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発電用軽水型原子炉施設に関する安全設計審査指針【解説】 発電用軽水型原子炉施設に関する安全設計審査指針 発電用軽水型原子炉施設に関する安全設計審査指針【解説】Ⅲ.用語の定義(1) 「安全機能」 (2) 「安全機能の重要度」 (6) 「事故」 (7) 「原子炉格納容器バウンダリ」 (8) 「原子炉冷却材圧力バウンダリ」 (13) 「安全保護系」 (14) 「工学的安全施設」 (15) 「単一故障」 (18) 「多様性」 (19) 「独立性」 (20) 「燃料の許容設計限界」 Ⅳ.原子炉施設全般指針1.準拠規格及び基準 指針2.自然現象に対する設計上の考慮 指針3.外部人為事象に対する設計上の考慮 指針4.内部発生飛来物に対する設計上の考慮 指針5.火災に対する設計上の考慮 指針6.環境条件に対する設計上の考慮 指針7.共用に関する設計上の考慮 指針8.運転員操作に対する設計上の考慮 指針9.信頼性に関する設計上の考慮 Ⅴ.原子炉及び原子炉停止系指針12.燃料設計 指針14.反応度制御系 指針15.原子炉停止系の独立性及び試験可能性 指針17.原子炉停止系の停止能力 指針18.原子炉停止系の事故時の能力 Ⅵ.原子炉冷却系指針19.原子炉冷却材圧力バウンダリの健全性 指針23.原子炉冷却材補給系 指針24.残留熱を除去する系統 指針25.非常用炉心冷却系 指針26.最終的な熱の逃がし場へ熱を輸送する系統 指針27.電源喪失に対する設計上の考慮 Ⅶ.原子炉格納容器指針28.原子炉格納容器の機能 指針30.原子炉格納容器の隔離機能 指針31.原子炉格納容器隔離弁 指針32.原子炉格納容器熱除去系 指針33.格納施設雰囲気を制御する系統 Ⅷ.安全保護系指針34.安全保護系の多重性 指針35.安全保護系の独立性 指針36.安全保護系の過渡時の機能 指針38.安全保護系の故障時の機能 指針39.安全保護系と計測制御系との分離 指針40.安全保護系の試験可能性 Ⅸ.制御室及び緊急時施設指針41.制御室 指針42.制御室外からの原子炉停止機能 指針43.制御室の居住性に関する設計上の考慮 Ⅹ.計測制御系及び電気系統指針47.計測制御系 指針48.電気系統 XⅡ.放射性廃棄物処理施設指針53.放射性液体廃棄物の処理施設 XⅢ.放射線管理指針58.放射線業務従事者の放射線管理 指針59.放射線監視 (参考)平成2年8月30日付け原子力安全委員会決定文発電用軽水型原子炉施設に関する安全設計審査指針について 本指針を適用するに当たって、運用上の注意を必要とし、又は指針そのものの意義、解釈をより明確にしておく必要があると考えられる事項について、次にその解釈を掲げることとした。なお、ここに解説として取り上げた指針本文中の項目は以下のとおりである。 Ⅲ.用語の定義 (1) 安全機能 (2) 安全機能の重要度 (6) 事故 (7) 原子炉格納容器バウンダリ (8) 原子炉冷却材圧力バウンダリ (13) 安全保護系 (14) 工学的安全施設 (15) 単一故障 (18) 多様性 (19) 独立性 (20) 燃料の許容設計限界 Ⅳ.原子炉施設全般 指針1.準拠規格及び基準 指針2.自然現象に対する設計上の考慮 指針3.外部人為事象に対する設計上の考慮 指針4.内部発生飛来物に対する設計上の考慮 指針5.火災に対する設計上の考慮 指針6.環境条件に対する設計上の考慮 指針7.共用に関する設計上の考慮 指針8.運転員操作に対する設計上の考慮 指針9.信頼性に関する設計上の考慮 指針10.試験可能性に関する設計上の考慮 Ⅴ.原子炉及び原子炉停止系 指針12.燃料設計 指針13.原子炉の特性 指針14.反応度制御系 指針15.原子炉停止系の独立性及び試験可能性 指針17.原子炉停止系の停止能力 指針18.原子炉停止系の事故時の能力 Ⅵ.原子炉冷却系 指針19.原子炉冷却材圧力バウンダリの健全性 指針23.原子炉冷却材補給系 指針24.残留熱を除去する系統 指針25.非常用炉心冷却系 指針26.最終的な熱の逃がし場へ熱を輸送する系統 指針27.電源喪失に対する設計上の考慮 Ⅶ.原子炉格納容器 指針28.原子炉格納容器の機能 指針30.原子炉格納容器の隔離機能 指針31.原子炉格納容器隔離弁 指針32.原子炉格納容器熱除去系 指針33.格納施設雰囲気を制御する系統 Ⅷ.安全保護系 指針34.安全保護系の多重性 指針35.安全保護系の独立性 指針36.安全保護系の過渡時の機能 指針38.安全保護系の故障時の機能 指針39.安全保護系と計測制御系との分離 指針40.安全保護系の試験可能性 Ⅸ.制御室及び緊急時施設 指針41.制御室 指針42.制御室外からの原子炉停止機能 指針43.制御室の居住性に関する設計上の考慮 Ⅹ.計測制御系及び電気系統 指針47.計測制御系 指針48.電気系統 XⅡ.放射性廃棄物処理施設 指針52.放射性気体廃棄物の処理施設 指針53.放射性液体廃棄物の処理施設 XⅢ.放射線管理 指針58.放射線業務従事者の放射線管理 指針59.放射線監視 Ⅲ.用語の定義 (1) 「安全機能」 「安全機能」を有する構築物、系統及び機器については、別に「重要度分類指針」において定める。 (2) 「安全機能の重要度」 「安全機能の重要度」については、別に「重要度分類指針」において定める。 (6) 「事故」 「想定される」とは、原子炉施設の安全設計の観点から考慮すべき頻度で発生すると考えられることをいう。 本指針にいう「想定される飛来物」、「想定される静的機器の単一故障」等も、上記の考え方に準じて解釈する。 (7) 「原子炉格納容器バウンダリ」 「原子炉格納容器設計用の想定事象」とは、原子炉格納容器の設計の妥当性について判断するための想定事象をいい、原子炉格納容器の機能の確保に障害となる圧力・温度の上昇、動荷重の発生、可燃性ガスの発生及び放射性物質の濃度について評価された結果のうち、着目するパラメータについて最も厳しい条件を包絡した事象をいう。具体的には、「発電用軽水型原子炉施設の安全評価に関する審査指針」に定める。 (8) 「原子炉冷却材圧力バウンダリ」 「原子炉冷却材圧力バウンダリ」とは、次の範囲の機器及び配管をいう。 [1] 原子炉圧力容器及びその付属物(本体に直接付けられるもの、制御棒駆動機構ハウジング等) [2] 原子炉冷却材系を構成する機器及び配管。ただし、PWRにおいては1次冷却材ポンプ、蒸気発生器の水室・管板・管・加圧器、1次冷却系配管、弁等をいい、また、BWRにおいては、主蒸気管及び給水管の原子炉側からみて第2隔離弁を含みそこまでとする。 [3] 接続配管(a) 通常時開、事故時閉となる弁を有するものは、原子炉側からみて、第2隔離弁を含みそこまでとする。 (b) 通常時閉、事故時閉となる弁を有するものは、原子炉側からみて、第1隔離弁を含みそこまでとする。 (c) 通常時閉、原子炉冷却材喪失時開となる弁を有する非常用炉心冷却系等も(a)に準ずる。 上記において「隔離弁」とは、自動隔離弁、逆止弁、通常時ロックされた閉止弁17及び遠隔操作閉止弁をいう。 (13) 「安全保護系」 安全保護系には、原子炉停止系を緊急作動するための信号回路と工学的安全施設等の作動を行わせるための信号回路とがあり、いずれの設備も検出器から動作装置入力端子までをいう。 (14) 「工学的安全施設」 「工学的安全施設」とは、非常用炉心冷却系、原子炉格納容器(隔離弁を含む。)、格納施設雰囲気浄化系等をいう。 (15) 「単一故障」 「従属要因」とは、単一の原因によって必然的に発生する要因をいう。 (18) 「多様性」 「異なる性質」とは、所定の機能の全部又は一部を喪失するモードが同じでないことをいう。 (19) 「独立性」 「共通要因」とは、二つ以上の系統又は機器に同時に作用する要因であって、例えば環境の温度、湿度、圧力、放射線等による影響因子、及び系統又は機器に供給される電力、空気、油、冷却水等による影響因子をいう。 (20) 「燃料の許容設計限界」 「継続して原子炉の運転をすることができる」とは、必ずしもそのままの状態から原子炉を運転することを意味するものではなく故障箇所の修理及び必要な場合における燃料の検査・交換を行った後に運転を再開することも含む。 燃料の許容設計限界設定のめやすとしては、燃料ペレットの最高温度、燃料被覆管の最高温度、最大熱流束、最小限界熱流束比、最小限界出力比、燃料ペレットの最大エンタルピ、燃料被覆管の最大変形量等が判断の基礎となる。 Ⅳ.原子炉施設全般 指針1.準拠規格及び基準 安全機能を有する構築物、系統及び機器の設計、材料の選定、製作及び検査に当たっては、原則として現行国内法規に基づく規格及び基準によるものとする。 ただし、外国の規格及び基準による場合又は規格及び基準で一般的でないものを適用する場合には、それらの規格及び基準の適用の根拠、国内法規に基づく規格及び基準との対比並びに適用の妥当性を明らかにする必要がある。 「規格及び基準によるものである」とは、対象となる構築物、系統及び機器について設計、材料の選定、製作及び検査に関して準拠する規格及び基準を明らかにしておくことを意味する。 指針2.自然現象に対する設計上の考慮 「適切と考えられる設計用地震力に十分耐えられる設計」については、「発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針」において定めるところによる。 「自然現象によって原子炉施設の安全性が損なわれない設計」とは、設計上の考慮を要する自然現象又はその組合わせに遭遇した場合において、その設備が有する安全機能を達成する能力が維持されることをいう。 「重要度の特に高い安全機能を有する構築物、系統及び機器」については、別に「重要度分類指針」において定める。 「予想される自然現象」とは、敷地の自然環境を基に、洪水、津波、風、凍結、積雪、地滑り等から適用されるものをいう。 「自然現象のうち最も苛酷と考えられる条件」とは、対象となる自然現象に対応して、過去の記録の信頼性を考慮の上、少なくともこれを下回らない苛酷なものであって、かつ、統計的に妥当とみなされるものをいう。 なお、過去の記録、現地調査の結果等を参考にして、必要のある場合には、異種の自然現象を重畳させるものとする。 「自然力に事故荷重を適切に組み合わせた場合」とは、最も苛酷と考えられる自然力と事故時の最大荷重を単純に加算することを必ずしも要求するものではなく、それぞれの因果関係や時間的変化を考慮して適切に組み合わせた場合をいう。 指針3.外部人為事象に対する設計上の考慮 「外部人為事象」とは、飛行機落下、ダムの崩壊、爆発等をいう。 指針4.内部発生飛来物に対する設計上の考慮 「内部発生飛来物」とは、内部発生エネルギーの高い流体を内蔵する弁及び配管の破断、高速回転機器の破損、ガス爆発、重量機器の落下等によって発生する飛来物をいう。なお、二次的飛来物、火災、溢水、化学反応、電気的損傷、配管の破損、機器の故障等の二次的影響も考慮するものとする。 指針5.火災に対する設計上の考慮 「火災により原子炉施設の安全性を損なうことのない設計」とは、「発電用軽水型原子炉施設の火災防護に関する審査指針」に適合した設計をいう。 指針6.環境条件に対する設計上の考慮 「その安全機能が期待されているすべての環境条件」とは、通常運転時及び異常状態において、その機能が期待されている構築物、系統及び機器が、その間にさらされると考えられるすべての環境条件をいう。 指針7.共用に関する設計上の考慮 ここでいう「原子炉の安全性を損なうことのない設計」とは、共用によっても、異常状態において必要とされる安全機能が阻害されることがなく、原子炉の1基が関与する異常状態において他の原子炉の停止及び残留熱除去が達成可能であること、並びに共用される構築物、系統及び機器の想定される故障により同時に2基以上の原子炉の事故をもたらさないことをいう。 指針8.運転員操作に対する設計上の考慮 「適切な措置を講じた設計」とは、人間工学上の諸因子を考慮して、盤の配置及び操作器具、弁等の操作性に留意すること、計器表示及び警報表示において原子炉施設の状態が正確かつ迅速に把握できるよう留意すること、保守点検において誤りを生じにくいよう留意することなどの措置を講じた設計であることをいう。 また、異常状態発生後、ある時間までは、運転員の操作を期待しなくても必要な安全機能が確保される設計であることをいう。 指針9.信頼性に関する設計上の考慮 「安全機能の重要度に応じて、十分に高い信頼性」及び「重要度の特に高い安全機能を有する系統」については、別に「重要度分類指針」において定める。 「単一故障」は、動的機器の単一故障と静的機器の単一故障に分けられる。重要度の特に高い安全機能を有する系統は、短期間では動的機器の単一故障を仮定しても、長期間では動的機器の単一故障又は想定される静的機器の単一故障のいずれかを仮定しても、所定の安全機能を達成できるように設計されていることが必要である。 上記の動的機器の単一故障又は想定される静的機器の単一故障のいずれかを仮定すべき長期間の安全機能の評価に当たっては、その単一故障が安全上支障がない期間内に除去又は修復できることが確実であれば、その単一故障を仮定しなくてよい。 指針10.試験可能性に関する設計上の考慮 「適切な方法」とは、実系統を用いた試験又は検査が不適当な場合には、試験用のバイパス系を用いることなどを許容することを意味する。 Ⅴ.原子炉及び原子炉停止系 指針12.燃料設計 「生じ得る種々の因子」とは、燃料棒の内外圧差、燃料棒及び他の材料の照射、負荷の変化により起こる圧力・温度の変化、化学的効果、静的・動的荷重、燃料ペレットの変形、燃料棒内封入ガスの組成の変化等をいう。 指針13.原子炉の特性 「固有の出力抑制特性を有し」とは、予想されるすべての運転範囲において、原子炉出力の過渡的変化に対し、燃料の損傷を防止又は緩和するため、ドップラ係数、減速材温度係数、減速材ボイド係数、圧力係数等を総合した反応度フィードバックが、急速な固有の出力抑制効果を持つことをいう。 「出力振動が生じてもそれを容易に制御できる」とは、燃料の許容設計限界を超える状態に至らないよう十分な減衰特性を持つか、あるいは出力振動を制御し得ることをいう。 指針14.反応度制御系 「制御棒の最大反応度価値」の評価に当たっては、原子炉の運転状態との関係で、制御棒の挿入の程度及び配置状態を制限するなど、反応度価値を制限する装置が設けられている場合には、その効果を考慮してもよい。 「想定される反応度投入事象」とは、原子炉に反応度が異常に投入される事象をいい、「発電用軽水型原子炉施設の安全評価に関する審査指針」及び「発電用軽水型原子炉施設の反応度投入事象に関する評価指針」において定めるところによる。 指針15.原子炉停止系の独立性及び試験可能性 現在軽水炉で採用されている制御棒による系及び可溶性毒物による系(BWRにおけるほう酸注入系、PWRにおける化学体積制御設備のほう酸注入系)は、その性能からみて指針15を満足する原子炉停止系と考える。 なお、制御棒による原子炉停止系自身が独立した複数個の停止機能を持ち、その数が高温停止に必要な数に比し十分な余裕を持っている場合には、実質的に幾つかの独立した停止系とみなせる。 「高温状態で臨界未満を維持できる」とは、過渡状態が収束した後、キセノン崩壊により反応度が添加されるまでの期間、臨界未満を維持することをいい、さらにそれ以降の長期の臨界未満の維持は、他の系統の作動を期待してよいことをいう。なお、事象により原子炉の停止能力を備えた系統の作動が期待できる場合には、その寄与を考慮してよい。 指針17.原子炉停止系の停止能力 「低温状態で炉心を臨界未満にでき、かつ、低温状態で臨界未満を維持できる」とは、高温臨界未満の状態からキセノン崩壊及び原子炉冷却材温度変化による反応度添加を補償しつつ、低温未臨界状態を達成し、かつ、維持することをいう。 指針18.原子炉停止系の事故時の能力 事故時における原子炉停止系の能力について、原子炉の停止能力を備えた系統の作動が期待できる場合には、その寄与を考慮してよい。例えば、PWRの主蒸気管破断時において原子炉停止系が非常用炉心冷却系と複合して、炉心を臨界未満にでき、かつ、炉心を臨界未満に維持できる場合である。 Ⅵ.原子炉冷却系 指針19.原子炉冷却材圧力バウンダリの健全性 「健全性を確保できる設計」とは、原子炉停止系、原子炉冷却系、計測制御系、安全保護系、安全弁等の機能によって、原子炉冷却材圧力バウンダリの急冷・急熱及び異常な圧力上昇を抑制し、原子炉冷却材圧力バウンダリ自体は、その遭遇する温度変化及び圧力に対して十分耐え、異常な原子炉冷却材の漏えい又は破損の発生する可能性が極めて小さくなるよう考慮された設計をいう。 「隔離弁を設けた設計」とは、原子炉冷却材系に接続され、その一部が原子炉冷却材圧力バウンダリを形成する配管系に関しては、原子炉冷却材圧力バウンダリとならない部分からの異常な漏えいが生じた場合において、原子炉冷却材の喪失を停止させるため、配管系の通常運転時の状態及び使用目的を考慮し、適切な隔離弁を設けた設計をいう。 指針23.原子炉冷却材補給系 「原子炉冷却材補給系」とは、原子炉冷却材系へ原子炉冷却材を補給する系統(BWRにおける制御棒駆動水圧系及び原子炉隔離時冷却系(給水系を除く。)、PWRにおける充てんポンプによって補給する系統)をいう。 「原子炉冷却材の小規模の漏えい」とは、原子炉冷却材圧力バウンダリを構成する弁、ポンプ等のシール部及び原子炉冷却材圧力バウンダリの小亀裂等からの原子炉冷却材の漏えいをいう。 指針24.残留熱を除去する系統 「残留熱を除去する系統」とは、主復水器による熱除去ができない場合にも残留熱を除去できるように設けられる系統(BWRにおける原子炉隔離時冷却系、残留熱除去系、高圧炉心スプレイ系、自動減圧系等、PWRにおける蒸気発生器、主蒸気逃がし弁、主蒸気安全弁、補助給水設備、余熱除去設備等)をいう。また、これに関連し、原子炉冷却材系を減圧する系統として、BWRでは主蒸気逃がし安全弁、PWRでは加圧器逃がし弁等がある。 「その他の残留熱」とは、通常運転中に炉心、原子炉冷却材系等の構成材、原子炉冷却材及び2次冷却材(PWRの場合)に蓄積された熱をいう。 「適切に備え」とは、異常状態における当該系統の機能について、多重性又は多様性及び独立性を必要とすることをいう。 指針25.非常用炉心冷却系 「配管破断等」とは、例えば逃がし弁の開固着のように、物理的破断は発生しないものの原子炉冷却材喪失を生じさせる事象を含むことを意味する。 指針26.最終的な熱の逃がし場へ熱を輸送する系統 「最終的な熱の逃がし場」とは、海、河、池、湖又は大気をいう。 「最終的な熱の逃がし場へ熱を輸送する系統」とは、非常用炉心冷却系、残留熱を除去する系統等から最終的な熱の逃がし場へ熱を輸送する系統(原子炉補機冷却設備、原子炉補機冷却海水設備等)をいう。 「適切に備え」とは、異常状態における当該系統の機能について、多重性又は多様性及び独立性を必要とすることをいう。 指針27.電源喪失に対する設計上の考慮 長期間にわたる全交流動力電源喪失は、送電線の復旧又は非常用交流電源設備の修復が期待できるので考慮する必要はない。 非常用交流電源設備の信頼度が、系統構成又は運用(常に稼働状態にしておくことなど)により、十分高い場合においては、設計上全交流動力電源喪失を想定しなくてもよい。 Ⅶ.原子炉格納容器 指針28.原子炉格納容器の機能 「電線、配管等の貫通部及び出入口の重要な部分」とは、漏えいの観点から重要である部分をいい、具体的には、弾性シール又は伸縮ベローズが使用される出入口及び貫通部をいう。 指針30.原子炉格納容器の隔離機能 「原子炉格納容器隔離弁」とは、自動隔離弁(事故時に充分な隔離機能を発揮するように配慮された逆止弁を含む。)、通常ロックされた閉止弁及び遠隔操作閉止弁をいう。上記でいう「事故時に充分な隔離機能を発揮するように配慮された逆止弁」とは、原子炉格納容器壁を貫通する当該系統に、原子炉格納容器内外いずれかの位置で破損が生じ、その逆止弁に対する逆圧がすべて喪失した条件においても、必要な隔離機能が重力等によって維持されるように設計された逆止弁をいう。 「原則として、原子炉格納容器隔離弁を設けた」とは、原子炉の安全上重要な計測又はサンプリングを行う配管、制御棒駆動機構用水圧管等の配管であってその配管を通じての漏えいが十分許容される程度に少ないものを除き、原子炉格納容器隔離弁を設けることをいう。 「主要な配管系」とは、原子炉格納容器隔離弁を設けなければならない配管系のうち、高温運転時に原子炉格納容器隔離弁が閉止されているように設計された配管系を除き、通常運転状態のまま放置すれば原子炉格納容器からの許容されない漏えいの原因となるおそれのある配管系をいう。 「原則として、自動的、かつ、確実に閉止される機能」とは、安全保護系からの原子炉格納容器隔離信号等により自動的に閉止され、かつ、原子炉格納容器隔離弁以外の隔離障壁とあいまって、単一故障の仮定に加え、外部電源が利用できない場合においても原子炉格納容器からの放射性物質の漏えいを低減し得ることをいう。また、ここでいう「原則として」とは、主要な配管系であっても事故の収束に必要な系統の配管系は、その系統の安全機能を阻害しないために、自動隔離信号によって閉止することを要しないことをいう。ただし、その場合であっても、それらの配管系により、原子炉格納容器の隔離機能が失われてはならない。 なお、自動的に閉止される原子炉格納容器隔離弁も事故後の必要な処置のため隔離解除が考慮されていなければならない。 指針31.原子炉格納容器隔離弁 「原子炉格納容器の外側で閉じていない配管系」とは、事故時の配管系の状態を考慮し、隔離されない場合、原子炉格納容器内雰囲気から外部への放射性物質の許容されない放出の経路となるものをいう。 「原則として原子炉格納容器の内側に1個及び外側に1個とする」とは、原子炉格納容器隔離機能以外の安全上の考慮を含め、その妥当性が示される場合には、外側に2個の原子炉格納容器隔離弁を設けることも許容されることを意味する。 「原則として原子炉格納容器の外側に1個とする」とは、機能状態を考慮し原子炉格納容器外部に連絡していない配管系については、内側又は外側に1個の原子炉格納容器隔離弁を設けることも許容されることを意味する。 指針32.原子炉格納容器熱除去系 「原子炉格納容器熱除去系」とは、原子炉格納容器設計用の想定事象に対し、原子炉格納容器内の圧力及び温度を十分に低下させ得る機能を有するもので、例えば、原子炉格納容器スプレイ系及びその熱除去系をいう。 指針33.格納施設雰囲気を制御する系統 「格納施設雰囲気を制御する系統」とは、格納施設雰囲気浄化系及び可燃性ガス濃度制御系をいう。 「格納施設雰囲気浄化系」とは、BWRにおいては、非常用ガス処理系、非常用再循環ガス処理系、原子炉格納容器スプレイ系等を、PWRにおいては、アニュラス空気再循環設備、原子炉格納容器スプレイ系等をいう。 「水素又は酸素の濃度を抑制する」とは、原子炉格納容器の内部を不活性な雰囲気に保つこと、又は必要な場合再結合等により水素若しくは酸素の濃度を燃焼限界以下に抑制することをいう。 Ⅷ.安全保護系 指針34.安全保護系の多重性 「チャンネル」とは、安全保護動作に必要な単一の信号を発生させるために必要な構成要素(抵抗器、コンデンサ、トランジスタ、スイッチ、導線等)及びモジュール(内部連絡された構成要素の集合体)の配列であって、検出器から論理回路入口までをいう。 指針35.安全保護系の独立性 「チャンネル相互を分離し」とは、一方のチャンネルにおいて不利な条件が発生した場合において、他方のチャンネルも同種の不利な条件が発生しないこと、又はその安全機能が阻害されるような影響を受けないようになっていることをいう。 指針36.安全保護系の過渡時の機能 安全保護系の過渡時の機能の具体例としては、原子炉の過出力状態や出力の急激な上昇を防止するために、異常な状態を検知し、原子炉停止系を作動させ、緊急停止の動作を開始させることなどをいう。 指針38.安全保護系の故障時の機能 「駆動源の喪失、系統の遮断及びその他の不利な状況」とは、電力若しくは計装用空気の喪失又は何らかの原因により安全保護系の論理回路が遮断されるなどの状況をいう。なお、不利な状況には、環境条件も含むが、どのような状況を考慮するかは、個々の設計に応じて判断する。 「最終的に原子炉施設が安全な状態に落ち着く」とは、安全保護系が故障した場合においても、原子炉施設が安全側の状態に落ち着くか、又は安全保護系が故障してそのままの状態にとどまっても原子炉施設の安全上支障がない状態を維持できることをいう。 指針39.安全保護系と計測制御系との分離 「安全保護系の機能を失わない」とは、接続された計測制御系の機器又はチャンネルに単一故障、誤操作若しくは使用状態からの単一の取り外しが生じた場合においても、これにより悪影響を受けない部分の安全保護系が指針34から指針38を満たすことをいう。 指針40.安全保護系の試験可能性 「原子炉の運転中に、定期的に試験できる」とは、安全保護系の機能が健全に保持されていることを運転中に適当な期間ごとに確認できることをいうが、運転中における機能確認試験の実施中においても、その機能自体が維持されていると同時に、原子炉停止系、非常用炉心冷却系等の不必要な動作が発生しないことをいう。 Ⅸ.制御室及び緊急時施設 指針41.制御室 「主要パラメータが監視できる」とは、指針47で監視が要求されるパラメータのうち、連続的に監視する必要のあるものを制御室において監視できることをいう。 「急速な手動操作」とは、原子炉の停止及び停止後の原子炉冷却の確保のための操作をいう。 指針42.制御室外からの原子炉停止機能 「制御室外の適切な場所から原子炉を停止することができる」とは、何らかの原因で制御室に接近できない場合の対策が講じられていることをいう。 「原子炉の急速な高温停止ができる」とは、直ちに原子炉を停止し、残留熱を除去し、高温停止状態に安全に保持することをいう。 指針43.制御室の居住性に関する設計上の考慮 「従事者が制御室に接近し、又はとどまり」とは、事故発生後、事故対策操作をすべき従事者が制御室に接近できるよう通路が確保されていること、及び従事者が制御室に適切な期間滞在できること、並びに事故対策操作後、従事者が交替のため接近する場合においては、放射線レベルの減衰及び時間経過とともに可能となる被ばく防護策が採り得ることをいう。 Ⅹ.計測制御系及び電気系統 指針47.計測制御系 「健全性を確保するために必要なパラメータ」とは、炉心の中性子束、中性子束分布、原子炉水位、原子炉冷却材系の圧力・温度・流量、原子炉冷却材の水質、原子炉格納容器内の圧力・温度・雰囲気ガス濃度等をいう。 「事故の状態を知り対策を講じるのに必要なパラメータ」とは、原子炉格納容器内雰囲気の圧力、温度、水素ガス濃度、放射性物質濃度等をいう。 「記録」とは、事象の経過後において、必要なパラメータが参照可能であることを含む。 指針48.電気系統 「外部電源系」とは、外部電源(電力系統又は主発電機)からの電力を原子炉施設に供給するための一連の設備をいう。 「非常用所内電源系」とは、非常用所内電源設備(非常用ディーゼル発電機、バッテリ等)及び工学的安全施設を含む重要度の特に高い安全機能を有する設備への電力供給設備(非常用母線スイッチギヤ、ケーブル等)をいう。 「重要度の特に高い安全機能」及び「重要度の高い安全機能」については、別に「重要度分類指針」において定める。 XⅡ.放射性廃棄物処理施設 指針52.放射性気体廃棄物の処理施設、指針53.放射性液体廃棄物の処理施設 気体及び液体の放射性廃棄物の処理施設は、周辺公衆の線量を合理的に達成できる限り低く保つ設計であることが必要であり、このためには別に定める「発電用軽水型原子炉施設周辺の線量目標値に関する指針」を満足しなければならない。 指針53.放射性液体廃棄物の処理施設 「放射性液体廃棄物の処理施設」とは、原子炉施設の運転に伴い発生する放射性液体廃棄物のほか、スラッジ等の固体が混入している液体状の放射性廃棄物を分離・収集し、廃液の性状により、適切なろ過、蒸発処理、イオン交換、貯留、減衰等を行う施設をいう。 「関連する施設」とは、処理施設を収納する建屋又は区域をいう。 「液体状の放射性物質の漏えいの防止及び敷地外への管理されない放出の防止を考慮した設計」については、「放射性液体廃棄物処理施設の安全審査に当たり考慮すべき事項ないしは基本的な考え方」において定めるところによる。 XⅢ.放射線管理 指針58.放射線業務従事者の放射線管理 「必要な情報を制御室又は適当な場所に表示できる」とは、制御室において放射線管理に必要なエリア放射線モニタによる空間線量率を、また、適当な場所において管理区域における空間線量率、空気中の放射性物質の濃度及び床面等の放射性物質の表面密度を、それぞれ表示できることをいう。 指針59.放射線監視 「モニタリング」とは、サンプリング、放射線モニタ等により、放射性物質濃度等を測定及び監視することをいう。 「適切にモニタリングできる」とは、通常運転時及び異常状態において、放射性物質の放出の監視及び空間線量率の測定ができ、事故時に迅速な対策処理が行えるように、放射線源、放出点、原子力発電所周辺、予想される放射性物質の放出経路等適切な場所をモニタリングできることをいう。 通常運転時におけるモニタリングについては、「発電用軽水型原子炉施設における放出放射性物質の測定に関する指針」において定めるところによる。 事故時におけるモニタリングについては、「発電用軽水型原子炉施設における事故時の放射線計測に関する審査指針」において定めるところによる。 (参考)平成2年8月30日付け原子力安全委員会決定文発電用軽水型原子炉施設に関する安全設計審査指針について 当委員会は、平成2年7月24日付けで原子炉安全基準専門部会から提出のあった標記指針に関する報告書について、その内容を検討した結果、別添のとおり「発電用軽水型原子炉施設に関する安全設計審査指針」を定める。 従来、当委員会は発電用軽水型原子炉施設の安全審査を行うに当たって、昭和52年6月14日に原子力委員会が策定(平成元年3月27日に原子力安全委員会が一部改訂)した「発電用軽水型原子炉施設に関する安全設計審査指針」を用いてきたが、今後はこれに代えて、別添の「発電用軽水型原子炉施設に関する安全設計審査指針」を用いることとする。 なお、本指針については、今後の新たな知見と経験により、適宜見直しを行うものとする。 発電用軽水型原子炉施設に関する安全設計審査指針 放射能汚染とデマ汚染に抗す
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福島原発事故 / 福島原発事故 関連ブログ&サイト記事 世界の真実の姿を求めて! ■ 東電の“罠”=“福島原発原子炉のメルトスルー詐欺”⑧→「メルトダウン→メルトスルー」シナリオが歓迎される理由 「世界の真実の姿を求めて!(2012.7.28)」より 事故と放射能漏れの処理と対応を指揮していたのは、デイヴィッド・ウォーラー=IAEA=アメリカ政府であるから、 「メルトダウン→メルトスルー」シナリオは東電や日本政府が考えたものではないと思われる。 なお「ロシア連邦原子力企業のロスアトムの報道官は事故が過大評価だと指摘している。 同社のノビコフ報道官は、最新の事故評価では事故の危険性が過大評価され、これまでの過小評価と同じく不適切であるとし、その背後には「政治」的な要素が隠されていると主張した。 「炉心溶融は実際はレベル5だ。最悪レベルに認定されれば、必ず何らかの影響がある」と同報道官は見ている。 http //news.livedoor.com/article/detail/5491158/ ロシア、「福島原発事故はレベル5 政治要素で過大評価」 / 魚拓 ■ 東電の“罠”=“福島原発原子炉のメルトスルー詐欺”⑤→津波到達後5時間半で、メルトダウン(全核燃料露出)の嘘 「世界の真実の姿を求めて!(2012.7.17)」より 国民は1号機が地震当日にメルトダウンし、そして翌日メルトスルーにまで発展していると思わされた。 しかし 水位の急落はメルトダウンを早めたい東電の「悪しきシュミレーション」から導かれた嘘であると思う。 なぜなら、水位の急落が、圧力容器の圧力急落を伴っていないから。 ---------------------------------------- ■ 東電の“罠”=“福島原発原子炉のメルトスルー詐欺”④→非常用復水機停止詐欺 「世界の真実の姿を求めて!(2012.7.10)」より わずか震度6強の揺れで原発は致命的な被害を蒙った。 震度6強の地震が主因で福島事故が起こったとすることは原子力発電推進派にとって、致命的。 原子力発電を守るためには 地震の主因を否定し、津波に主因を押し付ける必要が生じた。 その具体的な方法はメルトダウン。 ---------------------------------------- ■ 東電の“罠”=“福島原発原子炉のメルトスルー詐欺”③→子供でもわかる原子炉メルトスルーが嘘である理由 「世界の真実の姿を求めて!(2012.7.6)」より 福島1号機、2号機、3号機の燃料は圧力容器内にある。→ メルトスルーしていない。 原子炉の水位データーだけで、メルトスルーが有り得ないことの証拠となる。 田中三彦氏は福島原子炉1号機、2号機、3号機のメルトスルーが有り得ないことの証拠として、原子炉の水位の実測値と解析結果の度し難い解離を上げている → 原子炉の水位の実測値と解析結果の度し難い解離が、そのなによりの証拠である。(田中三彦) “想定外”のためなら何でもする 東電、「シミュレーション解析」騙しのテクニック 「原子力資料情報室(CNIC)2011.7.19:田中三彦」より 国と東電が、できることなら永遠に遠ざけておきたい話は、東電・福島第一原発1~3号機の重要な設備や機器が、“想定外”の大津波とは無関係に、「地震動」によって重大な損傷を負ったとすることだ。なぜなら、もし福島第一原発1~3号機のいずれか一つにおいてでも、たとえばなにがしかの重要な配管が地震動で破損し、その破損部から冷却材が格納容器に噴出するような「冷却材喪失事故」(LOCA)が起きていたことがわかれば、「原発中枢構造の耐震脆弱性」という、地震国日本の原発の安全性を根底から揺るがす深刻な問題が浮上するからだ。 ---------------------------------------- ■ 東電の“罠”=“福島原発原子炉のメルトスルー詐欺”②→公開データーからメルトスルーは有り得ない。 「世界の真実の姿を求めて!(2012.7.1)」より 真昨年6月に福島原発1号機、2号機、3号機がメルトスルーしたという報道が流れ、国民は福島原発1号機、2号機、3号機すべてメルトスルーしたと錯覚させられた。 燃料が溜まり、ボタボタと格納容器の底に落ちることはありえない。 圧力容器の底に1cmの穴を開けることはできない。 点状の熱源で溶かしても、厚さ16cmの鋼鉄に、直径10cm以下の穴を開けるのは、不可能です。 東電は「メルトスルーという罠」で、地震の揺れによる原子炉破壊を隠蔽した。 福島原発1号機の冷却水漏れの原因はメルトスルーではなく、地震による配管損傷だった。 格納容器の温度データを記録したグラフでは、3月11日の地震直後に1号機の格納容器で温度と圧力が瞬間的に急上昇していたことが見て取れる。 1号機では温度上昇の直後に、格納容器を冷却するシステム2系統が起動し、格納容器内に大量の水が注がれた。 しかも地震の揺れは耐震基準以下 →1号機への揺れは耐震設計の基準値を下回っていた。 【共同通信】地震直後、圧力容器破損か 福島第1原発1号機 (2011.5.26) ---------------------------------------- ■ 東電の“罠”=“福島原発原子炉のメルトスルー詐欺” →なぜメルトスルーで国民を騙したのか? 「世界の真実の姿を求めて!(2012.6.30)」より 福島原発1号機、2号機、3号機はメルトダウンの可能性は高いが、メルトスルーはしていない。 東電が原子炉メルトスルーの可能性を認めたのは、もっと深刻な冷却材喪失事故=地震による配管損傷を隠蔽するため。 先日6月27日、福島1号機で格納容器内→毎時10シーベルトの放射能が計測されたというセンセーショナルな報道も隠蔽工作の一環? 東電が“罠”を仕掛けた。 “罠”=“メルトスルー” 多くの人びと、そして専門家がその罠にはまっている。 これまでに東電が公表してきた各種データから判断するかぎり、少なくとも1号機に関しては、地震発生時に原子炉系配管が冷却材喪失事故を起こした可能性がきわめて高い。 ■ 福島原発は津波来襲前に電源喪失に陥っていた! 政府と東電のウソを暴いた国会事故調査報告書 「現代ビジネス(2012.7.6)」より なにより事故の原因である。これまで東電や政府は「事故が地震ではなく、その後の津波によって引き起こされた」と強調してきた。ところが、国会事故調報告は地震によって全交流電源喪失が引き起こされた可能性を強く示唆している。 政府の事故調査委員会や東電は、これまで「津波の第1波は15時27分ごろ、第2波は15時35分ごろ」としてきた。 報告は大きな第2波が原発を襲った時刻について「15時37分より相当程度遅い可能性がある」と指摘している。従来の説明より2分以上遅くなる。 1号機の非常用復水器(IC)の問題もある。ICは非常事態の際に自動的に起動して原子炉を冷やす重要な装置だ。事故直後、実際に起動したが、当直の運転員が手動で停止していたことが分かっている。重要な装置をなぜ、運転員は止めてしまったのか。 なぜICを止めたのか。そんなことは運転員から事情を聞けば、すぐ分かる話である。にもかかわらず、本当の理由をあきらかにせず、もっともらしい作り話をデッチ上げた。東電はあくまで「事故は巨大津波によるもので地震が原因ではない」という主張を押し通したかった。そのために地震原因説につながるような話をすべて否定したのだ。 これ以外にも「直流電源が喪失したために交流電源のフェイルセーフ機能が作動し、ICの弁が閉じた」という政府の中間報告を、国会事故調報告は「原理的に不可能」と退けている。直流電源が喪失したなら、その前に交流電源が喪失しているからだ。 いまだに東電と政府はグルになって事故原因をごまかそうとしている。報告は、そんな政府と事業者の癒着構造こそが「事故の根源的原因」と指摘した。事故は3.11前から起きるべくして起きていた。 ーーーーーーーーーーーー ■ 福島原発は津波来襲前に電源喪失に陥っていた! 政府と東電のウソを暴いた国会事故調査報告書 長谷川 幸洋(現代ビジネス) 「阿修羅♪(2012.7.6)」より 01. 2012年7月06日 08 39 08 ZbEkMfgIXY 太田隆文(映画監督) @kiriyama99 野田総理。大飯原発の再稼働を急いだ理由が分かる。本日発表された国会事故調の出した結論。”事故原因は人災”これが出てしまうと、再稼働はやりにくくなる。だから、あわてて大飯を再稼働した。そう、福島は津波ではなく、人災だった。つまり東電には、原発管理能力はない。それが結論だ。 ーーーーーーーーーーーー ■ 毎日新聞 東北女川原発の3分の1だった東電福島第一原発の津波高 「逝きし世の面影(2011.8.30)」より ■ 国会事故調最終報告書から見る福島第一原発の津波高 「逝きし世の面影(2012.7.19)」より .
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簡易増殖発電用 増殖発電用 発電用
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参議院 行政監視委員会 平成23年5月23日 小出裕章(参考人 京都大学原子炉実験所助教) 参議院TVを別windowで開き、音声を聞きながら図版をスクロールしてください。 ↓ http //www.webtv.sangiin.go.jp/generator/meta_generator_wmv.php?ssp=5044 mode=LIBRARY pars=0.6934541527332458 参議院 行政監視委員会 平成23年5月23日
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ふくしま集団疎開裁判・仙台高裁2013-04-24決定 私の感想(京都大学原子炉実験所の小出裕章さん) http //fukusima-sokai.blogspot.jp/2013/04/blog-post_1444.html 「疎開裁判」判決、いただきました。 私は昔から裁判には期待しないと発言してきましたが、改めてその思いを深くしました。 判決は、ただちに影響が出るものではないと言いながらも、低レベル放射線被曝の危険そのものは認めています。 そして、学校だけ変わっても、地域で生活する以上は年間1ミリシーベルトを超える被曝をしてしまい、避難・移住をする以外ないと結論しています。 その通りです。 子どもを年間1ミリシーベルト以上被曝させないためには、郡山を含め汚染地から逃がすしか方法がありません。 そうする責任が国にあると私は思いますし、そう主張もしてきました。 それなのに、年間1ミリシーベルト以下にしたいのなら逃げるしかなく、個人の力で逃げられないわけでもないのだから、訴えに理由がないとしています。 問題は、子どもたちに被曝を強いている責任が、汚染地に取り残されている個人にあるのではなく、国にこそあるということです。 それを問題にできない裁判とは国家の奴隷のようなものですね。 2013/4/24 小出 裕章 ふくしま集団疎開裁判・仙台高裁2013-04-24決定
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仕様変更されたので、それに合わせてシミュレーターを幾らか触って組んでみた。 実際に稼働はさせてない。 260EU/t 増殖炉 空いたスペースは適当にプレートを差し込むなど。 どちらも燃料効率を重視気味。 水セルを混ぜるのは熱容量を増やす意図から。もちろん上位版の方がいい。 広域冷却を使うと、コア特化分散器や水セルにも冷却機能を持たせることができることを最大限利用。 初期コスト削減にも繋がる。
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環境市民からのお知らせです。 ─────────────────────────────────────── 全国、全世界で聴くことができます。是非聴いてください 【緊急特番】福島原発事故による影響について ~小出裕章先生(原子炉実験所 助教)にきく 3月22日(火)午後4:00~4:40 企画 環境市民 * 京都三条ラジオカフェ Ustreamから配信 * ─────────────────────────────────────── 被災地の皆様心よりお見舞い申し上げます。 福島原発が一刻でも早く事態がおさまるよう願っています* 福島原発の第1号機から第5号機の冷却作業の様子が毎日の ように伝えられています。 1週間がたち、放水状況や電源がつながった、という情報ばかり が伝えられがちですが、この間も放射能は出続けており、また 状況も依然深刻で余談を許さない状態です。 そこで、改めて、原発の専門家小出先生に、今の状況をどう受け 止めるべきかをうかがいます。 ※この他、震災に関する情報もお伝えします。 【時間】3月22日(火)午後4:00~4:40 【出演】・小出裕章先生 原子炉実験所 原子力基礎科学研究本部 原子力基礎工学研究部門 助教 ■番組の聴き方 ―――――――――――――――――――――――――― ▼京都三条ラジオカフェ 地震関連番組Ustream 遠隔地でもリアルタイムできけます。放送後も、音源、画像を こちらから聴いたり、みたりできます。 http //www.ustream.tv/channel/fm797-radiocafe-live-program-from-kyoto ▼ポッドキャスト 放送後、このサイトにも音源をUPします。 http //797podcast2.seesaa.net/category/9876027-1.html ▼周波数 79.7Mhz ■番組について ―――――――――――――――――――――――――― 本日の番組は京都三条ラジオカフェとNPO法人環境市民が企画し、 京都三条ラジオカフェから放送しています。 ▼番組全般の問い合わせ 京都三条ラジオカフェ 〒604-8071 京都市中京区寺町三条下ル永楽町224 とーべぇビル303 代表TEL 075-253-6900 FAX. 075-253-6901 代表E-mail info@radiocafe.jp URL http //www.radiocafe.jp Twitter fm797radiocafe ▼原発事故、環境問題からみた震災情報の問い合わせ 誰もが参加できる環境NGO NPO法人環境市民 〒604-0932 京都市中京区寺町通り二条下る 呉波ビル3階 TEL:075-211-3521 FAX 075-211-3531 / E-mail:kouhou@kankyoshimin.org URL:http //www.kankyoshimin.org Twitter @kankyoshimin ●環境市民 東日本大震災情報~原発事故・ボランティア等~ http //www.kankyoshimin.org/modules/blog/index.php?cat_id=7 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★がんばれ東北!東北地方太平洋沖地震~原発・支援活動情報~ http //www.kankyoshimin.org/modules/blog/index.php?cat_id=7 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ NPO法人環境市民 〒604-0932 京都市中京区寺町通り二条下る 呉波ビル3階 TEL:075-211-3521 FAX 075-211-3531 / E-mail:kouhou@kankyoshimin.org URL:http //www.kankyoshimin.org Follow me! ツイッターアカウント kankyoshimin ★毎月発行!環境市民の情報誌「みどりのニュースレター」 http //www.kankyoshimin.org/modules/library/index.php?content_id=63 ▼ラジオ「環境市民のエコまちライフ」 http //kankyoshiminradio.seesaa.net/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┌──────────────────────────┐ ◆ 問合せ先 ◆ ・環境市民 京都事務局 life@kankyoshimin.org ・環境市民 東海事務所 tokai@kankyoshimin.org ・環境市民 滋賀事務所 cefshiga@kankyoshimin.org 発行・編集/NPO法人 環境市民 電子かわら版チーム 〒604ー0932 京都市中京区寺町通二条下る呉波ビル3階A TEL/075-211-3521 FAX/075-211-3531 mailto life@kankyoshimin.org(代表) http //www.kankyoshimin.org/ └──────────────────────────┘ 21世紀、地球を、地域を、生活を、持続可能な豊かさに
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原子力安全委員会(NSC = Nuclear Safety Commission) http //www.nsc.go.jp/index.htm 概要 原子力安全委員会は原子力基本法、原子力委員会及び原子力安全委員会設置法及び内閣府設置法に基づき設置されています。原子力を安全に利用するための国による規制は、直接的には経済産業省、文部科学省等の行政機関によって行われていますが、原子力安全委員会は、これらから独立した中立的な立場で、国による安全規制についての基本的な考え方を決定し、行政機関ならびに事業者を指導する役割を担っています。このため、内閣総理大臣を通じた関係行政機関への勧告権を有するなど、通常の審議会にはない強い権限を持っています。 原子力利用における国の安全規制は科学的合理性に基づくべきであることから、専門的かつ大局的な見地から判断を下す役割を担う5人の原子力安全委員会委員が、国会の同意を得て総理大臣により任命されています。また、原子力安全委員会の下には、法律によって設置が定められている原子炉安全専門審査会と核燃料安全審査専門審査会が置かれ、関連する分野について深い見識を有する専門家が参加して原子炉施設と核燃料物質の加工や再処理施設等の安全性に関する調査審議を行っています。さらに、耐震安全性、放射線防護、放射性廃棄物の処理・処分等、多くの分野にわたって、それぞれ深い見識を有する専門家の議論に基づいて、国による安全規制についての基本的な考え方を、原子力安全委員会の文書、報告書、安全審査指針等としてとりまとめ、公表しています。 血税 役員 班目 春樹 (専門:流体・熱工学) 1972.3.東京大学大学院工学系研究科修士課程修了 1990.11.東京大学工学部教授 1995.4.東京大学大学院工学系研究科教授 2010.4.原子力安全委員会委員(常勤) 久木田 豊 (専門:原子力熱工学) 1975.3.東京大学大学院工学系研究科博士課程修了 1990.4.日本原子力研究所東海研究所安全性試験研究センター 原子炉安全工学部熱水力安全研究室長 1996.10.名古屋大学大学院工学研究科教授 2009.4.原子力安全委員会委員(常勤) 久住 静代 (専門:放射線影響学) 1972.3.広島大学医学部医学科卒業 1988.5.日米共同研究機関・放射線影響研究所臨床研究部副部長 1989.4.広島大学原爆放射能医学研究所非常勤講師 1996.4.(財)放射線影響協会放射線疫学調査センター審議役 2004.4.原子力安全委員会委員(常勤) 小山田 修 (専門:原子炉構造工学) 1970.3.東京大学大学院工学系研究科修士課程修了 2002.4.(株)日立製作所技師長 2005.10.(独)日本原子力研究開発機構原子力基礎工学研究部門長 2007.10.(独)日本原子力研究開発機構原子力科学研究所所長 2009.4.原子力安全委員会委員(常勤) 代谷 誠治 (専門:原子炉物理・原子炉工学) 1974.3.京都大学大学院工学研究科博士課程単位取得退学 1996.4.京都大学原子炉実験所教授 京都大学大学院エネルギー科学研究科教授(兼任) 2003.4.京都大学原子炉実験所長 2010.4.原子力安全委員会委員(常勤) タレコミ 名前 コメント
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原子力潜水艦ってなに 原潜が通常動力に比べて不利とされる騒音問題ですが,これはどういった部分がその音を発しているのでしょうか? 原子力潜水艦を沈めた場合の放射能汚染は、どれくらい深刻なのですか? 原潜の燃費を教えてください。 原子力潜はコストパフォーマンス悪いの? 攻撃型原潜と戦略型原潜の違いを教えてくださいませ。 イギリスの戦略原潜ってアメリカから購入したものなの? 日本は、原子力潜水艦作らないんですか? 今までに海に深く沈んだ原潜はどうなるんでしょうか ソビエトの原子力潜水艦K-19の話が映画になるそうですがこの潜水艦の映画になるエピソードは一体何なんでしょうか。 原潜は非常に長く潜行できるといいますが、そんなに長く潜行してると乗組員の吐く息などで艦内の空気が汚れてしまうと思うのですが、換気はどうしてるのでしょうか? アクラ級とロサンゼルス級どっちが優れているの? タイフーン級戦略ミサイル原潜の、ミサイル区画セイル機関部の順の配置って 戦略型原子力潜水艦の定義はありますか ブーマーとは、どんな船なのでしょうか? 日本が本気になればどれくらいの原子力潜水艦が建造可能ですか。 日本が戦略原潜作る技術があるか教えてくれ~。 オハイオ級潜水艦とかタイフーン級潜水艦が撃沈されたら、積んである核ミサイルが誘爆するということはありえるのでしょうか? 東京湾沖で原子力潜水艦が座礁したことがある? オハイオ級やシーウルフ級の圧潰危険深度や圧潰深度はどのくらいでしょうか? 原子力潜水艦はどうやって空気を入れ替えてるの? シーフルフ級とかロサンゼルス級などの潜水艦には、核兵器は搭載されているのですか? 昔タイフーン級戦略原潜の内部を日本のテレビが公開した際サウナとプールが映っていた記憶があるのですが、私の記憶違いでしょうか。 レッドオクトーバーで艦長が「原子炉出力を105%に上げろ」と言って部下に「危険です」と言われるシーンがありますが、どのくらい危険なんでしょうか? かわぐちかいじによれば、旧ソ連のアルファ型はチタン合金製で西側潜水艦より潜水深度が深いとされてたんですが、これはウソ? ノーチラス号はV-Ⅰ号を積んでいたのですか? 冷戦時代はソ連と米の原潜同士でオホーツク海や北極海で追いかけっこ(追跡?)をしていたと聞いたんですが本当ですか? ニュースで、ロシアの10人乗りの原潜が事故って何人か死んだって言ってたけど、10人乗りの原潜なんてあるの? シーウルフ級の推進器は、一軸ポンプジェットだそうですが、具体的にどのような形状になっているのでしょうか? 潜水艦内ではトリチウムが原子炉もしくは核弾頭に影響を及ぼすの? 原子力の空母や潜水艦にもFUELメーターにあたるものがあるのでしょうか? 原潜がVLSを実際に使用する場合、浮上してから発射するのでしょうか? 任務についている原潜というのはいつでも連絡の取れるような状態になっているのでしょうか? 沈没したロシアの原子力潜水艦クルスクに描かれている紋章について解説おながいします。 何故原子力潜水艦は連続潜航が可能なのでしょうか? 核弾頭じゃないSLBM(通常弾頭)を装備した原子力潜水艦に、軍事的意味はありますか? 今現在、アメリカの原潜の推進には何が用いられているのでしょうか 原子力潜水艦がずっと潜水をしていられること以外に通常型と比べてメリットがあるのか教えてください SSBNクラスとなるとSSやSSNに比べて船体が大きいので,静粛性が劣る,ということはあるんでしょうか? 原子力潜水艦ではゴミの処理とかどうしてるんでしょうか? 原子力潜水艦は最高速だとソナーが使えないって? ロサンゼルスなどの通常サイズの原潜は短魚雷で沈められますか? 旧ソ連のSSBNは米国の海岸近くでパトロールしてたの? シーウルフ級に装備されている魚雷は、Mk48ADCAPで533mmなのに、なぜ660mm魚雷管を搭載しているのですか? 潜水艦に長く乗っていると、精神衛生上良くないような気がしますが、艦内でしているリフレッシュ法はあるのですか? クリムゾン・タイドで質問。前の命令を取り消す命令が途中で伝わらなかった場合、前の命令は実行されてしまうんでしょうか アメリカのSSNは、ハープーンを搭載していないって、本当ですか? ソ連の潜水艦に東芝のエアコンがついていたという話を聞きました 原子力空母はまだ廃棄されたものはないのに、原潜は15年ぐらいで更新されるのはなんででしょう? 昔、ジョージ・ワシントンが日本近海で事故を起こしたことがありますが、そもそもなぜ日本近海にいたのでしょうか? 昔、アルファ級なる最大45ノットを出す原潜があったらしいですが、今の原潜はこれより速力が劣ってるのはどんな事情があってのことでしょうか? 攻撃型原潜の任務と存在意義は何? 原子力潜水艦の乗組員は寿命とか短くならないのでしょうか? SLBMを水中から発射した場合、格納筒には海水が入ってしまうと思うのですが チタンは溶接が困難とのことですが旧ソ連のチタン製潜水艦は原子炉の炉心交換やオーバーホールの際、時間と手間がかかったのでしょうか? ロシア/ソビエトの潜水艦のうち最近建造されたものは650mmと533mmの発射管を両方装備しているそうですが、 原潜にはナトリウム炉というのがあるそうですが、一般的な加圧水型炉と比べてどのようなメリットがあるのでしょうか? これまで配備された世界の原潜の中で最小の物を教えてください。 ソ連の原潜には「アルファ」や「キロ」などとコードがつけられていますが、命名規則がよくわかりません。 アメリカの原潜と水中で衝突して沈められたソ連原潜があるそうですが。 ソ連の原潜の原子炉がやばいのは事故云々ではなくて、放射線遮蔽が不十分なため、というのは本当ですか? SSBNの魚雷対策はどんなものですか? 長期行動を行う原潜では乗員が肉体的、精神的にまいったりしないのですか? 原子炉修理決死の突撃→本当に死んだ、でも艦は帰れたという話があるそうですが。 ネイチャー・セル10を原潜に使えるのでしょうか ロシアでまたまた原潜火災が起きましたが原潜の修理ってそんなに火災が起きやすいのですか? 原子力潜水艦ってなに 中学生レベルで教えて下さい 原子炉で発電して、それでモーターを回す。 通常はディーゼルエンジンで発電して、モーターを回すが、 それと違って空気が要らないので、長い間潜れる。 また、たくさん電気が得られるので、速い。 (85 290) それは原子力潜水艦でも一部のものだな。 大概の原潜は、原子炉で発生する熱で、高温高圧の水蒸気を作り その水蒸気でタービンを回して、それに(ギアを通じて)つながっている スクリューを回す。 (85 295) 295さんが書かれた通りです。原子炉の大きな出力を連続してとりだせるので、持続して高速航行することが可能になります。 このため、高速で巡航する空母艦隊の対潜戦力として行動する攻撃型潜水艦には原子力が必須です。 また豊富な電力を利用して、海水から酸素や水を取り出すことができるため、長期間浮上しないで作戦行動を行うことができます。 これは自己位置を決して知られてはいけない戦略ミサイル潜水艦には必須の能力です。 欠点は原子炉→タービン→プロペラという動力経路の中でポンプや減速ギアによる雑音が発生すること、 退役後原子炉を解体し、放射性廃棄物を処理する必要があるため、終生コストが大変高くなること、などです。 高速空母艦隊で世界を駆けめぐる必要がなく、核ミサイル装備の潜水艦に最後の報復攻撃を託す必要もない、 近海防御主体の日本にとっては、高速度で移動できず、短期間で基地に帰投する必要があっても、 安価で静粛な通常動力の(できれば空気に依存せずに稼働する動力を搭載した)潜水艦の方が適している、というのが定説です。 (85 system) 原潜が通常動力に比べて不利とされる騒音問題ですが,これはどういった部分がその音を発しているのでしょうか? 原子力は基本的には蒸気機関と思ってください. 熱源で高温高圧の蒸気を発生させ,その蒸気から動力を取り出す. 蒸気でタービンを回転させる事により取り出す訳ですが,スクリューには回転が高すぎるので,減速させる必要が有ります. その減速機の歯車が擦れる音が大きく,外に漏れる音源となります. (レシプロ式の原潜が有ったらそれはそれで面白そうだが) 更に,原子炉に冷却水や,蒸気の元となる水を送り込むポンプの音. これらは装置類の工作精度や設計に依存します. 低騒音にするには高い技術とノウハウが必要. それと配管を冷却水や蒸気が流れる音もします. (さらに,原子炉の冷却水は温度が高いので,赤外線探知されやすくなる,という欠点も生じる.水温分布を調べるとバレバレに・・・) 勿論どちらも今はそれなりの対策がされているが,構造的な問題なので,どうしてもそれがネックになる. (初心者スレ) 冷却水ポンプが特にうるさいそうな、 自然還流式は、その点静かなんだろうな。 (116 570) 普通の潜水艦は水中では電池で動くから静か。 (116 573) タービンとスクリューの間に減速装置を置かなきゃならんから。原子炉 自体も冷却なんかで音がしてるしね。 (116 574) 原子力潜水艦を沈めた場合の放射能汚染は、どれくらい深刻なのですか? とりあえず放射能汚染に関しては、潜水艦の設計と被害状況によります。 ヘタこきゃ一次冷却水ばらまくことになって「海のチェルノブイリ」になりますし。 もちろん運が良ければ軽微な汚染ですみますけど。 沈んだ場所が浅海なら、放射性物質による汚染が食物連鎖と重なって とんでもない影響をもたらすこともあります。 率直に言って、「沈めてみなきゃわからん」というのが現状です。 (14 668) 原潜の燃費を教えてください。 糧食がある限り、20年潜っていられるそうです 全速でどれくらい逝けるかは知りません(汗 それ以前に壊れる部品があるから、 どれくらい壊れにくいかって事になるでしょうね (15 128) ヴァージニア級は核燃料交換無し。 最初に装填した分で艦の寿命(30年を想定)の間動ける。 (15 135) 原子力潜はコストパフォーマンス悪いの? 潜水艦については潜航時間がケタはずれに長大になるから有利で、日本も保有を検討してもいいと思うんだけど。 ランニングコストはむしろ通常動力よりかかるだろ。ディーゼルエンジンの燃料費なんて知れたもんだ。 ちょっとしくじったら溶ける原子炉まわりを整備し続ける手間に比べれば。それと、原子炉は値段が高いぞ。 数年間そのまま走りつづけられるのはいいが、初期費用を移動距離で割って単価に直したら、たぶん通常動力よりはるかに高いはず。 原潜の利点は燃費云々じゃなくて、ひたすらもぐったままでいられる(食料が尽きない限り)点にあるけど、 海自の潜水艦は沿岸防衛が任務だからね、長距離作戦能力が必ずしも必要とは思えない。 それに、沿岸防衛用の潜水艦はむしろ通常動力が有利とも言われているんです。 なんせ静かだから。原潜は冷却ポンプを止めるわけにはいかないからどれだけ静かにしてもいくらか音が出るが、通常動力潜は全くの無音になれる。 浅くて原潜が思うさま動けない自国沿岸で静かに敵を待ち、しとめるのが通常動力潜です。 (くだらない質問はここに書け! 222) 攻撃型原潜と戦略型原潜の違いを教えてくださいませ。 戦略型原潜→戦略級の核ミサイルを搭載してます。移動核ミサイル発射場みたいなモンです。 攻撃型原潜→それ以外の原潜です。 (19 ベタ藤原 ◆94Ls6/3E) 攻撃型原潜:主に魚雷,対艦ミサイル,巡航ミサイルで武装し、空母戦闘群の護衛,敵水上艦艇・攻撃型原潜・戦略原潜の攻撃に用いられる。 米海軍ではトマホークを搭載することで、対地上攻撃にも用いられる。 戦略原潜(戦略弾道ミサイル原潜):潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM:要するにICBM(核ミサイル)の 潜水艦発射バージョンと考えて下さい)を搭載し、専ら核抑止力としての任務に就く。 自衛用に魚雷発射管も持つが、あくまで敵国にSLBMを発射するのが任務。 (19 らむ ◆26Am7uFo) イギリスの戦略原潜ってアメリカから購入したものなの? 原子炉、ミサイルはアメリカから購入したものだけど、それ以外は国産だったかと思います。 (22 眠い人 ◆ikaJHtf2) 日本は、原子力潜水艦作らないんですか? 「むつ」アレルギーが強いので、作ることはないでしょう。 維持費も大変ですし。 (24 眠い人 ◆ikaJHtf2) 今までに海に深く沈んだ原潜はどうなるんでしょうか はっきり言って今後どうなるかだれにもわかりません。 今までに沈没した原潜は、米2隻・旧ソ連のべ6隻(だったかな?)に上ります。 まず心配されるのは沈没時に放射能を帯びた物質(冷却水・放射性物質等々) が拡散することです。(幸いどれも原子炉は停止しているようですが。) また、年月が経てば放射性物質を閉じこめている金属の容器も腐食していき、 放射能が海に漏れ出すだろうし。 深海に沈んだ船が多いと言うこともあり、放射能測定や環境調査なども 行われていないようです。 (30 名無し軍曹) ソビエトの原子力潜水艦K-19の話が映画になるそうですがこの潜水艦の映画になるエピソードは一体何なんでしょうか。 実際にあった話です。K-19はHotel I 級原潜で、事故を何度も起こし (映画の元ネタとなった1961年の原子炉事故で22人が死亡、 74年に火災事故により核魚雷が破損、死者28人。91年にまた原子炉事故で10人死亡) 「ヒロシマ」と言うありがたくない仇名をつけられました。 (36 社 聖 ◆DASHd/qA) 原潜は非常に長く潜行できるといいますが、そんなに長く潜行してると乗組員の吐く息などで艦内の空気が汚れてしまうと思うのですが、換気はどうしてるのでしょうか? 二酸化炭素は吸着剤で除去します。酸素は減った分だけ補充します。 (41 155) アクラ級とロサンゼルス級どっちが優れているの? アクラ級のほうが排水量が大きいため武器搭載力に余裕があります。 また、静粛性もアクラⅡ型ではロス級より上まっていると言われています。 ただし、ソナー・センサー類の性能はロス級に分があると思われ、 総合的には互角といっていいのでは? (48 名無し軍曹) タイフーン級戦略ミサイル原潜の、ミサイル区画セイル機関部の順の配置って オハイオ級などのセイルミサイル機関部の配置とくらべると集中配置でいかにも便利そうなのですが この配置が全く広まらなかったということは何か欠陥でもあるのでしょうか? タイフーン級のあのミサイル配置は、氷海から氷盤をぶち破って浮上するために 強化したセイルを感の中央に持ってくるためだそうです。 広まらなかった理由は・・・あの配置だと原子炉のすぐ横に多くの乗員が配置されることになりますので・・・ 通常配置だと緊急時はミサイル区間を隔壁代わりに使えます。 (50 21) 戦略型原子力潜水艦の定義はありますか SSBNとSSN。弾道ミサイルを積んでるか、魚雷と巡航ミサイルだけかの違い。 SSBNを追い掛け回して沈めるのが、SSNの主な仕事。 (58 547) 戦略型原子力潜水艦という単語はともかく、戦術型~という単語はおそらくないかと。 戦略型原子力潜水艦とはいわゆる「戦略原潜」、いわゆるSSBNの事ですよね? SSBNはSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)を搭載している原潜を指します。 (58 549) ブーマーとは、どんな船なのでしょうか? Boomerというと戦略ミサイル潜水艦のアメリカでのあだ名です (68 252) 日本が本気になればどれくらいの原子力潜水艦が建造可能ですか。 原子力推進艦艇の経験がろくにないので、そう簡単ではないと思われ。 (73 707) 作れません。 軍事技術と言うのは、多大な期間と費用を費やして蓄積します。 ディーゼルエンジンと電気モーターを使った潜水艦を上手に作れても、「その気」になっただけで原子力潜水艦は作れません。 (73 708) 日本が戦略原潜作る技術があるか教えてくれ~。 基本的には技術は持っていると思いますよ。 船体に関しては、日本の潜水艦は下手な原潜並に大型ですから。 主機に関しては、原子力船の建造経験は、“一応は”有りますから(でも、 かれこれ30年近く前の事なので、当時の技術者の大半はリタイヤでしょうが)。 と言う訳で、技術的ハードルより、政治的とか、国民のコンセンサスを取る方が遥かに難題です。 (76 822) ”むつ”がどうなっているか考えればおのずと答えは出てくると思うが・・・。 肝心の艦船用原子炉の技術がないからかなり難しいと思うが。 (76 824) 「むつ」が叩かれたのは、原子力船だからではなく、失敗しまくったからだ。 つまり、我が国に船舶用原子機関を運用する能力は無い。 それから、原子機関を作れれば戦略原潜が作れるわけではない。 もう一度、戦略原潜がどういう物か調べてみてくれ。 (76 833) オハイオ級潜水艦とかタイフーン級潜水艦が撃沈されたら、積んである核ミサイルが誘爆するということはありえるのでしょうか? 絶対ありえません。 核弾頭が核爆発を起こすには、起爆用の数十個の火薬が千分の一秒単位の正確さで同時に 爆発する必要があります。そのようなことは偶然では起きえませんので、絶対にあり得ないと 言明できます。 (78 559) 核ミサイル誘爆はありえないけど原子炉が爆発する可能性はある (78 560) 東京湾沖で原子力潜水艦が座礁したことがある? 昔からある都市伝説の1つです。潜水艦の事故に関しては米ソとも冷戦後にかなりの資料が 公表、発見されていますが、それに該当するような事故は発見されていません。 また、そのような事故があった場合、横須賀基地で潜水艦事故の時の特有の行動が必ず見られるはずです。 例えば潜水艦救難船の寄港や座礁した潜水艦の寄港、etc。 (78 758) ※蔑称を含む記述は除外 中ノ瀬は東京湾内だしな (78 759) 80年代初めにソ連のウイスキー級がスウェーデン領海で座礁した事件 (いわゆるウイスキー・オンザロック事件)と別の何かの潜水艦がらみの映像を 混同してるんじゃ無いかな? (78 761) オハイオ級やシーウルフ級の圧潰危険深度や圧潰深度はどのくらいでしょうか? 安全潜航深度300メートル以上というほかは機密です (80 64) 原子力潜水艦はどうやって空気を入れ替えてるの? 海水を脱塩して電気分解し、酸素を取り出しています。 電力の豊富な原子力潜水艦だからできる贅沢な仕様です。 (79 90) シーフルフ級とかロサンゼルス級などの潜水艦には、核兵器は搭載されているのですか? アメリカの攻撃型原子力潜水艦には核兵器は搭載されていません。 (79 280) 280に追記しますと、1991年にブッシュ大統領(当時)がアメリカ海軍艦艇からいっさいの戦術核 兵器を撤去するとの声明を出しています。 これは非核三原則との対応で苦しんでいた日本への配慮から出た声明ではなく、START2との関連 で出された声明で、信憑性は高く戦術核兵器は搭載されていないというのが、アメリカ・ロシアなどの 専門家の一致した見方です。 また、当然の事ながら、これはアメリカ海軍艦艇の戦術核兵器運用能力の喪失を意味するものでは なく、必要があればいつでも弾薬庫から戦術核兵器を引っ張り出してきて運用することは可能です。 さらにいえば、これはあくまでも戦術核兵器の話であり、戦略原潜に搭載されている戦略核ミサイル は今でも運用されています。 (79 306) 昔タイフーン級戦略原潜の内部を日本のテレビが公開した際サウナとプールが映っていた記憶があるのですが、私の記憶違いでしょうか。 私も見ました。 プールというより、2,3人はいれる風呂程度の大きさ だったような気がしますが。 (79 411) レッドオクトーバーで艦長が「原子炉出力を105%に上げろ」と言って部下に「危険です」と言われるシーンがありますが、どのくらい危険なんでしょうか? そう簡単に原子炉はメルトダウンしません。ただ105%に出力を上げると、蒸気圧、タービンの回転数 などが設計範囲を超える恐れがあります。もちろん安全域を取ってあるでしょうが、それでも感心した ものではないということで。最悪は放射性を帯びた一次蒸気の漏れが起きることでしょうか。 (80 system) かわぐちかいじによれば、旧ソ連のアルファ型はチタン合金製で西側潜水艦より潜水深度が深いとされてたんですが、これはウソ? アルファ型は出来上がった当時、魚雷の圧壊震度を超えてもぐれる唯一の潜水艦でした。 間違ってはいないと思われ。 (84 667) チタン合金使われていたけど、運用実績悪くて、すぐに消えた。 (84 669) 旧ソ連のアルファ型はおっしゃるとおりの画期的な潜水艦でした。 当時の魚雷では、アルファ型の深度に達する前に圧潰してしまうと すら言われていました。チタンは溶接に特殊な工夫が要るため、潜水艦を 効率よく作るには向いていませんでしたが、敢えて作成した結果は45ノット 近い高深度高速潜水艦であり、水中戦闘機とすら呼ばれました。ただ、武装は 貧弱でしたし、センサーや原子炉なども信頼性が低く、価格から見ても実験的な レベルに留まるしかない運命だったのです。ソ連は時々神話のような真実を作りました。 (84 system) ※リンク先消滅のためリンク削除 ノーチラス号はV-Ⅰ号を積んでいたのですか? アメリカ海軍の原子力潜水艦ノーチラスならばミサイルは一切積んでいない。魚雷のみ。 (86 265) このミサイル(ルーン)はガトー級でテストされたとは聞いたが、 ノーティラスに積まれたという話は知らない。 (86 271) ※リンク先消滅のためリンク削除 冷戦時代はソ連と米の原潜同士でオホーツク海や北極海で追いかけっこ(追跡?)をしていたと聞いたんですが本当ですか? 海自の潜水艦もソ連の潜水艦を追跡したり・されたりしてたんでしょうか? 基本的にSSでSSNを「追いかけっこ」するのは無理です。 海自のSSは待ち伏せ運用が主です。 (87 73) ニュースで、ロシアの10人乗りの原潜が事故って何人か死んだって言ってたけど、10人乗りの原潜なんてあるの? 解体のために回航中だったので、10人しか乗ってなかったのです。 (96 818) 何級の艦かわかります? ノベンバー級 (96 823) ※ノヴェンバー型という表記の文献もあります シーウルフ級の推進器は、一軸ポンプジェットだそうですが、具体的にどのような形状になっているのでしょうか? スクリューやタービンをシュラウドで覆っただけではポンプジェット とは言わない。それはダクテッドスクリューだ。 ポンプジェットと言うからには静翼が付いてるのだろう。 (97 697) 潜水艦内ではトリチウムが原子炉もしくは核弾頭に影響を及ぼすの? このトリチウム、核兵器の性能を維持するために重要です。 潜水艦内には、万一に備え各種放射性物質等の漏出検出装置が設けられています。 恐らくは、検出装置の誤動作を防ぐために潜水艦内では使用禁止になっていると思われます。 普通の商用原発では純水を使用しておりトリチウム発生環境に無いので あまり、規制があるとは聞いたことがないです。(ふげんのような重水炉は別です) ちなみに現用の原子力潜水艦も純水炉です。 (98 874) まあ普通「純水炉」とは言わず「軽水炉」と言いますがね。 (98 877) 原子力の空母や潜水艦にもFUELメーターにあたるものがあるのでしょうか? 核燃料の燃焼具合を知る目的のメータなど付いてないよ 付ける必要がないからね (99 24) 原子力機関を搭載している艦の場合、定められた期間が経過すると、炉心を 丸ごと交換してしまいます。ロサンジェルス級原子力潜水艦の場合、炉心交換は 10年毎に行われ、交換には2年が必要です。 ですので、車の燃料計にあたるものは必要ないと考えられます。 (99 25) 核燃料の「燃焼度」を計るモノサシとしては、 制御棒位置と出力(より細かくは炉内の中性子束分布)の関係がそれに当たると思います。 (99 42) 原潜がVLSを実際に使用する場合、浮上してから発射するのでしょうか? それとも水中発射が可能なのですか。 当然水中です。 (100 747) 任務についている原潜というのはいつでも連絡の取れるような状態になっているのでしょうか? VLFで深度10数m、ELFで深度100m程までの通信が可能です。 ELFは情報レート低いですので呼び出しに使ってるのかもしれませんが詳細は判りません。 (104 495) 沈没したロシアの原子力潜水艦クルスクに描かれている紋章について解説おながいします。 そりゃ、ロシア海軍の印、ロマノフ家の双頭の鷲の紋章です (104 流花星桜 ◆glwcae0dRI) ということは、ロシア海軍の軍艦にはすべてあの紋章が付いているのですか? 大型軍艦、潜水艦には付いているようです。 小型艦は忘れた。 この紋章はIvan雷帝が制定したもので、彼はビザンチン帝国最後の皇帝の姪を娶ったため、 「ふたつのローマ帝国は崩壊した。モスクワは第三のローマ帝国であり、余は第四のローマ 帝国が現れるのを許さない」として、神聖ローマ帝国が既に成立しているのも関わらず、 平然とビザンチン帝国の双頭の鷲に、昔からのモスクワの紋章を重ねて、 ロシアの表徴に制定したものです。 (104 眠い人 ◆gQikaJHtf2) 何故原子力潜水艦は連続潜航が可能なのでしょうか? 原子力潜水艦は質問の通り空調設備を(ほぼ)無限に動かしつづけることができるし、真水精製 装置も(ほぼ)無限に動かしつづける事ができる。 今も使われてるかどうか浅学にして不明だが、”海水を電気分解して酸素を取り出す装置”と いうものまであり、これも原子力ならほぼ無限に動かすことができた。 原子力潜水艦に使われている空調装置、となるとやはり軍事機密の壁が高く詳細はなかなかわからないが、 空気中のゴミやチリ、場合によっては細菌やカビなどの微生物を除去するフィルター 二酸化炭素除去装置 艦内空気を除菌、殺菌する装置 (基本的には紫外線を使っていたらしい。艦内空気を除菌、殺菌する装置にはイオン式のものもあった筈。) 空気中の湿度を一定に保つ常湿装置 から構成されていたようだ(ロシア/ソビエト原潜の資料による) (105 475,476) 海水を電気分解すると、塩素とか発生しませんか? 海水→真水精製(生活用水)→電気分解で酸素取り出し では? 原潜は「水中の動く原発」のようなものなので、豊富な電気のエネルギーを利用して いろいろできますね (105 477) 海水をボイラーの熱で淡水化してから電気分解です。 あまった塩はどうすんのかは知らないw (105 一等自営業 ◆BVruYgneoI) 核弾頭じゃないSLBM(通常弾頭)を装備した原子力潜水艦に、軍事的意味はありますか? 意味は有るでしょう、米海軍がフロムザシー以降 SSBNの通常戦活用法として地中目標攻撃用に検討していましたから。 (106 19) 今現在、アメリカの原潜の推進には何が用いられているのでしょうか 蒸気タービンです。 原子炉から取り出した熱で蒸気を発生させて、その蒸気でタービンを回します。 そのタービンの回転を減速歯車で調整してスクリューを回しています。 (116 名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE) 原子力潜水艦がずっと潜水をしていられること以外に通常型と比べてメリットがあるのか教えてください 原潜はバッテリーの電池残量の制約が無いです。 従ってシュノーケル航走をする必要が無い 水中で任意の速力を任意の時間にわたり発揮できる 燃料の制約がないから乗員の食料さえもてば行動範囲が広がる (航続距離に燃料面での制約がない。乗員の交代と食料、武器弾薬などの制約があるだけ) よって、静粛性で指摘されているような問題さえなければ (あるのか無いのかはちょっと外には分からない)、ほぼあらゆる点で 原潜のほうが通常潜よりスペック的には上と言えます。 ただ、日本で懸念となるのは船の寿命が尽きたあとのことですね。 原子炉の解体などはまだまだ日本では未知の分野ですし、かつての 原子力船むつのことなどもあります。 より安全小型な原子炉ができればいいんですが。 (512 408) SSBNクラスとなるとSSやSSNに比べて船体が大きいので,静粛性が劣る,ということはあるんでしょうか? また,SSBNというのは完全に独立して行動するんでしょうか?SSNなどを護衛につけるようなことは行われたりはしているorしていたんでしょうか? 核抑止力の柱であるSLBMを搭載するSSBNには,発射母体の探知自体を難しくする為,残存性を高める工夫が可能な限りなされています. 水中高速迎撃艦,プロジェクト705/K型(NATOコード・アルファ)攻撃原潜のように,静止状態から速力40ktまで僅か1分,6ktから42ktまで3分,最高速力で180度ターン,更に反転するまで僅か42秒という,恐ろしく高い水中機動性を発揮して魚雷を振り切るという戦術を採れる艦も有ります. 更に魚雷が届かない深深度まで潜航すると言う手段も有ります. 魚雷へのカウンターメジャーを更に捕捉して置きます. SSBNオハイオはデコイ発射用に152mm外装式CSA(Countermeasure Set Acoustic)発射管Mk-1を装備しています. また,90年代末の近代化改装の折,魚雷攻撃を受けた場合の防衛自動応答システムWLY-1が搭載されました. これは統合指揮管制装置から可動式多機能デコイMk-4をコントロールする物です. また,静粛性に関してはSSNに採用されているS5W加圧水式原子炉より静粛性の高いS8G自然循環式原子炉を採用しており,更にこれら主機・補機類は騒音低減の為に船体から間接的に分離された浮き台座に設置されています. (初心者スレ) 原子力潜水艦ではゴミの処理とかどうしてるんでしょうか? 70日程度潜るとなると食事に関連するゴミだけでかなりの量になると思うんですが。そのままだと不衛生だし、やっぱり海中投棄? 投棄時に騒音が発生するので、敵地では専用金属容器に保管します。 安全な海域まで来てから、金属容器ごと海中に放出し、沈下させます。 プラスティックゴミなどは分別して基地に持ち帰ります。 http //americanhistory.si.edu/subs/operating/aboard/leisure/ (495 71) 原子力潜水艦は最高速だとソナーが使えないって? 最高速なんて出したら、ほとんどの潜水艦は実質メクラになる。アルファ型が最たる例だ。 最高速39kt出せるシーウルフでも、最高速では騒音がうるさいし、パッシブソナーも効力を発揮しない。 騒音が小さく、パッシブソナーが使えるレベルの速度は、20kt台だろうと言われてる。 (495 787) ロサンゼルスなどの通常サイズの原潜は短魚雷で沈められますか? 例えば、97式短魚雷は50kg級のHEAT弾頭ですけれども。 HEAT弾頭という事は、直撃を前提としているという事。 つまり、潜水艦の外殻に穴を開けて耐圧能力を奪う(耐圧能力低下を狙う)ことで行動の自由を制限するのが目的。 大破、撃沈は難しくても自由を奪ってしまえば、後は煮るなり焼くなり好きにできる。 至近炸裂の衝撃波で破壊しようとすると大弾頭が必要だし、機動性も悪く運用にも制限がかかるので、先ずは使い勝手のいい短魚雷で足を止めてから。 (507 233) 旧ソ連のSSBNは米国の海岸近くでパトロールしてたの? 映画レッドオクトーバーでタイフーン級のSSBNがアメリカの沿岸に近づいてミサイルを 発射するみたいな事になってますが、港から出た時点で射程に入っているのではないでしょうか? わざわざ危険を冒してまで沿岸に近づくのは発射から着弾までの時間を短くして米に反撃させない為? そういうこと。 冷戦中、ソ連のSSBNは米西海岸から1000km程度のところでパトロールを行なっていた。 そこらへの事情は『敵対水域』を読んで戴ければ理解できるかと(本題には若干のフィクションが混ざっているようだが)。 (358 544) 「米西海岸から1000km程度のところでパトロールを行なっていた」のは、旧式のヤンキー級。 デルタ級とかタイフーン級は、自国近海から余裕で米本土を狙えるので、そんな近くまで行っていないよ (358 564) シーウルフ級に装備されている魚雷は、Mk48ADCAPで533mmなのに、なぜ660mm魚雷管を搭載しているのですか? 次世代潜水艦用に660mmの新型発射管(+新型魚雷)が開発されてそれが シーウルフ級共々主流になるはずだったので。 冷戦の終結でシーウルフ級は僅かな数でキャンセルされ、既存の潜水艦を これからも使い続けていくことになったので、そうなると従来の規格を 使い続ける必要がある(既存の潜水艦の発射管を全部新規格にする予算は ない)ので新規格への以降そのものが棚上げになってしまい、結局シーウルフ級 だけが660mm発射管を装備している。 (516 613) 魚雷だけでなく水中発射ミサイルも含めた複合発射管として使うには、従来の533mm規格では 発射できるもののサイズ的に不足だったので、一回り大きい新規格が作られた。 でも冷戦の終結で潜水艦の新規建造が先細った上、複合発射管よりもミサイル専用のVLSを 用意して魚雷発射管は魚雷だけ、VLSはミサイルだけを運用した方が効率的だ、ということになったので。 複合発射管は発射管だけで済むけど艦内に魚雷とミサイルを両方並べなきゃならないので艦内スペースを圧迫する。 積むのも大変だし。 船殻外にVLSを設置するのは汎用性がないし撃ったら浮上してVLS整備の後専用の設備で再装填しなきゃ ならないから面倒だが、艦内にもしかしたら使わないかもしれないミサイルを並べずに済む。 それに、魚雷に加えてミサイルという危険物を艦内に置かなくていいことは安全の面でも有利。 ということでこうなった。 アメリカだけでなくソビエト(ロシア)も複合発射管として650mmの規格を 開発して潜水艦に装備させている。 (516 618) シーウルフにはVLSはついていないのですか? ついていないからこそ、こういった発射管が必要であったのですか? シーウルフ級にはVLSは装備されてない。 こそ、というか上にも出てるように複合発射管で統一する予定だったので。 後付で泥縄式に魚雷発射管室にUSMやSLCMを魚雷と一緒に並べてるロスアンゼルス級 と違い、シーウルフ級は最初からミサイルと魚雷を装備することを前提とした弾庫の 設計になっている。 (516 622) けれど、ヴァージニアもVLSを搭載していますよね? 確か、ほとんどトマホーク専用だった気がするのですけれど。 それは、複合魚雷管よりも魚雷管+VLSの方が使いやすいと考えられたからなのでしょうか? ヴァージニア級はシーウルフ級よりも小さい(水中7800t、SW級は9200t)ので、 シーウルフ級のように魚雷とミサイルを混載した弾庫を設けると艦内容積に 余裕がなくなる。 また、「とにかく最強の対潜戦闘艦を」というシーウルフ級のコンセプトとは 異なり、「ロスアンゼルス級の後継となる安価な攻撃潜水艦を」という設計思想 なので、兵装関係はLA級と同等にまとめた。 いつのまにかLA級を代換してSW級の替わりに次世代のアメリカ潜水艦隊の主力艦に なることになり、汎用攻撃潜水艦としていろんな機能が追加された結果やたらと 高価な潜水艦になっているが・・・。 (516 654) 潜水艦に長く乗っていると、精神衛生上良くないような気がしますが、艦内でしているリフレッシュ法はあるのですか? トクムランシーの原潜解剖って本があるからこれ読めばかなりわかるぞ 適性が大きいみたいですね。 アメリカだと映画とか積み込んでみたり(音が出ないようにヘッドホン使用)、 食べ物や飲み物を工夫したりしてます。 ソ連だとリフレッシュルーム作って、鉢植え育てたり小動物飼ってたみたいです。 (340 722,723) クリムゾン・タイドで質問。前の命令を取り消す命令が途中で伝わらなかった場合、前の命令は実行されてしまうんでしょうか 命令の確認してはいけない規律でもあるの? 確認する為に潜水艦側から通信打ったら位置がばれる。 なので潜水艦は緊急体制に入ったら自分からは通信しない。 作中のように明かに自分を攻撃してくる勢力が近くにいたりする時は なおさら。 ただ、現実には、あの手の命令文は最初の一文字を受信すれば その後の内容が伝わるように工夫されていて、映画のような「通信が不完全 だったのでどうすればいいか解らない」という状況はまず起こらないとか。 (340 780) アメリカのSSNは、ハープーンを搭載していないって、本当ですか? 米海軍向けのハープーンの調達は89会計年度で終了しており、 現在の米潜水艦では、ハープーンは搭載されていません。 いつだったかの「世界の艦船」で、ロス級の艦内を取材した際に魚雷発射管室には トマホークとMk48魚雷しか搭載されていないのを確認した記事がありました。 (575 名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE) ソ連の潜水艦に東芝のエアコンがついていたという話を聞きました ソ連原潜においてエアコンが採用されたのは671型原潜(ヴィクターI型)が初めてですが、 赤道周辺での行動の際にエアコンの能力不足が指摘されたために当時の海軍総司令官 ゴルシコフが対外貿易国営社経由での外国製エアコン購入を指示。これによって選ばれたのが 東芝製だったわけです。 潜水艦用のエアコンがあったわけではなく、用途を偽った上の転用ではないかと。 (339 名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE) 原子力空母はまだ廃棄されたものはないのに、原潜は15年ぐらいで更新されるのはなんででしょう? 水上艦も潜水艦も炉心交換(燃料交換)の時は構造材ぶった切ってんですが(あとでくっつけ直す)、 高い水圧に晒される潜水艦は、それによって起こる構造材のへたりがタイトに効いてくるからです。 (334 727) 15年で破棄された原潜てそんなにありましたっけ? ロシアか中国であれば、維持費が捻出できず退役したか原子炉等の欠陥のために まともに運用できなかったかいずれかだと思いますが。 例えば、米海軍のロサンゼルス級では初期型は就役してからもう30年ほどになるはずです。 船体そのものは20年以上は持ちます。問題なのは、原子炉の炉心交換などの修理費の増加と 国防戦略の変化で、退役はそれとの兼ね合いで決定されます。 (334 名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE) 昔、ジョージ・ワシントンが日本近海で事故を起こしたことがありますが、そもそもなぜ日本近海にいたのでしょうか? 現在のトライデント級に比べて、ポラリス級は射程が短かったからという単純な理解でいいですか? 信じるか、信じないかの問題になりますが? ジョージ・ワシントンは同型艦3隻と1981年に戦略哨戒任務から外れて攻撃型原潜として運用されていました。 何故、信じるか云々かと言いますと、日昇丸事件は同年の5月に発生しており、 米側では戦略任務からは既に外れているため戦略核ミサイルは搭載していないと発表しました。 その発表に対して日本側の一部で疑惑の声が上がりました。 確かにポラリスミサイルの初期型は射程の関係から日本近海で作戦展開をしていた可能性が有りました。 現在のオハイオ級に関してはトライデントミサイルの射程から米本土近海で戦略哨戒任務に就いているようです。 本来、戦略ミサイル原潜の展開場所等は最高機密ですから、どこで作戦中なぞ判るわけが有りません。 追記、Wikiでジョージ・ワシントン原潜とジョージ・ワシントン級原潜を見られると日昇丸事件に関しては、相反する内容が書かれていますよ。 (602 不動産屋のオッチャン ◆UMCByHJxYk) 昔、アルファ級なる最大45ノットを出す原潜があったらしいですが、今の原潜はこれより速力が劣ってるのはどんな事情があってのことでしょうか? むやみにスピードを早くすると、エンジンやらスクリューやらが発する騒音がひどくて自分の位置がバレバレになるから。 アルファ級の場合は、こっそりしのびよって魚雷を発射したらダッシュで逃げるって発想だったらしいが。 (326 739) 攻撃型原潜の任務と存在意義は何? 戦略原潜の護衛と攻撃。 原子炉積んでないと話にならないのがSSBN。 原子力推進についていけるのは原子力推進だけだから、攻撃原潜SSNが必要。 あと空母打撃群や遠征打撃群の対潜護衛 外征する艦隊に随伴できる速力と航続力は原潜じゃないと無理だから (戦争板初質スレ2 896-897) 原子力潜水艦の乗組員は寿命とか短くならないのでしょうか? 原発で働いてる人は普通の人より寿命が短いという噂を聞きますが。 長期間水中に潜っている原潜乗組員は普段、一般人が外で浴びている宇宙線が 海水でシャットアウトされているので被曝量はむしろ少ないくらい。 旅客機の海外線の乗組員の方がよっぽど被曝量が多く、問題になっている。 (302 828) SLBMを水中から発射した場合、格納筒には海水が入ってしまうと思うのですが ミサイル替わりのバラストとして海水はそのままにしておくのでしょうか? 当然SLBMを発射すると発射筒には海水が入る。 所定の弾道弾を発射した後、溜まった海水は抜いて真水で発射管の中は洗浄する。 あと、SSBのミサイル発射管は、発射する順番が厳密に決まっている。 これは、前後なり左右なり偏った位置のミサイルだけを発射すると、艦が傾いて バランスを取るのが大変になるから。 (276 251) チタンは溶接が困難とのことですが旧ソ連のチタン製潜水艦は原子炉の炉心交換やオーバーホールの際、時間と手間がかかったのでしょうか? それとも鋼製との差を気にしない程の溶接技術や切断しなくて済むような工夫があったのですか? ハイ、おっしゃる通り、チタンは普通の鋼鉄と比べて加工が難しいね。 だから旧ソ連・ロシアでも、チタン加工(溶接)技術の有る造船所は限られていた。 (ニジーニー・ノヴゴロド、セヴェロドヴィンスク、アドミラルティの3箇所のみ) 従って、チタン原潜の整備や修理も、この3箇所でしか出来なかった。 (実際には、修理などは北洋方面のセヴェロドヴィンスクのみで行われた) 太平洋艦隊にチタン原潜が配備されなかったのも、極東にチタン加工(溶接)の出来る造船所が無かったからなんだね。 チタン原潜の大規模修理の例は二件ほど有って、 1982年に原子炉事故を起こしたアルファ型K-123は9年掛けて修理(原子炉は新品に交換)。 1992年に米原潜と衝突して大破(セイルがグチャグチャになった)したシエラ型B-276の修理は1年くらい掛かっている。 この他、1980年にパパ型のK-222が原子炉の炉心交換を実施したが、作業中に1次冷却水配管を壊してしまい、原子炉室汚染。 チタンの溶接技術云々以前の問題だね。 ちなみにアルファ型は、当初は100年間使う構想であり、 20年ごとに船体をバラして改装工事を行い、再溶接して復帰させるつもりでいた。 100年使う・・・国鉄車両じゃあないんだからさあ(笑)マジかよ。 少なくとも、705計画(アルファ型)スタート時には、マジだったようです(笑) しかしながら、現実には100年どころか20年も使われずに早期退役しましたが。 (実質、現役にあったのは10年くらい) (274 シア・クァンファ(夏光華) ◆23wgJy2eAo) ロシア/ソビエトの潜水艦のうち最近建造されたものは650mmと533mmの発射管を両方装備しているそうですが、 無駄くさい気もする ロシアというか旧ソ連海軍原潜の650mm発射管は、650mm対艦重魚雷(ウェーキ・ホーミング魚雷)やヴェテル(SS-N-16)対潜ミサイル専用。 533mm魚雷やグラナート(SS-N-21)巡航ミサイル、ヴォドパート(SS-N-16)及びヴィユーガ(SS-N-15)対潜ミサイルは533mm発射管から撃ち出す。 「無駄」じゃなくて、キチンと役割分担されていたわけだ。 タイフーン型戦略原潜は、当初は650mm発射管を装備していたが、後に撤去され533mm発射管に統一。 (後期建造艦は、最初から533mm発射管のみ) シエラ型、アクラ型多用途原潜は、前期型は650mm発射管4門、533mm発射管4門だったが、後期建造型では533mm発射管8門に統一。 現在建造中のセヴェロドヴィンスク級多用途原潜、ボレイ型戦略原潜では、最初から533mm発射管に統一されている。 「650mm発射管でも533mm規格の魚雷は発射できる」ってのは本当なんですか? 650mm発射管は、650mm対艦重魚雷(ウェーキホーミング魚雷) とヴェテル(SS-N-16)対潜ミサイルを撃つ為「だけ」のモノなので おそらく不可能と思われ。 以前、シエラ型原潜は650mm魚雷発射管のみを8門装備と信じられていたので 「ライナー挿入して533mm魚雷を撃つ」と言われていたものだが。 (263 シア・クァンファ(夏光華) ◆23wgJy2eAo) 原潜にはナトリウム炉というのがあるそうですが、一般的な加圧水型炉と比べてどのようなメリットがあるのでしょうか? 金属ナトリウムのほうが加圧水よりも熱媒としての性能が高いので、炉心の 熱を取り出して発電するのに加圧水よりもより少ない体積で同等の効率を達成 できます。つまり原子炉が小型化できるわけで、これだけで原潜用原子炉には 大きなメリットになります。 (137 800) これまで配備された世界の原潜の中で最小の物を教えてください。 1969年10月に竣工した米海軍のNR-1が最小です。 排水量380t(水上)、700t(水中)。 全長44.8m、全幅3.8m、吃水4.5m。 この小ささの船体に、加圧水型原子炉1基と蒸気タービン発電機1基と、電動機2基の2軸推進の 機構を持ち、水上4.6ノット、水中3.6ノット、安全潜航深度900mの性能を持ちます。 乗員は13名で、海底調査、水中機器実験、沈没船探査にも用いられる様に、テレビカメラ、マニピュ レータ、艇外照明装置、海底匍行用車輪を持っています。 (146 眠い人 ◆gQikaJHtf2) ソ連の原潜には「アルファ」や「キロ」などとコードがつけられていますが、命名規則がよくわかりません。 ハッキリ言って、「適当に付けただけ」です(笑) で、1980年代には、AからZまでを全て使い尽くしたので、 (ちなみに、いちばん最後に使われたのは「ユニフォーム」) 今度は、テキトーなロシアの単語から付けるようになった。 かのタイフーン型は、当初、シエラのコード名が割り当てられる予定だったが 当時のソ連にしては珍しく参謀総長オガルコフ元帥が「この度、新型原潜"タイフーン"が就航した」 と発表したので、そのまんまタイフーン型と呼ばれるようになり、 シエラの名は、チタン製原潜に回された。 「アクラ」も、テキトーにロシア語から取って付けたコード名だが、 ロシア海軍は、1993年、同型の1番艦K-284を「アクラ」と命名した。 ただし、ソ連崩壊後に出てきた「ボレイ」「ヤーセン」「ラーダ(アムール)」は 西側コード名ではなく、ロシア側の正式名称なので、混同しないように。 (251 シア・クァンファ(夏光華) ◆23wgJy2eAo) アメリカの原潜と水中で衝突して沈められたソ連原潜があるそうですが。 2000年8月12日のK-141クルスク沈没時も、ロシアは当初、米原潜が衝突したから、と言い張っていたが。 などと言うのはさておき、君が言うのに該当するソ連潜水艦は、 1968年3月8日に北太平洋で沈没したゴルフ型戦略潜水艦K-129だけと思われるが。 コレだけが、未だに沈没した原因がハッキリしていない。 むろん、米原潜と露原潜が衝突した例は何件か有るが、沈没に至ったケースは無い。 1992年2月11日に米原潜バトンルージュと露原潜B-276コストロマ(シエラ型)が衝突し、 この事故によってB-276は退役したと長い間信じられていたが(今は亡きSiDでも、そう書かれていた)、 最近になって、実は事故後に修理されてカムバックしていた事が明らかになった。 この他、変り種としては、1983年6月にウラジオストク沖でソ連原潜K-324(ヴィクターIII)と 中国のハン型原潜が衝突する事故が有った・・・らしい。 ソ連側の主張によると、このハン型は沈没したとのコトだが、 ハン型は、5隻就役して、まだ1隻も失われていないので、 大破しながらも、何とか帰還したものと思われ。 (233 夏光華(シア・クァンファ) ◆BFSytpS.uc) ソ連の原潜の原子炉がやばいのは事故云々ではなくて、放射線遮蔽が不十分なため、というのは本当ですか? それはソ連の第一世代原子力艦艇の話だよ。 ソ連・ロシアの原子力艦船と言っても、第一~第三世代が有る。 「放射能遮蔽が不充分」であるとハッキリ分かっているのは、ソ連初の原子力艦船である砕氷船「レーニン」だね。 このフネは、かのハイマン・リッコーヴァー氏も見学したんだが、後で調べてみたら、米原子力艦艇に乗っている 時よりも大量の放射線を浴びたていた事が分かった。 リッコーヴァー氏もは同船の原子炉も見たが、あとで「非常にお粗末なシロモノ」と評した。この原子炉は、 ソ連第一世代原潜用のプロトタイプでもあった。 それで、「ソ連北洋艦隊の原潜乗りは一目で見分けが付く。何故なら暗闇で光るからだ」などというジョークが流行ったんだね。 (225 夏光華(シア・クァンファ) ◆BFSytpS.uc) SSBNの魚雷対策はどんなものですか? SSBNオハイオはデコイ発射用に152mm外装式CSA(Countermeasure Set Acoustic)発射管Mk-1を装備しています。 また、90年代末の近代化改装の折、魚雷攻撃を受けた場合の防衛自動応答システムWLY-1が搭載されました。 これは統合指揮管制装置から可動式多機能デコイMk-4をコントロールする物です。 また、静粛性に関してはSSNに採用されているS5W加圧水式原子炉より静粛性の高いS8G自然循環式原子炉を採用しており、 更にこれら主機・補機類は騒音低減の為に船体から間接的に分離された浮き台座に設置されています。 このように核抑止力の柱であるSLBMを搭載するSSBNには、 発射母体の探知自体を難しくする為に可能な限りの残存性を高める工夫がなされています。 (210 211) 長期行動を行う原潜では乗員が肉体的、精神的にまいったりしないのですか? 米軍の場合はそれに耐える為の訓練を施す やっぱり奥さんとエチーを出来ないのは大変みたいよ それを幾らか解消するために航海中に回数制限付きで短いメールを送る制度が米軍にはある 実際、米海軍の悩みの種だったりする訳ですが。プロジェクトを立ち上げて色々とやっていますが 離婚率は平均的アメリカの家庭の3倍だそうです……(´・ω・`) だから、原潜乗組員は厳しい選考基準と訓練をクリアーした人だけがなれる。 また、乗員のストレスを極力発散できるよう居住設備に気を払っている。 (食事のメニューが豪華とか、サウナがある、とか) それでも問題が起きるのは避けられないそうだけど。 米海軍の場合、「一回の長期航海で必ず1組は離婚夫婦が出る」と言われて いるそうだ。 イギリス海軍では自動化が進んでいる事を鑑み、新造原潜ではベットの使い まわし(潜水艦は乗員の数よりもベットの数が少ない。狭いので、非番の 人数分しかベットがない)をやめて一人1ベットにする事を検討中、とか。 (207 302-307) 原子炉修理決死の突撃→本当に死んだ、でも艦は帰れたという話があるそうですが。 「ソ連/ロシア原潜建造史」 アンドレイ・V・ポルトフ著 「世界の艦船 別冊」 海人社 「Iron Men and Tin Fish」 Anthony Newpower 著 Kindle for PC @ Amazon US 後者で読んだ話ですが、前者にも載っているかも。 事故で原潜原子炉の冷却系がダメになって機関停止、機関室は一次冷却水で放射能の海。 でも直さないと艦ごと全員沈んで死ぬ、で、放射性水たまりのベータ線で皮膚焼かれながら 家族がいないとかのボランティア達が(泣 (703 system ◆systemVXQ2) ネイチャー・セル10を原潜に使えるのでしょうか ネイチャー・セル10みたいな形式は定常運転、つまり一定出力で長く安定的に運転することが前提だ 出力を急に上げたり下げたりする必要がある原潜に適してるかもと考える根拠が分からない (俺初質スレ50505 401) いわゆる超小型原発って、普通の原潜用原子炉に比べて、出力が1/10程度なので、 そのままでは動力として使うのは難しいかと AIP潜の充電装置としては使えるかもしれない (俺初質スレ50505 402) いわゆるレンジエクステンダー方式のハイブリッドだな。 車だとガソリンエンジンを使うがそれを小型原子炉に置き換えると。 車の場合でもエンジンは小型の軽自動車用とかを定常運転させるが、小型原子炉も 用途的にはマッチする。 潜航中でも使えるし。 (俺初質スレ50505 404) ウィキで原子力潜水艦を見たところ 1.水蒸気により蒸気タービンを作動させ、その蒸気タービンにより(適当な減速装置を介在させて)スクリューを回転させる、という原子力機関を利用するもの。 2.水蒸気により駆動したタービンにより一旦発電し、その電力を電動機に供給してスクリューを回転させるもの とあって、1だと出力の上げ下げがかかわってきそうですが2のような 方法だとしてワンクッションおいてモーター? 駆動だとしてもS4みたいな超小型原発では厳しいですかね? 出力が足りなさすぎるということでしょうか? ネイチャー・セル10は 出力1万キロワットで、炉心直径は85センチ、炉心高さは1.5メートル。 だそうです。 (俺初質スレ50505 414) 1万キロワットってことは、10メガワットだよね 原潜用の原子炉は、百数十メガワットクラスが普通だから、やはり1桁下の出力しかないんで、 主機関用としては完全に能力不足 (俺初質スレ50505 417) 問題は、潜航時間が大幅に増えるだけで、その他の性能は通常動力型と大差ないなんちゃって原潜に、需要があるかだな ほぼ同じことは、AIP潜でも出来るわけで、コストパフォーマンス等を含めた総合性能で、優位に立てるのか? (俺初質スレ50505 419) コスト的にはネイチャーセルが圧倒的に不利だろ 原子炉は「コストは高いが出力はそれ以上に大きい」という理屈で採算を成立させているわけで 出力が低いとコストパフォーマンスは極度に悪くなる (俺初質スレ50505 420) ロシアでまたまた原潜火災が起きましたが原潜の修理ってそんなに火災が起きやすいのですか? 溶接機や溶断機のアークやスパッタが可燃物に引火する火災事故は 艦船修理や建造時にも起こる事は良くある (俺初質スレ436 279)
https://w.atwiki.jp/atomic_descent/pages/18.html
原子力安全基盤機構(JNES = Japan Nuclear Energy Safety Organization) http //www.jnes.go.jp/ 概要 原子力施設及び原子炉施設に関する検査等を行うとともに、原子力施設及び原子炉施設の設計に関する安全性の解析及び評価等を行うことにより、エネルギーとしての利用に関する原子力の安全の確保のための基盤の整備を図る。 血税 役員 理事長曽我部 捷洋 理事中込 良廣 〔理事長代理〕 同佐藤 達夫 同佐藤 均 監事高橋 秀樹 同古澤 彰 タレコミ 名前 コメント