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つないだてとてときみとぼく【登録タグ つ 初音ミク 戸愚呂P 曲】 作詞:戸愚呂P 作曲:戸愚呂P 編曲:戸愚呂P 唄:初音ミク 歌詞 つないだ手と手 伝わるぬくもり 僕を見つめる君がほほ笑む ここで ここから歩き始めよう あふれそうな想いと 回った世界が君を包んでく ただそこで泣くことも許さず 笑って笑ってわらいつづけたら 何かが変わるのかな 不完全だったからか 完全を求めてさまよってたんだ たどり着いたさきには 輝いた景色が広がって つないだ左と右の手 ここで見上げた青空が 君と歩く世界を 照らしてくれるのかな 身じろぎもできずにとらわれ 泣いてばかりだった あの 色の無い世界 終われる影に身を裂かれて 流れ出す血も きっと すべて この手からこぼれ落ちてゆく 希望をつないでくれた あなたが いたから 行きましょう あの向こうへと 紡いだ君と僕の夢 いつか見上げたこの空を 二人このままともに 笑って ねぇ 笑って つないだ左と右の手 ともに歩んだこの世界を 二人まもり救って 明日を紡いでいこう つないだ手と手 伝わるぬくもり 君を見つめる僕がつぶやく ありがとうありがとう 愛しきひとよ またともに夢を見よう コメント 名前 コメント
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11 ――そんな風に思えるほどやりたい事が、俺には見つからないから憧れます。 そう言った伊吹君は遠い目をしていて、何だか寂しそうだった。 何が彼をそんな顔をさせているのか、はっきり聞いた訳ではないけれど。 やりたい事が見つけられない、目標がないからここにいるしかないんだ、と言っているように思えた。 叶えたい夢を持っている僕と彼は違う。 だけど、見えない未来に不安を抱えている――それは僕も彼も一緒だ。 次の日。 「あれ?」 「…いらっしゃい」 きくいちに行くと、今日も伊吹君しかいなかった。 この間もそうじゃなかった?こんな事、あんまりなかったのに続くもんだなぁ。 なーんかちょっと嫌な事思い出しちゃうんだけど…。いや、でもあの時の事は伊吹君も謝ってくれたしね! 「ねえ、今日も皆いないの?」 「…店長は今休憩です。腰痛が酷いらしくて、長めに休んでます。さゆりさんは出前です」 「へぇー、でも伊吹君とさゆりちゃんだったら、出前は大体伊吹君が行くんじゃない?」 何となく毎日のように見ていて思っただけだけど。さゆりちゃんは女の子だから、体力がいる出前はいつも伊吹君が行っているように思っていた。 「いや、お客さんがさゆりさん指名で」 「え!?伊吹君のライバル!?」 「いや、近所に住んでる爺さんですけど。ライバル…って言えばライバルなのかもしれません」 「何だ、お爺さんかぁ」 「爺さんだけどさゆりさんのファンです。さっき行ったばかりだから、一時間くらいは帰って来ないと思いますよ」 うーん、ライバルって言ったってお爺さんじゃね…。若い男の子なら、『そんなに長い時間、何やってるの?』って言いたくなる。でも、相手がお爺さんならさゆりちゃんが縁側でお茶飲みながら、ほのぼのとお話している姿が目に浮かぶよ…。 ………あ、あれ?そんな事よりも、こんな風に伊吹君と僕が普通に話してるのっておかしくない? だって、前だったらむすーっとした顔で一言二言しか話してくれなかったのにさ。伊吹君は僕の事嫌いなんだから、仕方がないって思ってたけど。 やっぱり夕べ晩ご飯一緒に食べて、沢山話したのが良かったのかな。とんかつが良かったのかな。さすがはとんかつ。とんかつマジックだよ。 「…何か?」 「ううん、何でもない」 かなりじぃっと見つめてしまっていたのか、伊吹君は怪訝そうに僕を見た。 ここで『どうしてそんなに沢山話してくれるの?』なんて聞いて、彼の機嫌を損ねる訳にはいかない。 いや、別に良いって言えば良いんだけど、機嫌を損ねても。でもさ、人の不機嫌そうな顔を見るより笑ってる顔を見た方がこっちも嬉しいじゃない――と言ったって、伊吹君がそうそう笑ってくれる訳でもないんだけど。 「ご注文は?」 「えっと醤油ラーメン…」 「いつも醤油ですね、栄養偏りますよ。たまには味噌にしてみたらどうですか?」 「えー?醤油が好きなのに…。ていうか、栄養なんてあんまり変わらないんじゃない?」 「でも、野菜炒めが入ってるのは味噌だけなんで。少しは野菜が採れます」 「じゃあ、味噌でー…」 伊吹君、昨日もそんな事を言ってたよね…。『野菜もちゃんと採らなきゃ駄目だ』って。 なんか伊吹君ってお母さんみたいだなぁ…。そんな事を言ったら、伊吹君は絶対怒るだろうから言わないけれど。 いつもと同じ席で、僕はラーメンを作っている伊吹君の横顔を見つめた。 この間と同じ。だけど、何となく和やかな雰囲気が漂っている。 それだけで何だか嬉しかった。彼に少し近付けた気がする。それだけの事が僕の心を穏やかなものにしていた。 「お待たせしました、味噌ラーメンです」 やがて伊吹君が持ってきたどんぶりは、味噌の香りと炒め物の香ばしい匂いがした。 「あ、美味しそう」 「当たり前です、俺はこれが仕事なんですから」 いや、それはそうなんだけどね…。でも、本当に美味しそう。 一口スープを飲んでみたら、意外にくどくないし美味しい。野菜炒めも良い味してるし、自然と箸が進んだ。 「味噌も美味しいんだねー。じゃあ、明日から味噌にするよ」 「…毎日同じって結構問題あると思うんですけど…」 「じゃあ、醤油、味噌、塩のローテーションで」 「あの、たまにはラーメン自体を外してみません?」 「え、何で?ラーメン以外ないのに…。あ、迷惑だって事?」 「…というか、少しでも栄養バランスを考えて欲しいんですけど」 ああ、何だ…、そういう事か。まあそれが出来たら一番良いんだろうけどさ。 そんな事考えるの、面倒だしなぁ…。美咲がいた頃は美咲が考えてくれたし、色々煩く言われてたっけ…。 「…無理。僕には出来ない」 「…諦め早過ぎますよ。まあ、あんたはそう言うと思ってましたけど」 「そ、そんな事より伊吹君、頼みたい事があるんだけど」 伊吹君が呆れたように溜息を吐いた。お説教が長くなりそうだから、慌てて話題を変える。 「何ですか?」 「あのね、明後日のさゆりちゃんのライブ、一緒に行かない?」 にこって笑って首を傾げながら誘ってみる。すると、伊吹君はまた呆れたというように溜息を吐いた。 「…一人で行けないんですか?」 「だって、僕ライブハウスって行った事ないし…」 「俺もかなり昔に二、三回しかないですけど」 「僕は一回もないんだもん。だからなんかちょっと怖いというか、緊張するというか…。だから、お願いっ!」 「…まあ、良いですけどね、一緒に行くぐらい」 僕が両手を合わせて頼むと、意外にもあっさりと承諾の返事が返ってきた。却ってちょっと拍子抜けしてしまう。 「あ…ありがとう」 「いえ、俺も知っている人がいた方が心強いんで」 伊吹君って良い子だなぁ…。お人好しで押しに弱いタイプだよね。 うーん…、変な女に騙されなきゃ良いけれど…。さゆりちゃんだったら大丈夫だろうけどなぁ。でも、凄くモテそうだし…。 「伊吹君って女の子にモテるでしょ?」 「…いきなりですね。モテないですよ、別に」 「嘘だね、絶対モテる。知らない女の子に声掛けられても、ついてっちゃ駄目だよ?」 「勝手に決め付けないで下さい。大体あんた、俺をいくつだと思ってるんですか?」 えっ、うーん…。結構大人っぽい顔してるよねぇ、十代ではないかなぁ…。 「うーんとね………、二十一歳!」 「惜しい、二十二です」 「あ~っ、本当に惜しい~っ」 本気で何だか悔しくてテーブルに突っ伏す。当てても何にも出ないけどさ、なんか悔しい。 すると、頭の上から小さな笑い声を聞こえてきた。僕が慌てて顔を上げると、伊吹君が…笑っていた。 この間のさゆりちゃんの言葉を思い出す。確かに可愛い…っていうか、格好良い? 「あんたこそ知らない人について行かないで下さいね」 そう言いながら笑う伊吹君。なんかきゅーと胸が締めつけられるんですけど。僕は慌てて伊吹君から目を逸らした。 …もし伊吹君が知らない人で、この笑顔で僕に声掛けてきたら………ついて行ったかもしれないなんて思ってしまった。 Pre | Next
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タグ 感動 曲名き 歌 花たん 作詞 rain 作曲 rain 作品 恋愛0キロメートル挿入歌
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夕刻、ご町内河川敷にて。 シーブック 「今日もよろしくお願いしますっ、恋愛マイスター!」 コーラサワー「よし、今日は女性に思いの丈をぶつける方法を伝授する(もう引けねえ……)」 シーブック 「はいっ!」 コーラサワー「河に向かって好きな人の名前を叫ぶんだ。いくぞっ。 たあああぁぁいさあああぁぁ(*´∀`*)」 シーブック 「セシリぃーっ」 コーラサワー「声が小さいっ! たあああぁぁいさあああぁぁ(*´∀`*)」 シーブック 「せーっしりーぃ!」 コーラサワー「ふざけてんのかっ、腹から声をだせ! たあああぁぁいさあああぁぁ(*´∀`*)」 シーブック 「せえええぇぇしりいいいぃぃ!」 コーラサワー「まだまだっ、もう一度だ。たあああぁぁいさあああぁぁ(*´∀`*)」 シーブック 「せえええぇぇしりいいいぃぃ(*´∀`*)」 コーラサワー「そうだっ、それでいいんだ!」 シーブック 「はいっ、ありがとうございます!」 ドロシー・ムーア「あいつ、何やってんの……?」 セシリー 「他人のフリ、他人のフリ……。もう、シーブックのバカッ///」 セシリーのステータス 愛情:???/100 ↓13 ストレス:74/100 ↑48 恥ずかしさ 98/100 ↑84 ムード 2/100 ↓24 シーブックは セシリー(*´∀`*) を覚えた!
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君と僕と僕の未来と。 ―誰か、俺を、助けてくれ。 彼方は天を仰いだ。 高校に入学したばかりの彼方。まだあまり馴染めていないクラスメイト。 まだ誰がどんな人間か掴めていない、しかし誰もが孤立を恐れつるむ人間を探しているそんな状態で、彼方は何故か「チャラ男」グループの中にいた。 完全に出だしをしくじった。 いや、チャラ男に偏見があるわけじゃない、みんな性格はいいやつらばっかりで、ただ、ただ… (こういう感じじゃないだろ、俺) 思わずまわりを見渡す。いわゆる「今時の高校生」といったような、明るく、うるさく、元気な、彼方のグループの男子。 なんとなく笑ってその場に溶け込む彼方。 いいやつらなんだよ、だけどさ、合う・合わないがあるじゃんか。 彼方は心の中でため息をついた。 そういう人達に合わせるのも苦手ではないが、元来彼方はわりとひっそりとしていたいタイプだ。大声で騒ぐのではなく、何人か話の合う人間で、あくまで身内で盛り上がれるような、うるさくなく、しかしおとなしすぎず、ある程度互いを尊重し距離を保てるような… (そう、例えば。) 前後の席の奴らみたいな。 彼方は、自分の前後の席の人間の顔を思い浮かべた。 端整な顔立ちに少しクールな印象の、前の席。 少しやんちゃっぽいが落ち着いた言動の、後ろの席。 (…話しかけてみようか。) 頭の中に浮かんだ考えに、彼方はすぐに首を振った。 いや、駄目だ緊張する。 ていうか人見知りする。 …でも。 このままじゃ、ずっとあのグループに合わせ続けることになる。 彼方は想像した。 来週の宿泊研修、数ヶ月先の学校祭、球技大会、様々な学校行事を、チャラ男の中でただなんとなく合わせて過ごしている自分。 (…それは、嫌だろ。) 決めたんだ、高校に入ったら信頼できる友達を作るって。 「…渡邊くん」 意を決して彼方がくるっと振り返ると、後ろの席の渡邊床男が顔を上げた。 少し驚いた表情。 一瞬躊躇しながらも、彼方は話しかける。 「あのさ、宿泊研修、俺ら二人部屋だよな?」 「ああ、うん、人数あまってるから」 彼方が淀みなく話すと、床男の表情が幾分柔らかくなった。 彼方の緊張も落ち着く。 (よし、この流れだ。なにか言え、俺。) 「あの…部屋着、ジャージにする?スエット?」 (いや、どっちでもいいだろ!もっと他に話題あるだろ俺!) 話題を見つけたくて思わずくだらないことを言ってしまい、すぐに脳内でセルフツッコミをいれる。 しかし床男は少し微笑んで答えた。 「吉田くんに合わせるよ」 少し緊張した、しかし落ち着いた笑顔。 その顔を見て、思った。 ―多分、こいつとは、親友になる。 なんの根拠もない、しかも突拍子もない、しかしなんとなく確信に満ちた思いだった。 多分、いや絶対、いやわからないけれど。 きっとそうだ。自分が探していたもの。 (見つけた。) 顔がにやけだしそうになるのを抑えながら体を前に戻す。 そして、前の席の男子、宮崎稔の後頭部を見つめた。 明日は、宮崎に話しかけてみよう。 こいつとも、親友になれる気がする。 なぜかはわからないけれど…絶対。 彼方は、持っていたシャーペンをくるりと回した。 鼻歌を歌い出したい気分だった。 そしてその直感が正しかったと、 すぐに知ることになるのである。 後に「『渡邊くん』はない。距離があった、傷ついた」と言われました。
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君と僕とその空白と/ のぼる↑ feat.GUMI ?plugin=ref serial=1227?plugin=ref serial=1227?plugin=ref serial=1227 Lv CHAIN 譜面属性 BPM TIME Version Genre Illustrator Effect NOVICE 04 0679 200 II26 EXIT TUNES 有坂あこ MaKoTo ADVANCED 09 1031 EXHAUST 13 1347 +難易度投票 NOVICE 選択肢 投票数 投票 詐称 0 強 0 中 0 弱 1 逆詐称 0 ADVANCED 選択肢 投票数 投票 詐称 0 強 0 中 0 弱 2 逆詐称 0 EXHAUST 選択肢 投票数 投票 詐称 0 強 1 中 3 弱 1 逆詐称 0 攻略・解説 譜面・楽曲の攻略についてはこちらへどうぞ 見辛さ解消の為に改行や文頭の編集、不適切なコメントを削除することがあります 名前 コメント ※文頭に[ bgcolor(#aaf){NOV}]、[ bgcolor(#ffa){ADV}]、[ bgcolor(#faa){EXH}]をコピー ペーストすると見やすくなります コメント 楽曲やイラストなどのコメントについてはこちらへどうぞ 名前 コメント すべてのコメントを見る
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129 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/04/10(木) 07 49 00 ID ??? コーラ「たあああぁぁぁいさあああぁぁぁ」 変態仮面「いつも私の事を叫んで、何か用かね?ミンチキャンセラー君」 131 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/04/10(木) 15 28 29 ID ??? コーラ「たああぁぁぁぁぁぁいさあぁぁぁぁぁぁ(*´∀`*)」 シーブック「せえぇぇぇぇぇしりいいぃぃぃぃ(*´∀`*)」 シロー「ああぁぁぁぁぁぁぁいなああぁぁぁぁぁ(*´∀`*)」 アイナ「もうっ。シローったら……でも、あんなに心をこめて私を呼んでくれるなんて……ぽっ」 ギニアス「待てアイナ! 私はあんな奴にお前をや……アプサラッ!」 ノリス「お嬢様、どうぞごゆっくり」 132 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/04/10(木) 16 04 25 ID ??? コーラ「たああぁぁぁぁぁぁいさあぁぁぁぁぁぁ(*´∀`*)」 シーブック「せえぇぇぇぇぇしりいいぃぃぃぃ(*´∀`*)」 シロー「ああぁぁぁぁぁぁぁいなああぁぁぁぁぁ(*´∀`*)」 ガロード「てぃふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(*´∀`*)」 ティファ「ガロード…(ぽっ)」 シャギア「あちらの2人と変わらないな、オルバよ」 オルバ「かわらないね、兄さん」 133 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/04/10(木) 16 13 44 ID ??? コーラ「たああぁぁぁぁぁぁいさあぁぁぁぁぁぁ(*´∀`*)」 シーブック「せえぇぇぇぇぇしりいいぃぃぃぃ(*´∀`*)」 シロー「ああぁぁぁぁぁぁぁいなああぁぁぁぁぁ(*´∀`*)」 ガロード「てぃふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ(*´∀`*)」 ドモン「しいいぃぃぃぃぃぃしょおおぉぉぉぉぉ(*´∀`*)」 レイン「………」 136 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/04/10(木) 16 22 26 ID ??? アムロ「最近は好きな女性の名を叫ぶのが流行っているみたいだな」 セレーネ「昔の兄さんを見てるみたいで懐かしい気分になるわ」 アムロ「え?僕あんなことしてないだろ」 セレーネ「何言ってるのよ。昔は兄さんも…」 アムロ(15)「まぁちるださああああぁぁぁあああぁあん!!!(*´∀`*)」 セレーネ「…って」 アムロ「そ、それはある種の若さ故の過ちだ。あまり掘り返すんじゃない」 138 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/04/10(木) 16 38 32 ID ??? 刹那「ガンダァァァァァァム!!」 ネーナ「うぅ……私の名前呼んで欲しいけど……せっちゃんらしいからいっか」 マリナ「本当に刹那はガンダムが好きなのね」 アムロ「アイツはァァァァァァ!!!」 ロラン「お、落ち着いて下さいアムロ兄さん!!」
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僕の空は明ける事なんかない。 ひたすら歩き続けてる、終わりも始まりもない暗闇の中を。 だって、僕は太陽を失ってしまったんだ。 17話 瀬野暁視点より こちらはオリジナルBL小説「君と僕を繋ぐもの」のログサイトです。 BL、同性愛、同人などが苦手な方、お嫌いな方はご注意下さい。 初めての方はまず、Firstをご覧下さい。 管理人 春伽
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23 本当は嫌だった。 さゆりちゃんが…って訳じゃなくて、夏祭りが嫌だったんだ。 だって、あそこには美咲の思い出が詰まっているから。 さゆりちゃんに夏祭りを一緒に回ろうって言われた時、伊吹君なら止めてくれるんじゃないかって思った。 伊吹君はさゆりちゃんが好きだから。 自分の好きな人が自分以外の人とデートみたいな事をするなんて、きっと面白くないだろう。 伊吹君としては嫌な筈なんだ、なのにどうして止めてくれなかったの? 僕がさゆりちゃんとデートしても良いのかな…。 僕は伊吹君が止めてくれるのを待ってたんだ。 でも、それは間違ってる。嫌だったなら自分で断れば良かったんだ。 理由なんて幾らでもあるじゃないか。その日は用事があるだとか、やっぱり人混みは嫌いだからとか…。 なのに、断れなかったのは…、伊吹君に見捨てられたような気になったからだ。 伊吹君ならきっと助けてくれるような気がして――それが僕の為じゃなくて、自分の恋の為であったとしても――なのに助けてくれなかったら、何だかどうでも良いような気持ちになった。 何て自分勝手な僕。こんな気持ちじゃ、本当に喜んでるさゆりちゃんに申し訳ない。 でも、やっぱり苦手だ、夏祭りは。 だって、美咲は夏祭りが好きだったんだ。 あの雰囲気と空気と行き交う人の笑い声が好きだ、と美咲は言った。 四年前のあの日、美咲と行った夏祭り。 美咲が作ってくれた浴衣は僕は紫で、美咲は淡い水色だった。 二人で笑いながら出店を回った帰り、僕達は約束を交わした。 『来年も一緒に行こうね、夏祭り』 その約束は永遠に叶えられないものになった、。 だから、もう二度と行かないって決めていたのに…。 あの雰囲気と空気と行き交う人の笑い声は、美咲と共感出来ないなら好きだなんて思えない。 美咲がいなきゃ、楽しい事も嬉しい事も意味がない。心が動かない。 「…どうかしました?」 「え?」 伊吹君に声を掛けられて顔を上げると、店内には数人のお客さんと伊吹君しかいなかった。 さっきまできゃあきゃあと甲高い声を上げていたさゆりちゃんの姿はない。どこに行ったんだろう? 「さゆりちゃんは?」 「出前に行きましたけど…。ちゃんと瀬野さんに声を掛けて行ったでしょう。聞いてなかったんですか?」 全然気が付かなかった…。拙い、僕はちゃんと笑えていたんだろうか。 さゆりちゃんが出前に行った事も分からないほど、考え事をしていたなんて…。さゆりちゃんに変に思われたかもしれない。 …駄目だ、人前で考え事をするなんて。僕は直ぐに周りが見えなくなってしまうから。 笑っていなきゃ、他人に変に思われないように。 ごく自然に笑ってなきゃ駄目なんだ。 「伊吹君」 「はい?」 「どうして…」 どうして止めなかったの?さゆりちゃんと僕がデートしても良いの?――そう尋ねようとして、僕は口を閉ざした。 そんな事を尋ねるのはおかしい気がする。僕がさゆりちゃんとデートするのが嫌みたいだ。 確かに夏祭りだからってだけじゃなくて、他の人とデートするのは美咲に対する裏切りのようで嫌だけど…。 さゆりちゃんがデートって意味で僕を誘ったんじゃないだろうし…。だから、きっと伊吹君も止めなかったんだ。 …そうなんだよね?間違ってないよね? 「瀬野さん?」 「あ、何でもないよ。それより伊吹君は行かないの?お祭り」 「行きません…いや、行きますけど、俺は出店の方なんで。遊んでる暇は多分ないですよ」 「え、出店!?伊吹君、お好み焼きとか売るの?」 「お好み焼きじゃないですけど…。毎年、きくいちは出店を出してるんですよ。売ってるのはラーメンと冷やし中華と焼そばです」 そうなんだ…。商店街主催のお祭りでも、商店街以外のお店も出店を出せるんだ。 お祭りでラーメンって売れるのかな?暑いのに…、作る方はもっと暑いだろうなぁ。 「暑そうだね、僕手伝おうか?」 「…とんかつを『パン粉を付けて油で揚げた物』なんて言う人に、手伝って貰う事なんかありません。気持ちだけ受け取っておきます」 伊吹君は心底嫌そうな顔をして、そう言った。 何で!?まるで僕が料理出来ないみたいにっ。実際あんまりしないけどっ! 出来ないんじゃなくて、面倒だからしないだけだってば! 軽く睨み付けても、伊吹君は笑ってる。…絶対いじめっ子だ、この子。 「そーだよねっ!僕なんかいらないよね!おばちゃんと伊吹君とさゆりちゃんがいれば…って、さゆりちゃんと僕が遊びに行ったらやっぱり人が足りないんじゃないの?」 「いえ、一日くらいなら…。それに俺の友人が助っ人で入る事になってるんで」 「友達?」 「高校の時の同級生です」 伊吹君の友達かぁ。どんな人だろう? ていうか、ここの店員さん以外がきくいちのラーメンを作るのって想像が出来ないな…。 とにかく、手伝いをする事にしたら、さゆりちゃんとデートを断る口実になる…なんて考えは通用しないみたい。 ふう、と思わず溜め息が零れた。 「…行きたくないんですか?」 「えぇ?何が?」 「そんな事を言われると、何だかさゆりさんと祭りに行くの、嫌だって思ってるように見えますけど…」 す、鋭いなぁ、伊吹君。どうして分かっちゃうんだろ? 顔に出てるかな?僕、感情はあんまり顔に出ない方だと思うんだけど。 …だけど、本当の事は言えない。他人に知られるのが怖いんだ。 「そんな事ないよ?ただ、人混みがねー…」 「…今更行かないなんて言わないで下さいね。さゆりさん、凄く楽しみにしてるみたいなんで」 そうだよね、今更断るなんて僕には出来ない。だって、あんなに楽しみにしてるんだ、さゆりちゃん。 嫌だったんなら、最初から断れば良かったんだから。 だから、やっぱり行かなくちゃならない。 「うん、勿論行くよ。さゆりちゃんときくいちの出店に遊びに来るね」 「…来なくて良いですよ」 「な、何で!?どうしてそういう事言うの!?」 「たまにはラーメン以外の物を食べて下さい。色んな出店があるんですから」 伊吹君に呆れたように溜め息を吐かれる。 そ、それはそうだけど…。勿論行ったら行ったで、色んな出店を回るつもりだよ? だけど、きくいちの売り上げに貢献しようという僕の気持ちはどうなるんだよ。 伊吹君、冷たいんだから…。いや、僕の身体の事を考えて言ってるなら、温かいけどさ…。 「じゃあ、焼きそばにするよ。ラーメンじゃないし!」 苦肉の策として出した僕の答えに、伊吹君は苦笑いを浮かべた。 その表情から、僕に会うのが嫌な訳じゃないと分かる。 そんな伊吹君を見て、僕はまるで伊吹君に会う為の口実を作ってるみたいだ、って少し恥ずかしい気持ちになった。 僕の中に生まれたこの感情は何だろう? 答えはまだ見つからない。 Pre | Next