もうちょっと下」 唯「なんかわかんなくなってきちゃった、あはは」 紬「んもぅ。くすっ」ふきふき 紬が紙ナプキンで唯の口を拭いてやる 紬「はい、綺麗になったよ」 唯「ありがとう」 ―2時間後― 唯「ちょっとゆっくりしすぎたね」 紬「うん」 唯「これから家具見て帰ったら夜だよ」 紬「ご飯どうしよっか、外で食べて帰る?」 唯「なるべく自炊しようって決めたからね……迷うところだね」 唯「鍋やっちゃう?」 紬「鍋?」 唯「そう!自炊の定番と言えばお鍋だよ」 紬「そうなんだ」 唯「律ちゃんと澪ちゃんも呼ぼう」 紬「なんか楽しそう」 唯「鍋だったら材料切るくらいでいいしさっと出来るよ」 紬「じゃあ律ちゃんと澪ちゃんに電話しなきゃ」 カチカチ トゥルル……トゥルルル……トゥルッ 律「はいもしもし?」 紬「律ちゃん鍋パーティーよ!」 律「あぁ?鍋パーティー?」 紬「そうなの。今日の夜はお鍋やるから律ちゃんと澪ちゃんを呼ぼうって唯ちゃんが」 律「おーそかそか。いいよ、行く行く。なんか鍋に入れるもん持ってくな」 紬「あ、うん。わかった」 律「んじゃ、また夜になー」 プポッ 紬「律ちゃん来るって」 唯「澪ちゃんも大丈夫だって」 紬「それじゃ買い物の続きに行こっか」 唯「うん」スッ 唯がテーブルの上の伝票を取る 紬「私の分いくら?」 唯「あ、いや、いいよ。ここは私が」 紬「ダメよ」 唯「いいのいいの。むぎちゃんに買ってもらってばっかりだからね、たまには私が。ね?」 紬「でも……」 唯「いいからいいから」 店「3,780円になります」 唯「お、おぅふ……けっこうするなぁ……」 紬「唯ちゃん、やっぱり私も――」スッ 唯「だーめっ!」 唯が財布を持った紬の手を抑える 唯「さて、行きますか」 紬「うん」 唯「帰りに鍋の材料も買わなくちゃ。むぎちゃんどんなのが食べたい?」 紬「やっぱり鶏かな、あときのこも」 唯「ほうほう。しめは?」 紬「しめ?」 唯「最後だよ、うどんを入れたりごはん入れたり」 紬「うどんかな」 唯「今日の鍋の方向性決まったね」 紬「味付けとかは唯ちゃんがやるの?」 唯「ううん、律ちゃんにやってもらうつもりだよ」 紬「ずこー」 2
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唯「……」ぼふっ 紬「……」ごそごそ 唯「外は明るいのにカーテンを閉めて部屋を暗くして寝る。最高だね」 紬「最高なの?」 唯「最高だよ、気持ちいいよ~」 紬「……」ぼーっ 紬「あ……今少しだけそんな感覚が……」 唯「でしょー」 唯「むぎちゃーん」 紬「なーに?」 唯「あれだね」 紬「あれって?」 唯「ここにテレビ置きたいね」 紬「テレビ?」 唯「うん、寝ながらテレビ見られたら最高だよ」 紬「ダメよ」 唯「えー」 紬「夜遅くまでテレビ見て朝起きられない唯ちゃんが用意に想像できるもん」 唯「そんなことないよ」 紬「そんなことあるよ」 唯「寝ながら見たいよぅ」 紬「リビングでソファーに横になって見たらいいじゃない」 唯「やっぱりベッドがいいんだよ、それに眠たくなったらこっちに来なきゃいけないし」 紬「携帯のワンセグは?こないだ機種交換したのは見れるのだよね」 唯「やっぱりテレビの大きい画面がいいんだよ、それにDVDとかも見たいし」 紬「唯ちゃんが自分で買うなら置いてもいいよ」 唯「う……」 紬「後でお買い物に行かなきゃ。唯ちゃん今日の夜は何が食べたい?」 唯「んーなんだろー」 紬「今一番たべたいものは?はい、どうぞ」 唯「えっ、あっ、あーっ……憂の料理?」 紬「そうじゃなくて具体的によぉ」 唯「じゃあハンバーグ、憂の作った」 紬「ちょっと……」 唯「そうだよ、今日は憂に来てもらおうよ」 唯「あ、憂?あのね、今日こっちに来ない?実は憂の料理が久しぶりに食べたいなって思って、えへへ……」 紬(巧い……) 唯「えっ?」 紬「?」 唯「ダメって……ちょっと……お父さんとお母さんと一緒にレストラン行くの?」 唯「うん……でも私誘われてないよ?」 唯「……いや、離れてて暮らしてるって言っても近くじゃん?」 唯「……はい……はい、わかったよ。うん、じゃあまた今度ね……」ピッ 唯「むぎちゃん、私家族から除け者にされたよ……」うるうる 紬「そ、そんなことないわよ……」 唯「ちくしょう……ちくしょう」ボスッボスッ 枕を殴る唯 紬「ゆ、唯ちゃん、ちょっと大袈裟よ……」 唯「ぐす」 紬「どうしたら……」おろおろ 唯「きっと私はお父さんとお母さんの本当の子供じゃないんだよ……ぐすっ」 紬(そんなわけないじゃない……憂ちゃんとそっくりだし) 紬「そ、そうだ唯ちゃん映画見ない?」 唯「……いいよ、何もする気が起きないし。ベッドから出たくない」 紬「……」 紬「じゃあ……ここで見よう?」 唯「ここで?」 紬「うん。ここにテレビ持ってくるから」 唯「……まぁ、それなら」 紬「う、うん。じゃあテレビ持ってくるね」 唯「……ゲームもしたいな」 紬「わ、わかったわ。ゲーム機も持ってくるからね」 唯「はい」 紬「よいしょ……」ゴト 紬「持ってきたよ」 唯「ありがとう」 紬「じゃあ見ましょう」 唯「うん」 紬「あ、飲み物とお菓子持ってくるね」 唯「ありがとー」 ―数時間後― 唯「面白かったねー。よし、次はゲームしよう」ムクッ 紬(元気になったみたいで良かったわ) 唯「むぎちゃんもやろうよ」 紬「うん」 紬「もう6時よ」 唯「お腹空いたね」カチカチ 紬「私が何か作るね」 唯「今日の当番は私だよ、いいよ」 紬「……そう?」 唯「うん。でも作らない」 紬「えっ」 唯「ピザを取るよ、勿論私持ちで。今日はもうベッドから出ないで過ごそう」 紬「そう」 唯「むぎちゃんどんなのが食べたい?」 紬「シーフード系かな」 唯「わかったよ。じゃあもう半分は私が決めるねー」 唯「トローリ……もぐもぐ……おいしいね」 紬「うん。もぐもぐ」 唯「あ、今日は見たい番組があったんだ。……えっと9時から11時までか。じゃあそれまでゲームしよー」 紬「ねぇ、先にお風呂入っちゃったら?」 唯「今日はいいや。入らない」 紬「えええー」 唯「大丈夫だよ一日くらい。それにお風呂入った後に髪を乾かすのが面倒なんだよねー」 紬「ならシャワーで体だけでも」 唯「もう今日は入らないって決めたから」ばっ 紬「……わかったわよ」 紬「じゃあ私お風呂入ってくるね」 唯「いってらっしゃーい」 ――――― チャポーン 紬「こういうことが起きるたびにあれじゃダメよね」 紬「結局はあの部屋にテレビ置いちゃったし……ゲームもやらせちゃったし……料理もデリバリーで済ませたし……お風呂入らないって言い出すし……」 紬「このままじゃいくない……」 紬「もっと厳しくいかないと……」 紬「うん、もっと厳しく!」 ザバァッ! 紬「唯ちゃんを更正させなきゃ!」 唯「終わったー」 紬「もう11時ね」 唯「うん、じゃあゲームの続きしようっと……」カチ 紬「何言ってるの」 唯「はい?」 紬「もう寝るのよ」 唯「まだ眠たくないよ」 紬「そう、でもゲームはダメよ」 唯「えーいいじゃんー」 紬「ゲームは1日30分って決めたでしょ。あとテレビはもうリビングに戻しちゃうから」 唯「ま、待って!」 紬「待たないわ」 紬「よいしょ」 テレビを持ち上げようとする紬 ガシッ ベッドから上半身を乗り出して紬に抱きつく唯 紬「唯ちゃん放して」 唯「ダメッッ!テレビ持っていっちゃダメ!」 紬「唯ちゃんが落ち込んでたから特別にって持ってきただけだし、今はもう大丈夫でしょ……放して」ぐぐ 唯「そんなことないよ、まだ落ち込んでるし。あー悲しいなー」ぐぐぐ 紬「白々しいわね、嘘つかないでよ……さぁ放して」ぐぐっ…… 唯「い、嫌じゃ……テレビ持っていったらアカン……」 紬「もうっ!」 ドスーン ベッドから落ちる唯 唯「ダメダメーテレビ持って行かないでー」ジタバタ 紬「そんな子供みたいな真似しないでよ」 唯「あああああ、家族に見捨てられた私をむぎちゃんまで見捨てるんだねー」ジタバタ 紬「ちょ、ちょっと……」 唯「悲しいよー」ジタバタ ピタッ 唯「……」チラチラ 紬「ダメなものはダメ。持っていくからね」 唯「やだやだー」ジタバタ 紬「さようなら」スタスタ テレビを置いて戻ってくる紬 紬「じゃあ寝ましょう唯ちゃん」 唯「……」 紬「おやすみ」 唯「……」 ―数分後― むくり そろー…… 紬「何してるの唯ちゃん」 唯に背を向けたまま紬が喋る 唯「……!」ビクッ! 紬「ゲームは隠しちゃったから行ってもムダよ」 唯「か、隠したって、そんなの酷いよ!」 紬「酷くないわ。さぁ早く寝ましょう」 唯「眠たくないよぅ」 唯「わ、私だって本当にゲームがやりたいわけじゃないんだよ」 紬「えええー」 唯「ただ寂しさを紛らわせようと……」 紬「……くすっ」 唯「ちょっとなんで笑うのー」 紬「そういうのとは別にただゲームがしたいんでしょ?」 唯「いや……」 紬「正直に」 唯「……はい」 紬「ふふっ。なら明日律ちゃん達来るし、その時にやっていいから」 唯「えー今やりたいんだよー」 紬「そんなこと言ってると明日もやらせないよ?」 唯「うぅ……わかりました。明日にします」 紬「じゃあ寝よう」 唯「はい」 紬「唯ちゃん」 唯「なに?」 紬「……」ガバッ 紬が自分のベッドから出る ゴソゴソ 唯「あっ、むぎちゃん」 紬「今日は一緒のベッドで寝よう」 唯「もう入ってるじゃんー」 紬「これなら寂しくないでしょ?」 唯「うん、まぁ」 紬「……」ぎゅ 唯に抱きつく紬 唯「わわっ」 紬「あったかあったかだよ」 唯「あったかあったか……」 紬「唯ちゃん、私は唯ちゃんを見放したりしないわ」 唯「えっ?」 紬「ここは私の家、かつ唯ちゃんの家。一緒の家に住んでいる、だから私達は家族よ」 唯「……むぎちゃん」ぎゅ 唯「むぎちゃんは優しいね。そんな優しいむぎちゃんが大好きだよ」 唯「ありがとうね」ぎゅ 紬「私も唯ちゃんが大好きよ」 紬「……ねぇ唯ちゃん」 唯「なーに?」 紬「髪の毛ちょっと臭い。お風呂は毎日入ろうね」 唯「ずこー」 おしまい ―エピローグ― あの日の翌日、唯ちゃんの家族が遊びに来て唯ちゃんの機嫌もすっかりよくなりました っていうか唯ちゃんは前の日の時点で元気だったけど そして今日は大学の入学式です 唯「むぎちゃーん、ご飯できたよー食べよー」 紬「うん」 唯「とうとう大学生だねー」 紬「そうね」 唯「私、大学生に見えるかな?」 紬「うーん……制服来たらまだまだ高校生に見えるかも」 唯「えー」 「!!」 「!!」 ドンッ ドンドンッ! 唯「なんか隣が騒がしいね」 紬「そうね……」 「てんめぇ!なんだこれは!」 「なんだって……朝御飯だよ?」 「違うよ!言いたいのはそういうことじゃない!今日の朝飯当番はお前だろ!」 「そうだけど?だから用意しただろ」 「そうだけどじゃねーだろ!全部コンビニのパンじゃねーか!」 「嫌いか?」 「なんか自分で作れよ!」 「ちょっと朝寝坊したんだ。ごめんな」 「食費かさむからちゃんと作れ!わかったな!」 「はいはいわかりましたよ。なんだよ一回買ったくらいで……」 「初日からこれだから文句言ってんの!」 ピンポーンピンポンピンポンピンポーン 唯「はいはい」 ガチャ 澪「唯、むぎ、私もこっちで一緒に住みたいよー。ぐすっ」 紬「また喧嘩しちゃったの?」 澪「だって律の奴いろいろ厳しいんだもん……」 律「厳しくないって!」 唯「あ、律ちゃんも来た」 律「ほら澪もどんぞ」 澪「い、嫌だっ!私もこっちで唯とむぎと暮らすんだー!」 戻る
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紬「唯ちゃん…」 唯「何?」 紬「ううん、なんでもないの」 唯「そう?」 紬「今日のお菓子はケーキを持ってきたの」 唯「ケーキ!?やったー!」ニコッ まぶし過ぎる笑顔 この子はまるで太陽のようだ、と思うことがある 紬「ごめんなさい 遅れちゃった…」 唯「あーずーにゃん!」ギュッ 梓「もう…やめてくださいよー」バタバタ 紬「…」ズキッ 唯ちゃんが他の人と仲良くしていると胸が痛くなる だけどしょうがないのだろう 太陽は誰にでも平等なのだから 紬「じゃ…じゃあお茶にしましょうか」 唯「わーい!今日のお菓子はケーキだよー!」 律「おお!」 澪「いつもすまないな ムギ」 紬「いえいえ」 唯「ムギちゃん大好き!」 紬「!」 紬「私も唯ちゃんのこと大好きよ」ニコッ 唯「エヘヘー」ニコッ 彼女の好きと私の好きは違うのだろう それでも私は満足なのだ 満足…だか…ら… 唯「…ムギちゃん?」 紬「!」 少しぼーっとしていたみたいだ 太陽の笑顔を曇らせるようなことがあってはいけない 紬「ごめんね すぐお茶入れるわね」 唯「うん…でもどうして」 唯「ムギちゃんは泣いているの?」 紬「……え…?」 気付かないうちに私は涙を流していたらしい 紬「あ えーと…これはなんでもないのよ」ポロ 唯「何でもなくないよ?どうしたの?」 紬「何でもないの…」ポロポロ 唯「ムギちゃん…」ギュッ 唯「わかったよ…でも」 唯「辛いこととか悲しいことがあったら」 唯「なんでも話して」 唯「なんにもできないかもしれないけど」 唯「一緒に泣いてあげることくらいならできるから」ウルウル 紬「うん…ありがとう 唯ちゃん」ポロポロ 本当に彼女は温かい 唯「ムギちゃんは暖かいねぇ」 紬「…」クスッ 同じことを思っていたんだ それだけで嬉しくなる 唯「やっと笑ったね」ニコッ 紬「ええ みんなもごめんね?」 律「いいってことよ!」 澪「無理はするなよ?」 紬「ありがとう… じゃあお茶入れるわね?」 唯「わーい」 なんて居心地のいい場所なんだろう みんな温かい人ばかり 太陽が温めてくれているからかな? 澪「ケーキを食べ終わったら練習だからなー」 唯「えー!?」 律「今日はいいんじゃないかー!?」 澪「そんなわけにはいかないだろ!」ゴツンッ 律「おおう…」 澪「文化祭も近いんだからな!」 そっか…もうそろそろ文化祭だ 文化祭が終わったら半分引退状態になる 多分一人残った梓ちゃんのためにちょくちょく顔を出すとは思うが 今のように毎日の放課後に部活をするわけにはいけないだろう 唯ちゃんと同じクラスなのはよかったけど… 私は耐えられるのだろうか 太陽の無い放課後に 紬「唯ちゃん…今日部活終わった後大丈夫かしら?」 唯「うん 大丈夫だよ 憂に連絡しないとだけど」 紬「少し二人きりで話したいの」 紬「部室に残ってくれないかしら?」 唯「うん いいよ!」 澪「よーしじゃあ練習するぞー」 唯「よし来た!」 … 唯「じゃあ私はムギちゃんと話したいことがあるから」 律「ああ じゃあ戸締りとかよろしくな」 唯「まかせてください!」フンス 律「よろしくな ムギ」 唯「えぇ~」 紬「はい♪」クスッ 律「じゃあなー」 澪「あんまり遅くなるなよー」 梓「失礼します」 … 紬「あの…今日はごめんなさいね」 唯「何がー?」 紬「あの…突然泣き出しちゃったりして」 唯「ううん いいんだよ」 唯「誰でも辛いことはあるはずだもん」 唯「私だってあるよ」 紬「唯ちゃんにも…?」 唯「うん!」 紬「唯ちゃんにも辛いことがあるんだ…」 唯「なんか酷いよムギちゃん…」 心底意外だった ということは唯ちゃんは自分の辛いことは心の奥にしまって 他人を照らしていたのだろうか 紬「ごめんなさい…」 紬「実は…私…」 どう相談すればいい? 『好きな人がいるの』 『唯ちゃんが好きなの』 『唯ちゃんと離れたくないの』 そんなこと言えるはずない 紬「ううん…私の友達から相談されちゃって…」 唯「それで悩んでたの」 紬「うん…どう答えてあげればいいか…」 唯「そうなんだ…」 紬「うん… よかったら唯ちゃんの意見も聞かせてくれないかしら?」 唯「うん もちろんだよ!」 紬「その子には好きな子がいるの」 紬「でもその子とは結ばれちゃいけないの」 紬「理由は3つあるわ」 紬「ひとつは大切な『仲間』だから」 紬「『仲間』に愛を告白されたっていい気はしないわ」 紬「もうひとつはその子の好きな子…同性なの」 紬「女の子が女の子を好きになっちゃったの」 紬「最後に…なんていえばいいかわからないけど」 紬「好きな子は太陽なの」 紬「みんなを平等に照らしているから」 紬「独り占めしてはいけない」 紬「でも…独り占めしたくなっちゃったの」 紬「どうすればいいの?唯ちゃん」 唯「…」 唯「そうだね…」 唯「私は…結ばれちゃいけない恋なんて無いと思う」 唯「あっちゃだめだよ…」ポロ 唯「そんな悲しいこと」ポロポロ 紬「唯ちゃん…」 唯「それに…」 唯「太陽はみんなを平等に照らしてなんかいないと思う」 唯「多分誰かを必死で照らしていて」ポロポロ 唯「そのついでに周りのみんなも照らしているの」ポロポロ 唯「その誰かは…みんなが温かいのが好きだと思ったから…」ポロポロ 紬「唯ちゃん…」ポロポロ 紬「ありがとう」ポロポロ 紬「ごめんね」ポロポロ 唯「泣かないで」ポロポロ 唯「太陽はそんなこと望んでない」 紬「うん…ごめんね…」グズッ 唯「あと…」 唯「ムギちゃんは嘘が下手だね」 紬「えっ」 唯「エヘヘッ」ダキッ 紬「あっ」 唯「バレバレだよー」 唯「ムギちゃんが私のことそんな風に思ってたなんて…」 紬「な…なんのことかしら?」 唯「凄く顔に出てるもん」 唯「友達のことであんな顔なんてしないって」 唯「それに…」 唯「部活中いつも私のことばっかり見てるもん」 唯「もしかして…違った…?」ウルッ 紬「…」キュン その上目づかいは反則よ 唯ちゃん 紬「ちがわ…ない…」 唯「エヘヘーでしょー?」 紬「ごめんなさい」 紬「気持ち悪いよね…」 紬「女の子を好きになるなんて…」 紬「もう…好きになんかならないわ」 紬「難しいだろうけど…できれば今まで通りの関係に戻ってくれないかしら?」 紬「私も…できるだけ今まで通りにふるまうから…」 紬「お願い…」ポロポロ 唯「無理だよそんなの」 紬「えっ」ポロポロ 唯「さて問題です」 唯「太陽はどんな人が好きでしょう?」 紬「…わからないわ」 唯「太陽はね」 唯「みんなの事を第一に考えて」 唯「自分の恋心を封印しようとするような」 唯「自分の家がお金持って事を一切鼻にかけないで」 唯「おっとりぽわぽわ暖かい人が大好きです!」 紬「唯ちゃん…」 唯「エヘヘ…なんか恥ずかしいね」 紬「ゆいちゃーん」グズッ 唯「ムギちゃん」ニコッ 紬「ウワーーーン」 私はその後しばらく唯ちゃんの胸で泣いていました その間も唯ちゃんはずーっとニコニコして私を抱きしめていてくれました 本当に太陽のような子なんだから… 紬「ねえ…唯ちゃん…」 唯「なあに?」 紬「はっきりと言ってなかったから言わせて」 唯「うん」 紬「唯ちゃん 大好きです」 唯「うん」 紬「付き合ってください」 ガタッ ?「おい押すなよ」 ?「だっていいところなんだぞ!?」 唯「…」スタスタ ガラガラ 律「うわー!」 澪「痛たた…」 梓「あっ…」 紬「みんな!?」 律「ごめん…」 澪「なんていうか…」 唯「ムギちゃん…」 紬「唯chチュッ 唯「大好きだよ!」 律澪梓「おぉ…///」 ~数日後~ 紬「実は曲を作ってきたの~」 律「へーなんて曲なんだ?」 紬「『私の太陽』って曲!」 澪「全く…あの日以来…」 唯「ムギちゃーん」ベタベタ 紬「唯ちゃーん」ベタベタ 梓「お熱いですね」 紬「熱いのは当たり前よ」 紬「だって」 紬「唯ちゃんは私の太陽」 紬「なんだから」 唯「ムギちゃーん」チュー 律「ああもう練習するぞ練習!」 紬「はーい♪」 おまけ 律「なあ…今日ムギと唯が残ったのって…」 澪「確実に告白だな」 梓「ムギ先輩ずーっと唯先輩ばっか見てますもんね」 澪「気付かれて無いとでも思ってるのかな」 律「よし のぞきに行こう!」 澪「おい律!」 律「行くぞマイハニー!」 澪「り…律ぅ///」 梓(あんたたちも気づかれてないとでも思ってるの?) お わ り 戻る 作者別
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唯ちゃんの両親は五千万円を用意してくれませんでした。 お金を工面する面倒と我が子の生死を天秤にかけたとき、仕方のない判断を下したのでしょう。 家には優秀な妹がいて、いくら本人は普段からぼうっとしているだけの生活を送っているからって、 こんな結末を迎えるのは悲しすぎます。 唯ちゃんは私たちの大切な仲間です。 私の両親からは単なる身代金目当てのモノ扱いを受け、本人の両親からは見捨てられ、 唯ちゃんは周囲の悪意に全く気づくことなく、手と足の自由を奪われたまま、 あくまでもすやすやと眠っています。 全ての人間の原罪を背負って十字架にかけられているのです。 唯ちゃんを救えるのは私しかいないと思いました。 そう思ったとたん、私はふいに彼女を抱きしめました。 とてつもなく、彼女が愛おしくなったのです。 唯「ふにゃ~?」 大粒の涙が唯ちゃんの胸元にこぼれていきました。 泣きわめく私に対し、寝ぼけ眼の唯ちゃんは、まだまどろみの中をさまよっているようです。 その表情がとてもかわいらしくて、私は再び強く彼女を抱きしめました。 唯「どうしたの、ムギちゃん……」 唯ちゃんが不憫で泣いていたとは言えませんでした。 私がふがいなくて泣いていたとは言えませんでした。 ただ唯ちゃんが大好きで大好きでしょうがないんだということを何度も何度も語りかけました。 唯ちゃんも彼女なりに事の異常さは理解してくれたようです。 唯「私もムギちゃんが大好きだよ。だけど、あんまり泣くと服が濡れちゃうよ。 というか、もう濡れちゃってるよ」 紬「ごめんなさい! でも、でも……」 唯「これって、ゆーかいと何か関係があるのかな?」 相変わらず唯ちゃんは鋭いです。 紬「ごめんなさい。私は唯ちゃんが大好きで大好きでたまらないから、 唯ちゃんを誘拐したの。誘拐はいけないことなんです。 唯ちゃんといろんなことがしたくて、唯ちゃんを私のものにしたかったのです」 壊れた蓄音機のように戯言を繰り出す私に対し、唯ちゃんが投げかけた台詞は意外なものでした。 唯「いいよ」 それから唯ちゃんはにっこりと笑いました。 唯「私を好きにしてもいいよ。私もムギちゃん大好きだから」 一瞬、私の涙が止まりました。 唯「二人でいけないことしようよ」 どうやらまだ唯ちゃんは「誘拐」を勘違いしているようですが、 私は救われた気持ちでいっぱいでした。 今の唯ちゃんはとても神々しく見えました。 紬「本当に、いいんですか?」 唯「うん!」 了承はとったものの、いざ彼女を目の前にすると何から始めればいいのかわかりませんでした。 紬「ごめんなさい、服濡らしちゃったわね。気分悪いだろうから、今脱がせるわね」 唯「うん」 ブレザーを脱がせ、ワイシャツのボタンを一つずつ外していきました。 唯ちゃんの繊細すぎる肌が露わになります。 ブラジャーのホックに手をかけると、そこまでは濡れてないよ~と 少し顔を紅潮させながら唯ちゃんはつぶやきましたが、 私はためらうことなくそれを取り去ってしまいました。 唯ちゃんの申し訳程度についている乳房がピンク色に染まっていました。 唯「ゆうかいって、少し恥ずかしいかな……」 紬「とてもかわいいですよ」 唯「えへっ、ありがとう!」 私の征服欲が何にも勝っていました。 それまでは疲れきっていた体も、みるみるうちに謎の活力で満たされていったのです。 私はこれを唯ちゃんエネルギーと名付けました。 今後、正しい語彙利用を心がけていく次第です。 こんな経験初めてでした。 大好きな唯ちゃんは私と振動を共にし、 互いに重なり合ったまま何度も何度も頂点まで上り詰めました。 私は行為が終わってからもずっと唯ちゃんのお尻をぺろぺろと嘗めたり揉んだりしていました。 唯ちゃんはその度に小鳥のような声をあげます。 本来なら私は男の子をこうやって愛するべきなのかもしれません。 けれども、いつの頃からか私には女の子と一緒になりたい願望があることに気づき、 しばらくの間自分が尋常ではないんじゃないかと悩んでいましたが、 高校に入ってあの軽音部に所属すると、なんだかそんな些細な悩みはどうでも良くなってきたのです。 私は唯ちゃんをもう一度強く抱きしめました。 どうやら一線を越えてしまったようです。 一度原罪を背負ってしまった身分である以上、 これ以上何をしてもあまり変わらないような気がしてきました。 紬「唯ちゃん、ずっと一緒にいようか」 私の問いに唯ちゃんは少し戸惑いを見せたようですが、やがて納得したらしく、 天真爛漫を絵に描いたような表情でうん、と頷きました。 唯ちゃんは私のものです。 もう誰にも渡しません。 8月15日。 再び平沢家に犯行予告を出しました。 向こうは謝りながら今度こそはちゃんと用意すると念を入れてくれました。 しかし、ちゃんとお金が届いてしまったら、唯ちゃんを手放すことになります。 私はひそかに、また見本銀行券が入っていればいいなといけないことを考えていました。 こんなこと、絶対パパやママには言えません。 お金の準備のために、引き渡しは3日後としました。 その間は絶対に唯ちゃんと遊んでいられるのです。 本当はもっと期間をのばしたかったのですが、パパとママが許してくれませんでした。 8月16日。 お金が底をつきそうです。 私の分の食糧はほとんど唯ちゃんにあげてしまっていたので、 私は空腹を通り越して新たな境地に達していました。 唯ちゃんにコンビニのおにぎりをあげるととても喜んでくれます。 私はその笑顔が見たくて、自分の食糧などどうでも良くなっていました。 ただ、確実に何かが私の体をむしばんでいたのは事実です。 唯ちゃんエネルギーでなんとかなればいいのですが。 幸いにもまだ警察には連絡が行っていないようです。 8月17日。 唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん 唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん 唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん 唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん 唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん 唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん 唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん 唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん 唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん 唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん 唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん 唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん 唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん 唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん唯ちゃん 4
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唯「ごちそうさまー」 紬「ごちそうさまでした」 澪「食べたー」ごろっ 唯「私もー」ごろんっ 紬「……」ごろんっ 律「もぐもぐ……まだ少し残ってるぞ、もぐもぐ」 唯「……じーっ。律ちゃん後半になって食べるペース上がってきたね」 澪「確かに」ごろごろ 律「だから、最初は白菜で腹が膨れてたんだっつの。お前らが私に押し付けるからだ……おほっ、肉うめー」 紬「律ちやん残りのお肉全部たべていいよ」ごろごろ 唯「……ねぇむぎちゃん、ゲームしていい?」チラチラ 夕方、紬にゲームのことで怒られた為か恐る恐る聞く唯 紬「……みんなでやろうね」 唯「うんっ!」 唯「澪ちゃんそっちの敵頼むよ!」カチカチ、タンタンッ 澪「ちょ、ちょっと待ってくれ……」モタモタ 唯「むぎちゃん逃げてばかりじゃダメだよ!後方支援お願い!」 紬「待って、真っ直ぐ進めないの……」カチャカチャ 律「ごちそうさまー……あいつら夢中でやってるなー。しょうがねぇ、私が鍋と食器類軽く洗っとくか」スッ じゃー きゅっきゅっ 食器類を洗っている律 唯「あははっ、澪ちゃんしっかりー」 澪「う、うわぁっ」モタモタ 律(澪はゲーム下手だからなー、いきなり敵が近づいたりするとテンパるし) 紬「律ちゃん、私も手伝うわ」 律「あ、むぎ。もう終わったよ、汚れが酷いのはこのままにして後ですすげばいいよ」 紬「ありがとね」 律「いいってば」 律「おーい、私も混ぜろー」スタスタ 律「くっ!唯め!」 唯「ふふふ、律ちゃん!私からは逃げられないよ」 律「にゃろっ!」カチカチ、クイッ 唯「あっ」 律「田井中ターン決まった!ミサイルくらえ」 唯「ふ、ふりきれないっ!」 ドカーン 唯「あーやられたー」 紬「律ちゃんすごーい」パチパチ 律「へへっ、このシリーズは聡に付き合ってよくやってたからな~」 唯「むぅ……もう一回!もう一回だけやろうよ!」 律「えーこれはもういいよ、他のにしようぜ。澪とむぎもできるのにしようよ」 唯「逃げるの?律ちゃん!」 律「そうだ、勝ち逃げだ!ほらほら他のやろうぜぇ~」 唯「ぶぅー」 律「あ、もうこんな時間か。澪そろそろ帰るべ、よいしょ」 澪「そうだな」 唯「え~もう帰っちゃうの?」 紬「えぇー」 唯「泊まっていきなよ」 紬「それがいいわ」 律「今日はやめとくよ、泊まる準備もしてないし。別の機会に泊まりに来るよ」 澪「そうだな」 紬「はぁーい……」 律「そういや、唯とむぎの部屋を見せてもらった時にベッドってなかったけど布団で寝てるの?」 唯「違うよ、自分の部屋にベッド置くと狭くなっちゃうから余ってる部屋を寝室にしてそこで寝てるんだよ」 紬「一緒にね」 律「楽しそうだなー」 ―玄関― 律「じゃあ帰るな」 澪「お邪魔しました」 紬「忘れ物ない?」 律「あぁ大丈夫」 澪「うん」 律「今度は私一人で来るからな」 澪「まだ根に持ってたか」 律「ははっ、んじゃそういうことで。さいならー」 澪「バイバイ」 紬「はーい」 唯「明日来てもいいんだよー」ブンブン 律「ははっ」 ガチャッ 閉まる扉 唯「帰っちゃった……」 紬「うん……」 スタスタ 紬「唯ちゃん先にシャワー浴びて。私洗い物片付けちゃうから」 唯「私も手伝うよ」 紬「ううん、ほんの少しだから一人でやるわ。時間も遅いし早くお風呂入っちゃわないと」 唯「わかったよ、じゃあ早く出るね」 紬「はーい」 スタスタ 律「あー楽しかったー」 澪「そうだな。すき焼きもおいしかった」 律「……」 澪「どうした?」 律「羨ましいな」 澪「お肉か?」 律「ちげー。一人暮らしだよ。あの2人は二人暮らしだけど」 澪「あぁ、そういうこと。確かにな」 律「私も家出るかなー、ふぁあ~……眠くなってきた」 澪「なら私たちもルームシェアしないか?」 律「あ?」 澪「だからルームシェアだよ」 律「うーん……まぁいいけど……住むならあの2人が住んでるようなとこがいいな」 澪「さすがにあのレベルのマンションは無理だろ……」 律「だよな……まぁ……とりあえず探してみるか?」 澪「うん」 スタスタ ガチャ 唯「むぎちゃーん空いたよー」 紬「はーい。じゃあ入ってくるね」 唯「あい」 紬「アイスいくつか残ってるから食べてね」 唯「やたっ」 紬「ふふっ」スタスタ パタン 唯「アイスアイスー……」 唯「の前に髪を渇かしちゃおう」 カチッ ブオオォォォ カチャ 紬「あーサッパリしたー……」 唯「えいっ!えいっ!」カチカチ 紬「唯ちゃん……またゲームしてるの?」 唯「あわわわわわっ!」ガタタッ 唯がゲーム機をテレビ台に急いで押し込む 紬「もうっ!」 唯「ご、ごめんねぇ……髪乾かして暇だったからつい……」 紬(今度、唯ちゃんが居ない間にゲーム機隠さなきゃ駄目ね) 唯「先に寝室に行ってるね」 紬「はーい。髪乾かしたら私もすぐ行くわ」 唯「むぎちゃんが来るまでは起きてるね」 紬「寝てていいわよ」 唯「えーなんかお話しようよ」 紬「はいはい、じゃあ急いで髪乾かすね」 唯「待ってるよー」 カチャ パタン ――― 紬「ふふっ、変なの」 唯「えー普通だよー」 紬「うわっ」 唯「どうしたの?」 紬「もう3時よ」 唯「ありゃっ、大分話し込んじゃったの」 紬「もう寝よっか」 唯「うん、寝よう寝よう」 紬「おやすみ唯ちゃん」 唯「おやすみむぎちゃん」 紬「……しあわせ」ぼそっ 唯「んー?何か言ったー?」 紬「何にもーおやすみー」 唯「おやすみー」 ゴソゴソ…… 紬「んー……」 紬「今は……」 紬「6時……かぁ……」 ゴソゴソ 紬「唯ちゃん?」 唯「あ、起こしちゃった?」 紬「トイレ行ってきたの?」 唯「ううん、お米研いで炊飯器セットしてきたんだ。お味噌汁の煮干しと昆布もやっといた」 紬「ありがとう」 唯「んじゃ、もう少し寝よー」 紬「うん……」 唯「おやすみ……」 ピーピー 紬「……炊飯器が鳴ってる」ぼんやり 唯「……」 紬「眠いよぅ……」 唯「……」 紬「ご飯かきまぜなきゃ……」 唯「……」 ヴヴヴ ヴヴヴ ヴヴ… カチ 紬「……!!!」 紬「やだ!いま11時!?」ガバッ! 紬「唯ちゃん!唯ちゃん!起きて!ねぇ唯ちゃんったら!」ユッサユッサ 唯「んんん……もう少しだく……」 紬「寝過ぎだから!起きて!ねぇってば!」 唯「もぅ……なんだよーぅ……むにゃむにゃ」 紬「もう11時なのよ!」 唯「寝たね~」 唯「ふぁあぁあぁあぁ~……」 紬「のんびりしすぎよ!」 唯「んー……でも特に予定もないしいいんじゃないかな?」 紬「それもそうね……はっ!」 唯「ん?」 紬「いけないご飯!」タタッ キッチンに駆けてく紬 パカッ 紬「お米が……仕方ないか……」 スタスタ 唯「喉渇いたーお水お水っと」 紬「唯ちゃん、ごはん炊けてるんだけど美味しくないかも……」 唯「どんまいどんまい。それは冷凍しといて別の日に炒飯とかおじやにして食べればいいよ」 紬「なるほど」 唯「お味噌汁は作るよ。朝は食パンでいい?」 紬「うん」 唯「じゃあ用意しちゃうねー」 唯「出来たよー」 紬「お疲れさま」 唯「作った後であれだけどパンとお味噌汁って変だね、あはは」 紬「お味噌汁の具は?」 唯「えっとね、お豆腐に大根、油揚げ、最後に溶き卵を入れたんだよ」 紬「美味しそう」 唯「油揚げ以外は昨日の余った材料だよ」 紬「ナイス唯ちゃんー」 唯「えへへー褒めて褒めてー」 紬「いただきます」 紬「ずず……おいしい」 唯「よかったー」 紬「やっぱり朝はお味噌汁よね」 唯「そだよね……むぎちゃん、携帯光ってるよ」 紬「ん、本当だ。そう言えば携帯のバイブで起きたんだった」パカッ 紬「律ちゃんからメールだわ」 紬「『昨日はごちそうさまでした。また遊びに行くからなー』」 唯「律ちゃんってまめだよね~」 紬「あ、まだ別のメールがある」 紬「『今日も遊びに行っていいかな?』」 紬「『おーい』」 紬「『寝てるのかー?』」 紬「『返事しろー』」 紬「『何かあったのか!?』」 紬「この後は何回か電話が入ってるわ」 唯「私の方にも電話あったみたい」 紬「心配させちゃったわね。電話してみようっと」プルプルプルッ ガチャ 律「むぎか?」 紬「うん、律ちゃんメールと電話気づかなくてごめんね」 律「何かあったかと心配したぜ」 紬「寝坊しただけなの、お恥ずかしい」 律「たはっ、なんだよそりゃ」 唯「ごちそうさまー」カチャカチャ 紬「今日遊びに来る?」 律「もう昼すぎだし今日はやめとく。明日行っていいか?」 紬「うん、大丈夫よ」 律「あー、わかったー。また夜にでもメールするな」 紬「はーい」 プポッ 電話を切る紬 唯「……」スタスタ 紬「唯ちゃんどこ行くの?」 唯「寝室に。もうちょっと寝ます……ふぁあぁあぁ」 紬「まだ寝るの?」 唯「うん……なんか眠たくなってきちゃったんだよね」 紬「そう」 唯「むぎちゃんも寝ようよ」 紬「えぇっ」 唯「あのねむぎちゃん……例えば11時から7時間寝るのと3時から7時間寝るのじゃ全然違うんだよ」 紬「そうなの?」 唯「うん。夜更かしすると疲れは取れにくいし頭もぼんやりしちゃうんだよ、だから少し多めに寝た方がいいの」 紬「へぇー」 唯「まぁ私の持論だけどね」 紬「ちょっと……」 唯「むぎちゃんも寝ようよ」 紬「……じゃあちょっとだけ」 スタスタ 寝室に入ってく2人 4
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でもこれって、一週間もすればまた戻るんだろうなぁ 私はそれで構わないんだけど 何か 何だろう 一週間後 私のニンテンドーDSは無傷で生還し再び王者の座に君臨する 今度は授業中あんなヘマしないように教科書で隠すようにしよう 和ちゃんとの登校中の会話もこの日から再び打ち止めとなり 軽音部の楽しい会話もゲーム優先 だって好きなんだし仕方ないしどうしようもない これは私の好きなものだから やらざるを得ないのだ 「律先輩、部長としてガツンと一言やっちゃってくださいよ!」 「もうしらねー・・好きにさせとけ・・」 完璧に見捨てられたようなその言葉を聞いて 心がズキリと痛む あれこれってどっかで感じたような気がするんだけど なんで好きな事やっててこんな気持ちになるんだろう 部活はすぐ解散になった 律っちゃんがさっさと切り上げてしまったのだ 部室に一人残ってバトルタワーを昇り続ける 勝って勝って勝って勝ちまくって 1200連勝程した頃 ムギちゃんが戻ってきた 「どしたの?」 「・・・ここ1週間の唯ちゃんは、とっても素敵だった・・」 不安そうな面立ちで話を切り出すムギちゃん ゲームやってる時は軽音部のみんなと会話する機会は殆ど無いのだが 中でもムギちゃんとの会話はまったくもって皆無である 勿論私はムギちゃんのことは嫌いじゃないしゲームやってなければ笑って話すし お菓子は美味しいし感謝もしてる でも現状では会話は無い 「私、ゲームとかしたことないから・・唯ちゃんがやってることがわからないの・・」 私の中で何かが風船のように膨らみ始める 来い来い来い来い 逃がさない 「唯ちゃんのやってるゲーム、教えてほしいな」 来た その後はボクサーが引退試合最終ラウンド怒涛のラッシュを畳み掛けるように 語りに語りに語りに語った 最も合計種族値の低いヒマナッツの180は現状最高種族値を誇るアルセウスの 4分の1という貧弱な数値だが進化したキマワリのサンパワー発動時の特攻種族値172であり 命の珠装備かつトリックルーム発動時なら止まらない太陽神と化すがその環境を作り出すには 最低でも襷潰しのステロ捲きと天候変化とトリクル発動の手順を踏みかつ4ターン以内に 勝負を決するという天候パの厳しい制限を乗り越える必要があり戦闘参加時に天候変化を引き起こす バンギラスカバルドンユキノオーグラードンカイオーガはその手順を一つ省略することを可能にするが故に 強力な存在であり特にカイオーガの開幕雨降らし眼鏡潮吹きはハピナスをも二発確定に追い込む作中最強の凶悪兵器 でも私は伝説嫌いだから使わないんだけどだったらどうするかって600族最強のドラゴンを使うんだよね 皆卑怯だとか厨ポケだとか言って使わないんだけどこの子には色んな事できるしやらせてあげたいし 何より強いんだから・・ その後も語りまくって 喉があり得ないくらい乾いたけど私は満足していた しかし同時にムギちゃんが放心状態になってないか少し不安になって顔色を伺う このゲームを軽音部に広めて澪ちゃんのポケモンと交尾する必要が無きにしも非ずというか必須なので 放心状態では困るのだ 「どう、素敵なゲームだよね?」 「えぇ、とっても」 想像以上に着いてきてくれている。流石ムギちゃんだ 正直自分でも長ったらしく語り過ぎた気がしないでもなかったので一安心 「つまり唯ちゃんは、ボーマンダなんだね」 「え」 何かよくわからないこと仰ってるけど説明が悪かったのかな 「唯ちゃん、才能あるもの・・音楽の才能、生まれ持った才能」 「それに加えて一番好きなものだった。今はゲームの下にあるけど」 「間違い無く唯ちゃんは才能と興味を兼ね備えてた」 何故か心臓がドクドクしてる 人に図星を突かれた時の、胸の内側が何かに刺されるような感覚 あれが少しずつ私を責め始めた 「でも私、今はゲームが一番好きだし・・・」 取りあえず何か言おうと思ったけど、出てこない 「今の唯ちゃんはボーマンダじゃないわ」 「特性を活かせず何をやっても中途半端」 「自分一人の世界に籠って」 「色んなもの捨てて」 「それを保留扱いしながら殻の中で迷惑も顧みず抜けだせない中毒のような遊戯に囚われてる」 「そしてそれを好きと言い張る」 言うならば・・・ 「コモルー」 コモルー 特性石頭 覚える反動技は捨身タックルというドラゴンクローの完全劣化のみ 種族値だけ見ると防御が堅く見えるけど 特性を活かしたボーマンダの方が実質には頑丈かつ安定 見た目はただの殻 龍の蛹 私は悟った 悟ると同時に 枷が外れたような解放感と壁を突破したような爽快感が私を包む 私はどうしようもなく無意義な行動を続けていたのだ 私はゲームを好きと言いつつその好きなことをしながら皆を傷つけていた 好きなものが好きなものを傷つけていたわけであってそれに対し私は「好き」などという 仰々しい称号を与えることはできない つまり私はゲームなんてやめるべきであり コモルーは進化せねばならない コモルーは 空を飛びたいと願い続けた結果 無敵のドラゴンに成ることができた とりあえずニンテンドーDSを叩きつけて踏みつけて砕いてバラした 粉々にした後ゴミ箱へ突っ込んでおいて明日の掃除当番に処理を委ねる 「ムギちゃん、私、ボーマンダになるよ!」 「がんばって、唯ちゃん!」 傍から見たら間抜けな会話だけれど私にとっては超重要な決意であり 今この瞬間からまた音楽と憂と律っちゃんとムギちゃんと あずにゃんと和ちゃんとさわちゃんとお父さんお母さんとギー太と音楽室と マンガとケーキとアイスとその他お菓子諸々と 土曜日と日曜日とクリスマスとお正月と春休みと夏休みと冬休みと誕生日が1位に返り咲く 澪ちゃんは特別枠だ 何事も無かったかのように日常は戻った つまり明らかに邪魔だったよね、あのゲーム 私は朝憂に起こしてもらってご飯を笑いながら食べて和ちゃんと一緒に前を向いて登校して 授業は無理のない範囲で聞きながら放課後のティータイムは食べて話して笑って感謝して 練習はめいっぱい本気で取り組んでそれをムギちゃんが褒めてくれてあずにゃんが喜んで 律っちゃんが関心してる横で澪ちゃんが嬉しそうな目で見てくれてるので心臓とか色々ヤバくて もうゲームの中なんて馬鹿馬鹿しいこと言わずに今を生きるこの現実世界で 二人の子作り出来ないものかなぁなんて思いながら帰り道の星空を眺めてる こうやって空を眺めていれば いつかはまた ボーマンダになれるかな おわり 戻る
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澪(唯ちゃん・・・可愛いな) 澪(唯ちゃん・・・可愛いな)本編第一話 第二話 第三話 第四話(終) 澪(唯ちゃん・・・可愛いな)後日談その1 その2詳細 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 その3 初出:1- 914, 968,2- 319, 326, 535, 595 これ 595で完結したよ -- (名無しさん) 2010-09-27 22 18 22 とっても面白かったです!是非、続編を執筆して下さい。 -- (ヘパイス) 2010-10-03 21 24 57 本編4話で切った -- (名無しさん) 2010-12-18 15 51 49 名前 コメント すべてのコメントを見る 戻る TOP
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梓「ゆ、唯ちゃん……」 唯「ほえ?」 そう呼べばかつる!というまるで根拠の無い神託が下ったので、 意を決してそう口にした私に対して、意中の人物はきょとんとした表情を浮かべる。 唯「どうしたの、あずにゃん?」 梓「い、いやその……、照れたりしないんですか?」 唯「照れる?なんで?」 梓「……」 ダメじゃん。 ダメじゃん神託。 寧ろ、照れているのは私の方であって、これじゃあいつもと全く同じ展開じゃないですかこのやろう! ありもしない脳内の神託に罪をなすりつけて、私はやさぐれた。 唯「あずにゃん、顔赤いよ?」 梓「誰のせいだと思ってるんですか」 唯「ぎゅってしてあげようか」 梓「な、なんでそうなるんでs」 唯「ぎゅー」 梓「ふにゃぁぁ……」 あぁぁぁ。ダメになる、ダメになるうぅぅ。 どうして、この人に抱きしめられるとこんなに落ち着いてしまうんだろう。 もう、いいですよ。 ええ、負けですよ。今日も私の負けでいいですよー。 でも……。 次こそは照れさせてみせますから! 覚悟しておいてください、唯先輩!! 紬「え?唯ちゃんを照れさせたい?」 梓「はい」 紬「どうしたの、突然?」 私が勝利を収めるために、百合のかみs――もとい、ムギ先輩に相談を持ちかけた。 どうしたの、と聞かれても返答に困るところではあるが、 ここでこの人に嘘をついても、どうせ見抜かれるに決まっている。 ならばいっその事、本当のことを話してしまったほうが話が早い。 本当のこと、と言っても大したことじゃない。 唯先輩の過剰とも言えるスキンシップ。 いつも私ばっかり顔を赤くして照れているというのに、彼女は微塵もそういう素振りを見せない。 だから、たまには私の方から、唯先輩をそういう目にあわせてみたい―。 たったそれだけのことなのだ。 紬「なるほど、つまり……梓ちゃんは左側になりたいということね」 梓「ひ、ひだり?」 これは、私の読解力、或いは語彙が足りないのだろうか。 左ってどういうこと? ……教えて偉い人!! 紬「……」 困惑する私の表情を見てか、ムギ先輩が更に言葉を繋げる。 紬「分かりやすく言えば、攻めにまわりたいのよね」 梓「攻め?」 攻めるから攻め? むぅ。こちらの方が幾分わかりやすいか。 梓「えっと、多分、そういうことだと思います」 紬「そうね……、唯ちゃんは甘えたり甘えられたり、そういうスキンシップにはまるで抵抗がない」 だから、唯ちゃんと同じ方向性で梓ちゃんが攻めたとしても、貴女が望む結果は得られない。 ムギ先輩は、何故だかやたらと嬉しそうに、そう説明を続ける。 紬「だけど、こと恋愛に関しては、まるで耐性が無い」 勿論、私の憶測だけれどね、と可愛らしく片目を瞑る。 紬「だから、私が梓ちゃんに授けられる方法はこれしかないと思うわ」 ムギ先輩から授かった、唯先輩を照れさせる方法。 その台詞を忘れぬよう、何度も心の中で反芻する。 冷静に考えていれば、これが如何に恥ずかしいことか分かりそうなモノなのだが、 悲しいかな、この時私の脳内はアドレナリンで満ち溢れていた。 部活の時間が終わり、先輩たちと揃って下校する。 律「んじゃ、唯、梓、また明日なー」 澪「またな」 唯「りっちゃん、澪ちゃんばいばーい」 梓「お疲れさまでした」 そして律先輩たちと別れ、唯先輩と二人きりの時間が訪れた。 唯「あっずにゃぁぁん」 ふたりきり~、等と口にしながらいつものように抱きついてくる唯先輩。 梓「ええ、この時を待っていました」 至って真面目な顔で、私はそう口にした。既に戦いは始まっている。 おふざけの雰囲気は、不要だ。 唯「え……、ど、どうしたの?」 梓「……唯」 唯「は、はい!?」 梓「唯は、私のこと、好き?」 唯「う、うん……、好きだよ、あずにゃん」 梓「……そう、それじゃあキスしようか」 唯「っ!?ど、どうしたのかな……あずにゃん、急に、そんな……」 梓「好きなんでしょ? 私も唯のことが好き。愛してるの」 抱きついてきた状態で硬直する唯先輩の背中に、そっと手をまわす。 唯「あ、わわわ、あずにゃ……、だ、ダメ……だよぅ……」 ……勝った。危うく敬語を使いそうになったが、問題ないレベルだ。 ふふふ、さすがですムギ先輩。ほら、見てください、この唯先輩の表情! 顔を真っ赤にして、目尻に涙を浮かべて―― ……あれ? なにやってんだ私。 ガチ告白みたいになってるじゃん。 どうやって収拾つけるつもりだよ? まぁ、いいか。 ……割と本心だったりするし、ね。 その日から、唯先輩のスキンシップが更に激しくなったのは言うまでも無い。 百合の神様www -- (名無しさん) 2012-11-12 01 00 54 やはりムギ先輩は百合の神様でしたか! -- (あずにゃんラブ) 2013-01-22 00 35 39 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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1. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/29(土) 15 21 58.98 ID Pi3cW5kN0 唯「ムギちゃんムギちゃん!」 紬「どうしたの?」 唯「ほらっ!桜の花びら!!」 紬「わっ。キレイね」 唯「だよね?!」 唯「一ダースも見つけたんだよ!」 紬「すごいわ!唯ちゃん!!」ナデナデ 唯「えへへ〜」 4. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/29(土) 15 26 54.16 ID Pi3cW5kN0 唯「ムギちゃん!」 紬「どうしたの?」 唯「今日のお弁当わたしが作ったの!」 紬「ホント?唯ちゃんすごい!」 唯「えへへ〜」テレ 唯「憂に教えてもらったけどね」 紬「ううん。自分で作ったってことが良いのよ」 唯「お味の方はどうかな??」 紬「モグモグ……おいしい!」テッテレーン! 唯「うれしい!」 紬「こんな美味しいのが作れるなんて……」 紬「唯ちゃんすごい!!!」 唯「えへへ〜」 7. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/29(土) 15 31 10.27 ID Pi3cW5kN0 唯「ム〜ギちゃん」 紬「どうしたの?」 唯「家の中掃除してたらけん玉見つけたよ!」 紬「これはどうやるの?」 唯「これはね、こうして乗っけたり」カツン 唯「こうやって刺したりするの!」エヘン 紬「わ、私もやってみる!」 紬「えいえい」カツン カツン――ポロリ 紬「うまくいかない……」シクシク 唯「まかして!こうやるんだよ!」 唯「えいえいやー!」カツン カツン サク 紬「すごい!全部乗ってる!」 唯「昔、憂と練習したんだあ」エヘ 紬「すごいわ!唯ちゃん!!」 唯「えへへ〜」 10. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/29(土) 15 33 56.32 ID Pi3cW5kN0 唯「ムギちゃーーん!」 紬「どうしたの?」 唯「新しいケイタイ買ったよ!」 紬「まあ!見せて見せて!」 唯「どうぞどうぞ」ニコ 紬「ふふっ。フィルムもはがしてないし新品状態ね」 唯「はがすの勿体無くて……テヘ」 紬「わかるかも!私も最初に買ったのはがすのためらったもん!」 唯「うん。だから前のケイタイは二年近くつけっぱだったよ」 紬「す、すごいわ!唯ちゃん!!」 唯「えへへ〜」 15. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/29(土) 15 41 17.54 ID Pi3cW5kN0 唯「ムギちゃーん!」 紬「どうしたの?」 唯「雨に、濡れちゃいましたあぁ……」シクシク 紬「まあ大変!タオルタオル」アタフタ 唯「迷惑おかけします」 紬「良いのよ気にしないで」ゴシゴシ 唯「ムギちゃん優しい!」 紬「唯ちゃんのためですもの」ニコ 唯「ギー太濡れないように頑張ってたのに車に水をぶっ掛けられ転んじゃったよぉ」 紬「酷い車ね!今度文句を言って来てあげるわ」 紬「唯ちゃんはこんなに濡れちゃったけどギー太はだいじょうぶだったの?」 唯「ギー太は私が死守しましたのでまったく濡れておりません!」バーン! 紬「唯ちゃんはこんなに濡れたのに……ギー太は無傷!」 紬「すごいわ! 唯ちゃん!!」 唯「えへへ〜」 16. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/29(土) 15 46 15.65 ID Pi3cW5kN0 唯「ムーギちゃーーん!」 紬「どうしたの?」 唯「衣替え!薄着になったよ!タイツも無くなったよ!」 紬「まあまあまあまあ、新鮮な姿ね」 唯「タイツがないとちょっとスースーするかも」 紬「唯ちゃんの足はキレイだからいっぱい見せたらいいのに」 唯「えー照れるなあ」テレテレ 紬「照れてる唯ちゃん可愛い!」 唯「じゃあ、もっと照れる!!」テレテレテレ! 紬「唯ちゃんのほっぺたが……リンゴみたいに赤い……!」 紬「可愛いわ!唯ちゃん!!」 唯「えへへ〜」 19. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/29(土) 15 49 43.30 ID Pi3cW5kN0 唯「ムギちゃん!!」 紬「どうしたの?」 唯「夏って、暑いよね」 紬「そうね……これからジワジワ熱くなるわよ」 唯「やだなあ」 紬「夏ばておこさないように気をつけないとね」 唯「憂の美味しいご飯いっぱい食べるから平気!」 紬「……ごはんいっぱい食べると体重が……」ウーン! 唯「私いくら食べても増えないから平気!!」 紬「……いいな唯ちゃん」 唯「えへへ〜」 23. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/29(土) 15 53 33.38 ID Pi3cW5kN0 唯「ムっギちゃーん!」 唯「なわとびしましょう!」 紬「はいはい!やります!」 唯「ムギちゃんさん、お入りなさい、さぁどうぞ!」ピョンピョン 紬「やぁー」ピョン 唯「あう」ペシン 紬「失敗しちゃったあ」 唯「リベンジ!」 紬「たあぁー!」ペシン 唯「むむむ……」 紬「残念」ショボーン 唯「ムギちゃん見てて!一人ならできるよ!」ヒュンヒュン! 紬「わっ!二重飛び!」 紬「こんなに飛べるなんてすごいわ!!唯ちゃん!!!」 唯「えへへ〜」 24. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/29(土) 15 57 05.40 ID Pi3cW5kN0 唯「ではではもう一度」 唯「さっきのはタイミングをもう一度見直してみよう!」 紬「タイミングね唯ちゃん!」 唯「さぁどうぞ!の時に入るんだよ!」 紬「わかったわ!どんとこいです!」 唯「気合入ってるねムギちゃん。じゃあ行くよー!」 唯「ムギちゃんさん、お入りなさい、さぁどうぞ!」ヒュンヒュン! 紬「今だ!てやー!」ピョン 唯「おお!入ったよムギちゃん!そのまま続けてジャンプ!」 紬「私飛んでるのね?唯ちゃん!飛んでるわ!」ピョンピョン 唯「えへへ私の言ったとおり」 紬「すごいわ!唯ちゃん!!」 唯「えへへ〜」 26. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/29(土) 16 01 18.35 ID Pi3cW5kN0 唯「ムギちゃあん!!」 紬「どうしたの?」 唯「プールなのに……水着忘れちゃった……」 紬「水着ね!私の予備があるからコレを着て」 唯「ホント?!ありがとうムギちゃん!」 紬「唯ちゃんが悲しいと私も悲しくなるもん」 唯「えへへ、じゃあさっそく着替えますか」 唯「……むむ。ムギちゃん、これちょっと胸がブカブカかな」エヘ 紬(イケナイ……胸のコト気にしてるのに気を使わせちゃって) 唯「あっ!良いこと思いついた!」 唯「胸にタオル突っ込めばでっかいおっぱいに!」ドーン! 紬「すごい!唯ちゃんの胸がおっきくなったわ」 紬「唯ちゃん巨乳!すごいわ!!」 唯「えへへ〜」 28. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/29(土) 16 04 47.94 ID Pi3cW5kN0 唯「ムギさんや」 紬「なんですか」 唯「今日も良い天気ですのぉ」 紬「そうですね」 唯「良い天気はお菓子が美味しいですな」 紬「そうなの〜」 唯「お菓子ポリポリですぞ」 紬「気に入って頂けて嬉しいですわ」 唯「うっ。持病のしゃくが……!」 紬「だいじょうぶかしら」 唯「……おばあちゃんごっこ。ムギちゃん全部いつもと変わらないような」 紬「そうかな。一生懸命おばあちゃん演じてみたけど。唯ちゃんはりっぱなおばあちゃんだったわ。唯ちゃん役者さんになれるわ!」ニコ 唯「ほんとにー?すごいかなー???」 紬「すごいすごい!!唯ちゃんすごい!」 唯「わたし、ギー太と役者目指す!!」 29. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/29(土) 16 08 19.22 ID Pi3cW5kN0 唯「ムギにゃん!」 紬「ムギにゃん?」 唯「りつにゃん!みおにゃん!あずにゃん!のどにゃん!ういにゃん!じゅんにゃん!」 唯「さあシックリくるのはどーれだっ!?」 紬「うーん。あずにゃん!」 唯「ぶっぶーー!!」 紬「あらぁ」シュン 唯「正解は、ムギにゃん!」 紬「あんまりシックリこないわ」ウーン 唯「わたしがそう言いたいから正解なの!」 紬「唯ちゃん……可愛い」ナデナデ 唯「えへへ〜」 31. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/29(土) 16 13 44.12 ID Pi3cW5kN0 唯「ムギーちゃーんー」 唯「今日もジメジメしてますねぇ」 紬「うん、雨ザーザーよ」 唯「雨降ると、髪の毛セット大変だね」 紬「うん、長いから特にね。髪の毛短くしちゃおうかしら」 唯「えー……ひらめいた!」ピッコーン! 紬「わっ。なにかな??」 唯「将来瞬間乾燥機を発明したい!」 紬「乾燥機?」 唯「瞬時に乾燥させればジメジメも無くなってセットしやすくなるよ」 紬「ふふっ。そうね。唯ちゃん優しい!」ナデナデ 唯「えへへ〜」 33. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/29(土) 16 16 56.87 ID Pi3cW5kN0 唯「ムギたん!」 紬「たん?!」 唯「可愛いかな?」 紬「いいかも!」 唯「ムギたん!ムギたん!」パチンパチン 紬「唯ちゃんノリノリよ!」 唯「あはははっ。たのしいぃぃ」 紬「もうひとこえ〜」 唯「ムギたん!ムギたん!ムギたん!ムギたん!」 紬「リズムにのって良い笑顔ね」 唯「ムギたん!」 紬「唯ちゃん、すごい輝いてるわ!」 唯「えへへ〜」 36. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/29(土) 16 19 45.51 ID Pi3cW5kN0 唯「ムギちゃん?」 紬「うん?」 唯「今日静かだねムギちゃん」 紬「う、うん。ちょっとおなか痛くて」 唯「あっ。そ、そうか、えへへごめんね変なこと聞いて」 紬「ううん。いいのよ」ニコ 唯「そうだ!今日わたしがお茶いれるね」 紬「そこまでしなくても平気よ」 唯「ダメですっ!ムギちゃんは大人しくしててね」 紬「でもでも、ちゃんとお茶淹れれる?」 唯「侮っちゃいけません。毎日ムギちゃんを見てたからそれぐらいお茶の子さいさいなのです」 紬「ゆ、唯ちゃんすごいわ!」 唯「だからムギちゃんは今日大人しくしててね」エヘ 紬「うん!」 唯「えへへ〜」ニコ 39. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/29(土) 16 25 17.16 ID Pi3cW5kN0 唯「ムギちゃん〜」 唯「あやとりをしましょう!」 紬「やります!」 紬「小さい頃にお母さんとやってたから得意なの〜」 唯「あやとり楽しいよね」 紬「うん、一人でも楽しめるけど、二人だともっと、ね」ニコ 唯「さっそくやろうよっ」 紬「はい、どうぞ」サッ 唯「ふふっ。こうきたら、こうするのだ」 紬「むむ、そうきたら、こうかえすのよ」 唯「ふふ、さらにこうかえす!」パパッ 紬「唯ちゃん上手よっ」 唯「憂との特訓の結果だよ!」 紬「すごいわ!唯ちゃん!!」 唯「えへへ〜」 42. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/29(土) 16 31 03.56 ID Pi3cW5kN0 唯「ムギちゃあん〜」 紬「どうしたの?」 唯「マラソン大会がそろそろ始まります」 紬「うん。日頃の運動不足がこたえるわ」 唯「それじゃああそこの土手で走る練習をしよう!」 紬「まかして」タタタッ 唯「はしれーーー!」タッタッタ 紬「わっ、唯ちゃんはやーい」 唯「重たいギー太毎日持ってたら体力ついたかも??!!」 紬「それなら私だって……!」ビューン! 唯「ムギちゃんはやーい!」 紬「キーボード毎日持ってたから体力ついたかも?」 唯「すごいよ!ムギちゃん!!」 紬「うふふ〜」 43. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/29(土) 16 35 38.20 ID Pi3cW5kN0 唯「ムギちゃんや!!」 唯「今日はおうちで遊びましょう。いらっしゃい我が家へ!」 憂「おかえり、お姉ちゃん。いらっしゃい、紬さん」 紬「唯ちゃんのおうち、久しぶりだわ」 唯「ふふっ。ムギちゃんホラっ、ギー太!」 紬「ギー太ね」ニコ 唯「ここリビング!」 紬「前と変わってないわね」 唯「ここ私の部屋!こっちが憂の部屋!!」 紬「両方キレイに片付いてるわ」 唯「全部わたしが掃除したのっ!」 紬「ホント??すっごくキレイよ」 憂「お姉ちゃんがんばりました」 紬「唯ちゃんがんばったわね!すごいわ」ナデナデ 唯「えへへ〜」 44. 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/01/29(土) 16 39 40.02 ID Pi3cW5kN0 唯「ムギちゃん〜〜」 唯「せっかくなのでゲームをしましょう」 紬「ゲームって難しいわね」ピコピコ 唯「楽しむのがコツなのです」 紬「なるほどなるほど」フムフム 唯「ゲームもギー太も楽しめば楽しむだけ上達します!!」 紬「それであれだけギターが上手になったのね」 唯「そうだよ!楽しめば出来ないことは無いんだよ!」 紬「そんな熱心な唯ちゃんが可愛いわ」ナデナデ 唯「えへへ〜」 2