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古代ヨーロッパ 古代ギリシャはギリシア最古の文明であるエーゲ文明の成立(紀元前2500年頃)から、西ローマ帝国崩壊まで(476年)のことを指す。古代ギリシャ全盛の時代にヨーロッパ文化の基礎が出来、後にそれを引き継いだローマ帝国が地中海世界および西ヨーロッパ世界を平定したことで、現代に続くヨーロッパ世界の原型が形成された。 エーゲ文明 紀元前30世紀頃から前12世紀頃までのエーゲ海周辺で栄えた青銅器文明の総称を指す。エーゲ文明には、青銅器時代前期に成立したミノア文明、ヘラディック文明トロイア文明、キクラデス文明の4文明と、後期に成立したミケーネ文明がある。青銅器がもたらされことにより人類の生活が一変した。 古代ギリシア 期間 紀元前8世紀〜紀元前2世紀 太古から古代ローマに占領される時代以前までのギリシアを指す。ギリシア文明の本格的な繁栄は、ポリス(都市国家)社会の成立にともない始まりまった。ポリスは現ギリシャ共和国を中心に1000以上も存在した都市サイズの政治共同体のことだが、前5世紀が政治的・文化的の全盛期で民主主義など現ヨーロッパ人の価値観につながる部分や、哲学や地理学、天文学、医学など、広く様々な西洋科学につながる学問が誕生した。 古代ローマ 期間 紀元前8世紀〜紀元前5世紀 前8世紀頃、イタリア中部に成立した都市国家ローマは、強大な軍事力を背景に領土を広げていった。ギリシア文化を積極的に保護・継承・発展させたローマは、前1世紀には地中海の統一を果たし、現在のヨーロッパの原型となる言語(ラテン語)・文字(アルファベット)・宗教(キリスト教)などを築いた。
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8*ギリシャ Hellenic Republic 今日の暴動者数 - 人 昨日の暴動望者数 - 人 合計暴動者数数 - 人 最終更新 2013-01-01 12 57 59 (Tue) 西暦20××、ギリシャは核、投手陣の炎に包まれた・・・。 人々は争い、そして罪の無いものが死んでいった。 人々の心には、悲しみと諦めの気持ちしかない・・・。 だが、野球をしようとする選ばれし者の心は諦めていなかった!! ギリシャを救おうとしたものは、皆大きなケガを負い、行方不明リストにまで載ってしまう始末。 それでも、ギリシャを復活させるために、選ばれし者たちは戦うのであった・・・。 ともかくギリシャに入ってください!何でもしますから! 所属選手 【野手】 +... 守 画像 選手名 / 利き腕等 / 特殊能力/前歴・経歴 / コメント 捕 有栖咲(有栖家) 右ノーマル バント◎ チャンス◎ 左投手◎ 盗塁○ AH PH ラストサムライ 固め打ち チャンスメーカー サヨナラ男 内野安打 安定感 人気者 ムラッ気 満塁男 送球○ 威圧感 闘気 横浜 ー 明治大 ー 小笠原村 ー (産休) ー ギリシャ ギリシャのレジェンド。3000安打、600本塁打、2000打点は射程圏内。 一 ちゃげ(ちゃげ) 右ノーマル 常に全力プレー 送球○ 威圧感 第一経済大 ー ギリシャ 威圧感持ちのBB砲。将来の4番。 二 1523429_131_D.jpg?h=600 w=500 ザンス(ザダメ) 右ノーマル 送球○ ザンスボード大 ー ギリシャ 俊足好守タイプ。しかしなぜかエラーが多い。 三 img50e1b91cdd600.jpg ンゴ(たろう) 左ノーマル 盗塁× AH PH 威圧感 安定感 飛翔大学 ー ギリシャ バントをしない恐怖の2番打者。安定した守備にも定評がある。 遊 ウール(さわさわ) 右ノーマル 常に全力プレー 盗塁○ 守備職人 威圧感 安定感 サンサンヨン高 ー ノウム大 ー 読売 ー (売却) ーギリシャ 読売巨人軍から売却された羊さんをギリシャが引き取った。食料に困ったら相談だ! 左 ポリアンナ(さいてょ) 右ノーマル 左投手× 安定感 キン・タマ高 ー キン・タマ大 ー ギリシャ ギリシャを背負っている期待の選手。なお、背負っているのは借金の模様。 右 リョウ(リョウ) 右ノーマル 盗塁× 守備職人 満塁男 ダバダー高 ー タカオオオサワ大 ー ギリシャ 伝説の掃除屋がランナーを掃除する。(モッコリ DH ンゴ(たろう) 左ノーマル 盗塁× 安定感 チン・フェフェー高 ー マン・フェフェー医大 ー ギリシャ ギリシャの少年がプロの選手に。あせらず成長していきたい。 【投手】 +... 守 画像 選手名 / 利き腕等 / 特殊能力コメント 先 奥居投手(ザーサイ) 右スリー クイック× 打たれ強い 逃げ球 威圧感 ホゲエ高 ー イイジャン大 ー ギリシャ 新人王獲得の期待の投手これからが勝負だ。 先 ハランデエエ(ハランデエエ) 左サイド 安定感 ガーゾウ大付属ホウ・ショク高 ー ギリシャ あれは・・・ハランデエエ!?ハラディみたいな活躍を期待したい。 コメント 名前 コメント
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怪しい?! 「アテネ日本週間」 アテネ日常 「足湯」でリラックスして アテネで日本の温泉愛好家 ヤポニア(日本)大好き!ギリシャっ子 Japanese Music cosplay Marathon ! Kamikaze cherry blossoms ディナ・アナスタシアドゥ展-日本・ギリシャ 愛と平和- 北野武監督、テサロニキ映画祭で名誉賞 ギリシャ日本センター第2回講演:「神道-日本で生まれた信仰-」 日本文化研究講演への誘い・江戸の侍と江戸初期の日本文化 アテネ:街角で見つけた「日本」 アテネに「ギリシャ・日本センター」開設 ギリシャの風景:アテネのエルムー通りと日本 特別講演 「日本料理の歴史と美学」 アートなギリシャ人がイメージする日本。。。 日本マニアのギリシャのおじさん 日本の漫画のお店オープン! 日本でロケしたギリシャの番組 アテネでも人気?のH&Mとハローキティ ギリシャのごはん ギリシャ語でハローキティ ギリシャ人が見た日本の不思議 ヤポニア:ギリシャ人の見る日本 Η Ιαπωνια アテネの本屋 『レモン』
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QMA 文系学問 文学・美術 ページ1 / 2 / 画像問題 / ニュースクイズ 問題文 答え 1734年に一般公開されたローマにある美術館 カピトリーノ 19世紀イギリスを代表する風景画家です コンスタブル 3年ごとに開かれる国際美術展のことです トリエンナーレ 「快楽主義」を表す言葉にも名を残す、古代ギリシャの哲学者です エピクロス 「万物の根源は空気である」とした古代ギリシャの自然哲学者 アナクシメネス 『神統記』『労働と日々』で有名な古代ギリシャの作家 ヘシオドス 『ビーナスの誕生』『春』で有名なルネサンス期の画家 ボッティチェリ 『愚神礼讃』を著したオランダ人の人文主義者 エラスムス アフリカ人として最初にノーベル文学賞を受賞した作家 ショインカ アポリネールが命名した抽象絵画の一派です オルフィスム イギリス・ロマン派の詩人ジョン・キーツの代表作です ハイペリオン エロイーズとの往復書簡で知られるフランスの哲学者 アベラール トルストイの小説『復活』のヒロインです カチューシャ ノルウェー国歌の作詞もした同国のノーベル賞作家です ビョルンソン ベルギー象徴主義の巨匠として知られる画家です クノップフ ポップな作風で日常生活を描いたイギリス生まれの画家です ホックニー 戯曲『犀』『禿の女歌手』で有名なフランスの戯作家 イヨネスコ 古代ギリシャの哲学者アリストテレスが開いた学園 リュケイオン 古代ギリシャにおける三大詩人の一人です ソフォクレス 古代ギリシャにおける三大悲劇詩人のひとりです アイスキュロス 小説『痴人の告白』で有名なスウェーデンの作家です ストリンドベリ 小説『ボヴァリー夫人』を書いたフランスの作家は? フローベール 小説『ガリバー旅行記』に登場する馬の国は? フウイヌム 小説『賢妃マンドハイ』などの作品があるモンゴルの作家 ナツァグドルジ 松尾芭蕉の臨終を題材にした芥川龍之介の小説です かれのしょう 代表作に『画家のアトリエ』がある19世紀フランスの画家 クールベ 樽の中に住んでいたといわれている古代ギリシャの哲学者 ディオゲネス 万物は土、水、火、風の四元素から成るとした哲学者です エンペドクレス 旅の僧・宗朝を主人公とした泉鏡花の小説です こうやひじり
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B-12:古代ギリシアの「三大悲劇詩人」一覧 ◇アイスキュロス ○主な作品:『アガメムノン』 ◇ソフォクレス ○主な作品:『オイディプス王』 ◇エウリピデス ○主な作品:『メデイア』
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登録日: 2018/03/04 Sun 19 51 12 更新日:2024/04/21 Sun 18 56 53NEW! 所要時間:約 11 分で読めます ▽タグ一覧 アニヲタ神様シリーズ エリュシオン ギリシャ神話 クロノス サターン サトゥルヌス ゼウス被害者の会 タルタロス ティタノマキア 丸呑み 児童虐待 去勢 大地の神 子殺し 我が子を食らうサトゥルヌス 時 時の支配者 時の神 時の翁 時間 権力闘争 父神 神 神話 穀物 簒奪者 蛇 親子喧嘩 親殺し 農業 農耕神 近親相姦 鎌 黄金時代 クロノス(英:Kronos 古代ギリシャ語:Κρόνος)とはギリシャ神話の神で最高神ゼウスの父である。 オリュンポス神族の前に宇宙を支配していたティターン十二神の長で、農耕の神そして時間の神としても知られている。 シンボルは「鎌」「穀物」そして「蛇」。 なおクロノスの神話は大地母神ガイアとのかかわりが深いので、 こちらの項目も参照されたし。 【概要】 クロノスは原初神たる大地母神ガイアと天空神ウラヌスとの間の子である。 彼は自らの父である天空神ウラノスを倒し兄弟姉妹のティターン十二神らを率いる宇宙の支配者となった。 クロノスらティターン神のもとで人類は悩み苦しみから解放され、大いに繁栄した。 人々はそれを称えて、クロノスが世界を統治した時代を「黄金時代」と呼んだ。 しかし自らも子であるゼウスに倒され、宇宙の覇権の座をオリュンポス十二神に明け渡してしまうのである。 ○出自・名前について クロノスは元来ギリシャの先住民族に信仰されていた農耕神であったと考えられている。 その名は「完全なもの」「純粋なもの」を意味する。 また妻のレアと同じく「流れゆくもの」という意味もあり、妻とともに川の神であったのではないかという説もある。 時間を神格化した神でそのものずばり「時間」を意味する名を持つクロノスと同一視されたのちは、 彼の名もまた「時間」を意味する言葉として定着した。 ○血縁について 先述の通り、クロノスはガイアとウラヌスの間の子である。 ガイアとウラヌスの間にはサイクロプス三兄弟、ヘカトンケイル三兄弟、そしてティターン十二神らが産まれた。 クロノスはこのティターン十二神の末弟に当たり、サイクロプスやヘカトンケイルらともまた兄弟ということになる。(*1) クロノスはウラヌスを追放したのちに姉であるレアを妻とし、彼女との間に 火炉の女神ヘスティア 大地の母神デメテル 愛と絆の女神ヘラ 冥王ハデス 海王ポセイドン 最高神ゼウス という六人の子をつくった。 あと、オケアノスの娘ピリュラ(*2)との間に、のちに賢者とたたえられたケンタウロス族のケイローンをもうけた。(*3) ○外見について クロノスは元来、偉大な父ウラヌスに挑みそして倒した神であるため才気あふれる若者の姿で描写されることが多かった。 しかしゼウスの父として認知された後は、豊かな髭をたたえた威厳ある老人の姿として表された。 その後「時の神」として定着すると、いわゆる「時の翁」(*4)の姿が定着した。 手には鎌を握り、砂時計(あるいは水差し時計)を携えているいかめしい老人の姿で、 現在でも絵画や像などのデザインとしてしばしば用いられている。 ○性格・能力など 父を倒し権力を奪ったクロノスは、やはりその性格は狡猾でありながら果敢だと伝わっている。 覇権を得るためには謀略をめぐらせて父を討ち、生まれたばかりのわが子であろうと容赦なく丸呑みにしてしまう。 また自らの身に危険が及ぶと判断すれば兄弟であっても幽閉し母との約束であってもためらいなく反故にしてしまう。 反面、恐れを知らず兄たちを説き伏せ父に立ち向かうといった果断さもある。 何より為政者としての有能・有徳さは上記された点を考慮しても、なお誰もが認めるところである。 後述する通り彼はその農耕の技術によって人々を苦痛から解放し、法によらず徳によって人心をまとめ秩序を産みだしてみせた。 彼の治世が黄金時代と呼ばれるゆえんである。 【ギリシャ神話のクロノス】 クロノスは原典たるギリシャ神話において、主神であるゼウスに倒されるべき敵として存在していた。 しかし古代ギリシャにおいても、人々に大地の恵みをもたらす神として大いに信仰された。 後にはローマの神や時間の神と習合され、敗れ追放されてもなお威厳をたたえた時の神として現在に至るまで語り継がれている。 ○誕生、そして父への反逆 ガイアから生じたウラヌスはガイアと交わり、ティターンや一つ目の巨人サイクロプス、 百の腕を持つヘカトンケイルらを産ませた。 しかしウラヌスはサイクロプスやヘカトンケイルの醜さを厭い、タルタロスへと押しこめてしまう。 クロノスはガイアよりアダマスの鎌(*5)を受け取ると兄や姉らにも反逆に参加するよう説き伏せる。 これに応え四人の兄たちがクロノスに助力することとなった。(*6) 4人の兄は天の東西南北の四隅にひそみ、クロノスはガイアの下でウラヌスを待ち受ける。 クロノスがニュクスを伴い(*7)ガイアのもとへ降り立ってくると、すかさず四方から四人の兄が父を押さえつけた。 そして身動きの取れなくなったところを、クロノスがガイアから授かった鎌でウラヌスの男根を斬り落とした。 こうしてウラヌスは神威を失って追放され、クロノスがあらたに宇宙の覇権を握ることとなった。 しかしクロノスは恐るべき力を持つ巨人たちをついに開放しようとはしなかった。 それがガイアの怒りをかい、後述のティタノマキア勃発の原因となるのである。 ○黄金時代 父ウラノスを追放したクロノスは姉であるレアを妻とし、ティターン十二神の長として宇宙に君臨した。 そして大地と農耕の神であるクロノスは、その力で現世に理想郷を創りあげたのだ。 クロノスの力で大地からはおのずと果実や作物がもたらされ、人々は労働の苦しみから解放された。 彼らはみな長命で、その生の終わりにはやすらかな死を迎え、生老病死の苦しみも味わうことが無かった。 人は神々とともに暮らし、人心は徳によってまとめあげられ、法によらず平和と調和がもたらされていたという。 この黄金時代はゼウスの治下にあっても続いていたが、プロメテウスが人々に火をもたらしたことで終わりを告げたとされる。 ○ティタノマキア 約定をたがえわが子らを解放しなかったクロノスに、ガイアは呪いともとれる予言を投げかけた。 「お前もいずれ、わが子に王位を奪われるのだ」 クロノスはこの予言を恐れ、レアとの間に出来た子を次々に腹の中へと飲みこんでしまう。 レアは悲嘆にくれ、夫を裏切り子を守ることを決意。 母であるガイアの助力を得てゼウスを夫から隠したのである。 成人したゼウスはガイアらの助けを得て兄姉たちをクロノスの腹の中から救出。 彼らとともに団結し父に戦いを挑んだ。 クロノスとオケアノスを除く四人の兄らはティターン神族を集めこれを迎え撃った。 ここに宇宙の覇権をめぐる争いティタノマキアが開戦したのである。 しかし長兄オケアノスと女神らはいちはやくオリュンポス側に与した。 それでも神々の戦いは熾烈を極め、10年を経てもまだ決着はつかなかった。 そこでガイアの助言を得たゼウスは、タルタロスからサイクロプス三兄弟と ヘカトンケイル三兄弟を解放し味方につける。 サイクロプスは強力な武器を作り出し、ヘカトンケイルは岩山を雨あられと投げつけて援護する。 絶大な力を持つ巨人たちの助力を得たゼウスたちはついに勝利し、 クロノスと四人の兄らをタルタロスに幽閉した。 こうしてクロノスの支配は終わりをつげ、ゼウスらオリュンポス十二神の治世が訪れたのである。 【ギリシャ神話後のクロノス】 ティタノマキア後にタルタロスに幽閉されたとされるクロノスだが、 その後解放されたとする伝承もいくつかみられている。 またゼウスに敗れた神でありながら、それ以降も人々に篤く信仰されていた。 そして他の似た要素を持つ神々を習合していき時間をつかさどる神となり 威厳に満ちた神として現在に至るまでその権威を維持し続けている。 ○幽閉と解放 ティタノマキア後、敗れたクロノスは四人の兄と多くのはティターン族とともにタルタロスへ幽閉された。(*8) ゼウスは門番にヘカトンケイルを立て、いまでも彼らをそこに閉じこめている。 ・・・とされることが多いのだが、ゼウスが彼らを解放したという伝承もある。 解放されたクロノスは西方のオケアノスの領域のさらに彼方、常世の国エリュシオンの王となっているという。(*9) クロノスはエリュシオンをかつての黄金時代と同じようにやすらかに治め、 許された人々とともにそこにあるのだという。 ○ローマ神話において クロノスはギリシャの主神であるゼウスに敗れた神である。 しかしそのギリシャでは、なおも民間でクロノスが信仰され続けていた。 彼は大地の恵みをもたらす農耕神として、人々に篤く信仰されたのである。 その後クロノスはローマ神話のサトゥルヌス(サターン)と同一視されるようになった。 サトゥルヌスはクロノスと同様に鎌を手にした農耕神である。(*10) ローマでは年の瀬になると彼へ感謝をささげるための収穫祭が盛大に執り行われた。(*11) ローマ神話では、オリンポスを追われたクロノスがイタリアに落ちのびヤヌス神に迎えられ、 現地民たちに農業を伝え法を制定し黄金時代を築き上げたとされている。 そしてその息子がローマ帝国皇帝の祖となったのだという。 ○時の神クロノスの成立 時代・地域を問わず、農耕神は時をつかさどる神として扱われることが多かった。 農耕はめぐる季節とともになされる行為であり、時間を把握することは重要なことだった。 日本でも年の始まりを告げる年神(としがみ)は稲の実りをもたらす穀物神でもある。 農耕神であるクロノスもまた、自分と似た名を持つ時間を神格化した原初神クロノス(Chronos) とも同一視されるようになった。 原初神クロノスの名はそのまま「時」をあらわす単語で、現在でも同様の意味で用いられている。 そして農耕神クロノスの要素は、その多くが時間と結び付けられていった。 その手の鎌は過ぎ去った時を刈り取るためのものとなり、 「わが父を倒しわが子を飲みこんだ」神話は 「過去を刈り取り、未来を飲みこむもの」「老人にも赤子にも、ひとしく破滅をもたらすもの」 を示し、時間という存在の酷薄さとして解釈された。 クロノスの名にある意味の一つ「流れゆくもの」もまた、時の流れと結び付けられた。 黄金時代、エリュシオンの人々はまさしく「時」から解放されたものたちだろう。 また、古代ギリシャでは時間とは「世界を取り囲む大河」として認識されており、 これもクロノスの名の意味する「流れゆくもの」と結び付けられた。 同時にこの大河のもう一つの姿とされる「宇宙を取り囲む尾を噛む蛇」(*12)もクロノスと結びつけられ、 蛇はクロノスを象徴するものとなった。 こうして農耕神クロノスの名もまた本来の意味を離れ「時」をあらわす単語となり、 時の支配者としてのクロノスが成立したのである。 ○現在のクロノス 現代社会においてクロノスは「時の支配者」としてのイメージが定着している。 これはことによるとゼウスの父としてのものよりなお強いかもしれない。 人に避けられぬ破滅と永遠の安らぎをもたらす威厳に満ちた老支配者の姿は、 そのまま時間という絶対なるものの象徴となったのだろう。 現在クロノスの名はティターンの主であるがゆえの「大きな力・偉大なもの」、 時の神であることから時計などの「時間」に関わるもの、 さらにそれから発展して「精密さ」「正確さ」を象徴するものの名称などとして使われている。 1番有名なのはなんといっても太陽系最大の惑星・土星の名称「サターン」だろう。 あとは有名なのはセイコーの腕時計「クロノス」など。 【登場作品など】 クロノスは同一視されたサトゥルヌスとともに、古来から芸術作品をはじめとした創作文化にも盛んに取り上げられた。 父の身を刻みわが子を喰らい飲みこんだ暴虐さと黄金時代をもたらした偉大さをあわせもつ彼は 単なる悪役・敵役にとどまらない強烈な存在感を人々の心に刻み付けていたのだ。 最も有名なのはゴヤの絵画「我が子を食らうサトゥルヌス」だろう。 現代の創作文化においても絶大な力を持つ神として扱われることが多い。 特に原初神クロノスの要素である「時間」としばしば関連付けられる。 また絶大な力の象徴として、兵器や団体の名称にもしばしば用いられる。 この項目ではクロノス、サトゥルヌス、そして「神」としてのサターンの名をつけられたものについて扱う。 セガサターンなど、神としてのサターンの要素がない明らかに「土星」としてのサターンから名付けられたものは除外する。 ○実在のものへの名称 土星:「サターン(Saturn)」の名で呼ばれている。 クロノス(セイコー):腕時計の製品名。時計関連は他にも製品名・販売会社名・雑誌名など多数存在。 クロノス(サカタのタネ):ホウレンソウの品種名。(*13) クロノス(ダイワ):ブラックバス用竿(ロッド)の名称。 クロノス(コルグ):シンセサイザーの商品名。 KRONOS(近畿日本鉄道):名古屋鉄道の管制システムの名称。Kintetsu Rapid Operated New Orginal Systemの略。 クロノサウルス:白亜紀前期の肉食系首長竜。その巨大な顎が我が子を食らうクロノスを彷彿とさせたためこの名を持つ。 ○芸術作品 我が子を食らうサトゥルヌス(ゴヤ):個別項目参照。 我が子を食らうサトゥルヌス(ルーベンス):個別項目参照。なお、ほか多数の絵画でも同様のモチーフが取り上げられている。 我が子の一人を喰うサトゥルヌス(シモン・ユルトレル):17世紀、フランスで制作された彫像。ルーヴル美術館所蔵。 ○各種創作(本人) 女神転生シリーズ:「邪神」として、女神転生Ⅱでクロノス、ソウルハッカーズ以降で「サトゥルヌス」が登場。 ペルソナシリーズ:2では黒須淳の専用ペルソナとして登場。Qでは主人公のふたり善と玲に、さらにストーリーの根幹にかかわる重要な役どころで出演している。 聖闘士星矢Ω:刻闘士(パラサイト)らの真の主「サターン」が登場。小馬座(エクレウス)の昴に身をやつし暗躍する。 聖闘士星矢 エピソードG:ティターン神族の長として「大神クロノス」が登場。神羅万象を支配する力を持つ。 クロノスの迷宮、みらくるミルダ:時間の神として登場。前者では人類から時間を奪おうとしていた黒幕だったが、後者ではヒロインのミルダにあっさりやられてたり… GOD OF WAR:テイタノマキア後の設定で登場。パンドラの神殿を括りつけられて「死の砂漠」を彷徨っている。系譜上の孫クレイトスはその魔力の一部を与えられることで電撃系の魔法クロノス・レイジを習得可能。三作目ではタルタロスに堕ち、そこでクレイトスと対峙する。 タイタンの逆襲:最強のタイタン族として封印されていたラスボス。 セイント・ビースト:先代の大神。 足洗邸の住人たち。:バロネス・オルツィの左目に召喚された十支王「クロノス=クロノス」。これは二つのクロノスが同化したことを象徴した名前であり、時間を司ったような召喚術の力の源泉となっている。 Fairy Tail:「スプリガン12」のディマリア・イエスタはクロノスを接収(テイクオーバー)して、時を止める能力を得る マーベルコミックス:神話的種族エターナルズの一人クロノスはマーベル世界の時の支配者である。綴りは「Kronos」。出番はあんまりないがサノスに殺されたドラックスに力を与えて復活させたのはこいつ。 ○各種創作(キャラクター名) 仮面ライダーX:GOD機関の作り上げた神話怪人の一人。大鎌を操る。相討ちでXライダーに重傷を負わせるほどの強敵だったが、再生怪人の時はやられ役。 仮面ライダーエグゼイド:作中最強の敵として仮面ライダークロノスが登場。個別項目参照。 遊戯王GX:デュエルアカデミアの講師としてクロノス・デ・メディチが登場。個別項目参照。 美少女戦士セーラームーン:土萌ほたるが変身するセーラー戦士「セーラーサターン」。大鎌を持つ破滅と再生の戦士。 テイルズ オブ エクシリア2:時空をつかさどる大精霊で「原初の三精霊」の一人。分史世界を作り出した元凶。 轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊:時間を操る魔神。大神官ガジャと手を組み、かつてスーパー戦隊と戦った「邪悪な3人の巫女」の復活をもくろむ。 skullgirls:時を超越する能力を持つ女神アイオーンのパラサイト「クロノス」 DCコミックス:アトム(小さくなる方ね)の宿敵クロノスは時空を超えることができる能力を持つ。綴りは「Chronos」 クロノアイズ:時空監視局長官は「クロノス」のコードネームを代々襲名している。一方で時間犯罪者組織ハデスサイズの首領はクロノスの子の1人である「ハデス」を名乗っており…? にゃんこ大戦争:究極降臨ギガントゼウスの一人、時空神クロノスが該当する。ただし女神になっている。 ○各種創作(キャラクター名以外) 強殖装甲ガイバー:秘密結社の名称として「クロノス」が使用されている。 BLACK CAT(漫画):秘密結社の名称として「クロノス」が使用されている。 キン肉マン:超人ペンタゴンの技として「クロノス・チェンジ」がある。 クロノス・ジョウンターの伝説:梶尾真治の時間SF。 フジテレビ:2007年に放送されていた遊戯系バラエティ番組。いわゆる「逃走中」や「戦闘中」の前番組で、現在でも設定上の主催組織として「クロノス社」が名付けられている。 アルスマグナ(コスプレダンスユニット):設定上所属する「私立九瓏ノ主(クロノス)学園」。DQNネームっぽい気がしなくもない。 STAR TRECK:クリンゴン人の本拠惑星クロノス。 機動戦士ガンダムAGE:デシル・ガレットの乗る砲撃・射撃寄りMSクロノス。 マシンロボ クロノスの大逆襲:物語の舞台及びそこに住むヒューマノイドタイプのマシンロボの種族。もちろんロム兄さんもその一人。 オーバーターン:クリス・サイドウッドの乗機クロノス。高出力貫通レーザーが武器。まるでライデンみたいだぁ… マクロス30 銀河を繋ぐ歌声:主役機体YF-30 クロノス。「フォールド・ディメンショナル・レゾナンス・システム(P.D.R)」により、簡単に言えば時空を超えることができる。 追記、修正は子供たちを飲みこんでからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ???「私が世界のルールだ」 -- 名無しさん (2018-03-04 20 45 07) サクラ大戦の黒之巣会もこのクロノスが由来なのかな -- 名無しさん (2018-03-09 23 32 12) 綺麗な誠… -- 名無しさん (2018-03-17 16 06 22) ずっと時を司る神格だと思ってたけど、最初は農耕の神さまだったのね。 -- 名無しさん (2022-01-02 12 31 36) ローマ神話とギリシャ神話で負けたあとの展開が異なるお方 -- 名無しさん (2022-11-18 03 11 29) 名前 コメント
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ギリシャ イスラム文化ではギリシャ哲学が有名 関連項目 ギリシャ人 ギリシャ正教会
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登録日:2017/11/26 Sun 02 24 00 更新日:2023/10/15 Sun 07 05 56NEW! 所要時間:約 15 分で読めます ▽タグ一覧 アニヲタ悪魔シリーズ アリスフィーズ ギリシャ神話 ショタコン ゼウス被害者の会 ヘラクレス ヘラ被害者の会 ミーア モンスター モンスター娘 ラミア 一ノ瀬志希 亜人種 人外 人外萌え 伝承 何故かなかなか立たなかった項目 半人半蛇 吸血鬼 夜魔 夢魔 大蛇 怪物 悪女 淫魔 異種姦 神話 蛇人間 蛇女 誘惑 魔物 ラミア(Lamia(*1))は、ギリシア神話に登場する女性、あるいはそれが変じた怪物のことである。 女の上半身に蛇の下半身を持ち、子供をさらって食べたり人の血を吸ったりするとされた。 半人半蛇のモンスター中もっとも著名なものの一体であり、現代のファンタジー文化では蛇人間の代表として扱われている。 【特徴】 ラミアは人名でもあるが、多くの人がラミアと聞いて思い浮かべるのはまず美しい蛇女だろう。 ここでは蛇人間の姿をしたラミアの特徴について解説する。 ○外見 ラミアは美しい人間の女性の上半身と大きな蛇の下半身を持つ魔物である。 後述の通り男を誘惑する性質上、醜悪なラミアというのはあまりいない。 またごく一部の例外を除き、蛇以外の下半身を持つラミアは存在しない。 また彼女らはかぎづめと牙くらいはあっても翼や角などといったいかにもモンスターらしいパーツはあまり備えておらず、 シンプルな女体と蛇の胴体の組み合わせが一般的である。 ○能力 半人半蛇であるラミアは、人間の能力と蛇の能力をあわせもち、さらに魔物としての力までも持っている。 まず彼女らは人間並みの知能を持ち、その両手で武器を操ることもできる。 ただし原典の伝承では、人の言葉はしゃべれないとされている。 ラミアはそれに加えて下半身はもちろん、女性の上半身にも蛇の力を宿している。 蛇の胴体は洞窟や湿地のような場所でも素早く音も無く動くことができ、さらに敵をしめあげる恐るべき武器にもなる。 また女性の上半身にも下半身と同等の膂力、さらには蛇の毒牙を有している。 そして彼女らは人のものでも蛇のものでもない、魔物としての力をもそなえている。 人の言葉を話せないかわりに美しい歌を歌ったり口笛を吹いたりして、その音色で人を魅了する。 さらに彼女らは人の夢にもぐりこむ夢魔としての力もあり、人に悪夢を見せたり眠っている相手の精力を吸い取ったりできるともいわれる。 ○性質 ラミアという魔物の性質・性格として真っ先にあげられるのは、人間特に男性を糧(かて)とするということだろう。 彼女らは子供をさらったり男を魅了したりして、彼らの血を吸ったり精力を奪ったりときにはその体をむさぼり食ったりさえしてしまうのだ。 そしてその手段として男たちを魅了し誘惑するのも彼女らの得意とするところである。 ラミアはその美しい容姿はもちろん前述の歌や口笛、さらには視線や魔術でもって男たちをとりこにし、餌食としてしまう。 しかし餌として襲うだけでなく、人と情を交わすこともできるのが彼女らの最大の特徴。 蛇や魔物の本能で子供をさらうたび食うたびに、人の心が疚(やま)しさにさいなまれてしまい、それらからの解放を強く望んだり 人間の男たちを餌食としてではなく伴侶として選びともに暮らして子をなすこともあるのだ。 【来歴】 ラミアはギリシャ神話に登場する怪物として広く知られている。 しかしギリシャ神話の成立以前からラミアは存在し、現在では神話の怪物ではなく人類種と近縁の存在として扱われることも多い。 ここではラミアの来歴を4期に分けて解説する。 ○ギリシャ神話以前のラミア ラミアは元来、スキタイ(*2)やリビアにおける女頭蛇身の愛と戦いの女神であった。 原型は古代バビロニアまでさかのぼり、風の魔王パズズの妻であるラマシュトゥの化身の一つとも言われる。 ラマシュトゥは創造主である天空神アヌの娘で、家畜の守護神であると同時に人に病をもたらす悪霊たちを統率する死と病の神でもあった。 彼女はみずから人を害することもあり、子供をさらったり妊婦の腹を引き裂き胎児を引きずり出したりし、その子らの血をすすったという。 これらの性質はその後の文明にも引き継がれ、ラミアは戦いなど血なまぐさい分野をつかさどる力強い女神となった。 かの大哲学者プラトンは戦女神アテナとラミアは起源を同一とすると記述している。 しかしラミアを信仰する文明が衰退すると、彼女は神性を奪われ邪悪な面のみを残されて、 子供をおびやかす吸血鬼・あるいは夢魔としてあつかわれるようになった。 そして「貪欲」を意味する言葉ラミュロス(*3)からとった名を与えられ、怪物ラミアとなったのである。 ○ギリシャ神話のラミア ギリシャ神話に登場する「ラミア」とは、ポセイドンの孫として産まれたリビアの王女である。 彼女はゼウスの寵愛を受けたためヘラの怒りをかい怪物に変えられたとされている。 あとギリシャ神話には彼女の他にも「ラミア」と呼ばれた、あるいはラミアに類似した半人半蛇の魔物がいくつか登場する。 この項目ではそれらについても説明する。 ●リビアの女王ラミア 海の神ポセイドンの息子ベーロスは、自身の母であるリビュエーとの間に娘をもうけた。(*4) この女性がのちにリビアの女王となったラミアである。 ラミアはその美しさからゼウスの目にとまり、彼と契りをかわして子供を産んだ。 しかしそのため彼女はゼウスの妻ヘラの怒りをかい、産まれてきた子供をすべて殺されてしまった。(*5) そしてその上狂気にとりつかれ子どもを喰らうようになり、その身も怪物と化してしまうのである。 この経緯については、以下のようにいくつか異なった伝承が存在する。 ラミアはさらにヘラによって「眠り」を奪われ悲しみから逃れられなくなった。子を失った悲しみにさいなまれつづけたラミアは子を持つ母らをねたみ、ついには子供をさらって殺すようになってしまった。ゼウスはラミアから目を外して光を奪い、さらにラミア自身の望みによって彼女を半人半蛇の怪物の姿へと変えた。幸せな他者に近づかれもせず見ずにも済むようになったラミアは、ようやく平穏な心を取り戻したのだという。 ラミアはヘラの怒りを受け、下半身を蛇に変えられてしまった。子を失った悲しみと蛇の貪欲さにより狂気にかられたラミアは、荒野に潜み旅人を襲って殺すようになった。このため人々は荒野の一人旅を避けるようになったという。 ヘラの呪いにより「自身が産み落とした子を喰らう」呪いをかけられ、そのあげく怪物に変じた。 子を失った悲しみのあまり蛇の怪物と化した。 リビアの女王であったころから人喰いであり、怪物として語り継がれるようになった。 いずれの場合でもラミアは人を、特に子供をさらって殺す怪物となり、世の人々に恐れられたという。 ●ヘラクレスとラミア ヘラクレスの伝承に、ゲリュオンの牛を追っていたさいに蛇女の情夫になるというものがある。 この蛇女はエキドナであるとも言われているが諸説あり、ラミアとされることもある。 ヘラクレスは12の偉業のひとつであるゲーリュオンの牛を奪うため、彼と戦い打ち倒した。 主を失い逃げ去る牛の群れを追っていたヘラクレスだが、途中で乗っていた馬とはぐれてしまう。 馬を探していたヘラクレスはヒュライアという土地(*6)にたどりついた。 その地の森林の中にあった洞窟で、ヘラクレスはひとりの半人半蛇の女性に出会う。 自分の馬を見なかったかと尋ねてきたヘラクレスに、蛇女はこう答えた。 「馬はわたしのところにいる。あなたがわたしの情夫(おとこ)になって子をつくってくれるなら返してやる」 ヘラクレスは悩んだあげく彼女の出した条件を受け入れてともに暮らした。 ほどなくして蛇女は三人の子供をみごもり、約束通り馬を返した。 しかしそれは彼女のもとからヘラクレスが去っていくことを意味する。 彼女はヘラクレスを引きとめはしなかったが、子供たちをどうするのか彼に聞いた。 ヘラクレスは自分の弓と、金の杯がつけられた帯を渡してこう言った。 「この帯を俺と同じように身につけ、この弓を俺と同じように引ける子をこの地に残せ。そうでない子はこの地から追い出せ」 その後蛇女は三人の息子を産み落とした。 そしてヘラクレスの言葉通り、子供らに彼の弓と帯を渡してみた。 するとただひとり三男だけが、これらを父親のように扱うことができた。 この子スキュテスは長じてこの地の王となり、スキタイ人の始祖となったという。(*7) ●その他の伝承 上記のほかにも、パルナッソス山のふもとの都市デルフォイにいた怪物シュバリスや、 レスボス島で子供をさらい血を吸う女幽霊ゲローが「ラミア」とも呼ばれている。 またポセイドンの娘にも「ラミアー」という名の女性がいて、よく孫の方と混同される。 それからギリシャ神話において「ラミア」とは子どもを狙う魔物や吸血鬼全般を指す言葉として用いられていたようで、 上記のほかにも複数の伝承でその名が確認できる。 ○中世のラミア 古代においてメソポタミアからギリシャへと伝わった子供を狙い血を吸う怪物ラミア。 その伝承はさらに古代ギリシャを飛び越えて、後の時代の各国へと伝わっていった。 古代において「女性と蛇を組み合わせた姿で、子供らを襲い血を吸う魔物」は割とポピュラーな存在である。 その中でも後代に強く影響を与えたギリシャ神話に登場したラミアは、そういった魔物たちを代表する存在として扱われるようになった。 その名前は「鬼女」「夢魔」「女吸血鬼」を意味する言葉となり、多くの魔物たちが「ラミア」と呼ばれた。 そしてラミアはかつて神から魔物になったようにその性質を変えていき、さらに数々の魔物と一体となっていったのである。 ●エムプーサ 凶器にとりつかれ魔物と化したラミアは、その後同じギリシャ神話の夢魔エムプーサ(*8)の一員となったと伝えられる。 エムプーサとは冥府の女王ヘカテーの配下とされる夢魔・吸血鬼。 人間の女性あるいは雌犬のような姿をしており、コウモリの翼とかぎづめのついた手を持っている。 その足は青銅のサンダルを履いているとも、片方が真鍮・青銅製でもう片方がロバの足ともされる。 彼女らは優れた変身能力を持っていて、美しい女性や獣に化けて人間に近づく。 そして若い男を標的として狙い、眠っているところを悪夢を見せ血をすすったり、ときには交わってからむさぼり喰うこともあるという。 ただ悪口に弱く、大声で悪態をつかれるとすっとんで逃げていくと言われている。 エムプーサの一員となり同一視されるようになったラミアは、子供だけでなく若い男を誘惑する淫魔としての性質を与えられたのだ。 ●リリスとリリム アダムの最初の妻であり、サタンの妻ともされた魔王妃リリス(Lilith)。 そしてリリスの複数形をその名の由来とし、リリスの娘らとして扱われた女悪魔リリム(Lilim)。 聖書に登場する悪魔として有名な彼女らだが、その起源はキリスト教成立よりもさらに以前で ヘブライ(古代イスラエル)、さらには古代バビロニアまでさかのぼる(*9)ことができるという。 彼女らは妊婦や男の子・男の赤ん坊を狙う悪霊だとされていた。 リリス・リリムは古代ギリシャにおいては「ラミア」「エムプーサ」と呼ばれ、さらにキリスト教においても「ラミア」と訳された。 またリリスはしばしば蛇とともに描かれたりアダムを誘惑した蛇とされたり、蛇との関係性が深い。 そのため彼女らもまたラミアと同一視されることとなったのである。 そして中世においてリリムが男を誘惑する淫魔として扱われるようになるとラミアにもその属性がつたわり、 ラミアの「若い男を誘惑する魔物」というイメージは確固たるものとなったのである。 ●その他 ブルガリアには彼女と同じ名前の「ラミア」という魔物が伝わっている。 再生能力をもった多頭の蛇で、人間特に若い娘の血を好むという、ヒドラとラミアが混ざったような魔物である。 あとラミアはアフリカに渡ってラミアイ(Lamiae)と呼ばれる子どもを狙う魔物となり、 それがさらにローマに伝わって死霊をあらわすレムレス(Lemures)という言葉のもととなったという説がある。 またユーラシア大陸を横断し遠く中国・日本に伝わって白蛇伝承のもととなったという説もある。 ○現代のラミア 蛇の体を持ち子供や男の血を吸う妖女ラミア。 彼女らはわがままな子供や好色な男をいましめる存在として、世の母親・女性に語り継がれてきたのだろう。 そして中世においては異種婚姻譚の主役として扱われることが多くなった。 彼女はいずれ必ず悲しい別れが訪れるつかの間の恋に身を焦がす悲劇のヒロインとして、男女ともに人気を博したのである。 そうして世の人々に広く受け入れられたラミアは、現在でもなお人々にその名を広く知られている。 ただ、現在のラミアは夢魔・吸血鬼としてより蛇人間としてのイメージのほうが強い。 女の夢魔・吸血鬼としてはリリス(リリム)、サキュバス・ヴァンパイアらがすでに定着してしまっており、 ラミアは半人半蛇の女性という特徴がよりクローズアップされるようになったのだろう。 「半人半蛇の女性」は同じギリシャ神話のエキドナやインドのナーギニー(*10)、中国の女媧(じょか)など世界各国に数多く存在するが、 ラミアはその中でももっとも有名な魔物であり、彼女ら蛇女を代表する存在として認知されている。 そして彼女らはその活躍の場をファンタジー文化へと移し、現代でも幻想世界の重要な構成員をつとめているのである。 【創作文化におけるラミア】 創作におけるラミアたちの役どころは大きく分けると、モンスターか亜人かのいずれかになる。 どちらの場合でも彼女らというキャラクターの重要な要素は「蛇」「男を魅了する女性」のふたつだろう。 ○モンスターとしてのラミア モンスター、すなわち意思を疎通する余地が全くない純然たる敵として登場するラミアは恐るべき存在として人間たちの前に立ちはだかってくる。 ラミアの下半身は人間と同程度の胴まわりの太さをもつ大蛇のものであり、その長さは大きいものだと10数mにも及ぶ。 大蛇の体はその大きさにもかかわらず音も無く這いよりたちまち巻きつき締めあげて、武装した人間さえたやすくひねりつぶすのだ。 そして上半身にもそれに見合っただけの膂力があり、顎の力もきわめて強くさらに牙も太く長く鋭い。しかもその牙はほとんど毒牙である。 その毒は体格に見合った量と強力な毒性をあわせ持ち、彼女らの強力な顎の力と鋭く長い牙で打ちこめば人どころか巨大な怪物さえ倒しうる。 それに彼女らは歌声・視線で人(特に男性)を魅了することができ、さらに人間並みの知性でもって策略や魔法を駆使してくる。 ラミアは巨大な毒蛇と蠱惑的な悪女、精強な戦士と老獪な魔術師の力をあわせ持った非常に危険な魔物なのだ。 彼女らと同等以上の戦力を持ちかつ誘惑を受け付けない女性の味方がいない限り、熟練の冒険者らであっても苦戦は免れないだろう。 ○亜人としてのラミア ラミアが亜人種(デミ・ヒューマン)、つまり人の近縁種・隣人として登場する場合にはたいてい人と心を通わせることができる存在である。 友好的であれ敵対的であれ、彼女らは人に対して無関心ということはあまりない。 なぜなら人間の男性は彼女らにとって重要な恋愛対象であるからだ。 ラミアは蛇人間の中では比較的人間に近くかつ種族ごと女性であることが多い。 頭だけ人間であったり男性であったりする場合はあまりラミアとは呼ばれないだろう。 さらに夢魔であった頃の名残りか自分たちから積極的に男性を誘惑してきがち。 人間に近い心身を持ち男性の同族がいないラミアたちが人間の男性を身近な恋の相手として見るのはむしろ自然なことであるのかもしれない。 なので彼女らは人間らの良き友人、時には恋人にさえなってくれる。 その時にはモンスターとしての恐ろしさがそのまま頼もしい力強さに変わる。 戦闘も魔法も恋のかけひきもなんでもござれの心強い味方となることだろう。 しかし彼女らは、魔物の中では比較的人間に近いとはいえ、それでも明らかに異形な存在であることは変わりない。 たとえ心を通わせることがあったとしても、下半身が大蛇である彼女らが人とともに暮らすのは並大抵のことではない。 人間の男とラミアの恋はしばしば悲恋に終わる。 そして、それだからこそ、その想いが狂おしく燃え上がるのだろう。 詳しくは次の項目にて。 ○恋愛対象としてのラミア 現在の萌え・エロ文化において一つの大きな分野を形作るモンスター娘。 獣娘から発展したであろうこの分野においてラミアは代表的なキャラクターのひとりである。 というよりも「モンスター娘」のルーツのひとつがこのラミアであるといっても過言ではないだろう。 なぜなら彼女らは古来からの神話・伝承の時点で、現在のモンスター娘の要素をすでに確立していたからだ。 ラミアは元来夢魔であり、男を積極的に誘惑する存在である。 彼女らがモンスターとして現れた時に用いる魅了手段は、恋愛においてはそのまま駆け引きの道具になる。 視線・歌声・魔力、そして人間の女性も用いるであろう「女の武器」を駆使して意中の男性をものにするのだ。 これらはリリスやサキュバスといった淫魔たちも当然のように行ってくる。 しかし翼や尻尾など隠そうと思えば隠せるものしか持たない彼女たちと違って、 下半身が大蛇のラミアは明らかに人とは違う異形の存在である。 一目見てそれとわかる異形・異質の存在と、心を通わせ情を交わし結ばれる。 これこそが創作における恋愛対象としてのラミア、ひいてはモンスター娘そのものの存在意義だろう。 それを象徴するジャンルが前述した異類婚姻譚である。 ラミアは同じく異形の下半身を持つ人魚と違って陸地に生息し、人との距離はより近い。 その分出会いもより多くなるが、それはすなわちいさかいや別れもより多くなることにほかならない。 そして爬虫類の肉体は、他の生物のそれよりも強い警戒心・嫌悪感を人にもたらす。 ラミアはミノタウロス・ケンタウロス・ウェアウルフなど、女性化しても獣娘とそれほど変わらない彼女らともまた異質な存在なのだ。 そんな彼女らは人と恋をすることはできても、愛をはぐぐむのは難しい。 人間社会ではともに暮らせない彼女らとは、いずれ別れるよりほかにないうたかたの恋しか望めない。 仮に包容力のある社会であっても、恋する男とはまるで違う自分の肉体を見つめて葛藤しないことはまずないだろう。 しかし障害を抱えているからこそ恋心はなお一層燃え上がるもの。 だがラミアはそんな障害をものともせずに、魔物の力と欲望で果敢に男性を魅了し誘惑していく。 しかしそれでも大蛇の体と本能はふたりに平凡な恋を許さず、彼女は人の心と想いでもって思い悩む。 そんな人と蛇と魔の間で激しく揺れ動く心は、彼女と愛する男を突き動かし、周囲さえも巻きこんでいく。 そんな豊かな感情をもちうるからこそ、ラミアは人と魔物との恋のストーリーを力強く牽引していく理想の主人公になれるのである。 ただし恋愛の障害にはなる蛇の体も、エロ視点から見るとこの上ない長所ともなりうるのだ。 ○エロ要員としてのラミア そもそもの伝承において男を性的に魅了し蹂躙する存在であったラミアは、 現代でも当然のようにファンタジー世界の主要なお色気・エロ要員として活躍している。 美しい容姿と豊満な乳房を持つ女人の上半身と、なめらかな鱗に覆われなまめかしくうねりくねる大蛇の下半身の組み合わせは 見る者に性的なものを想起させずにはいられないだろう。 それから蛇は交尾の際、お互いの体をからめあう。 ラミアも交わる際には上半身で抱き寄せたうえに下半身をぐるぐるとまきつけてから男を迎え入れる描写が多い。 これは海外において「ロールミー」という名称でもって呼ばれる性的嗜好の一つである。 女体と蛇体に隙間なく包まれうずもれれば、男は文字通り虜(とりこ)となってしまうだろう。 さらにちろちろとのびる細く長い舌は体のおもてをくまなくくすぐり、牙の毒は体のなかを心地よくしびれさせる。 さらに妖しいまなざしや艶やかな声、恋の魔法で心をとろかされれば堕ちない男はまずいない。 神話の時点でエロ要員としてすでに完成されていたラミアは、いまなおその役割を変わることなく果たし続けているのだ。 【主な登場作品】 この項目では上半身が人で下半身が蛇、かつ種族名が「ラミア」であると明記されているキャラクターをとりあげる。だから『べるぜバブ』とかはナシね。 種族名がはっきりしない蛇女や、ナーガやメデューサなどの別種は除外する。 ○ゲーム D Dシリーズ:前述の通り。なぜか半人半獅子。高位種は神話通りの半人半蛇である。 ソード・ワールド2.0:魔物寄りの亜人種「蛮族」の一種として登場し、プレイアブルキャラクターとして作成可能。生きるために定期的な人からの吸血が必須。かつ繁殖のために異種の男性を必要とする。一日の大半を人化して過ごせる特殊能力持ちのため、人族の街に紛れ込んでスパイ活動をしたり、また逆に人に紛れ込んでひっそりと、または密かに得た理解者と共に過ごしていく比較的人畜無害なラミアもいたりする。 ファイナルファンタジーシリーズ:主に敵として登場。『II』ではイベントボスをつとめ、王女に化けて主人公に近づき誘惑した。ちなみに『IX』ではかなりブス。 テイルズオブシリーズ:エターニア、デスティニー2、シンフォニアに雑魚敵として登場。上級種にメデューサがいる。 女神転生シリーズ:初作から例外なく仲魔になりうる存在として出現。バランスのとれた能力とさまざまな魔法・特技を持った扱いやすい仲魔。 アイドルマスター シンデレラガールズ:ミニゲーム「ダイスDEシンデレラ2」において一ノ瀬志希がラミアに扮して登場。『グランブルーファンタジー』でのコラボ時にもこの時の衣装が採用された。 ○漫画・アニメ モンスター娘のいる日常:メインヒロイン格として「ミーア」が登場。積極的・情熱的で、かつ一途な性格。種族としては女性の上半身と巨大な蛇の下半身というオーソドックスな容姿を持ち、味蕾が少ない、変温性、下半身の蛇の部分は定期的に脱皮する、熱を視覚情報として捉える天然サーモグラフィー機能が目に備わっているなど、蛇の身体特性を持つ。女性しかいない種族であるため、種の存続のために人間の男性を連れてきては『一族の夫』とし、一対多のハーレム状態で交わるのが風習となっていた。そのためか、ミーアの母親曰く「ラミアの娘はテクニシャン揃い」で、かつ、ラミアに嫌悪感を持つ男性を誘惑するための媚香などが開発されているらしい。ちなみに人間の男性と交わる都合上、基本的に下半身は蛇だが性器は人間の女性のそれと同じ形状をしており、前に貼り付ける特殊なショーツを身に着けている。 ○18禁 もんむす・くえすと!:モンスター娘を主題として扱うだけあって、メインヒロインとして(『ぱらどっくすRPG』ではヒロインの一人)「アリス」が登場。魔王の正当血統であり、遺伝子的には純粋なラミアとは異なるのだが、容姿的には青系の肌に紋様が走るなど、人外要素が強めで立派な蛇の尾を持つ。魔力も膂力も非常に高く、ムフフな夜はもちろん戦闘面でも超頼りになるお手本のようなラミア。どちらかと言えば冷静で知的な性格であり、思慮深い面が大きいものの、一度怒らせたら容赦なく捻り潰してくるモンスターとしての恐ろしさを備えている。また気に入った相手を徹底的にねちっこく搾り尽くすその姿はまさに蛇の化身。湿っぽい情熱的な交尾を好む。人間に比べれば巨体ゆえか大食いであったり、美味しいものに目がないグルメだったり、人間っぽい可愛らしい一面も。なお『ぱらどっくすRPG』ではとある原因でロリ化してしまっており(*11)、そのため豊かな胸や妖艶な女としての女性的な魅力が抜け落ちたロリラミアというちょっとレアな状態に。え? それでえっちなことはできるのかって? 大丈夫、そのための人外娘だよ。やったね!(※この作品ではラミア種そのものが食物連鎖の上位に位置する種族であり、基本的に強い。肉食。 色々な個体がいるが何を間違ったのか、心底から神を崇めるシスターラミアなんてのもいる。 でも魔物娘だからえっちなことをする。通常種よりSっ気が強いのはたぶん気のせいじゃない) 魔物娘図鑑:こちらもモンスター娘をメインに扱うコンテンツ。上記もんむす・くえすと!のヒロインアリスは、このコンテンツの管理者健康クロス氏の手によるデザインである。魔物娘図鑑においてもラミアは代表的なキャラクターのひとりで、男性を声で魅了し蛇体で巻きしめて愛するという上記の性質のままに初期のころから登場している。 編集・追記は彼女の情夫となって子供をもうけてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 蛇のウロコの滑らかな質感も人間の肌の柔らかな感触も両方併せ持つ素晴らしき存在 -- 名無しさん (2017-11-26 03 47 16) 作成乙です。確かスパロボOGにもこの名前を持つキャラがいた気が。 -- 名無しさん (2017-11-26 04 25 40) くそっ、おうじょに ばけていたな! -- 名無しさん (2017-11-26 08 36 34) サム・ライミ監督の映画「スペル」にも呪いとして登場していたな。 -- 名無しさん (2017-11-26 08 48 14) ↑2 W17ことラミアのことか。ついでにいうと同じ半人半蛇の怪物が元ネタのW16ことエキドナもいる -- 名無しさん (2017-11-26 10 00 20) FF9じゃダサい見た目だったがなんであんなのに誘惑されるんだよ?www -- 名無しさん (2017-11-26 21 19 07) 一ノ瀬志希もコラボイベントではラミアになってた。ただし、被り物だけど。 -- 名無しさん (2017-11-26 23 48 33) 上半身人間下半身蛇の姿で表されるようになったのは結構最近とも聞いたことがあるが -- 名無しさん (2017-11-27 18 02 03) 「FF5」のラミア系の魔物はサボテンダーに先駆けて「はりせんぼん」をぶっ放していた事はあまり知られていない -- 名無しさん (2017-11-27 21 14 16) なんかの本で「しゃべれないので綺麗な口笛でおびき寄せる」と書いてあった。 -- 名無しさん (2017-11-28 10 05 10) 「悪魔の花嫁」という漫画では子供好きな優しい性格で(ただし目を奪った者には容赦がないが)最後はディモスに人間にされて戦争地帯で身寄りのない子供たちのお母さんになっていた。 -- 名無しさん (2017-11-28 10 07 05) ↑4 それについては、このページでの見解は「ラミアはもともと半人半蛇であった」としています。 私見や憶測が大いに混じるのですがかいつまんで言うと、もとのギリシャ神話ではかならずしもラミアを蛇としてはいません。怪物、野獣としている場合もあります。 けれどもさらにおおもとの「ラミアのもととなった神」、つまりスキタイやリビアで崇拝されていた神やプラトンがアテナの原型とした神は半人半蛇の女神であったことは確かなようです。 -- ページ作成者 (2017-11-28 14 35 03) ↑1続き そして本文で説明した通り「ラミア」という言葉は鬼女、夢魔、吸血鬼といった「女の魔物」を総称する言葉となっていきました。しかしこれはラミアに限ったことではなく、エムプーサもまた同じように数々の魔物を意味する言葉として使われていました。古代ギリシャでリリスがラミアともエムプーサとも呼ばれていたり、あきらかにエムプーサとしか思えない姿の魔物がラミアと呼ばれていたりです。 -- ページ作成者 (2017-11-28 14 39 16) ↑1続き これらは、あちこちの国に伝播していった魔物たちの伝承が、ときに合流したりふたたび枝分かれしたりして交雑を繰り返し、その結果魔物の像に混乱が生じた結果なのではないかと自分は考えています。当時は情報の伝わる速度も精度も現在よりは大きく劣っていましたから、ラミアという魔物の像がなかなか確定されなかったのではないでしょうか。 -- ページ作成者 (2017-11-28 14 48 48) ↑1続き しかし中世から近世にかけて、絵や文章の質や量、それらが伝わる速度や精度の向上がなされると、ひとつひとつの魔物たちの情報がえり分けられて整理されていったのでしょう。 その結果ラミアはおおもとの神のおもかげをとりもどし、半人半蛇の女の魔物とされたのだと自分は思っています。 -- ページ作成者 (2017-11-28 14 52 42) ↑1続き つまり「ラミアはけっこう最近になってから半人半蛇となった」のではなく「けっこう最近になってから半人半蛇に戻った」のだろうというのが自分の見解です。 日本においてかつてことごとく「河童」と呼ばれていたものから水虎や兵主部(ひょうすべ)が再度分化したのと同じことが起きたのではないかと。 むろんこれは自分の私見、妄想に近いものなので、話半分で考えてもらえると。 もし何かこれについて意見があったなら、どんどん編集していっていただけると幸いです。 -- ページ作成者 (2017-11-28 14 58 37) ……ゴクッ…… -- フリオニール (2017-11-28 15 17 46) 古代ギリシャ神話が関わる魔物ってラミア含めて大体がヘカテーのしもべなんだな -- 名無しさん (2017-11-28 21 38 24) ↑1 「ラミア」という言葉自体に「女の魔物全般」という意味がありますので、ヘカテーの異名のひとつ「ラミアの母」とは「すべての女怪の母」という意味かもしれません。 -- ページ作成者 (2017-11-28 22 13 30) ジュウレンジャーが初対面だったせいで、サソリの怪物だと思ってた -- 名無しさん (2018-01-31 17 13 18) タグの「何故かなかなか立たなかった」が違う意味に見える。 -- 名無しさん (2018-01-31 18 36 14) 好みもあるだろうけど自分はすぐ勃ちます。 -- ページ作成者 (2018-01-31 19 13 25) 上半身だけを見せて近づいてきた男を襲うって高層階の窓から降りてくる方のテケテケともちょっと似てるなあとふと思った。もしかして元ネタなのかな? -- 名無しさん (2018-05-26 08 33 55) 四足歩行のバージョンもあるらしい。やっぱり「女の魔物全般」という意味からか?> https //reki.hatenablog.com/entry/160609-Unfamous-Greece-Creatures http //flamboyant.jp/monster/anatomy115/anatomy115.html -- 名無しさん (2018-05-27 10 03 33) ↑これらはかなりあからさまにエンプーサの姿をしてますね。 逆にエンプーサが人身蛇体の姿の怪物とされることもあります。 -- ページ作成者 (2018-06-10 22 47 06) ギリシャ神話には同じ蛇女のエキドナもいるけどラミアは若い娘として描かれることが多いのに対してエキドナは大人のお姉さんという感じで差別化されてるイメージがある。 -- 名無しさん (2019-03-14 16 33 07) 追記条件が無理ゲー過ぎる(笑) -- 名無しさん (2020-09-21 22 26 43) 辺境の老騎士に、独自の設定を追加してアレンジされた「マヌーノ」という種族がいるぞ -- 名無しさん (2020-10-23 09 14 25) ここまでベターマンネタ無し。 -- 名無しさん (2021-11-28 16 32 18) W17のラミアは「半身半蛇の怪物」を「人造人間」という形で解釈して、影鏡を離反した時の「私は自分の足で次の楽園を〜」は「ラミアの名を冠するのに自分の足=普通の人間としての一歩を歩み出す」って表現にしてるんだな -- 名無しさん (2022-04-17 08 22 06) 下半身が蛇なので性癖の上級者向け。 -- 名無しさん (2022-05-27 17 44 52) 下半身が筋肉の塊だろ?消費カロリーどんだけだよ日頃何食べてるんだよ… -- 名無しさん (2022-05-27 20 32 12) 触手系の女性版みたいなものかな(ロールミー) -- 名無しさん (2022-05-27 20 50 19) 名前 コメント
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西洋古代の歴史記述 ここでは、主に古代ギリシャ・古代ローマを中心とした歴史記述を概観する。 西洋古代の歴史把握の特徴 古代ギリシャ・古代ローマでは今日的な歴史研究に比べると、やや異なった観点から歴史記述がおこなわれていた。とくにこの時代の歴史記述に特徴的な点を指摘する。 循環的な歴史観 永遠性の重視 同時代史への偏重 ヘロドトス、トゥキュディデスに共通する歴史記述あるいは歴史認識の特徴としては同時代の事件の原因究明をその本分としている点が上げられる。これは循環的な歴史観や永遠性の重視が遠い過去に対する関心に結びつきづらいということが原因であるといわれる[1]。 [1]文献1 pp.66-75、文献2 p.36 歴史的展開 先駆としてのヘカタイオス 古代ギリシャにおける歴史記述の先駆としてはミレトスで活躍した散文作家ヘカタイオスを挙げることができる。彼は自身の実地調査と見聞に基づく地理書『周遊記』(あるいは『地理書』)を著し、また神話や伝承をもとに『系譜』(別名ヒストリアイ、あるいは『半神研究』)という家柄についての書物を著したという。これらの書物については今日断片が残るのみであるが、そこで示された事実の叙述のスタイルはヘロドトスに直接影響を与えたと考えられている[1]。 [1]たとえばヘカタイオス、ヘロドトス、トゥキュディデス三者の叙述冒頭部を比較してみると、ヘカタイオス:「ミレトスの人ヘカタイオスはかく語る。以下に記すところは私が真実と思うところである」(文献3 p.14)ヘロドトス:「本書はハリカルナッソス出身のヘロドトスが…(中略)…とりわけて両者(アケメネス朝とギリシャの諸ポリス)がいかなる原因から戦いを交えるに至ったかの事情(を)…(中略)…自ら研究調査したところを書き述べたものである」(カッコ内はKanbun補注、文献3 p.67)トゥキュディデス:「アテナイ人トゥキュディデスは、ペロポネソス人とアテナイ人が互いに争った戦の様相をつづった」(文献3 p.317)と類似性が認められる。また三者ともに冒頭部に続いて理由を示して調査研究をおこなった上で記述したものであることを明言しており、事実究明の態度が認められる。一方でトゥキュディデス以後のクセノポンによる『ヘラス史』になると冒頭部分は事実記載から突然始まり大きく異なる。それはおそらくトゥキュディデスの未完の歴史記述をそのまま受けて叙述していこうという認識によると思われる。 三大歴史家 ヘロドトス トゥキュディデス ボリュビオス 周辺 クセノポン カエサル スエトニウス プルタルコス タキトゥス 出典 (文献1)蔀勇造?著 『世界史リブレット57 歴史意識の芽生えと歴史記述の始まり』山川出版社、2004年 (文献2)林健太郎?著 『史学概論(新版)』有斐閣、1970年 (文献3)村川堅太郎?編 『世界の名著5 ヘロドトス トゥキュディデス』中公バックス、1980年 -
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作品名:Fate/Apocrypha 使用者:ケイローン 奈須きのこ作品のFateシリーズに登場する術技。 古代ギリシャに存在した知恵の全てを獲得・伝授できるスキル。 術技についての詳細古代ギリシャの知恵の結晶 関連項目 関連タグ リンク 術技についての詳細 古代ギリシャの知恵の結晶 多ジャンルの技能を獲得できる古代ギリシャ地方限定かつ地位に依らない後天的に得られる技術のみ得られる。 (中略)ギリシャの神々より与えられた様々な技能を一纏 めにしたもの。音楽のような芸術的なものから、弓術、 槍術といった戦闘方面、更には野外追跡や薬草採取の ようなレンジャー的なスキルと多岐に渡る。 ただしこのスキルはギリシャ神話時代の技術をベー スにしており、例えば中国拳法のように別の時代、別 の場所で発達したスキルを身につけられる訳ではない。 他にも『皇帝特権』や『星の開拓者』のような特定の個 人だけに限定される特殊スキルも『神受の智慧』の適用 外である。 自分以外のサーヴァントに伝授できるただし英霊として祀られた者で教えを乞おうとする者は多くない。 また、このスキルによって汎用的なスキルを他サー ヴァントに付与することが可能……なのだが、サーヴ ァントのほとんどは英雄として成立しているからこそ 召喚されるのであり、教えを乞おうという殊勝なサー ヴァントはなかなか存在しない。 関連項目 関連タグ Fate 伝授 奈須きのこ作品 知識 能力 術技 リンク