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孤児院殺人事件(こじいんさつじんじけん) 種別 事件 初出 名前のみ一巻 解説 昔起きた大きな事件の事。 死者は94名だが、施設に居た人の数は96人で、足りない二人は行方不明という不可解な事件となっている。 関連リンク
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クリアできればなんでもいい ,r ''. . ,ィイ彡'"´. . ``ヽ . . . .ヽ さて、もうすぐ配信が始まる。ろくでもない配信だが、 /"´ . ´¨`` . . . . ゙、 それだけにゲームをクリアしなくては意味がない。 〃 . , , ;;;;;; . . . . . . . . .', クリアするための算段はしていないが、無理をせず、 〃 . jii l l ト、 ', '; . . . . . . ;;;;;;;;;; . . . . . . . ', 気楽にやってくれ。 l1 . jii l i トト、;;;;.......;;;;;;;;;;;;;;;;; ; ; ;;;;;;;;;;;;;;;;;`、かかっているものは、たかだか配信者の自己満足だ。 l1 ィイリ 川 ヽト、;;;ヽヽ;;;\`ヾ; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙, ゲームを楽しむことに比べれば /イ ;.ィイソ '、ヽー====-、ミミヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i たいした価値のあるものじゃない・・・・・・ 〃,' .j ィイ  ̄二ニヽ ';. . -モテ=`ヽ )ハ;;;;;,r‐ 、; ;;;;;;;j! lハ{ i j j;;', ィてテン.;, ``゙゙  ̄` !;;;;レイ !; ;;;;;;;! `ヾ从;;;;;', "゙ ´ ,′ ノl/リ ) ,!;;;;;;;;! `ヾ从;;;', ノ , . ′ノソ/;;;;;;;;j! それでは、みんな、そろそろ始めるとしようか。 `゙゙j! ( ` . . 、_ノ;;;;;;;;;;j! ノハ `゙゙"´ /, j;;;;;;;;;;;j! jハ ー===…' / ,゙ {;;;;;;;;;j! ゙、 、 ___ ,, / .,′ ;,;,;ッツ ゙、 __ /_ /_ ヾツ-‐…┐ /´ ̄ `¨` ー-`ト、 / . . . . . . ', //. ', ,.‐くソ ` ー=ニ,'. .! . r‐ '''"´rカ!. . ', ,ノ/. i / ,r ‐-`y ´ ̄``y. . ; ;;′. l rカ `¨ . . . . . . L.-‐ , =‐-'´. . レ′ / /. / l/. ;;;;;;′. . . . . . . . . . . . . . . . . . /''"´  ̄ /. . . . / . / /. ;;;;;′. . . . . . . . . . . . . . . . . ./ . / . . . { /. ; ;;;;;/ . . . . . . . . . . . . . . . . . ,′. . . . . .`ー--------‐ '´ . . . . . . . . . . . . . . Games Dominions 4 The Elder Scrolls III Morrowind G GENERATION-F 銀河英雄伝説4 EX +クリア済 スーパーロボット大戦COMPACT3 +フリーゲーム このまちだいすき 迷探偵くーちゃん 不死鳥の棲む街1,2 ふしぎの城のヘレン BELIEVE it or not 廃病院とガスマスク みことにっき 赤ずきんダークサイド みっくすおれ Re Kinder 記憶少女THE END ぼくのすむまちVX1,2話 勇者御一行様殺人事件 片道勇者 償いの時計 グッバイカカオ 箱庭物語 海の祈り(箱庭物語2) キラーベア まことメビウス くるくる斜視子はステキな魔法 hash beat step 必要性はないが置いておく وأنا أؤيد لكم السيد إيتاباشي. حظا سعيدا! ! -- تلميذة عمرها 17 سنة (2013-08-19 07 07 26) 名前 コメント 更新日2013年12月06日
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「現場はここね!?」 ドアを蹴破って登場すると、容疑者たちはみな私を見た。 驚き、怪訝、厄介者が現れた――、三者三様の面相だ。 この三人のうちの誰かが犯人なのかは、まだわからない。じきにわかる。 「なに? だれ?」 中学生くらいの娘が、こわもての男に小さく呟く。 男は一歩前に出て、眉ひそめて問う。 「突然君はなんなんだね?」 「そっちこそだれなのよ?」 「事故があったから呼ばれたんだよ」 すこしたじろぎながら男は答える。 事故。騙されてる。この警官は三流ね。まあ仕方ないか。 「嘘をついて・・・。いえ気づいてないの。これは事故ではなく事件よ!! でも任せて、こういうときこそ名探偵の出番なんだから!」 警察すら欺いたトリック・・・、私に見破れるかしら。 まずは犯行現場を検分しないと。 奥へ行こうとして、とめられる。 「お嬢さん、なんだか知りませんけれども勝手に入るのは、やめて」 強い言葉で窘められた。反省。 「確かに無作法だったわね。でも安心して! 安楽椅子探偵といって現場状況を見ずにわずかな伝聞だけで真実にたどり着く探偵もいるのだから。さあ事件の概要を教えてみなさいな」 「大丈夫かこの人」 「キ! だよこれキだよ」 私は事情を聞こうとするも、マナーに厳しい家庭で育ったのか、取り合ってもくれない。 確かに安楽椅子探偵と言ってしまったからな。私自身が情報を集めるのはちと違うか。 「ヨニ~」 「はいはい」 私の友人がひょいと顔出して、男に耳打ち。耳に手を当てふむふむ、うんうん、とか頷いている。かわいい。 「だいたいわかりましたよ」 「さすが我が助手!」 サムズアップして褒め称える。わが友はクールに澄ました顔をしている。 「こっから見えますかね。あそこが子供部屋、そこのお子さんの部屋です。内鍵がかかっていて密室状態でした。そこで被害者は倒れました」 「ほんとに密室?」 友は少し宙をあおいで、そして警察とぼそぼそ話する。 「あー、扉に穴が空いてます。犬用の」 「ふむふむ」 この玄関口から、確かに子供部屋の扉が見える、 そして、この事件のトリックが理解できた。 「なるほど、巧妙な手口ね」 「なにがわかったんですか? 被害者アリバイ死因なにも言ってませんけど」 「それは・・・見ればわかるわ。来て」 私は(礼儀正しく)靴を脱いで不法侵入する。 「あ待てアンタ」 待たない。現場のドアに近づく。 見ればわかる。わかってしまえば、簡単な手口だ。 しかし、見ないことにはわかるまい。探偵でなければ。 「こ、これはどういう・・・」 「簡単なトリックさ」 ドアがある。しかしドアノブはない。 「わかる?」 「なにが?」 「上」 私は頭上高くにそびえる銀色の球体を指差した。 「あれは・・・まさか」 私はドアに体当たりした。 ドアは上部のみが固定されており、内側へと開いた。 然り。 秘匿は破られた。 「この家の犬用路は人が悠々通れる。叙述トリックを使った密室殺人事件なんだ」 見上げると、巨大すぎる少女と老女が。どれだけ首まげても、その表情はうかがい知れない。 さっきまでこんなにでかかっただろうか。この名探偵に喝破され、正体見たりって感じだな。 親友は驚きあわてふためいている。 「ここの人たちが仮に殺人事件の犯人だとするなら武力を以て私たちを踏み潰してもおかしくないけれども名探偵であるなら具体的かつ確実な解決方法を思い付いていると考えるが?」 わが友よ、あせるな。 「スケール効果って知ってるか?」 「す、寸法効果?」 どうやら知らないようだ。 アメンボの足は細い。アメンボをそのまま人間サイズに大きくしたとき、あの細い足では、胴の重みに耐えきれず根元からおれてしまうという。体を支えることはできないのだ。 虫には虫の、象には象の体格がある。 つまり、だ。 「こんな大きさでは、自らを支えることもできまい」 少女と老女はぐなゎりと崩れ落ち、頭をしたたかうちつけた。自壊。 震度6に飛び上がってしまった。 。 えーっと。 「これは名探偵が真実を暴いたことで犯人が自ら死を選んだということでいいんですか?」 「あー、ん。まあ、そういうことになるのかな」 なるほど。 真相見抜かれ崖から飛び降りるパターンのすごい版か。 「たしかに家族間の殺人であればアリバイやら動機やらはなんとでもなりそうですしきっとそうなのでしょうね。この、えー、叙述トリック、ぷふっ、見事すぎて驚いてしまいましたが、ええ、まあ、これにて事件解決ってことでいいでしょうか」 「うむ。わが慧眼が恐ろしいくらいじゃ」 「では帰りましょうか」 同じ道を往復するとき、行きより帰りが短く感じるというが、今回はそうではなかった。みずからの名推理に満足していたからだろうか。 鼻歌でも歌いたい気分だ。次もどこかで殺人事件が起きないかな・・・ 親友が、私にそっと耳打ちする。 「とはいえこのような殺人事件はもうまっぴらごめんですね。もちろん、あなたももうこりごりですよね? なにせ善人なんですから人の死にちゃちゃをいれ引っ掻き回して喜ぶような性悪行為を望むはずありませんよね?」 もちろん、探偵のごときマネは、私の望むところではない。 ●ヨニ視点 親友は狂っていて、狂いの基本として、みずからの狂いに気付いていない。突然、自分が名探偵だと思い込み、知らぬ家の門戸を蹴破った。 (なにが名探偵がお前が犯罪者だ不法侵入だ) この思考を二重思考の平行線のかなたへおいやる。 思ってはならない。 それは事実になるから。 マザーテレサもそう言っていた。 この世でもっとも美しい存在と友人になってから、思考ひとつがどれだけ世界を変えてしまうのか、いやになるほど目の当たりにしてきた。 親友が突入した一軒家を、周囲から見る。 小さな中庭から、半開きの子供部屋が見える。 犬が倒れている。 犬を男が診ている。少女がわんわん泣いている。少女の母らしき人が、伏し目でじっと犬を見ている。 死んだのか、あるいは病気か。老衰か。 思い浮かべたものをそのままにする。 断定はしない。決して点と点をつなげはしない。 つながれば、それは事実となってしまう。 少しの推論も、私は私自身に許さない。 私は親友の、単純で致命的な世界改変の力を知っている。 それから逃れる術に、多少の心得がある。 考えないこと、断定しないこと、そして推理しないこと。 推理。 点と点をつなげるものが、推理。 天使が探偵小説を読んだことが、どうしようもなく破滅的なことに思えてしかたがなかった。 おもてに戻ってみると、獣医は拳銃提げた警察官になっており、少女の母は怪しげな老婆になっていた。二重思考し、かつ天使をよく知らなければ、この急激な様相の変わりに気付きさえもしないだろう。私だって全ての歪みに気付けるわけではない。 「ヨニ~」 どうやら親友は探偵ごっこをどうしてもやるつもりだ。 どのような運びであれば、事態は小さく収まるだろう。 とにかく一旦は乗ってみよう。 ワトソン役になって、すっかり警察官になってしまった男から、話を聞く。 少女が犬にチョコを与えてしまい、ぐったりした。母が気付いて、あわてて通いの獣医を読んだ。とのこと。 殺人事件でもなんでもないな。 しかし、ここで「殺人事件じゃないよ」と言っても火に油かもしれない。 妙な反論で明後日の方向に歪みが出ても困る。 警察となってしまった男に近づいて、耳に手を添える。 「ふむふむ」 もちろんなにも言ってはいない。 私はあたかも犬ではなく人が、事故ではなく事件であるかのように伝えた。とにかく分かりやすい形でこの「名探偵ごっこ」を終わらせなければならない。 ぐったりとしていた犬には悪いけれど、犬一匹の犠牲ですむならましなものだ。 本当は、どこにも影響がないといいのだけれど。 と思ったらとんでもない方向に影響が出てきた。 親友のすっとんきょうな推理により、さきほどまでごくふつうだった一軒家が、突如何十倍に巨大化した。 住人たちも巨大化している。あまりにも大きすぎる。 やば。 死。 殺される。 その想像を止めることはできない。 想像を止めることができなければ、それは事実となってしまう。 私は極めて平静を装って、しかし一息で、助けを求めた。 「この人たちが仮に殺人事件の犯人だとするなら武力を以て私たちを踏み潰してもおかしくないけれども名探偵であるなら具体的かつ確実な解決方法を思い付いていると考えるが?」 「スケール効果って知ってるか?」 その一言で、なにが起きるか理解できた。 と同時に、親友の暴走を止められず、申し訳なく思う。 おそらく、つなげたのだろう。 稚拙な推理が導きだした歪な現実を、どうにか取り繕う一本の道。 密室殺人事件と叙述トリックと巨大な家と人とスケール効果とサスペンスドラマのラストで犯人は自害することと、私の期待に答えようとすることを。 親友の勝手な認識で巨大化し、勝手な認識で自滅した命が戻ってくることはない。 これからさき、悲劇の再演がないよう、釘をさしておく。 「このような殺人事件はもうまっぴらごめんですね。もちろん、あなたももうこりごりですよね? なにせ善人なんですから、人の死に、ちゃちゃをいれ引っ掻き回して喜ぶような性悪な行為を望むはずもありませんよね?」 親友は神妙にうなずいた。真面目ったらしい顔で。 ●エピローグ 膝を折りがくがく震える警官の腰にさげられた拳銃を横目に見、リンがぽつりと呟いた。 「チェーホフの銃・・」 ヨニは切れ目をひそませる。 「どっからどうみてもチェーホフじゃないでしょこの人は日本人でしょ」 「知恵屠さんかも」 二人が去った。 散らかった現実をおさめる方法を、警官には思い付かない。 ひとつくらいしか。
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名雀偵局シリーズ 雀狂殺人事件 原作 吉岡道夫 作画 一の瀬正 掲載誌 劇画Aクラス麻雀84年12月号~87年5月号連載 話数 全30話 あらすじ !?推理作家・結城京一郎。女性編集者の原稿催促もなんのその、お気に入りの雀荘へ入りびたり!! ところがそこが事件の発端になることばかり!! おかげで原稿のアイデアに困ることはない――異色の麻雀推理コミック!!(1巻表2より) !?ミステリー作家・結城京一郎。麻雀を推理し、女性の心理を読み、解決不能の事件をときあかす。すべて殺人事件ばかり珠玉長編八作を収録!!――異色の麻雀推理コミック第二弾!! 好評発売中第一巻ともどもよろしく!!(2巻表2より) !?ミステリー作家・結城京一郎シリーズ!! 巻を重ねて大好評!! 本巻も鋭い推理で、次々と難事件をときあかす。好評発売中第一、二、三巻ともどもよろしく!!(4巻表2より) 単行本 レーベル名 出版社 判型 巻数 奥付 Amazon アクションコミックス 双葉社 B6 全4巻 1巻・1986年3月14日初版 4巻・1987年8月9日初版 雀狂殺人事件 [マーケットプレイス コミックセット] 備考 掲載時は「名雀偵局シリーズ」ないし「雀偵局シリーズ」の題で掲載。 『伝説麻雀激牌シリーズ』にも1話収録されている。 80年代 アクションコミックス 一の瀬正 劇画Aクラス麻雀 吉岡道夫
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登録日:2018/01/26 (金) 12 26 00 更新日:2023/12/24 Sun 10 26 19NEW! 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 14人連続殺人 ※ご覧の作品はミステリー小説です。 ジャパン……ビューティフル ツッコミどころ満載 ミステリー 力士 大相撲 大相撲殺人事件 密室土俵 小森健太朗 小説 爆発する力士 相撲 肩の力を抜いて読むミステリ 角界の闇 途中で空気になる主人公 頭のない前頭 黒相撲 「大相撲殺人事件」とは、小森健太朗氏による連作短編ミステリー小説である。 以下、文春文庫版の裏表紙より引用ーーー 「ひょんなことから相撲部屋に入門したアメリカの青年マークは、将来有望な力士としてデビュー。 しかし、彼を待っていたのは角界に吹き荒れる殺戮の嵐だった! 立ち合いの瞬間、爆死する力士、 頭のない前頭、 密室状態の土俵で殺された行司…… 本格ミステリと相撲、その伝統と格式が奇跡的に融合した伝説の奇書」 ーーー引用終わり 概要 ぶっちゃけ上記の引用文が全てである。 なお上に「ミステリー小説」と書いたが、実際は「ミステリーをネタにしたパロディ小説」と言ったほうが近い。 「角界を舞台にしたミステリー」というだけならまだ普通に思えるかもしれないが、本作ではとにかく沢山力士が死ぬ。 中盤の時点で幕内力士の4割が死ぬ。 主力力士を悉く殺されて壊滅状態になる相撲部屋もある。 トリックははっきり言ってトンデモトリックに類するものが多いが、それに輪をかけて犯人の動機もかなりトンデモない。 ここからもまともなミステリーだと思ってはいけないことがわかるだろう。 2004年に角川春樹事務所から発売されて以来、知る人ぞ知る伝説的奇書として語り継がれていたが、2017年になって通販サイトに掲載されていたその強烈な紹介文(上述の引用文と同じもの)がSNSで注目を浴びる。 この時にはアマゾンで数万円ものプレミア価格がついていて、なかなか庶民には手が出なかったこともあり大きな話題となった。 これを受けて、2008年に出版されて絶版状態だった文春文庫版が再版される。 さらに偶然にも2017年末にリアル世界の相撲界で色々あったこともあってか、ネット上で大きな話題となって書店に走る人が相次いだとかそうでもないとか。 なお作者の小森健太朗氏のデビュー作は『コミケ殺人事件』という、これまたアニヲタ的に気になるタイトルである。 また文春文庫版の解説を書いた奥村泉氏は、小森氏は日本版の『薔薇の名前』みたいな小説を書くべき人だと思っていたため、同氏から本書を手渡されて驚愕したという。 以下、ネタバレ注意 登場人物 マーク・ハイダウェイ アメリカ人の青年。本作の探偵役。 本来は日本の大学を受験するために来日したが、大学と相撲部屋を間違えて、うっかり相撲部屋に入門してしまう(そんなバカな……)。 最初は「大学の学費を稼ぐための繋ぎ」として角界入りしたが、後半になるともはやそんなことも忘れた模様。 四股名は「幕之虎」。 カタコトの日本語で話す……が、英語のセリフもどことなく胡散臭い。 例:「ジャパン……ビューティフル」(第一声) 「ユ・アー・ザ・マーダラ」 推理力に優れているらしく、多くの事件を解決するが、中盤以降急激に登場シーンが減って影が薄くなり、ほぼ安楽椅子探偵みたいな感じになる。 これは執筆中にイラク戦争がはじまり、作者がアメリカに反感を持ったためだとか。 崎守聡子 マークが入門した相撲部屋の親方の一人娘。女子高生。 本作のワトソン役。マークが中盤からフェードアウトしてしまうため、実質的な主人公と言ってもいい。 自称美少女(一応他人からも「かわいい」とは言われている)。マークのことは慕っているが、御前山にはかなり毒舌。 最初の事件が起こるまではただの平凡な女子高生だった(はず)が、『名探偵コナン』世界の登場人物ばりに事件慣れ・死体慣れしており、平然と事件現場を出入りしたり推理を展開したりする。何者だアンタ……。 さらに稽古場にお菓子の袋を持ち込んで頬張っていたり、万年幕下とはいえ年長力士の御前山を「あんた」呼ばわりしたりと、親方の娘というのを差し引いてもかなりのフリーダムっぷり。 おまけに話が進むに連れ、力士の死に対する反応が軽くなっていく 「一年前に幕内にいた力士も、この一年で四十パーセントくらいいなくなっちゃたわねえ」 「最近よく力士殺し、起こってるしなあ」 御前山 マークの入門した部屋の先輩力士だが、万年幕下でリストラ候補に挙げられている弱小力士。 日々相撲の必殺技を(頭の中で)構想しているミステリーマニア。ワトソン役その2。 中盤以降マークの出番が激減したため、聡子とコンビを組んで活躍する場面が多くなる。 普段は頼りないが、事件状況の分析などは的確。 ぶっちゃけこっちを最初から探偵役にしたほうがよかったんじゃ 各話概要 第一話 土俵爆殺事件 ひょんなことなら大相撲の千代楽部屋に入門することになったマーク。 彼が聡子らと一緒にテレビで相撲中継を見ていると、千代楽部屋の兄弟子の取り組み中、土俵上で爆発が起きて対戦相手が爆殺されてしまう! ……のっけからこんな感じである。 ただし「爆発する力士」というフレーズから受けるほどのハチャメチャさはなく、使われたトリック自体は案外普通。 この時点で感覚を麻痺させられている気がしなくもない。 第二話 頭のない前頭 正式に千代楽部屋に所属することになったマーク。 ある日の稽古中、兄弟子の一人が風呂場で首を切断された遺体で発見された。 状況から、アリバイのない風呂焚き役をしていた力士に疑いがかかるが…… ダジャレタイトル。 強引かつ安直なトリックも見どころ。 一応、犯人の動機は本書中では最もまとも。 なお、部屋で殺人事件が起き関係者が逮捕されたというのに、千代楽部屋や相撲界が特に社会的に非難を受けた様子は無い。 第三話 対戦力士連続殺人事件 ↑の兄弟子殺害事件などまるでなかったかのように初土俵を踏み、怒涛の快進撃で一年余りで人気力士となった幕之虎ことマーク。 一方聡子は、最近身辺にストーカーらしき気配を感じていた。 そんな中で迎えた夏場所で、マークとの対戦が予定されていた力士が次々と殺されていく! それも撲殺、刺殺、毒殺、凍死、大量のスズメバチに刺させるなどの毎回違った方法で。 警察は当然マークや関係者に疑いの目を向けるが、遂に犠牲者は14人に上り、 マークは14連勝(不戦勝)の優勝候補となるが……? この異常事態にも場所を中止しないどころか、「マークの対戦相手が殺される」と判っているのに、 「対戦相手を公表しないでくれ」という警察の要求を「慣例に反するから」という理由で撥ねつける相撲協会 対戦予定相手を護衛していながら連続殺人を防げない警察 自分が殺されると予想できる筈なのに、犯人に呼び出されるとホイホイ出ていく被害者 そして何よりこんな状況なのに「オー・ゼン・アイ・アム・アン・ウィナー」などとのんきに不戦勝を喜んでいるマーク ……と、どいつもこいつも理解に苦しむ言動を繰り広げているが、最大の驚愕は真犯人の動機。 まさに「なんじゃそりゃ!?」としか言いようがない。 なお、この話ではマークは一切推理をしない。 また、14人もの力士が殺害され、関係者が犯人として逮捕されたというのに、相撲界が特に社会的に非難をry。 第四話 女人禁制の密室 首都移転先の候補地であるD県に建てられた新・国技館に、温泉目当てにやってきた聡子と、負け越しが決定したため渋々付き添いで来させられた御前山。 新・国技館前で、女性知事らが「土俵に女性を上げてはいけない」という相撲界の旧弊に抗議している場面に出くわす。 彼女らと一緒にこっそり館内に入った聡子は、土俵の上で清めの儀式をしていた神官が殺害されているのを発見する。 「土俵をどうやって密室にするんだ??」という疑問に対して、 「女性は土俵に上ってはいけない」→「当時犯行が可能だったのは女性しかいなかった」→「これは密室殺人だ!!」 という素晴らしすぎる理屈付けを行った一作。 一種の心理的密室……なのか? さらに、「犯人がどうやって密室を破って土俵に上がったのか」という謎解きがこれまた驚愕もの。 ただし、動機の背景はわりとシリアス(のような気がする)。 なおこの話からマークの出番が極端に減る。 第四話 最強力士アゾート またしても力士連続殺人事件が発生。 被害者らはそれぞれの得意技を使うときに主に使う体の部位を切断されており、 「犯人は角界で最強のパーツを集めて組み立て、最強の力士を作ろうとしている」と推理する御前山。 そんな中、龍悦部屋から合同稽古合宿の誘いがあり、マークたちは旅館に向かうが……。 要するに力士版『占星術殺人事件』で、本編内でも御前山が同作に言及するメタ的な描写もある。だが力士というだけでこんなにシュールになるのはなぜだろうか。 トリックは物凄い力業だが、ここまで読み進めてきた読者はもう驚く気にもなるまい。 が、動機は驚愕もの。 余談だが「占星術殺人事件」はとある作品でトリックを無断流用する騒ぎが起きたせいか、おそらく作者の島田荘司氏には許可を得て掲載しているものと思われるが、よく許可を出したものである。 第六話 黒相撲館の殺人 完全にタイトルオチ。正直もはやあらすじを紹介するのもバカバカしい 山中で道に迷い、とある洋館に迷い込んだ千代楽部屋の一行。 そこには力士のような体格をした主人と、力士のような体格をした執事がいた。 ……どうか想像してほしい。山奥の不気味な洋館に力士ばかりが集まって、これから事件が起きそうな感じの光景を。 館の主人は、一行に封印された相撲史の闇、黒相撲と黒力士について語る。 その晩、まるで一行の殺害を予告するかのような詩が書かれているのが発見され、その詩に見立てるように次々と力士たちが あるものは鎧を着せられ、あるものは犬神家メソッドで犠牲となっていく…… ほら、バカバカしかったでしょ? 「黒相撲」というのは古来より伝わる、蹴りや髷つかみなどの禁じ手も使用する相撲で、要人の暗殺にも使われたという。 平清盛・源頼朝・織田信長といった歴代の覇者たちもみな黒力士たちを抱えており、彼らの覇業は全て黒相撲に支えられたものであった。 しかし江戸時代になると弾圧の対象となり、それに反発する力士たちが起こしたのが島原の乱であった。 ……民明書房じゃないんだからさあ。どこから突っ込んで良いかわからなくなった? うん、あなたは正しい。 なお、この話は「まだまだ俺たちの推理はこれからだ!!」みたいなラストで終わっている。 解説の奥泉氏によると、著者は続編として『中相撲殺人事件』『小相撲殺人事件』という続編を構想中とのこと。 これらは後の2018年に『小相撲殺人事件』は電子書籍として、『中相撲殺人事件』も書籍として発売されている。 ツイキ・シュウセイ・オールオッケー。 アニヲタ……ビューティフル △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 10年前に絶版された本に続編の構想があるのか… -- 名無しさん (2018-01-26 12 32 00) なんやこれ…(ドン引き)読みたくなってきたわ -- 名無しさん (2018-01-26 12 42 51) ドラマで見たいw -- 名無しさん (2018-01-26 13 05 34) 角界の闇はまだまだ深い(おかしな目つき) -- 名無しさん (2018-01-26 14 34 00) 事実(殺人、暴行、もみ消し、セクハラ)は小説より奇なり? -- 名無しさん (2018-01-26 16 13 58) 一瞬「大相模殺人事件」に見えた -- 名無しさん (2018-01-26 16 48 46) 爆殺ってwwwいや、読んだことないけど、この記事を読むだけだとチャージマンばりのシュールな映像が脳裏に想像される事件ばかりなんだけどwww -- 名無しさん (2018-01-26 18 13 55) 不謹慎だが時津風部屋の事件を思い出した -- 名無しさん (2018-01-26 19 05 20) 最強の力士を作ろうとしているの下りは卑怯すぎる -- 名無しさん (2018-01-27 09 12 38) 黒相撲と黒力士から漂うそこはかとない忍殺アトモスフィア -- 名無しさん (2018-01-27 09 19 50) どすこいみたいな感じ? -- 名無しさん (2018-01-27 18 51 07) 小森健太朗を調べてみたら北野高→東大の超エリートで吹いた -- 名無しさん (2018-01-27 19 08 33) コミケやローウェル城じゃなくて、これ!? と思ったけど、ああ、twitterで話題になってたんかこれ・・・(好きだけど)。でも続編の構想あってもなかなか出ないんだよなあ(ネヌウェンラーのあとがきで予告しておきながら続編の魔夢十夜まで10年くらいかかった。駒場の続く的な終わり方的しといて続編もまだ出ない)。これもなかなか良いバカミスでおすすめですよ。 -- 名無しさん (2018-01-29 16 21 43) 中相撲殺人事件発売されたけどなかなか良かったよ・・・思ったより正統派が多かった。なお、小相撲殺人事件も電子書籍で随時発売されてます。 -- 名無しさん (2018-08-17 02 50 58) ていうか中相撲や小相撲の構想あります!なんて100%ネタかと思ったら本当に出すのが驚きだよ -- 名無しさん (2020-11-23 16 59 49) 4↑頭がいい人って何をしでかすかわからないな -- 名無しさん (2023-08-28 21 36 13) 名前 コメント
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290 名前:名無しくん、、、好きです。。。[sage] 投稿日:2006/10/01(日) 03 59 17 ID SDKRGbln 26日午後7時50分ごろ、米花市米花町のホテルロビーで「ダウンの市ヶ谷」として知られる 探偵市ヶ谷麗華さん(45)が頸部をジャーマンスープレックスのようなもので折られて死亡し、警視庁捜査一課が 市ヶ谷さんと一緒にいた女子小学生(7)を重過失致死の疑いがあるとして補導して いたことが分かった。小学生は市ヶ谷さんの知人の子供で、以前から市ヶ谷さん宅で一緒に 暮らしていたという。 関係者によると、市ヶ谷さんが偶然居合わせた殺人事件の現場で警察の捜査に協力していた ところ、小学生が突然市ヶ谷さんに向かってジャーマンスープレックスを発射し、市ヶ谷さんはその場で意識を 失い呼吸困難に陥り間もなく死亡した。 小学生は警察の取調べに対して、ジャーマンは以前から何度も繰り返し使用していた、市ヶ谷 さんを殺害する意思は全くなかったと説明しているが、一方で自分は高校生探偵だなどと 訳のわからないことも話しており、警察では小学生の精神鑑定を実施するとともに、 ジャーマンスープレックスの入手経路などについても調べを進める予定。(レッスル新聞)
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†シルフィリア†、AOIONAが何者かに襲撃されました 容疑者は日頃から(´(工)`)に恨みを持っていたらしく・・・ 容疑者にされたあめたん( ´ー`) 10月14日GvG記念撮影ヽ( ´-`)ノ 殺人事件の真相はSS1に隠されている!?
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勇者ルミリオ殺人事件 感想ページ 名前 コメント プレイ時間は3種類のエンディングを見て90分ほど。勇者たちが魔王を倒し、宴のあとに起こった殺人事件。被害者はなんと勇者だった!仲間である賢者は事件を調べ始める。ファンタジーな世界で真実を推理するADVです! 事件の起こったお城で情報を集めていきます。犯人を特定する情報、真実を明らかにするための情報とありますが、集めた情報はまとめて見られるし、未収集の情報もヒントをくれる親切設計!犯人指定で間違ってみるとコミカルなやり取りが楽しめます笑 真相に関してはある意味定番ではあるので、ある程度予想通りでしたが、なるほどそういう理由があったとは!賢者の日記で知ることができる勇者の仲間になるところから、魔王討伐までの経緯が好きですね~。勇者の立場というのもやっぱり難しいものなんだなぁ。☆5! -- 啓太 (2019-09-11 21 27 14) クリア1時間 城の中からヒントを探し犯人を探せ!開始早々に適当な推理で犯人を決めつけられるのもなかなか面白い 短いプレイ時間ながら城の作り込みや勇者一行の設定がしっかり練られていて、それがまたtrueエンドにも繋がる 何気な自作メニューも高い技術 最後に2人の名前を見てニヤリ 良い短編でした -- 緋色 (2019-09-08 01 11 33) 【クリア時間】30分(ノーマル)/50分(トゥルー ノーマルから+20分) 【ジャンル】ファンタジー/探索/ミステリー/短編 勇者を殺した犯人を見つける為、証言や証拠を集める推理ADV。 捜査(おさらい)の自作システムで、証言や証拠が一覧で解り易く、 未入手(?マーク)でもヒントくれるのでクリアし易い方だと思う。 推理披露パートは3択の選択肢があり、プレイヤーの参加してる感がある。 犯人については証拠集めの途中でなんとなく解ったのだけど、 トゥルーEndの展開は予想してなかったのでスッキリしました。 *ジャンの胡散臭さ好き。 *本棚など色々調べられるけど、たまに小ネタあるの好き。 *クリア後、犯人じゃ無い人を犯人に指名してみたり、 推理披露パートのポイント0にしてみたり、なんやかんやあるの好き。 -- 名無しさん (2019-05-19 16 01 36) 歩き回って証拠を探す推理アドベンチャーゲーム。 未入手の証拠に関するヒントを教えて貰えるので真実に辿り着くのは難しくない。 約50分でトゥルーED。 クリア後に風邪薬を入手するサブイベントの為にあちこちうろついたり、 バッドEDの回収をしたりしたので実際のプレイ時間はもっと長い。 真実には薄々気付いていたけれど、動機が予想と違っていて驚いた。 あれはそういう意味だったのか。 犯人を当てる場面で間違った人を選ぶとちょっとしたイベントが見られるのだが、 そこで意外な事実が判明したりして面白かった。 推理披露場面でもセーブは出来るので、それを利用して全部のイベントを見た。 特技や装備品の説明で旅の思い出が語られているのも楽しい。 -- 十嶋ゆうき (2019-04-20 07 39 45) トゥルークリア40分 探索パートで証拠を探して推理で犯人当てをするゲーム まずOPを一目見てああこれは絶対面白いなと思いました それと文章が綺麗で、スイスイ読めました 犯人当てはなんとなく 会話や物から察せるようになっていて、 難易度的にはやさしかった どちらかというと犯人当てよりは、 真相のストーリーに重点を置いている感じでした 犯人や真相を知ったうえで後から見返すとなるほどと思えて楽しかったです -- じぇf (2019-03-21 21 01 39)
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#freeze 有栖川有栖 contents #contentsx 書籍情報 plugin_html is not found. please feed back @wiki. 著者 : 有栖川有栖 発行元 : 講談社 単行本発行 : 2001.10 文庫版発行 : 2004.2 黒鳥亭、壷中庵、月宮殿、雪華楼、紅雨荘、絶叫城の6つの館を舞台に臨床犯罪学者・火村英生と作家・有栖川有栖が挑む。「館」をテーマとした火村シリーズ短編集。 収録作品 黒鳥亭殺人事件 壷中庵殺人事件 月宮殿殺人事件 雪華楼殺人事件 紅雨荘殺人事件 絶叫城殺人事件 あらすじ 1. 黒鳥亭殺人事件 火村とアリスが学生時代からの学友、天農に請われて訪問した「黒鳥亭」 ここはかつて以前の所有者であった銀行の支店長が妻を殺害したのち、断崖から身を投げて自殺したという痛ましい事件の舞台となっていた。 ところがその後黒鳥亭の所有者となった叔母から相続して、妻を早くに亡くした天農がまだ幼い娘と暮らしている今になって、自殺したはずの支店長が裏庭にある古井戸から発見されたのである。しかもそれは死後わずか一週間ほどしか経過していない変死体であった……。 2. 壺中庵殺人事件 壺中庵と名づけられた地下室で男は首を吊ってぶら下がっていた。 死体の痕跡からは偽装自殺であることは明らかであるにもかかわらず、その部屋には1階に通じる梯子を上った先の跳ね上げ式の扉以外には出入り口が存在せず、しかもその扉には内側から閂がかかっていたらしい。犯人はいったいどのようにしてこの部屋から立ち去ったのか……。 3.月宮殿殺人事件 あるホームレスが、自ら拾い集めたがらくだで築き上げた建物――月宮殿。 以前そこを訪れたアリスが、今日火村と共に通りがかったその時、月宮殿は灰燼と帰し、その主も一酸化炭素中毒で死亡していた。火災の原因は放火で、犯人は日頃からホームレス達に悪事を重ねていた高校生のグループであることも判明した。 しかし彼らは月宮殿の中には人がいなかったと主張するも、目撃者であるホームレス仲間は火事の際月宮殿の主はその中にいたと証言している。果たして真相は……。 4.雪華楼殺人事件 雪華楼と名付けられるはずであったその七階建ての細長い建物は、不況のあおりを受け、旅館としての完成を見ることのないまま放置されたいた。 そこではある若い男女が刹那的な愛を育む場所として住みついていた。ある夜、その恋人の片方――男性――が雪華楼の屋上から転落死した。その死体の頭部には自殺したにしては不自然な傷痕も残されていたが、雪の積もる屋上には彼の足跡以外の痕跡以外は発見されなかった。残された女性はひどくショックを受け、錯乱しているとも言える状態であった。二人の愛憎の果てに何が起こったのか……。 5.紅雨荘殺人事件 ある映画のロケ地として有名になった「紅雨荘」の女主人が絞殺された。しかし殺されていた場所はその女主人がもう一軒所有する邸宅であった。実はそちらの邸宅こそが本来の「紅雨荘」であり、女主人は普段はそちらで生活していたとのことだった。 ロケ地の方の「紅雨荘」には被害者の三人の子どもが――全員立派に成人しているというのに――一緒に暮らしていた。そしてその近くの家には被害者の従妹である人形作家、牟礼真広が住んでいた。三人の子どもには鉄壁のアリバイが、しかし真広は警察に対し、奇妙なアリバイを主張する。果たして真相は……。 6.絶叫城殺人事件 ホラー系ゲーム「絶叫城」中の殺人鬼「ナイト・プローラー」の名を名乗る犯人が、あたかもゲームの中の殺人鬼であるかのような犯行を繰り返し、街を恐怖に陥れていた。そんな中、捜査陣をあざ笑うかのように再び起こる犯行。遺留品や、被害者の警察へ通報からも「ナイト・プローラー」の犯行かと思われるのだが、何か不自然さを感じさせるものが……。 書評 1.黒鳥亭殺人事件 推理小説としてはトリックは少々肩透かしを食らわされたような感じです。しかしアリスたちの友人である天農の娘との掛け合いを通じて火村の不器用だが優しい雰囲気とアリスのお人好しでこれまた優しい雰囲気が良くでていると思うので、ファンにとっては嬉しく、有栖川先生初心者の方にとっては良い導入編になるのではないでしょうか。それにしてもアリスは、まだ小学校にも上がっていない娘さんと見事にがっぷり四つに組んでます。 2.壺中庵殺人事件 壺中庵で壺を被った首吊り死体。真っ正面からの密室トリック。素直に楽しめました。 現実に行なうのは難しいと思いますが、まあそれは置いときましょう。 それにしても、このような短編ながらきちんと複線が張り巡らせられているのはさすがです。 3.月宮殿殺人事件 浮浪者ががらくたで築きあげた醜くもどこか幻想的な妖麗さを湛えた建物。そしてその塔のブリキでできた尖端は月の光をきらきらと反射していた……などの描写。まさかそこにあんな落とし穴があったとは。それにしても火村先生はよく解ったなあと思います。月宮殿の秘密。広辞苑にも載ってないのに。でも、そのような方向に推理が向かった根拠はきちんと用意されていて無理がありません。 4.雪華楼殺人事件 切ないお話ですねえ。始まったときから、その終点が見えているような刹那的な共同生活。しかしその犯行現場は、どのような狡猾なトリックが使われたのかという不可能状態。と思い悩みながら読んでおりましたが……そう来ましたか。あり得ねえ……。しかしその思いにすら有栖川先生は答え――いいわけか?――をご用意なさっていました。トリックに割り切れない思いを抱いた人は、あとがきへ向かえ! 5.紅雨荘殺人事件 こちらもある意味奇抜な犯行でした。トリック自体はそれほど目新しいものではないのですが、自分の無罪を証明するはずの目撃証言を頑なに否定する人物、何となく怪しいのに実に完璧なアリバイを持つ息子たち。動機の部分でちょっと強引さは感じましたが、これは有栖川先生の場合結構あることなので目を瞑ります。で、謎の解明部分については文句なしですが、やはり複線の張り方がうまいです。有栖川先生らしい叙情的なイントロから始まる紅雨荘の描写があんな風に核心部分に関わってくるとは。 6.絶叫城殺人事件 アイデアとしては面白いのですが、これはできないと思うのです……。 アリスは出版社の経費でのホテル缶詰中に10時間以上もゲームに浸っていてはいけないと思うのです……。 そんなことでは仕事もせずに事件に首をつっこんでばかりのフリールポライター、浅見光○氏よりもやばいです。何せあちらは事件を解決してますから。 総括 (ある種の)館をテーマにした短編集ということで、推理小説としての出来映えよりも、物語としての雰囲気を重視している感のある本だったように思います。 実は有栖川先生の本を拝読したのはこの作品が最初だったのです。昔からのクリスティファンであった私が国内ミステリにも手を出してみようと何となく手に取った、鯨統一郎先生の「ミステリアス学園」における巻末の「本格度マップ」(名前は違うかも)において、有栖川先生の作品がかなりの本格度であったこと、「日本のエラリークイーン」とも称されていることなどから、たまたま本屋で見つけて手に取ったのがこの本だったのです。 ですから初読の際は正直言って???でした。なぜこの作家がエラリークイーンなんだ? と。雰囲気はよいけど、トリックとしてはちょっと無茶なものが多いじゃないか、と。 しかし、再読したときに思いました。確かに動機も、トリックもちょっと無茶なものが多いけど、そこに探偵(火村先生)が至る過程は見事に論理的思考の積み重ねになっているではないかと。そしてその思考のネタは基本的にきちんと読者にも開示されている。確かにこれは本格推理ではないかと。ただ、この感想は再読までにほかの有栖川先生の作品を読み漁り、本当の真正面の本格推理といえる作品たちを堪能したからこそ、こういうのもアリだなと思えたのかもしれません。 感想・書評投稿 ぜひ、この書評に対するあなたのコメントをお願いいたします! こちらからどうぞ あなたもこの本についての書評を書いてみませんか? 短いものでもけっこうです。 こちらからどうぞ